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作成日:2006.0804金 更新日:2008年11月24日17 05 07 情報蒐集サイト 犯罪 愛玩動物を飼育している漫画家 教員免許を持っている漫画家教授職にある漫画家 教授職にあるアニメーター 宗教創価学会 幸福の科学 死んだ作家 その他 情報蒐集サイト 漫画家履歴 漫画本エッセイ http //www.gw-d.com/manga/ 漫画家地図 漫画家マップ(北海道) http //www.coara.or.jp/~arakei/mmap1.htm 漫画家の墓 マンガ家のお墓 http //kajipon.sakura.ne.jp/haka/h-manga.htm 漫画家の収入 sawadaspecial.com 漫画家・長者番付 http //sawadaspecial.com/mt/archives/000291.html 漫画家の生年 100年500人 SF/ホラー/ファンタジー漫画家生年表・暫定版 http //www2s.biglobe.ne.jp/~ttsyhysh/list/seicomic.html 受勲した漫画家 コミック/受勲者一覧 - Woshare Wiki http //internet.kill.jp/wiki/index.php?%A5%B3%A5%DF%A5%C3%A5%AF%2F%BC%F5%B7%AE%BC%D4%B0%EC%CD%F7 犯罪 野々村秀樹 女アシスタント強姦。週刊現代 17.4/30号 鋭利菊 タイで幼女売春。 蛭子能収 1998.11 東京都新宿区歌舞伎町の麻雀店で麻雀賭博の現行犯で逮捕 島袋光年 27歳時2002.0807 女子高生売春。逮捕。http //www.yomiuri.co.jp/00/20020807i408.htm 大羽久枝 42歳時2005.0605 母親の死体遺棄。逮捕。http //news.tbs.co.jp/part_news/part_news1205798.html 小畑健 37歳時2006.0907 銃刀法違反。逮捕。http //www.sankei.co.jp/news/060907/sha015.htm 倉田真由美 2006.1129東京国税局に対して1800万円の所得隠しhttp //news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3435961.html 板垣恵介 飲酒運転。 ぢたま某 同人誌を作る為の金を読者から徴収するが同人誌の発行も返金も無し。 ぱらスィー Winny利用。火の着いたタバコをアシスタントに投げ、アシスタントは退職。 ちまきing Winny利用キンタマウイルス感染。 土山にう Winny利用キンタマウイルス感染。 コゲどんぼ 宮城とうこに自分の血で書いたという内容の赤字のファンレターを送る。 愛玩動物を飼育している漫画家 ばらスィー 犬を2匹 山田秋太郎 フェレット 平野耕太 猫を数匹 道満晴明 猫 赤塚不二夫 猫 中川翔子 猫3匹と亀 大雪師走 ハムスター 教員免許を持っている漫画家 士郎正宗 冨樫義博 江川達也 みずしな孝之 重野なおき 教授職にある漫画家 長谷邦夫 大垣女子短期大学・椙山女学園大学・中京大学・宇都宮アートアンドスポーツ専門学校 小説・シナリオ科大衆文藝演習講師 ひすゎし 大垣女子短期大学デザイン美術科准教授(軽音部顧問) 松本零士 宝塚造形芸術大学教授、京都産業大学客員教授 モンキー・パンチ 大手前大学人文科学部メディア・芸術学科マンガ・アニメーションコース教授 牧野圭一 京都精華大学芸術学部マンガ学科教授 竹宮惠子 京都精華大学マンガ学部マンガ学科教授 やまだ紫 京都精華大学マンガ学部マンガ学科教授 板橋しゅうほう 京都精華大学マンガ学部マンガ学科教授 さそうあきら 京都精華大学マンガ学部マンガ学科教授 六田登 京都精華大学マンガ学部マンガ学科客員教授 タナカカツキ 京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科客員教授 教授職にあるアニメーター 杉井ギサブロー 京都精華大学マンガ学部アニメーション学科教授 小川博司 京都精華大学マンガ学部アニメーション学科教授 くずおかひろし 京都精華大学マンガ学部アニメーション学科教授 富野由悠季 京都精華大学マンガ学部アニメーション学科客員教授 りんたろう 京都精華大学マンガ学部アニメーション学科客員教授 宗教 黒田みのる ス光光波世界神団教祖。 山本鈴美香 父親と共に神山会教祖。 小泉吉宏 浄土真宗大谷派 のむらしんぼ 浄土真宗大谷派 中城けんたろう 天理教 長谷川町子 キリスト教 山本夜羽 キリスト教 徳田ザウルス プロテスタント(日本キリスト教会) あすかあきお モルモン教 創価学会 渡瀬悠宇http //www.sokagakkai.or.jp/world/world_m/member06.html ゆでたまご 芝しってる 石井いさみ 幸福の科学 さとうふみや 大石望 菊池としを なんばらばん 死んだ作家 漫画家訃報リスト http //picnic.to/~gogowest/main/mourning.htm deadman 2 〈訃報系blog〉 http //d.hatena.ne.jp/deadman2/archive?word=%2a%5bcomic%5d 分野別自殺者一覧(3) http //www004.upp.so-net.ne.jp/kuhiwo/dazai/write.html#comic 自殺した漫画家 http //www7a.biglobe.ne.jp/~kikikirinnoki/taxpayers/suicide/mangaka.html うらべ・すう 2001.1007脳内出血 うーとむ 2006.0109 刹奈 2005.1222心不全 千葉毅郎 2003.0329癌 武田ゆういち 2005.08 青柳裕介 2001.0810耳下腺基底細胞ガン 柴山薫 2007.04心不全 ちばあきお 1984.0913自殺 横山泰三 2007.0610肺炎http //www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070610it12.htm しんがぎん 拒食症http //www2.plala.or.jp/TAKIHARA/ouen/shinga.html 秋玲二氏http //www.sankei.co.jp/news/060225/dea042.htm 徳田ザウルス 2006.0324http //www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20060324k0000m060032000c.html 中野豪http //www.mediaworks.co.jp/go.php 居村眞二http //a-nakajima.cocolog-nifty.com/ntnet/2005/09/post_a3fc.html 山根赤鬼http //www.japandesign.ne.jp/EXPRESS/030702/024.php 加藤芳郎 呼吸不全http //flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM PG=FLASH 小菅勇太郎 悪性リンパ腫http //www33.ocn.ne.jp/~watermelon/ 中尊寺ゆつこ S字結腸癌http //www.chusonji.com/flash.html 松阪れぃあ 急性心筋梗塞http //www2u.biglobe.ne.jp/~trap/Tsubuyaki/tsubu-03.html 堀部秀郎 急性心不全http //www.diana.dti.ne.jp/~horibe/ 斉藤智晴 滑膜肉腫http //www.ocv.ne.jp/~la-saito/ 犬丸りん 飛び降り自殺http //www.asahi.com/national/update/0911/TKY200609110088.html はらたいら 肝臓癌http //www.kochinews.co.jp/0611/061111headline01.htm 石川賢 急性心不全http //www.sankei.co.jp/news/061116/bun005.htm すぎ恵美子 2007.0210胃癌http //www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20070213021.html 山﨑あつし 2006.1225交通事故死http //kyou-yami-space.spaces.live.com/blog/cns!BE4FBE4876328BDC!166.entry アニメーター 高橋美代子 刺殺http //www.asahi.com/national/update/1229/017.html 原画家 岩崎考司 脳卒中 2007.0221 その他 水木しげる 左腕を戦争で失う。 ひさうちみちお 色盲。 原田将太郎 色盲。 原哲夫 円錐角膜。 幻超二 サルコイドーシスで網膜剥離。 小林よしのり 片目が緑内障で片目が白内障。 一条ゆかり 緑内障。 たなかみる 境界性パーソナリティ障害。 きみおたまこ 手首自傷・精神病院入院・離婚・子供あり。 新井祥 半陰陽。 雨宮じゅん 男から女へ性転換。 長谷川町子 遺骨が多磨霊園から盗まれ脅迫状が届くが無事戻った。 高橋陽一 2007.0320 事務所が盗難に遭い現金約50万円が盗まれる。 平野耕太 弟はライフル銃の免許を持っている。父親が貴金属地金商で平野貴金属精錬所を営む。 岡崎京子 親は床屋。 G=ヒコロウ 弟あり。 針すなお 合気道7段。 2004.1228 アニメーターの高橋美代子が姉の高橋明美に刺殺される。http //www.asahi.com/national/update/1229/017.html 絵描き 寿志郎 脊椎損傷で半身不随
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「テンイセカイって知ってるかい? つまりよ、すげえ食い物と金を持ってる連中が、俺らのお隣に引っ越してきたわけだ。 この砂漠の向こうによ、オアシスがチンケに見えるほどのデカい街ってのがあるってんだよ。 まさに殺り放題の奪い放題ってことよ。さあ、仕事の時間といこうじゃねえか!」 ―――サンダツ者ゲルゴーグ 略奪団長 「グロンダストだ。あそこで手に入る発掘兵器は、文明の遅れた我々が生き残るための、イチかバチかの賭けなのだ。」 ―――ある国の探検家 概要: 数百年前に勃発した全面核戦争により全ての文明が滅びた地域 住民たちは僅かに残ったオアシスや食料を巡り互いに争っている テクノロジーの名残である機関銃や装甲車両を駆使して略奪を行うオーク、 都市廃墟にてガラクタを拾い集めるゴブリン、その他放射能により変異した者たち… 彼らが元々どのような種族だったのかは今となっては知りようがない 詳細: 灰色の空に赤く焼けた砂に覆われた世界。都市の廃墟に残るのは僅かな水場と文明の残骸ばかり。 まさに荒廃したる、この地の名はグロンダスト。何故この地がそう呼ばれるのか。 超人種族が最初に降臨した都市のあちこちにある看板に、そう書いてあったからである。 (ところ変わればこの世界をグラバーンだのデフロストだのマケドナルドだのケンターキーだのと呼ぶ向きもあるようだ) 数百年前、この地球全土を巻き込む最大最悪の核戦争によって人類とこの世界は滅びてしまった。 跡に残されたのは高濃度の放射能に汚染された荒野と、完膚なきまでに破壊された都市の廃墟だけ。 しかしながら全ての生物が地球から滅び去ってしまったわけではなかった。 少なくともミミズとゴキブリは都市の下水道で無事に生き残ってしまったわけだが、 発達したバイオ技術はそれだけではないものを生き残らせてしまったのである。 超人兵士計画、そう呼ばれる極秘計画が核戦争前の世界に存在したかどうかは定かではない。 だが来るべき核戦争だか人類の終末だかを見越して、進化した人類を作り出そうという事業はあったはずだ。 人類の持つ肉体ポテンシャルを引き上げ、また放射能による汚染にも耐えられるように、 放射線から遺伝子を保護する特殊生体分子を組み込むなど、あらゆる遺伝子改造や実験が繰り返された。 そうして生み出された新人類のアーキタイプは世界が滅びた後、核シェルターの中で百年以上の時を過ごしたのである。 かくして先人たちの叡智と熱心な研究のおかげで、核戦争後の世界を逞しく生き抜く次代のミュータントたちが誕生した。 唯一の問題は、シェルターから自由になった彼らは、世界に人類の文明を復興させるという目的を完全に忘れてしまったことである。 おそらく寝起きに食べたグロンダスト社製のカンヅメが、脳の正常な発育に良くなかったのであろう… とりあえず不毛の大地でミュータント種が生き残れるように、先人たちは考えられる限りのサポートを尽くしたようだ。 その一つが放射線エネルギーで成長するスイバクキノコであり、栄養満点でゲロマズなミュータントたちのソウルフードである。 これらはグロンダスト社会における通貨としても使われ、大きさや色彩によって様々な値段のバリエーションがある。 またミュータントのメスは総じてたいへんカラダが丈夫であり、たった数日から数週間の妊娠で仔を産みなすとの噂である。 実を言えば、そういう特質を持ったメスでなくては、苛酷な環境における長期間の妊娠など肉体が耐えられないのだ。 結局、このイカれた世界で最もハバを利かせているのは、知性を持つミュータントの代表であるオークたちだ。 オークとは大概緑色か褐色の肌色をした大柄なミュータントで、全体的に人間を歪めたような凶暴な姿をしている。 背丈や体つきなど個体差の大きい彼らではあるが、でかい顔をしているのは決まってカラダのでかい奴だ。 