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『明日』 更新日:2020/07/17 Fri 22 41 55 タグ一覧 「どう?私とでち鼠の名コンビネーション」 ボロボロになったのじゃロリ猫を見て、だもん梟は勝ち誇る。 「……ヤバい」 その光景を隠れて見ていた少女が一人。愛歩のクラスメイト、天降号姫だ。 「のじゃロリ猫ちゃんがピンチだ……」 震える手を必死に押さえて、天号は自分に出来ることが無いか必死に考えた。 ーーーチューチュートレイン、未来を読み取る君の女児符号とホーの能力なら、負ける事はない!ーーー あの化け物はさっきそう言った。 化け物が掴んでいる小さな鼠が女児符号を使ったのだろうか? だとしたら…… 天号は閃く。 でも怖い。あの場に出たら死んでしまうかもしれない。愛歩はどこにいるのだろうと目を凝らして見てみると、吹っ飛ばされて大分遠くにいるが、頭から大量に血を流しつつ梟と猫の戦いを見守っているのが分かった。 「宿題はいつやるの?」 頭の中で今日おばあちゃんに言われた言葉が反復して来た。 「明日やるよ!」 夏休みの宿題はいつやるのか?初めはそう言われたと天号は思っていた。でも、おばあちゃんの言った宿題はこの気持ちの事なのかもしれない。 愛歩に迷惑をかけてしまったのに、彼女はそれを気にする所か、友達として接してくれた。 「私だって何かしなくっちゃな…」 天号は呟く。その瞳にはもう、迷いはなかった。 「おばあちゃん!明日って今さ!」 天号は駆け出す。 「天号?!」 「だぁれ?」 猫と梟は新たな登場人物に驚いた。 鼠が我を忘れたようにだもんロリ梟の手の中で暴れだし、中々抜け出せないと悟るとだもんロリ梟の手にガブリと噛み付いた。 だもんロリ梟は、急に噛んだでちロリ鼠を驚いて放り投げてしまった。 天号はそのでちロリ鼠に向かって女児符号を発動させた。 「永遠の日常!」 『永遠の日常=エターナル・エブリデイ』 他の子の女児符号を打ち消す能力。効果は永続する。 「なんだ?!」 だもんロリ梟は突然の事態に慌てた。こんな事、でちロリ鼠から聞いていない。 肝心の鼠を探そうにも、目の前のガキに気を取られて見失ってしまった。 「は!どうやら名コンビだと思っていたのはお主だけのようじゃの」 のじゃロリ猫の嘲笑に、だもんロリ梟は逆上した。 「きさッ!」 だもんロリ梟が挑発に乗る前に、のじゃロリ猫は顔面パンチを叩き込んだ。 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァ!!!」 「ふげぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 だもんロリ梟は絶叫を上げながらぶっ飛んでいく。 それでものじゃロリ猫は攻撃の手を緩めなかった。 「あ、あなたは」 「ご、ごめなさい、隠れさせてくださいでち」 頭の痛みに耐えながら攻防を見守っていた愛歩は、指を舐められる感覚にハッとした。 「あなたは私を食べないの?」 「とんでもないでち、アタチ、あいつに脅されてたんでちよ。申し訳ないでち」 でちロリ鼠は即答し、また愛歩の手を舐め始める。 愛歩はその言葉に安心したものの、心のどこかにしこりが残っていた。 「くそ!」 だもんロリ梟は渾身の力で蹴りをかまし、のじゃロリ猫から距離を取った。 真っ赤な血が全身を濡らし、髪はボサボサになって、今にも倒れそうなのに、その目だけは不気味にランランと輝いている。 その瞳が奥に避難していた天号を捕らえる。 「よくも邪魔してくれたね……君、名前はしらないけど顔は覚えたもんね」 ドスの聞いた声で脅すだもんロリ梟。のじゃロリ猫はだもんロリ梟の目線を邪魔するように移動した。 「いつか絶対復讐してやるぞ……覚えておけよ!」 「ハッ!復讐より先にコミュ力を上げてこい。お前に仲間なんていなかったんじゃからな鳥頭」 「あ、あ、あ、あんまりだぁぁぁぁぁぁぁ」 なんだかちょっと情けない捨てぜりふを吐き、だもんロリ梟は夜空に消えていったのだった。 「愛歩ちゃん!大丈夫?」 「天号ちゃん、ありがとう。ちょっと頭が痛いけど……このねずみちゃんが舐めてくれたら血が固まってきたよ」 愛歩はまだ指を舐めている鼠を二人に見せた。 「あ、こいつ」 のじゃロリ猫がそう言い、鼠を覗き込むと、鼠は飛び上がって逃げ出した。 「あ、ねずみちゃん…」 少し残念そうな顔をみて、のじゃロリ猫は面白くなさそうな顔をする。 「愛歩は鼠の方が良いのか、ふーん」 「え、あ、違うよ?!別にそういう訳じゃなくて」 まるで嫁と旦那のようなやり取りだ、と天号は思った。 「あ、あのさ」 天号は二人の漫才の波に飲まれないように話を切り替えた。 「あの時は本当にごめん!私、愛歩ちゃんがどんな思いをするか、分からなかった!」 天号は頭を下げた。愛歩はその姿を見つめる。 「アルコールランプとか、火とか、私が持っていたせいで……」 (そも"火を使って何か悪戯しよう"と考え行動させたのは、あのクソ狐なんじゃが……) のじゃロリ猫は思ったが、黙って様子を見守ることにした。 「天号ちゃん。謝ってくれてありがとう。私はあの時の事とかあんまり覚えてはいないけれど……やっぱり火は危ないからやめよう?火とか凄く危険じゃないなら、イタズラもいいんじゃない?」 愛歩はにこりと笑った。 「天号ちゃんのイタズラ、楽しくて好きだよ」 「愛歩ちゃん……ありがとう!」 天号と愛歩は、心の底から笑いあったのだった。 もう辺りがすっかり真っ暗になった午後9時。 愛歩はのじゃロリ猫の肩を借り、血を流しすぎてフラフラになった足を必死に動かして帰宅した。 「あ、悪い。わしここで帰るわ」 「え?」 「なんと言うか……お主の両親に顔見せしづらいというか……」 「そっか…」 自分の分身が娘を襲ったのだから、顔を見せづらいと言う事か? 愛歩は少し残念に思いながら家のチャイムを鳴らした。 お母さんとお父さんはひどく動揺し、狼狽えながら愛歩を出迎えた。 「ああ、頭を怪我してるじゃないか?!」 「一体何があったの!?」 愛歩はなんと言ったらいいか分からなかった。 妖怪に襲われていると言うべきか?でも心配はかけたくない…… 「友達と河川敷で遊んでてさ、躓いて石に頭ぶつけちゃってさ。