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さよなら絶望先生(さよならぜつぼうせんせい)は、久米田康治による日本のギャグ漫画。また、そのアニメ化作品、OAD作品。 B zネタが登場する回が存在する。 作中に登場するB zネタ 12話「まだ開けそめし前髪の」(単行本1巻) |単行本20ページ2コマの張り紙に、「食べ合わせ注意!! 合わない例 キウイ ビーズ」と書かれている。これは、B z「愛のバクダン」がゼスプリ ゴールド・キウイのCMソングになったことを指す。 アニメ版では、張り紙には何も書かれていない。(『【俗・】さよなら絶望先生』2話「まだ明け初めし前髪の」) 「発禁抄」(単行本15巻初回限定版に付属のOAD『【獄・】さよなら絶望先生』上巻) |主人公である糸色望(いとしき のぞむ)が「世の中、常に見えない部分で激しい戦いが繰り広げられているのです!」と発言した後に、「ミエナイブブン~INVISIBLE PART~」という文字が映るが、これはB z「ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜/MOVE」のジャケットのパロディである。 原作版には登場しない。(単行本11巻 109話「発禁抄」) アニメシリーズ テレビアニメさよなら絶望先生(第一期) 【俗・】さよなら絶望先生(第二期) 【懺・】さよなら絶望先生(第三期) OAD(OVA)【獄・】さよなら絶望先生(第二・五期) 【懺・】さよなら絶望先生 番外地(第三・五期) 関連商品 コミックス 1巻 コミックス 15巻初回限定版 関連項目 大槻ケンヂ「大槻ケンヂと絶望少女達」という名義で出演声優と共に主題歌等を担当している。 かってに改蔵同じく久米田康治による漫画作品。 外部リンク 週刊少年マガジン さよなら絶望先生 スターチャイルドレコード さよなら絶望先生 アニメ公式ページ 名前 コメント
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拉麺男(ラーメンマン)誕生!!の巻 日本の空手、韓国のテコンドー、タイのキックボクシング(ムエタイ)など、世界のあらゆる武術、武道の源流が一四〇〇年の歴史をもつ中国拳法にあるといわれている。 その中国拳法の総本山が中国河南省の嵩山少林寺である。 この崇山の一角には英雄面山とよばれる高峰がそびえ、 岩壁には中国拳法史上の最強の四人の達人の顔がきざまれている。 今日はこの4人の中でも最強とうわさのたかいラーメンマンの修業時代にスポットをあてて話をすすめていきたいとおもう。 それはむかしむかしのおはなし。その頃の中国は山賊や馬賊とよばれる強盗団が横行していた。とあるこの村にも、蛇五、蛇六、蛇九の三兄弟ひきいる悪名たかき毒蛇党(コブラとう)とよばれる馬賊が猛威をふるっていた。 村人「ああ・・・毒蛇党だ・・・」 長男蛇五(ジャンゴ)、性格はいつも冷静で氷のよな男。剣の達人。 蛇六「ケケケ――――」 次男蛇六(ジャム)、性格ははげしく短気。クンフーの達人 蛇九「うお~~~!!」 三男蛇九(ジャンク)、性格は乱暴で一度狂いだすと手がつけられない。 そんな毒蛇三兄弟が次々と村人を殺していく。 蛇五「ホーレホレ、金めのものはみんなだせ」 蛇九「ゲヘヘヘ・・・はやくだした方が身のためだぜ!」 ソーメンマン「その必要はないぞ、みんな」 村人「ソ・・・ソーメンマンさん、あんた・・・」 蛇六「ん?なんだおめぇは拳法でおれたちにたちむかおーってのか。こいつは・・・おもしれぇ」 「よ―――し、ためしたい秘技もあることだし、やったろうじゃねえか!!」 蛇六がソーメンマンに向かっていく。 その様を、ソーメンマンの息子のラーメンマンが見守っていた。 しかし、蛇六とソーメンマンの間に蛇九が立ちふさがった。 ソーメンマン「ああ・・・こ・・・これでは蛇六の動きがみえん・・・ひ・・・左か、それとも右か・・・」 蛇六「秘技幻惑夢壁(げんわくむへき)!!」 蛇六が蛇九の肩を跳び越えた。 ソーメンマン「ああ、上から・・・」 蛇六「うりゃあ~~~~~~っ!!」 蛇六の蹴りがソーメンマンの腹を貫いた。 ラーメンマンが飛び出し、倒れたソーメンマンの元に駈け寄った。 ラーメンマン「お、おとうさん、死んじゃやだ――――!!」 蛇六「ケッ・・・くちほどにもねぇやっ!」 ラーメンマン「くっそ―――っ!!」 ラーメンマンが蛇六に飛びかかった。 蛇六「うわ・・・」 「そらとうちゃんの所へおくってやるぜ!」 しかし、ラーメンマンは崖の下に放り投げられた。 蛇五「よ―――し、次の村へいくぞ!」 党員たち「「「おお」」」」 毒蛇党は去って行った。 谷- ラーメンマン「ウ・・・ウーン・・・」 川のほとりで目を覚ましたラーメンマンの前に、陳という老人がいた。 陳「小僧、気がついたか」 ラーメンマン「あ・・・おじいさんがたすけてくれたの?」 陳「おまえが強運の持ち主じゃのう。岩壁の木の枝にひっかかってたすかったんじゃ。命は大切にせえよ」 ラーメンマン「ところでおじいさん、なにしてるの?」 陳「つりじゃよ」 ラーメンマン「えっ・・・つり?」 陳が川の中の魚を蹴り上げていく ラーメンマン「ああ。わわ・・・つり針もサオもつかわないで足でさかなを・・・」 「これがうわさにきく超人拳法か・・・」 陳「どれ、これくらいにしてかえるか!」 ラーメンマン「・・・・・」 陳「ところで小僧、両親のことをなんどもうわごとでいっておったが、なにかあったのか?」 ラーメンマン「ろ・・・老師、なん十万、なん百万の軍団にひとりでたちむかって勝つことができるでしょうか」 陳「できる、それは超人になることじゃ!」 ラーメンマン「で、ではわたしは、わたしは超人になれるでしょうか!?」 陳「それはだれにもわからん!」 ラーメンマン「ろ・・・老師、わたしを弟子にしてください!!」 陳が振り向き、ラーメンマンの目を見つめた。 陳(こ・・・この目、よほどのことがあったんじゃろう・・・) 「よいか、道というものは理想であり、とおくにあるものだ。したがって常に自分の道にちがづくよう努力すればよい。いいか、修行はつらいぞ!」 ラーメンマン「ハイ老師!!」 陳老師の修行寺- 陳「よいかラーメンマン、拳法は心・技・体の三つがそろってはじめてなりたつ」 「この熱湯のはいったカマの底をみなさい。ありがたいお経の札がはいっておる、ラーメンマンこれをとってもらえぬか」 ラーメンマン「は・・・はい」 ラーメンマンがカマに手をいれようとしたが・・・ ラーメンマン「あち――――」 陳「ハッハハハ。それではダメじゃラーメンマン」 陳が素早くカマに手を入れ、お札を抜き取った。 ラーメンマン「わあはやい・・・しかも水面には波ひとつたってない!」 陳「よいかラーメンマン、手のはやさだけでは札はとれん。心を集中させるのだ。もし雑念が入ると水面に波がたち大やけどをしてしまうだろう」 「この集中力が強化されるとこのような芸当もできる!!フン!」 陳が手を振ると、上に吊されていた鐘が鳴った。 ラーメンマン「ああ・・・か・・・鐘が・・・・・」 陳「この技を完全に消化すると百歩はなれた位置から敵をたおすことができることから、百歩神拳とよばれる!」 「さあ、つぎはこれをきなさい」 ラーメンマン「ハイ」 陳がラーメンマンに白い胴着を渡した。 陳「ついてきなさい」 陳も白い胴着に着替えて外に出た。 ラーメンマン「ああ、こんな所にトンネルが」 陳「よいかラーメンマン。このトンネルの中には全身にススをぬりたくった像がならべてある。人がこの中にはいると像がつぎつぎにたおれる仕組になっている。今からわしとまえとでこの中にはいり、たおれてくる像をよけながら向こう側へはしりぬける」 ラーメンマン「よーしこれならわたしにもできそうだ。なんたってすばっしっこさにかけては、だれにも負けたことはありませんから」 陳「フォフォ!それはどうかな」 ラーメンマン「今度ばかりはわたしに分がありそうですね!老師」 「よーいドン!」 陳とラーメンマンがトンネルの中に入っていった。 ラーメンマン「わあっ、うわーっ!!」 「ひぇ~~~~!!」 ラーメンマンが倒れてくる像に苦戦する中、陳は軽々と通り抜けていった。 ラーメンマン「ひゃ~~~~、まっ黒になっちゃた」 陳「おう、今でてきたのか、ラーメンマン」 ラーメンマン「ああ・・・老師が先に・・・しかも白衣はまったくよごれていない」 「・・・・・」 陳「くやしいか、こんな老いぼれに負けて・・・よいか、どんなに年をとってもすごい力がだせる。これが超人拳法じゃ。拳法は曲芸でも手品でもない。くるしい修行にうちかつさえできれば、だれでも超人になれる。わかるな、ラーメンマン」 ラーメンマン「老師、わたしはやります」 それからはラーメンマンの血のにじむような修行がはじまった。 陳老師の超人拳法には超人一〇二芸と称する各種の鍛錬法がある。 修行者はその一〇二のすべての鍛錬法を消化しなくてはならない。 