彼らはそこらの廃墟から掘り出したナイフやら鉄パイプで武装して徒党を組んで他の弱そうなミュータント連中(同族含む)を 見つけては、襲い掛かってブチ殺して食料や武器を手当たり次第に奪い取るという生活を送っている。 そうして弱肉強食の世界で鍛えられたオークの徒党は、次第に凶暴さと武装にも磨きがかかっていくことであろう。 ついには武器工場から発掘したマシンガンなど、テクノロジーの残骸をも使いこなすいっぱしの超人兵士へと成り上がるのである。 廃墟や下水道に隠れ住む小柄なゴブリンは、非力だが悪知恵が働き、数だけは多いという連中である。 彼らはガラクタなら何でも拾い集めてくるという習性を持ち、それを他のミュータントに売りさばいて生活している。 ゴブリンたちの手で不定期に開かれる闇バザールは権威あるもので、オークといえども滅多に無体な真似はできない。 商人たちの方でもはぐれオークや他種族の奴隷といった頼もしい用心棒を雇って、お客様にニラミを利かせているのである。 ほぼ物々交換という形であれど、商取引と言う概念を存続させているのは彼らの数少ない功績ではあるが 同時に詐欺やギャンブルといった悪徳もしっかり伝えてしまっているのは科学者たちも予期しなかったことであろう。 顔面にたった一つの目玉しか持たないサイクロプスは、グロンダストの鍛冶屋とも呼ばれる種族である。 彼らの目玉は生物工学だかナノテクだかの真髄であり、サイクロプスは脳よりもまず目玉でものを考えるという。 実際、彼らは何か機械の部品やら残骸を目にしただけで、この材質が何で、どういった用途に適するのかなど、 工学テクノロジーに関する情報を、網膜の裏側でありありと見ることができるらしい。 ときには機関銃や装甲車両の設計図までもが詳細に浮かび上がり、彼らは実際にそれを製作してしまう。 その際は眼球から放射される種々の奇怪な光線、そういった超能力か魔法のようなものがたいへん役に立っているという噂である。 グロンダストで見かける新品の物騒なウェポンがあれば、サイクロプスの仕業であると見てまず間違いない。 ホフゴブリンは、痩せぎすの肉体と冷酷な知性を持ったミュータント種族で、気の長さと種としての統制は際立っている。 彼らは都市に居住することを好まずに、峡谷などに独自の小部族ごとにテントを張り、イバライノシシを飼いならして生活している。 雑多なミュータントたちの中では唯一と言っていいほど、彼らは真っ当に人類の文明をなぞろうとしているように見える。 もっとも、原始的な遊牧生活を始めた彼らが、無事に科学を発達させるまで順当に数千年の時がかかるだろうが… 巨大な体躯と再生能力を持ち食欲のまま彷徨い歩くトロルなどは、知性をまったく失ってしまったミュータントである。 (脳細胞が日々再生、再構築するという現象が、いかに記憶情報の保存に不向きかお分かりいただけるだろうか?) 彼らの皮膚に共生するカモフラージュ細胞は、環境に応じて如何ようにもその性質を変化させ、 砂漠にはサンドトロル、湿地にはスワンプトロルなど多様なトロルが存在するように見せかけている。 (肝心のカモフラージュ効果については、トロル本人が獲物を前にじっと身を潜めていないためいまいちのようである) さらに最悪なのは、核戦争で破壊されたと思われたインスタントバイオミキサーなる装置が、 どうやら何者かに発掘されて無事に稼動しているらしいということである。 バイオミキサーとは、要するに何かの生き物の遺伝子(大抵は血とか皮膚)を放り込むと、 自動的に欠損部分を補うように遺伝子がツギハギされ、その結果見たこともないキメラ的生物が誕生するという、 まさにLSDをやった科学者の悪ふざけとしか思えないようなシロモノである。 おそらくバイオミキサーには核戦争後の世界を新たな生命で満たすためという崇高な目的もあったのだろう。 ところが生み出された生物は、不細工なドラゴンや形の狂ったマンティコアなど凶暴で手のつけられない異形のモンスターばかり。 食事時になると飛んできて糞をばらまくハーピーなどは、マシンガンのいい射撃練習相手になっているようだ。 かくも有象無象のミュータントとバケモノ共に彩られるグロンダストがこの多元世界に転移してきたのは まさに他の国々や種族にとっては大いなる試練、あるいは神のありがたきイヤガラセであろう。 【補記】 元の国名は荒廃国家ゾーマでしたが、某魔王様と被ったために様々な案が出ました デフロスト、グラバーン、デファイロスト、グロンダストなどの案が出され、今のところ意味被りもないグロンダストを採用しています 名称変更など良い案があればスレで出してもいいし、必要なら投票で決めても良いと思います
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糖尿病 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 糖尿病(とうにょうびょう、Diabetes Mellitus DM)は、糖代謝の異常によって起こるとされ、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が病的に高まることによって、様々な特徴的な合併症をきたす危険性のある病気である。一定以上の高血糖では尿中にもブドウ糖が漏出し尿が甘くなる(尿糖)ため糖尿病の名が付けられた(Diabetes=尿、Mellitus=甘い)。ここでは1999年に日本糖尿病学会によって分類された病因による分類である「1型糖尿病」「2型糖尿病」等を用いて説明する。かつては「インスリン依存性糖尿病(IDDM)」「インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)」等に分類されていた。これは治療法からみた分類法で1985年に日本糖尿病学会によって分類された。 なお、腎臓での再吸収障害のため尿糖の出る腎性糖尿は別の疾患である。東洋医学では消渇と呼ばれる 血液中のブドウ糖濃度(血糖値、血糖)は、正常では常に一定範囲内に調節されている。これは、ブドウ糖が脳をはじめとした各器官の主要なエネルギー源となるのに対し、一方で組織の糖化ストレスをもたらす有害物質として働くからである。血糖が上昇したときの調節能力(耐糖能)が弱くなり、血糖値が病的に高まった状態(または、高まることのある状態)を糖尿病と言う。 名前のとおり、血糖が高まる結果、尿中に糖が排出されることになる。しかし尿中に糖が排出されること自体は大きな問題ではなく、糖が利用できない細胞レベルでの飢餓による糖尿病性昏睡や持続的な高血糖による慢性変性である糖尿病慢性期合併症が問題となる。一番多いといわれる2型糖尿病では糖尿病慢性期合併症の予防が最も重要視されている。合併症は治療が困難なものが多く、他の生活習慣病と同じように予防が重要視されている。予防を行うためには早期発見と治療効果判定が不可欠であり、それを目的とした糖尿病の検査が多数存在し、それらを総合的に判断し、治療するという戦略がとられている。 治療の目的は1型糖尿病、妊娠糖尿病、2型糖尿病といった病型で大きく異なる。 最も頻度の多い2型糖尿病を念頭に説明する。1型糖尿病は自己免疫性疾患であり、病態の発症は異なる。 耐糖能の低下はインスリン作用が不足することによって起こる。インスリン作用は、血中にインスリンが必要なだけ分泌されることと、血中からインスリンが必要なだけ消費されることの、両方が必要である。血中にインスリンを分泌するのは膵臓にあるランゲルハンス島の内分泌細胞であり、血中のインスリンを消費するのは肝臓や脂肪、筋肉等である。従って膵臓での分泌や、脂肪筋組織での消費に問題が起こると糖尿病になる。膵臓でのインスリンの分泌は血糖値に応じてランゲルハンス島から分泌され、肝臓等各組織でのインスリンの消費はグリコーゲンの合成や脂肪の合成、タンパク同化を促している。 これらのバランスが崩れることで2型糖尿病は発症するといわれている。 血糖値が高いということが直接、生体にとって不利となることは短期的には少ない。血糖値が高いということがタンパク質の糖化を起こし、糖尿病慢性期合併症を引き起こすという可能性は示唆されているが、これらは2型糖尿病が発症し10年などかなり長い時間が経過してから起こることである。一般的に2型糖尿病は高血圧と同様、自覚症状はほとんどない。多飲、多尿というものは相当進行してからでないと出現はしない。血糖値が高いということは検査値の異常以外何も示さないように思える。しかし、血糖値が高い理由が別の病態を示していることもあり注意が必要である。 血糖値が高いということは、血液中にエネルギー源がたくさんある状態という意味にもなるが、エネルギーが必要なのに細胞がグルコースを取り込むこむことができない状態でも起こりえる。グルコースは細胞内に入り初めてATPとなりエネルギーと変わる。グルコースを細胞内に取り込むのに必要なのがインスリンと呼ばれるホルモンである。糖尿病の患者はインスリンが不足することで細胞内が飢餓の状態となり、意識障害など全身状態が悪化することが知られている。これが糖尿病性昏睡と言われる病態であり、患者は著しい高血糖を示しているが飢餓の病態となっている。また、この軽症例としてシックデイという病態も知られており、インスリンを導入しているような2型糖尿病の患者では気をつけなければならないところである。これらは糖尿病の数少ない自覚症状とも考えられる。 糖尿病慢性期合併症は基本的には血糖のコントロールをしていれば発症を遅らせることはできる病態である。発症してしまうと、心筋梗塞や腎不全など命に関わる合併症が出現しなくても生体は予備能がかなり低下してしまい、日常生活に支障をきたすこともある。例えば、糖尿病性網膜症では前増殖期以降になると低血糖による高血圧で網膜剥離を誘発することもあるため運動ができなくなり、糖尿病性腎症でも運動を行うと尿蛋白が増え、腎臓に負担がかかることから禁止される。合併症が生じてから、あわてて糖尿病自体の治療をしようと考えても、血糖値の変動で合併症が生じえるような全身状態になってしまうと、強化インスリン療法など強力な治療は行えなくなっている。 世界保健機関 (WHO) によると、2006年の時点で世界には少なくとも 1億7100万人の糖尿病患者がいるという。患者数は急増しており、2030年までにこの数は倍増すると推定されている。糖尿病患者は世界中にいるが、先進国ほど(2型の)患者数が多い。しかしもっとも増加率の高い地域はアジアとアフリカになるとみられており、2030年までに患者数が最多になると考えられている。発展途上国の糖尿病は、都市化とライフスタイルの変化にともなって増加する傾向があり、食生活の「西欧化」と関連している可能性がある。このことから糖尿病には(食事など)環境の変化が大きくかかわってくると考えられる。 国内の食事事情は糖を使った食品や炭水化物が非常に多く、そのような食事を繰り返すことにより食後高血糖とインスリン分泌過多を繰り返すことによるインスリン抵抗性となり、インスリンの効きが悪くなり高血糖を維持、尿に糖が排出されることが分かっている。また食後高血糖とインスリン分泌過多を繰り返すことにより、膵臓のランゲルハンス島β細胞が少しずつ死滅し、インスリン分泌能力が低下する。尿糖は血糖値がおよそ180mg/dlを越えると尿に排出されるが、実際に食後血糖値の測定を行うと300mg/dlを越える人も多く、中には500mg/dlを越える人もいることが分かっている。 先進国において、糖尿病は 10大(あるいは5大)疾病となっており、他の国でもその影響は増加しつつある。米国を例にとると、北米における糖尿病比率は、少なくともここ20年間は増加を続けている。2005年には、米国だけでおよそ 2080万人の糖尿病患者がいた。全米糖尿病協会(American Diabetes Association) によると、620万人の人々がまだ診断を受けておらず、糖尿病予備軍は4100万人に達する。 日本国内の患者数は、この40年間で約3万人から700万人程度にまで膨れ上がってきており、境界型糖尿病(糖尿病予備軍)を含めると2000万人に及ぶとも言われる。厚生労働省発表によると、2006年11月時点の調査データから、日本国内で糖尿病の疑いが強い人は推計820万人であった。厚生労働省の2006年の人口動態統計(vital statistics)によれば、全国の死亡率の都道府県ワースト1位は1993年から14年連続で徳島県である(10万人当たり19.5人、ちなみに最低は愛知県で7.5人)。 特定の疾患等による死亡率で10年以上継続して、同一の県が1位であるのは他にあまり例を見ない(他の地域的な高率としては、精神医療の分野において、秋田県が1995年から2006年まで12年連続自殺率1位であることなどが挙げられる。秋田県の自殺率、すなわち人口10万人当たりの自殺者数は42.7人で、全国平均は23.7人である)。糖尿病は生活習慣病の一種であるだけに、治療型から保健指導型の予防医療への転換を図らない限り、その死亡率を劇的に下げることは容易でない。徳島県は医療機関数・医師数などが全国平均よりも高い県であるだけに、徳島県医師会や医療機関、徳島県その他行政機関及び地域住民の糖尿病予防に対する知識と意識の低さが、毎年、要因として指摘され続けているが、少なくとも統計上の結果としては、ほとんど改善されていない。徳島県は2005年11月に「糖尿病緊急事態宣言」を宣言したが、数値の上では何ら結果を出さず、かえって10万人当たりの死亡率は前年の18.0人から19.5人にまで悪化した。全国初の20人越えも視野に入り、死亡率最低の愛知県と比べ3倍にも達する勢いで、更に増加傾向にある。特定の疾患の地域間格差としては極めて異例といえる。また徳島県では肥満という要素でも、20歳以上の男性の37.2%が肥満であり、全国平均の28.4%を大きく上回っていて、糖尿病予備軍としての肥満の若者の存在は更に将来の展望を厳しいものにしている。 なお、なお厚生労働省の2007年の人口動態統計(vital statistics)(概数)によれば、徳島県はワースト1位を15年ぶりに脱し、平均14.2人(人口10万人当たり死亡率)ワースト6位になった(全国平均は11.1人) 糖尿病の四大原因は、加齢、遺伝、肥満、運動不足と言われているが、徳島県に限らず、公共交通機関が少ないマイカー頼みの地方社会が死亡率が高い傾向がある。 