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803 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 07 56 01.92 ID J4GKu385 [1/2] 反転系のネタ 電のぷらずま化・・は既出として ・ダメ艦娘になって提督に甘える雷 ・つるペタ幼女で甘えんぼの愛宕 ・巨乳シャイな龍驤 ・無口系控えめ恥ずかしがりやな金剛 ・姉の面倒を見る比叡 ・提督に可愛くおねだりしまくりな榛名 ・武闘派霧島・神通(史実通り) ・「青葉、見られちゃいました」と何故かよくヒメゴトを提督に見られる青葉 ・つるペタお姉ちゃんになって泳げない潜水艦イク ・ロリ巨乳になっちゃって提督をパパと呼ぶ鳳翔・夕雲 ・小食で病弱すぎて提督に心配される赤城 ・すごい滑舌でマシンガントークな加賀 ・「提督なんか愛してません」とか言いつつ提督に甘ええてくる大井 ・「駆逐艦?すごくかわいい!」と駆逐艦の面倒を積極的に見る甲斐甲斐しい北上 ・大人の色気漂う睦月・文月・巻雲 ・すんごい色っぽすぎてビッチっぽい三隈 ・大和撫子な鈴谷 ・ドSになって提督を奴隷扱いする漣・夕立・時雨 ・ドМになって提督にご奉仕し、提督の前だとしどろもどろになってしまう不知火・曙・満潮・霞・叢雲 ・「もっと・・・」とおさわり要求する飛龍 ・「夜戦怖い・・・」と怯える川内 ・「スキンシップはいらない」ともじもじする木曾 ・「ふふっ、かわいい?」な天龍 ・天龍の陰に隠れておどおどする龍田 ・つるペタで提督にお世話してもらう千歳 ・つるペタで千歳おねぇと提督を取り合う提督LOVE千代田 ・すんごい遅くて「いつも遅くてごめんなさい」とコンプレックスになってる島風 ・淑女系如月 ・乙女チック長波 ・ハイテンションヴェールヌイ(響) ・つつかれた際に「そんなに触るなんて、もっと触っていいのよ?」キャラな衣笠 ・超幸運な扶桑山城翔鶴 ・超絶不幸で悲劇のヒロイン的な雪風 ・スモール7のちびっ子長門・陸奥 ・ヒンヌーでお色気ムンムンで提督に色仕掛けする潮 ・やる気満々の初雪 誰かSSにしてもいいのよ? 804 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 08 26 43.24 ID +qubFtXk 803 大和がいない やり直し 805 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 08 40 51.54 ID HQI0MW+8 [1/2] 803 みんなかわいい~ってほのぼのした気持ちで見ていたら大井っちで轟沈した かっ……かわいすぎる…… あと武蔵たまもいないですよやり直し 806 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 09 25 09.11 ID GWVzcEI2 [1/2] 803 とりあえず夕張とぜかましの速さを逆にしよう 807 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 09 28 16.75 ID J4GKu385 [2/2] 804-805 おねショタのネタになる大和武蔵の二人ですね? ・提督を妹のように毎朝起こしに来る元気なロリっ子大和 ・同じくお淑やか系妹なお嬢様武蔵(打たれ弱くて泣き虫) 808 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 09 55 44.65 ID RnO4m+2b [1/2] 803 いいじゃないですか~ 文学少女な長良 貧民街育ちの熊野 も追加でどうか 809 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 10 10 26.01 ID HQI0MW+8 [2/2] 808 熊野すっげーたくましく育っていそうwwww 810 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 10 13 14.84 ID BhGTfdE2 最強 まるゆ 811 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 10 45 07.61 ID GWVzcEI2 [2/2] 810 それはない(断言) 812 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 12 12 08.66 ID L4y1cLqV 783 猛虎弁が既に似非なんだよなあ 百合板住人の発想の仕方がキモすぎるのは確か 803 島風いじめてえ 速かった→遅くなった として言葉責めしたい 814 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 12 50 01.13 ID dok/uZu6 [1/2] 808 貧民街育ちではあるが、口調はお嬢様口調のままだったりしてな 815 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 12 59 16.83 ID e6tPnO+g [1/2] 反転ネタか…… ・金髪碧眼だがおしとやかな大和撫子な金剛 ・金髪碧眼だけど溌剌さがないアメリカンな榛名 ・辛いもの大好きで尻も強そうに思える長門 ・ツンデレ気味な高雄 ・子供ぶってるばいんばいんな暁 ・火遊び大好きな陸奥 ・戦いが嫌いな深雪、天龍、木曾 ・いっつも体当たり(物理的に)な深雪 ・小さな女の子になりたいと毎朝ミルクを出しまくっている長身な電 ・凄く謙虚で「那珂ちゃんのことが嫌いになってもゲームは嫌いにならないでください」という那珂 ・顔黒黒髪な空母ヲ級 ・そこは改造している愛宕 ・思ったことを口に出せない着込んだ摩耶 まだまだあるかも 816 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 15 14 38.89 ID Ll12Z36o ・オークに勝つ戦艦 824 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/16(木) 19 31 20.55 ID 3qw8pYbI 反転ネタというと ドロップ時 響「レッツパァァーーリィィィーー!!」 改装時 日向「なんでこんな半端な改装を…ちゃんと空母にしてくれたら」ブツブツ 出撃時 霧島「お前らの役目はなんだ!」 羽黒・神通「殺しだ!殺しだ!殺しだ!」 MVP 伊勢「すいませんすいません。私なんかがでしゃばってすいません」 こうですかわかりますん 830 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/17(金) 19 20 47.44 ID QU1Vi2pM [1/3] ・「何ですか?」と提督の顎に手を滑らせて色っぽい気怠そうな睦月 ・「んぅ・・・提督ぅ・・・格納庫・・・まさぐらないの?」とおねだりする瑞鳳 ・提督になでなでされて髪ぐしゃぐしゃにされてるのに幸せそうな阿武隈 ・「日向はやいよー待ってよ~」と姉なのに妹にいつもくっ付いてる伊勢 ・「この格好、伊勢にも見てほしいな」とオシャレに目覚めた日向 ・揺らしても99艦爆がはみ出ないのをいいことに提督に育まれるつるぺた蒼龍 ・視力いいのにメガネ外さず提督が好きなのを隠さない態度なのに指摘されると必死に否定する望月 ・ホントはボクっ子だけど「ぼ・・ワタシに何か用?」とがんばって女の子っぽい言い回しに直そうとするスカートはいた最上 ・眠れなくて枕もって提督に「眠れないよぅ」と甘えに来る加古 ・肥えた狼と呼ばれるぽっちゃり足柄 ・育っちゃったけど水着のまま相変わらずの口調と泳ぎで提督を惑わすまるゆ ・無邪気だったけど色っぽくなって大人になっちゃった阿賀野 ・「今の・・提督ですよね?」と提督を悩殺しようとする能代 ・提督のおさわりに防戦一方のちょっとMっぽい矢矧 ・・・反転しづらいキャラはどうしたもんか悩むね 831 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/17(金) 19 58 32.69 ID QU1Vi2pM [2/3] ・文月ちゃんマジ堕天使な淫魔的な文月 ・やたら血色がいいあきつ丸 ・胸が大きすぎて脇からはみ出てる大鳳(提督の顔が近くても気にならないので色々やられ放題) ・大人に育っちゃって提督に弄ばれる装備妖精たち ・猫につるされて提督に差し出されるエラー子 ・全ての艦娘を性的に疲労させる間宮 ・提督のおさわりにシャッと逃げていたけど逆に触ってもらいに来るようになったアイテム屋娘・任務娘 ・羅針盤の代わりに提督に輪姦され・・・回されるようになった羅針盤娘 ・提督に性的にメンテされるメンテ子 ・提督に性的なチュートリアルを受けるチュートリアル娘 他の艦娘は結構ムズイ・・・
