約 1,001,362 件
https://w.atwiki.jp/loveuntouchable/pages/187.html
前へ 「はぁっん…やん…」 洸至が中指を揺さぶり始めると、泡と激しい水音を立てて蜜が飛び散る。 「いや…あっ…あんあんあんあん!!」 洸至の手の下にある遼子の指が己の秘裂の中とクリトリスを容赦なく責め立てる。 「きゃ…やん…もう…だめ…おかしいの…こんなの初めて…!!!」 遼子がのけぞり兄の躰にもたれかかる。 妹に口づけし、舌を絡めながら洸至が激しく指を突き立てはじめた。 半裸の姿で、兄の膝の上で人形のように遼子が揺れる。 「やん…あん…いく…いいっ…いく、いっちゃうよ…!おにいちゃん、いっちゃう!」 ひと際高い声で遼子が細く啼いた。それから、遼子の躰から力が抜け落ちていく。 「ご褒美はまだあるんだぞ、遼子」 肩で息をする遼子をベッドに横たえると、洸至がジャージを脱ぎ始めた。 「欲しいものがあるんだろ。教えてくれよ」 洸至が全てを脱ぎ、立ち膝で遼子を見下ろす。 遼子が洸至の筋肉、そして股間にそそりたつものを見た時、眼が輝いた。 洸至の肌に遼子が指を這わせる。肌の感触を楽しんでいるかのようにゆっくりと。 そして兄の首に手を廻すと抱き寄せ、貪るように口づけた。 「お兄ちゃんが…欲しいの…ちょうだい」 遼子が唇を離し、猛禽のように眼を輝かせて洸至を見た。 理性も禁忌も恐れぬ遼子の表情はいままで洸至が見た中で一番美しかった。 自分が焦がれたものを手に入れた男は満足げに微笑むと、遼子の脚をゆっくりと押し開いた。 その時、遼子の携帯が震えた。 二人の動きが止まる。 携帯電話のウインドウに映された名前を見た遼子が思わず呟いた。 「鷹藤…くん?」 遼子の眼が大きく見開かれた。遼子の表情から淫らな美しさが消えていく。 「お兄ちゃん…だめよ…やっぱりだめ…兄妹でこんなことしちゃ…」 遼子の手が洸至の胸を押し、逃れようとした。 「いまさら…?」 洸至の声が冷気を帯びた。 これ以上は無い程に大きく妹の脚を開かせると、洸至は己のものを一気に突きいれた。 「だめ…駄目なの…ああああっ…」 理性を取り戻したとはいえ、遼子の躰はまだ悦楽にほだされたままだ。 まだ男の躰を憶えたばかりで、初めてに近い状態で固いながらも遼子の肉の道は洸至の大きなものを締めつけ ながら迎え入れた。 「きついよ…遼子」 根元まで自身を埋め込むと洸至はゆっくりと息を吐いた。 繋がりあう兄妹の横で、遼子の携帯が寂しそうに震えている。 それに眼を遣った洸至が、悪戯っぽい笑みを浮かべた。 「まさか…やめ…」 洸至はイルミネーションを光らせながら震える遼子の携帯を手に取ると、通話ボタンを押し遼子の耳に当てた。 『あんた、起きてた?』 遼子の半開きの唇は言葉を紡げないでいる。 恋人から電話を受けた時に、別の男と-―-しかも自分の兄と寝ているのだ。 何を言ったらいいのか、思い浮ぶはずもない。 その妹の様子を洸至が楽しげに見ていた。 「ねて…た…」 ようやく絞り出した声は、いつもより上ずっていた。 『そっか、ごめんな。少しでいいからあんたの声が聞きたくてさ』 洸至が遼子の太ももを抱えた。それだけで繋がった所では潰れるような水音とともに蜜が滴り落ちた。 「きゃっ…」 『どうかしたか。なんか声、変だけど』 「ううん…もう…寝ないと…やんっ」 洸至が遼子と鷹藤の会話を聞きながら、ゆっくりと腰を動かし始めたのだ。 遼子は胸の奥からせり上がる喘ぎ声を堪えようと、必死で歯を食いしばっていた。 しかし歯の間から漏れ出る短く高い声は、肉欲の存在を電話の向こうの相手に伝えていた。 『あんた…まさか…』 「ちが…ちがうの鷹藤君…あん…」 喘ぎながら、遼子の表情が硬くなっていく。 『ひとりで…してたのか…』 鷹藤は恋人の浮気を露とも疑っていないようだった。 遼子の昂ぶった声は己の情事を反芻してのものと誤解しているのだろう。 「えっ…違う…の…んっ」 『声でわかるよ。そういうことしてるって。あんたの声のせいで俺だっておかしくなりそうだよ』 「違う…違…あんっ」 洸至と遼子の繋ぎ目から、ぬちゃぬちゃと音が立つ。 鷹藤と遼子の会話を聞きながら、洸至が抽送のリズムをあげていく。 「やっ…あんっ…」 『すごいな…この間のあんた以上だよ』 電話越しの鷹藤の声も興奮で掠れ、呼吸が荒くなっていた。 「あんつ…違うの…違うの…」 『何想像してそんなになってるんだよ』 「何…もっあああああっ」 今度は洸至が遼子の太ももを大きく拡げさせより深く繋がると、子宮口にあたるほどの勢いで突き始める。 『俺のアレ思い出してんの?それが入ってる時のこと想像してたんだろ。そういう声だよ…』 「入ってる…入ってるのぉ…あん…だめっ…」 「ほんっと、いやらしいなあんたって…。普段はあんななのに…その声…最高だよ…」 鷹藤が言葉で遼子を責めながら、己も昂ぶらせているらしい。 呼吸がどんどん忙しなくなっているのが、携帯から離れた洸至にも聞えるほどだ。 「やっ…あんっ…あ…」 洸至の刻むリズムに合わせて遼子の啼き声が高まっていく。 鷹藤の方からは何も聞えなくなっていた。聴覚に意識を集中させ、自分ものぼりつめようということなのだろう。 「あっ…だめ…おかしく…鷹藤君、聞かないでお願いっ」 『最後までキッチリ聞いてやるよ。いけって…あんたの声聞かせてくれよ』 「駄目…違うの…鷹藤君、だめ…もうだめ…あああっ…」 遼子がのけぞり胸を震わせながらのぼりつめていく。 『すげえ声…こっちもいきそうだよ…』 「いくいくいっちゃう…だめえええええっ」 洸至が激しく数度突くと弓なりになるほどのけぞった遼子の動きが止まり、それから崩れ落ちた。 気を遣ったらしい。 躰中にしっとりと汗が浮き、妹の白い裸体に淫らな艶を与えていた。 遼子の眼の焦点がゆっくりと結ばれはじめる。 「鷹藤君、おやすみ。わたし…すごく…疲れちゃった」 肩で荒い息をしながら、遼子が携帯電話へ哀しげに囁く。 そして遼子が咎めるように洸至を見てから携帯電話を奪い取ると、通話を切り電源を落とした。 次へ
https://w.atwiki.jp/sengokuita/pages/78.html