しかしラーメンマンは修行にいや気がさすどころか、ますます練習熱心になりもともと素質もあったため、ラーメンマンの拳法はうではメキメキと上達していった! そして12年の月日がながれた――― 成長したラーメンマンは、あのトンネルの像をよけきって抜けた。 陳「おお・・・ようやく白衣をススでよごさないで、はしりぬけられるようになったの」 ラーメンマン「はい」 陳「よし卒業じゃ」 ラーメンマン「ええ、今な・・・なんといわれました」 陳「もうわしがおまえにおしえることはなにもない。下山してもよいぞ!」 ラーメンマン「老師、ありがとうございました」 陳「では卒業式じゃ。あの火の中の巨大なカマを・・・はこんでここまでもってきてみい」 「いっておくが力だけではもちあがらんぞ。わしのおしえた超人拳法、心・技・体が一体となったときにもちあがるのじゃ。失敗すれば大やけどをおって死ぬ」 ラーメンマン「うわ―――っ、うわ――――っ!!」 ラーメンマンがカマを持ち上げようとするも、熱くて持ち上げられなかった。 陳「ラーメンマン、心・技・体じゃぞ!」 ラーメンマン「ハッ」 ラーメンマンがカマに「中」の文字が彫られていることに気づき、その文字に額を合わせた。 ラーメンマン「うわあ~~~~、うわあ~~~~!!」 ラーメンマンはカマを持ち上げ、陳が笑った。 ラーメンマン「おお・・・」 ラーメンマンはカマを陳の前に置いた。 その額には、「中」の文字が焼き付いていた。 陳「よ――――しラーメンマンよ、おまえは今日から美来斗利偉拉麺男(ビクトリー・ラーメンマン)となのるがよい!!」 「それからおまえにこの闘龍極意書をさずける」 ラーメンマン「こ・・・これは・・・」 陳「これにはひとりで軍隊にたちむかう方法がかいてある」 ラーメンマン「老師・・・」 陳「命は大切にな!」 かくしてラーメンマンは父親の敵、毒蛇党をもとめ山をおりた。 ある村- 毒蛇党に滅ぼされたこの村で、一人の子供が泣いていた。 シューマイ「お・・おとうさん・・・シューマイはどうして生きていけばいいの・・・・」 ラーメンマン「この村もやつらのえじきになったのか・・・・」 シューマイ「だ・・・だれだ・・・」 ラーメンマン「わたしは美来斗偉拉麺男!毒蛇党をたおしにきた」 シューマイ「ええ・・・あの毒蛇党を!!正気かあんた・・・・」 ラーメンマン「正気だ。あんなカスどもの退治はひとりで充分」 シューマイ「ええ、ひ・・・ひとりでってどうやって・・・・・」 ラーメンマン「ワナをしかけて、そしてやつらを一網打尽にする」 シューマイ「え?ワナ?」 ラーメンマン「超人説法その1,戦いをするにもまず完全な準備から。少年よ、やつらは今度いつせめてくる?」 シューマイ「またすぐやってくるよ!」 ラーメンマン「ではいそがねば」 シューマイ「ぼ・・・ぼくもてつだうよ!」 ラーメンマン「これでよし」 「超人説法その2、敵を一望できる所に拠をかまえるべし!少年よ、このあたりで一番見通しのいい所は?」 シューマイ「あそこかな」 シューマイは少し離れた丘を指差した。 ラーメンマン「う―――む、絶好の場所だ!」 シューマイ「ところでなんなのそれ?」 ラーメンマン「これか。これはわたしの守り神だ」 シューマイ「守り神?」 ラーメンマン「超人説法その3、自然現象をフルに活用すること。自然現象か・・・・」 「ム!あ・・・あれは台風雲だ。それも大型・・・!!こ・・・これはつかえるぞ!!」 「よ―――し!!あの雲の大きさからみてこのあたりだろ」 ラーメンマンは地面に大きなマル印を書いた。 シューマイ「マルなんかかいて、なにすんのさ?」 ラーメンマン「数時間後、このマルがやつらを一掃してくれる!」 シューマイ「ええ!?このマルが・・・」 シューマイ「き・・・きた、毒蛇党だ!」 馬に乗った毒蛇党の軍勢が二人の前の平原に差し掛かろうとしていた。 (蛇九は巨体のせいで馬に乗れないので走ってきた) シューマイ「ほ・・・ほんとに大丈夫なの?」 ラーメンマン「わたしの作戦は完璧だ!」 蛇五「ハッハハハハハ――――ッ!!」 ラーメンマン「とうさん・・・そして老師、みていてください・・・ラーメンマン一世一代の大戦を!」 蛇九「なんだ―――っ!!」 党員たち「うわっ」「あたっ」 蛇九や党員達がラーメンマンとシューマイの彫った落とし穴にかかった。 シューマイ「やった―――っ!!」 蛇九「だれだ、こんな所に穴をあけたやつは―――!?村の連中か!?くそ―――!!」 蛇五「いいや、臆病者のやつらにはそんことはできん!!」 蛇九「じゃあ、いったいだれが・・・」 蛇五「だれかがわれら三兄弟をねらっているとしかおもえん」 蛇六「よしおまえら、われらのタテになれ―――っ!!」 蛇五「あの丘だ・・・」 毒蛇党は、毒蛇三兄弟を囲む陣形になって丘の方に向かった。 ラーメンマン「毒蛇三兄弟は警戒して護衛兵をまわりにおいた。予想どおりの行動だ・・・これで勝てる」 シューマイ「ああ・・・風が強くなってきた・・・」 ラーメンマン「ま・・まずい。風が強くなるのがおもったよりはやい。はやく三兄弟をあのマルの中へいれなくては。マルの中にはいるのは三兄弟でなければすべては水のアワ・・・」 「あと10M(メートル)・・・あと6M」 「5M、4M・・・」 毒蛇党はどんどんマルに近づいていき・・・ ラーメンマン「3M、2M、1・・・ゼロ」 「はいった―――っ!!」 三兄弟がマルの中に入ったのと同時に、台風が起こった。 党員「うわっ・・・風が・・・!」 「ひえ~~~っ」 「うわ~~~っ!!」 三兄弟を残して、党員たちが台風に吹き飛ばされていった。 蛇五「い・・・いったいどうなってるんだ!!」 シューマイ「わああ、すげえ・・・」 蛇五「こ・・これはいったいどういうことだ!!」 シューマイ「ど・・・どうして毒蛇三兄弟だけふきとばされなかったの: ラーメンマン「それはあのマルの位置がちょうど台風の目の位置だったからさ。しってるかな、台風の目の位置は・・・無風状態だということを!」 シューマイ「あ・・あなたはすごい・・・台風がくることだけでなく、台風の目の位置まで予測して戦いをいどむとは、ちょ・・・超人だ・・・!!」 ラーメンマン「ひさしぶりだな、毒蛇兄弟!」 ラーメンマンが丘から出て来た。 蛇五「お・・・おまえがわれらを・・・たったふたりで毒蛇党をおびやかすとは、おまえはなに者!?」 ラーメンマン「わすれたか、12年前を」 蛇六「き・・・きさま、あのときの・・・」 ラーメンマン「わたしは生きていた。12年間きさまらをたおすために修行してきた・・・とうさんや村の人びとの敵をうつために。そして今、その宿願がはたされるときがきた――――っ!!」 ラーメンマンは胴着を脱ぎ捨て、毒蛇三兄弟の元に飛び降りた。 ラーメンマン「そりゃ――――っ!!」 シューマイ「ああ・・・」 ラーメンマン「大車輪蹴り!!」 ラーメンマンの回転蹴りが毒蛇三兄弟に炸裂した。 蛇六「こ・・・こしゃくな――――っ!!きさまも父親の所へおくってやるぜ-―――っ!!」 蛇九「ぐわはは―――っ!!」 蛇六がラーメンマンに向かい、蛇九がラーメンマンと蛇六の間に立ちふさがった。 ラーメンマン「秘技、幻惑夢壁だな」 (みえる、蛇六のうごきが・・・) ラーメンマンは蛇九の体の向こうの蛇六の動きを見越していた。 ラーメンマン「上だ――――っ!!百歩神拳~~!!」 ラーメンマンの百歩神拳が蛇六と蛇九を真っ二つに切り裂いた。 シューマイ「ああ・・・」 蛇五「ひぇ―――、ゆるしてくれ、ラーメンマン。もう悪事ははたらかない、村人たちには償いをする」 ラーメンマン「・・・・・」 ラーメンマンは蛇五に背を向け立ち去ろうとしたが、蛇五は剣を拾い、ラーメンマンを斬ろうとしていた。 シューマイ「ラ・・、・ラーメンマン、うしろ・・・」 シューマイの言葉を聞き、ラーメンマンは飛び上がった。 蛇五「うわっ」 ラーメンマン「後方風車―――っ!!」 ラーメンマンの両足蹴りが蛇五の頭を蹴り砕いた。 ラーメンマン(シューマイのひとことがなかったら、わたしはやられていただろう・・・まだまだ武道家としては未熟・・・) 「また山にもどって修行のやりなおしだ」 胴着を拾って、去っていくラーメンマンの後ろをシューマイが追いかける。 シューマイ「ああ、ラーメンマン、まってよ!!ねえまってよ」 ラーメンマン「修行はつらうぞ、シューマイ!」 シューマイ「ハイ!お師匠さま!!」 一日師となれば終生父となす・・・(中国のことわざ) (続く)
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【単発】これがパネポン!実況ぷれい【後悔はしていない】 【ゲーム】パネルでポン(SFC) 【作者名】すのー 【完成度】単発(09/07/29) 【動画へのリンク】 【備考】すのーのブログ http //snow61710.blog114.fc2.com/ 名前 コメント
