約 592,747 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4200.html
※最初で最後のゆっくり虐待に挑戦中です。 ※どくそ長いです。(十回超の予定) ※うんうん、まむまむ描写あり。 ※標的は全員ゲスです。 ※虐待レベルはベリーハードを目指します。 ※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『永遠のゆっくり』8 泣き喚き懇願する母親たちの目の前で、 子供たちの足はすべて焼かれた。 「ゆびぃぃぃぃ……ゆびぃぃぃぃ……」 「いぢゃいよぉぉ………ありゅきぇにゃいい………」 「おきゃあしゃぁぁん………しゅーりしゅーりしてぇぇ……」 「おちびちゃん……おちびちゃあああん……」 頬を涙でびしょびしょに濡らしながら、 親れいむ共は透明な壁に頬を押し当てている。 すーりすーりをしようにも壁に遮られ、歯噛みするしかない。 「おにいさん……すーりすーりさせて……」 「もういいでしょう……?」 「れいむたちがわるかったです…… あやまります……なんでもします……おちびちゃんを……」 見違えるほどしおらしくなり、懇願してくる親れいむ共。 その様子を見届け、俺は次の道具を手に取った。 ガラス箱のすぐ前に、蝋燭立てを一本ずつ並べていく。 本数は九本。それらは鉄製の太い針状をしており、 火皿から上の針はかなり長く、10cmほど突き出ている。 よくわからない。 よくわからないが、ゆっくりできない気がする。 それだけは見てとった親れいむ達が目を見開き、 震えながらおどおどと俺を見上げる。 「おにいさん……?」 「ゆぎいいいいいいいあああああぁぁぁ!!!」 一匹の赤まりさを持ち上げ、焼かれた底部を針に突き刺した。 中心部の中枢餡を慎重に避け、背中側を刺し貫く。 「いぢゃいぢゃいぢゃいいいいいいいいい!!!!」 「おぢびじゃああああああああ!!!」 「いいいいいいああああああゆっぎゅりでぎだああああああい!!」 餡子が漏れ出してしまわぬよう、ゆっくりゆっくりと深く貫いていく。 体の中を鉄製の針が貫き擦っていく激痛に、赤まりさの体が激しく痙攣する。 親れいむと赤ゆっくり共の絶叫が響く中、 赤まりさは貫通した針の根元、火皿にまで押し当てられた。 次の赤ゆっくりを手に取る。 火皿は九本。 泣き喚き逃げまどい、透明な箱に顔を押しつけて母親に助けを求める赤ゆっくり共を、 次々と蝋燭立てに突き立てる。 我が子を蹂躙される親れいむ共の悲鳴は留まることを知らない。 足りないな、と俺は思った。まだまだだ。 「いぢゃいいいいい!!!いぢゃいいいいい!!!」 「ゆああああぁーっゆわああああああーーーーっ」 蝋燭立てに貫かれて泣き叫ぶ赤ゆっくり共の前に、道具箱を置く。 まずは釘。 手早く、手近な赤れいむの左目に俺は釘を突き刺した。 中枢餡に届かないように力を抑えているので、釘は半分ほどまでしか刺さらない。 「ぱぴゅうううううううううう」 面白い悲鳴を上げて痙攣する赤れいむ。 「おぢびぢゃんのおべべがああああああああ!!?」 もう一本を取り出し、残った右目にも突き立てようと近づける。 すると、赤れいむが親れいむの方を見て呟き始めた。 「おきゃあしゃん……たしゅけちぇ……… りぇいみゅいいきょになりゅかりゃ…………」 親れいむ共が絶叫で答えた。 「おぢびぢゃああああああん!!!」 「りぇいみゅは……わりゅいきょなんだにぇ…… きょんにゃ……きょんにゃこちょ……しゃれるにょは…… わりゅいこちょしちゃんだにぇ…… ごめんなしゃい……ごめんなしゃい……」 「でいぶのあがぢゃああああんんん!!! おにいざあああああんおでがいじばずううううう!!」 「りぇいみゅ……きょわいよ…… おみぇみぇみえなきゅにゃるのいやだよ…… いいきょになりゅかりゃ……しゅききりゃいしにゃいよ…… わがみゃみゃいわにゃいよ……おてちゅだいもしゅりゅよ…… だから……たしゅけちぇ…… おきゃあしゃんたしゅけちぇ………」 泣き咽び、箱の壁にへばりつきながら、 親れいむ共は涙と涎をまき散らし、口々に赤れいむに呼びかける。 「おちびちゃああん!!わるくないのおおおお!! おちびちゃんはわるぐないんだよおおおおお!!! おちびちゃんはどっでもいいごだよおおおおお!! どっでもがわいい、ゆっぐりじだいいご!!! ぜがいでいぢばんゆっぐりじだいいごなのおおおおおおお!!!」 「びゃぎぃいいいいーーーーーーーーーーーっ」 残った右目にも釘を突き立てると、親れいむ達の悲鳴が爆発した。 「おぢびじゃああああああああああああーーーーーーっ!!!!!」 かはっ、かはっ、と荒い息をつく赤れいむ。 必死に呼びかける親の声にやがて答えた。 「おきゃあしゃん……みえにゃい……みえにゃいよ…… りぇいみゅのおみぇみぇ……みえにゃい…… まっきゅら……きょわいよ……きょわいよううう…… おきゃあしゃあああん……どこおおお……」 「ここ!!ここ!!ここにいるよおおおおおお!!! でいぶのがわいいがわいいおぢびじゃああああんん!!」 「びゅうううぐううう!!」 それからは手早く済ませる。 赤れいむの体中に、たちまち二十本の五寸釘が突き立てられた。 あまり刺しすぎると皮が裂けて餡子が漏れ出してしまうからこのあたりが限界だ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 「あがっあっ、ゆぐううっおぢびぢゃっゆあああ」 母子ともにひくつき始めた。 次に赤れいむの舌を引っ張り出す。 目一杯引っ張ると、およそ5cmほどに伸びた。 その舌に、また五寸釘を五本ほど突き立てる。 「あぅがああああああ!!!」 赤れいむの何十度目かの絶叫が響く。 五寸釘の重みで、舌はだらりと垂れ下がった。 最後に、蝋燭立てを本来の用途に使う。 赤ゆっくりを貫く鉄の針に、蝋燭を縦に突き立てた。 かなり太い蝋燭で、たっぷり半日は持つだろう。 赤ゆっくりの頭上に立つ蝋燭に火をつける。 蝋が垂れるのを待つ間に、他の八匹の赤ゆっくり共にも同じ処置を行う。 両目を潰し体中を刺し舌を垂れ下がらせる。 親れいむ共のすぐ目の前に、九本のキャンドルが並べられた。 苦痛に染まった赤れいむ共の潰された目が、 恨めしげに親れいむを凝視している。 「ゆわぁぁぁぁ………ゆわぁぁぁぁ……… おぢびぢゃ……おぢびぢゃ………」 「がわいいあがぢゃん………ゆがああぁぁ……」 「いだいいい……いだいよおおおお………」 つい今しがた、腹を痛めて出産した子供たちの有り様を見て、 涙の水たまりに浸かりながら、なおも涙を流し嗚咽する親れいむ共。 感情移入して、刺されてもいないのに痛がる親もいる。 「ゆぎゃあああああ!!」 赤ゆっくりが叫びだした。蝋が垂れはじめたのだ。 釘に刺し貫かれた体中を、熱い蝋が次々に落ちてきては撫でていく。 その度にびくんと身を震わせて絶叫する赤ゆっくり共。 舌を引き出された状態での悲鳴は言語にならない。 「びぃ!!ひぃい!!あいぃいい!!」 「おぢびぢゃあああああああーーーーーっ」 「おにいざああああん!!おにいいざあああああああん!!」 餡子がなくならないかぎり、ゆっくりは死なない。 たとえ赤ゆっくりがここまでされてもだ。 ひとまず蝋がなくなるまで、苦痛に歌い続ける子供を楽しんでもらおう。 俺は部屋を後にした。 「おにいいざあああんまっでえええええええ!!」 「おでがいいいい!!おでがいだがらおぢびぢゃんだぢをおおおおお!!」 「だずげでぐだざあああああい!!だずげでええええええ!!」 「でいぶがみがわりになりばずうううううううう!!!でいぶうううううう」 翌日、俺が部屋に入ると、憎悪と懇願の入り混じった視線が集まってきた。 箱の中のれいむ四匹は一晩中子供たちの前で泣き明かしており、 目は充血ならぬ充餡で黒っぽくなっている。 「おちびちゃん……たすけてください……」 「おねがいします!!おねがいします!!まだいきてるんです!!」 九本のキャンドルを見ていくと、確かにどれも生きていた。 溶けきった蝋にほぼ全身を包まれているが、 慎重に口の部分をこそげ取ってから、 刺さっている釘をこじってやると苦痛に叫びが上がった。 「ぴびぃいい!!」 「おちびちゃああああん!!」 「ここにいるからね!!おかあさんここにいるからねえええ!!」 蝋まみれで火皿に固定されている赤ゆっくり共。 皮が破れて中の餡子が漏れないように助けるには、 全身の蝋をこそぎ取り、慎重に引き抜かなければならない。 面倒なのでもう殺してしまうことにする。 代わりはいくらでもいるのだ。 一匹の赤れいむを掴み、ぶちりと力まかせに引き抜く。 「びぎゃあっ!!」 鋭い悲鳴を上げてびくびくびくと暴れる赤れいむ。 背中側に頭頂から底面にかけて大きな裂け目ができた。 ぼたぼたと餡子を漏らす蝋と釘まみれのそれを、箱の中に投げてよこす。 「ゆあああああああ!!おぢびぢゃああああああ!!」 生みの親らしき子れいむがそれに駆け寄る。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 箱の床に叩きつけられた拍子に、刺さっていた釘が奥深く突き刺さったようだ。 まず中枢餡はぐしゃぐしゃだろう。 「あがぢゃああああん!!ゆっぐりじでいっでね!!ゆっぐりじでいっでね!! おがあざんがべーろべーろじであげるがらねええええ!!」 必死に舌を伸ばして舐めようとするが、 針刺しのように突き刺さった釘と体中を覆う蝋の隙間から覗くわずかな皮膚を、 ぺとぺととつつく程度のことしかできなかった。 「もっちょ……ゆっきゅ…り…しちゃかっ……ちゃ」 ほどなく、赤れいむはこと切れた。 「ゆぎぃいいいいいいいい!!!!」 歯を食いしばり、その子れいむはこちらを睨みつけてきた。 「じね!!じね!!ごみぐずぅうううう!! ごみぐずのぐぜにでいぶのあがぢゃんごろじだなぁあああああ!! あがぢゃんをごろじだぐぞじじいはいまずぐじねええええええ!!」 他の親れいむ共はおろおろしながらその様子を見守っていたが、 やがてキャンドルに突き刺さったわが子を見やりながら懇願してきた。 「ゆゆ、たすけてください!!たすけてください!! さけないようにゆっくりぬいてください!!おねがいします!!」 なるほど、と思い、俺は手早く残りも済ませた。 次々に引きちぎられ叩きつけられ、九匹の赤ゆっくりが息絶える。 赤ゆっくりの断末魔と親れいむの絶叫がセットで響き、 子供をなくした親は、例外なく豹変してこちらに殺意を向けてきた。 「じねぇええええ!!じねぇええええええ!!!」 「ごみぐずぅぅうううう!!ごみぐずぅううううう!!!」 実に明解だ。 母性の強いこのれいむ共は、子供をゆっくり質にとられれば下手に出る。 子供を救うためなら、プライドも捨てるし苦痛も耐えるのだろう。 俺を挑発すれば苦痛を与えられるだろうことは予想できるはずだが、 子供がいなくなった今、自分の危険などなにほどのこともないとばかりに、 ただただ子を殺された怒りをぶつけてきている。 やはり、俺の方針に間違いはないようだ。 改めて確信を得て、小さく満足する。 このれいむ共にはまだまだ苦しんでもらわねば。 俺の子供を殺した代償は、こいつらを何万回殺そうが埋め合わせられるものではない。 だが、精一杯頑張ってはもらおう。 「ざわるな!!ぐぞじじいいい!!」 「よぐもよぐもよぐもあがぢゃんをおおお!!」 暴れまわるれいむ共を掴み出し、再びカートに乗せる。 それからの手順は前回と同じだ。 それぞれ個室の箱に放り込み、美まりさと合わせる。 個室内の様子はカメラで確認できる。 発情させる前に、三十分ほど自由に話させる。 案の定、れいむ共はそれぞれ相手のまりさに、 自分がされた事をあらいざらい話し、慰めを求めた。 同情したまりさは、れいむに寄り添って共に泣いた。 こうした手間をかけるのは、子供への愛情を深めるためだ。 望まぬ交尾によって孕まされた子供に対して、 れいむ種であっても、ゆっくりは愛情を示さないことがままある。 それでは効果がないため、父親とはしっかり情愛を交わしてもらい、 子供への執着を持たせなくてはならない。 頃合いを見て、例によって催淫ガスを流し込み、発情させる。 愛するまりさにすがるように、れいむ共はすぐに交尾を求めた。 情欲に流されるまま、たちまちまりさのぺにぺにが突き立てられる。 終わった頃に、催眠ガス、そして成長促進剤の注入。 すべて前回と同じように行い、れいむ共は再び元の箱に戻された。 観察室かられいむ共の様子を窺う。 やがて起きだしてきたれいむ共は、 自分たちが再びにんっしんっしている事実を思い出し、狼狽した。 「ゆゆっ!?」 「あかちゃんできてるよ!?」 一時は喜びに顔をほころばせるれいむ共だったが、 前回出産した子供にされた仕打ちを思い起こすと、表情が曇った。 「おちびちゃんたちまたころされたくないよ!!」 「ゆっ!!こんどはぜったいにまもろうね!! あのごみくずがおちびちゃんをとろうとしたら、みんなでかみつこうね!!」 「みんなでいちどにきょうりょくすれば、ゆっくりころせるよ!!」 れいむ共は、今度は断固として俺に抗う決意を固めたようだった。 成長促進剤によって早められた結果、 受胎から出産までの時間は、通常の十日から二日にまで短縮されている。 この日はまだ出産予定日ではなく、 れいむ共は膨れた下顎を抱えて、ただじっと過ごしていた。 「ゆっゆっゆ~♪ゆっゆっゆ~♪ あかちゃんたちゆっくりそだっていってね~♪」 「こんどはしっかりまもって、いいこにそだてようね!」 「いろんなあそびをおしえてあげようね! おにごっこ、かくれんぼ、はやくあかちゃんとあそびたいね!!」 かつてのゆっくりプレイスから、殺風景な部屋に連れ込まれたれいむ共。 なにも楽しみがないこいつらにとって、 ひたすらに子供だけが楽しみらしかった。 その部屋に踏み込む。 とたんにれいむ共が敵意を向けてきた。 「ゆゆっ!!ごみくずはゆっくりしんでいってね!!」 「まだうまれないよ!!うまれてないからとれないよ!! ゆっくりりかいしてね!!ばぁ~か!!」 「ゆっくりしね!!ゆっくりしね!!」 蔑んだ笑みを向けて罵ってくるれいむ共。 俺は箱の壁をまたぎ、箱の中に座り込んだ。 「ゆっくりできないごみくずはゆっくりしないででていってね!!」 「あかちゃんのためにあまあまをもってきてね!!」 「こんどのあかちゃんはわたさないよ!! またどれいにしてあげるから、あかちゃんのうんうんたべていってね!!」 親れいむの頭部を掴んで引き寄せる。 「ゆゆっ!!ゆっくりさわらないでね!!」 顎の表面を撫で、産道を探し当てる。 俺はその産道に指を突き入れた。 「ゆっぎぃいいいいいいい!!!?」 激痛に全身を硬直させる親れいむ。 ひどくきつく締め付けてくるその産道は、 なるほど子ゆっくりサイズのものを通らせるには痛いだろうと想像できた。 お構いなしに二本、三本と指を突き入れていき、 手首全部を突っ込んでこじ開ける。 「ゆぎがあああああ!!ゆぎゃああああがあああああ!!!」 びたんびたんと足を床に打ちつけて悶絶する親れいむ。 「おかああさあああああん!!」 「なにするううううごみくずうううう!!はなせえええええ!!」 「おかあさんをゆっくりさせろおおおおお!!」 周りの子れいむ共が怒りをあらわに叫ぶが、 胎生型にんっしんっをしているゆっくりはほとんど動けない。 何もできずに見ているしかないようだ。 左手首を突っ込んでこじ開けた産道の奥を覗き込む。 奥のほうに、ねばねばした粘液に満たされた一室が見えた。 至極単純な構造だが、これが人間でいう子宮にあたるようだ。 中には未成熟の、しかしおおむね姿は完成された赤ゆっくりが三匹ほど見えた。 赤れいむが二匹、赤まりさが一匹。 「びぎぃいいがああああああがぢゃんみるなあああああがああああ!! ぐぞごみぐずううううううじねええええええゆがあああああああーーーっ」 親れいむが歯茎を剥きだして絶叫する。 俺は腰に下げた道具を右手に持った。 トングだった。 食品を挟み込む道具で、パン屋でパンをはさむ道具としてポピュラーだ。 左手でこじ開けた参道の奥に、トングをねじ込む。 子宮の中に異物を突っ込まれる感触に、親れいむががたがたと震えだす。 「よし」 「ぐがあああああああだにじでるうううううう!!!」 胎児れいむを慎重につまみ、形が崩れないように引きずり出した。 トングの先に挟んだそれを、親れいむの前に突きつけてやる。 「ご出産おめでとう」 「ゆああああああああーーーーーーーーーっ」 ひときわ甲高い絶叫が響いた。 ばたばたと暴れながら喚き散らす親れいむ。 「もどぜもどぜもどぜもどぜいまずぐもどぜええええええーーーーっ!! あがぢゃんがじぬだろおおおおおおお!!!ばがなの!!?じねええええーーーっ」 「どうしようかね」 粘液にまみれた胎児をトングでつまんだままふらふらと揺らしてみせる。 「今すぐ戻せば助かるかもな」 「ごみぐずうううばやぐじろおおおおおおおおーーーーーーーーーーーー!!!」 喉をびりびりと震わせながら叫んでいる。 ゆっくりにこれほどの声量が出せたとは驚いた。 子れいむ共も喚いているが、やはりやられている当ゆっくりの叫びは段違いだ。 「俺はやっぱりゴミクズなのか。気分悪いな」 「おでがいじばずーーーーーーーーーーっ!! だずげでぐだざいだずげでぐだざいだずげでぐだざいだずげでぐだざいーっ!!!」 態度豹変も恐ろしく速い。 子供を助けるため、火事場の馬鹿力的に頭の回転が速くなっているようだ。 「れいむ必死すぎwww」とでも言ってやればいいのだろうか。 「ゆがぁあああああああぎがああああああーーーーーーっ」 トングに掴まれて高く差し上げられた胎児を見上げ、暴れ回る親まりさ。 俺はトングの先を開き、胎児れいむを親の元に返してやった。 親れいむの鼻先で、胎児はべちゃりと潰れた。 「ゆっ」 寄り目になり、自分の口の上、 ちょうど鼻にあたる部分であえなく餡子屑になったわが子を見つめ、 親れいむは本日最大の絶叫を轟かせた。 「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」 すでに文字に変換できるものではない。 涙を滂沱と流して切れ目なく叫び続ける親れいむの産道に、 俺は再び手を突っ込んだ。 「やべでえええええーーーーーーっ!! ぼうでいぶのあがぢゃんどらだいでええええええいいいいーーーっっ」 次は胎児まりさを取り出し、親れいむの目の前で潰す。 全力で床に叩きつけるとほとんど原形を留めずに液状に飛び散った。 「びぃいいいいーーばぁああああーーーーーーーっ」 なんなんだかわからない悲鳴を聞きながら、最後の胎児れいむを取り出す。 再びトングで鼻先に突きつけながら、俺は聞いた。 「戻してやろうか」 「もどじでぐだざいいいいいいい!!」 「戻してやる」 「ああああああじがどうううううううう!! ばやぐ!!ばやぐもどじでえええええええ!!!」 歪んだ笑いを浮かべ、ぐにょぐにょと暴れながら催促する親れいむ。 俺は親れいむの頭部を押さえつけると、 トングを再び親れいむの産道、奥深くまで差し入れた。 「ゆがぎぎぎぎぎぎぎぎいいいいいいいぐうううううう!!!」 凄まじい痛みのようだ。 人間で例えるには、男の俺にはどう言えばいいのかわからないが、 肛門にビール瓶を根元まで突っ込まれるようなものなのだろうか。 その苦痛を乗り越えてでも戻してほしがるとは、 期待した以上の母性愛だ。 その愛に応え、子宮内部をトングで引っかき回してやる。 「ゆっがばああああああーーーーーーーーだいいいーーーーーーーーっ!!!」 ぐじゅぐじゅとかき回し出し入れし、内部で開閉する。 当然、中の胎児れいむはぐじゃぐじゃに潰れた。 トングを引き抜くと、親れいむは子供のようにひくついて泣きじゃくった。 「あがあああ……あああああああ……ばがああああああ……うっぐ…… あだぢゃん………ゆっぐりじでだどにいいいい…… びぐっ……えぐっ……ひぃいいいいい………あうっううううぐ……ゆっぐ……」 俺を罵る気力も残っていないようだ。 床にうつ伏せに突っ伏して泣く親れいむの下から、涙の川が流れ出す。 「おがああざあああああん……」 「じねぇええええ!!じねぇええええええ!!」 めいめいに呻き、叫ぶ子れいむ。 さて、子れいむ相手にはトングは少々大きすぎる。 こいつらにはスプーンを使う。 「ゆびぃいいいいい……ゆびぃいいいいい……」 「あがぢゃん……あがぢゃん……あがぢゃああああ……」 「でいぶど……でいぶどばでぃざの……あいのげっじょうがああああ……」 「じねえええ……でいぶのあがぢゃんごろじだなああああ……」 れいむ共全員が胎児を掻きだされて殺され、 箱の底にはびちゃびちゃに潰れた餡子が四散している。 今回は多めで、計十一匹だった。 床に伏して泣きじゃくっているれいむ共を、 また一匹ずつ引きずり出してカートに乗せる。 「いやだぁああああ……いやぁああああ……」 「もうにんっしんっしたくないぃぃぃ……」 さすがに自分たちがされている事が掴めてきたようで、力なく抗うれいむ共だったが、 再びまりさに引き合わせられ催淫ガスを嗅がされるとあえなく交尾をはじめた。 後編へ
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2086.html
