約 109,468 件
https://w.atwiki.jp/sindame/pages/37.html
位置、作成者 MAPID 0134 dedp ◆naTngG70uk 氏 (腹滑り 可能)(BGM 無音) 主な仕掛け、キャラクター 出口 →リベンジビル スミレさん(別名:ドリドリ君) →時々、悪役っぽい声で笑う →くろでんわを使うと… テカテカくん とあるソファーの下あたり →鉢植え部屋 その他 笑い男→smile(笑い、笑顔)→読み上げソフトがスミレと発音→スミレに決定 >先生の面影があったためか、センチメンタル仮面とも呼ばれていたそうですよ。 >>シジミフェイスなんたらという名前もあるらしいですね・・・ ↑おまえのせいで俺のマウスが笑ってぶっ飛んだぞどうしてくれる ↑おまえのマウス笑うのかすごいな ここでくろでんわをつかうとスミレさんが爆笑します >くろでんわで爆笑したあと、暗転してそのままなのはバグ? >>ver0.092bでは爆笑するだけですね、恐らくバグで修正されています >>確率イベントが設置されているのかも知れませんが自分が数回おこなっても暗転する挙動は見られませんでした 入口が消えてしまう部屋があったのですが、しっかり壁を探せば外に出られました 魔王笑いしたあと軽く溜め息つく(笑) どうしよう・・・スミレさんの笑い声が素敵で惚れそうなんだが・・・ スミレさん、時々フリーザみたいな声で笑ったりする 象形文字のようなものが壁にあるけども、あれは解読したらそれなりに文章になるのかな 誰もいない部屋の入口が見つかりません。どこにあるのでしょうか? ↑鉢植え部屋に通じる部屋のことでしょうか?でしたらリベンジビルにある鉢植えのどれか一つがそこに繋がっています ↑6つある植木鉢の手前にありました!ありがとうございます。 ↑そこからいって、ソファーしらべてもなにもかわらない・・・いわゆる、 鉢植え部屋にいけない・・・ ↑同じ部屋にテカテカ君がいると行けないらしい ↑どのくらいの確率でテカテカ君出る? ↑ソファーの下だけど、下っつっても斜め下とかあるじゃん?ソファー自体を調べるんじゃないよ スミレさんは俺の嫁 ↑テカテカくんは俺の妻 ↑テカテカくんは男だよね ↑ダガソレガイイ ↑アッー ↑ホ○wwww 場合によっては自嘲しているように聞こえる くろでんわを使って笑い声をひとつずつメニューで開いたり閉じたりして聞くようになったら 君は完璧なスミレさんマスターさ テカテカくんがずっと居座ってる・・・ ↑鉢植え部屋に行ける部屋はテカテカくんの居る部屋とは別物だと思うけど スミレさんなんであんなイケメンなのに人気でないんだ・・・
https://w.atwiki.jp/nightstalker/pages/442.html
Last update 2008年03月16日 素敵な場所に素敵な人 著者:AR1 「問題はこの誰にでも平等に無慈悲な世界を、どう受け入れるかってことだったのかもな」 誰かの墓の前で溜め息をつく男。鐘の音は死の象徴、生まれ出でたものは形を崩す。 彼の前にそびえる墓は、彼の座高よりも高いくせに妙にいびつな形に切り刻まれ、されど墓石としての機能を辛うじて保っている状態に見える。指先で押したら呆気なく崩壊するのだろうか、とそれを実行してみるものの冷たい硬質感が爪の奥を貫くだけで、男には墓石が音を立てて笑っているように見えた。 つぎはぎだらけで家名もろくに読めないような墓石なんぞ墓ではない、ということに男は気づいた。それでは、このピカソの絵を一色に染めてしまったかのような、もしくは極めていい加減な設計の幾何学模様のようなこの石はなんなのだろうか、とメトロノームのように前後左右に触れる脳味噌で分析してみた。 後ろを見ると、今度は白い炎が直線を描いて宙を揺らめく。体を捻って正体を突き止めようとするものの、金縛りに囚われた体は地面へ縫い付けられる。まったく抵抗できないまま、男は砂利と密接な間柄。 自分の姿格好もろくに認識しないまま、男は夜空の奥深くからスコープでこちらを狙っている連中に大声で激昂した。 「テメェら、俺のタバコを返しやがれっ!!」 「ああ……やっぱりここだったか」 青い帽子を被った中年の男が答える。その隣でパーカーのフードを目深に被った、やはり同年代の男が答える。 「あいつ、酔っ払うといつも公園だもんなあ」何もかもが馬鹿馬鹿しいとばかりに、フードの下は憮然とした表情が潜んでいる。「手はつけられんし、幻覚は見るし、錯覚に陥るし……」 「どうする?」諦観を悟った声音で、青い帽子。 「選択肢は二つだ――あいつが一人で警察のお世話になるか、俺達も一緒にスキンシップを楽しむか」 二人の見解が一致するのに五秒とかからなかった。言うまでもないだろう、という苦しい笑顔でをして―― 「「……放っておこう」」 二人の男は公園の全景を観察できる丘に背を向ける。その姿は他人を装っている風ではなく、もはや他人そのものであった。 「ダメだ!! あいつダメだ!! タバコのことしか考えてない! なんで操縦桿握らせんだよ!?」 前の作品 次の作品 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/viptndr/pages/438.html
