約 368,286 件
https://w.atwiki.jp/shareyari/pages/410.html
作者:月下の人 ◆WXsIGoeOag 【前作】 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 【7】 【次作】 言葉を失う晶の目の前で、ゆらりと後ろ脚で立ち上がる狼。見下ろす狼の突き刺すような眼光が晶を射止める。 一刻も早く逃げろと警鐘を鳴らす脳とは裏腹に、その足は凍りついたように動かず。 その前足、むしろ腕と言うべきか、分厚い筋肉と獣毛に覆われたそれががゆっくりと晶へと伸びて…… 瞬間その上腕部、続けざまに肩、脇腹へと突き刺さる投げナイフ。 狼は僅かに呻き、3本のナイフが飛来したその先に体ごと怒りの形相を向ける 「貴様っ! 一般人に手を出すとはどういう了見だ! お前の狙いは私だろう!」 狼と晶の耳に勇ましく響く女性の声。 向けた視線の先には、黒のロングコートに長い銀髪、大振りのナイフを右手に構える若い女性の姿があった。 「グルルルオオオオォォォォッ!!」 怒りの声を上げ女性へと襲いかかる狼。二本の脚で人間のように走るその姿は、狼というよりむしろ狼男だ。 恐るべき加速から突き出された爪を女性は目にも止まらぬ螺旋運動で回避、回転の勢いのまま、隙ができた後頭部首筋にナイフを突き立てる。 「ガッ!?」 狼男の口から苦痛の声が洩れる。そして走った勢いをそのまま盛大に倒れ、そのまま動かなくなった。 狼男は、大型ナイフの柄だけが延髄から生えている状態。急所を深々と貫かれたのだ、如何な生物とて絶命は免れないだろう。 しかし女性は油断なく新たなナイフを構え、倒れて動かない狼男を凝視、視線を外さないままに言う。 「ナオキ! 怪我人を頼む!」 「お、おう、わかった!」 そこで初めてその存在に気付いた。目立つ女性に気を取られて気付かなかったが、女性の傍にもう一人、いたって普通の格好をした青年がいたのだ。 ナオキと呼ばれたその青年はまっすぐ晶に駆け寄るなり、謝罪と安否の確認を向ける。 「すまない! 君大丈夫か!?」 「ぼ、僕は大丈夫ですけど……そうだ鎌田さん!」 「えっ? 君一人じゃなかったのか!?」 「鎌田さーん! 大丈夫ですか鎌田さーーん!!」 手すりから身を乗り出し、カバの池へと叫ぶ晶。ナオキが目を向けると突然カバの隣の水面が大きく跳ね、そこから人影が出現する。 「おっおーい! あんた大丈夫かー!」 「あー、一応大丈夫ですー! ええっと……はじめましてー」 そう叫び、元気に手を振る人影を見て、ナオキは大きく安堵のため息をついた。 迷惑そうな目を向けるカバに軽く謝罪の動きをすると、陸に上がり池を迂回して歩いてくる、鎌田と呼ばれた人影。 すぐにナオキはその鎌田の姿が尋常ではないことに気付く。何と言ってもその頭部は鮮やかな薄緑色の逆三角形なのだ。 晶もそのことにハッと気付き、慌てて鎌田のことを説明する。 「あっ! えーと鎌田さんはその変身能力者で!」 「…ああ、なるほど、彼もそうなのか」 晶が鎌田の真の姿、半分人間、半分カマキリな蟷螂人の姿を見たとき、極力平静を装っていたが内心は相当驚いたものだ。 だが、ナオキは驚くほどあっさりその姿を受け入れた。彼自身が変身能力者か、あるいは変身能力に慣れているのだろうと晶は推測する。 そうしているうちに鎌田は晶たちの目の前に帰ってきた。服は水浸しだが、本人はいたって元気な様子である。 「本当に申し訳なかった! あんた怪我は?」 「いやー僕は大丈夫ですよ、怪我もないです。見ての通り頑丈なんで」 心から申し訳なさそうに謝罪するナオキに対して、鎌田は大したことないと身軽に全身を動かしてみせた。 「しかしあれを食らって無傷とは……凄いなその姿……」 「当たり所が良かったのと飛んだ先が池だったってのもありますけどね」 ナオキは軽く動く鎌田の姿をまじまじと見つめる。 全身を覆う薄緑の外骨格、大きな複眼に触角、背中の翅…… 「……バッタ?」 「カマキリ!!」 デジャヴを感じる晶だった。 「ところであなたがたはどちらさま? 僕は鎌田之博。しがない変身能力者です」 「あ、僕は水野晶です」 「鎌田さんと水野君か。すまん、こっちの紹介が遅れた」 ナオキは離れた位置にいるロングコートの女性をチラリと見て、少し考えてから口を開く。 「俺は遠藤直輝、あっちの女はクロス。ええっと……この動物園の飼育員だ」 「え……ええっ!?」 「飼育員っ!?」 紹介そのものは衝撃的ではないにせよ、状況から考えればあきらかに予想の斜め上な言葉に晶と鎌田は目を丸くする。 直輝は斜め下を向いて何事かポツリと呟くと、ゴホンと大きく咳払いをして続ける。 「ああ、飼育員なんだ。それがちょっとした問題が起こってあの狼が檻から逃げ出しちまった。今それをなんとかしようとしてるとこだ」 「え、あれ本当にただの狼だったんですか? さっき二本脚で走ってたような…」 「いやあ気のせいだろう。でかいからな、普通に走ってもやたら高く見える」 「っていうかあんなナイフ刺しちゃっていいんですか? 普通麻酔銃とか…」 「ナイフみたいに見えるがあれは麻酔注射でな。生半可な麻酔銃じゃ寝ないんだアイツは」 「えー、でも」 「とにかく!!」 