約 50,296 件
https://w.atwiki.jp/hachinai_nanj/pages/422.html
勝ち取るべき居場所 前編 メイン報酬 【大女優の基礎練習】逢坂 ここ (右) 期間 2018 1/1(月) 12 00~2018 1/15(月) 12 59 後編 2018 1/10(水) 17 00~2018 1/15(月) 12 59 復刻 2019/01/22(火)12 00~2019/02/07(木)12 59 注意 ステージ攻略のコツ キャラ入手方法 初回クリア報酬 上級 超上級 極級 難易度 ドロップ 個数 累積報酬一部抜粋
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2436.html
「あー! キャロルがアリスのコロッケ取った!」 目に悔し涙を浮かべて、両腕をぷるぷるさせるアリスに私ことスチール…じゃない、キャロルはにやりと勝ち誇った笑みを浮かべてあげます。 「弱肉強食が我が家のルールですよ?」 「勝手にルールを作らない、というかそれ僕の夕飯だし……」 私の隊長であり私たちのマスターである冴えない男が苦笑いを浮かべて「お兄ぃちゃぁぁん!」と泣き付くアリスをあやしつけます。 「隊長、神姫が食べる量なんてたかが知れているでしょう? ねずみに齧られるくらいの量を食べられたからといって文句をたれられても困ります」 神姫である私たちは食事を取る必要はないのですが、せっかく物を食べるという機能が備わっている以上、美味しいものが食べたいというのはなんら不自然な感情ではないはずです。むしろ、私たちの分のご飯を用意していないこの野…男の甲斐性の無さが一番の問題ではないでしょうか? 「文句を言ってるわけじゃないだろ? 美味い?」 腹が立って無意識にもうひとかけ、むしり取って食べていた私に甲斐性無し、いや、マスターが話しかけてきました。 「美味しいですよ? ですが、しいて文句をつけるなら食卓に油物しか並んでいない現状は改善した方がいいとは思います」 そういうと立っている食卓をに並んだ食材に指を向けます。 「一人暮らしだとどうしても自分が好きなものしか食べなくなるんだよ。別に太ったわけでも体重増えたわけでもないしいいじゃ……」 「よくないよっ!」 油物野ろ……マスターの胸(正確にはシャツに)にしがみついてぐすぐすと鼻をすすっていたアリスが突如声を荒げました。 「昨日はてんぷらだったし、今日はとんかつとコロッケ、一昨日はえっと?」 「店屋物でしたね。ほっと○っとのカツ丼」 アリスの記憶回路の修理の必要性を感じながら答えます。 「そうだよ! 最近、お兄ちゃん油ものしか食べてない! 絶対体がおかしくなるよ?」 心配そうな瞳で覗き込まれて心が揺らいでいるのでしょうが、マスターは「と、いわれても」というような顔をしています。 「アリスの言うことはもっともですよ、マスター?」 ガラでもないですが、この未来の生活習慣病患者に説教をたれてやることにしました。 「どう考えても野菜が少なすぎます。油分とたんぱく質だけで人は生きてはいけないのですから、せめて食卓にもう一品、そうですね、サラダだけでも追加することを進言します」 私の進言に「えー、でもぉ、めんどくさいしぃ」とでも言いたげな表情を浮かべるマスターに私が苦言を呈する為に右手を上げたところで「確かに、エレガントではありませんわね」と上から目線の勘に触る声が、実際上から聞こえました。 「何しに出てきたんでしょうね、引きこもりの『水銀中毒』さん」 「聞き捨てなりませんわ、とはいえ、どこから訂正していただくのがよろしいかしら?」 パソコンの載せてある台の上でムカつくくらい小粋に足を組み、アメリカ軍では20年以上前から交換が行われている灰色を基調としたUCPパターンの戦闘服で身を包んだHMT型の神姫。 「そうですねぇ、直射日光に当たるのは気が進みませんわ。と家でゴロゴロして、バトルなんて野蛮でナンセンスですわ。とかのたまわってトレーニング機で仮想庭園を作ってお茶を飲んでいるのを、私は引きこもりと呼んではいけないのでしょうか?」 「まぁ、それのどこがいけませんの? わたくしのこの珠のようなボディーに傷がつくのは兄様、いえ、人類全体の損失ですわ。 ましてやバトルなんてとんでもございません」 距離はかなり離れているのですがふふん、と鼻で笑う声が聞こえてきそうな癪に障る話し方に私は味方を求めマスター達の方を振り返り…… 「ねぇ、お兄ちゃん、本当にダメなんだからね?」 「あぁ、わかったって、まったくアリスはかわい「死ねっ!」あごっ!!」 にやけた顔のマスターの顔面に陶磁の箸おきを全力投球してから、再び水銀中毒に向き直りビシィッ!と擬音の響きそうな勢いで指差しました。 「とにかく、そこから降りてきなさい!」 「お断りしますわ」 その一言と同時に私の投げた十円玉をひょいっと避けて、人を小ばかにしたような嘲笑を浮かべてみせたのを見て、私のあるはずのない血管がぶちぃっと音を立てて切れました。 「いい覚悟ですね水銀中毒……榴弾砲で粉々にしてあげますよ?」 「あら、わたくしが『戦わない』からといって『戦えない』と誤解されても困りますわよ? そんなことより、今は兄様の食生活の方が大事なのではなくて? 鋼鉄旅団さん」 売り言葉に買い言葉で、ヒートアップしていく私にやれやれ、これだから野蛮な雌豚は困りますわ。 悔しかったらぶひーっと啼いてみなさいな、とでもいいたげな哀れみすら滲ませた嘲笑から「けっ」っと視線をそらしてから、再びマスターの方に向き直ります。 「で、あちらの糞生意気なビッチこと水銀中毒も言ってますが「誰が何ですって! 兄様になんてことを!」あー、とにかく……」 「アリスが作る!」 その一言がまさしく、その後私達が体験する苦労の引き金を引いたのでした まる 後半へ続く
https://w.atwiki.jp/nullpomaster/pages/24.html
作成余話 前編 以前の「おまけPack」のものをまとめました。一応前後編に分けています。 きっかけ 私がこの一連のドキュメントを作ろうと思ったのは、本wikiの「名前のみ」の項があまりにも肥大化するから、分割で書いたものです。 ただ、本wikiの当初の目的は「ほの板コテ名簿Projectの一環」に過ぎないものなので、本wikiへの統合もどうかと思ったわけです。 まあ、wiki内に特設コーナー置いてもよくはあるのですが。 で、なんでそこだけ異様に膨れ上がるのか?これは作者にはよくあることで、一人または数人作ると背後関係やら、 兄弟姉妹やら友人やらを追加していって、また、無理やりとも言えるつながりを作った結果なのです。 また、脳内でストーリー進行していくといろんな伏線張ったりするもので、回収するにあたって増えたりします。 まあ、わざと回収せず、謎のまま残していくものもありますが。 以前のものもここまではないですが、結構背後関係やそういうのが膨れているのが本wikiから見て取れるはずです。 そうそう、ついでに「ザ・学園」誕生についてですが、似たようなものは高校時代からありました。 というか、早い話しが現実逃避によって生まれた産物です。後に自然消滅しましたが。 で、それを元に起こした…というものではありませんが、結構近いものがあったりします。 タイトルについて さて、この一連の作品名は「ザ・学園」というタイトルです。ではなぜ、そんなタイトルなのでしょうか? というのも、最近の作品は凝ったタイトルも良く見受けられ、横文字や当て字などはまだ受け入れられますが、 特殊記号や外字を使ったり、それは無理なんじゃないかというような読ませ方をしたり、 また、どこをどうすればそんな略になるんだ?