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Rank効果1 効果2 効果3 1 俊敏+3 最大士気+4.0 戦闘中の士気回復+0.1 2 俊敏+6 最大士気+10.0 戦闘中の士気回復+0.2 3 俊敏+9 最大士気+16.0 〃 4 俊敏+12 最大士気+21.0 戦闘中の士気回復+0.3 5 俊敏+15 最大士気+25.0 戦闘中の士気回復+0.4 6 俊敏+18 最大士気+31.0 戦闘中の士気回復+0.5 7 俊敏+21 最大士気+38.0 〃 8 俊敏+24 最大士気+46.0 戦闘中の士気回復+0.6 9 俊敏+27 最大士気+52.0 戦闘中の士気回復+0.7 10 俊敏+24 最大士気+58.0 戦闘中の士気回復+0.8 取得功績 ブリー郷「妖犬退治(上級)」 ホビット庄「ナメクジ退治(上級)」 エレド・ルイン「狼退治(上級)」 北丘陵「ワーグを退治(上級)」 トロルの森「クローラー退治(上級)」 霧ふり山脈「スノービースト退治(上級)」 アングマール「ワーグ退治(上級)」 イヴンディム「サラマンダー退治(上級)」 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 功績に戻る ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- iframe width="312" height="176" src="http //www.nicovideo.jp/thumb/sm1853135" scrolling="no" style="border solid 1px #CCC;" frameborder="0" a href="http //www.nicovideo.jp/watch/sm1853135" 【ニコニコ動画】「ぶちぬけ!2008!」 初音ミク・オリジナル曲 /a /iframe
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125 :4:2012/07/28(土) 23 33 21 本編時系列 提督たちの憂鬱 第4話 1/6 1927年 夢幻会会合 嶋田繁太郎:海軍大学校校長。 会合出席。 夢幻会の組織力を改めて実感。カップ麵の試食会に頭を痛める。 海軍大学の教育改革推進。陸海軍の協調を目指す文化祭、運動会共に成功。 『ひょっとして自分だけが異常なんだろうか…… 嶋田は人知れずそんな不安を感じた。』本編4話より抜粋 伏見宮博恭王、大角岑生、南雲忠一:会合出席。新発売されるカップ麵を試食。 辻政信:会合出席。新発売されるカップ麵を試食。聖ペテロ女学院設立。 『「東京近郊の学校には、やたらとロシア系美少女が多いようですが? ああ、モンゴロイド系もコーカソイド系もいましたね」』本編4話より抜粋 三菱代表:会合出席。新発売されるカップ麵を試食。政財界に絶大な影響力を持つ。 『「まあ憲政会の政治家たちにも飴は与えてあります。 イザというときには役に立つでしょう」』本編4話より抜粋 伊藤博文、山県有朋:死去。 126 :4:2012/07/28(土) 23 34 02 2/6 若槻禮次郎:名前だけ登場。若槻内閣不成立。 『「片岡を外して作ることも出来たが、 別に若槻内閣を作る必要なかったからな」』 『「政友会でうまくやっている。 わざわざ憲政会に組閣をさせてやる必要はないだろう」』本編4話より抜粋 片岡直温:名前だけ登場。 若槻内閣大蔵大臣。 史実では失言で金融恐慌が発生していたが本編では任命されず金融恐慌も防ぐ。 インスタントラーメン:新発売されるカップラーメン。 トランジスタ開発:コンピュータ開発でのアドバンテージを得るために必要。 1932年から開始する予定の第二次五ヵ年計画の中で開発を進める。 満州:『第一次世界大戦後、連盟の監視下で満州は合法的に日本の影響下にあった。 連盟(列強)の監視もあって治安も安定しておりわざわざ張作霖を排除するような機運はなかった。 さらに米もあまり反日を煽れば連盟の警戒と日本による武力介入を呼ぶ可能性があるとして 極端な日中離反工作はできないでいた。さらに21ヵ条要求などをしていないので反日機運もそこまで高くは無く、 むしろ反英機運が高かった。』本編4話より抜粋 聖ペテロ女学院:亡命ロシア人子女の為に設立。 陸軍:『米国企業を馬賊、そして最近出没するようになった共産ゲリラなどから護ると同時に、 米財界とのコネクション作りを着々と進めていた。』本編4話より抜粋 127 :4:2012/07/28(土) 23 34 46 3/6 1928年 嶋田繁太郎:球磨型軽巡洋艦弐番艦「多摩」艦長就任。 張作霖:暗殺を免れる。 『史実では国民党の北伐による北京制圧と満州某重大事件と呼ばれる張作霖暗殺事件が起こった。 しかしながらこの世界ではそれらのイベントは発生していなかった。 米国の支援を受けた張作霖は依然として華北部を中心に強力な戦力を保持し、 国民党相手に一歩も引くことなく北京を維持していたのだ。 これによって張作霖は中華民国の正統政府は自分達であると主張して止まなかった。 勿論、国民党の蒋介石はこれに反発したが、 米国(+日本)をバックに持つ張作霖に真っ向から戦うことはできず、 華南での足固めに終始していた。』本編4話より抜粋 128 :4:2012/07/28(土) 23 35 16 4/6 1929年 世界恐慌前 嶋田繁太郎:天城型航空母艦「天城」艦長就任。航空無線を取り入れた集団戦法の研究を進める。 『後々に、この集団戦法は日本軍の航空部隊の基本戦術となっていく。』 『嶋田は、海軍有数の派閥の一員なのだ。尤もそれだけ色々と苦労も多い。 妬む奴もいれば、媚を売ってくる奴もいて、人間関係で気がめいることが多いのだ。』 『嶋田は新たな戦術を研究すると共に、 赤城型空母『赤城』の艦長となった山本五十六と航空機の未来について話す機会を多々設けた。 彼等は飲み屋や寮などで大いに話を盛り上げた。 尤も嶋田は海軍有数の名将と呼ばれる事になる山本五十六を前にして 緊張のあまり背中で汗を流していたが。』本編4話より抜粋 山本五十六:赤城型航空母艦「赤城」艦長就任。嶋田さんと航空機の未来について語り合う。 129 :4:2012/07/28(土) 23 36 13 5/6 1929年10月24日 暗黒の木曜日 世界恐慌 夢幻会会合 『この恐慌の発生を予め知っていた日本は、 むしろこの大暴落を利用して莫大な資金を稼ぎ出した。 それは各省庁の裏金や、皇室財産からも資金をひねり出して 仕掛けた夢幻会一世一代の大博打だった。尤も彼らの行為は、 インサイダー取引なんて目じゃないほどのインチキだが、 インチキはばれなければ問題ない。』本編4話より抜粋 『世界恐慌によって世界各国で生産縮小、企業の倒産が相次いでいた。 その中で日本は巧みな金融政策、経済政策でその打撃を最小限に抑えた。』本編4話より抜粋 嶋田繁太郎:会合出席。辻~んの爆弾発言に思わず持っていた湯のみを落とした。 東条さんの股間に零れる。 南雲忠一:会合出席。嶋田さんを宥める。 『「南雲さん。今、私は5.15や2.26事件を引き起こした将校たちの気分が わかったような気がしますよ」』本編4話より抜粋 辻政信:MMJ幹部。会合出席。黒ニーソ派。爆弾発言で会合が大荒れ。 『世界恐慌で荒稼ぎした金の総額を見た辻が、 喜びのあまり何やら高笑いをしていた。』 『「そうです化学繊維を作るためです。 ぶっちゃけ、高オクタンのガソリンは二の次です!」』本編4話より抜粋 化学繊維開発:デュポン社より早く特許を押さえ莫大な利益を得る為辻~んが推進。 130 :4:2012/07/28(土) 23 37 04 6/6 1930年1月 ロンドン銀相場暴落 ロンドン銀相場暴落でも荒稼ぎ。 1930年 ロンドン軍縮会議 1月21日~4月22日 日英同盟:駆逐艦の排水量制限を緩和させることを条件に対米戦争参戦義務削除。 米国国務省は外交での勝利と考えたが、実際には日本のシナリオどおりであった。
