約 592,745 件
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/222.html
『深緑のゆっくり妖精』 深い深い森の中、 誰も近づかないその深淵に幾つかの声が囁き響く。 「こんにちは~」「ひーほー」「おれさまおまえまるかじり」 ここは様々な妖精の住む森。 人世とはかけ離れた深緑の聖域。 そこに場違いなほど大きな声が響く。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 ぷかぷかと空を浮かぶ帽子を被った顔面がひとつ・・・ 同じく浮かぶリボンの顔面がひとつ・・・ ゆっくりれいむとまりさのペアだ。 彼女たちが通ったあとには不思議とみなのんびりゆっくりし始める。 花の蜜を集め幸運を招く少女妖精も。 雪だるまに手足が生え寒さを呼ぶ妖精も。 カンテラを持ちまりさと似た帽子を被る妖精も。 皆ゆっくりしていく。これが、ゆっくり妖精。 今日も一日、日がなゆっくりと森中を散歩の様に飛び回り 穏やかな聖域をゆっくりとさせる。 そして皆からゆっくりさせてもらったお礼にと、貰った蜜や木の実を 神聖な大木の樹穴に持ち帰って 「「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪!!」」 ゆっくり時間のかわりにしあわせをもらうのだ。 ゆっくり妖精、それは森の和み。 即興の人 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/201.html
君達は今日も迷宮を探索していた。すると、どこからか悲痛な人の叫び声のようなものが聞こえる! ほかの冒険者か、公宮の衛士が危ない目に遭っているのかもしれない。君達は、急ぎ声が聞こえる方に行ってみることにした。 だんだん声に近づくにつれて、声が何を言っているのか聞き取れるようになる。どうやら、ゆっくりやめていってね!ゆっくりどこかにいってね!!などと言っているようだ。 …錯乱しているのだろうか? 君達は声の元であろう部屋にたどり着いた。するとそこでは、大量の毒ふきアゲハが草むらの中の何かにたかっていた!件の声はその何かが発しているようだ。 アゲハの群れは、君達に気がつくと一斉にこちらに向かって来た。声の主も気になる所ではあるが、今はそれを気にしている場合ではない。 さあ!剣を抜いて戦いたまえ! 冒険者戦闘中... 毒ふきアゲハの群れを全て倒した君達は、声の主の様子を見ようと草むらに近づいた。すると、草むらから何かが飛び出してきた! 君達は思わず身構えるが、そこにいたのは、 「ゆっくりしていってね!!!」 …人間の生首のようなものだった。これが声の主だろうか?というか生き物だろうか?それとも新種の魔物なのだろうか? 君達はとりあえずそれを警戒しつつ観察する。一見無害そうに見えてもそうでない物の方がこの迷宮のなかでは多いのだ。(例えばりすとかリスとか栗鼠とか) しかし、 「おにいさんたちたすけてくれてありがとう!このままじゃ、れいむのあんこがちょうさんにぜんぶすわれてゆっくりできなくなるところだったよ!」 若干涙ぐみながらそう話しかけてくるそれは、どう見ても害を及ぼすようには見えなかった。 あんこってなんだ、確かどこかの菓子の材料だったはずだ、などと話し合っているうちに、君達の仲間のひとりがそれに近づいて行った。 「ゆっ?おねーさんどうしたの?」 魔法使いのような赤い帽子を被った彼女は、それをつついてみた。 ぷにっ …ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに よほど触感が気に入ったのか、彼女は非常に和んだ表情でそれをつつき続ける。 しかし、それはやたらとつつかれたせいで体勢を崩しそうになる。そしてあわてて体勢を戻しながら、 「おねーさんなにするの!!」 と膨れつつ言ってきた。…やはり、こちらに何か害を及ぼすことはなさそうだ。 彼女はそれに謝りつつも、仲間達と共に、それに気になったことを聞いてみる事にした。 →彼女?について 「れいむはゆっくりだよ!れいむはゆっくりするおまんじゅうなんだよ!」 よく分からなかったが、饅頭ということはこれは菓子なのだろうか。 →れいむは生き物なのか 「れいむはおまんじゅうだけどいきてるよ!ごはんたべないとしんじゃってゆっくりできないよ!!」 はたして饅頭が生き物の範疇に入るのかは疑問だが、とりあえず生き物であるようだ。 →ゆっくりとはなにか 「ゆっくりはゆっくりすることだよ!ゆっくりするとゆっくりできるよ!」 よく分からないが、なんだかそれはれいむにとって大切なことのようだ。 →今まで見たことがないが、昔からここにいるのか 「れいむはいままでほかにもゆっくりがいるところでくらしてたけど、さっき、きがついたらここにいたんだよ!こまってたらちょうさんたちにおそわれちゃったんだよ!」 とりあえず、ここではないところから来たのだろう。 ここがどこなのか分かってないようなので、君達はれいむに説明を試みる。 ここには、魔物たちがわんさかいてとても危険な事。自分達は冒険者で、魔物達を倒して迷宮の奥に進もうとしていること。 話して聞かせているうちに、れいむはだんだん不安になってきたようだ。魔物が怖いのだろう。 そんなことをしているうちに、だんだんと夜が近づいてきていた。そろそろ町に戻ろうかと思った君達は、れいむにそのことを告げる。 するとれいむは一瞬びっくりしたような顔をした後、ぽろぽろと泣き出た。 「れ、れいむまものがきたらすぐにやられちゃうよ!ひとりはやだよ!かえりたいよおぉ!こわいよお゛お゛お゛ぉ!!!」 ついには本気で泣き出してしまった。君達はあわててれいむをなだめる。そして、先ほどれいむをつつきまわしていた仲間が言った。 よかったら、一緒に町までこないかと。 その言葉にほかの仲間とれいむは驚いたが、その仲間は言葉を続ける。 町には魔物がでないし、たくさん人がいる。あなたみたいなもののことを知っている人がいるかもしれない。あなたの面倒は自分がみるし、いろいろと調べてみる。 自分は冒険者だから、いつも一緒にはいられないかもしれないけど、町にはここにいないギルドの仲間も居るし、ひとりぼっちで寂しいことはない。 それに、 「うちのギルドにはなんだかんだでお人よしばかりだから悪いようにはしないだろうさ」 そうさね?といいつつ彼女は君達のリーダーに向けてニヤリと笑いかける。 それに君達のリーダーもにやりと笑いつつ返す。 「上や周りに何か言われるかもしれないが、 『迷宮で見たこともない生き物を見つけた。無害なようだが、一応うちのギルドの有志の手で調査する』 とか言っておけばおそらく何も言えないだろうな。」 彼女は、あながち嘘でもないさ。と満足そうに言い、いまいち事態が飲み込めてない様子のれいむを抱き上げ、目線をあわせて今一度問いかける。 一緒に町まで来ないかと。 「…れいむいっしょにいってもいいの?」「いいって言ってるじゃないか!」 そう言って笑う彼女の顔を見て、れいむは安心したようだ。 「ありがとう、おねーさん…」 そう言って、れいむはそのまま眠ってしまった。 いきなり知らないところに来てしまったうえに、毒ふきアゲハにあんこを吸われたりして疲労がたまっていたのだろう。 彼女は、そっとれいむの頭を優しく撫で、じゃあ町に帰るか。と呟いた。 君達は、れいむを連れて町まで帰っていった。町にいる仲間たちに、新しく仲間が増える事をはやく報告しないとね、などと話しながら。 あとがき 小説なんて今まで書いたことなかったのに唐突に受信した電波にしたがって書いてみた結果がこれだよ! 世界樹なんだしと思ってゲームブック的な文章にしようとしたけど無理がありすぎる。 続きはあるかもしれないしないかもしれない。自分でも悩み中。 はぁ~♪れいむが可愛すぎて鼻血がでそう・・・ -- 名無しさん (2009-06-28 02 20 49) 2のペットみたいな扱いにできると面白いかも。乙です -- 名無しさん (2009-09-13 00 01 33) リスとか栗鼠とか・・・ -- 名無しさん (2009-12-20 00 38 15) スキルはゆっくりすることだけだなきっと -- 名無しさん (2011-04-29 15 53 13) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/850.html
前 『真冬のゆっくり対策 最終話』 「さぁて、まずは分別しないとね」 村に帰った彼女は昨夜食事会が開かれていた施設の地下に向かった。許可は取ってある。箱を貸してくれた村の虐待鬼意山から さらに2つ箱を借りてきた。 「これはこの箱…これはここに…」 彼女は回収した100匹ほどのゆっくりを赤ゆっくり、子ゆっくり、大きめのゆっくり、大きいゆっくりの4つのグループに分けていた。 「ゆうう……」 「ゆっくり…しようね…おねえさん…」 ゆっくりはもう抵抗はしなかった。罵声も上げていなかった。頼みの綱であったドスが簡単に人間に敗れ希望を失ってしまったのだ。 「潰れちゃってるのがいるわね……赤ん坊は10匹ね」 箱に詰めていたため十数匹ほどが潰れていた。彼女は赤ゆっくりを箱から取り出すとボウルに入れ水道に向かった。 「ゆっきゅりちようね」 「ゆっきゅちちていっちぇね!」 「おねえちゃんはゆっきゅりできるひちょ?」 他のゆっくりと違いまだ元気であった。 「「「ちべちゃあい」」」 キャッキャと騒ぐ赤ゆっくり。彼女は赤ゆっくりを水で洗っていた。 「「しゃっぱりー」」 「「しゅっきりー」」 赤ゆっくりは綺麗になった。赤ゆっくりは彼女をゆっくりできる人だと思い幸せそうな顔をしていた。 「おちびちゃん…ゆっくりしてるね」 そんな姿を見て他のゆっくりの顔が明るくなっていった。もしかしたら自分達もゆっくりできるのではないかと淡い希望を抱いた。 「きりぇいきりぇいになっちゃね!」 「まりしゃきゃわいいでしょ」 嬉しそうに彼女に懐く。彼女はにっこりと微笑みながら言う。 「じゃあおやつね」 「「やっちゃにぇ!!」」 「「あみゃあみゃしゃん!」」 「「ゆっくちゆっくち!」」 嬉しそうにはしゃぎだす赤ゆっくり。彼女は皿と串を持ってきた。 「「おねえしゃんおやちゅ!おやちゅ!」」 「はいはい。そう急がなくてもおやつは逃げてないわよ」 彼女は1匹の赤ゆっくりを掴んだ。彼女の右手には串が握られている。 「あみゃあみゃしゃ〜ん…」 赤ゆっくりは口を開けた。 「何で口を開けているの?」 「ゆ?」 彼女は串を赤ゆっくりの右目に刺しそのまま貫通させた。 「「「ゆ!!!!!!」」」 他の赤ゆっくりは一瞬固まってしまった。 「…ゆぎゃあああ!!!!いちゃいよおおおお!!!!」 右目を刺された赤ゆっくりは悲鳴を上げた。その悲鳴に共鳴するかのように他の赤ゆっくりやゆっくりも騒ぎ出した。 「「「きょ…きょわいよおおおお!!!!」」」 「「「どぼじでぞんなごどずるのおおお!!!!」」」 彼女は笑って言う。 「誰がおやつをあげるだ何て言ったの?"おやつね"とは言ったけど。おやつは貴方達よ」 続けてもう1匹を掴み同じように右目を刺し貫通させた。 「「いぢゃいよおおおおお!!!!!にゃんぢぇええええ!!!!」」 他の赤ゆっくりは逃げ出そうとしたがボウルを登ることができない。 「「だじぢぇえええ!!!!きょきょきゃらだじでえええ!!!」」 「「おきゃあじゃんどぼじでだじげでぐれないのおおおお!!!」」 彼女は黙って更に赤ゆっくりを串に刺した。1つの串に3匹を刺すと皿に乗せ新しい串を取り出した。 「おねえさん!!!!やべであげでえええ!!!!」 「どぼじでぞんなごどずるのおおおお!!!!ゆっぐりじようよおおお!!!!」 「ごべんねええ!!!おちびじゃんだずげであげられなぐでごべんねえええ!!!」 箱の中からゆっくりが叫ぶが彼女は相手にしない。残りの7匹も串刺しにされた。 「3本だけね…これじゃ足りないわ」 彼女は外へ出かけ数分後オレンジジュースを持って戻ってきた。 「…あら?串が1本無いわ」 3匹が刺さっている串は3本とも皿の上にあったが1匹だけ刺しておいた串が皿からなくなっていた。 「ゆんちょ…ゆんちょ…」 微かに声が聞こえる。見れば赤ゆっくりが串を貫通させられながらも逃げていたのだ。 「ばばあ!!!ばーか!ばーか!あかちゃんはもうにげちゃったよ!!」 親であろうゆっくりが注意を引こうと必死に罵声を上げるが彼女は耳を傾けず串を拾い上げた。 「はなちてね!!!はなちぇえええ!!!!」 「心配することはないわ。後でちゃんと焼いてあげるから自分からコンロに行かなくてもいいのよ」 「ゆええぇえぇえん!!!!!ゆっくちちたいよおおおお!!!」 彼女は皿の上にあった串を含め4本の串をタッパーに入れると冷蔵庫にしまった。 「さて…団子を作るわよ」 彼女は箱から大きいありすを取り出した。 「な…なにするのよ!!!ありすをはなしなさい!このいなかもの!!」 「ねえありす。すっきりしたくない?」 「そ…そんなことしたくないわ!!!ありすはれいぱーじゃないのよ!とかいはなれでぃーよ!」 「はいはい」 彼女はありすをマッサージしたり揺すったりした。 「ゆうう"う"う"う"う"う"う"う"う"う"う"うう"う"う"うう"う"う」 「我慢しなくてもいいのよ。誰とすっきりしたい?まりさ?れいむ?ちぇんかしら?」 更にマッサージを続ける。 「おおおんんっほおおおおおおおっ!!!!」 ありすは堕ちた。 「さぁて…誰とすっきりしたい?」 「あ…ありずううはあああ…ま…ままままりさと…すっぎりいしたいわああ!!」 「どうぞ。思う存分やっちゃいなさい」 彼女は箱からまりさを放り投げた。 「ままままままままりさあああああああ!!!!!」 「あ…ありす!!!やめるんだぜ!!!もとにもどるんだぜえ!!!!」 「ゆっゆっゆ!まりさあああ!!さいこうよよよぉ!!」 「ゆぎいいいいい!!!!やべでえええ!!はなじでえええ!!!」 まりさはありすに組み伏せられレイプされた。 「いいわああぁ!!!もっど…もっとはげしくしましょうよぉぉ!!!!」 「やめでええええ!!!!ゆっぐりざぜでよおおおお!!!!」 「んほおおおおおおおおおおおお!!!…すっきりー♪」 「ず…ぎ…りい…」 まりさのあたまから茎が生えてきた。餡子を吸われまりさはどんどん黒くなっていく。 「そう簡単に死なないでね」 彼女は注射器にオレンジジュースを入れまりさに注射した。 「いじゃいい!!!!」 まりさの体はみるみる回復していった。 「ほら、ありす。第二ラウンドよ」 「まっ、まりさささあああああ!!!まだまだいぐよおおおんん」 「ゆぎゃあああああ!!!!!」 レイプは続く。 「すっきりー♪」 「ずっぎりいいいい……」 オレンジジュース注射 「すっきりー♪」 「……ぎりいい…」 オレンジジュース注射 「ゆゆっゆゆゆゆゆっゆゆゆゆ…やめでよお"お"お"お"おお!!!! じんじゃうよお"お"おおお!!!!」 「ゆううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…すっきりー……」 数回繰り返した結果まりさより先にありすが死んでしまった。 「ゆあああああああ……あがじゃんがごんなに…」 まりさの顔が見えないくらい茎が茂っていた。赤ゆっくりはざっと30匹は実ってるだろう。 「ゆ……」 赤ゆっくりがふるふる震えだした。オレンジジュースを注入し続けたため赤ゆっくりの成長も早い。もうじき生まれそうだ。 「ゆっくちうまりぇるよ!」 「ゆっくち!」 「みゃみゃあ♪」 まずは5匹の赤ゆっくりが生まれた。 「「「「「ゆっくちちていっちぇね!」」」」」 「ゆっくりしていってね!」 レイプされて生まれた子とはいえ自分の子供。まりさは嬉しそうな顔をしていた。 「はいはい。おやつね」 彼女はボウルを持ってまりさに近づいた。 「だ…だめだよ!まりさのあかちゃんはだれにもわたさないよ!!!」 「やれるもんならやってみなさい」 彼女はさっさと赤ゆっくりを回収してしまった。 「ゆう……」 大量に茎を生やされ動きが重いまりさは成す術が無かった。 「あかちゃあん…かえじでよお…」 「また生まれるわよ」 「ゆ?」 「ゆっくちい」 「ゆっくちおちりゅよ」 「ゆうう」 次も5匹生まれた。 「ゆっくりしてってね!」 「「「「「ゆっくち…」」」」」 赤ゆっくりが挨拶を終える前に彼女は回収してしまった。 「どぼじでえええ…」 結局まりさは1匹も赤ちゃんを救えなかった。 「さて、おやつにしちゃいましょう」 彼女はボウルに入れた赤ゆっくりを洗うと先程と同じように3匹ずつ串を右目に刺し貫通させていった。 「いちゃいよおおおお!!!!」 「おきゃあしゃんたすぎぇでえええ!!!!」 「どぼじでええ!!!!ゆっぐぢいいいい!!!!」 「にゃんでおきゃあしゃんはたしゅげでくれにゃいのおおおお!!!」 「ゆっくちできにゃいおきゃあしゃんなんかちんじゃえ!!」 「いくぢほうきだにぇ!さいちぇいにゃおやだにぇ!!」 「ぢがうよおおおお!!!!だずげだいんだよおおお!!!!!うごげないんだよおおお!!!!」 赤ゆっくりたちは親に恨み言を吐きながら串刺しにされていった。まりさは体力的にも精神的にも尽き果て死んでいった。 「まだまだ足りないわね」 彼女は箱から別のありすを取り出し同じように発情させた。 「ありすはだれとすっきりしたい?」 「ああああああああ…ありすはああ!!!!れ…でいぶどおおおお!!!!」 「はいどうぞ」 「いやああああ!!!!!ごっぢごないでええええ!!!!!!」 「づんでれなでいぶもがわいいわよおおおおおお!!!!」 「ゆっぐりできなあいいいいい!!!!!!だずげでええええ!!!!!」 「つかまえたわ♪とかいはなてくにっぐでめろめろにじであげるわああああ!!!!!!!!!」 こうして相当数の赤ゆっくりが生まされ串に刺されていった。 「残りカスは外に出しておきましょう。乾燥した餡子は良い肥料になるらしいわね」 ありすだったもの、まりさだったもの、れいむだったもの……部屋に散らばった餡子やカスタードは空になった箱に集められ外に放置された。 「いやあ…今日は大猟でしたよ」 今夜も食事会が開かれている。いつもより盛大だ。一番害が大きいであろうドスの群を退治したのだから。 「みなさーん。甘いものはいかがですか?」 出されたのは串団子だ。ただの串団子ではない、赤ゆっくりで作った串団子だ。 「おお、赤ゆっくりは美味いんだよな」 「こちらは焼いてあります。こっちは揚げてます。お好きなのをどうぞ」 赤ゆっくり団子はどこへ行っても人気お菓子だ。味が良いだけではない。 「お!こいつまだ微かに息があるぞ」 「この感触が堪らん」 意外にゆっくりというのはしぶとい生き物で焼かれても揚げられてもかろうじて生きている場合がある。 「…"…"…"…!!!!」 「ゆ"!」 「た……びぇ…にゃ……」 「ぼ……ど……ゆ…」 団子は人気であっという間に無くなってしまった。 「もっとないのか?」 「ありますよ。今追加の作ってますから」 虐待お兄ちゃんは彼女と話していた。 「なるほどね、使うってこういうことね」 「大きいゆっくりはあんまり美味しくないわ」 「よくこんなに赤ゆっくりを集めたな」 「元々はそんなにいなかったわ。無理矢理作らせたのよ」 「ふうん」 「まだ大きいのが残ってるから明日も出せるわ。ちょっと大変なんだけど」 「へえ…」 「………」 「……」 「俺そろそろ帰るわ」 「え、もう?」 「俺明日仕事あるんだ。だから帰るよ。この時間に帰らないと間に合わない」 「もうちょっとここでゆっくりしててもいいのに」 「そうしたいけどね。まあ楽しかったぜ」 「私もよ。清々したわ」 「あんたはどうするんだ?」 「私はもうちょっとここにいるわ」 「そうか」 「また何か起こったらここにきて下さい」 「そうするよ。妹さんによろしく」 「ええ」 「じゃあ帰るわ。