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地には瓦礫の山と累々たる屍。 空に黒雲と鋼翼の悪魔。 たった今自分が命を奪った能力者集団の骸を睥睨しながら、後藤真希の心は乾いていた。 ―こいつらならと期待してたけど、ダメだったね。 失望と諦観が交じり合った溜息を吐きながら、絶望の大地へと降り立つ。 万が一、仕損じていたなら、とどめをさして、苦痛から解放してやるため。 だがそんな憐憫は無用のものだった。 燃え上がる炎、崩落する瓦礫以外に動くものはありやしない、いや、誰かいる。 ジャリッ、と何かを踏みしめる音が響く。 その音の大きさは、その音を立てた存在が後藤に敢えて自分の存在を知らせようとしていることを示していた。 そんなことをするのは? 「何だ、やぐっつあんが来たの」 後藤の冷たい視線の先には、背丈だけなら子供かと見紛うぐらいにちっちゃな女が立っていた。 その物腰はどこか卑屈で、両掌を擦り合わせながら愛想笑いを浮かべていた。 「いやぁーっ、相変わらず強いねえ。 後藤は。 9人の能力者を倒すのに5分もかかっていない。 スゴイ、スゴイッ」 「まさか、そんなことを言いにやって来たわけじゃないでしょう」 「うーん、ちょっと言いにくいんだけどねぇ。」 ちっちゃな女は相変わらず腰が低い。 が、どこか不穏な空気を漂わせている。 「こうしてこいつらを惨殺することは、組織の方針と違っているってことは判ってるよね、後藤」 鋼翼を生やした美女は応えようとしない。 ちっちゃな女の言葉を待つ。 「こいつらに圧倒的な力の差を見せ付けて、心に絶望を植え付ける。 裕ちゃ、いやリーダーの指示は確かそうだったよね」 「やろうとしたさ。 でもこいつらが悪いのさ。 あの程度の攻撃を捌けないくせに、闇を打ち払おうなんてね。 ちゃんちゃらおかしいよ」 「こいつらには可能性があった。 今はまだか細いけど、将来は…」 「だったら、どうすんのさ。 こいつらを仲間に引き込もうっていう組織の方針を滅茶苦茶にしたわたしをどうしようっていうの」 眦をつり上げて、声を荒立てる鋼翼の悪魔に対して、ちっちゃな女はその両手を自分の身体の前に突き出し大きく振った。 「無理無理。 ダークネス最強の能力者、後藤真希をどうにかしできる奴なんて、この地上にいやしない」 「ふん、どんなもんだか。 さっきからあたしのチカラが阻害されてるんだけど。 口とは裏腹に殺る気満々なんじゃないの」 「これはさあ、あんたの念動でいきなり吹き飛ばされないようにする為さ。 何せあたしの身体じゃ何十メートル吹き飛ばされるか」 ちっちゃな女が言葉を言い終わる前に、後藤は最初の一歩を踏み出していた。 目の前の女の力、“能力阻害”は厄介だ。 だけど自分のチカラのベースと言っていい、念動力が防がれたとしても 卓越した身体能力から繰り出す物理的な攻撃で命脈を絶つことは容易だ。 この女の背丈なら、腰の入った回し蹴りで簡単に首を刈ってやれるだろう。 その後は知ったこっちゃない。 組織の準幹部級を殺した自分に対して、追手が掛かるならむしろ大歓迎だ。 氷の魔女、粛清人、時間を操る女。 命のやりとりをすることでしか、生きている事が実感できない。 一歩の内に自分の業の深さを噛み締めながら、次の一歩を跳ぶ。 これで、お別れさ。 やぐっつあん。 ―いける。 今踏み出した足が、地に着いたならそれを軸にして回し蹴りを放つ。 それでこの女には十分致命傷を与えられるだろう。 ―足りない!! 狼狽した。 自分が予測したよりも僅かだが距離が足らない。 チカラで飼い馴らした鋼翼で戦うことが多い後藤だったが、 自分本来の肉体のみを凶器にする術も知り尽くしている。 だからこんな僅かな齟齬が生じる事が信じられない。 ―かわされる。 ちっちゃな女の顔からは他人を愚弄するような笑みは消え、冷徹な狙撃手の目をしていた。 そして許しを請うかのように、身体の前で振っていた両手を組み、拳銃のような形に組む。 「ばぁん!!」 ちっちゃな女がふざけたように言うとと同時に、後藤は胸に強い衝撃を感じた。 ―飛ばされる。 念動が使えれば、この程度の衝撃波は簡単に相殺できるのに。 自分が放てるチカラに比べれば、遥かに小さなチカラで吹き飛ばされた後藤は宙を舞い、…墜ちた。 念動による衝撃波の直撃を受けた胸部には激痛が走り、気道からは何かがこみ上げてきた。 折れた肋骨が肺に刺さり、そこから血が流れてるのだろう。 喉をこみ上げて来た血液が口の中を満たし、溢れていく。 時間が経つごとに視界が狭まり、身体の感覚が失われていく。 …どうやら致命傷みたいだね。 に、しても意外だった。 私がやられるとしたら、愛ちゃんか圭ちゃんだと思ってたけど、まさかやぐっつあんにやられるとはね。 頭のすぐ傍で瓦礫を踏む音がした。 誰かが顔を覗き込んでいる気配がする。 「い、一体どんな…」 「どんなイカサマをやらかしたって聞きたいんだよね」 …違う、今のはイカサマなんかじゃ無いことは、喰らった私が一番よく判ってる。 ただ、知りたい。 どうやって私を打ち破ったのかを 「オイラは何もしていない。 後藤を敗ったのは後藤自身」 「な、何を…」 「もう喋らない方がいい」 痛ましげな口調が鋼翼の悪魔に、その命が長くないことを否応無く知らしめる。 「わ、わたじは…、ゴ、ゴボッ」 血を吐きながら勝敗の帰趨を決めた要因を知ろうとする後藤に、ちっちゃな女が言葉をかける。 その口調からは勝ち誇った気配など微塵も感じられない。 「私のチカラは能力阻害。 まず最初に後藤のチカラのベースである念動力を阻害、 その後、後藤の身体能力を阻害した」 「ば、馬鹿な…そんなことが」 「後藤、私達のチカラって何だと思う」 「ふぇっ」 「ダークネスであれ、リゾナンターであれ、能力者の能力って何なのさ。 普通の人には出来ない事? 神様しか出来ないような事? 空を飛ぶ事? 手を触れずに物を動かす事? 未来の出来事を視る事? 姿を消す事? 獣化する事? 手に触れた者を燃やす事? 思い描いたイメージを念写する事? 人の心と感応する事? 人の心に干渉する事? 時間を止める事? 悪魔に心を売らなきゃ出来ない事?」 ちっちゃい女は一気呵成に捲し立てると、一息ついた。 「そういうことが出来ない人間から見れば、私達のチカラは超能力かもしれない。 でも私達はそういうことが出来る。 だから私達は自分のチカラを能力と呼ぶ。」 パラパラと何かが降る音がする。 つい先程まで行われていた戦闘の影響で、損壊した付近の建造物から細かい破片が崩れ落ちているのだろう。 「でもね、ごっちん。 オイラたちが出来ないことをやってのける人たちがこの世の中にはたくさん存在する。 円周率を何万桁と記憶している学者、数ミクロンの誤差も無く金属を研磨する職人。 西瓜を割らずに実の詰まり具合を見分けられる八百屋のおじさん。 数センチの余裕しかないスペースに車を停めれる駐車場のおじいちゃん。 こんな人たちには、あんたみたいに自分の身体を宙に浮かしたり、圭ちゃんみたいに時間 を操作できたりはしない。 オイラ思ったんだ。 こんな人たちだって皆、能力者だって。 人は皆、自分の中に能力という輝きを秘めているって。 そう思ったとき、オイラの能力阻害という能力は生まれ変わった。 新たなる力、小さな巨人にね」 「グフッ、ちぃさな虚塵…」 「ゴメン。 オイラの攻撃力がもっと強ければそんなに苦しい思いをさせずに済んだのに」 もう完全に光を失った瞳をちっちゃな女に向けながら、鋼翼の悪魔だった女性は言葉の続きを促がした。 「オイラのチカラ、小さな巨人は人間のあらゆる能力を阻害できる。 但し、それには条件がある。 その対象となる人間が、オイラよりも上回っていると思った能力に限りってこと。 つまりその対象となる人間が、 自分の頭がオイラよりも賢いって思えば、その人間はオイラよりもおバカさんになる。 その対象となる人間が、 瞬間移動で素早く立ち回ってオイラなんかイチコロだって思った時点で、瞬間移動は不可能になる」 ちっちゃい女は気遣わしげな視線を自分の後輩に向けるが、 組織の厄介者“Black sheep”にはもうその視線を察知することも出来ない。 「オイラが最初に念動力を阻害した時点で、ごっちんはこう思ったんだろうね。 ちょっと面倒になったけど、この小さい女なら自分の身体能力だけで問題ないって」 戦闘の巻き添えで大破した自動車から洩れたのだろう。 油の不快な鼻を刺す。 顔をしかめながら、ちっちゃい女は続ける。 「その認識自体は間違いない。 ごっちんなら素手でやったって、この世界の人間の殆どを倒せるだろう。 でもオイラに対してはその認識が命取りになった。 ごっちんがオイラを蹴り殺そうとした時点で、オイラの小さな巨人は発動した。 阻害されたごっちんの身体能力は、年齢相応の女子の平均レベルまでに落ち込んだ。 あとは…もういいよね」 痛みを通り越し、体中に鉛を流し込まれたような感覚に苛まれながらちっちゃい女の言葉を噛み締める。 ―いけすかない人だよ、アンタって人は。 初めて会ったときから…! 暗く塞がれた視界の中で何かが煌いた気がした。 やれる!! 思念の糸を伸ばし、物体を絡めて引き寄せる。 飛来した交通標識の鉄板が、ちっちゃな女に…当たった! でも、この感覚は? 人間の身体に似ているけど、…違う… 鉄板で両断した物体から気体が噴出する音がする。 …ふっ、これは人体攻撃演習用のダミー。 本当に抜け目無い。 アンタって人は、最期までいけすかないよ。 これが鋼翼の悪魔と恐れられた最強の能力者、後藤真希の最期だった。 紅蓮の炎が燃え盛っている。 その中で黒い龍がのた打ち回っている。 黒龍は声を一切発しないが、断末魔の悲鳴が聞こえてきそうな苦しみようだ。 黒い龍。 その正体は戦場で火葬されている後藤真希の体内から脱出しようとしている黒い翼 ―特殊な原型細胞だった。 「よ、よろしいのですか。 矢口様」 組織の男がちっちゃい女に声をかける。 ちっちゃい女は答えない。 普段は見せない真剣で暗鬱な表情で炎を、その中の黒龍を見つめている。 「g923を処分して、その身体を回収する。 もしも回収が叶わなくても g923の体内の中で成長した原型細胞 の一端たりでも回収す るというのが、あなたに下された指令だった筈」 その指令を無視してしまったら、今度はあんたが“Black sheep”として、粛清を受けるんだぞ、という言葉は飲み込んだ。 「アーン、何だって。 g923を処分。 そんな名前は初めて聞いたね」 「しかし…」 「オマエ、もう一度その名を口にしたら殺すぞ。 g923なんて最初からいなかったんだ。 そう、私が今日ここにやって来たのは、後輩の後藤真希に会うため。 会って、ごっちんを取り戻す為にここに来た」 何を訳の判らないことを言ってるんだ。 矢口のくせに。 男の中で、ちっちゃい女を侮蔑する言葉が紡ぎだされたが、それは一瞬にして消えた。 ちっちゃい女の表情は、男にそうさせるほどの悲しみに彩られていた。 かわいい子だったね。 初めて出会った時、こんなにかわいい子がいるなんて、嘘だろって思ったよ。 なっちには悪いけどさ。 あんたは強かった。 あんたの念動力は自分の身体を宙に浮かし、何トンもの重さの車を一瞬で破壊した。 でもあんたは弱かった。 その強すぎる力の発動に耐えられないぐらいに弱かった。 オイラたちが守ってやらなきゃならないくらい。 ある時、組織の研究者が提案した。 当時まだ実験段階だった複合細胞をあんたの身体に移植することによって、 あんたの身体を念動力の発動に耐え得るレベルまで強化するプランを。 それは一見あんたにも選択肢のある提案のようでいて、他に行く場所の無いあんたには選択肢は無かった。 並の人間なら、1ミリグラム移植されただけでも、拒絶反応を起こしかねない複合細胞をあんたは飼い馴らした。 あんたの身体に移植された複合細胞の総重量が1キロを越え、あんたの体内で成長を始めた頃からあんたは変わった。 あんたは”黒い血”と呼ばれる複合細胞を、自分の意志で漆黒の翼に変形させた。 そしてその翼であんたは羽ばたいていった。 同じ組織にいる筈だったのに、あんたはオイラの手の届かない所にいた。 …でも最後の最後でオイラの能力阻害が破られたってことは、オイラのことを認めてくれたんだよね。 オイラのチカラを認めてくれたからこそ、オイラの小さな巨人は破られた。 何か悲しいよ、こんなので終わるなんて。 でも、ありがとう。 こんなちっちゃなオイラのこと認めてくれて。 お帰り、ごっちん。 もう離さないよ。 炎の中で黒い龍がその動きを止め、 後藤真希の身体と共に灰燼と化したのを見届ると、ちっちゃい女は炎に背を向けてその場を立ち去った。 男はちっちゃい女に声をかけようとしたが、その暗い表情を目にすると何も言えずただ見送るしかなかった。 女の後姿は男の目にはいつにもまして小さく映った。
