約 135,421 件
https://w.atwiki.jp/oritou/pages/17.html
【鶵御魂】 画像準備中 【基本情報】 名前/読み 鶵御魂/ひなのみたま 派 無し(樋代派) 分類 大太刀 身長 200㎝ 一人称・二人称 私(わたし)、俺/貴方、(色々) 年齢(見た目年齢) 20代半ば 刀帳説明 私は鶵御魂…。おや、この悪趣味な斑模様がお気に障りましたか? 以前に私を扱った男は、大層な武骨者でしてね…斬ってもそのまま…血が乾こうが気にしやしねぇ…おかげでこんな無様な…。 ふふっ。形はこうですが、昔は立派に銘も持っていたのですよ…今はこの通り、無銘刀ですがね。 【台詞一覧】(折り畳み表示) +... ログイン(読み込み) 戦の名残も拭わぬ姿のままで、申し訳もありませんね。 ログイン(完了) お待ちしておりました。我が主殿。 ログイン(ゲームスタート) いやですね、社交辞令ですよ。 入手 鶵御魂と申します…不躾な見目で申し訳ありませんが、何分自分ではどうしようもないもので…目を瞑っていただきたい。 本丸 …何かご用でしょうか。あまり私に触れると汚れますよ。酒?えぇ、好物ですよ。…は?自棄酒?…アンタで自棄を起こしてもいいんだぞ。この血痕は…業のようなものです。擦ろうが摩ろうが磨こうが削ろうが…取れやしないんですよ、この先も!ずっとね!! 本丸(放置) ん…っ、長らく、腰を据える事が無かったもので…落ち着きません。 本丸 チッ、さすがに酒掛けときゃ治るとは言えねェな…。あぁ…とれない。なんで。どうして、コレだけは…っ。 結成(入れ替え) 褌を締め直しましょうか。 結成(隊長) 長…ですか。まぁ、この斑は目立ちますし。ね。 装備 多少の無理は利きますよ。…汚さないように努めましょう。 出陣 さぁ、我らの本分を果たしに参りましょうか。 資源発見 酒の肴になりますかね…。 ボス到達 あぁ…瘴気が、血の臭いが…これだから戦は忌避できない! 索敵 状況の報告を…どのみち、全て狩るがな。 開戦(出陣) ははっ、戦だ!!存分に振るってやらァな!! 開戦(演練) 手加減は出来ない性分故…折れないでいただきたい。 攻撃 これより汚れようが、気楽なもんだろ!斬るより先に叩き潰す!! 会心の一撃 断末魔ぐらい景気よく上げなァッ!! 中傷/重傷 自分の血だと、なおさら汚く見えるな…っ 真剣必殺 テメェも錆に加えられてェか…ッ!! 一騎打ち ほう、一人で十分とでも思ったか?相手が悪かったなァッ!! 勝利MVP 称賛するなら酒をください。 ランクアップ 切れ味が…幾分か戻ったような気が致します。 任務(完了) 相応の報酬は頂くべきかと…。 内番(馬当番) 馬は、戦でも世話になります故…。 内番(馬当番終了) 警戒されました。そんなに酒気を纏っていたでしょうか…。 内番(畑仕事) 枝豆…、青シソ、オクラ…きゅうり…ふふっ。 内番(畑仕事終了) ツマミを一から作るというのも、新鮮ですね 内番(手合わせ) さぁ、どうぞお好きなように。全て、受け切ってご覧にいれますよ。 内番(手合わせ終了) あぁ…少し熱くなりすぎましたか。至る所に傷が。 遠征 遠征先でフケるか…冗談ですよ。ご安心を。 遠征帰還 戻りましたよ。どうぞご確認の程を。 鍛刀 貴方も血に染まるのか…。 刀装 どうぞ。…早く受け取りなさい。 手入れ(軽傷以下) そう目立った損傷も無いのですが。 手入れ(中傷以上) どんなに磨ったところで、この汚れは…ッ。 連結 ンぐッ…んっぐ…ぷっはぁ美味い。やはり酒は辛口に限る。 戦績 ほぅ。…どうぞ、貴方宛ての文です。 万屋 頑固な汚れも一発で…、っなんですか。早く目当ての物を買って帰りますよ。 破壊(反転) 幾重の血痕を…最期は、自らの血で覆うか…ハッ、お似合いだな…。 【設定】 【よびかた】(敬称略) +... 緑苑 緑苑/くおん 鳳炎 鳳炎殿/鳳炎の槍 不動鷹見 鷹見殿/不動の太刀 山桜桃安親 山桜桃殿/安親の脇差 鬼断祈神薙 祈神殿/鬼断の薙刀 霞霧桃花 霞霧殿/縁結びの桃花 吉姫藤衛門 吉姫/藤衛門の坊主
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/452.html
ルイズが魔法学院から抜け出して約十分。 町からも、街道からも離れた、ある貴族の別荘が見えた。 この別荘は、トリスティンの城から見て、魔法学院から更に離れたところにある。 別荘の主を『モット伯』だが、この別荘を『モット伯の娼館』と揶揄するものもいる。 森の中にある別荘は街道からも見ることは出来ない。 しかし、街道を通る行商人たちは、年頃の娘が女衒らしき男に連れられて、森の中に入っていくのを何度も見かけていた。 ドシャッ、と音を立てて、ルイズは森の中に着地した。 別荘の周囲は壁に囲まれており、忍び込むのは容易ではないと感じさせる。 そこでルイズは思考した。 『建物の大きさ、庭の形、衛兵の位置を、空中から見た限りでは、空からの侵入がもっとも確実だが、私は空を飛ぶことが出来ない』 …ふと、ルイズを目眩が襲う。 ブルブルと頭を振って、気を確かにしようと気合いを入れる。 おかしい。何かがおかしい。自分は空を飛べないはずだ。では、どうやってここまで来た? 馬でもない。馬で来るに速すぎる。タバサのシルフィードに乗せてもらえば短時間で来ることも可能だが、そんなはずはない。 空から別荘を見た記憶がハッキリと残っている。自分は、いつの間にか空を飛んだのか!? ゴクリと唾を飲み込み、深呼吸して、考えを中断させる。 「今はシエスタを助けなきゃ」 そう呟いて、ルイズは別荘の正門へと歩いていった。 正門から堂々と入り込んだルイズは、使用人に応接室へと案内され、モット伯の歓迎を受けた。 その途中、女性の使用人を何人か見かけたが、使用人と呼ぶには幼い少女も混ざっている。ルイズはそれに嫌悪感を感じた。 それに気づいたのか、モット伯はルイズに話しかけた。 「ああ、この館の使用人が何かご無礼を致しましたかな?」 「そうとは言ってないわ」 「そうでございましたか。いやはや、彼女たちは貧しい家の出でしてな。私は彼女らに職を与え、教育を施し、生きるための場所を与えているのです。 教育は私の生き甲斐でしてな!」 そう言って高笑いするモット伯に、心底つまらなそうな目を向けると、モット伯は不敵な笑みを浮かべた。 「そうそう、あのシエスタというメイドの事でしたな。彼女は実に気だてが良いのですよ。 良い教育を受けさせれば、メイドだけでなく教育係の口もありましょう。ですから私が彼女を預かろうとしたのです。料理長も快く…」 「快く? なら、あの金貨は何?」 腹立たしさを隠しきれないルイズは、自分の声が心なしか低くなっているのに気づいたが、今更怒りを隠しても仕方ないと考えていた。 「…おやおや、ご存じでしたか。何せ優秀なメイドを引き取るのですからな。私からあの料理長…ええと、確かマルトーと言いましたか、彼へのココロザシというものです」 「そう? まあいいわ。それよりもシエスタに会わせて貰えないかしら」 「ははは、そうそう急ぐこともないでしょう。夜分にこの別荘をお尋ね頂いたのです。