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※視点系頑張ります。なお、これでラストです。 『平和の光 〜 これからも… 〜』 この光はまぶしく感じる。それでも幸運だ。 幸せを感じられる思いがある。 色々な人物と会った。 狙撃兵や槍使い、大剣使い、番人…数え切れないほどの出会いがあった。 でも、にぎやかさが消える時は消えてしまう。 でも、それでもここはいつもにぎやかだ。 マ「おーい!写真撮影しようぜ!」 フ「いいな、それ!」 L「記念撮影みたいなものだな。俺は参加しよう。」 と二人がうれしそうに言う。 坊「…そうね、いい思い出になりそうね。」 ル「じゃ、みんな集まって!!!」 マ「じゃ、撮影者は…」 剣「任せろ。…氷の剣よ!」 氷の剣で人を作る。カメラは種族ので撮影だ! マ「じゃ、いいぜ。」 剣「…行くぜ。」 ル「はい、チーズ!」 カシャッ、という音と共に撮影される。 フ「古いな www 」 坊「古 www 」 マ「ちょ www 待 www 」 ル「え?」 L「…古すぎだ www 」 剣「…うくく…。」 流石に大剣使いも笑ったか。でもこれが平日なのかもしれない。 いつかは去る種族でも、今は楽しんでおこう。 そう、俺達のアルバムに載せよう。 忘れぬ為に。記憶の為に。 坊「…ねぇ、また去っていっても、また来るよね?」 マ「ああ。」 坊「それとファルコンには前に会った。」 フ「黙れ wwwww 」 坊「笑うな!」 とにかく…これが平和だな。種族の望む平和だな。 でも、まだ世界中にあふれる戦争を、止めるのか。 それはまた別の話だ。 でも、今は今の時間を刻もう。 剣「…マリオ、無理はするなよ。」 マ「大剣使い、お前もな。」 そう、これが平和だ。 マ「じゃ、買出しな!」 L「ルイージ、俺が行く。」 ル「いいですよ。僕がかい出しに向かいます。」 フ「頑張れよ。ついでに俺酒な。」 坊「じゃ、私は…秘密。買出しに向かうわ。」 これが幸せだよ―――。 ※キャラ「マリオ=マリオ」 最終話らしく終了をと。となったらマリオでしょう。 ※他キャラ「キャプテンファルコン、ミスターL、マリオ=ルイージ、カー坊・クロイツ=ミルドラース、大剣使い」 もう最終的に終わるのでフルでラストは。 カー坊そこは暴露しないと思わせたくなかったので。 これで『必殺短編集_無限大』終了です。 お疲れ様でした。 また会えましたら、その時は…会えるという光を見ましょう。
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前ページ次ページ異世界BASARA 決闘の日から数日… 「…ぐぅ…おや…かた…さまあぁぁ…」 今日もまた、トリステイン魔法学院に朝が来る。 「おや、かた、さまあぁぁ…」 そして、朝日が昇ったその瞬間。 「うぅおやかたさまあああああぁぁぁぁぁー!!!」 男の大声が学院中に響き渡った。 「きゃあああ!」 「うおわっ!?畜生、またルイズの使い魔だな!」 「しえええええ!持病の水虫じゃあああああ!」 その声に大勢の生徒が目を覚ます、これが最近学院での悩みの種となっていた。 毎朝決まった時間、この大声が聞こえて無理やり起こされてしまうのだ。 最も、ほぼ確実に目が覚めてしまう為、寝坊する生徒がいなくなったという事実もあるが… 「…ユキムラ、もう少し静かに起きられないの?」 と、その内1つのドアが開いた。 ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール…朝の大声の元、真田幸村の主人である。 「しかし!夢にお館様が出てきてはこの幸村、熱い魂を抑える事が出来ませぬ!」 「出来なくても何とかして抑えなさい!」 言い訳する幸村を一喝して部屋の中に戻るルイズ。しばらくすると、今度は洗濯物を持って出てきた。 「それじゃいつものようにお願い。いい? 絶 対 に 自分で洗おうとしない!」 「承知いたした!」 ルイズから洗濯物を受け取り、幸村は洗い場へと走り出した。 ここ最近彼と生活し、分かった事がある。 幸村は、家事が絶望的に出来ないという事だ。 1. 洗濯 「このような雑用もせねばならんとは…いや!これも使い魔としての役目!うおおおおー!」 ビリッ!! 「……あ」 「…で、私のパンツ…破っちゃったの?」 「も、申し訳ございませぬ!!この幸村、一生の不覚!!」 2. 掃除 「床にテーブル、しっかり拭きなさい」 「任せられよ!ぬおおおおおー!!」 「…?何これ…焦げ臭い…」 「うおらおらおらおらおらああぁぁー!!」 「ちょ、ちょっとユキムラ!火が!床が燃えてる!!」 3. お茶汲み (流石にお茶ぐらいなら淹れられるわよね…) 「お茶が入りましたぞ!!」 ゴボボボボボボボ 「……………」 「ルイズ殿、いかがなされた?」 「ななな何でカップに入っているのに沸騰して…(ガチャン!!)きゃあ!」 「だ、大丈夫でござるか!?」 頭が痛くなってきたので、ルイズはそこで思い出すのを止めた。 ふと、隣のキュルケの部屋から声が聞こえてくる。 「トシイエ、ちゃんと出来たらご飯多めにしてあげるわよ~」 「本当か?よーし!それがし頑張るぞおー!!」 ドアが勢いよく開き、洗濯物を持った利家が出てきた。それに続いてキュルケも出てくる。 「あら、おはようルイズ」 「お…おはようキュルケ…」 「おうルイズ殿!今日も元気か?」 出てきた2人にとりあえず挨拶するルイズ。 「じゃああたしは朝食に行ってくるわ。洗濯よろしくね」 「おう!ルイズ殿もちゃんと飯を食えよ。でなきゃ…大きくなれないぞぉ~!」 「よ、余計なお世話よ!!」 怒るルイズを尻目に、利家は洗い場へ走って行った。 当たる相手がいなくなった為、ルイズはキュルケをキッと睨みつける。 「キュルケ!あんたの使い魔、ちょっと礼儀がなってないんじゃない!?」 しかし、キュルケは何ら詫びる様子もなく、腰に手をあてている。 「あら?でも事実でしょ?あなた本当に背が低いし、それに…」 ルイズの胸に視線を移し、哀れむような目をして言った。 「胸も成長してないみたいだし…プッ」 「こ、ここここれからよ!これから大きくなるんだから!!」 その頃、学院長室では朝早くから緊張した空気が流れていた。 「…これは伝説上にしか存在しない筈の使い魔のルーンじゃぞ…本当にこれがあの男に刻まれておったのか?」 「はい!確かにこのルーンが左手に!オールド・オスマン、これは大発見ですぞ!」 ガンダールヴ…オスマンはコルベールの持ってきた古文書を見て呟いた。 始祖ブリミルの使い魔で、あらゆる武器を使いこなした「神の左手」… (そんな伝説上の使い魔を何故ミス・ヴァリエールが…) 「ミスタ・コルベール、この事は他言無用じゃ」 「よ、よろしいのですか?このような重大な事実、王室に知らせた方が…」 「ガンダールヴ、その強さは千人の軍隊に勝り、並のメイジでは歯が立たなかったとされたほどじゃ。そんな強力な者が現れたなどと知れたら、連中は戦でも起こしかねん」 オスマンはそこまで話すと、改めてコルベールを見据えて言った。 「それと、残り2人についても同じじゃ」 「え?」 「思い出してみよ。決闘の際、彼は力を発動して戦っていた……その強力な攻撃を受け止めたんじゃぞ?」 コルベールはハッとなり、決闘の様子を思い出した。 あの時…幸村は我を忘れ、ギーシュに止めを刺そうとした。 その攻撃を防いだのが前田利家と北条氏政の2人だ。 「つまり、彼らはガンダールヴに相当する実力を持っていると?」 「うむ、…恐らくな…」 前ページ次ページ異世界BASARA
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「私の生み出した『バオー』よ、もう間に合わん…爆発はここまで来る… フフフフ…わしとお前が死ねば…ドレスの研究も終わりだ…」 鍾乳石が突き刺さった老人が、血を吐きながら言葉を発する。 5 4 3 その後ろでカウントダウンの声が響いている。 「この神秘的な洞窟こそわしらの墓場に相応しかろう!」 2 さらばバオー! さらば少年よ! 1 0(ゼロ)!! 辺りが光に包まれ、それと同時に洞窟が崩れていき、凄まじい勢いで水が打ち寄せてくるのを感じる。 意識が遠くなっていく、おそらくこのまま自分は死ぬのだろう。 スミレは無事逃げ出してくれたのだろうか? そう考えた次の瞬間、彼の意識は閉ざされた。 そして次に彼が目を開けた時、ピンク色の髪をした少女に唇を奪われていた。 な、なにをするだァーッ! 混乱のあまりそう叫びそうになるが、突如焼け付くような痛みを感じ、彼はうずくまった。 「くっ、これは!?い、いけない!」 痛みそのものではなく、それがもたらす『変化』を恐れ、思わずそう叫ぶ。 「だ、大丈夫よ、『使い魔のルーン』が刻まれているだけだから」 いきなり彼が目を覚ました事に驚いたのか、彼のただならぬ雰囲気を察したのか、 先程の少女が恐る恐る彼に話しかける。そしてその言葉通り、程なく痛みは治まった。 何とか平静さを取り戻した彼がまず最初に考えたのは、自分はドレス、またはそれと同じような組織によって 助けられた、いや、モルモットとして捕らえられたのではないか?という事であった。 辺りを見回してみると、奇妙な生物が何匹かいる、漫画やゲームのモンスターそっくりな生き物達。尋常ではない。 だが、次の瞬間疑問も沸き起こる。周りにいる人間の服装の奇抜さにである。 もし彼らが研究員なら、白衣を身に着けているだろうし、自分を警戒しての戦闘員にも見えない。 