約 63,411 件
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/1157.html
真「まったく、やってられないのだわ」 ビールを片手に愚痴る真紅。すっかりできあがってるようだ。 水「そうよぉ。やってられないわぁ」 こちらもできあがっている。…ヤクルトでだが。 真「教育基本法の改正。まったく、国会のやつらはなにを考えているのかしら?」 愚痴る、愚痴る。この後もいろいろ愚痴りますが、口汚いし長いので省略。 真「ねぇ、水銀燈。あなたもそう思うでしょう?」 同意を求める声。 水「ええ、そうねぇ」 あきらきに引きつつ同意する水銀燈。 真「まったく、こんな事で昔からの夢だった教師をやめないといけないかもしれないだなんて、……」 溜め込んでいたものをぶちまけるかのごとくにトークを続ける真紅。 水「……」 彼女も同じようにぶちまけはしないもののそれには不満があった。 水(そういえば私、どうして教師になったのかしら) ふと、そんなことをかんがえてしまった。 水(ま、今は楽しいからそれでいいわね) 思考をやめて気合をいれる。 真「水銀燈、人の話を聞いてるの?」 水「聞いてるわぁ」 今晩は、彼女の愚痴を存分に聞くことになるのだから。 全員に教師となった理由がある。けど、それはまた別のお話。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/21783.html
登録日:2011/03/28(月) 01 46 38 更新日:2024/01/27 Sat 15 54 21 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 かませ犬 とんねるず デイダラ デイダラ←色違いのデイダラ←むしろパクry ポニテ 加害者にして被害者 家庭教師ヒットマンREBORN! 白蘭の被害者 豊田奏恵 野猿 鎌 俺はジッリョネロファミリーの野猿だ!! 家庭教師ヒットマンREBORN!に登場する。 白蘭率いるミルフィオーレファミリーの第3アフェランドラ隊、旧ジッリョネロファミリーの構成員の少年。一人称は「オイラ」。 年は不明だが、ツナ達よりも小柄。 容姿から女の子じゃないかという声が上がったがそんなことは無かった。 野猿/CV豊田奏恵 属性:嵐 匣:黒鎌(ダークサイズ)、フレイムシューズ、防御膜など 階級:D級 イタリア人だが名前が日本名なのはリボーンではよくあること。 初登場は標的142、ツナ達の前に始めて現れたミルフィオーレFでその残虐な性格を強く残した。 守護者でも無いただの少年が死ぬ気の炎を使うことが当時はそれなりに衝撃的だった。 ランボ達を相手に圧倒していたが、助っ人に現れたボンゴレ二大剣豪の山本と対峙する。 その時にはかの剣帝スクアーロも喰らった完全無欠、最強無敵の時雨蒼燕流。 その八の型 篠の突く雨を間一髪ながらも回避するあたり、下っ端ながらもかなりの技量であることがうかがえる。 その後、獄寺に敗れるのだが、咄嗟に匣のバリアを作動させ命からがら逃げ出した。 ツナ達のメローネ基地攻略作戦時には直接あいまみえることは無かったが、γ兄貴を救出している描写があった。 メローネ基地は最後にどこかへ転送されたのだが、脱出に成功した数少ない生存者である。 そして彼らのボスの幼女ユニの有事の際には兄弟と共に颯爽登場し、真6弔花に一蹴された。 その後の真6弔花との決戦時も奮戦したようだが、戦闘描写は一切無く、いつのまにか恐竜にやられてしまった。 そして未来編最後には家族との永遠の別れに涙する…… 機転が利き、素早い判断、行動ができる子なのだが、γ兄貴には頭が上がらず、いつも教育されている。 太猿とは血のつながりのある兄弟。 彼はDランクだが、決して低い訳では無く、隊の中では上位に位置する。(白蘭の側近のレオナルドはFランク) 荒っぽく、騙されやすい性格で、年相応の少年。彼もまたγ同様白蘭に騙された1人だった。 「ショア!!」という奇妙なかけ声は道端で見かけた「っしゃあ!!」って言っていた子供の真似。気に入ったらしい。 アニメでは野猿の部隊、ジッリョネロファミリーへの仲間愛がクローズアップされたりし、山本との再戦も叶った。 最強の剣士幻騎士を後一歩まで追い詰めた山本と勝負がつかずに別れる際には お前はオイラが絶対倒す!! それまで死ぬんじゃねぇぞ!! と、山本に言い残した。 結局その後は和解して再々戦とはならなかったのだが。 小説ではトラブルメーカーな一面をのぞかせた。 もう登場することは無いと思われる。 どうかオイラを忘れないでください。 この項目はオイラが絶対追記・修正する!! それまで荒らされるんじゃねぇぞ!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] こいつ可愛いよな名前酷いけど。世代的には入江・アイリス・スパナあたりよりはかなり下(現代だとまだ幼児)あたりか? -- 名無しさん (2015-12-23 14 20 19) コードネームとかかと思ってたら本名なのかよ -- 名無しさん (2024-01-27 15 54 21) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/947.html
「――なんか用かいな?」 まずい。無意識のうちに、また黒井教諭をぼんやり見詰めていたらしい。 内心の動揺を悟られぬように顔を逸らし「いえ、別に」と愛想笑いを交えて返す。 「その反応、今ので合計回数が2桁超えたんやけど」 俺ってそんなに分かりやすい奴だったのか。自分の欠点ってのは、指摘されて初めて気づくのが世の常だ。 恥ずかしながらポニーテール萌えであるところの俺が黒井教諭に熱心な視線を送っていたのは、何も今日が初めてではない。 今までも盗み見るように、バレない程度の頻度で見詰めていたのだが――あの忌まわしきGWを境に状況が変わった。 「あんなあ」 ずい、と距離を詰めて来る黒井教諭。顔が近いです。 「ゴールデンウィークのことやったらな、別に、そこまで気にせんでもええで?」 「……と、言いますと?」 「ウチもそろそろ三十路近くやし、あられもない姿を見られてキャーとかいう時代はとっくに終わっとんねん」 「はあ……」 「まあ、キョン先生は若いからな。いろいろ持て余すモンがあるやろうけど、教師やし、控えめにしいや」 心得ました、と頭を下げると、満足いったという顔で、金のポニーテールを揺らして去る黒井教諭である。 一方の俺は――いわゆるヤマ場を越えたに等しい疲労に押し寄せられていた。 (気にしなくていいって、そっちか……) てっきり、黒井教諭宅で巻き起こった宇宙的一大バトルの件かと勘繰り、無駄に身構えてしまった。 記憶の操作はちゃんとしているとあの女は言っていたが……如何せん俺にとってのあいつは全幅の信用を置くに足る相手でない。 なんせ2回も殺されかけてるし、うち1回はマジで刺されたからな。 「キミもなかなかの修羅場を経験しているな」 いらっしゃったんですか桜庭先生。そして人のモノローグを無意味に読み取るのはやめてください。 まさかこの人、変態的な属性持ちじゃないだろうな。 「ところで、黒井先生の件だがね」 「何でしょうか」 「ああ言ってはいるが、彼女はああ見えて純情な人だ」 「俺もそう思います」 「責任を取る覚悟はしておけ」 そこまで飛躍されるとさすがについていけません。というか、俺に取らなければならない責任などないと信じたいです。 「ほう、フラグを立てておきながらみすみす折るのか」 「専門用語を使わんでください」 といいつつも、意味がまるでわからないというのでもない。 そのスジの部活動の顧問をやってる桜庭教諭と真性のオタクである泉のおかげで、俺もその世界に片足を突っ込みつつある。 開き直って、傍観者的視点で楽しむことにしているが、妙なクセがつく前に足を洗っておきたいものだ。 「今の私の話を冗談ととるか真に受けるかは、お前さん次第だよ、キョン先生」 手の甲で軽く俺のわき腹を叩き、去っていく桜庭教諭である。どうせ行き先は保健室だろう。 天原教諭の苦労を慮りながら、俺も授業の準備をするべく荷物の整理を始めることにした。 本日の新生SOS団の活動は、実に和やかに過ごすことができた……少なくとも、俺以外は。 「でさー、それがこれまたくさくってね」 「くさいのはいいから、さっさとページめくれ。全然進んでないじゃない」 泉の勉強を見てあげている柊姉。微笑ましい友情である。にこにこ。 「クッキー作ってみたんだ。食べる?」 「あ、いただきます」 控えめにいちゃつく柊妹と白石少年。青春の1ページである。にこにこ。 「キョンさん、お茶が入りましたよ」 俺の手前に湯のみ(どこから持ってきたんだろう?)を置くみゆき。……ガクブル。 