二人から次々出てくる疑問を、直輝は大声で打ち切る。 「今ここにいるのは危険だから一刻も早く園を出てほしい。謝罪は後でする」 「危険ってもう終わったんじゃ………えっ!?」 倒れていたはずの獣へと目を向けて晶は驚愕する。 延髄に深々と麻酔注射?を突き刺されたはずの狼?は、片膝をついて既に二本脚で立ち上がりかけていた。 「嘘…なんで…!?」 「言ったろ、アイツはあの程度じゃビクともしないんだ」 直後、立ち上がると同時に怒りの声と共にクロスへと爪を振りかざす狼男。やはり普通の狼とはとても思えない。 紙一重でかわすと同時に斬撃を加えるクロスの武器もまた、どう見ても大振りのナイフである。 「そんな…そんな相手にあの人は大丈夫なんですか!?」 「気にすんなクロスはプロだ。能力だってあるから問題ない」 決して小さくはない傷をまるで気に留めず、続けざまに振るわれる大振りの二撃、三撃。受ければ大怪我は免れないであろうそれを クロスは一切無駄のない動きでくぐり、受け流し、後方へ跳んで距離をとる。跳躍と同時に振るわれた左腕から放たれた投げナイフが 狼男の太腿に突き刺さり追撃の足を止める。超高速の人間離れした攻防である。 「見ての通りあいつはクロスがなんとかするから、あんたらは一刻も早く退避してくれ。巻き込まれたらただじゃすまない」 「は、はあ………鎌田さん?」 晶は不安げに鎌田に目をやる。 しばらく黙っていた鎌田は、クロスと狼男の攻防を見ながらじっと考え込んでいたがやがて、よし、と小さく頷き。 「ちょっと手伝ってくる」 言うなり駆けだす鎌田。反応が遅れた直輝の制止の声は届かず。 「おっおい鎌田さん!」 「あっ僕も!」 「ってオイィ! 水野君まで!?」 鎌田に続いて駆けだす晶に直輝は慌てて追いすがる。 「ちょちょっと待てだから奴はマジ危ないんだって! 怪我じゃすまなくなるぞ!」 「鎌田さんはあれで強いから大丈夫です。僕は動物の心が視えるから何か力になれるかも」 「動物って…アイツのか!?」 「はい、だから攻撃かわすくらいならできると思います」 ふいに足を緩める直輝。離れていく晶の背を見ながらポツリと呟いた。 「…って…アイツは動物なのか……?」 晶はあの獣をただの狼ではなく、何度か出会ったことのあるキメラの一種だと思っていた。キメラとて動物だ。 真実は違う。狼男の名前はファング。変身能力であの姿をとっているが、れっきとした人間である。 晶はまだ、その事実を知らない。 <続く> 登場キャラクター 水野晶 鎌田之博 クロス 遠藤直輝 ファング 上へ
https://w.atwiki.jp/shareyari/pages/446.html
作者:月下の人 ◆WXsIGoeOag 【前作】 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 【7】 【次作】 投げたナイフを追うように急速にファングとの距離を詰めるクロス。新たに取り出す、先端に返しのついた特殊形状ナイフ2本。 最初に投げた顔面狙いが右腕の一振りで払われた直後、時間差で飛来したナイフが反射的に出た左手に刺さる。 ファングの視界が自らの手に覆われるその一瞬を逃さず、間合いまで踏み込んで肩に突き刺すは特殊ナイフ。 反撃の横薙ぎを頭を下げて回避、同時に太腿にもう1本を突き立て、直後に飛んでくる蹴りをバク転で回避しながら距離を取る。 肩と太腿に刺さった2本の特殊ナイフからは細いコードが伸びて、クロスの腕の金具に繋がっていた。 「グガッ!? ガッガガガアガガガッガガガアッ」 瞬間、奇妙な声を上げ激しく痙攣を始めるファング。電気の迸る音が響き、肉の焦げ付く臭いが漂い始める。 一歩引いて見ていた鎌田は驚きの声を上げた。 「これっ…電撃っ!?」 「まだ触れるなよカマタ、常人なら5秒で死に到る威力がある。奴の動きを数秒止める程度ならできるはずだ。あと6秒でバッテリーが切れる」 「6……わかりました」 鎌田は痙攣を続けるファングに決意の目を向けると、両手の鎌を広げて構えた。クロスは静かにカウントを始める。 「3…2…1…今だ!」 「はあぁっ!」 クロスがナイフを引き抜くと同時に、鎌田は痙攣して動かないファングの懐に踏み込む。上がっていた右腕を左の鎌で引き寄せて掴み、 右手は下から上腕部を掴み、獣毛に覆われた胸に硬い背中を密着させる。可能な限り深く踏み込んだ一本背負いの体勢。 掴んだ右腕を思いっきり引き、同時に腰を跳ね上げると、ファングの足が浮き上がる。 このまま一番高い場所で放して投げ飛ばす。かなり重いが予想の範疇、いける! そう思った。 「ふんっぐっ!?」 次の瞬間鎌田は驚愕する。掴んでいる右腕の肘が曲がり、自分の服を掴んだのだ。あれだけの電撃を受けてもう動くというのか!? ここから行動を変えるのは不可能。強引に投げ飛ばそうとするが、鋭い爪は生地に食い込んで離れず。 あえなくファングの体は半円を描いて地面に落ちる。硬い地面に背中を叩きつけられてなお、ファングの右手は胸元を掴んで離さない。 直後、失敗に落胆する暇もなく、自由な左の剛腕が鎌田に襲い掛かった。 反射的に出した両腕のガードがギリギリ間に合ったが、巨大な衝撃が腕の外骨格を、全身を軋ませる。 同時に限界を迎えた服が千切れ、鎌田は横に大きく弾き飛ばされた。 