約 475,249 件
https://w.atwiki.jp/ddff_orique/pages/91.html
【登録タグ F FF4 カイン】 【タイトル】FFⅣガリ伝 ジ・アフターイヤーズ ガリの帰還 【概要】Ⅳと4TAの間のストーリーを作ってみましたが、内容は完全ネタです。パラレル世界の4TAへ続きますが本編の4TAへ続きません。理由はEDで。 【対象】 【バトル】プレイヤーはカインのみです 【作者より】 【コード】0000-1097-2046-3728 スレ感想 【初代スレ】 初めてガリをグーで殴りたくなったわw( 305) 面白かったけど、オチがブラックだなw兄さんの断末魔に吹いたw( 306) カイン大暴走w悪い方の半身じゃないよな?wオチはもう本当そうならなくて良かったと思いますw一撃必殺出来る設定なのは簡単に進めるような配慮?焦ってHP攻撃ミスり逆にやられる俺落ち着け( 575) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1505.html
459 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/26(木) 18 18 15 ID TaZEX07A ヴァン「遠くからちまちま撃ちやがって!汚ねぇぞこの野郎!」※ダンには遠距離攻撃が皆無です レイ「悔しかったら勝つことだ」※ヴォルケインは遠距離特化の機体です ヴァン「あぁそうさせてもらうぜ!でぁりゃあぁぁぁぁ!」 レイ「ふん」 ヴァン「チェストォォォォッ!」 レイ「………………デリート」 ヴァン「あっ」 ヴァン「よくもはめやがったな!」 レイ「…………フッ」 ヴァン「笑うんじゃねぇ!もう一回だ!」 レイ「…………断る」 上条「レイ、お前……」 レイ「何だ」 上条「意外とガキなとこあるんだな」 レイ「…………死ね」 上条「ぇえちょっ、何で!?待て、落ち着けって!ふ、不幸だぁぁぁっ!」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4199.html
咲「ねえ京ちゃん」 京太郎「何だ咲、そんなに改まって」 咲「赤ちゃんプレイってどう思う?」 京太郎「ぶほっ!?お前唐突に何を言い出すんだよ……」 咲「そうだよねちょっと唐突だったかも」 京太郎「そうだまず落ち着け、とりあえずは何故そんな話になったのかを」 咲「どっちが赤ちゃん側になるかとか、あるもんね」 京太郎「ねーよ!!」 咲「そっか京ちゃんは赤ちゃん側は嫌なんだね?」 京太郎「ちっげーよ!話ズれてんだよ!?」 咲「じゃ、じゃあ恥ずかしいけど私が赤ちゃん役やるから――ば、ばぶぅ~///」 久「あなたたち何やってるの……というか須賀君、あなたこの子になんてことやらせて(ドン引き)」 京太郎「ちょ、違いますって!これは咲が」 咲「ばぶぅ?」 カンッ
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/4903.html
583 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/12/01(水) 00 53 30 ID ??? アムロ「出張先でセイラさんとあって、久々に楽しかったよ。 煩い赤いのも居なかったしな! ……あ、チェーンからの電話だ。 ……うん、うん……ははは、チェーンがチャーミングすぎるからさ☆」 シロー「……」 ドモン「落ち着けシロー兄さん、ハンマーは不味い!」 シロー「じゃあドライバーならいいのか?」 コウ「ドライバーもダメーー」 586 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/12/01(水) 06 37 14 ID ??? シロー「ハンマーも、ドライバーも、両手も塞がれた…… だが俺にはまだ、動輪剣があるっ!!」 リリーナ「捨てておきました。完全平和に武器は必要ないのです」 シロー「な、ならばドリルがっ!!」 ヒイロ「埋めておいた」
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2435.html
