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1.襲撃されないために 休戦札(深夜休戦札含む)の活用 襲撃は深夜に多い。自動で午前2時から午前7時の間休戦となる深夜休戦札と、その前を4時間休戦札を使用して守るのがお勧め。 深夜休戦札は、画面左上、自分のアイコンの近くにある【状態】の所から買える。1日深夜休戦札が120丁銀、30日深夜休戦札が1800丁銀となっており、30日の方がかなりお得。 資源を多く貯めてる人は日中も休戦札や同盟員に声をかけておくなどの対策をしておくと良い。 城レベルアップ 自らの城をレベルアップすれば、当然狙われにくくなる。特に兵のレベルアップが出来る3の倍数(現時点では城レベル27)が、大きな目安となる。 ログイン率をあげよう 襲撃者は、攻撃する前に相手やその周りの同盟員の事をよく観察していている。 同盟が活発に動いていれば、襲撃を受けにくくなる。 ログイン率を高め活発に行動して、自分や周りの襲撃を未然に防ぐと共に、周りの仲間達と連携、楽しく交流して同盟を盛り上げて行きましょう。 2.迎撃 味方の城が攻められている時 まずは味方の城に防衛に入ること。相手が上位兵であっても防衛に主力が固まればダメージを与えられる。と同時に、攻めてきてる相手の城に攻撃を仕掛ける。 この二手に別れて迎撃体制を整えれば、相手も引き返すか、あるいは大きなダメージを与えられる。 相手の城が近くに飛んできている時 攻撃までの時間が短く防衛が間に合わない、また、複数の城が狙われている可能性が高い。 この場合は、防衛に入るより相手の城に直接攻撃を仕掛けるのが有効。相手の主兵力が出ている隙を狙い打ちしよう。 迎撃時の注意点 迎撃する際、こちらも主力が出払う為、その隙を狙われる事がある。 味方が迎撃に出たら、その味方の城に防衛兵を入れよう。 複数人で4部隊以上入れるのが理想。 こういった対策や、迎撃の連携が取れるようになると、襲撃する方も諦め、また狙われにくくなる。 休戦札を貼れない状況で攻撃を受ける場合 何らかの事情で休戦札を貼れない、味方の援護もなく負けそうな時は、兵を隠す、逃がす、を実行。 兵を隠すのは、城内の詰所に伏兵を。 兵を逃がすのは、どこか適当な引退城等に対して個人集結をしかけ、出せるだけの兵を出す。 実際に出兵する必要はなく、集結をしかけ、城外待機状態にすれば良い。 兵がいないと何も出来なくなるので、なるべく被害を減らそう。
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学園都市が最強の超能力者・一方通行は焦燥に満ちた思考で考察を続けていた。 全ての始まりはいつの間にやら渡されていたデイバック、その中に入っていた一枚の紙であった。 殺し合いの参加者が記載されたその紙は、一方通行から平常心を奪い取るには充分すぎた。 打ち止め(ラストオーダー)。 彼が命を賭けて守りたいと思う、大切な大切な少女。 その名が名簿に記されていた。 寸前までこの殺し合いを下らないとすら考えていた思考は、一瞬で沸騰し一種のパニック状態にまで陥る。 打ち止めが、今の自分同様に爆薬の詰まった首輪を装着され、こんな狂った殺し合いに参加させられている。 そう考えただけで一方通行は安直の選択肢を選び取りそうになっていた。 安直な選択肢―――すなわち、打ち止めを除いた参加者の排除。 第一位の能力をもってすれば余りに容易い、だが今の彼には到底選択できない行為。 『悪党』として戦い続けた一方通行は、その『悪党』という幻想さえも、とある男にぶち殺された。 その男は先の教室にて自分と同様に拘束されていた。 男は言った。 お前が決めろ、と。 傲慢だろうと何だろうが、お前自身が胸を張れるものを自分で選んでみろ、と。 男の言葉が一方通行の中で繰り返し響いていた。 自分は打ち止めを守りたい。 だが、その為に全ての参加者を惨殺するのか。 打ち止めのオリジナルたる存在・御坂美琴すらも殺害して、打ち止めを救出するのか。 それは正しいのか、どうなのか。 他に何か道はないのか。 自分はどうしたいのか。 木霊する男の声に押されるようにして、学園都市第一位の怪物は考える。 考えて、考えて、考えて―――そして、彼は聞いた。 『あ、あー、ゴホン。えー、えー、ちゃんと動いてるかな、コレ?』 市街地に響き渡る、その声を。 『えー、では……俺の名はヴァッシュ・ザ・スタンピード! お前らご存知のヒューマノイド・タイフーン様だ! 俺は今、D-8の市民館にいる! この俺の首が欲しい奴、腕に自信がある奴は市民館に集まりやがれ! 相手になってやるぜ、ヒャッハー!!』 おそらくは、有事の際に緊急の放送やサイレンを鳴らす為に使用されるスピーカー。 市街地の各所に設置されたそれから溢れ出る、馬鹿の声。 頭のネジでもぶっ飛んじゃないかと思ってしまう、間の抜けた内容の放送であった。 (なンだァ、この放送は) ポカンと口を開けた一方通行は、思わず放送の内容を大真面目に再考してしまう。 だが、結論は変わらず放送の主は馬鹿だという事で考察は終わる。 ヴァッシュ・ザ・スタンピード? ヒューマノイド・タイフーン? 俺の首が欲しい奴、腕に自信がある奴は集まれ? 殺し合いという現状を理解しているのかと、問い掛けてしまいたくなる程だ。 ハァ、と一方通行の口から大きな溜め息が零れる。 「……もののついでだ、一瞬で終わらせてやるよ。ヒューマノイド・タイフーンよォ」 そして、一方通行は視線を前に向け、歩き始める。 一方通行の視線の先には、六階建て程の縦長の建物があった。 外界との仕切りとしてあるガラス戸の横には、木製の板に黒字で市民館と書かれた看板が一つ。 その建物は偶然にも、先程の放送者が語っていた市民館と呼ばれる建物であった。 別段、一方通行が開始位置から移動をした訳ではない。 開始位置の目と鼻の先に、その建物があったのだ。 (打ち止めの害になりそうな奴はひとまず潰す。後の事はその後で考えりゃあ良い) 先までの苦悩の選択については結論を出さずに保留とする。 まずは危険人物の排除。それは結果として打ち止めを守護する事にも繋がる。 そう考えた一方通行は欠片の迷いも見せずに市街地へと踏み込んだ。 デイバックから取り出すは黒塗りの拳銃。 一方通行にも見覚えのあるその拳銃は、学園都市の裏にて共闘態勢にあった男が愛用していたもの。 一方通行は第一位の能力を使用せず、拳銃一つでヒューマノイド・タイフーンを撃退しようとしていた。 第一位の能力も使用可能ではあるものの、時間制限がある以上無駄遣いはできない。 何が起きるか、後に自分がどんな選択をするか、一方通行自身も分かっていないのが現状だ。 慎重すぎる事に不利益は生じない。 静寂が支配する室内にカツン、カツンと、現代風の杖と床とがぶつかり合う音が響く。 入って直ぐの所にあった案内板によると、放送室は三階にあるとの事。 一方通行は其処へ真っ直ぐに向かう。 上手くいけば放送真っ最中の奴と遭遇できるかもしれない。 そして、数分ばかりの歩行の末に、一方通行は放送室と看板が備えられた部屋へと辿り着いた。 僅かに開いた扉から顔を覗かせる一方通行。 そこには、放送だというのに身振り手振りを交えて演説をする馬鹿がいた。 ド派手な赤色のコートに身を包み、鮮やかな『黒色』の髪を左右に振って言葉を飛ばす男。 あれが先の放送者の正体らしい。 (どォやら、マジで頭の弱い奴みたいだな) 一人で盛り上がる放送者にそんな評価を下して、一方通行は扉の間から拳銃を突き出す。 銃口が狙う先には放送者の右脚。その脚部へと一方通行は拳銃を向けた。 冷静に、逡巡もせずに一方通行は引き金を引く。 オートマチックの拳銃はそれだけで撃鉄を起こし、構造内の銃弾を叩く。 弾丸が音速を越えて発射された。 「のわぁ!?」 だが、放送者―――ヴァッシュ・ザ・スタンピードと名乗っていた男は、情けない声を出しながらもその弾丸を回避せしめた。 弾丸はそのまま直進し、放送機器にめり込み小さな火花を散らせた。 三下と断じていた男が見せた予想外の回避に、一方通行の眉が上がる。 「お、思ったよりも来るのが早いね。と、えーと……ゴホン、不意打ちとはなかなか味な真似を。だが、その程度でこのヒューマノイドタイフーンが打ち取れると思ったか! って、タイムタイム! 決めゼリフを言ってる時は攻撃しないお約束では!?」 仰々しく言葉を吐くヴァッシュに構わず、一方通行は続けて拳銃を連射する。 演技くさい態度は何処へやら、涙目で狭い放送室内を逃げ回るヴァッシュ・ザ・スタンピード。 五発ほど放たれた弾丸は、それでもやはりヴァッシュの身体に命中する事はなかった。 硝煙漂わせる拳銃を片手に一方通行はヴァッシュを睨む。 その眉は怪訝に歪んでいた。 「……てめェ、何のつもりだ」 思わず一方通行は問い詰める。 この至近距離から銃弾を回避せしめた反射神経、狭い室内で弾丸を避けきった身のこなし、後方からの不意打ちにすら反応した察知力。 その情けない振る舞いに反して男の対応は異常と評するに値するものであった。 だが、だからこそ、一方通行は疑問に思う。 何故、この男は欠片の戦意すら持たないのか。 あれだけの身のこなしだ。杖付きの男など、拳銃を持っていようと楽に撃退できるだけの実力はあるだろう。 しかし、眼前のヴァッシュという男は反撃に移ろうとすらしなかった。 わざわざあんな放送を垂れ流して参加者を呼び寄せたにも関わらず、その行動には戦意すら見えない。 意図が読めなかった。 何故、コイツはあんな放送をしてまで参加者を呼び出し、そのくせ戦おうとしないのか。 参加者の集結が目的? それはない。あんな放送を聞いて集まるのは血気盛んな危険人物か、余程の世話好きだけだ。 参加者を集める事が目的ならば、他の手段を選択した方がマシだ。 それにあの放送を聞けば、集結した参加者の殆どがヴァッシュを危険な人物だと思うだろう。 まさに自分がそうだったのだ。 殺し合いに乗った参加者は当然として、危険人物を排除していこうと行動する世話好きすら、敵に回す。 そんな事をして、コイツに何のメリットがあるのか。 自殺願望でも持っているのではないかと、考えてしまう程だ。 「答えろ」 一方通行の言葉にヴァッシュは薄ら笑みを浮かべていたが、誤魔化しきれないと分かると同時に笑みを引っ込めた。 変わりに観念したという様子で両手を上げ、話を始める。 飄々とした振る舞いで、飄々とした口調で、ヴァッシュは一方通行へと語り掛ける。 「うーん、そこまで深く考えてた訳でもないんだけどね。ちょっと参加者の方々を集めたかったんだよ」 ヴァッシュの返答に一方通行の眉が吊り上がる。 その動機は自分も考察した。だが明らかに効率的ではない。 「なら、あの放送の内容はなんなんだ。あれじゃあ、てめェの命狙うバカしか集まんねェぞ」 そう言う一方通行は、やはり眼前の男の真意を計れずにいた。 先程思った通り本当に頭の足りないバカなのか、それとも―――と、疑惑がよぎる。 まさか、という予感が一方通行の脳裏をよぎっていた。 「ま、そうだろうね」 「……てめェは自殺志願者か何かか? そんな真似してどォなるっつうんだ」 「いや、俺が危ない人達集めて逃げ回ってれば周りの人も少しは安全になるかなーって思ってさ」 ヴァッシュの返答に一方通行は今度こそ訳が分からなくなる。 この男は何を言ってるのだ。全くもって理解できない。 自分を餌に危険人物を引き付ける? 危険人物に追われる自分はどうするつもりだ? 「…………ハァ……?」 「もしかしたら俺が逃げ回ってる間に誰かが首輪の解除法を判明させるかもしれないじゃん。そうすれば殺し合いをする理由も無くなるんだしさ。こんな怖い殺し合いなんてしなくて済むでしょ」 思わず零れた素っ頓狂な声にヴァッシュは尚も理解不能な言葉を返す。 思わず一方通行は頭を抱える。 首輪の解除を見ず知らずの他人に任せて、自分は危険人物達から逃げ回る? 首輪が解除できたら万々歳。なら、解除が出来なかったらどうするつもりなのか。 タイムリミットの72時間まで逃げ続けて、それで首輪を爆発されて死ぬのか? 他人に全ての運命を任せて、自分は命懸けの鬼ごっこを行うつもりだったというのか。 訳が分からない。 コイツは一体なんなのだ。 「それに―――」 と、愕然の一方通行へヴァッシュが更なる声を掛けようとした瞬間、事態が変わる。 放送室の壁が唐突に六つばかりに割れて、細切れの瓦礫となって崩れ落ちる。 そこから三人目の登場人物が乱入をしてきた。 ◇ その時、佐倉杏子は放送室の隣室に身を置いていた。 そこは物置のような倉庫で、杏子は扉の側に胡座を欠いて座り込む。 右手に持った菓子パンをかじりながら、扉から聞こえてくる声に耳を傾けていた。 直前まで聞こえていた放送は、何発かの銃声の後に途切れてしまった。 だが、乱入者(おそらくは襲撃者でもあるのだろう)が放送室の扉を開けてくれたお蔭で、防音の筈の部屋から会話を聞く事ができる。 襲撃者とヴァッシュという男は何かを話していた。 あれだけの銃撃から生存したという事は悪運が強いのか、それとも単純にそれだけの実力者なのか、はたまた襲撃者が素人だったのか。 杏子には判断が付かないが、襲撃者が戦闘する気を無くしたというのは確かなようだ。 余りに乱暴な登場をした襲撃者も、今は大人しくヴァッシュと会話を行っている。 (何だよ、勢い良く入ってきた割には甘い奴だな) 襲撃者に対してそんな感想を抱きながら、杏子は菓子パンをかじった。 佐倉杏子は迷っていた。 突然始まった殺し合い、首輪にて命を握られてる現状。 自分は生き残る為に殺し合いに乗るべきなのか、否か。 心の大半は他者を蹴落とし生き残れと叫んでいる。 でも、心の片隅に残った良心は愛と勇気が勝つハッピーな物語を描けと言っている。 どちらが自分の本心なのかは、杏子にも分かっていた。 だが、素直にその道を選択する事ができない。 彼女はある結末の末にこの殺し合いの場へと辿り着いたからだ。 愛と勇気が勝つ物語を描こうとして、結局は絶望に満ち満ちた結末を迎えた、その記憶。 杏子はしっかりと覚えていた。 あの時の失意を、あの時の諦念を、あの時の絶望を、しっかりと覚えている。 だから、杏子は安直に自身の道を選択する事ができないでいた。 居るのが分かっている参加者とも接触せず、隣室の薄暗い部屋で一人様子を伺っていた。 「……てめェは自殺志願者か何かか? そんな真似してどォなるっつうんだ」 襲撃者の声が聞こえてくる。 あの放送の目的が何だったのか、ヴァッシュへと問い質してるようだ。 