さようなら」 「さようなら」 彼女は彼を見送った。 「ただいまあ」 深夜彼は帰宅しそのまま寝ようと寝室へ入ったがすぐに部屋を出た。 「まさか…いないよね。俺の家に」 彼はそう呟きながら床下を調べた。 「いるわけないか」 彼の家は頑丈にできているためガラスを割られたり隙間から侵入されることはない。戸締りさえしておけばゆっくりが入ることは不可能だ。 「あとは倉庫かな」 外に出て倉庫を開けた。 「…嘘!!!」 「「「「ゆ!!!!」」」」 倉庫の中に家族であろうゆっくりが4匹いた。 「おじさん!ここはまりさのゆっくりぷれいすだよ!!」 「ゆっくりできないじじいはさっさとでていってね!!」 「でていっちぇね!」 「あみゃあみゃしゃんよこしぇえええ」 「まったく…ゆっくりってのはどこいってもゆっくりなんだな」 彼は4匹を捕まえると家に入り虐待部屋に放り込んだ。 「近いうちに遊んでやるよ。俺は寝る」 部屋に鍵をかけ彼は寝室へ向かった。 数ヶ月が過ぎ春が訪れた 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 ゆっくり達が外に飛び出した。数ヶ月ぶりの外は気持ちが良かった。 「ちょうちょさ〜ん…まってえー」 「むーしゃむーしゃ…このくささんおいしいよ!」 久々に体を動かす。大人も子供も嬉しそうだ。 「ごはんだよ!!!」 「むしさんをつかまえたよ!」 「このおはなはおいしそうだよ。むーしゃむーしゃ」 「「「「「しあわせぇ♪」」」」」 冬篭りを終えて数日は巣の周りで餌を調達する。体力が完全ではないためそう遠くまでは動けないからだ。 「ままま…まりざああ…」 「れれ…れいむううう…」 数日するとほとんどのゆっくりが交尾をする。冬の間は交尾ができず性欲が溜まっているためだ。 「「すっきりー!!!!」」 胎生型にんっしんをするゆっくりや植物型にんっしんをするゆっくり。 「ゆっくりしたあかちゃんだよお…」 「ゆっくりそだってね!」 妊娠をするとより多くの餌を食べなければ赤ちゃんは満足に育たない。体力が完全に回復したこともあって遠出をし餌を探す。 「あかちゃんのためにおいしいごはんをもってくるよ!」 一部のゆっくりは子供のためパートナーのため赤ん坊のためいつもより美味しい餌を探していく。 「あのおやさいさんはおいしかったよ!あかちゃんのためにおやさいさんをとりにいくよ!」 野菜やお菓子などの味を一度でも覚えてしまうとこうした場合人里へ向かい人間の食糧を盗みに行くケースが多い。 「ゆゆ〜ん…だれもいないね!いまのうちにおやさいさんを…」 ゆっくりの対策を施したあの村にもゆっくりが現れた。あれだけ駆除してもゆっくりはいる。 「はたけさんにいくよ!」 「そろーり…そろーり…」 去年と同じように畑へ向かうゆっくり。しかし今年は何かが違う。 「ゆ?はたけさんがきえちゃったよ!!!?」 「はたけさんどこなのお??」 遠くからなら畑が見えていたがいざ畑に向かうと視界から消えてしまった。レンガで作った壁で畑が見えないのだ。 「どぼじでええええ!!!!!」 「このあかいかべさんがあやしいよ!」 壁の向こうに畑があると見破るゆっくりもいる。 「ゆあああああああ!!!!おちるうううう!!!」 勢いよく走り堀に落ちてゆくゆっくり。堀は川から水を引いているため落ちたゆっくりは流されていった。 「ゆ!ゆ!ゆ!ゆうううううう!!!」 「まりさはかわをわたれるんだよ!」 大き目のゆっくりは助走をつけて思いっきりジャンプをし堀を越えた。まりさ種は帽子で堀を渡った。真似をして落ちていくゆっくりも多数いる。 「かべさん!なかにいれてね!」 「このかべさんゆっくりできないよ!!」 「ゆっくりできないかべさんなんかこうしてやる!」 壁に体当たりをするがレンガでできた壁を壊せるわけが無い。 「どぼじでええごわれでぐれないのおおおお!!!!!」 「ながにいれでよおおおおお!!!!!」 ここで諦めて帰っていくゆっくりもいる。 「ゆぎゃあああ!!!!!」 「わすれでだよおおおお!!!!」 帰るときに先程越えた堀の存在を忘れ堀に落ちていくゆっくり。 「ゆ!こんなところにあながあいてるよ!」 壁に小さいゆっくりが1匹なら入れそうな隙間が空いていることが時たまあった。無論罠である。 「そろーりそろーり…」 「やったよ!はたけについたよ!…ゆああああああ!!!!」 目の前に広がる畑につい嬉しくなって走り出した途端落とし穴に嵌っていくゆっくり。 「いだあああああいいい!!!!……ゆぎゃああああ!!!!あんごがもれでるよおおおお!!!」 隙間を歩いていると顔の辺りを斬られた。前方に糸鋸が備え付けられていた。 「ゆゆ!こんなところに美味しそうな実があるよ」 「これをあかちゃんにあげるよ!ゆふふ…あかちゃんまっててねえ!」 村のいくつかの場所に美味しそうな実をつけた鉢が置いてあった。 「むーしゃむーしゃ…しあわせぇ♪」 「あまあまぁ♪」 その場で嬉しそうに食べるゆっくり。 「これおいしいよ!あかちゃん、ゆっくりそだってねえ♪」 「むーちゃむーちゃ…ちあわせぇ♪」 巣の中で食べるゆっくり。 「…ゆびぇええええ!!!!ぐるじいいいよおおお!!!!」 「ゆぎいいいいいい!!!!!」 「ぎゅええええええ!!!!!おええ"え"え"え"え!!!」 「ぎゅるちいいいいいい!!!!たちゅげでえええ!!!!」 鉢に植えられていたのはドクウヅキだった。美味しそうな外見に騙されて死んでいくゆっくりが多かった。 この村が冬に対策した効果は充分にあった。だが賢いゆっくりはいる。 「あれ?何でこいつら堀を渡れたんだ?」 ある男が堀の先にいるゆっくり達を見て呟いた。まりさ種はいるが1匹だけで残りは皆違う種だった。ジャンプして飛び越えられる程 大きくはない。 「あ、そうか。これか」 彼が見つけたのは木の板だった。多分このゆっくり達が木の板を運び堀の上に敷いて橋にしたのだろう。 「邪魔だ」 彼は板を堀に落とした。 「ああああ!!!!はしがああああ!!!!」 「おじさん!!!!どぼじでごんなごどするのおおおお!!!!」 「はしがないどがえれないよおおおおお!!!!」 「そんなに橋がほしかったら取って来い」 彼はゆっくり達を堀に落としていった。地上に上がれるはずも無く板ごとみな流されていった。 「あれ?何でコイツ俺の畑にいるんだよ!!!??」 「ゆ!!」 またある男は朝起きてみると小さなゆっくりが畑にいるのを発見した。 「ゆっくりしないでにげるよ!おじさんはそこでゆっくりしててね!!」 ゆっくりは逃げ出したが壁を前に困っていた。飛び跳ねたが壁を飛び越えられない。 「どぼじでええええ!!!!」 「はあ??どうなってるんだ??」 彼は壁の外に目をやった。 「「ゆ!」」 外には2匹のゆっくりがいた。大き目のゆっくりが2匹いた。 「はっは〜ん。考えたね」 大きなゆっくりの上にもう1匹の大きなゆっくりが乗っかりその上にこの小さなゆっくりが乗っかって壁を越えたのだろう。 中々の連係プレイだ。多分家族なんだろう。 「おい、この壁の外に出られたら殺さないでやるよ」 「なんでえええ!!!!なんでえとどがないのおおお!!!!」 「おちびちゃん!!ゆっくりしないでこっちにきてえええ!!」 必死に飛び跳ねるが全く届かない。 「時間切れ。サヨウナラ」 彼は小さなゆっくりを踏み潰し壁の外にいた2匹のゆっくりを畑に運び鍬で滅茶苦茶に潰した。 「戻れなきゃ意味無いじゃん」 彼の呟く通り少しばかり賢しいゆっくりは堀を越えたり壁を越えたりできたが帰りのことを全く考えていなかった。 「今はいいよ…」 今はこうしたレベルで済んでいる。しかしそのうちまた対策をする必要があるだろう。例えばうーぱっくというゆっくりの仲間が 空からやってきたら……。ドクウヅキだってそのうちバレる。また違う毒草や実を設置しなければならないだろう。 「めんどくさいねえ…」 男はそう呟くと畑を耕し始めた おわり by 虐待お兄ちゃん このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4201.html
それからというもの、来る日も来る日も赤ゆっくりを殺しつづけた。 生まれた赤ゆっくりを殺し、胎児を引きずり出して殺した。 眠っている間に薬物注射を行い、胎児を殺して死産させることもあった。 そのたびにれいむ共は喉も裂けよと悲鳴を奏で、 いまでは俺に対する口調も懇願調に統一されていた。 殺しつづける日々が一週間を数えたころ、 俺はある事実を確認した。 れいむ共が赤ゆっくりを隠している。 赤ゆっくりを奪い去られながら懇願しつづけるれいむ共の中、 一匹だけなにも言わず、ぷくうと膨れている子れいむがいた。 れいむ共の懇願も、その日は単調で芝居がかっており、 誰が見ても一目瞭然だった。 もっとも察する以前に、れいむ共の行動は監視カメラで逐一把握できている。 今回は、常時チェックしてくれている使用人が教えてくれた。 「何か隠してないか?」 びくり、と膨れているれいむが反応して後ずさりする。 他のゆっくりが途端に挙動不審になって飛び跳ねだした。 「ゆゆゆっ!!かくしてません!!なにもかくしてませんん!!」 「それよりあかちゃんかえしてください!!おねがいします!!」 「あかちゃんかえしてください!!おねがいします!!」 初日に失敗してから、なんの進歩もしていない。 とはいえ人間に置き換えたとしても、抗う術のない条件下、 無駄な努力とは知りつつあがこうとする気持ちはわからなくもない。 それとも本気で成功すると思っているのかもしれないが。 残念なのは、あまりに演技が下手すぎることだ。 園児でももう少しうまくやる。 「そうか」 俺は、あえて知らないふりをすることにした。 「ゆゆぅ!!そうです!!なにもいません!!」 「あかちゃんかえしてください!!おねがいします!!」 その日は通常通り、奪った赤ゆっくりを傷めつけて殺した。 わが子を殺されるたびに上がる親どもの悲鳴は、さすがに演技ではない。 一匹だけ、膨れている子れいむは、涙を流しながらも声をあげなかった。 子供が隠されているのを知りながら、俺は部屋を出ていった。 これは使えると考えたのだ。 こいつらに与える苦痛は、そろそろ次の段階に入ってもいいだろう。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっきゅりちちぇいっちぇね!!」 「ゆっきゅりちちぇいっちぇね!!」 俺が扉を閉めた直後、子供を隠していた子れいむが口を開けた。 口の中から出てきたのは、二匹の赤ゆっくり。 れいむ種とまりさ種が一匹ずつだった。 「ゆゆっ、おきゃーしゃんのおくちのなきゃ、ゆっきゅりできちゃよ!」 「あっちゃかかっちゃよ!!またいれちぇね!!」 「ゆっ……おちびちゃんたち、ゆっくりしてねええ!!」 四匹の成体れいむ共が赤ゆっくりを囲んで心からの笑みを浮かべる。 つい今しがたまで、目の前で子供を殺されていたれいむ共。 無事に済んでいる子供たちへの愛もひとしおだろう。 赤ゆっくり共は、親の口の中にいたため、 何が起きていたのかはわからないようだ。 親たちも、事実をひた隠しにしているらしい。 「おきゃあしゃんたち、ないちぇるの?ゆっくちちちぇいっちぇね!!」 「どうしちゃの?なにきゃあっちゃの?」 「ゆゆっ!なにもないよ!きにしないでゆっくりしていってね!!」 「おちびちゃんたち、だいじょうぶ?いたいところない?」 「どきょもいちゃくにゃいよ!!」 「ゆっきゅりできちぇるよ~♪」 「それじゃあ、ゆっくりできるおうたをうたおうね!!」 「ゆゆっ!うたっちぇ!!」 「おきゃあしゃんのおうちゃ、ゆっきゅりできりゅからだいしゅき~♪」 「ゆゆゆ~♪ゆ~ゆ~♪ゆゆゆゆゆ~♪」 成体れいむ四匹で、恐ろしい溺愛ぶりだった。 その姿を、俺は今ビデオカメラを通して見ていた。 見ながら、更なる苦痛を親共に与える構想を練る。 この愛をじっくり熟成していこう。 より濃い子殺しのために。 さらに一週間、殺し続ける日々を重ねた。 親れいむ共は同じ手口を重ね、必死でより多くの子供を助けようとしていたが、 最初の二匹以外の赤ゆっくり共は避けつつ、他の子は全て引きずり出した。 「なにもがぐじでまぜええええん!!ざわらだいでえええ!!」 「ゆぶ!ゆぶぶううう!ぶうううううう!!」 「また隠してるな。全部出せ」 ぱんぱんに膨らんだれいむの頬を、両側からかしわ手で挟み叩く。 「ゆぶびゅうううう!!」 「ゆぴゅっ!ゆ?おにーちゃんゆっきゅりできりゅひちょ?」 「ああああああおぢびじゃんにげでええええええ!!!」 ぼひゅ、と吐き出される赤ゆっくり共を片端から捕まえ、 その眼を爪楊枝でえぐり出す。 「ゆぎゃがああああああああああだいいいいいいいいいい!!!」 「あがぢゃああんんん!!あがぢゃああああんんん!!!」 その日も、あの二匹の赤ゆっくり以外は全て潰した。 一匹だけ箱の隅に引っこんで頬を膨らませている子れいむだけは、 毎回わざと気付かないふりをする。 ゆっくり共は、本気で俺をだませていると思っているだろう。 唯一残された子供である赤ゆっくり二匹に対する親れいむ共の溺愛は、 当然ながらますます濃くなり、わがまま放題に甘やかして育てていた。 「ゆっ!おきゃーしゃんしゅべりだいになっちぇね!!」 「わかったよ!ゆっくりすべってね!!」 「ゆゆぅ~♪ゆっきゅり~♪」 身重の体を苦労して斜めに傾ける子れいむの上を、 二匹の赤ゆっくりが滑っていく。 「もっちょ!もっちょ!」 「おなきゃしゅいちゃ!もっちょたべちゃい!!」 「ゆゆ、じゃあおかあさんのぶんをたべてね!」 「おかあさんのぶんもたべていいよ!」 「ゆっきゅりいただきまちゅ!!」 「む~ちゃ、む~ちゃ………ちあわちぇー!!」 れいむ共に毎日与えている、なけなしの餌。 四匹分にも足りないようなその餌を、 れいむ共は苦労して赤ゆっくりに分け与えていた。 甘やかされた赤ゆっくり共は、足りないと言ってはお代わりを要求し、 親れいむ共は自分の取り分を惜しげもなく与えた。 礼も言わず、当然のように赤ゆっくり共は食べ散らかし、 そんな二匹の姿を親れいむ共は文句も言わずに微笑んで眺めていた。 「ゆぅ~……ゆっくりしたおちびちゃんたちだね……」 「がんばっておちびちゃんたちだけはまもろうね……」 頃合いだ。 俺は準備にかかった。 ある日、俺はその部屋に入った。 親れいむ共がすぐに並び、壁を作って二匹の赤ゆっくりを隠す。 「おちびちゃんはゆっくりしないでかくれてね!!」 こちらにしてみれば丸聞こえなのだが、うまく隠しおおせているようだ。 「おねがいします!!あかちゃんはたすけてください!!」 なにか叫んでいるが無視する。 俺は箱に入れて連れてきた子ゆっくり共をその部屋に放した。 十匹近くいるゆっくり共は、れいむ種とまりさ種が入り混じっている。 「ゆゆっ!!ここはまりさのゆっくりぷれいすにするんだぜ!!」 「れいむはれいむだよ!ゆっくりしていってね!!」 思い思いに勝手にわめき始める子ゆっくり共。 こいつらはこのれいむ共とは無関係で、人に慣れたゆっくりだった。 続いて、さまざまな遊具を運び込む。 ゆっくり用の滑り台、クッション、ブランコ、シーソー。 「ゆゆぅ!!とってもゆっくりできるよおぉ~~♪」 「はやくあそびたいんだぜぇ~~!!」 子ゆっくり共は興奮して飛び跳ねだす。 「思う存分遊んでいいぞ」 「ゆわぁ~い!!」 クッションで飛び跳ね、滑り台に上り、めいめい自由に遊び始めた。 一体何が起こったのかわからない様子で呆然としている親れいむ共の隙をつき、 赤ゆっくり二匹を口に含んでいた子れいむの頬にかしわ手を叩きつける。 「ゆぶぇっ!!」 「ゆあああああぁぁぁぁぁ!!!?」 大切に大切に育てていた二匹が、ついに白日のもとにさらされた。 絶望の叫びを上げ、親れいむ共は涙を流して懇願してきた。 「だずげでぐだざいいいいいいい!!おでがいじばずううううう!!」 「ごのごだぢだげは!!ごのごだぢだげはああああ!!!」 「ぼんどうにだいぜつな、ゆっぐりじだごだぢなんでずううううう!!!」 「ゆゆぅ~?おきゃあしゃん?」 「おにーちゃんはゆっきゅりできりゅひちょ?」 「おぢびぢゃあああああん!!!」 俺はそれきり、箱の中のれいむ共を無視して背を向け、 子ゆっくり共の面倒を見はじめた。 口から吐き出させられただけで、 赤ゆっくりには何も手を出す様子がない俺を見て、助けられたと勘違いしたらしい。 親れいむ共が涙ながらに感謝しはじめた。 「ありがどうございばずううううう!!」 「でいぶのあがじゃんだずげでぐれでありがどうううううう!!!」 「おきゃあしゃんどうちたの?」 それから、子ゆっくり共は思うさま遊び続けた。 仲間たちと遊具で楽しげに遊びまわる子ゆっくり共を、 強化ガラスの壁を通して、赤れいむと赤まりさは食い入るように見つめていた。 「ゆぅ~~……あのこちゃち、とっちぇもゆっきゅりしちぇるよ!」 「まりしゃもゆっきゅりしちゃいよ!!まりしゃもまぜちぇ!!」 ガラスに頬を押しつけて訴えてくる赤ゆっくり二匹は、しかし無視されつづけた。 一匹の子ゆっくりが空腹を訴えてくる。 「おにいさん、おなかがすいたよ!!あまあまたべたいよ!!」 「よし」 俺はすぐに大皿を出し、その上にプリンを沢山並べてやった。 「仲良く分けろよ」 「ゆっくりいぃ~!!いただきますうう!!」 「む~しゃ、む~しゃ!!しあわせえぇ~~!!」 「ゆゆぅうううう~~~~!!」 「たべちゃい!!たべちゃい!!まりしゃもたべちゃいいいい!!」 赤れいむと赤まりさが涎を飛び散らせて飛び跳ねる。 「おきゃあしゃん!!あのあみゃあみゃすっごくゆっきゅりしちぇるよ!!」 「きゃわいいれいみゅにもあのあみゃあみゃちょうだいね!!」 「まりしゃもあっちにつれちぇっちぇね!!」 振り返りもせずに、プリンを凝視したまま背中越しに親に命令する赤れいむ共。 「ゆゆぅ……」 要求してもいいものか、俺の顔色を窺う親れいむ。 俺は視線を合せなかった。 不穏な雰囲気を読み取ったのか、親れいむは赤ゆっくり共に言い渡した。 「ゆっ!だめだよ!!ゆっくりできないよ!!」 「どぼじでぇぇぇぇぇ!!?」 これまで一度も要求を拒否されたことがなかった赤れいむと赤まりさは、 今初めてたしなめられ、火がついたように抗議しだした。 「きゃわいいれいみゅがゆっきゅりしちゃいといっちぇるんだよぉぉぉ!!? なにいっちぇるのぉぉぉぉ!!!」 「にゃんでぇぇぇ!!? にゃんでまりしゃはあみゃあみゃちゃべらりぇないのぉぉぉぉ!!?」 おろおろと互いの顔を見合わせる子れいむ共だったが、 親れいむは毅然として言い放った。 「だめだよ!!あのおにいさんにつかまったらゆっくりできなくなるよ!! ゆっくりりかいして、ここでじっとしててね!!」 さすがにあれだけ子供を殺されたせいで、 親れいむの警戒心は十二分に育まれたようだ。 固い表情で赤れいむ共を諭す。 「どぼじでじょんなごじょいうどおぉぉぉぉ!!!?」 親の気遣いなど伝わるはずもなく、赤れいむ共が絶叫した。 赤れいむ共が羨ましげに見つめる中、子ゆっくり共はさらにゆっくりする。 「うまっ、うまっ、うっめまじうっめ!!これうっめ!ぱねぇ!!」 「む~しゃむ~しゃむ~しゃ、ししししあわしぇええええ~~~♪」 はちみつをたっぷりかけたホットケーキと、 大皿いっぱいのイチゴケーキをほおばりながら、子ゆっくり共は嬉しさに転げ回る。 「ようし、高い高いしてやるぞ」 俺はクリームでべたべたの子ゆっくり共を手に取り、 二匹ずつ上げ下げしてやった。 高い高いの大好きなゆっくり共にはこたえられない遊びだ。 「ゆゆぅぅ~~~~♪おそらをとんでるみたいぃ~~~~♪」 「とっっってもゆっくりしてるよぉぉぉぉ~~~~~♪」 子ゆっくり共は大いにはしゃぎ、 順番待ちの連中が飛び跳ねながら「はやく!はやく!」と催促している。 「おにいいいいちゃあああああんん!! れいみゅもたきゃいたきゃいしちぇぇえええええ!!」 「まりしゃもゆっきゅりしちゃいよぉおおおおおおおおお!!!」 