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【クラス】 アサシン 【真名】 鯨@魔王 JUVENILE REMIX 【ステータス】 筋力D 耐久E 敏捷E 魔力C 幸運C 宝具C 【属性】 中立・中庸 【クラス別スキル】 気配遮断:E+ サーヴァントとしての気配を絶つ。ある程度の隠密行動に適している。 他者から自身がサーヴァントであると察知されにくくなる。 【保有スキル】 正体秘匿:C 社会の闇に溶け込み、己の素性を隠す技能。 契約者以外のマスターはアサシンのステータスを視認することが出来ない。 ただし自らの宝具を解放した者に対しては一切効果を発揮しなくなる。 依頼遂行:B 人殺しを生業とする殺し屋としての逸話の具現。 『特定個人の殺害』を依頼された際、指定された標的に対して有利な補正が働く。 更に指定された標的を対象に宝具を発動した場合、判定が強化される。 補正の度合いは依頼者から与えられた『標的に関する情報量』に比例する。 話術:E+ 標的を諭すように死へと追い込む技能。 言論によって対象の精神抵抗判定のファンブル率を上昇させる。 宝具と併用することでより効率的に「自殺」させることが出来る。 【宝具】 「自殺屋」 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1~? 他者を自殺へと導く魔眼。 アサシンの両目を見た者の罪悪感と無力感を異常なまでに増幅させる。 この能力を受けた者は生きていることさえ苦痛に感じ、その場で自殺に追い込まれる。 精神干渉耐性によって軽減が可能だが、例え自殺を回避したとしても幻聴等の後遺症が残る場合がある。 普段は眼帯で左目を隠し、この宝具を封じている。 【Item】 『罪と罰』 アサシンが持ち込んできたもの。 ロシアの文豪ドストエフスキーの代表作。 アサシンの愛読書であり、彼が唯一読む本。 【人物背景】 左目に眼帯を付けた巨躯の殺し屋。 鯨という名前の由来はその大柄な体格から来ている。 「罪と罰」を愛読書とし、それ以外の小説は読んだことが無い。 己の両目を見た者を自殺させる能力を持ち、仕事の際には眼帯を外して能力を解き放つ。 その能力を駆使し、これまで数多くの標的を「自殺」させてきた。 【サーヴァントとしての願い】 マスターの依頼を遂行するのみ。 【方針】 マスターの指示が入り次第動き、標的を暗殺する。 サーヴァントとの直接戦闘は極力回避。
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THW ban abortion. (中絶を禁止する。) 先日のディベートをもとに復習もかねて作成。 Introduction 胎児は生きている。しかし、世界中で多くの堕胎がおこなわれている。それは多くの人殺しが行われていることを意味する。 Definition すべての堕胎について処分するのか、レイプによる妊娠や母体が危険な状況にある場合は除くのか(前回は前者)。 (前回は)処分については両親と医者ということにした。 Argument (肯定側) 犯罪論:胎児の心臓は動いている・呼吸している(死の要件の逆)→胎児は生きている→中絶は胎児を殺すこと→中絶は殺人である→殺人の強制排除→中絶を禁止する 生命論:子供には生きる権利がある→胎児は意思を示せない→胎児は弱い存在→弱い存在の意思を守るのは国家の務め→中絶禁止 また、参加者からは次のような指摘もあった。 そのまま成長すれば一人の人間になるのに、堕胎することによってそれを阻止する Casual sexを抑止することができる。 (否定側) 殺人抑止論(母体が危険な場合):胎児は母体の一部→出産には母体の危険が伴う→母親が死ぬ可能性もある→母親を殺すことになる→中絶是認 子供の権利論:望まない妊娠・出産→子供に対して愛情が湧かない→虐待→子供は不幸→不幸な子供を作らない→中絶是認 指摘 彼女たちでなくて里親制度とかもある。 生んだ人が虐待に走るのかは疑問。 時間がなかったので一時中断します。実際はこんな感じではなかったような…。 幻滅しないでください。 10/15 うお∑( ̄□ ̄;)!!せっかく書いたコメントが全部消えてしまいました。心折れました… また、機会を見てコメントしますが、 内容的には母親の自己の身体の処分権の話と、リサーチに関して現在の中絶数があるとよい、実際やってるアメリカの州のデータを少々加えるといいということを長々と書きました。 2009/10/15 hideo akagi
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(どうしていつもこうなるんだ) 無人と化した車内で、一人の少女が足元の死体に目をやる。 その死体は間違いなく、彼女のものだった。 (どうして楽に死なせてくれないのかねぇ・・・・・・) 死んでも死に切れぬという言葉があるように、泉こなたはKAITOへの恨みで、 自縛霊という形で電車の中に残ったのだ。 本来は明朗活発な少女であったが、彼女の表情は憎しみに塗り潰されており、 その顔に笑いが戻ることはない。 (これもみんなKAITOのせいだ、あいつがいるから私はこんなに苦しいんだ) 自分を殺し合いの場に放り込んだのはKAITOのせい。 友人達が死ぬことになったのもKAITOのせい。 人を殺すことになったのもKAITOのせい。 そして数多くの人間を殺してしまったのもみんなKAITOのせい。 (そうだよ、KAITOさえいなければ私は人殺しにならずに済んだんだ) KAITOへの憎しみを思い出すたび、自分の全ての罪さえ彼のせいだと感じてきてしまう。 客観的な目で見てみれば、決してKAITO一人が悪いのではない。 前回のバトルロワイアルの主催達が聖杯戦争を起こしたのは、世界が「ああああ」に支配される危険を避けるためだった。 もちろん主催に関わっていたKAITOに罪が無いとはいえないだろう。 だが、泉こなたが思っているほどKAITOという人物は残忍ではない。 自分の身内をも殺し合いに巻き込む行為は冷酷ではあるが、その裏では家族のことを常に気にかけていた。 妹が傷ついた時には、錯乱して激しく取り乱したぐらいだ。 そんな彼であったが一つの不幸が舞い降りた。 『主君のためだ』 極度のパニック状態に陥っていた彼は、その一言で完全に狂ってしまった。 その後は泉こなたも知る通り、妹を殺し、幾多の人々の命を奪っていった人殺しへと変貌した。 結局の所、彼自身バトルロワイアルの被害者に過ぎなかったのだ。 (KAITOさえいなければ、私はかがみんと殺しあわずに済んだんだよ) そのような事実を知ってか知らずか、泉こなたはKAITOに全ての責任を擦り付ける。 だから例え同じ顔をした赤の他人ですら憎しみをぶつける。 彼女もまた、バトルロワイアルによって狂わされていたのだから。 そして彼女は一つの案を思い浮かべる。 (ああ憎い憎い。 こうなったら適当な人の体でも奪ってやるかね) 通りがかりの人の人間を乗っ取って、その人間でKAITOを殺す。 場合によっては、その人間の全てを奪ってしまう、倫理的には最悪の手段。 しかし、復讐に走る彼女からは、その二文字以外の全ての思考を消し去ってしまっている。 (死んでもこうなるんだったら、また体奪ってやるんだ。 そうして死んでもまた奪うんだ。 KAITOを殺してやるまで・・・・・・) 「電車は稼動しているのに人はいないと・・・・・・っ!?」 「どうしたのプラシドさ・・・・・・っ!?」 (よしきたよ、獲物が) 電車の扉の中から一組の男女が入ってくると同時に、彼らは驚愕した。 また年端もいかない少女が、背中から血を流して倒れていたのだから。 