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「どおりゃあっ!」 「ぶぺぇ!?」 桑原の放った拳が、狂った男の顔面をとらえて粉砕する。 「くそ、なんなんだよこいつら、次から次へと湧いてきやがって……」 「狂信者と言われるだけはあるね。僕らだから狙ったんじゃなくて、生きてれば誰が相手でもいいみたいだ」 「めんどくせぇ連中だよ本当に……ま、なのはが見たっていうやばい連中よりは数段マシだが」 「う、うん」 彼らは首相官邸を拠点としていた対主催グループであったが、突如謎の全裸のオカマに襲撃され窮地を迎えていた。 しかしメンバーの一人、なのはが所持していた千年タウクの力と、彼女自身が目にしたオカマ達の強さの情報が鍵となった。 原理は不明だが、魔力の収束を妨害する濃霧。おそらくこれが原因であの歪みし豊穣の神樹すら敗れてしまったのだろうと、 慌てて駆け込んできたなのはに対してユーノは冷静にその結論に達することができた。 何がなんでも彼女を守る、ただそれだけの信念で、怒りの感情以上に彼はまだ冷静であることができたのだろう。 しかしながら、冷静であるが故に彼は自身の無力さに怒り震えた。 神樹の戦闘能力は自分達グループの中でどころか、おそらく参加者全体から見ても最上位であろうことは想像に容易い。 その神樹が敗れ、さらに魔力を使った攻撃を封じられた状態で、未知の襲撃者に正面から挑んで勝てるのか? 答えは否。 力が欲しい。心の底からユーノは思った。 しかし無いもの強請りをしている余裕などあるはずもなく、彼は一つの決断を下した。 それすなわち敵前逃亡、戦略的撤退。 なのはからの報告で既に瀕死の状態であった神樹とエリカを見捨てるような決断であるが、ここでただ何もできず全滅するわけにもいかない。 幸いにして、次元刀と持つ桑原と強力な風で障害物を力づくで壊して進めるハス太がいるのだ。 敵がいるであろう正規の階段からは逃げず、新たに作り上げた道から地上に脱出、一縷の望みで、生きていればエリカ達を助けてそのまま逃走。 これがユーノが立てた作戦であり、それは迅速に決行された。 「やたらこっち方面から狂信者が向かってくるが、どうなってるんだ?」 「多分だが、さっきからドンパチやってた都庁で敗けて撤退でもしてんじゃないか? なにしろなんでか知らないが、都庁のバケモンに神樹がくっついて共闘してたんだ。あんなん勝てる奴いねえだろ……」 ただ彼らにとって嬉しい誤算だったのは、神樹が死亡せずに離れた地で健在であったことだ。 彼が都庁の怪物と共闘し、都庁を破壊しようとする連中を巧みに薙ぎ払っていたのは遠目でも十分に確認することができた。 これらから判断できるのは、おそらく都庁の魔物が瀕死の神樹を救い、おそらくエリカも無事であろうこと。 神樹が都庁の怪物と共に戦っている点からして、少なくともネット上の情報のように、出会った瞬間戦闘になるようなこともないだろう。 神樹の仲間であることを告げれば、対話の余地は十分にある。うまくいけば、オカマ達を倒す力にもなってくれるかもしれない。 二人と合流する目的もあり、ユーノ達は追っ手に警戒しつつ、都庁を目指している最中なのだ。 「もうちょいで都庁だが……ハス太、例の連中につけられたりはしてないか?」 「う、うんだいじょうぶ。邪悪な気配はかんじないよ。でもそのオカマさんからしてもきっと神樹さんがいきてたのは想定外だと思うんだ。 ぼくたちと同じように、都庁をめざす可能性はやっぱりあるよ……」 「敵の目的が首相官邸そのものだった場合とかは追ってくる可能性は低いけど、残虐かつ極めて高い戦闘力を持っているのは間違いない。 仮に追ってきていたとしても、戦力や情報の共有のためにもやはり神樹との合流は欠かせない。ここはとにかく都庁を目指すしかないよ」 「SATSUGAIせよ! SATSUGAIsぐわああぁぁぁ!?」 「だあああぁぁぁ! ほんっとに邪魔だなこいつら!」 どこからでも湧いてでる狂信者を蹴り倒し、一同は都庁へと近づいていく。 もう間もなくで大激戦区都庁、そして放送の時間だ。 果たしてそこで彼らを待ち受ける運命とは? 「ふふっ……」 誰もが少なからず不安の感情を抱くなか、なのははただ一人小さく笑っていた。 無論彼女とて不安がないわけではない。ただそれでも、最悪の未来……千年タウクが見せた悪夢が回避できたことが嬉しくて仕方がなかった。 これまでも千年タウクはなのはに恐ろしい未来を見せてきたが、その未来はことごとく外れている。 正確には、未来を知ったなのは達がタウクの未来を変えているのだが。 もし、首相官邸で真っ向からオカマ達に挑んでいれば、勝ちこそすれユーノは謎の怪物となり犠牲者が出ていたかもしれない。 だがこうして自分たちは戦うことを避け、都庁へ向かっている。これにより、また千年タウクの見せた未来は変わったのだ。 もっともこの未来改変に関しては、神樹が死亡しなかったという点が大きいのだろう。 恐ろしい外見の神樹を治療したと思われる、都庁の心優しき誰かにも、なのはは感謝していた。 もはやネットを確認するまでもなく、DMC狂信者と戦争を繰り広げている都庁は確かに危険地帯ではあるが、 その神樹を癒してくれた者や神樹本人がいれば、オカマ達への対抗手段ともなりうる。 目の前の脅威さえどうにかすれば、改めて世界滅亡の危機を回避する方法を探すことができる。 「……」 ここでなのはは、大丈夫と思いつつも千年タウクに触れた。 もはやタウクの見せる未来に恐怖しすぎることはない。これまで変えてきたのだから、きっとこれからも変えられる。 むしろ先を知ることで、より慎重な行動を心がけることができる。 そんな思いから、以前よりも軽い気持ちで、この後に役立てるつもりで、そっと、触れた。 未来がいつでもいいものだなんて、変えられるものだなんて、誰が言った? □ □ □ 都庁に辿りついたなのは達を待っていたのは、あまりにも予想外の展開であった。 「君はすぐに治療する必要がある」 都庁の地下へと連れ去られるユーノ。 「さあ、尻を出せ」 「ひいぃぃ!?」 多くの者が見る中、ズボンを引きずり降ろされる彼の表情は怯えきっていた。 当然晒されるのは尻だけではない。なのは専用の、ショタテングダケ改めマンモスもだ。 「や、やめてくれ! どうしてこんなことを!? う、うわあああぁぁぁぁ!?」 「暴れんな、暴れんなよ……安心しろ、私のテクニックはマーラを超えているからな」 おぞましい触手の化け物が、ユーノの身体を拘束する。 それを見つめる都庁の人間達は、止めようともしない。むしろ真顔で見つめている。 「ふ、やはり巨根ランキング一位は俺で不動のようだな」 赤いドラゴンだけは何故か勝ち誇った笑みを浮かべていた。 「た、助けて……」 「……これは、君と、君の仲間を助けるために必要な行為なんだ」 助けを求めるユーノに対して、金髪の青年は諭すようにユーノの肩に手を置く。 しかし軽く置かれたように見えて、怪力でユーノの一切の身動きを封じている。 「あの子は、君の大切な人なんだろう? それなら今すぐ治療を受けるんだ。 治療が遅れて、肝心な時に大切な人のそばにいられないで……守れないなんて、喪うなんて、嫌だろう!?」 「そ、それは……」 なのはを引き合いにだされ、拒絶反応を示していたユーノの動きが一気に鈍る。 妙に実感のこもっていた声色に、たまらずユーノは青年に向き直って質問を試みる。 ぶしゃっ! 力説しすぎた青年の肛門から、大量の血液が吹き出した。 そのまま青年は崩れ落ち、尻を押さえながら悶えている。 「え……治療って、こうなるの……!?」 倒れ伏した青年が、これは別件のせいだからと言うがもはや信用ならない。 ガチガチと歯を鳴らしながら、ユーノは青ざめた表情で反対側にいた少女に助けを求める。 桃色の長髪が愛らしい、優しそうな少女だ。 「大丈夫だよ。きっと貴方も、お尻で気持ち良くなれるから。初めてでも、きっと大丈夫!」 そんな少女から告げられたのは、無慈悲な言葉。 加えてやはりがっちりと肩を押さえつけられている。逃げ場が、ない。 「それでは、治療を開始します。特急コースで、私の超絶技巧の舌テクをご堪能ください」 「や、やめ――あ、あっ、アァァァァ―――――――――ッ!!?」 絡め取られたユーノの肛門に、化け物の舌が捩じりこまれていく。 そしてやがてユーノの表情は恍惚としたものへと変化し、マンモスまでもがノーズ・フェンシング状態となり―― □ □ □ 「い、いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 「どうしたのなのは!?」 千年タウクが見せた近い未来の光景に、たまらずなのはは叫んだ。 なんということだろうか、このまま都庁に向かえば何故だかわからないが、ユーノの後ろの初めてが化け物に奪われるというのだ。 よくもそんな酷い真似を、などとはユーノの前の初めてを奪ったなのはからすれば強くは言えないのだが…… 今の自分とユーノは恋人同士、ユーノ自身もまんざらではなかったと言ってくれたのだから、あの事件はノーカンだ。 このままでは、恋人がレイ○されてしまう。なんとしてでもこの未来の回避方法を探さなくては。 「ま、また未来が見えたの……! このまま都庁に行ったら、ユーノ君のお尻が裂けちゃうの!」 「はぁっ!?」 「だ、大丈夫だよなのは。今更怪我なんて恐れていないよ。それに仮にそうだとしても……」 「駄目なの! なんだか知らないけど、ユーノ君の顔が蕩けてたの! 前に野外プレイとか言ったけど、そんなの比じゃないよ! ユーノ君のマンモスもすごく荒ぶってたの! 堕ちちゃうかもしれないんだよ!? 私以外の人にお尻穿られてよがるなんて、そんなの絶対だめだよ!?」 「ちょ、なのは! 声が大きいよ……!」 取り乱し叫ぶなのはと、それを宥めるユーノ。 そしてちょっと刺激的な言葉に若干引き気味な桑原、レオリオ、ハス太の三名。 あまりにも意味不明な未来は、かつてユーノが化け物になる未来以上になのはを混乱させる。 だが彼女は知らない。恋人が化け物になる悲劇を現状もっとも早く回避できる可能性こそ、恋人の後ろを捧げることだということを。 未来は変えるべきか、否か。新たな未来の分岐点は、すぐそこだ。 【二日目・11時00分/東京・都庁近辺】 【なのは組】 【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】 【状態】健康、19歳の身体、混乱 【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王 【道具】基本支給品一式、タイムふろしき@ドラえもん 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0:新しい未来も変えたいけど、どうすれば? 1:死んでしまったヴィヴィオたちのためにもこの殺し合いを終わらせる 2:ユーノ君がいれば何も怖くない! ※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています。 ※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。 ※未来の自分が使っていた技の一部が使用可能です。 【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】 【状態】健康、19歳の身体、テラカオス化進行中(低速) 【装備】なし 【道具】基本支給品一式 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0:なのはを落ち着かせて都庁に向かいたいけど…… 1:なのはを絶対に護るためにも、もっと力が欲しい 2:大災害の情報を集める 3:野田総理の死の原因を探りたい 4:なのはを悲しませた主催者たちは絶対に許さない ※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。 ※PSP版の技が使えます。 ※本人の知らない内にテラカオス化が進行しています。 ※首相官邸にて、いくらか主催陣営の情報を手に入れた可能性があります ※後ろの初めてを奪われる未来が存在するようです 【ハス太@這いよれ!ニャル子さん】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、ガソリンの入った一斗缶 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0 都庁へ向かい、神樹とエリカと合流したい 1:ニャル子ちゃんたちは大丈夫かな 2:オカマさん(天魔王軍)たちを警戒 【桑原和真@幽遊白書】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、大量の食糧 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0 都庁へ向かい、神樹とエリカと合流したい 1:怒鳴りつけた借りを返す為にも、ハス太を護る 2:あまりにも邪魔なのでDMC狂信者もどうにかしたい 【レオリオ・パラディナイト@HUNTER×HUNTER】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、医療道具一式 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0 都庁へ向かい、神樹とエリカと合流したい 1:主催と大災害に関係があるのだろうか? 2 東京都のカオス具合に少し恐怖 ※ゴンの死に気づいていません ※首相官邸より、医療道具一式を拝借してきました
https://w.atwiki.jp/wixi/pages/102.html
