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素晴らしい贈り物 11KB 観察 自然界 虐待じゃなくてごめんね! 『素晴らしい贈り物』 作者:タイポあき 作成日:2010年01月05日(火) 虐待じゃなくてごめんね! ※成分表 ・通常種 2.997×10^8 メートゆ/びょうっ ・餡子脳 1.602×10^{-19} ゆーロン ・野生 6.626×10^{-36} ゆール・びょうっ ・観察 0.529 オングゆトローム ・誤字脱字 1/137 ゆんやぁ(無次元量) - 1 - 見渡す限り、一面の銀世界。 全裸の俺。 ――寒い。 こういうと何か勘違いされそうだが、俺は全裸で野山・街中を駆け回る変態紳士ではない。 もちろん男である以上、彼らに憧れる心は持ち合わせている。 だがあいにく、俺はそこまでのレベルには達していない。 彼らのような偉大なる《到達者》になれるのは、選ばれしほんの一握りのみ。 理性を崖下に向かってブレインバスターできるほど、ピュアな心を持つ《伝説の勇者》のみだ。 俺のような普通のお兄さんに許される領域ではない。 では、何故? なるほど、当然の疑問だ。 しかし同時にトリビアルな疑問でもある。 何故なら、君もここにくれば俺と同じ行動をとるだろうから。 なにせここからドス5匹分先からは、湯煙が立ち上がっているのだから。 そう、ここは温泉だ。 目の前にある看板にもそう書いてある。 「ゆっくり極楽! ゆんやぁっ地獄温泉」と。 まあ意味を考えると、軽くカリスマブレイクしている内容だが。 - 2 - 極楽、極楽。 やはり温泉はいいものだ。 辺りが寒いだけに、そのありがたみが身体に染み渡る。 加えて湯の中からは、絶景が眺められる。 素晴らしい。 この温泉の素晴らしいことは、それだけではない。 目を近くに戻せば、湯船に浮かぶもふもふ。 温泉に入りに来たお猿さんである。 人に慣れているのか、一緒の湯船に入っても動じない。 気性もいたっておとなしい。 他では見られない光景だ。 今は俺しかいないが、これを目当てにくるお客さんも少なくない。 隠れた名湯という奴だ。 これで湯船にお酒でも浮かべて一杯やれれば文句はないのだが、流石にお酒は置いていなかった。 残念、極まりない。 とは言え、それでお湯そのものの価値が下がる訳でもない。 今はお湯と、絶景と、もふもふを楽しむとしよう。 それに、まだ一番の目玉は残っている。 - 3 - 「ゆううぅぅぅっ! さぶいいいいいいぃぃぃっ!」 「ゆっ! 何だがこっちの方が温かいよ!」 「ゆっくりできそう!?」 「できそうだよ!」 「ゆっくりー!」 「ゆっくちー!」 途端に辺りが騒がしくなる。 この温泉の一番の目玉がやってきたようだ。 ゆっくりである。 しかも都会ズレしておらず、ゲス化していないゆっくり。 いまどき珍しい、希少なゆっくり達だ。 もっともその分、餡子脳全開な個体ばかりでもある。 なにしろ寒さに弱い癖に、雪が積もる真冬の真っ只中にお散歩をするのである。 加えて、雪のせいで目印が分からなくり、巣を見失う。 結果としてこの温泉に流れ着くのである。 温泉に集まるのは、ゆっくりできる所を感知できる本能に由来しているらしい。 しかしその本能に、巣は引っかからないらしい。 そういうあたり、ゆっくりらしいと言えばらしい話である。 「お兄さん、そこはゆっくりできるの?」 そんなことを考えているうちに、ゆっくりが話しかけてきた。 金髪に黒い三角帽子。まりさ種だ。 その隣には黒髪に紅白カラーのリボン。れいむ種もいる。 そして子ゆっくりたち。 れいむとまりさの番だ。 珍しくもない組み合わせだが、こういう純粋な問いかけは聞かなくなって久しい。 だから正直に答えてあげることにした。 「ああ、温かくてとってもゆっくりできるよ」 これを聞いたゆっくりたちは大喜び。 「よかったね!」 「ゆっくりしよう!」 「ゆっくち!」 『ゆっくりしていってね!』 キレイに声を合わせた挨拶をすると、一斉にお湯の中に飛び込んできた。 - 4 - 「あったかいね!」 「ゆっくりできるね!」 「ゆっくちー!」 ご機嫌なゆっくりたち。 だが世界はそれを許さない。 「ゆっ、なんだか体がむずむずするよ!」 始めは子れいむの一匹だった。 お湯につかったために体が痒くなってきたらしい。 血も流れていないのに、血行がよくなってきたのだろうか。 「ずーり、ずーり。すっきりー!」 あんよや背中を岩にこすり付けている。 その表情は満足そうだ。 しかしその代償は高くつく。 「ゆんぎゃあああぁぁぁぁっ! どぼじでれいむのあんこさんがでてるのおおおおぉぉぉっ!」 ふやた饅頭皮を岩にこすりつけたら、こうなるのは当然である。 「ゆっ、れいむ!?」 れいむを心配する家族だが、こうなってはどうしようもない。 「もっど……ゆっぐりじだがっだ……」 あっというまに餡子を流しつくして《永遠にゆっくり》してしまった。 「ゆわあああぁぁぁぁぁんっ! れいむうううううぅぅっ! どぼじでぇ!」 泣き叫ぶ家族たち。 どうしても、こうしてもない。 水に溶ける饅頭。 それも温度が高いほど良く溶ける饅頭。 長時間お湯につかればこうなるのは当然だ。 子れいむだったものに駆け寄る家族たち。 急いでぺろぺろすればまだ間に合う、とでも思っているのだろうか。 しかしそんなに焦ったらどうなるか 「ゆぎゃぁぁぁぁっ! まりしゃのあんよしゃんがぁぁぁ!」 案の定、子まりさの一匹が石を踏んでしまった。 石といっても、角はとれている。 人間が踏んでも怪我をするのは難しいような難しい代物だ。 だがふやけた饅頭には致命的だ。 しかも踏んだのは子まりさ。 瑞々しい子ゆの餡子は、次々とお湯に流れ出してゆく。 あれよあれよと言う間に、体の半分以上を失ってしまった。 「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ」 痙攣しだす子まりさ。 最早、死の一歩手前だ。 慌てて子まりさへと向かう二匹の親ゆ。 子れいむが無理でも、子まりさならまだ間に合うという冷静な判断にみえる。 しかし実際は、複数のことを同時にできないだけである。 それにそんな行動も意味は無い。 湯船に立つ波にもまれ、子まりさの体はあっという間にバラバラになってしまった。 「ゆああぁぁぁぁああああっ、おちびちゃんっ!」 目の前の悲劇に絶叫する親ゆ。 しかしそれだけでは済まない。 子まりさに駆け寄ったときにできた波は、子れいむの一匹もバラバラに砕く。 「おきゃ……あしゃ……ん……たしゅけ……」 だが助けを呼ぶ声は、親ゆたちの悲鳴にかき消される。 結局この子れいむの死は、誰にも気づかれることは無かった。 - 5 - 「ゆううっ! もうおうち帰るっ!」 そういって湯船から飛び出すゆっくり達。 残っている個体は比較的成長しているためか、まだまだ動けるらしい。 こんなゆっくりできないところには、これ以上一秒たりとも居たくない。 そう言わんばかりに、ゆっくりしてない速さで雪上を跳ねていった。 「おきゃーしゃん、おとーしゃん! まっちぇー!」 おや、と思って湯船に目を戻す。 するとそこには一匹の子れいむ。 一家全員がお湯を飛び出したかと思ったが、残っていたらしい。 波で砕かれるほどふやけてはいないが、あんよの機能は失ってしまったらしい。 見捨てられたというより、気づかれないまま置いていかれたのだろう。 家族全員が脱出に必死だったのだから。 加えて、3以上の数を数えられないゆっくりの性質も、これを後押しした。 もっとも子れいむには、何の慰めにもならないが。 「やめちぇ、やめちぇ! いちゃいー! ゆぐっ!」 ためしに指でつついてみると、何の抵抗も無く子れいむ頬に吸い込まれていった。 「ゆっ!? ゆあああぁ、だめええぇぇぇっ! れいむのあんこさん、出て行かないで!」 穴が空けば、当然お湯が流れ込む。 その反動で中身が漏れ出す。 この子れいむも、もう長くないだろう。 別に殺すつもりは無かったのだが、こうなってしまえばどうしようも無い。 子れいむには無視を決め込み、放置することにした。 「お兄さん、おでがいじばず助けでぐだざい!」 そう言う子れいむだが、あの様子では持ち上げたとたん、全身が崩れてしまうだろう。 もう子れいむの運命は決まっている。 この状況になってなお、ゲス発言をしないのには感心したが、これは人間でも無理である。 子れいむは俺の目の前で悲壮な表情を浮かべ、ゆっくりと苦しみぬいて溶けていった。 子れいむが溶けきったころ、家族が戻ってきた。 「ゆうううううぅぅぅっ! 寒いいいいいいぃぃっ!」 しかし、子れいむを助けに来たわけではない。 寒さに耐えかねて戻ってきたようだ。 濡れたまま雪の中を走り回れば、そうなるのは当然のことである。 お湯は怖いが、それ以上に寒かったようだ。 目を凝らせば、遠くに黒や赤の点がころがっている。 大方、温泉まで戻れずに力尽きた子ゆっくりたちだろう。 もしかしたらまだ生きているのかもしれないが、すぐに溶けた家族の後を追うだろう。 饅頭が凍死とは奇妙極まりないが、ゆっくりは凍死するからだ。 ゆっくり内部で成長した氷が、中枢餡を傷つけるである。 お湯の中にいれば体が溶ける。 外に出れば寒さで凍死。 この一家は見事に、袋小路にはまってしまったようだ。 - 6 - 温泉と雪上の往復運動を繰り返す一家。 その段々と失われてゆく子ゆっくり達。 だが、途中から溶ける子ゆっくりが少なくなっていく。 お湯の中に溶けた餡子の砂糖のためである。 オレンジジュースに漬け込んでも溶けることが少ないのと、同じ様な理由だ。 「ゆっ、よく分からないけどお湯の中にいても大丈夫だよ!」 