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{Eins} 前回はルーナ…『Zwei』を調べた。 中身は『Vier』と『Drei』とは多少違っていたので新しい情報は手に入った。 でも前回も残念ながら俺の記憶に関する事が書かれていなかった…。 畜生…いつになったら解るんだよ。 …落ち着け、俺。 ここで舞い上がっても仕方ないじゃないか。 最後の『Eins』のセキュリティーを突破する事に成功した。 ホント、セキュリティーを突破するのにどれだけの労力を使ったことやら…。 「…どんな事が書かれているかな?」 注意深く見ながら次々に色々な項目を見ていく。 『Zwei』と同じく製造の日記みたいな感じに書かれていたが…量は少し多いみたいだ。 西暦2027年12月×日 我が社が武装神姫というプロジェクトに参加する事になった日。 そこで我が社はオリジナル、つまり試作型MMS(Multi Movable System)を開発する事になった。 試作型の数は四体。 西暦2029年2月1×日 この時はまだ武装神姫は一般に公開されていなかった。 『Eins』は『Zwei』と一緒に誕生したMMS。 『Eins』の識別はAngel Type Version One。 西暦2030年4月2×日 攻防システムでトレーニングした結果。 近距離能力: ◎ 中距離能力: ◎ 遠距離能力: ◎ 攻撃能力: ○ 防御能力: ○ 加速能力: ◎ 最高速度能力:◎ 今までに無い最高の結果となった。 これは我々研究チームに多大な期待をもたらしてくれそうだ。 西暦2030年8月×日 『Eins』と平行に製作された『Zwei』は近距離奇襲攻撃に特化したMMSに決定された。 暴走の危険は検知され危険度は99%。 だが暴走の危険に注意し、このまま更なる研究が続けば、通常のMMSよりも数十倍の能力を引き出されると肯定したが油断は禁物。 危険度が高すぎる。 厳重に警戒し注意を怠ってはならない。 他の武装神姫に比べ、体重は通常。 西暦2030年10月×日 『Eins』の状態が急変したのを我が社のスーパーコンピューターが察知。 人間の『感情』というものを身につけた。 原因は不明、この事がきっかけとして『Eins』と平行に製作されたいた『Zwei』とは別々の研究をされる事になった。 今だに何処にも支障がない『Zwei』はそのままプロジェクト研究を続ける。 『Eins』は一時中断、西暦2030年10月2×日に別のプロジェクト研究に移行。 西暦2030年11月×日 この研究に置いて『感情』というモノは邪魔である。 そこで我々は特別にもう一体、素体ボディを用意する事にした。 『感情』というデータだけを移しかえるためだ。 これで暴走の危険度も減少してくれたら尚いいことなのだが…。 期待は出来ない事は明白だ。 西暦2030年11月1×日 まったくの同型を用意するのに困難したが、無事に用意できた。 ただし、同型といっても大きさは人間サイズである。 これは別のプロジェクトで使用するための物だったが、急遽こちらに手配してもらったのだ。 この際仕方ない。 早速、データを移行するための研究が進められた。 西暦2030年11月2×日 準備は整った。 『Eins』が眠りについてる頃に密かに実験を開始した。 だが、ものの見事に実験は途中で失敗。 実験中、異変に気づいた『Eins』は目を覚まし、そこにいる研究員を6名を皆殺しにしたのだ。 どうやらこれは暴走ではなく元々ある自己防衛が働いたものだと予測。 ただ、『感情』は途中まで実験していた為に『感情』というデータは半壊状態になる。 中途半端なデータ移行実験のせいでオリジナルのデータも破壊されたかもしれないと予測。 もう一つの素体ボディについては現状維持のまま保管された。 西暦2030年11月2×日 本来、『Eins』のノーマル武装で敵を全滅する予定だったが西暦2030年11月2×日に起きた事件で装備品をつける事によって拒絶反応がでてしまった。 そこで我々は密かに開発していた装備品を装着する事にした。 元々市販品になる予定の物と酷似しているが、その理由は目立たないためだ。 装備品の詳細は下記に記されている通り。 腰部装甲:ヴィーゼ・STHP・スカート スカートアーマー。 とても頑丈で空対空、空対地、地対空、どんな場所で適応できる。 実用性と未来的デザイン、その両方を兼ね備えた素晴らしいパーツだ。 胸部装甲:レイディアントアーマー 胸部アーマー。 以下同文。 手首部装甲:レイディアントリストガード 手首アーマー。 以下同文。 リアパーツ&背部装甲:レイディアントリアプレート リアパーツでもありながら背部装甲でもある背後アーマー。 背中の六枚の帯状パーツは自由に可動し敵の攻撃を防ぐ。 以下同文。 以上である。 ただこの四つのパーツは『Eins』に装着したら『Eins』のデータが入り込み二度と他の神姫には使えないのが難点だ。 さらにこのパーツは装着した神姫がパーツデータを改ざんできるので上記に書かれているデータを信用してはならない。 もうすでに『Eins』は何等かの細工をしているに違いない。 ついでに、実験で失敗したもう一つの素体ボディにもサイズは違っても同型のパーツを装着させた。 西暦2030年12月2×日 西暦2030年11月2×日に実験を行ってから『Eins』は我々の命令を完全に否定するようになった。 仕方なく直接データを改ざんや調査しようとすれば、再び自己防衛が働き研究員を殺す。 それどころか、『Eins』の研究部屋に入室しようとすれば瞬時に殺される。 拘束プロテクトが働いているにも関わらず、武器も持たずに人間を紙をシュレッダーに入れたように細切れにしてしまうのだ。 