でも大したことないよ。既に血は止まったし」 そう誤魔化すと、お母さんが愛歩の顔をひっぱたいた。 「お、お母さん?」 「こんな時間に帰ってきて、何が対した事ないよ……あんたどんなに心配かけたか分からないの?!」 愛歩はお母さんの顔を見つめた。涙を流している。 「最初に言ったよね!どこにもいかないでって、石にぶつかって死んでたかもしれないのよ!その傷から菌が入って死んじゃうかもしれないのよ!」 お母さんの絶叫が心に響く。愛歩はどうすればよかったのか分からなかった。 本当の事を言っていれば、お母さんは(お父さんも)もっと心配するだろう。 「ごめんなさい……」 泣きながら項垂れると、お母さんがギュっとハグしてくれた。 「大切な子なんだから……もう危険な事はしないで」 血の繋がらない母子が身を寄せあって泣く。 完全に叱ったり怒ったりするタイミングを逃したお父さんは、少し悩んでから救急箱を取りにリビングに向かうのだった。 大石一家が寝静まった頃、台所でピチャピチャと音がしていた。 一匹の鼠が、野菜屑や残り物を漁っていた。 「うまく行ったでち」 でちロリ鼠はシチューが入っていた鍋の底に張り付いていた人参をモゴモゴと食べた。 「確かにあの女の子のせいで女児符号は使えなくなったでちが……」 「鐘明の血を飲む事は出来たでち」 と言っても、心臓ではなかった為、のじゃロリ猫のように動けるわけでは無いが。 「アタチは未来がちょっと見れればそれでいいでち」 でちロリ鼠は目を光らせる。今までのように沢山の未来が見れる訳では無いが、それはもうよしとしよう。大切な事はだもんロリ梟と離れられた事である。うまく利用できて良かった。 「おや、これは……」 女児符号チューチュートレインでは無くなった能力……妖術・子沢山確率未来で見た景色に、でちロリ鼠は興味をそそられた。 緑色の女の子がこちらを疑わしげに見つめている…… 「面白そうでちね、暫くここに留まってみるでちか」 ああ、今日は人生最良の日! でちロリ鼠は邪悪に笑った。
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コトノハ 第8話『残された道は』 学校を出てからどれくらい経っただろう、辺りはすっかり真っ暗になっていた。私と玲亜はもう一人の初を探すも、一向に現れる気配はなかった。 「用がある時に限って出てこないなんてね.....」 玲亜は小さく溜め息を吐く。疲れている様子ではなかったけど、半分諦めムードにも見えた。 「.....ごめん、時間取らせて.......」 「え?良いよ良いよ、私が自分で付き添うって言ったんだし。」 「そう......?」 「うん、だから全然気にしてないよ。」 そう言いながら、玲亜はにこっと笑顔を見せる。 「.....玲亜は本当に優しいよね。」 「そうかな、あいつにはよく厳しいとか悪魔とか文句言われちゃうけど。」 「それは、まぁ.....でも、私は玲亜に助けられてばっかりだよ。」 一度は無残にもへし折られたけど、玲亜のお陰で元通りになった右手を見つめる。 「玲亜だけじゃない.....さっきは旭にも助けられたし、みっちゃんだって.......私も、自分の力をもっと皆を助ける為に使いたいって思ってたのに.........結局........」 「............」 玲亜は少しだけ考えるように黙り込み、しばらくして再び口を開いた。 「私も、初ちゃんには助けられてるよ?」 「えっ.......?」 「....ほんとはね、私も諦めそうになってたんだ。有葉ちゃんや久乱ちゃん、月那ちゃん、みっちゃんまでやられちゃって.......皆の前では言えなかったけど、正直....もう駄目かもって思ってた。」 信じられない、あんなに落ち着いた様子だったのに、心の内ではそんなことを思っていたなんて。 「だけど、思い出したんだ。みっちゃんがやられた時、初ちゃんがたった一人で立ち向かおうとしたこと。あそこで初ちゃんが諦めなかったから、私も、皆も、あいつに立ち向かおうって勇気が湧いてきたんだよ。」 「...........そう、だったんだ.........」 「うん、だから」 そこで、玲亜の言葉は止まった。 「玲亜........?」 「....................っ」 ドサリ、と玲亜は地面に倒れ込む。目蓋は開いたままなのに、瞳が徐々に光を失っていく。 「玲亜!!玲亜ぁッ!!」 「ベラベラベラベラうるさいんだよ.........一回黙ってろ。」 「ッ!!」 振り向くと、いつの間にか後ろに初が立っていた。その手には真っ黒なオーラを纏わせている。 「あれ、一発?ちょっと力入れすぎちゃったかな?まぁ良いや、邪魔者がまた一人減ったし。」 初は悪びれる様子もなく、いつものようにニヤリと笑いながらゴロンと玲亜の身体を足で転がした。私は立ち上がり、初の胸ぐらを思い切り掴み上げる。 「いい加減にしろ........!!君の狙いは私なんでしょ!?だったら私だけを狙えよ!!他の人に手を出すな!!」 「だからさー、こうでもしないとお前が本気出さないだろってずっと言ってるじゃん。」 「だったら望み通りに..............!」 望み通りに殺してやる.........そう言いかけて、私はハッと思い止まった。 違う。それじゃ一年前やさっきの二の舞になるだけだ。本気で殺しに来る相手と戦いたい、初が言った言葉の意味を、私は確かめに来たんだ。 「.....何さ、怒らないの?そろそろ本気でキレてくれると思ったんだけど。」 「.........ほんとはそうしたい、けど」 初の胸ぐらから手を離し、全身の力を抜いて深く息を吐く。徐々に怒りは収まっていき、私は平静を取り戻した。 「何なのさ、一体。」 「....聞きたいことがあるんだ、君に。」 「.........?」 「さっき、君は言ってたよね。自分を本気で殺しに来る相手と戦いたい、って。......あれ、どういう意味なの?」 さっきまで笑っていた初の顔が、次第に真顔へと変わっていく。 「色々考えたけど、結局分からなかった。君は単純に強い相手と戦いたいのか、それとも誰かに殺されたがっているのか.....」 「...........................」 「教えて。君が本当に望んでいることを。