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KP ディズム PL&PC 神楽すず 配信 2022/10/20 22 00- クトゥルフ神話TRPG『ここで長く生きて』神楽すず ハッシュタグ #すず長く生きて ツイート 告知 セッション告知 神楽すず 感想 ディズム / 神楽すず
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Re:寄り添い生きる獣たち ◆.WX8NmkbZ6 その瞬間は、何の前触れもなく訪れた。 総合病院に集まった八人。 全ての準備を終え、ストレイト・クーガーはズーマーに跨って残る七人に別れを告げる。 七人はクーガーを送り出しながら、自分達もまた動き出そうとする――正門近くでの、そんなやり取りの中。 風を切る音に最初に気付いたのはクーガーだった。 バイクから飛び降り、一番近くにいた上田次郎とLを抱えて飛び退る。 次いでヴァンが宵闇の中で沸いた悪寒に対し動物的な勘で反応し、隣にいたC.C.の手を乱暴に引く。 微かに遅れて水銀燈が羽を広げて宙に舞い上がる。 城戸真司は気付きながら、体の痛みですぐには動けなかった。 それを察した翠星石が真司を突き飛ばす。 この間、僅か数秒。 その数秒の間に、最強の生物が翠星石の頭上に現れる。 「ッ、手が掛かるわね……!!!」 水銀燈が黒い羽根を飛ばして翠星石を押し退ける。 誰もいなくなったその場所に、後藤の巨体が着地した。 衝撃で地面が罅割れるも、当の本人――後藤の表情は涼しげだった。 「ここにいたか」 淡々とした機械的な音声。 直接出会った事があるのがクーガーと水銀燈のみであっても、誰もがすぐに理解した。 これが後藤という生物であると。 クーガーがラディカル・グッドスピード脚部限定を形成し、ヴァンが刀を抜き、真司がデッキを掲げる。 その臨戦態勢に入る為の動作の間に、後藤は躍動していた。 しなやかで、人間のそれを遙かに上回る強靱な筋肉。 その運動エネルギーを最も効率良く利用出来る姿勢と動きを、後藤はこれまでの戦闘から学んでいる。 無駄のない、美しいとすら言える跳躍だった。 後藤の視線の先にはクーガー達から最も離れ、かつ姿勢の崩れていた人物――水銀燈がいる。 標的にされていると気付いた水銀燈は、回避は間に合わないと判断。 大量の黒い羽根を盾のように目の前に展開する。 しかし後藤はそれを、蹴り抜いた。 紙と何ら変わらず、僅かな足止めにすらならず、盾が破られる。 そして盾を破ったのとは別の足が、伸びた。 人間では有り得ない長さの間合い、更に後藤は足裏に鋭い棘を形成して水銀燈の胸を穿った。 後藤は水銀燈の腹部が空洞である事は知っている、故に同じ轍は踏まない。 棘が刺さっても蹴りの勢いは止まらず、水銀燈は病院の外壁へ縫い留められた。 「ぁ……ッ」 掠れた声を漏らすと共に目を見開き、幾度か体を震わせる。 翠星石の方へ向けた視線は弱々しく、口を開きかけるも言葉にならない。 そして水銀燈は動かなくなった。 一瞬、突然の出来事に誰もが放心し動けなかった。 油断していたわけではない。 ただ何ら躊躇も前置きもない殺戮に、誰もが置き去りにされたのだ。 「ああぁぁあああああああああああぁあぁぁああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 翠星石の叫びが闇夜に劈く。 地面から生えた蔦が後藤に向かって伸びるが、後藤は事もなげにそれを回避した。 支えを失った水銀燈の体が落下し、地面に叩き付けられる寸前に真司が受け止める。 翠星石が駆け寄ると水銀燈の胸が輝き始めた。 「水銀燈っ、水銀燈っ!!!」 涙を落としながら呼び掛ける翠星石の胸に、水銀燈の胸から生まれた虹色の目映い輝きが吸い込まれていく。 「あ、ぁ、ぁ、あ、」 物言わぬ人形となった水銀燈を前に、翠星石は動けない。 その無防備な背に牙を剥く後藤にクーガーが蹴りを放ち、ヴァンが斬り掛かるがそれぞれ一本ずつの刃で受け止められた。 そして翠星石に迫る残りの二本の刃を止めるべく、真司が割れたガラスにデッキを翳そうとする。 「いけません!!」 鋭い制止の声に動きを止めた真司に代わり、翠星石と後藤の間に割って入ったのはLだった。 女神の剣で後藤の刃を弾き、続ける。 「貴方がここで変身したら、誰がシャドームーンを倒すんですか……!!」 クーガーが後藤の刃を捌き、胴体に蹴りを入れる。 後藤は反対方向に跳んで蹴りの威力を消すが、これで後藤は一同から距離を取る事になった。 そしてクーガーが後藤の前に立ち塞がる。 「行ってくれ。こいつの相手は俺なんだ」 「だけど……!!」 一人残ろうとするクーガーに、真司が食い下がる。 だがクーガーは首を横に振った。 「お前が俺の立場なら、退かないだろ?」 真司は息を飲み込み、何も言えなくなる。 「俺が遅かったせいで、守れないもんばっかりだ。すまん。 だから……こいつと決着をつけるのが俺のけじめで、約束なんだ」 「行ってくれ」と、クーガーはもう一度言う。 自身への怒りで震えて動けなくなった真司に代わり、他の者達が動いた。 上田がデイパックから取り出したトランクに水銀燈を寝かせる。 ヴァンは呆然としていた翠星石を抱えて走り出し、C.C.が水銀燈のデイパックを回収ながら真司の手を引く。 「行くぞ、もたもたするな!」 「……っ」 引かれる力に抵抗出来ないまま、真司は歯を食い縛る。 何も出来ない、その代わりに真司はクーガーの背に向かって叫んだ。 「それ!! 大事に使えよな!!!」 オレンジ色のバイク。 真司が愛用していた品だ。 遠ざかる真司のその声に、クーガーは振り返らずに手を挙げて応える。 隠してあった車の運転席に上田が、助手席にLが乗り込む。 後部座席に真司が乗り、ヴァンはその隣りに翠星石を押し込んだ。 そしてC.C.がエンジンを掛けたバトルホッパーにヴァンが乗り込み、上田はそれを確認してから車を発進させる。 やがてエンジン音が離れ、病院の周囲が静寂に包まれた。 クーガーは「悪いな」と呟きながらズーマーに手を置く。 「車もバイクも実に文化的だが――俺が使うのは一回限りだ」 ズーマーが消える。 目を隠していたサングラスも同様に消失する。 代わりにクーガーの全身、爪先から頭部までの全てが赤紫の装甲に覆われた。 空気抵抗を極限まで抑える流線型。 速さを求めたクーガーのアルターの、本来あるべき姿。 クーガーの命さえ削る最速の力、フォトンブリッツ。 アルター化させるものは、地面だろうとバイクだろうと構わない。 だがアルターは己の欲望、意志、エゴそのもの。 想いの強さが力に直結する。 悪・即・斬を掲げた斎藤一に縁あるサングラスでなければ。 ジェレミア・ゴットバルトから受け取った、城戸真司の愛車でなければ引き出せない力がある。 「待たせたな」 一部始終を見守っていた後藤に呼び掛ける。 二人の戦い、一度目は斎藤一と平賀才人の死で終わった。 二度目は志々雄真実の訪れで中断された。 三度目は今。 四度目はないと、互いに確信している。 託された想いを。 守れなかった、死なせてしまった人々への己の想いを胸に、クーガーは吼える。 「見せてやる……文化の真髄をッ!!!」 ▽ ローザミスティカ。 ローゼンメイデン達にとっての命とも呼べる奇跡の石。 水銀燈のローザミスティカは翠星石と同化した。 同時に翠星石の中に、水銀燈の感情が流れ込む。 シャドームーンに植え付けられた畏怖、踏み躙られたプライド、そして―― ――たった七人の姉妹、どうして嫌いになれるですか。 翠星石の言葉は確かに水銀燈に届いていた。 そっぽを向いて、可愛げのない視線を送って鼻を鳴らして、それでも。 どこかに確かに、姉妹への愛があった。 真司の隣りで、翠星石ははらはらと涙を零す。 胸に宿る四つのローザミスティカの温かさが悲しみをより深いものにする。 運転する上田も動かなくなった上田次郎人形を膝に置き、水銀燈の喪失を噛み締めていた。 シャドームーンを倒す為にと協力を要請したLも、他の三人も、口を閉ざし無言のまま己の無力を嘆く。 だが翠星石の涙には、他にも理由がある。 「いいんですか」と尋ねる上田にLは「いいんです」と簡単に返した。 重苦しい空気。 既に全員が気付いている。 バトルホッパーで並走するヴァンとC.C.はわざと明後日の方向を見て、上田はハンドルを握る手を震わせ、真司は唇を噛み、翠星石は目を伏せる。 「翠星石さん、私は貴女に謝らなければいけません」 そんな空気に気付いていないとでも言うように、普段通りの口調でLが話し始める。 「私の考え方は、貴女には心ないものに映ったと思います。 それに貴女の姉妹を助けられなかった。 ですが、これが私の正義なんです。 ……私の事を、許してくれますか?」 「ぃ、今、そんな話をっ……」 翠星石がスカートの裾をキュッと掴んで言い返す。 しかしLは意に介さない。 「大事な話なんです。 貴女のような可愛らしい女の子に露骨に嫌われて、私はこれでもかなり傷付いたんです。 許してくれるのかくれないのか、どっちですか」 真面目なのか不真面目なのか分からないLの喋りに、翠星石はやはり苦手だと感じた。 それでも顔を上げ、助手席に座るLに向かって言葉を投げ付ける。 「っ……こ、これで許さなかったら……翠星石が悪いやつみたいじゃねえですか……! 許、してやるから……ありがたく、思えですぅ……!!」 「……ああ、それは良かった」 満足げに、うっすらと口元に笑みを浮かばせてLは目を閉じる。 車内に満ちるのは血の匂い。 後藤の刃の一本がLの腹を割いていた事を、全員が気付いていた。 停車させて応急処置をしても手遅れだと分かっていた。 「このっ……バカ……ッ!!!」 この会場に残っていた最後の姉妹と、気に入らないながらも協力し合っていた仲間を一度に失った。 翠星石の涙が落ちていく。 とめどなく頬を濡らしていった。 だが翠星石とて、ただ泣き続けるだけで終わるはずがない。 父より授かった体を傷つけられ、プライドをズタズタにされ、一矢報いる事すら出来なかった水銀燈。 この殺し合いで失われた命に対し誰よりも責任を感じながら、最後まで見届けられなかったL。 二人とは終ぞ分かり合えなかった翠星石だが、彼らの無念に何も思わずにいられるような脆弱さは持ち合わせていない。 それは真司も、ヴァンも、C.C.も、上田でさえも同じだ。 死んだ者達に報いたいという想い。 性格も住む世界も一致しない五人の思いは、確かに一つになっていた。 【水銀燈@ローゼンメイデン 死亡】 【L@DEATH NOTE 死亡】 【一日目真夜中/G-8 総合病院付近】 【翠星石@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]庭師の如雨露@ローゼンメイデン、真紅と蒼星石と水銀燈のローザミスティカ@ローゼンメイデン [支給品]支給品一式(朝食分を消費)、真紅のステッキ@ローゼンメイデン、情報が記されたメモ、確認済支給品(0~1) [状態]身体中に強い鈍痛、疲労(中)、首輪解除済み [思考・行動] 1:真司達と同行し、殺し合いを止める。 