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涼宮ハルヒのデリート 誤解なんてちょっとした出来事である。 まさかそんなことで自分が消えるなんて夢にも思わなかっただろう。 キョン「あと三日か・・・。」 キョンつまり俺は今、ベッドの上で身を伏せながらつぶやいた。今を生きることで精一杯である。 なぜ今俺がこんなことをしているのかというと、四日前に遡ることになる。 ハルヒ「キョンのやつ何時まで、団長様を待たせる気なのかしら?」 いつもの集合場所にいつもと変わらない様子で待っているメンバーたち。 団長の話を聞いた古泉が携帯のサブディスプレイをみる。 古泉「まだ時間まで五分あります。」 と、団長に伝える。 ハルヒ「おごりの別に、罰でも考えておこうかしら。」 っと言ってSOS団のメンバーは黙り込んだ。誰一人として口を開こうとしない。その沈黙を破ったのは、ベタな携帯の着信音だった。 ハルヒ「あとどれぐらいで着くの?団長を待たせたんだから・・・」 っと言われ「一方的に電話をきった。ベタな展開だったら俺が切るのだが、なにしろ相手があのハルヒだから仕方がない。 かわりに古泉に電話をかけた。 古泉「僕に電話とは、あなたも罪な人ですね。涼宮さんが嫉妬しますよ。」 ウザイ、何勘違いしてんだこのホモ男。 古泉「冗談です。僕に電話をかけたぐらいですから、何か理由があるのでしょう?」 やっぱりコイツと話すのは少し気が引けるな。 キョン「今日は、急用があるから探索にはいけないとハルヒに伝えてくれ。」 古泉「その用とは?何の事ですか?」 キョン「どうしても言わなくてはいけないのか?」 古泉「・・・。まあ別にいいでしょう。あなたの休日まで追及はしません。」 キョン「じゃ、頼むぜ。」 電話のやり取りを終えた古泉はハルヒに用を伝えた。 ハルヒ「仕方がないわね。じゃあ、今日は二人のペアで北と、南に分かれて不思議を探しましょう。」 ~ハルヒ視点~ ハルヒとペアになった、いやなってしまった朝比奈さんは午前中ずっとハルヒの不機嫌オーラを感じ、おびえながらハルヒの後についていったそうだ。 午前中の散策が終わりいつもの場所へ向かう途中朝比奈さんがあるものを発見してしまった。 みくる「あれって、キョンくんじゃないですか~~?」 ハルヒは朝比奈さんの指す方向に素早く振り向いた。 ハルヒ「散策をサボっておいて、何をやってんのかしら?」 しばらくハルヒが何かを考えていると思うと、頭の上の電球が光った。 ハルヒ「キョンを尾行するわよ、みくるちゃん。キョンの休んだ理由がわかるし、不思議なところへいけるかも知れないし。」 みくる「で、でも~~、長門さんと、古泉くんのことはどうするんですか~~?」 ハルヒ「そんなの後で電話しておけばいいじゃない。」 っと言って、彼の尾行を始めた。何度かみくるちゃんから「やめましょうよ~~。」っと言われたがすべて無視した。 彼の行き先はいつもの駅から一駅離れたところだった。 ハルヒ「なんでわざわざこんなところにくるのかしら・・・。」 みくる「やっぱり、やめませんか~?キョンくんには彼なりの事情があると・・・。」 言いかけていた彼女の口をふさいだのは、ハルヒの手だった。 みくる「何するんですか~?」 ハルヒ「誰かに手を振っているわ。ここからじゃよく見えないから別の場所へ移動しましょう。」 っといってハルヒは朝比奈みくるの手をとり移動した。 みくる「あれって、女の人じゃないですか~?」 ハルヒの目に移ったのは、キョンが親しげにその女性と話しているところだった。 そして、気づいたらそこから走って逃げ出しているところだった。 走るのをやめて歩いていると、後からみくるちゃんが追いついてきた。 みくる「きっと彼女じゃないと、思いますよ・・・。」 ハルヒ「あったりまえじゃない、あのキョンに彼女ができるわけないじゃない。ただ少し暗くなってきたから早く帰りたいなと思って・・・。」 わかりやすい嘘をついてしまったと思い、すこし悔しがった。駅あたりで二人が別れた。 ハルヒの後姿はどこか悲しげな表情にみえたそうだ。 ~キョン視点~ 妹のダイブによって起こされた俺は、いつもの強制ハイキングコースを心行くまで楽しんでいた。 学校にいく間、谷口のナンパ話を聞かされた。まったく飽きないやつだ。 谷口「でだな、やっぱりゲーセンのやつらを狙うのはよくなくてでなあ・・・。」 キョン「お前のそのナンパ話はこうで96回目だ。」 っと口を挟む。まったく朝から暑苦しいやつだ。熱心に語ってきやがる。 谷口「そういや、お前なんで土曜日の探索に行かなかったんだ?」 キョン「・・・。なんで、お前が知ってる?」 谷口「ギクッ!!!忘れてくれ・・・。」 そんな話をしているとすぐに学校に着いた。靴を履き替え教室に向かうと、何から話そうか考えた。誰にって、そりゃハルヒにきまってんだろ? 絶対追求してくるに違いない。 しかし、予想に反してハルヒは何を言ってこなかった。それどころか、教室に入ってきた俺をまるで何もいないかのような反応を見せた。 キョン「ど、土曜はすまなかったな。急に休んだりなんかして・・・。」 しかし、ハルヒは何の反応もしない。気まずい、ククラス全体が注目してる。 キョン「休んだ事を怒ってんのか?」 ハルヒ「・・・・・・。」 無反応のハルヒに気まずさを感じていたら、チャイムがなりホームルームが始まった。 まったく、休んだぐらいでそんなに怒るかよ・・・。 結局午前中はハルヒと何も話さず、不機嫌オーラを受け続けていた。 昼休みは教室を抜け出しどこかへいってしまった。 谷口「お前、涼宮になんかしたか?」 キョン「いや、何もしていない。何で怒っているか知りたいぐらいだ。」 本当に何を怒っているんだろうな、ハルヒのやつ。 そして授業の終わりに二人のムードに耐え切れなくなった谷口が、あろうことかハルヒに話しかけてしまった。 ハルヒ「何よ谷口。あんた宇宙人でも見たの?」 じとっとした目で、谷口を睨む。 谷口「キョンと喧嘩するのはいいが、クラスのムードまで暗くするな!」 っと強気で言った。ああ、谷口、お前死んだな。相手を考えろ、相手を。 しかし返ってきた返答は、最悪なものだった。 ハルヒ「キョンって、誰?」 教室が完全に凍りついた。その中を凍らせた原因のハルヒが通りすぎていった。 マジかよ? なにかあったかも知れんと思い、逸早く部室へ向かった。 キョン「長門!これは一体どういうことなんだ?」 俺は部室の隅で静かに本を読むインターフェイスに問いだした。しかしまた返って来た返答は最悪だった。 長門「あなたが悪い。」 ・・・・。俺は言葉を失った。一体何をしたんだというのか。あの長門からこの言葉を言われると正直つらい。 すると後ろから古泉が入ってきた。 キョン「お前ならわかるか?俺がハルヒから無視されている理由。」 よく考えてみれば、長門がああ言っているのだから古泉に聞いても仕方がなかった。 ふわりと自分の体が倒れるのを感じ、殴られたとわかった。我ながら格好悪い。 古泉「あなたがそんな人だったとは、失望しました。涼宮さんが無視するのもよくわかります。」 一体どういうことだ。何が起こっている?これもまた異世界なのか? とりあえずこの日は家に帰った。あんなことを言われてあの場にいれるほど、俺も狂っちゃいない。 一体何が悪いのか考えているうちに眠りに入った。 朝だ・・・。妹のプレスを食らう前に起きた。とりあえず再びハルヒに誤っておこうと思い学校へ向かった。 向かう途中ずっと考えていた。そもそも俺をいないものだと言うほど嫌っているのに、どうやって誤ればいいのか。 それに理由もわかっていない。・・・そうだ、朝比奈さんに聞こう。 昼放課に朝比奈さんを呼び出した。 キョン「あの、俺って何かハルヒに悪い事いしましたか?」 真剣な口調で話す。彼女なら何か知っているのだろうか? その言葉に驚いたような様子をみせ、真剣な顔つきで話始めた。 みくる「あの、始めに言っておきます・・・。」 キョン「はい?」 みくる「ごめんなさい。」 パ~ンという音が響いた。そう、ビンタされた。そして朝比奈さんはどこかへいってしまった。 あの、朝比奈さんに殴られたのは相当ショックだった。 結局午後の授業にはでずに欠席した。この日は何もかもにやる気がでず。ベットで眠ることにした。 朝、自分の体の異変に気づいた。 -あと3日で自分は消える 何でわかるかって?分かってしまうからしょうがない。これしかないな。 今の状況に絶望した自分は学校を休んだ。だってあと三日で死ぬとわかっていて何をすればいいかなんかわからん。 夕方、古泉が家を訪ねてきた。しぶしぶ話を聞くことにする。 古泉「いい加減にしてください。とにかく明日、涼宮さんに謝る事です。何度閉鎖空間を潰したことか・・・」 キョン「・・・。俺が何をしたっていうんだ?」 古泉「とぼける気ですね。まあ、いいでしょう、言ってさしあげますよ。先週の散策あなたは休んだ。そしてわざわざ僕たちから離れるようにして彼女に会った。それに対して涼宮さんは失望しているのですよ。」 キョン「待て!それは・・・。」 古泉「ともかく、明日は学校に来て謝ってください。それで済むことですから。」 俺は終始まともな話ができず、家に戻った。 「あと三日か。なんとしてでも・・・」 彼女に会っただと。とんだ誤解だ! 次の日は一日中ハルヒにかけた。全て無視されて、だんだん自分が消えていくのを感じ、孤独感に襲われた。 手紙をつかってみたりもしたが、やはり無視された。 ・・・。一体全体どうなっているんだ? 帰り際、しかたなく古泉と少し話をすることにした。 キョン「全て無視されている。もう俺が消えたみたいに。」 古泉「どういうことです?もう、とは?」 キョン「古泉、俺はあと二日、いや明日いっぱいまでしか生きられない。」 古泉「・・・。なんで分かるのですか?」 キョン「分かってしまうのだからしょうがない。っということだ。」 古泉「・・・なるほど、どうですか。僕の憶測ですが・・・、土曜にあなたが彼女にあったことが原因でしょう。」 キョン「そのことなんだがな・・。実はそれお袋なんだ。俺の。」 古泉「!?・・・それが本当ならものすごい間違いですね・・。」 キョン「まあ、俺の親は若いときに俺を生んだからな。」 古泉「で、その誤解により、あなたに失望し悲しんだ。あなたがいなければ悲しまなかったのに、とでも考えたのでしょう。」 キョン「だったら、すでに消えているべきじゃないのか?」 古泉「そうですね、あなたに謝ってほしかったのではないんですか?」 キョン「・・・(違うだろ)。まあそんなことよりこれからどうするかだな。」 古泉「そうですね。今のままでは、この世界にも失望して改変されかねませんからね。」 キョン「しかし、俺の書いたものまで目にはいらないとなると、どうすればいいんだ?」 古泉「分かりません。でも、あなたのやる事を信じたいと思います。」 いつまでも本当にクサいやつだな。しかも顔が近い、キモイ。どけろ 古泉「僕にできることがあれば、何でも協力しますよ、親友として。」 キョン「わかった。」 っといって別れたのはいいがさっぱりどうしたらいいのかわからん。 このままでは、本当に消えてしまう。何かいい方法はないのか? 長門に頼るか?いや、今回は自分で考えるべきか? 人間はこういう大事な日に限ってすぐに寝てしまうものだ。 次の日結局何も浮かばず、半日をすごしてしまう。 今いるのは部室だ。ここでなんとかしなければ、消えてしまう。 ふいに長門が何か語ってきた。 長門「あなたはもう答えを知っているはず。答えは過去にあり、現在に関係する。」 そのことを信じていいんだな、長門。・・・。 最後になるかもしれない部活は、ハルヒに俺が認識されないまま終わった。 帰り際、あるひとつの答えにいきついた。唯一の接触できるチャンス、そして最後の切り札。 キョン「古泉、親友としてのお前にひとつ頼みがある。」 古泉「なんでしょう?できる限りのことをいたしますよ。」 キョン「それはだなぁ、夜に東中にきてくれと手紙にかき、渡しといてくれ。」 古泉「なんのことだか、分かりませんが、それが望みならやっときます。」 そう答えは今日という日つまり七夕。答えは三年前。 東中に着くとハルヒをベンチで待つ。懐かしいな、この場所。丁度暗く顔をしっかりと見えない。 しばらくするとフェンスを乗り越え、ハルヒがやってきた。 ハルヒ「やっぱり、ジョン・スミスだったのね。」 そう、最後の切り札はこれだ。そして予想どうり接触することができた。 ジョン「どうだ、高校は?」 するとハルヒ今までの活動を話始めた。 ハルヒ「やっぱり、宇宙人はみあたらないわね。でも、SOS団っていうね・・・。」 俺も、(俺は話から消えていたが)今までの活動を思い出していた。 ハルヒ「ジョン泣いているの?」 俺の顔には涙が流れていたらしい。あと十五分の命だ。 ハルヒ「私何か大事なことを忘れている気がする。」 ふいにハルヒが言ってきた。思い出してもらうチャンスかもしれない。 ジョン「今からいうことを真剣に聞いてくれ。」 ハルヒはキョトンとした顔だったが、気にせず話をつづける。 キョン「昔、キョンと呼ばれていた男がいた。