親まりさもそれに気がついた様だ。 お湯の中でゆっくりし始める。 餡子の甘い香りの漂うお湯の中で、くつろぐゆっくり。 なんとも滑稽なものである。 もちろん、このまま一家を見逃すほど、ゆっくりの死神は甘くない。 事件が起こったのは、その直後だった。 「ゆぎゃあああああああっっっ! いだいぃぃぃぃっっ!」 いきなり大きな叫び声を上げるまりさ。 見ればもふもふのお猿さんの腕が、まりさの脳天に突き刺さっている。 お猿さんは、中身をかき混ぜるように腕を動かし、その後にゆっくりと引き抜く。 その手には沢山の餡子。 それをうれしそうに舐めとっていた。 思わず笑みを浮かべてしまうような、可愛らしい光景だ。 もちろんそれで終わりな訳がない。 一匹のもふもふが餡子を舐め終わると、次のもふもふが餡子をかき出す。 すぐに殺さずに痛めつけている辺り、経験的にゆっくりの性質を知っているのだろう。 すぐに一家を殺さずに温泉と雪上を往復させてたのも、いい具合になるのを待っていたのだろう。 この段階になれば、中の餡子は極上の甘さであり、同時に逃げ出す体力も無いからだ。 「ゆああああっ! おとーしゃん! 助けて!」 「ゆぎぎぎ、まりちゃは美味しくないよ!」 「ゆぴぴぴぴぃぃぃい! れいみゅを食べないでええええぇぇぇ!」 もちろん子ゆっくりも無事ではすまない。 次々と捕らえられ、丸かじりにされる。 親まりさに助けを求めるが、当の本ゆんが頭の中をかき回されているのだ。 助けられるはずが無い。 「ゆぎっ! ゆ゛ぐう! ゆげえ゛っ!」 親まりさの言葉がだんだん不明瞭になってきた。 もう《永遠にゆっくりする》のも時間の問題だろう。 - 7 - 「ゆあああぁぁぁっ! お兄さん助けてぇぇぇぇえっ!」 親まりさ痙攣し、苦しみぬいて《ゆっくり》したころ、俺の方に親れいむが《走り》こんできた。 目には涙を浮かべ、頬はパンパンに膨らんでいる。 残った子ゆを退避させているのだろう。 自分が敵わないのが分かっているのか、俺に助けを求めてきたのだ。 一目散に逃げ出さずに、子ゆを助けた親れいむ。 確かに、良い意味での母性をもっている親れいむだ。 最近ではなかなか見れなくなった、素晴らしい光景だ。 しかし、いくら善良とは言え所詮はゆっくり。 もふもふと比べれば、もふもふが優先されるのは当然のこと。 今俺が親れいむを抱えてお湯を出れば、親れいむは助かるだろう。 だが、そんなことをする理由は無い。 ついでに言えば、まだ温泉を楽しみたい。 とは言え、あえて親れいむを蹴りだしたりすることもしない。 面倒だからだ。 真剣な目でにらみ合う、もふもふと親れいむ、という構図が面白いというのもある。 結果として、親れいむは俺のそばに張り付いていることができた。 それが抑止力になったらしい。 もふもふと親れいむは、俺が温泉をでるまでの間、ずっと睨み合っていた。 - 8 - 「なるほどねえ。そういう意味だったんだ」 服を着た俺は、出来立ての温泉饅頭を食べながらそう呟いた。 目の前には「ゆっくり極楽! ゆんやぁっ地獄温泉」という例の看板。 カリスマブレイクした文言かと思っていた。 だがなんのことはない、単に事実を書いただけだったのだ。 人間やお猿さんにとっての極楽。 ゆっくりにとっての地獄。 それらが同時に起こるというだけのこと。 極楽と地獄。 相反する二人が手を取り合って協力できるのも、この温泉ならではなのだろう。 - 9 - そうそう、一つ忘れていた。 これを言わないと、みんなに怒られてしまう。 素敵な温泉饅頭を作ってくれた親れいむには、感謝の言葉を捧げる。 白黒・紅白の素晴らしい温泉饅頭を作ってくれたのだから。 残念なことに、俺が湯から上がることにはすっかり消耗してしまい痙攣を始めていた。 溶けることは無くても、熱に強くなったわけではないのだろう。 だがそんなになってまで、親れいむは仕事を全うした。 最後にその身をもって、お猿さんに甘味をプレゼントしたのだ。 ここまで他人に尽くせる存在は、そうはいないよ。 温泉の目玉でもある、名物の温泉饅頭。 とっても美味しかったよ。 素晴らしい贈り物をありがとう、れいむ。 - The End - 作品リスト [1] ふたば系ゆっくりいじめ 421 みんなの幸せのために [2] ふたば系ゆっくりいじめ 422 黒色の魔法 [3] ふたば系ゆっくりいじめ 489 れいむの平和な一日(前編) [4] ふたば系ゆっくりいじめ 492 れいむの平和な一日(後編) [5] ふたば系ゆっくりいじめ 605 家族の絆 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 設定に対して疑問符だらけの作品だったな。 -- 2018-01-11 11 46 31 サルのいる山にゆっくりが入ったらあっという間に絶滅させられるだろうなw -- 2011-06-19 10 18 26 というか温泉の深さどうなってんだ? -- 2010-11-24 22 37 33 実は今家の近所に猿が出没してるんだ…ニュースになってると思うが -- 2010-09-12 23 37 07 サルは甘いもの好きそうだからな…れみりゃ・ふらん以上の脅威になりそうだ。 -- 2010-07-12 01 32 36 お湯に溶けた餡子がべたべたしそうだが・・・ -- 2010-06-29 15 09 53 もふもふは結構危険なんだが・・・ -- 2010-03-24 18 25 25
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1140 夕暮れ/コメントログ」 せつねえ -- 2010-08-13 22 21 39 うん、せつねえ…誰が悪いわけでもないが…やりきれないよな -- 2010-08-26 22 48 10 せつねえ だけど他の動物みたいに 毎日散歩に連れて行くのよ、毎日遊んであげるのよ ってのとは根本から違う躾が必要になるからなあ 犬なんかも躾失敗したら人間見下したりするけど ゆっくりは犬の比にならん程増長するからなあ -- 2010-09-20 04 13 41 ゆっくりはしゃべるからな。一発で見下してるのがわかるし、一緒にいる間ずっと不快感感じつづけなきゃならんしな。 -- 2011-01-21 22 19 23 まりさ・・・がんばれ(`;д;´) -- 2012-06-06 23 55 25
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「ふたば系ゆっくりいじめ 733 あるドスの最後/コメントログ」 脅迫に脅迫を重ねる人間はゆっくりできない・・・ ドスがゆっくりできなくなったのはいいんだけどさぁ 駆除じゃなくて虐待するためにそこまで用意するってのがきもい -- 2010-03-26 12 45 48 ここは「ゆっくりいじめss」をまとめてんだよ 虐待きもいなんて文句はお門違いだろ -- 2010-04-01 03 40 34 ふたばは完全ないじめSSだけが投稿される場所じゃないけどな。 それなら専用のゆっくり虐め投稿所があるわけだし。 -- 2010-05-26 10 28 14 ゆっくりを虐待するゲスドスは制裁されていいんだよ -- 2010-06-02 17 05 09 きもいとか言ってるやつは今からでも遅くない、ゆっくりは愛でるだけにしとけ 自分的にはこのSSこそゆっくりできる -- 2010-06-30 03 22 50 ま、ドゲスとゲス人間なんて精神構造かわらんだろう。 ドスは単純、人間は複雑くらいの差はあろうけど。 -- 2010-07-08 09 54 53 どのSSのコメントも注意書きを無視する奴がいるよね ゆっくりできないよ -- 2010-08-30 02 32 17 人間とゆっくりの外道さでは比べ物にならんかw 一度弱みを握られるともうお仕舞いだねー ドスのゲス苛め位なら私は問題ないと思うんだが、 ゆっくり界の対面は人間より遥かに厳しいなw -- 2010-10-30 20 36 44 これって、このお兄さん以外誰も得してない話だからな。しかも、よそ者だし。 村の人たちにとっては話の分かるドスだし、これが失われたらゆっくりの被害だけで話がおわらんだろ。 村のゲスをお兄さんに提供する共生関係で話し終わらせれば面白かったのに。 -- 2011-07-12 21 36 45 このゲスドス好きだったのにつまらん最後を遂げたな 自分の群を自分で壊滅させるくらい活躍してほしかった >登場させたゆっくりは一匹たりともゆっくりさせない。 どんなに善良なゆっくりであってもまりさ・れいむならば不幸のどん底叩き落とさないと 気が済まない嗜好の俺にとっては今回のSSは合うはずなんだけど なんかこう今回のお兄さん達の虐待に美学を感じないというか無粋に感じてしまったんだよな -- 2011-07-14 18 43 53 ラストは人間が・・・だったかぁ少し残念 俺もドスが自ら破滅してくれないかと 期待してた、鬼兄惨が来た時には 満身創痍のドスとか期待したわ -- 2012-08-23 17 47 47 正直いまいちだわ…ドスによるゆ虐は面白かったのに、人間が登場した途端一気にテンプレ一直線とか -- 2013-06-19 20 50 49 ドスはちゃんと人間のルールに従ってるのにお兄さんは人間のルールを破ってるクズ人間だから全くゆっくりできない -- 2013-07-30 01 52 33
