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「ゲホッ! ゴホッ!」 廃墟からシキミとキュートモンが出てきた。 すぐにキュートモンの治癒能力でシキミの怪我を治療する。 「ひどい目に合いましたね……ってなんてことでしょう!!」 「お台場が廃墟っキュ!!」 あたり一面瓦礫だらけとなった東京ビッグサイトを見て2人は愕然とした。 とりあえず生存者を探す2人。 その時……。 「危ないですわシキミ!!」 突然現れた影にシキミとキュートモンは弾き飛ばされた。 シキミは起き上がってそれを確認した。そこに現れたのは同じ四天王のカトレアだった。 「カトレアじゃないですか!」 「早く逃げた方がいいと思いますわ、殺人鬼に殺される前に……」 「どういうことっキュ?」 シキミたちの前に突如、松岡勝治が現れた。明らかにシキミたちを殺す気である。 「それは直死の魔眼……厄介なモノですわね」 「邪魔するのか、女?」 カトレアの周りの瓦礫が宙に浮かびだした。 サイコキネシスである。 「あなたなら本気を出しても構いませんわね、早くかわいいお連れと逃げなさい」 「カトレア、あなた本気を出すってまさか!?」 シキミは超能力を開放したカトレアの恐ろしさを知っていた。 おそらくこの辺一帯が消し去るかもしれないと感じるのだった。 「なんかあの娘……怖いっキュ!!」 「とにかく巻き込まれないうちにキュートモンちゃん逃げますよ!」 シキミはキュートモンを抱えさっさと走り出して逃げた。 「本当はもう少し眠りたかったんでございますが……致し方ありませんわね」 「超能力か、それも殺してやる!!」 カトレアによって開放された自身の超能力が周辺一帯に大規模な爆風を吹き上がらせた。 【一日目・12時15分/日本・東京都・ビッグサイト跡】 【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグ V×V】 【状態】発狂、直死の魔眼覚醒 【装備】エレクトリカル・スピードワゴン 【道具】支給品一式 【思考】 基本:カトレアを殺す 【カトレア@ポケットモンスターBW】 【状態】健康、超能力開放 【装備】不明 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:ゲームから脱出 1:目の前の松岡勝治を殺す 2:殺害後、危険参加者を始末する 「はあ……はあ……」 シキミはキュートモンを抱え、かなりの距離を走った。向こうではカトレアとあの少年が戦ってるだろう。 おそらく力量は互角……どっちも無事ではすまないかもしれない。 シキミは親友の無事を祈った。 その時、2人の前に重い足取りでボロボロの少女がやってくる。フェイリスだった。 「た、助けてニャン……」 「生存者の方ですよね、ご無事ですか~?」 「今治療するっキュ!」 キュートモンはボロボロのフェイリスを治療した。 「ありがとうニャン、突然会場が崩れ去って瓦礫に巻き込まれたんだニャン」 「とにかく無事でよかったですね、早く他の生存者も見つけましょう」 その時だった。 「本当にやるのか?」 「丁度いいダークネスローダーのテストもしたいしな」 「たまには悪役らしいことやらんとサラマンダー以下になるからな」 やってきたのはクライシス皇帝とズール皇帝に皇帝アクドス・ギルに暴走皇帝エグゾスにビッグバンだった。 とっさに瓦礫の陰に隠れる3人。 「見るからにラスボスぽい奴らだキュ~!」 「あいつら何する気だニャン?」 「あ……いてて……酷い目に遭った」 タイミングよく藤原妹紅が瓦礫の下から出てきたのだった。 「やはり生きていたわね、ゲホホッ!!」 蓬莱山輝夜も続いて顔を出す。 「丁度いい、こいつらを強制デジクロスさせてみるか?」 クライシス皇帝は妹紅と輝夜に近づいた。 「藤原妹紅、蓬莱山輝夜……強制デジクロス!!」 すると妖しげなオーラに包まれて妹紅と輝夜の体が共に浮かび上がった。 「な、何が起こったっ?!」 「ええええっ!!!」 それが2人の最後の言葉だった。 【藤原妹紅@東方Project 強制デジクロス】 【蓬莱山輝夜@東方Project 強制デジクロス】 黒いオーラは二人を飲み込んだまま安定しなかった。 どうやら拒絶反応があるようだ。 「まだ材料が足りんな……そうだ」 クライシス皇帝は気絶している島本和彦にもクロスローダーを向けた。 同様に島本も浮かび上がり妹紅らと合体し始めた。 【島本和彦@現実 強制デジクロス】 「何々!? キモいんだけど!?」 「あれはデジクロスキュ!」 キュートモンが言う。 「何ですかそれって?」 「デジモンを合体させる技術っキュ! でも他の生き物が合体するなんてありえないっキュ!」 狼狽するキュートモンを抑えてじっと隠れるシキミとフェイリスだった。 やがて現れたのは妹紅と輝夜と島本の特徴を兼ね備えた中性的な人間のような生物だった。 「やはり男を混ぜたせいか、名前は島原輝紅だな」 島原輝紅と名づけられた生き物は意識が混濁しているようで訳も分からずどこかへ行ってしまった。 【島原輝紅@現実&東方Project】 【状態】健康、熱血、意識が混濁中 【装備】ドラゴン殺し@ベルセルク 【道具】支給品一式、コミケ用の原稿(完成)、漫画用品一式、大量の手榴弾 【思考】 基本:??? 1:??? ※島本和彦と藤原妹紅と蓬莱山輝夜のデジクロス体です。 ※強制的なデジクロスのせいでまだ意識が混濁して安定してません 「すごいぞ! 格好いいぞ! クライシス皇帝!!」 エグゾスが褒める。 「だが、アレは失敗作じゃないか……もう少し相性を考えてデジクロスさせねば」 ズールはそう指摘する。 「もっと多くの参加者が生き残っているはずだ。使えそうな奴はデジクロスさせて手先にしてやる」 そういって皇帝たちは立ち去っていった。 【皇帝アクドス・ギル@海賊戦隊ゴーカイジャー】 【状態】健康 【装備】ガルダフェニックス@クラッシュギア 【道具】基本支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:地球を侵略する 1;暴走皇帝エグゾス、クライシス皇帝、ズール皇帝、ビッグバンと組む 2:天野河リュウセイ……まさか我らの敵だったとは…… 【暴走皇帝エグゾス@激走戦隊カーレンジャー】 【状態】健康、怪人サイズ 【装備】芋長の芋羊羹、レイジングブリッド@クラッシュギア 【道具】基本支給品一式、不明支給品 【思考】 基本;大宇宙ハイウェイのS・Aを地球に建設する 1:皇帝アクドス・ギル、クライシス皇帝、ズール皇帝、ビッグバンと組む 2:生き残ったコミケ参加者を強制デジクロスさせる 【クライシス皇帝@仮面ライダーBLACKRX】 【状態】健康、デスマター大佐状態 【装備】サタンサーベル、ディノファランクス@クラッシュギア、ダークネスクロスローダー 【道具】基本支給品一式、その他不明 【思考】基本:地球人類を抹殺する 1:南光太郎他仮面ライダーを倒すのも私だ 2:皇帝アクドス・ギル、暴走皇帝エグゾス、ズール皇帝、ビッグバンと組むのも私だ 3:ダークネスローダーを手に入れたぞ! 4:生き残ったコミケ参加者を強制デジクロスさせる ※今までとは別人です。 ※ビッグバンをボーグ星人だと思っています 【ズール皇帝@六神合体ゴッドマーズ】 【状態】健康 【装備】シューティングファントム@クラッシュギア 【道具】基本支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:全宇宙の征服 1:皇帝アクドス・ギル、暴走皇帝エグゾス、クライシス皇帝、ビッグバンと組む 2:ムゲをボコしたい 3:生き残ったコミケ参加者を強制デジクロスさせる 【ビッグバン(天野河大輝)@人造昆虫カブトボーグV×V】 【状態】健康 【装備】仮面、マント、ダークサイド・プレジデント 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】基本:主催者を倒し世界征服をする。 1:リュウセイを最強のボーグバトラーに育て上げる 2:自分が悪になる事で息子達を正義の味方にする。これぞ究極の反面教師!! 3:皇帝達と組む 4:生き残ったコミケ参加者を強制デジクロスさせる 「あ~なんてことでしょう、蓬莱人の方々と島本先生が!」 島本のファンだったシキミは落胆する。 「とにかく逃げるニャン! 誰か忘れている気もするニャン……」 3人は恐ろしくなってこの場から逃げ出した。 シキミは今の出来事を小説のネタにする気満々だったが。 小説家の性というものは恐ろしいものである。 「観察結果……デジクロスは興味深い」 アストラルは皇帝の跡を追っていた。 【一日目・12時30分/日本・東京都・ビッグサイト跡】 【シキミ@ポケットモンスターBW】 【状態】健康 【装備】自作の小説×20部 【道具】基本支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:コミケどころじゃないんで逃げる 1:キュートモンやフェイリスと逃げる 【フェイリス・ニャンニャン@Steins;Gate】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、C80のカタログ、コスプレグッズ、不明支給品 【思考】 基本:コミケどころじゃないんで逃げる 1:シキミやキュートモンと逃げる 2:誰か忘れているような 【キュートモン@デジモンクロスウォーズ】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:シャウトモンたちに会いたい 1:今はシキミのお手伝い 2:とにかくシキミとフェイリスと一緒に避難っキュ ※時を駆ける少年ハンターたちの時期から参戦です 【アストラル@遊戯王ZEXAL】 【状態】健康 【装備】現金(残り9500円) 【道具】基本支給品一式、ブラック・マジシャン・ガールの同人誌(18禁)、不明支給品 【思考】 基本:遊馬を捜す 1:遊馬はここにいるのだろうか? 2:皇帝たちに興味
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鬼【イレギュラー】(後編) ◆2Y1mqYSsQ. ≪何で……≫ 「バロット……」 一番に戸惑いの声をあげたのは、バロットであった。分かっている。 誰よりも認識能力が高く、状況を整理できたバロットは、あ~るの意図をちゃんと理解した。 だからこそ、不愉快だった。許せなかった。 そんな自分が、醜かった。 ≪ミクを殺して……KOS-MOSとラミアを襲ったのに……なんで最期だけ……≫ 理不尽だ。バロットは辛うじて、その言葉を飲み込んだ。仲間を失った怒りをぶつける対象が消えたのだ。 すべては、運が悪かった。そうとしかいえない状況だったのだろう。 詳しい事情はまだ分からないが、バロットのその推測が正しいのであれば、ミクが死んだ悲しみを、KOS-MOSが殺された怒りを、どこにもぶつけることができない。 誰もが一生懸命に生きて、起きたすれ違いなのであろう。 (ウフコック……あなたなら、こういうときなんていうの……) 頼もしいハードボイルドな相棒に思いを馳せても、答えは返らない。 傍に彼がいないことが、とても寂しかった。 (感傷は……後回し) バロットはウフコックの姿を思い出し、心を落ち着けた。ここには憎しみを抱いても、戦いを続けるものはいない。 それが分かった以上、対話を次の行動とする。泣いているソルティに、バロットは近寄ることを決める。 ラミアがやってきて、バロットの高い認識能力はそれに気づいた。 ≪ラミアッッ!!≫ 「バロ……」 説明している暇はない。バロットは全身に力を込めて、ラミアを吹き飛ばす。スナークでラミアの行動を、後方へと移動させることに全力を使う。 もはや自分をどうにかする力は残されたいない。そのバロットを、矢のように鋭いチャージショットが貫いた。 「バロットォォォォオオォォォォォ!!」 ラミアの叫び声が聞こえる。闇が広がるバロットの視界では、金色のネズミがバイバイするように腕をふって遠ざかっていた。 とても寂しい。バロットはその感情を抱き、意識を閉ざした。 最後に見たエックスの表情は、まるで鬼のようだったと感想を抱きながら。 エックスはあ~るに光弾が届いたのを見届け、一歩も動けずにいた。 確かに、バロットを殺すつもりはなく、腕を吹き飛ばすだけだったのだ。 なのに、エックスのバスターは、またも他者を壊した。しかも、彼は……あ~るはイレギュラーではなかった。 本当に、あ~るはエックスが守るべき仲間だったのだ。ソルティのあ~るを呼ぶ声が痛い。 (あ~るは……イレギュラーだった? イレギュラーのはずだった……? 違う……あ~るをイレギュラーだと思ったのは……俺が『イレギュラーに騙された』と思いたかったからなんだ……) エックスはその事実に気づいて、自分の心の醜さに愕然とした。 