彼は普通の人生に飽きていた。そこに自分と同じ考えの女の子が現れた。 彼女は不思議を追い求めて彼を振り回した。しかし彼はそれを迷惑と思わず、むしろ自分の人生が楽しくなるのを感じた。・・・」 もう涙が止まることはない。 ジョン「しかし、ちょっとした誤解で二人はもう二度と会わなくなってしまった。」 ハルヒ「それがジョンあなたなの?」 ジョン「ああ、SOS団か・・・楽しかったな。」 嘘と真実がまざりメチャクチャになってきた。 ハルヒ「わたしが忘れていることって、まさか?」 ばらばらだったピースが合わさった。しかしもう時間がない。 ハルヒ「女の子はわたしなのね。」 キョン「ああ、誤解が解けないのが残念だったな。」 ハルヒ「・・・。」 キョン「ハルヒ、約束してくれ。俺がいなくてもこの世界に失望しないことを。」 ハルヒ「・・・、わかった。って、何その死ぬ前みたいな言葉。それに体が・・・」 体が消えてきた。くそ!時間がない。 キョン「じゃあな、ハルヒ。消える前にお前のポニーテールが見たかった・・・。」 こうして俺、キョンはこの世界から消えていった。 思えば、普通の高校生として生きていくよりはよかったんじゃないのかと、思えた。 その後ハルヒは古泉から誤解について説明された。 俺が消えた世界では、俺の体は残っていないので失踪っということになっている。 妹よ、兄が消えた事に悲しんでいるか? 世界が改変されることが起こらず、いやそれどころか閉鎖空間すら発生しなかったそうだ。 SOS団は今も健在しており、ポニーテールの団長様はなんとかやっているようだ。 ハルヒ「・・・。あれから一ヶ月ね。本当にどこへいったのかしら・・・。」 ハルヒが俺の席をみてつぶやく。 みくる「・・・・。きっと帰ってきますよ。」 ハルヒ「でも、目の前で消えていくのを見たのよ!わたしだって信じたい、帰ってくると。」 古泉「いい加減にしてください!] 急に叫んだ古泉に、二人は意表をつかれた。 古泉「そんなこといっていたら、彼が帰りづらいじゃないですか。」 部室が静まりかえった。・・・・。どういうことだ? 古泉「実はですね。先日警察に身柄を確保されましてね・・・。」 っといって、ハルヒに新聞を渡す。確かに新聞には俺の写真がうつっている。 古泉「いると信じなくては、いるものもいあくなってしまいますよ。」 するとハルヒの顔にいつもの120ワットの笑顔が戻った。 次の日、俺はベットの上で横になっていた。 なぜ俺がこの世界に戻ったのかというと簡単なハルヒの思い込みだ。 まったく便利な能力だな。まあそれのせいで、消えていたわけだが・・・。 さてまずは最初に一ヶ月の幽霊生活。これでもハルヒ話してやろうかな。
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5 章 それから数日、長門は会社を留守にしていた。物理学の学会で発表があるとかで遠方に出張していて、今日帰ってくるはずだ。 俺は駅前のケーキ屋でスイス風ケーキを買って長門のマンションを訪ねた。入り口でインターホンを押すと、もう帰ってきているらしくいつもの無言でドアを開けてくれた。エレベータで七階まで上がり、踊り場まで来ると七〇八号のドアだけが少しだけ開いているのが見える。長門はいつも、俺が来るのをドアの前でじっと待ってくれている。 「おう、おかえり」 「……ただいま、おかえり」 「研究会はどうだった」 「……いつもどおり」 「そうか。おつかれさん」 こいつなら四年も五年も待たずにさっさと博士号を取ってしまえそうなのだが、大学院にいるのはハカセくんのためで、本人はさほど学歴を必要とは感じてないらしい。まあ人間の作った称号だか。将来は長門博士と呼ばないといけないかもな。 キッチンに入ると、だいぶ様変わりした雰囲気だった。前は小さな冷蔵庫しかなかったが、三ドアの大型冷蔵庫とか水蒸気で調理するオーブンレンジなんかが揃っていた。食器棚に積まれた食器もカラフルなものが増えたし、コーヒーメーカーやフードカッターなんかも並んでいる。 俺がたびたび来るようになってから料理のレパートリーも増えた。キッチンの棚にフレンチにイタリアンに洋風一式、京料理に中華、メキシカンからハワイアン、アフリカンのレシピ本が並んでいる。すべてをマスターしたのかどうかは分からないが、イボイノシシのケニア風ソテーだといって食卓に出されればポレポレ言いながら食ってしまいそうだ。 俺は棚の上から紅茶の缶を取った。そんなに高いブレンドでもないが、北口デパートの専門店で二人で買ったものだ。その隣にペットのエサの缶詰が積んであるのに気が付いた。キッチンの床に小さな皿が二つ並んでいて、星の形をしたペットフードが入っていた。 「長門、犬か猫か飼ってるのか」 「……猫」 見回してみたが、その気配はない。確かに、シャミセンと同じ猫独特の匂いがする。 「どこにいるんだ?」 「……いつもはいない。ときどき、現れる」 「って、もしかして野良猫?」 「……そう」 マンションの七階の部屋まで登ってくる野良猫って、どんなやつだろう。たぶん他所んちの猫がたまに紛れ込んでくるのだろう、と、俺は勝手に解釈した。だいぶ前にメガネの長門に猫を飼えと勧めたことはあるが、この長門はそれを知らないはずで、それはそうとこのマンションってペット禁止じゃなかったっけ。 紅茶のポットにお湯を注いでいると足元でミャーと鳴き声がした。見ると、小さな黒い仔猫が足にまとわりついている。しっぽをピンと立てて俺の足に体をこすりつけるようにしてぐるぐる回っていた。鼻のまわりと両方の前足だけが白い。 「おう、こいつか」俺は仔猫を抱き上げた。「名前、なんて言うんだ?」 「……言えない」 「言えない?まだつけてないのか」 「名前はある。……でも、言えない」 「なんだクイズか?えーっとだな」 俺は冷蔵庫から牛乳のパックを取り出して猫の皿に少し注いでやった。小さなピンクの舌がチロチロとミルクをなめはじめた。皿の底が見えるまでなめ回し、満足したらしく毛づくろいをはじめた。その仕草がかわいくて、俺は海産物ファミリー的アニメな猫の名前で呼んでみた。 「おい、タマ」 仔猫は耳の後ろを二度ほどかいて、消えた。俺は目の前でなにが起こったのか理解できず、長門の顔を見た。 「今の、見たよな?」 俺が言う、この“消えた”というのはどこかに行ったとかいうんじゃなくて、本当にスッと消えたのだ。 「……この子は、ふつうの猫じゃない」 次の瞬間、仔猫は長門の腕の中にいた。 「……この子は、量子的存在を保持している」 ええとつまり、もっと分かりやすく教えてくれ。 「……名前を呼ぶと、居場所が分からなくなる」 「名前はなんて言うんだ?」 「……ミミ」 ちょっとためらってから長門がその名前を口にすると、仔猫は腕の中から消えた。 「また消えたな」 「……名前を呼ぶと存在が曖昧になる」 「じゃあ、呼ぶときはどうするんだ?」 「イメージを想像すれば現れる。あるいは、この子が自分が気が向いたときに」 試しに姿を思い浮かべてみた。すると、再び長門の腕の中に現れた。まん丸い目が二つ、なにごともなかったかのようにこっちを見ている。 「名前を言っちゃいけないのか」 「……そう」 うちに来て七年になるシャミもかなり妙な猫だが、こいつもまた変な猫だ。 耳の後ろをほりほりしてやると喉をゴロゴロと鳴らした。目の前で指を回すと、前足の爪を出して後を追う。この辺はふつうに猫だな。 ポットの紅茶を持ってリビングのこたつに移った。ミミは長門の膝の上に前足を乗せ、もじもじと足を動かした。長門の細い指がミミを抱えて膝の上に載せ、つやのある毛をなでた。たまに喉を鳴らす音がする。 「生まれて三ヵ月くらいだろうか」 「……それは分からない。さっき見たときは大人だった」 「よくわからんのだが、朝比奈さんとかハカセくんの亀みたいなタイムトラベルか」 「……あれとは理論的に異なる。この子は最初から、時空に対して曖昧な存在」 「もしかしたら十一人、いや十一匹が突然現れたりする?」 「……分からない。ゼロ匹とも、無数に存在するとも言える」 それを聞いて不安になった。どこぞの星の丸っこい動物みたいに増殖しだしたらどうしよう。 ミミは長門の指にじゃれていた。仔猫と遊ぶ長門を見ていると、ほのぼのしていていい絵になると思う。うちのシャミは、最近はもう昼寝をしているだけの肥満猫になってしまった。あれよりはこの子のほうが似合う。 仰向けになってじゃれついていたミミが、何かの気配を感じたのか起き上がって耳をピンと立てた。一心に壁を見つめ、漆黒の瞳孔がまん丸に開いている。長門が手を離すと、ミミは立てたしっぽを左右に振りながら壁に向かって歩き、そのまま壁の向こうへと消えた。 俺は目をしばたいた。 「いま、壁を通り抜けたように見えたが」 「……そう。どこにでも現れる」 ということは、隣の家に忍び込んでサンマを奪ってそのまま逃げることもできるわけだ。便利なやつだな。 俺と長門は、ミミが消えた壁を眺めながらケーキを食った。 「そのうち帰ってくるんだろうか」 「……気が向けば」 静かに紅茶をすすっていた長門が、ふっと呟いた。 「……わたしも、同じことができる」 「その、量子的なんとか?」 「……そう」 そういえば高校のときマラソンで同じようなことを言ってたな。長門はすくっと立ち上がって、バレリーナのようにつま先で立ち、くるりと回った。スカートの裾が舞った。回りながら消えた。俺はしばらくポカンとしていた。数秒後、同じところに現れた。 「思い出した。量子飛躍だったな」 「……そう」 「消えている間はどこにいるんだ?」 「……同じ空間にいる。あなたからは見えないだけ」 長門はそう言って、また消えた。数秒たっても現れなかったので不安になって呼んだ。 「おい……長門?」 気配を感じて振り向くと、真後ろにいた。 「あ、そこにいたのか」 「……捕まえてみて」 ニヤリと笑ったりはしないが、右の眉毛を上げてみせる長門はそんな雰囲気だった。なるほど、こういう遊びは好きだ。俺は笑いながら立ち上がった。 「よーし、捕まえてやるぜ」 俺は部屋の中をむやみやたらに走り回って長門が現れた場所を追いかけた。 「つっかまえた!ってあれそっちかよ」 ゼイゼイと息を切らせながら部屋のあちこちを手探りしていたが、こりゃ作戦がいるな。消えたり現れたりする長門を見ていると、現れるのは正確に三秒後だ。俺は消えた場所と現れた場所に、予測できそうな関係がありそうかどうか考えた。 「……こっち」 微笑を浮かべた長門が、さっきミミが消えたあたりに現れた。これ、かなり高度なもぐら叩きだよな。 長門が消える。三、二、一。「……こっち」声がして振り向くと、また消える。三、二、一。「……あなたの、後ろ」また消える。 手を述べようとするが間に合わず、何度か空振りして俺は宙をにらんだ。ぜったい捕まえてやる。こういうときはもう直感に頼るしかない。そう、頼りになるのは気配だけだ。 現れる直前に空気が少しだけゆれるはずだ、なんて格好つけて考えてみたがまったく分からない。俺は宙を飛ぶ羽虫を捕まえるかのように耳をそばだてた。 長門が再び現れる一秒くらい前だろうか。なんとなく、そこに、いる、ような気がしたのだ。俺は両手を広げ、なにもない空中を大きく囲んだ。 「……あ」 「捕まえたぜ」 背中から俺の腕の中に閉じ込められた長門がいた。 「……どうして、分かった」 少し驚いていた。 「ただの直感さ」 「……興味深い」 ふ。人間には第六感とかヤマ勘とかいう非論理的未来予測機能があるのさ。長門が、ほんとに?という顔をして横目でこっちを見た。ほんとに勘だったのかどうか自分でも分からん。ただの偶然だろう。 俺はじっとそのまま、長門を背中から抱きすくめていた。せっかく捕まえたのを手放すのはなんだか惜しい気がした。このままキスをしようかとふと誘惑にかられそうになったが、足元でミャーミャーと声がした。ミミが俺のズボンに爪を立ててよじ登ろうとしている。仔猫というのは他人が遊んでいると寄ってくるものだ。 「この子を呼ぶ方法がひとつ分かった。俺たちが遊んでいればいいんだ」 「……ときどき、わたしと遊んで」 おう、いつでも遊んでやるさ。俺が遊ばれてる気もするが。 それからミミと長門を追い掛け回す、超高度なかくれんぼに付き合った。ミミには名前を呼んで消えてもらった。壁抜けをする長門より、ミミを捕まえることのほうが存外難しかった。この子には直感が通用しないようだ。 遊び飽きて眠くなった仔猫をなでまわし、俺も時計を見て、そろそろ帰ることにした。長門の膝の上でスヤスヤと眠るミミを起こしたくなかったので、俺は見送らなくていいと言った。 マンションの外に出ると冷たい風が頬を刺した。そろそろ夜が寒い季節だ。帰りの道すがら、俺が長門を捕まえたのは本当に偶然だったのか、それとも長門が狙って現れたのか、ずっと考えていた。 自宅に戻り、部屋に入るとベットに太ったシャミセンが寝そべっていた。 「おい、デブ猫。どいてくれ」 シャミはしぶしぶ場所を空けた。 「今日な、長門んちにかわいい猫がいたぞ。お前も昔はあれくらい器量がよかったのにな」 シャミはいらぬ世話だというように、しっぽを一振りしただけだった。