73 名前:1/2[sage] 投稿日:2011/06/30(木) 20 27 20.83 ID IB5UBJbeO [3/5] ちょっと俺の話聞いてくれよ 俺とツンデレは幼稚園の頃から一緒だった腐れ縁でさ 親に怒られる位泥んこになるまで遊んだり、拾ったお金でお菓子を買ってみたり ツンデレが隣にいると毎日が楽しくて、時間があっという間に過ぎるの だけどある日、ツンデレの様子がおかしくなってきてさ 急に顔赤くしたり、溜め息ついたりして、日に日に上の空になっていったの 多分好きな奴が出来たんだろうね、俺以外の そう気付いた時には、もう顔も合わせてくれなくなってたの 昔はベッタリだった距離も隙間が空くようになって、俺への態度も棘があるようになってさ 次第にツンデレとも疎遠になっていったんだけれども、ある日呼び出されて告白されたの、ツンデレに 俺もツンデレのことが好きだったから、凄く嬉しくてさ それで俺も好きって言ったら、ツンデレ泣き出しちゃってさ、俺も貰い泣きしてさ、あの時は二人で思いっきり泣いたな それでさ、ツンデレとは正式に交際することになったの 今はまだギスギスしてるけどさ、その内元通りになるでしょ、って話 74 名前:2/2[sage] 投稿日:2011/06/30(木) 20 30 13.15 ID IB5UBJbeO [4/5] ちょっと私の話聞いてほしいんだけど 私とアイツは幼稚園の頃から一緒だった腐れ縁でさ 昔は外で日が沈むまで遊びまわったり、今だと二人で試しにお酒をちょっと飲んでみたり アイツが隣にいると毎日が楽しくて、時間があっという間に過ぎるの だけどある日、胸にモヤモヤしたものが引っかかる感覚に襲われたの アイツの隣にいると動悸が激しくなって、日に日に、段々と、いたたまれなくなってきてさ ふとアイツの顔を見た瞬間気付いてしまったの、私はこの人を愛してるんだ、と それからは更にアイツといる時間が苦しくなったの、もう顔も上がらない、うつ向いたまま 昔はベッタリだった距離も隙間が空くようになって、アイツへの態度もツンケンになってさ 次第にアイツとも離れていったんだけれども、やっぱこのままじゃ後悔するから告白したの、アイツに そしたらアイツ、嬉しい、俺もお前が好きだった、だって 言われた瞬間涙出てきちゃって、それでアイツも貰い泣きしてさ、あの時は二人で思いっきり泣いたわ それでね、アイツとは正式に交際することになってさ 今はまだギスギスしてるけどさ、その内元通りになるでしょ、って話
https://w.atwiki.jp/wiki14_rock/pages/46.html
廊下を歩く。 足取りは重い。乗り気はしない。でも足は動く。前に、前に、目的地に。 そして、とある部室の前で足を止める。 嘆息する。吐く息が重い、気が重い、体が重い……やることなすこと全てに重力と圧力が三倍増しになっているような気分。 「よっ、少年。来てくれたねぇ」 部室の前でうつむき加減に棒立ちしていると、背後から声をかけられた。それは間違いなく、響子先輩と知れた。この高校に話をできる知り合いなどまだいない。ついでに、これまで記憶してきた人物の中でも、先輩は底抜けに明るかった。 響子先輩のあとについて部室に入ると、一〇人ほどのメンバーがおり、軽く会釈した。先輩によれば、ここにいるメンバーだけで三つほどのバンドが結成されているらしい。ただ、響子先輩のバンドだけギターかベースが不足していたらしい。響子先輩はベースもギターもできるらしく、新加入の戦力の好みによって変えるそうだ。なまじギターを嗜んでいるだけに、その事実には素直に感心させられた。 「わたしの貸してあげるから。勝手にチューニングしていいから」 早速といわんばかりにエレキギターを持たされ、適当にコードを弾いてみろと彼らはのたまう。僕はコードなんてよく知らないし、そもそもが我流で、説明書通りの演奏などできる訳がなかった。 溜め息をつきながらも、とりあえずなにかを弾かなければ始まりはしないし終わりもない。ギターを構える。 「ちょっと待った」 響子先輩が制して来る。あぁ、やっぱりトーシロのギターなんて、構える段階から分かってしまうものなんだな……と、半ば愕然とした。 でも、よく考えれば、先輩達は音楽が好きでバンドとかやってるんだ。なんとなくギターを弾いているだけの自分とは志が違い過ぎる。自分よりも上手い人がここには絶対いるはずだし、自分より下手な人がここにいるとは思えない・・・ が、響子先輩の質疑は、僕の予想にはないものだった。 「ひょっとして、左利き?」 「え? はあ、まあ。そうですけど」 だからなんだと言うのだろう? 左利きだと不便なことでもあるのだろうか? 「しまった……左利きは想定外だったな。それ用のギターは用意してないよ、さすがに」 顔面を覆って己の失態を露にする響子先輩。僕は首をかしげ、そこで放った一言が、周囲をどよめきの渦に巻き込むとは、まったく考えていなかった。 「ギターって、右利き用とか左利き用とかあるんですか?」 第2回 目次 第4回
https://w.atwiki.jp/psyren_wars/pages/70.html
近くとも遠く◆lb.YEGOV.. サクリ、という小気味いい音と共に、口内に瑞々しいレタスとジューシーなビーフ、トマトの程よい酸味と、さっぱりとしたヴィネガーの味、そしってしっとりとしたパンの食感が広がる。 昼食として購入したサンドウィッチを咀嚼しながら、ウォルターはさきほど頭の中に響いて来た、主催者・天戯弥勒の報告の内容を反芻し、思考する。 (アサシンが脱落、残りは13組。暗殺の危険があるサーヴァントの内、片割れがいなくなった、事実だけを見れば喜ばしい事であるが……) 「あまりにも早過ぎる」 まだ一回目の夜明けを向かえた状況で既に脱落したサーヴァントが存在する。 脱落したタイミングとして考えうる時間帯は早朝〜現在に至るまでか。 ここで脱落したのがマスターであったのならば、ウォルターにも得心がいく。 早朝のランサーとの戦闘を経て、マスターがサーヴァントに対して有効打を持ち得る事はまずない事を経験から理解している。 加えて暗殺に特化したアサシンがいる以上、この段階でマスターを殺害されての脱落という事態は十分にあり得る事だ。 だが、脱落したのはよりにもよってそのアサシン。 それはつまる所、その短時間の内に自分達と同じ様に他のサーヴァントと衝突した陣営があり、そして脱落したという事に他ならない。 (人の事は言えぬが、随分と血気盛んな事だな) ごくり、と咀嚼していたサンドウィッチを嚥下し、合わせて購入したミネラルウォーターを口に含む。 