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メニュー>パワー>クルセイダー>迷いなき決断 ☆4 信仰の泉に続けて取りたい。 使うのはいいがMPが苦しい。迷いなき決断+信仰の泉+インペレイティブ+シャインストライク+ホーリーフィールドとするとセットアップだけで63MPが飛ぶ。そしてさして珍しい光景でもないはずだ。 ギルドメンバーと相談して、グレートMPポーションをしっかり用意しておきたい。 -- 名無しさん (2014-04-24 10 19 44) ※前提《インペレイティブ》 [Sup,-,U,-,10,1/[Tm Sup]Pw1,《前提》Use(除本Pw)] ☆☆☆ SKG:適用パワーは《信仰の泉》《不可侵の聖域》だけなのでこれらに手を出さなければ不要。 《信仰の泉》を取る人はダメージ軽減役のはずで、つまり初ラウンドから使う必要があるから、それと《エンサイクロペディア》《クイックステップ》といった初手から使うべきセットアップスキルを両立させたいなら。コストが厳しいが、一応《インペレイティブ》はスキル使用を1つに留めることを禁止していない。 -- 灯 (2014-05-13 23 03 56) 名前 コメント
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一目惚れした龍鳳ちゃんと結婚して暖かい家庭を築いて幸せになりたい、そんな想いも込めました でも色々詰め込みすぎてグダグダになっちゃったかも…… 注意としては 龍鳳の過去に独自設定あり イベントでコラボした蒼き鋼のアルペジオに関する話題も多少あり 文章がクドかったり、割と趣味に走った所もあり というか長い。エロくないのにとにかく長い といった所です。 NGは「君がいるから」で ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「提督、今日のお昼もとろろ飯と納豆ごはんにうな重を少々ずつ、おかずににんにくを少々入れたカキフライです。さぁ、召し上がれ」 「これはいつもながらヘビーだな…ご飯は量が二口三口ずつとはいえな…」 「大丈夫です。デザートに料理漫画を見て試してみた反跳甲魚湯(バウンドスッポンスープ)があります」 少女はまだあどけなさの残る顔に自信満々に笑みを浮かべながら言った。 彼女の名は龍鳳。かつて日本に存在した空母龍鳳の力を扱える少女である。 かつては大鯨という潜水母艦の力を持っていた。 いや、今でも料理の上手さという形で持っているというか、それともそれは天性のものなのか。 とにかく彼女は料理がとても上手だった。いや、料理だけではなく掃除洗濯などありとあらゆる家事に精通していた。 パクパク…モグモグ…… 「ふう……やっぱり龍鳳の作る料理は美味しいな。いつもありがとう」 「ありがとうございます」 「今日は特にいい天気だし、こうやって屋上でランチというのも中々いいな」 「でしょう。誘ってよかったぁ…………でも、静かですね」 「そりゃあ、ほとんどの艦娘が今この鎮守府にいないからな。 単に外食に行ったとかそんなんだけじゃなくて、みんな世界中に散らばっているからな」 今艦娘達が鎮守府にいないのは時間の関係だけではない。 たしかに先程まで鎮守府にいた艦娘達は揃って外食に出かけていった。だがそれ以外の艦娘は世界中に散らばっていったのだ。 というのも少し前から深海棲艦による攻撃が大人しくなっていたのだ。 ちなみに数多くの提督や司令官達も予備役にまわったが、俺は上層部の要請により、正式に提督として任命された。 正式な提督となったことで仕事も増えたが、無職になるよりはどう考えてもマシだろう。 それに龍鳳が秘書艦として、いや俺専属の世話役としてついてくれた為に苦しい仕事も頑張れる。 「でも、今でも少しですけれど深海棲艦の脅威はあるのでしょう?いくらここが安全になったからってその内いつか…」 「ああ。だからみんな今の内に世界各国に協力を仰ぎに行ったんだ。新たなる戦いに備えてな。 他の国では艦娘という存在は確認されていない。 艦娘と深海棲艦との戦いが始まって一年近く経った頃にようやくドイツで三つの艦娘が確認されたくらいだ」 「今まで艦娘は日本が拠点でしたからね。世界各国の深海棲艦に対抗するために新たなる艦娘の存在は欠かせませんね」 「確かにな。だが今いる艦娘達も今のままではこれから激しくなるであろう戦いについていけるかわからない」 「戦艦レ級という存在がありますからね。だから兵器の新開発や強化も行われているのでしょう」 「ああ。けどな…脅威はそれだけじゃない。深海棲艦より遥かに強い霧の艦……はたして今の俺達でもまともに戦えるかどうか……」 「霧の…艦…………?」 「え…………ああ、そうか。龍鳳はあの時はまだここにいなかったんだな……」 「提督……私がいなかった時のこと、詳しく聞かせてもらえないでしょうか……霧の艦についても興味があります」 「……霧の艦はその強さでほとんどの者達が口にもしたくない程の恐怖を植え付けた。 君に聞かせていたずらに怯えさせてしまわないかどうか……」 「大丈夫です。だから聞かせてください」 【霧の艦】……それは龍鳳が大鯨としてここにくる半年前、世間がクリスマスムードに包まれていた中、突如現れた。 彼女達は艦娘と同じく、旧日本海軍の艦船の力を持った存在 (厳密には日本近海で主に大きな戦いがあった為に旧日本海軍の艦船しか明確に確認されず、 ドイツやイギリスなどではその国の艦船が現れるとの情報が未確認情報ではあるが存在する)である。 だが、生身の人間が科学的・霊的な力を込められた装備を扱う艦娘とは違い、 彼女達はかつての大戦で使われていた艦が何かしらの超科学的な力をもってパワーアップして現代に蘇った存在である。 彼女達、と先程から言っているが、霧の艦は原則的に重巡洋艦以上にメンタルモデルという、女性の姿を模した意識体が存在する。 何故女性の姿なのかというと、人類が艦船関係の公的な表記を残す場合、全て女性系の定冠詞を使用するからだとか。 おそらく我々が旧日本海軍の力を持った兵器を扱えるのが女性しかいないのもきっとそういった理由なのかもしれない。 とにかくそんな超科学的な存在は一般的な軍隊はもとより艦娘の手にすら余る存在であった。 もし霧の艦の協力者達の【蒼き鋼】や、霧の艦隊からの離反者がいなければ恐らく勝てなかっただろう。 霧の艦は攻撃力も高いが、それ以上に、彼女達の厄介さは耐久力にある。調査によると 『クラインフィールドは外部から加えられたエネルギーを別の次元に溜める。 ミサイルにせよ砲撃にせよ最終的にエネルギー、つまり熱になるので、 それを超科学的な手段で別の次元に逃している』 との発表があった。 エネルギーの許容量は一定らしいので攻撃を続ければいずれはダメージを与えられるようになるらしいが、正直そこまでダメージを与えるのは至難である。 実際俺以外の提督達は世界中の軍隊の協力もあってクラインフィールドをなんとか撃ち破り霧の艦を破壊したりもしたが、 そこに至るまでに多くの犠牲と消耗もあった。しかも撃破したのはせいぜい量産された軽巡洋艦くらいであり、 それも潜水部隊を囮にし、超重力砲という強力な兵器を使わせず潜水艦に攻撃を集中させたからであり、 重巡洋艦以上の存在は潜水艦には目もくれず(というよりもおそらく攻撃ができず)主力の海上艦隊を超重力砲で破壊し尽くした。 一方、俺達は蒼き鋼にナノマテリアルという物質で武器にちょっとした改造を施してもらえた為、艦娘達が霧の艦にどうにかダメージを与えられるようになったが、 彼女達がいなくなった今、ナノマテリアルも研究用に僅かに残されているだけである。 幸い霧の艦隊は蒼き鋼がいなくなると同時に現れなくなった。 年末年始の二週間という期間だけで、しかも旅客機が通らない一定の海域に深海棲艦と共に現れた為、世間にはあまり知られなかったみたいだ。 しかし霧の艦がまたいつか再び現れるかもしれないし、その時に蒼き鋼達が再び共に戦ってくれるのかわからない。 その上、俺達が撃退したコンゴウも別に総大将というわけではなく、もっと上の存在もいるらしい。 更に恐ろしいことに俺達が戦ってきた霧の艦も本来の性能ではなかったと聞いた。 だから俺達は霧の艦や、本来の敵である深海棲艦との戦いに備え、比較的平和な今こそ、開発と研究を進めていた。 「………私がここに来るまでにそんな壮絶な戦いがあったのですね……」 「ああ……資材だって底を尽きかけた程の激しい戦いだった。あの時は本当にギリギリだった。 協力してくれた霧の艦の伊401のイオナや重巡洋艦タカオ、高速戦艦ハルナ達に激戦の最中傷付いた体を治してやれなくて、 治せたのも戦いが終わってからだったことをすまなかったと思っている。 彼女達がいたからこそブルネイ勤務だった、当時就任一ヶ月の新米提督の俺が霧の艦隊を撃退し、 捕われていた伊401―コードネーム【しおい】―を救出することができて、 その時の采配ぶりとしおいを助け出した功績が認められて日本に帰って来れてその後正式に提督に任命されたわけだ。 繰り返すが彼女達には本当に感謝してもしきれないよ…… ……っと、すまない。つい俺だけが長々と話してしまって…」 「いえ、いいんです。提督は私の知らないことをいつもたくさん教えてくれますし、提督の苦労や過去も少しは知れて嬉しいです」 赤い瞳を爛々と輝かせる龍鳳。過去か……そういえば俺は龍鳳の過去はほとんど知らないな。 他の艦娘達の過去も詳しくは知らないながらも漠然とは知っているのに、 龍鳳とは最近ずっと一緒なのに彼女の過去を知らない。まあ無理に詮索する理由もないけどさ。 「それにしてもそんなに恐ろしい敵がいたなんて……私ももっと強くならなきゃ…… 今のままじゃ、低速の私が文字通りみんなの足を引っ張ってしまいます……」 空母龍鳳は様々なトラブルによって本来想定されていた速度を出せなかった。それが艦娘龍鳳にも再現されている。 だが艦娘は実際の艦船とは違い、本来計画されていたものの実際は行われなかった強化プランが実行された例もある。 重雷装巡洋艦となった木曽、航空戦艦となった扶桑・山城という例がある。 だから龍鳳も改二が来れば本来想定されていた速度を持った高速艦になると信じたい。 このままでは書類上瑞鳳型として分類された瑞鳳、祥鳳、千歳、千代田とは違って一人だけ低速なままで可哀相な気もするからだ。 だが千歳と千代田が史実通り水上機母艦から始まった千歳型の高速艦船であり 瑞鳳と祥鳳が最初から祥鳳型の高速な空母だったことを考えたら わざわざ大鯨型・龍鳳型と分けられた彼女が高速空母となることもなさそうかもしれない…… カツ…カツ…… 「ん……もう全部食べきってしまったか……知らない内に食べてしまったんだな。 まあそれだけ自然に箸が進むくらい龍鳳の手料理は美味しいってわけだ。 もし将来結婚したらきっとその家族はきっと幸せだろうな」 「あ……ありがとう、ございます…………」 顔を紅く染めて照れる龍鳳。これがまたとってもかわいいんだよな。龍鳳のこんな顔が見たいから俺は頑張れるんだ。 まあそんなこんなで楽しくランチタイムを終えた俺達は、午後の仕事に取り掛かりはじめた。 「ふぅ~、今日も一日頑張ったなぁ~」 一仕事終えた俺は誰に言うでもなくそんなことを口にしながら風呂場に向かった。 仕事の疲れは風呂に入って落とすに限る。俺は脱衣所で服を脱ぎ、浴室に入った。 「提督…お背中流しましょうか?」 「いや、別に…………!?」 自然に流しそうになったが、浴室では龍鳳がスタンバっていた。その顔は少し赤かった。 完全に無防備だった俺は前を全く隠していなかった。すぐに隠したがまず間違いなく見られていただろう。 別に見られるくらいなら構わない。小さくて包茎ではあるがそんなことはあまり気にしていない。 だが嫁入り前の無垢な少女に見せていいものではない。 「なんでいるんだよ…」 「提督がお疲れのようですので、私がお背中を流したりして、スッキリさせてあげようと思って…」 胸を強調するような姿でスッキリとか言われたら邪なことを考えてしまう。俺は理性を振り絞ってお断りをした。 「そんな…提督の役に立ちたいと思って…」 「龍鳳だって秘書艦としての仕事の他に家事等もたくさんあって疲れているはずだ。俺のことは気にしないでいいさ」 「……心配をかけてごめんなさい……では…………」 よかれと思って準備して待っていたであろう龍鳳は少し悲しそうな顔をして浴室から出ていった。 龍鳳は低速の艦娘であるが、彼女が低速なのはあくまでも戦いの中での話であり、 日常での彼女はむしろ細やかな気遣いが出来ていて、むしろ速いくらいである。 あまりにも行動が細やかな為に必要以上に疲れさせてしまわないか心配になったりもしている。 俺は龍鳳に頼りすぎないよう、自分で出来ることは自分でやるということを改めて心掛けた。 俺は珍しく長風呂をした。無精髭を剃ったり、鼻毛を切ったり、鼻パックしたり、歯を磨いたり、全身をボディソープで洗ったり…… 色々とやっている内に日付が変わっていた。いくら風呂に入った時間が遅かったとはいえこれはマズい。 明日も仕事がある為、早く寝ようと俺は寝室に向かった。 その途中、艦娘候補生の大淀に会った。彼女は色々なお知らせをしてくれる存在である。 「あ…提督……これを…」 「これは……」 大淀が息も絶え絶えに俺に一枚の紙を見せた。 