ほとんど家から出ないで食っては寝るだけの生活なんで、まるで歩くハムみたいなありさまだ。もうネズミすら追いかけないだろう。 「少しはダイエットしたらどうだ。肥満は心臓に悪いらしいぞ」 眠そうな目をしたシャミは、腹のたるんできたお前に言われたかねーよという感じなので、俺もどうでもいい感じに放っておいた。 毛布を広げようとしたところ、突然シャミが飛び上がった。ドアに向かって歯をむき出して唸り声をあげている。俺は向こう側に誰かいるのかと思い、ドアを開けてみたが、誰もいない。 「ほら、誰もいないだろ。なにをそんなに怒ってんだ」 なだめてみるが、シャミの戦闘態勢はいっこうに治まらない。しっぽがクリーニング後のセーターみたいにふわふわに毛立って膨らんでいる。 突如、閉まったドアを通り抜けて、一匹の猫が現れた。ミミだった。 「ミミ、お前、ついて来ちまったのか」 ミミはふっと姿を消した。長門に名前を呼ぶと消えてしまうと言われていたことを忘れていた。再びイメージを呼び起こすと、また現れた。あいつの説明によるなら、ついて来たというより直接やってきたというほうが正しいかもしれない。 「シャミ、こいつが長門んちの猫だ。仲良くしろ」 俺がミミを抱いてやると、シャミは警戒しつつ匂いをかいだ。 「ほら、友達だから」 ミミはシャミの鼻先をなめた。猫社会のしきたりは一応知っているみたいだな。 俺は携帯を取り出して、部屋にミミが現れたと長門にメールしてみた。すると返事には「こっちではまだ膝の上で眠っている」と書いてあった。 KYON もしかして異時間同位体みたいなやつ? YUKI.N 厳密には同位体ではなく、量子収束の一形態。 KYON よく分からんのだが。これもミミってことでいいのか? YUKI.N いい。存在が曖昧なだけで、同じ個体。 なるほど。量子世界の話はちょっと理解できん。 「シャミ、そういうことだそうだ。仲良くな」 なにがそういうことなのか俺にも分からんが。シャミは理解したのかしなかったのか、ミミの顔をなめて毛づくろいをはじめた。 オス猫を飼っている人は知っていると思うが、オスというのは季節によっては妙な行動を起こす。二三日ぷいっといなくなったり、傷だらけで帰ってきたり、丁寧に何度もマーキングをやったりする。シャミも若い頃はよく喧嘩傷を残して帰ってきたものだったが。 毛づくろいしていたシャミがミミに向かって嗄れ声で鳴きはじめた。 「おいシャミ、初対面で盛ってんじゃない。この子は長門んちの娘だぞ」 ミミはツンとすました顔で、やって来たのと同じにドアを通り抜けて消えた。まさか夏へと消えていったのではないだろうが。シャミは慌てて後を追いかけ、閉まったままのドアに激突した。鼻を思い切りぶつけたようだ。 「ふられたみたいだな」 俺はくっくっくと笑いを抑えられなかった。 ミミがなぜ長門の部屋に現れたのかを知ることになるのは、数日後のことだ。 何往復かは知らないが、あれから何度か未来とやり取りがあったようだ。分厚い大理石で蓋をしちゃ壊しを繰り返していた。向こうのハルヒからは相変わらず差し障りのない映像くらいしか送られてきてないようだが。 「そろそろ生き物を送ってもいいかもねぇ」 「俺はぜったい行かんぞ。死んでも行かんぞ」 時間移動中に分子レベルまで分解でもしたらコトだ。 「バカね、あんたがこの穴に入るわけないじゃない。もっと小さい、植物とかハムスターとかよ」 それを聞いて安心した。人体実験をやるときには社長自ら志願してくれ。 ハルヒは花束と鉢植えのサボテンを持ち出してきた。このサボテン……。 「あの、長門。ちょっと心配ごとがあるんだが」 「……なに」 「ハエ男って知ってるか」 「……知っている」 「転送中に分子が入り乱れてバケモンになっちまう話なんだが、まさかあんな事故は起こらないよな」 長門は笑いをこらえているようだった。 「……大丈夫。あれとはエネルギー媒体が異なる」 だったらいいんだが。タイムトラベルしてみたらサボテンがハエとかクモと合体してたなんていやだぞ。 「まずはこれ、送ってみましょう。あたし宛にね」 「自分に花束贈るなんて、ちょっと虚しくないか」 「なによ、あんたが贈ってくれるっていうの?」 「ううっ」 「僕が贈って差し上げましょう」 古泉が割って入った。 「うれしいわ、古泉くん。乙女心が分かってるわね。キョンも少しは見習いなさいよね」 よけいなお世話だっつの。 「では、未来の涼宮さんに」 古泉はメモ書きをメッセージカードにして花に添えた。崇高な科学実験だってのになにやってんだこいつらは。 またもや同じように分厚い石の板でフタをしてパテで埋めた。 「思ったんだが、この大理石のフタって意味あんのか」 「蝶番を取り付けて金属製のドアにしてはどうでしょう。毎回壊すのもコストが上がってしまうと思うので」 大量注文した大理石の板で会議室が埋まっている。高く積まれた石が二十枚ほどあり、もし地震でもきたら下敷きになるやつが出そうだ。 「……」 長門がなにか言いたそうだった。後で教えてくれたことだが、ハルヒのかしわ手と、この大理石の分子構造が微妙なマッチングにあり、このワームホールの機能を稼動させているらしい。かしわ手のエネルギーの波が大理石の一部をクォークまで分解して反粒子を生み出している、とか、ふつうにはあり得ないデタラメな現象らしいが。 「手間を惜しんでは科学の進歩はないわ。最初の手順どおりやってちょうだい」 ハルヒの一声で現状継続が決定した。まあ社長自ら肉体労働をやってくれるってんなら止めはしないが。 すぐにメモリカードで返事が来た。今度は小さな包みも一緒に来た。なんだろうこれ。映像には花束を抱えるハルヒが映っていた。 『古泉くん!花束ありがとう。もうあたしったら感激しちゃって(ここで涙を拭く真似)。花もサボテンも、DNA分析してもらったけど異常はないわ。あと、木のタネを送っといたわ。それ、どっか広い場所に、そうね、北高のグラウンドの隅にでも植えといて。あんたが植えてくれたら、あたしが成長した木を見に行けるってわけよ。キョン、これ何のタネだっけ?ああ、そうそう、バオバブ』 「大成功ね」ハルヒがにんまり笑った。 「バオバブって、幹が太いでっかい木じゃないか?」 「アフリカのサバンナに生えてるやつね」 「でかくなりすぎて星を食いつぶしてしまうとかじゃなかったか」 「それは絵本の話でしょ」 相変わらず妙なことを考えつくやつだ。セコイアとか屋久杉じゃなくてよかった。 翌日、ハルヒはペットの移動用ケージを抱えてきていた。中からミャーミャーと鳴く声がする。 「いよいよ動物実験をやるわよ」 「おい、ちょっと待て。大丈夫かそんなことやって」 「植物が大丈夫なんだから、問題ないでしょ」 とは言ってもなぁ。一抹の不安が拭いきれん。 「向こうでバケ猫になって出てきたらどうする」 言ってみて、我ながらバカだと後悔した。 「そんときは送り返してもらえば元に戻るんじゃないの?」 「戻るどころか巨大化したりしないか」 ケージを開けて出てきた猫には、確かに見覚えがあった。ミミだった。俺は長門に目配せをした。 「これ、あの仔猫だよな」 消えてしまうというので、名前は口に出さなかった。 「……DNAは同じ。でも、量子状態が異なる」 「というと?」 長門は仔猫に向かって名前を呼んだ。 「ミミ」 仔猫の姿は消えなかった。 「……この子はふつうの猫。もしくは、量子的変異を起こす前の猫」 「ということは、ハルヒの実験であんな姿になっちまったのか」 「……その可能性が高い」 これはやめさせるべきだ。いくら科学の進歩のためとはいえ、そんな残酷なまねができるか。俺がハルヒにやめろと言おうとすると、長門が袖を引いた。 「……実験を阻止すると、この子の因果律に関わる」 「因果律?」 「この子の未来は、すでにわたしの過去に存在する」 「だとしても、宇宙をふらふらとさまよう姿になっちまうのはかわいそうじゃないか」 「……わたしたちが、面倒を見る」 まあ長門がそう言うなら、命に別状がなければいいか。って今、わたしたちって言ったか。 「わたしたちって、長門と俺?」 「……」 長門は答えなかった。うっかり口がすべったとでもいうような表情をした。ともあれ、物質電送器みたいに細胞が分解したりバケモンになったりするのでなければいいが。 「やってもいいがハルヒ、ひとつだけ条件がある」 「なによ、言ってみなさい」 「時間移動中の心拍と脳波の状態をきちんと記録してくれ」 「なるほどね。あんたもたまにはいいこと言うわね」 たまには余計だ。 ハルヒの命令で獣医が呼ばれた。古泉が連れてきたという獣医のタマゴなんだが、どう見ても機関の人だ。ミミは包帯のようなもので胴体をぐるぐる巻きにされ、そこからコードが出ていた。かわいそうに。俺は自分で提案していて後悔した。しかし異常があったら向こうで治療してくれるだろう。そのための医療用モニタだ。 「そういえばこの子、名前付けてなかったわね」 「……ミミ」 「有希がつけたの?じゃ、ミミ、未来のあたしによろしく」 ミミはケージに入れられたまま、タイムカプセルに押し込まれた。フタが閉められるまでミャーミャー鳴いていた。ハルヒがかしわ手を打ってから数分間は鳴き声が聞こえていたが、突然静かになった。 「おい、そこのマイナスドライバーよこせ!」 俺はまだ乾いていないパテの隙間にドライバを押し込んで、大理石のフタをこじ開けた。 そこには何もなかった。 数分して、メモリカードが返ってきた。 『あんた、いったい何を送ろうとしたの?これくらいの医療機器ならこっちの時代にもあるわ。もっと性能がよくて小型だけど。いちおう残っていた心拍数と脳波のデータをメモリに入れとくわ。次はもっとましなものをよこしなさいよね』 映像のハルヒはコードがぶらんと垂れ下がった医療モニタを持っていた。ケージもそのままだ。 「ミミが消えちまってるぞ」 ハルヒは唖然としていた。 「もしかして、抜け出たんじゃないの」 ケージに入れられるところは全員が見ていたし、それがあり得ないことは分かっている。 「どうしよう……」 ハルヒは真っ青になった。安易に動物なんか使うからだ。 「時間移動中に横穴とか脇道があるんじゃないか」 長門に尋ねてみたが、考え込んでいた。 「……説明がつかない」 長門はメモリ上のファイルを開いて心拍数と脳波の数値を見ていた。 「……大理石のフタを閉じた時間、手を打った時間までは一致している。さらに十三秒後、測定値にエラーを記録。それ以降、データ不詳」 「どこに消えたんだろう」 俺と長門は目を見合わせた。俺はミミが消えたときのことをふと思い出して、試しに姿をイメージしてみた。足元に、やわらかい毛玉がミャーと鳴いて現れた。 「あらっ、ここにいたわ。今、ここに現れた、キョンの足元に」 ハルヒがミミを抱きかかえて頬ずりした。どこも異常はなさそうだ。 「猫ちゃん、ごめんね」 「無事帰ってきてよかったな」 そのとき、返事がもう一通届いた。メモリは手元にあるはずなんだが。封筒を開けると、新品のメモリカードが入っていた。だが容量が俺たちのより千倍以上ある。技術的には向こうのほうが上なんだから、こっちのレベルに合わせてくれないと困るんだがな。 「長門、これ容量が俺たちのよりでかいんだが、読み出せそうか?」 「……やってみる」 長門の超高速タイピングで、いくつかプログラムをいじった後、映像が再生された。 『ごめんごめん、猫ちゃん、後から届いたわよ。いきなり現れたから驚いたわ。今までどこにいたのかしら』 映像の中で、ハルヒの隣で長門がミミを抱えていた。それは届いたんじゃなくて、たぶんそっちにいる長門に会いに行ったんだろう。こっちのハルヒが、自分が抱えた仔猫と、画面に映った仔猫を見比べて、唖然としていた。 「これ、どういうこと?」 「俺には分からん」 「……」 長門はどう説明したものが迷っているようだった。考え込んでいると古泉が分かりやすい答えを披露した。 「未来と過去のエネルギーの総量を保つためにそうなったのでしょう」 つまり、この宇宙にある物質とエネルギーの全体量は決まっている。時間移動したときに勝手に減ったり増えたりするのはおかしい、と。現在でマイナスになった分を埋め合わせるために過去と未来で二匹の猫が生まれた、というのだが、どうやればそういう答えにたどり着くのか俺には分からない。 「なんだ、そういうことなの」 今の説明でほんとに分かったのか、ハルヒ。もし未来に一匹、過去に一匹が行ったんだとしたら、過去と現在の総和は二匹になるんじゃ……いや、やめよう。頭痛くなってきた。俺には長門の言う、曖昧な存在の猫ってのがいちばんしっくりくる。 「これが解決するまで動物実験は中止するわ。それからこの実験結果は社外秘よ、いいわね?」 異議ナシで全員賛成した。こんなことが動物愛護協会にでも知られたらえらいことだ。 ミミは長門が預かることになった。ハルヒのアパートはペット禁止らしい。まあ長門マンションも禁止なんだが。 ハルヒが帰った後、長門と朝比奈さんに尋ねた。 「ひとつ疑問があるんだが、未来のハルヒはなぜ猫が送られてくることを知らなかったんだろう?そのときの記憶がないんだろうか」 「これは別の時間軸が交差しているんじゃないかしら」 「……わたしたちのいる現時点が、別の分岐を生み出している」 「ということは、僕たちが新しい未来を作っているのでしょうか」古泉が口を挟んだ。 「……そう」 「それって、既定事項を真っ向から書き換えてるってことか?」 長門は非常に難しい質問をされたように顔を曇らせた。 「……おそらく、そう。すでにはじまっている」 「わたしが危惧していたのはこれだったの。未来の涼宮さんが知らない歴史が始まっているわ」 「どういうことでしょうか」 「今の涼宮さんが未来の情報を得て、新しい歴史の流れを作ってしまうということなの」 これがどういう状況なのか、俺にはまだピンと来ていなかった。 6章へ