となりのゆっくり 12KB 虐待-普通 虐待人間 普通(?)のゆ虐物です 「むーしゃ、むーしゃ、し、し、し、しあわせ~~~♪ほっぺたがおちそうだよー♪」 「美味しいか?これは駅前のケーキ屋で買ってきた期間限定物だぞ」 「おいしーよおにいさん!ゆっくりありがとう!きかんげんてーさいこーだよ!しあわせすぎてごめんね♪」 これは我が家で飼っているまりさである、肌もつやつやぷにぷにで髪の毛はサラサラの金がまぶしい。 帽子も綺麗に手入れしてある、子ゆっくりの頃から飼い始めてから1年くらいになるだろうか。 ゆっくりを育てるのは今回が初めてだったのだが、しつけも上手くいっているようだ。 飼い始めの頃は銅バッチだったが、今ではその帽子に誇らしげに金色に輝くバッチがついている。 まりさは俺の買ってきたケーキを幸せそうに食べていた、満面の笑みを浮かべ満足そうに体を揺らす。 そんなに甘やかしてもいないが、飼いゆっくりとしての生活ランクは良い方であろう。 まりさはケーキを食べ終えると、幸せそうに鼻歌を歌っていた。もっともゆっくりに鼻はないが… このまりさの顔を見ると俺の中にある感情が湧き上がる、だか今はそれをぐっと押さえる。 それに以前より、このまりよりも別の方に興味が移っていた。 俺が最近気になっているもの、それはお隣で飼われているれいむだ。 近所の公園で遊んでいる所を見かけて以来、ずっと気になっていた。 「あら、こんにちは。今日もまりさとお散歩ですか?」 「ゆゆ!おにいさん、まりさ、こんにちは!ゆっくりしていってね!」 「ああ、どうも、こんにちは。れいむ、ゆっくりしていってね!」 「ゆーん♪おねえさん、れいむ、ゆっくりしていってね!」 まりさとれいむは挨拶を交わすと、二匹で仲良く公園を駆け回った。 このれいむもちゃんと飼われているらしく、りぼんも髪も綺麗である。 以前公園で散歩中に知り合って以来、こうしてまりさと一緒に遊ぶようになっていた。 「ゆ~ん♪おはなさんがきれいだよ!とってもゆっくりしてるね♪」 「ゆーん!まってよれいむー!まりさはもうすこしゆっくりしていたいよ!」 「ゆゆ?まりさはもうつかれちゃったの?それならおねえさんにたのんで、おやつのじかんにしてもらうよ♪」 「ゆゆゆ!まりさ、おやつだいすきー!ゆっくりできるよー♪」 幸せそうに園内を駆け回るれいむ。 幸せそうにお姉さんとおやつを食べるれいむ。 幸せそうにお姉さんのひざの上で眠るれいむ。 俺のまりさと同じくらいか、それ以上に幸せそうに見えるれいむ。 れいむは飼い主のお姉さんと楽しそうに笑って暮らしていた。 りぼんには自分の飼いまりさと同じく金色のバッチが眩しく光っていた。 そしてついに行動を起こす。 「…ゆぴゃ…つめたいよ?…」 頬に冷たさを感じたれいむは眠りから目を覚ます、れいむは透明なケースの中にいた。 周りを見渡すと、部屋の様子がおかしいのに気が付いた。 「ゆーん?ここはおねえさんのへやじゃないよ?」 「やっと目が覚めたか…」 「ゆゆっ?!おとなりのおにーさん?どうしておねえさんのおうちにいるの?」 「ちがうよ、れいむが俺の家にいるんだよ、わかるかい?」 「ゆん?どうして?」 「それはね……」 れいむはお兄さんに持ち上げられ、箱の外に出される。 「ゆゆっ?…おそらをとんでるみたーい♪」 「お前を虐待するためだよ!」 パンッ!「ゆん?!……いだぁぁぁぁい?!どおしてこんなことするのぉぉぉ?!」 「それはな……お前があまりにも幸せそうだからだよ!!」 パンッ!「ゆびゃ!!いだいよぉぉぉぉぉ!!ゆっくりしたいよぉぉぉぉ!!」 両頬を叩かれて泣き叫ぶれいむ、それを見て笑う男。 男は楽しくて仕方が無かった、幸せそうだったれいむが泣き叫ぶ姿が。 さらに男はれいむを平手で叩いた、れいむはその度に顔をゆがめ悲鳴を上げる。 そんな姿が男にとっては堪らなく面白かった。 「ゆぎゃ!ゆびゃ!やめで!ゆべっ!ゆがっ!いだい!ゆびゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!」 ようやくビンタの応酬が止まっとたんに、れいむは堪らず大泣きした。 れいむのゆん生の中でこれほど泣いた事は今までに無かっただろう。 今まで生きてきた中でこれほど痛い思いをした事もないだろう。 理不尽な暴力の前に、ただ泣くしかなかった。 「そんなに泣くなよ、これからもっと痛くなるんだぞ?楽しみだろう?なあ、れいむちゃん」 「ゆぐっゆぐっ…どおじて…おにいさんはゆっくりできるにんげんさんじゃないの?… れいむ…これじゃ…ゆっくりできないよ…」 「どうしてって言われてもな…さっき話しただろ?お前が幸せそうだったから… だからそれを壊してやりたくなったんだよ」 そう言うと男はいつの間にか火に掛けてあったフライパンを持ってきた。 そして焼けたフライパンの裏をれいむの右頬に押し当てた。 「ゆぶべぎゃっ!あづいぃぃぃぃぃぃぃ!!やめでぇぇぇぇぇぇ!!」 頬が焼け焦げ甘い匂いが漂う、れいむはあまりの熱さに、痛さに泣き叫ぶ。 涙が頬を伝うが、それもフライパンに当たり蒸発していく。 必死に逃れようとするが、男の手がそれを許さなかった。 れいむが白目をむいて気絶すると、男はフライパンを押し当てるのを止めた。 「ゆびゃ!つめたいよ!……いだいぃぃぃ!れいむのほっぺさんがいだいよぉぉぉ!!」 不意に襲い掛かる冷たさに堪らすれいむは目を覚ました。そして不意に襲い掛かる痛みに顔を歪める。 男がれいむに冷えたオレンジジュースをかけたのだ。 そのおかげで叩かれた方の頬の痛みは少し和らいだが、焼け焦げた頬はその程度では治らなかった。 「おはようれいむ!さあ、地獄の続きを楽しもう」 「ゆぐっ!いだ!…おそらをとんでるみ『ザシュ!』ゆびゃびゃびゃびゃ!あんよがいたいよぉぉぉ!!」 男はれいむを乱暴に持ち上げた、一瞬痛みを感じたが宙を舞う感覚に思わず例のセリフが出た。 しかし最後まで言い切る前に男が剣山の上にれいむを乗せた。 あんよに針山が突き刺さされた痛みに必死に身をよじるれいむだったが、余計に痛みが走るだけだった。 「はっはっは!楽しそうだなれいむちゃん」 「ゆぐぅ!ぜんぜんたのしくないよぉぉぉ!くそじじいぃぃ!どぼじでごんなごどするのぉぉぉぉ!」 「ん?なんだ、その態度は?れいむは金バッチじゃなかったのか?駄目じゃないかそんな事言ったら、 お姉さんが聞いたら悲しむぞ?」 「れいむにひどいことするじじいは、くそじじいでじゅうぶんだよ!はやくちくちくさんをとってね!」 「口の悪いゆっくりだね、れいむちゃんは。そんなのはゆっくりしてないよ」 「ゆっくりしてないのはじじいのほうだぁぁぁ!!いますぐせいさいしてやるよ!」 「はっはっは!元気がいいね!でも、口の悪いれいむちゃんにはお仕置きが必要だね」 男は包丁を取り出すと、れいむの額に歯を横にして押し当てた。 一瞬ビクッと身を縮めるれいむだったが、すぐに皮に刺さっていく包丁を目で追った。 男はゆっくりと時間をかけてれいむの頭部に包丁を進めていく。 れいむはその様子を見ながら痛みに身をよじリ泣き叫んだ。 「ゆぎゃぁぁぁぁ!いだいぃぃぃぃぃ!きらきらさん、れいむにひどいことしないでぇぇぇぇ! ゆががががっががっが!もうやめでぇぇぇ!ゆっくりできないよぉぉぉぉぉ!!」 わざわざ包丁を目で追っている姿に男は堪らず笑い出す。しかし包丁を進める速度は相変わらずだ。 しばらくして、包丁はれいむの頭を駆け抜けた、れいむは再び気絶した。 男は切れたれいむの頭を持ち上げると皿に乗せ、れいむの目の前にそれを置いた。 そして再びれいむにオレンジジュースをかけた。 「ゆぴゃぴゃぴゃ?!つめたぁぁい!…ゆぎゃぁぁぁ!あたまがいだいよぉぉぉぉ!!あんよがいだいぃぃ!! ………ゆわ゛わ゛わ゛わ゛わ゛わ゛っ!!れいむのおりぼんさんとあたまがががが……どうなってるのぉぉぉ?!!」 「はっはっは!これが餡子脳ってやつだね♪そういえばれいむちゃんは、 お姉さんと一緒に暮らし始めてそろそろ1年じゃないのかい?何時生まれたのかは知らないから、 代りに一周年記念パーティーをしようか?」 「なにいってるのぉぉぉぉ?!そんなことよりはやくこれをなおせぇぇ『ズボッ!』ゆぶべぇ?!」 男はむき出しになったれいむの餡に蝋燭を刺していった。 円を書くように10本ほど刺すと、そこに火を灯した。 れいむは苦悶の表情を浮かべながらも、頭上の蝋燭を眺めて目を白黒させていた。 「ゆぶずぶずずず…どぼじでれいむのあたまにひがついてるのぉぉぉぉ?!やめてねぇぇ!ゆっくりきえてねぇぇ!!」 「気に入ってくれたのかい?れいむをケーキに見立てて蝋燭を刺してみたんだ」 「きにいるわけないでしょぉぉぉぉ!!さっさとこれをとってねぇぇぇ!!」 男は必死に身をよじるれいむを楽しそうに眺めた。次第に蝋が垂れ始め、れいむの餡に達する。 れいむは熱さでさらに身をよじりもがき苦しむ。汗と涎と涙を撒き散らした姿はあまりにも醜かった。 あんよの傷も徐々に大きくなっており、餡が漏れ始めていた。 「ゆぎぎぎぎ!あついぃぃぃぃ!いだいぃぃぃぃ!!もうやだぁぁぁぁ!おうちかえるぅぅぅぅ!!」 「熱いか痛いかどっちかにしろよ、欲張りだな♪それにそんな姿でお家に帰ってどうするんだ? お前は俺を笑い殺す気か?勘弁してくれよ、はっはっはっ……」 「ゆがぁぁぁ!!わらうなぁぁぁぁ!ゆっくりできないじじいはじねぇぇぇ!!ゆぎゃぁぁぁ!!」 「はっはっは!何言ってるの?俺が死んだらもう誰もお前を助けられないんだよ、まあ助ける気はないけどね」 「おねぇさんたすけてよぉぉぉ!れいむをたすけろぉぉぉ!はやくしろぉぉぉ!!このくそばばぁぁぁぁ!!」 「口の悪いゆっくりだな、今まで可愛がって貰ってたのに……そんなれいむちゃんにはお仕置きだよ!」 「ゆがぁぁ!じじいはどっかいけぇぇ『グサッ!』ゆべがごっ?!!れいむのおめめがぁぁぁぁ!!」 男はれいむの目に包丁を突き刺した。れいむはより一層大きな叫び声をあげる。 包丁はそのまま下に向けて下ろされ、あんよの方まで切られる。 もはや悲鳴ともわからない声をあげるれいむだった。 「ゆがぎゃががががぐぐぐびび…おねえざん…くそばば……はやくれいむを…だずけろ…がが…ぎがが…」 「あられいむちゃん、だめよそんな口の利き方は…」 「ゆげべげっ!おねえざん?!なにじでるのぉぉ!れいむをはやくだずべでよぉぉぉぉ!!」 突然れいむの目の前に現れた飼い主、れいむは必死に助けを求めるが彼女はただ微笑んでいるだけだった。 良く見ると彼女は何かを持ってるのだが、れいむはそんな事に気が付く余裕すらなかった。 「やっぱり元野良はだめかしら?……」 「いえ、そうでも無いですよ、結構楽しんでますよ?…」 「でもねぇ…途中で暴言を吐くのがね………」 「くそばばぁぁ!なにじでるのぉぉ?!さっさとそのくそじじいをやっつけろぉぉぉ!!」 「ね…やっぱり失敗よ………残念ね…れいむ、ここでゆっくり死んでいってね」 「ゆがぁぁぁぁぁ!なにいってるのぉぉぉぉぉぉ!!!」 「そう言う訳だ、続きを楽しもうか…な、れいむ?」 「ゆぴー……ゆぴー……」 幸せそうに眠るまりさ。 「…ゆぴゃん…つめたいよ?…」 頬に冷たさを感じたまりさは目を開ける、まりさは透明なケースの中にいた。 周りを見渡すと、部屋の様子がおかしいのに気が付いた。 「ゆーん?ここはおにいさんのへやじゃないよ?」 「あら?お目覚めかしら?」 「ゆん?!おとなりのおねーさん?どうしておにいさんのおうちにいるの?」 「ゆぎゃぁぁぁぁ!やべでぇぇぇぇ!いだいぃぃぃ!」 まりさがお隣のお姉さんに虐待されていた、俺はその様子をデジカメで撮影している。 「ゆがごがぎぎぎっ!おにいさぁぁぁん!まりさをたすけてねぇぇぇ!!」 まりさは俺に助けを求める、だが俺は「お兄さん」じゃない。 「鬼威参」なのだ… 今まで様々なゆ虐に明け暮れてきた、しかしどうしても飽きが来る。 そこで自分で愛でたゆっくりを虐待してみようと思ったのだ。 幸せそうなゆっくりを虐待したかった。 ゆっくりの幸せをぶち壊してやりたかった。 愛情を一身に受け、何一つ辛い思いもさせずに育てられたゆっくりが、どんな顔で苦しむのかを見たかったのだ。 そこでペットショップで胴バッチの赤まりさを買ってきて、慣れないながらも今まで育て来たのだった。 きちんと躾はしたが、金バッチ試験は受けさせていない。着けてあるバッチは俺が用意した偽物だ。 まりさは自分が優秀な金バッチゆっくりだと思い込んでいる。 まりさは俺に懐き、すべて順調だった。 ところが、手違いが起こった。 隣の芝は青く見てるというやつだ。 隣のゆっくりが自分のゆっくりより幸せに見えてしまったのだ。 お隣で飼われていたれいむを虐待してみたくなったのだ。 俺の育てたまりさより、隣のれいむの方が幸せそうに見えたのだ。 俺がそんな目でれいむを見ていたのが解ったのか、 ある時隣のお姉さんが俺に話しかけてきた。 「あなた、もしかして私のれいむを虐待したんですか?」 いきなりそう聞かれた時はさすがに驚いた。 だが、蛇の道は蛇というやつだろうか?彼女には俺が鬼威参だと解ったらしい。 俺がまりさを虐待するために可愛がっていたのが解ったそうだ。 そして彼女もれいむを虐待するために可愛がっていたのだと語ってくれた。 俺と違う点は、彼女のれいむは野良ゆっくりの赤ゆから育てたという事だろう。 金バッチも俺のまりさの物と同じく偽物だった。 俺に同族の臭いを感じた彼女は俺にある提案を持ちかけてきた。 「私のれいむを虐待させてあげるから、あなたのまりさを虐待させて…」 何の事はない、彼女も俺のまりさを俺と同じ目で見ていたのだ。 俺に断る理由は無かった。 そして現在に至る。 「ゆがががががっ!いぎゃがぎゃげげっ!やめでぇぇぇ!おにいざんだずげでよぉぉぉぉ!!」 俺はまりさが虐待されている様子をデジカメに収めている。 俺の教育が良かったのか、それともペットショップで買ってきたから良かったのか、 まりさは未だに人間に向かって暴言をはかない、先ほどから必死に俺に助けを求めている。 俺は今、自分の育てたゆっくりが、他人の手で虐待されるのも楽しいと感じている。 新たに覚えてしまったゆ虐の楽しみはまだまだ終りそうにない。 完 風邪はほぼ治りましたが、未だに毒が完全に抜けてないようです。 人様の作品のゆっくりは何だか無性に潰したくなりませんか? そんな思いで書きました。 YKKKは解り難かったですかね?もう少し殺害シーンを書いた方が良かったのかも知れませんが 毒が回っていても自分にはあの程度が限界ですね。 徒然あき 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る れいむはどうでもいいけど、まりさはどうみたって善良種じゃん -- 2014-06-27 17 07 28 ゆ、ゆるすまじき鬼意山達ッ! -- 2012-07-08 21 49 30 わかるよー! すごくよくわかるよー!! -- 2010-12-17 02 09 16 何これ? -- 2010-06-16 03 23 03 つまんね -- 2010-08-20 11 36 15 注意書きぐらい読もうよ -- 2010-10-09 19 10 50 他人の飼いゆ虐待でゆっくりできない話かと思ったら面白かった -- 2010-09-13 17 55 35 俺はQNQNできました -- 2010-09-03 02 36 16 作中で語られたように「隣の芝は青く見える」ってことが言いたかったんだだろ -- 2010-08-30 10 05 24 つまんね -- 2010-08-20 11 36 15 人それぞれにいろんな虐癖があるということさ -- 2010-08-07 22 29 59 ゆっくり共は別にかわいそくないけど話しの意味がわかんなかったです。 -- 2010-08-04 21 04 08 まりさかわいそう。 -- 2010-07-11 00 59 33 何これ? -- 2010-06-16 03 23 03
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2416.html
※俺設定注意 僕は、一匹のゆっくりを飼っている。 数年前に訪れたゆっくりブーム。人々はこぞってゆっくりをペットにしたがった。 僕もそんな流行に流された者の一人だ。 それから暫く経ってゆっくりブームは収束し、ゆっくりをつれて歩く人もまばらになったが、いまだに僕はゆっくりを飼い続けている。 「やぁ『まりさ』。ゆっくりしてるかい?」 「ゆっ!!おにいさん!!!まりさはとってもゆっくりしてるよ!!!」 今日も今日とて良いご挨拶。 やっぱりゆっくりの声はどことなく癒される。 「今日はちょっと豪勢なゆっくりフードを用意したよ。さ、お食べ」 「ゆゆっ!!うめっ!!これめっちゃうめっ!!が~つが~つ!!」 ちょっぴり眉をしかめる僕。 元気の良いことは大変結構だが、それでもちょっと食べ方が汚すぎる。 これは躾が必要だな。 「こら、『まりさ』。そんな汚い食べ方しちゃいけないだろう?」 ぶすり。 まりさの両目に指を突き込み、かき回す。 そうして引き抜いた指先には、ぐちゃぐちゃになった『まりさ』の両目があった。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!」 「いい天気だね、『ありす』。ゆっくりしてるかい?」 「ゆっくりしているわ!!!」 今僕達はお散歩中。 カチューシャにリードを取り付けられて、綺麗な蒼いおめめをぱちくりさせながら『ありす』は駆け回る。 元気だなぁ。これがとかいはと言うやつだろうか。 「おにいさん、ここ!!ここにゆっくりできるばしょがあるわ!!」 「はいはい」 ありすがベンチを見つけたらしく、そこに座ろうと急かしてきた。 まったく、そんなに急いでもベンチは逃げないぞ。 「・・・・・・ゆっくり、していってねぇ・・・・・・」 「うわ、何だ!?」 のそりと、ベンチの下から何かが這い出してきた。 ゆっくりれいむ。ただし、薄汚い野良ゆっくりだが。 久しぶりに見た。まだ駆除されないで生き残っている奴がいたのか。 「ゆっくりしていってね!!!」 「おい、ありす。そんな奴に構わなくてもいいって」 薄汚い野良風情に挨拶を返す『ありす』。 もし野良が擦り寄ってきて、『ありす』が薄汚れてしまったらどうするつもりなのだろう。 「ゆっ!!れいむはきっとゆっくりできるゆっくりよ!!おにいさんは、そこでみていてね!!」 「ゆっ・・・、あ、あでぃずぅ・・・・・・」 「あ、こら」 僕の忠告を無視して、ゴミへと近寄っていく『ありす』。 いけないな。飼い主の言うことは素直に従わなくちゃ。 これはおしおき決定だな。 ありす目掛けて、思い切り蹴り上げる。 全速力で振りぬかれた僕の爪先は、ありすのまむまむの周囲、そしてその少し上にある口を削り取った。 飛び散るクリームと白い飴の歯と求肥の舌。 「・・・・・・っ!?・・・・・・っひゅーっ・・・・・・ひゅー・・・・・・」 口を失い、代わりに掘られた穴からはヒューヒューと風音がする。 薄汚い野良れいむはそんなありすを見て失禁していた。 「『ぱちゅりー』、その本面白い?」 「おもしろいわ!とってもゆっくりできるごほんよ、おにいさん」 家の中、僕は『ぱちゅりー』と一緒に本を読んでいた。 小難しい小説を読む僕と、むきゅむきゅと逆三角形の口をとがらせて簡単な絵本を読む『ぱちゅりー』。 まったくもってほほえましい光景だ。 「おにいさん、つぎのごほんはないの?」 もう読んでしまったのだろうか。 次の絵本をねだる『ぱちゅりー』。 そうは言っても絵本なんてうちには殆どない。あるとすれば・・・・・・。 「じゃあこの絵本を貸してあげるよ、『ぱちゅりー』」 「ゆ?そのごほんは・・・・・・」 「ああ、古いだろう?僕の宝物だった本なんだ」 古ぼけた一冊の絵本を物置から引っ張り出す。 昔はこれをずっと抱えていたっけ。 「ぱちゅりー、貸してはあげるけど汚さないでくれよ。もうその本売ってないんだ」 「むきゅ!わかったわ!あ、でもこのほん・・・・・・」 意気揚々と僕から本を受け取り、開く。 本を開いたその瞬間、埃が舞い上がった。 その埃をもろに吸い込んでしまう『ぱちゅりー』。 「むぎゅ!!ごほっ、ごほっ・・・・・・えれっ、えれれっ!!!」 「あ」 咳につられて、嘔吐までしてしまう『ぱちゅりー』。 本にびしゃりとクリームがかかる。 もうこれは読めなくなってしまっただろう。 「ごほっ、げほっ、えれれ、ごぼっ!!」 「ああ、僕の絵本が・・・・・・」 汚さないでと言ったのに。 『ぱちゅりー』は僕の思い出を容赦なく汚してしまった。 これはお仕置きしなくてはいけない。 『ぱちゅりー』の脳天に抜き手をかます。 元々薄い『ぱちゅりー』の皮はあっさりと破け、簡単に手首まで埋まってしまった。 あとはハンドミキサーの要領でぐりぐりと手を掻き混ぜる。 「っ!!!?・・・・・・けひっ!!かひぇっ!?・・・・・・・くひぃっ!!」 ぐるんと白目を剥き、わけの分からないことを叫んで痙攣を始める『ぱちゅりー』。 もうこれでクリームを吐き散らかすようなことはしないだろう。 僕はぱちゅりーの頭から手を引き抜き、払ってクリームを振り落とした。 「やぁ『れいむ』。ゆっくりしてるかい?」 「ゆっ!!おnいさん、れいmはとっtもゆっkりしてrよ!!!」 『れいむ』に話しかける僕。 『れいむ』は今日も今日とて良いご挨拶・・・というわけにはいかなかったようだ。 「あれ?れいむ、今なんて言ったの?」 「ゆ?おにiさん、rいむはとってmゆっくrしてるyっていったnだy!!!」 僕の問いかけに返事を返す『れいむ』。 やっぱり聞き間違いではなかったようだ。 そういえばもう長いところ調整していない。そろそろガタが来たのかなぁ。 「うーん、こりゃ酷いな。総メンテが必要になったのかな?」 「ゆyっ?oにいsん、いったiなnのkと?」 僕を見上げるその瞳がカメレオンのように別々に動き始める。 ぐるぐると一箇所を見続けることはなく、時々白目を剥いたり、黒目に戻ったり。 うん、やっぱりこれは内部まで点検しないといけない。 「それじゃあ『れいむ』。ちょっとの間眠っててね」 「ゆ!おnいさn、rいmまdねmくな・・・・・・」 振り上げた拳をそのまま『れいむ』に叩きつける。 頭を不気味に変形させて、目と言わず口を言わずありとあらゆる穴から餡子を噴き出す『れいむ』。 一瞬の断末魔もなく、『れいむ』はそのまま静かになった。 「えーと、電話電話・・・・・・確かこの番号に・・・・・・」 電話帳を片手に、電話のボタンをプッシュする。 プルルとお馴染みのコール音。相手が出たのは、2コール後だった。 『はい、加工所愛玩部でございます』 「あ、すいません。ゆっくりの修理をお願いしたいのですが―――」 数年前に訪れたゆっくりブーム。 何故ゆっくりなんていうものがペットとして流行ったのか、それにはある理由があった。 先ず第一に人間の言葉が使えること。 犬や猫と違い、言ったことがそのままわかると言うのはペットとして大きなニーズを獲得した。 勿論、言語が通じることで生じる問題もあったが。 第二に、飼育が簡単であると言うこと。 なんせ生ゴミを適当に与えておいても勝手に育つのだ。 面倒くさいマニュアルなんてものはいらない。それはペットとして大きな魅力だろう。 そして、第三。恐らくこれが最も大きな要因だろう。 ゆっくりは、簡単に『修理』できるのだ。 他の動物なら致命傷でも、ゆっくりならば簡単に直せる傷なんてのは良くある。 元々体の脆いゆっくりの事、お手軽にペットを治療できるなんてのは病院代に悩む飼い主を救うことを意味していた。 それは、後々別の意味を持つことになる。 『ゆっくり救急治療キット』が世に出てから随分経つ。 名前の通り、そのキットにはオレンジジュースをはじめとするゆっくりを直す道具が一通り揃えられていた。 このキットが売り始められた時期と、ゆっくりのブームは奇しくも―――いや、必然だろう――― 一致する。 人々はゆっくりを『治療』するだけには止まらなかった。 治療と言う名の行為が行き着く果て―――それは改造だ。 今やペットショップにはゆっくりの種類別に分けられた眼球などのスペアパーツが並んでいる。 僕もそんなゆっくりを『改造』するものの一人だ。 この『れいむ』―――いや、その前は『ぱちゅりー』で、その前は『ありす』。更にその前は『まりさ』。 ではその前は一体なんだったろう。たしかみょんだったようなちぇんだったような・・・・・・?よく覚えていない。 とにかくこの元の種族すら分からない一匹のゆっくりを、僕は延々と改造し続けている。 その姿に飽きれば皮を剥がして、目を入れ替えて、植毛して、中枢餡を残したまま中身を入れ替えればよいのだ。 他の動物には真似出来ない、立派なゆっくりの長所だと思う。 まぁ時々こうして中身の不具合が出るのは加工所に任せるしかないんだけどね。 ともかく、ゆっくりがこの世に出てからいくらか経ったこの時代。 品種改良を重ね続けて、ゆっくりは完全に人に迎え入れられるような形となった。 人のために姿を変え、記憶を変え、魂まで変える。 なんとひたむきで、いじらしいのだろう。 『れいむ』を受け取りに来た職員さんに、そっと『れいむ』を差し出す。 一週間でお返しできます、との言葉を最後に職員さんは車を出していった。 きっとあの車の中には『れいむ』と同じようなゆっくりが積み込まれているのではないか。 遠くなっていく影を見つめながら、僕は一人思いを馳せる。 今度はどんな姿に改造してやろう。 もう『れいむ』の姿には飽きてしまった。つきはどんな姿がいいだろう。 そうして、つい最近入荷された新製品の事を思い出す。 確かあれは『ゆっくりゆうかセット』だったっけ。 緑の髪、赤い瞳、そして植物を栽培するらしい習性。 よく分からないが希少種・・・?のためらしく値段が少々高い。 それでも、セットに描かれていたあの姿は可愛らしかった。 きっとあの姿ならすぐには飽きない。少しは長く楽しめるだろう。 よし、決めた。次は『ゆうか』にしてやろう。 あの『れいむ』・・・いや、あの『ゆっくり』は喜ぶだろうか。 喜ぶだろうな。なんせあんなに可愛いのだから。 思い立ったが吉日。 僕は一週間後の改造に備えて、意気揚々とペットショップへと歩いていった。 人のためのゆっくり。 それは、ペットと人形の中間で人間に弄ばれる存在なのかもしれない。 おわり ――――― 書き溜めです。 ちゃんとゆっくりを愛でてみようと思って書いてみました。 着せ替え人形みたいにその日その日でお手軽に姿を変えられるペット、これは流行る。わけがない。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/358.html