みたいなものもあるので、思い切ってシンプルにと割り切った結果です。 まあ、その割り切りのおかげで某100円ショップと某ゲーム会社からクレームが来ないか心配ですが(苦笑 名前とロジック さて、名前とロジックについてですが、FAQにもあるとおり、いろんなところから引っ張って来ます。 名前については、あるキャラから名前だけ取ったものと苗字だけ取ったものと分かれたりしていますし。 (分かる人居るかなぁ?分からない方がいいですが。) 恣意的な思いつきで付いたものももちろんあります。よく仕事中や帰宅途中などで思いつくことがありますし。 その場合、なぜか「~子」率が高いのは仕様です。作者は変な所で保守的ですから。 そういえば、最近「~子」という名前をあまり見かけませんね。中には変な名前と言わざるを得ないものとかもありますし。 (とはいえ、変な物が無いわけではない。) ロジックは基本書き起こしですが、書き起こしていくとどうも「あれ、これって○○じゃね?」と思えてきて、 そのロジックを採用することがあります。(真壁さんの例が分かりやすい) また、ロジックを作った後で「このロジックならこうでなければいけない」という勝手な固定概念から身体的特徴を決めることもあります。 いずれにせよ、変なのは確かですが。
https://w.atwiki.jp/tkoolmvtcontest2023/pages/27.html
「ResurrectionStoryC 前編」の作品紹介ページです。 目次 ▼概要 ▼実況動画 ▼パンフレット ▼コンテスト結果 ▼更新情報 ▼続編のお知らせ ▼一言コメント ▼ネタバレあり掲示板 ▼コメント 概要 項目 内容 タイトル名 ResurrectionStoryC 前編(リザレクションストーリーカタストロフゼンペン) 作者名 あいかわりか() 機種 Switch 作品ID 1363(コンテスト終了現在は 1630) 制作年/月 2023/9 プレイ時間 7~12時間 作品PR 前作Resurrection Storyの続編にあたるシナリオ重視ダークな王道RPGにとなっております。こちらはゼンペンのみです。恋愛要素がかなり強めです。 実況動画 🌟動画の視聴リストはこちら パンフレット 🌟パンフレットはこちら コンテスト結果 結果発表のページへ 更新情報 不具合修正やバランス調整など、作品の更新を行った場合に追記して下さい。 続編のお知らせ 後編が公開されました!こちらもぜひプレイしてみて下さい! 項目 内容 タイトル名 ResurrectionStoryC 後編(リザレクションストーリーカタストロフコウヘン) 作者名 あいかわりか() 機種 Switch 作品ID 1363 制作年/月 2024/4 プレイ時間 7~20時間 作品PR 3作品に渡る復活の物語最終章。世界の真実や主人公を巡る恋の行方、そして旅の結末をどうかあなたの目で見届けてください。エンドは2種用意してあります。 一言コメント 簡易なクリア報告/途中までのプレーだが作者に伝えたいことがある場合 などにお使いください。 名前 コメント ネタバレあり掲示板 この作品のネタバレあり感想をコメントする掲示板です。 ネタバレあり掲示板へ コメント(元Wikiより転載) luna_le_air さん # 7 2024年02月08日00時13分 【TwitterXより抜粋して転載】 前作の王道を引き継ぎ、そしてダークファンタジーへ。 優しさと憎悪、愛。様々な感情を抱きながら王女が進む先には…!? 重厚感のあるシナリオ、 練られた演出、 連携システムのある戦闘も楽しかったです!! shinzan34 さん # 6 2024年02月07日22時51分 Xより転載 (コメントが長すぎるとwikiに怒られたので、2回に分けます・・) 【2/2】 次にキャラを語らせてもらうと・・・ エレオノーラ! いや・・・可愛いんだ、彼女 (;´∀`) 前作の推しキャラ、エリーゼの娘ってだけで、とりあえずお気に入りにしてたけど、実際可愛かったw ああ、こういうきゃぴきゃぴした女の子、いるよねって その元気いっぱいのエレナを、しれ~~っと冷めた目で見てるアインスがまたいい!!w なんかさ・・・正月とかの親戚同士の集まりで、こういう感じのあるよねw ギャーギャー騒いでる、かしましい娘とそれを終始、呆れたように見てる男子 きっとお城でも、こんな光景が繰り広げられてたんだなあ~・・と思うと微笑ましい反面、ちょっと寂しくもなるな(世界と”お姉ちゃん”が危機だけに・・) あ、エレナばっかり熱く語ってたけど、他の面々も個性的 お嬢様なのに、たまにお下品なセリフを発してしまうオフィーリアさんとか、 イケメン(グラはイケメン)なのに、女ったらしのジェイクだったり、元ヤンキー(赤蠍団頭領)のくせに料理得意でエレナから、おかん扱いのルーグとか・・ 前作もそうだったけど、とにかくキャラの描き方が上手い! こういうキャラの描き方、わたしの好みなんですよ! (*^。^*) 後編にも、新キャラって出てくるのかな それともルーグみたいに前作キャラが助っ人してくれるとか? 妖精の村に宝珠取りに行くとか言われた気がしたけど、シェナとか仲間にならんかな (前作やった時、顔グラが好みやった) 最後にゲームシステムについて語らせてもらうと、前作から大幅にパワーアップだ、こら! ( ・`д・́) いや・・こらって、別に怒ってないですけど・・・(; ˘ω˘ ) 正直、前作は、ちょっと簡単過ぎたかなあ・・と思ったんですけど、今作はいい意味で難易度上がって、歯ごたえのある戦闘バランスになってるぞ 戦闘だけでなく、釣りができたり、薬草採取しての調薬や料理など、やれることもパワーアップしてる 特に調薬は便利だな MP回復のマジックウォーターは、かなり作ったぞ! あと状態異常回復のディスペルハーブな(こっちはほとんど使わなかったが・・) まとめ 前作をプレイするに越したことはないけど、してなくても話の内容は理解できると思う でもやっぱり、前作はプレイしてから今作を手にとってほしいなあ 前作をプレイしていたからこそ、”燃える”シーンがいくつもあるからね キャラ重視のシナリオが好きな人には、超おすすめです! ルーグとかゼインとか・・イケメンも出てきて、ヒロインに言い寄るからね 恋愛系好きな人にも、お勧めできるかな まあ、とにかく・・後編はまだですか!? ってわけですよ! プレイできて良かった、と思えた作品 後編も待ってます 終わり shinzan34 さん # 5 2024年02月07日22時39分 Xより転載 (コメントが長すぎるとwikiに怒られたので、2回に分けます・・) 【1/2】 永遠に続くかと思われた家族との時間 世界の平和・・ しかし破滅はなんの前触れもなく訪れる 生き残る為、人は抗う それが人の道を外れようとも・・・ 人よ 巨大な運命に、立ち向かえ! クリア時間は12時間6分でした 通常モードで必滅のつるぎは使わず 2023年12月投稿 ResurrectionStoryの続編 wikiの作品PRでは、『シナリオ重視ダークな王道RPG』と紹介された本作 勧善懲悪のストーリーだった前作とは、だいぶ雰囲気が違う 紹介文通り本作では、ダーク・・人間の醜い部分、嫌な部分をほじくり出すかのように描かれている と書くと、なにやら陰惨で鬱になりそうなお話・・と思われそうだが、そうではない 世の中、どうしたって理想通りには生きられない 悪を憎み正義を貫こうとしても、貫けない時がある 