「がっ!!」 「カマタっ!?」 横に転がること二回、三回、仰向けに止まる。思考はぼやけて全身が痺れ、腕の感覚はほとんどない。 「カマタっ! 大丈夫か!?」 「っく……だ……大丈夫です」 走り寄ってきたクロスの呼びかけで、鎌田の思考はクリアになる。身体も痺れてはいるが動く、腕の感覚も少しずつ戻ってきた。 思ったよりダメージは少ないようだ。自身の頑丈な身体に感謝しながら、鎌田はふらつく身体に活を入れ立ち上がった。 臨戦態勢を取るクロスの向こうで、ファングは仰向けのまま小さく痙攣を続けている。電撃の影響がまだ残っているようだ。 「すいませんクロスさん、せっかく作ってもらったチャンスを……」 「いや、カマタはよくやってくれた。奴の耐久力を読み違えた私のミスだ」 振り返らぬままにクロスは続ける。 「動けるか、カマタ」 「まだいけますよ。幸い頑丈にできてるので」 「それはよかった。ならば今すぐ彼女を連れて逃げてほしい。やはりこれは私の問題だ」 「逃げませんよ。ヒーローは逃げないんです」 鎌田はクロスの隣に立って構えを取り、大きく息を吐いて倒すべき敵を見据える。クロスは小さく息を吐いた。 「カマタ。残念ながら、この現実世界にヒーローなど存在しない」 「いますよ、ヒーローは。人を守る心があるならば、誰だってヒーローになれるんだ。そう、あなただってヒーローだ」 鎌田の言葉にクロスは少しだけ驚いた顔を見せると、ふっ、と微かに微笑んだ。 「私はそんな大それた人間じゃあないさ」 「僕だってまだまだ、道を求めている途中ですから」 そんなクロスを見て鎌田も小さく微笑み、それに、と続ける。 「撤退するにしても、やれることを全てやってからでも遅くない、でしょ?」 「何か作戦があると?」 「ひとつだけ、提案があります」 そうして鎌田はクロスに作戦を提案する。ファングの完全復活は時間の問題。要点だけを手短に話した。 「どうですか? 信用できないと言われても仕方ないですけど……」 「なるほど……」 少し考え込むクロスを、鎌田は不安げな目で見つめる。クロスはすぐに顔を上げた。 「信じようカマタ。その作戦で行く。他に手もないしな」 「あ、ありがとうございます!」 虫の顔で、無表情なはずの鎌田がパッと明るい表情をしたのがわかって、クロスはふっと微笑む。 そして空の左手を腰の後ろに廻し、小さく舌打ちをした。 「…まさか奴相手にここまで消費することになるとはな」 膝を屈し、左のブーツから大型ナイフを抜き出す。両手に構えたナイフの奥で、ゆっくりと立ち上がるファングを睨みつけた。 「5秒。恐らくそこが限界だ」 「十分です。やってみせます、今度こそ」 「よし。では行くぞ!」 「はい!」 合図と同時にクロスが地を蹴って突撃。ファングの始動前に一気に距離を詰め、あろうことかあと一歩の距離で立ち止まった。 そこはファングの全ての攻撃が直撃する危険地帯。そんな場所でクロスは地面を踏みしめてファングを挑発する。 「さあファング、決着をつけようじゃないか。私は逃げも隠れもしない!」 「ガアアアアァァァッ!!」 本能のままにファングは爪を振りかざす。 首を跳ね飛ばす威力の横薙ぎを、クロスは身体を反らして躱す。胸を貫く突きを、横から斬りつけ方向を変えて捌く。 頭を砕く振り下ろしを、両手のナイフで無理矢理受け止める。手を跳ねのけると同時に斬りつけて反撃する。 躱し、捌き、捌き、躱し、受け止め、反撃。その間約1秒。 ファングとクロスの間およそ1.5メートル四方の空間で、高密度に爪と刃の嵐が吹き荒れる。常人の目には影しか映らないであろう 超高速の攻防。絶え間なく続く当たれば大怪我、あるいは死が確定するような攻撃を、クロスは一歩も引かず受け続けていた。 2秒。千切れた銀髪の一筋が宙を舞う。 3秒。中指の爪が白い頬に真っ赤な線を刻む。 4秒。五回目の爪の直撃を受けたナイフがミシリと軋む。 次の攻撃を捌いた瞬間、遂に限界を迎えたナイフがバキンと根元から折れた。 尚続く攻撃をクロスは大きく屈んで回避し、曲げた膝に力を溜めて一気に解放、後方に跳ぶ。 距離を取った相手を逃がすまいとファングが地を蹴った、その瞬間。 足元に突然、屈んだ状態の鎌田が現れた。 「ライダー…!」 両手を地面に、両足を天に。逆立ちのような体勢で、渾身の力を込めて蹴りこむ。狙うは重心の中心部。 「反転キイィック!」 「ガフゥ!?」 無防備な鳩尾に両足がめり込む。ファングはそこでようやく鎌田の存在に気付くがもう遅い。 勢いをそのままに、ファングの身体ごと天に向けて伸びていく両足。 「はああああああぁぁぁぁ!!」 全てはこの一瞬のために。 外骨格が軋む、筋繊維が歪む。構うものか。全身が砕けたって構わない。全ての力をこの一瞬に集中する。 どこかの誰かを守るために。見ず知らずの自分を信じて、決死の攻撃を仕掛けてくれたクロスに報いるために。 「ああああっ!!!!」 鎌田の全身が伸びきり、足を離れたファングの身体が空中に浮き上がる。 踏み込みの横ベクトルと蹴り上げの上ベクトルが合わさり、斜め上に高く上昇していく。 目前に飛来するファングに、クロスは右手の平を突き出す。 「slow!」 その瞬間、ファングは身体をくの字に曲げた体勢のまま、空中に縫いつけられるかのようにピタリと動きを停止した。 