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そして誰かいなくなった ◆1yqnHVqBO6 「ガキの頃、遠い異国の地で両親を殺された。 殺したのは神を信じるクソッタレ達さ」 「それで、お前はどうしたんだ?」 「神を信じるヤツらを片っ端から殺した。 巻き添えになった連中も大勢いたけど そんなのはわたしの知ったことじゃない」 「赤き血の神も神を信じるのか」 「お前、そういうの言ってて混乱しないか? バカは信じるんだよ。 誰かが自分を救ってくれるってな」 「おかしくないか?」 「あ?」 「お前がやってることが復讐だとしたら 両親を殺した連中だけを殺せばいいだけだ。 そうでなくても、神を信じる者だけ殺せばいい」 「そうだな」 「だがお前の“願い”はその先にあるんだろ」 「そうだ。神を殺す。神の座を手に入れてな」 「神を殺す……どうしてだ?」 「ああ?」 「神が最初からお前と関係ないのなら。 お前を救いはしないとわかってるなら 神を殺す必要はないだろ。神を信じてないんだから」 「違う。わたしは神を殺して神を信じる奴を――」 「信じようと信じまいと 神と会ったことあるやつなんていねえよ。 ウリュウ・ミネネ。オレにはお前が……」 「わかった。もういいだろ。 お前が知りたがっていた“願い”は教えてやったんだ。 あとは契約通りわたしの言うことを聞けばいい」 「誰よりも神に救われたかったようにしか見えねえ」 大きな音を立てて鳴り響いたレオの頬。 殴った反動で少し擦り剥けたみねねの拳。 「痴話喧嘩してる場合じゃないでしょ」 北岡が割り込んできたのは沈黙の中。 「誰かが大学の前を通ってるみたいよ?」 ―――――――――― 七原が死んだ。 その事実が杉村の脳をぐるぐると駆け回り 脳を不快に揺さぶる。 視界が歪んで吐きそうになり、口を抑えて堪えた。 「大丈夫? ヒロキ」 優しく手を繋いできた雛苺が 心配そうに杉村を見上げる。 彼の膝より少し高いくらいの大きさしかない 彼女の表情は痛いほど 杉村の心情を慮っているのが見てとれた。 「ごめんな。大丈夫。 平気だよ、俺は全然」 雛苺の頭を優しく撫で杉村は微笑む。 根が繊細で人付き合いも得意ではない彼だが 浮かべた微笑みはなんとか形になっていたはず。 それでも、雛苺は彼から離れず。 杉村の手を一層強く握った。 「ヒロキ」 なだらかな丘陵。 照りつける太陽は、 もう疑いなく紛い物なのだろう。 偽物だと意識すると それの発する熱が煩わしく感じられた。 このゲームは杉村達が参加していた 糞益体もないゲームとは違う。 川田章吾もいない以上、 七原が順調に脱出の道を 進めていたと思えるほど楽観的ではない。 けれども、杉村は心のどこかで信じていた。 七原なら何かやってくれるはずだと。 かつて自分に道を示してくれたあの男ならと。 緩やかな斜面を登ったキャンチョメは 少し後ろを歩く二人へ振り返る。 「大切な人が死んだら。 その人を想っていた人も死ぬのかな」 逆光に照らされてキャンチョメの顔は見えない。 しかし、その声音には 壊れそうなほどの無垢が感じられた。 「そうじゃない、キャンチョメ。 俺の親友は家族が目の前で殺されても 必死に生きようとしてた」 「ゼオンは強かったんだよ凄く」 ゼオン・ベル。 たしかガッシュの兄だという人物だ。 キャンチョメが言うには訳あってガッシュを憎悪していたが ようやく和解し、魔界に帰ったらしい。 と言っても、魂としてではあるが。 何か、言わなければならない。 杉村は口を開き言葉を発しようとしたが、 喉に栓が詰まったようになり。潰れた吐息しか出ない。 杉村が焦燥を感じ始めたそのとき。 爆音とともにノイズ混じりのダミ声が聞こえた。 「こんにっちはあ~~~~! 私はテロリスト「雨竜みねね」です! お前たちは今私の標的になりました~!」 猛スピードでこちらに向かってくる オープンカーが杉村たちの前に現れた。 運転手は深緑の装甲に身を包んだ おそらくは仮面ライダーなる存在。 そしてその隣に立つのは拡声器を手に 大声を張り上げる眼帯をつけた女性。 「なっ!?」 驚愕のあまり杉村は思考が停止してしまった。 こんな平野で拡声器を使うのは愚策だ。 禁止エリアと南東に現れた謎のオブジェを見ても 南東に向かおうとする参加者はかなり多いはず。 「選択肢は二つ! おとなしく降伏して情報を吐き出すこと! もう一つは抗戦して捕虜になってから情報を吐くこと!」 車が杉村たちの横を走りすぎると 後方で大きく旋回し再びこちらに向かってくる。 「どっちでもDEAD ENDは決まってるんだけどな!」 突如として現れた襲撃者たちに対応すべく 杉村はデッキをバックルに挿し込み変身する。 キャンチョメたちを庇おうと前に出ると。 目前に接近したスポーツカーを底からの打撃で 掬い上げようと杉村は重心を低くする。 杉村の背後から膨大な熱気が感じられ 思わず意識を遮られ振り向いてしまう。 失態に気づくもどちらに対応すべきか迷った 杉村は振り返る途中の姿勢で固まってしまった。 「フォウ・スプポルク!」 隣から声が聞こえ、 杉村はキャンチョメに助けられたと知り。 地面に大きな車の影が射し、 雛苺が失態をカバーしたことを悟った。 雛苺の蔓によって天高く持ち上げられたスポーツカー。 奇襲を仕掛けてきた男はキャンチョメの術によって 炎の剣が霧散し、一瞬だが動揺を見せていた。 「雛苺! 車ごと捕らえてくれ!」 蔓がスポーツカーごと襲撃者たちを包み込んだのを背に 杉村は地上に残った男へ攻撃を仕掛ける。 突き出すのは鋼の拳。相手も装甲に包まれている。 一撃ならば相手を殺さずに無力化できると踏んだ。 狙いは肩。 キャンチョメの術により剣を喪った相手に防ぐ術はない。 毎日練り上げてきた突きが吸い込まれるように進む。 「あめえよ」 だが、それを半歩だけ身を捻り躱した相手が 続けざまに杉村の胸へと裏拳を叩き込む。 「ぐっ……!」 予想外の反撃に杉村は大きく後退しようとしたが 腕を相手に掴まる逃れることができない。 「俺は防人だ、仮面ライダー」 裏拳に使った左手で右腕を封じられた杉村は 畳み込まれるように至近距離からの肘鉄の連打をくらう。 「俺の中には今までの防人たちの戦闘経験がある」 的確に防御の隙を縫って出される攻撃に 杉村は為すすべなく打たれるのみ。 「剣術だけじゃねえんだよ」 杉村の腕から手を離すと両手を腰に構え、 強く地面を踏みしめると 防人レオは両掌を杉村の腹部に当てる。 産みだされた衝撃は絶大。 胴体が陥没する錯覚を覚えながら 杉村は地面を転げまわる。 「これで終わりか? 弱いぞ」 拍子抜けに溜め息をついて レオは杉村が倒れている方へと歩く。 「闘いに迷いでもあるのか。 これなら龍騎の方が遥かに強かった」 レオの手に再び炎が集まり 粘土のようにこねて剣へと形を変える。 レオの追い打ちを防ごうと キャンチョメがレオの前に立ちはだかる。 「機械……ではなさそうだな。 お前も抵抗するか。ならやってみろ」 「フォウ・スプポルク!」 キャンチョメの手から光と音が放たれ 先ほどと同じようにレオの剣を覆い、霧散させる。 「さっきと同じ手じゃねえか」 鼻で笑い、レオは一瞬で間合いを詰めると キャンチョメの首筋に手刀を打つ。 「コポルク!」 しかしその一撃は空を切り レオの視界からキャンチョメの姿は消え失せた。 「ディマ・ブルク!」 レオの周囲を取り囲む8体のキャンチョメ。 その全てが実体を持ちレオへと襲いかかる。 舌打ちして、周囲に炎を撒き散らすと 跳躍し、キャンチョメたちから離れる。 「……強いな。おまえの“願い”が知りたくなった」 もう片方の手にも炎の剣を生み出すと 二刀流の構えをとり、キャンチョメの分身たちと対峙する。 「オレと闘え」 その言葉を背後に置き去りにするほどの速度で、 レオはキャンチョメへと躍りかかり―― 「ゲームセットだレオ!」 襲撃者、雨竜みねねの声で踏みとどまった。 声のした方を見るとそこにいるのは 蔓すべてを焼き払い。 雛苺を取り押さえたみねねと 少し離れたところから 興味なさげにあらぬ方を見ている 仮面ライダーゾルダ、北岡の姿。 「抵抗すればこいつを殺す! 大人しく降伏しな!」 冷酷な笑みに歯を剥き出しにして みねねは勧告する。 その要求に従って キャンチョメは分身を消し、ひとりに戻った。 「ひな、いちご……」 腹部を抑え、声を絞り出す杉村。 瞳には敗北感がありありと浮かんでいる。 「相手は子供みたいよ?」 事態を静観していた北岡が口を挟んだ。 「嫌ならすっこんでろ」 煩わしげに北岡を一瞥した みねねはもがく雛苺の口を抑え、 目の前に手榴弾をちらつかせ。 ひたひたと雛苺の丸い頬に冷たい手榴弾をあてる。 「やめろよ! 雛苺から離れろ!」 これから受けるだろう行為を想像するだけで 足が震えても必死にキャンチョメは抗議する。 「なんで……そんなことをするんだお前たちは」 動かない手足、 やけに重くなっていく体に不甲斐なさを覚えつつ。 杉村はみねねに問う。 「状況を受け入れな。 弱いからお前たちは負ける。それだけのことだ」 「……それで納得できるわけないだろ!」 「納得しようがしまいがゲームは進む。 言っとくけどあたしたちはまだ誰も殺しちゃいないよ」 「つまりは口だけっていうね」 「黙ってろクソ弁護士」 痛いところを突かれ、憮然と北岡に返事し。 みねねは肩を竦めると改めて杉村たちに告げる。 「諦めな。お前たちはここで死ぬ」 「――――ディカポルク」 その声にはたしかに怒りが混じっていた。 強い、強い、怒りが。少年の口からでていた。 その時、天を衝く程の巨人がその場に現れた。 大きさは30メートルを優に超えている。 巨人、キャンチョメは拳を引くと 力任せに雛苺ごとみねね達に叩きつける。 それを防いだのはレオの炎。 しかし、腕をこんがりと焼くかと思われた キャンチョメの腕は炎を通さず。 蜃気楼のように揺らめくのみ。 「幻影か」 「コポルク」 「痛っ!」 突然の巨人の出現に呆気にとられたみねね。 指先までよじ登っていた 小さなキャンチョメに気づくことができず、指先を噛まれた。 「ヒロキ!」 ――FREEZE VENT―― キャンチョメの機転に呼応して 杉村はカードをデッキに挿し込む。 現れた白銀の大虎が吹雪を伴う冷気を吹きつける。 草木すらもたちまちに凍りつき、 バリバリとした音とともにキャンチョメは雛苺を抱えて走る。 「逃げよう!」 杉村に半ば押し付ける形で雛苺を預けると キャンチョメは杉村の背中を押すように走る。 「逃すかよ」 だがそこを先回りしていた レオが杉村の頭部へと回し蹴りを放つ。 軽く、速度もなかった攻撃を杉村は前転で避ける。 「おまえは逃さない」 だが後続のキャンチョメに そのままつま先の向きを変え。 踵落としをすると抉られた 大地や草木がクリスタルのように砕け散り宙を舞う。 「レオ! おまえはそのまま二人を追え!」 みねねの指示にレオは一瞬反抗の意思を見せたが 大人しく従い、杉村達を追う。 「キャンチョメ!」 「行って! 後で追いつくから」 「二対一でやる気か?」 遠くに消えていく杉村たちの背を見送ることもなく。 キャンチョメはみねねと対峙する。 「…………二対一?」 場に満ちる緊張感にそぐわぬ仕草で キャンチョメは首を傾げる。 その反応にみねねは巨人の出現から 北岡の姿が見えなくなっていたことを思い出し。 首筋をちくちくとした違和感があるのに気づいた。 手をやってみるとそれは紙切れであり。 『体調が優れないんで帰るよ。 同盟は破棄ってことでごめんね。 PS、べつに子供を傷つけたくないとか そういうのじゃないからね。勘違いしないでちょうだいね』 「あんのクソ弁護士があ!!」 みねねは怒りのあまり置き手紙をびりびりに引き裂き 紙切れを地面に叩きつける。 「おまえはここで倒す!」 「あー、そうですかー。 これ、レオも知ってて置いてったよなあ。 いいね。いいねえ。雨竜みねねらしくなってきたっ!」 ヤケクソに叫び散らしつつ、冷静に爆弾と日記を手にし みねねは次の一手を考え始めた。 【D‐6/一日目/日中】 【キャンチョメ@金色のガッシュ!!】 [状態]:健康、力への渇望、全身裂傷、疲労(中)、心の力消費(中) [装備]: キャンチョメの魔本@金色のガッシュベル!! 、粘土@現実、ポップコーン@現実 [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:仲間を探す 1:みねねを倒す。 [備考] 何故かパートナーがいなくても術が使えることは理解しました。 本がフォルゴレ以外でも読めると知りました。 フォウ・スプポルクを修得 参戦時期:ファウード編以降 【雨流みねね@未来日記】 [状態]:疲労(小)、色々と考えたい [装備]:MKⅡ手榴弾[4個]@現実 BIM(烈火ガス式)[7個]@BTOOOM!、拡声器(現地調達) [道具]:基本支給品一式、逃亡日記@未来日記、 [思考・状況] 基本行動方針:優勝して“神”を殺す 1 キャンチョメを対処する [備考] ※参戦時期は原作六巻以降のどこかからです。詳しい時期は後の書き手にお任せします ※龍騎の世界観、城戸、秋山、浅倉についての大体の情報を得ました。(霧島については聞いていません) ※カードデッキは他人が使うと死ぬと誤認しています。 ※仮面ライダーデッキを誰でも使えると知りました ※未来日記で周囲に杉村たちしかいないことを確認済みです。 【D‐6→E-6/一日目/日中】 【レオナルド・エディアール@WaqWaq ワークワーク】 [状態]:軽度の打撲、 [装備]:アシャ@WaqWaq ワークワーク、 [道具]:基本支給品一式 [思考・状況] 基本行動方針:頭スッキリ。お目々パッチリ。俺、どうしよう? 1:杉村たちを追う。 2:キャンチョメに興味があるがお預け。 3:他の“神”らしき女にも会いたい。 4:防人以外にも戦えるやつがいるみたいだ 。今はどうでもいいが ※由乃の返り血を浴びています。 【雛苺@ローゼンメイデン】 [状態]:疲労(中) [装備]:なし [道具]:基本支給品、クレヨン@現実、人参@現実 [思考・状況] 基本行動方針:誰も傷つかない世界が欲しい。 1:東へ逃げる ※シュナイダーの愛称はウマゴンでいいよねと思っています。 【杉村弘樹@バトルロワイアル】 [状態]:疲労(大)、精神的疲労(小)、心の力消費(中) 、全身裂傷、 指の爪剥離 [装備]:英雄の証@ブレイブ・ストーリー~新説~ 、仮面ライダータイガのカードデッキ [道具]:基本支給品×2、 [思考・状況] 基本行動方針:どう、すれば…… 1:東へ逃げる 2:時間を見つけて仮面ライダーとしての力の使い方の練習をしたい。 3:城戸真司に会えたら霧島美穂からの伝言を伝える 4:もし、桐山が琴弾を殺したのだとしたら、俺は…… [備考] この殺し合いを大東亜帝国版プログラムだけでなく、 それとよく似た殺し合いの参加者も集められていると暫定的に推測しています。 仮面ライダーへの変身の仕方を理解しました。 カードの使い方も大体把握しました。 参戦時期:琴弾と合流後、桐山襲撃直後 【D‐6→???/一日目/日中】 【北岡秀一@仮面ライダー龍騎】 [状態]:疲労(小) 、 [装備]:カードデッキ(ゾルダ) [道具]:基本支給品一式、マスターキー@オリジナル、黒のアタッシュケース 香川英行のレポート? [思考・状況] 基本行動方針:??? 1 子供殺すとかないって [備考] ※参戦時期は劇場版開始前のどこかからです。詳しくは後の書き手にお任せします。 ※未来日記の世界観、雪輝、由乃、来須、マルコ、愛のみねね視点で知っている大体の情報を把握しました。 ※逃亡日記は所有者の逃走経路を予知するものだと勘違いしています。 ※香川英行のレポートに仮面ライダーの弱点が書かれていると 北岡は言っていますが真っ赤な嘘です。 ポツンとひとり 投下順 けれど彼は前を見る ポツンとひとり 時系列順 けれど彼は前を見る ☆北岡秀一☆ 北岡秀一 First bet 雨流みねね PARADIGUML レオナルド・エディアール けれど彼は前を見る 歩くような速さで 雛苺 杉村弘樹 キャンチョメ PARADIGUM
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ゆっくりいじめ系1918 ダメな子 1より続く 「むきゅ! 戻ってきたわね、お兄さん!」 「……ああ」 体が弱いぱちゅりー種にしては、ずいぶんと元気がある。閉じこめられた精神的重圧 ……ゆっくり出来ないストレスとやらを、感じていないかのようだ。 「ぱちぇには全部わかってるわ。だから、ぱちぇを選ぶと良いのよ」 「違うわ! お兄さんは、とかいはなありすを選ぶべきよ! いなかもののむさいお兄 さんも、ありすの導きでとかいはに生まれ変わらせてあげるわ!」 「まりさは役に立つよ! 狩りだって上手だし、それにすっごく強いんだぜ!」 「れ、れいむが……ぃだいぃいいい! い、痛くて、ゆっくり上手に喋れないよぉ……」 「「やっぱりれいむは無能ね」」 「ゆがぁあああ……!」 「……何の話だ?」 「お兄さんは、とてもゆっくりしたカップルを、ここから出してご馳走をくれてゆっく りさせてくれるって言ったわよね?」 後半の、「ご馳走」だの「ゆっくり」だのは言った憶えもないが、とりあえず「似た ようなことは言った」と頷いておく。 「お兄さん、新しいゆっくりの世話をしたいのでしょう? なら、ぱちぇにしなさい。 賢いぱちぇが、お兄さんを奴隷として上手に使ってあげるわ」 「ぱちゅりーなんて、すぐにしんじゃう役立たずよ。それにお兄さんはもう、ありすの とかいはな魅力にメロメロでしょう?」 「「(ぱちぇ/ありす)は、まりさを選ぶから、これでカップルは決まったわね!」」 「ゆ? じゃあ、まりさはどっちでもここから出られるんだね? 安心したよ!」 「ゆぁあああ……ど、どぼじで……でいぶはぁ……?」 自分こそが俺に選ばれると、自信満々のぱちゅりー種とありす種。まりさ種は、どち らにしても自分は安泰だとくつろぎ始める。そして、れいむ種はひたすら打ち拉がれて いた。 「どうして俺が選ぶような話になっているのか、よくわからないんだが……れいむは、 自分をアピールしたりしないのか?」 「ゆ……? れ、れいむを助けてね……!」 「そうじゃなくて、れいむの良いところ、優れたところは? 俺はともかく、まりさへ のアピールにはなるだろう?」 「ゆぅ……ゆ〜……れ、れいむは、とってもおしゃれで……」 「おしゃれなんて言えないわ。言わないでしょう、れいむ? とかいはなありすから見 れば、れいむのおしゃれなんて顔を舐め回してリボンを気にするだけだもの」 「ゆぐぅう……! で、でも、れいむは……か、狩りは、まりさほどじゃないけど……」 「むきゅ、正確に言いなさい。まりさには遠く及ばないほど鈍くて、ぱちぇの様に頭を 使うことも出来ないでしょう」 「ゆうう!? そ、そうだけど……で、でも、ぱちゅりーより……」 「ぱちぇは、この豊富な知識と冴える英知で、動きが鈍くてもご飯を集められるわよ。 れいむは何も出来ないけど」 「ゆぅ……れいむぅ……」 「ま、まりさ……! まりさなら、れいむの良いところを知ってるよね? れいむの良 いところを、みんなに言ってあげてね! れいむが素敵でゆっくりしてるって、みんな に教えてあげてね!」 「むきゅ? でも、さっき酷い顔でまりさを罵っていたわよ」 「ぐちゃぐちゃの汚い顔で、とってもいなかものだったわ」 「ゆ〜……あれは汚かったよ」 「ゆぁああああ……!」 言われたい放題だ。しかも反論できないらしい。 それにしても、俺がゆっくりの中から誰かを選んで……とか……そういえば「新しい ゆっくりの世話」とか言っていたか。 そのことを、なぜそんな話になったのかぱちゅりー種に訪ねると、得意げな顔でふん ぞり返って見せた。 「むきゅん! 賢いぱちぇには余計な説明は不要よ。低脳なお兄さんの説明じゃ、余計 に伝わりにくいわ」 「怒らせたいのか、俺を?」 「むきゅっ!!? ち、違うわ! お兄さんの気持ちはわかっていると言いたいのよ! おバカな頭でゆっくり理解してね!」 「よくわかった。怒らせたいんだな」 「むきゃぁああああっ!? 違うわ違うわ! お兄さんは本当に低レベルな理解力ね! ぱちぇの言うことがわからないなんて、さすがは愚かな人間だわ! ゆっくり説明して あげるから、良く聞きなさい!」 「いや、いいよ、もう」 「むきゅー!? むきゅー!? むきゅー!?」 「そうかそうか、無休で……休みなく回して欲しいか。いいぞ。引き千切れるまで回し てやる」 「むっっっきゅぁあああああっ!?」 蓋をずらして、ぱちゅりー種を鷲掴みにして持ち上げた。蓋を再び閉めたとき、ぽつ りと、れいむ種が呟く。 「ぱちゅりーの言い方じゃ、お兄さんがゆっくり出来ないのも当然だよ……」 「……どうして、そう思うんだ?」 ぱちゅりー種を振り回そうとする腕を止めて、囲い越しにれいむ種へ顔を近づける。 問いかけに、後頭部の穴の痛みに耐えながら、顔を上げてれいむ種がこちらを見てきた。 れいむ種は弱って声が小さくなっているから、しっかり聞き取ろうとしているのに、 鷲掴みにされたぱちゅりー種が、やかましく何度も咳き込んでいる。叫びすぎたせいだ ろう。 時折体内のクリームを咳とともに吐き出すほど激しいもので、どうにも煩いので腕を 張ってちょっと体から遠ざけた。 「バカとか……ていのーとか……ゆっくりできない言葉だよ……それくらい……れいむ、 わかるよ……」 「その通りだ。ぱちゅりーなんかより、れいむの方が賢いんじゃないのか?」 「むきゅああ!? ばがいわないでげべげふっごふげふがぼっ!」 「落ち着け。咳込みすぎて、途中から何を言ってるのかわからないから」 「むひゅ〜……むひゃ〜……で、でいぶが……れいむ、ぐぁ……げふげふっ! れいむ が、ぱちぇより、かしこい、なんて、そんな……ぜひゅ〜ぜひゅ〜……」 しばらくの間、ぱちゅりー種の呼吸が落ち着くのを待ってみる。何を言っても余計に 興奮させるだけのように思えたし、それで咳き込み続けられても面倒なだけだ。 鷲掴みにされたまま、ぱちゅりー種が宙ぶらりんの状態でぜーぜー言っているのに、 「お兄さん、やめてあげてね」も「ぱちゅりー、ゆっくりしてね」も聞こえてこない。 「ふんっ、やっぱりぱちゅりーは弱っちくてダメね。とかいはなありすに酷いことを言 うから、そういう目に遭うの。ゆっくり理解できたら、これからはありすのことを崇め なさい」 ありす種は、何度も何度も嘲笑い罵り続けている。 ぱちゅりー種が「ボキャブラリーも貧困な低脳」と言っていたが、確かに語彙は少な そうだ。 「ま、まりさはグルグルしないでね! グルグル回されると、ゆっくり出来ないよ!! まりさをゆっくりさせてくれないのなら、お兄さんはゆっくりしないで早くしんでね!」 まりさ種は、ひたすら自分のことばかりを言っている。 自分は助けてくれと懇願するだけなら聞き流しても良いが、必ず俺への罵倒も混じる。 ぱちゅりー種がなぜこうなっているのか、理解していないのだろうか。 「……ゆ」 れいむ種は、冷ややかな目でぱちゅりー種を見ているだけだ。後頭部の穴が痛いのだ ろう、あまり喋りもしないし、動きもしない。 そういえば、れいむ種を回しているときも似たり寄ったりだったか。立場は変わって いるが…… 「そろそろ落ち着いたろう、ゆっくりキチンと答えてくれるかな?」 「むぎゅ……だ、だから、お兄さんは新しいゆっくりが欲しいんでしょう? ゆっくり したカップルの、ゆっくりが欲しいんでしょう?」 「なんでそうなるんだ?」 「無能なクソめーりんに、飽きたから……」 「……ほほう」 「むぎゃ!? ……ゆゆ?」 鷲掴みに、ぶらりと下げていただけのぱちゅりー種を、一度上へ放り投げるようにし て持ち上げ、両手で受け止め、持ち直す。 ちょうど俺の目線に来る高さへ持ち上げると、ぱちゅりー種が勢い込んで喋りだした。 「ぱちぇは、賢いの! 無能で喋れもしない、弱いクソめーりんなんかより、ずっと素 晴らしいわ! 役にも立てるの! だがら゛げふげふっ! ごぶっ!」 口角泡を飛ばす……という言葉があるが、今のぱちゅりー種はまさにそれだった。 