努力が足りないわけではない 一所懸命頑張っても、運命は味方をしてくれるとは限らない 努力しても、叶わぬ相手がいる 正義を貫こうとしても、その正義は認められない たとえ子供であっても、生き抜く為には強さが必要だ 力なき者は蔑まされる・・ 個人の力だけではどうしようもない だからといって神様が助けてくれるわけでもない どうしようもできず・・でも立ち止まってもいられない 逃れられぬと思いながらも、運命に抗う人々の姿が全編を通して描かれていく・・ 個人的にはダークなRPGというより、ありのままの人間をさらけ出し描いた作品のように思えました 具体的にストーリーの感想を述べると、かなり練られてるなあ~という印象 オープニングを見た時は、 前作同様みんなで悪を倒すぜ! って感じで進むのかと思いきや、初っ端で主人公アリシアが〇〇をして重いテーマが物語に入ってきたり、魔王の弟が仲間になったと思ったら、その魔王がアリシアを好きになったり・・そうかと思えば気弱な弟キャラと思ってたアインスがシスコンヤンデレのあぶねえ弟キャラだったりと、(いい意味で)とにかく先が読めない! 今作は、 魔王が、世界が、神様が・・というファンタジー的なシナリオよりも、人間同士の絡みに重点が置かれてる印象を持ちました ぶっちゃけ、わたしは世界の行く末より、アリシアを巡るルーグ、ゼインの三角関係プラス、ヤンデレアインスの行く末が気になります・・(  ̄∇ ̄;) 前編最後のゼイン見る限り、これ・・・血ぃ見るよね・・修羅場通り越すよね・・・(;´∀`) ハハハ・・ まあ何が言いたいかっていうと、先を期待させる展開、さすがです!!(願わくは、死人が出ない事を祈る・・) 続く→→→ ゲスト さん # 4 2024年02月04日22時45分 ホワイトです。 Xに載せていたファンアートをこちらにも再掲しておきます。 IBelm2vnJcP90YV さん # 3 2024年01月18日13時29分 あいかわりかさんの「ResurrectionStoryC 前編」、プレイ時間約7時間半でクリアしました! 平和を取り戻した王国で暮らす、かつての英雄2人の子どもであるアリシアとアインス。しかし平和は続かず、運命は再び王国に牙を剥く。姉弟と仲間たちが残酷な運命に身を投じていく物語。 前作の続編ということもあり、かつての英雄たちが見られるのが凄く楽しい作品。 特にルーグ!前作でなかなか活躍させてあげられなかったキャラだったので、存分に使い倒しました(ルグアリ大好き) ストーリーは前作以上に重いテーマを扱っており、息を呑む場面が盛り沢山。レイリアさん...ほんま...() 笑っちゃいけないんだけど、思わず吹き出しちゃったのが前作メンバーで敵を迎え撃つ場面。 シェイド...多分君1人で世界平和にできるんじゃないかな...笑 前作でもめちゃくちゃ強かったけども(ステータス見た瞬間ひっくり返りました) 前作に負けず劣らず凄ーく面白かったです! 後編も期待( ੭´꒳`ᑦ ) ※Xより引用(加筆修正) sB9JZFEGUvBjYvc さん # 2 2023年11月13日12時41分 クリアまで3時間半程。 前作(自主コン参加作品)の主役エリックとレイリアの子どもたちの話。 前作よりもシャープかつ、ユーザーフレンドリィな仕上がりになっていた印象。 無駄をそぎおとし、工夫し、一段ギュッと美味しさがつまった感じ。 戦闘中の選択肢やボス戦になるための演出、会話の演出等、細かいところに技術が見受けられる。 無駄な往復等もなく、ストーリをそのまま追いかけることができるようになっている。 いわゆるあれだ、蒸留酒的な?「必要な部分」をよく吟味して作り上げたことが伝わる作品でした。 ストーリーは全体的にダークなイベントが増えているが、キャラクターたちのちょっとしたほほえましいやり取りに癒される。 アリシアが自分の罪と向かい合う描写を活かすためか前半は各イベントで「被害者側の心情」が丁寧に描かれていたように思う。 誰もが心の奥に持つ妬みや嫉妬。 それを正当化したい思いとか。 努力では越えられないものとか。 そして何より、どんな理由があれ一線を越えたものは必ず裁きにかけられるということ。 そう、行動することを選んだのは自分なのだ。それを人のせいにすることはできない。 列車の件も、人身売買も。 自ら辛さに耐えられず幸せを手放すのは現実と一緒。昨今の痛ましい事件にもいえる。 だからこそ、今作の生々しいまでの人間らしさの描写が晴らしい。よい作品だ。 さて、主人公アリシアが自分の影とどう戦い、どう決着をつけるのか。前半のラストを観る限り、決意はしているようだが・・・? そして、弟アインスも。彼の性格上、少し心配だ。どちらの選択をするのだろう。 前半で見てきたイベントたちのように自ら希望を閉ざす選択をするのか…もしくは全てを背負った上で乗り越えるのか。 アリシアとアインスの二人の行く末が気になる。 これ、物語の見所ともいえる。 個人的にはオフィーリアの『運命はどれだけ逃げても追ってくる』という言葉が印象的。 その通りだと思う。 さて、今作は男女の恋愛模様もうまく盛り込まれている。 これらも後半でどうなっていくのだろう? 物語全体の収縮・伏線回収も踏まえて楽しみだ。 さて、堅苦しい文面はこのあたりにして。 少しネタバレになりますよ。 そうですか、アリシアさん、ルーグさんをですか。 ルーグさんの葛藤がすごくよくわかる。もしも自分が友人の娘に恋に落ちるとしたら・・・。 あ、これはこれで非常に面白いテーマかもしれない。 いいじゃあないか、ルーグさんだから許されるんだから、堂々といこう! そしてよかったですな。物語終盤の二人。 さて、こうなってくると一目惚れの魔王様。ぐいぐい行きすぎだろう。 いや、決して嫌いではないのだが。 噛みつくんじゃない。 押し倒すんじゃない。 本当に好きであったらもうちょっと辛抱しなさいよ。 まぁ、彼なりにセインさんとかとの暗い過去は持っているし、新しい魔王になってから魔界はよくなってきているから賢王であると思うのだが、それとこれは別問題だろう。 個人的に好きなのはエレオノーラさん。 かわいい。 途中探偵になるあたりも踏まえて。 彼女も物語後半で『騎士』としての矜持を示すイベントがあるのか、楽しみ。 苦戦することは全然なかったんだけど、ボス戦で混乱(魅了?)してくる敵がいて見事アリシアさんが混乱。 必滅のつるぎを愛するリーダーや弟を撫で斬りにしていったことが一度だけ。 そういえば前作のキャラクターたちがもう一度手を取り合って戦うシーンがよかった。 あぁ、それで思い出した。レイリアさん。マジで!? 後半、なんやかんやあって復活してくれるのを望むのは俺だけじゃあないはず。 と、いうわけで。 物語も面白く収束してしてきたところで後半に続く・・・。 世界は、主人公たちはどうなるのか、楽しみです。 後編も期待 製作応援しております! pengtakun さん # 1 2023年10月15日13時58分 ResurrectionStoryC 前編の動画を視聴して描きました。 前作のエリックさん レイシアさんの子供アリシアさんとアインス君の物語。 エリックさんにヒゲがー!?レイシアさんは全然変わってない! 描いたのは姉上大好きなヒロインのアインス君です。 アリシアさんと離ればなれになったアインス君が別人のようになってしまうのが印象的でした。 回を重ねるとヒロイン(イケメン)が次々に登場しストーリーが不穏になっていき 続きが気になりますね! 後編はアリシアさんが選んだ各イケメン別のストーリーが展開するのかな!?