シャミセンが死んだ。突然の不思議な話だった。 トラックに引かれかけた妹にどこからともなく現れ、横から体当たりして代わりに引かれたという。 その死体はあまりに綺麗でいつものように昼寝してるのではないかと思ってしまう。だが、それは違っていて、間違いなく死んでいる。 いつも元気な我が妹は枯れる事ない涙を流しながら何回も呟く。私のせいでごめんね、と。 「シャミセン、お前は良い家族だった。女なら結婚を申し込んでいただろうな」 我ながら意味解らない言葉を掛ける。思考が回らないから。明日には、シャミセンは灰となって地に還るから。 「・・・明日も早い。寝ようぜ」 「・・・うん」 泣きたい。それを誤魔化すように妹を宥めて俺は笑う。 シャミセンが泣き顔を望んではないと感じたからだ。 考えれば、何故そう感じたかを考えればそもそもこの時から全ては始まっていたのだと後々気付いた。 夜。俺は水を飲もうと思って俺はキッチンに降りた。 居間への扉を開けようとノブに手を伸ばす。シャミセンの死体があると思うと心境は複雑だ。 やっぱりやめようか。などと思っていると、 ―――りぃんりんりぃん・・・。 聞こえたのはシャミセンの為に買った鈴の音だった。 それはシャミセンの入ったダンボールに一緒に入れている為、触れない限りはならない筈だ。 我が妹だろうか。それとも・・・ 「シャミセン?」 俺はそう呼びかけて、そっと居間に入った。 暗くてほとんど見えない暗闇。そこに何かが居る気配がする。 もしかしたら泥棒か?だとしたら危ういのではないだろうか。 震えながら電気のスイッチを探す。 ―――カチッ。 明るく照らされた部屋。様子が一目で見渡せる。 そしてそこにそれは居た。まさしく猫の耳。猫の尾。まさしく人の顔。人の体。 中学生くらいのまさしく可愛い猫耳の女の子が寝ていた。 「な、汝は誰そ!?」 なんで俺は古文なんだよ。パニックに陥り過ぎだろ。落ち着け落ち着け。 とりあえず深呼吸する。女の子は眠そうに目を開け、猫のように欠伸しながら体を伸ばす。 「おはようございます。御主人様」 「・・・はい?」 俺は思わずフリーズした。 「あぁ、いきなりで申し訳ございません。御主人様が私の死体に少し泣きながら『女なら結婚を申し込んでいただろうな』と仰ってたのでなってみました」 ・・・ちょっと待てよ? 「・・・・・だから、誰?」 背中に冷や汗が伝っているのが解る。嫌な予感嫌な予感がぁぁぁぁ! 「私ですか?」 女の子は可愛らしく微笑む。 「シャミセンですよ」 ・・・頭がどうにかなっちまいそうだ。 呑気だと思うさ。 まだ俺はこの時、知らないからな。これが世界を蝕む愛の始まりだと。 そして、物語はかく語り出す。破滅の呪文を交えつつ。 螺子巻キ之章・其ノ弐「絶対之唯一」へ
https://w.atwiki.jp/lakcy/pages/49.html
「・・・・ごめんね?俺が奢るから・・・」 「大丈夫・・・私の責任でもあるんだから・・・」 あの後、お湯で燃え上がった火の手を消すべく、消火器で消火。何とか収拾はついた。 材料は消火器の粉のせいで台無しになったが。 (それで・・・外食になっちゃったんだよなぁ・・・) 既に時間は8時位になっていた。 俺と岩崎さんは、近くのファミレスで遅い晩ご飯を取る事にした。 「あ、じゃあハンバーグステーキお願いしまーす。」 「・・・私も・・・それで・・・」 「かしこまりました。」 注文を済ませ、しばしの暇な時間に入る。 「・・・・何か・・・本当にゴメンね?岩崎さん。」 「別に・・・大丈夫だから・・・気にしないで・・・」 くそう、消火器じゃなくて水にするべきだった・・・ 今更後悔しても後の祭りだ。 それから数分後。 「・・・・・」 場の空気は気まずい沈黙で包まれていた。 「・・・・・」 まずい。間が持たない。 (うーん・・・どうしよう・・・) 一方、別の席では・・・ 「・・・・何で川島君が岩崎さんと一緒に居るんだろう・・・?」 「OH!本当にみなみ達ですネー?」 2人の少女が居た。片方は米国人。 「ハッ!これはまさか・・・ネタのチャンスーーーーッ!?」 危ない腐女子が居た。 