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常識を蹴り飛ばせ!! 34KB 虐待-いじめ 愛で 野良ゆ 赤子・子供 希少種 現代 独自設定 バッジ設定あり いじめ・・・? ・希少種愛でです。どんと来いという方はどうぞ。ピキィっとくる方はお気をつけ下さい。 ・変な設定が入ってます。大らかな心で受け流していただけると幸いです。 では、ゆっくりしていってくださいね!!! とある午後の昼下がり、人気の無い公園の片隅にて。 「たしゅけちぇ・・・だれきゃ、きゃわいいれーみゅを・・・」 「ど、どぼちてきょんにゃきょちょにぃ・・・」 二匹ゆっくり、赤れいむと赤まりさの姉妹が死にかけていた。 別にこれと言った特別な理由などない。 単に二匹の親がいつも通りに人間に物乞いという名の挑発をして 「ばかなにんげんはさっさと・・・ゆげっ!うばぁぁぁ!!やべでぇぇぇ!!! でいぶおめ゛め゛でぢゃう!!じんじゃうぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」 「ゆわぁぁ゛ぁ゛!!でいぶぅぅ゛ぅ゛!!ゆっぐりでぎな・・・ や、やべでぐだざい!ごろざないでぐだざい!!あやばりばずがら! ばでぃざがわるがっだでずがら!!うぎゅっ!?いだい!!やべでぇぇぇ゛ぇ゛え゛っ……」 「ばでぃざぁぁ゛ぁ゛!!・・・でいぶだげはだずげでね! ぼうばでぃざがじんじゃっだんだがらでいぶはだずげでね!! 『ダメ』・・・?ぞ、ぞんなぁ゛・・・いや゛ああぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」 あっさりと殺されてしまったからである。別段野良ゆっくりの行動として珍しいものではない。 そして、そのとき運良く生き延びる事ができた子供がどうなるのか。 そんなことは言うまでもない。無力なゆっくりの中でも特別無力な赤ゆっくりが世を生き延びる事など不可能である。 それこそ奇跡が起きない限りはそのまま無様に、誰一人として気づかれる事も無くひっそりと息絶えるしかないだろう。 「もっちょ・・・ゆっ・・・ゆっきゅりちた・・か・・っちゃ・・・よ・・・」 「まりちゃ・・・もっちょ・・やりちゃいこちょ・・・たくしゃん・・あっちゃ・・・にょ・・にぃ・・・」 流石の極限状態によって、とうとう危機意識の欠片もない赤ゆっくりでも死を覚悟したようだ。 これが野良ゆっくりの在り方。特別な事など何もない、よくある話。 だったのだが――― 「……っちです!こっちでこえがきこえたんです!ゆっくりしないできてください、おにいさん!!」 「おい、急にどうしたってんだよ!待てって!!って言うかはえーよ!お前本当にゆっくりか!?」 「ゆっくりしてるばあいじゃないんです! たしかこっちから・・・」 「ゅ・・・?だれにゃ・・・にょ・・・?」 「・・・おか・・・しゃ・・ん・・・?」 「あっ!!みつけました!! なんてことでしょう。こんなにぼろぼろになって、かわいそうに・・・」 「おい、何が・・・って、なんだこれ!?死・・・んでないのか、まだ」 なんでもない日の、とある午後の昼下がり。 人気の無いどこにでもありそうな公園の片隅で、小さな奇跡が起きた。 常識を蹴り飛ばせ!! 「れーみゅふっかちゅっしちゃよ!ゆっきゅりちちぇいっちぇにぇ!!!」 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!しょれちょあまあましゃんもっちょちょーらいにぇ!!」 「うふふ。げんきになってよかったですね。やっぱりさなえのかんはまちがってなかったです!!」 ここは先ほどの公園から少し離れたところにあるマンションの一室。 先ほど虫の息であった二匹の赤ゆは、オレンジジュースによって見事に復活を遂げていた。 喜ぶ二匹を傍で嬉しそうに見ているのは緑の髪と蛙や蛇の形をした飾りをつけたゆっくり、ゆっくりさなえ。 更にそんな三匹の様子を少し困ったような顔で見ているのは、この部屋の主である青年だ。 「・・・まあ、偶然であれ見つけてしまった以上、助ける所までは良しとしよう。 でも本当にウチで飼うまでする必要があるのか?」 「なにいってるんですか。このこたちだけじゃこのままおそとでくらしてもゆっくりできずにしんじゃいます! まだおちびちゃんなんですよ?さなえはなにもせずにみすてることなんてできません! ・・・おにいさんがたいへんになることはわかってます。でも、さなえもちゃんとてつだいますから・・・」 「どうちちゃにょ?しゃっしゃちょきゃわいいれーみゅをゆっきゅりしゃしぇちぇにぇ!!!」 「まりしゃたちにょきゃわいしゃにみちょれにゃいではやきゅあみゃあみゃしゃんちょーらいにぇ!!」 「「ゆゆ~ん♪きゃわいくちぇごめ~んにぇ!!!」」 どうやら良くしてくれた事で調子に乗ったみたいだ。 野良として街で生きる生物にあるまじき警戒心の無さだが、それがゆっくりがゆっくりたる所以であるとも言える。 「でもなぁ。野良を飼うなんて話、聞いた事ないぞ?しかもなんか図々しいし・・・」 「きにしないでください。じょうしきにとらわれてはいけませんよ! それにわたしがきちんとしつけをするのでだいじょうぶです。 それでもむりだったならしかたがないのでさよならしましょう」 「最近そればっかりだな、お前。そうは言うが世の中渡っていくなら常識も大事だぞ? ・・・まあいいや。俺もゆっくりの事はよく分からないし、お前がそこまで言うなら任せるよ」 「ありがとうございます!まかせてください!」 仕方がないといった様子で渋々許可を出す青年。 さなえに感謝されるのはまんざらでもないが、どうも嫌な予感しかしない。 (確かあいつがゆっくりの事について詳しかったはずだ。・・・一応来て貰っとくか) 何か取り返しの付かない事が起きる前に、打てる手は打っておくべきだ。 青年は予防策として、友人に電話をかけるべく部屋を出ていった。 「しゃなえちゃちにはきょれきゃりゃきゃわいいれーみゅをかうけんりをあげりゅよ!!」 「きょれきゃらもまりしゃたちをゆっくちしゃしぇちぇね!ぐじゅはきりゃいだよ!」 「ええ。これからはさなえやおにいさんといっしょに、このおうちでゆっくりしましょうね。 ・・・ただし!ちゃんとかいゆっくりにふさわしいきょーいくはうけてもらいます!!」 「「ゆゆっ!!?」」 「あなたたちがすきかってすることで、おにいさんがゆっくりできなくなるなんてことはあってはなりません! なので、あなたたちにはさなえのきょーいくをうけて、りっぱなかいゆっくりになってもらいます!!」 人間のいなくなった部屋でさなえが意気込みながら告げる。 一方、言われた方の赤ゆたちは“何言ってんだ?コイツ”といった具合でさなえを見ていた。 「にゃにいっちぇりゅにょ?れーみゅめんどくちゃいこちょはちたくにゃいよ!!」 「しょんにゃこちょちにゃくちぇもまりしゃはとっちぇもゆっくちしちぇりゅよ! にんげんがゆっくちできにゃくたっちぇしょんにゃこちょにゃんかちらにゃいよ!」 「しょんにゃこちょもわかりゃにゃいにょ?ばかにゃにょ?ちにゅにょ?」 「「けらけらけらけら!!!」」 明らかに下に見られている。完全に馬鹿にされていた。 とても命の恩人に対する態度とは思えない。が、それにもかかわらずさなえは相変わらずニコニコと笑っている。 「ちなみにできないならでていってもらいますからね」 「ゆっ!?にゃにいっちぇりゅにょ!!?」 そして太陽のように眩しい笑顔のまま、とんでもない事を言い放った。 これに驚いたのは赤ゆたちだ。予想外のさなえの返答に思わず目を見開く。 「どういうきょちょにゃにょ!?しょんにゃこちょちちゃりゃれーみゅちんじゃうよ!!」 「まりしゃたちは“こじ”にゃんだよ!きゃわいしょうにゃんだよ!!」 赤ゆたちは必死に自分の不幸な部分をアピールする。しかし笑顔は崩れない。 「ええ。だからちゃんすをあげます。こちらもさすがにげすといっしょにくらしたくはありません。 さなえにとってのいちばんは、あなたたちではなくおにいさんですから。 でもしんぱいすることはありません。がんばって、ちゃんとりっぱなかいゆっくりになればいいだけです。 なにもせずにすきかってしながらくらせるとおもうなんて、それこそばかなの?しぬの?ですよ」 「・・・じゃあできにゃかっちゃりゃどうしゅるにょ?」 「ここからでていってもらいます」 「しょれじゃゆっくちできにゃいよ?まりしゃたちしんじゃう・・・」 「そうですね。そうなったらおとなしく、あきらめてしんでください」 「しょんにゃぁ!!れーみゅちゃちがきゃわいしょうだちょおみょわにゃいにょ!!?」 「ええ、おもってますよ。だからちゃんすをあげます。がんばってくださいね!!」 ダメだ。どれだけ言ってもまったく同情を誘えない。 笑顔を全く崩さずに答え続けるさなえを見て、ようやく赤ゆたちは彼女が本気だという事に気が付いた。 それもそのはず。彼女は本気で同情した上でこの条件を提示しているのだから。 これから生きていく上で、みんなが不幸にならない最善策を提示しただけである。 さなえにとって、これは完全に良かれと思ってやっている事なのだ。故に妥協する事もありえない。 我侭で押し切る事しか知らない赤ゆたちに、そんなさなえがどうにかできるわけがなかった。 「・・・きょれきゃらがんばりましゅ。だきゃりゃしゅちぇにゃいでくだしゃい・・・」 「まりしゃたちもうちゅりゃいにょはいやにゃんでしゅ。だきゃりゃ、よろちきゅおにぇがいちましゅ・・・」 「ようやくわかってくれたんですね!!じゃあ、これからがんばりましょうね!!」 「「はいぃ・・・・・・」」 よって、赤ゆたちはこう答えるしかない。 勉強など冗談ではなかったが、手を抜いてこのさなえがなあなあで済ませるとは到底思えない。 