シャンパンでも開けましょうか、このシャンパンはなかなか珍しいものでしてな」 モット伯は、まるでルイズを無視するかのように話を続けると、使用人にシャンパンを持って来させた。 「雲が月を隠すと、雲の隙間から鈍い光が漏れます。雨が降った後であれば、月明かりが蛍のように雲を光らせるのです。このシャンパンはそれをイメージしたものです」 シャンパンを開けると、ぼんやりと輝く白い煙が出て、さながら星空のように天井を覆った。 ギーシュとは違う意味でキザったらしい態度を取るモット伯に、ルイズも我慢が出来なくなった。 「もういいわ!シエスタはヴァリエール家で引き取る約束が済んでるのよ!すぐにシエスタに会わせなさい!」 モット伯は貴族ではあるが、ヴァリエール家に比べればその格式には雲泥の差がある。 ヴァリエール家で引き取るのは出任せだが、家の名を使ってモット伯を脅かせば、少しは効果があるはずだと、ルイズは思いこんでいた。 「目も耳もありません」 だが、突如後ろから聞こえた声にルイズは背筋を凍らせた。 ルイズは腰に携えた杖を掴もうとしたが、声の主に腕を掴まれ、杖は床に滑り落ちてしまう。 「光る煙を出すシャンパンなんて悪趣味だと思ったけど、頭の中も悪趣味ね!」 気丈にも腕を掴まれたまま叫ぶルイズ。 ディティクトマジックという魔法がある。 マジックアイテムが仕掛けられていないか、誰かに魔法でのぞき見されていないかを探す魔法で、光り輝く粉が探査領域を舞うという特徴を持つ。 煙を出すシャンパンはカモフラージュだったのだ。 悪趣味なシャンパンが、何らかのマジックアイテムだったとしたら、魔法の使えないルイズでも『怪しい』と気づいただろう。 しかし、ルイズはモット伯の雰囲気に飲まれていたのだ。モット泊はメイジとして強い訳ではないが、自分のキャラクターをよく知っている。 時には人に取り入って、時には人を蹴落として、今の地位を手に入れたのだ。 「いかが致しますか」 ルイズを押さえつけているメイジは、グレーのマントの仲から杖をちらつかせ、ルイズを地面に押さえ込んだまま言った。 モット伯は短く「再教育だ」と言って、気味の悪い笑顔を見せた。 あまりの気味悪さに、ルイズはありったけの罵声を飛ばそうとしたが。 「このヘンタイ!こんな事をし…………!…………!!!…………!」 ルイズの声はモット伯に届くことはなかった。 ルイズはサイレントの魔法をかけられ、まるで荷物でも運ぶかのように地下牢へと運ばれていった。 しばらくして静かになった応接間で、モット伯はルイズの杖を拾い上げると、舌先で握りの部分を舐めた。 ルイズを取り押さえたメイジはそれを見ていたが、さしたる関心を向けることなく、事務的な口調でモット泊に声をかけた。 「先ほどの娘、ヴァリエールと申しましたが」 「ああ? あれは、あのヴァリエール家の三女だ。君は知っているかね?数々の優秀なメイジを輩出したヴァリエール家の三女は、ゼロのルイズと呼ばれている」 「ゼロ、ですか」 「魔法成功率ゼロ、ゼロのルイズ。何とも愉快じゃないか。彼女は魔法を使おうとすると爆発を起こすそうだ」 「爆発?」 モット伯は、オールド・オスマンの部屋にあるものより小さい『遠見の鏡』を見る。 「この別荘には空を飛んで近づいてきていた。フライかレビテーション程度は使えるのだろうが、風を起こそうとしても、練金しようとしても爆発するそうだ」 モット泊と、グレーのマントをつけたメイジは、応接室を出て『教室』と名付けた部屋に向かう。 「『平民』の体はさんざん味わったが、『高貴な貴族』の味も味わってみたくてねぇ。あの娘は出来損ないのメイジだが、ヴァリエール家の三女だ。血統は申し分ない」 「ヴァリエール家を敵に回すことになりますぞ」 「心配はない。魔法の使えぬメイジに貴族の価値はないのだ。そうだな…『世間知らず極まりないヴァリエール家三女は、メイドを探しに危険な森の奥へと入り込み、オークに嬲り殺された』…とういうシナリオはどうかね」 「ありきたりですな」 男は、相変わらず事務的な口調で答えていた。 ルイズは牢屋の中から、周囲を見渡していた。 牢屋は二重構造になっており、通路に面した鉄格子は細い鉄棒で作られている。 牢屋の奥にはもう一つ鉄格子がある。格子の太さは屈強な戦士の二の腕ほど、格子の幅は広く、ルイズならすり抜けることも可能だろう。 奥は暗くて何も見えないが、糞便のような不快な臭いが漂ってくる。 ルイズはやり場のない怒りを発散しようとして、鉄格子を蹴飛ばそうとした。 プギィーーーッ! おぞましい叫び声と共に、鉄格子の奥から毛に包まれた腕が伸びて、その指がルイズの鼻先をかすめる。 「…………!!!」 ルイズは悲鳴を上げたが、サイレントの魔法をかけられたままなので、その声は響かない。 ブギィーーーッ!ギィーーーーッ! 不快極まりない叫び声から、奥の牢屋にいる生き物が何なのか理解できた。 二本足で歩き、人間を待ち伏せして殺すだけの知能を持ち、木の幹を棍棒として使うどう猛な獣、オークだ。 オークは、戦争の道具としてメイジに飼われることはあるが、使い魔になることはほとんどない。 平民を使い魔にした方がマシだと言われるほど、オークは嫌われている。 人間の価値観から見てあまりにも下卑、それがオークへの評価だった。 まれに長老と呼ばれる知能の高いオークもいるらしいが、噂でしかない。 この館の主人がなぜオークを飼っているのか知らないが、ロクな理由ではないだろう。 ルイズは「お似合いね」と、呟いた。 しばらくして、『教室』と名付けた部屋にモット伯が姿を見せる。 ベッドの上に寝かされ、鎖で両手足を拘束されたシエスタは、これから何をされるか分からない恐怖に包まれていた。 「待たせてしまったね」 モット伯はわざとらしく、見せびらかすように、ルイズの杖を振る。 それを見たシエスタの表情が変わった、恐怖とは違う感情がわき上がったのだ。 「さて、シエスタ!君は困ったメイドだ、由緒あるヴァリエール家の三女をひどい目に遭わせてしまうのだからな!」 そう言って、シエスタにレビテーションの魔法をかけ、荷物を運ぶのと同じようにして地下牢へと運んでいく。 地下牢に降りると、シエスタはルイズの入った牢屋の隣に入れられた。 「ルイズ様!」 「………!」(シエスタ!) ルイズがシエスタを心配して声を出そうとするが、サイレントの魔法のせいで声が届かない。 「………!」(あんた大丈夫なの?アイツに何かされてない?) 「ルイズ様…まさか、私を助けに…」 「………!」(べっ、べつにあなたを助けに来た訳じゃないんだからね。ちょっと気になっただけよ) 「そんな、私、こんな迷惑をかけてしまったなんて…」 「………!」(だーかーらー!) 通じているのか通じていないのかよく分からない会話は、奥の部屋から聞こえてきた鳴き声に中断させられた。 ブギィィーーー! ガシャン!と、鉄格子に巨体がぶつかる音がする。 身長2m、体重は400kgを超えるであろう獣の迫力に驚き、シエスタは体を硬直させてしまう。 「さて、今日は何のお勉強をしようかね。…お友達との再会を記念して、友情のお勉強をしましょう!」 そう言うとモット伯は、ポケットの中から鍵を取り出して、牢屋の奥へと投げ込んだ。 