1スレ目 557殿 1(`・ω・´) 昌景「今日は重臣会議じゃ」 彡`Д´ミ信房「少なくとも3年は領国を守らねばなるまい」 (’ー’*)昌信「甲斐、信濃、上野、駿河それに遠州…大きくなりすぎた領国は 保持するのも大仕事ですね」 昌豊「おーい、みんな!遅れて申し訳ないお!」 (`・ω・´) 昌景「お、修理が来た様じゃ」 会合の間に入ってきた昌豊の形相は鬼のようであった。 ,,,,-―'' ''゛ー-、_, ,-''" ヽ ,-―――-, / ^ii~. ! l ぶーん } i ,テ--、_ _. 、_八._ , _,,.-‐r´ ..l `y-――-´ l '、 ● ) ( ● ,`. l i `''"`' ノ ヽ `''"^'' ! i Y. l l (. 人. ) i ゝ `ー‐' '~‐‐´ (0ω0)彡0Д0ミ(0ー0*)「………」 昌豊の形相に一同は呆然とした。 (`・ω・´) 昌景「どっ、どうしたのだ修理!」 ( ^ω^) 昌豊「何でもないお。」 その後、会合の間に長坂釣閑、原昌胤、小山田信茂らが入室し重臣会議は始まった。 2会合の進行役は両職である昌景と原昌胤が行う。 だが、昌景らの願いもむなしく武田家は強硬政策を進めることに決まった。 丶´`A´` 長坂釣閑「勝頼様が織田・徳川を討とうとおっしゃっておるのじゃ。 我らはそれに従うべきであろう?」 彡`Д´ミ信房「しかし、先代様の遺言では三年は事を起こすなと…」 丶´`A´` 長坂「だまらっしゃい!」 勝頼の守役を務めた釣閑斎の権力は絶大なものになっていた。 その時、沈黙を保っていた昌豊が叫んだ。 ( ^ω^) 昌豊「釣閑!いいかげんにするお!」 普段温厚な昌豊の一喝に釣閑はひるんだ。 ( ^ω^) 昌豊「お前が訴訟の際に賄賂を受け取り、私服を肥やしてるのは 知ってるお!貴様は鐘をついて奸人にならぬと誓うがいいお!」 丶´`A´` 長坂「黙れ黙れ!この百姓め!」 昌豊の家柄は釣閑にしてみれば百姓同然のものであった。 3昌景は、会合前の昌豊の形相がこのためだったのかと悟った。 釣閑の不正を咎める為の決死の表情だったことを。 「百姓め」の発言に昌豊は床を踏み鳴らして立ち上がった。 r'"⌒ヽ _,,r,'-ュヽ ビ リ / ^ω^ \ ,イ彡く,-‐' ゙i, __,,, -―,ァ''"くJ( ゞア´`ゝニ'ィ,〉 , f^三ヲ,r一''^ニ´、、__ l ! ィ彡,ャァ'" ,,..,,、 /lトィヘ ノ ニ、゙リ ,..,, ``''ヽ,,, ''"´ ゙''ヾミ,r/ .l . し′ ,ィテ'J´,,.. ;;゙i, ,;,, ;;; ,,;; ,frア .l . ヾ リ . . .{'" ,ィト. ';;;;;;;;;;;' ,!;V . .ノ . . . (※編集注:修理のこれより下が文字化けするのでどなたか修正お願いします)4 百 姓 な め る と ひ ど い め に あ う お 年 貢 お さ,r'"⌒ヽ め な い お /^ω^ \ , .-‐- くJ( ゝ-rr- 、、 /Y ,r 、 `ー r'"^〃 、 つヒヽ ,ノ '^` i! =テミ i' 天ニ ミ、 ='"^ヾ } ,/ ''=''" ノ-‐'ヾ-人,,__ノnm、'' ;;,, イ i! ,∠-―-、、 `ー'フヾ、 j f'´ ノし `丶、 ー=ミ-JE=- / ヾ=ニ- 彡^ 〃 ,,>、、`''ー- ,,_,,ノ ``ー--┬ , ''"~´フ ソ´`7'' ''"´ ,に (`゙゙´ノ f^ヽ ,ハ ,ィ' ,;-ゝ、 /ミ`ーt!,_,ィ-‐彡''"^ヽ / ヾ r''" ぃ ;} l t / ノ / l! `'T7′ / / 昌豊の強靭な肉体があらわになった。釣閑は釣閑で刀を抜こうとしている。 会合は一気に修羅場となった。 (`・ω・´) 昌景「おやめなされ!御二方!」 昌豊は信房、昌信のふたりに羽交い絞めされ、釣閑は原昌胤が押さえた。 昌景は二人の間に入り、両方をなだめる。 会合はそれで終わった。 5会合後、昌景らは外に出た。 彡`Д´ミ信房「まったく、驚いたぞ修理」 (`・ω・´) 昌景「その通りじゃ」 ( ^ω^) 昌豊「ごめんお。どうしても釣閑が許せなかったんだお」 (’ー’*)昌信「しかし、お館が亡くなられて、すぐこれではこの先不安ですね」 (`・ω・´) 昌景「お館か…」 昌景は天を仰いだ。空には沢山の星がきらめいている。 彡`Д´ミ信房「今宵は星がよう見えるなあ」 (`・ω・´) 昌景「まことじゃ。北斗七星の脇の小さな星までくっきり見える」 _ / /.∧.∧ ☆ / //..//../ ☆ ./ /..|/|/ ☆ |  ̄ ̄./ _ /| ..| ..| ̄ ̄ \\ // ☆ | ..|  ̄ // ..|/ .// ☆ |/ ☆ ∧ ☆ <死> ∨←コレ ( ^ω^) 昌豊「きれいだおw」 (’ー’*)昌信(そんな星見えませんが…私も眼が弱くなりましたかな?) つづく 明智城攻めへ
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/989.html
本当の優しさAfterEpisode ―繋がっている空― 消しゴムが書いた文字を消していく。 まるまった消しゴムカスがノートの端に溜まった。 こなたと付き合う。形式的にそうなってから一ヶ月が過ぎた。 つかさも少しずつではあるが、普通に笑えるようになり、四人の間にある妙な気遣いみたいなものも少 しずつ薄れて、以前のような私達に戻っていった。 確かに何かが変わったはずなのに、何も変わらないような。それでいて変わったような。 どこか不安定で、私の心のモヤは消えない。 「かがみ、どうしたの?」 どうやら私は無意識のうちにペンを止まらせていたらしい。こなたは溜まった消しゴムのカスを手で掬 いゴミ箱へ捨てた。 「ん、ごめんなんでもない」 そういって再びペンを動かし始めた。 もう目の前までせまった受験の最後の悪あがきとでもいおうか、私達は度々二人で勉強をしていた。 最近はこなたも真面目に勉強するようになった。もともとやればできる人間だったのはわかってい たが、教えればどんどん覚えていった。ちょっと悔しいくらいに。 受験勉強。それを言い訳に私達はあの日から何も変わっていなかった。その原因は私のわがまま。 こなたが私に触れようとしたり、たぶんキスしようとしたときも、私はそれを避けた。だからこなたは それを冗談にした。それからこなたはそういうことをしなくなった。 酷い事をしたのはわかってる、わかってはいるんだけど、私にはまだ、女として女を愛するということ がわからない。言葉としてじゃなくて感覚として。 決して嫌なわけじゃない、好き。それは断言できる。だけど、きっとまだこなたの好きとは少し違う。 形だけそうなってしまうのは簡単だけど、そんな気持ちのままそういうことをしてしまっていいのかと 答えが出せないでいた。 こなたが求めるものに何も応えられていないのに、こなたは相変わらず私を想ってくれて、それに私は どこか安心感を覚えてる。 数ページ問題を解き、息抜きに顔を上げた瞬間、こなたと目が合う。 たまたまかもしれないが、こなたがサボっていた可能性が高い。しかしそれと咎めるのは躊躇われた。 数秒――いや一秒すらなかったかもしれない時間の後、こなたは視線をノートに戻す。 そしてこなたは長い髪を耳にかけた。長い髪が曲線をうねるように流れた。 胸が――なんか…………。 「ねぇこなた」 「なに?」 「キス……したい?」 「…………ど、どうしたのかがみ」 どもるこなたに、私はいたって冷静に聞きなおした。 「したいかどうかって聞いてるの」 「したいから、この前……」 こなたは一度あげた視線を下へ戻した。 「そうよね、ごめん」 「かがみはさ、そういうのしたくないんだよね?」 「…………わからない」 「そう思ってくれるまで私待つよ。待つのには慣れてるから」 「…………」 こなたは少し寂しげな表情で笑った。 ――まただ。 なんてわがままなんだろう私は、突き放しておいて、こんな表情させたくないって思ってる。 「キス……して」 「え…………。嫌々したって私嬉しくない……」 少し拗ねたようにこなたは言った。 