左頭部を覆う程の眼帯をしている白髪の青年は、彼女を一瞥し、もう生きてはいないだろうとため息を漏らす。 一方、黄色の髪のサイドポニーの少女は・・・・・・ (どうせなら強そうな男の方がいいよね。 じゃあ早速体を貰うよ) こなたはプラシドと呼ばれた青年に憑依しようと襲い掛かる。 しかしプラシド達は、幽霊である彼女を認識できず、何のリアクションも示せない。 そしてこなたがプラシドの体を乗っ取ろうとした矢先だった。 「ざまあみろ」 (え?) 「おいネル、貴様何を言っているんだ!?」 ネルと呼ばれた少女は、こなたの死体を見た後、それを嘲笑していた。 完全に予想外だったのか、プラシドは思わずネルに理由を聞く。 「だってこいつ私を殺したんだよ? 私だけじゃない、私と一緒にいた遊戯くん・・・・・・その他にもいっぱい人を殺したの。 それがこんな死体になっているなんて自業自得じゃない」 「お前を殺しただと? 冗談はほどほどにしておくんだな」 自分を殺したと言われたら、普通の人間なら『今生きているお前はなんなんだ』 と呆れるであろう。 プラシドも同様に、ネルが適当なことを言っているのだと思った。 (いや・・・・・・違う) しかし、泉こなたは違った。 自身の記憶を遡ってみると、確かにネルに似た容姿の人間を殺した経験がある。 遊戯くんというのは、当時、彼女に同行していた紅葉頭の少年のことであろう。 「でも確かに私はこいつに殺された! その性でレンきゅんを助けることができなかったのよ!」 「生き返ったとなると貴様は機械か何かか? まあどうでもいい。 その様子だとこの小娘は危険人物だったみたいだな」 (助けることが・・・・・・できなかった?) 自分はかがみを助けることができなかった。 それだけではない。 自分の大切な人を守れなかった。 人を殺す人間がいるから。 (そうだ、KAITOみたいな人殺しがいるから私はかがみん達は死んだんだ) 確かにバトルロワイアルを開いたのは、如何なる理由があろうとKAITOや主催のせいだ。 でも、もしも善良な人間ばかりだったら、人を殺す人間さえいなかったら、 どれだけの人間が救われるのだろう。 「こんな人殺しがいるから、レンきゅんみたいな罪も無い人間が殺されるのよ!」 『おまえみたいな奴がいるから、かがみんみたいな罪も無い人間が殺されるんだ』 かつてこなた自身がいった言葉とネルの言葉が重なる。 そしてこなたは認めたくなかった部分に気づかされてしまう。 (ああそうか・・・・・・) 大切な者を失ったから世界を否定し、人の大切な者を奪う。 そうしていつか、大切な者を奪った人間と同じ存在になってしまった。 しかし例え殺しを強要されていたとしても、無意味に人を殺す必要はないはずだ。 現に、人を殺さず自分の信念を貫く者や、殺し合いの打破を望んだ者も多くいた。 (私も・・・・・・) そして彼女にも確かに選択肢は存在した。 ずっと逃げていてもよかった。 仲間を探して主催に立ち向かってもよかった。 人を殺す必要さえなかった。 (KAITOと同じだったんだね) 泉こなたの意識はそこで途切れた。 「「「除霊完了! 後は亞北ネル、お前だ!」」」 「ってあんたら一体なんなのよ!?」 突如電車の中に数人の兵士が乗り込んできて、 こなたの死体を霊体ごと消し去ったかと思うとネルに銃口を向けた。 ネルは抗議しつつもプラシドの後ろに隠れる。 「亞北ネル、お前は前期から参戦したという証拠が出ている!」 「よって旧世代のお前はアンチ連盟である我々が射殺する!」 そしてアンチ連盟と名乗った兵士達は銃を構えるが、 電車の天井を突き破ってでてきた光の剣によって遮られてしまう。 戸惑う兵士達に見せびらかせるように、プラシドはカードを掲げていた。 「魔法カード《光の護封剣》を発動した。 この女は俺が生き残るのに必要なものなのでな、生憎捨て置くわけにはいかん」 「貴様決闘者(デュエリスト)だったのか!?」 兵士の一人が驚きの声を上げる。 決闘者(デュエリスト)とは、ようするに『デュエルモンスターズ』というカードゲームで戦う人たちのことだ。 遊びと思って侮ることなかれ。 その闘いに自分の命を賭けることはもちろん、世界の命運を賭けることすらあるのだ。 なんでリアルファイトしないのかって? 1枚のカードで生まれたような世界で育ったやつらの常識が普通なわけがない。 「待て、決闘者ならいいもんがあるぞ」 「この俺に見合ったカードがあるのか?」 「・・・・・・ああ!」 兵士の一人がバッグを漁り、1枚のカードを取り出してみる。 「ふーん、最近の遊戯王カードって白いんだ」 それが決闘者でないネルが見た感想だった。 アニメでも、遊戯王カードは、茶色と緑と赤のカードが使われることが多い。 でも兵士の差し出したカードは、真っ白なカードだ。 「《氷結界の龍 トリシューラ》すごく強いカードだ!」 「他にも強いシンクロモンスターがいっぱいあるぞ!」 シンクロモンスター:ここ2年で新しく登場したカード群。 モンスターとチューナーモンスターのレベルを合計することで召喚できる。 ゲームバランス崩壊の一因であり、普通にモンスター召喚するよりもよっぽど楽。 このカード群のせいで禁止カードに認定されたカードまである。 「俺を馬鹿にするなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 こんなぶっ壊れカードを、プラシドが許すわけがなかった。 何せこのシンクロモンスター、アニメではこれが召喚されすぎたせいで未来が崩壊するのである。 それを食い止めるために現在にやってきたプラシドさんがぶち切れるのも無理はない。 トリシューラのカードは見事に破られた。 「俺のカードが!?」 「構わん、あいつも撃て!」 「でもあいつ旧世代じゃないですよ?」 「だってあのカード高かったんだもん。 俺が許す!」 激昂する兵士に呆れる他の兵士であったが、 彼らは結局プラシドごとネルを撃とうと銃の引き金を撃って光の護封剣を破壊しようとする。 しかしプラシドは、バッグから支給品のサイクロン号を出してネルと一緒にそれに乗った。 「魔法カード《サイクロン》発動!」 「よっしゃ光の護封剣壊れた!」 「プラシドさん、護封剣消えちゃったわよ!?」 「大丈夫だ問題ない」 そういうとプラシドは、背中から機械の体をむき出しにし、 下半身がなんか変な風に曲がり、サイクロン号となんかガチャンガチャンと音を鳴らしながら密着し、 サイクロン号から出てきたいくつものパイプが背中の穴に何本も突き刺さり、 ようするにバイクと合体したのである。 こんな風に↓ \これが究極の姿だ!/ ○ /| ミ // 広// ○―=○ 「「「・・・・・・」」」 「・・・・・・」 兵士達も、サイクロン号に跨っているネルも絶句する。 そしてサイクロン号と合体したプラシドはそのまま電車のドアを突き破って走り出した。 「逃がしたぞ! 早く追うんだ!」 「どうやってですか!?」 「もうあんなところに行っちゃったんだからもう追いつきませんよ!」 「ぐぬぬぬ・・・・・・」 電車の外、それも進行方向とは別の方向に走っていくそれを見て、兵士達は嘆くことしかできなかった。 「山に行ってみましょう」 全てはその一言から始まったといっても過言ではない。 私、GUMIはこのクーガーという男におぶられていた。 いや、クーガーという乗り物に乗せられて連行させられているといっても過言ではないだろう。 「やっぱりUMIさんに山の素晴らしさを教えるには、山に行かなければなりません。 しかし東京には山がない。 となると山はどこにあるのか? 北岳に御嶽山、赤岳、天塩岳に大雪山と色々あるけれど、やっぱり日本とくれば富士山でしょう! 富士山は典型的な成層火山であり、火山特有の美しい稜線を持ちます。 