レプリカ神姫にも同様の結果になる。 もう迂闊に近づく事が出来なくなってしまった。 故に研究も一時的に現状維持に決定した。 西暦2031年5月1×日 『Eins』が原因不明の暴走。 研究員14人、機動隊32人を惨殺。 『Eins』の暴走を停止するため『Zwei』に迎撃させたが、残念ながらいまひとつ成果は得られなかった。 こうなってしまったら『Drei』『Vier』も同じ結果になると推定され試作型MMSによる迎撃は不可能と判断。 暴走してから数十分が経過した時、『Eins』の近くに居た一人の少年によって『Eins』の暴走を止める事に成功した。 『Eins』が装着していた装備品は解除され現在の装備品は厳重に保管された。 予測通り、装備品は『Eins』が改ざんしたデータばかりだった。 このデータをもう一つの素体に移植。 少年の名は…ある研究員の保護により記載されていない。 西暦2031年5月1×日 上記に『Eins』は一人の少年に暴走を止められたと書いてあるが、何故今までその少年がこの研究所に居たのかは機密事項扱いなっていた。 プライバシー保護という名目もあるが、腑に落ちない研究員が大半だ。 更にその少年は毎日、ここの『Eins』に会って話していたという。 本来ならば人間が近づくだけで殺されたというのに、何故『Eins』は少年を殺さなかったのか…原因は不明である。 さらに『Eins』の場所は24時間体制で六つの監視カメラで監視されているのに、少年が『Eins』の場所に侵入した画像が映っていなかったのだ。 ここで少年が言っていた『『Eins』に会って話していた』という言葉が嘘になる。 だが、嘘発見機に掛けても結果は嘘をついていなかった。 原因不明な事ばかりで我々研究員の頭を悩ませる事ばかりである。 西暦2031年5月1×日 突如の『Eins』の暴走事故により、試作型MMSの研究は一時的に凍結。 研究の中断は余儀なくされ、確定は確実。 『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』はこの日をもって完全凍結された。 西暦2040年5月1×日 武装神姫が稼動、発売されてから9年。 ※神姫タイプ以外のMMSはこの限りではない。 武装神姫のシステムが総合的にバージョンアップし、ある程度安定してきた。 しかも武装神姫の人気は徐々に上がっていくのを見て我が社の試作型MMS研究が再開される事が決定した。 しかし、いくらバージョンアップしたとはいえ、9年前同様に暴走してしまったら危険。 我が社は試行錯誤を繰り返した結果、試しに人間と生活させる事にした。 人間と一緒に生活させれば、我々人間がどのように生きているのか生活面の知識が増えるだろうと予測。 そうする事によって我が社の四体の試作型MMSはこの世の中の知識を身につける。 そうすれば、人間がMMSをどのように使役しているか、自分達がどのような存在か知る事になる。 結果、試作型MMSは自分達がどのような存在か理解し、無駄な抵抗をしないまま研究できる。 しかし、ここで少し問題が発生した。 この四体の試作型MMSと一緒に生活する人間を決めなければならないという問題。 我が社の人員から選んでもよかったのだが、9年前の事故によって誰もが拒否した。 だが、斉藤朱美研究員のスカウトによって一般人がこの大役を受け持つ事になった。 現在は 斉藤朱美研究員の弟、天薙龍悪に四体の試作型『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』を監視させ、今に致る。 ここで文章が終わっていた。 「…おいおい。マジかよ…これ…」 『Eins』の過去は悲惨過ぎる。 『感情』というデータが出来たぐらいで邪魔物扱い…研究の支障にあたるからってあまりにも酷過ぎるぜ。 けどその実験は失敗し『Eins』に皆殺しにされたみたいだけど…中途半端な実験で『感情』というデータは半壊状態か。 なんとも惨たらしい事件だ。 あと気になるのはノーマル武装からオリジナル武装に変更した事。 市販予定の装備品を改造して『Eins』に装着したみたいだが、火に油を注ぐようなものだと思う。 ハナッから危ない『Eins』に強力な装備品を渡してどうするてっんだ。 それに死人も出ているにも関わらず…。 でもこの会社ならヤりかねないかもな。 人間の命なんて、なんとも思っちゃーいないだろう。 そして最後に『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』にも書かれていた西暦2031年5月1×日の『Eins』の暴走事件。 今回は『Eins』のデータだったため、『Eins』と『Zwei』が殺し合いをしてる画像があった。 姉妹同士で殺し合いかよ…。 しかも『Eins』が持っている武器は殺傷能力が高い物ばかりだ。 さらにあのアーマーだ…到底『Zwei』は勝てない。 そのおかげで『Zwei』は内部をボロボロにされたみたいだが、ここで少し疑問点が浮かびあがってくる。 『Eins』の装備している武器は確かに強い…けどあの武器だと外側にも強烈なダメージがでるはず。 なのに内部だけとはこれいかに? こればっかりは俺の想像はつかない。 一時保留だな。 …一番不思議なのは『少年』というのが気になる。 殺戮マシーン化してる『Eins』をどうやって止めたというのだ。 原因は書かれていないのでこれも解らない。 これも一時保留だな。 「アンジェラス…あいつはかなり酷いメにあってきたみたいだな」 この四つのデータの中で一番酷いかもしれない。 ルーナも可哀想な過去だったけどアンジェラスとは比べ物にならない。 とてもじゃないが、声をかける言葉が見つからない。 