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▽タグ一覧 テレビアニメ 京都アニメーション 兵庫 時間ループ 涼宮ハルヒの憂鬱 野球 音MAD素材 高校生 ニコニコで【涼宮ハルヒの憂鬱】タグを検索する 概要 角川スニーカー文庫のライトノベル。 作者:谷川流 イラスト:いとうのいぢ 2006年には京都アニメーションによりアニメ化。 アニメが大ヒットし「ハレ晴レユカイ」「最強パレパレード」による踊ってみた・歌ってみたブーム、ニコニコ動画におけるMADブーム、「涼宮ハルヒの激奏」によるアニメによる声優ライブブームとキャラソンブーム、その後の「らき☆すた」「けいおん」などにも繋がる京都アニメーションブームなど様々で大きなムーブメントを引き起こしたヲタク界における2000年台を代表する作品のひとつ。 ストーリー 女子高生・涼宮ハルヒが、「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」を目的に設立したクラブ「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」(通称:SOS団)のメンバーを中心に展開する、「ビミョーに非日常系学園ストーリー」。
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さて紹介しよう。 新・長門有希である。 どこら辺が新しいのかは俺にも良くわからない。俺の隣にいる古泉も良くわかっていないようだ。 時に長門よ、自分ではどこら辺が変わったと思う? 「・・・脳の各所でいくつかの変化が発生している。それ以外は不明。ただ・・・」 「ただ?」 「性格、趣向等が確実に変化している可能性がある。残念ながら自分では観測できない」 つまり、お前が朝比奈さんみたいな愛らしくちょっとおっちょこちょいな未来人のようになったり、ハルヒみたいな迷惑極まりない 核融合ロケット女のようになったりしてる、ってことか? 「それはない」 長門はやんわりと否定し 「しかしながら、二人が持っている性格が確実に私に影響を及ぼしている」 いつにもましておしゃべりな長門はさらに言葉を紡ぎ 「これはある種の『自立進化』ともいえる。情報統合思念体にとってはある意味喜ばしきこと。 私にとって喜ばしきものかはまだ不明。これから精査が必要だと思う。まぁ、たいした問題では無いと思うけど」 そうかい。長門がもうちょっと外向的な性格になるんなら、それはそれで良いかも知れないな。 「そうかもしれない。それより」 なんだ。 「おなかの中身までは分離時持っていくことが出来なかった。かなりおなかが空いた。ちょっと食堂に行ってパン買ってくる」 来る?と言って長門は俺と古泉を見たが、ついてこないと判断したのかそそくさとドアを開けて行ってしまった。 取り残された俺と古泉、頭をねじ切らんばかりの勢いで捻る。 「長門の言動が変わった?」 「そのようです。まぁ、もうちょっと観察しないとなんともいえませんが。それより・・・」 そうだ、みるひ(仮)はどうなったんだ・・・っておい。 何だこいつは。 「長門さんが抜けたことで、涼宮さんと朝比奈さんが残りました。このみるひ(仮)さんは二人の融合体と見るべきでしょう」 そりゃそうだよな。 「にしてもまぁ・・・二人が融合したらこんな風になるんだな」 先ほど怪しい光を放ちながらモゴモゴ蠢く物体Xと化していたみるひ(仮)だが、現在は落ち着いて普通の人間もとい超絶美少女に変化していた。 黄色いカチューシャをつけたセミロングな栗色の髪に、愛らしい小さな口。そして巨乳。 ああ神様、どうか彼女には朝比奈さん譲りの優しく、ちょっとおっちょこちょいな性格をお与え下さい――! 「ほれはにゃいとおもふ」 ? 「長門さん、お帰りなさい」 「たふぁいま」 部室の戸口を見ると、長門が帰ってきていた。早いな。 アンパンを口にくわえ、ただの茶色い塊と化している袋詰めにされた大量のパンを抱えながら。 「どうしたんだそれ」 長門は食っていたあんぱんを小さい口に一気に詰め込み、ろくに噛まずに飲み込んで―――って! パンをのどに詰まらせて悶絶していた。 あの長門が、である。 「おい、水だ水!」 あわてて古泉はペットボトルの水を長門に投げてよこす。 見事に空中キャッチし、急いでふたを開けて苦しそうにグビグビと飲む姿は全然長門らしくない。 つーか、長門におっちょこちょい属性は無かったはずだ。 「・・・っはぁ・・・。古泉君、ありがとう。このパン?購買が閉店時間で見切りセールをやってたから大量に買ってきた」 食えんのか。見た感じ2、3キロありそうなんだが。 「私にとってこれくらいは朝飯前」 「ちゃんと栄養のバランス考えろよ」 「わかってる。心配ない。それより」 何だ。自分に変化が起こってるのやっと判ったか? 「いや。普通どおりだけど。そうじゃなく、キョン。あなたがさっき彼女に対して言ってたこと」 はて。優しくちょっとおっちょこちょいな性格でありますように、っていう祈りがどうかしたか? 「二人は完全に融合している。そんな都合のいい性格になるわけが無い」 ふん、とでも言いたげな表情の長門は 「主体涼宮ハルヒちょっと朝比奈みくる、な性格になるかと思われる。不満?」 さらにぶー、と一瞬口を膨らませ 「それに、さっきからあなたと古泉君の様子がおかしい。なんで半笑い?」 半笑いどころで済んでいたか。てっきり完全なるニヤケ顔になってるかと思ってたんだが。 てか、お前、自分がめちゃくちゃ変化してるのに気がついて無い? 「私はいたって普通のつもり」 「そうですか。これはこれは・・・以前の長門さんをビデオに録っておくべきでしたね」 「同感だ」 怪訝な顔をしながら首をかしげる長門。 「・・・すまない。以前の私はどんな風だったか、具体的に教えて」 俺と古泉はあらん限りの「以前の長門像」を叩き込んだ。 無口で内向的で、いつも本ばかり読んでる宇宙人。 だけど必ず困ったときは助けてくれる宇宙人。 迷惑ばかりかけてた俺とハルヒと朝比奈さんと古泉。 しかしながら、うんうんとか言いながらも、今にもはてなマークが頭上に飛び出しそうな顔となっている長門。 「どうやらお前が覚えてる記憶と、俺たちが覚えてる記憶とでは大分違うようだな」 「大まかなアウトラインは同じの様だけれど」 「・・・ともかく、感謝してる」 「たしかに・・・私はあなたたちを助けてきた」 長門は言葉を紡ぎだした。 「だけど、殆どが私のミスで起こるか、最初から不可避のものだった。だから、お礼なんていい。でも・・・」 長門は頬を赤らめ、ばつが悪そうに頭をかき 「こう面と向かって言われると、ちょっと照れちゃうな・・・」 俺はお前に惚れたぞおおおおおおおおおっ!!!長門おおおおおおぉぉぉ!!!! とは口が裂けてもいえない俺。 「しかし、そんなキャラだったのか私は」 「ええ。覚えていませんか?」 「恐らく私の記憶中枢、・・・もしくは、私を定義付けている基底現実内の情報まで書き換わっているのかもしれない。確認をとる。少し待って」 長門はかくん、と首をもたげて宇宙的な何かと交信を開始した・・・かと思ったら、すぐに元に戻り、部室のドアを開けた。 「こんにちは」 喜緑さん、お久しぶりです。 「お久しぶりです。長門さんからの呼び出しで来たんですが・・・?」 「私の様子、何処かおかしいか精査してもらうために呼び出した。何処か変?」 明らかに困惑している喜緑さん。 何やら小声で俺に 「あの・・・長門さん・・・ですよね?」 と怪訝そうな顔で聞いてきたが、多分そうですとしか答えるほか無く、さらに 「おかしなところは無い。そんなに私が不満?」 と、ぶーと頬を膨らませる長門を見て抱腹絶倒の装いを呈し始め、ついに 「これは・・・っ・・・流石に・・・ないです。ないですぅ!ないですぅぅぅ!!」 と笑い転げ回りだした喜緑さん。大丈夫か?って俺も大爆笑しかけてるわけだけどさ。 「そんなに変?」 ああ。変だ。俺は萌えまくりで嬉しいがね。 「僕の恋敵が増えたようですね」 黙ってろガチホモ。 「そう。そこまで変だとキョンが言うのであれば、情報統合思念体内にある私の構成情報を上書き初期化するけれど」 「無駄無駄無駄ァですぅ・・・!!ひぇっひぇっっひっく」 横隔膜痙攣を起こしシャックリまで出すほど笑いまくる喜緑さんは 「・・・っ!既に長門さんのバックアップを含めた構成情報はあっ、、完全に今のっ長門さんのっ・・・ひぇっ!データを元としたものと置き換わってるんですぅ」 どういうことですか。 ・・・と無駄なようだ。喜緑さんは笑いすぎて呼吸もままならなくなってる。そのうち笑い死ぬんじゃないか? この神様的宇宙人に死というものがあるのかは不明だが。 「恐らくです」 出たな解説員古泉。 「長門さんははじめからそういうキャラクターであった、という風にこの時間平面上の情報が書き換えられているのでしょう」 判らんぞ、もっと平たく言え。 「涼門みるきさんですが、彼女もまた同じように時間平面上の情報・・・主に来歴ですが・・・が完全に書き換わっていたはずです。涼宮さん、朝比奈さん、そして以前の長門さんとは似ても似つかないような来歴に」 そういや雨乞いしたり、ハゲの頭にオリーブオイルを塗りたくったなんて話は未だかつて聞いたことが無かったな。 「この長門さんにも同じことが言えます」 ・・・そうだな。よく考えればそうだ。 「だがな、喜緑さんはともかくなぜ俺とお前は元のハルヒも朝比奈さんも、長門のことも知っているんだ。書き換わるなら俺たちが覚えてるようなことも全部書き換わらないとおかしいだろ」 「それもそうですね。ですがあなたは既に同じようなことを経験している筈です」 とスマイル青年。 「・・・あれか」 長門が世界を作り変えちまい、俺以外の奴らが皆それぞれ別の人生を植え付けられて生活することになっちまった、あの12月18日。 「長門さんに必要とされていたから、貴方だけ時間平面の改変の影響を殆ど受けなかった。今回も、貴方がキーとして必要とされたから、時間平面の改定の影響を殆ど受けなかった」 「おい、今回に限ってはお前もだろう」 「たぶんそれはですね」 古泉は髪をガッと大げさに掻き揚げるしぐさをして 「貴方と僕は運命共同体だからですよっ!」 そうほざいた。 ・・・そろそろ肉塊に変えとくべきだろうか、なあ長門。 長門? 「私がキョンを必要として・・・確かにそうだけれど・・・必要・・・私にとって・・・キョン・・・キョン・・・」 頬どころか耳まで赤くなってやがるぞ、長門。 ああもう萌えるなぁ。 そうそう、長門以外にも別の萌えるべき存在が居たんだっけか。 俺の背後に。 どうやら覚醒モードに入ったようで、ふるふると体を震わせ静かなる唸りを上げていたかと思ったら 某巨神兵よろしく不気味なほどゆっくりと目を見開いた。 「ちょっとうるさいんですけど・・・あれ、ってここ何処?なんであたしここにいるんですかぁ?お腹が空きましたぁ、キョン」 やれやれ、また良く判らんのが出来ちまったようだ。 前 次