全てを染める鮮やかな紅、全てを覆い隠す深い漆黒・・・・・・・・ 私の目には、その二元色しか映ってはいなかった………… 黒は嫌い……………………まるで私の存在を否定されているようで 紅は嫌い……………………まるで私の鮮血のようで ナゼクロイノ? それは私の存在が消えゆこうとしているからだ ナゼアカイノ? それは私の血が体から流れ出ているからだ あれ……………?向こうに何か見える……………… ああ………そうか…………あれは私の体か……………… そして私は、紅と黒のスパイラルをさらに深く―――――堕ちてゆく―――――――― 「っあ!!…………………!!?」 「ハァハァ………………?」 い、今のは何?夢?………いや違う、あれは確かに私の記憶。でも私は………そしてここはどこ? かなりの汗をかいていたのか、私にかかっていた布はぐしょぐしょになっている。 息がある程度落ち着いてきたので辺りを見回してみた。 どうやらどこかの小屋のようだ。 カッカッカッカッ………… 「っ!!」 誰かが来る!! 今のご時勢、世の中は荒れに荒れまくっている。 どこへ行っても戦争戦争、自分のみは自分で守るのが鉄則だ。 私の装備と言えば薄っぺらい布一枚、ほかは何も着ていない。 まあ、相手が3、4人くらいなら何とかなるが。私はとっさに身構える。 ガチャリ……… しかし、ドアを開けて入ってきたのは、無骨な醜いオークでもなく、大振りな剣を携えた鎧の男でもなく……………。 「あっ、もう起きたんですか?」 小ぶりな女の子だった。 「フンフンフ~ン」 あまりにも想像とかけ離れていたために、キョトンとしている私を後目に女の子はしょっていたリュックを開け何かしている 「はい、まだ慣れていないかもしれませんが、お薬です。」 「あっ、どうも…………ってちがーーーう!!」 あまりにもヘンテコな展開にやっと追いついた私の脳が精一杯の声を発した。 うわぁ、女の子引いてるよ………。 「なんなのよ、これは!!一体どういう事なのよ、これは!!ってゆうか私は…………。」 勝手に叫んでおきながら私の脳は回想モードに入ってしまった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ その日私は、いつもどうり洞窟の奥でグダグダとしていた。やる事なんていっても、私はただテキトーにここに居ればいいし、たいていのことは配下の魔物がやってくれるし。 大体私の存在価値なんてものは、よく言えば象徴、悪く言えばマスコットのようなものだし。 でもまあ、そんな暮らしも嫌じゃなかったし悪くも無かった。 そう――――――――――奴が現れるまでは。 風の噂や配下からの報告で聞いてはいたが、見るのは初めてだ。 そりゃ当然だろう、魔族にとって『彼』と出会うのはイコール死を表すのだから。 そうそいつの名は『勇者』、無機質な大剣を携えた『悪魔』―――――――――。 だが私とて魔王様からこの領域を任されたもの、配下の魔物とは一線を画した存在。いくら勇者と言えどそうやすやすとやられる私ではない。 舞い散る砂塵、吹き飛ぶ瓦礫、きらめく剣閃、荒れ狂う劫火。 私と勇者との戦いは熾烈を極め、一昼夜にも及んだ。 だけど…………。 かたや今までに数多の魔物を倒し、死線をくぐり抜けてきた勇者、かたや洞窟の奥で食っちゃ寝食っちゃ寝してきた私………こらそこ、ヒキコモリとか言うんじゃない。 長く戦っていれば、ボロが出る。 まさしく刹那というものか、私は一瞬の隙で首を刎ね飛ばされてしまった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ いやー、まいったまいった。まさかドラゴンである私の首を一撃で刎ねるったぁ………… ん?……………ドラゴンである私? ちょっとまって、ドラゴンって言えばRPGとかに出てくるあのでっかくてガオーって…………。 私もドラゴンですから体長はかるく10mは越えていて………アレ?ここ巨人の里?さっきの女の子私と同じくらいあったよ!? ハッ!?もしかして私が小さくなっちゃったとか? 「何で私が小さくなってるのぉーーー!!?」 「うわっ!?」 ちがう!!いや、間違っちゃいないけど違う!! 私が小さくなったとか、どうでもいいんだよ!!私首刎ねられたよね?私死んだよね?ここは天国ですか?とかそういうこと聞けよ私!!いや、やっぱり何で小さくなったかも気になる。 って言うかアンタも「うわっ!?」じゃなくて質問に答えなさいよ、いや、でも黙ってたのにいきなり叫べばびっくりするか。そういや、私ドラゴンなのによく普通に接しているねアンタ。 「まずは自分の腕を見てみればいいんじゃないかな?」 自分の腕を見ろだぁ~?そんないつも見ているものだし、どうせ鱗がびっしりついた丸太のような腕とながーい爪が生えているんでしょ………。 「…………………………………無い。」 ガバッ!! 間抜けな声をあげた後、私はベットを飛び出し窓ガラスに自分自身の顔を映した。 「無い!無い!!無い!!!」 窓ガラスに写った私の顔には、ドラゴンの象徴と呼べるものは何も無かった。 鋼より硬い鱗も、兵士の鎧もたやすく切り裂く爪も、なが~い髭も、鋭い角も!! いまや目の前にある顔は、水のみ場で見るいつもの顔とは違う、女の、そう人間の女の子の顔なのだ。 もうね、まったくワケがわからんのですよ。死んだと思ったら、人間の美少女に生まれ変わった? そんな、ファンタジー小説じゃあるまいし。この私の、やり場の無い感情は近くにいた女の子に向けられた。 「ちょっと!!これどういうことよ!!寝ている私になんか変な事でもしたわけ!?」 「イタイイタイイタイ!!話しますからやめて~!!」 …………………。 彼女の話によると、医者兼錬金術師である彼女が錬金術に使う鉱石を探して私の洞窟に入ったところ、死んだ私(彼女いわく死んだのではなく死に掛けだったらしい)を見つけたらしい。 「でもなんでドラゴンの私を助けようと?」 「ボクは医者です、種族がなんであれ助けるのがボクの信条ですから。」 「……………でも私は確かに死んだよね?」 「いいえ、正確に言えば瀕死の状態でした、まあ、どちらにしろ死んでしまうほどの重症でしたが。」 「じゃあ何で私は生きているの?」 「…………『賢者の石』って、知ってますか?」 「命無きモノに命を、価値無きモノに価値を、万物の法則さえも超越する究極の物質です。」 「じゃあその『賢者の石』って言うものの力で?」 「そうです、あなたの中にそれが入っているんです。」 「へぇ~………。」 「ただ、現在の技術で練成出来る『賢者の石』は不完全なもので、一定期間ごとにエネルギーを補填しなければならなくて…………」 そう話す彼女の声はだんだんと小さくなっていった。と言うかなんで顔が赤いのよ? 「ですから………その………あの…………」 声がさらに小さくなり、顔がさらに赤くなる。なによ、言いたい事があるならはっきり言いなさいよ。 「ボクと…………セックスしてください!!!」 ……………え?ゴメン、なんだって?え?ちょ?ホワイ?何? って言うか女同士じゃ性交できないよ? 「え?………いや…………ボク、男の子ですよ?」 ………………… な、なんだってー!!(AA略 そんな!?こんなかわいい男の子が世の中にいるだと!?まさにファンタジーだ!! しかも性交!? 「その………さっきも言ったように『賢者の石』は不完全なのでこうやってエネルギーの補填をしないと…………」 さいですか、これなんてエロゲ的な展開ですね。と言うか『賢者の石』のエネルギーが切れるとどうなるんでしょう? 「えーと、『賢者の石』のエネルギーが切れると、話すことも、動く事もできなくなります。」 ………つまりは死ぬってことね。あぁ、これから私はエネルギーを補填するため一生雄どもに嬲られ続けるのね………かわいそうな私!! 「安心して下さい、その………『賢者の石』の精製にはボクの血を使っているので、ボク以外ではダメというか、拒絶反応が起こると言うか………。」 ふーん、じゃあ私は一生このコとヤるわけで………アレ?これって遠まわしなプロポーズ!? 「あの…………やっぱりボクじゃダメですか………?」 ああ、そんな涙目で私を見つめないで……… お父さん、お母さん、私は人間の女の子に生まれ変わったあげく、ナニか新しいものに目覚めてしまいそうです。どうしましょ。 しかも、自分で言った後に恥ずかしかったのかうつむいてもじもじしています。ヤヴァイです、どストライクです。キタコレ。 もう襲っちゃっていいですか?もうだめです、理性の限界です。向こうから誘ってきたから襲っちゃってもいいですよね。もういいです、襲います。 彼はうつむいてモジモジしている。今がチャンスだ!! 私は静かに彼の後ろに回りこみ彼のズボンに手を掛けた。 「ひゃぅぅぅっ!??」 ああ、可愛い………やばい、私今、鼻血出かけた。 「あ………あのー………。」 「ふふふ………どうしたのかなぁー?」 そういいながら、彼のパンツを脱がし彼のモノがあらわになる。 彼の体がピクッっとなる。ふふふ………可愛い。 「あっ………そんな………だめです………。」 「だって脱がなきゃ出来ないよ………?」 「あぅ…………。」 そういって、赤面している彼のモノを擦り上げる。 んー、まだちょっと柔らかいかなぁ?でも擦っていればだんだんかた……く………な………… なっ………なにこれ!?ちょっと大きすぎない!? でも、こんなので突かれたら………。 「あの……なにを………。」 「なにをって入れようとしてるんだよ。」 「待ってください。ボク、まだ心の準備がっ………」 「問答無用っ!!」 ズニュン………彼のものが私を一気に突き上げる。 っはあ!?なにこれ!?やばっ……すごっ!! 体あつっ………あっ…頭がまっしろに…………… 「うっ…あっ…ボ…ボク、もうっ……!!」 「ひゃうっ…わたしも…イクっ…イッっちゃうよぉ!!」 ドクッドクッドクッッ!! ……………う……ん?…………アレ? チュンチュンチュン…………… 窓から優しい朝日が差し込んでいる…………。 え~と?確か昨日はあのまま夜までヤってその後…………。 う~~~、頭いたーい………二日酔い?お酒は飲んでないんだけどなぁ………。 ふと周りを見回すと、小屋の中に彼の姿は彼の姿は無かった。 まあ、仕方がないか。私ってばこんな変態だし。愛想つかされるのも仕方がないよね。 さて、これからどうしようかな?どーせすることもないし勇者にでも復讐しに行こうかな? そういえば、エネルギーがどうとか言ってたけど大丈夫かな?勇者に復讐するまで持つかな?とにかくここを出よう、時間がもそんな無いしね。 そうおもい、小屋を出る準備を始める私。って言っても何も持っていないんだけどね。とりあえず服はこの布を体に巻けばいいかな? そうして私は小屋を出て、目の前の道を3、4歩歩いたところで………。 「あれ?、もう出発するんですか?」 「!?」 私が驚いて声のした方を見ると、どこかで顔を洗ってきたのか肩にタオルをかけた彼が立っていた。 「なんで居るのぉ?」 「?」 てっきり見捨てられたと思っていた私の質問に対し、彼は首をかしげ答える。 「もう少し休んで言っても良かったのに………それにその格好はなんですか?」 「えっ?だって私服着てないし………てか、私にあいそつかしてどっか行っちゃったんじゃなかったの!?」 「え………?だってボクが居なくなっちゃったら、アナタが死んでしまうじゃないですか////」 ちょっと顔を赤らめてそう話す彼。 「まあ、アナタが早く行きたいというのならいいですけど。」 「ちょっと待っててください、ボクの荷物を取ってきますから。」 そういうと彼は、小屋へと走っていった そうか………私、一緒に居ていいんだ。彼の側に居ていいんだ。アレ?目から汗が……… 少しして、彼が小屋から出てきた。私が泣いているのに気付いてビックリしながら私に駆け寄ってきた。 私は言う。だいじょうぶだよ。と……… 朝焼けの光の中、彼と二人並んで歩く。美しく輝く太陽は、まるで私達を祝ってくれるような……… グウウウウゥ……… ……………。 「……………。」 そうだった、朝ごはん食べてなかった。 「ねぇ~おなか減ったぁ~。」 「我慢してください。………ボクだって丸二日なにも食べていないんですから………。」 「ここから少し南に行ったところに町がありますから、そこで…………」 「ご飯食べよう!!」 「その前に服屋に行って服を買ってください。」 二人の旅は、まだ始まったばかり