https://w.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/1479.html
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2229.html
第1章 さて、ここで谷口達と噛み合わない昨日の俺の生活を話そう。冒頭のキテレツな出来事と言うのもまさにこれである。そのお陰でハルヒの怒りを買う破目になったのだが。 「キョーンくーん。あーさーだーよー」 うぐっ。快眠中の腹に衝撃が走った。 「キョーンくーん」 わかったわかった。今起きるから布団を剥ぐな。 「もっと早起きしなきゃダメだよー?」 そう言って妹は部屋を出た。シャミセンは布団の上で丸くなっていたらしく、俺が起きた事によって転がり落ちてのびている。 やれやれ。もうすぐ高校2年になると言うのに休日も妹に起こされるのはイカンね。 「今日は不思議探索の日か」 今日の予定を声に出して確認する。いつも通り9時に集合して、俺の奢りの喫茶店でクジ引いて、街に繰り出しても結局何も見つからず解散する。俺の財布が軽くなるのはどうかと思うが、ハルヒはこんな日常を望み、楽しんでいる。色々愚痴を溢している俺だって、正直楽しい。SOS団で何かをする事が。去年の今頃じゃ考えられない心境だ。 だからと言って、宇宙人と未来人と超能力者が織り成す非日常的出来事がつまらない訳じゃない。それだって結局はSOS団で何かをする事、に繋がるのだ。 と、ここまで物思いにふけたところで枕元のアナログ時計を見た。さすがの俺でも財布の中身は惜しい。だが、そのアナログ時計の針は無情にも「奢れ」と告げている。 ━━━9時30分。を少し回ったところ。 よく解らない焦燥が俺を襲う。 ━━━遅刻だ。 ハルヒのふくれっ面が容易に浮かぶ。とにかく着替えよう。いや、ハルヒへの連絡が先か。慌てて携帯電話を探す。 ━━━無い。 机の上、引き出しの中、その他思いつく限りの箇所を探してみたが無かった。こんな時にいなくならなくてもいいだろうに。もう1度時計を見た。9時35分。この時間ならまだ喫茶店にいるかも知れない。階段をすっ飛ばし、玄関を乱暴に開けて自転車が置いてあるはずの場所へ向かった。だが━━━ 自転車は忽然と姿を消していた。 ━━━冗談だろ? 頬を引きつらせながら笑っているのは自分でもわかった。 仕方ない。ハルヒに謝るのは明日に回そう。罰ゲームもついでに。そう考えた俺は1日中妹とシャミセンの相手をしていた。ここんとこSOS団ばかりだったしな。 だが、その日の午後5時頃シャミセンを妹に押し付けトイレに行ったときに違和感を覚えた。今日1日、妙に家が静かだった。両親は外出しており、テレビもついていないのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、答えはどうもそれではないらしい。 ━━━電話だ。 もちろん、朝から姿を消している俺の携帯電話じゃなく、家の電話の方だ。今日は1回も鳴らなかった。そんな日くらいあるだろうよと思うかもしれないが、俺には掛けてくる相手に心当たりがある。ハルヒ。アイツなら俺の家の番号くらい知ってそうだ。知らなくても長門が言いそうだしな。 何気無く電話の裏側を見た俺は驚いた。誰のイタズラだ? 「キョンくん、どーしたの?」 妹が部屋のドアから顔だけ出して問いかける。にゃあ、とシャミセンがひと鳴きして部屋から出て行く。 電話の回線が外されていた。 外されていた、と言うのはおかしいか。もしかしたら何かの拍子に抜けたかもしれない。だが、それは否定しよう。生まれてこの方16、7年、俺は1度も電話回線が勝手に抜けたところを目撃したことは無い。そもそも回線が勝手に抜ける確率ってのはどれほどのものなのか、頭の出来が芳しくない俺には想像もつかない。今度長門に聞いてみるか。 両親が帰宅してから電話について尋ねてみたが、2人とも今日は電話に触れてないと言う。なんか殺人現場を捜査する私立探偵みたいだが、ちっとも楽しくないな。 それ以降キテレツ事件は無かったが、なんとなく気味が悪い。早々にメシと風呂を済ませ部屋に戻ると布団の上で丸くなっているシャミセンがいた。両前足を掴んで持ち上げる。 「お前がやったのか?」 「にゃふ」 なんとも間抜けな声を出す猫だ。掴んでいた前足を放してやると、器用にドアを開けて部屋を出て行った。 「やれやれ」 布団で横になった俺はいつの間にか寝ていたらしく、気付けば妹の必殺布団剥ぎを食らっていた。今日は離任式という事で、制服を着たところで気付く。ブレザーの右ポケットに俺の携帯電話が入っている事に。と言うことは。 そして、家を出るときにはやっぱり自転車があった。 そんな感じで今に至る。今はもう離任式を終えて文芸部兼SOS団アジトに向かっているところだ。3歩ほど前方にはハルヒが歩いている。時の流れというのはすばらしいもので、ハルヒの不機嫌を取り払ってくれた。「今日はみくるちゃんにコスプレでもさせようかしら」なんて言っている そんなハルヒを見ていて気付いた。 髪が伸びている。以前までは肩にかかる程度だったものが今では肩甲骨のあたりまで伸びている。当たり前だ。1年経ったんだ。俺がカレンダーに印を付けている日から。 「ちょっと、キョン。何ぼーっとしてんの!みんな来ちゃってるわよ!」 ハルヒが文芸部のドアから顔をだしてそう言った。どうやら、俺はいつの間にか廊下の窓から桜の木を眺めていたようだ。 「おう」 軽く返事をして部室へ入る。 外の桜は満開で、綺麗な桜吹雪を起こしていた。 第2章へ
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1195.html
688 :刹那の想い 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/30(月) 00 03 19 ID 8J0aeJId ピンポーン。 玄関のチャイムが鳴る。 きっとあいつがようやく着いたのだろう。遅い。 ものすごく近所に住んでいるくせにどうして待ち合わせの時間に遅れることができるのだろう? あいつは昔からそうだ。 私との約束時間を守ったためしがない。 ピンポーン。 再びチャイムが鳴る。 私は台所で調理していた手を止め、玄関へ向かう。 扉を開ける。相手を確認せずに扉を開けるなんて不用心極まりないが、私は扉の向こうがあいつだと確信していた。 「俺だよ、刹那。遅れてスマン」 案の定、扉を開けるとそいつがそこに立っていた。 名前は葉月 祐二。 中肉中背の体型。 芸能人みたいにハンサムでかっこいい訳じゃないけど、私から見れば十分にかっこいい顔立ち。 割ともてるくせに性格は最低最悪。今みたいに遅刻はするし、言葉使いは悪いし、私の事を女の子として全然扱わないし。 「遅いッ!!いま何時だと思ってんの!?約束した時間は18時でしょう!?・・・それがなんで時計の針が19時を指してるわけ!?」 私は目の前の時間の守れない馬鹿幼馴染に開口一番にどなりつける。 本当は、こいつが遅れている間、いつ来るのか、まだ来ないのかとドキドキしていたのは内緒だ。 