約 2,609 件
https://w.atwiki.jp/memo_note/
備忘録 6/6 Tomcat Tomcataとは、Apache Software Foundation(アパッチソフトウェア財団)が開発・公開している、Javaサーブレット(Servlet)やJSP(JavaServer Pages)の実行環境となるソフトウェア。いわゆるサーブレットコンテナ( Java Servletを動かすときに必要なソフト)あるいはWebコンテナと呼ばれるサーバソフトウェアの一つで、Apacheライセンスに基いてオープンソースソフトウェアとして公開されている。 Webサーバ上で動的に実行されるJavaプログラムの一種であるサーブレットやJSPを実行することができ、EL式(式言語/Java Expression Language)やWebSocketなどの拡張仕様にも対応している。バージョン5以降はサーブレットコンテナ部分を「Catalina」、Webサーバ部分を「Coyote」、JSP部分を「Jasper」と呼んでいる。 単体でWebサーバ(HTTPサーバ)としての機能も持つほか、Apache HTTP Serverなど外部のWebサーバソフトと連携して運用することもできる。Linuxなど主要なUNIS系OSに対応し、WindowsやmacOSでも動作させることができる。サーブレット/JSPを使う際の定番ソフトとして広く普及している。https //e-words.jp/w/Tomcat.html Apache 正式名称は「Apache HTTP Server」。Microsoft社が提供する「IIS(Internet Information Services)」や、Googleが使用している「Google Web Server」など、Webサーバソフトの中には著名なものが数多く存在。 Apacheとは、世界的に使用される著名なWebサーバソフトの1つ。高い性能と優れた動作性から、企業や個人を問わず人気を博している。Webサーバソフトを選ぶうえで「必ず選択肢に入るWebサーバソフト」。 ~メリット~ 1. OSを選ばずに動作する 2. オープンソースなので無料で使用可能 3. 処理速度が速い 4. 機能の豊富さ https //hnavi.co.jp/knowledge/blog/apache/ ~TomcatとApacheの役割~ TomcatはJava Servletを動かすときに必要なソフト ApacheはコンピュータをWebサーバとして動かすときに必要なソフト ただし、Tomcatは作ったJava Servletの動作確認ができるように(簡易的な)Webサーバとしての機能も持っている。 一般的に、Java Servletを本格的に動かす環境をつくるときは ApacheとTomcatを連携させて両方使う。 nginx(エンジンエックス) nginxは、Apacheと人気を二分する著名なWebサーバソフトとして知られています。Apacheが苦手とする複数のデータ処理にも高速で対応できるのが最大の特徴です。カスタマイズ性も高く、機能の拡張もしやすいWebサーバソフトとなっています。一方、nginxは技術的な難易度が高く、初心者が扱うのに不向きという欠点があります。https //hnavi.co.jp/knowledge/blog/apache/ SSPA(サプライヤセキュリティ・プライバシー保証プログラム) マイクロソフト社のサプライヤーデータ保護要件に沿って、サプライヤーが実施すべきデータ処理手順を示したマイクロソフト社のポリシーです。マイクロソフト社のサプライヤーの立場を維持するために、年間のコンプライアンスサイクルを通じてこのポリシーを遵守する必要があります。 グローバル(リスク)コンサルティングファームであるプロティビティは、マイクロソフト社のプロキュアメントにより、サプライヤーデータ保護要件の独立評価を実施するための審査を受けています。また、グローバルの基準を用いた審査適正証明書により、クライアント企業の全てのベンダーに対してプライバシーとセキュリティ対応がトップレベルであるという信用が与えられます。ベンダー管理を構築・展開・強化するにあたり、効果的な資格者をパートナーに選定することが不可欠なのはもちろんのこと、監査・レビューを通じて弊社が提供する価値は、貴社の全てのベンダーとの関係を適切に維持することに貢献します。https //www.protiviti.com/JP-jp/vendor-management Trustbind TrustBindシリーズは、クラウドを利用する企業が、自社のセキュリティポリシーにあわせてセキュリティ追加対策を行うためのコントロール・ポイントを提供する「国産クラウドセキュリティ」ソリューションです。 「TrustBind/Federation Manager」は、攻撃者に狙われやすい認証・認可のプロセスを対象に、旧来のパスワードに依存しないさまざまな技術を組み合わせることで安全性を高め、クラウドサービスもオンプレミスも含む複数のシステム間でシングルサインオン(SSO)やAPI連携を実現するクラウド時代の認証・認可基盤ソリューションです。 認証連携、API連携、暗号化、トークナイゼーション、可視化など、TrustBindが提供するさまざまな機能を組み合わせることで、クラウド活用におけるセキュリティ課題を解決します。 SAML認証(サムル,Securiy Assertion Markup Language) SAML認証はインターネットドメイン間でユーザー認証を行なうためのXML(マークアップ言語)をベースにした標準規格です。一度のログインで複数のサービスにログインできるシングルサインオン(SSO)を実現するための規格として利用されることが多いです。 SAML認証を用いたログインの際、ユーザー認証だけでなく属性情報も認証できるため、ユーザーのアクセス範囲も制限できるという特徴を持ちます。 SAML認証ではユーザー・SP・IdPの三者間で認証情報をやり取りします。 ユーザー:利用者 SP(サービスプロバイダ):ログイン先となるクラウドなどのサービス IdP(Identity Provider):シングルサインオンのサービス提供者 SPは主にOffice 365やDropboxなどのクラウドサービスが該当し、IdPはユーザーとSPとの橋渡し役として実際にユーザーの認証を行なう役割を持つものです。IdPはクラウドサービスだけでなく、オンプレミス環境のWindowsの認証基盤であるActive Directoryとも連携できます。 SAML認証はこの三者が相互に通信することでシングルサインオンを実現しています。 シングルサインオンは一度のログインで複数のサービスへのログインが自動化されるため、ユーザーの利便性が向上するメリットがあります。 さらに、SAML認証を用いてシングルサインオンを実現すれば、ユーザー・管理者ともに煩雑なパスワード管理から解放され、セキュリティの向上も期待できるのです。 https //www.splashtop.co.jp/knowhow/26/ IdP(Identify Provider) IdPはIdentify Providerの略称で、クラウドサービスなどにアクセスするユーザーの認証情報を保存・管理するサービスのことを指します。SAML認証における認証情報の提供役として機能します。 ~メリット~ IdPを利用するとユーザーIDやアクセス権限などのユーザー認証情報を一元的に管理することが可能です。 これにより、社員の退社時に各サービスのユーザーIDやアクセス権限を削除するといった煩雑な作業が一括で対応できるようになります。 従来から、Active Directoryなどを活用して社内でのユーザーIDの一元管理は可能でした。しかし、それらはあくまでも社内システムやサービスを対象とするため、企業でのクラウドサービスの活用が拡大していくなかで、それだけでは不十分になってきています。 IdPはユーザー認証情報をクラウド上で管理しますが、Active Directoryなどとの連携も可能です。IdPとの連携により、社内環境で利用していたユーザーIDをクラウドサービスでも利用できるようになり、クラウドサービスも含めたユーザーIDの一元管理が実現できます。 ~生体認証などと組み合わせた多要素認証~ IdPは、ユーザーがサービスやシステムを利用する際に、ユーザーのIDを特定して認証するために、ひとつまたは複数の要素を使用します。 認証要素は大きく次の3つにわかれます。 1.ユーザーの知識による認証:ユーザー名やパスワードなどユーザーのみの知識 2.デバイスなど持ち物による認証:スマートフォン、その他持ち物など 3.ユーザーの生体による認証:指紋や網膜など これらのうち複数要素を組み合わせて認証を行うことを多要素認証と呼びます。 多要素認証の例としては、従来のユーザーIDとパスワードによる認証方法に加えて、指紋・静脈・虹彩などを利用する生体認証や、スマートフォンなどを使った二段階認証などがあります。 多要素認証は従来のユーザーIDとパスワードによる認証方法よりも、セキュリティの強化が期待できるとして昨今注目されている認証方法です。 FQDN(完全修飾ドメイン,Fully Qualified Domain Name) 6/8 まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧表 @wikiの設定・管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください アットウィキモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み ワープロモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン一覧 @wikiかんたんプラグイン入力サポート 他のWIKIが気になる方はこちら VIPで初心者がゲーム実況するには@ Wiki エルプリ攻略wiki 精霊回路ドライヴ@wiki VPVP wiki ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3 @ wiki バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、お問合せフォームからご連絡ください。