いや、このみゆきには過剰反応する必要はない。わかってはいるのだが……刃物の冷たい感触は、なかなか忘れられないものだ。 もうン年も前の出来事なのに、俺の記憶はいとも簡単に当時へ時間遡行して生々しい痛みを連れてくる。 へたをすりゃ、その戦慄がこれから上書きされるかもしれないのである。手足が震えないわけがない。 それでも、放っておいてもいい問題じゃない。俺は決心して、皆が帰り支度を始める中、みゆきにだけ残るように伝えた。 「襲うの?」 「起きながらにして寝言をいえるとは泉は珍奇な特技をお持ちのようだな」 「ゆきちゃん、がんばってねっ」 「つかさ! からかうようなこと言わないの!」 腹黒ボケと天然ボケをダブルツッコミで撃退する。人手があるってのはいいことだ。 さて。 「ようやく2人きりになれたわね」 眼鏡を外しつつ、全国の青少年が一度は夢見る台詞を口にするみゆき――いや、みゆきならざる者。 いつに間に替わってやがった。 「この子はすぐ考え込む癖があるから、そのタイミングをつけば私が表に出ることなんて簡単よ」 「……お前、今までもちょくちょくそうやって好き勝手してたんじゃないだろうな」 「愉快犯扱いしないでくれる? 大切な宿主に迷惑なんかかけないわ」 俺のフィルターを通せばお前の言うことなど当てにならないの一点張りなのだが、追及はしないでおいてやろう。 それよりも最初に言いたいことがある。 「何かしら?」 「みゆきの顔で喋るな」 睨みつける俺とは対照的に、みゆきの顔をした女はいよいよ楽しげに笑う。 「そうね。久しぶりの再会だもの、ちゃんと顔をあわせないと」 みゆきの目蓋は閉じられ、体中から粒子が舞い上がる。それらは虚空に、ある物を象った。 女の上半身だ。 どういう理屈になってるかはまるでわからないし理解できるとも思っていない。 それでも文句を言う気にならないのは、そいつがそういう奴だと俺は知っているからだ。 「6年ぶりかしら、キョンくん」 朝倉涼子という、宇宙人のことを。 かつてのクラスメイトで、SOS団宇宙枠の団員である長門の同僚で、二度に渡り殺されかけた。 俺が持ち合わせる朝倉涼子に関する情報は、大まかにするとこの程度だ。 「まず――なんで、いるんだ?」 こいつは俺がハルヒの一味として活動したてのころ、俺を殺してハルヒを揺さぶろうとした末に長門に消された。 そして高校1年の冬、長門が暴走しちまった際に復活を果たしたが、世界がもとに戻ってからはまた消えたはずだ。 「さて、どう答えたものかしらね」 上半身だけの朝倉は、みゆきの傍を浮遊しつつ人差し指をあごに当てる。ずいぶん人間らしい仕草をしやがるな。 「私、前に一度だけキョンくんを刺したことあるじゃない」 一度だけって。そう何度もあっていいものじゃないだろ。というか、あってたまるか。 「そのときに、私の因子をキョンくんに埋め込んで置いたのよ。徐々に構成情報を修復する機能がついたやつを」 「人の体に何をするか」 そしてそのまま俺の中に残留しSOS団を監視しつつ、あわよくば復活を企んでいた――と朝倉は語る。 水面下でそんなことが起こっていようとは、当事者である俺も、万能選手の長門ですら気づいたそぶりはなかった。 朝倉の計画は滞りなく進行するはずだった――のだが、そうはいかなかった。イレギュラーな事態が起きたのである。 「彼女のせいよ」 朝倉(1/2)が指差すのは、依然として目蓋を閉じたままの我がはとこ、高良みゆき嬢。 「キョンくんが彼女にSOS団のことを話した途端、貴方の中にあった私の因子は、彼女に吸収されてしまったの」 「……どういうことだ?」 「高良みゆきは、尋常ならざる情報収集能力を有しているわ」 なんてこった。身内に、宇宙的未来的超能力的なトンデモ能力を持った人間がいたとは。 「明らかに凡人のそれを凌駕してる。私が予定してたのよりずっと早く、『朝倉涼子』の構成情報を回収しきれたもの」 決して小さくない衝撃を受けている俺になどお構いなしに、淡々とみゆきの働きぶりを語る朝倉(1/2)。 俺だっていつまでも動揺しているわけにはいかない。こんな危険な奴、いつまでもみゆきに憑かせておけるか。 「再生しきったんなら、さっさとみゆきから出てけ」 「うん、それ無理」しまいにゃ怒るぞこのアマ。 「このコ、情報の収集は得意なんだけど、放出するのは苦手みたいなのよ。だから出ていこうにもいけないの」 今、半分だけ実体化してるじゃねえか。そう突っ込むと、これが限界よ、と朝倉は言った。 「お前の言うことを俺が信用すると思うか?」 「冷たいなあ。元クラスメイトじゃない……あ、それよりもっと深い仲か」 「ふざ――」 「そろそろみゆきちゃんが我に返るから、私戻るね」 じゃあねキョンくん、私が外に出て行ける方法、探しといてね――まこと勝手な頼みごとを捨て台詞に、朝倉は霧散した。 それらの粒子はみゆきの体へと吸い込まれていき、やがてみゆきがぱちっと開眼する。 「す、すみませんっ。ちょっとぼーっとしてました」 ちょっとぼーっとして間に起こったことなど知る由もなく赤くなるみゆきに、俺は曖昧に笑いかけることしかできなかった。 「やれやれ」 俺の因縁とは別件の用事について語りみゆきを帰した後、部室に一人になった途端、口から十八番が零れ落ちた。 話が予想外の方向へ動き始めた。懸案事項は泉こなただけだと思っていたのに、とんだ伏兵がいたもんだぜ。 「泉、か……」 旧SOS団も、涼宮ハルヒが直々に選び抜き、それぞれが変態的能力の所有者だった(俺除く)。 新生SOS団でも、高良みゆきは宇宙人と親睦を深めてしまっていた。他のメンバーにも、何かが起こっているとしたら。 ――ここまで嫌な予感を明白に感じたのは、SOS団解散式の帰り道でハルヒを見失って以来だ。 黒井教諭宅での一件は、朝倉を信じるなら、彼女らは「現実のことではなかった」と認識している。 しかしそれでも、何人かが同時に同じ白昼夢を見たという不思議が残ってしまったのだ。 白石少年は「集団催眠」とかいう訳の分からんオカルトを持ち出して結論づけようとしていたが――まあ無理だろう。 もしかすると俺はまた、性懲りもなく、非日常の世界へと転げ落ちてしまったのかもしれない。 暗澹たる気持ちを携えて、しかし表に出ぬよう表情を取り繕って職員室に戻った俺は、 「なんや、えらく沈んだ顔しとるやないか」 さっさと見破られた。滲み出るオーラは隠し切れないものらしいな。 「いず――生徒に関する悩みかいな?」 今絶対、泉って言おうとしましたよね黒井教諭。間違いではないので首肯しておくけど。 そうとも、泉だ。俺を再び「SOS団」に巻き込み、あまつさえ縁を切ったはずの非日常まで呼び寄せようとしている元凶は。 「いやいやいやいや」 何言ってるんだ俺は。すべてを泉のせいにしようだなんて……いよいよ疲れているらしい。 こういうとき、気を晴らすには―― 「ちょっと、呑みに行かへんか」 俺のモノローグを先読みするかのような提案をした黒井教諭は、思いつめる後輩を心配しているのかもしれなかった。 黒井教諭に連れられてやってきた飲み屋は、期待を裏切らず人情味溢れる居酒屋で、関西系の彼女とほどよくマッチしていた。 俺だって一応関西の人ではあるのだが、我が故郷はそんなにコテコテの雰囲気でもなかったから自覚は薄い。 「自覚も何も……ウチ、生まれは神奈川やで」 マジでか、というより、やっぱりなという感想が出た。ところどころエセと思われる言い回しもあったしなあ。 どうして関西弁を使うのかは、触れても構わない話題なのだろうか。 「それについてはおいおい、な」 ウインクされた。日頃からおおらかな方だとは思っていたが、職場から離れるともっとフランクになるらしい。 二席並んで空いている適当なところを見つけ、腰を下ろ――そうとした姿勢のまま固まる黒井教諭。どうしたんです? 「成実さんやないか」 「ありゃ、黒井さんじゃないですかー。奇遇ですねぇ」 びっくりだ、とリアクションをとるショートヘアで眼鏡の女性。黒井教諭の隣の席にいた彼女は、偶然にも知り合いだったようだ。 こんなマンガみたいな鉢合わせ、本当にあるものなんだな。 「おんやー、男連れですかぁ?」 おそらく俺のことを勘違いしているのだろう、ニマニマ笑う“成実さん”の顔は……なぜか見覚えがあるような。 妙な誤解を残しては黒井教諭にも迷惑がかかるので、ここはきっぱりと否定しておく。 「ま、そういうこっちゃ。前途ある若いのに悪い噂は立てんといてや」 「いやいや、俺の方は全然悪い気なんかしませんでしたよ」 お世辞ではなく本心で。「言うねぇ、若いの」そしてこの顔、思い出した。泉こなただ。何者ですかあなた。 俺がその疑問を解消する前に、黒井教諭は自席の更に隣、つまり成実さんの隣に座る男を指して、 「なんや、成実さんかて男連れやないか。不倫かいな」 「いやいや全ッ然そんなのじゃ――」 「やっぱそう見えるっすか!?」 