水質の違いからか、日本の水道水はどうにもウォルターの口には合わなかった。 ランサーに紅茶を淹れる為にもいくらか硬質のミネラルウォーターを買い足さなければならない事に溜め息を一つ。 思考を再び、脱落したアサシンと取り巻く状況への考察に戻す。 (アサシンが敗退、しかしマスターは生存。暗殺の失敗か、襲撃を受け囮となったか) マスターが生存している以上、別のサーヴァントによるマスター殺害による脱落の線はない。 故にアサシンのみが戦闘によって脱落した。それが想定し得る状況だろう。 だが、問題になるのはアサシンと敵陣営の戦闘がこの早期に起こった事だ。 今朝方のウォルター達のように突発的な遭遇は十二分にあり得る。 だが、脱落したのが暗殺・諜報などを得手とするアサシンである事が問題だった。 天戯の発言が真であるならば、正面からの戦闘ができるだけの実力があったそうだが、 暗殺に特化したクラスが、暗殺を狙わずに直接戦闘を行なう必要性は薄い。 だが、暗殺をするのであれば、暗殺対象が誰であるかを認識する必要がある。 襲撃を受けるにしても、今朝方のウォルター達の様に突発的な遭遇があったか、一方的にマスターであるか認識されていなければ発生しない。 だが、襲撃を受けるのであれば気取られない事こそが第一のアサシンを伴っているのにも関わらず、マスターとしてのアタリをつけられたという事だ。 襲撃するにしても、襲撃を受けるにしても、それに足るだけの接触、あるいは監視の必要がある。 それが、開始から1日にも満たない状況で起こりうるだろうか? だからこその『早過ぎる』という呟きであった。 加えて14組という参加者の数と広範囲に及ぶ会場という状況が絡んで来る。 この広大なエリアで、しかもこれだけの時間で参加者同士が接触する確率は幾ばくか。 (ふむ、無論突発的な遭遇から発展した事も考えられるが……) ウォルターは懐からマップを取り出し、数カ所に印をつける。 印がついたのは病院、アシュフォード学園、その他大型のショッピングモールや温泉などの施設。 (人が多く集まる所の方がそれだけ遭遇率も上がる。 その場合、施設の解放時間も考えれば接触を考えられるのは午前から正午までか) ウォルターの視線に留まったのは彼の拠点からもそう遠く無いアシュフォード学園の文字。 その脳裏に浮かんだのは自身が遭遇した、学生服を着込んだ二人のマスターの姿。 (14人中2人は日本のハイスクール生。 そこまで参加者の年齢に偏りがあるかは定かではないが、学生であれば早朝の内からの接触も十分に考えられる、と) 「しかし、そうなると私達では入る方法がない」 溜め息を一つ吐き、トン、と地図に描かれたアシュフォード学園に指を添える。 老年の執事服の男性が学校に入れば嫌でも目につく。 レミリアであれば霊体化して侵入は可能だが、かの吸血鬼がこそこそとした密偵の真似を進んで行なってくれるとは考えづらい。 そもそもの話、彼女の活動可能な時間では学生の大半はすでに下校ずみなので潜入する意味がない。 (使い魔か、あるいはNPCでも利用できればいいのだが、 頃合いを見て監視でもするべき、か) 「さしあたっては日本のハイスクールの平均的な下校時間を調べなければいかんか、 異国の地というのはこういう時に苦労をする」 幸いにも拠点から近くの場所にあり、準備をしてから学園の付近で監視に最適なポイントを割り出す事もそう難しくはない。 他のマスターに接触出来るかは不明であるが、何らかの手を打つ必要はあるとウォルターは判断した。 (レミリアお嬢様への報告もしておくか。 何にしろ、彼女の動けるのは夜だ。 昼間の内に網を張っておく事は彼女も否とは言うまい) 飲み干したペットボトルをゴミ箱に捨てながら、ウォルターは今まで歩いて来た道に踵を返し、主であり従僕である少女の待つ館へと戻る。 その行く先に幾人の少年少女の思惑が絡み合った学園を捉え、彼らを絡めとる為の蜘蛛の巣を作り上げる為に。 【C-5・市街地/一日目・午後】 【ウォルター・C・ドルネーズ@HELLSING】 [状態]健康、魔力消費(微小) [令呪]残り3画 [装備]鋼線(ワイヤー) [道具]なし [思考・状況] 基本行動方針:全盛期の力を取り戻すため、聖杯を手にする 1.夜になるまでは単独で情報収集 2.アッシュフォード学園内での情報集手段の模索 3.アッシュフォード学園近隣で監視に使えそうなポイントの捜索 BACK NEXT 036 誰が為に命を燃やす 投下順 038 闇夜に生ける者たち 036 誰が為に命を燃やす 時系列順 038 闇夜に生ける者たち BACK 登場キャラ NEXT 028 あの空の向こう側へ ウォルター・C・ドルネーズ 038 闇夜に生ける者たち
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/781.html
「ん…!?ここは!?」 (揺るぎない俺の絶頂は、 ある裏切り者の存在によって激変した!) 俺はまた 死んだのか また最初からか… 屈辱だ この俺が ヌケサクなんぞにッ! (油断した…) アイテムが 水の泡… 放っといてくれ (まさかあんな序盤で!) 合成は慎重に ブラックサバスめ! (あ!呪われた!) あー…大迷宮 ヤツは倒したのに (ジョルノ:終わりが無い!) あー…逃げたいけど 死んでも逃げられない (露伴:DISCはまだかい?) 試練?天国だと? やってられるか もう寝る!そうだ! ボヘミアンなんとかは どうでもいいから (露伴:何言ってんだい!) 痛くない死に方 学んだ自分褒めよう(よくできました) 詰んだと悟ったら 考えるのやめろ (ドッピオ:電話待ってます…) ありえない日常も そのうち慣れる(嫌でもな!) 亀の中気づいたら パンティだらけだ…(何をしているんだ俺は) あー…きたこれまた 予想のできない死 (DIO:「ロードローラーだッ!」) はー…溜め息ぐらい つく権利はあるさ… (露伴:早くしてくれ) (ジョルノ:Ready GO!) 