それと.....どうして、君も私と同じ名前を名乗っているのか、ずっと気になってたんだ。」 不思議だ。心が落ち着いていると、今まで本当に知りたかったことを自然と相手に質問出来る。いつも友達を傷つけられた怒りで自分を見失っていたから、こんな簡単なことにも気がつけなかったんだろう。 「...........流石は私だね......完全に考えを見抜くまではいかなくても、私の言葉をそこまで解釈出来るなんてさ。自分同士だからこそ無駄に察しが良いというか........ま、バレたところで別に問題ないけどね。」 何処か観念したかのように、初は溜め息を吐く。そして、赤い瞳で私を見つめ返して言った。 「良いよ、教えてあげる。私も丁度お前に言いたいことがあったんだ、この話を聞けばお前は私を殺してくれると思って。」 「.........?」 初は私に近づき、ゆっくり手を挙げて私を指差した。 「..........私は、お前の“恐れ”そのものだ。」 「.............!?」 驚く私を見て再びニヤリと笑い、初はパチンと指を鳴らす。すると、私達は一瞬にして何処かの薄暗い路地に移動した。 「此処って.........」 「一年前、お前は此処で人を殺した。《女児符号・言刃-ガールズコード・コトバ-》を使ってね。それ以来、お前はその力が怖くなった。力の暴発を恐れ、特に人間相手に使うことを極力避けるようになった.........」 初がそう言い終わったと同時に、私の頬に何かが飛んできて付着した。拭い取ってみると、それは赤黒く鉄のような匂いがする液体だった。 「......これは」 ふと顔を上げると、壁中が鮮血で染まっているのが目に入った。その血溜まりの中で蹲る一人の女の子は、一年前、此処で黒服を着た謎の集団を殺した私だ。 「..........ッ!」 一気にフラッシュバックする過去の記憶。私の力は暴発したが最後、取り返しのつかない事態を引き起こす.....それを改めて思い知らされた。 「お前の中に生まれた“恐れ”はどんどん大きくなっていった。『言刃』を使うことで、自分がバーサーカーになっていくのをお前は恐れた.......そして、その恐れから生まれたのが私ってわけ。」 「どういうこと.......?」 「私は、お前が恐れた自分自身の姿なんだよ。『言刃』を使って誰かを傷つけることに何の抵抗もない、ただのバーサーカーになったお前の姿が今此処に居る私だ。」 「.............じゃあ、私と君が同じっていうのは、君が“恐れ”としていつも私の中に居るって意味だったの....?」 「そう。お前が本当に恐れていたのは『言刃』じゃない。私.....自分そのものに怯えていたんだ。だから、お前が“恐れ”を克服すれば、私は消える。そしたらお前は完全に『言刃』を使いこなせるようになるんだよ。」 再び初が指を鳴らすと、一瞬にして元の場所に戻ってきた。 「..........私が恐れを克服すれば、君は消える......」 「そう。.....そして」 初は顔を近づけ、静かに囁いた。 「私が消滅した時、今度はお前が私になるんだよ。」 「!?」 私が..........こいつに.............!? 「言ったでしょ、私は恐れを捨てたって。当然だよね、お前が恐れを捨てた姿が私なんだから。」 「じゃあ、私がもし君を倒して恐れを克服したら......!」 「お前が私と同じ姿になって、『言刃』を思うがままに操る真のバーサーカーになるんだよ。」 ..........そんな。 私は今まで、自分からもう一人の自分になろうとしていたのか。友達を平気で傷つけるような、最低最悪のバーサーカーに。 「これで分かった?今まで私が言ってた事の意味。」 「........分かった、けど......信じたくない.......私が君になんか、なるはずがない.........!」 「........なるよ、必ず。」 初は尚も囁き続ける。 「あの日、お前はあいつらに何て言った?」 「...................死ね............」 「そうだよね?あの時はまだ自分の力が怖くなかったんでしょ?なら、初心に帰れば良いんだよ。恐れを捨てて、私に一言死ねって言えば、お前はもう自分の力を怖がらなくて済むんだよ。悪い話じゃないでしょ?」 「違う..........私は...................」 「さぁ、私を殺してよ。恐れを、お前が恐れてるものを全部吹っ切れよ!」 「違う!!!!」 私は叫んだ。確かに私は、何度も初を殺したいと思った。だけど、冷静になった今だから分かる。 「そんなの.......私が望む力の使い方じゃない.........!」 「は...........?」 あの日、私は大きな失敗をした。それをまた繰り返したら、私は一つも成長出来ない。 「私は.......もう誰も傷つけたくない........友達も、家族も......自分自身も..........!」 「....ふざけたこと言うなよ......お前が私を殺さなきゃ、お前は一生私に怯えて生きなきゃいけないんだよ!?」 「それは!!.......嫌だけど............でも..........」 「.....................ッ.......」 煮え切らない私に苛立ったのか、初はギリッと奥歯を噛み締める。そして、大きく溜め息を吐いて言った。 「.........こうなったら、意地でもお前の殺意を引き出してやる...........あの時と同じくらい、お前が怒りで自分を見失うまで......お前の友達を傷つけてやる!!」 「っ!!やめて!!」 「うるさい!!お前が臆病だから悪いんだ、結局お前は自分で友達を、そして自分自身を苦しめてるんだよ!!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」 笑い声をあげながら、初は倒れていた玲亜と共に闇の中へと消えていった。私は一人取り残され、途方に暮れてしまう。 「恐れを捨てたら........私はあいつになる...........捨てなかったら、どんどん友達が傷つけられて................でも、恐れを捨てても結果が同じなら........