2:真紅が最後に護り抜いた人間に会い、彼女の遺志を聞く。 [備考] ※スイドリームが居ない事を疑問に思っています。 ※真紅のローザミスティカを取り込んだことで、薔薇の花弁を繰り出す能力を会得しました。 【城戸真司@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]龍騎のデッキ@仮面ライダー龍騎 [所持品]支給品一式×4(朝食分と水を一本消費)、確認済み支給品(0~2) 、劉鳳の不明支給品(0~2)、発信機の受信機@DEATH NOTE 首輪(剣心)、カードキー、神崎優衣の絵@仮面ライダー龍騎、サバイブ(烈火)@仮面ライダー龍騎 [状態]身体中に激しい鈍痛、疲労(大)、劉鳳を殺してしまったことに対する深い罪悪感、志々雄への嫌悪、応急処置 [思考・行動] 1:人を守る。 2:右京の言葉に強い共感。 3:翠星石達と同行し、殺し合いを止める。 ※絶影を会得しました、使用条件などは後の書き手の方にお任せします。 ※クーガー、C.C.らと情報交換をしました。 【ヴァン@ガン×ソード】 [装備]:薄刃乃太刀@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-、バトルホッパー@仮面ライダーBLACK [所持品]:支給品一式、調味料一式@ガン×ソード、ナイトのデッキ@仮面ライダー龍騎、サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎 [状態]:疲労(小)、右肩に銃創、右上腕部に刀傷、各部に裂傷、全身打撲、応急処置 [思考・行動] 0:とりあえず前に進む。 1:カギ爪の男に復讐を果たすためさっさと脱出する。 2:C.C.の護衛をする。 3:次にシャドームーンに会ったらバトルホッパーを返す。 [備考] ※まだ竜宮レナの名前を覚えていません。 ※C.C.の名前を覚えました。 【C.C.@コードギアス 反逆のルルーシュ R2】 [装備]:ファサリナの三節棍@ガン×ソード、黒の騎士団の制服@コードギアス 反逆のルルーシュ [所持品]:支給品一式×4、エアドロップ×2@ヴィオラートのアトリエ、ゼロの仮面@コードギアス、ピザ@コードギアス 反逆のルルーシュ R2、 カギ爪@ガン×ソードレイ・ラングレンの中の予備弾倉(60/60)@ガン×ソード、白梅香@-明治剣客浪漫譚-、確認済み支給品(0~1) [状態]:健康、首輪解除済み [思考・行動] 0:レナと合流したい。 1:利用出来る者は利用するが、積極的に殺し合いに乗るつもりはない。 2:後藤、シャドームーン、縁、スザク、浅倉は警戒する。 3:ジェレミアの事が気になる。 [備考] ※不死でなくなっていることに気付いていませんが、回復が遅い事に違和感を覚えています。 ※右京、ルパンと情報交換をしました。 ※クーガー、真司らと情報交換をしました。 【上田次郎@TRICK(実写)】 [装備]君島の車@スクライド、ベレッタM92F(10/15)@バトルロワイアル(小説) [支給品]支給品一式×4(水を一本紛失)、富竹のポラロイド@ひぐらしのなく頃に、デスノート(偽物)@DEATH NOTE、予備マガジン3本(45発)、 上田次郎人形@TRICK、雛見沢症候群治療薬C120@ひぐらしのなく頃に、情報が記されたメモ、浅倉のデイパックから散乱した確認済み支給品(1~3)、 銭型の不明支給品(0~1)、ローゼンメイデンの鞄@ローゼンメイデン、水銀燈の遺体 [状態]額部に軽い裂傷(処置済み)、全身打撲 [思考・行動] 0:山田…… 1:真司達に協力する。 2:シャドームーンを倒す……? ※東條が一度死んだことを信用していませんが、Lが同じ事を言うのでちょっと揺らいでます。 ※水銀燈のデイパック(支給品一式×6(食料以外)、しんせい(煙草)@ルパン三世、手錠@相棒、双眼鏡@現実、首輪×2(咲世子、劉鳳)、 着替え各種(現地調達)、シェリスのHOLY隊員制服@スクライド、農作業用の鎌@バトルロワイアル、前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、 カツラ@TRICK、カードキー、知り合い順名簿、剣心の不明支給品(0~1)、ロロの不明支給品(0~1)、 三村信史特性爆弾セット(滑車、タコ糸、ガムテープ、ゴミ袋、ボイスコンバーター、ロープ三百メートル)@バトルロワイアル)をC.C.が、 Lのデイパック(支給品一式×4(水と食事を一つずつ消費)、ニンテンドーDS型詳細名簿、アズュール@灼眼のシャナ、角砂糖@デスノート、 情報が記されたメモ、S&W M10(5/6)、S&W M10の弾薬(18/24)@バトル・ロワイアル、首輪(魅音)、シアン化カリウム@バトルロワイアル、 イングラムM10(0/32)@バトルロワイアル、おはぎ×3@ひぐらしのなく頃に、女神の剣@ヴィオラートのアトリエ、DS系アイテムの拡張パーツ(GBA)、 才人の不明支給品(0~1)、ゼロの剣@コードギアス)を上田が回収しました。 ▽ 「お前は、面白い人間だ」 「そいつはどうも」 後藤のシンプルな感想に、クーガーは素っ気なく返す。 クーガーがこれまでの戦闘で見せていない力、工夫が見られる――後藤は高揚していた。 いつでも動けるように膝を軽く曲げ、相手の動きを待つ。 クーガーは地面に片膝を着き、上体を沈めた。 どんなに鍛えようと訓練を積もうと、生身の人類には決して到達し得ない最速のクラウチングスタートを切る。 地面を抉る程の力強い踏み込み、視線は真っ直ぐに後藤へと向けられていた。 「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」 最速の走り出しから即座にトップスピードへ。 そしてその速さのまま、後藤に飛び蹴りを入れる。 「確かに、速い」 賛辞に近い言葉を述べながら後藤はギリギリまでクーガーを引き付け、その上で最小限の動きで蹴りを避けた。 避けられても止まる事なく後藤と擦れ違うクーガー。 その背に後藤は四本の刃を同時に叩き付ける。 響くのは肉の裂ける音ではなく金属音。 アルターによって形成された装甲を突破出来ず、刃は弾かれて行き場を失った。 「硬い」 微かな驚嘆の混ざった声には反応せず、クーガーは着地した足の膝を折り曲げる。 勢いは未だ止まらずにガリガリと地面を削っているが、構わずに一気に足を伸ばした。 溜まった力を解放し、跳ぶ。 高く高く舞い上がり、そこから直下の後藤に向かって高速で落下した。 「はぁあッ!!!」 後藤はそれも寸でのところで回避し、クーガーの蹴りは地面を砕くに終わった。 土煙にクーガーの姿が隠れる。 そして後藤の目に、砂塵の壁を破ったクーガーの爪先が映った。 半ば奇襲となったその一撃は、しかし後藤への決定打にはならない。 後藤はクーガーの姿が見えなくなってすぐに刃を盾に変形させて待ち構えていた。 クーガーの蹴りを受け止め、同時に受け流す。 蹴りは滑るように軌道を変え、逸らされた先の地面へ突き刺さった。 クーガーは自身の足の刺さった地面を砕き、後藤の蹴りを避けながら跳躍して距離を取る。 更に爪先でトントンと地面を叩いて挑発した。 「おいおい、逃げるばっかりか? そんなもんじゃあ俺は倒せないぜ」 後藤は気付いていた。 クーガーはこの間の攻防だけで息が上がっている。 フォトンブリッツの性質を知らずとも、それが諸刃の剣である事を観察し考察していた。 このまま長期戦に持ち込めば後藤はクーガーに悠々と勝利出来る、故にクーガーは後藤を挑発して短期戦を狙っているのだ。 「それもそうだ」 そこまで分かった上で、後藤は挑発に乗る。 それは後藤が最強の生物である為だ。 『無敵』ではなく『最強』。 ただ殺すだけでは足りない、ただ食うだけでは足りない。 戦って相手を下し、勝利する。 戦う敵がいない孤独な『無敵』ではなく、全ての敵に勝る『最強』。 ――後藤……排他的なお前ですら、弱者という他者を必要としている……強さを渇望し変化している。 田村玲子の、死の間際の言葉を思い起こす。 後藤の存在は、敵なくしては有り得ないのだ。 敵の全力を叩き伏せた上で喰らい、最強を証明する。 後藤は刃の形を変化させる。 装甲を突破出来なかったのはこれが初めてではない。 場所は同じく総合病院、数時間前に戦ったジェレミアの半身を斬る事は叶わなかった。 だが「斬れなかった」で終わるのでは微温い。 両腕をそれぞれ枝分かれさせて四本腕にしていたが、片方の腕を束ねて強度を上げる。 更に装甲を貫く為に、鋭く変形させていく。 攻撃力を一点に集中させる、西洋の騎士が用いたランスを模した形状へ。 両者が踏み出すのは同時、クーガーが蹴りを、後藤がランス状の腕を振るうのも同時だった。 速さを武器にした者同士の全力の一撃で、辺りに風が巻き起こる。 拮抗した状況から先に引いたのは後藤だった。 強度が足りず砕かれそうになったランスを絶妙のタイミングで引き、クーガーは微かにバランスを崩す。 だがクーガーはそこから敢えて地面に向かって上体を倒し、両手で体を支えた。 そして振り上げた両足で連続して後藤の顎を狙うも、後藤も上体を反らして躱す。 クーガーが腕の力で跳ね、後藤から離れた地点に着地する。 再び仕切り直しとなった。 「まだ、足りないな」 単純に形状を変えただけではクーガーに届かない。 後藤にこそ『工夫』が足りない。 よって後藤は更なる変化を加える。 腕を変形させたランスに、螺旋状の切り込みを入れた。 そして再度踏み込む。 クーガーが繰り出すのは先程と同様の蹴り。 対する後藤は一拍堪えた。 一拍――一呼吸分、遅らせる。 向かってきた蹴りに後藤が下方から膝蹴りを加え、結果クーガーの足は高く振り上げられた。 空いた胴に向かってランスを突き出す。 クーガーは両腕を交差させて構え、それを受け止めた。 それだけでは刺さらないと後藤も理解している。 だから、工夫する。 その状態のまま後藤は、肘から先を回転させた。 「ッ!!」 クーガーの装甲の下から息を呑む音が聞こえる。 後藤は変形を急速に、数秒以上に渡って行う事で人間の使う道具、ドリルを真似たのだ。 突く力に回転の力が加わり、ギャリギャリという耳障りな音と火花が散った。 クーガーが振り上げた足で踵落としを狙うが、そちらは残る二本の腕で受け止める。 そして音が変わる。 バキン、という音がクーガーの腕の装甲を砕いた。 クーガーが体を支えていたもう一本の足を振るい、ドリルを蹴り上げる。 蹴った勢いで離脱しようとするが、出来ない。 二本の腕に受け止められた脚がそのまま絡め取られていたのだ。 地に足が着かない、腕も着かない不安定な体勢。 後藤は腕を振るい、渾身の力に遠心力を加えてクーガーの背を病院外壁へ叩き付けた。 「ガッ……」 外壁に、そしてフォトンブリッツの装甲の背中側に走る亀裂。 