他人事みたいに… そんならお前が潜れ! (露伴:だが断る!) 冒険には疲れた 静かに暮らしたい… (ジョルノ:「無駄無駄無駄ァ!」) でも 尋常なる毎日 貴重すぎる体験だ(大切にな) 痛みだけの死よりは 幾分かマシか?(そうでもないか…) 「くっ…もう我慢できん 悪いが!言わせてもらうぞ! 貴様の言っているようなDISCなんてな! そう簡単に転がってるものか! 第一、この帝王ディアボロがそんなふざけた事… 帝王はマンガ家より偉いのか、だと? そういう問題じゃあないッ!」 ア"ーッ!なんでいつも 情けない死に方 だぁー…逃げる前に 奴らが…倍速でやってくる…! (露伴:ぶつぶつ言うなよ) レクイエム乗り越えて 俺は絶頂に戻る! (ジョルノ:無駄ァ!) 世界のすべては 俺に跪くッ! (ジョルノ:「せいぜい頑張ってください」 ディアボロ:「うるさい!」) ピンチをチャンスへと 生かせた自分褒めよう(やるじゃん) 万策尽きた時は すぐに諦めろ(ああ…やり直し…) いつか戻れたら (ジョルノ:あ、無駄無駄無駄無駄) やっぱ無理なのか…(諦めない!) (もう…ツェペリさんも何か言ってやってください! ほらペッシ!釣りばっかしてないで何か言え! …スピードワゴン、お前はいい、黙ってろ) …長いな。 原曲【涼宮ハルヒの憂鬱キャラクターソング「倦怠ライフ・リターンズ!」】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm1326703】
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2227.html
「初めから好いた男と情を通じる事が出来るのであれば、あやつも幸福であろう?」 くくっと押し殺した嗤い声に、春先だというのに氷のような冷たい刃を胸元に突きつけられた気分になる。 するりと差し伸べられた元就の白い指が愛おしげに元親の頬をなぞる。 見上げてくる琥珀の瞳に魅入られたように、その場を動けずに足が竦む。 「…元親……」 耳元で囁く掠れた低めの声で消え入るように名を呼ばれた。 ぎり、と唇を噛み、篭絡されそうになっていた意識を取り戻すと、元親は彼女の肩を掴んで身を引き離した。 「そんな辛い顔して煽られても、勃つモノも勃たねえよ」 今にも泣きそうに顔を歪めて見上げてくる元就の額へと己のそれをくっつけ、じっと瞳を覗きこむ。 「……俺にとって家康は大切な友人だ」 一息ついて、元就の目をまっすぐに見詰めながら話し掛ける。 「しかし、あやつはそう思っておらぬ」 不機嫌そうな声には苛立ちが含まれていた。 「お前が気にしすぎているだけだ」 掌で元就の頬を包むようにして軽く口付けると、元親は宥めるように言った。 「…我は何も持たぬ、あやつと違うてな」 静か過ぎる声に元親は訝しげに隻眼を細めて唸る。 「お前、何言って…」 元親の手を払い、一旦伏せた顔を上げると元就は薄笑いを浮かべた。 「ふ、ふふ……やはり心など要らぬ」 「元就!」 「そうすればこれほど狂わされる事などなかったものを…ふふ……ふふふ」 感情のない嗤い声が闇に響く。 「…知らぬ、このような感情など知らぬ」 琥珀の瞳から零れる涙は白い頬を濡らし続けた。 あらゆるものがその胸の中で渦巻いているが、それを吐き出す術も分からない。 元親は天を仰ぐと溜め息をついた。 「……なんて日だよ、今日は」 女を泣かせる趣味なんぞ持っていない筈なんだが、と呟くと、華奢な体を強引に抱き寄せた。 「離せ!貴様などっ!」 元就は細い手で彼の胸板を強く叩いて抵抗するが、更に力を込めて抱きすくめる。 「…離さねえよ」 「我に構うでない」 抵抗は止めたものの、冷たい声が返ってきた。 「……泣きたいならここで泣けよ、な?」 少し腕の力を緩めると、眦を濡らす涙を掬うように口付ける。 「…今更遅いわ」 「気が済むまで付き合ってやるよ」 おそるおそる背中へと回された細い手がゆっくりとしがみ付いた。 静かに声を押し殺して泣く肩を抱いてやると、素直に身を寄せてきた。 春嵐11
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/1000.html
「男ってよ~、結局はみんなのび太なのか?」 何とも小難しい表情でジョッキを置いた日下部の言葉に、俺は呆れた眼差しを向 けた。 ざわざわと酔っ払いの喧騒渦巻く呑み屋の一角。 チェーン店であるこの店の名物、爆弾コロッケを箸でつつく。大きさもさる事な がら、チェーン店にしては美味い。 「どう思うよ、キョン?」 通り掛った店員を呼び止め、本日四杯目の生中を頼んだ日下部は、唐揚げをモグ モグ、ごっくんと一つ口の中へと放り込んだ。 「どうって…何がだ」 「だから、キョンはのび太か?」 「……訳が分からん」 店に入ってまだ一時間も経っていないと言うのに、日下部の顔は真っ赤に染まっ ている。 焼酎の水割りを口をつけ、切り分けたコロッケを口にする。 波瀾万丈な高校生活とは正反対だった大学を卒業後、俺は中小企業に就職し、営 業部に配属された。 そこで再会しちまったのがSOS団準団員の日下部だった。 別に日下部と一緒の職場が嫌だった訳ではない。むしろ知った顔が同じ職場で安 心感を得たくらいだ。 しかしだな、 「キョン」という情けないあだ名とおさらばできる最後のチャンスを奪われたこ とだけは忘れることはできんだろう。忌々しい。 さらに高校時代の友人だというだけで営業回りも日下部と一緒にされてしまった 。 最近は日下部のフォローが俺の仕事におもえるのだが… まあそんなこんながあり、半年間共に過ごしてきたが、日下部の言う事は高校時 代と相変わらず要領を得ない。 今日も、二ヶ月に渡り苦心していた取引先との契約をようやく結び、お祝いとば かりに二人で飲みに来たのだが。 「もっと詳しく、且つかいつまんで話せ」 「だからよ~、男ってのは、やっぱりしずかちゃんの方良いのか?」 