私に残された道は、もう一つしかないじゃん............!」 どっちに転んでも、自分がもう一人の自分になる未来しか見えないこの状況。 嫌だ。 絶対に嫌だ。 どうすれば............... .................どうすれば.........! 「......ぁあぁあああああああああああ!!!どうすれば良いんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 頭を掻き毟り、地面にのたうち回りながら私は叫んだ。 自分がどうすれば良いか、いよいよ本当に分からなくなってしまった。 誰か、誰か助けて............ 誰でも良いから............ 誰か.................. .......................................... 「.............やれやれ、相変わらず悩んでおるのう人の子よ。」 ......その声は............ 「久しいの、音羽 初。呼ばれてなくても現れる、通りすがりの化け猫さんじゃ。」 続く
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ゲームについての企画ほ募集します。 ゲームについての楽しい企画を考えて投稿してください。 採用する場合もありますので、気軽にドシドシ応募してください。 よろしくお願いします。 たとえば ゲームしりとり などなど 名前 コメント
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峠山 凹 更新日:2019/12/20 Fri 14 28 42 タグ一覧 創作注意事項 ネタやパロディOK! 各種創作に自由に使ってOK! カラーや服装のアレンジもご自由に。 (むしろ描いていただけるととても嬉しいです) 目次 プロフィール セリフ 人物像 容貌・服装 人間関係 女児符号 各作品での活躍登場作品名 関連人物家族 アナザー 関連イラスト 描いていただいたイラスト 山上下のTwitterアカウント プロフィール 愛称 凹 本名 峠山凹(たおやまヘコ) 年齢 9歳くらい 誕生日 2月11日 身長 138cm(耳は含まない) 体重 ノートパソコン5台分 一人称 ワタシ 二人称 キミ 好きなもの 体を動かすこと、甘いお菓子 嫌いなもの 邪魔をされること 趣味 スイーツめぐり、トレーニング セリフ ※凹はセリフの語尾をカタカナにして話す。 「フフフ、小さいからって甘く見てると痛い目見るゾ」 「きゃーーー!のじゃ猫ちゃん齧るのやめテ」 「もう、お兄ちゃん煩いヨ…」 人物像 一人の科学者によって生み出された生体兵器の少女。 すばしっこく人間より頑丈で怪力の持ち主。 普段は兄の研究を手伝っており、生体兵器の調整や自身の能力の向上にむけてトレーニングをしている。 そんな彼女だが、他の女児と遊んだり街へ出かけて大好きなスイーツを食べたりと女児らしい一面も。 兵器として生まれたが本人は破壊を楽しんでいる訳ではなく、女児だけの平和な世界を望む為に活動するのだ。 眠る時は培養層の中ですやすやプカプカと眠っている。 容貌・服装 全体的にカラフルな見た目をしておりネズミのような耳と尻尾が生えている三つ編み。 オッドアイは見たものを記憶しスクリーンのように映し出せる。 手足の緑色部分は形状変化が可能。 空中や水中などを翼や鰭に変化させ移動したり日常だけでなく戦闘での武器にする事も。 人間関係 のじゃロリ猫ちゃんとはト○とジ○リーのような仲である。 女児符号 女児符号 なし 各作品での活躍 登場作品名 関連人物 家族 峠山 左右太(兄) アナザー ??? 関連イラスト imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ここに画像のURL) 描いていただいたイラスト imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ここに画像のURL)
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(友達) 目次 (友達)目次創作注意事項 概要 プロフィール 人物像 容貌・服装 さいしょのおはなしプロフィール 人物像 容貌・服装 つづきのおはなしプロフィール 人物像 容貌・服装 プロフィール 人物像 容貌・服装 さいごのおはなし 更新日:2020/05/08 Fri 10 51 50 タグ一覧 創作注意事項 ネタやパロディOK 各種創作に使用されるときは相談して下さると嬉しいです カラーや服装のアレンジ不可で 概要 プロフィール 愛称 ナツメグ 本名 夏目恵 種族 人間 年齢 八歳くらい 一人称 あたし 二人称 あなた 好きなもの 友達と遊ぶこと。お母さん。 嫌いなもの 一人でいる事。百足。 趣味 読書。庭いじり花壇いじり 人物像 読書や花が大好きな女の子。 周りに人がいないと落ち着かないらしく、誰かの側にいる事が多い。 お母さんが大好きで、いつかお母さんみたいに優しくて賢くて頼れる大人の人になりたいと思っている。 以外と好奇心旺盛で、森の奥に一人で入っていったりもする。 容貌・服装 茶髪をビーズの髪留めで二つ結びにしている。 目の色は髪と同じ明るい茶色。 服装は黄色やオレンジ色の物が多い。 少しばかり大きすぎるくらいの兎の髪飾りは、親友から貰った物。 さいしょのおはなし 昔々、ある所に、夏目恵と言う名前の女の子がおりました。 恵は植物が大好きなお母さんと動物を癒すのが大得意なお父さんと三人で、幸せに暮らしていました。 ある日この家族は、近くの森にピクニックに行きました。恵は、森の奥がフェンスで行けなくなっている事に気づきました。 どうしてこんな場所にフェンスがあるんだろうと疑問に思い、近くに寄ってみると、フェンスの向こう側に一人の女の子が立っていました。 「あなたは誰?」 「わたしはアナスターシャだよ。友達はナーシャって呼ぶけど。そういうあなたは?」 「あたしは恵。友達からはナツメグって呼ばれてるの」 「恵ちゃん、帰るわよ。まぁ、どうしてそんなに葉っぱがついてるの?」 「どこに行ってたんだ?