しかし、私の罵声にもこいつはどこ吹く風といった様子で、表情を崩さない。 「悪かったよ刹那。ちょっと家出る前にいろいろあってさ」 いろいろってなんだ。 私よりそのいろいろの方が大事なのか。 せっかく幼馴染が健気にも晩御飯を振舞ってやろうというのにそれか。 「ご自宅に親御さんが留守だって聞いて、かわいい幼馴染が晩御飯作ってあげるってのに、あんたはそのいろいろの方が大事なわけ!?」 「だから、悪かったって。ほら、頼むから玄関先で喚かんでくれ。近所の人に迷惑だろ?」 だれのせいだ、誰の。 大体、ここは私の家なのだから恥ずかしいのは私の方だ。 ・・・が、確かにいつまでも玄関先で喚いていても仕方がない。 689 :刹那の想い 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/30(月) 00 06 01 ID 8J0aeJId そもそも今日はこいつを説教する為に呼んだのではないのだ。 親御さんが海外旅行でろくに料理も作れなくて大変ひもじい思いをしているらしい哀れな幼馴染の為にこの私が博愛の精神で晩御飯を御馳走してやるのだ。 まったく、本来なら私に感謝して感動して泣きながらすがりついて、 「今日この日の糧を得られるのは刹那様のお陰です。この卑しいわたくしめにご飯を作ってくださってありがとうございます」って、言いながら土下座するべきよね。 「刹那、お前自分で言ってて恥ずかしくないか?・・・まぁ、一応感謝はしとくよ」 あ、やば。思ってたことが口に出てしまっていたらしい。 どの辺から出ていたんだろう。恥ずかしくて死にそうだ。 「と、とにかく上がりなさいよ!晩御飯はもうすぐ出来るんだから!」 私は顔を赤くしつつ、台所へと向かう。 あいつの方は勝手知ったる何とかで、私が案内しなくても一人で居間の方へ歩いて行く。 最近はめっきりだが、昔はよくうちに遊びに来ていただけあって、我が家の間取りは完璧に頭に入っているらしい。 私は台所に戻ると、先ほど作りかけだった料理を手早く仕上げ、皿に盛る。 いつまでたってもあいつが現れないものだから、やたら追加で作りすぎてしまった。 認めたくないが、久しぶりにあいつに手料理を振る舞えるとあって、張り切り過ぎてしまったかもしれない。 正直、一晩で食べきれないだろう。 「刹那。運ぶの、手伝おうか?・・・って、オイ。作りすぎだろ」 いきなり台所に現れて、驚きの表情を浮かべる、我が幼馴染。 自分でも作り過ぎたと思ったが、やはり他人の目から見ても作りすぎらしい。 「う、うっさいわね!あんたが遅いから、暇だしいろいろ作ってみたらこうなったのよ!」 我ながら苦しい言い訳だなと思いつつ、私は祐二を促して居間兼食卓へと移動する。 食卓に並べたたくさんの食事を前に、私と祐二はテーブルを挟んで向かい合って座る。 「「いただきます」」 二人一緒に手を合わせる。 こうして、二人で食事をするなんてどのくらい久しぶりだろうか。 少なくとも、アレがあってからというもの、私たちはろくに会っていなかった。 「うん。刹那の作る料理は相変わらずうまいなぁ。いい嫁さんになるよな」 バクバクと情緒の欠片もなく料理を平らげていた祐二がいきなりそんな事を言う。 よほどお腹がすいていたのか、呆れるほどの勢いで皿の料理を平らげていく祐二を見て、唖然となっていた私は、いきなりの言葉に思わず慌ててしまう。 「ちょ、何言ってんのよ。お、お嫁さんとか、この馬鹿っ。ほ、ほめたって何にも出ないわよ!?」 こいつはいきなり人を赤面させるような事を平気で言う。 690 :刹那の想い 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/30(月) 00 08 26 ID 8J0aeJId 私の気も知らず、目の前の幼馴染は笑顔で食事にがっついている。 しかし、こいつはこの数日、まともな食事を食べてなかったのか? 「ねぇ、祐二。・・・その、姫宮さんはご飯とか・・・作ってくれないの?」 少なくとも私と数年来の付き合いの祐二は、別に大食漢というわけではない。 それなのにこれだけガツガツと私の出した料理をたいらげていくという事は、この数日まともに食事をしてなかった事になる。 「あー、うん。亜衣は・・・料理とか苦手なんだ」 食事にがっつく手を止めて、祐二は私の質問に歯切れ悪く答える。 亜衣というのは、本名姫宮 亜衣、祐二が名前で呼ぶ世界で唯二人の人間のうちの一人。 そして、私が名前で呼ばれる祐二の唯一無二の幼馴染ならば、姫宮さんは祐二の唯一無二の恋人。 祐二の両親が海外旅行に行っている間、あの姫宮さんが祐二の事を放っておくとは思えないんだけど。 「親父とお袋の奴、旅行に行く間、食事代置いていかなくてさ。餓死させる気かっつーの」 しかし、料理が出来ないとは意外だった。 才色兼備な感じだったし、掃除、洗濯、食事、と家庭的で優等生なイメージだったのに。 祐二の為に食事の用意も出来ないで、彼女だ、なんて笑わせるわね。 私だったら・・・私だったら・・・。 「それであんたはいままでろくに食事が出来なかった訳ね。・・・なんでもっと早く連絡をよこさないんだか」 そうなのだ。 私と祐二は幼馴染でありながら、ここの処疎遠になっていた。 それもこれも祐二に姫宮さんという恋人が出来た所為なのだが。 しかも、疎遠になっていたおかげで、私は今現在祐二の両親が海外旅行で長期に家を空けている事や、祐二がひもじい思いをしている事も知らなかった。 「いや、だってさ、最近顔合わせてなかったじゃん。亜衣と付き合いだしてからなんかお前、すっごい不機嫌だったし」 むぅ。 確かに祐二が姫宮さんと付き合いだしてから私は、祐二と距離を置くようになった。 だってそうじゃない・・・幼馴染の男の子に彼女が出来たのだ。 同性ならともかく、異性の幼馴染がずっと傍にいられるわけがない。 「あ、でも久しぶりに電話してみて正解だったよ。餓死しなくてすんだし」 「私はあんたの食事係かい!」 ・・・と、突っ込みはしたものの、正直、今こうやって祐二の食事を作れて私は嬉しい。 ずっと昔から、近所に住んでいる幼馴染。 子供の頃はよく二人で遊んだし、ご飯だってお互いの家で一緒に食べる事も多かった。 691 :刹那の想い 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/30(月) 00 10 53 ID 8J0aeJId 成長してからだって、私たちは一緒に同じ高校に通っていたし、一緒に登校した。 「なぁ、弁当また作ってくれない?やっぱさ、食堂のメシってまずいじゃん?レパートリーも少ないし。今日、久々に刹那の料理食べてそれ、実感したわ」 そうだ、私は祐二の昼食、すなわちお弁当を毎日作ってあげていた。 けれど、祐二が姫宮さんと付き合う段になって、私は祐二にお弁当を作るのを辞めた。 祐二は残念がったが、さすがに恋人がいる幼馴染の弁当を作る女なんて聞いた事がないし。 「なに言ってんの、そのおかげで姫宮さんと一緒にあんたは食堂でお昼食べられるんでしょ。