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和「そんな私にしたのは提督ですから…」 和「まわりまわって、全部、提督の責任になるのではありませんか…?」 京太郎「ぅ」 ……が、そう言われると否定出来ない。 彼女の才能を開花させたのは他ならぬ俺なんだから。 勿論、その才能は彼女自身のモノだが…しかし、それは誰でも開花させられたと言うのは正直、ちょっと悔しい。 …何だかんだで俺も和に対して独占欲を感じているんだろうなぁ。 和「ふふ…合意が得られたようで何よりです」 京太郎「あー…くそ。覚えとけよ」 和「えぇ、今回の分、どう仕返ししてくださるのか楽しみにしています…」 だからこそ、捨て台詞のような言葉を吐くしか無い俺に和はうっとりとした顔を見せる。 最中のそれに良く似た興奮混じりの陶酔は、次の情事に期待しているからこそ。 完全にマゾとして目覚めてしまった彼女にとって、俺の仕返しさえ興奮の材料にしかならないのだろう。 たった数時間前にはセックスに対して忌避感すら抱いていたはずの和が、まさかこんな事になるとは俺も思っていなかったけれど…。 京太郎「…それに夜はしっかり食べないと、和の相手とか色々とあるからな」 京太郎「提督としては、やっぱりスケベ度で和に負ける訳にはいかないし」 和「い、言っときますけれど、私よりも提督の方がずっとずっとスケベですからね」 和「最初のエッチだって食事ナシのまま夜通しでしたし…」 京太郎「それだけ和がエロかったからなぁ」 正直なところ、俺もあそこまでするつもりはなかった。 最初に和の意識がトんだところで辞めるつもりだったのである。 …が、その予定は和のエロさに覆され、結果として俺は夜通し彼女を貪る事になってしまった。 それは俺も、そして興奮に頬を赤く染める和も嫌に思っている訳じゃないんだろうけれど。 京太郎「まぁ、なにはともあれ、今日の食事、楽しみにしてるからさ」 和「…はい。その期待に応えてみせます」 そして、ユキさんとの3Pを実現するんです! そう付け加えるのは、多分、気恥ずかしさが残っているからなんだろうな。 セックスの時はさておき、普段の和は未だ意地っ張りなところを残しているんだ。 ピロートークの最中ならともかく、シラフで俺の為に、なんてまだ言えない。 そんな和が可愛くて仕方がない俺は笑みを浮かべながら、ハンコを押し続けて……。
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848 :ひゅうが:2016/08/08(月) 23 00 00 艦こ○ 神崎島ネタSS――「ある朝」 ――1937(昭和12)年6月12日 神崎島 海軍中将堀悌吉の朝は早い。 元来が健康に気を使い、酒もタバコも控えている彼の夜は早かった。 その上、ここ最近は新たな日課が加わっている。 「おはようございます堀提督。」 「おう。おはよう。」 ジャージという動きやすい服装に着替えた彼は、いつもの通りの待ち合わせの場所、神崎島戦史博物館前に6時25分ぴったりに到着する。 緯度としては沖縄や小笠原とほぼ同じ神崎島であるから、6月にも関わらず気温は高い。 待ち合わせ先では、彼と同じ習慣を身に着けた随員のいくらかだけでなく、島民たちが待っていた。 それに、いくらかの艦娘たちも。 中でも、彼のなじみの艦――言い方に誤解が混じるかもしれないが――である陸奥は、相変わらずかすかに微笑んで彼を迎えてくれた。 家族を本土に残している堀としてはこのある意味旧知の相手との会話がそれなりに楽しみになっていた。 「昨日は遅かったようですね。」 「分かるかな?」 「目の下の具合で。」 いつものやり取りである。 「君のところの提督ほどじゃないよ。」 「あの人はまぁ…特別ですから。」 ほほ笑む陸奥。 はっはと笑う堀。 彼は、米国政府から非公式に打診されたもろもろの案件をここ数日間処理し続けていた。 チャイナクリッパー飛行艇などの緊急避難的な神崎島への飛来にあたっての手順確認。 西太平洋上における航空航法用の電波灯台の設置に関する案件。 近海における潜水艦の浮上航行の原則の確認。 文書が太平洋をはさんでやりとりされ、この合間に威力偵察的な軍艦接近や不届き者な密輸船、そしてソヴィエトやドイツなどの何を狙っているのかわかりきっている輸送船の接近に対処する。 実のところ、太平洋上に権益を持つ国家で英国以外は神崎島が日本領土に編入されたことを承認してはいない。 先ごろ来島し、実はいまだに居座っているアインシュタイン博士のレポートが知られて以来、ここが蓬莱だいや伝説の大陸だと欧米では注目されており、数百年前の記録をたてにして領有権を暗に主張する国がけっこうな数存在していたのだ。 たとえばフランス。数百年来太平洋を利用していたし、この海域で発見した幻島の名をもって領有権を主張する声が日増しに高まっている。 まぁ実のところ、議会での政治的暗闘やら南沙諸島の領有権へのゆさぶりの一環なのだが。 そして意外なところではロシア。彼らは、ちょうどこの海域で幻島を発見し、長いこと海図に載せていた。 彼らは政治的ななにがしかではなく、単に強欲なだけだったが。 厄介なのが、アーリア人の故郷を探すというオカルト的なナチスドイツ。 彼らは、極北の地トゥーレが、北極海を抜けた先であるこの島だと主張しはじめていたのだ。 要はヒムラーのオカルト趣味に、先日日本に帰化するさわぎを起こしたカール・ハウスホーファーからすべてを奪ったがための出来事だった。 現在、大規模なチベット探検隊を組織したナチスのトゥーレ協会はこの地をアーリア人の聖地に認定しようとしているという。 (なお、ハウスホーファーは帝大教授におさまり、近々来島の予定だという) 中華民国は…まぁそういうことだった。 849 :ひゅうが:2016/08/08(月) 23 00 35 これらの数限りないいちゃもんの中で、アメリカは比較的話が通じる相手である。 せいぜいが民間団体が即刻占領を主張するくらいだったが、政府や軍は現実的な対処が可能だった。 その相手との対話に、ここ数週間の間神崎提督と、宗主国ということになっている大日本帝国はかかりきりだったのだ。 「まぁ、あの人はなぁ…」 堀は苦笑する。 彼が退庁する頃、神崎提督の執務室には書類のタワーが築かれていた。 あの様子だと、3時間眠れているだろうか。 こんど栄養ドリンクでも差し入れようか、と堀は思った。 「そろそろですよ。」 随員の津田大尉がいった。 軍令部からの御目付役ではあるが、この朝の時間を気に入っている多くの随員の一人でもある。 兵学校時代は棒倒しでヒーローになるあたり、体を動かすのが好きなのだ。 息を整えた堀は、本土でもおこなわれはじめたそれ――ラジオ体操をはじめた。 第三までは行わない。 これから少しランニングをしてからシャワーをあび、そして朝食をとるのが彼の日課であった。 