赤れいむ共は泣き喚きながらガラスに体当たりを繰り返している。 「ゆゆぅ……おちびちゃんたち、がまんしてね!」 「ゆっ、そうだ!おかあさんとゆっくりできるおうたをうたおうね!!」 「ゆ~ゆ~ゆゆゆ~♪」 「うるちゃああああああい!!!」 赤まりさが叫んだ。 「まりしゃをゆっきゅりさしぇないおきゃーしゃんはだまれえええ!!」 「にゃんでれいみゅをいじめりゅのぉおおおお!!? れいみゅのこちょがきりゃいになっちゃのおおおおお!!!?」 「ゆゆ!そんなことないよ!! おかあさんたちはおちびちゃんたちがだいすきだよ!?」 「だったりゃしゃっしゃとあっちへちゅれてきぇえええ!!」 「だ、だめだよ!おにいさんはゆっくりできないんだよ!!」 「わけわきゃんないよぉおおおお!! まりしゃをゆっきゅりさしぇないくしょれいみゅどもはちねぇえええ!!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉおおおお!!?」 もはやお母さんではなく糞れいむ呼ばわりされた親れいむ共は、 涙を流しながら絶叫した。 「どぼじでわがっでぐれだいどおおおぉぉぉ!!? おにいざんにづがまっだらゆっぐりでぎないのぉおおおお!!」 「おにーしゃんたしゅけちぇぇええ!! こにょくしょれいみゅどもがまりしゃたちをいじめりゅううぅぅ!!」 「たすけちぇえええ!!たしゅけちぇえええ!!ゆっきゅりさしぇちぇぇぇぇ!!」 「おぢびじゃああああん!!ぞんだごどいわだいでえええええええ!!!」 親れいむ共は悲しみのあまりに突っ伏している。 幸福な家庭はすでになかった。 甘やかされきった赤れいむと赤まりさにとって、 ゆっくりさせてくれない母親に存在意義はないようだ。 さっきから無視しつづけている俺に向かって、母親から助けてくれと要求している。 「こっちに来たいか?」 そこで、俺は初めて話しかけた。 「ゆゆっ!!きゃわいいれいみゅをそっちにつれてっちぇにぇ!!」 「はやきゅしちぇにぇ!!ぐじゅはきりゃいだよ!!」 「おにいざんにぞんなごどいっぢゃだべええええ!!」 「ゆっきゅりできにゃいおきゃあしゃんはちんでにぇ!!」 「ゆわああぁぁああん!!」 「こっちに来たら歓迎するよ。 ただし、お母さんが許してくれたらね」 「ゆゆ!?ほんちょう!?」 「本当だとも。 君たちはお母さんの大切な子供なんだから、勝手に連れてくることはできないな」 俺の言葉を聞き、赤れいむと赤まりさが母親のほうを向く。 「きいちゃ!?きゃんげいしちぇくれりゅっていっちぇるよ!!」 「おきゃあしゃんははやきゅゆるしちぇにぇ!!」 胸を張って命令する二匹。 「だべえええええ!!いっぢゃだべえええええ!!」 「ゆっぐりでぎないよおおおおお!!」 「ゆぎぃいいいいいいいい!!!?」 「にゃにいっちぇりゅのおおおおおお!!? ゆっきゅりできにゃいよおおおおおお!!!」 互いに同じ事を言い合い怒鳴り合う親子に、俺は念を押す。 「お母さんが許してくれたら、いつでも来ていいよ。 みんなと一緒に、たっぷりゆっくりしようね!」 「ほらああああああああ!!!ゆっきゅりしちゃいいいいいいいい!!!」 「ゆっきゅりさしぇりょおおおおおお!!!」 「だべなのおおおおおお!!わがっでよおおおおおお!!!」 たっぷり二時間、赤ゆっくり二匹は泣き喚いた。 「ゆっぎゅりじぢゃいいいいいいいい!!!ゆわぁぁああああん!!!」 「いえええええええええ!!!!ゆっぎゅりじでいいっでいえええええええ!!! ぐぞれいみゅどもおおおおおおおおおおおおーーー!!!」 「ごんにゃのおがあじゃんじゃないいいいいいいい!! おがあじゃんはゆっぎゅりざじぇでぐれりゅううううううう!!!」 涙と涎としーしーを撒き散らしながら床を転げ回る赤れいむ、 憎悪と殺意をあらわにして母親に噛みつく赤まりさ。 親れいむ共はほとほと疲れきっていた。 宥め、怒り、聡し、乞い、どれだけ言っても赤ゆっくり共は耳を貸さなかった。 悲しげに目を伏せ、黙って子供たちの叫び声を聞きながらしゃくりあげている。 あれほど可愛がっていた子供にここまで憎まれるのはやはり耐えられないのだろう。 本来、普通のゆっくりならば、 ここまでわがまま放題を言われれば愛想をつかして捨てるだろう。 しかし、何度も何度もさんざん子供を殺され続け、 ようやく守り通したたった二匹の、念願の子供たちだった。 愛想をつかすなんて考えられない、大事な大事な可愛い子供たちなのだ。 親れいむの執着は想像もできないものだろう。 「ゆゆっ?このれいむたちどうしたの?ゆっくりしてないよ?」 こちら側の子ゆっくりが、数匹不思議そうにガラス箱の中を覗いている。 俺は教えてやった。 「あのおちびちゃん達が君たちとゆっくりしたがってるんだけど、 お母さんが行かせてくれないんだよ」 「ゆゆっ、そんなのひどいよ!!ゆっくりできないよ!!」 「あかちゃんこっちにこさせてあげてね!!」 「みんな、あのおちびちゃんがこっちに来たら仲良くしてくれるかな?」 「もちろんだよ!!あかちゃんかわいいね!!」 「いっしょにゆっくりしようね!!」 「するううぅ!!ゆっくりしたいいいいいい!!」 赤れいむと赤まりさがガラス壁に頬を押しつけて叫んだ。 向こう側の子ゆっくりと、ガラス越しにすーりすーりをし始める赤れいむ。 「ゆぅ……ゆぅぅぅ……」 親れいむ共はたしかに揺れていた。 ほとほと疲れていたことに加えて、期待のほうが膨らみはじめていた。 もしかしたらお兄さんは許してくれたのではないか。 これほどゆっくりした子たち、優しい言葉。 お兄さんは「大切な子供」だと言ってくれた。 今までの愚行を反省して、ようやく自分たちをゆっくりさせる気になったのだろうか。 子供をゆっくりさせてあげたい。 たっぷりゆっくりさせて喜ばせ、またお母さんと慕ってほしい。 れいむ共の心情はそんなところだろう、くっきりと顔に浮かんでいた。 その時、赤まりさが母親たちのところに這いずっていって言った。 「ほんちょのおきゃあしゃんにあわせちぇにぇ」 「ゆっ……おちびちゃあああああん!!? れいむがおちびちゃんのおかあさんなのよおおおおお!!」 「うちょいわにゃいでにぇ。 おきゃあしゃんならゆっきゅりさしぇちぇくりぇるよ。 おまえちゃちがにしぇもにょなにょはよきゅわかっちゃよ。 いいきゃら、はやきゅほんちょのおきゃあしゃんにあわしぇちぇ」 「ぞ、ぞんにゃごど………いわだいでぇ……おでがいだがらぁ……」 「おにぇがいだきゃら、まりしゃをゆっきゅりさしぇちぇくれりゅ、 ほんちょのおきゃあしゃんにあわしぇちぇにぇ。 まりしゃ、しゃびちいよ」 赤まりさの視線は、よそよそしく冷たかった。 その眼が見ているものは、もはや母親ではなく、 母親のふりをした得体の知れない別のなにかだった。 「ゆぅうううううう!!ゆぅうううううう!!!」 目をぎゅっとつぶり、声を押し殺して泣く親れいむ共。 限界が来ているのがわかった。 「ゆっぐりざぜであげでねええええええ!!!」 ついに、あの子れいむが叫んだ。 いつも二匹を口に含んで守っていた子れいむだった。 「ゆっ、ゆっぐりざぜであげでぇええええ!!」 「おぢびじゃんおでがいじばずぅううううう!!」 全員が堰を切ったように叫び始める。 「本当にいいのかい?」 俺は念を押した。 「この子たちをゆっくりさせてあげられるなんて嬉しいけど、 本当に僕に、この子たちを預けてくれるのかい?」 「ばいいいぃぃ……ひっぐ、うっぐ……ゆっぐり、ざぜであげで……」 「おぢびぢゃんだぢ……たっぷり、ゆっぐりじでいいがらね……」 「大切な子供たちなんだろう?そばに置いておきたくないかい? いまならまだ取り消せるよ?」 「どりげざないよ……ばやぐ、ゆっぐりざぜであげでね……」 「考えなおすなら今だよ? 今考えなおせば、この子は、お母さんのそばにいられるんだけど」 「ゆっぐ……ぞ、ぞれより……ぞっぢでゆっぐりざぜであげでぇ…」 「わかった」 俺は二匹の赤ゆっくりをそっと手に取り、箱から取り出した。 「ゆゆぅ~♪おしょらをちょんでるみちゃいぃ~~!!」 きらきらと目を輝かせる赤れいむと赤まりさ。 親れいむ共が目を潤ませ、微笑みながら見送る。 「おちびちゃんたち……たっぷり、たっぷりゆっくりするんだよ…… れいむがおかあさんだからね……ゆっくりしていってねぇ……」 「よし、では始めよう」 言うが早いか、俺は子ゆっくり共を籠に詰めると、 遊具や食べ物と一緒に、カートに載せてさっさと部屋から出してしまう。 残ったのは二匹の赤れいむと赤まりさだけだった。 「ゆっ?」 そして、部屋の外から俺は新しい箱を持ってくると、 赤ゆっくり共の目の前に中身を広げた。 親れいむ共の顔色がみるみるうちに青ざめる。 「おぢびぢゃんにげでえええええええええええええええええ!!!!!」 続く
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2563.html
庭のゆっくり 9KB 虐待-普通 小ネタ 虐待人間 眠気覚ましに書きました。 庭にわ二羽ニワトリが… じゃなかった、庭には3匹のゆっくりがいる。 つい先日、町で俺に物乞いをしてきたゆっくりだ。 俺は哀れに思って、そいつ等の面倒を見る事にした。 「ゆーんしょ!ゆーんしょ!……ゆぅぅぅ…だめだよ、やっぱりうごけないよ」 「ゆびぇぇぇぇん!おかーしゃん!まりちゃ、もうやじゃー!」 「れーみゅも…もうこんなゆっくりできにゃいのは、いやだよ…」 庭においてある浅めの木箱の中で必死に体を動かすゆっくり親子。 親まりさに子まりさ、子れいむの3匹だ。 どうしてしんぐるまざー(?)になったのかは知らないが、人間に対しての警戒心が無い。 親まりさの話では飼いゆっくりだったものが、子供を作って捨てられた様な内容を話した。 「ゆぅぅぅ…おかーしゃん、おなかすいしゃのじぇー!」 「れーみゅも…おなかが……ゆぅぅぅ…」 「ごめんねおちびちゃん、おかーさんがにんげんさんに、たよらなければ……だめなおかーさんでごめんね」 箱の中で身を寄せ合う親子。 最近はようやく春らしくなってきたとはいえ、まだ風は冷たい。 冬に越冬(笑)をするゆっくりにとっては、十分にゆっくり出来ないものであった。 俺がこのゆっくり親子を拾ってきたのは昨日の事。 人間に飼いゆっくりにしてくれだの、食べ物をくれだのと、町のゴミ捨て場で見つけたものを連れて帰ったのだ。 3匹は飼いゆっくりになれると、目を輝かせて喜んだ。 「ゆーわい!にんげんさんありがとう!まりさはかいゆっくりだったことがあるから、おといれもちゃんとできるよ!!」 「ゆわーい!これでゆっくちできるのじぇー!」 「れーみゅはしあわしぇものだよ!えらばれたんだよ!」 薄汚い3匹は目を輝かせて俺の後をついて来た。 で、家について早速この親子のあんよを布テープでぐるぐる巻きにして、 庭に放置してあった木箱に突っ込んで一晩放置したのだ。 幸い近所には民家が少ないため、こいつ等がいくら叫んでも苦情は来ない。 夜の寒さに身を振るわせながら、れみりゃに襲われる恐怖と戦いながら一晩を過ごしてもらった。 「ゆっ…ゆぅ……!…に、にんげんさん!どうしてこんなことするのぉぉぉ?まりさたちはさむいさむいだったよ! こわいこわいだったよ!それにおなかもすいたよ!かいゆっくりに、してくれたのならなら、おうちにいれてね!」 「にんげんしゃん!どーしちぇこんなことしゅるのじぇ?!まりちゃがかわいくないのじぇ?」 「れーみゅたちはえらばれたんじゃないの?どうしてこんなことしゅるの?ばきゃなの?しぬにょ?」 庭に現れた俺に気がついたゆっくり親子が一斉に抗議の声をあげる。 その表情は寒さや恐怖、疲労等でとてもゆっくり出来ないいい顔をしていた。 「何言ってるんだ?飼いゆっくりだからと言っても、家の中で飼われる訳じゃないだろう? それにれいむよ…お前たちは俺に選ばれたからこうなったんだぞ?ゆっくりりかいしろ!」 「「「ゆゆうぅぅぅ?!」」」 困惑の表情を浮かべるゆっくり親子。 だが、このまま放置して飢え死にされても面白くない。 俺は昨晩作っておいた特製のエサを取りに家に戻る。 冷凍庫からそれを取り出し、ついでにカッターナイフを持つと、腹をすかせた親子の元に向かった。 「ほーら、今から餌をやるぞ!ゆっくり感謝しろよ!」 「ゆゆ?!それほんちょー?ゆわーい!にんげんしゃん、だいしゅきなのじぇー!」 「ゆわーい!さしゅがれーみゅはえらばれたゆっくりだよ!にんげんしゃんもわかってたんだにぇ!」 「にんげんさん、ありがとうございます!ありがとうございます!これでゆっくりできます!」 餌を貰えると分かった途端、喜び騒ぎ出す親子。 一晩野ざらしにされた事などもう忘れてしまったようだ。 「じゃあ、まずは選ばれたれいむからな…」 「ゆわーい!ゆゆ?!きわしゅくさわらな………ゆわーい!おそりゃをとんでりゅー!」 俺に持ち上げられ、お決まりの台詞を吐く子れいむ。 それを羨ましそうに眺める子まりさと、嬉しそうに見守る親まりさ。 俺は嬉しそうにピコピコと揉み上げを動かす子れいむの額にカッターの刃を押し当てる。 「ゆん?これにゃーに?きらきらしちぇるよ?」 そしてそこからゆっくりとカッターの刃を推し進めていく。 「ゆゆゆゆ??………ゆっぎゃぁぁぁぁ!いちゃいよぉぉぉぉ!ゆんやぁぁぁぁぁ!!」 「ゆっぴぃぃぃ?!にんげんしゃん、なにしちぇるのじぇぇぇぇ?!」 「ゆわぁぁぁぁ!おちびちゃんがぁぁぁぁ!!」 カッターの刃を目で追いながら泣き叫ぶ子れいむ。 子れいむの異常に気がついた二匹も騒ぎ出す。 俺は頭に半分ほど切り込みを入れると、どこから手で切り口を開いていく。 「ゆがががが…!やべでぇぇぇぇ!どぼしちぇこんなとちょしゅるのぉぉぉぉぉ?!」 「ゆんやぁぁぁ!きょわいのじぇぇぇぇ!ゆっくちできにゃいぃぃぃぃぃ!」 「おちびちゃんたち!ゆっくり!ゆっくりしてねぇぇぇぇ!!」 痛みに身を捩る子れいむ、丁度切られた頭が蓋のようになる。 俺は切り口から姿を見せた餡の中に持ってきた餌を押し込む。 「ゆっぎぃ?!ぎががが…やべろぉぉぉ!ゆっぎぃ!ごっぎぃ!!ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅめちゃいぃぃぃぃ?!」 異物を餡の中に押し込められる苦痛に奇声を上げるれいむ。 ようやく用意した餌が収まった所で、今度は冷たさに気がつき騒ぎ出す。 「どうだ?特製オレンジジュース玉は美味しいか?」 「いだいぃぃぃ!ちゅめちゃいぃぃぃ!もうやだぁぁぁ!おうちきゃえるぅぅぅぅ!!」 「ゆわぁぁん!れーみゅー!ゆびゃぁぁぁぁぁ!」 「にんげんさん、やめてね!どうしてこんなことするのぉぉぉぉ?! まりさたちは、なにもわるいことはしてないでしょぉぉぉぉ?!」 五月蝿く喚き散らすゆっくり親子。 俺は更に追加でもう一つオレンジジュースの氷玉を子れいむの中に押し込んでいく。 「やべでぇぇぇ!ゆぎっ!いがががが!ぎぎぎぎ…げべっ!ゆぎっ!ゆっ!ゆゆ…ゆ…ゆ…」 痛みと冷たさに耐え切れなくなったのか、白目を剥いて痙攣するだけになった子れいむ。 開いた頭を元に戻して木箱に戻しておく、後はオレンジジュースが溶ければ勝手に治るだろう。 「れーみゅ!れーみゅー!ゆっくちしちぇぇぇぇ!」 「おちびちゃん!いまペーろ、ぺーろしてあげるからねぇぇぇ!」 変わり果てた子れいむに必死に呼びかける子まりさ。 親まりさは必死に舌を伸ばすがギリギリの所で届かない。 俺は子まりさを持ち上げると、子れいむと同じように額にカッターを押し当てる。 「ゆびゃぁぁぁん!きょわいのじぇぇぇぇ!!………ゆんやぁぁぁ!やめちぇぇぇぇ!おきゃーしゃん、たしゅけちぇぇぇ!!」 「ゆがぁぁぁぁ?!おちびちゃんがぁぁ!いまたすけるよ!のーび………のーーび… …ゆわぁぁ?!どうしてとどかないのぉぉぉ?!」 必死にあんよをブリブリ振りながら、助けを求めて泣き叫ぶ子まりさ。 親まりさは必死に体を伸ばすが、当然そんな事をしても救出できるわけが無い。 無力なゆっくりの無駄な抵抗ほど面白いものは無い。 俺はわざと親まりさに見せ付けるように、子まりさの額をカッターで切り進めていった。 「ゆっびぎぃぃぃぃ?!いだいのじぇぇぇぇ!!おきゃーしゃん、どぼしちぇたすけちぇくれないのじぇぇぇぇぇ!!」 「ゆわぁぁぁぁ?!おちびちゃん!ゆっくり!ゆっくりしてねぇぇぇぇ!!」 半分ほど切り進めた所で、子れいむと同じでは面白くないと思い、そのまま一気に子まりさの頭を切断した。 カッターの刃が駆け抜けた瞬間、ビクッと体を大きく痙攣させる子まりさ。 髪の毛も少し切れたようで、キラキラと光りながら箱の中に舞い落ちていく。 親まりさと俺はそれを目で追う。 「ゆ…あ…ああ……おちびちゃんのかみのけさんが………」 髪の毛に気をとられている親まりさと、痛みに泣き震える子まりさ。 俺は二匹に見せびらかす様に、子まりさから切り取った帽子つきの頭を見せてあげた。 「ゆ?!………ゆわわ…わ…まりしゃのおぼうししゃん?………まりしゃのきんぱつしゃん?………あ、あたまが……」 「お、おちびちゃんのあたまが………おぼうしが………」 「「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」 美しき親子の悲鳴二重奏。 子まりさは自分の頭上と切り落とされた頭を見比べながらの絶叫。 親まりさは子まりさと帽子つき頭部を見比べながらの絶叫。 流石親子と言った感じの絶妙のコンビネーション。 だが、ここで満足してはいけない。 お腹をすかせた子まりさにもオレンジアイスボールを食べさせてやる。 当然頭からだけど。 「ゆっぴぎぃぃ?!やべででで!ぎびぇぇぇ!ゆぎょぶぅぅ?!げべぇ!ゆぎぃ!ごばぁ!」 「ゆがぁぁぁぁ?!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくりぃぃぃ?!」 子まりさはもはや何を叫んでいるのか分からない、ただ涎と涙を撒き散らせながら痛みと冷たさに身を震わせていた。 親まりさも何もせずにただ「ゆっくり!」と連呼するだけだった。 オレンジ玉を3個ほど子まりさに食べさせてやると、頭を逆向きにつけてゆぎぎと唸っている子れいむの隣にそっと置いてやる。 二匹仲良く歯を食いしばり、唸る姿を泣きながら見つめる親まりさ。 俺はそんな親まりさの額にカッターの刃を突き刺した。 「おちびちゃ…おちびちゃん…おちびっぎぃぃ?!ゆがぁぁぁぁ!いだいよぉぉぉぉぉ!!ゆぎゃぁぁぁぁ!!」 俺はそのまま刃を進め、額の皮を横長の長方形になるよう切り取った。 そしてむき出しになった餡子にオレンジ玉を並べて詰め込んでいった。 「ゆぎぃ!げべぇ?!ゆぎゃ!やべでぇ!いぎゃ!ぎぎぎ…げべぇ?!」 オレンジ玉を詰め終わると、切り取った皮をかぶせてそのまま放置する。 今日は仕事なのでこのまま出勤する。 隠しカメラと盗聴器も仕込んであるので、俺が出かけている間の様子もバッチリ観察できる様になっている。 俺はニヤニヤしつつ会社に向かう、今からすでに帰ってるのが楽しみで仕方ない。 「ゆぎぎ…いちゃいのじぇ…しゃむいのじぇ…おかーしゃ…どぼしちぇゆっくちしゃせてくれないのじぇ?」 「ゆびぎぃ!ちゃむい!ぎぎべべ…いだい…ゆっくちでぎない………ゆぐぐ…」 「ゆがが…お、おちびちゃんたち…ゆびぃ!…ゆっくり…ゆっくりしてね……どぼして…こんなことに…」 大分陽射しは暖かくなってきたとはいえ、それでもまだまだ気温は低い。 そんな寒空の下に野晒しにされている上、体内には氷の玉が数個も入れられている。 寒さが苦手なゆっくりにとって、この仕打ちはとても耐えられるものではなかった。 体力を消費して死んでしまう所であろうが、栄養剤や砂糖が混ぜられたオレンジジュースの氷玉が、 太陽熱で溶け出しているおかげで、死にたくても死ねない状況にあった。 いっそのこと雨でも降ってくれれば溶けて死ぬことが出来るのだが、天気予報では今日から一週間は晴れるそうだ。 「おかーしゃ…どぼじでにんげんしゃんに………ゆっくちできるんじゃなかったのじぇ?………おかーしゃ…うそちゅき…」 「れーみゅたちはえらばれたゆっくりじゃ……ぎぎ…ゆげぎ……これじゃゆっくちできにゃ……がぎぎぃ……」 「おちびちゃ………ごめんね…ゆぎ…こんなはずじゃ………どぼじで………」 人間に飼われればゆっくり出来ると思っていた親子。 それが人間に飼われた結果がこれだ。 いつまで続くとも知れないこの地獄で、お互いに触れる事も出来ずただ寒さと痛みに身を振るわせる親子であった。 完 個人的に最高の苦痛は死にたくても死ねない事だと思っています。 徒然あき 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓↓本当に面倒くさい奴だな ジョークだろ -- 2016-02-29 07 47 28 なんかいろいろと足りない 行かすにしても痛めつける死しても -- 2011-10-20 03 18 40 ↓↓飼いゆ?どこがだよ、頭おかしいんじゃねーの? どう見たって捨てられゆっくりの虐待モノだろ? -- 2011-09-17 21 57 34 逃げるよりはマシな苦しみを与え続けるくらいの話を期待したんだけどな。 嬲るなら、もうすこしゲスさがないと。 -- 2011-07-14 20 25 30 飼いゆにしてもらえたのに文句言うとかゲス一家だな -- 2010-11-17 17 19 41 本当に短いけれど良いシチュです、出来れば続きを見てみたいですね -- 2010-07-25 01 56 14 短すぎます!!! 凄く好きなシチュなんで最後まで見たいです! -- 2010-07-25 01 18 59 もう少しこの親子の話を見てみたいな -- 2010-07-08 03 01 48 ふつう -- 2010-06-27 10 26 23 後日談希望 -- 2010-06-06 14 21 38
