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黄昏の賢者 彼の名は『賢者』(Savant サヴァン)―― 正確にはその呼び名も通称…本名は全く以って不詳… ボンソワールな挨拶と共に現れる謎の紳士 けして変態という名の紳士ではないはずなのでお間違えなく 紳士的で女性に優しいが、なぜかその挙動は胡散臭く見える 現在出現率は低めだがとあるスレにはしばしばその姿を見せる 原作のある曲には「ボンソワール…親愛なる地平線の旅人よ」 とサヴァンが語りかけてくるセリフがあり、それにちなんでいるようだ まずは誰もいない → 其れが零(zéro)だ… 其処に私(moi)が現れた → 其れが壱(un)だ… そして君(toi)が現れた → 其れが弐(deux)だ… 単純な数式(しき)にこそ ← 真理が宿る… そんな容易なことにさえ自らを閉ざして 気付けない時もあるのだ 君の哀しみを因数分解(ばら)してみようか? 幸福(しあわせ)の最大公約数(かず)を求めてみようか?
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いっぱつそくとうかいがーる【登録タグ GUMI VOCALOID Youtubeミリオン達成曲 い まきのせな れるりり 初音ミク 曲 替え歌 殿堂入り】 作詞:れるりり 作曲:れるりり 編曲:れるりり 唄:初音ミク・GUMI 曲紹介 ひたすら聴いて覚えるもよし、歌って踊って覚えるもよし。ボカロと一緒に楽しく学びましょう。 音楽CD&動画配信つき学習参考書『ボカロで覚える中学数学』CD収録曲。テーマは方程式。 Illustration:猫的工房、Movie:まきのせな 「一触即発☆禅ガール」の替え歌。 歌詞 (動画より書き起こし) 方程式型動物園 その式の中で今日もひとり =(イコール)の両側に同じことを して釣り合わせる 偽りの回答はパスして さあ密林でx探し 他方の辺へいつの間にか 移項してしまってる 小数のとき なやみこんだ 10や100をそっとかける 分数なら分母はもう 遠い空に消えていった 公倍数両辺にかけ 全部整数に変えて 強くて ニューゲームで 解きましょう たすひくかけわり 左辺にx集めて 最終的にはx= Yeah Yeah シャバドゥビ シャバドゥバ 左辺が2xのときは 最後に両辺2でわり答えは Yeah Yeah もっとx感じて 一発即答☆解ガール (はっ!) 方程式型動物園 分配法則で()はずした だけど 符号も ちゃんと注意しないと 効果がないよ xの近くにいるyが 仲間になりたそうにこっちを見ている 話を聞くところによると 連立方程式らしい 両方の式並べてひっ算 xかyのどちらかを消去 そうすればいつもの方程式だし 銀座でスウィートに解きましょう レンリツレンリツ そのまま消せないときには かけ算使って 係数そろえて Yeah Yeah シャバドゥビ シャバドゥバ 代入法でもいいから xかyに式代入して Yeah Yeah ()をつけて入って 一発即答☆解ガール (はっ!) お解きになった方程式は 電波の届かない場所にあるか 計算が合っていないか 何度も練習しないと わかりません(乂・ω・) この世はそう二乗二乗 2次方程式登場 解は基本2つあって 平方根使うが良し それで解けぬ答えならば 因数分解しちゃって 強くて ニューゲームで 解きましょう 因数分解 2つの()にしちゃって たしたら真ん中 かけたらはじっこ Yeah Yeah 2つの数字を 見つけて()に入れます たしたら真ん中 かけたらはじっこ Yeah Yeah もっと激しく求めて 2次方程式 最後は解の公式で 最終的には 何でも解けます Yeah Yeah シャバドゥビ シャバドゥバ 計算ミスだけあぶない マイナスの2乗 間違えちゃうから Yeah Yeah もっと正しく求めて 一発即答☆解ガール (はっ!) コメント おおおガール来たーッ!! -- 名無しさん (2017-09-03 21 24 56) テンポが良い曲に、式の解き方を盛り込んだ替え歌、聴いていて楽しいです。 -- 散華 (2017-10-09 10 11 31) い、いい… -- れれれ (2018-01-20 12 42 48) いや~こ~ゆ~のめっちゃ好き!!!wwww -- 名無しさん (2018-04-24 22 27 04) ( ᐛ )<ンンンンンンンンンンンンンンスキーこーゆーの好きー -- 7743 (2019-06-12 07 24 52) しゅきだよォー٩(ŏ﹏ŏ、)۶ -- 名無しさん (2019-06-12 07 25 44) ↑だけど、もう覚えちゃいました〜! -- 小四のボカロ好き (2019-06-18 07 07 20) 超曲早い! -- アルテオン (2019-11-20 20 40 36) ガール系は神だっ! -- 不知火ルカ (2023-03-15 11 38 55) 名前 コメント