益々分からん。 思わず頭を抱えたくなったが、代わりに水割りを飲む事で頭痛に耐える。 しかし日下部は俺の様子にも気付かずに、空になったジョッキの縁を指でなぞり ながら、子どものように唇を尖らせた。 「ジャイ子って、凄げーじゃん?小学生なのに漫画家で。将来安泰でさ、私たち より有望って言うか。でものび太は、可愛いしずかちゃんを選ぶだろ? 見た目な んて、婆ちゃんになっちゃえば同じなのによ。」 なぁ? と話を振られ、またしておきてきた頭痛を押さえるため額に手を遣り考え た。 先程から摂取しているアルコールのせいで、思考回路は鈍っているが、日下部の 言葉は普段から意味不明な点が多いので、翻訳するのには時間が掛る。 しらふの時よりも三割増しの時間を掛けて、言葉の意味を理解した頃、カウンタ ーには生中のジョッキが置かれた。 「女は中身より見た目か、って言いたいのか?」 「そうだ! さっすが私のパートナーだな!」 「パートナーっつうか保護者だけどな」 にへらっと笑った日下部は箸を持ったまま手を打つ。 俺は深々と溜め息を吐き、焼き鳥の串に手を伸ばした。 「人それぞれじゃねぇの?」 「ぶ~。じゃ、キョンはしずかちゃん派? それともジャイ子派?」 「……ある意味究極の選択だぞ、それ」 興味深々と言った眼差しを向けられたため、眉間に皺を刻む。 毎度の事とは言え、このアホの考える事は理解不能だ。 「ならお前はのび太派か? それとも将来有望、且つ美形の出来杉派か?」 何とか話を逸らそうと問掛けると、日下部は至極真面目な表情で首を捻った。 「うーむ……ドラえもんがオプションなら、のび太の方が良いんだけどな…」 本気で悩むな、こんな事に。 脳内でツッコミを入れるが言葉にはせず、食べていた串を皿に置く。 水割りを飲み干し、お代わりを頼んでも、日下部はまだブツブツと真剣に考えて いるようだった。 「どっちでも良いけど、何でそんな事思ったんだよ」 本題に入るまでが長すぎる。 しかしそれも、いつもの事と、再びコロッケをつつき始めたが、予想に反して日 下部は何処か言い難そうにビールを舐めた。 「……笑えよな」 「いや、話して貰わん事には笑うも何も──」 「フラれちまったんだよ。私」 「…………はい?」 思わず語尾が上がる。 まじまじと見つめる俺の視線に気付いているのかいないのか、日下部は唇を尖ら せたまま、カウンターにのの字を書いた。 「大学の時から付き合ってた奴がいたんだけどよう。この間、別れ話をきりださ れちまった」 「……はぁ」 「新しい彼女は、そりゃあもう可愛くて。しずかちゃんなんだよ」 分かるような分からないような比喩だったが、状況は大体把握した。 付き合っていた彼に新しい彼女が出来て日下部はフラれた。その彼女を見た日下 部は、自分よりも彼女の方が可愛いと思ったのだろう。 フラれた理由が何にせよ、外見で負けたと思った日下部は冒頭の台詞を吐き出し た訳だ。 いつに無く気落ちした表情で、日下部はちびりとビールを飲む。 取引き先に叱られたり、上司に叱られたり、柊に無視されたり、おっとこれは高 校時代か。 何度か元気のない日下部を見た事はあるが──そして決まって俺はフォローに回 るのだが──今日の日下部の様子はいつもと違っていた。 少し冷めたコロッケは油が回って衣がベタつき始めていた。 「と言う訳で、笑い話なんだから笑えってヴァ」 俺の方へと顔を向けた日下部がへらりと笑う。 その笑顔は何だか痛々しい。 新しい水割りがカウンターに置かれたが、それには口を付けずに無言でコロッケ を咀嚼した。 「キョン?」 沈黙を続ける俺の様子に日下部は首を傾げるようだ。 フォローに回るのは自分の役目。 そんな思いが高校生活で身に染み付いてしまっていた。 気落ちした表情を見せられたままでは、此方まで調子が狂ってしまう。 「少なくとも、俺はのび太じゃねぇな」 口の中の物を飲み込んで、ぶっきらぼうに呟く。 本心かどうかは自分でも分からないが、日下部に笑顔が戻るならそれでも良い。 「しずかちゃんほど優等生じゃなくて、ジャイ子よりも可愛い子が俺は良い。う ん」 一人結論付けたように頷きまた水割りに口を付ける。 日下部はきょとんとした表情で見てきたが、やがてにへらっと頬を緩めると、焼 き鳥の串に手を伸ばした。 「キョン、お前なかなかに我が儘な好みなんだな。知ってたけどよ」 何気に失礼な事を言ってるのだが、その口調は何処か嬉しそうだ。 フォローが効いたかと内心安堵の溜め息を吐き、ぐびりと水割りを飲んだ。 「でもそれって、私の事か?」 「ぶっ!」 「うわっ、きったねぇな!」 無邪気な笑顔で尋ねられたため、俺は思わず水割りを吹き出した。 鼻に逆流したアルコールのきつさに涙が浮かびむせかえるが、日下部は眉をしか めると慌てておしぼりでカウンターを拭いた。 「げほっ…何……何つー事を訊くんだ、お前は!」 「え~。だってホラ、私って程良く落ちこぼれで、程良く可愛いんじゃね?」 甲斐甲斐しくも俺のワイシャツにまでおしぼりを向ける日下部の顔は、アルコー ルも手伝ってかへらへらと緩みっぱなしだ。 敢えて具体例を上げなかった己の迂濶さに歯噛みしながら、自分でもおしぼりで 口許を拭った。 「絶対違う。断じて違う」 「またまた~、照れちゃって」 「照れてねぇから」 「でも私、キョンだったら良いんだぜ?」 「聞けよ、人の話!」 さらりと物凄い事を言われた気もするが、敢えて聞き流す。 酔っ払った天然の言葉を真面目に受け取ってはいけない。これもこの半年で学ん だ事だ。 「俺の好みは大人の女。不二子ちゃんみたいなナイスバディだ」 「む……手強い…」 どさくさに紛れてネクタイを緩めようとする日下部の手を引き剥がすと、日下部 は眉間に皺を刻んで考え込む。 私服姿になると、いまだ高校生に間違われるような容姿の日下部とは程遠い例を 上げたためか、スンと鼻を啜ってグラスを手にした。 