《明後日鎮守府解体につき全員退去を願う。身寄りのない者は住宅用意》 「すいません…急に決まった事なので……」 「確かに文字が殴り書きに近いな」 「これ書いたの昨日ですからね…もう少し詳しく言いますけど、この鎮守府を解体する理由は新たなる戦いに備えて更に頑強な鎮守府を建設する為です。 それと、近隣の住人達が避難できるようなシェルターも兼ねる予定です。 あと、防衛強化の為にここに新築する予定の鎮守府と同じ機能を持った建物を日本各地に建設……」 昨日書いたということは解体開始は明日…………急いで荷物を纏めなきゃ! 俺は大淀の話を最後まで聞かず、急いでこのことを伝えに龍鳳の寝室に走った。 寝室には龍鳳の姿はなかった。トイレか何かかなと一瞬思ったが、先程の風呂場での行動を考えたらもしかしたら……そう思った俺は自分の寝室に向かった。 そして寝室では予想通り龍鳳……いや、一人の少女が一糸纏わぬ、正真正銘生まれたままの姿で俺を待っていた。 艦娘は基本的に装備を完全解除はしない。武器はどこかに置いたとしても着ているものを脱ぐことはほとんどない。 防具となる服は、武器とは違い特別な力はなさそうな感じではある。 だが武器と同じく、これもかつての艦船の力が秘められたものである。 力だけではなく、それに乗っていた乗組員達の想いも宿っている。 命に代えても、守るべきものを守ろうとした者達の熱い血潮と想いが宿った聖なる衣…… 彼女達が纏いし衣はただの衣などではない。艦娘がその聖なる衣を脱ぐ、それは艦娘ではなく、一人の少女となることを意味していた。 「その格好は…」 「背水の陣です。どうしてもあなたに振り向いてもらいたいのです。 あなたに振り向いてもらうには、こうして限界まで己をさらけ出す覚悟を… いえ、限界を超えてさらけ出すしかなかったんです! 今この時を…逃すわけにはいかないのです!」 彼女の悲壮な決意が、鈍感な俺にも伝わってくる。 今この時……ということは彼女もあの話を誰かから聞いたのだろうか。 「どうして…どうして俺なんかに……」 「私は……心から、あなたのことが大好きなんです!」 「…………」 「私は……私は物心がついた時から親がいなくて、舞鶴鎮守府の中将に見出だされてここへ連れられて来る前はあまり幸せではありませんでした。 別に、日々の食べるものに困っていたとか、そういうわけじゃありません。むしろ衣食住は恵まれているといえるほどでした。 ただ…私を引き取ってくれたお屋敷……そこで私は家事を一手に任され、いつも自分の時間なんて持てませんでした。 仕事は苦しくはなかったし、他の事をやらされる事もありませんでした…… でも、誰も私が仕事をすることを当たり前の事だと思い、 必要としてくれてはいても感謝してくれる人は誰もいませんでした。 誰にも感謝されず、ただ機械のように家事をするだけでしかなかった私の心は少しずつ閉ざされていきました。 ある時、お屋敷を訪れた中将に料理の腕を認められて、ここに来るに至ったわけです」 彼女が鎮守府に来るほんの少し前、それまでこの鎮守府の台所を一手に引き受けていた鳳翔が産休を取った。 その時は戦力的な痛手は少なかったものの、食事の質の低下にあえぐことになるのは火を見るより明らかだった。 そして鳳翔の穴埋めとして彼女が中将に連れられてこの鎮守府にやって来た。 『不束者ですが、よろしくお願い致します』 その言葉と共に笑顔を見せていた彼女に俺は一目惚れをしていた。 垂れ目でおっとりとした雰囲気を醸し出す少女で、割烹着を来たその姿は新妻・幼妻ということばがとてもよく似合う。 だがその笑顔もどこかぎこちないものを感じた。心からのものではない、まるで他者からの悪意の干渉から己を守るかのような感じ…… 方向性は違うが、まるで時雨を思い出させるような、どこか儚い笑顔…… 「でも…この部隊に来て、私の暗かった心は明るくなれました。 私が作った料理を、いつもあなたや、艦娘のみんなが楽しみにしてくれて、褒めてくれる……こんなに嬉しいことはありませんでした。 それに、仕事浸けで女の子らしい趣味さえ持てなかった私に、みんなが色々教えてくれて…… 何も知らなかった私にとって、ここでの生活は毎日新鮮で、とてもとても楽しかったです……」 彼女がこれほどまでに苦労してきたとは驚きだった。ろくな苦労もしてこなくてのうのうと生きてきた自分が情けない。 でも俺も艦隊の司令官となって人の命を背負う重さから責任感が生まれ、しっかり成長出来たと思っている。 今なら彼女を迎え入れることだってできるかもしれない。 「だから…私……あなたとずっと一緒にいたいんです!大切な事を教えてくれた、あなたと……ずっと…………」 覚悟に満ちた彼女の眼差しは天地を揺るがす黄金の龍のようであり、その瞳の色は、天の蠍の心の臓、アンタレスの輝きの如く燃えていた。 好きな女性をここまで思い詰めさせて、本気にさせておいてその気持ちに応えなくて何が男だ!彼女にはもう、つらい思いなんてさせたくない! 「……ありがとな」 「……え……」 「本当は俺の方から伝えるべきだったんだ。君のことが大好きだって…… 最初に出会った時から君に惹かれていた。君と一緒に過ごしている内にもっと君に惹かれていった。 だけど…本当の気持ちを伝えて、もし関係が壊れてしったらと思ったら…何も言えなかった…… もし俺がちゃんと気持ちを伝えていれば君にこんなことさせなかったはず…… だから……今こそ伝えるよ……俺の本当の気持ちを………… 俺は君とずっと一緒にいたい。君と一緒にいた時間、それはとても楽しかった。 そして、君がいたからこそ俺は苦しいことだって頑張ってこれたんだ。 だから…ずっと俺と一緒にいてくれ…………これが俺の…答えだ……」 ふにゅっ 二つの唇が触れ合う。それは恋人同士が交わす深い口づけではなく、 小さな子供がするような唇同士を触れ合わせるだけの幼いキスだった。 だが俺にはそれだけでとてもドキドキした。女の子の唇ってこんなに暖かくて柔らかいんだ……それだけでとても嬉しかった。 永遠にも思えた時間のあと、唇と唇が離れた。 「なんて暖かかったのかしら……」 彼女はそう呟いた。そしてしばらくして、彼女の瞳が涙を流しながらいつものような優しい眼差しに戻る。 「……やっと言ってくれたんですね……あなたの気持ちはちゃんとわかっていました。 でも、私も女の子ですからこういうことは男の人から言ってほしかったですね」 「すまない……」 「でもそういう怖がりで恥ずかしがり屋で、すごく考えがわかりやすい、 裏表のない人だったからこそ私もみんなもあなたを慕っていたのかもしれませんね。 私も最初に会った時は、ちょっと怖そうだって思いましたけど、でも実はとっても感情豊かで面白い人……」 そう言われてもそのような態度はあまり軍人らしくないと思えて素直には喜べないが、 自分達ははみ出し部隊なんだって思った方が気が楽になるだろう。 けじめをつけるところはきちんとけじめをつける事を心掛ければそれでいいはずだ。 艦娘は調査によって素質を持つと判明した女性が徴兵され、力を手に入れた存在だが、生身の人間ということになんら変わりはない。 特に年端も行かぬ少女達にはいくら命を背負う宿命を持たされているからといっても、厳しさが先に出るような態度では精神的に参ってしまうだろう。 俺の艦隊の艦娘達の年齢層を考えれば過度な締め付けは萎縮させてしまうだけだろう。 和気藹々としていた方がむしろいざという時に活躍でき、実際にほとんどの局面で結果を残してきた。 関わった人達の心を溶かせるくらいアットホームで、かつ締め付けないくらいにしっかりとするというのが俺の艦隊の強さなのかもしれない。 「それに……ここも……とっても正直みたいで……」 ふと彼女の視線の先を見ると、俺の股間が膨らんでいた。軍服ではなくパジャマだった為にそれが顕著である。 「とても辛そうです…………だから……私で……」 「い、いいのかいきなり!?」 「背水の陣で来たと言いました。私はあなたと…愛しいあなたと一つになりたいのです……」 「……好きな娘にそこまで想われたんだったらもう断る理由なんてないな。いいよ。俺と一つになろう……いや、なってくれ!」 「…………はい……」 求めて応じられたからではなく、求められた事がよほど嬉しかったのか。彼女は笑顔で涙を零した………… 互いに何も着ないまま向かい合う。 「不束者ですが、よろしくお願い致します」 彼女は三つ指をつきながら、この鎮守府に来て初めて言った言葉を再び言った。だが今言われたその言葉の意味は、その時とは違う意味だ………… 「ああ。それにしても……綺麗だ……」 満月の明かりに照らされた彼女の体は本当に綺麗だった。 豊かで、それでいて乳首も乳輪も品位を貶めない程度な大きさの胸、 くびれて引き締まった腰に大きく形の良い、安産型な尻…… さっきは裸だったという事態に驚いた為に、詳しく見なかったが、改めて冷静になって見てみると本当に綺麗だ。 「そんな……そんなに褒められる程のものなんかじゃ…」 「俺は褒めるときはとことん褒めるタイプだからな」 「もう…いじわるなんですから……」 少し不満がちに、だが本心から不満ではないようなかわいい態度が心に来る。 「あなたのおちんちん……さっき見たときはあんなに小さかったのに……こんなに……」 さっきちゃんと見てたのか。小さかったと言われてもあまり頭に来ない俺だが、 言ったなこのっ、と言わんばかりに彼女の豊かな胸を揉んだ。 「…ふぁああっ……そんな……いきなり……」 「あ…嫌だったか?」 「いえ……少し驚いただけです……続けてください……」 「ああ」 俺は再び揉んだ。彼女の胸はマシュマロのように柔らかく、とても暖かい。 形だってよく、揉んでも少ししたらすぐ元の形に戻る。その胸を揉む度に甘く切ない嬌声が響く。 胸を揉むばかりでもいけないだろう。俺は乳首にお乳を求める赤ちゃんのように吸い付いた。 「ひゃんっ!?あっ!あぁああーーっ!!」 彼女の嬌声が益々大きくなる。俺は構わず吸い続けた。もう片方の、吸われていない左胸も右手で重点的に攻めた。 左手は体中の色んな場所を攻める。 髪の毛――彼女の髪は青系統の色が混じったような、綺麗な黒髪である。 しっとりとした雰囲気でありながら、触ると意外とべたつかず、さらりとしている。髪の臭いもよさそうだが、生憎と俺は今おっぱいに夢中だ。 次に背中――産毛一つなく、まるで上質な絹のようである。尻――軽く叩いてみると、小気味良い音と共にぽよんとする。 二の腕――弓矢を使っているからなのか、意外と筋肉質である。意外と、だから女性的なイメージを損なうほどのものではない。 俺は体を隅々まで愛撫している内にあることに気が付いた。彼女の体には傷一つ無い。 もちろん細かい、一見して目立たない、日常でつくような傷は多少なりともあるが、戦場に出ている身でありながら、戦闘で負ったような傷が一つもない。 小破どころか中破・大破までしたこともあったのに傷一つ無い。 艦娘は肉体は普通の人間と変わらないゆえに、武器防具のように治せるものではない。これは多分きっと………… ――ありがとう、【龍鳳】……今まで彼女を護ってくれて……―― 俺は心の中で、かつての英雄達と艦に礼を言った。 「ん………ここばかりじゃなくて………こっちも………」 彼女は視線を自身の下腹部にやり、指をそこに指した。 俺はそこにある小さな穴に試しに小指を入れてみた。入口はきつい。結構濡れている… …と思ったものの、女性経験0の俺はこれでもまだ不十分じゃないかと思った。 彼女も間違いなく男性経験ないと思われるため、もっと濡らそうと俺はそこに顔をやった。 「きゃあっ!?そんな…口で……」 そこは汚いですよと言わんばかりに止めようとする彼女だが俺は止まらない。 単調にならないような舐め方をしたり、唇をカバーにして彼女のクリトリスを甘噛みしたりと様々に攻める。 「や……やめて……くださ……これ以上……私……」 彼女の絶頂が近いのだろう。俺はラストスパートをかけ、乳首も攻めた。 「あっ、そんな、そんなこ…あぁあーーーーーっ!!!!」 思いっきり絶叫する彼女。同時に俺の顔に液体が勢いよくかかる。 これが……潮吹き……か……? 俺は少ない知識を搾り出して答えを導き出した。だとしたら俺は彼女を絶頂させられた…… 大きな鯨みたいに潮吹きさせることができた……? 彼女の方を見てみると放心状態だった。 少し時間が経ち、正気に戻った彼女は…… 「……ああっ!?ご、ごめんなさい、こんなはしたないことを……」 「いや、いいんだよ。こうなったってことは君が気持ちよかったって証だと思うからさ…」 俺は彼女を責めなかった。彼女も安心したのか、俺を受け入れようとする。 「あ……あの……わたしの……ここに……あなたの……おちんちん……入れてください…… 私が今までずっと守りつづけてきた処女……あなたのものに……してください……」 恥ずかしそうに、だが振り絞るように俺に懇願する。 俺は無言で頷き、これまでになく固くなったちんちんを彼女の秘部に先端を当てた。 皮はちゃんと剥いてあるし、綺麗に洗ってある。そして俺はゆっくりと貫こうとする。 「ん……くっ……」 だが中々入らない。処女膜が最強の盾となって俺のちんちんの侵入を防いでいた。一旦止める俺。 「これから君に痛い思いをさせてしまうかもしれない」 「わかっています……あなたと一つになる為に大切なことならば、耐えてみせます……」 遠慮しないで、と言うような感じで俺に答えた。