約 109,468 件
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/369.html
212 ハルとちぃの夢 sage 2008/03/16(日) 20 44 24 ID e9X1ti2f 「どうするかなあ?」 自室にて、遥が小声で呟く。 遥は、既に兄を襲った相手を特定している。 今までの言動、 智佳が言っていた丁寧な言葉遣いをする同じ学校の生徒、 そして、今日に嗅いだ匂い、 それらが遥に、ある一人の人物を想定させていた。 遠藤久美、 少々変わった友人。 「どう始末を着けようかな?」 遥が、小さく首を傾げた。 かつての、横山楓のように殺すのは、それほど難しくはない。 あの時と違い、遥は久美の事をある程度は把握しているのだから。 それでも遥は、あの時と同じ手段を取る事を躊躇していた。 久美が同級生、 だからではない。 ”人の死” それが兄にどんな影響を及ぼすか、 それが想像出来ないだけに、 怖かった。 楓という人間の死が兄に与えた影響、 それは、自分と兄との間に、血縁だけではない大きな壁を作ってしまったのだ。 その壁は、遥の望みを妨げている。 そして、もう一つの理由を言うなら、 久美が最後まで出来ていない、 その事実に、自信がもてるからだ。 通常、移り香が残る程に男女が近くに居続ける状況なら、 ある程度の知識がある人間なら、大概が同じ答えをだすだろう。 遥は、おそらくは智佳もその答えを導き出している、そう考えている。 だが、遥はその答えを否定する事が出来る。 楓の死が与えた後遺症が、 自分だけが癒やせる、 そんな根拠のない自信がある、兄の傷。 その存在を遥は知っているから。 とはいえ、兄に何らかの危害を加えた久美を、遥は許す気はない。 「ちぃちゃんと協力して…」 そこまで言いかけて、遥は口を止めた。 もう一人の自分が、まるで悪魔の様に、囁きかけてきた言葉がある。 それを実行すれば、兄は完全に壊れるかも知れない。 だが、そうなれば、自分だけの兄に、 兄貴から康彦へと、変られるチャンスにもなる。 そこまで考えた自分に気付き、その考えを否定する為に、遥は大きく首を振った。 まだ、その手段をとるのは早い。 全てを終えていない今は。 213 ハルとちぃの夢 sage 2008/03/16(日) 20 45 19 ID e9X1ti2f 智佳は小さく溜め息を吐く。 今回の出来事に対して。 全てが分かる訳ではないが、智佳にはある程度の想像がついた。 兄が、誰かの悩みを聞くうちに、その誰かを惚れさせてしまった、 そんな簡単な事実。 今、智佳が吐いた溜め息は、そんな事実に対してのものではない。 遥に対してのものだ。 智佳は遥の存在を認めている。 実行力と勘の鋭さ、 その二つは自分にはないものだ。 だからこそ、智佳は遥と共闘しているのだ。 だが、遥には遥の甘さがあった。 身内を疑いきれない、 そんな甘さが。 それが智佳には、不満でもあり、物足りなさでもあった。 今回の事、 おそらくこれは、遥の友人から起こした出来事だろう、 智佳はそこまで確信がもてる。 そして、その友人とやらは、それなりの信号を発していたはずだ、 智佳はそう考える。 「もう要らないかな」 小さく呟いた智佳の一言、 その言葉には、人に言えない暗さが宿っていた。 214 ハルとちぃの夢 sage 2008/03/16(日) 20 46 33 ID e9X1ti2f 妹、久美の様子を見た早紀は、久美が何をしてきたのか、察する事が出来た。 久美が、あの”先輩”と何かをした。 具体的な説明は出来ないものの、そこはある程度以上に経験を積んだ、女の直感とでも言うべきものか。 その上で早紀は悩んでいる。 鈴に、あの先輩に惚れている友人になんと説明すべきかを。 話さなければ良い、 そんな考えは鈴からの電話、そして鈴からふられた話で駄目になった。 「妹ちゃん、そこまでいったんだぁ…」 「いや、そうじゃなくてさ、あの子は…」 力無く言う鈴の言葉に、早紀は懸命に反論の言葉を捜す。 鈴の口車に乗せられて言ってしまった一言、 それを否定する為に、早紀は必死だった。 「私は別に良いんだよぉ?」 「早紀ちゃんの妹さんが幸せになるなら…」 何かを悟ったように、優しく言う鈴に、早紀は言葉もなかった。 「鈴…」 言葉を詰まらせながら言うべき一言を考える。 二人の恋愛を応援しようと決めたのだから。 「そんなに気にしなくても、大丈夫だよぉ」 早紀の胸中を察するように、鈴が優しい言葉を出す。 「私はそんなに辛くないからあ!」 そういう鈴の言葉は、早紀にはやせ我慢に聞こえた。 「でも…」 「大丈夫、大丈夫だからねえ!」 何かを言いたかった早紀に、鈴はそれだけ言うと、焦る様に電話を切った。 それが早紀には辛く感じていた。 215 ハルとちぃの夢 sage 2008/03/16(日) 20 48 20 ID e9X1ti2f 「ヤったんだあ、あの子ぉ…」 電話を切った鈴が、一人呟く。 「妹さん達ぃ、気付くだろうなあ…」 その言葉は鈴に笑いをもたらした。 そして鈴は目を閉じる。 中学の時、初めて康彦に会ったあの日、 自分を受け入れてくれそうな相手を見つけられた歓喜。 それからは、康彦から決して離れない様に過ごしてきた日々、 「辛かったなあ」 過去を思い出して、思わずそんな言葉が口に出る。 「でもぉ、もう終わりだよねえ…」 歪んだ唇、濁った光を宿した瞳、 それ以上は表現し難い顔を鈴はしている。 久美という女がした行動に自分の夢を邪魔している存在がこれからするであろう行為、 それに対して早紀がするだろうという報復、 その二つを考えた鈴は思わず、 「先輩、壊れちゃうかなあ」 そう言ってしまった。 ニヤけた顔は止まらない。 「そしたらあ、私だけの先輩に…」 その言葉が鈴の興奮を強めたのか、吐息が荒くなっていた。 そんな自分を、鈴は懸命に押さえ込んだ。 今回は決定的な証拠を掴んで、それを上手く早紀に使わせなくてはいけないのだから。 難しい作業だとは鈴も思う。 しかし、その先に待ってる未来は、鈴が待ち望んだ未来だった。
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/914.html