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ぺニスの先端が、佳主馬のアヌスに宛がわれる。逃すまいと下腹に腕を回し、腰を静かに沈めていった。 「かはあッ……くうッ!」 佳主馬は自分が何をされているのか判らなかった。お尻の穴に、指よりも太い物が刺さってる!?後ろの様子が気になって、自分の股ぐらを覗き込んだ。先生のジャージが見える。しかもジャージは股の下までずり落ちている。これって、もしかして―― 思考を巡らせている間にも、指よりも太い物は佳主馬の体内に侵入していく。前戯で慣らしているとはいえ、いきなりピストンでは佳主馬を傷つけてしまうだろう。先生ははやる気持ちを抑えて少しずつペニスを挿入した。亀頭がアヌスの中に埋まり、熱く滾る剛直は腸壁を掻き分けて暗いトンネルを尚も進んでいく。 逃げ出す暇も無かった。お尻に刺さっているのが先生のおちんちんだと判った時には、佳主馬の直腸は指よりも太く、熱く、硬いモノで満たされていた。感覚が思考に先行して、思うように身動きが取れない。 「か……はあっ……お腹、くるしい……」 声を絞り出すのがやっとだった。 「済まない、池沢」 哀願するような佳主馬の声を聞いて、先生の良心はいささか痛んだ。だけどここまで事を運んでおいて今更止めるわけにもいかない。 「池沢も、気持ちよくしてやるからな」 先生は自分に言い聞かせるように、そっと呟いた。そして根本に近い所まで埋め込んだぺニスを、ゆっくりと引き抜いた。亀頭が見えそうな所で止めて、再び体内に侵入した。 麻酔成分が効いているからなのか、佳主馬が拒絶反応を起こして痛い程にアヌスを締め付けることは無かった。それでもバージンを奪われたばかりの佳主馬の中は充分に狭く、容赦なく先生の怒張を責め立てた。 「くっ……キツいな」 思わず呻き声を上げる。気を緩めていたらあっという間に果ててしまいそうだ。強力な陰圧に負けまいと、先生は気合いを入れて抽送を続けた。 初めのうちは佳主馬が痛がらないように、スローペースでペニスを出し入れしていた。そうしているうちにアヌスも直腸も解れていき、中でペニスを動かし易くなった。 「ああ……ああんっ」 佳主馬が甘い吐息を漏らす。どうやらうまくいっているようだと、先生は確信した。ピストンする速度を、少しずつ上げていく。 「ああっ、あん、あっあっあっあっ、ああん!」 佳主馬が喘ぎ出した。口はポカンと開き、半開きの眼は焦点が定まっていない。意識の大半を、秘腔の中で蠢く肉棒に持っていかれている。 「池沢、気持ちいいか?」 佳主馬の心の中を見透かしているかのように、先生は絶妙なタイミングで訊ねた。 「よく、わかんな……あ、いい、あ、あん、あんっ!」 生まれて初めて経験する感覚を前に、佳主馬の思考回路は殆ど機能しなくなっていた。兎にも角にも、こんなに気持ちいいことは初めてで、それをどうやって表現していいのかさえも解らなかった。ただひたすらに、直腸の摩擦熱と怒涛の如く迫ってくる得体の知れないざわめきを受け止めるのみだった。 「よくわからない、か。じゃあ、こいつはどうかな?」 先生は佳主馬の下腹を押さえていた腕の片方を股間に持っていくと、小ぶりな竿を指で抓んで扱き始めた。 「ああああああっ!!あっ、あっ、そこ、イイッ!」 腸壁越しに前立腺を刺激されて敏感になっている所に、更に強い刺激を与えられたらひとたまりも無い。佳主馬は背を仰け反らせてより一層大きな嬌声を上げた。 「どこがいいのかな?言ってごらん」 先生は悪戯っぽい笑みを浮かべながら、背中越しに佳主馬に訊いた。 「おちんちんがぁ!それと、おっ、お尻もぉ!」 息も絶え絶えに、佳主馬は叫んだ。 「どっちも気持ちよ過ぎてぇ……あっあっ、頭、おかしくなるううっ!」 自分の逸物をアヌスに咥え込んで悦んでいる。自分の教え子を征服したという錯倒した優越感は、否が応にも先生のテンションを上げていった。更なる高みを目指そうと、ストロークの速度を一段と上げた。 「あああああぁあぁあぁっ!ひもひっ!ひもひぃいいっ!」 呂律が上手く回っていない。その上、口からは涎が垂れている。上半身を支えられなくなって、顎や肩がベッドの上に崩れ落ちている。今や佳主馬は完全に快楽の虜だ。 もう何の遠慮も要らなかった。先生は何度も腰を激しく打ち付けた。パンッパンッとふぐりが佳主馬の股間を叩く音が、卑猥なビートを刻んでいく。 すっかり腰を振ることに夢中になって、さっきまで佳主馬のペニスを扱いていた先生の手が留守になっていた。佳主馬は自分のペニスに手を伸ばし、欲望の赴くままに自分を慰め始めた。皮を被ったままの幼いペニスが一丁前に屹立して、物欲しそうにヒクヒクと波を打った。 佳主馬の体内で快感に酔いしれる先生の剛直に限界が近付いていた。それに比例して、ピストンもどんどん速くなっていく。先生は腹の底から灼熱のマグマが湧き上がってくるのを感じていた。 「ああ、そろそろイク……」 限界が近いのは佳主馬も同じだった。腸壁を蹂躙される勢いが増していくのにつられて、自分のペニスを扱くスピードも速くなっていった。全ての神経が、最も切ない一点に集中していく。 「あああっ、ああっ、あっあっあっ」 混濁する意識の中で、無数の火花が弾けていく。 「あっあっあっ……あっああああああんっ!!」 キュウッと自分のモノを強く握り締める手の中で、佳主馬のペニスが跳ね回った。先に絶頂に達したのだ。括約筋が収縮して、佳主馬を犯し続ける先生の肉棒を強く締め付けた。そして、これが止めとなった。 「くうっ!締まるうっ!」 中に出すか、外に出すかを考える猶予も無かった。先生は佳主馬の腰を両腕で引き寄せ、一番深い所までペニスを差し込んだ。銃身が唸り声を上げて、直腸の更に奥まで届きそうな勢いで欲望の弾丸をありったけぶち撒けた。 「あああ……はあっ、はあ……」 「ああ……ふあ、あぁ……」 どちらの声ともつかない溜息が保健室にこだました。腰を臀部に密着させたまま、先生は射精の余韻に浸った。 十秒くらい経つと暴発した怒張が脈を打つのを止めて、直腸の中で萎んできた。役目を終えて疲れ果てたペニスを引き抜くと、佳主馬のアヌスから先生がたっぷり注ぎ込んだ精液が噴き出した。 逆流した精液は佳主馬の会陰やふぐりの裏を伝わり、萎んで下を向いた可愛らしいペニスの先端から滴り落ちて純白のシーツを汚した。 「この変態っ!!」 佳主馬はベッドの上で仁王立ちしている。 「本当に申し訳ない」 先生は佳主馬の目の前で正座して、繰り返し頭を下げている。 「子供相手にこんな事するなんて……本当に信じられないよ!」 さっきまでの雌猫のように淫乱な姿はどこへやら、事を終えて後処理も済ませると佳主馬はすっかりいつものクールな少年に戻っていた。大人相手でも毅然とものを言う態度には、既に王者の風格が顕れている。佳主馬は正義を盾に非行の主を厳しく追及した。 自分のほうが目上の立場であるにも係らず、先生は佳主馬にひれ伏すより他に無かった。彼がした事は教師としてあるまじき行為であり、これが公になれば刑務所行きは免れないだろう。先生は何とかして佳主馬をなだめようと最大限の努力を払うことにした。 「どうしてこんな事したの?やられただけじゃ納得がいかないよ」 佳主馬が訊ねた。先生は佳主馬の瞳を二、三秒間見詰めた。佳主馬の眼つきは、至って真剣だった。 「……わかった、話そう」 先生は意を決して、誰にも話したことの無い過去を打ち明けた。 「先生が大学に居た頃、家庭教師のアルバイトをしていた。その中に六年生の男の子がおってな、中学の受験を控えていたんだ」 先生が大学に在籍していた当時、世は「お受験」ブームに沸いていた。富産者階級(ブルジョア)の親達は我先にと温室で育てた可愛い我が子を受験戦争に送り出していた。成果主義・市場原理主義の下で少子高齢化に伴い縮小を続けるパイの奪い合いに負けないようにと、彼らは将来に賭けての投資を惜しまなかった。先生が受け持った少年もその中の一人だった。 「強いプレッシャーを感じて気分が落ち込んでいた時に、僕はその子を励ますつもりで軽くキスしたんだ」 「キス……」 無意識に佳主馬が呟いた。 「そしたらそれがクセになっちゃってな、向こうから求めてくるようになったんだ。その子は童顔で可愛らしい顔立ちをしていたから、先生もつい夢中になって……いけない事と知りつつも、どんどん深みに嵌っていったんだよ」 佳主馬は黙って聞いていた。 「さっき池沢のお尻に軟膏を塗っている時に池沢が気持ちよさそうにしてたから、昔を思い出してムラムラ来て……我慢できなくなったんだ」 佳主馬はそれを聞いてさっきまでの光景を思い出した。アヌスにおちんちんを入れられてよがっている自分の姿が脳裏に浮かんだ。余りにも気恥ずかしくて、頭に血が上っていく。 「晴れて学校の先生になってからは努めて思い出さないようにしていたんだが……今日の池沢を見て色々思い出してしまったよ。あの頃は色々凄かったな。受験に受かったご褒美に女装させてデートしたりとか」 適当なところで口を謹んでおけばよかったものを、佳主馬が赤面しているところに先生は余計な事を喋って火に油を注いでしまった。 「も、もういいよ!このド変態!えっちえっち、どスケベ、レイプ魔!!」 佳主馬は顔を真っ赤にして先生に罵倒の言葉を浴びせた。 「あ……」 先生は済んでのところで自らの失言に気付いた。 「ああ、今のは先生が悪かった。許してくれなくてもいいからこんな時間に騒ぎ立てないでくれよ」 先生は平謝りしながら非難の矛先を収めようとしない佳主馬の口を塞ごうと手を差し伸べたのだが、防衛本能の仕業なのか、佳主馬は先生の手に噛み付こうとした。 「おおっと!」 先生は反射的に一度伸ばした手を素早く引っ込めた。二人は暫くの間、無言で睨み合った。奇妙な空気が二人の間に流れ込む。 「……ふふっ」 どちらともなく噴き出した。こんな場面でムキになっている自分達が急におかしくなったのだ。 「さあ、もう日も暮れたしそろそろ帰ろうか。先生が家まで送っていくよ」 既に日没の時間を過ぎていた。こんな時間に子供を一人で出歩かせる訳にはいかない。先生との行為中に腸壁と共に心も解れたのだろうか、佳主馬は自分ひとりで帰ると言わなかった。 「荷物をまとめてここを出よう。教室に忘れ物は無いか?」 「あ、ランドセル、まだ教室の中だ」 「じゃあ、一緒に取りに行こうか」 先生はベッドから降りてスリッパを履き、保健室の入口に向かった。佳主馬もそれに続こうとしたのだが、ベッドの上に汚れた体操着やブルマーが置きっぱなしになっているのに気付いて先生を呼び止めた。 「先生!ビニール袋ありますか?ボクの体操着汚いから、袋に仕舞っておきたいんですけど」 「あ?ああ、ビニール袋ね。この部屋なら探せばある筈だからちょっと待ってろ」 先生は入口の傍まで来ていたが、佳主馬に呼び止められたので踵を返して戸棚に向かった。ビニール袋はすぐに見つかった。ベッドに座って待機している佳主馬にそれを手渡した。 「有り難うございます」 佳主馬はビニール袋を受け取ると、黄色く汚れた自分の体操着を詰め込んだ。そして紺色のブルマーを手に取ったとき、佳主馬の動きが止まった。 (どうしよう……これは家に持って帰れない) 家族の誰のものでもない着物が洗濯物の中に紛れ込んだら、きっと母さんに怪しまれる。その時ボクは何て答えればいいんだろう。あの事だけは絶対に知られたくないし――この面妖なアイテムは、今の佳主馬にはどうしても手に余るものだった。 一方、先生は佳主馬が手に持っているブルマーをまじまじと見詰めていた。 (これはうちの児童が穿いているものじゃない。池沢の趣味だというのも考え難い。もしかしたら犯人を特定する有力な手掛かりになるかも) 先生は思考を巡らせると、ブルマーを手に持ったまま逡巡する佳主馬に声を掛けた。 「池沢が今手に持っているものだけど、それを一旦先生に預けてくれないかな?」 それは佳主馬にとって願ってもない申し入れだった。佳主馬は先生の提案を快諾した。 「それじゃ、教室までランドセルを取りに行こう」 二人は保健室を後にした。蛍光灯が消灯されると、室内は真っ暗になった。引き戸が閉められ、上履きがリノリウムの床を叩く音がだんだん遠ざかっていった。 この部屋で何があったのかを物語るのは、ベッドのシーツに染み付いた涎の跡や精液の跡のみである。それらもやがて、乾いて無くなってしまうだろう。 ――完――
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登録日:2022/05/23 Mon 19 29 22 更新日:2024/05/18 Sat 12 57 19NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 PXZ X4 みんなのトラウマ アイリス アイリス←Xシリーズのメインヒロイン アイリスたんマジ天使 オペレーター カーネル ゼロ ゼロの嫁 ソウルイレイザー ヒロイン レプリフォース レプリロイド ロックマン ロックマンX ロックマンX4 ロリ巨乳 何故かなかなか立たなかった項目 健気 可憐 妹 悲劇のヒロイン 水谷優子 涙腺崩壊 美少女 茶髪 記憶の底で滲んでしまったあの花の名前 負けない愛がきっとある 遠藤綾 兄さんと…戦わないでとあれほど言ったのに! アイリスとはゲーム『ロックマンX4』に登場するキャラクター。 CV:水谷優子(X4,Project X Zone)/遠藤綾(X DiVE) 【概要】 レプリフォースに所属。 漫画版のマーティやティル等を除けば、Xシリーズ初の人型女性レプリロイド。 似ても似つかないがカーネルの双子の妹で、本来はオペレーター等を担当している。 スカイラグーン事件で負傷したところをゼロに救助され、そのままイレギュラーハンターに保護された。レプリフォースの反乱を受け、ゼロに兄と戦わないように説得するも「反乱を阻止しなければならない」という言葉に言い返す事が出来ず、レプリフォース大戦を見守るしか出来なかった。 分からず屋の兄と、現実主義者のゼロに板挟みにされた彼女はどんな想いだったのか…ゼロの方はそれなりにアイリスの気持ちを察していた模様で、決戦の際にゼロはカーネルに一応の説得を試みている。 だが、「お前が死ぬとアイリスが悲しむ」→「自惚れるな、そんな話は俺を倒してからにしてもらおうか」「兄さんは満足して死んだとそう伝えてくれ…」と、結局カーネルは妹の気持ちを脳筋故に理解できないままゼロに倒されてしまい、ゼロへの愛憎入り交じった感情のまま兄の残骸を取り込んでゼロに戦いを挑む。 合体形態はどこからともなくライドアーマーのような装甲が出現する。操縦席がなく直接装着されているのでライドアーマーそのものではないようだ。ボスとしての弱点はマグマード・ドラグーンの龍炎刃。 放出される機雷を処理しつつ、時折出てくる菱形のクリスタル(のような物体)を攻撃しないとダメージが通らない。