クーガーの苦悶の声と体の動きからダメージを確認した後藤は追い打ちを掛ける。 走る速度を上げ、滑らかな体重移動で姿勢を整えた後藤の姿は砲弾に似ていた。 壁に寄り掛かり息をつくクーガーに体当たりを浴びせれば、元より半壊していた壁の亀裂が広がり、砕ける。 壁を突き破り、クーガーは病院内部へ叩き込まれた。 床を転がったクーガーは起き上がらない。 ドリルに突かれた箇所は生身の腕にまで達し出血している。 動けずにいるクーガーを追って、後藤は余裕をもって病院の中へと移動した。 「これは疲れる。 だが、悪くない」 螺旋状の腕に視線をやりながら後藤は言う。 常に回転させていなければ威力を発揮しない燃費の悪い攻撃ではあるものの、確かな成果があった。 人間如きの真似をするのに嫌悪感がないでもないが、『工夫』の一点においては人間が優れている事も認めている。 故に、人間の工具を模倣したこの攻撃方法も悪くないと感じていた。 その間にクーガーが緩慢な動作で立ち上がる。 周囲の床や壁をアルター化させて装甲の亀裂を補強した。 ふらつきながら、それでも後藤に向かい合う。 「まだまだ……足りないな」 「しぶとい人間だ」 後藤が跳ぶ。 天井にぶつかり、天井を蹴る。 壁に衝突し、壁を蹴る。 床に着地し、床を蹴る。 病院の狭い廊下の中で、後藤が縦横無尽に跳ねる。 後藤の速さは空間の限られた屋内でこそ発揮されるのだ。 クーガーと交錯する一瞬だけドリルを回転させ、クーガーの肩を掠めた。 それだけでは装甲は剥がれない、しかし掠り傷も重なれば話は変わる。 腕、肩、脚、背、クーガーに防御され回避されながら、少しずつ削り落として行く。 補ったばかりの装甲は瞬く間に無残な傷に覆われ、やがて剥がれて生身の体が露出した。 しかしそこで後藤は攻める手を緩めた。 喰らい付き引き千切る事も出来る相手を前に、退く。 そして後藤の胸があった箇所を蹴りが掠めて行った。 クーガーは攻撃を受けながら反撃の機会を窺い、後藤が深く踏み込んでくる瞬間を待っていた――後藤はそれを読んでいた。 この程度の浅知恵では後藤には勝てない。 だが、後藤にとっての計算外が一つ。 掠めただけのその蹴りで、後藤は体勢が崩れた。 先程までよりも蹴りの威力が上がっているのだ。 後藤の攻撃を受けて弱っているはずが、逆の事が起きていた。 その崩れた姿勢へクーガーが追撃を加えてくる。 「はああああああああああああ!!!!!!!」 大振りな蹴りの連続。 しかし受け流そうとして触れた腕が弾かれた事で、威力の上昇が偶然ではないと知る。 クーガーの蹴りが遂に後藤の腹を捉えた。 後藤はその一撃に、後方に向かって跳ぶ事で内臓への衝撃を小さくする。 それでも、強い。 後藤は手足を広げ、天井や床に鈎に変形させた手足を突き立てる事で止まった。 パラサイトに痛覚がなくとも、今の一撃が危険なものである事は理解出来る。 後藤が様々な経験や工夫を吸収し重ねる事で強くなるのとは別に、クーガーもまた強化されていた。 「俺はな……負けられないんだよ。 約束を抜きにしてもな」 傷付いた装甲を、クーガーは補わない。 後藤の推測通りノーリスクで出来る事ではないからだ。 ボロボロの姿を隠しもせずに、数分前と同じようにトントンと爪先で床を叩く。 「あの出来の悪いカズマの大馬鹿野郎、勝手にさっさとあっさり死にやがった。 劉鳳や社長なんてとっくの昔だ。 かなみちゃんまで無理したらしい、カズマの馬鹿から妙な影響受けたんじゃないか? かがみさんから任されたってのに、こなたさんは説得出来なかったしみゆきさんもみなみさんも会う前に死んじまった。 ここに来てから会った他の連中だって、今となっちゃあ生きてる奴らの方が少ないぐらいだ」 早口で捲し立てる。 名前を間違えない、間違えても反応してくれる相手がいないこの場では間違える意味が無い。 独り言のように、後藤が聞き取れなくても構わないと言わんばかりに喋り続ける。 「俺はいつ死んだって後悔しない、そういう生き方をしてるんだ。 なのに死ぬのは俺の周りの連中だ、優秀な連中だ、性格の良い連中だ、もっと長生きしなきゃならない若い連中だ、未来がある連中だ。 お前が殺した真紅さんも! 水銀燈さんも! 斎藤さんも! サイトってガキも! 何かやらかしたってんならやり直しゃいいそれが文化ってもんだ、だが死んだらそれすら出来ない!! 俺にはそれが、許せないっ!!!」 クーガーは後藤に返事は求めない。 反省も促さない。 元より期待していない。 早口に、早口に、加速していく。 トントン、と叩いた床が砕けた。 装甲に隠れたクーガーの表情は誰にも見えない。 「俺がどんなに速くなっても死んだ連中は取り戻せない。 けどな今生きてる連中は助けられるんだ、だから俺は速くなるまだだもっとだもっと速くなる。 今の速さでお前が倒せないならもっと速くなってお前を倒して今生きている連中を元の世界に帰してやるのが俺の義務であり責務であり任務であり兄貴分としての役目でありっ、俺のッ、生き様なんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!」 言い終わるよりも早くクーガーは走り出す。 フォトンブリッツがクーガーの意思に呼応してより鋭いデザインへ変化した。 アルターは己のエゴを押し通す力、想いの力一つで今ある枠を叩き壊す。 意思なくして文化なし、文化なくしてクーガーはない。 クーガーのアルターはクーガーの我を通す為に、意思の力で『進化』する。 一歩一歩が床を踏み砕き、走って生まれた風が壁を崩す。 突き出された蹴りを見て、後藤は――恐怖した。 志々雄によって一度植え付けられた感情、恐怖。 それを思い出した。 三木のように、田村玲子のように、今まで食ってきた生物達のように、死ぬ。 そう想像させる一撃が眼前に迫っていた。 「ガアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」 しかし、それで思考停止する後藤ではない。 むしろ逆――恐怖と同時に湧き上がったのは三木を切り取られた際の熱と痛み、怒り。 感情に乏しい寄生生物でありながら、後藤はその昂ぶりを爆発させる。 ――後藤に命じる。 呼び起こされるのは封じられていたはずの記憶。 会場に連れて来られる際に掛けられた、銀髪の少年によるギアス。 ――私に大人しくついて来い。 ――そして会場に着いたら『他の参加者に手加減し』、私の事は忘れろ。 後藤の力に掛けられた制限。 腕を振るう速度、足を硬質化させて走った際の速度が大幅に縛られていた。 だがギアスは強靭な意思によって解かれる。 ユーフェミア・リ・ブリタニアが一時的であれルルーシュの命令を拒絶したように。 ナナリー・ヴィ・ブリタニアがシャルルのギアスを破って開眼したように。 クーガーが意思の力でアルターを進化させたように、後藤もまた意思の力でギアスを握り潰し、本来の能力を解放する。 後藤は最強の生物。 田村玲子にか弱いと称されながらも多くの命を屠ってきた存在。 ただの人間では太刀打ちしようのないパラサイト達の中でも異端と呼べる、怪物の中の怪物。 クーガーの必殺の一撃を紙一重で躱し、擦れ違い様に露出した肩に刃を突き立てる。 「ぐぁあっ……!!」 如何にアルターが強化されようとその内側は生身の人間だ。 血が噴き出し、スピードも目に見えて落ちる。 その隙を逃さずに後藤は束ねた一本の腕で拳をつくって顔面を殴り抜いた。 ドリルを形成して装甲を突破するよりも、面での衝撃を与えた方が早いという判断だ。 壁に打ち付けられたクーガーの腹に蹴りを入れる。 当然それだけでは装甲に傷は付かないが、壁と後藤の脚に挟まれたクーガーがくぐもった声を上げた。 そして蹴りと拳を浴びせ続ければそれまでの装甲の亀裂が広がっていく。 制限から解放された、常人の目には映る事すら許されない攻撃は緩まない。 だが更に振り抜いた拳を、クーガーは掌で受け止めた。 押す事も引く事も出来ない、動かない。 「言ったろ……俺は負けられないってなぁああ!!!!!」 クーガーが身を仰け反らせ、勢いをつけた額を後藤の額に向かって打ち下ろす。 痛覚のない後藤に対しては無駄な行動、しかし確かに、僅かに後藤は怯んだ。 その僅かでクーガーには充分だった。 残る一方の手で拳を握る。 散弾銃すらも受け止める後藤の『鎧』を打ち砕く為に、強く鋭く速く速く速く速く速く速く速く速く速く。 もっと速く、更に速く。 「俺は俺が選んだ俺の道をッ、貫く!!!!!」 後藤の腹に突き立てるだけでは止まらない。 クーガーは壁に押し付けられた状態から反対側の壁まで突っ込み、逆に後藤を叩き付けた。 後藤の背が壁に達した瞬間、後方へと逃し切れなくなった力が腹へ集中する。 この殺し合いが始まってから、クーガーは背負い続けて来た。 背負うものを増やし続けて来た。 命、約束、信頼。 今ここで勝てなければ背負う全てのものに対する裏切りになる。 もっと速く、もっと速く、その一念がアルターの出力を爆発させる。 「グォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」 「があぁあああああああああああああああ!!!!!」 獣の叫びに似た両者の咆哮。 後藤が口を大きく開け、クーガーの肩に噛み付く。 装甲の上から歯を立て、肉を抉り、骨を砕く。 血を撒き散らしながらクーガーも止まらない。 「お、ぉ、おおおお、おおおおおおおお……!!!!」 もっと速く、もっと速く。 譲れない信念を握り締め、魂に火をつける。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! ! ! 」 クーガーの拳が後藤の鎧を穿ち、腹を突き破る。 後藤の背後の壁が崩壊する。 同時に後藤がクーガーの肩を食い破った。 二人が床へ崩れ落ちる。 クーガーのアルターは砕け散って消え、後藤は血を吐いた。 互いに床を血で染めながら藻掻き、立ち上がって相手に止めを刺そうとする。 瓦礫の中から先に立ち上がったのは後藤だった。 心臓を刺され瀕死となった泉新一をミギーが救った時のように、手足のパラサイト達の肉片を腹に集め、強引に補ったのだ。 五体のパラサイト全てを完璧に御する後藤だからこそ出来る荒業で、傷を塞ぎ新たな鎧を纏う。 過剰な出血にざわめく他の四体のパラサイト達を力でねじ伏せる。 そして、腕を刃に変えた。 「人間如きが、ここまで手こずらせるとは――」 「……なぁ、俺は蹴りの方が強いんだ。 何で殴ったと思う?」 瀕死の状態で搾り出される声。 脈絡のないクーガーの言葉に、後藤は首を傾げた。 死に際の戯言だろうと、構わずに刃を振り上げる。 そこでクーガーの手から床にパラパラと零れた何かが目に留まる。 カプセル。 薬品。 他の四体のざわめきは、出血によるものではないと気付く。 後藤は目を見開いた。 「ま、俺の速さなら勝てると分かっちゃいたが……Lの顔も立ててやんなきゃな」 ▽ 「クーガーさん、聞いて下さい。 