2006年は、徳島県を筆頭に、2位鹿児島県(14.2人)、3位福島県(14.1人)、4位鳥取県(13.7人)、5位青森県(13.6人)がワースト5であり、逆に東京都(9.9人)の他、岐阜県(9.5人)、長崎県(9.5人)、大分県(9.5人)、宮崎県(9.3人)、滋賀県(9.1 人)、埼玉県(8.9人)、奈良県(8.5人)、神奈川県(8.4人)、愛知県(7.5人)の10都県が10万人当たりの死亡率が10人を下回る。際立った地域格差が見られるのも糖尿病死亡率の特徴で、死亡率の低い地域に九州の高齢者が多い地域も入っていることから、加齢や遺伝以外にも、食習慣や運動習慣が大きく影響することは以前より指摘されている。 世界糖尿病デー 上述の通り、現在、糖尿病を世界の成人人口の約5~6%が抱えており、その数は増加の一途を辿っている。また糖尿病による死者数は、後天性免疫不全症候群(AIDS)による死者数に匹敵し、糖尿病関連死亡は、AIDSのそれを超えると推計している。このような状況を踏まえ国際連合は、国際糖尿病連合(IDF)が要請してきた「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を2006年12月20日に国連総会で採択し、インスリンの発見者であるバンティング博士の誕生日である11月14日を「世界糖尿病デー」に指定した。日本でも、2007年11月14日には東京タワーや鎌倉大仏、通天閣などを「世界糖尿病デー」のシンボルカラーである青にライトアップし、糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発活動が展開された。 なお、国連が「世界○○デー」と疾患名を冠した啓発の日を設けたのは、12月1日の「世界エイズデー」に続き「世界糖尿病デー」が2つ目である。 糖尿病は、耐糖能が低下する機序(メカニズム)によって1型糖尿病と2型糖尿病に分けられる。また近年、境界型糖尿病も重要視されている。それぞれの病型によって原因は異なると考えられている。一言に糖尿病といっても多種多様な病気を含んでいて、本来症候群とでもいうべき疾患群である。糖尿病患者のほとんどを占める1型、2型の原因については確定的なことは何も分かっていない。ここでは提唱されている仮説について分類と合わせて述べていく。1型と2型を除いたほとんどの糖尿病については原因が明らかなことが多い。 === 1型糖尿病 === 1型糖尿病(いちがたとうにょうびょう)(ICD-10 E10)は「インスリン依存型糖尿病」ともいい、膵臓のランゲルハンス島でインスリンを分泌しているβ細胞が死滅する病気である。ほとんどの患者が20歳までに発症することから昔は小児糖尿病とも呼ばれていた。しかし、20歳を過ぎて発症する例も少なくない。血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌が極度に低下するか、ほとんど分泌されなくなるため血中の糖が異常に増加する。20世紀前半にインスリンが治療応用されるまでは、極度の食事制限を要する致死的疾患の一つであった。血中に自らの膵細胞を攻撃する自己抗体が認められるものを1A型(自己免疫性)、ないものを1B型(特発性)とする。飲み薬は無効で、患者はかならず注射薬であるインスリンを常に携帯し、毎日自分で注射しなくてはならない。インスリンを注射しなければ、容易に生命の危険に陥る。また、1型糖尿病のなかでも、特に20歳を過ぎてから発症する「劇症1型糖尿病」という数日間でインスリンが枯渇するさらに危険な病もある。診断の基準としては抗GAD抗体、抗IA2抗体が陽性かどうかが重要である。2型と違い遺伝素因は少ないとされている。生活習慣病である2型とは違い、1型は生活習慣病ではない。また1型糖尿病では甲状腺疾患を合併しやすいことが知られているため女性では注意が必要である。(社)日本糖尿病協会では小児糖尿病生活指導講習会(糖尿病サマーキャンプ)を支部などを通じて毎年開催している。 ====1型糖尿病の原因==== 自己免疫の異常が重要な要因の一つと考えられている。しかし、自己免疫系はそれ自体が不明な部分を多く残すため、1型糖尿病の発症メカニズムも正確には明らかではない。 一方、1型糖尿病の一部には自己抗体が証明されず、膵臓にも炎症細胞の浸潤が証明されないものもある。これはあきらかに自己免疫性とは言えないものである。アジア、アフリカ人に多いとされるこの病型の原因についてはほとんど不明である。 === 2型糖尿病 === 2型糖尿病(にがたとうにょうびょう)(ICD-10 E11)は「インスリン非依存型糖尿病」ともいい、インスリン分泌低下と感受性低下の二つを原因とする糖尿病である。欧米では感受性低下(インスリン抵抗性が高い状態)のほうが原因として強い影響をしめすが、日本では膵臓のインスリン分泌能低下も重要な原因である。少なくとも初期には、前者では太った糖尿病、後者ではやせた糖尿病となる。遺伝的因子と生活習慣がからみあって発症する生活習慣病。糖尿病全体の9割を占める。基本的には除外診断によって診断していく。気をつけるべき点としては2型にみえる1型糖尿病が存在するということである。SPIDDM(slowly progressive IDDM)と言われるものがある。1型にしては30~50歳で発症と発症年齢が高く、臨床像は2型そのものだが徐々にインスリン依存状態に陥っていく。こういった患者は抗GAD抗体が持続陽性となっており、検査をしないと1型とわからない。SU剤が一時期効果あったかのようにみえることもあるが基本的に1型糖尿病であるのでSU剤は進行を進める作用となるので注意が必要である。 ====2型糖尿病の原因==== 2型糖尿病の原因についても明らかではない。主な病態が「インスリン抵抗性」と「インスリン分泌低下」の二つであり、それぞれに原因が提唱されている。大筋を言うと、遺伝的に糖尿病になりやすい体質の人が、糖尿病になりやすいような生活習慣を送ることによって2型糖尿病になると考えられている。そのような生活習慣とはどのようなものかについては意見の食い違いがある。遺伝的な原因としては、東アジア人種において[[KCNQ2]]遺伝子上の塩基配列の個人間の違いが2型糖尿病の引き金となる比較的確かな証拠が得られている === 妊娠糖尿病=== 妊娠糖尿病は、妊娠中のみ血糖値が異常となる症状をいう。疾病及び関連保健問題の国際統計分類|ICD-10 O24.4、O24.9。 妊娠中は、hPLやエストロゲン、プロゲストロンなどの妊娠中に増加するホルモンにより、耐糖能が悪化しがちであることによる。一般には、出産後に改善する。一方、もともと糖尿病患者が妊娠した場合は、糖尿病合併妊娠と呼ばれる。とは言え、もともと糖尿病であったかどうかを完全に確認できているわけではなく、妊娠糖尿病で発症し、分娩後もそのまま糖尿病が治らないこともままある。基本的に食事療法が行われるが、改善しない場合、後述の胎児へのリスクもあり、また飲み薬は催奇形性の懸念があるためインスリン注射療法を行うことになる。胎児への影響があるため、通常時より厳格な管理を必要とし、六分食やインスリン持続皮下注 (CSII) などを行うこともある。 妊娠糖尿病では先天異常のリスクが高まるが、妊娠初期から正常血糖を保っていれば、通常の妊娠と同等である。早産も多く、羊水過多、妊娠高血圧症候群の頻度も高いハイリスク妊娠のひとつである。妊娠糖尿病では巨大児になりやすいため、難産になりやすい。また妊娠糖尿病では中枢神経系よりも身体の発育が良いので、出産のときに頭が通っても肩が通らない肩甲難産になりやすい。そのため、分娩が長引く場合は帝王切開が良い。 治療 概要としては以下のとおりである。 糖尿病の治療は病因、または重症度(進行度)によって異なる。2型糖尿病初期において最も重要なのは食事療法と運動療法である 食事療法、運動療法でコントロールがつかない場合は経口血糖降下薬、インスリンといった薬物を使用する 治療効果判定は血糖値に準ずるパラメータで行うこととなっている。治療する目的は糖尿病の各種合併症を防ぐことである
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「ど・・・」 振り上げられた拳が、前もって警戒していたことでかろうじて反応できたクリリンの顔面数センチ横を、唸りを上げて通り過ぎる。 「わああぁっっ!!」 のみならず、その風圧のみでクリリンを数メートル後方に吹き飛ばした。 「ほう、取るに足りないパワーしか感じなかったが、よける一瞬パワーが随分と跳ね上がったな。パワー操作型、それも相当熟練しているようだ。 面白い」 「ヘ・・・ヘヘ・・・」 (界王拳習っといて良かったあ。危なく死んでたとこだぜまったく) 未来に来る際、クリリンは18号との修行と並行して、未来行きを辞退した天津飯から界王拳を習っていた。わずか半年の修行ではあるが、 ナメック星やそれ以降の修行で力をつけていたこともあって、始めから8倍まで可能となっている。しかしそれをもってしてなお、ガネットの攻撃は 紙一重でしか対応出来なかった。 (いきなりアレで行くしかないな。もう避けるのも難しいだろうし) 「次は本気で行く。今度も凌いで・・・」 と、そこまで言って、ガネットは目の前の小男が両手を頭の横に添えているのに気付いた。 「太陽拳!」 カッ クリリンの掛け声と共に、まるで文字通りその場に太陽が生まれたかのような光が生まれ、ガネットの網膜を貫いた。 「ぐあっ!」 (今だ!) 咄嗟のことにうろたえたとは言え、他所の闘いの気を感じていた以上、気で自分を捉えることは出来るはず。即座にそう判断して、クリリンは気を 一度消して少し離れた位置にある岩の上まで後退すると、右手を突き上げた。 「はあああ~~~っ!」 その右手の上に、薄い円盤のような気の塊(かたまり)が浮かぶ。クリリンの得意技である気円斬だ。 「あああああ~~~っ!」 しかし充分な大きさになったにもかかわらず、クリリンはさらに気を込めた。それに合わせて円盤の大きさもどんどん大きくなっていく。 「ちいっ!そこか!」 眼を閉じたまま、膨れ上がったクリリンの気を捉えてガネットがそちらを向く。それを見ながら、クリリンは軽く笑った。 「気円斬・改!」 その声と共に、最早直径20メートルを超えるかという程に大きくなった気の円盤をクリリンが放った。 「何っ?!」 しかしいくら巨大な円盤とはいえ、気を捉えることの出来るガネットに易々と当てられるはずもない。案の定ガネットは自分に向かってくる円盤を ジャンプしてかわした。 「つあっ!」 クリリンはすかさず放った右手の指を細かく動かし、円盤を反転させた。しかしそれで動きの速いガネットに当てられるわけもない。しかし- 「ばっ!!」 クリリンが突き出した右手を思い切り開くのと同時に、ガネットに迫る円盤が十数個の小さな円盤に分裂した。 「な?!」 ズドドドドドッ! 分裂した円盤が、さながら散弾銃の弾のようにガネットを襲う。1つの円盤のみに気を取られていたガネットに、これを避ける術はなかった。 「やった!」 思わず快哉(かいさい)の声を上げるクリリン。 しかし結果は彼の期待を裏切るものだった。 「ぐ、うう」 円盤はガネットを切断することは出来なかった。両腕で身体の前面をカバーし、なおかつ己をフルパワーの気で包むことで円盤の威力を削いだの だろう。円盤は彼の両手と脚に半ばまで食い込んで止まっていた。 「はは・・・お見事・・・」 「この・・・チビがああああ~っ!!」 と、最早視力も回復したらしく憤怒の形相でクリリンを睨みつけるガネットが、次の瞬間クリリンの目の前に現れ、蹴りを放った。 「ぎゃっ!」 界王拳をもってしても反応できないスピードで繰り出された蹴りに、為す術もなく吹き飛ばされたクリリンになおもガネットの拳と脚が連続して襲う。 「まだまだあっ!」 ベキィッ! 右腕の骨の折れる嫌な音と共にクリリンの身体が横に吹き飛んだ。そのまま岩に激突するが、何故か岩は砕けなかった。ガネットがわざと加減したのだ。 「そう簡単には殺さん。俺が受けた痛みの万倍も味わわせてやる」 怒りの表情に、拭いきれぬ残忍な喜悦をにじませながら、ガネットはかろうじて岩によりかかって立つクリリンにゆっくりと近付いていった。 しかしその顔がまたも怒り一色に染まる。もう対抗する力もないはずのチビが、あろうことかこの状況で笑っていたためである。 「へへ・・・」 「何がおかしい!」 怒りの声と共に、今度は左腕を折られて吹き飛び、倒れた所に両膝を落とされ、左右の脚の骨も折られる。それでもなおクリリンは笑みを消さなかった。 (ち・・・ちったぁ、時間稼ぎには・・・なったよな。悟飯、トランクス、後は・・・頼むぜ・・・・・・) 激痛に襲われながら、なおも笑みを浮かべるクリリンの意識が、やがて闇に塗り潰されて行った。 「クリリンさん!」 突然、弾かれたように悟飯の顔が右-クリリンの向かった方向-を向いた。目の前には、今は眼下に小さく見える「パル」と書かれた筒から出て来た 異星人が浮かんでいる。短い黒髪の完全な地球人タイプに近いが、指は3本しかなく耳が尖っている。背は低いが顔はいかつかった。 (気が、どんどん小さくなってる。このままじゃ・・・) 「何をよそ見している!」 と、悟飯の背後からパルの蹴りが襲った。防御する暇もなく地面へと叩きつけられる悟飯を、さらに空中からパルが放つ気弾の連射が襲う。 「そらそらそらそら~~~っ!この俺と闘おうなんざ、1000オプト早いんだよ!」 なおも気弾の連射を続けながら、しかしパルの顔が急に強張った。小規模な爆発に隠れた中心に感じられる気が、小さくなるどころか、どんどん 膨れ上がっていくのを感じたためである。 「こ・・・この!!」 焦ったパルはミスを犯した。思わず惑星破壊級の気を込めたエネルギー砲を放ってしまったのだ。しかし- 「バカヤローーッ!!」 爆煙から叫び声と共に放たれたエネルギー砲は、パルのそれを遥かに圧倒する威力で押し返し、更にはパル自身も光の中に呑み込みながら空の彼方へと 消えて行った。 「クリリンさん・・・・・・くっ!」 トランクスもまた、クリリンの気が弱くなって行くのを感じていた。その足元には既に異星人が倒れている。 (間に合ってくれ!) 焦りの表情を浮かべて猛スピードで飛び立ったトランクスの身体が、突然急制動をかけて止まった。 「この気は・・・」 死を覚悟し、一度はなくした意識が戻ったことにクリリンは驚いた。 (あれ?これは死んだ時の感覚じゃないよな) 戸惑うクリリンの耳に、聞き覚えのある懐かしい声がかけられた。 「危なかったなー、クリリン」 「え?」 かつて何度も修行の場や闘いの場で聞いた声。圧倒的な力を持つ敵を前にして、それでも自分のなけなしの勇気を支えた声。それは1年前に もう聞けなくなったはずの声だった。 「ご・・・」 「いやあ、こっち来たらいきなりあっちこっちで闘ってて、しかもおめえの気がどんどん弱くなってたもんだから、びっくりしたぞ。あっち(過去)から 予備の仙豆もらってなかったら、瞬間移動でも間に合わなかったかも知れねえ」 「悟空!!」 跳ね起きて声の方を向いたクリリンの視線の先に、1年前と何ら変わらない笑みを浮かべた、懐かしい道着姿が立っていた。 「バ・・・バカヤロウ、こんなタイミングで、来るなんて・・・反則だろ」 「ハハ、オラもこんな具合にまた会えるとは思わなかったぞ」 それまで死を覚悟したところで、またも自分達と地球を救うべく来てくれたことと、懐かしさが混ざり合って、クリリンは思わず泣き出してしまいそうに なるのを必死にこらえた。 本当に変わっていない。何らかの方法で死んだままの状態でこちらに来たのか、頭の上に小さな輪が浮かんでいるが、それ以外は口調も姿も まるで変わらない。 過去幾度となく訪れた破滅的な危機を救った戦士は、舞台を未来と変えて再び訪れた危機を救うべく、時を越えてやって来たのだった。