「まぁ、日下部が不二子ちゃんみたいなナイスバディになったら、惚れてやらん 事もない」 「むむ…」 自分の胸許を見比べる日下部を見遣り、水割りを口にした。 二時間後。 夜の風が熱った頬に気持良い。 「ごちそーさん、でした!」 ペコリと頭を下げる日下部だが、足元はフラついていて覚束ない。 あれから元彼に対する愚痴を散々聞かされたのだが、その間も日下部のペースは 変わらなかった。 たぶん明日は使い物にならないだろうし、恐らく記憶もないだろう。 「ちゃんと立て。帰れるか?」 「だいじょぶだってヴァ~。電車が運んでくれるって」 ビシッとブイサインを出した日下部だが、直ぐにフラフラと右に傾く。 「やれやれ」 いつものように溜め息を吐き、日下部の腕を掴む。 「ほら、駅まで送ってやるから」 「あ、送り狼だな!」 「違うっつの」 ベチと平手で額を叩くと、日下部は「ヴァ」だか「ウ」だか訳の分からぬ声を出 して退け反った。 しかし直ぐに顔を起こすと、子どものように俺の腕を掴む。 必然的に寄り添う形にはなったが、酔っ払い相手では色気も皆無だ。 「キョン~」 「何だよ」 「私なぁ、ホントはあんまし、落ち込んでねーんだぜ?」 日下部の歩調に併せゆっくりと歩みながら見下ろす。 俺の腕にしがみ付いた日下部は、へらへらと笑いながら口を開いた。 「キョンの方が格好良いし、優しいし、仕事はできるし。……フラれても、キョ ンが居るから平気だぜ」 ……酔っ払いめ。 頭の中でそんな言葉が掠めるが、何も言わずにコートから煙草を取り出す。 本気なのか建前なのか。 押し図る事は出来ないが、何と無く緩む頬を自覚しながら煙草を咥えて、日下部 の頭をぐしゃぐしゃと撫でる。 「そう言うのはしらふの時に言えよな。みさお」 「うぃ、了解」 撫でられるがままの日下部は嬉しそうに笑いながら、片手を掲げて敬礼のポーズ を取る。 もしも本心だとしても、それはその時に考えれば良い。 そんな事を考えて、少しだけ、穏やかな気持ちに満たされた。 おしまい。作品の感想はこちらにどうぞ
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/1325.html
(初めてだからどういう風に遊女と遊べるのかとかの方式が全然分からないんだよな) ○○はこれから向う遊郭の事を思い描き、顔の締りが一層悪くなっていた。遊郭に関する知識は書籍からのみだったので、その期待は否が応にも高まる。 だが上せすぎていた為、1つの足音に気付かなかった。 浮かれきっていた○○は、鈴仙・優曇華院・イナバと丁度廊下の角で鉢合わせとなってしまった。 「ひゃっ!!○○さん!?」 「あっ・・・・・・!」 ○○は、遊郭での事を夢想してのぼせていた為。とっさに当たり障りの無い挨拶をする事が出来なかった。 また、ニヤニヤ顔を見られたのであれば。その事に対する質問は、○○を苦しめるのに十分な物となる。 微妙に引きつる顔の裏には、春画を破り捨てられた際の輝夜の事が思い出されていた。 ただし、のぼせあがっていたのはウドンゲのほうも同じであった。 彼女は永琳から貰った、○○が使っていたタオルの匂いを嗅ぎながらずっと歩いていた。 時折目を瞑り、思いにふけりながら。 そして、○○に見つかったら少しばかり面倒くさい事になるなとも。 自分達のやっている事が。○○から見れば、かなり気持ち悪いと思われても仕方の無い事だとは、ウドンゲも自覚していた。 その気持ち悪い事をしている場面を、見られたのだ。慌てないはずはない。 大慌てでタオルを自分の背中に隠し、大急ぎで今タオルを顔に押し当てていた自然な理由探してた。 「えっと、これは・・・○○さん。実はさっきうがいをしてきたんで」 そう言いながらウドンゲは“しくじった”と心の中で頭を抱えた。自分が通ってきた道には、うがいの出来そうな施設は無い。 「そ、そうなんですか」 但し幸か不幸か。この時の二人の心中はある一点では完全な合致を見せていた。 とりあえず、この場を取り繕い。早く立ち去りたい。 「私は、今日と明日お休みなんで・・・ちょっと里のほうに行って来ます。何かお土産も買って帰りますね」 その為よく考えればおかしい、ウドンゲの弁解の言葉に疑う事もせず。 「それじゃ、優曇華院さん。また後で」 里に行く事を端的に伝えるだけで、その場を後にした。何処に行く、何をしにいくに対してウドンゲが興味を持つ前に。 ○○は遊郭に行く事だけを考えていた為。永遠亭への帰宅後、里に何をしに行ったのかを矛盾無く話す必要があると言うことを、完全に忘れていた。 ただし、その事に○○が気付くのは。もう少し後の話になる。 お土産を期待する旨や、里で何をするかの会話をしたほうが自然かなとは思ったが。ウドンゲも、その心中は○○同様。軽い混乱状態にあったため。 下手に引き止めればボロを出しかねず。そんな気など起きるはずも無く。黙って○○の後姿を見送る事にした。 お互い知る由も無いが、互いに心の中で精一杯の安堵の溜め息を漏らしていた。 「危なかった・・・・・・やっぱり部屋以外で楽しむのは危険すぎるわね」 廊下を完全に曲がった所で、ヘナヘナと座り込み呟く端から・・・ウドンゲはまたタオルを鼻元に押し当てていた。 「って・・・・・・危ない危ない」 何か忘れ物に気付いて、戻ってくるかもしれない。そうなったらいよいよ弁解のしようがなくなる。 ポケットに急いでタオルを突っ込み。立ち上がって、着衣を整える。身の安全のため、楽しみはしばらくお預けとせねばなるまい。 「そろそろてゐは終わってるかなぁ。ああでも、あの子もの凄く激しく楽しむからなぁ・・・・・・」 ハァと小さく溜め息をつきながら、ウドンゲはまた歩を進め始めた。 ウドンゲの向っていた目的地に到着するかなり前から。どしん、ばったんと言う擬音が当てはめれるような音と振動を足に感じた。 その感触に大きな大きな溜め息を付いてしまう。 「多分もう駄目ね・・・勝負に負けた時点で、そうなるだろうなとは思ってたけど」 「てゐ、入るわよ」 開け放たれた扉の向こう側では、一枚の布団が宙を跳ね回っていた。 