「OH!YES!これはサークルで出せマスヨーーーッ!?」 「はぁああああ、落ち着け私!落ち着け私!友達をこんな腐った目で見ちゃダメ!自重しろ私・・・自重しろ私ぃいいいいいいいい!」 「Mmmmm・・・自重しなきゃ駄目デスネーーーッ!」 ※あくまで小声です♪ 「はぁはぁ・・・しかし本当に何であの2人が・・・?」 その少女の名前は、田村ひより。 悠時、みなみ、ゆたかのクラスメート。 そして、もう一人。 「Mmmmm・・・本当に何ででしょうネー?」 パトリシア・マーティン。 2人は、一言で言うと・・・ 「くぅうううっ、どーーしてもネタにしか見えない・・・」 「OH!もうネタ帳の準備しまショーー!」 オタクである。そして、2人の目には妄想フィルターが掛かっていた。 ※あくまでも2人の妄想です。 「それでさ・・・みなみ。こんな時間に俺に何の用だい?」 「悠時・・・私・・・私、貴方が私の運命の人って気付いたの・・・!」 「HAHAHA、それは僕もさ、みなみ。」 「ッ・・・悠時・・・」 「フッ、お兄ちゃんって呼びな。みなみ。」 「お・・・お兄ちゃん・・・・」 「ゴハァーーーーーーッ!自重しろ、私ーーーーーーーーッ!」 「キャー!ワタシ、もう駄目デース!」 「お客様!?ちょっ・・・他のお客様の迷惑ですので―――!」 「・・・なんだろうな、アレ。」 「さぁ・・・?」 俺達は、追い出される不審者を見て最近は物騒だと思った。 それがまさかクラスメイトだったなんて勿論知るはずが無かった。 次のページへ
https://w.atwiki.jp/maisondem/pages/44.html
58 :自作自演男 ◆kC0elLNz.w :2007/09/08(土) 12 20 10 0 昼休み。 美術室や洋裁室、音楽室のある第二校舎はとても静かで、 そして暖房が入っていないため冷え冷えとしていました。 僕はポケットに手を突っ込んで壁にもたれながら、 来るかどうかも分からない水瀬さんを待ち続けていました。 何度も何度も時計を確かめ、耳をじっと澄ませて、 ここに水瀬さんが現れることを一心に祈りながら待っていました。 もしかしたら水瀬さんの密告を受けた男子連中や教師たちが現れるのではないか、 という不安な空想で脳髄をまみれさせ、 緊張と不安と期待をごたまぜにした感情を胸に抱えて僕は立っていました。 誰もいない校舎はしんと静まり返って、 まるで無音の世界に入り込んでしまったかのようでした。 少し歩けば、クラスメイトで溢れるうるさい教室があるなんて、 まるで信じられませんでした。 タン、タンと階段の鳴る音が響き、僕ははっとしました。 階段のほうに目をやると、水瀬さんが手すりに触れながら、 気だるそうに階段をのぼってくる姿が見えました。 目があっても水瀬さんはまるで無表情のまま、気だるさを崩すことなく、 さもだるそうにのろのろと階段をのぼってきました。 僕は心拍数がいっきに上昇し、耳が赤くなっていくのが分かりました。 落ち着け落ち着けと必死に自分に言い聞かせながらも、 手はいつの間にかポケットを抜け出してその十本の指をグニャグニャ絡めていましたし、 足はカタカタ小さく震えていたし、 ペニスは熱を帯びてむくむくと頭をもたげ始めていました。 水瀬さんはそんな僕のようすを気にもとめず、 僕の前で止まると、カーディガンのポケットから紙を取り出しました。 あのルーズリーフでした。 『これ、どういうつもり?』 清水のように透き通った、きれいな声。 思えばこうして面と向かって話しかけられるのは初めてのことでした。 『昼休み、第二校舎美術室のまえで待ってます、ってコレ、 名前も書いてないじゃない。 普通こんなの誰も行かないよ。名前ぐらい書きなよ』 『う、や、えっと、それはちょっと事情がありまして……』 『まあ、面白そうだから来たけどさ。 アレだよね、キミ。同じクラスのさ、あの、ほら、えっと、何て言ったっけ?』 『……塚本、です。出席番号八番、塚本学』 やはり当然のことながら、名前を覚えられていませんでした。 教室内透明人間の僕の名前を、休みがちな水瀬さんが覚えているわけはないと予想していましたが、 こう面と向かって言われると妙にショックでした。 『塚本くん。それで今日は何の用?』 ついにきた、と思った。 僕は勇気を振り絞り、水瀬さんの目をまっすぐ見て、言った。 もう後戻りはできない。 『僕がオナニーするところ、水瀬さんに見て欲しいんだ』 <前へ 次へ>