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atwikiの ユーザーデータ流出騒動 に伴い、しばらくの間ゴブリンニュースの更新を自粛させて頂いていた。正直他のサービスに移動したほうがいいのではないかと思うほど不安なのだが、ひとまずはこの記事の投稿を以て復活としたい。 ここ最近、ニュースで報道される海外や国内のあらゆる社会情勢について語ることが多くなり、その内容をニコニコ動画へ投稿するようにもなった渋谷のキング。「配信界の池上彰」として活躍の幅を広げつつあるとかないとかといった感じなのだろうか。 そんなキングは3月20日のFC2ライブにて、社会主義と資本主義について熱い討論を繰り広げていたという。同時期に自作PCのパーツ選びをする配信を行っていた リア充斉藤 は「中卒が社会主義と資本主義について熱く討論している」という情報を聞きつけたときには流石に大爆笑を抑え切れなかったようだ。 キングの配信の話題はやがて移り替わり、「徴兵制について」を焦点に繰り広げられ始めた。しかしなんと、キングは「徴兵制」をビヘイセイと読んでいたのである。当然ながら配信のチャットはそれを指摘する流れになったのだが、「読み間違いをスルーできない馬鹿はBAN」というお馴染みの配信ルールでまたしても怒涛の追い出しラッシュが始まったのであった。 キングはどうやら徴兵制をよく知らなかったらしく、あたかも「そんな専門知識を常識みたいに人に押し付けるな」とでも言うかのように持論を展開し始めた。また、「徴兵制度は韓国でそういうものがあることくらいでしか知らない」などというのである。しかし、徴兵制は戦時中の日本にも存在したものであり、その存在は義務教育の段階で日本の歴史として教えられるほどのものである。 このようなこともリスナーから指摘されたのだが、対するキングは「お前は昔学校で習ったことを今でも覚えているのか?」という反論をして譲らず、例として因数分解などといった高校の数学知識を挙げていた。確かに因数分解は社会に出れば利用分野が限られるかもしれない。しかし徴兵と言えば、戦時中の日本において多くの成人男性が行われていたことだ。戦争映画を見ていれば、徴兵制度の召集令状である「赤紙」の存在はよく見られるだろう。あの有名なジブリ映画「火垂るの墓」でも主人公の父親は徴兵令によって戦場に赴いている。このことをキングにスカイプで直接言おうものなら「そんな昔のことなんて知らねーよ!」で済まされそうなものだが、「戦争の悲しい歴史を風化させてはならない」と叫ばれる現代、映画でも見られる赤紙のアの字も知らないというのは如何なものだろうか。 しかし、彼はそれ以前の重大な問題を抱えていた。「日本が戦争してたのは知ってる?」という、普通の人に言えば明らかに馬鹿にしていると思われるようなコメントを目の当たりにしたキングは、1秒弱「う~ん…」と唸ってこう言ったのだ。 「なんとなく知ってるくらい。」 この男、日本がかつて戦争をしていたという事実すら「なんとなく」という程度でしか知らなかったのである。この後キングは アクエリ とスカイプし、このやり取りについて愚痴をぶちまけるのだが、この時も「徴兵」を「ビチョウヘイ」と読んでいた。もはや開いた口が塞がらない。 純、気付いてくれ。お前はもはや国際情勢を語れる身分などではないのだ。 ↓国際情勢を語っているらしい渋谷のキングの動画
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目次 【概要】カテゴリージャンル 詳細凡例食品系 生活系 勉強系 スポーツ系 【参考】類似 ブックマーク 関連項目 タグ 最終更新日時 【概要】 カテゴリー 創作 独自研究 ジャンル 考察 詳細 子供の苦手なものにする。 倒す=克服と考えれば、後で仲間になる展開が良い。 凡例 食品系 ピーマン ゴーヤ トマト ナス レバー セロリ グリンピース 生活系 掃除・片づけ 歯磨き虫歯は世界恐慌のような社会現象に例えたほうがいい? 寝坊・夜更かし 勉強系 因数分解 五段活用 スポーツ系 逆上がり マラソン 【参考】 類似 サイヤ人? ドラゴンボールキャラ名が野菜 ブックマーク サイト名 関連度 備考 図録▽子どもの食べ物・料理の好き嫌い ★★ 関連項目 項目名 関連度 備考 創作/理想的な大衆向けの深さ ★★★ 創作/アレな食べ物 ★★★ 創作/やられ役まとめ ★★★ 創作/性格とキャラ ★★★ 創作/キャラの方向性 ★★★ 創作/強くなれた気になるデザイン ★★★ 創作/幼い子にとってのファンタジー ★★★ 創作/漫画好きと修行シーンの関係性 ★★★ タグ 創作 最終更新日時 2013-02-08 冒頭へ