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2 :影響を受ける人:2014/03/23(日) 22 50 24 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第二話 ―期待と、現実を― 皇居内に有るある施設。 九曜葛葉が用いる能力により、遠距離の風景を写し見る事が可能な巨大な銅鏡の前で、白き九尾の女性が目を瞑って詠唱をしていた。 「・・・・・・・・・」 本来ならばここには天皇陛下もお呼びして、望んだ風景を見せるのが使用目的だ。 だが今は、九曜自身が私的に使用している。 覗く先は最前線・・・の、更に奥・・・ そこはネウロイの支配地域と言っていい場所。 そこを覗こうという考えだった。 中継として、三尾型の分体を数体派遣しているが、状況は芳しくない。 近くは良いのだが、奥の方になると瘴気のせいでまるで分らないのだ。 これには手を上げるしかない。 集中を一時的に切り、溜息をつく。奥の様子さえわかれば、夢幻会に助言できるのに・・・ 『本体、もう少し近づきますか?』 「・・・」 最も最前線にいる分体が提案をするが、首を振って否定する。 目を見開き、肩を軽くもむ。 「やめようましょう。これ以上近づけば、ネウロイに余計な刺激を与える事になる。 今でさえ最前線はきつい状況だ。 陸軍も新型の武器を投入していますが、余計な事はしたくない。」 『了解。では帰還します。』 分体は便利だ。だが不便な面も有る。 漫画の分身の様に、それが経験したことを全て記憶する事は出来ない。 意識を繋げてリアルタイムで見ることは可能だが、それ以外は近くに来て同調しなければ不明なまま。 その為、分体は急いで帰還する。 前線にかかるネウロイの圧力は、原作以上だ。 その原因は、おそらく自分の改革だろうと思っている。 扶桑国のウィッチの数は、世界中に比べるとだいぶ多い。 上がりの年齢も高く、能力は折り紙つきだ。 それ故、各戦線に派遣が決定し、扶桑国の国際信用向上に役立っている。 欧州方面から感謝の電文が絶えない。 だが・・・逆に言えば、ネウロイ側の被害も原作より多いと言える。 ウィッチの数が原作よりも増え、攻勢能力が上がるのと同時に数も増えた。 その煽りをこちら側の戦線が受けているのだ。 ならば派遣をやめて招集すればいい・・・とはいかない。 各戦線で扶桑ウィッチは必要不可欠であり。おいそれとは引き抜けなくなってしまった。 その所為で、ウラル方面の最前線にウィッチを派遣しづらい状況に追い込まれている。 現政府首脳は戦線維持の為、術士学校両校に対し学徒派遣を要請した。 一応志願制となっていたが、応募した人数は多く。 僅か数ヶ月の訓練をして順次最前線に投入されていく。 この決断には九曜は反対していたが、自分は只の侍従長でしか無く、夢幻会の影響も薄かったために志願制にする事しかできなかった。 さらに思うに、自分と言う存在も脅威なはず。 非公式のネウロイ渡海行動。 それを三度も退けた。 自分と言う存在が、ネウロイにとって劇薬になっているのは間違いない。 渡海するには、九曜を何とかしなければ侵攻できないと、わかっているはず。 今はその準備段階だと思っている。 取りあえず原作通りならば、侵攻日程は・・・1938年8月あたり。 前後する可能性は有るが、おおよそそのぐらいだろう。 「ままならないな・・・」 前世のような、思ったように事が運ばなかったアメリカ対策を思い出し苦笑する。 今度の小学部5・6年生を対象にした学徒召集は、自分が後押しをした。 今更自己嫌悪するなど、資格などないのに・・・ 用が無くなった銅鏡に背を向け、出ていく。 3 :影響を受ける人:2014/03/23(日) 22 51 07 ―――――――――― 舞鶴鎮守府、舞鶴軍港に二台のバスが入ってきた。 バスにはそれぞれ『導術士学校』『法術士学校』と書かれた張り紙がされている。 つい数週間前に軍から募集があったのだ。 志願制と書かれていたいたが、先輩に憧れて、軍に入るために来ていた少女たちが志願してやってきたのだ。 今回はその第一陣。 止ったバスから先生に連れられて、少女たちが続々と降りてくる。 その様子を遠くから見ていた兵士が、苦りきった顔で見ている。 「おいおい・・・今度は小学生か。」 「戦況がヤバいとは聞いているが、学徒まで招集するとはな・・・」 「うちの娘くらいだぞ・・・」 そんな会話をされているとは知らない一行は、物珍しそうにキョロキョロと基地を見回している。 その中に坂本美緒・若本徹子・竹井醇子の三人もいた。 「美緒ちゃん、だいじょうぶ?」 「あ、ああ・・・少し緊張している。」 「なさけないなぁ。もうちょっとシャキッとしろよ。」 そう言って何時もの三人でワイワイしているが、徹子には二人に対して不安げに見ている部分があった。 元々志願していたのは彼女一人だった。 黙って志願用紙に書き込み提出したのであるが、誤字があった為に呼び出しをくらい、その後をつけられてばれてしまった。 その後二人に詰め寄られたが、これは自分の意思だ。別についてこなくていい。そう言い切る。 しかし親友ともいえる人物が遠くに行ってしまう事に、死んでしまうかもしれないという事実に耐えきれなかった二人も志願してしまう。 これには徹子は大慌てで説得したが、もともとこういう答弁には弱く。 あっと言う間に諦めてしまった。 こうなったからには二人を全力で守ると己に誓う。 そう意気込んだが、やっぱり不安だ。 「さぁ、いきますよ。」 「「「「「はいっ!」」」」」 整列し、先導で先生が歩きはじめ、その後ろを生徒達が付いていく。 本来ならば微笑ましい光景だが、ココは軍の基地。場違いにも程がある。 生徒一同は講堂にはいり、基地司令から挨拶をされ、教育担当のウィッチを紹介された 海軍使用の青い巫女服。外套代わりに海軍 第二種軍装を羽織った若い人物が軍刀片手にお辞儀をする。 「私が、諸君らを教育する事になった。北郷章香だ。よろしく頼む。」 元気よく返事をする生徒達を見て、内心苦い思いを抱く。 彼女はつい最近まで前線で戦闘をしていた。 だが急に呼び戻され、今ここに教官として経っている。 名目は後退と休養であったが、戦場を駆け巡った経験者を、教官として迎えるためだ。 (この子等を一人前にしなければならないのか・・・たった数ヶ月で!) あどけなさが抜けない少女たちを前に、章香は宣言する。 「諸君らは未熟だ。故に徹底的にしごく! ついて来れない者は置いていくつもりだ!! ついていけないと思ってやめるのもまた勇気だ! 誰も攻めはしない!! ここは軍体を育てる場所。甘い考えは捨てる事だ!」 北郷章香、坂本美緒、若本徹子、竹井醇子等はこうして出会った。 原作よりも遅い出会い。これがどう後に影響するか、九曜はわからない。 微妙に変えてしまった世界で、彼女は苦悩しながらも進んでいく。 4 :影響を受ける人:2014/03/23(日) 22 52 09 と、いうわけで第二話完成です。 本当ならば舞鶴襲撃も入れたかった・・・それは次回に持ち越しですね。 そして北郷章香さん登場です。 前線で戦闘していた彼女ですが、呼び戻されて教官となります。 更に訓練終了後、この中から部下を引き抜く事が決定しております。 部隊メンバー全員が教官となって教育し、呪歌使いと盾役以外が隊長として活動します。 なのでみんな必死で教えます。 第二陣は別の場所の基地で教育を行い、同じ様にしていくつもりです。 さて。次回分も考えんと・・・見切り発車に近いからなぁ・・・ ねむい、ねる。
