約 50,298 件
https://w.atwiki.jp/novawiki/pages/172.html
古塔の断章・前編 ボロボロになった本の断片。書いてある文字は読めないが、後ろには続きがありそうだ。 レア 5 売値 50 スタック 1 その他入手方法 爺で 鋼の龍鱗 と交換「トッテオキ」で高確率 用途 古塔の断章・中編 と 古塔の断章・後編 と調合して 古塔の書1個作成 (100%)
https://w.atwiki.jp/nanohahearts/pages/85.html
赤い文字 話リンク ・ストーリー ・内容 鈴原望 古代遺失剣(前編) 古代遺失剣(後編)
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/12302.html
【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 PlayStation COMIC INOUE TAKEHIKO BUZZER BEATER 前編 タイトル PlayStation COMIC INOUE TAKEHIKO BUZZER BEATER 前編 プレイステーションコミック 井上雄彦 ブザービーター 機種 プレイステーション 型番 SCPS-19006 ジャンル デジタルメディア 発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント 発売日 1999-5-27 価格 2000円(税別) ブザービーター 関連 PS PlayStation COMIC INOUE TAKEHIKO BUZZER BEATER 前編 PlayStation COMIC INOUE TAKEHIKO BUZZER BEATER 後編 スラムダンク 関連 Console Game SFC From TV animation SLAM DUNK 四強激突 !! From TV animation SLAM DUNK 2 IH予選完全版 !! From TV animation SLAM DUNK SDヒートアップ !! MD From TV animation SLAM DUNK 強豪 真っ向対決 ! SS From TV animation SLAM DUNK I Love Basketball Handheld Game GB From TV animation SLAM DUNK がけっぷちの決勝リーグ From TV animation SLAM DUNK 2 全国へのTIP OFF GG From TV animation SLAM DUNK 勝利へのスターティング5 駿河屋で購入 プレイステーション
https://w.atwiki.jp/thcojude88/pages/77.html
妖怪横丁の外れ、鬼太郎ハウスでは鬼太郎親子、それに真紅と雛苺の4人でつつましやかに正月を祝っていた。 鬼太郎「さあ、お雑煮が出来たよ。今年は奮発したんだ」 目玉親父「こりゃあ豪勢じゃ、何とも美味そうじゃのう。…ふむ、雑煮風呂というのも悪くないかも知れんな」 真紅「お父様、今は美味しく戴きましょう」 目玉親父「たはは…ついつい癖が出てしまったわい…」 「いただきまーす」 雛苺「うゆぅ…こ、これは うにゅう よりも手強いのね…!」 鬼太郎「雛苺には餠が食べ難いかもね。小さくして食べるといいよ」 真紅「上品な味付けなのだわ。なかなかのものよ鬼太郎」 鬼太郎「そうかい?ありがとう。…あれ、雛苺?」 雛苺「う……、うーーん、んーー………」 目玉親父「いかん! 餠を喉に詰まらせたか! 鬼太郎!」 鬼太郎「は、はい! 雛苺、しっかりするんだ!」 どんどんどん! 雛苺「ん~………」 真紅「背中を叩くくらいじゃ駄目なの!?」 ねずみ男「仕方ねぇ! ここは俺が吸い出してやる!」 「何でお前がここに居るんだー!」 ばきっ!! 「ヒナちゅわーん…」 目玉親父「浅い所に引っ掛かっておるかも知れんぞ、どうじゃ?」 鬼太郎「どれどれ…あ、ありました! ………取れた! ……ぁ」 雛苺「…う、うゆ…息が出来る…なの…?」 後編へ
https://w.atwiki.jp/cerberus2ch/pages/781.html
魔霊祭の準備 前編 魔霊祭の準備 前編ストーリー 開催期間 報酬ランキング報酬 特別報酬 交換所 ストーリー 王国から遠く離れた場所にある魔女の国。 ここでは、魔女達を称える『魔霊祭』の準備で国中が慌ただしくしていた。 そんなある日、魔女に仕える見習いオバケが『魔霊祭』に捧げる大切な『魔女かぼちゃ』を落っことし、世界中にばら撒くという大失敗をやらかした! 急いでかき集めようと、世界中を飛び回るオバケだったが、時すでに遅し。 あなたの王国に辿り着いた所で、追いかけて来た魔女に見つかってしまった。 魔女「このままじゃ、私まで『あのお方』に殺されてしまうわ。この代償は…そうね、王国民の命で払ってもらおうかしら…♪」 …王国騎士よ、この凶悪な魔女の手から国民を守れ!そして、見習いオバケと共に『魔女かぼちゃ』を回収し、魔女を国に送り返すのだ! 開催期間 10月1日11 00~10月9日11 59 報酬 ランキング報酬 個人ランキング 500位以内 レジェンド 魔導女帝アデル 1000位以内 Uレア 黒魔女アデル 5000位以内 Sレア 魔女アデル ギルドランキング 1000位以内 Uレア デッドエンドヴァラファール 5000位以内 Sレア ヘルズフロントガード 月刊ランキング 500位以内 レジェンド 炎熱の守護竜カルブンクルス 特別報酬 10月Uレア 交換所で入手可能 Uレア ザ・ジャスティス 交換所 200情熱pt 討伐pt 100pt ヒールパウダー(自分用) 討伐pt 100pt 5000メダル 討伐pt 200pt Uノーマル ヘルオーク 討伐pt 400pt 自分用ヒールストーン 討伐pt 500pt 2000情熱pt 討伐pt 1,000pt シルバーチケット 討伐pt 1,200pt 10000メダル 討伐pt 2,500pt ヒールパウダー(自分用) 討伐pt 2,500pt Uノーマル 破剣の女神 討伐pt 3,000pt Uノーマル 帯魔の女神 討伐pt 3,000pt Uノーマル 白翼の女神 討伐pt 3,000pt 果実の芯 討伐pt 4,000pt レア 妖女アデル 討伐pt 5,000pt ゴールドチケット 討伐pt 5,000pt 20000情熱pt 討伐pt 10,000pt 15000メダル 討伐pt 15,000pt 未熟な果実 討伐pt 30,000pt Sレア ヘルズフロントガード 討伐pt 35,000pt プラチナチケット 討伐pt 45,000pt レア 三星スキルの女神 討伐pt 50,000pt 50000メダル 討伐pt 60,000pt 真紅の果実 討伐pt 75,000pt レア 妖女アデル 討伐pt 80,000pt プラチナチケット 討伐pt 100,000pt Sレア 四星スキルの女神 討伐pt 120,000pt 奇跡の果実 討伐pt 150,000pt Uレア ザ・ジャスティス 討伐pt 200,000pt Uレア 五星スキルの女神 討伐pt 4,000,000pt コメント
https://w.atwiki.jp/srwoggaidenkouryaku/pages/61.html
第3話 『踊る揺籃(前編)』 勝利条件 敵の全滅 敗北条件 カイの撃墜 熟練度獲得条件 3ターン以内に勝利条件を満たす ステージデータ 初期味方 量産型ゲシュペンストMk-II(カイ) 初期敵 量産型ヒュッケバインMk-II 味方増援 無し 敵増援 無し 敵データ 初期 機体名 パイロット Lv HP 最大射程(P) 獲得PP 獲得資金 数 E N H 撃破アイテム 備考 量産型ヒュッケバインMk-Ⅱ 連邦軍兵 3~4 3500 7(1) 6 4000 3 4 5 ---------- ---- 攻略アドバイス カイ機は4段階改造済なので、精神コマンドを使わずとも敵の攻撃はほぼ当たらない。 ただし、どのみちカスタム機に移行するまで改造しないこと ジェット・マグナムにトドメ演出が追加されたのでここで堪能するもよし。 クリア後入手物資 強化パーツ サーボモーター/チョバムアーマー/デュアルセンサー 武器 M950マシンガン/スラッシュ・リッパー 素材 命中↑クリティカル↓/地形適応陸↑ 第2話『捨てる神あれば』 第4話『踊る揺籃(後編)』
https://w.atwiki.jp/putihedora/pages/193.html
M戦記special~モンハンの世界へ (物語はモンハン2nd Gを題材にしておりますが、決して忠実ではありません。作者独自の設定も多数含まれます。) 自分の分身を作り出し、手に入れた素材で装備を強化。様々な凶悪モンスターを『狩る』ことを目的とするゲーム『モンスターハンター』。中でもPSPの『モンスターハンターポータブル2nd G』は、2009年現在で300万本も売り上げている超人気ゲームソフトである。 CMでも放送しているが、これは茨城県民全員が所持しているという計算になるらしい。 今日は非番。この束の間の日常が、日々の任務で己の心に負った様々な傷を浄化してくれる。今日は思う存分休息をとることにしよう。 ――午前9時。オレは窓の外から聞こえる小鳥たちが奏でる豊かなハーモニーに目が覚めた。ちなみにここは地球防衛軍本部・M機関に所属する優馬の個室。朝の彼のパジャマ姿を見れることは珍しい(のか?)。掛け布団をどけて目をこする。そしてため息を1つ。オレはベッドから出て、トイレに向かう。数十秒後用を足すと、個室に戻る。ドアを開けると同時に机の上にある黒い色の微長方形のゲーム機が目につく。 優馬「・・・PSP。・・・持っていても損はないと思って一応買っておいたんだよな。今日は非番だし、久々に自由を満喫しようかな。」 とは言ったものの、まだゲームソフトは一枚も持っていない。ため息混じりに頭を右手で掻き毟る優馬。だがしかし、ん?と思いPSPの横に置いてあった自分の財布の中身を確認する。―――すると。 優馬「・・・・札だけで、35000―――。」 思わず目を丸くする。そう言えば、密かに任務遂行のお礼に貰った報酬を貯めていたんだ。この金額はPSPのゲームソフト新品を下手すれば8本は買える。――それどころか、PSPの新品バリューパックを1つ買えるほどであった。財布を閉じると優馬はそれを力強く握った。そして心の内で、静かに闘志(?)を燃やす。今日は非番!己の日常が久々に帰ってきたんだ!・・・これは・・・行くしかない――!! ――宣言(?)から約30分後。そんな訳で優馬は都内のゲームショップの前に立っていた。無論、パジャマのまま。周囲の人々が嫌な視線を優馬に送っている。――だが、今そんなことは気にしない!ショップの看板を見つめ、再び財布を握り締めた。そして自動ドアを通過し、迷わずPSPゲームコーナーへと向かう。だが優馬は驚愕し思った。自分が普段は任務漬けで全くショップなんかに行かなかったせいだと思うが、ここまでの数が発売されているなんて―!! 優馬「・・・お金は問題ないんだけど、どれにしようか迷うなぁ。」 すると1つのソフトに目を奪われる。思わず手に取り、ガン見。・・・そう言えば、任務で妙高山まで物資採取に行った帰りに、隼人がこんなこと言っていたっけ?・・・と回想してみる。 ――時は物資採取任務帰りの国木田車の中。隼人が上機嫌でこんなことを言っていた。 隼人「なぁ、二人とも。普段ゲームってしてるか?」 優馬「ゲーム?・・・PSPとかDSとかPS3?・・・オレはPSPしか持ってないけど・・・。」 沙織「――フッ。普段は任務で忙しいのに・・・アナタよっぽど暇なのね。」 隼人「まあな♪(まあなって・・・。)それでよ、PSPで超面白いゲーム見つけたんだよ。」 ずいっと2人に詰め寄る隼人。思わず沙織は嫌な顔をし、少しだけ隼人と間を空ける。優馬はかなり興味がある様子。 隼人「―――『モンスターハンター』だ―――!」 優馬「・・・も・・・もんすたーはんたー?」 沙織「・・・・。」 隼人「そりゃもう熱いんだぜ!1人ではなかなか勝てない巨獣も仲間と力を合わせて戦えるのが本作の最大の魅力さ!まっ!オススメしとくぜ。あ、ちなみに最新作な。・・・Gって覚えときな!」 ―――回想が終わる。今自分の手に収まっているソフトこそ、PSP版モンハン最新作のG!隼人のオススメに素直に従うのは少し不安だが、前から少し興味はあったゲームだからな。所持金35000!比べGの金額は4000だった。―――よし。これを買おう!今日はハント三昧だ!余裕があるので、念のため1GBのメモリースティックも。上機嫌で優馬は2品を持ってレジへと向かう。 店員「2品合計で5500円(適当)になります。」 優馬「・・・はい。」 先ほど何度も強く握り締めたため、財布から出てきたのは少しシワの入った、5000円札だった。+500円玉も出す。これでJustだ。 店員「はい。5500円ちょうどお預かりします。・・・・・レシートのお返しです。ありがとうございました。」 品が入ったレジ袋を受け取ると、走ってショップを出た。人ごみの中に潜り込み、猛スピードで駆け抜ける。さすがはミュータントと言ったところか。なんだか彼の顔はとてもキラキラしている。―――この日優馬は休日の暇をどう解消するかを見つけたのだった。 ミュータントの脚力を生かし走って戻ってきたため、自分の個室に15分くらいで到着した。待ちきれない優馬は購入したモンハンGをレジ袋から取り出し、封を切ろうとする。こういう時、作者ネオンは封を切るのにかなり手こずる。だが優馬は最初からハサミを使用し、あっさりと封を切って見せた。―――いざ!PSPにディスクを差込み、きどーーー!! ゲームを開始すると、タイトル画面が表示された。 モンスターハンターポータブル2nd G →ニューゲーム ロード 優馬「いよいよだ。今世界で最も人気があるゲームと言っても過言ではないぞこれは。オレもそれの仲間入りだ。――よし!」 タイトル画面の「ニューゲーム」を選択する。すると画面が変わり、様々な選択欄とパンツ一丁の男性が映し出される。言うまでもなく、これは自分の分身となる主人公をクリエイションする画面。 優馬「・・・そうか。まずはこのゲームの主人公となる「自分」を作成するんだな?できるだけ現実世界とまんまの姿は避けたいな。飽きるし。でもまぁ、性別だけは同じにしておくかな。」 選択欄の男性の欄は変えずに、次は頭部の構成に移る。髪型と顔だ。一つずつ用意されているパーツを見て、確認していく。なるべく好青年のイメージがいいなと呟きながら、パーツを選び抜いていく。――こうして優馬の分身の頭部が完成した。分かりやすく言うと、髪型も顔も漫画「ひぐらしのなく頃に」の「北条悟史」のイメージ。金髪の好青年という感じに仕上がった。これでよしっ!次は服装だが・・・・待てよ。自分は今からゲームを始めるんだから防具なんてなくて当然で・・・。 優馬「あ~あ、せっかくかっこいい防具つけてやろうと思ったのに、まぁ仕方ないか。」 この分身の服装はTシャツにハーフパンツと、顔のわりにはしょーもない格好に決定した。 最後に決めるのはこのキャラの名前である。これが一番注意しなくてはならない作業だ。ん~、じゃあ・・・。 名前:悟史(まんまかいっ) →決定 優馬「まぁ、いいか。大体姿形は北条悟史のまんまだし・・・。ってかオレ、ひぐらし知ってたんだな・・・。」 全ての制作作業を終え、決定ボタンをPUSH。 ―――いよいよモンハンの世界へ! 気がつくとそこは小さな村だった。そのど真ん中に自分は立っている。村を一目した第一印象は、なんだか原始的だ。魔法などの非科学的な物やパソコンのような精密機器は、とてもじゃないけどこの村には似合わない。村人は皆立派な装備を身に着けている。その数、幾十・・・・。 悟史(優馬)「へぇ、この装備つけている人たち全員このゲームをPLAYしている人なんだよね。すごいな・・・。」 そんなことを言いながら村を歩いていると、誰かと肩がぶつかった。悟史は少しぐらついただけだったが、その誰かは地面に倒れこんでしまう。 悟史「しまった。大丈夫ですか?」 手を差し伸べる。するとその誰かは顔を上げた。女性だった。それも自分とあまり歳が変わらない高校生くらいの少女。少しボロい布地を身に纏っている。これも普段の「狩り」で消耗しているのか。分かりやすく言うと、その少女は戦国無双シリーズの「森蘭丸」を感じさせる風貌であった。悟史は「わぁ、蘭丸だぁ。」と思った。彼女は悟史が差し伸べた手を取り、立ち上がる。 悟史(あれ?ってかオレ、戦国無双知ってたんだ・・・・。) 彼女「すいません、よそ見していて。そちらこそ大丈夫ですか?」 悟史「ぼくは大丈夫。ぼくこそよそ見していてごめん・・・。」 すると彼女はズイッと詰め寄り、悟史を不思議そうに見つめる。思わず悟史は赤面し後ずさってしまう。すると首を傾げてから彼女が口を開いた。 彼女「・・・その装備。あの、もしかしてアナタ。このゲーム初めての方ですか?」 悟史「えっ?あっ、うん。今買ってきて始めたばかりなんです。だから分からないことだらけで・・・。あはは・・・。」 彼女「実は私も始めて、1週間の初心者なんです。」 悟史「え?そうなんですか?」 彼女「はい。」 ほ~。自分と同じ初心者か。いい人だし、パーティ組んじゃおうかなぁ。顎に手を当て、両目の視線を左上に泳がせる悟史。・・・おっとその前に名前くらい聞いておかなきゃ。 悟史「あの、改めて初めまして。ぼく『悟史』っていいます。よろしく。」 彼女「私、『沙織姫』です。こちらこそよろしくお願いします。」 あはは、と笑いながら握手しようと手を差し伸べる悟史。・・・だが、その穏やかだった彼の顔はすぐに険しくなる。・・・この人今、「沙織姫」って言ったぞ?え?沙織?・・・ま・・・まさかっ。な~んてそんなことあるわけないかぁ。 悟史「あの~・・・人違いだったらすいません。もしかしてアナタの「本体」田村沙織さん・・・・ですかね?」 沙織姫「―――え?・・・あ、はい。一応そうですけど。」 やっぱり―――!この人沙織さんに比べるとすごく優しいんだもん。間違えるわそれは。・・・・っで、でも。これはいいチャンスだ。身近な人がモンハンやってたんだ。初心者のぼくには、まだ誰も友達いないし。沙織さんに色々と教えてもらうとするか。 沙織姫「なにか?」 悟史「あの・・・・ぼくの本体は・・・・「皆本優馬」っていうんですけど・・・・。」 沙織姫「えええええええええっ!?」 思ったとおりの反応だ。沙織さんや隼人には黙って買ってきたからな。まぁ、これを機に2人とモンハン仲間として過ごそうかな。・・・でも、肝心の隼人は今どこに?もしかしてクエスト中かな・・・? 沙織姫「なに?優馬いつの間にモンハン買ってきたの?」 悟史「やめてよ優馬だなんて。ここはモンハンの世界なんだから、お互い本名で呼び合うのはやめようね?」 沙織姫「・・・分かったわ。悟史。」 悟史「でも沙織姫なんて名前じゃ、すぐバレるよ。」 沙織姫「しょ・・・しょうがないじゃない。特に名前は気にしなかったの。」 あ、名前を気にしなかったのはぼくも同じだった。と思いながら苦笑いする悟史。少し困った顔をし、うつむく沙織姫。普段の沙織の言動とは全然違う。・・・すると沙織姫は、何かを思いだしたようにハッと顔を上げた。唐突さに思わず悟史は、わっと!と驚く。 沙織姫「ちょっとついてきて。」 悟史「?」 彼女に言われついていくと、行き着いた場所には大量に物が入りそうな巨大ボックスが置いてあった。自然に大きい箱だね。という言葉が漏れる。沙織姫は箱を重たそうに開けると、何かを取り出した。その手に握られていたのは、身の丈ほどもある何かの骨を加工してでできたような大剣であった。 悟史「うわっ。なに?」 沙織姫「実はもし悟史がモンハン始めたら、と思って用意して置いた。これ使って。少し重くて無骨だけど、威力は初心者には十分。それにアナタには大剣しか似合わないから。」 悟史「わぁ、ありがとう。沙織姫!大切にするよ。武器も少なくて困っていたんだ。」 悟史は骨大剣を沙織姫から受け取った。沙織姫が手を離した瞬間、急にズシリと重たくなる。おっとっととよろめきながら、やっとのことで構えることに成功する。 悟史「・・・や・・・やっぱり重いね。」 沙織姫「この世界じゃ私たちは、ミュータントじゃなくてハンターを生業としている「人間」だからね。重くて当然よ。でも、きって使いこなして見せて?」 悟史「うん・・・がんばる・・・。・・・・で?沙織姫の武器は?」 すると沙織姫は再び箱を探り始める。そして、あった。と一言。私のはこれ、と見せられたのは立派な長弓だった。それを人差し指に引っ掛けて、クルクルと回してみせる沙織姫。 悟史「へぇ、ここでは沙織姫は「弓使い」なのか・・・。で、ぼくが「大剣使い」か。」 沙織姫「ねぇ、武器も決まったことだしさ。一回狩りに行ってみない?」 悟史「えっ!?狩りに!?」 顔の前で両手をひらひらさせる悟史。そんなことはお構いなしにほら、行こっ♪と沙織姫は悟史の手を引いて、村の出口へ向かっていく。 悟史「ちょっ・・・ちょっと待って!沙織姫がいても、ぼくが足手まといになっちゃうよ。もっと仲間増やしてから行かない?」 沙織姫「大丈夫。実はこの先の密林で隼人の分身と待ち合わせしてるの。」 悟史「え?・・・隼人と?」 2人は木々が鬱蒼と生い茂るジャングルの中へと駆け込んでいった。 ―――近づく脅威に気づかずに―――。