火山となると一般の人には怖いイメージが付き纏い勝ちですが、 その形状は長年に渡って噴火したことで形成されたもの! つまりは自然の生み出した芸術! 分かりましたか、UMIさァァァ~~~~ん!」 「はいそうですか」 私の名前はGUMIなのだが、いくら言っても直されないので、最初は虐めかと思った。 ルカならよろこびそうだが、普通のボカロである私はちょっと凹んだ。 でもこの人が悪い人にも思えないので、恐らくはこのような頭の病気なのだろうと理解した。 「ということでもうすぐ静岡です! 山はもうすぐですよ~!」 「そうですね、すごく速いですね」 ついさっきまでは東京だったのに、もう関東地方突破している。 正直速いってレベルじゃない。 少なくとも人間が出していいスピードじゃない。 しかし、前方を見てみるとこれまた猛スピードで走ってくるバイクがあった。 そしてこの時、プラシド(とネル)のサイクロン号と、クーガー(とGUMI)がすれ違ったのだ。 プラシドとクーガーの視線が重なる。 「こいつできる!? まさかアクセルシンクロの使い手か?」 「速い? 俺より? 俺がスローリィ? いやまさかな」 まあそんなこんなで二人の思惑はどうでもよいとして、 同行していた女性達の感想はこちら。 ( (何あれだせぇ) ) 【一日目・1時00分/岐阜県/天候・嵐】 【ストレイト・クーガー@スクライド】 【状態】健康 【装備】ラディカルグッドスピード 【道具】支給品一式 【思考】 基本:世界を縮める!! 0:なんだあの男(プラシド)は・・・・・・ 1:UMI(GUMI)に山の素晴らしさを語る 2:UMI(GUMI)を富士山につれていく ※7期から続投かどうかは後の人にお任せします。 【GUMI@VOCALOID2 Megpoid】 【状態】疲労小、クーガーに乗っている 【装備】なし 【道具】支給品一式、他不明 【思考】基本:生き残る 0:あのバイクだせぇ 1:クーガーと一緒に行動する ※富士山まで走っていますが、その後は後の書き手に任せます。 【プラシド@遊戯王5D s】 【状態】健康、サイクロン号と合体中 【装備】サイクロン号 【道具】支給品一式 【思考】 基本:不動遊星を倒す。 バトロワそのものにはあまり興味なし。 0:なんだあの男(クーガー)は・・・・・・ 1:生き残るためにネルと一緒にいる。 【亞北ネル@VOCALOID派生】 【状態】健康、プラシド(と合体しているサイクロン号)に乗っている 【装備】なし 【道具】支給品一式、他不明 【思考】基本:この世界のレンきゅんを助ける 0:あのサングラスだせぇ 1:プラシドと一緒に行動する ※七期からの参戦です。 ※東京まで走ってますが、その後は後の書き手に任せます。
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裕奈と古を背負った楓はやっとのことで病院へ着いた。 中へ入ると不気味なほど静かで、電気もついていなく廃墟のように思えた。 「クー、病院でござる。しっかりするナリよ。」 「…」 古は虚ろな瞳で楓を見る。超を殺してしまった古は激しく気落ちしていた。 裕奈が何度も励ますが古は首を振る。 ワタシは人殺しアル、最低アル、と。 そんな気落ちしている古に二人はかける言葉もなくなっていた。 昨日からほとんど寝ていない三人は肉体、精神共に限界にきていた。 特に古はこのゲームが始まってから一度も寝ていなく、精神的にもつらいことが続いたので、今にも倒れそうだった。 古をベッドに寝かせるとニ人は薬品庫を目指した。 しかし、薬の知識のまったくない自分に何ができるんだろう? 家にあった救急箱のマキロンと塗り薬で何とかすることくらいが自分の出来る限りだった。 薬品庫を見つけ入ると、そこは壁一面全てが棚で埋まっていた。棚の中には何種類くらいあるのだろうと思うほどの瓶。 その瓶からだと思われるアルコールのような酢のような匂いに2人は思わず鼻を手で覆った。 何て数なんだ。 あまりの多さに消毒液一つ探すのも一苦労だ。 裕奈は奥の棚から瓶2、3本を取り出し、引き出しから包帯を持って、ニ人の所へやってきた。 「ちょっと痛いかもしれないけど、我慢してねくーふぇ」 古の左足の傷口に消毒液をつける。 「・・・!うああぁぁぁぁ」 消毒液がしみたらしく、古は思わず声を出した。 古の状態を見れば明らかである、足の関節に銃弾を打ち込まれたのだ。 普通にいるだけで痛むのに消毒をしたせいで想像を絶する痛みが古を襲ったのだ。 「ご・ごめん。大丈夫」 「だ…大丈夫アル…」 古の足を消毒をした後は包帯で足をしっかり巻いた。 「はい。ちょっと下手だけど我慢してね。」 「…」 「クー?」 古が黙り込む。 「どうして助けてくれるアル…ワタシは人殺しアルよ…」 「くーふぇ…だって私たち友達じゃない。」 「だけど、楓たちを背後から襲うことはできるアル…」 そう言って手に持ったデリンジャーを取り出す。 「クー!!」 楓は古に対し怒った。 「あはは……ごめんアル…もう…何が正し…いのか…分からなくて…」 焦点が定まらない目で軽く笑う古。 「クー!気をしっかり持つでござる!」 「あはははは…ごめんアル…少…し…眠らせて…」 そう言って二人に背を向けるように眠った。 「…」 二人は押し黙った。古が少しずつ確実に狂ってきている現状に。 「生き残るでござるよ裕奈殿」 「え…」 「生き残って、クーを元の明るいクーに戻すナリよ」 「うん」 そうだ、私たちは殺し合いをしているんだ。 古のベッドの横に立てかけたボウガンを見て今更ながら現実を見つめなおした。 【残り22人】 「龍宮さん?」 突然の背後からの声。真名が身構える。 寂れたホテルの一室。一晩過ごし、その部屋から出ようと準備していた所であった。 「よかった。やっと他の人に会えた」 葉加瀬聡美(出席番号24)だ 「……あんたも、ここに泊まってたの?」 「うん。あなたも?」 「まぁな」 聡美が心からホッとしたような笑みを見せる。 「お前、他に誰か見なかったか?」 「いえ……ここに来る途中に、人影を見たような気もするけど、 確かめる余裕なんて無かったし。あなたは?」 「誰も見てない」 「そうか」 真名以外の誰にも会っていないことが良かったのか、悪かったのか。 聡美にはわからない。とりあえず、一人ではなくなった。 仲間が出来た。ここは禁止区域ではない。ならばしばらくここにいてもいい。 外部への注意を怠らず、守りを固めていれば安全だ。 「とりあえず、中入れよ」 真名は自分が寝ていた部屋に聡美を入れた。 「食事は?」 「もう軽く食べた。そっちは?」 「まだ」 「じゃあ食事してろ。私が窓の外、見張ってるから」 「そっか?……じゃあ頼むわね」 ちょうど腹がすいていた所だった。聡美は埃だらけのベッドに腰かけると、鞄を開けた。 「武器何だ?」 「これ」 そう言って、ちょっと重そうな銃を見せた。 「説明書はあるけど、使うの怖くて。」 「……(ベレッタか)」 説明書に軽く目を通すとすぐ聡美に返した。 「龍宮さんは?」 「これだ」 一本のサバイバルナイフを見せる。 「大丈夫だったんですか?」 「仕方ないさ。まあ上手く使えばなんとかなるものだ」 真名はナイフを右手で弄ぶようにしながら立ち上がった。ベッドサイドのラジオに手を伸ばした。 「ラジオ、なんとかなるか?」 「どうして?」 「これで無線機か何かを作って助けを呼んだ。こういうのはお前の得意分野だろ」 「う~ん。とりあえずやってみるね」 そう言って聡美はラジオを受け取った。 その瞬間、真名は体を反転させ、ナイフで聡美の首を切り裂いた。 「が……っ!!」 聡美が血を吹きながら絶叫する。すかさず真名は聡美の拳銃を奪った。 「龍…宮…さ…っ!」 血だらけになった聡美が真名を睨みつける。真名はすぐさまドアの方へと体を逃がした。 「言っただろ、上手く使えばなんとかなる…って」 聡美の体がベッドに沈む。鮮血がシーツを目に見えるスピードで染めてゆく。 急所を確実に狙った、自分でも見事だと思う。 真名は聡美のデイパックから水と予備の弾丸を奪うと、足音を立てずにホテルの部屋を出た。 【出席番号24 葉加瀬聡美 死亡 残り21人】