ならばもう、躊躇うことはない…… 俺は目を閉じて、一点に全ての力を集中させた。そして、目を開き、覚悟を決めた力強い眼差しで、腰を軽く引き、一気に貫いた。 ぶちっ!!! そんな音と感触がした。俺のちんちんは一気に彼女の膣内へと入っていき、先端に何かが当たると同時に根元まで飲み込まれていった。 「きゃああぁぁぁぁーーーーーーー!!!!あっ……あっ…………!」 まるで真紅の衝撃に貫かれたかのように、今までにないくらいに彼女は叫び声をあげた。 もし防音が完全でなければみんなが叫びを聞いてここへやってきただろう。 結合部を見てみると明らかに色の違う、少しだけドロリとした感じの液体が流れていた。 月明かりだからわかりにくいけど、間違いなくこれは彼女の血…… 今まで穢れを知らぬ清らかで無垢な少女であったという証であり、 俺はその最後の時を知る男であるという証であった………… 彼女の膣内は物凄くきつく俺のちんちんを締め付けてきた。 それはまるで百匹の…いや、千匹の龍に絡み付かれているような…… いや、そんなことを考えようとする余裕なんてもうなかった。もう射精は止められそうになかった…… 「ごめん…もう…」 「……いいです…中に…思う存分出して…ください……あなたの想い……受け止めさせて、ください」 そういって彼女は脚で俺の腰を締め付けてきた。俺だって我慢はしない。 俺は唇を彼女の唇に押し付け、鈴口を子宮口に押し付けた。 びゅるっ……! 精液がドロリと尿道を駆け抜けた。腰が抜けそうなくらい気持ちがいいだがそれでも鈴口を子宮口から離そうとはしなかった。 びゅるん…びゅるるん…びゅるっ…… 彼女の胎内に俺の溜まりに溜まった純白な想いが解き放たれる。 どくんっ…どくん…どくっ…… まだ出てる。今までにないほど出てる。結合部から勢いよく溢れ出しているのがわかるくらい出てる。 はっきりいって尋常じゃないくらいである…………もしかしたら昼食に食べた精のつくものが効いているのか…… 色々と考えている内に射精は止まった。俺は射精の余韻に浸っていた。 「…………すっ、すまない!入れてすぐに勝手に出してしまって…… 君が痛がっているのに一人だけ気持ち良くなって、本当にごめん……!」 正気に戻った俺は自分のしたことの重大さに気付き、彼女に詫びた。 「……いいんです……さっきとっても気持ち良くしてもらいましたから………… それに……私の処女をあなたにあげられて本当によかった……私のここに… あなたの想いと…赤ちゃんの素を受け止めさせてもらえて……本当に……よかった…………」 彼女は痛かったであろうに、それでも健気にいる様に、俺の目から涙が零れた。 「どうしたの……ですか……泣いているなんて……?」 「だってよ……嬉しいんだよ……初めての相手が君で……君の初めての人になれて…… それでこんなに気持ち良くてさ……ああっ、もう何言ってるんだか……」 「……やっぱりあなたにあげることができて本当によかったです……素直に喜んでくれているのですから…… ……どうやらあなたのおちんちん、まだ固いみたいですね……いいですよ、動いてください。大丈夫です、少し慣れてきましたから……」 彼女がそう言うならと俺は腰を動かした。 ずちゅっ……ぬちゃっ…… ちんちんを出し入れする度に響く淫らな音。 先程の射精によって胎内に吐き出された精液が膣内から零れようとしているのだろう。それが潤滑油となって互いを滑らかに擦り合わせる。 「一度出したのに、また……」 彼女の締め付けはきつくて暖かくて溶けてしまいそうなくらい気持ちがいい。 「ん……私も……そろそろ…………ふぁああぁぁっ!!」 彼女は絶頂に達したのか、彼女が俺を一段ときつく締め付けた。 ビュルルルルルッ!! 先程とはうって変わって、粘度の低い感触が駆け抜けた。粘度が低い為に勢いが強く、それが先程とはまた違った快感をもたらす。 ちんちんが脈動し、彼女も俺から搾り出さんと律動し、膨らみと締め付けのタイミングが一致した時、その時がとても気持ちよかった。 彼女の胎内は先程吐き出された精液で既に満たされていた為に、今出した精液はほとんどが結合部から溢れ出していた。精が付きすぎである。 射精が一段落すると俺は余韻に浸ることなく腰をまた動かした。彼女もそれに応えるかのように俺を受け入れ続けた。 気が付けばもう空は明るくなっていた。俺達は一晩中愛し合ったのだ。これはちょっとマズイな…という顔をする俺。 どうしたの?と、彼女は疑問を俺に投げかけた。俺は思い出したかのように新鎮守府建築の為に現鎮守府の解体作業が明日から始まるということを告げた。 「そんなことがあるなんて……急ですね」 「え?知らなかったのか?じゃあ背水の陣と言ったのは……」 「……あれはあなたが私以外の人とケッコンカッコカリとかいうことをするんじゃないかって思って…… 私は皆さんとは違ってあまり強くありませんから、私がこれ以上強くなることなんてないと思って…… だって最近は近海で敵が出てきても私を全然出撃させてくれませんし…力がないから必要とされていないんじゃないかって…」 彼女の言う通り最近彼女を演習以外で戦わせていない。それは彼女が弱いからではなく、傷付けたくないからという思いである。 思えば彼女が初めてここに来た時も艦娘としてではなく、一人の少女としてやってきた。 中将は彼女を戦わせたくなくて、彼女の暗い心を明るくさせる為にここに連れて来たのかもしれない。 鎮守府で生活をしている内に彼女は明るくなっていった。 だが彼女がみんなと打ち解ければ打ち解けるほど、他の艦娘達が傷付いているのに自分だけが安全な所にいることに我慢ができなかったのかもしれない。 ある日彼女は決心した。艦娘になろうとしたのだ。 中将は快く思わなかったものの、彼女に適性のある艦が新しく存在が確認された潜水母艦大鯨と判明した時、 仕方ないと思いながらも艦娘になることを認めた。 しかし、大鯨は史実だと空母へ作り替えられる予定があったにも関わらず、艦娘大鯨は艦娘龍鳳に改造する余地はなかった。 艦娘大鯨の開発には中将も関わっていたらしい。 艦娘大鯨の外観が割烹着を意匠としたものだったのも、龍鳳への改造が不可能なのも、 彼女を激しい戦いの中に送り出したくなかったからなのかもしれない。 彼女より幼い艦娘だってたくさんいる。だがそういった者達はほとんどが深海棲艦によって親兄弟を奪われた、言わば戦災孤児であり、 深海棲艦への復讐心だけが生きていく糧であったが為に、誰も止めることが出来なかった。 しかし彼女は元々深海棲艦とは何の関係もない少女である。だから艦娘にしようと適性検査をさせなかったのだろう。 しかし大鯨はみんなが傷付いて帰ってくることに心を痛めていた。 自分が強くなればみんなを守れる。そう思った大鯨は俺に空母龍鳳に改造してもらえるよう頼んできた。 俺は中将に彼女の思いを伝えた。中々応じない中将に対して俺は勲章を四つ集めることを条件に大鯨を龍鳳に改造できるようにしてくださいと頼んだ。 中将はどうせ無理だろうと思ったのか、やっと了承を出した。 俺は全力で頑張った。勲章を得る為に深海棲艦打倒に力を入れた。 みんなも大鯨の心配する顔を見たくなかったのか、頑張ってくれた。 こうして勲章が四つ集まった。中将は驚きを隠せなかったみたいだが、口約束とはいえ仕方ないと、大鯨を龍鳳に改造する設計図を作成してくれた。 こうして大鯨は龍鳳に改造されたが、速度が他の瑞鳳型とは違い低速という、史実通りとはいえ重大な弱点があった。 龍鳳は更に改造されることにより空母龍鳳の本来の速度を持った高速空母へとなれると信じ戦いつづけた。 しかし改造されて龍鳳改になっても速度が高速になることはなった。 戦力として不安が残ってしまうが、もしかしたらこれも戦いに出したく内が為だったのかもしれない。 俺も一目惚れをした女性である彼女に更に惹かれていく度に戦いに出して傷付けたくないと思うようになった。 だがそれは、彼女の心を傷付けただけなのかもしれない…… ……それでも俺は彼女を傷付けさせまいと、強くなくても俺は君の側から離れないと説得をしようとした。 「……でも、あなたと結ばれて、何だかふっ切れちゃいました。 別にケッコンカッコカリくらいだったら広い心で見てもいいかな……って。 だってケッコンカッコカリと結婚は違うものでしょう」 「そうだな。ケッコンカッコカリはともかく、俺個人として結婚したいと思うのは君一人だけだ」 どうやら彼女は完全に立ち直ったようだ。俺が心配する必要はなかったようだ。 「……っと、いけない!明日から解体作業が始まるんだった。急いで片付けをしないと!」 「では私は朝食の準備をしますね」 「ああ。ただあんまり精のつくものはいらないからな。結構大変になりそうだし……」 俺は布団に目をやった。布団は大量の白濁で汚れ、血も点々としていた。 「はい。では、いつものようにお味噌汁と卵焼き、鮭の切り身で」 「緑茶はとびっきり渋いのを頼むな」 「さぁ、召し上がれ!」 いつも通りの朝のメニュー。何の代わり映えもしないメニューだが、それこそが大切なものかもしれない。 朝食を美味しそうに食べている俺を、彼女ははにかんだ笑顔で見つめていた。 ふと、俺は彼女の左手薬指に何かが光っているのを見た。 「その左手薬指のは……」 「これですか?これは前にあなたから貰った指輪です」 彼女が付けていたのは、エメラルドグリーンのリングにクリスタルが付いていた指輪であった。 とあるアニメで、龍鳳と読みの音が一緒な少年キャラクターが付けていたものをモチーフにしたもの、言わばキャラクターアイテムだった。 キャラクターアイテムみたいなものといっても値段はそれなりだったが。 「今度改めて新しい指輪を…」 「別にいいですよ。私はこの指輪も結構気に入っていますから。それにこれを見ているといつも思い出すんですよ。 あなたがとても怖がりで恥ずかしがり屋さんでとってもかわいい人だって」 「でも何だか自分の気持ちを隠した感じがして…」 「言葉には出てなくても態度で丸分かりでしたよ。いつものあなたは他の子に名前に絡んだネタとかをやっても、わざわざこういうことはしませんでしたし。 いつもは他人に自分のお金をあまり使わないあなたが私の為にお金を使うのは、 私に特別な好意を抱いているからだろうってみんな言ってましたよ」 まあみんなには他の日常生活も含めてほとんどが態度でバレバレっていう自覚はありました。 それが正直と捉えてくれたのはまあ嬉しい話だ。とにかくこれからはあまりケチケチしないようにします。 「……まあ心の中で思うのは勝手だけどあんまり言わないでくれよ。素直なのも場合によっては考え物だろうし……」 「では私のお願いを聞いてもらえますか?」 「何だ?」 「私をあなたの家に連れていってください」 「え…」 「大丈夫です。提督の護衛という名目なら、きっと許してもらえるかもしれませんし」 「でも俺の家って汚いからなあ……片付けだって出来てないだろうし…幻滅されたくないからなあ……」 「では私も掃除を手伝わせてもらいますね」 「あ…ああ…………もし許可が下りたら俺と一緒に来てくれ。父さんと母さんに紹介したい」 「はい」 それから数ヶ月が経った。 「ん…………この子、ちゃんと飲めたみたいですね」 赤ん坊にお乳をあげている彼女の顔は少し緊張があった。 トントン。ゲップ 「よかった……ちゃんと最後までできたみたい……」 「すみません、手間をかけさせてしまって…」 「いえ、いいんです。お困りでしたでしょうからお役に立てて嬉しいです」 「本当にありがとうございます……」 彼女を連れて実家に帰っていた俺は近くの寺へ紅葉のライトアップを見に行っていた。 紅葉とイチョウのコントラストに見とれていた時、子連れの母親が切羽詰まった顔で俺達にミルクありませんかと尋ねてきた。 すると彼女は自身が授乳しようと申し出た。お乳は別に出産しなければ出ないものではない。妊娠中にも出ることはあるらしい。 そう……彼女のおなかの中にはあの時結ばれて実った俺達の愛の結晶が宿っていた。 「ちゃんと飲めて…この子はえらいですね。はい」 彼女は赤ん坊を母親に返そうとした。だが返そうとした途端赤ん坊は泣き出した。 その場にいたみんなは困り果てた。しばらくして彼女は 「はい、いい子ですからねー。わがまま言わないでお母さんの所へ帰りましょうねー」 彼女に優しく諭すように語りかけられた赤ん坊は大人しくなり、母親のもとに戻ってもグズらなかった。 「うふふ、いい子ですねー」 彼女は赤ん坊の頭を撫でて褒めた。赤ん坊は嬉しそうに笑った。 「本当に手間ばかりかけてごめんなさい……それでは…………」 母親は一礼をして去っていった。その一幕を見て俺はある話を思い出した。潜水母艦大鯨は居住性がとても良かったということを。 大鯨の艦娘であった彼女には大鯨のような居心地の良さがあったのだろう。 天性のものなのか、後天的に身についたものなのか。 なんにしろあの赤ん坊も居心地の良さを本能的に受け止めていたのだろう。 俺だって彼女に包み込まれていると気持ちが高ぶりながらもとても安らぐ。 「ふぅ……紅葉のライトアップって綺麗ですね。夜は艦載機が飛ばせないからあまり好きじゃありませんでしたけど… でもこの木々や、春の夜桜に夏の花火とか見てたら好きになっちゃいそうです…… あ、艦載機で思い出しましたけど最近あまり鍛練していませんでしたから腕が落ちているかも…… このままでは、戦いについていけなくなりそうですし……」 彼女は最近鍛練をしていない。