鍵はチャリンと音を立ててオークの牢屋に落ちた。 「どちらかが囮にでもなれば、鍵も外せましょう!」 囮? 冗談じゃない。オークの実物を見たのは初めてだが、その残酷さは話に聞いている。 逃げるための魔法も使えないのに、囮になるなんて考えられなかった。 ルイズは、悩んだ。 どう考えても種絶望的な結果しか導き出せないからだ。 「…ルイズ様。マントを、できるだけ大きく、振っていただけませんか」 シエスタの言葉を聞いて、ルイズは頭にクエスチョンマークを浮かべたる。 「牢屋の前でバタバタと振って下さい。オークは、ひらひらした物を見ると、それに興味を牽かれるって、お爺ちゃんが言ってました」 一片の曇りも、迷いもなく、オークを見るシエスタに、ルイズは驚いた。 ルイズにはなるべく安全な手段で囮を任せ、自分は危険な場所へと赴こうとしているのだ。 ルイズは今、杖を持っていないし、自分の味方になるメイジもいない。 しかし今ここに、誰よりも信頼できる『仲間』がいた! 絶望的な状況には変わりないのに、絶望を絶望だと感じさせない。 シエスタの勇気は、今、貴族の誇りよりも遙かに気高く、そして崇高に輝いていた。 ルイズはマントを脱ぐとシエスタの牢屋に投げた、シエスタは驚き、ルイズを制止しようとする。 「…だめです!そんな、危険なことは、私がやります!」 幸か不幸か、シエスタの声に興味を惹かれたオークは、気味の悪い声で叫びながらシエスタの牢屋へと手を伸ばした。 鉄格子をガシャンガシャンと震える。 シエスタは、自分の言葉がルイズを死地に赴かせてしまったのだと悟って狼狽えた。 しかし今更何をすることも出来ない。ルイズから預かったマントを手に取り、闘牛士のようにオークの前へとちらつかせ、必死になってオークを煽った。 ガシャン!ガシャン!と響く鉄格子の音。そしてオークの叫び声。 生きた心地のしなかったが、死んだ気にもならなかった。 ルイズは鉄格子の隙間に体を滑り込ませると、奥に落ちている鍵へと静かに歩く。 ブギィイイイイイイーー! 吐き気のするような声が聞こえてくるが、それほど気にならない。 鍵だけを見て、静かに歩く。 あと5歩。 ギィイ!ピギー! あと4歩。 ガシャン!ガシャン! あと3歩。 ブゥィイイイーーッッ! あと2歩。 ギィィィ!! あと1歩。 きゃあっ! 突然聞こえてきたシエスタの悲鳴に驚き、シエスタを見る。 シエスタはオークの興味を牽こうとして近づき過ぎたのだ。すでに片手を掴まれ、オークの牢屋に引きずり込まれそうになっている。 「やめなさい!」 気づいたときには叫んでいた。 オークの視線がルイズを捉えると、オークはその巨体からは想像も出来ない速度でルイズに接近し、ナワバリを荒らされた怒りをルイズにぶつけた。 強烈な一撃を受けたルイズは宙を舞い、鈍い音を立てて鉄格子に衝突し、力なく崩れ落ちた。 「ほっ!いい見せ物でしたな」 モット伯はそう呟くと、すでに興味は失ったのか、牢屋を後にした。 ルイズとシエスタの体を味わってやろうと思っていたが、オークに蹂躙された後では興味も失う。 オークに触れた者はオークと同じだと言わんばかりの態度で、モット伯は二人を見捨てた。 それが彼の命取りだった。 鉄格子に叩きつけられ、気を失うまでの一瞬の間に、ルイズは意識の中で誰かと会話していた。 『やれやれ…もう少し速く気絶してくれれば助けられたんだがな』 「…誰よ、あんた」 『俺のことはいい。時間がない、少し体を貸してもらう』 「あたしの体を?」 『このままじゃ助けられないんでな』 「助けるって、オークから? あんたが何者か知らないけど、出来るの?」 『ああ、任せな』 ルイズは、見ず知らずの相手に、まるで長年戦いを共にした戦友のような奇妙な感覚を覚えた。 そして「頼んだわよ」と告げて、意識を手放した。 ---- //第六部,スタープラチナ #center{[[前へ 奇妙なルイズ-11]] [[目次 奇妙なルイズ]] [[次へ 奇妙なルイズ-13]]}
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/1384.html
生まれて初めて編んだセーターを握りしめて部屋にたたずむ私は、 とても惨めな存在の気がした。 いつ渡そうか 喜んでくれるだろうか? そんな想いと期待に満ち溢れたセーターを渡すこともできぬまま、12月23日の夜を迎えてしまった。 きっと、キョンは、明日、涼宮さんたちと楽しげにクリスマスを過ごすのだろう。 あのSOS団とかいう集まりでわいわい騒ぎながら・・・・・・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・私は、今日も明日も独りぼっちだ。 冷たい部屋の壁にもたれていると自然と涙がこぼれてきた。 さみしい。そして、とても哀しい。 弱虫なこの心がとても哀しい・・・・・・・・・ ♪だばだー、だー、だばだー、だばだー、ダーダーダーだーでゅでぃだー♪ 私の携帯電話が鳴る。悪趣味な着信音は、九曜さんが選んだ。 彼女からの電話は、珍しい。そして、私は、冷たい部屋の中に響くこの着メロに思わず笑った。 「ありがとう」 思わず出た言葉は、「もしもし」ではなく、「ありがとう」だった。 九曜さんは、何も答えなかったけど、彼女が私にしてくれようとした気持は、十分に伝わった。 とりあえず、泣くのはよそう。 この肩を抱きしめてくれる恋人はいないけど、心配してくれる友人が私にもいるのだ。 クリスマスは、友人たちと過ごす。それがいいのかもしれないな。 「――――― あと、十秒 ―――――」 「え?」 電話がプツリと切れた。突然のことに私は、ぼんやりと携帯を眺めていた。すると キョンから電話が来た!!! 「も、もしもし。」 私は、努めて冷静な声で対応した。 「佐々木か?どうした?ちょっと、声が変だな?」 「な、何でもないよ!そ、それより、どうしたんだい?こんな時間に女性に電話してくるなんて・・・」(ああっ!私のバカ!) 「明日、SOS団の鍋パーティがあるんだ。佐々木も来ないか?」 「・・・・・・・・・」 私は、何故かキョンのそばで楽しげに笑う涼宮さんの姿を思い浮かべ、悲しい気持ちになった。 こんなの行っても見せつけられるだけじゃない・・・・・・・・ 「・・・・・佐々木?」 「・・・・・・・・いかない。友達たちと過ごすよ。」 「あの連中か?」 「そうだよ。」 「そうか、じゃ、またな。」 「うん。」 電話を切って、5秒もしないうちに、滝のように涙があふれてきた。 私の…馬鹿 思わず携帯を壁に投げつけようとした瞬間にまた、電話が鳴った。九曜さんだ。 「――――― バカ ―――――」 「・・・・・・・うん。ごめんね。でも、皆と一緒にいたいとも本気で思ったんだよ?」 「――――― でもあと、十秒 ―――――」 「え?」 そう言うと、また電話が切れた。どういうこと? そして、すぐにまた、キョンから電話がきた 「あ、あのさ、佐々木。明後日は?明後日は、空いてないか?ダメならその次でもいいんだが」 「え?」 「そ、その。渡したいものがあるんだよ。プレゼントというか・・・その。それに、伝えたいこともあるんだ。」 「ダメかな?」 「・・・・・・・・・・・・ダメじゃない。キョン、僕も君に渡したいものがあるんだよ。」 「・・・・・・・・・・・・佐々木。」 「うん。」 「やっぱり、今から、会えないかな?」 「だめ、遅すぎるよ。明後日まで待って。」 「・・・・・・・・・・・・・・・わかった。待ってるよ」 「・・・・・・・僕も君を待ってる。いや、ずっと待ってたんだよ。君を。当然、迎えに来てくれるんだろ?」 「もちろん。リムジンバスとはいかないが、自転車で迎えに行くよ」 「中学の時みたいに?」 「ああ。」 電話を切って、窓の外を見た。 雪が降ってる。 しんしんとつもる雪。でも、それがとても暖かに見えた。 今、私の心も体もポカポカだったから・・・・・・・
