約 40,744 件
https://w.atwiki.jp/fishingstrike/pages/26.html
ワールドツアーどう進めればいい? 釣った魚は売って良い? 攻略に詰まったらどうすれば良い? 周回するのはどこでも良い? 魚の群れレジェンドフィッシュの群れって何? [部分編集] ワールドツアー どう進めればいい? ワールドツアーは、他のゲームで言うところのノーマルクエスト、ノーマルミッションにあたる物です。 フロリダ、長江、珊瑚海、アマゾン川、モザンビーク海峡、北海の6マップからなり、世界中の名所を巡ります。 各マップには生態系に則った合計400種以上の魚が生息しこれらを釣り上げる事で様々なアングラーライセンスを入手可能です。 攻略中のマップをすべてクリアする事で新しいマップが解放され、マップ内の各ツアースポットで指定されたすべての魚を釣ると次のツアースポットが解放されます。 各ツアースポットにはレアやコモンの魚をはじめ 絶滅した古代種など希少なレジェンダリーや、さらに希少な二つ名持ちのネームドの魚たちがアングラーを待っています。 希少なほど程見つかり難く、釣りにくいかわりによりレアリティの高い報酬ボックスをドロップします。 各ツアースポットにおいてレジェンダリーやネームドはクリア条件に含まれませんので安心してください。 しかしながら、コモンの中には異常に警戒心が強くタックルに食いつかない隠しレアとも言えるような魚が居ます。 複数のプレイヤーが同じ魚に手こずっている報告が多く、中には一匹のコモンのために数十回も周回を強いられたアングラーも居ます。 タックルの動きなどにも関連性があるのかも知れませんが、検証は困難です。 うまみの少ないスポットでドハマリしない様アングラー達に幸あらん事を願うばかりです。 ポート・モレスビーの悲劇 釣った魚は売って良い? 基本的にほとんど売却して構いません。 ただしサイズがSSSの魚はレア度にかかわらず残す事がオススメです。 ネームドなどはSサイズでも十分に貴重です。 これは観賞用として価値があったり、アクアポイントなどの水槽関連ランキング報酬にもつながるからです。 また、アクアリウムで一括売却を選択すると売却した際に自動で報酬ボックスが開封されますので、個別に魚をクリックして報酬を受け取る必要はありません。 攻略に詰まったらどうすれば良い? フィッシングで勝てなくなる大きな理由の一つが魚とのレベル差です。 体感では魚にレベルを5以上離されると逃げられる確率がかなり高くなります。 順調に攻略が進み過ぎた時ほどこのパターンが多いので、その場合は2つ以上前のツアースポットを周回する事がオススメです。 なぜ2つ以上かと言うと、詰まった一個手前ではオートリールでの釣りが安定しない事が多いからです。 さすがに釣が楽しいとは言っても、絶対に負けない格下ツアースポットの周回は少し疲れますよね。 また攻略の手助けとして、攻略ガイドがありますので参考にしてください。 周回するのはどこでも良い? マップごとに入手できるアングラーが違うので、それを狙った周回がオススメです。 例えば、フロリダでリアン、珊瑚海でリックなど強いアングラーを狙うのも手です。 オススメのアングラーはアングラーから確認が出来ます。 ただし、プレイヤーのレベルを上げるために必要なEXP(経験値)は攻略が進むほど増えていきます。 また魚から獲得できるゴールドも同様に後半に行くにつれ多くなります。 ですので、あまり初期のマップばかり周回するのはオススメしません。 またアングラーの解放はマップごと固有ですが、解放したマップのアングラーはその先のマップに生息する魚からも入手可能です。 入手確率は低くなりますが、極短に確率が低くなる事はなく、確率は半分弱程度で入手することが出来ます。 ですので、アングラーのレベル上げはそこそこにして、プレイヤーレベルが上がったらマップ解放を優先していきましょう。 確率表は多岐に渡るため掲載しませんが、公式アナウンスの一番古い物から2番目の記事で確認できます。 魚の群れ レジェンドフィッシュの群れって何? 魚の群れはワールドツアーのどこかに特定の魚群が出現するゲリライベントの事です。 本来は発生時間はおろか発生するかもわからないゲリライベントですが、現在イベントで長江か珊瑚海にレジェンドフィッシュが毎日1回出現します。 魚の群れが出現すると残りの魚数と時間が表示されます。 つまり数も時間も限定のユーザー間での争奪イベントなんです。 4/23は19 00頃に開催された際は、ものの10分で狩りつくされてしまいました。 レジェンドフィッシュの群れでは、5回の釣りで3回レジェンドフィッシュに出会え、内2回が食いつく感覚でした。 しかしながら一瞬で終わってしまうので、フィッシングチケットを使用して時間短縮を試みるのも良いでしょう。 フィッシングチケットでもレジェンドが釣れる事は確認済みです。 4/24の19 00頃は開催が確認できず、時間に法則性はありそうなものの、現状は会えたらいいなと思う程度に留めるといいと思います。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2923.html
『広い世界へ(前編)』 32KB 愛で いじめ 虐待 制裁 思いやり 差別・格差 群れ 希少種 自然界 ハイパーチートゆっくりが出てきます。見方によっては希少種による希少種いじめ。 ハイパーチートゆっくりが出てきます。見方によっては希少種による希少種いじめ。 「いいか、みんな!こいつらはゆうかのはなばたけにしのびこんだ、まりさっていうつうじょうしゅだ。」 「ゆがあああ!まりささまを、はなすんだぜ!」 「ゆわー・・・ゆっくりしてないねぇ」 「どうして、おはなばたけにしのびこんだの?」 「そんなのおはなさんをたべるためにきまっているのぜ!」 「そんな、ゆっくりしているおはなさんをたべるなんて!しかもおはなさんはゆうかおねえちゃんがそだてたものなのよ!」 「なにをいっているのぜ!おはなさんはかってにはえてくるのぜ!まりさはおはなさんをひとりじめする、ゲスゆうかからとりもどしにいっただけなのぜ!」 「「「「・・・・・」」」」」 ここは、とある山の中のとあるゆっくりの群れ。 しかし一目でこの群れのおかしな所に気づくだろう。 群れの構成員は、らん、ゆうか、さなえ、かなこ、すわこ、ゆうぎ、すいか、にとり、うどんげ・・・等と珍しいゆっくりばかり。 ここは希少種の群れなのだ。 そしていまいるここには、大きいらんと小さな子ゆっくり達がいる、そう学校である。 教師であるらんは生徒の子ゆっくり達に、自分たちは希少種と呼ばれるゆっくりであること、希少種はとても優れていること、それとは反対に通常種がいかにゆっくりしていないかを教えていた。 その一環として、ゆうか種が管理する群れの花畑に忍び込んだまりさを生徒の前に連れてきたのだ。 安全のために足はボロボロにされており、はねることはおろか歩くこともできない。 なのにこの自信はどこから出てくるのだろうか。 「なんでだまっているのぜ?・・・ゆっへへへさてはまりささまのいだいなりろんにかんどうっしたかのぜ?いいのぜ、いまならどれいでゆるしてやるから、まりささまをはなすのぜ!」 「さいていね」 「ゆ?」 「そうよ、こんなやつつぶすべきなのよ」 「いっこくもはやくこのよからけすべきです」 「な、なにをいっているのぜ!」 「みんな、わかっただろう!つうしょうしゅってのは、あたまもわるく、じぶんがわるいことをしたっていうじかくもない、どうしようもないくずなんだ!」 「「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」」 「ゆがあああ!なにをいっているのぜ!」 「よし、きょうのじゅぎょうはこれでおわりにするが、このまりさをどうするかはみんなできめてくれ!」 「ゆっくりできるおはなさんをあらしたまりさは、せいさいするべきね 「さんせいゲラ」 「ち、ちびどもがまりささまをせいさい?ゆぷぷ・・・わらわせるんじゃないのぜ!やれるもんならばやってみろだぜ!」 「「じゃあ、えんりょなく」」ズブ! そう言って、最初にまりさに突っ込んでいったのはすいかとゆうぎ。 共に力の強い種であり、子ゆっくりであっても通常種の成体を超える力を持つ。 さらに鋭い角を持っており、柔らかいゆっくりの肌を突き刺すには十分であろう。 「いだいー!まりささまのすべすべのおはだがー!」 「くちほどにもないわね!えい!」ブス! ゆうぎとすいかの攻撃を機に次々とまりさに群がる子ゆっくり達。 「おお、おそいおそい!」ヒュンヒュン 「ゆがああ・・・はやくてゆっくりできないー!」 きめいまるは、そのはやさで目を回させ 「おはなさんがたべたいんでしょ?じゃあこれでもたべてたら?」 「ゆげぇ!これどくはいっている!」 ゆうかは強引にゆっくりにとっての毒草を食べさせ 「あたらしいにとりあーむのせいのうをたしかめさせてもらうよ!」ブチッ! 「まりさのおべべがー!なにもみえないー!」 にとりはいくつかの枝を組み合わせたもので器用にまりさの目を摘出し 「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ」 「やめて・・・わらわないで・・・ゆっくりできない・・・」 うどんげは惨めな姿になりゆくまりさをひたすら笑っていた。しかしそれがかえってまりさの精神に答えたようだ。 「ゆ・・・ゆ・・・」 「なんだい、さいしょのいせいはどうしたんだい?」 「しょうがないわね、おはなさんのみつをすこしだけあげましょう!」 「それはめいさんだね、めいゆう!」 子ゆっくり達はまりさが弱れば、その都度回復させ、制裁を行うのであった。 まりさも最初のうちは回復するごと、態度ももどっていたのだが、そのうちにとうとう心が折れ切ったのか 「もうやべて、まりざがわるがったです・・・」 と言うようになった。 「おお・・・あわれあわれ」 「そうね、そこまでいうならころしれあげる、うんとくるしいほうほうでね」 「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ」 「おでかい・・・ゆるじで・・・」 「「「「ダーメ!!!!!」」」」 まりさの最期の凄惨なうめきが発されるなか、心底楽しそうな子ゆっくり達。 しかしそんななかに唯一、制裁に加わらず隅で青ざめる子ゆっくりがいた。 「み・・・みなさん、さなえは・・・そこまでしなくてもいいとおもいます・・・」 広い世界へ(前編) 「まったく、なんでさなえはあのまりさのせいさいにくわわんなかったんだい?そんなんじゃあ、にとりのめいゆうとはいえないなあ」 「そうゲラ、おろかなつうじょうしゅをせいさいすることは、うどんげたちきしょうしゅのしめいゲラ」 「ご・・・ごめんさい、にとり、うどんげ」 学校からの帰り道、さなえは幼なじみであるにとりとうどんげに、制裁に加わらなかったことを咎められ、さなえは謝ることしかできなかった。 さなえは思う。 にとりもうどんげも大好きだ。クラスメートのゆうかもすいかもゆうぎも他の皆も。 らん先生もだって大好きだ、色んな薬草とその見分け方を教えれくれたときは本当に興奮したものだ。 でも、どうしても、希少種と通常種についての授業だけはゆっくりできない。 他の皆はとてもゆっくりできる授業だというのに。 やっぱりさなえはおかしなゆっくりなのかな? さなえがそう思うのは、別の原因もあった。 「あ、そのくさむらになにかかくされてます」 一見何も無いようなくさむらだが、さなえはその草の中に明らかに異なるものが見えた、というよりも感じた。 「な、なにもないゲラ」 「でもさなえがいうってことは」 ガサコソ くさむらからでたのは、くさと同じ色である四角い物体に、小さな透明できれいななにかがついているものだった。 さなえもにとりもうどんげもそれが何なのか検討もつかなかったが 「す!すごいよ!めいゆう!これはすごくおもしろそうだ!」 どうやらにとりには大層気に入られたようだ。 昔からさなえには、他のゆっくりには見えないものが何故か見えることがあった。 例えば赤ゆっくりの時かくれんぼをしている時 「うどんげ、みーちゅけた!」 「ゲラ!みちゅかっちゃゲラ!」 「うどんげ、おみみしゃんがみえてまちたよ、それじゃあバレバレでしゅ。」 「しょ、しょんなこちょないゲラ!ちゃんとおみみしゃんをたたんでたゲラ!」 「ゆぅ、でもたしかにみえたきがしちゃのでしゅが・・・」 等ととにかくかくれんぼでさなえに見つけられないゆっくりはいなかった。 周りの大人達も不思議には思っていたのだが、そこは希少種といえどゆっくり。特に深くは考えなかった。 そんな中、さなえ達は見覚えのあるゆっくりを見かけた。 ありすとぱちゅりーである。大きさはさなえ達より少し小さいぐらいだが、頬はこけていて頭には飾りがない。 「むきゅ、さなえ、にとり、うどん」ドゴッ そう言いかけたとことで、うどんげがぱちゅりにー体当たりをした。ありすがあわててぱちゅりーに駆け寄る。 「きやすくはなしかるんじゃないゲラ」 「まったく、これだからつうじょうしゅはこまるね」 「ぱちゅりーしっかりしてね!ぺーろぺーろ」 さなえもぱちゅりーに駆けつけようとしたところで、うどんげとにとりに止められた。 「さなえ、もうかえるゲラ」 「で、でも!」 「にとりたちによってきた、つうじょうしゅがわるいんだよ。」 そういいながら、やや強引にさなえをつれてその場を離れる二匹。 「ごめんね!ぱちゅりー!ありす!ほんとうにごめんね!」 どうしてうどんげもにとりもあんな事をするの? 前は皆で一緒に遊んだじゃない。どうして? 希少種の群れといっても、全てが希少種というケースはあまり多くない。 しかしそういった群れにいる通常種は、だいだいの場合は群れのうんうん処理やゆうかの畑の重労働につかされる。 通常種の取ってきたご飯など食えるか、といった理由で餌の回収はなくむしろ通常種の餌は群れから支給される。 