何も言ってやる事が出来ない…情けなさすぎるぜ…俺。 「あいつ等はこの過去を覚えているのか?」 もし覚えているなら教えるべきか? いや、寧ろ教えない方がいいかもしれない。 あまりにも酷過ぎる事しか書かれていないからな。 口にする俺も心が痛い。 「もう…閉じるか」 閲覧している『Eins』のデータを閉じようとマウスを動かした、とその時だった。 一番最後にリンクらしきものがあったのだ。 「『Schatten Eins』…なんだよ、これ?」 まだデータがあるというのか!? しかもこれは『Eins』のデータからのリンクでしかなさそうだ。 …気は進まないがこれも調べさせてもらうとしよう。 結局の所、俺の記憶に関する事は何も書かれていなかったのだから。 「…そういえば、アンジェラスと家で会った時…『初めまして…かな?』と言ったよ~な。まるで以前会ったかのような口ぶり…気のせいか」 フと、そんな事思い返しながらマウスを動かし『Schatten Eins』のデータに侵入しロック解除しようとする。 でも時間がかなり掛かりそうだ。 「やっぱり今度にしとくか。今日は辛い過去を見ちまったからな」 勝手に見といてなんだけど、辛いのは事実。 出来れば『Schatten Eins』のデータはこれ以上の酷い過去がありませんように、と願うだけ。 そして『Eins』と同じ名を持つ『Schatten Eins』とはどんなデータなんなのか。 これはあくまでも俺の勘だが…とてもイヤな予感がする。 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
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このSSは『【けいおん!】唯×梓スレ 2』というスレに投下されたものです http //changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1247988782/l50 356 名前:拒絶1[sage] 投稿日:2009/08/12(水) 09 21 49 ID f5Xd+4O7 「あーずにゃ~ん」 「も、もう…唯先輩ったら…」 最近、あずにゃんを抱き締めるのが楽しくてしょうがない。 楽しいのとはちょっと違うのかな。 嬉しくて、あったかい。 最初のうちは嫌がられることもあったんだけど、今では抱き付いても受け入れてくれてる感じがするんだ~。 ふっふっふ~、あずにゃんのハートは私が射止めたのだ~。 …本当は私のほうが射止められちゃったんだけどね。 最近はもうあずにゃんを見つけると反射的に手が伸びちゃってる。 一秒でも長くあずにゃんに触れていたくて、ずっとあずにゃんの一番近くにいたくて…。 うーん…私って独占欲強いのかも。 「今日はみんなで合わせるって決めてたじゃないですか。みっちり練習しましょうよ」 「もちろん!あずにゃんの為にもがんばっちゃうよ~。でもそれにはあずにゃん分を補給しないとね」 「そ、そう言うことなら…特別に…いいですよ」 あー、もうずるいくらいキュートだよぅ。 ほんのりほっぺを赤くしてね、ウルウルした目で見つめられたら、私、もう…っ! 「あずにゃ~ん、むちゅちゃ~」 「そ、それはさすがにダメですっ!ダメですって!まだ心の準備がぁ~っ!」 357 名前:拒絶2[sage] 投稿日:2009/08/12(水) 09 23 20 ID f5Xd+4O7 むむむ、チュ~はNGかぁ。 でも、あずにゃん、「まだ心の準備が」って言ってたよね、今。 それっていつかはOK…ってことなのかな。 心の準備ができたら私と…。 「唯先輩?どうかしたんですか?」 「ふぇっ?な、なにが?」 「顔真っ赤ですよ。…もしかしてまた風邪引いたんじゃ…」 「だ、大丈夫っ。私は元気いっぱいだよ。あずにゃん分も補給してるし。…でも、もっとあずにゃん分補給できたらもっと元気になるかも」 「それだったら…その…満タンになるまで補給してもいいですよ。ち、チュ~はダメですけどっ!」 えーーーっと、無理です(断言)。 こんな可愛いこと言われちゃったら我慢なんて絶対無理っ! 澪ちゃんに欲情したりっちゃん(リバースも有り)が誰にも止められないように あずにゃんにときめいた平沢唯を止めることは誰にもできないのですっ! 「仲良しなのはいいけど、もう少しTPOを考えてくれよ。目のやり場に困るよ」 チュ~しようとしてたら澪ちゃんに呆れられちった。 澪ちゃんなら私の気持ちがわかると思ったのになぁ。 澪ちゃんは気付いてないけど、りっちゃんとふたりで何してるか、もうバレバレなんだぞ~。 358 名前:拒絶3[sage] 投稿日:2009/08/12(水) 09 24 30 ID f5Xd+4O7 こないだだって腕組んで帰ってたし、部室でも膝枕してたし、トイレの個室で「りつー」「みおー」ってなんか叫び合ってたし。 …あ、バレバレ以前に隠す気がないのか。 さすがりっちゃんあんど澪ちゃん!年季が違うね! 「ま、待ってください、澪先輩!私と唯先輩はそんなんじゃありませんっ!」 澪ちゃんたちの熟年夫婦っぷりをあずにゃんとの新婚生活の参考にさせてもらお。 …そんな風に考えてたとき、あずにゃんが私の腕を振りほどいた。 今までどんなに嫌がっても振りほどくことはしなかったのに。 私を受け入れてくれてるんだって自信もあったのに。 …初めてあずにゃんに拒絶された。 380 名前:拒絶4[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00 52 22 ID tVw133MS 振りほどかれた手が反射的にあずにゃんを追おうとしたけど、もう手遅れだった。 私の腕をすり抜けたあずにゃんは、もう澪ちゃんしか見ていない。 