https://w.atwiki.jp/rozen-yuri/pages/114.html
数日前、雛苺はのりから苺の苗を貰った。 苺の実が早く成らないかと、雛苺は毎日苗の前で笑顔を作っていた。 今日も苗に向かい笑顔を見せる雛苺の横に、彼女の姉にあたる双子が姿を見せた。 「なにしてるですぅちびいちご」 「あ、翠星石ー!蒼星石ー!実はねー………」 ・ ・ ・ 「へぇ、なるほどね」 「早くいちご食べたいのー」 「? なに言ってるですおばかいちご。このまま育ててるだけで実が成るわけないですぅ」 「えーーー!?」 「そうだよ雛苺。植物が実を成らすというのは、とても大変なことなんだよ。」 「うぇ…ヒナのいちご……」 苺に埋もれる想像をしていた雛苺は、理想と掛け離れた現実にショックを受けて涙を零した。 「な、泣かないでよ雛苺!」 「そ、そうですぅ!ほら、ちびいちご見るですぅ!」 すこやかにぃ~ のびやかにぃ~ 緑のはっぱを ぐんぐん…苗は伸ばした。 「わぁ…」 ぐんぐんと伸びた茎に、かわいらしい花がぽんぽんと咲いていく。 「すごい!すごいのー!」 「やれやれ…泣き止んだですぅ」 「ありがとうなの翠星石!」 「うっせぇですぅ」 「ふふ。」 伸び続ける苗の先を追いかける雛苺 照れ臭そうに笑う翠星石 それを見て微笑む蒼星石 「喜んでるね雛苺」 「うん!本当に嬉しいの!今日は翠星石にいじわるされてもイヤな気分にならなそうなのよー」 「………へぇ?」 「そいつは聞き捨てならんですねぇ?」 翠星石はニヤリと笑って、再度ジョウロの水を苺の苗にかけた。 「ふ…え?なに!?」 更に伸びる苗は雛苺の周りを囲い、あっという間に小さな体を拘束した。 「ふふ、翠星石、君って中々悪趣味だよね」 「あら?蒼星石に言われるとは思わなかったですぅ」 「え?なに?は、離してほしいの…翠星石」 状況がうまく飲み込めない雛苺はきょとんとした顔で双子を見つめる。 そんな雛苺を双子はニヤつきながら眺める。 「ほれぇ」 翠星石の合図と共に、苗は雛苺の脚を大きく開いた。 「え!?な、なに…?」 不安を顔に表す雛苺に蒼星石が近づく。 「ふふ、雛苺ちょっとごめんね?」 そう言って雛苺のドロワーズの上から指を這わせた。 「あ!そ、せえ、せき!?」 いきなり与えられた強い刺激に、雛苺の顔が歪む。 「あああ!あ、ん!や…やああ!」 蒼星石は指を小刻みに動かし、雛苺に快感を与え続けている。 「ひ…や、やめてぇ」 その刺激から逃れようと、雛苺は脚を閉じる。 が、翠星石はそれを許さない。 更に強い力で苗は雛苺の脚を開いた。 「や、やだ!やだあああ!」 逃れられない快感が、波のように雛苺に襲いかかる。 蒼星石はきゅう、と、今まで振動を与えていた秘部をつまんだ。 「あっああああああっ!」 甲高い声をあげ、雛苺は果てた――― 「かわいいね?翠星石」 「そうですねぇ、もっとかわいくしてやりましょう?」 雛苺の頭は真っ白だった ただ、また自分の脚の間に手をのばしている二人を見て、 あ、また気持ち良くなれる―― 、とだけ思った 「ん…あう…」 今度はドロワーズの上からではなく、直接肌に指が触れる。 二人の指は太腿を這ったあと、湿った雛苺の中心に触れた。 「じゃあ、いくよ?」 蒼星石の合図で、二人の指は同時に雛苺の中に挿った。 「あっ!い、た!」 初めて受ける異物感。 しかしそれはすぐ快感に変わる。 「は、ああ!指、が!指がぁ!」 雛苺の中で擦れる二本の指、それぞれがバラバラに動き、雛苺を刺激する。 「もっかい、なるの!びりびりって…なる、の!」 「いいよ雛苺、イって?」 「可愛く鳴くですよ?」 「や、はあ!あっああ!あっん!ああああ!」 ・ ・ ・ 「ちびいちご、やっぱり怒ってるです?」 「…………」 「いじわるされても…って言ったから、つい……」 「っと…………」 「え?」 「もっとしないと…怒るのよ…」 「…………」 「…とんだ淫乱野郎ですぅ」 雛苺の喘ぎ声は夜中まで続いた おわり
https://w.atwiki.jp/zenzen53/pages/75.html
「う~ん、竜の紋章の共鳴かな? 因果なものだね。バラン君はダイ君を闘わせないために必死に頑張ったのに、そのおかげでこうしてダイ君を闘いに呼び寄せてしまったんだから」 「アハハハ! ねえ、キル、あいつらバッカだねぇ。別に闘う理由なんて、どこにもないのにさ」 「そんなことを言っちゃダメだよ、ピロロ。ダイ君は、父親であるバラン君の死をまた新たに見せられて、冷静ではいられなかったのさ。そこに飛影君から、あんな風に挑発されたら、黙ってなんかいられないよ」 「でもさ、でもさ、勇者は闘わないなんて大声で叫んでいなかった~? 言っていることと、やっていることが、全然違うよ~」 「ウフフフ、そうだね。でも、だからこそ面白いと思わないかい、ピロロ? 人の心を持った竜の騎士。それは時には、心を持っていなかったバラン君より強大な力を与えてくる。だけど、人の心とは移ろいやすいものなのさ。決心したことだって、簡単に諦めたりしちゃう。そしてそんな心を持った騎士様が、ここでどんな強さを発揮して活躍するか、気になるだろう?」 「悪趣味だね、キルもバーン様も」 「人間にとってはね。ボクたちにとっては、楽しい見物だよ。それにご覧よ、ピロロ。魔界の黒き炎と青白く輝く竜闘気のぶつかり合い。とってもスペクタクルだよ」 「うん、キレイだね。でも、あれってキルが仕掛けたトラップが、壊れていっていない?」 「……そうだね。全く困ったもんだよ。ボクが折角ゲームを盛り上げるために、色々とトラップを作ったのに、みんなして壊しちゃうんだから」 「ドルオーラは凄かったもんね」 「あそこにはボクのお気に入りも仕掛けてあったからね。だから、こうしてボクが再びトラップを作りに来たんだけど……う~ん」 「どうしたの、キル?」 「このまま作っても、また壊されちゃうなと思ってね」 「アハハハ! じゃあ、どうするの?」 「そうだね。このままボクの芸術が壊されるままというのも癪だしね、ダイ君たちにはボクから素敵なプレゼントを贈ろうと思うよ」 「あ~、いけないんだ~、キル! そんなことをしたら、バーン様に怒られちゃうよ?」 「大丈夫だよ、ピロロ。何もあの方の目的を邪魔しようというものじゃない。ボクはただ単にパーティーを盛り上げるための演出を行おうとしているだけだよ、ウッフッフッフ」 ―― ―――― ―――――――― 「さてと、それじゃあ帰ろうか、ピロロ。