約 1,001,352 件
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1553.html
(投稿者 Cet) 世界が歪むほどの白昼夢を! 死にかけたようなツラをした青年は敗残兵に溢れた陣地にいた。左右を見回してみる限り、死体と負傷兵しか見えない。 プレハブというのか、突貫工事による兵舎が広く荒野を埋めていた。そこらで兵器が起動状態にあり、戦闘機がそこかしこを飛び回っている。 警戒の為のメードが足りていないのだろう。その為に兵器群は駆り出されているのだ、と彼は思った。 青年はその足で、兵舎へと入った。見張りの類はいない。 青年は廊下を歩く。板張りの廊下を歩く。 会う必要のある人がいた。 そして廊下に面した幾つかの部屋を通り過ぎて、奥へ奥へと行くうちに、その部屋があった。青年は直感的に、その部屋に彼がいることを確信し、扉を開いた。 床に乱雑に撒かれた荷物と、左の壁沿いに一台きりある木製の机、それと二段ベッドが右の壁沿いに据えられていた。 そして、一人の、佐官であることを示す肩章を付けた男が振り返る。 「おおー」 男は何とも間抜けなリアクションを取った。男の左目には傷があった。 「ブラウ、生きていたか」 「お陰さまで……少佐?」 「指揮官殿が戦死されてな、俺が引き継いだ、というのも、次々と戦死する指揮官の保有していた指揮権を俺が継いだ」 なるほど、とブラウは心中で頷く。 「それで、少佐殿、俺はどういう扱いだ」 「見事にMIA(行方不明兵士)扱いだ、良かったな、戦線復帰できて」 「軍法会議云々があると思っているんだが」 「この状況でメールを処断することに何の意味がある? デメリットこそありさえすれ」 「確かに」 ブラウは笑った。 「何か疲れたよ」 「ああ、らしくない表情だ。 女にでも振られたか?」 「いやまだ分からん」 「大概そういうのはもう終わってるんだがね」 「……」 全くの『青年』の表情で、ブラウは佐官を睨んだ。 「おお、俺と同年代の顔になったじゃないか」 「どういう意味だ?」 「若返って見える」 「今まではどうだったんだ」 「老けて見えた、五十代くらいだな」 何故か、というのをブラウは聞かなかった。聞きたくなかった、というのが正しいだろう。 「何たってお前には青春を嫌う匂いがぷんぷんしてた、生前、いや前世からの因習なのかと思ってたが、そうでもないらしいな」 「やかましい、とりあえずMIAから俺を解放しろ」 「スマンが寝てたんだ、まだあと三十分は寝れる、お休み」 首だけをこちらに向けていた佐官は正面に向き直る、つまりブラウに背を向けた状態で、あぐらを掻いている。すぐ静かになった。 「やれやれ」 ブラウは再び笑った。 数日後、彼は陣地を防衛する兵力として配置されていた。 戦いはさっぱり終わっていなかった、むしろ敵の攻勢は激しくなっているくらいであった。 己の存在意義ということについて考えることもそうなくなっていた。 俺は少女の為に生きよう。そう思った。トリア! 好きだ! 俺とずっと一緒にいてくれないか。台詞を反芻しながらワモンの頭部を足蹴に破壊する。その表情には若干の笑みが浮かべられている。 「よお」 そんな戦場に、場違いなことに一人の男が立ち竦んでいるのが見えた。 戦場の風が止んでいた。つまりそこは戦場ではなくなっていた。 遠くから銃声が散発的に聞こえていた。しかし青年と一人の男の間で、全ては停まっていたのだ。 グレートウォールの空と土の色は、白みがかっている。そしてそれは目の前の光景を殊更に非現実らしく見せていた。 盲人なのか、目のあたりを黒い布で覆っていた。 黒いコートを身につけてた男はふかしていた煙草を指で摘み、へら、と笑った。 「お前に会いたいって男がいるだけだよ」 「誰だそれ」 「おい」 男が顎で促すと、ブラウから向かって男の右手には、いつのまにか一人の青年が立っていた。 どこかで会った憶えがあった。 「ヴィルヘルム!」 「……エフェメラだっけか」 青年は明るく微笑んだ、その目元は輝きが零れるようで、ひたすらに不自然であった。 「俺は俺だけの道を行くことができる、前に説明した通りだ。その歓喜を伝えにきた」 「アレから何があった?」 「見たままさ、俺は進化したんだ」 エフェメラの傍らに立つ男が笑った。哂った。 「俺は命を捨てた。そう思ったら、実は逆だった。俺は命に救われたんだ」 そこでふっと、ブラウの意識は途絶えた。 ブラウは兵舎にいた。傍らには誰もいなかった。 寝台に身を横たえていた。消毒薬の匂いがつんと鼻を突いた。 呻き声が混じり合いながら聞こえていた。彼は半身を起して、そして辺りを見遣る。たくさんの負傷兵が身を横たえているあたり、ここはいわゆる傷病者棟とかそういうところだろう。 彼がそんなことを考えていた時、扉がゆっくりと開いて、アンリが現れた。 アンリはブラウの姿を見咎めると、一つテンポを遅らせた調子で声をかける。 「よお」 「なあ、俺はどうしてここにいる?」 アンリは些か煩わしげに目を閉じ、そして唸った。 「俺から言えるのは、お前は過労かもしれんということだ。頼むから前線の、しかも最前線の、平野で寝ないでくれ」 「はあ?」 声を上げるブラウに対し、アンリ自身も得心のない様子で説明を続けた。 「お前は寝てたんだよ。それだけが確かだ。 ただそのタイミングで、Gは一斉に引き上げていった。瘴気による汚染も急速に晴れていった……何か質問は?」 「俺の見ていた夢がどんなものだったか知ってるか?」 「知らん、あと今日の日付は三月の一日だ。大丈夫か」 「ばっちりそれは今日の日付だな」 ならいい、アンリは呆れたように一つ、お大事に、と呟くとその場を後に、ドアを閉めた。 ブラウは半身を起こしたまま、暫く固まっていたが、ふと、訳もなく手の平を軽く上げて見遣ったあと、訳の分からない夢を見たことは忘れて、兵士達の呻き声をよそに少女のことを考え始めた。 関連項目 蜉蝣抄
https://w.atwiki.jp/gspink/pages/161.html
ちなみ×あやめ 小さい頃から、あたしは妹が嫌いだった。 自分と同じ時間にこの世に生を受け、自分と同じ顔をもつくせに、ひどくのろまで愚鈍なこの生き物が鬱陶しくてたまらなかった。 だから、苛めた。 両親も周りの人間も、あたし達に対して全くといっていい位関心を示さなかったので、その事実を咎める者は誰もいなかった。 だが、この愚かな娘は、それをあたしなりの愛情表現かと誤解したのか(勿論そんな気持ちは微塵もなかったのだが)、あるいは、どんな形にしろ構って貰える事が嬉しかったのか、何をされてもあたしの側を離れる事はなかった。 あたしはそんな妹にますます苛立ちを感じ、当時の自分が思い付く限りのあらゆる残酷な行為を彼女に行った。 裸にしてかみついたり水をかけたり、竹の定規で体中を打った事もあった。 それでも妹は、それを誰かに言うこともなく、ただひたすらあたしの後をついて来た。 虐げる者と虐げられる者。征服するものとされるもの。 あたし達のあまりにもいびつな姉妹関係は、しかし他の誰にも知られることなくひっそりと、歪みを抱えたまま続けられた。 そして今。 「美柳」ちなみとなったあたしは、一人用としては少々広すぎる自室で文庫本を広げていた。 糞のような恋愛小説。今付き合っている男が好きな作家。 薦められるままに読んでみたのだが、やはり推薦した男同様。あまりにも下らない。 あたしは音を立てて本を閉じると、それを机の上に放り投げ、椅子から立ち上がる。 そして、前方にいる同じ顔の妹―あやめに向かって視線を投げ掛けた。 彼女は、あたしが命じた通りに、シンプルな白い下着を身に着けただけの姿のまま、黙ってその場に立ち尽くしている。 「あ…お姉…」 「まだ口を訊いていいとは言ってないわよ」 あたしが冷たく妹の言葉を遮る。 あやめはあたしのそのひとことに、せつなげに身を捩らせ、病的なまでに白い太股を擦り合わせていた。 はあぁ、と震える吐息がこの部屋の空気を妖しく揺らす。 情欲に濡れた目がなにかを言いたそうにこちらに向けられ、寒さとは違う理由でむき出しの肩が震えていた。 そう。 目の前の娘は明らかに欲情しているのだ。 もともとそういった性癖があったのか、それとも被虐の日々の中で身に着けた、彼女なりの防衛反応なのかはわからないが、 いつの間にかあやめは、あたしにいたぶられる事で強い快感を得る様になってしまったらしい。 こうしてあたしに冷たくあしらわれたり、酷い扱いをされたりするのが堪らなく感じるのだそうだ。 全く理解出来ない趣味だが、そういう体にしてしまった責任の一端はあたしにもあるのだろうし、なにより―こちらの気持ちの方が遥かに大きいのだが―単に面白かったので、あたしは時々あやめを呼び出しては、こうして「遊んで」やっていた。 