本体からの横方向、クリスタルの縦方向からの時間差レーザー攻撃には注意。 余談だが、後述の漫画版ではなんとゼロの裏拳で粉砕されて内部のアイリスを救出された。 敗北後、ゼロはアイリスのもとへ駆け寄る。満身創痍のアイリスは「ゼロと共にレプリロイドだけの世界で暮らしたかった」と思いを語り、ゼロの手を取り微笑むと、そのまま息を引き取った… アイリスを自らの手で殺めてしまったゼロは、「俺は、俺は……いったい何のために戦っているんだ!」と慟哭、心に深い傷を負う事となる。 さらにいうとゼロは「レプリロイドだけの世界など幻想」という考えだったので(*1)、結局最後まで2人は分かり合えなかったのだ…。 元々カーネルとアイリスは、恋しさと切なさと心強さと強さと優しさを持ち合わせた伝説のロボット(=ロックマン)の再来を願って開発されていた、一体のレプリロイドだった。 が、開発中にプログラムが拒絶反応を起こしたため『強さ』をカーネル、『優しさ』をアイリスに分けて二人のレプリロイドとなった。 …なるほど、徹底したタカ派のカーネルと比べて、彼女はレプリフォースの良心とさえ云えるのはこのためか。違い過ぎである。 尤も、彼女は彼女で「レプリロイドだけの世界」に理解を示しているなど結構アレなところもあるのだが。 なお、ロックマンX4のCMではゼロがアイリスを抱き上げ、慟哭するアイリスの死亡シーンが流れ、これを見て本作品を購入したユーザーも多い。 そのため彼女はX4のみならずXシリーズの真のヒロインだと今なお呼び声が高い。一方、エイリアは公式でもヒロインっぽくない的なことを言われたり。 また、前日談である『ロックマンX2 ソウルイレイザー』ではオペレーターとして登場しており(*2)、エックスとも面識があったことが明らかとなった。 胸が小さいなどボディのデザインが若干違う。X4までの間に豊胸新型ボディに取り換えたのかもしれない。 【漫画版】 でもそれでよかった… 私が私だからあなたに逢えたんだから 私が私だったから芽生えた想い スティングレン戦後のゼロを救ったことで知り合う。岩本先生の画力も相まって非常に可愛い。 また、後述の自分が生み出された経緯をゼロに語る際、カーネルを茶化して「あんなカタブツ」と称するなどお茶目な一面も持っていた。 レプリフォースの反乱後は自分の部隊を率いて中立に属し、敵味方を問わず戦いで傷つき倒れた者達を介抱し、これが自分の意思と貫き通す、優しさと気丈さを持った女性として描かれている。 また、ゼロとカーネルの戦いを止めようとした際には戦いをやめないと自殺すると脅すなど無茶もやらかす。 サイバー・クジャッカーが今際の際に放った”バグ”をゼロを庇って受けたことで昏睡状態に陥ってしまう。 そして、別経路でワクチンプログラムを手に入れ、鉢合わせしてしてしまったゼロとカーネルは治療中のアイリスの目前で交戦状態に突入。(*3)戦いの末、カーネルがゼロに殺される瞬間に意識を取り戻してそれを目の当たりにし、悲しみの感情から兄の残骸を取り込んで暴走(ゲームとの最大の違いとして、ゼロを憎んだ上での行動ではない)。 他にも「レプリロイドだけの世界」へ理解を示している様子もなかったり、悉く負の一面が削除されており、最期も互いの想いが通じ合い、分かり合えたまま静かに機能を停止した。 …逆にアイリスを救えなかったゼロの状況はゲーム以上に悲惨な事になっており、アイリスを助ける際に「お前一人の為だけに闘う」と決意していた事もあって こちらでも「俺は…俺は…いったい何の為に闘っているんだぁあぁあぁぁぁっ!!」と慟哭する事になったばかりか、漫画版における「レプリロイドの中ではエックスのみが涙を流す機能がある」という設定が最悪の形で活きてしまい、 この後合流したエックスに「あの時、あいつのために泣いてやることができなかったんだよ!!」と八つ当たりまでする(*4)事になってしまった。 なお、漫画版におけるアイリスとカーネルは、かつて「レプリロイド」という言葉の存在しなかった頃に居た優しさと強さを併せ持った伝説のロボットを再現しようとして生み出されたというバックボーンがあり、アイリス自身も彼のことを口添えで聞かされていたと思われる描写があった。 そして私はこの『想い』を信じる… いつか皆で笑いあえる日がまた来る───って… どんな障害にも負けない『愛』がきっとあるって 【余談】 ゼロが死んでも死んでもホイホイ蘇ってるのでアイリスの復活を願うファンも少なくない。実際に『Project X Zone』ではゼロの前に再び姿を現し… ロックマンゼロ2のとあるキャラは彼女ではないかという噂もある。 同作の主題歌「Clover」では「記憶の底で滲んでしまったあの花の名前」というアイリスを連想させるような歌詞もあったりする。 ちなみに、彼女を元にした同名のキャラがロックマンエグゼ6に登場している。 エグゼ版でもカーネルの妹で、元々一つの存在(カーネルの「良心」にあたるプログラム)から分かれて誕生したという設定。 『ロックマンXDiVE』ではハンタープログラムとして様々な姿のアイリスをプレイヤーキャラとして操作できる他、カーネルとアイリスの本来の完成形である「強さと優しさを持ち合わせたレプリロイド」に相当するとされる「渾然たるアイリス」「アイリス ダイヴアーマー」も登場する。 前者は赤い軍服にポニーテール、レイピア状ビームサーベルが特徴で、性格はカーネルに近い。 後半の展開を意識していたのか不明だが、植物のアイリスの花言葉の一つに「復讐」がある。 でも、一緒に追記と修正をしたかったの...レプリロイドだけの記事を △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アイリス可愛いよアイリス。Diveの心分かれてないクールな方?も好き -- 名無しさん (2022-05-23 19 47 45) ゼロの叫びのムービーが印象的だったから、ゼロシリーズの迷いを断ち切ったゼロがさらにカッコよく見えた -- 名無しさん (2022-05-23 20 12 51) 兄さんやめて! -- 名無しさん (2022-05-23 21 32 19) ゼロ「俺は、俺は……いったい何のために戦っているんだ!」 社畜「仕事だろ」 -- 名無しさん (2022-05-23 21 37 04) ↑1 …オイオイ。 -- 名無しさん (2022-05-24 02 20 34) アイリスの言う「レプリロイドだけの世界」っていうのがシグマの「人間を絶滅させて」じゃなくて「人間の手の届かない所で」的な意味であってほしくはある… 世界って単語言っちゃってるから前者なのかもだけどさ… -- 名無しさん (2022-05-24 11 31 56) ↑つまるところサルゲッチュ3の2つの楽園計画、みたいな?…うん、確かにアレだわ -- 名無しさん (2022-05-24 12 16 56) 親友のイーグリードが死んだ時も、想いを寄せてたアイリスを殺してしまった時も、涙を一滴も流せなかったゼロの気持ちを考えたらエックスに八つ当たりしてしまうのは仕方ない……一番八つ当たりすべきはワイリー博士だけど -- 名無しさん (2022-05-24 14 51 48) アイリスの言う「レプリロイドだけの世界」ってレプリフォースの掲げてたレプリロイドが自己統治したレプリロイドだけの独立コミュニティのことかと思ってた。でもどっちにせよレプリロイドだけのコミュニティがいいって言うことは人間嫌いなんかなアイリス -- 名無しさん (2022-05-24 14 58 58) 実際人間たちの生活を脅かす事してるレプリフォースを肯定してる時点で、人間この世にいらない派っぽいよな。ただのヒロインじゃなくて、あくまで今作の「イレギュラー 」の1人だったところが好き。ただのか弱いヒロインだったらゼロに襲いかからず絶望して死ぬにしても自殺とかだったんだろうし。ゼロにとっても、彼女がただ守られてくれるだけの女の子じゃなくて、自分で「力」を手に取り立ち上がることができる女の子だったが故の悲劇と思うとより良いよね。X4本編の中でも彼女の思想とムービー辺りの演出が微妙にかみ合っていなくて、なんかか弱い可哀想なヒロイン扱いが多いのが残念。 -- 名無しさん (2022-05-24 22 28 45) Diveやってるとか弱いなんて思えないよね(白目) -- 名無しさん (2022-05-25 00 26 41) 設定を踏まえると、兄カーネルと併せて『ロックマン』になれなかった存在という印象が強い。『ロックマン』になれなかった存在としては方向性は異なるがある意味VAVAと近いと言えるかな? -- 名無しさん (2022-05-25 01 54 37) ↑×2 文武両道堅物委員長キャラなIFルートアイリスも良いものだ。時々物憂れ気にゼロの名前を呟くのもヨシ! -- 名無しさん (2022-05-28 11 00 39) ↑2 漫画版では「ロックマンになれなかったからアイリスとしてゼロと出逢う事ができた。ロックマンになれなかったからアイリスとしてゼロを愛する事が出来た(意訳)」と自分の境遇を完全肯定していたのも印象的 -- 名無しさん (2022-05-30 00 54 33) よく言われてるけど、結局のところ彼女にとっては「兄と対峙することなく、ゼロと結ばれたかった」ってのが大事で、そのためには「人間に敵対するとイレギュラー認定する世界がダメ→レプリロイドだけの世界が欲しい」って単純な思考だっただけで、人間が嫌いだったとかは描写がないからないと思うのよ。良くも悪くも純粋で短慮な女の子って印象が強いというか -- 名無しさん (2022-06-22 14 57 29) ↑2 そうともとれるな。『ロックマン』では無くただの『アイリス』としての自由か…悪くないな!!。 -- 名無しさん (2022-07-05 11 43 55) 社畜ってゴミはゼロシリーズだけじゃなくこっちでも色々言ってんのか -- 名無しさん (2022-12-23 07 56 09) 今まで人間のために平和を守ったのにイレギュラー疑惑をかけられて人間を見限った可能性もあると思う。PCZでもレプリロイドだけの世界にこだわってたけど結局理由が不明だからいまいち共感されにくいのが難点。 -- 名無しさん (2023-01-30 22 34 58) 人類に取って代わるとかじゃなく単純に少女のお花畑的幸せな空想世界を夢見てたんだろうけどどっちにしろゼロから見たら幻想で一括りにされてバッサリという -- 名無しさん (2023-04-29 10 08 56) 漫画版マジで良いから読んどけ(ダイマ) -- 名無しさん (2023-10-18 18 43 17) 漫画版はカーネルの無能ぶりもレプリフォースのいざこざもアイリスとゼロの相互理解も何もかも完璧。ゲームだけやって「カーネル無能乙ww」って笑ってる諸兄は是非ともご一読あれ -- 名無しさん (2023-12-27 05 48 46) ゼロは鈍いからアイリスに恋愛感情があったかまではハッキリしてないけど大戦がなくてアイリスが告白したら受け入れて結ばれたのかもって考えてしまう。 -- 名無し (2024-01-01 20 57 28) 名前 コメント
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このSSは『【けいおん!】唯×梓スレ 2』というスレに投下されたものです http //changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1247988782/l50 356 名前:拒絶1[sage] 投稿日:2009/08/12(水) 09 21 49 ID f5Xd+4O7 「あーずにゃ~ん」 「も、もう…唯先輩ったら…」 最近、あずにゃんを抱き締めるのが楽しくてしょうがない。 楽しいのとはちょっと違うのかな。 嬉しくて、あったかい。 最初のうちは嫌がられることもあったんだけど、今では抱き付いても受け入れてくれてる感じがするんだ~。 ふっふっふ~、あずにゃんのハートは私が射止めたのだ~。 …本当は私のほうが射止められちゃったんだけどね。 最近はもうあずにゃんを見つけると反射的に手が伸びちゃってる。 一秒でも長くあずにゃんに触れていたくて、ずっとあずにゃんの一番近くにいたくて…。 うーん…私って独占欲強いのかも。 「今日はみんなで合わせるって決めてたじゃないですか。みっちり練習しましょうよ」 「もちろん!あずにゃんの為にもがんばっちゃうよ~。でもそれにはあずにゃん分を補給しないとね」 「そ、そう言うことなら…特別に…いいですよ」 あー、もうずるいくらいキュートだよぅ。 ほんのりほっぺを赤くしてね、ウルウルした目で見つめられたら、私、もう…っ! 「あずにゃ~ん、むちゅちゃ~」 「そ、それはさすがにダメですっ!ダメですって!まだ心の準備がぁ~っ!」 357 名前:拒絶2[sage] 投稿日:2009/08/12(水) 09 23 20 ID f5Xd+4O7 むむむ、チュ~はNGかぁ。 でも、あずにゃん、「まだ心の準備が」って言ってたよね、今。 それっていつかはOK…ってことなのかな。 心の準備ができたら私と…。 「唯先輩?どうかしたんですか?」 「ふぇっ?な、なにが?」 「顔真っ赤ですよ。…もしかしてまた風邪引いたんじゃ…」 「だ、大丈夫っ。私は元気いっぱいだよ。あずにゃん分も補給してるし。