大声で喋るたびに俺の顔へ唾がかかり、咳き込み始めてかかる唾の量が増え、その上 激しく咳き込んだときはクリームまでぶっかけられた。 気色悪いことこの上ない。 「……だいたい、わかった」 「ぐぶっ! げほけほ……むぎゅ……ぞぉ……そうなのね、やっとぱちぇの言うことが ゆっくり理解できたのね」 「ああ、どんな見当違いをやらかしてるのか、よくわかったよ」 「むきゅ?」 「そういえば、お前達は『お空を飛んでるみたい』って喜んだりするよな。こういうの」 ゆっくりと優しく、両手で支えたぱちゅりー種を上下してやる。ふわり、ふわりとい う感じを与えられるように。 「むきゅ……そうね、これは素敵よ。お空を飛んでいるみたいだわ。自分で動かなくて もいいから、ゆっくりしていられるの。ゆっくりしていても、ゆっくりと景色が変わる のが、とっても気持ちいいのよ」 「じゃあ、もっとお空を飛ぶと良い」 「むきゅ!? むきゃっ……!」 ふわりと宙へ、ぱちゅりー種を放り投げる。途切れた悲鳴を残して、ぱちゅりー種は 高く舞い上がった。 天井なんて上等なものはない。2階建てとは言わない、せめて屋根裏部屋がある一軒 家にと願いはするが、ここは住んでる俺が見てもボロ屋なのだ。ただし、剥き出しの梁 が見えている構造なので、上方は十分に広い。 「ゅぁぁあああああああむぎゅっ!?」 まっすぐ上へ、梁を超えて屋根裏に届くかというほど高く舞い上がり、まっすぐ落ち てきたぱちゅりー種を、上手く衝撃を殺すようにして受け止めてやる。 目を回して「むひゅーむひゅー」と息を荒げているぱちゅりー種の様子に気付かない のか、まりさ種とありす種が歓声を上げ、騒ぎ出した。 「すごいよ、お兄さん! とってもゆっくりお空へ行って、ゆっくり降りてきたよ!! 今度はまりさにそれをやってね!」 「ありすよ! とかいはなありすは、とかいはらしくお空を飛ぶ感覚を味わうべきだわ! さぁ! ゆっくりしないで、ありすに空を与えなさい!」 今のが「ゆっくり降りてきた」ように見えたのだろうか? それに「空を与えろ」と は大きく出たものだ。 「まぁ、待て。ぱちゅりーが、もう一度やって欲しいと言うかもしれないだろ?」 「そんな弱っちいクズはどうでもいいから、とかいはのありすをもてなすべきだって、 どうしてお兄さんはわからないの? いなかものにもほどがあるわよ!」 「む……むきゅ……ぱちぇには、刺激が強すぎるわ。ありすみたいなクズはどうでもい いけど、まりさにやってあげて」 「ゆゆ〜ん! ありがとう、ぱちゅりー! まりさ、ぱちゅりーが大好きだぜ!」 「ま、まりさぁあああっ!? ありすとの愛はどうしたのぉおおお!?」 「そんなの初めから無いわよ。まりさ、お礼には及ばないから、ぱちぇと交代して……」 「ぱちゅりーも、遠慮するに及ばないぞ」 「……むきゅ?」 「ほれ、もう一回行ってこい」 「いいぃいいぃいらないぃぃんむきゃぁあああああああっ!?」 今度は狙いをつけて、先ほどよりも慎重に放り投げた。 「むきゅっ!?」 狙い通り、一番太い梁にとすんとぱちゅりー種は着地する。 投げた勢いがちょうど切れて、落ち始めるところで梁に着地できたはずだから、それ ほど衝撃もなかっただろう。 「むきゅ? ここはどこ? 暗いわよ? それに、地面が細い……お、大きな穴がある わ!? いつの間に!?」 「お〜い、穴じゃないぞぉ。下を見てみろ」 「むきゅきゅ? 穴の中から声が……むきゅぁああああぁおえげふげぶっ! ごふ!」 「咳き込んでる場合じゃないだろ」 「お、降ろしてぇえ! こんなところじゃ、ぱちぇはゆっくり出来ないわぁあ!」 「そこまで誰もいけないから、飛び降りろよ」 「ム゛リ゛い゛わ゛な゛い゛でぐほげほがへ!!」 「大丈夫だって。こっちで受け止めればいいんだから」 「げふっ……こほっ……ほ、本当に? ホントでしょうね? ぱちぇは賢いから、嘘な んて見抜いちゃうわよ?」 「他には方法もないぞ? そこはネズミの通り道だから、のんびりしてると食われるだ ろうし」 「むきゅあ!? じゃ、じゃあ、飛ぶわ……飛ぶわよ? ちゃんと受け止めるのよ!?」 「はいはい」 「ゆっくりやさしく受け止めるのよ!」 「注文が多いな」 「い〜ち……に〜の……むきゅ!」 「注文が多いが、頑張れよ、まりさ」 「ゆあ!?」 「むきゅ?」 数瞬。 「むぎゅべっ!?」 グシャともベシャともつかない音とともに、土間の床へ追突したぱちゅりー種が短い 声を上げた。顔から床へ突っ込み、衝撃でクリームが周囲へ飛び散っている。 「あ〜あ。まりさがちゃんと受け止めてやらないから」 「ま、まりさが!? どうしてまりさなの!? まりさ知らないよ!?」 「知らないってことはないだろ」 ぱちゅりー種の様子を確かめながら、おざなりに言った俺の言葉を、れいむ種が引き 継いだ。 「まりさは……ぱちゅりーと、仲良くゆっくりするんだよね……なら……まりさが弱い ぱちゅりーを助けるのは、当然だよ……」 「…………」 「ゆぁああ!!? そ、そんなの、ぱちゅりーが勝手に言ったことだよ!! まりさは 弱っちいぱちゅりーなんて好きじゃないんだぜ!」 「むっ、むげぅ……!」 「そうよ、何言ってるの。まりさはありすと一緒に、ここから出てお兄さんにお世話し てもらうのよ。ぱちゅりーなんか助ける必要ないわ」 「む……げぅう……!」 まりさ種とありす種の発言に、ぱちゅりー種がビクビクと反応する。一見したときは 中身を撒き散らして完全に潰れたかと思ったが、まだ生きているようだ。 ただし、お得意の「むきゅ」とかいう発声が出来ないほどの重傷ではあるようだが。 「ば……でぃざぁ……ひどぃ……むぐぅ……」 ひっくり返してみれば、歯はボロボロに欠け、顔中に裂傷をこさえている。無事とは とても言えない有様だ。 飛び散ったクリームの大半は、墜落するときに吐いたものなのだろうが……今も裂傷 から、ジクジクとクリームを滲ませている。 「ほら、まりさの大好きな、賢いぱちゅりーだぞ」 「ゆぁああああああっ!?」 言いながら蓋を開けて、まりさ種へ傷だらけでクリームに汚れたぱちゅりー種を押し つける。 「ぎだないぃいいいっ! ぎぼぢわるいぃいいいい!」 「どぼじでぞんなごどゆぐべげほがほげへべっ!」 人間で言ったら、血塗れの脱力した他人が覆い被さってきた感じなのだろうか。 だからって、傷ついている相手の意識があるのに「汚い」「気持ち悪い」なんてこと は、人間ならば……仮に思っていても、言わないだろう。 「汚いぱちゅりーはゆっくりしないで、ありすのまりさから離れてね! ふんっ!」 「ぶぎゅっ!」 傷だらけの友人──友人のはず、だよな?──を、ありす種は体当たりで突き飛ばす。 つくづく、相手を思いやるという情が、欠如した連中だ。 「さぁ、次はまりさだったな。お空を飛ぶといい」 「ゆぁああっ!? や、やめてね! やめてね! まりさ、お空なんて飛びたくないよ! ぱちゅりーみたくなりたくないよ!」 「でも、まりさはぱちゅりーが大好きなんだろ? だったら、おそろいが一番だ」 「いやだよ! おそろいってなに!? わからないこと言わないでね! 変なことを言 うお兄さんはゆっくりしないでさっさとしんでね!」 「……とかいはなありすなら、知ってるよな?」 「ゆうっ!? あ、ありすは、空なんて飛びたくないし、弱っちいぱちゅりーは大嫌い よ!?」 「そうじゃなくて、カップルはペアルックでお洒落するのが“とかいは”だろう?」 「ゆ……? ぺあるっく……? ペアルックね! わかるわ! とってもとかいはよ!」 「ほらな、まりさ。だから、まりさはぱちゅりーと同じ目に遭わなくちゃダメなんだ」 「いやぁああああっ! いやだっでいっでづのに、なんでわがらないの、ごのジジイ! バガなの!? じぬの!?」 「大丈夫よ、まりさ! まりさはぱちゅりーなんて大嫌い、とかいはなありすを愛して るって言えばいいのよ!」 「ゆ? ど、どぼじで……?」 「ペアルックだからよ!」 「わがらだいよ……」 「ありすとカップルになれば、まりさもとかいはになれるのよ。ぱちゅりーみたいに、 ボロボロで汚くなる必要はないわ」 「ゆ……そ、そうだね! ありすと一緒なら、ありすは怪我もしてないから、大丈夫な んだね!」 「むぎゅ……ばでぃざぁ……!」 「……」 勝利を確信した表情のありす種。救われた表情のまりさ種。傷だらけの体に追い打ち の言葉を受けたぱちゅりー種。 れいむ種は、また冷ややかに眺めているだけだ。 「ちょっと待ってろ、れいむ」 「ゆ……」 ゆっくりいじめ系1920 ダメな子 3に続く
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運命のルーレット叩き壊して(後編) ◆d4asqdtPw2 (最悪だ……絶対に嫌われた……) 沈んだ気持ちのまま、新しい服に袖を通す。 普段であれば、買ったばかりの服を着るときというのは例外なく心が弾むものだ。 だが、そのあるはずのない例外が……今回だ。 「なにやってんだろ私……川田くんだって探さなきゃいけないのに……」 本当ならば一刻も早く川田章吾を探し出しに行かなくてはならない。 だが、放送も近いと言うことで、覚悟は動き回るべきでないと告げた。 そこで、ヒナギクの汚れた服の代わりを探しに近くの店へと駆け込んだわけである。 だが、『放送が近いから』というのは覚悟の方便だろう。 覚悟が服が汚れたヒナギクを気遣ってここに連れてきたのは明らかだ。 自分のせいで足止めを食らってるという事実も、彼女の心を締め付けた。 (私が覚悟くんの隣に立つ事が、彼の足枷になっている……) 覚悟の隣に自分が立ったところで、何の役に立ったのだろうか。 自分が何を成したのだろうか。 彼にとって自分はどんな存在なのだろうか。 考えれば、考えるほど……。 「とにかく……謝らなきゃ」 つかさに誓ったのだ。 川田を説得すると。殴ってでもアイツの馬鹿を止めてやると。 今できることは、ウジウジ悩むことなんかじゃあない。 とにかく前に進むことだ。 だけど……それは分かっているのだけど。 急いで服を着ると、覚悟の待つ部屋の扉を勢いよく開ける。 間を置かずに口を開いた。 「あの、本当にゴメン。覚悟くん、零」 「本当にすまなかった」 重なる、謝罪。 深く頭を下げた姿勢。その同じ姿勢のまま、2人は数秒間無言で停止する。 覚悟は返事を待っている。ヒナギクはなぜ謝られているかが分からず、戸惑っている。 「え? なんで覚悟くんが……」 「ヒナギクさんのことも考えずに、1人勝手に走り出した私の責任だ。 つらい思いをさせてしまった。本当にすまない」 『覚悟に注意の1つもしなかった我らも同罪であろう。すまなかったな』 確かに問題の発端は覚悟にあった。 川田の発見を急ぐ余り、ヒナギクに自分のペースに合わせる事を強制してしまった。 常人があの姿勢、あの速度で動かされたら、耐えられないに決まってる。 ましてやヒナギクは1時間前まで、倒れるほど疲労していた身だ。 そのことを省みての覚悟の謝罪であったが、その事実はヒナギクの心をさらに締め付ける。 「……そうなんだ」 やはりそうなのか。 自分が覚悟の隣に立ち続ける限り、覚悟は自分に合わせなくてはならない。 走る時だって、足の遅い自分のために立ち止まる。 敵に襲われれば、自分を庇いながら戦う。 「だったら、私がいなければ覚悟くんは自由に……」 「違う。 それは……」 覚悟の反論はヒナギクに届くことはなかった。 彼の声を遮ったのは、老人の声。 彼らに絶望を告げる第5回放送である。 『それでは午前6時、5回目の定時放送じゃ』 流石に5回ともなれば慣れたのであろう。 話すのを即座に中止し、紙とペンを即座に取り出す。 『まずは禁止エリアの発表じゃ』 老人の擦れた声が禁止エリアを淡々と紡ぐ。 覚悟がしっかりとメモを取るのに対して、ヒナギクはどこか上の空で、その手の動きはぎこちない。 川田が呼ばれるとしたら、もし呼ばれたら……自分のせいだ。 『泉こなた』 最初に呼ばれたのは、川田が殺した人物。つかさの友人。 川田が殺した。バラバラに砕いた。 『津村斗貴子』 覚悟の筆が一瞬止まる。 アカギとパピヨンを信頼しきっていた彼からしてみれば、川田が殺したとしか考えられない。 恐らく彼女も、川田が殺した。 「…………そっか……」 覚悟に聞こえないほどの小さい声。 何も聞こえない。 覚悟から聞いた話より推測すれば、斗貴子を殺したのは川田だろう。 あいつは、もう戻れないところまで来ているんだ。 つかさを甦らせたい。 その思いは純粋な愛情だったのだろう。 それが、どこかで歪んだのか? 彼が、どこかで壊れたのか? そんなことはない。そんなことはないのだろう。 ならば……彼が狂ってはいないのだとしたら……。 『川田章吾』 一瞬だけ心臓が跳ねた。痛くなるほど。 だが、それだけだった。 その一瞬を過ぎると、ヒナギクの心臓は平常を保っていた。 怖いほど落ち着いている。 本当ならば、声を上げて泣くべき状況だ。 だが、もういい。 もうどうでもいい。 『赤木シゲル。 以上十一人』 そんな事、桂ヒナギクにはどうでもいいんだ。 泣いたって、想ったって駄目なんだ。 許されないんだ。 だってそうでしょ? 「川田は……そうか……」 おそらく、川田が学校を再襲撃したのだろう。 津村斗貴子と赤木しげるを殺したのも川田。 そして自身もその戦闘で死亡。 そう考えるのが最も自然だ。 「そっか。川田くんも死んじゃったのか……」 間に合わなかったという悔しさよりも、2人の心を支配しているのは脱力感。 全ての危機が去ったわけではないが、殺し合いに乗った人物はいなくなった。 となれば、学校へ急ぐ理由もないだろう。 「ヒナギクさん。さっきの話だが……」 だが覚悟には、解決しなくてはならない問題があった。 放送の直前にヒナギクが言った事。 彼女は、『自分が覚悟の邪魔をしている』と思い込んでいる。 「あぁ、あれはもういいの」 「ヒナギクさん?」 あまりの変貌に覚悟が困惑する。 さっきまで、あんなに気にしていたのに。 川田の死に動揺しているのだろうか。 「もう……いいから」 今はそっとしておこう。 何分が経過しただろうか。 おそらく、それほど時間はたっていない。 ヒナギクが店のドアを開け、外に出て行く。 おそらくは外の空気でも吸いたいのだろう。 覚悟も外へ出て、何も言わずに追いかけるが、すぐに立ち止まる。 目の前のヒナギクも同じように立ち止まっていた。 道路に誰かが立っているの確認したからだ。 2人の前に現れた人物は……。 「なんで……」 男が口に人差し指を当て、『黙れ』のジェスチャーを取る。 覚悟とヒナギクがその意味を理解するのに1秒も時間も要さなかった。 男は首輪をしていない。 つまり、主催は『この男が死んでいる』と思っている。 「覚悟くん、店内に戻りましょう」 「あぁ……パピヨン殿は村雨殿たちに任せよう」 どこかぎこちない会話を交わす2人の背中を追いかけ、赤木しげるも店内へと入っていった。 ◆ ◆ ◆ 紙の上を鉛筆が踊る。 紙面は既に大量の文字で真っ黒になっていた。 『津村さんを殺したのは川田で間違いないのだな?』 『あぁ。アンタが学校を離れてからのことだ』 書かれている事と言えば、学校で分かれた後にお互いが経験したこと。 それと、他の参加者の情報。 ちなみに、津村斗貴子をパピヨンと共に死に追いやった事実は、こうして偽って伝えている。 『その大首領があなたの首輪をはずしたわけね?』 『あぁ。奴はこの殺し合いに参戦したがっている』 中でも2人を驚かせたのが、この殺し合いの主催者、大首領とアカギの遭遇。 それは、覚悟たちの考察やエレオノールが夢で見た内容を裏付けるものとなった。 神社でアカギが見た強化外骨格に大首領を降ろす。 それがこの殺し合いの開催理由。 『これを見て欲しい』 アカギが取り出したのは、ケンシロウの死体が持っていたエニグマの紙。 そこに書かれていたのは『般若心境』の文字。 『この殺し合いのシステムの中枢に、霊が絡んでいるのは間違いない。 そしてBADAN内部にこの殺し合いを止めようとしている人物がいるのも事実』 その人物とはDr.伊藤。アカギがチャットした相手のことだ。 さらに前々回の放送での徳川光成の台詞。 そしてさらに、『般若心境』、つまり念仏というキーワード。 明らかに少ない説明文。これでは何が入っているのか分からない。 まるで、何かを隠しているようだ。 それらを総合すると、答えは1つ。 『おそらく、強化外骨格の霊を成仏させるために、その者が用意したアイテムであろう』 このアイテムは希望の鍵。 ケンシロウが命を賭けて託そうとしたものだ。 『やはりそうか』 アカギはしばらくの間、他の参加者に接触するつもりはなかった。 だが、このアイテムを発見する事で状況が変わる。 明らかに『裏切り者』が混入したアイテムだ。 だが、アカギには肝心の強化外骨格についての知識がない。 詳しいものを探しているところに、運よく葉隠覚悟を発見したわけだ。 『開けてみるか?』 『あぁ……零を別の部屋へ避難させるから待っていてくれ』 もし、空けた瞬間に効果が発動するものなら零が成仏してしまう。 だが、その可能性は低い。 もしそうなら『開けた瞬間に効果が発動する』と書いてあるはずなのだから。 それでも零を避難させたのは万一を考えてのことである。 『開けるぞ』 戻ってきた覚悟を確認し、ゆっくりと紙を開くと、中から出てきたのは2枚の紙。 『紙の中に紙?』 『こっちは、手紙のようだ』 そこに書かれていたのは神社に眠る強化外骨格についての説明。 その強化外骨格が大首領の為につくられたこと。 その中に死んだ参加者の魂が閉じ込められている事。 大首領がその魂たちを支配して首輪の制限などを行っている事。 他にも、この『プログラム』のシステムの深いところまでの説明が記されていた。 手紙の最後は「どうかこの手紙が正しき心を持つものの手に渡らん事を」の1文で締められている。 『これを書いたのはおそらく、このプログラムに関わる技術に明るいものだ』 首輪のシステムや原理まで書いているあたり、ただの1構成員と言うわけではないだろう。 『Dr.伊藤か』 『おそらくな。支給された人物がなかなかこのアイテムを開けないから、チャットで俺たちに接触してきたのだろう』 『もう1つの紙は?』 『これは……』 もう1つの方はエニグマの紙。 そして、そこに書いてあったのは「成仏鉄球」の文字。 『説明によると……この鉄球の内部には経文が封印されている。 その力で、強化外骨格内部の霊すらも成仏させる光線を出すらしい』 『決まりだ。これが、この殺し合いを破壊する鍵』 成仏鉄球とは、堀江罪子が戦術鬼として操られたときに使用したアイテムである。 散の部下、智久によって開発されたもの。 その効果は凄まじく、一撃で零の内に眠る3千の怨霊を成仏させてしまった。 『強化外骨格の霊を成仏させれば、つかさやナギたちも解放されるのよね?』 『あぁ、間違いない。強化外骨格を破壊すれば、大首領の復活も阻止できるはずだ』 そしてこの首輪も効力を無くす。 このアイテムを使うだけ。それだけでこの殺し合いは終了する。 絶望を振りまいた殺し合いが、今にも終わろうとしている。 『なら、今すぐ神社へ行って、つかさたちを解放しなきゃ』 『あぁ……だが……』 希望に満ちた顔のヒナギクに対して、覚悟の顔は浮かない。 殺し合いが終わる。ずっと望んできたことのはずだ。 『だが、本当にそれでいいのか?』 頬に手を添えてニヤリと笑う。 アカギは覚悟の迷いを読み取っていた。 彼も同じような事を感じていたのだから。 『どういうこと?』 『この殺し合いを終わらせたところで、大首領は死ぬわけじゃない。 アイツなら、何度でもこの殺し合いをやり直す事ができる』 アカギの記した文字は、覚悟の心の声そのものであった。 死んでいった仲間を、今すぐに解放したい。 だが、それでは何も解決しない。 大首領が生きている限り、悲劇は永遠に繰り返される。 違う誰かが自分達と同じように苦しむ。 もしかしたら、また再び自分達が殺し合いに参加させられるかもしれない。 『俺たちが脱出したら、このアイテムを混入した人物は間違いなく殺される。 これが大首領を殺す最初で最後のチャンス』 アカギの目が狂気満ちる。 覚悟とアカギ、2人は同じ意見を持っている。 しかしその意思はまったく別のものだ。 覚悟は悲劇を繰り返させまいとしているのだが、アカギはただ単に大首領を引き摺り下ろしたいだけ。 この狂気の沙汰を存分に楽しみたいだけだ。 『大首領を復活させるってこと? だったらつかさたちはどうなるのよ?』 『おそらくは大丈夫だ。強化外骨格は複数の魂を収納できるからな』 頭の中に直接響く声。 ヒナギクの質問に答えたのは、覚悟に連れて来られた零だ。 この紙を開かない限り、成仏鉄球は発動しない。よって零を避難させる必要もない。 そして今は強化外骨格が相手だ。彼の知識が必要になってくる。 『大首領を復活させ、この鉄球で纏めて全員成仏できるか?』 『可能だ。だが、ある程度大首領を弱らせる必要があるかもしれんがな』 答えを聞いたアカギがニヤリと笑う。 どうやら、大首領を殺す術は整ってきている。 あとは、流れ……! 最も最適な流れで大首領戦に持ち込むこと……! 『大首領に吸収されたりしないんでしょうね?』 『魂を吸収する力があるなら、初めから強化外骨格には頼らん。 逆に、彼らの魂が大首領の邪魔をしてくれるかもしれん』 強化外骨格とは怨念を力に変えるもの。 零のように3千もの霊が同じ怨念を抱く事など稀だ。 今回の参加者にしてみれば、その怨念はバラバラでとてもじゃないが統一などできない。 そして大首領に喜んで従うものなど誰1人としていない。 ならば、『彼ら』が存在する事で、大首領の力を弱めてくれる可能性がある。 (死者の魂が大首領に反逆する、か。……なるほど……!) その時アカギに電流走る。 エレオノールの夢の話を信じるならば、死者の思念同士が強化外骨格の中でやりとりしている可能性は高い。 彼女の夢の中で、死者同士が会話をしていたらしいからな。 つまり、強化外骨格内で参加者の魂が連携を取る事も可能……! 『こちらの意思を強化外骨格の内部に伝える事ができれば、死者に『こちらに都合のいいタイミング』で大首領を弱らせて貰う事も可能か?』 『……なるほど。それは可能だ。しかし、強化外骨格内部と交信する手段など……』 『俺に考えがある。葉隠。他の生存者についてもう少し詳しく教えてくれないか?』 『了解した』 (……戦うのね……) 大首領と戦う。BADANと戦う。 この殺し合いを破壊する上で、避けては通れない道だ。 いつかはそうなるのだと思っていた。 そしてその主戦力となるのが葉隠覚悟だ。 もう、彼は自分の隣にはいない。 彼は、人類全てのの牙なのだから。 「……つかさ。ゴメンね……」 アカギと話し合う覚悟を見ながら、ヒナギクは1人、『決意』を固めるのだった。 ◆ ◆ ◆ 覚悟たちと別れたアカギは、再び禁止エリアを歩いていた。 「なるほど。ククク……」 確かに大首領は強い。 首輪の制限が無くなったとしても、生存者全員で袋叩きにしても……。 勝てない。絶対に。 だが、奴を込める強化外骨格。これがキーポイントだ。 「魂を込める器……!」 そこにあるのは大首領だけではない。 この殺し合いで脱落した多数の魂がいる。 もしそいつらが大首領の魂を攻撃できれば……。 強化外骨格の内外から奴を、大首領を攻撃すれば……。 「勝てる……!」 しかし、ここで問題が発生する。 大首領は降りてくるのか? ということだ。 我々がそのような作戦を練っている事は大首領にもお見通しのはず。 そして、大首領はこの殺し合いを何度でもやり直す力を持っている。 殺し合いなどしなくても、時が来れば村雨良の体に降りる事もできる。 今、危険を冒してでも強化外骨格に降りる理由など……。 「ある……! あるんだ、アイツには……!」 前にも言った通り、大首領は『飽いている』。 戦場に降りたいと彼が望んでいる。 これは奴が待ちに待った『戦い』だ。 奴が舞う事のできる『戦場』だ。 これが奴がこの戦場に舞い降りる理由の1つ。 そしてさらにもう1つ。これが重要だ。 「奴は俺に惚れている……!」 奴に接触した最大の理由……。 自分に興味を持たせる事……! こいつなら……こいつとなら、綺麗に舞えると思わせる事。 俺の体なら、味わった事のない興奮を体験できる……! 「俺に会いたいんだろ……? 俺の体が欲しいんだろ……? なぁ?」 