https://w.atwiki.jp/miitohosizora/pages/97.html
あぁ、憂鬱。なんて憂鬱。 今日は一時間目から音楽だ。 ずっと立ちっぱなしで歌いっぱなし。 眠いのに眠れないじゃないか。 って言うか僕音痴だし。 それから2時間目は技術。 実習は1階の木工室で行う。 木の粉が舞うから窓は全開。寒いったらありゃしない。 3時間目は国語。 ハゲのうるさいジジイの授業。すぐに話がそれて鬱陶しいんだこれが。 そんな感じで嫌いな教科のオンパレードな今日は、流星だけでなく大半の生徒にとって憂鬱な日だった。 あー、台風でも来て休みにならないかな、なんて恐ろしい事を考えてみたり。 でもカーテンの隙間からは光が少しばかり漏れていて、雨なんてふる気配もない。 そういえば昨日の天気予報でも、ここ一週間は久しぶりの晴れ続きで暖かい気候となるでしょう。とか何とか言ってたな。 流星はふーっと息を吐いてやっと布団から這い出た。 そしてカーテンをガラガラっと開ける。 ・・・う゛あー、眩しい。 カァカァ、と縁起でもなくカラスが鳴いている。 ・・・朝っぱらからなんなんだ。 どうせなら小鳥のさえずりで起きたかったなぁ。 上着を羽織り階段を下りると、何やら焦げ臭いにおいがしてきた。 ・・おいおいおい、焦がすなよ; 思ったとおり、トースターがプスプスと黒い煙を上げていた。 流星は顔をしかめて真っ黒になったトーストをつまみ出す。 わぉ、耳までカリッカリ。 仕方ないなと彼は皿とバターを取り出し、トーストを食べ始めた。 「・・・・にがっ」 「おはよっ、りゅーせーっっ!!」 いつもの陽子の挨拶に「おぅ。」とだけ返して彼は席に着いた。 隣にはこれまたいつもと同じように球恵がクラスの皆・・・って言うか学年の皆に囲まれている。 しかし少し様子が変だった。 誰に話しかけられてもどこか上の空でぼーっとしている。 それに気付いた一人の女子――――多分僕の後ろの席だったような――――が心配して大丈夫かと問うが、球恵は「うん。」と答えてまたボーっと黒板の上に掲げてある「いじめからは何も生まれない!」ポスターに目を移した。 一体どうしたというのだろう。 何を話しかけても「うん」しか言わない彼女の元を、もう諦めたのか学年の皆は去っていく。 予鈴がなった頃には、球恵は1人で席に座っていた。 未だ見つめているのは「いじめからは何も生まれない!」ポスターだ。 「どーしたの、たまゑ??」 心配した陽子が話し掛ける。 しかし彼女は微動だにしない。 いつの間に起きたのか翔が「抹茶プリン。」と手を差し出したが、それでも彼女は「うん。。」と言っただけだった。 流星も段々心配になってきて思わず席を立つ。 そこに実咲がやってきた。 「おい、どーしたんだ福地??」 ーばっー さっきまで何の反応も見せなかった球恵が、突然振り向いた。 実咲と目が合うと顔を真っ赤にして1秒に4回の割合で瞬きを繰り返す。 「あ・・・え・・・いえ別に何もないわよみさ・・・いえ千秋君!!」 あからさまに何もなくはない反応。 ・・・って言うか。 「いや、実咲でいいぜ??」 ーぼっー 頭から湯気が噴き出さんばかりに赤い顔を更に上気させた。 球恵はぶんぶんと往復ビンタでもうけているかのように首を横に振る。 「そそそそそそんな意味じゃないわよ千秋君!!」 「・・・じゃ、じゃぁ好きなように呼んでくれていいから・・・」 戸惑いを隠せずにそう言うと、彼女は「え、えぇ!!」と引きつった笑みを浮かばせた。 あ、あれ、俺って嫌われてる??とか実咲は思ったが、その考えが間違っている事は、当人を除いてその場にいる誰から見ても明確だった。 寧ろ好かれているのだ。 昨日まではどうも思っていなかったのに今日になって突然彼の魅力に気付いた、なんて一乙女なら至極当然のこと。 本気の彼女の思いに当の彼だけは鈍感で全く気付かない、なんて恋の王道。 これが球恵の初恋だった。 ・・いや、これまで一度も人を好きになった事がない訳ではなかったが、これほどの恋をしたのは初めてだった。 今宵世界が狂いだし、オゾン層がひび割れる。 「なぁ、俺福地に嫌われてるかなぁ・・・?」 実咲に訊ねられた流星は、その反対だって!!と無償に言ってやりたかったが、人の恋路に口を出すのは得策ではないと考えてその言葉を飲み込み、 「・・いや、そんな事ないと思うけど。昨日だってほら、普通に喋ってたし??」 と少し裏返り気味の声で答えた。 「・・・そうかなぁ・・・」 としかし、尚も実咲は自信なさそうに頭を掻く。 行動と顔がいまいち・・・っていうか全く合っていなくてある意味恐ろしい。 「そうだよ!!大丈夫だって!!」 流星は何の根拠もなくそう念を押し、球恵の方に目を向けた。 弁当だってほとんど手をつけていなかったし、まだ「いじめからは何も生まれない!」ポスターを見たままだし。 どうやら重症のようだ。 ・・・また翔の時みたいにならないといいんだけど・・・。 そんな流星の考えを読み取ったかのように、陽子が話しかけてきた。 「進学してから事件ばっかだね、りゅーせぇ。前までこんな事一度もなかったんだ。今回も世界が関わってくるかもしれないよ。私達にできる事があったらいいんだけど・・・。」 いつになく真剣な顔をして言うから、流星は一層不安になってきた。 「そうだな・・・」 と彼は考えを巡らす。 一体何なんだ。何で地球とか月とかと、翔達が繋がってるんだ。何の為なんだ。 僕は一体・・・・・僕の痣は一体、何と繋がってるんだ・・・・・!? それから数日。 少しはマシになったが、球恵はまだボーっとしている時がある。 それに恐れていた通り、地球に変化が現れた。 天気予報が当たらなくなったのだ。 気象衛星の映像を見ても、前の日の天気から考えても確実に晴れるはずなのに、学校に着いた途端急に雲行きが怪しくなり土砂降りの雨が降ってきたり。 しかもそれはここだけの話じゃなくて全国的に、だ。 他に変わった事といえば南極の氷の溶ける速度が今まで以上に速まったとか。 原因はオゾン層の破壊らしい。 月が欠けた時はすぐに元に戻ったが、今回はどうだろう・・・。 破壊されたオゾン層が元に戻ったりするだろうか?? このままだと地球温暖化とか、そんな生易しいもんじゃなくなってくる。 強いて言うならば・・・・・・・地球熱帯化?? 地球全土がピラミッドのある国・・・・あれ、どこだっけ?・・・・・そう!!エジプトの砂漠地帯みたいになってしまうかもしれない。 ・・・暑いのは嫌いだ。頭が痛くなる。・・・・あれ、僕だけ?? まぁとにかく。人の恋路がどうとか、そんな事言ってられなくなってきた。 早く球恵に正気に戻って貰わないと。 って事で。 流星達は今、音楽室に来ている。 球恵と実咲は教室に残してきたので、ここに居るのは流星と陽子と翔・・・・・・と部長だ。 昼休憩に音楽室にいる人は居ないだろう、とたかをくくっていたのだが、彼女がピアノの練習をしていた。今習ってる曲だ。 ・・・因みに部長というのは学園共通の彼女のあだ名である。 ソフトボール部でしかも補欠なのに部長と呼ばれているのは、なんかそれっぽいから、らしい。 そのあだ名をつけたのは陽子だとかそうでないとか。 「どっちだよ!?」という突っ込みは置いといて、今3人は非常に困っていた。 彼女は部長というあだ名に恥じない威厳と気迫とプライドを兼ね備えた人なのだ。 当然後から来た3人にここを譲る訳がない。 かといって帰してもくれない。 「なんだよ、ここで何するの?僕もまぜてよ。」 ・・・・・らしいのだ。
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/794.html
第四話 誰がために金は成る 日本の某所。もう少し限定するのなら、富士山の裾野のどこか。 適度に人里から離れた原野の中に、一見するとエレクトロニクス部品の工場のような建造物がある。 白亜の研究棟の隣には、体育館を大きくしたような施設が建っていた。裏手には500メーターはあろうコンクリートで整地された長大な空き地。 施設全体はフェンスに囲われ、無用の方お断りの雰囲気がぷんぷんしている。ご丁寧にフェンスの各所では監視カメラまで目を光らせていた。 入り口には検門が設けられ、警備員が詰めている。正門の脇には見事な楷書で『大江戸先進科学研究所』との立て看板。 実用スーパーロボットの根拠地であろう研究所であるが、そのデザインは意外なほどに普通だ。 本当のところ、大江戸博士は複数の立方体が積みあがった奇天烈な高層建築物を予定していたのだが、 役所に届出をしたら高さもデザインも富士山の景観を損ねるとかで、絶賛、却下されていた。 某カルト宗教団体がBCテロで検挙されてからこちら、富士の裾野は怪しい施設お断りであった。 というわけで大江戸博士には不本意だが、他の研究者たちには幸運なことに、大江戸先進化学研究所のデザインは極めて常識的に収まったのである。 さて、件の体育館のような格納庫内で、ダイガストは寝そべって整備を受けている。格納庫を高く出来ないのなら地下に縦孔でも掘って気分を出そうとしたのだが、 そうすると今度は作業員に高所作業者資格が必要になり、博士がブチ切れたのは余談である。 天井につっかえそうになりながらダイガストは半身を起こし、静かに駆動音を響かせていた。 コクピットでは鷹介と虎二郎が所定の位置に収まり、コンソール上の表示に目を走らせている。 と、虎二郎の前のインフォメーションパネルが赤色のエラー表示で染まった。 「ストップだ、鷹介」 「今度は何です?」 鷹介は操縦桿から手を離し、自分の一段上に座る同乗者に顔を向ける。 「…ダイガストの火器管制はドラム缶一個に戦術核をご所望だ」 「ここに有る物をリクエストして下さいよ…まったく、さっきは富士山を機関砲で壊すと言ってたし」 「完全なコンピューター任せの火器管制は当分不可能だなぁ…戦闘訓練を積んだパイロットの意思が無ければ、ダイガストは岩を蹴飛ばすことも出来ない」 「脳波コントロール装置なんて胡散臭い物のほうが完調なんて…しかも銀河列強の子供に人気のゲーム用とか…」 「仕方が無いさ。いちいちコンピューターを介して操縦していたら、モーションパターン用にスパコンを並列で搭載せにゃならなくなる。手っ取り早いのは人間の思考で、行動を補正してやることだ」 「なにしろパイロットの俺が研究所に来て最初に行かされたのは、民間軍事会社の訓練キャンプですからねぇ…」 鷹介は感慨深げに、ほんの半年前の事を思い返す。 『とーさんかーさんごめんなさい。 なまじ名前が書けたから、紙切れ一枚極道家業 人の撃ち方、殺し方。悪魔が教えるサバイバル 俺たちゃ最低外人部隊。命の値段も紙切れ一枚』 そんな歌を口ずさみ、炎天下の中を爽やかクソ兵隊さんマラソン。ときおり頭上すれすれにライフル弾が飛んでくるが、それは度胸を着けさせようとする教官の愛である。 もちろん、そこに集まった『一般生活を送るには不必要だが、紛争地帯に送り込まれるにはまだまだ』な技術を持ったゴロツキ達に、婉曲な愛情を好んで受け取る変態はいない。 鷹介は『ちょっとしたジェット機を飛ばせる程度』のゴロツキだったが、 地中海某所の訓練キャンプでは拳銃、自動小銃、手榴弾、無反動砲、格闘、サバイバル訓練といった人生に彩を与える技術を更に叩き込まれ、 『どこの裏路地にいても恥ずかしくない程度』のゴロツキに鍛え上げられた。 なお、虎二郎はそんな人生を愉快にしそうな技術を習いに行った事はなく、もう10年程、大江戸博士のもとで研究員をしているインテリである。 もっとも大江戸博士と同じように作業服でも着ていた方が似合いそうな現場の男然としているため、とても研究者には見えないのであるが。 そもそも、大江戸先進科学研究所自体、中で働く研究者には変り種が多い。 ダイガストのコクピットから降りてきた鷹介がグルリと辺りを見渡してみれば、研究者達の中には何だか耳が尖っている様に見える者とか、 ずいぶん額が高い者とか、ちょっと小首を傾げたくなる外見の者が多いのだ。 鷹介も全員と面識が有る訳でもないので、直接聞いた事は無いが、大方の見当はつく。 彼らは亡命者なのだ。母国ではなく、おそらく母星を追われた。 言うなればダイガストとは、故郷を不当に奪われた人々の無念の結晶である。 鷹介にとっては母国、ひいては母星を守る戦いだが、彼ら研究所の亡命者達にとっては、いつ成就するとも知れない故郷奪還の戦いの過程に過ぎない。 それでも異星の人々が真摯にダイガストを作り上げ、整備してくれる事を操縦席から感じている鷹介は、深く頭が下がるばかりだ。 「おやつですよ~」 と、唐突に能天気な声がし、透(みなも)が茶請けの載ったワゴンを押して格納庫にやってきた。 今日のおやつは羊羹と、それにあわせたドス緑の濃ゆい茶らしい。頭脳労働のエンジニア達はよほど脳が糖分を欲するのか、羊羹がたいそう人気だった。 …『つぶあん』と『こしあん』の優劣に関する論議を始めたり、羊羹と濃い茶の親和性に和んでいる異星の人々の馴染みっぷりを見ると、 ふと、あの人達は故郷に帰る事が出来るのだろうかと不安になるのだが。 濃い緑茶の苦味で火気管制の点検に飽きた脳ミソを刺激していると、一本丸なりの羊羹に齧り付きながら大江戸博士が入ってくる。 「おぅ、鷹介、ちょうど良いところに」 そんなことはない、絶対狙って来やがった。鷹介は内心で舌打ちしながら、見てるだけで胸焼けする食べ方をしている雇い主のところに走る。 「どうしました?」 「うん、青森に行ってくれ」 「前後の脈略が無いんですけど」 「天才に必要なのは答えだ。理論とは欲しいものを得る為の手段に他ならん」 「じゃ、取り敢えず凡夫の俺にも判るように途中の理論を展開してください」 「ワシのお抱えパイロットだったら無い知恵働かす前に飛べばいいだろうに」 「敵地ですって、いま、青森は。あと大江戸先進科学研究所の輸送機パイロットね、雇用契約上は」 「限定戦争終了から三日はな、現地住民の任意の避退は大目に見られとる。それよりも現地で人手が足らんのだ。 お前がダイガストに噛り付いていても、出来ることなんぞ多寡が知れとる。判ったら青森に飛べ」 「『ブラック会社に就職したんだが、おれはもう駄目かも知れん』」 「あんだと?」 「いいぇ~、それでは青森空港ですかね。着陸地の手配はお願いできるんでしょうね?」 「いや、三沢基地に飛んでくれ。そこで現地スタッフの指示を仰ぐんだ」 自衛隊の基地に?鷹介は何だか怪しげな話になってきたのを感じ取り、眉をひそめた。しかも折悪しく、そこに興味本位に食いついてくる奴がいた。 「あ、鷹くん青森に出張かな?いーなー」 透は四つに切った冷奴サイズの大きな羊羹を、爪楊枝で器用に保持しながら、何が嬉しいのかにこにこ顔で二人の顔を交互に見やる。 「ふむ、手数は多いほうが良いな…透君も行くか?」 大江戸博士はいいこと思いついた、とばかりに決めてしまう。 敵地だって言ってんだろうが!鷹介は思わず怒鳴りかけたものだが、 どうしたわけか次に大江戸博士が口を開いた時に見せた、諦念としか言えない色に、彼は喉元まで上がった言葉を飲み込むのだった。 「…それに、若いうちに見とくべきだよ、あの風景は」 鷹介と透は顔を見合わせた。 三沢空港は青森県の太平洋側に存在し、民間、自衛隊、在日米軍が滑走路を共有している複雑な利用形態の空港だ。 高速道路が三沢止まりである事から考えるに、民間の足というよりは軍施設である。 現に航空自衛隊三沢基地は24時間待機のアラート任務を持つ実戦部隊であり、在日米軍も日本海の向こうの半島有事に備える『北の槍』だった。 もっとも、銀河帝国文明圏最大のエンターテイメント会社 ウォルト・デスティニー・カンパニーと交戦状態になった米軍は、 全米遊園地化計画『デスティニープラン』との対決のため、加えて限定戦争に関わる国家間の軍事同盟の否定のため、 連絡員以外の在日米軍を引き揚げていたので、施設は実に閑散としている。 なお海外に派遣されていた米軍や、紛争地帯における多国籍軍による治安維持部隊は、 同じように銀河列強の干渉、あるいは本国防衛のため、殆どが引き揚げを余儀なくされていた。 なにかとデリケートなお国柄で米軍に基地を提供していた政権は当然のように混乱し、ここぞとばかりに宗教革命を狙う原理主義勢力との紛争状態に陥っている。 治安維持部隊が引き挙げた紛争地帯などは更に悲惨だった。もともと現地住民に近代国家的な統治能力など無いのであるから。 かくて南半球の後進国は当事国の人々が憎悪の対象を失った事により、20世紀末のヨーロッパ諸国が植民地を破棄したときのような混乱に陥った。 血で血を洗う独立運動は援助も無いのだから当然のように国の発展に結びつかず、挫折は簡単に隣国や異なる部族への憎悪につながった。 未来像無き人々が、不当に奪われた物があると騒ぎたて、どこかから取り返せと武器を振りかざす。 あるいは銀河列強の植民地となった方が幸せなのかもしれない。飯に食いっぱぐれる事は無く、恨みを抱くのは隣人と同じ相手なのだから。 話をもどそう。 航空自衛隊三沢基地も青森陥落に伴う引き上げを完了しつつあった。第3航空団のF-2支援戦闘機も戦うことなく南へと避退し、米軍基地同様、わずかな連絡員が残るのみ。 鷹介は覇気のない誘導――状況を鑑みれば当然だが――でセスナを降ろすと、さっそく基地内で現地スタッフとやらと対面した。 「ごくろうさまです、財務省の入江省三です」 濃紺のスーツを着た眼鏡の男はそう名乗った。中背の没個性的な人物だ。なぜ財務省が、そう口にする前に入江が先んじて説明を始めた。 「支払いの済んでいない銀行さんに、払い込みに回って貰いたいのですよ。これが最後の機会になりそうですので…」 入江の説明に全面的に納得したわけではないが、鷹介と透はまぁそんな事もあるのかと妥協し、渡されたキャッシュカードを手に三沢の市街地に向かう。 途中、鷹介は立ち止まると、滑走路の駐機スポットを眩しそうに見つめる。そこにはつい数日前までアラート待機のF-2支援戦闘機が翼を並べていたはずだった。 透はどうしたのか問おうとしたが、幼馴染の表情に言葉を失う。 彼の細めた目、引き結んだ口は、そこにあった翼たちを狂おしいほどに想っている様だった。何かに置いて行かれたように、彼は滑走路の一角にただ存在している 東北の三月の風はまだまだ肌寒い。ひと風吹くたび鷹介が滑走路に書き割りのように溶け込んでゆくようで、透はとっさに彼の上着の袖を掴んでいた。 「ん?」 声が返ってきて、透はようやく見知った表情を向けられた事に安堵する。 「行こうよ、ここ、寒いよ?」 透は踏み出せなかった。 ほんの三年、幼馴染は彼女の知らない世界に属していて、たぶん今でも彼はその世界に後ろ髪を引かれている。 今ではその時、その組織よりも比較にならないほど巨大な力の操縦桿を握っているのに、その世界に未だ焦がれているのだ。 直近の三年間は会っていなかったとは言え、透はそれ以前の十八年の付き合いから、鷹介が抱えた整理しきれない何かの存在を感じ取っていた。 だがその何かに触れることを、彼女は恐れている。 彼女の知らない三年の厚みは、彼女の知っている十八年の厚みを、容易く否定してしまうような気がしていて。 だから今日も青年のセンチメンタルは保たれている。やさしく、臆病な幼馴染のおかげで。 銀行の窓口には人が詰め掛けていたが、キャッシュディスペンサーにはさっぱりと人がいない。 日本国でなくなってしまった北海道と青森では円が急落し、ハイパーインフレが発生していた。 人々は崩壊した経済の中でなけなしの円を求めて銀行に殺到したが、当然、銀行にそんな支払い能力はない。 ハイパーインフレは局所的な要因であり、他の未だ日本である地域では、その価値は変わっていないのだ。 もちろん、そもそも地方銀行の支店にそんな大金が有る訳も無い。 結果、講座の解約を求める人々が窓口に殺到し、にっちもさっちも行かない押し問答が続いていた。 ちょうど暗黒の月曜の後の、銀行のとりつけ騒ぎのように。 殆どのキャッシュディスペンサーも金を下ろせないように電源が落とされていたが、ひとつだけ払い戻し機能の無い機械が誰に見向きをされる事無く空しく稼動していた。 鷹介は財務省の人間から貰ったメモを頼りに、次々と青森県下の銀行支店に支払いを済ましてゆく。 