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396 :taka:2013/02/07(木) 14 50 40 フトゥーロ運河に集結していたベルカ公国海軍艦隊は、まさに艦隊戦闘への布陣へ移行していた。 今まさにこちらへと牙を剥いて接近している、新鋭空母「ケストレル」を中心としたオーシア第三艦隊を迎え撃つ為だ。 予想を超えるベルカの執拗な反攻に、バードリアン・ラインの突破はおろか『解放』した南ベルカの都市の幾つかを取り戻されてしまったオーシアの焦りは募っていた。 再三の増援を送ったにもかかわらず、戦線はジリジリとした膠着状態にあり、この戦争に否定的だった国々の圧力は迅速な戦勝が遠離ると同時に強まっている。 この思わぬ事態を打開する為に、オーシア軍は『戦域攻勢計画4101号』を発動。 ベルカ公国海軍の海上戦力及び拠点の壊滅、フトゥーロ運河の封鎖と大規模輸送ルートの確保に乗り出した。 開戦以来オーシアの輸送路を神出鬼没に強襲し、少なからぬ損害を与えていた邪魔者を完膚無きまでに殲滅し制海権の確保と明確な勝利を得る為に。 「始まりますな提督」 「そうだな参謀長」 ベルカ艦隊旗艦である空母ニヨルドのブリッジで、老年の男は傍らに控えている参謀長に告げた。 空母を取り囲むようにして展開している護衛艦隊。そして頭上を幾つもの航空部隊が通過していく。 「南では幾らか押し返してはいるものの、オーシアはまだ健在だ。 開戦以来幾つかの海戦で勝利を得てもあれだけの戦力を揃えて向けてくる」 「はっ、しかしながら我等も上層部の計らいにより、主力艦隊を万全の形で迎撃へと持ち込めました。 加えて、陸上からの航空部隊も艦隊攻撃及び防空支援へ参加しております。……それに」 「それに、例の無敵のエースコンビが我が艦隊の防空に当たっている、か」 「はい、ハードリアン・ラインからの一斉反攻、南ベルカ解放戦に置いて比類無き活躍を見せております。 艦隊との共同作戦は初めてとの事ですが、鬼神と渾名された彼らが参加する事で将兵達の戦意は漲っております」 「ふふ。戦局すら引っ繰り返すと言われてる彼らの腕前を直に見られるのは幸いと言うべきかな?」 提督は目を細めて、窓の外の空を次々と過ぎっていく友軍機の群れを見やる。 こうしていると、まるでかつて旭日旗が翻る空母艦隊を率いていた頃の事を思い出す。 こちらには彼が心棒した皇室も、命に替えてでも守ると誓った神州も存在しない。 異邦の地で海軍士官へと成長した頃に記憶を取り戻し、途惑っていた彼を救ったのはよりにもよってあの組織の面々だった。 彼らは日本を取り仕切っていた頃と同じく、このベルカ公国を表と裏から支配していた。 (まさか、こちらでも連中に組み込まれ扱き使われるとは思わなかったがな) 相変わらず苦労の絶えない感じな友人や、こちらでも列強相手に立ち回ってる財務省の魔人の顔を思い出す。 有り得ない、転生と呼ばれる奇跡が我が身に起きてこそ、本当の意味で男は彼らの理解者となったのだ。 「全く、賭け事は好きだがこうも振り回され続けると刺激的過ぎるよ。 連中と付き合っていると退屈とは程遠い人生を歩めるものだな」 「提督、如何なされましたか?」 「いや、何でもない。参謀長。Z旗を挙げよ」 「はっ」 空母のマストに、高々と4色の旗が掲げられる。 そして、全回線を開いた提督の演説がベルカの全将兵の耳に届けられた。 「我ガベルカ公国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」 ベルカ戦争における転機の1つとされる、大海戦の火蓋が切って落とされたのである―――。
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第91話 決断の時 ガルヴァドスの腹の虫が盛大に鳴いたので、二人は少し早いが夕食にする事にした。 支給品の食料で済ませようかとも考えたのだが、現在位置は跡地と言っても元ホテルだ。 それなりのキッチンを備えているだろうと踏んだチサトは料理の腕を振るう事にした。 キッチンに着いたのはいいのだが、肝心の食材を蓄えているであろう冷蔵庫が見当たらない。 しばし捜し歩いた後に、食材備蓄庫なる場所を見つけたチサト達。 食材一種類の量は大した事ない上に、賞味期限が怪しい物も目立ったが、種類だけはたくさんある。 「何か、リクエストとかある?」 何を作ろうか迷ったチサトは、ガルヴァドスに尋ねた。 「何デモ、構わナイ。オ前が食べたい物デイイ」 「そうねぇ、じゃあ、ニンジンが少ないけどカレーにしましょう。キッチンはあっちだから材料運ぶの手伝って」 「心得タ」 ガルヴァドスを引き連れ食料庫を出たチサトの耳に、この場にはいない、だが聞き覚えのある声が入ってきた。 「フフン…、こんばんは諸君…。この会が始まってようやく半日が経過したわけだが、いかがお過ごしかね?――― どうやらもう2回目の放送みたいだ。 ホテル跡に着いてからいろいろな出来事があったので、時間の経過に気付かなかった。 何やら耳寄りな情報があると言っているが、そんな事に興味はない。 それよりもかつての仲間達や、さっき別れたチェスターの安否の方が気になった。 「それではまずは死亡者の名前から発表しよう」 そんな彼女の心情を察したわけではないだろうが、最初に死亡者の名前が挙げられるようだ。 (みんな…無事でいてよ!) 仲間達の無事を祈りながらルシファーの声に耳を傾ける。 『ヴォックス』 『ノートン』 『メルティーナ』 『ロジャー・S・ハクスリー』 『ビウィグ』 一人、また一人と読み上げられる犠牲者達。 10人目の名前が呼ばれる。 『アリーシャ』 まだ仲間の名前は呼ばれてはいない。 『ジェストーナ』 11人目。 (まだ呼ばれるの?) この名前も知らない人物だ。 (このまま誰も呼ばれないで…) しかし、そんな彼女の願いは叶わなかった。 『セリーヌ・ジュレス』 『オペラ・ベクトラ』 12人目の犠牲者と、13人目の犠牲者に彼女の仲間の名があった。 呆然とした彼女は、抱えていた食材を落としてしまう。 セリーヌとオペラは同じ性別で、かつ年齢が近い事もあり、特に仲が良かった。 そんな二人がネーデ人の同胞ノエルに続き、この地で何者かの凶刃によって倒れたのだ。 チサトはしばらくそのまま立ち尽くしたまま、仲間達のことを考えていた。 いつの間にか放送は終わっていた。 「ドウシタ?」 背後に立っているガルヴァドスが尋ねてきた。 「えっ? ええっと、仲間が呼ばれたからちょっとビックリしちゃって…」 慌てて落とした食材を拾い集める。 「大丈夫カ?」 「えっ?」 意外なガルヴァドスの一言に目を丸くし、チサトは振り向いた。 「我ラ、ブラッドオークモ同胞の死ヲ嘆くトイウ事はスル。ダカラ、オマエノ今の感情ハ理解デキル」 「フフッ、見た目は怖いけど、意外と優しいじゃない?」 チサトのそんな言葉を聞いて、ガルヴァドスは赤い色の顔をよりいっそう赤くした。 「でも、ほんとに大丈夫よ! それに腹が減ってはってねっ! 晩御飯食べながらこれからの方針を改めて決めましょう!」 本当はまだ、二人の死がチサトの胸を痛めていたが、ガルヴァドスを心配させないようにと明るく振舞った。 キッチンは意外と狭くかつ、少し一人でいたかったから、ガルヴァドスにはロビーで待つように言った。 やはりと言うべきか、このキッチンには包丁やナイフといった刃物類は存在しなかった。 棚を漁って、なんとかピーラーを見つける。 野菜の皮はこれで剥き、形はしょうがないので砕いたり割いたりして整えた。 淡々と調理を進めながらも、やはり彼女の心を支配していたのは仲間の死という事実。 (くっ、今度は2人…。さっきのクロードはなんとか退ける事ができたけど、まだ私はこの殺し合いを止める為何も出来ていない…。 もしかしたらさっき呼ばれた人の中に、クロードが手にかけた人物が含まれているかもしれない…。 