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3473.html
農家の為のゆっくり駆除装置 虐待というか虐殺かもしれません 以前読んだ様なSSやら一部設定を借ります 踏み台にはなるかと 近頃ゆっくり達が人間の畑を荒らす事が増えてきた。 そこで人間は「ゆっくりしていってね!!」と言われると必ず返事をするというゆっくりの習性を利用した。 どの様な事をしたかと言うと、畑の周辺にゆっくり用のセンサーを設置して、ゆっくりを感知したら 「ゆっくりしていってね!!」 とスピーカーから声が出る装置を作ったのだ。 仕組みはシンプルだが、ゆっくり相手には非常に効果的だった。 スピーカーから音声が流れている間はゆっくり達は釣られてしまい動けなくなるし、 畑の持ち主はゆっくりの侵入に気が付けるので作物に手を付けられる前に対処ができる。 この装置は瞬く間に農家の間に広まっていった。 この装置が普及して暫くした頃、装置に関しての要望が多く寄せられた。 ゆっくりの侵入が分かり足止めできるのは良いが、わざわざ駆除しに行くのが面倒だというものである。 そこでこの装置に改良が施される事となった。 改良とは言っても大それたものではなく、少し機能を付け足すだけのものである。 その機能とは 「さあ!!おたべなさい!!」 という声を出すというものである。 「さあ!!おたべなさい!!」とはゆっくりが他人に自らを食べてもらう為に発する言葉で、 これを発する事でゆっくりの体は2つに割れて食べやすい大きさになる。 体が割れるという事は即ち死ぬという事であり、通常ゆっくりは口にする事は殆どない言葉である。 群れや子供を生き延びさせる為や、飼い主に世話になった恩返しなどといった限られた条件でのみ発するのだ。 そんな言葉の為、いくら大きな声で「さあ!!おたべなさい!!」と叫ばれた所で釣られるものはほぼ居ない。 そこで「ゆっくりしていってね!!」の声と組み合わせるのである。 この装置の発する「ゆっくりしていってね!!」は、ゆっくりにとって非常に心地よいものである。 音程・音量・音質、それら全てがゆっくりにとって完璧な具合で調整されているからである。 最高の「ゆっくりしていってね!!」を聞かされれば、ゆっくりは返さずにはいられない。そこに付け入るのだ。 具体的な方法としては「ゆっくりしていってね!!」の直後に「さあ!!おたべなさい!!」と流すのである。 とは言え「ゆっくりしていってね!!」を1回流した直後ではゆっくりもそうそう釣られない。 その為「ゆっくりしていってね!!」を5回連続で流した直後に「さあ!!おたべなさい!!」を流すのである。 「ゆっくりしていってね!!」と同じ調子で「さあ!!おたべなさい!!」 と流されれば、通常のゆっくりは確実に釣られてしまう。 釣られないゆっくりはと言えば、みょんやめーりん、それと捕食種位である。 これらのゆっくりは畑荒らしに来る事はほぼ無いので、釣られなくとも問題はないのだ。 「さあ!!おたべなさい!!」を新たに収録した装置は、絶大な効果を発揮した。 元々の「ゆっくりしていってね!!」だけでも強力だった上に、更に駆除能力もついたのだ。 とある村でもこの装置を試験的に導入した。村人達は効果が本当にあるのかと心配していたが、 それも余計な心配であった。 ある日の昼過ぎ 「うおっ!?なんだこりゃぁぁぁあ!?!?」 装置のある畑を通りがかった村人が叫び声を上げた。 なんとそこには真っ二つになったゆっくり達の死骸があったのだ。 それもほんの数匹というものでなく、数百匹分はあろうかという程の量であった。 そしてその中に3メートルはあろうかというドスの死骸もあったのだ。 装置が強力だという話は聞いていたが、まさか数百匹の群れとドスをもまとめて殺せるとは思っていなかった。 しかし考えてみれば、装置は大音量で声を発しているのであり、それが聞こえれば良いのである。 センサーの感知できる範囲は大した事はないが、発せられる音声はゆっくり数百匹を釣る事など容易い。 それに加えドスも釣られてしまえば、更にその声にゆっくり達は釣られてしまい、聞き漏らすという事は無い。 それぞれが釣られ合い、結果として巨大な群れを全滅させるまでに至ったのだ。 ドスの群れ1つを丸々全滅させた装置の評判は瞬く間に広がり、各地に設置される事となった。 それにより人里近くにいたゆっくりは殆ど皆殺しにされ、ゆっくり達による食害も無くなったのだった。 終 オマケ1 ゆっくり数百匹とドスが死滅した村にて、村人が畑を通りがかる数十分前 「ゆゆっ!やっと村についたよ!!これから村長を呼んで協定を結ばせるよ!!」 村の近くの山に住んでいたドスが、自分の群れのゆっくり達を引き連れて村の入り口に佇んでいた。 ドスはゆっくりにとって有利な協定を結ばせようと村まで降りてきたのだった。 協定を結ぶのを断ればドススパークで人間を皆殺しにして村を乗っ取ろうとまで考えていた。 ゆっくり達はそんなドスの考えに賛同し、着いて来たのだった。 協定を結べればそのまま村に居座り、結べないなら一気に群れに攻め込むつもりでいた。 「さあみんな行くよ!!えいえいゆー!!!!!」 「「「「「「「「えいえいゆー!!!」」」」」」」」 ゆっくり達は村に入っていった。そして数匹のゆっくりが村の入り口の側にある畑に少し入った。 そこには装置が仕掛けられていて、装置のセンサーは当然ゆっくりに反応し 「ゆっくりしていってね!!」 声が響いた。 ゆっくり達は一瞬驚いたが、その声に釣られて 「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」」」」」 と返した。 するとまた 「ゆっくりしていってね!!」 と声が響いた。 ゆっくり達は同じ様に 「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」」」」」 と返した。 ゆっくり達は装置による「ゆっくりしていってね!!」に律儀に返していた。 そして6回目の「ゆっくりしていってね!!」に備えていたゆっくり達は 「さあ!!おたべなさい!!」 「「「「「「「「「さあ!!おたべなさい!!」」」」」」」」 見事に釣られてしまった。 「「「「「「「「「「ゆ゙!?!?」」」」」」」」」」 ゆっくり達は一瞬唖然としたが、直ぐに自分達の言葉に気が付いた。 しかし、気が付いた時にはもう体が真っ二つになっていた。 ドスは体が裂けるまでの1秒にも満たない間に、これは人間の罠だと悟った。 しかし、それを悟った所でどうしようもない。ドスもそのまま真っ二つになった。 オマケ2 虐待をしたい人用の装置の使い方。 「さあ!!おたべなさい!!」と発する新機能を付けたおかげで農家の人々は非常に喜んでいた。 しかし虐待派はそうではなかった。 「さあ!!おたべなさい!!」と発してしまうと、虐待もできずに即死してしまうからである。 しかし装置の製作者は、虐待派の事も考えて装置を作っていた。 「さあ!!おたべなさい!!」の音声は、当然カットする事ができるのだ。 そうする事でゆっくりを生け捕りにしたい人のニーズも満たすことができる。 また、苦痛を与えたい人用に「ゆっくりしていってね!!」の速度も調整することができる。 「ゆっくりしていってね!!」を極端に速くしたり遅くしたりする事で、ゆっくりは精神的苦痛を感じる。 遅い分には不快感が出る程度だが、速ければ速いだけゆっくりに掛かる苦痛は大きくなる。 2倍速程度で「ゆっくりしていってね!!」を連呼させれば、ゆっくりは凄まじい苦痛を感じる。 しかし2倍速ではショック死する程の苦痛ではない。(それ以上だとショック死するが) つまりギリギリのところで死なずに苦しめる事も可能なのだ。 「ユックリシテイッテネ!!ユックリシテイッテネ!!ユックリシテイッテネ!!ユックリシテイッテネ!!ユックリシテイッテネ!!ユックリシテイッテネ!!ユックリシテイッテネ!!ユックリシテイッテネ!!」 「ゆっくりしていっ!!ゆっくりs!!ゆっくっ!!ゆっく!!ゆぎぃぃぃぃ!!! ゆっぐりでぎなぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 ゆっくりの叫びが今日も畑に響いた。 あとがき 以前見かけたスピーカーで「ゆっくりしていってね!!」って流してれば何もできなくなるんじゃね? といった内容のSSと、「さあ!!おたべなさい!!」と言う事で死ぬという設定をあわせてみました。 設定を混ぜる事って可能性を秘めてるものなんですねぇ。 最後まで読んでいただきありがとうございました。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4244.html
※最初で最後のゆっくり虐待に挑戦中です。 ※どくそ長いです。二十回はいかないと思う。 ※うんうん、まむまむ描写あり。 ※標的は全員ゲスです。 ※虐待レベルはベリーハードを目指します。 ※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『永遠のゆっくり』11 子ありす共をあの部屋に設置した直後、 親ありすのほうは、また別の部屋に移した。 ここは、部屋の一角に機材が集中しており、広い空間がとられていた。 親ありすを箱から取り出すと、部屋の隅につけられたテーブルの上に置く。 「ばやぐずっぎりざぜなざいいいいいいい!!」 ぺにぺにを振り回して暴れはじめるありすを押さえつける。 これだけの大きさだと、両腕でかなり力を入れなければいけない。 急いで、テーブルに備え付けられた革のベルトでありすを縛る。 テーブル備え付けのベルトをありすの頭上に差しわたし、それを二本交差させる。 クロス型のベルトに縛られたありすは、正面を向いたまま固定されることになった。 身動きがとれないありすだったが、屹立するぺにぺにだけはなお暴れまわっていた。 50cm大のありすともなると、ぺにぺにもなかなか迫力がある。 長さは13センチ、太さは4センチ程度か。 人間とそう変わらない。 「ごんなのどがいばじゃないわあああああああ!! ばやぐばりざをづれでごいいいいいいいいずっぎりざぜろおおおおおおおお!!!」 喚き立てるありすのぺにぺにを握る。 「ゆほっ」 あひる口をすぼめ、だらしなく息を吐くありす。 俺は大きく鋭いナイフを持ち出し、ありすの前で振ってみせた。 「ゆっ?」 「これからお前のぺにぺにを切除する」 「せつ?」 「切り離すってことだ」 そう言い、俺はナイフをぺにぺにに向けた。 「ゆぁああああああああーーーーーーーーーーっ!!!? きらないで!!きらないで!!ぺにぺにきらないでえええ!!!」 とたんに喚き始めた。 ぺにぺにの先をつまみ、ナイフをゆっくりと近づけてみせると、 ありすはいよいよ恐慌をきたして声を張り上げる。 「いやっ、やめて、やめて、やめやめやごんなのどがいばじゃないいいい!!!」 「やめてほしいか」 俺の質問に、ありすが顔を上げる。 「そ、そうよ、やめなさい!いまならとかいはなありすはゆるしてあげるわ!」 「別に許してくれなくていいよ」 ナイフをぺにぺにの根元にあてがうと、ありすが唾を飛ばし始めた。 「だめ、やめて、だめだめだめだめゆるし、ゆる、ゆるしてください!!」 「どうしようかな」 ぺにぺにの根元をナイフでリズミカルに軽く叩く。 恐怖でぺにぺにが萎えてしまわぬよう、 つまんだ指先で適度にぺにぺにの先をこすって刺激し続ける。 「ゆゆ、ゆ、あふ、ゆっゆっゆっん」 よがりだした。 「よし、切ろう」 「だべえええええええええ!!」 「いや、決めた。切る。今切る」 ありすが歌いはじめた。 「やめでやめでやめでやめやめぺにぺにありすのぺにぺにどがいばなありすのぺにぺにきらないでおねがいじますおでがいじばすず っぎりずっぎりじだいずっぎりざぜでにどどずっぎりでぎなぐなるいやいやいやぺにぺにぺにぺにおにいざんゆるじでずっぎりずっ ぎりまむまむじだいまむまむまむあがぢゃんづぐれなあがぢゃあがぢゃいやいやいやいやどがいばどがいばおにいざぺにぺに」 体中からどろどろした液をにじませながら口角泡を飛ばしてさえずり続けるありすに、 俺は提案をした。 「代わりになにか差し出すか?」 「ゆっ!?」 「ぺにぺにの代わりになるものをなにか差し出すなら、 ぺにぺには切らないでおいてやる」 「ゆゆ!!」 俄然目の輝きを取り戻し、ありすは笑みをこぼした。 「そうよね!ありすのとかいはなぺにぺには、きるにはおしいですものね! いなかものでもそれぐらいはわかるのね、ほめてあげてもいいわよ!!」 「切ろう」 「やべでえええええええわがりまじだああああああ!!」 ぺにぺにに当たる寸前で止まるように、 勢いよくナイフを振り下ろしてみせると、ぺにぺにの先からしーしーが噴き出した。 失禁である。 「都会派か」 あまりに無様な姿を見られ、ありすは赤面して唸る。 「ゆぐぐぐぐぐぐぐぐぐ」 「なにを差し出す?」 俯いたまま少し考えていたが、すぐにありすは顔をあげた。 勝ち誇ったように顎をそらしている。 「ゆ、ありすのとってもとかいはなたからものをあげるわ! きれいなきれいながらすのおさらよ!! いなかものにはもったいないしなよ!」 「いらない」 再びぺにぺにに刃を当てると、ありすが早口になった。 「まってまって!!まだあるの!まだあるわああ!! はんけち、とかいであつめたぶらんどもののはんけち!! ありすのこれくしょんをみせてあげるわ!!」 寝床にためこんでいた汚い布きれや紙クズの山のことだろうか。 「見たくない」 「あげるあげるあげるわああ!!みんなあなたのものよ!? ゆめのようなはなしじゃないかじらああああきらないでえええ!!」 ナイフの刃が、わずかにぺにぺにに傷をつけた。 1ミリにも満たない切れ込みだが、ありすの顔色がみるみる青ざめていく。 「いらない」 「すいーつ!!ひぞうのすいーつがあるの!! いちりゅうぱてぃしえのげいじゅつひんんんんやめでええええ」 押しつけるというより乗せている状態で、 ぺにぺにの上でナイフを前後させる。 まだ痛みというほどのものではないだろうが、 ありすの恐慌たるやただごとではなかった。 数分の間、ありすはガラクタを並べ立て続けた。 ガラクタの名前がひとつあがるたびに、切れ込みは薄紙一枚分ずつ深くなっていく。 ナイフの刃が、わずかなカスタードの滲みで黄色い色を帯び始めた。 今では確かな痛みがありすのぺにぺにを襲っているだろう。 「もうありまぜえええええん!!がんべんじでぐだざあああいい!!」 「よし、切るぞ」 「まって!!まって!!ありまじだ!!まだありまじだ!!」 ありすが言い、俺は続きを待ったが、 涙でぐしょぐしょになった瞳をこちらに向けて震えているばかりだった。 ただの時間稼ぎだろう。 俺がナイフに力を込めると、ありすが吼えた。 「おぢびちゃあああんおぢびちゃんあげまずうううう!!!」 「お前の子供を?」 初めて「いらない」以外の反応を受け、ありすがひきつった笑みを浮かべた。 「あ、あげるわ!ありすのおちびちゃん!! とってもとかいはな、ゆっくりしたこどもたちよ!! よくしってるでしょう? おちびちゃんあげるから!! おちびちゃんのならぺにぺにでもなんでもいくらでもきっていいわ!!」 子供よりも自分のぺにぺにを取るのか。 どこまで言うのか興味がわき、俺は水をむけてみた。 「いらないね。お前が苦しまなきゃ意味がない」 「ありずはなにもじでないいいいいいい!!!」 「切れば思い出すさ」 ナイフを垂直にして、ぺにぺに目がけて振り下ろす。 ナイフはぺにぺにのすぐ脇のテーブル板に突き立った。 見え見えの脅しだが、ゆっくり相手には十分な効果があるらしく、 再びしーしーが床を濡らす。 「がぢゅーじゃああああああーーーーーっっっ!!!!!」 どうやら子供より大事らしい品物の名を、ありすは悲鳴にして吐き出した。 「もういいわよおおお!! わがっでだわよぞんだごどぐらいいいいいい!! ざいじょがらがぢゅーじゃがぼじがっだんでじょおおおお!!? ぼじがっだんでじょ!!うらやまじがっだんでじょ!! あんだがずっどずっどありずのがぢゅーじゃをものぼじげにみでだごどぐらい、 ありずにはぢゃんどわがっでだわよおおおお!! ざっざどもっでいぎなざいよぐぞいながものおおおおおおお!!!!」 「いらない」 最後の最後、血を吐くような思いで差し出した品を ガラクタと同じように切って捨てられたありすは、 何を言われたのかもわからないという風できょとんと俺を見つめた。 しかし待ってはやらない。 俺はペースを落とさずに続けた。 「別にお前のものが欲しいわけじゃない。 お前が苦しめば終わるんだ。さあ、ぺにぺにだ」 「まっでまっでまっでえええええ!! ぐるじめばいいんでしょ!!ありずがぐるじめばああ!! べにべにじゃなぐでもいいでじょおおおおおお!!?」 「どういう意味だ?」 「なぐりなざいよ!!げりなざいよ!! おもうぞんぶんいだめづげればいいでじょおお!!」 ようやく本題に入ることができた。 どんな苦痛を選ぶか、最初からそれを聞きたかったのだ。 「そんな程度じゃ罰にならないな。やっぱりぺにぺにだ」 「き、ぎぎぎぎぎりなざい!づぎなざいいい!!」 「切るのも突くのもだめだ。すぐに治ってしまう。ぺにぺにだ」 「やめでえええええ!!がみ!がみ!!ありずのがみ!! ずごじだげならぎっでもいいわああ!!」 「ぺにぺにだ」 「ぜんぶぎっでええええええ!!!」 「ぺにぺにだ」 ゆひゅう、ゆひゅう、と荒い息を吐きながら、 ありすはまん丸に見開いた目をこちらに向けて泣きむせぶ。 ここからが見ものだ。 「ありずのめをつぶじでええええ!!」 「ありずのみみをつぶじでええええ!!」 「ありずのあじをやいでえええええ!!」 「ありずのじだをびっごぬいでえええええ!!」 「ありずのばをぬいでえええええ!!」 「うんうんでもなんでもたべばずうううう!!べにべにだげはああああ!!」 その他、ありすはさまざまな責め苦を並べ立てた。 