雪茶◆yukichanHA氏の作品です。 年末に雨とはな、かったるいったらありゃしねぇ。 そんな事も知らずにお袋のお使いを引き受けた俺が憎い。 妹が率先しないと思ったらそういうことか。 見返りがあってもやらないのが気にかかってはいたが、なんせ俺も暇だったんでな。 俺は溜め息をついて、目についた大きめの傘を手にした。 外は雨の所為で更に寒く、当然ながら吐く息は白い。 ネックウォーマーを鼻まで上げて、風を当たらないようにする。 さっき降り出したようで木々の下のアスファルトはまだ乾いていた。 頭の中で頼まれた材料を繰り返しながら時間を潰した。 「あれ、かがみ?」 俺の目指すスーパーの入口にマフラーを着けたかがみがいた。 俺は小走りで入口に向かい、再度かがみを呼んだ。 「あれ、何してんの?買い物?」 ああ、と答えながら屋根下に入り傘を畳む。 かがみは既に買い終えたようで、両手で中身がいっぱいの手提げの袋を持っている。 「ちょうどよかった、傘に入れてくんない?」 「構わないが、俺が買ってからになるぞ?」 「私はそれでもいいのよ、濡れるよりマシ」 拒む理由もないので俺は入れてやる事にして、かがみと店に入った。 「アンタは何買うの?」 えっとだな、人参にジャガ芋、ブロッコリーに鶏肉だな。 それに…… 「シチュー?」 かがみはあっさりと俺に解答を突き付けて来る。 御名答。冬の定番かね。 「私のトコもそうだしね」 かがみは俺に良質そうな人参を手渡す。 「奇遇だな」 「まぁ美味しいしね」 俺は同意して、次々と具材をカゴに入れる。 かがみを送らないといけないので少々手早く買い物を済ましてはいるつもりだ。 つもりだ。 「かがみ、……かがみさん?」 つもりだよ? だがな。 「あーやっぱりコレ買おうかなぁ…」 ……まぁいいか。 「かがみ、先行くぞ?」 返事がない、ただのしかばね……なワケねぇな。 俺は限定販売の菓子売り場を後にして、牛乳やらを買いに行く事にした。 「……以上で2366円になります。」 若いアルバイトのレジ打ちの子に丁寧に言われながら、俺はある程度キリよくなるように支払い、袋詰めにする為にカゴを持って移動する。 俺は鼻歌を奏でながら詰めてると、後ろから殴られた。 「いてっ」 振り返ると、そこにはかがみがいた。 「…何でほったらかしにすんのよ」 俺とは眼を合わせようとせず、俯いたままだ。 少し顔が赤いな。 「どうしたんだ?」 質問には答えず、問いで返した。 「……何でもないわよ」 「あーさっきのおねーちゃんだー」 かがみが反射的にビクッと震える。 声のした正面を見ると、親子の買い物客のようだ。 更には子供がかがみに指さして笑ってる。 …何したんだコイツ。 かがみの顔がますます赤くなり、耳まで侵食する。 俺は硬直したまま動かないかがみの頭に手を置き、帰るぞ、と言い、店を後にした。 かがみは小さくうんとだけ言って横を歩いた。 雨足は早くなっていて、幾ら大きい傘でも二人が濡れないようにするには厳しいものがあった。 俺はさりげなく傘をかがみに寄せた。 かがみは赤さはなくなったものの、相当ショックだったようでまだ俯いてる。 わざわざ袋を両手で持ってるところがテンションの下がっているのを伺える。 足は自然とかがみの家に向かっているが。 「かがみ、何したんだ?」 せっかく二人なのに話が絶えてるのは辛い。 「何も……ただ…興奮して…」 纏めると、眺めてたお菓子に試食があって、興奮して我を忘れた、ということだ。 お菓子好きなかがみらしいな。 「ま、夢中になるのは仕方ないさ。次気をつけろ」 「次って……もう恥になったわよ」 大丈夫さ、人の噂も七十五日ってな。 「2ヶ月以上も我慢してられるわけないでしょ……」 しゃーないさ、過去には戻れないんだから。 そんなやり取りをしてると、かがみの家に着いた。 雨の音も穏やかになっていた。 「はぁ…ありがとね、それじゃ」 かがみは手を振って、家の扉を開ける。 っと、忘れてた。 「かがみ!」 「何…?」 俺は自分の持つ袋から1つの箱を取り出してかがみに手渡す。 「え、コレって、…え?」 「クリスマスプレゼントみたいなモンって事で」 俺がかがみにやった箱はかがみが欲しがってた限定菓子だ。 俺が食おうかとも思ってたが、今のかがみを見てるのは辛いんでな。買ってないみたいだし。 「あ、ありがと…」 かがみは少し戸惑いながら礼を言う。 ほのかに喜んでくれてるようで良かった。 俺は心の中で深呼吸する。 「なぁかがみ」 「ん、何?」 先程の呼び掛けとはえらい違いだな。 「年明けに―――」 「あ、おねえちゃんお帰りー」 「かがみお帰り。頼んだやつ買って来た?」 かがみの背後から2つの声がする。 つかさと姉のまつりさんだと視認した。 「あ、キョン君だー」 「あ、ホントだ。どしたの?」 つかさが第一に俺に声をかけると、まつりさんもポッ●ーをくわえながら挨拶してくる。 俺は手をあげて、2人に挨拶し返す。 まつりさんはしばらく立ち止まった後、 「あ、ヤバイ。つかさ、ちょっと手伝って」 と言ってつかさを引っ張ってリビングに行ってしまった。 俺にグーサインを残して。 「あれ、お姉ちゃん?」 「荷物は置いといてー」 かがみの質問にまつりさんは遠くから返事をした。 「キョン、今日はありがとね。助かったし、嬉しい。 またお礼はするわね。今止んでるから急いだ方がいいわよ。 それじゃ、ばいばい。」 え、あ、うん、じゃなくてちょっと待て。待ってくれ。 「かがみっ」 再三呼び止める声は扉の閉まる音に掻き消された。 数秒思考は停止された。 動作して初めてした事は溜め息だった。 「……情けねぇなぁ」 雨雲が無くなった空を仰いで吐露する。 雨に当たっていた半身に当たる風が冷たいな、早く帰るか。 参拝客が捨てたと思われる空き缶をごみ箱に入れて、俺は帰路に着いた。 道中、まつりさんから『意気地無し』と書かれたメールが届いた。 俺は苦笑いして、携帯に表示された日付を確認する。 初日の出に誘うにはまだあるさ。 作品の感想はこちらにどうぞ
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/71.html