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『印/骰子/奴』 シナリオ概要:現代、オーストラリアを旅行していたはずの2人ですが、突然見知らぬところに閉じ込められた状況からセッションがスタートします。2人はここから脱出出来るでしょうか?2人用クローズドシナリオです。 推奨技能:聞き耳、ナイフ、歴史、博物学などは多少助けになるかもしれません。無くても構いません。 所要時間:2時間半~3時間前後 難易度:初級者~中級者。ただしロストの可能性はあります。 こんな方におすすめ:なぞなぞが好きな人 探索者の条件:一緒にオーストラリアに旅行に行くくらいは仲のいい2人。クローズド状況からセッションスタートになるため、持ち物は持ち込めません。 PLの条件:義務教育は終えている+αの知識。 【セッションスタート】 そこにあるのは無のみです。何もないし、何も感じません、話すこともできません。 唯一、可能なのは思うことだけです。思いますか? 【思う】 あなたが思うとそこに主体が生まれ、どこからか声が聞こえてきます。 声「自分の中から出てくるのに、今の自分の中にはないもの。それを求めよ」 ヒント: 「それは浮かぶものである」 「それは降りてくるものである」 「それは湧くものである」 《アイデアロール》(成否にかかわらず行えばOK) 「そう言えば一緒の相手がいたはずだ」ということを思い出すと、身体の感覚が戻ってきて 身体の後面には硬い平面の触感、前面には妙な生暖かさを感じ、自分たちの置かれている状況をなんとなく理解します。 あなたたちは硬質の壁でできた狭い立方体のような空間に無理な姿勢でぎゅうぎゅうに詰め込まれています。 (イラストなどでぎゅうぎゅうの状態を表示してください) 何の覚えもなく極限の閉鎖空間に閉じ込められていることを認識したお二人はSAN値チェック 0/1d6 目を開けても閉じても風景が変わらない真っ暗闇の中で、2人は自分のポケットに何か入っていることに気が付きます。 【ポケットのものを取り出す】 《DEX×5》 成功→手に入る 失敗→筋を違えてしまいHP-1、2回目以降は失敗するたびにSAN-1、 【マッチ】(先にアイデアロールに気がついた方にはマッチ、そうでない方にナイフがポケットにあります) 真っ暗闇なので、手探りでそれが何か認識する他はありません。 「それは手のひらに収まるほどの小さな2つ折りのボール紙のようです。 谷折りを開いた片方の面には短冊状のボール紙が並んでおり、短冊の先っぽには平べったく丸い何かがついています。 並んだ短冊状の根元はボール紙に繋がっていて、そのボール紙にはザラッとした手触りの横帯があります。」 (ブックマッチ、紙マッチというものです。もしPLがマジでその存在を知らなそうだった場合は、その時点で箱マッチに形を変貌させてください) それがマッチであると認識すると、 「闇とは無知。知恵の光を灯すべし」と声が聞こえます(声は人間の内なる理性の声です) 【ナイフ】 「それは手のひらに収まるくらいの柄があり、その先には革で出来たカバーのようなものがついています。 カバーを外した下にはするどい金属製の刃がついているようです。」 それがナイフであると認識すると、 「理解できないもの、自分と異なるものは敵である。敵は滅ぼさなくてはいけない」と声が聞こえます(声は人間の攻撃性の声です) 【マッチに火をつける】 マッチは合計10本あります。なので、残り9本です。 そして、自分たちの閉じ込められている状況がもう少しわかります。 あなたたちを閉じ込めている立方体の面にはそれぞれ何か記号のような痕跡があります。 中心に象徴的な記号のようなものが描かれ、その周りには文字のような紋様が三行ずつ彫り込まれているように見えます。 マッチはもう少しで消えてしまいそうですが、立方体の面の一つを照らして見てみることができそうです。上下左右手奥手前で指定してもらってください。 (最初のマッチでわかるのは、6つの面の記号+選んだ1面の1行目です。1行目が問題文+周りを知るための指示、残りの2行がヒントです。マッチを使うたびに1行ずつ確認できます) (イラストなどでぎゅうぎゅうの二人に加えて、壁に記号や文字がある状態を表示してください) 【6つの面】 向かって左の面 楕円のドーナツ 1行目 「ここはお前の中だが、実際は外だ。お前自身を傷つけるものを生み出し、それから守るものを作り続ける。 それは外のものを内のものにする過程」 2行目 「浮き輪もちくわは空気やすり身が詰まっている方が内側である。だから浮き輪もちくわも穴は外側である」 3行目 「傷つけるものは酸、守るものは粘液である」 答えは「胃」です。 正解すると、硬い壁は徐々に柔らかくなり、ところどころに皺があるぬるぬるとした粘膜の壁に変わります。そして壁の向こう側から声がします(聞き耳ロール) 上の面 偏った二重丸 1行目 「お前はここで光明を見いだす。しかし、おそらくお前がそれを見ることは一生ないだろう」 2行目 「自分の右手で自分の右手を掴むことは出来ない」 3行目 「だから光を見ている場所を自分で見ることは出来ない」 答えは「目」、厳密には「網膜(目は鏡で見れるため)」です。 正解すると、硬い壁は徐々に薄い膜のような壁に変わり、向こう側から声がします。 (正解後、次にマッチをつけたときにはこの壁にはうっすらと血管が透けて見えてもよいです) 向かって右の面 同心円 1行目 「ここはお前の最も速く動かせる部位である」 続き「ここをできるだけ速く動かしてみよ。そうすればこの周りのことも少しわかるかもしれない」 2行目 「Hz」 3行目 「受信する側も同じ振動数で動くかもしれないが、そちらは自分の意志では動かせない」 答えは「声帯」、正解すると、硬い壁は強靭な弾性を持つ靭帯状の壁に変わり、向こう側から声がします(聞き耳ロール) 周りを知る条件は「出来る限り高い声を出す」です 条件を満たすと、接している面とのつながりについてわかります。 偏った二重丸の面とは特につながりを感じない。棒グラフの面とは液体の流れる脈でつながっている。4つの三角の面とは空気の通る管でつながっている。謎の言葉の面とは霊妙な働きでつながっている。 2行目はヘルツ。周波数・振動数の単位です。 画面奥の面 棒グラフ 1行目 「ここは誰もが持っている調べを奏でる。それを知るための小手調べ。 続き「他者の調べに合わせて箱を叩けば、この周りを少し知ることができるかもしれない」 2行目 「13/52」(52はトランプのこと、ジョーカーを含めて53枚でもいい。4つのスートのうちの1つ、「ハート」を示している) 3行目 「調べを調べるのは小手だけではない。胸に手を当てて考えて、それがネックになるかもしれない」 答えは「心臓」、正解すると硬い壁は徐々に拍動をはじめ、弾力のある筋肉組織の壁に変わり、向こう側から声がします(聞き耳ロール) 周りを知る条件は「相手の脈を取り心拍に合わせて、箱を叩く」です。 周り:楕円のドーナツ、偏った二重丸、同心円、4つの三角の面と液体の流れる脈でつながっている。 2行目は52枚というのはトランプ、13というのは4つのスートにうちひとつ、すなわちハート(心臓)です。 3行目は脈の手首で取るものでなく、胸に手を当てても、頸動脈で取ることもできることを表します。 下の面 4つの三角 1行目 「ここは内と外が交わり、水と風が火を交換している。火は全ての土の中に1番多いエレメント」 続き「自らの意志で交換を止めてみれば、この周りを少し知ることができるかもしれない」 2行目 「風は外から来て、水は内を流れる」 3行目 「火を含んだ水は赤く、そうでないものは黒い」 答えは「肺」、 正解すると、硬い壁はゆっくり伸び縮みする柔らかい肉壁に変わり(正解後、マッチをつけるとまだら模様だとわかります)、向こう側から声がします(聞き耳ロール) 周りを知る条件は「息を5ラウンド止める」です。しばらく窒息ロールを行うことを伝えてOKなら実行してください(CON×10から成功するたびに×9、×8、×7、×6と減らして判定する)。5ラウンドの間に窒息が起こった場合も条件成立です。窒息の場合は1d6ダメージが生じます。 周り:楕円のドーナツの面とは柔らかい膜のようなもので隔たっている。同心円の面とは空気の通る管でつながっている。棒グラフの面とは液体の流れる脈でつながっている。謎の言葉の面とは霊妙な働きでつながっている。 4つの三角は古代ギリシャとか錬金術でいう地水火風にあたります。 「ここは内と外が交わり、水と風が火を交換している。火は全ての土の中に1番多いエレメント」は「内呼吸と外呼吸が交わり、血液と呼吸が酸素を交換している。酸素は地球全体で1番多い元素」と読み替えられます。ここに地水火風が出てきます。 画面手前の面 謎の言葉 ここをマッチで照らすと、「得吾 孤疑人 得流後 棲務」の文字が刻まれていることがわかります。 《日本語》に成功すると、これは「えご こぎと えるご すむ」と読むのではないかと思います。 失敗すると、よくわかりません。 「えご こぎと えるご すむ」が判明した後に 《歴史》、《博物学》、《哲学に関連した技能》、《知識の1/3》のいずれかでロールして成功すると、 これは哲学者デカルトの有名な「我思う、ゆえに我あり」という言葉であり、認識と行為遂行の主体となる自我や精神を意味しているとあなたは知っています。 【技能ロールに失敗】 確かこれは「我思う、ゆえに我あり」という言葉だったと気がします。 そして、成否に関わらずこの面から自分を見ているような不思議な感覚にとらわれ、閉じ込められてる体が消えた状態で箱の中が表示されます。(イラストなどでぎゅうぎゅうの身体が透過もしくは消えて、箱の中全体が見えている状態を表示してください) さらにイス人の声がします。マッチが消えると感覚は戻ります。 【正答と誤答】 問題に正解するたびにイス人の声が順番に聞こえます (聞き耳ロールに成功すると直前の声と同じ声だったかどうか判定できます。イェクーブの声と区別するため) イス人の声 「まったく傷つけずにここから出すのは難しい。しかし何か方法はないか」 「彼の認識は複数の肉体の感覚から出来ているようだ。そして驚くべきことに二重だ。」 「複数の機能のうちの1つを犠牲にすれば面を破って外に出ることが出来るかもしれない」 「ナイフを使え」 「彼の機能の中には重要な繋がりを持つものがあるようだ」 「逆に言えばそうでないものもあるようだ」 間違えると、間違えた答えにまつわる恐ろしい現象が闇の向こうに見えたり、探索者に起こったりしSAN値が減少します。そしてイェクーブの声が順番に聞こえます 例 口 闇の向こう側にたくさんの牙が生えた口があなたを犠牲にしようと数えきれないほど蠢いているのが見えます のど のどの中に蛇がのたうつような感覚を覚えます 脳 闇の向こう側に蠢く脳みそが見え、皺の間から無数の眼球がせりだしてきます 耳 恐ろしい女の悲鳴が壁の向こう側から聞こえてきます などなど 正解に惜しい場合はSAN減少はなし。全然違う場合は1d6まで増やしてください。 声帯に対してのど、胃に対して腸などは0。胃に対して口と答えたら1 イェクーブの声 (聞き耳ロールに成功すると直前の声と同じ声だったか判定できます。イス人の声と区別するため) 「この中に2人でいる限りは、我々がこの者たちを外に出すことはできない」 「1人になればそいつを通常通り外に出すことができる」 「それは中にいる2人にさせるしかない」 「ナイフを使え」 「1人を殺せ」 「そうすれば出してやる」 【解決法】 立方体の面のいずれか、もしくは面と面の接している辺をナイフで切り裂くとそこから脱出することができます。 「箱のどこにナイフを使うか?」を明確に聞いてください。 煮え切らないようなら、ナイフでつついたりしても描写するのも可です。 【面にナイフを使った場合】 心臓(棒グラフの面)を切ったら死亡です。 Cogitoの面を切ったら、自我を失ってロストです。ただし、ここだけは切ると選択した後にシークレットダイスを振って、《幸運》で判定し、成功した場合「しかし、自我を失ったら人間はどうなってしまうんだろう」と不安を感じると一度危険を示唆してください。 肺(4つの三角の面)を切ったら、呼吸が出来ず、声も出せません。脱出した後に窒息ロールを適宜行ってください。イス人に会ってマッチを擦れば助けてくれます。 胃、網膜、声帯の場合はその機能を失って生還します。 