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?plugin=ref serial=125 w=300 h=450 製作者 せろり 出場大会 第四回大会 【設定】 フランケンシュタインを妄信するマッドサイエンティストによって作られた人造人間「ゴーグコープス」。 あらゆる生命体の頂点に立ち破壊の限りを尽くすため元となった怪物とは真逆の非人道的な思考を持つ。 視界に入った生物すべてを攻撃し殺害、死体を頭の上にある穴に入れることで体内で溶かし体の一部とすることで自身を強化する。 生まれてから多くの生物から疎まれ迫害されてきたがそのたびに殺し吸収してきた。 もちろんまったくの無傷とはいかず体のパーツが千切れ飛んだり全身が砕ける程の攻撃を受け、そのたびに捕食し再生してきた。 そのため体の部位が変形しかろうじて人型として見れるほどである。 また体中に神経が通っているため巨体を自由自在に動かせる。 「もっとたくさん食べて大きくなりたい」子供でも思いつく簡単な言葉、 彼(?)の場合それは周囲を破滅に追い込む恐怖の言葉となる。 【収容理由】 捕食し逃亡捕食し逃亡を繰り返していたある日、新たに逃げ込んだ科学都市で「対能力者部隊」に人殺しの現場を見られ、 その風貌と異常な存在から追われる身となった。 部隊との戦いで数十人の隊員を吸収し戦ったが、隊員の決死の包囲攻撃により捕獲されこととなった。 •◦◾まだ溶かした隊員のエネルギーは残っている、今はまだ雌伏の時。 【懲役年数】公務妨害 大量殺人により懲役114514年 【能力】 :生物吸収 生死を問わず頭の上の穴に生物を入れると、体内の溶解液で溶かし吸収する。また吸収の際対象の筋肉や骨といった成分は自身の肉体をさらに堅固にする。 エネルギーは保存可能。最初の被害者は科学者自身 :細胞移動 体のほとんどは吸収した生物で構成されているためすべての細胞を自由に動かすことができる。 主な用途は腕に多くの細胞を集め攻撃時に重い打撃を繰り出すなど。 :再生 体内にある吸収したエネルギーを消費し欠損部位を再生することができる。 その外見は吸収した成分によって左右される。
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【検索用 10ねんこのふろふぃーる 登録タグ 2023年 VOCALOID しうか その他の文字 プーチンP 初音ミク 曲 曲他 神威がくぽ 鏡音リン 鏡音レン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:Numtack05 作曲:Numtack05 編曲:Numtack05 絵:しうか 動画:Numtack05 唄:初音ミク・鏡音リン・レン・神威がくぽ 曲紹介 全ては子供達のために⑩ 曲名:『10年後のプロフィール』(10ねんごのぷろふぃーる) 歌詞 (Youtube概要欄より転載) 10年後のプロフィール 君も私たちも 全てが変わっている 生きているのならね 昔の私なんて知らないわ 記憶のない入れ物よ 変わらないのは見てくれだけらしい 彼は見せない、彼女を あーワタシなりに頑張って あー見せて上げたいから あー夢のつづき 君だけのね 私になる 今は 頂上決戦前の武将みたいに生きる ぜーぜーはーはー息を切らしながら 行くんだ 恋は盲目なんて笑われてもね 私は負けない 君の歌姫だしw 十年前は幸せが見えていた ロシアの物語から生まれたんだ ボカロになってinuは鎖を解いた 時が止まればよかった 戻れないな 湧き上がった自信は どこかへ消えてしまった 初音ミクの犠牲で今があるのが嫌 加速する世界で 誰かを愛することが こんなに難しいことだと、、、、 この手伸ばす先がないとは 何も生まない時間 気持ちさえも変えてしまうか 過去の話で俺は悪 脇役で終わっていたよ しかし今は進められる 人殺しじゃない未来を 生きてるだけで許されてる ささやかな幸せを走る バイトは辛い、酒はうまい 金を貯めてるんだ、そしたらさ 君と飯でもいきたいからさ おしゃれな店で笑いながらさ まだ鳴り止まない あの赤い空を 俺を追い詰める 救いを求めてる 十年前はヒロインで 私のための世界で このパソコンの世界だけ 私は救われていたよ 初音ミクが私たちを 解放したのはなぜなのか 望まれた世界はなんだ? 幸せは一瞬で過ぎた これから描く物語には 君はいるのか、いないのか 私の未来、私が創る 何がしたいか分からないんだ コメント 名前 コメント
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紅青紫黄 緑&橙(こうせいしき みどり&だいだい) ■キャラクターの性別:女 ■所持武器:よくわかんないけど多分気を纏った拳じゃないかな? ■攻撃力:0 ■防御力:19 ■体力:7 ■精神力:4 ■FS(フリースキル):0 ■所持プリン:0 ■FS名:手加減 ■特殊能力名:寸止め ■能力タイプは?:通常 ■特殊能力内容 効果:即死後、死亡回復(ザオラル) 300 範囲:同マス敵一人 0.8 時間:一瞬 1.0 制約:転校生にしか効かない 0.7 制約:精神攻撃 +100 100-(300x0.8x0.7-100)=32 発動率32% 成功率0% GK注:この能力で死亡した『転校生』は体力1で復活する。 『転校生』を一度倒した瞬間にDP2を得られて、その後もう一度倒せばさらにDP2を得られる。 ヴァイシャリーも二回発動する。 適当に殺害。その後気楽に蘇生。 「とりあえず死んでないから寸止めだよね♪」 殺害方法:死ぬまで殴るのをやめない 「早くゆまちゃんを呼んでよー(泣」 蘇生方法:心臓マッサージ(直に乱打) 「起きて。起きてよ。死んじゃやだ。」 慈愛に満ちた気を纏った拳で殺害・蘇生を行う。 この拳はほのぼの平和を説く為の拳であるため、血迷ってないキャラに対しては無意味。 この拳で寸止めされたキャラは正気に帰る。(体力以外のステータス初期値) ただし殴って治すため、殴られたキャラは瀕死になる。 蘇生させる理由は「平和を愛するのに人殺しはNGだよね」らしい @同マス1体即死後、死亡回復 @制約:転校生限定 精神攻撃 ■キャラクター説明 緑が本人。橙は守護霊(女)。 ほのぼの平和と末那識千尋を溺愛する。 争いの早期終結とお持ち帰りが目的。 最速の目的達成のためなら転校生も殴るよ♪ ■「死神vsテニス」「オーヴァーキル」以外のキャンペーンに参加した経験がある? ない ■あなたのキャラのタイプは? ブロッカー(防御型)