「はぁ…」 最近、こうやって溜め息をつくことが多くなった気がする。 違う。紛れもなく多くなった。 そのせいか、この頃はまともに寝ていない。 自分の感情に違和感を感じたのが少し前。違和感の正体に気付いたのが、つい最近。 自覚をしてしまえば、答えはあっけないほどに簡単で、 けれど、それをあっさりと認めてしまえるほど私は器用な人間じゃない。 「どしたの、あずにゃん。なんか悩み事?」 「いえ、今日はちょっと寝不足で…」 先輩方に気付かれないよう溜め息をついたつもりだったけど、目の前には私をこんな風にした原因がいて、 しかも、顔が近いんですけど… 突然のことで身構える余裕のなかった私は自分が思っている以上に挙動不審なのだろう。 「だったら、私が膝枕をしてあげるよ~」 「け、結構です!」 「もう、あずにゃんったら恥ずかしがり屋さんなんだから」 一瞬でも諦めてくれたと思ったのが間違いだった。 「ひゃうっ!」 膝枕を諦めたかと思えば、今度は急に私に抱きついてきた。 助けを求めようと回りを見ても、皆さんこれをいつもと同じ唯先輩のスキンシップと捉えたようだ。 澪先輩はこちらに向けた視線を再び雑誌へと移し、ムギ先輩はただニコニコと笑っているだけ。 律先輩にいたっては「なんだかんだ行って、今日は素直なんだな、梓」と無責任なことを言っている。 …全然、素直なんかじゃないですよ。 素直になりたい自分と天邪鬼な自分とを天秤にかけてしまえば勝のは後者で、 素直になれない無器用な私はこうやって先輩を怒鳴る振りをして心の均衡を図るしかないのだ。 「ふふ、なんなら私の胸で寝てもいーんだよ」 唯先輩はずるい。 辛うじて平静さを保っていたのに、甘い声でそんな言葉を囁かれたら、おかしくなっちゃうじゃないですか。 振り払おうにも耳の奥で焼き付いてしまったそれは私の中で何度もリフレインする。 あぁ、きっと今夜も眠れない。 容易に想像できる情けない自分の姿に、また溜め息がこぼれた。 どうして、あんな人を好きになってしまったんだろう。 人に変なあだ名はつけるし、特に練習熱心というわけでもない。 そのくせスキンシップと称しては抱きついてくる。おまけに人の反応を見て遊んでいる節すらある。 その姿に入学するまで憧れを抱いていた私の幻想は一瞬のうちに砕かれた。 それこそ、毎日あんなにライブの録音を聞いていた自分が馬鹿みたいに思えるほどに。 「やっぱりムギちゃんの持ってくるケーキは最高だね!」 「唯ちゃんはとっても美味しそうに食べてくれるから、私も嬉しいわ」 上機嫌でケーキを頬張る唯先輩はまるで子供だ。 そんな唯先輩に気を良くしたのか、ムギ先輩は自分のケーキを小さく切り分け、フォークに突き刺すとそれを唯先輩の前に差し出した。 やめて、そんなことしないで… 「よかったら、これもどうぞ」 「ほんとに!ムギちゃん太っ腹だね!」 いくら私が祈っても願いが通じることはなくて、唯先輩は幸せそうな顔でケーキを口にする。 「唯ばっかりずるいぞ!てりゃー!」 「あー!りっちゃんずるーい!」 「何やってんだか…」 すると律先輩が唯先輩のケーキにフォークを突き刺し自分の口へと運ぶ。 すかさず唯先輩が抗議の声を上げ、二人のじゃれ合いが始まった。 澪先輩も仕方がないといった具合いに二人を見つめている。 何ひとつ変わらない部活の光景。 なのに、どうして私はこんなにも苦しいんだろう。 何か鋭利なものが胸を突き刺すような、そんな感触。 ズキズキと鈍い痛みがゆっくりと私の中を廻っていく。 楽しげな先輩方を見て泣きたくなるなんて、ちっともまともじゃない。 母親が子供にしてあげるように、ケーキを食べさせてあげるムギ先輩に嫉妬して 仲の良い姉妹みたいにじゃれ合う律先輩に嫉妬して そんな二人にからかわれて困っている澪先輩に嫉妬して 今だけじゃない。私は唯先輩と関わる全てのものに嫉妬している。 気を紛らわそうとケーキを口にしても広がるのはチョコレートの苦味だけ。 ムギ先輩が持って来たのだから、これもすごく美味しい…はず。 なぜか今日はそれが喉元を通らず、フォークを持った手が進まない。 「あれ?あずにゃん、食べないの?」 全然フォークが進まない私に唯先輩が目を輝かせて尋ねる。 あれだけ食べたのにまだ食べ足りないらしい。 「ええ、今日はちょっと食欲が湧かなくて…」 「えー!あずにゃん、具合いでも悪いの?」 一転して心配そうな唯先輩。 心なしか顔色が青くなっているように見える。 「大丈夫ですよ。全然、気にしないでください」 「でも梓、調子悪いみたいだし、あまり無理しないほうがいいんじゃないか?」 「そんなこと、ないですけど…」 心配をかけまいと何でもないよう振る舞ってみても、澪先輩が私の嘘を簡単に見抜いてしまう。 それに続くかのように、次々と優しい言葉をかけてくれる先輩方。 「とりあえず今日は帰って休め。これは部長命令だからな!」 「そうだよ。あずにゃんの体が一番大事なんだから」 「元気になったら梓ちゃんの大好きなたい焼きを持ってくるわね」 「梓、もし悩み事があるなら、いつでも相談に乗るからな?」 律先輩も、ムギ先輩も、澪先輩も、それに唯先輩も私をこんなに心配してくれる。 それなのに私は唯先輩が他の先輩と楽しそうにしているのが嫌で… 優しい先輩方に醜く嫉妬しているなんて、なんて嫌な後輩なんだろう。 最低だ、私… 「あ、あずにゃん、どうしたの?急に具合い悪くなっちゃった?」 急におろおろと慌てる唯先輩。けれど、その姿はどこか歪んでいて… もしかして、私、泣いているの? 一番それに気付いてしまえば、もう我慢するこてなんて出来なくて、私は堰を切らしたかのようにただ泣きじゃくる。 唯先輩は私の体を優しく抱きしめ、子供をあやすように何度も頭を撫でてくれた。 あれから唯先輩の胸で散々泣いた私は、気が付くとベッドの中で眠っていたようだ。 ここ数日、眠れない日が続いていたため肉体的も精神的も限界だったのかもしれない。 目を開けば真っ先に映る真っ白な天井。そして私の髪に触れる柔らかな掌の感触。 「あ、あずにゃん起きたんだね?」 「…ここは?」 「保健室だよ。泣きやんだら急に倒れちゃうんだもん、心配したよ?」 でも、大したことがなくてよかったと微笑む唯先輩。 辺りを見回しても他の先輩はいない。 「ご迷惑をお掛してすみませんでした」 「全然、気にしなくていいよ。あっ、でも…」 私の頭を撫でながら、唯先輩が優しい口調で言う。 「今日みたいに何か悩み事があるなら相談してほしいな。あ、でも私じゃ頼りない…かな?」 照れ臭いのか、自分の頬を指でかく唯先輩。 思うように言葉が出てこない。代わりに私は首を横に振る。 そうだ。こんなにも簡単なことだったじゃない。 すぐコードは忘れるし、練習よりもティータイムやゴロゴロすることを優先するし、でも、それだけじゃないんだ。 誰よりも真っ直ぐで、優しい、そんな人だったから、私は唯先輩のことを好きになったんだ。 「…あずにゃん?」 「………が……き、です…」 聞こえないといった表情の唯先輩。 先輩の体に抱きつく形で私はもう一度同じ言葉を口にする。 「私、唯先輩のことが、好きです…」 ずっと伝えることはないと思っていたのに、声に出して言ってしまった。 だけど不思議と後悔はなかった。 唯先輩は何も言わない。 私は先輩が耳を傾けてくれると信じて、ゆっくりと自分の素直な気持ちを言葉にしていく。 「嫉妬…していたんです。先輩方に。唯先輩が他の人と楽しそうにしているのが辛くて…」 「……………」 「学校でも、家でも、そんなことばかり考えてしまって…ずっと…眠れなくて…」 そこまで話して言葉が詰まる。 