杏子も襲撃者と同じ疑問を感じていた。 周囲に自分の存在を知らせて、挑発とも恫喝とも取れる放送を流す。 放送の主であるヴァッシュにメリットがあるようには思えなかった。 「いや俺が危ない人達集めて逃げ回ってれば、周りの人も少しは安全になるかなーって思ってさ」 「…………ハァ……?」 (…………はあ……?) 続く言葉に杏子は襲撃者とまるで同じ言葉を胸中で零していた。 くわえていた菓子パンが床へと転げ落ちる。 杏子はズイと扉に耳を寄せ、ヴァッシュの言葉が良く聞こえるようにした。 更に聞こえてきた言葉はとんでもないものであった。 「もしかしたら俺が逃げ回ってる間に誰かが首輪の解除法を判明させるかもしれないじゃん。そうすれば殺し合いをする理由も無くなるんだしさ。こんな怖い殺し合いなんてしなくて済むでしょ」 聞いて、ああコイツは馬鹿なんだと、断定する。 この脳内お花畑野郎は何も分かっちゃいない。 他人の為に動くなんて、馬鹿のする事だ。 ましてや命懸けで害敵を引きつけて周囲の安全を確保するなんて、狂気の沙汰。 世の中というものを何も理解していない、まるで子どもの戯言のように中身の無い行動だ。 人生は自分だけのもの。 自分の為に生きて自業自得で全てを終わらせれば良い。 佐倉杏子は他人の為に『力』を振るった結末を、その無残で残酷な結末を、経験し知っている。 だから無性に腹が立った。 何時ぞやの新米魔法少女をも遥かに上回る利他的な思考に、憤りを感じる。 憤りに任せて、杏子は魔法少女へと変身した。 身体の調子に問題はない。 ソウルジェムも全くの穢れの無い状態へと戻っている。 寸前までは瀕死の重体だった筈だが、これもあの兵藤とやらが何かを施したのだろう。 手に馴染んだ多節槍を構え、暗闇の中で放送室と物置とを隔絶させる壁を睨む。 スウ、と小さく息を吸い、杏子は得物を振るった。 防音作用が備わった壁が、まるでケーキか何かのように切り裂かれる。 崩れ落ちる壁の間から杏子は獲物たる男を見つけ出した。 放送機器の直ぐ側に立つ男。こいつがおそらくヴァッシュ・ザ・スタンピード。 標的の発見に、杏子は口角を獰猛に吊り上げて床を蹴った。 ◇ 落下する瓦礫の合間から飛び出したのは、フリルの付いたファンシーなドレスに身を包んだ少女であった。 少女は髪の毛からブーツまで赤色で、ド派手の一言。 少女の手中には、身の丈と同等の長槍があった。 壁を細断したのはあの長槍なのだろう。かなりの切れ味を有しているように見える。 赤色の少女は一方通行に見向きもせず、同様の赤色で全身を染めたヴァッシュへと突っ込んでいく。 その動作は相当なもの。 『肉体強化』のレベル4程度の能力者だろうかと考えながら、一方通行は赤色の少女へと銃口を向ける。 ヴァッシュを助ける為にではない。少女が自分の方へと転進してきた際に対処する為だ。 一方通行は冷淡の瞳で変転する場を見つめていた。 アホのような絵空事を口にした男がこの突然の窮地にどう対処するのか、それを一方通行は見極めたかったのだ。 そして、そんな一方通行の視界の中で、一方的な勝負は開始された。 瞬く間に距離を詰め、手中の長槍を躊躇いなく振るう少女。 振るわれた長槍が柄を幾数にも分裂させる。 鎖により一繋ぎにされたそれは、言うなれば多節槍と呼ぶに相応しい武器であった。 少女の手の動きに合わせて鎖が動き、ヴァッシュの前方を覆い尽くす。 点ではなく面単位で殺到する鎖の壁に、さしもの一方通行も打つ手は無いかと予想した。 レベル4相当の『肉体強化』に加えて、多節棍という見慣れぬ武器を完全に使いこなす技量。 能力を使用せねば自分も手を焼くだろうと、一方通行は分析していた。 そんな敵を前に、ヴァッシュは軽い調子で動いた。 鎖の壁が直撃する寸前で、一歩だけ横に歩く。 ただ、それだけ。 ただそれだけで、ヴァッシュは幾重にもなって迫る鎖の全てを回避した。 銃弾を受けて火花を散らしていた放送機器が、鎖の一撃に今度こそ沈黙する。 ヴァッシュの近くにあった床や壁が、鎖の乱舞に破砕されていく。 少女の攻撃は一瞬で放送室を破壊し、だが標的の男は破壊の最中で無傷であった。 「なっ……!?」 少女とヴァッシュの視線がぶつかる。 少女は明確な驚きを表情に宿して、ヴァッシュは完全な余裕を表情に宿して、対面した。 静寂が場を占める。 少女が驚愕から回復し、武器を振るったのはその一瞬後であった。 多節を連結させて一本の長槍へと戻し、横薙ぎに振るう。 その横薙ぎもまた高速の一撃。 あまりの速度に穂先が欠き消え、狭い室内に烈風を巻き起こす。 だが、ヴァッシュのを捉えるには至らない。 上体を沈みこませてその一撃を易々と回避したヴァッシュは少女の後方へと回り込み、羽交い締めにして地面へと組み伏せる。 悪態を付いてもがく少女だったが、ヴァッシュの固めはビクともしなかった。 「―――それに、君みたいな悪い人を倒そうって人も集まるかと思ってね」 会話の続きを一方通行へと飛ばしながら、ヴァッシュはにこりと微笑んだ。 勝負は本当に、一方的に終了した。 「……そォかよ」 拳銃をズボンと腰の間へと差し込みながら、一方通行は気だるげに頭を掻いた。 眼前の男が何者なのか、結局のところ一方通行は理解できなかった。 ただ何となく気付いた。 コイツは『善人』なんだと。 「ちっ、何なんだよ、お前……」 「何てことはないよ。ただのガンマンさ」 組み伏せられた少女が、悔し紛れに悪態を吐く。 そんな少女へと笑顔を向けてヴァッシュが返す。 ヴァッシュは襲撃してきた少女を殺害しようとしない。 自分が襲撃した際など戦おうとすらしなかった。 自分の命を狙った相手であれど決して殺害しようとしない。 悪人だろうがなんだろうが、全てを救おうとする姿勢。 一方通行はそんな男の姿を知っている。 その男とヴァッシュの姿が僅かに重なって見えた。 少しの間一方通行は、少女とヴァッシュを見つめていた。 そして、視線を逸らし、二人に背を向けて歩き出す。 「行っちゃうのかい?」 「……あァ、探し出さなくちゃいけねェ奴がいる」 「なら、俺も探すよ。一人より二人、二人より三人だ」 「おい。もしかしてそれアタシも頭数に入ってないか?」 「あ、バレた?」 「ふざけんな!」 「……必要ねェよ。お前はお前でやる事をやれ」 背中へ投げられる言葉を振り向かずに聞き、振り向かずに返答する。 一方通行の心に巣喰っていた迷いは、既に何処かへと消えていた。 「そっか。あ、でも名前くらいは教えてくれても良いんじゃない? 探し人と、君のさ」 「……俺は一方通行。探してンのは打ち止め(ラストオーダー)っつうチビのクソガキだ」 「OK。見掛けたら君の事を伝えとくよ。アクセラレータ」 ヴァッシュの言葉に一方通行は無言で答え、今度こそ二人の前から立ち去った。 場に残されるのはヴァッシュと、ヴァッシュに組み伏せられている少女―――佐倉杏子のみ。 立ち去った一方通行を見詰めるヴァッシュを、杏子は首を回して観察する。 正直、何が起きたのかも分からなかった。 気付けば男の姿が視界から消え、羽交い締めにされていた。 幾ら暴れどうんともすんとも言わない。 魔法少女として遥かに上昇した身体能力をもってしても、まるで動く事ができない。 これは敗北だった。 紛れもない敗北。 どんな強力な魔女が相手でも此処まで一方的に負けた事はない。 「どう、落ち着いた?」 「こんな状態で落ち着くもクソもねぇだろ。早くどきなよ」 「ヤダ。どいたら襲い掛かってきそうだし」 完全に抑え込まれた状態で、やはり杏子は苛立ちを覚える。 その軽薄な態度からは想像もできないような実力者。だが、甘ちゃんで夢見がちな希望を追い求めるいけ好かない男。 「こんな時なんだからさ。少しは親睦を深めようよ。ツンツンしてても辛いだけだって」 ムカつく、と杏子は正直に感じた。 自らの安全も考えず、危険人物を呼び寄せてそれを一手に引き受けようとした男。 滅私の行為をまるで躊躇いなく選択した男。 本気で戦闘を仕掛けた自分に対して、何事もなかったかのように語り掛けてくる男。 まるで聖人君子を気取っているかのような行動に、杏子は苛立ちを覚える。 「アンタ、うざいよ」 「わお辛辣。ま、よろしくね。槍使いさん」 「……何だよ、よろしくって」 ヴァッシュの言葉に杏子は嫌な予感を感じた。 この馬鹿が、また何か馬鹿な事を言い出しそうな、そんな予感。 「え? 一緒に行動しようかと思ったんだけど」 ヴァッシュは逆に『何でそんな当たり前の事を聞くの?』といった風で杏子へと返答する。 「はあ? ふざけんな、アタシはアンタを襲ったんだぞ! 何でそんな奴と行動しようとすんだよ!」 ヴァッシュの答えに、思わず杏子は大声を上げていた。 「だって君をほっとく訳にもいかないじゃん。何だかんだで君も悪い子には見えないしさ、一緒に行動しようよ」 頭が痛くなる。 この馬鹿は何処までお人好しなんだ。 襲撃をしてきた当人さえとも手を組もうとする考えの無さ。 どれだけお気楽な人生を送ればこんな能天気になれるのか、本気で杏子は知りたくなった。 「俺はヴァッシュ。ヴァッシュ・ザ・スタンピードだ。君は?」 何処までもマイペースにお人好しを貫くヴァッシュへと、杏子は無言を貫いた。 その様子に、ヴァッシュは苦笑と共に肩をすくめ、そして唐突に杏子の拘束を解く。 戸惑う杏子の正面へ回り込んで、右手を差し出した。 「……アンタ、やっぱりうざいよ」 「つれないねえ」 駄々をこねる子どもを見るかのような暖かい表情に、杏子の苛立ちは増加していった。 差し出された右手を完全に無視して、杏子は大きく溜め息を吐く。 面倒な奴に捕まってしまったという思いが、知らずの内に溜め息となっていた。 ヴァッシュへと背中を向け、だが逃げられないだろう事を察知して、床に胡座をかく。 デイバックから菓子パンを取り出し、苛立たしげにかじりつく。 そんな杏子にヴァッシュは再び肩をすくめて、次いでその隣へと座り込む。 両足をのびのびと伸ばして座り、右手をデイバックへと突っ込む。 数秒後、取りだされたのは一本のホットドッグであった。 「お腹減ってるなら、これも食べる?」 そう言い差し出された右手を杏子は視界の端で捉える。 湯気立つホットドッグ。 とある科学都市の露店にて売られていたそれは、値段は張るがそれに見合うだけの味があり、学生にも定評がある。 鼻孔をくすぐる香りのみでも、空腹の魔法少女を注目させるには充分だった。 数秒の逡巡の末に、杏子はホットドッグを無言で奪い取る。 ヴァッシュも惚れ惚れするようなハンドスピードに俊敏性であった。 ヴァッシュは苦笑を浮かべながら、杏子を見詰める。 「……うめぇ」 「そうかい。そりゃ何よりだ」 魔法少女・佐倉杏子は、ヴァッシュをただの世間知らずの脳内花畑野郎と断定した。 杏子は知る由もないだろうが、その断定はまるで間違っていた。 ヴァッシュは誰よりも知っている。 人間の醜悪さを、人間の残虐性を、人間の利己的な思考を、誰よりも深く理解している。 知り、理解し、それでも彼は自身の信念を曲げなかったのだ。 荒廃の砂の惑星を歩き続け、人類と人外の種との間に存在した大きな溝を繋いでいった男。 それが、ヴァッシュ・ザ・スタンピード。 最強のガンマンにして、一世紀半にも及ぶ因縁に終結をもたらした男である。 魔法少女は知るだろう。 横に座る男の内面を、陽気な外面の内に潜むほの暗い虚を、この殺し合いを通して知っていくだろう。 それは何処までも他人を思う男の、だが言ってしまえばそれしか知らない男の、悲しき生き様。 そんな生き様を垣間見た時、魔法少女は何を思うのか。 「ねえ、名前は」 「教えるかよ、箒頭」 赤色の男と赤色の少女が並んで座り込む。 殺し合いの場で、時間は緩やかに流れていく。 二人のバトルロワイアルが、始まった。 【一日目/深夜/D-8・市街地・市民館】 【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン・マキシマム】 [状態]健康、黒髪化 [装備]なし [道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1~3 [思考] 0:殺し合いを止める。誰も死なせない 1:眼前の少女と行動。ひとまず市民館に集まってきた参加者に対処する 2:打ち止めを探し、一方通行のことを知らせる [備考] ※原作終了後から参加しています ※参加者名簿を確認していません 【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態]健康、魔法少女状態 [装備]ソウルジェム(穢れ無し)、杏子の多節槍@魔法少女まどか☆マギカ [道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1~3 [思考] 0:殺し合いに乗る? 乗らない? 1:ヴァッシュがウザい。マジでウザい。 [備考] ※オクタヴィア戦・自爆の直前から参加しています ◇ 学園都市が誇る怪物が夜の市街地を闊歩する。 ある一人の少女を救う為、ただそれだけの為に不格好な歩みを進める。 彼は既に決心していた。 自分はあの胸糞悪いじじいの言いなりにはならない。 殺し合いになど乗らずに、打ち止めを救ってみせる。 そう、決心していた。 其処に大きな理由はない。 ただ、何となく大丈夫だと感じていた。 最初の教室にて見掛けた『ヒーロー』。 自分を二度も打ち破り、その度に大きな切っ掛けを作り出してくれた男。 そして、先程の『善人』。 無謀な選択を無謀と思わずに、迷いなく行動できる男。 この場には『善人』が、『ヒーロー』がいる。 ならば、絶望なんてしなくても良いのかもしれない。 一万人の妹達を救い出した『ヒーロー』ならば、あれだけの行動を当然のように行える『善人』ならば、この殺し合いをぶち壊す事だってできるのかもしれない。 (奴らがどう動くかは分からねェし、俺には関係のない事だ。俺は、俺のやるべき事をする) 一方通行は邪悪な笑みを浮かべて夜空を見上げる。 真ん丸の満月が空には浮かんでいた。 何処かでこの殺し合いを観戦しているであろう兵藤へと警告を飛ばしながら、一方通行が道を進む。 その胸中には、理由も無い自信で溢れていた。 科学の生み出した怪物が、ただ一人の少女を救う為だけに、バトルロワイアルへと参戦する。 【一日目/深夜/D-8・市街地】 【一方通行@とある魔術の禁書目録】 [状態]健康 [装備]一方通行の杖@とある魔術の禁書目録 [道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1~3 [思考] 0:打ち止めを探し、守る。 1:周辺を探索し、打ち止めを探す [備考] ※原作22巻終了後から参加しています ◇ 誰かが言った。 希望と絶望は差し引きゼロで成り立っていると。 一方通行は上条当麻とヴァッシュ・ザ・スタンピードという存在に希望を見て、己の行く道を選択した。 だが、この希望は果たして真実なのか。 この希望は一方通行の願望が作り出した幻想ではないのか。 この希望の果てには―――同等の絶望が待ち受けているのではないか。 希望。 それは、絶望と相反の位置に存在する一つの概念。 それは、人を惑わす魔法の言葉。 希望の末に待ち受ける未来は如何なるものか。 それは学園都市最強の怪物にも、希望を追い求めた魔法少女にも、人と人外の種とを繋いだガンマンにも、分からない。 混沌の殺戮劇は粛々と続いていく。 Back 炎のさだめ 時系列順で読む Next もう何も怖くない……そう考えてた時期が私にもありました Back 炎のさだめ 投下順で読む Next もう何も怖くない……そう考えてた時期が私にもありました GAME START 一方通行 Next 飛んで火に入る夏の虫 GAME START ヴァッシュ・ザ・スタンピード Next GAME START 佐倉杏子 Next