※最投稿です。wikiのみなさん昨日は失礼しました。 ⑨<バカって言うやつがバカなのよ!このバカ! 普通のゆっくり制裁 「うっめ!!これめっちゃうめ!!」 「みんな、ゆっくりしないでいそいでたべるよ!」 朝畑に着てみたら、畑で黒い帽子と赤いリボンが野菜を食べていた。 収穫間際のにんじんや大根が見るも無残な姿に変わっていた。 「ゆっ!?おじさんはゆっくちできるひと?」 『普段はゆっくりしてる人だ』 「まりしゃもゆっくりだいちゅき すーりすーり」 いつの間にか野菜を齧っている奴らよりもふた周りほど小さいやつが話しかけてきた。 こんな変な生き物が人語をしゃべるのにも驚いたが、 そんなことよりも、収穫間際の野菜たちを食べられた怒りの方が大きかった。 『てめぇら!俺の畑で何してやがる!』 俺は思わず怒鳴りつけたが、こいつらは 「ゆっ!このおやさいはまりさたちがみつけたんだぜ、 おとなしくしていればいたいめをみないですむんだぜ」 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスにするよ! きたないじじいはでていってね!」 などと抜かしやがった。 聞いたことがある、人の頭のような形をして、 人語をしゃべり、人里のものを食い散らかして行く「ゆっくり」という生物を。 どうせ畑の野菜たちは商品にはならないのだから この目で見るのは初めてなので、少し観察してみた。 どうやらくろいぼうしをかぶったやつが「まりさ」で 赤いリボンをつけたやつが「れいむ」というらしい。 そしてそいつらの子供と思わしき 5匹の野球ボールほどの大きさのれいむ1匹とまりさ4匹、総勢7匹のようだ。 先ほど話しかけてきたのは子供のれいむのようだ。 私が観察していると 「れいみゅはとめたんだよ…けどおきゃあしゃんたちが…」と言ってすまなそうな顔をしてから親のほうへ跳ねていった。 そのはねる姿 言葉遣い 一口二口しか食べられていない野菜たち 私は苛立ちを覚えてきた 村の周りには妖怪たちが住んでいて、めったなことでは手出しはしてはいけないと教わっていた。 こいつらはどう見ても妖怪だ、どんな能力を持っているのか計り知れない。 弱そうな外見でありながら実はとても強い妖怪であった例などいくらでもあるのだ。 だが、それでも私の怒りは収まらない。 私は妖怪に詳しい人物に教えを受けることにした。 私が離れていくのを見て 「ふん!まりささまにおそれをなしてにげだしたんだぜ!」 「ほんとうにダーリンはつよくてたくましいわ!」 「あんにゃきちゃないじじいいなくなってすっきりーしたよ」 私は苦々しくその言葉を聴きながら復讐に燃えていた。 「そうか、お前のところにもゆっくりがでたか」 私は親戚の叔父の家に来ていた、勿論ゆっくりのことを聞きにきたのだ。 「いいか、あれは確かに妖怪だが、中身はただのまんじゅうだ」 え? 「そのうえ、力も弱いし頭も悪い。これと言って能力もない にもかかわらず、態度だけでかくて、何も知らないやつはびびってしまう、お前みたいにな」 私は叔父にどうすればいいか対策を聞いてみた 「そうだなあ、あいつら馬鹿だからまた明日も畑に来るだろうから わなでも仕掛けとけばいいんじゃねえか? そうだ、あいつら加工所ってとこに持ってけばいい金になるらしいぞ」 私はそれを聞いて一目散に家に帰ってみた 案の定畑は食い荒らされていてそこには何もいなかった。 私は街の本屋でゆっくりの罠の作り方を調べてみた。 次の日… 「ゆっ ゆっ ゆっ!」 早朝から大きな声を上げながら、ゆっくりどもがやってきた。 私は畑がよく見えるところから様子を眺めていた。 「ゆっ!なにこれ!これじゃゆっくりできないよ!」 畑の周りは昨日の内にネットで囲んでおいた。 これじゃ通れないよ、どうするダーリン」 「へっ!こんなものまりささまにおまかせだぜ!」 そういうとまりさは助走をつけてジャンプ! 「ゆがっ!?」 どうやら後ろ足(そもそも足があるかわからないが)が引っかかって顔面から落ちたようだ。 「いたいんだぜぇ!!こんなもんつくったやつはじねええぇ!」 まりさはネットに向かって体当たりをしようとした、が 「どぼじでがらまるんだぜぇぇぇ!!!?」 さすがヤマメ印のスパイダーネットだ、よく絡まってくれた。 まず1匹捕まえた、さて残りのやつらだが… 「ダーリンがたいへんよ!みんなでたすけるのよ!」 ゲスな家族だと思っていたがそうでもなかったらしい 皆で絡まった糸を取り外そうとして銜えているが 「どぼじでがらばっじゃうのおおぉぉぉ!!?」 ミイラ取りがミイラになったようだ。 家族全員捕まったところで私が姿を見せると 「おいじじい!はやくおれさまをたすけるんだぜぇ!」 「いまたすけたら、おれいにやさいくずをあげるわよおぉぉぉ!」 「みゃみゃぁぁ!?たちゅけてぇ!」 とおおさわぎになった。 そこで私が罠を仕掛けたことを告げると。 「いまならゆるしてやるんだぜぇ!はやくごめんなさいしてどげざするんだぜえ!!」 「ついでにはやくこのあみをはずしてねええぇぇ!」 「ゆっくちぃー!!おこるんだよ!!ぷんぷん」 などと叫んでいたもののどうすることもできない様子を見て思わず私は噴出してしまった。 さて、捕まえたがいいが、意外とはずすのも面倒だなあと思っていると、 「ゆっ!あそこにわなにかかったばかなかぞくがいるわ!」 「ああはなりたくないねーわかるよー」 「ちーんぽ」 通りすがりのぱちゅりー、ちぇん、みょん、が森から出てきた。 そうだ、いいことを思いついた。 『みょん、ちょっといいかな?』 「ヴェニス?」 みょんは多少後ずさりしたがこちらに敵意がないとわかったように口を開いた・ 『この馬鹿親子たちを助けてあげてほしいんだ』 「みょん!?」 「みょん!それはきっとわなよ!にんげんのいうことをきいてはだめよ!」 「あぶないんだねーわかるよー」 『助けてくれたらお野菜をあげるよ』 「ちーんぽ!!」 みょんは了解したようだ 「きけんよみょん!わたしたちはにげるわ!」 「せんりゃくてきてったいだねーわかるよー」 と言ってぱちゅりーとちぇんは森の木陰まで逃げていった だが、こちらの様子を伺っているのがばればれである さすが餡子脳といったところだろうか 『さてみょん、ネットだけ切ってね、くれぐれも中の物まで切らないようにね』 「ちーんぽ」 ざくり 「たすかったんだぜ、やいじじい!こんなところにとじこめて ただですむとおもってるのかだぜ!おれさまはつよいんだぜ! ほんきをだせばおまえなんかいちころなんだぜ…ってきいているのかだぜ!」 わたしはそのころみょんにお礼の野菜をプレゼントしていた 『仲間と一緒に食べるんだよ、あとここにはもう近寄らないんだよ』 「ちーんぽ」 野菜を持って仲間のほうへとかけていくみょんをみながら私は考え事をしていた。 「おい」 「なんなんだぜくそじじい!!はやくおれさまたちにもやさいをよこすんだぜ!!」 『お前らもうここには来るなよ、きたらもっとひどい目にあわせるからな』 「そんなことしらないんだぜ、それにもうドスたちもここにむかっているんだぜ」 『ドス!?ドスもいるのか…好都合だ』 「さっきからなにひとりでしゃべっているんだぜ、きょうはひどいめにあわされたからかえるんだぜ いたいめをみなくてよかったなくそじじい!まりささまがほんきになれば…」 もうまりさたちの声は聞こえない ドスがくる それだけが私の頭の中にあった。 次の日 「ここのいちばんえらいひとをだしてね!!」 早朝から大きな声が響く 村中にすでに知れ渡っていることではあったが いざとなると緊張もする。 「はやくしてね!ドスはぐずはきらいだよ!」 そこに出て行く私 『やありっぱなドスさんどうしたんですか?』 「ゆゆっ!きのうなかまがこのむらでいじめられたからほうふくにきたよ!」 それとゆっくりしょくりょうをだしてね!」 「はやくだすんだぜ!」 「そうよそうよ!いなかものはこれだからきらいよ!」 『そうでしたかそれはすみません。 お詫びと言っては何ですがそこの畑の作物をすべてドスの群れに差し上げます。 どうか許してください』 ゲラゲラゲラ!!! 笑い声が響く 「やっぱりにんげんはばかでのろまでくずだね、ドスのすごさもわからないではむかうなんて」 「でもやさいがてにはいったわ、これでふゆがこせるわ」 「じゃあこのやさいはドスたちのものだよ、はむかったらドススパークでくろこげだよ!」ズドーン! ドスはドススパークを打って村人たちを威嚇した。 ドスの群れは我先に畑へと入っていく、が 「あがぢゃんがぁぁぁ!?」 ゆっくりの赤ちゃんたちが一瞬で消えてしまったのだ。 「どぼぢでぇぇぇ!!!」「どごいっだのおおおお!??」 原理はこうだ まず落とし穴を作る その上に竹でできた格子状の物を置く 上からではわからないように葉っぱや土をかけておく すると小さいゆっくりだけが落とし穴へ落ちていくと言う仕組みだ ちなみに下は藁が引いてあって赤ちゃんゆっくり達は無事だ。 「ゆっくちぃ…いちゃかったよぉ…」 「まっまーどこなにょぉー」 「まってってね!いまドススパークで…」『まった』 ドスの言葉をさえぎったのは私だ。 赤ちゃん達が入っている落とし穴に液体をかけていく 「ちべちゃい!」「ぬるぬるしててきもちわりゅいよ…」 「今かけたのは油だ」「どぼじでぞんなこどずるのおおおおぉぉぉお!?」 『よく燃えるからだ、そんなこともわからないのか?』 「ぞういうごどをぎいでるんじゃないいいぃぃぃ!」 『いまドススパークを打てば間違いなく油に引火して赤ちゃん達は全滅だな』 「ドスゥゥゥ!どうするんだぜええ!」 「ドス!あかちゃんをたすけて!」 「ゆぎぎ…」 『さあ!どうする時間はないぞ!』 気がつくと村人のほとんどがたいまつを持っていた。 いつ投げ込まれてもおかしくはない。 「わかったよ!おやさいがほしいよ!あかちゃんはあきらめるよ!」 ゆっくりたちは耳を疑った。 「あかちゃんはつくれるけどおやさいはとりにくるのがめんどうだよ、 だからドスはおやさいをとるよ!」 「ドスぅぅぅぅ!!!」 「ドスのはくじょうものぉぉぉぉぉ!!!」 ゆっくり達の悲鳴が聞こえる、当たり前と言えば当たり前だろうが 『じゃ、いらない赤ちゃん達、さようなら~』 ぽいっ ゴオオオオオァァァァッ!! 「アジュイィィィィィ!!!!」 「おぎゃああちゃあああああ!!!!!」 「ばりざだげだずげるのぜぇぇ!!!」 そこはまさに阿鼻叫喚地獄絵図となった 数十分後 あたりは焦げた餡子の臭いが立ち込めていた。 「しかたないんだぜ、これもいきていくためにはひつようなんだぜ、 だからドスをうらまないでほしいんだぜ…」 と言う割には帽子に野菜を山ほど詰め込んでホクホク顔のドスだった。 「ゆぅぅ…あかちゃん」 「しかたないんだぜ、やさいをもってかえるんだぜ」 正直冬の間の食料に困らなくなってほっとした家族が何軒もあったことだろう、 意外と疲弊した表情のゆっくりが見られなかった。 それが強いて言えば誤算と言えば誤算だったのだろうか 「ゆっ!!なんなのぜこれは!!」 群れが森の入り口に差し掛かったところで 大きな網が群れ全体をつるし上げたのだった 「やれやれ、こんなにいるとは思っていませんでしたよ」 『いやあ、おかげさまで助かりました』 「いえいえこちらも仕事ですから、 これだけいれば冬の間のゆっくり不足の解消にもなるでしょうし、 それに何よりドスを捕まえられたのが大きいですね、 これで研究もはかどりそうです」 『ありがとうございますこれで私も冬が越せそうです』 『ただ、これだけの状況を作り上げてもストレスを感じた風なゆっくりがあまりいないのが、 不思議と言えば不思議ですね。』 「まあドゲスの群れにはゲスが集まりやすいですからね、そういうこともあるでしょう、 値段は多少割引になってしまいますがね。」 『そうですか、この焼けたゆっくりはどうしましょう』 「そのまま肥料としてお使いください、いい肥料になりますよ」 『そうですか、いたれりつくせりですね』 ハハハハ… 「おいじじい!おれたちをどうするんだぜ!!!」 『ああ、きみたちは加工所に売り飛ばすんだよ、野菜の代わりにね』 「がごうじょ!!!いぎゃあああぁぁぁ!!」 ユッサユッサ 大きく網が揺れた瞬間1匹のゆっくりがころがり落ちた。 「ここはゆっきゅりできないむれだね!れいむあたらしいむれをさぎゃすよ!」 「あら?これいむだわ」 「きっとむれからはぐれたんだねーわかるよー」 「いっしょのむれにいれてあげるちーんぽ!」 「ゆっ!ありがちょーおねぇちゃんたち!」 その後、子れいむはぱちゅりー達の群れで幸せに暮らせたかどうかはわかりません。 レイパーにレイプされて死んだかもしれません れみりゃに食べられたかもしれません。 それでもあの時つかまっているよりは幸せになったでしょう。 終わり
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/202.html
※最初で最後のゆっくり虐待に挑戦中です。 ※どくそ長いです。(十回超の予定) ※うんうん、まむまむ描写あり。 ※標的は全員ゲスです。 ※最初の数回は読者様のストレスをマッハにすることに腐心しています。虐待パートは5からの予定。 ※虐待レベルはベリーハードを目指します。 ※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『永遠のゆっくり』3 「ゆっ!まりさ、ゆっくりおかえりなさぞいづはいっだいなんなのおおおおおおお!!!?」 この世の終わりのような絶叫が室内に轟く。実にやかましい。 まりさと連れだって家の中に入ってきたありすを見て、れいむは激怒した。 ありすの頭には茎が生えており、生っている赤ゆっくりはまりさとありすのものだ。 状況は一目瞭然だった。 「ばりざあああああ!!!なにがんがえでるのおおおおおお!!? ばりざにはでいぶがいるでじょおおおおおおおおお!!! ぞんなぐぞあでぃずはゆっぐりでぎないがらででいげえええええ!!!」 目をまん丸に見開いて唾をあちこちに飛ばし、ヒステリックにきんきん喚く。 「ゆっ!」 まりさは伴侶の顔を見ようともせず、俺たちに向かって顎でしゃくっただけだった。 「なんとかしろ」とのお達しらしい。 「あの、まりさちゃん、その子はなあに?」 留守番をしていた由美が戸惑いながらまりさに聞く。 「まりささまのすっきりようゆっくりなんだぜ!!」 妻の前で堂々と、妾を自宅に囲う宣言をするまりさ。 ちょっとは悪びれてほしい。 「ばりざあああーーーーっ!!」 「ええと、あの、おちついて話し合いましょ?」 無駄とは知りつつ、なんとかたしなめようと試みるも、 れいむは壊れたラジオのようにわめき続ける。 「ばりざばりざばりざばりざああああーーーーーーっ!! でいぶとのあいはどうじだのおおおおおーーーーっ!?あれはうぞだっだのおおおおおおお!!?」 当のありすはわめくれいむを薄笑いを浮かべながら眺めていたが、 やがてまりさの側に近付いて色目を使いはじめた。 「ゆふんっ、とってもとかいはなゆっくりぷれいすねぇ? ありすがすんであげてもいいのよ?」 「ゆっ!あたりまえなんだぜ!!おまえはここでまりささまをすっきりさせるんだぜ!!」 「うふふ、まりさったらつんでれさんねえ……」 そう言うと、ありすはまたもまりさのぺにぺにに舌を這わせ、 あろうことか相手の妻の前で堂々と寝取る様を見せつけはじめた。 「ゆほっ」とか言いながらぺにぺにを屹立させよがり始めるまりさ。 「ぐぞありずううううううなにじでるうううううーーーーーーーーーっ!!! でいぶのまりざがらばなれろおおおおおおおおおーーーーーーーーっ」 ここを先途と喉を震わせ、青筋立てて絶叫するれいむ。 血管はないはずなのになんで青筋が浮き上がるんだろうか? 「うるさいんだぜ!!」 まりさは一喝をくれただけで、あとはありすの舌技に身を委ねていた。 「ゆがあああああああ!!あがあああああああああーーーっ!!!」 ありすの意図は明確だった。 飼い主に捨てられ、野良になる覚悟もなく途方にくれていたところに、 人間を奴隷として従えている強いまりさが現れた。 このまりさを自分の体で籠絡し取り入れば、ゆっくりぷれいすが手に入る。 それも人間に飼われるのではなく、自らが人間を従えるゆっくりぷれいすだ。 茎を生やして子を宿し、今れいむを挑発して醜く激昂させているのも、自分が正妻におさまる為の術策だろう。 俺たちはうろたえていた。うかつだった、まさかこんな事になるとは。 俺たちが試みていたのはこの二匹をゆっくりさせることだ。 この状態では、まりさはいいがれいむは全くゆっくりできていない。 二匹が仲睦まじい関係を保っていることが前提条件の計画だったということに今更ながら気づいた。 気づいてみれば、ゲスの夫婦はそれだけでトラブルの種を大量に抱えた爆弾のようなものだったのだ。 「あの、ねえ、まりさちゃん……」 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 「その、とってもゆっくりしたゆっくりは、奥さんもゆっくりさせるものよ?」 「くそどれいは、だまっ、ゆほ、てるん、んっほ、だぜすっきりいいいいーーーーっ!!」 まりさは悪態をつきながら、すっきりする瞬間に由美の方を向いて精子餡を飛び散らせた。 べとつく精子餡を膝にひっかけられた由美は、怒りもせずに説得を続けた。 「でも、本当のゆっくりは家族みんなで仲良く……」 「おい……ごみくずがいちゆっくりまえのくちをきくんじゃないんだぜ」 射精直後の虚脱状態で息をつきながら、まりさが気だるげに罵ってきた。 「しらないようだからおしえておくんだぜ? すべてのゆっくりは、まりささまにつかえるのがいちばんゆっくりできるんだぜ。 よくおぼえとくのぜ!!」 「ゆっふん、だーりん、わいるどですてきよぉ」 まりさはそう言い捨ててからありすと舌をからませ始めた。 まりさの餡子脳内では恐ろしいヒエラルキーができあがりつつあるようだ。 ゆっくりのつけ上がりかたというのは、どうやら人間の想像力の斜め上をいっているのではないか。 「ゆがあああああああ!!ごっぢをむげえええばりざあああああああ!!!」 「でもその、れいむちゃんはゆっくりできてないみたいだけど……」 「れいむはばかだからじぶんのほんとうのしあわせがわかってないのぜ。 ほっとけばいずれはしんじつにきづくのぜ!」 「づれでごい!!ぐぞどれいはゆっぐりじないでばりざをづれでごいいいいーーーーっ」 呼びつけられて振り向いた由美が、声をあげた。 「れいむちゃん、待って!」 そう言い、タオルケットの上でばんばん跳ねているれいむを手で押さえる。 「ゆがっ、ざわるなあああああ!!ばなぜええええ!!! でいぶのいうごどがぎげないのおおおおおおおお!!?」 「赤ちゃんが生まれるわよ!!」 「ゆっ?」 魔法のように、れいむの動きがぴたりと止んだ。 よく見てみると、確かに茎に生っている小さい赤ゆっくりがぷるぷると震えはじめている。 茎が生えてから九日を経て、少しばかり早めの出産が行われつつあるようだ。 れいむが激昂して暴れたのも無関係ではあるまい。 「ゆぅぅ!!れいむのかわいいかわいいあかちゃんがうまれるよおぉぉ!!」 打って変っておとなしくなり、満面の笑みを浮かべて赤ゆっくりを見つめるれいむ。 「恵一、新しいタオルケットお願い!受け止めて!」 由美の指示で、俺は赤ゆっくりを受け止めるためのタオルケットを茎の下の床に敷いた。 このフローリングの床では、直接落してしまうとつぶれかねなかった。 「ゆゆゆぅ~♪ゆっくりしないでうまれてねぇ~♪」 慈母の表情で目を細め、いまかいまかと待ち構えるれいむの前で、 茎の一番先の赤れいむがその震えをさらに早めていた。 「ゆっ…ゆっ…」というか細い声も聞こえてくる。いよいよだ。 一同の注視の中、ついに一匹目のれいむがこの世に生を受けた。 タオルケットの上に着地し、ぷるぷると頭を振ってから周囲を見回し、 れいむの姿を認めると、母親に向かっておさげを振り上げて叫んだ。 「ゆっきゅちちていっちぇにぇ!!!」 この世のあらゆる光を前にしたような眩しげな笑みをたたえ、感極まったれいむが叫び返した。 「ゆっくりしていってねぇぇ!!!」 すぐに二匹目が誕生する。 「ゆっきゅちちていっちぇにぇ!!!」 「ゆっくりしていってね!!」 母親と姉が、新しい家族に挨拶を返す。 そして三匹目、四匹目、最後に五匹目が生まれるまで、この挨拶は五度繰り返された。 五匹のうち三匹がれいむ種で、二匹がまりさ種だった。 「ゆゆぅぅ!!とってもゆっくりしたあかちゃんだよぉぉ!!」 「みゃみゃ、ゆっくりしゅーりしゅーりちてにぇ!!」 「ゆっ!!おねーちゃんじゅるいよ!!まりしゃもしゅーりしゅーりちてにぇ!!」 「ゆゆっ、おちびちゃんたちなかよくしてね!!みんなでおかあさんとしゅーりしゅーりしようね!!」 「しゅーり、しゅーり!」 「しゅーり、しゅーり!」 「ゆゆゆゆぅ~!!おちびちゃんたち、ほんとに、ほんとにゆっくりしてるよおぉぉ~!!」 正直、悪くないかな、と一瞬思ってしまった。 交尾はひどいものだが出産の様子は、なんというか、心温まるものがなくもないかもしれない。 あのれいむがこんな表情を見せるとは思わなかった。 それでも可愛さ2、ウザさ8といったところではあるが。あひる口がウザい。 「ゆっ!まりさ!!」 さすがに好奇心にかられて近づいていたまりさに向かってれいむが叫ぶ。 「れいむとまりさのゆっくりしたあかちゃんだよ!! おちびちゃんたち、おとうさんだよ!!ゆっくりあいさつしてね!!」 「ゆゆっ、おちょーしゃん?ゆっきゅちちちぇいっちぇにぇ!」 「おちょーしゃんはゆっきゅりできりゅ?」 