…でも、もっとあずにゃん分補給できたらもっと元気になるかも」 「それだったら…その…満タンになるまで補給してもいいですよ。ち、チュ~はダメですけどっ!」 えーーーっと、無理です(断言)。 こんな可愛いこと言われちゃったら我慢なんて絶対無理っ! 澪ちゃんに欲情したりっちゃん(リバースも有り)が誰にも止められないように あずにゃんにときめいた平沢唯を止めることは誰にもできないのですっ! 「仲良しなのはいいけど、もう少しTPOを考えてくれよ。目のやり場に困るよ」 チュ~しようとしてたら澪ちゃんに呆れられちった。 澪ちゃんなら私の気持ちがわかると思ったのになぁ。 澪ちゃんは気付いてないけど、りっちゃんとふたりで何してるか、もうバレバレなんだぞ~。 358 名前:拒絶3[sage] 投稿日:2009/08/12(水) 09 24 30 ID f5Xd+4O7 こないだだって腕組んで帰ってたし、部室でも膝枕してたし、トイレの個室で「りつー」「みおー」ってなんか叫び合ってたし。 …あ、バレバレ以前に隠す気がないのか。 さすがりっちゃんあんど澪ちゃん!年季が違うね! 「ま、待ってください、澪先輩!私と唯先輩はそんなんじゃありませんっ!」 澪ちゃんたちの熟年夫婦っぷりをあずにゃんとの新婚生活の参考にさせてもらお。 …そんな風に考えてたとき、あずにゃんが私の腕を振りほどいた。 今までどんなに嫌がっても振りほどくことはしなかったのに。 私を受け入れてくれてるんだって自信もあったのに。 …初めてあずにゃんに拒絶された。 380 名前:拒絶4[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00 52 22 ID tVw133MS 振りほどかれた手が反射的にあずにゃんを追おうとしたけど、もう手遅れだった。 私の腕をすり抜けたあずにゃんは、もう澪ちゃんしか見ていない。 私のことなんか、もう振り返りもしない…。 「………………」 私、今どんな顔してるんだろう。 「唯先輩が勝手に抱き付いて来るだけですから」って澪ちゃんに弁解してるあずにゃんは さっきよりずっと顔が赤くなってる。ずっとずっと赤く染まってる。 ………じゃあ、私は? ガラス窓に映った顔はギリギリなんとか笑えてた。 いつもと変わらない顔、だと思う。 けど、私にはそれが不思議でしょうがなかった。 381 名前:拒絶5[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00 53 23 ID tVw133MS 自分の顔なのに自分の顔じゃないみたい。 だって………こんなに哀しくて苦しいのに笑ってられるなんて絶対おかしいもん。 心と切り離されちゃったみたいな自分の笑顔が私にはなんだかとても怖かった。 「…………………………」 でも、もっと怖くて、ずっとイヤだったのは……… 「わかった、わかったよ。梓が大変だったのはわかったから、少し落ち着きなさい」 「す、すみません、私…興奮してしまって…」 「私こそ悪かったな。変な誤解をしちゃってさ」 「い、いえ。私はその…澪先輩の誤解が解けたらそれで……」 あずにゃんの一番が私じゃなかったって気付かされたことで………。 (バカだな…私………) …憂も言ってたじゃん。 澪ちゃんがお姉ちゃんだったら良かったのにってあずにゃん話してたって。 …いつも見てたじゃん。 あずにゃんが澪ちゃんのこと、すごく尊敬して慕ってるって。 なのに自分があずにゃんの一番なのかもって勘違いしちゃうなんて、 我ながらどうしようもないよ。 382 名前:拒絶6[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00 55 33 ID tVw133MS 練習付き合って貰えたり、ちょっと仲良しになれたからって調子に乗っちゃって。 私の気持ちを受け入れてくれてるんだって勘違いしちゃうなんてね………。 いつもいつもみんなに迷惑かけて、その度落ち込むけど、今日ほど辛かった日はない、かな… でも……… (………あずにゃん………) あずにゃんの気持ちを考えずにいつもヒドいことしてた………それが一番哀しくて。 ………本当に自分がイヤになった……… 400 名前:拒絶7[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 17 49 30 ID pxKoMkeZ 辛いときは何かに集中して気を紛らわせるってよく言うけど、あれ本当だと思う。 偶然なんだけど、今日は珍しく練習に熱が入ったから私も余計なこと考えずに済んだ。 なんかすごい張り切ってたりっちゃんのお陰かな。 張り切り過ぎで一人だけ走っちゃって、澪ちゃんに怒られてたけど。 …ひたすらギー太を弾いて弾いて、いっぱい弾いてるうちに下校時間になって………気付いたら自分の部屋にいた。 練習中はギー太やみんなと合わせることだけ考えて。 ……終わったあとは、今日の練習に振り返って話し込むあずにゃんと澪ちゃんの姿だけが頭の中をぐるぐるループして………。 だから、みんなと別れてから家に着くまでのことはあんまり覚えてない。 あんまり、じゃかいかな。全然覚えてないや。 いつもならみんなとバイバイする交差点からあずにゃんと二人で帰るんだけど、さすがに今日は一緒にいられなくて。 本当は一緒にいたいんだけど。誰よりもあずにゃんの近くにいたいんだけど。 …でも、一緒にはいられない。いられないんじゃなくて、いちゃいけない。 401 名前:拒絶8[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 17 50 47 ID pxKoMkeZ だから、憂に買い物頼まれてたんだって急に思いだしたみたいに話して。 いつもの交差点で、いつもと違うお別れをして、いつもより時間をかけて家に帰った。 …いつも一緒だったあずにゃんと少しでも離れたくて、いつもじゃ考えないようなことしてたな。 いつも以上に頭回ってなかったから、どんな道通ったのかなんて覚えてないけどね。 ごめんね、憂。駄目なお姉ちゃんの嘘に巻き込んじゃって。 (こんなとこ和ちゃんに見られたら、またニート扱いされちゃうかも…) 憂が晩ご飯作ってる間、いつもならギー太の練習して待ってるんだけど、今日はそんな気起こらなくて。 久し振りにボケーッとベッドに寝転がってたら不意に携帯が鳴った。 「ムギちゃん?」 ムギちゃんからメールだ。 明日のおやつはフォンダンショコラとか、りっちゃんと澪ちゃんにはぜひ人前(じんぜん)式で結婚式を挙げて欲しいとか、 そんな感じのいつもながらのおしゃべりメール。 でも、最後のとこだけいつもとちょっぴり違ってた。 『悩みごとがあるならなんでも言ってね?』 ………そっか、やっちゃったかな、私。 403 名前:拒絶9[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 17 52 12 ID pxKoMkeZ 顔には出てないって自信があったんだけど、どうやら隠しきれてなかったみたい。 それからりっちゃんと澪ちゃんからも立て続けにメールが来て、やっぱり最後に心配されちゃった。 (…私ひとりだけダメダメだね、本当…) みんなの優しさが心に染みていって、ポカポカあったかくなっていく。 みんなにこれ以上迷惑かけないようにしなきゃって考えてたけど、 本当に部室に行けるか心配だったけど、大丈夫。きっと大丈夫。 本音はちょっぴり怖いけど、明日からはいつもとおんなじ笑顔に戻れるよ。 だから、ありがとって返しておいた。いつも私を助けてくれてありがとって。 あとムギちゃんには鼻血の出し過ぎには気をつけてって。 「………吹っ切らなきゃダメだよね、うん」 ひょっとしたらあずにゃんからもメール来るかな…って期待しちゃうあたり、 全然吹っ切れてないんだけど、でも明日のために気持ちだけは整理しなくちゃね。 「ごめん、憂。ちょっとお散歩行って来るね」 台所からかけられた「気をつけてね」って返事を背中で受けながら、私はスニーカーの靴紐を結んだ。 524 名前:拒絶10[sage] 投稿日:2009/08/23(日) 11 44 33 ID z9PfIYLW ひとりきりで歩く、歩く、歩く。 いつもの通学路、よく立ち寄るコンビニの近く、みんなとバイバイする交差点…いろんなとこをあてどもなく歩く。 難しい言葉を使ってみたけど、こう言うときってあてどもなく、でいいのかな? でも、やることを決めて散歩してるんだから、やっぱり当てはあるのかな。今のは違うかな。 (………でも、学校の近くまで来ちゃったのは失敗だったかも………) もっと言えばいつもの通学路を辿ったのが失敗だった。 いつもの通学路にも、よく立ち寄るコンビニにも、みんなとバイバイする交差点にも…あずにゃんとの想い出がいっぱいいっぱいあるから。 「いっぱい」なんて数え方じゃ括れないくらい、あずにゃんと過ごした時間がそこにはあった。 歩く道、曲がり角、見る風景…全部の場所にあずにゃんの幻が重なる。ふたりで歩いた想い出が浮かんでくる。 改めて気付いたけど。 本当にあずにゃんが傍にいるのが当たり前になってたんだね。 525 名前:拒絶11[sage] 投稿日:2009/08/23(日) 11 45 31 ID z9PfIYLW いつでも私の隣にいてくれて。 手を繋いだり腕組んだり、ぎゅーってすると、ちょっとだけ困った顔をして。 けれど、絶対に拒絶だけはしなくって。 はじめの困り顔からだんだん緩んでいって、最後には「特別ですよ」ってはにかんでくれて……… (…でも、もういけないんだよね。あずにゃんの本当の特別は私じゃないからね………) あずにゃんが許してくれてた「特別」って言葉にはもう甘えられない。 振りほどかれた手は、きっともう二度と繋がらないから。 拒絶されたこの気持ちは、あずにゃんには届かないから。 ………ううん、届けちゃいけないんだから……… 「うんうん!これからは頼れる先輩にならなくちゃ!恋のキューピッドにだってなっちゃうよぉ!」 誰に聞かせるでもなく宣言した私は、今、どんな顔してるかな? 鏡がないから自分じゃ見れないけど、きっと笑ってはいないよね。 ほっぺがこんなに濡れてるのは、きっと嬉し涙とかそーゆーんじゃないよね。 ………本当にあずにゃんの恋を応援しようって張り切れてたら…こんなに…苦しいわけないよ…ね……… 「あず…にゃん………」 気持ちを整理したくて、ひとりになりたくて散歩に出たのに……… さっきよりもっと悪くなっちゃったよ……… あずにゃんの笑顔が…私が一番大好きで…だけどもう離れなきゃいけないあの笑顔が――― 526 名前:拒絶12[sage] 投稿日:2009/08/23(日) 11 47 04 ID z9PfIYLW 「唯先輩っ!」 「え………っ?」 ………反射的に顔をあげたけど、きっとそれは自分に都合のいい幻聴だと思った。 メールが来るんじゃないかって期待したのとおんなじ自分勝手な妄想だって。 「………あずにゃん………」 それじゃ私を包み込んだこの暖かさも私の妄想なのかな… ぶつかるみたいに飛び込んで来て、子猫みたいに震えてる小さな肩も幻なのかな… (夢…じゃないよね…?) もう二度と抱き締められないって思ってた大好きな…世界で一番愛しい体温を 当たり前だった距離に…一番近くに感じられて。 「ゆ…い…先輩ぃ………」 心の一番軟らかい場所に触れてくれるその声を聴いて。 私はこれが夢でも幻でもないって確信できたんだ。
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核融合反応とは、原子核と原子核が衝突し融合する反応のことである。通常はこの融合に伴って莫大なエネルギーが発生する。 原子核はプラスの電荷を帯びているため互いに反発しあう(原子の構造も参照)。原子核の大きさは非常に小さいため、原子核同士を接触させて反応を起こさせるためには非常に接近させなければならない。一方で、反発力の大きさは距離が近づけば近づくほど急激に大きくなる。そのため、核融合を起こすためには非常に強い勢いで原子核を衝突させなければならない。このようなことが可能なのは高温の条件下のみであり、日常の環境で核融合が起きるということはまずあり得ない。 恒星の中心では高温の条件が整っているので核融合反応が起きている。大部分の恒星の中心で起きる核融合反応は、水素同士が融合してヘリウムとエネルギーを生じる反応である。