https://w.atwiki.jp/hshorizonl/pages/197.html
お前と共に見た全てが、私にも輝いて見えた。 いや、私にとっての輝きになり、情熱的であり続けたお前こそが……私の全てだった。 今更になって気付くとは、私はなんて愚かだったのか。この天井努もまだまだということか。 お前と一緒にどれだけの景色を見て、私はどれだけの喜びを分かち合っただろう。 そして、お前の輝かしい笑顔に、私は何度も心が満たされていた。 だが、死という裏切りによって、私の心が永遠に満たされなくなった。 お前を失って、私はどれだけ絶望しただろう。 お前がいなくなって、私はどれだけ泣いただろう。 お前に裏切られて、私はどれだけ失意に溺れただろう。 お前のいない世界が現実のはずがない。これはただの悪夢で、目が覚めたらお前が笑顔で出迎えてくれる。 何度、私はお前の輝きを取り戻したいと願っても、世界は何も変わらない。お前という一番星が消えても、世界は何事もなかったように動き続けている。 私は心の底から失望し、この世界に対する怒りと憎しみを抱いた。 何故、彼を奪うのか? 何故、私ではなく彼を犠牲にするのか? 何故、あれだけ純粋だった彼がいなくなったにも関わらず、お前たちは今日も平穏に過ごしているのか? 渦巻く疑問に答える者はいるはずがなく、私の憤りはマグマのように粘っていく。 彼に捧げる為、私は街並みを燃やした。 平穏をぶち壊す炎は豪快に広がるも、私は何も感じない。あれだけ美しかったはずの灼熱だって、今の私には色褪せて見える。 ニュースで報道され、どれだけの人間が血と涙を流そうとも、私にとっては遠い世界の出来事に等しい。 ただ、虚しかった。周囲に当たり散らしたところで喪失感が晴れるはずがなく、何も変わらないことはわかっていたのに。 彼と見たすべてのものが、私の網膜を灼くほどに残っている。 美しい自然の色と香り、光り輝く星空の下で味わった風の感触。そのすべてを、彼は綺麗だと言ってくれたし、私も綺麗だったと感じている。 でも、今の私には何の価値もない。星など豆電球の価値すらなく、緑などただ煩わしく踊るだけ。 あぁ、何もかもが遠かった。 彼がいなくなっただけで、私にとってすべてが遠い過去の異物に成り下がった。 五感全てを失ったように、何もなくなった私など、生きていると呼べるのか。 彼との思い出だけは胸の中に残っていて、未だに私の中で輝き続けている。だが、それもすぐにくすんでもおかしくない。 せめて、私の中の宝物だけは汚さないように、彼への手土産として持っていこう。 そう決意した矢先だった。 私が、聖杯戦争に巻き込まれてしまったのは。 私の脳裏には、聞き覚えのない単語が数多く焼き付いている。 万能の願望器である聖杯。 聖杯を巡って殺し合う戦争と、自らの願いと生き残りを賭けて力を合わせるマスターとサーヴァント。 最後の一組になれば、聖杯の力でどんな願いでも叶えることができる。 聖杯の力が事実であるかわからないが、煉獄の如く灼熱が私の中で燃え上がった。 奇跡の力で、彼を取り戻すことができる。現に、目の前にはサーヴァントが召喚されたから、魔法の如く力が関与していることは確かだ。 聖杯さえ手に入れれば、彼を救うことができる。 他のマスターとサーヴァントたちを皆殺しにすれば、彼は私の前に戻ってきてくれる。 彼の笑顔と幸せを取り戻せるなら、私は地獄に堕ちようとも何一つ後悔しない。鬼や悪魔と罵られようとも、痛くも痒くもない。 彼の存在こそが、私にとってすべてなのだから。 私の元に召喚されたサーヴァントは、鬼と戦い続けた男だ。 すべての人間を守るため、鬼を前にしても心を燃やし続けて、そして命を落とした。 だが、その実力は本物だ。多くの人間から崇められ、そして今も存在感を放つ佇まいはまさに英霊と呼ぶにふさわしい。 そんな彼の力を、私は私利私欲のために使おうとしている。 人間の儚さと美しさを冒涜しているであろう私を前にしても、彼は決して嫌悪感を見せない。 それどころか、私すらも守ろうとしている。 ーー私は、私の願いのためにお前の力を使う。 ーー私を、鬼とでも思ったらすぐにでもその刀で私を屠ればいい。 ーー私は、お前の責務を否定するマスターだからな。 私は念を押す。 本当なら、令呪を使って彼の意思を奪い、強引に戦わせることができた。 しかし、私はそれをする気にはなれなかった。このサーヴァントの実直さが、彼と被って見えてしまったからだろうか。 そして、サーヴァント……煉獄杏寿郎は、私の意思を知ってもなお、豪快な笑みを浮かべていた。 「それでも、俺は俺の責務を全うする! 俺が斬るのは、世を乱す鬼のみ! マスターだけではない! 罪なきすべての人を守ると、この俺……煉獄杏寿郎は誓おう!」 煉獄杏寿郎の叫びには微塵の淀みも見られない。 私の願いを受け入れて、灼熱の如く威圧感を放ち続けている。 彼が放つのは、私のように他者を飲み込む炎ではない。大空を照らす太陽のように、煉獄杏寿郎は燃え続けていた。 【クラス】 セイバー 【真名】 煉獄杏寿郎@鬼滅の刃 【パラメーター】 筋力:A+ 耐久:C+ 敏捷:B 魔力:C 幸運:A 宝具:B 【クラススキル】 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 騎乗:E 騎乗の才能。大抵の乗り物なら何とか乗りこなせる。 【保有スキル】 戦闘続行:B 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 魔力放出(炎):A 武器及び全身に炎を帯びた闘気を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。 日輪刀に膨大な炎を宿らせれば、鬼に対して絶大な効果を発揮する。 全集中・炎の呼吸:B 鬼と戦う鬼狩りが用いる全集中の呼吸の一派にして、五大流派の中でも歴史が長い呼吸。 炎の如く心を燃やすことで、杏寿郎の全ステータスが格段に向上し、あらゆる奥義を使うことができる。 炎の呼吸を用いている間、灼熱を彷彿とさせる威圧感によって、並の主従では瞬時に尻もちをつくだろう。 【宝具】 『玖ノ型・煉獄』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:- 煉獄杏寿郎が用いる炎の呼吸から繰り出される奥義であり、標的となった相手を周囲の大地ごと両断する。 自らの心を燃やした煉獄が、爆音と共に突進して繰り出す必殺の奥義であり、上弦の参と恐れられた猗窩座すらも大ダメージを与えるほどの威力を誇る。 鬼のような人外の存在には絶大の威力を発揮し、再生または回復に関する効果を一気に低下させることが可能。 【weapon】 日輪刀 【人物背景】 人間を喰らおうとする鬼に立ち向かう鬼殺隊の"柱"にして、炎柱の称号を誇る男。 その名の通り、炎の如く熱い性格で、鬼から人間を守る使命を絶対の誇りとしている。 鬼狩りとしての実力はもちろん、状況判断力や審美眼にも優れており、また正義感も非常に強いため人望にも溢れている。もちろん、どんな衝突が起きても、笑顔を忘れることはない。 上弦の参・猗窩座との戦いでは致命傷を負い、命を散らせてしまうも……彼は誰一人の犠牲も出さず、最期まで己が責務を全うした。 【サーヴァントとしての願い】 マスターと、そしてすべての人を守るために戦う。 【マスター】 天井努(敵対ロマンス)@アイドルマスターシャイニーカラーズ 【マスターとしての願い】 聖杯を手に入れて、彼を取り戻す。 【人物背景】 283プロダクション社長・天井努のパラレルワールドの存在。 長らくいた友を失い、その喪失と絶望に苦しみ続ける男。 最愛の友に向けた鎮魂歌として、各地で爆破事件を起こすほどの行動力に溢れている。
https://w.atwiki.jp/fagirltcaworld/pages/135.html
第3章 なり損ない RE カーテンの隙間から光が漏れ、目覚まし時計は部屋中で叫び散らす。 布団の中から伸びた手は暴れる時計をしっかり抑えると、青年は欠伸をしながら背伸びをする。 「んー…今日は、そうか店長にレーヴァのお披露目会だったな」 気怠げに布団を畳むと、駿我は階段を降り居間へ向かう。 「遅かったじゃない」 「ちょっとアンタ一体いつこんなの買ったの⁉︎」 頭の働かない青年の前へ、姉とレーヴァテインが椅子に座り彼を見つめる。 「え、あー、それは…」 「可愛いから許すけど。名前は決めたの?」 「レーヴァテイン。宜しくね駿我のお姉さん」 「レーヴァちゃんって言うのね!こんな可愛いんだからお洒落しないとダメよ」 少女に纏わりつく姉に苦笑いしながら、青年はテレビへ視線を向ける。 『昨晩福野山市内にて通り魔事件が起こり男性4名、女性9名が重症を負い病院へ搬送されました』 「またこのニュースか。一体何処のどいつだよ」 福野山にて頻繁に起こる通り魔事件。死傷者は今の所は居ないが、犯人は未だ行方を晦ましている。 同時に建築物の倒壊事件も起きており、此方も何も分かっていない。 「友人から聞いた話だけど、夜中に歩いてたらいきなり意識を失ったそうよ」 「いきなりって目の前に何か居なかったの?」 「ええ。ただはっきりと傷跡は残されていたわ。通り魔事件で間違いなさそうね」 顔を曇らせ、今までの記憶を遡るアスカ。悩む末机に残る傷跡がふと頭を通り過ぎた。 「やっぱり、やっぱりアイツなのか…?」 「あんた心当たりあるの?」 「あー、いや何でも。それじゃあ準備してから行ってくるね」 急いで朝食を済ませた青年は少女をバッグごとカゴに乗せると自転車を漕ぐ。 前を進む彼等を心地よい春風が通り過ぎ、青年は思わず顔を緩める。 「ねえ、まだ着かないの?」 「チャリを漕いでいる俺の立場も考えてくれ。結構疲れんだぞ」 「はいはい、それはどうも。それじゃあもう一眠りするわ」 「お前ってヤツは人の苦労も知らないで…覚えてろよ」 自由気ままな少女に頭を悩ましつつも、駿我は自転車を漕ぎ進める。 街まで後僅か、前屈みになりスピードを上げる青年の前に一つの影が横切った。 「なんだ、またあのモノアイか?」 ブレーキを掴み自転車から降りて警戒態勢を取ると、金髪の小さな少女が姿を現す。 「No.47、ターゲットを確認。