ゆっくりがやられて嫌な事を自ら懇切丁寧に教えてくれるのは楽だが、 所詮ゆっくりの想像力では特別目新しい責め方も出てこなかったようだ。 「お前が言ったのを全部やってもいいのか?」 「ゆ、ひ、ひとつだけ………」 「ぺにぺにだ」 「いいでずうう!!ぜんぶやっでいいでずうううう!!」 ありす種の性欲の強さというのは調べてあったが、 まさかここまでとは思わなかった。 あれだけ大切に躾けていた子供をすべて差し出し、 二度と群れに戻れなくなってもカチューシャを差し出し、 なにも見えず聞こえず、喋れも動けもしない状態になってでも、 ぺにぺにだけは守りたいらしい。 ぺにぺにだけがついた禿げ饅頭というのもなかなか面白いが、 そうなれば痛めつける方策も狭まるので今は見送ることにする。 「よし、わかった」 俺はぺにぺにを離した。 「ゆ、ほ、ほんとう……?」 「ああ。ぺにぺにを切り落とすのは許してやる」 「ゆぅ………」 ありすは吐息をついて安堵したようだが、 自分がこれからされる事を思うと喜ぶ気にもなれないようだ。 よく見ると小刻みに震えている。 「そう震えるな。お前が言ったこともやらない」 「ゆっ!?ほんと!?」 「本当だ。お前の覚悟はよくわかった」 ありすの表情がぱあっと明るくなる。 明るさを通り越して白痴じみた笑みを漏らしながら、 顎を突き出してふんぞり返った。 顎の真ん中ではぺにぺにが再び猛々しく怒張している。 「とんだえすえむぷれいだったわ!! ことばぜめとしてはらくだいね! とかいはなありすはこのていどじゃかんじないわよ!! いなかもののおにっ」 そこまで言ったところで、 ありすは俺の手に握られているものを見て口をつぐんだ。 俺が握っているのは糸鋸の刃。 細かいぎざぎざの刃がついた、横幅5ミリ程度の細長い鋸だ。 「お、おにいさん……?」 「何だ?」 「ぺ、ぺにぺにはきりおとさないのよね……?」 「ああ。大丈夫だ、切り落とさない」 直径4cm程度のぺにぺにを再び乱暴に掴む。 「ゆふんっ!」 先端のしーしー道を親指でさぐり当てると、 糸鋸をそこに突き入れた。 「ぴっ」 一瞬息を吸い込み、ありすは絶叫した。 「ゆぎゃあああああああーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」 目を見開いて鉄の刃を付き立てられたぺにぺにを凝視しながら、 ありすは叫び、体を激しく揺さぶるが、体は固定されていて逃げようもない。 「おに、おに、おにざああああああなにじでるのおおおおおお!!!」 「見てのとおりだ」 奥のほうまで突き入れた糸鋸を軽く引く。 「がぎあああああああああだいいいいいいい!!!」 軽い手応えがあり、 しーしー道の先から数滴のカスタードが漏れ出した。 びくびくと跳ね上がるぺにぺにを押さえつけ、 小刻みに入れたり出したりを繰り返す。 「ゆぎいいいいいいいいい!!! おに、おにいいいいいいざああああああべにべにいいいはああああ!? べにべにはなにもじないっでいっだじゃないいいいいいい!!!!」 「何もしないとは言ってない。切り落とさないと約束しただけだ」 最初から切り落とす気などない。 俺にとってもこれは大事なぺにぺにだ。 ありす種にとって何よりも大事なこれを、徹底的に痛めつける。 それがこのありすに対して、俺の決めた方針だった。 どれだけ泣き喚こうと、懇願されようと、 絶対に切り落としてなどやるものか。 「ぎいいいいいいいーーーーーーっいいいいいいいーーーーーー」 しーしー道を糸鋸で抉られながら、ありすは口から泡を吹いて痙攣しつづけている。 「ゆぎゅうううううううああああああああああだいだいだいだいだいだいぐゆうううううぐぐぐぐぐぐううううううーーーーっ」 内部でこじり、ぺにぺにの内壁を満遍なく削っていく。 「やべでえええええええあああああゆがああああああああーっおでがいいいいいおでがいいいいいいいいいいい」 しーしー道から糸鋸を出し入れするたびにぼたぼたとカスタードが漏れ出す。 勃起したぺにぺにの内部がけずれて出てきたカスタードは凝固しており、床に落ちてはぼろぼろと崩れる。 「ゆうごごごごごごごんなのどがいばじゃなびいいいいいいいいいい」 上下左右の内壁を全体的に削り、傷だらけにしたところで糸鋸を慎重に引き抜く。 ぺにぺにが崩れないように力加減を考えなければならない。 「ゆあっあっあっあっ、あでぃ、あでぃずの……ど、どがいばなべにべにがぁぁ………」 ぼろぼろと涙を流しながら、先端からカスタードを漏らすぺにぺにを見下ろすありす。 俺は太めの縫い針を取り出し、炙りながらゆっくり曲げていった。 縫い針は熱を受けてやわらかくなり、力を加えられて山なりに曲がっていく。 曲りきった縫い針を水につけ、冷やして元通りに固めると、 再びありすのぺにぺにを掴んだ。 「ゆんやぁあああああ!!!ぼう、ぼうやべでえええええーーーーーっ」 「大丈夫だ。切り落とさない」 しーしー道を避け、そのすぐ下から、 縫い針をぺにぺににつき通す。 「あぎゅぶうううううううううう」 先端から通された縫い針が骨組の働きをして、ぺにぺには常時勃起した状態になる。 人間でも、ペニスにプラスチックの棒を通して常に勃起させている酔狂な者がいるらしい。 そして、本来なら怒張して天をつくぺにぺには、 山なりに曲がった縫い針のせいで、真ん中からへし曲げられて先端が床を向いていた。 傷ついたぺにぺにを不自然な角度で固定されたありすが涙を流して呻く。 「いだいいだいいだいいだいいいいいべにべにいだいいいいいもどじでえええーーっもどじでええええええ」 早くも音をあげているが、まだまだこれからだ。 「痛いよな。元通りまっすぐにしてやろう」 「ばやぐううーーっばやぐじだざいよおおおぉぉぉいながもどおおおおおおーーー!!」 俺はガーゼでぺにぺにを包み込み、細いテープで厳重にガーゼを留めた。 そして、ぺにぺにを再びまっすぐに戻してやる作業を始める。 ガァン 「ゆっづぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」 あまりの激痛に、ありすの身体が縦にぴんと硬直した。 「ゆほっ、ほっ、ゆぐぅっほっううううううぇほっ」 激しくせきこんでいるのは苦痛のためだろう。 睾丸を打った人間もよくせき込む。 ガァン 「ゅあぢゅっおおおおおおおおーーーーーーーーーっ」 絶叫するありすのぺにぺにを、俺はハンマーで叩き続けた。 下に曲がっていたぺにぺには、すぐに右側に曲がって向きを変える。 簡単にはまっすぐにならず、 ハンマーを打ち下ろすたびに、右側、上側、左側、せわしなく向きを変えるぺにぺに。 「おぢゅっ!!ゆびゃっ!!がぁっ!!ぎぃっ!!やびぇっ!!どおぉぉ!!いぎぃいいーっ」 さんざんに打ちすえたあと、 ぺにぺにはようやくどうにかこうにか真っ直ぐになった。 ありすは白目をむき、涎をたらして痙攣している。 「ゆ゛ぐっ、ゆ゛っゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ」 「治ったところで、続けようか」 俺の言葉に、ありすはびくんと跳ねた。 「やっ!やっ、ゆっ、やびぇ、あでぃ、あでぃずばっもっ」 激痛のために呂律が回っていないようだ。 ゆっくりに金的はないが、やはり性器は急所らしく、 ぺにぺにへの苦痛は金的と同じレベルらしい。 さて、そこでガーゼをさらに二重に巻き、テープで厳重にきつく止める。 三重に巻かれたガーゼの一部を切り開き、ぺにぺにの先端を露出させた。 次に使うものは、色とりどりの小さな丸い物体。 豆粒よりも小さな、麦チョコ大のそれをありすの前に並べる。 十個もあればいいだろう。 その粒を、一個ずつしーしー道に詰め込む。 一個詰め込むたびに、細い棒で奥のほうへと適度に押し込み、 ぺにぺに内部にまんべんなく粒を配置した。 「ゆぎぎぎぎぎゆぎいいいゆぎいいいいーーーーっ」 このぐらいだろうか。 俺は念のためにガーゼの先端をテープで再びふさぐと、 ガーゼに包まれたぺにぺにをまたハンマーで殴りつけた。 ボボボボボボン、とぺにぺにが跳ねた。 「ゆぉごっ!!!?」 ありすが飛び上がった。 縄で固定していながら飛びあがれるとは驚きだ。 「あぢゅっあぢゅうううーーーーーーーーーおおおおおおおおおおーーーーーーーーーっ」 大口を開けて涎をまき散らしながら、ばたんばたん暴れはじめた。 ぺにぺにの中に押し込んだカンシャク玉は、 ハンマーの一撃で見事にはじけ、すべて誘爆してくれたようだ。 ぶるぶると痙攣するありすの表情と絶叫がそのダメージを雄弁に物語ってくれている。 ガーゼで包んであったため四散することはなかったが、 ぺにぺにはぐずぐずに破壊されているだろう。 今すぐにガーゼを取りのければ、すぐに崩れてしまう。 そこで俺は、用意してあった溶液を取り出した。 たっぷりの小麦粉を濃縮オレンジジュースに溶かしこんだものだ。 これならカスタードも皮もすぐに再生する。 ガーゼに包んだまま、ぺにぺにを溶液に浸しておくと、 俺は一旦部屋を後にした。 すでに他のありすで実験済みのこの溶液、効果は覿面だった。 三時間後に戻ってきてありすのガーゼを取り除いてやると、 ぺにぺにはきちんと固まっており、崩れ出すようなことはなかった。 それどころか一回りも大きく、固くなっているようだ。 しかし、その姿はひどいものだった。 ぺにぺにの表面はかさかさにひび割れ、大きな傷跡がいくつも残っている。 おおむねまっすぐだったが、それでも不自然にぐねぐねと曲がっていた。 折れ曲った縫い針が固定しているのだろう。 「あゆっ、ゆっ、ゆっぐ……おにい、おにいざん……あでぃずのべにべにいだいのよおおぉ…… なんどが、じなざいよおぉぉ……ひっぐ、うぐっ……」 泣きはらした目を震わせ、ありすが要求してくる。 「わかった」 ありすのぺにぺにの下に、丁寧にガーゼを敷く。 でこぼこにひび割れたぺにぺにがごとりとガーゼの上に横たわる。 粘土細工のようだが、たしかに機能しているはずだ。 ぺにぺににそっと触れただけで、ありすの体がびくんと震えた。 「とりあえず、針を取り除いてやろう」 「ばやぐじなざいいぃ!!」 暴れるありす。よほど痛いらしい。 カッターを取り出し、ぺにぺにに沿って刃を縦に当てる。 「ゆぅぎゃああああああーーーーーっ!?」 ぺにぺにはたやすく両断され、二つに分かれた。 中のカスタードが露出するが、勃起を維持しているために固まっていて漏れ出すようなことはない。 しーしー道を綺麗に両断できたようで、 カスタードの塊の断面を細い溝が一本通っていた。 「あぎゅごおおおおおおーーーーーーーっ、べにっ、べにべにっ、べにべにべにべにべにべにいいいいーーーーーーっ!!!!」 ありすは泡を吹きながらがたがた痙攣していた。 分かれたぺにぺにの二つの先端をそれぞれ指でつまみ、目一杯広げてやる。 ぐにゃぐにゃに折れ曲った縫い針がぽろりと落ちたので、脇にのける。 「ゅびぃいいいいいーーーーーーっ」 がたがたばたばた暴れまわるありすをいったん放っておき、道具を持ち出す。 次の道具は、このために作っておいたピアスだ。 ぺにぺにの外側から、ピアスの金具の先端を付き通す。 先端はちょうど断面の溝、しーしー道にあたる部分から出るようにする。 「あびゅっ、だいぃぃーーーーーっべにべにいいいいぼうべにべにいじべだいでえええええーーーーーーーーっ」 金具の先端はボルト式になっており、そこに片割れとなる金具をねじ合わせることでピアスは固定される。 こちらの金具は、しーしー道に合わせてごく小さい球体だった。 ただし、球体の表面には細かく鋭い針がびっしりと並んで飛び出している。 針鼠のような球体をねじ合わせると、しーしー道の中に固定された。 十数個揃えてあったこのピアスを、すべてしーしー道に満遍なく固定する。 「あぉおおおーーーっ、ゆうぐうううああああああゆがぁぁぁおおおおおおおぎゅうあああああーーーーーーーっ」 そうした上で、両断されたぺにぺにを再びくっつけ合わせてやる。 ぺにぺにをまとめて手のひらに収めると、俺は力を込めて握り込んだ。 「あゅおおおおおおおおごおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーー!!!」 全身を弓なりにびんと反らせ、ありすは激痛に痙攣している。 しーしー道にぎっしり詰め込まれた針玉がぺにぺに内部を蹂躙していた。 握りこんだ手のひらをぐりぐり揉んでやるたびに、ありすの絶叫が爆発する。 握り合わせてから再びガーゼで包み、例の溶液に浸した。 「ゆぁっ!ひっ!づっ!ゆぎゅっあっあっゆっゆっゆっ」 三時間後、ぺにぺには再び回復していた。 ぺにぺにはますます大きく太くいびつになり、周囲にはピアスの金具がいくつも飛び出している。 今、ぺにぺには直径6cm、長さ20cm以上にまでなっていた。 少々大き過ぎるので、少し戻そう。 俺は次の道具を持ち出し、痙攣するありすの前にどんと置いた。 それは大型の、手回し式の鉛筆削りだった。 かなり太い棒を入れられるようになっており、もはや鉛筆を削るためのものではない。 「ぺにぺにを手入れしてやろう」 「やびぇ……もう……ゆぐじ………で」 ぶつぶつ何か言っているありす。 俺は構わずにぺにぺにを手にとると、鉛筆削りの中に突っ込んだ。 ゆっくりとハンドルを回す。 「ゅあっぎょおおおおおお!!!!?」 器具内部の金具に挟まれ、ぺにぺにが少しずつ少しずつ削られていく。 ローラー式の金具がぺにぺにを四方から挟み込み、ローラー表面の刃がぺにぺに表面を圧迫しながらねじ切っていった。 かちかちという手ごたえがある。 ピアスの金具にひっかかっているようだが、おおむね問題なくローラーは回り、 ローラーを押し付けられたぺにぺに内部の針玉は暴れまわってしーしー道を傷つけた。 まき散らされるあらんかぎりの悲鳴と涎とあらゆる体液。 ひび割れたぺにぺにのあちこちの傷口からしーしーが漏れ出している。 「おぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょおごごごごおおおおおおおいだいいいだいいいいいいだだだだだだあががああああああがあああ ああああがああああああゆづううううぢいいいいいいーーーっおがあさーーーーーっおがあさーーーーーーーーーーっいぢゃあああ もごっもおおおおおおおいやぢゃあああああああいだいいいいいいおおおおおおおやべでええええやべえええでえええええーーーー おおおいおおおおおーーーっべにいいいべにべにべにいいいいいいどがいいいいいばじゃだいいいいいいいどがあああーーーーーっ」 ありすの表情は見ものだった。 限界を超えて開かれた大口の中で赤い舌がへろへろとせわしなく踊っていて、まるで火をともしたキャンドルのようだった。 十分ほどで、ぺにぺにはもともとの大きさよりも少し小ぶりになった。 削られた先端は皮を失い、内部のカスタードをむき出しにして鉛筆と同じようにとがっている。 ぺにぺにの半ばほどまでが皮を削り取られて黄色いカスタードの塊になっていた。 削られて支えを失ったたことで先端近くのピアスがいくつか外れてしまったようだ。 勃起していて硬化しているおかげで、半固形化したカスタードはむき出しになってもすぐに漏れ出るようなことはない。 とはいえこのままではもろすぎるので、再び皮につつむ必要がある。 俺は再びぺにぺにをガーゼに包み、小麦粉を多めに溶かした例の溶液で処置を施した。 「じゃあ、約束通りそろそろすっきりさせてやろう」 「ぁゆっ」 ぐったり弛緩していたありすは、すっかり忘れていたらしいその単語を聞いて薄目を開けた。 すっきり。 「ゆっ、すっきりぃ……」 そして視線を下に落とす。 そこには変わり果てた自らのぺにぺにがあった。 ぐずぐずになったぺにぺには、半ばから先端部分にかけて不自然に尖り、 皺だらけの薄い皮が先端を覆っている。 先端には漏れ出したカスタードがこびりついてダマになり、 微妙に折れ曲がってひび割れたぺにぺにの周囲には金具が飛び出し、 しーしー道は耐えることのない激痛に苛まれている。 「……でぎだい……」 「なんだって?」 「ずっぎりでぎだいいいいいいいい!!!!」 声をはりあげてありすは俺を罵倒した。 「ごんだべにべにでずっぎりでぎるわげだいでじょおおおおお……… ゆぐっ……ゆぐぅ………ごんだ……あでぃずのどがいばなべにべにがああああぁぁ………」 「そんなことはないぞ。試してみればいい」 俺はありすの革ベルトを締め直し、角度を調整してぺにぺにをさらに上向きにさせた。 ありすの前にはテーブルもなにも置いておらず、空間を広くとってある。 使用人がそこに、さしわたし2メートルほどのブルーシートを敷いた。 「まず、軽く確認しよう」 二本のコードを取り出す。 一方のコードの先端は金属製の鉤爪になっており、 それをありすのあにゃるの中に突っ込んだ。 返しのついた鍵爪を、ぺにぺにのある側の内壁に食い込ませて固定する。 「あぎゅうううっ!!」 もう一方のコードの先端は金属製のはさみ型になっている。 ありすのぺにぺにの先端の下部に、はさみを食いこませてテープで固定。 「ゆぐぅうっ、な、なんなのこれぇぇ!? なんだかとかいはじゃないわああぁぁ!!」 「すっきりできるものだよ」 俺は機械のスイッチを押した。 「ゆぐっ」 ありすが震え、そしてすぐに叫んだ。 「んおおおおすっきりいいぎゃあああああああああーーーーーーーーっ!!!」 たちまちのうちに、ぺにぺにはぶんぶん震えながら精子カスタードを吐き出した。 半透明の精子カスタードには、固形化したカスタードのダマがかなり混じっている。 血が混じっているというわけだろう。 「ゆぎゃあああああずっぎり!あぎゅっいっずっぎりいいぃぃぃ!!!!」 ぺにぺには連続で二、三回ほどカスタードを吐き出した。 本来、ゆっくりのすっきりはそこまで連射することはできないのが普通だ。 俺はスイッチを切り、ありすに聞いた。 「念願のすっきりはどうだ?」 「いぢゃいいぃぃぃ!!べにべにのながいだああああいいいいい」 歯を食いしばり、ありすは苦痛に耐えている。 糸鋸で削り、針玉でこじられたしーしー道には、 もはや射精の感触さえ激痛のようだ。 「じゃあ、存分にすっきりしていってくれ」 「あゅっ!?やびぇすっきりいぃぃぃぃーーーーーーーーっ」 俺がスイッチを入れると、再び装置が動きはじめた。 装置から流される微弱の電流が、ありすのあにゃるとぺにぺにに固定された電極からありすの対内に流される。 射精を司る器官すべてに刺激を加えられ、本人の意思や快感とは無関係にありすのぺにぺには射精し続ける。 「やびぇすっきりいいーーーーっ、ゆぎゅっ、ゆっくすっきりいいーーーーーーっゆっくりできなっすっきりいいいーーーーっ」 必死に俺に向かって何かを訴えようとしているが、強制的にすっきりさせられるたびに全身が痙攣して台詞が中断する。 「おねがすっきりいいーーーーーっ、どがいっずっぎりいいいいーーーーーどがいばじゃなあああすっきりいいいいーーー!!!」 壁のタンクから延びる管を取り、尖った先端をありすの側面から突き立てる。 ありすの体内深くまで管を突き入れるが、当のありすはすっきりの苦痛に身をよじっていてこちらには反応がない。 タンクの中身は例によってオレンジジュースだった。 特別強力な栄養剤、というか活力剤を配合しており、相当な勢いでカスタードは回復するはずだ。 「すっきりいいーーーーーーっいだあああいいいいすっきりいいいーーーーーーっおねがっとめでえええすっきりいいぃーーー」 すっきりするたびに相当な量の精子カスタードがブルーシートに飛び散った。 飛距離はゆうに1メートルを超している。 三秒に一回のペースですっきりさせられながら、ありすは言葉を紡ぐ。 「ゆるじでえええええすっきりいいいーーーっどめでどめでどめすっきりいいいーーーーもおいやだああああああすっきりいい」 俺は電流を強めた。 「ごぼずっぎりいいいい!!!」 ありすがカスタードを吐き出した。 ぺにぺにの方はさらにすさまじく痙攣し、二秒に一回のペースですっきりを始める。 