【辺を切る場合】 心臓の周りはすべて動脈なので死亡です。 Cogitoの周りはつながっている先の機能が麻痺して動かなくなります。そしてイス人にも治せません。肺なら死亡です。この場合もシークレットダイスで《幸運》判定をして、成功の場合、危険を示唆してください。 肺と声帯の間は気管なので、のどにぱっくりと傷が開いて、呼吸は出来ますが声が出せなくなります。 胃と肺の間は解剖学的により正確に合間を切る必要があるので、《DEX×2》、《ナイフ》の半分、もしくは《医学-15》のうち一番高いもので判定することを伝えてから、実行させてください。失敗すると横隔膜を切り、呼吸が苦しくなりますが、死には至りません。 胃と目の間、声帯と目の間にはつながりがないので成功すればダメージを負いません。《DEX×5》、《ナイフ》、もしくは《医学》のうち一番高いもので判定します。失敗するとどちらかを”少し傷つけ”ます。少しというのは、ストレスを感じると胃が痛くなったり、少し視力が落ちたり、声が少ししゃがれる程度です。さらにイス人に治してもらえば、元に戻ります。 【イス人との邂逅】 立方体をナイフで切り裂いて脱出するとあなたたちは闇の中に巨大な自分の肉体が横たわっていることに気が付きます。次の瞬間めまいがすると、自分の肉体は消えます。 そして一辺が10cmほどの立方体が自分の足元に落ちているのを見つけます。 その立方体の一部には傷がついています。 そして、自分の「体の一部(犠牲にした部分)」に切り裂かれたような痛みを覚えます。 闇の中から立方体から脱出したことについて驚きの声がします。 そして、二人であったことにさらに驚きます。 やがて、その声は近づいてきます(【聞き耳】に成功すれば、その声が正解時に聞こえていた声だということがわかります) 「マッチを使いますか?ナイフを使いますか?」(マッチが残っていなかった場合は最後の一本ポケットに入っていたことにしてもかまいません。《幸運》で判定してもいいと思います) 【マッチを使う】 イス人の姿が顕わになり0/1d6のSAN値チェックです。 しかし、「おお、これが君たちの知性か!興味深い!」などと言って、失った機能を一部治してくれます。 ただし、イス人は「遺伝子工学は苦手だ」と言って、治った部分には変な痕跡が残ります。瞳の色が人間ではありえない色に変わったり、ロボットのような声が時々出たり、肋骨の脇にエラが付いたり、妙に胃がもたれるようになったりなどです。KPが自由に決めてもらってけっこうです。”少し傷つけ”た程度のものは治ります。 そして、イス人に治してもらった部位には探索者同士に不思議な共有感覚が生じます。遠く離れていても、相手の見ているものが時々見えたり、相手が咳き込むと自分も咳き込んだり、相手が息を止めていると自分も苦しくなったり、胃の痛みなどを共有します。 質問されれば、以下のことを答えます。 立方体は精神を取り出して、あとから肉体を入れ替える箱。 あれを使ってイェクーブという征服種族は自分たちと狙った星の住人の精神を交換して体を乗っ取り、侵略する。 自分たちはかつてあの箱を封じた。しかし見逃した一つの箱に探索者たちは囚われていた。 一つの箱に偶然にも二人の精神が閉じ込められていたため、立方体はバグを起こして転送をまぬがれていた。 自分たちは人間とは違う知性を持っている。 特に時間についてはまったく異なる認識をしている。それを指して我々を偉大なる種族と呼ぶものもいる。 帰りたいと伝えれば 「我々とは違った知性を持つ種族よ。あなた方にも敬意を払おう。君たちのおかげで我々にとっても有益なアイデアをもらった。群生する昆虫の郡知性と我々の精神を入れ替える方法だ。我々の派閥が我々の種族内で主導権を握った際には君たちとは友好的な関係を結びたいと思う」みたいなことを言って、どこかのオーストラリアの都市にテレポートさせてくれます。 無事に生還したあなたちはオーストラリアでエアーズロック、シドニーのオペラハウス、グレート・バリア・リーフ、メルボルンマーケット、セント・パトリック大聖堂、コアラ、カンガルー、タスマニアン・デビルなどをしたたかに楽しみます。 2人で旅行しているとあることに気が付きます。最後に傷つけた部位には奇妙な共有感覚が宿っているのです。 (胃と目の間、声帯と目の間はご褒美として遮断できもするテレパシーが備わっている状態です) 2人は今後引き裂き難い不思議なつながりを持って生きていくのでした。END SAN値回復2d6+全部(目、胃、心臓、肺、声帯、精神)を解き、痕跡が生じない脱出1d3 【ナイフを使う】 「野蛮な種族め。さっさとどこかへ行くがいい」的なことを言われて、オーストラリアの砂漠にテレポートさせられます。 (傷つけた場所は治してもらえません。場合によっては死亡するでしょう)END SAN値回復1d6 【箱の中で相手が死んだ場合】 「良かった!箱の中の精神が1つになったぞ」という声が聞こえ、生き残ったあなたは強烈なめまいを覚えます。 そして全身に違和感を覚えます。うまく、体を動かすことができない感じです。むしろ筋肉や神経ひとつひとつの働きそのものがすべて思い通りにならないかのようです。 手を動かそうとすると、まるでムカデの触肢のようなものが視界で動きます。 体を見てみると、それはまるでぶよぶよとした灰色の芋虫のようです。やがてあなたは自分が繊毛に縁取られた紫色の口と赤いトゲをはやした巨大な灰色の毒虫のような存在になっているということに気が付きます。 そして、自分がいる場所は地球から遠く離れた星であり、もう二度と地球には戻れないと知ります。 1d10/1d100のSAN値チェック SAN値が残れば、この星でこの種族の支配者になることも可能かもしれませんが、それはまた別のお話。END
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この街『冬木市』には現在さまざまなマスター、サーヴァントが集まっている。そのためいろいろな噂が流れている。 例えば――犯罪者を狩る、サムライとニンジャの二人組のような。 冬木市から外れた地区には、大きな森がある。 そう、少々の銃声程度では周囲の住民に気づかれないほどに。 その中で起こる爆音、そして炎。周囲に立ち込める硝煙の匂い。 森は四人の男により正しく戦場と化した。 追う側は二人。 一人はボディアーマーにフルフェイスヘルメットの完全武装の兵士。 一人は迷彩色のズボンに上半身は何も着ず、筋骨隆々の身体をさらしている男。肩には弾帯をたすき掛けにしている。 二人の軍人は、手にそれぞれFN F2000とM134を抱えていた。 追われる側は二人。 1人は下半身に黒い小袴、足袋。上は手に手甲、長袖の黒い着物の上から羽織を着た総髪隻眼の男。 彼は人間業とは思えないほど、縦横無尽に林を駆け、十数mを飛び跳ねる。 もう一人はジャケットにジーンズ。顔に掛けたサングラスの淵からのぞく目尻には、頬まで届く深い傷跡。手にする杖から見ても、彼が盲目である事は一目瞭然だった。 だが、彼は盲目とはとても思えないほど、まるで見えているかのように走っている。 もし、彼らの生死を分けた理由を求めるとするならば。 それは、心構えだったのかもしれない。 林の中、木の裏側に片目総髪のサーヴァントは逃げ込んだ。 軍人が木ごと砕かんとミニガンのスイッチを押そうとした瞬間、総髪の男は手より輪状の武具を召喚し、上空へ投げた。 その行動に何の意味があるのか、軍人が一瞬思考したことで、二人の生死を分けた。 暗闇の中、ぷつん、と何かが切れる音が鳴り、次に軍人の真上から銀で編まれた網が落下した。 軍人の身体に絡みつく網。皮膚にまとわりつく違和感。男は自分の慢心に対し激怒する。 初めからあのサーヴァントはこの場所に罠を仕掛けていたのだ! だが、この程度ならミニガンの銃口を相手に狙い、スイッチを押すのに支障はない。 男は銃口を向けようとし――そこで初めて罠が一つだけでないことを悟った。 男の真上から独特の飛来音を発し、落下する輪状の武器。総髪のサーヴァントは既に棍を召喚し、振りかぶっている。 「輪とこの棍、どちらを避ける!」 総髪の男が叫ぶ。 軍人のサーヴァントは一瞬戸惑う。だが瞬時に思考を切り替え、遠くの間合いより投げられる棍より近くの輪を避ける方が先決と判断。 地面に転がり、輪を避け――そこで思考が途絶えた。 軍人のサーヴァントは総髪のサーヴァントの操る棍の特性と威力、速度を見誤っていたのだ。 総髪の男はまるで稲妻のごとく棍の節を外して伸ばし――節の間に鎖が仕込まれている七節棍と呼ばれる武器だ――軍人の男の頭蓋を打ち砕いていた。 軍服と盲目の男の戦いも佳境を迎えていた。 軍服の男は弾倉を落とす。球を打ち尽くしたと見た盲目の男は、目の前の男に向かった突進した。 だが、実は軍人の男はライフルの薬室に一発弾丸を残していた。 この距離なら外しようが無い。男はヘルメットの中でほくそ笑む。 その余裕が、二人の生死を分けた。 ライフルから銃弾が発射。頭部へと確実に命中するはずだった弾丸は、正眼に構えた刀に直撃し――二つに分かれ、男の背後にある木に当たった。 ライフルの弾を剣で斬った!? 驚愕した男は慌てて弾倉をライフルに挿入しようとし。 「遅い!」 瞬間、盲目の男は軍人のマスターに斟酌の間合いまで接近していた。十間を一息で詰める古流剣術の歩法だ。 男は真上に刀を掲げ、振り下ろす。軍人はとっさにライフルを掲げ盾にした。 刀とライフル。本来ならば防げるはずが、ライフルは鏡のような断面を残し、切断された。 さらに男は振りおろした両腕を返し、瞬時に切り上げる。徹甲弾でさえ防ぐNIJ規格レベルIVのボディアーマーがあっさりと切り裂かれた。 軍人のマスターは切断面から血を噴出させ、どう、と音を立て倒れた。 男は刀の血振るいをし、残心。周囲に殺気を感じないことを確認し、杖に納刀した。 杖を地面に突いた男に、暗闇の中何処からか近づいてきた総髪のサーヴァントが話しかけた。 「護、そちらも無事だったようだな」 「無事と言えば無事だが……今一つな戦いだった、土鬼」 サングラスをかけた盲目のマスター――土方護は総髪隻眼のサーヴァント――土鬼に対し、不満をあらわにした。 「一撃で相手を仕留めるべきだった。切り上げの際に予備の拳銃を突きつけられたら、そこでお仕舞いだったからな」 護はサングラスのフレームを中指で押し上げ、土鬼に対し顔を向けた。まるで、見えているかのように。否、彼は真実盲目だが『見えて』いるのだ。 護の視界を見る者がいれば、一昔前の3Dゲームか3DCADを想起するだろう。護の目に映る光景は、黒いバックに白いワイヤーフレームで構成された世界だからだ。 その理由は護の書けるサングラスにある。このサングラスは、サングラスと杖の先端から発せられた超音波の反響音から立体映像を分析、構成し網膜に直接投影する最新鋭の視覚障害者用補助システムなのだ。 本来は単体だと解析が遅れ、スパコンのバックアップがあってリアルタイムで機能する代物だが、なぜか現在も問題なく使用できている。 聖杯戦争に参加する盲人に対する、せめてものハンディってやつか。そう護は判断していたが、理由は不明である。 何時停止するか分からないゆえさほど期待はしていないが、敵が見えないと勘違いするなら利用する。その程度には護はサングラスの利点をとらえていた。 実際護は見えずとも他の四感で戦える鍛錬を積み、殺気で敵の位置を判断する事が可能なのだから。 「そっちこそ、お前がその気なら一撃で仕留められたんじゃないのか」 「かもしれん。だが俺はまだ、サーヴァント戦にも現代戦にも熟知していない。敵を知り、己を知らばというやつだ。 特に、サーヴァントとマスター2人に対しどのように接すれば、一騎ずつ分けられるか知りたかった」 「そういえばお前の望みからすればそれを知るのは当然か。全く『サーヴァントとの一騎討ち』ってのは……およそ暗殺者(アサシン)らしくない望みだよな」 「クラスは俺が決めた訳じゃない。俺を、いや英霊を完全に召喚するのは聖杯といえど不可能だった。そのためクラスを当てはめる必要があった。 そして俺の適性はアサシン以外になかった。それだけの事だ」 「俺は聖杯なんぞ興味は無いし、勝手に人を呼び出し殺し合いをさせる奴の思惑通りに動きたくない気持ちもあるが」 護は杖の先を指で弾いた。 「一方でそんな事はどうでもいい、と考える自分もいる。俺が求めているのはこの剣を振るえる『戦場』と『理由』だからな」 「戦場ならお前の時代にもあるのではないか?」 「お前のように剣術や棒術が実戦で使われる時代ならまだいいさ。 だがさっき戦った連中のように、銃器が戦闘の主たる武器に変わった現代で剣を振るう事しかできない阿呆がどう生きていけばいい?」 護は杖の先で地面をたたいた。 「だから、手前勝手に人を呼びつけサーヴァントとやらを召喚させ、さあ戦えというのは腹が立つが、戦いそのものはむしろ望むところなのさ」 「随分と身勝手な理屈だ」 「自ら望んだ道だ。その程度の覚悟は必要だろう。俺は『手段』のためなら『目的』は選ばんからな」 「そこは俺も同じだ。俺がこの聖杯戦争に求めるのは、聖杯を手中に収める『結果』ではなくそこまでの『過程』。俺の修めた裏の武芸が古今東西の英霊相手にどこまで通用するかだからな」 土鬼は袖の内に手を収めた。 「問題は、この聖杯戦争の場合、誰がマスターに選ばれるか、俺たちサーヴァントには基準が不明という事だ。最悪の場合、何も知らない女子供がマスターになる可能性もある」 「そういう事態も有り得るか。覚悟も戦う術もない奴を戦争に巻き込めば、面倒くさい事になると決まっているんだ。全く、ふざけやがって」 冷静な土鬼に対し、護は忌々しげに舌打ちした。 「そういう女子供となると、剣も鈍るか?」 土鬼の問いに対し、護は足を止め、土鬼を睨みつけた。 「勘違いするなよ。相手がサーヴァントという『凶器』を俺にぶつけるのなら、例え女子供だろうと敵だ。そして俺自身が追い詰められれば、何者の命も絶つ! 過去そうしてきたようにな」 「祖に遭うては祖を斬り、仏に遭えば仏を斬る……というところか。それでも、無辜の人間まで殺そうとしないあたり、凶刃を振るう血に飢えた人斬りという訳でもないのはありがたい」 「もし、俺がそんな虐殺者だったらどうする気だった?」 