作戦に移ります。其処のニンゲン。No.29を此方へ渡せ」 「喋った…渡せって何だよいきなり」 (ソルドや前のレーヴァと同じ色、あのFAガールも何か関係があるのだろうか) 黒と紫の装甲を見に纏い大型ライフルを懸架する少女を前に、青年の足元は震えていた。 「早く渡せと言っている。さもなくば」 引き抜いた大型ライフルを巨大な腕で構え迅速にトリガーを引く。放たれた数発の弾は青年目掛け直線上に迫っていた。 「全く、世話の焼ける人間だこと」 バッグから飛び降りた蒼の少女は、大剣片手に駿我の元へ向かう。着弾まで後僅かに迫っていた。 「駆動音、形式番号、戦闘データ共にNo.29に一致。まさか自ら出てくるとは」 銃弾を全て切り裂いた少女は立ちはだかる敵機に睨みつける。 「いきなり何なんだ…レーヴァの知り合いか?」 「まあ、そんな所かしらね。はっきり言ってあいつの性能はソルドの比じゃないわ」 「あのモノアイ以上⁉︎ってことは…」 敵機を誘導し、近くの廃工場へ潜り込んだ彼等はNo.47と名乗る少女を見つめる。 「これ以上手を煩わせないでくれ。さあ、私と来いNo.29」 「私の名前はレーヴァテイン。自由を求める私に戻る選択肢はない!」 放たれた弾丸を道中の壁でやり過ごすと大剣を掲げ、距離を詰める。 敵機はひらりと躱すと再び引き金に指を置いた。轟音を立て、壁を貫く弾丸は執念に蒼の少女をつけ狙う。 「このまま拉致があかないわ。駿我、あの銃をお願い出来るかしら」 「分かった。投げるからしっかり受け取れよ!」 大剣を背中にマウントし、後方より投擲された二丁の大型銃を掴み蠢く敵機へ照準を合わせる。 「未だ抵抗を続けるかNo.29、何故我々の崇高なる計画を理解しようとしない⁉︎」 「理解出来ないの。私を制御できるのは私だけだからね」 廃れた工場内を二つの閃光がぶつかり合う。飛び交う光線と実弾の雨が、壁に穴を開けていた。 「博士の命は絶対だ、貴様は自分勝手過ぎるんだよ」 「あんたもあいつの忠実な操り人形なのね。どうして自分の意思を持とうとしないのよ」 「黙れ。博士の意思こそ我々の意思だ!」 スナイパーライフルは咆哮をあげ、宙を舞う少女へ次々と弾丸を撃つ。 蒼の少女は位置を予測しながら、回避行動に移ると大型銃から散弾を放った。 緑の光線はスナイパーライフルへ直撃し小爆発が宙を舞う。 「さっきから見てればアイツ、レーヴァと同じくとんでもないパワーだ…」 「そりゃそうよ。まあ、姉妹機だしね」 爆風を纏い、薙刀へ武装を切り替えた敵機は再び襲いかかる。 「という事はお前と関係あんのか」 「今は詳しく話せない。またはぐらかす事になるけどね」 「後で詳しく話してもらうからな、今はあいつを潰せ!」 「承知!」 大型銃に付く薄緑の刀身は輝きを増し、受け止めた薙刀を易々と切り裂いた。 「これ程とはッ…」 丸腰となった敵機の装甲に尽かさず銃口を突き刺した。 身動きの取れない黒と紫の少女は、脚部からスモーク弾を引き抜くと辺り一体を白い煙が覆う。 視界が晴れた直後、敵機は姿を消し工場には蒼の少女と青年が取り残されていた。 「逃げられたわね」 「何処に隠れたんじゃないか?」 「周囲に反応はないから大丈夫よ。それより今日は模型店に行くんでしょ」 廃工場を後にした少女は、バッグの中へ入るとゆっくり歩く主を待つ。 「そうだな。おやっさん大分待たせてるし、ペース上げていくよ」 自転車に乗り込む青年は素早くペダルを漕ぎ、桜舞い散る道を行く。 先へ進む彼等とは別に、損傷した黒と紫の少女を 花蘇芳の木々が覆い囲んでいた。 ───────────────────── 「任務失敗…私に、失敗は許されない」 黒と紫の色合いをした少女は夜空を駆けていく。 明かりの灯る街並みが、闇に舞う少女を照らしていた。 「私が、操り人形…?違う、私は───」 ”どうして自分の意思を持とうとしないのよ” 「自分の、意思?違う、違う‼︎博士の意見こそ私の全てなんだ」 自問自答を繰り返し、時折ふらつきながらも彼女は空を舞う。 「一先ず報告を…此方No.47、作戦に失敗しました」 『了解、直ちに帰還せよ』 無機質な音声が回路を駆け巡る。連絡を終えた少女は片腕を抑えながら山林へ向かう。 木々を通り抜け研究施設へ辿り着くと、腕を組んだ白衣の男が目の前に現れる。 「任務失敗だそうだなNo.47」 「はい、申し訳ありま───」 「謝罪をした所で何が変わる?どうせまた同じ事を繰り返すだけであろう」 冷酷な口調は凄まじき力を持つ少女でさえ震わせる。 まあいい、と付け加えた男は黒と紫の少女と共にガラス張りの通路を歩く。 ガラスの向こうには大量のモノアイことソルドが製造されており、男は何かを確認すると暗闇の向こうへ姿を消した。 「このまま”悪魔”を野放しにする訳にはいかないからな、貴様には期待しているぞNo.47」 少女を握りしめ、無数のコードが取り付けられた椅子に座らせると男は端末を操作する。 「この福野山を手中に収める為にも貴様らの力が必要なのだよ」 ヘッドギアを装着した少女の網膜に移る自然豊かな福野山の町並み。 端末から手を離し禍々しい追加装甲を取り出すと、少女に取り付ける。 「博士…承知致しました、次こそはNo.29の奪還任務を遂行してみせます」 「そう、貴様はそれで良いのだ」 何も分からない彼女を、男の巨大な影が蝕んでいく。47と呼ばれし少女に映っていたのは白衣の男ただ一人だった。 物語一覧にもどる
https://w.atwiki.jp/souhatsu_ggg/pages/70.html
出題:2スレ目 590 591 外から見るとしっかりとしているようで、内側は冷え切っている。 いつ爆発するかわからない状態を火薬庫と言うのなら、 僕達の今の状態は、さしずめ冷蔵庫といったところか。 二人とも仕事をしているため、すれ違いの日々が続いていた。 彼女と顔を合わせたのは何日ぶりだろうか? このままではお互いのために良くない。 わかっているけど、僕は決定的な事を言えずにいた。 「……ねえ、今度の日曜日どこかに出掛けない?」 彼女は言った。 僕なんか、ドアを開けることすら出来やしなかったのに。 「……いいね、どこに行こうか?」 仕事は……なんとかするよ、うん。 冷蔵庫から出てきた食材を美味しく料理するためにね。 「電化製品を買い換えない? 冷蔵庫、とか」 593 分割ファイル ggg_2_593.000 ggg_2_593.001 ggg_2_593.002 ggg_2_593.003 ggg_2_593.004 ggg_2_593.005 ggg_2_593.bat 601 女「冷蔵庫の中を見れば、その人の性格が分かると言います」 男「一人暮らし限定じゃね? それって」 女「家族と同居の場合、一家の性格が分かります」 男「大雑把か几帳面か位しか分からないと思うんだけど」 女「む。では男さんの冷蔵庫を見てみましょうよ」 男「まぁいいけど。ほれ」 女「中身が分かるようにシール貼ったジップロックがぎっしり……」 男「なんなら冷凍庫も見るか?」 女「ごはん、カレー、トマトソース使った何かと思われる固体がきれいに保存されています……」 男「ポモドーロな。無駄はないと断言できる」 女「男さんは几帳面というよりは守銭奴ですね! 以上、冷蔵庫占いのコーナーでした」 男「待て。お前の冷蔵庫も見せろ」 女「え……ほ、ほら、これです。東芝のGR-38NDですよ~」 男「家電マニアじゃあるまいし、型番で言われても分からん。それより中身だ」 女「えーと、この扉を開けるともう後戻りは出来なくなり――」 男「まぁまぁ、笑わないから。ご開帳~。って、あれ? 何も入ってない……」 女「……だから、だから嫌だって言ったのに。最近特売ないから食材買えないから……」 男「嫌とは言ってないような……。え、えーと、なんだ。一緒に飯食うか? 適当に何か食わせてやるぞ」 女「ボンゴレロッソ」 男「ここぞとばかりにクソ面倒臭いもんリクエストしやがって……」 605 嗚呼。 また徹夜してしまった。 ここ数日は毎晩……いや、毎朝のように同じ後悔をしている。全く、Gスレのどこが面白いのか!? ……スイマセン。すっごく楽しいです。 「もう寝よ」 一人の部屋で呟いて、んおーっ!と伸びをする。うわ、外が明るくなってるよ……。 さて眠る前にヨーグルトでも食べようか、と冷蔵庫を開けたときだった。 く ノ「こんにちは」 …………。 いやいやいやいや。 く ノ「あ、間違えました。こんばんわ、ですね」 「違う! 今はもう朝だ。おはようございます、が正しい」 おおぉ!? 何普通に返してるんだ俺? あれですか? ついにボク壊れちゃいましたかご主人様!? く ノ「寝ちゃうんですか?」 「……寝るよ。だからさっさと消えろ幻覚!」 く ノ「もうちょっと起きてましょうよぅ。こんな時間にまで来ちゃったら、ね?」 ね? じゃねえよ。 大体、『く ノ』って何だよ!……いや解るけどもさ、台詞系SSじゃねえはずだろこの文章。 く ノ「そんなぁ……でも、させませんよ。えいっ」 かさかさ。やつはあっという間にPCの上に移動した。くそ、Gだけに素早い。 く ノ「カタカタカタ…完了」 「何で俺よりタイプ早えんだよ!? 何しやがった!?」 ≪お題くれれば何か書きますよ?≫ ……ノォォォォォォォッ!!!! く ノ「これで安心ですね」 「安心じゃねえよ! ゴキジェットどこ行った!?」 く ノ「ヒィッ、シューは勘弁ですぅ」 「待てこの野郎!!」 ……嗚呼。 どうやら、まだまだ眠れそうにない。 見なくても解る……回線の向こう側で、カサカサと音がするのが、はっきりと聞こえる……。 なぜならそれが創発板名物、Gクオリティだからだ。 681 気づいたときには、あたりはすでに、黒黒とした暗闇に墜ちくぼんでいた。 そのあとすぐ、凍てつき果てる夜のような、すさまじい寒さが俺たちを 襲った。一瞬のうちに、炎天下の昼下がりが、凍えつく夜となってしまった のだ。 実際のとこ、俺の体はほとんど凍えちまっていた。顔は氷のようにこわばり、 足の先は感覚を失くしてしまっている。 俺たちはどこか、温かい空間を求め、光のない大地をさまよっていた。灰 色に濁る空と地平線とが、見はるかすかなたまで広々と広がっていた。 「分かった」俺のとなりで、長い足を引きずりながら歩いているアシナガは、 さっきからずっとまくしたてていた「太陽が先ほど、宇宙人の集中攻撃によ り、この宇宙から消失したんだよ。