今度こそ誰であろうと殺し合いに乗っている人間を止めてみせる! それが殺された人達へ、今私が出来る事!) 彼女は改めて決意を固めた。 後はカレーを煮詰めるのと、米が炊けるのを待つだけだ。 (少し気分を変えてこようかしら…。ここで火が使えるって事はお湯も出るわよね?) 外で動き回ったせいか、体に汗とホコリが纏わりついている。 彼女は客室のシャワールームを利用しようと、キッチンを後にした。 浴室に入り、身に付けているものを脱ぎ去る。 鎧は料理の邪魔になるだろうし、パラライチェックも今すぐ必要になる事は無いだろうと思い、二つともデイパックにしまった。 シャワーを浴びて、ホコリや汗を洗い流すべく頭と体を洗う。 シャンプーやらボディーソープは備え付けてあったものを使った。 神宮流体術免許皆伝の豪傑である彼女でも女性だ。 そのボディーラインは女性特有の曲線で彩られていた。 ショートカットの髪の下から覗くうなじ。 細くともすらりと引き締まった腕と太腿が、彼女の健康美を更に強調していた。 同時に鍛え抜かれた彼女の脚線は、えもいわれぬような緊張感をかもしており、まさしくネコ科の野生動物のごとき美しさを誇っている。 そんな彼女の体の曲線を、泡が撫でるように伝い落ちる。 体の汚れやホコリは洗い流せたものの、彼女の悲しみは洗い流される事はなかった。 むしろ、浴室という閉塞的な空間にいる事で、先程抱いた陰鬱な感情が呼び起こされる。 立ち昇る湯気の中、壁に手をつき項垂れる。 彼女の頬を伝い落ちる液体はシャワーのお湯か、はたまた彼女の涙か…。 一頻りそうしていた後に浴室を出る。 脱衣所の鏡が自分の裸身を映した。 鏡に映った自分の顔は、普段の活力に満ちた自分とは遠くかけ離れていた。 (なんて顔をしているのかしら? こんなの、らしくないじゃないか。 そう、今は仲間の死に捕らわれ立ち止まっている場合じゃない! 前へ、前へ進む事が私のすべき事!) 頬を両の手で思いっきりはたき、自らに喝を入れた。 着替えを済まし脱衣所を出る。 (もう、完成している頃かしら?) 調理を再開すべく、再びキッチンへ向かった。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「また13人…か」 チェスターを見送ったボーマンは、西に進んでいた最中に2回目の放送を聞いた。 予想以上に多い。自分は昼から夕方にかけては、誰も手にかけていない。 それなのに13人の死亡者がでたという事は、返り討ちにあったゲームに乗った人物もいるだろうが、自分も含めて6,7人ぐらいはいるのではないだろうか? (現在の生存者は俺を除いて35名。内殺し合いに乗った人数を7人と仮定すると大体5人に1人か…。 このまま外で夜を迎えるのは、いささか危険かも知れんな) 彼は安全な場所を確保すべく、現在位置から目と鼻の先にあるホテル跡を目指し歩き始めた。 狩る側にとってはそういった場所に集まるだろうと目星を付けやすいだろう。 それでも、外で全周囲を警戒しながら一夜を過ごすよりは遥かにましだろう。 それにホテルの部屋ならば、出入り口に破砕弾によるトラップを仕掛けておけば、寝込みを襲われる心配も少ない。 (そういえば、さっきチェスターに渡した破砕弾でストックが切れていたな) ボーマンは新たに3個の破砕弾と2個の毒気弾、1個の秘仙丹を生成した。 ついでに、戦闘時の調合は不可能だと思いつき、戦闘時に補助的な役割を果たしそうな物も作って懐にしまっておく。 そうこうしているうちにホテル跡が見えてきた。 そのホテルの一室からは、なぜかカレーの臭いが漂ってきていた。 不審に思い、窓からその部屋の様子を伺うと部屋の中は無人だ。 火が点いたガス台の上にはカレールーで満たされた鍋と、その横で米を炊いている鍋があるだけだった。 改めて誰もいない事を確認し、ボーマンは窓から部屋に侵入した。 (誰かがここで料理をしているんだろうな…。 どうやら先客がいたらしい。どうする? 殺し合いに乗った人間だと厄介だな…) だが、彼はその可能性が薄いことに気付く。 (いや、この米とルーの量は明らかに1人で食べる量じゃない。という事は複数人いるわけか…。 その場合はアドレーやマリアのように主催者の打倒を目指している連中の可能性が高いな…。 このゲームの勝者は1人だけというルールがある以上、殺しに乗った人物は基本的に一人で行動するはずだからな) 鍋の中を覗き込む。 (このカレー、やけにニンジンが少ないな、それに野菜の形が歪だ) 理由はすぐにわかった。まな板にはピーラー、それと細かく砕かれた野菜の破片。 包丁等がここにはなかったのだろう、仕方なくこの料理人は叩くなり潰すなりして大きさを調整したと思われる。 そこで彼の中の悪魔がボーマンに囁いた。 (今自分の持っている物にニンジンに酷似しているイイ物があるじゃないか) 「マンドレイク…」 彼は呟くと同時に、デイパックの中からそれを取り出した。 クレスの治療の際1/3使ってしまっているが、コイツ単体ならばかじっただけで人を死に至らしめる事が可能だ。 自分の手を直接汚さずに人を殺せる。 尚も人を直接殺す事に抵抗があった彼には、それがとても魅力的な行為に思えた。 自然と手は動き、マンドレイクの皮をピーラーで剥き始めていた。 マンドレイクの皮を全て剥き終えたその時、 「誰っ!? 両手を上げてこちらにゆっくり振り向き…って、あなた、ボーマンじゃない!」 キッチンに戻ってきた人物――チサトと鉢合わせてしまった。 ボーマンは焦った。よりにもよって、ここで料理をしていたのが、かつての仲間だったなんて。 「何してたの?」 こちらに歩み寄りながら質問してくるチサト。 「ん? ああ」 あやふやな返事をするボーマン。 (さて、どうしたものか?) 「あれ? これニンジン? 丁度少なくて困ってたの。食料庫にはもう無くってさ」 まな板の上のマンドレイクを覗き込んで、チサトは見事にニンジンと勘違いをしたようだ。 根元に特徴的な二股がある植物だが、その部位はクレス治療の際に使っている。 こうなってしまえば、素人目にはニンジンにしか映らないだろう。 「あ? ああ。丁度ここを通りかかったらカレーの匂いがしてな。 失礼して覗いてみたらニンジンが異様に少ないのに気付いてな…。 丁度支給品に紛れていたから使おうかと思ったんだが…皮を剥き終えた後包丁が無くて、どうしたものかと考えていたんだ」 我ながら苦しい言い訳だな、と思ったがチサトは、 「そう。助かったわ。サイズは見てくれがアレになるけど…」 と言いマンドレイクをへし折る。それでも尚大きな部分は、引き裂いてドバドバッとマンドレイク片を鍋に入れた。 「まぁ、なにより無事でよかったわ。ロビーに同行者を待たしているの。 話したいこともあるし、一緒に食べましょう。そっちの鍋運んでくれる?」 少し煮詰めた後に、鍋を抱えてチサトはボーマンを促した。 (まずい事になった…。だがここで断っても怪しまれる。一先ずは同意するしかないな) 「わかった」 動揺を表情に出さないように気を遣いながら、彼はチサトの後についていった。 ロビーまで連れてこられたボーマンは再び驚く事となる。 今まで見たことのない化け物が、ソファーに腰を掛けていたからだ。 (なんだ? あれは?) 思わず怪訝顔をしてしまっていたのだろう。 そんな彼の顔を見て、チサトはガルヴァドスの事をボーマンに紹介した。 「見た目はかなり凶悪な魔物って感じだけどいい奴よ。ガルヴァドスっていうの」 ガルヴァドスと呼ばれた化け物が、こちらを見て何やら考え込むような表情をした。 「ガルヴァドス、心配しなくていいわ。彼はボーマン、私の仲間よ。信頼できる人間だわ」 化け物に笑顔で自分の事を説明するチサト。 (おいおい…、こんな簡単に信頼していいのかよ?) だが、その信頼が心地よかった。 かつての仲間というだけで、無条件で自分を受け入れてくれたチサトが眩しく見える。 チサト自信も、もう少し警戒すべきなのかも知れないが、仲間の死や裏切り(これは彼女の勘違いだが)という出来事が立て続けに起こった中での仲間との再会。 自然と彼女はボーマンを疑うという事はしなかった。 これ以上、仲間達との繋がりが絶たれるのが嫌だったのかもしれない。 