「まりしゃとしゅーりしゅーりちてね!!」 「ゆふん、かわいいでしょ!まりさ、ゆっくりかわいがってね!!」 下顎を突き出し、勝ち誇ったように見下ろして言い放った。 ところが、対するまりさの反応は冷めたものだった。 「めんどくさいんだぜ」 「ゆっ?」 一瞬、事態を把握できない様子で固まるれいむ。 そんなれいむにまりさは続けた。 「こどものめんどうはそっちでちゃんとみるんだぜ。 こもりなんてせせこましいしごと、まりささまにはふさわしくないんだぜ!」 「どどどどどどぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおお!!!?」 どうやら、可愛い赤ちゃんを見せればまりさが子供べったりになり、 家庭に根付いてくれると確信していたらしい。 母性愛の強いれいむ種ならではの発想だったが、 まりさ種、それもゲス相手ではそれも効力がなかったようだ。 「こそだてはおんなのしごとよ。 おっとにこどものめんどうをみさせるなんてとかいはじゃないわね!!」 「あでぃずはだまれええええええええ!!!」 横から口を出してきたありすにれいむは激昂する。 「ゆっ、おきゃーしゃんきょわいよ!」 「ゆっきゅりできにゃいよおお!ゆえーん!」 「ゆゆっ!?」 母親の剣幕に怯えて泣き出した子供たちを見て、れいむはなんとか怒りを収めた。 「ゆゆっ、ごめんね!おかあさんこわかったね! ゆっくりぺーろぺーろしてあげるね!!」 「おきゃーしゃん、ぺーろぺーろ!!」 「ゆっ、ぺーろぺーろきみょちいいにぇ!!」 子供の頬を舌で舐めはじめた。 まりさとありすはそれに背を向け、離れたところでいちゃつきはじめた。 れいむはそちらの方を時々恨めしげに、かつ憎々しげに見やっていたが、 ついにそれきりがなり立てることはせず、子供にかかりっきりになった。 この母性愛は、人間ですらなかなか真似できないのではないか。 母親の望む形とは違ったが、結局赤ゆっくりの存在が状況を丸く収めた形になったようだ。 まりさはありすにすっきりさせてもらい、れいむは可愛い赤ゆっくり達を独占し、 それぞれが一応はゆっくりした状態になった。 俺はというと、頭を痛めていた。 ついに子供が生まれてしまった。ありすの茎の赤ゆっくりもいずれは生まれるだろう。 二匹でも持て余していたのに、合計十匹以上となると、果たしてどういうことになるのか。 俺の不安をよそに、由美は楽しげにれいむの赤ゆっくりを眺めていた。 「ぼさっとみてないであまあまをもってきてね!! ごみくずはかわいいかわいいあかちゃんをみるけんりなんてないんだよぉ!!」 部屋のゆっくりは、結果としては十三匹になった。 れいむが三匹の赤れいむと二匹の赤まりさ、 ありすが四匹の赤ありすと一匹の赤まりさを生んだ。 れいむとありすは、それぞれが自分の子供の面倒を見ていた。 といっても、自分はその場からほとんど動かず、 食事は俺たちに持ってこさせ、うんうんやしーしーなどの処理も俺たちにさせる。 こいつらが親としてすることといったら、歌を歌うかおしゃべりすることぐらいだ。 要するに遊んでいるだけだが、自分では立派に子育てしているつもりでいるらしい。 子ゆっくり共は、いまでは直径10cmに足りるかどうかのサイズになっている。 れいむやありすの教育の結果、 案の定、子ゆっくり共も俺たちを奴隷と認識していた。 「ゆゆっ!ばきゃなごみくじゅがこっちをみちぇるよ!!」 「かわいいれいみゅのかおをみにゃいでにぇ!!どりぇいにはもっちゃいにゃいよ!!」 「あみゃあみゃをもっちぇきちぇにぇ!!そちちゃらまりしゃのうんうんをたべちゃちぇてあげりゅよ!!」 「ゆふふ、どれいをきょういくしてあげるなんておちびちゃんたちはゆっくりしてるね!!」 「ゆっ!!おきゃーしゃん、ごみくじゅのきょういきゅはれいみゅにまかちぇてにぇ!!」 れいむの子は、面と向かって悪態をついてくる。 いちいちちょっかいをかけられるたびに相手をするのは非常に疲れた。 「ごみくじゅ!!はやきゅあみゃあみゃをもっちぇきちぇにぇ!!」 「ゆっきゅりしにゃいでもっちぇきちぇにぇ!!かけあち!!かけあち!!」 以前にも増してひっきりなしに食事を要求される。 「あちょこのおもちゃをもっちぇきちぇにぇ!!いちびょういにゃいだよ!!」 「いち!まにあわにゃかっちゃにぇ!!ばちゅとしちぇどげじゃしちぇにぇ!!」 部屋の反対側にあるおもちゃを一秒とか二秒で取りに行かされ、間に合わないといっては土下座させられた。 「にゃにしちぇるにょ!?」 「くちょどりぇいにこんにゃにょはひちゅようにゃいよにぇ!!」 「りぇいみゅうんうんしちゃくにゃっちぇきちゃよ!!」 「ゆっ!まりしゃもうんうんしゅるよ!!」 勉強していれば、ノートの上によじ上ってきてその上でわざわざうんうんをしてきた。 こびりついた餡子はティッシュで拭きとってもくっきり跡が残った。 「痛っ!」 「ゆっ!ごみくじゅがいちゃがっちぇるよ!!」 「げらげらげら、おもちろいにぇ!!もっちょやっちぇあげりゅ!!」 「にゃんぼんみぇでちぬかにゃ~♪」 鉛筆やペンを口にくわえて俺を刺してくる。 たとえ子ゆっくりでも、鋭いもので突かれたら痛い。特にコンパスは冗談ではすまなかった。 俺が痛がるのでこの遊びは特にお気に入りになったらしく、いよいよここでノートは開けなくなった。 「ゆっ、これにゃに!?」 「パソコンだ。触らないでくれ」 「ゆっ!だいじにゃもにょなにょ!?」 「そうだよ」 「みんにゃー!!あちゅまりぇ~!!」 ノートパソコンで論文を書いているところにやってきて、 わざわざ大切なものであることを確認してから、姉妹を集めてその上で跳ねたりちーちーをしはじめた。 慌てふためいて砂糖水を拭き取ろうとする俺を眺めて、子ゆっくり共はげらげら笑い転げた。 ノートもパソコンも開けず、結局作業は大学でするしかなくなった。 「くちょじじいはゆっきゅりしにゃいでにぇ!!」 「れいみゅたちはゆっきゅりしゅるけどおみゃえはゆっきゅりしちゃだみぇだよ!!」 なにも用がないときでも、並んで悪態を飛ばしてくる。 押入れに隠れていればこうだ。 「ごみくじゅ!でちぇこい!!」 「ごみくじゅ!でちぇこい!!」 呼ぶから出ていってやれば、返ってくるのは嘲笑だけ。 「ほんちょうにきちゃないかおだにぇ!!」 「ゆっきゅりできにゃいにぇ!!おお、あわりぇあわりぇ!!」 「ば~きゃ!!ば~きゃ!!」 ほとんどの時間を、れいむの子ゆっくり共は俺をいじめる事に費やしていた。 ゆっくり用のおもちゃが敷き詰められたこの部屋の中で、 子ゆっくり共がどれを一番気に入っているかは明らかだった。 正直、俺はゆっくりをなめていた。 あんなまりさとれいむでも、成体ゆっくりはまだ理由をつけて罵ってくるだけましだったのだ。 子ゆっくりは、なんの理由もなしに、ただただストレートに悪罵をぶつけてくる。 自分たちはお前を蔑んでいるのだぞ、さあ悲しめ、いますぐ苦しめと言わんばかりに。 露骨に俺たちをいじめにかかっていた。 「さあ苦しめ」と言って向ってくる相手に、対話など成り立たない。 反論のしようも対処法もなく、ただ黙ってやられているしかないのはひどく辛かった。 「ゆっ、おちびちゃんたち、あれをみてごらんなさい。ゆっくりできるかしら?」 「ゆっきゅりできにゃいわ!!」 「うしゅぎたにゃいいなきゃもにょにぇ!!」 「ゆふふ、そのとおりね。とかいはなおちびちゃんたちは、あんなふうにはならないわね?」 「ならにゃいわ、まま!!なりゅほうがむじゅかちいわにぇ!!」 「あなたたちはとかいはなありすのあんこをうけついだこうきなゆっくりよ。 あんなげせんなどれいとはちょくせつくちをきいちゃだめよ?」 「ゆっきゅりりきゃいしちゃわ!!」 ありすの子は、俺を直接相手にしようとはしない。 しかしその侮蔑と悪意は深かった。 「ゆっ、とかいはなでぃなーをもってきなさい!!」 「いちょぐにょよ!ときゃいはなれでぃをまたちぇるもにょじゃにゃいわよ!」 「ありしゅちゃちはぐりゅめよ!いちりゅうしぇふをよんできにゃちゃい!」 由美に対しては、全力で見下しながらもまだ口をきくが、 俺に対しては一切口をきかず、家畜同然かそれ以下に見ているようだった。 それでいながらその実、ありす共は俺を意識しており、 毎日執拗に俺に対する嫌がらせを繰り返した。 ありす共は、表面的には俺と目を合わせずつんと無視しているが、 常に目の端で俺の行動を監視し、嫌がらせの種を探している。 洗濯をしていれば、洗濯機によじ上ってめちゃくちゃにボタンを押す。 勝手に冷蔵庫を開け放つ。 中の氷やアイスが解け、食事が腐り、その度にまりさに新しい食料を買い出しに行かされた。 原因はゆっくりにとっても明らかだったが、やつらの非難はいつでも俺たちに向けられた。 料理をしていれば、ありす共が台所によじ上り、 あちこちにぶつかって皿や包丁をがしゃがしゃ落としたり食材をひっくり返す。 当のありす共は、たまたま通りがかっただけという涼しい顔で、慌てるこちらを見ようともしない。 俺が慌てるのは、第一にありす共が怪我をしないようになのだが。 俺は押入れの中に布団を敷いて寝ているのだが、 毎日朝起きると、顔中にカスタードのうんうんが積み上がっていた。 ありす共が部屋の隅でにやにやとこちらを盗み見てせせら笑っている。 押入れの中に押し込んでおいた参考書が、大学に行っているあいだにすべて引っ張り出され、 あちこちに破り捨てられている。 ページの表面にこびりつくのはカスタードだ。 出かけようと思えば、俺の靴の中にカスタードがぎっしり詰められている。 歯磨きやら洗剤やらがすべて絞り出されてぶちまけられている。 犯人は大体いつも決まっていた。 やられた品々の周りに落ちているものがたいがいカスタードだったこともあるが、 行動パターンとして、れいむ共は俺達がそばにいる間は俺たちにつきっきりで悪罵を飛ばし、 俺たちがいない時は家族でゆっくりしている。 ありす共はその逆で、俺達がいる間は家族で固まっており、 俺達がいない間や寝ている間に精力的に動く。 壊された品々を見て慌てる俺を横目で見て、そらとぼけてせせら笑い、 高貴な自分たちがお前など相手にするわけがない、という姿勢を崩さない。 俺達が生活の中で使うもの、ゆっくり飼育のために使うものの区別なく、 とにかく俺達が使っているものをすべて壊しにかかる。 それで不都合が出れば、まりさが修復を命令してきた。 また部屋の構成を考えなければならなかった。 足元にまとわりつく子れいむ共に神経をすり減らしながら、家具の位置を大幅に変えた。 足場にされないように、ありす共の手が届かないようにする。 ほとんどの家具や日用品は撤去された。 もはや100%ゆっくりの為の家であり、人間が住む家ではなかった。 由美もまた、ゆっくり共に見下され侮蔑されていることに変わりはないが、 俺とは対応が明らかに違った。 家畜同然に扱われ、ごみのように苛められている俺に比べて、 由美の扱いはどうやらペットに近かった。 「おねえちゃんはほんちょにぐじゅだにぇ!もっちょはやきゅはしっちぇにぇ!」 「がんばりぇ!がんばりぇ!」 部屋の隅に置かれた一枚のクッキーを、 由美はわざとゆっくりのろのろと取りにいく。 ゆっくりのプライドを傷つけぬよう、魯鈍を演じている。 「やったぁ、取れたぁ!」 「ゆっ!おちょいよ!でみょよきゅがんばっちゃにぇ!!」 「ごほうびにたべちぇもいいよ!!ゆっきゅりかんしゃしちぇにぇ!!」 「わあい、みんなありがとう!」 にこにこしてクッキーを頬張る由美。 これほど言われても、つけ上がるゆっくりが可愛いという感性に揺らぎはないらしく、 とくに忍耐しているようには見えない。尊敬の念すら覚える。 そしてその無邪気な笑顔こそが、俺にとってもこの生活の中で唯一の救いなのだ。 とにかく、彼女と俺とではどうしてもゆっくりに対する態度が違う。 彼女はゆっくりのわがまま放題を心から楽しんでいるようだが、 俺のほうは常に潰したい衝動を抑えながらゆっくり共に接している。 その心情はやはり表面に現れ、ゆっくりもそれを敏感に察知し、 ゆっくりできるペットとゆっくりできない家畜、とでも分類したようだ。 俺に対しては「ごみくず」「くそじじい」としか呼ばないが、 由美は多くの場合「おねえさん」と呼ばれていた。 いつもにこやかな由美は多少なりとも可愛がられているようだったが、 俺は由美との対比でなおさら憎まれ、苛められ続けた。 それでも、俺は由美のために耐え続けた。 (後編へ) 選択肢 投票 しあわせー! (0) それなりー (0) つぎにきたいするよ! (0) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/855.html
『真冬のゆっくり対策 3』 「へえ…そんなものがあるんですか」 「外の世界から流れてきたものです。透明なビニールの中で野菜を栽培するようです」 「でもビニールハウスだと風通しが悪くなるのでは?温度とか湿気とか」 「そこなんですよ。ですから我々は屋根を取っ払って実際に育ててみました。大丈夫なようです。外の世界ではどう使ってるのかは不明ですが」 「いくつかの畑に使ってみましょう。他に何かありませんか」 「そうですね、商品ではなくアイデアなのですが畑の周りに毒草を生やしておくというのはどうでしょうか?」 「春の毒草といえばトリカブトやスイセンとか有名ですね。ドクウツギなんて昔は農村でよく被害が出たものです。今から生えてきますかね?」 「そこなんですよねえ…あとは青唐辛子を用意して仕込んでおくとか」 「周りの村から苗木を調達するとか検討してみましょう」 「さて私も何か少し手伝わせてくれませんか?」 「ありがとうございます。今から壁を作るのですがお手伝いお願いできますか?」 「任せてください」 「「「「「「むーしゃむーしゃ…しあわせぇ♪」」」」」」 洞窟の中は宴会だった。冬篭りというゆっくりにとって厳しい時期にドスが来てくれたのだから。 数分前 「ドスとみんなの約束だよ。ゆっくり理解してね!」 ドスまりさの帽子を被った女性が言った。 「おきてなんだね。わかるよー!!」 「「「「「「ゆっくりりかいするよ!!!」」」」」」 「1つ、無闇にすっきりしないこと」 「ゆ!どす、まりさたちはすっきりしてもだいじょうぶなんだぜ!」 「まりさ!さっき食糧を見せてもらったけどこの数じゃもうギリギリよ。それともまりさが食糧になってくれるの?」 「ご…ごめんなさい!!!!まりさがわるかったですううう!!!!」 「はるになったらすっきりしほうだいよ!それまでがまんしようね」 「1つ、………」 「1つ、…」 「みんな分かった?」 「「「「「「「ゆっくりりかいしたよ!!!」」」」」」」 「約束を破ったら死刑かこの群から出て行ってもらうわ。わかったわね?」 「「「「「「「はーい!!!!」」」」」」」 「じゃあみんなご飯にしようね!」 「「「「「「「やったね!えんかいだね!!!!」」」」」」」 こうしてゆっくり達の宴会が始まったのだ。 「ご飯だよ」 れいむのリボンを付けた虐待お兄ちゃんは親ゆっくりに食事を与えた。 「おきゃあしゃん!いっちょにたべよ!」 「赤ちゃんはドスから貰ってね。これは赤ちゃんには美味しくないんだ」 「ゆっふっふ、これはおとなのあじなんだよ。あかちゃんにはまだはやいよ。ごめんね」 「ゆっくちりかいちたよ!あとでゆっくちちようね!」 「赤ちゃんはこれを食べようね」 彼女は赤ゆっくり達に親ゆっくりとは別の食事を出していた。 「「「「むーちゃむーちゃ…ちあわせぇ♪」」」」 「「「「ちちちちちあわせええええ♪」」」」 赤ゆっくり達が完食した直後異変が起こった。 「ゆ!にゃんだきゃむずむずしてきちゃよ!」 「ゆ?にゃんだかぽかぽかしてきちゃよ!!」 「ありちゅもー」 「りぇいみゅもー」 「ゆゆゆゆゆ?あちゅくなっちぇきちゃよ」 「にゃんだきゃへんだよ!」 赤ゆっくりは頬を赤らめ体からぬとぬととした粘液を出していた。発情したのだ。 「ま…ま…まりしゃああ~しゅ~りしゅ~りぃ」 「しゅ~りしゅ~り…な…なんだかへんだよ。しゅ~りしゅ~り」 「しゅりしゅりしてたらきもちよくなってきちゃよぉ」 「な…なにしてるの!あかちゃん!すりすりしたらしんじゃよおお!!!!」 親ゆっくり達が気付いた時は遅かった。 「ゆっぎりやめぢぇええ!!まりしゃじんじゃうよおおお!!!!」 「にゃんだぎゃへんだよおおおお!!!!」 「まりじゃああああ!!!!!ちょっちぇもきもちいいわああああ!!!!!!」 「ぎぼぢわるいよおおお!!!!やべじぇえええ!!!!」 「ありじゅうう!!!!やべでよおおお!!!!」 「わぎゃらないよおおお!!!!!!らんじゃまああああ!!!!!!」 「やべでええええええ!!!!あがじゃんじんじゃうよおおおお!!!!!!」 「どぼじでええええ!!!!!!!」 「貴方達!!!なにしてるの!!!!早くとめなさい!!!」 何とか半分ほどは親ゆっくりが赤ゆっくりを咥えて離すことができた。それでもかなりの赤ゆっくりはまだ交尾をしたままだ。 「「ゆぎゅっ!ゆぎぃ!やめちぇ!やべじぇええええ!!!ゆげぁぁぁ!!!!」」 「「「「「んほおおおおぉぉおおおおぉおおお!!!!!」」」」」 「「「「だ…だめだよおおお!!!!それいじょうはああああぁぁ!!!」」」」 「「「「「「しゅっきりぃー!!!!」」」」」」 「「「「「「じゅっぎりぃ……」」」」」」 発情した半分の赤ゆっくりは頭から茎を生やしみるみるうちに真っ黒な塊へと化していった。 「でいぶのあがじゃんがあああああ!!!!」 「ばりざああああ!!!!!どぼじでうぢのばりざがああああ!!!!!」 黒い塊と化した赤ん坊に必死に呼びかけるが何も答えてくれない。 「何てことをしてくれたのよ!!!!!」 彼女は未だに発情している赤ゆっくりを集めた。 「この子たちの親は誰?前に出てきなさい!!!」 「ゆうううう…」 「他のゆっくりはれいむに従ってね。今からこの子達の裁判をするわ」 「じゃあみんな、こっちにおいで。後はドスに任せよう」 彼は残りのゆっくりを連れその場から離れた。レイプをした赤ゆっくりとその親を一列に並ばせて彼女は言った。 「まったく、貴方達は子供にどういう教育をしているの?」 「ご…ごべんなざいい…」 「なんであがじゃんがすりすりなんてじってるのお…おじえでないよぉ…」 「おきゃあしゃん、しゅりしゅりぃ」 事態を分かっていない赤ゆっくりは側にいる親にすりすりしている。 「どす!おねがいじまず!!ゆるじでくだざい!!!ぢゃんどおじおきじますがらああ!!!」 「ごべんなざい!ごべんなざいい!!!」 「そこのれいむ!」 「ゆ!!」 「私との約束を忘れてはないよね?」 「ゆ!ゆ!ゆ!ゆ!」 「言って御覧なさい」 「むやみにすっきりー!したらだめ…だよ…」 「そうね。さっき言ったもんね」 「あかちゃんたちを…どうするんだぜぇ…」 「そこのぱちゅりぃ!!!!」 「むきゅ!!」 「掟を守れない場合はどうなるんだっけ?」 「しけいかこのむれから…でていく…」 「そうね。死刑か追放よ」 「「ぞ…ぞんなあああ!!!!!」」 「「おでがいじまずううう!!!!!ゆるじでぐだざいいい!!!!」」 「「おでがいじまずう!!!!ありずはいながものでいいでずがらごのごだけはゆるじでええ!!」」 「「まだごのごは……おでがいじまずうううう!!!ゆっぐりざぜであげでぐだざいいいい!!!!」」 「黙りなさい!!」 「「「「「ゆぴいいいい!!!!」」」」」 「ドスとの約束を初日から破っちゃうの?そんな悪いゆっくりは潰すよ!!!」 「ゆぅ…ぐずっ…」 「ぁかちゃ…ん…なんでぇ…」 「今すぐこの子達を殺すかもしくはこの子を連れてここから出て行くか決めなさい!!」 「ぞんなのえらべないよおお!!!」 「ゆええ"ぇえ"えん!!!!」 「仕方ないわね…」 「ゆ!どす…もしかして…」 「死刑だけは許してあげるわ」 「「あじがどうございまずうう!!!!!」」 「「よがっだねえ…あがじゃん!!!!!ごれでゆっぐりでぎるよお!!!!」」 「ハア?」 彼女は壁を強く蹴った。 「「「ゆううう!!!!!」」」 「誰が許すなんて言ったのかしら?」 「じゃ…じゃあどうずるの…」 「これを口に咥えなさい」 彼女は木の枝を数本親ゆっくりの前に投げた。 「それで赤ちゃんの目をくり抜きなさい」 「ゆ!!!!」 「どす…いまなんていったの…」 「聞こえなかった?その枝で!!!赤ちゃんの目を潰しなさい!!!!」 一瞬場が静まった。 「そ…ぞんあああ!!!!!」 「いやだああああ!!!!!!あがじゃんがゆっぐりでぎないよおおお!!!!」 「ぞんなのどがいはじゃないわあああ!!!!!!」 「ゆえ"えぇえぇえん!!!!!!そんなのいやだよおおお!!!!」 「どっぢもいやだよおおお!!!!」 「この子達にレイプされて死んでいった赤ちゃんたちはどんな思いだったのかな?死んじゃった赤ちゃんのお母さんは今どんな気持ちなのかな?」 「ぞ…それは…」 「ゆぅ…ぐずん…だげどぉ…」 「早く決めなさい!早く決めないと貴方達全員潰すからね!!」 「ゆう"う"う"う…」 「あがじゃん…どうじよぅ…」 「時間よ。れいむから聞くわ。どうするの?」 「ゆううう…どぅじよぅ…」 「おきゃあしゃんとしゅりしゅりい~」 泣きながら悩むれいむと対照的に赤れいむは嬉しそうに頬擦りをする。 「殺すの?ここから出て行くの?それとも目を潰す?」 「ゆうううう…ぐ…ずっ…あがじゃあん…ごべんねえ…」 「ゆ?」 れいむは赤れいむに思いっきり圧し掛かった。 「ゆびぇえええ!!!!おがあじゃんにゃんでえええ!!!!」 「ごべんねえ!!!ごべんねええ!!!!おぞらでゆっぐりじでねええ!!!!!」 「ぎゅえええええ!!!!……もっちょ…ゆっきゅりちたきゃったよ……」 赤れいむは死んでしまった。 「ゆあ"あ"あ"あん!!!!ばがなおがあざんでごべんねええ!!!!ごべんねええ!!!」 「「ゆひいぃぃぃ…」」 「「どうじだらいいのぉ…」」 事態を飲み込めていなかった赤ゆっくり達もようやく自分達が置かれている状況を理解した。 「お…おきゃあしゃん…まりしゃ…いいこだ…よ…だきゃら…」 「うるさいよ!!」 「ゆぎゃあああ!!!!」 「れいぷするゆっくりはわるいゆっくりだよ!!!!ゆっくりしないでしね!!」 「ゆびぇええええ!!!!!!まりじゃじにだぐないよおおお!!!!」 吹っ切れて赤ん坊を潰す親ゆっくり。 「みゃみゃぁ…ありちゅ…ちにたくにゃいよお…」 「ごめんなしゃぃ…ごめんなしゃぃ…」 「ごべんねえええ!!!!!!ごべんねええ!!!!」 「あがじゃんのぶんまでゆっくりずるがらああ!!!!!ままをゆるじでええええ!!!!!」 「いじゃいよおおお!!!!!やびぇでえええ!!!!!!」 「ぢにだくにゃいよおおおお!!!!たじゅげでえええ!!!!!」 泣きながら我が子を潰す親ゆっくり。 「おぢびじゃああん…ごべんねえ…すぐずまずがらがばんじでねえ…」 「ゆぴゃああ!!!!」 「いじゃいよおおおお!!!!!」 「りぇいみゅのおべべが!!!!おべべぎゃあああ!!!!」 「ぐらいよおおお!!!!!!なにもみえないよおおおお!!!!」 「ごべんねええ!!!!!」 「おぎゃあじゃんが…ゆっぐりざぜてあげるがらあ…ごべんねええ!!!!」 泣きながら目を潰していく親ゆっくり。赤ゆっくりとともにここから出て行くゆっくりはいなかった。 「そう。それでいいのよ。辛いけど掟を守らないとみんなゆっくりできないのよ。貴方達は反省してゆっくりしなさい」 「わがっだよお…」 「なにもみえにゃいよお…おぎゃあじゃん…どごにいるのお…」 「ぐらいよお…まりしゃあ…ありちゅううう…ちぇえええん…どごにいるのお…」 「あがじゃあん…ゆっくりじでねえ…」 親ゆっくり達は潰れた赤ゆっくりを食べていた。これがゆっくりの中での供養だという。目を潰された赤ゆっくりは親ゆっくりとともに巣へ帰っていった。 一方彼女は先ほどの虐待お兄ちゃんとの会話を思い出していた。 『俺が持ってきているモノだとこれですかね』 『それは?』 『これは精子餡ですよ。通常の何百倍も濃縮してます。こっちは妊娠促進剤と媚薬です』 『ええ』 『精子餡をゆっくりに注入したり肌にすり込むと妊娠しますよね。この濃縮した精子餡と妊娠促進剤と媚薬を混ぜるととんでもない薬ができるんですよ』 『霧吹きを取り出してどうするんですか?』 『精子餡と促進剤と媚薬を混ぜたものをお湯で溶かして…よっと、よく振って……これで完成です』 『これをゆっくりに噴きかけるんですね』 『ええ。噴きかけるだけでゆっくりは妊娠するんですよ。大抵は植物型ですね』 『それは確かにとんでもない薬ですね。発想は私と同じですよ』 『貴方は?』 『私も媚薬を持ってきてます。かなりのやつを。あとは睡眠薬ですね。火攻めする気だったんで用意はこれくらいなんです』 『妊娠で体力を奪わせて黒い塊にするか食糧を一気に減らす作戦…ですね』 『媚薬の方は私がやるわ。そうね、赤ゆっくりを発情させましょう』 『じゃあ霧吹きは俺がやります。あ、睡眠薬くれませんかね』 (彼はうまくやってるかしら…) 「ゆふう…ゆふう…」 「ゆゆ~ん…ゆゆうう…」 「ゆぴーゆぴー」 ゆっくり達は眠っていた。満腹して眠くなったのではなく虐待お兄ちゃんが盛った睡眠薬で眠っているのだ。 「もう!たべたらすぐねるなんてとかいはじゃないわ!!」 「あかちゃんがたいへんなことになってるときにねないでよぉ」 「あがじゃんがあ…ゆええぇえん…」 全てのゆっくりに盛ったはずなのだが先ほどの騒ぎで眠気が吹っ飛んでしまったようだ。といっても半分は寝ている。 「いいよ。寝かせてあげな。さっきの事はドスに任せなさい。この子達もショックだったんだ。落ち着かせてあげよう。君達もゆっくりしなさい」 「うん…じゃあれいむにまかせるわね」 起きているゆっくりは巣の中に帰っていった。彼の周りは眠っているゆっくりだけになった。 「(じゃあ始めますか)」 彼は霧吹きを眠っているゆっくり達に噴きかけた。さらに辺り一面にも霧吹きを噴きかけた。 「(これくらいかな。あとは少し待てばいい)」 彼は一旦彼女がいる所へ向かった。この後戻ってきた時に偶然ゆっくりが妊娠しているのを見つけたふりをして皆を集めるつもりだ。 つづく by 虐待おにいちゃん