森の奥じゃないだろう?あそこは危険だって注意したんだから」 「お母さん、お父さん、友達が出来たの!お願い!またここに連れてきて!」 恵はお父さんの言いつけを守るどころか、森の奥に友達まで作って帰っていきました。 それからと言うもの、恵は度々あの山に行きたいとねだり、そこに行くと親の目を盗んでずっと森の奥のあの子と話していました。 「いつかフェンス越しじゃなくて、ちゃんと会ってお話ししたいな」 「奇遇だね!わたしもそう思ってたの!」 「それでね、渡したいものがあるんだ」 「え?本当?実は私もなの!」 その言葉はどちらが言ったのか、あるいは二人同時に発したのか、分かりませんでしたが、二人はまたしても間違いを犯すのでした 会ってみる? 二人は初めてフェンスの中で会いました。二人は色々な話をし、色々な遊びをし、恵が帰る頃にはすっかり親友になっていました。 これ!贈り物! 恵は赤と黄色の石で出来たベルトを。アナスターシャは大きな兎の装飾がついた黄色の髪飾りを渡しました。 「今度、わたしの友達も連れてくるよ!」 「わぁ!楽しみだな!」 二人は幸せでした。 プロフィール 愛称 ローズマリー 本名 マリアンヌ・ロージィ 種族 小人 年齢 10歳程度 一人称 私 二人称 あんた 好きなもの 剣技 (砂糖菓子) 嫌いなもの 裁縫 (辛い物) 趣味 ちゃんばら 何かに文句を言う事 人物像 アナスターシャの友人の一人。体の小さい小人族。 本で読んだサムライや剣士に憧れを抱いており、拾ったまち針を相棒にしている。 体こそ小さいが勇猛果敢で無鉄砲、そして極度の見栄っ張り。本人は甘いお菓子が大好きな甘党だが、サムライは甘いものなど好かんという理由で隠している。 容貌・服装 真っ赤な髪を下ろしている。目も同じく赤。 白いワンピースを身にまとっている。 つづきのおはなし プロフィール imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ここに画像のURL) 愛称 セージ 本名 種族 年齢 一人称 二人称 好きなもの 嫌いなもの 趣味 人物像 容貌・服装 プロフィール imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ここに画像のURL) 愛称 タイム 本名 種族 年齢 一人称 二人称 好きなもの 嫌いなもの 趣味 人物像 容貌・服装 さいごのおはなし imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ここに画像のURL)
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それいけ!お天気娘ズ オリジナル女児 符号保持者 🌧雨宮 五月🌧 創作注意事項 小説イラスト等あらゆる創作で自由に使ってOK カラーや服装のアレンジ可 ネタやパロディOK 目次 概要🌧プロフィール 人物像 容貌・服装 趣味 女児符号🌧女児符号 『五月雨』 加速符号『????』 各作品での活躍🌧それいけ!お天気娘ズ それは、ひとつのありようで 関連人物🌧それいけ!お天気娘ズ 頂いたイラスト🌧 ライジングのTwitterアカウント 概要🌧 プロフィール 愛称 五月ちゃん 本名 雨宮 五月(あまみや さつき) 年齢 11歳 誕生日 5月5日 身長 141cm 体重 ??kg 一人称 私 二人称 〇〇さん、〇〇ちゃん 好きなもの 剣の修練、雨音、サイダー 嫌いなもの 不誠実な人、嘘をつく人 趣味 素振り 人物像 マジメ委員長系の女の子。 チャームポイントは大きなポニーテール。文武両道で自分の意見をはっきりと持ちつつも柔軟な対応ができる。ただのめり込むととことんハマってしまう上に負けず嫌いな性格なため遊びの賭け事とはいえムキになることも。 容貌・服装 母から譲り受けた紐でポニーテールにしており常に母と一緒にいる気持ちになれると本人は喜んでいる。 髪型は左右にピョンと跳ねており髪の毛の色は水色である。 お気に入りの服は津波Tシャツで両肩にリボンがついている。 スカートは水玉模様で水中の泡のようなイメージである。 趣味 趣味と実益を兼ねて彼女自身の家系由来の剣術「雨天神宮流剣術」の訓練をしている。彼女自身の腕は11歳ながらなかなかの腕前だが慢心せずに日々修練をしている。 女児符号🌧 女児符号 『五月雨』 『五月雨-さみだれ-』五月ちゃんが振るう二本の刀に雨の力を宿すもの。清らかな浄化の雨の力で相手を攻撃することができる。 また局地的に雨を降らせる効果もありその雨粒には治癒の力、浄化する力も込められており植物の育成などにも役に立つ。 加速符号『????』 現在未設定 各作品での活躍🌧 それいけ!お天気娘ズ 冒頭、ライジング-暁星 旭-が学校からの帰宅途中マーベラスマッドネスのチンピラに絡まれた際に突発的に覚醒した女児符号「暁天」を用いて撃退するところを目撃する。そこからライジングちゃんにコンタクトを取るようになり友人関係となる。 それは、ひとつのありようで 「3.一筋の、希望」にて青空学園近くの裏山にて牧場を作る際に他の女児たちと協力した。 関連人物🌧 それいけ!お天気娘ズ ライジング-暁星 旭- ☀️たまたま女児符号を発動しているのを目撃しそれが縁で友達になる 雷堂 セツカ ⚡️ぶっきらぼうな態度を叱っているがその様子はまるで夫婦 風祭 嵐華 🌪あまりのお金持ちっぷりに時々ついていけない時がある 雪光 兎羽 ☃️何考えてるのかわからないけど楽しそうにしてると思っている エクリプス-暁星 明- 🌑友達と同じ姿をしており衝撃を受けている 頂いたイラスト🌧 あどそん@ソルブレスタンプ着工/@Adoson_Flash