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商業 / 生産 / 研究 > 詐欺ガイド ※一部画像が古い為、日本語版画像へ後日差し替え。 詐欺の手口価格詐欺 (コントラクト / マーケット)価格の数え方 払い戻し詐欺 (コントラクト) 輸送保証金詐欺 (輸送コントラクト) 輸送襲撃 (輸送コントラクト) 買取不可詐欺 (マーケット) 相場操作 (全部) 詐欺の手口 EVEでは運営によりゲーム内での詐欺行為が公認されている。 (RMT等の現金絡みや、公式フォーラム取引での詐欺は禁止されている) 特にコントラクト(契約)での詐欺が多く、初心者が利用する場合は 経験者にチェックしてもらってからの取引実行を推奨する。 詐欺は毎年のようにニューモデルが考案されており、 ここで全ての詐欺を網羅する事は難しい。 予防には念入りなチェックと美味い話へ安易にのらない用心深さが必要。 価格詐欺 (コントラクト / マーケット) 恐らく最も単純な詐欺の手口。 マーケットやコントラクトで3桁ほど高い価格で売りを出す。 あるいは、3桁少ない価格で買取を出すといった手口になる。 単純故に引っかかる事も多いので油断せず注意したい。 価格の数え方 たまに十、百、千、万、億という数え方をするプレイヤーを見かけるが、 EVEでは詐欺に引っかかりやすくなるので、欧米式の3桁区切りに慣れる事を推奨する。 欧米式3桁区切り(カンマの位置で見分ける) 数字 読み 1,000 1k (キロ) 1,000,000 1m (ミリオン) 1,000,000,000 1b (ビリオン) ※m は mil 、b は bil と書く場合もある。 払い戻し詐欺 (コントラクト) コントラクトの仕様を突いた詐欺。 コントラクトでは以下の手順でiskとアイテムが処理される。 1.現金の相手に支払う 2.現金の相手から受け取る 3.アイテムを相手から受け取る 4.アイテムを相手に渡す 画像にあるように、 「支払い350m」「PLEX1枚を受け取る」「PLEX1枚を渡す」 の3つがセットになった取引で契約する場合。 350mを払い、PLEXを受け取ってから、受け取ったPLEXを相手に返し、 350mだけ相手に取られる形になる。 輸送保証金詐欺 (輸送コントラクト) 他人にアイテムを輸送してもらう輸送コントラクトでは、 保証金をNPCに預け、成功する事で報酬と保証金が戻ってくる。 もし輸送に失敗した場合は、保証金は依頼人に渡される。 保証金詐欺では、あらゆる船で輸送不可能な容量のゴミを輸送させ、 保証金が絶対に戻ってこないコントラクトで保証金を確実に得る。 輸送襲撃 (輸送コントラクト) これは厳密に言うと詐欺ではない。 単純に輸送コントラクトでローセクやヌルセクへ、 もしくはその逆に輸送させて襲撃し保証金と積荷を得る。 依頼人と襲撃者が同じ人物というだけで詐欺には当たらない。 ただし、依頼を受けた人物と襲撃者のIN時間帯がズレると成功しない為、 依頼を出してログアウト時に取り下げる等、何かと面倒な方法でもある。 買取不可詐欺 (マーケット) マーケットで買取を出す場合、買取金をNPCに預ける必要がある。 ただし、この金額はスキルによって軽減する事ができ、 実際に買取する時になって不足分を払う事ができる。 この詐欺では、スキルによって軽減して預け金をNPCに預けた後、 所持金を0にする事で 「買取オーダーは出ているが、実際には買取れない」状態を作る。 また、希少アイテムで最小買取単位を大きくする方法でも同様の効果が得られる。 この状態で高額買取を出してから、近所で不良在庫を売るか、 少し割高の価格で同じアイテムを売りに出すと転売目的の交易者が釣れる。 詐欺に限らず商人が不良在庫を処分する技法としても使われる。 相場操作 (全部) 意外と経験のある商人でも引っかかりやすい手口に相場操作がある。 EVEでは日常的にジェットコースターのように相場が動き、 アイテム数が膨大ですべての相場を常時記憶しておくのは難しい。 この詐欺もそんな一例になる。 「Brynn s Modified Energized EM Membrane」という装備は、 EM属性用のパッシブアーマーハードナーのレアドロップ品の1つになる。 アーマー艦というのは、通常でもEMとサーマルのレジは元々硬いので、 特にEM用の装備は取引される機会が少ない。 このコントラクトを見た後にマーケットの相場をチェックすると、 一見800mのアイテム2個が860mで買えてお買い得に見える。 買取も高値なので、そのまま売っても儲かりそうだ。 ここで用心してEVE Centralという価格相場サイトでEVE全体の相場も見てみる。 アマーで出ている2件の買取以外は小額の買取しかない。 ただ、高額のアイテムでも常時安い買取を出して「うっかり売り」を狙うのは よくある事なので、慣れている人にこそ自然に見えるかもしれない。 しかし、よく見てみると買取単位が最小3つから (Min 3) となっている。 この手の無駄アイテムを3個も持っている人は少数派だろう。 ここで詐欺である事が判明(推定)する。 さらに調べた結論を言うと、このコントラクトとマーケットの売り、 そして買取を出しているのは全て同一人物。 買取は、上で紹介した「買取不可詐欺」を使い、 マーケット売りは「買取不可詐欺」の「在庫処分」と同じ技法。 さらにコントラクトで欲張ったプレイヤーを釣る2段構えで、 長期間オーダーを維持する事で直近の相場データもごまかしている。 実に手の込んだ詐欺になる。 こういったものは初心者に見分けるのは不可能に近いので 1.やたら高額なアイテムは、知り合いかコープの商人に相談してから買う 2.美味しい話は徹底的に疑い、とびつかない が予防方法となる。
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言織しらべ(ことおり しらべ/Kotoori Sirabe) 年齢:17 性別:女性 種族:人間 身長:174cm 体重:65kg クラス:異能者/学徒/伝承術士(ルーン)/探索者 イメージアイコン:あきつ丸(艦隊これくしょん) イメージCV:―― イメージカラー:黒 所属:夜明け2015卓/学園戦争卓 参戦回数:7回 部活動:演劇部 来歴:在学生 PL:コマ 「とんだ大馬鹿者だな。私は。」 外見 黒髪を肩先でそろえた長身の少女 すらりとした健康的な長身と相反したやや不健康なほどの白い肌が アンバランスな印象を与えている そして学ラン。 当人曰く戦争への意気込みであるとかないとか 人格 品行方正を心がける優等生タイプ 周りからは堅物で、とっつきずらい人物であると見なされているが その実面倒見のよい面もあり、身内からの評価は高い +責任 任務の折には皆を率先して前に出。行く先を考える。 戦場の指揮官として、小隊の隊長として。皆を守り、導こうと。 その在り方は学徒隊の最上級生として。 自らが果たすべきと定義した役目である。 +願望 役目を果たすために捨てたもの。 後悔を残すもの。 ――間違っていた。 全てを掬って進みたい。そう思った。 来歴 常盤緑市生まれの一般的な家庭に育つ 母と祖父母と暮らし、父は早逝し、記憶も朧だががそういうものだと納得していた 学園戦争に於いて言葉の魔法に覚醒すると同時に、その魔法は魔族であった父のものであると伝えられ 父から受け継いだ魔法を手に、母と土地を守るための戦いへ身を投じる事となる +部活 演劇部所属 普段の堅物ぶりとは違う、様々な役柄を演じ分ける その普段とのギャップに驚く人は多いとか 3年生になり、演者は引退だと宣言していた。 +... 演劇部の活動を離れ、学徒隊に身を置く今でも、演劇部の事を気に掛けている。 演劇と、共に活動をしてきた仲間達。 それらについて話すとき、彼女の顔は自然と柔らかくなる。 +... 彼女が離れたことで演劇部には歪が生じていた。 皆が問題を抱え込み、関係も険悪になり、暗黒に染める価値すらないと言われる。 戦争の為に部を辞めた自分。 それは皆を放り出す、独りよがりな選択ではなかったか。 暗黒演劇舞台を通じて自分の選択を見つめ直し 再び演劇部へと彼女は戻る、皆と、進んでいくために。 +活動記録 +寒い時代のレミングス 部隊員:浮雲刀祢 言織しらべ シグヴァルド・K=G 新藤英雄 統乃カトリーヌ 報告:某月某日、晴 プレイライト人の侵攻による異界での大規模戦闘 本部隊は異界へ潜入後、拠点と各部隊の連絡、物資の補給等の任に付く 当該異界へ潜入後、今坂伊織率いる部隊と合流、敵部隊の行動を分析したところ 異界内の学徒隊拠点への包囲攻撃する動きを確認。 学徒隊拠点と合流し、これを退ける。 なお、本作戦遂行に於いては月詠司教諭の協力が有ったことを合わせて報告する。 言織しらべ、記 +施設点検 部隊員:燕条命 言織しらべ 天道時雨 百瀬詩種 六道鋼鈴 報告:某月某日 晴 常盤緑市各所の施設の点検任務 戦争の惨禍に見舞われ、破損した設備の点検や 戦争によって悪化した治安の回復など、雑多な任務の連続しての解決が本任務の全容である。 本舞台は複数個所の個別点検を済ませたのち 偶発的に現れた暗黒部活動の解消に乗り出し、これを解決する。 これを以て作戦完了とし、帰投。 言織しらべ 記 +不死身のガールフレンド 部隊員:イリス 暦智朗 言織しらべ シグヴァルド ネロ 報告:某月某日 晴 行方不明になったはずの生徒の探索任務 学園戦争開戦前、行方不明になった生徒が常盤緑市各所で目撃されると言う噂が頻発 学徒隊としてこの噂の調査、真相究明の任に付く。 調査の結果、学徒隊の構成員が行方不明になった生徒を蘇生。 魂を保つために市民を襲撃していたことが明らかになる。 本隊はこれを敵と認識。 討伐した。 言織しらべ 記 +『少年は銃を手に』 部隊員:言織しらべ 笹川愛子 新藤英雄 瀬多いろは 統乃カトリーヌ 報告:某月某日 雨 学園戦争に於いてこちらに投降、亡命を図り、保護していた捕虜を襲撃、殺害する事件が発生。 解決を図るため、常盤緑市外への一斉護送を計画、その一隊として護衛任務にあたる。 本隊は襲撃にあい、被害を負う。 襲撃者を追跡、襲撃者の拠点と思われる地点にて交戦。これを撃破する。 襲撃者:一名死亡。一名逃亡、一名意識不明 本隊:無事。 言織しらべ 記 +P.S.みにくいアヒルの子 部隊員:ネシア・ヴェント/新藤英雄/言織しらべ/斯道鋭侍/今坂伊織 報告:某月某日 晴 しろたえ様の依頼により。 物語を改変する怪異【虫食い】の討伐の任を命じられ、今作戦はその一つとしての討伐任務である。 「みにくいあひるの子」の世界を探索。 本筋を修正しつつ、【虫食い】を発見、無事討伐する。 言織しらべ 記 ……あの子が無事生きられて、よかった。 +『初心に告げるあの日の詩』 部隊員:漆戸常世/言織しらべ/黒木 小夜/斯道鋭侍/銅刃 報告:某月某日 晴 ……皆に教えられた。 一人ではだめなのだと。 皆、一人では立てぬから、言葉を出して、助け合うのだと。 ――――私は。 記 +『ひみつのたからばこ』 部隊員:浮雲刀祢/言織しらべ/カウンター/4G/笹塚宥斗 報告:某月某日 晴 極安全な『迷宮異界』において、学徒隊の調査部隊が重傷を負う その調査、原因の探索任務である。 ―――結果として、迷宮の奥にてアストラル人と接触、これを捕縛 学徒隊の被害は異界内の魔物の討伐のため、アストラル人が仕掛けた罠によるものだったと判明 これを記す。 記 +【10年後の自分へ】 部隊員:銅刃/今坂伊織/言織しらべ/統乃カトリーヌ 十年後の私に尋ねよう。 私はまともな人間になれているだろうか? 誰かを守るために、誰かを泣かせることのない、そんな人間に なりたいと思う。だから頑張ろう。 そして願わくば…父のように 大切な誰かを、自分の守るべき人と…二人で歩いている そんな人間に、成れているだろうか? ……そうなれていれば、今の私が進む道は間違っていないと思う。 十年後の私に宣言しよう。 言織しらべは、未来を、諦めない。 きっとたどり着く、貴方へ 言織しらべ 八月某日 記 +友人関係 +六道鋼鈴 いい動きをしている。 人間としても、人の輪の中心になれる。よい人材だ。 ◯ +シグヴァルド 素晴らしい。 尊敬できる人物だよ、彼は +ネロ 素直な子だ。 少し口に気を付ける必要はあるだろうが、子供とはそういうものだ ◯ また、君の入れた紅茶を飲ませてくれ。 ………。(唇をなぞる) ◯ +暦智朗 甘い。 戦場でなければ、良い人間なのだろう。 +新藤英雄 その度胸は誉めてやろう。 だが、覗きは許さん。 +××× 新藤英雄 瀬多いろは 笹川愛子 統乃カトリーヌ 守るため。私は――― +笹川愛子 おかしいのは私だ。それは分かっている。 ……君を、守りたいんだ。 鼠 ずるい女で構わない。 私のしてあげられることを、してあげたいんだ。 帰り道 +瀬多いろは 頑張ることだ。 見守っているよ、君の道を 腕 +矢神迅 いつか、お前の答えを聞かせてくれ。 先輩として力になろう。 未来 +暗黒演劇部 漆戸常世、黒木 小夜、斯道鋭侍、銅刃 すまない、迷惑をかけた。ありがとう。 +4G 君の言葉は、私たちを助けた だから、卑下するものではないよ +笹塚宥斗 いい先生ですよ。 …ご本人に言うと、嫌がられますが …お見苦しいことろをお見せしました。……ありがとうございます。 帰り道 +常盤縁 頼りになる男だ。 3年として、学徒隊として。 好きだ。対抗者。お前の対抗と、共に行こうずっと、ずっと 放課後 +銅刃 良い戦士だ。 強く、皆の支えになるだろう、きっと +統乃カトリーヌ 級友だ。 君の進む道を応援しよう。統乃 +今坂伊織 お前は立派な学徒隊だ。 誰に恥じる事も無く、前を向け。 +白夜 可愛い後輩で、人生の先輩 …ふむ、不思議なものだな?そう言うのもまたいいだろう +臥煙日向 お互い苦労するものだ。 …そして、お互い前に進むとしよう、後輩 +シャロケッタ 約束、果たしたぞ +所持品 +学生服 しらべが着用している男物の学ラン。 卯ノ花高校の制服とは微妙に異なり、古めかしい型の様だ。 下はスカートである。 親戚のお古であると、本人は語る +来歴 今は亡き父の一張羅。 父のように、皆を守ると決めた。父の力を借りるため、袖を通した。 +日本刀 しらべの持つ日本刀。刃物としての切れ味は鋭くなく、あくまで万が一の時の物。 父の形見の品。 +家 千草区に住んでいる。 観光客相手の土産物兼お茶屋を営んでおり。 そこそこに繁盛している。 PickUp 「言折しらべが言霊を持って宣言しよう。『この戦い、勝利は我らにあり』と!」 魔法 彼女の使う魔法は言葉を行使する魔法である 魔力を乗せて発する言葉は聞く者に影響を与え、身体を強化する祝詞となり 時には聞く者の現実を書き換え侵食する呪詛となる。