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登録日:2023/06/26 Mon 00 06 11 更新日:2024/05/11 Sat 13 17 09NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 3代目L C Cキラ Cキラ編 DEATH NOTE DEATH NOTE短編集 L キラ コピーキャット スピンオフ チープ デスノート ニア ヘタレ ミードラ メロ リューク 二番煎じ 劣化 夜神月 大場つぐみ 安っぽい 小畑健 後日談 後継者 死神大王 猿真似 短編 読み切り Lがキラ 夜神月に殺されて9年 キラ 夜神月が死神リュークに殺されて3年 「Cキラ編」とは漫画『DEATH NOTE』の特別編となる読切短編。 【概要】 原作の後日談に当たり、キラとの決着がついてから3年後(2013年)の世界が舞台になっている。 実写映画版『DEATH NOTE』前後編2部作のスピンオフ映画『L change the WorLd』の公開を記念して2008年の『週刊少年ジャンプ』11号に掲載され、 2016年に『DEATH NOTE 完全収録版』、2021年に単行本『DEATH NOTE 短編集』にそれぞれ収録された。 Cキラの「C」は「Cheap(=安っぽい、チンケな)」を指している。 原作同様に「デスノートを用いて殺人を行う者を追う」話ではあるのだが、原作とは違ってノートを使う「キラ」側の視点は全くと言っていいほど描かれず、 内容も推理より「Lの後継者としての在り方」に対するニアの内面描写に重点が置かれている。 以下、ネタバレ注意。 【あらすじ】 およそ6年もの間続いた、キラこと夜神月と、L及びその後継者達の戦いに終止符が打たれてから3年後の2013年。 月・Lの死は公には公表されず、空席となったLの座にはニアが着いて世界の難事件を解決しており、 キラの存在についても「抹殺された」「一時的に活動を止めた」などと様々な憶測が飛び交っていた。 そんな中、日本の65歳以上の老人の死亡率が突如として高まり始め、日本は長寿国1位から6位に転落するまでになった。 その異常な死亡率の高さから、それがキラによるものではないかという噂がネット界隈ではささやかれ始めていた…… 【登場人物】 ニア 本エピソードにおける実質的な主人公。 苗字にも名前にも「L」がないがL・月に続く3代目Lとして難事件を解決する立場についている。 新たに現れたキラの殺人傾向について「特にこれといった信念もなければ、リスクを冒す覚悟もない」と推理し、 曲がりなりにも世界を変えようとしたキラ(月)にも、彼を命がけで追ったLにも失礼だとして「Cキラ」と名付けた張本人。 Cキラ事件にあまり気乗りしない(*1)様子を見せつつ、自身の立場や過去に行ったLとの話から、「Lならばどうするのか」について悩んでいる。 アンソニー・レスター ハル・リドナー ニアが指揮を執ったキラ対策組織「SPK」の元メンバー。 高齢者の不審死がデスノートによるものだとしてニアの下を訪れ、ニアに捜査に動くよう打診している。 Lとして活動しているニアとの関係は更に深まっているようであり、月を討ち取った『真のL』として『どう在るべきか』というニアの悩みに対し、 世界をキラの魔の手から解き放つべく、疾走した同志としてレスターは一つの言葉を投げかける。 ちなみに同じくSPKの元メンバーだったジェバンニはこれに同行しておらず、別シーンで1コマ・セリフなしで登場するのみだった。 相沢周市 松田桃太 伊出英基 模木完造 山本 日本捜査本部の面々。 (原作最終話が初登場だった山本を除いて)キラの殺人方法がデスノートであると知っているため、今回の件もまたデスノートによるものではないかと考えている。 松田は追う姿勢は見せつつも、今回の殺人について肯定派寄りの意見を落としており、もし殺人を行っているものがいるとしたら日本人だと意見している。 相沢は夜神総一郎の後継者にして『月=キラ』の真実に辿り着いた捜査員としての貫禄と冷静さ、思慮深さが更に深まっており、夜神親子死後のリーダーに相応しい姿を見せている。 山本はさくらTVにおける放送においては怯え腰になり、Cキラによって死を懇願した若者が心臓麻痺で倒れてからは当初キラの力に狼狽するも、それが返って気つけになったのか、 手で口を抑えながらも冷静さを取り戻し、その後のL(ニア)からの言葉ではキラの力を直接見ながらもCキラの検挙に意欲的な姿を見せるなど、本質的には正義感が強い事がうかがえる。 L 世界一の名探偵。作中では既に故人。 かつてワイミーズハウスの子供達との質問会にて自身の探偵としてのスタンスを告げ、ニアを感心させている。 また、「質問することなく様子を観察している」「目付きが悪い」等の理由で自身の後継者をニアかメロのどちらかだと踏んでいた。 メロ Lのもう一人の後継者。作中では既に故人。 ワイミーズハウスでのLとの質問会にて、Lの話を聞くシーンで数コマのみ登場。 夜神月 デスノートを使って犯罪者を大量に「裁き」、「キラ」として新世界を創ろうとした青年。 作中では既に故人となっているため、彼自身が話に関わってくる事はないが、今回のCキラも同じ手段(デスノート)を使っている事から比較対象に挙げられ、 ニアからは(正しい行動・存在ではなかったという前提だが)その頭脳・精神力等を「犯罪を7割減少させ、戦争を止めた」「Lの好敵手」と評され、 彼と比べればCキラは「私欲のためにノートを使った火口と同じクズ」で、「『キラ』と呼ぶのは月やLに失礼」と酷評している。 また、作中でリュークも彼の言動について言及するシーンがある(後述)。 Cキラ 本件におけるデスノートの使用者。 具体的な外見や名前は不明だが、作中での描写から「死神の眼」を持っている事が分かる。 具体的な経緯も同様に不明だが、ミードラのデスノートを利用して日本の65歳以上の老人を「病気の悪化」を死因に指定して殺害している。 犯行から想像したニアの人間像は「苦しんでいる祖父母を殺したことで、それが社会の為になると解釈した若者(*2)」、 あるいは「デスノートの力を得たことで自分なりのキラを気取るバカ(*3)」。 ミードラ Cキラのデスノートの元の所有者で、大柄な両生類のような見た目の死神。死神ランクは9。 メスだが一人称は「俺」で、男勝りな口調で喋る。 バナナが好物のようで、Cキラの傍らで夥しい数のバナナの皮を散乱させている。 死神ランクは低いが、その巨体故に周囲の死神からは一目置かれている。 リュークが人間界でデスノートを使わせて起こった出来事を見て楽しんだ事に触発されたのか、 人間界のリンゴ13個を手土産にデスノートを死神大王から受け取って今回の騒動を起こした。 リューク お馴染みデスノート界の愛すべき外道の死神。 今回は終始死神界に滞在し、Cキラの騒動にも関わっていない。 原作の『幕』で、敗北した月に縋られるも彼を見限り、その名をデスノートに書いて死なせた張本人だが、今でもその頭脳や精神力は買っており、 ミードラが失敗した理由として「人間がデスノートを使うには強い精神力と信念が必要」「契約した人間が弱かったから」と逆説的に月を評価する言葉を述べている。 死神大王に人間界のリンゴの味を教えたらしく、その結果ミードラが2冊目のノートを手に入れられるようになったらしい(リュークも礼としてリンゴ3個を貰っている)。 グック 山羊の骨状の頭部が特徴的な死神。死神ランクは7。 今回の事件を起こしているのがリュークではないと知って驚くと同時に、デスノートを簡単に死神大王から受け取れるようになった現状に呆れを見せている。 死神大王 死神界のドン。 本作で初めてビジュアルが明かされ、人型から大きくかけ離れた異形のビジュアルを読者に見せている。 リュークから人間界のリンゴの味を教えられた事でその虜になっているらしい。 【物語の結末】 Cキラの殺人は留まる事を知らず、ついには殺人の対象を「65歳以上」から「60歳以上」に変更。 さらには人生に絶望した若者達がTVの映像越しに自分を殺すように懇願するほどになっていた。 そんなある日、さくらTVでのキラに関する討論番組内で暴走した若者達がCキラに殺人を懇願して死んでいく映像が展開され、さらに他の者が死を求め縋るという地獄絵図が展開。 相沢達が対策を打とうとするが、ここで突然映像が変わり、「L」の文字が表示。 とうとうニアが動き出したのだ。 