目頭が熱くなる。だけど泣いちゃ駄目。最後まで自分の気持ちを伝えなきゃ… 「好きになってごめんなさい…でも、自分じゃどうしようも出来なくて…」 ギュッと目を瞑って、唯先輩の返事を待った。 やがて、ゆっくりと体を離す先輩に私は身を固くする。 「顔上げてこっち向いて、あずにゃん」 「唯、せんぱ…」 顔を上げると同時に、ちゅっと軽く湿った音と共に柔らかな感触が唇に伝わる。 涙でぼやけた視界の先には真っ直ぐな瞳で私を見つめる唯先輩。 「いっぱい辛い思いをさせてごめんね。私も、あずにゃんのことが好きだよ」 耳元で甘く囁きながら抱きしめられる。 密着した体から伝わる先輩の鼓動。鼻孔をかすめる先輩の匂い。 それだけで私の体温は上がり、熱くなった頭が少しずつ理性を溶かしていく。 唯先輩の手が私の腰へと回り、それに応えるように私も先輩の首に手を回す。 そして、互いの気持ちを確かめるかのように何度も口付けを交した。 一方、蚊帳の外 律「心配して様子を見に来たら、こんな展開かよ…」 澪「ひゃっ…あ、あんなこと…」 紬「……………」 律「んー。ムギどうした?さっきから何も言わないけど…って、立ったまま気絶してる!?」 澪「た、大変だ!保健室に連れて行かなきゃ!」 律「澪、落ち着け!保健室は目の前だ!」 澪「そうだった…でも、二人があんなんじゃ入っていけないよ…」 律「ムギ起きろ!うわっ、ムギから大量の鼻血が!?」 澪「血怖い。血怖い。血怖い。血怖い。血怖い…」 律「澪しっかりしろー!あいつらー後でたっぷり文句言ってやるからな!」 紬「ゆいあず…すごく、美味しいです…」 こ、これは・・・!! ドバドバ -- (4ℓの噴水(赤)) 2010-08-30 11 18 41 立ったまま気絶すんなw すごく、美味しいです -- (名無しさん) 2014-08-27 22 53 46 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/kai_saki/pages/108.html
後堂「――龍門渕高校、ですか?」 『高校』という自分の生活の中ではあまり耳にしない言葉に、後堂は一瞬固まる。 そしてその言葉を発した長髪の男―――今では同じ「職場」で飼われている江崎を軽く睨んだ。 江崎「えぇ。知りませんか? 『牌に愛された子』というものを」 後堂「全く知りませんが……それが何か?」 江崎「その十年に一人の天才と言われる『牌に愛された子』の一人が、龍門渕という高校にいるんです」 後堂「……要領を得ませんね。本題を言ったらどうですか江崎さん?」 江崎「クックックッ。これは失礼」 後堂(……相変わらず喰えない男ですね) 江崎「その子――天江衣というらしいんですが、腕前を確かめたいんですよ」 後堂「……で、私にその高校まで出向いて打って来い――と」 江崎「その通り。話が早くて助かります」 後堂「……お断りします」 溜め息をつきながら、後堂はソファに腰を下ろした。 後堂「何の用かと思えば……カタギの子供と打って来いと?」 江崎「えぇ。その通りですが?」 後堂「……あなたが行けば良いでしょう」 江崎「私は例によって別件の仕事がありまして」 後堂「……フン。『仕事』と来ましたか」 江崎「残念ながら――ね」 後堂「……」 江崎「どうでしょう後堂さん。是非とも打ってきてくれませんかねぇ?」 後堂「お断りですッ。なぜ私が子供相手にノーレートの麻雀を打たなくてはならないんですか」 江崎「……おやおや。まさか怖いんですか?」 後堂「……」ピクッ 江崎「人鬼とも卓を囲んだ後堂さんともあろう方が――ただの高校生を恐れていると?」 後堂「……下手な挑発ですね。江崎さん」 江崎「……」ニヤニヤ 後堂「……」 江崎「……」ニヤニヤ 後堂「……」 江崎「……」ニヤニヤ 後堂「……ちっ……」 後堂「……わ、分かりましたよ!打てばいいンでしょう!?」 江崎「それはありがたい。では任せます」 後堂「……全く……」 江崎「もう向こうにはアポ取ってあるので。ヨロシクお願いしますよ」 後堂「結局は無理矢理行かせるつもりだったんじゃないですか……」 溜め息をつき、後堂は立ち上がる。 江崎「お願いします。これからの為にも―――ね」 ――龍門渕高校。 衣「♪♪」 井上「おい。衣の奴、なんかはしゃいでねーか?」 国広「あー純くんは知らないんだっけ?」 井上「ん?」 国広「今日ね、プロとの親善試合があるんだよ」 井上「え? つーと……衣が打つのか?」 沢村「そう。プロ三人と衣の一回勝負」カタカタ 井上「へぇー、そりゃ面白そうだな。でもなんで衣だけなんだよー?」 国広「そ、そりゃ衣は有名人だし……」 沢村「牌に愛された子は一味違う……」カタカタ 井上「あーあ。これ透華がいたら黙ってなかったろうな」 国広「あはは」 ……コンコン。 衣「―――あ!来た!来たぞ皆ぁ!」ガタッ 井上「はいはい落ち着けってーの」ガシッ 後堂「……こんにちは。後堂と申します」 国広「あ、どうもご丁寧に……」 沢村「宜しくお願いします」 衣「衣は衣だ!早く打つぞー!」 井上「落ち着けーい」ガシッ 後堂(……この子供が十年に一人の天才と呼ばれる『牌に愛された子』? 江崎め、やはりからかってるンでしょうか……?) 東、プロA 南、後堂 西、プロB 北、衣 東一局、ドラは9p。 後堂(江崎の言う『牌に愛された子』がどれ程のものか……) 東東北北67一四八九4p7p7p 發 ――打、一萬。 後堂(人鬼さながらに……序盤は見ですね) プロB「……」タンッ 衣「♪」タンッ 井上(おい、誰が勝つか賭けねぇか?)ボソッ 国広(なにさそれ……)ボソッ 沢村(衣に10000ペリカ……)カタカタ 八巡目。 プロB「リーチ」タンッ 衣「……」タンッ プロA「……」タンッ 後堂(オリ……と)タンッ プロB「……ツモ!一発!」 234赤56三三三四四2p3p4p 4 プロB「裏一、3000,6000!」 プロA・・・19000 後堂・・・22000 プロB・・・37000 衣・・・22000 東二局、ドラは二萬。 後堂(ふむ……一発ツモとは言え上下のプロ二人は大した事なさそうですね) 後堂(やはり本命は対面……)チャッ 一二六3赤5772p3p4p5p7p西 三 後堂(第一ツモ感触良しッ!少なくとも東場は見のつもりでしたが……この局は動きましょうか?) ――打、西。 プロB「……」タンッ 衣「……」タンッ プロA「……」タンッ 十巡目。 後堂(変わらず一向聴……) 一二三23赤5771p2p3p4p5p 8 ――打、8索。 後堂(サッと聴牌すると思ったんですがねぇ) プロB(手が重いな……) 33577六七七八八九5p7p 中 ――打、中。 