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『パンダのウインク』 更新日:2020/07/12 Sun 20 57 04 タグ一覧 月日は巡り、6月の中旬。 愛歩達は動物園に遊びに行く計画を実行していた。 みくもやに集合し、バスで動物園まで行く。 「みくもやに何時集合だったかね?」 仕事用のネクタイを締めながらお父さんが確認してきた。 「10時半だよ。あ、これ美味しい」 愛歩はベーコンエッグを乗せたトーストと野菜スープの朝食を急いでかきこんでいた。 「ごちそーさま!」 手を合わせて大きな声で挨拶すると、横に置いてあったバッグを持つ。 「お父さん!行ける行ける?」 「慌てなくてもまだ九時よ。全然時間はあるわ」 「でもお母さん……」 そわそわする養娘に、実の娘の姿が重なって見え、養父は寂しい気持ちを隠して苦笑いした。 「よしよし分かった。直ぐ出ようか」 「やった!お父さんありがとう!」 愛歩はこの日を楽しみにしていたのだ。動物園なんて、話には聞いていたが実際に行けるとは思ってもいなかった。 のじゃロリ猫もいてほしいと誘ったが、生き物なら何億匹も見とるからいいと断られてしまった。 愛歩は嬉々としてお父さんの車に乗せてもらったのだった。 青空町には天号の祖母がやっているみくもやと言う駄菓子屋がある。 「もうすぐ着くよ、準備しなさい」 「はーい」 愛歩は開いていた本から目を上げた。読んでいた本は『鐘明家・その血の呪い』だ。 あれからも愛歩は、定期的に図書館に通い、玲亜や龍香と共に、色々と調査していた。 大石家の実の娘ーーー大石早生の行方と共に、自分のルーツも突き止めようとしていた。 自分の母と思しき女性が朱夏と言う名前だった。 家督を継ぐ女性の名前、あ.い.う.え等の25文字から繰り返されている表を見ると、しの名前は確かに朱夏だった。 もう一度だけ本に目を向ける。 母親が朱夏だとしたら、自分の本当の名前はすから始まる名前になるはずだ。 さ、し、す、あった。表には墨亜と表記されていた。 「変な名前……」 愛歩も変わった名前だけれども。どうして母はこの名前をつけなかったのだろう? 「愛歩?どうかしたのかい?」 「あ、いや何でも!」 お父さんの声に、愛歩は思考することを止めたのだった。 みくもやに着くと、天号ちゃんが待っていた。 「天号ちゃんおはよう!」 「お、おはよ~!」 林間学校が終わってからと言うもの、天号ちゃんがよそよそしい…… 愛歩はそう感じていた。 理由を聞くべきだろうか?聞かれたくないだろうか?そんな事を何度も考えていた。 「おやおや、号姫のお友達かい」 駄菓子屋のおばあちゃんがこちらに気が付いて話しかけてくれた。 私のおばあちゃんだよと、天号が紹介してくれた。 「おや、随分懐かしい顔だね」 「え?」 「その髪色、その瞳、お嬢ちゃん、鐘明家の子だろう。懐かしいなぁ。あの頃はやんちゃしてたもんだよ」 愛歩は天号のおばあちゃんを凝視した。この人は自分の母を知っているのか? 「あの…教えてください!その人の事!」 おばあちゃんは顔を綻ばせる。 「ああいいよ。わたしゃ若いもんに青空町の事を教えるのが大好きでね……そう、わたしと才花はいつも一緒でね……」 「お、おばあちゃん!今日は友達と遊びに行くから!」 天号が慌てて止め、愛歩に向かって謝った。 「ごめん、おばあちゃんこの話すると長いから……」 「そっか、こっちこそごめん。おばあちゃん、また今度来てもいいですか?」 「おおいいよ。いつでもおいで」 おばあちゃんはそういって店の奥に引っ込んでいった。 「こんにちわ~」 「あ、きゅーばんちゃんだ!」 愛歩はきゅーばんを出迎えるために外に駆け出す。何かが引っかかっていたが、それが何なのか分からなかった。 「これ、なんて動物やっけ?」 「何かで見たような…なんだったかな」 「えっと確か……オカピだって」 縞模様の足をした鹿のような生き物を見て首をかしげるむらサメに、同調する天号。古代はマップを確認しながら回答する。 「愛歩ちゃん、あっちにはパンダがいるんだよ!」 「へえ~生で見るの初めて!」 初めての場所に瞳をキラキラさせる愛歩と、そんな愛歩に道案内してくれるきゅーばん。 「ふぁぁぁ」 楽しんでいる子供らを見て、欠伸をする影がひとつ。 「遠くに行くと言うから隠れて着いてきたが、全くもって暇じゃの…」 のじゃロリ猫だ。愛歩達には姿を見せず、遠くから見守っている。その顔はひどく退屈そうだ。何千年の時間を過ごしたのじゃロリ猫にとって、動物なんて、珍しくもなんとも無いのであろう。 もう帰ろうかと考えていると、のじゃロリ猫の背中を冷たい殺意が貫いた。 「んぉ!」 ゾクゾクして思わず辺りを見渡すと、熊コーナーの檻に見知った妖気を見つけた。 チッと舌打ちする。 「面倒いの……くっそ面倒の」 厄介な事になってくれるなよ……そう思いながらのじゃロリ猫はその場に留まることにしたのだった。 愛歩はパンダの檻に駆け寄った。 「わぁ!生パンダ!」 白と黒の模様の愛らしい熊が3頭、笹を食んでいる。 その内の1頭が愛歩にウインクしてくれる。 愛歩は嬉しくなって、そのパンダに手をふった。 「アユミン、走ると危ないで!」 むらサメ達もやってくる。 「パンダって言うとさ、中国のイメージだよね」 「そうそう、この動物園の2頭も中国から来たんだよ!」 「でも、3頭いるよ?」 きゅーばんの言葉に、愛歩はパンダを見つめながら言い返した。 「あれ?おかしいな。3頭もいたっけ?」 「愛歩ちゃん、あれ……」 「ん?何……」 古代が愛歩をつついて異変を知らせる。 愛歩が古代の指差した方を見ると、パンダが立っていた。 二足歩行でスクっと立ち、耳を立ててこちらの話をじっと聞いている。 「あ、やっぱりこの動物園、パンダ2頭しかいないよ。だってここに書かれてるもん!このパンダは珍しい種で日本にこの2頭しかいませんって!」 きゅーばんの言葉を合図に、パンダが動き出した。 「ちょ…」 「やば……」 周りの人もざわつきだす。パンダが檻をねじ曲げようとしているのだ。 檻がメキメキと弛み軋む。パンダがこちらに手を伸ばしてきた。 「愛歩ちゃん!逃げよう!」 「え?!う、うん!」 危険を感じたきゅーばん達は、愛歩の手を引っ張って逃げ出した。 後ろで悲鳴が聞こえる。バキッと言う音と悲鳴、飼育員の慌てぶりから、パンダが檻を壊したと直ぐに分かった。 「あー、やはりそうなったか……」 のじゃロリ猫が嫌そうに呟く。 「うーむ、厄介な敵じゃの……」 頭をポリポリ掻いて、のじゃロリ猫は立ち上がった。