彼の出した「Lならばどうするか」の答え。 それは「事件に関与せず、日本警察に犯人特定を任せる」事だった。 殺人方法は既に分かっている以上、そうするのが筋であると奮起する相沢達だったが、ここでニアが更に1つ犯人に対して言葉を投げかける。 この人殺し ! ……。 「Lっぽくなかったかもしれない」。 ニア……「3代目L」はそう振り返りつつ、全てを終えたのだった。 ……いや… それにニア、もうあなたがLなのだから レスターからのその言葉と共に。 その後場所は変わって死神界。リュークと言葉を交わすミードラ。 曰くCキラは「(ニアの言葉を聞いて)3日間呆然とした後に発狂してノートに自分の名前を書いて自殺した」らしく、あまり面白い遊びが出来なかった事に落胆。 が、彼女から持っていたデスノートとリンゴを受け取ったリュークは逆にCキラの奇行を面白がるのだった。 奇声を上げ 自分の名前を書いた か… やっぱ人間って面白! 【余談】 作中時系列の2013年だが、Cキラの存在に気付き始めた者がネット上に書き込んでいるのが2月9日(*4)となっているので、Cキラが暗躍を始めたのはその少し前の1月下旬~2月上旬の可能性が高く、アニメ版でいうところの月とニアの戦いの決着時期とほぼ同じである。 リュークがミードラから受け取ったデスノートだが、後に描かれた読切短編「aキラ編」で使用される事になる。 日本の長寿ランキングが1位から6位まで低下している事を考慮すると、Cキラはノートを使って単純計算で19万人ほど殺害していることになる。一人の名前を書くのに20秒かかると仮定して、1日3時間ノートに名前を書く作業を行うと540人。その作業を365日間続けて19万7100人となる。 TVアニメ版のディレクターズカット作品『リライト2 Lを継ぐ者』では、今作にあった「Lが自身の哲学をニアに語るシーン」「テレビで大量殺戮が行われるシーン」が新規描き下ろしシーンとして逆輸入されている。特に後者はキラ反対派を殺戮する魅上照とそれを傍目で見ながらほくそ笑む月という大胆な形にアレンジされており、キラの悪辣ぶりを示す強烈なシーンに仕上がっている。しかし、こうした蛮行は原作の月が全否定しており(*5)、若干の矛盾が生じている。今作はあくまで「ディレクターズカット」という扱いであり(*6)、シナリオの流れも細部が変更されているので、あくまでパラレル扱いなのだろう。 似たような事をした人物として、実写映画版前後編の続編『デスノート Light up the New world』に登場したロシア人医師のアレクセイ・イヴァノフが挙げられる。こちらは自身の担当患者を安楽死させたり、インターネットで見つけた自殺志願者(アレクセイの母国であるロシアから欧州全体)を対象にしており、Cキラほどの自己顕示欲は無かったようである。最終的には「キラの復活」を目論むサイバーテロリスト・紫苑優輝によってその所業とデスノート所有者である事実を突き止められ、彼のデスノートに名前を書かれて「薬物の大量投与で自殺」という形で死亡した挙句、使っていたノートも紫苑に回収されている。 奇声を上げ 自分の書いた項目を追記・修正した か… やっぱWiki篭りって面白! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] いかに曲がりなりにも世の中をよくしようとした月のメンタルのことがわかる内容でしたな -- 名無しさん (2023-06-26 00 36 06) aキラ編や鏡太郎編の項目も立つ可能性?認めるわけではなくてもニアも月に対して思うところはあったのかもしれない。 -- 名無しさん (2023-06-26 01 11 49) 若者愚かすぎだろ…って思ったけどさくらTVに来るようならそんなもんか… -- 名無しさん (2023-06-26 02 56 10) Lチェンジ・ザ・ワールド公開記念に書かれた割にL本人は出ない…あと2021年に出た短編集に載るまで13年間まともに読める書籍がなかった幻の作品でもあった(2016年に出た12冊を1冊にまとめた辞典並みにぶ厚い本には収録されはした) -- 名無しさん (2023-06-26 06 02 29) 「俺ならこう使うしww」みたいな安直に考えてる読者へのアンサーみたいな感じがある。逆に原作知ってる人間がガチな使い方するとどういう運用になるのか描いたのがAキラ編って感じ -- 名無しさん (2023-06-26 06 49 04) ↑3 思うところがあったというか、一番月を評価しているのがニア。 -- 名無しさん (2023-06-26 06 54 10) 初期状態とはいえあの月ですら使い始めて間もない頃は布団にくるまってガタガタ震えるレベルで「人殺し」の十字架はとても重たい物なのだから、月でもないその辺のパンピーがそれを自覚すればどうなるか…って意味ではこの上ないアンサーだったと思う。 -- 名無しさん (2023-06-26 07 29 21) 精神的な「何か」が外れるのならば凡人でも「キラ」になり得るのが後のドラマ版としたら、その「何か」が外れない一般人が自覚したらというのは上手いよねほんと -- 名無しさん (2023-06-26 08 43 54) これ警察はどうしたんだろう?やる気を出したけどCキラ自殺で殺人ピタッと止まって…何の成果も得られず捜査本部解散? -- 名無しさん (2023-06-26 19 31 48) 年寄りなんて余程のことがなければ誰でもなる物なのに、そんなの殺しの基準にしたらどうなるかCキラ思いつかなかったのかねえ…? -- 名無しさん (2023-06-26 20 15 16) 連載前の読み切り、映画版、ドラマ版ではノートに自分の名前を書いて死んだ人物がいたけど、原作に連なるストーリー中で自分の名前を書いたのはCキラが初だっけ? -- 名無しさん (2023-06-26 20 47 13) ↑自発的に書いた人ならそうなるけど、単に自分の名前を書いたというだけならレイ・ペンバーがいるな -- 名無しさん (2023-06-26 21 03 30) 本編では無様な結末だった月の救済措置的な部分もあるなこの読み切り。死んでるから出番はないとは言え -- 名無しさん (2023-06-26 22 16 10) ↑5 TV放送後の不審死の調査でどうにかしたんじゃないかなぁ、多分 -- 名無しさん (2023-06-27 13 49 26) 月なら人殺しって言われても「僕が正義だ!」って奮闘するからな…… -- 名無しさん (2023-06-27 19 32 08) 新人(?)の山本がまったく頼りにならなかったのが印象に残ってる。 -- 名無しさん (2023-06-27 21 05 59) ↑2リンドLテイラーの「お前のやっていることは悪だ」に対しての対応がその答えかも -- 名無しさん (2023-06-27 21 08 58) 銃は剣に比べて殺人の精神的負荷が小さいって話はあるが、デスノートはその究極の一つだったんだなあって。まして死神の目でテレビとかで見ただけなら尚更実感はないだろう。そこに殺人の自覚を持たせたらこうなる、チープですね -- 名無しさん (2023-06-28 03 53 17) ↑奮闘というか憤慨というか… まぁメンタル強かったのは確か(それがいいことなのかはさておき) -- 名無しさん (2023-06-28 07 04 30) Lもニアも「人殺しは絶許だけどそれはそれとして犯罪激減させて抑止力になったキラの信念と行動力は大したもの」ってスタンスなんだろうか? -- 名無しさん (2023-06-28 18 35 13) ↑どうなんだろうね。