衣「……」ニッ 井上「……今回はやたら早いな」 沢村「場の支配……」カタカタ 国広「うん。もうすぐ日が暮れるし、それに今日は……」 沢村「……満月」 国広「うん」 井上「……あーあ、そりゃプロが可哀想に思えるぜ」 十四巡目。 プロB「……」タンッ 衣「……チー」タンッ ■■■■■■■■■■ (一二三) プロA「……」タンッ 後堂(仕掛けた……形テンでしょうか?)タンッ ――そして。 後堂(結局張れず……ですか。親番であの配牌でこれでは今日は不調みたいですね)タンッ プロB「……」タンッ 衣「……」スッ 後堂(流局か―――) 衣「――ツモ。海底撈月!」 四五五六七八九4p赤5p6p 赤五 (一二三) 後堂(!) 衣「2000,4000!」 後堂(あの手……萬子の良形が残った一向聴を、一通が確定するとは言え両面喰いですか?) 後堂(まるで海底でツモれると分かっていたような不自然な鳴きですねぇ……) 後堂(……) 後堂(……フッ。馬鹿馬鹿しい。そんな芸当が出来るのは人鬼だけで充分です!) プロA・・・17000 後堂・・・18000 プロB・・・35000 衣・・・30000
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/781.html
「ん…!?ここは!?」 (揺るぎない俺の絶頂は、 ある裏切り者の存在によって激変した!) 俺はまた 死んだのか また最初からか… 屈辱だ この俺が ヌケサクなんぞにッ! (油断した…) アイテムが 水の泡… 放っといてくれ (まさかあんな序盤で!) 合成は慎重に ブラックサバスめ! (あ!呪われた!) あー…大迷宮 ヤツは倒したのに (ジョルノ:終わりが無い!) あー…逃げたいけど 死んでも逃げられない (露伴:DISCはまだかい?) 試練?天国だと? やってられるか もう寝る!そうだ! ボヘミアンなんとかは どうでもいいから (露伴:何言ってんだい!) 痛くない死に方 学んだ自分褒めよう(よくできました) 詰んだと悟ったら 考えるのやめろ (ドッピオ:電話待ってます…) ありえない日常も そのうち慣れる(嫌でもな!) 亀の中気づいたら パンティだらけだ…(何をしているんだ俺は) あー…きたこれまた 予想のできない死 (DIO:「ロードローラーだッ!」) はー…溜め息ぐらい つく権利はあるさ… (露伴:早くしてくれ) (ジョルノ:Ready GO!) 他人事みたいに… そんならお前が潜れ! (露伴:だが断る!) 冒険には疲れた 静かに暮らしたい… (ジョルノ:「無駄無駄無駄ァ!」) でも 尋常なる毎日 貴重すぎる体験だ(大切にな) 痛みだけの死よりは 幾分かマシか?(そうでもないか…) 「くっ…もう我慢できん 悪いが!言わせてもらうぞ! 貴様の言っているようなDISCなんてな! そう簡単に転がってるものか! 第一、この帝王ディアボロがそんなふざけた事… 帝王はマンガ家より偉いのか、だと? そういう問題じゃあないッ!」 ア"ーッ!なんでいつも 情けない死に方 だぁー…逃げる前に 奴らが…倍速でやってくる…! (露伴:ぶつぶつ言うなよ) レクイエム乗り越えて 俺は絶頂に戻る! (ジョルノ:無駄ァ!) 世界のすべては 俺に跪くッ! (ジョルノ:「せいぜい頑張ってください」 ディアボロ:「うるさい!」) ピンチをチャンスへと 生かせた自分褒めよう(やるじゃん) 万策尽きた時は すぐに諦めろ(ああ…やり直し…) いつか戻れたら (ジョルノ:あ、無駄無駄無駄無駄) やっぱ無理なのか…(諦めない!) (もう…ツェペリさんも何か言ってやってください! ほらペッシ!釣りばっかしてないで何か言え! …スピードワゴン、お前はいい、黙ってろ) …長いな。 原曲【涼宮ハルヒの憂鬱キャラクターソング「倦怠ライフ・リターンズ!」】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm1326703】
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2227.html
「初めから好いた男と情を通じる事が出来るのであれば、あやつも幸福であろう?」 くくっと押し殺した嗤い声に、春先だというのに氷のような冷たい刃を胸元に突きつけられた気分になる。 するりと差し伸べられた元就の白い指が愛おしげに元親の頬をなぞる。 見上げてくる琥珀の瞳に魅入られたように、その場を動けずに足が竦む。 「…元親……」 耳元で囁く掠れた低めの声で消え入るように名を呼ばれた。 ぎり、と唇を噛み、篭絡されそうになっていた意識を取り戻すと、元親は彼女の肩を掴んで身を引き離した。 「そんな辛い顔して煽られても、勃つモノも勃たねえよ」 今にも泣きそうに顔を歪めて見上げてくる元就の額へと己のそれをくっつけ、じっと瞳を覗きこむ。 「……俺にとって家康は大切な友人だ」 一息ついて、元就の目をまっすぐに見詰めながら話し掛ける。 「しかし、あやつはそう思っておらぬ」 不機嫌そうな声には苛立ちが含まれていた。 「お前が気にしすぎているだけだ」 掌で元就の頬を包むようにして軽く口付けると、元親は宥めるように言った。 「…我は何も持たぬ、あやつと違うてな」 静か過ぎる声に元親は訝しげに隻眼を細めて唸る。 「お前、何言って…」 元親の手を払い、一旦伏せた顔を上げると元就は薄笑いを浮かべた。 「ふ、ふふ……やはり心など要らぬ」 「元就!」 「そうすればこれほど狂わされる事などなかったものを…ふふ……ふふふ」 感情のない嗤い声が闇に響く。 「…知らぬ、このような感情など知らぬ」 琥珀の瞳から零れる涙は白い頬を濡らし続けた。 あらゆるものがその胸の中で渦巻いているが、それを吐き出す術も分からない。 元親は天を仰ぐと溜め息をついた。 「……なんて日だよ、今日は」 女を泣かせる趣味なんぞ持っていない筈なんだが、と呟くと、華奢な体を強引に抱き寄せた。 「離せ!貴様などっ!」 元就は細い手で彼の胸板を強く叩いて抵抗するが、更に力を込めて抱きすくめる。 「…離さねえよ」 「我に構うでない」 抵抗は止めたものの、冷たい声が返ってきた。 「……泣きたいならここで泣けよ、な?」 少し腕の力を緩めると、眦を濡らす涙を掬うように口付ける。 「…今更遅いわ」 「気が済むまで付き合ってやるよ」 おそるおそる背中へと回された細い手がゆっくりとしがみ付いた。 静かに声を押し殺して泣く肩を抱いてやると、素直に身を寄せてきた。 春嵐11
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/22347.html