蝶人パピヨンより、仮面ライダーより、オーガより、不死王より、拳王より、しろがねより、スタンド使いより……! 俺を欲している。全世界の誰より……俺だ。 だから奴は降りてくる。 物的証拠はなにもない。 だが、確信している。 大首領は俺の体に降りてくる……! この『プログラム』が、俺に出会える最初で最後のチャンスだから。 それは、俺の死を意味するのだが……構わない。 それならそれでいい。 戦って死のうなんて望みは、初めから持ち合わせちゃあいない……! あっさり死ぬくらいでちょうどいい……! ちょうどいいんだ……! 「だが、まだ早い……!」 まだだ。 他の参加者の首輪も外れていない。 今はその時じゃない。 ならば、今できる事をやらなくては。 「強化外骨格の中にコンタクトをとる……!」 内部から大首領を攻撃するに当たって、最も重要な事。 それは『強化外骨格に眠る死者たちに今回の作戦を伝える』事。 『大首領を成仏させるために、奴を弱らせる必要がある』ということを強化外骨格内部に伝える事だ。 そして、強化外骨格の中にメッセージを伝える方法……それは……。 「簡単だ……死ねばいい……!」 至極簡単な答え。 死者になって強化外骨格に入ればいいのだ。 そして『大首領が強化外骨格に入ってきたら奴を攻撃しろ』と伝えればよい。 (だが、それを行うのは俺じゃない) アカギには強化外骨格を纏うという役割がある。 それに、他の参加者からの信頼がない。 強化外骨格内の死者に伝えても、信じてもらえるかどうか……! そこで葉隠覚悟に他の参加者の情報を尋ね、適任者を探した。 で、選んだのが『コイツ』だ。 選んだ理由としては、まず、こいつは他の参加者からの信頼が厚い。 こいつが言うのであればあれば、強化外骨格内部の死者たちも信じるはずだ。 2つ目の理由。この作戦を即座に理解し、自分が死ぬことの重要性を感じ取る事ができる。 『コイツ』には『自分が死ぬことが、この作戦には不可欠だ』と判断する力がある。 3つ目。首輪を外したら戦力外である。 葉隠覚悟や村雨良など、大首領やBADANと戦う上での戦力はどうしても残しておきたい。 だが、首輪を外してスタンド適正がなくなってしまったら、『コイツ』は糞の役にも立たない……! 4つ目。『コイツ』は人を殺している。 誰かを殺しておいて、『自分は死にたくない』。そんな理屈が通るなんて思ってはいないはず……! その殺人に、少しでも責任を感じているなら喜んで死ぬ……! だから『コイツ』が適任だ……! 俺の次の行動方針は『コイツ』に作戦の内容を伝え……そして。 自殺させること。 お前ならやるよな? なぁ? 服部平次……! 【C-2 南東部 2日目 朝】 【赤木しげる@アカギ】 [状態]:脇腹に裂傷、首輪がありません。 [装備]:基本支給品、ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス(残り9本)、マイルドセブンワン1箱 [道具]:傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの) 始祖の祈祷書@ゼロの使い魔(水に濡れふやけてます)、水のルビー@ゼロの使い魔 工具一式、医療具一式、沖田のバズーカ@銀魂(弾切れ)、成仏鉄球@覚悟のススメ 、伊藤博士からの手紙 [思考・状況] 基本:対主催・大首領の肉体となる。 1:神社へ行き、服部平次に作戦を伝えて、自殺するように薦める。 2:大首領との再会。バトルロワイアルに引きずり込む。 3:対主催を全員説得できるような、脱出や主催者、首輪について考察する。 4:強敵を打ち破る策を考えておく 5:覚悟に斗貴子を死に追いやった事を隠し、欺く。 [備考] ※マーティン・ジグマール、葉隠覚悟と情報交換しました。 ※エレオノールとジグマールはもう仲間に引き込むのは無理だと思っています。 ※光成を、自分達同様に呼び出されたものであると認識しています。 ※参加者をここに集めた方法は、JUDOの能力であると思っています。 ※参加者の中に、主催者の天敵がいると思っています(その天敵が死亡している可能性も考慮しています) そして、マーティン・ジグマールの『人間ワープ』は主催者にとって、重要であると認識しました。 ※主催者のアジトは200メートル以内の雷雲によって遮られていると考察しています ※ジグマールは『人間ワープ』、衝撃波以外に能力持っていると考えています ※斗貴子は、主催者側の用意したジョーカーであると認識しています ※三千院ナギは疫病神だと考えています、また彼女の動向に興味があります。 ※川田、ヒナギク、つかさの3人を半ツキの状態にあると考えています。 ※ナギ、ケンシロウと大まかな情報交換をし、鳴海、DIO、キュルケの死を知りました。 ※こなたのこれまでの経緯を、かなり詳しく聞きだしました。こなたに大きなツキがあると見ていますが、それでも彼女は死にました ※『Dr.伊藤』の正体は主催側の人間だろうと推測しています。 ※葉隠覚悟、桂ヒナギクと情報交換をしました。 『Dr伊藤』とのチャットによりわかった事 1:首輪は霊的に守護されている 2:首輪の霊的守護さえ外せれば、後は鋭い金属を継ぎ目に押し込む程度で爆発無しに外せる 3:既にその霊的守護を外した者が居る。そいつが首輪を外したかは不明だが、おそらく外してはいない 4:監視カメラは存在せず。首輪についた盗聴器のみでこちらを監視。その監視体制も万全ではない 5:敵には判断能力と機転に乏しい戦闘員が多い 6:地図外に城? がある 7:城には雷雲を突破しなければならず、そのためには時速600キロ以上の速度が必要 ※大首領との接触により、大首領とBADANとの間のズレを認識。 ※BADANという組織はあまり合理的に動かないと認識。 『大首領を殺す作戦』 大首領を強化外骨格の中に降ろしてから、成仏鉄球で成仏させる。 そのためには大首領を弱らせる必要がある。 強化外骨格内部の死者ならば、大首領を内側から攻撃できる可能性が高い。 ◆ ◆ ◆ アカギと分かれた後、覚悟とヒナギクは再び学校へ歩き出そうとしていた。 「もしかしたら、川田も生きているかもしれん……急ごう!」 アカギという前例がいる以上、放送で呼ばれたからと言って死んでいると決定したわけじゃない。 川田がまだ生きている可能性は僅かながら残されている。 だが、ヒナギクの顔は浮かない。 覚悟にもそれは分かっている。 川田はおそらく死んでいる。 パピヨンと和解して、川田だけ首輪を外した。 状況的に考えても、あり得ない。 そんな事……あるわけない。 「ごめん、覚悟くん……私を置いて、先に行ってくれないかしら?」 「……そんなことできるわけがないだろう」 「覚悟くん、私ね……」 覚悟が歩み寄ろうとすると、ヒナギクが後ずさる。 一定の距離を保ったまま、彼女が言葉を続ける。 「……なんでこんな事になっちゃったのか、私なりに考えてみたんだ」 こんな事、とはつかさが死んだ事。そして川田が人を殺し、ヒナギクと再会することなく死んでしまったこと。 「川田くんは歪んでも壊れてもいなかった。 うぅん……むしろ『正常』だったんだと思う。 だからこそ、『正常』だったからこそ……人を殺した」 事実、川田の愛情は一貫していた。 優勝する事、その事だけを考え、冷徹に優勝に向けて走り続けた。 だからこそ、弱者ながらにここまで奮闘できたのだろう。 もし彼が狂ったとして、それができたのか? 否。絶対に不可能。 彼が最初から最期まで『正常』であるが故に。彼は人を殺し続け、殺人者として死んだ。 『愛した』から殺した。 単純且つ明快。 「私もそう」 その声は冷たく、突き放すような音であった。 だが、ナイフのように尖ったものではない。 優しく、静かに、葉隠覚悟を遠くへ押しのけるような、そんな声だった。 「私のこの気持ちも、邪魔なんだなって気がついた」 バルキリースカートを使いこなした。身体能力が高まった。 だけど、覚悟や村雨、独歩の足元にも及ばない。 波紋を使わないジョセフに勝てるか否か。 これでは一般人に毛が生えた程度であろう。 「『私達の間違い』は『愛した事』 この殺し合いが終わったら、私たちは2度と会えないのに……そんな相手を『愛した事』」 弱者なのは重々承知だ。 それでも戦わなくてはならないのだ。 足手まといの自分が戦うのなら、せめて彼の足を引っ張るのは止そう。 彼の足枷になるのが何よりつらいから。 「だから……ここでは、『誰かを愛する事』は間違いだから」 涙が伝う。 この液体と一緒に、この想いも流してしまおう。 もう二度と、思い出さないように。 「もう、忘れるね」 「ヒナギクさん!」 覚悟がヒナギクの肩をグイと掴む。 彼女に何か言わなくてはならないのに……言葉が紡げない。 「さわらないで!」 窓ガラスがピリピリと鳴いた気がした。 覚悟の手を振り払った彼女は酷く小さく見えた。 「……! ヒナ、ギク……さん?」 「……ごめん。ごめんね覚悟くん」 「間違えた……『葉隠君』」 「……っ!」 彼女が、遠ざかる。 信じられないほど速いスピードで、遠ざかる。 もう、この腕の届く距離には……彼女はいない。 「私は、あなたの事が……好きでした」 「でも、もう私はあなたを愛さない」 涙に濡れた、その笑顔は、エレオノールが見せた笑顔とはまるで違う。 つかさが見せた笑顔とはまるで違う。 悲しい、笑顔だった。 覚悟が吐き出そうとした全ての反論を……飲み込ませるような。 冷たい笑顔だった。 「だから……私を置いて、先に行って……おねがい葉隠君」 「ヒナギクさん…………了解した」 『覚悟よ!』 「何も言うな! 零よ……」 彼女が自分の隣にいられないのならば、こちらからかけてやる言葉などない。 彼女は彼女なりに戦っていて。自分は自分の戦いがある。 今大事なのは、生き残ってBADANを潰す事だ。 自分の横に彼女がいる事がその妨げになるなら、それは彼女にとって一番辛いこと。 それに、この戦いが終われば、二度と交わらない運命ならば……忘れた方が幸せだ。 この想いを抱いたまま別の世界で生きていくのは、あまりにも辛すぎる。 「それでは先に学校へ行っている。……お気をつけて」 静かに告げると、覚悟は学校へと全速力で走り抜けて行った。 後に残されたのは少年の残した乾いた風と、1人の少女。 「つかさぁ……やっぱり、無理、だった、んだよ…… こんな、ところで……誰か、を、好きに、なる、なんて……」 自分と彼じゃあ違いすぎる。 力も意思も、住んでいる世界も。 初めから、彼を愛する資格など、存在してはいなかったのだろう。 「忘れなきゃ……わす、れ、な、きゃ…………」 立っていられない。 店の壁に寄りかかると、もう足の力は入らなくなった。 「う……うぁ……」 そのままズルズルと下がり、ついには地べたに寝転がる。 服が汚れる、髪が汚れる。 だけどそんな事はどうでもいい。 今は、もう全てがどうでもいい。 「うあああああぁぁぁぁぁぁっ!!」 泣き叫ぶ少女の声は、彼には届いただろうか。 それだって、もはや、どうだっていいことなのだけれど。 4人で笑いあった時間は永遠に帰っては来ないのだから。 【C-3 南部 2日目 朝】 【葉隠覚悟@覚悟のススメ】 [状態]:全身に火傷(治療済み) 胸に火傷、腹部に軽い裂傷。頭部他数箇所に砲弾による衝撃のダメージあり 胴体部分に銃撃によるダメージ(治療済み) 頭部にダメージ、 両腕の骨にひびあり、零の推進剤により高速移動中 [装備]:強化外骨格『零』@覚悟のススメ [道具]:大阪名物ハリセンちょっぷ 滝のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS(ヘルメットは破壊、背中部分に亀裂あり) [思考] 基本 牙無き人の剣となる。この戦いの首謀者BADANを必ず倒し、大首領を殺す。 1:学校で川田の死体を確認して、パピヨンたちと合流する。 2:1が終わり次第、繁華街のホテル(E-2中心部)で再集合 3:村雨が再び記憶を失い、殺し合いに乗るようならば倒す 【備考】 ※こなたの死を知りました。それが川田のせいである事も知っています。 ※パピヨンとアカギを全面的に信用しています。 ※ラオウを倒した男が劉鳳だと知りました ※零と一体になる事に迷いはありません ※服部、ジョセフ、エレオノールと情報交換をし、友好関係を取っています。 ※アカギと情報交換をしました。 【零についての備考】 ※零の探知範囲は制限により数百メートルです。 ※零はパピヨンを危険人物と認識しました。 ※零は解体のため、首輪を解析したいと考えています。 ※零は村雨の体を調べ、その構成が、極めて高位の霊魂ならば、強化外骨格同様受け入れられる構造になっていると知ります 『大首領を殺す作戦』 大首領を強化外骨格の中に降ろしてから、成仏鉄球で成仏させる。 そのためには大首領を弱らせる必要がある。 強化外骨格内部の死者ならば、大首領を内側から攻撃できる可能性が高い。 【C-3 中央部 2日目 朝】 【桂ヒナギク@ハヤテのごとく!】 [状態] 顔と手に軽い火傷と軽い裂傷。右頬に赤みあり。右肩が外れている、手の平に裂傷、勇次郎平手によるダメージ 、核鉄の治癒力により回復中 [装備] バルキリースカート(核鉄状態)@武装錬金、木刀正宗@ハヤテのごとく イングラムM10(9ミリパラベラム弾0/32)454カスール カスタムオート(6/7)@HELLSING 13mm爆裂鉄鋼弾(28発) 陵桜学園高等部のセーラー服@らきすた [道具]支給品一式、ボウガン@北斗の拳、ボウガンの矢17@北斗の拳 [思考・状況] 基本:BADANを倒す。 1:しばらく泣く 2:学校へ向かい、覚悟、村雨、かがみ、エレオノール、パピヨン、アカギ、斗貴子と合流。 3:2が終わり次第、繁華街のホテル(E-2中心部)で再集合 [備考] ※参戦時期はサンデーコミックス9巻の最終話からです ※桂ヒナギクのデイパック(不明支給品1~3品)は【H-4 林】のどこかに落ちています ※核鉄に治癒効果があることは覚悟から聞きました ※バルキリースカートを使いこなしました。バルキリースカート本来の戦い方ができるようになりました。 ※エレオノールと和解しました ※服は現地調達したものに着替えました ※服部、ジョセフ、エレオノールと情報交換をし、友好関係を取っています。 ※アカギと情報交換をしました。 前編 239 鬼酔酒 投下順 241 神社にて 239 鬼酔酒 時系列順 241 神社にて 235 束の間の休息 赤木しげる 248 ダイヤモンドダスト・クルセイダース 237 信じるということ/GET WILD 葉隠覚悟 249 あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を 237 信じるということ/GET WILD 桂ヒナギク 246 雛菊想恋
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恋のミクル伝説(後編) ◆LXe12sNRSs ◇ ◇ ◇ ホテルの中腹――ここは三階か。 命からがら逃げ出したゲインは、血に塗れた腹部を押さえつつ、文字通り必死になって足を動かしていた。 単純に考えて、致命傷。死に到達するのも、そう遠くはないだろう。 だが、その前にやるべきことが残っている。 それはただ一つ。この一連の騒動に、自らの手で決着をつけること。 ここからエクソダス――いや、素直に逃走と言った方がいいか――する手段はいくらか考えている。 が、そのどれもが成功したとしても……ゲインが後々まで生き残る方法は無に等しい。 ただでさえ、外ではゲインの帰還を待ち望んでいる少女がいるのだ。 危険な殺人剣士を引き連れ、死に掛けの男を連れて逃げることになれば、彼女の足枷になることは確実。 それだけはしたくない。これは、キャスカを怪しんでおきながら、彼女の予想外の実力に不意を喰らった自分の落ち度だ。 ゲインは何度目になるか分からない舌打ちをし、懸命に打開策を練っていた。 「もう逃げるのはやめたらどうだ」 逃走経路に垂れた血の痕跡は、追撃者が無視するはずのない道標だった。 仕方がない。ろくに止血する暇もなかったのだ。三階まで逃げ延びただけで、上出来と言えよう。 しかし困ったことに、ゲインはまだキャスカへの対抗策を考え出していない。 ここで自分が殺されればそれまでだが、そのあとキャスカが外にいる光を襲うことは容易に想像できる。 せめて、それを阻むことさえできれば。 「なぁキャスカ。ものは相談なんだが、見逃してはくれないか? こんな死に掛け、放っておいたところでなんの問題もないだろう」 「だからこそ、私が楽にしてやろうと言うんじゃないか。私だって、好きでこんなことをやっているわけじゃない。ただ――」 ――私は、グリフィスの剣だから。 それ以上は言わず、キャスカは静かに剣を振り上げた。 狙うのは頭だ。脳を破壊すれば、痛みを感じることなく楽に死ねる。 敵兵でもない庶民を殺害することは、決して気分のいい真似ではない。 それでも、グリフィスや鷹の団の仲間たちのことを思えば――罪の意識は、不思議と泡のように消えていく。 既に我が身を放棄したキャスカの思考に、罪も戸惑いもへったくれもない。 ただ、剣を振るう。ただ、殺す。グリフィスを、生かす。 一度決めた目的のためならば、たとえガッツとて斬り捨てる。 ゲインを殺害寸前まで追い込んだキャスカは、自身が組み立てた戦略の勝利に確かな高揚を感じていた。 この調子でいけば、これからもきっと成功が続く。これは、まだ第一歩に過ぎない。 その一念を信じ、キャスカは、勝利を掴むため剣を振る―― 「炎の…………矢ーーっ!!」 剣が空を斬り、ゲインの頭部を砕こうと振り下ろされた瞬間。 キャスカの横合いから、炎の弾丸が撃ち出されてきた。 「なにッ!? クッ」 咄嗟に身体を反転し、側転で炎の弾丸から身を避ける。 燃え盛る炎の熱気はキャスカの頬を掠め、慢心しそうだった意思に危機感を齎した。 「うおおおおおおおおおおぉぉッ!!」 次に飛び込んできたのは、雄叫び。 まだ子供の声調が雄雄しく猛り、剣を突き立てて襲ってくる。 キャスカはエクスカリバーを防御に回し、向かってくる剣に対抗した。 そして、その使い手の顔を確認し驚愕する。 (……子供!?) デイパック越しにレイピアを握るのは、赤い髪の女の子。歳はまだ十代前半かそこらだと推測できた。 何も驚くことではない。キャスカとて、そのくらいの歳には剣を握っていた。 驚くべきは、その凄まじい剣気。剣を合わせることに対し一切臆した様子を見せないその様は、女だてらに傭兵を続けてきたキャスカが一目置くほどであった。 互いの剣を打ち鳴らし、キャスカと赤い髪の少女が距離を取る。状況は既に、キャスカの絶対優位ではなくなっていた。 「ヒカル! なんでここに来た!?」 「だって! ゲインが心配だったんだから仕方がないじゃないかッ!!」 馬鹿な娘だと、子供っぽい判断だと思うなら笑えばいい。 たとえゲインにどれだけ罵られようとも、光は仲間を見捨てることなどできなかった。 戦場かもしれない場所へ単騎突入、数十分経っても戻ってこないともなれば、心配になるのも必定。 待ちに徹して、後悔するようなことはしたくない。仲間が死ぬのは、もうたくさんだ。 だから、光は剣を取る。友が残してくれた剣を。 この力を、新しい仲間を守るために、使う。 「やああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!」 少女とは思えない気迫の一声。 キャスカは感服こそすれど、気後れすることはない。 男ばかりの戦場で、苦渋を与えられながら剣を磨いてきたのだ。 こんな平和面した小娘に、戦闘で劣るつもりはない。 「はああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!」 キャスカも負けじと、声を張り上げる。 互いの剣と剣がぶつかり、無機質な音質と共に火花を散らしたような幻覚が見えた。 戦う女戦士――ある地域では、アマゾネスと呼ばれていただろうか。 緊迫する女と女の命の取り合いを目の当たりにし、ゲインは思わず身を震わせる。 いつか繰り広げたというコナとリュボフの殴り合いも相当熾烈だったと聞くが、武装が洒落にならない以上、恐ろしさはこちらが上だ。 廊下という狭い空間を舞台に展開される剣戟は、ゲインの予想通り熾烈を極めた。 押しては引き、薙いでは避け、双方共に弱所を見せぬ好試合が行われる。 剣術の腕前ではキャスカに分があるかと思われたが、光はそれを持ち前の気合と思いきりの良さでカバーしていた。 「はぁ!」 綻びが生じたのは、技術の差ではない。決め手は、武器の性能差だった。 煮え切らない戦況を打開しようと、光は剣を大きめに振り上げ渾身の力で振り込もうとする。がしかし。 刀身の液化を防ぐため、剣の握りにデイパックを通していたことが災いした。 勢いが強すぎたせいか、龍咲海が残した剣は光の手からすっぽ抜け、ここぞという好機で最大の隙を呼び込んでしまう。 無論、キャスカがその隙を見逃すはずがない。 刺突の形で光の胸元を捉え、体重を乗せた突進で一気に貫かんと迫る。 光の窮地が、ゲインの目に飛び込んできた。そして、同時に信じがたい光景も。 「――――! ヒカル、逃げ……」 その言葉の意味は、キャスカの剣から、そしてもう一つ。 頭上で不気味に蠢く『天井』に注意しろ、という警告だった。 地響きに近い轟音が鳴り、途端、キャスカと光の頭上にあった天井が崩壊した。 降り注ぐコンクリートのブロック片を剣で払い、避けながら、二人の女剣士は難を逃れる。 「チッ! いったいなん――」 絶好のチャンスを逃した悔しさからキャスカが舌打ちし、そして見た。 降ってきた残骸の雨中に、ありえないものを――存在し得ない者を。 馬鹿な。驚きを隠しきることができず、行動に戸惑いが出た。 その間誰も向かってこなかったのは、幸運といえよう。しかしそれ以上に、目の前に存在するそれがありえない。 夢を見ているわけではない。幻でも虚像でもない。 そこに確かに存在し、それは囁くような、それでいて確かな存在感を感じさせる声で、喋る。 「セラス・ヴィクトリア、復活ッ」 ――キャスカの眼前には、腕組みした状態で堂々君臨する、『健在』のセラス・ヴィクトリアがいた。 驚いたのはキャスカだけではない。数分前にセラスがバッサリ斬られる様を目撃したゲインもまた、彼女の生還に仰天していた。 (みくるちゃん…………) 確かに死んだ――確かに殺したはず――まさか、ゾッドのような不死の存在であるとでも言うのか。 未だ混乱の中にいたキャスカは、ズカズカと接近してくるセラスを前にしても、剣を構えることが出来なかった。 恐ろしかったのだ。斬った相手がものの数分で傷を癒し、また向かってくるその現実が。 受け入れたくはない。そういう存在がいるということも知っている。だが、自分がその存在と今、対峙しているというのであれば。 (――退けない。私は、グリフィスの剣だから。グリフィスのために……ッ!) (みくるちゃんの血は、私と共にある………………うしっ! 覚悟終了!!) キャスカが剣を振ると同時に、セラスが拳を突き出し走り出した。 「征きます!」 黄金一閃――神速の太刀筋が、真っ直ぐな軌道でセラスを斬る。 鉄拳制裁――セラスの右拳が、横合いから剣の腹をぶったたく。 吹き飛んだのは、キャスカの方だった。 「――――ぐがぁぁぁッ!?」 それを巻き起こしたのは、力。 暴力とは呼ぶには穏やかで、怪力と呼ぶには意味合いが弱く。 称すなら、馬鹿力。 人間を超越した吸血鬼の身体能力をフルに活用した、強引に捻じ伏せる戦法――単純すぎるが故に小細工では防ぐことのできない、絶対的な力の表れだった。 床を横転し、キャスカは体勢を整える。 とんでもない豪力で剣が払われたということは理解できた。が、どうしても受け入れがたい。 高速で打ち出した剣の中腹部を的確に捉え、尚且つ持ち手ごと吹き飛ばすなど、ガッツとて無理な芸当だ。 それを、あんなおとぼけオーラを蔓延させる女性が―― (……違う!) 距離ができたことで改めてセラスを凝視したキャスカは、自分がとんでもない思い違いをしていたことに気づく。 金髪の髪に、軍隊を思わせるような婦警服とミニスカート。大まかな容姿は、ロビー襲撃時に見た姿と相違ない。しかし。 