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ギュ 京太郎「ふぇ?」 京太郎(なんだ…この温もり…?) ガシャン!! 京太郎「!?」 ハギヨシ「ふぅ…危なかったですね」 京太郎「え?え?一体なにが…」ボーゼン ハギヨシ「今、急激に空からタジン鍋がふってきたんですよ」 京太郎「タジン鍋…?」 ハギヨシ「あのままでは京太郎君、君の頭にぶつかるところでした…」 京太郎「は!そ、そうだ!ありがとうございました!」 ハギヨシ「いえいえ、私は当然のことをしたまでです」 京太郎「ハギヨシさんがいなかったら今頃、俺、どうなってたことか…」 ハギヨシ「たんこぶ…ではすまされないでしょうね…」 京太郎「ですよね…ハギヨシさんは命の恩人です」 ハギヨシ「大袈裟な…しかし君が無事でなによりです」ニコッ 京太郎「本当にありがとうございました!」ペッコリン ハギヨシ「どういたしまして。では、私はこれで」 京太郎「……」 ハギヨシ「」スタスタ 京太郎「…ま、待ってください!」 ハギヨシ「…どうかしました?」 京太郎「あの…お時間ありますか?」 ハギヨシ「休憩時間ならまだあと少し…」 京太郎「だ、だったらあの!」 ハギヨシ「…?」 京太郎「なにか奢らせてください!命の恩人に!」 ハギヨシ「…そのことならお気になさらなくて結構ですよ」ニコッ 京太郎「い、いや…そのそれだけじゃないって言うか…」 ハギヨシ「…?」 京太郎「もっとお話がしたいっていうか…」 ハギヨシ「はぁ…」 京太郎「とにかく!俺の気が済まないんです!」 ハギヨシ「…しうですか。ならお言葉に甘えて」 京太郎「や、やった!なにがいいですか?俺なんでも奢っちゃいますよ!」 ハギヨシ「そうですね…」 チャリンチャリン ラッシャイ!! 京太郎「本当に…こんなとこでいいんですか…?」 ハギヨシ「はい。仕事の休憩中ですから、あまりのんびりできませんし」 京太郎「あ…そ、そうですよね。すみません無理やり誘っちゃって」 ハギヨシ「いえ、その気持ちが嬉しいですよ」 京太郎「よ、よかった…」 ハギヨシ「…それに、実は私、大のラーメン好きで」 京太郎「え!そうなんですか?」 ハギヨシ「しかし、こんな格好ではなかなか一人では入れず、困っていたんです」 京太郎「そうだったんですか…」 ハギヨシ「だから今、とってもワクワクしてますよ」 京太郎「ワクワク!ハギヨシさんが!」 ハギヨシ「はい!」 京太郎「よかったぁ…」 ハギヨシ「」ワクワク 京太郎「で、でもハギヨシさんがラーメン好きなんて意外だなぁ…」 ハギヨシ「…そうですか?」 京太郎「はい。だってラーメン好きってもっとくたびれたおっさんみたいな…」 ハギヨシ「ははは。私も京太郎君から見たらおっさんですよ」 京太郎「そんなことないです!」 ハギヨシ「!?」 京太郎「す、すみません大声出しちゃって…」 ハギヨシ「い、いえ」 京太郎「だってハギヨシさん、スリムだし、なんでもできるし、優しいし…」 ハギヨシ「は、はぁ…」 京太郎「全然おっさんなんかじゃないですよ!」 ハギヨシ「…ありがとうございます」 京太郎「それどころか憧れちゃいますって」 ハギヨシ「…憧れ?」 京太郎「は、はい!憧れです!」 ハギヨシ「驚きました…京太郎君がそんな風に思っていたなんて…」 京太郎「あはは…そうですよね…俺頭悪いし、なんもできないし…ハギヨシさんとは真反対の人間ですもんね…」 ハギヨシ「…いいえ」 京太郎「?」 ハギヨシ「京太郎君みたいな素敵な子に、まさか憧れられていたなんて、と驚いたんです」 京太郎「!?」 京太郎(え…今素敵って言った…?俺のことを…?) ハギヨシ「そんな風に自分を卑下しないでください」 京太郎「え…」 ハギヨシ「京太郎君はハンサムで優しい、素敵な高校生ですよ」 京太郎「そ、そんなお世辞…」 ハギヨシ「…なにより、清澄の麻雀部のためにいつも頑張っているじゃないですか。