そもそも自分が何であるかを知っていれば、開け放たれた外で目覚めさせる事などしないだろう。 (それにしても…) どうにも周りの人間は、自分を、いや自分の横にいる少女を嘲笑っているような感じである。 「これがッ!これがッ!これがゼロのルイズだッ!」 「な、何てことだ!一日一日、ゼロのルイズは確実に進化しているんだ!」 マイナス…ルイズはあと数日でマイナスになるぞ!お、おそろしい!」 等という言葉も聞こえ、ますます状況がわからなくなる。 彼女は機嫌が悪かった。 ご機嫌斜めだった。 それもそうである、初めて魔法に、しかも一生を左右するサモン・サーヴァントに成功したと思ったら、 平民が召喚されてしまったのである。 しかもその平民に、貴族である自分のファーストキスを捧げてしまったという現実! あと、いきなり起き上がったその平民に、そう平民にちょっとビビってしまったという事も。 メルヘンだッ! ファンタジーだッ! こんな体験できる奴は他にいねーッ! 等とポジティブに考える事など出来よう筈もない。 教官のミスタ・コルベールがルーンを見て珍しいなどと言うものだから、ちょっと期待したが、 あとは特に何を言うという事もなかった。 「はぁ…なんで私が平民なんかを…」 飛行魔法で校舎に戻っていく教官と級友を見送りながら、ルイズはため息をついた。 「君、これはいったい!?あの人たちは!?」 何かを叫んでいる自分の使い魔…認めなければならないだろう、『自分の使い魔』にむかって口を開く。 「あんた、名前は?」 「え?」 「だから名前はなんて言うのよ!?」 貴族の質問にさっさと答えないとは、どうやら頭の回転も悪いらしい…と、益々憂鬱になる。 「育郎…橋沢育郎…」 困った顔でそう自分の名を告げる平民を見て、彼女は「変な名前」と思いながら、再びため息をつくのであった。 しかし彼女はまだ気付いていない、『彼ら』が最強の生命力を持った使い魔であることを! 「なんだかものすごく嫌な予感がするわ…」 一方そのころ、超能力ではなく女の勘で、橋沢育郎が助けた少女スミレは、人知れず不機嫌になっていた。 To be continued…… 戻る
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黒いボディスーツを着込んだ女性が、照りつける太陽光も気にせずに車道を疾走していた。 地を蹴り、跳躍。一跳び300メートルとまではいかないが、それでもその移動速度は人間の限界を遥かに超えている。 それもそのはず、彼女は今でこそ姿が人間だが、正体はあらゆる面で神を超えた存在だったのだから。 主催者により能力には制限が科せら、この姿ではさらに能力が下がっているかもしれない。 それでも、今出せる最大の力でもって移動を続ける。 左腕には支給されていた武器を、右腕には意識を失っている少年を抱えて。 出会った当初、この少年は白い服を着ていた。 だが、いまやそれは見る影もないほど赤黒く染まってしまっている。 ここまでの道中にも、いくつもの赤い点がずっと続いている。 それの正体は、他ならぬ少年の体から溢れ出た血液だ。 もちろん止血は試みた。 だが、予想以上に傷が深いのか、血が止まる気配はまるでない。 「レン……!」 少年の名を呼んでも、返事はない。 血を失い過ぎた人間は死に到る。それは人ならざるこの女性でも知っていた。 急がなくては。 少し前に少年と交わした言葉、自分で開けることのできたバッグ、その中の地図。 人が集まる、都会に急がなくては。 都会なら大きな病院があるだろう、人――今は参加者だが、とにかくいれば治療の道具を持っているかもしれない。 運がよければ【回復魔法】が使える者もいるかもしれない。 「なんで、私は……!」 回復魔法が使えない自分を、そう創り上げた上司を恨む。 魔法の才能がないから……という理由ではない。 彼女は、わけがわからないよと騒いでいた生き物お墨付きの超魔力の持ち主だ。 ただ、基本装備に回復機能がないだけ。折角の魔力も、敵の魔法攻撃を遮断するぐらいでしか使えていない。 要するに、現状では宝の持ち腐れ状態なのだ。 最低級の魔道書でもいい。とにかく血を止める手段が欲しい。 別に会ったばかりのこの少年を助ける義理はない。ここはバトルロワイアルの場。 弱肉強食、弱い者は強い者に食われていく世界。 子供だからといって許されるほど甘い世界ではない。事実、見せしめに殺された少年の年齢はこの少年よりもさらに低い。 だがそれでも、女性は少年を助けたかった。 自分にとって、初めて出会ったまともな人間というのもあるが…… 職業病だろうか、最初にこの少年と共に行動……彼の護衛をしようと思った以上、それを投げ出すことはしたくなかった。 そして、彼女にも少なからずプライドがある。 世界の防衛者たる自分が、目の前の少年一人すら守ることができなかったとは何事か。 敵の奇襲に、まるで気がつけないとは何事か……! だが、まだ完全に手遅れではない。傷を負ってしまった事実は変わらない。 しかし命までは失っていない、まだ助けることが、彼の命を守ることができる。 それだけを考え、女性は走る速度を一切弛めずに進み続けた。 少し前…… 「レ、レン? 大丈夫ですか?」 「だ、大丈夫……ふぅ、よかったよお姉さん」 「はぁ……? よくわかりませんが、無事でなによりです。 スターバスターの発射については、魔力を私の前方に収束させれば大丈夫そうでしたよ」 (胸からは出ないのか……ちょっと残念だな) 「何か?」 「いやなんでもないよ! それよりお姉さん、これからどうするの?」 「そうですね……やはり、首輪を外さないことには始まりませんし、人が多く集まる場所に行きたいのですが…… 生憎と、私はこの地域というか、世界そのものに疎くて……」 「あ、それなら僕が案内できるよ! これでも結構、色々な場所で歌ってるからね。 僕も最初にそういう場所に行こうと思ってたから、このまま真っ直ぐ行けば……渋谷や新宿に出れるはずだよ」 「なるほど、助かります。レンと会えてなかったら、私は真逆の方向に向かうところでしたよ…… 目標、渋谷区か新宿区……会場各地の地名把握完了です。……おっと」 「どうしたの?」 「危ない危ない、地図の確認だけで満足するところでした。私に支給された道具の確認も今のうちに済ませておかないと。……これは?」 「あ、スターバッ○スのコーヒーだ。……はずれみたいだね」 「なるほど、これが人間の飲む……あ、おいしい。名前もスターバスターみたいですし、きっと繁盛しているのでしょうね」 「どういう理屈さ……他に何か入ってない?」 「ん、ありますね。これは……」 「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃないか! 完成度高けー……って本物!?」 「変わったデザインの砲台ですね。威力は……」 「確か【お城の天守閣を吹き飛ばす程度の威力】って本に書いてあったような……」 「それはなかなか。ただ、本体も立派な造りで強度も申し分ないのですが…… この姿になる前なら、私の砲台の代用品として究極合体できたかもしれないと思うと、惜しいですね」 (あぁ……お姉さんの手が、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を……【アレ】を撫でている……ッ! ……【立派】……【申し分ない硬さ】……【合体できなかったのが惜しい】……=【お姉さんは今欲求不満】……ッ!? そうか、暗に僕を誘っているんだね!? そうなんだね!?) 「ね、ねえお姉さん? 僕のネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲でよければ合体しない!?」 「え? レンもこの砲台を持っていたのですか?」 「うん、小型タイプだけど、持久力と速射性に優れたタイプのやつをね。逆に小型だから今合体できるんだ。 威力も凄いよ。(お姉さんを)一撃で昇天させることさえ可能なんだ!」 「……! それは凄い! 早速究極合体の構えに入りましょう。従来の合体であれば、背に砲台を……」 「いきなりバックから!?」 「?」 「じゃ、じゃあそこに手をついて四つん這いに……」 「ん……これで、いいでしょうか?」 「我が世の春がキタァァァァァ――――」 どぶしゃ! 「レ、レン!? 今嫌な音が……血っ!? まさか敵襲!? そんな、どこから……! くぅ……これ以上レンを狙わせるわけには……! ここは退いて……!」 (あぁ……そうだ。僕、テンション上がりすぎて鼻血出して卒倒したんだっけ……) 記憶を辿り、レンは自分の醜態を思い出す。鼻血以外にも下半身から白い液体が出たかもしれないがそれは気にしない。 そしてどうやら意識を失った後、機人のお姉さんに担がれているらしいこともわかった。 (あれ……僕、片腕で簡単に持たれちゃってる? 男としてちょっと傷つくなぁ…… それに、ちょっと、なんか、速くて、酔いそう……) 耳に入る音は、風を切る音のみ。 なぜこのお姉さんはこんなに急いでいるんだろう? 理由はよくわからないが、気絶していた自分を運んでいるのは確か。 