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登録日:2011/09/23(金) 21 47 28 更新日:2023/04/14 Fri 07 27 37NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 BL BL ←要素は少ない CLAMP OVA X アニメ サイコパス ドラマCD バッドエンド 前日譚 双子 実写版は黒歴史 幽霊 怪奇 悲劇の主人公 救いがない 教訓 東京BABYLON 東京都 桜 桜の樹の下には 漫画 良作 衝撃の結末 衝撃の結末 → X 豪華声優陣 陰陽師 「あなたは東京が嫌いですか?」 『東京BABYLON』とは、1990年から1993年にかけて連載されたCLAMPの漫画。 単行本は全7巻で、文庫版は全5巻。 今でこそ「陰陽師」を題材にした作品は数あるが、 連載当時としては珍しく、いわゆる先駆けとなった作品。 ただし、悪霊よりも人間の暗部に触れ社会を風刺する色合いが濃く、どちらかといえば社会派ドラマに該当する。 各章のテーマとして不倫やレイプ・イジメや自殺などの、 陰惨な事件が取り上げられており、CLAMPは毎回のように様々な団体から抗議文を受け取ったと述懐している。 加えて、壮絶なバッドエンドが反響を呼び、 さらに後述の作品へ繋がったことで大きな話題を呼ぶことに(勿論、単独作品としても内容が高く評価されている)。 その衝撃的な結末から、ファンの中には「初見は第1巻を読んだ後に最終巻を読むべき」とする声も多い。 豪華声優陣でオリジナルストーリー(所々に原作が混ざっている)のOVA版は全2巻で発売され、実写版も制作された。 2021年4月からはTVアニメ版『東京BABYLON2021』の放送が決定し、メインキャストやスタッフなども決定してたのだが、諸事情で延期が決まった後、 最終的に制作中止に。 今後は新たな体制で再出発するとのこと。 【あらすじ】 皇昴流は日本陰陽師を束ね、皇一門の若き当主。 彼は霊的事件の解決に乗り出す度、人間の悲しみや苦悩に直面し、 その純真無垢な繊細さ故に傷つきながらも、最愛の姉・北都と温厚な獣医師・桜塚星史郎に支えられ、不夜城都市を奔走する。 だが、3人の幸せな関係は『賭け』の上に成り立つ、あまりにも危ういものだった……。 【登場人物】 ◆皇昴流(すめらぎ すばる) CV.山口勝平(OVA版)/宮崎一成(劇場版X)/杉田智和(TV版X) 演.東根作寿英(実写版) 遠い昔から日本を霊的に守ってきた皇一門の13代目当主で、日本陰陽師の頂点に立つ存在。 実力は歴代当主でもトップクラスだが、本人は至って穏やかで純粋、絶対に誰かを傷つけられない心優しい性格。 あまりにも優しすぎて他人の痛みを自分の痛みのように感じてしまい、 相手の気が済むなら刺されようとする等自分を全く省みず、その無私無欲さを北都からいつも心配されている。 好意(?)を寄せてくる星史郎に戸惑いながら、徐々に彼に惹かれていく。 (初恋ではないかと感じた女性もおり、完全なホモという訳ではないと思われる)。 祖母の言いつけで常に革手袋をしているがそれが何故なのかは自身も知らない。 実家は京都に存在し、現在は東京で北都と二人暮らしをしながら在学中。 高校生と陰陽師の二足のわらじを履く多忙の日々で進級が危ぶまれているが、 将来の夢である「動物園の飼育係」を諦めていない。 ◆皇北都(すめらぎ ほくと) CV.伊藤美紀(OVA)/ゆきのさつき(TV版X) 昴流と瓜二つの容姿を持つ双子の姉。 もっとも、性格は似ても似つかぬ愉快痛快なお姉さん。 無茶苦茶な言動で昴流を強引に振り回して星史郎とのカップリングを面白おかしく 応援するが、それも全て弟を案ずるが故。 陰陽師としての才能はからっきしで、簡単な術をほんの少し使える程度だが、 肉弾戦に関しては訓練を受けているらしくかなり強い。 また、隠された能力を持ち、実はこの頃から“ある人物”と交流していた。 将来の夢は「団地妻」で、それを叶えるために料理修業を積んでいる。 ◆桜塚星史郎(さくらづか せいしろう) CV.子安武人(OVA)/古澤徹(劇場版X)/かわのをとや(TV版X) 演.四方堂亘(実写版) 新宿で動物病院を営む獣医師。 穏やかで常に笑顔を絶やさない好人物……が、昴流に対し、 本気とも冗談とも取れない求愛を事あるごとにアプローチを繰り返し、真面目な顔でいきなり親父ギャグやボケをかましたりもする変人。 ただ、昴流を大切に思っているのは本当らしく、ピンチの時には助け、何があろうと彼を支えて優しく諭す。 その苗字や知識から、皇一門の宿敵である暗殺集団『桜塚護』の関係者ではないかと疑われているが、本人はどこ吹く風で飄々としている。 番外編で明かされた、彼が獣医師をしている理由は必見。 【各章解説】 ★Vol.0:T.O.Y 昴流は悪霊に乗り移られた女性を開放すべく、北都・星史郎と共に現場へ向かう。 3人の関係性や人物紹介を兼ねたイントロダクション。 ★Vol.1:BABEL 東京タワー展望フロアで起こる謎の怪現象を解決するよう依頼された昴流。 深夜、張り込んでいた昴流と星史郎の前に現れたのは、夢破れてビルから身を投げた女性の霊だった。 ★vol.2:DREAM 妙な噂が流れ始めた団地。 そこに住む一人の少女が原因不明の昏睡状態に陥り、目を覚まさなくなる。 彼女を覚醒させて欲しいという依頼を受けた昴流だったが、 その相手は近頃よく夢に見るようになっていた昔の友達・鏑木実月だった。 彼女を救うべく、術で実月の精神世界へ入り込む昴流だったが……。 ★Vol.3:CALL 次に昴流に舞い込んだ依頼は、有料電話回線上で頻発する怪事件の解決。 それは、自分たちが世界を救う『特別』な人間だと信じ込み(今でいう中二病)、 勝手に敵と認識した存在に独学で会得した密教の呪詛で攻撃を仕掛ける少女たちの仕業だった。 所詮素人に過ぎない彼女たちは術の危険性や制約を知らずに使い続けており、 このままだといずれ反動を喰らい、ただでは済まないと危惧した昴流は彼女たちを助けようと動き出す。 ★Vol.4:CRIME 神社で学校の課題を写生していた昴流は、不穏な気配を感じた末にやつれきった女性を発見する。 彼女は変質者に幼い娘を殺され、精神鑑定の結果無罪となったその男に、 『罪に問われない方法』……犬神の呪術で復讐を目論んでいた。 犬神の呪術を使えば使った人間も破滅してしまう為、 昴流は彼女を止めようと、殺された娘の魂を一時的に呼び戻して説得を試みるが……。 推理漫画やサスペンス劇場でよくあるイベントへの痛烈なカウンターを描いた好編。 ★Vol.5:SAVE 同級生たちから陰湿なイジメを受け続ける少女・橋本の前に、新興宗教団体『MS研究所』を主宰する奈岐久美子が現れた。 一方、祖母から調査依頼を仲介された昴流もMS研究所に潜入し、橋本と対面する。 やがて橋本は誠実な昴流に好意を抱くようになるが、そんなささやかな幸せも束の間取り返しのつかない悲劇が彼女を襲う。 橋本の身に起きた惨事を知りつつ無自覚な傲慢さを振りかざす久美子へ、かつてない怒りを燃やす昴流。 しかし、MS研究所を調べ回る人間はもう一人いた……。 ★Vol.6:OLD 公園で鳥を集める老人と仲良くなった昴流。 その老人は家に帰ると娘一家に邪魔者扱いされ冷遇されていた。 娘は生活のストレスのはけ口として辛辣に当たり、 幼い孫たちでさえ「おじいちゃんが死ねば部屋が自分たちのものになる」と残酷なことを無邪気に考えている始末。 それでも娘を大切に想い、亡き妻との約束を果たそうとする老人だったが……。 後味が比較的爽やかな章。 ★Vol.7:BOX 都内のカラオケボックスに来た昴流たち。 星史郎に煙草の買い出しを頼まれた昴流はその途中、一人で歌っていた女性に引っ張り込まれる羽目に。 ★Vol.8:REBIRTH 風邪を引いて病院に行った昴流は、腎臓の不全で人工透析を受け続けている少年・勇弥と知り合い仲良くなる。 かつて勇弥には同じく腎臓を患う姉がおり、 臓器提供で母親は息子と娘のどちらかを選ばなければならず、姉を選んだが拒絶反応が起こり姉は死亡。 母親は「勇弥を選んでいれば娘は死なずに済み、勇弥も今頃元気になっていたのかもしれない」と自分を責め続け追いつめられていた。 そんな親子を見て、昴流は自分の腎臓を勇弥に提供しようと決意するが……。 ★Vol.9:NEWS 星史郎が右目を失い、絶望して自暴自棄になる昴流。 そんな彼を一喝し、優しく慰める北都。 しかし、彼女は初めて見た弟の姿に得体の知れぬ危機を感じ取っていた。 一方、当の星史郎は普段と変わらず優しい態度で昴流に接し、逆に励ます有様で……。 ★Vol.10:PAIR 昴流は星史郎の見舞いに向かう途中、盲導犬珍しさに盲人に絡む高校生たちを一蹴。 星史郎の為に目の見えない人の話を聞きたいと思い、色々と話を聞く昴流だったが、 そんな中で盲人から思わぬ事実を指摘されることに。 そして、昴流が自分の気持ちを自覚した瞬間、遂に運命の時が来る……。 ★Vol.11:END 昴流・北都・星史郎。三人の物語に、一縷の救いもない衝撃の結末が訪れる……。 以下ネタバレ 昴流の物語は何の決着もつかないままX(漫画)へ舞台を引き継がれることになり、当然ながら読者から戸惑う声や批判があったらしい。 これに対してCLAMPは「東京BABYLONは東京BABYLONとして確かに完結した」とコメントしている。 ちなみに後の『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』にて、並行世界の星史郎と昴流が登場しているが(パラレル世界なので昴流の片割れや星史郎が隻眼になった理由等彼らの背景は全くの別物)、そちらでの2人が最終的に何を選んだかは語られていない。 また『ツバサ』とリンクする『xxxHOLiC』1巻では壱原侑子(『ツバサ』版星史郎と接点あり)が昴流らしき陰陽師の事に触れていたり。 東京が好きな人は追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] この頃はまだクロスオーバーもささやかなもんだったんだがなー -- 名無しさん (2013-06-24 00 40 18) Xの18巻まで見た。 -- 名無しさん (2013-11-30 17 42 16) ミスった。Xの18巻まで見た。昴流悲惨すぎるだろアレ・・・ -- 名無しさん (2013-11-30 17 43 47) 個人的に三話好き 正確には少女たちに対する星史郎のセリフが -- 名無しさん (2014-02-20 10 01 26) イジメの話は当時の自分の環境と似ててボロボロ泣いたなあ・・・。たった一言でも、何の解決にならくても、心から思いやってくれるだけで救われることってあるんだよ。 -- 名無しさん (2014-02-20 10 24 35) 4の痛烈なカウンターがすごく気になる -- 名無しさん (2014-08-04 23 09 44) ↑昴「あなたの娘さんは復讐なんて望んでませんよ。僕が娘さんの霊を呼び出しましょう」 → 娘の霊「お母さん、私を殺したおじちゃんを懲らしめて」 -- 名無しさん (2014-09-19 23 38 38) 東京BABYLONはいい作品だったな。 -- 名無しさん (2014-09-20 00 32 51) ↑2・3ああ、その後も面白くて。昴が後ろめたい表情で憎しみを否定するけど、その後「本当にこれで良かったのか?」みたいに自己嫌悪に陥るのがままならなさを表していて巧いんだよね。 -- 名無しさん (2014-09-20 08 34 08) まぁよく被害者は復讐を望んでないとか言うけど実際は分からんし方便よね -- 名無しさん (2014-09-20 08 43 42) 昴流の優しさは偽善とか嘘くさいととる人もいるけど、その優しさで救われた人間は少なくないんだよなあ -- 名無しさん (2018-05-21 07 45 02) 娘の霊を納得させる方法があるとすれば、昴流が代わりに何らかの形で復讐を実行するくらいしかないんだろうな… -- 名無しさん (2018-09-30 14 54 26) 再アニメ化だと… -- 名無しさん (2020-10-26 01 58 32) 蒼井さん、水樹さん、梅原さんか -- 名無しさん (2020-11-20 18 28 22) 結果的に北都の想いすら昴流への呪いになってしまう皮肉。もし『X』の続きが描かれたとしても、昴流はもう「何もしない」様な…。 -- 名無しさん (2020-12-21 22 05 46) ↑Xでも愛憎入り混じって自分でもよくわかってないんだろうなって感じ伝わってきたからなあ。復讐しなきゃしないでおかしくなってるし、復讐終えたら空っぽになっちゃうし・・・。 -- 名無しさん (2021-03-29 15 28 05) いくら犯人が憎いからって、母親が殺人者になる事を望む少女の霊はどうかしてると思うんだ -- 名無しさん (2023-02-14 20 20 48) 名前 コメント