あの剥き出しになった牙はなんだ――あんなものはなかった。 あの射殺されるようなギラついた目はなんだ――あんなものはなかった。 あの膨大に増徴したドス黒く禍々しい波動はなんだ――あれでは、まるで。 キャスカは素直に認めた。セラス・ヴィクトリアだと思い込んでいた者の、その姿に恐怖している現実を。 己の右手を見る――剣はまだ握られ、ジーンとした感触は残っているが握力は失っていない。 エクスカリバーの刀身も、ヒビ一つ入っていない。武器も肉体も、まだ満足に戦える状態を維持している。 唯一足りなかったものがあるとしたら――それは戦意。 吸血鬼という、初めて相対するタイプの人外と対峙して、キャスカは『勝てる気』がしなくなったのだ。 (……クッッ!) 歯がゆい。ここまできて、負けを認めるのが。 退きたくはない。傭兵としても、騎士としても、敵前逃亡は恥ずべき行為だ。 それでも、キャスカは死ぬわけにはいかない。ここでキャスカが倒れれば、グリフィスの生還が、鷹の団の再興が、遥か彼方へ遠のく。 「……お前、名前は?」 「セラス・ヴィクトリア」 名を尋ねたのは、精一杯の負け惜しみのつもりだった。 勝てないと悟って退却するわけではない。勝負は一時預け、次の機会に必ず決着をつける。 言葉にしない真意はセラスに伝わったのかどうか謎だが、キャスカは次の瞬間、即座に戦闘放棄を表明した。 窓をぶち破り、外へと落下する。セラスはその後姿を目で追うが、当人は既に着地を済ませ、ホテルから離れていった。 深追いするつもりはない。セラスに与えられた任務は、あくまでもホテルの防衛にあるのだから。 それに、背後で死に掛けている男と、それに縋り悲しむ少女を放っておくわけにもいかないだろう。 セラスは振り返り、敵ではないと断定した二人組へと歩み寄る。 ◇ ◇ ◇ ホテルを出て、キャスカは周辺街の脇道で一息つく。 本日の戦果――殺害一、重傷一、無傷一、何故か無傷一。 四人相手にこの成績なら、十分褒められたものだった。 しかし、キャスカは納得しない。 チャンスは十二分にあった。もっとうまく立ち回れば、あの場にいた全員皆殺しにすることもできたはずだ。 特に――セラス・ヴィクトリア。彼女の助けがなければ、あと二人確実に死んでいた。 もし本当に彼女が不死者であるというのであれば……自分では勝てないかもしれない。 もちろん、ガッツやグリフィスでも無理だ。ゾッドの時のような悲劇は、思い出したくない。 (エクスカリバー……セラスの攻撃を受けても、この剣自体はビクともしなかった。落ち度があったのは、使い手の私の方だ) 思う。自分はまだ、エクスカリバーを完璧に使いこなせていないのだろうか。 そもそも、この剣の真の持ち主はいったい誰なのか。この剣の使い手は、どれほどの使い手だったのか。 自分はまだ、この剣の新たな所有者となるだけの実力を持っていないのか。 考える。ならばどうすればいい。どうすれば、この剣に認められる。 簡単だ。もっと強くなればいい。良い剣は良い所有者の下へ行き着くのが自然の摂理。 エクスカリバーがまだ手元にあるというならば――自分はまだ、この剣を振るう資格を持っているということだ。 「私は、強くなる」 ゲイン・ビジョウの傷は致命傷だ。よほどのことがない限り、回復はありえない。 赤い髪の少女――ヒカルと呼ばれていたか――は中々に見所がある。彼女との決着も、機会があれば望むところだ。 そして何よりセラス・ヴィクトリア――彼女はいずれ、必ずグリフィスの障害となる。 その前にキャスカはエクスカリバーを使いこなし、再戦し倒す。 「私は、もっと強くなる」 晴天の覗く空を仰ぎ、黄金の剣が煌いた。 キャスカの決意は、また一歩、目標を大きく近づける。 ◇ ◇ ◇ 本日の被害報告――重傷一名。しかし。 「ゲイン! ゲイン!」 「……揺するなヒカル。傷が痛む」 ――状況、かなり悪し。 ホテル三階のスタンダードな一室に置かれた、二つのベッド。その片方に、満身創痍のゲイン・ビジョウは横たわっていた。 みくるが所持していた医療キットで最低限の応急処置はしたものの、本来なら即死でもおかしくはない傷だ。 それでも持ちこたえたのは、ひとえにゲインの生命力の賜物である。さすがは黒いサザンクロスといったところか。 「セラス、だったか? さっきはすまなかったな。俺のせいで、相当迷惑をかけちまったみたいだ。しかし君のその身体はいったい……」 「あ、いや、全ッ然、気にしてないんでどうかお気遣いなく。今は無理に喋らないで、私の素性云々に関しては後ほど説明しますから」 「…………フッ、それもそうだな。今は、ヒカルの膝の上でゆっくり休みたい気分だ……」 「バカ! そんなことしたって傷が良くなるわけないだろ!」 やれやれ、口説き文句も分からないお子ちゃまめ……――口に出すこともかなわず、ゲインは静かに眠りに落ちた。 散々張り続けていた気が、やっと途切れたのだろう。今は、じっくり安静にしておくのが一番だ。 とはいえ、腹部の裂傷は無視できる度合いではない。出血は一時的に止まったが、またいつ噴き出してもおかしくない。 ゲインの生命力とて、夜まで持つかどうか……病院に連れていくという方法も考えたが、今無理に動かすことはあまりにも愚かだ。 現状では成す術なし。そう結論付けてから、光はある手段を決行するために立ち上がった。 「セラス、ゲインをお願い」 「へ? そりゃいいけど……ヒカルちゃん、どっか行くの?」 「風ちゃんなら……風ちゃんと合流できれば、きっとゲインの傷も治る!」 もう一人の魔法騎士、鳳凰寺風は癒しの魔法の使い手だ。 彼女の力なら、きっとゲインの致命傷もどうにかできる。 そう確信した光は、単身で風の捜索に躍り出ようとしたのだ。 「それと……もう一つお願い。そのエスクード、実は友達のなんだ。よかったら、私に譲ってくれないかな?」 「エスク……ああ、この篭手のことね。いいよ(変な悪夢の思い出もあるしねー)」 セラスから風のエスクードを譲り受けた光は、改めて親友の捜索に向かう。 やるといったら即座に決行。一瞬の迷いも見せず――もう二度と後悔しないために――外へ飛び出した。 「嵐のような女の子だったなー……」 なかなかどうして、気持ちのいい少女だった。願わくば、何事もなく再会したいものだと思う。 「問題なのは……」 セラスは思い出す。ゲインに負けず劣らずの重傷人が――あちらは何の心配もいらないだろうが――もう一人いることに。 腹部を押さえながら、セラスは目的の場所へと向かう。 あの時――みくるの血を吸ったことによる再生能力の向上が、セラスを死の際から生還させたのである。 完全無欠純正交じりっ気なしの処女の血だ。本来ならば全快でもおかしくないほどの治癒が進行するはずだった。 しかしどういうわけか、セラスの身にはまだ確かなダメージが残っている。 傷は塞がれ出血は止まったが、腹部はまだズキズキと痛む。人間でいえば手術直後のような状態だろうか。 この不完全な再生能力自体が、ギガゾンビの制限管理下に置かれていることを、セラスは知らない。 階段を上り、再び八階の廊下へと戻る。 戦場跡となったそこには、セラスやゲインがぶち撒けた血とそして――物言わなくなった朝比奈みくるの華奢な身体が置かれている。 雪のように白かった肌はどことなく紫の気を帯び、病人のような血色を見せていた。 こんな状態になって、血色が悪いも何もないか、とセラスは自嘲気味に笑う。 彼女はよく戦った。数時間前に仲間が死んだという現実から逃げず、襲い来る恐怖に懸命に立ち向かった。 実際、みくるがいなかったら今頃どうなっていたことか。 おそらくホテルは死地と化し、生存者はあの女騎士しか残らなかっただろう。 今、セラスが彼女に微笑みかけているのも、ゲインが死に掛けながらも生存しているのも、光が仲間捜しを再開できているのも、 全ては、このドジなメイドもどきの功績なのである。 不思議と、みくるが微笑み返してきたような気がしたが、たぶん気のせいだろう。 ありがとうみくる。マスターに会ったら、『セラスは立派な人間に出会えました』って言っておきます。 本当に、ありがとう。 …………なーんて。 「本当に大変なのは、これからなんだよみくるちゃん……」 みくるの表情は『もう思い残すことはありません。みなさんさようなら』と言わんばかりの充実した顔だったが、その表情も哀れに思えてしまう。 セラスは分かっていた。そして、みくるは分かっていなかった。 吸血鬼に血を吸われるということが、どういうことか。 血とは魂の通貨。命の取引の媒介物に過ぎない。血を吸うということは、命の全存在を我が物にするということ。 かつてアーカードが死の淵にあった婦警を生き永らえさせたように、朝比奈みくるもまた。 セラス・ヴィクトリアに血を吸われたことにより、吸血鬼となったのだ。 そう、思っていた。 「あれ?」 セラスが異変に気づいたのは、すぐ。 横たわるみくるの周囲にできた血溜まりは、キャスカに斬られた際彼女自身が体外へ放出したものだ。 この出血が、致命傷となった。だからこそ、セラスは決心することができたのだ。今まで苦悩し続けてきた悩みを、一掃することができたのだ。 ――人の血を吸いたくない。 それは、吸血鬼として致命的ともいえる愚かな欠点だった。 人間を止めドラキュリーナとなったセラスは、本来吸血鬼が取るべき当然の行為を頑なに拒否し、解消されない喉の飢えにもがき続けてきた。 アーカードが彼女のことを婦警と呼称していたのも、全てはセラスが血の味を知らない不完全な吸血鬼だったからである。 いつだったか、インテグラやウォルターがセラスに問うた。何故血を吸わないのかと。 セラスは、その問いに答えることができなかった。答えとして成立するほどの明確な理由を持ち得ていなかったのだ。 今一度考えてみよう――何故、セラス・ヴィクトリアは吸血を拒む。 アーカードのような完璧な吸血鬼になりたくなかったから? 血を吸うことで他の誰かを吸血鬼にさせたくなかったから? 違う。どれもこれも違う。 答えは、もっと簡単で単純だった。 ――恐ろしかったのだ。 吸血鬼になったという半信半疑な自覚の中で、セラスの本能は気づいていたのだ。 血を吸えば、何かが変わってしまうことに。 その何かの正体は分からない。分からないからこそ、恐ろしい。 自分が自分でなくなる、セラスがセラスでなくなるような、そんな得体の知れぬ不安が葛藤を呼び、今の今までセラスは新米であり続けてきた。 プライドじみた、ちっぽけな我侭だった。ちっぽけだったがために、殻を破ることも容易かったのかもしれない。 セラスがみくるの血を吸ったのは、自分が助かるためでも、吸血鬼としての欲求に負けたからでもない。 単純に、彼女を助けたかったのだ。 今にも死に絶えようとしていた目の前の少女を、救う手があった。だからセラスは、それを行使した。 それがたとえ、みくるの今後に取り返しのつかなくなるような影響を与えようとも。 死ぬよりはマシだった――何よりも、今のセラスがそう思っていたから。 だから、彼女の血を吸うことを受け入れたのに。 なのに、彼女は吸血鬼にはならなかった。 「おかしいよ……こんなの……」 セラスは、すっかり冷たくなったみくるの腹部に手を触れる。 黄金の剣による爪痕は、まだ残っていた。パックリ割れた傷跡に手を差し込むと、中の肉が掴めそうなくらい大きく。 血はすっかり外に出し切っていた。だからこんな血色の悪い肌をしているのか。 元警察官の目から判別しても、これは誤魔化しようがない。 朝比奈みくるは、確かに死亡していた。 人間のままで。 「…………」 愕然として、何も言えなくなる。 みくるの負った傷は、吸血鬼であれば即座に再生できるレベルだった。 首筋を見やる。そこには、セラスの歯型がくっきりと残っている。 間違いなく、血を吸った。みくるも、間違いなく吸血鬼に血を吸われた。 やはりおかしい。納得がいかない。何故、みくるの傷は塞がらなかった。何故、みくるは吸血鬼にならなかった。 『吸血鬼に血を吸われた人間は、それらが処女・童貞であれば「繁殖」し、それ以外は喰屍鬼(グール)になってしまう』 インテグラ他数々の吸血鬼関係者の皆様から教わった知識だ。まさか嘘を教えられたとは思えない。 何故――セラス自身がまだ半人前だったから?――そんな情報は教えられていない。 理由なんて、考えたところで分からない。分かったとしても、たぶんセラスはそれを否定してしまうだろう。 吸血鬼にならなかったから、みくるは死んだ。――この事実からは、逃れることができない。 ならば、あの吸血はなんだったのだ。あれだけ拒み続けたのに、たった一人の少女が救えると思って、決心したのに。 吸血を経験しても、セラスは依然、半人前な『婦警』のままだった。 吸血など、アーカードが意味深に勧めるほどたいそうなものではなかった。 変化など何もない。あるのはただ、後悔と悔しさのみだ。 こんなことになるなら、血なんて吸うんじゃなかった。そんなことさえ思った。 ――実際のところ、みくるが吸血鬼化しなかった理由はやはり単純。 ――既に死んでいたのだ。セラスがその首に牙を突きつけた時には、もう。 よくよく考えれば、みくるとの最後の会話さえ幻聴だったのではないかと思えてくる。 自分に都合のいい幻聴を仕立て上げ、本当はただ吸血鬼の本能に従っていただけなのではないかと。 自分の身をこんなにも呪ったことはなかった。 お日様の下を歩けなくなったことも、ベッドが棺桶になったことも、そんなに悪いことではなかった。 でも、今回ばかりは。 吸血鬼である自分に、嫌気が差す。 いまさら、嘆いても仕方がないことなのに。 「あ……」 項垂れて、セラスはそれに気づいた。 正真正銘死亡してしまったみくるの指先に……血で書かれたメッセージが残されていたのである。 「……S…………O…………S…………ハハ……助け呼ぶのが遅いよ、みくるちゃん……」 みくるが真に何を伝えたかったのか、セラスがそれを知る術はない。 ◇ ◇ ◇ ~ミ・ミ・ミラクル☆ ミクルンルン☆ ミ・ミ・ミラクル☆ ミクルンルン☆~ 「な、なんですか……ここどこですか……? なんで映画作った時のテーマソングが流れてるんですか……?」 目覚めると、私はどことも分からぬ異次元空間の狭間にいました。 なんか……どこかで見たようなキャラクターが宙をうようよしているのは、気のせいなのかな……? 「落ち着きなさいミクル……落ち着いてワタシの話を聞くのです……」 そこには、眼鏡をかけた天使……の格好のオジサン(小太り)が浮いていて、私に話しかけてきます。 ~素直に「好き」と言えないキミも 勇気を出して(Hey Attack!) 恋のまじないミクルビーム かけてあげるわ~ 「あの……あなたは誰デスカ? どうして私こんなところにいるんですか?」 「ワタシはあなたの持っている銃、カラシニコフの精。……ちなみにハルコンネンの精やウィンダムや平○耕太とは何の関係もないのであしからず」 「は、はぁ……」 ~未来から やってきたおしゃまなキューピッド いつもみんなの 夢を運ぶの~ 「って、んなことよりミクルちゃん、あんたヤバイって。もう今回セラスなんて目じゃないくらいの巻き込まれ方しちゃったんだから」 「は、はいぃぃ? な、なんのことですかそれ……」 小太りのオジサンはハァハァ言いながら私に言い寄り……ひぃ! 何か、何か警告を発しようとしていることは分かるんですけど……ち、近い! 顔が近いですぅ~! ~夜はひとり 星たちに願いをかける 明日もあの人に 会えますように~ 「と、むさ苦しい演出はここまでにしてトウ! SOS団団長にバトンタッチ!」 「ふ、ふぇぇ!?」 急遽キャスト変更が起こり、オジサンの姿が何故か涼宮さんに! も、もう何がなんだか分かりませぇーん! ~カモンレッツダンス♪ カモンレッツダンスベイビー 涙を拭いて 走り出したら~ 「いつまで寝てるのよみくるちゃん! あなたは今後、魅惑の吸血鬼メイドとして活躍するという崇高な使命があるのよ!」 「わ、わたし吸血鬼なんてできないですぅ~」 ~カモンレッツダンス♪ カモンレッツダンスベイビー 宙の彼方へぇ~ スペシャルジぇネレぃーショ~ン~ 「つべこべ言うな! もう撮影スケジュールは組み立てちゃったんだから、ビシバシいくわよ!」 「は、はいぃ~!?」 ~(セリフ)いつになったら、大人になれるのかなぁ?~ ◇ ◇ ◇ こうして、朝比奈みくるは永遠に覚めることのない夢の中で吸血鬼デビューを果たした。 その変貌っぷりに団長様はいたくご満悦なようで、ただそれだけが喜ばしい。 ――バトーさんへ。やっぱり私、銃はうまく扱えませんでした。 ――セラスさんへ。叶うなら、あなたと一緒にお茶を飲みたかったです。 ――鶴屋さんへ。ごめんなさい、大事なお友達を変なことに巻き込んじゃって。 ――古泉くんへ。これからは、お茶は自分で淹れてくださいね。 ――長門さんへ。お菓子の本、貸してくれてありがとうございました。あれ、とっても参考になったんですよ? ――キョンくんへ。涼宮さんのこと、よろしくお願いします。ここだけのお話、時間平面状ではお二人は……あ、これは禁則事項です。 ――涼宮さんへ。とっても……とってもとってもとってもとってもとぉ~っても楽しかったです! 本当に、本当に楽しかったです! 去り際に伝えたかったメッセージは、彼女らしいどこか的外れで平和ボケしたものばかりだった。 それでも、最後にこれだけの機会を与えられたことが素直に嬉しい。 ――SOS団のみんなや、鶴屋さんや、バトーさんやセラスさんと一緒にいられて。 ――朝比奈みくるは、最後の最後までしあわせでした。 【D-5/ホテル周辺/1日目/昼】 【キャスカ@ベルセルク】 [状態]:中度の疲労 [装備]:エクスカリバー@Fate/stay night [道具]:支給品一式(一食分消費)、カルラの剣@うたわれるもの(持ち運べないので鞄に収納) [思考・状況] 1:エクスカリバーを一刻も早く使いこなす。 2:飛び道具を手に入れる。それまではリスクの高い攻撃行動は控える。 3:他の参加者(グリフィス以外)を殺して最後に自害する。 4:セラス・ヴィクトリア、獅堂光と再戦を果たし、倒す。 【獅堂光@魔法騎士レイアース】 [状態]:全身打撲(歩くことは可能)中度の疲労 ※雨で濡れています [装備]:龍咲海の剣@魔法騎士レイアース [道具]:支給品一式×2、ドラムセット(SONOR S-4522S TLA、クラッシュシンバル一つを解体)、クラッシュシンバルスタンドを解体したもの :デンコーセッカ@ドラえもん(残り1本)、エスクード(風)@魔法騎士レイアース、 鳳凰寺風の剣@魔法騎士レイアース [思考・状況] 第一行動方針:風と合流し、早急にゲインを治療。 第二行動方針:風と合流できなくても、何かしらの治療手段を手に入れる。 基本行動方針:ギガゾンビ打倒。 【D-5/ホテル3階の一室/1日目/昼】 【ゲイン・ビジョウ@OVERMANキングゲイナー】 [状態]:腹部に重度の裂傷、左腕左脚に軽度の裂傷、瀕死の重体 [装備]:パチンコ(弾として小石を数個所持)、トンカチ [道具]:支給品一式×2、工具箱 (糸ノコ、スパナ、ドライバーなど) [思考・状況] 第一行動方針:絶対安静。 第二行動方針:市街地で信頼できる仲間を捜す。 第三行動方針:ゲイナーとの合流。 基本行動方針:ここからのエクソダス(脱出) 【セラス・ヴィクトリア@HELLSING】 [状態]:中度の疲労、腹部に裂傷(傷は塞がりましたが、痛みはまだ残っています)、日中は不調、みくるの死にショック [装備]:ナイフ×10本、フォーク×10本、中華包丁(全て回収済み) [道具]:支給品一式 (バヨネットを包むのにメモ半分消費)、バヨネット@HELLSING バトーのデイバッグ:支給品一式(一食分消費)、AK-47用マガジン(30発×3)、チョコビ13箱@クレヨンしんちゃん、煙草一箱(毒) 爆弾材料各種(洗剤等?詳細不明)、電池各種、下着(男性用女性用とも2セット)他衣類、オモチャのオペラグラス 茶葉とコーヒー豆各種(全て紙袋に入れている)(茶葉を一袋消費)、AK-47カラシニコフ(29/30) 、石ころ帽子@ドラえもん ロベルタのデイバッグ:支給品一式(×7) マッチ一箱、ロウソク2本、糸無し糸電話1ペア@ドラえもん、テキオー灯@ドラえもん 9mmパラベラム弾(40)、ワルサーP38の弾(24発)、極細の鋼線@HELLSING、医療キット(×1)、病院の食材 [思考・状況] 1:トグサが戻るまでホテルを死守。 2:キャスカ及び、新たな襲撃者が来ればそれらを排除。 3:光が戻るまでゲインの看護。 4:電話番。 5:アーカード(及び生きていたらウォルター)と合流。 6:ドラえもんと接触し、ギガゾンビの情報を得る。 7:もう二度と血なんて吸うもんか。 [備考]:※ドラえもんを『青いジャック・オー・フロスト』と認識しています。 ※セラスの吸血について。 大幅な再生能力の向上(血を吸った瞬間のみ)、若干の戦闘能力向上のみ。 原作のような大幅なパワーアップは制限しました。また、主であるアーカードの血を飲んだ場合はこの限りではありません。 【朝比奈みくる@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡】 [残り55人] ※ホテル脇の駐車場に、ロベルタとバトーの死体、空気砲(×2)@ドラえもん/グロック26(4/10)(共に使用不可能)が放置されています。 ※ホテルロビーにあった電話を、三階のセラスたちがいる部屋に移しました。 時系列順で読む Back 恋のミクル伝説(前編) Next 二人の少女 恐怖のノイズ/二人旅 投下順で読む Back 恋のミクル伝説(前編) Next 死闘の果てに 139 恋のミクル伝説(前編) キャスカ 149 約束された勝利/その結果 139 恋のミクル伝説(前編) 獅堂光 150 暴走、そして再会なの! 139 恋のミクル伝説(前編) ゲイン・ビジョウ 186 THE TOWER~ 塔 139 恋のミクル伝説(前編) 朝比奈みくる 139 恋のミクル伝説(前編) セラス・ヴィクトリア 186 THE TOWER~ 塔