https://w.atwiki.jp/retroadventure/pages/92.html
エルドラド伝奇 1985年発売 (エニックス) ストーリー 親友アキラからの深夜の電話で起こされた。 「すまん、急用なんだ! すぐにオレの家に来てくれ。やつらが来る前に」 「奴等?」 「奴等がオレが『エルドラド』の存在に気づいたために殺そうとしているんだ」 「なんだって!」 「妹『星子』も危ない!! 星子はエルドラドのカギかもしれないからだ!」 「一体何のことだ、アキラ」 「妹は奴等にさらわれるかもしれない。今、家にはオレと妹だけなんだ」 「アキラ、落ち着けよ。落ち着いて詳しく話してくれ」 「とにかく来てくれ。話は来てから…」 「どうした、アキラ」 「奴等だ、奴等がきた! 弓でオレのことを…… うぉぉぉぉー」 「アキラ!!! どうしたんだ、アキラ!!」 叫び声を最後に電話は切れてしまった。しかし、エルドラドといえば、アマゾンの奥地にあると伝えられる伝説の黄金の都…。 まさか、そんな……。 そして、オレはアキラの家に向かった。 (プロローグより) 操作方法 コマンド選択式 作品解説 チャレンジ!!パソコンアドベンチャー・ゲーム 第一巻に収録。 関連項目 外部リンク 配信サイト(有料) 攻略サイト 亮くんの部屋(RETRO GAME - ゲーム攻略) Pの領域 レトロAVG攻略
https://w.atwiki.jp/squidmoika459/pages/10.html
隙間 帰れない場所に気付いた子供の泣き声 残骸 そして洪水 夢のない大人が買いあさった意味のない地図 膠着 刺された左胸に聞いてみるがいい 欲望 淫らな妄想 女の身体の中にあるものはひしゃげたコップ 時間 腕を差し出せば罵られ 腹を割れば内臓まで取られる システムを呪うか 選ばれし者を殺すか 二択しかない現状はとりあえず無視すればいい 笑えないジョークよりも 忘れることの出来ない惨劇を抱えて生きてるんだ 飛び石のような軽やかさがなくなった すぐにあそこまでは行けない 落ち着けば落ち着くほど 危険はいつもすぐそこに迫っているが 案外走り抜けてみれば 力など必要なかったことに気付く 才能 投げ捨てた瀬戸物から這い出したミミズ 中性 頭の悪い子供を食べてもきっと美味しくは無い 被写体 どんなに殺しても無くなることはないだろう 眠りから覚めた朝 自分の犯した罪に気付くことがあれば それは死んだほうがいいってこと 知らんぷりしてきた罪を あの子が持っていた風船を 女に抱かれて眠った夜を 待ち焦がれて手に入れられなかったものを 今夜たっぷりと見るがいい ガラス越しに 幼女の解体ビデオでも持ってきてあげようか そして俺を殴るがいい 傷つけるがいい 倒れても 息をしなくても その先にはもう何もないことがわかっているのだから
https://w.atwiki.jp/mitudomoe_eroparo/pages/109.html
勉強に関してあんまり集中力が続かない私は、しんちゃんに勉強を教わっている間もちょくちょくよそ見をする。彼はそこらへんをよく理解していて、私がよそ見をしだすと勉強の手をとめて、私がやる気になるまで放っておいたり、遊んでくれたりする 今日は放っておく感じで、そういう時は大体2人とも漫画を読み始める。しんちゃんの部屋には割と漫画が多い。お姉さんのも混じっているからだ 適当に一冊手に取ってみる。どうやらしんちゃんが今読んでいる漫画の最初の巻のようだ。私も見てみよう。深く考えずにページを開いた パシン、という音に気付いて、俺は顔を上げた。部屋には自分とふたばしかいない。今の音はふたばなのだろう。彼女は拝むように手を合わせて漫画を閉じていた。何故か顔が強張っている。あぁ、なるほど 「……読んじゃったのか」 「ひぃぃぃぃ?!」 ぼそりと呟くような形になってしまったので、過敏に反応させてしまったみたいだ。