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冬の太陽はなぜ天涯に身を没するのを急ぐのか.また冬の夜はなぜ長々と,いつまでも続くのか ―――アエネーイス第一歌745行 はじめに 以下に記すのは,私が気象予報士になるために記録している勉学ノートをまとめたものである.タイトルの「RES GESTAE」というのは,ラテン語で「なされたもの」という意味である.はじめは過去問の計算問題を解く際に使っていただけの勉学ノートであったが,八冊目に到達し煩雑になってきたため,ネット上に整理し記録しようと思い立った. それは,なにより自分のためであるし,また同じく気象予報士を志す仲間へ少しでも参考になっていただければという目的も兼ねている.この場をきっかけになんらかのコミュニティができれば私としては至上の喜びである. ―――進行形の,とても具体的な気象予報士の勉学ノートを目指して. 準備編 日々のトレーニング 「合格率5%」という評判を捨てる 「むずかしい資格だから受からなくてもいいや」,「間違っても仕方ないよね」などという思いで受験するのは控えた方がいい.あなたはどうしてこの資格を取りたいと思ったのか? 苦手意識,「なんとなく」意識をなくすために素早く対策を講じる 学科試験は多肢選択問題である.勉学したての頃は,「この分野苦手~」,「なんとなくこれっぽい」などという気持ちで選択肢を避けたり選んだりすることがある.しかしこれでは絶対に受からない.苦手な分野を真面目に学んで克服すべきである.気象予報士は最新技術に関わる分野であるので,常に「学ぼう」という意識が必要である. 集中力のリズムを知る 試験時間は,学科は1時間,実技は一回につき75分である.普段のうちに集中力を高める練習をしておかないと,力尽きてしまう.特に実技の試験時間は酷である. 実例にあたる テレビの気象予報を見て,「なぜ今,この気象予報士はこう言ったのだろう?」と疑問に思ってみるのが一番に勉学の動機付けになるのではないだろうか.そして,テレビや新聞の速報天気図を見て,見慣れることにしていこう.気象予報士が言う専門の言葉に注目してみるのも手である.「上空1500m付近に強い寒気が」,「大気が非常に不安定になりますので」,「寒冷前線の通過に伴い」などなど.現職の気象予報士から学べることはかなり多い. 毎日の気象予報に関わる NHK第二放送で午後四時から気象通報が行われているので,ラジオ天気図を入手して(いまは困難であるが),ラジオを聞いてその日の正午の天気図を作ってみよう.特に,どんなところにどんな地名があるのか,どんな地名・海域名が表示されているのかを知ることができる.これは,実技試験の(特に擾乱の移動を記述する際に)大きな準備となるし,実際に役立つ. 総観気象学を学ぼう 「文系が理系が」などと耳にするが,もうそのようなことを言って言い訳するような時代ではないと私は思う.そのような壁を作る行為が間違いなのだとも私は思う.気象予報士を目指すのなら,本当に目指すのなら,どんな資格かをはっきり把握し,謙虚に資格の勉学をすべきである. 気象予報士はもちろんのこと気象学の知識が必要なのは言うまでもない.しかし必要なのはそれだけではなく,気象に関する法規の知識や現象を作文する技能も必要である.また日本の地理の知識だって必要だ. 気象学や数値予報で用いる「物理学の方程式」を学ぶことはかなり大事だと私は考える.なかでも高校卒業程度の力学と熱力学の知識は最低でも持っていたい.数学としては微積分とベクトル解析,三角関数は必須なように思える.そうしてプリミティブ方程式の意味はおさえておきたい. 気象予報のためにコンピューターに慣れよう 気象庁のホームページには欠かさず訪れるようにしたい.特に学科専門知識のためには必須だと考える.また,高層天気図や解析図を日頃から見慣れるためにも,訪れるのは重要だと私は思う. 気象要素のデータや予報確率の処理を,Excelなどの表計算ソフトで自分でまとめてみるのもいいかもしれない.気象予報は,大量のデータを扱うがゆえに確率と切っても切れない関係にある.そうすれば,気象予報の分野にだいぶ近づけることは間違いないと思う. 解答の心構え ベストコンディションでのぞむ 気象予報士の試験時間を想定し,自身の集中力についてはもちろんのこと,体のことを知っておく必要である.例えば私はトイレが近いと集中力が著しく低下する.そうなる前に,あらかじめトイレを済ませておいてから勉学にのぞむことにしている.試験本番へ向けて,30分から1時間の間に充分にコンディションを整える練習をしよう. 気象予報士の資格を取得して,実際に業務をすることになった際,この「コンディションを整える」ことは重要であるように思える.というのも,現象の予想は常に最新情報を見ていかねばならないものであり,体力も精神力も使うので,自分自身をまず管理せねばならないからである. 問題文をよく読む 問題文をよく読もう.特に多肢選択の学科試験は注意が必要である.1問当たり平均4分しかない学科試験では,出題者が問いていることを間違うことがある.正しいものを選ぶのか,誤っているものを選ぶのか? 問題の意図,すなわち題意を明確にするべく,問題に名前をつけることを薦めたい.これは「大気の熱力学」の問題だ,これは「大気の力学」の問題だ,などといったふうに.そうすれば記憶のひきだしが整理されてゆくと考えられるし,知識の整理もできる. 早とちりしない これは学科試験でも実技試験でもあり得ることだが,題意を汲み取ることを怠ると,後になって響く.学科試験ではそれぞれの問題は独立しているのでまだよい.実技の場合は,前の問題で解答した事項についてまた問われることがあるので,殊更注意が必要である. なにを求めるかはっきりさせる 正しいものを選ぶのか,誤っているものを選ぶのか,といった問題形式自体を読み取ることはできたとして,次は「なにを問われているのか」を意識する必要がある.これは計算問題でよくあることである.どんな物理量を求めればよいのか?ということだ.風速か?温度か?相対湿度か?まずはそれをはっきりしなければならない. そのためには,問題文中の求める物理量を丸で囲むとよい.実技では,用いる資料の図表番号を丸で囲むとよい.そうすれば,解答への道筋が少なからずみつかるだろう. 注意点 時間的制約によるあせり 試験時間はどうしても限られている.よって,いつもの勉学時と違う思考をしてしまうかもしれない.例えば私の場合は,こうである. 「いつもは何分もかけてじっくり解いてきたが,いざ試験会場で解答を行なうと,『早く答えねば!』というあせりが生じてしまい集中力が揺らぐ.結果,知識のひきだしを開ける手がぶれてしまい開けることができない,あるいはちがうひきだしをあけてしまうことなる」 といったものである.こういったことに対してはどういう対策を講じたら良いだろうか. 私がまず考えたのは, (壱,普段から問題を解きなれる (弐,普段から時間を設定して勉学する このふたつである.やはり日々のトレーニングが大事なんだと思ったものだ. 自身の弱点,注意すべきことを見出し,対策をとるようにしていこう. 計算テク 限られたスペースでも正確に計算できるように 試験では計算問題も出る.学科一般・専門でも実技でも言えることだが,机には指定されたものしか置けない.そのなかには,白紙の紙などは入っていない.問題用紙のすみっこで計算を行なうしかないのである. 手計算の正確さ・素早さを鍛えるのは重要だが,きちんと整理して計算を行なうことも大事である.そのためには,基本となる法則・定理・過程などをしっかり頭に入れておかねばならない. また,過去問を解いているひとは,わざと小さいノートや紙で計算を行なうというのも手である. 値・与式・条件・単位を正確にまとめ,追う これも一般・専門・実技の計算問題で言えることだ.値は,問題文中で与えられたものを使うこと.値を丸で囲み目立つようにすれば,その数値が映えて,計算しやすくなると思う.与式についても同じで,問題文中で与えられたものを忠実に使う. 値・与式を把握したら,早速計算をしたくなるところだが,その与式が成り立つ条件は何か,もう一度問題文をよく読み確認する.例えば「北半球中緯度のX地点で」とか「空気隗は乾燥断熱減率にしたがって変化するものとする」といったふうに.問題文中から得られる情報は実は多く,解答のヒントも多くあるのだ. あとは単位をしつこいくらい確認することである.「単位時間あたり」,「単位面積当たり」,などという言葉には慣れておこう.気象学・気象予報で使う物理量の単位は,すぐに出せて,変換できるようにしておこう. 変換例:ノットと毎時,海里とキロメートル,などなど. 一時間は何秒か?五日は何時間か?sin30°はいくらか?2や3の平方根はいくらか?渦度の単位は?パッと言えるようにしよう. 丁寧に定量化をおこなう 問題によっては,図を見て読み取るのもある. たとえばフェーン現象の問題だ.「大気の熱力学」,「気象現象」に分類される基本的な問題であるが,山のふもとからどの温度減率でどの高度まで上がったら飽和し(あるいは湿潤でなくなり),どのようにしてもう一方のふもとまで下るのか? この「どの」とか「どのように」を具体化していく行為は非常に大事である.数字や方程式で具体化していく(定量化,と呼ぶ)と,現象が見えてくるのだ. ただ,やみくもに数字や方程式を使っても意味がなく,法則・定理・過程について慣れる必要がもちろんあるし,数学の基礎知識だって必要だ.初めは,正確にそういったことを追っていくことから行なうようにしよう. 図やイメージを描いて整理する 問題文だけでは情報がつかみにくい場合がある.例えば地衡風や温度風の風の向きを調べる時などは私は厄介に感じる.ベクトル解析の知識さえ頭に入っていたならば,右ねじを手で作ることにより両者の問題は解決される. 特にベクトル解析の「外積」が定義のなかに入っている地衡風,温度風,渦度はイメージだけではなかなか解けない.ゆえに私は問題用紙のすみっこにいろいろと矢印を描くようにしている. 次元解析はマスターすべし 次元解析,とパッと文字だけを見て難しそうなイメージがついてしまうのではないだろうか.しかし実際に行なうことは簡単だ.例を挙げよう. A地点で北東へ15ノットで進む擾乱Xがある.12時間後には何海里進んだことになるか?ただし擾乱Xは12時間の間,方向と速度を変えないとする. まずあなたがすることは,ノットと海里の関係を思い出すことである.ノット(kt)というのは速度の単位のひとつで,海里(NM)というのは距離の単位のひとつである.hourは一時間(3600秒)で, kt=NM / hour (1) という関係があるということを思い出すことができたとして,次にすることはなんだろう? そうだ,「なにを求めるかはっきりさせる」のだ!今の場合は海里(NM)を訊かれているので,(1)式を次のように書き換える. NM=kt × hour (2) となる.もちろん(1)と(2)は意味が同じである.次元解析とは,「単位を一つの方程式のように書き,求めたい量について解く」ことだと思って良い. これで,問題文の情報・条件と(2)より,15(kt)×12(hour)=180(NM),つまり「北東へ180海里移動した」と答えることができるのである. 日頃から計算に慣れる 小数第二位のかけ算・割り算は,慣れていたほうが良い.「なんだそれくらい」と思うかもしれないが,実際に計算を行なうとなかなかこたえるものである.学科試験は,選択肢のなかに近い値があるので助かるが,実技となると「小数第〇位で」,「有効数字〇桁で」などと指定されたりするので,気を付けよう. 「気を付ける」という意味では,日頃から数字と仲良くしたほうがよいと私は考える. 大敗を期してこその、力なのだ。 学科一般知識編へ 学科専門知識編へ 実技編へ
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第78話 カレアント戦線 1483年(1943年)8月12日 午前9時 カレアント公国東ループレング この日、ポーラインの空は昨日と引き続き、雨模様であった。 ループレング戦線に駐屯する第20軍は、戦線の左翼に布陣している軍である。 シホールアンル側は、第3軍、第8軍、第14軍、第20軍の計4個軍を配備し、残りは後方で待機していた。 第20軍は、前線から4ゼルド離れた、石造りの建物の多い東ループエング市に司令部を構えていた。 軍司令官であるムラウク・ライバイスツ中将は、青色の軍服に身を纏い、窓ガラスの外に見える最新式のゴーレムに見入っていた。 そのゴーレムは、ストーンゴーレムに属しているが、外見は犬か、猫のような形をしており、8体が伏せているような状態で置かれている。 背中の後ろには、大砲らしき物と、人が3人乗れる台座が設けられている。 これは、今年始めに出来たばかりの機動用のゴーレムであり、通称はキリラルブスと呼ばれている。 キリラルブスは、シホールアンル帝国内にいる犬型の肉食動物の名前であり、その姿形が件の肉食動物に似ている事からこの名が付けられた。 キリラルブスの前面には、新式の野砲がずらりと並べられている。 このゴーレムと野砲は元々、前線部隊に運ばれる途中であったのだが、街道が空襲を受けて破壊され、工兵部隊の修復が出来ていないため、 一時的に軍司令部のある市庁舎前に置かれている。 (満足に、兵器も運べぬ状態なのだ。上からの決定も、致し方ないのだろうが・・・・) ライバスツ中将は苦しげな表情でそう思った。 彼の年齢は既に50を超えている。黒髪で短い身長、厳つい顔にでっぷりと太った体系であるが、温和な性格から彼はおやじさんという渾名を頂戴している。 指揮官としての才能はシホールアンル有数であり、彼が佐官時代、尉官時代の頃には様々な戦場で抜群の戦功を挙げてきている。 また、彼は部下の面倒見も良く、最近シホールアンル帝国内にも増えてきた、20代後半から30代前半の若い将官も、彼の薫陶を受けて育った者が多い。 そんなライバスツ中将ではあるが、彼は今、悩んでいた。 (これほど、後ろを振り返るという動作が辛いとは・・・・・) 彼は今、司令部の会議室で、各軍団長、師団長を集めて作戦会議を開こうとしていた。 集まった者達には、前もって重大な知らせがあるから至急司令部に集合せよと命じてあるが、その詳細は教えていない。 詳細は、軍団長、師団長の全てが集まってから話すつもりであった。 内心、彼は戦いたかった。新式のゴーレムは、従来のストーンゴーレムよりも機動性は上で、敵戦車に対抗できると見込まれている。 新式の野砲は、シホールアンル軍で初めて3.8ゼルドの射程距離を誇り、近距離の対戦車戦闘にも応用できる。 このような装備は、第20軍のみならず、前線部隊や後方部隊全てに行き渡っていた。あとはそれを支えるものが揃えば、攻勢に持ち込めた。 なのに・・・・・ 「軍司令官閣下。全員集まりました。」 彼の傍で、参謀長が声をかけてきた。 「そうか。」 ライバスツ中将はそう言うと、重そうな体を振り向けた。 第20軍団は、第109軍団、第32軍団で編成されている。 この編成を細かくすると、第109軍団は第202歩兵師団、第122重装騎士師団、第21騎兵旅団。 第32軍団は第173歩兵師団、第123石甲騎士師団、第82石甲機動旅団となる。 総兵力は実に76000人を数える。この2個軍団を1個軍にまとめているのが、第20軍だ。 第20軍は今年の2月にカレアント公国ループレング戦線に配備された。 今日まで最前線に配備された第20軍は、アメリカ軍機の空襲によって若干の損害は受けているが、被害の度合いは 第20軍全体から見れば、かすり傷にすらなっていない。 他の第3軍、第8軍はそれほど幸運でもなく、第8軍では1個師団が空襲のため消耗が魅し出来ぬほどまで大きくなり、後方の師団と入れ替えられた。 第3軍の方では1個旅団が、7月の大空襲で丸々壊滅するという損害を被り、これもまた後方の部隊と交替された。 そんな中でも、シホールアンル軍前線部隊の将兵は、それほど士気を落とさなかった。 だが、2日前に各軍司令部に送られてきた魔法通信が、ループレングのみならず、南大陸全ての戦線を揺るがしていた。 「忙しい中、急に呼び出して済まなかった。」 ライバスツ中将は、始めにそう切り出した。 「今日は皆に重大な発表がある。先日、本国の司令部から、各軍司令部宛の命令を受け取った。内容はこの紙に書いてある。」 彼は、懐から1枚の紙を取り出した。この紙は、その時知らされた命令文が一字一句もらさずに書き込まれている。 「どのような命令なのでしょうか?」 第32軍団司令官がライバスツに聞いてきた。 「それを今から教える。」 ライバスツはそう言いながら、紙に書かれた命令文を読み始めた。 「発 本国総司令部 宛 南大陸侵攻軍各軍司令部 南大陸各侵攻部隊は、8月15日を期して順次撤退準備に入られたし。撤退開始日は、ヴェリンス方面部隊は9月2日、 カレアント方面部隊は9月5日とする。尚、連合軍に撤退を察知させぬため、撤退は後方待機部隊から小部隊ずつに分かれて順次行う事。」 紙に書かれていたのは、たった数行程度の文章。 されど、数行程度だ。 この淡々と書き綴られた命令文は、第20軍の軍団長、師団長を驚愕させた。 「て、撤退ですと!?」 「我々は再び、南進するために派遣されたのではないのですか!?」 「どうしてです!?装備の質も以前より上がっているのに何故!」 将官たちが、信じられないと言った口調で次々と質問して来る。 「落ち着け!」 ライバスツ中将は鋭い声音で一喝する。ざわめいていた会議室はシーンと静まり返った。 「君達は思っているだろう。どうして撤退するのか?戦わずに逃げるのか?と。しかし、そうやらざるを得ない状況に落ち込んでいるのだ。 