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【クラス】 アーチャー 【真名】 エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険 【パラメーター】 筋力B 耐久B 敏捷C 魔力D 幸運D 宝具B+ 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 対魔力:A+ 現代の魔術はおろか神代の魔術を用いても彼を傷つけるのはほぼ不可能である。 十万年以上の長きにわたり生きつづけ、積み上げたその神秘は破格のランクを誇る。 単独行動:B マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。 【保有スキル】 原初の一(偽):D 偽りのアルティメット・ワン、アルティメット・シイングに至る進化の過程。生まれついての吸血種が宝具による肉体改造で変異したたった4人の柱の闇の一族、その一人。 英霊の座においてもその4人しか持ちえないスキルであり、Dランクでも破格のもの。 本来の原初の一のように星のバックアップは受けられないが、関節を無視した柔軟な動き、卓越した身体能力、肉体の再生、全身の細胞からの捕食、他の生物との一体化など様々な能力を持つ。 とある二つの宝具を用いればこのスキルは最高ランクとなるが彼はそのうちのいずれも持ち合わせていない。 王佐の才:C+ 王たるものを支える才。 味方のカリスマを1ランク向上させ、また同ランク以下の反骨の相などカリスマを無効化するスキルを無効にする。 加えて王の目的や命令を達成するための情報収集や援護などにおいて有利な補正を得る。 令呪によるバックアップもより強力な効果が得られるが、逆に高い対魔力を保持するにも関わらず不本意な令呪による命令への抵抗力も低下する。 生前は仲間より先んじて赤石のありかを突き止め、またただ一人王たる者の味方をして同族を全滅させる援護を行うなどした。 またこのスキルを持つ者はマスターとの仲が険悪になりにくい。 ラーニング:A 僅かに会話を耳にしただけで異国言語を習得、一目見ただけで銃を分解、発達した文明にも瞬く間に馴染んで見せるなどを可能とする高度な学習能力と適応力。 見聞きした技能を学び取ることが可能。 特に彼は『孫子』などの戦術的駆け引きを貪欲に学ぶため、サーヴァントとなった今でも後述する2つのスキルのランクが戦闘を重ねるたび向上していく可能性がある。 詭道の所作:C+ 言動によって相手と自分の思考を誘導、操作し自分に有利な状況を作り出す。 心理を読み取り次の行動を図る洞察力、観察力、そして自身の精神状態を把握する冷静さが重要となる。 魔術ではなく精神的な干渉であり、精神耐性系のスキルで抵抗可能。 同様に他者からの精神干渉に対する抵抗力としても機能する。また泣き喚くことで冷静になり、より強力な精神干渉からも解き放たれることが可能。 陣地攻略:D 世界を回り、様々なものを見た知識に加え数多の実戦によって得た経験値。 工房などの攻略に有利な補正を得る。 針の敷き詰められた闘技場での巧みな立ち回りや、シェルターのような密閉空間から空気供給管を利用しての脱出なども可能。 【宝具】 『怪焔王の流法(モード・オブ・フレイム)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0~2 最大捕捉:2人 原初の一(偽)による肉体操作の極みにより彼らは固有の流法を持ち、エシディシのそれは熱を操る炎の流法である。 代謝による体温の上昇を利用し血液を500℃まで上昇させ放つことができる。 主に手や足の先端部分から血管針を出し放射する。 副次効果として温度の上昇を伴う為、冷気や気流の扱いを乱すことが可能。 『怪焔王大車獄の流法(モード・オブ・インフェルノ)』 ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:0~4 最大捕捉:10人 通常手足の先端からしか血管針を放たないのは精密動作が難しい箇所で自発的に裂傷を作るのが難しいためである。 逆に血管針を放てるならどこからでも血液の放射は可能である。 相手に追わされたダメージや自傷による傷からより広範囲に血管針および熱血を放つ。 受けた傷も肉体の一部とし、積み重ねたダメージも能力の一環として扱う勝利への執念の具現化といえる。 『肉体は死すとも執念は死せず(スティル・アライブ・ビーイング)』 ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 霊格が破壊されても脳と血管は消失せずに現界し続ける。この状態では単独行動のランクが2ランク向上する。 思考能力は残り、寄生からの洗脳および『怪焔王の流法』の使用も可能。 『勝者の口上に機先を制せ(カウンター・ワード・ウィン)』 ランク:E- 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1人 相手がする発言を先に言い当てる事で、そのターンの相手の直前の行動をキャンセルする。 結果勝利の確信を得ている時程、敵は大きな隙を晒す事となる。 ……実際は虚を突かれて唖然としているだけであり、本来なら宝具と呼ぶのもおこがましい詐術である。 にもかかわらずこれが宝具として表れているのは、生涯最期の好敵手たる波紋戦士からラーニングした闘争の証であり、彼がこれの大元を宝具として持つため。 加えて一瞬とは言え完全に彼の十八番で上回ったただ一人の存在がエシディシであると言う逸話も大きい。 【weapon】 『死の結婚指輪(ウェディング・リング)』 リングの中に毒薬がしこんであり、スキルによる肉体の一体化を応用して敵体内に埋め込む。 一定時間がたつか無理に取り出そうとすると殻が破れ毒が回って死に至る。解毒剤はエシディシの鼻のピアスの中に仕込まれており、闘って奪い取るしかない。 まさに死が二人を別つまでのウェディングリング。 魔力による生成が可能であり、籠めた魔力量により殻が破れるまでの制限時間を調節できるようになっている。 【人物背景】 はるか昔、地球に出現した太陽光に当たると消滅してしまう生き物の一族、その一人。 その一族の多くは穏やかに過ごしていたが、突如生まれた一人の天才がより強い力を求めたため争いが起き、その天才と協力者一人、何も知らぬ赤子二人を残して一族は滅んだ。 その協力者がエシディシであり、その四人が石仮面をかぶり、原初の一(偽)となった柱の闇の一族である。 柱の闇の一族は多くの動物を殺し喰らわなければ生きられないため当然戦争が起こり、宿敵として波紋使いの一族とは幾度も争った。 そして齢十万年以上を数えた西暦1939年、波紋使いジョセフ・ジョースターとの高度な知略戦に敗れる。 敗北後肉体の大半を失いながらも誇りも全てかなぐり捨て仲間のため赤石を届けようと、生きようとあがくが二人の波紋使いの連携に敗れその生涯を終えた。 一人の同朋のために一族皆を敵に回す、仲間のために汚れることもいとわないなど種族の違いから人間と相容れることはできないだろうが、敬意に値すると宿敵にも語られた熱い男である。 【サーヴァントの願い】 宇宙や英霊の座にいる同朋と共に生をやり直し、今度こそ究極生命体となる
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大いなる遺産 ◆hhzYiwxC1. 少し歩いた先に見えた民家で見つけたノートパソコンで、追原弾から受け取ったメモリーチップの中を覗く。『FRIENDS』、『PROGRUM』と言う名の2つのプログラムがその中には存在した。 デスクの椅子に腰かけながら、まずは『FRIENDS』の中身を見るべく、マウスでそのプログラムをダブルクリックする。 「このプログラムを開いているということは、恐らく君は研究者のうちの誰かだろう。」 プログラムにはそう書かれてあった。 「俺は研究者でも何でもねーよ」 太田は嘲笑うようにそう呟く。 呟きながら、ページを下の方へとスクロールして行く。 『この場では、自分に素直になれるので、日記のような形式で行かせてもらう。尚、研究者たちに読まれ、自分に不利益が生じる内容には、パスワードを設定しているため、読むことはできないことをあらかじめ了承してほしい。虫食いのようになっているはずだ。』 「パスワード?」 一度ページを一番下までスクロールさせたが、虫食いされている箇所など一箇所もない。 「壊れる前にパスワードを解除したのか? 追原の奴」 そう思い、納得したあと、太田は再びページをスクロールさせ、先の位置に戻す。 『結論から言うと、『シティー』の正体は割れている。クラスメイトという事は少し前に知ったし、彼女が時折こぼしていたやや荒っぽい愚痴から、彼女は『苗村都月』である確率が非常に高い。』 「苗村……?」 太田が、苗村都月の顔を思い出すのに、少しだけ時間がかかった。 影の薄い苛められっ子。と言うイメージしかなかったし、何より顔もあまり見たことがない。 「アイツがシティーか……まあアイツならちょっと脅せば容易にヤラせてくれるかな……?」 「で……次はキューブだ」 ページを再びスクロールさせる。 『次はキューブだ。彼女は日々自分の影が薄い事を嘆いていた。「あたしは所詮モブキャラか……」ってな』 『以上の条件を満たす女子は、クラスの中には二人いる。古賀葉子と、長谷川沙羅だ。』 『俺の計算では、古賀である確率は51%、長谷川である確率は49%となっている。』 『これで、『シティー』と『キューブ』に対する考察は終わりだ。虫食いだらけでさぞ読みにくかっただろう。済まない。』 「まあ俺には虫食いなんて関係ねーけどな」 太田は、瞬時に確率が2%だけ高い古賀葉子に目を付ける。 アイツも苗村同様あんまり知らないが、まあヤレりゃあいいだろう。 そう思いながらミネラルウォーターをデイパックから取り出し、喉に必要な量だけ流し込んだところで、放送が始まった。 不細工な若狭による、不細工な放送だ。 「若狭です。みんなー、元気にやってるかー? じゃあ六時になったから放送するぞ。まず死んだ友達の名前を呼ぶぞー」 「おーハイハイ。待ってました。待ってました」 「男子からです。多いなー。一番、愛餓夫君。五番、追原弾君。」 「ああ…餓夫死んだか……やっぱりな」 まあもともと奴が生存できるとは思っていなかった。 仮にも友人である餓夫の死を、太田は決して悼まず、寧ろ嘲笑していた。 「七番、加賀智通君。十番、如月兵馬君。十二番、グレッグ大澤君。十四番、鹿和太平君。十五番、宍戸亮太郎君。十七番……」 「しかしいっぱい死んだな…………まあいいんだけどよ」 男子の死には興味もわかないし、その逆の生存にも全く感慨は湧かない。 問題は女子だ。 苗村、古賀、長谷川がもう死んでたらせっかく得た情報が無駄になる。 どちらかと言うと無駄が嫌いな太田は、それを避けたかった。 せっかくの情報が水泡と化す………… 「次は女子だー。一番、麻倉美意子さん。六番、神崎志緒里さん。十五番、古賀葉子さん。」 一つ目の予想は、当たった。 やはり古賀は死んでいた。 「ま・いいか…」 「十七番、シルヴィアさん。二十一番、仲販遥さん。二十六番、松村友枝さん」 シルヴィアも、死んでいたのか。そう思っていたら、そのすぐあとで死者の名前を言う放送は終わった。 「おやおや…長谷川と苗村は生きてんのか」 ま……2%なんて誤差の範囲内かもしれん………一応長谷川の前でも『リン』を名乗って見るか。 多少博打染みているが…上手くいけばめっけものだ。 「いいペースだぞー。では禁止エリアを発表します。きちんとメモしておけよー。一時間後に 『C-4』 、三時間後に 『E-3』 、五時間後に 『D-6』 だー」 「『C-4』か……もうじきだな」 こちらもあまりゆっくりはしていられんだろう。 このパソコンはインターネットに繋ぐことはできないし、長居をするのも難だろう。 「この『PROGRAM』とか言うのも気になるが……」 それでも、大した時間のロスになりはしないだろう。 一度だけ、『PROGRAM』を開いてみる。だが、現れたのは追原弾の詳細設定ではなく、パスワード入力画面だ。 「何だよ……」 太田は、この画面にひどくがっかりしたようだったが、その少し後に、閃いたかのように、ある4文字の半角アルファベットを入力した。 「………………うん、ねえな…」 「追原自身が設定したわけじゃあないんだ。こんなパスワードなわけがない。何を期待しているんだ俺は…」 そのアルファベットをバックスペースで消した後で、太田はパソコンをシャットダウンし、メモリーチップをパソコンから抜き出すと、その民家を後にした。 「『CUBE』なわけねえよな…」 【B-4 市街地/一日目・朝方】 【男子六番:太田太郎丸忠信(おおた-たろうまる-ただのぶ)】 【1:俺(達) 2:あんた(達) 3:○○さん(達)】 [状態]:左肩に裂傷(応急処置済)、脇腹に打撲 [装備]:イサカM37(4/4) [道具]:支給品一式×3、簡易レーダー、12ゲージショットシェル(7/12) S W M500(5/5)、エクスキューショナーソード(刀身に刃毀れアリ) 500S Wマグナム弾 、追原弾のメモリーチップ [思考・状況] 基本思考:ゲームを潰す。最悪自分だけでも生き延びる。テトを引っ張り出して調教し直す。 0:男は皆殺し。女は犯してから奴隷にする 1:「リン」を名乗って「キューブ」と「シティー」に接触し、自分の奴隷にする 2;グループの仲間(愛餓夫、壱里塚徳人、吉良邑子)を捜す。 3:女を引き連れてる“勘違い野郎”は苦しめて殺す(同行している女にトラウマを植え付ける意味合いも込めて) 4:間由佳、エルフィを警戒 5:シティーこと苗村都月を捜し奴隷にする。 6:念のため長谷川沙羅に会った場合はリンを名乗る(ほぼ博打行為のためTPOで判断する) [備考欄] ※「シティー」=苗村都月、「キューブ」=古賀葉子です。 ※太田のグループの仲間は三人の他にも居るかもしれませんし、いないかもしれません。 ※「シティー」=苗村都月と認識しました。 ※「キューブ」については半分諦めています(古賀葉子である確率の方が高かったから) 時系列順で読む Back CROSS POINT Next Panic Theater 投下順で読む Back CROSS POINT Next 誓いの剣 EGO-IZUMU 大田太郎丸忠信 高校生デストロイヤー
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0062:不死身と不運と慢心と 戸愚呂は歯噛みしていた。目の前に現れたこの男(数度の交錯の後、C・ブラボーと名乗った)。 このふざけた名前の男(ざっと目を通した名簿にラーメンマンだとかキン肉マンだとかいう名前があるような世界では、 存外普通の名前なのかもしれない)に苦戦しているという事実、 そして自分の再生という力が予想以上に弱体化しているという現実に。 「直撃!ブラボー拳!」 男、C・ブラボーが裂帛の気合いと共に拳を突き出す。戸愚呂はそれを後方へ跳ぶことで回避する。 C・ブラボーも、他の異能力者と同様、手刀で海を割れるほどの人間離れした身体能力は制限されている。 故にそれは、普段であれば回避ついでに体中から針を噴射し、カウンターで串刺しにできる程度の一撃。だが。 (忌々しい!再生を上手く制御できん!) 出会い頭の一撃。頭上から強襲してきたときに砕かれた左頭蓋。 外見上は完璧に再生しているものの、内部の状態はお世辞にも良好とはいえない。 とてもそこまでの大掛かりな反撃に回せる力は残っていない。この男、弱くない。 全身に浅い傷を負わせる程度のことはできたものの、押されているのは自分の方だ。 頭部の再生に力を割かねば遠からず自分は死ぬが、力を割いた状態で殺せる相手とも思えない。 万全の状態なら無類の生命力を誇る戸愚呂だが、再生能力が著しく制限されているこのゲームでは十全に自分の真価を発揮できない。 彼はスピードやパワーではなく、異能としか呼びようの無いタフネスとトリッキーさを身上にするタイプだからだ。 それに対峙者であるC・ブラボーはその制限された身体能力を、オリハルコンでできた武器である程度補完できているというのも大きい。 徐々に、だが確実に、戸愚呂は押されていった。 戸愚呂は苛立つ。本当なら今、自分はあの女(北大路さつき)で楽しんでいるはずであったのに、と。 それなのに、現実では。女は未だ五体満足な状態で震えており、逆に自分が闖入者によって追い詰められている。 そして、認める。一対一では目の前の男に勝てない―――ならば!! ヒュッ――― 残された力を振り絞り、両手の指を鞭状に変化させ、闖入者たる男と、その背後にいる獲物として見定めた女を共に薙いでやる。 (ククク……どうする?避けてもいいが、女は死ぬぞ!) その一撃をブラボーはトンファーで受け、力の方向を変えて受け流そうとする。が、この攻撃は直線ではなく、曲線。 流れのままに戸愚呂の指はトンファーに絡みつき、その武器の自由を奪う。 そして、そのままブラボーの心の臓を突き破らんとする一撃へと軌道を変えた。 男、C・ブラボーは抵抗することなく武器を胸元に引きつけると、無造作に武器から手を離し――― 「両断!ブラボチョップ!」 心臓にその指が到達する寸前、手刀で武器に絡みついた戸愚呂の指を切断。 制限下では肉体から離れた指を操ることもできず、切り離された指は単なる肉片と化す。 その交錯の間で戸愚呂は、速さでは相手が自分を圧倒しているということ、 この状況下においては、自分に勝ち目が薄いということ確信する。 故に、自分の支給品の内の一つ、攻撃用の呪文カード、左遷(レルゲイト:対象者をどこかに飛ばす)を使うよう頭を切り替える。 これはもう少し温存したかった。自分の弟や、それに匹敵する実力者と出会ったときのために。 現在の自分では勝てないと認めざるを得ないという事実は屈辱以外のなにものでもない。 が、こんなところで無様な屍を晒すよりは余程いい。 自分はしぶとい。逃げるのもいいが、この場は乱入者を排除し、ゆっくりとこの女を手遊び殺してやる。 邪魔者は確実に追いやる、もしくは絶対の安全を確保して逃げ去る。これは、それを可能にする支給品なのだから。 そして体力を回復させ、万全の状態となった後で、ブラボーとかいう人を食った名前の男の息の根を止めてやる。 一呼吸の間をおいて、戸愚呂は、一枚のカードを取り出し、宣言する。 「左遷(レルゲイト)、使用!対象、『キャプテン・ブラボー』!!」 ――戸愚呂のミスは逃走用の漂流(ドリフト)ではなく、攻撃用の左遷(レルゲイト)を選んでしまったということ。 戸愚呂はもう分かっていたからだ。このカードは、逃走用の漂流(ドリフト)と違い、相手が複数の時には使いづらいということを。 ならば、一対一のこの状況で使う。今なら、美味しそうな獲物を独占できるというおまけ付きだ。 ――戸愚呂の不幸は、呪文カードが「対象者の名前を指定しないと発動しない」という性質を持っていたこと。 本来、呪文カードが存在するグリードアイランドで対象者の名前を特定するために使われるバインダーが、支給されなかったこと。 そして、C・ブラボーの本名が防人衛であることを知らなかったこと、の三つ。 そして、何よりも不運だったのは、それらが全て不可抗力であったということ。 ……結果として、呪文カードは発動しなかった。 そして、それが致命的な時間を相手に与えてしまい…… 「粉砕!ブラボラッシュ!」 掛け声と共に放たれた怒涛の連撃は、戸愚呂の身体を、急所か否かに関係なく名の通り、粉に還すような勢いで蹂躙した。 遺されたのは元が人間であったのかどうかも怪しい肉塊の山。 それはかつて、男、ブラボーが持つトンファーが、人狼を欠片に滅した情景の再現の如く。 不死の力、再生を奪われた異能者は。吸血鬼が塵に還るという伝承のように、血霞の中、その命を手放した。 【福井県/黎明】 【防人衛(C・ブラボー)@武装錬金】 [状態]:体力消耗(大)完全回復には数時間が必要 全身に軽度の裂傷 [装備]:ディオスクロイ@BLACK CAT [道具]:荷物一式 [思考]:1.一人でも多くの命を守る 2.上記の思考の結論として、ゲームを中断させる。 【北大路さつき@いちご100%】 [状態]:普通 (放心状態) [装備]:なし [道具]:荷物一式・支給品不明(本人も未確認) [思考]:不明 【グリードアイランドのスペルカード@HUNTER×HUNTER 】 衝突(コリジョン):使用者をこのゲーム中で会ったことのない参加者の元へ飛ばす ×1 漂流(ドリフト) :使用者を行ったことのない場所(このゲームでは県単位で区切る)に飛ばす ×1 左遷(レルゲイト):対象者を舞台上のランダムな位置に飛ばす ×1 は、発動しなかったため、スカアイテムと思われ戸愚呂の死体と共に放置してあります。 【戸愚呂兄 死亡確認】 【残り118人】 時系列順で読む Back それぞれの思惑 Next 妲己ちゃんと愉快な武藤達 投下順で読む Back それぞれの思惑 Next 妲己ちゃんと愉快な武藤達 017 正義の流星 防人衛(C・ブラボー) 111 風に溶ける願い 017 正義の流星 北大路さつき 111 風に溶ける願い 017 正義の流星 戸愚呂兄 死亡
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151 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 09 12 ID oqpEO+K20 とりあえず自慢のじぇっとたーぼ付きの自転車で颯爽と場所へ向かう。その前にコンビニに寄り花火購入 買った花火はドラゴンってのと爆竹。もうどこのコンビニにも花火売ってないんだな。 4箇所も回ったよ。 場所へ着いたら彼氏ともう一人知らない男がいた。 トモは居なかった。 とりあえず携帯にメモっといた行動安価を確認。 彼氏「遅刻。普通に遅刻。」 知らない男(これから男Bで)「ロープ持ってきた?」 俺「何するんですか?ロープ無いから縄跳び持って来ましたけど笑」 男B「まぁ自分笑える立場じゃないけどね笑」 お前を笑えない立場にしてやりたい 彼氏「とりあえず縄跳びこっちにパス」 これはチャンスだと思い俺 460(前スレの安価で申し訳ない。) 見事に彼氏に蹴られました。 男B「何こいつ笑 本当にキモイな」 彼氏「とりあえずこれで今から何するかわかる?」 俺「さぁ・・何するかわからないけどまぁ痛かったら 470」 彼氏 男B大爆笑 場が和んだ。これはラッキーと思っていたら 彼氏「とりあえず男Bちょっと押さえつけといて。」 さっきまで笑ってたろ。もう満足だろ。しね とりあえず制限で書けないからここまで。続きすぐ貼ります。 長くて申し訳ない 154 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 09 56 ID oqpEO+K20 俺何もできないまま押さえつけられる。 彼氏に縛られる。亀甲じゃなかったのが残念だ。手と足をまとめるように縛られた。 そして脱がされる。下半身脱がされて蹴られる蹴られる。凄い蹴られる。 ここで男Bがとんでもないことを。 男B「おい○○(彼氏)これ笑」 ん・・なんだ? 近くの木から枝へし折ってきてそれ持ってきてました。 彼氏「いやいや蹴ったほうが痛いだろ笑」 男B「お前アホか笑 ケツケツ笑」 俺「ちょいwwwwマジwwwストップwwwww」このとき俺半泣きです。 彼氏と男B大爆笑しながら枝をケツに刺す。 俺とりあえず叫んだと思う。アナリスクするときに指を奥まで突っ込むクセがあるから まぁ枝くらいなら入るだろうと思ったら、枝ってあれだね。いたるところが尖ってるから痛いね。 彼氏「とりあえずもうトモに話かけるなよ。あんま調子に乗ってるとまた刺すぞ笑」 縄跳び外してもらってじゃあ帰れといわれた。 やったぁ・・帰れると思ったが考えたらまだ安価やりのこしてると思い、 とりあえず自転車に乗って相手が帰ろうとしてるのを見計らいドラゴンに火つけて 相手に投げる。ぷしゃああああああとドラゴンの火花の出る音がたまらなかった。 爆竹は使いそこねたスマソ(´・ω・`) あと極上生徒会もいい損ねた(´・ω・`) 相手が追ってきたが人生の中で一番といえるほどのダッシュで逃げ帰ってきた。 まぁ自転車対歩きだから逃げれて当たり前なんだけどな。 そして現在に至る。 骨折れるという怪我はなかったが俺の処女を木の枝に奪われた。 それとトモからメール着てるがもう関わらないほうがいいか? 156 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 10 14 ID n1SuYEMJ0 151 バイオレンスキタw 158 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 12 04 ID e3w9KSy40 154 これからのことはエース豚やがっちゃんに相談しろ 161 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 12 29 ID H/klW9Q10 154 まじこええええええええええええ 164 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 13 17 ID Dt8JM4sj0 154 かけてあげる言葉が見つからないwwwwwwww乙 165 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 13 38 ID FR67VcIX0 154 ひとまず交番行くといいよ。 相談して、ケツの状況によりけり。 166 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 13 51 ID yGHXvL0GO _ ∩ ( ゜∀゜)彡 アム!K察! ⊂彡 167 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 14 09 ID n1SuYEMJ0 154 これを見ると 絶対に勇者だけにはなるまいと思うなw 169 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 14 21 ID JsZXbcK10 154 慰謝料フラグかな?? アンカーだしたら。 