陸奥たちは朝のシフトに入るといって彼らからわかれ、堀たちは市街地の中心部を軽いペースで走り抜けた。 朝の市街地は、ニューヨークのように碁盤の目状に区分され、朝霧とビル街が黄金色に染まっていた。 すれ違う人々はいずれも内地より背が高い。 自動式信号機のサインが変わるのを待つ間、朝の出勤者と夜勤明けの者たちがスーツ姿で街を行きかう。 道を通るのは、清掃車や、鎮守府ナンバーをつけた電気動力の警邏車両。 顔見知りの鎮守府憲兵や警務隊の人々と二言三言言葉を交わした堀は、神崎市の中央に位置する神宮公園へと寄った。 巨木の杜の中を走って進む。 まだ真新しい社殿は、内地から伊勢神宮に加えて九段の杜からの分霊がまつられたばかりの場所だった。 二礼二拍手一拝の作法通りに参拝した堀と随員は、ついで二礼四拍手一拝の作法で常世神宮に参る。 出雲大社と同様の作法であり、これはまつられている神がヒルコという消された神だったからだろう。 ここで息を整えた堀は、官庁街の裏手から高等弁務官府の手前までを一気に走った。 今度はペースは速めである。 「少し記録が上がりましたね。」 「そうかな?」 「ええ。はじめた頃から30秒は縮めていますよ。」 一応、ありがとうと返した堀は、つきあってくれた随員をねぎらい、いつものコンビニエンスストアへと歩き始めた。 ちょっとした悪徳のような気分だった。 ここで、弁務官府カードで軽くミネラルウォーターを買う。 そして、週刊誌のようなゴシップ紙を軽く立ち読みするのだ。 はじめはカストリ雑誌のようであまりよい印象はなかったのだが、これがなかなか面白い。 それに… 850 :ひゅうが:2016/08/08(月) 23 01 10 「ヲ。これは堀提督。おはようございます。」 「おはよう。」 「おや堀提督。今朝も早いですわね。」 肌の色がやや青白い、鎮守府スタッフの一員と会話ができる。 彼女らは深海棲艦。 日本海軍の、いわば敵であった。 彼女らの存在はほのめかされてはいたが、最初にあったときにはだいぶ精神的にこたえたものだった。 理由なく嫌われるなら怒りもするが、それが彼らにとり納得できる悲惨がゆえに、帝国海軍にとっての彼女たちは鬼門そのものだったのだ。 それを先方も理解しているためか、積極的な接触は少ない。 だが、堀をはじめ、山下らは積極的に彼女らとコンタクトをとろうとしていた。 基本的に善良な種族である「艦娘」と違い、彼女らのようなかつて怨念のみで形成されていた荒ぶる神は、その怒りゆえに的確な助言を与えてくれるだろうからだ。 そのため、出勤時間帯にあわせて堀はこのランニングがえりの立ち話を続けていたのだった。 最初は罵倒もされた。 だが、現役復帰組であることを理解していた彼女らは、徐々にこうして話をしてくれる程度には態度を軟化させている。 「聞きましたわよ。こんど、アメリア・イアハートがくるのですって?」 「耳が早いな。」 「そりゃぁ、情報部勤務ですからね。」 中枢棲姫が笑う。 勤務時以外の彼女は、やや色白で豪奢な髪を有する女性である。 言葉もそれほど乱れてはいない。 「アメリカとしても、やはり再度の情報収集は必要なのだろうね。」 「この島の位置からいって、情報は多ければ多いほうがいいですからね。私たちには迷惑な話ですけど。」 「苦労をかけるね。」 「仕事ですから。」 感謝と謝罪を彼女は軽くさえぎった。 「まぁ、体に気を付けて。」 「ありがとう。」 そう言った頃には、彼女はすでにレジへ向かっていた。 朝食用らしい紅鮭おにぎりと野菜ジュースを手にしているあたり、本当に時間がないのだろう。 「まだまだ、かな?」 「中枢サンの言葉じゃないけど、私たちはバカが嫌いなだけで、基本的に堀さんたちは嫌っているわけじゃないですからねー。」 ヲ級という群体的な存在の女性が軽くいった。 「神崎提督の言によると、好きの反対は無関心らしい。」 「ヲっ。よくわかっているじゃないですか。」 「痛いほどね。」 基本的に、彼女らは日本本土の行く末には無関心だった。 「まぁ、それでも相手をしてもらえるだけありがたいとは思っているよ。」 それならいいです。とヲ級も返した。 「さて、今日は昼はどこにしようか…」 「それならいい蕎麦屋ができたんですよ。行きますか?」 「それはいいね。ここのところ洋食ばかりだったから。」 なんだかんだで彼女らも艦娘と同じく、基本的には善良だな、と堀は思った。 851 :ひゅうが:2016/08/08(月) 23 02 24 【あとがき】――働く深海さんたちと堀さんたち。 今日も島は平和です。 なお、山下さんは比較的朝が遅い模様。
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宝箱 宝箱 開錠R 中身 金梟首席褒賞 なし 橙色の宝冠、レイヴンダブレット 銀弓首席褒賞 なし ウォンバット、オオアリクイ、オセロット、メガネザル、ピグミーマーモセット 銀杖首席褒賞 なし ブワヤジュールマント、ブワヤジュールローブ、黄金飾の宝冠、白銀飾の宝冠、深緑の宝冠、スタールビーの首飾り、スタールビーの指輪 鉄筆首席褒賞 なし アドミラルジュストコール、深紫の宝冠、濃藍の宝冠、深紅の宝冠、漆黒の宝冠、愚者の両手、提督のディバイダー、提督の十字儀、提督のアストロラーブ 名探検家の宝箱 5 メデューサ(紋章)、銀細工の甲冑、探索用ツルハシ、さびた宝剣、ゲブの杖、将軍のオーブ、カタール、エペ、カッツバルゲル 古美術商の宝箱 5 古代の衣服、赤銅製グリーヴ、さびた宝剣、ガネーシャ、教皇の錫杖、海の民の剣 発掘家の宝箱 4 ペガサス紋章、古代の衣服、マインゴーシュ、ファランクスの槍、ワーソード、カラベラ、暴君のオーブ、ホルスの杖、ナタルの杖 豪商の宝箱 4 カサック&ダブレット、貴婦人のドレス、黒ジョーゼット製ドレス、宝石細工の手鏡、豪華な首飾り、高級胴衣の縫製法、モードデザイン集・第5巻 錬金術師の宝箱 3 ラピスラズリの髪飾り、ラピスラズリのブローチ、ラピスラズリの耳飾り、船大工の金づち、月紋章のナイフ、貴金属の製錬法、豊穣の篭手 武器商人の宝箱 3 クロスソード(紋章)、バスタードソード、鋼鉄製ミトン、鋼鉄製グリーヴ、火器製作の技法書、武具製作の技法書、剣錬成・極意 探検家の宝箱 3 ゲブの杖、白狐毛ドガリーヌ、ベリーダンサー、バザラード、エストック、ラピスラズリの指輪 芸術家の宝箱 2 アルレッキーノ、殉教節用アルバ、黒檀製バイオリン、遠近法の基礎、女神の置時計、ワイバーンの像、絵画鑑定術 冒険者の宝箱 2 ロングソード、熟練漁師の釣具、リングレッツウィッグ、ライディングブーツ、冒険者ギルド登録証 学術者の宝箱 2 ジェットの耳飾り、ジェットのブローチ、博物学者の片眼鏡、ディンカの指輪、学者のアミュレット、改良型四分儀 航海者の宝箱 1 ショートソード、六分儀、冒険記、操帆術指南書、ミズンステイスル、冒険者ギルド登録証 航海者ロット なし 強壮剤10、頭痛薬2、目印のリボン10、地方海賊の上納品5、名工の大工道具5、秘伝の治療薬10、ネコイラズ10、ダヌの祈り10、沈没船の断片地図 宝冠 宝冠 耐久 防御 正装 特殊効果 名声 爵位 白銀飾の宝冠 55 12 33 社交+2 考古学+1 口説き+3 36,000 四等勲爵士以上 漆黒の宝冠 55 12 30 社交+2 地理学+1 口説き+1 12,000 五等勲爵士以上 深紅の宝冠 50 12 30 社交+2 美術+1 口説き+2 24,000 五等勲爵士以上 黄金飾の宝冠 60 12 35 社交+2 財宝鑑定+1 口説き+3 48,000 三等勲爵士以上 深緑の宝冠 60 14 30 社交+2 生態調査+1 口説き+2 42,000 四等勲爵士以上 濃藍の宝冠 50 12 30 社交+2 探索+1 口説き+1 12,000 五等勲爵士以上 深紫の宝冠 50 10 30 社交+2 6,000 六等勲爵士以上 橙色の宝冠 30 10 30 社交+2 開錠+1 口説き+2 48,000 三等勲爵士以上 上位入賞アイテム 後日所属国家本拠地の酒場娘から贈られる 複数の開催日でランクインした場合は、それぞれ賞品を獲得(確認済) アイテム 獲得条件 中身 アカデミーボックス 1位 黄金のパイプ、ベルベットのリボン、象牙製リコーダー、メイントップステイスル、白狐毛ドガリーヌ アカデミーバッグ 2〜5位 六弦ギター、ドガリーヌ、銀のパイプ、メインステイスル、絹のショール、カシミヤのショール アカデミーロット 6〜10位 名匠の仕立て道具、ププラン・ツリー(15)、整髪用具(3)