パルメイカル君、先月の補給量は定量に達していたか?」 彼は、第32軍団長のパルメイカル少将に聞いた。 質問を受けたパルメイカル少将は、一瞬答えるのを躊躇ったが、意を決して答えた。 「いえ、達していません。補給量は定量の7割、いや、6割ほどです。」 「そうか。マレィンパル君、君の所はどうだったかね?」 「私の所も、先月は定量に達しませんでした。」 「先月も、だろう?」 ライバスツ中将は被せるように言い放った。 「先月も、その先月も、そのまた先月も・・・・・前線にはアメリカ軍の爆撃や、地域住民の連合軍派民兵が妨害工作を行っているせいで、 送られて来る補給物資は減りつつある。今の所、我が軍や他の軍も、なんとか飢えぬ程度で収まっているが、食料の他に必要な衣類、靴や、 剣や魔法石などの必要物資は目減りする一方だ。これでは、攻勢が成功しても伸び切った補給線を断ち切られて侵攻軍全体が消耗してしまう。」 アメリカ側が行っていたシホールアンル側の補給線攻撃は、シホールアンル南大陸侵攻軍に重大な影響を及ぼしていた。 アメリカ軍は、太平洋艦隊所属の空母部隊や潜水艦部隊が1月から南大陸や、北大陸南部の主要部に散発的に空襲を加えるか、潜水艦によって輸送船を撃沈している。 陸軍はこれに呼応するかのように、前線は勿論、前線後方の物資集積所や街道を執拗に爆撃し続けた。 当然、シホールアンル軍もあらゆる対策を立てて猛反撃した。 今も続く補給線を巡る攻防は、アメリカ、シホールアンル双方に手痛い損害を与えている。 アメリカ側はしばしば沖の機動部隊にも打撃を与えられている。 陸軍航空隊の犠牲も大きく、米側の発表では1月に198機、2月に300機、3月に389機、4月に202機、5月に270機、6月に268機、 7月に201機、計1828機を失った。 対して、シホールアンル軍はこの半年以上の期間に戦闘ワイバーン1089騎、攻撃ワイバーン923騎、飛空挺4機を失っている。 一方、海上での戦いでは、アメリカ側が潜水艦19隻を撃沈され、シホールアンル側は輸送船53隻と巡洋艦1隻、駆逐艦4隻を撃沈された。 このように、双方の被害はかなり大きな物となっているが、アメリカ側の目論見通り南大陸侵攻軍の補給物資は、日を重ねる毎に減って行った。 補給物資の供給不足は、必要な武器や備品の整備状況に影響を及ぼし、第20軍に所属する各師団の砲兵隊の中には、部品が足りずにそのまま修理が 滞っている大砲等が出始めている。 特に高射砲や魔道銃は、アメリカ軍機が来襲する度に戦闘を行っているため消耗が激しく、8月現在までに21門の高射砲と42丁の魔道銃が、 整備不良で使い物にならなくなった。 7月からは、それまで一応満足に行われていた魔法石の供給も減少傾向にある。 戦闘状態にない時期でさえ、この有様だ。 これで戦闘状態に突入すれば、満足に戦えるのはほんの一時期で、遠からぬうちに補給不足で自滅するのは目に見えていた。 オールフェスは、アメリカ軍や民兵の妨害工作で、補給線が細くなりつつある南大陸侵攻軍の現状を憂慮していた。 シホールアンル軍は、陸軍の地上兵力が270万で編成されている。 そのうち、南大陸にはヴェリンス戦線に50万。カレアント戦線に90万を投入している。 ちなみに、カレアント戦線の要であるループレングには、第20軍のような軍が9個あり、総兵力は68万を超える。 合計140万の地上兵力が南大陸戦線に投入されているのだ。 しかし、この140万の兵員を生かす補給物資が減りつつあり、各部隊からは物資不足が次々に報告されていた。 シホールアンル軍上層部は、補給部隊を増やして定量を満たそうとしたが、アメリカ側の爆撃や、潜水艦の攻撃はより激化し、成果は一向に上がらなかった。 このまま敵の大攻勢を受ければ、補給不足によって継戦能力が低下しつつある南大陸侵攻軍は危ないかもしれない。 軍上層部には、撤退も視野に入れる者が増え始めたが、上級将官の大半は撤退を認めようとはしなかった。 「既に南大陸の過半は我らの領土だ。これを連合の蛮族共に引き渡す事なぞできるか!」 「状況は完全に不利という訳ではない!撤退する必要は無い!」 撤退論が出る度に、上級将官達は口々にそう言い放ち、撤退を認めようとはしなかった。 しかし、オールフェスは苦悩の末、南大陸侵攻軍の全部隊を、段階的に北大陸まで撤退させる事を決めた。 本来ならば、オールフェス自身も撤退を認めぬ立場にいたはずだった。 上級将官達の意見は、一昔前ならばそれで通じたであろう。 だが、シホールアンル地上軍の相手は、本気を出せば蹂躙できる南大陸軍のみではない。 連合軍には、去年4月の攻勢を頓挫させたアメリカ陸軍が含まれているのだ。 それも何十万という大軍である。 アメリカ軍には、シホールアンル軍には無い多数の戦車や自動車があり、それによって今までには考えられないスピードで前線を突破できる。 それに加え、砲兵隊も、シホールアンルのそれを上回っている。 このような状況で攻勢を行っても、前回以上の損害を出す事は確実だ。 それに、アメリカ軍に攻め込まれれば、更新された野砲やゴーレムを除き、未だに剣や弓、槍などを使用している地上部隊では太刀打ちできない。 一般の歩兵部隊にも、魔道銃や砲が配備されているが、これらは対空用であり、一部は対地用に手直しされているが、大半は南大陸軍と似たような装備だ。 これでは、アメリカ軍を始めとする連合軍を食い止める事は難しい。 いや、食い止めるどころか、戦線を各所で突破されて包囲される部隊が続出する可能性すらある。 そうなれば、何十万という兵員を失うだろう。 実戦経験を積んだ140万の軍は、失うには惜しい数だ。 犠牲を省みずに、あくまで南大陸防衛に固執するか。それとも、この140万の兵を有効活用すべく、一旦は後退させるべきか・・・・・ オールフェスは考えた末に、後者を選んだ。 前者なら、確かにアメリカ軍にも一泡吹かせられるかもしれない。だが、強力な装備を持つアメリカ軍相手には、一時的な作用でしかない。 結果、味方地上軍を、僻地同然の南大陸で無為に失う事になる。 そうなるよりは、補給もしやすく、地の利がある北大陸で戦ったほうが良い。 その事から、オールフェスは南大陸侵攻軍の撤退を決意したのである。 「この命令は、送り主こそ本国の総司令部だが、実際には皇帝陛下が熟慮の末、直々に下した物だ。諸君らも、足枷を付けられたまま 相手とは戦えないだろう。南大陸侵攻軍は今、補給不足という足枷を付けられている。このような状態で、あのアメリカ軍と戦えるかね?」 ライバスツ中将はそう言いながら席を立ち、窓を開けた。 窓の外には、彼が先ほどまで見ていた新型ゴーレムや野砲が置かれている。 「これを見たまえ。本来ならば、とっくに前線に付いてもいいはずの兵器だ。その兵器が、敵の空襲で足止めされ、この司令部の近くで たむろしている。満足に補給が行っていない証拠だ。」 ライバスツ中将は鋭い口調で言いながら、参加者全員を見回す。 誰もが、失意の混じった表情を浮かべている。 「私も、この第20軍をもって敵と戦いたかった。この中で、敵との決戦を一番望んでいたのは、私かも知れん。だが、兵力はあっても、 支える物が満足に行かぬ状態で攻勢なぞできる筈もない。強行すれば、兵を無駄死にさせるだけだ。皇帝陛下は、それを知っていたのだろう。 それでも、君らは納得行かんか?」 ライバスツ中将は、皆に問うた。 失意の表情を浮かべる軍団長、師団長の面々であったが、同時に現状を理解したうえで、ライバスツ中将の言う事に納得していた。 「軍司令官閣下の言う事は良く分かりました。」 唐突に、第32軍団長のパルメイカル少将が言って来た。 「我々は、この地に派遣されてから敵との決戦を夢見ておりましたが、確かに現状は厳しく、攻勢に出ても頓挫する事は火を見るより明らかでしょう。 軍司令官閣下、それに皇帝陛下の言われるとおり、満足に力を発揮出来る状態で戦ってこそ、敵に最大の損害を与えられるでしょう。」 「軍団長閣下の意見に私も賛成であります。」 「私も同意見です。」 他の師団長や旅団長も賛成の意を表した。 やはり、彼らも減りつつある補給物資に何らかの不安を抱えていたのだろう。 「納得してくれたか。ならば、後は敵に悟られぬように撤収準備を進めたい所だが、先にも話したとおり、撤収準備は敵に悟られぬよう、 段階的に行う必要がある。我々最前線軍は10月まではここから動けん。まず、後方の予備軍が撤収し、最後に我々となるだろう。 敵の11月攻勢が始まる頃には、我が第20軍も北大陸に布陣している筈だ。」 11月攻勢。それは、連合軍の反攻作戦が開始される時期を示した言葉だ。 スパイからの情報によると、現在、連合軍は11月の反攻作戦に向けて着々と戦備を整えているようだ。 11月となると、今は8月であるから、後2ヶ月もない。 このような状況で11月を迎えていれば、南大陸侵攻軍は今よりも酷い物資不足に喘ぎ、まともな反撃が出来なくなったであろう。 アメリカ軍が空や海から、執拗に補給線を狙ったのは、この事も見越しての事であろう。 (アメリカと言う国は、なんて戦上手なものか・・・・) ライバスツ中将は、内心でそう思った。 その後、ライバスツ中将は軍団長、師団長、旅団長と共に今後の事を話し合った。 話し合いは3時間にも及び、互いに納得した状態で会議は終わった。 8月14日 午後7時 カレアント公国ロゼングラップ 南西太平洋軍司令官であるドワイト・アイゼンハワー大将は、ロゼングラップ郊外の草原地帯に待機している 第4軍配下の第4機甲師団の視察を終えた。 彼はその後、第4軍司令官と話し合った後、割り当てられた宿舎で泊まる事になった。 午後7時 アイゼンハワーは個室で本を読んでいると、訪問客が彼の部屋に訪れた。 ドアが開かれると、第4軍司令官であるドニー・ブローニング中将と、参謀長のフリッツ・バイエルライン大佐が中に入ってきた。 「おお、来たか。待ち侘びていたよ。」 「先輩と勤務時間以外で飲むのは久しぶりですな。」 ブローニング中将は微笑みながら、持って来たバーボンを掲げた。 「1週間前にヴィルフレイングで手に入れたバーボンです。どうですか?」 「嬉しい手土産だね。まあ、そこに座りたまえ。」 アイゼンハワーは2人にソファーに座るように促した後、従兵にグラスを持って来るように命じた。 「先の視察時は、仕事上の話しか出来なかったが。それにしても立派になったな。」 「はい。士官学校時代やパナマ運河勤務時には大変世話になりました。自分がこうしていられるのも、先輩のお陰です。」 「買い被り過ぎだよ。私はただ、サポートしたまでさ。」 そう言うと、アイゼンハワーは苦笑した。 「司令官とアイゼンハワー閣下は昔なじみのようですな。」 隣で話を聞いていたバイエルライン大佐が、ブローニング中将に聞いた。 「ああ、そうだ。先輩には色々世話をかけてしまったよ。軍を辞めようとした俺を引き止めたのも、アイゼンハワー先輩のお陰さ。」 「パナマ運河勤務の時だな。あの時、君は心労から軍を辞めたいと言っていた。当時、君は少尉で、酷い大尉の下で働いていたな。」 「ええ。本当に酷い野朗でした。」 「その酷い大尉の下で、君は頑張っていたが。ある日、とうとう限界に近い状態になった。私はその時、たまたま彼と再会して相談に乗ったんだ。」 「その酷い大尉というのは、ゼークト流に言うと勤勉で無能な働き者、と言う感じの者ですか?」 バイエルライン大佐が口を挟んだ。 「そう!まさにその通りの奴だった。ろくに考えもしないで訳の分からない事ばかり抜かすものだから、何度ぶん殴ってやろうと思った事か。」 ブローニング中将はわが意を得たりとばかりに返事した。 「しかし、私の説得でブローニングはなんとか耐えた訳だ。」 「ええ。そうして、今の私がある。まあそう言う事かな。」 ブローニング中将は苦笑しながら、バイエルライン大佐に言った。 従兵がグラスと氷を持って来た。 「閣下、お持ちいたしました。」 「ありがとう。どれ、私がやろう。」 アイゼンハワーは従兵が持って来た酒と氷を置くと、ソファーの前にあるテーブルに置いた。 「ちなみに、その酷い大尉さんはどうなったのです?」 バイエルライン大佐はブローニングに聞いた。 「確か、先輩と相談して3ヵ月後に、窃盗を起こして逮捕。後は軍法会議に掛けられて軍から叩き出されたよ。その後は知らない。」 「なるほど。これが戦場なら、後ろから撃たれても文句は言えないでしょうな。」 「確かにそうだ。あの役立たずが逮捕された時は、それ見た事かと思ったよ。」 ブローニングはやや毒気のある口調で言った。彼はそれほど、その大尉の事が大嫌いであった。 「まっ、人間は生きている間に、一度や二度ほど馬鹿な上司に巡り合うものだ。」 アイゼンハワーはしんみりとした口調で言いながら酒を注ぎ終わると、音頭を取って3人で乾杯した。 「バイエルライン大佐。すっかりアメリカ軍の空気に馴染んで来たね。」 アイゼンハワーはバイエルライン大佐に話を振った。 「はあ。お陰さまで。」 バイエルライン大佐は照れ臭そうな表情で返事した。 フリッツ・バイエルライン大佐は、元はドイツ陸軍の将校であった。 彼は1940年1月に開始されたイギリス、フランスとの本格戦闘で、エルヴィン・ロンメル少将の指揮する第7装甲師団の作戦参謀として戦ってきた。 泥沼化の様相を呈していくフランス戦役の中で、第7装甲師団はよく戦い、イギリス、フランス軍の攻勢を頓挫させ、あるいは逆包囲する等、 イギリス、フランス軍にに多大な損害を与えてきた。 転機が訪れたのは1941年2月の事であった。 いつもの通り、前線で戦況を見ていたロンメルら司令部一行は、フランス軍機の空襲を受けてしまった。 ロンメル少将は全治8ヶ月、バイエルライン大佐は全治5ヶ月の重傷を負い、残りの司令部要員も半数が戦死し、半数が負傷すると言う事態に陥った。 それから半年後の8月。待命状態にあったバイエルライン大佐は、病気で倒れたアメリカ駐在陸軍武官の代わりにアメリカへと赴任した。 アメリカ駐在大使館には、海軍から3名、空軍4名、陸軍から7名の駐在武官がおり、まとめ役は陸軍のモーデル中将が担っていた。 当時、ドイツはアメリカの参戦を気にしていた。アメリカはイギリスやフランスに対し、駆逐艦50隻の供与や、必要物資の輸送を行っていた。 誰が見ても、アメリカがドイツを挑発している事が分かっていたが、アドルフ・ヒトラー総統はルーズベルトの企みに乗らなかった。 逆に、アメリカの駐在ドイツ大使館から情報を得ようと、有用な将校をアメリカに送り込んでいた。 万が一、アメリカと開戦しても、駐在武官は外交官であるため、交換船で悠々と本国に戻る事が出来る。 バイエルライン大佐は、いずれはドイツ本国に戻れると思い、アメリカの しかし、思い掛けぬ事態が起こった。 10月、原因不明の突然の転移が起き、ドイツ大使館の面々は、他の大使館、領事館と同様に祖国を失った孤児と化したのだ。 アメリカ国内から貴重な情報を送るというドイツの試みは、有用な将校共々、アメリカ自体が消えた事で幕を閉ざされた。 駐在武官達は、しばらくは失意のどん底に叩き落された。 だが41年12月にアメリカが駐在武官の合衆国軍志願を認めた時、バイエルライン大佐は迷わず志願した。 バイエルライン大佐は42年3月には第4機甲師団の作戦参謀に任命され、自らがフランス戦で培った知識を、師団の参謀や部隊指揮官達に教え、 同師団の錬度向上に貢献した。 43年5月には、南西太平洋軍指揮下の第4軍参謀長に抜擢されて、6月に第4軍と共に南大陸に派遣されたのである。 「仕事のほうは順調かね?」 「ええ。万事順調です。あとは11月攻勢を待つばかりです。」 「そうか。」 アイゼンハワーは満足そうな表情を浮かべる。ふと、彼はある事が気になり、しばらく黙考した後、バイエルライン大佐に聞いた。 「そういえば、バイエルライン大佐とはあまり話す機会が無かったな。」 「ええ。私は南大陸に派遣されるまでは本土にいましたからね。何か聞きたい事でも?」 「あるよ。ドイツの軍人から見て、アメリカ陸軍と言う物はどう見えたかね?」 その質問に、バイエルライン大佐は一瞬戸惑った。 どう言って良いのか・・・・・ 「なあに、正直に言っても構わん。オフレコだから心配するな。」 心中を察したのか、ブローニング中将が陽気な声で言って来た。 「そうだよ。ここには君とブローニング、それに私の3人しかいない。」 2人にそう言われると、離さない訳にもいかない。バイエルライン大佐は意を決して話し始めた。 「はあ、それでは・・・私が合衆国陸軍大佐の階級を得て、第4機甲師団の作戦参謀に任命されたのは、 今から1年半近く前の42年3月でした。最初、私はアメリカ陸軍がどのような軍隊であるか期待しながら 見定めようとしました。最初の3ヶ月間は、正直言って呆れてしまいました。 素行不良が目立つ者が余りにも多くて。」 アメリカ軍は、外見は立派ではあるが、実際は驚くほど不真面目な兵隊が多い。 バイエルラインが勤務した第4機甲師団も、例に漏れず不真面目な兵隊が散見された。 最も、陸軍や海軍はまだましなほうで、海兵隊になると素行不良の兵隊など部隊のあちこちにいる。 だが、勇敢さでは3軍の中で海兵隊を一番に挙げる者が多い。バイエルラインもその1人である。 バイエルラインはまず、徹底的な訓練によって師団の士気を高めると共に、ドイツ式戦法を師団に取り入れる事を決めた。 最初は試行錯誤の連続で、ミスを生む事もあったが、師団の士気は大いに上がった。 又、ドイツ式戦法の有用性を認めた他の機甲師団も、バイエルラインが教えた通りの物を師団の訓練で取り入れた。 「ですが、訓練を重ねる毎にそのような者も少なくなりました。私が驚いたのは、アメリカ兵の飲み込みの早さです。 最初、師団は私の提示した戦法に戸惑うばかりでしたが、慣れたら上達が早い。去年11月に行われた、第5機甲師団との 戦闘訓練では、ドイツ陸軍のお家芸をほぼマスターし、第5機甲師団を打ち負かしてしまいました。」 「その話なら私も知っている。第5機甲師団の師団長は、最初はドイツ式の戦法を取り入れなかったようだが、 この演習の結果がショックだったのか、12月の演習で早速取り入れていたようだな。第5機甲師団のみならず、 他の師団や、今や新設されたばかり機甲師団まで、君の教えた戦法を伝えようとしている。全く、大したものだよ。 第4軍に配属が決まった時、師団長は何か言わなかったかね?」 「はい。第4機甲師団から第4軍の参謀長に任命された時は、師団長からそんな命令書など屑篭に捨ててそのまま 居座って欲しいとまで言われましたよ。」 バイエルラインは苦笑しながらそう言った。 「その師団長の言葉はよく分かるよ。俺だって、同じ事を言うぞ。」 隣のブローニング中将も笑いながら言う。 「あの転移は災難だったが、こうして見ると、悪い事ばかりではなかったな。合衆国軍は君達のような駐在武官によって、確実に変わりつつある。 転移に巻き込まれた君らには悪いと思うが。」 「いえ、とんでもありません。むしろ、失意に暮れている我々駐在武官にも、働き場所を与えてくれたアメリカには本当に感謝しています。」 アイゼンハワーの言葉に、バイエルライン大佐は慌ててそう言った。 「そうか・・・そう言ってくれると、私も励みになるよ。こうして、君達駐在武官にも感謝されているのだから、今度の反攻作戦は絶対に失敗はできんな。」 彼はそう言いながら、来るべき反攻作戦に思いを馳せていた。 連合軍80万が参加する9月の一大反攻作戦。 作戦名11月攻勢の開始までは、あと16日。 アイゼンハワーにとって、その16日がとても長いように感じられた。