このままでは正直酔いそうだし、男の自分がお姉さんの腕に負担をかけ続けるのもいただけない。 が。 (……もうしばらく気絶しているフリしとこう) 男、鏡音のレンの選んだ選択肢は狸寝入りだった。 なにしろ、出るとこ出てるお姉さんに強く抱きかかえられているのだ。 当然必然、二つの果実もむにゅりと押し当てられているわけで。 14歳の少年は、酔いや道徳よりも自分の欲望に忠実だった。 (……だって、しょうがないじゃないか……) だがレンも、その欲望の裏に潜んでいる本当の感情に気がついている。 レンは、怖いのだ。 家族とは散り散りになってしまい、目の前で行われた総理大臣による処刑。 いつ自分が、死んでしまうかわからない恐怖。 いつ家族が、殺されてしまうかわからない恐怖。 一度芽生えたその感情は、ちょっとやそっとでは拭いきれない。 いつもの、平常時の鏡音レンのフリを無理してでもしなければ、心が砕け散ってしまう。 そうしていないと、不安で押し潰されてしまう。 この場に似つかわしくない空気の道化を演じでもしないと、きっと一歩も動けない。 だから彼は、鏡音レンは偽りの仮面を被り、演技を続けているのだ。 (あぁ……柔らかい! 柔らかくて気持ちいいよ……!) ……多分。 「さて……ハクちゃんを探さなきゃだけど、どうやって探したものだろう?」 うーん、と唸りながら、巡音ルカはその頭脳を高速回転させる。 自分の目的は、大切な人である弱音ハクとの再開及び護衛。 そして、あの豚どもへのきっついお仕置きだ。 だがこの双方の目的を同時に達成するのは中々に困難。 探し人を見つけるのは容易ではない。事前に待ち合わせ場所を決めているならともかく、この会場は広い。 闇雲に探していては、何度も行き違いになることも考えられる。 豚の始末も面倒だ。首輪を外さなければ、おそらくまともに刃向かうことさえできない。 それだけでなく、主催の豚とはまた別の紅い豚、マグニスも面倒だ。 あの時はつい本心で敵を煽ってしまったが、実力は明らかにあちらが上だった。 仮面ライダーの力を使えば、倒せないことはないのかもしれないが…… 今はまだ変身できない。仮に変身できても、10分で仕留められなければこっちが返り討ち確定。 問題は山積み。 どれも難易度は高いが、やはり優先すべきだと判断したのは…… (ハクちゃんは早くみつけないと。それこそあの紅豚に見つかったらひとたまりもないよ。 ボクみたいに、戦いになっても生き残れそうな道具が支給されていればいいけど……) 自分はアンドロイドだ。少なくとも世間一般の人間よりかは反射神経も運動能力も優れている。 だがあくまで普通の人間と比較した場合であって、マグニスのような燃える大斧を振り回すような男…… 普通じゃない人間の相手は厳しいものがある。 ハクを守りたい。だが、少しでも油断すればハクよりも先に自分が死ぬ可能性だっておおいにありうる。 「やっぱり、誰かボクと同じように豚にお仕置きしようと考えてる仲間が欲しいところだね。 常ならざる力の持ち主~とか、特別な眼~とか、魔法少女~とか色々な人が参加させられてるみたいだし…… 少しくらい、同じことを考える参加者がいてくれるといいんだけど……ん? あれってまさか……!?」 「はいはい、急いでるとこ悪いけど、キミちょっと止まってね」 「っ!」 ルカが発見したのは、一人の女性と、その腕に抱えられた少年だった。 メモリがまだ使用できない現在の状況では、下手に参加者と接触することはあまりしたくはなかったのだが…… その抱えられている少年の格好には見覚えがあった。 もっとも、その見覚えのある格好は朱に染まっており、現在も鮮血が滴っている点が異なっているが。 「……それ、どうしたのさ? 悪いけど、ちょっと置いてってもらえるかな? そうしたら見逃してあげるよ」 「……お断りします。貴女こそ、そこをどいてもらえませんか? 退かない場合、こちらも鉄拳星砕……実力行使させていただきます」 (あれ……なんか今、ルカ姉さんの声が聞こえたような……?) ルカは、ハク以外の知り合いの姿……弟分の鏡音レン、ボーカロイドの仲間をこの会場で初めて目にした。 しかしその姿は変わり果て、おそらく手を出したであろう女に抱えられている。 ライバルであり、共に夢を語り合った家族でもあるレンを、ルカには見捨てることなどできなかった。 そのレンを抱えるシステムもまた、レン以外の初めての人間をこの会場で目にした。 レンを差し出したら見逃す……どこか上から目線、いや人間の実力からすればそれは当然か。 この人間の実力がどれほどのものかはわからないが、余裕のある笑みから察するに実力者だろう。 二人とも、内心は冷や汗が流れている。どうしようもないほど強かったらどうしようかと、不安で一杯だ。 だが退くわけにはいかない。 正体もわからない謎の女……最悪、首をはねて首輪を手に入れようとか考えてるかもしれない奴に、レンを渡してなるものか。 (ボクが、レンを助けないと……!) (私が、レンを守らねば……!) 二人は間合いを取りつつ、辺りには緊迫した空気が張り詰める。 そんな中。 (あれ、やっぱりルカ姉さんだ! なんかいつも尻叩きプリーズって言ってる姉さんよりも随分と凛々しいけど…… なんだろう……なんか空気がピリピリしてる……) 渦中の少年は暢気だった。 【中央区/一日目・日中】 【鏡音レン@VOCALOID】 【状態】 健康、鼻より出血中、狸寝入り中 【装備】 【道具】 基本支給品一式、禍神のマリネ、たこルカのタコぶつ 【思考】基本:死にたくない 0:もしかして、どっちが僕を抱っこするかでもめてるとか? 1:リンや他の家族が心配 2:電波お姉さんに家族と正義感溢れる青年(南光太郎)を探しを手伝ってもらいたい ※国会議事堂内で一部参加者の顔を覚えている可能性があります ※最終防衛システムの話をろくに聞いていません 【最終防衛システム@サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY】 【状態】健康、人間体、人間への恐怖(若干緩和)、焦り、胸部中心にレンの血痕多数 【装備】スターバスター、振り下ろし、踏み潰し ○変化、○ダウン、○消滅、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲(空き) 【道具】基本支給品一式、スタバのコーヒー×2 【思考】 基本 主催者の排除 0 目の前の女性(ルカ)を警戒 1 人間の参加者にもまともなのがいる? 2 新宿or渋谷の病院に向かい、レンの傷を治したい 3 白い生物(キュゥべえ、名前未確認)を警戒 【個人制限・特殊能力】 004「人間っていいな?」参照 ※コロッケの効果時間は不明 ※レンの出血が鼻血によるものだと気がついていません 【巡音ルカ@VOCALOID】 【状態】健康、仮面ライダーアクセルにもうしばらく変身不能 【装備】アクセルメモリ@仮面ライダーW、アクセルドライバー@仮面ライダーW、 【道具】支給品一式 【思考】基本:弱音ハクと合流し、主催にお仕置きをする。 0:目の前の女性(防衛システム)を警戒 1:弱音ハクと、豚へお仕置きする仲間を探す。 2:レンを助けたい 【補足】 ※カオスロワ7期、8期とは別人のようです。 ※彼女にとってVOCALOIDは『人間に近いロボ』。7期のVOCALOIDみたいなものですが、 その他の設定(ナノマシンで自動修復等があるか)は後の書き手に任せます。 ※弱音ハク以外のVOCALOIDとの関係は後の書き手に任せます。 ※弱音ハク以外のVOCALOIDがロワに参加していることを確認していません。 ※レンの出血が鼻血によるものだと気がついていません 支給品紹介 【スタバのコーヒー@現実】 有名店のコーヒー。いつでも挽きたてのおいしさを。 3本セット。 【ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲@銀魂】 8期で八坂神奈子が御柱の代わりに装備していた大変卑猥な大砲。 だがそのふざけた見た目に反し、江戸城の天守閣をぶち抜いて江戸を開国させる程の威力を持つ決戦兵器。 完成度が高くて当然、本物なのだから。 「お……俺は、どうすればいいんだ……!?」 二人の女性が睨み合う中、その様子を近くから窺っている者がいた。 ただならぬ鋭い眼光……ということはなく、それ以前に眼光がない。 極限まで細められた糸目と浅黒い岩のような肌が特徴的な少年…… 彼の名はタケシ。 小さな怪物【ポケットモンスター】を操るトレーナーだ。愛用は硬くて大きな岩タイプの…… ……誤解を招くといけないので【ポケモン】にしておこう。 とにかくタケシは、ポケモン使いであり、ジムのリーダーを勤めつつ、ポケモンマスターになる夢を持つ少年だった。 そんな彼もまた、バトルロワイアルに巻き込まれてしまっていた。 見せしめに殺されたのは自分と年齢も近いであろう男の子。 しかしタケシは、恐怖を振り払い、このバトルロワイアルに立ち向かう覚悟を決めていた。 ポケモンを悪用する連中も許せないが、人の命を平気で奪う奴はもっと許せない―― そう叫んだのを、彼はまだ覚えている。 