「”していい”じゃなくて、してって言ったのよ、嫌じゃないから」 たぶん……。 「…………」 「…………」 二人して少しの沈黙。 「直前で嫌って言われても、私もうやめれる自信ないよ?」 「わ、わかってるわよ。そんなことしないから」 「…………」 こなたはゆっくりと私のそばににじり寄る。 こなたの左手が、私の右腕を掴んだ。 ゆっくりと迫ってくるこなたの顔。 「こういうときは目を瞑るものだよ、かがみ」 目を瞑った刹那、柔らかい感触が唇に重なった。 そして離れる。 目を開くと、こなたはじっと私の目を見つめていた。 「どう?」 わかっていたんだ……。それなのにこなたは……。 やっぱり私はこなたに対して、欲情するとかまだよくわからない。 だけど、キスするのは嫌じゃなかった、むしろ嬉しかった。 でも、こなたがその先に望んでいる事と私が望んでいる事はきっと違う。 手の甲に冷たい感覚。 「かがみ…………」 「ごめっ……」 私は慌ててそれを拭った。 こなたと同じように思えないのが悲しかった。 望みに応えてあげられないのが悲しかった。 「それだけで十分だよ」 「こなた…………」 「ゆっくり変わっていこう?」 こんなに一緒にいたのに。私はこなたがこれほど優しい人間だったなんて知らなかった。 「……うん」 やっぱり私はこなたが好きだ。愛しい。たぶんその言葉も間違ってはいない。 こなたの未来でいたい。こなたに私の未来でいてほしい。それは間違いなく本心だった。 こなたが見ているものを同じようにみたい。だけどまだ私には同じに見えない。 だから私は、同じに見える目が欲しいと思う。 「そろそろ帰るよ」 その言葉で時計に目をやると、五時を回ろうとしていた。 玄関まで見送って、こなたは帰っていった。 部屋に戻り、ベッドの上に倒れこむ。 しばらくしてふと空を見ると、赤くなった夕焼けの中、綺麗な虹が架かっていた。 私は慌てて携帯電話を開くと、リダイヤルを一回押して通話ボタンを押した。 三コールのあと電話が繋がる。 『もしもし、どったの?』 「空見て」 『空…………あ……』 「綺麗だなって」 『私、夕方の虹って初めて見たよ』 「私も、だからこなたにも見て欲しくて」 『……もー、また会いたくなっちゃったじゃん』 「え?」 『ううん、本当に綺麗だね』 「うん……」 『幸せな事があるね』 「え?」 『虹をみたらいい事があるっていうでしょ?』 耳元に届くこなたの声。 もうあったよ。いい事。 「そうね、あるといいわね」 こなたが見上げた空が今、見えた気がして ――こなたにまた、会いたくなった。 fin ~繋がっている空~ コメントフォーム 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/madosayawiki/pages/1015.html
○選択肢 まどかの頭を撫でる さやかは子供をあやすようにまどかの頭を撫で撫でした。 まどかも小さい頃から変わらない反応で、小動物の様に頬擦りをして喜ぶ。 その様子を見てさやかは思わず頬が緩んでいた。 「えへ…さやかちゃんの笑顔~…♪ こうやって、わたしを心配してくれたの…初めて出会ったあの日と同じだよね。」 「まどかってば、あの時はこんな夜中じゃなくて朝でしょ?」 転んだまどかを助け起こしてくれたあの日。 初めて見滝原でさやかに出会った忘れられない日を思い出していた。 空を見上げてみても残念ながら太陽は遥か彼方にある。 しかしそこには別の、二人の目を惹く美しい光景が広がっていた。 「見てまどか、桜が綺麗だよ。薄いピンクがまるでまどかみたい。」 「…桜…。…お花見…行きたかったなぁ…。」 闇に浮かぶ淡桃色の花弁。それはこの間見に行く約束をした桜だった。 さやかの腕の中で、徐々に薄れゆく意識に抗いながらまどかは呟く。 「へっへー…あたしは今まどかっていう花を存分に楽んじゃってますよ。」 「あうー…わたし…さやかちゃんのお花…。えへー、それも…いいかな…。」 このまま眠りに就いて、花になってさやかに看取られるなら…それでもいいと思った。 「わたし、さやかちゃんに許して貰ってもいいのかな…?」 「いいの。まどかが悪い事をしたんなら、あたしもそれを背負うよ。 あたしとまどかはずっと一緒。ずっと親友なんだから。」 やっと繋がった二人の気持ち。しかしあと少し早ければ…。 まどかのソウルジェムを浄化して、二人でまた朝を迎えられたかもしれないのに。 「さやかちゃん…最期の…お願いだよ…。」 「…何かな、お姫様?」 「ずっと…ずっとね…ぎゅーっってしてて…欲しいな…って…。」 「畏まりました、まどかお嬢様…なんちって。」 精一杯微笑むまどかの頬を止め処なく涙が濡らしてゆく。 さやかはその雫をいとおしそうに唇で救い取ってあげた。 「…わたし…笑顔でいれてるかな…?」 「うん…桜みたいに…綺麗で…可愛い笑顔だよ…。」 さやかの声も震えを隠せなくなっていた。 一層まどかを強く抱き締めた。悲しみも痛みも誤魔化せるくらいに強く。 「…えへへ…さやか…ちゃん……。わたし…の…さいこ…の…しんゆ……。………、………。」 言葉に出来なかった最期の祈りは精一杯の"ありがとう"と断ち切れない"ごめんなさい"。 まどかの涙とさやかの涙が交差し、その一滴がソウルジェムに落ちる。 その瞬間…まどかを中心に満天の桜の花が空一杯に広がり始めた。 ………………………………………………♭♭♭……………………………………………… まどかを探して夜の街を駆け回る中、突如として降り始めた雨。 雨程度で足を止めるつもりは無かったが、それ以上の光景に仁美と杏子は驚いていた。 「杏子先輩!そちらはどうでしたか?」 「駄目だ…結界の跡はあったんだが…って雨が振り出しやがった!」 「…あれは…雲が広がって…いえ、花ですの…!!???」 雨雲が広がってゆくのならごく自然な現象であるが、空に広がるそれはとても雲には見えない。 花弁を模った様な黒い雲…いや、よく見ればそれは黒い桜の花弁だった。 黒い桜の花は見滝原を中心に空一杯へ広がってゆく。 その異常な光景は明らかに人間の手によるものではない。 この星に対して結界を持たない魔女が起こした現象であろう。 「まさか魔女!! まどか…なのか…?」 降り注ぐ雨が普通の雨ではない事を魔法少女二人はその身に感じていた。 この雨は人々を、魔法少女すらも悲しみへと堕としてゆく涙の雨だ。 ―…ゴメンナサイ…サヤカチャン………ゴメンナサイ……ゴメンナサイ…― 魔女の涙を通して伝わる、彼女の自分を咎める罪の意識と後悔の言葉。 「何だよこの雨…! なんでこんなに…悲しいんだよ……クッ…!」 「そんな…まどかさん…。わたくし…やっぱり…魔法少女になんて…。」 雨を受けた仁美のソウルジェムは瞬く間に黒く染まる。 手の施し様の無い程に穢れたそれはまるで灰の様で、一片の輝きすらも残してはいない。 「お、おい…アンタまで…! …アタシの……仲間…大事な…希望だったのに…。」 絶望の雨は杏子のソウルジェムさえも浸食し、一切の輝きを奪い尽くす。 軈て黒き桜は星の全ての空を支配し、あらゆる生命を悲しみで染めあげるのだろう。 「…っ………。まどか……まどか…まどか…」 桜の樹の中心には青い髪の少女が跪き、物言わぬ亡骸を抱き永遠の涙を流し続けている。 