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出演:望月 基地の提督 しかし今は… リリー 艤装担当技官 魔改造魔 鳳翔 艦娘 練習軽空母 夕方からは酒保で居酒屋を切り盛り 乃絵美 病弱な提督付きメイド でもリリーにより(ごにょごにょ ガランド 基地 副官 龍驤 艦娘 軽空母 通称RJ 胸部装甲に いえなんでもありません 川内 艦娘 軽巡 筆頭夜戦バカ 長波 艦娘 駆逐艦 夜戦大好き 夕立 艦娘 駆逐艦 最近夜戦好きになりつつある 春雨 艦娘 駆逐艦 基地の良心 コンゴウ 艦娘 戦艦 アルペジオ艦のリーダー タカオ 艦娘 重巡 アルペジオ艦 イオナ 艦娘 潜水艦 アルペジオ艦 伊波 深海棲艦 強力な打撃力を持つ サイアン 深海棲艦 実力の程は未知数 第一章 提督の苦悩 長い思案のあと、望月提督は決断した。 そしておもむろに提督の証しである第一種軍装を脱ぎメイド服に着替えた。 望月「今の戦力だけではもう戦えない。僕も艦娘になる」 望月は10cm連装高角砲と4連装酸素魚雷、無数の25mm連装機銃を装備した秋月型駆逐艦となった。 艤装担当技官のリリーはその姿を見てびっくりしたが、提督の気持ちを察し13号電探の装備も追加したのだった 望月「しかし、今戦いに出られるのは夜戦バカの川内と長波、そして春雨とRJ。RJは装甲薄いから一撃を食らったら動けなくなるし。軽巡洋艦と駆逐艦だけでは深海棲艦の艦隊には勝てない。火力と制空権をとる空母が足りない」 望月「敵の弱点は強力な深海棲艦・伊波は艦娘は砲撃してこないと言うことだけでそれ以外は完全に劣勢だ、どうしたらいいんだ。私が駆逐艦になってもほとんど解決されない」 第二章 思案の果てに 望月は技官のリリーと艤装倉庫で相談していた。 望月「艤装は地下の倉庫に厳重に保管してたから使えそうだな」 リリー「でも取り付ける艦娘がいませんからね」 望月「それなら私に腹案がある」 リリー「腹案ってぽっぽみたいな腹案じゃないでしょうね」 望月「そんな事はない。実現可能だ。…ただ本人達が了解してくれるかが問題だ」 リリー「そこは寝込みを襲って無理矢理取り付けちゃいましょ」 望月「リリー おぬしも悪よのう」 リリー「いえいえ ていt 望月様ほどでは 私は夜中に艦娘の寝室に忍び込んだりしません」 望月「リリー、どっどうしてそれを…」 リリー「リリーは何でもしってますよ てへ」 提督室 望月は現有戦力表を見ながら考えていた。 望月[もし説得に成功したとしてだが、戦艦1・空母1・軽空1・軽巡1・駆逐4か。これでは到底無理だな。伊波にたどりつけたとしても攻撃する余力はない。どうしたものか?」 そこに提督室のドアをノックの音が。 望月「どうぞ」 鳳翔・夕立「失礼します」 望月「鳳翔どうしたんだい。酒保の準備はすんだのか? 後ろは…」 夕立「提督さん 困ってるポイ? 夕立もお手伝いしてあげるっポイ」 鳳翔「提督、私はいつも酒保で仕事していますが、れっきとした軽空母です。困った時は出撃させてください」 望月「君たち… ありがとう。いざという時はお願いするよ」 夕立「夕立は頑張るっポイ」 鳳翔「少しでもお役に立てるのであれば。でもまずはお食事からです」 望月「鳳翔わかったよ。ちゃんと食べるよ」 鳳翔「お腹が空いているといい考えが浮かびませんからね」 第三章 提督の人望? 望月は八方てを尽くして他の鎮守府から艦娘の派遣を要請したが全て断られた。 何処も深海棲艦の脅威にさらされているのは同じなのだ。簡単に貴重な艦娘を貸してくれるわけがない。頭を抱える望月。もうこの基地は放棄するしかないのか・・・ ドカドカドカ 大きな足とが聞こえた コンゴウ「提督、邪魔するぞ。っておいなんだその格好は。まるで艦娘じゃないか」 望月「いや、ほとんどの艦娘が今内地のドックに入渠中で戦力が全然足らないんだ。仕方がないから私も戦おうと思って」 コンゴウ「まあ、ここが壊滅的な被害を受けたという情報は聞いていたからな。一度ここで一緒に戦った我々に何故連絡してこないんだ。一宿一飯の恩義はわすれていないぞ、なあタカオ、イオナ」 望月「お前達… ありがとう 助かるよ」 タカオ「伊波に対抗できるのは我々の持つビーム兵器ぐらいだからな。任せろ」 望月「ああ 期待しているよ」 戦力はだいぶ整って来た。でも根本的に物資も不足していた。決行できる作戦は1回のみ 望月は深夜まで編成と作戦を考えていた。そこに望月を心配して提督付きの乃絵美がやって来た 乃絵美「望月さん。あまり無理をなさるといざという時に冷静な判断ができなくなりますよ。今日はこのくらいにして明日頑張ってください」 望月「乃絵美にまで心配かけてすまない。でももう少し。……いや今日はこれくらいにしておこう。乃絵美も休みなさい」 乃絵美「はい、ではお休みなさいませ」 望月は乃絵美を見送りながら考えていた。病弱な乃絵美を戦場に送り出すなんてできるのだろうか? でもやるしか無い。ここは悪魔に魂を売っても」 そこにリリーがやって来た リリー「ていt 望月さん準備ができましたよ。決行しましょう 」 望月「リリー 楽しそうじゃないか?」 リリー「だって滅多にみられない姿が見られるんですよ もう興奮しちゃって てへぺろ」 望月は毅然と言った 望月「リリー 決行だ。すまない ガランド少将、乃絵美。このままじゃ戦えないんだ」 望月とリリーは深夜の建物を静かに進んでいった。ガランドと乃絵美の部屋に向かって 翌朝、いつも早起きの乃絵美の悲鳴で基地が目覚めた 乃絵美「きゃぁぁぁ これなんですか????????」 その声で目覚めたガランドも自分の姿に驚いた。だが悲鳴は上げなかった ガランド「望月め、私を前線に出す気だな。仕方がない付きやってやるか」 画して赤城級正規空母 乃絵美とビスマルク級戦艦 ガランドは艦娘となった。 喜んでいたのは艤装を取り付けたリリーだけだったが。 リリー「ふふふ 普通じゃ面白くないからいろいろ仕掛け付けておいたから。乃絵美さんの胸部装甲も補強して置いたしこれで安心」 病弱な乃絵美は艤装を付けると立つのがやっとだった。でもなんとか食堂までたどり着いた。そこには済まなそうな顔をしている望月がいた。 望月は乃絵美を見つけると、すぐに乃絵美の所に行き、乃絵美が口を開く前に土下座してあやまった。それは見事なムーンサルト土下座だった。 望月「乃絵美 すまない。本当にすまない。でも今回だけ頑張ってくれ。決して前線には行かせないから。お願いだ。この通りだ。 