「しかしお上も律儀なもんだよな、こうやって青森各地の銀行に支払いなんてさ」 鷹介が小首を傾げれば、透もきれいな形の顎筋に人差し指を充て、 「何もしないとマスコミが騒ぐからじゃないかな?国が支払いを踏み倒した、なんて」 「そりゃお前…有り得るか」 「でしょ?」 …二人が微笑みあう所から壁一枚隔てた銀行のオフィスでは、ちょうど同じころ、ネットワーク管理者が悲鳴を上げている。 「ウィルスの侵攻速度が加速しました!『県内各地』の『支店経由』で口座内の金が別銀行の口座に移動中!県中の資本が…引き上げられてゆきます…」 「本店からの凍結指示の次はウィルスだと!? 誰が…何のために…」 頭取が力なく呟いたときには、鷹介と透は銀行を後にしていた。 「鷹くん、今日は良いことをしたね」 「そうか?」 「お金が流れれば景気が良くなるよ。不景気のときに国が無駄遣いしなきゃ、どこの誰がお金を流すの?ダイガストだって最終的には公共事業だって博士が言ってたよ」 「不況下の銀行は、ご家庭と同じで金回りのドン詰まりだろうが。使わないところに金を回してもな…って、やけに静かだな」 鷹介は言葉を切って街を見渡した。 平日の昼であることを差し引いても三沢の街は静かだった。商店は言うに及ばず、コンビニエンスストアもシャッターを閉め、日常にあるべき光景が無い。 それが人の痕跡を消し去ったような、街の時を止めたような錯覚に陥らせる。 時折、荷物を満載した車が南へと急ぐエンジン音が響き、街を覆う停滞が気のせいである事を思い出させた。 公民館だろうか。三月の空には見慣れぬ深い赤の旗がはためいている。 ひるがえった生地に銀糸で剣と、それを飾る金モールドが見えたとき、二人は遅まきながら理解した。そこが日本の空でないことに。 物流の止まった街。県境は国境となり、当たり前だったはずの世の中の仕組みが、すべて変わってしまった街。 博士が見せたかったものとは、この凍りついたような終末観だったのか。 いや、違った。 二人は別の通りからの怒声に、停滞とは全く逆の光景を見せ付けられることになる。 路地を変えてみれば、人だかりが出来ていた。大半が主婦然とした婦人方であり、人だかりの中心には露天商がいた。 露天商だと思ったのはその男が大量の野菜を鬻(ひさ)いでいたからであり、趣味の悪いアロハに安そうなサングラスのいでたちは、 本来ならヤドカリやカラーヒヨコでも売っていそうな香具師の下っ端のようである。 先程の怒声はこの男のものであり、主婦に囲まれながらも場を支配しているのは、やはり男のほうであった。 「きのうはキャベツがひとつで500円かて、今日は今日や。キャベツはひとつ900円、びた一文まけまへん。 こっちは危ない橋を渡って野菜かき集めて商売しとるねん。値段くらい、こっちで決めるのが筋とちゃいまっか。 いいんやで、別に、わしかて文句言われて商いしたくはあらへんから、別の街にでも行って売りましょか?」 捲くし立てた男がひとたび店じまいの素振りを見せると、婦人方の抵抗もそれまでだ。我先にと法外な価格の野菜に飛びつき、紙幣が乱れ舞った。 透が気分悪そうに愁眉を寄せる。 「人の足元見て…ボッタクリだよ」 「備蓄でもしてりゃまだしもな…こんな事になるなんて、誰が予測できるんだ?」 言いつつも鷹介自身が、どこまでが『こんな事』に当たるのか理解できないでいた。 不安に駆られた人々が作る混沌に何も口を挟むことも出来ず、ただボッタクリの野菜が売り切れるのを見守るよりない。 「ねぇ」 透がまた彼の袖を引く。 「あれ…」 彼女の指差した方を見ると、街角のそこかしこに同じような胡散臭い露天商が店を開いていた。 肉、卵、飲料水、砂糖。至れり尽くせりというか、呆れるほどというか、もちろん、その全てがボッタクリ価格だ。 何なんだ、こいつらは。鷹介の中の疑問と憤りが高まってゆく、まさにその時。 地響きとともに、すさまじい破砕音が響いて、居合わせた人々を驚かせた。 何事かと視線をめぐらすと、一軒の民家にダンプが突っ込んでいた。ブレーキ音が聞こえなかったのは激突と同時だったからだろう、 木造平屋の家屋は容赦ない大質量の蹂躙により半ば以上が 崩れ、ビル解体映像のような微細な埃が綿菓子のように広がっている。 と、家――だったもの――から一人の少女がフラフラと出て来て、その惨状に途方にくれた顔をした。 濃紺のセーラー服にロングヘア。まるで映画に出てくるような田舎の女子高生だった。 彼女が何か絶望に満ち満ちた言葉を吐くより早く、黒塗りの高級外車が瓦礫の山に横付けし、こっちからはでっぷりと太った50がらみの男が現れる。 なんというか、顔のパーツが肉厚で、いちいち大げさに見える。 唇などは厚ぼったい明太子を二本並べたみたいだ。精力的な目は、まるで光を当てた夜光性の獣の様にぎらついている。 「いやぁ、えらいすまんことしたなぁ」 中年男が口を開くと、飛び出してきたのは露天商と同じ、胡散臭い関西弁のようなもの。 「うちの者(もん)も道に不慣れやさかいなぁ、ああ、家がこんなんなってもうて。お嬢ちゃん、住むトコは?」 この瓦礫ですが何か、とか周囲の人間は思ったものだが、 ともかく中年男に気遣わしげ…に聞こえる声で問いかけられると、少女は首をふるふると横に振るう。 明らかにショック状態の少女がチラリと家を振り返ると、ダンプの開けた破孔から彼女の弟妹だろうか、小さな男の子と女の子が不安げに成り行きを見つめていた。 それを確認した中年男はこれまた親しげに見える笑みを浮かべると――蛙が笑ったらこんな顔だろうか――子供たちを手招きする。 「おお、小さいのもいるんか、それじゃ大変やなぁ。そや、わしが住むとこ探してやるさかい、みんなで事務所へいこか。飴ちゃん、食べるか?」 トントン拍子に進む都合の都合のよい話に鷹介も唖然として見守るだけだったが、なんだか流してはいけないような気がしてきて、思わず声を出していた。 「おいっ!先に警察じゃないのか!? 何らかの過失が問われるんじゃないのか?」 我ながらもう少し気の利いた言い方もあったろうに、とりあえず思いついたことを口走る。ところが中年男は人を小ばかにしたように肩をすくめて見せると、 「誰が問うんや、ボン?今この街には、なんの法律も無いんやで。そういうのはな、ツルギスタンの憲兵さんがきてから告げ口するこっちゃ」 「いや、だが…」 「法律がないんやから直談判やな。わし、なんか間違うとるか?あったことは覆らないんやで?悪いことしたと、こっちは認めてるんやで?」 「う…」
https://w.atwiki.jp/nagato3/pages/11.html
長門「3ぷんくっきんぐ」 1 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 01 51 28.65 ID +Up/UZkuO キョン「今日はどういった料理を」 長門「 5」 キョン「ほぉ」 2 : 商人(東京都):2007/04/21(土) 01 51 49.06 ID v6uJy79A0 ksk 3 : 留学生(京都府):2007/04/21(土) 01 52 19.13 ID mcCKd+Pp0 あいやしばらく!拙者貴殿が愛しいのでござる このような便りを届けたのも貴殿の気をひきたいがため。にんにん 今しがたも貴殿で手淫してござる。 拙者の一物を頬張りくだされ! 拙者の刀をそなたの鞘に納めてくれぬか! 拙者の子を授かってくれぬか! 大人しめな御構えなれど実のところ妖艶きわまっておいでか! 今から貴殿宅にお邪魔させていただきたく候! 拙者、おぬしのカラダを天下統一したいので ござる 4 : 女性音楽教諭(アラバマ州):2007/04/21(土) 01 52 36.42 ID QVjXwsNM0 KSK 5 : 一株株主(コネチカット州):2007/04/21(土) 01 52 48.59 ID mGi0+5JpO 谷口 6 : 張出横綱(樺太):2007/04/21(土) 01 52 50.48 ID z4cBd24GO 生卵コップ一杯 7 : レースクイーン(不明なsoftbank):2007/04/21(土) 01 52 56.51 ID 9eZ8iOVB0 みそしる 8 : 40歳無職(樺太):2007/04/21(土) 01 53 05.88 ID SMacwykiO お好み焼き 9 : うどん屋(樺太):2007/04/21(土) 01 53 19.33 ID U6NO7g9IO ウンコの姿煮 10 : チャイドル(新潟県):2007/04/21(土) 01 53 33.31 ID eqensJdJ0 wawawwawa 11 : 造船業(コネチカット州):2007/04/21(土) 01 53 54.19 ID 4tSh5vV2O カップルラーメン 12 : 留学生(長野県):2007/04/21(土) 01 53 58.36 ID 7AFGLiI10 テレテッテテッテッテ 13 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 01 57 04.32 ID +Up/UZkuO 長門「 5の作り方を情報統合思念体は把握していない」 キョン「じゃあ、どうすっか」 長門「……………」 キョン「図書室に調べにいくか」 長門「そう」 14 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 02 01 47.41 ID +Up/UZkuO キョン「さかなさかなさかな~さかなをたべると~」 長門「頭頭頭頭が良くなる」 キョン「さぁさ~みん~なで~」 ハルヒ「みくるちゃんに用事があるなんてツイてないわね………あ……キョンと……ユキだわ………!!」 長門「魚を食べよう」 キョン「魚がぼくらを~」 長門「待っている」 ハルヒ「………仲良く二人で歌なんて歌っちゃってる…………どこに向かってるのかしら」 15 : 気象庁勤務(東京都):2007/04/21(土) 02 04 13.34 ID 37s1BgV90 wktk 16 : 一株株主(コネチカット州):2007/04/21(土) 02 05 01.25 ID mGi0+5JpO 三日続いてこの流れか 17 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 02 07 08.81 ID +Up/UZkuO ~図書館~ キョン「着いた着いた」 長門「料理の本のコーナーはこっち」 キョン「そうか」 スネークハルヒ「…………こうやっていつも二人で図書館に来てたのね………」 キョン「長門、じゃあ俺は適当に座って待ってるから」 長門「…………そう」 スネークハルヒ「え………まずいわ、キョンがこっちに向かってる!!」 18 : 留学生(長野県):2007/04/21(土) 02 07 41.29 ID 7AFGLiI10 ハルヒ懐かしいな 19 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 02 12 54.23 ID +Up/UZkuO キョン「あれ、ハルヒじゃねえか」 ハルヒ「えっ、えっと………キョンじゃない」 キョン「お前も図書館に?奇遇だな」 ハルヒ「めっ珍しいわね!あんたが図書館に来るなんて。何?勉強でもしに来たの?まさかアンタに限ってそんな」 キョン「まあ、今日は違うな」 ハルヒ「今日は………? 20 : 張出横綱(千葉県):2007/04/21(土) 02 17 24.05 ID Lk/p8lyo0 スネークハルヒ見つかるの早いよwww 21 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 02 20 59.05 ID +Up/UZkuO キョン「テスト前とかになると、長門に勉強教えて貰ったりしてるな」 ハルヒ「図書館で…………?自習なら構わないかもしれないけど、勉強を教えて貰うのは迷惑なんじゃない? ……何なら今度私が学校であんたの勉強をおsh…) キョン「それがな、長門が図書館の司書の人と知り合いらしくてさ、倉庫というか、空き部屋を解放して貰ってるんだよ」 キョン「だから、多少喋ってても迷惑にはならん筈だ。その部屋は長門と俺しかいないしな。」 ハルヒ「ふた…………りで………ね」 キョン「まあな。長門は頭いいし、教え方も上手いんだよ」 ハルヒ「…………そうね。教わるならユキの方がいいかもね…………」 22 : 留学生(樺太):2007/04/21(土) 02 27 03.26 ID kmlPIj/I0 古泉「・・・・( A`)」 23 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 02 30 47.59 ID +Up/UZkuO キョン「ところで、お前はなんで図書館に?」 ハルヒ「えっと………………勉強に」 キョン「そうか。なんなら今度、長門に話を通して貰ってお前も一緒に勉強するか?」 ハルヒ「え!?……………………えっと……私は……お邪魔になっちゃうでしょ。勉強は家でやるから………遠慮しとくわ」 キョン「そうか?まぁお前も頭いいしな。でも今日は勉強しに来たんじゃないのか?」 ハルヒ「………もういいわよ!!キョンのニブチン!!バーカバーカ!うわぁぁぁぁぁん」 ●「………閉鎖空間が発生しました」 24 : 張出横綱(千葉県):2007/04/21(土) 02 36 45.12 ID Lk/p8lyo0 すでに料理すらしてないwww 25 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 02 42 53.20 ID +Up/UZkuO キョン「なんなんだあいつは」 長門「………」 キョン「おっ。みつかったか?」 長門「見付かった」 キョン「じゃあ、帰るか。」 長門「そう」 キョン「ワッワッワワワワッ」 長門「忘れ物」 キョン「ワッワッワワワワッ」 長門「忘れ物」 キョン「フフンフフンフフンフフフフンフン」 キョン「ハルヒの奴カバンを持って帰るのを忘れるなんて、おてんばにも限度があるぜ」 長門「今日はここで」 キョン「ああ、じゃあ谷口作りはまた今度だな。またな。」 長門「また、今度」 26 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 02 50 07.84 ID +Up/UZkuO ~キョン宅~ キョン「あっ、もしもし、ハルヒか?」 ハルヒ「…………………何よ」 キョン「お前、今日カバン忘れただろ。」 ハルヒ「あ…………」 キョン「一応俺が今預かってるんだが」 ハルヒ「見ないで!絶ッッッッッッッ対!!中身は見ないでよ!」 キョン「見ねーよ。そんなに見られたくないもんでも入ってるのか?」 ハルヒ「アンタには関係ない云々………」 キョン「じゃあどうする、コレ。明日から連休だし、お前もカバンないと困るだろ。テストも近いし」 ハルヒ「……………そうね」 キョン「なんなら俺が届けに行ってもいいぜ。面倒だが何か今日俺に非があったみたいだしな。」 ハルヒ「え……………」 27 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 02 57 54.04 ID +Up/UZkuO ハルヒ「えっと………えっと……」 キョン「それとも、駅前で渡すことにするか?」 ハルヒ「…………いいえ、………私が明日直接取りに行くわ」 キョン「ん?いいのか?お前んちから俺んち遠くないか」 ハルヒ「いっいいのよ。とにかく明日!あんたの家に行くから!ガチャリ」 キョン「忙しい奴だな」 ●「終わり」 28 : 留学生(樺太):2007/04/21(土) 03 00 27.86 ID Q+tzJ3+UO 27 これからやん(´・ω・`) 29 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 03 03 24.74 ID +Up/UZkuO 28 もう人生に疲れた。 30 : 味噌らーめん屋(樺太):2007/04/21(土) 03 04 12.26 ID UHOC3KoVO (´・ω・`)終わり? 31 : 料理評論家(樺太):2007/04/21(土) 03 06 47.35 ID sUKVsOj/O 30 うほっwwwwwwww 32 : か・い・か・ん(大阪府):2007/04/21(土) 03 08 41.52 ID mY58fz3H0 携帯からだとしんどいだろ 33 : 通訳(徳島県):2007/04/21(土) 03 11 03.22 ID abYZjY/t0 よく考えると谷口は人間 そして図書館に作成の資料がある つまりセクロスに突入じゃね? 34 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 03 15 59.10 ID +Up/UZkuO おやすみ 35 : 留学生(樺太):2007/04/21(土) 03 22 00.53 ID Q+tzJ3+UO 34おやすみ 36 : 果汁(大阪府):2007/04/21(土) 03 23 20.70 ID 81xJr7ZK0 33 苗字的に長門×谷口 37 : 留学生(樺太):2007/04/21(土) 03 39 32.04 ID Q+tzJ3+UO …保守すべきなのか? 38 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 04 01 24.22 ID ZWBDYxGo0 長門「3ぷんくっきんぐ」 キョン「おー」 長門「料理を作ります」 キョン「今日はどういったものを」 長門「 39」 キョン「へぇ」 39 : ニート(秋田県):2007/04/21(土) 04 02 13.03 ID SzxiVr+S0 ペンギン 40 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 04 13 08.88 ID ZWBDYxGo0 長門「ペンギン……情報統合思念体にその情報はない」 キョン「つまりペンギン知らないってことか?」 長門「知らない」 キョン「嘘だろおい。長門ーそりゃないぜ」 長門「ペンギンとは何?」 キョン「ペンギンったら……あれだよ。白黒でモフモフしてかわいいやつだよ」 長門「……」 キョン「もったいないなあペンギン知らないなんて」 長門「見たい」 キョン「よーしそれじゃ明日見に行くか」 41 : 天の声(コネチカット州):2007/04/21(土) 05 15 16.03 ID kfxerEaYO デートですかそうですか 42 : 工学部(アラバマ州):2007/04/21(土) 07 42 30.58 ID HTY118Hn0 長門がペンギンのぬいぐるみ抱きながらすぅすぅ寝息立ててるの想像して和んだ さて俺も寝るか 43 : 自衛官(樺太):2007/04/21(土) 09 55 49.90 ID PCf25674O 長門「…」 キョン「あれはシマウマだ」 長門「…」 キョン「あれはパンダ」 長門「…」 キョン「あれは古泉…ゴリラの檻の中でなにやってんだ」 44 : ドラッグ売人(コネチカット州):2007/04/21(土) 09 58 39.86 ID Mz2wmVzGO 43 古泉なにやってんだwwwwwwwwwww 45 : ほうとう屋(樺太):2007/04/21(土) 10 00 07.69 ID G2GVoQugO 43 ゴリラ逃げて! 46 : 果樹園経営(樺太):2007/04/21(土) 11 32 56.02 ID TqTkirQQO キョン 「これがペンギンだ」 長門 「…ジュル」 キョン「!!!!!」 47 : 自衛官(樺太):2007/04/21(土) 12 05 55.50 ID PCf25674O 触れ合い広場 飼育員「はい…ニンジンは100円です」 キョン「…ハルヒか」飼育員「なんのことでしょうか?この馬はハルウララじゃないですよ…それじゃ」 キョン「…そ、そうか」 キョン「あいつなにやってんだ?」 長門「ポリポリ」 48 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 12 40 21.14 ID ZWBDYxGo0 ハルヒ「なによ……なんで普通にデートしてんのよあの二人……」 ハルヒ「冗談じゃないわよ……なんなのよ……」 ハルヒ「キョンなんか……あんなやつ……」 ハルヒ「お猿さんにおしっこでもかけられちゃえばいいのよ……」 キョン「ぐわーー猿にしょんべんかけられた!!」 ハルヒ「!!!」 49 : ニート(神奈川県):2007/04/21(土) 12 53 36.34 ID jGDYweqV0 キョン「ぐわーー猿に精子ぶっかけられた!!」 