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アンコ アンコとは、お菓子と本の店「オウマがトキ」で働く見習いパティシェである。 こちらもどうぞ、お客様 オウマがトキへ 最近になって出来た妹 創作注意事項 ネタやパロディOK 各種創作に自由に使ってOK カラーや服装のアレンジ可 むしろ描いて頂けると泣いて喜びます。 タグ一覧 オウマがトキ ハーフ モノトーン 料理人見習い 符号保持者 翼 うちの子に声がついたよ! アンコの声優 柚春マツリ様のTwitter 一周年記念!ゆうちゃん様!ありがとうございます! プロフィール 本名 アナスターシャ・デビルケーキ あだ名 アンコ あだ名の由来→モノクロ狂想曲番外編『始まりのイチ』 イラスト提供 KMD先生 年齢 150歳くらい(外見・精神年齢10歳) 身長 140㎝ 体重 40㎏(翼と脚の重みも含めて) 誕生日 4/4(あんこの日) 髪の色 黒から白のグラデーション 瞳の色 紅 肌の色 透き通るような白 口調 他者に対しては基本的に敬語(独り言や独白はちょっと淡泊な感じ) 一人称 私 二人称 基本○○さん呼び 友達にはちゃん付けで仕事の先輩には○○先輩 好きなもの 餡子を使った和スイーツ(特にぜんざい) 空腹の人がご飯を食べて満腹になった時の笑顔 ⬛⬛⬛⬛⬛ 読書(主に料理の本) お肉 他人に褒められる事 嫌いなもの お肉 ⬛⬛⬛ ⬛⬛⬛ 趣味 読書(お菓子作りの本が多い) デリバリー帰りに少しだけ休憩する事 対応絵文字 👼🍵 アンコ表情①,② アンコ表情③,④ イラスト提供 木馬先生 性格 明るい性格だが、他人に嫌われることを恐れている。思ったことは大抵言葉に出さずに飲み込むし、他人の過去に対して深く関わろうとしない。(ロリポップ七姉妹の事は、本当に血の繋がった姉妹だと思っている) また、自分に対して正直に生きる人にコンプレックスのような物を抱いている。 将来の夢 一人前のパティシエになる事 セリフ例と口癖 イラスト提供 kの⑨番先生 セリフ例 他の人と会話してる時 「今夜もお疲れ様です。息抜きにお茶会などいかがでしょう?」 「フロートさん、お疲れ様です。糖分補給しますか?」 「ヤスカタ先輩、お待たせしました!差し入れのアップルパイです!」 「お待たせしました!オウマがトキの空飛ぶ宅急便です!」 独り言 「あ!ボーッとしてまた砂糖と塩間違えた!いまお店忙しいし・・・誰も見てないよね・・・?えい!メイキング・ライ・スイーツ!」 「アイさん、またチャンバラやってる・・・羨ましいなぁ」 「のじゃロリ猫さんがまたサボり?どんな神経してるのかしら?」 「うぅ・・・勝手にあんな事したら駄目だったかな・・・皆に嫌われたくないよ・・・」 口癖 「はい喜んで!」 仕事内容 イラスト提供 るっち先生 オウマがトキのパティシエール(スイーツの他に軽食も担当) 特に和菓子が得意であり、お客さんや疲れた同僚に振る舞っている。 空を飛ぶ能力を有している事から、オウマがトキのデリバリーをする事もある。 と言っても人手不足な為、上手く歩けない老人や、店にこれない病人などが限定である。 身体能力 イラスト提供 ウトウ先生 頭と背中に白と黒の翼を生やしており、空を飛ぶ事が出来る。 上半身は翼がある程度で人間とあまり変わらないが、脛の辺りから赤い皮がまるで臑当てのように垂れている。(この臑当てはワニ革のような感触) その足の爪は怪鳥のように鋭く、自分の体重の約500倍の物まで運ぶ事が出来る。 また同年代の少女に比べ胸の発育がよく、臀部から小さな尻尾が生えている。 容姿・服装 イラスト提供 奇桜八重先生 頭と背中に翼を生やした少女。透き通るような白い肌に、黒と白のグラデーションのような髪色。深紅の瞳をしている。 服装はチャイナ風のワンピース型エプロン、下に黒いスカートを履いている。 足が異形なので、靴などは履くことは無い。 また、肘ぐらいまである髪を、父から貰った赤いリボンでお団子にしている。 種族 イラスト提供 猫丸又三郎先生 精霊と悪魔のハーフ。父が精霊で母が悪魔。 風を司る精霊の父と、満腹による幸福感を引き起こす悪魔の母の合間に生まれた子で、空を飛ぶ能力は父から、味覚を操る女児符号は母から受け継いだもの。 親は仕事で忙しい為、モーゼフと言う悪魔に育てられた。 しかし、アンコと両親の関係は良好である。 女児符号 女児符号 メイキング・ライ・スイーツ(嘘で 彩る甘味) 他人の味覚を操る能力。 苺の味がするカレーパンだとか、ラーメン味のパフェだとか、おかしな物が出来る。 (対象の望みを読み取り、求めてる味になるように暗示をかける) 甘いものが苦手な人や苦い薬が苦手な人、急にお袋の味が恋しくなった新社会人に人気。 アンコは普段、この符号を人助けの為に使っているが、オウマがトキで忙しいときに急いで作った料理に使い、味を誤魔化している事もある。 アナザー・アンコについて イラスト提供 KMD先生 アンコに似た謎の存在。アンコの夢の中に現れる。 赤黒い瞳以外アンコとそっくりだが・・・? アナザーの詳細 + 以下ネタバレ アナザーの正体は、アンコが抑圧してきた本心そのもの。 普段はアンコの心の中にいて、アンコに話しかけるだけの存在だったのだが、とてもショックな出来事が起きて本体と分離する事になった。 自由になった彼女は、今までの鬱憤を晴らすかの如く好き勝手する事になる。その姿はまるでイカれた子供のよう。 仕事仲間達(とその呼び方と紹介) イラスト提供 シヴァ化け猫先生 メローナさん 私を雇ってくれた人。私の作ったスイーツを美味しそうに食べてくれる。包容力のあるお母さんみたい。 フロートさん 私を信頼してくれてる人。普段怒ってばかりだけど、ほんとはとても可愛い。でも、怒ってる時は本当に怖いんだよね。教育ママみたいな人。 アイさん 格好いい人。正にヒーローって感じで憧れてる。あなたみたいになりたかったな・・・とっても素敵な先輩だと思う。はぁアイさん今日も格好いい・・・/// シトロンさん おどおどしている人。私もあなたと同じ、本当の自分を出せない臆病者よ。こんな自分、死んでしまえばいいのに・・・いや、こんな事皆には言えないけどね。 マーマレードさん 一緒に料理する事が多いけど、少し怖い。でもシトロンさんを大事にしてる。 プラムちゃん 友達であり先輩。一緒に働けて光栄だわ。