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このページについて ここではTeXを使った問題例を置いています。これらを参考にして問題を作成してみてください。 ※このサイトでは問題によって表示できないものがあるので、コピーしてMathPubで試してみてください。 問題例を追加してくれる方へ 問題例/テンプレートを使用して作成してください。 上の「@メニュー▼」→「新規ページ作成(その他)」→「このページをコピーして新規ページ作成」の順序です。 ページのタイトルは「問題例/(タイトル)」にしてください。 ※問題例はTeXを使ったものに限ります 問題例目次(更新順) 2014-12-19 問題例/微分法 問題例/積分法(定積分) 問題例/2次式の因数分解 2014-12-16 問題例/点と直線の距離(図形) 問題例/平方根分母の有利化 問題例/座標平面 直線読み取り(図形) 問題例/座標平面 全象限 対称点(図形) 問題例/三角形の面積(図形) 問題例/座標平面 点を取る問題(図形) コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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教員採用試験に一度で受かるための計画 二年次では 三年次では 四年次では 二年次では 私は理科と社会が特に苦手なので中学1年から3年生までの問題集を行う。そして、完璧にする。 大学1年生にやった一般教養のプリントを復習し完璧にする。 一般教養Ⅱを完璧する。 三年次では 四年次では imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (無題.jpg) 先が怖いわ! -- マイケル (2009-04-22 12 24 31) がんばれ -- ガングリブルー (2009-04-22 12 26 44) いつもながら感心します。理科は知識だけでなく実際に体験したいね。教員としては道具の使い方も知る必要があるし。 -- すずき (2009-04-22 14 33 21) そこは因数分解すればいいんだよ…← -- 006 (2009-05-20 11 10 00) 名前 コメント
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彼の名は『DEADMAN』 正確にはその呼び名も通称… 本名は全く以て(以って)不詳… 僕が初めて彼と出逢ったのは… ある黄金の黄昏… 車椅子をおりた意識の狭間だった… 今晩和(Bon soir) Johnny kid そんな浮かない顔をして 何ごとかお悩みかな? 先ほどから君が その馬に引きずられた回数は11回 歩数にしておよそ704歩 距離にして実に337メートル 愚かな提案があるのだがどうだろう? 私で良ければ 君の 話し相手になりたい まずは 忘れた罪 → 其れがが四だ(Diamond)… 正義(Jojo)と悪(Dio)の始まり → 其れが壱だ(PhantomBlood)… そして後継者(Joseph)が現れた → 其れが弐だ(BattleTendency)… 偶然の星にさえ ↑ 運命が宿る… 天国へ行けぬ訳さえ 自らを閉ざして 気づけない時もあるのだ… やあ、御機嫌よう(Salut) Johnny kid 先日の悩みごとに対する 回答は出たのかな? 君がレースに出場してから 今日でちょうど一週間 時間にして168時間 分にして10080分 秒にして604800秒 と言っている間にも23秒が過ぎてしまった 今日も 君の 話し相手になりたい 世界と海の一巡(Retour) → 其れが六だ(Stone Ocean)… 時の王(Diavolo)が眠れぬ墓所 → 其れが五だ(Requiem)… 煌めく永遠(とわ)の星屑 → 其れが参だ(Crusaders)… 立ち向かう覚悟にこそ ↑ 誇りが宿る… 「出来るわけがない」と 自らを閉ざして 気づけない事もあるのだ…… 君の悲しみを因数分解(バラ)してみようか? 