古泉「ああ・・・ゴリラいい!!」 50 : 整体師(静岡県):2007/04/21(土) 12 58 30.56 ID 7SqmtAtR0 49 ちょwwwwwwww 噴いたwwwwwwwwwww 51 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 13 37 21.26 ID ZWBDYxGo0 キョン「うう……どうしよう……」 長門「Tシャツ買ってきた」 キョン「はやっ!わ、悪いな……」 長門「脱いで」 キョン「うん……」 長門「……ふふ」 キョン「?」 長門「楽しい」 キョン「そ、そうか?」 ハルヒ「……」 52 : ニート(神奈川県):2007/04/21(土) 13 43 40.78 ID jGDYweqV0 キョン「長門、今乳首見ただろ?」 長門「・・・見てない」 キョン「うそだ!絶対見てたぞ」 長門「・・・見てない」 キョン「別に怒ってるわけじゃないんだし、正直に言ってくれよ」 長門「・・・・・・・・・みt・・・てない」 キョン「分かったよ、そういうことにしといてやるよw」 長門「・・・そう」 ハルヒ「・・・・・・」 古泉「ああ・・・ゾウもなかなかいい!!」 53 : 社長(コネチカット州):2007/04/21(土) 13 47 14.76 ID 2R0FzPu9O 52 古泉自重しろwwwwwwww 54 : 請負労働者(長屋):2007/04/21(土) 13 52 38.05 ID 0IbhV/nQ0 これはいい長門とハルヒ 55 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 14 20 47.69 ID ZWBDYxGo0 長門「ペンギン見てない」 キョン「ああ、そうだったなそういえば。よし、じゃあ見に行こう」 長門「ええ」 ハルヒ「あらあ!有希とキョンじゃなーい!!奇遇ねえどうしたのこんなところで!!」 キョン「わっ、ハルヒ。なんでおまえがこんなとこに?」 ハルヒ「あたしはキリンの舌の色を観察しにきたのよ。不思議よね~紫色なんて」 キョン「そうかぁ……?」 ハルヒ「そうだ!ちょうどいいからあんたたちもいっしょに見に行かない!?」 キョン「お、俺は別に構わないけど……」 長門「……」 ハルヒ「ねーっいいわよね有希!?」 長門「……」 ハルヒ「決まり!!じゃあさっそくキリン見に行きましょう!!」 キョン「お、おい……」 長門「……ペンギン……」 56 : ニート(神奈川県):2007/04/21(土) 14 27 04.62 ID jGDYweqV0 古泉「キリンはもう体験済みですよ♪」 57 : アマチュア無線技士(dion軍):2007/04/21(土) 14 30 35.72 ID UP9p6l3F0 古泉「僕のぞうさんにもエサを・・・」 58 : 自衛官(樺太):2007/04/21(土) 14 39 58.57 ID PCf25674O 古泉「あっ、みなさん。来てたんですか?」 キョン「他人のフリを…」 59 : ロマンチック(東京都):2007/04/21(土) 15 05 13.43 ID Yk7hp8Ke0 なんという鈍行スレ だが悪くない 60 : グラドル(アラバマ州):2007/04/21(土) 15 08 42.89 ID 5ziXg72w0 wkrk 61 : ニート(神奈川県):2007/04/21(土) 15 20 29.40 ID jGDYweqV0 古泉「熊は良かったですよ~、どうです?今度あなたも一緒に」 キョン「だが断る」 62 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 15 22 22.28 ID ZWBDYxGo0 ハルヒ「きゃーーキリンよキリン!かわいいーー首長ーい!ねえちょっとキョン見て!」 キョン「わかったわかった引っ張んなって」 長門「……」 ハルヒ「ねえ有希もほら見て!かわいいわよねー!」 長門「……わたしは……」 ハルヒ「?」 長門「用事を思い出した。先に帰る」 ハルヒ「えっ?」 キョン「あっ、おい長門!!」 63 : 張出横綱(樺太):2007/04/21(土) 15 23 17.06 ID 8aCYFOM8O wktk 64 : ニート(神奈川県):2007/04/21(土) 15 26 09.93 ID jGDYweqV0 古泉「こ、これは!!今までで史上最大の閉鎖空間が!!!!」 65 : チーマー(コネチカット州):2007/04/21(土) 16 04 02.33 ID X5HPzDl4O あげ 66 : ピアニスト(樺太):2007/04/21(土) 16 07 26.70 ID /mzwFVFAO すごく・・・良スレです・・・ 67 : モデル(静岡県):2007/04/21(土) 16 09 35.20 ID TGKo07dG0 古泉「こ、これは!!今までで史上最大のアナル!!!!」 68 : トムキャット(京都府):2007/04/21(土) 16 13 03.90 ID UwV/RlcS0 古泉「サイの角も非常に捨てがたいですね」 69 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 16 20 09.66 ID ZWBDYxGo0 キョン「ま、待てよ長門」 長門「……離して」 キョン「どうしたんだよいきなり……今日は何にもないって言ってたじゃないか」 長門「……」 長門「……ペンギン……」 キョン「え?」 長門「ペンギンを見に行くはずだった」 キョン「え、ああ、いやまあそうだけど……別に後からでも……」 長門「……」 キョン「……もしかして怒ってんのか?」 長門「……」 70 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 16 23 32.03 ID +Up/UZkuO すっなっおっにすきっとーいえないきみっもー ゆうきをだしてー 71 : 新宿在住(コネチカット州):2007/04/21(土) 16 41 05.81 ID 2gnU9SCxO 恋のまじない みくるビーム 72 : モデル(静岡県):2007/04/21(土) 16 46 33.68 ID TGKo07dG0 みっみっみっみっみっみっみっみっみ 73 : 短大生(コネチカット州):2007/04/21(土) 16 47 53.64 ID BlMGMVHQO ながもん相談スレ落ちてる? 74 : チーマー(コネチカット州):2007/04/21(土) 17 03 48.56 ID X5HPzDl4O ID ZWBDYxGo0 ガンガレ 超ガンガレ 75 : ゴーストライター(ネブラスカ州):2007/04/21(土) 17 14 01.21 ID XbTE1L7bO ハルヒカワイソス 76 : 天使見習い(東京都):2007/04/21(土) 17 27 25.63 ID DNj2TltH0 みくるもだしてあげて 77 : モデル(静岡県):2007/04/21(土) 17 35 27.89 ID TGKo07dG0 だが断る 78 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 17 45 34.33 ID ZWBDYxGo0 キョン「ハルヒ……」 ハルヒ「……」 キョン「悪いな。俺たち、ペンギン見てくるよ。おまえのキリン観察には付き合えない」 ハルヒ「……」 ハルヒ「そ…っか」 長門「……」 ハルヒ「悪かったわね。デートの邪魔して」 キョン「いや、別にデートってわけじゃ……」 ハルヒ「ごめんね有希」 長門「……」 ハルヒ「それじゃ、あたし帰るわね。バイバイ二人とも」 キョン「……ハルヒ」 79 : すっとこどっこい(長屋):2007/04/21(土) 17 46 36.40 ID 1DLs5s2d0 ハルヒせつねぇ(´・ω・`) 80 : 西洋人形(鹿児島県):2007/04/21(土) 17 47 06.49 ID 2Y7DiiQI0 ハルヒ・・・ 81 : 調理師見習い(樺太):2007/04/21(土) 17 49 52.94 ID 8Q/1nuiOO キョン「ひゃ~い、の朝比奈ボイスをもっと出すべきだ!」 古泉「僕のボイスでよければ アッー!!フン!フン!ふんもっふ!」 82 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 17 54 27.68 ID ZWBDYxGo0 古泉「う……うう……ああっ!!」 古泉「……ふぅ~……」 古泉「いろいろ試してみましたが、やはりパンダが一番のようですね。貴重な情報です」 古泉「……?」 古泉「こ、これは……!!」 古泉「閉鎖空間が広がっている……!!しかも今までにないほどに大きい!」 83 : 生き物係り(西日本):2007/04/21(土) 18 07 09.63 ID W359pbOr0 古泉何やってんのwwwwwwwww 84 : すっとこどっこい(長屋):2007/04/21(土) 18 21 41.23 ID 1DLs5s2d0 保守 85 : 無党派さん(宮城県):2007/04/21(土) 18 40 44.15 ID 5GyaZDcn0 さっきから古泉はwww 86 : 遣唐使(千葉県):2007/04/21(土) 18 42 18.30 ID Llh6Y7H00 古泉見境なさすぎwwww 87 : みどりのおばさん(宮崎県):2007/04/21(土) 19 03 33.38 ID w+X0+4kk0 82 いきなり素に戻んなwww 88 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 19 23 06.16 ID ZWBDYxGo0 長門「……」 キョン「あ、ほら。あそこだよ。あの建物の中にいるんだ。ペンギン」 長門「……」 キョン「白熊とかアザラシとかもいるんだぜ。他にも──」 長門「……」 キョン「……なあ、長門……」 長門「……」 キョン「機嫌直してくれよ。その……なんて言ったらいいか……」 89 : 無党派さん(宮城県):2007/04/21(土) 19 24 48.99 ID 5GyaZDcn0 wktk 90 : 漢(東京都):2007/04/21(土) 19 28 29.45 ID PWuY07f+0 妙に書くのが遅いがwktk 91 : 短大生(コネチカット州):2007/04/21(土) 19 30 10.34 ID J5TrOfknO 古泉「し、知りませんよキョン君の縦笛なんて」 92 : 自衛官(樺太):2007/04/21(土) 19 33 35.75 ID PCf25674O 古泉「なんてことだ…とんでもねえ状況だってのに」 古泉「オラわくわくしちまってる」 神人「ア″ッ″ー″」 93 : 無党派さん(宮城県):2007/04/21(土) 19 37 17.68 ID 5GyaZDcn0 92 だから古泉はなにをwwww 94 : 自衛官(樺太):2007/04/21(土) 19 52 58.74 ID PCf25674O 古泉「なんとかなりましたが…明日は彼を問たださなければ」 新川「お前がナンバーワンだ」 95 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 19 53 38.27 ID ZWBDYxGo0 長門「……」 キョン「でも…俺、さ…」 長門「……」 キョン「実はちょっと、嬉しいんだ。なんていうか…長門がそんな風に怒ってくれて…」 長門「……」 キョン「あのさ長門。あの……もし、よかったら…おまえが嫌じゃなかったら……」 長門「……」 キョン「俺と……」 長門「…やめて」 キョン「え?」 長門「言わないで……」 キョン「言わないで、って……どうして」 古泉「そうですよ長門さん」 キョン「こ、古泉……なんでおまえがここに?しかも裸で……」 古泉「はぁ…はぁ…」 96 : みどりのおばさん(宮崎県):2007/04/21(土) 19 55 12.49 ID w+X0+4kk0 古泉侍従城 97 : 新宿在住(コネチカット州):2007/04/21(土) 19 59 59.25 ID X5HPzDl4O wktk 98 : 序二段(熊本県):2007/04/21(土) 20 06 20.26 ID REoKM5Uj0 age 99 : 文学部(樺太):2007/04/21(土) 20 23 03.59 ID lBcIqV8+O 保守 100 : 停学中(茨城県):2007/04/21(土) 20 28 04.32 ID 1wo7axC80 まんもろしちゃったw 101 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 20 36 09.00 ID ZWBDYxGo0 古泉「長門さん。それ以上あなたはキョン君といっしょにいてはいけません」 長門「……」 古泉「あなたなら……理由はわかりますね?」 長門「…ええ」 キョン「ちょ…おい古泉!! 何かってなこと言ってんだテメーは!!」 古泉「しかたのないことなんです」 キョン「ふざけんな!! おまえが何言おうと俺は長門と……!!」 長門「ありがとう…」 キョン「……え?」 長門「……さよなら……」 キョン「長門っ!!!」 古泉「行ってはいけませんキョン君!!」 キョン「放せ古泉!!!」 102 : 無党派さん(宮城県):2007/04/21(土) 20 40 52.24 ID 5GyaZDcn0 この展開はwktkせざるをえない 103 : 花見客(宮城県):2007/04/21(土) 20 50 51.23 ID ay1n0CA+0 101 裸でキョンを押さえてるって事は・・・ 104 : 人民解放軍(静岡県):2007/04/21(土) 20 52 33.59 ID qOkQZCxw0 101 HA☆NA☆SE 105 : 生き物係り(西日本):2007/04/21(土) 20 54 21.29 ID W359pbOr0 103 キョン「放せ古泉!!ん?背中になんか当たってるぞ」 ホモ「当てているんです」 106 : 歌手(アラバマ州):2007/04/21(土) 21 02 38.46 ID HxG46PQf0 古泉「どうしても行くというのなら私がお相手しますよ。性的な意味で」 107 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 21 04 23.29 ID ZWBDYxGo0 古泉「今あなたが長門さんを追ってしまえば、大変なことになります。世界はお終いです」 キョン「知ったことか! というか何を押し当ててんだおまえは!!」 古泉「今までにない規模の閉鎖空間が広がっているのです。急いで涼宮さんの元へ行ってあげなさい」 キョン「……」 キョン「……違う」 古泉「は?」 キョン「いつまでもハルヒに縛られているわけにはいかない。それに、あいつだって同情なんかで付き合ってなんかもらいたくないはずだ」 古泉「そんなことを言ってる場合では……!!」 キョン「俺は長門が好きなんだ!! どけっ!!」 古泉「あっ、ぐわあああああああああああああああっ!!!!」 古泉「……ああ……閉鎖空間が……」 108 : 林業(東京都):2007/04/21(土) 21 07 09.07 ID frOJSabk0 古泉「僕の肛門も閉鎖しそうです」 109 : 噺家(樺太):2007/04/21(土) 21 08 13.57 ID /HZZWL19O 古泉「あっ、ぐわあああああああああああああああっ!!!!」 どんな反応だよwwwww 110 : 西洋人形(鹿児島県):2007/04/21(土) 21 09 36.58 ID 2Y7DiiQI0 109 キャンタマでも蹴られたんじゃね? 111 : 人民解放軍(静岡県):2007/04/21(土) 21 10 03.42 ID qOkQZCxw0 キョンタマ? 112 : すっとこどっこい(長屋):2007/04/21(土) 21 11 30.92 ID 1DLs5s2d0 108 吹いたwwwwwwww 113 : 生き物係り(西日本):2007/04/21(土) 21 13 46.02 ID W359pbOr0 108 噴いたww 114 : クリエイター(秋田県):2007/04/21(土) 21 37 31.35 ID pR5AM2qf0 保守 115 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 21 42 52.63 ID ZWBDYxGo0 キョン「待ってくれ!! はあはあ、長門!!」 長門「……」 キョン「聞いてくれ!! 俺、おまえのことが好きなんだ!!」 長門「……」 長門「……だめ」 キョン「どうして!!」 長門「あなたがわたしといたら……世界は崩壊する。それに」 長門「……あなたも消えてしまう……」 キョン「かまわない!!」 長門「…!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ キョン「……いっしょにいよう。二人で……」 長門「……」 ガバッ ──その瞬間、世界を閉鎖空間が包み込んだ── 116 : すっとこどっこい(長屋):2007/04/21(土) 21 47 38.10 ID 1DLs5s2d0 どっかでハルヒが見てることになるよな 117 : 元祖広告荒らし(チリ):2007/04/21(土) 21 52 27.91 ID cymEhaOV0 3分クッキングは? 118 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 21 54 08.93 ID ZWBDYxGo0 長門「……ペンギン」 キョン「え?」 長門「見たかった」 キョン「ああ……結局、見れなかったな」 長門「かわいいんでしょ?」 キョン「ああ、うん。でも」 キョン「…お前のほうがかわいい」 長門「……」 キョン「長門……愛してる」 119 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 21 54 40.93 ID ZWBDYxGo0 キョン「はあああああ!!!」 ガバッッ!! キョン「……」 チク… タク… チク… タク… キョン「……なんだ……夢か……」 キョン「……夢……?」 キョン「……なんで俺が長門にあんなことしなきゃなんないんだよぉ~……」 キョン「なんなんだよ……どうして長門が……」 キョン「……俺、もしかして長門のこと……」 120 : 無党派さん(宮城県):2007/04/21(土) 21 55 08.93 ID 5GyaZDcn0 おもしろいがクッキング完全に吹っ飛んだなwww 121 : 西洋人形(鹿児島県):2007/04/21(土) 21 55 59.05 ID 2Y7DiiQI0 これからキョンが長門をクッキングするんじゃね? 性的な意味で 122 : 人民解放軍(静岡県):2007/04/21(土) 21 56 54.56 ID qOkQZCxw0 いや・・・古泉をクッキングするんだろ 123 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 22 00 56.86 ID ZWBDYxGo0 ハルヒ「おはようキョン。何その顔? クマひどいわよ」 キョン「……昨日寝れなかった……」 ハルヒ「なんで?」 キョン「もの凄い恥ずかしい夢見ちまって……」 ハルヒ「ふ~ん……どうせみくるちゃんとエロいことでもする夢でしょ」 キョン「いや……」 ツンツン キョン「ん…? ……あ……」 長門「……」 キョン「な、長門……」 長門「おはよう」 124 : 狩人(dion軍):2007/04/21(土) 22 05 27.94 ID /9yMDf8E0 俺の名前は谷口。下の名前は……まだない。 なんせ安価で 1が谷口作成に入ったはいいが、途中から飽きて捨てられちまったからな。 しかし俺は生きている。生きている以上、完全な谷口となりたい。 けど、俺にはどうしていいかわからない。下の名前が分からないし、それ以前に下半身がないときたもんだ。 もう 1じゃなくてもいいから、誰か俺の下の名前と下半身をつくってくれないか? 名前ないと車の免許もとれないしさ、下半身ないと、アレとかコレとか、いろいろと困るだろ? な、頼むよ。 125 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 22 08 16.34 ID ZWBDYxGo0 長門「今日……」 キョン「あ、ああ。