【検索用 かれいとすこーふ 登録タグ 2012年 GUMI VOCALOID か 曲 曲か 綾葉(爽P)】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:綾葉(爽P) 作曲:綾葉(爽P) 編曲:綾葉(爽P) 唄:GUMI 曲紹介 この胸に秘めているの 曲名:『カレイドスコープ』 爽P こと 綾葉氏 の9作目。 片思い(?)の唄。(作者コメ転載) 数ある 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 2』 ED曲募集応募作品のひとつ。 歌詞 (動画より書き起こし) 些細な言葉に狼狽して ごまかしてばかり 溜め息の数と反比例に この思い膨らんでいくよ 大切な言葉 いつしか不安は痛みを増し 幸せの意味を噛みしめたいよ でもいつもと同じ今日なのです いつもあなただけに伝えたい言葉 この胸に秘めているの だけど素直じゃないこの心 今日も踏み出せないよ もどかしい心 いつもクルクルから回って また照れ隠して ちゃんと笑えてるかなぁ・・・ 確かな事は何にもなくて 壊れそうだけど 何もかも間違っていそうで あぁどうしよう! 投げ出したいなぁ 大切な君に届けたい なんて言えないけれど ふたり歩んでく未来にだって もう憂いはなにもないのに! いつか君に言われた言葉だけ いつもこの胸に秘めているの 君が優しすぎるのが悪いの 私恋に落ちてく 何度も遠回り 勘違いしていいのかな いいかけた言葉 飲み込んだんだ もう照れかくしてる場合じゃないのに! いつもあなただけに伝えたい言葉 この胸に秘めているの だけど素直じゃないこの心 今日も踏み出せないよ もどかしい心 いつもクルクルから回って また照れ隠して ちゃんと笑えてるかなぁ・・・ コメント 大好き。 -- 奏 (2015-06-18 00 12 06) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2316.html
帰蝶が呆けている間に舌を彼女の咥内に差し入れる。驚き動かないのをいいことに、強く抱きしめ咥内を堪能した。 今まで味わうことも叶わないと思っていた彼女の咥内は、とろけるようだった。 「っ…!」 自分が何をされているのか気付いたのか、ようやく帰蝶が抵抗を見せた。だが、始めて起こった出来事に戸惑い、その抵抗はとても弱いものであった。 口を離すと、どちらのものとも解らぬ唾液で出来た糸が二人を繋ぐ。糸はすぐに切れた。 「…っ何を、するの!」 そう言う彼女の頬は、酸欠からか軽く赤みがかっている。瞳は潤み、まるで誘っているかのようだ。 「…貴女が、教えてと言ったのですよ?」 「っでも、こんなっ…」 「投げ出さないと言ったのは、貴女ですよ?」 「でもっ…」 「…夫となる方を、喜ばせたいのでしょう?」 「……」 「…大丈夫、これは練習ですから。それに、上手くできたらご褒美をあげますよ」 幼子にするように頭をゆっくりと撫でてやる。いつもの様に笑顔で言えば、帰蝶は不安そうな目をしながら彼を見つめ 「…がん、ばるわ」 と言うのだった。 光秀はその場に帰蝶を横たわせ、再度口付けをしながら器用に彼女の着物の帯を外し始めた。彼女の白い身体がだんだんと露になってゆく。 口をずらし、耳元を舐めると帰蝶の身体がぴくりと動いた。 「みっみつ、ひで…」 不安気に彼女は言い、光秀の頭に手を差し込んだ。 「大丈夫ですよ、恐いことはありませんよ」 「や、そこで喋らない、で…」 擽ったいのか、感じているのか。とりあえず感度は良さそうだ。 彼女の夫となる者よりも早く、彼女にこのように触れるのが最初だという事実に光秀は酷く優越感を感じた。 着物を左右に開くと、帰蝶は産まれたままの姿となった。 着物の上からでは解らなかったが、胸の膨らみは中々に大きい。しかし無駄な肉など一切なく、その身体はただ美しかった。 誘われるように光秀は彼女の乳房に触れた。壊れ物に触れるかの様に優しく触り、軽く揉むと確かな弾力が感じられた。 頂きには触れずにゆっくりと揉み続けると、帰蝶の口からは切なげな溜め息が零れ始めた。首筋をねっとりと舐めると、少しずつ息が荒くなる。 いつも見せる可愛いらしい少女な顔ではなく、少しずつ『女』の顔が現れてきた。彼女を自分の手で変えていることに、光秀は興奮を覚えていた。 光蝶5
https://w.atwiki.jp/rin_1224/pages/44.html
川崎 弥生vs水無瀬 可憐 川崎 弥生 新人ながら高い歌唱力を持つアイドル。愛嬌はあるが、考え方が普通とは少しずれている 水無瀬 可憐 誰が相手だろうと強気に接する少女だが、その強気に見合う程の歌やダンスの才能の持ち主でもある 聞くところによると男性には興味は無いようだが、周りは鵜呑みにしてはいないようだ 川崎 弥生 スタッフ<はいオッケーでーす。(舞台上から練習を終えて弥生が降りてくる)、、、はふぅ~~~、、、疲れた~~、、、(疲れた様子で降りるとその場にへたり込むような仕草をする)やっぱり歌ってる最中にあくびが出そうになっちゃうね~。今度の本番中にもあくびしなきゃ良いけど。(そう言うや、今まで我慢していた大あくびをする弥生) 水無瀬 可憐 そんなの弥生だけだって(舞台上から飛び降りるとやれやれといったような風に呟く)でも、弥生じゃないけど今日は疲れた・・んーっ!(気が抜けたのか、ゆっくりと伸びをする)でも、まだ休めないんだよね~・・弥生この後ちょっと付き合ってよ 今度のダンスどうしても完成しなくてどこが悪いか見て欲しいの(そういうと、「お願い」っと顔の前で両手をあわせて大人っぽくウィンクをする) 川崎 弥生 ええっ?あ、、ん~、それじゃあねー、、、フルーツパフェで良いよっ♪(年齢不相応の可憐の仕草に一瞬戸惑うが、特に気にもせずに返事をする)最近できたあの店、美味しいって評判なんだ ♪(最近駅前にできた喫茶店の様子を浮かべて思わず笑顔がこぼれる弥生)ん~、どうやって食べようかな~、やっぱり上から少しずつ掬って食べようかな?それとも最初は眺めた方がいいかな~♪(可憐の返事も聞かずに空想にふける弥生。嬉しさのあまり、口の端から少し涎がたれかかっている) 水無瀬 可憐 もうっ・・食い意地張ってるんだから・・(呆れたように言うが嫌といわない辺り、OKなのだろう)1つだけねっ?それじゃあ、1部屋借りてるからついてきて(そういって、荷物を纏め置いてあった鍵を手に取ると別の部屋へ移動する)さすが、マネージャー 仕事が速い事で・・(そして、その部屋に入ると練習用にセットされたラジカセなどを見て呆れたような関心したような観想を一言漏らす) 川崎 弥生 えへへ~、、、って、ああ!