KOS-MOSを撃ったのはエックスなのだ。その彼女をあ~るを襲うイレギュラーだと判断して撃ち抜いた。 事実は違っており、彼女はイレギュラーではなかった。だから、イレギュラーであるあ~るに自分は踊らされたんだと、思い込んだのだ。 そのあ~るは、ソルティだけでなく、バロットすら庇った。自分を省みずに。 イレギュラーと認定された者にも、信念があるものがいる。もう一つの正義として、エックスに対峙した者がいる。 だが、今回は違う。あ~るをイレギュラーだと、狂ったのだと判断したのは、他ならぬエックスなのだ。 何の罪も無い者を殺した罪を、あ~るに押し付けた。その苦しみがエックスを襲う。 あ~るは自分の罪を贖ったのだから、余計にエックスの胸がえぐれていく。 (俺は……何の力もないあ~るに劣るのか……。なぜ……俺は……) エックスの心を、黒い蛇がのたうち、締め上げていく。なぜこんなことが起きるのだろう。 イレギュラーがいなくても、争いが起きていく。みんなが戦いをやめてくれない。 自分が争いをやめるよう訴えても、誰も聞きはしない。シグマが戦争を仕掛けてきたときと同じ、無力感がエックスを襲う。 「誰も……戦いをやめてくれないから……」 自分だけに聞こえるほどの声量で、エックスは呟く。悲しみが徐々に、争いを続ける連中への怒りへと変わっていった。 戦いたくなかった。争いなんて、死ぬほど嫌だった。 それでも戦わざるを得なかったのは、シグマが煽ったにしろ、戦いをやめない連中がいたからだ。 そいつらを非難する資格なんてないのは分かっている。戦いを止められない、自分にも責任があるからだ。 「…………だったら、止めてやる……。もう、こんなことさせるもんか……」 それでも、力が欲しい。何もかも、黙らせる力が。戦いを続ける者を、砕く力が。 Xをエックスが殺さない、KOS-MOSを撃ってしまうエックスがいない、あ~るに罪を押し付けないエックスが、そんな自分がいる世界を、エックスは渇望する。 ならば力で手に入れる。シグマを倒すのは自分だけでいい。そうでもしないと、無益な争いが生まれてしまう。 エックスに狂気が宿る。本人はその考えが微塵も間違っていないと確信しているのが、さらに狂気を加速させていった。 PDAを操作する。ちらっと中身を確認しただけだが、このPDAにはエックスの求める『力』があった。 エックスはその鎧を身にまとう。チャージを行い、鋭い一撃をラミアに向けた。 彼女は戦った。その結果、あ~るが死ぬ結果を生んだ。だからエックスは迷わず放つ。 本来なら、彼が未来で手に入れるパーツ『ファルコンアーマー』のバスターより吐き出された、『スピアチャージショット』が鋭く彼女を狙う。 余談だが、ここでなぜ、すでに支給されたパーツと違ってファルコンアーマーが一式そろって支給されたのか説明しよう。 もともと、ファルコンアーマーは四回目の戦いまでのパーツのように、バラバラでライト博士によって手渡されたわけではない。 シグマウィルスによる事件が起きた時の産物であるファルコンアーマーは、プログラムとしてエックスたちに託されて、すべてのデータがそろった際にパーツをまとめて渡されたのだ。 シグマウィルスによる、アーマーへの影響を避けるためである。そのため、ファルコンアーマーはバラバラで存在しないアーマーの一つなのだ。 その時、シグマが起こした事件が特異な物であったため、エックスはファルコンアーマーを手に入れた。 だが、平和を願って渡されたアーマーは、皮肉にもエックスの力の渇望を強めた結果となった。 力を得たエックスが即座に、争いを止めるためにバスターを放つ。 そう、誰も『戦う者がいない』状況を、作り上げるために。 無実の者と、罪を悔いたものを殺した痛みは、エックスを追い詰めた。 戻ることのない道へと、進ませるほどに。エックスにもう、元のやさしい道へと戻る気はない。 もともと戦うことに気を病んでいたエックスに、決定的な決断が訪れた。 シグマを滅ぼし、おのれも死ぬ。そして、戦うものはすべてエックス自身が砕く。 それがたとえ、親友であったとしても。無理やりにでも、戦えなくして。 「エックスさん! なぜっ!?」 「……分かっている。ソルティ、俺が間違っているって……」 エックスは搾り出すように、ソルティに向かって告げる。もう、自分は彼女とはいられない。 一度ならず、二度も罪を犯し、なおかつ最初の罪から逃げた自分には、彼女といてやる資格などない。 それでもエックスは、誰かが戦うのが我慢ならなかった。こんな悲劇が、また誰かに起こるのかと思うと、たまらなく悲しくなった。 きっとエックスは、多くの正しき心を持つものを殺すだろう。 だけど、シグマが仕込んだこの殺し合いでは、誰が正しい心を持って、誰が間違った思いを持っているのか探るすべはない。 ゆえにエックスは、争いを潰し続ける。力を、持っているのだから。 「だけど……戦う連中がいなくなれば……もう青い髪の人や、あ~るのように悲劇が生まれないだろ? だから俺は…………ここにある殺し合いをすべて潰すよ。君も、もう戦わないでくれ。隠れていてくれれば、俺が全てを終わらせる」 エックスの顔はうつむいて、ソルティが確認することができなかった。 それを知らず、エックスはソルティへと視線を向ける。ソルティが息を呑んだ。 彼女の瞳に映る、自分の顔を見て納得する。エックスが見た、彼自身の表情はまさしく、鬼【イレギュラー】であった。 だからこそ、その続きを告げる。 「もし君が戦いに加わったのなら……俺はその戦いごと君を殺す」 決別の言葉。それは今までのエックスとの別れでもあった。 だからこそ、以前のエックスを知るソルティに告げる。もう、エックスは鬼でいる覚悟をした。 ソルティがエックスに喋りかける前に、その身体をエネルギーに包ませる。 巨大なエネルギー弾が下から湧き上がってきた。これはファルコンアーマーに蓄積されたダメージエネルギーを放出する、最大の技。 ギガアタック。 これでTV局は崩壊する。ソルティなら、エネルギー弾に耐えて、建物が崩壊しても生き延びるだろう。 ビル全体が破壊され、TV局の壁から外へとエックスは躍り出る。 ソルティが呼び止めるが、聞き届ける気はない。フットパーツからエネルギーを全身に纏わせて、宙を浮く。 フリームーブと呼ばれる移動法をもってして、エックスはTV局から離れた。 本来の時間の半分程度の飛行しかできないが、今はそれで充分である。 ファルコンアーマーは天空を駆ける、白き希望のアーマー。 だが、エックスの胸にはどす黒い絶望と、戦いを止めるためだけになった鬼の顔しかなかった。 □ 崩れ落ちる建物の中、ソルティは後ろを振り返る。 身体に痺れるダメージが残っているが、動けはする。なら、他のメンバーはどうであろうか。 ラミアは完全に気絶している。フランシーヌは何とか意識を保っているようだ。 「大丈夫ですか!?」 「は、はい。しかし……」 「私を……おいていけ……」 ラミアはどうやら、意識があったらしい。苦しそうに、首だけをソルティに向ける。 瓦礫が崩れていき、いつ建物が崩壊するか分からない。その状況で、ラミアはしっかりと意思を持ってソルティに告げる。 「あのエックスの攻撃で……私はしばらく動けそうにない……。 バロットからもらった命だが……どうしようもない……。フランシーヌ、君は逃げて……」 「いいえ、そういうわけにはいきません」 フランシーヌは、ラミアを掴む。ラミアが抗議するが、聞く気はないらしい。 ラミアが投げ飛ばされ、ソルティは受け取った。 「あなたも……」 「いえ、見てください。私の足は瓦礫に挟まれて、身動きが取れません。ここは、私をおいて向かってください……」 「私がそこに行って、瓦礫を……」 「時間がありません! 早く、この場を離れなさい!!」 フランシーヌが叫ぶが、その声すら瓦礫が崩れていく音に消えていく。 ソルティが彼女を救いにいこうとして、頭の上に巨大な瓦礫が落ちてきた。 頑丈なソルティなら、耐えられるかもしれない。だが、抱えているラミアは溜まったものじゃないだろう。 とっさに、ソルティはラミアに圧し掛かって、身体で庇う。 「や、やめろ……」 「やめません……もう、あ~る君みたいに、誰も死なせません!」 ソルティが必死で叫ぶが、無情にも瓦礫は迫る。ラミアの視界に絶望が襲い掛かり、フランシーヌが叫んだ。 「本郷ッ!!」 その瞬間、唸るエンジン音をソルティたちは聞いた。 巨大な瓦礫が真っ二つに裂かれる。間から出てきたのは、ライドチェイサーの前輪部にビームセイバーを発生させた1号ライダー。 彼はバイクを着地させ、ソルティたちの前に立った。 「最後の最後だけは、どうにか間に合ったようだな……」 仮面ライダー1号、ついに彼女たちの元へと戻ったのであった。 「これは……いや、詳しいことは後だ。ここを脱出する!」 「はい……でも、申し訳ないのですが、ラミアたちを頼みます」 「それは……!?」 ラミアが反対の意を示すが、フランシーヌの言葉は穏やかだ。 己の死を受け入れている。いや、もともと死に場所を探していたような彼女だ。迷いはないのだろう。 もっとも、1号ライダーに死を受け入れさせるつもりなどなかった。首だけを、ソルティに向ける。 「君、まだ動けるか?」 「は、はいっ!」 「ならこいつでラミアをつれて脱出してくれ。俺はフランシーヌを救う!」 「本郷…………」 それしか手はあるまい。間に合うかどうかは、賭けだったが。 とはいえ、うまくいかないのは世の常。瓦礫が粉砕され、現れた影に1号は顔を顰める。 「どうやら、逃げ回るのもここまでのようだな。仮面ライダー1号」 ハカイダー、彼は1号ライダーを追ってここまで来たのだ。 拳を握り締めている。まずい。今は時間を浪費している暇はない。 「ムゥン!!」 しかし、ハカイダーは予想とは違い、その拳を1号へと振るわなかった。 ハカイダーの拳は、フランシーヌの足を挟んでいる瓦礫を破砕した。 粉々に崩れていく瓦礫を無視して、フランシーヌをハカイダーは立たせる。1号ライダーは目を見開いた。 「あ、ありがとうございます」 「勘違いするな、女。お前が死んでは、そこにいる1号ライダーが全力を出せなくなる可能性がある。 1号ライダーと正々堂々、決着をつけるためにお前を助けただけだ。1号ライダー、一先ずは休戦だ。ここを脱出するぞ!」 「……ああ」 1号ライダーは少し呆れながらも、ハカイダーに感謝を示す。 純粋なやつだとは思ったが、脱出に協力をしてくれるとは思っても見なかった。 ハカイダーはフランシーヌを支えて、宙を飛んでいる。1号ライダーはライドチェイサーを並走させた。 「チッ! 1号、瓦礫で外に出れないぞ!」 「く……ライドチェイサーのビームブレードでも斬り裂けるのか?」 「貴重な足だ。そんな真似で潰されては、脱出の可能性が減る!」 ハカイダーが瓦礫を殴りつける。一部崩れたが、完全に除去するのにはもう、二、三発は殴る必要がある。 1号ライダーも加わろうとしたが、フランシーヌが押しとどめた。 「ハカイダーさん、これを」 「なに?」 「……この武器を使えば、この瓦礫を一撃で破壊できるはずです。どうぞ、お使いください」 ハカイダーは無言で差し出されたPDAの画面を見詰める。ゼロバスター。 あの、ハカイダーと死闘を繰り広げたゼロのバスターなのだ。興味が沸く。あの男がかつて使った力だ。 ありがたく、フランシーヌから受け取る。 「ほう……」 ハカイダーショットとは違い、エネルギーをチャージして一気に光弾を放つ。 ゼロのバスターなら、特に威力を期待できる。これで、ゼロとの再会に楽しみが増えた。 あいつはどう思うだろう。自分から、バスターを奪うだろうか。 とはいえ、ハカイダーには現在優先することがある。ここから、仮面ライダーを連れて脱出する。 目の前の障害を、己の銃弾でぶち砕く。フルチャージされたバスターの光弾が、瓦礫を砕いた。 □ 崩れ落ちるTV局を前に、ハカイダーは特に感慨もない。自分の目的は、あくまでも1号ライダーとの正々堂々とした決闘。 とはいえ、今その行動に出るほどハカイダーは性急ではない。 今戦ったところで、心の整理がついていない1号ライダーが全力を出せるか不明だ。 「礼を言う、ハカイダー」 「フン、礼などいらない。俺はお前と戦えさえ、すればな」 本郷へと姿を戻した1号ライダーに答えるように、ハカイダーもサブローへと戻る。 同時に、身動きの取れないフランシーヌを捕まえた。 「え……?」 「本郷猛、仮面ライダー1号! キサマに一対一の決闘を、再度申し込む! 時間は第三回放送前までだ! 俺はそれまで、この女を連れてD-5シャトル発射基地で待つ!」 「ハカイダー! 戦って、いったいどうする気だ!」 「フン! 戦いこそ、破壊こそが俺の指令! 俺の宿命! こない場合は、この女の命はないと思え!! 待っているぞ、仮面ライダー1号!!」 1号ライダーにはそういったものの、サブローにはフランシーヌを殺すつもりはない。 