そうして、いわば無限のエネルギーを、 動力源を失った地球は、ついに、永遠の氷河期と暗黒とに囚われた。氷と闇 とが世界を支配した、ってわけなんだな。そうとしか説明がつかない」 「どうでもいいが、」俺は言ってやった「どうしてお日様が消されなきゃな らないんだ?」 「だから、惑星侵略のためには、惑星動力源の破壊が必須条件で――」 アシナガの話が長引きそうに見えたとき。 ふいに、視界が、ガクッと揺れ動いた。 気づけば、ものすさまじい速度で、地面がこちらに押し迫っていた。 3秒ほどの、自由落下状態。 どうやら俺は、崖から足を踏み外したらしく。俺はどこか、冷たくて、柔 らかいモノに、背中から落ちた。全身が《柔らかいモノ》にめりこんで、ぽ ふっ、とトランポリンのようにはね飛ばされる。はね飛ばされ、硬い地面を ゴロゴロと転がりまわった。ちょっとやそっとの痛みじゃなかったが、幸い、 どこにも重いケガは無かった。 やれやれ。俺はその《柔らかいモノ》から飛び降りた。崖の下の大地も、 あいかわらず暗かった。 眼を凝らして見ると、《柔らかいモノ》は、丸くて、薄緑色をした野菜の ようだった。俺の体躯の何倍もある。俺は早々と、その冷えた飯にありつい た。 周りを見渡すと、《柔らかいモノ》のほかにも、赤くて細長いものや、真 緑のもの、土色で丸っこいものなど、種々の野菜があった。また、《柔らか いモノ》の中にこもっていれば、寒さはだいぶしのげた。ここを根城にする か、などと考えていたとき。 地平線の向こうから、轟音が轟いた。 大地が揺るぎ、転びそうになる。 同時に、灰色だった空が、まばゆい光を灯し、輝いた。 世界が金色に染まる。網膜が痛い。 なにが起きているかなど、考える暇もなく。 なにがしかの力により、地平線が、一気呵成に《切り裂かれて》ゆき、縦 方向に光る《裂け目》を描くのが見えた。その光景はあたかも、天国への扉 がそこに開かれたかのようだった。 《光る裂け目》はどんどん打ち開けてゆく――ある一定の広さを境に、も はやそれは《裂け目》というよりも、全く別の空間という形容が正しいもの となった。明るい光のさしこむ《別空間》には、幼い少女の姿と、食卓とが 広がっていた。 『ねえ、おねえちゃん』少女は言う『冷蔵庫にあるプリン食べていい?』 『しょうがないなぁ』少女の後ろざまから、声が聞こえる。 『やったー!』 と、少女はぬっと、開かれた《裂け目》のなかに手をのばした。 『あ、キャベツにゴキブリが』 少女の指が肉薄してきた。 逃げようとした。が、羽は凍ってしまっていた。 必死に地面をのたうち回ったが、抵抗はむなしいだけで。 ぷちっ、と指で押し潰された。 やれやれだ。 『ねえ、冷蔵庫のなかに、ゴキブリがいたよ』 薄れゆく意識のさなか、声がまだ聞こえる。 『うわ、ゴキブリを手で潰したの!』 『うん。それより、このプリンおいしいね』
https://w.atwiki.jp/shadowrun5th/pages/535.html
+ 編集メモ 日付 2021/3/8 新規登録 2021/3/8 成長 2021/3/13 成長 変動データ 2021/3/13現在 獲得カルマ 26 利用可能カルマ 6 現在所持金 10800新円 評判 0 悪名 -1 公的認知度 0 セッション回数 1 ダウンタイム 0 ライフスタイル 中流(5000新円/月) 支払い済み生活費 3ヶ月(5000新円/月) + 参加セッション 参加セッション シナリオ名 獲得カルマ 収入 支出 備考 引き金、弾きます 6 14000新円 アーキ(デッカー)参加 キャラ登録 1300+500新円 初期所持金 20の質問回答 20 回答によるカルマ獲得 + ダウンタイム処理 ダウンタイム処理 シナリオ名 期間 支出金額 内容 カルマ 引き金、弾きます 二週間 5000新円 生活費1ヶ月支払い 6 成長 エッジ1→2 筋力1(2)→2(3):エッジ20消費 名前/通り名 ダッシュ/運び屋(カーズ) メタタイプ エルフ 民族性 黒人系アメリカ人 年齢 28歳 性別 男性 身長 180cm 体重 85kg 瞳の色:黒 髪の色:スキンヘッド 肌の色:黒 SumtoTen(合計10点優先度作成) 能力値 C(2) 16 資産:A(4):450000新円 魔力:E(0) - 技能:B(3) 能動技能36、技能グループ5 種族:D(1) エルフ(特殊能力値+0) 能力値――16/16 強靭力4 [3点] 敏捷力6(7) [4点] 反応力3(5) [2点] 筋力2(3) 魅力7 [4点] 直感力3 [2点] 論理力2(3) (10k) 意志力2 [1] エッジ 2 エッセンス 2.45 イニシアチヴ 1(3)d6+6(8) 身体CM 10 精神CM 9 限界ヒット数(リミット) 身体:5 精神:4 社交:8 アストラル:- カルマ――48/25+23(有利な資質16K、不利な資質+23K、能力10k コンタクト22K) 有利な資質――計16K バイリンガル 5k 第一印象 11K 不利な資質――計 +23K 対人ストレス(裏切ったエルフの恋人) +8K 独特のスタイル(ギャング気取りの服装) +5K アレルギー/珍しい:中度(銀) +10K ◆技能 能動技能――36、技能グループ5 ピストル6[SA] [6] ランニング4 [4] 虚言5 [5] 脅迫5 [5] 体術3 [3] 知覚3 [3] 地上機操縦3[車輪][3] 忍び歩き3 [3] 武器整備2 [2] “対人”技能グループ5 [5](エチケット、統率、交渉) 言語・知識技能(直感3+倫理2=10) 英語N(母語) 日本語N(母語) 哲学2 フィクサー2 ストリートギャングの識別2 シムセンス映画2 国際政治2 コンタクト 43/43(22k) 買収済みの巡回警官 2/2 ストリート・ドク 3/3 テクノマンサー 3/4 ギャング 3/3 フィクサー 3/4 リガー 1/2 メカニック 3/2 バーテンダー 2/3 ◆初期財産:450,000新円 追加財産: 14,000新円=464000 初期使用453,700新円 残り10,300新円 15,000+81,000+316,500+41,200 [ライフスタイル]計15,000新円 中流2ヶ月ぶん――10,000新円。 L中流1ヶ月ぶん――5,000新円。 [ヴィークル]計81,000新円 フォードアメリカ――16,000新円 ゼーダークルップ-ベントレー・コンコーダット――65,000新円 [身体強化]計316,500新円 網膜改造(スマートリンク)――4,000新円 人工筋肉R1――25,000新円 オルソスキン3――18,000新円 ティラード・フェロモンR1――31,000新円 血小板工場――17,000新円 神経増設R2――190,000新円 大脳強化R1――31,500新円 【以下合計 41,200 新円】 2,225+8,550+3,620+13,200+2,825+1,880+3,900+5,000 [武器類]計2,225新円 アレス・プレデター――725新円 *Lクイックドローホルスター ――175新円 アレス・プレデター――725新円 *Lクイックドローホルスター ――175新円 デファイアンス EXショッカー――250新円 *Lクイックドローホルスター ――175新円 [防具類]合計8,550新円 アーマー・ジャケットR4(耐火4、絶縁4、化学4)――4,000新円 アーマー・ベスト――500新円 ラインド・コート――900新円 カメレオン・スーツ――1,700新円 ヘルメット――100新円 皮革のスーツ――1,200新円 良いシャツ――100新円 良いパンツ――50新円 [コムリンク]計3,620新円 ヘルメス・アイコン――3,000新円 衛星リンク――500新円 サブヴォーカル・マイク――50新円 トロード――70新円 [ID類]計13,200新円 偽造SINR4(肉体改造4、運転免許4、私立探偵免許4、武器類免許4)――13,200新円 [他のギア]計2,825新円 眼鏡R4(映像リンク、大光量補正、熱映像、映像拡大)――1,425新円 指向性マイクR3(音源探知,音声選別R1)――1,400新円 [弾薬類]計1,880新円 クリップ(ピストル)4個――20新円 通常弾(ピストル)300発――600新円(持ち歩くのは30発) ゲル弾(ピストル)300発――750新円(持ち歩くのは30発) APSD弾(ピストル)30発――360新円 テイザーダート(テイザー)30発――150新円 [車両内アイテム]計3,900新円 破片手榴弾2発――200新円 煙幕弾2発――80新円 拘束用手錠2個――500新円 破砕具――20新円 登攀具――200新円 蛍光スティック2個――50新円 ガスマスク――200新円 ケムスーツR6――900新円 ゲッコーテープ――250新円 医療キットR6――1,500新円 [特殊] ドクワゴン契約(ベーシック)――5,000新円 ◆ロール(役割) サムライフェイス(交渉人役) ◆キャラクターの特徴 スキンヘッドで、野暮ったい眼鏡が特徴のエルフ。 フェイスとして顔が広いが肉体改造を施しており 多少なら銃の撃ち合いも得意。 「自分らしく」「その人らしく」生きる。言うなれば真剣に生きる人が好き。 どれだけふざけた事をしてても大真面目にふざける相手には敬意を支払う。 同時に、自分もとても大真面目に全力で事を行う為「キレた奴」と思われ安い。 だが人情家であり、面倒見も良い事からコンタクトは多い。 + 20の質問 20の質問 Q1 「アメリカ生まれ、親はチンケな街工場の車屋。んで車好きと借金を相続したのさ」 Q2 「さてね。あんまり気にしねぇんじゃねぇか?放任主義だったもんでね」 Q3 「クラッシュ2.0の時にゃぁ家で車弄りしててよ。トリッドが悲鳴上げたから漏らすかと思ったぜ」 Q4 「親が借金をして死んだ。自分の遺志でだ。俺の手元にはリボルバーがあった。そんだけだ。」 Q5 「家っつーよりは良く有る事務所さ。安物の机に、ソファ。安物のテレビ。普通だな」 Q6 「面白ぇ事をするのさ。いつだって面白ぇ方を向いて、笑って命を賭ける。それが一番大事なもんさ。」 Q7 「あんまり意識したこたぁ無いが……敢えて言うならソイツらしく無い事をした奴さ。」 Q8 「好きな企業はぜーダー・クルップ。理由はあそこの車のセンスはかっ飛んで良いからさ!」 Q9 「仕事をこなして、貸しがある奴から返して貰った事がある。その逆もあった。その繰り返しさ」 Q10 「敢えて言うならソファに座って溜まったトリッド映画の鑑賞かね?」 Q11 「目を離したら依頼人ぶっ殺しちまうサムライやアサシンに交渉を任せられなかった。そんだけさ」 Q12 「ガキのガラ攫うのも、殺すのも、裏切られるのも気にしねぇさ。だが依頼内容が違うのは別だ。」 Q13 「俺ぁ覚醒者じゃねぇよ」 Q14 「名前を挙げる度に、それを取ろうって奴が居てその度に治療と一緒に改造したのさ」 Q15 「別に良いじゃねーか。平凡。最高だぜ?トリッドを見る時間が増えるじゃねーか。」 Q16 「昔、俺の女に裏切られた事がある。その時の夢だな。あんな事ぁする奴じゃなかった……」 Q17 「「酒と車だな。全力でかっ飛ばした後で家で飲むウィスキーが好きなのさ。」 Q18 「プロのカースポーツ選手。今の目標?このまま楽しい人生を謳歌してぇって事だな。」 Q19 「この稼業で、スーツ来た浪人姿じゃ要らねえ絡みを受ける。だから自然と変わっていっただけさ」 Q20 「ダッシュ(疾走)。車好きって意味と、博打好きの死にたがりって意味さ。」