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概説 超心理学の研究対象 超心理学の起源 超心理学の成立と発展 超心理学の現状 超常現象の「とらえにくさ」と実験結果に関わる要因 哲学的展望 概説 超心理学(parapsychology)は、「超能力」のようなこれまで知られている科学法則では説明のつかないような人間が発揮する能力や、心と物あるいは心同士の相互作用研究対象とすると学問だとされる。超心理現象という用語は、いわゆる「超能力」を指すが、個人が発揮する能力という先入観を避ける意味合いで、学術的に使用される。 超心理学の研究対象 超心理学の典型的な研究対象はPSI(サイ現象)とサバイバルに大別され、前者にはESP (Extrasensory Perception、超感覚的知覚) 、PK(psychokinesis、念力)を含む。さらに、ESPには、テレパシー、予知、透視などが含まれ、PKには、肉眼で観察できないレベルの念力現象であるミクロPKと肉眼で直接的に観察できる念力現象であるマクロPKが含まれる。ただし、ESPとPKは、論理的にも実験的にも一体化している側面があると言え、区別を明確に行えることは稀であると言え、ロバート・H・タウレスは両者を包含する総称としてサイという用語を提案した。 そして、サバイバルは死後生存を裏づけるような現象の研究であり、臨死体験や体外離脱、生まれ変わり事例や憑依、心霊現象をも研究対象に含む場合がある。これらは人間が体験報告する現象のうちで、幻覚などの心理的説明以外に、通常の物理学では説明のつかないような現象の一部分をなしている。超心理学が対象としない超常現象としては、例えばUFOの飛来、ネッシーの生息、占星術、雪男、ピラミッドパワーなどが挙げられる(*1)。因みに、占星術、心霊現象、超能力、UFOなどの現象を秘教的知識や神秘的、超自然的な力を借りて実践し解明できるという思想は、オカルト(occultism)に含まれるが(*2)、超心理学は心霊現象や超能力と称する現象を人間のもっている未知の心理作用に起因するものとして(学術的なアプローチによって)検証する事を目標とする学問と言える。 超心理学の研究方法は主に3種類あり、科学的に厳密に管理した実験を行う「実験研究」、日常生活で偶発的に起きた超常的体験や、超常現象を信じる度合いなどを調査する「調査研究」、記録資料や文献にあたって過去の研究動向や社会動向を考察する「歴史研究」がある(*3)。 超心理学の起源 広く超常現象研究の起源は、中世ヨーロッパのルネサンスに遡る。18世紀に入るとスウェーデンの科学者であるエマヌエル・スウェーデンボルグがスウェーデン南部の港湾都市ゴッテンバーグから400キロメートルほど離れた首都ストックホルムでの火災を透視した事で知られ、スウェーデンボルグは霊界を霊視したという記録も残している。 超心理学の基本的方法論は19世紀の心霊主義のなかで培われ、実験的に調べる着想も発展した。しかしながら、心霊主義はある意味で信仰に基づく教義及び活動であり、心霊研究は科学的研究分野である定量的、統計的超心理学とは共通する面もある一方で異なる面もあると言える。また、交霊会の場でトリックなどを用いた演出や詐欺行為が発覚するに至って1910年を過ぎたころから心霊研究は低迷期を迎える。 超心理学の成立と発展 ESPカード(『超常現象を科学にした男 J.B.ラインの挑戦』より) 超能力の問題が近代科学の方法論に則って取り組まれ、超心理学(parapsychology)という言葉が用いられるようになった起源は、1920年代に遡る。神学校から改組され、心理学部が設置されたデューク大学に研究スタッフとして植物学者であったジョゼフ・バンクス・ラインが心理学者のウィリアム・マクドゥーガルによって招聘された。それまでの心霊研究は、霊魂の作用とされる現象を交霊会の場で霊媒を介して引き出し研究する方法がとられたが、ラインはその問題点を実感していたので、交霊会を開くのではなく、実験室で透視などの超心理現象として研究できないかと、新しい方法を模索した。そのような中で、ラインは5種類の図柄を印刷したESPカードを開発して一般人を対象に実験を行なった結果、ESPの存在が有意に示された。ラインは1934年、『ESP』という著書でその結果を発表し、世界の注目を集めたが、心理学と並走する「パラー心理学」という意味を込めて「超心理学(parapsychology)」という言葉もこの頃から使われ始めた。(*4) ラインの登場は、超心理学の対象や方法論に大幅な変更をもたらしたと言え、透視とテレパシーの区分などサイ現象の概念が明確化された事や、ESPやPKの研究領域に大半の関心が移行した事、定量的統計的実験法がサイの証明の最有力手段とされた事、実験法が定式化され同一の方法を用いた実験が世界中で行われるようになった事、能力者ではなく一般人を多数用いた実験が大勢を占めるようになった事などが挙げられる。(*5) 1965年にラインはデューク大学を退官し、自ら設立していたFRNM(The Foundation for Research into the Nature of Man)という財団で研究を続けた。また、1957年に設立されていた超心理学協会(PA)は、1969年、ガードナー・マーフィーらの尽力で全米科学振興協会(AAAS)に登録され、学術団体として認知され、その頃には、超心理学の研究拠点は全米各地に拡大していた。また変性意識状態との関連性などに関する多くの研究がなされ、今日ではコンピュータ技術の発展により有力な証拠を提示する実験手法が確立されてきた。 日本では、東京帝国大学心理学助教授であった福来友吉が科学的な意味での超心理学研究を最初に行った事で知られ、透視の研究に入り、念写という可能性を世界に先駆けて考えるに至る。福来は、大学を退職に追い込まれた後も研究を続けた。現在の日本では、日本超心理学会(初代会長、小熊虎之助→2代目会長、大谷宗司)や日本サイ科学会において、行動科学から認知心理学、さらには素粒子物理学を基にした検証や論究が継続されている。 超心理学の現状 超心理学の現状として、心理学との間に大きな溝があると言え、米国科学振興協会(AAAS)のメンバーへの調査では、ESPを信じている人の割合が工学者の40パーセント、生物学者の34パーセント、医学者の28パーセント、物理学者の18パーセントであったというが、心理学者は5パーセントで最も少なかった。(*6) また、超常的な能力については、過度な思い込みや社会の対応が封印している虞もあるといえる。また、超常現象の研究に対しては、没論理的論理を用いて、その研究や研究領域を、高飛車に否定する人が多いのも否定できない。科学者に因る超心理学批判の圧倒的多数は極めて不当なもので、その戦略として、感情的レベルであからさまに拒絶する、哲学的トリックを利用して拒絶する、超心理学を非科学的信仰と関連付ける、サイ現象を取るに足らないものだとする、超心理学の方法論を槍玉に挙げる、正統科学が満たすべき要求が満たされていないとする、インチキが横行しているので全て間違いだとする、超心理学者に対して人身攻撃を行う、データとして逸話的証拠を取り上げているとして批判する、正統的専門誌への掲載を拒絶する、正統的専門誌に掲載された超心理学論文の価値を低めるような策略を用いるなどが挙げられている。(*7) 超常現象の「とらえにくさ」と実験結果に関わる要因 超常現象には「とらえにくさ(elusiveness)」とでも言うべき特徴がある事が100年以上昔に研究が開始された当初から知られており、典型例として人の視線やカメラのレンズなど客観的な証拠を残さないような形で現象が起こりやすいと言われる。このような傾向は目撃抑制(witness-inhibition)や「恥ずかしがり」現象(shyness-effect)等と言われる。英国の超心理学者ケネス・バチェルダーは、PKを起こりにくくする原因として、目撃抑制と保有抵抗の2つの心理的要因を挙げているが、具体的にはポルターガイスト現象での物体移動やPKによる金属変形も人の視線やカメラのレンズの行き届かないところで起こりやすく記録しようとすると現象が全く起こらなくなったり、証拠にならない程度の記録しかできなかったりするという。当然の事ながら、批判者から見ればこれは「逃げ口上」に過ぎないと考えられ、事実、そういった側面もあるかもしれないが、必ずしもそう言い切る事は出来ないであろう。実際、不正やミスなどが原因とされるものもあるが、笠原敏雄は自身で観察した事実からPK現象が稀ながら実在する事を確信しているという。(*8) また、石川幹人は超心理学において、意識のコントロールを離れた無意識が幽霊の正体として捉えられる事もあるが、こうした無意識の現れ方には、遠慮がちな印象を受けると言え、超能力を無意識に発揮する構図の実験の方が、成功率が高い。また、外向的な性格の人が超能力を発揮しやすい、開放的な状況に於いて実験の成功率が高まるといった心理的・社会的傾向も判明しているという。(*9)。 超能力実験において重要視される要因として、俗に「羊と山羊の問題」と呼ばれるものがあり、超能力の信奉者(羊)が主催した実験では超能力の存在が証明される結果が出るのに対し、懐疑論者(山羊)が実験すると理論的期待値をわずかに下回る結果となる。ニューヨーク市立大学のガートルード・R・シュマイドラが1958年に報告したのが最初であるが、かなりの追試が行われ、実験状況でのサイの生起を肯定する者は成績が良く、否定したがる者では低い成績を示すという現象はサイの重要な一側面を示していると考えられている。 さらに、超常現象は全般医的に再現性が低く、誤解や研究者としての能力欠如、自己欺瞞、不正行為が稀ながら存在する事も否定できない。超心理学がいまだに一人前の科学として認められていない事も認めておかなければならない。(*10) 哲学的展望 超心理学の証拠、サイの実在を受け入れる理論的方向について、ジョン・ベロフはこれまで提出されてきた多数の理論は便宜的に、物理的カテゴリーないし準物理的カテゴリーと超越的カテゴリーに分類される事を指摘している(*11)。ここでの物理的理論とは現代物理学と矛盾しない理論の事であり、準物理的理論とは、現行のパラダイムをある程度拡張すれば物理学と矛盾しなくなるような理論の事である。一方、超越的理論とは心的なものであれ、霊的なものであれ、物質的実在を超えた別の存在様式を前提とする理論を指している。また、ベロフは心の哲学における学説について、心を実在しないものとみなしたり、脳内の情報処理と等価なものとみなしたりすることについて以下のように述べている。 二十世紀の世界観の際立った特徴と言える、心をこのように軽んずる傾向に対して、通常科学を超える要素を考慮することなく、異議申し立てを行なう主張は、概念的なものであれ経験的なものであれ、数多く存在する。しかしながら、サイ現象を考慮に入れると、心の還元主義的見解を擁護する主張は支持されえなくなる。脳を無線送信の送受信機とするアナロジーを、当然のことながら放棄すると、私たちは、ESPやPKを行使する能力を脳が持っていることをわずかであれ正当化してくれるような、器官としての脳に関する知識を、まったく持っていないことがわかる。(*12) そして、ベロフは、最近、弱い二元論(随伴現象仮説)、強い二元論(相互作用仮説)、一元論的唯物論という3通りの心の哲学の仮説を改めて掲げ、最後の仮説を「はなはだしく直観に反している」として却下し、著しく直観に反し、不合理な結論に帰着するのみならず、これまで知られている脳の特性を考えると説明できない超常現象が存在するという理由から、随伴現象仮説を棄却するに至っている。(*13) 参考文献 宮城音弥『神秘の世界 超心理学入門』岩波書店 1961年 天外伺朗『「超能力」と「気」の謎に挑む 〈宇宙のしくみ〉の根本原理に迫る』講談社 1993年 笠原敏雄編『サイの戦場 超心理学論争全史』平凡社 1987年 笠原敏雄『超心理学ハンドブック』ブレーン出版 1989年 笠原敏雄『超心理学研究』教文堂 1994年 笠原敏雄『超心理学読本』講談社 2000年 渡辺恒夫/中村雅彦『オカルト流行の深層社会心理』ナカニシヤ出版 1998年 石川幹人『超心理学 封印された超常現象の科学』紀伊國屋書店 2012年 石川幹人『「超常現象」を本気で科学する』新潮社 2014年 J・B・ライン/C・G・ユング『超心理学入門』長尾力 訳 青土社 1993年 ジョン・ベロフ『超心理学史』笠原敏雄 訳 日本教文社 1998年 ステイシー・ホーン『超常現象を科学にした男 J.B.ラインの挑戦』石川幹人 監修 ナカイサヤカ 訳 2011年 アーサー・ケストラー『ホロンの革命 部分と全体のダイナミクス』田中三彦・吉岡佳子 工作舎 2021年 参考サイト http //www.02.246.ne.jp/~kasahara/ http //www.isc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/2-3.htm
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周囲の人に不自然な生理反応(咳・くしゃみ・吐気等)を与える体臭のようなもの に関しての情報交換のスレッドです。体臭だけの方は体臭スレをお探しください。 小さな情報でもいいので、あれば常時書き込んで下さい。 【気のせい】【自臭症】【ワキガ】の可能性は無いのでそれらの指摘、スレッドの 雰囲気を損なう【固定叩き】【荒し】【言動】は控えてください。 尚、このスレはワキガや自臭症などの悩みが混合したスレから分離した スレですのでワキガの可能性についてや自臭症の可能性を問うようなレスに ついてもお控えください。 又、この症状で悩んでいる方で、「自分は確実に自臭症じゃない」という 人でも万が一自臭症ですと、大切な時間を無駄にしてしまいますので メンヘル板や他のメディアなどでご確認ください。 ※ここでの自臭症とは、他人の咳くしゃみが自分の思い込みである事を指 します。 避難所 http //jbbs.livedoor.jp/sports/35002/ くどいようですが、悩んでいる人に対して自臭症の可能性を問う方へ( ´∀`) 注:この謎の症状に悩まされている『自分は自臭症の可能性もあるかも知れない』 と思っている本人ではなく『貴方達の一部は自臭症でなやんでいるんじゃない?』 と問う方へです。 ================================= 1にあるように自臭症の確認を促しています。「自分が自臭症か確認した 人間」「自分は自臭症じゃないので確認しなかった人間」に自臭症の可能 性を疑うよう啓蒙したところで誰も問題解決する人間は出てきませんし、 根本的なスレッドのルールを守れていません。啓蒙する自分に酔いたい方は 他のスレでどうぞ。 ================================= ※ここでの自臭症とは、他人の咳くしゃみが自分の思い込みである事を指 します。 この問題でお悩みの方へ( ´∀`)_且~~ ================================= 同じ悩みをお持ちの方は案外大勢いらっしゃいます、以下に分類を・・・。 1.無臭だが人に何らかの刺激を与える物を身体から出している。 2.有臭で、人に何らかの刺激を与える物を身体から出している。 3.無臭か有臭かわからないけど刺激を与える物を身体から出している。 このスレは1~3に該当する人の為のスレですが、3が多いようです。 このスレではOFF会なども開いており、お互いの臭いの確認や刺激具合に ついての話し合いや生活の話、悩みの相談などで多少のカタルシスがある かもしれません。幹事さんがOFF会事に大まかな説明もしてくれていますの で自分にあったOFF会があったら参加してみてはどうでしょうか。 この症状の改善例はいくつか報告されていますが、元の症状(体質)がばら ばらですので詳しくは過去ログをご覧下さい。 