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2028.html
「二匹のゆっくりを育ててみた。」 ※へんなゆっくりが出てきます ※今回はギャグ編だよ! 【1.こんにちは】 ちんちんしゅっしゅっ! 違う 珍種だ ごめん…疲れているんだよ 俺は二匹の珍種ゆっくりを飼っているんだが そいつらと来たら一癖も二癖もある厄介な連中なのさ 言う事を聞かない? ご飯を食い散らかす? いやいやいや それに関しては普通のゆっくりと比べたら、だいぶ優秀な方だ しかしなぁ… その当時 俺はめったに手に入らないという二匹の赤ゆっくりを ブリーダーを引退するという叔父から譲り受けた 「ゆっくちちていっちぇね!」 「ゆっくちちていっちぇね!」 ようは売れ残りってヤツだな 憎たらしくもコロコロしたあいつらが実は大好きな俺 ピンポン玉みたいな【赤まりさ】と【赤れいむ】を手の平に乗せて にぎやかな育成生活を思い描きつつ笑顔で帰りましたさ 「れいみゅは ぽんぽん すいちゃよ!」 「まりしゃも ぽんぽん すいちゃよ!」 『ほーれ まんまだぞー よくかめよー かみかみしないと ぽんぽんいたくなるからなー』 叔父からある程度の知識を教わっていた俺は 順調にミニゆっくりのお父さんとして頑張った れいむはつやつやの黒髪を伸ばし まりさはふわふわの金髪を揺らし 飾りも体格も立派になってきた そろそろ小ゆっくりサイズにもなろうかという時に異変を発見した なんだか歩きずらそうとしてるので 底面をゆっくり…じゃなくって、ひっくり返して あんよを覗いて見た 「れいむの きれいな おみあしに みとれてね!」 「れいむの だいじなところを みるなんて へんたいおにいさんには まりさも びっくりだぜ!」 『なんぞこれ?』 子未満れいむのド真ん中辺りに"こぶ"が出来ていたのだ おや~…見てないところで怪我でもさせちゃったのかなぁ? まっ白なあんよに、ぽっこりとした たんこぶが可愛くて とりあえずぷにぷにしてみた 「いだだ! おにいさん いだいよ! ゆっくりしないで はやくやべでね!」 「いたそうだぜ! おにいさん いたそうだぜ! ゆっくりしないで さっさとやめるんだぜ!」 むぅ、やっぱり"こぶ"なのかな? 『おい れいむ どこでこんなたんこぶ 作ってきたんだい?』 「しらないよ! きがついたら ぽこぽこが できてたんだよ!」 「しらないんだぜ! きがついたら れいむの あんよに できてたんだぜ!」 『こらこら ちゃんと言わないと駄目だぞっ お前たちが怪我するような遊びは お兄さん感心しないなぁ~』 「ゆぅ~ れいむは うそついてないもん!」 「そうだぜ! れいむは うそついてないぜ!」 『まぁいいけどさ あんよは お前たちにとって 命の次に大切なものなんだぞっ』 犬猫もそうだが 足がなければ狩りが出来ない 餌が取れない 餓死してしまう だから犬の足とか掴むと猛烈に嫌がるのはそういう事だ ゆっくりなんて四肢がないんだから、事態はもっと重大だ あんよを基点にしたジャンプができないと一歩も動けなくなってしまう やんわりと叱りつけた後は栄養のあるご飯を与えて上げた あいつらの遊び場には高いところに乗れる土台や 踏んで痛いような硬い玩具はないはずだけど そろそろ体も大きくなってきたから注意しないといけないようだ んでもって 一週間後 むぅ こぶはひっこむことなく、れいむの成長と共に肥大して大きくなってしまった つーか こぶじゃないなこれ こぶと思われたものは毎日変形していき にょきにょきと分岐したかと思えば あっという間にある形なった 体だ 15cmほどの子ゆっくりの頭部に 目玉の親父のような裸の大将が あんよから伸びている というか人間の赤ちゃんの"ハイハイ"の要領で移動している 『えーと れいむ お前のおかーさんは 母れいむと父まりさだよね?』 「そうだよ! れいむは おかーさんから うまれたんだよ!」 「そうだぜ! まりさは おかーさんから うまれたんだぜ!」 答えるのはハイハイ赤ちゃんぽいのが二匹 そう なんとまりさもワンテンポ遅れて こぶが出来たと思ったら 体ができてしまったのだ まだ慌てる時間じゃない 最初はれみりゃの合いの子かとおもったが そもそもゆっくりに掛け合わせは存在しない ただの分身が生まれるだけだ… 分身だ こいつらは叔父から 【父まりさ】と【母れいむ】から生まれた姉妹だと聞いていた しかし具体的な種類を聞いていなかった そうだ まりさといっても【ドス】【ゲス】【つむり】といるし れいむだっていろんな種類がいるらしい しかしこんな胴体付きなんて聞いたことないぞ? 叔父の言う通りめったに手に入らないというのは本当のようだ ぐぬぬ 成体のまん丸としたれいむ達を連れ やぶ蚊大発生の山で散歩させて、全身かいかいにさせたり すっごく痛いよ!って散々教え込んで 予防接種に怯える悲鳴を聞いたり 二・三日外出するよと絶対足りない餌を準備して、寂しく帰り待つ姉妹をカメラで観察したりするゆっくりパラダイスが… 四肢があるせいで生来あった可愛さや ひ弱で愚鈍な動きがなくなってしまった じーざすくらいしす とはいえ俺が親代わりだとちゃんと認識しているし 言いつけも守る可愛い家族だ そのうちハイハイから二足歩行になりそうなんだが まあ…慣れるだろう 【2.改めてこんにちは】 無茶言うな 慣れないって オマケ程度に付属された、割と細い胴体はぐんぐんと成長して 今や二頭身だ 重そうな頭を支える すっぱだかの胴体 バランスが悪いせいか 若干足を開いたり曲げたり 悩ましいポーズをとって立っている なんだろ これ 「みゃみゃ~」なんていう 子れみりゃの方が可愛いぞ… 顔だけ見れば立派なゆっくりだ 大体20cm強で普通の成体よりは小さいだろうか でもその下に頭部の直径と同じ幼児体型がついてるわけで しかもあれだな 裸だし きめぇ丸や きもんげだって 飴や皮が繊維質に変化した 衣服を形成するってのに なんでこいつら裸体なんだ 二匹のゆっくりを育ててみた。 その結果がこれだよ! 「おにーさん! お腹がすいたよ! ご飯が欲しいよ!」 「おにーさん! お腹がすいたんだぜ! ご飯が欲しいんだぜ!」 そして今更気付いたんだけど こいつらの仲の良い事といったら モスラの小美人よろしく同じ台詞を言ったり 何か要望がある時は たとえ片方しか望んでいないことも 意気投合しては、言葉巧みに可愛い子供達の願いだよって感じでハモってくる くいっ 「おにーさん!」 くいっ 「ごはんだよ!」 腰をひねるなwwww ポーズをとるなwwww 感情がひと回りして キモ可愛くなって来たぞ だからなんで裸なんだよwwww 絶妙なコンビネーションで 決まり文句とポーズをとる はだかのれいむと はだかのまりさ よし今日決めたこいつは 『裸(ら)れいむ』『裸(ら)まりさ』と呼称しよう ココロの中でな 『ほいほい わかったわかった』 お皿に適量のゆっくりフードをザクザクと盛って牛乳をそそいだ シリアルフードみたいで人間でも食べれそうだ 汚れないようにシートを敷いたいつもの場所に二皿置くと とってけてってってー、と駆けてきた。 どざぁあああああああ 盛大にれいむがこけた フローリングなのに なんで高校球児のヘッドスライディング的な音がしたかというと 一緒に駆けてたまりさが口で効果音を入れたのだ 「でいぶぅううう じっがりじでぇええええ!」 眉間をひそめ滝の涙を流す裸まりさがれいむに駆け寄った 顔面を床の摩擦で ぶべべべとすり減らしたれいむは まりさの差し伸べた腕に持たれかかる 「まりざぁ…ゆぐ……ご…ごべんね………いっじょに…ごはん…だべ…れ…なぐ………d…」 「でいぶ!でぇいぶぅ! おべべを あげでよぉおお!!!」 裸まりさの声は届いただろうか ゆっくりと目を瞑り、裸れいむは姉妹の腕の中で安らかになった 自分達の親は もういない だけど この世の中に あの時の親の優しさ 暖かさを共有しているものがいる もし世界に 自分だけしか 生れ落ちなかったら 親の記憶も 子供の頃の自分も きっと色あせてしまっていただろう かけがいのない姉妹 たった二匹だけの姉妹 幸せなことは二倍に 辛いことは半分に 姉妹という存在は 広く厳しい この世界を生きる支えになっていたんだ 『じゃー れいむの分は 片付けちゃうぞー』 「ゆ、待って おにーさん れいむも たべるよ」 「ゆべっ!?」 裸れいむはパチリと目を覚ますと 抱きかかえていた裸まりさを、ヘッドバットの要領で吹き飛ばしつつ起き上がり ご飯の所へすべり込んだ 『…』 特に突っ込む気にはならない あいつらは楽しいのだろう 幸せだな 「れいむ 待ってよおおおお!」 お食事タイムだ 正座した二匹はお皿を持ち上げると ずぞぞぞっと杯(さかずき)を交わすように ご飯をもしゃもしゃと口に流し込んでいく 箸もスプーンもない だって指がないんだもの ほっぺいっぱいにご飯を溜め込んだ二匹はある程度、咀嚼すると 「むーしゃむーしゃ しあわせー☆」 「むーしゃむーしゃ しあわせー☆」 きらりーん 「まりさ ゆっくりできたね!」 「れいむ おいしかったね!」 ぽっこりしたお腹を天井に向けて ゆるーいヘブン状態に入ってる二匹 『おまえら わすれていないか? ごはんを食べたらどうするの?』 「ゆ?」 「ゆ~?」 だいたいこんな事だろう思って 用意していたハリセンをちらつかせた 「ゆ!? れ、れいむは かしこいから わかるよ!」 「ゆ!! ま、まりさは すごいから わかるんだぜ!」 『ほほう…』 とりあえずハリセンをスイングする しゅばーん しゅばーん 「ゆっくり おもいだしたよ!」 「まりさも おもいだしたんだぜ!」 『どうぞ』 「ごはんを!」 「たべたら!」 シンメトリカル(左右対称)なポーズをとる裸ゆっくり 外側の腕は斜め上に伸ばし、内側の腕を曲げて胸元で形を作る まるでヒーローの同時変身のような姿を見せると 声を合わせて叫んだのだ 「「寝る!」」 ベベシッ … ベベシッ … ベベシッ … 『左の頬を打たれたら~♪ 右の頬を差し出して~♪』 ベベシッ 『右の頬を打たれたら~♪ 左の頬を差し出して~♪』 ベベシッ 正座して並んでいる二匹のほっぺたに →→まりさの右頬→れいむの右頬→↓ ↑←まりさの左頬←れいむの左頬←← と往復ハリセンでお仕置き中 「「ゆぶ! ごちぞう! ゆべ! ざま! ゆぼ! でじだ!」」 『よろしい』 半分ストレス解消を兼ねた ハリセンタイムを終えると 食器を片付けて出かける準備をした 「ゆゆ? おにーさん おでかけするの? れいむもいっしょに おでかけするよ!」 「ゆゆ? おにーさん おでかけするの? まりさも――――――ゆぎぅうう」 『だから同時にしゃべるなよ 今日はお仕事だから ちゃんとおるすばんするんだぞ?』 まりさの帽子がくしゃくしゃになるくらい頭を撫で回して家を後にした でも もっかい戻って 『おとなしく おるすばん するんだぞ? おとなしくな? ゆっくしてろよ?』 体が完成して迎える最初の春だ 活発なやつらが問題を起こさない事を祈りつつ仕事に専念した… 【3.おかえりなさいだよ!】 だいぶ夜も更けてから帰宅した俺 『ただいまだぞー』 玄関を開けると二匹が出迎えてくれた 奥の部屋から走ってきたこいつらは、ずざざーっと滑り込んで登場する 腰に手を取り踊りでも踊っているような中腰姿勢をとるやいなや… 「ご飯はできていないし!!!」 「お風呂もわいてないの!!!」 「「そのうえ わたし達は せ☆い☆r…」」 おっと、玄関で殺ゆっくり事件が発生してしまった おびただしく流れる餡子の汁と 餡溜まりには被害者の身に着けていた帽子やリボンが散らかっている 二匹が倒れてる原因は、鞄という凶悪な鈍器による殴打だ しこたまぶん殴られ たんこぶをこさえた被害者は男に持ち上げられた 玄関に散らばった餡子を被害者の口に詰め込み 真顔の犯人は作業が終わると台所からバケツと雑巾を持ち出して べたべたになった所を拭いてまわると証拠隠滅を完了させた 「ゆ…」 『おお、死体が生き返った』 「ゆ? ここはどこ? れいむはだれ?」 『いや 自分でなまえを言ってるだろ』 裸れいむが目を覚ますと奇妙な態勢になっていた 頭の部分は透明な箱にすっぽり格納され 箱は床から1メートルの高さで背面からぴったりと壁に固定されている 箱自体は透明で見渡しは良いのだがちょっと息苦しい 何故ならば空気口は底面部分に首が通る穴があり そこからしか空気は入ってこないのだ そして穴からは、だらんと床に向かって垂れ下がる胴体があるだけ たしっ! たしっ! ほちゃちゃちゃちゃ! 胴体を捻って背後の壁に足をぶつけても 壁に固定された箱はびくともしない 残った両手で、頭を包む箱にパンチを連打してみたが壊れるそぶりもない 「ゆぅ…」 『れいむ』 「ゆ!? おにーさん! れいむが ゆっくりできない じょうきょうかに あるよ! はやく たすけてね!」 『それは聞くことが出ない 何故ならば れいむをくくり付けたのがおにーさんだからだ!』 「ゆゆゆ!? どうして? れいむは わるいことしてないよ? いまなら ゆるしてあげるから ここからだしてね!」 『いいや… れいむは わるい事をしたぞ?』 「ゆぅ?」 『おとなしく おるすばんしなさいといったのに… ご飯は 散らかして 山になってるし』 『お風呂場は 水浸しだし 玄関も おうちじゅうの 花瓶を集めて転がってるし』 「そうだよ! れいむたちはがんばって おでむかえ したんだよ!」 『もちろん お前たちが 善意でしでかした事は 知っているのだが… これは好機なんだ』 「おにーさん なにいってるの? ゆ? まりさは? まりさは どこにいるの?」 『まりさは いないよ ずっと 遠くにいってしまった… れいむに おわかれのでんごんを のこしていったよ』 「ゆぅぅうううううう!?!?!? まりさぁあああ!? どぼしでぇぇええええ!? でいぶを おいでがないでぇえ!!!!」 ああ、これだ 姉妹ならではの 驚異的なユニゾンはすばらしいが この子達は依存も同時に高すぎるのだ だから今こそ教育の時なのだ 『れいむ… れいむも もうおねーさんなんだから いつまでも まりさまりさと言ってはいけないよ』 「いやだよおおぉぉ! でいぶはぁ! まりざどぉ! いづもいじょなのぉおおお!!!!」 『致し方ないな…』 俺は最終兵器を使わざるを得なかった 心が痛い しかしこれは れいむが成長する最後の機会かもしれない 俺は心を鬼にして 例のものを取り出した 輪ゴムだ 俺は中差し指と親指に輪ゴムをひっかけると 人差し指でくるくると絡めていく 指の血が止まるくらいの巻き方をして ズボンの腿(もも)にあてがった 親指のストッパーを外すと 音速の1割の速度で輪ゴムの力が解き放たれた ベチッ 10年ぶりに試したパッチンは、容易にスボンの防御力を無効化して 俺の太ももに鋭い痛みを与えた ごめんシゲちゃん これは泣くわ 12年前に泣かした親友に 胸中で謝罪すると 俺はれいむに近寄った 「ゆぅ…ごめんね まりさ… おにーさんのいいつけも まもれない れいむを きらいになったんだね…」 『ふふ』 「まりさは きっと どこかで ゆっくりしているよね… れいむが いないほうが ゆっくりできるんだよね…」 『ふふふ』 「おにーさん…れいむが わるかったよ これから まじめに ゆっくりするから おろしてね…」 『ふふふふ』 「おにーさん? なんでさっきから わらっているの? めつきが おかしいよ? ゆっくりしてね? ゆっくりぃ! ゆぅ! ゆー!!!」 『ふふふふふ』 禁断の! 柔肌! 直接! 輪ゴム! パッチン! 箱から伸びた すっぱだかれいむの胴体が、殺気を感じてジタバタジタバタしている 『ふふふふふ、どこへも逃げられないよ! 思う存分反省してね! おもわず ちーちーしても ちゃんとシート敷き詰めているから安心だよ!』 「ぜんぜん あんしんじゃないよぉぉ!!! まりざぁぁあああああああ!!! だずげでぇぇえええええええ!!!!!!」 まりざぁ~ お兄さんの お仕置き(お楽しみ)は これからだ 続き 他の作品 一匹のゆっくりを捕まえてきた。 ~ゆっくり解体するよ!~ 一匹のゆっくりを捕まえてきた。外伝1 ~がんばれ お父さんまりさ!~ もうすぐ完成するよ 一匹のゆっくりが生き残りたい。 ~捕食種おんぱれーど~ 一匹のゆっくりを捕まえてきた。第弐幕 ~子ゆっくりがさらわれちゃった!~ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/523.html
※注意 ギアスネタは特にありません。 小鳥の囀りと朝の空気が耳に心地よく私を眠りから解き放った。 気持ちのいい朝だと今日一日頑張れる気がしてくる。 朝日もこんなに素敵にキラキラ世界を照らして 「ゆっかりしていってね!」 とてもいらついたので踏んでおいた。 「ズギマ゛!」 朝ご飯にしようと棚から出したまま放置してそのまま眠ってしまったようだ。 このゆっくりスキマはゆっくりには珍しく中身が納豆という甘くない素材なのでごはんのおかずに重宝する。 ただやかましい上にうっとうしくすぐ箱から逃げ出すのが難点だ。 ならさっさと中身を取り出してそれを採っておけばいいとまわりは言うのだが私にはこだわりがあった。 「よっと」 「ゆっ?」 ゆっくりを抱え込んで足で固定する。 「お兄さんの足少女臭がするよ!」 臭くて悪うございましたね。 悪態をつきつつナイフでゆっくりの頭を切り開いて中の納豆に箸を突き刺した。 この臭い、やっぱり納豆はこうでないといけないと思いうんうんと頷いた。 「ズギャマ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!な゛に゛を゛ずる゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 スキマ納豆は頭から直接ご飯にかけるのが一番うまいというのが私の持論だ。 賛同者は少ないがこれだけは譲れない。 私はタレを中身に少々垂らすとゆっくりとかき混ぜ始めた。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 ゆっくりが激しく痙攣を始めるが足でしっかり押さえつけているので大丈夫だ。 その時玄関から戸を叩く音が鳴り響いた。 「ちょっとー!○○さーん!」 全く人の朝食を邪魔するとは無粋な奴である。 私は仕方なく納豆の粘着力でゆっくりの傷口を接着して玄関に向かった。 「はー、また畑をゆっくりが荒らしてると」 「なんとかなりませんかね」 玄関先で眉根を寄せた農家の男の苦情を朝っぱらから聞くことになるとはなんとも憂鬱な話だ。 ちなみに何故こんな苦情を朝から聞く羽目になっているというのかと 私は里の長の補佐する人々の下っ端、要は役所の職員のようなものとして住民の苦情解決係 つまるところなんでも屋のようなものをやっているので朝からこうして苦情を聞いているわけである。 「あーあれだ、加工場から出てるゆっくり除けというのが出てるじゃないですか あれを畑の周りに置けばいいんじゃないですかね」 「畑の周りにずらーっと置いていたら金がかかって仕方がありませんよ 里のみんなが困っているんだからそちらの方でなんとかしてくださいよ、ねぇ?」 「うーん、まあ追々対策を考えて行きますから今日はこの辺りで…お互い朝ごはんもまだでしょう」 「ほんとにもう、頼みますよ!」 そう言って農家の男は肩を怒らせて帰っていった。 苦情はちゃんと受付通して言ってもらいたいものである。 「さて、納豆をほっぽりっぱなしだったな」 気を取り直して私は家の中へ戻っていった。 「私の中身を食べようとするつもりだよ、おおこわいこわい」 食卓に戻ってきた私に開口一番でゆっくりはそんなことを言った。 「生きたまま中身を取り出して直接ごはんにかけようとしたんでしょう? 野蛮極まりない、なんて醜いんでしょう」 おかしい、このゆっくりはこんなしゃべり方をするゆっくりだったろうか。 確か買ったときはもっと子どもじみたしゃべり方だったように記憶しているが 成長したにしてはいくらなんでも早すぎる。 これでも鮮度には気を使う方だというのにと首を傾げた。 