後藤についてです」 総合病院を出る直前に、Lはそう切り出した。 速さを信条とするクーガーとしては長話を聞く気はなかったが、Lの真剣な表情がクーガーをその場に留めた。 「寄生生物――人間等の他の生物に寄生して生きる生物。 裏返せば、寄生しなければ生きられない生物です。 そして話に聞いた田村玲子さんと後藤の特徴を照らし合わせると、共通して胴体は変形していない。 恐らく消化器系や呼吸器系は人間の体に依存していると、私は推測します」 「速さが足りない。結論は?」 「つまりですね」 最終的に何が言いたいのか、先を急かすとLは言われた通り端的に答えた。 「如何に強くとも、後藤も我々人間と変わらないという事です」 ▽ 後藤の腹を突き破った際、その体内にバラ撒いたカプセル。 Lはカプセルを重ねる事で時間差を作ろうとしていたが、クーガーは手っ取り早くその場でカプセルを握り潰していた。 カプセルの中身はシアン化カリウム――青酸カリ。 胃酸と化学反応を起こし、呼吸器を麻痺させる。 拳に握れるだけ握った、致死量を遥かに上回る量の毒は数分と待たずに対象を死に至らしめた。 「グ、ガ、……」 後藤――五頭が寄生する肉体は死んだ。 しかし後藤は既に人体から自身を切り離していた。 クーガーの体を乗っ取る為、ではない。 最強の生物である為に。 己の中にある本能に、そして生まれた怒りに対し忠実に、クーガーを殺す為に。 刃を生やし、クーガーの首を狙う。 漸く起き上がったクーガーの反応は遅れていた。 「グォアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」 だが後藤にとって予期せぬ方向から衝撃を受け、刃が逸れる。 クーガーは何が起きたのか確認するよりも先に後藤に向かって蹴りを入れた。 弾かれて転がった後藤は再度攻撃を試みるが、クーガーの踵が落ちてくる。 踏み潰され、蠢くうちに乾いていく。 「き……さ、ま……」 後藤の小さな口が憎々しげに言葉を吐き出す。 「たむ、ら、れい、こ……!!」 「言ったろう後藤。 私もお前もか弱い、呆気無い存在だと」 後藤は沈黙する。 何かを叫ぼうとしながら、遂に干乾びて朽ちていった。 【後藤@寄生獣 死亡】 ▽ クーガーは伏していた。 血を流し過ぎた。 アルターを使い過ぎた。 ひたむきな自分が決めた、澱みなく真っ直ぐな道を、最速で駆け抜けた。 己のやるべき事をやり抜いて、もう一片の力も残っていない。 だがクーガーに呼び掛ける声があった。 耳元よりももっと近い、心に直接語り掛けるような距離だった。 「ストレイト・クーガー……だったか」 「誰だ、あんたは」 目を開けると病院ではなく、暗く広い空間にいた。 目の前には一目で人ではないと分かる、奇妙な形状の『もの』が立っている。 生物と呼んで良いのかさえ判別が付かなかった。 しかし目玉があり、口があり、クーガーに対し意思の疎通を図っている。 「頼みがある」 「おーおー、俺の荷物をこれ以上増やそうってか。 いいぜ、言ってみろよ」 どうせ終わった人生だ。 諦めている。 フォトンブリッツを使えばどうなるか、分かっていた事なのだ。 死に体の自分に出来る事があるというのなら、それぐらいやってやってもいいだろう。 一先ずは話半分に耳を傾ける。 『それ』は田村玲子と名乗った。 確かに後藤がその名を口にしていた事を思い出す。 そしてそれはC.C.の口から、ルパン三世と僅かな時間ながら同行していた人物として聞かされていた。 或いはLの口から、杉下右京と敵対した人物として。 クーガーには玲子を判断する為の材料が不足していた。 だが相手の真剣さは確かに伝わってくる。 パラサイトの事。 己の内にあった疑問と、ルパンによって示された回答、自らが至ったもの。 玲子は語る。 自身の死を体感する事で、この世の全てが生きていることを、細胞のひとつひとつが鼓動していたことを知ったのだと。 寄り添い生きる獣たち。 そして取り込まれた後藤の内側で放送を聞き、ルパンの死を知り、玲子は思ったのだ。 「人が死ぬのは……悲しい事だ」 何を今更分かりきった事を、と言っても相手はパラサイト。 むしろ後藤と同族でありながらその感情に至った事を、奇跡と呼ぶべきだ。 田村玲子は多くの人を食って来たという。 だが、人が死ねばそれで終わる。 続きがなく、会話もなく、ただ孤独がある。 それが悲しいと気付いたこのパラサイトは、最早パラサイトよりも人に近いだろう。 もっとも人間とパラサイトを『寄り添い生きる獣』と称した玲子の前では、両者の距離を測る事自体がナンセンスと言えるかも知れない。 「生きてくれないか。 そして出来る事なら私もお前の、人間の隣人として歩ませて欲しい。 私は最強の生物の一部としてではなく、人間に寄り添って生きたいと思う」 最強の生物、後藤を討ち倒した強い人間。 己の意思を貫く強さを持った人間。 「未だに消えない疑問がある。 命の必然性……命はどこから現れ、どこへ消えて行くのか。 お前ならその答えを見せてくれると、信じたい」 己の道を貫くと、最強の生物を前に一歩も退かずに叫んだ人間を信じる。 その信じるという言葉すらも、この玲子というパラサイトの中に生まれたばかりのものなのだろう。 パラサイトとは自我を持って歩き始めたばかりの、赤子に等しい存在なのだから。 「そんなもんはあんたの好きにすりゃあいい……つっても、俺は生憎もう――」 「体の事は私が何とかしよう」 「あぁ?」 「そろそろ、時間だ」 玲子が背を向けて遠ざかって行く。 呼び止めても止まらず、追い掛けようとしても足が動かない。 そしてクーガーは目を覚ました。 目を開けると朽ちかけた病院に倒れていた。 起き上がって見回し、後藤に食い千切られた肩が元に戻っている事に気付く。 肩だけではない、腕も腹も、目立った外傷はどこにもなかった。 アルターを酷使してガタガタになっていた足でさえ、痛みが弱くなっている。 大量の出血で貧血こそ起こしているものの、クーガーは確かに生きていた。 「おいおい……」 死に損なっちまった、と小さく呟く。 死ぬ気で戦ってこれでは、肩透かしもいいところだ。 「はっ……はははは……」 拍子抜けし、笑いが漏れる。 かがみや詩音、こなたは呆れて溜息を吐くに違いない。 ヴァンやC.C.は大して驚かないだろう。 ジェレミアや斎藤なら皮肉を言ってきそうだ。 真司や上田達であれば、恥ずかしげもなく喜んでくれるかも知れない。 「ははははははは、ハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!」 笑いながら寝転び、仰向けに倒れたまま笑い続ける。 息が苦しくなるまで、どうせ近くに参加者はいないだろうと大声を上げる。 自分でも何がこんなにおかしいのか理解出来なかった。 「ああ……」 笑い疲れ、クーガーは自身の掌を見詰める。 外の街灯の明かりが微かに差し込むだけの闇の中、翳した手の中には確かに血が通っていた。 その手を胸に当てれば、二人分の命を背負った鼓動が力強く伝わってくる。 何人も死なせておいて、不謹慎だと思いながら。 それでも、自分以外の誰かに語り掛けるように言葉にする。 「生きてるって、いいもんだな」 心からそう感じた。 今更、分かり切った事を分かっていなかったのは自分の方なのかも知れない。 「だったらもう少しばかり、走ってやりますか……」 まだ走れる。 ならば走る。 クーガーは走り続ける。 「勿論、最速でな」 【一日目真夜中/G-8 総合病院】 【ストレイト・クーガー@スクライド】 [装備]:なし [所持品]:基本支給品一式 [状態]:身体中に鈍い痛み、疲労(極大)、貧血 [思考・行動] 1:生きる。 2:北岡、ジェレミア、つかさ、レナを探す。 ※総合病院にて情報交換をしました。 ※ギアスとコードについて情報を得ました。 ※真司、C.C.らと情報交換をしました。 ※田村玲子が同化して傷を塞ぎました。アルターについては応急的な処置なので寿命が延びる事はありません。 それ以外の影響があるか否かは後続の書き手氏にお任せします。 ※後藤のデイパックが付近に放置されています。 時系列順で読む Back 準備 Next 太陽と月 投下順で読む Back 準備 Next 太陽と月 156 準備 ヴァン 158 太陽と月 C.C. 城戸真司 翠星石 上田次郎 ストレイト・クーガー 163 聖少女領域/贖罪か、断罪か L GAME OVER 水銀燈 151 doll dependence syndrome 後藤
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【作品名】とある魔術の禁書目録 【ジャンル】小説 【名前】オティヌス 【属性】魔神 【年齢】宇宙誕生から西暦1997年+無限×10分=無限歳 【長所】神 【短所】小さくなった 【備考】とある魔術の禁書目録世界において作中宇宙を創造した神 なので宇宙誕生から1997年(アレイスター=クロウリーの項より)まで生きており 途中で、無限回世界ループを発生させている (地の文でループ世界のことを「ようやく乗り越えてきた無限の末世を~」と言っている) 以下の描写より、一回で過ごした時間は最低でも10分はかかっていると思われる ・冤罪により一切の弁解が許されないまま裁判により死刑が決まり実行される世界 ・何の食べ物も無い山小屋で遭難し、困窮により他の仲間から生きたまま食われる世界 ・地球が滅亡し、何の当てもないまま脱出カプセルに詰められて宇宙を漂流させられる世界 ・病院で体が動かない状態で意識だけがハッキリしたまま、自分の葬式までを見せられて火葬まで体験させられる世界 ・腐葉土に詰められて、体の末端からじわじわ腐っていくのを体験させられる世界 ・地球に小惑星が落ちるのを、何もできずに見ているだけしかできない世界 など、上条当麻を追い詰めるために用意した世界の数々は瞬時に殺す事は無く、段々と追い詰めるためのものであり これで世界ループ一回に対して、平均最低でも10分はかかっていると思われる 約無限×10分を加算する(即ち無限歳) vol.1 28 修正 vol.1 258 468 vol.8 88
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知らずに彼も幻想入り 動画リンク コメント 知らずに彼も幻想入り 657人目の幻想入り うp主 通称:ジョンジョン 主人公 名前:??? 性別:男 見た目:お面着用 能力:不明 年齢:不明 性格:不明 動画リンク 一話 コメント・レビュー 名前 コメント すべてのコメントを見る ※レビューについては、こちらもご覧下さい。