それは身重になったからだけではなく俺の家の家事なども行ってくれていた。 「……俺は何も敵と戦うということだけが戦いとは思わないな」 「はい?」 「戦いってのは、その人それぞれで違うと思うんだ。例えば俺個人としては代々続いてきた家と土地を守り、次の時代へと受け継ぐこと…… まあ土地の管理とかは提督の仕事があるから中々出来ないけど、提督としていっぱい稼いでいるから他人に任せられるけどね。 俺は軍人だけど俺自身が深海棲艦と戦えるわけじゃない。けどみんなに指示を出すことによって深海棲艦と戦える。 今の戦いはこの近くに出来る予定の新鎮守府の食料や、兵器の整備の為の部品の確保の為に協力を仰ぐ…… 早い話が営業みたいなものだ。営業なんて俺には絶対無理だって思っていたけど、 君達を養っていく為に…と思っていたら自然と頑張れるようになったよ。君がいるから、俺もみんなも頑張れるんだ」 彼女か家に来てから、色々なことが変わった。家には事前に連絡していたとはいえ、それほど片付いていなかった。 それを見た彼女の表情は固まったが、すぐに 『早速掃除用具を買いに参りましょう!大掃除の準備です!』 と俺に無理矢理運転させて掃除用具を買いに行った。 あれほど彼女が怒ったのは俺は見たことがない。だが怒ったといえるのはそれくらいであり、以降は穏やかなままだった。 俺は彼女にストレスを与えまいと頑張り、いつもは言われて嫌々やることが多い母さんも自分から進んで掃除をするようになった。 その為父さんもイライラすることもなくなり、家庭は穏やかになっていった。全ては彼女が来てくれたおかげである。 「私がいるから……あの、褒めてくださってありが……っくしゅん!」 「風邪か!?寒くなってきたから早く帰らないと」 「ええ…早く帰らないと義父様と義母様も心配なされるでしょうし…っきゃあっ!」 「しっかりしろ!」 俺は立とうとしてよろけた彼女を何とか支えた。 「大丈夫か!?」 「ええ。この子も……でも足をくじいたみたいで……ごめんなさい……」 空母龍鳳はかつての戦いを生き延びた。だが無事にというわけではなく、空襲により航行能力を失っていた。 彼女も空母龍鳳のように……そんな不安が一瞬過ぎったが、すぐに思考を切り替えた。 「心配するな。君の足は絶対に守ってみせる。もし守れなくても、その時は俺が足になる!」 「…………本当に……本当にありがとうございます……」 彼女は申し訳なさそうに、だが嬉しそうに涙を浮かべた。 それから更に月日が流れた………… 「ん……これでいいわね……」 「ええ、とても似合っていますよ。はい」 「ありがとう、鳳翔さん」 今日は新しくできた鎮守府で新しい部隊の結成式がある。 でも、メンバーはみんな見知った顔。久々にみんなに会えます。 「それにしてもよく似合ってるわね。まるで武家のお姫様みたい……」 「でも赤ちゃんを背負っているって、あんまり……」 この子は本当は連れてくるつもりはなかったけど…… 普段はとてもいい子なのに今日に限って私から離れようとしない。 もしかしたら、きっとお父さんとお母さんの格好良い姿が見たいのかもね。 「何言ってるんですか。母は強し、という感じがしますよ」 艦娘龍鳳となった私は、とても凛々しいってあの人に言われたことがあります。 可憐さの中に凛々しさがある……潜水母艦大鯨も初々しい幼妻や新妻みたいでかわいいって言われたこともありました。 「あ……龍鳳……久しぶり……」 「時雨……久しぶりですね……」 「この子が龍鳳と提督の愛の結晶なんだね……この子も僕が守るよ」 「時雨……沈まないでくださいね。あなたが沈んだら、みんな悲しみます」 「あっ、龍鳳、この子が龍鳳の子供なんだね。かわいいねえ」 「ふふっ、そうね。それにこっちもかわいい子かもね……」 時雨との再会、そしてロシアから戻ってきた皐月と如月。本当に久しぶりです。 如月がこっちって言ったけど、実は私のおなかの中には二人目がいるのです。 初めての子供を産んでしばらく経ったあと、私達は求め合うことができなかった分求め合いました。 その結果、また新しい命を授かったのです。 「それにしてもここに新しい鎮守府を建てるなんてね。いくら提督の故郷に近いからって……」 「テートクの故郷とか、そこは関係ありまセーン!」 「ここは中京工業地帯に近い場所ですからね。産業を守るためには当然のことでしょう」 「なんでもいいんじゃないですか。提督と龍鳳がいるところが、私達の鎮守府なのですから」 台湾から戻ってきた愛宕、金剛、高雄、榛名。相変わらずね。 「龍鳳さんがいてくれて嬉しいのです。みんな龍鳳さんのお料理がまた食べられることを楽しみにしていたのですから」 「そうよ。でも龍鳳さん、一人で無理しちゃダメよ。私達に頼っていいんだからね」 雷電姉妹と呼ばれる少女達が私の姿を見て喜ぶ。 『戦いってのは、人それぞれで違うと思う』 ……あなたの言葉の意味、今こそ身を以て悟りました…… みんなが帰ってくる所を守ること、帰ってきたみんなが安らげる場所を守ること…… それは艦娘の命を守ること。これが私にとっての闘いだと…… 「【龍鳳】……私に……力を……!!」 たとえ血が流れ、肉体は消えても、その想いは残る。 そしてその想いの力はとても強く、尊く、そして、永遠である―――― あの人はそういうことを信じるような純粋な人。だけど、今なら私もそれを信じられる。 私は誰にも聞こえないような小さな声で【龍鳳】に祈った。 「おっ、龍鳳。それにみんなも」 「あ、あな……提督!」 「提督!!」 龍鳳や、集まったみんなが一斉に叫ぶ。 「深海棲艦もパワーアップして攻めてきたみたいだけど、こっちだってパワーアップしたんだからネ!」 「それは頼もしいな。おっと、そろそろ時間だな」 「それじゃ、先に行くね」 艦娘達は俺と龍鳳を残して走っていった。 「また賑やかな日々が始まりますね」 「ああ。深海棲艦は強くなった。だけど俺達も強くなった。負けるはずなんてないさ」 「そうね……私達もそろそろ行きましょう」 「ああ」 正直言って、これからの戦いは激しいものだろう。 だが俺は負ける気なんてしない。今までずっと女神が傍らにいてくれたからだ。 彼女がいたからこそ、今までどんな苦難も頑張って超えることができた。 だからこれからもどんな困難だって乗り越えていけるだろう。そう………… 「君がいるから――――」 ―完― これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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860: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 25 52 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 銀河連合日本×神崎島ネタSS――——――外伝「イゼイラ訪問記Ⅰ」 ーーーーーーデロニカ・クラージェ船内、格納庫 イゼイラへ向けて順調に航行中のクラージュであるが、 乗員の間で現在話題沸騰中の施設が格納庫に出来ていた。 それは入浴施設。 すなわちお風呂である。 しかも災害時に自衛隊が展開させる簡易的な物ではなく、 フェルが以前城崎温泉のホテルで入浴した温泉施設を再現している。 宇宙船で温泉施設レベルのお風呂に入れるとはなかなか贅沢である。 これも全て神様仏様ハイクァーン様様のお陰であり、 柏木に吹雪、駆逐棲鬼は何でもアリなのに呆れると同時に、 風呂好きな平たい顔の民族として宇宙船でお風呂とウキウキしていたが・・・。 「なんでこうなったんですか!!?」 「俺だって聞きたい!」 顔を赤くした吹雪の叫び声に柏木が同じくらい顔を赤くしつつ大声で叫んだ。 「いいじゃないか、 減るもんじゃないし」 「ウム、ソノ通リ」 「減るデスヨ! というか減ったデスヨ、恋人の時間が!」 激オコなフェルがシャルリとリアッサに詰め寄る。 今にでも口から内閣総辞職ビームを発射しそうな勢いである。 「えっとエっと・・・少し恥ずかしいですう」 「・・・アウアウ、ハイ」 ニーラと駆逐棲鬼、もとい黒雨がチラチラと柏木に視線を向ける。 2人とも柏木と同じ湯船に入っているため素っ裸である。 というか、全員素っ裸である。 ぶっちゃけ、現在野郎1人(柏木)と女性6人で混浴していた。 神崎提督の爛れた日常生活、もとい性活とは規模的に劣るが、 世の中の一般な男性諸君からすれば羨ましいことこの上ないシチュエーションである。 おお、ブッタ!寝ておられるのですか!(憤怒) 「・・・どうしてこうなったし」 柏木はまさか自分が「い○ご100%」や「To○ove」のようにラブコメ物にある定番中の定番。 すなわちラッキースケベな温泉回を実体験するなど未だ信じられず、頭を抱えて再度疑問を口にした。 思えばフェルと一緒にこの浴場で過ごしていたのがまずかったかも知れない。 深夜の浴場なら人が来ないから大丈夫、だなんて他の人も思いつく発想でありエンカウントすることだって十分あり得た。 結果、フェルと一緒に温泉を楽しんでいる最中。 女性陣が大勢入浴して来た上に見られても気にしないシャルリとリアッサがいたのが運の尽きであった。 回れ右で慌てて出ようとした他3人をシャルリとリアッサが強引に湯船に放り込んだ結果、今に至る。 861: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 26 31 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 「しっかし、ハルマのデルンって私らと大差ないんだなぁ」 「タシカニ」 「ちょ、」 などと言って柏木をガン見するシャルリとリアッサ。 異星人からの逆セクハラに思わずフェルの背後に隠れる。 「フェル、俺を守ってくれ頼む!」 「無論デスヨ!マサトさんの裸を見て良いのは私だけデスから!」 腕を広げてキシャー、と鳥みたいに威嚇するフェル。 これには見ていた面々はこの微笑ましい光景に思わずクスリ、と笑みが零れる。 そしてフェルの裸云々の件で同時に2人の関係が婚約者であることを改めて認識する。 「ひゅーひゅー、 見せつけてくれるじゃナイか、熱いねー。 思わず大使をフェルから奪いたくなっちゃうじゃないか」 その婚約者を即座に煽る獣人系宇宙人がいた。 というかシャルリであった。 「ふ、ふ~ん、残念デス! 『付き合ってくれ』と告白したのはマサトサンの方デスしー。 し・か・も、手を出したのもマサトサンからなので、 シャルリが奪ったり、入り込む余地なんてこれっぽちもないデスヨ!!」 これ以上無い程ドヤ顔でフェルが宣言した。 自分の方から研修という名の押しかけ女房をした事実を言っていないがそれ以外は概ね事実である。 「え、マジ」 まさか柏木の方からフリンゼに対して積極的だったとは予想外であり、流石のシャルリも真顔になる。 自然と視線はフェルの背後に隠れている突撃一番(意味深)な某馬鹿に向かう。 「あ、うん。 まあ、大体合っている・・・」 事実なので肯定する他ない柏木。 「ま、ままままま、マジかーーーー!!?」 「オオゥ・・・」 「フェえええええ!!?」 「きゃー、 大胆ですね柏木さん! いいなー、提督は夕立ちゃんには手を出した癖に、 私の時は姉妹で襲うまで全然駄目だったのに、いいなー」 「提督モ柏木サンヲ見習ウベキデス、ハイ!」 柏木の回答に質問したシャルリを始めとする女性陣が驚愕すると同時に大いに場が盛り上がる。 「ん、今さら思い出したけどそう言えば噂ではアンタら確か結婚しているとか」 「噂じゃなくて事実です! この証拠に・・・ほら!」 シャルリの疑問に吹雪が自信満々で指に嵌めたケッコン指輪を見せびらかせた。 ティ連に結婚指輪の習慣こそないが、それとは違う形で婚姻の関係を表明する文化がある。 なので吹雪が見せた指輪の意味について理解できた宇宙人女性陣一同が「おお~」と盛り上がる。 (胃、胃が痛い・・・) なおこの場における唯一の男性こと柏木は人妻と混浴、 しかもあの神崎提督の艦娘という事実を突きつけられて青ざめていた。 どうかバレませんように、 と神様仏様蛭子様と柏木は内心で祈りを捧げる。 862: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 28 22 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 「・・・後、1人のデルンに対してかなりの嫁さんと結婚しているとか」 「愛サエアレバ関係ナイデス、ハイ!」 「姉妹5人、10人同時だって『私たちの提督』なら逝けますから問題ありません!」 黒雨と吹雪が誇らしげに重婚を語る。 『私たちの提督』と表現している辺りが一夫多妻、 ではなく多妻一夫な力関係であることが伺える・・・。 「え、姉妹同時?5人、10人も?え、エエ??」 種族の間で寿命差があるため、 年の差結婚について理解があるティ連の獣人系宇宙人シャルリであるが、 流石に「姉妹同時」「5人、10人」という単語には困惑しか覚えなかった。 「・・・なあ、ハルマのデルンって皆その、 そうなのか?そんなに凄いのか?そんなにスケベなのか?」 