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コンコン ど、どうぞー 何時もどおり部室にノックで確認をとって入る俺。 ヒュー紳士的ー、しかし今朝比奈さんの声、どこか上擦っていたような? 「うぃーすってみんなどうした?」 何時もと同じ面子だが、何時もとは様子が違う。 特にハルヒ以外のメンバー 「どうしたんだ?みんな?」 「いえ、別に何もありませんよ。」 と言った古泉の顔が笑いながら少し引きつっているように見える。 長門は相変わらず本を読んでるが席が窓側の近くから、廊下側の近くに移動されている。 朝比奈さんもここなしか、いや明らかに廊下側の近くの席に座っている。 そして皆の正反対の位置でハルヒがニヤニやしながらパソコンに向かっていた。 しかし朝比奈さんならまだしも、長門や古泉が観察対象から自ら離れるなど、なかなかないことだ、どんな近寄りがたい事をしてるんだ? 俺はハルヒが何をしているのか気になり、ハルヒ近ず。 何やら何かBGM的な音楽と女の声がパソコンから聞こえてくる。 オイMASAKA!? 俺は素早くハルヒの後ろに回りこむと、そこにはゲームの画面があった。 『えへへへ、キョンくーん。』 メッセージウインドウにはそう書いてあった。 さらに足元にゲームのパッケージが落ちていた、なになに? 東鳩2?意味わからん、だがパッケージのあるシールでこれがどういうものかが確定した。 さあ深呼吸だ★ 「エロゲーかぁぁぁぁ!!」 「そうよ。」 「うお!びっくりした突然振り向くな…。」 「突然叫んだヤツの台詞じゃないわよそれ。」 いやお前に問題がってそんなことはどうでも良い。 「でどこから仕入れてきた、こんなもん。」 「コンピ研ロッカー室から」「許可は?」 その時隣の部屋から。 『ああーマイユートピアはいずこに!!!?』 『お気を確に部長!』 『オレのこのみんが…オレのまーりゃんが…』 『諦めるな!まだ探して無いところがあるはずだ!』『エヘヘへもう生きてる意味すらわからない…』 『部長ー!部長ー!』 ………ご愁傷さまだが学校に持ってきてまでやるお前らにも問題あるぞ? そしてこいつにも大問題があるぞ、俺柄みでな! 「つーか俺の名前でプレイするなぁぁ畜生がぁ!!」 「だって、誰かに見つかった時にあんたのせいに出来るしー。」 SATUGAIしてー。 そんな沸き立つ感情を内に秘め、なんとかこの場を納める事に専念した。 「なあハルヒそれやるんならみんな帰していいだろ?俺は残るからさ。用事があるんだってさ。」 そういうとハルヒが皆の方を向く。 待っていましたと全員が逃れたくて、必死に首を縦にふる。 それを見たハルヒは、 「じゃあ良いわよ、今日は用事がある人はかいさ「「「おつかれさまでした!!」」」 「ハヤ」 ものすげー速かった。 おいおいこいつは世界を狙えますよ? 「さてハルヒ、部室に二人きりだな?」 ちょっとご機嫌に言ってやると 「そうね?じゃあどうするぅ?」 やけに挑発的だ。 「決まってるだろそんなの…。」 だんだんとハルヒの陰と俺の陰が一つに重なっていく。 「エロゲーじゃー!エロゲー祭りじゃー!!」 「うほほーい!この展開有り得ないけど胸が土器☆土器☆するぜぇ、なあハルヒ!」 俺たちは一つの画面に身を寄せてエロゲーを楽しんでいる、いつもはすれちがっていた二人が一つになれた。 俺らはこの一体感とエロゲーを満喫している、青春最高! 終わり
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涼宮ハルヒの消失・舞台挨拶レポート新宿バルト9(2010年02月06日 9 20の回上映終了後) シネマサンシャイン池袋(2010年02月06日 11 25の回上映終了後) 京都シネマ(2010年02月20日 11 05の回終了後と、同14 30の回上映前) 京成ローザ10(2010年03月06日 11 50の回終了後、16 00の回上映前) サンフランシスコ Viz Cinema(2010年05月21日 19 00の回上映前)※現地時間 シネマート新宿(2010年12月04日 13 00) 涼宮ハルヒの消失・舞台挨拶レポート 新宿バルト9(2010年02月06日 9 20の回上映終了後) 登壇者:平野綾・杉田智和・茅原実里・後藤邑子・小野大輔・桑谷夏子・松岡由貴・あおきさやか・武本康弘監督・石原立也総監督・白石稔(司会)・松元恵(司会) 涼宮ハルヒの消失 特設ファンサイト 涼宮ハルヒの消失初日舞台挨拶レポート! http //www.haruhi.tv/fanclub/syoshitsu_special_report.html シネマサンシャイン池袋(2010年02月06日 11 25の回上映終了後) 登壇者:平野綾・杉田智和・茅原実里・後藤邑子・小野大輔・桑谷夏子・松岡由貴・あおきさやか・武本康弘監督・石原立也総監督・白石稔(司会)・松元恵(司会) 電撃オンライン SOS団と愉快な仲間たちが池袋に登場! 映画『ハルヒ』舞台あいさつレポ http //news.dengeki.com/elem/000/000/234/234758/ 京都シネマ(2010年02月20日 11 05の回終了後と、同14 30の回上映前) 登壇者:白石稔(司会)・池田晶子・西屋太志・伊藤敦 京都シネマ イベントリポート http //www.kyotocinema.jp/report/re2010/re_2010_03.html 速記:アニメ映画板本スレPart46 458,487 458 名前:見ろ!名無しがゴミのようだ![sage] 投稿日:2010/02/20(土) 17 05 51 ID ix1vCjPn おまたせ、とりあえず前半な どこか記憶違いとか俺の主観が入ってるかも知らんが たぶんだいたいあってるはず 京都舞台挨拶レポ(1回目の方)① まず白石が出てきて池田、西屋、伊藤Pの順に登場 各々軽い挨拶のあとにまずそれぞれのお気に入りシーンについての話 池田: 絵コンテが上がってきた段階で「おっ!」と思ったのが屋上のシーン ただ「キョン、そこまでやっていいのか?w」と思ったらしい。 おそらく男が女にあんなことするのって、普通アレだよね的な意味で 西屋: 今回はアクションシーンはほとんど無いがその分キャラの表情、心情といった部分を 強く打ち出せた、そんな中でお気に入りなのはキョンが栞を見つけるとこと谷口と口論するとこ。 うまく描けてたらいいなーって言ってた そこで白石が一生懸命演じましたアピール→会場笑→なんで笑うの!?→拍手といった流れになる 伊藤P: とにかく朝倉のおでんのシーンがお気に入り、特に帰りの鍋つかみをしたままのエレベーターシーン そしてその後の鍋つかみをしたまま手を振ったところ、ここが一番怖くて綺麗だと言ってた。 なんでも鍋つかみが萌えポイント、あれをつけてないとだめだとか。 製作時からずっと言ってるらしい それで朝倉おでんの開発を提案したのも伊藤Pらしい、もう少しで劇場にも並ぶと言っていたが 既にグッズのとこで一緒に売ってたやつのことを言っているのかは不明 白石: ハルヒが寝袋から出てきた直後の手ぐしで髪を直してるシーン ここには西屋も同意してた 487 名前:見ろ!名無しがゴミのようだ![sage] 投稿日:2010/02/20(土) 17 51 37 ID ix1vCjPn 続き。 京都舞台挨拶レポ(1回目の方)② 製作時における印象に残った出来事について 池田: 夏にキャラ設定を作っていたが屋上のシーンのキョンの格好をどうするか、 暖かい格好にするべきなどと話し合っているとき 武本「半纏に病室スリッパがイイ!!(・∀・)」 他スタッフ一同「えっ」 みたいなことになっていたらしい、結局はパジャマの上にコート、ちゃんとした靴に落ち着いたが。 西屋: ない…w、必死すぎて、とのこと。コンテが多く2000カットくらいあったとか 怒涛のように早く過ぎ去ったと言ってた。 伊藤P: まずキョンのコートについて。もしやと思い武本に確認してみたら 案の定、踊る大捜査線の青島刑事のコートをモチーフにしてるのだと。 もうひとつ、みのりん、白石、伊藤Pとその他スタッフの8人ほどで 長門と朝倉のマンションに現地取材に行った際の話。 マンションを見ていたら中からリアル管理人さんが出てきて、てっきり怒られるのかと思ったら 「谷川先生のファンの方ですか?」と、あろうことかみのりんに問いかけたらしい みのりんも「はい、ファンですー」みたいな感じで答えたとか。 それでスタッフであることは打ち明けられなかったそうだ。 一応取材なので早々に退却というわけにはいかなかったのだが 「いつまでいられますか?」と管理人に邪魔者扱いっぽく言われたため しかたなく後ろ髪惹かれる思いで帰ったらしい。 白石: 優しい忘却のPV撮影に立ち会ったらしいが、 みのりんファンの学生が見に来てて、なぜかその子たちをずっと 白石が対応していたらしいが一切自分が誰か気付いてもらえなかったらしい。 みのりんファンの文芸部の子がみのりんに挨拶に行ったが白石の前は素通りだったとも言ってた。 また、東京での舞台挨拶後の話で、メインキャストは出待ちされてるから メインキャストの面々が出て行って出待ちのほとんどがいなくなってから出ていったが その際、残ってた出待ちの人たちが白石よりも一緒にいたランティスの斎藤Pの名前を呼んでて 白石は通り過ぎた後に「あれ、白石じゃね?」とか言われてたそうだ。 話は大体こんなもん、声優陣の舞台挨拶とはまた違った話が聞けただろうと思う。 京成ローザ10(2010年03月06日 11 50の回終了後、16 00の回上映前) 登壇者:茅原実里・後藤邑子・桑谷夏子・松岡由貴・松元恵(司会)・西山洋介(司会) 涼宮ハルヒの消失・舞台挨拶レポート(京成1回目) 涼宮ハルヒの消失・舞台挨拶レポート(京成2回目) (長文のためページ分割しました) サンフランシスコ Viz Cinema(2010年05月21日 19 00の回上映前)※現地時間 登壇者:Christina Vee(ASOS Brigade団長) 涼宮ハルヒの消失・舞台挨拶レポート(サンフランシスコ) 喜緑さんの保管庫 そうだサンフランシスコへ行こう サンフランシスコから還つつある男 サンフランシスコから還ってきた男 今日もやられやく 映画『涼宮ハルヒの消失』 サンフランシスコまで見に行った人のレポ Youtube 動画(1) 動画(2) 動画(3) ASOS Brigade! Episode 8 - The Disappearance of Haruhi Suzumiya U.S. Premiere Highlights (ASOS団公式。日本語インタビューあり) シネマート新宿(2010年12月04日 13 00) 登壇者:茅原実里・松岡由貴・西山洋介(司会) 速記:アニメ映画板本スレPart143 356 356 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/05(日) 00 40 25 ID CksTCQ8G 「あーあー、えー皆さん、本日はですね、劇場版涼宮ハルヒの消失、えー、BD、DVD発売記念限定上映&舞台挨拶にお越し頂きまして誠にありがとうございます。」 \パチパチ/ \ワーワー/ \うおぉぉん/ 「ありがとうございます。私今回、司会の方つとめさせていただきます角川書店の西山と申します、よろしくお願いします。」 \パチパチ/ \ヒュー/ 「ありがとうございます。えーとお約束ですけれども、先にちょっと諸ちゅっ諸注意の方させてください。えーと携帯電話の方、電源切るなり、音のでないようにするなりしといてください、ご協力よろしくお願いします。」 「撮影録音は勿論禁止とさせて戴いております。こちらもご協力お願いいたします。もし発覚しちゃった場合最悪、舞台挨拶の方中止となっちゃうかもしれないので、ご協力の方よろしくお願いします。」 (※速記に関しては言及無し(重要)) 「えー後はですね、他のお客様のご迷惑になるようなことをしないでいただければ全然問題ないかと思いますので、短い時間ではございますが、舞台挨拶の方お楽しみいただければと思います。」 「では早速ですね、ゲストのお二人をお呼びしたいと思いますので、皆さん、あのー、拍手の準備は大丈夫ですかね?」 \パチパチパチ/ 「大丈夫ですね!ありがとうございます。ではですね、お呼びしたいので盛大な拍手でお出迎えください、えー長門有希役、茅原実里さん、そして鶴屋さん役、松岡由貴さんでーす」 (二人が右翼より入場、登壇) \パチパチパチ/ \みのりーん/ \あ゛あぁぁぁあっ!/ 366 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/05(日) 00 56 44 ID CksTCQ8G \みのりん愛してる!/ 西山「ははっ、サイリウム振ってますねw落ちついてぇっw」 「えー早速ですね、お二人から簡単に自己紹介の方お願いいたします。では、茅原さんからお願いします。」 茅原「はいっ、みなさん、こんにちはー」 \こーんにーちわぁぁぁぁぁ!/ 「んー、凄いですねw沢山皆さん来て戴いて嬉しいです!長門有希役の茅原実里です!よろしくおねがいしまーす」 \パチパチパチ/ \ヒューゥッ/ 松岡「みなさーん!めがっさげんきにょろー?」 \うおおぉぉぉぉぉ!/ 「鶴屋さん役の松岡由貴でーす!こんにちはー!」 \……こんにちはー/ 「……はいっ。」 \ドッw/ 「みなさん、ね、あのー、みのりんみのりーんって、みのりんみのりーん・・・・・・」 \まつおかさーん!/ \ゆきちゃーん!/ 「あ、やった、よかったそういう黄色い声援がね、私も、欲しいなーって思ってw」 西山「黄色いのかなw」 松岡「野太い声援がねwよかったよかった、元気が出ましたwありがとうございます、よろしくお願いしまーす!」 西山「はい、ありがとうございまーす」 \パチパチパチ/ 368 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/05(日) 01 13 16 ID CksTCQ8G 西山「では、えー、限られた時間ではございますが、ゲストのお二人にですね、この涼宮ハルヒの消失という作品についていくつかお伺いしたいなと思っております。」 「まずですね、当然作品の始まる前に涼宮ハルヒの消失という作品の脚本を渡されてご覧頂いたかと思うんですけど、まずその時のご感想をお聞きしたいなーと思うんですが、茅原さんいかがでしたか?」