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【作品名】100万回生きたねこ 【ジャンル】絵本 【先鋒】100万回生きたねこ 【次鋒】どろぼう 【中堅】船乗り 【副将】手品つかい 【大将】王様with馬 【名前】100万回生きたねこ 【属性】猫 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】立派なトラ猫らしいので 少なくとも普通の猫よりは強いだろう 【特殊能力】死んでも100万回生まれ変われるが、復活時期などが不明なので考慮不可。 【長所】100万回生きた 【短所】ナルシスト 【名前】どろぼう 【属性】泥棒 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】スパナを持った成人男性 【特殊能力】金庫をこじあけられる 【長所】武器所持 【短所】泥棒 【名前】船乗り 【属性】船乗り 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】櫂を所持した成人男性 【長所】世界中の海と世界中の港にねこを連れて行った 【短所】ねこを船に乗せんな 【名前】手品つかい 【属性】素人の手品師 【大きさ】成人男性並 【攻撃力】鋸所持。ねこを箱ごと真っ二つにできる 【防御力】【素早さ】成人男性並 【長所】武器持ち 【短所】ねこを殺害 【名前】王様with馬 【属性】王 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】馬に乗った髭を生やした男性並 【長所】王様 【短所】ねこを戦争に連れてくな 参戦 vol.98 482-483 修正 vol.98 524 old 【名前】小さな女の子 【属性】女の子 【大きさ】小さな女の子(小学校低学年ぐらい?)並 【攻撃力】背中のおぶいひもをねこの首に巻きつけて殺すことができる (正確にはねこが勝手に死んだ) 【防御力】【素早さ】小さな女の子並 【長所】幼女 【短所】この場面のねこの死に様がエグい 【戦法】おぶいひもで絞殺 【名前】犬 【属性】犬 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】ねこを噛み殺すことができる犬並み 【長所】ねこを殺害 【短所】すげーちょい役 vol.107 163 :格無しさん:2012/03/02(金) 20 33 45.57 ID hcDdtHE8 100万回生きたねこ 考察 西城秀樹のおかげです 【先鋒】人間負け 【次鋒】スパナ程度じゃ負け 【中堅】重すぎ負けか 【副将】のこぎり勝ち 【大将】轢いて勝ち 2勝3敗 リリキュア 【先鋒】負け 【次鋒】成人勝ち 【中堅】櫂勝ち 【副将】負け 【大将】負け 2勝3敗 でたらめ町の怪現象 委員長vsコケシ 【先鋒】負け 【次鋒】武器勝ち 【中堅】武器勝ち 【副将】無理負け 【大将】無理負け 2勝3敗 下を見る 恋空(実写映画) 【先鋒】負け 【次鋒】武器勝ち 【中堅】武器勝ち 【副将】自転車のが強いか 負け 【大将】車負け 2勝3敗 ボーイズ・オン・ザ・ラン (歌) 【先鋒】負け 【次鋒】スパナ勝ち 【中堅】櫂のが使いやすい(?) 勝ち 【副将】バットのが強い 負け 【大将】轢いて勝ち 3勝2敗 164 :格無しさん:2012/03/02(金) 20 34 14.53 ID hcDdtHE8 奇蹟を起こした男 【先鋒】負け 【次鋒】武器勝ち 【中堅】武器勝ち 【副将】負けかな? 【大将】ほぼ全能負け 2勝3敗 ORGY OF THE DEAD 【先鋒】負け 【次鋒】武器勝ち 【中堅】武器勝ち 【副将】ノコギリのが強い?勝ち 【大将】負け 3勝2敗 安住氏への手紙 【先鋒】負け 【次鋒】スパナ勝ち 【中堅】櫂勝ち 【副将】大きさ負け 【大将】分け 2勝2敗1分け 麻雀ステーション MAZIN?麻神? 【先鋒】負け 【次鋒】スパナ勝ち 【中堅】櫂勝ち(? 【副将】ノコギリ勝ち 【大将】馬で鉄の体は無理か・・・負け 3勝2敗 Elysion ?楽園幻想物語組曲? 【先鋒】負け 【次鋒】拳銃負け 【中堅】櫂のが射程あって強いか 勝ち 【副将】ノコギリ勝ち 【大将】轢いて勝ち 3勝2敗 恋空から下に ×○×○△○○ なんだがこれだとどうなる? 元のランキング考えると単純に三すくみになるわけじゃなさそうだけど。 165 :格無しさん:2012/03/02(金) 20 57 49.85 ID t7enShoD 163 「奇蹟を起こした男」が恋空に勝ち、ボーイズオンザランに負けだったから 奇蹟を起こした男>恋空(実写映画)>100万回生きたねこ>ボーイズ・オン・ザ・ラン (歌)
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☆筋肉と共に生きる! 筋肉の伝道師。ハッスルマッスルの教本(攻+10%/近接+12%) 筋肉との、優しい付き合い方を覚えていこう! 299:☆筋肉と共に生きる! タイプ:一般防具 価格:8500G 攻撃力:58 防御力:20 魔法力:0 魔法防御:0 敏捷性:0 運:0 最大HP:0 最大MP:0 近接物理ブースト+12% 攻撃力+10% 特徴 使い勝手・希少性などを記入してください。 コメント 名前 コメント
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「憂鬱だわ…」 新年度早々和ちゃんがそう行ってため息をついた。 真面目な和ちゃんにしては珍しい。どのくらい珍しいかって言うと鼻血や涎出してないムギちゃんに遭遇するくらい珍しい。 しかも登校中にそんなこと言うなんて和ちゃんらしくない。生徒会の仕事で疲れてるのかな? 「なにか悩みごと?私でよければ相談に乗るよ?」 あ、憂に先越されちった。まぁ、ここは可愛い妹に花を持たせてあげよー 「ほら、憂って世界一可愛いじゃない?新入生の中に憂を好きになっちゃう子が出て来たらどうしようって…」 「の、和ちゃん…恥ずかしいよぉ。それに私だって気が気じゃないんだよ?和ちゃんって宇宙一カッコいいからもしも下級生がって…」 「嬉しいこと言ってくれるわね。でも、そうね…せっかく憂がそこまで言ってくれるんだから、 せめてあなたにとって一番カッコいい人間ではいたいわね」 「と言うと?」 「憂以外の子なんかには心動かされないってことよ」 「の、和ちゃん…」 「憂にも世界一可愛い恋人でいて欲しいのだけど、これはわがままかしら」 「わがままなんかじゃないよ!うん、和ちゃんの一番で居続ける自信はあるよ」 わーお、悩みじゃなくておのろけだ~。 なんだかくすぐったいや。妹と親友がいちゃいちゃしてるからかな? りっちゃんと澪ちゃんなら別に平気なんだけどな。ムギちゃんとさわちゃんの場合、あっちの意味で平気じゃいられないんだけど…。 「お姉ちゃんも気をつけたほうがいいよ?梓ちゃん、ちっちゃくて可愛いから…」 「だからってあんたが浮気するのはもっとNGよ、唯」 「そうだよ!お姉ちゃん可愛いから狙われやすいもん。あぁ…心配だなぁ、お姉ちゃん…」 「いけない子ね、憂。唯のことをそんなに気にかけるなんてちょっと妬けちゃうわ」 「も、もう和ちゃん…いぢわるしないでよぉ」 さてまぁバカップルは無視するとして、憂の言うことはもっともだよ。 可愛い可愛い可愛いあずにゃん、私がしっかり守らなきゃだね! というわけでじっせん!その1!! 「あ、唯先輩♪」 まぶしい笑顔で私を迎えてくれたのは、もちろん愛しのあずにゃんだ。 いつもは家の近くで待ち合わせてるんだけど今日は校門前で落ち合った。 メールでそのことをお願いしたら、ちょっと不思議そうにしてたけどちゃんと了解してくれた。 「唯先輩と会える時間が減るのは寂しいですけど、がまんします」って一文に、私、きゅんと来ちゃったよ。 ごめんね、あずにゃん。でもでも、こんな可愛いことされたら…ね。 合流したらあずにゃんと一緒に校内へ…は行かず、新入生たちがたくさん集まってる前で私はついに計画を実行に移すのでした! 「あずにゃん、大好きだよ♪」 「え?はい、私も唯先輩のこと…んむっ!?」 新入生たちの興味が程よく集まった頃を見計らって私はあずにゃんの唇を奪っちゃいました! びっくりしたみたいでちょっとだけ抵抗されたけど、本気のキスだって伝わってからは ちゃんと背中に手を回してくれた。私も同じようにきゅっと抱き締める。 写メを撮る音とか冷やかしの歓声とかキマシタワーって聞こえてきたけど、これも私の計画通り! こうやってあずにゃんとのラブラブな仲を見せつけておけば誰も邪魔なんかしないよね。 「ムギちゃんったらまたビデオ回して。そんなに羨ましいなら、…試してみる?お・な・じ・こ・と」 「さ、さわ子先生たら…お願いします♪」 「じゃあ遠慮なく」 バカップルは無視。ていうかさわちゃんは遠慮しないと捕まるんじゃ… 続いて、じっせん!その2!! 始業式の日から部活見学が始まる。去年は憂と純ちゃんが来てくれたんだっけ。 なんで最初から来てくれなかったのーってあずにゃんに聴いたら、「唯先輩との時間を無駄にした一年前の私をひっぱたきたいです」って言ってたっけ。 えへへ、気にしないでいいんだよ、あずにゃん。これから一生かけて無駄にした時間を取り戻そうね♪ …っとと、思い出に浸ってばかりじゃいられないね。見学者が来たところで作戦開始であります! 「あずにゃん、じゃあふたりきりでちょっと合わせてみよっか」 「はい、いいですよ」 「ふたりで合わせる」っていうのは私たちの合言葉。やること自体は単純で、私とあずにゃんでひたすらジャムるんだけど… 「唯先輩、んっ、ふぅっ…今日は…がん…ばります…ね…んんっ」 「え、へへ…あずにゃんともっともっと…気持ち良く…なりたいもん…んうっ」 私たちの場合、十分二十分とジャムって限界突破する頃には、なんて言うか…こう言う気持ちになっちゃうんだよね。 ふたりの爪弾くメロディが溶け合うみたいに私たちの身も心も溶け合うみたいで… 「はぁはぁ…あずにゃん…もっともっとだよ…もっとあずにゃんが欲しいよぉっ!」 「だ、だめです、唯先輩…ゆい…せんぱ…私、もぉ…トンじゃうぅっ!」 つまりこの作戦、私たちは一心同体なんだよって見学に来た新入生に見せつけるのが大切なんであります! 「おいばか律、お前なに新入生に色目使ってんだよ!そんなことしてると今夜膝枕してやらないからな!」 「ばっか、何ヤキモチ妬いてんだよ澪~。澪に色目使う奴がいないか睨みをきかしてんだよ!」 「り、りちゅう~」 バカップルは無視。ていうか既に膝枕してんじゃん、澪ちゃん。 そして最後の最後。じっせん!その3!! 今日は新歓ライブだ。 私にとってはあずにゃんと出会うきっかけになったような、大切な想い出のある特別なライブだよ。 「一年前、唯先輩がこのステージに立ってくれたから、今、私はここにいるんですよね」 「そう考えると不思議だねー。運命だね♪」 「運命なら私はもっと前に感じてましたよ。学祭ライブのテープ聴いた瞬間にビビッと来ましたもん」 あずにゃんも同じ気持ちでいてくれたんだ。えへへ~、嬉しいな♪ あずにゃんの為にもライブを成功させなくちゃ。