鎌田の提案した作戦は、そう複雑なものではない。 直立した重量級の相手を打ち上げるのは難しい、かと言って向かってくる所を狙うのも、あの速度相手には自殺行為だ。 だから加速が付く前の初動狙い。逃げた相手に身体と思考が向いたその瞬間、完全な不意打ちを仕掛けた。 足元に突然現れたのは、何を隠そう鎌田の昼能力――通常サイズのカマキリへの変身――を使ったのだ。 作戦の概要はこうだ。クロスはファングが動き出すより先に接近し、足を止めての接近戦に持ち込む。 その隙に鎌田は小さな虫に変身して移動、ファングに気付かれぬまま足元にスタンバイ。 クロスが距離を取りファングが踏み出した瞬間元の姿に戻り、空中に蹴り上げる。そこをクロスの能力で無力化して作戦完了。 足止めは言うまでもなく死と隣り合わせだ。 そしてクロスが足止めに失敗すれば、小さな鎌田は踏み潰される危険性もあった。 互いが互いの力を信じなければ成立しない、綱渡りのような作戦だった。だが、二人は見事にやってのけたのだ。 「立てるか、カマタ」 大の字に倒れたまま荒い呼吸をする鎌田に、クロスの手が差し出される。 「……ああ、ありがとうございます」 その手をとって立ち上がる鎌田。空中で動かないファングを見て、心の底から安堵の息を吐いた。 「感謝するのはこちらのほうだ。私一人ではどうにもならなかった。協力に心から感謝する」 「いえいえ、困った時に助け合うのは当然のことですから」 「カマタ。君は立派なヒーローだと私は思う」 「いっ、いやぁクロスさんに比べたら僕なんかまだまだ」 満更でもないように鎌田はハハハと笑い、そんな鎌田を見てクロスもクスリと笑う。 駆け寄ってくる晶と直輝を、鎌田は大きく手を振って迎えたのだった。 <続く> 登場キャラクター クロス 鎌田之博 ファング 上へ
https://w.atwiki.jp/puzdraz/pages/43.html
ホッパー21 ほのりん12 もりごん24 ざぶごん24 ぴちょりん19 体力4945 ぼうぎょ296 火187 水645 木589 ザブリオンに進化 モリエットに進化 自動セーブされる メガモリリンに進化 コダマの森 ステージ1 コダマ森林道 エニグマ登場 運と答えた メタドラのおふだZもらう ほのりん*1、めらごん*1 VS あわりん、ほのりん、もりりん 939-45 ほのりん*2 ほのりんチップ ほのりん*3 ほのりんチップ 105-6 VS あわりん、ほのりん、もりりん 939-45 もりエッグ、ほのチップ ???登場 ブリーフ、トランクス、ふんどし、はかない はかない ほのりん*2、チッチ*1 105-6 ほのエッグ、ほのチップ ほのりん*1、めらごん*1 90-4えな ほのチップ BOSS カイオス*2、メラゴン*1 287-9 セーブ ステージ2 神木の森林道 ほのりん*3 105-6 ほのチップ メラゴン*1、ほのりん*2 125-6 VS ドン・ベロンガ*1 238-18 1キル カイオス*1、ほのりん*2 155-6 ほのチップ VS ヌメリ*2、カイオス*1 249-24 メラゴン*1、ほのりん*2、カイオス*1 210-8 カイオスエッグ BOSS メラゴン*1、クルル*1、カイオス*1 309-9 クルルエッグ クルル爆誕レベル10 カイオスレベル1 2F 1000エナ メタドラのおふだ モンスターのエッグ メラゴンのチップ コンロン鉱山 4色ダンジョン ステージ1鉱山の入口 ひかりん*3 138-9 ひかりんチップ、エッグ 分岐 左へ ひかりん*3 138-9 vs あわりん、ほのりん、もりりん 1107-54 あわチップ、ほのエッグ ひかりん*3 138-9 ひかチップ 竜の勾玉=スキルゲージ上限あがる 宝 光6個消せ 300エナ 岩の魔剣士*1、炎の魔剣士*1、ひかりん*1 212-9 岩の魔剣士エッグ BOSS バーサーカー*1、ガラム*1 296-9 バーサーカーエッグ ステージ2 鉱山の最下層 ガラム*1、岩の魔剣士*1、炎の魔剣士*1 212-9 ガラムエッグ 分岐 右へ ひかりん*2、炎の魔剣士*1 175-9 ひかりん*3、ガラム*1 184-12 ひかチップ vs ファルクス*1 スキルバーサク使われた はいすいの??? 282-21 岩の魔剣士*1、ひかりん*3 221-12 ???登場 よく会うね 緑の憂鬱ジレン登場 BOSS フォレストバーン 264-88 ガラムレベル1 岩の魔剣士レベル1 ひかりんレベル1 バーサーカーレベル1 木の神殿 4色 ステージ1神殿入口 もりごん*1、もりがのん*1 281-6 分岐 左へ もりごん*1、もりがのん*1 281-6 岩の魔剣士*1 103-3 vs ワルドゥ*3 ワルドゥチップ 918-48 岩の魔剣士*1、もりごん*1、もりがのん*1 384-9 もりがのんチップ BOSS もりごん*2、もりがのん*1 443-12 ステージ2 神殿の間 岩の魔剣士*1、もりごん*3 445-16 もりごんチップ アースナイト*1、もりごん*2 461-15 分岐3つ 中央へ 岩の魔剣士*1、もりがのん*1、もりごん*1 460-12 宝 