とはいっても、妹は真性のマゾと言う訳ではないので、鞭で叩いたり蝋燭を垂らしたりといった本格的なプレイを行う事はまずない。(第一面倒だし) また、あたしは同性の身体などには一切興味はないから、裸にする事はあっても、彼女と性行為に至ることもなかった。 ただひたすら、ガキの“悪戯”ごっこを行うだけの話だ。 小さい頃、延々と繰り返したあれを。 そして、あたしは、わざと焦らす様に、ゆっくりあやめの元に歩み寄る。 あたしが近付くにつれ、妹の呼吸は乱れていく。 普段、滅多に人目に晒される事のない、透き通るように白い肌が、期待と興奮でほのかな桜色に染まっている。 唯一着用を許されている下着の下が、今どうなっているかは容易に想像出来た。 あたしは今、指一本触れることなく目の前の娘を支配しているのだ。 身体の奥から熱いものがこみ上げてくる。その心地よい感覚に思わず笑みがこぼれる。 悪意に満ちた微笑みが。 あたしは、あやめのすぐ真正面に立つ。 かわいい子。 こんな時だけは素直にそう思える。 胸の奥をくすぐられる様な、むず痒さが広がって行くのを感じる。 あたしは僅かに跪くと、たえだえに揺れ動くあやめの、首から肩へと繋がる華奢な鎖骨にきつく、歯を立てた。 「!…ああんっ」 妹は遂に絶え切れなくなったのか、鋭い声をあげて白い喉をのけぞらせたが。 あたしは敢えてそれを咎めなかった。 そうやって肉の薄い部分を幾つか歯で責め立てる。 その度に引きつる様な微かな声が漏れ、次第に濃密になっていく辺りの空気を震わす。 「やぁ…ん」 すると、遂に絶え切れなくなったのか、あやめは情けない声をあげてその場にへたりこんだ。 ふわりと、漆黒の髪があたしの鼻先をくすぐる。 そして、白い肌に痛々しく幾つもの歯形を浮かび上がらせたあやめが、とろけた表情でこちらを見上げていた。 “もっと…” その目は確かにそう言っていた。 普段の清楚さなど見る影もない。 あたしは自分の中心が熱く潤うのを感じる。 乱れていく呼吸を悟られまいと、あたしは、深く息を吸い込むと、近くのクローゼットへと足を向けた。 バカみたい。 いつの間にかこんな下らない遊びに夢中になっている。 だが今あたしは、名ばかりの恋人との単調なセックスよりも遥かに興奮している。 どうしてかしら? あたしは、サドでもレズでもないというのに。 妹のことなんて嫌いなはずなのに。 クローゼットの奥から、あたしは目的の物を取り出した。 古びた竹製の定規。 ゴシック調の家具で統一された部屋にはあまりにもそぐわない代物。 それは、本来の目的とは別の用途で使い込まれていた。 あたしはそれを握り締め、あやめの方へと引き返す。 妹の目が淫蕩な輝きを見せた。 あたしもきっと全く同じ顔をしているのだろう。 ほんと、まともじゃないわね。あたしも、この子も。 さすがのあたしもそう思う。 この子は好きな男ができても同じ事を要求するのだろうか? それとも素知らぬ顔であたしとの行為を続けるのか? ふと、歩きながらそんなことを考えた。しかし、 …まあ、どうでもいいことだわ。 今はただひたすら、そこにある快楽を貪ろうではないか。 あたしはあやめを見下ろす。 「もう声を出していいわよ」 そう言うとあたしは、楽しい時間の始まりを告げる為、とびきり冷酷な微笑みを浮かべながら、 それでも少しだけ優しく手の中のモノを振り下ろした。
https://w.atwiki.jp/arcanaheart3/pages/118.html
地上 A #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (5A.jpg) 発生3F。 見た目通りリーチが短いので、主な使い道は空中コンボ時の拾い直しや、低い位置での受身狩り等になる。 空振り時の連打キャンセルが出来ない点には注意したい。 +A #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (2A.jpg) 発生は5Fと他キャラと比較してやや遅めなのが欠点。 しかし、技自体のリーチが長めで、連打キャンセルの間隔が短いので、 密着からなら5ヒットさせることが出来る程に密度が濃い。 また、技の持続中は低姿勢状態になるので、打点の高い攻撃の下を潜りながら攻撃できる。 B #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (5B.jpg) 発生が9FとB攻撃にしてはやや遅め。リーチも2Bに劣るので、立ち回りでは少々使いづらい。 補正が緩くコンボ火力を伸ばしやすいというのは強みなので、主な使い道は5Aと同じく浮かせた相手に対する拾い直しになる。 +B #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (2B.jpg) 5B同様発生が9Fとやや遅いが、リーチが長く、補正も緩い。 また始動補正もないので(91%)、牽制、コンボの始動・中継にと用途は広い。 見た目どおり、下段技ではない点には注意。 +B #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (6B.jpg) 発生10F。 前作すごカナ2.6と比較して、出掛かりの相殺範囲&持続が減少(3~9F) 始動補正もあるため、差し込み技としては少々難がある性能。 空中の相手にヒットさせると、相手の吹き飛びを下方向にさせることが出来るので (浮いた相手に)6B→5C→3C~、というようにコンボパーツとして利用するのが主な使い道となる。 +B #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (3B.jpg) 発生10F 2Bより若干発生が遅いが、こちらはさらにリーチが長く、下段でもあるため、中間距離での差込には非常に便利。 また、出掛かりの上半身部に相殺判定があるのも心強い。 C #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (5C.jpg) 発生13F 最大溜め5E、3Cに次いで、ペトラの通常技の中ではかなりリーチが長い部類に入る。 主な使い道は、そのリーチを活かしたコンボの中継となる。 2.6時と比較して発生は早くなったが、その分硬直が伸びており、全体Fに変化はない。 +C #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (2C.jpg) 発生12F。 リーチが2Bと大差ないので、2Bがヒットした間合いによっては空振りしてしまう。 密着状態なら2A×2 2B~が問題なくヒットする。 近距離時やゲージを温存したい時は、5Cではなくこの技を使うと良い。 +C #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (3C.jpg) 発生22F 前方に小さくジャンプしながら斜め下方向に射撃をする。 見た目どおりしゃがみガード不能の中段技で、着地の隙を必殺技・超必殺技・アルカナ技等でキャンセルできる。 また、この技自体にジャンプキャンセルをかけることも可能。 通常時は発生がやや遅めで使いにくいが、EF効果時間中はかなり発生が早くなるので、崩しの手段として優秀。 +C #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (6C.jpg) すごカナ2.6と比較して発生が15Fと高速化。 その代わり硬直が1F伸びたので、全体Fは変わらず。 出掛かりに、腰から上の上半身部分に相殺判定あり(2~10F) 見た目のワリに、空中ガードが可能なので、ガードを崩す手段としては使えない。 主な使い道は、相殺判定を利用した置き技、またはB攻撃から連続ヒットすることを利用したコンボパーツとなる。 E #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (5E.jpg) 発生15F(最大溜め時42F)。性能的には5Cをそのまま強くした感じ しかし、攻撃判定発生と同時に反動でやや後ろに下がる為、見た目よりリーチは短い。 空中ガード不能な点を活かす為に画面端の固めに混ぜて使うのが主な使い道となる。 相手が画面端に近ければ近いほど、引っかかった時の壁受身は難しくなる(画面端についていた場合、見てからの受身はほぼ不可能) ペトラは空中ガード不能な技が乏しく、相手にとっては固めの隙間を縫ってバックジャンプ空中ガードで逃げたくなる場合も多いので、安易な逃げを咎めるためにも、適度に振っていこう。 +E #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (2E.jpg) 発生15F(最大溜め時33F)、6Cみたいなモーションで斜め上方を撃つ。 ペトラの技の中では貴重な空中ガード不能技なので、画面端でのチキガを咎める際や、低空で固めた際のガード崩しに使える。 5Eと違い、相手の壁受身ミスを期待する必要がなく画面中央でも安定した追撃が望めるが、EFCやHCをしないと安定しない点は頭に入れておこう。 また、さり気なく溜め中の動作は低姿勢状態となっており、様々な技の下を潜ることが出来る。 空中 A #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (JA.jpg) 発生が3Fと非常に速く、攻撃判定も範囲も強いので、空中で混戦になったり、相手に接近を許した場合などは、とりあえずこの技を振っておけば問題ない場合が多い。 当て方次第では相手をめくることも容易なので、ガード崩しにも役立つ万能技。 B #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (JB.jpg) 発生7F。 横と上方向に判定が強く、リーチも長いので、空中での牽制技としてはかなり優秀。 また、出掛かりの2~4F中、上半身に相殺判定があるので、空中のポジショニング次第ではまさに鉄壁の壁となりうる存在である。 ヒット時にはコンボに発展させることも出来るので、空中時におけるペトラの主力技であることは間違いない。 +B #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (J2B.jpg) 発生8F。すごカナ2.6と比較して発生が高速化。判定も強化されている。 ペトラが下方向に判定のある攻撃は少ないので、自分から飛び込む際にはこの技に頼ることになるだろう。 C #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (JC.jpg) 発生12F。 発生時に若干後ろに下がるため、間合いの調節がしやすい。 横方向には非常に強いので、空中での牽制に便利。 すごカナ2.6と比較して、通常時のJC→JEのチェーンルート削除されている点には注意。 後ろに下がることも相まって、コンボパーツとしてはやや使い難い。 EF効果時間中なら、問題なく繋ぐことができる。 E #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (JE.jpg) 空中で大きく振りかぶって斜め下に射撃をする。 技後はそれまでのジャンプ慣性を全て無視し、勢いよく後方へと飛び退く。 下~横方向への判定がかなり強く、リーチも長い。 単発ダメージも3500dmと高く、対空潰しや先置き技として非常に使いやすい。 ヒット時は床受身可能なダウンを奪う。 さり気なく出掛かり3~10Fの間、上半身部分に相殺判定があり、相殺してもそのまま攻撃判定が発生する。 とはいえ、発生自体は14Fと分相応の遅さなので、出掛かりを下から潰されないよう、先端当てを意識して、早め早めに出すよう意識していきたい。 また、前作と比較して、技後の硬直時間が延びて、再行動の制限が大きくなっている点には注意。 投げ (接近して)AD同時押し 打撃を加えた後、射撃で斜め上に吹き飛ばす。 技後の硬直が長く、ホーミングでキャンセルをしない限り追撃は不可。 また、画面端で決めた場合の追撃は、タイミングがやや難しい。 (接近して)+AD同時押し 後ろに放り投げた後、敵ののど元に膝蹴りを叩きこむ。 有利時間そこそこで密着に近い状況を作り出せる。 (空中で接近して)AD同時押し 相手を掴み、空中で一回転したあと地上へ投げ落とす。 追撃の出来ないタイプの空中投げ。真下に投げ、強制ダウンを奪う。 高めで投げれば再行動が可能。 何気に、投げ動作がライバルキャラであるはぁとに酷似していたりする。 フレーム表 発生:動作開始から攻撃判定発生まで 持続:攻撃判定が発生している時間 硬直:攻撃判定が無くなり行動可能になるまで 硬直差:その技をガードさせた後の状況で「+」は有利「-」は不利を表す。 なお、技動作やガード終了後は2フレーム間、ガードしかできない時間があるため、 反撃は硬直差より2フレーム以上発生が早い技のみ確定する。 投げ技の場合は硬直差と同じ発生の技まで確定する。 ※全体動作は発生+持続+硬直-1フレーム ※持続のカッコ内()の数字は多段技の攻撃判定が無い時間を表す ※↓の青色はガード後有利になる技 技名 発生 持続 硬直 硬直差 備考 立ちA 3 2 13 -3 立ちB 9 2 16 -1 立ちC 13 2 28 -9 6B 10 2 20 -6 6C 15 4 22 -3 しゃがみA 5 2 13 -3 しゃがみB 9 2 18 -4 しゃがみC 12 4 19 -2 3B 10 2 22 -8 3C 22 2 9+着地11 -6 ジャンプA 3 5 14 - ジャンプB 7 3 21 - ジャンプC 12 3 22 - ジャンプE 14 2 25 - ジャンプ2B 8 3 21 - 立ちE 15 2 29 -8 立ちE(最大溜め) 42 2 44 - しゃがみE 15 2 25 -4 しゃがみE(最大溜め) 33 2 33 - レバー入れ投げ 3 1 23 - N投げ 5 1 23 - 空中投げ 3 1 23 - 技名 発生 持続 硬直 硬直差 備考 L.G.A charge-1 - - 全体34 - L.G.A fire type-α 18 3 35 -11 L.G.A fire type-αA 18 3(15)3 35 -3 L.G.A fire type-αB 18 (3(15))×3・3 35 -3 L.G.A fire type-αC 18 (3(15))×3・3(19)3 37 0 L.G.A fire type-α 14 3 31 - L.G.A fire type-αA(空中) 14 3(14)3 31 - L.G.A fire type-αB(空中) 14 3(8)3(10)3 31 - L.G.A fire type-αC(空中) 14 3(8)×3・3(10)3 31 - L.G.A fire type-β 15 - 全体41 0 L.G.A fire type-β´ 18 - 全体41 +3 L.G.A fire type-β´´ 21 - 全体41 +6 L.G.A assaultA - - 全体86 - L.G.A assaultB - - 全体85 - L.G.A assaultC - - 全体84 - L.G.A strike fire 6 2 19 - L.G.A intense reject 4 2 着地後19 - L.G.A dodge - - 全体60 - L.G.A counter fireA 19+6 9 25 -11 L.G.A counter fireB 19+6 6 28 -11 L.G.A counter fireC 19+6 2 32 -11 L.G.A charge-3 - - 全体11 - L.G.A combination fire (暗転)4 1 45 -21 あら、私としたことが… (暗転)15 3 10+着地19 -8 あら、私としたことが…(空中) (暗転)15 3 着地後19 - L.G.A superior fire (暗転)16 67 27 +5 L.G.A superior fire (空中) (暗転)16 10(46)19 36 -3
https://w.atwiki.jp/kowaero/pages/99.html