これ以上ここにいたら、さすがにバレてしまうからね」 「それはバーン様に? 勇者たちに? それとも……」 「ウフフ、それは勿論……」 【一日目 黎明】 【現在地 D-6】 【ダイ@DRAGON QUEST-ダイの大冒険】 【状態】健康、右瞼に切り傷 【装備】ダイの剣@DRAGON QUEST-ダイの大冒険 【道具】ランダム支給品、支給品一式 【思考】 基本 殺し合いの打破 1. 父さんを殺したこいつを……! 2. ポップを探す 3. 協力者を探す 【備考】 ※人間相手には極力戦闘を行わないつもりです ※飛影がバランを殺したと思っています 【飛影@幽遊白書】 【状態】健康 【装備】飛影の剣@幽遊白書 【道具】ランダム支給品、支給品一式 【思考】 基本 強者と出会ったら戦う 1. ダイと戦う 2. バーンを殺す 【備考】 ※アミバをトキだと思っています 【キルバーン@DRAGON QUEST-ダイの大冒険】 【状態】健康 【装備】死神の笛@DRAGON QUEST-ダイの大冒険 【道具】なし 【思考】 基本 殺し合いを盛り上げる 1. バーンパレスに帰る 【ピロロ@DRAGON QUEST-ダイの大冒険】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】なし 【思考】 基本 キルバーンに付き従う 1. バーンパレスに帰る 42 Who killed Cock Robin BACK NEXT I Will Get There 21 Highway Star ダイ 68 Read Em and Weep 38 Believe 飛影 68 Read Em and Weep キルバーン [[]] ピロロ [[]]
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/21159.html
おどろしらいだー【登録タグ saiB お 初音ミク 巡音ルカ 曲 殿堂入り】 作曲:saiB 作詞:saiB 編曲:saiB 唄:初音ミク(オリジナル)、巡音ルカ(オドロオドロシクリスマス) 曲紹介 クセのある曲ですが、よかったら聴いてみてください!(作者コメ転載) イラストは 小湊いすみ氏 が手掛ける。MIX・マスタリングは madamxx氏。 コンピレーションCD『EXIT TUNES PRESENTS Supernova 7』収録曲。 YouTubeで2013年12月24日にルカが歌うクリスマスアレンジ版「オドロオドロシクリスマス」が投稿された。 歌詞 ある朝目が覚め 目を閉じた ドアの向こうから腐臭 ああ 消えた笑顔 その日からお隣さん おまわりさんまで ゾンビと化して 群れをなして ああ 人を喰らう 大好きなあの子を守りたい それだけの願いも叶わないの オドロシライダーライダー オンボロのギター持って 正義のライダーライダー 駆け抜けていく 夜の静寂切り裂き 二輪に想い乗せ 闇に消えるライダー 月だけが僕を目で追う時間 まぶしく誰にでも等しい あの子の笑顔 思い出して 気付けば久しい 校舎の前にいた 我が教室の場所忘れぬ 自分に吐き気を催した ああ 重い扉 月明かり照らされる二つの影 喰われかけのあの子の ああ 等しい笑顔 腐ったはずの街は僕を残して 次の日もまた次もまわっていた オドロシライダーライダー オンボロのギター持って 正義のライダーライダー 駆け抜けていく なんで僕だけは 噛まれず食われない 叫びを二輪に乗せ 闇へと消えた 消えた コメント 追加おつ! -- 名無しさん (2012-04-03 01 22 34) 作成早wwww saiBさんの曲大好きです。ロック最高!毎回エロカッコイイ神曲をありがとうございます^ω^ -- 悪趣味マリン@ラピス廃 (2012-04-03 21 24 33) saiBさんのミク声大好きやわ -- フルむん (2012-04-04 07 59 13) saiBさんすきすぎる -- 名無しさん (2012-04-04 16 40 44) 軽快なギター音がサイコーーー -- ぬこ (2012-04-05 15 17 08) かっこいいいいいい -- 名無しさん (2012-04-05 18 10 40) さすがです -- 名無しさん (2012-04-05 21 46 14) 好きだーーッ!! -- 名無しさん (2012-04-08 17 01 48) 中毒になりますね! -- 雛菊 (2012-04-10 08 10 10) あぁもうっ・・・かっこよすぎる・・・っ!!saiBさんの曲本当に好きだ -- 名無しさん (2012-04-11 19 57 07) なんじゃこの神曲わああああああああ -- 名無しさん (2012-04-11 20 55 56) かっけー -- ああああ (2012-05-01 22 52 23) saiBさんの曲好きすぎる…… -- 名無しさん (2012-05-07 00 43 59) やばああああああああい -- 黒ぬこ (2012-08-26 08 56 12) 中毒なう -- 名無しさん (2012-09-23 10 37 51) はぁ…格好いいサウンドでお腹いっぱい -- クチサ (2012-10-16 22 37 37) この曲でさいびーさん知った!! 中毒曲です -- ぼろね〜ぜ (2012-12-11 16 37 57) ウォォォォーーーーーーーーー!!!!!!!!!! 大好きだーーーー!!!!!!!! この曲大好きだゼェェェェェい!!!!!!!!!!!!!!!(^。^)y-~ -- ミックミクにされた (2013-01-31 22 32 01) 最近知ってすっかり中毒です!! -- 名無しさん (2013-03-01 16 21 24) 好きだあああ! オードローシライダーライダー♪ -- 名無しさん (2013-04-07 22 57 01) 聞いててスカッとする!好き! -- ペテン師が (2013-05-09 16 58 40) かっこよすぎだろ!殺す気か。 -- ヘレナ (2013-06-18 19 03 51) 最高すぎて言葉でないよ…… -- 羅有 (2013-07-24 17 16 44) 低いギター音がたまりません! -- 餃子 (2014-09-14 15 48 14) オドロオドロシクリスマスいつもと違うアプローチで面白い -- 名無しさん (2016-08-18 17 18 19) なんでもっと認知度上がらないのか謎。 -- じゃがりこ (2017-02-05 12 28 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1286.html