今日な。ペンギン見にいくんだよな」 ハルヒ「ペンギン? どうしてペンギンなんか見にいくのよ」 キョン「いや、 39のせいでペンギン料理作ることになっちまってさ。それで勉強しにな」 ハルヒ「ふーん……おもしろそうじゃない。よし、あたしも行くわ!!」 キョン「え!? で、でも……」 ハルヒ「でも何よ」 キョン「い、いいのか長門…?」 長門「かまわない」 ハルヒ「よし決まり!!じゃあ みくるちゃんと古泉くんも呼んでSOS団全員で動物園見学ね! ちょうどキリンの舌を見てみたいと思ってたのよ!!」 キョン「……」 126 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 22 14 05.74 ID ZWBDYxGo0 キョン「長門っ」 長門「…何?」 キョン「あの……昨日のことなんだけど……」 長門「…昨日のこととは」 キョン「…変な夢、見たりしてないよな?」 長門「…見てない」 キョン「そ、そっか。あはは。よかった。ごめんなんでもないんだ。忘れてくれ。ははは」 キョン「……あ~よかった……妙にリアルだったから、ハルヒの時みたいになんか変な力で見せられたのかと思ったぜ……」 長門「……うれしかった」 キョン「え?」 長門「なんでもない」 終わり 127 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 22 14 48.20 ID ZWBDYxGo0 なんじゃこりゃ 128 : 漢(東京都):2007/04/21(土) 22 15 28.04 ID PWuY07f+0 126 GJ 楽しませてもらった 129 : 無党派さん(宮城県):2007/04/21(土) 22 16 14.05 ID 5GyaZDcn0 126 こういう終わり方もありだな GJ 130 : 西洋人形(鹿児島県):2007/04/21(土) 22 16 38.58 ID 2Y7DiiQI0 126 GJ 面白かったよー 131 : 養鶏業(大分県):2007/04/21(土) 22 17 02.00 ID HCk6xsX50 126 ラストちょっとほんわかした GJ 132 : 前社長(東京都):2007/04/21(土) 22 17 12.29 ID 1T66bnSF0 126 GJ! BadEndになるかとハラハラしながら見てたが、いいオチで良かった! 133 : 絵本作家(北海道):2007/04/21(土) 22 19 16.70 ID ZWBDYxGo0 後続はまかせた 134 : クリエイター(秋田県):2007/04/21(土) 22 19 26.77 ID pR5AM2qf0 126 GJ 適当にペンギンって言ったけど まさかこうなるとは…… 135 : 西洋人形(鹿児島県):2007/04/21(土) 22 20 31.51 ID 2Y7DiiQI0 とりあえず谷口どうにかしようぜwww 136 : 張出横綱(樺太):2007/04/21(土) 22 20 37.31 ID kp1+/9WgO 126 これはいいものを見させてもらったGJ 137 : 公務員(神奈川県):2007/04/21(土) 22 21 19.01 ID BO7eMnNT0 126 乙。 キョンがどっちかとくっついてついて誰かと離ればなれになるよりこういう終わり方のがいいな。 138 : 狩人(dion軍):2007/04/21(土) 22 31 53.61 ID /9yMDf8E0 そりゃ野郎の下半身つくるよりペンギンとかキリンとか長門と戯れている方が楽しいよな。 良い案もないみたいだから、俺が自分でなんとかする。 とりあえず試しにググってみた。 http //up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d227844.jpg 139 : 船長(樺太):2007/04/21(土) 22 39 18.24 ID +Up/UZkuO みっみっみらくるっみっくるんるん 140 : 巫女(長屋):2007/04/21(土) 23 04 39.50 ID BMEKL5TM0 あげ 141 : 自衛官(樺太):2007/04/21(土) 23 05 50.18 ID PCf25674O 古泉「長門さんはペンギンが気に入ったようですね」 古泉「僕は…パンダが気に入りました」 キョン「い、以外と可愛いもの好きなのか…?」 142 : 踊り隊(愛知県):2007/04/21(土) 23 06 01.01 ID Szbw/8Ni0 たったっタミフルったっみフルフル 143 : すっとこどっこい(長屋):2007/04/21(土) 23 12 56.81 ID 1DLs5s2d0 141 古泉自重wwwwwww 144 : 自衛官(樺太):2007/04/21(土) 23 28 51.41 ID PCf25674O みくる「あ!あれがライオンさんなんですね!可愛い~」 みくる「おさるさんがこっち見てます!可愛いですね!」 みくる「うわあ、ペンギンさん可愛い~!」 キョン「(朝比奈さんの方が可愛いですよ。やだあキョン君たら…なんてな)」 ハルヒ「可愛いしか感想ないのか、このボキャブラリー欠乏売女!」 145 : 巫女(長屋):2007/04/21(土) 23 59 50.18 ID BMEKL5TM0 ほ 146 : 留学生(樺太):2007/04/22(日) 00 19 37.76 ID IpUcpzmCO みくる「おい長門。お前あんまりキョンにベタベタしてんじゃねえよ」 長門「……」 みくる「ちっ、だんまりかよ」 ハルヒ「ゆきー、みくるちゃーんどこ行ったのー?」 キョン「もしかして迷子になってるとか?」 みくる「ごめんなさぁい!ちょっとお手洗い混んでて…」 長門「……」 147 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 00 20 32.69 ID 13hoLp0G0 みくる怖いよw 148 : 空気コテ(東京都):2007/04/22(日) 00 31 14.09 ID Znnfourj0 みくるKOEEEEE 長門と別れたんだがスレもだったか?みくるオソロシス 149 : 留学生(樺太):2007/04/22(日) 00 46 22.35 ID IpUcpzmCO キョン「じゃあ俺と長門はペンギン見てくるから」 長門「…コク」 ハルヒ「そっそう、私も着いていって…」 古泉「涼宮さん、あっちにキリンがいましたよ」 みくる「早くしないと高い所に登って見れる時間が終わっちゃいますよ~」 ハルヒ「そっそう」 150 : 野球選手(アラバマ州):2007/04/22(日) 00 56 40.82 ID qTSgzuEl0 wktk 151 : お猿さん(長屋):2007/04/22(日) 00 57 01.57 ID JbLR2W5D0 そっそうktkr 152 : 留学生(樺太):2007/04/22(日) 01 11 23.84 ID IpUcpzmCO 長門「……」 キョン「よちよち歩いてら。可愛いな~」 長門「………」 キョン「(動かないな長門…ん?)」 長門「ク、クワ、キュルル」 ペンギン一同「キョワー!」 キョン「コ、コミュニケーションとってるうぅぅ!!」 153 : 留学生(樺太):2007/04/22(日) 01 22 32.07 ID IpUcpzmCO キョン「で、ペンギンは何て言ってたんだ?」 長門「地球の言語で発音しようとしても再現は出来ない。 でも、どうしても表現するなら、そう」 長門「キョワー」 154 : 天の声(コネチカット州):2007/04/22(日) 01 38 51.97 ID 41MdGaWCO ほ 155 : 留学生(樺太):2007/04/22(日) 01 49 47.59 ID IpUcpzmCO みくる「わ、高いですね」 古泉「可愛いですねー、舌を絡ませると喜ぶんですねーペロペロふんもふんも」 ハルヒ「キョンは今頃…なんであたしこんな所にいるのかしら」 156 : カエルの歌が♪(コネチカット州):2007/04/22(日) 01 56 39.29 ID llZJys0sO 古泉wwww 157 : 一株株主(コネチカット州):2007/04/22(日) 02 30 43.82 ID Uh9EyAc1O 良スレ 158 : 付き人(アラバマ州):2007/04/22(日) 02 36 50.69 ID jHo27BwW0 (´・ω・)追いついたと思ったら止まってるじゃねえかよ 159 : 占い師(秋田県):2007/04/22(日) 02 40 02.40 ID F5kmL9r70 気長待とうぜ 160 : 付き人(アラバマ州):2007/04/22(日) 02 43 38.10 ID jHo27BwW0 (´・ω・)個人的にしゃべりすぎる長門は俺の嫁じゃないんだけどな SSじゃしょうがない。 161 : 土木施工”管理”技師(樺太):2007/04/22(日) 03 13 22.69 ID hFMk9DkIO h 162 : デスラー(樺太):2007/04/22(日) 03 31 00.58 ID rbcfLd0qO そっそう ほっほう 163 : 一株株主(コネチカット州):2007/04/22(日) 03 58 24.16 ID Uh9EyAc1O ねつけないのでへしゅ 164 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 04 39 18.20 ID 13hoLp0G0 ほ? 165 : 留学生(神奈川県):2007/04/22(日) 05 13 01.05 ID rTZRXriL0 古泉「キョンたんデュエルしましょう」 キョン「しょうがねーな、暇だしやってやるか」 古泉「ではいきますよ、ドロー、モンスターカード!!」 キョン「ちょ、まていきなりなにを 古泉「ドロー、モンスターカード!!ドロー、モンスターカード!!」 キョン「アッーーーー!!!!!」 古泉「ドロー、モンスターカード!ドロー、モンスターカード!!」 みくる「やめてーー!!キョンくんのライフはもう0ですよー!!」 古泉「ドロー、モンスターカード!!うっ、いぐううううううう!!!!」 キョン「アッーーーー!!!!!!!!」 166 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 05 44 27.28 ID 8hLlh7BW0 暇だしまったくクッキングと関係ない話書いていいか 167 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 05 47 32.99 ID 13hoLp0G0 どんと来いや 168 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 05 48 34.26 ID 8hLlh7BW0 じゃ 169 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 05 49 47.81 ID 8hLlh7BW0 「と、言うわけで、それがパラレルワールドということになります」 一しきりしゃべり終えた朝比奈さんは、最後にそう言って話をまとめた。 聞いていたほうの俺は途中何度も難しい言葉にチンプンカンプンになりながらも、はあ、とか、へえ、とか言いながら彼女の長い講釈を最後まで聞きとおした。 ま、簡単に言うと、世界は一つじゃない。何通りもある過去や未来、そんな別の世界のことを、パラレルワールドと言うのだというような話だった。 「でも、大筋は決まっています。時代をそこへ正しく進めるのが、あたし達の役目なんです」 なるほど。ハルヒにはその大筋をぶち壊す力がある。それをさせないために、 あんなワガママ娘の暴走に翻弄されながらも、あなたは健気にメイドさんをしているんですね。 でもこんな話、まともな神経のやつが聞いても、鼻で笑うだけで絶対信じないだろうな……そう思って、少しおかしくなった。 だが俺は朝比奈さんの話を信じるし、理解することもできる。なぜなら俺自身が何度も時間旅行といった馬鹿げた体験をしているし、 それに……今の話にでてきたパラレルワールド、俺は身に染みて知っているのだ。 170 : 土木施工”管理”技師(樺太):2007/04/22(日) 05 52 54.08 ID hFMk9DkIO ハルヒを見ていない俺にはありがたい 171 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 06 00 53.97 ID 13hoLp0G0 (゚∀゚)wktk 172 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 06 02 26.03 ID 8hLlh7BW0 キーンコーンカーンコーン 授業5分前の予鈴が鳴った。 「あ、なんか話してたらもうこんな時間になっちゃいましたね。キョン君、いきましょう」 朝比奈さんが椅子を立つ。たまたま昼休みに廊下で会った俺達は、たまにはということで、学食でご飯を食べているところだったのだ。 そしてその食事の途中で…どうしてこの会話になったのか…は覚えてないが、ともかく、朝比奈さんは得意の時空論について熱く語りだしてしまった。 まぁ、朝比奈さんの話だったら、何時間だろうと何日だろうと聞いていられるから別にいいんだけど。 外に出ると、生ぬるいむわっとした風が頬をすり抜ける。頭上には焼けるような太陽が一つ。 6月の初めだというのに、真夏のような気温の日だった。 173 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 06 23 03.41 ID 8hLlh7BW0 「今までいろいろありましたけど……きっともう、そんなに大きな事件は起こらないと思いますよ」 前を歩く朝比奈さんがふと俺のほうを振り向いて、かわいらしい笑顔で言った。 「どうしてそう思うんです?」 「なんとなく。勘です。あたしの」 「勘…ですか……」 「それにほら、あたしも受験だし。これ以上いろいろ起こられると困っちゃうんです」 さらに、あたし馬鹿だからと付け足して、ペロっと舌を出してから自分の頭をこずくといういつものリアクションを取って彼女は言った。 ああ……本当にかわいいなあ、この人は。ちくしょう。 その時だった。 「おわっ!!!」 「きゃあ!!!」 174 : 土木施工”管理”技師(樺太):2007/04/22(日) 06 24 39.73 ID hFMk9DkIO wktk 175 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 06 38 17.86 ID 8hLlh7BW0 突然、足元が抜けたような衝撃が全身を襲った。な、なんだ? ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 大きな重低音。そして……震動。揺れている。こ、これは…… 「じっ、地震だ!!!」 「きゃああああああ!!!」 あちこちで一斉に大きな叫び声と悲鳴があがった。 じ、地震。しかも……でかいぞ、これは。 「あ、朝比奈さん!!」 「ひ、ひいぃ~~……」 「掴まって!! 早く!!」 「ふぁぁ~~っ」 前で何の支えもなく、今にも崩れ落ちそうになっている朝比奈さんの元へと何とか近づいて、彼女の二の腕を握った。 その途端、弾かれたように彼女はもの凄い力で俺の身体を抱きしめてきた。くっ……や、柔らかい…… だがしかし、普段の俺なら発狂してしまいそうなその弾力だったが、今この状況ではさすがにそんな?気なことは言っていられない。 な、長いぞ。これは……まずいんじゃないか? もしかして関東大震災の再現か? そう思わせるほどの巨大な振動が、俺と朝比奈さんの身体を揺らし続けた。 176 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 06 41 27.46 ID 13hoLp0G0 長門スレではあるが、みくるもイイねー 177 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 06 52 22.74 ID 8hLlh7BW0 「ひい~……」 生まれたての猫のような声をあげる朝比奈さんのことを抱きしめながら、突如…俺の胸の中に、激しい恐怖感が到来した。 頭の中が真っ白になっていく。 死ぬ……のか…… なぜかそう思ってしまった。それは、もはや確信に近い予感だった。 だが、まあ……朝比奈さんの身体を抱きしめながら死ねると言うのなら、それも悪くはないかもしれない。 こんな幸せな死に方をしたやつはどれだけ過去の偉人達を見ていったって、10人といないことだろう。断言できる。 しかし……短い人生だったな。思った。まだまだやりたいことはたくさんあったのに。 エベレストにも登ってみたかったし、オーロラも見てみたかった。くそ、こんなことならさっさと実行しとけばよかったんだ。 ……でも…… よく考えてみたら、俺は最近それ以上の貴重な体験を、毎日のように味わっていた気がする。 ハルヒ……おまえと会ってから、ロクなことがなかったよ。 …だけど、悪くなかった。 俺は目をつぶって、最後の時を待った。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…… 「……」 178 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 07 09 14.63 ID 8hLlh7BW0 「……」 「……とま…った……?」 「と、とまった……」 「終わったぞ……」 「よかったぁ~……」 「ああー怖かった……」 暗闇の中、周りから聞こえてきていた叫び声が、同時に安堵のものへと変わっていくのがわかった。 ……あれ……? 終わった…のか? 閉じていた瞼をゆっくりと開いてみる。辺りの景色はもう揺れ動いてはいない。 いつも通りの校舎、それと目の前には朝比奈さんの小さな身体だ。 拍子抜けした。 は、恥ずかしい……なんだったんだ、今の俺の覚悟は。 たかが地震で死ぬなんて……何考えてたんだ。 なんで急にあんなに怖くなったんだ? 自分の気持ちがよくわからなかったが、今は今だに俺の胸に顔を埋めて震えている朝比奈さんを安心させてやることが先決だと思った。 「朝比奈さん…朝比奈さんっ」 「……」 「大丈夫ですよ。もう終わりました。安心してください」 「……ふえっ……?」 179 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 07 20 10.06 ID 13hoLp0G0 がんばれー 180 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 07 22 33.74 ID 8hLlh7BW0 肩を掴んでユサユサと優しく揺すってあげる。 すると彼女はゆっくりと俺の体から顔を離し、ぼんやりと目を開いた。 その顔はまるで、たった今起きたばかりの赤ん坊のように幼く無垢なものだった。 さあ、最初に何て言うだろう。今まで抱きついていたことに対して照れて、真っ赤になって謝るか。 それとも安堵から、もう一度俺に抱きついてきて泣きじゃくるか。 どっちにしても、ちょっと楽しみだ。 そう思っていたが、だが、彼女の反応は、俺の予想していた全てのパターンとまったく異なるものだった。 バチンッッ!!!! 「ぐわっ!!!」 181 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 07 36 42.73 ID 8hLlh7BW0 視界が真っ白くフラッシュする。 次の瞬間、左頬に強烈な衝撃が走った。 え……な、何? なんだ? 何が起こったんだ? 自分が何をされたか、その一瞬まったくわからなかった。 「……なんであなたがまた、ここにいるんですかぁ……」 「……は?」 「それに……抱きついたりして……ふええええぇぇ……」 目の前の朝比奈さんが、右手を張り手の状態にしたまま宙に静止させて、プルプルと小刻みに震わせている。 それを見て俺は、今自分がいったい何をされたのか、ようやくわかった。 ビンタされたんだ。朝比奈さんに。 「……」 ……び、ビンタ……? な、なんで俺が……? されたのだということだけは理解できたが、その行為の意図と、今、彼女が言った言葉の意味は、まったく理解ができなかった。 