そうは言っても希少種たちが食べない苦い雑草がほとんどなのであるが。 通常種は逃げようと思えば逃げられるのだが、産まれてすぐにお飾りを没収されることから、なかなか出られるものはいない。 この群れでははっきりをそうは言っていないが、その扱いは奴隷そのものである。 このさなえ、にとり、うどんげは生来おっとりとしたゆっくりであり、子ゆっくりまではこのありす、ぱちゅりーと遊ぶこともあった。 その度に親や周りのゆっくり達に怒られるのだが、さなえ達の友情は種族なんて関係ないんだ!と言ってつるむことをやめなかった。 しかし成長するに従って、通常種がむれでどのような扱いを受けているかを知るに従って、うどんげとにとりもまた通常種のゆっくりを避けるようになった。 その時は二匹とも暴力までは至らなかったものの、学校にいくようになってからは徐々に行動がエスカレートしてゆき、とうとう今回のような事態に至った。 にとり、うどんげと別れ家に着いても、家族と一緒にご飯を食べる時もさなえの顔は浮かないままだった。 「どうしましたか?おちびちゃん、どこかいたいのですか?」 母さなえがさなえの事を心配して問いただす。 さなえは少々戸惑ったが、今日あった事、思った事を話すことにした。しかし 「あーうー、それはとうぜんのことなんだよおちびちゃん」とは父すわこ。 「いいなー、しゅわこもはやきゅゲスなつうじょうしゅをせいしゃいしたいよ!」とは妹のしゅわこ。 「おちびちゃんはやさしいんですね。 でもね、つうじょうしゅっていうのはすこしでもやさしくしてあげると、すぐにつけあがるんです。 それにあたまがわるいから、じぶんたちだけだとかんたんにじめつするんですよよ。 だからきしょうしゅは、つうじょうしゅのためにかんりをしてあげているんです。 それなのにつうじょうしゅは、そのおんをわかってくれないどうしようもないクズばっかりなのでこまったものです。」 ああ、まただ。 いつ相談しても結局家族の言うことは変わらない。 通常種は希少種に管理されることではじめて幸せになれるのだという。 そんなわけがあるか、むれでみる通常種のどの顔にも幸せそうな顔なんてない。 通常種では到底使えなそうなふわふわのベッドに入りさなえは思い出す。 まだ小さかった頃の自分たち。 うどんげ、にとり、ありす、ぱちゅりーでピクニックに行ったけ。 体力の少ないぱちゅりーを皆で励ましたなぁ。 ありすが作ってくれたお飾りは本当にとかいはだったねぇ。 もうあの頃にはもどれないのかなぁ・・・ 「みょんはむじつだみょん、はんらんなんてたくらんでないみょん!」 「うそなんだねー!わかるよー!」 翌日、群れの広場に多くのゆっくりが集まっていた。反乱を企てた通常種のゆっくりを処刑するのだという。 ことはちぇんの密告から始まった。 ちぇんは通常種に分類されるゆっくりであるが、らん種の溺愛を受けることもあり、この群れでは名誉希少種として扱われた。 そしてこの群れのちぇん達のもっぱらの仕事は通常種の監視等である。 例えば、道端での会話においては 「ふう、うんうんはこびはきついんだぜ」 「ほんとうだよ、れいむはもうつかれたよ!」 ぐらいの事を言おうものならば 「にゃーん、きいちゃったんだねーわかるよー!」 「「ちぇ、ちぇーん!!!」」 「きしょうしゅさまからあたえられたしごとにもんくをいうなんてとんでもないゲスなんだね、わかるよー!」 「そ・・・そんな、まりさたちはちょっとつかれをいっただけで・・・」 「くちごたえはゆるさないんだよー!たいほだよー!」 「ゆえーん!!」 と障子に耳あり、草むらにちぇんありと通常種達の愚痴も取り逃さず、ゆうか達の畑では。 「そこのぱちゅりー!さぼるんじゃないよーわかれよー!」 「ぱ、ぱちぇはもううごけないわ・・・おねがいやすませて・・・」 「はたらけない、ゲスはひりょうにしなさいとゆうかさまがおっしゃているんだよ、わかるよー!」 「むぎゃ!もっとゆっくりしたかった・・・」 「あら、ちぇん。ゆうかのかわりにひりょうをつくってくれたのね」 「ゆ、ゆうかさま!そうだよー!いらないつうじょうしゅはえいえんにゆっくりさせたよー!」 「ありがとう、ちぇん。こんなきたならしいつうじょうしゅ、さわりたくもないもの」 「おやすいごようなんだよー!」 と、群れの通常種にとっては最も恐れられる存在だったりする。 場所は戻って群れの広場。 群れの長であるかなこと裁判長であるえーきが現れた。みょんを捕まえたちぇんもいる。 「せいしゅくに!これからさいばんをはじめる!ではちぇん!このつうじょうしゅはなにをしようとしたの!」 「ちぇんはみたんだねー!このつうじょうしゅはえださんをとってもするどくけづっていたんだよー! きっときしょうしゅさまをきずつけるためなんだねーわかるよー!」 「おぉ、きけんきけん」 「あーうーきたんなしそうのつうじょうしゅだね」 「いますぐせいさいするべきです!」 「ち!ちがうみょん!そもそもえだはけずっていないし、あのえだはみちのまんなかにあったらきしょうしゅさまがけがをするかもし」 「ひこくにんはだまりなさい!」 希少種達に怒りの声が広まる。 否定するみょんだが、すかさずかなこに止められる。 「ではさいばんちょう、はんけつをおねがいします」 「くろ!」 「そ・・・そんな、みょんのこともきいて・・・」 結局裁判はみょんの言い分など何も聞かれずに終わった。 みょんは目をとられて、あんよをズタズタにされ、髪の毛も全て抜かれた上でようやく潰された。 その上で死体はうんうん捨て場に捨てられた。 一連の処理は当然ながら通常種が行った。 「なんなの、あのつうじょうしゅ、きたらなしいわ」 「くずがくずをころしているね、おーみじめみじめ」 「ゆぷぷぷ、ゆっくりごろしはゆっくりしていないゲラ」 希少種は皆汚いものを見ている目であった。 そんな中、さなえはとてもではないが直視できなかった。 しかし横を見ると自分の家族たちは実にゆっくりしている。妹のしゅわこなど目を輝かせている。 「ちょっと失礼します・・・」 「さなえ?」 さなえはこれ以上は限界だと感じて離れていった。 後から、幼なじみであるうどんげとにとりが着いてきた。 「どうして、どうしてみんなあんなものをみて、あんなにゆっくりしていられるのですか?わらっていられるのですか?」 誰に言うでもなくさなえはそう呟いていた。 そんな時少し高い岩の上から広場を見ている一匹のれいむが目に止まった。 そのれいむはどうみても何の変哲もないない普通のれいむに見えたが、その頭にあるリボンからこの群れのれいむでない事をさなえを理解した。 「れいむさん!れいむさんはたびのゆっくりですよね!?はやくこのむれからにげてください!そうしないとれいむさんもひどい目に・・・」 「・・・!さなえには私が見えるの?」 「なぁ、この森の奥にある希少種の群れに設置しといたカメラだけど、一個ゆっくりに見つかっちまったんだけど。」 「マジで!?そんなばかな、あれはけっかいを応用して取り付けたものだから、希少種といえどみつかるわけがないはずだぞ!」 「でも、現に見つかってとられちまったんだよ、ほらにとりにもってかれているだろ?」 「にとり・・・ってことは」 「ああ、水の中に持って行かれてカメラはおジャンだ。」 「・・・ケチらずに防水機能付き買えばよかったな」 所変わって、森のはずれの小屋の中、二人の男性が会話をしていた。 彼らはゆっくりハンター。そのなかでも珍しい希少種を捕まえて売買することで生計をたてているタイプである。 希少種に限ったことではないが、野生のゆっくりを捕獲するときは二つの方法がある。 一つは群れのうちの一部をこっそりと捕獲する方法。 こうすることで群れは持続可能であり、しばらくすれば元通りに戻るため何度でも捕獲が可能だ。 ある程度、名の知れたハンターはこの様な狩場をいくつも知っている。 欠点としては、コストがかかること。 大抵、希少種の群れがあるところは山奥であったりと非常にアクセスが悪いため、 一度行くだけでも様々な準備が必要にもかかわらず、群れの維持のために捕獲できる量は限られている。 群れがどの様な状況であるかを全く知らない訳にも行かないので、カメラ等を取り付けなくてはいけないが、このカメラもかなり高価である。 要は、継続してコストに見合うだけの利益があげられる場合、この手法が取られる。 それに対応する方法が一斉捕獲。 名の通り群れ全てを捕獲することであり、一匹あたりの捕獲コストは前者より遥かに優れる。 欠点は当然ながら群れが無くなり、それっきりで終わること。 こちらは維持コストがみ合わないと判断されて実行されることが多い。 さなえたちがいた群れは前者であった。 ゆっくりと、大事にならないように捕獲を繰り返して、売りさばいてきたのである。 しかし、どうやらそれも終わりそうである。 さなえ達の群れの主な希少種はらん種、さなえ種、ゆうか種、きめいまる種が圧倒的に多く、これらは最近の流行により年々価格が下がってきている。 うどんげ種、にとり種はまだまだ高いが、やはり最近の流通量を見る限りでは価格は落ちていくであろう。 このハンター達は最近、びゃくれん種、もこう種、てるよ種が生息する群れをたて続けに発見し、こちらをメイン据えようとしているのだ。 こちらのゆっくり達は希少種のなかでも幻種ともよばれ、すさまじい値が付けられる。 さっさとこちらの群れは利益を回収するかいう話もあったが、どうせなら次の繁殖期まで待つか、という意見で最終的にまとまった。 しかし、この時ハンター達はまだ知らない。 この群れには今、希少種を宝石とするならば、油田とでも言えるほどのゆっくりが訪れていることに。 そして、それとはまた異なる新たな油田が今まさに、目覚めようとしていることを。 「ふふふ、そうなの。さなえには私が見えるのね。」 「みえるのねって・・・そりゃまるみえですけども。」 「ええ、それってとても凄いことなのよ。本当は他の動物にだって人間さんにだって、人間さんの機械にだって今の私は見つけられないはずなのに」 「え、え?そうなんですか?」 "私"という言葉に激しい違和感を感じながらもさなえはれいむと対峙していた。 よくみるとれいむの周りには、よく分からない呪文が書かれたお札がある。(それが呪文だともお札だともさなえには分からないのだが) 「さなえー、どうしたゲラ」 マズイ!今はとにかくれいむさんを逃さなければ! 「れ!れいむさん、とにかくはやくにげてください!あ、ああ!うどんげ、にとり!これはちがうんです!これは!それは!」 「おちつくんだね、めいゆう!」 「つうじょうしゅなんてどこにもいないゲラ!」 そんなばかな!だって目の前にいるじゃないか! 「ほ・・・ほんとうにみえないのですか?」 「「みえないよ(ゲラ)」」 「でしょ?さなえ、私は今日はもう行くわ、また今度会いましょう。」 「え?え?あ・・・きえちゃいました・・・」 「しっかりしてよ、めいゆう」 「どこかちょうしがわるいゲラ?」 「あ、はい、そうかもしれません」 さなえ自身もうどんげの言うとおり自分が見たのは夢か何かではないかと思っていた。 そうだ、思えばだいぶゆっくりしていないものを見て気が動揺していたのかもしれない。今日はゆっくり休もう。 その日さなえはがっこうを休み、家で母さなえと妹しゅわこと過ごした。 父すわこが心配して取ってきてくれた野いちごがとても美味しかった。 それから数日間は特になにも変わらない毎日だった。 しかし、さなえもあの日のことは夢か幻かと思い始めていた矢先。 「れ、れいむさん・・・?」 突然だった。別に見えたわけでも臭ったわけでもないが、とにかくさなえには近くにあのれいむがいることは分かった。 「わからないんだよー!さなえさまー!つうじょうしゅなんかに"さん"なんてつけなくていいんだよー!」 偶然近くにいたちぇんはさなえに注意したが、さなえは一心不乱にかけ出してしまった。 ちぇんはそのれいむさんとやらを、さなえさまから守り制裁するのが自分の使命だと心に切り刻んだ。。 しかし 「ちぇーーーーーーーーーーーーーーーーんんんんん!!!!!!!!!!!!!!」 「らんしゃまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 2秒で忘れた。 「ゆっ!ゆっ!こっちね!」 さなえには分からなかった。なぜ自分はれいむがこっちにいるとわかるのかを。 なぜ自分がここまでれいむに会いたがっているのかを。 何もかも分からなかった。 しかし、れいむに会えば、このもやもやとしたなにかが分かる気がした。 「れ・・・れいむさん!」 群れ全体を一望できる小高い崖の上にれいむはいた。 やはりどこからどうみても普通のゆっくりれいむである。 その肌はもちもちと潤っているわけでもないが、カサカサに乾ききっているわけでもない。 その身はガリガリに痩せているわけでもないが、ブクブクに肥太っているわけでもない。 そのリボンは特別輝いているわけでもないが、さりとて傷ついているわけでもない。 どうみても、なにも変わらないれいむ、しかしさなえは会った時から明らかにこのゆっくり只者ではないと思っていた。 「来たんだねさなえ。ゆっくりしていってね。」 「ゆ・・・ゆっくりしていってくださいね・・・」 「あはは、そんなに固くならないで。さぁこっちに来て。いい景色よ。」 「あ、はい・・・それじゃあ・・・」 無言 れいむは何も言わず、ただ群れの様子を見下ろしているだけだった。 さなえもしばらくはれいむと同じようにしていたのだが、とうとう耐え切れずに話を切り出した。 「あの、れいむさんはたびのゆっくりなんでしよね?」 「ええ、そうよ」 「れいむさんは、れいむですよね」 「?そうよ」 「このまえあったとき"わたし"っていってましたからひょっとして、わたしさんっていうゆっくりなのかな?っておもいまして」 「"私"っていうのは自分の事を示す言葉ね。私はれいむ、あなたはさなえ。」 「??