https://w.atwiki.jp/nojuku7/pages/19.html
試験前なのに勉強してない奴はこれを見よう 試験前なのに勉強していない奴in大生板@Wiki 「前期(後期)試験なのに勉強していない奴の数」スレのテンプレからいただきました 試験前の過ごし方 起床 起きたばかりだから頭が働かない。朝飯食べたら本気出す。 朝食後 まだ一日は始まったばかりだ。ちょっと2ch巡回してから本気出す。 昼食前 いつの間にかこんな時間だ。今から始めてもきりが悪い、昼飯食べてから本気出す。 昼食後 まだまだ試験まで時間はある。ちょっと横になって腹を休めてから本気出す。 試験一時間前 いつの間にか寝てしまった。今更勉強してもどうしようもないから試験始まってから本気出す。 試験終了 さっぱりわからなかった。勉強していてもどうせ無駄だった。次の試験から本気出す。 帰宅 集中するにはまず環境を整えることが大切だ。ニコニコで作業用BGM探してから本気出す。 夕食前 シリーズもののMAD動画見てたらもうこんな時間だ。晩飯食べたら本気出す。 夕食後 やる気が出ない。気分転換にゲームしてから本気出す。 0時前 ちょっと熱中しすぎてしまった。日付変わったら本気出す。 0時 そろそろ勉強始めないとヤバいな。風呂に入ってさっぱりしてから本気出す。 入浴後 日付が変わったと言ってもまだまだ時間はある。アニメ見終わったら本気出す。 深夜 ちょっとアニメスレを覗いて来よう。それから本気出す。 就寝 眠くて集中出来そうにない。起きたら本気出す。 試験に備えてやっておくべきこと 1.ニコニコのID取得。http //www.nicovideo.jp/ YouTubeとは違い、アカウントがないと見れないぞ。しかもID発行まで時間がかかるから今のうちに申請しておくと吉。 2.タブブラウザの導入。http //tabbrowser.info/ IEよりも快適にネットができる。情報は試験における実弾である。個人的にはSleipnirがおすすめだが好きなのを選べ。 3.2ちゃんねる専用ブラウザの導入。http //janestyle.s11.xrea.com/ 人大杉対策。大事な情報を見逃さないように。Jane Styleがおすすめだ。 4.TUBEPLAYER導入。http //janestyle.s11.xrea.com/tube/ 先述のJane Styleと連携してさらに快適な環境を構築できる。動画の保存もできるぞ。 5.FLVP導入。http //s470.web.fc2.com/index.html ニコニコ動画やyoutubeから保存した動画の再生。面倒な設定がなく、初心者にもお勧めだ。 6.FLV→mp3抽出ツールの導入。http //shoppers-jp.com/software/splitflv.html 保存したFLVからの音声抽出。試験前にはお気に入りの曲を聴いて心を落ち着けよう。 カップラーメンは試験結果に対してこんなにも危険!!!!!!! 試験勉強中の君もカップラーメンは自重! 1)テスト用紙をラーメン内に入れると87%の確率で破断する。 2)カップラーメンを食べた人が将来一ヶ月以内に卒業する確率はほぼ0%。 3)単位不可の者がカップラーメンを購入する確率は、可の者がアフガニスタン国債を購入する確率よりはるかに高い。 4)カップラーメンを気管に入れると咳嗽反射が起こり、最悪の場合テストどころではなく死に至る。 5)カップラーメンを食べながら試験を受けた場合、重大な単位不可が発生するおそれがある。 6)健康な成年男子にカップラーメン1個のみを与えて一ヵ月後の試験を受けさせた場合、登校すらできなかった。 7)消しゴムをカップラーメン内に入れると、変色するおそれがある。 8)25年間保存されたカップラーメンは25年間大学に保存されている者並みに危険。 9)カップラーメンを作るために試験に遅刻した人の85%は、カップラーメンがなければ遅刻はしなかったと述べている。 10)米国では倒壊したカップラーメンの入ったコンテナの下敷きになって試験を受けられない事例が報告されている ゲシュタルト崩壊 ゲシュタルト崩壊とは心理学における概念の一つで、 全体性を持ったまとまりのある構造(ドイツ語でゲシュタルト Gestalt 形態)が、 なにかをきっかけとして関連性に疑念を抱く状態となり、 個々の構成部分のみに切り離して認識しなおそうとする事である。 例えば、生来なにも疑わずに受け入れて育ってきた環境や知識に対して、 それと宗教的や制度的に全く反する世界を体験した際、それまで持っていた自我、 アイデンティティーの存在意義について、 自らが立っていた土台そのものが崩される思いをする現象である。 同様な現象は認知心理学にも『文字のゲシュタルト崩壊』という現象として見られる。 これは、同じ漢字を長時間注視していると、その漢字がバラバラに見えたりする現象である。 ただしこの際、静止網膜像のように、消失は起きないとされる。 また、人にもよるが「借」や「村」などの字を凝視した時にこのような現象が起きやすいと言われている。 また、試験中の大学生はこのゲシュタルト崩壊を頻発しやすく、留年率を高める要因の1つとされている。 試験ヤバい度表 S、自分の在籍する大学名がわからない A、自分が何を履修しているのかわからない B、試験がいつあるのかわからない C、試験を放棄しようと思っている D、試験範囲がわからない・教科書やノートが無い E、無勉 F、不安に思っても勉強する気が起きないが、少しやった方がいいかな?と思っている G、最低限の勉強で臨もうと思っている 死亡フラグ一覧 持ち込み可だから無勉で大丈夫だろう ちょっと寝てから勉強しよう 早めに寝て早く起きて勉強しよう 夜○時から始めよう 新作買ったけど、夜になってから勉強に集中しよう 部屋の掃除でもするか 本棚の整理でもするか ちょっと2chでもやるか ちょっと今夜のおかず探し略 ちょっとyoutube略 ちょっとニコニコ略 試験前なのに勉強してない奴の数のスレを開く 僕と試験と教授と単位(仮) 第壱話 試験期間、襲来 第弐話 見知らぬ、範囲 第参話 聞けない、範囲 第四話 試験、逃げ出した後 第五話 解答、心のむこうに 第六話 決戦、一日三科目 第七話 教授の造りしもの 第八話 第二外国語、来日 第九話 瞬間、学生証、忘れて 第拾話 カンニング 第拾壱話 静止した手の中で 第拾弐話 奇跡の価値は 第拾参話 腹痛、侵入 第拾四話 事務所、魂の座 第拾五話 論述と沈黙 第拾六話 死に至る鉛筆不可、そして 第拾七話 四人目の退出者 第拾八話 筆記用具の選択を 第拾九話 ぼっちの戦い 第弐拾話 可のかたち不可のかたち 第弐拾壱話 不正行為者、誕生 第弐拾弐話 せめて、学生らしく 第弐拾参話 涙 第弐拾四話 最後の試験 第弐拾五話 終わる試験期間 第弐拾六話 大学の中心で試験終了を叫んだ怠けもの 劇場版 第弐拾五話 教授訪問 劇場版 第弐拾六話 単位を、君に 留年 留年経験者から言わせて貰うと だいたい心の準備は出来てるから通告された時の精神的ショックはそれほどデカくない 多少涙目になるぐらいだ でもな、問題はそのあと両親に報告する時なんだよ 電話するだろ?「ゴメン留年した」って 電話では「…そう。残念だったわね。いつ帰ってくるの?」とか優しいんだぜ まぁその優しさが心に痛いんだけどな で、恐る恐る帰省すると、案外あっさり迎えてくれて、ほっとしてくつろいじゃったりなんかして メシ食って、リビングでテレビなんか見ててさ、母親がぼそっと呟くんだ 「あなた何も言う事無いの?」って 「…ごめん、留年しました」「それだけ?これからお母さんたちにどうしてほしいの?なんで今まで連絡しなかったの?どうして留年したのか聞いて無いよ?」 あぐらかいてた俺は正座しなおして、何年かぶりに親の前でダラダラ涙流して謝ったね もう二度とあんな事したくない 未来 ( ´・ω・) ___J('ー` )し 3年ぶりくらいに母に会って食事をした。 /( ⊃ / /ノ_ )/ 無職の僕に 「ゆうちゃん仕事は忙しいの?」「頑張ってる?」とか聞いてくる母、 ー―' J  ̄TT ̄ ー― ' 僕は正直に無職だって言いたかったけど、できなかった。 ( ´・ω・`) 母が帰りがけに財布を取り出し、僕に小遣いを渡そうとしたので l r Y i| J( )し 「いらないよ、働いてるし・・・」と嘘を言って断った。 U__|:_|j ( ) 母は全てを知っている顔をしていた。
https://w.atwiki.jp/souhatsu_ggg/pages/73.html