少々困り顔で手を振る成実さんと対照的に、嬉々として顔を出したその男の顔は―― 「なんだ谷口か」 「そういうお前なんかキョンじゃねーか」 こんなマンガみたいな鉢合わせ、本当にあるものなんだな。 「……つーか谷口、お前、何でこっちにいるんだ。地元の会社に就職したって言ってたろ」 「ああ、それな。実は……面接で落ちた」 「……ああ」 「ちょっと待てその全て納得したようなツラが気に食わねぇ。俺の話を聞け」 「いいだろう。気の済むまで愚痴るといい――教職者の俺に」 「くたばれ。いいか、俺はただ落ちたわけじゃねえ。面接の時間に間に合わなかったんだよ」 「最低のケースだな」 「バカヤロウッ、道端に倒れてたじーさんを病院に送ってたら遅刻しちまったんだよ」 「……見直したぜ」 「まあな。でもって、そこで終わらないのが俺様よ。なんとそのじーさん、俺が受けようと思ってた会社の会長だったんだ」 「ほうほう」 「で、その会長が取り計らってくれて、もう一度俺の面接が行われたってわけよ!」 「それで?」 「落ちた」 「……まあ飲め。飲もうぜ。面白かった、面白かったよ、うん」 「ひとの人生を面白いか否かで判断するんじゃねェーッ!」 まあ、アレだ。 到底ありえない再会の仕方をしてしまったばっかりに、今は男組と女組に分かれて飲んでいるという次第である。 席は4つ並んでいるのだが、先ほどから谷口がやたらとまくしたてるので黒井教諭と話す隙がない。 こいつこそ本物のバカの壁。突破するのはかつてのベルリン分断の象徴より苦戦を強いられるだろう。 谷口といい、朝倉といい、どうしてこう立て続けに現れるかね。 「キョン、高校教師やってんだろ? 選りすぐりの可愛い女子高生セッティングして合コンしねーか?」 「しねえよ。そういうお前は、今何やってるんだよ。NEETか?」 谷口はそこで不気味な間を作り「刑事を目指してる」とんだ戯言を吐いた。 「てめえ全く信用してねーな」 「谷口よ。刑事――警察官になるにはまず公務員試験があってだな。なんと、アホはそこを通れないのだ」 「お前は通ってるじゃねーか。なら俺もオッケーだろ」 いろいろ失礼な奴だな。 「いや、キョン先生も人のコト言えへんて」 と、黒井教諭からすかさずツッコミが入ったことを鑑みるに、今までのアホトークはばっちり聞かれていたらしい。 お恥ずかしい限りです、ハイ。俺は彼女に呆れられるために呑みに来たんじゃないっていうのに。 谷口はよく呑み、よく喋った。 面接に落ちたあとやけになって自分探しの旅を企て、その途中で成実さんに切符を切られ、惚れてしまった。 ――なんていう、嬉し恥ずかしな「ぼくが刑事をめざすワケ」まで語り、そしてツブれた。 今は端っこの席で寝息を立てています。谷口よ、安らかに眠れ。しばらくは起きるな。 「ま、私にはもう旦那がいるし。谷口クンも本気で言ってるんじゃないと思うけどね~」 「いやいやわからへんでー。人妻の方が“くる”って奴もおるみたいやし、なあ……キョン先生?」 「そこで俺に振らないでください。人妻属性はありませんから」 ああ落ち着く。バカ騒ぎしながら飲む酒も嫌いじゃないが、静かにちびちび飲む方が俺の性に合っている。 どうせ大学時代のように「若いくせに年寄りくさい」とか一蹴されるんだろうが。 ……いや、実際に老け込んでいたのかもしれない。大学に進んでからは「バカ騒ぎしたい」と思うことなんか滅多になかった。 最初は違ったんだ。大学生に相応しく、遊んで回っていた。しかしやがて気づく。俺がいくら騒いでも、ハルヒには敵わない。 やはり、俺が過ぎ去りし高校時代に――SOS団に、未練たらたらということなのか。 「…せ……キョン先生?」 「え? あ、すいません……ワープしてました」 「自分、突然考え事し出すクセは高良とよう似とるわ」 少々眉根を寄せて笑う黒井教諭は、微妙に声のトーンを落とす。「それとも、なーんか悩み事かいな?」 悩み事、といえばやはり、二次大戦中に「火薬庫」と称された半島のごとく危ない集団となった新生SOS団の件だ。 みゆきの異端が発覚した手前、「触れるな危険」と知っていてもノータッチの姿勢を貫くわけにいかなくなってしまった。 その事実を知っているのは俺だけ、そして誰にも知られてはいけない気がする。なんというジレンマのがんじがらめ。 「やっぱり、泉のことか?」 「……当たらずとも遠からず、です」 見透かされているなあ、と感服しながらも、そういえば黒井教諭は泉とかれこれ3年の付き合いだということに思い至る。 トンデモな点はぼかしながら相談して、アドバイスをもらうのが得策だろうか。 なんてアイデアを推敲する暇もなく、俺の口は決壊していた。酒の力っていうのは、本当に侮れない。 「……変な部活に引っ張られて、でもそこまではいいんですよ。その後のことがわからなくて」 「その後?」 「これからあいつらのために何をしてやればいいのか、それがわからないんです」 GW前まで、泉は不思議なことなんて本当はどうでもよくて、あの面子でわいわいやれればそれでいいのだと思っていた。 しかしそれは俺の勘違いだったのか、こうして変化は起こっちまったわけだ――泉の仕業と決め付けるのは早計だが。 俺がもっとうまくやっていれば、面白いことを提供できていれば、この事態は防げたのかもしれない。 もっと、ちゃんと彼女らのことわかっていれば、 「わからへんのなら、それでもええんちゃう?」 ぽつりとこぼした呟きは、しかしはっきりと俺に届いた。 続く言葉を俺は待っていたのだが、黒井教諭はそれ以上は言わず、ジョッキを傾けてビールを流し込んだ。 「……えーと……でも教師である以上、そんな投げやりには」 「ヒヨッ子が何言うとんねん。ずっとやってるウチかてわからんことぐらいあるわ」 「ちょ、グリグリしないでください」 「キョンのくせに生意気やーっ」 「ヘッドロックだけは!ヘッドロックだけは!」 いろいろと理性の崩壊をもたらしかねない箇所が押し付けられてしまう。 いや、それ以前にこれ、本気で落としにかかってないか!? とんでもなく苦しいんだが! 「ギブアップせい!」 そうは言われても絞められてて声が出ない。本格的にやばいな。 このまま落とされてたまるか……キバッテいくぜ! 渾身の力で伸ばした右手は――カウンターを2度叩いて降伏を宣言した。 情けないとか言うな。この空気の美味しさを知ったら、きっと俺の気持ちもわかるだろう。 「――ウチはな、教師が何でも知ってる完璧超人でなくてもええと思うとるんや」 さっきまで咳き込む俺をケタケタ笑っていたのに、いきなり雰囲気を変える。 「別に完璧な先生がダメいうんやなくて……まあ、ウチが未熟なことへの言い訳と思われるかもしれへんけど」 「思いませんよ」 「ども。んで結局、何が言いたいかとゆーとやな……」 間。 「教師には、『教える』だけやのうて、『いっしょに考える』っちゅーコマンドもあるってことや」 「コマンド?」 「間違うた。選択肢や」 この人もたいがいゲーマーだな。さすが泉の戦友というだけのことはある……のか? 「あーあー。しまらん説教になってしもうたなー」 ぐでっとカウンターに突っ伏す黒井教諭だが、しまらなくても何でも、俺にとっては有意義なお話でしたとも。 その旨を伝えようとしたときには、彼女は店内にも関わらず堂々と寝息を立てていた。寝るのが早い。 泉の相手はこれくらい大物でないと務まらないということか。俺なんぞには荷が重いかもしれないな。 「大丈夫ですよー。こなたはキョン先生のこと結構気に入ってるんじゃないかな」 今まで成り行きを見守っていた成実さんがフォローを入れてくれるが、何を根拠に? 「遊びに行ったときとか、よく楽しそうに話すんですよ」 「……えーと、どういうご関係で?」 「従姉妹です」 なんと。 「こんなに早くあの子を手なずけるなんて、お姉さんびっくりだ」 「手なずけるとか、警察の厄介になりかねない表現はちょっと困ります」 「そっかー。あ、私警察じゃん。キョン先生確保ーっ」 しまった、この人もすでに出来上がっていたか。 俺は黒井教諭を、成実さんは谷口を担いで、その日は解散と相成った。 飲みにきて良かった、そう思えたのは久しぶりだ。俺に何ができるかわからないが、やらなくて後悔するよりなんとやらだ。 ……まずは、泥酔しっぱなしのポニーテールエンジェルをどうするかを考えねばならないのだが。 らっきー☆ちゃんねる あきら「おは☆らっきー! 最初から最後までクライマックスな小神あきらでーっす!」 小野「ワッキワキのジュイーンでシュバーンなアシスタントの小野だいすけです」 あきら「こうしてお喋りするのもひっさしぶり~な気がしちゃいますねぇ」 小野「実際、おひさなんですよねぇ。かるく1ヶ月強は」 あきら「だけどもだっけど♪」 小野「言及したら負けだと思っている。登場人物として」 あきら様「劇中には登場してないんだけどねー。あることないこと喋って世界観崩壊させたろか」 小野「ご自重なさってください」 あきら「さて! 