その布団の上には、満面の笑みで全身を布団に体をこすり付けるてゐの姿だった。 「あっ、鈴仙。遅かったね、そろそろ代わる?」 汗やら何やらでぐちゃぐちゃになった布団を見て、ウドンゲは渋い表情を見せた。 「もう良いわよ。アンタの匂いがしっかりこびり付いちゃってるから、○○さんの匂いなんてわからなくなってるだろうし」 屈辱感に耐えて、師匠からタオルを貰い受けて本当に良かったと思った。 これが無ければ、欲求不満で今日一日悶々として過ごすしかなかっただろう。 「あ、そのタオル」 「駄目よ」 なので、このタオルだけは。絶対に死守しなければならなかった。布団で楽しめなかった分を取り戻す為にも。 「ケチ。まだ何も言ってないじゃない」 「その口ぶりじゃ分けてって言うつもりだったんでしょうが。それ以前に、あんたは十分その布団で楽しんだでしょうが」 てゐをほぼ相手にせず。ポケットから取り出したタオルを鼻先に押し当て、深く息を吸い込むその顔は。安らかさと恍惚の入り混じった顔だった ○○はようやく永遠亭から一歩外に出ることが出来た。歩く速度こそいつも通りだったが、心臓は全力疾走をしているかのように高鳴っていた。 ○○はこのまま走り出したかった。しかし、駆け出すにはまだ早い。ここからは、まだ道行く自分の姿が確認できるはずだから。 鬱蒼とした竹林の中に入っても、まだ気は抜かなかった。歩調はそのままで、心の中で一分数えてから後ろを振り返る。 その頃にはもう、永遠亭の姿は竹林に隠れてほぼ見えなくなっていた。それを確認すると○○の顔が一気に緩んだ。 そして、○○は駆け出した。声を上げずに、やっと行けると言う歓喜の感情と。期待に震え欲望を拳を振り上げながら表現していた。 絵でしか見受ける事のできなかった艶かしいからだが、もうすぐそこにまで迫っているのだから。 遊郭街は里の奥も奥。正門から見て、一番端っこの方に立てられていた。 そこに近づくにつれて、立ち並ぶ商店も如何わしさを増していった。 春画を売る店や。遊郭に向う客が贈答用に買うのだろうか、遊女が好みそうな櫛やかんざしを売っている店。 軒先の看板に“連れ込み歓迎”とか書かれた飲食店。何を連れ込むかは、聞くだけ野暮だろう。 通りすがる人々の中には遊女を連れて、それらの店を回っている者もいる。 羨ましいとは思うが、○○は日が落ちきる前に帰らなければならないうえ。 相場は分からないが、そんな事が出来るほどの資金を持っているとも思っていないため。羨ましがって、夢想するだけに止めた。 そして、頑丈そうな門の前ににたどり着いた。ここが遊郭の入り口だった。 門の前には、屈強な門番が何人か立っていた。遊女に妙な事や、余りお痛が過ぎれば彼等に仕置きを受けるだろう事は想像に難くなかった。それに門番達は、門をくぐる客の一人一人の顔をしっかりと確認していた。 目線が合えば、にこやかに挨拶をするが。その仕草に○○は羽目を外しすぎる事だけは絶対にしないでおこうと、肝を冷やしながら深く心中に刻み込んだ。 (何を怖気づいてるんだ・・・何もやましい事はしてないから、堂々と門をくぐればいいじゃないか) 腹にやましい事など何も無いが。 ああいった屈強な姿をした面々に顔を確認されるのは、この門をくぐるのに慣れていなければ、余り良い心地はしなかった。 大体、○○はここに始めてくるのだから。要注意人物に上がるはずがない、何も怖がる事はないのだが。 門番と目線を合わしたくなく、真っ直ぐと前を見る事しかできなかった。 順調に門をくぐり、どこか良さそうな店は無いかと。辺りを見回し始めた、そんな矢先だった。 「ちょっと、アンタ」 自分を引き止める門番からの声掛けに、○○の心臓はきゅっと縮まるような感覚を覚えた。 初めてここに入る人間が、目をつけられるも何も。そういったことが物理的に出来ない状態なのに、何故? 「な・・・何でしょうか?」○○は、冷や汗を背中に感じながらおぼつかない調子の声で門番へ答えを返した。 「ああすまないね、驚かせて。アンタ、遊郭は初めてだろ?」 にこやかに言葉を進める門番の顔に、敵意やいぶかしむと言った表情は見受けられなかく、○○は安堵した。 「・・・やっぱり、分かるんですか?」 「歩き方でね。初めてここに入る人間は、やっぱり何だかぎこちないからさ」 はははと笑う門番。回りを確認しても、囲まれているとかそういった不穏な気配は微塵も無かった。 どうやら、この門番の言っている事は信用してよさそうだ。 「そうなんですか。ええ、貴方の言うとおり始めてここに来ます。何か説明とかあるんですか?」 「ああ、その通り」 そう言って、その門番は向こうの方にある建物を指差す。 「あそこで、説明と記帳を済ませてからでないと。春は買えないんだ、悪いけど先に記帳を済ませてからにしてくれないか」 「そうなんですか、ご親切にどうも。すいません、不勉強で」 買った本には書いてなかったぞ、こんな事。と心の奥で少し毒づきながらも、親切に教えてくれた門番にお礼の言葉を残し、その場を後にした。 門番の方は、気にするなと言わんばかりに、満面の笑顔で手を振って見送ってくれた。 (そうだよな、何もしてなければ何かされるなんて。ある訳無いもんな) どうしたら肝を大きく出来るのだろうか、と考えながら。○○は指定された建物の敷居をまたいだ。 その姿を確認した門番の顔からは、先ほどまでの人当たりの良い笑みは消えうせ。仕事を行う者の顔へと、一気に変貌を見せた。 「永遠亭か・・・・・・遠いな」 そして、小さく呟き。舌打ちを打ちつつ、全力で走り出した。
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/311.html