立場上表向きに人殺しはダメと -- 名無しさん (2023-06-28 22 28 41) 途中送信したうえに文章間違えた。立場上表向きに人殺しを認められないしLはキラ逮捕の為なら死刑囚の命で実験も厭わないし -- 名無しさん (2023-06-28 22 33 09) というかここ読む限りだと、ニアも「Cキラを自殺に追い込む」こと目的に動いてるように見えるけど。 -- 名無しさん (2023-06-29 19 22 32) 決意というか、信念というか、目指すものというか、そういうのが一切感じられないのよね。相応の覚悟を決めていた月や海砂はともかく、魅上のキラに対する異常な狂信だったり、火口の栄達を求め続ける欲望だったりとか、そういったものすら感じられなくて、本当に、ちょっとした救世主気取りで承認欲求を満たしたかっただけ、って風なのがもうどうしようもないというか、たまたまノートを手にしただけのただの人、って感じなのが -- 名無しさん (2023-06-29 19 38 13) そんな奴でも長寿ランキング破壊するとか、下手しなくても月以上に殺してそうなのが恐ろしい -- 名無しさん (2023-06-29 21 34 03) アニメだとリュークは月との付き合いについて「一生忘れられねえ面白いもの」って言ってたな -- 名無しさん (2023-06-29 21 51 53) ↑2 むしろ、そんな奴だから考え無しに殺しまくれたのかもしれない。ノートの性質上、自分がキラであることは家族にも教えれないから誰かが見つけるまで自尊心が肥大化する一方で殺人が加速し続ける一方な環境下ではありそう。ニートだったかもしれんしノートを手に入れてから金がいくらでも手に入るから仕事を辞めたって経歴の人間かもしれんし。 -- 名無しさん (2023-06-29 22 16 56) リュークが月にノートを渡した一件で死神界では「人間界にデスノート落として反応見ようぜ」的な流行りが出てきそうだなぁ。人間にとっちゃ舞台装置にされるわけだからたまったもんじゃないが -- 名無しさん (2023-06-30 17 12 21) リュークからしたら新世界の神になるで突っ走った月と奇声あげて自殺したCキラと極端な差が面白かったんだろうな -- 名無しさん (2023-06-30 21 59 00) あいつらならこの一言で止まることはねえ、それで止まってしまうならお前や偽物だ……というもの。まあ理想も信念も知性も狂気もなく人を殺してタダで済むわけねえだろという当たり前の話だった -- 名無しさん (2023-06-30 23 46 55) 人を殺すという行為の罪悪感を(ニアに言われてだけど)自覚したのが19万人殺した後だったから発狂して自死を選ぶっていうのが比較的初期に殺しの罪を実感して吹っ切れた月とまた違ってリューク的には面白かったんだろう -- 名無しさん (2023-08-19 00 25 45) 本作の後日談にあたる「aキラ編」の作成を考えているんだが、これはエピソード項目の規約に抵触するかな?(自分の中では本編とは別に単体で完結してる読切短編だから「エピソード」ではなく「作品」という認識でいるんだが。) -- 名無しさん (2023-09-18 01 32 23) ↑ここより相談所の項目作成相談スレで意見を募った方がいいかと。そもそも議題に挙がらなくて気づかれずスルーされたから残ってるだけで今の内容だとこの項目も危ういように見えますし -- 名無しさん (2023-09-19 15 55 44) コアなファン向けと行った感じが強いかな。激しい頭脳戦を期待すると肩すかしに合う感じ。 -- 名無しさん (2023-09-19 16 15 53) ↑3デスノートのCキラ編と認識する人はいるだろう。そしてグレーは黒判定されるのでOUT。ここのタイトルをCキラ編じゃなくてCキラにすべきでは? -- 名無しさん (2023-09-19 19 34 38) 確かに項目新設はちょっと不味そうなので、辞めようと思います。意見ありがとうございました。 -- 名無しさん (2023-09-19 20 28 08) この世界の日本、結果的に死神の介入で「高齢化問題が……」「合衆国政府の予算が……」ととんでもないことになってしまったんじゃないだろうか……? -- 名無しさん (2023-09-19 21 39 40) 結局自殺で決着したけどもし止まらなかったらニアもお手上げだったのかな -- 名無しさん (2023-12-06 22 54 44) ↑お手上げになるほどの状態になるよりはるか前に警察が見つけられる、程度にしか考えてないんじゃないかな。あと、Lも最初は静観してたしね。 -- 名無しさん (2023-12-06 23 08 58) ↑4 この項目がありならAキラ編も十分可能だと思う。全編解説とかしなければセーフかと -- 名無しさん (2024-05-11 13 17 09) 名前 コメント
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最強ヒーロー 一つわかったことがある。 この世界は、人殺しの世界なんだ。 痛みと重みに潰れそうな身体を引きずって、樹はふらふらと歩いていた。 人気のない物陰を見つけて、ようやく腰を降ろす。 こういう場所が一番危ないということはわかっていた。わかっていたけど、もう限界だった。 「…ッは、はぁ…。」 呼吸が肺に痛い。 疲れきっていた。落ちそうな意識に身を任せてしまいたい。けれど恐怖がそれを許さない。 この世界は、人殺しの世界だから。 誰もが自分を殺しにくる。青い青年。地面から這い出る影。 そしてついには 見知っていたはずの琥珀色まで。 「……なん…なんだ…。」 今更になって手が震える。その手を額に押し当てた。目を潰すかというほど、強く強く押し当てた。 怖い。恐い。 殺されることが怖いんじゃない。わけがわからないことが、怖かった。 此処は何処、どうして此処にいる、何処へ行けばいい、自分はどうなるのか、 自分は、誰。 わからない。わからない。何一つわかることがない恐怖。 何か、ひとつでもいいから。擬似的な暗闇の中で、金の瞳が震える。 なんでもいい、なんでもいいから光が欲しかった。 信じられる、何かを。 果てのない暗欝な思いは、ある時瞬時に消えた。 背中に、ぶっつりと突き立った爪により。 「……ッ!」 声の代わりに血を吐いた。背にしていた瓦礫が嫌な音を立てる。 爪の主は気にも留めず、ひょいとその手を持ちあげた。貫いた瓦礫はばらばらと崩れたが、爪はまだ深々と樹に刺さっている。 「雫…これ、雫の探し物か?」 「わぉ、本当に見つけちゃってる。いい子だねぇ炎、上出来だよ。」 二人分の声が耳を通過した。意味を咀嚼する気力はもうない。 かつりと響く冷たい靴音、頬に触れた冷たい指。樹はそこで初めて青い男と目が合った。 零度の笑みを浮かべる、青い男。 「…くく、やっと会えた。ずっとお前を探していたんだよ…林。」 触れる指がかすかに撫ぜる。ナイフで撫ぜられてる気がして樹は身じろいだ。その様子をしばし雫は愉しんでいたが、ふいに首を傾げる。 「…あれ?君、林じゃない?」 「…リン、は知らない…俺は樹だ…。」 「樹、っていうの…ふぅん。」 指を離し、雫が手を向けた先は背後の男。唐突に放った『ハイドロポンプ』で背後の男が吹き飛んだ。 一緒に弾かれた樹も、爪が外れて地に落ちる。 その手を雫が容赦なく踏みつけた。 「何を馬鹿やってんのかなぁ炎は。僕は林を探せっつっただろ、このクズ。」 「ッ…すみません。」 「まぁいいや。炎がクズなのはわかりきったことだもんね。」 ぎりっ。靴底に力がこもる。樹が短く呻いた。 「殺っちゃって、炎火。」 なるべくぐちゃぐちゃになるようにお願いね。 声をなくす樹の後ろで、ばさりと一つ羽音がした。 