そういうところ、みんな見てくれてますよ」 京太郎「ハギヨシさん…」 ハギヨシ「…ふふ、このラーメン美味しいですね」 京太郎「…はい」 ハギヨシ「京太郎君と食べるからでしょうか…」ボソッ 京太郎「!?」 ハギヨシ「……」ズズズッ 京太郎(まさか…なにかの聞き間違いだよな…?) 京太郎(で、でも!) 京太郎「ハギヨシさん!」 ハギヨシ「…どうしました?」 京太郎「あ、あのハギヨシさんって今、恋人とかいるんですか…?」 ハギヨシ「……」 京太郎「あっ!嫌なら答えなくていいんですけど」 ハギヨシ「…いませんよ」 京太郎「!!」 ハギヨシ「…なかなか、そのような時間がなくて」 京太郎「で、ですよね!」 ハギヨシ「どうして嬉しそうなんですか…」 京太郎「え、いえ、それはその…」 ハギヨシ「…?」 京太郎「実は俺…」 ピピピッピピピッ ハギヨシ「…おっと、仕事に戻らなくては」 京太郎「…あ」 ハギヨシ「ご馳走様でした。とっても美味しかったですよ」 京太郎「は、はい…」 ハギヨシ「…では」シュバッ 京太郎「行っちゃった…」 京太郎(いやいやいや何残念がってんだよ俺!) 京太郎(…もし、あそこでハギヨシさんが行かなかったら) 京太郎(俺はなんて言うつもりだったんだ…?) シャープシューター「おかえり、京太郎」 京太郎「あぁ、ただいま…っておい!?」 シャープシューター「…?」 京太郎「どうしたんだ!?その胸は!?」 シャープシューター「」ペタンコー 京太郎(おっと、説明し忘れてた。彼女はシャープシューターさん。え?白糸台の弘世菫に似てるって?) 京太郎(俺も最初はそう思ったよ。でも、そのことを聞くと「…過去は捨てた」の一点ばり) 京太郎(どうやら弓の修行をするために、はるばる長野にきたらしい) 京太郎(長野に有名な弓技道場があるなんて、俺はこの人がくるまで知らなかったんだけど) 京太郎(でも、どうやらお金がないみたいで家に下宿してるんだ) 京太郎(謎も多いけど、真面目でいい人だってことはみんな分かってる) 京太郎「なんでペッタンコなんだよ!?」 シャープシューター「…取った」 京太郎「はぁ!?」 シャープシューター「…最近、どうも弓の狙いが悪くてな」 京太郎「はぁ…」 シャープシューター「そこで考えたんだ、なにか体の鍛え方が悪かったんじゃないかと」 京太郎「そうですか…」 シャープシューター「しかし見てみろ、筋肉は完璧だ」ヌギッ 京太郎「……」 シャープシューター「…だが、気づいた、余分な脂肪がついていることに」 京太郎「あ…」 シャープシューター「だから、取ってしまったんだ」 京太郎「それは賢い(棒)」 シャープシューター「おかげでほら!体が軽いぞー」クルクル 京太郎「よかったですね(棒)」 シャープシューター「…しかし、まだなにか体が重い」 京太郎「はぁ…」 シャープシューター「!!分かったぞ!」 京太郎「!?」 シャープシューター「善は急げ。行ってくる!」 バタン 京太郎「……」 京太郎(なんだったんだ…今のは…) 京太郎(…でも、シャープシューターさんの体、締まってたな…) 京太郎(ハギヨシさんなら、もっと…) ハギヨシ「人前で脱ぐのは、なんだか恥ずかしいですね…」 京太郎「そんな…ハギヨシさんの体…綺麗です」 ハギヨシ「っ!!///」 京太郎「あの…触っても…いいですか?」 ハギヨシ「……」 京太郎「ご、ごめんなさい!その、変な意味じゃ…」 ハギヨシ「…いいですよ」 京太郎「…へ?」 ハギヨシ「京太郎君になら…」 京太郎「うわぁあああああ!!!!」 京太郎「な、なに考えてたんだ?俺!」 京太郎「そ、そんな男同士で…」 京太郎「で、でも全然嫌じゃなかった…」 京太郎「…あ」 京太郎「ちょっと、勃ってる…」 シャープシューター「ブツブツ五月蝿いぞ京太郎!」 京太郎「!?い、いつの間に!?」 シャープシューター「今帰った」 京太郎「な、なんだ…ってその頭!!??」 シャープシューター「」ツルーン 京太郎「どうして丸坊主なんだよ!?」 シャープシューター「重たかったからな」 京太郎「…は?」 