「そんな奴、さっさと打ち殺して他のマスターを探すか、次の機会を狙ったさ」 「こいつ……」 護と土鬼は互いを見つめ笑いあった。 常識の枠を踏み越えた行動を、人は時に『狂気』と呼ぶ。それを為す者を『鬼』と呼ぶ。 この二人は正しく習得した技を極める事のみを目的とする『剣鬼』であった。 【サーヴァント】 【CLASS】 アサシン 【真名】 土鬼 【性別】 男性 【出展】 闇の土鬼 【パラメーター】 筋力C 耐久D+ 敏捷A 魔力E 幸運A 宝具B 【属性】 中立・中庸 【クラス別能力】 気配遮断:A+ サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは不可能に近い。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 千里眼:D 視力の良さ。動体視力、遠近感、周辺視野、暗順応の向上。 直感:A 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。 鍛錬、戦闘経験により研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。 一寸の見切り:A 敵の攻撃に対し、間合いを計り回避する能力。同じ敵の同じ技は一度見れば完全に見切ることが出来る。 但しランク以上の見切りを阻害するスキルでの攻撃、範囲攻撃や技術での回避が不可能な攻撃は、これに該当しない。 常在戦場の心得:B 常に十全の戦闘能力を発揮するため、盤石の態勢を整える技術。 デバフを無効化し、状態異常の防御や回復に有利な補正を得る。 戦闘続行:A+ 万人に一人の生命力。 HPが0になっても、判定次第で蘇生する。 左腕不随:B+ 前兆なく突発的に左腕が麻痺し、長くて2時間は指一本動かすこともできなくなる。 頭部に打撃を加えられると発症する可能性が高まり、回復するまでの時間も長引く。 【宝具】 『闇の土鬼』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:― 最大補足:― 裏の武芸を極めた土鬼の象徴。 闇の武芸における全ての武具を魔力の続く限り無限に召喚し、自在に操る。 武具はDランク相当の宝具として扱われる。 七節棍:七つの節に鎖が仕込まれてあり、土鬼の技術により伸縮自在。 土鬼はこれを主武器とし、両端を敵の間近で投げる戦法を用いる。 霞のつぶて:指で石、または鉄の玉を弾く。他の武芸では「指弾」「如意珠」とも呼ばれる技。 ただの石ころが、土鬼の手にかかればDランク相当の宝具と化す。 錫杖:先端が尖っていて、槍としても使える。 尺八:吹けば毒針が発射される。 仕込み傘:傘の根元に針が仕込まれており、さらに骨も針になっている。 心臓を突いても痛みはなく、肉が閉まり傷跡を残さず出血もしないが、数十分後確実に死ぬ。 輪:中国武術で使う圏に近い。 投擲や紐を付けて振り回して用いる。 銀線:極細で出来た鋼の糸。 太い木の幹や人間の首も両断する。 銀網:髪のように細い鋼の糸で編まれた網。 蜘蛛の巣のように相手をとらえる。 梅吒:梅の花を模した武具。ひもにつけて振り回す。 先端の針には毒がある。 飛孤:熊の爪を模した武具。紐に付けて投擲する。 当たれば爪が肉に食い込むよう作られている。 多条鞭:ある時は一本に纏わり相手を打ち据え、ある時は十数本に分かれ相手を絡め取る。 双条鞭:二本の軟鞭。当たれば骨も折れる威力を誇る。 毒針:長さ二寸程度の細い針。 土鬼は飛ばした武具の影に隠れるよう投擲する使用法を好む。 手甲鉤:手甲に取り付けられる熊の爪の様な武具。 投縄:両端に分銅が付けられており、相手に絡みつくように作られている。 縄に針が付けられている物もあり、針には毒が染み込ませてある。 編笠:目元まで覆い隠す深い編み笠。 頭頂部には鉄板が仕込んであり、盾としても使える。 仕込み槍:先端部に鎖を仕込んだ節があり、伸縮自在。 角手:手にはめる太い針が付いた、ナックルダスター状の武具。 含み針:口中に含み、不意を突いて吐き出す。 弓矢:Dランク相当の宝具ではあるが、ごく普通の弓矢。 刀:Dランク相当の宝具ではあるが、ごく普通の打刀。 『血風陣』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大補足:100人 生前戦ってきた血風党の党員を召喚し、連携による波状攻撃、一斉攻撃を仕掛ける。党員の武具は上記『闇の土鬼』にある物と同一である。 本来この宝具は土鬼の物ではないが、並行世界の同一存在『直系の怒鬼』の影響により、使用できるようになった。 【weapon】 宝具欄を参照。 【人物背景】 横山光輝作「闇の土鬼」の主人公。 元は貧しい農家に生まれ、口減らしに土へ埋められる。 だが極めて稀な生命力を持っていたこの赤子は土中で泣き叫び、恐れた父親に鍬を振るわれるが、それでも生きていた。 その生命力に注目した大谷主水という裏の武芸を修めた武芸者に拾われ、土鬼と名付けられた。 十数年後、血風党という暗殺集団の脱党者だった主水は元同士に襲われ、死の間際に土鬼に対し裏の武芸で天下一の武芸者を目指す夢、それを土鬼に託そうとした旨を語る。 それを聞いた土鬼は要人暗殺のために結成されたはずが、平和な時代で単なる血に飢えた暗殺集団に堕ちた血風党を滅ぼし、その過程で裏の武芸を究めんと決意した。 紆余曲折の末、血風党の長、無明斎と対峙するが、無明斎は圧倒的な優位にありながら土鬼を殺そうとしなかった。 幕府の急速な大名弾圧から血風党の末路を悟り、せめて自分が編み出した裏の武芸を土鬼に残し、完成させてほしいと願ったからであった。 血風党の四天王を倒し、本拠の血風城まで辿り着いた土鬼に無明斎は稽古をつけ、裏の武芸のすべてを伝えた。 その後、刺客として現れた柳生十兵衛と戦い、無明斎の前で打ち破り裏の武芸を極めた事を証明する。 土鬼は血風党の始末をつけ自決する無明斎、炎に包まれる血風城を見届けた後、いずこかへと去った。 その後の土鬼の行方は、定かではない。 人生の目的は裏の武芸の神髄を見極める事で、対戦した宮本武蔵(土鬼はそうとは知らず戦っている)から「お前は死ぬまで敵を求めてさまようだろう」と評されている。 【方針】 サーヴァントとの一騎打ちを望む。 【把握媒体】 横山光輝作「闇の土鬼」全三巻が発売中です。 【マスター】 土方護 【出展】 死が二人を分かつまで 【性別】 男性 【能力・技能】 一刀流、新当流、無外流、示現流など複数の流派を習得している。 達人の腕前と「断罪」が合わさり、飛来する拳銃、小銃の弾丸、鉄パイプ、自動車のドア、超硬合金、果てはミサイルまで切断する。 【weapon】 単分子刀「断罪」 鞘が盲人用の杖に偽装されている仕込み刀。銘の断罪は刀匠が犯罪に対する思いにより入れてある。 切れ刃の部分が単分子層で形成されており、理論上あらゆる物質を切断できる。 大太刀「鬼包丁」 刀身三尺を超える実戦刀。 こちらも切れ刃が単分子層なのか、ビルの鉄柱をも一刀両断できる。 ナイフ ジャケットの内に忍ばせている。数は十数本。 刀の間合いより遠い相手に対し用いる。 サングラス 超音波の反響音を解析した映像を、網膜に直接投影する。 銃の弾道予測プログラムが搭載されており、銃口の向きから事前に弾丸の予想軌道を映像にして示す。 他に音声を識別し、人物を登録する機能や、骨振動を利用した通信機能、補聴機付。 【人物背景】 漫画『死が二人を分かつまで』の主人公。 少年の頃、飲酒運転の事故に巻き込まれ両親を失う。その後祖父の知人である剣術の師範に引き取られ、剣の修行に没頭していた。 他者から見て異常な程の鍛錬の量は如何なる理由か不明だったが、もしかしたら両親の敵を討つためだったのかもしれない、と推測されていた。 そして中学二年の時、事故を起こした男が酔っぱらい道端で寝ている姿をまるでゴミを見るかのような目つきで見据え、敵に対する関心を失ってしまう。 だが剣術をやめることなく、さらに激しい修行を自らに課してゆく。稽古時間は日に15時間という常軌を逸した量だった。 二十歳を越えた頃、師匠との闇稽古で師を打ち殺し、真に剣鬼の道へと突き進むことになる。 その後、繁華街でヤクザ相手に喧嘩を吹っ掛けたりしていたようだが、エレメンツ・ネットワークという犯罪被害者を母体としたヴィジランテグループに所属。 現代戦闘の軍事訓練を受けた後、派遣先のチェチェンで戦闘中、炸裂弾の破片を至近距離で浴び視力を失う。 日本に帰還後、目が見えなくても戦えるよう鍛錬を積んでいたが、エレメンツ・ネットワークによる最新鋭の視覚補助システムの提供及び実験を条件に都市犯罪に対する自警を承諾する。 そして、テスト中に将来の伴侶となる遠山遥と出会う事になる。 性格は天邪鬼。自称剣を極める事しか頭にない一般社会不適合者。 悪人相手には容赦がなく手足三本を切り落としたり、一度斬った腕の腱を、縫合手術を受けた後もう一回斬りに行ったりとかなりドS。 かといって外道というほどでもなく、独自の正義感をもち、子供相手には悪態をつきつつも優しい一面がある。 子供でも犯罪者なら剣で掌を刺し貫いたりするが。 この護が召喚された時間軸は最終回、全てが終わった後、数年後に結婚するまでの間である。 【マスターとしての願い】 剣を振るえる戦場を望む。相手が強者で悪党ならば尚良し。 【方針】 マスターとの一騎打ちに持ち込めるよう、状況を整理していく。 【ロール】 剣術道場の主 【把握媒体】 漫画が全26巻発売中です。
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1 名前 デュバル・W(ウェイン)・ジェイデラックス 2 年齢 22歳 3 性別 男 4 種族 人間 5 外見 少しパーマがかった栗色の短髪と、精悍だがイケメンと呼ぶにはもう少しの地味顔だが、好青年然としている。 どちらかというと肌は黄色く、東の国の血を引いているものと見られる。瞳は青色。 服装はその場その場によって種類を選ぶ。 普段は迷彩柄のボンタンと、オリーブグリーンのタンクトップ。 胸からは自分の名前の入ったドッグタグをブラ提げている。 体格はどちらかといえば小柄で、よく引き締まった体をしている。 身長:174cm 体重:69kg 6 性格 ものに執着する事があまりなく、その場限りの関係やジョークを好む。 どんな仕事、責務も遊びのように接し、慌て取り乱さない事を信条にしている。 戦闘になると、態度はそのままに情け容赦の類は一切なく、相手の死期を引き延ばすのは残忍さのみ。 その人間性を交えた獣性とは裏腹に、繊細な面も持ち合わせそれが後述のトラウマを呼んでいる。 危険に身を曝け出し浸る事を生き甲斐にし、それによる勝利を何よりもの生きた実感とする。 その為なのか、戦闘をいくら好もうとその後に待っているわずかな日常も大切にしている。 というのはあまり表に出さない性格。 実際表面には、虎眼キャラにはいまさらだが奇行の目立つ男。 7 過去 戦乱孤児。 両親を失った後、軍に拾われて数々の教育を施される。 天賦のものも有ったのか、ありとあらゆる事を学習、吸収して求められるべき軍人の形となる。 通常人の生活から見れば、あまりにも寂しい少年時代と青春を過ぎるが、本人は至って軽い表情だったという。 21の頃、戦乱を経験(ヴァラー&トリガの体験したものと同じ)。 サイボーグ兵器「トリガーハッピー」と出会って、唯一生き延びる。 自身もその際に重傷を負うも、不幸中の幸いで致命傷、後遺症は無く復帰。 現在は軍役を退き、傭兵となっている。 そして所属していた傭兵団が、何が有って何の勘違いをしたのか 革命家気取りのテロを始めたのでイヤになって脱走。 現在ドレイクに入団している。 8 職業 現在フリーの傭兵。 9 口調 「俺の名はデュバル・ウェイン・ジェイデラックス。大口叩きの軽口男だってよく言われるけどありゃ全部ウソさ ちなみにウェインでもデュバルでもどちらでもかまわないぞ!」 「無能?ハハハ・・・止してくれ。俺は戦争だって、西部劇だって両方できる。」 「怒るな、怒らないでくれ。ウィットに富んだスマートジョークってヤツじゃない」 「やるじゃない?」 「日々の退屈を凌ぐには、何かすればいいさ。ソファの上で、愚痴を吐きながら酒を飲むとかね」 「悩みを聞いてあげよう。俺は寛容なんだ。」 「賭けようか。撃墜数が少なかった方が勝ちにしよう。負けたら成功報酬を全部譲るんだ。」 「手加減・容赦・問答・情け一切無用!これがまた楽しい」 「俺の良い所はね、3つ有るのさ。一つは情け容赦の無い事。2つは柔軟なところ。3つ目は優しいところ。」 「ジャパニーズハカマが気に入ったんだ、ぴらぴらするくらいいじゃない」 10 一人称、二人称 一人称:俺 二人称:キミ、あなた、〜〜、〜〜さん 左から使用頻度の多いもの。なお、さん付けは皮肉じみた場合に使用する事が多い。 11 好きなもの リンゴの丸かじり 危険に首を突っ込むこと 接近戦 12 嫌いなもの ナスビ 羊肉 安全地帯でぬくぬくしている連中 遠距離戦 狙撃 13 好きな人 居ない 14 パートナー 今のところいない 15 属性 無 16 苦手な属性 無 17 戦闘スタイル 不壊同然の超硬度の鉱石「クラッシウム」で作られた装具爪「ヴィジランティ」を使っての接近戦。 予測不能の戦闘機動とスピードを武器に戦う。 肉体強度はいくら鍛えても人間だが、感覚とそれに抗う鋼の肉体(痛みに耐える意志)で補う。 戦闘力自体は「とても人間には見えない」ほど。 相手の体術のトレースにも長けており、それが技巧に頼ったものならそうであるほどトレースし易い。 (あくまでも体術のトレースであり、単純な腕力技や空を飛ぶなどというマネは出来ない。) ちなみに、ヴィジランティ以外の武具もたいていは扱える。 18 精神力 戦場における狂気や恐怖などには麻痺しているほどの耐性を持つが 日常生活でのトラウマ発生や味わった事の無い感情には弱い。 総量はあまり高くないといえる。 19 戦闘熟練度 ★★★☆☆ 20 技や魔法 特になし 21 特殊能力・特殊技能 「無音歩行」 気配を消す事は出来ないが、完全な無音歩行可能。 「気配抹消」 無音歩行と併行して行う事は出来ないが、文字通り「居なくなる」事が出来る。 