ドンドンドン」 夕立「望月さん 素敵な土下座っポイ?」 タカオ「あれは環太平洋土下座選手権で優勝した時の技だ。一段と切れが出てるな」 春雨「土下座って凄いんですね」 川内「あの土下座されると、断れないよな。でもな春雨絶対に真似するな。素人がするもんじゃないからな」 しばらくの沈黙 乃絵美は迷惑そうな顔をしていたが、何か吹っ切れたように一言言った 乃絵美「今度だけですからね。それと夜中に私の部屋に入った罰はちゃんと受けて貰います」 望月「乃絵美 ありがとう」 そこにガランドがやって来た。望月を見つけると近寄ってきて言った。 ガランド「がはははは、望月気に入ったぞ。我がカールスランドのビスマルク級じゃないか。私は空を飛ぶことが専門で船は初めてだが力になろう」 望月「ガランド少将 ありがとうございます。少将の火力が伊波攻略の鍵なんです」 ガランド「任せておけ、私はネウロイのビームをかわしていたんだぞ。深海棲艦の砲撃などなんて事は無い」 望月「少将、機動性が違いますから… (一抹の不安)」 ガランド「望月 お前には守りたいものがあるんだろ。それを一緒に守ろうではないか」 望月「はい。よろしくお願いします」 コンゴウ「なんだかんだで戦力揃ってきたじゃないか。あとは訓練でどれだけ連系攻撃ができるかだな」 タカオ「実戦経験の少ない艦娘が多いですからね。訓練・訓練ですね。」 イオナ「対潜訓練はイオナにお任せ」 第四章 戦いの準備 それからは訓練の日々だった。乃絵美は弓の弦を引くことができなかったが魔改造リリーの弦引きアシスト装置によって十分に引けるようになり赤城に匹敵する航続距離とスピードを艦載機に与えることが出来る様になった。ガランドは艦体の反応の悪さに回避が遅れがちで被弾することが多かったが徐々にコツをつかんできたようだ。ガランドの訓練はコンゴウ達アルペジオ部隊に任せ、望月は空母部隊との連系の訓練を行った。その合間にも 川内を中心に遠征業務をこなし少しずつでは有るが物資を増やしていった。 川内「いやぁ 今日も疲れたわ、夜戦演習からすぐに遠征だったからなぁ」 夕立「夕立もくたくたっポイ?」 長波「物資が無いと作戦どころか訓練もできないし、ここは私たち低燃費部隊が頑張らないとね」 春雨「そうね、乃絵美さんもガランドさんもよく食べるから」 川内「アルペジオトリオも結構大食いだよな。まあ愚痴ってても仕方がない」 川内「そうそう、鳳翔さん。鳳翔さんも連系訓練やらしてるんでしょ、居酒屋やってて大丈夫?疲れてない?」 鳳翔「大丈夫ですよ。私は今まで練習空母扱いでしたけど、久しぶりに軍艦として訓練に参加させていただいて嬉しいんです。皆様を守る為に制空権はぎっちり確保出来る様にしないといけませんからね」 っと満面の笑みで川内に答える鳳翔であった。 望月は訓練に参加しながら作戦立案をしていた。動員できる艦娘は自分を入れて12隻。 実戦経験の乏しい艦も多い。どうやって艦隊を組み伊波に肉薄するか… 時には司令部で朝を迎えることもあった。伊波を倒し、近海の安全な航行を確保したい。でも艦娘達も全員で帰投させたい。物資量・艤装リスト・海図・偵察情報を見ながら寝むれない時をすごしていたのであった。そして大きく深呼吸をし 望月「よし、これで行こう。これがいまできるベストだ」 望月はついに作戦実施を決断した。 翌朝、望月は艦娘全員を司令部の講堂に集め作戦に関する説明を行った。 望月「これはこの基地、そして我が国の存亡を掛けた戦いである。総員奮闘して欲しい。 では陣形を発表する。主力強襲部隊:旗艦 駆逐艦望月 戦艦ガランド・コンゴウ 軽空母龍驤 重巡洋艦タカオ 潜水艦イオナ。支援艦隊 旗艦 軽巡川内 空母乃絵美 軽空母鳳翔 駆逐艦 長波・夕立・春雨」 川内「ていとk じゃなくって望月 何で俺が強襲部隊じゃないんだよ 大体駆逐艦が主力の旗艦なんて聞いたこと無いぞ」 望月「川内、まあそう言うな。我が海軍の伝統は指揮官先頭なんだ。私が前衛で主力を守る」 川内「そんな事言ったって指揮官が沈んじゃったら戦闘指揮できないぜ。ここは支援艦隊で全体を把握して指揮すべきだ」 望月「これはもう決めたことなんだ。支援艦隊の指揮は川内に任す。初陣の乃絵美や駆逐艦娘達を守ってやってくれ」 望月の覚悟に全員が嗚咽していた。 作戦決行日までリリーは魔改造に忙しく働いた。 ガランドは砲弾が手に入りにくい38cm砲から41cm砲に換装し電探も付けた 望月には通信指揮設備を載せた 川内と長波・夕立には新型高温高圧缶を載せ速力と回避力を向上させた 空母娘達には新型の烈風改 彗星一二型甲 流星改を搭載した 主力強襲艦隊の龍驤には戦闘機と彩雲しか載せていない。制空権を絶対確保する為だ 軽空にはバルジで耐久力を強化した 第五章 駆逐艦 望月抜錨しま ついに作戦決行当日がやって来た。リリーは最後に乃絵美に応急修理女神を取り付けた。これは望月が手を尽くして手に入れたものだ。1つしかない。しかし望月は迷わず乃絵美に付けるようにリリーに指示したのだった。初陣の乃絵美の為を思い… 望月「やれることは全てやった。後は結果を出すだけだ」と頬をぱんぱんと叩いて気合いをいれた。さあ出撃だ! 望月「駆逐艦 望月抜錨します」 望月を先頭に12人の艦娘達は出撃していった。 深海棲艦の支配する海域。波は穏やかだが風が生暖かい。何か嫌な予感がする。望月は 単縦陣で先頭を進みながら思っていた。 信号手「彩雲より打電 敵前衛艦隊発見 方位300 進路200 距離100km 艦種は潜水艦6隻の模様」 望月「このまま進まれると支援艦隊が危ない。全艦第1戦速 潜水艦は私が始末する。他艦は周辺の索敵と支援を」 龍驤「うち軽空母やで、潜水艦狩りは任せてーな」 望月「龍驤 戦闘機と偵察機でどうやって潜水艦と戦うんだ」 龍驤「そこはリリーの魔改造。戦闘機で爆雷落としたるんや」 望月「リリー… なんてことをorz」と思いつつ Vサインをしてるリリーの顔が浮かぶ 望月「よし前衛は望月、イオナ、龍驤はアウトレンジから戦闘機隊で制空権確保と爆雷攻撃、他艦は潜水艦からの攻撃に注意しつつ周辺海域の警戒を」 乃絵美は初陣だから… 望月も艦娘としては初陣だったが勇気を振り絞り潜水艦艦隊に向かって行った。 第六章 敵地の奥へ 信号手「彩雲より打電 敵潜水艦は潜水カ級elite2 潜水カ級4の模様」先制攻撃に注意されたし」 電探手「ソナーでも確認 方位10に2隻 方位350に4隻 こちらに向かってきています」 望月「イオナと龍驤は方位10の2隻を。私が4隻相手する」 龍驤「望月はん そりゃ無茶や。うちも4隻の方を」 望月「無茶は承知。でも僕もリリーの魔改造組なんでね4隻ぐらい相手出来る」 龍驤「いや~ 痺れるなぁ じゃあ早めに2隻ぶっ潰して応援いくわ」 4隻の潜水艦に突進する望月 望月「三式爆雷投下準備 投下 反転 再攻撃準備」 見張り「右舷から魚雷3本 こちらに向かってきます」 望月「あれならかわせる。命令そのまま 潜水艦攻撃に集中」 30分後6隻の潜水艦を相手にした戦いは望月艦隊の勝利で終わった。龍驤がバルジに損傷を受けたが航行には支障はない。 川内は通信を傍受しながらやきもきしていた。潜水艦艦隊なら、こちらは駆逐艦も多いし簡単に蹴散らすことが。なのに何故望月はこちらに向かわせなかったんだろう。 夕立「助けに行くっポイ?」 川内「いや、望月の判断だ。我々は伊波への支援攻撃が任務だからな、ここは望月に任せよう。ここでこちらの位置を知られるのもまずいしな」 乃絵美「川内さん、私攻撃機飛ばして援護した方がいいですか?」 