たびのゆっくりってすごいものしりなのですね・・・どうしてこの群れにきたんですか?」 「希少種の群れを見に来たんだよ」 希少種の群れ、その言語にさなえは引っかかる思いだった。 群れの外から来たゆっくりにとってさなえの群れはどの様に見えるのだろう。 しかしそれを聞く勇気は今のさなえには無かった。 その後二匹は他愛もない事を話して別れた。 れいむはしばらくここにいるという。 さなえは聞きたいことは山ほどあったが、不思議と一気にきこうとは思わなかった。 少しずつきこう、ゆっくりときこう。 さなえはれいむに会いに行くのが日々の楽しみとなっていった。 ある時、れいむは海の事を話してくれた。 海はとても大きな水たまりであり、その水はとてもしょっぱいそうだ。 ある時、れいむはオーロラについて話してくれた。 とてもとても寒い中でしか見れないとてもとても綺麗なもの。 ある時、れいむはこの星は丸いということを話してくれた。 反対側にいるゆっくりたちはなんでおちないのかな? ある時、れいむは人間さんどうしの戦争について話してくれた。 なんで、そんなことぐらいで争うんだろう?人間さんはとても賢いんじゃないの? れいむは言った。今はわからなくてもいいと、そのうちわかればいいと。 時間はゆっくりと流れ、さなえは立派なゆっくりとなっていった。 さなえの持っていた不思議な力はさらに磨きがかかり 「あったわ、この薬草さんは下痢に効きますし、後あっちにはカビによく効く薬草が」 「す、すごいりょうのやくそうゲラ!これぜんぶさなえがあつめたゲラ?」 群れ全体に下痢が蔓延しようと余裕で治癒できるほどの薬草を集めたこともあった。 「ゆ!ここにいましたか、可哀想に、泣きつかれてしまったみたいね」 「さなえー!ゆうかのおちびちゃんをみつけてくれてありがとうー!!!」 迷子になったおちびちゃんをいとも簡単に見つけたこともあった。 「また、よく分からない、透明の何かがついたものが見つかりましたね・・・これはなんなのかしら?」 「めいゆう!これはきっとすごいものだよ!にとりにちょうだいね!」 本来ゆっくりでは見つけられないはずの物を探し出すこともあった。 さなえには、自分にも分からないが周りにある色んな物がどこにあるのかを感じ取ることができた。 それは実に半径数百メートルに及ぶほどの範囲に。 「れいむさん・・・また随分とどうどうとしたところにいますね」 「集会ってのを見てみたくてね」 この群れでは定期的に集会を行い、群れの方針を決める。 そこに通常種のゆっくりがいたら即制裁ものだが、れいむのいう結界の効力は確かなようでさなえ以外には全く気づかれていない。 「さなえってときどき、だれもいないところにむかってはなしているよね」 「そうゲラね」 さなえは少し変わってはいるものの、とても優れているゆっくりとして評判が高かった。 それは通常種のゆっくりたちにも同様であるのだが、それだけが玉にキズと希少種のゆっくりたちは言うのであった。 そんなある日事件が起こった。 「ゆわー!!!まりさのおちびちゃんがー!!!」 「ゆぴ!ゆぴぴぴ!」 「じっけんはだいせいこうだにゃん!この"くすり"をつかうとつうじょうしゅはゆぴぴぴとしかいわなくなるにゃん!」 さなえが騒ぎを聞き駆けつけたときは、そこにはあたふたするまりさと、あきらかに異常な子まりさ。 そして大喜びするゆうかにゃんがいた。いつか迷子になったとき、さなえが見つけた子ゆっくりである。 「たすけてね!だれかまりさのおちびちゃんをたすけてあげてね!」 「なーんだ、なにごとかとおもったら、ただのつうじょうしゅじゃないか」 「しんぱいしてそんしたゲラ」 「あらあら、ゆうかのおちびちゃんったらおてんばなんだから」 多くの希少種は、子まりさの事はどうでもよく、ゆうかにゃんの事を微笑ましく見ている。 また、まりさ以外の通常種はまりさと視線を合さない。巻き添えを食らいたくないのだ。 「どいて下さい!どいて!・・・大丈夫ですかまりさ?・・・これは!」 さなえは目を見開いた。ゆうかにゃんは"くすり"というそれは、どこからどうみても毒きのこだ、こんなのは赤ゆっくりだってわかる。 「さなえー!ゆうかにゃんはやったにゃん!ゆうかにゃんもはやくさなえみたいな、おいしゃさんになりたいにゃん」 ゆうかにゃんは全く悪びれる様子もない。 「ゆうかにゃん!何を言っているんですか!これは毒きのこですよ!それがわからないんですか!?」 「わ・・・わかっているにゃん・・・」 エ? ナニヲイッテイルノコノコハ? 「このきのこがどくだっていうのはしっていたにゃん、でもどんなどくかはしらなかったからためしてみたにゃん」 ウソデショ? 「さ、さなえ・・・そこまでおこらなくても・・・たしかにゆうかのおちびちゃんはすこしおべんきょうぶそくだけど、あいてはただのつうじょうしゅじゃない」 「こうゆうたんきゅうしんが、いだいなせいこうのははなんだよ、めいゆう」 「このつうじょうしゅも、ゆうかにゃんのじっけんだいになれてよろこんでいるゲラ」 アア アア アアアアアアアアアアアアアア 「っーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」 「わ!私は!解毒剤を取ってきます!!」 他にやることがある。その思考が辛うじてさなえの意識を繋ぎ止めた。 「どうしてさなえはおこっていたの?ゆうかにゃんがんばったのに・・・」 「すーりすーり、おちびちゃんはきにしなくていいのよ」 「さなえはとてもいいゆっくりだけど、すこしかわっているゲラ」 数多くのゆっくりがさなえの行動に疑問を持つなか、一匹だけ全く違った視点から疑問をもったものがいた。 そのゆっくりは少し離れた場所かで誰に言うでもなくこう言った。 「わからないんだよー!"わたし"ってなんなのー?さなえさまはさなえでしょー!」 ちぇんはその"わたし"という言葉にただならぬモノを感じて、このことについては詳細に調査する必要があると覚悟した。 そして 「ちぇーーーーーーーーーーーーーーーーんんんんん!!!!!!!!!!!!!!」 「らんしゃまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 0.5秒で忘れた。 「あー、とりこみちゅうにわるいんだが・・・」 「「お、おさー!!!」」 「あぁ、いいよいいよ、そんなかたくならなくて」 「はぁ・・・それでどうされたのですか?」 「いや、あのさなえね。ちょっとつうじょうしゅのことをひいきするのもんだいだなーとおもって」 「そうなんですよねー!わかりますよー!」 「おさ、らんにはこのような、さくがありますがどうでしょうか」ゴニョゴニョ 「ナニナニ・・・ふふふそれはいいあんじゃないか」 「らんしゃまはてんさいなんだねーわかるよー」 「まぁいまはしばらくようすをみようじゃないか、そのうちあのこだって、つうじょうしゅがいかにみにくくゲスかがきっとわかるさ」 さなえは走っていた、とにかく走っていた、全身全霊で走っていた。 少しでも気を抜くと先ほどの言葉が再生されてしまう。 サナエー!ユウカニャンハヤッタニャン!ユウカニャンモハヤクサナエミタイナ、オイシャサンニナリタイニャン 「いつ私がそんなことをしろって言ったのよ!一体いつなのよ!」 コノキノキガドクダッテイウノハシッテイタニャン、デモドンナドクカハシラナカッタカラタメシテミタニャン 「ためす?毒なんだから苦しむに決まっているでしょう!そんな苦しみは自分で味わないとわからないのに」 サ、サナエ・・・ソコマデオコラナクテモ・・・タシカニユウカノオチビチャンハスコシオベンキョウブソクダケド、アイテハタダノツウジョウシュジャナイ 「怒るわよ!勉強不足とかそんな事じゃなくて!」 コウユウタンキュウシンガ、イダイナセイコウノハハナンダヨ、メイユウ 「いったいそれで何の成功が得られるのよ!」 コノツウジョウシュモ、ユウカニャンノジッケンダイニナレヨロコンデイルゲラ 「喜んでいる!?本当にあなた達はあのまりさ達がよろこんでいるようにみえるの!?」 どうしてどうしてどうしてどうして 「つ、着いたわ・・・」 さなえは駆けだすと同時に毒キノコの解毒剤となる薬草がどこにあるかを感知した。 前にれいむとあった崖である。その僅かに歩くスペースがある細い道の先に薬草はあった。 群れのゆっくりはまさかさなえがこんなところに行っているとは想像もつかないであろう。 さなえは意を決して進んだ。落ちたら命はないだろう。 「ふぅこれでなんとか毒を消せますね、あとは気をつけて戻らないと・・・」 突風 気がつくとさなえは空中にいた。 ああ、ごめんね、まりさ・・・たすけてあげられない・・・ さなえはゆっくりと目を閉じた。 ?おかしい、とっくに地面に落下してもいいはずなのに。 「全く、無茶するよ」 「れ!れいむさん!?」 さなえの下にはれいむがいた。その下には先ほどの崖が、さなえのいた群れがとても小さくなっていた。 「れれれれ、れいむさんは空を飛ぶこともできだのですか!?」 「・・・まあね」 空を飛ぶ。多くのゆっくりが望んでやまない行為をれいむはさぞ当たり前のようにこなしていた。 「せっかくだからいい物見せてあげるよ」 そう言ってれいむはさなえを乗せて高く高く登っていく 「ほらあれが人間さんの街だよ、そしてあれが海」 「海・・・」 初めて見る海。青く青く、どこまでも青い。 ゆっくりの目では到底確認できないほど遠いのに、さなえ達の目にはとてもはっきりと確認できた。 「あっち、海に何かが見えるでしょ?あれが船、人間さんの乗り物・・・あれが、下から登ってくるように見えるでしょ?その事がこの星が丸いことの証明なんだって」 以前、全く同じ説明を受けたとき、さなえには全く分からなかった。 今ならそのことがよく分かった。 この星が丸いのであれば、その先にはいったい、どんな世界がまっているんだろう。 「こうやって、れいむさんは世界を旅していたんですね」 「いや、私はできるだけ飛ばないようにしてきたよ」 「え!どうしてですか?」 「ゆっくりは地に足をつけないと色んなものが見えなくなるんだよ。」 さなえにはれいむの顔は見えなかったが何か悲しそうな雰囲気を感じた。 「・・・・あ!早くまりさを直さないと!れいむさん!申し訳ないけど戻してください!」 「分かったよ、あの毒は、苦しいけどそう簡単には死なないから大丈夫だと思うけど」 「でも、早く楽にしてあげないと!」 「そうだね、ごめん・・・」 そういってれいむは結構な速さで降りていった。 「れいむさん・・・」 「何?」 「私はどうするばいいのでしょうか?」 「というと?」 「分かっているとは思いますが、私たちの群れでは通常種と希少種と線を引いて、片方が片方を虐げています。 そして、私たち希少種はそれが当たり前であり、通常種にとってもそれが幸せだといいます。 でも、私はそれがたまらなく苦しい・・・これは私がおかしいからですか? いろんな場所を旅してきたれいむさんの目には私たちの群れはどの様に見えるのでしょうか。」 「・・・特に何も」 「え?」 「私は色んな場所やゆっくりや人を見てきたから・・・あなた達の様な群れもそれはそれで一つの考え方だと思うわ」 「・・・」 「でもね、これだけは言えるわ」 「は、はい」 「あなたはとっくに自分がどうしたいのか、どうありたいのか分かっているんじゃないの?」 「!!!」 「強くなって、さなえ・・・もう少しそばにいてあげるから」 「・・・はい!」 「さて着いたわよ、早くまりさのところに行ってあげなさいな。」 「あ、ありがとうございます、れいむさん」 少し道草を食ったが、結局れいむが送ってくれたのでむしろあのまま戻るよりも早いであろう。 「さなえ!前にも言ったけど、他のゆっくりや人間さんの前で自分のことを"私"といったらだめだからね!」 「え!いいましたっけ?れいむさ・・・」 さなえが振り返るともうれいむはいなくなっていた。 「おちびちゃん、もうすこしのしんぼうだからね!」 「いさなえさまが、とかいてきなやくそうをもってきてくれるわ!」 「むきゅ!がんばるのよ!」 先程の場所には既に希少種の姿はなく、子まりさの周りに多くの通常種が集まっていた。 特に精力的に励ましているのはありすとぱちゅりー、あのさなえの幼なじみである。 「すいません、遅くなりました!」 「「「さ、さなえさま!!!」」」 「さぁ、まりさ・・・この薬草を食べて・・・」 「ゆぴ!ゆぴぴぴ!」 「お、おちびしゃん・・・」 子まりさは食べられない。ゆうかにゃんからの仕打ちにより子まりさには希少種が信じられなくなっていた。 「大丈夫ですから・・・むーしゃむーしゃ・・・ほら、毒じゃないでしょ?」 その様子を見てようやく子まりさは薬草を口に入れることができた。 「ゆぴ!ゆぴぴぴ・・・ゆ・・ゆう・・・ゆぅ・・・」 「お、おちびちゃーんーー!!」 「もう大丈夫です、後はゆっくりと休んで・・・この野いちごをあげますから、他のみなさんに見つからないようにしてくださいね?」 「ありがとうございます、ありがとうございます!このおんはわすれません!」 そう言ってまりさ親子は帰っていった。 周りのゆっくりからもやはり、さなえさまだけはみからだ、ゆっくりできると言う話がも出てた。 しかしどこにちぇんの耳があるとも分からない、さなえはみんなを諌めて今日はもう帰るように言った。 「さなえさま・・・ありすたちからも、ありがとうございます。」 「むきゅ、たすかりました。」 さなえは幼なじみの二匹から久しぶりに声をかけてもらった。 このところ、二匹はさなえをできるだけ避けていた。 それは、自分たちがさなえに迷惑をかけたくないという気持ちもあり、 もしかしたらさなえに拒否されるかもしれないという恐れでもあった。 しかし、さなえは 「そんな、さなえ"さま"なんて、昔みたいにさなえでいいですよ」 「そ、そんな」 「そんなしつれいなことはできません」 「最近二人ともさなえを避けていて、少し寂しかったんですよ」 「「さ・・・さなえさま?」」 