「今度はボクの番かな? じゃあ、始めるよ。 あるおじさんが駅のコインロッカーの前を通りかかった。すると、中学生くらいかな、制服を着た女の子が近寄ってきて、 こう言うんだ。『ゴムありアナルなし3回で3枚』って。おじさんはぎょっとしたよ。自分の娘でもおかしくない年齢の 女の子が、まさか自分から売春を持ちかけてくるなんてね。おじさんが言葉に詰まっていると、 女の子はふいっとそっぽを向いて、立ち去ろうとした。『ま、待ってくれ』おじさんは自分の発した言葉に驚いたよ。 引き留めるつもりなんてなかったんだからね。おじさんの言葉に、女の子は無表情のまま振り向いた。 『わかった。ただ、ここじゃ見られるとまずい。隣の駅のホテルに行こう』 女の子の可愛らしさに、制服の魅力に、おじさんの理性は簡単に屈したよ。おじさんは女の子の手を取ると、そのまま 電車に乗って隣の駅に行った。女の子の手は少しひんやりとして、でもみずみずしい若さに満ちていた。 隣の駅の歓楽街にある一軒のホテルに、おじさんたちは入って行った。おじさんは女の子に、シャワーを浴びるよう 促した。女の子は頷くと、制服のセーターを脱ぎ、眩しく白いブラウスのボタンを一つずつ外していった。 おじさんの心は、まるで童貞の少年時代だったころのように踊ったよ。ボタンが1つ外れるたび露わになる白い肌。 清潔感と清楚さのある水色のブラジャー。ふくよかとは言い難い、控えめな双丘。白いお腹の中央にある小さなおへそ。 ブラウスを全て脱いだ女の子を前にして、おじさんの逸物は10代のような漲りを隠しきれなかった。 少女がパサリとスカートを落とすと、おじさんのパンツを先走り汁が汚した。 少女の秘所を隠しているのは、ブラと同じく水色のショーツ。綿製で、柔らかい印象を与えていた。 下着姿の少女は、恥じることなくブラを外しにかかる。少し前かがみになって背中に手を回すと、ホックをはずして 自らの乳房を明らかにする。少女の乳房は、まだ幼稚であまり母性を感じさせないけど、しかしおじさんに性的興奮を 与えるには十二分なふくらみをもっていた。おじさんの片手に収まってしまうその大きさを見たおじさんは、 思わず腕を少女のほうに伸ばしかけていた。もちろん、紳士なおじさんはすぐに手を下ろしたさ。 しかし、ギンギンに怒張した股間の逸物はいつしか、おじさんのパンツの中を白い精液で汚していたけどね。 そう、おじさんは興奮のあまり、一度も触ることなく精を吐き出してしまったんだ。もちろん初めての経験さ。 あまりのことに呆然とするおじさんをしり目に、少女はショーツを脱ぎ始めた。ショーツを膝まで下ろす。 少女の秘所が露わになる。少女は陰毛が薄いほうだったのか、それともきちんと処理をしているのか、控えめな量の毛が 筋の周りに茂みを作っている、といった程度だった。少女は片足をあげ、ショーツから足を抜く。 その時おじさんには見えた。少女のショーツの裏地の、少し黄ばんだ汚れが。きっとおしっこが付いちゃったんだろうね。 ボクたち女の子にしてみれば珍しいことではないけど、おじさんにはすごく衝撃的な出来事だったんだ。 『きれいな下着をつけた可憐な少女の、下着の裏側に汚い染みがついていた』 この事実を確認して、おじさんは再び興奮したんだ。その証拠に、おじさんの逸物は痛いほど勃起して、おじさんの腹を 叩かんばかりだった。おじさんの年齢としてはありえない怒張だね。 ついに少女は両足をショーツから抜くと、それまでの衣服と同じように、ショーツを床に捨てた。少女はくるりと後ろを 向くと、そのまま浴室に入って行ったよ。浴室のドアが閉まる音で、おじさんは我に返った。おじさんの網膜には、 たった今浴室に入って行った少女の小さなお尻が焼きついて離れなかった。決して肉厚ではない、でもきっと子作りの 準備は既に終えている、そんなティーンネイジャー特有の、発展途上のヒップ。 おじさんはすぐに全裸になり少女の下着を拾うと、裏地を鼻にあて、少女の臭いを思い切り鼻で感じた。 少女の下着は、アンモニア臭だけでなくおりものの異臭もした。きっと、何日か前生理が来たばかりだったんだろうね。 キミたちの下着も、汚れてしまったら直ぐにきれいにしておいたほうがいいよ。男がみんな喜ぶわけじゃないからね。 続いておじさんは汚れた部分を舐め、少女の味を感じた。苦い、刺すような刺激が感じられた。 興奮したおじさんは、ショーツを怒張に巻きつけ、そのまま逸物をしごいた。綿の下着は柔らかく、おじさんはすぐに 達してしまった。二度目とは思えないほどの量の精液が、少女のショーツを白く汚していったよ。 そしてシャワーの音が止み、おじさんはあわててショーツをもとの位置に戻したけど、 おじさんの唾液や精液でベトベトになったショーツは、履くだけで妊娠しちゃうだろうね。 でも少女はそんなおじさんの行為を咎めることなくベッドにもぐると、すぐにおじさんを誘ってきた。 そこからのおじさんは、本当に童貞だった時のように無我夢中。どんな風に少女とセックスしたか、全く記憶にない。 気がつくと、おじさんは息を切らして布団に横たわっていた。隣では少女がぼんやりと天井を見つめている。 少女の膣口からはおじさんの精液がどろどろと流れ出ていて、何度も生で膣内出しをしたのが見て分かる。 そういえば、ゴムはつける約束だった。おじさんは夢中になっていて、少女との約束をすっかり忘れていたんだね。 おじさんは、少女の身の上が少し心配になってきた。なぜ売春をしているのだろう。虐待を受けているのではないか。 おじさんは少女に尋ねた。『きみ、どうして売春なんかしてるんだい?』すると少女は、小さな声で答えた。 『妊娠したかもしれないから、お金がほしかったの』おじさんはショックを受けたが、少女のことを思って再び尋ねた。 『お母さんはどうしたんだい? 心配していないのかい?』少女は無言のまま、ふるふると首を振った。 おじさんは最後に尋ねた。『お父さんは?』女の子は突然おじさんのほうを振り向くと、鬼気迫る形相で言った。 『 お ま え だ よ ! ! 』 」
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4962.html
窓から差し込む太陽の残滓が、これから世界を支配する闇に一抹の抵抗を示すように、部屋一面を赤く染め上げる。 そんな原色の暗がりで目を覚まして、まだおぼろげな意識の中で俺の目に留まったのは。斜陽にまっすぐ正対してなお劣らぬ存在感を示す、女神の白い横顔だった。 「あら、お目覚めになられました?」 俺の視線に気付いたのか、女神は柔らかな髪を揺らしながらこちらに双眸を向け、やんわりと微笑む。その微笑みを受け流すように、俺は正面に向き直ってメガネを外し、鼻当ての当たっていた眉間の辺りを指先で揉みほぐしていた。 「…眠っていたのか、俺は」 「ええ、ぐっすりと」 ちっ。生徒会会議が終わった所で、つい気が緩んでしまったか。この季節はイベント事が多く、許認可申請の書類に目を通すのもそれなりに面倒だとはいえ、会長席で居眠りとは。とんだ醜態を晒してしまったものだ。 「さっさと叩き起こせば良かったものを」 「会議も終わって、後は雑事を片付けるだけでしたから。大分お疲れのようでしたし、すげなく起こすのも忍びなくて」 「当直の教師は見回りに来なかったのか?」 「ええ、職務に忠実な先生がきちんと見回りに来られましたよ。ただ…」 「ただ?」 「なぜだか居残っているわたしたちの姿を見咎める事も無く、そのまま立ち去られてしまわれましたけれど」 俺の前の机に横座りに腰掛けた彼女は、屈託の無い笑顔でそう答える。対して俺は椅子の背もたれに身を預けて、はー、と息を吐いた。おおよそ察してはいたが、まったく白々しい。 メガネを掛け直した俺は一段高い所にある彼女の顔を、じろりと見上げた。 「喜緑江美里ともあろう者が、つまらん事に力を使ったものだ」 揶揄した所で、顔色ひとつ変える訳でもない。まあ自分本位に力を行使して全く悪びれない、この女のこういう部分は一概に嫌いではないが。 「たまには良いものでしょう。こうして校舎の向こうに沈み行く夕日をのんびり眺めるというのも」 「宇宙人が感傷を語るか」 「あら、宇宙人だってちょっとしたいたずら心くらい持ち合わせています。そして今日は確か、そういういたずらが許される日ではありませんでしたか?」 ハロウィン。ああ、そういえばそんなイベントもあったな。忙しさにかまけてすっかり忘れていた。 「Trick or Treat、お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ、という奴か。 だがあいにく生粋の日本人である俺にとって、発祥もよく分からん西洋の祭りなど単純に馴染みが薄くてな。当然、菓子の持ち合わせも無い」 「あらあら、ではどんないたずらをされても文句は言えませんね」 制服のスカートから伸びる、揃えた生足の上で身を屈めて、こちらを覗き込みながらそんな事を言う喜緑の隣で。俺は再び、はー、と面倒くさそうに息を吐いて席を立ち、校章入りのダサい学生鞄を引っ掴んだ。 「戯れ言は大概にしておけ。帰るぞ」 「まあ、気ぜわしいこと。こんなにも穏やかな夕暮れですのに」 「『枕草子』に楯突くつもりも無いが、心身が充実していなくては風雅を愛でる気にもなれん。まずはラーメンでも腹に詰め込めなければな」 と、そう告げた途端。これまで浮世離れした傍観者のような笑みを浮かべていた喜緑が、あからさまに眉をひそめた。なんだ、その顔は。 「この流れで、ラーメンですか?」 「不服か」 「会長の今後のために、進言しておきますけれど。