出題:2スレ目 687 シーン1:回想シーン。情景描写から導入。老人が自分とヒロインの間にあった出来事を回想している。内容は詳しく語られないが 昔、ヒロインが彼の命を助けて逝ったらしい。回想する時に何か過去を思い出すきっかけがあるとよいかも。 シーン2:若き日の主人公。朝起きる。これから世界が滅びると何らかの形で知った。 691 【シーン1】 男「山に雪が降ったか。そろそろ冬の準備をせんとな」 男「雪、か。結局あいつには見せてやれなかったな――」 男『もういい、やめろ! これ以上続けたら、お前死ぬぞ!』 女『私が頑張れば、世界は滅びなくても済むんだよ? 最後だもん。かんばらなきゃ……』 男『お前が死んで世界が救われるなんて、そんなの……そんなの認められるか!』 女『私を外に連れ出してくれて、色々なものを見せてくれて、本当に、ありがとう……』 男『これからだって見せてやるさ! お前に見せたいもの、まだまだいっぱいあるんだ!』 女『そう……だね……。最後に、ユキ、見たかったな。きっと、とっても綺麗なんだろうなぁ……』 男『おい?! 馬鹿な事言ってんじゃねぇ!』 女『さようなら……私が、一番――』 男『やめろぉぉぉぉぉおおああああああああああ!』 【シーン2】 男「――ああああああああ!」 母「何が『やめろ』だい! 母親に向かって!」 男「あてっ! 痛ってぇ……って! え? あれ? 母さん?!」 母「まったく、何時まで寝てるつもりだか。ほら、さっさと起きて顔洗ってきな!」 男「今のは……夢? しかし、最後の大爆発はとても夢とは……」 男「いや、爆発というより……それに、世界が滅びるとか……」 母「こら! いい加減支度しないと、間に合わなくなるよ!」 男「うわ、やっべ、もうこんな時間かよ!」 男「しかし……夢で熱気まで感じるものなのか? 夢じゃなくて、もしかして――」 695 俺は一人、世界の果てに踏み込む。 若い頃は我武者羅に突き進んだ敵地。果てしなく遠く感じていた地は、既に閑散としている。今頃――故郷にも敵が侵入した頃なのだろう。 「……あと少しくらい、俺の出番も待っててくれるのかな」 ここに到達するまでに背負い込んだ疲れから、俺はそこに座り込む。 荒野を吹き行く風に、背中の古傷が少しだけひりついた。 戦友――いや彼女は、俺を守って死んだ。 よりにもよって、俺なんかの背中を庇って……。 猛進しか知らぬ俺と違い、いつも考えながら進む臆病な奴だったのに。 俺が――目の前の敵も省みず、前に出過ぎたから……。 高く晴れ渡った空の遥か遠く、自陣から最後の檄が飛ぶ。 もうすぐこの戦いも――否、この世界自体が終わるのだ。 「……行くか」 俺は、あの時の俺じゃない。若い頃のように真っ直ぐに進み続けることは、もう出来ない。 だが今の俺は、前、斜め前、後ろ、真横に、それぞれ一歩動くことが出来る。 どんな結果になるのか、一兵卒の俺には解らないが――必ず戦いを終わらせる。 あの世で見ててくれよ、桂馬。 696 シーン1 雪がこんこんと降り始めた。夜空には白色が無数に点在している。 振り返ってみると私は年をとったものだ。いささか長く生きすぎたかもしれない。 窓を開き、冷たい空気が肌を震わせる。ふぅ、と白いため息を吐く。ゆらゆらと舞う粉雪が頬に触れた時、久し振りに昔を思い出した。 きもちわるい。吐き気がする。なんだかぼおっとする。 意識はないのに、魂が感じている。己の身体が死へ向かっているのを。 網膜は白い天井を映しているが、脳はその映像が何かを理解しない。 触れられてもそれが自分の感覚だと実感できない。 けれど、耳だけは憎たらしい程に健在だ。おかげでここが病院だと分かった。 医師は意識がないことをいいことに目茶苦茶言ってくれた。手術なんて意味はない。だから、今すぐこの命綱――生命維持装置を切って欲しい。 それからしばらく入院生活は続いた。俺は生きる屍、植物人間。最初の方に来ていた家族も、今は俺なんて忘れて日常を送っているだろう。 繋がれた管が酷く憎らしい。まるで俺を現世にとどめ続ける足枷のようだ。 不意に扉が開く音。この時間に医師は来ない。見舞いだろうか。 「こんなになって……。もう命が空に近いわ」 俺はこの声を知っている。あの人がなぜここに? 「ごめんなさい。あの時、私が側にいれなかったから……。だからせめて貴方だけでも生きて……」 彼女が俺の手を握る。あまり感触はないが、ぬくもりは感じた。 彼女が帰宅して数日後。私は意識を取り戻し、回復の兆しも見えて来た。 彼女が死んでいたという事実に、動揺を隠せなかった。私は彼女が身代わりを買って出たのだと、それ以来心に十字架を負った。 706 Scene1 爺「おお、めっきり春めいてきたのう。花は咲き乱れ蝶は舞い飛び…」 孫娘「じじいしっかりしろーっ!? 今は秋だーっ! 虫は鳴き乱れ枯葉は舞い飛ぶ秋だーっ!」 爺「おお、ソムスカヤ=ドレーミェワ」 孫娘「あたしはよし子だーっ!?」 父「むう。そう言えば聞いたことがある」 母「あらあら、知っているのお父さん」 父「ソムスカヤ=ドレーミェワ……オヤジが若き日に死に別れた女の名……」 孫娘「両方とも名字だーっ!?」 母「あらあら、よし子は博学ね」 爺「思い出すのう…ソムとは二人で色々なところを旅したなあ…世界を救うために……」 孫娘「で、電波だーっ!?」 爺「薔薇の騎士メンヘル・メンヘラ…真紅の姫ゾムドリアンゴーチェスタトロモーニアームストロング…」 孫娘「称号はありがちだけど名前がやばいーっ!?」 爺「暗黒大魔王を倒すため、わしらは旅をしたのう…ソム」 孫娘「だからあたしはよし子だーっ!」 爺「しかしお前は黒騎士ジョンガラ=ネブタの手にかかり……はっ! ソム、ワシを庇ってお前は死んだはず…!」 孫娘「もう一回言うあたしはよし子だーっ!」 爺「迎えか! 迎えに来たんじゃなソム! この悪霊めええええ」 孫娘「心臓弱いんだから暴れるなーっ!」 爺「行かんぞ! まだワシはお前のところに行くワケにはゆかんのじゃ……はうっ」ガク 孫娘「じ、じじい、しっかりしろーっ!?」 母「あらあら大変だわ」 孫娘「は、はんにゃーはーらーみーたーっ!!」 爺「 !! 」 父「おいおい、それじゃ成仏してしまうぞ」 母「あらあら大変だわ」 爺(そう言えば……あの日もお前は……) Scene2 チュンチュン チチチ… ソム「は、はんにゃーはーらーみーたー!!」 若き日の爺「んん……なんだよ朝っぱらから…ううう。もー少し寝かせてくれよお……」 ソム「起きれ! ヤバい!」 若爺「何の騒ぎだよ……」 ソム「ビビッと来た! ヤバい! 世界ヤバい!」 若爺「また電波受信したのかよ……」 719 691の場面転換 俺の腕の中で、ユキの体温がひしひしと冷たくなっていくのを感じる これほどまでに――これほどまでに無力なのか、俺は 俺の必死に問いかけに、ユキはぼんやりと、しかしかすかに微笑んだ表情を浮かべたままで何も言わない そのうち――ダラリと、ユキがひっそりと目を瞑った。嘘だ、そんな、そんな事 「さようなら……私が、一番――」 ユキがか細く、俺の耳元でそう囁いた。やがて、完全にユキの体の体温が―― 俺は、俺は、俺はユキの為に……何が…… 『やめろぉぉぉぉぉおおああああああああああ!』 無我夢中で、俺はユキを連れて行こうとする死神に叫んだ。だが山は無常にも――俺の叫びをかき消すだけだ 「――ああああああああ!」 ――はっ。あの雪山の寒さが消えた? あれ、暖かい……? しばっと、電球のまぶしさが俺の目を覆った。数秒目を閉じ、パッと開ける そこに浮かぶは、パーマをかけた母ちゃ―― 「何が『やめろ』だい! 母親に向かって!」 ちょ、いて! フライパンは止めて、フライパンは!
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/676.html
3 蕩けるような余韻から覚め、雪香は我に返った。心地よい倦怠感が身体を支配している。朧はまだ眠っている様子だ。壁に掲げられた時計を見る。 時刻は午前四時二十五分。どうやら六時間近く眠っていたらしい。窓を見やった。外はまだ暁闇だった。あと二時間もすれば朧も眼を覚ますだろう。 警察が使用する安全装置無しの硬化スチール製手錠を両手に嵌める。最初は後ろ手にしようかと思ったが可哀想なので止めた。 双腿をぐいっと開き、臀部を少しだけ突き出させる。全てが雪香の目前に曝け出された。ペニスを口腔内に埋め、蟻の門渡りを指で弄ぶ。 その雪香の様子を薄目を開いて朧は静かに観察していた。 78 :ラック ◆duFEwmuQ16 [sage] :2007/03/27(火) 00 02 22 ID 9shiYSb+ かつて悪魔が私にこういった「神もその地獄を持っている。それは人間に対する彼の愛である」と。 そして、私は悪魔がこういうのも聞いたことがある。「神は死んだ。人間に対する同情ゆえに神は死んだ」と。 ──ニーチェ『ツァラトストラはかく語りき』 ヒッコリー製のアンティークな本棚に並べられた書籍に朧は眼を通した。本の表紙に触れる。表紙も古いものから新しいものまで実に様々だ。 オスカー・ワイルド、ジャン・ジュネ、サルトル、ボードレール、バルザック、アポリネール、ニーチェ、ヘーゲル、マンディアルグ ユイスマンス、バロウズ、ケルアック、稲垣足穂、三島由紀夫、川端康成、その他にも文学、哲学系の作品が揃えられていた。 昨日はオスカー・ワイルドの『サロメ』を読んだ。今日は何を読むべきか。本を眼で追いながら思案する。 朧の視線が止まった。本を取り出し、タイトルと作者名を眺める。ホコリが指を汚した。ふっと息を吐いてホコリを飛ばす。 (カポーティの『冷血』か。面白そうだな) 机に置かれた手錠を朧は自分で掛けなおした。鍵の部分が簡易な作りの手錠は、ヘアピンの一本でもあればいつでもはずせた。 朧は雪香の居ない時だけ、こうして手錠をはずして羽を伸ばした。短い時間ではあったが、手首の感覚を戻すには充分だ。 本を持つと朧は書斎を出て、雪香の寝室に戻る。本を読み始めたのは単に暇だったからだ。雪香との奇妙な生活が始まって二ヶ月が過ぎた。 最初の二週間は部屋から出られないようにベッドにくくりつけられた。足にも錠をかけられて身動き取れぬ有様だった。 食事に混ぜられた筋弛緩剤と睡眠薬。睡眠薬の効果は失せていたが筋弛緩剤のほうはそうはいかなかった。 頭の中ははっきりしていたが、身体の自由がほとんど利かないのだ。この少女は何故、自分にこんな仕打ちをするのか朧は考えた。 雪香に恨みを買ういわれはなかった。 澱のようなものが腹の底に沈み、怒りが沸々と煮えた。自由を奪われた獣の怒りだ。 そして、こんな罠にひっかっかった間抜けな己自身に対する怒りでもあった。憤怒が脳髄を灼いた。 筋弛緩剤の効果が薄れるとともに、怒りが燎原の火の如く燃え広がった。両腕をめちゃくちゃに動かす。手錠が肉に食い込み、皮膚が裂けた。 血飛沫が舞った。傷口から溢れる鮮血が手首を汚した。かまわずにベッドで暴れ続けた。痛みなどどうでもよかった。 『はずせっ、はずせっ!』 叫んだ。