それで私たちの為にも最後の作戦を達成しなくちゃ! 途中、「田井中律はすっこめ!澪様ー澪様ぁ~」ってわけわからない妨害があったこと以外はライブは無事に進んでいく。 ていうか、騒いでたのって元生徒会長さんだよね?卒業生がなにやってんのかなぁ… まぁ、「誰がすっこむかってんだ!澪はあたしのもんだ!力ずくで奪ってみやがれ!」っていうりっちゃんの啖呵はかっこよかったけどね。 あ、これ聴いた澪ちゃんが腰抜かして蕩けちゃって一時演奏中断したのはアクシデントって言えばアクシデントかな。 次は私のソロパート。そしてここからが最後の作戦の本番だ。 「みなさん、ごめんなさい!プログラムに一部変更があります!」 突然の宣言にあずにゃんはきょとんとしてる。そりゃそっか、あずにゃんには秘密にしてたもんね。 サプライズを成功させる為にりっちゃん、澪ちゃん、ムギちゃんには協力を頼んであるんだけどね。 でも、曲が始まったらあずにゃんもきっとわかってくれるはず。ちゃんとついてきてくれるはず。 そうあずにゃんを信じてるから、私は最後の作戦を決行できるんだよ。 「私はこの歌を一番大切な人に捧げたいと思いますっ」 さぁ、行くよっ、あずにゃん! 「題して、あずにゃんに首ったけ!…あずにゃんは私の嫁~っ!」 さぁ心して聴け新入生諸君!あずにゃんは…あずにゃんは…私のお嫁さんなのだぁっ! 私のお嫁さんなのだぁっ! 可愛い -- (名無しさん) 2010-04-18 09 08 16 唯梓サイコー! -- (名無しさん) 2010-07-30 21 23 50 その歌聞かせて〜♪ -- (あずにゃんラブ) 2013-01-20 20 40 34 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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僕らはみんな生きている ◆JvezCBil8U * ぶすり、と、もう何度目か数え切れないほどの、肉に鉄の塊を突き刺す音がした。 ぐりぐりと傷口を抉じ開け、体の中に切れ味の鈍い槍が奥へ奥へと入り込んでいく。 つい先刻の戦いで傷つけられた肩口を橋頭堡に、体の中を至る所を蹂躙される。 こんな感触は初めてで新鮮で、まったく実にエキサイティング。 尤も、それを楽しむには常人なら発狂して当たり前の痛みを堪えなくちゃいけないけれど。 ぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅ。 まず最初に、肺を一つ潰された。 感触で理解。 肺を形作る小さな小さな部屋の群れ、肺胞のひとつひとつがエアークッションのようにぷちぷちと潰されていく。 血液が流れ込んでは漏れ出して、まるでそれはホットケーキを焼くかのよう。 いきが、できない。 溺れて苦しんでいるのに、いくら藻掻いても海辺にはたどり着かない。 だってそれは当然のこと。 ここは馬鹿が見ても分かる陸の上で、息をする根本の器官が潰されたのだから、。 それはひたすらにヘリウムガスだけが充填された風船の中身のみを吸うのを強制されるのと同じコトなのだから。 違いといえば、ダックボイスではなく漏れるのはガラガラ声だってことくらい。 じくじくとかつて肺だったものと肋骨と、神経と血管とがハンバーグを作れそうなぐらいにミンチにされていく。 そこまで至って初めて、ようやくにして新たなステップに移行した。 傷口を下方向に押し広げて、腹を掻っ捌かれた。 びくびくと震える薄皮の上をつつぅ……、と撫でられた後、生きながらにリアル手術ごっこ。お肉屋さんごっこ。 横隔膜の鼓動を直に見物されている。 ハラミに相当するその部分の脈動だけで、信じられない量の血液が千切れた血管から体腔に零れ落ちていく。 腎臓やら肝臓やらが、糠に沈められるかのように血溜まりに浸っていた。 そんな状態で、腕を体の中に突っ込まれた。 それこそ糠みそを掻き混ぜるように胃から腸から捏ね繰り回される。 内臓を直に触られる感覚が、胸の裏側から骨の一本一本をなぞられる感覚が。 着実に確実に堅実に、その場に居合わせる全ての人間の理性を破壊していく。 痛みは最早、まっしろ、と形容するので精一杯の、未知との遭遇大フィーバー。 あんまりテンパリすぎたためにまだこの段階では傷つけるつもりはなかった大腸まで切り裂いてしまったのはちょっと失敗。 おかげで辺りは糞塗れ。 さっき食べたばかりの毒入りプリンもハミ出てきてしまっている。 ここに至るまで。これだけの損壊を遂げるまで。 安藤潤也がその手で、これらの全てを執り行っていた。 金剛の解体を、行わされていた。 妲己の手持ちの支給品と、金剛に渡された二つの武器と。 耐久度テスト兼それらの武器の試し斬りとして、ありとあらゆる暴力を振るうことを強制された。 動かない右手の分は、気前のいいことに妲己ちゃんの御奉仕サービスで埋め合わせ。 虚ろな目で獣の槍を手に、潤也はただただ動かない。 ぴくりと震えることもない。 息を荒く、小刻みに吐き出すだけ。 それはたぶん、獣の槍を使わされた反動だけではないのだろう。 へらへらと、正気で浮かべられるはずもない笑みを顔に張り付かせていた。 「ねぇねぇ、今どんな気持ち? どんな気持ちぃん? ねぇねぇ、悔しいぃん? わらわみたいな貴方の一番嫌いな類の輩に弄ばれてどんな気持ち? 自分よりずっと弱い潤也ちゃんに嬲られてどんな気持ちぃん?」 ビクンビクンと痙攣するだけの金剛の残骸を見下ろして、実に妲己はご満悦。 目的だとか手段だとかそんなものは置いておいて、彼女はこういうのがだぁいすきなのだ。 それにしてもこれだけイジってもまだまだ活きがいいとは驚愕である。 体の頑丈さは首輪のテストに実にもってこい。 死なないのではなく、死ねない。そして、死なされない。 そんな残酷さを心の髄から楽しんで、恍惚。 だけどこれは、金剛だけを弄んでいるのではない。 「潤也ちゃぁん?」 びく、と純也が身震いする。 顔の笑いは、恐怖から精神を守る為の防壁。 今まさに一線を越えつつある自分の残虐無比な行動に、怯えている。 もう後戻りなど出来ない事を、理解していながら認めたがっていない。 だって、当然だろう。 いくら道を踏み外しかけていたとは言え――、彼は、ついこの間まで普通の高校生だったのだ。 潤也は強い。確かに強い。 だから、表面上は従ったように見えてもいつ牙を剥くか分からない。 ことに脅迫という手段をとっているなら尚更だ。 だから、徹底して彼の理解できない闇の深遠を刻み込む。 潤也のこころをへし折り、従順な奴隷にするためだけに、常軌を逸した行動をその手で行わせる。 最初はちょっとだけ罪悪感を募らせるだけのものから、徐々に深みへ深みへと。 格の違いを、思い知らせてやる。 それだけの話なのである。 人体、というのはその為の道具に実に都合がいい。 かつて周の文王に息子伯邑考のハンバーグをご馳走してあげたのと同じやり方だ。 ただ今回は血の繋がりという強固な絆がないから、代わりとして潤也自身の手を汚させた。 ……そろそろ、頃合だろう。 「聞いたかしらぁん? 潤也ちゃん。その首輪から流れた声を」 「……え?」 機械めいた動きで潤也はゆっくりと首をこちらに向けてくる。 顔の表情もまた、つくりものめいた笑みのまま。 どうやら全く聞いていかなっかようだ。 ある意味で見込み通り、この少年はどこまでも残酷なことに夢中になれる性質を潜めているらしい。 それはそれで面白いけれども、今は少しばかり手間を増やす結果となった。 「『当地区は、残り十分で禁止エリアに変更されるわ。速やかに脱出しなさい』 そうさっきの放送の女の声でメッセージが流れたのぉん。 だから金剛ちゃんで遊ぶのはもうお終い。 良く頑張ったわねぇん、ご褒美をあげるわぁん」 もうじき7:30。デパートに隣接したこの地区、I-06に金剛を運び込んだ本当の目的を果たさねばなるまい。 安全地域との境界は数メートル先。 そこからなら、首輪が爆発する様をじっくり観察できるというわけだ。 「あ……」 ようやく解放されるのか、と安堵の吐息を漏らした潤也にしなだれかかり、妲己は笑みを湛えて頷いてみせる。 「……さて、これがご褒美よぉん」 そう呟いて、ずぶりと金剛の額のど真ん中に研ぎ澄まされた指先を埋め込んだ。 「――――!」 悲鳴は誰のものだったろう。 金剛か、潤也か。はたまた両者のものか。 皮膚と骨を貫通して、灰色の脳細胞が侵食される。 頭蓋骨の裏側から、前頭葉が豆腐のようにぐずぐずに崩されていく。 はてさて、本来ありえない場所からの圧迫感というのはどれ程気持ち悪く、不気味な代物なのか。 それはあまりに筆舌に尽くし難い。 程よくかき回したのち取り出せば、指の先にはたっぷりとディップがこびり付いている。 トロリとした粘性がいかにも生々しい。 それを静かに妲己は潤也の口元へと持っていって――、 何をされるのか、とうとう潤也は気付いた。 気付いて、しまった。 まあ、気付かなくてもすぐに身をもって思い知らされることになるのだけど。 「ん――――っ、んん――! むぐ、ん、ふぅ、やべ、が、あべろぉ……、かっ! むんぐぐぐ、ああ、やえ、やぶぇ、やべろぉぉぉおおおおおおぉぉおぉぉっ!」 必死に閉じようとした口を無理やり抉じ開けられて、どれだけじたばた暴れても束縛から抜け出す事叶わなくて。 男の子は何で出来ているの? 蛙に蝸牛、子犬の尻尾。 女の子って何で出来ているの? 砂糖とスパイスと素敵なモノ全部さ。 じゃあじゃあ、金剛の脳ミソは何で出来ているの? プリンに生ウニ、煮詰まった醤油に違いない! ふんだんにべ……っとりと、取れたて新鮮そのものな金剛の脳ミソを口内の至るところに塗りたくられる。 ウニのような、醤油のかかったプリンのようなそれを、 頬肉に、 歯茎に、 顎裏に、 口蓋に、 舌全体に、 余すところなく満遍なく、擦り込まれる。 生臭くて、やけにコクがあって、ぬるぬるした感触が不快さを手繰り寄せる。 飲み込もうとしないから唾液がたっぷり溜まってきて、それで余計に血の香りが口の中に充満する。 ちゅぽっと指を引き抜かれた拍子に耐え切れず、とうとうごくりと嚥下してしまうと同時―― こころの奥で何か大切なものが砕けてしまったと、潤也はまざまざと感じさせられる。 あとはもう、がく、と膝を突いて、口元の脳ミソを拭おうともせずあらぬ方向を見つめているだけだ。 そうして、数秒。 「おご、ぅぅうぅええげ、げ、えげげげうぅおおぉぅぇえええええぇぇぇええぇぇっ! げっ、げえっ、おうぅるろぉぉおおぉぉげぇぇぇぇ……」 吐いた。 臓腑に溜まった何もかもを吐き出した。 ……それでは皆さんお待ちかね。 ずるずると潤也を引きずって、妲己は安全な観客席へと退避する。 爽やかな朝の風が吹き抜ける。 空は青く、まるで南国の海のよう。 走る街を見下ろして、のんびり雲が泳いでく。 さわさわとコンクリートの上に必死に根を張る雑草が揺れるなか、金剛の首輪から流れる女の声がそれを告げた。 