さなえから近づいてゆき 「すーりすー」 「「やめてください!いやらしいありす(ぱちゅりー)にすりすりなんて!!!」」 過去にさなえは一度だけ親から体罰を受けたことがあった。 ありす達とすーりすーりをしたのである。 汚らわしい通常種とすーりすーりすることだけは絶対ゆるさなえ!と優しい母が豹変したのは今も記憶に残っている。 それ以来、流石のさなえでも二匹とすーりすーりすることは控えるようになった。 しかし、今となってはもういい。 「すーりすーり、ゆっくり同士が親しみをこめて行うすりすり・・・その事に綺麗も汚いも希少種も通常種も関係ないじゃないですか」 「「うぅーうぅー」」 二匹は泣き出してしまった。 「あ、ありすは!いまはまいにちうんうんをすてているんですよ?」 「ぱちぇもです!さなえさまにくさいうんうんのいおいがうつってしまいます!」 たしかに さなえは思った。 毎日毎日、希少種の嘲笑を受けながらうんうんを捨てている二匹をこれまで何度も見てきた。 綺麗づきな二匹だ、毎日洗って入るのだろう。 それでも、体にこびりついたにおいを落としきれていない。 しかしさなえはそれを嫌なにおいだと思わなかった。 むしろ働き者の、いい香りとすら感じることができた。 「お!おい!すげえぞ!」 「なんだよ、いきなり」 「ほら、前に一斉駆除しようといったあの群れ!」 「あぁ、カメラが次々とダメにされた群れか。まぁあの損害もこの前のかぐやを売りさばいた時の利益に比べれば安いもんさ」 「そんなことじゃないって!録音機が捉えた音声!もう数週間も前のなんだけど!きいてくれよ!」 「んー?じゃあどうぞ?」 「わからないんだよー!"わたし"ってなんなのー?さなえさまはさなえでしょー!」 おい、もう一回・・・ 「わからないんだよー!"わたし"ってなんなのー?さなえさまはさなえでしょー!」 もう一回! 「わからないんだよー!"わたし"ってなんなのー?さなえさまはさなえでしょー!」 !!!! 「そうか!それならカメラが次々と見つかった理由も説明がつく」 「そうだよな!まだ確証はつかないが、あの群れには自分のことを"わたし"というゆっくりがいる・・・」 「あぁ・・・おそらく間違いない・・・!」 「「超常ゆっくりか!!」」 (続く) 続きは二週間ぐらいで書きたいと思っています 初めての長編ですがやはりむずかしいですね 化学あき これまで書いた物 anko2816 希少種の品格~ブランドキーパー anko2768 盲導ゆっくり anko2260 ただ絶望のみ anko1598 希少種の品格 anko1594 ちぇんの復讐 anko1587 たいっけつ!でいぶVSでいぶ! anko1575 森の賢者ぱちゅりー anko1569 「2」 anko1564 でいぶにも実力は必要 anko1561 とある発明のもたらしたもの
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/681.html
*後半のゆっくりの会話は読みやすくするために翻訳しているものと思ってください。 ここはある農村。 人間たちが閉め切った一室に集まってなにやら相談していた。 それは畑を荒らす害ゆっくりに関するものだった。 この議題自体はありふれたものだったが、そこに二つの異なる要素が絡んでおり、問題をややこしくしていた。 まずひとつは、特定の害ゆっくりを退治することを命ぜられたということ。 村の有力者に縁ある人物が、自分の畑を荒らされて激怒しているのだ。 ただ荒らされただけではなく、捕まえようとしたところを取り逃し、捨て台詞を吐かれたらしい。 「あのゲスでいぶを殺せ! いや、生け捕りにしてこい! 俺の手で八つ裂きにしてやらなければ気がすまん! ゆっくりごときに舐められたのだぞ! こんな、こんな屈辱はありえない! あってはならない!」 村民たちは彼の一族にいろいろな借りがあるので従わなければならない。 ゆっくりの特定個体を広大な山から見つけ出すという無理難題はある理由で解決の見込みがあるのだが、 それが同時にもうひとつの頭痛の種にもなっていた。 ドスまりさの存在である。 もう解説するまでもないと思うが、ドスまりさは巨大なゆっくりであり、口からドススパークなる破壊光線を吐くことができる規格外の存在だ。 他のゆっくりを統率して群れを作る習性がある。 その畑荒らしのゆっくりはどうやらそのドスの群れに属しているらしい。畑荒らしのゆっくり自身が去り際にそう言ったのだという。 そのドスの群れへ行けば、問題のゆっくりが見つかる……というわけではない。 ゆっくりの個体の識別など到底不可能だ。そもそも畑荒らしのゆん相も大雑把にしか伝えられていない。被害者自身、相手の姿をよく見ていないのだ。 じゃあ何をしにいくかというと、適当なそれっぽい(ゲスっぽい)ゆっくりを何匹かドスに引き渡してもらうのだ。 そうすれば有力者も怒りを静めてくれるだろう。ドスを謝らせたという事実がほしいのだ。本物がその中に入っている可能性もあることだし。ゆっくりにしてみれば完全なとばっちりだが人間様の知ったことではない。 だが問題はドスにある。 畑荒らしが属していると思われるドスは普通のドスではなかった。 村と協定を結んでいないのだ。 いや、正確には結んでいる。 いかなる協定もしないという協定を。 そのドスはあるときふらりと村に現れ、「こちらは干渉しない。だからそちらも干渉するな」ただそれだけを告げて去っていった。 人間は、ドスにゆっくりを統率することを望んでいるため、このドスの態度は好ましからざるものだった。 「貢物を寄越せ」といわれるよりはましだが。 畑荒らしを引き渡せと要求したとして、あのドスがどうでるのかわからなかった。 「やつら殺そうぜ! いい機会だから皆殺しにすればいい! あいつらはゴミでしかないんだからな!」 村人の一人がずっとまくしたてていた。彼はゆっくりを見下しており、弱腰な意見に傾く村人たちを歯がゆく思っているようだった。 「あっちにはドスがいることを忘れるな。ドスを怒らせていいことはなにもない」 ドスは強い。ゆっくりを潰すようにドスを殺すことはできない。ドスは危険だ。ドスを怒らせてスパークを乱射されでもしたらひとたまりもない。 一農村にある装備でドスを最小の被害で確実にしとめるのは困難だ。政府もドス対策には腰が重く、支援は期待できない。 「協定ごっこにつきあってやってなんとかしのいでくれ」というのが本音なのだ。 「そこら辺でゆん相の悪いゆっくりを捕まえて、犯人ということにすればどうだろうか? ゆっくりは否定するだろうが、誰も信じはしまい」 「最終的にはそういう手も使うかもしれないが、まずはドスに会いに行かねばなるまい。 それを怠れば我々がおぼっちゃんの不興を買うことになるかもしれない」 「いい機会というのはある程度あたっているかもしれんな。あのドスの姿勢を知ることができるかもしれない」 「ともかく、ドスの群れに行かなければならないようだな……」 「俺はドスがふざけた態度に出たら黙っていられないぜ」 「ドスを刺激することは許さん。村全体が迷惑することになる」 意見はまとまり、人間たちは準備を整えると、山野の分け入りドスの群れへと赴いた。 「やあドス。ドスの群れでゆっくりさせていってね」 「……」 群れにたどり着いた人間たちは、まずはドスの顔を立ててゆっくり流の挨拶をした。 だが、ドスは返事をしなかった。ゆっくり嫌いの村人は表情をいっそう険しくさせた。 ドスの周りにはやはりゆっくりたちが集まっていた。人間を見てゆんゆん騒いでいる。 早くもぷくーと膨れて威嚇しているものもいる。あまあま寄越せとわめいているものもいる。 「ドスよ。あんたの群れゆっくりの中に、我々の畑を荒らしたものがいる。そのゆっくりを引き渡して欲しい」 村人たちのリーダー格が単刀直入に切り出した。よくないことが起きる前に仕事を済ませたかったのだ。 だが、ドスの返事は期待していたものではなかった。 「ドスの群れなんかないよ」 そう言い放ったのだ。 「群れがないって……ゆっくりたちが集まっているじゃないか!」 詭弁にしても酷いものだった。このドスは極めつけに愚かなゲスなのだろうか? 「この子たちは勝手に集まってるだけだよ。ドスの群れゆっくりじゃないよ。集まることを禁止していないだけ」 どうやらこのドスは放任タイプのようだった。 たまにいるゆっくりに味方しない方針のドスだ。ゆっくりを匿うことはなく、それどころか積極的に人間に売り渡すのだ。 人間の側についた方がいいと判断したのだろう。ゆっくりは愚かで弱くて役に立たず、引き換え人間はとても強い。 人間の敵に回るのはドスにとっても有益ではない。ならばいっそのことゆっくりを売ってでも人間に取り入る……という選択もあったのだ。 とはいえそれも浅知恵でしかない。ゆっくりを統率しないドスは結局のところ人間にとって無価値な存在だ。 しかも、破壊光線を吐き散らす危険な怪獣であることに代わりはない。こういった放任ドスは最終的に騙し打ちされてしまうことが多かった。 ドスにとっては理不尽な話である。「自分は人間に迷惑かけていないのに」だが、恐怖心の虜である人間はそれだけでは生存を許可してくれないのだ。 ゆっくりを統率することはドスにとって身の安全を計る効果があった。畑荒らしを抑えている限りはドスには価値がある。 「それじゃあ、ここにいるゆっくりを連れて行ってもかまわないな!」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! ゆっくりさっさとはなせくそじいい!!!」 ゆっくり嫌いの村人が手近にいたれいむを掴み上げた。このれいむが選ばれたのは器量が悪く、人間への態度も本来あるべきへりくだったものではなかったからだろう。 「その子を離しなさい」 静かだが力強い口調でドスはそういった。 「おい待てよ。こいつはおまえのゆっくりじゃないんだろ? なんでそんな指図してくるんだ? それともやっぱりおまえらお得意の下手な嘘なのか?」 れいむを掴んだ村人は今にも山刀を抜きかねない勢いだ。彼はゆっくり全般を軽蔑していた。 ドスの危険性を頭では理解していたが、心では独活の大木にすぎないと侮っていた。 「この子たちはドスのゆっくりではない。けれども、ドスはあなたたち人間の手先になったつもりもない。 ドスは言ったはず。干渉しない、だから干渉するな、って。ドスの前で勝手な行動は許さない。 あなたたちが手前勝手な事情で小さなゆっくりをスケープゴートにするのはドスの知ったことではないわ。 でも、ドスの前では許さない。ドスの見えないところで勝手にやりなさい。そして、ドスの名を勝手に使うことも許さない。 ドスはゆっくりを売るつもりはないし、あなたたちのしがらみに縛られるつもりもないのだから」 村人たちは唖然とした。このような態度に出たドスは前代未聞だったからだ。 このドスはゲスなのだろうか? ゲスだったとしてもこれまでにないタイプだった。放任タイプとも違う。 とはいえ困ったことになった。有力者をなだめるにはドスから引き渡されたゲスゆっくりという名目が必要だったからだ。 だが、ドスはそういった名義貸しを拒絶した。 「ふざけんじゃねえぞこのドゲス! 滅茶苦茶な屁理屈並べ立てて人間様を煙に巻こうってのか? ああん!? なんだかんだいっててめえはゲスでいぶを庇ってるじゃねえか! 下手に出てやりゃ付け上がりやがって! もう許さねえ! ゆっくりごときが人間様をコケにしてんじゃねえぞコラァ!」 ゆっくり嫌いの村人は山刀を抜き放ち、ドスへと突進していった。片手にはれいむを持ったままだ。 離さなかったのは人質として使えると計算したためだろう。彼の視点ではこのドスはゲスを庇いかわいがるゲスドスなのだから、躊躇させられると考えるのは自然なことだった。 ちょうどしんぐるまざーでいぶがどんなにゲスでも自分の子ゆっくりはかわいがるように。 「ドスは誰にも味方しない。でも敵になりたいというのなら、戦う覚悟はいつでもできている!」 ドスの口から閃光が放たれた。 視界が晴れると、あのれいむは消滅していた。 そして、れいむを掴んでいた村人も。 「うわあああああああ!!」 「おちつけ! みんなおちつけ! 刀を納めろ! ドスと戦ってはいかん!」 リーダーの叱咤によって村人たちはなんとか落ち着きを取り戻した。だが、仲間を殺された怒りが瞳の奥で燃え盛っていた。 一方、ドスの側に集まっていたゆっくりたちは蜘蛛の子を散らしたように四方八方森の中へと逃げ去っていった。 「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! ドスがれいむをころしちゃったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆっくりできないよ! ゆっくりできないゲスドスだよ!」 「だじゅげぢぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!! ごろじゃりぇりゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」 群れ長にならないと明言されても、本能と習性でドスの周りに集まっていたゆっくりたちだったが、ゆっくりを殺したとなれば話は別だった。 それもドスの象徴たるドススパークでだ。ドススパークは人間への抵抗、ゆっくり守護のシンボルであった。 ドスは群れゆっくりを制裁するときでもなるべくスパークは使わない。ゆっくり相手にスパークを使うとしたら大規模な反逆をされたときだけだ。 何を言われるよりも雄弁な絶縁状だった。このドスは本当に群れ長ではないということをゆっくりたちは心でゆっくり理解した。 「ドス! 今の非礼を謝る。我々は戦いを望まない!」 「戦いを望まないなら、ゆっくりさっさとドスの側から離れてね。ドスは干渉しない。ただ身を守るためには戦う。 あなたたちも干渉しないで。ドスと戦いたくないのなら」 「なぜなんですか! 