今回の『本編補完計画』のコーナーは! ……ってまたタイトル変わってんじゃん」 小野「『高良みゆきさんが異能力に目覚めた時期は何時なのか』という件についてです」 あきら「ふむふむ」 小野「劇中で朝倉さんが、キョンさんがSOS団のことを話したとき、と言っていましたが、それはみゆきさんが小6のときのこと」 あきら「その時に朝倉さんは『ハルヒ』世界から完全にフェードアウトしちゃったんですね」 小野「そういうことになりますね」 あきら様「私らはどっちの世界からもフェードアウトしてっけどな」 あきら「あ~っ、もう時間が来ちゃいましたぁ!」 小野「と、その前に――」 あきら「?」 小野「あきらさん、お誕生日おめでとうございます」(※2月14日はあきら様の誕生日でした) あきら「え? え? うっそー! わあぁ、ありがとうございます~!」 小野「バレンタインデーと同じ日ということで、スタッフ全員からチョコレートのプレゼントです」 あきら「あきら感激っ☆ 大事にいただきまーす!」 小野「それではみなさん、このへんで」 あきら・小野「ばいにー☆」 あきら様「誕生日プレゼントはチョコ、ねえ」 小野「はい、バレンタインですから」 あきら様「ああ、みんなそう言ってチョコ渡しやがるよ。こっちは百万回言われてるとも知らずによ」 小野「バレンタインはお嫌いですか?」 あきら様「誕生日がイベントと重なってりゃ、たいていそのイベントがキライになるっての」 小野「僕もバレンタインは好きではありませんね。来月分の出費が嵩張りますから」 あきら様「……モテ男めがッ」 次回予告 ゆたかです。 サンタクロースをいつまで信じていたかっていうのは、世間話にするにはちょうどいい話……なのかな? でも、私が本当はいないって気づいたのは、結構大きくなってからだったから、ちょっと恥ずかしいな。 こなたお姉ちゃんはずっと「いる」って言ってたし、ゆいお姉ちゃんはサンタさんのフリまでしてくれてたし。 ……私って、やっぱり子供に見られてたのかな? ええと、次回の教師キョンキョン物語は……えーと、『ヨツメジカ男あをによし』……? こ、これでいいのかな? おたのしみに~。 キョン「キバッテいくぜ! 何、特撮違い!?」 谷口「『あをによし』じゃなくて『アホキョン氏』のがいいんじゃね? 韻も似てるし」
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/866.html
教師個別 水銀燈 プールサイドの決闘 手のひら重ねて 金糸雀 楽してズルして・・・ 裏山攻防戦 裏山の主? ディア プリンセス 翠星石 学食再生プロジェクト 蒼星石 世は数に満ちて 樹の芽 蒼星石レポート アメリカ旅行記 蒼星石レポート アメリカ旅行記2 真紅 シャックリ狂騒曲 こうちゃの先生 雛苺 これも大事な授業なの イチゴギアソリッド 薔薇水晶 日本史のお時間 雪華綺晶 世界史のお時間 複数 そうだ、京都へ行こう! もしも小学校の教師だったら 湯煙の向こう側 部を作ろう 映画を作ろう 推薦入試 性格診断結果 成績アップ大作戦 祭囃子 第2次裏山攻防戦 nフィールドへようこそ 教科書が教えない歴史『日韓併合』 脇役メイン 私も教師なのですよ ほもJUMXラ丼 瞳の先に 事務員増員計画 なぜなに有栖学園 ローゼンレポート あるインストラクターの悩み アメリカレポートは本当に為になりました。今後も期待しています。応援してます! -- 名無しさん (2006-09-28 21 43 11) 楽しかったです!! -- 名無しさん (2008-08-16 20 26 09) ワッフルワッフルってどこにかけばいいの? -- ?? (2009-01-11 16 12 48) 感動した -- 名無しさん (2009-03-31 16 48 28) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/qmaxiv/pages/76.html
台詞(専属教師・購買部・その他) 台詞(専属教師・購買部・その他)専属教師サツキ(ノンジャンル担当) マロン(アニメ&ゲーム担当) ガルーダ(スポーツ担当) フランシス(芸能担当) リディア(ライフスタイル担当) エリーザ(社会担当) アメリア(文系学問担当) ウィーズ(理系学問担当) ミランダ(全国大会・ワールドホウキレース担当) 購買部リエル エボルグリムグリム・アロエ 台詞(男子生徒1) 台詞(男子生徒2) 台詞(第一アカデミー女子生徒) 台詞(第七アカデミー女子生徒) 専属教師 サツキ(ノンジャンル担当) 装備アイテム獲得:このアイテムを受け取ってね。 全国大会開催時:全国大会が開催中だよ。 モード選択:それでは、モードを選んでね。 プレーモード選択確認:このモードで始めるの? 購買部選択確認:購買部に行くの? マイルーム選択確認:マイルームに行くの? モード選択時間切れ:時間だよ、急ぎましょ。 出題レベル上昇:出題クイズのレベルが上がります。 出題形式増加:新しい出題形式が増えました。 ガイド解禁:ガイド役で選べる先生が増えました。 予習ジャンル選択:それじゃまず、予習をしておきましょうか。クイズのジャンルと出題形式を選んでね。 予習ジャンル選択(協力プレー)・店内対戦クイズ選択: ガイド選択:サツキです。私が案内します。 予習・復習開始:では、始めるよ。/授業を始めます。 予習・復習正解:はい、そうだね。/その通り!/正解だよ! 予習・復習不正解:違うよ。/違うんだよう。/不正解なの。 予習・復習時間切れ:時間切れだよ。 予習・復習無回答:それじゃだめだよ。 予習合格:はい、合格です!/合格!その調子だよ! 予習不合格:迷いの気よ、消えなさい!/ビリッとするけど、我慢して! 予習全問正解:やったね、パーフェクトだよ! 予習満点:すごい、100点だよ! 予習全問不正解:この点じゃ駄目でしょ! 復習終了:はい、終了です。 検定試験テーマ選択:どの検定試験を受けますか? リコード獲得(レアリティがゴールド以上):素敵な輝き… 店内対戦召集時:対戦者募集中だよ。少し待ってて。 店内対戦開始時:対戦者がそろいました。みんな、準備はいい? 全国大会ジャンル発表:アニメ&ゲーム!/スポーツ!/芸能!/ライフスタイル!/社会!/文系学問!/理系学問! 初プレー時:マジックアカデミーへようこそ!わたしはサツキ、この学校の教師で「ノンジャンル」の授業を担当しています。 それではまず、名前を入力してください。 (名前入力後)はい、受け付けました。 マロン(アニメ&ゲーム担当) 装備アイテム獲得:このアイテムを受け取ってね。 全国大会開催時:全国大会が開催中だぞー。 モード選択:それじゃ、モードを選んでね。 プレーモード選択確認:このモードで始めるよ? 購買部選択確認:購買部へ行くの? マイルーム選択確認:マイルームへ行くの? モード選択時間切れ:時間だよ、さあ急げー! 出題レベル上昇:出題クイズのレベルが上がるよ。 出題形式増加:新しい出題形式が増えたよ。 ガイド解禁:ガイド役で選べる先生が増えたよ。 予習ジャンル選択:それじゃあ、予習をしておきましょー。クイズのジャンルと出題形式を選んで。 予習ジャンル選択(協力プレー)・店内対戦クイズ選択:クイズのジャンルと出題形式を選んで。 ガイド選択:マロンでーす。任せてちょうだい! 予習・復習開始:授業をはじめまーす!/さぁ、始めるよ! 予習・復習正解:当ったりー!/そーなのです!/正解だ! 予習・復習不正解:間違ってる!/違うよ/ハズレなのだ 予習・復習時間切れ:時間切れ~ 予習・復習無回答:何とか言いなさいよ 予習合格:OK!合格/よし、合格だよ 予習不合格:よこしまな迷いよ、消え去れぇーい!!/えいしゃおらー!! 予習全問正解:にゃんとパーフェクトだ! 予習満点:すっごぉーい、100点だよ! 予習全問不正解:もおーっ!?何て点数なの!! 復習終了:しゅーりょー! 検定試験テーマ選択:どの検定試験を受けるのかな? 店内対戦召集時:対戦者を募集してるから、ちょっと待ってて。 店内対戦開始時:対戦者がそろったよ、準備はいいかな? 全国大会ジャンル発表:アニメ&ゲーム!/スポーツ!/芸能!/ライフスタイル!/社会!/文系学問!/理系学問! ガルーダ(スポーツ担当) 装備アイテム獲得:このアイテムを受け取れ。 全国大会開催時:全国大会が開催中だぞ! モード選択:それでは、モードを選んでくれ。 プレーモード選択確認:このモードで始めるぞ? 購買部選択確認:購買部へ行くのか? マイルーム選択確認:マイルームへ行くのか? モード選択時間切れ:時間だ、行くぞ! 出題レベル上昇:出題クイズのレベルが上がるぞ。 出題形式増加:新しい出題形式が増えたぞ。 ガイド解禁:ガイド役で選べる先生が増えたぞ。 