シャープシューター「見ろ!体が羽のように軽い」クルクルクルー 京太郎「…はぁ」 シャープシューター「しかしまだ、細かい髪が付いてるからな。悪いが先に風呂に入らせてもらう」 京太郎「は、はぁ…どうぞ」 シャープシューター「失礼」 ワシャワシャ シャープシューター「お?これは…!」 シャープシューター「シャンプーがいつもの半分…いや10分の1以下で済むぞ…!」 シャープシューター「なんて環境に優しいんだ!」 シャープシューター「今まで坊主にしなかったことが悔やまれる…」 シャープシューター「…まぁいいさ。人生は長い」 シャープシューター「これからはずっと坊主にしよう!」 シャープシューター「ー♪」 こうして、シャープシューターはいつもより少し浮かれて、眠りにつくのでした。 めでたしめでたし カン!
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番外編 智葉と築地巡り 京太郎「活気がありますね」 智葉「そうだな」 京太郎「うお、鮪がブロックで売られてる…」 智葉「気になるのか?」 京太郎「ええ、まあ。料理を嗜んでるんで」 智葉「嫌味に聞こえるぞ」 京太郎「俺なんてまだまだですよ」 智葉「はぁ…そんな分けないだろ」 京太郎「そうですか?俺は自分がつくるお味噌汁より智葉が作ってくれるお味噌汁の方が美味しいと思うぞ」 智葉「馬鹿が…この天然ジゴロめ」カァァ 京太郎「あれ、照れてる?」 智葉「照れてない」カァァ 京太郎「いや、顔が赤…」 バシ… 智葉「はやく行くぞ!今日は鍋の材料を買いにきたんだからな」 京太郎「っ…ま、待って!」 ギュ… 智葉「離れるからな」 京太郎「はい」ニコニコ
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怜「このまま眠ってしまいそうになるわ」 京太郎「いやダメですよ、こんなところで寝たら……」 竜華「ゴルァ須賀!! はよ怜から離れんかーい!!」ウガー 京太郎「うわっ! し、清水谷さん!?」 竜華「あァ゛ん? 一年坊主がなに気安う呼んでくれてんねん!」 京太郎「はい! すんませんした清水谷先輩!!」 怜「こら竜華、うちのきょーたろーになにすんねん」 竜華「と、怜!? ちゃうねん、うちは怜のためを思って……」 怜「そんなん知らんわ。ほらきょーたろー、なでなでしたるからこっち来ーや」 京太郎「は、はい」 怜「きょーたろーは背ぇ高いなー。撫でるのも一苦労やわ」ナーデナーデ 京太郎「ははは……」 竜華「ぐぬぬ……!」 ************************************************************************** 怜『きょーたろーの膝枕ってがっしりしててなんか安心感があるよ』ウフフ 京太郎『そ、そうですかね』アハハ 竜華「ぐぬぬ・・・急に怜に近いづいてきて、須賀とかいう男、絶対裏があるはず!」 バーン 竜華「船Q!須賀・N.P・京太郎のデータはあるか!」 船Q「あ、これはこれは部長。もちろん調べてありますとも・・・N.Pってなんですか?」 竜華「ネットペニス」 船Q「あ、はい」 船Q「身長体重生年月日平均自慰時間etc色々ありますけどどれに」 竜華「全部!全部だ!」 竜華「ほうほう なるほど ふむふむ んん!? ふむ・・・まあ・・・ うわー・・・」 船Q「性癖に関しては多少信憑性に欠けますがね」 竜華「ありがとう大体わかったよ・・・須賀NP京太郎・・・ギルティだな」 船Q「ダメですか」 竜華「巨乳好きのくせに怜に近づくのは怪しい!一番大きいのはわたしだろ!?」 竜華「100歩譲ってナイチチ好きに変わったとしてもこの咲とかいう幼馴染でいいだろ!」 船Q「いやまあそれは・・・恋に落ちるのに理由は必要ないといいますから」 竜華「怪しすぎる。