壊れた人形の様に、嘗て親友であったもの名前を無意味に繰り返すだけだ。 ―黒桜の魔女―その性質は[自責]。 空一面に咲き誇る漆黒の桜は、涙の雨を降らし全ての生命を哀しみで穢し続ける。 太陽は遮られ、もう二度とこの星の大地に天の光が届く事は無いだろう。 この魔女を倒したくば、魔女の一番大切な人の笑顔を取り戻すしか無い。 降り止まない雨、永久に続く夜。悲しみのみを生み出す魔女によってこの星は眠り続ける。 如何なる手段を用いても、最強の魔法少女が変質した最悪の魔女を阻む事は出来ないだろう。 何故なら…その鍵は既に魔女の涙によって穢れているのだから。 [春めく貴女へ] おしまい。 ―あとがき― 正真正銘BADENDルートでございます。 魔女が降らせ続ける涙の雨に濡れた人々は悲しみに支配されてしまいます。 雨に打たれた仁美ちゃんと杏子ちゃんは魔女の雨により間も無く魔女となるでしょう。 また大切な人の笑顔、さやかちゃんも既に雨に打たれている為に笑顔は永遠に戻らない…。 まどっちが抱えるのは、たった一人の大切な笑顔を救えなかった事への自責の念。 あくまでお互いを想い合った上でのBADENDなのです。 救済の魔女とはまた違った最悪の結末を感じていただけたでしょうか。 それでは引き続きTRUEENDへの扉をお進みくださいませ。
https://w.atwiki.jp/ddr_dp/pages/1421.html
Windy Fairy(激) 曲名 アーティスト フォルダ 難易度 BPM NOTES/FA(SA) その他 Windy Fairy DJ TOTTO 2013 激15 180 567 / 59 STREAM VOLTAGE AIR FREEZE CHAOS 96 89 10 62 100 楽譜面(7) / 踊譜面(11) / 激譜面(15) / 鬼譜面(-) 属性 発狂(渡り、ひねり、地団駄)、左右振り、八分滝、変拍子、ラス殺し、フリーズアロー、トラボルタ 譜面 http //livedoor.blogimg.jp/yanmar195/imgs/e/8/e8ffa462.png 譜面動画 https //www.youtube.com/watch?v=OHJnysMXWa8&ab_channel=yuisin%5BMusicGame%5D (x2.0, NOTE, Clap) プレイ動画 https //www.youtube.com/watch?v=KxA_nP8RPN8 (x3.25, NOTE) 解説 Aメロ後半にFAトラボルタから前交差地団駄16分3連という配置はDP慣れしてないと厳しい配置。SP含めた全譜面中唯一終盤の空白地帯にFA遠距離があり、そのまま踏んでも良いがスイッチが楽。それ以降からが本番で、そこまでにスコアとゲージを稼いでおきたい。 -- 名無しさん (2013-10-24 22 39 15) 16分をほとんど踏めなくても抜けられるので挑戦レベル場合クリアは足15の中では楽な方。BPM180のきつめの渡りをこなせるかが鍵。ラスト12分発狂はMAX300よりも遅いので、足を動かし続けてゲージ維持を狙おう。接続やスコア狙いはリズム難やひねり渡りもあって難しめ。 -- 名無しさん (2013-10-28 22 00 30) 名前 コメント コメント(私的なことや感想はこちら) ラス殺しの12分振り回し、各種振り回し、シルドリスキップでSPよりはずっと強い。バーを持てば足15でも弱めかも。良譜面 -- 名無しさん (2013-10-23 23 53 59) バー無しでもクリアだけなら15の中でも弱い部類。ただ、ラストの12分滝は接続・クリア共に殺しにかかってくる -- 名無しさん (2013-10-24 09 25 41) 15弱はありえない。後半からかなり踏みにくい。ラス殺しもあるので立ってしようがバーでしようが中ある。15の基本型譜面 -- 名無しさん (2013-10-24 14 33 39) これ15弱とか言ってる連中は体外17とかできるので注意 -- 名無しさん (2013-11-24 21 10 13) ↑多分DDR2013で足15の範囲がやけに広がったせいだと思われます。 -- 名無しさん (2013-11-25 11 45 03) 前半は14位で簡単だと思わせておいて、ラスがきつい。割と曲が長めで最後身体が全然ついていかない。シングルとは違ってノンバー15の入門曲ではなかった。 -- 名無しさん (2013-12-10 11 17 51) 15弱はありえない。 -- 名無しさん (2014-04-16 12 00 33) 意外と足15では珍しい超正統派の総合譜面だから、足15レベルの基本が出来ていれば簡単、出来ていないと辛いと思う。純粋な地力を試すにはもってこい -- 名無しさん (2014-10-27 19 02 18) ↑ごめんなさいね。足16全クリ、足17もほぼ埋まってる足18も数曲倒した俺でも基本できてないんだな。これは弱には到底思えなかった。正統派な譜面は認めるが -- 名無しさん (2014-10-28 02 21 17) ノンバーだが、15強に感じるわ。 後半が踏みにくすぎる。 同じ15なら一応小悪魔激あたりはクリアできてるレベルです。 -- 名無しさん (2014-10-28 15 45 03) 上の方の流れを見て↑3みたいな分析をしてみたんだが、↑1,2みたいな意見があるなら的外れだったかも。尖った譜面が苦手な人には相対的に楽に感じるってことだろうか -- 名無しさん (2014-10-29 22 15 31) ↑3の者だが↑2のように立ってプレイしたら15中でも上位に行くレベルだし、幾ら前半が楽(楽でもない)だからと言って後半の振り回しや発狂が短いわけでもないので↑4は明らかな未プレーか動画勢か足18全部AAくらい出してる卒業レベル。 -- 名無しさん (2014-10-30 18 11 29) どうしても弱にしたくないのでしょうが、一旦落ち着いて。相手を咎めるような発言は控えましょう。以降不毛と判断し、続けるようなら一連の流れをコメントアウトします -- 名無しさん (2014-10-30 20 49 57) 15でもクリアできないの結構あるけどクリア難易度なら15弱くらいだと思うなあ 局所的にはきついけどまったく踏めないで体が止まるって場所が無い -- 名無しさん (2015-02-02 20 46 18) SPはフルコンAA手前まで行ってるけどこっちはA狙う感じ。捻りと渡りでしっかり合わせて踏むのが難しい -- 名無しさん (2015-04-02 00 36 25) なんだか振り回されるけど、アラビアータやイシハラータ、VANESSAみたいなの倒してたらクリアはそこまで難しくなかった。弱よりの15中かな。 -- 名無しさん (2015-09-24 22 14 19) 自分もノンバーだが15強に感じる。ノンバーだと難しく感じるのかも? -- 名無しさん (2015-11-07 09 35 30) SPよりノーツとFAが多い為か、鳥A許容グレ10と比較的余裕がある。トラボルタからの交差地団駄3連は厳しいようならFA末端無視スライドで処理してしまおう -- 名無しさん (2015-12-20 22 12 22) A20PLUSで七段二曲目に就任。段位ゲージだと抜けるのは簡単だけど下手に体力使うと後が辛いから難しいところ。ノンバーなら尚更 -- 名無しさん (2020-07-07 10 27 17) プレイ回数もあると思うけど段位でもギルツよりノンバーはきつい。バー持ったらギルツよりスコア高くなるし、無しだと段位でも後半きつくて閉店がちらほら。 -- 名無しさん (2020-07-11 09 39 45) 15挑戦始めた頃だとカズダンスや12分滝で閉店してたけど、15を8割クリアできた頃に再挑戦したら割とあっさりクリアできた。とりあえず左右振り回しに備えてハイスピは気持ち遅めにしておこう。 -- 名無しさん (2022-04-24 16 32 55) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/arcanaheart3/pages/419.html