『貴方は進入禁止エリアに入り込んでいるわ。 この警告が終了してから一分以内に当地区から退避しないと、首輪が爆発してしまう。 至急、退避してちょうだい』 そして、一分。 ぼぉん。 肺を潰されて、臓物を掻き回されて、脳ミソをシェイクされて。 それでもなお意識を失うことのなかった金剛は、ようやく生き地獄を抜け出す事が出来た。 おめでとう。 【金剛晄(金剛番長)@金剛番長 死亡】 * 爆発は小規模。 しかし、普通の人間相手なら十分に致命傷だろう。 少なくとも金剛の損傷は思ったより少なくて、死体はだいぶ綺麗ではあるけれど。 首の肉が一部こそげ取られただけとはいえ延髄が吹っ飛んでいるのは確実だ。 どうやらその部分に重点的に爆薬が仕掛けられているらしい。 傍目から見ても間違いなく死んでいる。 「バカジャナイノー」 その余りにもあっけない死に様を見て、何故か潤也はそう呟いていた。 まだ、生臭い。金剛の脳ミソフレーバーは、一生口の中から消えてくれる気がしない。 まるで料金未満の価値しかない映画の感想でも吐き出すかのような潤也とは対照的に、 妲己は依然として今にも鼻歌でも始めそうな調子を変えることはない。 手に持つ名簿をためつすがめつ、一人推論を呟いてみせる。 そこでは、金剛の名前が確かに赤く染まっていた。 「……思ったとおりだわぁん。 この名簿の死人の名前は、『主観情報での死者に対応して』赤く染まるのねぇん♪ 伝聞や放送でそれを知ったり、今みたいに直接死を確認したらこうなるのかしらん。 死体の名前を知らない場合は、たぶん反映されないんでしょうねぇん」 死んだと思った人間が実は生きていてもこのままかしらん、と洩らすも、今は確かめる術はない。 それよりもこの名簿は、黒字の上から赤いペンでなぞったり、あるいはその逆をすることで面白い使い方ができるかもしれない。 けれど、今は情報整理が先だ。 「くすくすくすくす。金剛ちゃんのおかげで他にもいろいろ面白い事が分かったわぁん。 たとえばこの槍の力ねぇん。 上手く使えば人体に全く影響を与えず、首輪の宝貝合金だけに干渉できるみたいん。 でも、どこが貫いてもいい場所か、ってのはまだまだ分からないわねぇん。 延髄付近に爆薬がセットされていることは分かったが、斬ってはいけないコードとかが他の場所にある可能性も高い。 破壊に着手するのは時期尚早が過ぎるだろう。 金剛の死に様を見る限り、制限さえ無効化すれば爆破されても耐え切れる見込みは結構高い。 とはいえ肝心の制限を無効化する方法が問題だ。 「この槍を使った方があるかないかも分からない太極図を使うより確実かもねぇん。 でも、まだまだ情報を集めないとぉん」 如何せん、それは不意打ちに過ぎた。 妲己の背中に影が差す。 たとえ内臓が全部零れて、腹の中が空っぽになっていたとしても。 潰れた肺のせいで酸素が行き渡らず、四肢が壊死し始めていたとしても。 考える為の前頭葉が、破壊しつくされていたとしても。 運動系を支える延髄が、吹っ飛ばされていたとしても。 プラント融合体すら押さえ込む、砂虫の切り札たる筋弛緩系の毒が回っていたとしても。 生物学的に、間違いなく死んでいるのだとしても。 「知った……ことかァ――――ッ!!」 この女だけは、生かしておくわけにはいかないと――――! 「蛮漢魔王陀(バンカラバスター)ぁぁぁぁあああぁぁぁあぁぁぁぁぁっ」 回避不能。 防御不可。 迎撃無視。 必殺必滅。 潤也にも、妲己自身にも、最早かつて金剛番長と呼ばれたソレを、止めるはおろか減衰させることすら出来はしない。 だから、妲己が生き残る道理はない。 ……ただ、まあ。 「死人は動かないものよぉん? 金剛ちゃん。 それこそ貴方の一番嫌いなスジが通らないことよねぇん」 そんな奇跡が許される道理の方が、よっぽど認められるよーな代物でもないという。 「終わりですわ」 ドラゴンころしが生ける屍にめり込んだ。 それが、今回のお話の終わり。 単純な話だ。 金剛の巨体を禁止エリアに運び込むなんて力仕事、妲己がすると思うかい? 手首を骨折した潤也に出来ることと思うかい? 【I-6〜I-7境界/デパート付近/1日目/朝】 【妲己@封神演義】 【状態】:健康 【服装】: 【装備】:獣の槍@うしおととら、逃亡日記@未来日記 【道具】:支給品一式×6、再会の才@うえきの法則、砂虫の筋弛緩毒(注射器×2)@トライガン・マキシマム マスター・Cの銃(残弾数50%・銃身射出済)@トライガン・マキシマム、 デザートイーグル(残弾数7/12)@現実、 マスター・Cの銃の予備弾丸3セット、不明支給品×4(うち2つは武器) 詳細不明衣服(デパートで調達)×? 【思考]】 基本方針:神の力を取り込む。手駒を集める。 1:旅館に向かって潤也の兄と接触するか、獣の槍の反応する方に向かい本来の持ち主を見極めてみるか考える。 2:対主催志向の仲間を集める。 3:喜媚たちと会いたい。 4:この殺し合いの主催が何者かを確かめ、力を奪う対策を練る。 5:獣の槍と、その関係者らしい白面の者と蒼月が気になる。 6:“神”の側の情報を得たい。 7:剛力番長を具体的な脅威としての槍玉に挙げて、仲間を集める口実にする。 【備]】 ※胡喜媚と同時期からの参戦です。 ※ウルフウッドからヴァッシュの容姿についての情報を得ました。 ※みねねと情報交換をしました。未来日記の所持者(12th以外)、デウス、ムルムルについて知りました。 ※みねねとアル及び剛力番長の一連の会話内容を立ち聞きしました。 錬金術に関する知識やアルの人間関係に関する情報も得ています。 ※獣の槍が本来の持ち主(潮)のいる方向に反応しています。 ※みねねから首輪に使われている爆薬(プラスチック爆薬)について聞きました。 首輪は宝貝合金製だが未来の技術も使われており、獣の槍や太極図が解除に使える可能性があると考えています。 ※不明支給品は全て治療・回復効果のある道具ではありません。 【安藤潤也@魔王 JUVENILE REMIX】 【状態】:疲労(大)、精神的疲労(特大)、情緒不安定、吐き気、 右手首骨折(応急処置済み)、たんこぶ一つ、体の数箇所に軽い切り傷 【服装】:返り血で真っ赤、特に左手。吐瀉物まみれ。 【装備】:首輪@銀魂(片方の首輪をはめている) 【所持品】:空の注射器×1 【思考】 基本:兄の仇を討つ……? 妲己に屈服。 0:旅館に向かって兄の名を名乗る人間が本物か見極めたい。本物なら取引通り妲己に兄を守らせる。 1:兄の仇がこの場にいれば、あらゆる方法を使って殺す。いなければ、確実で最速なやり方でここから脱出する。 2:ひとまず脱出の為に殺し合いにのっていない参加者を集め、協力してもらう。 3:その集団を、能力を活かして確実最速な脱出方法へ導く。 【備考】 ※参戦時期は少なくとも7巻以降(蝉と対面以降)。 ※土方が偽名であることに気付きました。 ※能力そのものは制限されていませんが、副作用が課されている可能性があります。 ※キンブリーを危険人物として認識していたはずが……? ※人殺しや裏切り、残虐行為に完全に抵抗感が無くなりました。 【白雪宮拳(剛力番長)@金剛番長】 【状態】:疲労(中) ダメージ(中) ホムンクルス 『最強の眼』 【服装】:キツめの体操服、紺のブルマ 【装備】:ドラゴンころし@ベルセルク 【道具】:支給品一式、アルフォンスの残骸×3、ボイスレコーダー@現実 【思考】 基本:全員を救うため、キンブリーか妲己を優勝させる、という正義を実行する。妲己に心酔。 1:自らの意思のままに行動し、自分が剛力番長であるという確信を得る。 2:見知らぬ人間とであるたびに、妲己の集めた仲間であるかどうかを聞く。 3:キンブリーと妲己の同志以外は殺す。 4:強者を優先して殺す。 5:蘇らせた人間の中で悪がいたら、責任を持って倒す。 6:ボイスレコーダー(正義日記)に自分の行動を記録。 【備考】 ※キンブリーか妲己がここから脱出すれば全員を蘇生できると信じ直しました。 ※錬金術について知識を得ました。 ※身体能力の低下に気がついています。 ※主催者に逆らえばバケモノに姿を変えられるという情報にだけは、疑問を抱きつつあります ※参戦時期は金剛番長と出会う直前です。 ※妲己がみねねの敵であり、みねねは妲己に従ったと思っています。 ※賢者の石の注入により、記憶が微妙に「自分の物でない」ような感覚になっています。 正義の実行にアイデンティティを見出し、無視を決め込むつもりですが、果たして出来るかはわかりません。 ※ボイスレコーダーには、剛力番長と出会うまでのマシン番長の行動記録と、 剛力番長の島に来てからの日記が記録されています。 【砂虫の筋弛緩毒@トライガン・マキシマム】 GUNG-HO-GUNSが12、ザジ・ザ・ビーストの切り札。 ミリオンズ・ナイブズ融合体やエレンディラ・ザ・クリムゾンネイルを完全に無力化できるほどの筋弛緩系の毒。 ただしレガートのように無理やり肉体を操作する力の持ち主は封じることは出来ない。 また、ナイブズもプラントの力で毒素そのものを消去することにより行動が可能になった。 投与された場合、意識は僅かに残るが体を動かす事が殆ど出来なくなる。 エレンディラの場合投与されてから約12時間後には後遺症もなく動き回れるようになっているので、持続時間は数時間程度だろう。 注射器に入れられたものが3本セットで支給されているが、直接注射する以外にも食べ物に混入させる、武器に塗布する、などの使い方もできる。 * くすくすくすくす。地図なんか取り出してなァにをやってるのん? あらあらん、どういうつもり? そんな怖い目で睨んじゃってぇん。 わらわ臆病だから、そんな目をされると暴れちゃうかもん。 仲良くしましょう? 貴方の首と胴体みたいに、ね。 さて、もう一度聞くわねぇん。『貴方は誰で、何をやっている』のかしらぁん? ふぅん、そうなのぉん。正直者でわらわ嬉しいわぁん。 運が良かったわねぇん、気が変わったわん。 あなたのそのチカラ、わらわの為に役立てて頂戴ぃん? ぅん? 気が変わったとはどういうことかって聞きたいのん? ……もうすぐ、7:30よねぇん。 そしてここからすぐの所に禁止エリアがあるでしょぉん。 つまり、そういう事。 平凡なつまらないコだったら、足手纏いなりに役に立ってもらおうかと思ってたのぉん。 でも困ったわねぇん。時間が圧してるのに、都合のいいモルモットちゃんがいないのぉん。 貴方、何かしら心当たりはないかしらん? ……いいわねぇん、そんな態度、素敵よぉん。 と、なると。貴方には同行者がいるって見た方が自然よねぇん。それも相当の実力者。 貴方一人じゃあ出来ることなんて限られてるのに、わらわ相手に強気に出てくるってだけで十分それくらい分かっちゃうのよぉん? でも、あなたはもっと賢くなった方がいいわぁん。 わらわにだって選択肢はたくさんあるのぉん。 わらわのご機嫌を損ねたら、決していい事が起こらないのは貴方や同行者の人だけじゃないわぁん。 た・と・え・ば。 