「さあ、ご飯にしましょう!」 チサトがそれぞれの皿にカレーライスを盛り始める。 (どうする? このままでいいのか?) 数瞬の迷いの後、 「待て!」 ボーマンは自分の声が予想以上に大きくなってしまった事に驚きながらも続けた。 「飯の前にちょっと…」 「あぁ、いいわよ。いってらっしゃい」 「?」 いきなり訳のわからないことを口走るチサトに困惑する。 「ご飯の前に中座なんて、行き先は一つしかないでしょ?」 (こいつ…、俺が便所に行きたがってると思っているのか?) 一先ずその勘違いに乗ることにする。 「ああ、行って来る」 「戻ってくるまで待っているから早くしてよね?」 ボーマンは彼女の呼びかけに手をひらひらと振り無言で答え、ロビーを離れた。 改めて考えをまとめようと洗面台に手をつく。 (このまま、悩み続けていてはならない…。ここでチサトを殺したら俺は二度と戻れない。 今決断するんだ! 俺がこれから取るべき行動を! そして、その決意を二度と曲げるな!) かつての仲間達の姿。殺されてしまった3人を含めて11人との思い出を蘇らせる。 楽しい事ばかりではなかった。辛く、何度となく死にかけもした。 そんな状況を共に生き抜いた仲間達。 (やはり、あいつらはかけがえのない俺の仲間だ。殺したくなんて、死んで欲しくなんてない。だけど…) この島に来てからの自分の行動を振り返る。 エクスペルに戻れる可能性が高い方を選び、自分と同じく父親であるアドレーを手にかけた。 その後、今度は脅迫に近かったとはいえ瀕死の人間の命を救った。 人を1人殺したという罪が軽くなった気がしたのは事実だ。 だが今度は、救った人物の親友を名乗る男に、治療薬と偽り破砕弾を渡した。 彼らが上手く再開したら、おそらくクレスと呼ばれた少年は死ぬだろう。 チェスターもその事実に絶望し気が狂うかもしれない。 マリアが彼を放っておくわけもないだろう。 我ながら鬼畜な事をしたものだ。 (そんな俺が今更…) 葛藤をしていた彼の脳裏に、ニーネとエリスの笑顔がちらついた。 (俺は…、もう一度二人に会いたい! それに…) エリアルタワーで十賢者との初遭遇後、訳のわからぬまま辿り着いたネーデのセントラルシティ。 そこの市長ナールから告げられた母星エクスペルの崩壊。 それとともに悟ったニーネの死。 (もし、俺がここで死んだら、あの時感じた絶望をニーネとエリスに与える事になる。 それだけは絶対にさせるわけにはいかない! そうだ! もう俺は迷わない! 例え誰であってもこの手にかけてやる!) 彼もまた、決意を固める事となった。 (おそらくロビーに戻れば食事になる。何とかマンドレイクを避け二人が口にするのを待つしかないか…) ボーマンはその決意をより強固な物にするため、仲間殺しをする覚悟を決めたのであった。 洗面台で顔を洗い、気を引き締める。 なんとか自然体な表情を装ってトイレから出ようとした時、ズシィーンと巨大な何かが倒れる音がした。 外からは、なにやら叫び声を上げているチサトの声が聞こえてくる。 ボーマンは意を決して、ロビーへと向かった。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ チサトは何が起きたかわからなかった。 もう待ちきれない様子だったガルヴァドスに、先に食べていていいわよと声を掛けた矢先の出来事である。 カレーを口にしたガルヴァドスが、白目をむき卒倒したのだ。 (えっ? なになに? そんなに私のカレーがまずかったの?) いや、だが明らかに様子がおかしい。 いくら口に合わないものを食べても、こうはならないだろう。 (とにかくボーマンを呼ぼう。素人の私よりこういったものには詳しいはずだ) そう思いトイレの方に振り向いた時、丁度ボーマンが出てきた。 「聞いてよ! カレー食べたらいきなり倒れたの! 食中毒とかでもないと思うけど、お願い! 診てあげて!」 「いや、原因はわかっている」 どこかいつもと違う、冷え冷えとしたボーマンの声。 「マンドレイク毒の症状だ。俺が用意して、お前がカレーに入れた」 「なっ、何を言ってるの?」 「カレーに毒を盛ろうとしたんだ…俺が」 突如として向けられた本気の殺意。 直観的にやばいと悟り、後方に大きく跳び退く。 今までいた場所が爆発で包まれていた。 爆風が頬をなぶり、飛ばされた破片が雨のように降り注ぐ。 立ち昇る爆煙を振り払い、ボーマンが迫る。 鋭い踏み込みと共に、矢の様に鋭い拳が打ち出された。 正面からそれをガードするチサト。 ガードした体勢のまま押し返し、開いた間合いを利用して胴に蹴りを見舞う。 大きく距離が開く二人。 (まさか、彼まで…) チサトは未だにボーマンが言っている事を理解できなかった。 いや、したくなかった。 だが、それは彼の口から告げられた。 「俺は、ニーネとエリスの下に帰るため優勝を狙うことにしたんだ…。恨むなとは言わない。だが、俺の目的の為に…死んでくれ!」 白衣の内ポケットより取り出した丸薬を炸裂させる。 チサトの周囲に毒素を孕んだ霧が生じる。 直接的な殺傷力は乏しいが、長時間吸っていては悪影響が出るだろう。 なにより、このままこの場にとどまれば、更なる丸薬のいい的だ。 裏を掻くためあえて霧の先、ボーマンがいると思われる方向へと突進する。 立ち込める毒霧の中でボーマンを捉える。 チサトのこの行動を予期していなかったボーマンは、彼女に先手を許す事となった。 チサトは突進のスピードを活かして、拳打、肘打ち、掌打と流れるような連打を放った。 神宮流体術奥義『昇龍』だ。 ボーマンは防御に徹することで、なんとか痛撃を受けるのを免れた。 攻防によって巻き起こる風で霧が晴れ、ボーマンを見つめる。 彼の表情には憂いに似た何かが浮かんでいた。 「あなたもなのね? ボーマン…」 ボーマンに向けて呟くチサト。 信じられなかった…。信じたくなかった…。クロードに続いて彼まで…。 確かに、この二人の目的は理解できる。 だけど、自分達の絆はこんな簡単に断たれてしまう物なのか? 何故彼らは、自分と同じように皆と力を合わせて、ルシファーに立ち向かおうとしないのか? 「も? 他にも誰か殺し合いに乗ってるのか?」 「クロードもよ…。直接聞いたわけではないけれど、いきなり襲ってきたわ。 きっとレナを生き残らせる為に、他の人間を皆殺しにするつもりなんだわ」 「そうか…」 クロードの事を聞いたボーマンは、一瞬だけその表情に哀しみの影をよぎらした。 そんなボーマンの表情の変化を捉えたチサトは、まだボーマンは迷っているのかもしれないと思った。 「考え直すつもりはないの?」 決めたはずだった。殺し合いに乗った者は誰だろうと止めると。 もしここで彼が考えを改めてくれるなら、まだやり直せると思った。 だから、これは彼に対しての最終勧告。 しかし、ボーマンの決意は固かった。 「俺は既に一人殺している…。今更…後戻りなんぞ…できん!」 叫ぶや否やボーマンが一気に間合いを詰め、突きを繰り出してきた。 チサトも素早くこれに応戦。 突きを腕で受け流し、ボーマンの延髄目掛けて回し蹴りを見舞う。 ボーマンも空いてる方の腕でこれをガード。 チサトはそのガードごと脚を振りぬき、間合いを離す。 陣宮流体術は足技主体の流派だ、対してボーマンは拳打主体の格闘スタイル。 当然、懐に入られたらチサトは不利になる。 だが、ボーマンには遠距離攻撃の手段がある。 『気功撃!』 拳にオーラを纏わせ打ち出す技。 向かって左にそれを回避。 離しすぎた間合いを詰めようとしたが、こちらの出鼻を挫く様にもう一発飛んできた。 それも左に回避。だがこれはボーマンの誘いだった。 左側には迫る壁と、その近くには朽ちかけた円柱。 しまったと思った時には遅かった。 爆発音とともに彼女の頭上に円柱の瓦礫が倒れてきていた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「済まない…」 巻き上がる粉塵に向かって呟く。 恐らくチサトは、あの瓦礫に押し潰されて死んだだろう。 だが、見つめる粉塵の中に拳を突き上げたようなシルエットが浮かんできた。 「一日に二回もこれを使うなんてね…」 よく見たらチサトの腕がおかしな事になっている。 (俺の知らない技? 