地上 A 上段。連打キャンセル可。ジャンプキャンセル可。 打点が低いため、相手のしゃがみ等の低姿勢にも当たる。 発生は5Fとスタンダードキャラに比べて遅い。 2A 下段。連打キャンセル可。 発生は5Fとスタンダードキャラよりも遅い部類に入るため、相殺戦では発生負けする事も多い。 リーチが長めの上に上半身の食らい判定が横に伸びないのが利点。 3A 空中ガード不可。ジャンプキャンセル可。 発生が早く持続も長め(1.04verでは持続減少)で相殺判定がある。 1.04verからは硬直増加・食らい判定拡大など弱体化はされているが、まだまだ対空技として信用できる。 相殺判定は攻撃判定発生前からあるが、攻撃判定発生前に相殺すると攻撃判定は消失する。 地対地ではキャサリンときらを除いて、密着でもしゃがんでいる相手に当たらない。 6A 近距離:上段。ジャンプキャンセル不可。 ガードさせて有利で補正が緩い。 遠距離:下段。ジャンプキャンセル不可。 中距離の牽制・コンボ始動に使える。 B 上段。ジャンプキャンセル可。 ややリーチは短いが、攻撃判定発生前後に相殺判定あり。 2B 上段。ジャンプキャンセル可。 立ちBに比べてリーチが長いため、コンボでは主にこちらを使用する。 飛び道具反射判定があり、斜め上に跳ね返す。 3B 下段。ジャンプキャンセル不可。 足払い属性なのでダウンを奪え、他キャラの2Cのように使える。 近距離・遠距離で長さが変わり、全体フレームも異なる。 6B 近・遠共通でジャンプキャンセル可。 近距離:空中ガード不可。 遠距離:空中ガード可。 打点が高いため一部キャラの立ちに当たらない。 遠距離版を空中でガードさせれば、空中ガード不能の2Cを出して崩すことも可能。 ミケの先端までしっかりやられ判定があるので注意。 C ジャンプキャンセル不可。 ミケの顔部分に相殺判定あり。 飛び道具反射判定があり、正面にまっすぐ跳ね返す。 2C 下段。空中ガード不可。ジャンプキャンセル不可。 コンボに使用する他、空中ガード不能を利用してジャンプの出始めを咎めることもできる。 頼子の手前まで攻撃判定があり、相手と密着してても当たる。 3C 下段。空中ガード不可。ジャンプキャンセル不可。 2Cと比べるとリーチは長くなるが発生遅く、硬直が長い。 6C 見た目はリーチの長い立ちC。 近距離:相殺可。 遠距離:相殺不可。吹き飛ばし判定。長距離での牽制に役立つ。 根元付近に攻撃判定がないので注意。 E ミケが頼子を振り回す。 攻撃判定発生は遅めだが、モーションの途中から足元の判定がなくなるので、上手く使えば相手の攻撃を避けながら攻撃できる。 最大溜め時は2ヒット技になる。 2E ミケが斜め上にアッパーを繰り出す。 判定が強めで、攻撃が出る直前に少し姿勢が低くなるため対空としても使える。 一部の技を低姿勢部分で避けつつ攻撃することも可能。 発生は2E系統の中では早い部類。 空中 A ジャンプキャンセル可。 発生が8Fと最遅レベル。 しかしミケの頭の部分の攻撃判定は強いため置いておくように出すと強い。 基本的に上に強い技だが判定は扇状に広がっていて、上だけでなくマントの手の部分(斜め下)にも出ている。 B ジャンプキャンセル可。 リーチは長いが先端まで食らい判定がある。 C ジャンプキャンセル不可。 発生はやや遅めだが斜め下に判定が強い。 空中の相手にカウンターヒットすれば、位置によって各種突進や着地からの拾いで追撃が出来る。 ボタンを長押しすることによって性能が変化し、その場合は溜めジャンプCなどと呼ばれる。 溜めジャンプCは発生が遅くなる代わりにリーチが下に伸び、ジャンプの昇りで出せば中段技として崩しに使える。 3or2or1BC 飛び道具判定の弾をミケの額から射出する。 必殺技属性で、削りダメージもある。 通称唾。 下に鋭い角度で発射される。 古のタリズマンで強化されている最中は3ヒットする。 4BC 飛び道具判定の弾をミケの額から射出する。 必殺技属性で、削りダメージもある。 通称唾。 上方向に発射される。 古のタリズマンで強化されている最中は3ヒットする。 上記以外の方向(ニュートラルを含む)BC 飛び道具判定の弾をミケの額から射出する。 必殺技属性で、削りダメージもある。 通称唾。 ジャンプ下方向BCより緩い角度で斜めに発射される。 古のタリズマンで強化されている最中は3ヒットする。 (強化唾について) (強化唾について) ver1.04以降から攻撃判定の間隔が長くなったため、有利時間が大幅に上昇。 そのおかげで、立ち回りの強化だけでなく、新しく強化唾を組み込んだコンボができてきている。 この技は補正もダメージも優秀であるため、コンボに組み込めば火力上昇が見込める。 E ミケが頼子を振り回す2段技。 2段目のみジャンプキャンセル・必殺技キャンセル可。 発生が遅いため、コンボに組み込む際は注意が必要。 判定は強いが硬直も長いため、最低でもガードはさせるように。 中段のため、低空で出せば崩しとして使える。 飛び道具反射判定があり、斜め上に跳ね返す。 ホーミング等による慣性が乗らないという特徴がある。 2E 頼子がミケを中心にぐるりと回る。 攻撃判定が下に強く、早い段階から相殺判定があり、相殺しつつ攻撃を当てることも可能。 2Eから2Eへのアルカナコンボがある。 ダメージと始動補正一覧 ダメージ 始動補正 A 500 80 2A 500 70 B 1100 91 2B 1000 91 C 2200 83 2C 2200 83 3C 2200 83 6A(近) 700 95 (遠) 1000 70 3A 900 80 6B(近) 1100 70 (遠) 1500 80 3B(近) 1200 80 (遠) 1200 70 6C(近) 2200 83 (遠) 3200 70 JA 900 91 JB 1400 87 JC(近) 2600 70 (遠) 2600 70 唾 1500 91 突進A 2800 70 B 2400 70 C 2500 70 強化A(5段全部ヒット時) 2947 59 B 2667 59 C 2737 59 空投げ 1500 50 .