ゆっくりれみりゃがいつもの様に寝床に着こうとすると、急に声が聞こえてきた。 「れみりゃ…あなたは少し馬鹿キャラが身に付きすぎている…可哀想だから人と同じくらい賢くしてあげよう」 「うー?」 「何、気にすることはない、私はただの頭の良い少女臭さ」 そう言うと納豆臭い声は消え去った。 次の日、れみりゃは目覚めてみると、なんだか違った感覚に襲われた。 この後れみりゃは他のゆっくりを狩りにいくのだが、 いつものようにただふらふら飛び回り、見つけた先からガツガツ喰らうのではなく、 ゆっくりの後を言葉通りゆっくり付けることで、さらに多くのゆっくりにありつけることを思いついた。 さっそくれみりゃは実行し、下をぽてぽてと跳ねているゆっくりを羽音をなるべく出さないようにつけていった。 そしてしばらくすると、そのゆっくりの寝床に辿り着いた。 そのゆっくりはお母さんゆっくりだったようだ。 「ゆゆゆ!おかあさん!おなかすいたよ!!!」 「ゆ!ゆっくりたべていってね!!!」 お母さんゆっくりは(口に入れて)持ってきた小さな果実やら雑草やら昆虫を床にぶちまける。 子ゆっくりはそれを一目散に食べていく。 お母さんゆっくりはそんな子供たちを見て幸せそう。 後をつけて来たれみりゃは、そんな光景を見てなぜか食欲が消え失せた。 もうここにいてもしょうがない。 そう判断したれみりゃはどこかへと飛び去った。 れみりゃは空腹に耐えながら空を飛んで獲物を探していた。 れみりゃは何故さっきの大量の飯をみすみす見逃したのか理解できなかった。 しばらく飛んでいると、また下にゆっくりがいる。 さっきみたいになるのは嫌だから、ここで食べてしまおう。 そう考えたれみりゃは一目散にそのゆっくりに急降下。 だが待っていたのは硬い土の地面。 横からゆっくりフランが掻っ攫っていったのである。 「うー!うー!」 れみりゃは文句を言うがフランは無視し、どこかへと飛び去った。 無視された悔しさからか、れみりゃはそのフランの後を追った。 しばらく飛んでいると、フランの巣らしきものが見え始めた しばらく木の陰に隠れ、フランが飛び去った後覗いてみると、 そこはなんともまぁ、悪趣味なオブジェが飾られていた。 「ゆ゙ぅ゙ぅ…」 「い゙だい゙よ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙」 「ゆっくり…した…い…」 「ぅ゙……」 そこには無残にも木の枝に串刺しにされたゆっくり達の姿。 もう意識がないゆっくりもちらほらいる。 いわゆる、もずのはやにえという奴。いや、フランのはやにえか。 普通だったられみりゃはそれに飛びついて空腹を満たしていたことだろう。 しかしれみりゃは感情の奥底でふつふつと湧き上がるものに逆らうことはできなかった。 れみりゃはゆっくり達を串刺しにしている木の枝を体当たりで折り始める。 「ゆ゙!?」 あまりにゆっくりとしては非常識な行動に驚くゆっくり達。 意識のないゆっくりも、下に落ちた衝撃で目を覚ました。 全員のゆっくりを助け出すのにそう時間はかからなかった。 「こうもりさん、ありがとう!!!」 れみりゃは蝙蝠ではないのだがそんなことは気にしなかった。 串刺しにされていたゆっくりはそれぞれ思い思いの方向へと散っていった。 この瞬間、確かにれみりゃはヒーローだった。 れみりゃは謎の幸福感で満たされていた。 そうか…これを感じるために私は生まれてきたんだ…そう思った。 腹は減っているが、幸福感とは比べ物にならない。 さて、巣に戻ろうとした瞬間、れみりゃは下に叩き落された。 そりて赤い光がれみりゃ向かってまっ逆さまに… 教訓。 ゆっくりに人と同程度の知能を与えても無意味。むしろ損をするだけである。 ゆっくりはゆっくり。人は人なのだから、無理に同じにしない方がいいのである。まる。 BAD END by GIOGIO
https://w.atwiki.jp/swxsp/pages/212.html
ラプレヒト・ハイニヒェン 「これは大好きなあの子の為に作った手作りのおまじないグッズだよー。ほら、藁人形が入ったぬいぐるみ。」 「彼女を呪うだなんてとんでもない!彼女を護るための藁人形だよ?しっかり害虫から護ってくれる。」 「自分の血を染みこませた御守りも作ってみたんだー。僕の祈りを何日もかけて込めたよ。」 「わーいやったー隊長のおごりー(ばんざーい)レフはどうする?僕はココアがいいな。」 「ねぇ、それ誰?誰なの?僕がこんなにも愛してるのに…やだなあ怒っちゃいそうだなあ…。」 「歌が聞こえたんだ、僕の為に歌ってくれてる歌声が。」 「害虫と一緒の隊舎だってだけでも本当は嫌なのに」 「彼女が死んじゃったら僕も一緒に死ぬよ。一人でなんて行かせない。」 【名前】ラプレヒト・ハイニヒェン 【性別】男 【所属】ジニア隊 【髪の色】抹茶色 【瞳の色】深紫色 【年齢】22歳 【誕生日】?月?日 【血液型】??型 【身長】177cm 【一人称】僕 【二人称】君 【所属期間】6年 体 力:★★★★☆ 精神力:★★☆☆☆ 攻撃力:★★★☆☆ 防御力:★★★☆☆ 素早さ:★★★☆☆ 賢 さ:★★★☆☆ 協調性:★☆☆☆☆ 【容姿】 肩ぐらいの髪型 どっちかというと美形 【性格・その他】 優しいお兄さん。そしてマジキチ病み太郎。 本性はかなり独占欲が強い。いつもは穏やかでいようと努力している。 ややオーバーリアクションが多い。ただし口調がまったり棒読みっぽい感じなのでうっとうしくない。 数年前から片思いをしている相手がいるが、気持ちは伝えられていない。 色んな方法でアプローチを試みているが、独占欲が強く、そして悪趣味な為?上手くいかない。 彼女のことでは些細なことで感情的になりやすく、いつも自分を抑えようと必死。 普段はフレンドリーでにこにこしている典型的な良い人なのだが。 露骨に藁人形を差し出すなどはしていないため彼女には病んでることはばれていない…はず。 ポピーちゃんのことが大好きで仕方ない。 他人には付き合ってもいないのにデレをするので少し面倒くさい。 ポピーちゃんと付き合えていないことには不満を持っていない。 不満があるとすれば彼女が他の男を話すこと。本当は視界にいれてほしくない。 だがそれは生活上無理があるので仕方なく我慢している。 あまりにも仲がいい相手がいると自室で静かに怒ったり、その相手に対して藁人形をつくっている。 自室のベッドの横の壁にはポピーちゃんの写真がぎっしりと貼られている。 枕元の棚にはポピーちゃんの使用したものが大切に保管されている。 他人が自分のベッドに入るのを許さない。物に触ったら殺すと周りに言っている。 普段はカーテンがかかっているのでベッドの様子は全く見えない。 完全なる片想いだが、精神病なのか妄想癖が強いのかお互い愛し合っていると思い込んでいる。 ポピーちゃんは内気な子なので照れ隠しで好きと言ってこないと考えている。 よく彼女のことを考えて性欲処理をしている。 一人でいるときはポピーちゃんのことを「ポピー」と呼び捨てにしている。 ジニア隊のメンバーは彼のヤンデレ具合を知っているがヴィタリー以外は誰も心配していない。 レフとミルフォードには特によく彼女の惚気を聴かせている。(レフは黙って相槌をしながら聞くだけ) 甘いものが大好きで常にたくさん所持している。 かなりの甘党で砂糖やシロップをたくさんかけて食べる。 苦いのは好きではない。(ただし好きな子のくれたものはなんでも美味しい) 【能力】 3日前までの記憶を読む能力。 誰でも読めるわけではなく、読めるのは自分の名前または名字を呼んだことがある者だけ。 なので敵の情報などを得ることはできない。 だが、3日間のことなら細部にわたってまで読み取れる。 相手を目が合っているときのみ記憶を覗ける。 【武器】 レイス、フレイル 【好き嫌い】 好き⇒ポピーちゃん、あまいもの 嫌い⇒ポピーちゃんに親しい男 【関係】 ~大好きな人~ ポピーちゃん