これから先、わらわが貴方のご家族――この名簿の同じ苗字の人に出会ったとして。 “偶然不幸な事故を目撃”しちゃう可能性は0じゃないのよん? なるほど、ねぇん。 あなたの兄貴さんとやら、もしかしてもうとっくに死んでるはずなのぉん? くすくすくす、ドンピシャリみたいねぇん。 ついさっき名簿を確認してみて、そのせいで動転している、ってとこかしらぁん? ひとつ、アドバイスしてあげるわん。 たぶんソレ、本物の貴方のお兄さんよぉん。 理由はカンタン。わらわの時代には人を生き返らせる手段が実際にあるんだもぉん。 ……まあ、こんな言葉が信用できないのも当然だけどねぇん。 でも、信じようと信じなかろうとどっちでもいいのぉん。 貴方、偽者なら追い詰めて殺してやる、って考えてるでしょう? 負の感情はわらわにはぜぇんぶ、お見通しなのぉん。 なるほど、金剛ちゃん、ねぇん。 そんなに強いなら、首輪の爆発力を試すいい素材かもん。 あらん、金剛ちゃんに義理でも感じているのぉん? 安心して頂戴ん。 わらわ、まだその金剛ちゃんとやらに会ったことないからモルモットちゃんになってもらうと決めたわけじゃないわぁん。 ただ、話を聞く限り、どうにもわらわのお邪魔虫になりそうな予感がするのは確かねぇん。 さぁて、ようく考えてぇん? 考えて、考えて、考えて。 どっちがお得なのか、をねぇん。 わらわを満足させて、空気を吸える喜びを噛み締めて、お兄さんを助ける心強ぉい味方を手に入れるか。 わらわを悲しませて、考えることすらできなくなって、お兄さんに二回も死ぬ恐怖をプレゼントするか。 貴方は、ちゃあんとモノを考えられる子よねぇん? * あらん、また会えて嬉しいわぁん。無事に生き延びられたのねぇん。 もしかして、この“再会の才”とやらのおかげかしらぁん。 ……迷うことは無いわぁん。 わらわがあなたの邪魔になると思うなら、好きにして結構よぉん、くすくす。 だって、あとあと生き返らせてくれるんでしょぉん? 他の人はみんな否定したのに、どうして蘇りを信じてくれるのかって? あたりまえよん。 だって、わらわはあなたの言うことが全部、本当だってわかってるんだからねぇん。 信じるとか信じない、とかじゃなくて、わらわの時代にも蘇らせる力は存在してるのよん。 錬金術、とやらとはまた別にねぇん。 ……どうしたのぉん、不安そうな顔をして。 自分の記憶が信じられないのぉん? わらわが保証してあげるわぁん。 貴方は、貴方。 思う存分貴方の正義を執行なさいん、それは決して誰にも咎めることなど出来ないのぉん。 誰が否定しても、世界中が敵になっても、わらわ“だけ”は貴方の行いを認めてあげるわぁん。 でもねぇん、だからと言ってわらわは貴方に同行しろとも言わないし、指図なんてするつもりもないわよぉん。 ただ、いくつかの選択肢を教えるだけ。 どの真実をその中から選ぶのか、それは貴方次第なのん。 そうすれば、ちゃんと貴方が自分の意思で決めたことになるでしょぉん? だったらわらわが口を挟む権利なんかないじゃなぃん。 くすくす、そう、今はわらわを殺さないでいてくれるのねぇん、ありがとぉん。 それでもわらわが貴方を助けた借りには全然足りない? あはん、それじゃあ数時間前と今――貴方を助けた回数と同じだけ、2つだけお願いを聞いてくれないかしらぁん。 一つは、もしこれから貴方が知らない相手と出会うたびに、 『もしかして妲己の集めた仲間か』、って聞いて欲しいのぉん。 聞くだけよぉん、それ以上は余計な気を利かさなくっていいわぁん。 そしてもう一つは、ちょっとした雑用なのぉん。 今から7:30くらいになるまで付き合ってもらうことになるんだけど、構わないかしらぁん……? それから後は、貴方の好きにしていいからぁん。 それじゃあ、よろしく頼むわねぇん。 時系列順で読む Back ともだちになるために Next 白き鷹 投下順で読む Back ともだちになるために Next 白き鷹 098 ともだちになるために 安藤潤也 115 燃えよ剣(上) 098 ともだちになるために 金剛晄(金剛番長) GAME OVER 098 ともだちになるために 白雪宮拳(剛力番長) 115 燃えよ剣(上) 098 ともだちになるために 妲己 115 燃えよ剣(上)
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役の説明 祈祷師 所属:村人サイド 所持品:空瓶・死人ローブ 特殊能力:反撃(カウンター) 祈祷師は、特別なアイテムとして、聖水(空瓶)を持っており、 聖水を使って、人狼の攻撃に反撃(カウンター)をすることができます。 カウンターした場合、人狼は死亡し、祈祷師は生き残ります。 この能力は、1ゲームに一度だけしか使えません。 牧師 所属:村人サイド 所持品:ルーン・死人ローブ 特殊能力:防御(ブロック) 牧師は、特別なアイテムとして、十字架(ルーン)を持っており、 十字架を使って、人狼の攻撃を防御(ブロック)することができます。 ブロックした場合、人狼も牧師も生き残ります。 この能力は、1ゲームに一度だけしか使えません。 村人 所属:村人サイド 所持品:死人ローブ 特殊能力:なし 村人は、特別なアイテムを持っていませんし、特別な能力もありません。 人狼に襲われた場合、抵抗できずに死亡してしまいます。 人狼 所属:人狼サイド 所持品:熊マスク・死人ローブ 特殊能力:狼の牙 人狼は、特別なアイテムとして、狼の牙(熊マスク)を持っています。 一晩に一回、相手を襲うことができます。 1ゲームに一度だけパスができます。二度パスをすると、その人狼は餓死します。 また、人狼同士は特殊能力(チャット)で会話することができます。 狂人 所属:人狼サイド 所持品:死人ローブ 特殊能力:自殺 狂人は、特別なアイテムは持っていませんが、夜に自発的に死人ローブを着る (自殺をする)ことが出来ます。 もちろん、自殺は必ずしなければならない訳ではありません。
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「うーん……なかなかいい子が見つからないなぁ……」 淫獣の異名を持つキュゥべえはまだ自分好みの魔法少女を探していた。 しかし、なかなかうまくいかない。かわいい女の子自体は見つかりはしたのだが。 まずいきなり魔法少女になれと言われて、なるなるー!と言う人の方が少ないに決まっている。 それどころか、キュゥべえの持ち前の黒さも相まって、不信感を抱かれることさえあった。 弁明してもよかったが、かなり面倒な相手なのでキッコロがいる方向に上手く誘導した。 無警戒であれに近づけば、八つ裂きにされておそらくもう生きてはいまい。 【博麗霊夢@東方Project】死亡確認 【柊かがみ(6期)@らき☆すた】死亡確認 「あー……早くかわいい女の子を魔法少女にした 「次元斬!」 「ってうわっ!?マミ!?……そうか!オカズが足りない僕のために死ににきてくれたんだね!」 「うわ……変態ってやっぱりいる。気の毒な獣で、DNAが狂っていて……アブノーマル」 キュゥべえを止めようと、空間翔転移してやって来た魔法少女巴マミも、 思わず禁句を言ってしまい、首輪の爆発で死んでしまった。 【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】死亡確認 だが、今回の首輪はなんか威力が凄いらしい。 首輪の爆発に巻き込まれたキュゥべえは火傷を負いながら、空を舞う。 ◇◇◇ 「あいたたた……ん?あれは!」 飛ばされた草むらの先で、火傷の痛みを忘れるほどの『獲物』をキュゥべえは見つけた。 金髪ポニーテールがよく似合う、かわいらしい少女だった。 (マミは死んじゃったうえに妙な病気も発症しちゃったみたいだし…… 金髪、イエローポジションの魔法少女は早急に必要だよね!ね!) 喜び勇んで、キュゥべえが立ち上がる。 「ねえ君魔法少女にならない!?魔法少女になればどんな願いでも叶…… 「えっほんとに!?」 キュゥべえは言葉を詰まらせてしまった。 顔はすごくいい。この顔が苦痛に歪んでいき殺されるのを眺めるのはたまらないだろう。 そして、願いが叶うという甘い誘惑にもコロッとひっかかってくれた。 まさに理想的な相手だ。そう……相手。 「君、少女じゃない!そもそも本当に人間!?」 「失礼ね!」 口からでた声も、まるで歌手かと思うほどにいい声だった。 だが、目の前の少女……否、相手は首から下が異常だった。 とにかく筋肉の量と質が凄い。下手をしたら、勇次郎以上かもしれない鋼の肉体美。 そして下半身、股間部分を覆うのはたった一枚のはち切れそうなブーメランパンツ。 肉体は常時妖しい黒光りをしていて、ゴキ○リも真っ青なレベル。 それでいて首から上は美少女で色白。なんというアンバランスか。 「一応まだ私は女よ。 レンきゅんのために、ガチホモパンツレスリングに出てくる男よりも魅惑的な体に肉体改造したの」 キュゥべえは、肉体改造ってレベルじゃねーぞの言葉を飲み込んだ。 「で、魔法少女になれば願いが叶うって本当?私、今ちょうど悩みがあるのよ。 レンきゅんがね、男の人の体に興味があるのは確かにわかったんだけど…… でもレンきゅん、前にルカとハクとお風呂に入った時には胸を凝視してたのよね…… 一体レンきゅんは、男の体と女の体、どっちに興味があるの!? それが不安で、私はまだ女を捨てきれていないのよ! そもそも体にネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を生やす方法もわからないの!」 わっ、と筋肉……少女は泣き始めた。 見た目は大変なことになっていても、中身はまだ恋する乙女のものだ。 キュゥべえはそれを知り、普段は動かさない口の端を僅かに吊り上げた。 この筋肉少女は、惨く死ぬよりも、惨く死なせる方に期待しよう、と。 「よし、君の願いはわかったよ。このバトルロワイアルが終わったら、君の体を好きな性別にしてあげる。 でもね、君の愛しのレンきゅんとかいう子は多分、男女を問わずにもてると思うんだ。 いくら君の性別と肉体をレンきゅん好みにしても、ロワの最中にNTRされちゃ手遅れさ。 それを防いで、君とレンきゅんが幸せになるには……」 「巨乳女とマッスル男を皆殺しにすればいいわけね」 「う、うん……出来れば美少女優先でね。じゃ、契約しようか?」 【一日目・3時30分/東京都/天候・雨】 【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】健康、火傷、若干の恐怖 【装備】なし 【道具】支給品一式、他不明 【思考】 基本:ネルと契約する 【亞北ネル@VOCALOID派生】 【状態】健康、首から下は超肉体 【装備】妖しく光る肉体 【道具】支給品一式、他不明 【思考】基本:この世界のレンきゅんと結ばれる 1:キュゥべえと契約する 2:レンきゅんを誘惑しそうな女と男は全員殺す ※プラシド一行のネルとは別人、8期のネルです