私のことなんか、もう振り返りもしない…。 「………………」 私、今どんな顔してるんだろう。 「唯先輩が勝手に抱き付いて来るだけですから」って澪ちゃんに弁解してるあずにゃんは さっきよりずっと顔が赤くなってる。ずっとずっと赤く染まってる。 ………じゃあ、私は? ガラス窓に映った顔はギリギリなんとか笑えてた。 いつもと変わらない顔、だと思う。 けど、私にはそれが不思議でしょうがなかった。 381 名前:拒絶5[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00 53 23 ID tVw133MS 自分の顔なのに自分の顔じゃないみたい。 だって………こんなに哀しくて苦しいのに笑ってられるなんて絶対おかしいもん。 心と切り離されちゃったみたいな自分の笑顔が私にはなんだかとても怖かった。 「…………………………」 でも、もっと怖くて、ずっとイヤだったのは……… 「わかった、わかったよ。梓が大変だったのはわかったから、少し落ち着きなさい」 「す、すみません、私…興奮してしまって…」 「私こそ悪かったな。変な誤解をしちゃってさ」 「い、いえ。私はその…澪先輩の誤解が解けたらそれで……」 あずにゃんの一番が私じゃなかったって気付かされたことで………。 (バカだな…私………) …憂も言ってたじゃん。 澪ちゃんがお姉ちゃんだったら良かったのにってあずにゃん話してたって。 …いつも見てたじゃん。 あずにゃんが澪ちゃんのこと、すごく尊敬して慕ってるって。 なのに自分があずにゃんの一番なのかもって勘違いしちゃうなんて、 我ながらどうしようもないよ。 382 名前:拒絶6[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 00 55 33 ID tVw133MS 練習付き合って貰えたり、ちょっと仲良しになれたからって調子に乗っちゃって。 私の気持ちを受け入れてくれてるんだって勘違いしちゃうなんてね………。 いつもいつもみんなに迷惑かけて、その度落ち込むけど、今日ほど辛かった日はない、かな… でも……… (………あずにゃん………) あずにゃんの気持ちを考えずにいつもヒドいことしてた………それが一番哀しくて。 ………本当に自分がイヤになった……… 400 名前:拒絶7[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 17 49 30 ID pxKoMkeZ 辛いときは何かに集中して気を紛らわせるってよく言うけど、あれ本当だと思う。 偶然なんだけど、今日は珍しく練習に熱が入ったから私も余計なこと考えずに済んだ。 なんかすごい張り切ってたりっちゃんのお陰かな。 張り切り過ぎで一人だけ走っちゃって、澪ちゃんに怒られてたけど。 …ひたすらギー太を弾いて弾いて、いっぱい弾いてるうちに下校時間になって………気付いたら自分の部屋にいた。 練習中はギー太やみんなと合わせることだけ考えて。 ……終わったあとは、今日の練習に振り返って話し込むあずにゃんと澪ちゃんの姿だけが頭の中をぐるぐるループして………。 だから、みんなと別れてから家に着くまでのことはあんまり覚えてない。 あんまり、じゃかいかな。全然覚えてないや。 いつもならみんなとバイバイする交差点からあずにゃんと二人で帰るんだけど、さすがに今日は一緒にいられなくて。 本当は一緒にいたいんだけど。誰よりもあずにゃんの近くにいたいんだけど。 …でも、一緒にはいられない。いられないんじゃなくて、いちゃいけない。 401 名前:拒絶8[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 17 50 47 ID pxKoMkeZ だから、憂に買い物頼まれてたんだって急に思いだしたみたいに話して。 いつもの交差点で、いつもと違うお別れをして、いつもより時間をかけて家に帰った。 …いつも一緒だったあずにゃんと少しでも離れたくて、いつもじゃ考えないようなことしてたな。 いつも以上に頭回ってなかったから、どんな道通ったのかなんて覚えてないけどね。 ごめんね、憂。駄目なお姉ちゃんの嘘に巻き込んじゃって。 (こんなとこ和ちゃんに見られたら、またニート扱いされちゃうかも…) 憂が晩ご飯作ってる間、いつもならギー太の練習して待ってるんだけど、今日はそんな気起こらなくて。 久し振りにボケーッとベッドに寝転がってたら不意に携帯が鳴った。 「ムギちゃん?」 ムギちゃんからメールだ。 明日のおやつはフォンダンショコラとか、りっちゃんと澪ちゃんにはぜひ人前(じんぜん)式で結婚式を挙げて欲しいとか、 そんな感じのいつもながらのおしゃべりメール。 でも、最後のとこだけいつもとちょっぴり違ってた。 『悩みごとがあるならなんでも言ってね?』 ………そっか、やっちゃったかな、私。 403 名前:拒絶9[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 17 52 12 ID pxKoMkeZ 顔には出てないって自信があったんだけど、どうやら隠しきれてなかったみたい。 それからりっちゃんと澪ちゃんからも立て続けにメールが来て、やっぱり最後に心配されちゃった。 (…私ひとりだけダメダメだね、本当…) みんなの優しさが心に染みていって、ポカポカあったかくなっていく。 みんなにこれ以上迷惑かけないようにしなきゃって考えてたけど、 本当に部室に行けるか心配だったけど、大丈夫。きっと大丈夫。 本音はちょっぴり怖いけど、明日からはいつもとおんなじ笑顔に戻れるよ。 だから、ありがとって返しておいた。いつも私を助けてくれてありがとって。 