明らかにパニクっている。このままだと何をしでかすか分からない 「ほら、ふたば。まず深呼吸」 「ひぃっ、ひゃ……ふぃー!」 「落ち着け落ち着け」 「ひっひっ、ふぅっ」 「何か違うぞそれ……ほら、どうどう」 「はぁ、はぁ、はぁ……ありがとうしんちゃん……」 「よしよし……しっかし、相変わらず怖いのだけは駄目だなぁ」 「し、仕方ないじゃない……うぅ、読むんじゃ無かった……」 ふたばが読んでいたのは、『あぁ!窓に!』という漫画の第1巻。この作品、オムニバスなのかストーリーなのか、体裁がよく分からない変わった作品なのだけれど、話自体はわりかしちゃんとしたサイコホラーで、結構人気があるのだ。過呼吸になりかけるほど怖いわけではないが 俺はふたばがホラー全般に滅法弱いことを知っているので、自分からこういう本を買うことは無い。俺が持っていたら、多分ふたばも読んでしまう。部屋にあった分は、たまたま集めていた姉さんからまとめて借りていたものだった。すっかり忘れていた 「怖いよぅ……」 「まだ5ページも読んでないだろうに……」 「最初から怖いよそれ!だって窓から……窓から?」 ちょうどふたばの真後ろには窓がある。そういえば『あぁ!窓に!』の最初のシーンは、窓を背に向けた人物が、窓から現れた謎の存在によって忽然と消え去ってしまう、というものだったっけ 「うひゃああああ?!窓にっ、窓にぃ!!」 「ちょ……!?」 今の自分と、漫画の中の消えてしまった人のイメージが重なった瞬間、私は思わず跳びはねていた。このままでは私も消え去ってしまうのでは、と思うと不安で仕方なくて、手に触れたものに夢中で抱きついた あぁ、暖かくていい匂いがする。抱き心地もとてもいい。怖さがどこかに行くまでしばらくこのままでいよう。しかし、私が今しがみついているものは何だろう? 「……っ……!!」 弾丸のように飛びかかってきたふたばになされるがまま、俺達はベッドに倒れ込んだ。非常によろしくない体勢である。教育的に。ふたばはまだ怖いのか体が震えていて、俺の体にぴったりとしがみついている 中学生になって、順調というか行き過ぎなくらい発育したふたばの体が、俺の体にぴったりくっついているのだ (うぁ……石鹸の……匂い) 小学生の頃のように、こんなに近い距離で触れ合うことは久しくなかったから、余計にどぎまぎしてしまう。おまけにお互い色々なところが当たっているせいで、自分やふたばが成長したことを改めて認識してしまい、俺の理性は吹っ飛びかけていた (頼む……!早く……離れて……!) ふたばが微妙に動くだけで、おっぱ……胸が、俺の、からだに…… (があああ!落ち着け落ち着け落ち着け) このままだと、一線を越えてしまいそうだ。ふたばは好きだし、そういう興味も人並みにあるけれど、こんな形でそういうのに発展するのは願い下げである。何よりそんなのは、彼女を大切にしていないのと一緒だろう (とにかく耐えろ……耐えるんだ……別のことを考えろ……) 5分だったかもしれない。もしかしたらもっと短かったかもしれない。或いは長かったのか。とにかくふたばは俺から離れてくれた。俺に申し訳ないのか、はたまたさすがに気恥ずかしかったのか、ふたばはもじもじしている 我ながらよく我慢したと思う。これも千葉のバカのサンタ姿や、オリオンちゃんの着ぐるみのことを思い浮かべて耐えた結果だ。何か大切なものが擦り切れていった感はあるが、とにかく千葉には感謝しなくては。金的でもかまして、臨時の休日でも提供してやるとしよう 「しんちゃん、その、いきなりごめん……」 「ん。まぁ、俺のせいもあるし、そんな謝んなくても」 ぺこりと律儀に頭を下げて謝る幼なじみを見て、何となくその頭を撫でてみた。何だか自分だけが色々と葛藤していたみたいだが、ふたばの姿を見ていると、まぁいいかな、とか思ってしまう。やはり俺はふたばに甘い 「……しんちゃん優しいね」 「幼なじみだからな」 「……照れ屋さんだなぁ」 「っ……そうですか」 「ふふ」 わりかしいつものやりとりっぽくなってきた。ようやくお互い落ち着きを取り戻す。さて、一応今日は勉強を教えるのが目的だし、そろそろ再開するとしようか 「終わった!」 