(松岡さんを見て問いかける) 茅原「はいっ!?えーっとォ、」 \ドッw/ 松岡「ずっと私のこと見てましたよ今w」 茅原「鏡やハルヒの消失は小説、まぁ読んでいたので改めて台本いただいて、中をこう読んで、先ず一番最初にびっくりしたのは、台本の厚さ?大きさ?重さ?私、劇場版が初めてだったので涼宮ハルヒの消失が、なので台本の厚さに驚いて、その後はキョンの台詞の量に驚いて」 \ワハハハハ/ 「そして、その後は小説の中にはないオリジナルのシーンとかが詰め込まれているのにちょっと感動して、いろいろびっくりしました。」 西山「そうですね、まず分厚いって部分から言えば、」 茅原「すごいですよねー!」 西山「アニメ映画の中でもかなりの長編なので、本当に尺が長いのと、」 松岡「何分有るんでしたっけ?」 西山「えーと2時間…あー、2時間43分くらいですね」 松岡「そんな長いんだー!」 西山「あとは今出てきたキョンの台詞、」 松岡「ねー、ほとんどキョンでしたもん」 西山「杉田さんへろへろになってましたよねwまーでもね、あのー、杉田さんの渾身の演技が当然この後スクリーンで見れる訳なんでね、杉田君頑張ったなーと思って皆さん見て戴けると、ね、思います。」 372 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/05(日) 01 27 43 ID CksTCQ8G 西山「松岡さんはどうでしたか?」 松岡「全く同じ意見です」 西山「全く同じ?w」 松岡「2番目はそうだなーっておもってきいてましたwあのね、2版に別れてるの、あまりの多さにw劇場版って、厚くても一冊で、重たいなーって思いながらやったりするんだけど、 今回の消失のは、その劇場の重たいなーって思うのが2冊有るの。上・下みたいな。で私収録の時どっち持ってけばいいんだろーとか思いながら確かに半端無い、 初めて劇場やるんだったら、他の劇場そんな、タウンページみたいになってないw」 茅原「ほんとにタウンページみたいだったねw」 西山「松岡さんは他の作品で、劇場アニメってのは、既にもう」 松岡「そうですね、今公開になってるモノも、あってたりするん・・・・・・」 西山「まぁまぁ、その辺の話はね、後でこう、後ほど後ほど」 松岡「そうなんですけれども、えーと、いくつか作品をやりましたけれども、確かにあの二冊は凄いなと思ったのと、どこまで行ってもキョンなのよwあたしどこにでてんのとw」 「そうねー、あぶり出しかと思いましたよwよくよく探せばありましたよw」 西岡「いやー、この場に杉田さんがいないのが悔やまれますけどねwあのー、」 377 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/05(日) 01 41 13 ID CksTCQ8G 西岡ってだれだ 西山「いやー、この場に杉田さんがいないのが悔やまれますけどねwあのー、次の質問がですね、 実はご自身のキャラクター以外で特に消失という作品の中で気になったキャラクターはいますか?っていう質問なんですけど、 まぁ、キョン、キョンはどうしても気になっちゃうとは思うんですけれども、あえてキョンを外してみると他に気に入ったキャラクター、気になったキャラクターって」 茅原「んーーーー、キョンを外すのかー、わたしねー、キョンのことそんなに意識してなかったですよ」 \おーーーっ?!/ 松岡「うーん、あたしはー、その前に舞台挨拶って前も見た人いるー?」 \はーいっ/ (かなりの人数が手を挙げる) 西山「ああ、それね、僕も聞きたかった。池袋でもやったし、千葉の方でもやりましたよね。千葉きた人?」 (かなりの人数挙手) 「おー、すごーい!」 「池袋きた人?」 (かなりの人数が挙手) 「おー!」 「バルト9来た人」 (かなりのn(ry) 西山「気のせいか同じ人が3回挙げてるような気がするんですけどもwありがたい話ですけどねw」 松岡「四回来てる人」 西岡「いますねーwありがとうございます」 茅原「ありがとうございます」 \京都は!京都は!/ 西山「あっ京都ね!京都行った人」 384 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/05(日) 01 58 29 ID CksTCQ8G 西山「あっ京都ね!京都行った人」 (やっぱりいる) 西山「おおー」 松岡「すげー」 西山「京都はね、あのー、スタッフの方が行って、」 松岡「ねー、白石が行ったと噂で聞きましたけど。」 西山「私も出張で行けるかなーと思ったんですが行けなかったですねw」 松岡「千葉行ったときにさー、白石のファンが2人くらい居たのw」 西山「すみません、すみませんそのとき私が白石ですって行ったとき思いっきり滑ってこの後の流れどうしようかなーって思って、本当にスイマセンでしたw」 松岡「そんなことで私が話してたのが、桑谷夏子の殺戮シーンが一番好きです。『ゆきさん、それは、私じゃない。』ってwあそこのシーンあの作品の私は一番の目玉だと思っているんですよねー」 西山「あー、あっ!先に聞いとけばよかったんですけど、まだ見てない方、消失を」 (いくらか手が上がる) 「えぇっうそーぉ!」 「あ゛ーっ耳ふさいで!もう遅いけど!」 「あぁー」 \あーっ/ 松岡「これから私たちに与えられてる質問て、見てることを前提になってるんだよねw」 西山「ひどい仕掛けですねーwいや、あのー、フォローさせて戴きますけど、消失の小説読んでれば勿論顛末はわかっちゃう訳じゃないですか。 それでも絶対楽しめます。それはもう保証付きなんでそこはご安心ください。ネタバレしやがってって思ってるかもしれないですけれども、それ以上の、 やっぱりね、映像とか音とかのクオリティがあるので、ご安心ください。絶対大丈夫です。」 松岡「大丈夫だよ、だって桑谷夏子の殺戮シーンないもん。」 387 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/05(日) 02 14 15 ID CksTCQ8G 松岡「なっちゃんは別に殺してないからねw」 西山「そうですねw」 松岡「なっちゃん役だって話ですからねw」 西山「ま、今その話出てきましたけども、茅原さんはどうですか?一押しのシーン。」 茅原「一押しのシーンですか、そうですねー、たくさんありますねー。なやむなー」 松岡「小声(かんがえとけよ!)」 茅原「そうですね、いくつもあるんです、入部届のところもそうですし、あっキョン」 松岡「キョンを外してしまうと悩むんだよね」 西山「この、お気に入りのシーンはキョン入っていてもいいですよ、キョンのシーンでもいいです」 茅原「病院でキョンが目を覚まして、あ言っていいのかなー」 西山「またやばい人耳ふさいでくださいw」 茅原「うん、キョンがー、顔を触るシーンがあって、そこがすごいきゅんとするところで、そこで初めてキョンも男の子なんだなっていうのを凄く感じて、唇も触るんですよ」 松岡「キョンっていう」 茅原「うん、なんかすごい気持ちが伝わってくるって感じで」 松岡「どうなっていくんだろうねー、あの二人ねー、」 茅原「ねー」 西山「まぁ本当になんだろう、見てない人がいる前でしゃべっちゃいけない部分、以降の見せ場が凄いですからね。ほんとに。今しゃべってるのだってほんの一部ですからね。もうフォローに必死ですけどもw」 476 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/07(火) 00 40 35 ID OR+KteV3 西山「まぁ本当になんだろう、見てない人がいる前でしゃべっちゃいけない部分、以降の見せ場が凄いですからね。ほんとに。今しゃべってるのだってほんの一部ですからね。もうフォローに必死ですけどもw」 西山「ああ、あとこれはね、是非聞いてみたかったんですけど、今回消失ってああいうストーリーじゃないですか、ある日突然お二人がですね、消失のキョンと同じ立場に立たされたらどうします?」 松岡「どうする?」 茅原「どうしよーかなー」 松岡「考えとけよーw」 \ドッ/ 松岡「まぁ私はねー、私のことを知ってる人を必死で探すと思う。で、なんか、探し倒して、たった一人でもいたらほんとうわ゛あ゛ぁーー(抱きつく仕草)ってなる」 茅原「www」 松岡「確かに、こんな妄想してましたが、数秒の間に思いついた?」 茅原「思いついた、うん、私キョンと一緒だと思います。」 西山「あー、その、元に戻そうと?」 茅原「元に戻そうって言うかあの人ただハルヒに逢いたかっただけ」 \ドッ/ 茅原「多分なんか、・・・・・・あの人とか言っちゃったw」 松岡「同じ感覚?杉田君とw」 478 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/07(火) 00 45 38 ID OR+KteV3 西山「なるほど、んー、わかりました、ありがとうございます。で、ここから先、矛先が変わってと言うですかね、会場にいる皆様にですねお知らせがございます」 松岡(わざとらしく)「うぇー!?」 \オオォォォ!/ 西山「けっこうね、時間がわりと早く進んでるんですよ」 松岡「もうちょっと広めてもいいよw」 西山「もうちょっと広めてもいい?w(袖のスタッフに尋ねる)」 「ああ、今ね、オッケーサインが出ました。もうちょっと広げさせて戴きたいと思いますハイ。」 松岡「わかりましたwちょっとハッピーターン食べ過ぎてw 茅原「ハピっwすごかったねーw」 松岡「楽屋でさ、『ハッピーターンがー』とか言いながら、気がついたら山ができてるんだよ、包み紙の。」 茅原「おいしかったーw」 西山「もの凄い勢いで食べられてましたよねw」 松岡「全部あけたんじゃないの?w」 茅原「ヒトフクロアケテナイデスヨーソンナンw二個ぐらいしか残ってなかったけどw」 西山「松岡さんもものすごい勢いでポテトチップス食ってましたよね」 松岡「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」 西山「これちょーおいしーとかいいながらw」 松岡「そう、ウチのマネージャーが買ってくれたのかわからないんだけど、カライーっていう激辛のポテトチップスがあって、凄く美味しかったよねw」 茅原「おいしかったよねー」 松岡「誰か止めてあたしを羽交い締めにしてーってw」 西山「延々食べてましたもんねw舞台挨拶前に大丈夫かなーって思ったけど」 481 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/07(火) 00 51 16 ID OR+KteV3 西山「延々食べてましたもんねw舞台挨拶前に大丈夫かなーって思ったけど」 松岡「ちょっとあたしも躊躇いながらw楽しい楽屋トークを繰り広げつつ」 西山「そろそろお知らせもどっていいっスか?」 \ドッ/ 松岡「じゃあお知らせ」 西山「ええ、そうですね、まあお知らせもあるんですけども、ご自身のキャラクターとキョン以外で気になったキャラクターを未だ聞けてなかったかなーと思って。」 松岡「あたしはほら、朝倉の話をさっきして。」 西山「茅原さんからまだ聞けてなかったかなーと思って。このキャラは・・・・・・」 茅原「そうですねー。そうですねー・・・・・・」 西山「どうしてもね、消失ってお話はキョンと長門の話になってきちゃうので二人を取り除かれるとけっこう厳しいと思うんですけど、あえて。」 松岡「白石か。白石か!白石なのか」 西山「誤解されるので言っておきますけど白石さんはあくまで中の人ですからねwあの白石ってキャラは居ませんからw」 \ドッ/(居なくても笑いをとる白石) 茅原「最近白石さんに会いましたよ。久々に。」 西山「会いましたかw」 茅原「2日前くらいに。」 松岡「どうだった?」 茅原「・・・・・・元気でした。」 \ドッ/ 西山「私も会ったんですけど肉付きよくなってましたね」 松岡「なんか、ぽにょの歌歌いながらおなかつまんでるよねあの人」 茅原「うん、なんか、落ち着いた感じがしました。」 西山「いいフォローだと思いますw」 茅原「はい。」 482 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/07(火) 00 56 41 ID OR+KteV3 西山「はい、というわけで気になったキャラクターは?w」 茅原「そうですね、キョン君以外って難しいなー、難しいなぁ。なんて言ったら面白いんでしょうね?」 松岡「あたしかなー?w」 \シャミセン!/ 茅原「シャミかーwうーん、でもあたし、普通にハルヒが好きだったりします。」 西山「おー、それはあの、消失の改変された世界のハルヒ、を好き?」 茅原「はい、はい。クールでね、カッコイイデス。」 西山「カッコイイデスねーw あのね、その、外見的に・・・・・・なんで笑ってるんですかw」 茅原「わかる?」 