171 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 14 24 ID PSD7AVIm0 154 マジレスするとKに相談が1番無難 172 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 14 31 ID ANaFjxrP0 全部トモに話して関係壊してしまえwww 181 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 16 34 ID 5L3NHo710 早く警察へ行け 183 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 16 51 ID bspsrf6p0 154 こわすぎ(´・ω・`) 189 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 17 38 ID LXPHyqDd0 最近は、危機回避をしないのがトレンドなのだろうか 191 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 18 09 ID yGHXvL0GO アムよ、vipに任せれば示談金3~5万取れるぞ? 192 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 18 11 ID BiucRRqi0 154 すっげぇリアル・・・ 194 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 18 40 ID oqpEO+K20 しかしまだやり足りないという俺のMっ気が出ているのだが この気持ちどうすればいい。 とりあえずトモから着てるメール 「彼氏に今何かされてる?されてたらごめんね(泣き顔) 一応止めたんだけどね笑 それと明日はやっぱ何もなしになったよぉ笑 飯おごっちゃるから許して(訳の分からない顔文字) 半田屋だけどね笑笑」 飯おごるとかいってどうせ彼氏がいるんだろメスブタ。 とりあえず返信しますか。 210 210 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 20 51 ID H/klW9Q10 おまいの彼氏にロープで縛られてケツ掘られた もう警察に行くことにした・・・ 222 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 21 27 ID oqpEO+K20 自分のMっ気 越えられない壁 ティッシュ 示談金 223 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 21 35 ID 5L3NHo710 210 GJ そして警察に早く行けよ 224 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 22 03 ID FR67VcIX0 222 病院は? 226 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 22 10 ID FJhARdNC0 222 ちょwwwwwwwおまwwwwwww 彼氏にされたこと全肯定??? 227 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 22 25 ID oqpEO+K20 210 はっきり言って絶対に警察へ行かない。 しかし送信 228 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 22 29 ID j0O3/zHT0 花火投げてるから まだ警察では勝てないかもな いっそのこともう1回あばらぐらい・・・・・ 229 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 22 34 ID sAQ7FVKR0 222 枝とかって雑菌だらけだからちゃんと消毒しろよ 234 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 23 30 ID oqpEO+K20 229 ケツにリバガーゼ塗っておく。 235 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 23 42 ID 5L3NHo710 彼氏は男に強姦未遂とか人生終わってね?wwwww 237 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 23 59 ID b85sN8lE0 むしろ枝つっこまれてるから強姦じゃね? 240 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 24 46 ID yGHXvL0GO じゃあ未遂じゃなくて強姦罪でヨロ 241 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 25 04 ID BiucRRqi0 ケツに枝かぁ・・・OTL 243 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 25 46 ID oqpEO+K20 232 wktk 241 フリスクより刺激的で正直良かったぜ☆ 244 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 26 10 ID LXPHyqDd0 彼氏が笑って許してくれてたところでやめときゃよかったのにwwww 245 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 26 15 ID jVzfV5X7O 222 クオリティタカスwwww しかし病院に行くほどの怪我をしないよう気を付けて下さい 248 名前: 実況代理@パンツくれ 投稿日: 2005/09/04(日) 21 27 09 ID fhG1wn80O ガッチャン氏の時の奴をスナイポすればいい感じに金とれるんじゃない 249 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 28 20 ID e3w9KSy40 248 ちょっと改変してみた 病院に行ってレントゲンと血液検査してきた。 やっぱり肛門避けてて肋骨にヒビ入ってた。。 医者には警察に報告するか?と聞かれたけど、 いま返事を保留してもらってる。 まあお前らの態度次第かな。 さっさと返信よこさないと本当にちくるから。 オマエの彼氏ともう一人のDQNはもちろん傷害の前科つくよ。 暴行罪じゃなくて傷害罪な。強姦罪は微妙かな。 バカのおまえにはわからんだろうが傷害のほうがずっと罪重い。 たぶんおまえ友達一人もいなくなる。 せいぜい足りない頭でよく考えるこったな。 まぁバイトで一生俺の慰謝料を稼いでくれ^^ 250 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 29 08 ID LXPHyqDd0 最近、皆怪我しすぎじゃね? 251 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 29 24 ID Dt8JM4sj0 引いてませんか?みなさん? 252 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 29 35 ID yGHXvL0GO ガッチャンの時の殺人未遂ネタ 今回の強姦罪ネタは両方漏れwwwwww 254 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 30 05 ID YKD8UH3Z0 251 おいらはwktk 255 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 30 41 ID bqVMRE4B0 251 正直引いてる 256 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 30 43 ID oqpEO+K20 210 返信 「マジ???だって今彼氏といるんだけどアム来なかったって言ってるよ笑 というか彼氏めっちゃ怒ってるけど本当に行った??」 怒ってる理由はドラゴン制裁かな? それにしても行ってないとかマジありえナスwwwwwwwwww 彼氏にきつい制裁を 270 266 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 31 58 ID BiucRRqi0 病院に行ってレントゲンと血液検査してきた。 やっぱり肛門避けてて肋骨にヒビ入ってた。。 医者には警察に報告するか?と聞かれたけど、 いま返事を保留してもらってる。 まあお前らの態度次第かな。 さっさと返信よこさないと本当にちくるから。 オマエの彼氏ともう一人のDQNはもちろん傷害の前科つくよ。 暴行罪じゃなくて傷害罪な。強姦罪は微妙かな。 バカのおまえにはわからんだろうが傷害のほうがずっと罪重い。 たぶんおまえ友達一人もいなくなる。 せいぜい足りない頭でよく考えるこったな。 まぁバイトで一生俺の慰謝料を稼いでくれ^^ 268 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 32 03 ID /UKpCjrq0 病院に行ってレントゲンと血液検査してきた。 やっぱり肛門避けてて肋骨にヒビ入ってた。。 医者には警察に報告するか?と聞かれたけど、 いま返事を保留してもらってる。 まあお前らの態度次第かな。 さっさと返信よこさないと本当にちくるから。 オマエの彼氏ともう一人のDQNはもちろん傷害の前科つくよ。 暴行罪じゃなくて傷害罪な。強姦罪は微妙かな。 バカのおまえにはわからんだろうが傷害のほうがずっと罪重い。 たぶんおまえ友達一人もいなくなる。 せいぜい足りない頭でよく考えるこったな。 まぁバイトで一生俺の慰謝料を稼いでくれ^^ 270 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 32 06 ID FqQpplFA0 病院に行ってレントゲンと血液検査してきた。 やっぱり肛門避けてて肋骨にヒビ入ってた。。 医者には警察に報告するか?と聞かれたけど、 いま返事を保留してもらってる。 まあお前らの態度次第かな。 さっさと返信よこさないと本当にちくるから。 オマエの彼氏ともう一人のDQNはもちろん傷害の前科つくよ。 暴行罪じゃなくて傷害罪な。強姦罪は微妙かな。 バカのおまえにはわからんだろうが傷害のほうがずっと罪重い。 たぶんおまえ友達一人もいなくなる。 せいぜい足りない頭でよく考えるこったな。 まぁバイトで一生俺の慰謝料を稼いでくれ^^ 271 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 32 10 ID T5Or9KoB0 病院に行ってレントゲンと血液検査してきた。 やっぱり肛門避けてて肋骨にヒビ入ってた。。 医者には警察に報告するか?と聞かれたけど、 いま返事を保留してもらってる。 まあお前らの態度次第かな。 さっさと返信よこさないと本当にちくるから。 オマエの彼氏ともう一人のDQNはもちろん傷害の前科つくよ。 暴行罪じゃなくて傷害罪な。強姦罪は微妙かな。 バカのおまえにはわからんだろうが傷害のほうがずっと罪重い。 たぶんおまえ友達一人もいなくなる。 せいぜい足りない頭でよく考えるこったな。 まぁバイトで一生俺の慰謝料を稼いでくれ^^ 272 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 32 14 ID Dt8JM4sj0 病院に行ってレントゲンと血液検査してきた。 やっぱり肛門避けてて肋骨にヒビ入ってた。。 医者には警察に報告するか?と聞かれたけど、 いま返事を保留してもらってる。 まあお前らの態度次第かな。 さっさと返信よこさないと本当にちくるから。 オマエの彼氏ともう一人のDQNはもちろん傷害の前科つくよ。 暴行罪じゃなくて傷害罪な。強姦罪は微妙かな。 バカのおまえにはわからんだろうが傷害のほうがずっと罪重い。 たぶんおまえ友達一人もいなくなる。 せいぜい足りない頭でよく考えるこったな。 まぁバイトで一生俺の慰謝料を稼いでくれ 273 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 32 14 ID ATjC6k6O0 病院に行ってレントゲンと血液検査してきた。 やっぱり肛門避けてて肋骨にヒビ入ってた。。 医者には警察に報告するか?と聞かれたけど、 いま返事を保留してもらってる。 まあお前らの態度次第かな。 さっさと返信よこさないと本当にちくるから。 オマエの彼氏ともう一人のDQNはもちろん傷害の前科つくよ。 暴行罪じゃなくて傷害罪な。強姦罪は微妙かな。 バカのおまえにはわからんだろうが傷害のほうがずっと罪重い。 たぶんおまえ友達一人もいなくなる。 せいぜい足りない頭でよく考えるこったな。 まぁバイトで一生俺の慰謝料を稼いでくれ^^ 274 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 32 15 ID E+wbM4vO0 病院に行ってレントゲンと血液検査してきた。 やっぱり肛門避けてて肋骨にヒビ入ってた。。 医者には警察に報告するか?と聞かれたけど、 いま返事を保留してもらってる。 まあお前らの態度次第かな。 さっさと返信よこさないと本当にちくるから。 オマエの彼氏ともう一人のDQNはもちろん傷害の前科つくよ。 暴行罪じゃなくて傷害罪な。強姦罪は微妙かな。 バカのおまえにはわからんだろうが傷害のほうがずっと罪重い。 たぶんおまえ友達一人もいなくなる。 せいぜい足りない頭でよく考えるこったな。 まぁバイトで一生俺の慰謝料を稼いでくれ^^ 279 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 32 36 ID E+wbM4vO0 ワラタww 281 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 32 54 ID H/klW9Q10 ここっていつからこんな危険な板になったんだwwww 昔は怪我なんて無かったのにwwwwwww 282 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 32 56 ID FR67VcIX0 277 正解 283 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 33 01 ID e3w9KSy40 よく考えたら病院行ったにしては時間的に早いか 285 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 33 24 ID BiucRRqi0 実際ケツの調子はどうなのよ? 286 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 33 26 ID zkSmAVf70 正直、強姦罪は絶対成立しないけどなwwww 287 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 33 34 ID oqpEO+K20 足中心に蹴られてたのに肋骨にヒビとかそれなんて超能力? 290 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 33 49 ID +vNTKWre0 すごい団結力 295 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 34 14 ID oqpEO+K20 285 ヒリヒリするが少し気持ちいい 300 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 35 17 ID n1SuYEMJ0 流石に病院はバレバレかな? DQN相手だったら大丈夫っぽいが 301 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 35 27 ID BiucRRqi0 295 やっぱおまいクオリティタカスwwwwww 306 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 36 35 ID oqpEO+K20 270 いくらなんでも警察沙汰だけは・・・しかも肛門のことでやっぱそれは・・・・・・スマン 送信 339 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 42 26 ID 5L3NHo710 アムは何でそんなに警察がいやなんだ? 340 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 43 05 ID S4T5ja8v0 まさか前科持ち? 342 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 43 13 ID ZhnOiTNV0 339 普通嫌だから 343 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 43 30 ID v3fvH6Uq0 示談に持ち込もう 344 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 43 37 ID bqVMRE4B0 339 俺も普通にやだな 348 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 44 07 ID vUOWb9Y40 俺もメンドクサイから警察やだ 349 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 44 07 ID BT4aQaUC0 ちょww今日バイオレンスwwww 352 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 44 12 ID oqpEO+K20 339 k察が嫌ではなくk察などで終わらせてしまうと何か寂しさが残る。 k察は最後の手段にして今はまだ一人のVIPPERとして続けたい 362 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 45 05 ID +vNTKWre0 352 それこそVIPクオリティ 363 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 45 21 ID LXPHyqDd0 最近の勇者は体張って笑いを取る芸人みたいだ 394 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 50 28 ID oqpEO+K20 270 返信 「警察行ってみ?お前がちょっかいだしたことはストーカーだから捕まるぞ? お前のほうが先に犯罪してるんだから捕まるのはお前。 それでもいいなら行けばいい。まぁ行くんだったら覚悟はしといたほうがいいぞ? 自分が通報して自分が捕まるっていう覚悟な笑笑」 彼氏必死杉wwwwwwwwww 彼氏の無知っぷりをどうか正してやってくれないか? 427 408 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 52 44 ID /UKpCjrq0 そうか、必死だなおまえ こっちは校門裂傷の診断書をかいてもらった。 物証あるのだが、つかまるのはどっちでしょうかね? 出るとこ出ましょうか。 409 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 52 55 ID 9bsKwhok0 おまえ無知もいいところだな ストーカーがなんて罪なるか調べてみ んでその定義も 大体犯罪おかしたから殴ったりしていいなんで アホナ子供の理屈だぜ?wwwww 410 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 53 22 ID YKD8UH3Z0 そうか、必死だなおまえ こっちは校門裂傷の診断書をかいてもらった。 物証あるのだが、つかまるのはどっちでしょうかね? 出るとこ出ましょうか。 411 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 53 23 ID /UKpCjrq0 そうか、必死だなおまえ こっちは校門裂傷の診断書をかいてもらった。 物証あるのだが、つかまるのはどっちでしょうかね? 出るとこ出ましょうか。 414 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 53 46 ID oqpEO+K20 おまいらwwwwwwここぞと言う時の団結力だけは凄いんだなwwwwwwww 427 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 54 37 ID I9j9wS520 そうか、必死だなおまえ こっちは校門裂傷の診断書をかいてもらった。 物証あるのだが、つかまるのはどっちでしょうかね? 出るとこ出ましょうか。 440 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 55 23 ID WSD2nuTJ0 何この団結力wwwwww お前ら大好きwww 442 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 55 28 ID bqVMRE4B0 おまいら校門って漢字チガス 444 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 55 38 ID E+wbM4vO0 みんなタゲの彼氏に本気でむかついてるんだなwwwww 446 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 55 48 ID ewLwen940 なにこの流れwwwwwwwwww 447 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 56 11 ID JxY/MBgV0 DQN相手は面白いからなwwwwwww 453 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 21 56 38 ID GlqI0PCj0 23でココまで無知な大人も珍しいな 454 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 56 55 ID oqpEO+K20 427 校門裂傷ってウホっ!いい筋肉 送信 469 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 21 59 08 ID oqpEO+K20 というかおまいらの団結力に感動した。 ち・・・違う! これは涙じゃないって! え・・えっと・・・そ、そう!これは汗だ! クーラーつけてないから暑いんだ! 