それでもあの過酷な野良生活よりは、と考えたのだ。あんな生活にはもう二度と戻りたくない。 「来るのは明後日か・・・まあ仕方ないな。おっ、随分大人しくなったな。何かしたのか?」 「いいえ。わたしのせいいがつうじただけですよ。 こうなったら、さなえはこのこたちにきんばっじをとらせてみせます!みててください!!」 「いやー、良くは知らないけど野良の子じゃ無理じゃないか?お前だってそれなりに苦労したんだろうに」 「むずかしいけどやってみせます!やるまえからむりだなんて、そんなじょうしきにとらわれてはいけません! だめですよ、そんなにかんたんにやるまえからあきらめちゃ。もっとせっきょくてきにがんばらないと!!」 (絶対またなにか変な影響受けてるな。一体どこから・・・まあいいか。やる気はあるみたいだし) 青年は楽しそうにやる気を出しているさなえを見て、何も言わずに微笑んだ。 彼は気付かない。後ろの方でさなえを見ながら泣きそうな顔をしている二匹の赤ゆに・・・ ―――――――――― 夜が明けて、青年が仕事に出た後のリビング。 身なりも綺麗になって、ぷっくりと膨れた二匹の赤ゆが、さなえの前に並んでいた。 「どうやらきのうはよくねむれたようですね。げんきなようでさなえもひとあんしんです!」 「ちょっちぇもあまあましゃんおいちかっちゃよ!!」 「あっちゃきゃいとこりょでしゅーやしゅーやできちぇとっちぇもちあわちぇーっだったよ!!」 昨日までの生活が嘘のように感じる待遇の良さに思わずはしゃぐ二匹。 そんな二匹を見て、さなえも満足そうに微笑んでいる。 「じゃあ、さっそくおべんきょうをはじめましょうね!」 「「ゆっ!!?」」 「あれ~?どうしたんですか?もしかしてわすれてたんですか?」 「しょ、しょんにゃこちょないよ!れーみゅおべんきょーしゅりゅよ!!」 「まりしゃもだよ!!だきゃらしゅてにゃいでにぇ!!」 誰でもわかる、バレバレな嘘である。 が、さなえは何も言わなかった。やる気を見せてくれさえするのなら、そんなものは些細な事だから。 「じゃあ、これからかずのけいさんをしてもらいます! まずはかんたんに、このおかねさんをかぞえてみてください!」 さなえが傍にあった箱をひっくり返すと、そこから数十枚の一円玉が軽い音を立てて流れ落ちる。 お金が何なのか知らなかった赤ゆたちには、ただの石のようなものにしか見えない。 「えーちょ、えーちょ。いち、に、しゃん・・・たくしゃん!!」 「ゆわぁぁ!まりちゃしゅごーい!!しゃんまでかじょえりゃれりゅんだにぇ!!」 「とうじぇんだよ!まりしゃはてんしゃい「だめです!!」ゆぴぃ!!」 「ま、まりちゃ!!?」 「ゆぎゅ・・・いちゃいよ、にゃんでぇ・・・?」 自慢げにしていたまりさを襲ったのは、20センチの小さな定規。 そして、それを咥えているのは眉間に皺を寄せて怒った顔をしているさなえだった。 「まったくかぞえれてないじゃないですか!さんくらいまでならだれでもかぞえられてとうぜんです! きんばっじさんならさいていでも“せん”まではかぞえられないと!!」 「し、しぇん・・・?にゃんにゃにょ、しょれ?れーみゅわきゃんにゃいよ!!」 「だからおべんきょうするんです!つぎからはちゃんとおしえますけど、 もしおぼえられないならこのじょうぎさんでぱちーん!ってやりますからね!!」 「ゆんやぁぁぁ!!ぱちーんしゃんやぢゃぁぁぁ!!ゆっきゅちできにゃいぃぃぃ!!」 先ほどまでの上機嫌が嘘のように泣き叫び出す赤れいむ。 しかし、そんなれいむをさなえはただ厳しい目で見つめていた。 「ど、どーちて・・・どーちてこんにゃこちょしなきゃいけにゃいにょ・・・?」 ようやく復活したまりさが、さなえに問いかける。 元々まったく力を入れて叩いてはいないので、むしろ立ち直るのが遅いくらいだ。 「しょーぢゃよ!!こりぇちょきんばっちしゃんにょにゃにがかんけーありゅにょ!?」 れいむも便乗して問いかける。どうやらご立腹のようだ。 「・・・きんばっじさんはおかね、つまりきゃっしゅさんをつかうことができます」 「ゆっ!?きゃっしゅしゃん?」 「そうです。にんげんさんのおみせにいけば、きゃっしゅさんといろんなものがこうかんできるんです。 とってもゆっくりできるおもちゃやほっぺたがおちそうなあまあまさんでもです」 「ゆわぁぁ・・・きゃっしゅしゃんはゆっきゅちできりゅんだにぇ!!」 「だったらしょのきゃっしゅしゃんちょーらいにぇ!しょしたりゃ「ただし!」ゆっ!?」 また話を聞かずに騒ぎ出そうとした赤ゆたちに、釘を刺すように大きめの声を出す。 「それはきゃっしゅさんがどういうものかをちゃんとしっていればのことです! ふだんおにいさんからもらえるきゃっしゅさんはこのきんばっじさんにはいってます!」 そう言って、さなえは自分の頭についている金の飾りを二匹に見せる。 「これのなかに、おにいさんがきゃっしゅさんをいれてくれます。 そしてこれをみせればおみせのひとはこのなかにはいってるきゃっしゅさんとこうかんしてくれます」 金バッジには、内蔵されたチップによる持ち主の認証、身分証明、GPS機能の他に、 おサイフケータイのような機能も付けられている。 飼い主が好きな額をチャージする事でゆっくりがそれを自由に使える仕組みだ。 現在ではほとんどの店でこれが使えるようになっており、人々の理解も十分に得ている。 もしこれを見て、恩恵を得ようとした野良ゆがバッジを奪い取っても、 認証機能によってロックがかかるので使えず、その上すぐバレるので問題はない。 むしろ使おうとしたその場でお縄を頂戴して情状酌量無しの極刑判決が下される事だろう。 まさに金バッジ自体がゆっくりにとって万能ツールである。 「これをつかうにはおかね、つまりきゃっしゅさんがなんなのかをしっていないといけません。 そしてそれにはたくさんのかずをかぞえられなければはなしになりません! きんばっじさんのしけんにもかずのけいさんはでてきます!りかいできましたか?」 「「ゆ・・・ゆっきゅちりきゃい・・・・・・もういっきゃいいっちぇくだしゃい・・・」」 当然、これらの流すような説明を赤ゆが理解できるわけもない。 それくらいはさなえもわかっていたので何度でも説明するつもりであった。 「とにかく!わたしがいうことには、すべていみがあります! わかったらこれからは、なんでときかずにいっしょうけんめいやってください。じかんのむだですから」 「「ゆっくちりきゃいちまちた!!」」 今度は良い返事を返す二匹。 正直言ってさなえの話の内容はよく分からなかった。 が、金バッジがあればきゃっしゅさんが貰えるという事だけは分かった。 そしてきゃっしゅさんがあれば何でも好きな物がもらえる。その一点のみが、二匹のやる気を揺さぶったのだ。 まあ、そういう間違った考えを持っていたうちはさなえに叩かれまくったので、すぐに認識を改めたのだが。 「ただいまー。元気で・・・どうしたんだ?これ」 仕事から帰ってきた青年を迎えたのは 可哀相なものを見るような目をしたさなえと、全身を真っ赤にした赤ゆたちだった。 「あ、おにいさん。おかえりなさい!ゆっくりしていってくださいね!!! このこたちにおべんきょうをおしえてたんですが、あんまり・・・」 「いちゃいぃ・・・いちゃいよぉ・・・・・・」 「ゆんやぁぁ・・もうやぢゃ・・・じょうぎしゃんきょわいよぉ・・・・・・」 結局その日は数は三よりも沢山ある、と言う事しか解ってくれなかったそうな。 お金に関する間違った認識も改める事ができたのだが、それにしたってあまりに覚えが悪い。 自分のときの事を思い出したさなえは、かなり残念そうに溜息をついた。 「まあまあ。初日から何時間もするものじゃないぞ?もう少し労ってあげないと」 「ゆ~、そうでしょうか?でもふつうのやりかたじゃ・・・。 もっといいほうほうをかんがえないと!」 「ゆっきゅちしゃしぇちぇよぉ・・・・・・」 「まりしゃもうかじゅしゃんかじょえたくにゃい・・・」 「とにかくご飯にしよう。まだシュークリームが残ってたはずだけど・・・」 「ゆ?ゆわーい!しゅーきゅりーみゅしゃんちゃべちゃ~い!!」 「にんげんしゃんのあみゃあみゃはおいちくちぇゆっくちできりゅよにぇ!!」 食事と聞いて、即座に元気になって催促し始める赤ゆたち。現金なものである。 どうやら昨日の食事のあまりの美味さに味を占めてしまったようだ。 「・・・では、ごはんのときのまなーのおべんきょうです!!!」 「「ゆっ、ゆぇぇぇぇぇ!!?どおちちぇぇぇぇ!!?」」 「きたないたべかたはきんばっじさんとしてゆっくりできません! しゅーくりーむさんをつかっておべんきょうです!!」 「「ゆんやぁぁぁぁぁぁ!!!」」 果たして、赤ゆっくりたちに安息の時はあるのだろうか? ―――――――――― 夜が明けた。 あれからも色々な“お勉強”をさせられ、心身ともに擦り切れた赤ゆたち。 そんな彼らにとって、柔らかい床で眠れる時間は唯一と言っていいほどにゆっくりできる時間であった。 実際の所、赤ゆっくりたちは今の生活に(さなえのお勉強を除けば)この上なく満足していた。 地面はいつもふかふかで、跳ねても這いずっても汚れないし痛くない。 おそとはあんなに寒かったのに、おうちの中はいつもぽっかぽかで冷たい風も吹かなかった。 ご飯だってお勉強がゆっくりできないだけでとっても美味しいし、決まったときに出てきて食いっぱぐれる事もない。 狩りと言う名のゴミ漁りもしなくてすむし、人間や野良犬さんに殺される心配もない。 大きなすぃーから出てくるにがにがのけむりさんだって、ここにはない。 さなえのお勉強から開放されてゆっくり眠っている間、ここは間違いなくゆっくりプレイスだった。 