合計4コンボ もりりんチップ アースナイト*1、岩の魔剣士*2 スキル「れんぞくこうげき」 495-15 BOSS ハイランダー*1、アースナイト*1 ハイランダーエッグ 697-18 ハイランダーレベル1 メラバーンに進化 ステージ3 天空龍の間 もりがのん*1 229-4 vs ナメロウ*2、ヌメリ*1 390-35 もりがのん*1 229-4 アースナイト*1、もりがのん*2 705-15 もりがのんチップ アースナイト*2、もりがのん*1 れんぞくこうげき 723-18 BOSS 樹天龍・ホウライ 強制パワーアップ薬 HP20000くらい 719-35 10000エナキューブ 樹天龍の勾玉ゲット スキルゲージの上限アップ 登録できるチームが4つになった ワタリ隊長から魔剣士のエッグ・闇をもらう モンスター強化装置ATHENA使用可能になる エッグ1個あたり500エナ必要 あわりんにあわりんエッグ使ってみる レベル9、体力ボーナス1(+10) 別モンスのエッグを使うこともできるようだ 闇の魔剣士レベル1 クエストニライ草原で養老草をとりにいく 倉庫解放 左の部屋 1000エナ モンスターのエッグ(カタラ) キラボルトのチップ メタドラのおふだ カタラレベル1 神社で曜日のおふだもらう 1日1回もらえる クエストヒスイ川でビッグなキノコ 街の入り口の近くにクエスト情報おしえてくれるねーちゃんいる 普段の宝部分がクエスト報酬になってる。 同時に水を6つ消せ ビッグなキノコゲット クエストクリア報酬ザブゴンのチップ クエストコダマの森でハリネズミのくつ
https://w.atwiki.jp/warshipgunner/pages/98.html
PAC-F-530 聖者の嘆き 目標 主目標 基地施設を破壊せよ 副目標1 駐留艦隊をせん滅せよ 隠しアイテム 電子設計図6北東側にある湖の湖上の軍事機密。回収にヘリ必須 作戦および設計上の注意 対ミサイル迎撃兵装、対潜兵装 攻略 ココの敵潜水艦は対潜魚雷やミサイルを迎撃してくるので、ケツから撃ちこむか、兵装の基数を増やしておく 2周目以降の配置で増える敵は全員光学兵器装備なうえに改AMサムナーの悪夢再び 2周目で艦速がそこまで高められないような場合、距離4000以内に入ること無く逃げ回りながら攻撃できる兵装が必要 実弾よりも光学兵器の方がダメージが通る。 航空戦艦含む増援は出現位置から殆ど動かない上、撃破したら同じ場所にもう1セット湧いてくる。 残弾が尽きた場合、アイテム回収しに行ったら撃沈された、という自体が起こるので残弾注意。 1周目でもいる北部沿岸の護衛艦隊を倒さず弾補給用に残しておくといい。 アイテム ランク報酬 1周目 2周目以降 Sランククリア報酬 日本戦艦III トリープフリューゲル Aランククリア報酬 アメリカ海軍旗 F3H-2N デモン 取得アイテム 日本駆逐艦II日本空母I日本戦艦前艦橋II日本空母艦橋II日本巡洋前艦橋II日本駆逐後艦橋II日本巡洋後艦橋II日本戦艦後艦橋II艦旗 アメリカ海軍旗艦旗 イギリス海軍旗 B-58A ハスラー彗星五四型銀河一一式零戦五二型乙秋水ヴァンパイアFB.5F3H-2N デモンAr234 ブリッツMe163 コメートトーネード GR.1 その他(備考・感想・雑記) (必要に応じて記入してください) トップページ | 攻略チャート 1週目 日本駆逐前艦橋Ⅱ 取得確認 -- 名無しさん (2010-05-23 06 16 17) VHで2週目です。敵艦のレーザー(確か戦艦のテネシーが混ざってる部隊)で瞬殺されてしまうのですが何か良い回避方法はないのでしょうか? -- 名無しさん (2012-03-26 01 52 34) 続き、自分は現在戦艦で速力83ktくらい、チャフ使用してます(あのレーザー自体には関係ないと思いますけど)防御、移動の補助兵装は超重力電磁防壁、急速加速2、旋回2、謎の推進装置2です。 -- 名無しさん (2012-03-26 02 07 29) 2周目でVH?。ここよりは詳しいけど参考になるかな? http //www.kurogane.biz/wsg2/stage/530.php -- 名無しさん (2012-03-26 13 28 15) ありがとうございます。とりあえず、そこに書いてあった方法で行ってきます。では何かあったらまた来ます。 -- 名無しさん (2012-03-26 14 56 34) 件のサイトの遠距離攻撃でやってましたがやっぱりVHで硬いこともあってつめよられて近距離で対応しようとしてもあまり避けれず瞬殺ですね。主に緑色っぽいレーザー?に当たって(ダメージは400以上から900前後位?)先手をうつだけじゃ足りないので近づかれた時の回避方法があったら教えてもらいたいです。 -- 名無しさん (2012-03-26 16 45 26) 超じゃなくてβを使えば? -- 名無しさん (2012-03-27 20 42 06) βの方も試してみましたが喰らうと確認したのが最高で788なのでやっぱり避けられるようにしないとある程度で逃げようとしても一隻でも緑色のレーザーを撃つのがいると撃沈される可能性が現状ではかなり高いです。 -- 名無しさん (2012-03-27 21 45 28) レーザ回避したいなら100kt以上じゃないと話しにならない。レーザーに対して横移動より縦移動のほうが被弾しにくい -- 名無しさん (2016-04-04 03 05 23) 名前 コメント トップページ | 攻略チャート