予習ジャンル選択:まずは予習でウォーミングアップだ。クイズのジャンルと出題形式を選んでくれ。 予習ジャンル選択(協力プレー)・店内対戦クイズ選択: ガイド選択:このガルーダに任せろ! 予習・復習開始:授業を始めるぞ。/では始める。 予習・復習正解:正解だ!/その通り!/よーし、いいぞ! 予習・復習不正解:違う!/それではない!/不正解だ! 予習・復習時間切れ:遅い! 予習・復習無回答:声が小さい! 予習合格:うむ、合格だ。/良かろう、合格! 予習不合格:出直して来い!/精進が足りん! 予習全問正解:パーフェクト、見事だ! 予習満点:100点!天晴れだ! 予習全問不正解:ぶるるうぅぅぅぅぁぁ! 復習終了:そこまで 検定試験テーマ選択:どの検定試験を受けるんだ? 店内対戦召集時:対戦者を募集中だ、少し待ってくれ。 店内対戦開始時:対戦者がそろったぞ、準備はいいか? 全国大会ジャンル発表:アニメ&ゲーム!/スポーツ!/芸能!/ライフスタイル!/社会!/文系学問!/理系学問! フランシス(芸能担当) 装備アイテム獲得:このアイテムを受け取ってくれ。 全国大会開催時:全国大会が開催中だ。 モード選択:それでは、モードを選んでくれ。 プレーモード選択確認:このモードで始めるかい? 購買部選択確認:購買部に行くんだな? マイルーム選択確認:マイルームに行くんだな? モード選択時間切れ:時間だ、行くよ。 出題レベル上昇:出題クイズのレベルがあがるぞ。 出題形式増加:新しい出題形式が増えたようだ。 ガイド解禁:ガイド役で選べる先生が増えたようだ。 予習ジャンル選択:それでは、まず予習をしておこう。クイズのジャンルと出題形式を選びたまえ。 予習ジャンル選択(協力プレー)・店内対戦クイズ選択: ガイド選択:フランシスに任せたまえ。 予習・復習開始:授業を始める。/では始めよう。 予習・復習正解:正解。/知っているな。/その通りだな。 予習・復習不正解:外れだよ。/間違っている…。/違うんだが…。 予習・復習時間切れ:何やってんだ・・・ 予習・復習無回答:どういう事だい? 予習合格:よろしい、合格だ。/うん、合格だ。 予習不合格:体で覚えたまえ!/迷いの気よ…滅せよ! 予習全問正解:パーフェクト!その調子だ! 予習満点:100点とは完璧じゃないか! 予習全問不正解:実に愚かな結果だ! 復習終了:以上だ。 検定試験テーマ選択:どの検定試験を受けるんだい? 店内対戦召集時: 店内対戦開始時: 全国大会ジャンル発表:アニメ&ゲーム!/スポーツ!/芸能!/ライフスタイル!/社会!/文系学問!/理系学問! リディア(ライフスタイル担当) 装備アイテム獲得:このアイテムを受け取って。 全国大会開催時:全国大会が開催中です。 モード選択:それでは、モードを選んでください。 プレーモード選択確認:このモードで始める? 購買部選択確認:購買部に行くの? マイルーム選択確認:マイルームに行くの? モード選択時間切れ:時間です、急ぎましょう。 出題レベル上昇:出題クイズのレベルが上がります。 出題形式増加: ガイド解禁:ガイド役で選べる先生が増えました。 予習ジャンル選択:それじゃ、予習をしておきましょう。クイズのジャンルと出題形式を選んでください。 予習ジャンル選択(協力プレー)・店内対戦クイズ選択: ガイド選択:リディアです。私でいいのね? 予習・復習開始:授業を始めます。 予習・復習正解:その通りです。/正解です。/知ってますね。 予習・復習不正解:外れですね。/間違っているわ。/違いますね。 予習・復習時間切れ:時間切れです。 予習・復習無回答:わからないのね。 予習合格:合格点ですね。/合格です。 予習不合格:迷いよ、消えなさい!/もう、じっとしてなさい! 予習全問正解:ばっちり、パーフェクトね! 予習満点:すごい…、100点ですよ! 予習全問不正解:何よこれ!?ひどいわ!! 復習終了:終了です。 検定試験テーマ選択:どの検定試験を受けますか? 店内対戦召集時:対戦者募集中です。少し待ってて。 店内対戦開始時:対戦者がそろいました、準備はいいですか? 全国大会ジャンル発表:アニメ&ゲーム!/スポーツ!/芸能!/ライフスタイル!/社会!/文系学問!/理系学問! エリーザ(社会担当) 装備アイテム獲得:このアイテムを受け取りなさい。 全国大会開催時:全国大会開催中です。 モード選択:それでは、モードを選びなさい。 プレーモード選択確認:このモードで始めるのね? 購買部選択確認:購買部へ行くのね? マイルーム選択確認:マイルームへ行くのね? モード選択時間切れ:時間よ、急ぎなさい。 出題レベル上昇:出題クイズのレベルが上がります。 出題形式増加:新しい出題形式が増えました。 ガイド解禁:ガイド役で選べる先生が増えました。 予習ジャンル選択:それではまず、予習をしておきましょう。クイズのジャンルと出題形式を選びなさい。 予習ジャンル選択(協力プレー)・店内対戦クイズ選択: ガイド選択:エリーザよ。私が案内しましょう。 予習・復習開始:さあ、始めましょう。/授業を始めます。 予習・復習正解:その通りよ。/はい、よろしい。/正解です。 予習・復習不正解:違うわね。/間違ってるわ。/不正解よ。 予習・復習時間切れ:時間切れです。 予習・復習無回答:調べておきなさい。 予習合格:お見事、合格です。/はい、合格。 予習不合格:もっと精進なさい!/迷いの気よ、消えなさい! 予習全問正解:パーフェクト!上出来ね 予習満点:100点よ、言うことなしね! 予習全問不正解:これではいけません! 復習終了:はい、そこまで。 検定試験テーマ選択:どの検定試験を受けるのかしら? 店内対戦召集時:対戦者募集中です、そのままお待ちなさい。 店内対戦開始時:対戦者がそろいました、準備はいいかしら? 全国大会ジャンル発表:アニメ&ゲーム!/スポーツ!/芸能!/ライフスタイル!/社会!/文系学問!/理系学問! アメリア(文系学問担当) 装備アイテム獲得:このアイテムを受け取ってね。 全国大会開催時:全国大会が開催中よ。 モード選択:それでは、モードを選んでね。 プレーモード選択確認:このモードで始めるのね? 購買部選択確認:購買部へ行くのね? マイルーム選択確認:マイルームへ行くのね? モード選択時間切れ:時間よ、ほら行くわよ! 出題レベル上昇:出題クイズのレベルが上がるわよ。 出題形式増加:新しい出題形式が増えたわよ。 ガイド解禁:ガイド役で選べる先生が増えたわよ。 予習ジャンル選択:それじゃまず、予習をしておきましょう。クイズのジャンルと出題形式を選んでね。 予習ジャンル選択(協力プレー)・店内対戦クイズ選択: ガイド選択:アメリアよ。私に任せなさーい! 予習・復習開始:授業開始よ。/はっじめるわよー! 予習・復習正解:正解!/その通りよ!/It s good! 予習・復習不正解:不正解です~。/間違いよ。/ああ、違う違う。 予習・復習時間切れ:時間切れよ~。 予習・復習無回答:何やってんの!? 予習合格:よろしい、合格。/オッケー、合格。 予習不合格:迷いの気よ…飛んでけー!/気合い入れなさーい! 予習全問正解:パーフェクト!完璧ね! 予習満点:Marvelous!100点よ! 予習全問不正解:0点って、何じゃーい!! 復習終了:終了よ。 検定試験テーマ選択:どの検定試験を受けるのかな? 店内対戦召集時:対戦者募集中よ、少し待ってて。 店内対戦開始時:対戦者がそろったわ、さあ準備はいい? 全国大会ジャンル発表:アニメ&ゲーム!/スポーツ!/芸能!/ライフスタイル!/社会!/文系学問!/理系学問! ウィーズ(理系学問担当) 装備アイテム獲得:このアイテムを受け取るがいい。 全国大会開催時:全国大会開催中だ。 モード選択:それでは、モードを選ぶがいい。 プレーモード選択:このモードで始めるぞ? 購買部選択確認:購買部へ行くのか? マイルーム選択確認:マイルームへ行くのか? モード選択時間切れ:時間だ、もたもたするな。 出題レベル上昇:出題クイズのレベルが上がるぞ。 出題形式増加:新しい出題形式が増えたぞ。 ガイド解禁:ガイド役で選べる先生が増えたぞ。 予習ジャンル選択:ではこれより予習の時間とする。クイズのジャンルと出題形式を選ぶのだ。 予習ジャンル選択(協力プレー)・店内対戦クイズ選択:クイズのジャンルと出題形式を選ぶのだ。 ガイド選択:このウィーズが導いてやろう。 予習・復習開始:では、始める/授業開始だ 予習・復習正解:正解だ!/その通りだ!/そうだ! 予習・復習不正解:違う!/駄目だ!/間違い! 予習・復習時間切れ:何をしている! 予習・復習無回答:何の真似だ! 予習合格:合格だ!/うむ、よかろう! 予習不合格:光よ、迷いと惑いを浄化せよ!/不合格、これを受けよ! 予習全問正解:そうだ、それでいい。 予習満点:見事。認めてやろう。 