本郷が確実に来ると信じているからこそ、フランシーヌを自分が殺すことを選択肢に入れていないのだ。 バスターで地面を撃ち抜き、簡易な煙幕を作り上げる。呼び出したKATANAに乗り込み、その場を離れた。 「俺はキサマとの決闘を、心待ちにしているぞ! 1号ライダー!!」 その声が、本郷に届いたとサブローは信じて疑わない。 目指すは、D-5シャトル発射基地だった。 「フランシーヌ……」 「追わなくてよろしいのですことであります?」 「ラミア、普通に喋って構わない」 「ああ、分かった」 「……ああはいっているが、あのタイプは無抵抗の相手を傷つけるのを嫌う。しばらくは、状況確認が先だ。フランシーヌはその後で助ける」 「同感だ。どこにでもいるものだな、ああいうタイプは」 ほう、とため息を吐いたラミアだが、後悔が深い。ミクがいない事情と、あの場で転がっていた二人の死体についても聞かなければならない。 自分が遅れたせいで犠牲者が出たことに、本郷は歯噛みする。 もっと早く、自分たちがここへ戻っていれば。とはいえ、仮定の話をしても意味がない。 本郷は状況の確認のために、ラミアに説明を求める。 「そういえば本郷、これを私たちの仲間……KOS-MOSが託した。おそらく、身体に仕込まれた爆発物だと思う」 「ほう。これを解析すれば、俺たちは反抗の手段を得れるのか」 「ああ。問題だらけ……すれ違いだらけだった私たちが得た、数少ない希望だ……」 「ありがたく、受け取ろう。そして……その希望を俺たちは絶やさない!」 静かに本郷は炎を燃やし、失った命を無駄にしないと誓う。 それこそが、仮面ライダーの指令なのだから。 「君は大丈夫かい?」 本郷は、ラミアとある程度の情報交換の途中で一旦話を中断し、ソルティに話しかけた。 彼女は茫然自失の状態であり、望ましい精神状態ではない。 取りこぼしてはならないだろう。そう考えて、ソルティへと本郷は近づいた。 ソルティは本郷を顔を見ると、はっとして袖を掴む。 意外な力強さに驚きながらも、本郷は優しい笑顔を絶やさなかった。 「お願いです……エックスさんを……エックスさんを止めてあげてください!」 必死な訴えに、本郷は表情をさらに厳しく引き締める。 無垢の願いの声に答えるのは、仮面ライダーの役割なのだ。 事情を知らなくても、それが困難であっても。 だからこそ、本郷は答える。 「任せろ。俺が何とかする」 力強い声で。それが、仮面ライダーなのだから。 □ 「ほう……エックスが殺し合いを自らするとは……」 玉座に座り、モニターから映し出される状況に、シグマは皮肉気な笑みを浮かべた。 その笑みに宿るのは、嘲笑ではない。自嘲が混ざったそれを持って、シグマは周辺の状況を確認する。 「ようやく爆薬を手にするグループが出たか。もう一つ、爆薬をもつグループは動きがあまりないしな」 爆薬がシグマに反抗を示すグループの手にあるのに、焦りは見られなかった。 むしろそれどころか、楽しそうであり、それでいて嘲笑するような声色だ。 (とはいえ、体内の爆弾を完全に解除するには、一日以上はかかるだろう) じつは、制限は爆薬で行なわれているのではない。コロニー全体にリミッターを駆ける仕掛けがされているのだ。 とはいえ、ただの立て札に『全力戦闘禁止』と書いて刺しただけ。それだけでうまい具合に制限がかかるのだから、分からないものだ。 早い話、マップ中央に置かれている宇宙要塞に来れば、制限からはさよならできる。 淡々と状況を見据えるシグマに動揺は見られない。この壊しあいは、おかしいところがある。 完全な人工物であるコロニーに、宇宙要塞にたどり着けるヒントがある。科学者としての知識がある者が参加者としている。他にも、参加者に有利な仕掛けがある。 そして、彼らが反抗する状況に対し、シグマは制裁処置をとらない。むしろ別の行動をとった。 その行動が何か。そしてシグマがなぜ彼らに有利なことを見逃しているのか。 謎はいまだ、尽きなかった。 そして、モニターにこの要塞の一室が映る。 エックスがパーツを手に入れていたカプセル。 禁断の究極のアーマーを持つカプセルは、シグマのいるこの要塞に存在していた。 【KOS-MOS@ゼノサーガシリーズ 破壊確認】 【R・田中一郎@究極超人あ~る 破壊確認】 【ルーン・バロット@マルドゥックシリーズ 破壊確認】 【残り 27人】 【E-6 通路/一日目・昼】 【エックス@ロックマンXシリーズ】 [状態]:疲労大、全身に大きなダメージ、絶望と後悔、自分が間違っていると認識しているが、退かない覚悟。 [装備]:ファルコンアーマー@ロックマンX5 [道具]:PDA(エックス、あ~る、バロット)、クロマティ高校の制服@魁!!クロマティ高校 赤い仮面@現実、グロスフスMG42(予備弾数20%) NIKU・Q・マックス@サイボーグクロちゃん、ドクターケイトの杖@仮面ライダーSPIRITS(D-6 道路に放置)。 [思考・状況] 基本思考:壊し合いを潰し、シグマを倒す 1 戦っている者を、誰であろうと潰す。 2 戦わない者は放置。 3 ゼロと合流。ただし、ゼロの賛同を得れないのであれば…… [備考] ※神敬介の名前を、Xだと思っていましたが、勘違いだったと思っています。 また、神敬介が死んでしまっていると考えています。 ※ライドアーマー“イーグル”@ロックマンX4は破壊されています。 ※ファルコンアーマーの制限。 1.フリームーブの時間は、本来の半分。 2.フリームーブによる特定のダメージの無効はない。 ※他にも、ファルコンアーマーの制限はあるかどうか不明。後の書き手さんに任せます。 【C-6 道路/一日目・昼】 【ハカイダー@人造人間キカイダー】 [状態]:全身打撲。エネルギー小消耗 [装備]:スズキ・GSX750S3 KATANA@仮面ライダーSPIRITS 、ゼロバスター@ロックマンX [道具]:ハカイダーのPDA(支給品一式)、風見志郎のPDA(支給品一式)バタフライナイフ@現地調達(左足に収納中) フランシーヌのPDA(支給品一式)、未確認支給品(0~1) [思考・状況] 基本思考:元の世界へ帰ってキカイダーと決着をつける。 1:第三回放送までD-5シャトル発射基地で1号を待つ。 2:V3以外の仮面ライダーを探す。 3:村雨良の遺言を伝える。そのため、仮面ライダーに会い、破壊する。 4:参加者を全て破壊する(ただし、女子供、弱者には興味が薄い) 5:日付の変わる頃(二日目00:00)にゼロ、V3、凱と決着をつけため、スクラップ工場に再度向かう。 6:シグマを破壊する。 7:キカイダーに迫る、戦士に敬意。 ※参戦時期は原作死亡後(42話「変身不能!? ハカイダー大反逆!」後)です。 ※血液交換が必要のない身体に改造されています。 【フランシーヌ人形@からくりサーカス】 [状態]:全身打撲、疲労、足首負傷、ギガアタックのダメージ、深い悲しみ [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本思考:罪滅ぼしのために、主催者を倒す。 1:ハカイダーを止める。 2:本郷たちと合流。 3:私は生命の水に溶けて無くなった筈では…… 4:いつか、本郷やミクのような笑顔をしてみたい。 5:いずれラミアにあの歌を聞かせたい……ミクにも。 6:本郷が心配。 ※原作死亡後(25巻第32幕微笑(後編))から参戦。 ※コロンビーヌの姿を旧式のものだと勘違いしています。 【C-7 住宅街/一日目・昼】 【ラミア・ラヴレス@スーパーロボット大戦OG外伝】 [状態]:ギガアタックのダメージ、深い後悔 [装備]:Glock 19(CCR仕様、弾数8/15)@パワプロクンポケット8、 [道具]:PDA(ラミア、KOS-MOS)、M18クレイモア×4、麻帆良学園の制服(両袖がない)@魔法先生ネギま!、コエカタマリン(残りニ回)@ドラえもん、予備マガジン3、 不明支給品1個(確認済み、少なくともラミアから見て戦闘には役に立たない模様)、闇夜の鎌@クロノトリガー、仙桃x3@封神演義、 FN ブローニング・ハイパワー(4/13)@攻殻機動隊、マガジン(13/13 9mmパラベラム弾)x2、謎の金属片を所持(KOS-MOSより託される) [思考・状況] 基本思考。打倒シグマ。必要なら誰かと共闘する。晴海の人間拉致の黒幕について疑問 1:本郷に状況説明。 2:シグマや壊し合いについての情報を得るため、エックスを止める? 4:壊し合いに乗っていない個体と接触し、情報を得る。 5:壊し合いに乗った個体を排除する。 6:敬語?を使うのを止めようか迷っている。 ※参戦時期はOG外伝第11話での拉致後です。 ※シグマはパーソナルトルーパー等の人型機動兵器を有している可能性が高いと考えています。 ※気持ち程度に言語機能が悪化しているようです。敬語を用いらない喋り方には影響ありません。 【本郷猛@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]:全身に軽度の火傷、打撲。若干の疲労 [装備]:ライドチェイサー『シリウス』@ロックマンXシリーズ [道具]:支給品一式、トマト×97@THEビッグオー [思考・状況] 基本思考:殺し合いには乗らない、打倒主催 1:状況を整理し、C-5でミーと合流。 2:ソルティの願いを聞き、エックスを止める。 3:フランシーヌをハカイダーから助ける。決闘に応じる? 4:殺し合いに乗っていない者の保護、及び合流。 5:風見、敬介、茂と合流。 6:アルレッキーノ、コロンビーヌにフランシーヌ人形のことを伝える。 7:パンタローネを倒した者を見つけ出し、この手で倒す。 8:シグマに関する情報を集めたい。 ※原作8巻(第32話 称号)から参戦。 ※アルレッキーノ、パンタローネ、コロンビーヌの特徴を知りましたが、コロンビーヌの格好を旧式のものと勘違いしています。 ※茂は殺し合いに乗ってしまった相手を、止む無く殺してしまったと判断しています。 ※A-5に、トマトを三個お供えしています ※ミーと情報交換をしました。 ただし、彼をサイボーグにした剛が世界制服を一時期目論んでいた事。 クロが己と同様の理由でサイボーグとなった事は知りません。 ※この会場には、異世界の者達も呼ばれたのではないかと推測しています。 ※シグマは参加者達に使われている技術・参加者達の構造そのものに興味があるのではと思っています。 【ソルティ・レヴァント@SoltyRei】 [状態]:ギガアタックのダメージ、深い悲しみ。 [装備]:ミラクルショット@クロノトリガー マッハキャリバー(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS [道具]:支給品一式、ToHeartの制服@ToHeart スラッシュクローの武器チップ@ロックマン 紫の仮面@現実 K S Model 501(7/10)@SoltyRei、予備弾各50発 PDA×2(ソルティ、神 敬介) LUCKの剣@ジョジョの奇妙な冒険 [思考・状況] 基本思考:壊し合いに乗っていない参加者を守り、シグマを倒す 1 エックスを止める。 2 シャトル発着場に戻る。 茶々丸と言う人物が着たら合流したい。 3 ロイさんやローズさんの元に帰りたい [備考] ※スラッシュクローの武器チップの事をエックスに言い忘れています。 ※マッハキャリバーをただの首飾りと思っています。仮に詳細を知った場合、操れるかどうかは不明です。 ※参戦時期はアニメ10話~11話です。 ※戦い自体への迷いは消えましたが、相手を躊躇なく殺せるまでには至っていません。 ※神敬介が死んでしまっていると考えています。 【共通事項】 ※ガンナックル@魔法少女リリカルなのはStrikerS、PDA×3(バロット、ゲジヒト、ミク)、ローズバイク@SoltyRei、ウィンチェスター1887ショットガン 4/5@ターミネーター2、予備弾丸5が、D-7TV局の瓦礫に埋まっている。使える状態かは不明。 ※D-5シャトル発射基地にアルレッキーノ宛のメモがあり。 【支給品紹介】 【ドクターケイトの杖@仮面ライダーSPIRITS】 電波人間タックル、鋼鉄参謀を苦しめた、ドクターケイトの毒を噴出す杖。 皮膚にガスが触れただけでも、毒に犯される。毒を浴びた物は、かなり弱体化する。 ただし、浴びてから死ぬまでに数日、間が空く。 【ファルコンアーマー@ロックマンX5】 空中での飛行性能を重視したアーマー。 X4までと違い、各カプセルからプログラムを集めて、パーツがすべてそろった状態でないと使用ができない。 シグマウィルスの影響を避けるための、苦肉の策。 ヘッドパーツ 特殊武器エネルギーの消費量を軽減する。 フットパーツ 一定時間、空中を自由に飛行できる「フリームーブ」が使用可能になる。 飛行中は周囲にバリアを張り、体当たりすることで敵にダメージを与えることが出来る。また、特定のダメージに対して無敵になる。 