恐らく肉体強化系の気功の類だろう) チサトの分析をしていたボーマンの視界から彼女が消えた。 刹那。チサトはボーマンに肉迫していた。 そのまま自分に放たれた膝蹴りをなんとかガードする。 その蹴りは強力で、ガードの上からでもダメージを受ける程だった。 「くっ!」 思わず苦悶の声を洩らしてしまう。 「一気に決めるわ! 神宮千裂拳!」 怯んだボーマン目掛け、ガルヴァドスの巨体おも吹き飛ばす強力な連撃を見舞う。 ガードを抜かれ、連打を浴びるボーマン。 フィニッシュブローで大きく吹き飛ばされたボーマンは、壁に激突してようやく止まった。 体があちこち痛み、意識が混濁する。 (ここまで、なのか…) だが彼にも意地がある。仲間を殺してでも帰ることを選んだボーマンは、心に湧いた弱気を振り払った。 (そうだ…。決めたんだろ? なんとしても生きて帰るんだと。なら、死ぬその瞬間まであきらめるものか!) 飛びそうになる意識を、気迫でなんとか繋ぎとめる。 (まだ…戦える! それにチサトのあの技。あの手の強化系の気功なら、そんな長時間効果が続くものでもないだろう。 それどころかあれだけの爆発力を発揮する技なら反動も物凄いはずだ…。まだ勝機はある) 壁にすがる様に立ち上がった彼は、一先ず時間を稼ぐべく、最後の毒気弾をチサトと自分の間に放った。 再びロビー内が毒気を帯びた霧で満たされる。 チサト自身も先刻この技を使用して持続時間の短さと、反動の大きさは把握している。 見るからに毒々しい色をした霧を無視し、ボーマンに詰め寄る。 (くそっ! 速さまで増してやがんのか?) 先のダメージもあり、満足に動けない彼は防御に徹せざるを得なかった。 回し蹴りが死角から迫る。回避は不可能と判断し、腕を使ってガードする。 だが尚も、彼女の攻撃の勢いは止まらない。 回し蹴りの余勢を活かし、そのまま下段、中段と回し蹴りによるコンビネーションを繋げる。 神宮流奥義『旋風』 容赦なく迫る嵐のような脚技。 その一撃一撃は重く、正面から受け止める事も容易ではない。 堪らず攻撃の切れ目に合わせて空中に退避。 しかし、チサトの執拗なまでの攻めは続く。後を追う様に跳躍しボーマンに追いすがる。 苦し紛れに放ったボーマンの蹴りを掴むと、その勢いを利用しカウンター目掛けて投げ飛ばす。 「っ!」 あまりの衝撃に肺の中の空気が漏れる。ぼやける視界に捕らえたのは空中より迫り来るチサトの姿。 獲物を狩る猛禽類さながら、降下と共に振り下ろされる一撃。 だが、顔面に打ち込まれた拳は、予想していた物よりも遥かに軽かった。 チサトの表情が強張る。どうやら時間切れのようだ。 『気功撃!』 ゼロ距離で闘気を纏わせた拳をチサトに叩き込む。 拳の衝撃と、放った闘気の衝撃とで彼女を吹き飛ばす。 (今の一撃、チサトに俺を殺す余力はなさそうだな。俺も満身創痍だが、こちらにはこれがある) 最後の一個。切り札として取っておいた破砕弾の感触を白衣の上から確かめた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ (肝心な時に時間切れなんて…) 全身にのしかかる鉛のように重たい疲労感。とてもじゃないが今までのようには動けない。 ボーマンを見る限り、かなりのダメージは見て取れるが、こちらにはもう致命打を入れる余力は無い。 状況は明らかに不利だと培ってきた勘が告げていた。 だが、ここで諦めるわけにはいかない。ここで彼を止めなければ更なる被害者が出る。 じりじりと距離を詰めてくるボーマン。 (なんとか対抗する手立ては?) 彼女はまだ諦めずに反撃の手段を求めた。周囲を見回すと床に転がるデイパックを捕らえる。 誰の物かはわからないが、もし自分のものならあの中に鎧をしまった筈だ。 紐を掴み、振りまわす事で強力な武器に成り得る。 最後の希望を込めて拾い上げると、ズシリと重い。 迫り来るボーマン目掛け、思いっきり振り上げる。 アゴに強力な一撃を叩き込まれた衝撃にたたらを踏むボーマン。 その衝撃により、撒き散らされる内容物。 地図、筆記用具、食料、水、そしてこの鼻を突く臭いは、 (ガソリン?) 確かガルヴァドスの荷物にガソリンがあったはずだ。このデイパックはガルヴァドスの物だったらしい。 それらを頭から被ったボーマンの体は、ガソリン塗れになった。 最後に見せたチサトの足掻きが彼女に勝機をもたらした。 特製の名刺は武器として認識されたらしく『バーニングカーズ』用の名刺は無くなっていた。 ただ一枚だけを残して。 その一枚は、クロード達を隠れて取材していた最中に紅水晶の洞窟で落とした物だった。それがきっかけとなり、彼女も彼らの旅に同行することになった。 この名刺が自分とクロード達を引き合わせたのだ。 だから、この一枚だけは例え古くなって武器として機能しなくなってしまっても、肌身離さず持っていた。 その一枚の名刺を取り出す。 名刺に気を送り込み、纏わせた闘気を炎へと変化させる。 前述の通り、古くなったこの名刺の攻撃力は無に等しい。だが彼女が掴んだ勝機を活かすにはこれで十分であった。 「バーニング…」 (自分とクロード達とを繋いでくれたこの名刺で、仲間の命を絶つことになるなんて) カードを振りかぶるチサトの目が微かに滲む。 (それでも誓ったんだ。この地で散った仲間達に。殺し合いに乗った人間を止めると。 例え相手が誰であっても! その相手が、かつての仲間であろうと!) 決意を胸に、仲間との絆を築いた代物で、その仲間の命を絶つべく名刺を放とうとした。 そう、放とうとしたのだが、 (体が、動かない?) チサトは困惑を胸に抱きながら、正面で立ち尽くすボーマンを見つめる。 彼の手には、見覚えのある丸薬が乗せられていた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 彼は被った液体がガソリンだと理解していた。 そして、霞む視界の中で炎を纏った名刺を持つチサトの姿を捉えた。 その光景から導き出される結末は一つ。だから、今しかないと思った。 ホテルに向かう道中、調合しておいた霧状の薬品を散布させる。 その霧を吸った彼女の体はたちまち硬直を始める。 ローズヒップとトリカブトを調合する事で生成される『パラライズミスト』 霧を吸った者を一時的に麻痺させる代物だ。 ふと思い立った二人の行動が彼らの明暗を分けた。 麻痺したチサトを見つめる。 (今から俺はコイツを殺す…。忘れるな、この光景を! 心に刻み付けろ、今抱いた感情を! 俺はこれからこいつの屍の上に立ち、生き続けて行かねばならないのだから!) 懐から破砕弾を取り出すと、チサト目掛けて投げつけた。 思い描いたとおりの軌跡を描き彼女に命中した破砕弾は、チサトの体をバラバラに吹き飛ばした。 爆発によって生じた火の粉が、床を濡らしたガソリンに燃え移る。 ボーマンは自信の身の危険を感じ、その場を退避する。 出掛けに自分の荷物と、側においてあったチサトの荷物を抱えると、外に飛び出した。 (亡骸を弔うぐらいの事はしたかったんだがな…。この状態ではそれもままならないか…。いや、今の俺にはかつての仲間を弔う資格すら無いんだよな…) ロビーに上がった火柱は彼女達の遺体を焼き、ホテルの壁にまで浸食し始めた。 ボーマンはその光景をしばらく見つめ続けていた。 どれくらいの間見つめていただろうか。 このままここに居続ける訳にもいかないので、彼は北の方角へと歩き始めた。 【E-04/夜】 【ボーマン・ジーン】[MP残量:40%] [状態:全身に打身や打撲 ガソリン塗れ(気化するまで火気厳禁)] [装備:なし] [道具:調合セット一式、七色の飴玉*3@VP、フェイトアーマー@RS、パラライチェック@SO2、荷物一式*2] [行動方針:最後まで生き残り家族の下へ帰還] [思考1:完全に殺しを行う事を決意。もう躊躇はしない] [思考2:安全な寝床の確保] [思考3:調合に使える薬草があるかどうか探してみる] [備考1:調合用薬草の内容はアルテミスリーフ(2/3)のみになってます] [備考2:秘仙丹のストックが1個あります] [備考3:ホテル跡は次回放送までには焼け落ちるでしょう] [現在位置:ホテル跡周辺。やや北寄り] 【ガルヴァドス 死亡】 【チサト・マディソン 死亡】 【残り33人】 第90話← 戻る →第92話 前へ キャラ追跡表 次へ 第85話 ボーマン 第97話 第85話 ガルヴァドス ― 第85話 チサト ―