I am me ◆UcWYhusQhw 「私は何をしているのだろうな……」 ガタンゴトンと電車が走る音が響く。 私から見える風景は瞬時に移り変わっていって。 私の呟きは誰にも聞こえる事もなく。 その問いに答えるものなんて居なく。 ただ虚空に消えた。 私はもう一度溜め息をつき寄りかかっている扉から外を見る。 憎たらしいほどの青い空。 太陽の光に照らせられる深緑の木々。 どれも殺し合いの場から剥離したような美しい風景。 なのに。 私は今殺し合いの場にいる。 嘘だといいたい。 でも現実。 死体をこの目で見て。 人が目の前で殺されて。 そして。 私が殺した。 ……伊達、若杉。 ……何をやってるんだろうな。 ……私は。 スバルと出会って、若杉とも合流しボートに乗り込んだ。 あの時は確かに楽しかった。 ……でもそれはとても儚くて。 伊達の暴走。 若杉も死に伊達もこの手で殺した。 ……呪いの様な言葉を受けて。 ……私は迷って。 そして流されて女の死体を見つけ小動物を保護した。 その後は…… ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「ここが……劇場か」 私は小動物みたいなのを保護した後MTBにまたがり周辺を見てまわることにした。 小動物は肩に乗って大人しくしている。 見つけたのは地図に載ってある劇場。 こじんまりとした少し洒落た感じだった。 私は少し警戒したまま中に入る。 「誰も……いないか」 そこにはやはり誰も居なかった。 ロビーが広がっているのだががらんとしてある。 本来ならば開演前で客が集まってたり開演中だと演劇の声が漏れたりしてるのだろう。 しかし今はそんなものはなくただアイドルらしい少女のポスターがあるだけ。 ただ無機質な笑顔が存在するだけだった。 私はそれを一瞥しただけでオフィスと書かれた部屋に入る。 そこにはいくつかの机と一台のパソコン。 壁には沢山のポスターが。 わたしはそのままパソコンのスイッチを入れてみる。 何か情報があるかもしれない。 そう思って付けてみたのだが…… 「ん?……なんだ?……IDとパスワード? 知らんぞ、そんなの」 残念だがそんなもの知るわけがなかった。 私は溜め息を付いた。 だけどこれはきっと何か隠されてるかもしれない。 そう思い私は一旦パソコンを落とし劇場から離れることにした。 「とりあえず駅に行こう。ここら辺はあまりいたくない」 そうなんか嫌なのだ。 ……伊達達とまだ歩いてた頃の記憶を思い出しそうで。 それが何処か悲しくて。 「……感傷だな」 私はそれ振り切るかのようにMTBに跨り出発することにした。 胸に残るざわつきを残しながら。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ そして電車に乗り北を目指すことにしたのだが…… 「……どうなるかなんて分からないのに脱出できるかもしれない手がかりに喜ぶとは私も……」 何をしてるんだろうな。 結局何がしたい? 私は。 約半日ものの間動きまわって。 その結果こうも揺れている。 弱い 弱いな……。 『もし……なっちゃんに帰って会いたい人がいたのならそのままでいられるのねぇ?』 唐突に伊達の言葉が蘇る。 私は……。 静留…… もし…… そうなったら。 私は狂うのだろうか? 伊達みたいに。 私は…… 私は…… ドゴッ!!!!! 「違うっ! 私は私だっ!!」 扉に拳を打ち付ける。 違うと。 私は私だと。 何も変わらない普通の私だと。 ……でも。 ……普通って何だ? 誰かの為に人を殺すのも私じゃないのか? ちがっ…… わからない。 何が普通なのか。 でも。 でも。 でも私は。 普通でいたい。 私は代わらないまま私でいたい。 それは願望だった。 不変なんてないのに。 それでも願う。 私が私でいられるために。 私は私だと。 ただ願いたい。 「私は……私だ……」 力なく呟く。 そんな私を乗せて電車は走る。 私は。 私は。 「私でいさせてくれ……お願いだ」 その願いに応える物はもういなく。 私は海の孤島で独り。 空にはイラつく位の太陽の輝き。 すんだ蒼。 森は静かで。 深い緑。 そしてその青と似た緑に囲まれて。 私はそこにいた。 ただ願い続けたまま。 【G-6電車内/1日目 昼(放送直前)】 【玖我なつき@舞-HiME 運命の系統樹】 【装備】:ELER(二丁拳銃)、尾花@アカイイト 【所持品】:支給品一式×2、765プロ所属アイドル候補生用・ステージ衣装セット@THE IDOLM@STER、 『全参加者情報』とかかれたディスク、カードキー(【H-6】クルーザー起動用) ベレッタM92(9ミリパラベラム弾 15/15+1)、ベレッタM92の予備マガジン(15発入り)×3 七香のMTB@CROSS†CHANNEL ~to all people~、不明支給品(0~1)、 クルーザーにあった食料、双眼鏡、首輪(サクヤ) 【状態】:健康、迷い 【思考・行動】 基本:静留と合流する 0:私は私だ…… 1:羽藤桂、フカヒレを探す? 2:ゲームに乗るかどうかは未定だが…… 【備考】 ※装備品のELERは支給品ではなくなつきのエレメントです。 ※チャイルドが呼び出せないことにおそらく気づいています。 ※人探しと平行して、ゲームの盲点を探し本当のゲームの参加者になる。 ※盗聴の可能性に気付きました。 ※『本当の参加者』、もしくは『主催が探す特定の誰か』が存在すると考えています。 ※佐倉霧の言いふらす情報に疑問視。 ※権利は元の世界に返すや死者蘇生と考えてます。 ※劇場にてパソコンを発見しました。何か情報が隠されているようです。見るにはIDとパスワードが必要です。 ※電車で移動中。B-7の駅かF-7駅で降りるかは後継の書き手次第です。 【尾花@アカイイト】 【状態:刀によるかすり傷、右後ろ脚骨折(共に応急処置済み)】 【思考】 基本方針:桂を救う。葛を探す 117 おはよう朝ごはん 投下順 119 騎英の手綱 139 ストロベリーミサイル 時系列順 123 ただ深い森の物語/そして終わる物語 112 続く夜に負けないで 朝の光信じて 玖我なつき 147 明日への翼 (前編)