具体例を挙げますと諦めていたら知らない間に(歳とともに)無くなった、 大量の水の摂取とジョギングなど(有酸素運動かどうかはわからず)の運動 により軽減した、腸内洗浄で軽減など他にも諸々あります。 これまでにこの症状で悩む人達が医療機関等にかかっても、過去に症例が ない、あらゆる検査をしても原因が導きだせずにまともに取りあってもらえない、 こちらが強く申し出ると精神疾患と診られ、精神・心療内科を勧められることも あるために各人が手探りの状態で日々を過ごしている。 この症状自体は実際にあると考えていいだろうけど、症状の酷くなりかたには 2通りあると考えられる。 まずは、本当に拡散量が増える、または汗や気温などで強くなるという定量的な 意味のもの。 もうひとつが、本来関係ない事象に対して、この症状との因果関係をついつい 見出してしまい、そればかりに意識が行くために、あたかも全て自分のせいだと 気持ちが塞ぎこんでしまうような意味のもの。 前者は当然だが、後者も言わば合併症としてノイローゼになるようなものなので 取り扱うべき範囲ではあると思う。 自分の精神状態によって、現実の認識が歪み、客観性がなくなってるだけなの だけど、どうしても抜け出せない、みたいな悩みは共有できる。 しかし、歪んだ認知を客観と取り違えたまま振る舞うのは 統失という病気なので、 まずはそちらで頑張っていただきたい。 (前スレ327氏より引用、加筆しました) PATMログ倉庫 ttp //testblogsokuhou0001.blog27.fc2.com/ この症状で無臭の人専用 ttp //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/35002/1226045819 原因を考えるスレ ttp //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/35002/1238243770 カンジダの簡易テスト ttp //nutmed.exblog.jp/8986173/ People Are Allergic To Me (PATM) ttp //www.medhelp.org/posts/show/4415?page=1 同じ症状の人たちが書き込んでいる医療系掲示板(英語) PATMまとめ ttp //patmnote.web.fc2.com/ 前スレ926氏がまとめてくれたサイト 病院のサイト ttp //orthomolecule.jugem.jp/?cid=9 ページ一番下(2005.12.04)から始まり、ページ中央あたり(2006.07.10)まで LGSとカンジタの関連性、治療法について記述があります。 なお、LGSは別スレがありますのでこちらへ 【LGS】リーキーガットシンドローム http //uni.2ch.net/test/read.cgi/body/1311597081/ Part36の188氏による改善報告 ttp //www.geocities.jp/patm_shigekix/index.html まとめwiki アンケートがあるのでご協力お願いします http //www38.atwiki.jp/qbee/ 合計 - 今日 - 昨日 -
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作成者:管理人 概要 ソウルポイントを貯めてソウルを獲得するのではなく、ソウルをアイテムの様に入手する。 手に入れたソウルはアイテムを装備する様な感覚でキャラに宿す事が出来る。 ソウル収集 詳細 ソウルがアイテムのように各地に点在していて(または誰かが宿していて)それをアイテム収集のように集めていく。 ソウルの入手方法は、「拾う」「特定クエストの達成」「特定条件を満たす」「仲間にしたキャラから剥がす」など。 メモ このシステムだと、例えば「ウルグの生まれ変わりの人間が全てのソウルを集める旅をする」とか、「全てのソウルを集めるとインフィニティアのソウルが手に入る」とか色々な設定が出来そう。(主人公がウルグの生まれ変わりなんて設定も面白そう) ソウルの争奪イベントなんかもありかな。ネガヴァニティアを奪われた!とか。 ソウルにゆかりのある場所やキャラからソウルを手に入れるなんて、なかなかリアリティがあっていいかも。(「魔導の塔でマノンを拾う」とか、「ネメア(あるいはその子孫)からシャイニングレオを受け取る」とか) ダンジョンの攻略、クエストの進行、キャラの攻略などに「ソウル獲得」という目的が生まれる。全ソウルを集めるのはやりこみがいがありそう。 ソウルポイント 詳細 ソウル毎に、宿すために必要なBrave・Kindなど(ややこしいけど以下ソウルポイントと呼びます)の条件を設定し、条件を満たしていないキャラは宿す事が出来ない。 メモ キャラ毎にBraveが上がりやすい、Searchが上がらない、などの特性を設定する事で、早めに宿しやすいソウル、宿す事が出来ないソウルがあると面白いと思う。(例えば、筋肉キャラはSearchが上がらずSearch系のソウルが宿せない、など) 「インフィニティアは全てのソウルポイントが一定量ないと宿せない」ものとし、「全てのソウルポイントが上昇するのは主人公だけ」とすれば、無限のソウルの持ち主である事が見た目にも分かりやすいと思う。 その他 ソウルポイントを割り振るタイミングを、原作仕様にするかレベルアップにするか悩み中。 コメント この案について、意見等あればコメントを頂けると参考になります。 僕の考えた新しいソウル! 原作のキャラがソウルで登場とか 仲間は死んでしまったけどソウルになっていつでもそばにいるよとか 一周目の主人公が二周目はソウルになって引き継げるとか ソウルがカスタマイズできるとか -- (名無しさん) 2009-08-17 16 41 55 名無しさんへ コメントありがとうございます。 まとめるとこんな感じですね。 「ソウルはカスタマイズが可能」 「原作のキャラがソウルで登場」 「死亡したキャラはソウルになる→入手可能」 「主人公は、前回主人公のソウルを持っている」 ソウルのカスタマイズは盲点でした!面白そうですね。 実際にやるとなるとバランスが難しそうですが、考えてみます。 -- (管理人) 2009-08-17 20 26 07 ソウルポイントというシステムと、 アイテム型ソウルというシステムは相性が良くない為、 ソウルに関しては、ソウルポイントを廃止し、仲間のソウルは固定で、 主人公のソウルのみ変更可能にすると良いかもしれません。 -- (名無しさん) 2009-11-15 19 47 34 管理人です、コメントありがとうございます。 >ソウルポイントというシステムと、 >アイテム型ソウルというシステムは相性が良くない為、 最近のMMORPG等でよくある装備のシステム (力・体力などにポイントを割り振り、装備毎に必要な値が設定されている) に似た形になるのかなぁと考えていました。 このシステム自体は割と自然に感じるのですが、指摘されている点を 自分が履き違えているのかもしれませんね。 >ソウルポイントを廃止し 上記のシステムをわざわざソウルポイントでやらなくても…という意見もあるかも知れませんが、 ソウルポイントとは、ジルオールの象徴の一つだと思うのです。 やはり、「ソウル」と「スキル」はジルオールからは外せませんよね。 とはいえ、ソウルポイントに代わる「ソウルを象徴するシステム」を模索する事も 今後の課題ですので、良い案が出てきた場合、もしかしたら必要がなくなるかも知れません。 >仲間のソウルは固定で、 >主人公のソウルのみ変更可能にすると良いかもしれません。 仲間のソウルを固定にすべきか、変更可能にすべきかは、現在の悩みの種です。 主人公が、他とは違う存在である事を示す方法として 「仲間のソウルを固定、主人公のソウルは変更可」 とするか、または原作の様に 「仲間もソウルを変更可、ただし、全てのソウルを宿せるのは主人公だけ」 とするか、悩んでいたところなのです。 これはシステムというより、設定・演出上の問題ですが、 作品のイメージに大きく関わると思っています。 -- (管理人) 2009-11-16 06 47 52 死んだ仲間のソウルを宿せるシステムは、だいぶ面白そうですね。 これを起点にして、主人公の特異性を作ってみてはどうでしょうか? 例えば 『死んだ仲間のソウルを宿せるのは、主人公のみ』 とか。 こうすれば、主人公が明らかに特別視される要因にもなるし。 ついでに 『死んだ仲間キャラがソウル化するのは、好感度が高い場合のみ』 とかにするのはどうでしょう? 好感度上げが難しいキャラほど、ソウルが手に入れにくい。でも、手に入れた時の達成感もある。 あと 『死んだ仲間キャラのソウルを宿すと、そのキャラを象徴するようなスキルや技が手に入る』 とか。いろんな仲間キャラの特徴的な技が使える主人公は、まさに『無限のソウル』だと言えるし。 全てのソウルを集めれば『インフィニティア』取得という流れも、より納得感があるのでは? -- (名無しさん) 2010-05-01 22 55 43 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ザンビア共和国 Republic of Zambia 1 基本情報 1.1 地理・経済情勢 人口:1,294万人(2009年:世銀)、人口増加率2.5%(2009年:世銀)※1 首都:ルサカ(人口約140万人) 海抜1,227m 主要産業:農業(とうもろこし、たばこ、落花生、綿花、コーヒー等)、銅鉱業・加工、建設、食品、飲料、化学品、繊維、観光 ※1 GNI:125.6億米ドル(2009年:世銀)※1 一人当たりGNI:970米ドル(2009年:世銀)※1 経済成長率:6.3%(2009年:世銀)※1 成人識字率(1999~2007年、15歳以上の割合):70.6% ※2 総就学率(2007年):63.3% ※2 (その他、基本情報は後日一覧表から一括で転記) 1.2 年表 年台 出来事 備考 1950年台 (当該国の歴史的経緯と水に関連する主要なイベントの発生時期を記述) 2 水資源と水利用 2.1 水資源 (水資源の豊富さ、雨期と乾期、どのような水源が使われているか、等) 年平均降水量 1020mm/年 ※4 一人あたり水資源賦存量 8994m3/年/人 ※4 一人あたり水使用量 160.0m3/年/人 ※4 用途別水利用 農業75%、工業7%、家庭用16% ※4 現在、給水人口は約100万人、1日平均給水量は約20万m3で、その水道水源の約50%が地下水で52カ所のさく井、残りが市の南部を流れるカフェ河から取水した原水を通常の急速砂ろ過法で処理した浄水を給水している。この浄水場の標準処理能力は10万m3/dである。なお、地下水は塩素処理だけで市内に給水されている。市内には8カ所の配水池があり、その容量は11.8万m3であるが、更に3カ所新しく配水池を新設する計画である。この以外に451カ所の配水塔がある。配水管の総延長は約1,097kmで、その材質の大半は、アスベスト、亜鉛メッキ鋼管で、その他鋼管、PVCが使用されている。給水戸数は、一般家庭30,783件、商業施設2,717件など。※5 2.2 水利用 (農業用・工業用・家庭用の配分、廃水の再利用など、水の使われ方の特徴、等) 2.3 家庭用水需要 (水道の一人一日使用水量やその範囲、都市村落給水の間での違い、等) 3 水に関する住民意識 3.1 徴収率 (水道料金の徴収率、あるいは水供給に対してお金を払う気持ちや文化があるかどうか、等) 3.2 料金体系 (平均的な水量あたり料金、料金の決め方、等) 3.3 水に対する不満・クレーム (平均的な水ニーズ、特徴的な水に関する意識、等) 4 水関連の政策・法規制・基準 4.1 政策と計画(policy and plan) (国の開発計画、水セクターのマスタープラン、等) 4.2 法規制 (上水下水などの水関連の個別法、基準のうち環境基準や水質基準) 4.3 水行政機関 (法規制を執行する機関) 地方政府・住宅省(Ministry of Local Government and Housing) エネルギー・水開発省(Ministry of Energy and Water Development) 5 上下水道事業の実施状況 5.1 上下水道の普及状況 (上下事業の数、当該国における分布状況、普及率、安全な水アクセス率、等) 改善された水供給へのアクセス率(2006年) 58%(都市:90%、村落:41%)※3 改善された衛生施設へのアクセス率(2006年) 52%(都市:55%、村落:51%)※3 ザンビアでは、給水、衛生サービスの普及率が低く、ルアプラ州における水道普及率は17%以下と極端に低い。※5 5.2 その他パフォーマンス (漏水率、24時間給水の実現度、その他水供給事業の水準を定量的に把握できる数字) 6 上下水道への援助・民営化 6.1 国内援助 (中央政府から地方事業への援助等) 6.2 その他の援助 (外国からの援助等) 給水施設の不足する村落では、手掘りの浅井戸や数km離れた河川のたまり水など、不衛生な水に生活用水を依存している。このため、水因性疾患の増加、婦女子の水汲み労働負担など、住民の経済活動、教育、健康等に深刻な影響を与えている。このため政府は、日本が実施した開発調査「全国水資源開発計画」に基づく「全国給水政策」を策定した。同政策では、現在の全国の水道普及率37%を75%に向上させることを目標としており、政府は本政策に則り、給水施設の整備を進めているが、ルアプラ州等緊急に整備する必要がある地域が多数存在し、同国の厳しい財政事情から全計画を自力で実施するのは困難な状況にある。このため、ザンビア国政府は、給水およぴ衛生状況が劣悪なルアプラ州の7郡を対象に、給水施設の建設等に必要な資金につき、日本に無償資金協力を要請。日本はサンビア地方自治・住宅省に、同国北部のルアプラ州において、ハンドポンプ付き深井戸の給水施設200カ所を建設、運営するとともに、維持管理指導を行う計画を実施するために必要な資金を供与して、約5万人に安全で安定した給水に寄与した。※5 6.3 民営化 (民営化、公民連携の進行状況) 7 水技術 (どんな技術が使われているか、現場の技術レベルはどうか、技術基準は、その国発祥の技術は、その他おもしろネタ等) 出典 ※1)外務省ホームページhttp //www.mofa.go.jp/mofaj/area/zambia/data.html ※2)Human Development Report 2009 ※3)Progress On Drinking Water and Sanitation Special Focus on Sanitation, UNICEF and World Health Organization, 2008 ※4) FAO AQUASTAT Database ※5) 水道年鑑 世界の水道事情
https://w.atwiki.jp/wlws/pages/390.html
カード名 レアリティ カテゴリ レベル 詳細説明 サンタクロースノエル WR ソウル 5 【アシスト】使用可能レベルに達すると、以下の効果を発動する。〔小/中/大/特大〕 ▲スピードが上がる〔 特殊 〕 ▲待機状態だと、HPが継続回復する【ソウル】巨人召喚 強化陣【モチーフ作品】フランス語でサンタクロースを意味する、ペール・ノエル【イラスト】Jaguar / 【CV】石田晴香 「メリークリスマス!」 Ver1.50記念アシストカード獲得イベント(2015年12月16日〜27日)で獲得可能。 「修練場訓練イベント フロスティ討伐訓練」(2016年7月25日~8月7日)で獲得できた。 その後は期間限定で開催されるリリィフェスタにて、スペルリリィ20枚と交換可能であった。 現在はVer.1のカード扱いになっており、「オールドパック①」で入手可能。 Lv5の速度特化ソウル。上昇するパラメータが1つだけの分、速度上昇値は7.5メモリとかなり高い。 特殊能力は待機回復。自キャストが一切行動を止めてから3秒後に、HPを約1.6/秒のペースで回復させる。 “立ち止まり”と異なり、突進スキル等での移動もアウト。 その性能上基本はアタッカー向きであり、リトル・アリス、ミクサ、あるいはリン等のWSの爆発力を高めたりするのによく使われていた。 また、特殊効果として待機HP回復がある。発動までが短くかつ回復量も多く、停止回復とは運用が異なる。 帰城しなくともある程度森で体勢を立て直せるようなムーヴができ、スピードと効果が噛み合わないように見えて実は噛み合っている。 もし発動できないなら他のソウルに変えるのも手だが、スピード上昇値だけならLV5までで最高であるため入手して損はないであろう。 Ver5.3現在は「鞍馬の番人 僧正房」がスピード面ではほぼ上位互換。(試合残り時間4分~3分半ほどでLv5になるものとして、Lv5になった瞬間はノエルの方が若干速いが、Lv1~4までの立ち回り強化とLv6以後のスピードは完敗) 他に「ヴァン・ヘルシング」も、完成後のスピードはやはり完敗。ヒット数稼ぎの具合によってはLv5時点ではノエルの方が速いか。ヴァンは完成時には最大HP6目盛り増加するが、HP面をノエルで上回ろうとするなら最低7秒立ち止まる必要あり(細かく回復させる場合は合計で10秒以上) ヴァンとは適正のあるキャストがだいぶ異なるので相互互換くらいか。 また「仕立屋カット&ボビン」でLv4から5ヒット稼いだときのスピード値がほぼ同値。キャストキル時にはHPMPが回復し、ノエルで上回ろうとするならボビンでの1キルあたり10秒近くの立ち止まりが必要。 このように完全な下位互換とまでは言わないが、活かし方が分かりやすい後発ソウルと比べると相応の立ち回りの熟練が必要になる。 