無言で不安そうに気弱な眼でこちらを見やる雪香の姿──ぶっ殺してやりたかった。 顔面がザグロになるまで拳を叩き込んでやりたかった。血みどろになるまでぶちのめしてやりたかった。 『そんなに暴れないで。手、怪我しちゃったよ……』 『ふざけるな。さっさと手錠をはずせッ!』 傷ついた朧の右の手首に雪香が労わるように手を伸ばす。雪香の頬に朧の唾が飛んだ。雪香は黙って掌で唾をぬぐうと部屋をでていった。 室内に独り取り残された朧は冷静さを取り戻そうと瞼を閉じた。闇が視界を覆う。脳内で渦を巻く冥い殺意を腹に押し込んだ。 朧は隙を窺うことにした。問題はどうすれば逃げ出して雪香を殺せるかだ。朧は思索した。こういう手合いにはどう対処すればいいのか。 朧は雪香に対し、徹底的に無視を決め込んだ。飲食物を一切取らず、何をされようが一言も喋らなかった。 朧の態度に雪香は柳眉を逆立て、罵詈雑言を浴びせた。ヒステリックに朧の脇腹に爪を立てて胸を痣が出来るまで叩いた。 『なんで雪香を無視するのッ、お願いだから何か言ってよ……ッッ』 79 :ラック ◆duFEwmuQ16 [sage] :2007/03/27(火) 00 04 04 ID RI+ri3es 朧の頬に平手打ちを浴びせながら雪香が大声を喚いた。鼓膜が振動で震えた。切れた唇から血が滲む。 雪香に殴られ、罵られても朧は石の如く口をつぐみ、無反応を通した。完全なる拒絶を示し、眼をそらそうとさえしなかった。 その態度が雪香の苛立ちを募らせ、雪香はさらに手酷く朧を打擲するという悪循環だった。 十日間が過ぎたあたりで雪香は狂ったように泣き喚いた。髪を掻き乱し、喉が張り裂けんばかりに叫び声をあげる。 『お願いだよっ……お願いだから何か食べてよ……っっ』 躍起になって朧に食事を摂らせようと自分の口にミルクを含ませ、雪香は朧に口移しで何度も飲ませようとした。 それでも、朧はミルクを飲まずに吐き出す。雪香の口に含んだミルクを飲むくらいなら、朧は餓死したほうがマシだった。 それよりもあと何日持つか。せいぜいが一週間以内。それ以上経てばまず動けなくなるだろう。 頬骨がこけ、肋骨が浮き出た肉体。眼窩は窪み、初雪のように白かった朧の肌は栄養失調で灰色にくすんでいた。 ただ、黒い瞳だけがいつまでも変わらなかった。朧は掠れた声帯から搾り出すように呟いた。 『死んじまえ。このキチガイ女……』 雪香に向かって罵りの言葉を吐き捨てる。 それっきり朧はまた口を閉ざして、天井の一点を瞬きもせずに見続けた。飢えの苦しみはすでにない。 人間の身体はうまく出来ているのだ。三日間食事を摂らなければ、脳内麻薬が分泌されて飢餓の苦痛を取り除く。 持久戦だった。衰弱して死ぬのが先か、ベッドから開放されるのが先か。二週間目の朝、雪香はついに根を上げて朧の拘束を解いた。 ──俺が衰弱してると見て油断してるのか。それでも首を絞めるくらいの力は残ってるぞ 体力の擦り減った身体は動かすたびに悲鳴を上げた。筋肉はその柔軟性を失い、硬くなった関節がギシギシと軋む。 空中を飛んでいるような感覚だった。身体に力が入らない。そのくせ、やけに意識だけは明瞭だった。 網膜の奥に映った雪香の首筋。青白い静脈を皮膚の内部に張り付かせている。スローモーションな動きで頤に手をかけた。 親指と人差し指に力を込める。雪香は抵抗も、振りほどこうともしなかった。朧はじわじわと力を強めた。 指先に伝わる柔らかい肉を掴む生々しい感触──何の感慨も涌かなかった。復讐の達成感が感じられないのだ。 『なんで抵抗しないんだ』 朧は不思議でしょうがなかった。恐怖を感じるわけでも、憎悪を現すわけでもない雪香の反応に朧は眼を細める。 雪香の相貌を見た。どこか夢見心地だ。雪香は死を厭わなかった。この少女は朧から与えられる死を歓喜を持って迎え入れようとしたのだ。 胸裏深くに沈んだ記憶が、小波を打つ水面のようにゆらりと揺らめく。 瞳に灯った慈愛の輝き──無意識に朧は手を離した。雪香のその聖母の如き明眸を見た瞬間、怒りも憎悪も消えうせていた。 思えば哀れな少女だ。 『どうして止めちゃったの……雪香を殺したい殺してもかまわなかったのに?』 キョトンとした表情を浮かべて雪香が朧に尋ねた。雪香の頬を撫で付けながら朧は言った。 『あんた変わってるな……』 雪香が笑みを浮かべて答えた。 『朧だって変わってるよ』 朧の拳が飛んだ。病み上がりにしてはキレのある良いフックだ。雪香の顎に命中した。脳が震盪し、雪香はあやうく意識を失いかけた。 『とりあえずそれで許してやる』
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/339.html
「ど・・・」 振り上げられた拳が、前もって警戒していたことでかろうじて反応できたクリリンの顔面数センチ横を、唸りを上げて通り過ぎる。 「わああぁっっ!!」 のみならず、その風圧のみでクリリンを数メートル後方に吹き飛ばした。 「ほう、取るに足りないパワーしか感じなかったが、よける一瞬パワーが随分と跳ね上がったな。パワー操作型、それも相当熟練しているようだ。 面白い」 「ヘ・・・ヘヘ・・・」 (界王拳習っといて良かったあ。危なく死んでたとこだぜまったく) 未来に来る際、クリリンは18号との修行と並行して、未来行きを辞退した天津飯から界王拳を習っていた。わずか半年の修行ではあるが、 ナメック星やそれ以降の修行で力をつけていたこともあって、始めから8倍まで可能となっている。しかしそれをもってしてなお、ガネットの攻撃は 紙一重でしか対応出来なかった。 (いきなりアレで行くしかないな。もう避けるのも難しいだろうし) 「次は本気で行く。今度も凌いで・・・」 と、そこまで言って、ガネットは目の前の小男が両手を頭の横に添えているのに気付いた。 「太陽拳!」 カッ クリリンの掛け声と共に、まるで文字通りその場に太陽が生まれたかのような光が生まれ、ガネットの網膜を貫いた。 「ぐあっ!」 (今だ!) 咄嗟のことにうろたえたとは言え、他所の闘いの気を感じていた以上、気で自分を捉えることは出来るはず。即座にそう判断して、クリリンは気を 一度消して少し離れた位置にある岩の上まで後退すると、右手を突き上げた。 「はあああ~~~っ!」 その右手の上に、薄い円盤のような気の塊(かたまり)が浮かぶ。クリリンの得意技である気円斬だ。 「あああああ~~~っ!」 しかし充分な大きさになったにもかかわらず、クリリンはさらに気を込めた。それに合わせて円盤の大きさもどんどん大きくなっていく。 「ちいっ!そこか!」 眼を閉じたまま、膨れ上がったクリリンの気を捉えてガネットがそちらを向く。それを見ながら、クリリンは軽く笑った。 「気円斬・改!」 その声と共に、最早直径20メートルを超えるかという程に大きくなった気の円盤をクリリンが放った。 「何っ?!」 しかしいくら巨大な円盤とはいえ、気を捉えることの出来るガネットに易々と当てられるはずもない。案の定ガネットは自分に向かってくる円盤を ジャンプしてかわした。 「つあっ!」 クリリンはすかさず放った右手の指を細かく動かし、円盤を反転させた。しかしそれで動きの速いガネットに当てられるわけもない。しかし- 「ばっ!!」 クリリンが突き出した右手を思い切り開くのと同時に、ガネットに迫る円盤が十数個の小さな円盤に分裂した。 「な?!」 ズドドドドドッ! 分裂した円盤が、さながら散弾銃の弾のようにガネットを襲う。1つの円盤のみに気を取られていたガネットに、これを避ける術はなかった。 「やった!」 思わず快哉(かいさい)の声を上げるクリリン。 しかし結果は彼の期待を裏切るものだった。 「ぐ、うう」 円盤はガネットを切断することは出来なかった。両腕で身体の前面をカバーし、なおかつ己をフルパワーの気で包むことで円盤の威力を削いだの だろう。円盤は彼の両手と脚に半ばまで食い込んで止まっていた。 「はは・・・お見事・・・」 「この・・・チビがああああ~っ!!」 と、最早視力も回復したらしく憤怒の形相でクリリンを睨みつけるガネットが、次の瞬間クリリンの目の前に現れ、蹴りを放った。 「ぎゃっ!」 界王拳をもってしても反応できないスピードで繰り出された蹴りに、為す術もなく吹き飛ばされたクリリンになおもガネットの拳と脚が連続して襲う。 「まだまだあっ!」 ベキィッ! 右腕の骨の折れる嫌な音と共にクリリンの身体が横に吹き飛んだ。そのまま岩に激突するが、何故か岩は砕けなかった。ガネットがわざと加減したのだ。 「そう簡単には殺さん。俺が受けた痛みの万倍も味わわせてやる」 怒りの表情に、拭いきれぬ残忍な喜悦をにじませながら、ガネットはかろうじて岩によりかかって立つクリリンにゆっくりと近付いていった。 しかしその顔がまたも怒り一色に染まる。もう対抗する力もないはずのチビが、あろうことかこの状況で笑っていたためである。 「へへ・・・」 「何がおかしい!」 怒りの声と共に、今度は左腕を折られて吹き飛び、倒れた所に両膝を落とされ、左右の脚の骨も折られる。それでもなおクリリンは笑みを消さなかった。 (ち・・・ちったぁ、時間稼ぎには・・・なったよな。悟飯、トランクス、後は・・・頼むぜ・・・・・・) 激痛に襲われながら、なおも笑みを浮かべるクリリンの意識が、やがて闇に塗り潰されて行った。 「クリリンさん!」 突然、弾かれたように悟飯の顔が右-クリリンの向かった方向-を向いた。目の前には、今は眼下に小さく見える「パル」と書かれた筒から出て来た 異星人が浮かんでいる。短い黒髪の完全な地球人タイプに近いが、指は3本しかなく耳が尖っている。背は低いが顔はいかつかった。 (気が、どんどん小さくなってる。このままじゃ・・・) 「何をよそ見している!」 と、悟飯の背後からパルの蹴りが襲った。防御する暇もなく地面へと叩きつけられる悟飯を、さらに空中からパルが放つ気弾の連射が襲う。 「そらそらそらそら~~~っ!この俺と闘おうなんざ、1000オプト早いんだよ!」 なおも気弾の連射を続けながら、しかしパルの顔が急に強張った。小規模な爆発に隠れた中心に感じられる気が、小さくなるどころか、どんどん 膨れ上がっていくのを感じたためである。 「こ・・・この!!」 焦ったパルはミスを犯した。思わず惑星破壊級の気を込めたエネルギー砲を放ってしまったのだ。しかし- 「バカヤローーッ!!」 爆煙から叫び声と共に放たれたエネルギー砲は、パルのそれを遥かに圧倒する威力で押し返し、更にはパル自身も光の中に呑み込みながら空の彼方へと 消えて行った。 