幸福の最大公約数(かず)を求めてみようか? 涙を拭って…さぁ…走りなさい… 君の途はまだ続くのだから…… なるほど(en Effect) 選ぶべきか ← → 見捨てるべきか… それが最大の…謂わば問題だ… 聖人の遺体も…頼るべき友も…全ては君の意志… 受け継ぐものへ…繋がる歌物語…爪に灯る牙(Tusk)… 『鉄球』が回り続ける度に 『希望』の幻想が静かに紡がれ 『平穏』の揺らめきの外に 『手』を伸ばす愚かな殺人者 『絶頂』をより多く掴もうと 『生と死』の狭間を彷徨い続ける 『星屑』の銀の煌めきにも 『帝王』は仄甘い陶酔を魅せ 『囚人』が忌避する檻の中から 『伝言』の真意を神父に問うだろう 『緑の赤子』が別れを告げし時 『地平線』は全ての物語を識る 繰り返される『歴史』は『血統』と『因縁』 『天国』と『世界』を一巡し『少年』が去った後 そこにどんな『人間賛歌』を描くのだろうか? 動かぬ脚が怖いかね 失う事が怖いかね 信じることが怖いかね だからこそ 私はそんな君の 話し相手になりたい 君が選択を後悔するなら… 更なる遺体を得るべきではない… 君が友人を救済するなら… 木の実もまた≪人生≫(せい)を愛すだろう… 坊や…(Garcon) 君の悲しみを因数分解(バラ)してみようか? 幸福の最大公約数(かず)を求めてみようか? 埃を払って…さぁ…お発ちなさい… 君の旅はまだ続くのだから…… さようなら(Au revoir) Johnny kid もう覚悟はきまったようだな ならば さぁ 胸を張って駆け抜けなさい 君は 君のゴールを目指して… 「Merci,M.Deadman」 「探 し た ぞ キ ラ ヨ シ カ ゲ」 「今夜はどこで休むとしようか?」 原曲:【Sound Horizon/黄昏の賢者】 元動画:【http //www.nicovideo.jp/watch/sm2050733】
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NO.5-1 メルセンヌ素数 ~難易度☆☆★★★ 問題(改題) 108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21 10 58.16 ID m5YHj5290 問題 m^n-1は素数である。 (1)mの値を求めよ。 (2)nは素数であることを証明せよ。 補足 m,nは自然数 n≧2 解答 +... (1)m=2 (2)解説参照 解説 (1) m^n-1=(m-1)(m^(n-1)+…+1)と因数分解されることから m-1≧2の時、素数という条件に反するため、m-1=1。 ∴m=2。 (2) nを合成数と仮定し、n=abとし、2^a=pとでもおく。(a,b≧2) p^b-1=(p-1)(p^(b-1)+…+1)=(2^a-1)(2^a(b-1)+2^a(b-2)+…+1) a,b≧2より、2^a-1≧2となるため素数の条件に反する。 これより、nは素数。 参考 メルセンヌ素数
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ガロア体 「体」とは 実数÷実数=実数というような関係にある場合実数は体をなしていると言う。 他にも有理数、複素数などがある。 ガロア体 有理数や実数は無限に存在する。これに対し、ある演算規則を設けることにより有限の数の集合でも体をなすことが可能。 既約多項式 ある体F上の元を係数とする多項式のうち、因数分解不可能な式のこと。 符号理論においてFはガロア体を考える。 既約多項式は符号を読解するキーの役割を担う。 原子多項式 既約多項式において因数G(x)の指標(周期)2^m-1が最大となるG(x) M系列 n段シフトレジスタにおいて生成したPN系列の内、周期が2^n-1(最大周期)となるものをM系列と呼ぶ。 この線形再帰式を特性多項式と呼び、この特性多項式が原子多項式であるときにM系列が発生する。 例えば、周期31の原子多項式の場合、M系列は6個存在する。 どのM系列も自己相関関数が鋭いため同期がとりやすく、ホワイト性の優れている。 相互相関が高いと自己相関のピークを検出できなくなり、同期、復調ができなくなる。 ただし、同じ周期の別のM系列の相互相関は低くない。 相互相関が0のとき、その符号同士は直行しているという。