きっと病弱で儚げな怜の体のあんな所やこんな所の隅々まで舐めしゃぶり尽くして」ジュルリ 竜華「楽しむだけ楽しんで最後はボロ雑巾のように捨てるつもりに決まってる」ハァハァ 船Q(何興奮してんのこの人) 竜華「ところで船Qさっきと声違くないか?」 船Q「気のせいです」 ************************************************************************** 怜「これはええわー…あかんな、思ってる以上にハマってしもうたな」スリスリ 京太郎「怜さん…ホントによかったんですか?」 怜「何がや」ジッ 京太郎(う……かわいい……) 京太郎「清水谷さんですよ。俺会ったことないですけど、仲がよかったそうじゃないですか。いつも膝枕してもらってたんでしょう」 怜「りゅーかがどうかしたん?」 京太郎「その人に知らせてないのに、こんなことして…。大丈夫なんですか?」 怜「りゅーかはりゅーか。京太郎は京太郎や」 怜「うちはどっちの枕も愛してるで」スリスリ 京太郎「そういう問題じゃないんですよ…」 怜「大丈夫や…竜華はうちを信頼してくれとる」 怜「それは間違ってへんけどな。竜華の膝枕も愛しとるし」 怜「とにかく今は、この時間を楽しませてくれや」スリスリ 京太郎「怜さん……」 京太郎(俺もこうやって怜さんと一緒に過ごすのは好きだけど) 京太郎(和や風越の部長さんを見てると、都合良く考えられないんだよなぁ……) 京太郎(そういや和が前に清水谷さんと電話してたこともあったっけ) 京太郎(珍しい名字だし、たぶん同じ人だよな……?) 京太郎(話してる内容は聞き取れなかったけど、優希がいうに邪悪なオーラを醸して出してるとかなんとか) 京太郎(こりゃなんとか) 怜「あ~、癖になるぅ~」スリスリ 京太郎(どうしたらいいんだろうな。わかんねえ……) 京太郎(でも嫌な予感は消えないな……) 京太郎(どうしたらいいかわかんないし、誰かに相談した方がいいか?) 京太郎(清澄でいえば、咲は頼りなさそうだし、優希はこういうのに慣れてなさそうだ。和は論外だし……) 京太郎(…となると、部長しかいないか。部長なら恋愛経験多そうだし、面倒見いいから相談にものってくれるだろ) 「あれか?」 京太郎(じゃあ、部長にメールを送っとくか。早い方がいいよな) 「そうです。あの金髪です。見たところ、辺りを警戒してる様子はありませんね」 京太郎『相談したいことがあるので、明日部活が終わったら相談にのってもらっていいですか?』 「もうそろそろいいんじゃない? 人通りも少ないし」 京太郎(送信、と) 「個人的には恨みはありませんが、仕方ありませんね。決行です」 京太郎(そういや最近になって、やたらと部長がかわいく見えるんだよな) 京太郎(前は和みたいなお嬢さんタイプにしか興味なかったけど、ああいう頼りになる年上ってのもいいかも) 京太郎「でも駄目か、部長にはあの風越の部長さんがいるし。それじゃまた同じことの繰り返しだ」 京太郎「やっぱり怜さんには何とか離れてもらって。また新しい人見つけるか」 「おい」 京太郎「え?」 「えい」バチッ 京太郎「…………――!!」 京太郎「……あッ……かっ……!」ドサッ 「お、意識あるね。もうちょい電圧上げてもよかったんじゃない?」 「悪いなぁ兄ちゃん、ちょーっとばっかし、付き合ってもらうで」 京太郎(声……お……女……? しかも……見……かわい――) 京太郎(………) 京太郎(……) 京太郎(…) 京太郎「…」 京太郎「……」 京太郎「………うっ」 京太郎「なんだ……これ?」 京太郎「縛られてる……」 京太郎「Tシャツとトランクスだけ……?」 京太郎「一体何が……」 「そりゃあこっちのセリフやなぁ」 京太郎「だ、誰……ですか?」 「いわなくてもわかると思うやけどなあ? 関西弁の女でキミにこんなことするやつは一人くらいしかいないとちゃうかな」 京太郎「ひょっとして……」 竜華「清水谷や。顔を見るんはウチも初めてや」 竜華「怜をたらしこんだ男の顔なんざ、見るだけで目ん玉が腐り落ちてしまうからな」 京太郎「あ、あの、その……」 竜華「はーい、ストップ」 竜華「キミは今からウチの質問に答える以外に口を開いたらダメ。