https://w.atwiki.jp/mamito/pages/38.html
トロフィー一覧 グレード トロフィー 内容 備考 プラチナ 私の願いは、全てのトロフィーを獲得すること 全てのトロフィーを獲得した ゴールド 最強の魔法少女たち 魔法少女のレベルが全員最大になった ゴールド だから私は、戦い続ける 真のエンディングを見た ゴールド 君は、本当に神になるつもりかい? 輪廻の魔女結界を全てクリアした ゴールド 魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから ベストエンドを見た シルバー 極限の魔女結界の達人 極限の魔女結界を全てクリアした シルバー 混沌の魔女結界の達人 混沌の魔女結界を全てクリアした シルバー 真 魔女戦の達人 真 魔女戦を全てクリアした シルバー 私の戦場はここじゃない ベターエンドを見た シルバー 訳が分からないよ 本編ルートの舞台装置の魔女をソロプレイで退治した シルバー ベテラン魔法少女 ノーダメージでステージをクリアした シルバー 最強の魔法少女 魔法少女のレベルが最大になった シルバー 私の、最高の友達 絆100%イベントを見た シルバー 時空を超えて巡りあった運命の仲間 コンビネーションマジックを全て習得した シルバー それはとっても嬉しいなって まどかで50回出撃した シルバー 奇跡も、魔法も、あるんだよ さやかで50回出撃した シルバー もう何も怖くない マミで50回出撃した シルバー 最後に残った道しるべ ほむらで50回出撃した シルバー そんなの、あたしが許さない 杏子で50回出撃した シルバー もう誰にも頼らない ソロプレイでステージをクリアした ブロンズ 絶対にあなたを救ってみせる! プロローグルートクリアした ブロンズ 私は何度でも繰り返す バッドエンドを見た ブロンズ 薔薇園の魔女 退治完了 薔薇園の魔女を退治した ブロンズ お菓子の魔女 退治完了 お菓子の魔女を退治した ブロンズ ハコの魔女 退治完了 ハコの魔女を退治した ブロンズ 影の魔女 退治完了 影の魔女を退治した ブロンズ 委員長の魔女 退治完了 委員長の魔女を退治した ブロンズ 芸術家の魔女 退治完了 芸術家の魔女を退治した ブロンズ あたしって、ほんとバカ ソロプレイでステージを失敗した ブロンズ 未来の後輩に、あんまり格好悪いところ見せられないものね マミのソロプレイで薔薇園の魔女を退治した 本編4日目または輪廻の魔女結界の「今夜の相手は魔女よ!」 ブロンズ 私、独りぼっちじゃないもの! マミのソロプレイでお菓子の魔女を退治した 本編7日目または輪廻の魔女結界の「誰もやらせはしない」 ブロンズ クラスのみんなには、内緒だよ! マミとまどかで芸術家の魔女を退治した 本編19,24日目または輪廻の魔女結界の「その優しさが時に命取りになる」 ブロンズ あたし、今最高に幸せだよ さやかのソロプレイでハコの魔女を退治した 本編11,15日目または輪廻の魔女結界の「今のあたしなら魔女だって」 ブロンズ 正義の味方失格だよ… さやかと杏子で影の魔女を退治した 本編11,15日目または輪廻の魔女結界の「もし私たちだけになったら」 ブロンズ 独りぼっちは…さびしいもんな…いいよ。一緒にいてやるよ 杏子のソロプレイで人魚の魔女を退治した 輪廻の魔女結界の「ひとりぼっちなんかじゃない」 ブロンズ もう一度、あいつの演奏が聴きたかっただけなんだ 杏子とまどかで人魚の魔女(亜種)を退治した 輪廻の魔女結界の「生み出された一つの結果」 名前 コメント すべてのコメントを見る ここを編集
https://w.atwiki.jp/abwiki/pages/582.html
装置(そうち)とは、ある一定の機能を持った機構のひとまとまりのこと。
https://w.atwiki.jp/kontonpsw2/pages/295.html
使用者 ヨーム(ラストアドベンチャラー) 弾丸永続化装置 冒険者用道具 小売価格:500G(融和時代での値段) 効果: この道具を使用すれば、非装填の弾丸に対して【~・バレット】の魔法を行使できます。 この道具を使用して【~・バレット】の魔法を弾丸に行使する場合、効果時間を永続に変更できます。 この装置では、一度に6つまでの弾丸に同時に同じ魔法を掛けられます。 (別種の魔法を同時に掛けることはできません) ただし、【バースト・バレット】のように複数の弾丸に同時に掛ける魔法に関しては使用できません。 (複数まとめて運用することそのものが魔法の効果内であるため) なお、この装置を使ってNPCに弾丸を精製してもらう場合、 一発あたり「魔動機術のレベル×精製するマギテックの魔力」G掛かるものとします。 詳細: 弾丸に永続化の魔法をかける精製装置。 統一戦争中期ごろに開発されて以降、広く普及した。 軍や民兵などでは多く活用されたが、必要な弾薬が状況によって違う冒険者にはあまり使われなかった。 (バースト・バレットのような複数消費前提のバレット魔法は対象外となると追記) 運用に関してはガンスリンガー技能も参照