あんたはまずいメシでも食べながら、姫宮さんといちゃついてりゃいいのよ」 本当はまた、祐二にお弁当を作ってあげたい。 祐二が望むならいくらでもお弁当ぐらい作ってあげたい。 けど・・・、私は祐二の彼女じゃないから。 「て、いうか私があんたの弁当作ったら姫宮さんいい気分しないでしょ!?」 「ああ・・・、うん、まぁ。それはなぁ・・・」 祐二が私の料理をおいしいとほめてくれるのはすごくうれしい。 けれど、私はただの幼馴染であって、彼女じゃない。 だから、祐二にお弁当を作ってあげることはできない。 「でもさぁ、刹那の作る弁当ってさ、旨いからさ。やっぱり、それに慣れちゃうと普通のメシは食べる気にならないんだよなぁ・・・たまに変な味のものが入ってたりするけど」 「変な味ってなによ、変な味って。ほめたんなら最後まで褒めなさい」 ・・・気がついてたか。 そりゃあ毎回異物を混入してれば、いくら味の濃いもので誤魔化してもわかるわよね。 はじめは祐二のお弁当を作っていた時に指を切った事が原因だった。 卵焼きを切っていた時に血が付いてしまったのだ。 その日、どうしても時間が無かった私は、祐二に悪いとは思いながらもその卵焼きをお弁当の中に入れてしまった。 ・・・お昼、祐二は卵焼きについた血に気がつかなかった。 さらに、「刹那、この卵焼き旨いな。なんか秘策とかあんの?」 そう言って、祐二は私の血のついた卵焼きを褒めた。 いや、たぶん祐二が褒めたのは、たまたま上手く出来た卵焼きが美味しかったからだと思うけれど。 それでも、祐二が私の血が美味しい。と言ってくれたことに興奮を抑えきれなかった。 それからというもの、私はいけない事だとは思いつつ、祐二のお弁当に異物を混入し続けた。 「でさ、刹那。これからしばらく・・・って、聞いてるか?」 「あ、ごめん。聞いてなかった」 祐二ががっくりと項垂れる。 692 :刹那の想い 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/30(月) 00 13 16 ID 8J0aeJId しまった、トリップしてた。 ていうか、今回の料理にもふんだんに色々と入れてあるから、それ思い出して興奮してた。 いけないいけない。 「ごめんってば。ちょっと考え事してたのよ・・・で、なんの話なの?」 「だから、俺ン家の両親が今、海外旅行中だろ?しかもかわいい一人息子を置いて。でだ、俺はこのままいくと餓死してしまう。・・・という訳で親が帰ってくるまで晩飯喰わせてくれない?」 「はぁっ!?」 祐二が私の目の前で手を合わせて頼み込む。 いやまあ確かに今日は私のご飯で凌げたけど、明日からはまた絶食生活な訳だろう祐二にとっては当然の願いだろうが。 「頼むッ!刹那だけが頼りなんだ。この数日間の何とひもじかった事か!これが後数日続くとか考えられん!だから頼む、明日以降も俺を餓死させない為に!一日一食でいいんだ」 「はぁ・・・」 私は祐二の目の前でワザとらしく溜息を吐く。 本当は内心小躍りしたいくらいなのだが、流石にそれを見せるのは癪だ。 「仕方ないわねぇ。じゃあ、晩御飯だけ用意してあげるから、しばらくうちに来なさい」 私は祐二の前で腕を組む。 本当に、しかたない、という風を装う。 私のキャラクターはあくまで素直になれない幼馴染なのだから。 ・・・何やってんだ私。だから、姫宮さんにこいつを取られるんだ。 「マジで!?たすかるよ刹那。やっぱり持つべきものは幼馴染だよな!」 「あはは。ありがと」 私は乾いた笑みを浮かべる。 本当にコイツは私の事を食事係程度にしか考えてないのだろうか。 なんでこんな奴に惚れたんだ、私。 「・・・こうやって刹那と話すのって久しぶりだよな」 あらかた皿の上の料理を平らげてしまった祐二がしみじみとつぶやく。 結構な量があったはずなのに、もう跡形もない。 私は食後のお茶を祐二のコップに注いであげる。 「あ、悪い。・・・小学校の時初めて出会って、高校までずっと一緒で」 「初めて祐二と出会ったのは、曲がり角でお互い自転車でぶつかって、偶然同じ病室に入院した時ね。その時、近所に住んでる事を知って。・・・考えられる最悪の出会いよね」 「よく覚えてるな・・・」 忘れるわけがない。 出会いは最悪だったけど、一緒に入院した男の子が近くに住んでいると知った時、私はロマンチックにもこれは運命だと思った。 693 :刹那の想い 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/30(月) 00 15 26 ID 8J0aeJId 現にそれから祐二とは仲良くなって、よく一緒に遊んだ。・・・喧嘩も多かったけど。 「ずっと一緒だったのにさ、なんか俺に彼女が出来たとたんに疎遠になっちゃってさ」 「だって、幼馴染って言ったって女なんだから、彼女さんだっていい気がしないでしょ」 私は昔から祐二が好きだった。 いつもお馬鹿で能天気な発言が売りの祐二に、私が毎回毎回、怒ったり叩いたりして、突っかかっていく。 恋する男女と言うよりは、ボケる祐二にツッコミを入れる私で、漫才コンビみたいな関係だったけど。 でも、私は祐二が大好きだった。 「俺さ、お前のこと全然そういう風に見てなくてさ。どっちかと言うと男友達みたいな感じだったし、いや、こんな事いうとまた怒るかもしれんけど。だから、亜衣と付き合いだしても刹那とはいままで通りな関係続けられると思ってたんだ」 祐二が私の事を男友達のごとく見ていたのなんて百も承知だ。 私はそれでも、祐二にお弁当を作ってあげたり、朝は起こしに行ってあげたり、おしゃれしてみたりして祐二にアピールをしていた。 が、やはり祐二の話を聞く限り私は、健気にお世話する幼馴染の女の子、ではなくやたらと世話を焼く小うるさい腐れ縁でしか無かったようだ。 確かにお弁当は「自分の分のお弁当を作る、つ、ついでなんだからね!ま、毎回毎回ひもじそうにしてるあんたが可哀そうなだけよ!」と言って投げつけていたし。 毎朝、起こしていたのだって、嫌がる祐二の布団を無理やり剥ぎ取って、それでも「後5分・・・」とかいうテンプレをやってのける祐二の耳元で怒鳴り散らして起こしていたのだ。 しかも、「毎回、誰のおかげで遅刻しないで済むと思ってんのよっ!」とか言っていた。 ちなみに祐二は私が起こしに行かなくなったいまでも、ちゃんと遅刻はしていない。 結局、私が祐二を起こしに行っていたのは、毎回眠っている祐二の唇を密かに奪う為だっただけな訳だ。 いまにして思えば、これで恋する幼馴染に見られる方が不思議だ。 「ま、まぁ、私もあんたとはボケとツッコミみたいな関係だったから、そういう風に見られてもしょうがないわよね」 「お。・・・怒るかと思ってたけど、案外殊勝な態度だな。しばらく会わないうちに丸くなった?」 「うっさい。怒るよ?」 私は祐二の頭を小突く。 確かに、私と祐二は長い時間をかけてお互いを想い続け、恋に発展させていくような幼馴染じゃなかった。 694 :刹那の想い 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/30(月) 00 17 40 ID 8J0aeJId どちらかと言うと、だらしなくて、いい加減で、生活能力皆無な祐二を私が呆れつつも世話を焼く、腐れ縁みたいな関係。 