Ver.1.62-CにてHP回復量↑の上方。7秒で10回復→6秒で10回復 子供に夢を配るサンタクロース。 古代の聖ニコラス司祭が困窮した家庭へ施しを行ったとき、金貨がくつしたに入ったのが始まりとされる。 現代では「グリーンランド国際サンタクロース協会」で認定されれば本物の『職業:サンタクロース』になれるとされている。 世界に120人ほどで、日本人でも1人いる。福祉施設への訪問などがお仕事。なおお給料はない。 このサンタクロース試験だが、直径120cmの煙突のぼり、プレゼントの入った袋を担いだ50m走、子供の用意してくれたおやつの静かな早食い、衣装もふくめて体重120kg以上の体型確認などなかなかガチでハード。 女性ならば体型の条件は緩和されるそうなので、WLWのノエルちゃんが120kgの体重に見合った巨女というわけではない。(どれくらい太っている必要があるかなどは筆者が軽く調べたがわからず) 設定資料集1にて全景イラストあり。 腰回りのくびれなどはふくよかというイメージから離れるが、昨今の日本のソシャゲ等のクリスマス衣装なんかでは華奢な美少女も多い。案外にノエル体型が「サンタクロースの一般的な体型」には……日本の基準でなら問題ないかもしれない。 互換ソウル(スピードのみ上昇) レアリティ Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 SUPER RARE 怪僧 武蔵坊 十二天将 白虎 黒鉄のハインリヒ WONDER RARE 留玉臣【停止時MP回復速度UP】小さき者の姫マイア【残り時間一定以下でスキル攻撃力UP】南の紅魔女 グリンダ【ブースター使用で一定時間回避距離・兵士防御力UP】鞍馬の番人 僧正房【一定時間ごとに追加でスピードUP】親愛 チェネレントラ【一定時間ごとに追加でスピードUP】 横綱くまごろう【一定時間停止で一定時間スキル攻撃力UP】懐刀 あこぎ&帯刀【WRアシスト1枚発動でSS攻撃力UP】【WRアシスト2枚発動でDS攻撃力UP】撃砕祈願 ウィッチ【WRアシスト1枚発動でSS攻撃力UP】【WRアシスト2枚発動でDS攻撃力UP】紙の踊り子 パピール【LvUP時一定時間スロウ・スタン耐性】 豊穣【LvUP時一定時間リフレッシュ&レジスト】宵の王ヴァンピール【敵キャストに一定回数攻撃で一定時間HP継続回復】糸紡ぎの花嫁 アリア【防具アシスト1枚発動でHP・MP海賊回復】【道具アシスト1枚発動でスキル攻撃力UP】 首領ブラ=コッコ【LvUP時一定時間攻撃力UP※再発動不可】火喰いのプレシデン【防具1枚でストレート攻撃力と射程UP】【装飾2枚で撃破ダメージUP】絢爛衣装 アビルダ【防具1枚でストレート攻撃力と射程UP】【装飾2枚で撃破ダメージUP】ヴァン・ヘルシング【敵キャストに一定回数攻撃でHP/MP/SS/DS/SPがUP】 サンタクロースノエル【待機時HP回復】長狼 アケーラ【スキル使用で一定時間ダウン追撃ダメージUP】放浪の王 フロッシュ【キャストキルでMP回復 リフレッシュ】グレース・オマリー【HP一定量以上のときSS攻と撃破ダメUP】 炎の馬のフレデリック【装備しているマスタースキルのカテゴリが強化の場合ポイズンとスロウとスタンとスリープ状態への耐性を得る】 堕ちし賢妃ルクレチア【装備しているマスタースキルのカテゴリが強化の場合リンク攻撃力とスピードがUP】 表を編集する ソウルカード一覧に戻る
https://w.atwiki.jp/kakis/pages/10596.html
最上位標目 アルカ文法史 上位標目 プロトタイプ新生アルカ 同位標目 最古新生アルカ案 解体表新生アルカ案 第一期新生アルカ 第二期新生アルカ 第三期新生アルカ 第四期新生アルカ 第五期新生アルカ 第六期新生アルカ 第七期新生アルカ 第八期新生アルカ 第八期新生アルカとは、2008年5月25日から2008年5月30日の新生アルカである。 特に5月25日から30日にかけて、アスペクトが考察されたため、この時期はアスペクト論争とも呼ばれる時期である。 経過相と継続相・影響相ともに接尾辞-(e)sで表現していたため、アシェット内で『夢織 秋』の誤読が相次ぎ、25日に-(e)sを継続相のみに使用するようになった。経過相はmi、続いてmaで表すようになる。 その後、行為動詞と状態動詞の弁別が問題になり、-(e)sや-ofを状態動詞化接尾辞にすることが検討された。 また、maに代わって経過相の-(a)rが生まれたのは26日18時17分頃である。この-(a)rは11月4日に-(o)rに変更されるまで長らく使用された。 行為と状態で「ユ」の形に二次元展開されたアスペクト体系や、魚楠が提唱した皿型モデルが理解できなかったため、Kakisが将前sat・開始kit・経過-(a)r・完了-(i)k・継続-(e)s・終了took・影響iltからなる7相体系を提案し、これが単位動詞の基本モデルとして採用された。 その後、不定動詞・累積動詞・反復動詞の5相モデルがリディアにより提案された。それぞれの相は、7相モデルと別の副詞を使っていたが、魚楠の提案により、連動詞化、sat, kit, took, iltを再利用することになった。 他にも中断のdaim、再開のmakの用法が作られた。 アスペクト以外には不定量の詳細化、動名詞・動形名詞の語形変更などがあった。 アスペクト論争後、6月6日にfakがfokに変更されて以降、大規模なく7月19日を迎えて、政治区分上の前期新生アルカに移行した。そのため、この時期が事実上最後のプロトタイプ新生アルカである。 第九期新生アルカは政治区分では最後のプロトタイプ新生アルカかつ最初の前期新生アルカになる。 音声 文字 語彙不定量 推定語彙数 文法代名詞 アスペクト論争の経過5月25日 5月26日 5月27日 5月28日 5月29日 5月30日 動詞時制 動名詞 動形名詞 相副詞と時制副詞 文化面 外部リンク 参考資料 音声 文字 語彙 inのように目をやった瞬間と見るのを終えた瞬間どちらも内相で表したい場合、新たな動詞を作るという方針。inの完了は知覚の終了、ar insは目をやった瞬間が完了になる。 (新生のアスペクト考 2008/05/30 (金) 17 04 20) ar ins → ins 目をやる ar tem → tem 耳を傾ける(同 2008/05/30 (金) 17 11 20) ins → lai 目をやる tem → tei 耳を傾ける (同 2008/05/30 (金) 18 05 43) tei → kort 耳を傾ける (同 2008/05/30 (金) 18 19 45) kid 中断 → lak (axlei448 2008/05/29 (木) 11 28 49) → daim (同 2008/05/29 (木) 18 50 03) 不定量 不定量を時点と時量に分け区分が詳細化した。 時点ではen flon, en frem, flon tinがされ、二三日~数か月がkesからsiktに、一年以上がsilからixtになった。 時量の体系はこの時が初登場である。(アルカの不定量 2008/05/27 (火) 21 54 24) 時点 ask(すぐ。1~5分) frem(ちょっとしたら。5~30分) en flon(ややあって。15分~1時間) en frem(少しあとで。45分~2時間) flon(あとで。30分~2,3時間) flon tin(しばらくしたら。2,3時間~6時間) sikt(こんど。2,3日~数カ月) ixt(いつか。1年以上) 時量 foni(一瞬) fen(ちょっと。5~30分) en fil(やや。15分~1時間) en fen(少し。45分~2時間) fil(あとで。30分~2,3時間) fil tin(しばらく。2,3時間~6時間) leif(こんど。2,3日~数カ月) fema(いつか。1年以上) teom(永遠) 時間の単位を使った時量 fou jin(数秒) toyur jin(数十秒) fou fei(数分) toyur fei(数十分) fou armiva(数時間) toyur armiva(数十時間) fou sel(数日) 日本語と違い、「あとで」と「さっき」の違いはない。記憶量を減らすための措置である。 これでも過去と未来の区別は可能。未来の場合は格詞xi、過去の場合はsaで導く。 例:xi frem(ちょっとしたら) また、動詞がテンスを示していれば、副詞として使ってもよい。 例:ket frem(ちょっと前に行った) ketになっているのでfremが過去だと分かる。 なお、fremが「近くに」の意味になる場合もあるので、区別したい場合は文脈で判断するか、あるいはket sa fremのようにする。 のちに時量のfen, filはhem, hanに変更された。そして、fenとfilはdu fen, du filのように漠然と「短い間、長い間」をもっぱら表すようになった。(同 2008/06/01 (日) 11 51 37) 推定語彙数 08/06/03 xia453.lzh 5894語 アスペクト考後の辞書です。 廃案となった単語が整理しきれてない恐れがあります。今回から見出し語に「1:」のような番号でなく[動詞]のようなタグを付ける方針にしました。コト語の能受が分かれたため、いい加減品詞タグをつけたほうが便利だからです。 08/06/06 xia456.lzh 6000語 ルティア家の幻幻辞典からilmusに使用した単語を拝借。 文法 代名詞 代名詞の代入規定が作られた。 一つの文章に一つだけlu, la, tu, leなどを入れる場合は距離の情報を含むが、重なる場合は別の指示詞を使わなければならないという規定により距離情報を失う。(代名詞の代入 2008/05/27 (火) 14 52 19) nosは同一節内の主格を表わす。mel lax seren siina nosのnosはserenを表す。(nosの使い方 2008/05/27 (火) 17 32 12) アスペクト論争の経過 この第八期はアスペクト論争と呼ばれる時期であり、アスペクトの変動が頻繁に起こった時期である。 5月25日 経過層と影響相で用いられた接尾辞esを影響相のみ使用するようになった。 1:誤解が多い。tu es homが「空いている途中」なのか「もう空いている」なのか、文脈でも判断できなかった。 2:日本語で1について考えると、経過は「空きそう」などといい、影響は「開けてある」などと言い分けている。英語も同様。 経過層を接尾辞-esで表せなくなったため、経過層副詞paskは長いのでmiで表すようになった。 (axlei444 2008/05/25 (日) 17 22 00) 以上の改定はアシェットのメンバーに『夢織 春』の誤読が相次ぎ、経過層と影響相を厳密に区分する必要を感じたためである。(行為と状態 2008/05/25 (日) 17 24 30) 心因としてはKakisには正確に解読でき、アシェットには解読できなかったことで、経過層と影響相をともに-(e)sであらわす体系は日本語のアスペクト体系の影響を受けたことを実感したからだという。(アスペクトは難しい 2008/05/25 (日) 23 12 22) この時点のアスペクト体系は以下の通りである 将前 開始 経過 完了 影響 sat kit -(e)s/pask → mi -(i)k/took -(e)s/xa 状態動詞のアスペクトは-(e)s + 副詞であらわすようになった。-(e)sは状態動詞マーカーの意味でもつかわれるようになったようだ。(状態動詞のアスペクト 2008/05/25 (日) 17 25 50) skines sat skines kit skines mi skines took skines ilt この時点ではskinesikやskinesesのように接続しないが、同日21 28 00には改められた。 状態動詞は本来影響相接尾辞-(e)sをつけan siinas laやan xas atuというのが正確だが、状態動詞として使われることが多いため接尾辞をつけずに表せる語彙を規定した。 存在動詞:xa, mi 所有動詞:til, si 心理所有動詞:naのみ 心理動詞:siina, tiia, sin, varae, hatia, kafなど、siina型の動詞。 ※定義動詞et, 感情動詞vem, jo, emt, nauなど、感情動作動詞nax, asex, kuklなどは行為として使われるため例外に含めない。 また、例外動詞を行為動詞として使うときはsoを用いる。 例:an so siina la 私は彼を好きになる。 ただし、このような場合、an siina miyu laのように「~になる」のmiyuを使うのが自然な表現である。 (状態動詞が無標になる例外 2008/05/25 (日) 17 26 17) skines iltではなくskinesesという風に重ねた表現が確認される。晩期制アルカでいえば、skinesはskin-er(状態相、七相体系ができてからは継続相という)、skinesesはskin-in(影響相)に相当する。(レインは座っているか 2008/05/25 (日) 21 28 00) skines tookではなく状態完了をskinesikと接辞を重ねる表現を確認。(状態動詞のアスペクト 2008/05/25 (日) 21 29 34) この結果、skinatesik「座る+過去+状態動詞化+影響相」のような長い接辞の可能性が発生。(同 2008/05/25 (日) 21 31 52) luniがまとめたこの時点のアスペクト体系は以下の通りである。 行為動詞将前相 sat = 状態動詞将前相 -es sat 行為動詞開始相 kit = 状態動詞将前相 -es sat 行為動詞経過相 mi(new!!) = 状態動詞将前相 -es sat 行為動詞完了相 -ik = 状態動詞開始相 -es kit 行為動詞影響相 ilt / -es = 状態動詞経過相 -es mi = 状態動詞完了相 -es took = 状態動詞影響相 -es ilt 行為動詞がデフォルト。状態動詞化は-esで行なう。 an skinat 私は座った。 an skinates 私は座っていた。 ただし、siina(好き) xa(ある) na(感じる)など状態動詞として使われる頻度が圧倒的に高いものは状態がデフォ。 それを行為動詞化するにはsoを用いて、an so xa atu (私はここに存在するということをする)のように表現。 (人工言語アルカ part2 778レス 08/05/25 21 37 38、一部修正) セレンはこの時点では、下のような無相・将前・開始・経過・完了・状態・状態将前・状態開始・状態経過・状態完了・影響の11相モデルを想定していた。完了のskinikと状態開始のskines kitには動作の終了と休息の開始のようにニュアンスの違いを表すことになっていた。(11相 2008/05/25 (日) 21 57 07) ・skin(座る:正確には座らせる)の場合 skin:座る skin sat:座ろうとして腰を曲げようとする skin kit:腰を曲げ始める skin mi:腰を落としているところ skinik:座面に接触 skines:座っている状態を維持(行為動詞の影響相かつ状態動詞の無相) skines sat:座ろうと思った段階から腰を下ろすところまで skines kit:座面に接触 skines mi:座っている状態のうち、接触した瞬間と立ち上がる瞬間を除いた正味の部分 skinesik:座り終えて立ち上がる瞬間 skineses:座面から離れ、座面が暖かい状態 状態動詞化接尾辞が-(e)sでなく-ofに変更されたことを確認。skinofes(座ってあった)のように用いる。(レインは座っているか 2008/05/25 (日) 21 58 23) 経過層副詞miはmaに変更。(人工言語アルカ part2 783レス 08/05/25 22 48 49、アスペクト考 2008/05/25 (日) 22 49 46) 5月26日 状態動詞が無標になる例外に定義動詞が加わった。 定義動詞:eks, mols, gartなど (状態動詞が無標になる例外 2008/05/26 (月) 10 00 49) 経過相-(a)rが初めて確認される。(行為と状態における無相と経過相 2008/05/26 (月) 18 17 00) 2008年11月4日に採用された-(o)rという語形も検討されたが、聞き映えの悪さから不採用になった。(axlei445 2008/05/26 (月) 18 54 28) 状態動詞の終了は意味が稀であるためskinof tookであり、skinofikのようにはあらわさない。(axlei445 2008/05/26 (月) 18 50 46) 状態経過、つまり七相モデル採用後の継続相に当たる部分が、skinofarのように状態動詞化接尾辞-ofと経過相の-(a)rを重ねるのではなく、単純にskinesであらわすようになったことが確認される。(11相 2008/05/26 (月) 18 36 49) この時点のアスペクト図が描かれた(アスペクト図2008/05/26 (月) 22 16 11) blankimgプラグインエラー:ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 上の図をAA化すると以下の通りである。 ┌───skin────┐ 行為動詞 skin sat skin kit skinar skinik skines ↓↑ ↑↓ 状態動詞 └skinof sat─┘ skinof kit skinofar skinofik skinofes └────skinof────┘ (このAAは録霊徒然草 仕事終わったよ・・・・・・・。 2008年5月26日 23 18より) 魚楠が通称:皿モデルを提唱。動作の開始、動作中、動作の終了を表す不完了隊がまずあり、動作の開始と動作の終了、反復ないし全体をそれぞれ、完了体一、完了体二、完了体三と呼ぶ。例えば生きるなら、完了体一は「生まれる」を表し、完了体二は「死ぬ」を表し、完了体三は「生きる」のように別々の動詞を用いるところを一括して処理する体系である。 実例 生きる 不完了体 開始 生を受ける 継続 生きている 完了 生を終える 完了体一 開始 陣痛が始まる 継続 分娩室で頑張っている 完了 生まれる 完了体二 開始 危篤状態に陥る 継続 息も絶え絶えの状態 完了 命が尽きる 完了体三 開始 生まれる 継続 生きている 完了 生きた (あやしいふ゛ろぐ@ハイアイアイ群島 アスペクト考 2008年05月26日 23 19) 5月27日 Kakisが七相のアスペクト体系を提唱。行為動詞も状態動詞も一元的に表現する。 ユ型モデルや皿型モデルといった二次元展開されたアスペクト体系は理解できなかったようだ。 ─sat─ [kit] ─ar─ [ik] ─es─ [took] ─ilt─ 火をつけようとする→薪に火を付ける瞬間→薪がチリチリ言っている→薪が燃えた・薪が燃え始める→薪が燃えている→火が消える→焚き火のあとが残る。 lad sat 作ろうとする lad kit 作り始める ladar 作っている ladik 作った lades 作ってある nar 感じつつある nak 感じた na 感じている na took 感じるのが終った na ilt 感じてあった (録霊徒然草 キャッシュカード・統一アスペクト論 2008年5月28日 00 09) 昨日セレンが作ったアスペクト体系をユ型と名づけ、魚楠氏の皿型モデルとの比較考察が行われた。 blankimgプラグインエラー:ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (魚楠さんのアスペクト考 2008/05/27 (火) 10 51 58) 状態動詞が無標になる動詞の継続相は無導にする。逆に行為動詞として使う場合は、本来ならは継続相を表す接尾辞-(e)sを付けて経過相を表す。(状態動詞が無標になる例外 2008/05/27 (火) 14 07 28) 5月28日 セレンがKakisによる七相体系を採用。これに伴い、行為動詞化接尾辞-ofが消滅。行為動詞、状態動詞それぞれの無相が作られ合計9つのアスペクトを持つ体系になる。 ─sat─[kit]─ar─[ik]─es─[took]─ilt─ *行為動詞無相はΦ *状態動詞無相はxa (人工言語アルカ part2 826レス 08/05/28 00 17 06) 七相体系の図を追加 blankimgプラグインエラー:ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (アスペクトまとめ草案 2008/05/28 (水) 12 32 15) 行為動詞がデフォルトになるものの場合、継続相を-(e)sであらわす一方、状態動詞がデフォルトになるものは、行為動詞の無相に-(e)sがつく。 一般動詞 ─sat─[kit]─ar─[ik]─es─[took]─ilt─ *行為動詞無相はΦ *状態動詞無相はxa 例外動詞(状態動詞の経過相と行為動詞の無標が入れ替わるタイプ。siinaやxaなど) ─sat─[kit]─ar─[ik]─Φ─[took]─ilt─ *行為動詞無相はes *状態動詞無相はxa (人工言語アルカ part2 829レス 08/05/28 00 44 26) 上のように例外動詞の行為無相と継続相の単純交換の発案したのはメルである。(新生のアスペクト考 2008/05/29 (木) 11 11 37) niasが完了相は動作主の意志が結びつくことを指摘。つまりfaikを消化段階に持っていくのは、動作主の意志が働かない段階であるから不適。この考えはある動詞を行為動詞とすべきか状態動詞とすべきかの判断に役立つことになった。(人工言語アルカ part2 08/05/28 00 50 13) 七相体系の事前・実行・事後の三区分と、行為動詞と状態動詞の2区分の説明がされる。 blankimgプラグインエラー:ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (続き 2008/05/28 (水) 17 51 48) ※以上の段階で単位動詞の七相モデルの理論はほぼ決定し、あとは語形調整のみになる。これ以後は不定動詞(累積)動詞の考察に移る。 fai、skinのような単位動詞と、kor lunaのような移動動詞などの終点を持つ定動詞は、七相モデルを用い、baog, luk, sedo などの不定動詞・瞬間動詞は反復動詞の5相モデルを用いる。 ――|○○○○|―― sat baog 殴ろうとする kit baog 殴ろうとする baog onk 殴り続ける took baog 殴り終える ilt baog 殴ってある (不定動詞にギブアップした件 2008/05/28 (水) 23 41 10) 上の不定動詞モデルを作成したのはリディアである。 またリディアは七相体系の和名、将前相・開始相・経過相・完了相・継続相・終了・影響相を命名した。 (新生のアスペクト考 2008/05/29 (木) 11 11 37) 5月29日 メルが不定モデルの連動詞化に反対。 リディアが不定モデルの副詞を選択し、kor, sod, sedo, lakが登場。 ――|○○○○|―― luk kor:歩こうとする luk sod:歩き始める。ただし、「ルシアが最近歩き出したのよ」のような場合はluk miyu。 luk onk, luk:歩き続ける、歩いている luk sedo:歩き終える luk lak:歩いていた (新生のアスペクト考 2008/05/29 (木) 11 11 37) 反復モデルの影響相の副詞がlakからrotに変更。luk rot:歩いていた (新生のアスペクト考 2008/05/29 (木) 11 21 57) Kakisが例外動詞の行為無相と継続相の単純交換に反対。状態動詞の行為無相を-(e)sでなくsoにするよう提案 (人工言語アルカ part2 849レス 08/05/29 12 28 58) 再開のmak、中断のdaimが登場。 luk daim 歩くのを中断する luk mak 歩くのを再開する。 (makとdaim 2008/05/29 (木) 18 54 26) 例外動詞の行為動詞化を-(e)sから-(e)mに変更。 siinam:好む (新生のアスペクト考 2008/05/29 (木) 19 24 19) (e)mはsamem(新たにする)のような形容詞の動詞化接尾辞と同じものであり、行為動詞化マーカーとして汎用化した。 (動詞マーカー 2008/05/29 (木) 19 29 15) 魚楠が不定動詞の副詞にすることに疑問を呈す。 (人工言語アルカ part2 859レス 08/05/29 23 47 46) vat, laxのような心理的動作の場合、動作の終了時を-ikにする。これは内相が最も高頻度になるための処置である。 (極小単位を持たない動詞は累積動詞になれない 2008/05/29 (木) 22 32 53 ) 5月30日 使用頻度の少ない定動詞の反復、不定動詞の単位は迂言法を用いる。 ――○――○――○―― 単位動詞「一歩歩行する」→luk du ko (luk) ――|○○○○|―― 反復動詞「歩いて何度も移動する」→luk onk ras di (新生のアスペクト考 2008/05/30 (金) 11 09 16) 非単位動詞の将前kor・開始luko・終了leev・影響rotは頻度が少ないため、単位動詞のsat, kit, took iltで代用する。 lukなどの累積は無相、setなどの反復はonkを用いる。 反復の終了であることを明示する場合、axt onk tookのように重ねて使う。 (同 2008/05/30 (金) 11 09 16) 非単位動詞のsat, kit, took, iltを連動詞化。 sat set 連続殺人をしようとする kit set 連続殺人を始める set onk 殺し続ける took set 連続殺人を終える ilt set 連続殺人をしてある (同 2008/05/30 (金) 16 22 56) 上に伴い、axt onk tookのような用法は消滅。 (同 2008/05/30 (金) 16 27 19) 30日夕刻、アスペクト論争の流れがセレンによりまとめられた。 これを以てアスペクト論争が終了した。 (アスペクト論争の流れ 2008/05/30 (金) 17 13 25) 動詞 時制 複合時制の表現が規定された。 (複合時制 2008/05/29 (木) 11 33 54) 過去+現在:sot tur 過去+未来:sot sil 現在+未来:sot tur sil 過去+現在+未来:so lut 動名詞 2008年1月30日以来の動名詞の改定があった。(動名詞3種 2008/05/26 (月) 18 15 28) 普通動名詞 metast → metals 落とすこと 自発動名詞 elmetast → metont 落ちること 再帰動名詞 nosmetast → metast 自分を落とすこと 普通動名詞化接尾辞-als、自発動名詞化接尾辞-ontは、主格動形副詞-alsと対格動形副詞-ontの語形を転用している。 関係詞と接続がどちらもeで示された時期には重要だったが、4月3日に再び分解してからは使用することがなくなったから再利用したものと思われる。 普通動名詞化接尾辞-alsを-elに変更。artesel, malsel, eivelなど、普通動名詞は頻度が高いので接辞を短く。(axlei446 2008/05/27 (火) 18 00 18) 1 普通動名詞 -el kaiel(大きくすること)、sorel(高くすること) 2 自発動名詞:-ont metont(落ちること、落下)。動名詞を使わずにいうとel met totoになる。solがelになるタイプの動名詞 3 再帰動名詞:-ast:mokast(自分を眠らせること、寝ること)。文でいうとel mok nosになる。 デフォルトが動詞である単語は、名詞として使うときはelをつけなくても普通動名詞になる。 ladは作るという意味の動詞で、動詞用法がデフォルト。名詞として使うときは動名詞「制作」として使ってよい。 この仲間にはeiv(決闘)、vort(死)、set(殺害)、lamakt(出会い)など多数がある。 ladなどでも、自発・再帰動名詞として使う際は接尾辞を付ける。 × lad ○ ladont (同 2008/06/02 (月) 19 27 20) 動形名詞 旧語形が動名詞に援用されたため、主格動形名詞-(a)lsは-anに、対格動形-(o)ntは-olになった。このanとolは動作主と非動作主を表す接尾辞と同一語系である。(複合語中で左の形態素は格と品詞情報を失う 2008/05/26 (月) 18 16 42) setan 殺人者 lan setan 殺すような人 setol 殺人被害者 lan setol 殺されるような人 lutiaのように、aで終わる後の場合、lutiaanではなくlutian。emoのようにoで終わる場合、emoolではなくemolになる。 (axlei446 2008/05/27 (火) 18 00 18) 相副詞と時制副詞 副詞の中には、相や時制の情報を含むため、動詞本体に相や時制の情報を書き込まなくてよいという規定がある。(相副詞と時制副詞 2008/05/25 (日) 22 27 32) an kus moa soa →an ku moa soa 私はすでにそう言ってある。(「moa 既に」に影響相の情報が含まれる) an kut rask tu →an ku rask tu 私はかつてこう言った。(「rask かつて」に過去時制の情報が含まれる) an inat siia tu an in siia tu 私はこれを見たことがある。(「siia ~したことがある」に過去時制の情報が含まれる) 文化面 5月25日、『青本』をもとにした歴史書『ilmus』の執筆開始(axlei445 2008/05/26 (月) 18 50 46) niasが2008/05/26 (月) 19 19 28に"Honeydew rain out of the blue"というサイトを作った。2008/05/26 (月) 19 58 59より『夢織 春』の和訳を開始した。 外部リンク 人工言語アルカ(公式HP) http //www8.atwiki.jp/arbazard/ 人工言語アルカ part2 http //yy59.60.kg/test/read.cgi/conlang/1195321574/ (キャッシュ) http //www33.atwiki.jp/kakis/archive/20080721/e396b8f3a3c08140ef984c464628f91e なんでもいいよ【雑談スレ】 http //yy59.60.kg/test/read.cgi/conlang/1195320947/ (キャッシュ) http //www33.atwiki.jp/kakis/archive/20081111/a10e5d9e2aa18cc012734b7ebdb0a78a 録霊徒然草 原始人または人工言語 (2008年5月分)http //rokurei60.spaces.live.com/?_c11_BlogPart_BlogPart=blogview _c=BlogPart partqs=amonth%3d5%26ayear%3d2008 あやしいふ゛ろぐ@ハイアイアイ群島(2008年5月分)http //hiii.sblo.jp/archives/200805-1.html Honeydew rain out of the blue http //www9.atwiki.jp/hrain/ 参考資料 最上位標目 アルカ文法史 上位標目 プロトタイプ新生アルカ 同位標目 最古新生アルカ案 解体表新生アルカ案 第一期新生アルカ 第二期新生アルカ 第三期新生アルカ 第四期新生アルカ 第五期新生アルカ 第六期新生アルカ 第七期新生アルカ 第八期新生アルカ
https://w.atwiki.jp/shibataa/pages/29.html
wordファイルは以下のアップローダからダウンロード下さい。 「熊谷さんレポート」と表示されています。オーケストラ関係のファイルもありますが、気にしないで下さい。 アップローダー 熊谷真史 『バーゼル合意における自己資本比率規制の問題点と、その改善案(仮)』 1. バーゼルⅡはどのような規制か 1.1. 銀行経営に対する規制の目的 1.1.1. 株式会社の負債と資本 一般に株式会社の経営を財務の側面に着目してみると、会社の所有者たる株主から業務執行を委託された経営者が、債権者の権利の保護を図りながら、株主の利益を最大化する事業活動を継続的に遂行していくことと言える。経営者は、資本や負債と言った形で資金調達を行い、その資金を事業に投下し収益をあげた上で、収益から負債に対する元利払いを履行する。更にその残余である利益から、株主への配当と企業の内部留保に充当する。 資金調達において、負債と資本の二者については、その資金の提供者の権利という面で大きな違いを有する。債権者(負債の資金の提供者)は提供資金に関して元金と利息の支払いを確定的に受ける権利を有する。借り手である会社は、自律的な経営を継続できる限り元利の支払いをする義務を有するといえる。この債権者の権利に損失が生じるのは、会社の倒産など業務継続に大きな支障をきたした場合に限られる。 一方、株主(資本の提供者)は、収益から会社の債務返済を行った残余の財産に対する権利を有する。これには、利益のみならず、会社の純資産に対する権利を含んでいる。同時に、株主は会社に損失が発生した際に、優先的にこの負担を被る義務を有する。その限度は、自らの出資額となる(株主有限責任の原則)。また原則的に株主は出資額の返還を求めることができない。以上のことから負債と資本という資金調達の手段は、その資金提供者にとっては損失負担・リスク負担の程度と、その負担に対する対価の程度が異なるものとえいえる。 以上のような性質から、確定的に返済の権利を資金提供者が有している負債は「他人資本」と称することができ、「自己資本」 はその対立概念として定義されうる。「自己資本」は、会社の損失を吸収するバッファーとしての機能を持つ資産として考えることができる。 1.1.2. 銀行の負債と資本 次に銀行 経営ついて考える。銀行経営については、負債と資本の持つ特性が大きな問題を生みうるため健全な財務体質を維持し、経営を存続することが他の事業会社に比して特に重要となる。 典型的な銀行業務を簡単に示せば、預金や株式などにより資金を調達し、資金需要者である企業などへの融資や各種有価証券への運用を通して収益を得る。収益を以て預金への金利支払いを行い、残余を株主への配当や内部留保に充てる。銀行業務は、様々なスキームを通じて資金余剰主体から資金不足主体に資金を融通することにより経済活動を活発化させるという大きな役割を市場において帯びている。 ここで、銀行の資金調達の大部分を担う 預金は、原則的に預金者に対して返済を行わなければならない負債 である。