仲間が殺されたんですよ! 人間を殺したんですよ!」 「あいつは危険なドスだ! いや危険なんてもんじゃない。人間の敵だってことがはっきりしている! とんでもないゲスだ!」 「おまえたちの言い分もわかる。だがドスと戦えば大きな被害が出る。ことに今ここでいきなり戦いを始めるのは下策そのものだ。 我々は軽装だからドスに手傷を負わせるに留まるだろう。ドスは勢いで村にまで下りてくるかもしれない。 村にはおまえの女房も子供もいるのだぞ? 優先順位を間違えるな。村の安全が最優先だ。 あのドスを放置しておけないのは言うまでもない。だが今はそのときではない……」 村人たちは何の目的も果たせず、それどころか仲間を一人失って下山した。 彼の家族に報告することを考えると気が重い。 ゆっくりに殺されたなんてどう説明すればいいのだろうか……。 「やはりこうなってしまったね……」 群れ(ではないのだが)のゆっくりたちはすべて逃げてしまった。 ただ一匹のぱちゅりーだけがドスの側に残っていた。 ドスの側近……というわけではない。ここは群れではないのだから。ただの友ゆであった。 「あの人間たちはドスを殺しにくるでしょう。今すぐでなくとも、彼らにとってあなたは敵とみなされました。 人間の復讐心はとても強いです。このまま無事に済むことはありえません」 「わかっているよ。でもドスは逃げるつもりはないよ。逃げれば他所に迷惑がかかるからね。 ……人間はなぜドスをそっとしておいてくれないのだろう」 このドスは徹底的に人間に干渉しないことを選んだ。それはこのドスの性向にあっていたが、このぱちゅりーとの付き合いから考え付いたことだった。 このぱちゅりーは人間に関してとても詳しかった。ドスは人間との関わりを避けられない以上、人間のことを知っておくべきだと、このぱちゅりーから教えを乞うたのだ。 そうして知った意外なことは、人間が不幸であるということだった。 人間の世界というのは実のところとてつもないゆっくり地獄なのだ。そこでは一切ゆっくりすることができないのだという。 人間の群れはドスの群れなど問題にならぬほどの複雑で厳格な掟に支配されており、ひっきりなしに互いにゲス呼ばわりしては制裁しあっているのだという。 ドスの群れでは希少種が優遇され、通常種が冷遇される傾向があるが、人間の群れではそんなものでは済まず、実に多くの格差があるのだという。 あるものはたいして働かずとも毎日おいしいごはんをむーしゃーむーしゃーできるのに、一方では毎日大量の人間が飢えて死んでいるのだという。 ごはんはもとより、宝物を奪い合う争いも凄まじい。他人は無論のこと家族同士で騙しあい殺しあうことも珍しくないそうだ。 おうち宣言のようなことも盛んに行われている。しかもゆっくりのものとは規模が桁違いだ。おうち宣言をするたびにおびただしい数の人間が殺されるのだという。 ゆっくりにもゆん口爆発はあるが、人間は慢性的にその状態にあり、たくさんのちびちゃんを産みすぎたせいで、たくさんのおうちが必要なのだという。 人間たちが狂ったように山さんや森さんを次々に壊してはおうちを建てているのはそのためなのかもしれない。畑荒らしどころの騒ぎではない。 だがそのしわ寄せは人間たち自身にも返ってきており、大地のお母さんを苦しめたせいで次々に新しい病気が生み出され、それを治そうとしてより多くの苦しみを味わっている。 人間はゆっくりを透明な箱に閉じ込めて虐待するが、当の人間たちは自然から切り離されて灰色の箱に閉じ込められているという。 その中で頭がおかしくなってしまって完全なゲスになった人間も多くいるのだという。 しんぐるまざーでいぶなど歯牙にもかけぬとてつもない狂気に犯された人間が深い理由もなしに出会った人たちをたくさん殺してしまうこともあるのだという。 想像を絶する多種多様な苦しみが蔓延している様は、えーきが言うところのゆっくり地獄そのものだ。ゆっくり地獄はこの世にあるのだ。 では、人間たちは罪を犯したのだろうか? そうかもしれない。少なくとも自分自身で自分の苦しみの種を撒いたという点においては。 そもそも人間とは奇妙な、矛盾した連中だ。ゆっくりをゲスだゲスだと罵っておいて、自分たちは加工所を立ててゆっくりに凄惨な拷問をくわえている。 恐ろしく巧妙な装置を作ってはゆっくりの親子を意図的に殺し合わせて、その上で子殺しと非難するのだ。 それも、ただあまあまがほしいという理由だけでだ。 どの口があまあま寄越せとわめくゆっくりをゲス呼ばわりできるのだろうか。 だが、これらのことはゆっくりにとってもまったくの他人事ではない。 ぱちゅりーが言うには、ゆっくりもこの地獄に近づくことがあるという。 それはドスまりさ、ドスの群れだった。 前述したような種族格差や、掟に従わせるために凄惨さをましていく制裁。 ちびちゃんを虐待してしまうお母さん。飢えるゆっくりがいる一方、過食によって病気になるゆっくり。 これらは人間たちのゆっくり地獄に似ているのだという。 本来ゆっくりは家族単位でバラバラに気ままにゆっくり暮らしているのだが、ドスを中心に群れを形成すると、このような兆候が現れてくるのだ。 ぱちゅりーは富めるゆっくりと貧しいゆっくりがいて、貧しいゆっくりは毎日餌を集め続け、でも自分ではそれを食べることができず、富めるゆっくりに差し出さなければならない群れを見たことがあるという。 まったくもって理不尽な話だが、そこのドスの掟では正しいことなのだという。 そんなゆっくりは遠からず人間の畑に手を出すことになるだろう。そしてゲスとして制裁されるのだ。 ゆっくり同士で差別しあい、ゆっくりがゆっくりを支配する世界。そんな悪夢のようなゆっくり地獄が生み出されようとしているのだ。 それらのことを知ったこのドスは、群れを作らず、だが人間の走狗にもならない道を選択した。 ゆっくりも人間もドスに群れを作ることを望んでいる。強要しているといってもいい。 ドスはゆっくりたちにそれほどの義務感は持っていない。事実、身を守るためにれいむを吹き飛ばした。 だが、多くのゆっくりをゆっくり地獄へ導くとなると話は別だ。そんな恐ろしいことはできない。 ゆっくりを従えないだけでなく、人間にも従わないのは、人間のゆっくり地獄に組み込まれてしまう恐れがあったからだ。 人間はドスにすら自分たちの掟を適用して支配して奴隷にしてしまうことがあるのだという。そんなことになるなら死んだ方がましだ。 そうだ、死んだ方がましだ。なぜならゆっくり地獄はあの世にはないのだから。死すれば善良もゲスも等しく救われるのだ。人間が狭い了見で当てはめた善悪が何ほどのものか。 「こうなったのもぱちゅりーのせいですね。ドスには申し訳ないことをしました」 「ぱちゅりーのせいではないよ。ドスが自分で選んだ道だからね。 ……ドスはこれから人間たちに殺されるのだろうけど、憎いと思うよりなんだか可哀想になってきたよ。 人間たちはプライドを保つために生贄が欲しかったんだよね。そんなことで無意味に争うことになるなんてね。 人間にもたくさんの被害が出るというのにね。ドスには理解できないよ。 さて、ぱちゅりーはもうここから離れた方がいいよ。人間たちはドスだけでなく側にいるゆっくり全部を殺すだろうから。 みんなが逃げていったのは不幸中の幸いだったね。人間が襲ってくる前に戻ってこなければいいんだけど」 「ドスを焚きつけてしまったぱちゅだけが逃げるのは心苦しいですが、お暇させていただきます。 ぱちゅには語り合わなければならない次のドスがいます。ゆっくりの世界を根底から変えてしまうかもしれない種が」
https://w.atwiki.jp/reiyonrakisutazuki/pages/217.html
和名:ウキワアミムシ 重さ1/2 誕生6 ウキカワムシ科 胴の一部を膨らまして川に浮いている小さなアリの様な生物。主に群れで固まっている。ピクミンが水に入ると群れで攻撃して捕食する。 膨らんだ部分にピクミンを投げつけるとすぐにしぼんで水底に落ちる。そうなると攻撃力は激減するのでピクミンで囲んで倒せる。
https://w.atwiki.jp/pokemonxy/pages/106.html
チャンピオンロード(空)にサザンドラが出てきました -- (名無しさん) 2013-10-16 02 00 04 チャンピオンロードでゴーストlv58出ました(朝/X) -- (名無しさん) 2013-10-16 07 18 40 ついの洞窟にサナギラス(Y) -- (名無しさん) 2013-10-16 14 55 37 チャンピオンロード(空)でエアームドとサザンドラを確認(Y) -- (名無しさん) 2013-10-17 15 02 11 ポケモンの村のゴミ箱でくろいヘドロを所持したダストダスが出ました(X) -- (名無しさん) 2013-10-20 01 52 46 荒れ果てホテルのゴミ箱でもくろいヘドロ持ちダストダス出現@Y -- (名無しさん) 2013-10-20 18 13 11 荒れ果てホテルのロトムはYでも確認しました -- (名無しさん) 2013-10-21 06 49 29 映し身の洞窟に群れでダンゴロとメレシーが共に出て来た。数は4 1です。 -- (名無しさん) 2013-10-21 13 48 06 昼間のチャンピオンロードの天井からオンバット。レベルは57でした。ソフトはX。 -- (名無しさん) 2013-10-21 23 54 29 ポケモンの村、凄い釣竿、ニョロゾ50 -- (名無しさん) 2013-10-22 23 11 34 ポケモンの村、ハスブレロ48 水上 Y -- (名無しさん) 2013-10-22 23 15 19 ポケモンの村、ダストダス ゴミ箱 Y -- (名無しさん) 2013-10-22 23 16 47 Y・夜 地つなぎの洞穴でキバゴとズバットの群れ出現(両方ともLv8)確認 群れで出現したキバゴの中の1匹は夢特性持ち(きんちょうかん)でした -- (名無しさん) 2013-10-23 22 44 09 輝きの洞窟で岩砕きをすると出る化石のまとめってないのかな Xロムだけど殿堂入り前では琥珀しか出なかったので -- (名無しさん) 2013-10-24 05 29 13 ポケモンの村のゴミ箱からジュペッタ確認しました -- (名無しさん) 2013-10-24 09 50 04 Xのチャンピオンロードで群れのフローゼル確認しました -- (名無しさん) 2013-10-26 01 18 22 ショウヨウシティのいわくだきで、イワーク(Lv.15)発見しました。 -- (名無しさん) 2013-10-26 11 06 42 映し身の洞窟、Xでもリーシャン確認しました。 -- (名無しさん) 2013-10-27 15 47 03 X夜チャンピオンロード群れバトルベロリンガ出ました -- (名無しさん) 2013-10-28 01 12 04 映し身の洞窟、ヤミラミは小部屋以外でも出た。B1Fカップル近く -- (名無しさん) 2013-10-29 01 22 13 ダストダスはXでも荒れ果てホテルに出ます。 -- (名無しさん) 2013-10-30 13 07 00 ポケモンの村のジュペッタは水曜日でも出現しました。 -- (名無しさん) 2013-10-30 16 00 37 ↑9 Xでいわくだきでカセキ探してみた(殿堂入り後)。 ツメ・ねっこ・はね・たて・コハクが出た。 (アノプス・リリーラ・アーケン・タテトプス・プテラ) 4回くらい出ては入りしたけど、対になるカセキが出ないのでもしかしたら 対になるカセキはYでしか出ないのかも。Yの人に確かめてもらえれば。 -- (名無しさん) 2013-11-01 23 16 36 ↑こっちもXだけどずがい・ふたのカセキ(ズガイドス・プロトーガ)が出たので Xだけ、Yだけというのはないと思う(殿堂入り後)。一応ツメ、ねっこ、はね、 コハクはでてきた。 -- (名無しさん) 2013-11-02 11 23 43 ↑と同じ人です。出現情報メモのところにXだけ、Yだけのカセキが書いてありました。 (Xでリリーラ・アノプス、Yでカブト・オムナイトのカセキ)間違った情報を書いて しまったみたいなのですみませんでした。 -- (名無しさん) 2013-11-02 11 39 42 チャンピオンロードのジヘッド、昼でも確認しました。Yです。 -- (名無しさん) 2013-11-09 16 37 35 フロストケイブの群れクマシュン昼でも出ました。yです。 -- (名無しさん) 2013-11-10 15 30 44 Yの荒れ果てホテルでダストダス(Lv.38)確認しました。 -- (名無しさん) 2013-11-21 03 50 01 フロストケイブ夜9時台にルージュラ(lv40)でました。X殿堂入り前です -- (名無しさん) 2013-11-21 22 45 12 表記は夜だけとなっていますが、フロストケイブにて昼でも群れクマシュン出ました -- (名無しさん) 2013-11-27 14 10 17 よくみたらもう投稿されてた -- (名無しさん) 2013-11-27 14 10 38 荒れ果てホテル、レアコイルは夜でも出ました -- (名無しさん) 2013-11-30 01 27 28 oppai -- (名無しさん) 2013-12-01 12 04 14 X夜の終の洞窟でココドラ(Lv.24)群れと遭遇 -- (名無しさん) 2013-12-11 23 28 18 フロストケイブでフリージオ昼でも出現しました。 -- (名無しさん) 2014-07-03 12 09 13
https://w.atwiki.jp/edfir/pages/207.html