ボディパーツ 受けるダメージを軽減し、蓄積されたダメージはエネルギーに転換してギガアタックとして使用できる。 ギガアタックは画面全体を上下からエネルギー弾で攻撃する。 アームパーツ チャージショットが、地形や敵のガードを貫通する「スピアチャージショット」になる。 攻撃力はあまり重視されておらず、特殊武器の溜め撃ちは不可能。 【ゼロバスター@ロックマンX】 X3までのゼロの主武装。X1ではエックスのアームパーツで強化されたバスターと同じデザインである。 赤いチャージショット、『ハイパーゼロブラスター』を発射可能になる。 【キンシひょうしき@ザ・ドラえもんズ】 標識を刺した部屋が、標識に書かれた事項を禁止にされる秘密道具。 シグマはこれに、『全力戦闘禁止』と書いてコロニーに刺すことによって、制限を行なっている。 ただし、『対主催禁止』『反抗禁止』『爆弾解除禁止』など書かない理由は不明。 【アルティメットアーマーのカプセル@ロックマンXシリーズ】 究極のアーマー、アルティメットアーマーを召還するカプセル。 シグマのいる宇宙要塞にて、存在している。 時系列順で読む Back 鬼【イレギュラー】(中編) Next ARM――腕、或いは兵器 投下順で読む Back 鬼【イレギュラー】(中編) Next ARM――腕、或いは兵器 105 鬼【イレギュラー】(中編) エックス 116 涙の証明 105 鬼【イレギュラー】(中編) ソルティ 125 戦っちゃいますか?(前編) 105 鬼【イレギュラー】(中編) KOS-MOS GAME OVER 105 鬼【イレギュラー】(中編) ラミア 125 戦っちゃいますか?(前編) 105 鬼【イレギュラー】(中編) R・田中一郎 GAME OVER 105 鬼【イレギュラー】(中編) フランシーヌ人形 112 ココロの在処 105 鬼【イレギュラー】(中編) バロット GAME OVER 105 鬼【イレギュラー】(中編) 本郷猛 125 戦っちゃいますか?(前編) 105 鬼【イレギュラー】(中編) ハカイダー 112 ココロの在処
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前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ 瓦礫の中ユーノは空を見上げる。 白い雲がだぶって見えた。 頭を振るとようやく視界が元に戻る。 「ルイズは?」 いた。 蔓がさらに巻き付き、2階建ての建物より高く持ち上げられていた。 (ルイズ、魔法を使って) 念話を使う。 もがくルイズからの応答は少し時間がかかった。 (無理よ。集中できないわ。きゃっ) ルイズが魔法を使うには集中と呪文が必要になる。 まだ即座に使用できるほどの技術を身につけてはいない。 なら…… 「僕が助けないと」 ユーノは再び空へ飛ぶ。 また地面を掘り起こして根が無数に伸びた。 それらは寄り集まり、壁のようになってそびえ、ユーノの行く手を遮った。 「うわあっ」 突如出現した壁にぶつかりそうになったユーノは慌てて止まる。 すると、壁になった木の根は新たに枝分かれを始めた。 枝は鞭となってユーノに降りかかる。 「うわ、このっ」 滝のように降り注ぐ鞭を右に避ける。 そこには別の鞭が右から迫っていた。 「くっ」 シールドで防ぐ。 動きが止まったユーノに下からさらに鞭が飛ぶ。 「チェーンバインド!」 光の鎖で絡め取り、地面に縛り付ける。 次は左上から。 右のシールドを解除して腕を上げる。 が、間に合わない 「あうっ」 頭をしたたかに殴られたユーノは回転しながら再び瓦礫に突っ込んだ。 煉瓦が吹き飛び、剣の形をした看板がへし折れる。 砂煙がもうもうと上がった。 「おい、おい!」 目が半分しか開かない。 青い空が見える。 うまく考えがまとまらない。 頭がぼーっとしてる。 「おい、おい!しっかりしろ。ぼうず」 ユーノは痛む頭で考える。 倒れているのはわかるが、なんで倒れているんだろう。 なんでこんな所にいるんだろう。 耳の中に入ってくる言葉の意味がわからない。 「いいかげんに起きな!ぼうず!」 目が覚める。 言葉が頭の中で意味を持っていく。 同時に、バラバラだった記憶が元に戻っていった。 「そうだ、ルイズを助けに行って……上から叩かれて……」 「ようやく起きたか。死んじまったかと思ったぜ」 誰かが起こしてくれたみたいだ。 「その……ありがとう」 ユーノは辺りを見回した。 だけど周りには瓦礫だらけ。 人は誰もいない。 「あれ?……空耳……かな?」 「空耳じゃねえよ。だいたい、いつまで俺をてめぇの尻に敷いているんだ!」 「わ、ごめんなさい」 飛び退くが、今まで寝ていた場所には誰もいない。 かわりに建物の残骸とそれに混じって剣や槍が転がっていた。 でも人はない。 「どこ見てんだ。ここだ、ここだよ」 声が聞こえる方をみてみる。 その先には人はおらず、錆びたユーノの背と同じくらいの長さの剣が一本あるだけだった。 「こ……れ?」 「そうだ。それが、俺だよ。ようやく見つけたか」 錆びた剣から声がする。 「デバイス?」 「デバイス?なんだそりゃ。俺はデルフリンガーってんだ。まあ、いいや。それより、あの化け物みたいな木は周りにあるモンを片っ端から殴って行ってるみたいだぜ。ここまで生えてこねえうちに逃げたほうがいいとおもうがね」 「だめだよ。逃げられない」 「なんでぇ?」 ユーノは空中で蔓に絡まれながらもがくルイズを指さす。 「ルイズを助けないと」 「なんだ、おめえあの娘っ子を助けてえのか」 「うん」 ユーノは迷うことなく答えた。 「そういうことかよ……よし、なら坊主。俺を使いな」 「え?」 ユーノは剣を掴もうとした手を、すぐに引っ込めた。 「僕は剣を使ったことがないんだ」 「使ったことないったって、おめえ使い手だろ?」 「使い手?ううん、僕は魔導師だけど」 「あーーっ、そういうことじゃなくってな。使い手ってのはな……俺もよくしらねえが、おめぇは使い手だから俺を使えるんだよ!」 「で、でも」 「いいから、俺を持ちやがれ!!」 「あ……うん」 ユーノはあわてて剣の束を持つ。 デルフリンガーと名乗る喋る長剣は長さはユーノと同じくらい、幅も広く、分厚いしっかりした作りだ。 錆は浮いていてもかなりの重量になる。 よく考えたら持ち上がるはずがない。 だが、ユーノはその剣が羽であるかのように軽々と持ち上げる。 左手に刻まれたルーンが光を放っていた。 「あ……」 「な、言ったとおりだろ?」 身長ほどもある剣が手になじんでいる。 今まで感じたことにない感触をユーノは扱いかねていた。 「おっと、そこでぼけている暇はないぜ。あの娘っ子、ますますまずいことになってるぜ」 ルイズの手足は蔓に覆われて見えなくなってしまっている。 ここからだとルイズは親指くらいにしか見えない。 なのに、ルイズが苦痛で顔をゆがめているのがはっきり見えた。 「行きな!小僧」 「ルイズっ!!」 ユーノは3度、空に体を舞わせた。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ
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「見間違いじゃねーんだろうな?」 「いいや、確かだ。俺の視力は両目合わせて4.0よ、仗助ちゃん。絶対に絶対だ」 先頭を行く噴上は二人の会話を背中越しに聞き、顔をしかめた。 この二人、緊張感がなさすぎる……。細かく震える指先で顎をなで、はと思い直し視線を落とす。 いや、俺が必要以上にビビってるだけなのか……? 隣を歩くドイツ軍人は何も言わず、あたりを警戒している。ジョセフと仗助の会話には興味がないようだ。 いつもだったら大声で割って入りそうなものなのに。軍人特有のカンが危険、だと判断してるのだろうか。 戦場で生き残るのは本当に優秀な兵士と臆病者だけだ。 そんな言葉を思い出しながら、噴上はもう一度鼻を鳴らし、前に進んだ。 あたりは静まり返り、四人の歩く音だけが壁と天井にこだまする。 洞窟内は血の匂いが充満している。ただでさえ鼻が利く噴上には辛いことだった。 血の匂いにまぎれ潜んでいるであろう何者かの匂いを探そうと、鼻をひくつかせる。 鉄臭い臭いに吐き気がこみ上げるが、噴上は根性で我慢した。 六人は今二手に別れ、行動している。 クレイジー・ダイヤモンドで治療を施したといえエルメェスとシーラEはまだ本調子ではない。 体調を整える意味を込めてふたりは地上で待機。 一方主力であり、機動性のある四人は洞窟探索に出かけた。 二手に別れることに懸念はあったものの、康一のことを考えれば一刻の猶予もないと判断したのだった。 「視界が悪いな……。噴上、何か匂いは見つかったか」 「猟犬じゃねーんだよ、俺は。 ただでさえ地下で匂いがこもりがちだってのに、こんだけ血が広まってちゃそう簡単には見つかんねーよ」 シュトロハイムが一旦歩くのをやめ、四人は立ち止まる。シュトロハイムの問いかけに、噴上は苛立ちげに返した。 シュトロハイムは頷き、今度は問いかけるようにジョセフを見た。 ジョセフは肩をすくめ、手にしたペットボトルを突き出す。水面に異常なし。 付近に何者かが潜んでいる、ということはなさそうだった。 「ジョジョ、もう一度聞くが貴様が見かけた人影とは確かなんだろうなァ?」 「しつこいぜ、シュトロハイムッ! 見たって言ったら確かに見たんだ! そんなに俺が言う事信じられねぇかァ~~~?」 「普段の行いが知れるな」 四人が地下に潜ったのはジョセフが見かけたという人影を追ってのことだった。 康一を追うというのが当初の目的であったが、あまりに手がかりが少なすぎた。 マウンテン・ティムからの連絡はなく、噴上の鼻もあたりに臭いがありすぎてすぐには見つけられそうにもない。 そんな時にジョセフが怪しげな人影を見つけた、と言ったのであった。 そしてその人影を追って行き着いた先が地下だったのだが…… 「そろそろ放送の時間だし、戻ったほうがいいんじゃないスか」 沈黙を打ち破るように、仗助が言った。三人は苦々しい表情で頷くしかない。 あとは放送で康一とティムの名前が呼ばれないことを祈るしかない。 本格的な行動開始はそのあとだ。今来た道を戻り、四人は古代環状列石に続く階段を目指す。 その時……――― 「……止まれ」 三人を制するように噴上が手を上げる。鼻を鳴らしながらあたりを探っていた噴上の顔に影がおちる。 合図で四人は前方からの攻撃に備える。仗助とジョセフが後ろに下がり、シュトロハイムと噴上は前で構える。 おぼろげながら人影が洞窟先から浮かび上がってきた。足音も聞こえてくる。 歩幅は小さく、足取りは慎重だ。小柄な男性か、あるいは女性ぐらいのサイズ。 しかし四人は緊張を解かない。シュトロハイムが一瞬だけ背後を見渡した。後ろから近づく影、なし。 互いの顔がようやく見えるかそれぐらいのころ、人影がゆっくりと口を開いた。 幼げな男の声が、洞窟内に反響した。 「僕のことを覚えているだろう、東方仗助……」 「てめぇは……―――!」 だがその先は続かなかった。目の前に立つ少年が醸し出す不気味さを上回る、なにかが仗助の背中を刺した。 背後から突然湧き上がった威圧感に、仗助は思わず振り返り、そして息を飲んだ。 噴上もシュトロハイムも気がついていない。突然現れた少年に目を凝らし、『それ』の存在に気がついていない。 さっきまで誰もいなかったはずの背後に突然現れたのは……筋骨隆々、圧倒的存在感を醸し出す、一人の戦士ッ! 「ワムウッ!」 ジョセフが叫び、飛び出そうとしたが全ては時すでに遅し。 仗助が二人を突き飛ばし、ジョセフが距離を詰めようと駆ける。だがすでにワムウの行動は終わっていた。 蹴り一閃。トンネルの天井を突き破るような一撃があたりを揺るがし、石屑が雨のように降り注ぐ。 砂埃が立ち、瓦礫が押しつぶさんと襲いかかり、そして……――― 四人は完全に分担されてしまった。それを見たワムウは、怪しげな笑みを浮かべていた。 ▼ 背後には岩、前方には柱の男。 戦闘態勢に入ったワムウを見て、仗助は背中を汗が伝っていくのを感じた。 圧倒的担力。圧倒的存在感。本能的にわかってしまう。 もし俺がこの男と戦ったならば……タダでは済まないだろうということに。 しかし仗助は焦らなかった。 恐怖心を感じる一方で、絶対的な『自信』も存在していた。 心を落ち着かせるように、櫛を取り出しリーゼントを整える。 逃げ場が無い中、一向に構えを取らない仗助に対しワムウがドスを効かせ、言葉を吐いた。 「さぁ、構えろ。そして来るがいい。 お前のスタンドとこのワムウの『風の流法』……どちらが優れているか、測ってみようではないか!」 「えーーっと、つまりアンタ、俺と戦いたいってことスかね」 「そうだ」 「正々堂々、真っ向勝負?」 「うむ」 「フェアースポーツ精神にのとった、爽やかで、裏みあいっこなしの本番勝負一本、みたいな?」 