「あー、やっぱりいいなこういうの。刹那はからかったらちゃんと突っ込みが返ってくる感じが。弄ってて楽しいわ。」 「私はあんたの玩具か!?」 私は怒ってみせるけれども、祐二の言うとおり、確かにこの懐かしい雰囲気は私たちにとって心地良い。 こいつがあの日、姫宮さんの告白を了承して、二人が恋人同士になるまでは、私達はいつまでもこんな関係のままいられたのに。 「でも、ま、あんたが私の事を玩具に出来るのも今だけよ。明日からはまた姫宮さんといちゃいちゃしてなさい。まったく、彼女持ちの人間が別の女の子と過ごしてて楽しいとか言うなってーの」 本心とは裏腹に、私の口からは目の前の大好きな幼馴染を諌めるセリフ。 確かに、祐二は姫宮さんと絶賛恋愛中なので、幼馴染とはいえ異性である私とこいつが仲良くしていれば、姫宮さんだっていい気はしないだろう。 ・・・でも、私は今日久しぶりに憧れの幼馴染と会って、二人の為に諦めようとしていた想いが再燃していくのを感じている。 「いやぁ、亜衣はほら、滅茶真面目だから冗談通じないんだよ。からかったりしたら本気で泣き始めるし。悪い子じゃあないんだけどさぁ・・・。その点、刹那はすっげーからかいやすいんだよな。だから楽しい」 「・・・あんた、私の事、本当になんだと思ってるの?」 こいつにとって私はやっぱり一緒にいると楽しい幼馴染にしか過ぎないらしい。 私が、こいつと距離を置くようになってから、毎日、こいつとのふざけ合いを思い出しては人知れず枕を濡らしていたというのに・・・コイツは。 あんたより、あんたからのからかいを誰よりも楽しく感じていた私の気持ちは無視ですか、ああそうですか。 「大切な幼馴染だと思ってるよ。・・・だから、また昔みたいに仲よくして欲しい」 いきなり。 本当にいきなりだ。 こいつは、いつもの何処かおちゃらけた雰囲気を捨てて、急にこんな真顔になる。 そして、私の方を真っ直ぐ見詰めてこんなセリフを吐く。 本当に卑怯だ。不意うちすぎる。 私は祐二が時たま見せるこの行動にいつも心を奪われてしまう。 「俺さ、お前に距離置かれて、亜衣と付き合いだしてから、なんかすごい・・・その、寂しい。今までずっと一緒に過ごしてきたのにさ、俺に彼女が出来たからって距離置かれて」 「だって、しょうがないじゃない。私だって彼氏が他の女の子と・・・いくらその子が幼馴染だからって、自分の彼氏なのに、他の子と仲良くされるなんて嫌だよ」 695 :刹那の想い 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/30(月) 00 19 46 ID 8J0aeJId 私は自分に向けられる祐二の真っ直ぐな瞳に、顔を赤くしつつも震える声で反論する。 祐二が寂しいって言ってくれて本当はすごくうれしい。 私だって、寂しかったんだから。雄二と自分から距離を置いておいて寂しいだなんて、自分勝手かもしれないけれど・・・だって、祐二が姫宮さんと仲良くしてる所を目の前で見せ付けられるなんて、私の心が壊れてしまうから。 「俺、いままで刹那の事、異性だなんて意識した事なかったんだぜ?あ、怒るなよ。だってしょうがないじゃん、ずっと一緒にいてさ。意識しろって方が難しいよ」 私だって、祐二が私の事を一人の女として見ていないことなんて百も承知だった。 けれど、私の方は祐二の事を一人の男として見ていたのだ、出会った時からずっと。 「刹那はいまのままでいいのかよ?」 祐二のその言葉に私はハッ、とする。 このまま?それって、つまり私と祐二が、姫宮さんによって離れ離れになったままの事? ずっと一緒だったのに、幼馴染を泥棒猫に取られて、泣き寝入りしたままでいいのかってこと? ・・・このままで、いいわけないじゃない。 誰にも渡したくなんて無かった。 祐二の恋人になりたかった。 あんな女に、祐二を渡したくなかった。 諦めたくなかった。ずっとずっと好きだったのに。 「子供の頃から一緒だったんだしさ、また仲良くしねえか?このまま疎遠になるなんてさ、俺、嫌だし」 祐二が言っているのは、ずっと一緒に過ごしてきた幼馴染と疎遠になるのが嫌、って事だろう。 決して、私を一人の女の子として見てくれてるわけじゃない。 祐二には姫宮さんがいる。 その彼女を置いて、私を選んだりはしない。 祐二が望んでいるのは、あくまで私との、いままでと同じ幼馴染の関係。 「うん。私も、祐二とはまた、昔みたいに過ごしたい・・・かな」 私の唇が言葉を噤む。これは私の本当の気持ち。 私だって、祐二とのいままでの幼馴染の関係は大好きだ。 出来る事なら、その関係をずっと続けていたい。 「そっか、良かった。亜衣と付き合ってる間もずっと気になってたんだ。・・・いや、でもよかった。もうこのまま刹那とは疎遠なままかと・・・」 「でも、ダメだよ」 自分の頬に冷たい雫が落ちるのがわかる。 696 :刹那の想い 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/30(月) 00 22 43 ID 8J0aeJId どうやら私は泣いてるらしい。 目の前の何故か歪んで見える祐二が息を飲むのがわかる。 「祐二、私ね。いままでの幼馴染のままの関係だけじゃ、もう駄目なんだ。・・・そりゃあね?あんたとのいまの関係だってすごく気に入ってるよ?・・・でもね、もうそれじゃあ我慢できないの。今まで通りの幼馴染の関係のままなんて嫌。・・・私は、私はね、祐二」 そう言って私は椅子から立ち上がる。 右手がテーブルの上のお皿をつかむ。 私は祐二と一緒に居たい。 祐二も私と一緒に居たい。 けれど、祐二には彼女がいる。 名前は姫宮 亜衣さん。 彼女は私には無いものを色々持ってる。 何かと口うるさくて、怒りっぽい私とは違い、お淑やかで、物静かで、優しくて。 祐二にとっては、そういう人が恋愛対象と見れる女の子。 対する私は、あくまで世話焼きな幼馴染。 女だとすら思われてない。 「もう嫌だよう・・・。我慢したよ?私は祐二の彼女にはなれないんだって。雄二は姫宮さんみたいな人が好きなんだって。だから、祐二の為に身を引こうって。雄二が幸せならそれでもいいかって。そう思って、ずっと避けてたのに・・・なのになんでそんな事言うの?」 「刹那、お前・・・」 掴んだお皿を持ち上げる。 私は身を乗り出してそれを祐二の頭上に掲げる。 祐二は驚きの為か、恐怖の為か、逃げようとせず、ただ茫然とこちらを見上げている。 「もう嫌だ・・・。祐二が悪いんだからね?せっかく姫宮さんと祐二の仲を裂かないように・・・自分の気持ちを殺してきたのに。祐二が近づいてくるのが悪いんだから。あはは」 あははははは! そうだ、祐二が悪いんだ。 私はせっかく祐二と姫宮さんの中を邪魔しないように、二人の仲を裂かないように、自分を殺したのに。 大好きな祐二が選んだ姫宮さんだから、認めてあげようとしてたのに。 「ね、ずっと傍にいてあげるよ。祐二の望み通り。・・・けどごめんね?それは幼馴染としての私じゃない。祐二の・・・恋人として傍にいてあげる」 「刹那、ちょっと、まっ・・・!」 パリン。 私は祐二の頭にお皿を叩きつける。 祐二の頭に直撃して割れたお皿が、床に散らばり、そして祐二の体も椅子から転げ落ちた。 「ちゃんと気を失ったかな?ま、あんたの事だから、致命傷にはなってないと思うわよ?」 なんの根拠も無いけどね。