あとムギちゃんには鼻血の出し過ぎには気をつけてって。 「………吹っ切らなきゃダメだよね、うん」 ひょっとしたらあずにゃんからもメール来るかな…って期待しちゃうあたり、 全然吹っ切れてないんだけど、でも明日のために気持ちだけは整理しなくちゃね。 「ごめん、憂。ちょっとお散歩行って来るね」 台所からかけられた「気をつけてね」って返事を背中で受けながら、私はスニーカーの靴紐を結んだ。 524 名前:拒絶10[sage] 投稿日:2009/08/23(日) 11 44 33 ID z9PfIYLW ひとりきりで歩く、歩く、歩く。 いつもの通学路、よく立ち寄るコンビニの近く、みんなとバイバイする交差点…いろんなとこをあてどもなく歩く。 難しい言葉を使ってみたけど、こう言うときってあてどもなく、でいいのかな? でも、やることを決めて散歩してるんだから、やっぱり当てはあるのかな。今のは違うかな。 (………でも、学校の近くまで来ちゃったのは失敗だったかも………) もっと言えばいつもの通学路を辿ったのが失敗だった。 いつもの通学路にも、よく立ち寄るコンビニにも、みんなとバイバイする交差点にも…あずにゃんとの想い出がいっぱいいっぱいあるから。 「いっぱい」なんて数え方じゃ括れないくらい、あずにゃんと過ごした時間がそこにはあった。 歩く道、曲がり角、見る風景…全部の場所にあずにゃんの幻が重なる。ふたりで歩いた想い出が浮かんでくる。 改めて気付いたけど。 本当にあずにゃんが傍にいるのが当たり前になってたんだね。 525 名前:拒絶11[sage] 投稿日:2009/08/23(日) 11 45 31 ID z9PfIYLW いつでも私の隣にいてくれて。 手を繋いだり腕組んだり、ぎゅーってすると、ちょっとだけ困った顔をして。 けれど、絶対に拒絶だけはしなくって。 はじめの困り顔からだんだん緩んでいって、最後には「特別ですよ」ってはにかんでくれて……… (…でも、もういけないんだよね。あずにゃんの本当の特別は私じゃないからね………) あずにゃんが許してくれてた「特別」って言葉にはもう甘えられない。 振りほどかれた手は、きっともう二度と繋がらないから。 拒絶されたこの気持ちは、あずにゃんには届かないから。 ………ううん、届けちゃいけないんだから……… 「うんうん!これからは頼れる先輩にならなくちゃ!恋のキューピッドにだってなっちゃうよぉ!」 誰に聞かせるでもなく宣言した私は、今、どんな顔してるかな? 鏡がないから自分じゃ見れないけど、きっと笑ってはいないよね。 ほっぺがこんなに濡れてるのは、きっと嬉し涙とかそーゆーんじゃないよね。 ………本当にあずにゃんの恋を応援しようって張り切れてたら…こんなに…苦しいわけないよ…ね……… 「あず…にゃん………」 気持ちを整理したくて、ひとりになりたくて散歩に出たのに……… さっきよりもっと悪くなっちゃったよ……… あずにゃんの笑顔が…私が一番大好きで…だけどもう離れなきゃいけないあの笑顔が――― 526 名前:拒絶12[sage] 投稿日:2009/08/23(日) 11 47 04 ID z9PfIYLW 「唯先輩っ!」 「え………っ?」 ………反射的に顔をあげたけど、きっとそれは自分に都合のいい幻聴だと思った。 メールが来るんじゃないかって期待したのとおんなじ自分勝手な妄想だって。 「………あずにゃん………」 それじゃ私を包み込んだこの暖かさも私の妄想なのかな… ぶつかるみたいに飛び込んで来て、子猫みたいに震えてる小さな肩も幻なのかな… (夢…じゃないよね…?) もう二度と抱き締められないって思ってた大好きな…世界で一番愛しい体温を 当たり前だった距離に…一番近くに感じられて。 「ゆ…い…先輩ぃ………」 心の一番軟らかい場所に触れてくれるその声を聴いて。 私はこれが夢でも幻でもないって確信できたんだ。
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核融合反応とは、原子核と原子核が衝突し融合する反応のことである。通常はこの融合に伴って莫大なエネルギーが発生する。 原子核はプラスの電荷を帯びているため互いに反発しあう(原子の構造も参照)。原子核の大きさは非常に小さいため、原子核同士を接触させて反応を起こさせるためには非常に接近させなければならない。一方で、反発力の大きさは距離が近づけば近づくほど急激に大きくなる。そのため、核融合を起こすためには非常に強い勢いで原子核を衝突させなければならない。このようなことが可能なのは高温の条件下のみであり、日常の環境で核融合が起きるということはまずあり得ない。 恒星の中心では高温の条件が整っているので核融合反応が起きている。大部分の恒星の中心で起きる核融合反応は、水素同士が融合してヘリウムとエネルギーを生じる反応である。
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ブラウザ破壊の拒絶者 3黒黒 クリーチャー ─ ホラー 2/2 畏怖 ~がいずれかのプレイヤーにダメージを与えるたび、あなたは土地でないカード名を1つ指定する。 そのプレイヤーの墓地、手札、ライブラリーの中から、選ばれた名前のカードをすべて探し、それらをゲームから取り除く。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。 本家の《シミアの死霊》能力を持つクリーチャー。 飛行が畏怖に変わったら1マナ上がってしまった・・・ 《ショック》などの除去には弱いがコンボデッキに対して非常に強いし、黒単でエンチャント対策ができるのも嬉しい。
https://w.atwiki.jp/hyahoo/pages/20.html