そう。眠っている間だけは――― 「おきてください、おちびちゃん!あさですよ!!」 「ゅ?・・・にゃんにゃにょ?れーみゅまぢゃねみゅいよ・・・」 「ゆ~ん。にゃんだかまだかりゃだがおみょいよ・・・」 突然、自分たちに語りかける大きな声。勿論さなえのものだ。 声が大きく感じたのはれいむたちから近い所で話しているせいで、実際は部屋に響く事もない小さな声だった。 「ねむいのはとうぜんですが、もうおきるじかんです! きんばっじさんなら、かいぬしさんよりもはやくおきておこしてあげるくらいのよゆうをもちましょう!!」 「やぢゃよ・・・みゃぢゃれーみゅおにぇみゅにゃんだきゃりゃ・・・」 「きのうにょおべんきょうでちゅかれてりゅんだよ・・・ ゆっくちふかふかしゃんでしゅーやしゅーやしゃしぇちぇね・・・」 が、二匹は一向に起きる気配がない。 赤まりさの言う通り、まだ昨日の過酷な“お勉強”の疲れが残っているのだろう。 まあそんな事、さなえには関係がないのだけど。 「・・・おそとはまださむいでしょうね~」 まだ薄暗い、窓の向こうを見ながらポツリと呟く。 「れーみゅゆっきゅりちないでおきちゃよ!!」 「ゆっ!まりちゃじぇんじぇんちゅかれちぇないかりゃにぇ!!」 その瞬間、赤ゆたちが飛び起きた。もはや条件反射に近い。 度重なる躾(調教)の結果、たった一日でさなえの脅しに反応するようになってしまったようだ。 「いまはつらいでしょうけど、そのうちだいじょうぶになります。がんばりましょうね!!」 「「ゆっきゅちわきゃりまちた・・・・・・」」 すべては、捨てられないため。ただそれだけのために今日も赤ゆたちはお勉強に励む。 外では朝から雑音を撒き散らしていた饅頭が、ちょうど良い声を上げて潰されるところであった。 「さあ。きょうはおにいさんもおやすみなので、おべんきょうをみてもらいましょう!」 「ゆっきゅちがんばりゅよ!!」 「にんげんしゃんもまりしゃがゆっくちがんばってりゅときょりょみちぇちぇにぇ!!」 「あー。午後から友達がここに来るから手早く済ませてくれな」 朝、太陽がそこそこ昇った頃。部屋にはやる気を見せるゆっくり三匹に、どうでも良さそうな人間が一人いる。 意気込むのもそこそこに、さなえは今日の予定を発表した。 「きょうはまず、のらゆっくりからにげるためにうんどうしてもらいます!!」 「ゆっ!?うんどーできりゅにょ?」 「ゆわ~い!!ぴょんぴょんしゅりゅのはゆっくちできりゅよ!!!」 初めて、とも言っていいまともな内容に、赤ゆたちは喜び飛び跳ねる。 「おそとにはれいぱーやげすゆっくりがたくさんいます そして・・・かなしいことですが、そのゆっくりたちはかいゆっくりとなかよくしてくれません。 なのでにげるためにゆっくりできるからだがひつようになります!とっくんっしましょう!!」 「ゆゅぅ・・・れいぱーはゆっきゅりできにゃいよ・・・」 「げしゅにゃんかにまりしゃまけにゃいよ!!」 「だめですよ。けんかはいけません!のらゆっくりとははなすこともしちゃいけませんよ。 ただ、ゆっくりできるからだはおそわれたときににげるためにひつようなのです。わかりましたか?」 「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!」」 (へぇ・・・なかなかまともに教えられるんだな。) 思ったよりもまともな授業風景に安堵する青年。 彼が昨日のお勉強の様子を見れば、どう思っただろうか。 そんな風に和やかな雰囲気で進む中 「ではまずさいしょに、このおおきなじょうぎさんでしこたまたたいて「おい待て!!」・・・ゆ?」 急に背後から60センチはあろう巨大な物差しを取り出したさなえに、青年は思わず待ったをかけてしまった。 さなえは心底不思議そうな顔をしている。どうやら本当に何故止められたのかがわからないようだ。 ちなみに赤ゆっくりたちはあまりの物差しの大きさと、昨日を痛さを思い出してガタガタ震えていた。 「ゆ?じゃないだろ。そんな物で叩いたら間違いなく潰れるぞ!! っていうかそれ、どこから持ってきた!何でそんなに軽々と咥え上げれるんだ!?」 「・・・さあ?まあいいじゃないですか。おにいさんはじょうしきにとらわれすぎです。 ふしぎなことのひとつやふたつあっても、きっとゆっくりできますよ!!」 「百歩譲って見逃しても、それで叩くってどういうことだ?確実に痛いじゃ済まないぞ!」 「しにそうなくらいのきびしいしゅぎょうをすればとってもつよくなれるって、ごほんにかいてました! なのでためしてみようとおもいます!」 「オイィィィ!!それ漫画だろ!実際にそんなことすると死ぬんだよ!お前馬鹿だろ!死ぬの!!」 「ゆあぁぁぁ・・・あんにゃにょでぱちーんしゃれちゃりゃれーみゅちんじゃうよぉ・・・」 「たしゅけちぇ!ころしゃにゃいで!まりちゃいいきょでしゅきゃらぁ!ゆんやぁぁぁ!!」 物差しを得意げに振りかぶるさなえ。それを止める青年に泣き叫ぶゆっくり。 正に混沌とした状況である。収まるにはしばらく時間がかかりそうだ。 ・ ・ ・ 「とにかく、物差しはダメだ。俺も手伝ってあげるからもっとまともなやつを考えなさい」 「わかりました!ほかにもまだかんがえてることはありますから!」 ようやくやる気満々のさなえを宥めて、赤ゆたちが落ち着いたのは十分後の事である。 震えていた二匹は、さなえが物差しを手放す事でようやく安心したようだ。 「うーん。じゃあ・・・」 (頼むからまともなやつを・・・) 果たして青年の願いは届いたのか。 「おにいさんにおもいっきりなげてもらいましょう! それならどれくらいのはやさならにげられるのかがわかるはずです!!」 (あぁ・・・) 駄目だった。 「おにいさんもてつだってくれるっていってますし、これならだいじょうぶです!!」 (んなわけねーだろ!なんだよ、その自慢げな顔!!) 「おしょらをちょべりゅにょ?ちゃのちしょー!!」 「まりしゃがしゃきにやりちゃいよ!はやきゅしちぇにぇ!!」 「いけませんよ。これはとっくんっなんですから。まじめにやりましょうね」 赤ゆっくりたちは何も知らずに胸を躍らせている。 これから何をされるのかを聞けば、きっとこんなに呑気ではいられないだろうに。 「じゃあおにいさんおねがいしますね、よういはいいですか?」 「良くないに決まってるだろうが!!」 「「ゆっ!!?」」 「ど、どうじででずが!?さなえがいっじょうげんめいがんがえだのにぃ!!」 「どうしてもこうしてもねーよ! 死ぬんだよ。わかるか? 赤ゆっくりは普通、人間に全力で投げ飛ばされたら地面に激突した衝撃で死ぬの!! どういう神経・・・その『わけがわかりません』って顔をやめろ!!」 「ど、どういうきょちょにゃにょ!?れーみゅきょろしゃれちゃうにょ!?」 「ゆんやぁぁぁ!!!やめちぇにぇにんげんしゃん!まりしゃにゃにもわりゅいこちょしちぇにゃいよ!!」 ようやく自分達がされそうになっていた事への危険性に気付いた二匹。 当然怯え始めるが、構うと話が進まないので青年はあえて無視した。 「第一、さっきの物差しよりも明らかに危険度が増してるだろ! ・・・今度は何を見て真似しようとした?」 「ぶたさんが“とべないぶたはただのぶただ”っていってたから ゆっくりがおそらをとべればきっとかっこいいなあって・・・」 (・・・この子は多分、型破りと非常識の意味を履き違えてるなぁ・・・・・・) 結局、これ以上の勘違いは流石にマズイと思った青年は、さなえの申し出を断固拒否した。 そしてまたもや、喚く赤ゆを落ち着かせるのに時間がかかる。 やっとの思いで全てを終わらせた頃には、もう真っ昼間だった。 「けっきょくなんにもできませんでしたね」 「危険な提案ばっかり出すからだろ・・・お前実はこいつらに死んでほしいんじゃないのか?」 「なんてひどいこというんですか!!ふだんおんこうなさなえもおこりますよ!!」 「・・・はぁ、もういいや。ちょうど飯時だし、昼御飯にしよう」 「「ゆっきゅちわきゃっちゃよ・・・」」 もはや赤ゆも怯えすぎで疲れ果てて、ご飯を喜ぶ気力すら残っていない。 さっさと済ませてしまおうと冷蔵庫を覗き込んだ青年であったが、中を見た瞬間に顔をしかめる。 「あいつらの分のご飯がないな・・・あ~、そういえば昨日買出しに行くの忘れてた。 あいつが来たときのお茶請けはやれないし、どうしようか・・・」 青年はあーでもないこーでもないと一通り悩んだが、 その内、思い出したように冷蔵庫の中にあるパックを取り出した。 「よし、これでいいや。ご飯だぞー!!」 「「ゆわ~い!ゆっきゅちできりゅごはんしゃんだよ!!」」 ほんの少しの間に、どうやら精神的な疲れからは回復したらしい。 二匹の赤ゆはご飯と聞いて跳ね回るようにやってきた。 とりあえず二匹にはお預けを食らわせて、後から入って来たさなえに話しかける。 「実はお前らの分のご飯を買うのをうっかり忘れててな。 ・・・悪いけどこれで我慢してくれないか?前にこれ、好きだって言ってただろ」 そう言って青年が差し出したのは、小さな皿に盛られているドロッとした白い塊。 「わぁ、よーぐるとさんですね!さなえこれだいすきです! いただきまーす!・・・ちょっとすっぱくて、あまくてしあわせです~!」 一口食べて、幸せそうに微笑むさなえ。どうやら上手くいったようだ。 これなら赤ゆたちにもあげて良さそうだ。 「ちあわちぇ~にゃにょ!?れーみゅにもちょーらい!れーみゅにもちょーらいにぇ!!」 「よーぐるちょしゃんっちぇいうにょ?あみゃあみゃしゃんにゃらまりしゃにちょーらいにぇ!」 「あー、はいはい。お前たちの分はこれな。『ピンポーン』お、来たか。