使うポケモンのタイプ故か、あるいは性格故にタイプが岩なのか……タケシは真面目で実直な少年だった。 動かざること岩のごとし、一度抗うと決めたら徹底的に抗う、不動の心の持ち主だった。 だが、そんな彼の決意を嘲笑うかのように、彼に支給された品は…… ドヤァ…… ドヤァ…… ドヤァ…… むっかつく表情の、全く同じキャラクターのフィギュアが三体。 しかもセットではなく、どうやら一体一支給の扱いらしい。 完全に外れのデイバックだった。 しかしその程度では、タケシの岩のような心を砕くには至らない。 気をとりなおした彼は、他の参加者を探して歩き…… 「な、なんだあの美しいお姉さんは……!?」 彼は、桃色の髪のお姉さんに心を奪われた。 声をかけるのも思わず躊躇ってしまう程の美しさ。 突き出た胸に、ドレスのスリットから覗く脚と絶対領域の破壊力たるや尋常ではない。 これにはタケシの岩のような心も砕けた。 イシツブテ の だ い ば く は つ (どんなに硬い岩も、お姉さんという名の潤いの水の前では一撃必殺されてしまうのさ……) そんなことを考えながら、タケシはルカのストーキングを開始していたのである。 そして現在、ドレス越しのお尻を見つめながらストーキングしていたタケシは、新たなお姉さんを発見した。 (これはまた暴力的なわがままボディ……! 露出が全くないのに不満じゃない不思議……!) ストーキングがばれると不味いので、タケシは心の中でぐっと親指をたてた。 しかし、どうにも二人のお姉さんの様子がおかしい。 互いを牽制しあうような……そんな感じだ。 そして冒頭、彼はどうすればいいのか迷う。 殺し合いなど、絶対にしてはならない。ましてやあんな美しいお姉さん達が。 だが愛用のポケモンを奪われ、支給品はがらくた……鍛えてあるとはいえ子供の自分が、間に立てるだろうか? 言葉で解決するのが一番だが、万が一の場合はあの二人の真ん中に立って仲裁をしなければならない。 (なんだ……この悪寒は……?) 何故か、僅かに二の足を踏んでしまう。 間に立ったはいいが、二人の拳が止まることなく、自分の体を直撃する光景が容易に浮かんでしまう。 (ええい! それはつまりどちらかのお姉さんも怪我をするかもしれないってことじゃないか! お姉さんが傷つくくらいなら! 男ならどーんと身代わりになるべきじゃないのか!?) 己を奮い立たせ、なんとか一歩目を踏む。 しかし元々がストーキングのために距離をとっていたため、お姉さんまで辿りつき、止めるには……走るしかない。 (くそっ、間に合わないか!? なら、このまるで役に立ちそうにない人形でこっちに注意をひきつけるか……!?) 三体の人形の背中にはボタンがついており、説明書によれば、押すと様々な言葉を喋るらしい。 お尻のあたりには音量調整する場所もある。 これを最大音量にし、注意をひきつければとりあえずお姉さん同士の争いは回避されるのではないだろうか? しかし、どのボタンでどんな言葉を喋るかまでは説明書に書いていない。 下手な台詞をこの人形が喋れば、怪しまれ、問答無用で自分がお姉さんにぼこぼこにされるかもしれない。 (……それはそれでアリだな。 いやとにかく! どうする俺! どうする俺! そしてあいつは人間じゃねぇ!) ぎりりと歯を噛み締めながら、タケシは二人のお姉さんと、ついでに一人の羨まけしからん子供を見つめる。 彼の行動ははたして……? 【タケシ@ポケットモンスター】 【状態】 健康、葛藤 【装備】 【道具】 基本支給品一式、アビシオンのフィギュア×3 【思考】基本:殺し合いには乗らない。できれば友たちが待つ場所に帰りたい 0:お姉さんたちを止めたいが、どうする……? 1:あの子供(レン)はちょっと殴りたい 2:愛用のポケモンを取り戻したい 支給品紹介 【アビシオンのフィギュア@パロロワ】 甘い! 甘いぞぉ! 7期や9期、LSロワやテイルズ2ndなどで登場。 どうみてもはずれだが、フィギュアのモチーフ以上に圧倒的に出番が多い謎の品 034:国会見学とか正直一つたりとも記憶に残ってねェ 投下順 036:サザエ、外伝でもうっかり 034:国会見学とか正直一つたりとも記憶に残ってねェ 時系列順 036:サザエ、外伝でもうっかり 021:なにレン? お姉さんに(ry 鏡音レン 049:少年と美女と恐竜と 021:なにレン? お姉さんに(ry 最終防衛システム 049:少年と美女と恐竜と 005:パルマーA「俺のことは(ry 巡音ルカ 049:少年と美女と恐竜と 初登場! タケシ 049:少年と美女と恐竜と
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前へ 普段は一人で出歩くこともままならないなんて、やっぱり厳しいんだな。 まぁ、そりゃそうか、いいところのお嬢様なんだから。 そんなお嬢様が今はお一人。 やっぱりこれはイレギュラーな状態なんだ。 これ、僕はどういう対応を取ればいいのだろう。 お嬢様を保護してお屋敷まで送ってあげた方がいいのかな。 でも、いま目の前にいるお嬢様のお顔のなんと楽しそうなこと。 その笑顔が消えてしまうようなことはしたくない。 そうだよ。 お嬢様がそんなに行きたいところがあるんなら、こういう時ぐらい行かせてあげたいじゃないか。 「じゃあ、それ怒られるのは僕が引き受けます。だから、今日はお嬢様のやりたいことをしましょうよ」 「まぁ、千聖にお付き合いいただけるの? それは嬉しいわ!」 三日月のようなその目を見ることができた僕の方が数億倍嬉しいですよ、お嬢様! 「お嬢様が行ってみたい所って、どこなんですか?」 お嬢様が言われたのは、ここから電車で20分ほどのターミナル駅の名前だった。 「そこにあるデパートで“水戸黄門展”というものをやっているのよ。さっきポスターで見たの。 それで、どうしてもそれに行ってみたくて。もう、居ても立ってもいられなくなってしまって。 でも、そんなところに行きたいなんて言っても、執事は“今日の予定には入っておりません”なんて言うんだからきっと」 家の人に怒られる覚悟を決めてまで行きたいところっていうのは、デパートでやってる水戸黄門展なのか・・・ 上流階級の人の思考というのは、僕のような凡人にはちょっと理解が難しいところがあるな。 「だから、せっかくのこの気持ちが下がってしまうようなそんな言葉は聞きたくないから、何も言わずに飛び出してきてしまったの。 それに、岡井家の執事ならこれぐらいのことは一度は経験しておくべきだわ。そうよ、これは千聖の親心なのよ」 そうやっていたずらっ子みたいに笑うお嬢様は屈託が無くて、見ている僕まで愉快な気持ちにさせてくれた。 まぁ、そのいたずらの犠牲になった執事さんとやらは災難だけれど。(執事さんといえば、あの執事さんは元気にしてるかな。あれ以来会ってないけど) 「行きたい所っていうのはデパートの水戸黄門展なんですね。お嬢様は水戸黄門がお好きなんですか?」 「えぇ、大好き!!」 お嬢様の美しい瞳がキラキラと輝いた。 「千聖は時代劇を見るのが好きなんですけど、そのなかでも特に水戸黄門は大好きなの。 日本中を旅する黄門様ご一行が悪い人の企みに巻き込まれてしまうストーリーにはいつもハラハラしてしまうわ。 それでもやはり最後には正義が勝つのね。黄門様によって悪い人も改心されて、見ていると気持ちが穏かになるの。 そうやって旅を続ける黄門様ご一行の行く手がいつも楽しみで楽しみで。 登場人物も、黄門様だけではなく、それぞれのキャラクターが立っててとても面白いのよ。 千聖が好きなキャラは、まず何といってもうっかり八兵衛(ry ・・・話しが終わらない。 お嬢様、水戸黄門が本当に好きなんだな。 水戸黄門って確かいつも同じようなお約束的なストーリー展開だと思ったけど、お嬢様はそれに毎回ハラハラして見てるのか。かわいいw たっぷり5分は使って水戸黄門の魅力を僕に語ってくれたお嬢様。 そして、ようやくそばを食べ終わったお嬢様が箸を置かれた。 箸を置く動作ひとつとっても優雅で、そんな人が僕と一緒に立ち食いそばとは・・・ 「ごちそうさまでした」 店を出て、僕はお嬢様に声を掛ける。 僕の横にいるお嬢様、こうやって見ると本当に小柄で。 別格、だね。このかわいらしさは。 でも、普段の制服のときよりも、そのー、そのですね、胸のあたりがこう存在感をハッキリと主張されていてry ・・・って、やめよう。そんなことを考えるのは。 お嬢様のそのお姿を目にして見とれてしまいそうになるのは男の性なのかもしれないが、そのようなことは硬派な僕らしくもない← 「お嬢様、電車の乗り方とか分かるんですか?」 「まぁ、失礼ね。それぐらいは分かります。でも、どの電車に乗ればいいのかがよく分からないわ」 「僕がちゃんとご案内します。お嬢様は安心して楽しんでください」 「千聖のわがままにお付き合いいただけるなんて。私、本当にわからないことばかりなので助かりますわ」 ・・・また“お付き合い”って仰いましたね。 今お嬢様の言ったその言葉が僕の頭の中を渦巻いていく。 お嬢様とお付き合い・・・ 気付いたんだが、これって、“デート”って言うものじゃないだろうか。 うん、そうだよね。これって、間違いなくデートでしょ。 