「頑張ったな」 「しんちゃんのおかげだね」 「まぁ、お前のおじさんからも頼まれてるし」 「それ小学生の時じゃないっけ」 「あの後も頼まれたよ。中学入り立ての頃だったかな。それとは別に三女から長女の分も頼まれたりしたけど」 「けど?」 「うちのおやつが根こそぎ無くなるから、って断ったよ」 「あはは」 「三女自身すげー納得してたな」 「ひと……まぁみっちゃんだから仕方ないか」 「長女っていつもそんな扱いだな」 「だからこそのみっちゃんなんだよ」 「……そうかもな」 勉強が一段落して、他愛ない話で笑いあう。外に目をやると、とっくに真っ暗だった。色々あったし仕方ない。ふたばも一緒になって夕飯を食べる時もあるけど、今日は俺の家族の帰りが軒並み遅いので、帰らせた方がいいだろう 「そろそろ帰った方いいぞ」 「うん」 「……」 「……」 「……どうした?」 「……えっと、非常に申し訳ないんだけれど」 「ほう」 「……送って?」 「……は?」 「そんなに笑うことないじゃない!」 「いや、すまん……でもな……くふ、ふはは」 「むー!しんちゃんひどい!」 「小学校低学年とかじゃないんだしさすがに……」 「こ、怖いんだもん」 「あ、後ろ」 「ひぇえええ?!」 「あはははは!」 『暗くて怖いから家まで送って欲しい』と、ふたばは言った。歩いてほんの5分弱。丸井家と佐藤家は、紛れもないご近所さんだ。おまけに昔から数え切れないほど使っている道だというのにこの有様である しかしここまで怖がりだったとは夢にも思ってなかった。何だか妙にツボに入ってしまって、俺は部屋からずっと笑いっぱなしというわけだ 「くく……何か、幼なじみでも知らないことってあるもんだな」 「くっ……何だろうこの敗北感……えい!」 「ぐえ……お、おいふたば」 「私怖がりだからしんちゃんにつかまってるもんねー」 「く、苦しいって」 「んー、やっぱりしんちゃんの抱き心地はいいなぁ」 「何しとる!?」 「「ひぇ?!」」 真後ろから聞こえた声に、2人揃って引きつってしまった。この声は間違いない 「パパ!?」 「おじさん?!」 そこには仕事帰りのパパがいた。私はしんちゃんに抱き付いていて、しんちゃんは私を振り解こうとしている。視点を変えると、いかがわしい感じに見えなくも無いだろう。あぁ、オチが見えるなぁ…… 結局私たちは丸井家に強制連行され、パパからお説教されてしまった。しんちゃんの誤解が晴れる頃には小一時間ほど経過していた その後、お詫びを兼ねてしんちゃんを夕飯に招待したのだけど 「あたしの食べる分が少なくなるじゃないの!!」 「みっちゃんの代わりにしんちゃんだったら食費浮くなぁ……男子より食うなんて雌豚通り越したとんでもない豚だよ」 みっちゃんもひともいつも通り、パパはしんちゃんにお酌してもらって何だか上機嫌。しんちゃんはちょっと遠慮してる感じだったけれど、自然に我が家の食卓に溶け込んでいた。何だか嬉しい しんちゃんが帰ってからお風呂に入って、今は布団の中。ひとに断って、大きめのぬいぐるみを借りた 「……違うなぁ」 ごめんよぬいぐるみ。どうやら君は私の抱き枕には向いていないみたいだ。枕元に置き直す しんちゃんに抱き付いた。中学生になってからこういうことは無かったから、昔とは色々違っている気がして割とびっくりした。普段使わない抱き枕を試す気になるくらい、彼の抱き心地は気持ち良かった やっぱり人肌とぬいぐるみでは比べるべくもない。それどころか、本当は気づいているんだ。他の誰でもなく、しんちゃんの感触、体温、匂い。そういうものが一番重要だということに 「……どうやって抱き付こうかな」 なんて、ちょっとはしたない考えが口をつく。小学生の時は、何も遠慮なんてしなくて、いつもしんちゃんにべったりだった私。でもそれはもう無理だと思う だって、既に私は「小生」じゃない。「私」なんだ。自分も変わったんだなぁ、としみじみ思う とりあえず明日もしんちゃんの部屋に行くとしよう。勉強を教えてもらって、その後はどうしようか 「……ちょっと楽しみだな」 ずっとずっと幼なじみ、っていう風に昔は考えていた気がするけれど、私達も変わったし、そろそろこの関係自体も変わったりするかもしれない。淡い期待感と共に、私は目を閉じた