じゃあちゃんと食べてるんだぞ」 皿を並べ終わったところで、丁度インターホンが鳴る。 二匹に食べておくように言い残すと、来客を迎えに行くために青年は出て行ってしまった。 一方の赤ゆたちは始めて見る食べ物に興味津津だ。 先程さなえが食べたのを見れば、とってもゆっくりしたあまあまさんだという事は十分わかる。 さなえが見ているので決してかぶりつく様な事はせず、しかし逸る気持ちを抑えきれずに口をつけた。 「「いっちゃっぢゃっきま~しゅ!!む~ちゃむ~ちゃ・・・ゆぴゅっ!!?」」 そして、口に入れて味わった瞬間に思いっきり噴き出した。 「お、おちびちゃんたちどうしたんですか!?おにいさーん!おにいさーーん!!」 「どうした、さなえ?・・・うわ、本当にどうしたんだ!?」 「こんにちは、さなえちゃ・・ん・・・随分と激しい出迎えだね」 さなえの声を聴いて部屋に戻ってきた青年と友人が見たのは、転がる赤ゆたちだった。 床は噴き出したヨーグルトでグチャグチャになっていて、二匹は悲鳴をあげている。 「ゆぴぃぃぃ!!にゃんでしゅっぴゃいにょぉぉぉ!!?ゆっきゅちできにゃいぃぃぃ!!」 「ゆう゛ぇぇ゛ぇ゛!!・・・にんげんしゃん!きょれどきゅはいっちぇりゅ!」 「えぇ?・・・おっかしいな。さなえと同じものあげたのに」 「お前、なにあげたんだよ?この様子は尋常じゃないぞ」 「スーパーで買ってきたヨーグルト。砂糖が入ってないやつな」 「はぁ!?何やってるんだよ、そんなものゆっくりにあげたら死ぬぞ!」 「マジで?でもさなえは大丈夫だよな?」 「はい。ちょっとすっぱかったですけどあまくておいしかったです・・・」 「だよな。どういうことだ・・・?」 首を捻る一同。一方、わきで転がっていた赤ゆたちは今や痙攣し始めていた。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 「もっちょ・・あみゃあみゃしゃん・・・ちゃべ・・・ちゃ・・・・・・」 「なあ、死にかけてるぞ。放っておいていいのか?」 「おわぁ!忘れてた!!ジュース、は切らしてるから・・・もう砂糖水でいいか!!」 「お、おちびちゃんゆっくりしてください!あ、だめです!えいえんにゆっくりしちゃだめです!いまのなし!!」 ・ ・ ・ 「で、最近さなえちゃんの様子がおかしいと・・・ っていうか野良ゆっくりを拾って~って話で僕を呼んだんじゃなかったのか?」 「ああ。それはどうとでもなりそうな気がしてきたから、もういいんだ。 それよりもさなえの方が気になるんだ。一体どうなってるのかと思ってな」 数分後。そこには、テーブルを挟んで話し込む二人の青年の姿が。 なんとか一命を取りとめた二匹は部屋の隅で寝込んでおり、さなえが付きっきりで看ている。 そして青年の友人への相談事とは、正にそのさなえの事であった。 「最近どうも様子がおかしいんだ。 少し普通とはズレた事をしようとしたり、たまに他のゆっくりに辛辣になったり。 今日も特訓とかわけの分からない事言い出して、あいつらを殺すところだったんだぞ」 「おまけに普通のゆっくりじゃ食べられないようなものを喜んで食べる、か・・・確かにおかしいな」 「え、ゆっくりってヨーグルト食べねーの?」 「食べねーよ。お前自分が飼ってるものの事ぐらいちゃんと知っておいたほうがいいぞ?」 「確かに他のゆっくりはあまあまってばかり言ってるから、 少しおかしいとは思ってたんだけど・・・喜んでるし、別にいいかなって」 「やれやれだな・・・」 青年は全く悪びれる様子がない。 そんな様子を見て、更に友人は呆れたような顔で呟く。 「そういえば、ヨーグルト食べたがったのも少しおかしくなった頃からだな。なにか普通とは違う物が食べたいって。 それに前はもっと大人しい、控えめな子だったんだが・・・しかも日に日にエスカレートしてる気がする」 「そうなのか?今見る限りじゃ普通に見えるけど・・・ ま、わざわざ僕を呼ぶくらいなんだ。とりあえずできる限りは力にはなるさ」 「助かるよ。で、どうすればいいんだろう?」 真剣な面持ちで青年は友人に詰め寄る。 しかし友人は彼の必死さもどこ吹く風で、少し考え込んだ後にさらりと言い放った。 「別にいいんじゃないか?このままで」 「なっ・・・人が真剣に相談してるのに、どういう!」 「まあまあ、聞けって。・・・お前、今の生活に何か不満があるのか?」 「・・・いや。特にはないな。さなえは俺に対してはいつも通りだし」 「そうか。じゃあ、さなえちゃんの思いつきであの野良チビどもが死んだら、お前は嫌なのか?」 「・・・そういえば、別にどうでもいいな。元はと言えばあいつが言い出して拾った野良だし」 「だろ?今のこの状況。お前にとって何か不都合があるのか?」 「・・・・・・ない、な。 そうだ、何もない」 「さなえちゃんも別にどこか具合が悪いってわけでもないんだ。 何か大きな問題が起こらない限りは、個性として認めてやるのが飼い主ってもんじゃないの?」 「お前・・・たまにはいいこと言うな」 友人の言葉で、青年はまるで憑き物が落ちたように晴れやかな顔になった。 先ほどまでの真剣な面持ちが嘘のようだ。 「まあさなえちゃんがそうなった原因の方は、悪いが僕には解らない。 そもそも希少種はゆっくりの中でも特に解明されてない部分が多くてね。 いくら僕が加工所勤務でも、不思議饅頭相手じゃ解らない事なんぞ山ほどあるんだよ」 「いや、ありがとう。とりあえずはこのままで行こうと思う。 ・・・でも、もしこのままもっと酷くなってそこらへんに迷惑かけるようになったら!」 「そんなときこそ叱れよ。ちゃんと言い聞かせてやれば聞いてくれるさ。 なんせ・・・さなえちゃーん!」 「はい!おともだちさん、なんのようですか?」 赤ゆたちの様子をずっと見ていたさなえは、友人に呼ばれて控えめに跳ねて来た。 「お兄さんのこと、好きかい?」 「・・・? はい!とってもだいすきです!!」 急な質問に少し首(?)を傾げるが、すぐに満面の笑顔で元気よく答えた。 「そうか。じゃあ僕は好きかい?」 「はい!おにいさんのはんぶんくらいすきです!!」 こっちは即答だ。 「ハッハッハ!そっかー。チクショー!!」 相変わらず笑顔のまま元気良く話すさなえの言葉に、少しヤケクソ気味になる友人。 が、すぐに青年に向き直って少しだけニヤリと笑った。 「な?これだけ愛されてるんだ。少しくらいは信じてやれよ」 「・・・ああ!」 「なんのおはなしですか?」 「いや、別に。お前は誰が好きなんだろうなって話をしてただけだよ」 「なにいってるんですか。さなえのいちばんはおにいさんです!!」 「お前らイチャつくなら余所でやれって。・・・あ、ここお前の家か」 明るく笑いあう二人と一匹。 「ゆ・・・よーぐりゅちょしゃん・・・きょにゃいでぇ・・・・・・」 「ゆんやぁ・・・まりしゃをもっちょ・・ゆっきゅちしゃしぇちぇ・・・」 隅っこでうなされている二匹の赤ゆっくりの事は、完全に忘れていた。 ―――――――――― (まあそれはともかく一つだけ、嘘ついたんだけどな) 青年達と笑いあいながら、友人の青年は心の中で舌を出していた。 実はさなえに関して何も解らない。というのは真っ赤な嘘である。 さなえがおかしくなったのにはちゃんとした理由があった。 ミラクルフルーツ病。それが現在、さなえがかかっている病気の名だ。 そう。さなえは気付かぬ内に病にかかっていたのだ。 ミラクルフルーツ病とは最近になって加工所の研究部によって発見された、さなえ種特有の精神病である。 かかる原因はいまだに不明で、症状は以下のとおり。 ・普通とは違った行動を取りたがる。が、常識を忘れたわけではないので(本人にとって)肝心な所では踏みとどまる。 ・体内にミラクリンが多量に分泌され、餡子に含まれるようになる。 これによって過度の酸味も多量の甘味と適度な酸味を感じる程度になり、それを好むようになる。 ・一部の親しい存在以外には偶に毒を吐き、辛辣になり、厳しくなる。 ・性格が一部変わり、なにかが吹っ切れたように大胆になる。ただし、やる事にあくまでも悪気はない。 ざっと、この程度だろう。 見てわかっただろうが、かかったところで体調に変化が出るわけでもなく、致命的なものもない。 つまり、この病気自体が大した事ないのだ。 まだ見つかって日が浅い事から一般にはあまり知られておらず、 彼も加工所内部で話が回ってきたのを偶然聞いただけなのだが、少し聞いただけでも害がないことくらいは十分解る。 少なくとも、同じくさなえ種特有の、飼い、野良、善良、でいぶ。 種類に拘らず執拗にれいむ種を襲う『ゆるさなえ』になってしまうよりは遥かにマシだ。 それに治す方法も、もう見つかっている。 しかも特効効果があり、とても簡単なものだ。 単に親しい者が 「お前それはちょっと間違ってる。正直見ててかなり痛いぞ」 と、言ってやれば、それだけでしばらく落ち込んだ後に治るらしい。 きっと現実を見つめなおす時間が必要なのだろう。 ともかく危険性はほとんど無いしそうである以上急ぐ必要もない。 それに悪化してもいざとなれば青年が目を覚まさせるだろうと思ったので、友人はあえて何も教えなかった。 別にさなえや青年が嫌いで意地悪をしていたわけではないのだ。 それに、なによりも――― 「ゅ・・・れーみゅにゃにちちぇちゃにょ・・・?」 「まりちゃゆっきゅちおきちゃよ・・・おにゃかしゅいちゃ・・・」 「おちびちゃん!おきたんですね!!それがとっくんっのつづきをしましょう!!」 「ゆっ!?れーみゅよーぐりゅちょしゃんちゃべちぇえれえれしちゃっちゃんぢゃよ!!」 「まりしゃおにゃかしゅいちゃよ!ちゃんちょあみゃあみゃしゃんたべしゃしぇちぇにぇ!!」 