こういう場合、小洒落た喫茶店などでパンプキンパイなどを選択するのが展開として適切ではないかと」 「貴重なアドバイス、痛みいるな。ならば俺も、宇宙謹製コンタクト用ヒューマノイドインターフェース殿にひとつ教えて差し上げよう」 「はい?」 「いいか、地球人類にとって。一仕事終えた後のラーメンというのは、一度食べたくなったら絶対に我慢のならないものなのだ。ああ絶対に、だ!」 ぐっと拳を握り締めて力説する俺に。しかしなぜか、喜緑は冷ややかな眼差しを向けていた。 「理屈になっていません。むしろ理不尽です。 消耗した栄養分はきちんと補給するべきでしょうが、身体が疲労している所に脂っこくて塩分の多い食べ物というのは、消化吸収の面で適切とは言い難いのでは?」 「ふん、まだまだだな。クタクタな時だからこそ、とんこつラーメンに紅しょうがをごっそり乗せて啜り込む、あの背徳的な恍惚が理解できないとは。 そうだな、今日は特別にそこへ餃子を付け加えてやってもいい。Trick or Chinese=Dumpling?、といった所か」 「『菓子』が無ければ『餃子』を食べればいい? まるっきり親父ギャグじゃありませんか、それ。 だいたいラーメンに餃子って…会長はそんなにわたしを太らせたいんですか?」 「天高く馬肥ゆる何とやらだ。20キロや30キロ体重が増えた所で、誰も気にはせん」 「わたしが気にします!」 「俺は気にしない。 とにかく俺の腹はもうラーメンで決まっている以上、異論は許さん。嫌なら別に無理して付いて来なくてもいいぞ」 そう断じると喜緑は片手を頬に添え、まるで問題児を前にした保育園の保母さんのような表情で、ふぅと嘆息してみせた。 「仕方がありませんね。今回はそちらのご意向を尊重する事にいたしましょう。わたしがご一緒しなければ、会長は寂しさのあまり泣き出してしまわれかねませんし」 「情報を捏造するな。誰が泣くか」 「あら、そうですか? 今だって、目が覚めてこの生徒会室に一人きりだったら完全に涙目だったのではありませんか?」 「実際には一人ではなかったのだから、そんなifの話になど意味は無いな。それよりも今はラーメンだラーメン」 「はぁ。本当にもう、デリカシーという物が無い人なんですから…」 その後もああだこうだとお互いに注文を付け合いながら、夕暮れを通り越して薄い闇夜となった坂道を下校して行った俺たちは。結局ラーメン屋で、一つの皿の餃子を二人で半分こして食べた。 ハロウィンだからといって特にどうという事もない、それはいつも通りの当たり前な秋の一日だった。 秋は夕暮れ ~Trick or Chinese=Dumpling?~ おわり
https://w.atwiki.jp/stairs-okai/pages/280.html
バス停から歩くこと8分。 林道を抜けたところで、大きな白い建物が目の前に現れた。 そう、そこは、私が進学希望先として考えていた、あの女子高だった。 “高校なんて、別にどこでもいい” 私は誰かに志望校を聞かれるたびに、そんな風に答えていた。ここは制服がかわいいという理由で選んだ高校だったから、もちろんそれで語弊はなかったのだけれど。 今、この学校には雅がいる。そう思うだけで、この特別愛着があるわけでもない学校が、神々しいもののようにすら感じられる。 中高一貫(幼稚舎、初等部も別のところにあるらしい)の学校だけあって、敷地はかなり広い。体育をやってる生徒達だろうか、同い年ぐらいの女の子のはじけるような笑い声が、しきりに耳に入ってくる。少しズキンと胸が痛んだ。 当てもなくぐるりと敷地の周りを一周したあたりで、だんだんリハビリ中の足がだるくなってきた。グラウンドが見える位置まで移動して、フェンスにもたれかかる。 パンフレットでしか目にしていなかったらわからなかったけれど、通っていた公立の中学校に比べると、ずいぶんきれいな学校だ。 ただ、特別お嬢様学校というわけではないらしく、特殊な柵や塀もないから、フェンス越しとはいえグラウンドの様子は丸見え。 そんなわけでしばらく体育の様子を眺めていると、いきなりガシャンと大きな音がして、近くのフェンスが撓んだ。 「うわっ」 どうやら、テニスボールが激突したらしい。思わず仰け反ると、汗だくの女の子が「桃子、ノーコン!とかいってw」と独り言を言いながら走ってきた。 同い年ぐらいの相手で、しかもかなりの美人。緊張が走った。 「こんにちはー。ずいぶん長いこといらっしゃるみたいですけど、学園にご用ですか?見学とか?正門は右の角ですよ」 そんな私とは対照的に、その生徒はにっこり笑いかけてくる。 「あ、こ、こんに、ちは。あの、見てるだけなんで、大丈夫です」 「そうですかぁ。どうぞごゆっくり。ん?ごゆっくりはおかしい?」 彼女はぶつぶつつぶやきながら、また忙しなく、グラウンドの中央に戻っていった。なんとなく力が抜けて、私は大きくため息をついた。 ――こんなに長時間、学園の中をじろじろ見ている不審者を咎めるでもなく、挨拶までしちゃうとは。なんていうか、かなり楽観的でのんびりした校風なんだろうな。って、彼女だけかもしれないけれど。 ふと、思考が雅のことへと戻る。 ああいうあっけらかんとした人が、雅のクラスにもいたらいいなと思う。人見知りな雅を、明るく笑って迎え入れてくれるような。ていうか、あの人は何年生だったんだろう。 もし同じ1年生だったら、そして私がここを受験して受かっていたら、あの人を新しい友達として、それで雅も一緒に・・・ 「・・・やめよう。」 雅のことをあんなに傷つけたくせに、まだ未練がましく、心配なんてしている自分が情けない。 すべては自分の行動が招いた結果。「たら」とか「れば」とか「もし」とか、そんなことを言ったって何の意味もない。 もう、帰ったほうがいいかもしれない。 私はそっとフェンスを離れて、とぼとぼと林道を引き返し始めた。 「・・・ん?」 しばらくぼんやりと足を進めていたら、帰りは道が二股に分かれていることに気づいた。行きは一本道だったけど・・・・これ、どっちに行ったらいいんだろう。 自慢じゃないけれど、私はかなりの方向オンチだ。直感で道を選んだら大体外れる。 そんなわけで、とりあえず「こっちかな?」と思ったのとは反対の道を選んで、そのまま足を進めた。 ――数十分後。 「ヤバいんじゃないの、これ・・・」 私は近くにある、ベンチに腰を下ろした。 あきらかに、行きの倍ぐらいの時間歩いている。選択ミスだ。まだ療養期間だというのに、こんなにわしわし歩くことになるなんて。 あの後もいくつか道が枝分かれしていて、そのたびに私は直感と逆の道を選んだ。それがいけなかったんだろうけど、今更そんなことを言ってもどうしようもない。 早く引き返さきゃ。そう思ってはみるものの、疲労はピークに達している。私は病み上がりの自分の体力を過信していたみたいだ。 喉も渇いた。でもペットボトルはもう空っぽだ。 不本意だけど、ここはお母さんに助けを・・・いや、ケータイは家に置いてきたんだった。どうしよう、どうしよう―― 「あの、何かお困りですか?」 その時、頭上から声が降ってきた。顔を上げると、女の子が立っていた。 ぷっくりしたほっぺたと、くりんと丸い目が、ネズミやハムスターを連想させる。 そのわりに服装はモノトーンで大人びていて、不思議な雰囲気を纏っている子だった。 「怪我、ですか?」 「え?」 「足。熱持ってるみたい。手当てしたほうがいいかもしれないです」 女の子はスカートから覗く私の足を、しゃがんでしげしげと眺める。 顔が幼い感じだから年下っぽく見えてたけど、真剣な表情になるとまた雰囲気が違うみたいだ。 「あの・・・私、バス停に行こうとしていて・・・で、迷って・・・」 「――舞波ちゃん?どうなさったの?こっちへ来て、舞波ちゃん!」 私が説明しようと口を開きかけたら、道の奥から、さらにもう一人の声が聞こえた。 「あ・・・、ちょっと、待っててくださいね。」 女の子はスッと立ち上がると、声のした方に走っていった。程なくして、2匹の犬を連れた小さな子と手をつないで、私のところへ戻ってきた。 「あら・・どなたかしら?舞波ちゃんのお友達?」 短めの髪に、黒目がちな茶色の瞳。次に現れた子は、仔犬っぽい顔だ。仔犬が仔犬の散歩とはこれいかに。 もうひとりの彼女はともかく、こちらは確実に年下だろう。小学生かな?ちょっとたどたどしいお嬢様言葉がかわいい。 「ううん、知り合いではないんだけど・・・。足、辛そうだから、お屋敷で手当てをしてあげてもいいかな?あと、お水も。顔色が悪いし、脱水症状っぽくなってる」 そんな、いいです、と言おうとしたけれど、喉がピリッと痛んで声が出ない。そういえば、頭も朦朧としているような・・・ 「・・・舞波ちゃんがそうおっしゃるなら。あの、千聖のおうちまでもう少しだけ歩くけど、大丈夫ですか?」 「肩、貸しますよ」 「すみません・・」 よかった、とりあえず遭難は免れたみたいだ。 小柄な2人(私もだけど)に支えられて、私は歩いてきた道を引き返しだした。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/arcoiris/pages/39.html