「くどいぞ、東方仗助ッ! もはや貴様に選択権は無しッ! 構えろッ! そしてかかってこいッ! もしも来ないというのであれば……」 「なるほど、洞窟内に無理やり閉じ込めて、理想的な対戦環境を整える、と。 こりゃ大したもんですよ。グレートな作戦ッスねェ~~~……」 その瞬間、仗助の背後の岩が宙に浮かんだ。 ビデオを逆回しにしていくように、崩れた天井へと吸い込まれていく瓦礫。 そして、瓦礫の隙間にすべり込ませるように体をねじ込んでいた……ジョセフ・ジョースターがそこにいたッ! 「ただ一点、俺が素直に一対一を望むようなお利口さんじゃない、ってところを除けばな!」 驚き、目を見張るワムウを尻目にジョセフが立ち上がる。 イタズラがうまくいった悪ガキのような表情を浮かべながら、ジョセフは隣に立った少年を横目で眺めた。 そっくりだ、と思った。素直じゃないところ、意地汚いところ、皮肉屋なところ、相手の裏をかく頭の回転の良さ。 これが血筋というものなのだろうか。実感はないが、なんとなく、心でそれを理解した。 背中をくすぐられたような居心地の悪さもあったが、だがそれ以上に安心感を感じた。 あの柱の男ワムウを前にしても、ジョセフはなぜだか負ける気がしなかった。 「仗助ちゃーん、ナイスよ、ナイスぅ~~! この調子でさっさと全部、戻しちゃいな。 俺がいれば全部大丈夫~~って言いたいところだけど、味方が多いに越したことはないからねェー!」 「そうしたいところだけどよ、目の前のこいつが許してくれそうにもないんスよね~~」 「なぁに、それなら仕方ない」 なぜだかたまらないほど頬が緩む。 ニヤついた表情で仗助を小突くと、仗助も釣られてニヤリと笑った。 笑いの伝染は広がり、ワムウすらも可笑しそうにニヤついている。 誰もが理解している。そして心の底、どこかでそれを望んでいる。 ジョセフの全身から薄い光が立ち上る。腹のそこから吹き出すような呼吸音。 体を半身に構え、両手をねじるような構えを取る。 仗助がスタンドを呼び出すと、ジョセフに並び立つように隣に立った。 ポケットから櫛を取り出し、いつもどおり髪型を整える。戦いの前の儀式のようなものだ。 「ジョジョ! 貴様とは一度決着をつけた身……勝負は決し、お前とは二度と拳を交えることはないと思っていた!」 ワムウのからだから闘気が立ち上り、あたりの瓦礫をビリビリと揺らした。 風が威嚇するように、仗助とジョセフの間を通り抜ける。 気を抜けば吹き飛ばされそうなほど、強烈な風だった。だが二人は微動だにしない。 ワムウの動きを見逃すまいと、神経を研ぎ澄まし、待っている。 「だが貴様がその気であるというのならッ 世代を超え、時を超え……再び俺と戦おうというのならッ!」 それ以上は不要だった。 ワムウは跳躍すると、二人に向かって弾丸のように迫っていった。 ジョセフが前に構え、仗助が後ろに回る。波紋を身にまといながらワムウを跳ね除けるようにいなす。 追撃とばかりに攻撃を重ねる。クレイジー・ダイヤモンドが軌道の逸れたワムウめがけ、思い切り拳を振るった。 「仗助、攻撃は俺に任せな! 柱の男に触れるとやばいぜ!」 「問題ないぜ、じじい……! 触れるからこそ『イイ』んだ。触れるからこそ……」 パワーAのスタンドに殴り飛ばされ、ワムウは壁へと叩きつけられた。 洞窟が揺れるほどの衝撃、一度の交戦で瓦礫が降ってくるほどの寸劇。 ジョセフの忠告に仗助は落ち着いた様子で返す。手についた肉片をなんの感慨もなく見つめ…… 「『なおす』ことができる」 吹き飛んだワムウのもとに、肉片が戻っていく。状況はワムウにとって圧倒的不利だった。 仗助とジョセフ。ともに実力は折り紙つきの二人。簡単な傷ならば治癒可能。時間をかけて戦ったならば、増援が駆けつける。 だがワムウはこれ以上ないほど愉快だった。今まで生きてきた中でこれほどまでに生きている、と実感したことはなかった。 死者を愚弄し、勝者を嘲笑ったスティーブン・スティールのことはもはやどうでもいい。 あえて言うならば……感謝するほどかもしれない。 これほどまでに愉快なことがあるか。これほどまでに素晴らしいことがあるか。 二人のツェペリ、波紋と鉄球。 二人のジョジョ、波紋とスタンド。 楽しい……・楽しいッ! 心の底から、腹のそこから笑えてくるほどに! ワムウは戦いを楽しんでいるッ! 「フフフフ……ハハハハハハ、ハァアアアハハハハハハッ!!」 がれきの山から体を起こし、高笑いとともにワムウが仗助とジョセフに突っ込んでいく。 仗助もジョセフも、隣に立つ男を頼りになると感じながら、拳を振るう。 戦いは始まる。血肉湧き踊る、最高で至高の戦いだ……! ▼ 「我ぁぁぁああああがゲルマン魂が作り出したこの体がぁああああああああ 一分間に600発の徹甲弾を発射しィィィイイ瓦礫の山を吹き飛ばしてくれるワァアア――――ッ!!」 「おい、待て。落ち着け……シュトロハイム」 がなるドイツ人をなだめながら噴上は暗闇に目を凝らした。 あたりの空気が変わったことに気づき、シュトロハイムもおとなしくする。 緊張感があたりを漂い、ぴりっと神経が張り詰めていく。噴上の目が暗闇に慣れ始めた。 いた。見間違いでなく、そこにはエニグマの少年が佇んでいた。 だが先までの怯えた面影は消えていた。影が落ち、力がみなぎり、戦う前の男の面構えをしている。 並々ならぬ凄みを感じながら噴上は鼻をヒクつかせる。少年の方に向かって、ゆっくりと進んだ。 宮本までの距離はおよそ十メートル強。ハイウェイ・スターで一撃を叩き込むには、まだ遠い。 「おっと、それ以上僕に近づくなよ」 噴上の足が止まる。シュトロハイムも動きを止めた。 銃を構えたわけでもない。ナイフを振りかざしたわけでもない。 宮本少年がポケットから取り出したのは一枚の紙。しかしそれだけで、足を止める理由は十分だった。 「僕は決して戦いたいわけじゃあない。生き残るために、戦うんだ」 「そこをどく気はねェようだな、紙使いの少年よォ……」 「噴上裕也、警告するようだが君の癖はまだ覚えているからな。 『顎を指でイジる』……それが君の癖だ。君を紙にすることは紙を破くよりもたやすい。 それを忘れないんだな」 「グダグダ言ってんじゃあねェぜッ!! 俺のハイウェイ・スターを舐めるなよッ!! この距離ならてめェに一発ぶち込むのに五秒もかかんねぇ! 悪いこと言わねぇから、とっと尻尾巻いて逃げ出しな! どうせあのワムウとかいう野郎にも脅されてるだけなんだろうがよ、このウスラチビがッ!」 噴上の言葉は事実だった。 宮本に課された仕事は二つ。ワムウの元まで仗助一行を連れ出すこと。ワムウの戦闘を邪魔しないよう、それ以外を足止めすること。 だが実際のところ、戦闘が始まってしまえば宮本には関係のないことだった。 噴上の言うとおり逃げ出してもいいだろう。それどころか、仗助たち側に寝返るのも一つの手であろう。 だが…… (こいつらはわかっていない……! あのワムウとかいう男の恐ろしを、強さを……! 仗助がいくら強くたって敵わない。今の僕にできることは、あのワムウに殺されないようにすることだけなんだ……ッ!) 恐怖に打ち勝つほど宮本は強くなかった。そして臆病で寝返るほどに弱くもなかった。 なまじワムウに感情があり、もしかしたら恐怖のサインを見抜けるのではと期待してしまったことも状況をこじらせた。 宮本はどっちつかずで、判断を下せない。現状維持の一手と八つ当たり気分で、宮本は噴上と対峙する。 「広瀬康一の癖を知ってるかい、噴上裕也」 「……なに?」 「康一の恐怖のサインは『まばたきを二度』だ。いろんな人がいるけど康一はその中でも随分と紙にしやすいやつさ。 そう、『こんなふう』にすぐに紙にできるほどね……」 バレたところで宮本に不利になる点はない。 少しのあいだおとなしくしていれば、ワムウの勝負が終わるまでの間、時間が稼げさえすれば。 噴上の顎先が震えた。彼にはその可能性を消しきれない。 ありえない話ではないのだ。急に姿を消した康一が『紙になっていない』と断言することは、できない。 遠くどこかで戦いの音が聞こえた。 噴上は黙っている。宮本は笑みを浮かべる。シュトロハイムは現状を理解できず、二人の顔を見比べる。 無音で、静かな戦いが始まる。ブラフ、勇気、決断。戦いが長引けば長引くほど、勝負は進んでいく。 はたして少年たちの決断は? ▼ 「くそったれ、完全に埋まってやがるッ! クソがッ!」 ガァァァァアンン、と鉄が震える音が響き、続けざまにもう一度聞こえた。 地下へと続く階段は完全に埋まってしまっていた。中の様子は伺えない。 掘り起こそうにも周りの建物が折り重なるように倒れていて、それも容易ではない。 エルメェスは八つ当たり気味に瓦礫の山の頂上に転がっていた鉄扉を蹴飛ばした。 くそったれ、ともう一度毒づく。仲間が無事かどうか、それすらもわからない。 後ろから足音が聞こえ、エルメェスは振り返った。 苦い顔したシーラEが近づいてくる。状況はどうやら思った以上切迫しているようだ。 「こっちもダメ。細い隙間が見えるけど、下手したら全部崩れるわ」 「とりあえず手分けして崩壊の少ないところを探そう。四人全員が身動きがとれない、ってことは考えにくい。 中と連携して瓦礫を取り除くのがベストだと思う」 「わかったわ」 二手に別れ、あたりの様子を探っていく。時折瓦礫を除いては崩壊具合を確かめ、また探る。 しばらく辺りには岩を放り投げる音と、悪態の声しか聞こえなかった。 エルメェスも次第に焦り始める。どこをどうさがしても、瓦礫の山と細い隙間しか見つからないように思えた。 「!」 エルメェスが立ち止まり、そして駆け出す。 瓦礫以外のものを初めて見つけた。灰色のコンクリートに映える、真っ赤な何かが目を引いた。 見間違えであってほしいのか、そうでないのか。それは明らかに人間の一部に思えた。 エルメェスの見間違いでないのなら……それは埋まった誰かの腕だけがそこにあるように思えた。 「待ってろ、今助けてやる!」 近づき、腕周りの瓦礫をキッスで除いていく。物音を聞きつけシーラEがこちらに向かっていくのが目に映った。 声をかける暇すら惜しい。キッスが地面を掘り進んでいく。 エルメェスは、今埋まっている人物が自分の知っている仲間でないことに気がついた。 だがそれが何だというのだ。誰だろうと助けない理由にはならない。掘り進めるスピードを上げる。完全に体が出るまであと少しだ。 「ダメよ、エルメェス!」 シーラEの声が聞こえた。エルメェスは掘り進める。 どうやら埋まっている人物は少年のようだ。小さな背中と腰の部分が見えてきた。 身動きが完全に取れないわけではないらしい。腕周りを彫り進めると、ガリガリ、と音が聞こえた。 「そいつは敵よ! そいつは……、ヴィットリオ・カダルディは! 危険な―――」 そして次の瞬間……キッスが少年を掘り起こした瞬間! 振り向きざまに一閃。エルメェスの胸を切り裂くようにナイフが横切った。 間一髪で身をかわし、しかし避けきれない刃が脇腹をえぐった。 鮮血が舞い、大きく後退する。コンクリートの上にポタリ、ポタリと血が落ちる。 シーラEの隣まで下がると、エルメェスはこれまで以上に、盛大に悪態を付いた。 「ようやく見つけた唯一の生存者がまさか敵だとはよォ……どんだけツイてねェんだ、アタシは」 「敵、というか狂犬ね。薬ヅケの精神異常者よ。手加減は無用、わかってるわね、エルメェス……」 二人はなんの打ち合わせもなく二手に分かれた。 シーラEが右、エルメェスが左だ。足場は瓦礫の山で、崩れやすい。 飛びかかるタイミングを揃えなければ各個撃破される。ビットリオを挟むように二人はジリジリ進む。 ビットリオは動かない。暗い、ぼんやりとした目で二人を見比べている。 現状を把握しきれえないものの、意識ははっきりとしているようだ。闘志も十分みなぎっている。 ヴィットリオはシーラEを知らない。ヴィットリオはエルメェスも、知らない。 だが……何か気に入らないから殺してやる。相手はどうやらやる気のようだ。なら、こっちもその気になってやろぉじゃあねぇか。 彼にとって、戦うにはそれだけで十分な理由なようだ。 ジリジリと焦れる時間が流れる。 飢えた狼が獲物を狙うよう、二人はヴィットリオの周りを円を描き、歩き続ける。 ヴィットリオも神経を研ぎ澄まし、集中する。下手な動きを見つければ容赦なく襲いかかるつもりだ。 手にしたドリー・タガーが輝いた。光の反射が目に飛び込み、一瞬だけ、シーラEの動きが止まった。 「!」 そして、その瞬間ッ! 二つの影が猛然と動き出す! ヴィットリオが豹のように飛びかかる。それを追うように、エルメェスも飛び出した。 自分の失態に遅まきながら気づき、シーラEはヴードゥー・チャイルドを構える。 きらめくナイフ、躍動するスタンド。命が飛び交うその瞬間……勝負の火蓋が、切って落とされた。 