「だめです!よーぐるとさんもたべられないなんて、きんばっじさんにはまだまだとおいですね!! これからはもっときびしくおべんきょうをおしえますから、がんばってくださいね!!」 「「ゆんやぁぁぁ!!みょうきんばっちしゃんいりゃにゃいきゃりゃゆっくちしゃしぇちぇぇぇぇ!!!」」 (やべぇ・・・これすっごく面白いわ・・・) 一番の理由は、単なる面白いもの見たさであった。 別に彼は野良チビがどうなろうと、どうでもいい。 さなえちゃんの違う一面が見れてむしろ楽しいし、 青年もなにかが吹っ切れたようなので万々歳だ。 「・・・とりあえず、しばらくさなえちゃんの好きなようにさせてみた方がいいんじゃない?」 「そうだなぁ。・・・まああいつも楽しそうだし、別にいいか」 しばらくこいつの家に通って見物しよう。そんな事を考えながら、友人の男は内心ほくそ笑んだ。 はてさて、これから彼らがどうなるのか。 さなえは無事にフルーツ(笑)から脱却する事ができるのか? 青年はこのまま平凡な生活を送る事ができるのか? 友人に対するさなえの好感度は少しでも上がる事はあるのか? そして赤ゆっくりたちはさなえが満足する結果を出し、 家を追い出されずに見事ゆっくりプレイスを手に入れることができるのか? すべては誰にも解らない。まさに神のみぞ知る、と言ったところである。 「だれきゃ!かわいしょうにゃでいびゅちゃちをかっちぇぐだじゃい! ごにょままぢゃちょぢんじゃうんでじゅ!!・・・どぼぢぢぇぎょんにゃきょぢょにぃ・・・」 「まりしゃたちはばっちしゃんをとりゅためにおべんきょーちてまちた!! かちこいんでしゅ!!がんばりまじゅがりゃゆっぐぢしゃしぇちぇくだじゃい!!!」 「「ゆんやぁぁぁぁ!!もうやぢゃ!おしょちょはゆっきゅちできにゃいよぉぉぉ!!!」」 おしまい ・あとがき 書いてて、金バッジ便利すぎじゃね?と思いました。 でも僕の中の設定では金バッジ試験は超難関なので、これくらい優遇しても罰は当たらないかなーって感じです。 では、最後までご覧頂き本当にありがとうございました! また別の機会に! 小五ロリあき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら ふたば系ゆっくりいじめ 701 おうちは誰の物? ふたば系ゆっくりいじめ 789 ゆめみるれいむときゃっしゅさん ふたば系ゆっくりいじめ 790 ユクミン 前 ふたば系ゆっくりいじめ 855 ユクミン 後 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 飼い主が知識なさすぎてイライラする -- 2018-05-14 13 55 40 神のみぞ知るって最後に捨てられてるじゃん -- 2016-11-01 13 18 57 結局捨てられたんか笑ゴミ饅頭にはお似合いだ -- 2016-08-28 11 41 32 ↓×2いや、悪意があってやったわけじゃないだろ ってか、結局捨てられたゴミ饅頭www -- 2013-08-22 23 19 35 常識は忘れてないしすぐに治せるって書いてるだろアホどもめ -- 2013-07-31 12 34 45 さなえがゲスすぎる。他ゆを殺しかねないことを平気でやることが病気ですまされるなら、野良ゲスも病気だろうよ。 所詮餡子は餡子だな。他人の飼いゆに危害を加えたらどうするつもりなのか。これは流石に赤ゆ達がかわいそうだわ。 あとこの設定だと、金バッチゆって飼い主から離れて一人で買い物すんの?野良や基地外人間に襲われたらどうすんの? -- 2012-09-18 02 21 37 もし本当にゆっくりがいたらゲスをいい奴にして 相棒にしてみたい -- 2012-06-30 00 00 32 さなえさん・・とても・・・かわいいです・・ あのゴミは耐え切れず逃げて路頭に迷ったんじゃね? -- 2011-10-08 04 10 46 完全室内飼いにすべき。あらゆる意味で、暴力をそれと理解せずに行使する奴が一番たちがわるい。 -- 2011-01-07 15 24 29 ゲスを赤ゆの段階から矯正するのって結構珍しいからもっと見たかった -- 2010-11-23 19 53 18 さなえさんが可愛くて面白かったぜ。 確かに他の飼いゆっくりと交友する時に苦労しそうだなw -- 2010-11-17 19 00 23 面白かったです -- 2010-10-23 13 42 42 作者の言ってる優遇って 人間社会で金バッチが買い物したりするのが認められる程社会的地位を得てるって意味だと思うんだけど・・・ ゆっくりを殺すとか何の事を言ってるんだろう? -- 2010-09-09 06 12 03 そのまま外でのたれ死にしてくれ。 -- 2010-08-12 22 16 46 で、オチから察するに赤ゆ2匹は追い出されたのか -- 2010-07-26 06 28 16 まぁ、室内飼いで世間から隔絶したまま一生を終えさせるのならよかろうが、 散歩中に他人の飼いゆと遭遇➝常識にとらわれてはいけないのです!➝相手の飼いゆ死亡or重症 なんてことに、なったら困るよね? -- 2010-07-13 00 22 52 これぐらい優遇してもって・・・ ゆっくりがゆっくりを殺すかもしれない加減でいってもいいかって、この飼い主はばかなのか? 同じ金バッチゆっくりに同じ調子でやって殺してから後悔するのか? 潜在ゲスと一緒じゃんか -- 2010-04-08 04 14 30
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「ふたば系ゆっくりいじめ 788 七罪/コメントログ」 ゆっくり飼うなら、高くついても賢い希少種だな。 -- 2010-06-23 09 06 57 基本種は絶対ダメだな。とくにででいぶとまりさ 虫唾が走る -- 2010-06-29 02 04 16 通常種の中でもありすほど善悪で可愛差の出る種類はない -- 2010-09-14 21 35 02 もうちょっと餡の良い奴等を買うべきだったねー お兄さん勉強するべきだよー -- 2010-11-04 14 19 22 どいつもこいつも希少種希少種と… -- 2011-01-18 15 59 29 クズがつぶれてすっきりー! 合掌なんてまるで神への祈りじゃないか 饅頭に神はいないが -- 2011-06-08 14 58 52 ハガレンかなぁ。 -- 2012-03-19 17 24 47 ↓2うるさい -- 2016-02-21 11 40 27 ↓間違えた。もう1つ下です -- 2016-02-21 11 41 12 ↓×5 希少種が持てはやされるのは、 ・高い知能(人間との力量の差を理解している) ・ゲス化しにくい餡統 ・物珍しさ(希少性) が由来だからだね。 動物でも「言う事を聞かない・部屋を散らかす・大声で鳴く・躾を守らない」のは嫌だろ? まぁそこで更に「自分>赤ちゃん>ルール>人間」であるゆっくりはペットには向かないな。 -- 2018-01-17 06 02 29
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高3自殺 2同級生も金要求 3分の1「いじめあった」2007/09/22, 産経新聞 東京朝刊, 27ページ クラスに在籍する34人に「いじめがあったと思うか」と尋ねたところ、11人が「はい」と答えたといい、同校は「 いじめがあった」と結論付け、校長が記者会見で謝罪した。同校がいじめの存在を明確に認めたのは初めて。 同校は少年の逮捕後、同級生ら四十数人に対し聞き取り調査を実施。フットサル仲間だった同級生2人が、少年が金を 要求するメールを送る際、「僕の分の金額と名前も入れといて」と言っていた。実際に金銭は受け取っていないという。
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「ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場/コメントログ」 みょんとありすが幸せになれるといいんだが、無理だろうな。まりさ死ね。 -- 2010-08-07 23 03 52 初めのTV番組にワロタww こんなの放送したら苦情殺到しそうだよなぁ -- 2010-10-17 22 32 53 ありすの健気さに惚れた -- 2010-11-15 06 56 40 このありすとみょん最高だ。強く生きろ! -- 2011-01-05 23 53 42 自分はいい飼い主だと思ってる飼い主の女の話にはリアルな不快感が残って嫌だ -- 2012-08-03 13 37 29 >「いったらあああああああああああっ!? とかいはないきざまみとけやああああああっ゛!!」 このありす、最高すぎる! -- 2012-09-19 18 59 08
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「ふたば系ゆっくりいじめ 35 スグルイ/コメントログ」 なぜ「ぬふぅ」が出て来ない? -- 2010-10-07 22 34 42 ああ、このありす殺してえ殺してえ殺してえ殺してえ殺してえ殺してえ殺してえ殺してえ殺してえ -- 2010-11-06 18 28 54 ぺに立てふせ噴いたw -- 2010-11-15 04 43 59 きめぇwww -- 2011-01-26 21 33 02 ぺに立て伏せは体の餡を全て筋肉として使用できるゆっくりにしかできん修業法だな。 こればっかりは人間もゆっくりの後塵を拝さざるを得ない。 -- 2011-02-08 00 38 24 ゆ眼先生という師でも居たのか?無駄に葉隠武士なありすだ。 -- 2011-09-10 03 06 32 ↓↓中国には男のアレでトラック一台を引っ張るという競技があってだな・・・ -- 2011-09-19 10 49 42 ↓すげえw -- 2011-12-21 15 42 56 ↓7 頭沸いてるのか?w -- 2011-12-26 23 50 29 消滅都市のスミレ呼んでこいつのぺにぺに切り落としたい。 -- 2016-05-19 22 52 14