https://w.atwiki.jp/83452/pages/3793.html
戻る 鬱系 スレストした奴は正しかった -- (名無しさん) 2010-04-19 00 28 45 ごめん、作者を本気で殴りたくなった。SSごときと言っちゃ失礼だが、ネットでここまでキレたのは初めてだ。 -- (名無しさん) 2010-04-19 01 01 24 スレストは大人気無いけど気持ちはわかるかも… 生きるも地獄、死ぬも地獄。どちらを辿っても、 人次第ではその道に意義を見出せるけど(読んでる人でも)、 読んだ自分としては、作品としての意義は見出せなかった。 山田風太郎の作品並に後味悪くて、書いた意味がわからなかった。 貶すだけの感想になってしまい、申し訳ない。 -- (名無しさん) 2010-04-19 01 20 20 生きるも地獄、死ぬも地獄か 作者おもてでろや -- (名無しさん) 2010-04-19 01 38 30 えらい嫌われようだな。 ホラーとしてはいい出来だと思うんだがなあ…。 -- (名無しさん) 2010-04-19 08 29 40 ホラーと割り切れば、渡らなかったらENDの オチでゾッとしただけで済んだかもしれないですね でも、同じく渡らなかったらENDの、 花言葉を教えるシーンの後にあのオチなのが、 どーも悪趣味なまでの突き放し感があるのかな… 自分の場合、ここの感想を見てから読んだ口なので、 ちょっと先入観があったかもですね。 でもなんかこう、ホラーと割り切れない、悪趣味感というか、 おぞましさというか、やり切れなさがあるような。 -- (貶すだけの感想になってしまった人) 2010-04-19 08 59 53 鬱注意って書いてあるのが見えないの? SS自体は完成度が高くて、ゾクっとしました。 -- (名無しさん) 2010-04-20 01 13 35 「ジョニーは戦場へ行った」を思い出した。どうせならあれくらい完膚なきまでに叩きのめして欲しかった。頭に来たのは鬱になりきってない生殺しな感じがしたから。良いSSだと思います。 追伸 悪かったなバカで。てか別ルートに鬱注意って初め書いてた? -- (キレた人) 2010-04-20 09 54 55 確かに“ジョニーは戦場へ行った”に似てる……かな? よし!『唯はライブハウスに行った』ってタイトルの超鬱ss書こうかな!! -- (名無しさん) 2010-04-21 03 35 56 もしかして作者? -- (名無しさん) 2010-04-21 03 54 05 心に来たが完成度は高いなちょいと先が読めるけど、まあ想定内なんだろうな -- (名無しさん) 2010-04-22 00 29 59 うげへぇ…(´Д`;) -- (名無しさん) 2010-05-01 00 19 20 これはやばい 今まで見たけいおんのSSの中で一番鬱になった。 -- (名無しさん) 2010-05-05 08 42 10 色々な所で、伏線が張られてますね。 -- (名無しさん) 2010-05-14 23 41 35 別ルートはゾッとした 一度上げといて最後に落とすとかこの作者はドSか -- (名無しさん) 2010-05-15 00 27 54 何気ない所でも伏線張られてるんだな よく出来たSSだけど…救いが無さすぎだよ… -- (名無しさん) 2010-05-15 18 14 32 うげー -- (名無しさん) 2010-05-17 00 24 45 これは先を推測するのが楽しいssだな。 別ルートは最後あんなんだけど、でも何故かホッとした -- (名無しさん) 2010-05-22 08 11 04 これは欝って訳でもない気がするけどなぁ 別ルートは蛇足に感じた -- (名無しさん) 2010-06-04 12 13 20 ハンカチは何のメタファー?? -- (名無しさん) 2010-06-23 04 49 01 子供の「あのおねーちゃんに(ry」のくだりで鳥肌 -- (名無しさん) 2010-06-29 02 53 22 13話を見てこれを… -- (名無しさん) 2010-06-30 13 36 20 鬱が苦手な人は回避推奨だけど、この話しは伏線がよくできてる。憂の最初のセリフにも深い意味を感じた。 -- (名無しさん) 2010-07-04 18 12 49 これは鳥肌もの -- (名無しのヌコ) 2010-08-01 01 55 56 別ルートは要らない それが無かったら綺麗な終わり方な気がする -- (名無しさん) 2010-08-01 23 01 39 二回読むべきssだな 伏線が凄すぎる -- (名無しさん) 2010-08-02 05 48 19 コレホラーじゃね? 鳥肌たったわ -- (名無しさん) 2010-08-09 21 16 07 別ルートがあるからもやもやが取れた… 俺はみんなと違うらしいな。 -- (名無しさん) 2010-08-21 12 59 36 他SSでも同じくらい後味悪いのあるだろ。 ギコギコは評価されてこれが嫌悪されるのがわからん。 どっちも同じに後味悪いんだが。 -- (名無しさん) 2010-08-21 14 17 53 うわー。別ルートでもあれか。 -- (通りすがり) 2010-08-21 15 28 03 朝起こすだけなのにお願い起きてはないな。この時点で伏線が入ってたんだな -- (名無しさん) 2010-08-22 14 06 43 コメントで期待してたが思った程じゃなかったな -- (名無しさん) 2010-08-22 18 05 17 これ読んだ後「どう足掻いても絶望」って某ゲームのキャッチフレーズを思い出した せめて生きていれば・・・ と考えた人をとことん突き落とす感じのSSだった 個人的には気に入ってる -- (名無しさん) 2010-08-28 20 53 02 いい意味で酷い。 -- (名無しさん) 2010-10-01 07 15 53 鬱になった -- (名無しさん) 2010-10-04 22 24 42 唯がだるま………… -- (名無しさん) 2010-10-05 11 10 50 鬱になった なにかギャグ話でも読んでこよう・・・ -- (名無しさん) 2010-10-08 14 51 09 伏線の張り方が巧すぎる -- (名無しさん) 2010-10-09 11 22 55 辛い…… -- (名無しさん) 2010-11-01 19 41 55 鬱だけどよく作られた話だ それに別ルート見ると、憂ちゃんが・・・なのも仕方なかったのかもなぁ -- (名無しさん) 2011-01-06 23 55 20 2の最後の花言葉良いね。 3の唯がどんな風になったか想像するとね・・・・・・うふふ。 -- (通りすがり) 2011-01-07 00 07 02 あれ?