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8章第5話より。 仙台湾のゾイドテロ現場。 仙台に向かう謎の襲撃者――ウォディックとハンマーヘッドの集団を索敵した国連軍第3艦隊は、 これを阻止するために海上防衛艦隊と共に仙台湾に展開していた。 ウォディックに搭載された長距離ビームキャノンによる“艦砲射撃”によって、 すでに湾岸の港湾施設に被害が出ており、これを持って敵性行動だという確信がもたらされており、 追撃を阻止するために、石巻軍港から“カットイン”した形であったが、 しかし“敵”の戦闘能力は予想以上に強大なものだった。 1機1機の攻撃力は、メーサーショックカノンを搭載したアーク級戦艦などと比べれば弱いものだが、 海上保安庁の警備艇と大差ないサイズでしかも高い機動性を持っており、 それでいて中型ミサイル艇と同等かそれ以上の火力を持つ相手は、やりにくい存在だったに違いない。 東京湾の防衛艦隊が、シンカーに翻弄されたのと状況は良く似ている。 ゾイドは“妨害”する防衛艦隊や国連艦隊にも反撃しており、既に何隻か被弾して戦線離脱していた。 更に国連艦隊旗艦ナガトの艦橋では、別の“騒動”が勃発していた。 「――海に降りるって!? この弾が飛び交う真っ只中でか、何を考えてるんだ!?」 『私達は艦娘デス、海で戦うために生まれたんデス!』 『お願いします有賀艦長、豊田司令、行かせてください、機動力ならあの敵艦隊に負けません!』 金剛を中心とした艦娘たちが、“洋上支援作戦”を志願したのである。 寝泊りしている戦艦フィラデルフィアの通信機越しに、少女たちの切実な声が響いてくる。 だが有賀や豊田には、それは余りにも無謀な提案に思えた。 ミッドウェイ海域で初めて遭遇した際に、彼女たちが自力で洋上作戦を展開する能力を持つことは、 有賀たちもある程度は分かっていたが、見た目はセーラー服や和装の少女たちなのだ。 そんな彼女らを、砲弾やビームが飛び交う“戦場”に放つことは、 有賀たちの軍事的な常識から言う限り、文字通り「正気の沙汰ではなかった」のである。 『この国を守るために、オレ達艦娘は生まれたんだ……相手は深海棲艦じゃないが、 突然現れて攻撃を仕掛けてきているじゃないか……深海棲艦と同じだ、絶対に阻止しなきゃダメだ!!』 金剛や榛名に混じって、鬼気迫る表情で訴えかけるのは木曾だ。 彼女に限らず、艦娘は多かれ少なかれ、“祖国”の荒廃を目の当たりにしてきた経験や記憶がある。 加賀や瑞鶴も石巻を離れる前、「まだ戦火で荒廃していない祖国」に複雑な感情を吐露していた。 その“異世界の祖国”が敵性勢力の攻撃を受けているのを、黙って見過ごすことは出来なかったのである。 『豊田司令……石巻に上陸した時、この事態を解決するタメに、一緒に頑張ろうって言ったじゃないデスか。 だったラ、私達にもこの戦いに参加スル権利、与えて欲しいデス!』 金剛の目尻にうっすらと光るものがある……普段の陽気な彼女からは信じられないほど真剣な表情だ。 豊田は眉間に深いシワを寄せ、目を閉じて黙り込んだ。 彼女らが普通の人間ではないことは知っているつもりだが……まさに前例のない提案であり、 極めて難しい判断を迫られている……常識が通じない非常事態でも、人はしばしば常識に縛られるものだ。 「だが……キミらの指揮官は今、東京にいる……無断で戦闘行為を行うことを、彼女らが許すのか?」 『加賀や瑞鶴がココにいたナラ……出撃指令を下すはずデス!』 だが金剛は、異論を発した有賀の目を真正面から見据えてそう言い切った。 更に付け加えて言う。 『それに瑞鶴は(ここを発つ前に)言いました。万一の時は、全力で協力せよ、と。正に今がその、万一の時デス!』 ここまで情熱と誠意を見せられると、有賀も顎を引いて再考せざるを得ない。それにこの状況で、彼女達がいい加減な事を言う筈も無い。 だが…と、まだ迷いがあった。 と、その時、有賀の横で黙っていた豊田が、再び口を開いた。 「金剛さん」 『はい!』 「やれるかね?」 『やれます!』 金剛は即答した。 少し目を伏せて沈黙した豊田を、金剛達は固唾を呑んで見守る。 2秒後、豊田は決断の眼を上げた。 「……分かった、参戦を許可する」 『――本当ですカ!?』 「ただし……くれぐれも無謀な行動には出ないように。君達は“元の世界に戻る任務”があるはずだ。 我々もそんな君たちの任務を支援するために、こうして同じ空気を吸っているんだ、良いね? 海に出たら我が艦隊のミサイル艇が君達を誘導する……極力、そこから外れぬよう行動して欲しい」 『――了解!』 通信機の向こう――フィラデルフィアの副艦橋で、金剛たちが敬礼をした。 「司令……本当に、大丈夫ですかね?」 「信じるしかないな……こちらも今回の襲撃者に対して優勢とは言い難い、彼女らの主張は確かに1理ある。 ミサイル艇と同等以上の戦力を本当に彼女らが持つなら、賭けてみる手はある」
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フロスト・ジャイアント Frost Giants 冠雪した山脈や冬の終わることのない古来の大陸の住人であるフロスト・ジャイアントは、自身らを世界の極寒の地の正当な継承者とみなしている。彼らは、残忍なやり方で略奪し、征服し、奴隷を得る。彼らにとって、冷気を避けたり、震えているような種族は、奴隷、慰み者、時には食料として利用されるだけの存在である。 フロスト・ジャイアントは巨人の中でも大きな種族であり、男性は身長15フィート、体重がおおよそ2,800ポンド。女性は男性よりほんの少し小さい。多くのジャイアントは、氷河の色である薄青色の皮膚を持つが、その色合いは新雪の白色から深い青色まで様々である。髪は、薄暗い青、白、または薄汚れた黄色でありぼさぼさの長髪を髭とともに編みこんで縛るのが一般的だ。また一般に眼は髪と同じ色だが、より原色に近い色をしている。フロスト・ジャイアントが住む極寒の地では、その色は迷彩として働き、氷嵐の中で略奪するような場合にも役立つ。 フロスト・ジャイアントは人間とほぼ同じ体格をしているが、平均して筋肉質で肩幅が広い。他の人型種族同様、彼らも温血ではあるが、身体は皮膚や呼吸を通して熱をほとんど失わないように適応しており、血液はどんな冷気の中でさえ決して凍らない。温暖な気候の中でさえ、彼らは耐えられないほどの暑さを感じる。 フロスト・ジャイアントのような大型生物は、生命を維持するために非常に多くの食料を必要とする。フロスト・ジャイアントは、ほとんどの食料を狩りや略奪によって得ている。トナカイ、ヘラジカなどの寒冷地の大型動物は、彼らの日常的な食料源である。こういったクリーチャーの皮や革は、衣服やベッド、テントなどに利用される。フロスト・ジャイアントは農耕、採鉱、畜産に従事する理由を見出さない。というのは、その身体的能力から、食料などを得るために狩りや略奪を行ったほうがたやすいからだ。フロスト・ジャイアントが用いる物品のほとんどは、略奪か奴隷となった種族によって作られたものである。チーズとバターは、非常に珍重される。 フロスト・ジャイアントの氏族の半分ほどは遊牧民だ。彼らは獲物や略奪するものが尽き始めると、野営地を移動しながら過ごす。残りの半分は強奪した城や、石や氷から作られた要塞を恒久的な居住地としている。しかしフロスト・ジャイアントの農業拒否により、ひとつところに定住するこの巨人たちは比較的多くの略奪対象を要求し、つまり下位のフロスト・ジャイアントの氏族にさえ頼り、その下位の者らは更に遠くまで活動圏を広げ上位に貢納するかもしれない。 フロスト・ジャイアントの略奪好きは有名であり、世界中の山岳都市で非常に恐れられている。彼らは余りに完成された略奪手法を持ち、町を再建させるのに十分なほど住人を生かしたまま残し、それによって略奪に値するだけ町に財産を蓄積させた後に再度略奪できるようにしている。一般的に、フロスト・ジャイアントは自分たちの為の戦闘を楽しみ、占有している土地では手早い略奪を好む。比較的安全に血の渇きを満たすことができるため、彼らは特に小さな人型種族との戦いを好む。 彼らは何より力に価値を置く。そのためフロスト・ジャイアントはより邪悪な存在の軍門に下ることもある。このような場合、彼らは栄誉ある傭兵であり、食料、武器、富が与えられる限り協力する。それらは支払われるか略奪によって与えられる。巨人でないものがフロスト・ジャイアントの氏族を服従させることはほとんどない――ホワイト・ドラゴンでさえ最後にはフロスト・ジャイアントの氏族の奴隷になる。 フロスト・ジャイアントの氏族の支配者は、一般的にヤール(首長)の称号で呼ばれる。この称号が民主的に選ばれたり世襲で獲得されたりすることは決してない。力を示す個人的な挑戦によって与えられる。2人のヤールが会ったときは、どちらかはヤールの称号を譲らなければならず、すぐに力尽くの戦いによって決められる。譲った側は単なる“族長”か“将軍”となる。このやり方で、力あるヤールは多くの下位の氏族に命令を出すことができる。ただし、こうした命令は一時的なものにならざるをえず、隷属したものにわだかまりを残す。多くの族長はいつも、ヤールの指導力に後付けで不平を言い、そこからの離脱や自分に権力を取り戻す機会を探している。 フロスト・ジャイアントは退屈な仕事より戦闘の栄誉を好む。そのため、彼らは食事の用意や皮や革のなめし作業の手伝い用に奴隷(スレール)を持つ。フロスト・ジャイアントはよい主人ではないので、時々スレールを過労やひどい虐待のために殺してしまう。また、収穫が不足な時やスレールが必要以上に長生きしたときには、フロスト・ジャイアントはスレールを平気で食べてしまう。より成功したフロスト・ジャイアントの氏族は、アイス・トロルやオーガのような頑丈な生物を捕らえる――これらはフロスト・ジャイアントの軍団において、突撃兵として重用される。 ジャイアントの誇る少ない仕事の一つに、武器と鎧の製造がある。彼らは素晴らしいチェイン・アーマーを作り出す。彼らは連結部が凍り付き音を出すプレート・アーマーよりも、チェイン・アーマーを好む。彼らが好む武器は武器は巨大なグレートアックスであり、一本の木を全て柄にしたようなものであることもある。 フロスト・ジャイアントは、彼ら自身と同じくらい粗暴であるクリーチャーを引き連れるのを好む。そのため彼らはツンドラにいるクリーチャーを珍しい“ペット”として飼う。彼らはウィンター・ウルフを好むが、フロスト・ワーム、マンモス、ポーラー・ベア、スヴァスリム、イエティもペットとしている。 フロスト・ジャイアントのほとんどは、古代のジャイアントが奉じていた血と氷と戦争の神を崇拝している。フロスト・ジャイアントは神に敬意を評して戦闘に専念し、奴隷の生贄と財宝を捧げて神への恐怖を和らげる。最近、残忍と復讐と極寒を司るデーモン・ロード崇拝に転向した氏族が現れた。これにより、フロスト・ジャイアントは分裂しようとしている。伝統を重んじる者は、そうしたデーモン・ロード崇拝者を、祖先に背を向け、崇めるに値しない主のスレールになったと非難している。実際には、ほとんどのフロスト・ジャイアントは彼らの望みを満たす神への崇拝を続けるだろう。 フロスト・ジャイアントの完全なデータはBestiaryの該当する項目に掲載されている。 新ルール New Rules フロスト・ジャイアントの多くの能力は、彼らの過酷な極寒の居住地に基づいたものだ。その他の能力は、既存の呪文や戦術に彼らの巨大さを付加して作られている。 フロスト・ジャイアントの特技 Frost Giant Feats フロスト・ジャイアントは以下の特技を使用できる。 《祖先からの仇敵》(戦闘) Ancestral Enmity 君は、巨人に抵抗する種族の特殊な防御術に対抗できる。 前提条件:(巨人)の副種別。 利益:君はドワーフとノームに対する近接攻撃ロールに+2のボーナスを得る。 特殊:君はこの特技を2回まで修得できる。効果は累積する。 《確かな氷上》 Sure on Ice 君は、乾いた大地であるかのように氷上や雪面上を移動できる。 前提条件:フロスト・ジャイアント。 利益:君は氷や雪の面の上をペナルティ無く通過することができ、氷上を疾走したり突撃したりする際にも〈軽業〉判定を試みる必要はない。君は氷を登る際、〈登攀〉判定に+4のボーナスを得る。 《凍岩》 Chilled Rock 君は、投げつける岩石に冷気を付与できる。 前提条件:《氷雪の生まれ》、フロスト・ジャイアント。 利益:君が岩投げ能力で投擲したものは、君が触れたことで凍り付く。それによりそのアイテムは、追加で1d6ポイントの[氷雪]ダメージを与える。 