482 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 01 39 ID PSD7AVIm0 アム用 お前が犯罪を犯したのも事実。 確かにオレはストーカーの容疑で 最終的には取調べを受ける可能性があるが、 過去の判例から見ても俺は厳重注意ですむのは間違いない。 だが、お前の場合はどう考えても傷害罪。 仮に和解金という話になっても オレはストーカーに対する慰謝料、たぶん1~2万 お前は傷害罪+治療費で13~20万 こういう場合は差額で考え、お前はオレに11~19万 払うことになる。嘘だと思うなら調べるといい。 どう考えてもこうなるから。 今なら10万で黙っててやる。 483 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 02 19 ID r1IFIE6G0 つうか アムのタゲは拒否の意思も表さずに律儀に返信して それでストーカー扱いはないんじゃね? 484 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 02 52 ID E+wbM4vO0 DQNは今顔真っ赤だろうなwwwww 485 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 03 12 ID H/klW9Q10 DQN必死すぎてワロスwwww 486 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 03 17 ID q1YQuFSh0 483 確かに 487 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 03 23 ID GlqI0PCj0 483 馬鹿だから、なんでもストーカーって言っとけばいいと思ってるんだろwwwwwwwwww 489 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 03 54 ID 7xGBjBAm0 最近このVIP対DQNの構図多いよねwwwww 491 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 04 26 ID v3fvH6Uq0 489 もはや永遠の宿敵だなwwww 492 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 05 15 ID +T2lrM2TO 482 民法規範と刑法規範の違いを明らかにしないとDQNはちゃんと理解しないんじゃない? 493 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 05 31 ID xi4NBBPh0 アムのタゲ VS VIPPER数十人 498 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 05 55 ID BT4aQaUC0 志貴を思い出した。 499 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 22 06 23 ID oqpEO+K20 427 返信 「は?お前ホント餓鬼だろ?ストーカーは刑法の200条あたりに載ってるが かなりの罪だぞ?それに比べ俺は傷害。しかもほとんど大した怪我でもないし 多少は残る怪我かもしれんが顔とか目立つ場所じゃないからほぼ無実みたいなもんだ笑 お前より人生何年長く過ごしてきたか分かってるのか?」 あなたの俺より長く過ごした人生は実に無駄な時間だったようですね。 520 501 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 06 53 ID WSD2nuTJ0 499 はいー調べた結果がこれですかー。 502 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 06 55 ID H/klW9Q10 499 ワロッシュwwwwwwwwww 503 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 07 01 ID zkSmAVf70 刑法200条は殺人罪な件www 517 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 08 09 ID /jtTRFts0 お前が犯罪を犯したのも事実。 確かにオレはストーカーの容疑で 最終的には取調べを受ける可能性があるが、 過去の判例から見ても俺は厳重注意ですむのは間違いない。 だが、お前の場合はどう考えても傷害罪。 仮に和解金という話になっても オレはストーカーに対する慰謝料、たぶん1~2万 お前は傷害罪+治療費で13~20万 こういう場合は差額で考え、お前はオレに11~19万 払うことになる。嘘だと思うなら調べるといい。 どう考えてもこうなるから。 今なら10万で黙っててやる。 ちなみに平成17年改正で傷害罪は、 15年以下の懲役または50万円以下の罰金というかなり重めの犯罪になっている。 518 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 08 15 ID WSD2nuTJ0 お前が犯罪を犯したのも事実。 確かにオレはストーカーの容疑で 最終的には取調べを受ける可能性があるが、 過去の判例から見ても俺は厳重注意ですむのは間違いない。 だが、お前の場合はどう考えても傷害罪。 仮に和解金という話になっても オレはストーカーに対する慰謝料、たぶん1~2万 お前は傷害罪+治療費で13~20万 こういう場合は差額で考え、お前はオレに11~19万 払うことになる。嘘だと思うなら調べるといい。 どう考えてもこうなるから。 今なら10万で黙っててやる。 あと刑法200条は殺人罪 519 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 08 17 ID /UKpCjrq0 お前が犯罪を犯したのも事実。 確かにオレはストーカーの容疑で 最終的には取調べを受ける可能性があるが、 タゲは拒否の意思も表さずに律儀に返信して それでストーカー扱いはないんじゃね? 万が一、警察沙汰になったとしても 過去の判例から見ても俺は厳重注意ですむのは間違いない。 だが、お前の場合はどう考えても傷害罪。 ちなみに平成17年改正で傷害罪は15年以下の懲役または 50万円以下の罰金というかなり重めの犯罪になっている。 仮に和解金という話になっても オレはストーカーに対する慰謝料、たぶん1~2万 お前は傷害罪+治療費で13~20万 こういう場合は差額で考え、お前はオレに11~19万 払うことになる。嘘だと思うなら調べるといい。 どう考えてもこうなるから。 今なら10万で黙っててやる。 520 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 08 18 ID v3fvH6Uq0 お前が犯罪を犯したのも事実。 確かにオレはストーカーの容疑で 最終的には取調べを受ける可能性があるが、 過去の判例から見ても俺は厳重注意ですむのは間違いない。 だが、お前の場合はどう考えても傷害罪。 仮に和解金という話になっても オレはストーカーに対する慰謝料、たぶん1~2万 お前は傷害罪+治療費で13~20万 こういう場合は差額で考え、お前はオレに11~19万 払うことになる。嘘だと思うなら調べるといい。 どう考えてもこうなるから。 今なら10万で黙っててやる。 あと刑法200条は殺人罪 521 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 08 20 ID /mi0XSJl0 お前が犯罪を犯したのも事実。 確かにオレはストーカーの容疑で 最終的には取調べを受ける可能性があるが、 過去の判例から見ても俺は厳重注意ですむのは間違いない。 だが、お前の場合はどう考えても傷害罪。 仮に和解金という話になっても オレはストーカーに対する慰謝料、たぶん1~2万 お前は傷害罪+治療費で13~20万 こういう場合は差額で考え、お前はオレに11~19万 払うことになる。嘘だと思うなら調べるといい。 どう考えてもこうなるから。 今なら10万で黙っててやる。 ちなみに平成17年改正で傷害罪は、 15年以下の懲役または50万円以下の罰金というかなり重めの犯罪になっている。 あと刑法200条は殺人罪 522 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 08 22 ID GlqI0PCj0 刑法200条は殺人罪だろ(笑) お前が犯罪を犯したのも事実。 確かにオレはストーカーの容疑で 最終的には取調べを受ける可能性があるが、 過去の判例から見ても俺は厳重注意ですむのは間違いない。 だが、お前の場合はどう考えても傷害罪。 仮に和解金という話になっても オレはストーカーに対する慰謝料、たぶん1~2万 お前は傷害罪+治療費で13~20万 こういう場合は差額で考え、お前はオレに11~19万 払うことになる。嘘だと思うなら調べるといい。 どう考えてもこうなるから。 今なら10万で黙っててやる。 ちなみに平成17年改正で傷害罪は15年以下の懲役または50万円以下の罰金というかなり重めの犯罪になっている。 527 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 08 57 ID 7xGBjBAm0 さんざんアムを馬鹿にしといて 校門には触れてない 529 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 09 00 ID zkSmAVf70 ごめん、殺人罪は199条だwwww 200条は尊属殺人罪で既に削除済みwwwwwうぇwwww 530 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 09 13 ID JsZXbcK10 520 下から2行目脅迫になっちゃうよ・・・・・・・・ 533 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 09 29 ID WSD2nuTJ0 お前ら凄いイイヤツだな、俺感動した。 アム、お前もがんばれよ。 次ぎあう時にヤバイかもしれないけど。 534 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 09 38 ID w7ZGrKUB0 今なら10万で黙っててやる。 これって法律上問題ないの? 537 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 09 56 ID v3fvH6Uq0 534 示談って奴じゃね? 543 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 10 12 ID WSD2nuTJ0 アム、下から2行目消せ! 脅迫で後で突きつけられるぞ 548 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 10 56 ID FR67VcIX0 537 こっちから金額を提示するのは止めた方がいいだろうな。 554 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 11 43 ID QGzWcMHp0 10万円は消そうぜ メールでも証拠になり得る。 555 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 11 50 ID YKD8UH3Z0 もっと練りたいところだw 556 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 11 58 ID BiucRRqi0 脅迫とか言ってこないと思う。タゲの性格的に 557 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 12 00 ID WSD2nuTJ0 ストーカーにはならないよな。 みんなの言うとおり、タゲは返信してるし。 562 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 12 22 ID T5Or9KoB0 じゃあ示談金として10万で許すって言えばいいんじゃね 563 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 12 24 ID JxY/MBgV0 誰か法律板のやつ連れて来いwwwwww 566 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 12 37 ID BiucRRqi0 DQNって長文読めるのか?wwwwwwww 569 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 13 05 ID +vNTKWre0 566 おまえ天才w 570 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 13 08 ID v3fvH6Uq0 200条は尊属殺人罪で平成7年に削除済み ってすればいいのかな? 571 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 13 18 ID /mi0XSJl0 金の話は なしにしといたほうがいいんじゃね? とりあえずは 572 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 13 23 ID /jtTRFts0 目撃者いないの~? 573 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 13 29 ID JsZXbcK10 556 民法とか刑法とかよくわからないけど。 相手の痛いところを突いて金品を要求するって行為は まずいと思うんだ。DQNが行動起こした時に万全な体制で挑めるようにするためには。 好ましくない文章なのかなって 577 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 13 41 ID zkSmAVf70 暴行の結果、相手の身体に傷をつけた 暴行ではなく、相手の身体に傷をつけた 前者は暴行罪も加わるのでより重罪になり、この場合お前らが犯したのは前者 特に男Bは確定 これはダウト。 傷害罪は暴行罪の結果的加重犯なので暴行罪は吸収されて傷害罪一罪が成立。 ちなみに後者はただの過失傷害罪になると思われ。 578 名前: アム ◆A0V54kBizw 投稿日: 2005/09/04(日) 22 13 45 ID oqpEO+K20 520 ↓の2行きちんと消し送信。 ちょっと別の人に呼び出しくらった&コンビニでフリスク買って来る。 今のケツの状態でフリスク入れたらどれだけ快感なのか試したい。 585 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 14 29 ID WSD2nuTJ0 578 !!!!!!!! 586 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 14 36 ID 9bsKwhok0 とりあえず返信きてもアンカー遠くにしようぜ ある程度作りこみたい んでみんなである程度形にしてからスナポ 588 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 14 45 ID FR67VcIX0 アムも結構DQNの件について 589 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 14 48 ID n8UNo6d60 578 ばかw 590 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 14 49 ID vUOWb9Y40 578 wwwwwwww 591 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/09/04(日) 22 15 05 ID BiucRRqi0 578 当事者はあんまり興味ないみたいだなwwwwwwwww アム3
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登録日:2024/06/15 Sat 06 47 09 更新日:2024/06/23 Sun 01 36 27NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 GK キャプテン翼 デューター・ミューラー ドイツ 古田信幸 増元拓也 細谷佳正 西ドイツ 概要 略歴 関係者 概要 デューター・ミューラーは、「キャプテン翼」に登場するキャラクター。 通称は鋼鉄の巨人。 国籍 ドイツ(連載当時は西ドイツ) 生年月日 8月10日 身長 193cm (プロ入り時点) 体重 98kg (プロ入り時点) ポジション GK 利き足 右 所属 西ドイツJrユース→シュツットガルト→ドイツユース→ドイツU−22 担当声優は以下の通り。 古田信幸(OVA版) 増元拓也(RONC版) 細谷佳正(2018年版以降)。 略歴 西ドイツJrユースの面々がJrユース国際大会中、西ドイツの弱点はGK、若林帰化しないかな?と話していると、大会にはあの幻のGKが参加するみたいだぞ、と話が出て選手の士気が上がる場面がある。 準決勝前日、フランスに到着し.準決勝当日、ベンチ入りスタート。 ウルグアイJrユースのビクトリーノに先制点を許し、サッカーボールを握り潰し苛立ちを露わにするが、監督からシュナイダーが取り返すから黙って見てろと言われ落ち着く。 シュナイダーの同点シュートを見て、オレなら取れたな、と呟く。 ウルグアイの直接フリーキックを前にGKをシュタインと交代。 ボールが見にくいからと壁を退けて、ノーマークにし、ブチ切れたビクトリーノのフリーキックを止めた。 ミューラーの姿をみた若林が逸話として、ブンデスリーガ優勝チームのシュトゥットガルトとの親善試合でアマチュアチームに参加し、何十本ものシュートを全て止め、シュトゥットガルトの監督からその場でプロにスカウトされたが、ギュンターによる修行が終わるまでプロ入りを許されていなかったためこれを断った。 この日より「幻のキーパー」伝説が生まれたと話した。 翌日の日本Jrユースとの決勝は先発出場。 身にまとった雰囲気から、新田、日向、翼から点の取れる気配がしないと絶望感を抱かせる。 加えて、松山、早田のロングシュート、岬のオーバーヘッドも止めるなど、鉄壁ぶりを見せつける。 極めつけは翼、日向のドライブタイガーツインシュートを片手で止める離れ業を見せつける。 ミューラーの自信の裏付けになっているのが、師匠•ギュンダーの最終試験で3つのボールを時間差をつけて落とすからそれを取る、合わせて岩も落とすから、それは避けてねって言うモノ。 3つ目のボールを取る時、大岩を砕きながら取るという超人的セービングを披露。出る作品間違えていますよ、あなた。 その後、日向、沢田のツインシュートにみせたパス、岬のダイビングヘッドまでは対応したが、翼のプッシュキックアシストまでは気が付かず、同点を許した。 前半終了時、呼び出されてギュンターに説教されていた。 後半も奮闘はするが、前半程の無双感は無く、 日向のネオタイガーショット、翼のドライブオーバーヘッドで2点を許し、チームは敗退、準優勝になった。 Jrユース大会後、かねてよりスカウトがあったシュトゥットガルトに入団。 3年後の日本で開催されたワールドユース大会には正ゴールキーパーとして参加。 グループリーグの最終戦、対スウェーデンユースでエースのステファン・レヴィンに4ゴールを決められるなどして3−5で敗れ、ボールに銃弾のようなスクリュー回転をかけてから放つレヴィンシュートに両腕を破壊された。 チームは決勝トーナメントに進出したものの、1回戦の対アルゼンチンユース戦は3−2で勝利しているがミューラーは欠場。 次の対ブラジルユース戦はチームが0−5で敗退している。 この試合もミューラーは欠場したとある。 ブンデスリーガにおいて若林と並ぶ名GKとして活躍。 若林と世界No.1GKの座をかけて争う関係となる。 フィールドプレーヤーとしても一流のスキルを持ち、滅多に使わない為、味方にも分からない人がいたが、オーバーラップも仕掛けることもある。 マドリッド五輪サッカー競技、予選グループ最終戦の対U−22ブラジル戦でナトゥレーザとサンターナのフルメタルファントムをワンハンドキャッチしようとして指間裂傷を負い、4失点。 決勝トーナメント1回戦の対U−22日本戦で負傷箇所が悪化、ブラジルに借りを返すまで交代出来ないと意地を張り、フル出場をしたものの、7失点。 攻撃側のインフレにミューラーがついて行けなくなってきている。 ゲーム(TECMO版)では必殺技は無いが、基礎能力が高く設定され、無印ラスボスの一員に相応しい能力になっている。 バンナム版「RISE OF NEW CHAMPIONS」でも活躍を見せ、カルロス・バーラのシュートを真正面から止めている。 関係者 ○ギュンダー…ミューラーの師匠。 ロベルト本郷、吉良耕三、賀茂港などより経歴不詳の人物。 ミューラーの為に聖闘士、北斗神拳、飛天御剣流、巨人の星のような修行を行う。 ミューラーの家族構成は不明だが、幼い頃に両親が亡くなり、きっかけが会ってギュンダーに引き取られ二人三脚でプロのサッカー選手を目指して頑張っていたのかも知れない。 ミューラーは「先生」と呼んでいるから、多分血の繋がりは無さそうだか、血の繋がりが有っても人間関係が壊滅的な親子も存在するので、この二人は幸せな部類かも知れない。 マドリッド五輪ではU−22ドイツ代表GKコーチに就任している。 ○若林源三…当該項目にて。 Jrユース大会決勝戦、若林のプレーを見て、試合に出て、西ドイツNo.1キーパーの称号を獲ている事に羨望の眼差しを向けていた。 中学生編で松山のロングシュートを見て、 「練習の成果を発揮出来るお前は、幸せ者だぜ」 と洩らす日向を彷彿とさせる。 プロに入ってからは良いライバル関係になる。 ○シュタイン…Jrユース編、西ドイツJrユース正GK。 背番号1。 チームメイトから西ドイツの弱点はGK、若林帰化しないかな?と言われ、若林と比べられた人。 立ち位置的にドイツの森崎なのかも? ワールドユース編では名前が出てこなかったが、登録されていれば、ミューラーは負傷で決勝トーナメントを欠場しているので試合に出場している可能性も。 ちなみに1回戦のアルゼンチンユース相手に2失点、準決勝のブラジルユース相手に5失点。 まさか、この時だけ控えGKがアニオリキャラのヘフナーくんや若林に公開処刑されたハンスくんじゃないよね? マドリッド五輪U−22ドイツ代表では控えGK。 ミューラーがあの通りなので、中々出場機会に恵まれない。 シュタインの所属チームは不明だが、ミューラー、若林みたくチームの正GKなら、ある程度の試合感があり問題はない。 問題は所属チームの第二、第三GKだと殆ど出場機会に恵まれないので試合感が無い、慣れるのに時間が掛かる処。 フィールドプレーヤーと違い、GKの出場枠は一人。 自ずと経験値を得る機会も限られる。 特にキャプテン翼は初見殺しの必殺シュートがバーゲンセールの様に出て来る世界線。 対U−22日本との試合、日本側が若林、若島津が接触プレーで退場した後、百戦錬磨の第三GK森崎が出場したが、後半途中から出場して5失点、負傷して試合終了。 森崎クラスのキャリアを持つGKでこの有り様。 試合慣れしていないシュタインが出場すれば、即、負傷退場だったかもしれない。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