DLC-05:螺旋の咆哮 ≪ 前 │ DLC-06:死を呼ぶ大追跡 | 次 ≫ DLC-07:過去との決別 ミッション概要 レーダーが森林エリアにて巨大生物の群れを検知しました。 近隣エリアのデータ、及び行動パターンから推測するに ジャイアントデスストーカーが率いる群れである可能性が高いと思われます。 ブラスト小隊は現地へ向かい、巨大生物の群れを殲滅してください。 もちろん、ジャイアントデスストーカーも殲滅の対象に含まれます。 難易度 クリア報酬 EASYNORMAL HARD PL-アクションヒーローⅡ HARDEST AM-斬鬼剣 DISASTER マップ 出現する味方 出現数 備考 第一波 出現する敵 出現数 備考 第一波 第二波 第三波 第四波 ミッション全体コメント 視界の悪い夜の森林でのジャイアントデスストーカー再び。 今回も留めは刺せないが、一定以上ダメージを与えると撤退した後、再び出現する。 3回目の撤退で完全にどこかへ行くので、あとは取り巻きの掃除だけ。 高難易度では開幕突進の速度がとんでもなく速く、オンディザスターともなると開始数秒で何人かお陀仏というパターンもありうる。 即座に逃げる準備をしておこう。 全兵科共通 トルーパー ジェットリフター ヘビーストライカー プロールライダー
https://w.atwiki.jp/10000goku/pages/307.html
2011年1月24日〜 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 座標 1 2 3 4 5 6 7 8 A B Happy*321 凸 C Orc*818-20 Happy*619-21 D Ghast*122 E Orc*819-21 Ghast*322-24 Orc*821-23 Orc*820-21 F Orc*821 Happy21-23 G Orc*822-23 Happy*322-23 H MAP固定ドロップ メタルダガー(Lv27短)、ハイディーラー(Lv27弓)、マインゴーシュ(Lv32短),ロウファー(Lv31弓) メモ [F 3]の群れは崖の上下に別れていたりします + 旧2011年1月24日まで #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 座標 1 2 3 4 5 6 7 8 A B Orc*819-21 Orc*820-22 Orc23-27 C Orc*818-20 Ghast*521-25 D Orc*822-24 Orc*821-23 E 凸 Orc*825-27 F Orc*827-29 Ghast*521-25 G Orc*823-25 Naepa26-28Oread29 H MAP固定ドロップ メタルダガー(Lv27短)、ハイディーラー(Lv27弓)、マインゴーシュ(Lv32短),ロウファー(Lv31弓) 編集者のぼやき [F 3]と[G 3]はLv28の群れとLv24の群れが混ざってます [B 6-7]と[C 6]にはLv24 Lv25 Lv26の3つの群れが混ざってます [D 2]と[C 3]と[D 5]と[E 7]の群れは通常より密集率が高めで狩り向き + 旧2010年4月26日まで #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 座標 1 2 3 4 5 6 7 8 A B [Fairy*3]20,21 凸 [Harpy*3]Harpy20,21Scout22,23 C [Orc*8]19-21 [Orc*8]22,23 D [Orc*8]24,25 [Orc*8]23-25 E [Orc*8]21,22 F [Fairy*3]25,26 [Orc*8]19,20 [Orc*8]22,23 G [Orc*8]25,26 H IP 58.93.210.219 TIME "2012-01-17 (火) 12 54 30" REFERER "http //fewiki.jp/index.php" USER_AGENT "Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; Trident/5.0)"
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4656.html
『理不尽』 4KB いじめ 不運 飾り 群れ 野良ゆ あっさりした内容です おさげあき 悪い事してないまりさが酷い目に遭います。 テンプレです。 軽めの内容です。 おさげあき 36作目 「ど……どぼじでぇぇぇぇぇぇ!?どぼじでごんなごどずるんだぜぇぇぇぇぇぇ!?」 とある公園内で成体まりさが一人の男に蹴られまくっていた。 最初こそは強気の態度で男を威嚇していたが痛みに耐えられなくなると情けない悲鳴を上げるようになった。 「ゆ……ゆっぐりだっでいぎでるんだよぉぉぉぉぉぉ!がげがえのないいのぢなんだよぉぉぉぉぉぉ!?」 テンプレ台詞を吐くまりさだが男はまりさの叫びを完全に無視し蹴りまくるだけだ。 元々男にはゆ虐には興味がなくまりさを蹴っているのもただの暇つぶしでしかない。 「ぼうやべでぇぇぇぇぇぇ!ぼんどにじんじゃうよぉぉぉぉぉぉ!ざいっぎょう!のばでぃざがじんだらごのむれがほうっかい!しぢゃうよぉぉぉぉぉぉ!」 どうやらまりさは群れの長らしいがこんなゴミクズがいなくても群れは崩壊したりはしないだろう。 現に今も次の長を誰にするか群れの幹部達が隠れながら話し合っていた。 結局まりさはただ群れのゆっくりに利用されただけの哀れなゴミクズでしかないのだ。 「じぬ!ぼんどにじぬ!ばでぃざはまだじにだぐないぃぃぃぃぃぃ!いぎでゆっぐりじだいぃぃぃぃぃぃ!」 生きる事を諦めないまりさは自慢のおさげで男の足をぺちぺち叩く。 当然男にダメージなどなく逆におさげに興味を引かせてしまう結果になった。 ブチン 「ゆ?ゆゆ?ゆゆゆぅぅぅぅぅぅ!?ま……まりさのおさげさんがぁぁぁぁぁぁ!? しろいおりぼんがちゃーむぽいんとですべてのゆっくりをみりょうするうつくしさとかわいらしさをかねそなえたおさげさんがぁぁぁぁぁぁぁ!? それだけじゃなくしっこくのやみすらうちはらうかがやきをはなつすーぱーふぁいなるあるてぃめっとえきさいてぃんぐなおさげさんがぁぁぁぁぁぁ!?」 特に理由などない。 ただ目の前で動くおさげをなんとなく引き抜いただけだ。 引き抜いたはいいがこのゴミをどうするかまでは考えていなかった男は自分のおさげを自画自賛しまくるまりさの口におさげを放り込んだ。 「ゆぼえぇぇぇぇぇぇ!?げほっ!げほっ!ごくん!ゆゆぅぅぅぅぅぅ!?まりさおさげさんのみこんじゃったぁぁぁぁぁぁ!これじゃもうゆっくりできないぃぃぃぃぃぃ!」 喋ってる最中におさげを口に放り込まれたまりさはおさげを喉に詰まらせ苦しんだ挙句におさげを飲み込んでしまった。 自分の宝物を必死に吐き出そうとするが男が再び蹴りを入れると情けない悲鳴を上げて命乞いを始めた。 「だずげでぇぇぇぇぇぇ!ばでぃざをだずげでぐだざいぃぃぃぃぃぃ!ばでぃざはごみぐずでず!みどめまず!ぼんどはよわいゆっぐりなんでず! くぢだげはだっじゃでぞれいがいにじまんでぎるごどがないんでずぅぅぅぅぅぅ!だがら!だがらだずげでぇぇぇぇぇぇ!ごみぐずばでぃざをゆるじでぇぇぇぇぇぇ!」 生ゴミが何か叫んでいるが男には関係ない。 これはただの暇つぶしなのだ。 男はまりさの懇願を無視し蹴りまくっていたが…… 「よお、待たせたな」 「おう、来たか」 男の知り合いらしい人間がやってくると男はまりさを蹴るのを止めた。 どうやらここで待ち合わせをしていたらしい。 「ん?なにやってんの?」 「ただの暇つぶしだよ、それよりどこに行く?」 「そうだな……とりあえず腹減ったからなんか食いに行こうぜ」 「ああ」 男は用済みとなったまりさを隅っこに蹴り飛ばしそのまま友人と一緒に公園から去っていった。 「いだいよぉぉぉぉぉぉ……ぜんしんずぎずぎずるよぉぉぉぉぉぉ……でぼだずがっだ……ごれでばでぃざはゆっぐりでぎるよ……」 突然訪れた悪魔が去り安堵するまりさだが悪魔はまだ近くに沢山いる事を分かっていないようだ。 「ゆっくりできないやつだよ」 「おかざりがないなんてみじめなやつだね」 「こんなごみくずはせいっさい!しないとね!」 「おお、ぶざまぶざま!」 「ゆゆぅぅぅぅぅぅ!?」 いつの間にかまりさは群れのゆっくりに取り囲まれていた。 「な……なんなの……?まりさはむれのおさだよ?ゆっくりできないことはやめてね?おさにてをだしたらせいっさい!だよ?」 おそろしーしーを漏らしながら怯えるまりさ。 まだ自分が群れの長だと思っているようだが群れのゆっくりにとってまりさは既に長ではなくお飾りを失ったゴミクズという認識だ。 「おかざりのないくずがおさ?じょうだんはかおだけにしてね!」 「おさならぱちゅりーがなったよ!ごみくずよりもずっとゆうっしゅう!だからおまえはようずみだよ!」 「むきゅ!みんな!いくらごみくずでもゆっくりごろしはゆっくりできないからころさないようにてかげんしてね!」 「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」 「まりさ、これからはどれいとしてみんなをゆっくりさせてね!それがごみくずのあなたにできるたったひとつのしごとよ!」 「ゆ……ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 こうしてまりさは命が尽きるまで奴隷としてゆっくり出来ないゆん生を送る事になった。 このまりさは特に悪い事をしたわけではなかったが理不尽な結末を迎えるのはまりさ種にはよくある事である。 それにまりさは自分の事をゴミクズと認めたのだ。 この結末はまさにゴミクズに相応しくある意味ハッピーエンドと言えるだろう。 「やべでぇぇぇぇぇぇ!ばでぃざのざらざらのぎんばづざんをぬがないでぇぇぇぇぇぇ!まむまむおがざないでぇぇぇぇぇぇ!あにゃるおがざないでぇぇぇぇぇぇ! ぼうやだぁぁぁぁぁぁ!ばでぃざおうぢがえるぅぅぅぅぅぅ!おうぢにがえじでぇぇぇぇぇぇ! じごぐでもでんごぐでもいいがらあのよのおうぢにがえじでぇぇぇぇぇぇ!このよはゆっぐりできないぃぃぃぃぃぃ!」 今日も公園は平常運転である。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1395.html
微調整しただけです。 ちょっとだけ以前自分の書いた作品『やってみよう何でも実験』と繋がっています。 群れは生き残ります。この群れはドスの概念がありません。 この作品のドスには特殊能力が無いドスがいます。 ゆっくりのジャンプできる高さは自分の身長の5倍と換算されています。 ドススパーク(ドスパーク)は一回放つと15時間は撃てない、というグラビトォーン!(大鉄人17)な設定になっております。 キノコの無いドス ある山の上の平原に平和なゆっくりプレイスがあった。天敵もなければ(たまに鷹や鷲に持っていかれることはあるが)自然災害もあまりこない、実にのんべんだらりとできる場所だった。 普通こんな場所で暮らせばさぞかしゆっくりしている(悪い意味で)ゆっくりが産まれるであろうが、このゆっくり達、ゆっくりにしてはいい意味で向上心あふれるゆっくりだった。 ゆっくり達は巣穴を作り、水が巣に流れるのを防ぐために居留地をすり鉢上に削ったり、と自分達が『末永く』ゆっくり暮らせるように努力を重ねた。 「きょうよりはあすもっとゆっくりすることがだいじなんだよ!」といったれいむもいたとか。 一度『ゆっくりの形をした大災害』で群れの数は半減したが哀しみを胸に結束を強めさらにこの群れは発展を続けていった。 そんなある日のことである。 あるまりさの巣穴から声がする。 「た……たすけてぇ~!」 「ゆゆっ、まりさどうしたの!?」 「か、からだがうごかないぃぃぃぃぃぃ!」 「と、とりあえずどあをあけて……ゆぁぁぁぁぁぁぁ!?」 れいむは驚いた。巣にみっちりとゆっくりの体が詰まっている状況を驚かないゆっくりがあるだろうか、いやない。 それはさておき、このままでは巨大になったまりさの命が危ない。主に圧縮された息苦しさでだが。 「た、たいへんだよ!これじゃあおうちをこわすしかまりさをだせないよ!みんなをよんでくるからまっててね!」 「わ、わかったよ!」 巣穴はまた掘ればいいが、ゆっくりの命は戻ってこない。餡子脳とバカにされているとは思えない的確な判断だ。 「「「ゆぅえす、ゆぅえす!!」」」 掘り始めて2,3時間たったころだろうか。やっと、巣穴からまりさが出てこれた。 「ゆ、ゆぅぅぅ……たすかったよぉ。ゆ?みんなちいさくなっちゃったね?」 息苦しさから開放されたためかまりさはほっとしていた。 「ま、まりさはかなりおおきくなったね……」 「ゆ? な、なにこれぇぇぇぇ!?」 気づいていなかったようである。そんな中群れの長である老ぱちゅりぃがやってきた。 「まりさ……あなたはどすになったのよ!」 「どす?」 「ゆっくりをもっとゆっくりさせることができるでんせつのゆっくりになったのよ!」 それからぱちゅりぃは自分の知る限りのドスの伝説を語った。 やれ熱線を放つことができる、やれキノコを使いいろいろなことができる、など。 「ゆゆっ!? でもまりさはきのこさんなんてたべたことはないよ!」 「むきゅ、そうなのよねぇ……、なんでどすになったのかしら」 「でも、どすになってもまりさはまりさだよ!」 「むきゅ、それもそうね!」 気にしない方針らしい。そもそもキノコがなければドスの能力などないも同然である。無いのなら大きくなったゆっくりと認識した方が楽だ。 幸いドス化しても食べる食料の量は変わらなかったことだし。 ドス化してもまりさの生活はいつもと変わらなく過ぎていった。 大きくなった分、通常のゆっくりより速く移動でき、食べ物を運ぶ際にも多く運べるようになったことが変わったところであろうか。 一度変な人間が来たこともあったがまりさを見るなり 『なかなかおもしろいねぇ、群れには迷惑をかけないから遠くから観察してもいいかい?