デートかぁ(照)。 これは楽しいことになってきたぞ。 ウキウキしてきた。 女の子とデートするなんて、僕はこれが初めてなんだ。 僕の初めてのデートのお相手が千聖お嬢様だなんて!! お嬢様と連れ立ってホームへと階段を上って行く。 自然と足取りが軽くなっていくのが自覚できる。 お嬢様とデート・・ムフフフ。 そんな脳内設定に浮き立ちながらホームに上がると、そのとたん大きな鳴き声のようなものが聞こえた。 その鳴き声に頭上を見上げると、大きなカラスが数羽電線に止まっている。 そしてそのカラス、僕のことをじっと見ているような感じがした。 というか、実際見てる。僕のことをハッキリと。 な、なんだよ、その威圧的な態度は。カラスのくせに。 そう思って僕が睨み返してやると、僕を見下ろすようなカラスは、更に威嚇するようにその口ばしを開いて大きな声で鳴いた。 そこには明らかに敵意を感じる。 しかも、ホームを歩いている僕らにぴったり着いてくるかのように、電線上を飛び飛びに移動してくるじゃないか。 そして、その間もずっと視線を外さず僕のことをじっと見ている。 なんなんだよ、このカラス! カラスごときが何で僕に対してそんな偉そうな態度なのか。 せっかくウキウキの絶頂に上り詰めようとしていた気分が、今のでちょっと水を差されてしまった。 いや、待てよ。 カラスなんて放っておいて、ちょっと冷静になろう僕。 冷静さを取り戻し考えると、思いついたことがある。 考えてみれば、これはデートじゃないんじゃないか。 うん、デートじゃないだろ。まったく違う。 これはあくまでもお嬢様のお出かけに単なる付き添いで御一緒するだけなのだ。 そうだ、これはデートなんかじゃない。 だって、僕の初デートは舞ちゃんと!って決めてるんだから。 僕の初めては大切に取っておかないと。 だから、今日のこのお嬢様とのお出かけは決してデートなんかじゃないのだ。 でも、これはデートじゃない!と、どんなに自制しようとしても、やっぱり浮かれモードが全開になりそうだ。 だって、僕の横にいるのはあの千聖お嬢様なんですよ! だがしかし、そんな浮かれてる場合ではない。 もっと緊張感を持たなければ。 いま僕はお嬢様のボディーガードなのだ。 悪い人間が近づいてきたりしたとしても、お嬢様をお守りするのはこの僕なんだから(キリッ そんな、僕が決め顔をしている間もずっと、頭上ではカラスがじっと僕のことを見ていたのであった。 ふん。まぁ、カラスなんかどうでもいい。上から目線で生温かく見守ってやろう。 いま僕の心にそんな余裕があるのは、僕の隣りにはお嬢様のこの楽しそうなお顔があるからだ。 その時、またカラスの鳴き声。 今のようにお嬢様のお顔に無意識のうちに見とれそうになると、その途端に威圧するようなカラスの鳴き声が上がるのだ。 カラスから受けるその重圧は、隣りのお嬢様の笑顔に癒される。そして、またカラス。 その繰り返しは電車がくるまでの間、しばらく続いたのだった。 次へ TOP
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強がりを一つ聞いてくれ ◆GmTqfb9yfU 小さな机が立ち並ぶ夜の教室に月明かりが差し込む。 昼間なら子供たちで溢れかえっているであろう小学校も、こう静まり返っていてはどことなく不気味な雰囲気を醸し出す。 それが殺し合いを強いられて飛ばされた場所ならなおさらだ。 そんな場所にサル顔の少年は立っていた。 この少年、一見サル顔のなんの変哲もない少年に見えるが実は只者ではないのだ。 彼の名は宗谷ヒデヨシ。 知力を絞り戦で手柄を立て出世していった武将と同じ名を持つ彼は、神を決める戦いにおいて数々の能力者達を己の知力体力を駆使し、退けたというその名に恥じぬ実績を持っていた。 それは最悪で最強と言われる能力者ロべルト・ハイドンに忠誠を使う、能力者の中でも特に優れた戦闘能力を誇るロベルト十団ですら、二度と戦いたくないと言わしめる程の実力を持つ。 与えられた能力は決して強いとは言い難いが、持ち前の機転の速さに始まり舌先三寸口八丁手八丁、あの手この手で迫り来る能力者達を騙し討ちにし返り討ちにしてきたのだ。 そんな並々ならぬ戦歴を持つ少年が何を思っていたかというと…… 「ぶっちゃけ恐ええええええ!!何だ殺し合えって…… ふざけてんのかっ!!大体神様決める戦いはどうなったんだよ。中学生じゃねえどころか明らかに人間じゃねえ奴もいんじゃねえかよ!!」 殺し合いに対する恐怖と理不尽に対する怒りでどうにかなりそうだった。 自分の能力は声を似顔絵に変えるという、敵を出しぬくのに使えないこともないが所詮攻撃力はゼロだ。 あそこにいた化物どもに到底勝てるとは思えない。 「そっそうだ。確かこの玉の中に支給品が入ってたはず!なんか役に立つものはっと……」 最初に出て来たものは小さな魚を模した容器だった。 中には黒い液体が入れてある。 ヒデヨシにはこの支給品に見覚えがあった。 「これ醤油差しじゃねえかあああああ!!確かに醤油ボンバーは俺の十八番だけども」 最後の一人までしか生き残れないバトルロワイアルでこんな物が何の役に立つというのか。 ヒデヨシは次の支給品にかけた。 「まだなんかあるみたいだし、今度こそすげーもんが入って……」 ヒデヨシは言葉を失った。 出て来たのは緑色の物体が入ったチューブ、そう只の山葵だ。 「おい、この流れだと次に出てくんのは大豆の発酵食品だったりしねーだろうな」 だが、ヒデヨシの悪い予感は裏切られることとなった。 それもさらに悪い方向にだが。 最後の支給品は数枚のブロマイド写真。 それも可愛らしいアイドルの物ではなく、やたらとファンキーなオッサンが写っている。 説明書には神様ブロマイド写真と書いてある。 「神様ァあああ!!これが!?つーか戦いがこんなんになっちまったのに何やってんだよこのオッサン」 まさか支給品が全部外れだったとは、キースとかいう男は本当に殺し合いをさせる気があるのだろうか。 おまけに名簿には知ってる名が一つだけ。 それも最悪で最強の能力者、ロべルト・ハイドン唯一人だけだ。 どんな能力を持っているのかは知らないが、きっと会った瞬間殺されてしまうだろう。 そもそも命を奪うなんてことができるのか?この自分に 答えはNOだ。 人を殺すなんて何の覚悟も度胸もない奴ができるわけがない。 ならば大人しく殺されるのか? それもNOだ。 理由は二つ。一つ目の理由は単純、死ぬのが怖いから。 誰だって死ねと言われて分かりましたなんて言えるわけがない。自分はまだ中学生、こんな若さで死にたくはない。 そして二つ目の理由。 自分には守らないといけない奴らがいる。孤児院『たいようのいえ』に住む子供達が自分の帰りを待ってくれているのだ。その子達の為にも生きてここから帰らなくてはならない。 誰も殺さずこの場を脱出すると決めたヒデヨシはある作戦を思いついた。 その名も…… 「よしっ決めた!!名付けて『ぶっちゃけ誰かが解決してくれるのを待つまでじっとして身をひそめてる作戦』だ!! ま、あの場で主催者に反発してた奴ら、めちゃくちゃ強そうだったしぶっちゃけ俺みたいな奴が前に出たところでそいつらの邪魔になりかねないしな。 弱者は弱者らしく強そうな奴に身を守ってもらってりゃいいんだよ」 すがすがしいまでにネガティブなのかポジティブなのかよく分からない作戦を思いついたヒデヨシだった。 「さーて今後の方針も決まったし、取りあえずここでじっとしとくか」 「おいおい、他力本願にしたってまずは誰かとコンタクトとらねーことには何も始まらないだろ」 「それもそうだけどよー、っておおいつ!!だだだっ誰だお前!!」 いつの間にかヒデヨシの隣にどこか理知的な雰囲気の少年が立っていた。 歳はヒデヨシと同じくらいか。 学生服に身を包んでいることから恐らく中学生だろう。 「俺は高嶺清麿。あんた殺し合う気はないんだろ。取りあえず自己紹介がてらに情報交換と行こうぜ」 「へえ、魔界かあ。まあ天界があるなら魔界だってあるのかもな」 「こっちも驚いたよ。俺の知らないところで神を決める戦いがあってたなんてさ」 情報交換した二人はお互いに驚くようなことの連続だったが、普段の生活が魔物や天界やらの非日常に慣れていたので驚きながらも納得することができた。 「そうだ、お前の支給品は何なんだ?どうせろくでもねえもんなんだろうが」 「ああ、これだ」 そう言って出した物は紙を操れる玉、無線の役割を持つ二対の玉、まるでピエロが使う御手玉のような形をした爆弾だった。 「式紙って玉は応用の幅が広そうだし、この爆弾は強い衝撃を与えると爆発するそうだ。気をつけてつかわないとな。取りあえずコピー用紙500枚程玉の中に収納してみたんだ。ん、どうしたヒデヨシ?」 「いっいや、別に何でもねえよ」 (こいつ当たりアイテムのオンパレードじゃねえか。ちくしょう、なんだこの差別) ヒデヨシは心の中で静かに毒づいた。 「なあ清麿。これからどうすんだよ。お前は魔物じゃないし、口から電撃なんかだせないんだろ?」 「ああ、そうだな。俺には何の能力もない」 本当は彼にはアンサートーカーという頭に浮かんだ疑問の答えが瞬時に分かるという、まるで反則のような能力を持っていたのだが、どうやら主催者に封じられているようだった。 