調べてみようと思いむんづとゆっくりを掴んだ。 「離せ!離せこのゆっくり出来ない人間め!」 「うーん」 掴むとゆっくりは激しく暴れだした。 やはりさっきとは明らかに違うと再び首をかしげる。 まさかいつの間にか別のゆっくりと入れ替わったのだろうか、そう考えて頭を見るがやはりちゃんと切り開いた痕が残っていた。 食中毒でも起こしたら怖いので箱の中に閉じ込めておかずには別のゆっくりを食べることにした。 「お前さぁ、あの納豆の食い方やめろよマジで」 朝のゆっくりのことが気になり、上の空気味だったもののなんとか無難に仕事を終わらせ 同僚と途中まで道を共にしつつ帰路についている最中のことでだった。 同僚が言っているのは恐らくゆっくり納豆の食べ方のことだろう。 「一番うまい食べ方をして何が悪い」 「あのやり方すると臭いがすごいんだよ」 同僚が鼻をつまんで臭い臭いとジェスチャーした。 「納豆が臭くなくてどうする」 「物には限度ってのがある」 「いやそこまで酷くは無いだろ」 「酷いっての、お前の部屋入ると納豆の臭いがするし」 「流石にそれは気のせいだろう」 「いやいやマジで、まあやめなくてもいいけどもうちょっと控えろ 別に納豆だけが食べ物ってわけじゃないんだからさ、たとえば…」 そういうと同僚は道をそれて茂みに入り何かを探し出した。 「おい、何をやって…」 「こういうのでもいいじゃんか」 「あたいったらゆっくりね!」 何事かと思い声をかけようとするやいなや友人は青っぽいゆっくりを抱えて戻ってくると 私にぽん、と手渡した。 なにやら無駄に自信ありげな青い髪のゆっくりがこちらを見つめている。 「青系の食べ物は生理的に受け付けないんだが…」 その青い頭を見て眉をひそめる。 どうもこういう色の食べ物に対しては食欲がわかない。 「中身は別の色だろ、まあもって帰って納豆の代わりにおかずにでもしろ おっと、お前は帰りそっちの道だったな そんじゃ明日もしっかり職場出ろよ」 「当たり前だ」 たわいも無い会話を交わしているうちに別れ道まで来たのでお互いの家の方へとそれぞれ歩いていった。 「納豆の食べ方か…そういえばあのゆっくり、混ぜたまま放置していたんだな」 無理やり手渡されたゆっくりを眺めながらさっきの会話を反芻していてふと、朝のゆっくりがおかしくなった理由が思い当たった。 一つ家に帰ったら試してみるか。 家に戻ると私は同僚からもらったゆっくりを箱詰めにして保管すると 好奇心の赴くままに私は箸を手に箱を開けてゆっくりの頭部の傷にぽん、と手をかけた。 「ゆっくり出来ない人間風情が…離せ!離せ!」 ものすごく暴れだしたが私のあふれる好奇心には勝てない 指を二本添えて外側に引っ張るように撫でるとクパァ、と頭の傷を開かれた。 ぷぅんと納豆独特の臭いがあたりに広がる。 「い゛や゛ああああああああああ!生きたまま頭を弄られるのはい゛や゛あ゛あ゛あああ゛あ゛あ゛あ!!!!!!!!! や゛め゛てや゛め゛てや゛め゛てや゛め゛てえええええええええええええ!!!」 随分はっきりと自分がこれからされることを理解しているようだ。 やはり朝起きたときと同じゆっくりとは思えない賢さである。 この上中身をさらにかき混ぜたらどうなるのか、私の好奇心は高まった。 箸が糸を絡めながら大豆と大豆の間に突き刺さる。 奥まで入ったのを確認すると私はぐるぐると回し始めた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 ねちゃりねちゃりと音を立て、大豆と大豆を繋ぐ糸がさらに複雑に絡み合っていく。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ、ごわ゛れゆ゛っ゛の゛ぉ゛ま゛たゆ゛っがりゆ゛っごわ゛れ゛っゆ゛っ ゆがゆ゛っゆ゛っん゛っがゆ゛がりゆ゛っじゃなぐなっでっゆ゛っぐの゛お゛…!! い゛や゛い゛や゛い゛や゛い゛や゛い゛や゛い゛や゛ゆ゛っがり゛んゆ゛っゆ゛っは゛ ゆ゛がり゛んどま゛ま゛でいだいどにいゆ゛っいゆ゛っいいゆ゛っいゆ゛っいいゆ゛っ!!!!!」 悲痛なその言葉とは裏腹にゆっくりの表情は恍惚としたものだった。 このゆっくりは自分が壊れていく恐怖をひたすら訴え続けていた、壊れた先に次はどんなものが現れるのか。 それが無性に知りたくて知りたくてたまらない。 泡立つほどにひたすら納豆を混ぜ続けた。 「…………………」 混ぜ続けること10分ほど、頭を納豆で接着しなおしたゆっくりはただただ虚空を見続けるだけの存在になっていた。 やはり無理があったのだろう、心が壊れてしまったようだ。 私はもっと面白い物が見られるかもと思ったのにこんな結果に終わってしまい少々落胆した。 こうなってしまっては仕方ない、明日の朝ごはんにでもしようと決めそのゆっくりはその場に放置して床に着いた。 夏の空気がねっとりと私の体にまとわりついているのを感じながら私は目を覚ました。 寝汗が酷く目覚めは最悪といったところだ。 井戸で水を汲んで顔を洗ったら早く朝ごはんにしよう。 「無い…無い!どこにも無い!」 昨日、放置していたゆっくりが消えていた。 それだけではない、箱詰めにして保管しておいた食用生ゆっくりが軒並み消えてしまっていた。 あの箱は加工場から販売されているものでゆっくりに逃げ出されるということはまず無いはずなのだがそれが軒並み空になっていた。 まさか夜中に泥棒でも入ったのだろうかと考え慌てて財布や貴重品があるかを確認しに走ったがそちらは大丈夫だった。 一体どうなっているのだろう、その日は朝ごはんは抜きでそのまま職場へ向かった。 あれから半月ほどが経った。 里では突然食品店などのゆっくりがどこかへ消えてしまう事件が多発し、私もその対策に追われていた。 事件はあの日、私の家からゆっくりが消えてしまった頃から始まっているようで私は何か得体も知れない胸騒ぎがして仕方が無かった。 博麗の巫女が動き出してくれればいいのだが同僚が異変解決を依頼しに行った所 「ゆっくりが居なくなったからってなんだっていうのよ、うるさいのが居なくなって静かになってちょうどいいじゃない」 という返事が返ってきておりこちらもまだ妖怪など危険な存在が関わっているという確信も無いので強くは言えず協力は絶望的と見られている。 仕方なく里長の指揮下のもとで調査することになり私もそのためにここ一週間はずっと里を歩き回っているのだが一向に手がかりは見つからない。 人間か、妖精のいたずらかはまだわからないが私には相手はかなりのキレ者だと感じられた。 「親父さん、胡椒とってくれ」 「あいよ」 そして今は調査の合間をぬって里のハズレにある屋台でラーメンをすすっている最中だった。 しかし今日はなんて落ち着かない日なんだろうか。 なんだかザッザッ、という耳鳴りがさっきから聞こえて仕方ない。 私は胡椒瓶を掴むと、ふと気になって外の景色を眺めるようとした。 この辺りは里に隣接するかのように青々と茂ったきれいな草原が見えるのだ。 それをみた時私は耳鳴りの原因、ひいては私がここのところずっと感じていた胸騒ぎの正体を見た。 「なんだ…あれ…!」 その存在に気づくと私はそれを確認するために即座に屋台を飛び出した。 「な、待ちやがれこの食い逃…な、な、な…」 「親父さん、すぐに…里のみんなに知らせてきてください」 草原を覆い隠すかのように、何千何万というゆっくりが里を囲んでいた。 「おい、なんだよこれは!?」 確認のために使わされた同僚が茶碗にいっぱい盛ったごはんを片手に叫んだ。 食事中に呼び出されたようだ。 他にも里の人間が何人も集まってきていた。 「私が聞きたいよ、一体何が起こっているんだ…」 何千何万…いや、何十万かもしれない それだけの数のゆっくりがゆっくり同士で諍いを起こすでもなくきちんと整列して静かに里を睨み付けている。 余りにも異常な光景に私は冷や汗がが止まらなかった。 『 ゆ っ か り し て い っ て ね ! 』 その時、ゆっくりの大軍勢から凄まじい数のゆっくりによる号令が飛ぶとまるで守矢の巫女が湖を引き裂くかのように ゆっくりの軍団が割れ、その間を通って一匹のゆっくりが姿を現した。 「里の代表は居るかしら」 大軍勢を代表するかのように現れたゆっくりはあのゆっくりスキマだった。 脇には他のゆっくりが数匹連れ添って歩いていた。 あああの青いのは私が同僚からもらったゆっくりだろうか。 「まさか…あの時の…」 「これだけのゆっくりを集めて…何が目的だ!」 驚愕の余りただ立ち竦んでゆっくりスキマと同僚の姿を見ているしかなかった。 「私達の目的は…私達ゆっくりに対して非道な行いを続ける人間達が住まう里の消滅、それだけですわ」 「なん…だと…?ふざけるなよ!博麗の巫女さえ出てくればお前らゆっくりなんていくら集まろうと簡単に」 「私達の斥候の情報によれば博麗の巫女は今神社で惚けていますから向こうからやってくることはまずありませんわ 私達の大軍勢を突っ切ってこの状況を知らせにいけるならどうぞどうぞ」 「くっ…もし里に何かあれば人間を糧にする妖怪達だって黙っちゃいないはずだ!」 「あれだけえばり散らしていた人間様もいざとなったら妖怪頼り、クスクスクス 確かにこの大軍勢をもってしても妖怪たちにはかないわしません ですがその前に里を滅ぼし、幻想郷から人間を駆逐してしまえば妖怪と人間のバランスは崩れ 人間を襲うことも異変を起こす相手の人間も居なくなればやがて妖怪はその存在意義を失い衰退していく 私達は逃げながら増え続けてその日を待てばいいだけ この幻想郷は…美しい私達ゆっくりのおうちになるのよ!」 「そんなこと…出来るわけが無い!」 「やるのよ、まずはその手始めに人間の里を滅ぼす」 「この…ゆっくり風情が…!」 「富みて奢る無きは易し 鼻につくわ、その人間特有の上から目線 美しく残酷にゆかりん達のおうちになるこの大地から住ね!」 その啖呵を聞いてゆっくり軍団から大きな歓声が鳴り響いた。 遂に言葉の無くなった同僚が膝をついた。 「私の…私のせいだ…私がお前を…」 どういう理由かは門外漢の私にはわからないがゆっくりスキマの中身をかき混ぜることで スキマの知能は飛躍的に向上し、その知能を最大限に利用してこうしてゆっくりの軍団を編成し里に攻め込んできたのだろう。 消えていったゆっくりはスキマの手引きでこの軍団に参加していたのだ。 幻想郷中のゆっくりが里を囲んで滅ぼそうとしている。 涙が頬を伝う。 私のせいで里が、幻想郷が壊れてしまうだなんて 取り返しのつかないことをしてしまった。 「あなたのおかげで前の私は壊れてしまったけれど おかげでこうやって仲間を集めてこうやって人間に反旗を翻すことが出来たわ ありがとう、それじゃあなたも壊れちゃいなよ」 そう言って後ろを振り向くとゆっくりスキマはゆっくり軍団の中に消えていこうとした。 「畜生、畜生ぉお!」 もはややけくそで手に持っていたものをブン、と投げつけた。 どうせならせめて一矢報いてから地獄に落ちようと思う。 「ちーんぽ!」 ゆっくりスキマの横に控えていたゆっくりみょんがさっと前に出て木の枝を口で振るい、私が投げつけたものは粉々に砕かれた。 「哀れね」 もはや一瞥もせずそのままゆっくりスキマがゆっくりの中に消えようとしたその時。 「ふぇっ…へっ…へっ…へくちっ!!! …ズビー、あたいったらかぜぎみね!」 同僚に貰った青っぽいゆっくりがスキマに向かってくしゃみをし、スキマはカチン、と凍りついた。 「ゆ、ゆー!?へくち!」 「へっくち!ゆかりんしっかりしてね!」 「⑨はゆっくり死ね!へっくち!」 周りのゆっくりも慌てながら、くしゃみをしている。 「あ…」 よく見るとさっき投げたのはラーメン屋から盛ってきてしまっていた胡椒瓶だった。 ちなみに右手には箸を持ちっぱなしだ。 「ゆかりんをゆっくりさせるよ!」 「ゆー!ゆー!」 頑張って体をこすり付けて凍りついたスキマを溶かしているようだった。 努力の甲斐あってかスキマの周りの氷は大体溶けたようだ、まだ霜は残っているが。 『ゆー!ゆかりんふっかつ!ゆかりんふっかつ!ゆかりんふっかつ!』 「ゆ、ゆー?」 大喜びする周りのゆっくり達となんだかボーっとしているスキマ。 「ゆかりんはやくしじをだしてね!にんげんたちをやっつけるよ!」 「ゆ?」 「しじをだしてね!」 「ゆー…ゆっかりしていってね!」 指示を仰ぐ側近らしいゆっくりにスキマはなんだかよくわからないといったようすでとりあえずいつもの挨拶を返した。 「ゆっかりしていってね!だよ!!!」 「わかるよー、ゆっかりしていってね!」 「ゆっかりしていってね!これでにんげんたちをたおせるよ!」 「ゆっかりしn…ゆっかりしていってね!」 即座に指示が伝わり次々とゆっかりしていってね!と叫んでいくゆっくり軍団。 部下の信頼厚いカリスマゆっくりである。 「な、なんじゃありゃ」 同僚や里の人たちはその光景を唖然としながら眺めている。 私にだけは何が起こったのかがピン、と来た。 「ゆっかりーん」 私はフランクリィにスキマに声をかける。 「ゆー?」 「いちたすいちはー?」 「ゆーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わからないよー!」 じっくり三十秒ほど考えたがわからないようだ。 予想がほぼ確信に変わる。 青ゆっくりのくしゃみで凍りつくことにより箸で中身をかき混ぜるのと逆の効果が発生したのだ。 細かいことはわからないが頭が固くなったということだろうか。 「ちょっと借りるぞ」 「あ、お前俺の昼飯・・・」 未だ呆然と眺め続けている同僚からごはんを奪うと私はゆっくりスキマの方にまっすぐ歩いていく。 「ゆ、にんげんはこないでね!」 「ゆっくりできないくせになんでこっちくるの?ばかなの?しぬの?」 「ゆかりーん、おいしいご飯があるよー」 「ゆー、ゆっくりもってきてね!」 『ゆ、ゆー?』 「はいこっちで食べるよー」 即座に近寄ってくる私を警戒する側近ゆっくり達であったがスキマが満面の笑でごはんを持ってきてね!というのでとめるにとめられないでいた。 困惑しながらこちらを睨み付ける側近ゆっくり達を無視してスキマを抱えあげて元いた方へと戻っていく。 「はやくたべさせてね!」 「……」 安全そうな位置まで戻ると私は以前切開いたゆっくりの傷跡を見た。 まだうっすらと痕が残っている。 思えば私があんな食べ方をしなければこんなことにはならなかったのだろう。 私は心からそのことを恥、反省した。 「だからこの食い方をするのは今日で最後だ」 そう一人ごちて右手に持っていた箸をゆっくりの頭に突き刺した。 「ズギマ゛ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 『ゆ、ゆかりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいん!!!!!!!!』 ゆっくり達からいっせいに自分達の総大将の名前を呼ぶ声があがる。 「うおおおおおおおおおお!!!」 私はゆっくり達の悲鳴を無視して全快で豪快な勢いでかき混ぜるとそのままご飯にざばーっと納豆をかけた。 「うんめええええええええええええええええええええ!!!!」 あとはもうひたすら箸でお茶碗から口の中へ掻っ込む。 その間約30秒。 「食うの早っ…」 同僚も呆れ顔である。 「ゆかりんんんんんんんんんんんんんん!!!!」 「ひどいよ!あんなひとたちとはゆっくりできないよ!!!」 「ゆっくりゆかりんのかたきうちするよ!」 私は怒り心頭のゆっくり軍勢に向かって再びまっすぐ歩いていった。 「むこうからよってきたよ!とんでひにいるなつのむしだね!」 「自分からくるとかバカなの?しぬの?」 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 気色ばむゆっくりたちをぐるりと一瞥すると私は側近だったらしいゆっくりを次々と踏み潰した。 「ぎゃあああああああああああああ!!!」 「ゆっくりできないいいいいいいいいいいいい!!!」 「わからないいいいいいいい!!わからないよおおおおおおおおおおおお!!!」 「指揮系統は潰したぞー、職員は害虫退治の時の装備で駆除に取り掛かれー、あと里の若いのに手伝ってくれるよう頼んできてくれー!」 私は里のみんなの方を振り向いて手を振った。 司令官を失い、指揮系統を完全に破壊されたゆっくり大軍勢と人間の戦いは いや、もはや戦闘はおろか虐殺でさえない、単なる害饅頭駆除であった。 「ゆかりんの敵はゆっくり討ゆゆゆゆゆ!?」 「いやああああ!おうちかえる!おうちかえるぅ!」 司令官の敵を討つために前進しようとしていたゆっくり十数匹と 恐慌して逃げ出そうっとしているゆっくりの一団が正面衝突した。 急いでいるところを邪魔されてお互い怒り心頭だ。 「はやくどいてね!おうちかえる!」 「敵前逃亡は銃殺刑だよ!ゆっくり死んでね!」 そのまま強行突破しようとした逃走ゆっくり達に対して仇討ち部隊がしかけた。 「敗北主義者はゆっくりし」 『どかないならゆっくりしんでねええええええええええ!!!!』 しかし如何せん逃亡ゆっくり達の方が数が多く、そのまま力押しでどんどん押しつぶされていく。 命がかかっているだけあって凄まじい気迫だ。 「ゆ゛っ、や、やべれっぽぉ!?」 圧力に負けて次々と潰されて餡子をぶちまけていく仇討ち部隊。 それから仇討ち部隊が逃走を始めるのにものの3分もかからなかった。 「ゆかりんの旗の下ゆっくりできない人たちをえいえんにゆっくりさせるよ!」 「ゆー!ゆっくり全軍前進だよー!」 しかしさらに向こうから今度は司令官が死んだことを知らずに攻め込んでくる一個大隊が現れた。 「ゆー!もうゆかりんは居ないよ!おうちかえるからどいぶぎぇ!?」 『じゃまだからゆっくりどいていってね!』 さらに強大な数の暴力に逃亡ゆっくり部隊もあっさりと餡子片になった。 そのまま進んでいくゆっくり達の前に私の後輩が立ちふさがった。 「ゆ!まずはこいつから血祭りにあげるよ!ゆっくりかかってね!」 『ゆー!』 流石にあの数に一斉に襲われるとまずいと思い駆け寄ろうとすると後輩は手の平をこちらに向けてそれを制した。 何をする気かと見ていると後輩はリーダーらしきゆっくりれいむを掴みあげた。 「ゆ、ゆっくり離し…ゆ゛ぎぃぃいいいい!!?」 「ずっ、ずずずずず…」 後輩はリーダーゆっくりれいむに噛み付くと中の餡子を吸い出し始めた。 「やっ、やべっやべで!ゆっくりでぎな…………」 『れいむうううううううううううううううう!!!』 そういえばあいつは甘いもの好きだったか。 後輩は皮だけになったゆっくりれいむを足元に捨てた。 口にたっぷり餡子をためて周りをにらみつけている。 「れ゛い゛む゛をがえじでえええええええ!!!」 「れ゛い゛む゛うう!!敵はとるからねええええええ!!!」 饅頭皮にすがりつく周りのゆっくり達は復讐を誓ったようだ。 「ぶふううううううううううううう!!!」 『うげえええええええええええ!?』 そんな感動的シーンを演じるゆっくり達に口にたっぷりためた餡子が吹き付けられた。 途端ゆっくり達は真っ黒に染まる。 「ひゃっはああああ!!!もう我慢できねぇ!!スィーツ祭りじゃあああああああああ!!!!」 「たすけてえええええええええええええええ!!!!」 本能的に恐怖を感じたゆっくりたちが悲鳴を上げた。 後輩はゆっくり達の中にダイブすると次々と齧り付いた。 復讐の誓いはあっさりと破られゆっくり達は蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。 「あめええええ!うめえええええええ!」 「れ゛い゛む゛のあ゛だま゛がああああああ!!!」 「ぢぢぢっぢいぢーんぼおおおお!?」 「だづげぇぢぇお゛があざあああああああん!!!」 どうやらテンションがあがってイケナイハッスルをしてしまっているようだ。 なるべく目を合わせないようにしよう。 向こうでは同僚がゆっくりの死体から頭飾りを集めていた。 「おい、遊んでないで仕事をしろよ」 「待ちなって、ちょっと生ゆっくり持ってきてくれ」 私は仕方なく適当に生きているゆっくりまりさを捕まえると同僚のところへ持っていった。 同僚はそれを見てニヤリと笑うと死体から奪った飾りをそのゆっくりに無理やりかぶせた。 「やめてね!これはまりさのぼうしじゃないよ! まりさのぼうしかえして!」 「そぅら!」 しっかり帽子を固定するとそのままゆっくりたちがたくさんいる地点に向かってぶん投げた。 ゆっくりまりさはゆっくり達の上に着地するとゆっくり起き上がった。 「ゆう……みんなくっしょんになってくれてありがとう! いっしょにあのにんげんをにどとゆっくりできないようにしようね!」 まりさは感謝の言葉を述べるとこちらを向いて物騒なことを言っている。 同僚に投げ飛ばされたことを恨んでいるようだ。 どうしてくれる、と同僚に一瞥くれるとまあ見てな、とウィンクを返した。 気色が悪いのでゆっくり達の方を見ると様子がおかしい。 「ゆー、なんだかゆっくり出来ない臭いがするよ…!」 「まりさといたらゆっくりできないよ!」 「まりさはとっとと死んでね!」 そう言ってさっき投げたゆっくりまりさに対してリンチが始まっていた。 「や゛べでええええええええ!敵はあのにんげんだぢだおおおぎぃいいいいいい!?」 「ゆっくりできないまりさはゆっくりせずに死んでね!!」 間に挟まれたほかのゆっくりまで潰れそうなくらいゆっくりまりさに対しておしくら饅頭リンチが繰り広げられていた。 「な、使えるだろ?」 「うーむあんな習性があったとはしらなんだ」 同僚の無駄な博識さには感心してしまう。 「ああああああ!命がけの戦いで余計に燃えちゃうのおおおおおおお!!!」 「ゆっ、らめぇこんなところで…あ、あ、アリスゥウウウウ!んほおおおおおおおおおお!!!」 あちらの方ではこんな状況にもかかわらずゆっくりまりさとゆっくりアリスが交尾をしていた。 死んだ仲間の餡子を潤滑剤代わりにしているのかこすり合わせてる部分が妙に黒い。 「ちょっと踏み潰してくる」 私は同僚にそうつげ、あちらの方を指差した。 「おう、いってら」 同僚はしゃがんだまま軽く手を振った。 ――――――――――――… 結局今回の騒動は七割方のゆっくりは逃走、一割ほどは里の人間の手で駆除され 残り二割はゆっくり同士の仲たがいや逃走時の事故により餡子片になった。 指揮系統はほぼ全滅しもうこうやって襲ってくることも無いだろう。 里の側の被害は里の周りが餡子まみれになってしまい片付けが大変なこ以外はこれといってなかった。 草木も眠る丑三つ時、責任を感じた私は他の職員が帰った後も片付けを続けていた。 「ふう、一週間や二週間じゃとても終わりそうにないな、これは」 恐らく加工場の職員に片付けの依頼をして手伝ってもらうことになるだろう。 どれだけの予算が使われるか考えると人事ながら胃が痛くなる。 私は溜息をついてそこらに転がってた石に腰掛けた。 「ゆぎゅっ!?」 「うわぁ!?」 誰も居ないはずの深夜の草原に響く声に私は驚いて悲鳴を上げた。 「なにすんのさ!?」 石だと思って座ったのはあの青いゆっくりだった。 「お前…家にいた奴か」 「あたいがゆっくりしてたのじゃましといてさいしょにいうのがそれ!? やっぱりあんたってゆっくりできないにんげんね!」 この言い草、やはりあの時のゆっくりのようだ。 「何してたんだお前、他のゆっくりはみんな居なくなったのに」 「あたいがさいごまでせんじょーにのこってたんだよ!やっぱりあたいったらさいきょーのゆっくりね!」 事情もわかり私は潰してしまおうかと鍬を振り上げかけて思いとどまった。 「そういえばお前がくしゃみしたおかげでなんとかなったんだったな…」 そう、思えばこのゆっくりは里の救世主なのかもしれない。 「仲間も散り散りになったしよければ家に来るか?」 「さいきょーのあたいをぼでぃーがーどにしたいみたいね!そこまでいうならあんたのいえでゆっくりしてあげるよ!」 「よろしく頼むよ」 気まぐれにゆっくりの一匹くらい飼ってみるのもいいだろう。 私は作業を切り上げて青ゆっくりをつれて家路についた。 文々。新聞 号外 里を襲うゆっくり軍団、巫女動かず 先日人間の里を大量のゆっくりが襲うという異変が起きた。 ゆっくり達は一匹の異常に知能の発達したゆっくりゆかりんにより指揮されておりその数は数万は下らなかったという。 幸い、里の人間によりすぐに指揮をしていたゆっくりが駆除され事なきを得たものの里の周りが餡子まみれになるという甚大な被害をこうむった。 この異変が起きた際、博麗の巫女が神社でゆっくりれいむとお茶を飲んでゆっくりしていたことが発覚しそのことに対して非難が集中している。 巫女はこの件に関し 「大丈夫だったんだからいいじゃないの、ゆっくりが来たぐらいでいちいちうるさい。そんなに助けてほしければお賽銭もう少しくらい入れなさいよ」 と発言しておりさらに非難の声が上がっている。 里では青年団が有志を募り、神社に遊びに行くが賽銭は入れないという抗議活動を行うことを決定したという。 ゆっくりゆかりんの知能が異常に発達した件に関して文々。新聞では 永遠亭でゆっくりに関しての研究を行っている八意永琳氏(年齢不詳)へのインタビューに成功した。 「人間の脳にはニューロンという神経細胞がたくさんあって ニューロン同士が軸策突起で繋がって複雑なネットワークを作ることで思考をしているのだけど 恐らくゆっくりゆかりんにとって納豆がニューロンでその間に引く糸が軸策突起だったんじゃないかしら 聞いた話だと急に頭が悪くなったらしいけど多分体を冷やすか何かして糸の部分が壊されてしまったんじゃないかと思うわ それにしてもそのゆっくり、きっと誰かが食べようと思って頭を開いて混ぜた後ほうっておいたんでしょうね 食べ物を食べかけでほっておくのはいけないと思うわ」 と述べた。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/254.html