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CV 史実情報 台詞一覧 同型艦 コメント タグクラウド 関連ページ autolink CV 能登麻美子 史実情報 あきつ丸を参照のこと。 台詞一覧 状況 台詞 関連する史実や元ネタ、解説など 自己紹介 自分、航空戦力を充実させてみたのであります。これはもう空母、であります 秘書クリック会話① 自分、最近この艦隊の雰囲気に呑まれているであります…反省 秘書クリック会話② カ号も固定翼機もあるんだよ、であります。 まどか☆マギカの「奇跡も、魔法も、あるんだよ」…というより、それを元ネタにした睦月や村雨の台詞「主砲も魚雷もあるんだよ」か。 秘書クリック会話③ 提督殿、飛行甲板を触っては…。それに、カ号にも触らないで欲しいのであります。 憲兵さんこっちです 戦績表示時 提督殿、連絡将校が来ているのであります 編成選択時 あきつ丸、カ号も大発も準備万端であります! 装備時① ここの工廠の者たちは働き者なのであります 装備時② うむ、カ号も良く見てあげて欲しいのであります 装備時③ まずまず、であります 改造前と同じ (マップ選択・資材発見・修復剤使用・装備開発と装備時③は共通) 補給時 ありがたい、のであります! ドック入り この入渠ドックにも慣れてきたのであります ドック入り(重傷) 申し訳ない。また修復をお願いしたいのであります 建造時 新しい仲間が来たみたいですよ。…あぁ…言の葉(ことのは)も感化されてきたであります 艦隊帰投時 カ号の観測によると、艦隊が帰投したようです 出撃時① あきつ丸、カ号も大発も準備万端であります 出撃時② むしろ、とばしていくのであります! 戦闘開始時 さて、進化したこのあきつ丸。本領発揮であります! 航空戦開始時 潜水艦など、自分がいれば近付けさせないのであります!…多分! 攻撃時 さあ、カ号のみんな、出番であります! 夜戦開始時 うふふ、夜目も利くのでありますよ 夜戦攻撃時 潜水艦など、自分がいれば近付けさせないのであります!…多分! MVP時 この飛行甲板が役に立ってくれたようであります。自分もうれしいのであります 被弾小破① うわぁっ! 被弾小破② うぐっ…自分被弾したであります 被弾カットイン これでは将校殿にも、提督殿にも顔向けできない 撃沈時(反転) そうか…これが…俗にいう慢心でありますか…なるほどで…あり…ま…す 時刻 台詞 関連する史実や元ネタ、解説など 00 00 マルマルマルマル。日付が変わったのであります 01 00 マルヒトマルマル。ふむ、眠れない?でありますか 02 00 マルニーマルマル。子守唄でも歌いますか?冗談であります 「2」を「に」と読むのは陸軍式。まるゆの台詞も同様。あと歌ってください。 03 00 マルサンマルマル。そーゆーときはさけでものんで・・・zzz 04 00 マルヨンマルマル。はっ!自分、落ちていたでありますか? 05 00 まるごーまるまる。じぶんおなかいっぱいであります。な、何を言ってるのか? 06 00 マルロクマルマル。朝の空気が心地よいのであります 07 00 マルナナマルマル。寝不足は良くないのであります 08 00 マルハチマルマル。提督殿のスケジュールは、本日は自分が見ましょう 09 00 マルキュウマルマル。本日の予定。まずは遠征ですね 10 00 ヒトマルマルマル。デイリー任務だけでも結構大変です 11 00 ヒトヒトマルマル。もうすぐ午前の任務が終わるであります。頑張りましょう 12 00 ヒトニーマルマル。昼食・・・どうぞ。陸軍の糧食ですよ。たまにはいかがですか? 13 00 ヒトサンマルマル。提督殿。お口に合いませんでしたでしょうか?難しい顔をしてらっしゃる 14 00 ヒトヨンマルマル。この大量の資材は!? 提督の無茶振りシリーズ1 15 00 ヒトゴーマルマル。自分にこれを使って戦艦建造をせよと!? 提督の無茶振りシリーズ2 16 00 ヒトロクマルマル。提督殿も無茶な事を。自分は揚陸が専門であります。いくら資材を費やしたところで・・・何!? 提督の無茶振りシリーズ3 17 00 ヒトナナマルマル。提督殿。陸とか海とか、一体なんなのでしょうな 提督の無茶振りシリーズ4 18 00 ヒトハチマルマル。夕飯を食べねばいけませんな 19 00 ヒトキュウマルマル。日が暮れましたな。夜の鎮守府もいいものであります 20 00 ニーマルマルマル。陸の潜水艦ですか?知りませんね。まるゆ?はて・・・? まるゆの建造が秘匿扱いされていたから? 21 00 ニーヒトマルマル。明日も早いのです。そろそろ今日は切上げるのであります。 22 00 ニーニーマルマル。提督殿。今日も一日、大変お疲れさま・・・であります 23 00 ニーサンマルマル。明日は大物と出会える予感がするのであります 放置時 提督殿。自分、待機も任務の一つでありますが、隊に所属してから少し寂しいと思うようになったであります 同型艦 あきつ丸(あきつ丸改) ― にぎつ丸 コメント 最新の30コメントを表示しています。 あきつ丸からある程度手直ししてコピペ。 -- (名無しさん) 2014-01-28 21 24 52 元ネタの解説のとこ、よく解ってないなら書かなくていいんじゃないかな -- (名無しさん) 2014-02-08 21 22 25 さやかネタの3人目なのか… -- (名無しさん) 2014-02-18 11 19 37 名前 コメント すべてのコメントを見る タグクラウド 艦娘 駆逐艦 軽巡洋艦 重巡洋艦 戦艦 装備娘 軽空母 睦月型 建造 潜水艦 朝潮型 球磨型 長良型 正規空母 特型駆逐艦 開発 千歳型 妙高型 暁型 川内型 吹雪型 高雄型 最上型 金剛型 伊勢型 白露型 小口径主砲 大和型 阿賀野型 陽炎型 航空戦艦 翔鶴型 祥鳳型 期間限定海域 装備 天龍型 利根型 飛鷹型 青葉型 大口径主砲 水上機母艦 扶桑型 応急修理要員 長門型 古鷹型 艦上戦闘機 間違った報告を入力したので消去 巡潜3型 任務 遠征 イオナ 綾波型 霧 三式潜航輸送艇 巡潜乙型 家具 ぷらずま 海大Ⅵ型a 巡潜乙型改2 島風型 魚雷 天城型 夕張型 中口径主砲 誤ったコメ投稿をしたため削除 関連ページ 艦娘データ/初期装備 艦娘データ/Lv150 艦娘データ/Lv99/特殊艦 データ_艦船 データ_艦船2 ▼wikiレンタル代価広告
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◆05. 【幽霊船】 前ページで取り上げたカメロン提督が初登場したのは1983年刊『グイン・サーガ外伝』第3巻『幽霊船』の巻。 『幽霊船』のストーリーを簡単に述べると、港町ヴァラキアの貴族の館で大暴れし、正規の船員でもないのに海軍提督の船オルニウス号に乗る事となった主人公イシュトヴァーン。航海中に船上をさ迷う幽霊船と遭遇する。船は実はクラーケンによって動かされていた。そこで主人公たちは、新たに海の女戦士ニギディアを仲間にし、クラーケンの触手や、クラーケンの魔力によって復活させられた海賊ゾンビ軍団と戦う…という話である。 なお、ほぼ全てのエピソードが『グイン』のパクリである『ベルセルク』という漫画でも、グインの『幽霊船』のエピソードをパクり、クリーチャーデザインを『パイレーツ・オブ・カリビアン2』と『ミスト』から丸パクリして、ぬけぬけと幽霊船のエピソードを描いている。 『ベルセルク』海神編のストーリーを簡単に述べると、港町の貴族の館で大暴れし、正規の船員でもないのに海軍提督の船に乗る事となった主人公たち。航海中に船上をさ迷う幽霊船と遭遇する。船は実はクラーケンによって動かされていた。そこで主人公たちは、人魚の少女を仲間にし、クラーケンの触手や、クラーケンの魔力によって復活した海賊ゾンビ軍団と戦う…という、設定全てがソックリすぎる話だ。 ← 前の記事へ TOP 次の記事へ→ .