そんなに鬱だとは感じなかったんだが 死んだ場合→みんながちゃんと立ち直って、しかも唯と憂の事をいつまでも心に刻んで生きていく 生きた場合→アレな状態だが、みんなに生きてほしいと望まれて、奇跡的に生き返る 生存ルートの唯よ!諦めるのはまだ早い。手も足も使えないなら口でギターをひけばいいじゃなイカ! -- (名無しさん) 2011-01-07 21 37 12 ヤバい、これは鳥肌たった。鬱になるけどこれはスゴいわ。 -- (名無しさん) 2011-01-08 01 36 42 個人的には唯が死なず、目も覚まさずで4月16日を永遠に繰り返す方がより鬱になると思う もしくは目が覚めた後に最初のうちはみんなが心配してくれるんだけど、そのうち誰もが唯を煙たがって唯の傍からいなくなり、最後は誰にも悲しまれることなく死んでいくBADENDの方が数倍鬱かも -- (名無しさん) 2011-01-08 15 09 42 ダルマ唯ちゃんは俺が責任もって一生世話するからハッピーエンドだなwwwww -- (名無しさん) 2011-03-16 21 52 56 2回目です。 3の結末を忘れてたから激鬱••• -- (名無しさん) 2011-03-31 12 48 00 生きてても両手両足が無いんじゃ乙武さんじゃないか。乙武さんぐらい精神的に強くなければ大半の人は耐えられないだろうから死を選ぶ方がいいのかもしれない。 -- (名無しさん) 2011-04-11 13 45 17 ガラスはなんだったんだ -- (名無しさん) 2011-04-11 17 03 36 うわ・・・ -- (名無しさん) 2011-04-11 21 07 30 マジでゾっとした・・・ -- (名無しさん) 2011-04-12 18 35 36 どっちも鬱かよ -- (名無しさん) 2011-06-05 13 17 30 嫌いじゃないぜ こういうの -- (名無しさん) 2011-06-05 18 32 24 実に面白かった。こうゆう作品大好きだ☆ -- (宵) 2011-07-28 18 15 03 どのルートも悲しい -- (名無しさん) 2011-08-26 17 34 43 ↓7 ガラスは自動車のフロントガラスでは? -- (名無しさん) 2011-08-26 23 42 23 展開は良いのに文章力が残念 誤字が多いのも気になってしまったな -- (名無しさん) 2011-10-01 05 09 11 どっちにしてもBADENDじゃねぇか… -- (名無し) 2012-07-29 21 30 30 巧いよ。 -- (名無しさん) 2012-08-18 18 17 02 よかったと思うよ -- (名無しさん) 2013-01-17 07 50 41 作者さんのバカァアァ〜!何で唯ちゃんにこんな酷い想いをさせるのよ〜!(ノ△T) -- (名無しさん) 2013-01-17 15 01 59 ↓おう… -- (名無しさん) 2014-02-17 17 22 41 よかったと思うけど、唯の手足はあってもよかったんじゃ…(;´д`) -- (名無しさん) 2014-02-18 21 48 15 手足がなくてもせめて憂が生きていれば… -- (名無しさん) 2014-05-05 23 38 44
https://w.atwiki.jp/tyuu2nouryoku/pages/166.html
「世界にはこんな言葉がある。」 「『案ずるより殴るが易し』」「然らば、それで『上等』よ」 プロフィール 性別 男 誕生 知らん 年齢 19歳(の筈) 身長 忘れた 体重 どうでもいい 分類 【操作系】 条件 接触 好き ブドウ糖 嫌い 偉そうな奴と女 所属 【カースト】 【念動震域】—Psycho Friction— 触れた対象に分子レベルで振動を送り込み、物質を発火・融解させる能力。 正確に言うと念動力で触れた対象を構成する最小単位を『掴み』、『振るえさせる』だけの能力である。 発火は物質同士の『摩擦』から起こすことが可能。 そのため分類は念動力使いで、あくまで掴んだ物を微動させるだけのため振動の停止には使うことが出来ない。 つまり振動を停止させ、対象を凍結させるなどといった応用は不可能。 但し振動の取捨選択は出来るため、地面に触れ遠くを発火させると言った芸当は不可能ではない。 また生物相手には振動の発動が無生物に比べ、若干だが遅い。僅かなラグが発生するため、仮に腕を掴んだとしてもすぐに離されてしまえば火傷程度で済む。 基本的に出力制限は存在しないものの、高出力を扱い続けると自身の体温が上昇していくという副作用が存在する。 またこの能力の保持者は、自らの発生させた温度にのみ高い耐性を持っている。 身体能力:喧嘩慣れしている 概要 超能力の一種である念動使い(サイコキネシス)の実験中に生まれた一種の『完成個体』。『カースト』の『前リーダー』であった存在。なんか生きてた。 その際に『生まれた』自我が攻撃色の非常に強いもので、研究員の意思を聞かない『ぶっ壊れ』であったために、『失敗作』と呼ばれる事もある。 彼が率いていた『カースト』も、元は彼の異常な攻撃性を何とか再利用できないかと作られた部署である。 攻撃に特化した能力者が多いのもそのためで、仮に彼が『気まぐれ』を起こしたとしても対処できるように、と言う処置である。 彼が処理されていないのも、その能力の強力さと『実験サンプル』としての有能性故。 尚現在は事実上『学園地下』が崩壊している故に、その期に乗じて『全て』を『手に入れる』つもりである。 過去は『無い』。そんな『些細な事』は『とうの昔』に『忘れて』しまった。現在留年ちう。 容姿・性格 『学園』の制服を着用し、ズボンには蛇皮のベルトと不可思議な模様の入った悪趣味なチェーンが着けられている。 適当な手入れをしているのかボサボサの茶髪に他者を睨みつける様な緋色の瞳が特徴的で、少年と言った幼い雰囲気は皆無。 安物のヘッドフォンを首にかけ、ポケットには煙草を模して造られたココアシガレットが常備されている。 性格は『横暴』と言う言葉が服を着て歩いているかの如く。気に入らない人間は取敢えず殺してから考えればいいという危険思想を持つ。 『カースト』の仲間には常に平等。男であろうが女であろうが『同一の存在』として接する。真の意味での『男女平等』 実験の後遺症で極端に性欲が薄くなっているため、彼の前で『女』を出す存在はその場で『敵』とみなされるくらいには女嫌い。 そのため、権力狙いで取り入ろうとしてきた女を既に幾人も殺害している。その事に対し本人は毛ほどの罪悪感も感じていない。 良心を感じる心やそれらに関連するあらゆるものがぶっ壊れており、幾つかの感情で壊れてしまった感情を補っている状態である。 即ち、只のキチガイ。割と寛容だから一回くらいなら誘惑されても焦すくらいで許す。 能力を低下させる要素を排除するため酒も煙草もやっておらず、副流煙を過剰に嫌う。 当面の目標は『カースト』に『楯突いた』『学園』を手中に収める事。結構甘党。あと暑がり。 「今日= - 「昨日= - 「合計= - 「――ムカつく奴はレンジでチン!」 ——【空圧装置】