ある男が居た。 まじめで、明るく皆から頼りにされる男だった。 そんな男は、洪水で氾濫しそうな川に土嚢を敷いている最中に川に流されて死んだ。 危険な箇所、誰も行きたくない箇所の作業での事故。 まさに、その男の生き様を象徴するような事故だった。 ……その男が残したレポートがある。 数冊にまとめられたそのレポートは、幻想郷に住まうある物体の観察を記したものだった。 その物体の種族名はゆっくり。 幻想郷で家・畑問わず荒らしまわっている害蟲である。 そのゆっくりについて書かれたレポートの、最初の観察を読んでみることにする。 今日から、ゆっくりについての観察したデータをまとめる事にする。。 記録などした事がないので、日記のようにまとめていこうと思う。 その日は長かった残暑もひと段落し、逆に暖房が欲しいほど冷えた10月の初め。 今日は近くの森からゆっくり霊夢の一家を家に連れてきた。 聞けば、何日か前に散歩から帰ると、魔理沙種に家を取られておりその日から何も食べていないらしい。 なるほど、近くの洞穴を見るとゆっくり魔理沙一家が元気よく過ごしていた。 これまた、ほのぼのする様な一家の光景だ。 「おじさんの家でゆっくりしないかい?」 籠から大きな肉まんを差し出しながら一家に提案した。 これだけで良い。 肉まんの足の先から羽に至るまで数分で食べつくしたゆっくり霊夢一家は、先程とは打って変わって、ワイワイと自分の後ろをついて来た。 「ゆっくりできるね!」 「おいしいものもたくさんたべれるね」 賑やかに後ろをついてくるゆっくり一家。 少ないが、食べ物を口に入れたことで少しは元気が出たのだろう。 「ここがおじさんの家だよ」 「ゆ! おおきいね!」 「おじさんのおうち、とってもおおきいね!」 ご機嫌を取ろうと、口々にお世辞の言葉を話すゆっくり達。 さすがに家のものを壊されちゃかなわないので、早々に庭の離れへと連れて行く。 離れは、和風建築の家には珍しく入り口は引き戸になっている。 その中は和風そのもの、違う点といえば珍しい石油ストーブが置いてあることだ。 珍しいものを見たからだろう、興味津々でその周りに集まるゆっくり一家。 「ゆゆっ! あったかい! おじさんこれあったかいよ」 「なつみたいだね!」 「それはストーブって言って、部屋を暖かくするものだよ。あんまり近づくと火傷するから気を付けてね」 放っておいて、そのままダイブしたら危ないので注意する。 直ぐに全員に伝わったらしく、はぁーいの大合唱が返ってきた。 「寒かっただろ、暫くここで過ごせばいいよ。外に出たかったら言ってくれれば何時でも出してあげるから」 「おじさんありがとう! ゆっくりするよ」 信用されたのか、あちらこちらに散らばっていたゆっくり達も、ゆっくりするよと声をかけてきた。 一家で散歩するなら、自分の畑に連れて行って取れたての野菜を食べさせるのも良いかもしれない。 きちんと、言って聞かせれば大丈夫だろう。 しかし翌日も、その翌日もゆっくり達は部屋から出てこなかった。 食事はきちんと与えているので、共食いの心配はない。 寧ろ最近は、食事の量を増やせといってきた。 快く応じる、どうせ野菜は一杯あるのだ。 ストーブも石油が切れないように心がける。 「おじさん! はやくいれてきてね!! ゆっくりできないよ!!」 「ゆっくりできないよ!」 お母さんゆっくりが偉そうに急かしてくるので急いで石油を入れる。 子供達が温まれないのを嘆いているのだ、無理に怒っても仕方が無い。 「ごめんね、遅れて。今火をつけるからね」 「おそいよ! もっとゆっくりはやくしてね!!!」 母親が強気に出ているのに気付いたのか、子供達も自分にタックルしてきた。 取り合えず、その場は謝って部屋を後にする。 一ヶ月と時間が過ぎて、綺麗な紅葉も地面に還ろうとしていた。 勿論、ずっと部屋に居るゆっくり達には、残念ながらその変化は感じられなかったようだ。 一緒に散歩に行こうと誘っても、ここでゆっくりしてるよと言って一緒にきてくれない。 母親に居たっては、途中で美味しいもの見つけてきてね、と言う始末だ。 しかし、初めに家でゆっくりしていいよ、と言ったのは自分なので悪くいう事は出来ないが、全く遠慮と言う言葉を知らないようだ。 それから更に一ヶ月あまり過ぎ、相変わらずゆっくり一家は離れに居座り続けた。 おそらく、ゆっくり達にとっては至宝の時間だったのだろうが、こちらもこの時期は色々と忙しい。 さすがに十数匹のゆっくりの面倒は見ることが出来ない。 残念だが巣に帰ってもらう事にするほか無いようだ。 「おじさんなにいってるの? ゆっくりたちのおうちはここだよ! はやくたべものもってきてね♪」 分かっていたことだが、ゆっくりの頭の中ではここが自分達の巣になっているらしい。 随分おめでたい頭をしてので、お母さんゆっくりにもう一度『お話を聞いて』貰ったら、今度は直ぐに嘘を認めた。 「ごめんなざい! ゆぐっりたべれだがらごごにいまじだ!」 誠心誠意謝ってくれた、あのゆっくりが自らの過ちを認めてくれたことは嬉しかった。 やはり話し合いと言うのは大事である、これはゆっくりにも共通しているようだ。 逆にこちらが恐縮してしまったので、離れる前に最後の食事として沢山のわたあめを持たせてあげた。 大きな袋に入れたので持てるかどうか不安だったが、子ゆっくりも全員きちんと口で挟んで運べるようで一安心。 「おじさん! こんなにありがとう!」 「おうちにかえってゆっくりたべるね!」 「さよなら!!」 「おじさんゆっくりしてね!!」 思い思いの言葉を話して別れを惜しむゆっくり達、全員が扉の前に集まったのを確認して扉を開けた。 ゆっくり出来たといっても狭い部屋だ、普段から広い外の世界を走り回っていたゆっくりは窮屈だったのだろう。 扉を開けたとたん勢いよく飛び出すゆっくり一家。 「ゆ! さむいよ」 「さむいよ! さっきまであったかかったのに!!」 「おじさん! へんだよ、きゅうにさむくなったよ!」 別に変な事は何もないんだけどなぁ。 「だって今は冬じゃぁないか。君達がこの部屋に住みだしたのは秋の初め頃だろ? 寒いだろうと思って今までストーブをつけていたのを忘れたのかい?」 ……どうやらそこまで馬鹿じゃないらしい。 俺が言ってから、少し時間がかかったが全員が理解したらしい。 おやおや、雪遊びでもしたいのかな? みんな元気よくガタガタとはしゃぎ回っている。 既に幻想郷は一面中銀世界だ、これだけ雪があればさぞかし楽しいだろう。 「それじゃあ、さよなら。気を付けて帰るんだよ」 楽しそうにしているゆっくり達家族の団欒に、踏み込むなんて無粋な真似はしないさ。 玄関の外まで案内したら、そう一声かけて門を閉じた。 ちょうどチラチラと雪も降り始めた、少し硬そうな雪なのであまり積もらないだろう。 目を閉じると、今までゆっくり達を過ごしていた日々が蘇った。 同時に何故一家を家に置いていたのかも思い出した。 参った、最近は忙しかったからすっかり失念していた。 イケナイ、イケナイ、善は急げだ。 幸い玄関先を確認すると一家はまだ近くにいたので、邪魔をしないように裏口から巣へ向かった。 ゆっくり一家の巣へまでは、これまで何度か足を運んでいるので簡単にたどり着いた。 さすがに冷えるのだろう、ゆっくり霊夢の巣の入り口には、以前来た時にはなかった大量の松葉と石で見事に塞がれていた。 時間が惜しいので乱暴に蹴り崩す、早くしないとゆっくり霊夢達が戻ってきてしまうかもしれない。 散らばったそれらを退かすと、中にはゆっくり団欒していた魔理沙一家。 皆一様に自分に視線を送っていた。 「おじさん、またきたの! ここはまりさたちのおうちなの! あとかられいむたちがうばおうとしたからおいかえしたの!!!」 またまた、お母さん魔理沙が突っかかってきた。 数匹の子魔理沙は随分と大人しいのだが、何時もこれが頑固に自分の家だと主張するので言い争いになっていた。 「もうすぐ霊夢たちが帰ってくるんだけど? やっぱりここを出て行かないのかい?」 「おじさんしつこいよ! ここh!」 時間が惜しい、やっぱり返事はいらないよ。 言葉の代わりに、お母さん魔理沙を外に引きずり出した。 「ゆゆ! おじさんなにするのゆっくりできないなら、すぐにゆっくりいりぐちをなおしてかえってね!!!」 「お菓子をくれようと思ったんだけど……」 「ゆっ! おかし! たべるたべる!! おじさんはやくちょうだい!!」 「わかったよ。おーい、君達にもあげるよ!」 「おじさん!! はやくちょうだい!!」 子供達を呼んでいる間中、お母さんゆっくりはずっとそんな事を言っている。 「わかったよ、口を大きく開けてね」 余りにも煩いので、先にお菓子をあげる事にした。 「!!!???」 涎を流しながら大きく開けている口へ勢いよく押し込める。 とても美味しかったのか、楽しく跳ね回っている親は放っておいて、子供達にもキンキンに冷えたアイスキャンディーを数本、口に押し込んだ。 やはり、親と同様に元気一杯跳ね回る。 ほのぼのとした雰囲気だったが、時間が迫っているのを思い出し、約束通り一家には他所へ移ってもらう事にする。 霊夢達に返してもらうよ、と一声かけて次々と裏側の崖へ落としていく。 この深い谷の下なら、洞窟も沢山あるし雪が入り口を塞いでくれるから、中はとっても暖かくなっているだろう。 別に子ゆっくりはここに残しても大丈夫そうだったが、以前よんだSF超大作にこんな台詞があった。 「間違った指導者を選んだ者の末路だ」 そういうことなので一家全員で、新しい家を探してもらうことにした。 食べ物も与えたし、巣を探しているくらいの間は大丈夫だろう。 あぁ、そういえば霊夢達もストーブの効いた部屋で美味しそうに食べていたなぁ。 ゆっくり達にとっては、冬場の方がアイスを美味しく感じるのだろうか? 夏場にあげた事はないからなんとも言えないが。 等と考えている間に、辺りは薄暗くなってきた。 それにしたがって辺りから物音が消えていく、無音の中で深々と雪が降っているだけだ。 急いで散らかしてしまった石や松葉をかき集める、これは霊夢たちが使っていたのかもしれないから。 しかし、中の食べ物は魔理沙達のものだろう。 さすがのゆっくりと言えども、家をのっとったモノの食べ物は食べたくないだろう。 仕方がないので、全て俺が持って帰ってあげることにした。 ヤギの餌くらいにはなるから。 黙々と袋に詰めていると、日は更に傾いていた。 同時に訪れる、普通の黄昏時とは違う恐怖心。 これ以上ここにいるとこちらの身も危ない、なによりゆっくり達とかち合ったら折角の親子水入らずの邪魔をしてしまう。 手早く荷物をまとめて家路を急いだ。 門の前に着くと、既にそこにはゆっくりの姿はなかった。 巣に戻ったのだろう。 空き巣を心配して裏口を確認するが異常は無いようだ、きちんと鍵をかけていたので当たり前と言えば当たり前なのだが。 その後、食事をして風呂に入り、この記録を書いている。 この二ヶ月間、ゆっくり達を観察して分かった事は以上の通りだ。 明日からは、町外れの木の室に住んでいるゆっくりパチェリーについて観察してみようと思う。 仲良しの霊夢種と魔理沙種と共に越冬しているかもしれないが、それはそれで貴重な記録が取れるかもしれない。 三匹くらいなら十分に面倒を見ることも出来る。 なにより、一人には広すぎる我が家が賑わうのは喜ばしいことだ。 あまり役には立ちそうもないが、ゆっくりを愛する人がこの記録を読んでくれることを切に願う。 想幻210年12月31日 パタン。 今読んでいた本を一旦閉じで目線を上げる。 その先には、紅茶とお菓子をお盆に載せた赤髪が綺麗な司書。 「小悪魔ご苦労様。取り合えず休憩にするから、紅茶をもう一つ持ってきてくれる?」 「??」 対する司書―小悪魔はキョトンとしている。 もうボケたのか? また唐辛子が入ってると思っているのか? いやいや、今日は入れていない 二個いっぺんに飲み干す魔法でもあるのだろうか?。 「あなたも一緒に飲みましょう?」 合点がいった、要するに一緒に飲んだくれよう、と言うわけだ。 「今度は何を読んでいるんですか?」 自分用の特上の紅茶を入れて戻ってきた小悪魔が尋ねる。 パチュリーが自身で手に入れてきた本なので、まだ内容は知らないのだ。 「ゆっくりを可愛がっていた男が残した飼育データよ」 紅茶の違いに気付き、手を伸ばしながら答えるパチェリー。 「そんな本だったんですか? それを持ってくるの苦労したんですよ。パチュリー様と違って、力のない私は水の流れを変えるのだって大変なんですから」 それよりも早くカップを口に運びながら答える小悪魔。 「濡れるのはあなた一人で十分よ。それにこれ面白いのよ、あなたにも後で読ませてあげるわ」 「はぁ。……おかわりをお持ちしますね」 本気でサマーレッドを撃とうとしている事に気付き、急いで特上の葉で唐辛子入り紅茶を作りにいく小悪魔が答える。 外に出歩かず、ゆっくりを見たことがなかった二人は、アレ以来ゆっくりをいじめる事がブームになっていた。 「本当に興味深いわよ。この資料」 男の願いが叶い、その資料はとてもゆっくりを愛している魔女の大図書館に、大切に保管させるだろう。 おまけ編
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2891.html
その4より 「さてと、今日は誰が虐待されるのかな?」 三匹の虐待から一匹のみの虐待に変わってから、すでに十日が経過した。 男が壁越しに恒例のセリフを吐いてくる。 それに対し、こちらのセリフも、この十日間変わることはなかった。 「ゆゆっ!! まりさをゆっくりつれていってね!!」 「……またお前か。いい加減、お前を痛めつけるのは飽きてきたんだがね」 「おにいさん、やくそくはやぶらないでね!! まいにちおなじでもいいって、まえにいったよ!!」 「わーってるよ、全くお前も強情だな」 そう言って、男の足跡は遠ざかって行った。 れいむは、黙ってまりさと男のやり取りを聞きながら、やり過ごした。 ありすも男が去るまで、無言を貫いている。 「ゆふぅ……」 足音が聞こえなくなって、れいむはホッと息をもらす。 男がいつ発言を翻して、再び全員を虐待するといってこないとも限らない。 足音が聞こえなくなるまで、一切の気は抜けない。 これもこの十日間変わらぬ光景だった。 この十日間、れいむとありすは、一度も男の虐待を受けていなかった。 それもそのはず、すべての虐待をまりさ一匹が被ってくれていたのである。 まりさは男が発言を撤回しても構わないといったにも関わらず、頑なにそれを拒み、自分を虐待しろと繰り返した。 結果、れいむは男にここに連れて来られて以来、久しく味わっていなかったゆっくりとした時間を満喫することが出来た……はずだった。 そう、出来たはずだったのだ。 部屋から出られないことを除けば、美味しいご飯に温かい毛布、そして隣には大好きなまりさと親友のありす。 好きな時に起きて、好きな時に好きなだけご飯を食べて、好きな時に眠るれる日々。 実にゆっくりした生活である。 しかし、れいむはこの十日間、本当の意味で“ゆっくり”した時間を過ごすことは、一度として出来なかった。 肉体的には、確かにゆっくり出来ただろう。 男から受け続けた虐待の傷も、すっかり癒えた。 寧ろ、森で暮らしていたころより丈夫になったくらいだ。ドッグフードとは言え、栄養バランスが良いおかげだろう。 しかし、精神面ではゆっくりとは到底いかなかった。 どんなにゆっくりしようとしても、圧し掛かってくるのは、まりさへの負い目と自己嫌悪。 更には、いつか男が元の虐待スタイルに戻すのではという恐怖心。 これらがれいむの心を乱してしまう。 ゆっくりは、心身ともにゆっくり出来ていて初めて“ゆっくり”した状態と言える。 如何に身体がゆっくり出来ていようと、心がゆっくり出来なければ、それはゆっくりしているとは言えないのである。 と言っても、贅沢をいう訳にはいかない。 れいむ以上に苦しいのはまりさなのだ。 まりさは、れいむとありすの苦痛を一身に背負っていてくれるのだ。 まりさは毎日れいむとありすに「ゆっくりしていってね!!」と声をかけてくれる。 心の底から、二匹にゆっくりして欲しいのだろう。 ゆっくり出来ていないなんて、死んでも口に出せるはずはなかった。 そんな時である。 壁越しにありすが声をかけてきた。 「ねえ、れいむ……いまいいかしら?」 「ゆっ? うん、いいよ!!」 そう言えば、ありすと二匹だけで話をすることも、最近はめっきりと減ってしまった。 まりさが男に連れていかれてから一時間の間は色々と考え込んでしまい、どうしても話をする気分じゃなくなってしまうのだ。 だからと言って、まりさが部屋に戻って来ても、あまり話はしない。 部屋に戻るや、まりさは疲れと痛みからすぐに寝てしまうので、れいむとありすの話し声で起こすわけにはいかないからだ。 結果、まりさが起きた後、ホンの少しの時間、三匹で話をするのがここ数日の日課となっており、それにしたって負い目を感じずにはいられないものであった。 二匹だけで話をするのは、本当に久しぶりである。 「ねえ、れいむ!! あなた、いまゆっくりできてる?」 「ゆゆっ!?」 ありすが何でそんな質問をしているのか、すぐには理解できなかった。 しかし、頭の中で言葉を反芻し、ゆっくりと考えてみると、ありすが何を言いたいのか、何となく理解できてきた。 「……ゆっくりできてるよ。まりさのおかげで……」 「そう……」 「ありすはゆっくりできていないの?」 「……もちろんゆっくりしているわ。まりさががんばってくれているんだもの!!」 ゆっくり出来ていると、ありすの弁。 しかし、言葉の中に隠れているありすの本音は、間違いなくれいむと同じものであった。 結局のところ、ありすもれいむ同様、まりさに負い目を感じ、ゆっくり出来ていないのだ。 「れいむ……ありすたち、このままでいいのかしら?」 「ゆっ? このままって?」 「いつまでもまりさにたよりきって、くらしつづけていることよ」 「ゆぅぅ……」 「まりさは、ありすやれいむのためにまいにちぼろぼろになっているのに、ありすたちはまりさになんにもしてあげられない」 「ゆぅ……」 「ねえ、れいむ!! ほんとうにこのままでいいのかしら?」 「……いいわけないよ。いいはずがないよ!! でも!! でもっ!!!」 れいむだってありすに言われるまでもなく分かっている。 このままでいい筈がないのだ。 まりさは、れいむとありすのために、毎日地獄のような虐待をされ続けている。 すべてはれいむとありすをゆっくりさせるために。 だというのに、肝心の二匹が、まりさを気にしてゆっくり出来ていないというのだから、本末転倒もいいところである。 でも…… 「でも……れいむ……いじめられたくないよ……」 「んん……」 そう、結局はここに行きついてしまうのだ。 しかも、れいむは男からの虐待を受けなくなって、もう十日もたっている。 これが以前の様に、毎日虐待されていた時なら、たまには自分がされるのも有かもしれなかった。 自分たちではなく男が虐待する者を選んでくれていたら、最初から諦めがついて、却ってよかったかもしれなかった。 しかし、平穏な日常に慣れたれいむは、以前にも増して、一層虐待への恐怖が強くなっている。 もう二度と虐待はされたくない。何に変えても!! 何をおいても!! 偽らざるれいむの本音であった。 こんなことなら最初からサイクル回しで虐待をされるんだった。 れいむは、最近ちょくちょくそう考えるようになっていた。 それなら全員が虐待を受け、誰一人負い目を持つこともなかった。 それ以前は毎日虐待されていたのだ。虐待が無くなる訳ではないが、三日に一回ならあの時のれいむなら十分満足できただろう。 考えてみたら、あの毎日虐待されていた時は、虐待自体は辛く苦しかったけど、三匹で過ごす一時はとてもゆっくり出来ていた。 実に充実していた。全員の心は一つだった。 しかし、どんなに過去を振り返ろうが、時間は戻らない。 結局、れいむはどんなにまりさを心配しても、何一つしてやることは出来ないのだ。 「……ねえ、れいむ……まりさって、すてきよね!!」 「ゆっ!?」 突然、何の話をしたいのか、ありすがそんなことを言ってきた。 「はじめてあったときから、すごくきれいゆっくりだっておもってたけど、そのうえあたまもよくて、やさしくて、ゆうきがあって、そして、すごくゆっくりしていて……とってもとかいはよね!!」 「ありす……いったいどうしたの?」 「れいむ!!」 「ゆっ!?」 「ありすは!! ありすは、まりさがすき!!!」 「!!!!」 「まりさがすきなの!!!」 