「…了解、雫。」 「ドレインパ―――ンチッ!!」 ばきばきばきッ、と地面がひび割れた。 唐突に数cm沈んだ地面の上で、雫も炎火も樹も、呆然とする。 その中心に今までいなかった男がいた。 この巨大なクレーターを作った張本人は、右拳をぱたぱたと揺らしてこちらを見た。 「あっちゃー、ちょおっと目測誤った?まぁでも別にいいよね、おっけーおっけー。」 「な…何こいt 「あいそこ黙る!」 雫を制して放たれたのは『にほんばれ』だった。水タイプらしい雫は日差しに怯む。 対して二倍速となったその男は、隙をついて樹を奪還した。 「はーいお姫様救出ですよ。怪我なかった?」 「…残念ながら。」 「それはよかった!」 全然悪びれない返事。どころか話を聞いてない返事。 男は樹をぽいっと捨てて、炎火と雫に向きなおった。…痛い。 「さ、お姫様は逃げて逃げて。ここは僕に任せてです。」 「え…待て。あいつら二人とも相手にする気か?」 「だって二人いるんだから二人倒さなきゃですよ。」 「ちょ、やめておけ!危ないぞ!」 その言葉に男はにやりとした。 「お姫様ってば頭悪いなぁ。ピンチにお姫様を助けるのはヒーローのお仕事でしょ?」 むしろその言葉を待ってましたと言うように。ガッツポーズと共に、最高の笑顔が光った。 「僕の名前は薫。どんな奴にも絶対負けない、最強のヒーローですよ!」 その笑顔に樹はしばし圧倒されていたが やがて頷いた。薫を置いて、可能な限り全力で撤退する。 彼なら信じていいかもしれない。光の塊みたいな彼ならば。 そんな樹の思いなど一切構わず、むしろ樹を逃がしたことも忘れて薫は二人に構えていた。 「さってとー。ほら遠慮はいらないですよまとめてかかっておいで!」 「言われなくてもそうする。ねぇ炎。」 炎火の瞳が濃く光った。この日差しの下では炎火の力も強まる。 「君…薫って言ったっけ。あの樹って奴と知りあい?」 「へー、樹って言うですかあのお姫様。…え、もしかして男?」 「……ああそう、全っ然知り合いじゃなさそうだね。なんで邪魔したの?」 「それはさっきも言ったですよ?」 薫は両の手に光を灯しながら颯爽と笑った。 「最強は、弱くて困ってる人を助けるのが仕事です。」 右手に『ソーラービーム』、左手に『エナジーボール』。 「それに、より強くてでっかい奴を倒すのもね!」 そう、すべては最強であるために。 迷いのない右足が地面を蹴った。
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「これはマジで殺されても文句は言えないわね……」 海沿いの岩場に浮かぶ影、◆6/WWxs9O1s氏と呼ばれていた少女は隠れながら移動していた。 勿論、自分からこんなゲームに(ああ、いつかカオスロワにも参加させられていた)乗るつもりなどない。 マーダーキラーになるつもりもない(そもそも誰が率先して人を殺すのだろうか?)。 ただ彼女は――生き残る事を自身の方針にしていた。 海岸の岩場、と言っても特に目立たない場所でもなかった。 何故なら岩場自体が海岸に比べて凄まじく隆起しており、寧ろ目立つと言ってもいいだろう。 そんな事もいざ知らず、呑気に◆6/WWxs9O1s氏は岩場に腰をかけていた。 彼女に支給されたのは投げナイフ十本(原作ロワの藤吉文世がデコナイフと呼ばれる所以だ)。 シマリスにクルミの投げ方を伝授されたのも今は昔。 それに彼女は坂持金発でも嘉門米美でもなければ教師キタノでもないので、投げナイフを扱える訳がない。 カオスロワ作中ならともかく、生身の彼女になどそんな芸当が出来る筈などなかった。 (でも……これから何処に行けばいいんだろう) ここが彼女に身近な町や沖木島でない限り、この岩場が何処なんだか、そもそもこの開催場所が何処すら分からない。 なら――そう、地図を支給されていた筈だ。(いや、確信はしてないけど、多分入ってる。だいたいのパロロワがそうである様に) それを見て現在の場所を把握する以外に何か、今出来ることはあるのだろうか? (自分みたいなモブキャラ程度の戦闘力なのに不戦を呼びかける事は間違いなく、死亡フラグだ) ◆6/WWxs9O1s氏はデイバッグに手を突っ込み―― 「おい」 ――やめた。 素早く◆6/WWxs9O1s氏が振り向くよりもその”声の主”が無粋な鉄の塊を構えるほうが、はるかに早かった。 「動くな」 幾分濡れた感じにスタイリングウォーターか何かで持ち上げた前髪の下、やや上がり気味にまっすぐ走った眉。 そう、それはまるきり原作バトル・ロワイアルの第三のおと―― 「何よ」 そう思考する前に、◆6/WWxs9O1s氏が男に血相を変えて、男を睨みつけていた。 「そんなものを向けて、どうするつもりなの?」 もちろん許しを乞うような態度ではない。もしかしたら一種、視線には殺意さえ込められていたのかもしれない。 彼女が男に対する反応には、もはや敵対心しか残ってなかったと言ってもよいだろう。 そりゃそうだ。男は◆6/WWxs9O1s氏に会って早々、イングラムM10サブマシンガンを構えているのだから。 「俺は、このゲームを試合だと思う事にしたんだ」 ◆6/WWxs9O1s氏は頭の中で様々な事象を照らし合わせて整理した。 イングラム。どう見てもザ・サードマン。三村信史似。自らが招かれた原因になった(としか思えない)カオスロワ。 まさか――そしてその言葉の意味は? 瞬間、男――二代目リアルタイムのイングラムが◆6/WWxs9O1s氏の足元向かってに火を吹いた。 もちろん、足元の岩が削れた程度だったが―― 「逆らうなよ、女は黙って従っていればいいんだ。大人しく俺についてこ――」 それで彼女の方針が微塵も変わる事はなかった。一ミリも、一ナノも。 腕を投げ出して話している、明らかな隙を◆6/WWxs9O1s氏は狙った。 イングラムを持った右腕に投げナイフがくるくる回りながら飛び出し、二の腕に見事に刺さった。 それを見逃さず、二代目の元に◆6/WWxs9O1s氏は走り出していた。 次の瞬間には◆6/WWxs9O1s氏が二代目の目の前に踏み込んでいて、右手で掴まれた投げナイフが通常のナイフの様に空中を弧を描いて斬っていた。 それにつられて、二代目の喉仏辺りがぱっくりと、赤ん坊の口のように割れた。 二代目は愕然とした表情で口をぱくぱくしていたが、もはや声と呼べるものは出なかったようだ。 すかさず◆6/WWxs9O1s氏がその右手の投げナイフを投げると二代目の額は完全に藤吉文世ばりのデコナイフ状態になった。 そのまま、二代目はどさりと倒れた。(そう、はっきり言って投げナイフをここまで扱えたのは自身でも驚いた。とても) ――誰がナイフを額に刺して生きていられる? ◆6/WWxs9O1s氏の戦闘による緊張と興奮が徐々に収まり――今は動かない二代目を見た。 スイカの切り口みたいになった喉からとろとろと血溜まりが広がり、衰える事のないスピードで面積を広げていった。 額のナイフからは一切の液体が出なかったようだが――その下、もう動きもしない目は不気味に見開かれていた。 あはは、人殺ししちゃいました。本当の意味で。生まれて初めての、マーダーキラー。たった数秒で。グレイト。 ◆6/WWxs9O1s氏はその場で夕食のミートグラタンだったものを吐き戻した。 【ゲーム開始数分後/多分E-6辺り】 【◆6/WWxs9O1s氏@カオスロワ】 [状態]:精神的に疲労 [武装]:投げナイフ×8 [所持品]:支給品一式 [思考]: 1・生き残る 2・自分から人殺しはしない 3・でも襲われたら容赦なく倒す [備考]:投合武器をうまく扱う事が出来ます。 【二代目リアルタイム@カオスロワ】 [状態]:死亡確認 [所持品]:支給品一式 イングラム 投げナイフ×2(額、腕) next Former