『はい』か『イエス』以外は口にしたらアカンよ」 竜華「それが守れんとなると、ちょっぴりキツい罰が待っとるからな」ニッコリ 京太郎「え、いや、でも……」 竜華「憧ちゃーん、あれ持ってきてやー」 憧「はいはい……はいよっと。トゲついてた方がよかった?」 京太郎「!?」 竜華「ええよええよ。堅い素材で出来てるやったらなんでもええわ」 竜華「さーて、キミぃ。はいかイエス以外アカンっていうたよなぁ?」 竜華「お約束の罰や」 ビュ!! 京太郎「!!」 ************************************************************************** 怜「きょーたろー」ゴロゴロ 京太郎「何ですか?園城寺先輩」ナデナデ 怜「ごめんなーせっかくの休日やのに調子悪うて外出られんで」 京太郎「問題ありません。いつもパシられてる分休めてモアベターです」 怜「そうかー?よかったわー。で、きょーたろー。二人っきりの時は怜って呼んでゆーたやん」 京太郎「いや・・・そこに清水谷先輩いるじゃないですか」 竜華「」ピクピク 怜「竜華まだおったん?心配せんでも膝枕までの健全なお付き合いやんか」 竜華「アカンで怜!こんな男に膝枕されてたら三日三晩嘔吐と下痢が止まらんくなるで!」 怜「ノロウィルスか」ビシ 怜「じゃあ、竜華も一緒に膝枕で寝ようや」 竜華「えっ」 怜「たまには竜華もされるほうの気持ちになってみ~ええで~」 怜「遠慮せんとほら」ポンポン 京太郎(俺の膝なんだけど) 竜華「う・・・」 竜華(怜と頭と頭をくっつけて眠れる!) 竜華「し、しゃあないなあ。本当は嫌やけど、悪影響を体を張って証明したるわ」スッ 怜「え?なんでそっち側なん?」 竜華「いや、流石に逆サイやないと体が邪魔で入らへんやろ」 怜「こうすればええやん」ギュッ 竜華「と、怜」 怜「はよもっとくっつきや」 竜華「う、うん」ギュッ 怜「相変わらず竜華はええ体してまんなあ、またおっぱい大きくなったんと違う?」 竜華「な・・・/// 親父発言やめーや」 京太郎「・・・」 怜「どや?悪くないやろ?」 竜華「うーんそういえばわたしされるのは初めてやから」 竜華(怜・・・怜・・・ええ匂いや~) 怜「なんか安心して眠くなってくるで~・・・」ウツラウツラ 竜華(ああ・・・怜・・・このままずっとぉ・・・ずぅっとぉ・・・) 竜華「・・・」ウツラウツラ zzzZZZ 京太郎「・・・」ゴクリ 京太郎(あれ?これ別に俺いらなくね?) 京太郎(いや・・・この眺めに意味があると考えよう。役得だ) 怜「zzz」 京太郎(怜先輩、寝顔もかわいいです) 竜華「zzz」 京太郎(清水谷先輩もその・・・結構、あるよな) 京太郎(和とは流石に比べ物にならないけどうん、結構) 京太郎(おっぱい同士だとこんな柔らかそうな潰れ方をするのか・・・) 京太郎(ちょっとぐらい触っても・・・)ゴクリ 怜「ん・・・んん・・・」ムニャムニャ 京太郎(! いや!やはりよくないことだ!)ビクゥ 竜華「zzz」スースー 京太郎(いやだが据え膳食わぬわ男の恥と) 京太郎(いやいやしかしこれは据え膳というよりつまみ食いに近いのでは) 京太郎(よしわかった!指1本だけ!指1本だけでちょっとアレしてみよう) 京太郎「・・・」ソ~ 京太郎(千里山の制服ってよく見るとここ空いててエロイよな) 京太郎(気付かれないように素肌は避けて・・・)ススス 竜華「zzz」 プニッ 京太郎(柔ぁーーーーーーーい) 京太郎(くう・・・今まで生きてきた中でこんなに柔らかいものがあっただろうか。いや、ない)フゥフゥ ツンツンプニプニ 京太郎(特筆すべきは優しく指を押し返す弾力だ。この弾力こそがおっぱいたる所以なんだ)ハァハァ 竜華「んん・・・」ムニャムニャ 京太郎(くっ!落ち着け、突きすぎだ。