川内「乃絵美 自重だ。望月を信じるんだ。奴は潜水艦ごときにやられるような奴じゃない」 乃絵美「川内さんがそうおっしゃるなら、でも必要な時はいつでもいってください」 長波「ソナーの感度上げて警戒。支援目標地点まで頑張っていくよ」 春雨「春雨がんばるのです」 鳳翔「皆様の足を引っ張らないように頑張ります」 川内「みんな…」 川内はこの支援艦隊が強い絆で結ばれていってることを感じていた」 前衛艦隊を撃破した後、望月達は深海棲艦の基地に進路を取っていた 望月「敵機動部隊と遭遇せず基地まで行ければいいが…」 できるだけ戦力を消耗せずに伊波と戦わなければこちらに勝機はない。望月は祈るような気持ちで刻々と入って来る偵察機の情報を聞いていた。 通信手「敵機動部隊こちらに向かって来ます。戦艦2 軽空母2 重巡洋艦2」 望月「そう甘くはないか、輪形陣 対空戦闘用意 弾種三式弾 龍驤は戦闘機発進準備」 ガラント「対空戦闘か、リリーが付けてくれたガトリング砲の出番だな」 望月「ガトリング砲? そんな艤装、基地のリストになかったぞ?」 リリーが酒保の冷蔵庫の前でプリンほおばりながらにやにやしてる姿が浮かんだ。 敵機動艦隊の攻撃は熾烈だった。まずは艦載機の攻撃。龍驤の艦載機で制空権はなんとか維持はできたがガランドとコンゴウ・龍驤が至近弾で小破した。その後は戦艦・重巡からの砲撃。アルペジオ隊の攻撃で敵に損害を与え、コンゴウ・タカオ・イオナで撃破した。ガランドの砲撃は当たらない。まあガトリング砲で敵艦載機を多く撃墜したのは奇蹟だったかもしれないが、主砲一斉斉射で船体が動くことは訓練でさんざん言って聞かせたがまだ挙動が把握できていないようだ。 望月「コンゴウ・タカオ・イオナお疲れ様。ビーム兵器を使わずに機動艦隊を撃破できたのは大きな成果だ。ビーム兵器は伊波攻撃に残しておきたいからな」 タカオ「私は無傷だ、思う存分戦えるぞ、指揮は頼む」 イオナ「まだ魚雷もあるよ」 若干速力は落ちたが隊列を組み直し目指すは伊波の居る基地だ。これを潰さないとこの近海の安全は脅かされる。 第七章 伊波発見、熾烈な戦い そろそろ敵基地近海だ。望月は偵察機の発進を命じ、報告を待っていた。時刻はもう夕暮れに近づいている。夜戦になったら不利だ。なんとか明るい内にケリを付けたい。夜戦バカの川内とか長波がいればよかったが今はいない。なんとかこの布陣で壊滅させたい。 通信手「偵察機より打電、伊波発見。マヤ級もいるようです。艦種は… 打電切れました。撃墜された模様です」 望月「伊波がいるなら結構。陣形単縦陣 第1戦速 目標伊波、マヤ、そして残存敵艦」 望月「支援艦隊に暗号打電 我敵基地に突入する 「暗号 にゃぁにゃぁにゃぁ」 通信手「了解 にゃぁにゃぁにゃぁ」 望月を戦闘に6隻の強襲艦隊は伊波の居る基地に突入する。 「アハハ、カーニバルダヨ」ヤマの声が響き渡り最初にマヤのビームが襲って来た。直撃する。誰もがそう思った。 その時龍驤が叫んだ。 龍驤「手出し無用 切り裂け烈風斬」 龍驤から発進した烈風は見事マヤのビームを切り裂き無効化した。 龍驤「これが烈風斬や。ビームなんてウチがなんとかしたる。みんな頑張れ」 ゴンゴウ「ビームを切り裂くなんて始めて見た」 タカオ「やろうとした艦娘がいないんじゃない?」 望月「これもリリーの魔改造か。いろいろトンデモないことをする奴だが、今回は助かった。全艦進路を維持しつつ突撃」 その命令と同時にレーダー手が叫んだ レーダー手「後方に機影 乃絵美の艦載機と思われます」 望月「間に合ったか、後方を振り返り」望月は安堵した。 望月「乃絵美よくやってくれた」 制空権も確保でき、着弾点観測射撃も機能し、1隻、また一隻と着実に沈めていく 残るは伊波とマヤ 「もう一回 カーニバルダヨ」マヤのビーム攻撃。切り裂く烈風斬 コンゴウ「今度はこちらからビームをお見舞いしてやる 祭りだワッショイ、タカオ、イオナ続け……」 3連続のビーム攻撃によりマヤは轟沈、伊波にも損害を与えた。あとひと息。 望月「ガランド少将、コンゴウ 主砲一斉射撃 弾種徹甲弾」 両艦からの主砲の一斉斉射で伊波も沈黙した。最後に 伊波「小鳥遊くん」という言葉を残して。 かくして戦いは終わった。伊波を沈黙させ、その他の深海棲艦も葬った。これで安心だ。だがこちらの被害も甚大だ。イオナ、タカオ大破、ガラント、コンゴウ中破、龍驤は小破だが艦載機は全滅。望月も小破だった。 望月「被害は大きかったがこれでみんなと帰れる」望月は安堵の色を浮かべた。 その時、突如大きな笑い声が聞こえた。 第八章 ラスボス サイアン と川内の決断 サイアン「はははは 甘いな。伊波を倒したからと言ってこの海域が貴様達艦娘の安全な海域になると思うな。まだ私がいるぞ」 そこには今まで見た事も無い深海棲艦が居た サイアン「私の名はサイアン 貴様達に私が倒せるか?」 日も沈み夜戦だ、敵の全体像もつかめない。絶対のピンチ。サイアンの放った砲弾によりゴンゴウと龍驤が大破。 望月「南無三」 時を同じくして突然通信手が叫んだ。 通信手「変な音が聞こえます。 歌??」 望月「音を出せ」 川内・長波・夕立「夜戦・夜戦・夜戦 夜戦は私らの大好物、プリンよりおいしいぜ♪」 龍驤「夜戦バカの歌や 近くにいるで」 望月「なんで川内達 夜戦バカの歌が聞こえる。あいつらは乃絵美と鳳翔の護衛のはず」 龍驤「まあ細かいことは気にせんといて。味方が増えるってのはええことや」 川内「川内様参上 私に夜戦を挑もうっていうバカはどいつだぁ」 長波「長波だっているよ、魚雷お見舞いしてげる」 夕立「夜戦の砲撃の後って花火っポイ」 望月は唖然としたが、気持ちを奮い立たせ言った 望月「全員突撃 サイアンを倒せ 探照灯点灯 私が道を付ける」 龍驤「望月はん こんな至近距離で探照灯なんて、集中砲火受けるで」 望月「集中砲火結構 それでみんなを守れるんなら」 川内「よし 望月に続け。絶対に倒すぞ」 夕立「これむちゃくちゃ堅いっポイ。12.7cm砲じゃろくに傷も付かないっポイ」 川内「よっし カットイン戦法だ。みんな気合い入れろ」 川内・長波・夕立のカットイン攻撃によりサイアンは損害を受けた。だが沈まない 望月はぼろぼろになりながらも探照灯でサイアンを照らし続けた。 その時ガランドの主砲がサイアンに直撃した。 ガランド「ははははは。的が大きいからな。私の腕でも当たる されもう一回」 サイアン「グフ これは伊波のパンチ以上だ」 更にガランド・コンゴウが有りっだけの砲弾を浴びせた サイアン「深海棲艦は永遠に不滅だ。何度でもよみがえる アイ・シャル・リターン」 という言葉を残し沈んでいった。 戦いは終わった。損害は計り知れないが、伊波・サイアンを撃破した。当面この海域は安全だろう。望月はそう思いながらみんなを見た。 第九章 戦いのあと みんな傷ついていた。だがその顔は晴れやかだった。 川内「望月早く帰ろうぜ。鳳翔がご馳走作って待ってる。今日はスペシャルメニューだそうだ。デザートにプリンもあるらしいぞ」 川内は集中砲火を浴び自力航行もおぼつかない望月に肩を貸しながら言った 川内「ここはほんといい基地だな」 望月「ああ、最高だよ」 川内「お~い 大破した艦には肩貸してやれ、長波はゴンゴウだ」 長波「えぇ コンゴウさん重そう」 コンゴウ「何を言う 私だって脱いだら凄いんだぞ」 川内「夕立はイオナとタカオだ」 夕立「それって無茶振りっポイ? 川内さんずるい」 夜になると元気な夜戦バカ達は笑い声を上げながらそれぞれに肩をかした。 