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2006/06/05(月) 18 56 46 ID 1dtn0GNE0 【てんぷてぇしょん!】 等身オリファンタジー。 魔女が人々に憎まれている世界で、女友達から密かに想いを寄せられてる主人公が 魔女討伐隊参加を通じて良い魔女と出会い……って、なんか豪快にどっかで見たような出だしだが いいのか。 とりあえず目に付くのは、専用128アイコンを使用する重くない会話インクルをはじめとして、 各種演出が秀逸なこと。効果音も質の良いフリー素材を多用しており、新鮮。 だが、やっぱり消せないフェイズ表示はウザい。 SP無し、武装と技能は装備アイテム依存というシステムを採用しているが、 そんな特殊なバランスに挑戦しようという割には かなり基本的なところでデータミスしまくってるのがそこはかとなく不安。 一話は恋愛攻略対象っぽいキャラがホイホイと顔見せしつつの無難なデキ。 掴みはまずまずか。 ただ、人語通じる敵の前で「自分がひきつけるからその間に逃げろ!」と 思いっきり作戦公開したあげく、味方がトロトロ逃げてる間はボーッとしてるだけという シーンは、見せ場にもかかわらずかなり間抜け。 これじゃ相手が見逃す気でなかったらどうにもならんだろ。 味方撤退したらいきなり夕方になってるというのもどうか。 思わず「ひきつけすぎ!」と突っ込み入れたわ。 【てんぷてぇしょん!】 一言で言えばコテコテのファンタジー。それ以上ではまったくない。 魔女、獣人、エルフ、ドワーフ、妖精、ハーピィ、ゴーレム、ドラゴンなど基本は一通り。 ストーリーもキャラも大きく外れてはいない。 アイコン等はほぼ自前。ストーリーとも合っているので違和感はない。 戦闘は主人公&ヒロインとゲストキャラで進む。SPが存在しないので慣れないうちはキツい、 ぶっちゃけるとチマチマしててストレスたまる。 各話ごとに装備アイテムを二者択一で得られるので相手に合わせて換装するのが基本。 会話インクル付きでまったりぬるい雰囲気を味わいつつ進めるのが前提っぽいので、 時間が余ってる人向けではある。 キャラに拒否反応を起こさなければまあ大丈夫。 ※微妙にネタバレを含むかもしれません 「てんぷてぇしょん!」 作者いわく、 『魔女、妖精、ドラゴン…あらゆる種族が住む世界。 あなたはこの物語の主人公となり、様々な者達と共に冒険をするのです。 ある者は敵として、ある者は仲間として、あなたを歓迎してくれるでしょう。 夢と冒険の世界を是非体験して下さい。 この作品はオリジナル等身大ファンタジーモノです。 大型サイズのアイコンを使用した会話インクルードを始め、 様々な工夫を凝らした演出を盛り込んでいます。』 と、紹介しているこの作品。スクリーンショットや ブログから滲み出るオーラからして、 並々ならぬ画像への強い拘りを感じられる。 果たしてこれがどう響いてきたかというと… グラフィック&演出 本領発揮の作者が拘っている項目だけに、高評価も頷ける箇所多数。 会話インクルードもトロさとかそういうものはほとんど感じさせず、 見れる範囲の広い128アイコンと相まって、視覚的に豊かな感覚を提供 してくれている。時折、一枚絵CGによる「なんかいつもと違うぞ!」 という不意打ち的な高揚感を出してくれる場面もあったりして、 作者さんの力の入りようはヒシヒシと伝わってくるものだった。 戦闘アニメについても、必殺技や特殊演出、敵によって変化したり する撃破演出などで一味も二味も違うところを見せてくれるため、 ハマればそれが楽しみの糧として充分機能してくれるだろう。 演出効果は、劇的な場面ではとことん派手にやってくれた印象強し。 効果音もフリー素材の積極的導入により、普通に遊ぶシナリオとは 違った感覚で遊べることも、充分に考えられるだろう。その効果音も、 カーソル関連で入ったりするあたりが、いい意味でゲームっぽさを 感じさせる、そう捉えることも出来たのは事実。 …正直白状すると、はじめのうちは新鮮さを感じながらプレイしたり したんだけど、だんだん進んで慣れていくと、そういった作者の拘りも 「あぁ、いつものことだ」と思えてしまい、この項目に関しては ワクワク感がだんだん薄れていってしまったりしたのが俺だったり するわけだが。ハマれる人ならこうはならないと思うけれど、ね。 それとスパって言っておきたいことなのだが、画像演出面については ブログでつい熱くなりたいぐらい思いがあるのはわかる。しかし、その 代償として、テンポを犠牲にしてしまっているのではないかという 場面が、主に序盤のあたりで見受けられた気がする。歩行とか、 第一話の逃亡シーンとか、敵・味方フェイズ表示とか、あとは会話 インクルで、同じ人間が「………」と間を置いたり、同じ長さの 文章を同ウィンドウで続けて会話した場合に、微妙に切り替わりを 認識するのが遅れたりもしたような。最後のは魔法の言葉「個人差」 で片付けられるけれど、人形劇での移動関連とかMAP竜巻複数発生系の 戦闘アニメの、ついクリックで飛ばしたくなる代わり映えの無さに ついちゃあ気をつけるべきだったと思うのですよ。 良質の画像は目を楽しませると同時に、テンポとメリハリの付け方も 気をつけないと、いつでもパワーを失えるので注意、みたいな 教訓を得た感じ。戦闘アニメだけならまだしも、イベントシーンで そうならんよう、クリックでスキップOK、に甘えてはいかんと思う。 ちなみに画像の雰囲気や塗りについては、統一感に関しては問題ない。 ライト・ファンタジーな作風を象徴した感じである。 そして思ったのだが、作者さんは戦闘アニメのエフェクトや、 マップチップまでこれから自作する勢いなんだろうか? ブログを見ていると実にそうしかねない勢いを見たりもする。 ただ、画像演出だけがシナリオの全てにはなれないと、汎用画像が 多めで、凄く楽しめたシナリオを遊んだ身としては思うんだよな… 正しい成長に期待である。 キャラクター 実を言うと、このテの純ファンタジーというものはSRC界隈では 俺自身かなり触れたことが無い。そのため比較材料や判断材料が 少ない中なので書く事に困りかけたのはここだけの話である。 強いて言えば、とりあえずウホッとかネタに全力疾走しているような キャラは存在しておらず、全員世界の雰囲気からは逸脱していない 面子揃いだったかなぁ、というところ。確かに大きなハズレはないが 自分にとって、強烈なカリスマ性を脳に残すキャラも17話分終えて 見つけられていないのは、やっぱ俺側に問題あるんだろうか…? 劇中で、連帯感とか(たまにワンクッション外して違和感感じさせる ものもあるが)、強大さとかを感じさせる場面は確かにあるけれどね。 キャラで判断する場合はすくなくとも3話ぐらいまで続けて遊んだ 方が吉だろう。この作品、だいたい2~4話単位で話が分けられてる ストーリー進行形式を採用しているのだ。 それに伴い主要人物も変化していくってことで。 シナリオ どちらかといえばライトさと温さを第一に感じさせる作風。以上。 と終わらせるのは冗談にしといて、お話の構成に関しては真っ直ぐに ファンタジーモノとボーイミーツガール路線の双方を進んでいる代物。 実際そこから大きく外れることはない代物なので、キャラで拒絶反応 起こしたりしなければ導入については問題ないだろう。 ただファンタジーモノってもファイアーエムブレムとか、そういう 戦記や硬派な空気とは全く縁遠いものなので、一応注意。 話に関しては、13話前後からお話が収束に向い出す雰囲気を感じる。 ただその状況下でも「無我」が起こす急展開というものがあったりする 関係で、緊張感とかそういうのは感じにくくなってる気がせんでも。 まぁ、17話まで通しで遊んでみると、ヘタに路線変更とかをすると この作品の根底にあるライト風味は損なわれそうなのであんまり口出し しないことにする。 個人的には悪くは無いが、物足りない感じも。 単にファンタジーに対する評価が悪いだけかもしれないが、遊んでて 感情が激しく揺さぶられたりもしなかったなぁと追憶。 戦闘バランス SP一切無し、独自基準、技能はアイテム依存、計算式改変など、 戦闘面でもかなり独自の色を持っている作品なのだがマズいと思わせ られる点がある。というのもこの作品、開幕でSP一切無しなのと 改造の概念が無いのを教えてくれるのだが、裏側を覗くとかなーり 豪勢にoptionを使っていたり、バトコンも弄ってあったのがわかる。 同梱のReadme.txtや、登場アイテム+システム解説を担うhtml形式の マニュアルなんかに、そういったoptionの使用内容や計算式なんかも 説明を載せておくべきだったと、ツクールでhtmlマニュアルを用いて システムとかを解説した作品を遊んだ身としては思うのだ。この作品、 独自基準が濃いもんで、尚更マニュアル整備でもう一頑張り欲しい。 戦闘の難易度は、これも作風にあわせているのか高いほうではない。 SPが一切無いので、相手の攻撃を受け止めたり攻めに行ったりする 際に、欲張らず確実にいなしていかないと痛い目を見たりもするが… 援護攻撃・防御を活用すれば被害を抑えやすかったり、 強敵との戦いでは味方全員防御能力付加下で戦えることもあったり、 自動回復アイテム+気力増加でいきなり優位も狙えちゃったり、 RPGよろしく、回復安売りで比較的使用しやすかったり、 すべての面において強力なゲストキャラと肩を並べて戦えたり、 まぁいろいろあって、一度コツさえ掴めれば難易度は低めだろう。 SPは使えないが、逆に言えばSP必須な理不尽な脅威がやってくる わけではないのだから。一部イベント戦闘は除くが。 ただ、難易度の低さと平均移動力の低さ(16~17話ではジャンプを 中心として、縦横無尽に戦えるが)から、相手を手玉に取れる楽しみは あれど、位置取りの楽しみが弱かったり、人によってはみみっちさや 作業感を感じるのも無理は無い気がする。特にフリーバトルやってると 森地形の広がり方で、歩みの遅さに退屈さを…感じました、ハイ。 ちなみに、戦闘前には装備変更チャンスと、敵・ゲストステータスの 確認が可能である。これにより、敵の弱点や耐性を確認した上で 装備を柔軟に変更していけば、苦戦することは無いだろう。 素直に楽しむつもりなら、戦闘は演出の一部だと割り切る心も必要? 個人的にはそこんところの整理がつくまでにかなり時間がかかった。 で、気がつけばもう17話というオチ。うーむ。 独自システム カテゴリ分けに迷ったがとりあえず4つほどにまとめておく。 アイテム選択制 各話には、選択肢を選ぶことによって二個択一でアイテムを獲得する ことができる場面が存在する。基本的にどっちを選んでも難易度に 差が出るわけではないので、重複しそうにない程度に直感で選ぶのが 吉かと。現時点ではこれ以上のことはなんとも言えないが、周回 プレイの概念があるならより活きるのではないか、と思わせられる。 組み合わせ装備とそれによるボーナス 特定の装備品を組み合わせて装備することで、能力や武器の威力が 増加したり、唐突に新しい技能が追加されたりすることがあるという システム。大抵ノーヒントなのとボーナスがついたか否かはかなり ステータス欄と睨めっこしないと見つけられない気がするが、稀に 強烈な組み合わせも混じっているので意識する価値はあるだろう。 ボーナスが得れる代物はボーナスのヒントとして、アイテム説明文に 記号でもいいのでヒントが欲しい気もするが、流石にそれは甘すぎか。 ショップ 作品の特色上、品目はかなり多い。基本的に高いモノを買っていけば 恩恵はフルに満喫できるだろう。アイテム名にカーソルを乗せた だけで解説が見れたり、まとめ買いが可能な点は個人的に有難い。 最初は品目多すぎて何買えばいいかわからない状況に陥ったりしたが。 フリーバトル 冒険のおさらいやif的要素を含む「幻惑のバトルフィールド」と、 本編の裏話に近い「魅惑のスペシャルステージ」のふたつからなる フリーバトルシステム。敵でしか戦えないキャラが味方になってたり その逆があったりするので、世界観に浸れたならそこも楽しめるか。 ただ、平均移動力低い作品のわりに、マップ構成が複雑だったりする 為、1つ攻略の度にイマイチ時間とターンがかかりがちなのが難。 尚、本気で遊ぶなら「魅惑の~」は現行公開分に存在する二回とも 出現即クリアしておいたほうがオヌヌメ。いい装備品取れるんで。 BGM選曲 選曲についても大半がファンタジー世界観を意識したものとなって いる。量も多いため、進めて行く度に新しい音楽に遭えるという 見方も出来なくはない。雰囲気の構築と、統一感の演出に関して 役割果たせていると思う。 トータルバランス 全編コテコテのファンタジーをうまく構築しているという意味で、 グラフィック、選曲、キャラクター、シナリオの統合性や雰囲気の 統一感に関しては、素直に良評価を。 「ゲーム」として見た場合は、各箇所に微妙に満遍なく紛れ込んだ テンポの悪さorそれのようなものが、熱中の度合いにもよるが気に なることも考えられなくはないような。 総評 豊かな画像&演出と、比較的温めな雰囲気を提供するファンタジーな 空気が両方合えば問題なく遊べる作品。ついでに、テンポの問題や、 フリーバトルとかの関係で、時間のあるプレイヤーに向いたシナリオ。 雰囲気はあくまでライトさ第一なので、ヒートなストーリーや熱血した 展開、鋼鉄や硝煙やファイアーエムブレム的なものの匂いに飢えている 場合は、すっぱりその飢えを忘れるか満たしてから着手したほうが この作品は、素直に集中して挑めるだろう。時間の確保も忘れずに。 SRC界隈にはこのテの純ファンタジー(+α)路線が複数あるのだが、 自分はこれが初の経験となったりする。で、個人的な感想からすれば… やっぱ自分は純ファンタジーより、SaGa2のような何でもあり寄りの 世界観や、ロボットのある世界の方が口には合ったみたいです。 …ああ、書いてるうちにメカニカル成分が急激に欲しくなってきた。 やり終えて疲れたけれど、次も何か気合入れていきたい気分。
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反応/カウンター(2回) 敵の物理直接攻撃を受ける前に、攻撃を受け流す。また攻撃してきた敵に物理直接攻撃を行う。 反応/クリティカル上昇LV2 敵の物理直接攻撃を受けた際、一定確率でクリティカルを上昇させる。この効果は自身のHPの修正を受ける。 反応/ノクターン(2%) 敵の物理直接攻撃を受けた際、一定確率で自身の現在体力が低いほど物攻と魔攻を上昇させる。 反応/反撃(2回) 敵の物理直接攻撃を受けた際、攻撃してきた敵に物理直接攻撃を行う。 反応/命中上昇LV2 敵の物理直接攻撃を受けた際、一定確率で命中を上昇させる。この効果は自身のHPの修正を受ける。