アルコ・イリスの中央に聳える叡智の塔。その傍に寄り添うように立つ幾つかの小塔のひとつで、きらりと何かが輝いた。 それは、窓枠に腰掛ける妖精の煌めき。楽しげに誰かと会話をしている―― 「……それで、フィロったらまっかになってしまったんです」 「ふふ、フィロ君には災難でしたね」 揺れるカーテン越しに聞こえる声は男とも女ともつかない柔らかな音。アルゥも相手の性別どころか名前すら知らない。けれど二人は奇妙な友人付き合いを続けていた。 何日かに一度、アルゥはこの塔の窓辺に腰掛けて、名も知らぬ友人とお喋りをする。それは他愛も無い日々の出来事や、ちょっとした冒険の話。それだけで二人は友情を紡いでいた。 「そういえばアルゥ、貴方はどうしてフィロ君と知り合ったんです?」 不思議そうに揺れる声。――稚い街妖精は知らぬらしいが、フィロと呼ばれる少年はかの古竜の養い子にして地下遺跡の守り人、目前のふわふわ笑う街妖精と接点があるとは思えない。 「それはですね……」 ※ ※ ※ アルコ・イリス地下に存在する大迷宮。その一角、「特区」と呼ばれる場所奥深くにある大樹の根本に、一人の少年が腰掛けていた。おぼろに光るホタルダケを灯り代わりにして本を読んでいる。 少年の姿はまるで一枚の絵画のように静謐として、ここが魔物潜む危険区域である事など全く感じさせない。少女と見紛うほどに整った面差しは、何処か不釣り合いに老成した気配も併せ持っていた。 そこへ訪れる、静かな気配。 「若様、侵入者の件でお話が」 足音もさせず、しなやかな身のこなしで現れたのは真白い獣のような手足を持つ男。頭には、兎に似た白い耳が生えている。 ――“殺人兎(ヴォーパルバニー)”、キュルクィリィは流暢な大陸共通語で話す。その種族名に似合わずインテリで外見も獣人とさほど変わらない彼は、たまに「上」への出向に加わる事もあるぐらいだ。 本から顔を上げた「若様」ことフィロは、怪訝そうに眉を寄せると黙って言葉の続きを促した。 「どうもここへ訪れた理由が要領を得ないのです。その癖なかなか帰ろうとせず……」 「追い返せないのか?」 「ええ、妖精殺しを恐れて手出しが出来ない者が大半です。あのように小さくて儚い者が相手では、手加減も難しい」 ふうむ、と難しい顔をするフィロ。人よりも獣よりも原初の混沌に近いとされる妖精には、世界の意志が宿るという伝承がある。その妖精を殺すと世界から呪われる……という古い警句。 「どうにもならなければ私が始末しますが……」 「こら待てー!」 言葉を途中で切ったキュルクィリィが長い耳をぴくりと動かしてから振り返ると、微かに叫び声。表情を引き締めたフィロが立ち上がった所で、通路の向こうから小さな輝きが一直線に飛んでくる。 小さな妖精が、魔物たちに追われながら懸命に飛んでいた。何かを探すようにきょろきょろと周囲を見ながら、魔物たちの腕や触手を避けている。 その妖精の視線がフィロに向いたのを見咎めたキュルクィリィの瞳が細まる。赤い瞳が血のようにくすむ。 「……下郎が」 低く呟くと利き腕を構えたキュルクィリィが妖精の方向へ跳躍していた。獅子の首すら一撃で落とすというヴォーパルバニーの攻撃を喰らえば、妖精などひとたまりもない。 「よせ!」 ――その時なぜ制止の言葉を叫んだのか、フィロ自身にもわからなかった。背後からあたたかな何かに抱き締められたような、そんな気がしたのだ。己の背後には大樹しかないというのに。 だが、忠実なキュルクィリィは途中で攻撃を中止すると空中で体勢を崩して地面に転がった。妖精は真っ直ぐ飛んでくる。 「……あなたがわたしをよんだのね」 フィロの方を見やりそう言った妖精は、羽をはばたかせフィロへと近寄りそのまま真横を通り過ぎて大樹の前でホバリングした。小さな手を大樹の幹へと触れさせて、僅かに首を傾げる。 ざわ、と梢が揺れた。 「だいじょうぶ、そのこはわたしにまかせて」 ふわりと枝葉の間へ舞い上がった妖精は、しばらくすると何かを抱えて戻ってくる。 ――それは未熟な実。しなびた李のようなそれを大事そうに抱えて、妖精は大樹を振り仰ぐ。少しの間黙って見詰めた後、ようやく真横でぽかんとしているフィロを見やって瞬きをひとつ。 フィロは、咳払いをしてから妖精へと口を開いた。 「……お前は何だ」 「よばれたんです、この子をむかえに」 フィロを前に気後れする事も無く、妖精は事情を説明し始める。曰く、この大樹は本来地上に生える種なのだが、永きに渡る地下生活に適応した代償に生殖機能を退化させた「ひとりぼっち」。けれど何かの奇跡が重なり、大樹は子孫を生み出した。我が子を日の当たる場所へ送り出したいという願いが、妖精を呼んだのだと。 「おさわがせしてすみません、だれが呼んでいるかまではわからなかったので事情もせつめいできなくて……」 「わかった」 申し訳無さそうに頭を下げる妖精にフィロは片手を振り、 「この大樹も我らが同胞、その子の為に馳せ参じたのであればお前を責める者など居らぬ」 優雅に一礼を。多彩の瞳が真摯に妖精を見詰めている。 「私からも礼を言おう。そしてどうか、その子を頼む」 フィロが明言したのもあり、他の魔物たちも異論は無いらしく落ち着いた様子。肩透かしをくらった形になったキュルクィリィは落ち着かないのか、長い耳を前足で撫でつけている。 不安げにフィロを見ていた妖精の表情は見る間に明るくなり、にっこりと笑みを浮かべて頷いた。 つられて微かな笑みを唇に乗せて頷き返すと、すぐにその笑みも霧散し照れ隠しの仏頂面を浮かべるフィロ。ふいと視線を逸らすのは少し子供っぽい。 「誰か上まで送ってやれ、子連れでは大変だろう」 名乗り出た一人のラミア――確か彼女は小さな女の子好きだ――に引率を任せて別れる刹那、 「あの! わたしはアルゥ、あなたは?」 「私の名はフィロスタインだ。ではな、向こう見ずな妖精よ」 こうして、二人は名を交わした―― ※ ※ ※ 「……ということがあったんです」 「へえ、そんな事が……」 カーテンの向こう側で何やら思案する様子などつゆ知らず、アルゥは窓枠に腰掛けたままゆらゆらと足を揺らす。 ――遠く、時計塔の鐘が鳴る。 「おや、もうこんな時間ですか。私はそろそろ仕事に戻らないと……すみませんね」 「きにしないで、じゃあまたね!」 小さな手を振ってから窓辺より飛び去る妖精の姿を見送って塔の中で控え目なあくびをするのは、中性的な身体に長いローブを纏い真紅の髪をくるぶしまで伸ばした人物。ノックの音が響き、若い男が扉を開く。 「そろそろ“議会”の召集時間ですが……また妖精と戯れていらっしゃったんですか?」 咎めるような男の言葉に、ローブ姿は身支度を整えながら言い訳めいた言葉を紡ぐ。 「街の状況の把握も兼ねていますよ? 街が歪めば彼女も歪む、以前のテロの時だって……」 「……当日は一日頭が痛み、テロが起こった後は片足が麻痺」 「ええ、申し訳無い事をしました……過激派の連中など皆殺しにしておくべきでした」 髪を結い上げながら天気の話でもするかのように吐き出される台詞に、男は顔色一つ変えない。片手に書簡を持って部屋を後にする際、 「いい加減人格が剥離しませんか?」 「多少狂っている方が、この街を守るには丁度良いんですよ」 ――そんな遣り取りが、あっただけ。 《幕》
https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/147.html