お礼はしますから』と聞かれた。 別に見られるぐらいどうでもないので了承した。男は大量の果物(この辺りでとれるものばかりだったが秋頃だったのでありがたかった)を渡し、飼っているのであろうちぇんと一緒に遠くでしばらく群れを観察してから帰っていった。 大きいゆっくりであることから皆からも慕われ、春になったころにはまりさもドスらしさ(知性的な意味)が少しずつ出てきた。 ここからドスまりさは会話文に漢字を使うようになります ただ、攻撃用の新しい力はとんと得られなかった。 そんな平和な群れにある日また災厄が襲った。 別のゆっくりの群れが進攻してきたのである。そしてそちらの群れにもドスがいた。 ドスは熱線を放ち、こちらを脅してきた。 「おとなしく、このゆっくりぷれいすをこっちによこすんだぜ!そうしないとどすのどすぱーくがひをふくんだぜ!」 たちまち群れは混乱に陥った。降伏するべきだ、という意見とここ以外知らないから戦うべきだ、という二つの意見に。 先の冬にドスを知っていたりした賢いぱちゅりぃはもうあの世に行ってしまった為、纏め役はキノコの無いドスに託されていた。 「まりさ、どうするの?あっちはまりさがつかえないどすぱーくとかいうのをうってくるよ!」 「撃てないものを嘆いてもしょうがないよ………、あるものでどうにかしよう!」 「こうふくすればたすかるかもしれないよ!」 「降伏したら助かってもこのお家には住めなくなるよ!あいつらを追い払うしかないよ!!」 どう見ても人の意見を聞きそうに無い相手への対応はコレで十分だ、とぱちゅりぃが言ってたそうな。 そして、この群れは相手を迎え撃つ準備を始めた。 一方、やってきた無法ゆっくり共の群れ。 「どすぅ、あいつらなんかやってるんだぜ!」 「ゆゆゆ……、いつもならどすぱーくでほいほいでてったのになまいきなんだぜ……」 このドス…ドゲスの群れは別のゆっくり達のゆっくりプレイスを奪って生きてきた。 食料が無くなったら次の場所、また無くなったら次の場所、と移動していったのである。ある日、れみりゃなどもこない、という平和なゆっくりプレイスの存在を聞いた。 そのゆっくりプレイスは自分達にこそふさわしい、ドゲス達はそう信じていた。 「よぉし、こうなったらみなごろしにしてでもあのゆっくりぷれいすをうばうんだぜ!さいしょはせんけんたいがいくんだぜ!」 相手が動かないならそれでいい、皆殺しにしてあのゆっくりプレイスにほんとうにふさわしいのが誰かを教えてやる。 ゲスゆっくりの先遣隊がまず出ていった。 「ゆへっへっへ、てごろな美ゆっくりをみつけたらすっきりしてやるんだぜ!」 自分勝手な言葉をのたまいつつ、草むらを跳ねて行きどんどん距離を詰めていく。ふと一匹のまりさが違和感に気づく。 「ゆ?こんなにかずがすくなかったっけ?」 最初に飛び出した時点では15匹はいた先遣隊がいまや5匹。 「どういうことなんだゆひゅうっ!?」 また一匹声が途切れた。 そして気づけば一匹だけになった先遣隊のれいむはさけぶ。 「ど、どぉゆぅことなのぉ!?」 こーゆーことだよぉ、わかるねぇ? 次の瞬間、れいむは足元を弾かれ、草むらに沈んだ。 草むらには三匹のちぇんがいる。その向こうにはすでに事切れた仲間達の遺骸も。 「いっぴきじゃかてないからねぇ」「わるいけどたたかいなんだよぉ、わかるねぇ」「ふいうちじょうとうなんだね、わかるよぉ」 叫びを上げようとして れいむはちぇん達に引き裂かれて果てた。 「なかまごろしはいけないけれど」 「いまのおうちにちぇんたちがずっとすんでいたからね」 「よこどりはいけないよ、わかるねぇ」 こうして先遣隊はあっけなく全滅した。先遣隊の連絡が来ないことに業を煮やしたドゲスは総攻撃を宣言した。 ドゲスの群れが先住のゆっくりより数が多かったからだ。ドゲスは楽に勝てる戦いだ、とふんでいた。 しかし――― キノコのないドスの存在が戦局を大きく変えた。 基本、ドスのやる仕事は群れの統率・備蓄計画・巣の拡張である。基本、インドアの仕事が多く、元から強力な自分の力を伸ばすことなどそうない。 結果、与えられた力が弱体化することが多い。さらにドゲスの場合は怠惰なくっちゃね生活を送っていたためにその状態が顕著に現れていた。 自分にはドスパークという凄い力があるのだ、体が鈍くとも問題はない、とドゲスは思っていた。 しかし、キノコの無いドスは違う。ドスには新たに付与されるはずの攻撃は持っていない。また、少し前までは群れの統率は基本ぱちゅりぃが行っていた。 だから、自分はただ皆より大きいだけのゆっくりだ、と認識して同じ仕事に従事していた。 その結果、ただでさえゆっくりにしては高い能力値がさらに上昇していた。 5メートルを超える巨ゆっくりが長距離を跳ね回り、高高度から押しつぶしてくる。多分人間でも恐い。 キノコの無いドスの獅子奮迅の活躍・そして草むらからの奇襲攻撃にドゲス達は翻弄され、ドゲスの群れを完全に包囲してしまった。 「ゆぐぐ………」 頼みのドスパークもさっきの威嚇射撃で使ってしまい、チャージはできていないため、使えない。 「降参して元のお家に帰ってね!」 「わ、わがっだんだぜ……」 ドゲスはその降参を求める発言を聞き入れた。今は勝ち目が薄い。次はもう少し入念に準備してから挑むべきだ。主に人質とか。 だからここは一旦退いても問題は無い、と自己正当化しつつ撤退を開始しようとした。 「あ、その前に」 「ゆべっ!?」 声が聞こえると同時にドゲスはキノコの無いドスから体当たりをくらった。 余りの衝撃に口に含んでいたキノコを落とすドゲス。 「これは置いていってね!」 「ど、どずのぎのごがえぜぇぇぇぇ!」 大事なキノコを取られてはドゲスはろくに闘えない。慌てて、ドスに飛び掛る。 だが頑強なドスにまた弾かれてしまう。 「またあの熱線を撃たれたら困るからね! 判ったらゆっくり帰ってね!」 「ゆぅぅぅぅぅぅ……」 こうまで言われては仕方ない。ドゲスたちはすごすご帰っていった。(口内に胞子は残ってるだろうから数ヶ月すれば戻りそうだが) 「ところでまりさ、そのキノコはどうするの?」 「ゆ?これはこうしちゃうよ!」 そう言いながらまりさはキノコを噛み砕き上空にドスパークを放った。ドゲスの放ったそれより大きく力強い光。 「すごぉい!」 周りのゆっくりはびっくりするわ大はしゃぎだわ。 「ゆへぇ……あのドスがこんな熱いのを撃とうと思ったのかまりさはさっぱり判らないよ」 こうしてキノコの無いドスまりさは最初で最後のドススパークを使った。 怪我をしたゆっくりや死んでしまったゆっくりもいるが、このプレイスを守ることができたことに彼等は満足していた。 明日からまたこの地は平和なゆっくりプレイスに戻るだろう。 その頃ドゲス達は山を慌てて駆け下りていた。キノコまで奪われては勝ち目がない。 「まったく、よわいどすのせいでひどいめにあったよ!」 「にげかえるなんてとかいはじゃないわ!!」 と口々にドゲスをののしりながら移動していた。 「ゆべ!?」 前のれいむとまりさが何かにぶつかった。狭い一本道に見えない壁がある。知らずに下り道を駆け下りてくる後続のゆっくり達。 「と、とまるんだぜ!みえないかべがあるんだべヴぅ!?」 先に壁にぶつかったゆっくり達は後ろに押されどんどん潰れていった。一番後ろを走っていたドゲスを含む一握りのゆっくり達だけが生き残った。 「ど、どういうことなんだぜぇぇぇぇ!?」 「こういうことですが何か?」 壁の向こうには白衣の青年と同じく白衣で長髪の女が立っていた。 「主任、恐慌状態のゆっくり暴動対策に作った透明な壁、結構効きましたね!」 「ドゲスのほうが転がり落ちてきたからなぁ、あっちのドスだったらゆっくり移動してきただろうから効果薄かっただろうしなぁ」 「とりあえず、この結果を纏めて後はコイツら持ってちゃいましょう」 「そうだなぁ」 「も、もってくってど、どこに?まりさにもわかるようにおしえるんだぜ!」 「聞いたことありません?加工所って言葉」 同時に籠に詰め込まれていくゆっくり達。 「がががががごうじょぉぉぉぉ!?」「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆっぐじでぎないぃぃぃぃぃぃ!!」 「どずぅぅぅぅぅ、だぢゅげでぇぇぇぇぇ!!」 「ど、どずはゆっぐりにげるんだじゃががががが!」 「逃がしゃしねぇっつぅの」 主任と呼ばれていた女性が何か筒のようなものをドスの口内に撃ち込んでいた。一瞬辛いものかと思ったが辛くは無い、だが体がピクリとも動かなくなってしまった。 「が、がらだがうごがなぃぃぃぃぃぃ!どぼじでぇぇぇぇぇぇ!?」 「今主任が撃ったのは圧縮液体窒素弾っていってね?君の体の中の餡子は凍ってしまったんだよ、そりゃ動けるわけが無いね!」 とイヤににこやかに解説するお兄さん。 「し・か・も!これで凍った餡子は溶けた後もグズグズになっちゃうからもう二度と君は動けませぇん! 下手に動くとそのまんまグシャッ!!て未熟な赤ゆっくりみたいに潰れちゃうんだよ!ところで主任、この凍らせたドスどうするんですか?」 「まぁ、今ドスなんぞ持ってっても加工所じゃ大して役にたたねぇしなぁ、 あっちのドスならいい研究対象だったから五体無事に捕まえたろうがコイツはいらんわ」 「じゃぁ僕の研究……というか新商品の実験に使っていいですかね?」 「こないだは上の群れにれみりゃをぶつけてみただったっけか?今度はどんな実験思いついたんだ?」 「この凍らせたドスの餡子を溶かして生きたまま小豆アイスにしてみようかと」 「………小豆バーじゃなくてか?」 「はい、バニラアイスとかをありすやぱちゅりぃでまず作らなくちゃいけないし、 それからドスの頭を開いてバニラを入れながらかき混ぜてまた凍らせて……いやぁ楽しみだなぁぁぁぁ!」 「ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」 白衣の男がうっとりしながら語る実験計画を聞いてドゲスは失神した。 「相変わらずえげつないなぁお前………んじゃお前等も加工所に行こうか。なぁに、お前等は食われたりはせんよ」 「ほ、ほんとに?」 「あぁ、だってお前らゆっくり用ハリセンや加工所製すぃーの試用テスト用だもの。どのくらいの強さで叩いたら死ぬか、とか、どのくらいの速度で壊れるか、とか………。 あと一応最大威力で殴ればどうなるかとかのテスト用もあったな。 だからその日が来るまでは死なんよ、つぅか死なせん」 「「「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」」 「主任も負けず劣らずのエグさじゃないですか……」 「そうか?でも、自分をドスとして扱わないゆっくりかぁ……研究してみたかったなぁ」 「やるにしてもまた別の日にしてください。第一さっきのドススパークを見たでしょう?生半可なゆっくりじゃないですよ、きっと」 「ちっ……今日はお前のおごりで呑みにいくぞ、あ、あとこの籠お前が背負えよ」 「ドスの下に車輪つけても重いんですよコレ……」 「女に荷物持たせんのか?」 「はぁ……」 「だぢでぇぇぇぇ!」 「もうやだ!おうぢがえる!!」 「どぼぢでごんなごどずるのぉぉぉ!?」 ゆっくりの悲鳴と男のため息をBGMに加工所職員達は山を下っていった。 数週間後、人里では「さっぱりした甘さの」小豆アイスが発売された。 ドスの餡子といういままでの加工所でタブー視されていたものを使用したこのアイス、カロリー控え目・珍しい餡子の使用という売り文句にしたところ売れに売れたらしい。 「ははは、売れたらしいからもっと増産らしいよ、ドスまりさ!!さぁ、どんどん食べてねぇ!餡子増えたらまたアイス入れてあげるから!」 「ぼ、ぼうごろじでぇぇぇぇぇぇ……」 後書き。 キノコがなくて別に無闇にゆっくりしない群れだったら理想としてこんなドスができるんだろか、と書いてみた。 これが過剰にゆっくりする群れだったらドゲスとまで行かずもダメなドスになってたでしょうね。 オチは蛇足ですが因果応報が好きだったのでついやってしまった。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2980.html