182 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 07 55 18.39 ID 8hLlh7BW0 「あ、あの……」 「来ないでくださぁい……」 フルフルと震えながら、足を一歩後ろに後退させる彼女。 涙目のその表情には、安堵でもなければ照れでもない、恐怖と不安と嫌悪の色が広がっている。 ど、どうしたって言うんだ急に…… 「あ、あの……朝比奈さん……?」 「お願いだから、もう来ないで……!!」 ダッ!!! 「あっ、ちょ、ちょっと!!!」 そう言って朝比奈さんはもの凄い勢いで俺に背中を向けると、一目散に走りだして、校舎の中へと消えて見えなくなってしまった。 「……」 「なん…なんだ……?」 183 : 宇宙飛行士(ネブラスカ州):2007/04/22(日) 07 56 21.24 ID 6MCiPVCbO 続きが気になるWWWWW 184 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 07 58 18.75 ID 13hoLp0G0 意外な展開w 185 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 08 11 00.93 ID 8hLlh7BW0 新手のドッキリ? いや、朝比奈さんはそんな冗談をする人ではない。 じゃあ、ハルヒにでも頼まれたか? いや……それもない。彼女はビンタまでしてそんなことをする人ではない。さっきのは本気だった。できないだろ、そんなこと。 じゃあ…… へばりつくような生暖かい風が、俺の背中を吹き抜けていく。 「……」 壁に張り付いている時計を見た。もうとっくに授業の始まっている時間だ。 それでもチャイムが鳴らないのは、きっと学校中が今の巨大地震に慌てふためいているせいだろう。 それなら多少遅刻していっても文句は言われないはずだ。 しかし、よくあれだけの地震でこのボロ校舎が崩れなかったものだな。まったく感心する。 そんなことを考えている場合ではなかった。 「どうして……朝比奈さんがあんなことを……」 まったくわからない。 だけど俺は、過去にも一度こんなことをされたことがあるような……デジャブのような、奇妙な錯覚に捕らわれていた。 たしか……前にも…… 186 : トムキャット(大阪府):2007/04/22(日) 08 13 27.03 ID APV9cIZt0 なるほど 187 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 08 26 36.12 ID 8hLlh7BW0 10分ほどその場で考え込み続けてから、自分の教室へと戻った。 後ろの扉をこっそりと開けて、ぱっと中を確認してみる。だいたい全員が揃っているようだ。そして予想した通り、先生の姿はどこにも見えない。よかった。 「……あれ?」 いや、先生の姿だけではなかった。肝心のヤツの姿が見えない。 ハルヒがいない。 「……」 どうしたんだアイツ……普段なら飛んで帰ってきて、今の現象で体験したスリルでも、俺にやかましく語るはずなのに…… ま、まさか今の地震で、どっかで大怪我でもしているんじゃ… 猛烈に不安になった。ありえる。特に、もしSOS団の部室にでも行って何かをしていたとするなら…… あそこには崩れやすい物が大量に棚の上に積まれている。上から何かが落ちてきて、下敷きになっていてもおかしくはない。 ハルヒ……!! 急いで走り出したい気持ちに駆られた。が、まずはクラスのやつらにハルヒが帰ってきてないかを確認してみてからにすることにした。 これでトイレにでも行っていただけならマヌケすぎる。 188 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 08 46 04.04 ID 8hLlh7BW0 「谷口!!」 俺はすぐそこでキョロキョロとしていた谷口の首を後ろから掴みにかかり、無理やりこっちに回転させた。 「おお、キョン!! おまえどこ行ってたんだ今まで? みんな心配してたんだぜ」 「俺のことはいい!! それより、ハルヒ帰ってきたか!?」 「え、は……ハルヒ……?」 突然のことに訳がわからないといった表情を見せてから、谷口は困ったように口を開いた。 「だ……誰だそれ?」 「え……」 …… …今、こいつなんて言ったんだ? 「おい谷口」 「な、なんだよ」 「今なんて言ったんだ」 「え、だ、だからハルヒって誰だよって…」 189 : 味噌らーめん屋(樺太):2007/04/22(日) 08 47 09.73 ID nxQ/cMTDO 期待保守 190 : ゴーストライター(ネブラスカ州):2007/04/22(日) 08 58 13.81 ID JzHwJ5JKO おはよう諸君。 今日も朝からwktk 191 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 08 58 57.91 ID 8hLlh7BW0 「……」 「頼む。今のもう一回言ってくれ」 「だからっ。誰だよそいつはって言ってんだよ! どうしたんだおまえ!?」 眩暈がした。 知らない……ハルヒを? そんな馬鹿な。 今の今まで……4時間目まで同じクラスメイトだっただろうが。ふざけんな。 「国木田っ」 「な、何? キョン」 「おまえはハルヒを知っているよな?」 「え、ご、ごめん。僕も知らないよ」 ……嘘だろ。 「あっ、でも思い出した!!」 「!!」 192 : 40歳無職(樺太):2007/04/22(日) 09 06 40.76 ID 8x8CQ1Z2O ほっす 193 : 付き人(アラバマ州):2007/04/22(日) 09 08 59.38 ID jHo27BwW0 国木田はともかく谷口がハルヒを知らないのか・・・。 きたいほす 194 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 09 13 15.13 ID 8hLlh7BW0 「そうだ。そういえば去年の冬にもハルヒさんがどうしたとか、キョン騒いでたよね。確かクリスマスのちょっと前くらいだったかなぁ」 「あーっはいはい。俺も思い出した。そうだ。言ってたなぁおまえ。ってことは、ハルヒってのはまたあの涼宮ハルヒのことか? 東中の」 …その言葉に、きっと以前の俺ならこんなに冷静にはいられなかっただろう。いや、事実いられなかった、んだ。 そう……さっき感じたあの感覚は、デジャブなんかじゃない。 国木田たちが言う、去年のクリスマス前。それは…… そして今になってはっと気づいた。さっきの、朝比奈さんのあのセリフ。 「……なんであなたがまた、ここにいるんですかぁ……」 ……ぞっとした。 また。またってどういうことだ。 またってことは、前にも同じようなことをしたってことか。 そうだ。これとまったく同じような状況を、俺は前に一度経験している。 195 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 09 13 52.31 ID 13hoLp0G0 ワクテカ 196 : 付き人(アラバマ州):2007/04/22(日) 09 17 29.61 ID jHo27BwW0 キョンいきなり東北弁混じるなwwww! 197 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 09 21 24.07 ID 8hLlh7BW0 196 そういうつもりはなかったww 間違いじゃないんだ。わかりづらくてスマン 198 : 水道局勤務(樺太):2007/04/22(日) 09 22 54.71 ID jlr2WR9yO ほっしゅ 199 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 09 35 20.93 ID 8hLlh7BW0 「……!!」 その時、教室の前で固まっていた女子グループの中心から、立ち上がって俺の方へと歩みよってくる一人の女子がいた。 さっきクラスの中を見渡した時には、他のヤツの壁に隠れて見えなかった。だが…… 「そいつ」の姿を見て、俺の疑念は確信へと変わった。 なんてこった……こいつの顔だけは、もう二度と見たくないと思っていたのに…… 深い海を思わせる藍色の髪と、目。 絶対に忘れられないあの薄ら笑い。今思い出しただけでも寒気がする。 俺を何度も殺そうとした女と……2回目の再会か…… 「大丈夫? 姿が見えないからみんな心配してたのよ、キョン君」 「ああ……大丈夫だよ、朝倉」 200 : ほうとう屋(熊本県):2007/04/22(日) 09 36 12.68 ID l5M5PAE+0 朝倉さんは俺の嫁 201 : 付き人(アラバマ州):2007/04/22(日) 09 36 21.49 ID jHo27BwW0 (´・ω・)朝倉って背高く中武 202 : 付き人(アラバマ州):2007/04/22(日) 09 36 54.84 ID jHo27BwW0 200 今のうちに喜緑さん貰っておく 203 : 味噌らーめん屋(樺太):2007/04/22(日) 09 48 29.22 ID nxQ/cMTDO じゃあ俺は改変長門を 204 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 09 49 35.28 ID 8hLlh7BW0 「そ……ならいいんだけど」 そう一言だけ呟くように言うと、朝倉は音もなく踵を返した。 「……なあ朝倉」 「何?」 「おまえはハルヒを……知らない…よな」 「…またハルヒさん? たしか前にも言ってたわよね。どうしたのキョンくん、またおかしくなっちゃったの?」 すぐに思い出したようだった。どうやらこいつは後ろにいる二人よりも記憶力はいいらしい。 「いや…すまん。なんでもないんだ。忘れてくれ」 「変な人ね」 ……やっぱり、な。 知っているはずがないんだ。「この世界」のこいつらにとっては、ハルヒはクラスイトでもなければ、SOS団の団長でもなんでもない。 いや、というより、SOS団なんて怪しいクラブは存在していないんだ。 そう。ハルヒは下校途中、あの地獄坂の下にあるいろんな意味で憧れの名門校、光陽園学院の一生徒でしかなくなっている。世界を壊すでもなく、普通の女の子として。 そしてそこは女子高ではなく、共学になっているはずだ。 そう。この…… 長門が作り出した、偽りの世界では…… 205 : 張出横綱(コネチカット州):2007/04/22(日) 09 52 11.90 ID Iq4aM4T/O 語彙が貧弱だなぁ 206 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 09 56 43.52 ID 13hoLp0G0 世界そのものが長門に呑まれていたってのか 207 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 09 57 58.86 ID 8hLlh7BW0 キーンコーンカーンコーン 6時間目の授業の終了を告げるチャイムが、校舎中に鳴り響いた。 5時間目の授業は地震のせいで行われなかったが、どうやら被害がまったくないことがわかると、 6時間目は通常通りに行こうということになったらしい。 だが、その授業は俺の記憶にまったくない。いつ終わったのかも知らない。何も考えられずにいるうちに、いつの間にか放課後がやってきてしまっていた。 途方にくれた。 どうしてまた、こんなことに…… さっきの……「元の世界」にいた時の、俺の朝比奈さんの言葉をふと思い出した。 「今までいろいろありましたけど……きっともう、そんなに大きな事件は起こらないと思いますよ」 「……朝比奈さん……」 ……あなたの勘、全然あてにならないですね…… いつまでもぼーっと座っていて掃除係に教室からつまみ出された俺は、とりあえず、古泉のことを手当たり次第に他の教室を覗いて探してみた。 だが、ほとんどわかりきっていたことだったが、やはりあいつの姿はどこにもなかった。 わかってるさ。 あいつも今は光陽園学院の……もう転校生なんて言われる時期は終わっただろうから、一生徒として、超能力者なんてこともなくハルヒの後ろを着いて回っているんだろう。 208 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 09 59 42.37 ID 8hLlh7BW0 205 スマヌ 209 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 10 16 28.24 ID 8hLlh7BW0 「ふう……」 ……まいった。前にこうなった時にもまいったけど、今回もやっぱりまいった。 どうすればいいんだ。 どうして俺ばっかりがこんな目に会わなきゃならないんだ。 俺、なんか悪い事でもしたか? これからどうやって元の世界に戻ったらいい? 再びデタラメな世界が出現した。もう本当の俺を知っているヤツは、どこにも…… 「……いる」 …そうだ。そうだった。肝心なヤツを忘れていた。 どんな状況でも絶対になんとかしてくれる万能宇宙人。そして、この世界を作り出した張本人。 …いや、こっちの世界での「あいつ」は、万能でも宇宙人でもなくなっているんだった。 それでも今は…また、あいつに頼るしかない。 あいつなら今日だってSOS団の……じゃない。文芸部の部室にいるはずだ。 いつもと変わらず分厚い本をパイプ椅子に座って読んでいるはずだ。 俺はすっかり歩きなれた道を、慌てて転びそうになりながらも勢いよく駈け出していた。 210 : 付き人(アラバマ州):2007/04/22(日) 10 27 02.26 ID jHo27BwW0 そらそうと、キョンがいない間のキョンは何やってんだ? あの流れで言うと長門と仲良くなってそうなんだけど。 211 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 10 30 30.03 ID 0pfSKJ9x0 図書館とか行ってそう 212 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 10 30 45.96 ID 8hLlh7BW0 部室の前に到着して、急いでドアノブを回そうとした自分の手を、俺はギリギリのところで思いとどめた。 そうだ。忘れるな。今ここはSOS団の部室なんかじゃない。そんな部活は存在しない。 ここは……文芸部の部室なんだ。 「ふう……」 一度ゆっくりと深呼吸をして気持ちを落ちつかせてから、目の前のドアを見据え直す。 今回は……いきなり襲いかかるようなマネはしないようにしないと。 握りしめた拳の中で汗がジンワリと噴き出てくるのがわかった。 もう一度大きく深呼吸をする。 ……くそ…緊張するな…… だけどこんなところで立ち止まってるわけにはいかないんだ。 トントン 小さく二回、ノックする。返事はない。 だが俺はかまわずに金色の冷たいノブを回して、ドアを開いた。 213 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 10 31 36.93 ID 0pfSKJ9x0 本に潰されてたりして 214 : パーソナリティー(コネチカット州):2007/04/22(日) 10 36 20.54 ID 9WxeR4CgO とごろで女子高生はもしかして昨日まで書いてた絵本作家か? 215 : 自宅警備員(アラバマ州):2007/04/22(日) 10 42 05.15 ID IjwgBlri0 ばーぼん? 216 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 10 43 18.43 ID 8hLlh7BW0 「長門……」 「……」 長門はやっぱり、そこにいた。 パイプ椅子に座って、本をその両手に持って。いつも通りの格好で。 窓から射す夕日が反射して、うまく表情を見ることができない。だけど、どうやらメガネはかけているようだった。 「……」 その瞬間。半年前のあのできことが…… いや、あの時の長門の姿が、フラッシュバックのように鮮明な映像となって俺の頭の中で蘇った。 「……」 無理やり掴んだ俺の腕の中で、怯えるように震えていたあの時の表情。 顔を薄っすらと赤く染めながらも、ひたすら本を読み続けていたこと。 俺があいつの家から帰ろうとした時、服を掴んで引き止めてくれたこと。 白紙のまま返した入部届けを見て、泣き出しそうになっていた時の表情。 ……そして…… 一度も見たことのなかった、あの笑顔…… 217 : 付き人(アラバマ州):2007/04/22(日) 10 44 06.19 ID jHo27BwW0 うあああああながとおおおおおおお 218 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 10 44 58.60 ID 0pfSKJ9x0 消失りたーんず 219 : 宇宙飛行士(ネブラスカ州):2007/04/22(日) 10 46 57.51 ID wrY9jGnrO 私怨 220 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 10 47 30.22 ID 0pfSKJ9x0 219 なぜwww 221 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 10 48 36.46 ID 8hLlh7BW0 なんかパロディって感じじゃなくなってきちゃったな……消失知らないと意味わからんし こんなん書いてたら他の人書けないし、そろそろやめといたほうがいいだろうか 222 : ブロガー(東京都):2007/04/22(日) 10 48 59.37 ID 0zdMzOkO0 佐々ソのと リビア 223 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 10 49 53.88 ID 0pfSKJ9x0 221 いや、面白いぞ 224 : 名誉教授(福岡県):2007/04/22(日) 10 50 30.71 ID drglS0Rc0 221 十分おもしろい。wktkして待ってる 225 : 一反木綿(北海道):2007/04/22(日) 10 51 45.49 ID zLoyqgLb0 224 wktk 226 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 10 51 49.77 ID 0pfSKJ9x0 221 ちゅうか、先がめがっさ気になる 227 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 10 52 52.77 ID 13hoLp0G0 221 最初から読んでいて、消失を知らんでも俺は楽しんでいる 是非完結させて欲しいが、書くの疲れたのなら諦める 228 : フート(宮城県):2007/04/22(日) 10 54 07.28 ID yikzUgL50 221 やめる必要は無いよ 是非とも完結してほしい 229 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 10 54 07.43 ID 0pfSKJ9x0 227 同感 230 : パーソナリティー(コネチカット州):2007/04/22(日) 10 54 49.43 ID 9WxeR4CgO やめんなあああああああ頼むううううううう 消失の長門が大好きなんだ。俺もあれからどうなったか気になってたんだ 231 : 張出横綱(樺太):2007/04/22(日) 10 56 22.98 ID EQjpxsbZO ksk 232 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 10 56 52.21 ID 0pfSKJ9x0 消失長門ファンはホント多いな 233 : 付き人(アラバマ州):2007/04/22(日) 10 57 40.11 ID jHo27BwW0 (´・ω・)消失長門・・・ キョンが消失して(´・ω・)←こんな風になってるんだろうな うああああああああなああがとおおおおおおおおお 234 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 10 59 21.91 ID 0pfSKJ9x0 233 正気を保て!!長門はいつでも俺たちの心の中にいる!! 