反応/カウンター(2回) 敵の物理直接攻撃を受ける前に、攻撃を受け流す。また攻撃してきた敵に物理直接攻撃を行う。 反応/クリティカル上昇LV2 敵の物理直接攻撃を受けた際、一定確率でクリティカルを上昇させる。この効果は自身のHPの修正を受ける。 反応/ノクターン(2%) 敵の物理直接攻撃を受けた際、一定確率で自身の現在体力が低いほど物攻と魔攻を上昇させる。 反応/反撃(2回) 敵の物理直接攻撃を受けた際、攻撃してきた敵に物理直接攻撃を行う。 反応/命中上昇LV2 敵の物理直接攻撃を受けた際、一定確率で命中を上昇させる。この効果は自身のHPの修正を受ける。
https://w.atwiki.jp/chiba-chemistry/pages/108.html
時間:(2018)9/27 9/28 いずれも9 30ー17 30 担当:佐々木 出席:あり テスト:1回 レポート なし 化学反応論よりも触媒反応論と呼ぶべきかな。無機化学習ったといっても触媒にあんまり触れていないので、この授業だとありがたい。
https://w.atwiki.jp/newgenreschool/pages/375.html
出身スレ 新ジャンル「ほぼ無反応」 物語 男「いい天気だよな~w」 女「……」 男「弁当、食わないのか?」 女「……」 男「おーい」 女「……」 男「……」 女「……」 男「俺のことどう思う?」 女「大好き」 備考 ほとんど反応を示さない女の子 無反応というわけではない 参考 イミフwwwうはwwwwおkwwww
https://w.atwiki.jp/rilakkuma/pages/31.html
洋服の反応 洋服を着せたときにリラが見せる反応です。 反応は洋服のデザインに関わらず、ランダムであらわれるようです。 なので同じデザインの洋服を連続してあげても反応が変わります。 『♪』仰向けになり足をプラプラ 洋服を眺めて青ざめる ★情報提供はこちら★ 顔を左右に振る -- 名無しさん (2007-05-06 20 27 14) 後ろを向いて無言で脱ぐ。後ろ向きになりちらっとこちらを向いててれながら「これいいですね」 -- わるもの (2007-05-19 17 45 20) ガーーーンとしてたけどぬいでいなかった。 -- AI (2007-10-11 13 30 34) 下を向いて(服を見て)即脱いでしまいます・・・。 -- 豆子 (2008-01-06 22 11 16) ☆マークの服で☆が黄色でまわりはピンク(濃い色のほう)だと喜びます。 -- 歌穂 (2012-04-04 14 52 59) 名前 コメント
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海外の反応 ~未成年には不適切な動画特集 海外の反応 ~未成年には不適切な動画特集 http //www.nicovideo.jp/watch/sm4141907 http //www.nicovideo.jp/watch/sm4141907
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2006/06/05(月) 18 56 46 ID 1dtn0GNE0 【てんぷてぇしょん!】 等身オリファンタジー。 魔女が人々に憎まれている世界で、女友達から密かに想いを寄せられてる主人公が 魔女討伐隊参加を通じて良い魔女と出会い……って、なんか豪快にどっかで見たような出だしだが いいのか。 とりあえず目に付くのは、専用128アイコンを使用する重くない会話インクルをはじめとして、 各種演出が秀逸なこと。効果音も質の良いフリー素材を多用しており、新鮮。 だが、やっぱり消せないフェイズ表示はウザい。 SP無し、武装と技能は装備アイテム依存というシステムを採用しているが、 そんな特殊なバランスに挑戦しようという割には かなり基本的なところでデータミスしまくってるのがそこはかとなく不安。 一話は恋愛攻略対象っぽいキャラがホイホイと顔見せしつつの無難なデキ。 掴みはまずまずか。 ただ、人語通じる敵の前で「自分がひきつけるからその間に逃げろ!」と 思いっきり作戦公開したあげく、味方がトロトロ逃げてる間はボーッとしてるだけという シーンは、見せ場にもかかわらずかなり間抜け。 これじゃ相手が見逃す気でなかったらどうにもならんだろ。 味方撤退したらいきなり夕方になってるというのもどうか。 思わず「ひきつけすぎ!」と突っ込み入れたわ。 【てんぷてぇしょん!】 一言で言えばコテコテのファンタジー。それ以上ではまったくない。 魔女、獣人、エルフ、ドワーフ、妖精、ハーピィ、ゴーレム、ドラゴンなど基本は一通り。 ストーリーもキャラも大きく外れてはいない。 アイコン等はほぼ自前。ストーリーとも合っているので違和感はない。 戦闘は主人公&ヒロインとゲストキャラで進む。SPが存在しないので慣れないうちはキツい、 ぶっちゃけるとチマチマしててストレスたまる。 各話ごとに装備アイテムを二者択一で得られるので相手に合わせて換装するのが基本。 会話インクル付きでまったりぬるい雰囲気を味わいつつ進めるのが前提っぽいので、 時間が余ってる人向けではある。 キャラに拒否反応を起こさなければまあ大丈夫。 ※微妙にネタバレを含むかもしれません 「てんぷてぇしょん!」 作者いわく、 『魔女、妖精、ドラゴン…あらゆる種族が住む世界。 あなたはこの物語の主人公となり、様々な者達と共に冒険をするのです。 ある者は敵として、ある者は仲間として、あなたを歓迎してくれるでしょう。 夢と冒険の世界を是非体験して下さい。 この作品はオリジナル等身大ファンタジーモノです。 