「ずっぎりいいいいいい!!ずっぎりいいいいいい!!ずっぎりいいいいいい!!ずっぎりいいいいいい!!」 この処置を施してからもう十分が経つ。 何百回すっきりしただろうか。 二秒に一回射精しつづける苦痛、男としては想像したくもない。 ブルーシートの上にはすでに大量のカスタードが水たまりを作っていた。 何リットルになるのか、明らかにありすの体積を超えているだろう。 体内のすべてを精子カスタードにして吐き出し、それでもなおオレンジジュースがカスタードを供給しつづける。 ありすはすっきりする機械となっていた。 カスタードを断続的に吐き出し、ぺにぺにを苛む苦痛に涙をぼろぼろと垂れ流すありす。 もはや言葉を発することもままならず、ありすは歯を食いしばりながら俺に血走った視線を向ける。 その視線が表しているのは懇願だ。 俺はその懇願に応え、電流をさらに強めた。 「ずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎり」 白目をむき大口を開け舌を垂らし、だらしなく涎を垂れ流しながらありすは一秒間に二回のすっきりを繰り返す。 ゆっくりという生物は、すっきり=射精に伴い、「すっきりー」と発声する習性がある。 意に沿わぬ強姦によるすっきりだろうと、その本能には抗えない。 ありすの口はもはやすっきり以外の単語を発する暇はまったくなく、完全に言語を発することはできなくなった。 絶え間なく襲い来るオーガズムによる刺激、いや激痛が餡子脳の髄をひっきりなしに貫き、 まともな思考はもはやできないようで、虚空に目をぐるぐると泳がせながらすっきりと言い続けるばかりだ。 ブルーシートの上にはたちまちのうちにカスタードの湖ができていく。 すでに成体ありす何十匹分のカスタードが吐き出されていた。 ブルーシートを取り換えるのもこれからは一苦労だ。 一秒間に二回、一分間に百二十回、一時間に七千二百回、そして一日におよそ十七万二千八百回。 それがありすに与えられたすっきりのノルマだった。 異形のぺにぺにを跳ね回らせ、ありすはこれからの日々、そのノルマを消化していくことになる。 俺はそこで部屋をあとにした。 以上が、ありす種に対する現在の処置だ。 「ずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎり ずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりず っぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっ ぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりずっぎり」 歯の神経を剥き出しにさせられ、汚物や劇物を食わせ続けられるまりさ種。 子を産んでは自らの手で殺し続け、夜ごとに我が子の呪いに震えるれいむ種。 そして毎日一秒の休みもなくすっきりさせられ続けるありす種。 計画の下地はとりあえずは整った。 ひとまずこの状態を保ち、日々不眠不休で苦痛を与え続ける。 あとは、待つだけだ。 目下のところ、俺は人を待っていた。 ゆっくり共に苦痛を与え続ける日々が二か月を数えたころ、 俺はようやく、その人物をこの建物に迎え入れることができた。 続く
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2888.html
その1より れいむたちが考え付く限りの作戦を敢行しておよそ3時間。3匹は未だ部屋から出られないでいた。 壁に体当たりをしても壊れない、床に穴を開けようとしても硬くて掘り返せない、再度3匹でお兄さんを呼んでも返事は返ってこない。 疲れてお腹の空いてきた3匹は、一時休憩とばかりにドッと床に座り込む。 「でられないね……」 まりさがポツリと呟く。 どんなに頑張ろうと、この部屋のありとあらゆる物が、自分たちの行く手を阻む。 かつて見たこともない物で溢れかえっていることもあり、れいむはまるでここが異次元の世界のように感じられた。 更にはお腹が空いてきたこともあり、いよいよもってれいむはこの状況に恐怖を感じ始めた。 もしまりさやありすが側にいなく、一匹でここに閉じ込められでもしたら、たちどころに精神が参ってしまうだろう。 本当に自分たちはここで一生を終えることになるのではないか? まりさの一言は、精神的にも肉体的にも憔悴したれいむを落とすのには、あまりにも雄弁すぎる言葉だった。 すでに頭の中は最悪の事態まで考え始めている。 しかし、れいむの悪い空想とは裏腹に、ここに来てようやく事態が動き始めた。 突然、遠くから物音がしたかと思うと、徐々に足音らしきものが近付いてきて、すぐそばでピタリと止まった。 そして今までビクともしなかった壁がいきなり開き始めた。単に扉が開いただけともいう。 そこから部屋に入ってきたのは、三匹をここに連れて男その人であった。 「おにいさん!! くるのがおそいよ!! れいむぷんぷんだよ!! あのおいしいものをいっぱいもってきてくれないと、れいむおこっちゃうよ!!」 扉が開き、暗黒の世界に一変して光が差し込んだれいむは、嬉しさを隠しきれず、男の元に跳ねていった。 お菓子を寄こせとは言ったものの、別に本気で言ったわけではない。 もし男が自分たちの苦労の一端を知れば、もう一度あの美味しいものを食べさせてくれるかもしれないという僅かばかりの打算が働いただけである。 しかし男がれいむにくれたのは、甘い甘いお菓子などではなかった。 「ゆべっ!!!!」 突然、れいむの体が浮いた。そして、背後の壁に叩きつけられる。 れいむは何が起こったのか理解できなかった。 床に落ちると同時に襲ってきた強烈な痛みに、何が起こったと考えている暇などありはしなかった。 ただ、れいむが男の足元に行った瞬間、男の足が目の前に迫ってきたことだけは、無意識で理解していた。 「ゆぎゃああぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁあ―――――――――――――!!!!!」 れいむはあまりの激痛に、蹴られた鼻(?)周りを地面に擦りつけたり、床を転がりまわったりして、必死で痛みを和らげようとする。 しかし、男はれいむの元に来ると、無造作に髪の毛を掴み上げ、まりさとありすの居る所に放り投げる。 「ゆぶっ!!!」 痛さを和らげる暇もないれいむ。 まりさとありすは、そんなれいむを心配しつつ、男に食ってかかる。 「おにいさん、れいむになにするの!! ゆっくりあやまってね!!」 「そうよ!! こんなことするなんて、とかいはのすることじゃないわ!!」 二匹は「ぷくー!!」と頬を膨らませて、威嚇のポーズを見せる。 しかし、威勢のいい言葉や態度とは裏腹に、決して男の元に近づこうとはしなかった。 頭のいい個体なら、今の一見を見ただけで、自分たちが人間に敵わないのが分かるというものだ。おそらく二匹にはそれが分かっているのだろう。 それでも男に食ってかかるあたり、れいむを心配しているのと、未だあの優しかった男の行動が信じられないと言ったところだろうか。 そんな男はというと、二匹に言葉ではなく行動で返事を返す。 バアン!!! 男が盛大に床を踏み、壁を叩く。聞くからに痛そうな音が部屋中に響き渡った。 たったそれだけの行動であるが、まりさとありすに恐怖を植え付けるには充分であったようだ。 風船のような頬は萎み、未だ痛みのひかないれいむも含めて、体を寄せ合ってブルブル震え始める。 男はその様子に満足そうな笑みを浮かべると、入ってきたドアを閉め、ようやく口を開いた。 「もう起きていたとは……意外と薬の効きが弱かったらしいな」 ようやく痛みの引いて来たれいむは、男の言葉に耳を傾けるも、その意味が理解できなかった。 隣のまりさ、ありすも同様に首をかしげている。 「さてと、まず何から話すべきか。まあ、これから一緒に暮すんだし、まずは挨拶からか。お前たち、おはよう。ゆっくり寝られたかな?」 またもや話しかけてくる男。 今回もれいむは男が何を言っているのか分からなかった。と言っても、最初のとは意味合いが違う。 “これから一緒に暮らすんだし” いったいどういう意味だ? 普通に考えれば、男が言葉をかけたのは自分たちであり、自分たちと一緒に生活するということである。 しかし、れいむたちは自分のお家がちゃんと森の中に存在する。いや、れいむはまだ出来ていないが、それも数日たたず出来上がるだろう。 男と一緒に暮らせば、毎日おいしいものを食べられるかもしれないが、正直ここに住みたいとは思わない。 この歪みのない均一のとれた空間が森暮らしのれいむには違和感だらけで、どうにも心地よくないからだ。 「お、おにいさん、なにいってるの? まりさはじぶんのおうちがあるから、おにいさんといっしょにくらせないよ!! ゆっくりりかいしてね!!」 まりさもれいむ同様男の言葉に疑問をもったらしい。 さっきの男の行動にビクビクしながらも、きっぱりと意思を示す。 「う〜ん、いきなり言っても分からないよな。まあいい、これから説明してやろう」 「ゆっ?」 「お前たち、昨日食べたビスケットは美味しかったかな?」 「ビスケット?」 ビスケットという言葉に聞き覚えのないれいむだが、おそらく森で食べた甘いものであろうと当たりをつける。 その味を再び思い出し、痛みも忘れ、涎を垂らす。 「おいしかったよ!! いっぱいゆっくりできたよ!!」 「そうか、それはよかったな」 「ゆっくりまたほしいよ!!」 「ざんねんながら、あれはもうないよ。まあ睡眠薬の入ってないものなら、まだたくさんあるがね、ハハハ」 「すいみんやく?」 「睡眠薬ってのは、無理やり眠らせる為の薬だ。お前たちが食べたビスケットの中に含まれていたんだ。食ってる最中、いきなり眠くなってきたのはそのためだ」 「ゆゆっ!!」 そういえば、まりさもありすもあまあまを食べていた時、急に眠くなったと言っていた。 まりさと同じだということで浮かれたが、よく考えてみたら、全員がいきなり眠くなるなんておかしいことだ。 れいむはようやくそれに気が付いた。 「どうやら理解できたようだな」 「おにいさんがれいむたちをねむらせて、ここにつれてきたの?」 「ご名答ありがとうございま〜〜す」 「ゆゆっ!! ざんねんだけど、れいむはおにいさんといっしょにくらせないよ!! れいむはゆっくりはやくおうちをかんせいさせなくちゃならないんだよ!! ゆっくりさびしくても、がまんしてね!!」 自分たちを眠らせて連れてきたということは理解できたが、れいむは思いっきり蹴られたにも関わらず、全く危機意識を持っていなかった。 自分が蹴られたのは、お菓子を持って来いと我儘を言ったからだ。 自分たちを連れてきたのは、きっと一人暮らしが寂しかったからだ。 これがれいむの出した結論だった。 れいむは群れ一番の狩人である親れいむと、群れ一番の識者である親ぱちゅりーから生まれたゆっくりである。 母体が体の弱いぱちゅりーだったため、ぱちゅりーの体を重んじた親れいむは、れいむを除いた姉妹の蕾をすべて間引いてしまった。 とは言え、親れいむが無理強いをしたわけではなく、ぱちゅりーとの相談のもと、断腸の思いでの間引きであった。 本来、ゆっくり殺しは禁忌であるが、蕾の段階なら間引くことは問題ない。 そのため、多産のゆっくりにしては珍しく、れいむには姉妹がいなかった。 そんなこともあって、両親がれいむに与える愛情は相当なものであった。 周りのゆっくりたちも、群れに貢献度の高い偉大な二匹から生まれたれいむを誉め湛え、れいむはそれを当たり前として育った。 それでいて我儘なゲスにならなかったのは、ひとえに両親の惜しみない愛情と、親ぱちゅりーのしっかりした教育の賜物であろう。 しかし、それは言いかえれば籠の中の小鳥とも言い換えられる。 知識では教えられていても、所謂本当の悪意を知らずに育った箱入り娘のれいむは、あまり疑うということを知らなかった。 よく言えば純粋、悪く言えば世間知らず。 ここにホイホイ連れてこられた経緯を見れば、まあ言うまでもないだろう。 「はは、寂しいねえ……まあ、この年になって嫁さんも貰わず、こんな趣味をしてるようじゃ、そう言われても仕方ないか」 「ゆっくりりかいしてね!!」 「ああ、ゆっくり理解したよ。まあ理解はしても、改めはしないがね」 「ゆっ?」 「繰り返すが、お前たちが俺と一緒に暮らすのは決定事項だ。そこにお前らの事情は関係ない。明日も明後日も一週間後も十日後も、お前たちはここで生活するんだよ」 「ゆぅ……だからゆっくりりかいしてねっていってるでしょ!! まりさたちはおうちがあるから、おにいさんとはくらせないんだよ!!」 まりさが語気を強くして反論する。 いい加減、自分たちの話をまともに取ってくれない男に、イラつき始めたのだろう。 れいむも同じ気持ちだった。 しかし、男はまりさの言い分を全く聞こうとしないばかりか、突然、態度を豹変させた。 「うっせーぞ、饅頭どもっ!! ホント、頭がわりーな!! 人が下手に出ていりゃ、つけあがりやがって!! もう一度だけ言ってやる。これからお前らはここで暮らすんだ。ゆっくり理解しな!!」 ガラの悪い言葉と共に、壁を壊れるのではという勢いで叩いてくる。 三匹はそんな男の言葉と行動に再度萎縮させられた。 れいむには信じられなかった。 これが本当にあの優しいお兄さんの言葉なのか? 森であまあまをくれた時は、あんなに優しそうな声を掛けてくれたというのに!! これでは丸っきり別人じゃないか!! おそらく、隣にいるまりさやありすもそう感じたのだろう。 「ゆっ……」と言葉を詰まらせ呑み込んだまま、まりさは男に言葉を返せないでいた。 三匹の委縮した様子を見て、男はようやく鬼のような形相を静めると、ゆっくりと説明を加えてきた。 「これでようやく話が進められるな。結構結構。それでは、お前らの今後の生活について簡単に説明してやろう。お前ら3匹には、これからこの家で生活してもらう」 「な、なんで、こんなところでせいかつしなくちゃいけないの?」 「理由は至極簡単。お前らを虐待するためだ」 「ぎゃくたい?」 聞きなれない言葉に、れいむがビクビクしながら質問を返す。 「ちっ、虐待の意味も知らんとはな。まあ、饅頭なんてそんなもんか。お前らふうに分かりやすく言えば、お前らを苛めるために連れて来たんだよ!!」 「い、いじめ!? いじめはしちゃいけないって、れいむのおかあさんがいってたよ!!」 「そうだな。確かにしてはいけない。だが、虐めというのは、生物に対しすることだ。お前らは生物(いきもの)ではなく生物(なまもの)だ。故に問題なし!!」 「れいむたちは、いきものでもなまものでもなくて、ゆっくりだよ!!」 「なら、なおよし!!」 「「「そんなあああぁぁぁぁぁ―――――!!!!」」」 3匹は一斉に悲鳴を上げる。 男に説明されて、ようやくれいむは理解出来た。 つまり、れいむたちは、この男に嵌められたのだ。 あの時の優しそうな態度は演技で、これが男の本当の姿ということなのだろう。 しかし、それが分かったからと言って、どうなるわけでもない。 親ぱちゅりーから、何があっても人間に刃向ってはいけないと言われていたのも忘れ、れいむは苛めという言葉に反応し、男から急いで離れようとした。 とは言え、ここは狭い部屋の中。 ドアも閉められており、れいむたちに出る術はない。 痛いのを我慢して壁に体当たりしたが、一向に壊れる気配は無かった。 「無駄なことは止めておけ。お前ら程度の力で、人間の家の壁を壊せるわけがない」 「なんでれいむたちをいじめるのおおぉぉ―――!!! れいむ、わるいことしてないよおおぉぉぉ―――!!!」 「まりさだって、なんにもわるいことしてないよおおぉぉぉ―――――!!!」 「とかいはをいじめるなんて、いなかもののすることよおおおぉぉぉぉ――――――――!!!」 各々が感情を爆発させる。 しかし、男は淡々とあり得ないことを口にする。 「理由は至って明快、俺はゆっくりいじめが好きだからだ」 「そんなあああぁぁぁぁぁ―――――――――――――――――――――――――!!!」 「ちなみに、お前ら三匹を選んだ理由は特にない。俺の目に止まったから連れて来ただけだ。睡眠薬入りとはいえ、人間のお菓子を食べられるなんて運がいいな」 「ぜんぜんよぐないよおおおおぉぉぉぉ――――――!!!」 「何言ってる。しあわせ〜〜♪ とか言ってたくせに!!」 「ゆっぐりおうぢにがえじでええぇぇぇぇぇ―――――!!!」 「れいむ、お前の巣はまだ建造中だろうが。帰る家もないんだし、ちょうどいいだろ」 「やだあああぁぁぁぁぁ―――――――!!!!!」 れいむは泣き叫んだ。 隣のまりさもありすも、れいむに負けず劣らず、大声で悲鳴を上げている。 男はそんな三匹の歪んだ顔に満足そうな笑みを浮かべながら、説明を続けてくる。 「お前たち。これから虐待をするに当たって、いくつか説明しておこう。 まず虐待は一日一回。一匹につき一時間行う。それ以上は一切しない。 また、お前たちを殺しもしない。俺は殺すことに興味がない。せいぜい精神崩壊を起こさないように気を強く持て。 次に虐待は一匹ずつ行う。その時、他の二匹は待機。 気が散るとあれだから、大声は上げるなよ。もし俺の不興を買ったら、虐待時間を延長するからな。 ちなみに、虐待されている者は、どんなに泣き叫んでも構わない。むしろ泣き叫べ。歪んだ顔を見せろ。そのほうが、俺は興奮する。 以上だ。何か質問があったら受け付けよう」 男は淡々と事務的な口調で述べてくる。 質問と言われても、れいむたちに質問するようなことなどありはしない。 「れいぶだぢ、いじめられだぐないよおおおぉぉぉぉ―――――!!!」 「却下だ。お前たちを、虐待することはすでに決定事項だ。他には?」 「まりざをおうぢにがえじでえええぇぇぇ―――――!!!!」 「さっきも言ったように、お前らを殺しはしない。いずれ、虐待に飽きたら森に帰してやろう。まあ、何時になるかは未定だが」 「ぞんなあああぁぁぁぁぁ―――――!!!」 「とかいはをいじめるなんで、いながもののずるごどよおおぉぉぉぉぉ――――――――――!!!!」 「お前はそれしか言えんのか……だいたい森暮らしのゆっくりに、都会派とか言われてもな。それにお前に言われるまでもなく、ここは田舎で、俺は田舎者だ」 「「「ここがらだじでえええぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――――――!!!!」」」 「……どうやら、もう質問はないようだな。それじゃあ、そろそろ始めるか」 「「「やだああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――!!!!」」」 「まず最初はまりさ、続いてありす、最後にれいむの順番で虐待を行う」 男はそう言うや、三匹に迫ってくる。 対して、三匹は捕まるまいと、泣きながら部屋中を逃げ回る。特に、最初に指名されたまりさは必至だ。 しかし、そこは狭い部屋の中。 ゆっくりと人間とでは、勝負になるはずもなく、あっさりとまりさは捕まってしまう。 「や、やだああぁぁぁぁぁぁぁ―――――!!! やだああああぁぁぁぁぁぁぁ―――――!!!!」 まりさは必死で男の手の中から抜け出そうとするも、ガッチリと締め付けられており、どうしても抜け出せなかった。 「まあ安心しろ。今日は初日だからな。特別緩い虐待で我慢してやる」 「ぜんぜんあんじんでぎないよおおぉぉぉぉぉ――――――――――!!!!」 「それじゃあ、虐待部屋に行きますか」 「はなじでええぇぇぇぇぇ―――――――――――――!!!! やめでええぇぇぇぇぇ――――――――――――――!!!!」 男は右手でまりさを抱えたまま、部屋の扉を開けた。 れいむはこの瞬間しか逃げるチャンスはないと、男の隙間をぬって、扉に滑り込もうとした。 しかし、男はすでにお見通しだったのか、れいむの顔面を蹴りつけ、部屋の中に吹っ飛ばす。 