《薙ぎ倒し》(戦闘) Cleaving Sweep 君は斧の一振りによって、地面にいる複数の敵を薙ぎ払える。 前提条件:【筋】15、《足払い強化》、《薙ぎ払い》、《武器熟練:グレートアックス》、基本攻撃ボーナス+11。 利益:両手武器で全力攻撃アクションを行う際、君は通常の攻撃を諦めることで、間合い内にいる敵それぞれに対して、最も高い基本攻撃ボーナスを用いて足払い戦技を試みることができる。君はそれぞれの目標に対して、ばらばらに戦技判定を行わなければならない。 《氷結の凝視》 Icy Stare 君の氷のような眼は、一瞥で敵を氷結し弱体化させる。 前提条件:《氷雪の生まれ》、フロスト・ジャイアント。 利益:標準アクションとして、君は凍えるような睨みを、10フィート以内のクリーチャー1体もしくは物体1つに向けることができる。目標となったクリーチャーは頑健セーヴ(DC=10+君のヒット・ダイスの半分+君の【魅力】修正値)を行わねばならず、失敗すると1d6ポイントの[氷雪]ダメージを受ける。誰にも触れられていない物体はセーヴィング・スローを試みることができない。この呪文でダメージを受けたクリーチャーは頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると1ポイントの【筋力】ダメージを受ける。 この特技は実際の凝視攻撃を与えるものではない――敵も仲間も、単に君と目が合っただけではなんの危険もない。 《氷雪の生まれ》 Born of Frost 君は他の生物を傷つける冷気を付与できる。 前提条件:フロスト・ジャイアント。 利益:君の肉体武器と素手打撃は、追加で1d6ポイントの[氷雪]ダメージを与える。君に肉体武器や素手打撃を命中させたクリーチャーは、1ポイントの[氷雪]ダメージを受ける。 《ふっとばし突撃》(戦闘) Awesome Charge 君が突撃攻撃を仕掛けたとき、敵を突き飛ばすことができる。 前提条件:【筋】25、《強打》、《突き飛ばし強化》、《ふっとばし攻撃》。 利益:君が突撃攻撃を敵に命中させたとき、君はフリー・アクションとして《ふっとばし攻撃》戦技をその敵に試みることができる。 フロスト・ジャイアントの呪文 Frost Giant Spells フロスト・ジャイアントは以下の呪文を使い、凍り付いた故郷での狩りと襲撃に役立てる。 アイス・スリック Ice Slick/滑る氷 系統:力術[氷雪];レベル:ウィッチ2、ウィザード/ソーサラー2、ドルイド2、メイガス2、レンジャー2 発動時間:1標準アクション 構成要素:音声、動作 距離:近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 効果範囲:半径5フィートの爆発 持続時間:瞬間(本文参照) セーヴ:反応・不完全(本文参照);呪文抵抗:本文参照 術者は強烈な冷気の噴射を作り出し、効果範囲内の固い面を薄い氷で覆う。発動時に効果範囲内にいた全てのクリーチャーは1d6+術者レベル毎に1(最大+10)ポイントの[氷雪]ダメージを受け、倒れて伏せ状態となる。反応セーヴに成功したクリーチャーはダメージを半減し、伏せ状態にならない。SRは最初の効果にのみ作用する。 クリーチャーはDC10の〈軽業〉判定に成功すれば、通常の移動速度の半分でこの氷の範囲の中を歩き、あるいは通過することができる。4以内の差で失敗したクリーチャーは、そのラウンド移動できない(そして反応セーヴに成功しなければ転んで伏せ状態となる)。5以上の差で失敗すると転んで伏せ状態となる。自分のターンで移動しなかったクリーチャーはこの判定を行う必要はない。 氷の5フィート四方は硬度0で3ヒット・ポイントを持つ。氷は瞬間効果だが、魔法のものでない氷として残される。温暖な状況であれば、氷は術者レベル毎に1分間持続する。熱帯気候では、半分しか持続しない。氷と雪が溶けずに残る寒冷気候では、氷は永続的に持続する。 マジック・ボウルダー Magic Boulder/魔法の巨礫 系統:変成術[地];レベル:クレリック2、ドルイド2 目標:最大3個の巨石 この呪文はマジック・ストーンと同様に機能するが、3つまでの巨礫(最大で術者よりも2サイズ段階小さい岩)を岩投げ能力か攻城兵器の矢弾として使用できるようにする点が異なる。巨礫のダメージは1段階増加し、巨礫は攻撃ロールとダメージ・ロールに+1の強化ボーナスを得る。 フロスト・ジャイアントの魔法のアイテム Frost Giant Magic Items フロスト・ジャイアントは魔法のアイテムを初期に作ったことで名高く、ほとんどの見本が彼らの種の手の中にある。多くの剛胆な英雄は、険しい山頂にある城や氷河の宮殿に向けて、危険な登山を決行するなどして、こういった魔法の財宝を求めてフロスト・ジャイアントの要塞に侵入する術を探した。その中で最もうまくいった者でさえ、なんとか四肢を全て備えたまま家に帰れた程度だが。 アイアングリップ・ガントレッツ (Irongrip Gauntlets/鉄の取っ手の篭手) 市価 4,000GP;装備部位 両手;術者レベル 3;重量 2ポンド;オーラ 微弱・変成術 この篭手は重い鉄片で補強された山羊の革で作られている。このアイテムは大きく持ちにくい形をした物品を掴む力を強化し、確かなものとしてくれる。使用者が代用近接武器か適切でない大きさの武器を手にする場合、ペナルティが2だけ減少する(最低0)。この篭手は武器を使用するために必要となる手の数を変えることはない。 必要条件 コスト 2,000GP 《その他の魔法のアイテム作成》、エンラージ・パースン、ブルズ・ストレンクス ウィンター・ウルフ・ルーントゥース (Winter Wolf Runetooth/冬狼の魔法牙) 市価 2,500GP;装備部位 なし;術者レベル 10;重量 ―;オーラ 中程度・召喚術 この犬歯を全ラウンド・アクションで砕くか破壊するかしたなら、ウィンター・ウルフが1体招来される。このウィンター・ウルフは牙を破壊したクリーチャーの制御下に置かれる。ウィンター・ウルフは1分が経過するか、死亡するまで存在する。 必要条件 コスト 1,250GP 《その他の魔法のアイテム作成》、サモン・ネイチャーズ・アライV フォッグカッティング・レンジズ (Fog-Cutting Lenses/霧断ちの眼鏡) 市価 8,000GP;装備部位 face(訳注:両目の誤記?);術者レベル 5;重量 1ポンド;オーラ 微弱・変成術 この眼鏡は磨かれた水晶でできており、フレームは磨かれた真鍮と、単純な革製の紐と留め金が付いている。この眼鏡は巨人の頭に合う大きさだが、より小さい者に合わせた大きさに簡単に調整することができる。この眼鏡を身につけると、使用者は通常のものでも魔法のものでも、濃霧や霧といった視界を妨げるものを通してものを見ることができる。このアイテムは暗視や夜目を与えない。この眼鏡は視界を奇妙に歪めねじれさせるため、〈知覚〉判定に-4のペナルティを受ける。 必要条件 コスト 4,000GP 《その他の魔法のアイテム作成》、ダークヴィジョン、フォッグ・クラウド フロストブラッド・アックス (Frostblood Axe/霜血の斧) 市価 40,310GP;装備部位 なし;術者レベル 10;重量 6ポンド;オーラ 中程度・死霊術[悪] この+1ウーンディング・フロスト・バトルアックスは殺した相手の魂をフロスト・ジャイアントの不浄な神々に捧げる。ヒット・ダイスが1以上のクリーチャーをこの武器で殺したなら(これには、この武器で与えた出血ダメージで殺した場合も含まれる)、割り込みアクションとして、使用者はディヴァイン・フェイヴァーを自分に発動するか、ブレスを自分と仲間に発動するかのいずれかを行うことができる。 必要条件 コスト 20,310GP 《その他の魔法のアイテム作成》、チル・メタル、ディヴァイン・フェイヴァー、デス・ネル、ブリード、ブレス フロスト・ジャイアントの例 Example Frost Giants フロスト・ジャイアントの襲撃者 Frost Giant Raider フロスト・ジャイアントの襲撃者は北方の脅威である。戦いと征服による純粋な喜悦を求めて引き裂き虐殺するため、彼らは雪上を駆けまわる。 フロスト・ジャイアントの襲撃者 CR11 Frost Giant Raider XP 12,800 フロスト・ジャイアント、2レベル・バーバリアン 混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人、冷気) イニシアチブ +0;感覚 夜目;〈知覚〉+22 防御 AC 23、接触8、立ちすくみ23(+10外皮、-2激怒、-1サイズ、+1反発、+5鎧) HP 227(16HD;14d8+2d12+146) 頑健 +22、反応 +5、意志 +10。 防御能力 岩つかみ、直感回避;完全耐性 [氷雪] 弱点 [火炎]に対する脆弱性 攻撃 移動速度 50フィート 近接 +1グレートアックス=+27/+22/+17(3d6+22/×3) 遠隔 岩=+11(1d8+21) 接敵面 10フィート;間合い 10フィート 特殊攻撃 岩投げ(120フィート)、激怒(13ラウンド/日)、激怒パワー(跳ね返し) 戦術 戦闘中 襲撃者は戦闘の開始時に《威圧演舞》を使用し、それから防御的な目標の士気をくじき続けるために《防御崩し》を使用する。 基本データ 激怒していない場合、このバーバリアンのデータは以下の通り。AC 25、接触10、立ちすくみ25;HP 195;頑健 +20、意志 +8;+1グレートアックス=+25/+20/+15(3d6+19/×3);岩=+11(1d8+18);【筋】35、【耐】 24;CMB +25、CMD 36;技能 〈威圧〉+30、〈登攀〉+18。 一般データ 【筋】39、【敏】11、【耐】28、【知】10、【判】16、【魅】8 基本攻撃 +12;CMB +27(+29突き飛ばし);CMD 36(対突き飛ばし38) 特技 《威圧演舞》、《強打》、《突き飛ばし強化》、《薙ぎ払い》、《薙ぎ払い強化》、《武器熟練:グレートアックス》、《防御崩し》、《腕力による威圧》 技能 〈威圧〉+32、〈隠密〉-5(雪中では-1)、〈知覚〉+22、〈登攀〉+20;種族修正 +4雪中での〈隠密〉 言語 共通語、巨人語 その他の特殊能力 高速移動 戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・シリアス・ウーンズ(2)、ポーション・オヴ・ディスプレイスメント、ポーション・オヴ・プロテクション・フロム・アローズ、ポーション・オヴ・プロテクション・フロム・エナジー([火炎])、錬金術師の火(5);その他の装備 +1チェイン・シャツ、+1グレートアックス、アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+1、ベルト・オヴ・ジャイアント・ストレンクス+2、クローク・オヴ・レジスタンス+1、リング・オヴ・プロテクション+1、380GP 襲撃者はフロスト・ジャイアント氏族の突撃部隊であり、通常はその部族で最も頑丈で、最も威圧的な戦士で構成されている。襲撃の際、彼らはその並外れた外見がもたらす恐怖に喜び、大声を上げながら、一直線上の敵を突撃で薙ぎ払う。フロスト・ジャイアントの野戦士とは異なり、フロスト・ジャイアントの襲撃者は隠れたり戦術を立てるよりも劇的な技で互いを強く印象づけることに気を払うため、賢い首長はフロスト・ジャイアント特有の強がりの行動を抑えるべき時と、フロスト・ジャイアントから戦いを奪う権利を自慢する欲を知っている――知っていなければ、価値ある奴隷や財宝を必要もなく破壊してしまう場合の方が多い。 大きな部族は通常、首長や他の強力な存在によって支配されている。しかし小さい部族では、襲撃者が指導者となることもある。より大きな氏族の強力な首長に忠義を誓った族長となった襲撃者もいる。ただの襲撃者に支配されたフロスト・ジャイアントの部族は、保有人員を増やそうとするもっと恐ろしい部族にすぐに狙われることもある。そこで襲撃者が率いた部族は伝統的な故郷を離れ、より安全な国に逃れようとすることも多い。そのような場合、彼らはしばしばより小さい人型生物と衝突することになる。 フロスト・ジャイアントの野戦士 Frost Giant Rangers フロスト・ジャイアントの野戦士は大物を狩って部族に食糧をもたらすとともに、襲撃の最前線に立つ。 