【A-4とA-5の境目(地下)/一日目 昼】 【ジョセフ・ジョースター】 [能力]:波紋 [時間軸]:ニューヨークでスージーQとの結婚を報告しようとした直前 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:首輪、基本支給品×4、不明支給品4~8(全未確認/アダムス、ジョセフ、母ゾンビ、エリナ) [思考・状況] 基本行動方針:とりあえずチームで行動。殺し合い破壊。 0.ワムウに対処。 1.康一を追うことに同行 2.悲しみを乗り越える、乗り越えてみせる [備考] エリナの遺体は救急車内に安置されています。いずれどこかに埋葬しようと思っています。 【東方仗助】 [スタンド]:『クレイジー・ダイヤモンド』 [時間軸]:JC47巻、第4部終了後 [状態]:左前腕貫通傷(応急処置済) [装備]:ナイフ一本 [道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、不明支給品1~2(確認済) [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いに乗る気はない。このゲームをぶっ潰す! 0.ワムウに対処 1.ジョセフ・ジョースター……親父とはまだ認めたくない(が、認めざるを得ない複雑な心境) 2.各施設を回り、協力者を集めたい 3.承太郎さんと……身内(?)の二人が死んだのか? [備考] クレイジー・ダイヤモンドには制限がかかっています。 接触、即治療完了と言う形でなく、触れれば傷は塞がるけど完全に治すには仗助が触れ続けないといけません。 足や腕はすぐつながるけど、すぐに動かせるわけでもなく最初は痛みとつっかえを感じます。時間をおけば違和感はなくなります。 骨折等も治りますが、痛みますし、違和感を感じます。ですが"凄み"でどうともなります。 また疲労と痛みは回復しません。治療スピードは仗助の気合次第で変わります。 【ワムウ】 [能力] 『風の流法』 [時間軸] 第二部、ジョセフが解毒薬を呑んだのを確認し風になる直前 [状態] 疲労(小)、身体ダメージ(小)、身体あちこちに小さな波紋の傷 [装備] なし [道具] 基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:JOJOやすべての戦士達の誇りを取り戻すために、メガネの老人(スティーブン・スティール)を殺す。 0.二人のJOJOと戦う。 1.強者との戦い、与する相手を探し地下道を探索。 2.カーズ様には会いたくない。 3.カーズ様に仇なす相手には容赦しない。 4.12時間後、『DIOの館』でJ・ガイルと合流。 [備考] ※『エニグマ』の能力と、輝之助が参戦するまでの、彼の持っている情報を全て得ました。 脅しによって吐かせたので嘘はなく、主催者との直接の関わりはないと考えています。 ※輝之助についていた『オール・アロング・ウォッチタワー』の追跡に気付きました。今のところ放置。 【A-4とA-5の境目(地下)/一日目 昼】 【宮本輝之輔】 [能力] 『エニグマ』 [時間軸] 仗助に本にされる直前 [状態] 恐怖、左耳たぶ欠損 [装備] コルト・パイソン [道具] 重ちーのウイスキー [思考・状況] 基本行動方針:死にたくない 0.時間を稼ぐ 1.ワムウに従うふりをしつつ、紙にするために恐怖のサインを探る。 2.ワムウの表情が心に引っかかっている [備考] ※スタンド能力と、バトルロワイヤルに来るまでに何をやっていたかを、ワムウに洗いざらい話しました。 ※放送の内容は、紙の中では聞いていませんでしたが、ワムウから教えてもらいました。 【ルドル・フォン・シュトロハイム】 [能力]:サイボーグとしての武器の数々 [時間軸]:JOJOとカーズの戦いの助太刀に向かっている最中 [状態]:健康 [装備]:ゲルマン民族の最高知能の結晶にして誇りである肉体 [道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、ドルドのライフル(5/5、予備弾薬20発) [思考・状況] 基本行動方針:バトル・ロワイアルの破壊 1.現状への対処 【噴上裕也】 [スタンド]:『ハイウェイ・スター』 [時間軸]:四部終了後 [状態]:全身ダメージ(小) [装備]:トンプソン機関銃(残弾数 90%) [道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、ランダム支給品1(確認済) [思考・状況] 基本行動方針:生きて杜王町に帰るため、打倒主催を目指す。 0.現状への対処 1.康一を追うことに同行 2.各施設を回り、協力者を集める? 【B-4 古代環状列石(地上)/1日目 昼】 【ビットリオ・カタルディ】 [スタンド]:『ドリー・ダガー』 [時間軸]:追手の存在に気付いた直後(恥知らず 第二章『塔を立てよう』の終わりから) [状態]:全身ダメージ(小)、肉体疲労(中~大)、精神疲労(中)、麻薬切れ [装備]:ドリー・ダガー [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1(確認済)、マッシモ・ヴォルペの麻薬 [思考・状況] 基本行動方針:とにかく殺し合いゲームを楽しむ 0:ヤクが切れているのでまともな思考が出来ない。目的地も不明瞭 1:兎にも角にもヴォルペに会いたい。=麻薬がほしい 2:チームのメンバーの仇を討つ、真犯人が誰だかなんて関係ない、全員犯人だ! 【エルメェス・コステロ】 [スタンド]:『キッス』 [時間軸] スポーツ・マックス戦直前 [状態]:全身疲労(小)全身ダメージ(中) [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いには乗らない。 0.ビットリオに対処 1.康一を追うことに同行 2.まずは現状を把握したい 3.徐倫、F・F、姉ちゃん……ごめん。 [備考] ※他のメンバーと情報交換をしました。 【シーラE】 [スタンド]:『ヴードゥー・チャイルド』 [時間軸]:開始前、ボスとしてのジョルノと対面後 [状態]:肉体的疲労(小)、精神的疲労(小) [装備]:ナランチャの飛び出しナイフ [道具]:基本支給品一式×3(食料1、水ボトル少し消費)、ランダム支給品1~2(確認済み/武器ではない/シ―ラEのもの) [思考・状況] 基本行動方針 ジョルノ様の仇を討つ 0.ビットリオに対処 1.康一を追うことに同行 [備考] ※参加者の中で直接の面識があるのは、暗殺チーム、ミスタ、ムーロロです。 ※元親衛隊所属なので、フーゴ含む護衛チームや他の5部メンバーの知識はあるかもしれません。 ※他のメンバーとの情報交換を行いました。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 前話 登場キャラクター 次話 136 理由 ジョセフ・ジョースター 163 星環は英雄の星座となるか? 136 理由 ルドル・フォン・シュトロハイム 163 星環は英雄の星座となるか? 134 ただならぬ関係 ワムウ 163 星環は英雄の星座となるか? 136 理由 東方仗助 163 星環は英雄の星座となるか? 136 理由 噴上裕也 163 星環は英雄の星座となるか? 134 ただならぬ関係 宮本輝之輔 163 星環は英雄の星座となるか? 136 理由 エルメェス・コステロ 163 星環は英雄の星座となるか? 136 理由 シーラE 163 星環は英雄の星座となるか? 136 Wake up people! ビットリオ・カタルディ 163 星環は英雄の星座となるか?
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概要 カリスマの塊であるムスカ大佐が主人公の宮崎駿のアニメ。 あともう少しでラピュタ王になれる所で油断をし、敵のバルスをくらい目を潰される。 最後は、ラピュタの瓦礫と共に海へ落下していってしまった。 悲劇なアニメである。 え?何かがおかしいって? 金曜ロードショーで上映される事になると極師団で実況祭りが開催される。 「ムスカが最高に輝いているシーンより」 名台詞を予めスタンバイしている事もあり、重なってしまうこともしばしば。 大佐が落下していってから急にテンションが下がるのは仕様のよう。 他に空賊のドーラや、親方、閣下のシーンが盛り上がる。 ラピュタがテレビ放送されるたびに「人がごみのようだ!」、「バルス!」で2chやツイッターの鯖がおちることもしばしば。
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終焉! 流星は時の彼方へ まばゆい閃光! それは音も無く広がり、ルイズ達を飲み込んだ。 「キャアッ! な、何なのこれ!?」 「ルイズ……!」 光の中、承太郎は咄嗟にルイズに駆け寄り抱きしめると、即座にスタープラチナの拳を床に叩き込んで、右腕を肩近くまで埋めた。 光は渦を巻きながら、重力のように周りの物を引き寄せている。 承太郎は何とか床に腕を埋め込む事で、それに抗った。 それを見て仗助も慌ててクレイジー・Dの拳を地面に打ち込みながら叫ぶ。 「アズーロ! 逃げろ!」 部屋の隅、壁に寄りかかりながら目を覚ましたアズーロは、光から逃れようと慌てて天井近くまで飛び上がる。 だが光に引きずられた天井にヒビが入り、砕けていく。 アズーロは落ちてきた天井の瓦礫で頭を打って、床に墜落してしまう。 だが幸い仗助の近くに落ちたため、尻尾をクレイジー・Dに掴んでもらえた。 そして、気絶していたディアボロは誰に助けられる事もなく、部屋中に散らばるガーゴイルの残骸と共に光の中に引きずり込まれていった。 ディアボロの姿が消えるのを見た承太郎は、冷や汗をかきながら叫ぶ。 「デルフ! これはいったい何だ!?」 「時空間の歪みだね。時間を止めたり吹っ飛ばしたりを連発したところに、空間を繋げるサモン・サーヴァントのゲートなんかを開けちまって、その後も時間をいじくった挙句、エクスプロージョンで虚無の力を使った。 あまりに滅茶苦茶やりすぎたもんだから、ゲートの痕跡が暴走して、時空間に穴が空いちまったみたい。こんなにおでれーたの何千年振りだ?」 「……で、その時空間の穴とやらに落ちると、どうなるんだ?」 承太郎の質問を、ルイズと仗助は固唾を呑んで見守った。 重力が90度引っくり返ったかのように、自分達は横方向に落下しようとしている。 あの穴をどうにかできなければ、自分達が飲み込まれるのも時間の問題だろう。 「そうだねぇ、多分、時の狭間にでも落っこちて、異空間を永遠にさ迷うんでないの? 運がよければどっか別の場所に飛ばされるだろうけど、飛ばされる場所と時間がどこでいつなのかの保障は無いねぇ」 「どうすればいい?」 「知らね」 舌打ちをしながら承太郎は渦の中心を凝視する。 虚無の魔法、空間をつなぐゲート、スタンドによる時間操作。 それらの要因が集まって現れたあれをどうすればいいか、あの光を消すには――。 「ディスペル・マジックだ! 俺達が助かる可能性はそれしかない!」 「わ、解った。やってみる!」 ルイズは杖を落とさないようしっかり握りしめながら、承太郎の腕の中で虚無の詠唱をつむいでゆく。 だが詠唱には時間がかかり、歓声までの時間を許さないものがいた。 「や、やばい……腕がッ!」 アズーロの巨体を支えているクレイジー・Dの腕が悲鳴を上げ、さらに床に打ち込んだ腕が抜けかけかけている。 「こらえろ仗助!」 「む、無理っスよぉ~両手がふさがってんだから! 物を直して引っ張るにしても、近くには何もねーしよぉ~……」 アズーロを放せば、仗助は助かるかもしれなかった。 だが仗助は決してアズーロを放そうとせず、承太郎もそれを理解していた。 仲間を見殺しにはできない。 当然の事をしているだけだ、例えその結果――。 「……承太郎さん。運がよければ、またどこか別の世界、別の時間で」 「仗助ッ!」 クレイジー・Dの腕が床から抜け、地面に落下するかのようにして、部屋の中央にある光の奔流の中へと仗助とアズーロは吸い込まれていった。 その光景を見て、ルイズの詠唱がわずかに途切れる。 「……ルイズ、詠唱を続けろ」 「……ッ!」 嘆いてもどうにもならない、今ここで無駄口を叩いたら詠唱を失敗してしまう。 だから涙を呑んで、せめて自分達だけでも助かるようにとルイズは唱える。 一方承太郎は、自分達が仗助と同じ末路になりかねない事に焦っていた。 左手でデルフリンガーを握り、右手でルイズを抱きしめ、スタープラチナの右腕を杭のように床に打ち込んでいるものの、その衝撃で床はひび割れており、左腕で補強しようと打ち込んだら、間違いなく床が崩れ逆効果となってしまう。 時間を止めれば何とかなるかもしれないが、時空間の歪みとやらのせいで何度試みても時を止められない。 少しずつ、少しずつスタープラチナの右腕が抜けていく。 時空間の穴はますます勢いを増し、床や柱にも亀裂が走っていった。 