ちょっと待ってよ、荷物片付けなきゃ(既に移動し始めた可憐を見て、現実に帰る弥生。わたわたと荷物をまとめると、可憐が入った部屋へと飛び込む)へ~、もう用意できたんだ。さっすが可憐ちゃんだね。(自分が荷物をまとめているうちに、可憐がラジカセなどを用意したと勘違いし、簡単の呟きを漏らす)それじゃあ早速始めようか? 水無瀬 可憐 えっ・・あ~う~・・うん、まあね?(一々、事情を説明するのも億劫だと思ったのか 適当にはぐらかし真実は可憐の胸の中に・・)じゃあ、早速行くね・・(ラジカセの再生ボタンを押すと、数歩下がりポーズを取り曲が流れるとゆっくりと動き出し、次第に曲のテンポがあがるにつれ動きも激しくなっていく)はぁ・・はぁ・・これで終わりだけど、変な所とか気になる所とかあったかな? 川崎 弥生 、、、(可憐の踊りをじっと見つめる弥生。その真剣な目つきは先ほどの様子とはまったくの別物である)、、、うん、うん、、、うん、、、お疲れ様~(一通り可憐が踊るのを見た後、またいつもの顔に戻って話しかける)ん~、、、踊りは凄く良いんだけど、何か動きが硬いんだよね~。もっとこう、リラックスして踊らないと~、、、あ、そうだ!マッサージしてあげるね♪(そう言うや、可憐に近付き肩やらお腹やらを揉み始める) 水無瀬 可憐 動きか・・う~ん・・もうちょっと踊りこまないとダメかな 考えながらになっちゃうし・・って、弥生やめっ!ひゃぅ・・くすぐ・・あははは!!やめ、やめて!!弥生窒息しちゃう! (肩は別として、お腹のマッサージがくすぐったいのか思い切り身を捩り目の端に涙まで浮かべる)も、もう・・弥生が男だったらセクハラだよ・・(何とか、弥生から逃げると、いやそうな顔で喋り一時の静寂が訪れるが・・「ぷぅーー」という間抜けな音によって静寂は切り裂かれる)え・・あ・・ぅ、ち、違うの 今のはええと! 床がこすれてっ!!! 川崎 弥生 あっ!あ~あ、もう少しなのに~、、、(せっかくマッサージしようと思っていたのに逃げられてしまい、残念そうにつぶやく。しばらく二人の間に気まずい空気が流れるが、、、)、、、ん?何?今なんか面白い音がしたような、、、? ん~、それに何かちょっと臭うよ~?(可憐のオナラを確かに聞いたが、まだオナラであると認識はしていないようである)ああ、な~んだ。床がこすれたんだね~。それじゃ続きをしようよ♪(不自然なまでの可憐の様子を疑うことなく信じてしまう弥生。嫌がる可憐に近付き、再び体を揉み解そうとする) 水無瀬 可憐 は・・はぁ・・「何とか誤魔化せた・・」(溜め息をつき、一息ついたのも束の間また弥生が近づいてくる)あ、もう・・弥生やめてったら・・もー、認める認めるから許してよっ!(本当に床がこすれただけだと思っている弥生とは別に、実は誤魔化せてないと思っている可憐 また同じ目に合うのは目に見えている為、素直に白状する)さっきのは、わたしのオナラでした ごめんなさいっ! これでいいでしょ・・? はぁ~あ・・本番終わって気が緩んじゃったからかな 弥生とは言っても人の前でもらしちゃうなんて・・(棒読みで白状すると、少し顔を赤くして落ち込む) 川崎 弥生 ええっ!アレ、可憐ちゃんのオナラだったの?!(可憐の言葉に本気で驚く弥生。驚きの余り大声になってしまい、可憐に追い討ちを掛けることに、、、)で、でもでも、可憐ちゃんのオナラ、そんなに臭くなかったよ?それに音も可憐ちゃんみたいに可愛かったし、、、(慰めているつもりだろうが、弥生の性格上、混乱しているのか本気で言っているのかよく分からない言葉を口にする)、、、そ、そうだ!オナラが出ちゃうってことはリラックスしている証拠だよね?だったらもっとオナラすればもっと踊りが上手くなるよ!(冗談とも本気とも取れない言葉だが、本人はどうやら本気のようである) 水無瀬 可憐 ば、バカぁ!そんなにオナラオナラ言わないでよ はずかしいのに・・(可憐の性格からは滅多に見られない涙目の表情を見せながら、声を大きくする)って、弥生本気で言ってる・・? オナラして踊りが上手くなるなら誰だって苦労しないよ・・(「はぁ・・」と溜め息を吐きつつ弥生の本気な顔に少し驚く)それに今リラックスしてても、本番になったらそういう訳にも行かないし・・うっわぁー・・ダメだ、余計緊張して来ちゃった 本番どうしよう・・ 川崎 弥生 恥ずかしい?恥ずかしい、はずかしい、、、あ!そっか~♪(可憐の言葉に再び何か思いついたらしく、手を、「ポン」と叩く)可憐ちゃんホントは本番が恥ずかしいんじゃないの?だから動きが緊張しちゃってるんだと思うな~、うんうん。(自分ひとりで頷くと、可憐の顔を覗き込んでニッコリと微笑む)だ♪か♪ら~♪ 今ここで本番より恥ずかしいことしちゃえばいいんだよ。さっきみたいにオナラしちゃうとか~。そうすれば本番で緊張なんかしなくなるって。(筋が通っているようないないような話をする弥生)大丈夫♪ここには私達しかいないし、何だったら、私もオナラするからさ~♪ 水無瀬 可憐 な、なななな何言ってるの!?そんなの出来る訳ないじゃないっ!(いきなりの弥生の提案に、混乱してしまい 最大ボリュームまで声が出てしまい、はっと口を抑える)確かに本番は緊張するけど、恥ずかしいっていうのとは違うし・・2人だけって言ってもわざとするなんて絶対いやだからねっ!(断固拒否と態度を決め、弥生から離れ つんと顔を背ける)「さっきのだって、顔から火が出るくらいに恥ずかしかったのに 絶対出来る訳ないじゃない・・弥生も何を考えてるのか・・」 川崎 弥生 うう~、いい考えだと思ったんでけどなぁ、、、「うう、本気で嫌がっているみたい、、、。でも可憐ちゃんには是非とも踊りが上手になって欲しいし、、、ここはやっぱり私からしか!」(嫌がる可憐の顔を見てしばらく考え込む。その後急に決意を固めた様子になると、可憐の方を向き、再び笑顔になる)可憐ちゃん、私もオナラしたくなっちゃったな~。ここでしちゃうね、えいっ♪(可憐にお尻を向けると「プウッ」と小さくオナラをする弥生。可憐の緊張を解きほぐすにはもうこれしかないと思ったようだ)あはは~、ごめんね~?でも、これでお相子だねっ? 水無瀬 可憐 全然良い考えじゃないから・・(弥生の本気なのはわかっているが、どうしても賛同出来ないのか 心底嫌そうな顔をする)え・・ちょっと、弥生どこに向いて んむっ・・くっさ~い・・このっおかえ・・もう、やめてよね!