235 : 但馬牛(不明なsoftbank):2007/04/22(日) 11 03 04.79 ID ekXhpI9R0 続きキボンヌ うわー、キボンヌってかなり久しぶりに書いたよ・・ 236 : 付き人(アラバマ州):2007/04/22(日) 11 03 32.61 ID jHo27BwW0 だが消失ハルヒも捨てがたい 多分あのハルヒならキョンの言うことホイホイ聞いてただろ んで後ろで●が微妙な顔してるとw 237 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 11 04 41.32 ID 0pfSKJ9x0 236 「そうですね、僕は涼宮さんが好きなんですよ」 うほっ 238 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 11 05 38.57 ID 8hLlh7BW0 ありがと。がんばって続けてみる 214 そうです 239 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 11 06 41.58 ID 0pfSKJ9x0 238 がんばれ。俺はいつまでも待つ! 240 : 但馬牛(不明なsoftbank):2007/04/22(日) 11 07 48.18 ID ekXhpI9R0 238 待ちぼうけ大嫌いな俺が待ちますよ それだけ期待してると思ってもらっていい。 241 : パーソナリティー(コネチカット州):2007/04/22(日) 11 09 24.91 ID 9WxeR4CgO 238 てかやっぱりおまえかwwww 242 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 11 10 12.28 ID 13hoLp0G0 238 がんばれー 243 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 11 10 30.20 ID 0pfSKJ9x0 新消失古泉には期待してるwww 244 : 歌手(大阪府):2007/04/22(日) 11 11 02.10 ID K1Gi9prP0 消失どころかハルヒをまったくしらんが十分楽しめる 245 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 11 12 05.19 ID 0pfSKJ9x0 244 ハルヒ知らないでよくここまで来たGB。 すぐに本屋へwww 246 : 但馬牛(不明なsoftbank):2007/04/22(日) 11 31 28.37 ID ekXhpI9R0 hs 247 : 空気コテ(神奈川県):2007/04/22(日) 11 41 32.19 ID JnsCXOzb0 おれ、アニメのハルヒしか知らないんだが ラノベのハルヒも面白いのか? 248 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 11 41 33.57 ID 8hLlh7BW0 「なが……」 俺がもう一度その名前を呼ぼうとした時、長門はすっと静かな動作で椅子から立ち上がった。 「な……」 「どうして……」 「……あなたが、ここに……」 そう言って長門が一歩前へと踏み出したおかげで、俺はようやく彼女の表情を確認することができた。 あの時と同じだ。口がわずかに半開き。そして、必至に冷静さを保とうとしているようだが、明らかに驚いているのがその顔に表れている。 こんな表情……本当の世界の、宇宙人のあいつなら、絶対に見せることはない。 それを見て確信した。間違いない。この長門は…… あいつのバグ……いや違う。そう、あいつの願望、本心が作り出した、あの時のあの世界の長門だ。 ホントにわずかな……たったの三日間だったけど、共に過ごした。 宇宙人でもなければ万能でもない、ちょっとシャイな、ごく一般的な文芸部員の女の子。 「……」 ……なぜだろう。胸が熱くなった。 たまらず涙が頬を伝った。 249 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 11 42 13.63 ID 0pfSKJ9x0 247 本家はラノベだからおもしろいよ 250 : 但馬牛(不明なsoftbank):2007/04/22(日) 11 43 10.47 ID ekXhpI9R0 248 イイヨイイヨー 251 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 11 45 43.62 ID 13hoLp0G0 247 俺もだ。活字ではVIPの長門スレしか知らんw ここの作品は好きだ 252 : 空気コテ(神奈川県):2007/04/22(日) 11 47 06.02 ID JnsCXOzb0 249 そーなのか んじゃ、今から本家買いに行ってくる ㌧クス 253 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 11 48 13.05 ID 0pfSKJ9x0 ラノベ読んだことない皆さん。 あれは読んでまったく損はないし買っても損はまったくない 254 : ミトコンドリア(樺太):2007/04/22(日) 11 50 17.60 ID 8vRO2aoDO どうやらこのスレに角川の社員が紛れ込んでいるようだぜ 255 : アイドル(アラバマ州):2007/04/22(日) 11 51 12.78 ID nDV0qTGH0 さすがに原典はあたってほしい・・・と思う私はただのキモい原作ファンか 256 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 11 51 26.65 ID 8hLlh7BW0 俺zipで持ってるけど……消失。あげようか? 257 : 不動産鑑定士(栃木県):2007/04/22(日) 11 52 50.08 ID nfEMlrWH0 社員が混じってるだと! そんなやつと同じスレにいられるか!! 俺は帰らせてもらうぜ! 258 : ミトコンドリア(樺太):2007/04/22(日) 11 57 13.59 ID 8vRO2aoDO 256 待っていた。貴様のような大変な変態をなァっ! 259 : 空気コテ(神奈川県):2007/04/22(日) 12 01 38.12 ID JnsCXOzb0 256 もらえるものはもらっておくんだぜw 260 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 12 02 05.57 ID 13hoLp0G0 257 何、その死亡フラグwww では、俺は自分の部屋に戻らせてもらうよ。一人が一番安全だからな! 261 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 12 03 48.65 ID 8hLlh7BW0 悪いでもzipであげたことないからやり方まったくわかんね……しかも量多い。 だれかやり方教えてくれるならがんばってあげてみるけど…… 262 : 保母(神奈川県):2007/04/22(日) 12 05 36.72 ID oSAXYO+Y0 原作は2巻までしか読んだことないんだがな… ネタバレ回避して4巻を読んだあとにこれ読んだ方がいいだろうか。 263 : ダンサー(ネブラスカ州):2007/04/22(日) 12 07 35.22 ID E+lFVEAyO 3巻読まないと4巻いみわからんよ。2巻はいいけど 264 : 新宿在住(コネチカット州):2007/04/22(日) 12 07 41.08 ID dQDLglYzO なにこの流れ ほしいんだったら買えばいいだろ それか自分で落としてこいよ 割れず推奨してんなよ 265 : 不動産鑑定士(栃木県):2007/04/22(日) 12 09 13.53 ID nfEMlrWH0 消失なら俺がうpしようか? 巻末の余計なページとか本編に関係ないのはないけど 266 : CGクリエイター(東京都):2007/04/22(日) 12 09 26.43 ID 13hoLp0G0 261 いや、むしろ今はここの続きを・・・ 267 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 12 09 58.74 ID 8hLlh7BW0 そうだな…やっぱやめておくか。余計なこと言ってすまんかった 268 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 12 10 45.67 ID 8hLlh7BW0 266 あい 269 : 保母(神奈川県):2007/04/22(日) 12 11 45.83 ID oSAXYO+Y0 263 了解。順番通りに読むことにした。 270 : 料理評論家(樺太):2007/04/22(日) 12 14 48.93 ID arIHpd4BO ゆき「カタチ悪いけど…オムライス」 271 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 12 16 37.75 ID 8hLlh7BW0 「……」 止まらなかった。 「くっ……ズズッ…」 拭っても拭っても、決壊したダムのような勢いで涙は勢いよく溢れ出てくる。 どうして……こんなに涙が出てくるんだ? 「…あ…ははは……ごっ、ごめん…」 ……そう。 懐かしかったから……いや、嬉しかったから。 俺は……もう一度会いたかったんだ。 長門に……いや、この子に。 あの時エンターキーを押して、俺は元の世界へ帰ることを願った。だけど…… また、会いたかったんだ…… 「グズッ……ズズッ…」 窓から差し込む夕日を後ろに背負う長門の姿が、ユラユラと霞んで見えた。 272 : 天の声(京都府):2007/04/22(日) 12 18 35.54 ID 1wa8qAgU0 ktkr 273 : 張出横綱(コネチカット州):2007/04/22(日) 12 20 03.86 ID +xSKBfDjO キタヨー 274 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 12 28 57.40 ID 8hLlh7BW0 「……どうして……」 「え…」 「どうして泣いているの……」 「あっ、わ、悪い…」 俺は慌てて上を向き、目頭を親指と人差し指で押さえて、必死に零れ落ちる涙を抑えた。 「……」 …少しの間、オレンジ色に染められて幻想的な雰囲気をかもし出している部室の中に、沈黙が落ちた。 上を向いて嗚咽をこらえる男に、それをボンヤリ眺める女の子。はたから見れば、それはなんとも奇妙な光景だったことだろう。 「……ふうーっ……」 …どうやら、なんとか収まったようだった。 275 : ハンター(樺太):2007/04/22(日) 12 30 06.23 ID Tz52YpSTO ぬ 276 : 但馬牛(不明なsoftbank):2007/04/22(日) 12 32 00.50 ID ekXhpI9R0 ありがとういい薬です 精神的に考えて 277 : 銀行勤務(東京都):2007/04/22(日) 12 32 05.30 ID Iz4KknOP0 wktk 278 : チャイドル(東日本):2007/04/22(日) 12 34 55.30 ID 5riJ9e6N0 ?PLT(10555) 276 不覚にもワロタw 279 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 12 39 32.93 ID 8hLlh7BW0 「……悪くない」 「え?」 「泣くこと……」 「あ……」 「別に……悪くない……」 長門がポツリと呟いたのをなんのことかと思ったが、どうやら30秒ほど前の俺の言葉への返事だったらしい。 「はは…」 それでまた少し嬉しくなった。なんとも長門らしい返答だ。 こっちの。 「あ、あのさ長門…」 「……」 「俺のこと…覚えてくれてるか?」 「……」 「……覚えてる」 280 : 天の声(コネチカット州):2007/04/22(日) 12 43 18.13 ID vwvy+HpxO wktk 281 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 12 46 50.50 ID 8hLlh7BW0 「そ、そっか……」 「……」 「はあ……ははは。よかった。ちょっとだけ安心したよ」 べつに事態が好転したわけではない。帰るための手がかりが見つかったわけでもない。 だけど、それなのに……長門が覚えていると言ってくれたことは、地獄の淵にいた俺の手を、強く握って這い上げてくれたような気持ちにさせてくれた。 こいつには……なんの力もないのに…… それなのに、どんな時だって長門の言葉は、俺に勇気を与えてくれる…… それはこっちの世界だろうがあっちの世界だろうが、変わらない…… ドクン… 「……」 …なんなんだろう。この気持ちは。 わからない……けど、今は深く考えないことに…しておこう。 「……もう」 「?」 282 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 12 58 29.58 ID 8hLlh7BW0 「もう……来ないかと思ってた」 「え? どうして?」 「……」 もう来ないって? どうしてそんなことを言うんだろう。 俺のことを知っているってことは、あの事件があってからこの半年あまりの間だって、俺は存在していたということになる。よな? そしてきっと、俺はあのエンターキーを押した瞬間に、こっちの自分に……そう、 こっちのやつらから見たらいつもの俺へと戻ったんだと思う。この世界が存在を続けているわけなのだから。 そしたらきっと、あの場にいたハルヒ達とまたSOS団を校外にだろうが作りあげて、苦労しながらも面白おかしくやっているんじゃないかと思っていた。 そしてそこには、きっとここにいる長門の姿もあるものだと…… 「な、なあ。なんでもう来ないと思ってたなんて言うんだ? 俺、もしかして、おまえと会ったの久し振りか?」 俺の言葉に長門は困惑したような、訳がわからないといったような表情をあの時と同じように見せていたが、 しばらくの間を置いてから、コクリと小さく頷いた。 「な、なんでだ? す、スマン。あの……できたら、去年の12月20日、あの日──」 「…あの、俺がお前に入部届けを返したあと、あの後、いったい何があったか、教えてくれないか…」 「……」 283 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 13 10 54.16 ID 8hLlh7BW0 長門は…俺が元の世界へ帰った日から今日までのことを、ゆっくりと静かな口調で詳しく教えてくれた。 あの後、パソコンのエンターキーを押した途端、俺はまるで糸が切れた人形のように派手にぶっ倒れたらしい。 だが、しばらくしてから保健室の布団の中で目を覚ました。…どうやらそこまで運んでくれたのは長門のようなのだが… そして、キョロキョロと辺りを見回したあと、長門に一言礼を言って、恥ずかしそうに帰って行ったそうだ。 そしてそれからというもの、文芸部の部室へは顔すら出していないらしい。 ハルヒも、長門が俺を見舞い終わってから部室に帰ってきたら、どこにもいなかった。無論、古泉も、朝比奈さんも。 そいつらももうそれ以来やってくることはなかったそうだ。 なんじゃそりゃ。 「……」 ……何考えてんだよ……こっちの世界の俺は…… いや、ハルヒもだ。あれだけ大騒ぎしていたのに、ちょっと面倒なことになったから顔すら出さないってのか? ふざけんなよ。 くそっ。こんな寂しそうな長門を一人にして放っておくなんて……死ね、俺。 「……それから」 284 : お猿さん(長屋):2007/04/22(日) 13 16 14.07 ID JbLR2W5D0 わっふるわっふる 285 : パーソナリティー(コネチカット州):2007/04/22(日) 13 23 28.14 ID 9WxeR4CgO 泣ける……なんだこの異常なクオリティは…… 286 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 13 25 02.31 ID 0pfSKJ9x0 今帰ってきたが、なにこの有りそうな展開 287 : ハンター(樺太):2007/04/22(日) 13 27 36.09 ID Tz52YpSTO え? これってSS? 288 : 車内清掃員(宮城県):2007/04/22(日) 13 41 50.33 ID 3T8+ZjYe0 はぁ・・・・読書好きじゃないとこういうの読む気にならないんだろうな・・・・俺は読めない。 誰か 283が書いてるのをアニメ化してくれ 289 : アナウンサー(catv?):2007/04/22(日) 13 43 38.67 ID I3Hq2gJq0 ○<ワッカーメ 290 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 13 45 19.85 ID 0pfSKJ9x0 289 キョン「すまん古泉、俺は昆布派だ」 291 : ドラム(コネチカット州):2007/04/22(日) 13 47 28.78 ID 9WxeR4CgO 288 めちゃくちゃ簡単ってか読みやすい文だぞ 292 : アイドル(アラバマ州):2007/04/22(日) 13 49 45.07 ID nDV0qTGH0 288 君は本当に3行以上読めない人なのかい? 293 : アナウンサー(catv?):2007/04/22(日) 13 52 33.06 ID I3Hq2gJq0 290 激奏行かなかったのか? 294 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 13 53 50.92 ID 0pfSKJ9x0 293 行ってない・・・ 295 : 自宅警備員(アラバマ州):2007/04/22(日) 13 54 20.18 ID IjwgBlri0 長門「3分間待ってやる」 296 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 13 56 58.89 ID 0pfSKJ9x0 295 ちょ、それムス・・・ 297 : 俳優(宮城県):2007/04/22(日) 13 59 26.61 ID 0pfSKJ9x0 295 キョン&ハルヒ「バロス」 298 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 14 01 35.12 ID 8hLlh7BW0 「それから?」 「…か…」 「……付き合っている人も、いるみたいだった……」 …… 「……は?」 「…付き合ってる人…」 「……」 「な、なんだって?」 「……」 299 : 住所不定無職(鹿児島県):2007/04/22(日) 14 02 22.79 ID dxCKpa4l0 295-297 飛行石吹いたwwwwww 300 : ミトコンドリア(樺太):2007/04/22(日) 14 02 50.13 ID WvRLrk2uO http //c-au.2ch.net/test/-/news4vip/1177215969/i 301 : 調理師見習い(樺太):2007/04/22(日) 14 09 16.09 ID /+J/yH93O ほ 302 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 14 10 14.88 ID 8hLlh7BW0 ……つ…… ……付き合ってる人って……つまり…… ……彼女って、ことか…… 俺が? 「…えー……あー、うーん……」 「?」 「スマン。あの…なんか変な質問なんだが……いや、変な質問なのは最初っからだが…」 「…俺はいったい、誰と付き合っていたんだ?」 「……」 長門はなぜかうつむくと、消え入りそうなくらい小さな声で言った。 「…あたしの知らない人…」 「え?」 「元…8組の人…」 303 : ほうとう屋(樺太):2007/04/22(日) 14 23 15.11 ID aIJthfxCO 追いついた。 304 : 但馬牛(不明なsoftbank):2007/04/22(日) 14 25 13.31 ID ekXhpI9R0 ま、まさか古泉……_| ̄|○ 305 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 14 25 49.38 ID 8hLlh7BW0 「……」 元……8組……? 