「いいかルイズ、これから何が起きようとも……絶対に詠唱を続けろ。 床が崩壊しようが、天井が落ちてこようが、俺が守ってやる。 ガンダールヴとしての意思じゃあねー……俺の意志で」 その言葉を聞いたルイズは、途端に身体中に力がみなぎるのを感じた。 詠唱を歌のように軽やかにつむげる。 これなら、あの光の渦を何とかできるかもしれない。 やれる。できる。助かる。成功する。 ――はず、だった。 最初に、光の渦の真下にある床がはがれ、吸い込まれた。 さらに柱や天井も崩壊し、次々と光の中へ消えていく。 円を描くように床の崩壊は広がり、承太郎達を支えていた床も引っくり返った。 承太郎ごと空中に投げ出される感覚の中、ルイズは言われた通り詠唱を続ける。 すると、ルイズの指に突如何かがはめられる。 「……アンドバリの指輪だ。俺の代わりに、水の精霊に返してやってくれ」 ……何、それ? まるで、自分はもう返す事ができないみたいな言い方して……。 ルイズは、馬鹿げた事を言い出す承太郎に文句が言いたくて、残り少ない詠唱をさっさとすませようとした。 「おめーはもうゼロなんかじゃねえ。自信を持って生きろ」 後少し、後ちょっとで詠唱は終わる。終わったら、文句を。 「あばよ、ルイズ!」 詠唱が、終わった。 杖を光の中心へと向けると同時に、ルイズを抱き上げた承太郎が、その唇に、一瞬だけ触れるようなキスを。 ルイズの杖から放たれたディスペル・マジックの光が、時空間の穴とやらが放つ光と衝突する。 それは承太郎の背中に触れるか触れないかという距離で起きた。 詠唱が完成したのは、まさに飲み込まれる瞬間の出来事だったのだ。 承太郎の身体は、次第に光の中に消え、しかしスタープラチナはデルフリンガーの刀身をルイズのマントに突き刺すと、もろともに全力でぶん投げた。 矢のように飛ぶルイズは、崩れた壁の破片の隙間を縫って行き、隣の部屋の壁にデルフリンガーの刀身が突き刺さる事で停止した。 「きゃうっ!」 マントが破れ、壁に刺さったデルフから落っこちたルイズは、崩壊した壁の向こうで未だ渦を巻く光を見つめながら叫んだ。 「承太郎ォォォォォォッ!!」 しかし答えは無く、光は次第に小さくなっていき、その上に天井や屋根の瓦礫が次々と降り注ぎ、粉塵を巻き上げる。 粉塵はルイズのいる部屋にまで及び、さらに天井まで崩れ出す。 その拍子にデルフリンガーが壁から抜け落ち、ルイズのかたわらに寄り添うようにして壁に立てかけられる形となった。 首都ロンディニウムの王城は、玉座の間を中心に半壊し、屋根は跡形も無く崩れてしまい多くの者が瓦礫に押し潰されて死んだ。 こうして指導者を失ったアルビオンは敗北し、連合軍が勝者となった。 横槍を入れるタイミングを見誤ったガリア王国は、結局この戦争にはほとんど関われずに終わる。終戦後も蚊帳の外だった。 連合軍の艦隊は無事ラ・ロシェールまで撤退し、ギーシュもシエスタ達も無事だ。 敗退したというのに、気がついたら勝利していたというのは、何とも奇妙だった。 とはいえ、勝利した事、生き残った事に喜ぶ連合軍達の中、ギーシュとシエスタは二人の人物の無事を願い続けていた。 戦争が終わり事後処理に後を追われていた女王アンリエッタは、枢機卿マザリーニが持ってきた戦死者リストを一晩かけて読み明かし、そして末尾に記されているふたつの名前を見て――泣いた。 ひとつは、聞き慣れない響きの、けれど決して忘れられぬ恩人の名前。 もうひとつは、幼い頃からずっと知っている、親しみを持った名前。 しかし――そのうちのひとつは、近いうちにくつがえさせられた。 首都ロンディニウムの瓦礫の中から、一人のメイジの少女が発見された。 服装はトリステイン軍の物で、脱水症状を起こし意識は無かった。 それでも発見されたのは、彼女のかたわらにあったインテリジェンスソードが、昼夜を問わず大声で助けを呼び続けたからだ。 そのインテリジェンスソードはよほど頑丈らしく、少女の上に落ちてきた大きな瓦礫から守るように、柱のような役割をしていたという。 頑丈なのが取り得だと自慢するインテリジェンスソードの口から、メイジの少女の名はルイズと判明した。 発見後、アルビオンの医療施設に運ばれ治療を受け、報告を受けたトリステインはすぐさま迎えの兵と治療のための水メイジを送った。 ルイズが目を覚ましたのは、トリステインに連れ帰られて三日後の事だった。 彼女は治療を受け持ったメイジから事情を聞かされると、自分以外に助かった者はいないか、玉座の間に遺体は無かったかと訊ねたが、どちらも否定され――夜になってから、誰にも気づかれぬよう、ひっそりと泣いた。 第七章 銀の降臨祭 完 ┌―――――――┘\ │To Be Continued └―――――――┐/
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【作品名】とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲(レールガン) 【ジャンル】漫画 【名前】御坂美琴with雷巨人 【名前】御坂美琴 【属性】超能力者 学園都市に7人しかいないレベル5の第3位 【大きさ】女子中学生並 【攻撃力】パンチ一発で女子中学生を数m吹っ飛ばす。 男子高校生を背中から蹴っとばして4・5mほど転がす。 発電能力者であるため、さまざまな特殊攻撃が可能。 超電磁砲(レールガン):電磁誘導でコインを加速させて撃ち出す。 射程50m程で、それ以上飛ぶとコインそのものが溶ける。 威力は直撃しなかった自動車が着弾時の衝撃波で上空10mぐらいに吹き飛ぶ。 直撃の場合5・6m程の怪物の胴体に2mほどの穴を開けて貫いたり、縦に突き刺さった電車のレール三本を容易に貫いたりする。 砲弾初速・秒速1030m(約マッハ3.03) 連発能力・1分間8発(7.5秒に一発) 電撃:10億ボルトの高圧電流を自在に操る事が可能。基本的に思考発動で、弾速は反応相応の一瞬で10m先に飛ぶ速度。以下作中の使用パターン。 ・前髪から飛ばした電撃で十数m先の電柱にあて電灯を破壊。 ・自身の周辺7・8mほどの範囲に電撃を放射して7人の人間を黒焦げにして気絶させる。 ・約10m上空にばら撒かれた爆弾100個以上を落下する前に電撃ですべて打ち落とす。 ・至近距離で爆発した陶器爆弾の破片をすべて打ち落とす。 ・飛んできた50~60cm程のコンクリ片十数個が流した際の電気抵抗の熱で粉砕 ・本気で撃つと横10m程の太い電撃となる。最大射程は有視界距離。 10mほどの怪物に放った際、相手は誘電力場で直撃を避けたが体表面が電気抵抗の熱で消し飛んでいる。 数十秒ほど時間が有れば自然落雷を誘発させる事が出来る。 磁力:周辺の金属や砂鉄を磁力によって操る事が可能。基本的に思考発動。以下作中の使用パターン ・砂鉄を操って剣状にして相手に切りかかる。ブレード部分が振動してチェーンソーのようになっている。 ムチ状にしてリーチを4・5m伸ばしたりもできる。 剣として手に持たなくても地面に手をついて磁力を操る事で11の鞭状の砂鉄剣を作り出して相手に襲い掛からせる事が出来る。 10mほどの怪物の腕を切ったり、コンクリートに突き刺さったり、2・3mほどの氷柱を砕いたり、直径2m程のコンクリートでできた物体を一撃で切り裂く事をした。 ・柱の一部を磁力で抉り取って相手に投げつけたり、周辺にある電車のレール百本近くを操って相手の頭上から落としたりできる。 ・砂鉄を磁力によって高速回転させ、10数mほどの砂鉄の竜巻を作って相手を巻き込む。 【防御力】 自身を中心に大型の雷球を発生させた際、20m程の爆発が起きたが自身は無傷。 三日三晩まともに休憩せず行動し、暗部組織と連戦を行うなどなかなかにタフ。 自身と同様の電撃系の能力の場合、数十mは離れて壁越しでも攻撃の出を察知して捻じ曲げる事が可能。 作中では麦野沈利の使う粒子・波形のいずれでもない『曖昧な状態』に固定した電子を光速で放つ粒機波形高速砲を 感知して捻じ曲げている。(複数の高速砲にも対応) 磁力:磁力によって近くの金属や砂鉄を集める事で盾代わりにすることが可能。金属はほぼ一瞬で集める事が出来る これにより近距離で起こった爆弾の爆発を防いでいる。 崩落してきた建物の瓦礫をすべて斥力で跳ね除けて回避したりもしている。 【素早さ】4m程の位置で爆発した陶器爆弾の破片が2mほどの距離に近づいた時点で電撃で打ち落とす。 10m程の位置から発射された超小型ミサイルに反応して磁力により大ジャンプして天井に張り付くなどの反応。 磁力:建物内で磁力を最大にする事で高速で天井に飛んだり壁に張り付いたりすることが出来る。 超小型ミサイルが数mほどの位置に来た時点で天井に回避したりしている。 これを利用する事で建物内では3次元的に動く事が可能。 【特殊能力】 10億Vの高圧電流、電磁波、磁力などを自在に操れる。(作中説明) 電磁波:全身から微量に発している電磁波の反射を受ける事で死角の位置にあるものも探知が可能。 そのためスタングレネードで目と耳がやられていても超小型ミサイルを感知して天井に飛んで避けた。 また、機械の遠隔操作などが可能であり、監視カメラ、赤外線センサーなどを無効化、 警備ロボットを3m程離れた物陰から操る他、暴走させて故障させたことあり。 ハッキング:ネット経由でサイバーテロを起こす事が可能。だがスレ的には意味ないっぽいので割愛。 【長所】いろいろ特殊能力持ちで強力な攻撃持ち 【短所】素の防御面 【名前】雷巨人 【属性】御坂美琴が能力で作った物体、塵と砂鉄の集合体 【大きさ】60mの瓦礫で出来た怪物の頭一つ分小さい程度なので50m程 形状は人型 【攻撃力】大きさ相応の人並 砂鉄剣:片腕から10以上は一度に生やせる 射程は100m程、それを反応相応の一瞬で届く 10mほどの怪物の腕を切ったり、コンクリートに突き刺さったり、2・3mほどの氷柱を砕いたり、直径2m程のコンクリートでできた物体を切り裂く事をした御坂美琴の砂鉄剣と同威力 相手の体内に入る事により、内部で一粒一粒が高速振動する事によって、伸ばした砂鉄剣一本分の砂鉄でもあれば、コンクリート等の瓦礫で出来た60mの巨人の右半身が崩れる威力 砂鉄の弾丸:内部で蓄積している電力を上乗せして砂鉄の弾丸を放つ、一度に三発は連射できる 射程5㎞以上、弾速は100m先に反応相応の一瞬で届く、体が塵と砂鉄で出来ていてて、周辺の塵と砂鉄を取り込むので弾数は幾らでもある 威力は一撃でコンクリート等の瓦礫で出来た60mの巨人(砂鉄剣が表皮で止まる硬度)の右肩から先が粉々に消し飛ぶ威力 【防御力】約80mのビルを一撃で粉砕する60mの巨人に胴体を殴られても表皮が削れるぐらいで済む 体を構成している塵と砂鉄が中で摩擦をして電力をため込んでいる 体に接触すると、コンクリート等の瓦礫で出来た60mの巨人の手が弾け飛ぶ程の電流が流れている 【素早さ】大きさ相応の人並 反応は御坂美琴が能力で動かしているので御坂美琴並み 【特殊能力】再生:肩から先の腕が千切れたぐらいなら十数秒で直る 【備考】雷巨人の上に御坂美琴が乗った状態で居る vol.121修正 vol42,49修正 vol.130 0187 格無しさん 2020/11/23 21 45 53 180 みなとには負けかな。そうなると位置は みなと>常磐ソウゴ>主人公withギルガメッシュ 御坂美琴考察 大きさ50m程の雷巨人+砂鉄による60m程の相手なら倒せるか。防御力も80m破壊はある ビル破壊の壁のウルトラマンまでは勝てる煉獄羅刹からは攻防大きさが上でダメージ与えられないし負けるだろう。 煉獄羅刹withゴゴゴ2/5 >御坂美琴>ウルトラマン ID WwxeoD vol.87 489 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2013/07/11(木) 20 25 56.47 ID +Oyn/n4A [3/6] なんか御坂美琴のテンプレもいつの間にか漫画超電磁砲以外の情報が入ってるので考察時のテンプレに戻した。 494 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2013/07/11(木) 22 37 13.49 ID qaY8VoEg 489 成長描写が絡まなきゃ禁書の方の描写も持ってこれるんじゃない アニメの描写持ってくるのは流石にNGだろうけど 498 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2013/07/11(木) 23 26 29.33 ID +Oyn/n4A [6/6] 494 それならそれで、メディア違うんだからちゃんと本編につながる説明をテンプレに入れないと。 例えば作品スレでは、「禁書目録の全テ」で、禁書漫画版は上条視点で、漫画超電磁砲は美琴視点だから、同じシーンでも違うように見えるが、同じ場面であるって言う説明があるから、漫画超電磁砲は漫画禁書と繋がってる。…って説明入れて、漫画禁書の描写流用したりしてる。 vol.49 708 :格無しさん:2011/02/06(日) 16 51 50 ID orgdjENo 御坂美琴再考察 電撃は相手を感電死させることはできなくても通電すれば気絶勝ち出来るだろう。音速反応周辺から。 ○ 天道ルシュナ 相手の攻撃に耐えて広範囲電撃勝ち ○ 桜さん 電撃勝ち × リンクwithミドナ 触手負け ○ マイキー>鷹花スミレ 超電磁砲勝ち × エリス 分子操作負け ○ 伊藤惣太 まだ攻撃には耐えられる。広範囲に電撃放って勝ち × ジーン ドラゴンキックでふっ飛ばされて負け ○ 滝沢ハンドレッド昇>ジェレド・ディラック>ハットリ君 電撃勝ち × マグナス 射殺負け × マッチョマン 移動速度も速い、マッチョビーム連発後パンチ負け ○ マッハライダー>ラオウ 電撃勝ち × 将太郎 ケルベロスの骨負け × リン・クロサワ 速度差が厳しい、不利 × ミストルティン 斬殺負け マグナス>御坂美琴>滝沢ハンドレッド昇 vol.13 105 :格無しさん:2008/04/12(土) 12 46 07 御坂美琴考察 ○まぼろし探偵 雷撃の槍でバイクから落として勝ち ○○怪傑ゾロ、相沢祐一 雷撃の槍で死なないまでも動きを止めるぐらいはできる 超電磁砲でとどめ ×××李徴~小田切旭 タフなので雷撃の槍では止まってくれなさそう そのまま攻撃され負け ×セシリー・キャンベル 撲殺負け 御坂美琴>相沢祐一 107 :格無しさん:2008/04/12(土) 15 32 51 105 少し訂正 ×セシリー・キャンベル 耐えられて風負け ×早川あおい 撲殺負け