「たっだいま~」 今どき、どこの家の玄関だって鳴りはしないだろう耳障りな音を立て、千聖の家の玄関は開いた。 玄関が開くと、既に妹たちが兄の帰りを待ちわびたかのように横に一列に並んで立っていた。 「おかえり」 「今日はたんと買い物してきたからね。夕ご飯は楽しみにしててよ」 「うん。買い物袋は私が持つね」 一番上の妹の明日菜が袋を受けろうと手をさしのばしてくる。 自分と年が二つしか離れていないのに子供とは思えないしっかり者で、家では一番の働き者だ。 千聖がいない時は、この家のいわば大黒柱は明日菜になる。 それだけに、小さな頃は細腕だった明日菜も以前よりもがっしりとした印象がある。 袋を受け取った腕をみて、心の中で『苦労をかけてごめんな』と謝る。 家の奥に消えていく明日菜の背中を見送っていると、 「お兄ちゃん、商売道具はオイラが持つよ」 今度は肩にかけている靴磨き道具の入った袋を持とうと、弟が手を伸ばしてくる。 にっこりと笑い、欠けた前歯を覗かせて、弟は千聖からふんだくるように鞄を持ち去って行った。 特に重いものが入っているわけではないが、まだ幼い弟には重いので鞄が床を引きずられている。 鞄には何か所か不自然にアップリケが張られているのだが、その原因は言うまでもなく弟が作ったものだ。 だけど、千聖はそれを咎めることはしない。 弟が兄の手伝いをしたいと思ってくれるだけで、嬉しいのだ。 しーんと静まり返った玄関に取り残され、千聖は完全にダンを紹介するタイミングを逃してしまったことに気づいた。 いきなりダンを紹介したかったのだが、それでは驚かせてしまうと思い、千聖は玄関前にダンを待機させていた。 ダンは相当優秀な犬のようで、物は試しとやってみた『待て』という指示をすんなりと聞いてくれた。 ここは『待て』を解除して呼び出そうか、そう思っていた時、自分の足元で「クゥーン」と鳴き声がした。 さすがにずっと『待て』の状態は厳しかったか、足元に目線を映すとつぶらな瞳でダンが千聖を見上げていた。 「ちしゃ、いにゅ。ちしゃ、いにゅ。ちしゃ、いにゅ」 パチパチを手を叩き、大人しくしていた一番下の妹が嬉しそうにはしゃいでいる。 一歳の赤ん坊でも犬が可愛いと感じるのか、ハイハイをして進んでくる。 「危ないって。落ちたら怪我しちゃうだろう。ダメだよ、メッ!!」 「ちしゃ、いにゅ。ちしゃ、いにゅ。ちしゃ、いにゅ」 「はいはい、わかったって。後でちゃんと紹介してあげるから。よしよし」 妹を抱きかかえ、靴を脱いで家に上がって中に進む千聖。 足元には、すっかりなついたダンが千聖の歩幅にあわせてテクテクと歩いている。 そんなダンを見ていると、犬が大好きな千聖は顔がほころばずにはいられなかった。 「可愛い奴め。えへへへ」 「クゥーン ’w’) 」 ここまできてしまえば、もうそのまま妹たちにみせるしかないと判断した千聖は、威勢良くドアを開け放った。 「ジャーン!! 聞いて驚けよ。今日からうちの新しい家族の紹介だ。仔犬のダンです」 「クゥーン ’w’) 」 「え、えぇぇ~犬がうちにいるよ。お兄ちゃんが連れてきたの? か、かわぃぃ」 一瞬驚きに満ちた表情をしていた明日菜も、犬好きの岡井家の血が騒ぐのかすぐにダンを抱きしめにきた。 弟もダンの登場に大喜びで、その場で飛び跳ねてダンの仲間入りを歓迎している。 「よかったな、ダン。これでお前も今日からうちの家族だぞ」 ダンの小さな頭をくしゃくしゃに撫でてやり、千聖は新しい家族を迎え入れた。 ダンが仲間入りを果たしてから数日、千聖はいつも通りにガード下に靴磨きをしにやってきていた。 今日からダンがいてくれるから、今までと違って寂しくお客さんが寄ってくれるのを待たなくてもすむのがとても心強い。 ダンは千聖の前を人が通るたび、物悲しそうな声で「クゥーン ’w’)」と鳴くので呼び込み役になっている。 毎日、千聖の前を通っても素通りしていたお客さんまでもがダンが鳴くたびに反応を示してくれる。 「君って犬と一緒にいたかな? 前に見た時は君だけだったと思うけど」 「あっ、気づいちゃいました。そうなんです。最近飼い始めたんですよ。ダンって言ってとてもお利口なんです」 「ふぅ~ん。可愛い上にお利口とあっちゃ主人としたら最高の犬じゃないか」 ダンが褒められると、自分が褒められているようで千聖は誇らしげな気持ちになる。 そういうときは、靴を磨く手にも自然と力が入り、お客さんからも綺麗になったと評判がいい。 だから今もお客さんの靴が太陽の光を反射してピカピカに輝いている。 「ありがとう。おつりはいいよ。ダンの餌を買う資金にでもしてよ。それじゃあ」 「え、あ、ありがとうございました。またお願いします」 小銭をじゃらじゃらと言わせていたほんの数日前と違い、今は自分の知らないおじさんの顔が印刷された紙がいっぱいある。 缶に貯まったお金をみつめ、千聖は世界一のお金持ちになったと錯覚するほど、気持ちは舞い上がっていた。 それだけに突然いなくなったダンのことになど気づいてもおらず、戻ってきたときにダンが口からぶら下げた子供サイズの小さな靴には驚かされた。 「ダン、今までどこ行ってたんだよ。っていうか、お前の口にある物は何だ?」 手にとってみると、間違いなくそれが子供用の靴だということがはっきりわかった。 それも自分が磨く必要がない新品同様の靴であり、どんなにお札を持っていたとしても千聖には買えない物でもあることもわかった。 「全く悪戯っこだな、誰に似たんだよ。持ち主に返さないといけないぞ。どこにいるんだろう・・・」 持ち主が今頃困っていないかなと心配して通りを行き交う人をみていると、背後から声がかけられた。 「そこのチビスケ。お前が持っているのは舞の靴でしゅ。返せ」 「うぉ~び、び、びっくりしたぁ~。って、あんた誰?」 千聖が背後に振り向いてみれば、そこには如何にも気の強そうな目をした可愛い女の子がいた。 ←前のページ 次のページ→
https://w.atwiki.jp/yu-gi-oh-2chdic/pages/744.html
ゴーシュ(ごーしゅ) 遊戯王ZEXALの登場人物。 WDCの運営委員であり、Mr.ハートランドの腹心。 名前の元ネタはフランス語で「左」を意味する「gauche」(ゴーシュ)か。「右」を意味するドロワとは対になっている。 外見・性格もやたら体躯のいい熱血漢であり、クールでゲロマブなドロワと真逆となっている。 どうみてもリアリストとしか思えない厳つい外見の割に、会話には「ノリ」という単語を多用する意外と面白い人。 表向きは運営委員だが実際の仕事はナンバーズ所有者の調査と管理であり、自身もナンバーズハンターの1人である。 デュエルの腕は高く、予選最終日にWDCへ飛び入り参加し1日でハートピースを揃えてしまうほど。 …だったのだが、デュエルコースターではⅤにモンスターを一切召喚せずにライフ500まで追い詰められている(*1)。 アニメキャラにしては珍しく複数のデッキを所有しており、ナンバーズハント用にMr.ハートランドから与えられた「バウンサー」デッキと私用の「ヒロイック」デッキの2つの戦士族デッキを操る。 前者はOCG化に際し一部を除いて強化されたもののその後アニメで使われること自体がなくなり、後者はアニメよりだいぶ強化してOCG化されたのに今ひとつ強くないというファン泣かせなデッキだったが、後にOCGオリジナルの新規「ヒロイック」で一転、展開力が増して色々なデッキに出張にすら及ぶほどの強化を受けた。 エースモンスターはバウンサーデッキでは《フォトン・ストリーク・バウンサー》、ヒロイックデッキでは《H-C エクスカリバー》。 この2枚のエースモンスターに関してはその使いやすさからOCGでも重宝されている。 性格は豪放磊落にしてノリ重視。 遊馬との決闘で負けたときは潔く負けを認め、「次は必ず勝つ!」と意気込む真の決闘者。 そのまま運営委員をやめてWDCに参加、遊馬とは互いに協力しあう好敵手のような仲になっている。遊馬を見下さず余計なしがらみもなくアストラルも介さないので、シャークやカイトよりもライバルらしくもある。 一方で、彼が大量のナンバーズを所有していることは上司に全く報告していない。社会人としてどうなんだ。 決闘を神聖な行為と認識しているようで、それを冒涜するようなものがいるならば、たとえ相手が子供だろうと容赦せずデッキを没収&大会参加権を永久剥奪&市内から追放(ついでにフルボッコ)、まさにデュエル脳の体現者といえる。 …と思ったが似たようなことをしたアンナを特に咎める様子はなかった。先述の行動はあくまで運営委員としての仕事と割り切っているのかもしれない。もしくはノリ WDC本戦では遊馬とデュエル。キャニオンフィールドでデュエル。 遊馬の最初から鉄壁のライフを回復させたり、遊馬が本来のノリで戦っていないことに切れたりしていた。 遊馬が本来のノリに戻った時、コースターごと転落、新たなフィールドで一騎打ちのノリのデュエルを行った。 最後は双方のエースモンスター《H-C エクスカリバー》と《No.39 希望皇ホープ》との一騎打ちの果て、敗れた。 デュエル終了後、《H-C エクスカリバー》を遊馬に託した。 《トーテムポール》のようになるのではと思われていたが、 ちゃんと後にカイトとのデュエルで使われた。 カイトとのデュエルを見届けたZEXAL前期終了後は、ドロワと共にハートランドを後にした。 カイトがオービタル7にナンバーズを一から捜索させているところを見ると、どうやらゴーシュ達はカイトにナンバーズの情報を下ろしていないらしい。 なんとも非効率な話である。