そして債権者である預金者の多くは、銀行の財務状況に関して熟知していないと考えられる。銀行に対して情報の非対称性がある預金者にとって、銀行が健全な経営を行っているかは不明瞭であるため、ひとたび銀行の健全性や経営の継続性に対する信認が揺らげば、(実際の銀行財務の健全性の水準の如何にかかわらず)自らの預金に対して損失が生じるより前に預金(債権)を回収してしまおうという考えが生じうる。銀行は預金の返済に応じなくてはならないが、多くの預金者が同時的に預金回収を行えば、銀行のバランスシートは資産サイドでの即時的に回収の不可能な資金運用を行っているのに対して、負債サイドでの資金調達額が過少となり経営を継続することが困難となる。最悪の場合、銀行は預金支払いの停止に追い込まれ、経営が破綻してしまう結果となる。これが所謂、銀行取付けの構造であり、銀行特有の破綻リスクと言える。 更にこのような銀行の経営破綻は単なる一企業の破綻では収まらず、金融市場そして他の市場に対し広範に悪影響を及ぼしうるという点がより大きな問題である。銀行は、金融市場のみならず様々に市場において、預金の処理を通じて決済機能を果たしている。日々膨大な数の経済主体が銀行を利用して取引の決済を行っている。ある一つの銀行の経営破綻は当該銀行を利用している預金者の預金管理や決済に直接的に影響するだけではなく、銀行間の取引が停止することで他の銀行での決済機能の遅滞停止を招き破綻銀行には直接関与しない預金者にも悪影響が生じうる。これがまた預金者の保有資産の防衛的な行動に結び付けば更なる銀行取付けを誘発しうる。このようにして銀行の破綻は、当該銀行のみならず様々な市場へ連鎖的に悪影響が伝播しうるというリスクを伴うのである。これが銀行のシステミックリスクである。 1.1.3. 規制の要請と論理 以上のように銀行の経営は、その典型的業務において負債である預金が資金調達の柱となっていることと、銀行も持つ決済機能からから本来的に市場全体に大きな悪影響をもたらすリスク(破綻リスクやシステミックリスク)を負っているといえる。このことは、ある銀行の健全な経営は市場全体の経済主体に強い正の外部効果を持ち、逆に不健全な経営は市場全体に対して潜在的に強い負の外部効果を持つことを示している。一般的な経済学の理論が示すように、一経済主体の行動が外部性を伴う時にはその外部的な効果に対する費用(社会的費用)を誰かに負担させるスキームを作らなければ最適な状態を達成することができない。この場合、銀行経営を自由放任とすれば、先のような銀行特有のリスクへの対策を行う費用を負担せずに銀行は過剰なリスクテイクを行いうる。過剰なリスクテイクは、銀行の財務管理や経営の存続性への不信を招き問題を顕在化させうる。そこで銀行業務を行う上では、その財務環境の健全性を保ち、他の経済主体にその健全性を明示する規制上の枠組みが要請されるのである。 1.2. バーゼル合意と自己資本比率規制 1.2.1. 何故「自己資本」を重視するのか 銀行の財務における健全性を保つことを目的とした規制において、その主軸となっているバーゼル合意に基づく規制(以下バーゼル合意と表記) は、自己資本比率規制となっている。具体的な自己資本比率の定義・構造は後述するとして、先に「自己資本」および自己資本比率を重視する論理を記す。 既述のように銀行特有のリスクは大きく2つの要因から論じることができる。一つは『銀行-預金者間の情報の非対称性』であり、一つは『預金を通じた決済機能における相互依存性』である。これらの要因は更に銀行の資金調達の大部分が預金に依るという財務上の構造に起因する。問題の顕在化を避けるためには、負債である預金に欠損を生じさせることなく経営を継続しうることを示す必要がある。その目的を達するためには、株主資本を中心とした「自己資本」によって損失を吸収し、債権者の権利を毀損しないようにしなくてならない。この様な論理に基づき銀行の損失吸収バッファーとして「自己資本」を重視している。また銀行の負っている様々なリスクを定量化し、それに対して適正と考えられる額の「自己資本」を積むことを義務付けるものが自己資本比率規制であるといえる。 1.2.2.バーゼル合意の背景 自己資本比率規制は、現在では100を超える国々で利用される銀行の健全性規制の標準的枠組みとなっている。これは1988年にバーゼル銀行監督委員会(以下バーゼル委員会) において自己資本比率規制の国際統一基準化を行い、銀行監督に用いることに合意が行われたことが契機となる。 バーゼル委員会で1988年に統一的規制基準を設定することに合意が行われた背景としては、1974年に西ドイツのヘルシュタット銀行の破綻と、1980年代におけるラテンアメリカ債務危機の米国への影響、という二つのメルクマールがある。一つ目のヘルシュタット銀行破綻の際に、既述のシステミックリスクがもつ国際的な波及性が強まっていることが各国当局、中央銀行により認識されることとなった。破綻以前ヘルシュタット銀行は国際的な事業展開を行っていた。その登記上の本社や、本社機能、現地法人、経営者の出身国などはそれぞれ異なっていた。このように多国籍的に経営を行っていたヘルシュタット銀行の経営悪化は、どの国の当局や中央銀行が処分や救済的政策の執行責任を有するのかという問題への対応基準が存在しなかったために破綻に結びついた。更に銀行破綻により経済は国際的に決済機能停止のリスクにさらされることとなった。このようなシステミックリスクの国際的な波及性の強まりを認識するに至り、主要国を中心に国際的な銀行監督の基準を設けようとする動きを加速させた。 1980年代には金融規制緩和を行っていた米国はラ米債務危機の強い影響を受けた。そして銀行は財務体質健全化策として「自己資本」の増強が強く求められるようになった。しかしながら米国銀行のみの「自己資本」増強は国際的競争力の喪失に繋がる ことが懸念されたため、米国は他国を含めた国際的基準として自己資本比率規制を設定することを目指し始めたのである。このようにして、主要国を中心に国際的な銀行監督基準の設定を行おうという動きが強まり、1988年合意に結実する。 1.2.3.バーゼルⅡの構造 以下自己資本比率の具体的な構造を見ていく。特にバーゼルⅡに焦点を当てる。 バーゼル合意に基づく自己資本比率規制では、分母にリスク総額、分子に『自己資本』をおいて、リスクの大きさに対する損失吸収バッファーの大きさを定量化している。 『自己資本』(分子) ①基本的項目(Tier1) 分子を構成する『自己資本』は二つの項目を中心に構成される。基本的項目(Tier1)と補完的項目(Tier2)である。 Tier1は貸借対照表上の株主資本(資本金、法定準備金、剰余金)等の額を言う。一定の条件を満たす海外SPC(特別目的会社)が発行する優先出資証券 は、15%を上限に Tier1に参入可能である。Tier1に参入される『自己資本』は、損失吸収バッファーあるいはリスク回避の手段として最も機能性の高い資産であると考えられてきた。資本金については、上述の通り資本が持つ特性(償還義務がない)から損失処理に充てうる資本となる。法定準備は、銀行が預金のうち一定比率を支払い準備金として中央銀行に預け入れることを法律上義務付けたもので、これにより預金者への支払いが確実に履行されるだけのバッファーを準備させるものである。 ②補完的項目(Tier2) Tier2は一定の損失吸収機能を有すると考えられるが、その機能性・安定性などがTier1に対して劣る(あるいは限定的)となると考えられる資金である。このため、Tier1重視の制度とするため、Tier2算入額はTier1と同額が限度とされている。以下、主要項目である。 ⅰ)その他有価証券の評価差益の45% :損益ネット後の値が正の場合のみ算入。ネットで評価差損が出る場合は勢効果調整後の全額をTier1より控除。評価差益は未実現の資産であるため損失補填時に売却を行うことで実際のキャピタルゲインはより小さくなることがあると考えられるため、事後のキャピタルゲインに不確実性があると考えられる。 ⅱ)不動産の再評価額の45% :有価証券同様、実現事後のキャピタルゲインに不確実性があると考えられる。 ⅲ)一般貸倒引当金(上記算式の分母の1.25%を上限に算入) :なんだったっけ ⅳ)一定の条件を満たす負債製資本調達手段 :劣後債は負債ではあるが、経営環境の悪化時に返済義務履行の優先度が普通の債権に対して劣後するため、普通の債権が毀損する前に損失を吸収するというバッファーの機能を果たしうる。ただし債務であるので、経営環境の良好な時期においては償還に応じる義務があるため、株主資本に対しては経営上の自由度が劣るものといえる。 ③準補完的項目 一定の条件を満たす期間2年以上の劣後債務の額。 ④控除項目 金融機関相互間での意図的な資金調達手段の保有に相当する額、営業権相当額。 :株式持合いなどは株主資本ではあるが、危機対応のための資本とは言いがたいということか リスク総額(分母) 分母を構成するリスク総額については、信用リスク・市場リスク・オペレーショナル・リスクの三項目に分類されるリスクを定量評価し計上している。これは銀行が行う業務(投融資の他、決済業務や一般的な事務的処理に至るまで)における損失発生のリスクを定量的に示す指標である。 ①信用リスク 信用リスクは、銀行が行う与信業務などについて貸し倒れ等により債権が毀損するリスクを定量化するものである。 信用リスクの計算は、外部格付け機関の格付けを利用する標準的手法と、銀行保有の貸出先信用力情報を基にした内部格付けを利用する基礎的内部格付手法、先進的内部格付手法の三手法が認められている。標準的手法を用いる際には、債権の種類と適格格付機関発行 の格付けに応じたリスク・ウェイトが定められている。基礎的内部格付手法の場合は、当局設定の関数式に内部格付データを基にした債務者のデフォルト確率を当てはめてリスクを算出する。更に先進的内部格付手法では、デフォルト確率以外の指標も銀行自らのモデルで計算することが出来る(ただし当局からモデルの利用に監視認可を受けなければならない)。 また信用リスクにはオン・バランス資産から発生するものだけではなくオフ・バランスシート取引 から生じる信用リスクも計上されている。ただしオフ・バランス取引では、エクスポージャー額(信用リスクに晒されていると考えられる与信相当額)をバーゼル委員会の定める手法により計算し、これに一定のウェイトをかけて算出することになっている。 ◎ 標準的手法 中小企業・個人向け貸出は、小口分散によるリスク軽減効果を考慮してリスク・ウェイトを軽減。 延滞債権は、引当率に応じてリスク・ウェイトを加減。 貸出先企業の信用力に応じたリスク・ウェイトを使用可。 事業法人の格付については、依頼格付のみ使用可能。無格付の場合は100%計上 延滞債権は、3ヶ月以上延滞が発生している債務者に対する与信。 (表 1) 与信先区分バーゼルⅠバーゼルⅡ 国・地方公共団体0%0% 政府関係機関等10%10% (うち地方三公社) 20% 銀行・証券会社20%20% 事業法人100%(格付に応じ)20%~150% (中小企業以外) 又は (格付を使用せず)一律100% 中小企業・個人100%75% 住宅ローン50%35% 延滞債権100%50%~150% (引当率に応じて加減) 株式100%100% ◎ 内部格付手法 各銀行が有する行内格付を利用して借り手のリスクをより精緻に反映する方式。 債務者ごとのデフォルト率、デフォルト時損失率等を各国共通の関数式に入れてリスク・ウェイトを計算。 (表 2) 基礎的内部格付手法先進的内部格付手法 デフォルト率銀行推計銀行推計 デフォルト時損失率各国共通の設定銀行推計 ②市場リスク 金利や、株価、為替などの市場価格変動の影響を受けて損失が発生する可能性のある資産もある。この様な損失発生リスクが市場リスクである。市場リスクに関しては一定の算出手法により計算されたリスク量(マーケット・リスク相当額)に対して、それと同額以上の自己資本保有を求めている。市場リスク相当額を12.5倍(8%の逆数)した額が分母に計上される。 ③オペレーショナル・リスク オペレーショナル・リスクとは、企業内部、外部における不正やシステム障害などにより損失が発生するリスクである。事務ミスやシステム障害、災害、従業員の不正、コンプライアンス上の不備などが例示される。これはコンピュータシステムへの依存が高まる銀行業務におけるリスクの高まりを背景に規制の枠組みに乗ることとなった。計算は、銀行の粗利益の一定率を計上する基礎的手法、銀行業務を8つに分け各分野での粗利益にウェイトを乗じて算出する粗利益配分手法、及び銀行が内部管理証用いているオペレーショナル・リスク計測手法に基づく先進的計測手法が認められている。 1.2.4.バーゼルⅡの焦点 現行規制であるバーゼルⅡは、1988年合意に基づくバーゼルⅠを三つの柱に基づいて発展させた枠組みであるとされている。三本の柱は相互に役割を補強しあうことで、定性的側面を含めた総合的な規制の実効性確保が確保されているとされる。 【第1の柱:最低所要自己資本比率】 リスク・アセットに対して8%の最低所要自己資本比率を課すという枠組みはバーゼルⅠと同様にした上で、バーゼルⅡでは守備範囲を広げ(オペレーショナル・リスクの計上)、リスク計測を精緻化・多様化(リスク計測手法の多肢化、リスク・ウェイトの他段階化 )することで、銀行自らがリスク管理技術水準に応じた選択を行うことが可能になった。リスク計測の精緻化は、銀行の複雑なポートフォリオが有するリスクをバーゼルⅠより精確に反映することを可能にしたと考えられた。これにより銀行の主体的なリスク管理を尊重する規制体系の構築を図ったといえる。 また先進的内部格付手法などの利用を認めることで、銀行自らがリスク管理における技術革新を行っていくインセンティブを強め、金融システム全体のリスク管理能力向上を促進する。 【第2の柱:銀行自己管理と監督上の検証】 金融取引の自由化・高度化・国際化が急速に進展する中で、健全な経営を維持する責任は第一義的に銀行自身にあることを明示するための柱として設定された。当局の設置する最低水準の履行(第1の柱)のみならず、銀行が主体的なリスク管理を行い、信用にたる内部管理態勢を構築・運営していくことを促す。更にこのようなリスク管理に対して検証・評価結果が不十分とみなされる場合に当局による是正措置を発動するという構造をとる。これにより銀行がまず主体的にリスク管理を推進し、当局がそれを補完・監督するという枠組みになる。 【第3の柱:市場規律】 自己資本比率に関連する多様な情報の開示を世界共通の枠組みで行うことを定め、更にその開示頻度を高めるよう定めることで、株主や預金者を始め様々な市場関係者が各銀行の健全性を判断することが出来る枠組みをつくる。これによって規制当局以外の市場関係者に対しても健全性を明示するため、より高度で精確なリスク管理を行おうとするインセンティブを銀行経営者に与える。このように情報開示により情報の非対称性をより小さくすることで市場規律の機能を高め、銀行経営者のモラルハザード的行動を抑制し、銀行の健全性維持を促進するのである。 2. バーゼルⅡによる規制の問題点 以上、バーゼル合意に基づく自己資本比率規制の目的・構造を見てきた。 以下では、バーゼル規制における問題点を指摘したい。 2.1. Procyclicality まずバーゼル合意に基づく自己資本比率規制が構造上持っている問題点について、その最も主要な問題点の一つであるProcyclicality について指摘する。結論を先述すれば、この自己資本比率規制には景気変動を事後的に増幅させるという効果を持っているのである。そのため景気が過熱している時期にはより景気を過熱させバブルの発生に結びつきうるし、景気の後退が始まれば急速に景気を悪化させ恐慌の発生に結びつきうると言える。バーゼル合意の枠組みにおいては、分母分子においてそれぞれリスク総額と『自己資本』を置き、損失が生じるリスクに対してそれを吸収するバッファーの厚みを測っていることは既述の通りである。この分母分子の構成項目は景気の変動に対して感応的であり、そのことがProcyclicalityの原因となっているのである。以下では分母、分子をそれぞれ考える。 分母(リスク総額)のProcyclicality 例えば分母(リスク総額)の主要構成要素である信用リスクは銀行の与信について借手の種類・格付などを基にリスク・ウェイトを計測している。好景気の時期においては良好な融資プロジェクト が多いため、事業会社や各種債券は総じて高格付になると考えられる。これに従いリスク・ウェイトは全体として低く抑えられるため信用リスクは小さく計上される。信用リスクが小さいことから所要自己資本は低くなり、銀行は貸出し余力を多く持つことになる。そのため好景気で旺盛な資金需要を持っている市場(資金需要者)に対して、貸出しを増大させる。結果として更なる景気の加熱を行っていることになる。 景気後退が始まった際には、全く逆の効果が生じる。景気後退が始まると、概して良好な融資プロジェクトは減少することが考えられる。また返済の遅滞や貸倒れの数も増えていく。これらデフォルト率の高まりなどは、格付の切り下げなどを介してリスク・ウェイトの増大を招く。このため信用リスクが増大してしまう。これに従い所要自己資本の額も増えるので銀行の貸出し余力は減衰する。同時に良好な融資プロジェクトが減り、市場の資金需要も減っていることから、市場全体の資金循環は滞り、経済活動は更に不活性になっていく。また銀行が分母の信用リスクを削減するために国債など信用リスクが低くなる安全性の高い資産で運用することとして、信用リスクが高まっている企業などへの貸しはがし・貸し渋りを助長することになる。 