望月「さあ みんなで帰ろう」 そう我々には返る場所があるんだ。 帰投途中望月は川内と話をした 望月「川内、君たちは何故敵基地まで着たんだい?」 川内「いや 支援攻撃の艦載機飛ばした後リリーの弦引きアシスト装置の調子が悪くなって、乃絵美の第二次攻撃できなくなっちゃってさ、それに乃絵美の体力も限界だったしね、で乃絵美を敵の攻撃範囲から撤退させたんだよ。独りじゃ無理だから、春雨と鳳翔付けてね。鳳翔はまだ制空戦できるって言ってたけど、みんなが帰ったとき夜食が要るからって説得してね、やはり鳳翔が居ないと春雨だけじゃ乃絵美の看病も無理だしさ。そして夜戦組は命令無視して最大戦速で夜戦に突撃ってこと。私たちに夜戦やらさないなんて一生恨むぞ」 望月「はいはい 今回の命令違反は不問にする。けどホントに助かったよ。君たちが居なければサイアンは倒せなかったからな。ありがとう」 川内「いいって、いいって。夜戦できたんだから。でも望月ももうこんな無茶するなよ」 望月「ああ そうする」 第十章 日常 数ヶ月後、基地はいつものような活気が戻っていた。 暁「第六駆逐隊:遠征から戻って来ました」 龍田「はい暁ちゃんよくできました。天龍ちゃんが少しお痛しちゃったけどね」 天龍「おい、龍田、そんな事提督の前でいうなよ。駆逐艦娘に示しが付かないだろう」 雷・電・響「ぷ~~~」 提督「はいはい、みんなお疲れ様、今日はゆっくり休んでくれ」 第六駆逐隊「はーい」 最古参の吹雪は着任したばかりの第30、32駆逐隊の訓練をしていた。 吹雪「これぐらいでへばってたら長距離遠征できないわよ、ファイト」 皐月「吹雪さん、後どれぐらい」 吹雪「あとグランド10周」 文月「ふにゃぁ もうダメかも…」 金剛「ハーイ 駆逐艦娘のみんな、あとでお菓子ご馳走してあげるから頑張るのデース」 長月「今欲しい…」 みんなの声に囲まれて提督は幸せだった。もうあのメイド服も着ることは趣味以外あるまい。そう趣味として以外では…でも時々 そして乃絵美やガランドにも無茶をさせることも。 この海域が少し安全になってきたので、明日司令部に以前より申請したいた間宮が到着する。これでみんなの笑顔がもっと見られるだろう。 fin
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899 :名無しの紳士提督:2015/10/02(金) 01 10 28 ID CPvaTczE ひとまず一区切りということで鎮守府慰安労働します 1レスで終わりですが、最終回と言うよりは一区切りつけたかっただけということで 900 :鎮守府慰安労働:2015/10/02(金) 01 11 02 ID CPvaTczE 「慰安夫、東。参りました」 「うん。お疲れさま」 執務室に入り、机にかけた提督に向けて東は艦娘たちがそうするように敬礼をする。 対して提督とその横に立つ秘書艦、大和が小さく敬礼を返した。 続けて後ろ手に大和から書類を受け取りながら、提督が口火を開く。 「長いことお疲れ様。うちの娘たちが随分と世話になったらしいね」 「いえ、色々と楽しかったです。大変なこともなかったわけではないですけど」 「大変なことねえ……ま、世の中働くってのはそうそう楽にはできないもんさ」 普段と何ら変わらない様子で軽口をたたく提督に、思わず東も笑みをこぼす。 そう、東は約束通り、一定期間の慰安夫労働を終える話をされに来ていた。 当初の予定よりも少し長く、特別侵攻作戦を一度挟んで過ごした慰安労働期間。 ひょんなことから始まった異常事態ではあったが、役得ではないかと聞かれれば役得だった。 しかし提督から進言される言葉は、東が考えもしなかった言葉だった。 「東。お疲れって言いたいけど、もう少しうちで働いてみる気はないかい?」 「はい? というと、慰安夫期間が延びるってことですか?」 「いや、それがね。大和から話を聞いたんだけど、うちの戦果と東が深い関係なのよ」 「深い関係? あ……」 思わず顔を赤くする東だったが、提督は含み笑いを堪えながらも別の書類を手に取る。 東の慰安夫としてのスケジュールと、艦娘たちの出撃や遠征のスケジュールをまとめたもの。 資材の増減や成否といった様々な情報が載っている中で、提督が示したのは――。 「東の慰安対象になった艦娘は、翌日遠征・出撃共に極めて優秀な戦績を残している」 「それは初めて聞きましたね」 「なぜなら東に世話してもらった艦娘は、一回の慰安労働だけで三重キラ付けがついているから。ひとえに前回の特別侵攻作戦を越えられたのもそのおかげといえる」 「は、はぁっ……」 「……わかんないかな? 最近なら長波、青葉、大和、速吸、東とえろいことした艦娘たちなのよ」 「どーもすいませんでした! なんでも言うこと聞きます!」 そこを言われてしまってはたまらないと言わんばかりに、東は提督の言葉を遮った。 深々と腰を折り、謝る東の姿を見ながら提督はかすかに笑みを浮かべながら言葉を続ける。 「ま、その辺はともかくだ。艦娘も女の子、男がいると頑張りがいがあるのよ」 「分かりました……控えます」 「控えなくてもいいよ、戦果に繋がるから。強いて言うならえろいことしたら教えて」 東の返事よりも早く、提督の頭に大和の拳がめり込んだのは言うまでもない。 日本最大級の戦艦の渾身の一撃に、思わずおしゃべりな提督も黙るしかない。 苦笑いと共に東は執務室を後にし、変わらない慰安夫期間が続くことにどこか安心感を覚えていた。 901 :鎮守府慰安労働:2015/10/02(金) 01 12 41 ID CPvaTczE ひとまず一切りです こうしておけばまた書きたくなった時に書けるということで では、また書く時があれば
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モーガン・スキナー(宇宙暦?年 -?年)は自由惑星同盟軍の軍人。オリジナルキャラクターである。 略歴 イゼルローン要塞が自由惑星同盟に占領されたのち、宇宙軍補給基地の1つにその名をつけられた人物。イゼルローン要塞の軍港には、過去の名提督の名前が与えられており、ダゴン会戦の英雄であるリン・パオ、七三〇年マフィアの一翼を担ったウォリス・ウォーリックらとならんでいることから、偉大な提督であったことが伺われる。(104話)
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68 :ひゅうが:2016/07/16(土) 00 38 48 艦こ○ 神崎島ネタSS――「狂愛」 ――西暦1937(昭和12)年2月27日 「楽しかったかい?」 「はい!思いっきり体を動かすのは楽しいです! でも…外に出られないのはちょっと気が滅入りますね。司令官。」 吹雪がほほ笑んだ。 背後では、なんとか笑みらしきものを作っている陸海軍の若手士官や警護官たち。 死屍累々――もちろん比喩的表現として――という有様だった。 おおかた、首相官邸での会話の間暇をしていた吹雪をちょっと遊んでやるくらいの気持ちだったのだろう。それが、思いのほか熱が入ってしまったのだろう。 若い士官にとっては、見た目子供な相手に手もなく投げ飛ばされては黙ってはいられまい。 ふと、神崎はこの場に島風や長良あたりを連れてこなくてよかったと思った。 彼女たちはもっと加減を知らないからだった。 なんとなれば、彼女らは人間離れした提督に慣れ過ぎている。 「皆、ありがとうございます。」 神崎は礼をいった。 苦笑で返されるあたり、本当に強かったのだろう。 無理もない。 