ありすは、れいむに向かって、いきなり爆弾発言をしてきた。 れいむには、突然そんなことを言ってくるありすの意図が掴めなかった。 好きと言っても、いろいろある。 家族に対し、友人に対し、恋人に対し。 ありすがまりさの家族でない以上、友人か恋人かのどちらかであろう。 しかし、友人の場合、れいむに対しても好きと言っていい筈である。 親友という自負がある。れいむの独り善がりではない筈である。 しかし、それがなかったということは、つまるところ…… 「それって、『あいしてる』ってこと?」 「……ゆぅ!!」 ありすは少し躊躇いながらも、しっかりと返事を返してきた。 「……ありすはね、ずっとまりさのことがすきだったの!! でも、まりさってすてきなゆっくりでしょ!! ありすじゃまりさにはあわないとおもって、ずっといわなかったの……」 「……なんでれいむにそんなこというの?」 「もうこれいじょう、まりさにつらいおもいをしてほしくないから……とかいはのけついひょうめいよ!!」 「けつい……ひょうめい?」 ありすが何を言っているのか、さっぱりれいむには理解できなかった。 深く聞こうとしても、「つかれたから、ゆっくりねるわ」と会話を切り上げ、教えてくれなかった。 仕方なく、れいむも毛布に包まり、目を瞑り、ありすの言葉の意味を考え始めた。 “まりさがすきなの” 意味は分かる。 ありすはまりさを愛しているのだ。 つまるところ、れいむと同じということである。 しかし、なぜここにきてそんなことを言ってくるのだろう? なぜ自分にそんなことを言ってきたのだろう? 決意表明とは、いったい何を指して言っているのだろう? どれだけ考えようと、その意味がれいむには分からなかった。 ただ一つ言えることは、ありすはれいむのライバルということである。 れいむもずっとまりさが好きだった。愛していた。 ありすは親友だけど、まりさのことを譲りたくはない。 れいむはその日悶悶としながら、一日中、これまで以上にゆっくり出来ない時間を過ごした。 後日、れいむはありすの言葉の意味を知ることとなる。 「さ〜てと、今日も楽しい楽しい虐待の時間が始まるわけだが……また、今日もまりさか?」 男は気だるそうに、壁越しに言葉をかけてくる。 そんなに面倒くさそうにするなら、すぐさま虐待なんて止めて、れいむたちを森に帰せと言ってやりたい。 怖いので本当に言うつもりはないけど…… 対して、いつも通り、まりさが男に返事を返す。 「ゆっ!! そうだよ!! ゆっくりまりさをつれていってね!!」 全くもって代り映えのない会話である。 男は、これまた気だるそうに「わーったよ……」と返事をして、まりさを連れていこうとする……が、今日はいつもとは違う事態が起きた。 新たな声が乱入してきたのである。 「おにいさん!! ちょっとまってね!!」 ありすだ。 いつもはれいむ同様、男が去るまで口を開くことのない彼女が、行き成りまりさと男の間に割って入ってきたのである。 「おにいさん!! きょうはとかいはのありすが、ぎゃくたいされてあげるわ!! せいぜいかんしゃするのね!!」 「「ゆゆっ!!!」」 「ほう!!」 れいむとまりさの驚愕の声がハモる。 その後、男も久しぶりにおきた変化に、嬉しそうに声をもらす。 「あ、ありす!! いったいなにいってるの!! まりさがぎゃくたいされるんだよ!! ゆっくりじょうだんはやめてね!!」 「まりさ!! いつもまりさはがんばってくれているから、きょうはありすがかわりにぎゃくたいされてあげるわ!! きょうはおへやでゆっくりしていってね!!」 「ありす!! まりさなら、ぜんぜんへいきだよ!! ありすがいじめられることないよ!!」 「でも、もうきめたのよ!! とかいはににごんはないわ!!」 「ゆぅぅ……おにいさん!! おにいさんからもいってあげてよ!! まりさがぎゃくたいされるんだから、ゆっくりりかいしてねって!!」 自分の説得では、どうにも出来ないと悟ったのか、まりさは男に協力を呼びかける。 しかし、毎日まりさばかりで飽きていた男だ。 まりさの言い分を聞くはずもなく…… 「いいだろう、ありす。今日はお前を虐待してやるよ!!」 「なんでええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――!!!!」 まりさの悲鳴を無視し、男はありすに言葉をかける。 「お前にもまりさの酔狂が乗り移ったのか? せっかくまりさが犠牲になることで、ゆっくり出来る日々を送れているってのに。それを自分から壊すなんてな」 「なんとでもいいなさい!! こんなにせもののゆっくりなんて、まっぴらごめんよ!!」 「ふん、なかなか言うじゃないか。その根性が今後も続けばいいがな」 ありすと男の会話と共に、男の足音が次第に小さくなっていく。そして完全に聞こえなくなった。 「ゆうううううぅぅぅ……なんでありすをつれていっちゃうのおおおおおおおぉぉぉぉ――――――!!!!」 まりさは未だに未練たらしく、声を荒げている。 ありすが代わってくれたことで、虐待されずに過ごせるというのに、本当にすごい根性である。 事情を知らなければ、うっかりゆっくりてんこと勘違いしてしまうほどだ。 よほどれいむとありすに傷ついてほしくないのだろう。 或いは、自分が誰のために虐待されているのか分かっているのかという、怒りも含んでいるのかもしれない。 未だ叫んでいるまりさを余所に、れいむは昨日のことを考えていた。 ようやく昨日のありすの言葉の意味が理解できた。 これがありすの言っていた「決意表明」なのだろう。 ありすは、ずっと悩んでいた。 このままでいいのかと。まりさに頼り切ったままでいいのかと。 大好きなまりさの為に何かしてあげたい。まりさの力になりたい。 ここまでは、れいむも常々思っていたことである。ありすとなんら変わらない。 しかし、れいむと違い、ありすは止まっていた足を再び前に出した。 自分が虐待されることによって、まりさの苦労を取り払いたい。 まりさをゆっくりさせてあげたい。 まりさと対等でありたい。 その気持ちが、臆病だったありすを突き動かしたのであろう。 れいむはここに来て以来、心に二度目の衝撃を受けた。 一度目は言うまでもなく、十日前のまりさの言葉である。 れいむは、ありすの行動力に対して、驚嘆と感謝と……嫉妬を感じた。 ありすが虐待されることによって、まりさは今日一日ゆっくりすることが出来るだろう。 例えありすのことを気にして精神的にゆっくりできなくても、一日虐待を受けないだけで肉体疲労度は全然違う。 まりさがゆっくり出来る。その機会を作ってくれたありすに、れいむは大いに感謝した。 それと同時に、れいむは羨ましかった。ありすの行動力が。 れいむと同じく臆病だったあのありすが、こんな大胆な行動を起こしてくるとは思わなかった。 こんな勇気を持っているとは思わなかった。それが羨ましくて仕方がなかった。 れいむは悔しかった。まりさに対する想いで負けてしまったことが。 昨日のありすの発言を聞いても、自分の方がまりさを想っている、まりさについて考えているという自信があった。 しかし、それもありすの行動で打ち砕かれた。 結局、想いだけだったのだ。口だけだったのだ。 れいむには、ありすの勇気を見せつけられても、それじゃあ自分もという気には到底なれそうになかった。 どうしても恐怖で身が竦んでしまう。虐待を受けたくない。ありすに続くことなんて、到底出来ない。 れいむは焦った。まりさとありすが近付いてしまうことに。 これでありすは、まりさに遠慮する必要が無くなった。まりさに負い目を感じることが無くなるのだ。 スタートラインは同じだったのに、たった一つの行動で、ありすはれいむの遥か先へと行ってしまったのだ。 しかし、何より腹が立つのは、そんなことを考えてしまう自分自身であった。 まりさやありすのように行動もせず、ただその恩恵を甘受している身でありながら、頭に浮かぶことは常に自分のことばかり。 口だけの自分に……何も出来ない自分に……れいむは腹が立って仕方がなかった。 「なんでじぶんからいじめられにいくのおおおおおぉぉぉぉ―――――――――!!!!」 部屋に戻ってきたありすに真っ先にまりさが掛けた言葉であった。 「ゆぅ……まりさ…………あん……まりおおきな……こえを…あげないで……………あたまに……ひびく…わ……」 「ゆっ!! ご、ごめん!! ありす!!」 ありすは、いつものまりさ以上に荒い息を吐いている。 久しぶりにまりさ以外を虐待した男がつい加減を間違えてしまったのか、それとも久しぶりに虐待を受けたありすの体が付いてこなかったのか。 とにかく、ありすが相当苦しそうなことには違いなかった。 しかし、まりさはありすに文句を言うのを止めなかった。 虐待を代わりに受けてくれて文句というのも可笑しな話であるが、ありすの体に差し障りない程度の音量で、ありすを攻め立てる。 「でもね、ありす!! ありすがいじめられることはなかったんだよ!! まりさがいじめられれば、ありすたちはゆっくりできるんだよ!! なんでこんなことしたの!?」 「まりさ……まりさはまえに……いったわよね……だいすきなひとは……じぶんをぎせいにしても…まもらなければならな……いって……」 「そうだよ!! だから、まりさがぎゃくたいをうけるんだよ!! ありすとれいむのために!!」 「ありすも……そう………おもうの」 「ゆっ!?」 「ありすも……だいすきだから……まりさと………れいむが…………きずついてほしくないから……ゆっくりして………ほしいから」 「ゆうぅ……でも!! でもありすはとってもくるしそうだよ!!」 「それは……いつものまりさも………おんなじでしょ……」 「そうだけど、まりさはおねえさんだから……」 「ありす…だって……とかいはよ……しんのとかいはとは……こういうことが……できる…ゆっくりのことを……いうのよ」 「でも!! まりさは、やっぱりいやだよ、ありすがきずつくのは!! あしたはまりさがぎゃくたいされるからね!!」 「だめよ……あしたも………ありすがいくわ!!」 「なんでぞんなごどいうのおおぉぉぉぉぉ――――――!!!!」 「いったでしょ……それが………とかいはと……いうもの…だから……よ」 まりさは何とかありすを翻意させようとしたが、ありすは一向に考えを改めてくれなかった。 その後、ありすの「つかれたわ」という言葉で、二匹の会話は一時幕引きとなった。 さすがにまりさも、傷付いたありすを無理させてしまっては、本末転倒であることを悟ったのだろう。その場は引いてくれた。 しかし、ありすが翌日起き上がると、再びまりさはありすに対し止めろと説得を繰り返す。 それに対し、ある程度回復したありすも一歩も引かなかった。 二匹は男の虐待が始まるまで、延々と話し合い続けた。 その日、れいむは一言も口を挟めなかった。 「それで、今日はまりさとありす、どちらが虐待されるんだ?」 定番の男の言葉である。 それに対し、ありすが口を開いた。 「ゆっ!! きょうは、とかいはのありすがぎゃくたいされるばんよ!! ゆっくりつれていってね!!」 「へいへい」 そう言って、ありすを連れていく男。 そんなありすに対し、まりさは壁越しにありすに言葉をかける。 「ありす!! ゆっくりがんばってね!!」 「だいじょうぶよ!! とかいはをあまくみるものじゃないわ!! まりさこそ、ゆっくりまっていてね!!」 「ゆっ!! ゆっくりまってるよ!!」 まるで仕事に赴く夫と、それを見送る嫁のような会話である。 最近、まりさとありすはいつもこんな感じであった。 ありすが初めて虐待されてから二週間が経過した。 あの日以来、ありすとまりさは交互に虐待される日々を送っている。 まりさは当初、なんとしてもありすの気持ちを変えさせようと躍起になっていた。 自分が虐待される。ありすは虐待されることはないのだ。すべて自分に任せればいい。 まりさはこれを繰り返した。 対してありすも、意地を通し続けた。 これからはありすが虐待される。まりさは休んでいなさい。これが都会派の役割よ。 二匹の意見は、なかなか折り合いがつかなかった。 数日後、先に降りたのはまりさだった。 どんなに説明してもありすは聞いてくれない。まりさはそういう考えに落ち着いたのだろう。 そこで普通のお馬鹿なゆっくりなら、あまりの強情さに敵対に発展することだろう。 自分の主張が通らないことは、ゆっくりにとって耐えられないことだからである。 「なんでまりさのいうことをきいてくれないの? ばかなの? しぬの? まりさのいうことをきかないありすはゆっくりしね!!」 こうなるのが目に浮かぶようだ。 しかし、このまりさは頭が良かった。 何でありすは自分の言うことを聞いてくれないのと憤るのではなく、ありすの心意気をしっかりと受け取ってくれたのだ。 理解したのだ。ありすが本当に自分のことを考えてくれているのだと。 自分に感謝してくれているからこそ、まりさの代わりを務めているのだと。 まりさはその心意気に報いることにしたのである。 その日から、まりさとありすは急激に接近していった。 毎日、変わりばんこで虐待を受けることを決め、互いで負担を減らすことにした。 虐待されていない方は、お互いのことは気にせず徹底的に体を休めることに努める。 受けた虐待を、次に持ち越さないためである。 以前は負い目があってゆっくり出来ていなかったありすも、今では負い目もなく、虐待のない日は心身ともにゆっくりと過ごしているようだ。 まりさも同様である。 また、少ない会話時間は、まりさとありすの二匹が中心となっていった。 会話の種は、主に男の虐待についてである。 二匹の話によると、最近男は昔三匹が受けた虐待を繰り返しているらしい。 虐待のバリエーションが尽きてきたのだろうか? しかし、そんなことはこちらには関係ない。というか、寧ろ好都合であった。 一度受けたということは、対策を立てられるということなのである。 そのため、まりさとありすは、毎日のように虐待対策を話し合った。 これこれこうすれば、あまり痛くないんじゃないかな? 明日はきっとこの虐待をしてくるわよ!! そろそろ“はこ”を使ってくると思うよ!! 今日この虐待をしてきたわ!! 読み間違えたわね!! ゆゆっ!! あの虐待は、こうするとあんまり痛くなかったよ!! そこにれいむの入る隙間はなかった。 二匹の中が急接近したこともあって、微妙に除け者にされていると感じ、なかなか入って行けなかったのだ。 それに話は虐待関係についての事ばかり。 虐待を受けていないれいむには、心情的に入り辛い話だ。 それでも寂しくてなんとか会話に参加したこともある。 まりさもありすも、れいむを決して仲間外れにしたりはしない。 しかし、いつの間にかれいむ一匹が、置いてけぼりにされてしまうのだ。 二匹も悪気があってしているわけではないのだろう。 実際、れいむにも話を振ってくれている。 しかし、虐待関係の話を振られても、れいむには応えられることは限られているし、れいむも熱心に話している二匹に、水を差すことは出来ない。 れいむと違い、二匹には命の危険性があるのだ。我儘で話を変えるなんてことが出来るはずがない。 結果、れいむがいつのまにか零れ落ちてしまうのである。 れいむは焦っていた。 最初はありすとまりさが急接近してしまうことにだけ目が向いていた。 しかし、今ではもっと重大な局面に差し掛かっている。 れいむの存在そのものが揺らいでいるのだ。存在が希薄になっているのだ。 まりさとありすが接近すれば接近するほど、れいむの居場所がなくなってくるのだ。 しかし、れいむには分かっていた。自分の居場所を取り戻す方法を。 簡単である。 れいむも虐待されればいいのだ。 虐待されれば、れいむも二匹に負い目を感じる必要はなくなるのだ。 二匹と共にゆっくり会話に興じれるのだ。 居場所を取り戻すことが出来るのだ。 しかし、どんなに頭では分かっていても、やはりれいむには言えなかった。 一言男の前で「きょうはれいむをぎゃくたいしてね!!」と叫べばいいだけである。 先日、男は「そろそろれいむを虐待したいなあ」なんて言葉を口にしていた。 れいむが言えば、どんなにまりさとありすが反対しようと、男はれいむを虐待してくれるだろう。 存分に可愛がってくれるだろう。 それでも……れいむには言えなかった。 虐待は怖い これがれいむの心を、体を縛っている。 今の状況はれいむにとって、辛く苦しかった。居場所のない自分が悲しかった。なんとしても変えたかった。 しかし、そのために虐待を受けるということが、どうしても出来ないのだ。 平穏に慣れすぎたれいむにとって、男の虐待はすでに死よりも恐ろしいものとなってしまっていたのである。 そんなれいむに転機が訪れたのは、その少し後であった。 れいむが虐待を受けなくなってちょうど一月が経過したころ、ありすがあることを口にした。 いや、ようやく口にしたと言うべきだろうか? その日はありすが虐待される日であった。 いつも通り連れて行かれ、一時間が過ぎると部屋に戻された。 まりさがそんなありすに声をかける。対してありすも大丈夫だと、まりさとれいむを安心させる。これもいつも通りの様子である。 しかし、本来ならこの後ありすは体を回復させるために休息に入るのだが、その日ありすは中々寝ようとしなかった。 まりさが言葉をかけても、壁越しにモジモジしているのが、何となく感じられた。 それはしばらくの間続いた。 そして、ありすはようやく意を決意したのか、ありすが「まりさ!!!」とひと際大きな声で呼びかけた。 「ゆっ!! どうしたの、ありす!!」 疲れているというのに突然大声を出してくるありすに、驚くまりさ。 「まりさ!! まりさにきいてほしいことがあるの!!」 「ゆっ? な〜に、きいてほしいことって?」 「あ、ありすと!! ありすといつまでもゆっくり…………」 そこでありすの言葉はピタリと止まってしまった。 まりさはしばらく待ち続けたが、いつまでもありすが続けてこないので、不審に思ったのか、聞き返してきた。 「ありす? どうしたの、きゅうに?」 「……」 「ありす?」 「……」 「ありすってば!!」 「……まりさ、ごめんね!! やっぱりいまのことばはゆっくりわすれてちょうだい!!」 「ゆゆっ!! どういうこと、ありす!! なにをいおうとしたの? ゆっくりおしえてよ、ありす!!」 「やっぱりいまはいうときじゃないから、ゆっくりやめておくわ!!」 「ゆぅぅ……そんなこといわないでゆっくりせつめいしてよ!!」 「もっとゆうきがでたら、そのときいまのことばのつづきをいうわ!!」 「ゆうき?」 「ごめんなさいね、まりさ!! ぜんぜんとかいはらしくなかったわ!! いつかぜったいいうから!! ぜったい!! ぜったいっ!!」 「ゆぅぅ……ぜったいだよ!! やくそくしたからね!! よくわからないけど、いつかゆっくりせつめいしてね!!」 「ええ、ぜったいにいうわ!! ゆっくりやくそくよ!!」 そう言って、ありすは寝てしまった。 ありすが言おうとした言葉。 まりさには最後まで分からなかったようだが、れいむにははっきり理解できた。 “ありすといつまでもゆっくりしていってね!!” これがありすが言おうとしていた言葉であろう。 ゆっくりしていってねと言っているが、言葉通りの意味ではない。 これはゆっくり社会で俗に言うプロポーズの言葉である。 ありすはまりさに告白をしようとして、結局途中で怖くなって言いそびれてしまったのだろう。 同じゆっくりを愛している者同士の勘だろうか? れいむには痛いほど気持ちが理解できた。 理解できた反面、れいむの焦りは頂点に達した。 まりさとありすが結婚する。 それは今以上にれいむの居場所を無くしてしまうことになってしまうからだ。 無論、ありすがしっかりプロポーズしたとしても、それをまりさが受けるとは限らない。 れいむの杞憂に終わるかもしれない。 しかし、追い詰められたれいむには、最早その可能性だけで充分であった。 なんとしてもまりさとありすの結婚を阻止しなければならなかった。自分の居場所を守るために。 そのためにはどうすればいいか? まず真っ先に思いつくのが、ありすにプロポーズの言葉を言わせないことである。 言わせなければまりさが受けることもあり得ない。 しかし、どうすればありすに言わせないようにすることが出来るのかが、れいむには思いつかなかった。 ありすに告白するなと言っても、聞きはしないだろう。 逆に、なぜそんなことを聞くのかを問い詰められ、れいむの思慕をありすに知られる恐れがある。 そうなれば、ありすはれいむに負けじと早々にプロポーズをしてしまうかも知れない。本末転倒である。 絶対ありすに、れいむの気持ちを知られることがあってはならない。 ならば、ありすの評判を下げるのはどうだろう? ありすが虐待されている間や、寝ている間を見計らって、まりさにありすのあることないことを焚きつけて、ありすの評価を下落させる。 ……却下。問題外である。 まりさは馬鹿ではない。そんなことをしても、決して信じることはないだろう。 逆にそんな嘘を付いてくるれいむの評価を落とすことになりかねない。 唯でさえ存在が薄くなっているのに、まりさに見捨てられてしまったら、れいむにはこの先生きている意味すら持てなくなってしまう。 それにこの案は、そもそもれいむ自身も気に入らない。 ハッキリ言って、れいむのやろうとしていることは、ありすに対する裏切りに近い行為である。 しかし、それでいてなお、れいむはありすとの友情を捨てきれていなかった。 調子のいいこととは理解しつつも、ありすと親友でいたかった。 ありすの悪口を陰口するなどしたくはなかったのだ。 ならば、最後はこれしか考えられない。 れいむは自分がまりさを好きなことを、ありすに教えていない。これはある意味アドバンテージだ。 更に言えば、ありすはれいむよりまりさに近い位置にいる。れいむに危機意識の欠片すら抱いていないだろう。 だから…… ありすがプロポーズする前に、れいむがまりさにプロポーズをする!!! ありすのあの調子からするに、明日明後日にでも、すぐにプロポーズしてくることはないだろう。 ならば、先にれいむがまりさに告白し、まりさが受けてくれれば安泰どころか、愛するまりさと一緒になれて、一石二鳥にも三鳥にもなりえるのだ。 無論、ありすより先に告白したとしても、まりさがれいむのプロポーズに答えてくれるとは限らない。 限らないが、ありすのプロポーズを阻止できない以上、この手しか残されていなかった。 始めて出会った時こそ、まりさとの結婚など1%の可能性もない妄想にすぎなかったが、2か月近くをいっしょに過ごしたれいむなら、まんざら可能性のない話ではないだろう。 どうせこのまま何もしないでいても、何も変わらないか、ありすに取られてしまうかのどちらかだ。 それにありすがいつプロポーズをするか分からない以上、考えている時間もあまりない。 れいむが、一生に一度の決意を固めた瞬間であった。 とは言え、今のれいむとまりさとでは、あまりにもつり合いが取れていなかった。 まりさは二日に一度虐待されているのに対し、れいむはその恩恵をただただ甘受しているニート生活。 れいむもまりさと同じ舞台に上がる必要があった。 怖かった。とてつもなく怖かった。 しかし、れいむに道は残されていない。 れいむは、ようやく虐待を受ける覚悟を決めた。 その6へ