「断じて違います」 「フーン、研修初日に私を押し倒したのが誰だったデスかー?」 赤面を浮かべ、気恥ずかしそうにもじもじするシャルリの問いかけに柏木が即座に否定する。 が、突撃一番の否定に対してフェルがジト目で自らの体験を口にする。 「研修初日に異星人を押し倒すなんて・・・それなんてエロ同人?」 「夜ノ研修デスネ、分カリマス、ハイ」 「エッチなのはいけないと思います!!」 「ヘンタイダナ」 「やっぱり、スケベじゃないか!」 女性陣からフルボッコにされる柏木、自業自得である。 これに対して柏木が選択した対応はと言えば、 「お、俺。先に出るから! 流石にこの状況は色々不味いし!」 転進である。 撤退ではなく転進である(大本営発表)。 これ以上この場にいれば碌な事にならないと勘が囁いていた。 「マア、待テ。 コンナ機会早々ナイシ、ユックリ話ソウジャナイカ」 「一緒にガーグと戦った戦友ダロ。 もう少し大使の話を聞かせてくれないか?」 ニヨッタとシャルリが逃げようとした柏木を捕まえる。 「というか・・・へー。 コッチもあんま変わらないナー」 「興味深イ」 「ヒゃああああ!?」 「マサトサン・・・」 タオルや手拭いを体に巻いて湯船に浸かる習慣は日本にない。 なので当然湯船から立ち上がれば丸見えな訳で・・・。 「あ、提督より小さい」 「小サイデス、ハイ」 「ぐふぉ!?」 顔を手で隠しつつもチラ見した吹雪と黒雨の率直な感想に柏木は精神的打撃を受ける、こうかはばつぐんだ! (お、男として色々完敗したぜ・・・神崎提督) 男のプライドと精神的防壁が毎度のイベントにて、 三式弾で毎度キャンプファイアーされる集積地棲姫のごとく燃やし尽くされ、 柏木は頭部にフェルの実り(意味深)を感じつつ、そのまま意識が闇へと沈んで行った。 なお余談であるが、 後日この混浴について日本、神崎の双方にバレてしまい、 地球への帰還後、某突撃馬鹿は二水戦旗艦「神通」主催の地獄のブートキャンプでたっぷり「可愛がられた」事をここに記す。 863: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 31 26 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 以上です。 最近シリアスな話が多かったので思いっきりネタに走りました。 それと行間の設定を誤ってしまい読みにくてすみません。 では
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206: 194 :2017/09/25(月) 22 35 34 注意書きについて 銀河連合日本×神崎島支援?ネタ番外編 ~絶対に笑ってはいけない鎮守府24時~ その二 をご覧ください(手抜き) 銀河連合日本×神崎島支援?ネタ番外編 ~絶対に笑ってはいけない鎮守府24時~ 制作舞台裏その2 ※本編中に銀連キャラは出てきません。辛うじて、本編後に極稀に書かれるおまけのみに出る程度です 青葉「どうも皆さん。青葉です。~絶対に笑ってはいけない鎮守府24時~ 制作舞台裏その2の時間です。前回に引き続き、本編制作の 舞台裏をお送りしようと思います」 青葉「有難い事に『~絶対に笑ってはいけない鎮守府24時~』の放送は大変好評との事で、なんとN〇Kのつぶやきビッグデータにて本放送の 関連キーワードが複数つぶやかれる等、大きな話題となったようです。神崎島の住人を代表して、この場を借りて厚くお礼申し上げます!!」 青葉「今後も日本国やティ連の国民の皆様に様々な話題等を提供していく為にも、我々神崎島の住人もより一層邁進していく所存であります!!」 青葉「では第2回となる舞台裏、その一人目のインタビューはこの人!ご存知我らが神崎島最高責任者にして我々の司令官、そして私達の夫でもある 神崎博之提督です」 神崎「どうも。神崎島の最高責任者兼提督を務めています、神崎博之です。よろしくお願いします」 青葉「よろしくお願いします。今回の企画の承認及び収録メンバーの選抜の責任者でもある司令官に、色々と語って頂きましょう!」 207: 194 :2017/09/25(月) 22 36 13 Q1 そもそも何故今回の企画を承認したのですか? 神崎「皆さんの多くもご存知の通り、我々が再び現世に戻って来る少し前まで、深海棲艦達と気の遠くなる様な長い時間を戦いの中で過ごしてきました。 仏教でいう所の修羅道、あるいは戦士たちが延々と戦う北欧神話のヴァルハラの様に。その為、戦時しか知らない娘達も少なからず存在しました」 青葉「確かに・・・」 神崎「しかしこの現世に還って来た以上、そのままでは色々と困るでしょうし、それしか知らないというのも非常に悲しい物が有ります。そこで、戦い 以外の道にはどんなものが有るか。その参考の一つとするべく、通常の交流と併せて行う事でそれらの道を知ってほしい。そう願って、今回の企画の承認 をした訳です」 青葉「やっている事こそお笑いですが、我々の事を大真面目に考えた末という事ですね。流石は司令官です。メンバーの選抜の方は?」 神崎「幸い多くの艦娘達が募集に応じてくれたので、人数的には楽でしたね。その中から、本家の笑ってはいけないシリーズのネタなども参照にしつつ、 人気度や意外性等を本家スタッフとも話し合った末で決めました。艦これ二次創作のキャラも、ある程度は容易も出来ますし」 Q2 出演者の5人はどういった基準で決めたのですか? 神崎「これも本家スタッフと話し合った結果ですが、『見た目小中学生の艦娘を出すのは流石にまずいだろう』という意見が早くから出ていましてね。何せ、 笑ったらキツイ罰ゲームが待っている訳ですし、騒ぎ出す人達もかなり出て来るのではないかと」 青葉「確かにこの手の番組だと、大きな問題ですよねぇ」 神崎「今回選抜した5人は見た目的にも問題は少なく、また戦艦であるという事で頑丈さに定評がありますからね。更に大和の場合は、知名度という点も大きいですし」 青葉「なるほど。所で5人中4人は一番艦、所謂ネームシップでしたが伊勢型は何故二番艦の日向さんを選んだんでしょう?何か特別な理由があるのですか?」 神崎「(痛い所を突くな・・・)伊勢と日向とを比べた場合日向の方がキャラが立っているのと、伊勢の場合ポニーテールの髪形が大和と被ってしまうという難点が ありましたので、日向を選抜する事としました。伊勢ファンの批判は甘んじて受けるつもりです。内心、夫でもある私としても申し訳ない気持ちもありますので」 青葉「ふーむ。という事は伊勢さんを刺客に選抜したのは、その辺りのフォローもあるという事ですか」 神崎「ですね。最も、シナリオの関係もあって扱いがあまり良くなかったのが残念ですが。もし二回目がありましたら、もう少しいい役を充てたい所ですね」 Q3 という事は、第2回も考えているという事でしょうか?また、出演メンバーはどうするつもりですか? 神崎「まだそこまでは考えてないですね。ネタや本家との関係もありますし。刺客については基本入れ替えとなるでしょうが、強い個性を持った娘達、具体的には霧島 やエーレル辺りは続投もありかもしれませんね。5人のメンバーについても、ある程度キャラが出来つつあるので再び頑張ってもらう事もあるかもしれませんね」 Q4 今回の反省点は? 神崎「ネタの数がやや少なかった点と、出演者が日本の艦娘に偏ってた点でしょうか。特に深海棲艦や海外出身の艦娘ももっと出していたらという点が今回反省しな ければならないなと。『この娘を出してほしい』という要望もあるでしょうし」 Q5 司令官自身も出演されてましたね。何故出演を決意したのですか? 神崎「今回の企画の目的を考えると、自分だけのうのうとする訳にもいかないですからね。自ら率先して頑張らないと。とはいえ職務との兼ね合いもあるので、ああいう 形での出演となりました」 Q6 視聴者の反応についてはいかがだったですか? 神崎「予想通りだったのと、予想外のがそれぞれありましたね」 青葉「具体的には?」 神崎「予想通りだったのは、自身の出演シーンでしたね。案の定『出オチキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』とか『神崎ざまぁwww』等の反応ですね(苦笑) 予想外だったのは秋雲と巻雲のやらかしの一件ですね」 青葉「・・・一体何を書かれたんです?」 神崎「・・・『おう神崎。柏木をくれてやるから、嫁達と今すぐ離婚汁』てな書き込みが複数。流石に少々へこみましたねorz」 青葉「あはは・・・・・。とはいえ、私達や島の住人達を守る為に今日も身を粉にしつつ頑張ってくれていますからね。これからも共に頑張っていきましょう。お忙しい中、 本当にありがとうございました!!」 208: 194 :2017/09/25(月) 22 36 45 青葉「さて二人目となるのはこの人。普段のキャラとのギャップの大きさで、Twitterにて話題となった艦娘!武蔵さんです!!」 武蔵「フッ、いいだろう。この武蔵、逃げも隠れもせん」 青葉「いやー出演自体もさることながら、まさかのギャップの大きさで話題になりましたねー」 武蔵「ああ。予想していた以上にウケていたみたいで、私としても出た甲斐があったという物だ」 青葉「それでは、恐縮ですが質問の方に移らせてもらいます」 Q1 何故出演しようと思ったのですか? 武蔵「幻の『間宮カステラ半年間無料クーポン券』には勝てなかったよ・・・」 青葉「え!?・・・・・」 武蔵「・・・・・流石に冗談だ。それ位は察しろ」 青葉「は、はぁ・・・(・・・確かに報酬の中の一つに「間宮カステラ半年間無料クーポン券」はありましたが、まさか・・・・・。この人の場合、案外本気であり得るのが・・・)」 武蔵「ん?どうした、青葉?」 青葉「あ、いえ。何でも無いです。本当の所は?」 武蔵「戦争が終わり、更にこの世界に還ってきてから実戦は当然の事、演習すらあまりないからな。提督との時間も限られてるし、色々と溜まってたから その発散が第一だな」 青葉「第一って事は、他には?」 武蔵「もう一つは、今回の企画における提督の想いを汲むというのもあるな。戦いだけしか知らないというのもアレだしな。「こういうのも出来る」という のを示す為にも、一つ頑張ってみようとしたわけだ」 青葉「なるほど。提督の想いもしっかり受け止めている訳ですね」 武蔵「それに、参加する以上は手を抜くなんてことは私の矜持に反するしな。だから、思いっきりはっちゃけてみた次第だ」 青葉「お笑いの方でも全力投球という訳ですね。・・・因みに」 Q2 武蔵さんが原因で、大和さんが本番中に倒れた件について 武蔵「正直、聞いた時は『気にし過ぎだ』と呆れたな。全く、あいつは恥ずかしがり屋な所があるからな。正直胆力が足りん!大体、お笑いの企画 なんだし、もっと・・・」 ??「もっと・・・何かしら?武蔵?」ガシッ 青葉「!?」 武蔵「何d・・・って大和!!ってあだだだだ」(腕を捻りあげられている)ヒラッ 青葉「・・・これは「間宮カステラ半年間無料クーポン券」!・・・・・・・武蔵さん・・・」 武蔵「ま、待て!言っただろ!!それに釣られた訳では・・・」 大和「武蔵~?O☆HA☆NA☆SHI☆があるから、あっちに行きましょうか?」ズルズル 武蔵「ま、待て!!まだインタビューが・・・」(物陰に連れていかれる) 青葉「・・・・・連れていかれましたね・・・(物陰から「武蔵!あなた何やってるの!!」「ま、待て!別に悪気は・・・」てなやり取りが聞こえる) まぁ、ケンカするほど仲が良いと言いますか(「死ぬ程恥ずかしかったのよ!何考えてるの!!」「お前が恥ずかしがり屋なだけだろ!!」というやり 取りが聞こえry)美しい姉妹愛ですね(棒)(「あなたには世界最大最強の戦艦としての自負が・・・」「自負だけでカステラは食えん!!」という ry)それでは、次に行きましょう」 209: 194 :2017/09/25(月) 22 37 18 青葉「続いては提督室の刺客、霞さん。そして、全国のT督達を震え上がらせたエーレルさん。最後は呂ーキックで強烈な印象を放ったろーちゃんの3人です」 霞「ええ、よろしくね」 エーレル「オウ、ヨロシクナー」 呂500「よろしくですって」 Q1 出演を決意したきっかけは? 霞「第18駆逐隊の皆と共に応募したのがきっかけね。当選したのは私と不知火だけで、収録場所が一緒じゃなかったのは残念だったけど」 エーレル「私ハ、最近ストレスガ溜マリガチナノヲ武蔵トカト愚痴ッテタ所ニ、募集ノ広告ヲ見タカラダナ」 呂500「ろーちゃんは、はっちゃん達と応募したのがきっかけですって。でも、受かったのはろーちゃんとでっち、あとはイクの三人でしたって」 Q2 実際に出演してみて、どうでしたか? 霞「自分の方が立場が上っていうのは、色々と勝手が違ったわね。でもまぁそういう経験自体は皆無じゃないし、何とかやり遂げられてホッとしてるわ。・・・大和さんが気の毒だったけど(汗)」 エーレル「アノ5人ニハ悪イガ、良イストレス発散ダッタナー。出来レバ、他ノニモチャレンジシテミタイシ」 呂500「潜水艦の本気を見せるべく頑張ったのですって。はっちゃんやイクも『よく頑張った』って言ってくれたし、面白かったのですって」 Q3 出演後、何か変わった事とかありますか? 霞「何故か「新人の教育をお願いします」という要請が結構来ているのよ。