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/28652.html
登録日:2014/05/25(Sun) 18 32 49 更新日:2024/01/05 Fri 18 53 13 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 まさかの新作 ウルトラファイト カオス キャラ崩壊 ミラーファイト ミラーマン 低予算 公式が病気 円谷プロ 帯番組 横山あきお 特撮 腹筋崩壊 『ミラーファイト』とは、特撮テレビ番組『ミラーマン』を元に円谷プロダクションが制作。 東京12チャンネル(現テレビ東京)で放送された帯番組である。ちなみに『ミラーマン』の放送局はフジテレビである。 概要 『ウルトラファイト』のミラーマン版といった趣の番組で、数話の新撮編と同番組の戦闘シーンを編集したもので構成される。 ……ここまで読んだ人は分かると思うが、その内容は非常にカオス。本編とは似ても似つかない奇妙な世界観が構築されている。 また、サブタイトルも実に奇妙である。というか、本編の内容と関係ないものばかり。 怪獣は死ね! (これが第一話である) そこから始まる 波乱!怪獣裏街道 ミラーマンを総括しろ! 怪獣は天使じゃない 何かが狂ってる 怪獣の季節 怒れ!挑め!死ね! 怪獣体験第一章 (※第二章はありません) 荒野に散った 命を裂け! 炎に身を焼く 背徳の栄光 怪獣 この劇的なる生涯 (最終回) etc... ナレーターはコメディアンの横山あきお氏が担当。特撮ファンには『ウルトラマン80』の壺の精マアジン役で知られる。 彼の軽妙な語り口はウルトラファイトにおける山田二郎氏とは別ベクトルの笑いを誘い、 「ミラちゃんこっちだよミラちゃんミラちゃん」「卑怯だよザイガー!」などの迷言を生み出した。 新撮編の登場人物 ・ミラーマン 怪獣ハンター。 本編の苦悩する姿は何処へやら、怪獣を悠々撃退する強さで怪獣達に大将と慕われている。 格闘しかできなかったセブンと違い、本編同様ミラーナイフを使う。 ・ザイラス 女性に扮したり忍法を習得したりと奇妙な行動を取る。 ある回ではバケツを使い火を消そうとしていた。ってお前火焔怪人だろ! ・アロザ フットワークが軽く、戦闘意欲も旺盛。 三度笠を被り木枯し紋次郎を真似た事も。 ・ノア 本編ではロボット怪獣だったはずだが、そんなものはミラーファイトでは関係ない。 ミラーマンに勝てない腹いせにミラーマンの人形を踏み付けた。 ・コールドン 小柄ながら活発な動きを見せる。 ミラーマンの偽物に扮した事があったが、その容姿はミラーマンのお面を被っただけであった。可愛い。 ちなみにミラーマンはお面を見て「こっちの方がかっこいいな」と悦に入っていた。 ・ゴルゴザウルスβ 新撮編の最終回に登場。 脇目も振らず逃げ惑う怪獣達を虐殺する姿は、シュールな世界観から非常に浮いていた。 追記・修正の季節 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- 『ミラーファイト2012』 ま さ か の 新 作 ミラーマン生誕40周年を記念して2011年に全5話が制作され、東映ビデオから発売されているDVDの10巻に全話が収録された。 また、一部の話は動画サイトにて公開されている。 ナレーターは岸哲生氏(地獄のジャタールやウルトラマンナイスの声でファンには有名)。 『2012』の登場人物 ・ミラーマン こちらでも主役を務める。 ウルトラマンランドの展示品に触るレギュラン星人を咎めるなど正統派のヒーローと思われたが、 旗を持って行進したりドリゴラスを執拗に追いかけるなどの奇行を見せ、改めてミラーファイトの世界観を視聴者に確認させた。 5話ではあろう事か自分を助けたミラーナイトを説教した。 「君はミラーファイトを分かってないよ」 ・ミラーナイト クールな彼もギャグキャラ化。 3話では冒頭から体育座りで現れ視聴者の腹筋をかっさらった。 5話ではミラーマンを襲うアイアロンを必殺のシルバークロスで華麗に倒すが……。 ・レギュラン星人 何故か登場。 ウルトラマンランドで展示品を触ろうとしていた所を見つかり、アイアロン共々成敗された。 ・アイアロン ミラーマン怪獣のアイアンが元ネタのためか登場。 ボールプールで暴れている所をミラーマンに発見され、成敗された。 3話ではドリゴラスと戦闘を繰り広げ、5話ではミラーマンを襲撃と登場人物の中ではまだまともな方。 ・ドリゴラス 何故か登場。『ファイヤーマン』の怪獣である。 行進中後ろのドラコに尻尾を踏まれたりミラーマンに追跡されたり何かと不幸。 ・ドラコ 何故か登場。 2話ではドリゴラスの尻尾を踏んだ事から行進を忘れ喧嘩、3話ではアイアロンと戦っていた。 自慢の鎌はここでも健在。 白のマウスが追記・修正 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 第1話のサブタイで吹いた、オマエはどこの赤男かと -- 名無しさん (2014-05-25 19 04 17) タイトルが狂ってる -- 名無しさん (2014-05-26 12 10 00) ウルトラファイト同様の抜群のネーミングセンス -- 名無しさん (2014-07-18 19 17 12) なぜかミラーマンの怪獣が一体も出ない2012。 -- 名無しさん (2015-01-13 12 31 02) 2012の怪獣の項目のほとんどに"何故か登場"が付いてるのに吹く -- 名無しさん (2015-05-10 18 16 18) ↑アイアロンはミラーマン怪獣が元ネタだろ!いい加減にしろ! -- 名無しさん (2015-12-25 11 58 15) そういえばミラーファイト2012のときはrefrexの敵怪獣は残ってなかったんかねぇ -- 名無しさん (2016-08-20 11 15 38) 怒れ!挑め!スコット「死ねぇ!」 -- 名無しさん (2018-10-28 14 19 25) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/woodworld/pages/80.html
「なあ、そこな兄さん。一杯付き合ってくれにゃあか?」 道行く一人の男性に、一人の女性が声をかける。 「……?」 男性は不思議な顔をして女性を見つめる。見知らぬ人からの声掛けであり、当然の反応ではある。 「人との出会いは一期一会。またどこかで会うかもしれにゃあがここで飲むのは一度きりかもしれんけ。それくらい付き合ってもばちは当たらんりゃろ?」 つらつらと女性は述べる。日も落ち、仕事を終え家路を辿る者の多い時間。飲み屋も賑わいを見せ、辺りは喧騒に満ちていく。 「で、どや?」 「……まあ、構わないですよ。楽しいお相手になるかはわかりませんが」 表情をあまり変えず、男性は了承する。しぶしぶともとれるが。 「決まりやな! そうと決まりゃあ善は急げにゃあな。そこでいか?」 「わ、ちょ、引っ張らないでくださいよ」 男性の手を取り、女性は近くの店に引きずり込む。 富嶽、戌の刻。二人の男女が店に消えていく。互いに、見知らぬものであるまま。 「親父、熱燗な。後は適当に見繕ってくれ」 「僕も、同じでいいです。……あ、寿司あるんですか。それ二つ」 店の奥から店主の威勢のいい掛け声が聞こえる。 「寿司? 兄さん、んなもん肴に飲みようの?」 「一日の始まりから寿司に始まり、寿司に終わって。鮮魚扱った料理は三千世界あれども富嶽にはどこにも敵わないでしょうからね」 「へぇー、兄さん色々行きようのん?」 