予習全問不正解:この…愚か者! 復習終了:そこまで! 検定試験テーマ選択:どの検定試験を受けるのだ? 店内対戦召集時:対戦者を募集中だ、しばし待て。 店内対戦開始時:対戦者がそろったな、準備はいいか? 全国大会ジャンル発表:アニメ&ゲーム!/スポーツ!/芸能!/ライフスタイル!/社会!/文系学問!/理系学問! ミランダ(全国大会・ワールドホウキレース担当) 装備アイテム獲得:このアイテムを受け取って。 全国大会開催時:全国大会開催中よ。 モード選択:それでは、モードを選んでね。 プレーモード選択確認:このモードで始めるの? 購買部選択確認:購買部に行くの? マイルーム選択確認:マイルームへ行くの? モード選択時間切れ:時間ね!行きましょう! 出題レベル上昇:出題クイズのレベルが上がるわよ。 出題形式増加:新しい出題形式が増えたわ。 ガイド解禁:ガイド役で選べる先生が増えたわよ。 予習ジャンル選択:それではまず、予習をしておきましょうか。クイズのジャンルと出題形式を選んで。 予習ジャンル選択(協力プレー)・店内対戦クイズ選択: ガイド選択:ミランダよ。さあ、案内するわね。 復習開始:では、始めます。 復習正解:正解!/当たりよ。/そうですね。 復習不正解:違うわね。/間違いよ。/外れよ。 復習時間切れ:時間切れよ。 復習無回答:それじゃあいけません! 復習終了:終了です。 検定試験テーマ選択:どの検定試験を受けますか? 店内対戦召集時:対戦者募集中よ、少し待ってね。 店内対戦開始時:対戦者がそろったわね、準備はいいかしら? 全国大会ルール説明:全国大会のルールについては、こちらを読んでね。 全国大会前半戦:前半戦開始! 全国大会後半戦:後半戦開始! 全国大会ジャンル発表:アニメ&ゲーム!/スポーツ!/芸能!/ライフスタイル!/社会!/文系学問!/理系学問! 全国大会終了後に順位確定後初プレー時(入賞者のみ):入賞したわ!おめでとう! 購買部 リエル 来店時:いらっしゃいませ!/購買部へようこそ! 退店時:ありがとうございました!/行ってらっしゃいませ! 時間切れ5秒前:まもなくお時間ですよ! 時間切れ:時間です。行ってらっしゃいませ! 購入アイテム選択時:ご購入ですか? 購入アイテム選択時(マジカ不足):マジカが足りませんよ アイテム購入後:毎度どうも! 購入後装備確認:すぐに装備しますか? リエルのセリフ後一定時間経過(踊りだす・「PASELIで購入」のみ):ふ~んふ~ふふ~ん♪/にゅ~にゅにゅ~♪ 胸タッチ(「PASELIで購入」のみ):はうっ!?/ひゃあっ!?/ぁぅぁぅ~/やめてくりゃしゃいよぉ~ エボルグリム グリム・アロエ 予選開始前にキャラをタッチ:あたしと一緒に遊びたいの?いけないんだ 予選・準決勝1位通過: トーナメント・WANTEDで勝利:こんなの…初めて…。/嫌だ…こんなの嫌だ…嫌だよ…! キャラクターバトル相手選択:あたしと一緒に遊びたいの?いけないんだ リコードアリーナ開始:あなたはどんなふうにされるのが、好き?vsアロエ:破廉恥なことってどんなこと?分かるように説明して? カードドロー: SPスキル発動: リコード効果発動: 攻撃: 相手にダメージ:感じる? ブロック:
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/2352.html
に~づまはセーラー服 ~ダーリンは担任教師~ 機種:PC 作曲者:菊田裕樹 発売元:パズルボックス 発売年:2005 概要 『そらのいろ、みずのいろ』を手掛けた嘘屋 佐々木酒人のシナリオによるアダルトゲーム。 音楽は「聖剣伝説」シリーズを手掛けた菊田裕樹が作曲している。 どの曲も「聖剣伝説」で使われても全く違和感がないのばかりで、アダルトゲームでも聖剣サウンドが楽しめる。 サントラは初回限定版だけだったが、後に『NICE LIFE AS WIFE』というタイトルのサントラが発売された。 収録曲 曲名 補足 順位 運命の1/2 歌:中山マミ はじまりはじまり むすばれるきみとぼく 報われぬ今日のために 跳躍 学校帰りの長い午後 約束の鼓動 誰かが窓を叩いても 直滑降 ふたりだけの部屋で 計画 いたずら ほんとのきもち 鬱 おしまいの夜 後悔 ごめんねただいま そして君の肩を抱きながら眠ろう サウンドトラック に~づまはセーラー服 ~ダーリンは担任教師~ Original Sound Track NICE LIFE AS WIFE
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/768.html
桜庭教諭が受け持つクラスは、担任が横柄なせいか統率ができていて、俺がフォローに出る幕はなさそうだ。 というわけで、朝のホームルームに副担任としてちょいと自己紹介しただけで俺、退場――のはずだったが、 「よぉよぉせんせー、ちょいとツラ貸せってヴぁ」 この僅かな時間の中で早速話しかけてきたのは、ボーイッシュな風貌の女生徒だった。 それにくっついてくるようにしてカチューシャを着けた生徒、髪をふたつに結った生徒が俺を囲む。 「みさちゃん、いきなりそんな言い方はちょっと……」 「何言ってんだあやの。こんくらいくだけてる方が親しみやすいだろ?」 「くだけてるっていうか、それはチンピラだ日下部」 「うぎゅ、そこまでバッサリ斬られるとは……」 彼女らのやりとりを見ていて、不思議と、高校時代の谷口や国木田とだべっていたころを幻視した。 この八重歯娘が谷口、カチューシャの娘が国木田。 で、俺のポジションはさしずめ、このツインテールの娘か。 「……あの、何か?」 「いや、気苦労が多そうだと思って」 「私、そんなに老けてますか?」 いやそういうわけでは、という俺の弁明は、谷口ポジションの女子の爆笑にかき消された。 ちなみに『爆笑』は数人分の笑い声のことなんだが、この娘の場合は一人でも爆笑で通じそうなぐらい元気に笑う。 「はしゃぐな!」 ツインテールの一喝を受け場が鎮まったところで、俺も一言をば。 「老けてるとかじゃなくて、俺の学生時代に照らし合わせたら俺のポジションと似通っていたんでな、」 「あー! たしかにせんせー老けてるぜ!」 「もう、余計なちゃちゃ入れないの!」 老けてて悪かったな。だが、自覚はしてるので怒らないぜ。 改めてツインテールに向き合い、ちょっとジョークでも飛ばしてみようかと意気込む俺。 「もしかして、保護者的感覚でつきあってる友達とかいないか?」 いかにも気の強そうなツリ目が、驚愕の色を帯び見開かれる。しかし、すぐに溜息をつき、 「ええ、いますよ。ちっこいくせにやたらとエキセントリックなのが」 そいつの名前は尋ねそびれたが、困ったことに、大方の予想はついていた。頭の中で、触覚のような青い毛が揺れる。 そのまま一限目の授業に突入し、俺は三人組との世間話を打ち切って職員室に戻った。 新学期初日ということもあり、復習を兼ねたテストが本日の主な日程だ。 それなのに立ち話する余裕があったということは、あの三人の学力は相当高いのか。八重歯娘はそうは見えなかったが。 「さてと……」 幼女による自己紹介テロのせいで、朝方は荷物の整理に手がつかなかった。暇なうちにやっておかねば。 泉こなた。彼女の電波発言を受けたあとも、職員室は騒ぐでもなく漂白されたように鎮まり返るでもなく、 ただひたすらに落ち着いていた。「ああ、またか」とでも言わんばかりに。 理由はひとつ。泉が普段からああいうことを仕出かす奴だと、先生方が知っているからだろう。 事実、完全に気をとられていたのは俺ぐらいだった。黒井教諭は「初めてやからな。しゃーないわ」とフォローしてくれたが、 俺があの少女に釘付けになっていた最大の理由は、他のところにある。 あの自己紹介は、俺が初めて聞いたハルヒの台詞そのままだ。 ところどころ改変はしてあるが、オリジナルを知らなければあんな内容にはならないはずだ。 どういうことか? 泉こなた、彼女はハルヒの関係者なのか。 嫌な予感がするとしかいいようがないね。俺はもう、非日常の世界からは足を洗ったというのに。 あの頃、ぼやきを撒き散らしながらも、ハルヒに何とかついていった俺と同じ体力が今の俺にあるのだろうか。 若さとは振り向かないことらしいから、こんなことを考えてる時点で年を喰ったって証拠なんだろうな。 こんなに早く言うはめになるとは思わなかったが、高校以来の十八番を呟いた。 「やれやれ」 その後は校内を案内されたり、資材運びを手伝わされたり、黒井教諭と歴史考証で盛り上がったりしながら時を過ごし。 気づけばもうお昼の時間となっていた。腹の虫が鈍くなったのも、年を喰った物的証拠と成り得るか。 「なんやセンセ、弁当とか持っとらんのかいな。購買は売り切れんの早いからさっさと行った方がええで」 「お気遣いどうも。