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「もー!平方根なんてわっかんねえよ!!」 バシン、と教科書を机に思いきり投げつける音とともに、みさおの怒鳴り声が響く。 突然の出来事に、向かいに座って勉強していたあやのとみさお兄の、シャープペンシルを動かす音が止まった。 「・・・・・・」 野獣と化すみさおに目を瞠るあやの。 どうしたの、と声をかけようとするが、みさおの激しい剣幕に気圧され、口が開かない。 十二月。 私立高校受験まであと二か月、受験生の誰もが自らの志望校に合格できるようにと 必死になる時期、みさおも当然その一人であった。 志望校は、県内でも屈指の進学校である、陵桜学園の高等部。 しかし、この時点でのみさお成績は、はっきり言ってお話にならないレベルだった。 つい先月まで「楽に成績上がる方法ねえかなー」などと能天気なことを口走っていたみさおも、 十二月に入って流石に楽観的ではいられなくなった。 このままの調子だと確実に陵桜学園には落ちると悟ったからだ。 そこで、あやのと自らの兄に頼み、自宅の和室で毎日勉強会を開くことになったのだ。 始めのうちは上手くいっていた。 嫌いな勉強も、あやのと同じ机を囲んで取り組めば、それほど苦にはならないように感じたのだ。 しかし、日数が経つにつれ、次第にあやのの効果も薄れていく。 よそ見が多くなったり、ジュースを飲む回数が増えたり。 あやのはみさおの挙動の変化に気づいてはいたが、まあ大丈夫だろうと楽観し、何も言わなかった。 だが勉強のストレスに晒されねばならない毎日に、みさおの内面は確実に不安定化していた。 そして今日、ついにそれが行動に現れてしまったのだ。 「何だよ?」 あやのが口を噤んでいると、代わりに隣に座って自分の勉強をしていたみさお兄が切り出した。 「・・・・・・」 「いきなりんなことされたらびっくりするだろ?落ちつけよ」 みさお兄の口調は、落ち着いてはいるが、どこか尖った感じである。 「・・・うっせえな」 みさおは頬杖をつき視線を落としながら、そう言葉を濁す。 少々の間をおいて、徐にシャープペンシルを持ち直し、再び勉強をする格好に戻った。 無言の和室。 音のないその部屋の窓を、時折風がカタカタと揺らす。 普段なら気にも留めないその音も、今ばかりはやけに耳に響いてくる。 誰も動かない。 各々は下を向き、自分の呼吸音を耳にしながら、次の変化を待っている。 「・・・はあ~」 唐突に溜息をついたのはみさおだ。 溜息といってもわざとらしい、実際に「はあ~」と発音しているような響きである。 二人がそれに反応してみさおに注目する。 それをチラッと確認すると、 「もう今日終わりにしねえ?」 と、もう一度二人の反応を窺った。 「・・・・・・」 しかしまたも無言。 みさおはきまりの悪い表情で、左手のシャープペンシルをコツコツ机にぶつける。 「そうだね、終わりにしよっか」 少し間をおき、あやのが俯いたまま答えた。 「いいのか?」 そこにすかさず割って入る兄。 「もう今日は勉強できなさそうじゃない」 あやのは反論する。 「そうだけどさ・・・一日でもサボったら成績やばいんじゃねえの?」 「だけど・・・」 「やるべきじゃねえの?こんままやめたらそれこそやばいだろうしさ」 「う~ん・・・」 「いいんだよ、もう今日は終わりでさ」 みさおが口を挿む。 「いや良くないだろ?今の成績考えたら」 「大丈夫だって、何とかなるからさ」 「何とかなるって何だよ」 「いいじゃん」 「真面目に考えろって」 「・・・・・・」 黙り込むみさお。暫くしてチッ、と舌打ちした後、 「もう終わりったら終わりだ」 と、荷物をまとめ始めた。 「やめる気か?」 兄が声をかけるが、みさおはそれを無視して教科書やノートを閉じ、鞄にしまい込んでいく。 全ての荷物をまとめ終えると、 「あやの、じゃあな」 と言い残し、自分の部屋へと戻っていった。 あやのは小さく、うんと答えるしかできなかった。 翌日。 学校から帰宅したみさおは、ただいまの挨拶もせず、靴を乱暴に脱ぎ散らかすと、 早歩きで自分の部屋へと直行した。 みさおはあやのに対して怒っているわけではない。 学校でもいつも通りに話したし、昼食も一緒にとった。 傍らから見ると、普段の仲良し二人組そのものだった。 ただし、昨日のことには、一切触れることができなかった。 ふとした会話の中で、つい口を滑らせてしまわないように、みさおはひどく気を遣っていたのだ。 そのためか、どうも今日の会話はぎこちなく、心の奥にモヤモヤを残すことになってしまった。 