松岡「わかるーw」 西山「いつものなじみのある制服じゃなくて、よりカチッとしてなんか、よりシャンとした感じはしますよね」 松岡「ハルヒの髪長い姿が凄くびっくりしたというか印象的だったというか」 茅原「そうですよねー、存在感がなんかもう圧倒的」 484 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/07(火) 01 04 00 ID OR+KteV3 西山「より長い髪のせいで、よりクールな感じがしましたよね。だけどいざこう進んでくといつものハルヒの・・・・・・」 松岡「みくるの大人にちょっと萌えた人」 \はい/ \ハイ/ (ちらほら手が上がる) 松岡「やっぱみんな巨乳が好きなのかw」 西山「しょうがないでしょうw」 茅原「しょうがないw」 松岡「おっぱい大好きなんだろ!w」 \大好きです!/ 松岡「はいっw」 西山「好きです!・・・・・・はい、ということでおっぱいの話はしまったところで、ここでそろそろ告知のコーナーに移りたいなと思ってます。あのー、楽屋で戦々恐々としてましたけど、ちゃんと言えますでしょうか?」 二人「言えます!」 西山「いえます!じゃあまず茅原さんの方からですね、情報の方、お願いします。」 茅原「はい!」 西山「はい。」 485 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/07(火) 01 10 22 ID OR+KteV3 茅原「劇場版涼宮ハルヒの消失がDVDとブルーレイになって、12月18日に発売になります!・・・・・・そして、・・・」 西山「そして、?」 茅原「こちらは、限定版と、通常版、の、2種類有るので、パッケージが・・・・・・4パターン!・・・・・・」 (時間差で)\おぉ~/ 茅原「ホームページ等々で見れるんですよね?」 西山「そうですね、ホームページで絵柄確認できます、はい」 茅原「そして、」 西山「はい」 茅原「なんと」 西山「はい」 茅原「ブルーレイの、限定版、には、・・・・・・ふぅ~」 \ワハハハハ/ \ガンバレ!/ \がんばれ~/ 西山「パッケージイラストがね、BD限定版は違うじゃないですか」 茅原「いとうのいぢ先生の、書き下ろしの!」 西山「唯一いとうのいぢ先生の書き下ろしは、ブルーレイの限定版だけですね」 茅原「そうなんです!」 西山「そして!」 茅原「まだまだ終わらない、ブルーレイ限定版の方には。。。涼宮ハルヒの消失の脚本集が付きます!わ~」 \パチパチパチ/ 茅原「12月18日発売になりますので、よろしくお願いします!」 西山「はい、きちんと言えましたwありがとうございます。」 \パチパチパチ/ 488 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/07(火) 01 19 57 ID OR+KteV3 西山「では続いて、松岡さんの方、お願いします」 松岡「はい、えー、こちらの新宿シネマートさんでですね、また2週間の公開があります。消失の。12月17日までの公開になるので是非皆さん来て下さい。あとですね、スタンディポップってあるじゃない、大っきい」 西山「キャラクターの画が描いてある看板みたいなモノですね、はい」 松岡「見かけたでしょ?アレも抽選でプレゼントされたりするそうなので、お見逃し無くと言うことで。」 西山「はい、そうですね、ロビーとかにも飾ってあると思うので、是非ご覧下さい。で、ロビーと言えば、ハルヒグッズが今ですね、ひしめき合ってます。新宿の劇場とは思えない、今、ハルヒグッズが一角を占めてますので是非皆さんお時間有ればね、お買い上げいただいてと、思っております、ハイ。」 茅原「はい。」 西山「はい。というわけで、以上告知コーナーでございました。」 \パチパチパチ/ 西山「台本持ってくるか持ってこないかって話をずっと控え室でしてて、」 茅原「そうなんです」 松岡「で、『無理~』っいうから大丈夫だよ~って、そしたらあーあーなんだっけなんだっけーって」 西山「でも結果的にはね、ばしっと決めていただいてよかったと。ということでですね、早いものです。もうなんとね、時間が迫って参りました。」 \えぇ~/ 489 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/07(火) 01 25 50 ID OR+KteV3 \えぇ~/ 西山「ねぇ~、残酷ですねーwまぁでも劇場ってしょうがないんですよ。時間区切って端端とやっていかなきゃいけないので、ここで残念ですが最後にお二人からですね、今後のご活動、この際だから他社の作品でもいいです、今後のご活動展開等含めてお客様にですね、お別れのご挨拶の方お願いしたいと思います、はい。」 茅原「はい」 西山「それでは先ず茅原さんの方からお願いしたいと思います。」 茅原「はい!えー、今日は短い時間でしたが、お会いできてとっても嬉しかったです。えーと、えーと、涼宮ハルヒシリーズいろいろ展開していけてるのは、応援して下さってるお客様のおかげだと思います。改めて本当にどうもありがとうございます。」 \パチパチパチ/ 茅原「涼宮ハルヒの消失、とっても素敵な作品なので、ぜひ今日も楽しんでみていっていただきたいですし、18日、DVDブルーレイとして発売されますので、そちらの方も是非手に入れていただいて、お打ちの方でも楽しんでいただけたらと思います。今日はどうもありがとうございましたー!」 \パチパチパチ/ 490 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/07(火) 01 35 42 ID OR+KteV3 西山「はい、ありがとうございました。では続いて松岡さんの方からもお願いします。」 松岡「はい、えーと、今日はほんとに沢山来ていただいて、なんか、入ってくるときにもうチケット売り切れましたって書いてて、流石だなーと皆熱い思いが伝わってくるなーと思いながら、わくわくしながら皆さんと会えるのを楽しみにしてきました。凄い短い時間でしたけどもね、とても楽しんで舞台挨拶ができて凄く嬉しかったです。えーそしてお知らせですが、えーとーえーとー、ブリーチ劇場版がですね、」 \ワハハハハ/ 西山「ブリーチ!?」 松岡「はい、ただいま公開中です、井上織姫出ております、是非ご覧になっていただきたいと思います。えー、年明けからですね、ドラゴンクライシスという作品に出ることになっております、是非そちらの方もご覧になっていただきたいと思います。」 「というわけで、ハルヒの方もね、又なんかね、皆さんに会えるタイミングがあるといいなと」 茅原「ねー」 松岡「ねー、思いながら頑張っていますので、これからも是非是非涼宮ハルヒの憂鬱シリーズを愛していただけたらな、嬉しいなと思ってます。今日は本当にありがとうございました!」 \パチパチパチ/ 494 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/12/07(火) 01 47 17 ID OR+KteV3 西山「はい、それではありがとうございました、ご来場の皆様、最後にゲストのお二人に盛大な拍手をお送り下さい!茅原さん松岡さん、今日は本当にありがとうございましたー」 二人「ありかとうございましたー」 (二人退場)\ みのりーん!/ \ みのりーん!/ \愛してる!/ 西山「コレより劇場版涼宮ハルヒの消失本編の上映となります、最後までSOS団の一員として作品に参加していただけたらと思います。本日はどうもありがとうございました!」 \西ー/ 西山「あ、ありがと」 \西山ー!/ \ パチパチパチパチ/ \ピィー!(指笛)/ 西山氏、盛大に見送られながら退場 そして本編へ ロビーのポスターへのサイン 所狭しと並ぶハルヒグッズ
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県立北高校に通う高校生。 女。 キョンと同じクラスで、1年5組、2年時は2年5組。 キョンのすぐ後ろの席に座る(願望を実現する能力のためか) 学業の成績は学年上位に位置しており、身体能力も高く入学当初はどの運動部からも熱心に勧誘されていたほど。 また料理、楽器演奏、歌唱など多彩な才能を持っており、キョンや、谷口も認める、性格以外は欠点は無い。 近所のメガネの少年の勉強を教えているなど、面倒見もいい。 普通の人間には興味がない。ゆえにさまざまな男子に告白されており、全てOKするが、数分~数日ですべて振る。 谷口いわく、最短で5分、最長で1週間だという。 谷口とは東中学校時代3年間同じクラス。2年進級時にも同じクラスのため、通算5年間である。 校庭落書き事件やさまざまな事件を起こしたりしていた。 高校に入り、宇宙人や未来人、超能力者と遊ぶための組織、SOS団を結成。その団長である。 また、本人は全く気付いていないが、古泉一樹いわく、願望を実現する能力がある。長門有希いわく、自分の都合のいいように周囲の環境情報を改ざんする力があるとのこと。 自分の都合のためなら他人の都合は考えないかなり自己中心的で、感情の起伏が激しく、情緒不安定になりやすい。また、退屈を嫌っており、何か面白いことをいつも探している。 己の目的のためには手段を選ばず、時には恐喝や強奪まがいの行為に及ぶこともある。 朝比奈みくるや鶴屋さん、生徒会長、など年上でもタメ口で話すが、初対面の相手などは敬語で、丁寧な対応をする場面もあるため、非常識ではない。 団員の危機には手段を選ばず助けるというかなりの団員思い。 アルコールを飲むと泥酔してしまい、かなりの酒乱になるそのため、孤島症候群以降、アルコールは一切飲まないと誓った。 また、あらゆる組織から監視、観測されており、 情報統合思念体にとってハルヒは自立進化の可能性であり、3年前、異常な情報フレアが観測された。 未来人にとっては、時間の歪みであり、3年前大きな時空震が観測された。 機関にとっては、神扱いで、願望を実現する能力があるとみている。
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涼宮ハルヒの追想 メーカー バンダイナムコゲームス 発売日 2011年5月12日 対応機種 PS3.PSP 劇場版『涼宮ハルヒの消失』の直後から始まるオリジナルストーリー SOS団の無い北高祭2日間を体験するワンデルングアドベンチャー さ行 キャラゲー プレイステーションポータプル プレイステーション3 PR 涼宮ハルヒの追想 公式ファンブック
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『涼宮ハルヒのプリン騒動』 ―0日目― 「最近お二人の様子ってどうですかぁ?」 「……変わりない」 「何も進展がないというのもいい加減困りものですね」 「二人ともお互いが好きなの他の人から見たらばればれですのにねぇ」 「そろそろ飽きてきた」 「ですよねぇ。何か起こるといいのになぁ。古泉くん何かいいアイデアでもありませんかぁ?」 「アイデアですか?……難しいですね。くっつけるだけというのならやろうと思えば簡単なのですが……」 「それでは面白くない」 「その通りです。お二人がドタバタするのを見ないとやった気がしませんよね」 「確かにそう言われてみればそうですよねぇ。何かハプニングでも起きてくれればおもしろいのに……」 「……プリン」 「長門さん?今プリンと言いましたか?プリンと!?プリン?……プリンが何かありますか?」 「こ、古泉くん、なんでそんなにプリンに食い付くんですか……?」 「……プリンが良いと思われる」 「あ!そういえば。涼宮さん最近プリンにはまってるみたいで、いろいろ食べ比べてるみたいですよぉ?」 「なるほど、そのプリン関連で何かを仕掛けようというわけですね。さて、どうしましょうか」 「すでに簡単には考えてある」 「えぇ!?そうなんですかぁ?長門さん、すごいですぅ」 「まず……する。そして……。その後……となる」 「なるほど。では……して、……なわけですね。では……しておきますね」 「あと、……を……しておいてくれると……をしやすくなる」 「え、あ、あれぇ。話にぜんぜんついていけなくなってしまいましたぁ」 「出番はある。心配は不要」 「こんなこともあろうかと、機関に準備させておいたケーキ屋が役に立つときがきたようです」 「ふえぇ、こんなことってどんなことですか。機関はなにを考えてるんですかぁ」 「まぁいいじゃないですか。役に立つのですし。……本当はただの森さんの趣味なんですけどね」 「準備にとりかかる。まずはあなた」 「そうですね。とりあえず明日は僕がなんとかします。次の日は朝比奈さんお願いしますね」 「え、わ、私ですかぁ?何をすればいいんですかぁ?」 「大丈夫。すでに手順を紙に書いてきた」 「あ、長門さんありがとうございますぅ。助かります。……って、準備早すぎじゃないですか?」 「それで、3日目はどうします?もう長門さんが出ますか?」 「えぇ!?さすがに3日連続はまずいんじゃないですかぁ?いくらキョンくんでも怪しまれますよぉ」 「いい、むしろその必要がある。でも3日目は違う」 「なるほど。