でも、持ってきてもらう約束ですから」 へえ、結婚してはったんか――誤解を与えてしまったようだ。今のところ、俺に嫁はいない。 弁当を持ってくるのは、この稜桜学園に通っている俺の親戚だ。 「親戚?」 「ええ。といっても、俺とは全然似ていないから、見当もつかないと思いますけど」 間柄を説明するなら、いわゆる『はとこ』だ。従兄弟同士のそのまた子供同士ってやつ。 そのはとこは俺と血縁関係のある父親ではなく母親似であるから、これはもう俺と似てないのが当然だ。 ――容姿のことを考慮すれば、大変喜ばしい事実なのではあるが。 「確か、黒井先生のクラスにいたと言っていました」 「うーん……あかん、さっぱりわからんわ」 降参、と両手を挙げる黒井教諭に正解を教えようとすると、 「失礼いたします」 当の本人が職員室にやってきた。 我がはとこは担任の黒井先生に会釈をすると、俺の机まで優雅に歩み寄る。 ウェーブのかかった長髪から女子高生特有の鼻をくすぐるようないい匂いを漂わせ、俺に弁当箱を差し出した。 「ご無沙汰しています、キョンさん」 「……その名前で呼ばないでくれないか、みゆき」 黒井教諭はおろか、周囲にいた教師陣さえ浮かべたシンジラレナイといった表情は当分の間忘れない。 「去年は俺がゴールデンウィークの集いに行かなかったから、二年ぶりか」 「そうなりますね。キョンさんに会えなくて、父も母も寂しそうでしたよ?」 「だからその仇名は――」 教師陣の驚愕もわからないでもない。というか、高良みゆきの成長ぶりに一番驚いているのは俺だ。 高校一年のGW――まだSOS団員となってないころの話だ――に会ったとき、 我が妹と同い年だというのにみゆきの発育ぶりは凄まじく、こいつは大物になるなと言っているうちにこれだ。 これが、都会の力か。 「へぇ~、この人がゆきちゃんのお兄さんなんだ」 野次馬らしきショートヘアの女生徒が、みゆきの背からひょっこりと顔を出す。 黄色いリボンが、どことなくハルヒを想起させる――なんて感想を抱くのは俺だけか。 「初めましてキョン先生、柊つかさです」 「不思議な縁もあるものねえ」 続いて顔を見せたのは、今朝、話しかけてきた三人組のうちの一人であるツインテール。 「改めて、柊かがみです。あ、ついでにつかさの姉です。よろしく、キョン先生」 「……みゆき、どうしてくれる。広まりつつあるぞ」 やっと珍妙な仇名とオサラバできると思っていたのに。 「親しみやすくていいと思いますよ? キョン先生」 確信犯か。 「せやなー。ウチらもこれからそう呼ぶわ、キョン先生」 「そういうことだ。一気に人気者だな、キョン先生」 ブルータス、もとい黒井教諭と桜庭教諭、あなた方もか。 少し間違えばいじめだと思うんだがなあ――そう思いつつも、何だかんだで強く拒絶する気にはならない俺がいる。 「じゃ、私は趣向をこらしてキョンキョンと呼ぼうかね」 全世界が、停止したかと思われた。 というのはウソぴょんで、緊張が走ったのは俺だけだ。俺だけが、その声の主を警戒している。 「泉、そりゃ一昔前のアイドルやないか」 「あんたのセンスってどうしてこうズレてるのかしら……」 「ふふふ、甘いよお二人さん。廃れてる今だからこそ! 使う意味があるのさ」 ねえよ、とツインテール改め柊姉がツッコミを入れる。見事な女房役っぷりである。 やはり彼女の言っていた保護対象とは、泉こなたのことだったか。 「それはそうと自分ら、さっさと教室戻らんかい。まだテストは残ってんねんで」 黒井教諭が鶴の一声を発し、みゆきの一団は踵を返した。泉こなたも。 その背中に、俺は、 「――泉とやら」 振り返ると、足下まで届きそうな長い髪がふわりと舞う。 もとからそういう顔をしているのかもしれないが、口元に浮かぶ微笑が只者でない様を演出しているように思える。 「朝っぱらの自己紹介のアレ、誰から教わったんだ?」 泉はいよいよ楽しそうな笑みを小ぶりな顔全体に広げて、 「禁則事項です♪」 やたらと聞き覚えのある決め台詞で返してきた。 人差し指を唇に添えて、片目を瞑るポーズまでトレースしている。 この瞬間に、俺の中で燻ぶっていた火種が一気に爆ぜた。 泉こなたは、ただの人間ではない。 本当に。 何なんだ、いったい。 赴任して初日、俺は早くも頭痛を覚え始めていた。 その頭痛が長引きそうだと確信を持つのに、あまり時間はかからなかった。 初の邂逅から翌日のことだ。俺は同じ世界史担当の黒井教諭の授業を見学していた。 指導係は桜庭教諭なのではという話だが、基本的に放任主義のお方らしく、 彼女が担当するクラスも部活も俺と同じ目に遭わされているらしい。 テスト明けで大多数の生徒が頭を垂れる中、我がはとこ・高良みゆきは爛々と目を輝かせ黒板に向かう。 もともと勉強のできる子だからな、まったくもって心配はしていない。 そのお友達である柊妹と泉こなたは、時間いっぱい舟を漕いでいたようだが。 授業終了を知らせる予鈴が鳴り、黒井教諭と共に教室からはけようとしたとき、 「あの、ちょっとよろしいですか?」 みゆきに呼び止められた。 「キョンさ――先生に、泉さんからお話があるそうなのですが」 驚いたかと訊かれれば、覚悟していたとはいえイエスと答えることになる。 展開が早すぎる。ハルヒのときは、この状態になるまで一ヶ月強かかったぞ。 はやる気持ちを抑え、机に突っ伏す泉の前まで行って見れば、 「眠いから放課後でい~い?」 見事に肩透かしを食らった。 おかげで俺は、放課後まで悶々と時を過ごすはめになっちまった。泉め、なかなかの策士と見た。 ――懸念されるのは彼女の正体だ。 宇宙が遣わした新型インターフェースか、未来からの調査員か、機関所属のエスパーか。 まさか、さんざんアホなことをやらかしてくれた異世界人の一派じゃあるまいな。それだけは勘弁だ。 ここまで思わせぶりなことをして「ただの偶然でした」で済むわけがない。 ……もし済んだら、俺は極上のアホだ。谷口でも呼んで久しぶりにアホコンビを結成するか。 待ち望んでいようが忌避していようが時間は平等に過ぎるもので、放課後である。 泉が指定したのは現在空き部屋となっている教室で、そのチョイスから話の重要性が窺われる。 同時に、泉がそれを自覚していることも。 「キョンセンセ、自分、泉と知り合いなんか?」 訝しげな表情のポニーテールエンジェル・黒井教諭。 少なくとも俺の方は初対面です――なんて正直に答えると説明に窮する事態を引き起こすのは目に見えているので、 まあお互いに顔と名前を知ってる程度ですよ、と嘘(この場合は方便)をついておいた。 「オフ会で会ったとか、かいな」 嘘を並べすぎると、後の祭に取り残されるのは自分自身だ。これ以上の嘘を避けるべく、曖昧に笑うに留める。 生徒相手にいかがわしいことしたらあかんで? 謂れのない釘を刺されたが、これにはきっぱり「まさか」と否定しておいた。 なぜか学生時代にも囁かれた忌まわしき噂だが、俺は断じてロリコンではない。 職員室から出ると、いきなり泉に遭遇した。待ち伏せされていたらしい。 絶句する俺などお構いなしに、ちんちくりんな背を目一杯伸ばして俺のネクタイを掴むと、 いきなり突っ走り出した。 なんというパワープレイ。身長差の関係もあってかなり苦しい体勢を強いられる。 止めてくれ、と言った直後に手が離され、バランスを失った俺はしたたかに廊下へ転がった。 これ、立派な校内暴力事件だと思うんだけど。 「何しやがる!」 「ごめんごめん、こうしろって言われたからさ」 頭をかきながら、微量の困惑を浮かべた顔で俺を見下ろす泉。 彼女は言われた、と言った。となると、彼女には何らかの後ろ盾があるということか。 背広についた埃を払い、意を決して核心から突く。 「お前は、何だ?」 「何だかんだと訊かれたら、答えてあげるが世の情け」 変な方向にノリのいい奴だな。今までの関係者にはなかったタイプだ。 まさかここにきて、新たなる勢力ってことはないよな? 「――って華麗に答えたいとこだけど、実は私、何でもないんだよね」 「……なに?」 何でもないってのは、どういう意味だ。 「私は一般人てこと。ま、厳密に言えば一般とはちょっとズレてるんですけど」 「ちょっと待ってくれ」 泉の言わんとしていることが、まるでわからない。 谷口とアホコンビを組まねばならぬ最悪の事態にレールがつながったとは、思いたくも無い。 「俺の勘違いでないことを祈りたいが……なあ、泉、」 「涼宮ハルヒって知ってるか?」 「誰ですかそれ?」 俺は死んだ。 というのは当然ながらウソぴょんで、俺はすぐに息を吹き返した。 「お前が、職員室でやった自己紹介。アレのオリジナルをつくった奴だよ」 「へえ、アレってそうだったんだ」 泉の反応を見る限り、でたらめを言っているとも、俺をハメようとしているとも思えない。 とすれば、やはり泉は単なる一般人で、俺は久しぶりに谷口にM-1出ようと一報しなければ―― 「あの人、細かいとこまで教えてくれないもんなぁ」 「……そうだ。