フロスト・ジャイアントの狩人 CR11 Frost Giant Hunter XP 12,800 フロスト・ジャイアント、2レベル・レンジャー 混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人、冷気) イニシアチブ +2;感覚 夜目;〈知覚〉+22 防御 AC 27、接触12、立ちすくみ25(+10外皮、-1サイズ、+1反発、+2【敏】、+5鎧) HP 170(16HD;14d8+2d10+96) 頑健 +18、反応 +9、意志 +9 防御能力 岩つかみ;完全耐性 [氷雪] 弱点 [火炎]に対する脆弱性 攻撃 移動速度 40フィート 近接 +1スピア=+23/+18/+13(2d6+17/×3) 遠隔 岩=+13(1d8+16.5) 接敵面 10フィート;間合い 10フィート 特殊攻撃 岩投げ(120フィート)、戦闘スタイル(“弓術”)、得意な敵(動物+2) 一般データ 【筋】32、【敏】15、【耐】23、【知】10、【判】16、【魅】8 基本攻撃 +12;CMB +24;CMD 37 特技 《遠射》、《技能熟練:隠密》、《強打》、《近距離射撃》、《精密射撃》、《致命的な狙い》、《鋼の意志》、《早抜き》 技能 〈隠密〉+22(雪中では+26)、〈生存〉+16、〈知覚〉+22 言語 共通語、巨人語 その他の特殊能力 追跡+1、野生動物との共感+1 装備 +1チェイン・シャツ、+1スピア、アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+1、ベルト・オヴ・インクレディブル・デクスタリティ+2、ブーツ・オヴ・ザ・ウィンターランズ、リング・オヴ・プロテクション+1、2,298GP フロスト・ジャイアントの精鋭偵察兵 CR13 Frost Giant Elite Scout XP 25,600 フロスト・ジャイアント、4レベル・レンジャー 混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人、冷気) イニシアチブ +3;感覚 夜目;〈知覚〉+30 防御 AC 30、接触14、立ちすくみ26(+1回避、+10外皮、-1サイズ、+1反発、+3【敏】、+6鎧) HP 197(18HD;14d8+4d10+112) 頑健 +19、反応 +11、意志 +10 防御能力 岩つかみ 攻撃 移動速度 40フィート 近接 +1スピア=+24/+19/+14(2d6+16/×3) 遠隔 岩=+16(1d8+15) 接敵面 10フィート;間合い 10フィート 特殊攻撃 岩投げ(120フィート)、戦闘スタイル(“弓術”)、得意な敵(人間+2) 準備済みのレンジャー呪文 (術者レベル1;精神集中+4) 1レベル―ロングストライダー 一般データ 【筋】31、【敏】16、【耐】22、【知】14、【判】16、【魅】8 基本攻撃 +14;CMB +25;CMD 40 特技 《一撃離脱》、《回避》、《技能熟練:隠密》、《技能熟練:知覚》、《強行突破》、《強打》、《近距離射撃》、《持久力》、《精密射撃》、《鋼の意志》、《早抜き》 技能 〈隠密〉+30(雪中では+34)、〈軽業〉+11(跳躍は+15)、〈生存〉+15、〈知覚〉+30、〈知識:自然〉+14、〈知識:地域〉+9、〈登攀〉+21、〈動物使い〉+11 言語 共通語、巨人語 その他の特殊能力 狩人の絆(動物の相棒)、追跡+2、得意な地形(寒冷地+2)、野生動物との共感+3 装備 +2チェイン・シャツ、+1スピア、アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+1、ベルト・オヴ・フィジカル・マイト+2(【敏】、【耐】)、ブーツ・オヴ・ザ・ウィンターランズ、リング・オヴ・プロテクション+1、3,773GP フロスト・ジャイアントの氷河魔術師 Frost Giant Ice Mage フロスト・ジャイアントのソーサラーは元素の力を利用する術や、戦闘で襲撃者を強化する術に長けた存在だ。 フロスト・ジャイアントの氷河魔術師 CR12 Frost Giant Ice Mage XP 19,200 フロスト・ジャイアント、6レベル・ソーサラー 混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人、冷気) イニシアチブ +4;感覚 夜目;〈知覚〉+25 防御 AC 26、接触10、立ちすくみ26(+10外皮、-1サイズ、+4盾、+1反発、+2鎧) HP 204(20HD;14d8+6d6+120) 頑健 +17、反応 +8、意志 +11 防御能力 岩つかみ;完全耐性 [氷雪] 弱点 [火炎]に対する脆弱性 攻撃 移動速度 40フィート 近接 高品質のモーニングスター=+21/+16/+11(2d6+12)または叩きつけ(×2)=+20(1d8+8、加えて1d6[氷雪]) 遠隔 岩=+12(1d8+12、加えて1d6[氷雪]) 接敵面 10フィート;間合い 10フィート 特殊攻撃 岩投げ(120フィート) 血脈の擬似呪文能力 (術者レベル6;精神集中+9) 7回/日―凍てつく鋼(武器または50発の矢弾に、3ラウンドの間、フロストの武器特殊能力を与える) 修得ソーサラー呪文 (術者レベル6;精神集中+9) 3レベル(4回/日)―ディスペル・マジック 2レベル(6回/日)―アイス・スリック、フリジッド・タッチ、レイジ(DC16) 1レベル(7回/日)―エクスペディシャス・リトリート、エンラージ・パースン、オブスキュアリング・ミスト、シールド、トゥルー・ストライク 0レベル(回数無制限)―ゴースト・サウンド(DC13)、タッチ・オヴ・ファティーグ(DC13)、ディテクト・マジック、フレア(DC13)、メイジ・ハンド、メッセージ、レイ・オヴ・フロスト 血脈 極北 戦術 戦闘前 フロスト・ジャイアントの氷河魔術師はエクスペディシャス・リトリートとシールドを発動する。 戦闘中 フロスト・ジャイアントの氷河魔術師は敵を捕らえるためにワンド・オヴ・ソリッド・フォッグを使用し、それからワンド・オヴ・アイス・ストーム(10チャージ)とワンド・オヴ・ライトニング・ボルトの力を解き放つ。敵を氷と雪の範囲に移動させるため、アイス・スリックを発動し、氷上を歩む者血脈能力を使用する。 一般データ 【筋】26、【敏】11、【耐】22、【知】14、【判】14、【魅】16 基本攻撃 +13;CMB +22;CMD 33 特技 《イニシアチブ強化》、《技能熟練:隠密》、《強打》、《凍岩》*、《呪文持続時間延長》、《神速の反応》、《神速の反応強化》、《戦闘発動》、《秘術の打撃》、《氷雪の生まれ》*、《物質要素省略》 技能 〈威圧〉+16、〈隠密〉+12(雪中では+16)、〈呪文学〉+15、〈製作:錬金術〉+15、〈知覚〉+25、〈知識:神秘学〉+15、〈登攀〉+21、〈はったり〉+12;種族修正 +4雪中での〈隠密〉 言語 共通語、巨人語、奈落語、風界語 その他の特殊能力 氷上を歩む者 戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・シリアス・ウーンズ(2)、ポーション・オヴ・インヴィジビリティ、ポーション・オヴ・プロテクション・フロム・エナジー([火炎])、ワンド・オヴ・アイス・ストーム(10チャージ)、ワンド・オヴ・ライトニング・ボルト(10チャージ)、ワンド・オヴ・ソリッド・フォッグ(5チャージ)、錬金術師の火(4);その他の装備 高品質のモーニングスター、アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+1、ブレイサーズ・オヴ・アーマー+2、リング・オヴ・プロテクション+1、362GP 氷河魔術師は氷に閉ざされた北方の魔法を受け継ぐ。他人を欺き意のままに操る者もいる――エンラージ・パースンで超大型サイズにしたり、旅人に自分達がクラウド・ジャイアントだと思わせたり――が、多くの者は部族の襲撃者を支援し砲兵として行動する。遠くから嵐の力で敵を殺し、仲間のサイズや凶暴性を高めるのだ。ソーサラーとして強力であるとはいえ、フロスト・ジャイアントの社会では肉体的な力や近接戦闘能力がずっと価値があると見なされる。そのためソーサラーは指導者よりも助言者として振る舞うことが多い。 フロスト・ジャイアントの神官戦士 Frost Giant Battle Priest フロスト・ジャイアントの神官は暴力的なだけでなく狡猾でもある。他人を恐怖と伝統で操るのだ。 フロスト・ジャイアントの神官戦士 CR13 Frost Giant Battle Priest XP 25,600 フロスト・ジャイアント、8レベル・クレリック 混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人、冷気) イニシアチブ -1;感覚 夜目;〈知覚〉+30 防御 AC 27、接触9、立ちすくみ27(+10外皮、-1サイズ、+1反発、-1【敏】、+8鎧) HP 195(22d8+96) 頑健 +19、反応 +7、意志 +16。 防御能力 岩つかみ;完全耐性 [氷雪] 弱点 [火炎]に対する脆弱性 攻撃 移動速度 30フィート 近接 +1バトルアックス=+28/+23/+18/+13(2d6+13/×3) 遠隔 岩=+14(1d8+18) 接敵面 10フィート;間合い 10フィート 特殊攻撃 岩投げ(120フィート)、神々の力(+8、8ラウンド/日)、武器の達人(8ラウンド/日)、負のエネルギー放出5回/日(DC16、4d6) 領域の擬似呪文能力 (術者レベル8;精神集中+14) 9回/日―筋力招来(+4) 9回/日―戦の激怒(+4) 準備済みのクレリック呪文 (術者レベル8;精神集中+14) 4レベル―アンホーリィ・ブライト(DC20)、ディヴァイン・パワー(領)、ブレッシング・オヴ・ファーヴァー、コミュナル・プロテクション・フロム・エナジー 3レベル―インヴィジビリティ・パージ、エンター・イメージ、セイクリッド・ボンド、プロテクション・フロム・エナジー、マジック・ヴェストメント(領) 2レベル―アライン・ウェポン、ウェポン・オヴ・オー、スピリチュアル・ウェポン(領)、デス・ネル(DC18)、ホールド・パースン(DC18)、マジック・ボウルダー* 1レベル―エンラージ・パースン(領)(DC17)、キュア・ライト・ウーンズ、コマンド(DC17)、シールド・オヴ・フェイス、ディヴァイン・フェイヴァー、ブレス、ベイン(DC17) 0レベル(回数無制限)―ガイダンス、ディテクト・マジック、メンディング、リード・マジック (領) 領域呪文;領域 戦、力 戦術 戦闘前 神官戦士はブルズ・ストレンクス、マジック・ヴェストメント、プロテクション・フロム・エナジー(火)を戦闘前に発動し、首長がいる場合はセイクリッド・ボンドも発動する。 戦闘中 神官戦士はディヴァイン・パワーを発動して戦闘を開始する。そして仲間を支援するためにブレッシング・オヴ・ファーヴァー、敵を害するためにアンホーリィ・ブライトを発動する。 一般データ 【筋】34、【敏】8、【耐】18、【知】13、【判】23、【魅】14 基本攻撃 +16;CMB +29(+31武器破壊);CMD 39(対武器破壊41) 特技 《強打》、《軍用武器習熟:バトルアックス》、《渾身の一打》、《神速の反応》、《戦闘発動》、《薙ぎ払い》、《薙ぎ払い強化》、《武器破壊強化》、《ポーション作成》、《魔法の武器防具作成》、《ワンド作成》 技能 〈威圧〉+15、〈隠密〉+1(雪中では+5)、〈呪文学〉+7、〈製作:防具〉+10、〈知覚〉+30、〈知識:宗教〉+14、〈登攀〉+17;種族修正 +4雪中での〈隠密〉 言語 共通語、巨人語、奈落語 その他の特殊能力 氷柱9回/日(1d6+3) 戦闘用装備 ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクス(2)、ポーション・オヴ・キュア・シリアス・ウーンズ(4)、ポーション・オヴ・プロテクション・フロム・エナジー(2)、ポーション・オヴ・ウォーター・ブリージング、ワンド・オヴ・キュア・クリティカル・ウーンズ(15チャージ)、ワンド・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ(15チャージ);その他の装備 高品質のチェインメイル、+1バトルアックス、アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+1、ブーツ・オヴ・ザ・ウィンターランズ、ヘッドバンド・オヴ・インスパイアード・ウィズダム+2、リング・オヴ・プロテクション+1、リング・オヴ・サステナンス、セイクリッド・ボンド用の金の腕輪(2)、銀製の邪印、呪文構成要素ポーチ、4,410GP フロスト・ジャイアントの神官戦士はその力を用いて偵察し、心を操り、部族の他の者を脅しながら、自分や族長の権威を落とそうとする者を探し当てる。必要とあれば、神官戦士はバトルアックスを手にして2~3の頭を切り飛ばすこともためらわない。 フロスト・ジャイアントの猟犬使い Frost Giant Houndmaster フロスト・ジャイアントはウルフのような支配下に置いた肉食動物を使って、獲物を追い回す助けとする。 フロスト・ジャイアントの猟犬使い CR14 Frost Giant Houndmaster XP 38,400 フロスト・ジャイアントの10レベル・ドルイド(極地ドルイド) 中立にして悪/大型サイズの人型生物(巨人、冷気) イニシアチブ +4;感覚 雪の術者、夜目;〈知覚〉+29 防御 AC 28、接触10、立ちすくみ28(+11外皮、-1サイズ、+1反発、+7鎧) HP 262(24d8+154) 頑健 +22、反応 +10、意志 +18 防御能力 岩つかみ;完全耐性 [氷雪]、目がくらんだ状態 弱点 [火炎]に対する脆弱性 攻撃 移動速度 30フィート 近接 +1グレートアックス=+27/+22/+17/+12(3d6+14/×3) 遠隔 岩=+16(1d8+13) 接敵面 10フィート;間合い 10フィート 特殊攻撃 岩投げ(120フィート)、自然の化身3回/日、雪の術者 準備済みのドルイド呪文 (術者レベル10;精神集中+16) 5レベル―アニマル・グロウス(DC21)、キュア・クリティカル・ウーンズ、トランスミュート・ロック・トゥ・マッド(DC21) 4レベル―アイス・ストーム、キュア・シリアス・ウーンズ、スパイク・ストーンズ(DC20)、フレイム・ストライク(DC21) 3レベル―コール・ライトニング(DC20)、スリート・ストーム、ドミネイト・アニマル(DC19)、プロテクション・フロム・エナジー 2レベル―アニマル・トランス(DC18)、チル・メタル、ディレイ・ポイズン、バークスキン、ブルズ・ストレンクス、ホールド・アニマル(DC18) 1レベル―エンタングル(DC17)、オブスキュアリング・ミスト、スピーク・ウィズ・アニマルズ(2)、チャーム・アニマル(DC17)、フロストバイト 0レベル(回数無制限)―クリエイト・ウォーター、ディテクト・マジック、ピュアリファイ・フード・アンド・ドリンク、ライト 戦術 戦闘前 猟犬使いはプロテクション・フロム・エナジー(火)を自分に、アニマル・グロウス、バークスキン、ブルズ・ストレンクスを自分の動物の相棒に発動し、それからコール・ライトニングを発動する。 戦闘中 猟犬使いは斧と魔法を両方使って戦う。コール・ライトニングから雷を放ち、エンタングル、スリート・ストーム、トランスミュート・ロック・トゥ・マッドを使って敵の動きを阻害する。 