部屋に着く。 今日も勉強会が開かれるかどうかは、知らない。 昨日のせいで開きにくい雰囲気になっていることは確かだが、 もしかしたらあやのと兄の二人で勝手に始めるかもしれない。 しかし、どのみち自分はあの和室には行けない。 何せ自分は突然キレてあの場をぶち壊してしまったのだ。 それだけのことをやらかした張本人が平然と登場したりすれば、 どんなに冷たい待遇が待っているか分からない。 もちろん、勉強会には行けなくとも、勉強はした方が良い。 勉強をできる場所があるとすれば、自分の部屋。 あやのというヘルパーはいない、久しぶりの一人での勉強だ。 まずは鞄を開け、勉強道具を取り出した。 「今日は数学やっかー」 数学はみさおの苦手科目である。 しかしその数学を一人で勉強できたならば、成績アップにもつながるし、 何より「一人で勉強ができた」、という誇示にもなる。 その誇示ができれば、昨日兄に言ってみせた「何とかなる」の言葉も現実になり、 兄を言い負かすことができるのだ。 机の上に数学の問題集と、勉強用のノートを置く。 チラッと壁の時計を確認。 3時50分。 「よし、時間はたっぷりだな」 問題集の二次方程式のページを開き、右手で左の袖を大げさにまくってみせた。 「あーわかんねえ」 右手で頭を抱えながら、誰にというわけでもなく、そう呟いた。 勉強を開始してから暫く経つが、ノートはほぼ真っ白。 最初の行に 問1(1) 、と書いてから何も進んでいない。 嫌いな嫌いな数学の、二次方程式の問題。 文章題などではない。ただの計算問題だ。 全く先に進まない。 先ほどからずっと、机の下に垂れた左手の先で、水色のシャープペンシルが空しく回転し続けている。 こんなとき、いつもなら兄なり頼れる友人に聞くところだ。 しかし、今日はそれはできない。 自分でやれることを見せつけてやらなければいけないのだから。 兄でなければ、頼れるものは教科書のみ。 授業用ノートもあるにはあるが、文字も内容もあまりに粗末で、役に立たない。 教科書を手に取り、目次を開く。 「んー・・・60ページ?」 二次方程式の章は60ページから始まる。 少し大きく呼吸をしてから、パラパラ、とそのページを開いた。 やるべきことは、そこから始まる説明を読み、理解すること。 ちょっと頭を使うが、気合いを入れれば大丈夫だろう。 そう思った。 しかし、文字式がいくつも現れる教科書の書面を見た途端、思わず顔を顰めた。 「うわっ」 パタン。半ば反射的に教科書を閉じた。 文章など全く目には留まっていない。 何せ、xという一個の文字にすらアレルギーを感じるみさおだ。 それがいくつも連なった文字式は言うまでもなく、ましてや方程式など心臓停止ものだ。 確認できたのは、ロボットのようなキャラクターが何かしゃべっている絵だけだった。 「あーわかんねえ」 また口にした。 これを言うのは何回目だろうな、とみさおは思った。 いや、これは仕方ないんだ。 本当に分からないんだから。 どう頑張っても、分からないものは分からないんだから。 そして本当はそんな妥協をしていいはずはないことも、分かってるんだ。 しかし、理解しようにも、アタマが拒絶してしまう。 特に文字だ。 数式の中にアルファベットなんて、気持ち悪いことこの上ない。1+2=3なら、わかるのに。 まったく、いったい誰が何のためにこんな不愉快な記号を数字の世界に取り込んでしまったんだ。 そんな愚痴を頭の中で繰り広げていた。 数学は嫌い。問題なんて解きたくない。 でも解けなければ高校には行けない。 どうすればいいんだ。 ふと外を見る。既に日は沈んでいる。 そういえば、途中から部屋が暗くなってきたような気がしていた。 時計を見る。 6時。 勉強を開始したのは4時前だ。 その間約2時間。2時間で解けた問題の数は、0問。 「・・・何やってんだ」 2時間、自分がやっていたことを顧みる。 ボーッと周囲を眺めたり、シャープペンシルを回す左手に意識が集中していたり。 鼻歌を歌ったり。そんなことばかり。 勉強の成果は、何一つ無い。 みさおは焦り始めた。 このままでは時間が無駄になってしまう。 問題を解かなければ。 もう一度、教科書を開き、説明を読んでみる。 やはり数式を目に入った瞬間本を閉じそうになる。 が、それを一生懸命堪える。 教科書のたった一文を読むだけに、気力を限界まで消費しているように感じた。 「んー・・・この式を展開すると・・・?展開って何だっけ・・・」 教科書の説明は決して不親切ではない。 しかし、書かれている用語がさっぱり分からず、理解できない。みさおは苦悩する。 