日本国のみならず何故かティ連からも。まぁ、受けるかどうかは 提督の判断次第だけど」 エーレル「今回私以外ニモ何名カ深海棲艦ガ参加シタケド、今回ノ放送後ニ『モット色々ト積極的ニナッテモ良イノデハナイカ』トイウ声ガ出テ来テイル事ダナ。今回コソ様子見モアッタンダロウガ、ソウイウ前向キナ意見ガ出ダシタンダカラ頑張ッタ甲斐ガアッタカナ」 呂500「この企画がきっかけで、澤海さん(アイス呂ーキックチャレンジの時にろーちゃんと一緒に出て来た輸送ワ級)との付き合いが出来て、そこから深海棲艦側の潜水艦の皆との交流が始まって、一緒にご飯食べに行ったり遊びに行ったりするようになったのですって。新しい友達が意味出来るきっかけともなったし、出てよかったと思うのですって」 青葉「なるほど。それぞれに大きな収穫があった訳ですね。有難う御座いました」 青葉「さて、長くなりました第2回ですが、そろそろお別れの時間と相成りました。次回の第3回もお付き合いしていただけたら幸いです。それではまたお会いしましょう!」 続く 210: 194 :2017/09/25(月) 22 37 49 続いては、ネタ解説&没ネタ解説みたいな物 神崎提督ネタ 以前にも述べた通り、神崎提督の出番と担当ネタは最初からこれに決まっておりました。最高責任者が出オチ担当とか、普通に笑うしかないです からね(笑) 正直彼へのやっかみみたいなのも有ったのも確かですが(ヲイ) 電(武蔵)ネタ 予想以上の反響振りに、書いた本人がびっくりしてたり(苦笑) それだけ想像したときのインパクトが強烈だったという事ですね(インパクト狙いだったのは確かだけど) 因みにもし長門がメンバーで出演してなかったら、多分長門がこのネタをやってたかと。もっとも、『ありきたり過ぎる』と切って捨てられた可能性 も有りえたわけですから、そういう意味ではこれで良かったのかも。 霞&エーレル&ろーちゃんネタ 一応メインは霞の筈だったのですが・・・・・。後ろ二人のキャラが強すぎて、影が薄くなってしまった感が(汗) その反面、エーレルさんが非常に生き生きしていてメインがエーレルさんに。ろーちゃんも締めとして相応しい働きぶりを見せましたし、何だか本来 脇役の人達が活躍する事に。どうしてこうなった・・・・・orz まぁそれを除けば、エーレルさんを生き生きと描けたりしたので、そこらへんは満足しています。 あと、大和さんのお尻はあちこち赤くなっている事でしょう←殴 没ネタその1・バス内でのメンバーの個人情報ネタ 全ては、自分の不徳とする所です・・・という言い訳はさておき(コラ) そのネタに持っていく流れと、単純に各艦娘の個人情報ネタが思いつかなかったのが最大の敗因。何度も言ってしまってますが、自分のネタの引き出しの 少なさには本当にへこむ次第(実際、一番苦労したのがネタ出しだったし) それらが今後の課題となりそうですね・・・。 211: 194 :2017/09/25(月) 22 38 21 以上です。舞台裏第2回、如何だったでしょうか。小ネタの方は毎回出来るとは限りませんが、インタビューのみだと 展開が単調になりがちなのが・・・・・orz。 とはいえ、まだ語りたい事とかもありますし、何とか頑張っていこうと思っています(自身の深海棲艦の性格・キャラとかもある程度設定したいですし) それでは。 wiki掲載は自由です。 616: 194 :2017/09/26(火) 17 35 54 誤字を見つけたので訂正のお願いを。 誤:青葉「は、はぁ・・・(・・・確かに報酬の中の一つに「間宮カステラ半年間無料クーポン券」)はありましたが、まさか・・・・・。この人の場合、案外本気であり得るのが・・・」 正:青葉「は、はぁ・・・(・・・確かに報酬の中の一つに「間宮カステラ半年間無料クーポン券」はありましたが、まさか・・・・・。この人の場合、案外本気であり得るのが・・・)」 誤:エーレル「今回私以外ニモ何名カ深海棲艦ガ参加シタケド、今回ノ放送後ニ『モット色々ト積極的ニナッテモ良イノデハナイカ』という声が出テ来テイル事ダナ。今回コソ様子見モアッタンダロウガ、ソウイウ前向キナ意見ガ出ダシタンダカラ頑張ッタ甲斐ガアッタカナ」 正:エーレル「今回私以外ニモ何名カ深海棲艦ガ参加シタケド、今回ノ放送後ニ『モット色々ト積極的ニナッテモ良イノデハナイカ』トイウ声ガ出テ来テイル事ダナ。今回コソ様子見モアッタンダロウガ、ソウイウ前向キナ意見ガ出ダシタンダカラ頑張ッタ甲斐ガアッタカナ」 お手数ですが、訂正をお願いします。 617: 194 :2017/09/26(火) 17 43 10 もう一つ訂正箇所の修正を 誤:呂500「ろーちゃんは、はっちゃん達と応募したのがきっかけですって。でも、受かったのはろーちゃんとでっちだけでしたって」 正:呂500「ろーちゃんは、はっちゃん達と応募したのがきっかけですって。でも、受かったのはろーちゃんとでっち、あとはイクの三人でしたって」 度々すいませんが訂正をお願いします。
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223 :名無しさん@ピンキー:2014/02/01(土) 19 56 36.29 ID K75+65+Y 【微鬱注意】1レス小ネタ【黒潮注意】 夜更け、5500トン級が寝ると鎮守府内は大人の時間となる。 「あっ、あっ、ええ、ええで」 そんななか唯一の男と交わる艦娘が一人。 彼女が上位で跨り、互いに腰を振っている。 「わかるで、限界やな。我慢してもバレバレや」 そう言って跨る彼女は更にペースを上げる。 「んっ、あっ、一緒やで、んっ」 息遣いは荒くなり、彼女も限界へと登る。 どちらともなく限界に達し、提督は果て、その胸に彼女は抱き付いた。 ほどなく、いささか体が落ち着いた彼女が口付けを交わすと、幼い見目には到底似合わない表情を浮かべる。 「はぁわぁ~、これはええ感じや」 何がかと問いかけた提督自身も自身の愚息がキラキラ状態になるのを感じ、諦め顔へ変わる。 今度は提督から唇を重ねると離れ際に耳元で囁かれる言葉。 「今度はリードしてや」 有頂天となった一物に心が宿ったかのごとく提督を突き動かす。 「あら、丁度良かったわ」 情事の後、湯を浴びようと部屋を出た、提督は駆逐艦の一人と出会った。 本来、駆逐艦の大半は昼型で非戦闘時は夜は早い。そんな一角の彼女がどうして、そんな疑問は氷解し始める。 「他の子の前でする話じゃないから、ってその機銃しまいなさい! そういう意味じゃないわよクソ提督」 顔色が変わった提督に曙も表情を変える。 「クソ提督に怒るプライドはあるのね」 機銃の方に文句を言いたかっただろうが、毒舌の嵐に言葉が出ない。 「聞くわ。何をしていたのかしら」 弁明せず事実を伝え、付け加える。誰がなんと言おうとも黒潮を愛している、と。 「そう、ならあなたはクソ提督以下ね。ただのクソよ」 握り拳を作った提督より早く、曙が張り手を浴びせる。 「後ろを見なさい、現実を見なさい。提督が黒潮を愛していたのは、知ってるわよ」 振り向けば情事の跡、黒髪の幼気な駆逐艦。緩やかに上下するその胸は、見目の幼さとは不釣り合いで。 彼女は黒潮とは似ても似つかない姿だった。 「分かった? 疲れ果てたあなたは黒潮の幻を愛したのよ」 提督の嗚咽と共に曙は踵を返した。外すなら外せと背中で語りながら。 翌日、謝罪と共に秘書艦を外れ休養へ向かったはずの彼女の姿だが、夜には電文と共に提督の横にあった。 『正体不明の駆逐艦の急襲に戦艦1、駆逐艦2大破、駆逐艦2轟沈の大敗』 「この程度、取り返すわよクソ提督」 轟沈した艦名には確かに、『曙』の一文字があった。
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+前書き 35 :名無しさん@ピンキー:2014/06/09(月) 23 50 03.86 ID LFfPHuDn 避難所および前スレにて、大和SSに感想ありがとうございました ふと思い立って、全く同じシチュで相手を大和から武蔵に変えてみました。 提督×武蔵。 36 :35:2014/06/09(月) 23 50 41.85 ID LFfPHuDn 「で・・どうなんだ?私のおっぱいは気持ち良いのか、提督よ・・」 俺の勃起した竿を見えなくなるほどにその柔肉の間に包み込んだ巨乳が、その持ち主の手で左右から圧迫され、上下にやや乱暴に擦られ、ふにふにと形を変える。 温かくも柔らかい感触に包まれているだけで達してしまいそうになるというのに、竿だけでなくその付け根にまで伝わるたぷたぷとした重量感、 精悍に日焼けした野性味のある肌が絶えず自分のそれを擦り上げる刺激の心地よさといったら、慣れ親しんだ自分の左手などとは比べ物にもならない。 「む・・少し動いたな。多少は感じてもらっていると思って良いのか?これは」 群青の絨毯の上にひざまずいてふくよかな両胸を露出して、革張りのソファに腰掛け下半身を露出した姿勢の俺の相手をしているのは・・世界史上最大級戦艦、武蔵。 「じゃあそろそろ、口で遊んでやるとしようか。・・喰い千切ろうというんじゃないんだから、そんなにビビるな」 俺の答えを待たず、あむ、とその引き締まった唇の間に、挟んだ胸の先に突出していた肉棒の先端をくわえ込む武蔵。 胸とは違った水気ある温かさに包まれた感触。男と口づけなんてしたこともないような、ある意味でピュアな唇に先端をちゅうちゅうと吸われるたび、ぴりぴりした快感が背骨を昇る。 「あ・・ちょっと・・・っ!」 思わず俺は腰を浮かせ、亜麻色の髪が左右に小さく跳ねるようにまとめられた彼女の後頭部を掴む。育ちの良い犬を思わせるふさふさの手触りが、やがて上下に揺れ始める。 「ちゅぱ・・む・・ちゅっ・・・ぺろ・・・あむ・・はむはむっ・・・ちゅうぅ・・ぱくっ・・・」 「う・・っく、うぁっ・・・!」 裏筋をなめ上げる。軽く歯を当てる。指先で袋を包みこみ、やわやわと揉む。親指と人差し指の輪で、ちゅっちゅと上下にしごく。 おっぱいでの挟み込みから口と両手での包み込むような形の責めに変わり、肉棒の先端から睾丸の末端まで次々と与えられる贅沢は、もはや相手をも認識できないほどに気持よく、 「へえほふほ、ひもひいのふぁ?」 言葉になってない、吐息が熱い。くすぐったい。視線が恥ずかしい。 「む、武蔵・・・・ちょっとストップ、またイッちゃいそう・・だから・・」 「・・ふん、この程度の責めで情けないことを。・・そんなコトでこの武蔵を、本当に楽しませてくれることが出来るんだろうな・・・」 胎内から湧き上がるような熱くて甘い吐息を帯びた彼女の睦言が、耳朶から脳を直撃し、匂い立つ感触に囚われたままの腰ががくがくと震える。まだだ、まだ我慢できる・・と思いたい・・。 軽く汗ばむほどに熱を帯びてきた彼女の、南方の華のような特有の肌のにおい。それ以上に熱い愛情、劣情、攻める楽しみと快感がないまぜとなって陶然とした雌の上目遣い。 肉感のある両胸の先、彼女自身の意志と興奮を示す、ぷっくりと淫らに膨らんだ武蔵の胸先。そしてだらしない俺の先走りと彼女の唾液を受け止めて、淫靡にてらてらと輝く唇と指先。 デスク上の黄色がかった光のみが照らす深夜の執務室内、俺の眼前に展開されているその光景は、俺にとって一生忘れられないものになるだろうという確信があった。それほどエロかった。 そんなコトの始まりは、数分前に遡る。 「ふー・・。俺一人じゃ重くて、さすがにちょっと君の部屋までは運べないよ。自力で歩けるようになるまでここ、執務室で休んでてくれ」 幸い、新品の革張りソファセットを卸したばかりだった。お偉いさん来客用のつもりだったが、まさか最初に酔った部下を介抱するような使い方になるなんて。 「何だと?提督よ、お前はそれでも海軍軍人のつもりか?基礎体力訓練ははりゃやよふにゃはれ」 いくら自分の歓迎会だからって酔っ払いすぎだろう、後半のろれつが怪しすぎる。まあ、ほとんどの艦娘が撃沈したなか、最後まで粘ったには粘ったのだが。 「そうだな、摩耶なら喜んで手を貸してくれたか。声を掛ければ良かったな」 軽い冗談にギラリと睨みつけてきた武蔵が、俺の方をていやとソファに蹴り捨てた。酔っててもさすがの怪力、逆らいようがない。 そのまま全身で拘束するかのように身体にのしかかってきて、いつもの座った眼で俺の顔面を至近距離から睨みつけながら口を開く。 「なんなんだお前は。大した活躍もしないで速攻で沈んだ艦の戦歴なんで知ってんだ。マニアか。軍艦マニアなのか」 吐息がすこし・・いやかなりお酒くさい、しかしそれがまた色っぽい。眼鏡の奥の目が怖くて声が低いのはいつも通りだが、より迫力がある。怒ったのか。活躍が少なかったことはやっぱ気にしてるのか。 「いや、まあ・・マニアというか、俺は武蔵という艦も結構・・・というか、かなり好きなんで・・・・」 大艦巨乳主義の象徴のごとき柔らかいふたつの膨らみが、俺の胸のあたりを圧迫する。うっかり見慣れてしまいそうになるが、先端部を隠すだけのようなサラシオンリーなのは周知の事実。ズレやしないかとこっちがどきどきする。 「・・大和に匹敵する排水量と攻撃力、特に膨大な敵の攻撃を単艦で引き受けておきながら数時間の航行を可能にした圧倒的防御力、まさに帝国連合艦隊にとっての最終秘密兵器・・」 ちょっとリップサービスを含めてみるが、眉間にシワを刻んだジト眼は微動だにせず『それで?』と無言で先を促す。