それではあの方に頼むということですね。そして4日目でケリをつける、と」 「そう、必要なわけではないが、その方が楽しそう」 「それは非常に良い考えです。彼はあの方には逆らえそうもありませんからね。色々とお世話にもなってますし」 「え、あの方って誰のことですかぁ?」 「で、僕はとりあえず明日彼を機関のケーキ屋に違和感のないように誘導すればいいのですね」 「そう、そしてケーキ屋にはある仕掛けが必要」 「あれぇ?ひょっとして私スルーされちゃってます?」 「仕掛けとは?……なるほどそういうことですか。それで2日目に繋がるというわけですね」 「そう」 「えっ?仕掛けってなんなんですかぁ?」 「これで1日目の準備はほぼ完了したと思われる」 「……またスルーされてますぅ……」 「ちなみにケーキ屋にはすでに監視カメラと盗聴機は設置済みです」 「早いですねぇ。……ってなんでですか?なんですでに設置されてるんですかぁ!?」 「いや、それは新川さんの趣味らしいので詳しいことはわかりません。まぁ役に立つのでいいじゃないですか」 「ちなみに部室にもすでに設置済み」 「えぇぇぇ!?わ、わわわ私の着替えとか見てないですよね!?よね?」 「大丈夫ですよ。そのようなことはしてません。……僕は」 「ぼ、僕はってどういうことですか?誰か見てるんですかぁ!?」 「では2日目」 「えっ、あ、はい。ようやく私の出番ですねぇ。頑張りますっ」 「朝比奈さんは基本的には僕と同じようにやってくれればいいです」 「おそらく、1日目に仕掛けたトラップに彼女はかかり、彼のためにプリンを作ってくることになるはず」 「そして、そのプリンですが、おそらくこの季節とても暑いので保管場所は冷蔵庫になるでしょう」 「保冷器具等を使う可能性も考えられなくはないが、それらは見つけ次第私が始末する」 「し、始末ですかぁ……」 「そしてそのプリンを予め見つけておき、彼にあなたの手作りとして渡す、というわけです」 「渡すタイミングなどは涼宮ハルヒの現在地などを考慮に入れ、別室から私が指示を出す」 「だいたいわかりましたぁ。けど、涼宮さんほんとうにプリン作ってくるんでしょうか?」 「問題ない。そのための仕掛けがある」 「その仕掛けってなんなんですかぁ……?おしえてくださいよぅ……」 「仕方ないですね。この映像を見てください。これがそのケーキ屋の現在の様子です」 「……もうすでにこんなのまで用意してあるんですね」 「ここ。『開店記念無料手作りプリンサービス』と書いてある」 「開店記念というわけで、お望みのお客様にプリンの作り方を教えよう、という企画です」 「『気になるあの人へ、プリンをプレゼントしてみては?(メッセージカード付き)』というもの」 「……さっきはこれから仕掛けをする、みたいに言ってませんでしたっけぇ?早すぎじゃないですかぁ?」 「これを見た涼宮ハルヒは間違いなく彼にプリンを作る。そして次の日にプリンを持ってくる」 「しかし、涼宮さんのことですから、作ってきたはいいが、照れてしまい彼に直接渡せないかもしれません」 「はぁ、まぁそうかもしれませんねぇ」 「だからあなたが渡す。それが優しさ」 「でもぉ、涼宮さんも自分でちゃんと渡すかもしれませんよ?せっかく作ったんですから」 「確かにその可能性もあります。が、どちらにしろあなたが渡してしまえば同じことです」 「けど涼宮さんがいつ渡すかわからなくないですかぁ?放課後まで待ってるとはかぎりませんし……」 「大丈夫。……私がさせない」 「ふえぇぇ、こんなところで無駄に決めゼリフ!?長門さん、ら、乱暴なことはやめてくださいよぉ?」 「と、まぁこんな感じですがだいじょうぶですよね?」 「えっ、えぇっと、このとおりにいくなら、だいじょうぶだと思いますぅ」 「なら問題ない」 「では、詳しくは明日のミッション後に。あ、ちなみに僕一人でやりますので。ではまた明日」 「それじゃあ、また明日ぁ」 「……明日」 プリン騒動0日目 ―完― ―3日目―へ ―1日目―へ戻る
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キョン「なぁ、しょっぱなの自己紹介のアレ、どのあたりまで本気だったんだ?」 ハルヒ「『しょっぱなのアレ』って何?」 キョン「いや、だから宇宙人がどうとか」 ハルヒ「あんた宇宙人なの?」 キョン「んなわけねえだろ!!お前のその自己紹介のせいで誰一人俺の自己紹介を覚えてねえんだよ! 俺より目立ちやがって!絶対ゆるさん!」 いきなり怒鳴られた、後から聞いた話によると。 キョンは目立ちたがり屋で、しかも極度の負けず嫌いらしい。 それからというものの、キョンはアタシのすることにいちいち突っかかってくるようになった。 こうしてアタシとキョンは出会ってしまった。 ある日、次の時間は体育で着替えなければならないというのにクラスの男子はなかなか教室から出て行かなかった。 アタシはかまわず男子達の目の前でセーラー服を脱いでやった、すると女子の「キャー」悲鳴と供に一目散に教室から出て行った。 だけどキョンはそこに居た。「俺にもできるぜ?」みたいな顔をして女子の目の前でパンツ一丁になったのだ。 「キャー」という悲鳴と供に女子は一目散に教室から出て行った。 アタシは無視してスカートを脱いだ、 するとキョンは得意気な顔をしてパンツを脱いだ。 キョン「どうよ?」 ハルヒ「どうって…体操着に着替えるのにパンツを脱ぐ必要は無いんじゃないの?」 キョン「お、俺はいつもこうなんだよ!」 そういってキョンは下着をつけずに短パンを履いた。 谷口「おい、キョン。横チン出てるぞ」 キョン「お、俺はいつもこうなんだよ!」 その日の体育で女子の注目の的になったのはブッチギリでキョンとその息子だった。 アタシは何かおもしろいものでも無いかと全ての部活に仮入部してみた。 どうやらキョンも負けじと全ての部活に仮入部していたらしい。 キョン「どうだ?どこか楽しそうな部活はあったか?」 ハルヒ「全然無い。これだけあれば少しは変なクラブがあると思ったのに」 キョン「無いものはしょうがないだろ、結局の所、人間はそこにあるもので満足しなければならないのさ。言うなれば…」 なんかうんちくを語りだした、知的なところをアピールしてるんだろうか。 次の瞬間アタシはひらめいた。 ハルヒ「そうだ!無いなら作ればいいのよ!どうしてこんな簡単なことに気付かなかったのかしら」 キョン「まぁ俺は最初から気付いてたけどね」 そんなこんなでなぜかアタシとキョンは一緒に新しい部活を作ることになった、 そして潰れかけの文芸部室を乗っ取ることに決めた。 放課後。アタシは2年の教室でぼんやりしていた娘を捕まえて部室へ向かった。 ハルヒ「ごめんごめん遅れちゃって、紹介するわ!朝比奈みくるちゃんよ!」 アタシは得意げにみくるちゃんを紹介した。 しかし、キョンも新入部員を連れてきていた。 古泉「はじめまして、古泉一樹です」 キョン「どうやら俺の連れてきた部員のほうが優秀そうだな」 キョンは勝ち誇った顔で言う、アタシはちょっとムッした、 ハルヒ「見なさいよ!メチャメチャ可愛いでしょ!?萌えって結構重要な要素だと思うわ」 キョン「なんの!古泉もイケメンじゃないか!これだけのいい男はなかなか居ないぜ?」 ハルヒ「それだけじゃないわ!ほら!アタシより胸でかいのよ!ロリで巨乳!完璧じゃない!」 アタシはみくるちゃんの胸をモミながらそう言った みくる「ひぇ~っやめてくださぁ~いっ」 キョン「なんの!どうだ古泉の奴けっこうでかいんだぜ?ほら」 なんとキョンは古泉のイチモツをモミだした 古泉「な、なにをするんですか!?」 キョン「ほ~らドンドン大きくなってきた、まだまだでかくなるぞ~」 古泉「ああっ!はうっ!ううっ!」 キョン「どうだすごいだろうハルヒも触ってみるか?」 古泉「あぁぁっ!」 ハルヒ「わかったわ!アタシの負けよ!やめなさい!」 アタシは暴走するキョンを必死で止めた。 古泉「ハァハァ、ありがとうございます、涼宮さん」 変な声を出すな、息を荒げるな、頬が赤いんだよ気持ち悪い。 こうしてアタシ達の部活はできあがった。 ハルヒ「みんなー!野球大会に出るわよ!」 部活を新設して以来なんのイベントもなく退屈だったので アタシは草野球大会の申し込みをしてきた。 キョン「出るからには優勝するぞ!」 ハルヒ「あたりまえじゃない!」 嫌そうな顔をする他の部員を他所に、アタシとキョンは大乗り気。 野球大会の参加が決定した。 試合当日、初戦の相手は上ヶ原パイレーツ、どうやら優勝候補らしい。 でも楽勝ね。今日はキョンも味方だし。 キョンはどうしても4番サードがいいらしくアタシは1番でピッチャーになった 「プレイボール」 試合が始まった、先攻はSOS団 アタシは初球を2塁打にした、ちょろいもんね。 だけど続くみくるちゃんとユキは見逃し三球三振、そしてキョンの打順がきた。 ハルヒ「キョーン!あんたは打たなきゃ死刑だからね!!」 キョン「誰に言ってるんだ?お前が2塁打なら俺はホームランだ!」 結果は…三球三振。どうやら負けず嫌いだけど実力は無いらしい。 キョンは今までに見たこと無いくらいに悔しがっていた。 すると古泉君がアタシに言ってきた。 古泉「まずいですね、今までに無い大規模な閉鎖空間が現れました」 どうやら古泉君の話によるとキョンは負け始めると閉鎖空間とやらを生み出し そこで暴れまわるらしい、しかもその閉鎖空間が広がりきると世界が終わるとか何とか。 なんて迷惑で自分勝手な…。超常現象マニアのアタシはあっさりその話を信じた。 結局アタシ以外ヒットを打つこともなく打者が一巡した。 その間、マリーンズにはバカスカ点を取られる始末。このままじゃ世界が… 古泉「大丈夫、僕と長門さんに彼にホームランを打たす秘策があります」 古泉君には何か作戦があるらしい。私も秘策を出すことにした。 アタシとみくるちゃんとユキはチアガール姿になって打席に立った。 マリーンズ投手はその姿に動揺してすっぽぬけた球を投げてきた。 結果は三塁打!みくるちゃん、ユキは四球で出塁、満塁の大チャンスとなった。 チアガール作戦は効果テキメンね!!そして2アウト満塁でキョンの打順となった。 古泉「ここで秘策の出番ですね、長門さん」 ユキはバットに何か呪文を唱えてキョンに渡そうとした。 だけどキョンは真っ直ぐ打席には向かわなかった。 キョン「そうか…!おもいついたぞ!ちょっとタイム!」 なんとキョンは例のノーパン体操着に着替えて打席に立った。 隙間から2本目の肉バットをぶら下げて…。 こうしてアタシ達は1回戦で出場停止処分となった。 試合後、キョンはマリーンズの主将と何か話していた。 主将「いい試合だったな、ところでそのバットだが…」 主将は頬を染めながらキョンの2本目のバットを見た。 そして2人は奥へと消えて言った。 「アーッ!アーッ!」 奥から主将の声がいつまでも響いていた。 キョンは帰りにファミレスを奢ってくれた。思わぬ臨時収入があったらしい。 閉鎖空間もキョンの何らか征服感により消滅したらしい。 なにはともあれメデタシメデタシね! キョン「おい!ハルヒ!起きろ!起きろったら!」 キョンの声で目が覚めたアタシは目を疑った。 一面灰色の世界の学校にアタシは居た、たしか家でベットで寝てたはず。 一体何があったの??? キョン「わからない、起きたらなぜかここにいて、隣にお前が寝てたんだ」 学校の周りを調べたがどうやら学校の外には出れないらしい、 とりあえず部室に行くことにした。 キョン「俺が先だ!」 キョンは走って部室に向かった、こんな時まで負けず嫌いな奴ね…。 1人で部室にまで歩いていると、そこへ人型の光が現れた 「やぁ涼宮さん、僕です古泉です。」 ハルヒ「古泉君!一体これはどういうことなの?」 古泉「どうやらここは彼の閉鎖空間の中のようです。どうやら涼宮さんには敵わないと思い始めたことにより作り出されたものでしょう」 ハルヒ「どうすればいいのよ!このままキョンと2人でここで暮らさなきゃいけないわけ!?」 古泉「白雪姫という物語を知ってますか?アレを思い出してください 僕はこれ以上ここにいることは出来ないようですね。では…」 そういって古泉君は消えていった。 白雪姫…ってあの童話の?キスでもすれば戻れるとでもいうのかしら… アタシはキョンの待つ部室へ行った。 キョン「遅かったな」 ハルヒ「キョン…アタシ実は巨根萌えなの」 キョン「はぁ?」 ハルヒ「いつだったか、あんたの短パンからハミ出した肉棒 反則的なほど大きかったわ」 そういってアタシはキョンにそっとキスをした。 キョンは負けじと舌を入れてきた、なんて負けず嫌い、 アタシはキョンの上着を剥ぎ取り体に舌を這わせた。 キョンは負けじとアタシを押し倒し挿入動作に入った。 ハルヒ「あいたたたたっ!無理無理そんな大きいの入らないって 痛いっ!わかったアタシの負け!やめてやめて!」 キョンはふと勝ち誇った顔をした。 …次の瞬間、アタシは自分の部屋のベットに居た。 我ながらなんていう夢を…。 次の日、寝不足の目を擦って学校へいくと キョンはノーパン短パンで席に座ってた。 自慢の息子をはみ出しながら キョン「俺の勝ちだな」 終わり