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推奨レベル:1~ フィールドマップ 出現アラガミ ドレッドパイク オウガテイル 超弩級ドレッドパイク 素材/回収素材一覧 場所 素材 A(ヒマラヤ支部から入って左の道の突き当たり) 低強度チタンオイル工具鋼 B(フィールド中央付近の角) オークジュラルミン軟鉄 C(フィールド東側の小路) 低純度玉鋼低強度工具鋼アラガミエキス D(朧の路へ向かう出入口の手前) 隕鉄片黒鉄軟鉄 E(フィールド北側の瓦礫の上) 輝石オイル低強度チタン 攻略 推奨レベルが1からというのもあり、どんな装備でも基本的には死なずに戦える。 出現アラガミはドレッドパイクがほとんどでオウガテイルとザイゴートは稀にしか出現しない。 2018年4月より出現アラガミの調整とボスアラガミの超弩級ドレッドパイクが追加された。 この超弩級ドレッドパイクから制御BOX<基礎>Cを低確率で入手可能。 また、オウガテイルからバレットのカノンブラスティとナノスラッガーを入手可能。
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GOLEM MAN 一行の元にユーが訪ねて来る。 彼から要塞に閉じこもり戦闘用のゴーレムを密造する謎の科学者Drゼムオディッソンの討伐を依頼される。 そして要塞の水先案内人としてゼムオディッソンの元部下の女錬金術師ヴァータ・コゥも同行すると言う。 要塞で一行を待ち受ける物とは…… アリアンロッドナイツオブラウンド 番外編3 「GOLEM MAN」 ――その街に、愛と勇気の花束を 参加メンバー ミルテ Lv8 エスト Lv8 クロア Lv7 フィリップ(NPC)Lv7 オープニング 一行がギルドハウスでまったりとしているとユーが小柄なエキスマキナの女性を引き連れて現れた。 女性は錬金術師のヴァータ・コゥと女性は名乗った。 挨拶もそこそこに一行はユーから依頼を受けた。 政情不安定の地パンマンルド、 古くからドゥアンとネヴァーフとの部族間の抗争が絶えない地域であったが、 その為に荒廃し治安が乱れ、 今では犯罪天国となっているという。 あるネヴァーフの錬金術師“ゼムオディッソン”が 治安改善のためのゴーレムを研究していたという。 彼女ヴァータ・コゥもそんなゼムオディッソンの理想に共感した一人だ。 強力な警備用ゴーレムを安価で量産できれば犯罪の蔓延を抑止できるからである。 だが先日、 試作用ゴーレム3機がロールアウトしたのだが、 それを見て彼女は愕然とした。 完成したゴーレムには治安維持用としては過剰な戦力が搭載されており明らかに戦争用だったのだという。 問いただそうとする彼女だが、 ゼムオディッソンは以後要塞に籠り連絡が取れなくなってしまったという。 仕方なしに彼女が旧知の仲であるユーに話を持ちかけた所、 帝国はアールを現地へ調査の為に派遣した。 しかしアールは3体のゴーレムにやられ病院送りにさせられたという。 本来ならユーが行くべきなのだろうが、生憎彼は皇帝から別の任務を命じられている。 その為、彼はゼムオディッソンの一件をナイツオブラウンドに依頼することにしたという。 こうして依頼料生命の呪符3枚と後払い5000Gでゼムオディッソンの要塞に潜入し彼の討伐ミッションを依頼される。 尚、ミッションには水先案内人としてヴァータ・コゥも同行した。 ミドル 荒廃の街 馬車に揺られて一行はパンマンルドへ到着する。 馬車を降りながらコゥからもう日が傾いでいるので要塞攻略は明日にして今日は宿屋に泊ることを提案された。 荒れた大地に木造の粗野な家屋が立ち並ぶ西部劇の様な街並みの中、 荒廃の風が土埃を巻き上げた。 乾いた空気と共に一行はどこからともなく飛んできた爆薬に迎えられる。 しかし一行はこれを察し回避する。 何事かと鼻白む一行だが、 一行はそのままギャング団「カーヴァ・О」とマフィア「テン・M☆N・ドン」 との抗争に巻き込まれてしまう。 銃撃戦の中、脇をかすめる流れ弾に恐々としながらも一行はその場の離脱に成功する。 そのまま宿屋に駆け込んだ一行はその晩、 コゥより要塞の情報とゼムオディッソンの過去を聞いた。 曰く元々は傭兵だったが、錬金術を学びゴーレムの研究者に。 この地域に平和をもたらすために警備用ゴーレムを作ると言っていたが、完成したのは戦争機械だった。 彼は武力でこのあたり一帯を支配するつもりらしいとコゥは騙されていたとうなだれる。 ミドル 潜入ゼムオディッソン要塞 翌日、ゼムオディッソン要塞へ行った一行はパスワードに迎えられた。 数字を入力する形式だったが脇にヒントが刻まれていた。(リドル) 問題 ゴーレムの燃料が入った桶が100個ある。 しかし内一つには大量の角砂糖が投げ込まれてしまった。 ゴーレムに燃料を補給しなければならないが、 砂糖入りのを補給するとそのゴーレムは駄目になってしまう。 しかしゴーレムが駄目になってしまうのは補給した10時間後である。 今から12時間以内にどの桶が砂糖入りかを判別しなければならない。 判別には最低何体のゴーレムが必要か。 尚、桶の燃料はゴーレムに補給してみる以外には判別不能とする。 少々手こずったもののエストがその明晰な頭脳で正解を導き出した。 答えは7(←をドラッグ) パスワードを突破した一行だがいきなり落とし穴に引っかかったり、 宝箱の罠に爆破されたりと消耗させられる。 雑然とした倉庫エリアを抜けた一行は封魔の魔法陣のかかった部屋で黄色いゴーレムに襲われる。 ゼムオディッソンの3機のゴーレムの1機インドイエローだ。 だが、これをエストの魔法とミルテの呪術で完封し突破する。 続く部屋で一行は冷たい雨が降る中、水も滴るいい男、 もとい2機目美貌のゴーレム、ニマイメホワイトとそれが生成する補助ユニット、DQゴーレムをも順調に葬った。 そして最後の部屋、立ちはだかるのはゼムオディッソンの最強のゴーレム、アンパー・1だ。 アンパー・1は全力の右ストレートをミルテへと向けて放った。 しかしクロアがそれを庇った。 だがその一撃を受けてクロアは遥か彼方まで吹っ飛ばされてしまった。 しかし、クロアは何度吹っ飛ばされようとも不屈の精神で立ち上がりアンパー・1の攻撃から仲間を守り続けた。 結局、アンパー・1も一行の前に倒された。 クライマックス 激突ゼムオディッソン 一行は要塞を突破してインドイエロー、ニマイメホワイト、アンパー・1の3体を屠るとゼムオディッソンの部屋へと踏み込んだ。 踏み込んだ瞬間コゥが叫んだ。 平和への想いを利用して戦争機械を作ったことを糾弾するコゥにゼムオディッソンは吠える。 しかしゼムオディッソンのはルパーナを一喝する。 「知ったような口を叩くな」 かつてこの地にあったドゥアンとネヴァーフの部族間の抗争、 それによって治安が悪化し匪賊が流れ込み、 そしてその匪賊によって治安が悪化する悪循環にこの地は陥っていること。 悪循環を断つためにはこの地に蔓延る悪徳を暴力を以て一掃するような『脅威』が必要であると。 ならば自分が戦争機械を駆り、 暴力で悪徳を一掃し、 「脅威」として住むものの共通の敵となれば、 共通の敵を倒すために住人は団結すると。 過去にゼムオディッソンはこの地を良くするためにあらゆることをやった。 でも何をやっても状況は悪くなるばかりだったと。 項垂れながら、現実に打ちひしがれながらもゼムは尚も語った。 もう何が正しいのかわからない。 何のためにこの世に生を授かり何をして生きるのか……。 でもそれがわからないまま一生を終える……。 ――そんなのは絶対に嫌だ、と。 そして激昂と共にダンジョン崩壊スイッチを押す。 降ってきた瓦礫を凌ぎ、瓦礫の山と化した要塞跡で皆が無事を確かめあっていると背後から声を掛けられた。 「まさか君たちは『ひ弱な』錬金術師が『追い詰められて』『自棄を起こして』崩壊装置を起動したと思ってはいるまいね?」 瓦礫を踏みしめる力強い足音が近づいてきた。 「単にあそこでは狭すぎたのだよ」 足音は数メートル先で止まった。 同時に、空気が軋むような強烈な緊張感が辺りを包み込んだ。 「所で君たち?何故この治安状態インフェルノなパンマンルドで俺が護衛も雇わず呑気にゴーレム開発ができたと思う?」 巨大な人影が現れ顔を上げた。 その相貌には強烈なアルカイックスマイルが刻まれていた。 相対する者の背骨を氷の腕で握りしめるような恐ろしい威圧感を放つ表情だ。 「この鍛えられた筋肉があるからだ」 言い放つとともにゼムオディッソンは軽く地面を踏みしめた。 それだけで堅い要塞の瓦礫が軽く砕ける。 飴細工の上に巨大な鉄塊を落としたようでもある。 事実、強度という意味ではゼムオディッソンと瓦礫とでは純鋼と飴玉ほども違うだろう。 尋常ではない強度である。 踏み込みが強いのではない。 ゼムオディッソンという存在が強いのだ。 その足も、腿も、腹も、胸も、腕も、手も、首も頭も。浮かべている表情すらも強い。 ゼムオディッソン、巨大な鉄塊を強い形に鋳造したような男である。 だが何よりも強いのはその意思である。 「まあ結局、木偶人形などでは駄目だな」 鋼は砕けない。たとえ歪み拉げ曲がろうとも千切れずに堪える靱性を持っている。 「だから、俺が脅威になればいい。ちょっと今から麓で貴賤善悪老若男女問わず2,30人ぶち殺してこのあたり一帯を暴力で支配すればいい。そうすればいい。簡単な事だ」 鋼鉄が敵意の切っ先を差し向けた。 「というわけで今から世界平和の為にまず手始めに君たちに暴力を振るうが、別に恨んでも構わんぞ?」 素早く動こうとするゼムオディッソンをコゥが制すると一行は戦闘に有利な陣形を敷いた。 ゼムオディッソンは自らの創造物と同じように、全力で殴り掛かった。 だが、アンパー・1のように的を絞ったりはしない。 無造作に、そして無作為に殴り掛かった。 自信である。 その拳が命中すればどんな物体だろうと粉砕してやれるという自信がその拳を突き動かしていた。 事実、その拳を受けたクロアは事前にモンクの修行をしていなければ一撃で倒れていたであろう。しかし堪えた。 必殺の一撃を凌がれ強いゼムオディッソンに刹那の動揺が生じた。 その隙に一行は一気にたたみかけた。 一行の強烈な攻撃にさらされたゼムオディッソンだが不屈の闘志で何度倒されようとも立ち上がった。 しかし3度目。 クロアの槍によりゼムオディッソン3度目に膝をつかせると、とうとうゼムオディッソンはその奥義を放った。 怒りを載せた彼の全身全霊の一撃。 その素点実に430点。人間が7,8回は死ぬ威力である。 だがクロアはそれを紙一重で躱した。 魂の全てを込めた一撃が空を切ると、流石のゼムオディッソンももう立ち上がることはできなかった。 エンディング パンマンルドの行方 ラクレールに帰還した一行はユーがコゥから預かった残りの報酬を受け取りながらパンマンルドのその後を聞いた。 今回の一件を聞いたユーが皇帝に進言し、パンマンルドの治安回復の為に乗り出したと。 またゼムオディッソンも元々は善意の行動であったことと一行により計画が阻止されたためこれといった被害もなく微罪にとどまったという。 悪徳に塗れた荒廃の街に再生の風が吹き始めた。