でも、仕事中に抜け出すのは感心できないな・・・こんなこと、本人には言えないけど ピオーネさん あんまり笑わなかったから、初めのうちは怖かったけど、不機嫌って訳じゃなかったみたい。物語を書くのが得意なんだね。 のじゃ猫先輩 生き方が羨ましい。他人にどう見られても気にしないんだろうな。羨ましいけど真似できないわ・・・。ズルいよ・・・。ズルいわ・・・。 ヤスカタ先輩 とても可愛い先輩。私が焼いたアップルパイを喜んで食べてくれる。でも、体力が無さ過ぎてちょっと心配・・・ご飯はちゃんと食べてくれてるけど・・・ くゆりさん 装飾がとっても上手な蜘蛛の少女。 衣装がとっても可愛いと思ってる。あ…あと、おやつに甘いものや虫をあげると喜んでくれるわ…… 淡雪さん 初めてできた後輩。寝顔は可愛いけど、仕事中に寝ないでほしいわ。なにか理由があるのかしら? ジュジィさん 元気な悪戯っ子とおとなしい後輩。吊坂さんと逆吊様なら逆吊様の方が付き合いやすいと思ってる。どうして二人で一人なんだろう? リクさん オウマがトキのアダルティ代表。お酒の事に興味しんしんだから、よく話しかけるよ。バーでも働いてみたいなぁ。お酒は作れないけれど、おつまみを作る自信ならあるし。 マリネッタ なんだか一緒にいると落ち着かなくて苦手。自分の本心をさらけ出しちゃうって言うか・・・ フルーチェさん 元気なのはいいけれど、お皿を割ったりはしないでね……? ピネさん 初めて出来たお弟子さん!お菓子作りを教える……と言うか、一緒に作るのが楽しいの!……ただ、お客さんやお店の仲間を口説くのはどうかと…… オウマがトキ店員以外との関係 オリバーさんとオリヴィアさん お得意様。よく色々注文してくれる。ノアさんとも仲がいいみたい。 ノアさん マリネッタの友人らしい。喫茶店には殆ど来ない。 初さん 覚声機に戸惑っていたときに色々教えてくれた。オウマがトキのアイドル。初めてみた時は女性だと思ったけれど、男性かもしれない。・・・キラキラ輝いてみえて格好いい/// + 昔々の物語 昔々、あるところに、一人の女の子がおりました。 その子は泥んこ遊びやら追いかけっこやらチャンバラ等が大好きな女の子で、遊んだ後に親代わりがくれたお肉もまた大好きでした。 ある日その子に数人の友達ができました。 瑠璃色の半魚人のタイム。赤紫色の猫娘セージ。えんじ色の髪がよく似合う小人のローズマリー。そして人間の少女、夏目恵(なつめめぐ)あだ名はナツメグ。 Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ その子にとっては、もう忘れてしまったお話です。 登場作品 モノクロ協奏曲 (語り手兼主人公として登場) モノクロ狂想曲 (主人公として登場予定) その他、コラボ作品など、随時募集中です。 頂いたイラスト 鮎先生作 鮎先生のTwitter はもはも先生作 ゆうちゃん先生作 すこふぃ先生作 あかね先生作 ラト先生作 かるポテ先生作 あどそん先生作 ぐれあ先生作 天号先生作 DUPK先生作 よみ先生作 奇桜八重先生作 裂先生作 タマモーシャ先生作 らくちゃ先生作 ぴの先生作 シヴァ絵師先生作 ウトウ先生作 オウマがトキ一周年記念お祝いイラスト! オウマがトキ厨房風景(ドット) いとり先生作 玄音先生作 すす様 るっち先生作 むらサメ先生作(大アルカナ) 【節制】タロットカード【Temperance】 正位置 職業上の成功、業績を上げる、名誉、宝石、生命力 逆位置 短気、頑固、わがまま、贅沢、浪費
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『亀裂』 更新日:2020/08/08 Sat 00 28 17 タグ一覧 目次 「のじゃロリ猫ちゃん!」 愛歩は急いで窓を開けた。 「おう愛歩。オウマがトキに行ってたようじゃな」 のじゃロリ猫は軽く言う。 「のじゃロリ猫ちゃんは、知ってたの?その、オウマがトキが出来た原因とか…」 「本当はわしからお主に伝えようと思っとたんだが、メローナのやつ、柄にもなく焦ったようじゃの」 愛歩はショックを受けた。 「のじゃちゃんは何とも思わないの?親と引き離された子を見て」 「そうじゃの~、何とも思わん訳じゃないが、あいつらはもうどうにも出来んのじゃ、下手に動かすと逆に精神崩壊するぞ」 どうしようもなかったのかと、愛歩は唇を噛んだ。 その様子にのじゃロリ猫は慰めるように囁いた。 「お主にとって大切なのはなんじゃ?大石早生が戻る事か?大石夫妻を悲しませないことじゃないか?」 愛歩はまたもや言葉につまる。暫くしてから漸く認めた。 「うん、メローナにもそう言われた」 愛歩は悔しくて歯噛みする。 「私のした事は、無意味だったのかな」 「それは違うぞ。お主の考えは立派じゃ。わしには親と言う存在はないが、好きなものの為に行動することは称賛に値するぞ」 愛歩は俯いた。もうどうすればいいか分からない。 「のじゃロリ猫ちゃんは…」 気が付いたら勝手に言葉が出ていた。 「どうして私の味方をするの?」 のじゃロリ猫の耳がその言葉にピクリと動いた。 「……どうしてとは?」 「怖いよ…何か理由があるんじゃないの?」 愛歩はのじゃロリ猫の目をまっすぐ見れなかった。 「のじゃロリ猫ちゃん。私のおばあちゃんと友達だったんだよね?」 「お主、どこでそれを……」 のじゃロリ猫は驚いていた。 「答えて!」 「うむ、確かにわしは才花と面識がある」 愛歩は確信に触れた。 「おばあちゃんを…食べたの?」 のじゃロリ猫は目をしばたかせ、薄く笑う。 「なぜそう思うた?」 「ちょっと前、梟の怪物……だもんロリ梟だっけ?に言われたんだ。のじゃちゃんのアナザーが私を食べたがってるのは、のじゃロリ猫ちゃんが私と同じ能力を……鐘明家の能力を持っているからだって」 「うむ…それは……」 「私のような貴重な符号、アナザー達に使われたくなくないから守っていたの?」 愛歩の言葉に、のじゃロリ猫はかける言葉を失った。 「やっぱりそうなんだ」 なんと言おうか考えていたのじゃロリ猫を見て、愛歩は早とちりした。 「ごめん、今日はもう帰って」 「おい愛歩、話をーーー」 のじゃロリ猫の言葉を聞かず、窓とカーテンを締めた。 愛歩は再びベッドに戻り、何をすればいいのか分からなくて、なにも信じられなくなって泣いたのだった。