何のためにこのゲームが行われるのか キース・ブラックとは何者なのか どうすれば優勝という道以外に脱出できるのか 他にも沢山の疑問が浮かんだが答えを知ることは出来なかった。 しかし彼が絶望しきっているかと言うとそうでは無かった。 アンサートーカーが使えないのは確かに痛いが、今までの魔物との戦いも己の頭脳で突破して来たのだ。 恐らくゲームにのってる人間も何人もいるだろうが、それに抗おうとする人間もいるはずだ。 この場所だってきっと活路を切り開いてみせる。 そう思った。 そして何より、この名簿に書かれた仲間達を失いたくない。 (ガッシュ、お前もこの場所にいるのか…… お前にまた会いたいと思っていたが、まさかこんな形で再開することになるなんてな。 会ったら話したいことが山ほどあるぜ) 既に魔界の王を決める戦いは終わり、ガッシュは王となった。 人間のパートナーと赤い本はもう御役御免のはずだ。 しかもアンサートーカーの能力も封じられては大した活躍はできないかもしれない。 だけど、きっとこのゲームを壊してみせる。 モチノキ町を模したふざけた舞台を用意した主催者共もぶっ倒す。 (そしたら、また遊ぼうぜ。魔界の土産話とか聞かせてくれよな) 不安だらけの中で清麿は強がる。 赤い本の魔物の子に、もう一度会うために。 【B-2 小学校・三年A組の教室/一日目 深夜】 【宗屋ヒデヨシ】 [時間軸]:植木達と出会う前 [状態]:健康 [装備]:醤油差し @うえきの法則、わさび @うえきの法則、神様激レアブロマイド10枚セット(非売品) @うえきの法則 [道具]:基本支給品一式+水と食料一人分、支給品(醤油差し @現実、わさび @現実、神様激レアブロマイド10枚セット(非売品) @うえきの法則) [基本方針]:生きて帰りたいけど人は殺したくない。 【高嶺清麿】 [時間軸]:最終回後 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式+水と食料一人分、支給品(式紙 @烈火の炎、声玉 @烈火の炎、テオゴーチェの爆弾ボール @からくりサーカス) [基本方針]:このゲームからの脱出・ガッシュに会いたい 【支給品紹介】 【醤油差し@うえきの法則】 ヒデヨシが植木と森に会った際、逃げる時に使った技、醤油ボンバーに使用したのと同じ醤油差し。※ヒデヨシの説明書には只の醤油差しとだけ書かれています。 【山葵@うえきの法則】 ヒデヨシがウーゴに特選ワサビームに使用したのと同じ山葵。※ヒデヨシの説明書には只の山葵とだけ書かれています。 【神様激レアブロマイド10枚セット(非売品)@うえきの法則】 眠れる果実島で行われた三次選考第一試合で宝として使われた神様のブロマイド写真。 【式紙@烈火の炎】 手のひら大の大きさで中に『紙』文字のが記してある玉。紙を操ることが出来る。 【声玉@烈火の炎】 手のひら大の大きさで中に『声』文字のが記してある二対の玉。離れている相手とも連絡を取り合える。 【テオゴーチェの爆弾ボール】 誘拐組の高見が操る懸糸傀儡『テオゴーチェ』の爆弾ボール。大きさはハンドボール程。 投下順で読む 前へ:魔王と英雄の消失 戻る 次へ:少女さとり 時系列順で読む 前へ:うしおと――/――ととら 戻る 次へ:少女さとり キャラを追って読む GAME START 高嶺清麿 046:自動人形の法則 GAME START 宗屋ヒデヨシ ▲
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ここはヒウン大学の一室 私はタブンネの食肉について研究している かつてネンブータ一族という方々はタブンネを苦しめてから食べていたという そしてタブンネは苦しめるごとにその肉の旨みが増していくという実験結果がつい最近発表された 実際に私もその発表に呼ばれて、苦しめずに調理された肉と苦しめてから調理された肉を食べ比べてみたのだが味はかなり違っていた 苦しめなかったほうの肉はボソボソとしていて油分がなくどうにもゴムを噛んでいるような感じだった しかし苦しめてみたらどうだろう、噛んだ瞬間肉汁がこれでもかというほど出てきて口いっぱいに旨味が広がっていくではないか 私はこのタブンネ肉の旨さの虜になってしまい、どう苦しめたらさらにうまくなるか、研究をしているのだ 煙であぶる、鞭で叩く、極限まで酸素が薄い空間に死なない程度に放置するなどしたが実験結果はまぁまぁと言ったところだった あの肉を超えたい、いや世界一旨いタブンネビーフを食べたいと私は躍起になって研究している最中だ そして今回はドラム缶で焼いてみようと思う 用意するのは一週間前に生まれた5匹の子タブンネ 薬品研究を主としている学部なのだがそこの教授と旧知の仲で 旨いタブンネビーフを食べさせることを約束するかわりに安く引き取ったのだ 摩り下ろしたオボンの実を食べているタブンネ、基本的に与える材料は最良のものを与えているつもりだ 絶望が希望に変わった瞬間が真の希望だと言われるように、希望が絶望に変わった瞬間もまた真の絶望だと思うからだ さて、少し広めのドラム缶にタブンネを入れる 球に入れられてきょとんとしているが、上からのぞく私の顔を見た瞬間ミッミッとこちらに手を伸ばしてきた どうやら疑われてないようだ、早速実験に移ろう 木材の上に着火剤を用意し、それを囲むように岩を円形に置く、そして岩の上にバランスよくドラム缶を置いた 私はペットとして飼っているゾロアに火炎放射を吐かせる 木材は瞬く間に燃え広がり、ドラム缶を熱していく 異変に気付いたタブンネはミィミィとこちらに対して助けを求めてきた 不格好なタップダンスを踊り泣きながらこちらに手を伸ばすタブンネ しかし私は手を出さない、ずっと見ているだけだ 目に涙をためて「どうして助けてくれないの?」とでも言わんばかりだ そのうちタブンネ達に疲労の色が見え始めた 一匹のタブンネがバランスを崩し、ドラム缶に倒れこむ 肉が焼ける音と匂い、そしてタブンネの叫び声が響き渡る 「ミビャア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」と叫ぶタブンネ、立ち上がろうとしても肉がドラム缶にへばりついて離れないようだ 次第にそのタブンネは弱っていく、しかしここで気絶されたら肉のうまみが今一つなんだ 俺はタブンネ達に対して「お前らの母親が助けに来たぞ!もうちょっとだがんばれ!」と叫びかける その言葉にタブンネの目に再び希望が戻った 後もうすぐでお母さんが助けてくれる、あともうちょっとで助ける きっとそう思っているのだろう、もちろん母タブンネは今頃どこかの雄タブンネとよろしくやっているのだろうが 先ほどまで意識を失いそうだったタブンネも何とか持ち直したみたいで何よりだ 俺はタブンネに励ましの言葉をかける、もう少しだ、あともうちょっとだ、内容はなんでもいいんだがこうやって励まして希望を失わせないようにする しかしそれでも生まれて半月ほどのタブンネの体力なんて高が知れている するとあるタブンネが倒れたタブンネの背中に乗ったのだ 倒れたタブンネは再び叫び声をあげる それを見たタブンネ達が我先にとその乗っているタブンネを退かそうと喧嘩を始めたのだ これがなかなか稚拙な争いで面白いのだ、食肉以外にもこのようなサプライズを与えてくれるとは本当に感謝しないとな 押しつ押されつの攻防戦、しかし数にはかなわず上に乗ったタブンネは背中からドラム缶に上に倒れる 叫び声が上がるのと共にそのタブンネ二匹の上に三匹が乗ろうとする そのうちの一匹が乗ろうとした瞬間バランスを崩しよろついた、そのタブンネは二匹の背中を掴む そして3匹ともドラム缶に倒れこんでしまった、面白いというか哀れというか 疲弊してきたタブンネ達に俺は母タブンネを持ち上げて見せてやる 先ほどとは打って変わりミィミィと母に助けを求めるタブンネ達 しかしそれは母タブンネではなく母タブンネに化けたゾロアだったのだ ゾロアはタブンネ達にべろべろばーをする、私のペットながら性格のいいやつだよ、本当に タブンネ達は鳴き声のコーラスをした後放心状態になった、まぁこんなところでいいだろう 俺はドラム缶に蓋をしておいしい水を飲みながらゾロアと一緒に出来上がるのをまった そして数分後、火が消えて蓋をあけるとそこには中まで火が通ったタブンネビーフが出来上がっていた 肉の焼けた良いにおいが鼻孔をくすぐる、唾液があふれ出てきてしまう そしてちょうど友人がやってきた、時刻は13時 少し遅めのお昼ということでゾロアと友人と俺でタブンネをいただくことにした 毛皮を包丁で剥いで肉をいただく、内臓は残念ながら糞等があるから今回は食べないでおこう 実験は大成功だったようだ、初めに食べたやつのように旨味のあるタブンネビーフが完成したのだ 友人も俺もゾロアもタブンネに舌鼓をうつ そして食べ終わった後は後片付けをしてデザートのオボンを食べた 友人も満足したようでなによりだ 私たちはまだまだ実験を続ける、そこにタブンネビーフがある限りもっとおいしい食べ方があると信じて! 名前 コメント すべてのコメントを見る