艦娘とは、ありし日のいくさぶねの魂をその身に宿す少女のことだ。 ものに魂を宿すのが人間であるのなら、艦に宿った魂もまた、さまざまな意志をまとっているはずだ。 それが最も濃厚なのは、乗組員たち。 要するに、彼女らは例外なく一定以上の運動能力と技能を有していた。 先天的な能力だけでなく、深海棲艦との泥沼の全面戦争を加速時間内で過ごした彼女らは、帝国海軍が誇る「兵隊元帥」、兵隊から技能一本で駆け上がった特務士官たちなみの錬度を有していたのだった。 「いい汗をかけました!」 笑顔で「ぎゅっ」と脇を締めた吹雪に、後ろの血気盛んだった士官どもがびくりとなる。 そうかそうか。と頭をなでながら、神崎は「あとでフォローを入れないといかんなぁ…」と、そんなことを考えていた。 なお、こののち帝国陸海軍から帝都や海軍軍令部付きの連絡艦娘に指導が多く舞い込むようになり、それにこたえ続けたことから間接的に鎮守府の評価が上がっていったことは余談である。 「ぎゅっ、てしたな。」 「ああ。ぎゅっ、てした。」 ついでに何かを目覚めさせたらしい。 そしてその頃―― 「ぽい?」 なんだかよくわからないのがきた。と、看守長は思った。 面会室で疑問形の語尾を連続する金髪の少女、そして相手は… 「噂の神崎島からお客と聞いていましたが、あなたが私に?」 「ぽい!夕立は提督さんのお使いっぽい!だからきたっぽい!」 そうですか。と隻眼の男はほほ笑んだ。 男の名は北一輝。 現在、特別軍法会議で処断を待つ身の未決囚である。 容疑は、2.26事件の思想的指導者として。 そして、帝国の国体をゆるがす国事犯予備軍として。 だが、この男はただ喚き散らすような血圧過多なタイプではなく、平田篤胤などの国学者の系譜に最新の社会主義経済学を組み合わせ、さらに欧米型民主主義をも取り込んだことで体系化された「皇国社会主義者」だ。 生半可な学者では太刀打ちできない。 彼は説いた。帝国は民主国家たるべきだと。 そして経済学上もっともすぐれた思想が社会主義であるなら、これに向かうのは必然。 今や絶対的な存在として帝国を統べる天皇は、「帝国の天皇」でなく「国民の天皇」として雲の上からおりてきていただき、これまでその権威のもとに動いていた既得権益層を丸ごと打破。 新たに政府を作り直すべきだと。 そのために、三年間の独裁を経て日本を根本的に改造するという「日本改造法案大綱」を彼は著し、2.26事件を引き起こした青年将校たちや政財界に大きな影響を与えていたのだった。むろん思想的に。 まさに日本という存在への狂愛が生み出した非常の文章。 民主主義を生むために軍部独裁を求める矛盾。 そして君主としての天皇を認めずに「概念としての天皇」を天下らせて、今でいうところの国民統合の象徴へと祭り上げようとする思考は現代性の皮をかぶった神学の様相すら呈していた。 当然ながら彼は、その著書を世に出したところで監視対象者となり、そして案の定、彼の思想をこれまた現実に「組み合わせ」た連中のためにここにいる。 69 :ひゅうが:2016/07/16(土) 00 39 39 「お手紙を持ってきたっぽい!」 夕立、と名乗った金髪の少女は、何が楽しいのか鞄を開け、一冊の本と、それに添えられた手紙を北に手渡した。 看守は首を傾げた。 そこには「日本史B」「政経」の文字。教科書のようだが、やけに印刷が丁寧であり表紙は見たことのない材質だった。 だが首を伸ばして中身を見ることはできない。 彼の役割は、北の3歩半後ろの面会室の壁面にそって立ち、万一北が暴れだしたり、凶器の差し入れなどがないか監視することだった。 「・・・。」 それを開いた北は、しばらくは微笑をたたえながらぱらぱらと頁をめくっていた。 だが。 「・・・」 急に、表情が変わった。 北と対面するように設けられている鏡――看守やそれ以外による監視のためにある洗面台の鏡だ――に映る北の顔がみるみるこわばってゆく。 何が楽しいのか、夕立はそんな北の様子をにこにこしながら両手で頬杖をついて見つめていた。 まるで犬のように、彼女のくせ毛が頭の動きにあわせて揺れる。 たっぷり30分後。 北は、ページをめくる手を止めて、封筒に入れられた手紙を読み始め、苦悶の表情を浮かべた。 「わがこと…ならず、ですか。」 「ぽい?」 「いえ…あなたにいっても詮無いことでしたね。なるほど。『白川の 清き流れにすみかねて』ですか。皮肉がきいている。」 くつくつ北は笑う。 「なにをないているっぽい?」 夕立がいった。 相変わらず、顔は笑顔のまま。赤い瞳は北をずっと見つめている。 「いえいえ。昔出した宿題の答えが間違っていたことを教えてもらったのですが… 今更どうしたものかと。」 「ああわかるっぽい!でも、まちがったならやりなおせばいいっぽい!」 「300万の死、そして…いえ。そうですね。ですが取り返しのつかないこともあるのですよ。」 うーん。と夕立は何かを考える仕草をした。 「おじさんは、取り返しのつかないことをしたっぽい?」 「ええ。正しく言えば、そうなってもいかな。と思ってしまった。間違ったこたえを正しいと信じて。 いえ、そもそも正しいことなんてないのかもしれませんね。」 むずかしいっぽい!と夕立は頬をふくらませた。 70 :ひゅうが:2016/07/16(土) 00 41 02 「そうですね。人間は、特に日本人はそれほど強くない。」 北はやさしくいった。疲れ切った声だった。 「むぅ!てーとくさんのためなら、夕立、強くなるっぽい!」 鏡ごしに北を見ていたから、看守はそのときの顔を見過ごした。 「君は…」 北は数度目をしばたかせる。 「君、いったい何人殺した?」 この男は何を言い出すのだ。 やはり狂人か。と看守は眉間の皺を深くする。 「ぽい?」 「いや。変なことをいってすまないね。なんでもないから。」 「んー。鎮めた艦のこと?」 え? 「ええ。」 「数えきれないっぽい。」 「誰のために?」 「もちろんてーとくさんのために。でも…」 夕立は、犬歯をむき出しにして笑った。 きれいな笑みだった。 だが、ただ純粋なだけではない。 「誰のためでもなく、自分のため。命がけで戦った相手に石を投げるのも、それに怒るのも、どっちも当然っぽい。 だけど、だからそれを今の人間に向けるのは違う。」 まるで地の底から響くかのような声で、彼女はいった。 幼さなど微塵もない。いくらか呆れたような、老成した声がそこにはあった。 「いいかげんなことをして過去を断じるなら、いずれ自分もいい加減に嘲笑われるだけ。 勝手に自滅して、勝手に笑われるといい。 亡霊は亡霊らしく、欲望に正直に生きるの。ただ提督のねざめがわるいから『私たち』はここにいる。」 「そう…憎くないのですか?」 北の額を脂汗がつたう。 「全然? 提督が大事にしていた島や提督の生きた世界なら別だけど、今の『私』は別に。 たとえるなら…卒業した学校みたいなものかな?」 「なるほど。」 北は哄笑した。 看守が止めるのを手で制して。 「愛情の反対は無関心ですか!愉快痛快! こんな単純なことを理解していないから帝国は道を誤った。ならば、せいぜい帝国を救われることです。 適当に。面倒くさがりながら。 それが、殺したいほどこの日本を愛している皆さんにはできないことですから!」 71 :ひゅうが:2016/07/16(土) 00 42 55 【あとがき】――飛行艇の中で待機していた狂犬、単独行動の巻。 よろこべ北。貴様の願いはようやく叶う(某神父風) あと、キャラ違うといわれるかもしれませんがごめんなさい。 鎮まった祟り神っぽい感じを出せていたら幸いです。