「オリジンの頃は色々と。樹木の世界に移ってからもあまりそのあたりは変わりませんね」 「にゃぁ~、若く見えるけどいろいろやってんにゃあな」 飲む前から、それなりに話は弾む。女性は快活に喋り、男性もそれに返す。二人の表情は柔らかく、危惧していたほどつまらない状況ではないようだ。 口も温まれば燃料が欲しくなる。頃会いに、運ばれてくる二つの徳利。女性は待ってましたとばかりにそれを手に取る。 「……猪口、使わないんですか?」 「それでちまちま飲むのも性に合わんや」 「……豪快な方だ。男でもそうそうそんなことする人はいませんよ」 「よかよか。咎める人もいりゃせんやろ」 男性は呆れた表情をして、自分の猪口に酒を注ぐ。注いだころには女性は既に徳利に口をつけている。 「やれやれ。これはとんだ時間になりそうだ」 わざわざ聞こえる声で、男性も自分の猪口を口に運ぶ。 「にゃあ、女のわがままに付き合うのも男の甲斐性じゃけ?」 口から徳利を離し、手で揺らしながらそう嘯く。 「あなたは、よくそうやって見知らぬ誰かと飲んでいるんですか?」 瓶が幾らか空いた後、男性が訪ねる。二人の前には結構な量の瓶が空いており、二人が相当な強さだということも物語っている。 「そうよぉ。人と喋れるのが楽しくてしょうがにゃあかんねぇ」 「喋れる、のが? なんですか、人間ではなかったとでも言うんですか」 妙な引っかかりに男性が突っ込む。女性はあは、と笑って。 「樹木の世界に来た時に身体を得たけぇ。ここらじゃあ、別におかしなことじゃなかろ?」 「なるほど。オリジンの幻獣や、コラプサーの神々の系統、と? 僕らにも神降ろしとかはあるけど、実際に受肉して降りることは」 「にゃあにゃあ、実際に降りて来たんよ」 「へぇ」 「なんよ! もっと驚くか思ったんに!」 「……おかしなことじゃないって、さっき自分で言ったくせに」 「そこはそれよ! もっとこう、うはーとか、びゃあああとか、にゃあ?」 「見慣れているんで。僕ら」 「ぐぬぬ」 話は弾む。喧騒は絶えず。 「にゃあ、人間もっと驚いたり感情出したりしないとつまらんせ?」 つまらない、と言われたことに、男性は逆ににこやかな表情を浮かべる。 「僕も、そう思いますよ。面白い人間、美しい人間っていうのはどこかに素直になれる点があることだと思います」 「ぬぬぬー、おみゃあさんにあったってなー、今この場でそれ感じられんとつまらんだけよ」 「最初に言ったでしょう。楽しい相手にはならないって」 「にゃあ、兄さん最後まで己れのこと疑ってる感じあるけ。それでも楽しかよ?」 薄い笑顔を浮かべる男性に、上書きするような明るい表情で返す。 「ほんま、人は多種多様に存在しよる。それを藤蔓のように絡まって生きよる。面白んじゃぜ」 「綺麗のと汚いのと、属性も多様ですからね」 「兄さんはどちらぜ?」 「汚いは、褒め言葉です」 あっはっは、と店内に大きな笑い声が響く。 店外に出る二人。亥の刻頃か。世界は美しい蒼に染まっている。 「星が綺麗じゃぜ。傍らに光る白金も輝いちょる」 「そちらは世界の中心ですしね。蒼いものが見えるのが普通ですが」 涼しい風が吹く。酒が回り、上気した肌に気持ちがいい。 「あなたはどうするので?」 「また適当にフラフラしちょるよ。悪漢来ようなら来ようまで」 「まあ、只者ではないですから大丈夫でしょうね」 「兄さんも、一味違うんやろ? その瞳。まるで、鷹のようやわ」 「昔から目つきが悪いとは言われますね。けど、ただの一般人です」 二言の会話を告げ、女性は空を見上げる。 「そういうことにしときんしょ。人の心は秋の空」 「そうですね。人の出会いは雲のよう」 「にゃあ、嫌いじゃああんぜ。兄さんみたいな男は」 「一期一会。また会うかもしれませんね」 女性は東に、男性は西に。人のわずかな出会いを胸に。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/619.html
前回の話 「もお……、なんだって年が明けてもこう忙しいのかしら……。あっ大掃除、頑張ります!」 庁舎に戻ってから早速自分らは途中であった大掃除を再開した。 すると大井は五分経っただけで聞こえよがしに愚痴を呟く。 然し自分はそんな大井を咎める立場にはなく、 寧ろ、それは自分の任務をこなす能力にまだまだ不備があるからだとしか言い訳ができない弱い立場にいる。 執務室と書斎だが、大半が書斎の書類整理に時間を取られた。 書斎の方は既に完了しておりあとは其方より狭いこの執務室の掃除だけなのだが、 視界の外から大井はやはり聞こえよがしとしか思えない愚痴を付く。 「嫌なら他の艦にやらせるから正直に言っていいんだよ」 これは遠回しに叱っているとかではなく、本心からそのまま言っているだけだ。 言い方は悪いが、この場合は代わりは利くのだ。 別にやらせる艦が大井でないと駄目な理由はないし、 掃除の進行が遅れた理由も自分にある事からこう言っている。 「他の子になんか任せられませんから」 そんな事はないと思うがな。 とは口には出さなかった。 自意識過剰かもしれないが、ある一つの可能性を認識したからだ。 無神経な失言でどやされるのは避けたい。 なので何も言わず作業を続ける。 部屋の中は箒とはたきと雑巾が稼働する音だけが響く。 力を入れて窓を磨きながら外の様子を眺める。 先の参拝も寒かったが、これから二月まで更に気温は右肩下がりになっていくのだろう。 嗚呼この時期になると鍋やら雑炊やらが恋しくなってくるな。 そういえば参拝前の年越し蕎麦を食べたのだった。 大井に天麩羅を教えてみても良いかもしれない。 「提督? 如何わしい本が出てこないんですけど」 お前は私に何を望んでいるんだ。 そんな物を仕事場に持ち込むか。 「持ってはいるんですね」 しまった。鎌をかけられたか。 然し嘘を付くのに抵抗がある質である自分は、何も返せず不本意に手を止めて沈黙を作ってしまう。 致命傷だ。 さてこの沈黙の間に自分は考えて結論を出さねばならない。 どういった弁明をすれば、大掃除の後に魚雷で殴られる可能性が潰えるのか。 おっとこの隅の汚れがひどいな、等とわざと掃除に時間をかけようとする。 「提督、一旦退室します」 「……! ま、待て……!」 自分が振り向いて静止の言葉をかけた時には、もう木の扉が閉まるところしか見えていなかった。 いくらなんでも気が早いだろう。 艤装でも取りに行ったか。 「大井、戻りました」 「そうだ大井少し落ち着こうじゃないか。考えてもみろ自分がいなくなっては誰が鎮守府の運営を……」 「……提督の方が落ち着いてください。何もしませんから」 おお、呆れるだけで何もして来ないのか。 大井はなんと寛容なのだろう。 自分は窓際のカーテンに身を包み顔だけを出して大井を伺っていたが、それならとカーテンから姿を現した。 然し何もしないというのは本当だろうかと自分はまだほんの少しの警戒心を残していた。 艤装を装備した格好で何もしないと言われても信用できかねる。 今の自分は今まで築いてきた大井との関係による信頼感だけで大井の前に姿を現す事ができている。 「ここに三十本の魚雷があります。選んで一本引いてみてください」 はあ? 突然大井は何を言い出しているのか。 両腕に十本。両足に二十本。勿論全て見慣れた実弾である。 大井の奇行により警戒心を失った自分は 何も考えず右腕にある五本の発射管からそのうちの一本を引いたが、 やはり見慣れたいつもの魚雷に見えるのだった。 それでもくるくる回すと、マジックペンで書いたような黒い太字で漢字が一文字書かれているのを見つけた。 「おめでとうございます。"凶"です」 みくじのつもりか。 