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/170.html
前へ 先頭ページ 次へ インターバトル4「親友」 その日は朝からずっと吹雪いていた。 このあたりでは珍しく、雪がすねまで降り積もり、なおもそのかさを増そうとしていた。 そんな中を、マスターはコートを着込んで歩いていた。内ポケットの中にアーンヴァル「マイティ」がいる。 今彼らは普段行くことの無い裏通りにいる。 この裏通りは神姫のパーツショップが並び、オーナーたちは「神姫横丁」と呼んでいる。 ここに行けば手に入らないパーツは無い、とまで言われている場所である。 だがそのほとんどが実は違法なパーツを取り扱っており、問題の温床となっていることもまた事実だった。 店の多くは客が来そうに無いこんな天気の下で、律儀に店を開いている。 マスターは適当な店を選んで入ってゆく。 重い音を立てて自動ドアが開く。 「いらっしゃい」 疲れた顔をした細目の店主が、挨拶はしたが雪まみれのマスターを見て露骨に嫌な顔をした。マスターは入り口で雪を落とす。 人一人ぎりぎり通れるかどうかにまで敷き詰められた通路の左右の棚には、神姫のパーツが無造作に並んでいる。足元のダンボールには、ジャンクパーツと言っても差し支えないような、薄汚れた部品が投げ込まれていた。 コートの隙間から、マイティは恐る恐る、店の陳列を見渡す。 棚の一角に手足がばらばらに積まれている。 素体の手足だ。その横にはボディ、だけ。文字通りの素体のばら売り。禁止されているはずだ。どこから仕入れてきたのだろう? コアパーツは無い。が、たぶん言えば出て来そうにマイティに思えた。 マイティは初めて、吐き気と言うものを覚えた。 ここまで神姫が徹底的に「ただのモノ」扱いされていることにである。 すこし奥へ行くとガラスケースがあり、中はまるで特殊パーツの展覧会だった。 どこかで見たパーツも多く入っている。 ドールアイを改造した大出力レーザー発振装置。 超遠距離に正確無比な射撃を叩き込む対物ライフル。 幅広のレーザー刃を展開させる、ほとんどレーザーメスのようなライトセイバー。 間接の馬力を向上させるテフロンディスクに、特殊合金製装甲版。 バッタからそのままもいできたような脚部追加シリンダーもある。これは、かの片足の悪魔が使っていた奴だ。 これを両足に付ければかなりの移動性能向上が見込めるだろう。 超小型イオンエンジンを搭載した推進装置の類もたくさんあった。一つ付けるだけで飛行タイプの運動能力は飛躍的に上昇する。 どれもこれも、違法ぎりぎりの特殊パーツ。魅力的な品ばかりであった。 だが、マスターはケースの前に立ち尽くしたまま、パーツを見下ろすばかりである。 「マスター……」 マイティの呼びかけにも答えようとしない。 「マスター、私は」 そこまで言って、よどんだ。マスターの悩みを、悩みというには大きすぎるが、解消させるには私の言葉がいる。 本当にそれでいいのか? だがマイティはこれ以上、マスターが苦しむのを見ていられなかった。 「私は、構いませ……」 すると唐突に自動ドアが開いた。 「おーっ、ドンピシャ。やっぱりここにいたか」 聞き覚えのある声。 振り返ると、雪まみれのケンがいた。 「なんだいケン、こいつと知り合いか」 客にこいつ呼ばわりは無いだろう、とマスターは思った。 「そうだよ、オレたちゃ親友なんだ」 「そうやって同族以外からダチを作るのが悪い癖だぞ。この前のOLだって」 「いいじゃねえかよ」 二人して笑い会っているのを、マスターとマイティはぽかんとして見ているしかない。 「そうそう、お前ぇに話があるんだ。ちょっと付き合え」 ケンはマスターを無理やり引っ張って店を出る。 権の襟元からハウリン「シエン」が顔を出して、申し訳なさそうにこちらに手をあわせて謝っているのをマイティは見つけた。 ◆ ◆ ◆ 「おやじ、とりあえずビール二つね。あとおでん二人前」 近くの居酒屋に無理やり連れてこられて、気がつけばビールとおでんを注文されていた。 「一体何がしたいんだ」 腹に据えかねてマスターが切り出した。 ケンはシエンをテーブルに置くと、タバコに火をつける。 「吸うか?」 「俺はタバコは吸わん」 マスターもコートを脱ぎ、ポケットからマイティを出してテーブルに座らせた。 「?」 マイティが何かに気がつく。 「どうしたの、マイティ?」 「シエンちゃん、ちょっとごめん」 マイティはシエンの体の臭いをかぎ始める。 「ま、マイティ!?」 シエンは何が起こったのか分からず、慌てた。この子ってこんなに大胆だったかしらん? 「シエンちゃん、なんだかイカみたいなにおいがするよ」 ぎくぅっ!? シエンとケンは揃ってのけぞった。 「なんだ、二人して?」 「あいや、その、さささっきちょっとイカ食っててな。シエンがイカの上にすっ転んだんだよ」 「そうですそうです!」 「ちゃんと体洗っとけっつったろ!」 「すすすすみませんっ」 二人は顔を真っ赤にしてうろたえた。 