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第118話 鎌石村大乱戦 第二幕 ~龍を屠る赤き一撃~(後編) ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ (クソッ、視界がぼやける。腕にも力が入らない。結局俺はこのまま誰一人守り抜く事すら出来ずに死んじまうのか…。 クレス悪い…。あれだけ大口叩いて別れたってのに、アーチェの仇を討つ事も、この娘を守る事も出来なかった…) 思い返せばここ最近の記憶は後悔ばかりだ。 村を守れなかった事。再会したクレス達の足手纏いにしかなれていない事。 ここに来てから起きた分校での出来事。アーチェの死。 そしてこの女の子の事。 (せめてアシュトンだけは止めないと…。俺がこの娘に持ってきちまった災いだからな…。 くそっ、俺に力があれば…。何でもいい。俺に力をくれ。この娘を守れるだけの力をっ!) そう俺は願った。神様なんていないって思っている。それでも祈らずにはいられなかった。 心の底からこの女の子を守りたいとそう思った。その思いを遂げる為強く、強く願った。 そして、その願いが何かを起こした。 先程この女の子のデイパックから転がり落ちていた水晶玉が、俺の足元で赤く眩い光を放っている。 (これは…? あの娘の荷物から出てきた…。一体なんだろう?) 俺はそれに思わず手を伸ばした。触れた途端体に何かが流れ込んで来る。 その瞬間。今まで俺の頭の中にあった微かにしかない、 雲の様に掴み所の無い断片的なイメージが、一つ、また一つと、まるで実体を持つかの様に収束していった。 そう、これは特訓の中で浮かんでいた断片的なイメージ。これを習得できればきっとクレス達の助けになれる。 そう感じ、いつも掴もうとしては霞のように消えていってしまっていたその感覚が、今俺の中に確かに一つの形を成して存在していた。 触れていた水晶玉は光を失い、透明な水晶玉に戻っている。 今の現象が俺に何か影響を及ぼしたのかわからない。 わかる事は唯一つ。俺にはまだこの娘を守れる可能性が残されているという事。 矢を構える。 この技に必要なのは送った闘気が拡散しない様に矢に定着させる事。 そして、それを幾重にも重ね合わせ、ただ一点のみを貫く為に研ぎ澄ます。 そう、どんなに強固な鱗に覆われた龍でさえ、その一撃の下に屠る。 そんな意味を込めたこの技の名前は、 「『屠龍』! ぶちぬけぇええええ!!」 解き放たれた赤き必倒の一撃。 俺の想いの全てを乗せた一筋の光がアシュトンに襲い掛かった。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「フギャー!(やばいぞアシュトン! 避けろ!)」 (出来ない。体が重くて思うように動かせない。『トライエース』の反動? 違う、もう呼吸は整えられてるし、さっきまでこんなに体が重いなんて事は無かった) ふと、前を見ると女の子と目が合った。その手に持っている杖が輝きを放っている。 (あの娘の紋章術? 重力操作の?) 「ギャース!(チッ、世話の焼ける宿主だ!)」 「フギャー!(全力で行く、踏ん張れよ!)」 ギョロとウルルンが同時に巨大なブレスを真っ直ぐ向かってくる赤い闘気を纏った矢に浴びせる。 それでもチェスターの放った矢は一向に止まる気配を見せない。二人の吐く炎と氷の渦を受けながらも真っ直ぐに迫ってきている。 体は未だにあの女の子の紋章術で動かせない。だから、せめて二人の応援をしようと彼らを見上げた時、僕は自分の目を疑った。 何故かはわからないけど二人の体が透けてきているのだ。 「二人共もう止めるんだ! このままだと君達が魔力を使い果たして消滅してしまうよ!」 こんな事今まで無かったけど、どう考えても今魔力を使い果たそうとしている事が原因なのは明白だ。 「ギャッ(何寝言を言っている)」 「ギャフッ(お前が死んだらどの道俺達も死ぬんだ。無駄口叩いてないで手伝え)」 「駄目だ、あの娘の紋章術の所為で体が動かないし剣も持ち上げられない」 尚も迫り来る赤い闘気を帯びた矢に懸命にブレスを放ち続ける二人。 それでも勢いを少し落とすのが精一杯。確実に僕らの命を奪おうとそれは迫って来ていた。 「ギャギャ(ウルルン)」 「ギャーフ(そうだな…)」 「どうしたのさ? 二人共?」 僕はいつもと違う雰囲気の声を発する二人に急に嫌な感覚を覚えた。 「ギャッギャギャフン(今まで楽しかったぞ。アシュトン)」 「ちょっと!? ウルルン? 何言ってるの?」 「ギャース(このままでは3人纏めてあの世行きだからな。お前だけでも生きろ、アシュトン)」 「ギョロ!? 何勝手な事を言ってるのさ?」 「ギャフフギャフー(なんだかんだ言って俺たちはお前の事が気に入ってるんだ)」 「ギャッギャー(だから、お前にはもっと生きていて欲しい)」 二人が信じられない事を言っている。僕を生かす為に死のうとしている。 止めなくちゃ、そんな事受け入れられるはずが無い。 「待ってよ! また僕を困らせる様な事を言って! お願いだからたまには言う事を聞いてよっ!」 「ギャー(いいか? これを凌ぎきれたら一旦退け。北西の方角から二人。まだ遠いが近づいてきている)」 「ギャッフ(ボーマンが味方を連れて来たとは考えにくい。『トライエース』を撃った疲労状態でこれ以上の戦闘は危険だ)」 もう二人の姿は目を凝らさなければ視認出来ない程に薄くなっている。 「ギョロ! ウルルン! 話を聞けよっ! 僕達はこれからもずっと3人でっ!」 つい語気が荒くなってしまったけど、二人が思い直してくれるならそんな事構わない。 「ギャフー(生きろよ)」 「ギャース(生きろよ)」 そう言い残し二人は更に吐き出すブレスを巨大にさせた。 僕らに迫る矢は漸く止まり、そして纏わせた闘気を拡散させるように巨大な爆発を起こした。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「これで決まって無ければ…」 もう駄目だ、立っているだけで精一杯だ。血と一緒に残された気力も流れ落ちてるみたいだ。 爆煙の先に人影が蹲っているのが見える。 突如として吹いた夜風が煙を晴らしてくれた。 ぼんやりとした視界で捕らえたアシュトンのシルエットに違和感を覚える。 (何かが違う…。いや、それよりも倒せたのか?) しかし、どうやら俺の願いはさっき叶えて貰った分で受付が終了したらしい。 フラリと立ち上がるその姿が見えた。でもおかしい。さっきより小さく見える。 完全に晴れた視界のおかげで漸くその違和感の正体に気付いた。 背中の龍がいないのだ。 「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」 突然叫び声を上げたアシュトンが続けて、ものすごい形相で俺を睨んできた。 「殺してやる! 次に会った時は必ず殺してやるっ! 二人が受けた苦痛を何倍にして味合わせてから殺してやるからなっ!!」 怨念の様なものを込めながら呟くアシュトンを中心に霧が発生したかと思うと、ややあってから霧が晴れた。 その時にはあいつはこの場から姿を消していた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ (なんとか追っ払えたみたいだな…) チェスターが張り詰めていた緊張を解いた瞬間、急に膝がガクリと崩れ落ちた。 前のめりに倒れる彼を受け止めたのは硬い地面の感触ではなく、 何か別のやわらかい、擬音で例えるならフニャンといった感触だった。 「だっ、大丈夫ですか?」 意識を失いかけていたチェスターはその呼びかけで瞼を再び開けた。 その彼の目に飛び込んできたのは (特盛りっ!) 何が特盛りなのかは敢えて説明するまでも無い。 「ごっ、ごめん! 大丈夫、大丈…」 慌てて飛び退いたものだからまたしてもグラリときてしまう。 再び倒れようとするチェスターを受け止めようとしたソフィアだったが、 散らばった瓦礫に躓いてしまい、チェスターを支えきる事は出来ず二人仲良く転倒してしまった。 「ホントッ、ごめん。もう大丈夫だから゛!」 意図せずソフィアを押し倒すような形になってしまったチェスター。 そんな彼の眼前に広がった光景は童顔巨乳美少女のあられもない姿。 激しい戦闘の末所々破けてしまっているストッキング。 チラリと白い下着が見える様に捲くれ上がったミニスカート。 そして、先ほど彼を受け止めた豊かな胸。 その周囲の布地はアシュトンの『ハリケーンスラッシュ』やら何やらを受けて白い肌や下着が見え隠れしている。 更に、チェスターは健全な17歳男子である。目を逸らそうとしてもどうしてもチラチラとそれらに目が行ってしまう。 そう、彼は将来的には仲間内から『スケベだいまおう』というありがたい称号を賜る身。 そんな彼の男としての悲しい性がそうさせるのであった。 (イカン鼻血が…) そして、彼は昏倒した。 ただでさえ脇腹に穴が開いて血が足りない状況だというのに、余計なところからも出血してしまったのだから無理も無い。 チェスター・バークライト享年17歳出血多量にて死亡 【チェスター・バークライト死亡】 ○●○●○●○●○●○●○●○● (ここは…?) 俺はやけに眩しい所に寝転がっていた。 起き上がると鼻からツツーっと鼻血が垂れて来るのを感じ取ったので素早く袖で拭った。 (おかしい、さっきまで夜だったのに…。しかもさっきの女の子がいない) 「チェスターさん」 背後から聞き覚えのある声に呼びかけられた。俺は立ち上がって声の主の方に向き直った。 「お久しぶりです。お元気にしてましたか?」 そう言って礼儀正しい一礼と共に優しい笑顔を俺に向けたのは 「ミント? ミントじゃないか!?」 「はい」 そう、目の前にいるのはサラリと流れるような長い金髪と、聖母の様な微笑みを併せ持つ女の子。 どこからどう見てもあのミントだ。 そして、その横には栗色の髪をした小さな女の子が立っている。 その女の子は俺と目が合うと小さな会釈をしてきた。 俺はその会釈の返答として軽く微笑み返した後に、俺の中に湧き出た疑問をミントにぶつけた。 「どうして死んだミントが俺の前に? 待てよ? もしかして、俺死んじまったのか?」 錯乱する俺の質問に首を左右に振るミント。 「いいえ、チェスターさんはまだ生きていますよ。ただ、近くを通りかかるって話を伺ったものですから。一言挨拶を、と思いまして。 それと、どうしてもあなたに会いたいという人を連れてきました」 そう言ってミントは俺の視界から外れるように横に移動した。 ミントの背後に隠れていた人物が俺の目の前に現れた。 見間違うはずも無い。アイツの姿がそこにはあった。 ピンク色の髪をポニーテールに纏め、その髪と同じ色をした瞳でいつも挑みかかるように睨んできたアイツだ。 「アーチェ!」 アーチェに歩み寄る。話したい事がいっぱいあった。沖木島では再会して直ぐクロードに殺されちまったから。 だけど急に現れるものだから何を話せばいいかわからなくなっちまった。 よく見るとアーチェは俯いて小刻みに震えている。 そうかそうか。俺と会えてお前も嬉しいのか。こういうところはやっぱりかわいいなと思ってしまう。 「アーチェ…」 ズドム! 呼びかけながら一歩踏み出した俺の顔面にアーチェの鉄拳が炸裂した。 2HIT! 3HIT! 「何よ! 何よ! ちょっとあの娘がかわいいからってデレデレしてっ!」 4HIT! 5HIT! 6HIT! 「そんなに大きいのがいいのか!? 大きいのがいいのかぁー!!」 7HIT 8HIT! 9HIT! 「このスケベだいまおう! チェスターなんかーっ!」 訳もわからず連打を浴びた俺はグロッキー状態。頭の周りをヒヨコ達がくるくると回っている。 「巨乳の角に頭をぶつけて死んじゃえー!!」 10HIT! アーチェのアッパーカットが俺の顎にクリーンヒット。俺はマットの上に沈んだ。 「しばらくこっち来んな! 行こっ! すずちゃん! ミント!」 アーチェはそう叫び踵を返すと、ミントの傍らにいた少女を伴って光の中へと消えていった。 「あっ! 待って下さいアーチェさん。それではチェスターさんごきげんよう。クレスさんとクラースさんにも宜しくお伝え下さい」 (えっ!? ちょっとミント! この扱いは酷くないっすか?) そうして俺は、この眩しい真っ白な世界の中で暗闇へと落ちていった。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「ってか、待てアーチェ! 巨乳に角なんてないぞ!!」 アーチェに向けて手を伸ばした俺の手は擬音にしてフニュンといった感触のモノを掴んだ。 【チェスター・バークライト生存確認】 次第に覚醒していく意識。今俺の右手に掴んでいるモノの正体を知覚するのに2秒程かかった。 どうやら俺はさっき助けた女の子に膝枕されている状態な様だ。 そして、伸ばした手は彼女の豊かな胸を下から持ち上げている様な格好になっていた。 「キャアッ!」「うわぁ、ごめん!」 慌ててその場から飛び退く俺。しまった。また急に動いちまったら。 「って、あれ? 傷が塞がっている」 「あの…、うなされていた様ですけど大丈夫ですか?」 胸を抱きかかえ、ちょっと涙目になりつつ上目遣いで俺に尋ねてきた。 (何だこれは? 反則だろ…) 「いや! もう! ホント大丈夫だから。それよりも君が傷を治してくれたのか?」 「はい。これを使って」 そう言って彼女はなにやら複雑な構造をした金属の塊を俺に見せてきた。 「もうエネルギーが切れちゃったから使えないけど、まだ痛みますか?」 傷はもう痛まない。服を捲くって確認してみたが綺麗に傷が塞がっている。 (どういった原理か判らないけど、きっとミントの法術を貯めこんでおける道具かなんかなんだろう。っとそれよりも) 「なぁ、君に聞きたい事があるんだ」 突然まじめな顔になった俺にこの娘も表情を強張らせる。 「君言ったよね。金髪の女の子を殺したって。アシュトンから君を守ったけど、事と次第によっては君を…」 殺す。そう続けようとしたが、どうしてもその続きは声に出せなかった。 命がけで守った娘だからだろうか。それとも、ずっとそばにいる長髪の男を守りながら戦っていた姿を見た所為だろうか。 不思議とこの娘が理由も無くあんな惨い殺し方をする訳が無いという確信があった。 少女は目を伏せポツポツと言葉を紡いでいく。 「多分あなたが言っている女の子は私達との戦いで負った傷が原因で亡くなったんだと思います。 でも、そうするしかなかったんです。でなければ私達は皆あの子に殺されていた…」 「ちょっと待ってくれ! あの女の子に? だって君達はそこの男の人と、 もう一人の金髪の男の人も含めて3人もいるじゃないか! それがあの子一人に?」 「そうだ! クリフさん! あの人はとても強いからきっと大丈夫だとは思うけれど、やっぱり心配。助けに行かなくちゃ」 そう言ってこの女の子は横たわる男を背負おうとして 「キャッ!」 つぶれた。 「おいおい、大丈夫か? 君の体格でそいつをおぶってくなんて無理だ。 それよりもさっきの続きを聞かせてくれ。納得できたら俺も手を貸すから」 男の下敷きになったこの娘を引っ張り出して、服についたホコリを払ってやった。 別にセクハラ目的とかそんなんじゃないんだからな。勘違いすんなよ。 「すみません。ありがとうございます。それでは続きですけれど…」 こうして彼女は自分達と金髪の少女との間に何があったのかを俺に話してくれた。 【D-5/深夜】 【ソフィア・エスティード】[MP残量:10%] [状態:疲労中] [装備:クラップロッド、フェアリィリング、アクアリング、ミュリンの指輪のネックレス@VP2] [道具:ドラゴンオーブ、魔剣グラム、レザードのメモ、荷物一式] [行動方針:ルシファーを打倒。そのためにも仲間を集める] [思考1:レナス@ルーファスを守る] [思考2:クリフと合流する] [思考3:フェイトを探す] [思考4:四回目の放送までには鎌石村に向かい、ブラムスと合流] [思考5:自分の知り合いを探す] [思考6:ブレアに会って、事の詳細を聞きたい] [思考7:レザードを警戒] [思考8:チェスターを信頼] [備考1:ルーファスの遺言からドラゴンオーブが重要なものだと考えています] [備考2:ヒールユニット@SO3を消費しました] 【チェスター・バークライト】[MP残量:50%] [状態:クロードに対する憎悪、肉体的・精神的疲労(中程度)] [装備:光弓シルヴァン・ボウ@VP、矢×15本、パラライチェック@SO2] [道具:チサトのメモ、アーチェのホウキ、レーザーウェポン@SO3、荷物一式] [行動方針:力の無い者を守る(子供最優先)] [思考1:クロードを見つけ出し、絶対に復讐する] [思考2:このままソフィアについて行く] [備考1:チサトのメモにはまだ目を通してません] [備考2:クレスに対して感じていた劣等感や無力感などはソフィアを守り抜けた事で無くなりました] [備考3:スーパーボールを消費しました] [備考4:レーザーウェポンを回収しました] 【レナス・ヴァルキュリア@ルーファス】[MP残量:40%] [状態:ルーファスの身体、気絶、疲労中] [装備:連弓ダブルクロス、矢×27本] [道具:なし] [行動方針:大切な人達と自分の世界に還るために行動する] [思考1:???] [思考2:ルシオの保護] [思考3:ソフィア、クリフ、レザードと共に行動(但しレザードは警戒)] [思考4:四回目の放送までには鎌石村に向かい、ブラムスと合流] [思考5:協力してくれる人物を探す] [思考6:できる限り殺し合いは避ける。ただ相手がゲームに乗っているようなら殺す] [備考1:ルーファスの記憶と技術を少し、引き継いでいます] [備考2:ルーファスの意識はほとんどありません] [備考3:半日以内にレナスの意識で目を覚まします] [現在位置:D-5東部] ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「一体何が起きたっていうんだ?」 E-4を北東方向に突っ切ろうとしていたクロードが、目的地の確認をしようと探知機にスイッチを入れた時だった。 そこに表示されていたのは六つ集まっていた反応の内二つが北西に移動していた。 そしてそれを追う様にして少し離れた位置にあった光点も移動している。 他の三つの光点は位置を変えていない事から何かあった事は明確であった。 それを確認したのが一時間位前の出来事。 そしてD-5に足を踏み入れたので、再確認の為に探知機を起動したクロードは目的地に更なる変化が訪れている事に気が付いた。 「近くに誰かいる?」 目的地としていた三つの反応があった場所には現在二つしか反応が無かった。 そして、おそらくさっきまでその地点にいたと思われる反応が自分の直ぐ近くにあるのだ。 (何があったのかを聞かなくちゃ) 探知機の反応を頼りに周辺を探すクロード。 「この辺りの筈なんだけれど…。うわっ!」 夜の暗闇の所為で足元にあった何かに躓いてしまった。 やけに重たい感触だったのだが、今のは一体なんだろうと振り向いたクロードは驚いた。 「ちょっ!? 君大丈夫? って、アシュトンじゃないか!? しっかりしろアシュトン!」 アシュトンを助け起こし、肩を揺さぶる。 「うっ、クロード?」 目を開けたアシュトンと目が合った。何故倒れていたのか? とか、平瀬村に向かったんじゃないのか? 等の疑問が浮かんだが、 まず最初にクロードはアシュトンの体の変化について尋ねた。 「アシュトン。ギョロとウルルンはどうした?」 二人の名を呼ばれたアシュトンその身を強張らせる。 「…。あいつらが…」 今までクロードが見たことも無い暗い怒りを秘めた表情のアシュトンが先程の戦いで起きた出来事を語り始めた。 「…」 アシュトンの語った内容を聞き終えたクロードは言葉を失った。 「僕行かなくちゃ…」 フラリと立ち上がったアシュトンを慌ててクロードが止める。 「行かなくちゃってどこに? そんな体でどうするつもりなんだよ?」 「決まってるじゃないか、二人の敵討ちだよ。僕はあいつらが許せないんだよ。僕から大切な友達を奪っていったあいつらが。 あの時は二人が逃げろって言ったから逃げてきたけどさ、このままだとあいつらがどこかに行ってしまうからね。 少し休んで疲れも取れたから大丈夫だよ」 「アシュトン、君がどれだけ悲しいのかはよくわかるよ。でもね、敵討ちなんかしてもあの二人は生き返らないんだよ」 (そう、ここで死んでしまった皆も…) 「そんな事はわかってるよ! でもあの二人の為に何かして上げられる事がこれ位しかないんだ! だから僕は行くよ。クロードが止めたって無駄だからね」 それを聞いたクロードは少し悲しげな顔をした。 (あの温厚なアシュトンがこんなにも憎しみに囚われてしまうなんて…。 それにねアシュトン。ギョロとウルルンが命がけで守ろうとした君に対して望む事は、敵討ちとかそんな事じゃなくて、 二人はなにがあろうと君に生き抜いて欲しいって思っているんじゃないのかな?) そう口に出そうとしたがクロードはやめておいた。 今の彼にはきっと何を言っても心に届かない。そう判断したのだ。 だから変わりに 「わかった。僕も行くよ。敵討ちを認めることは出来ないけど、そんな危険な連中を野放しにするなんて出来ない」 アシュトンに対して同行を求めた。 こんなにも危うい状態の友人を放っておくなんて事は彼には出来なかったし、 近くにいればアシュトンの無茶を止める事が出来るかもしれないと思ったからだ。 「そう…。じゃあついて来て、こっちだよ」 アシュトンは剣を掴んで虚ろな眼をしながら北の方向へと歩みだした。 クロードも荷物を纏めてアシュトンの後について行く。 これが良くない兆候だとはわかってはいたものの、今のクロードにはどうする事も出来なかった。 【D-5/黎明】 【クロード・C・ケニー】[MP残量:100%] [状態:右肩に裂傷(応急処置済み、大分楽になった)背中に浅い裂傷(応急処置済み)、左脇腹に裂傷(多少回復)] [装備:エターナルスフィア@SO2+エネミー・サーチ@VP、スターガード] [道具:昂魔の鏡@VP、首輪探知機、荷物一式×2(水残り僅か)] [行動方針:仲間を探し集めルシファーを倒す] [思考1:アシュトンと共に行動] [思考2:プリシスを探し、誤解を解いてアシュトンは味方だと分かってもらう。他にもアシュトンを誤解している人間がいたら説得する] [思考3:レザードを倒す、その為の仲間も集めたい] [思考4:ブレア、ロキとも鎌石村で合流] [備考1:昂魔の鏡の効果は、説明書の文字が読めないため知りません] [備考2:アシュトンの説明によりソフィアとチェスターは殺し合いに乗っていると思っています] 【アシュトン・アンカース】[MP残量:60%(最大130%)] [状態:疲労中、激しい怒り、体のところどころに傷・左腕に軽い火傷・右腕打撲・ギョロ、ウルルン消滅] [装備:アヴクール、ルナタブレット、マジックミスト] [道具:無稼働銃、物質透化ユニット、首輪×3、荷物一式×2] [行動方針:第4回放送頃に鎌石村でクロード・プリシスに再会し、プリシスの1番になってからプリシスを優勝させる] [思考1:チェスターとソフィアを殺してギョロとウルルンの仇を討つ] [思考2:プリシスのためになると思う事を最優先で行う] [思考3:ボーマンを利用して首輪を集める] [思考4:プリシスが悲しまないようにクロードが殺人鬼という誤解は解いておきたい] [備考1:ギョロとウルルンを殺された怒りが原因で一時的に思考1しか考えられなくなっています] [思考2:イグニートソード@SO3は破損しました] [現在位置:D-5南西部] 第118話← 戻る →|―| 前へ キャラ追跡表 次へ 第118話 チェスター ― 第118話 ソフィア ― 第118話 レナス@ルーファス ― 第118話 クロード ― 第118話 アシュトン ―