誰だろう? 8組なんて一回も行ったことがないぞ。一人の名前も顔も思い出せない。 クラス構成は9組以外は特に変わってはなかったはず……ってことは、こっちの俺だって同じはずだ。 ちくしょう。それなのに俺はそんなクラスの子とうまくやったってことなのか。信じられん。 「……キレイな人だった……」 「……」 ……ますます信じられん。 このクソ野郎。長門のことを放っておいて何自分だけヨロシクやってやがんだ。 覚えのないことで自分自身に腹を立てるというのは何とも妙な感覚だったが、とにかく、むかついた。 「でも……」 「…今は、知らない」 …もうとっくに別れていることを、本気で望む。 じゃないと明日からますます面倒なことになってしまいそうだ。 306 : お猿さん(長屋):2007/04/22(日) 14 40 40.63 ID JbLR2W5D0 wktk保守 307 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 14 43 33.47 ID 8hLlh7BW0 ……しかし…… 「……」 ……自分自身のことを聞くなんて、まるで病院から抜け出してきた記憶喪失患者みたいにわけのわからないことを俺はしているのに…… それでも長門は…何も聞かないんだな…… それがとても不思議だった。 …もしかしたら。 こいつは…今までの、こっちの世界の俺と今ここにいる俺は別人で… そして、あの三日間をいっしょに過ごした俺こそが、今ここにいる俺と同一人物だと言うことに気付いているのかもしれない。 …気付くはずはない。 なぜなら、今ここにいる長門は、空間移動なんかとはまったく無縁の普通の女の子だからだ。 しかしそれでもこいつなら……長門なら、もしかすると感覚的に気付いてくれているのかもしれない。 長門なら。 ……もしホントにそうなら、大変助かるんだが…… 308 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 14 57 16.12 ID 8hLlh7BW0 「あっそうだ!」 そこまで考えて、俺はようやく重大なことを思い出した。 ここに、この部室に俺がやって来たもう一つの理由。 現実の世界からの、長門の助け。 ガタッ! 俺は大きく飛び込むように踏み出して、窓際にたたずんでいた長門との距離を一気に縮めた。 「…!!」 …しまった。眼前の長門が怯えたような顔をしている。 またあの時のように襲われると思ったんだろうか。そんなつもりじゃないんだ。 「…長門」 「……」 「…パソコン、借りていいか?」 「え……」 「あ……うん……」 長門は思い出したように一度だけ頷いた。 「悪い」 309 : 旅人(静岡県):2007/04/22(日) 15 00 14.04 ID wWrqMXxU0 wktk 310 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 15 15 03.28 ID 8hLlh7BW0 相も変わらず古臭い旧型パソコンの電源を急いで入れる。 やっぱり変わってないな。SOS団の新型より、三世代ほど前の代物だ。 古泉がこれを見たときにアンティークものだと言っていたっけ。 ウイイイイイイイインン… パソコンはガタガタと嫌な音を上げながら、イライラする、まるで牧場にいる牛のようなのんびりとしたスピードで、ゆっくりゆっくりと起動を始めた。 俺を怒らせるためにわざとやっているんじゃないかと言いたくなってしまうような遅さだ。 「あっ待って」 ようやくパソコンが完全に立ち上がった時、俺が掴んでいたマウスを横から手を出してきた長門が奪った。 そしてパソコンとは正反対のもの凄いスピードで、デスクトップに出しっぱなしになっていたフォルダをマイボックスにしまいこんでいた。 「……」 …前も同じことやってたな。 「…何しまったんだ?」 「……」 「…自分で書いた小説?」 そう俺が言った瞬間、長門の顔がまるで勢いよく火がついたように、ボッと赤くなった。 311 : 但馬牛(不明なsoftbank):2007/04/22(日) 15 20 50.59 ID ekXhpI9R0 wktk 312 : アナウンサー(catv?):2007/04/22(日) 15 21 24.24 ID I3Hq2gJq0 ・・・多すぎてちょっとウザい 313 : 自宅警備員(アラバマ州):2007/04/22(日) 15 22 31.40 ID IjwgBlri0 本家は滅多に…使わないよな 314 : 容疑者(東京都):2007/04/22(日) 15 23 21.80 ID 5J9++e4S0 長門は俺の嫁 315 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 15 30 59.81 ID 8hLlh7BW0 「…違う」 少し荒い息を吐きながら、真っ赤な顔をして必死に否定する長門。 そりゃ、さすがにバレバレだよ。嘘を見抜くことは得意なんだ。 「嘘だ」 「…嘘じゃない」 「小説だろ?」 「…違う」 「嘘つけよ~」 「…嘘じゃない」 同じ言い訳を繰り返す長門を見て、ああ、やっぱりこっちの長門は普通の女の子なんだなと改めて思った。 それも、とびっきりにかわいい。 「なあ、今度読ませてくれよ。前から読んでみたかったんだ。頼む」 「……」 「…わかった」 「ホントか? 約束だぞ!?」 「約束する」 俺は笑った。長門も恥ずかしそうだったが、どこか嬉しそうな表情だった。 316 : 調理師見習い(樺太):2007/04/22(日) 15 31 30.08 ID /+J/yH93O ほ 317 : ハンター(樺太):2007/04/22(日) 15 32 13.07 ID qguLSRVoO wktk 318 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 15 45 47.66 ID 8hLlh7BW0 「!!」 その瞬間、視界の横で、起動していたパソコンの画面が急に真っ暗なものへと変わった。 停止した? …いや、違う。 この画面は。 何秒かの間があってから、その真っ暗な画面の中に白色の文字で、自動的にタイプが始まった。 YUKI・N> やっぱり…予想した通り。 長門。そっちでもおまえは見ていてくれたんだな。ホントに頼りになるヤツだ。 この画面と文字になるのも何度目のことだろう。俺にとってはすっかりお馴染みだから驚くこともない。 それにしてももうヒントなんて、今回は随分気前がいいじゃないか。 >そこはパラレルワールド 「パラレルワールド…?」 319 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 15 47 45.72 ID 8hLlh7BW0 318 世話になるのも、だった 320 : 通訳(大阪府):2007/04/22(日) 15 50 22.79 ID yFjcNNFb0 wktk 321 : 車内清掃員(宮城県):2007/04/22(日) 15 52 41.48 ID 3T8+ZjYe0 長門「/////////」 これを見ただけで興奮する。 322 : 一株株主(コネチカット州):2007/04/22(日) 15 55 23.62 ID Uh9EyAc1O 321 ねー……あるあるwwwwwww 323 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 16 06 07.19 ID 8hLlh7BW0 パラレルワールド。 ついさっき、耳にした言葉だった。さっきもさっき、今日の昼休みだ。 あっちの朝比奈さんがご飯を食べながらも、熱く語ってくれた。 >あの時あなたが、別のキーを選択した世界の未来。 「別のキー…」 別のキーってのはもしかして、脱出プログラム作動させる時の、エンターキーとは違うキーってことか。 …俺が選んだのとは別の、宇宙人も未来人も超能力者も、そして神様もどきみたいなヤツもいない、平穏な世界。 朝比奈さんの長い講釈をぼんやりと思いだした。 「キョン君にもありますよね? 二者択一の選択を迫られて、どちらかを選んだということが。 そしてその選択の結果を悔やんだこともありませんか? 間違ったーっとか、ああこうしていればなあ、とか。 そんな失敗や成功を経て辿り着いたのが今のわたしたちの世界というわけなんですけど、実は別の方を選んだ場合の未来も、ちゃんと存在してるんです」 「ほうほう」 「間違ったほうの世界、正しかったほうの世界。世界は、何通りも存在してるんです。あたしたちがいる世界だけが現実じゃない。わかりますか?」 …なるほどね。 ここは、俺がエンターキーを押さなかった世界。 どういうわけか押したはずの俺が、押さなかった方の世界に迷い込んじまったってわけか。 324 : 中二(北海道):2007/04/22(日) 16 19 27.15 ID jBqLDHb00 続きwktk 325 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 16 21 00.88 ID 8hLlh7BW0 黙って考え込んでいると、再びスクリーンにタイプが始まった。 >さらにその世界の中でも、何通りにも枝分かれする未来の一つ。 「その世界で、何通りにも…?」 どういうことだろう。俺は考えた。 それは、俺がこの世界を選択するエンターキーを押した後から、その後の未来のことだろうか。 その後の世界も、何通りにも分かれているということだろうか。 つまりもしかしたら、平穏な中でも俺達はあの時集まったハルヒや古泉や朝比奈さん、そして長門たちと、SOS団を組んで活動していた未来もあるということだろうか。 たとえ神様や宇宙人や未来人や超能力者がいなくても。 そしてそれは、俺がエンターキーを押す直前に、泣き出しそうな表情の長門の見て、そうなって欲しいと強く願った未来だった。 そうだ。きっとあるはずだ。そんな未来だって。 今の一人ぼっちの長門は…あまりにも寂しすぎる。 こんな世界だけがたった一つの現実なんて、そんなことあっていいはずがない。朝比奈さんだって言っていたじゃないか。 「……」 横を向いて、長門の顔を見た。茫然とした、無垢な表情だった。 …そうだ。あるさ。きっと。 326 : 但馬牛(不明なsoftbank):2007/04/22(日) 16 25 19.99 ID ekXhpI9R0 wktk 327 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 16 31 16.70 ID 8hLlh7BW0 「…でも」 俺にはどうしてもわからなかった。 カタカタカタカタ >どうして俺は、こっちの世界にまたやってきちまたんだ? 直接キーボードを叩いて文字を入力した。これがこっちから自分の意思を長門に伝える唯一の連絡方法だ。 >前回はおまえの意思で俺をこの世界に送った。でも、今回は違うだろ? なぜだ? 何秒かしてから再び返信がくる。 >わたしにもわからない。 わからない…? おまえが作った世界じゃないか。 カタカタカタカタ >どういうことだ? >わからない。でも、帰還方法はある。 「…え…!?」 328 : 通訳(大阪府):2007/04/22(日) 16 33 50.76 ID yFjcNNFb0 wktkwktk 329 : 味噌らーめん屋(樺太):2007/04/22(日) 16 41 03.80 ID nxQ/cMTDO 朝倉(殺人モード)に期待 330 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 16 42 18.71 ID 8hLlh7BW0 >あるのか!? 戻る方法が? >ある。ただし少し時間がかかる。 「時間…」 時間ってなんだ。まさか五年とか十年とか言うんじゃないだろうな。 >どれくらい? >一週間。その時またそこいて。あなたを連れ戻す。 「一週間…」 俺がそう小さく呟いた途端、今まで写し出されていた文字が画面の上から全て消えた。どうやら本当に電源が落ちてしまったらしい。 いくらキーボードを叩いても、スクリーンは真っ黒のままだった。 「一週間か…」 うん。 べつにたいした時間じゃない。この前だって、一瞬に感じたけど三日もここにいたんだから。 よかった。あいつが…長門が断言したんだ。絶対間違いはないだろう。今回は安心してもよさそうだ。 「YUKI・N…」 「?」 「…わたしの名前…」 331 : お猿さん(長屋):2007/04/22(日) 16 44 08.79 ID JbLR2W5D0 wktk 332 : ゆかりん(宮崎県):2007/04/22(日) 16 50 43.88 ID 6Wdrsdxy0 これは泣ける展開・・ 333 : 美容部員(ネブラスカ州):2007/04/22(日) 16 56 57.94 ID nECwg1ueO wktk 334 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 16 59 07.96 ID 8hLlh7BW0 横で長門が青い顔をしながら俺に聞いた。 「…どういうこと?」 「え、あ、ああ、うん。これにはその…もの凄ーい深い事情があって…」 「深い事情…?」 「ああ。深いっていうかめんどくさいっていうか…で、でも、もう大丈夫。全然なんてことなかったからさ。はははは」 「……」 そう言うと、それ以上長門は何も追求してこようとはしなかった。 そのサッパリしたところがこいつのいいところだ。こっちでも、あっちでも。 「さーて」 俺は緊張の解けた身体を、ゆっくりと椅子から持ち上げた。 窓からもう半分沈んだ夕日を眺め見る。辺りの色はいつのまにか紫色へと変わっていた。 「どーすっかなー」 うんと背伸びしてから、間抜けに言った。 一週間の猶予。俺はその時間を、いったいどうやって過ごすべきなのだろう。 どうやって過ごせと言うのだろう。 …決まってるさ。 335 : 牛(東京都):2007/04/22(日) 17 01 27.66 ID MYbRXwys0 決まってるよね 336 : ゆかりん(宮崎県):2007/04/22(日) 17 02 41.75 ID 6Wdrsdxy0 キョンを信じる 337 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 17 09 23.50 ID 8hLlh7BW0 「あ、あのさ長門」 一言言ってから、俺は長門の目を見つめた。 すると長門は、たったそれだけのことでまた薄っすらと頬を赤く染め、下を向いて黙り込んでしまった。 「あの…」 「…何?」 「…入部届け、あるか?」 「…!」 俺がそう言うと、うつむいていた顔を長門はゆっくりと上にあげた。 そして今度は向こうから、俺の目を力強く見つめてきた。 「…ある」 「悪い。また一枚、くんないかな?」 「待って」 そう言うと、勢いよく傍の机の中をあさり始めた。 その様子を眺めながらふと横の棚を見ると、白紙の入部届けの束がキレイに揃えて置かれているのを俺は見つけた。 「あ、長門。ここに…」 「あった」 338 : 短大生(コネチカット州):2007/04/22(日) 17 13 15.10 ID uOyIoCeYO まさか… 339 : 味噌らーめん屋(樺太):2007/04/22(日) 17 14 08.14 ID nxQ/cMTDO ビリビリビリー 340 : 副社長(東京都):2007/04/22(日) 17 14 54.24 ID Qbe2vfS50 あの時の入部届クルー? 消失長門には是が非でも幸せになってもらいたい…… 341 : 牛(東京都):2007/04/22(日) 17 17 00.83 ID MYbRXwys0 すでに泣ける 342 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 17 18 35.50 ID 8hLlh7BW0 顔を上げた長門がその手に持っていたのは、クシャクシャの、白紙の入部届けだった。 「…そんなに必死に探してくれたのは嬉しいけど、ここにほら、新しいやつがたくさん──」 「あなたの」 「…え?」 そう言って長門が俺の傍へとテコテコと駆け寄ってきた。そして、すっと俺にそのクシャクシャの入部届けを差し出した。 それを見て、俺の胸に衝撃が走った。 「…まさか、これ」 「あなたの」 …この入部届け… 「…あの時の…」 コクリ 343 : 一株株主(コネチカット州):2007/04/22(日) 17 20 27.19 ID Uh9EyAc1O (´;ω;`) 344 : プロスキーヤー(コネチカット州):2007/04/22(日) 17 21 39.80 ID 4pbmU1H6O (;ー;) 345 : フート(宮城県):2007/04/22(日) 17 24 22.15 ID yikzUgL50 やべー 泣ける(´;ω;`) 346 : 短大生(コネチカット州):2007/04/22(日) 17 28 07.61 ID uOyIoCeYO これは… 泣けてくる 347 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 17 29 50.72 ID 8hLlh7BW0 「……」 信じられなかった。 半年も前の、何も書かれていない入部届け。 しかもあの時俺が乱暴にポケットにしまったから、それでこんなにクシャクシャになってしまっているんだろう。 そんなものを、今まで大事に取っておいてくれたなんて… 「…な…」 「長門…」 長門は再び、照れたような顔をして下を向いた。 ズキンッ その時、俺の胸に中に小さな、でも鋭く尖った痛みが走った。 俺を…こんな冷たい俺のことを、ずっとずっと待ってくれていた、目の前で俯うつむく小さな彼女。 …今すぐ抱きしめてしまいたい衝動に駆られる。 「……っ」 だけど俺は、自分の腕をを強く握って、ぐっとそれを抑え込んだ。 348 : 通訳(大阪府):2007/04/22(日) 17 30 53.01 ID yFjcNNFb0 あなたが神か 349 : 留学生(大阪府):2007/04/22(日) 17 34 28.86 ID 9t2wTo6E0 スレタイ見てケロロ並みの宇宙料理を期待した俺に謝れ 350 : まなかな(コネチカット州):2007/04/22(日) 17 40 37.84 ID I1IoGYufO ハルヒ全く知らない俺でも楽しめる 本家買ったほうがいいかな? 351 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 17 45 15.98 ID 8hLlh7BW0 「…えと」 「?」 「あ、ありがと長門。あと…ついでに、何か書くもんあるかな?」 「ある」 そう言うと、長門は制服のポケットからゴソゴソと鉛筆を取り出して俺に渡してくれた。 「さ、サンキュ。えーっと、それじゃあ……はい、これ!」 「……」 「前に一回破棄しちゃったけど…今回はちゃんと正式に、文芸部に入部したい」 「……」 俺は一つ息を吐いてから、静かに続きの言葉を言った。 「許可して…」 「…くれますか?」 「……」 352 : まなかな(コネチカット州):2007/04/22(日) 17 45 56.23 ID Uh9EyAc1O 全巻そろえて、消失は3回読むべき。 353 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 17 47 31.02 ID 8hLlh7BW0 …一瞬の沈黙。 だけどすぐに、その沈黙を破って彼女は言ったんだ。 そう。ただ言ったわけじゃない。薄っすらとだったけど、あれは、確かに… 「認めましょう」 ──それは ずっと……俺が求めていたものだった。 エンターキーを押して、元の世界へ帰ってきて、たった一つ。ずっと、ずっと悔やんでいた。 もう一度だけ、見てみたかった。 長門の、優しい笑顔だった。 354 : 一株株主(コネチカット州):2007/04/22(日) 17 48 33.24 ID I1IoGYufO 352 まあ金に余裕あるし買ってもいいんだが 店員に変な目で見られね? 355 : 付き人(アラバマ州):2007/04/22(日) 17 48 44.86 ID jHo27BwW0 (´;ω;)消失長門・・・・・・・ 356 : 女子高生(北海道):2007/04/22(日) 17 49 11.85 ID 8hLlh7BW0 これで一応…前半は終わったかもしれん。 やっべ疲れた…ちょっと寝る 起きた時にもしスレが残ってたら続きを書かせてもらおうかなと思う