一般データ 【筋】28、【敏】10、【耐】20、【知】13、【判】23、【魅】14 基本攻撃 +17;CMB +27;CMD 38 特技 《外皮強化》、《強打》、《軍用武器習熟:グレートアックス》、《化身時発動》、《呪文熟練:力術》、《神速の反応》、《追加HP》、《薙ぎ払い》、《薙ぎ払い強化》、《武器熟練:グレートアックス》、《巻物作成》、《腕力による威圧》 技能 〈威圧〉+29、〈隠密〉-6(寒冷または氷の地形では+3)、〈水泳〉+15、〈生存〉+21(寒冷または氷の地形では+26)、〈知覚〉+29(寒冷または氷の地形では+34)、〈知識:自然〉+16、〈知識:地理〉+9(寒冷または氷の地形では+14)、〈治療〉+14、〈動物使い〉+20、〈はったり〉+9;種族修正 +4雪中での〈隠密〉 言語 共通語、巨人語、ドルイド語、森語 その他の特殊能力 極地生まれ、自然感覚、自然との絆(動物の相棒)、氷上歩行、野生動物との共感+12 戦闘用装備 パール・オヴ・パワー(2レベル)、スクロール・オヴ・キュア・シリアス・ウーンズ(2)、耐毒剤(2);その他の装備 +3ハイド・アーマー、+1グレートアックス、アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+1、ベルト・オヴ・マイティ・コンスティチューション+2、クローク・オヴ・レジスタンス+1、ヘッドバンド・オヴ・インスパイアード・ウィズダム+2、マナクルズ・オヴ・コーポレイション(2)、リング・オヴ・プロテクション+1、1,465GP 猟犬使いは部族のペットの世話を任される。ペットはポーラー・ベア、ウルフ、ウィンター・ウルフであることが多い。猟犬使いはペットを互いに戦わせることを好む。これにより群れに機能的な階層構造が確立し、最も強力な生存者だけが子を残すことができるのだ。猟犬使いはペットの長を動物の相棒に選ぶこともある。 フロスト・ジャイアントの首長 Frost Giant Jarl フロスト・ジャイアントの暴力的な王、首長(ヤール)は自分の部下の反対意見を許さない。 フロスト・ジャイアントの首長 CR18 Frost Giant Jarl XP 153,600 フロスト・ジャイアント、9レベル・レンジャー 混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人、冷気) イニシアチブ +4;感覚 夜目;〈知覚〉+24 防御 AC 35、接触15、立ちすくみ31(+11外皮、-1サイズ、+2反発、+4【敏】、+9鎧) HP 328(23HD;14d8+9d10+216) 頑健 +26、反応 +17、意志 +13。 防御能力 岩つかみ、身かわし;完全耐性 [氷雪] 弱点 [火炎]に対する脆弱性 攻撃 移動速度 40フィート 近接 +1ウォーハンマー=+27/+22/+17/+12(2d6+12/×3)、+1ウォーハンマー=+27/+22/+17(2d6+12/×3) 遠隔 岩=+22(1d8+16)または+1ウォーハンマー=+24/+19(2d6+1/×3) 接敵面 10フィート;間合い 10フィート 特殊攻撃 岩投げ(120フィート)、戦闘スタイル(“二刀流”)、得意な敵(巨人+2、人間+4) 準備済みのレンジャー呪文 (術者レベル6;精神集中+7) 2レベル―コミュナル・リターニング・ウェポン 1レベル―コール・アニマル、チャーム・アニマル(DC12)、リード・ブレーズ 戦術 戦闘前 首長は自分のウォーハンマーにコミュナル・リターニング・ウェポンを発動する。 戦闘中 首長は武器の間合い内にいる目標に、ウォーハンマーで全力攻撃を行う。 一般データ 【筋】32、【敏】19、【耐】27、【知】12、【判】12、【魅】10 基本攻撃 +19;CMB +31;CMD 47 特技 《恐るべき虐殺》、《強打》、《狂乱集中》、《近距離射撃》、《持久力》、《上級二刀流》、《精密射撃》、《追加HP》、《二重斬り》、《二刀のかきむしり》、《二刀流》、《二刀流強化》、《鋼の意志》、《鋼の意志強化》、《武器熟練:ウォーハンマー》 技能 〈威圧〉+23、〈隠密〉+17(雪中では+21)、〈軽業〉+8(跳躍は+12)、〈芸能:歌唱〉+5、〈交渉〉+5、〈真意看破〉+11、〈生存〉+14、〈知覚〉+24、〈治療〉+9、〈登攀〉+23;種族修正 +4雪中での〈隠密〉、+4跳躍での〈軽業〉 言語 共通語、巨人語 その他の特殊能力 狩人の絆(動物の相棒)、迅速なる追跡、追跡+4、得意な地形(寒冷地+4、森林+2)、森渡り、野生動物との共感+9 戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・シリアス・ウーンズ(3)、ポーション・オヴ・プロテクション・フロム・エナジー([火炎])、錬金術師の火(2);その他の装備 +4チェイン・シャツ、+1ウォーハンマー(2)、アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+2、ベルト・オヴ・フィジカル・マイト+4(【敏】、【耐】)、ブーツ・オヴ・ザ・ウィンターランズ、クローク・オヴ・レジスタンス+3、リング・オヴ・プロテクション+2、ストーン・オヴ・アラーム、1,886GP 首長は鉄拳――もしくはハンマーを頭蓋骨に叩き込むことで部族と部下をまとめあげる。従えている首長は力で自分の地位を獲得し、護り続けている。多くの者がその地位を子孫に受け継ぎたいと考えているが、フロスト・ジャイアントの社会では世襲はほとんど重視されない。そのため首長は、自分の子供は暴力的に権力を掌握する事によってのみ権力を引き継げると理解している。その結果、フロスト・ジャイアントの首長は子供に厳しくあたる。子供が支配できるほどに力を確かなものとすることを願って、子供達を競わせるのだ。 スヴァスリム Svathurim このがっしりとしたクリーチャーの下半身は八本脚の馬で、上半身は角の生えたフロスト・ジャイアントだ。 スヴァスリム CR11 Svathurim XP 12,800 混沌にして悪/超大型サイズの人型怪物(冷気) イニシアチブ +3;感覚 暗視60フィート;〈知覚〉+19 防御 AC 26、接触11、立ちすくみ23(+10外皮、-2サイズ、+1盾、+3【敏】、+4鎧) HP 147(14d10+70) 頑健 +11、反応 +12、意志 +11 完全耐性 [氷雪] 弱点 [火炎]に対する脆弱性 攻撃 移動速度 50フィート 近接 高品質のランス=+22/+17/+12(3d6+13/×3)、突き刺し=+21(2d6+9)、蹄(×2)=+16(1d8+4) 遠隔 高品質のコンポジット・ロングボウ=+16/+11/+6(3d6+9/×3) 接敵面 15フィート;間合い 10フィート(ランスは20フィート) 特殊攻撃 蹂躙(1d8+13、DC26)、つんざく蹴散らし、馬上の身 一般データ 【筋】29、【敏】17、【耐】20、【知】10、【判】14、【魅】11 基本攻撃 +14;CMB +25(+27突き飛ばし、+29蹴散らし);CMD 38(対突き飛ばし40、対蹴散らし40、対足払い50) 特技 《頑健無比》、《貫通突撃》、《強打》、《蹴散らし強化》、《上級蹴散らし》、《突き飛ばし強化》、《腕力による威圧》 技能 〈威圧〉+25、〈軽業〉+12(跳躍は+20)、〈水泳〉+20、〈生存〉+14、〈知覚〉+19、〈登攀〉+12;種族修正 +8跳躍での〈軽業〉 言語 共通語、巨人語 その他の特殊能力 空中疾駆、小振りの武器 生態 出現環境 寒冷/丘陵、山岳、または平地 編成 単体、2体、戦闘集団(3~6)、または氏族(1~4スヴァスリム、加えて2~12フロスト・ジャイアント) 宝物 標準(高品質のチェイン・シャツ、高品質の鋼鉄製ライト・シールド、高品質のコンポジット・ロングボウとアロー40本、高品質のランス、その他の宝物) 特殊能力 馬上の身(変則)/Natural Jouster スヴァスリムは騎乗しているかのようにランスを片手で装備することができ、突撃時にランスで与えるダメージは2倍になる。 空中疾駆(超常)/Skyrunner 突撃、疾走、2倍移動を行う際、スヴァスリムはエア・ウォークを使用しているかのように空中を駆け抜けることができる。この移動は非常に大変だ。スヴァスリムはこの能力を使用するラウンドの終わり毎にDC14の【耐久力】判定を試みなければならず、失敗すると1分の間疲労状態となる。このDCは最初のラウンドのもので、以降毎ラウンド2ずつ増加する。着地するとDCは14に戻るが、それにより継続している疲労状態や過労状態は回復しない。スヴァスリムはこの能力を使用して蹴散らしを行うことはできない。 つんざく蹴散らし(超常)/Thunderous Trample スヴァスリムの蹴散らし攻撃でダメージを受けた全てのクリーチャーはDC22の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると1分の間聴覚喪失状態となる。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。 スヴァスリムとフロスト・ジャイアントは互いに仲間で、遠い同族だと考えている。大人のスヴァスリムの後半身部の高さは10フィートで全長は16フィート。巨人の身体と頭部は高さ18フィートにもなる。彼らの重量は通常5米トン以上で、500年以上生きることもある。スヴァスリムは極地に住み、北海の岸や高い山の山頂の間を疾駆する。各個体は、最も強力な狩人に率いられた氏族に所属する。 遭遇 Encounters フロスト・ジャイアントは略奪を好むため、ほとんどのフロスト・ジャイアントとの遭遇は、食事や略奪、奴隷を探している巨人とのものになる。 襲撃隊(CR14) Raiding Party これはフロスト・ジャイアントの部族が近くの人間の居住区に貢ぎ物を要求する際に派遣される一般的な軍隊で、危険な抵抗はほとんど想定されていない。 フロスト・ジャイアントの襲撃者(2) CR11 Frost Giant Raiders XP 各12,800 HP 各227 フロスト・ジャイアント(2) CR9 Frost Giants XP 各6,400 HP 各133 奴隷隊商(CR15) Slave Caravan 猟犬使いは群れと共に行動することが多い。彼らは奴隷運搬の護衛や逃亡者の追跡、部族間の奴隷交易の監視を行うこともある。 フロスト・ジャイアントの猟犬使い CR14 Frost Giant Houndmaster XP 38,400 HP 262 ウィンター・ウルフ(8) CR5 Winter Wolves XP 各1,600 HP 各57 巡察隊(CR16) Reconnaissance Patrol こういった斥候は部族の敵を把握するための巡回として使われることもあるし、襲撃や略奪に適した新天地を偵察する斥候となることもある。 フロスト・ジャイアントの神官戦士 CR13 Frost Giant Battle Priest XP 25,600 HP 195 フロスト・ジャイアントの精鋭偵察兵(2) CR13 Frost Giant Elite Scouts XP 各25,600 HP 各197 戦闘集団(CR17) War Band この戦闘集団はこの地の首長が特別難しい問題――使用されていない要塞からモンスターを退去させたり、近くの居住区に脅威をもたらしうる冒険者集団を止めたり――を解決するために呼び掛け集められたものかもしれない。フロスト・ジャイアントの通常の軍隊は、敵に轟音で恐怖を叩き込むスヴァスリムによって強化される。 フロスト・ジャイアントの猟犬使い CR14 Frost Giant Houndmaster XP 38,400 HP 262 フロスト・ジャイアントの氷河魔術師 CR12 Frost Giant Ice Mage XP 19,200 HP 204 フロスト・ジャイアントの襲撃者(2) CR11 Frost Giant Raiders XP 各12,800 HP 各227 スヴァスリム(2) CR11 Svathurims XP 各12,800 HP 各147 ウィンター・ウルフ(2) CR5 Winter Wolves XP 各1,600 HP 各57
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ユーリ&ファラ編メインイベント サブイベント イベントライブラリ ユーリ&ファラ編 村から一人で飛び出してきたファラと 強引にパートナーにされたユーリの物語。 ―自由都市連合ダイン所属― メインイベント GPは難易度ノーマル時の数値 ユーリルート:おせっかい 〜 相棒(パートナー)ファラルート:泥棒 〜 相棒(パートナー) |発生場所 首都シャイロック 戦闘 (ユーリ選択時)ファラ GP100 3ライフマッチ (ファラ選択時)ユーリ GP100 3ライフマッチ 泥棒呼ばわり 〜 ユグドラシルバトルへ 〜 お尋ね者? |発生場所 シャイロック闘技場 戦闘 ジュディス&リタ GP100 3ライフマッチ 相棒(パートナー)探しの理由 〜 ひと休み |発生場所 ゲライオン遺跡 戦闘 クレス&クラトス GP200 3ライフマッチ 待ち伏せ |発生場所 港町ビフレスト 戦闘 なし 八つ当たり 〜 請負人(コントラクター) |発生場所 港町ビフレスト 戦闘 セネル GP600 3ライフマッチ ユーリの仕事 〜 世界樹の力 |発生場所 港町ビフレスト 戦闘 シング&コハク GP500 3ライフマッチ 前回大会の噂 〜 ベルザンディフラッグ |発生場所 港町ビフレスト 戦闘 カイウス&マオ GP750・800 3ライフマッチ 容疑者ユーリ 〜 クラッシュアース!! |発生場所 海上 戦闘 (ユーリ>"プレイヤー"キャラ選択時)ロイド・フィリア・ルーク GP950・900・950 ポイントバトル (ファラ>"パートナー"キャラ選択時)コレット・コングマン・ティア GP900・950・900 ポイントバトル ※元々ファラで操作していてユーリを選ぶとファラになるので注意。()内を読んで選ぶように。 金髪の襲撃者 |発生場所 森(精霊闘技島) 戦闘 ダオス GP900 3ライフマッチ ※ ファラ一人で対戦 抵抗 〜 ウルズフラッグ粉砕 |発生場所 森(精霊闘技島) 戦闘 ダオス GP1400 3ライフマッチ 正義と悪 〜 世界樹神殿へ |発生場所 精霊闘技場 戦闘 チェスター&アーチェ GP1200 3ライフマッチ 精霊集め |発生場所 世界樹神殿 戦闘 なし 以下4つのイベントはセーブロードを使えば、一週目で回収できる。 が、戦闘がめんどくさいため2週目以降をお勧めする。 