超怖。 「・・・・えっと・・美人だし、ワイルドな態度の中にも知的な魅力があって・・・・・あと、おっぱいがとても大きい・・・・」 「はぁ?」 乳を押し付けていたのに気づき・・・だがそんなことどうでも良いかのように、ゆっくりと上半身を起こすと彼女は言った。 「・・どこを見てるんだお前は。こんな邪魔なもんがそんなに好きなのか」 呆れ返ったような顔で、自分の巨乳を片手でむにむにと無造作に揉む武蔵。しかしソファの上でまたがった姿勢は変えてくれなかったので逃げようがない。 つーか・・酔っていたとはいえ、なんて事を口走ってんだ俺は。 マウントでフルボッコにされて済む話ならともかく(それはそれで死ぬかも)、最大戦力の彼女と今夜のことをもやもやと抱えたまま「イッテキテネ」「オウヨ」みたいな気まずい関係を続けるのは・・ うわぁ避けたい超避けたい。取舵いっぱい全力回避したい。 「・・・・・・・ま、そこまではっきり言う勇気は認めてやろうか。私に一回ぶん殴られたら二回半は死にそうな細身でありながら、私が女として魅力的だと言い放ったお前の度胸は、な・・」 ちょっとだけ赤くなったような顔に『しょうがねぇなコイツは』というような表情を浮かべる武蔵。あれ、なんか変なハナシに転がりそうっぽい? いや別に今でもおっかないっつーか、あれでもなんかちょっと可愛いような気がしてきた。何故。 「貧弱な腕で、助けてくれようとした借りもあるしな。・・よっし。特別に、今夜はお前の女になってやる!お前が目をつけたこの武蔵のおっぱい、伊達ではないぜ!!」 眼に力を込めたまま、魅力的な谷間を飾るサラシの結び目を解きはじめる武蔵。やがてふわりと落ちたサラシの奥から、乳首もあらわな褐色肌の生おっぱいが、俺の眼前に解き放たれた。 いやいや酔っぱらい杉だよこのお姉さん!憲兵さんタスケテ!!つかまじでおっぱいすげぇ! そのまま俺のズボンのベルトをぐいと外し、チャックを開けもせずパンツごと引きずり降ろし。俺の既に熱く滾ってしまった肉棒が、涼しい外気と彼女の好奇の視線の先にぶるんと晒された。 「さあ、たっぷり可愛がってやるぞ、提督よ・・・・」 股間に話しかけるような彼女のしぐさには、もはや完全な戦闘終了まで引くつもりなど全く見えない。 一瞬で混乱と興奮の極みに達した俺の頭に浮かんだのは、『注意一秒、ケガ一生』という意味不明の警告文だけだった。 艦隊司令部に入電。 我、夜戦に突入ス。 「武蔵、ちょっと・・体勢、変えよう。気持ちよすぎて長くは持たないし、」 というよりも。 「終わってしまう前に、武蔵の身体も味わわせて欲しい。・・ダメか?」 ちょっとはっきり言いすぎた気もするが、そこまで考えるほど理性に余裕が全く無い。 「・・・提督・・・?」 俺の言葉に一瞬、目を丸くした武蔵だったが。 「・・構わんぞ。今夜はお前の女になると言ったはずだ。こんな身体でよければ、・・好きにするがいい」 ちょっとだけはにかんだような表情で視線を外し、彼女はそう答えた。なんでか分からないが、今夜は完全になんでもアリらしい。てかやべぇマジかわいい。 息子に先を越されてしまった唇と谷間には、ちょっと攻めこむのに躊躇がないでもない。蒼い絨毯の上に半裸の彼女を組み敷いた後は、本能の命じるまま、彼女の柔肌、右の脇の下に顔を埋めた。 「ん・・・何を・・」 そのまま思い切り、息を吸い込む。日当たりの良い縁側の猫のような独特の匂いが、俺の鼻腔から肺腑を満たし、興奮の極みにある心を酔わせる。不快感なんてあるはずのない、良い匂い。 「こ・・ら、提督よ、そこ、くすぐったい・・ぞ・・」 言葉を無視して、舌を這わせる。若干ぬるりとした感触の奥に、ざらざらとした肌の触り。酸味の汗の味の向こうは――甘い。とてつもなく甘い。 「あはん・・こら・・・・おい、てーとく・・っ・・そんなところ、ゆっくり・・・舐めるなぁ・・・っ・・!」 「武蔵のここ、甘くて美味しい。ずっと味わってたいよ」 スリムな脇腹のあたりから脇下をガッチリした二の腕付近まで大きく舐め上げると、再び彼女の嬌声が響いた。 そのまま、何度も、何度も。味わい、嗅ぎつくしながら、強さと女性らしさが同居する肉体の脇下を犯し続けた。 彼女の身体がぴくぴくと震え、上をむいてなおツンと主張する乳首が、波打つ乳房の上でふるふると揺れていた。 「あ、そうか・・こっちも、触って欲しいよね」 「提督・・あぁ、触ってくれ・・この武蔵の胸・・・・今夜は、好きにしていいぞ・・・・・・・」 眼鏡の奥のいたずらっぽい目で、必要以上に挑発するかのような彼女の卑語は言葉足らずだったが、かえってそれが劣情を刺激してくる。 ぴんとそそり立ったままの左乳首を、そっと口に含む。再び口中に満ちる、武蔵の味。 「――はっ・・ぁ・・・」 こりこりとした感触。そして周辺の肌とは全く異質の、すべすべの滑らかな舌触り。良く考えると武蔵には似合わないような、それでいてどこかしっくりと来るような、母性の器官。 その魅力にまるでこちらが吸い付かれたかのように、転がし、ねぶるのを止められない。なめらかなままに固く感触を変えていくそれを、尖らせた舌先で、湿らせた唇で、必死に愛撫する。 「やあっ、あっ、はぁんっ!いい、気持ちいいぞ、提督・・っ!」 口と左手でそれぞれの乳首を愛撫し、つまみ上げ、こりこりに尖らせて擦り上げ、いつまでもびくびくと感じさせて。 やがてその先からじわりと、独特の味をした何かが俺の口中に広がって・・いや、そんな幻想を靄のかかった頭に覚えるほどに、俺は武蔵の両乳首を延々と攻め立てていた。 「う・・くっ、ていと・・くぅ・・・」 眉根を寄せた表情のままでカタチの良い顎を高く反らして、がくがくと震えながらも欲望を解放しつつあるような武蔵の右手が、いつの間にか――彼女自身の秘所から、じゅっ、ちゅっ、と湿らせた音を立てていた。 それに気付いた瞬間、自分の未熟さに、軽い嫌悪感を覚える。そうか、そんなに焦らせてしまっていたなんて。 「武蔵」 「あ、提督、これは・・違う、いや、違わないのだが、その、・・」 そっと彼女の手をどけて、ひくひくと震えるその秘唇に、俺は顔を近づけ――ゆっくりと、舌を差し込んだ。 「あっ、はああぁぁぁぁぁっ!!」 一際高い嬌声が、部屋を満たした。 「んっ、むっ、ちゅううっ・・・ぷはっ、ひぁぁ、くあぁっ、うぁぁ・・」 先ほどと同様に、いや先よりも一心不乱に俺のものに口で奉仕する、武蔵。 執務室の柔らかめの絨毯の上、仰向けに寝転がった俺の正面には、上方視界いっぱいに広がる赤いスカートの内部・・下着を脱ぎ捨てた彼女のヒップと、あられもなく両足を開いた状態で差し出されたどろどろのヴァギナ、ひくひくと震えるアナル。 秘所を同時に口と舌と指で攻める、これ以上ないほどに淫靡な形で、俺と武蔵は互いに愛し合っていた。 「んむ・・じゅる・・ここも美味しいね、武蔵・・それに、すごく綺麗だ」 「か、感想なんか、言うな・・すっごい恥ずかしいんだぞ・・・・・はむ、れろ・・そっちこそ、先っちょがぬるぬるで・・・・あん、そこ、やあぁっ・・」 ひくついた排泄腔のあたりを軽く指先でなぞりつつ、若干ごわごわとした和毛の感触をも楽しみながら、武蔵の秘所を吸い上げ、愛液を味わう。 「あぁうっ!」 びくり、と彼女の身体が揺れた。脇下を攻めた時に似た、しかし比べ物にならない程にくらくらと意識を犯し、痛いほどに心臓に早鐘を打たせる、彼女自身の匂いを凝縮したような、さらさらの蜜の味。 アナルに軽く舌を差し込み、きつい括約筋を味わってみる。 「こらぁっ!そこは、そんなぁっ・・・・あ・・・」 充血した谷間を、鼻先で下から上へと撫でてみる。 「うあ、ひぁ、なにやってんだあぁ・・・っ」 ぷっくりと膨らんだ陰核を、お返しにと軽く歯を当てつつ舌でこしこしと扱いてみる。 「ひぁぁぁぁっ!そ、それダメあぁぁぁっ!やめろぉぉっ!」 そのたびに武蔵は気持ちよさそうな声で俺の股間のものを震わせて、ひくひくと動く肉壺からとくんと新たな蜜をふとももに伝わせる。 行為に興奮した武蔵の責めもより情熱的になり、俺の屹立した肉棒を手袋を嵌めたままの指と舌とで容赦なく責め立ててくる。 そしてそれに促されるように、俺は再び彼女の秘所に口をつける。互いの身体を電流のように奔る、甘い快楽の循環。・・しかし。 「・・くっ、武蔵、もう・・・・くあぁぁっ!あっ、あぁ・・・っ」 白旗を上げたのは、俺のほうだった。 射精の絶頂感、幸福感が意識を白く染めてゆく。武蔵の口内に、こらえてきた分の全てを、大量に何度も放ち続ける。 しかし武蔵は決して口を離すこと無く、そのすべてをきつくきつく吸い上げ、飲み干していた。 「んく・・ごく・・・・・はあ、ごほ・・・・喉に引っかかるな、これは・・・・でも――私の身体なんかでそこまで感じいってくれたのは、嬉しいぞ。提督よ」 飲んでくれたのか・・とぼんやりと思いながら脱力した俺の鼻先から顎までは、大きな果実にかぶりついた子供のように、彼女のもので濡れきっていた。 そしておそらくは、武蔵も同様であるはずだった。 眼鏡掛けたままではあったが。 「提督・・そろそろ、こっちでも・・遊んで欲しいだろう?」 ゆらりと立ち上がった武蔵が、俺の身体に跨ってきた。 濡れた秘裂を自身の指先で開き、かすかに糸を引く蜜を、半勃ちの息子の先端に垂らしてくる。 そのあまりの淫靡な光景に、先ほど達したばかりのはずの俺のそれは簡単に二射目を装填してゆく。 やがて武蔵は待ちきれないと言わんばかりに、勃ちかけた俺のものを以外にも細くてひやりとした指で握ったかと思うと、その上に、ゆっくりと――腰を、下ろした。 「・・・っ!」 灼熱の感触が、ぬるりと。きつく、きつく。 「うあぁぁっ・・て、提督のが・・あたしの、なかに・・・入って・・・・!」 普段からは想像も出来ないような震えた声を上げた武蔵が、ゆっくりと上下に動き出した。 ぎちゅ、くちゅ、という水音、媚肉のぶつかりあう音が、リズミカルに室内に響き始める。 「ふふ・・・どうだ・・武蔵、御殿の、内装、は・・うあぁぁっ!き、気持ち良いか・・?」 ぐちゅぐちゅと大胆に動く武蔵の腰の中、別の生き物のように締め上げ絡みついてくる膣内に性器が擦られて、有り得ないような快感に意識が飛びそうになる。 「っくっ・・ああ、最高に・・・っ、気持ちいい、武蔵・・・っ」 だが。一度は達した分か、少しは余裕が無いでもない。 「あっ・・・・?!」 ぐいと腰を持ち上げて、こちらから突き上げ始めて見ると、武蔵は気持ち良さそうに褐色の胸をふるりと揺らした。 「武蔵・・今度は、俺の番だ」 本能のままに両手で腰を掴み、武蔵の奥の奥まで突き挿すように何度も何度も突き上げる。 「ああんっ!き、きもちっ良いっ、あはぁんっ、てい、と、くっ!!」 もはや完全に『女』になって感じてる彼女の姿が、今はとても愛おしい。 彼女をそっと濃紺の絨毯の上に倒し、ちゅるん、と性器を引き抜いた。 びくりと一瞬震え、微かに震える脚をだらしなく開いたままの彼女の眼鏡の奥には――どうして止めるの、もっとして欲しいよ、という少女のような瞳の、無言のおねだり。・・・たまらんな、コレは。 「武蔵・・・ちょっと、後ろを向いてごらん」 「・・・・・そうか・・・更に、気持ちよく、なるのだな・・・?」 執務室のソファに裸の上半身を預け、恥じらう気持ちを上回る快楽への欲望に高く差し出された褐色の尻肉。それを両手で鷲掴み、菊座の下、濡れそぼつ性器に、自分のものを――一気に、突き立てる。 「うああああっ!」 挿入の快感に震えた汗ばむ背の下で、ぶるんと大きな胸が揺れるのが見えた。その声と姿に劣情を限界まで刺激された俺は、何度も何度も、武蔵の尻に音を立てながら自分のモノをぶつけ続ける。 「武蔵・・・武蔵、可愛い、・・・武蔵・・・っ!」 「はぁあっ!提督、好き・・大好き、提督・・ぅ・・・!」 武蔵も快感に蕩けきった声でありえないことを鳴き叫びながら、レザーのクッションにぎゅっと両手で皺を寄せ、更なる快楽を貪る獣のように高く差し出した尻を自ら振り続ける。 「あ、や、もう・・イッちゃうよぅ・・あん、やぁぁ、ああああああああっ!」 「・・・・・・っ!」 褐色の肉感的な腰を逃がさないように抑えつけ、びくっ、びくっ、とキツい収縮を何度も繰り返す膣内に、前屈みになって思う様白濁液をぶちまけながら。 ――超弩級戦艦てのは、やっぱりみんなこんなにエロいのだろうかと、またしてもどうでも良い思考が頭に浮かんでいた。 その日のこと自体は、特に誰かに悟られたということはなかった。 武蔵も翌日から後腐れも照れもなくテキパキと働いてくれて、活躍必至の意気込みに恥じぬ結果を見せてくれていた。 そしてとてつもない量の資材消費、艦娘視点でいうところの食欲・・・・も、常のことだ。 俺がなんとか資材のやりくりをこなしているうち、彼女は簡単に鎮守府に馴染んでいった。 あの日から、変わったことといえば。 週に一度程度の割合で―― 「提督!さぁ、MVP艦たる武蔵の凱旋だぞ!・・・今夜もご褒美は、期待していいのだろうな?」 ヒューヒューと囃し立てる他の艦娘たちをも全く意に介さない、ワイルドな美女のお相手をさせて頂く栄誉を得たことくらいだった。 (おしまい) +後書き 42 :35:2014/06/09(月) 23 56 39.53 ID LFfPHuDn 以上連投失礼しました。 