「うわー因数分解か・・・やったなー・・・どうやんのか覚えてねえ」 パラパラ、とページを戻り、因数分解の説明が書いてある項に辿り着く。 何となく見たことのあるページ。 「あーこんなんだっけ・・・まあいっか」 めくるだけめくって、すぐに元のページに戻った。 考えて理解しようとは思わなかった。 再び二次方程式の説明を読む。説明文は頭に入らないので、例題を見てみる。 パッと問題を見た後、解法を飛ばして答えを見る。 「答えは5m・・・か」 続いて解き方を眺める。そこには少しの日本語と方程式の羅列。 「全然分かんねー・・・」 はあ、とため息をつく。 もう一度時計を見てみた。 6時10分。 また10分が無駄に過ぎた、とみさおは思った。 「・・・今日はもういいや」 教科書を開いたまま机に置き、椅子から立ち上がる。 少し歩き、ベッドに到着すると、その側面に背中から寄りかかった。 「はあ~・・・」 じっと天井を見つめる。 変わった物は何も無い。 照明もつけていない真っ暗な部屋へ、月の明かりが窓から差し込む。 その光がみさおの右の頬を照らし、その顔に深い白黒のコントラストを作り出していた。 冷たい暗闇の中回想に浸る。 一人頑張って勉強しようと意気込んでいた約二時間前。 あの意気込みはどこへ消えていったのか。 滑稽だ。 気がつけば、勉強の難しさに挫折して、すっかり意気消沈した自分がここにいるのだ。 「・・・馬鹿みてえ」 馬鹿みたい、という言葉。これは自分の鈍重な頭脳を嘲笑するだけではなかった。 昨日の喧嘩。 何を考えたのか勝手にキレて、勝手に二人に不貞腐れ、勝手に勉強会を台無しにした。 今日も、学校であやのに謝れば良かったものを、素直に切り出せず、うやむやにした。 そして一人で勉強できることを見せつけたくて、兄にも頼らないように意地になった。 その結果がこのザマだ。 「・・・もう無理だ」 諦めの気持ちが脳裏をよぎる。 自分は頭が悪い。 自分は勉強には向いてない。 自分は最初から勉強のできない人間に生まれたんだ。 陵桜学園に受かる可能性ももうない。 あやのと同じ高校には行けない。 もう手遅れなんだ。 もう可能性は途絶えたんだ。 ネガティブな感情が一気に押し寄せてきた。 何故だろう。 目頭が熱を帯びてきたかと思うと、頬に滴が流れ出した。 何だ。何で私は泣いてるんだ。 問題が分からなかったのが悔しいのか。 それとも、高校に受かる望みが無くなって、悲しいのか。 顔をうずめるみさお。 分からない。 とにかく、もう自分は頑張れない。 あやのと共に陵桜学園に通うという夢は、もう叶わない。 「・・・グスッ」 弱弱しい瞳から、もう一度大粒の涙が流れてきた。 その時だ。廊下の方から幽かに物音が聞こえたような気がした。 何事、と扉を見るが、特に変わった様子はない。 気のせいか・・・ もう一度顔を伏せようとしたその瞬間、ガチャという音とともに、誰かが部屋に入ってきた。 驚いて顔を上げたみさおは、その人物の顔を目にして、さらに度肝を抜かれた。 あやの。 こんな時間に何故。 いやそもそも、いつの間に家に上がってきたのか。 しかもなぜ断りもせず、無言でこの部屋に。 訳が分からずパニックになっていると、あやのは机の方へ進んでいた。 教科書とノートと照らし合わせている。 暫く眺めるとこちらを向き、 「ここ、分からないのね」 と話しかけてきた。 何だ。何をしにきた。 みさおは呆然としながら、潤んで赤くなった目をあやのに向ける。 あやのはその視線に構わずみさおに近寄り、正面に座り込んだ。 「何しに──」 「あのね、この式は因数分解できるの。因数分解ってわかる?」 あやのは笑顔に近い真顔でそう話しかける。 ちょっと待った。唐突に何を。 今から勉強を教えるつもりか? 「みさちゃん、わかる?」 「因数分解・・・か?全然」 「うん、じゃあそこから説明しよっか」 あやのの口調はいつもの勉強会の時と同じだ。 いつもの様に穏やかで丁寧な口調。 しかし今の状況はいつもとは明らかに違うのだ。あやのが一体何を考えてるのか、みさおは混乱する。 「ちょっとあやの・・・」 「いい?因数分解っていうのはね、展開の反対。式をまとめちゃうの」 「だから・・・」 「展開ってわかる?みさちゃん」 問いかけに全く応じる様子のないあやの。 ダメだ。 恐らく、今のあやのにはどんな抵抗も通じない。 あやのが本気で怒った時の恐怖を脳裏に描き、みさおはそう悟る。 「それも全然わかんねえ」 「そしたら、そこからね」 下手な口出しはせず、みさおはあやのの話を聞くことにした。 あやのが説明を始める。 あやのの説明は、とても丁寧で理解しやすい。 