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迫真のいっさい発動しませんで草生えた - 名無しさん (2021-11-04 15 04 47) 提督のラム酒漬け…ネルソンか笑 - 名無しさん (2021-11-04 16 12 41) 缶の銘柄なんだろう?あと、監督じゃなくて提督てなんかのネタか? - 名無しさん (2022-01-03 21 09 42) 「ネルソン提督 ラム酒」でググるとよろし - 名無しさん (2022-01-05 05 21 21)
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メニュー>パワー>クルセイダー>迷いなき決断 ☆4 信仰の泉に続けて取りたい。 使うのはいいがMPが苦しい。迷いなき決断+信仰の泉+インペレイティブ+シャインストライク+ホーリーフィールドとするとセットアップだけで63MPが飛ぶ。そしてさして珍しい光景でもないはずだ。 ギルドメンバーと相談して、グレートMPポーションをしっかり用意しておきたい。 -- 名無しさん (2014-04-24 10 19 44) ※前提《インペレイティブ》 [Sup,-,U,-,10,1/[Tm Sup]Pw1,《前提》Use(除本Pw)] ☆☆☆ SKG:適用パワーは《信仰の泉》《不可侵の聖域》だけなのでこれらに手を出さなければ不要。 《信仰の泉》を取る人はダメージ軽減役のはずで、つまり初ラウンドから使う必要があるから、それと《エンサイクロペディア》《クイックステップ》といった初手から使うべきセットアップスキルを両立させたいなら。コストが厳しいが、一応《インペレイティブ》はスキル使用を1つに留めることを禁止していない。 -- 灯 (2014-05-13 23 03 56) 名前 コメント
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860: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 25 52 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 銀河連合日本×神崎島ネタSS――——――外伝「イゼイラ訪問記Ⅰ」 ーーーーーーデロニカ・クラージェ船内、格納庫 イゼイラへ向けて順調に航行中のクラージュであるが、 乗員の間で現在話題沸騰中の施設が格納庫に出来ていた。 それは入浴施設。 すなわちお風呂である。 しかも災害時に自衛隊が展開させる簡易的な物ではなく、 フェルが以前城崎温泉のホテルで入浴した温泉施設を再現している。 宇宙船で温泉施設レベルのお風呂に入れるとはなかなか贅沢である。 これも全て神様仏様ハイクァーン様様のお陰であり、 柏木に吹雪、駆逐棲鬼は何でもアリなのに呆れると同時に、 風呂好きな平たい顔の民族として宇宙船でお風呂とウキウキしていたが・・・。 「なんでこうなったんですか!!?」 「俺だって聞きたい!」 顔を赤くした吹雪の叫び声に柏木が同じくらい顔を赤くしつつ大声で叫んだ。 「いいじゃないか、 減るもんじゃないし」 「ウム、ソノ通リ」 「減るデスヨ! というか減ったデスヨ、恋人の時間が!」 激オコなフェルがシャルリとリアッサに詰め寄る。 今にでも口から内閣総辞職ビームを発射しそうな勢いである。 「えっとエっと・・・少し恥ずかしいですう」 「・・・アウアウ、ハイ」 ニーラと駆逐棲鬼、もとい黒雨がチラチラと柏木に視線を向ける。 2人とも柏木と同じ湯船に入っているため素っ裸である。 というか、全員素っ裸である。 ぶっちゃけ、現在野郎1人(柏木)と女性6人で混浴していた。 神崎提督の爛れた日常生活、もとい性活とは規模的に劣るが、 世の中の一般な男性諸君からすれば羨ましいことこの上ないシチュエーションである。 おお、ブッタ!寝ておられるのですか!(憤怒) 「・・・どうしてこうなったし」 柏木はまさか自分が「い○ご100%」や「To○ove」のようにラブコメ物にある定番中の定番。 すなわちラッキースケベな温泉回を実体験するなど未だ信じられず、頭を抱えて再度疑問を口にした。 思えばフェルと一緒にこの浴場で過ごしていたのがまずかったかも知れない。 深夜の浴場なら人が来ないから大丈夫、だなんて他の人も思いつく発想でありエンカウントすることだって十分あり得た。 結果、フェルと一緒に温泉を楽しんでいる最中。 女性陣が大勢入浴して来た上に見られても気にしないシャルリとリアッサがいたのが運の尽きであった。 回れ右で慌てて出ようとした他3人をシャルリとリアッサが強引に湯船に放り込んだ結果、今に至る。 861: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 26 31 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 「しっかし、ハルマのデルンって私らと大差ないんだなぁ」 「タシカニ」 「ちょ、」 などと言って柏木をガン見するシャルリとリアッサ。 異星人からの逆セクハラに思わずフェルの背後に隠れる。 「フェル、俺を守ってくれ頼む!」 「無論デスヨ!マサトさんの裸を見て良いのは私だけデスから!」 腕を広げてキシャー、と鳥みたいに威嚇するフェル。 これには見ていた面々はこの微笑ましい光景に思わずクスリ、と笑みが零れる。 そしてフェルの裸云々の件で同時に2人の関係が婚約者であることを改めて認識する。 「ひゅーひゅー、 見せつけてくれるじゃナイか、熱いねー。 思わず大使をフェルから奪いたくなっちゃうじゃないか」 その婚約者を即座に煽る獣人系宇宙人がいた。 というかシャルリであった。 「ふ、ふ~ん、残念デス! 『付き合ってくれ』と告白したのはマサトサンの方デスしー。 し・か・も、手を出したのもマサトサンからなので、 シャルリが奪ったり、入り込む余地なんてこれっぽちもないデスヨ!!」 これ以上無い程ドヤ顔でフェルが宣言した。 自分の方から研修という名の押しかけ女房をした事実を言っていないがそれ以外は概ね事実である。 「え、マジ」 まさか柏木の方からフリンゼに対して積極的だったとは予想外であり、流石のシャルリも真顔になる。 自然と視線はフェルの背後に隠れている突撃一番(意味深)な某馬鹿に向かう。 「あ、うん。 まあ、大体合っている・・・」 事実なので肯定する他ない柏木。 「ま、ままままま、マジかーーーー!!?」 「オオゥ・・・」 「フェえええええ!!?」 「きゃー、 大胆ですね柏木さん! いいなー、提督は夕立ちゃんには手を出した癖に、 私の時は姉妹で襲うまで全然駄目だったのに、いいなー」 「提督モ柏木サンヲ見習ウベキデス、ハイ!」 柏木の回答に質問したシャルリを始めとする女性陣が驚愕すると同時に大いに場が盛り上がる。 「ん、今さら思い出したけどそう言えば噂ではアンタら確か結婚しているとか」 「噂じゃなくて事実です! この証拠に・・・ほら!」 シャルリの疑問に吹雪が自信満々で指に嵌めたケッコン指輪を見せびらかせた。 ティ連に結婚指輪の習慣こそないが、それとは違う形で婚姻の関係を表明する文化がある。 なので吹雪が見せた指輪の意味について理解できた宇宙人女性陣一同が「おお~」と盛り上がる。 (胃、胃が痛い・・・) なおこの場における唯一の男性こと柏木は人妻と混浴、 しかもあの神崎提督の艦娘という事実を突きつけられて青ざめていた。 どうかバレませんように、 と神様仏様蛭子様と柏木は内心で祈りを捧げる。 862: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 28 22 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 「・・・後、1人のデルンに対してかなりの嫁さんと結婚しているとか」 「愛サエアレバ関係ナイデス、ハイ!」 「姉妹5人、10人同時だって『私たちの提督』なら逝けますから問題ありません!」 黒雨と吹雪が誇らしげに重婚を語る。 『私たちの提督』と表現している辺りが一夫多妻、 ではなく多妻一夫な力関係であることが伺える・・・。 「え、姉妹同時?5人、10人も?え、エエ??」 種族の間で寿命差があるため、 年の差結婚について理解があるティ連の獣人系宇宙人シャルリであるが、 流石に「姉妹同時」「5人、10人」という単語には困惑しか覚えなかった。 「・・・なあ、ハルマのデルンって皆その、 そうなのか?そんなに凄いのか?そんなにスケベなのか?」 「断じて違います」 「フーン、研修初日に私を押し倒したのが誰だったデスかー?」 赤面を浮かべ、気恥ずかしそうにもじもじするシャルリの問いかけに柏木が即座に否定する。 が、突撃一番の否定に対してフェルがジト目で自らの体験を口にする。 「研修初日に異星人を押し倒すなんて・・・それなんてエロ同人?」 「夜ノ研修デスネ、分カリマス、ハイ」 「エッチなのはいけないと思います!!」 「ヘンタイダナ」 「やっぱり、スケベじゃないか!」 女性陣からフルボッコにされる柏木、自業自得である。 これに対して柏木が選択した対応はと言えば、 「お、俺。先に出るから! 流石にこの状況は色々不味いし!」 転進である。 撤退ではなく転進である(大本営発表)。 これ以上この場にいれば碌な事にならないと勘が囁いていた。 「マア、待テ。 コンナ機会早々ナイシ、ユックリ話ソウジャナイカ」 「一緒にガーグと戦った戦友ダロ。 もう少し大使の話を聞かせてくれないか?」 ニヨッタとシャルリが逃げようとした柏木を捕まえる。 「というか・・・へー。 コッチもあんま変わらないナー」 「興味深イ」 「ヒゃああああ!?」 「マサトサン・・・」 タオルや手拭いを体に巻いて湯船に浸かる習慣は日本にない。 なので当然湯船から立ち上がれば丸見えな訳で・・・。 「あ、提督より小さい」 「小サイデス、ハイ」 「ぐふぉ!?」 顔を手で隠しつつもチラ見した吹雪と黒雨の率直な感想に柏木は精神的打撃を受ける、こうかはばつぐんだ! (お、男として色々完敗したぜ・・・神崎提督) 男のプライドと精神的防壁が毎度のイベントにて、 三式弾で毎度キャンプファイアーされる集積地棲姫のごとく燃やし尽くされ、 柏木は頭部にフェルの実り(意味深)を感じつつ、そのまま意識が闇へと沈んで行った。 なお余談であるが、 後日この混浴について日本、神崎の双方にバレてしまい、 地球への帰還後、某突撃馬鹿は二水戦旗艦「神通」主催の地獄のブートキャンプでたっぷり「可愛がられた」事をここに記す。 863: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 31 26 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 以上です。 最近シリアスな話が多かったので思いっきりネタに走りました。 それと行間の設定を誤ってしまい読みにくてすみません。 では