(弥生につられ、弥生の方へお尻を向けるが放屁までは行かず踏み止まる)ぜっんぜんお相子じゃないよ、顔にお尻向けてオナラするなんて・・うぅ・・匂い取れない・・(よほどきつかったのか、腕で鼻をこするが完全には匂いが抜けないようだ) 川崎 弥生 「ああん!もう一歩なのに、、、」(後一歩で可憐にオナラをさせられるところだったのに、悔しがる弥生)あはは、臭かった~?ゴメンね。「うう、そんなに臭かったのかな、、、でもこれも可憐ちゃんのため!」(可憐に臭いと言われ、内心ショックを受けるが、それでも諦めずに再びお尻を向ける)ん~、もう一発出そうかな~。えいっ!(「ブォッ!!」と、今度は更に大きなオナラをする弥生。本人も恥ずかしさのためか少し顔を赤らめるが、可憐のためという使命感が弥生に行動させる) 水無瀬 可憐 んんぅ~!!・・うげぇ~・・臭くて気持ちわるぅ・・(匂いが取れない所に追い討ちを掛けられ、口を抑えながら後退する)もう・・ほんとにいい加減にしてよね・・部屋に篭ってる・・こんな状況で誰か来たりしたら弥生に責任取ってもらうからねっ!(本当に怒ったのか、きつい口調で良いながら窓辺の方へ移動して窓を全開にする)これでちょっとはマシになるかな・・後弥生!オナラさせようとしても無駄だからね! そんなのやっても踊りも歌も上手くならないんだから!! 川崎 弥生 えぇっ?! わ、私、、、可憐ちゃんが緊張しないように、、、って思っただけなのに、、、そんな、、、酷い、、、(可憐の言葉に更に大きなショックを受ける。次第に弥生の目には涙が、、、)うぅ、、、酷い、、、私だって、私だってぇ、、、すっごく恥ずかしかったんだよ?なのに、なのに可憐ちゃん、、、無駄だって、、、無駄、、む、、う、うぇぇぇ、、、(嗚咽を繰り返し、完全に泣き始めた弥生。その場に座り込んで顔を抑えている) 水無瀬 可憐 え、、う・・何よ・・わたしが悪いみたいじゃない・・(泣き出してしまった弥生に近づき、罪悪感からか少し焦り始めてしまう)んもうっ!!絶対内緒にするから、ほら泣かない わたしも悪かったし・・あ、でも調子に乗ってまたさっきみたいにするのは無し 今度は本気で怒るわよ?(隣に座ると、お姉さんが妹を慰めるような優しい声で呟き、最後に少しきつめな口調で注意する)ほんとに世話の妬けるんだから・・(最後に「はぁ・・」と小さく溜め息を漏らすと、弥生の頭をやさしく抱く)ほ~ら~なきやみなさい~ 川崎 弥生 、、、ぅぅ、、、可憐ちゃん、、、ばかぁ、、、(可憐に頭を抱かれたまま、しばらく泣き続ける弥生)、、、可憐ちゃん、ゴメンね?、、、私、悪かったね?(しばらく泣いたことで落ち着いたのか、可憐を見上げて謝る)私、、、いっつも、、、失敗ばかりで、、、 水無瀬 可憐 誰がバカなのよ?バカっていうほうがバカなのよ 心配させて・・このバカっ!(つい反射的に、自分もバカといってしまう)落ち着いた?良いのよ、それ位・・はぁー・・暗いモードに入るのは無しっ!(今度は大きく溜め息をつき、自分の中で気持ちを切り替えると、立ち上がり弥生に手を伸ばす)お腹空いちゃった、今日は弥生のおごりね?何か、奢る約束しちゃった気がするから それだけはわたしがおごってあげる 川崎 弥生 ごめんね?、、、本当にゴメンね?、、、(暗い方へ暗い方へと気持ちが移動していくが、可憐の一言で気持ちが急に切り替わる)え?ホント?、、、そう言えばそーだったね♪駅前でフルーツパフェ食べさせててくれる約束だったし♪(可憐の手を掴むと急に立ち上がり、逆に可憐の手を引こうとする)そうと決まれば早速行こうよ♪善は急げって言うしさー♪(パフェ以外はこちらが奢ることになったようだが、まったく気付かずに手を引っ張る) 水無瀬 可憐 はいはい・・「後片付けは・・・ごめん、マネージャーさんっ!!」(きっちりと整理されていたはずの部屋が、暴れたりしたせいかぐちゃぐちゃになっているのを見てしまい、直す気も失せ謝ると、力を抜き弥生の手にひかれていく)あーもう、ひっぱらなくても行くからっ~ 川崎 弥生 ふるーつぱふぇフルーツパフェ~♪(さっきまで泣いていたことはすっかり忘れた様子で、上機嫌の弥生。そのまま可憐をつれてずるずると部屋を出て行くのであった)
https://w.atwiki.jp/lovetrick/pages/229.html
ツンデレ? (非エロ) by 921 さん ―木トリ最終話、奈緒子が矢部の●ラを取ったシーンです。 「…これ燃やすぞ、ボーって!」 「お前なー、もうちょっと人を信用せぇよ!」 「そんな事言って、また私を捕まえる気だろ!」 「…そんな事せーへんよー」 「棒読みだぞ」 「おんどれ、人様のカミを抜き取る能力を持っていたとは、やはり超能力者!」 「!違います!私には超能力なんて無い!…はず…」 「はず?ほんなら何で逃げるねん」 「それは…条件反射っていうか…思い当たる節があるっていうか…」 「あー分かった」 「は?…何がだ」 「お前なー、そういう煮えきらん態度が一番あかんで」 「はあ?」 「お前がそんなやから上田センセが心配してしまうんやぞ」 「っ?!あの巨根は今どうでもいいだろ」 「はー、お前がそうツンツンしとるから上田センセも素直になれないんやな。ツンデレかお前。秋葉の言ってた通りや」 「ツンデレじゃない!何なんだあの牛め」 「…上田センセも一生懸命お前の事探してたんやぞ。もうちょっと察してやれや」 「え…」 「お前がほんまにセンセの事嫌いなら構わへんけどなあ」 「うそ…上田さん、探してくれたんだ…」 「ほーれ、そんな風に好いとるんなら素直にそう言えば良いもんを」 「…そういう訳じゃ、ないです」 「ふん、あくまでツンデレっちゅー訳か。ま、上田センセもそういうとこを好いたんかもしれんな」 「…」 「ほれ、上田センセのとこ行け。もう心配さすな」 (矢部、奈緒子の頭にぽんと手を置く) 「…はい」 (奈緒子、後ろを向いてとぼとぼと歩き出す) (矢部はそれを見、少し笑いながら溜め息) 「…しょうもない奴やな」 (奈緒子、ふと気付いた様に振り返る) 「…!矢部さん」 「ん、何や?」 「さっき、矢部さん…上田さん『も』一生懸命探してたって、そう言いましたよね?」 「…」 「もしかして、探してくれたんですか、矢部さんも?私のこと…」 (矢部そっぽを向き頭を掻きながら) 「…あー、口滑ったわ。あ、いや、間違えただけやから」 「…矢部さん…」 「!…もうええから行け!消えてまえお前なんか!」 (奈緒子、矢部の慌てる様子に微かに笑って) 「…素直じゃないな」 「ちゃうわ、はよ上田センセのとこ行け!って…あ」 「?何だ?」 「そーいやセンセ消えてもうたんよ。お前知らん?」 「…」 「早く言えよ!!」 「てかお前、ええ加減にワシを返せ!もう一人の大切なワシをー!」 おわり