https://w.atwiki.jp/jyakiganmatome/pages/733.html
8.翼なき者 前編 魔女を知った ほんの、少し あの戦いを見て、自分と同じ実験体だということを 改めて実感させられた ……フラーテルは今日も、箱庭に来ていた とは言っても、今は昼だ 魔女もいない。 "暗闇のオルフェウス"と呼ばれていた能力者も… きっと死体は片付けられたのだと思う ―――あれは幻想(ユメ)だったのか そんな考えも一瞬で消える 木に散っている固まった血が見えたからだ オルフェウスが影から飛び出してきた時に、魔女が放った攻撃によるもの。 「あれが、"眼"の戦い………」 初めて見た『異能』同士のぶつかり合い 武器を持ち、刻み合う籠とはまったく別の物。 籠の中で無敗であったフラーテルも、自分がとてもちっぽけに見えた 魔女を知るよりも、自分の無力さを知っただけのような気もする 「……今日も、来るかな」 来るなと言われたのに行ってしまった 嫌われても仕方ない しかしどうであれ、謝らなければならない ―――… 昼はやることもないので、フラーテルはいつもの岩に腰掛けた 最近は籠に入れられることも少なくなり、ただ時を浪費している 研究者達は成功作だからと言っていた。 成功作は"眼"を与えられ、J3専属のエージェントになる 戦わせるために作られたのだから、自由なんて物は存在しない ――――ではなぜ、魔女は眼を持ちながらも施設に? 『七人目』という言葉も気になる。 "暗闇"を含めて七人もの能力者と戦ってきた…? 何のために? 昨日の戦いを見ただけで、こんなにも疑問が生まれてくる 『 来たら後悔するかもね 』 後悔とは、このことだったのだろうか。 フラーテルには知るよしもない とにかく、夜まで待つことにした また会うために 答えを聞くために。
https://w.atwiki.jp/srwk/pages/86.html
第12-1話 『蠢く翳・前編』 勝利条件 ジグラットの撃破 敗北条件 ミスト、アンジェリカ、シェルディアの撃墜 ザ・ハッターの撃墜 味方増援後 味方戦艦の撃沈 ザ・ハッターの撃墜 ステージデータ 初期 初期味方 レヴリアス(PU不可) 初期味方 セリウス(PU不可) 初期味方 セリウスII(PU不可) 初期敵 ジグラット 初期敵 メトラ*2×12 初期第三軍 アファームド・ザ・ハッター 2PPorジグラットの撃破 味方増援 大空魔竜 味方増援 選択21機 敵データ 初期 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 獲得資金 基本経験値 数 撃破アイテム 備考 ジグラット ジグラット +4 33300 8(3) 8000 320 1 高性能レーダー底力Lv+1集中力Lv+1 MAP兵器有 メトラ イスペイル兵 +1 5300 6(3) 1200 125 24 - バリアLv1EN回復Lv1PU12 イベント・敵撤退情報等 ステージ開始時、イベントでセリウスIIのHPが50%に。 EP開始毎にアファームド・ハッターのHP1/6減少。 攻略アドバイス 月面MAPなので浮遊ユニットは宇宙適応が適用される。キングゲイナーやマジンガーZは宇宙Bなので、地上に降ろして使おう。 レインボージャークは陸C宇宙Bなので地形適応改善が必須。 このステージの敵にはいないが、浮遊ユニットは空適応の無い武装でも攻撃できる。 ステージ開始時の選択でミストのパートナーが変わる。後の展開やエンディングにも関わるので注意。一人で救出ならシェルディア、協力して救出ならアンジェリカとPUになり、もう一方はやや北の段差の上に配置される。 PUとなった方のヒロインポイント+5。 メトラはバリアを持っているのでダメージが通りにくい。ダン・オブ・サーズデイの太刀とキングゲイナーのチェンガン(斬撃)が気力不要バリア無効武器なので主軸にしよう。 大空魔竜のゾルマニウム貫通弾もバリア無効なので、必中をかけて敵陣に放り込むとゴリゴリHPを削ってくれる。こちらは密着されると使えないので、大空魔竜の位置取りを考えよう。 6EPでハッターが撃墜されるので、主人公機は鉄壁+援護防御で耐えてジグラットのHPを削っておくとよい。味方増援が戦艦搭載を利用すれば、前シナリオと同じく余裕を持ってクリアできる。 ジグラットのMAP兵器は3列直線型。レーザーを撃たせてENを切らせば封じられる。ちなみにハッターは巻き込まれてもHPが減らない。 ハッターは第三軍扱いなので、修理ユニットや精神コマンドで回復する事は出来ない。 ジグラットのハッターへの攻撃は2回行動ではなくイベント扱い。ジグラットのENを減らしても無駄。 戦闘前会話 イスペイル兵:ルージ、ダイヤ、ミスト、アンジェリカ、シェルディア ジグラット:剣児、甲児、ゴオ 隣接シナリオ 第11-2話『ガイキング絶体絶命!!・後編』 第12-2話『蠢く翳・後編』
https://w.atwiki.jp/jyakiganmatome/pages/749.html
17.翼ある者 前編 "医療室" ――――カラン と床に注射器が転がる 一本、二本と転がる注射器は増え 最後の一本も床に落ちた 「さすがは違法薬の専門J3… 体の痺れが治まったわ」 「これで限界だ。 オルドローズ、君の肉体は薬がないとまともに動くこともできない 10人目なんてやめて、安静にしないと……」 「ありがとうドクター でもいいのよ ここで辞めたところで意味はないし… それにね 心を止めなければ、体はついてきてくれるのよ」 「…戦闘になれば、10分も持たんぞ」 「10分もあるの? 神様はこういうときだけ優しいのね」 魔女は理解していた 次の戦いは、勝っても負けても最後になる と わかっている だから だから、"私"は笑ってみせた ―――――――――――――――…… 夜の10時 箱庭の研究所の門が開く それと共に一台の車が入り、研究施設の前で止まった 暗く、静かな空気が張り詰めるようだった ―――車から、一人の男が降りる ロングコートを着た、長髪の男 「時間だ 俺の、魔女の」 乱暴に切りそろえられた前髪を弄りながら、その者は箱庭に向かう 昏い闇を踏みながら ただ 歩いた ―――――――――…… 「最悪だ………」 魔女が出て行った部屋に残っていた氷仙は、憎むように言った その手には封筒が握られている 「オルドは、相手が誰なのか知らない……… でも、あいつは……」 くしゃ、と封筒を握り潰してベッドに投げ捨てる 「まだ、時間はある… 少しでも可能性があるなら……」 決断をせねばならない時 行動するか、しないかと聞かれれば 彼女は迷わず行動する 全てが無駄になる前に 何かできることができれば それがいい 「まだ、後悔するには早すぎるよ――――」 そう言って、氷仙は駆け出した 何も見えぬ 外へ