微調整しただけです。 ちょっとだけ以前自分の書いた作品『やってみよう何でも実験』と繋がっています。 群れは生き残ります。この群れはドスの概念がありません。 この作品のドスには特殊能力が無いドスがいます。 ゆっくりのジャンプできる高さは自分の身長の5倍と換算されています。 ドススパーク(ドスパーク)は一回放つと15時間は撃てない、というグラビトォーン!(大鉄人17)な設定になっております。 キノコの無いドス ある山の上の平原に平和なゆっくりプレイスがあった。天敵もなければ(たまに鷹や鷲に持っていかれることはあるが)自然災害もあまりこない、実にのんべんだらりとできる場所だった。 普通こんな場所で暮らせばさぞかしゆっくりしている(悪い意味で)ゆっくりが産まれるであろうが、このゆっくり達、ゆっくりにしてはいい意味で向上心あふれるゆっくりだった。 ゆっくり達は巣穴を作り、水が巣に流れるのを防ぐために居留地をすり鉢上に削ったり、と自分達が『末永く』ゆっくり暮らせるように努力を重ねた。 「きょうよりはあすもっとゆっくりすることがだいじなんだよ!」といったれいむもいたとか。 一度『ゆっくりの形をした大災害』で群れの数は半減したが哀しみを胸に結束を強めさらにこの群れは発展を続けていった。 そんなある日のことである。 あるまりさの巣穴から声がする。 「た……たすけてぇ~!」 「ゆゆっ、まりさどうしたの!?」 「か、からだがうごかないぃぃぃぃぃぃ!」 「と、とりあえずどあをあけて……ゆぁぁぁぁぁぁぁ!?」 れいむは驚いた。巣にみっちりとゆっくりの体が詰まっている状況を驚かないゆっくりがあるだろうか、いやない。 それはさておき、このままでは巨大になったまりさの命が危ない。主に圧縮された息苦しさでだが。 「た、たいへんだよ!これじゃあおうちをこわすしかまりさをだせないよ!みんなをよんでくるからまっててね!」 「わ、わかったよ!」 巣穴はまた掘ればいいが、ゆっくりの命は戻ってこない。餡子脳とバカにされているとは思えない的確な判断だ。 「「「ゆぅえす、ゆぅえす!!」」」 掘り始めて2,3時間たったころだろうか。やっと、巣穴からまりさが出てこれた。 「ゆ、ゆぅぅぅ……たすかったよぉ。ゆ?みんなちいさくなっちゃったね?」 息苦しさから開放されたためかまりさはほっとしていた。 「ま、まりさはかなりおおきくなったね……」 「ゆ? な、なにこれぇぇぇぇ!?」 気づいていなかったようである。そんな中群れの長である老ぱちゅりぃがやってきた。 「まりさ……あなたはどすになったのよ!」 「どす?」 「ゆっくりをもっとゆっくりさせることができるでんせつのゆっくりになったのよ!」 それからぱちゅりぃは自分の知る限りのドスの伝説を語った。 やれ熱線を放つことができる、やれキノコを使いいろいろなことができる、など。 「ゆゆっ!? でもまりさはきのこさんなんてたべたことはないよ!」 「むきゅ、そうなのよねぇ……、なんでどすになったのかしら」 「でも、どすになってもまりさはまりさだよ!」 「むきゅ、それもそうね!」 気にしない方針らしい。そもそもキノコがなければドスの能力などないも同然である。無いのなら大きくなったゆっくりと認識した方が楽だ。 幸いドス化しても食べる食料の量は変わらなかったことだし。 ドス化してもまりさの生活はいつもと変わらなく過ぎていった。 大きくなった分、通常のゆっくりより速く移動でき、食べ物を運ぶ際にも多く運べるようになったことが変わったところであろうか。 一度変な人間が来たこともあったがまりさを見るなり 『なかなかおもしろいねぇ、群れには迷惑をかけないから遠くから観察してもいいかい?お礼はしますから』と聞かれた。 別に見られるぐらいどうでもないので了承した。男は大量の果物(この辺りでとれるものばかりだったが秋頃だったのでありがたかった)を渡し、飼っているのであろうちぇんと一緒に遠くでしばらく群れを観察してから帰っていった。 大きいゆっくりであることから皆からも慕われ、春になったころにはまりさもドスらしさ(知性的な意味)が少しずつ出てきた。 ここからドスまりさは会話文に漢字を使うようになります ただ、攻撃用の新しい力はとんと得られなかった。 そんな平和な群れにある日また災厄が襲った。 別のゆっくりの群れが進攻してきたのである。そしてそちらの群れにもドスがいた。 ドスは熱線を放ち、こちらを脅してきた。 「おとなしく、このゆっくりぷれいすをこっちによこすんだぜ!そうしないとどすのどすぱーくがひをふくんだぜ!」 たちまち群れは混乱に陥った。降伏するべきだ、という意見とここ以外知らないから戦うべきだ、という二つの意見に。 先の冬にドスを知っていたりした賢いぱちゅりぃはもうあの世に行ってしまった為、纏め役はキノコの無いドスに託されていた。 「まりさ、どうするの?あっちはまりさがつかえないどすぱーくとかいうのをうってくるよ!」 「撃てないものを嘆いてもしょうがないよ………、あるものでどうにかしよう!」 「こうふくすればたすかるかもしれないよ!」 「降伏したら助かってもこのお家には住めなくなるよ!あいつらを追い払うしかないよ!!」 どう見ても人の意見を聞きそうに無い相手への対応はコレで十分だ、とぱちゅりぃが言ってたそうな。 そして、この群れは相手を迎え撃つ準備を始めた。 一方、やってきた無法ゆっくり共の群れ。 「どすぅ、あいつらなんかやってるんだぜ!」 「ゆゆゆ……、いつもならどすぱーくでほいほいでてったのになまいきなんだぜ……」 このドス…ドゲスの群れは別のゆっくり達のゆっくりプレイスを奪って生きてきた。 食料が無くなったら次の場所、また無くなったら次の場所、と移動していったのである。ある日、れみりゃなどもこない、という平和なゆっくりプレイスの存在を聞いた。 そのゆっくりプレイスは自分達にこそふさわしい、ドゲス達はそう信じていた。 「よぉし、こうなったらみなごろしにしてでもあのゆっくりぷれいすをうばうんだぜ!さいしょはせんけんたいがいくんだぜ!」 相手が動かないならそれでいい、皆殺しにしてあのゆっくりプレイスにほんとうにふさわしいのが誰かを教えてやる。 ゲスゆっくりの先遣隊がまず出ていった。 「ゆへっへっへ、てごろな美ゆっくりをみつけたらすっきりしてやるんだぜ!」 自分勝手な言葉をのたまいつつ、草むらを跳ねて行きどんどん距離を詰めていく。ふと一匹のまりさが違和感に気づく。 「ゆ?こんなにかずがすくなかったっけ?」 最初に飛び出した時点では15匹はいた先遣隊がいまや5匹。 「どういうことなんだゆひゅうっ!?」 また一匹声が途切れた。 そして気づけば一匹だけになった先遣隊のれいむはさけぶ。 「ど、どぉゆぅことなのぉ!?」 こーゆーことだよぉ、わかるねぇ? 次の瞬間、れいむは足元を弾かれ、草むらに沈んだ。 草むらには三匹のちぇんがいる。その向こうにはすでに事切れた仲間達の遺骸も。 「いっぴきじゃかてないからねぇ」「わるいけどたたかいなんだよぉ、わかるねぇ」「ふいうちじょうとうなんだね、わかるよぉ」 叫びを上げようとして れいむはちぇん達に引き裂かれて果てた。 「なかまごろしはいけないけれど」 「いまのおうちにちぇんたちがずっとすんでいたからね」 「よこどりはいけないよ、わかるねぇ」 こうして先遣隊はあっけなく全滅した。先遣隊の連絡が来ないことに業を煮やしたドゲスは総攻撃を宣言した。 ドゲスの群れが先住のゆっくりより数が多かったからだ。ドゲスは楽に勝てる戦いだ、とふんでいた。 しかし――― キノコのないドスの存在が戦局を大きく変えた。 基本、ドスのやる仕事は群れの統率・備蓄計画・巣の拡張である。基本、インドアの仕事が多く、元から強力な自分の力を伸ばすことなどそうない。 結果、与えられた力が弱体化することが多い。さらにドゲスの場合は怠惰なくっちゃね生活を送っていたためにその状態が顕著に現れていた。 自分にはドスパークという凄い力があるのだ、体が鈍くとも問題はない、とドゲスは思っていた。 しかし、キノコの無いドスは違う。ドスには新たに付与されるはずの攻撃は持っていない。また、少し前までは群れの統率は基本ぱちゅりぃが行っていた。 だから、自分はただ皆より大きいだけのゆっくりだ、と認識して同じ仕事に従事していた。 その結果、ただでさえゆっくりにしては高い能力値がさらに上昇していた。 5メートルを超える巨ゆっくりが長距離を跳ね回り、高高度から押しつぶしてくる。多分人間でも恐い。 キノコの無いドスの獅子奮迅の活躍・そして草むらからの奇襲攻撃にドゲス達は翻弄され、ドゲスの群れを完全に包囲してしまった。 「ゆぐぐ………」 頼みのドスパークもさっきの威嚇射撃で使ってしまい、チャージはできていないため、使えない。 「降参して元のお家に帰ってね!」 「わ、わがっだんだぜ……」 ドゲスはその降参を求める発言を聞き入れた。今は勝ち目が薄い。次はもう少し入念に準備してから挑むべきだ。主に人質とか。 だからここは一旦退いても問題は無い、と自己正当化しつつ撤退を開始しようとした。 「あ、その前に」 「ゆべっ!?」 声が聞こえると同時にドゲスはキノコの無いドスから体当たりをくらった。 余りの衝撃に口に含んでいたキノコを落とすドゲス。 「これは置いていってね!」 「ど、どずのぎのごがえぜぇぇぇぇ!」 大事なキノコを取られてはドゲスはろくに闘えない。慌てて、ドスに飛び掛る。 だが頑強なドスにまた弾かれてしまう。 「またあの熱線を撃たれたら困るからね! 判ったらゆっくり帰ってね!」 「ゆぅぅぅぅぅぅ……」 こうまで言われては仕方ない。ドゲスたちはすごすご帰っていった。(口内に胞子は残ってるだろうから数ヶ月すれば戻りそうだが) 「ところでまりさ、そのキノコはどうするの?」 「ゆ?これはこうしちゃうよ!」 そう言いながらまりさはキノコを噛み砕き上空にドスパークを放った。ドゲスの放ったそれより大きく力強い光。 「すごぉい!」 周りのゆっくりはびっくりするわ大はしゃぎだわ。 「ゆへぇ……あのドスがこんな熱いのを撃とうと思ったのかまりさはさっぱり判らないよ」 こうしてキノコの無いドスまりさは最初で最後のドススパークを使った。 怪我をしたゆっくりや死んでしまったゆっくりもいるが、このプレイスを守ることができたことに彼等は満足していた。 明日からまたこの地は平和なゆっくりプレイスに戻るだろう。 その頃ドゲス達は山を慌てて駆け下りていた。キノコまで奪われては勝ち目がない。 「まったく、よわいどすのせいでひどいめにあったよ!」 「にげかえるなんてとかいはじゃないわ!!」 と口々にドゲスをののしりながら移動していた。 「ゆべ!?」 前のれいむとまりさが何かにぶつかった。狭い一本道に見えない壁がある。知らずに下り道を駆け下りてくる後続のゆっくり達。 「と、とまるんだぜ!みえないかべがあるんだべヴぅ!?」 先に壁にぶつかったゆっくり達は後ろに押されどんどん潰れていった。一番後ろを走っていたドゲスを含む一握りのゆっくり達だけが生き残った。 「ど、どういうことなんだぜぇぇぇぇ!?」 「こういうことですが何か?」 壁の向こうには白衣の青年と同じく白衣で長髪の女が立っていた。 「主任、恐慌状態のゆっくり暴動対策に作った透明な壁、結構効きましたね!」 「ドゲスのほうが転がり落ちてきたからなぁ、あっちのドスだったらゆっくり移動してきただろうから効果薄かっただろうしなぁ」 「とりあえず、この結果を纏めて後はコイツら持ってちゃいましょう」 「そうだなぁ」 「も、もってくってど、どこに?まりさにもわかるようにおしえるんだぜ!」 「聞いたことありません?加工所って言葉」 同時に籠に詰め込まれていくゆっくり達。 「がががががごうじょぉぉぉぉ!?」「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆっぐじでぎないぃぃぃぃぃぃ!!」 「どずぅぅぅぅぅ、だぢゅげでぇぇぇぇぇ!!」 「ど、どずはゆっぐりにげるんだじゃががががが!」 「逃がしゃしねぇっつぅの」 主任と呼ばれていた女性が何か筒のようなものをドスの口内に撃ち込んでいた。一瞬辛いものかと思ったが辛くは無い、だが体がピクリとも動かなくなってしまった。 「が、がらだがうごがなぃぃぃぃぃぃ!どぼじでぇぇぇぇぇぇ!?」 「今主任が撃ったのは圧縮液体窒素弾っていってね?君の体の中の餡子は凍ってしまったんだよ、そりゃ動けるわけが無いね!」 とイヤににこやかに解説するお兄さん。 「し・か・も!これで凍った餡子は溶けた後もグズグズになっちゃうからもう二度と君は動けませぇん! 下手に動くとそのまんまグシャッ!!て未熟な赤ゆっくりみたいに潰れちゃうんだよ!ところで主任、この凍らせたドスどうするんですか?」 「まぁ、今ドスなんぞ持ってっても加工所じゃ大して役にたたねぇしなぁ、 あっちのドスならいい研究対象だったから五体無事に捕まえたろうがコイツはいらんわ」 「じゃぁ僕の研究……というか新商品の実験に使っていいですかね?」 「こないだは上の群れにれみりゃをぶつけてみただったっけか?今度はどんな実験思いついたんだ?」 「この凍らせたドスの餡子を溶かして生きたまま小豆アイスにしてみようかと」 「………小豆バーじゃなくてか?」 「はい、バニラアイスとかをありすやぱちゅりぃでまず作らなくちゃいけないし、 それからドスの頭を開いてバニラを入れながらかき混ぜてまた凍らせて……いやぁ楽しみだなぁぁぁぁ!」 「ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」 白衣の男がうっとりしながら語る実験計画を聞いてドゲスは失神した。 「相変わらずえげつないなぁお前………んじゃお前等も加工所に行こうか。なぁに、お前等は食われたりはせんよ」 「ほ、ほんとに?」 「あぁ、だってお前らゆっくり用ハリセンや加工所製すぃーの試用テスト用だもの。どのくらいの強さで叩いたら死ぬか、とか、どのくらいの速度で壊れるか、とか………。 あと一応最大威力で殴ればどうなるかとかのテスト用もあったな。 だからその日が来るまでは死なんよ、つぅか死なせん」 「「「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」」 「主任も負けず劣らずのエグさじゃないですか……」 「そうか?でも、自分をドスとして扱わないゆっくりかぁ……研究してみたかったなぁ」 「やるにしてもまた別の日にしてください。第一さっきのドススパークを見たでしょう?生半可なゆっくりじゃないですよ、きっと」 「ちっ……今日はお前のおごりで呑みにいくぞ、あ、あとこの籠お前が背負えよ」 「ドスの下に車輪つけても重いんですよコレ……」 「女に荷物持たせんのか?」 「はぁ……」 「だぢでぇぇぇぇ!」 「もうやだ!おうぢがえる!!」 「どぼぢでごんなごどずるのぉぉぉ!?」 ゆっくりの悲鳴と男のため息をBGMに加工所職員達は山を下っていった。 数週間後、人里では「さっぱりした甘さの」小豆アイスが発売された。 ドスの餡子といういままでの加工所でタブー視されていたものを使用したこのアイス、カロリー控え目・珍しい餡子の使用という売り文句にしたところ売れに売れたらしい。 「ははは、売れたらしいからもっと増産らしいよ、ドスまりさ!!さぁ、どんどん食べてねぇ!餡子増えたらまたアイス入れてあげるから!」 「ぼ、ぼうごろじでぇぇぇぇぇぇ……」 後書き。 キノコがなくて別に無闇にゆっくりしない群れだったら理想としてこんなドスができるんだろか、と書いてみた。 これが過剰にゆっくりする群れだったらドゲスとまで行かずもダメなドスになってたでしょうね。 オチは蛇足ですが因果応報が好きだったのでついやってしまった。 このSSに感想を付ける