たけぞう好きの同志はあまり居ないんですかねー 個人的には結構面白い人なんじゃないかと思うんですが これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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ブーム提督 名前:Admiral Boom デビュー:『メリー・ポピンズ』(1964年) 概要 ロンドン*のチェリー通りで船の形をした家に住む元海軍大将。 引退した今も規則正しい生活を送っているが、時報代わりに屋上で大砲をぶっ放すため周りに振動と騒音を与える奇天烈な人物でもある。煙突掃除屋の大群を見て襲撃と勘違いし、花火をぶっ放すなどなかなかの過激派。 『メリー・ポピンズ リターンズ』でもその姿は健在だが、大砲が定時の5分遅れになるなど全盛期より衰えを見せている。 エピソード メリー・ポピンズ 1910年、ブーム提督とミスター・ビナクルはオープニングでバートが紹介する場面に登場。ブームは今夜のバンクス家も荒天だとコメントする。ジョージ・バンクスが帰宅してしばらくすると午後6時の大砲を撃つ。 翌朝、ブームとビナクルはバンクス家に並んだ乳母志願者の行列を観察する。メリー・ポピンズが乳母に就任すると魚屋へ向かう彼女と子供たちに挨拶している。 ある日の夜、煙突掃除屋たちが家々の屋上で踊っていることに驚いたブームはホッテントッツの襲撃と勘違いし、花火を撃ち込む。 翌朝、風が東から西に変わったことに注目する。 メリー・ポピンズ リターンズ 1935年、ブームとビナクルは変わらず時報代わりに大砲をぶっ放していたが、時間の正確さは失われ、定刻より5分ほど遅れるのが通例となっていたが、ブームは自分ではなくビッグ・ベン*のほうがずれていると思い込んでいた。 隣家のマイケルの家が差し押さえられて引っ越すことになると、マイケルにボトルシップを贈呈して見送った。 マイケルが家を取り戻すための株券を期限までに銀行に届けようとした際、メリーが時間稼ぎのためにビッグ・ベンの時刻を5分巻き戻したため、ブームは久々にビッグ・ベンの鐘と同時に大砲を発射することに成功した。 登場人物が公園で風船に掴まり空を飛ぶラストシーンにも登場する。 登場作品 1960年代 1964年 メリー・ポピンズ 2010年代 2018年 メリー・ポピンズ リターンズ 実写キャスト レジナルド・オーウェン(1964年) デビッド・ワーナー(2018年) 声 ?(1986年:フジテレビ版) 峰恵研(1995年) 池田勝(2018年)
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95 名前:原子力潜水艦シービュー号 (シオドア・スタージョン)[] 投稿日:01/12/05(水) 21 49 空を見ろ! 阿呆ども! ネルソン提督のお通りだい! もちろん、提督が空を飛んだ訳ではない。(藁 第二回 SF要約選手権
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正面から父親と話すのも久しぶりだ。病み上がりのせいかどうかわからないが、少し痩せたように思う。いかつい 顔はかわらないが。この顔を受け継がなくて、そのあたりは母親に感謝したい。 「心配をかけたな」 「いえ・・・・・・無事に回復してよかったですよ」 「これからは少し節制しないとな。今まで通りにはいかんだろうから」 大病をして、少しは反省をした様子だ。豪放さが父の売りだが、それも落ち着くだろう。 「話というのはだ、実はお前と京子の婚約を解消することにした」 一瞬、父の言った言葉に、自分の耳を疑った。 「京子本人から申し入れがあった。お前との婚約を白紙に戻して欲しいとな」 「待ってください、一体どういうことです?」 お互いの両親達により、僕等は婚約者とされた。こちらの意見も聞かず、勝手に話を決めたことに、僕は反発して 家を出た。 「京子から言われたよ。『おじさまたちの気持ちはわかりますが、一樹さんの未来は一樹さんの意思により決めら れるべきです。一樹さんの意思を尊重してあげてください』、とな」 「京子がそんなことを・・・・・・」 「京子はお前のことを本当に大事に思っているんだな。親よりも余程しっかりとお前のことを見ている」 小さい頃より一緒に育った仲だ。お互いのことはよく知っていると思っていた。 でも、京子がそこまではっきりと物を言うとは思わなかった。 日が沈み、ようやく暑さが衰えてきた黄昏時、庭に虫の鳴く音が響いていた。 縁側に腰掛け、その音を聞きながら、ぼんやりと昼間の父の言葉を思い返していた。 「古泉」 森さんが僕を呼ぶ声で、僕は回想を破られた。 「ちょっと一緒に来なさい」 「どこへ行くんですか?」 「いいから付いてきなさい」 言葉に有無を言わさぬ迫力がある。年齢不詳の美人だが、こういう時の森さんは少し怖い。 「少しドライブするわよ」 BRZに乗るたびに思うのは、この車が森さんにピッタリあっているということだ。自分の手足のようにこの車を使 いこなしている。 「話は聞いたわよ。橘さんも思い切ったことをしたわね」 父の優秀な秘書としての顔ではなく、森園生というひとりの女性として、森さんは微笑みながらそう言った。 「あなたの婚約者に決まった時、誰よりも喜んでいたのはあの娘だったわ。光陽に転入するとき、『一樹さんの傍 に行けるので嬉しいです』なんて言っていたのを覚えているわ」 「今じゃ休みの度に僕の家でくつろいでいますよ」 「でも、そのことは嫌じゃないんでしょう?」 確かに森さんの言う通りだ。昔みたいに京子が側にいるのが当たり前のような、そんな気さえしている。 開けた車窓から入ってくる、海から吹く夜の浜風はかなり心地よかった。この時期は海岸でいちゃつくカップルの姿 が目立つが、今日はほとんど姿が見えない。 「古泉。自分の未来は自分の意思でもって決めなさい。橘さんがあなたのくびきを取り払ったのだから、あなたがこ れから先どうするか、よく考えて行動しなさい」 森さんの言う通りだった。京子は僕と両親の間の緩衝材になってくれたのだ。 それから四日後、僕は京子と一緒に自分の家に戻った。 文芸部(SOS団)の今年の旅行は、去年と違い、今年は山へ出かける事になった。メンバ-は文芸部とSOS団 の部員(団員)、中河君に”彼”の妹さん、お払い箱になったはずの谷口君(”彼”が誘い、鶴屋さんがOKを出した )とその彼女の周防さん、そして京子。それからもう一人は言うまでもなく、”彼”の恋人、佐々木さん。 夏休みに入り、佐々木さんはインドネシアから帰ってきて、”彼”の家に二週間滞在するとのことだった。 「本当はキョンの家に夏休みの間全部いたいのだけど、そういうわけにもいかないから」 もちろん、旅行先でも、彼の横は佐々木さんの指定席だった。 「ちょっと、佐々木さん。少しひっつきすぎじゃないの?」 多いに不満顔の涼宮さん。 「そうかしら、でも、最近部室ではキョンの横はいつも涼宮さんが座っていると聞いているけど」 「べ、別にいつも、てわけじゃないわよ。優希が隣に座っていることだって多いんだから!」 2人のやり取りをきいて、全員苦笑する。 ”彼”は少し困った顔をしている。 「お家でも、佐々木のお姉ちゃんはいつもキョン君の部屋にいるもんね。寝ている時ぐらいだよね、別々にいるのは 。あ、でも、朝にキョン君を起こしにいくのは佐々木のお姉ちゃんか」 妹さんは無邪気に爆弾を投下した。 「古泉君、楽しんでいるかい?」 高原の風が吹く山のホテルの中庭でくつろいでいると、鶴屋さんが声をかけてきた」 「はい、おかげさまで。すいません、いつもいろいろお世話になりまして。今回は京子までお世話になりまして、 ありがとうございました」 「あの娘は古泉君の幼馴染かい?かなり仲がよさそうだったが」 「はい。親同士が親友で、京子とは小さいときから一緒に育ちました」 「ふうん。そうかい、良い娘さんだね、あの子は」 「はい。僕もそう思います」 「ねえ、古泉君。もうすぐ私もみくるも北高を卒業するっさ。卒業したら、みんな別々の道を進むかもしれないし、 同じ道を進むかもしれない。それでも北高で出会えた仲間たちは、一生の宝物だと思うんだな。だからこそ、私は皆と 楽しみたいのさ。もしかしたら、将来、共に力を合わせて行動する日がくるかもしれない。そういう時がきたら、これ 程心強い仲間はいないよ」 「国木田君のようにですか?」 鶴屋さんの表情がほんのり朱色に染まる。 「国木田君は、私が共に同じ道を歩きたいと思った男性さ。私の為に、私の横に並ぶのにふさわしい人間になりたい と言ってくれる。そこまで言ってくれて、行動してくれるのは国木田君しかいないのさ。小さいころから国木田君は私 だけを見てくれた。これから先も私が一緒に居たいと思うのは国木田君だけだね」 クリスマス会の時、鶴屋さんはおそらく次期当主としての決意を固めていたのではないか。だからこそ、国木田君を 公の場に同伴させたのではなかろうか。 誇らしそうに国木田君への思いを語る鶴屋さんの横顔が、眩しく輝いて見えた。 二泊三日の旅行を終えて家に戻ってきた後、僕は実家に連絡を入れ、京子と共に戻った。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 実家に戻った後、僕は改めて京子と婚約をした。今度は親が決めたのではなく、自分の意思で京子と婚約をした。 「京子の伴侶としてふさわしい男になるように、これから精進していくつもりです」 京子の両親に僕は頭を下げて誓った。 そして、もうひとつ。僕は決めた事があった。 それは北高を去り、実家に戻り、後継者としての修業を積む事だった。 「お前が夏休みが終わる前に、転校すると聞いたときは、さすがに驚いたんだが・・・・・・俺たちと旅行に行った時、 既に決めていたのか?」 「ええ。いろいろありましたが、京子の行動、鶴屋さんの言葉、いろいろ考えて、最終的に自分でそう決めました 。僕が進むべき未来、やらなければならない事、自分の責任において選択した道でした」 「そうか・・・・・・」 京子が入れてくれたお茶を飲んで、”彼”はしばらく沈黙した。 「正直、北高の皆さんと別れるのは寂しかったですが、でも、あなたと涼宮さんが僕に言ってくれたように、僕が 皆さんに言ったように、どこにいても、僕は仲間ですから」 「そうだな。お前の言う通りだよ。俺達はずっと仲間だよ」 ”彼”は笑顔で頷いた。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 北高を去る一日前、僕は涼宮さんと二人だけで、遊びに出かけた。 いつも、SOS団(文芸部)で出かけことが多くなっていて、二人だけで外出するのは久しぶりだった。 中学二年生の時、僕は東中に転校して、そこで涼宮さんと出会った。 そのころの涼宮さんは「変な女」として扱われていた。美人だったので、言い寄ってくる男子生徒はいたが、取り あえず付き合ってはみるものの、全部振ったということでかなり有名だった。あの谷口君も振られた一人で、噂による と、5分で振られたという話だ。 そんな涼宮さんだったが、真っ先に僕に声をかけてくれて、クラスに溶け込めるようにしてくれたのは彼女だった。 僕は彼女と友人となり、やがて彼女に心惹かれた。 僕の心が彼女に届くことはなかったけど、今はそれも良い思い出だ。彼女を好きになったことを僕は誇りに思う。 「古泉君、たとえ離れても、私達はSOS団の仲間で、そして古泉君は私にとって、最も信頼出来る親友だから」 その言葉だけで、僕は充分だった。終わった過去の思いを伝える必要はもうない。 ”さようなら、涼宮さん” -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「そうか、結局、お前は涼宮に想いを伝えなかったんだな」 「ええ。京子と自分の意思で婚約した時、既に涼宮さんに対する気持ちは過去のものでした。今の僕には思い出の一 コマです」 「橘との未来か・・・・・・」 「あなたと佐々木さんとの未来も楽しみですね」 僕の切り返しに”彼”は苦笑した。 「ところで、あなたは進路はどうされるおつもりですか?」 「そうだな。いろいろ考えているんだが、国立K大、あそこは教養課程が充実しているだろう?入学後はまず、すべ ての学生は教養過程を履修して、それから専門課程に進むそうだが、その途中で進路変更が出来ると聞いた。可能性を 広げるためにな。俺はK大を受けてみようと思っている」 「佐々木さんはどうされるんです?」 「佐々木も受けてみたいと言っていたな。まあ、あいつは東大でもハーバートでも通るとは思うがね。ただ、K大は、 理数系に関しては東大を上回る学部も多いからな。長門も受けてみたいとか言っていたな。前に一緒に行った時、設 備が整っているのに感激していたしな。下手すりゃ涼宮や国木田も受けるかもな」 長門さんは”彼”に対する気持ちもあるのだろう。佐々木さんが日本にいない今、”彼”が最も信頼している友人は 長門さんで、彼女も”彼”のことを大いに信頼している。 単純な男女の恋愛感情だけでなく、”彼”と佐々木さんとの繋がりとはまた違った結びつき。 人の繋がりは、いろいろな形があるのだ。 ”それにしても・・・・・・” もし、彼らがK大に行くのであれば、僕はまた皆と一緒に学ぶことになるかもしれない。 より強い、新しい絆の糸が、僕等の間に再び結びつきますように。 そんなことを心の中で僕は思った。