大型サイズのアイコンを使用した会話インクルードを始め、 様々な工夫を凝らした演出を盛り込んでいます。』 と、紹介しているこの作品。スクリーンショットや ブログから滲み出るオーラからして、 並々ならぬ画像への強い拘りを感じられる。 果たしてこれがどう響いてきたかというと… グラフィック&演出 本領発揮の作者が拘っている項目だけに、高評価も頷ける箇所多数。 会話インクルードもトロさとかそういうものはほとんど感じさせず、 見れる範囲の広い128アイコンと相まって、視覚的に豊かな感覚を提供 してくれている。時折、一枚絵CGによる「なんかいつもと違うぞ!」 という不意打ち的な高揚感を出してくれる場面もあったりして、 作者さんの力の入りようはヒシヒシと伝わってくるものだった。 戦闘アニメについても、必殺技や特殊演出、敵によって変化したり する撃破演出などで一味も二味も違うところを見せてくれるため、 ハマればそれが楽しみの糧として充分機能してくれるだろう。 演出効果は、劇的な場面ではとことん派手にやってくれた印象強し。 効果音もフリー素材の積極的導入により、普通に遊ぶシナリオとは 違った感覚で遊べることも、充分に考えられるだろう。その効果音も、 カーソル関連で入ったりするあたりが、いい意味でゲームっぽさを 感じさせる、そう捉えることも出来たのは事実。 …正直白状すると、はじめのうちは新鮮さを感じながらプレイしたり したんだけど、だんだん進んで慣れていくと、そういった作者の拘りも 「あぁ、いつものことだ」と思えてしまい、この項目に関しては ワクワク感がだんだん薄れていってしまったりしたのが俺だったり するわけだが。ハマれる人ならこうはならないと思うけれど、ね。 それとスパって言っておきたいことなのだが、画像演出面については ブログでつい熱くなりたいぐらい思いがあるのはわかる。しかし、その 代償として、テンポを犠牲にしてしまっているのではないかという 場面が、主に序盤のあたりで見受けられた気がする。歩行とか、 第一話の逃亡シーンとか、敵・味方フェイズ表示とか、あとは会話 インクルで、同じ人間が「………」と間を置いたり、同じ長さの 文章を同ウィンドウで続けて会話した場合に、微妙に切り替わりを 認識するのが遅れたりもしたような。最後のは魔法の言葉「個人差」 で片付けられるけれど、人形劇での移動関連とかMAP竜巻複数発生系の 戦闘アニメの、ついクリックで飛ばしたくなる代わり映えの無さに ついちゃあ気をつけるべきだったと思うのですよ。 良質の画像は目を楽しませると同時に、テンポとメリハリの付け方も 気をつけないと、いつでもパワーを失えるので注意、みたいな 教訓を得た感じ。戦闘アニメだけならまだしも、イベントシーンで そうならんよう、クリックでスキップOK、に甘えてはいかんと思う。 ちなみに画像の雰囲気や塗りについては、統一感に関しては問題ない。 ライト・ファンタジーな作風を象徴した感じである。 そして思ったのだが、作者さんは戦闘アニメのエフェクトや、 マップチップまでこれから自作する勢いなんだろうか? ブログを見ていると実にそうしかねない勢いを見たりもする。 ただ、画像演出だけがシナリオの全てにはなれないと、汎用画像が 多めで、凄く楽しめたシナリオを遊んだ身としては思うんだよな… 正しい成長に期待である。 キャラクター 実を言うと、このテの純ファンタジーというものはSRC界隈では 俺自身かなり触れたことが無い。そのため比較材料や判断材料が 少ない中なので書く事に困りかけたのはここだけの話である。 強いて言えば、とりあえずウホッとかネタに全力疾走しているような キャラは存在しておらず、全員世界の雰囲気からは逸脱していない 面子揃いだったかなぁ、というところ。確かに大きなハズレはないが 自分にとって、強烈なカリスマ性を脳に残すキャラも17話分終えて 見つけられていないのは、やっぱ俺側に問題あるんだろうか…? 劇中で、連帯感とか(たまにワンクッション外して違和感感じさせる ものもあるが)、強大さとかを感じさせる場面は確かにあるけれどね。 キャラで判断する場合はすくなくとも3話ぐらいまで続けて遊んだ 方が吉だろう。この作品、だいたい2~4話単位で話が分けられてる ストーリー進行形式を採用しているのだ。 それに伴い主要人物も変化していくってことで。 シナリオ どちらかといえばライトさと温さを第一に感じさせる作風。以上。 と終わらせるのは冗談にしといて、お話の構成に関しては真っ直ぐに ファンタジーモノとボーイミーツガール路線の双方を進んでいる代物。 実際そこから大きく外れることはない代物なので、キャラで拒絶反応 起こしたりしなければ導入については問題ないだろう。 ただファンタジーモノってもファイアーエムブレムとか、そういう 戦記や硬派な空気とは全く縁遠いものなので、一応注意。 話に関しては、13話前後からお話が収束に向い出す雰囲気を感じる。 ただその状況下でも「無我」が起こす急展開というものがあったりする 関係で、緊張感とかそういうのは感じにくくなってる気がせんでも。 まぁ、17話まで通しで遊んでみると、ヘタに路線変更とかをすると この作品の根底にあるライト風味は損なわれそうなのであんまり口出し しないことにする。 個人的には悪くは無いが、物足りない感じも。 単にファンタジーに対する評価が悪いだけかもしれないが、遊んでて 感情が激しく揺さぶられたりもしなかったなぁと追憶。 戦闘バランス SP一切無し、独自基準、技能はアイテム依存、計算式改変など、 戦闘面でもかなり独自の色を持っている作品なのだがマズいと思わせ られる点がある。