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『そこにゆっくりがいるからさっ!』 ゆっくりしていってね! ああ。とてもゆっくりしてるぜ。何せ久しぶりに休日がとれたからな。 ああ、休日っていうのはゆっくり出来る日ってことだ。 ああ勿論ゆっくりさせてもらうさ。 じゃあ早速―――(ヒュン) ドライブシュウゥゥゥゥゥトォォォ!!(ドゴオォン) 決まったー!! ふう……今日も蹴りの調子は完璧だな。 一週間に一度の休日だ。存分に趣味を満喫しないと~なっ!(ブチュン) んん~いい感触!足の裏でプチッとなる感触がたまらないね! はいはい無駄無駄。逃げられないぞっ、と(ヒョイ)……ほい(ズボっ)。 コレが中枢餡かな?ほれほれ、触ってるぞ~ここ潰したらお前死ぬぞ~?やめて欲しい?ん~やだ!(プチ) はい死んだ~体の半分が千切れても死なないのに、こんな小さな場所を潰されて死ぬなんて、頑丈なんだかもろいんだか……。 そんでもって一匹捕まえるとみんな逃げずに残ってる。馬鹿だね~ よっと(グシャ)。 ほれ(グシュリ)。 ほい(ブシュ)。 とおっ(ブチン)。 これで子供は全部と。 残ってるのお前だけだけど何か言い遺す事ある? どうしてこんなことするの? んー楽しいから。 わからないか? 楽しいの。ゆっくりを殺すのが。 酷いっていわれてもな~それに生きてるっていわれてもな~ ゆっくりを殺してストレス発散するのは立派な精神的健康法だしな~ ……ああもう。煩い(ドカッ) 別にお前らが生きてる主張してもいいけど、そんなの俺には関係ないし。お前は自分が殺されそうになってるのに、それに対して何の手段も持たない最底辺の弱さしかない。だから俺に殺されるんだよ。 嫌だって言われても実際お前何もできないじゃん。お前にできるのは俺に殺されることだけだよ。 ほれ(ズボ)(ズモ)何本目に死ぬかな~?(ズシュ)(ズン)あ、中枢餡傷つけない限り死なないんだよな~うんうん(ズボズボズボズボ) それに……(ズボ)……そうそう。そうやってお前らが泣き叫んで悶絶して、命乞いをする姿を見るのが……すごく楽しい。 ん? そうだな~確かにいやだな~。 でもお前ら俺にそんなことできないじゃん? 俺はお前らにこんなことしてもっ(ドカッ、ブシュッ)誰にも怒られない。 逆にお前らが人間を傷つけたら、お前ら全力で駆除されるよ? わかってるんだろ?人間の恐ろしさ。逆らったらゆっくりできないって。お前賢そうだし。 そんな賢いゆっくりをこうして絶望を覚えさせつつ殺すのも楽しいんだよ。ああそう。その表情。いいね。ゆっくりできる。 じゃあな。ありがとう。ゆっくりできたよ(グシャ)。 ゆっくりしていってね! 今度はゲスか。 お、さっそく奴隷宣言。 ここは一旦無視。 お、来た来た。 ん~相変らずマッサージにもならん。ちっこいのも何考えてるんだろうね? よっと(ブチャ) あっれ~?弱いはずの人間に潰されるなんて弱い子供だな?こんな出来損ないしか埋めないお前らも出来損ないだな? え?出来損ないじゃない?だって、奴隷の人間にあっさり殺される子供産むなんて出来損ない以外ないじゃないか? おちびたちが証明する?っ子供だけに攻撃させるなよ(笑) ほい(ブチュ)ほれ(ブチン) ん~無能な親に使い捨てられる子供……傑作だね。 あらら。逃げようとする子供まで潰しやがった。さすがゲスだ。思考がかっとんでる。 そんで相変らず攻撃は弱いし……こんなもんでいいか ほいっ(ドスン、ググッ) つ~ぶ~れ~る~ぞ~とっ!!(ブチャアアアァ) ほらな、出来損ないだっただろ? 今更逃げるなんてな(ヒョイ)。んーなんていうかお前らって本当に人間に殺される為に生まれてきたんだな(ドカ、ドカッ) そんなわけない? んー。 でも、全世界でお前ら以上に虐待対象になる生物っていないんだよね(ドカ、ドカ、ドゴ、バキ)。 動物虐待はもうほとんどなくなっちゃって、サイトに上がるのはお前らをどうやっていかに苦しめて殺すかを競う動画ばかり(ビキ、バシ) 重いと思ったらお前胎生にんっしんか?ラッキーだ。(ズボッ、ズボッ) どうするかって?こうするに決まってるじゃん。(グシャ) ホント、面白いよな~お前ら。こうやって殺すの。(ズチュ、ズボッ、ブシャ) 楽しくない?だろうね。でも、俺が楽しめるからOKなの。(ズン、ズシュ、ブチッ) ゆっくりできない人間は死ねか……番も、子供も、そんでお前も殺そうとしてる人間に対してそんなふうな口を利けるものすごいと思うよ。ホント馬鹿で救いようがないナマモノだよな(パッ、ボトリ)。 逃がすわけないだろ馬鹿(ググッ)あの番と同じように、ゆっくり潰れてけ(ググググッ)。 そんな風に、無駄な命乞いをする姿も本当にゾクゾクさせるね……じゃ死ねよ(グシャン)。 ん~ もう靴の裏がぐちゃぐちゃだ~ 何匹潰したのかも覚えてね~ お? ドスか? ドスはいいんだよな~ なあドス? お前、俺のこの様子を見てなんとも思わないの? あ、そう。 やっぱドスは駄目だな。 悟りきってる。 『賢いゆっくり』じゃなくて『賢い動物』だ。 ゆっくりらしくない。 昔はドススパークとかをチラつかせて人間に逆らったって言うけど……ホントなのかね? なあドス。 俺、今日ここに来る事誰にも言ってないんだ。 俺がここに居るのを知ってるのは誰も居ない。 どういう意味か、わかるか? …… 賢いなあ。やっぱドスには手を出してもつまらないな。 ゆっくりがドス並みに賢くなったら、俺を含め人間はどうするんだろうなぁ? さて……帰ってシャワー浴びて、寝るかあ。 ん? あまあま? 靴か? ……自分たちの中身さえわかってない。 ああ煩い!せっかくいい気分だったのに!(グシャッ) ゆっくりしね!(ブチャッ) よっしっ!すっきり! 明日からまた頑張るぞー!! 最近スランプ。 リハビリのつもりで書きました。お目汚し失礼しました。 ふたば系ゆっくりいじめ 433 ゆっくり親子 とクズ人間 ~Another~ ふたば系ゆっくりいじめ 496 あるドスのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 530 絶対的虐待意思 ふたば系ゆっくりいじめ 650 絶対的虐待意思 0 ふたば系ゆっくりいじめ 684 ドス以外いらん ふたば系ゆっくりいじめ 733 あるドスの最後 ふたば系ゆっくりいじめ 745 絶対的虐待意思 ~せめてゆっくりらしく~ ふたば系ゆっくりいじめ 815 おかねさんとゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 901 原材料 ふたば系ゆっくりいじめ 935 底辺ゆっくり このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 絶対あき感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1314 どぼじでごんな”ごどずるの”おおおぉぉ』 トップページに戻る
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「ふたば系ゆっくりいじめ 589 喋るな/コメントログ」 薄い。 -- 2010-06-09 01 05 13 うーん -- 2010-06-20 00 24 58 微妙ぉー -- 2010-06-30 21 35 03 わかるよー。 3日間、不眠で仕事➝やっと帰宅できた➝風呂➝布団へGO➝近所のガキがうるさくて眠れない。 うん。殺したくなるよ。安眠妨害は生存権の侵害だよ。 -- 2010-07-15 17 48 48 眠ってるとこ起こされたにしてはやさしいね。 -- 2010-08-12 07 02 08 ふむ…親まりさかしこいじゃないかw そこかしこさが何処まで持つか楽しみだな。 -- 2010-10-17 21 58 45 とてもゆっくりできました!大変面白かったです! いろいろ凝った設定や独創性溢れるSSも面白いですが 私はいわゆるテンプレ展開のSSが一番好きです テンプレとは優れているからこそ残っている先人の英知の結晶ですから また同じテンプレ展開であっても 作者様のクセ、表現、嗜好が違えば全く別作品として楽しむ事が出来ます -- 2011-03-01 12 14 09 もっとヒャッハーしようぜ -- 2011-03-24 03 35 13 後片付けが大変そうです -- 2011-05-10 02 14 52 これはwww 床が大変そう…www -- 2011-06-04 06 13 04 これは仕方ない当然 いい作品グット!! -- 2012-07-22 16 08 36 あっさり系か -- 2014-07-21 16 32 29 まりさこれは仕方がない -- 2016-01-07 22 53 44 根拠はなくても、まあ大体れいむが悪いよね -- 2016-02-29 01 12 54