協力者 〜イフリート回収 ※この4つは順不同 |発生場所 ルクソール山・火口付近 戦闘 リヒター GP1800 3ライフマッチ (このフラッグを最初に回ったか否かで「協力者」のスキット内容が少し変化する) (このフラッグを最後に回ったか否かで「イフリート回収」のスキット内容が少し変化する) テイトス渓谷 〜 シルフ回収 ※この4つは順不同 |発生場所 テイトス渓谷 戦闘 スタン GP2050 3ライフマッチ (このフラッグを最初、途中、最後に回ったかで「シルフ回収」のスキット内容が少し変化する) ゲライオン焦野 〜 ノーム回収 ※この4つは順不同 |発生場所 ゲライオン焦野 戦闘 バルバトス GP2200 3ライフマッチ (このフラッグを最初、途中、最後に回ったかで「ノーム回収」のスキット内容が少し変化する) アム瀑布 〜 ウンディーネ回収 ※この4つは順不同 |発生場所 アム瀑布 戦闘 ユーリ&ファラ GP1600 3ライフマッチ (このフラッグを最初、途中、最後に回ったかで「ウンディーネ回収」のスキット内容が少し変化する) 裏切り 〜 ダミーフラッグ |発生場所 草原(ダイン) 戦闘 アッシュ GP2650 3ライフマッチ 世界樹の間へ |発生場所 精霊闘技場 戦闘 なし 3年前… ~ 凶暴な男 〜 傷ついた世界樹 〜 大いなる実り |発生場所 世界樹神殿 戦闘 ダオス GP2800 3ライフマッチ ダオス・融合体 〜 お祭りの歌 |発生場所 世界樹神殿 戦闘 ダオス GP3000 3ライフマッチ サブイベント 急がば回れ……じゃない!? 〜 笑顔 |発生時期 「精霊集め」後 発生場所 森(精霊闘技島) 戦闘 プレセア GP1000 3ライフマッチ 防犯システム 〜 ユーリの溜息 |発生時期 「相棒(パートナー)」後~ 発生場所 ソーディアン研究所 戦闘 ハロルド&ナナリー GP600 3ライフマッチ 人生いろいろ |発生時期 「待ち伏せ」後~ 発生場所 首都シャイロック 戦闘 なし イベントライブラリ 以下53個で100%の模様。 イベント名 備考 ユーリルート:おせっかい ファラルート:泥棒 相棒(パートナー) 泥棒呼ばわり ユグドラシルバトルへ お尋ね者? 相棒(パートナー)探しの理由 ひと休み 待ち伏せ 八つ当たり 請負人(コントラクター) ユーリの仕事 世界樹の力 前回大会の噂 ベルザンティフラッグ 容疑者ユーリ クラッシュアース!! 金髪の襲撃者 抵抗 ウルズフラッグ粉砕 正義と悪 世界樹神殿へ 精霊集め 協力者(初回収) メインイベント参照 協力者(回収済み) (回収済み)とは「他の精霊を回収したことがある」ということを指す模様 イフリート回収(回収ラスト) メインイベント参照 イフリート回収(回収途中) メインイベント参照 テイトス渓谷 シルフ回収(初回収) メインイベント参照 シルフ回収(回収ラスト) メインイベント参照 シルフ回収(回収途中) メインイベント参照 ゲライオン焦野 ノーム回収(初回収) メインイベント参照 ノーム回収(回収ラスト) メインイベント参照 ノーム回収(回収途中) メインイベント参照 アム瀑布 ウンディーネ回収(初回収) メインイベント参照 ウンディーネ回収(回収ラスト) メインイベント参照 ウンディーネ回収(回収途中) メインイベント参照 裏切り ダミーフラッグ 世界樹の間へ 三年前…… 凶暴な男 傷ついた世界樹 大いなる実り ダオス・融合体 お祭りの歌 急がば回れ……じゃない!? サブイベ:プレセア 笑顔 サブイベ:プレセア 防犯システム サブイベ:ハロルド・ナナリー ユーリの溜息 サブイベ:ハロルド・ナナリー 人生いろいろ サブイベ:ハロルド・ナナリー
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52話 からっぽな空の下で リゾート街にて仲間二人の命と引き換えに、参加者の首輪を手に入れた保土原真耶。 その後仲間二人と襲撃者の装備を回収し、山を迂回して田園地帯に辿り着く。 そこで彼女は空に立ち上る黒煙を発見する。 「あれは?」 焚き火かとも思ったがそれにしては煙の規模が大き過ぎるし、 何よりこの殺し合いの最中に焚き火をしている者が居るとも思えない。 万一に備え右手に大型リボルバータウルスレイジングブルを握り、黒煙の元と思われる場所へ真耶は歩いて向かう。 「何これ……何があったって言うの?」 そこで見付けたのは、全壊し燃え上がっている民家だった。 門柱に「松林」と言う表札が掲げられたその民家は母屋と納屋に分かれていたようだが、 母屋が完全に倒壊し黒煙を上げて炎上していたのだ。 周囲には母屋の物と思しき破片が散らばっており、どうやら爆発したらしかった。 「そう言えばさっき歩いてる時、爆発音みたいなのが聞こえたけど、 ここのだったのかな……多分そうだよね。何が有ったんだろ」 いくら殺し合いの最中とは言え家一軒が爆発するなど余程の事であろう。 爆発物を支給された参加者が、松林家を襲撃したりでもしたのだろうか。 炎上する瓦礫の下には、犠牲者の死体が埋まっている可能性もあった。 「あんま想像したくないや……何も無さそうだし行こう」 いつまでもここにいても仕方無いと、真耶は松林家を後にした。 【午前/D-4・E-4境界線付近/松林家】 【保土原真耶】 [状態]右脇腹に擦過銃創 [装備]タウルスレイジングブル.500S Wマグナムモデル(4/5) [持物]基本支給品一式、.500S Wマグナム弾(10)、スパタ、十八年式村田銃(1/1)、11.15mm×60R弾(7)、 コルト ジュニア(6/6)、コルト ジュニアの弾倉(3)、コンラートの首輪 [思考]1:殺し合いをする気は無い。 2:首輪を解析したい。 [備考]※特に無し。 前:炎上路線 目次順 次:手探りでくわえ込む自己欺瞞 前:潤う頃枯れた一時の楽園 保土原真耶 次:行き着く果てまで色の無い枯れた未来に水をあげよう
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第149話:ルナティック・ハイ ――彼は変わっていない。 兄とよく似た風貌も、聡明さを象徴するかのような瞳も、人々の心に静かに響く優しい声も。 外見だけならば、彼は何一つ変わっていない。 ――彼は変わってしまった。 昔の彼は、優しすぎるぐらいに優しい人間だった。 他人を傷つけぬために、自分を犠牲にすることができる人間だった。 けれども今はどうだ。人を傷つけることも、命を奪うことさえも楽しんでいる。 ――彼は狂っていない。 狂人は待つことを知らない。いつでも真理と結果のみを求め、浅薄な妄想の世界に浸ろうとする。 彼はそうではない。機を待ち、慎重に事を進めることの大切さを知っている。 ハイになっても、いざとなれば冷静に判断することができる。そうするだけの自制心も持っている。 ――彼は狂っていた。 血に餓えた獣に、いや、それ以下の存在に成り果てていた。 獣は生きるために殺すが、彼は違う。生きるためではなく、快楽のためだけに人を殺す。 それ以外に理由はない。あったかもしれないが、もうどうでもよくなってしまった。 少しずつ、少しずつ。風の音に紛れるように、少しずつ。 さやけき月光が、姿を照らし出さないように。ターゲットに気付かれないように。 少しずつ、少しずつ、距離を詰め、間合いを計る。 込み上げる笑いと高揚感を抑え、トリガーに指をかけたまま、前に進み―― 「エドガー!」 唐突に、二人組みの片割れが叫ぶ。 気付かれたか? まあ、ここまで近づけばどうでもいい。 一気に引き金を引く、それが舞踏会の始まりの合図だ。 昼間の男のようにワルツを踊れ。パートナーは死神、楽曲は銃声。悲鳴が伴奏で、流れる血潮が葡萄酒の代わり。 そして壊そう。壊してしまえ、何もかも。肉も骨も、血も涙も、花のように散らせてしまえ。 さあ、最高のワルツを僕に見せろ。死を、血を、僕に捧げろ! 壊れろ、踊れ! 僕のために! もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと…… 「もっと……もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっともっともっともっと もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと!! もっと、僕を楽しませろ!!」 若者の哄笑を聞きながら、エドガーとデッシュは舌打ちした。 「どうしてこんなに近づかれるまで気付かなかったんだよ?」 「生憎、熱中すると回りが見えなくなる性分でね。相手が美しいレディなら話は別だったのだが」 「おいおい……本当、これでよく蜂の巣にされずに済んだよな」 そう、本当に幸運だったとしか言いようがない。 デッシュが叫ぶより早く、エドガーも襲撃者に気付き、デッシュの身体を抑えながら地面に伏せたこと。 襲撃者の反応が予想よりも遥かに鈍く、木陰に隠れられるだけの時間が生まれたこと。 そして相手が、二人の頭があった位置を――つまり割と上の方を狙って銃弾を撃ちこんできたこと。 これらの要素が重なったお陰で、多少の手傷を負っただけですんだ。 「しかしどうするよ? 首輪とメモとひそひ草が……」 デッシュが囁く。研究成果とバーバラへの連絡手段は、全て弾幕の向こう側だ。 最も、首輪がらみのことは二人の頭の中にきちんと残っているが。 「取りに戻れると思うか? それより、今は逃げることを考えろ」 「説得……は、絶対に無理だよな……」 「アレを相手にするぐらいなら、ケフカと一対一で会談する方がまだマシだ」 エドガーはデッシュの手からウィンチェスターをもぎ取り、声の方に撃ち込みながら言う。 「いいか、今から三数えるから、そうしたら一気に走れ」 「何言ってんだ! そんなことしたら、ネズミが食うチーズみたいになっちまうだろ?!」 「私を信じろ! いいか、三……二……一、今だ!」 自棄になってデッシュは走り出す。エドガー自身も後を追う。 だが、攻撃は来なかった。 疑問のあまり振り向いたデッシュの目に、唇を噛みしめる若者の姿が映る。 そう、まるでおあずけを喰らった犬のような、撃ちたいと思いながらも命令に抗えない兵士のような…… 「……クッ。付け焼刃では、やはり効き目は薄いか……!」 エドガーが呟く。その手に握られた銃が、わずかに光を帯びている。 (マテリアか!) ようやくデッシュは思い当たった。それと同時に、途切れていた銃声が再び響き渡る。 けれども生い茂る木々と夜の闇が、彼らの身を守る盾となった。 これでは、もう銃弾は届かない―― デールは苛立たしげに銃口を下ろした。森に静寂が戻る。 アラームピアスの音色も途切れた。せっかくの獲物を、完全に逃してしまったのだ。 彼は追撃を早々に諦め、立ち去ろうと銃を背負う。 その時、奇妙なことに、どこかから女の声が響いた。 『どうしたの? ねぇ、エドガー、何があったの!? すごい音がしたけどどうしたの? ねぇ、返事をして! エドガー!』 ――デールはすぐに声の正体に気がついた。首輪と共に放り出されたままの、見たことのない草。 直感に従って草を拾い上げ、落ち着いた声音で話し掛ける。 「もしもし。私の声が聞こえますか?」 すると、彼の予想通り、草自体から返事が返ってきた。 『……あなた、誰?』 「失礼しました。私の名はデール、ラインハットという国に住む者です」 一国の主に相応しい、穏やかで丁寧な言い回し。 その様子に、女性の声も警戒を緩めたのか、デールに聞いてきた。 『あたしはバーバラっていうの。ねぇ、そっちで何があったの?』 「詳しいことはわかりませんが、戦闘があったようですね。 死体はありませんが、木々が派手に薙ぎ倒されています。 ……そういえば、ツンツン尖った髪型の若者が、大きなものを抱えて走っていくのが見えました」 『ツンツン尖った……? じゃあ、エドガーでもデッシュでもないわ。 そいつが襲撃者なの?』 「わかりません……何分、辺りも暗くて」 『そっか、夜だもんね』 「お役に立てず、すみません」 デールがいかにも申し訳なさそうに言うと、バーバラは『いいのいいの』と笑って答えた。 『死体がないなら、きっとデッシュもエドガーも無事だろうから。 それよりデールさん。今、どこにいるの?』 「お城の北の森です」 『あー……本当に、二人とも全然動いてなかったのね。 もう。ちょっとくらい、こっちに迎えに来てくれたっていいのに……女の子の気持ちをわかってよ』 ため息と一緒に聞こえた言葉に、デールは反射的に問い返した。 「こっち、とは?」 『今は原っぱにいるの。半日掛けて、山を越えて歩いてきたのよ。 エドガーは無理するなって言ってたけど、ずっと一人でいるって嫌だから…… えっと、地図で言うと、多分レーベって村の東の方だと思う』 「レーベの東、ですか……私でよろしければ、迎えに行きましょうか?」 『え!? ホント?』 「ええ。実を言いますと、私も一人で心細い思いをしていたのです。 兄と義理の姉が広間にいたのですが、二人に声も掛けられぬまま、こんな場所に放り出されてしまって…… ……どうでしょう、バーバラさん。お互い、一人よりは二人の方が安心できると思います。 レーベの村というところで落ち合いませんか?」 『わかったわ。あたし、赤い髪を一つに結ってるの。だから見ればすぐにわかると思うわ』 バーバラの嬉しさに満ちた承諾の声に、デールは笑いを押し殺していた。 赤い髪の少女。彼女の悲鳴はさぞ聞き応えがあるだろう。白い肌を伝う血は、きっと上質のワインのようで。 ああ、ナイフがあれば存分に味わえるのに! まぁいい、彼女には華麗な踊りを見せてもらえば…… ――そんな歪みきった思いをおくびにも出さず、彼は理知的な声で告げる。 「わかりました。会えるのを楽しみにしています」 【デール 所持品:マシンガン、アラームピアス(対人)、ひそひ草 第一行動方針:レーベでバーバラと会い、殺害する 第二行動方針:皆殺し】 【現在位置:アリアハン北の森→レーベへ移動】 【エドガー 所持品:バスタードソード 天空の鎧 ラミアの竪琴 イエローメガホン 【デッシュ 所持品:ウインチェスター+マテリア(みやぶる)(あやつる) 第一行動方針:デールから逃げる/首輪の研究 最終行動方針:ゲームの脱出】 【現在位置:アリアハン北の森】 【バーバラ 所持品:ひそひ草、その他様々な種類の草がたくさん入っている(説明書あり) 第一行動方針:デールとレーベで会う 第二行動方針:エドガー達と合流/ゲーム脱出】 【現在位置:レーベ東の平原→レーベへ】