というのもこの作品、開幕でSP一切無しなのと 改造の概念が無いのを教えてくれるのだが、裏側を覗くとかなーり 豪勢にoptionを使っていたり、バトコンも弄ってあったのがわかる。 同梱のReadme.txtや、登場アイテム+システム解説を担うhtml形式の マニュアルなんかに、そういったoptionの使用内容や計算式なんかも 説明を載せておくべきだったと、ツクールでhtmlマニュアルを用いて システムとかを解説した作品を遊んだ身としては思うのだ。この作品、 独自基準が濃いもんで、尚更マニュアル整備でもう一頑張り欲しい。 戦闘の難易度は、これも作風にあわせているのか高いほうではない。 SPが一切無いので、相手の攻撃を受け止めたり攻めに行ったりする 際に、欲張らず確実にいなしていかないと痛い目を見たりもするが… 援護攻撃・防御を活用すれば被害を抑えやすかったり、 強敵との戦いでは味方全員防御能力付加下で戦えることもあったり、 自動回復アイテム+気力増加でいきなり優位も狙えちゃったり、 RPGよろしく、回復安売りで比較的使用しやすかったり、 すべての面において強力なゲストキャラと肩を並べて戦えたり、 まぁいろいろあって、一度コツさえ掴めれば難易度は低めだろう。 SPは使えないが、逆に言えばSP必須な理不尽な脅威がやってくる わけではないのだから。一部イベント戦闘は除くが。 ただ、難易度の低さと平均移動力の低さ(16~17話ではジャンプを 中心として、縦横無尽に戦えるが)から、相手を手玉に取れる楽しみは あれど、位置取りの楽しみが弱かったり、人によってはみみっちさや 作業感を感じるのも無理は無い気がする。特にフリーバトルやってると 森地形の広がり方で、歩みの遅さに退屈さを…感じました、ハイ。 ちなみに、戦闘前には装備変更チャンスと、敵・ゲストステータスの 確認が可能である。これにより、敵の弱点や耐性を確認した上で 装備を柔軟に変更していけば、苦戦することは無いだろう。 素直に楽しむつもりなら、戦闘は演出の一部だと割り切る心も必要? 個人的にはそこんところの整理がつくまでにかなり時間がかかった。 で、気がつけばもう17話というオチ。うーむ。 独自システム カテゴリ分けに迷ったがとりあえず4つほどにまとめておく。 アイテム選択制 各話には、選択肢を選ぶことによって二個択一でアイテムを獲得する ことができる場面が存在する。基本的にどっちを選んでも難易度に 差が出るわけではないので、重複しそうにない程度に直感で選ぶのが 吉かと。現時点ではこれ以上のことはなんとも言えないが、周回 プレイの概念があるならより活きるのではないか、と思わせられる。 組み合わせ装備とそれによるボーナス 特定の装備品を組み合わせて装備することで、能力や武器の威力が 増加したり、唐突に新しい技能が追加されたりすることがあるという システム。大抵ノーヒントなのとボーナスがついたか否かはかなり ステータス欄と睨めっこしないと見つけられない気がするが、稀に 強烈な組み合わせも混じっているので意識する価値はあるだろう。 ボーナスが得れる代物はボーナスのヒントとして、アイテム説明文に 記号でもいいのでヒントが欲しい気もするが、流石にそれは甘すぎか。 ショップ 作品の特色上、品目はかなり多い。基本的に高いモノを買っていけば 恩恵はフルに満喫できるだろう。アイテム名にカーソルを乗せた だけで解説が見れたり、まとめ買いが可能な点は個人的に有難い。 最初は品目多すぎて何買えばいいかわからない状況に陥ったりしたが。 フリーバトル 冒険のおさらいやif的要素を含む「幻惑のバトルフィールド」と、 本編の裏話に近い「魅惑のスペシャルステージ」のふたつからなる フリーバトルシステム。敵でしか戦えないキャラが味方になってたり その逆があったりするので、世界観に浸れたならそこも楽しめるか。 ただ、平均移動力低い作品のわりに、マップ構成が複雑だったりする 為、1つ攻略の度にイマイチ時間とターンがかかりがちなのが難。 尚、本気で遊ぶなら「魅惑の~」は現行公開分に存在する二回とも 出現即クリアしておいたほうがオヌヌメ。いい装備品取れるんで。 BGM選曲 選曲についても大半がファンタジー世界観を意識したものとなって いる。量も多いため、進めて行く度に新しい音楽に遭えるという 見方も出来なくはない。雰囲気の構築と、統一感の演出に関して 役割果たせていると思う。 トータルバランス 全編コテコテのファンタジーをうまく構築しているという意味で、 グラフィック、選曲、キャラクター、シナリオの統合性や雰囲気の 統一感に関しては、素直に良評価を。 「ゲーム」として見た場合は、各箇所に微妙に満遍なく紛れ込んだ テンポの悪さorそれのようなものが、熱中の度合いにもよるが気に なることも考えられなくはないような。 総評 豊かな画像&演出と、比較的温めな雰囲気を提供するファンタジーな 空気が両方合えば問題なく遊べる作品。ついでに、テンポの問題や、 フリーバトルとかの関係で、時間のあるプレイヤーに向いたシナリオ。 雰囲気はあくまでライトさ第一なので、ヒートなストーリーや熱血した 展開、鋼鉄や硝煙やファイアーエムブレム的なものの匂いに飢えている 場合は、すっぱりその飢えを忘れるか満たしてから着手したほうが この作品は、素直に集中して挑めるだろう。時間の確保も忘れずに。 SRC界隈にはこのテの純ファンタジー(+α)路線が複数あるのだが、 自分はこれが初の経験となったりする。で、個人的な感想からすれば… やっぱ自分は純ファンタジーより、SaGa2のような何でもあり寄りの 世界観や、ロボットのある世界の方が口には合ったみたいです。 …ああ、書いてるうちにメカニカル成分が急激に欲しくなってきた。 やり終えて疲れたけれど、次も何か気合入れていきたい気分。