それともゴーシュたちが発見したナンバーズはその場で即座に回収してしまっているのかもしれない。 ちなみに、髪型や色がチーム・ラグナロクのドラガンにくりそつ。 気のいいアニキといった風貌であるが、第53話でドロワともども19歳であることが発覚。視聴者を驚愕させた。(*2) また、そのガチムチな外見からやたらとそっちのネタに使われる運命にある。作中でもアツい戦い(デュエル)を繰り広げた遊馬の尻ばかり追いかけていたが、 あくまで二人はアツいノリの好敵手同士であり、それ以上の深い意味は無い…はず。 また、ゴーシュの回想によると、幼少時(ドロワの回想よりももっと前)からドロワとは一緒にいたらしい。 その後ZEXALⅡにて再登場。 プロデュエリスト「ゴーシュ・ザ・スターマン」として人気デュエリストとなっており、スパルタンシティのデュエル大会に出場していた。少年たちに希望を与えるヒーローと言う夢を目指していた。 しかし決勝戦前日の夜、アリトによって伝説のナンバーズを渡された上に洗脳されて遊馬とドロワ相手にタッグデュエルをする事になった。 諸刃の剣の効果を持つNo.を無理やり使わせられて、遊馬とドロワのライフ削るための人形としてアリトに使用されている。 が、ドロワの新たな幻蝶モンスターの攻撃により、洗脳を解くまでとはいかずとも、本来の熱いデュエリストの魂を思い出す。 その後、自ら遊馬に託した《H-C エクスカリバー》の攻撃によってデュエルが終了。 洗脳が解け、遊馬と共にバリアンと戦おうとするが、遊馬に「お前にはドロワとの夢があるだろ」と言われ、プロデュエリストとしての道を歩むことを決意。 スパルタンシティに残り、チャンピオンとなった。 …ちなみに、アリトに洗脳され強制されたタッグデュエルで、ライフが0になってもNo.の効果により三回もライフを100まで復活させられたのだが、その際の演出がまるで電気ショックによる心臓マッサージであった。 このことから過労死デュエリストと呼ばれたとか呼ばれてないとか。 後にバリアン七皇の足止めとしてアリトと野球場で対決。彼にノックで正確に狙い撃つ技術を披露し、リベンジを挑むも敗北し、消滅する。 声優は四宮豪、幼少時は山中真尋。 後者はドロワの回想内での声優であり、恐らく数年前の出来事。 キャストには「幼少期」と書かれていたが、姿は現在とほぼ同じマッチョな姿でどこからどう見ても幼少期ではないのだが…
https://w.atwiki.jp/ssf4/pages/2369.html
概要負けパターン 基本の立ち回り遠距離 中距離対空 差し合い 近距離被起き攻め 起き攻め ウルコン選択UC1 UC2 投票 コメント 概要 キャミィ相手には地上戦だとおおよそ有利だがストライクを置かれると簡単に覆る。ただ逆瀧とストライクの相性は良いので、差し合いに喪2中P百連を置いておきで相手がストライク狙いで前に飛んだら逆瀧でも意外と間に合う(喪2中Pを置く際に常に逆瀧コマンドを仕込んでおく)。 負けパターン しゃがグラをストライクで踏まれて倒されて起き攻めで2回ガード失敗してピヨって死ぬ 調子に乗って攻めた時にスパイクSCジャイロを喰らって死ぬ 不用意に飛んだジャンプをスパイクで落とされて一撃で体力の1/6を持って行かれ死ぬ 基本の立ち回り 遠距離 基本忌流でブラブラしてたりバッタしてた方が良い感じ。アロー先端当て(相手+2F有利)に突っ込んでくるので、歩きの早い忌流でスカして投げたりする。UC2が溜まっているなら垂直で跳ねてるだけでもプレッシャーになる。 中距離 アローを意識する。アローの間合い(開幕~ちょっと遠いくらい)でとにかくアローを絶対食らわないようにとにかくしゃがみガードを意識する。しゃがんでいればアローもガードできるしフーリガンも当たらない。ぶっぱアローは相手もかなり勇気がいる行動だが、発生7Fと速いため見てからしゃがみガードはかなり難しい。相手はこちらが前歩きした瞬間を狙ってくるので、しゃがみガン待ち、前歩くフリしてしゃがみガードや、立って直ぐバクステ等を立ち回り、屈伸などのいろいろなパターンで相手に的を絞らせない。アロー多めだと感じたらアローが一段しか当たらない遠~中距離でセビ多めに振ってリターン重視していくのもあり。対応し始めたらセビ前ステから投げ。リードしたらしゃがみガン待ちを続けよう。何回かセビを見せておくと相手はフーリガンとかアクセルスピンナックルとかやってくるんだけど、これらは見てから対処が楽。ただしスパコンウルコンの餌食なのでゲージ溜まったら控えること。 アロー避けの置き垂直Jは中距離だとダッシュ→スパイクの餌食なのであまり効果はない。 キャミィは中段が無いということを念を押して把握しておくこと。地上やや遠めの中間距離では忌流で構えておく方が良いかもしれない。キャミィもこっちがしゃがんでガードしていれば近付き難いわけだから挿しあいは2中P蛇穿で押して飛ばれたら2大Kで落とす方があの間合いには対処しやすい。 対空 飛びを落とさないと死ぬ。アローを警戒しつつ上を見る。ノーマル逆瀧でストライクに勝てるので対空のタイミングずらされても両対応できるが、ジャンプ大Kの先端があたる間合いで逆瀧だすとスカされるので遠い間合いでは置き喪2大P。 EXストライク以外の飛びは忌2大Kや喪大Pでも落ちるが、ストライクが面倒なので相手が飛んだ瞬間に空対空を心がけるのもよい。ストライクの判定は強いが、中距離での脊断ならまず負けない。 差し合い 牽制は2中P百連をペチペチ振るんだけどカス当たりにアローが反確なのが怖い。喪中K百連は飛ばれた場合のストライクに弱い。喪大K、喪2大P、喪2大Kなどの単発牽制は相手の牽制と相性が悪く、キャミィの歩きが元の喪流より速いため置きセービングや中足アローに頻繁に引っかかってしまうのでお勧めできない。 キャミィ側は遠大Pで牽制、遠大Kと中足アローで差し替えしを狙ってくるかもしくは適当にばらまいて来る。強攻撃を適当にばらまく相手なら喪2大Kで差し替えしを狙う。相手側が差し替えしを狙っているようだったら、踏み込んで2中P百連。 最悪、困ったら2中P百連と喪2大Kだけでいい。喪2大Kはセビに弱く、2中P百連はセビに強く、2中P百連は差し返しの遠大Kに弱く、喪2大Kは遠大Kに強くとシンプルな地上戦になる。 差し合い距離でストライク連打するやつは喪2大Kであっさり転ぶ。ギリギリの所で撃つと効果的。 近距離 近づいた場合にはEXストライクが強いので空対空を意識。そもそもこの距離にいないようにしたい。 被起き攻め キャミィは低スト固め以外ではあまりガード崩せないキャラなので意外としゃがみガン待ちは安定する。低スト固めにモードに入られたら喪流安定。気合いのEX逆瀧や2大Pの複合グラでなんとかしよう。大事なところが気合いなのは仕様です。 ちなみにストライクは8割表なので思い切って表ガードして即バクステ、もしくはセビ前ステで下潜って裏に回る。入力がしっかりしてればストの着地硬直に色々確定する。あとはバックジャンプして追いかけずにセビ溜め(EXスト対策)ぐらいしておけばそんなには困らない。 コアコパ連打の傾向があるからグラップは控え目。相手を迷わせる為に2回くらい投げを喰らうまでグラップ捨ててガードする。投げ間合い狭いし、どうせ飛んでくるのだろうというくらいの気持ちで亀になってればいい。中段技もない。 最終的にキャミィ側は「中Pか大Pでのグラ潰しor投げ」か「グラ潰しEXストライク」で強引に殺していく他無いので、適度にぶっぱなしたり、固め(コアコパコア、コパ中P、コパ大P等)ガードしたら「バックジャンプ→相手がストライクで固めに来てたら啼牙でお仕置き」という感じ。 起き攻め とにかく暴れスパイクが怖いので絶対に連ガ以外の攻撃を重ねない。「飛び込み→中P→バクステ」等スパイク釣りのパターンを幾つか作る。相手が暴れスパイク擦るタイプかどうかも必ず確認すること。 前投げ→小蛇穿→前J忌中Kは非常に見切りづらく初見なら絶対喰らうはず。 ウルコン選択 UC1 飛びはノーマル逆瀧で落とせるからスパコンゲージたまりやすいし、脊断対空も強いからワンチャン狙いのUC1も全然有り。ただストライクの落ち際を脊断で拾ったりすると低すぎて龍咬叭が間に合わなかったり、左右がわからなくなったりしてチャンスを逃すのが怖い。よく飛ぶ相手だけど生龍咬叭も当てにくい。 UC2 キャミィ側にゲージがあると一気に空中、地上がキツくなるので、相手の甘えやバックジャンプEXストライクを咎めることが出来る啼牙が相性が良い。 投票 選択肢 投票 絶影/龍咬叭 (9) 死天穴/啼牙 (2) コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る