「ゆぶっ!!」 「余計なことはしない方がいいぞ。何度もこういう目に逢いたくなかったらな。もっとも、たとえこの部屋を抜け出せたとしても、この閉め切った家から出られる訳ではないが」 男はそう言うや、泣き叫ぶまりさを連れて、部屋の中から出て行った。 しっかりと扉を閉めて、外から鍵をかけられる。 男になんと言われようと、虐待されるなんて真っ平である。 れいむは何とかここから出ようと、壁に体当たりをしたり柱にかみついたりしたが、男の言葉通り、無情にも壁や柱はビクともしなかった。 逆に、体当たりをした箇所に、痣や切り傷が出来る。 それでも、懸命に部屋から抜け出そうと、れいむはもがきまくる。 ありすは、そんなれいむに目もくれず、未だにグズグズ泣きわめいている。 れいむは泣いている暇があったら手伝えと、何もしないありすにイラつくが、数分後、微かに聞こえてくるまりさの絶叫に震えあがり、自然と手が止まってしまう。 そして、どうしても考えざるを得ない未来の自分。 一時間というのがゆっくりであるれいむにはどれほどの永さか分からないが、まりさが終わりありすが終えた後、れいむも同じ道を辿ることになるのだ。 まりさは一体どんな酷いことをされているのだろう? どれほど痛いのだろう? 時間がたてば、それを自分も受けることになるのだ。 自然と涙腺の緩んでくるれいむ。 部屋から抜け出せないせいか、それともありすに釣られてか、はたまた近い将来の自分の姿を想像してか…… れいむは一気に感情を爆発させた。 「ゆああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――ん!!! おがあざあー――――――――――ん!!! だずげでえええぇぇぇぇぇ―――――――――!!!!!」 以前両親は言った。 自分たちのお家の近くに家を作りなさいと。 大人になったといっても、れいむはまだ完全な大人じゃないんだから、自分たちの目の届くところに居ろと。 お前の友達もみんなそうしているんだと。 それを断わって、遠く離れた所に来たのは、れいむの意志だった。 今まで、何不自由なく暮らしてきたれいむ。安全で、温かく、満ち足りた生活を送っていた。 しかし、それでいてどこか現状に不満を抱いていた。所謂刺激が足りなかった。 それは満ち足りているからこそ持ち得る贅沢な悩み。 れいむは両親の反対を押し切り、群れを出た。 これから刺激に満ち溢れた生活が始まるはずだった。 本当なら……本当なら……そうなるはずだったのだ!! なんでこんなことになったのだろう。 れいむは今激しく後悔した。 何であの時両親の言葉を素直に聞かなかったのだろう。 何でホイホイと人間を信用してしまったんだろう。 まりさの絶叫は、さらに大きさを増してくる。 れいむは男がまりさの虐待を終え、部屋に来るまで延々と泣き続けた。 まりさが連れていかれてから一時間後。 れいむとありすの閉じ込められていた部屋のドアが開かれた。 二匹は、ビクッと体を震わせる。 「まりさの虐待は終わりだ。続いて、ありす、お前の番だ」 「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――!!! ごないでええぇぇぇぇ――――――――――――!!!!」 先程同様、部屋の中で鬼ごっこをするも、やはり呆気なく捕まってしまうありす。 今回はれいむの番ではないと分かっていつつも、泣きながら最大限男と距離を取る。 ありすが終わればいよいよ自分の番なのだ。 いったいまりさはどんな酷い目にあわされたのだろう? 少しでも情報が聞ければ、対策の立てようも……と、ここにきて、ようやく気が付いた。 まりさがいないのだ!! 男は部屋に入ってくるとき、まりさを連れて来なかった。 もしかしたらまりさの身に何か起きたのではないか? 殺さないとは言ったが、もしかしたらあまりの痛さに死んでしまったのではないか? 最悪の状況が浮かび上がる。 「おにいさん!! まりさをどうしたの!? なんでつれてきてくれないの!?」 震える体を必死で抑え、男に問いただす。 男は泣き叫ぶありすを抱えたまま、れいむの方を向き、口を開いた。 「ああ、心配すんな。ちゃんと生きてるさ。今は別室で休んでるよ」 「ゆぅ……よかったよ」 「大事な虐待要員だ。簡単に死なせてたまるか」 「……」 「それにしても、お前も呑気だねえ。次は自分の番だってのに、ここにきて友達の心配か。そんなことするより、自分の心配をした方がいいと思うがね」 男は、「一時間後にまたな」と残し、泣き叫ぶありすを抱えて、部屋の中から出て行った。 れいむは、まりさが助かったことに安堵した反面、一匹部屋に取り残された状況に恐怖で押しつぶされそうになった。 この一時間、ありすは泣き続けていただけだが、それでも誰も居ない今よりはずっとマシであった。 シーンと静まり返る密閉された空間が、恐怖感や緊張感をこれでもかと演出してくれる。 再びれいむの頬に涙が伝う。 一時間。一時間後には、れいむもまりさやありす同様、男に虐待されてしまう。 いったいどんなことをされるのだろうか? どれほど痛いのだろうか? れいむの餡子脳が思い描くのは、最悪の想像ばかり。 なんとか回避できないものか? なんとかここから出られないか? もう何べん考えただろう。考えては、絶対不可避な状況に絶望させられる。 もうどれだけ泣いただろう。 一生分の涙を流したといっても過言ではない。 なのに涙は止めどなく流れてくる。 時間というものは、早く来てほしいと思うときほど遅く、まだ来るなと思っている時はとてつもなく早く来る。 今のれいむにとって、一時間というのはあまりにも短い時間であった。 れいむがどんなに泣き叫ぼうが、時間は流れ、その時は来る。 徐々に男の足跡が近付いてくる。 部屋の扉が開かれた。 その3へ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4207.html
注意 何十匹のゆっくりをれみりゃが虐待するSSです。 れいむ、まりさ好き、義務教育中の児童および生徒 には絶対に見せないでください。 また、このSSは、 ゆっくりいじめに当たります。 ゆっくりを嫌う者 AG(ゆゆ様の桜は散った) 「うー☆」 「うっうー☆」 いつもと変わらないれみりゃの家族。 子れみりゃの手には、 餡子が付いていた。 どうやら、ゆっくりを虐待したのだろう。 「まぁまぁー!これあまあまだぞぉー☆」 手についた餡子をなめるれみりゃ。 あまあまと言っている。 赤ゆっくりの餡子だろう。 「うー!あまあまー!」 れみりゃの家族は、 皆満足。 プリンよりも甘いものが手に入ったからだ。 「それは、君達がさっき狩った奴から手に入るよ」 「うー?おじさんだれだどぉー?」 れみりゃの家族の目の前には、 とある男がいた。 「あのね、このあまあまは、さっき、君達が狩った奴から手に入るんだよ」 「うー?だれぇからてにはいるぅのぉー?」 「あの赤いリボンの奴と、黒い帽子の奴さ」 「うー☆あいつらかー☆」 れみりゃには、分かるのだ。 何匹も狩っているからだ 「僕と一緒にあまあまを手に入れないか?」 「うー☆あのあまあまほしーからやるどぉー☆」 れみりゃは即答した。 満足気味だからだ。 あんなおいしいものが手に入るなんて。 男の準備が完了したら、 そくさまれみりゃ10匹をつれて、 森の中に入った。 奥に進むと、 ゆっくりの家族がいた。 「ゆ!ごはんごはん!」 「ゆ!ほちいよ!」 「ゆ!おちびちゃん、いまからゆっくりあげるよ!」 どうやら食事中のようだ。 食事が終わったら攻め込もうと、 小声でれみりゃ達に言った。 10分後 ようやくゆっくりは食事を終えた。 「よし!今だ!」 「うー!とつげきだどぉー☆」 男とれみりゃは、突撃した。 「ゆ!なんなんだぜ!」 「ゆ!おじさんだ!」 「むきゅ!れみりゃもいるわよ!」 「なんでいなかもののれみりゃがいるの?」 「わからないよー、わからないよー」 ゆっくりは混乱した。 何故人間にれみりゃがたてついているのか。 「うー☆」 「ゆ?ゆ゙あああああああああああ!!!」 「れ、れいむううううううううう!!!」 「おかーしゃああああああん!!」 「うー☆回収だどぉー☆」 れみりゃは、おやであるゆっくりれいむを裁き、 中の餡子を袋につめた。 「ゆ!ひどいよ!なんでれいむをころすの!?」 「わからないよー!わからないよー!」 「こんなのとかいはじゃないわ!」 「むきゅ!そうよ!にんげんはでていきなさい!」 「いけ、れみりゃ」 「りょうかいだどぉー☆」 「むきゅ?むきゅううううううううううう!!!」 「ぱ、ぱちゅりいいいい!!!」 ぱちゅりーも殺された。 「うー?くろいあまあまじゃないどぉー?」 「これは種類が違うからね、黒い帽子の奴と、赤いリボンの奴を殺してね」 「りょうかいだどぉー☆」 「やめてええええええええ!!!」 「おかーしゃあああああああああああん!!!!!!」 れみりゃは、 赤子も殺していった。 餡子を回収しつつ。 残りはありすとちぇん 「ごん゙な゙の゙どがい゙ば゙じゃ゙な゙い゙わ゙!!!!」 「わからないよー!」 しかし、れみりゃは、 ありすとちぇんも殺した。 しかし、飛び散ったカスタードとチョコは、 男が回収した。 「これでよしっと」 「うー☆やったどぉー☆」 「じゃあ、その餡子を持って巣に帰ってね」 「りょうかいだどぉー☆」 れみりゃは仲良く帰っていった。 「さて・・・・今度はどのれみりゃを利用して、ゆっくりを虐待しようか・・・フフフフ」 と男はつぶやいた。 そして、男は消えた。 おしまい あとがき これは、れみりゃがゆっくりを虐待する。 いわいるゆっくりを狩りです。 次回作は、登場した男が復活する予定です。 では byゆっくりを嫌う者 AG(ゆゆ様の桜散る) このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3081.html
※ あるマンガに出てくる道具あり このSSのキモなんで「ちょwwwwwなんでこれが幻想入りwwwwww」ってなツッコミは無しの方向で一つたのんます 男は香霖堂への道を歩いていた。 無論、香霖堂へ行くためであり、何をしに行くのかと言えば、言うまでもなく買い物のためである。 とはいっても、生活用品を買うためではない。 こんなことを言ってはなんだが、あの店はそういった日用品を買うには、幻想郷一不向きな店である。 男も何か特別必要な物があって香霖堂に行くわけではない。 男の趣味はゆっくり虐待である。 初めのころは、毎日のようにゆっくりを虐待しては一人悦に入り、ゆっくりが死ねば新しいのを補充することを繰り返していたが、最近虐待もマンネリ化してきて、いまいち面白さに欠けてきた。 そこで新機軸を打ち出すためにも、外界の珍しい品物を扱う香霖堂に行くことにしたというわけである。 「ふう、ようやく着いた」 男は小さな店の前でホッと一息ついた。 店も風変りなら、店主もそれに比肩しておかしな人物である。 ここの店主は、自分の気に入ったものは、どんなに金を積まれても売らないことで有名だった。 だったら、客の目に付くところに置いておかずに、倉にしまっておけと言いたい。 それに、まっとうな商売人なら、こんな人通りの無い場所に店を構えるようなことはしないだろう。 誰の目から見ても、変人なことは明らかだ。 まあ、それで売り上げが上がろうが下がろうが、男にはどうでもいいことだ。 面白い品物が格安で手に入りますようにと願掛けをして、ドアを開き中に入った。 「いらっしゃい」 男は、可愛い女の子の声に迎えられた。 「ゆっ!?」 れいむは目を覚ました。 目を覚ました第一感想は、ここはどこだ? というものであった。 れいむのすぐ目の前には、木で出来た壁がそびえている。 一切のゆがみもなく、真っ直ぐなそれは、決して自然界には在り得ないものであった。それがれいむの四方を隙間なく固めていた。 訳が分からず自身の足元を見ると、これまた目の前の壁のように真っ直ぐな木が敷かれている。れいむはその上に座っていた。 これで上も木の壁で覆われていたら、れいむは完全に狭い木の壁の中に閉じ込められてしまう。 恐る恐る上空に目を向けて、ホッと一息つくれいむ。 運がいいと言っていいのか分からないが、上空には木の壁がなかった。 しかし唯一視界の利く上空を見て、れいむは一層自分がどこにいるのか理解できなかった。 そこにはいつも見ていた空や洞窟の天井はなく、やはり見たことのない物体で埋め尽くされていた。 飼いゆっくりならそれが人間の家の天井であることが分かるだろうが、生憎と森から一度も出たことのないれいむには、それが摩訶不思議な物体としか認識できなかった。 れいむは己の理解が及ばないながらも、まずここから出ることを試みることにした。 ゆっくりは広々とした空間を好む傾向がある。 この訳の分からない状況に不安を感じたこともあるが、それ以上にこんな息の詰まりそうな狭い場所に長居はしたくない。 目の前の木の壁は、れいむの身長の二倍の高さと言ったところである。ジャンプすればギリギリ跳び越えられる高さだ。 れいむは足に力を貯え、一気に解放すると、目の前の木の壁を無事に跳び越えることに成功した。 勢いあまって、着地と同時に地面を転がるれいむ。 壁に当たってようやく止まると、れいむはクラクラする頭を振って、周りを見渡した。 そこにあるのは、今までれいむが見たこともない物ばかりだった。 四方八方自然界にはあり得ない真っ直ぐ均一のとれた物体が囲んでおり、出口らしいところは見受けられなかった。 いや、出口はあったのだが、れいむにはそれが“扉”であるということが分からなかったのだ。 すぐ目の前にはれいむを閉じ込めていた四角い木の物体がある。 木箱だ。それがこの空間に3つも存在していた。 見る物触る物すべてが、れいむの常識から外れた物ばかり。 もしかしたら自分はどこか知らない世界にでも迷い込んでしまったのだろうか? れいむは記憶を辿って、思い出せる限り最近の自分の記憶を振り返った。 先日、れいむは晴れて成体の仲間入りを果たし、今まで慣れ親しんだ家から離れ独立することになった。 愛する両親に別れを告げ、新たなゆっくりスポットに適した場所を一匹探し求めた。 三日後、れいむの頑張りもあって、まだ誰の手も付いていない大きな木を見つけると、一目でそこが気に入り、根元に穴を掘り巣を作り始めた。 ようやく工程の半分ほどを終え、ゆっくり一休みしていると、一人の人間がれいむの前にやってきた。 れいむは今まで人間に出会ったことがない。 親であるぱちゅりーからは、人間は粗暴でゆっくり出来ないと耳タコが出来るほど聞かされていた。 それでいて、決して不用意な真似をしてはいけないとも言われていた。 人間はゆっくりより強い。 いきなり暴言を吐いたり、逃げたりしようものなら、不信を買ってあっという間に捕まってしまい、死より苦しい目に遇わされてしまう。 人間に出会ったら、どんな事があろうと殊勝な態度で接しなければならない。決して刃向ってはならない。 家を出る直前まで言われていたことだった。 そんなこともあって、れいむは男を刺激しないように、「ゆっくりしていってね!!」と、元気よく笑顔で声をかけた。 人間もそれに対して返事を返してくれた。 「おや、巣作りかい?」 「そうだよ!! れいむはおとなになったんだよ!! だからおうちをつくってるんだよ!!」 「ほう、それはめでたいな!! それじゃあ、一人前になったお祝いに、お兄さんが美味しい物をあげよう」 「ゆゆっ!! おいしいもの!!」 「ほら、ビスケットだ。ゆっくりお食べ」 「ありがとう、おにいさん!!」 男は、ポケットからビスケットを取り出すと、れいむの前に差し出してくれた。 親であるぱちゅりーなら、ただでゆっくりさせてくれる男の行動に疑問を抱いたであろう。 しかしながら、親ぱちゅりーの言葉に反して、自分をゆっくりさせてくれるこの男は、きっと優しい人なのだろうとれいむは考えた。 決して、目の前に置かれたビスケットの香ばしい匂いに釣られた訳ではない。 ぱちゅりーの助言もむなしく、疑いもなくビスケットに食らいつく。 「むーしゃむーしゃ!! しあわせ〜〜〜〜♪♪」 丁度、巣作りでお腹が空いていたこともあり、ボリボリと溢しながらビスケットを口に入れる。 かつて味わったことのないその味にすっかり心を奪われたれいむは、男にもっといっぱい頂戴と要求した。 図々しい物言いだが、れいむに悪気は全くない。ゆっくりとは、そういう生き物なのである。 やさしい男は、そんなれいむの態度を特に気にするでもなく、更に何枚かのビスケットを取り出すと、れいむの前に置いてくれた。 れいむは、再びビスケットに食らい付く。 しばし至福の一時を過ごすれいむ。 しかし、初めのうちはおやつタイムを存分に満喫していたれいむだが、そのうち急な眠気に襲われた。 「ゆっ? なんかれいむ……ねむくなってきたよ」 「きっと一生懸命頑張ったから疲れたんだね。でも、巣はまだ入れるほど大きくないし、外で寝るのは危険だな。よし、お兄さんがゆっくり寝られる所に運んであげるよ」 「ありがと…う……お…にい……さ………」 最後まで口にすることなく、れいむは睡魔の急襲にあい、意識を失った。 その後の記憶はない。 そして、再覚醒したのが、ついさっきというわけである。 「あのおにいさんが、れいむをここにつれてきたんだね!!」 考えに考えた末、れいむはあの男が連れてきたことにようやく気が付いた。 確かに周りは見たことのないものばかりだが、ここなら冷たい夜風に吹かれることもないし、急な雨もへっちゃらだろう。 何より天敵ともいえるれみりゃやふらん、大型の野生生物がいないため、ゆっくり安心して睡眠を取ることが出来る。 れいむがあの狭い木箱の中に入っていたのは、きっと男が安全策として念には念を押していたのだろう。 男の気配りに、れいむは心の中で感謝した。 しかし、いつまでもこんな場所には居られない。 季節は秋。 この時期、ゆっくりは食料を巣に溜め込み、冬ごもりに向けて餌を溜めこむ重要な時期だ。 言うまでもなく森の資源には限りがある。 餌取りは早い者勝ちであり、怠け者、体が弱い者、要領の悪い者は、満足な量の餌を溜めこむことができず、大自然の驚異の前に次々と地に帰っていく。 れいむは一匹での越冬ということもあって、自分の分の餌を溜めこむだけで済むため、家族持ちのゆっくりほど切羽詰まってはいないが、代わりに住む家が出来ていないというハンデを抱えている。 いつまでもここに長居をすれば、れいむも帰らぬゆっくりの仲間入りを果たすのは目に見えている。 そんなことは死んでもごめんである。 「おにいさ〜〜ん!! れいむ、おきたよ〜〜!! ゆっくりしないでかえるから、ここからだしてね〜〜〜!!!」 れいむは、この出口のない奇妙な空間から抜け出すべく、大声でお菓子をくれた男を呼んだ。 男がどこにいるのかは分からないが、れいむは男がすぐに来てくれるだろうと楽観していた。 元々疑うということを知らないれいむである。美味しいお菓子をくれた人間を完全に信用していたのだ。 しかし、すぐに来てくれるだろうという安直な考えとは裏腹に、男からの反応は全くなかった。 呑気なれいむは、「そっか!! きこえなかったんだね!!」と、ポジティブシンキングを発揮し、特に気にせず再度大声を張り上げた。 腹(?)の底から捻り出すような声量。 これで男が来てくれるだろうと、れいむは自信満々でいたが、れいむの声に対し、思いがけないところから反応が返ってきた。 「ゆ〜〜……まだねむいよ……ゆっくりおおごえをださないでね」 その声はれいむをここに連れてきた人間とは明らかに違っていた。 しかも明らかに自分のすぐそばから発せられたのである。 れいむは周りを見渡した。しかし、声の主らしき者は、れいむの見える範囲には存在しなかった。 「だれなの? かくれんぼなの? ゆっくりこたえてね!!」 声の主に呼び掛けるれいむ。 すると、れいむの呼び掛けに再び返事が返ってきた。 「ゆっ? そっちこそだれなの? ゆっくりせつめいしてね!!」 