分子(『自己資本』)のProcyclicality 分子の主要な構成要素について市場環境に感応的なものは大きく次のものが挙げられるだろう。 ・Tier1:株主資本 ・Tier2:その他有価証券の評価差益、不動産の再評価額 など これらの項目は概して景気変動に対してその市場価格(評価額)が同じ方向に連動するものと考えられる。すなわち景気が好い時期には各種資産価格は上昇し、逆もまた然りである。このため前者の時期においては所要自己資本を容易に達成しえるため貸出し余力が大きくなる。その後の景気助長の展開は先と同様である。景気の後退期には逆の展開となる。加えて景気後退期に銀行が資金調達のため有価証券や不動産などを投売りしてキャピタルゲインを実現しようとすると、各種資産市場は超過供給が生じ、資産価格が急落してしまう。結果として実現するキャピタルゲインの額には不確実性があり、場合によってはキャピタルロスが生じることとなる 。 この様にバーゼル合意の枠組みでは分母・分子ともに、景気変動を増幅させるような行動を銀行にとらせてしまう効果が内在していると言える。そもそも自己資本比率規制は損失が発生しうるイベントに対して、銀行にその損失を吸収する余力を十分に持たせることを企図したものであるが、それはあくまでも『自己資本』という【事前】の備えの充実であるといえる。この意味でバーゼル合意の枠組みは【事前的】な健全性を維持するための規制であるといえる。 一方で何らかのイベント(クレジットイベントなど)や、あるいは景気変動の過剰(バブルや恐慌)に対して【事後的】な対応を行う上ではProcyclicalityという脆弱性を有しているものといえる。 2.2.オフ・バランス取引の処理 オフ・バランス取引については既述のように、信用リスクに晒されるエクスポージャー相当額をバーゼル委員会の定める関数式に当てはめて計算することとなる。しかし現代の金融工学上の技術革新の結果、特にデリバティブ市場などにおいては日々複雑なデリバティブ商品が生み出されており、巨額の想定元本のもと取引が行われている。このような技術革新の目覚しい市場における取引は、長期間のデータの蓄積に基づくエクスポージャーの精確な計測は難しいと考えられる。資産間の価格変動の相関など様々な指標はモデル上の仮定に基づいて計算されているといえるが、仮定と実際の小さな齟齬が蓄積し、結果として大きなモデルとのギャップが生じていることも考えられる。 2.3.非流動性資産の含み益の処理 2.1.や2.2.とも重複するが非流動的資産の処理について特記する。不動産関連資産や相対取引による証券化商品取引では、資産売却時の実現するキャピタルゲイン(ロス)に強い不確実性を持っている。場合によっては買い手が付かず資産の処理が出来ない場合もあるだろう。このような資産に対しても当局の定める仮定に基づきリスク相当額や『自己資本』相当額を計算する。しかしながら、『自己資本』増強がより求められる景気後退期には流動性資産の取引が滞ると考えられる。景気後退事後の資産処理に伴う不確実性をより保守的に勘案するならば、流動性の低い資産の未実現キャピタルゲインを『自己資本』に算入するのは問題があると考えられる。 2.4.最低所要自己資本比率設置の妥当性 バーゼル合意の枠組みでは、国際業務を行っている銀行は8%の最低所要自己資本比率を達成しなくてはならず、これを満たさない銀行に対しては4%、2%など段階的に当局の是正措置が講じられることになっている。しかしながら、8%(またその他の各水準)という一定の基準を設けることは銀行の行動をその基準の前後で非対称にすることとなる。もし銀行が一般に水準を上回っている状態から何らかの市場全体に関わるイベントにより一斉に基準を下回ることになった場合、銀行が同時的にリスク回避的な行動を行いうるため、景気の急落(恐慌の発生)を招きかねないと考えられる。 このことを言い換えると、一定水準の最低所要自己資本比率を設定していることが、Procyclicalityを強めているとも考えられる。最低所要自己資本比率を設定することにより、この基準とのギャップから貸出し余力の過剰や過少を考えることが出来る。もし銀行がこのような基準とのギャップから考えた貸出し余力に応じた与信を行うならば、銀行のリスク管理は主体性を欠くものとなり、Procyclicalな行動を助長しうると考えられる。 2.5.金融コングロマリットの取り扱い 20世紀の終盤から急速に進展した世界的な金融規制緩和により、金融業界における持株会社の創設が認可されたり、伝統的に業務の分離が法定されていた銀行業と証券業についても規制が緩和されたりしてきた。このように金融市場の自由化が進む中で、預金取り扱いを基盤とした伝統的な銀行の形態とはことなり、銀行、証券、保険、信託、投資ファンド、ノンバンク金融機関など多様な金融機関が組織する総合的な金融コングロマリットという組織形態が形成されてきている。バーゼル合意における自己資本比率規制では、連結と単体双方での自己資本比率計測を行うことになっているが、連結の指標においては預金と投資資金などリスク許容度の異なる資産の取り扱いをどのように行うかと言う問題があり、単体の指標ではグループの他の機関に銀行の負うリスクを計上するなどの不正が起こりうる点で問題があると考えられる。 3. 今回の金融危機と自己資本比率規制 2000年代前半から続いた世界的な好景気に続く、米国などでの不動産バブルの発生と崩壊、サブプライムローン関連証券化商品のもたらした金融市場での混乱(サブプライムショック)、各国主要金融機関の経営悪化とリーマンブラザーズ経営破綻(リーマンショック)、この間悪化し続けた金融市場環境とそれに伴う金融収縮、そして金融市場の収縮から生じた他の市場の収縮と世界的な不況。これらを今回の金融危機として一連の現象と考え、問題点がいかに顕在化したかを見る。 上記の問題点のうち、特にProcyclicalityに関しては不動産バブル崩壊後の急速な信用収縮と、銀行の資金調達環境の悪化が示している。このため各国政府・中央銀行は大規模な公的資金の注入や債務保証と言う形で銀行の自己資本比率増強を支援する政策を相次いで講じた。 非流動的な資産の処理に関しても、特にサブプライム関連証券化商品など元々市場を通じた取引ではなく相対取引を行っていた金融商品の処分が行われず価格がつかなかった。 またこれに関連してオフ・バランス取引やデリバティブなどのエクスポージャー計測に関しては相関係数の甘い設定などモデルの不備が指摘され、実際上どれだけの損失リスクが存在するのかが不確実になったこともこのような資産の処理が進まなかった原因の一つであろう。 リスクの計測が滞ることは、市場関係者のリスク回避的な行動を引き起こし、更なる信用収縮を発生させる。 4. 改善案 以上の議論を前提として、バーゼル合意に基づく自己資本比率規制の問題点を克服するための改善案を提示する。 ◎資産ベース準備率規制 :総資産に対して一定比率以上の現金準備(あるいは国債保有残高を含むことも)を銀行が保有することを義務付ける枠組み。 この規制の利点は、分子の現金準備が自己資本比率規制のように資産価格変動を引きこさないため、資産バブルとなどの影響を受けにくいことである。これにより景気拡張期に資産運用高が大きくなりバランスシートが拡大しても、それに対して比例的に現金準備を厚くすることを銀行は求められる。そのため自己資本比率規制で分母分子が景気循環増幅効果を相乗的に強めていたのに対して、景気拡張期の過度な銀行のリスクテイクを抑制する効果を持つと考えられる。このような景気循環抑制的な機能(anticyclicality)は金融市場、ひいては他の市場全般の景気変動幅を小さくし、経済の安定化に寄与しうるものと考えられる。 また自己資本比率規制が景気後退局面おいて、事後的に『自己資本』を損失吸収バッファーとして利用することが難しい構造をとっていた(分子の『自己資本』の条件に起因)のに対して、現金準備はそのまま利用して経営資源とすることが可能である。 更に、準備率に関して一定の確定的な水準を設けることは、その水準の前後で銀行の行動を非対称的にするという意味で不確実性を有するという問題を上で指摘した。この点に関して、現金準備率の水準は各国中央銀行などが景気変動や経済の潮流を加味しながら機動的に変更することとして対処することも可能である。この際国際的な統一規制体系を構築しようとしたバーゼルの枠組みからは外れることとなる。特に金融の国際的な事業展開が進んでいる現代では、機動性を担保するための各国規制水準と、国際的業務に対する規制を行うための国際政策協調が不可欠となる。 残された問題点 ①金融コングロマリットの対処 : 銀行を規制する大前提は、銀行の財務が預金を通じて成り立っていることであった。預金という基本的には安全性が高いと考えられる資産を、銀行への信認のもとに人々が持つことで決済機能などが十全に行われる。金融市場における規制緩和により金融コングロマリットが誕生し、銀行は証券会社や保険会社、ノンバンク機関などとのつながりを急速に強めてきた。この過程で、リスクテイクを行う資金である投資資金を扱う機関(証券会社や、信託、ファンドなど)と、本来はリスクテイクを目的としない資産である預金を扱う銀行が繋がりを強め、互いの経営が互いの扱う資産に影響する蓋然性が強まった。 銀行規制の大前提である預金の安全性確保のためには、預金の取り扱いを行う銀行とその他の機関とを業務上経営上峻別しなければならない。このためには伝統的に行われてきた銀証分離規制を再度行うべきかもしれない。一方で、金融規制緩和が行われてきた過程で金融サービスの革新的な発展が行われてきた(あるいは、行われてきたと考えられていた)ことも経済環境が良好であった時期には指摘されていたのである。一概に伝統的規制への回帰を提唱することは、金融規制緩和が進展してきた最近数十年のうちに変化した金融市場の環境とは相容れない規制を行うことにも繋がりかねない。より重要なのは決済機能や安全性などの預金の価値を認識し、その上で銀行は金融機関としてリスクテイクを行ってもよい機関なのか、あるいは収益性を多少犠牲にしてもよりリスク回避的な経営を行うよう規制をかけるべき機関なのか、という部分に立ち帰って議論するべきであると考える。 ② 規制当局と運用の問題 : バーゼルの枠組みの説明や、代替案(あるいはより正確には補完案だろうか)としての資産ベース準備率規制を提示した際にも扱ったが規制当局と規制の運用については問題が残る。規制を行う際に、金融の国際的競争の進展を背景として国際的統一基準を設置すれば各国各地域における景気変動の違いを加味することができないため経済活動に対して悪影響を及ぼしうる。この問題は特に危機対応時において銀行業務の規制を緩和することで市場に潤沢な資金を供給しようと当局などが考えた際に各国当局のみで基準を変えられないという点で事態をより深刻なものにする可能性がある。 一方で規制の水準の設定を各国当局あるいは中央銀行の所管業務とする場合、先にも述べたとおり国際業務を行う銀行の規制責任をどの国の当局(中央銀行)が負うのか。経営悪化の際の救済措置や破綻処理についてはどの国が責任を負うのか。といった問題が残る。更に国際競争を行っている銀行自身は自国当局(中央銀行)が、より強い規制水準を設けることには強く反発するであろう。この時水準の機動的な変更が実際に行われるかは問題を擁している。 また基準を変更させることは、マクロ経済政策が有している認知ラグ、決定ラグ、実施ラグ と言う問題を発生させる。このようなラグと規制水準がどれだけ変動するかと言う問題に関する不確実性は経済活動に悪影響を及ぼしかねない。 この他にも問題は山積している。例えば預金準備率規制(預金支払い準備金/預金)があるのに、資産ベース準備率規制(現金準備/総資産)が必要なのかなどの問題点もあるだろう。現段階では2つに留める。 参考資料 ウィキペディア:「BIS」、「自己資本比率規制」などの欄 金融庁ホームページ 佐藤隆文著 『バーゼルⅡと銀行監督』 東洋経済 柴田徳太郎著 『資本主義の暴走をいかに抑えるか』 ちくま書房 氷見野良三著 『「検証」BIS規制と日本』 金融財政事情研究会
https://w.atwiki.jp/sal-club/pages/75.html
<<<以下の記事はまだ案です。>>> ロットルールに関しては、オーソドックスな形にしたいと思います。 (1)欲しい装備品の事前申告 (2)参加回数に対する従量ポイント (3)ポイントでの攻略エリア&コース選択 (4)取得時に一定ポイントの支払い (1)欲しい装備品の事前申告 各メンバーが欲しい装備品(完成品)を事前申告 優先順位を付けて3品を申告 以前5品申告という案を出しましたが、多すぎても管理が面倒になるだけなので、3品程度で。 欲しい物が取れ次第、既存の希望品の優先順位を上位にシフトし、空いた第3希望の枠に新規に希望品を申告する。 (2)参加回数に対する従量ポイント 1回活動する毎に定量ポイントを参加した各メンバーに加算 早退者へのポイントはどうするか? 管理の都合で、欠席を事前連絡してくれた人にも少量ながらポイント加算したい 早退者のポイント サルは基本少人数攻略なので、1人抜けると進行が困難になる場合が多くなると思われます。 その意味で、最後まで居てくれないと意味が無いという視点でポイントは加算しない。 一方で、事前にアサルトポイントを支払ったり、途中まで自前の薬品や食料を使用しているので、何らかの対価が支払われるべきだと考えると、少量でも加算する。 どちらがいいか? 欠席連絡者 サル部では、活動開始時間を最大で30分延長して、遅刻者を待つ事にしています。 しかし、待った挙句、人が集まらなくてメリポやナイズルと言った課外活動をせざるを得ない場合もあります。 この時、事前に欠席の連絡をもらっていれば、30分待つ事無く課外活動に移行できます。 この意味で、欠席者でも事前連絡してくれた人には少量でもポイントを付けたいけど、どうだろうか? (3)ポイントでの攻略エリア&コース選択 ポイントが一番多い人の希望のエリア&コースを攻略する。 ポイントが一番多い人の第一希望、35/25の順でエリア&コースを決定する。 同ポイントの人が複数いる場合はダイスで決定する。 ポイントトップの人と、2位以下の人の第一希望が同じで、その装備品のドロップがあった場合、ポイントトップの人が取得する。 名前 ポイント 希望品 第一 第二 第三 Aさん 100 モリ胴 スカ足 マル頭 Bさん 50 モリ胴 マル頭 アレス足 この状態で、モリ胴のドロップがあった場合、ロット出来るのはAさん 2人とも第一希望だが、Aさんの方がポイントが高いため。 複数の人が希望している装備品のドロップがあった場合、「希望順位」/「ポイント」の順で比較してロット出来る人を決める。 名前 ポイント 希望品 第一 第二 第三 Aさん 100 モリ胴 スカ足 マル頭 Bさん 50 モリ胴 マル頭 アレス足 Cさん 60 アレス胴 マル頭 薄足 この状態で、マル頭のドロップがあった場合、ロット出来るのはCさん Aさんはポイントは一番高いが第三希望にしている。 これに対して、BさんCさんは第二希望なので優先度は上になる。 BさんとCさんの比較では、Cさんがポイントが高いので優先度が高くなる。 (3)ポイントでの攻略エリア&コース選択、補足 15装備について補足があります。15装備はドロップに特徴があります。 NMが100%でドロップする 雑魚が低い確率でドロップする ポイントトップの人の第一希望の未取得物がLv15で、これがNMドロップである場合、このNMを狙って攻略する事になります。一方で同じ状況でも雑魚ドロップである場合、延々と雑魚を攻略し続けるのももったいないので、特に15装備を狙って雑魚を倒し続ける事は避けます。他のメンバーの希望品を狙う形で通常の攻略をし、その過程で雑魚も倒すことになります。 (4)ポイントの支払い 各自が蓄積したポイントは以下の機会で一定額を支払います。 No. ケース 支払額 1 希望エリアを攻略 小 2 装備品の取得 小 3 装備品が1セット揃う 大 1.希望エリアを攻略 ポイントトップの人の希望に沿うエリアを選択する事は前述のとおりです。エリア選択の希望がかなった人は、この時点で一定額のポイント(小)を支払います。これは、エリア攻略の成否、ドロップの有無にかかわらず、エリアが決定した時点での支払いとなります。これは、ポイントトップの人が複数いる場合に、エリア選択の希望がかなった人は、優先順位のちょっと後ろに回ってもらう事を意味しています。トップタイの人達が毎回ランダムで勝負すると、運の良し悪しで連続して希望がかなったり、逆にかなわなかったりしてしまいます。このような事態の回避策となっています。ただし、意味合い的には、ちょっとだけ後ろに並び直してもらうためのものなので、支払額は小さなものとします。 2.装備品の取得 これは、希望する素材となる装備品を得られた時に一定額のポイント(小)を支払うものです。15/25/35の違いや、素材装備取得者にとって第一/第二/第三の希望優先度の別に関係なく、何らかの希望品が得られた場合の支払いとなります。理由は、「1.希望エリアを攻略」の項目と同様です。部分的にであれ、希望がかなった人は、ちょっとだけ後ろに並び直してもらう事を意味しています。 3.装備品が1セット揃う これは、希望する装備品の素材がセット(Lv15/25/35のすべて)で揃った場合に、一定額のポイント(大)を支払うものです。第一、第二、第三の希望順にポイント支払額に差をつけます。 以上 御意見のある方はコメント欄に記載願います。 コメント 名前 コメント