「ウォールハイカー」 勢いを付けて走っている最中、壁などにそのまま飛び乗り、短時間歩く事が出来る。 「見切り」 ナイフや槍、手斧などの投擲武器、果ては機関銃の弾丸まで武器があれば叩き落せる。 「無呼吸運動」 6分間強の無呼吸運動に耐えられる。 「味覚強化」 どんなマズい料理でも、栄養さえあれば我慢して食べられる。 しかし栄養もない公害にしかならないものは受け付けてくれない。 「トレース」 相手の体術を見たまま、動きだけをそっくりトレース出来る。 動きそのものにパワーが秘められた儀式舞踏的な技や、単純な超腕力、空を飛ぶなどはトレース不可。 「危険物取り扱い」 手榴弾から小火器、生物(毒ガス)兵器などなど取り扱い可能。 「弱カン」 カンが生まれつき外れやすく、それに頼った賭けや戦闘をしない。 「スピードボール」 常人が致命的精神ショックを受けた時に発生するような、脳分泌物質的快感を集中すればその場その場で自由に作り出す事が出来る。 拷問などによる痛みを誤魔化す事が出来るが、それにより発生する脳を焼くような快感に気をつけなければ 次に使うまでにマゾかヤクチューか廃人になってしまう可能性も有るらしい。 「トラップ、喚問解除」 現代的なトラップや喚問(熱源感知式、地雷、網膜音声etcセンサ)を場合に因った対処法で解決する。 「不酔」 飲酒や乗り物で絶対に酔わない。 「素質」 『変身』、擬似変身どちらへの素質も持っている。 「超高精度切断」 ありとあらゆるものを、ヴィジランティで何でも綺麗に切断してしまう。 鎧、刀、銃弾という固体から水、炎、電撃や魔法エネルギーという 非物質までなんでも真っ二つにしてしまう。 果てにはレーザー光線や風さえ可能。」 「二段ジャンプ」 空中で「もう一度跳」ぶ事が出来る。 「四足歩行」 獣のような、素早い四足歩行を展開可能。 「壁取り付き」 まるで虫やこうもりのように、天井、壁などに取り付ける。 「人間」 鍛錬によって超感覚、超身体能力他さまざまな特殊技能を身につけてはいるが それ以外はまったくもって悲しいほどにただの人間であるため、50mから落ちれば 死ぬし、銃弾を心臓や頭に受ければ死ぬし、病気にもかかるし威力が強ければ催眠的魔法にもかかる。 しかし身体能力はとてもそうは見えない。 22 必殺技 「ヴィジランティスマッシャー」 全ての攻撃をヴィジランティで反射し、跳ね返す。 この時だけヴィジランティの爪が伸縮し、1m〜1m50ほどに伸びる。 この時、ヴィジランティの刃は細かく振動している。 「ターゲットアーツ」 超高速・超精度の2丁拳銃の連射。 指の動きが見えないほどで、ひょっとすれば指より先にトリガーが 壊れてしまうのではないかというくらい連射する。 機関銃のように発射される弾丸は、全てが狙ったところに命中する。 当たり前だが拳銃がないと使えない。 「ビーストコンビネーション」 四足歩行と壁蹴り、壁取り付きを利用して素早く、そして アクロバティックに周囲から相手を切り刻む。 「ギャンビットストライク」 致命傷にならないほどの怪我であれば、多少の怪我と引き換えに 至近距離からヴィジランティを突き刺し、そのまま引き裂く。 一歩間違えれば諸刃の技。 23 能力[E.まるで駄目 D.苦手 C.人並み B.得意 A.達人級 S.化物級 SS.神級] 体力 S 物理防御力:C 魔法防御力:C 魔力 C 腕力 B++ 物理攻撃力:A(爪の攻撃力 本人の腕力でならB) 魔法攻撃力:E(そもそも魔法を使わない) 知力 B 素早さ A 命中 S 24 武器やアイテム 「ヴィジランティ」 不壊とされる(対抗する鉱石がまだ発見されていない)鉱物「クラッシウム」で作られた爪の装具。 爪は拳骨の間から生えるように装着されており、短く肉厚。 頑丈さを生かして、壁を登るのに使用したり銃弾を弾いても刃こぼれしたりしない。 必要な時には伸縮し、超振動刃になる。 25 その他 なんか技とか必殺技が分からなってきた・・・^p^
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ZombiU part68-457~460 457 :ZombiU:2015/12/27(日) 20 34 45.46 ID xxt9P0Pg0 ZombiUを簡単に 2012年wiiuで発売された3Dアクションのゾンビゲーム。 2012年の夜のロンドン、街中は荒れ死体だらけ、さらにゾンビがあふれかえっていた。 主人公(名前、見た目、性別、職業はランダム)はゾンビから逃げ回り、そして周りの道路を囲まれる。 そこにスピーカーから地下鉄に逃げ込めと男の声がする、言われるまま逃げ回り最後にダストシュートに落ちる。 気が付けばベッドの上。地下鉄のトイレ近くを改造したのであろう隠れ家。 いろんな荷物とともにパソコンや、いくつものディスプレイ、またアイテムを預けられるボックスがある。 またスピーカーから声が聞こえ、プレッパーと名乗る。彼はこの事態を知っていたと言い、備えていたのだと。 机の上にあるプレッパー・パットを貰う。これはマップを表示したり、レーダー機能や、ハッキングしたりできる。 また隠れ家近くにリュックを背負ったゾンビがおり、そいつをクリケットバットで殴り殺し、リュックを貰った。 これから生き残るために、彼の指示の下で物資や武器の調達、各地にあるカメラのハッキングなどを行っていく。 ゾンビは人間を食らい、音や光に反応する。 主人公はたいして強くない、死ぬとゾンビになり、別の主人公に変更される。別の主人公もまたこの隠れ家からのスタート。 アイテムなどはゾンビになっても所持したままで、倒して奪いにいかなければならない。 スーパーに調達に行く、途中でマンホールを開けておくと隠れ家から行き来できるようになる。 ここから戻るとゾンビが隠れ家に押し寄せるので退治。次に武器の調達の為、軍人が守っているバッキンガム宮殿へ行く。 守っている兵士は全滅しゾンビ化、女王などはすでに避難している。 宮殿内部では通信ができない。先に進むと、ピーター・ナイトという王室の医者と会う。 彼は隔離室でゾンビについて研究していた。主人公に治療の研究の為の本を取りに行ってほしいと頼む。 図書室から「秘伝療法」、続いてさらにロン・フリードマンの家から「感染の研究」の本。 それらを持っていき、ピーターが読むと治療薬が作れると言った。ジョン・ディーの手紙にそれが書いてあると。 レイブンズと呼ばれる者達が持っている手紙にコードがあり、それを七通集めてほしいと頼まれる。 ちなみにピーターはすでに半分ゾンビ化しており、薬で進行をとどめている。後半になると咳込み始める。 ここでのやりとりはプレッパーは知らない。 各場所で通信や、手紙から情報を集めていく。 四百年以上前に、ジョン・ディーと言う王室付きの科学者がいた。彼は予言者でもあり、様々な事を予言していた。 彼はかつてロンドンで発生した黒死病の治療薬「パナケイア」を作ろうとしたが出来なかった。 ジョン・ディーの予言から国を守るため昔、国はそのための組織レイブンズ・オブ・ディーを作った。 そして今回の腐敗病によるゾンビの大量発生も予言していた。しかしいくら組織が言っても国は信じない。 ジョンと呼ばれる男(プレッパーの事、おそらくロン・フリードマンの仇名)は銃を持って王家に行き、直訴しようとした。 しかしその前に兵士に銃で撃たれ、有罪判決。精神病院に入れられ、七年後に釈放される。 病院から出たジョンは性格が変わり、破滅的な思考になる。 レイブンズ・オブ・ディーの者達の考えでは、予言は警告であり、防げるものであると考えていた。 しかしジョンは予言は絶対であり、腐敗病によって世界は滅びかけ、少数だけが生き残るのだと考えた。 この考えの違いから軋轢が生まれ、ジョンは組織を追い出され、さらに同じ組織の恋人だったソンドラとも別れた。 458 :ZombiU:2015/12/27(日) 20 35 56.25 ID xxt9P0Pg0 その後、武器の調達の為、かつてプレッパーの上官の元に行く主人公。しかし大佐はすでに死亡していた。 そこでゾンビを撃っていたソンドラと会う。彼女はロンドン塔からヘリで脱出すると言った。 プレッパーはレイブンズは烏合の衆で頼るなと言われ、行くならもう助けないと通信を切る。 主人公はゾンビを倒しながら、ロンドン塔を登る。だが待っていたヘリに大量の烏がぶつかり、ヘリは墜落した。 他の脱出方を探し、見つかったら連絡するとソンドラは去る。 その後、プレッパーから通信が入り主人公を慰める。治療も避難もないが、主人公は生き残る事は出来ると。 次にプレッパーに言われヴィグラムの家に燃料を貰いに行き、そこで抗生物質がほしいと言われ近くの保育園に取りに行く。 ヴィグラムの家に戻るとゾンビ化しており倒して、燃料を貰って帰る。 途中でセント・ジョージ教会から助けを呼ぶ通信が入る。あそこは壊滅しているはずとプレッパー。 物資もあると言うので見に行く。生きた人間に後ろから殴られ主人公は気絶。 気付けば檻の中、出れば荷物を奪われ拳銃一丁だけ。ゾンビとの殺し合いのショウをさせられる。 スピーカーの話から何人もの人が犠牲になっているようだ、倒してもどうやら生きて返す気はないらしい。 しかし途中で観客していた者達の所にもゾンビが乱入し全滅。主人公はなんとか荷物を取り返し、逃げのびた。 レイブンズ達の死体からとか集めた七つの手紙をピーターに届ける。これで治療薬パナケイアができるとピーター。 時間がかかるらしいので、一度隠れ家に戻る主人公。 そこにピーターから通信が入る、治療薬ではなくワクチンだがパナケイアが完成したと苦しそうな声で言った。 それを聞いて怒るプレッパー、ワクチンなんてありはしないし、今回の問題を引き起こしたのは王国だと言い放つ。 人に隠れてこそこそと、そこに行くならコンビは解消だとプレッパーは言った。 バッキンガム宮殿の研究所にピーターはいない。レコーダーがあり、王室居住区にデータをバックアップしたとの声。 またパナケイアに関して誰かに通信したとも。探すとピーターはゾンビとなっていた、倒し眼球をもぎ取る。 網膜スキャンを使い、王室への扉を開ける。王室内の金庫内のパソコンから、USBを取り戻る。 警報が鳴りゾンビが増え、シャッターがいくつも降りてきた。地下下水道を通り脱出、途中で軍隊から空爆の警告が入った。 外に出るとソンドラから全国民に通信。最後の救助ヘリが来る、これが飛び去れば空爆を始めると言った。 ソンドラがパナケイアに関する通信を傍受していた。世界中の人が助かる、なんとかロンドン塔にきてと。 最後の隠れ家、プレッパーが罵倒する。自分の目に隠れてレイブンズと手を組んでいたのかと。 助けてやったのは誰だ、どいつもこいつも、最後まで生き残るのは私だ。 途中からスピーカーからではなく生の声となる。さっさと隠れ家から出て行って、死にやがれと言い放った。 ロンドン塔に向かう主人公。途中にゾンビがなぜかあふれかえっている。もう隠れ家には戻れない。 主人公が出て行くと、今まで隠れ家の開かなかった扉が開き、中から片足の男が現れる。 男はアイテムボックスから物資を取り、それを自分の部屋へと持っていき貯蔵する。 そしてたくさんのモニターに映るカメラの映像から、一人の新しい主人公に話しかけた。応答せよと。 スタッフロール ここから死ねばバッドエンドの一発勝負、なぜかゾンビがいっぱいのロンドン塔へ。 死んだらそのまま空爆。ヘリの場所にたどり着くと、梯子を上って助かる。そして空爆。 459 :ゲーム好き名無しさん:2015/12/27(日) 20 47 25.79 ID rhyOjobn0 乙 つまりプレッパーはずっと隠れ家にいて(片足だったから)、そこから見つけたから市民達(主人公達)に指示を出してたのか 目的は自分(と主人公の誰か)が生き抜けるだけの物資を蓄えることだったんだろうか 460 :ゲーム好き名無しさん:2015/12/27(日) 20 51 52.25 ID xxt9P0Pg0 書いといてあれだが、プレッパー=ジョンはほぼ確実だが、ロンかどうかは確実じゃない ロンの家に感染の研究の本、ジョンへの手紙があり、ソンドラが何度も通信していたのが根拠 でもプレッパーは、ロンは大ぼら吹き野郎で話を聞かないほうがいいとか言ってたし あと途中でゾンビの幻覚が見える。こっちに走ってきて消えたり、こっちが近づくとノイズが走って消えたり あれが何を意味するかは分からん。それとプレッパーが言っていた王室のせいでウィルスがばら撒かれた話 ジョン・ディーの正体とかも。続編でも出たらわかるかも