声の返ってきた方を向くと、そこには木箱が置いてあった。 れいむの入っていた木箱の隣にあった物だ。 れいむはその木箱に近づいていくと、その中にいるであろう者に向かって声をかける。 「れいむはれいむだよ!! このなかにいるんでしょ? だれなの? ゆっくりおしえてね!!」 訳の分からない自己紹介をするれいむ。 例えるなら、「私の名前はれいむです」と言ったところなのだろう。 人間が聞いたら、なんのこっちゃと思うような紹介だが、箱の中の者にはそれで充分だったらしい。 「まりさはまりさだよ!!」 れいむと同じ自己紹介を返すまりさ。 どうやらこれがゆっくりの自己紹介のスタンダードなようだ。 「れいむ!! どうしてまりさのまわりにきのかべがあるの? れいむがやったの?」 木箱の中にいるまりさは、先程のれいむ同様、状況に戸惑っているようだ。 まあ誰だって突然周りを塞がれてしまえば、困惑するのも無理はない。 「まりさ!! うえがあいているよ!! ゆっくりじゃんぷして、きのかべをとびこえてね!!」 「ゆっ? ほんとうだ!! うえにはかべがないよ!! ゆっくりじゃんぷするよ!!」 まりさは、「ゆっゆっゆー!!」の掛け声とともにジャンプすると、木箱の中から跳び出してきた。 ギリギリの高さで飛び越えることが出来たれいむとは対称に、まりさは余裕を持って木箱を跳び越える。 さすがは身体能力に富んだまりさ種である。 無事にれいむの隣に落ちると、れいむのように転がることなくその場に「しゅた!!」と、華麗に着地する。 実に優雅な物腰だ。 箱から出てくるや、まりさはれいむの方に向き直った。 そしてその顔を一目見たれいむは、一瞬で放心にとらわれる。 な、なんて素敵なまりさなのだろう!! それはれいむが今まで生きてきた中で、見たこともないような美ゆっくりであった。 端正な顔立ち、瑞々しくもっちり張りのある皮、艶のある髪、仄かに香る甘い匂い、一切の無駄な皺のないゆっくりとした帽子…… どれをとっても野生のゆっくりではお目にかかれないほどの物であった。 それは人間に飼われているゆっくりでもあり得ないだろうというレベルのものである。 「ゆっ? れいむ、どうしたの? まりさのおかおになにかついてるの?」 そんなれいむの態度が気になったのか、まりさが首を捻って質問してくる。 れいむはそのまりさの言葉でようやく我にかえった。 そして、まりさに見とれていた自分を顧みて、「な、なんでもないよ!!」と精一杯自分の態度を誤魔化した。 独り立ちしたとはいえ、れいむはようやく成体になったばかり。 ゆっくりでいう成体とは、スッキリして子供が作れるようになった個体を指す言葉であり、人間の年齢で例えるなら、12〜14歳という微妙なお年頃である。 要は思春期であり、体は大人でも精神はまだまだ幼稚さの抜け切らない子供なのである。 余談ながら、ゆっくりが成体かそうでないかを見分けるには、ゆーりが来たかそうでないかで判断される。 ゆーりとは、成長したゆっくりなら誰でも体験するものである。 ある日突然、体全体から甘く粘着質な液体が分泌されることで、次代を作る態勢が整えられる。 知識を持たない当事者は、突然自分の体から変な物が出ることに慌てふためくが、同じく経験してきた親や周りの大人たちが、それが危険でないことを説明してくれる。 それは大人になった証であり、子供を作れるようになった証であると。 そしてその日は大抵ご馳走になることが慣例となっている。 ちなみにれいむの居た群れは、成体になってから三か月以内、要は次の季節に移るまでに、生まれ育った巣から出ていくことが習わしである。 理由は、自立心を養わせることと、手狭になった巣を広くするためである。 これは冬場や、余程の切迫した問題がない限り、誰しもが行っている。 とは言え、所詮はまだまだ未熟なゆっくりたちだ。 狩りが不得手であったり、まだまだ子供気分が抜けない者が多く、巣から出るといっても、すぐそばに新たな巣を構える者が大半である。 れいむのように、遠く親元を離れて生活するというゆっくりのほうが稀なのである。 閑話休題 れいむは純朴である。口悪く言えば田舎娘とも言いかえられる。 森で一緒に駆け回っていた友人達は、皆伸び伸びと元気なゆっくりであったが、反面泥臭くスマートさに欠けるゆっくり達でもあった。 最近ようやく色を知り始めたれいむが、優雅で大人びた、見ただけで気品に満ち溢れたまりさを見て、一目惚れしてしまうのも無理のない話であった。 自分を見てモジモジしているれいむを見ても、まりさにはそんなれいむの機微など分からないらしく、自分が何か不味いことでもしてしまったのではないかと、心配そうな顔をしていた。 傍に寄って行って、れいむの顔を覗き込む。 「れいむ!! ぽんぽんでもいたいの? だいじょうぶ?」 そんな美まりさに近寄られて一層心拍数(?)の上がるれいむ。 近寄られて嬉しい反面、こういうことに慣れていないれいむは、自分からまりさとの距離を取った。 「ゆゆゆっ!! だだだだいじょうぶだよ!! どどどこもいたくないよ!!」 「ほんとうなの?」 「ほ、ほんとうだよ!!! ゆっくりしんじてね!!」 「わかったよ!! ゆっくりしんじるよ!! でもなにかあったら、すぐにまりさにいってね!! まりさがたすけてあげるからね!!」 「ゆぅぅ……あ、ありがとう!! まりさ!!」 初めて会ったばかりのれいむに優しく声をかけるまりさ。 余程れいむの態度が気になっていたのか、何でもないと分かるや、ホッと息をもらす。 容姿もさることながら、優しく思い遣りまであるとあって、れいむのまりさに対する親愛度は急上昇していった。 出来ることなら、いつまでもこの時間が続いてほしい。いや、一生このまりさと一緒にゆっくりしていきたい。 乙女心全開のれいむは、まりさとの幸せな家庭を妄想する。 朝起きると隣ではまりさと子供たちが寝ており、れいむがゆっくりと起こしてあげる。 起きたら全員一緒に「ゆっくりしていってね!!」という掛け声とともに、楽しい一日が始まるのだ。 朝ごはんを食べたら、みんなで小川にピクニック。 まりさと寄り添って、子供たちの遊ぶ様子を見守り、お昼はその場でお花や虫さんを食すのだ。 お腹がいっぱいになった昼下がりには、明るい日差しの下でお昼寝タイム。 気の済むまで寝入り、太陽が山に差し掛かる頃起きて、お歌を歌いながら帰るのだ。 帰ったらまりさは狩りに行き、その間れいむは子供たちの面倒を見て、まりさが帰ってきたら全員そろっていただきます。 危険な夜はお家の中で家族団欒の時間を過ごし、子供たちが寝入ったら、今度はまりさと二匹だけの時間。長い夜の始まりだ。 そして疲れた二人は寄り添い合って、静かに目を閉じていく。 いつまでもいつまでも、ゆっくりとした時間が永遠に続いていくのだ。 涎を垂らしながら、妄想を繰り広げるれいむ。 目の前ではまりさが、やっぱり体の調子が悪いんじゃと言った顔をしてても何のその、妄想はどこまでも続いていく。 まりさの好物は何かな? 子供は何匹がいいだろう? お家は大きい方がいいよね!! 場所は小川の近くが…… とここにきて、れいむはハッと現実に戻っていった。 お家。そう、お家だ。 れいむは未だ自分の住むべきお家を作り終えていないのだ。 お家を早く作るためにも、れいむはお兄さんを呼んでいた最中だったのだ。 まりさの美貌に見とれて、肝心なことをすっかり忘れていた。 一旦現実に戻るや、何を馬鹿な妄想を繰り広げていたのだろうと、れいむは自己嫌悪に陥った。 そもそも現実的に考えて、こんな美ゆっくりであるまりさが、自分如きを好きになってくれるはずないではないか。 事実、れいむの体や髪の毛、自慢であるリボンは、巣作りの途中だったせいもあり、汚れに汚れている。 まりさと比べて、あまりにもみすぼらしい格好だ。 しかも自分はようやく成体になったばかり。反してまりさはすでに立派な成体。自分などまだ乳臭い子供でしかないだろう。 欲望や願望に忠実なゆっくりは、明るい未来だけを想像し、暗く辛く苦しいことをすぐに忘れ去る傾向にあるが、親ぱちゅりーから熱心な教育を施されたれいむは、ゆっくりの中では、比較的珍しい現実主義者であった。 妄想は妄想。現実にあり得るはずはない。 「はー……」と盛大に溜息をついて、俯くれいむ。 しかし、落ち込んでいても始まらない。切り替えの早さもれいむの持ち味だ。 夢を見る時間はここまでにして、ここから出るべくまりさと情報交換を始めることにした。 「まりさ!! まりさはどうしてここにいるの? まりさもおにいさんにつれてこられたの?」 「ゆっ!! きゅうにれいむがふつうにもどったよ……」 まりさはと言えば、自分を見て赤くなったり、間抜けな顔で涎を垂らしたり、急に欝になったりするれいむを不思議そうな様子で見守っていた。 いや、この言葉からして若干引いていたらしい。 しかしそこは大人だからか、それ以上れいむの傷を広げようとはせず、質問に答えてくれた。 「そうだよ!! まりさはおにいさんにつれてこられたんだよ!!」 「まりさも?」 「ゆー!! おにいさんはやさしいひとだよ!! まりさにおかしをくれたよ!! いっぱいおかしをたべたら、まりさ、ねむくなってきちゃったんだよ!!」 「ゆゆっ!! れいむとおんなじだよ!! れいむもおいしいものをたべたら、ゆっくりねちゃったんだよ!! そして、おにいさんがつれてきてくれたんだよ!!」 「ゆっ!? れいむもなの!! ゆっくりおそろいだね!!」 「ゆ、ゆっくりそうだね……」 お菓子をもらい、共に食べている最中眠り連れてこられたということもあって、まりさはれいむにシンパシーを感じたようだ。 嬉しそうに、「あのおかし、おいしかったね!!」と、顔をほころばせる。 れいむもれいむで、美ゆっくりのまりさとの共通点を発見し、再度なんとも言えない気分になった。 恋をしている者にとっては、こんな些細な共通点にすら接点を見出すものである。 なぜお菓子を食べて突然睡魔に襲われたのかという重要な疑問は、今の二匹にはどうでもいい事らしい。 「それじゃあ、いっしょにかえろうね!! よるになると、れみりゃがでるかもしれないからきけんだよ!! まりさがゆっくりおうちまでおくってあげるよ!!」 「ゆゆっ!! いいの!?」 「もちろんだよ!! それにいっしょにかえったほうが、ゆっくりたのしいよ!!」 「ありがとう、まりさ!!」 優しい言葉をかけられ、今日何度目になるか分らない温かい気分になるれいむ。 気を抜けばこのまま妄想の世界に再度行ってしまいそうなところを、僅かばかりの理性を持って制御する。 まりさは親切心で言ってくれているだけなのだ。決して自分に気があったり、下心があって言ってる訳ではない。 その言葉通り、成体になったばかりのれいむ一匹では危ないし、二匹でお喋りしながら帰った方が楽しいというだけだ。 頬を染めながらも、れいむは冷静にまりさと話を続ける。 「それじゃあ、さっそくかえろうね!!」 「ゆっ? まりさはどうやってここからかえるかわかるの?」 「わからないけど、おにいさんがつれてきてくれたんだから、おにいさんをよべばいいんだよ!!」 「れいむもさっきおにいさんをよんだけど、きてくれなかったよ!! かわりにまりさがおきたよ!!」 「きっとれいむのこえがちいさかったから、おにいさんがきがつかなかったんだよ!!」 「そうだね!! きっとこえがちいさかったんだね!!」 「そうだよ!! いっしょにおおきなこえでおにいさんをよぼうね!!」 「ゆっ!! ゆっくりりかいしたよ!!」 まりさの「ゆっせいの…」の後に続けて、二匹は大声を張り上げた。 「「おに〜〜さ〜〜〜〜〜ん!!!!」」 二匹は今にもお隣さんが苦情に来そうなほどの声量を発する。 しかし、待ってみたものの、お兄さんはやって来なかった。 再度挑戦する。それでも結果は変わらない。 「ゆぅ……おにいさん、こないね」 「そうだね」 二匹とも喉(?)が破れるのではというくらい声を張り上げているので、声が小さいということはあり得ない。 もしかしたらお兄さんは近くに居ないのかもしれないという結論にようやくたどり着いた二匹は、未練が残りながらも男を呼ぶのを諦めた。 と言っても、ここから出ることを諦めたわけではない。 まりさは兎も角、れいむにはあまりのんびりしている時間はないのだ。 まりさと一緒に居られるこの時間は貴重であるが、いつ来てくれるか分からないお兄さんを愚直に待っていることは、そのまま死につながる危険性がある。 「まりさ!! ここからでるほうほうをかんがえようね!!」 「わかったよ、れいむ!!」 二匹は部屋の中を探索し始める。 出られる隙間はないか? 食べるものは落ちていないか? 使える道具はないか? 注意深く隅々まで視線を落としていく。 “扉”を知らない二匹は、目の前にあるそれを、周りと色の違う壁という認識しか示さない。 もっとも、人間の使う扉が非力なゆっくりに開けられるはずもなく、その存在を知りつつ如何しようも出来ないという敗北感を味わうよりは、ある意味幸運と言えるのかもしれないが。 二匹は注意深く探し回ったが、所詮は狭い部屋。どこにも出口がないことを確認したにすぎなかった。 唯一この部屋にある物は、れいむたちが寝ていた木箱だけ。中に何もないことは、すでに本人たちが確認済みだ。 しかし、ここでお忘れになっていないだろうか? この部屋にある木箱は計三つ。れいむとまりさは二匹。 となると、残り一つに何かが入っている可能性がある。 「まりさ、このきのなかには、なにがはいっているのかな?」 「きっとここからでるためのなにかだよ!!」 「そうだね!! ようやくここからでられるね!!」 「まりさがなかにはいってゆっくりたしかめてくるよ!!」 「がんばってね、まりさ!!」 「ゆっ!!」 既にれいむは、箱の中に役立つ道具が入っていると信じ切っている。 餡子脳とは、実に幸せである。 まりさは盛大にジャンプし、最後の箱に飛び込んでいった。 すると、まりさの着地と同時に、「ゆぎゃあぁぁぁぁ―――――!!!」という声が聞こえてきた。 それはまりさの悲鳴ではなかった。 「ど、どうしたの!? なにがあったの!?」 突然出てきた第三者の悲鳴に、驚き確認を取るれいむ。 その問いに対して、まりさと第三者の問答が答えをくれた。 「い、いきなり、ねていたありすをふみつけるなんて、とかいはのすることじゃないわ!!」 「ゆ、ゆっくりごめんね!! ありすがいるなんて、しらなかったんだよ!!」 「ごめんですんだら、どすはいらないわ!!」 「ゆぅ……」 二匹の言葉を聞く限りでは、木箱の中にはありすがいたらしい。 寝ていたありすを、まりさが思いっきり踏みつけた格好だ。ありすでなくても、怒るのは無理もない。 その後、まりさが何度も謝罪し、どうにかありすの許しを貰うと、二匹は連れだって箱の中から飛び出してきた。 まりさ同様、ありすも上手に着地する。れいむよりも、幾分か運動神経に富んでいるらしい。 れいむは二匹の会話で、木箱の中に誰がいるかは分かっていたが、出てきたありすを見て少しばかり身構えた。 都会派を自称し、一旦タガが外れると問答無用で襲いかかってくるレイプ魔。それが、れいむのありす種に持っているイメージだったからだ。 イメージというのは、実際に見たわけではなく、伝聞によるものだったからである。 れいむの生まれ育った群れには、ありす種は生息していなかった。 しかしながら、知識の塊である親ぱちゅりーは、いつありす種に会っても対処できるようにと、ありす種について様々なことを教えてくれた。 ありす種はぱちゅりー種と並んで頭の良い個体が多く、ぱちゅりー種と違い体も丈夫なため、あらゆる場面で活躍できる多才派だ。 都会派と気取ることが多いが、それ自体は他のゆっくりに迷惑をかけることではないので、気にしなければどうということはないらしい。 しかし、それだけならマルチに活躍できる最高のゆっくりなのだが、ありす種特有の欠点も耳ダコが出来るほど聞かされた。 それが、色情魔、レイプ魔というもう一つの顔である。 ありすは非常に性欲が強く、一度レイプ魔になると、手が付けられなくなるらしい。 普段は、全力を出すのは都会派らしくないという認識で力を抑えているそうだが、レイプ魔となるとその枷が外れ、最強のゆっくりへと変貌する。 それは、場合によっては捕食種であるれみりゃにすら対抗できるほどであるといえば、どれだけ強いか分かるというものだろう。 とは言え、すべてのありすがレイプ魔という訳ではない。 むしろ、レイプ魔のありすなど少数派であり、殆どは多少性欲の強いだけの普通の個体である。 しかしながら親としては、ありすの利点より危険性を重点的に教え込むことは、子供の安全面を考えれば仕方のないことである。 その結果、実物のありすを見たことがないことも併せて、れいむの頭の中では、ありすがレイプ魔であるというイメージが強くなってしまったのである。 「あら、はじめてみるれいむね!! ゆっくりしていってね!!」 「……ゆ、ゆっくりしていってね」 木箱から出てきたありすが、れいむに気付き、声をかけてくる。 ちなみにこの場合の「ゆっくりしていってね!!」は、ここでゆっくりしようねという意味ではなく、「はじめまして」の意味である。 対して多少戸惑いながらも、れいむもありすに返事を返した。 いくらありすに苦手意識を持っていても、このありすがレイパーであるとは限らない。 それに挨拶を返さない子はゆっくり出来ないと、親ぱちゅりーから厳しく躾けられていたからでもあった。 ありすはそんなれいむの葛藤など気付きもせず、部屋の中を興味深げに見まわした。 そして一通り確認を済ませると、れいむとまりさに向き直る。 「まりさ、れいむ!! ここはどこなのかしら? とかいはのありすにおしえてくれてもいいわよ!!」 「ゆっ!? ありすもここがどこかわからないの?」 まりさは驚き聞き返す。 口には出さずとも、れいむも同じ心境だった。 少々疎ましく思いながらも、このありすならきっと出口を知っているに違いない。特に意味もなく、安直にもそんな考えでいたれいむは、大いに落胆した。 それと同時に、元々低かったありす株も一気にがた落ちしてしまう。 ありすにとっては、勝手に思い込まれて、勝手に落胆されただけなので、実にいい迷惑である。 れいむほどではないが、まりさも同じ気持ちだったらしく、若干渋い表情をしていた。 しかし、出口を知らないのであれば、それはそれで仕方がない。 情報交換をすべく、まりさがありすに問いかける。 「ありすはどうやってここにきたの?」 「ゆっ? そ、そうね、ちょっとまってね!! いまおもいだすから!! とかいはをあせられるものじゃないわ!!」 なぜか知らないが、自分が失望されているということは二匹の表情から分かったようで、ありすは失点(?)を取り返すべく、必死でここに来た経緯を思い出す。 「ゆぅぅ!! たぶんだけど、にんげんのおにいさんにつれてきてもらったんじゃないかしら?」 「にんげんのおにいさん? もしかして、おかしをくれたおにいさんのこと?」 「よくわかったわね!! なかなかとかいはなにんげんだったわ!! もりでおかしをたべてたら、きゅうにねむくなってきちゃって、きがついたらここでねむっていたの!!」 「ゆゆっ!! まりさたちとおんなじだよ!! まりさたちも、おにいさんにおかしをもらって、ここにつれてきてもらったんだよ!!」 「そうだったのね!!」 「それじゃあ、ありすもまりさたちといっしょにかえろうね!!」 「しかたないわね!! ゆっくりとかいはのありすをえすこーとさせてあげるわ!!」 ありすも同じ境遇であると知り、それならみんなでここから帰ろうという結論に達したまりさ。 しかし、それが面白くないのはれいむだ。 せっかくまりさと二人きりで帰れると思っていたのに、余計なお邪魔虫が付いてしまった。 とは言え、まりさとありすはすでに一緒に帰る気でいるし、「ありすとは一緒に帰りたくないよ!!」なんて言えるはずもない。 れいむは気落ちしながら、どうやってここから出るかという作戦会議に混ざった。 その2?へ