「クリリンさん・・・・・・くっ!」 トランクスもまた、クリリンの気が弱くなって行くのを感じていた。その足元には既に異星人が倒れている。 (間に合ってくれ!) 焦りの表情を浮かべて猛スピードで飛び立ったトランクスの身体が、突然急制動をかけて止まった。 「この気は・・・」 死を覚悟し、一度はなくした意識が戻ったことにクリリンは驚いた。 (あれ?これは死んだ時の感覚じゃないよな) 戸惑うクリリンの耳に、聞き覚えのある懐かしい声がかけられた。 「危なかったなー、クリリン」 「え?」 かつて何度も修行の場や闘いの場で聞いた声。圧倒的な力を持つ敵を前にして、それでも自分のなけなしの勇気を支えた声。それは1年前に もう聞けなくなったはずの声だった。 「ご・・・」 「いやあ、こっち来たらいきなりあっちこっちで闘ってて、しかもおめえの気がどんどん弱くなってたもんだから、びっくりしたぞ。あっち(過去)から 予備の仙豆もらってなかったら、瞬間移動でも間に合わなかったかも知れねえ」 「悟空!!」 跳ね起きて声の方を向いたクリリンの視線の先に、1年前と何ら変わらない笑みを浮かべた、懐かしい道着姿が立っていた。 「バ・・・バカヤロウ、こんなタイミングで、来るなんて・・・反則だろ」 「ハハ、オラもこんな具合にまた会えるとは思わなかったぞ」 それまで死を覚悟したところで、またも自分達と地球を救うべく来てくれたことと、懐かしさが混ざり合って、クリリンは思わず泣き出してしまいそうに なるのを必死にこらえた。 本当に変わっていない。何らかの方法で死んだままの状態でこちらに来たのか、頭の上に小さな輪が浮かんでいるが、それ以外は口調も姿も まるで変わらない。 過去幾度となく訪れた破滅的な危機を救った戦士は、舞台を未来と変えて再び訪れた危機を救うべく、時を越えてやって来たのだった。
https://w.atwiki.jp/truexxxx/pages/121.html
それは遠雷のように ◆3nT5BAosPA 「無理無理無理ですよ。もうこれ以上は無理」 吾妻善逸がそう言ったのは、蝶屋敷で全集中・常中の特訓をしている最中のことだったと、胡蝶しのぶは記憶している。 顔中に汗を浮かべ、衣服が擦り切れている彼は、死人と区別がつかないくらい生気が失われた目をしていた。 「俺は昔からダメな奴なんですよ。努力が苦手で、頑張ることなんて絶対できない。そんな俺に、こんな特訓は不可能なんですよ」 始めたての頃は「しのぶさんの応援があれば、常中なんてすぐに覚えてみせますよ! ハイ!」と、随分なやる気を見せていたが、どうやら特訓の疲労でそれが摩耗してしまったらしい。『努力が苦手』という本人の言葉通り、諦めの早い性格である。彼の育手は相当苦労しただろう。 そのまま放っておけば額が地面に接するんじゃないかと思ってしまうほどに頭を項垂れている善逸に対し、しのぶは朗らかな笑顔で、 「そんなことはありません。善逸君、君ならきっとやれます。そう信じていますよ」 と言った。 それだけである。 たったそれだけで、善逸の顔は火のついたように赤くなり、体温は著しく上昇した。どれだけ激しい呼吸をしてもこうはならないくらいに、凄まじい体調の変化である。 「ハッ、ハハハハッハハハハイ!!」 極度の興奮で笑い声と区別がつかない返事をする善逸。彼が見せた急激な変化に、近くで特訓をしていた炭治郎と伊之助は呆然としていた。 「オオオオオオッ! 俺ならやれるっ! 誰よりも応援され、信じられている俺なら!」 そう叫びながら、善逸は特訓に戻って行った。伊之助に勝るとも劣らない猪突猛進ぶりである。特訓で失われたやる気の再充填は完了したらしい。あれだけの活力があれば、しばらくは頑張れるだろう。 しのぶの期待通り善逸たちが全集中・常中を会得したのは、それから七日後のことだった。 ■ そんなことを思い出したのは、共に戦う鬼殺隊の仲間を求めて探し回っている現状の所為だろうか。それとも、しのぶが跨っている、人どころか馬さえ凌駕するほどの速度で大地を駆けている鉄の塊の姿から、善逸が扱う俊足の剣法を連想したからか。 「鉄の塊じゃねえ、バイクだ」 「ばいく……? ああ、さっきもそう言っていましたね。聞いたことがない言葉なので、そう呼ぶのを忘れていました」 「バイクを聞いたことがない? 江戸時代の人間か、てめえは」 「いえ、今は大正時代ですが」 「……?」 なんて、イマイチかみ合わない会話をする広斗としのぶの二人を乗せて、バイクは夜道を走って行く。 前方をライトで照らし、轟音を鳴らしながら車輪を回すバイクは、しのぶが知る柱のひとり、音柱・宇髄天元が見れば喜びそうなほどに派手な乗り物だ。こんなものが静かな宵闇を突っ切れば、近くにいる者は間違いなくその存在に気づくだろう。鬼殺隊の仲間を探索中のしのぶにとって、それは歓迎すべきことであるのだが、一方で鬼のような好ましくない存在までも引き寄せてしまうのではないかという懸念もある。鬼を討つ使命を背負っているしのぶにとって、鬼との遭遇は必須の事態であるのだが、己の日輪刀も無ければ仲間の剣士もいない現状では心もとないというのはれっきとした事実であった。 しのぶは、自分に支給された日輪刀の本来の持ち主である冨岡義勇に思いを馳せた。彼は柱なだけあって確かな実力を備えているが、彼の刀はしのぶの手元に渡ってしまっている。しかし、そんなことは彼の人付き合いが致命的に不得手な性格に比べれば些細な問題だろう。 ──あの人は今、どこで何をしているんでしょうかねえ。いつも通り誰かから誤解を受けていなければいいのですが。 同胞の心配をするしのぶ。 一方その頃、彼女から遠く離れた何処かの木陰で少女を見守っている最中の冨岡は、小さなくしゃみをし、己の両腕を抱きかかえるようにして体を温めていた。 「そういえば、先ほども言ったように、この殺し合いには私の知り合いが何人かいるんですけど、貴方のお知り合いは居るんですか?」 しのぶは自分の知り合いのことから連想した疑問を口にした。 「……地元の知り合いが何人か。それと、俺の兄貴がいる」 兄貴──身内が殺し合いにいるという広斗の言葉。それは、しのぶにとってみれば、姉と共に殺し合いに放り込まれているようなものである。そう考えてみると、この殺し合いを開催したBBに対する怒りがますます燃え上がらんというものであった。 しのぶの中で、この殺し合いを止めてみせるという思いがより一層強固なものになる──その時だった、遥か遠くから、何かが爆発したかのような大きな音が鳴り響いたのは。 「!?」 「!?」 雷鳴のような轟音がした方向に視線を向ける二人。その先には、夜空を背景に明るい爆炎を噴き出しながら、もうもうと煙を上げている廃工場があった。どうやら、しのぶの決意とは裏腹に、バトルロワイアルは着々と進んでいるらしい。 「向かうぞ」 「ええ、お願いします」 ふたりの短い会話を経て、バイクは進行方向を廃工場の方へと修正する。いったい何が原因で爆発が起きたのか、そしてそこに誰がいるのかを確認するために、廃工場へと向かうのだ。 その先にあるだろう血生臭い気配に、しのぶが腰に提げた義勇の日輪刀に向ける意識はより強くなるのであった。 ■ 廃工場を素材に作られた瓦礫の山のそばでバイクを停めたしのぶたちを迎えたのは、血の匂いだった。嗅覚に優れている竈門炭治郎でなくとも気が付くほどに、濃い血の匂いである。 それはつまり、この場で大量の血が流れたということの証左であった。 ──こんなに濃い匂いがするほどに血を流したということはおそらく、その人はもう……。 そう考えながら、しのぶは瓦礫を崩さないよう慎重に工場跡へ這入り、匂いの発生源を探す。 程なくしてそれは──『彼』は見つかった。 血の匂いを漂わせていたのは、見覚えのある金髪の少年だった。 「善逸、君……」 医学の心得があるしのぶが一目で致死量だと分かる量の血で出来た水たまり。 そこに沈んでいる人物の名を、彼女の口は紡いだ。 後ろから遅れてやってきた広斗も、惨憺たる光景を目にして息を呑む。しのぶが見せた反応から、広斗は彼女と金髪の少年の関係を察した。 しのぶが知る善逸は諦めがちで弱虫ですぐ泣く少年だった。しかし、決して弱くはなかった。これまで何度も鬼を退治し、十二鬼月との戦いすら生き延びてきたのだ。 そんな彼が、まさかこんなところで死ぬとは……目の前の光景を否定したくなるが、鼻を刺激する鉄の匂いと網膜に焼き付いた映像が、そんな現実逃避を許さない。 しのぶは善逸の死体の近くでしゃがみこんだ。 彼の胴体にある傷は、爆発が原因で出来たものではなかった。人を超えた鬼のような力で殴らない限り、こんな傷にはならないだろう。つまり、爆発とは別にこの場を襲った何者かが居たわけだ。 善逸の手元に日輪刀は無く、代わりに棍棒のようなものが傍に転がっていた。おそらく、しのぶと同じように日輪刀を奪われ、代わりに棍棒のようなものを支給された彼は、敵を相手に、これを握って戦っていたのだろう。 殺し合いの場において慣れた得物が手元になく、目の前に超常の存在がいようとも、善逸は逃げずに戦ったのだ。 剣がなくとも、剣士として──戦ったのだ。 「……頑張ったんですね、善逸君」 ポツリと労いと弔いの言葉を口にする。 しかし、善逸はもう赤面しないし、返事をすることも無い。 どうしようもなく終わり切ってしまった命を見て、しのぶは自分の中に新たな怒りが蓄積されたのを感じながら、唇を噛み、肩を震わせた。 【D-6/一日目・黎明】 【雨宮広斗@HiGH LOW】 [状態]:健康 [装備]:不明 [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3、シャドウスラッシャー400 [思考・状況] 基本方針:??? 1 ??? [備考] ※少なくともREDRAIN後からの参戦です。 【胡蝶しのぶ@鬼滅の刃】 [状態]:健康。精神的ショック。 [装備]:冨岡義勇の日輪刀 [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2 [思考・状況] 基本方針:鬼殺隊の同僚と合流する。 1 自分の日輪刀を探す [備考] ※9巻以降からの参戦 Next 母さんを拉致しよう/姉、ちゃんとしようよ Previous UNSTOPPABLE 前話 お名前 次話 わずかな未練だけが不意に来る 雨宮広斗 姉は祈り、弟は乗る 胡蝶しのぶ 目次へ戻る