しかしおめでとうございますとは一体何事だ。 普通の神社のおみくじは吉系が多めで凶は僅かにしか入っていないらしいが、これは大井特製みくじなのだ。 どうせ八割が凶で二割が末吉でそれ以上の吉は存在していなかったりするのだろう。 いや寧ろ二割でも末吉を入れてくれただけ大井にはまだ慈悲があったと捉えるべきなのか。 「罰として、提督には自宅にあるのでしょう如何わしい本を全て大掃除してもらいます。 従えないのであればここで提督をお掃除します」 やはり何かするんじゃないか! 分かった分かった従う。従うからお掃除はやめてくれ。 自分はここ暫く自宅に帰っていなかった事もあり、そういった物にももう執着しなくなっていた為、 大井の用意してくれた許しの道に飛び込む事に抵抗は何ら感じえなかったのだ。 「まあ。それでは今年も提督は良い一年を過ごせます。よかったですね」 そ、そうか。 自分の一年の良し悪しは最早大井に掌握されているようだ。 いやそれは以前から分かっていた事だがな。 「では、提督の今年一年の良いことその一、です」 「私を、あげちゃいます。……っ、ふふ」 自分からそんな事を言い出した癖に、大井は言い終えてから最後に顔を少し染め、誤魔化すように笑った。 これは……そういう事でいいのだろうな。大掃除は後でやればいいし。 頂きます。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/overlord-index/pages/44.html
隠し番外編へ [2878] ※隠し番外編 1 [2878]むちむちぷりりん◆bee594eb ID c00f733c 腱鞘炎だと知って心配してくれた方、ありがとー これは腱鞘炎を心配してくれた方への感想返しです。 注意。アインズが壊れてます。冗談が結構含まれてます。多分一ヵ月後とかにあるかもしれない話です。 夜半過ぎた遅い時間帯だが、アインズの部屋には煌々とした光が灯っていた。そしてその光の下、アインズは黙々と働いていた。それはアンデッドであるアインズは睡眠というものを必要とはしないためだ。そして何より疲労というものが無いため、幾らでも仕事をこなせるという事でもある。 そんな室内にいるのは、アインズを除けばあとは戦闘メイドである、ユリ・アルファ、シーゼットニイイチニイハチ(シズ)・デルタ、ソリュシャン・イプシロンというこれまた睡眠を不用とする者たちだ。 部屋にあった豪華な机の上に、幾枚かの用紙を広げ、それらをアインズは眺める。アウラから回ってきた、ナザリック外の避難所作成に係わる様々な資料だ。 「ふむ……」 アウラに任せた計画の遂行率は非常に高く、順調に物事は進んでいる。現在では箱の外の部分はほぼ完成したという状況だ。 これから、あとはどれだけの要塞化を進めるか。どれぐらい内装にこだわるかなどの中の部分に取り掛かる必要がある。 そうなると宝物庫を開いて金銭を取り出し、色々と買い集める必要があるだろう。それとも宝物庫のデータクリスタルを取り出して、家具を自作した方が良いか。 迷ったアインズは、報告書から目を離して、中空を睨む。 要塞化を重視するべきか、避難所での生活を重視すべきか。せっかく作るのだから、両方を兼ね備えた別荘を作りたいものだ。 アインズはそう考える。そうなるとデミウルゴスやセバスという人物の知恵を借りる必要が出てくるだろう。しかしながらデミウルゴスは現在ナザリックにはいない。ならばこの場合はまずはセバスの調度品関係の意見を聞くべきだろう。 しかし遅い時間でもあり、セバスを呼びつけるには少々気が咎める。だから雑談程度の気分で、アインズは戦闘メイドの代表者でもあるユリに問いかけた。 「そういえば、セバスはどうした?」 「はい。今日は16日ですので、アーニアの部屋で寝ているかと」 するっとユリは答える。 その答えに含まれたアーニアという名前に聞き覚えがあったため、アインズは記憶を探る。そして思い出したのは一ヶ月前、王都で拾ってきた女の1人の名前だ。 アインズは僅かに笑った。 「……寝ているって何だ? あの女は1人では眠れないのか? 子供じゃあるまいし」 「――え?」 「まぁ、過酷な経験をしたからか? 1人では眠れないのも分からんでも無いな。もしなんであれば恐ろしい記憶は消してやっても良いのだがな」 寛大な口調でアインズはユリに笑いかける。アインズの魔法による記憶操作をもってすれば、1人で眠れるようになるだろうという優しさをもって。 しかしユリは僅かに顔を引きつらせた。それから―― 「失礼します、アインズ様」 ペコリと頭を下げると、その場にいたメイドを全員アインズの部屋の隅に呼び集める。そしてぼそぼそと相談を始めた。 一体何事だ。アインズはそう思い、耳をそばだてる。 「もしかしてアインズ様ってご存じない?」 「アンデッドだからそういう知識は無いのかもしれない」 「ボクもアンデッドなんだけど?」 「…………ユリ姉。シャルティア様がいる」 「あの方は例外でしょ。あれはちょっと行き過ぎ」 「ではどうしますか?」 「まずはお尋ねしてみましょう」 「でも直接的に聞くのは、あまりにもあれじゃ……」 「では間接的に。――アインズ様」 「なんだ?」 ユリがアインズに伺うように、部屋の隅から声をかけた。 「人間の赤ちゃんってコウノトリが運んでくるんですよね?」 「……」 何を言ってるんだ。アインズはユリをそういう眼で見る。元々アインズは言うまでも無く人間だ、ちゃんと性教育は受けているし、実戦経験だってある。 しかしながらユリなりの冗談かと思い、アインズも同じように答えた。 「違うぞ。キャベツ畑で取れるんだ」 その答えを聞いたユリ、ソリュシャン。そして僅かにシズにすら、驚きのような表情が浮かんでいた。 「そ、そうでした。キャベツ畑でしたね……」 「間違えるなよ?」 「は、はい……」 その歯切れの悪い返答に、アインズは不安を抱く。 戦闘メイドってそんな知識も無いのか? そうアインズは僅かに困惑し、性教育をしないと不味いのか。そんなことまでも考え出してしまう。 教師役は誰を据えるか、流石に自分がやるのはイヤだな。そこまで考え始めたアインズはふと、あることを気付く。突然のユリにわけのわからない質問。 もしかして寝てるってそういう意味か? この肉体になってから性欲というものはほぼ無くなった。そのためか、即座に気付くことができなかったのだ。さらに重ねてアインズは気付く。 「ちょっと待て? 『16日ですので、アーニアの部屋で』だと?」 その言葉に込められた意味は明白では無いか。アインズは王都で拾ってきた女の数を思い出す。確か全員で8人だ。 「……1つ聞こう。セバスの相手は……日替わりで8人か?」 「はい。そのはずです。明日はジャネット、明後日はバーバラ……。順番は滅多には変わらないと思いますが?」 「…………」 「アインズ様?」 押し黙ったアインズにユリは恐る恐る声をかける。 そして噴火が始まった。 「くそジジィ! 何、ハーレム作ってんだ! どーせ、8人同時とかやったんだろう! ちくしょうが!」 そこにあったのはぶっちゃけ嫉妬だ。性欲は無いし、アンデッドであるため大きな感情で動かされることも無い。しかしながらこの夜のアインズは違った。アンデッドだからといって妬ましいという気持ちまで完全に消えたわけではないのだ。 「セバスを呼べ! ガツンといってやる!」 「は! はい!」 慌ててユリが部屋から出て行く。 こうしてナザリックにハーレム禁止令が出たり、シャルティアが慌てたり、デミウルゴスの取り成しがあったり、アインズがしょんぼりしたりと、色々な出来事が起こるのだが、それはまさにどうで良い話である。 2011/Aug/28(Sun) 01 48 pm