「???」 「ま、まあいいじゃねえか。それより本題だ」 ゴホン、と咳払いして、ケンは体裁を繕う。 「お前ぇ、特殊装備を使いこなす奴に負けたんだってな」 「どこで聞いた」 「フツーにエルゴの店長に」 ビールとおでんが運ばれてくる。 「そんで、特殊装備も使わないとこの先辛いぜ~、見たいなコトも言われたんだってな」 「そこまで聞いてるのか」 「まあな」 ケンはビールを一口飲んで、続ける。 「で、お前のことだから、横丁で違法スレスレのパーツを漁ってるかと思ったら、案の定、ってやつだ」 「何でもお見通しなんだな」 マスターもビールに口を付けた。 苦い。相変わらずこの味は好きになれない。 神姫たちは二人の会話にはわざと参加せず、黙々とおでんを食べている。 「まあ、それがお前さんの考えなら、オレは止めねえけどよ」 大根を切って、口に入れる。 「それでお前ぇは納得するのか?」 がんもどきをつまもうとしたマスターの手が止まる。 「お前ぇは昔っから頑固だったからな」 がんもどきを奪って、ケンが丸ごと食う。 「ふぁっちちち……。まあ、頑固なら頑固なりに、納得するやり方を素直に選ぶのが、オレは一番いいと思うぜ。あ、おやじ、だし巻き玉子ちょうだい」 マスターは黙っている。箸も動かさず。座ったまま。 「マスター?」 マイティが気付いて心配そうに見上げる。 ふう。 マスターがため息をついた。マイティにはそれが、安心して出したため息に見えた。 彼の顔にはいつもの微笑が浮かんでいたからだ。 自分の分の代金を置いて、立ち上がる。 「ケン、ありがとう」 「いいってことよ」 「マイティ、帰るぞ」 「はい!」 マスターはコートを着て、マイティを内ポケットに入れると、しっかりした足取りで店を出て行った。 「へっ」 ケンは笑って、自分のビールを一気に飲み干すと、マスターの残したビールに手を伸ばした。 「お前も飲むか?」 「アルコールはコアに変な影響があるので飲みません」 「これからはちゃんと体洗えよ」 「…………はい」 了 前へ 先頭ページ 次へ
https://w.atwiki.jp/sadaosaito2/pages/25.html
スピクロン濾過装置 台湾メーカー製、高性能濾過機 スピクロン濾過装置(水力分離機) 研削液・切削液・洗浄液・潤滑液・・・等 水溶性液内のスラッジを効率良く除去いたします。 特徴 1 比重が2.5以上やゴミの大きさが8ミクロン以上ある物に付きましては98%のゴミを回収する事ができます。 比重が軽い、ゴミが小さい等の場合、濾過能力が低下致しますが、何処までの濾過が必要かを御検討下さい。 2 濾過に使用する消耗部品が非常に少なく経済的 濾過装置の心臓部とも言われる部分は、濾過装置部分のセラミック部品で、永年使用頂くとこの部品が磨耗しますので、濾過機能が徐徐に低下しますので、濾過機能が低下した感じた場合や汚水タンクに流れる水の量が多くなった時点で、セラミック製の部品を交換する事で、濾過機能が回復します。 3 機械停止や濾過装置の停止を行い清掃する時間が短縮可能 遠心分離機等の場合、機械を停止し遠心分離機の部品を一部分解し清掃が必要な事とゴミを溜めすぎると濾過機能が極端に低下する事から、毎日定期的に清掃する必要がありますが、この濾過装置は副タンク(汚水タンク)に濾過後のゴミが溜まるので このタンク内を清掃する事で清掃が終了します又この副タンク(汚水タンク)内のゴミをスコップ等の道具を使用し取り出す事も可能の為、機械停止無しで清掃が可能です。 4 研削液の削減 濾過は少量の水と共にゴミが副タンク(汚水タンク)に流れますがこの水は、再度濾過装置に瞬間するようにされた構造ですその為、副タンク(汚水タンク)内清掃時の濾過装置で失う研削液となります。 其の他にも、マグネットセパレーター、濾過紙式濾過装置、遠心分離機等も取り扱いしております。
https://w.atwiki.jp/alicecode12/pages/180.html
サンジャオロン スペック表 正式名称 サンジャオロン 分類 用途 所属 『ヤナギカゲ重工』 全長 100m 最高速度 580km/h 推進機関 キャタピラ推進システム 装甲 2cm×900層 主砲 攻防兼用回転式プラズマブレード×3 副砲 コイルガン複数 搭乗者 デイビス=マッカーサー その他 メインカラーリング:深緑 解説 キルキンチュ(爆散済)、ヘッジホッグボマー(爆散済)に次ぐ三機目の『オールマイティ計画』産第一世代オブジェクト。 この機体は『基本的武装による近距離戦特化』を目的としており、その最たる特徴が機体三方向に取り付けられたレドーム状の装置。 防御の際はこの装置の側面部から三本のプラズマブレードを展開、回転させることにより様々な攻撃を防ぐ『盾』として、攻撃の際は装置の平面部からプラズマブレードを展開して敵オブジェクトを貫く『槍』として運用する。 また、三方向同時に『盾』を展開することにより無敵に近い防御力を誇る。 しかし一方で、プラズマブレードの多数採用により他の副砲などは貧弱であり、プラズマの盾も『真上』には貼れないという弱点を持つ。 名前のサンジャオロンとは中国語で『トリケラトプス』を意味する言葉である。