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=3話の海岸沿い道路のシーンを見てから読んでください= =あの笑顔を300%増(目標値)にします= ="仲上家の騒々しい正月"の後のお話です= 二人でおつかい 少しどんよりとした雲り空、冬の休日。 二人は海岸沿いの道を並んで歩いていた。父の知人宅に酒の届け物を頼まれた 為である。幸運にも"二人"で、と言い渡されていたことから休日に揃ってのお 出かけとなった。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 「今日は風がちょっと強いな」 「うん」 海から吹き付ける風は耳が痛くなる程ではないが、それなりに冷たい。風上 側に眞一郎がまわって比呂美は道路側を歩いている。 「うおっ」 強めの風に眞一郎が、寒いっ、という感じで身をすくめた。 「うわっ、寒くなってきたね。じゃ、よいしょっと」 眞一郎の様子を見て、比呂美は自分の右腕を彼の腰に手を回してから、左手 を取り、自分の腰に回し体全体をぴたっ、と密着させる。 「お」 「こ、これで、暖かいよね?」 照れる眞一郎と、頬を染める比呂美。 厚手のコート越しに暖かさを感じるはずもないのに暖かいと主張してみたり、 わざと歩く速度を落としてみたりと、いかにも、である。実際に鼓動が速まっ ているだろうから、暖かいというのは本当だろう。比呂美が残念なのは、コー トの厚みが邪魔をして胸をいくらがんばって当ててみても、効果が薄いこと であったことだが、本人は全力投球だ。彼は気付いていないが… 「暖かいな」 「うん、あったかい…」 「二人でお出かけって、いいな」 「うん…、いいね…」 「…」 「…」 そんな二人を少し離れて観察している人物がいた。 「はぁ」 今の時間帯、交通量は多くはないが人目が全くないわけではない。昼間から 堂々とびったりとくっついて歩く姿に、ため息が出てしまった。 「そうだ」 急いで携帯電話を出してすかさず写真を取る。しっかりと顔がわかるポジショ ンを取り、何枚か撮った後、どうしても独り言が出てしまう。 「気付かないかなぁ?普通?」 自分ではやばい?という感じもあったのだが、二人は気付かないまま、ゆっ くりと歩いて去っていった。 「さすがに面白くない、うん」 見つかって大慌てしたところをどうからかおうか?という期待を見事に外さ れては、不満が残ってしまう。早速誰かにメールして言いふらそうか?と考 えていて、もっと良いアイデアが浮かんできた。バラすよりも写真を見せて 何か奢ってもらおうという魂胆である。写真は欲しがるだろうから、高く売 れそうだ。たまたまこの辺りに用事で来ていた朋与は、軽やかな足取りで自 宅へ向かっていった。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 住宅が多くなってきた辺りで密着を解き、時間がかかった分を急ぎ足で歩い て取り戻して知人宅に到着した二人。 「こんにちはー」 「こんにちはー」 広い玄関で声をかける。 「おおー、坊ちゃん、お嬢様、いらっしゃい。わざわざどうも」 出迎えてきたのは、"おじさん"である。にこにこと人の良さそうな笑顔を二 人を奥の方へ案内していく。 「ちょっとお茶でも飲んでいって下さいな。寒かったでしょう?」 "おばさん"がお菓子とお茶を持って、ぱたぱたとやってきた。 「あ、おかまいなく」 「おかまいなく」 既に奥まで通されているが、一応遠慮してみる。少し世間話をしていると、 今度はばたばたと大勢やってくる気配がした。 「おお、いるいる」 「ふーん、この子がぁ」 「あら、可愛いじゃなーい」 次々とやってくるのはこの家の娘達と"おばさん"連合軍。この家の娘の一 人は赤ん坊を抱いている。"おばさん"連合軍は近所からも来ているようだ。 品定めをするように、じっくりと比呂美を観察している。 「ちょっと、何ですかっ。こんなに大勢で!」 眞一郎はこの家に入った時に何か忘れていた気がしていたのだ。そして、 イヤな予感も。これがそうだった。 「あらっ、かばっちゃったりして」 「そんなに好きなの?」 「私もかばってー」<がらがら声で脳内再生して下さい> 比呂美は真っ赤な顔で小さくなってしまっていた。眞一郎が守ろうとしても 全てが無駄になり、事態を改善できないまま、なすがままに観察されてしま う。 「あっ、赤ん坊を抱かせてみましょうよ」 この家の長女が自分の子供を差し出して、比呂美に抱かせてしまう。 「あっ、かわいい~」 少し慌てながら赤ん坊を受け取ると、自然な微笑を見せる比呂美。 「!」 眞一郎はその笑顔を凝視する。 「お~や、見とれちゃって!」 「まぁ、それだけ可愛いとねー」 「あははっ」 彼はすっかり忘れていた、小さいころから弄ばれていたことを。それから、 "おばさん"連合軍は眞一郎と比呂美とで遊んでいたが、ある時、眞一郎は とんでもない光景を目にすることになる。 「あー!」 赤ん坊は楽しげに比呂美の胸を触り、揉んでいた。 「きゃっ、ちょっとくすぐったいかも~♪」 笑顔の比呂美はあまり気にしていないようだが、眞一郎にとっては一大事で ある。 (え!?えっ!?ちょっと、お前!止めろよ~。そ、それは俺の…) 眞一郎はちょっとパニック気味。しかし、"おばさん"連合軍は楽しげだ。 「大丈夫よ、坊ちゃん!その子は女の子だから!」 「あらあら、喜んじゃって」 「でも、まだ早いわよねー」 「そうねぇ、まずは"お嫁さん"、"若奥様"、その後でしょー?」 正月に聞いた大好きな言葉が久しぶりに飛び出たことで、比呂美は頬を染め ながら満面の笑み。 「ちょっと喜びすぎね」 「そうね」 上げてから落とすタイミングも熟知している"おばさん"連合軍。しかし、 そんなことでは比呂美の機嫌を損ねることはできない。 (お嫁さん…若奥様…その後は…………) 「だって、まだだもんね」 「そうそう、まだまだ」 「まだ学生でしょう?」 (お嫁さん…若奥様…その後は…………) 比呂美の妄想を誰も止めることができない。眞一郎といいコンビである。 (お嫁さん…若奥様…その後は…………) 「あっ、そうだっ!若奥様って言ったら」 「何?」 「あれよ、あれ」 「髪の毛長いし、できるでしょ?」 「そうねぇ、いいんじゃない?」 (お嫁さん…若奥様…その後は…………) "おばさん"連合軍はどうやら、また新しい遊びを思いついたようだ。 比呂美の後ろに回り、何やら髪型をいじっている。その間眞一郎は向うを向 いて待たされていた。 「はい、できた!いいわよ、坊ちゃん!」 振り向いた眞一郎に、仰天の光景が飛び込んできた。 「えへへっ、どお?眞一郎くん♪似合う?」 それっぽい格好にご満悦の比呂美。赤ん坊へ視線を移してから眞一郎へ瞳を 向ける。 「!!!!!!!!!!!」 (あぁ…) 微笑んでこちらを見ている姿、その笑顔はある髪型で飾られていた。 眞一郎、至福の時間。じっくりと網膜に焼き付ける。 その時間を止めたのは帰りの遅い二人を心配してやってきた彼の母だった… 「な、な、なな、なっ、ななっ、何なのっ!?」 凄まじいばかりに動揺した声が部屋に響く。眞一郎の母は、その比呂美の姿 に驚きを隠せなかった、隠せるはずがなかった。 所謂、若奥様ヘアー。 <その後の惨劇を文章で描写することは困難です、よって省略します> END -あとがき- 少し暴走しましたが、湯浅比呂美若奥様シリーズ第二弾です。 若奥様ネタを気に入った方が見受けられたので、書いてみました。 二人のセリフが少ないのは、3話のシーンが思い出されて自然とそうなった からだと思います。たぶん、あの時無言だったんだろうなぁ、と感じていた からでしょう、精進します。 その代わりと言ってはなんですが、密着歩行?を使いました。 比呂美はこの後"若奥様ごっこ"にハマります。次は学校で愛妻弁当かなぁ… 最後に、読んで下さってありがとうございました。
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心、わたしの胸のどこに ◆GO82qGZUNE 恋をした。 誰よりも幸せな恋をした。 けれど私は灰かぶり姫なんかじゃなくて─── ハッピーエンドは失われた。 ▼ ▼ ▼ 人の悪意には慣れている。 生まれが生まれだ。嫉妬や羨望の的にされるのなんて日常茶飯事だし、謂れなき誹謗中傷を受けた数だって数えきれない。 人との別離には慣れている。 というよりも、最初から何も感じない。この世に良い人なんて誰もいなくて、誰もが打算だけで動いていて、だったらそんな他人なんかに感情を動かすほうがどうかしているのだ。 少なくとも、ほんの少し前までの自分はそう考えていた。 だから、本当なら、あんなものを見せられてもどうってことはないのだ。 氷に閉ざされていた私の心は、そんなものでは動かなかった。 そのはずなのに。 「藤原さん……」 ふとした瞬間にリフレインする。その情景が脳裏にこびり付いて離れない。 乾いた空疎な爆発音、いっそ冗談めいて噴き出る鮮血、くるくると回る首。 綺麗に整えられた桃色の髪はざんばらに飛び散って、もう生前の可愛らしさなんてどこにもなく。 ───信じない。 ぽとりと落ちた首が転がる。光を失った虚ろな目が、こちらを見る。 ───それでも信じない。 この子に驚かされるのは、いつものことだから。 きっと今回だってそうだ。自分が声をかけたら藤原さんは何でもないことのように起き上がって、「なーに本気にしてるんですかー」なんて間の抜けた顔で笑うに決まっている。それで私が安心して少し泣きそうになると、「あれあれ泣いてるんですかー?」なんてからかうに決まっている。 人の姿をした家畜……プライドがなく他人を貶めるしか能のない地球の癌。ああ、考えるだにおぞましい。 だなんて私が怒り、石上くんが困り、会長が静かに嗜める。そして皆で笑うのだ。これまでずっと繰り返されてきた日常が、明日からもきっと続く。 そうなんでしょう? これもきっと、あなたの悪戯なんでしょう? TG部で色々遊んでいるあなたのことだもの、私の知らない最新鋭のゲームだとか、VRだとか、とにかくそういうものを用意してドッキリでも仕掛けているのでしょう? ねえ、藤原さん。 藤原さん─── ◆ 泣き叫ぶ少女の声が、夜の森に響いた。 エリアC-7、街の外れにある小さな森の中。木漏れ日となって降り注ぐ月の光に照らされて、四宮かぐやは常の気高さとはかけ離れた姿を見せていた。 すすり泣くような声とは違う。声を殺して泣くのとも違う。子供がするようにあらん限りの声を張り上げた絶叫。世の悪意に立ち向かえる強さを持たない幼児のような泣き叫ぶ声は、森の闇に溶け消えて、残響となって木々の葉を揺らすのみ。 殺し合いを宣言された場で無防備に大声を出す危険性を理解できないほど、四宮かぐやは愚かではない。 しかし、これは賢明とは愚かしいとかそういう問題ではないのだ。 今でも気を抜けば脳裏に浮かぶ。一面に鮮血が飛び散り、そこで起こった惨劇を生々しく想起させる。泣き別れの首と胴体、あらぬ方向に投げ出される手足。吹き飛んだ頭部はおかしな形に陥没し、下顎の無くなった光のない目がこちらをじっと睨めつけている。 それでも理解できない。 何故、藤原千花が死ななければならなかったのか。 そう、藤原千花は死んだ。それは変えようのない事実だ。 遠隔で網膜に投射するVR映像? あるいは都合の良い夢を見せる催眠療法の発展系? あり得ない、そんなものが現実に存在するものか。仮にそんな技術があったとして、それを一学生に過ぎない千花が用意できるか? できたとして、それで見せるのが彼女らしくもない血生臭い悪趣味なスプラッタであるのか? ひぅ、と捩じれた息を呑みこむ。過呼吸気味に酷使された肺が悲鳴を上げ、生理現象としての咳がこみ上げて激しく咽込む。 信じられなかった。藤原千花が殺されたことも、自分や生徒会の面々が殺し合いなんてものに巻き込まれたことも。 そして─── 「私、なんで、こんな……」 藤原千花の死に、四宮かぐやがこれほどまでの悲しみを抱いてしまっていることも。 「あなたは、勝手なんですよ……いつも騒動事を巻き起こして、いつも私のことをからかって、私を怒らせてばかりで、素直に礼も言わせてくれなかった……本当はいつもあなたに感謝してた。あなたのことを頼りに思っていた……私の傍にいてくれてありがとうって、これからもずっと一緒にいてねって……いつかそれを伝えようって、会長ほどじゃないですけど、そう思っていたんですよ……?」 言葉が途切れる。 思考が霞む。 血濡れた情景しか映さなかった脳髄が、唐突に過去の情景を描いていく。 生徒会の記憶、そこで過ごした日々。くだらなく低レベルで、四宮の人間としてこんなことでいいんだろうかと自問自答することもあったけど、でも確かに楽しかった日常の記憶。 笑顔。 藤原千花は、四宮かぐやの記憶の中で、ずっと笑顔を浮かべていた。 それを見て、かぐやもまた、ずっと笑顔でいられた。 そのことを自覚して、かぐやは泣き濡れた顔のまま笑い、 「……ああ、そっか」 何もない虚空を掻き抱き、自らの腕に顔を埋めて。 「私は、あなたを、親友だと思っていたんですね」 響き渡る慟哭の声。 見守る者はなく、見咎める者もなく、その声はただ夜半の風を揺らすばかりで、ただ虚空へと消えていくのみだった。 ◆ 結局のところ、かぐやにできることとは、一体何なのだろうか。 少し考えて、答えは出なくて、もう考えること自体に嫌気がさしてしまう。 考えてみよう。今からかぐやたちは凄まじい豪運を発揮して、なんと誰も死ぬことなく殺し合いから脱出することができました。 自分も、会長も、あと石上くんも、特に大きな怪我もなくPTSDとかの後遺症とかもなく、なんか平穏に、嘘のように、元の日常に帰ることができました。 めでたしめでたし───なんてことになるわけがない。 だって、藤原千花は死んでいるのだ。 もうどうしようもなく、救いようがないほどに、死んでいるのだ。 どうやったって元の日常は戻ってこない。 5人揃ったあの生徒会は、二度と元には戻らない。 完全無欠のハッピーエンドは既に失われている。今からどう足掻こうとも、かぐやたちは不可逆のマイナスを常に背負っていかなければならない。 ならば優勝を目指すべきか? 優勝して、元の日常を返してくださいと、そう願えばいいのか? ───本当に? 会長を、白銀御行を一度殺害した上で、そう言えと言うのか。 ……結局のところ、答えなんか出るはずもなかった。 闘えばいいのか、逃げればいいのか、それとも仁愛とか正義とかを掲げて仲良しこよしで群れたらいいのか。どれが正解なのか分からない。 けれど、それでも湧き上がってくる感情はある。 「会長……」 会いたいです、今すぐに。 情けない姿を見られても構わない。本当はそんなところあなたに見せたくはないのだけど、でもこんな時くらいはいいでしょう、だなんて。 ねえ、会長。 こんな汚い私とは違うあなたなら。 私の見る景色を変えてくれたあなたなら。 きっと強く立ち上がってくれてるだなんて、強く正しく私たちを導いてくれるだなんて。 そんなことを期待している私は、やっぱりあの頃と変わらない、打算と利己しかない氷のままなんでしょうか。 ねえ、会長。 私は卑しい、人間、ですか? 四宮かぐやは、白く輝く月を見上げ、歩みを進める。 静寂が支配する世界にあって、ただ見上げる。そうすることしかできない。今だけは顔を上げておきたかった。 俯けば─── きっと、涙が落ちてしまうから。 【C-7・森/1日目・深夜】 【四宮かぐや@かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~】 [状態]:憔悴、混乱、悲しみ [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本方針:決めかねている。 1:会長たちと合流したい。 [備考] 具体的な参戦時期は後続に任せます Next 共闘 Previous 最初に生まれてくるということ 前話 お名前 次話 Debut 四宮かぐや 素直じゃない私を 目次へ戻る