中学生なのにどこかの塾でこっそりアルバイトでもしてるのかと疑うくらいだ。 いつも勉強会で感じていることだが、今回は何故か特別にわかりやすく感じた。 みさおは自然に話に聞き入り、何度も頷いていた。 「それじゃ、この問題、やってみてよ。出来るはずだから」 「はいよー」 あやのから指示された問題は、教科書の練習問題。 式を展開する問題だ。 さっきまであやのが説明していたことをそのまま使えばいい。 今の自分なら解ける、そう確信した。 「んよ。こんなもんか?」 「うん、答え合わせするね」 数分でみさおは解き終わった。 あやのは机の上に転がっていた赤ペンを手に取り丸つけを始めた。 それにしても、一体今日のあやのはどうしたんだ。 無断で部屋に入ってくるし、人のペンを使うし。 いつもなら使っていい?の一言もあるはずなのに。 そんなことをぼんやり考えていると、あやのがペンのキャップを閉じる音がした。 丸つけが終わったらしい。 「お見事よ。全部正解」 「うおマジ!?」 「ほら、全部丸じゃない」 驚いてノートを見ると、そこには綺麗な赤い丸の整列。 いつもならお馴染みのピンと撥ねた線は、一本もない。 信じられなかった。 今まで全く理解する気もなかった数学の問題が、解けた。 同時に得体の知れない感情が湧き起こる。 何だこの感覚は。 嬉しさが止まらない。 ほっぺたが勝手に緩む。 そんなみさおの不自然なまでの笑顔に、あやのも釣られていた。 「ふふ、よくできました。じゃ、次は因数分解に行こっか」 「オッケィ!!」 再び、あやのの説明が始まり、みさおは意気軒昂にそれを聞いた。 気が付くと、みさおは普段の自分に戻っていた。 普段のお調子者な自分に。 ベッドに寄りかかって絶望していたあの数分が、それこそ嘘みたいだった。 やればできるんだな。 背中から力が波となって湧いてくる。 全身の器官がその波長に合って躍りだす。 100mも9秒で走れそうな勢いだ。 みさおはその勢いに身を任せ、あやのの指示した問題をひたすら解いていった。 8時。 居間の方から、母親が夕飯に呼ぶ声が聞こえてきた。 「あらら、もうこんな時間だったの」 あやのは少々驚いたような口調で言った。 二次方程式には届かなかったが、今日だけで展開と因数分解だけは極めることができた。 あやのが来てからの2時間弱、なんと有意義な時間だったのだろう。 一人で空費した4時から6時までの2時間とは、天と地の差だ。 「もう遅いから、帰るね。あとは自分で頑張って」 そう言うとあやのは、コートを両腕に抱えて部屋を出ようとした。 「あ、ちょっと待てよあやのぉ!」 慌ててみさおが叫ぶ。 ビクッと、あやのの背筋が震えた。 怒られると勘違いさせちまったか? あやのの心理を察し、みさおは声のトーンを少し落として言った。 「あーんと・・・今日はありがとな」 「ありがとう」。 いや違う。自分が今言いたい言葉はこれではない。 「ふふ、どうも」 あやのが笑顔で返す。 みさおは苦笑いしていた。 まだ言えてない。 まだあの言葉を言えないでいる。 言うべきかそうじゃないか、それは言うべきだ。 なのになぜか口が開かない・・・ そう二の足を踏んでいると、 「昨日のこと?怒ってないから大丈夫よ」 あやのから切り出してきた。 「そ、そうか?まあとにかく、ごめんな」 勢いに乗じて謝るみさお。 なんだ、あっさり言えちまったなあ。 ここでもあやのに助けられたか。 あやのが答える。 「いいの、いいの。それに、今日のみさちゃん見て安心もしたし」 「ほえ?」 「ちゃんと自分で勉強しようとしてたでしょ?昨日のときはもう勉強諦めたのかと思って」 まあ、実際諦めかけたけどな。 「いんやー、まあ・・・ほんと、ありがとな」 今日、あやのが来たことで立ち直るきっかけを得た。 みさおはむしろ、そのことに感謝していたのだった。 あやのがお邪魔しました、と玄関の扉をくぐる時、みさおはとびっきり大きく腕を振って見送った。 あやのも精一杯の笑顔で、小さく右手を振って答えた。 あれから三年。 月日はあっという間に経ち、時季はセンター試験の一か月前である。 あの後兄との仲は回復し、勉強会も再開された。 みさおはそれまで以上に勉強に集中するようになり、結果見事に陵桜学園に合格したのである。 あやのも無事に合格し、全てが安堵に落ち着いたところで、勉強会は解散となっていた。 暫く静穏だった日下部家の和室。 今、大学合格という新たな目標に向かい、その部屋は再び賑わいだしたのであった。 「あやのぉ~、この文訳せねーから手伝ってくりー」 「はいはい、ここはね・・・・・・」 fin