泉、お前の言ってる、『あの人』ってのは誰だ」 「禁則事項です♪」 なんとなくだが、早とちりかもしれないが、予想がついた……気がする。 歩きながら話そうよ、と泉は微笑んだ。その足が向かうのは、自らが指定した空き部屋だ。 俺の質問に、一問一答で頼めるか? 「いいですよー」 泉は、何か妙ちきりんな能力を持っているわけじゃないんだな? 「たぶんそう。今までそんなの発現したことないし」 涼宮ハルヒのことは、本当に知らない? 「うん。さっき始めて聞いた」 でも、俺のことは知ってる? 「うーん……答えにくいな。存在は知ってたけど、特定できてはなかったっていうか」 泉曰く、初日に職員室でかました挨拶は、新任の教師の中から『俺』を見つけるためにやったことらしい。 まんまと釣られた俺が、昼休みに泉を呼び止めたとき、確信を得たそうだ。 「他の新任の先生は、そんなに興味を持たなかったか、恐れをなしたみたい。誰も尋ねに来なかったよ」 ハルヒ入学当初の北高そのまんまだ。 既に泉こなたの人となりを知っているであろう教師陣が華麗にスルーした様子は、東中出身の反応と合致する。 そして、いずれの場合も、やけに気にかけた者がいる。両方とも俺だ。 泉に指令を出しているやつは、俺を知っているのか? 「きっとそうだと思うよ。キョンキョン、面白いぐらいに釣れたし」 キョンキョンはよせ。 泉は、その指令官とどういう関係なんだ? 禁則事項ですって、その人から教わったのか? 「…………」 パトロンの正体に関わる質問に限り、泉は口を噤む。 「喋っちゃだめ、って言われてるんだよね。悪いけど、ノーコメント」 意外にも口は堅いらしいな。あるいは、何も知らされていないか。 「私が知ってるのは、その人の言う通りにすれば面白い体験ができるってことだけだよ」 悪質な勧誘かよ……やるように言われたことってのは、あの挨拶だけか? 「いや、もうひとつあるんだよ」 なんだ? 「SOS団の意味をきいとけって」 ……意味、というと? 「SOS団って何の略称なの?」 なんだ、そんなことか。存在意義なんて問われたらどうしようかと思った。 いざ訊かれたら、思い出のひとつですとしか答えようがないしな。もしくは―― 「で、SOS団ってなんなの? 悪の秘密結社?」 当たらずとも遠からず。いろいろ端折って言えば、俺が高校時代所属していた珍妙な団体だ。 SOSとは『世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団』の略。 さっきも話題に出したが、涼宮ハルヒが中心になって立ち上げた団なんだ。 「ふうん、なるほど……てことは、私なら……うん、これならいけるな」 その後は、泉が自分の世界に浸ってしまったので質問を続けることができなかった。 互いに独り言を零しつつ、やってきたのは、目的地である空き部屋。 「で、なんで俺をここまで連れて来たんだ。話は済んじまったみたいだが」 「んー。今日はとりあえず、顔合わせって感じかな」 こちらに詳しく説明するつもりはないらしい。ゆるい動作で、泉が部屋のドアを開く。 そこには、三人の少女がいた。 憮然とした表情の柊かがみ、何もわかっていなさそうな柊つかさ、ただ微笑んでいる高良みゆき。 部屋に一歩踏み入れた泉こなたはその三人をバックに、棒立ち状態の俺を振り返って宣言した。 「世界を大いに盛り上げるためのそうじろうの娘の団にようこそ!」 略してSOS団である。 全俺が停止した。ここ、笑うところ? ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― おまけ らっきー☆ちゃんねる あきら「おは☆らっきー! 毎度おなじみナビゲーターの小神あきらでーす!」 小野「アシスタントの小野だいすけです」 あきら「え? 白石さんはどうしたかって?」 あきら様「……訊くんじゃねえよ」 小野「嫌な事件でしたね。彼はアシスタント活動を自粛し、本編出演に専念するそうです」 あきら「その割には今回出番なかったですねー。あきらは白石さんを応援してますよー、ガンバです♪」 小野「一日も早い復帰を祈らせていただきましょう」 あきら「さてさて、唐突に始まったこのコーナーですけどぉ。なんと!」 小野「(フリップめくる)作者が長編に不慣れなため、説明の至らなかったところを補足しようとするものです」 あきら「決してレス稼ぎではないのですよー! 今回の補足は、キョンさんとみゆきさんが親戚という設定でーす」 小野「高良さんに親戚の兄がいることは公式設定でして、そこに親戚が多い描写のあるキョンさんをねじ込んだのですね」 あきら「とまあ、こんな感じでいきたいと思ってます。決してレス稼ぎではないのですよー!」 小野「真面目に進行するつもりではいますが、途中から単なるコントになる可能性も否めませんね」 あきら「でもでもっ、それがらっきー☆ちゃんねるの持ち味ですよね?」 小野「ふふふ、そういう言い逃r」 あきら「アッー! もう時間が来ちゃったぁ。まだまだ喋り足りないのに~」 小野「それでは、またお会いしましょう」 あきら・小野「ばいにー☆」 あきら様「小野……少し、頭冷やそうか?」 小野「し、白石君ッ……早く戻って来い白石君ッ!」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 次回予告 こなたです。 サンタクロースをいつまで信じていたかなんて、世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だけど、 高校生になるまで親にたばかられていた私にとっては、笑って流せない話ではあるんだよね。 サンタは忙しくて来れないから、代わりに、よーしパパがんばっちゃうぞー、なんて。 そこまでして娘にいいところ見せたかったのかな。まあ、プレゼントはちゃんともらえたから水に流してもいいけど。 そんなことより次回は、 え? このシリーズ、サブタイないの? どーやって予告しろってゆーのさ……アドリブ? じゃあ、次回『さよなら溜息先生』。お楽しみに~。 キョン「二話目からさよならかよ! 絶望した!」 作品の感想はこちらにどうぞ
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/1153.html
やぁ諸君。世界の果てにようこそ。 一体どうやってこの果てまで来たのかは聞かない。 だが、私は諸君を歓迎しよう。 さて、諸君。いきなりの質問だが…… 世界とは一つだけであると思うかね? 総ては一つの世界で起こっていると思うかね? そう世界は一つではない。 無数に無限にある。 諸君に話したいのはその無数に無限にある世界の一つ。 元々彼女達は人形である世界の果てしなき隣にある世界。 人形である彼女達が人間として存在している世界。 可能性。そう可能性だ。 人間として存在している世界も無数にある。 私が話したいのはその一つ。 人形であった彼女達が、人間として生き…… 教師という立場で働いている世界。 何? そんな平和すぎる世界を見てなにが楽しい? 平和すぎると言うのは素晴らしい事ではないかね? まぁそんな話は置いておいて…… 実は言うとね、教師だったらという世界も無数にある。 それは些細な違いの元に無数にある。 Aという人物が居てBと言う人物が居る世界。 Aという人物が居てBと言う人物が居ない世界。 まぁそんな些細な違いでもそれは別の世界。 さて、長い前置きも終わりとしよう。 私が話したいのは、彼女達が教師として過ごしている世界。 しかし、少し違うのは……その世界が混じっている事。 どう言う訳か知らないがね…… 人形である彼女達の世界と人間である彼女達の世界が混じってしまったようだ…… 原因は不明。私がした訳でもない。するつもりも無い。 しかし結果的に、その世界が生まれた。 人形である彼女達と人間である彼女達が共に存在する世界。 さぁ私は、この世界の果てに来た諸君に話そうじゃないか。 混じった世界の話を まぁ……私は語りが上手くないので欠伸が漏れるかもしれんがね?
https://w.atwiki.jp/koyogakuin/pages/14.html
江本先生 。
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/8995.html
高校教師 キャラクター コメント 1993年にTBS系列で放送された、野島伸司脚本のTVドラマ。 同年に東宝系で映画版が公開され、2003年には同名タイトルの続編が制作、放映された。 キャラクター マユルド:二宮 繭 名前ネタ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 キャラクター ドサイドン:羽村隆夫 タブンネ:三沢千秋 -- (ユリス) 2015-07-06 20 37 56