流石にバレるぞ) 京太郎(・・・・・・一応怜先輩とも比較しておくべきだよな) 京太郎(後回しになってすいません怜先輩。この指めが勝手に先走りまして)ソ~ 京太郎(お詫びにしっかりと・・・)ハァハァ 怜「んん・・・うにゅ・・・」 京太郎(あ、動―――) ムニュッ 京太郎「ぅっ!」 京太郎(・・・挟まっちまった・・・) 京太郎(はぁぁぁーーー!しかしこの柔らかさは!圧力は!) 京太郎(人差し指の右半分に感じる怜先パイと左半分に感じる清水谷先パイが織り成すまさに乳肉の小宇宙!) プニプニムニュムニュ 京太郎(はぅ・・・抜く動きで乳摩擦が・・・くっ・・・抜ける・・・もうちょっとで・・・)フゥフゥ 竜華「んん・・・ときぃ」ムニャムニャ 京太郎「・・・・・・」 京太郎(・・・・・・まだ、起きないよな) 京太郎(あと、第一関節だけで抜けるけど・・・) 怜「zzz」スースー 京太郎(あと1回だけ、あと1回だけだから!)ググッ ムニムニュ 京太郎(はふぅ・・・やばい、ずっとこうしていたい5年くらい) 京太郎(いやいや、リスクを考えろ、このまま2人が起きた時どうなるか) 京太郎(清水谷先輩に殺されて怜先輩に嫌われる。順番は知らんけど) 竜華「zzz」スピー 京太郎(俺は一時の快楽で身を滅ぼすような男じゃねぇぜ、よし、ぱっと抜くぞ) スススッ 京太郎(くっ。おっぱいの熱が無くなって寂しいぜ) 京太郎「・・・・・・」 京太郎(・・・・・・あと1回、合計2回くらいまでなら起きないだろう。うん) ムニュウウ 京太郎(はぁぁああ・・・くほぁ・・・ただいまぁー) 京太郎(はっ!俺は一体何をしてるんだ!もう今抜けそうな所だったじゃないか!) 京太郎(今度こそ鉄の意思で) スススッ ムニュニュ ススッ プニプニ スススッ ムニュプニ ムニュウ 京太郎(なんだこれ麻薬か?全然やめられないんだけど)ハァハァ 竜華「ゃぁ・・・ときぃ・・・zzz」モジモジ 京太郎(ええもうギンギンですよ。清水谷先輩の頭を持ち上げそうなくらい)ビキビキ ムニムニュシュニュ 京太郎(よしもう往復のスピードで人差し指と中指を一気に引き抜いて・・・)スコスコ 京太郎(って何で指が2本に増えてるんだよ!!)ハァハァ ムニンムニン 京太郎(そろそろ、もう、マジでシャレにならないから!あと1往復!いやあと2往復で終わるからマジで!) 京太郎「ん?」 怜「・・・・・・」ジーッ 京太郎「ぁ」 怜「うー・・・おはよぅさん」 京太郎「オハヨウゴザイマス」 怜「はふぅ・・・思わず寝てもーたわーどれくらい寝てたー?」 京太郎「30プングライデスカネ」 怜「・・・・・・で、なんでおっぱいとおっぱいの間に指差し込んで盛大にテント張ってるん?(直球)」 京太郎「いやあのこれはそのあのあれがあれであれしてしまうそれでして」ダラダラ 怜「なーなー竜華起きてーな。きょーたろーがなー」ユサユサ 竜華「んー?ふぁぁ~」 京太郎「ジ・エンドォォォォォォォ!」 竜華「んむぅ~?何これ」ムニャムニャ ニギッ 京太郎「おうふっ」 竜華「・・・きゃあああああああああああ!」 竜華「何おっ立ててんの!?ホンマないわー!最低やわ」 怜「あははははしゃーないやん。健全な男子高校生ならよくあることやで」ヒーヒー 竜華「笑いすぎやで怜!消毒せな!ちょうお手洗いや。須賀あとでしばくから逃げんなや!」 京太郎「ひぃぃぃぃ!」 ~ WC 竜華「せっかく怜と抱き合って寝たのに何か変な夢見るし・・・あんの須賀のエロガキ」ゴシゴシ クチ 竜華「!」 竜華(えっ・・・ちょっと濡れてる・・・?) 竜華(そ、そうや。怜と抱き合って寝たからや。他に理由ないやろ)ドキドキ 竜華(・・・胸もなんか変な感じや・・・手も顔も熱いし)ハァ 京太郎「あの、怜さん。少年らしいやんちゃな好奇心でお胸を触ってしまった件については・・・」 怜「竜華には内緒にしといたる」ニヤニヤ 京太郎「ありがとうございます」ヘヘー 京太郎(とんでもない弱みを握られてしまった) 怜「取り敢えずソレどないしょ」 京太郎「うう・・・」ギンギン 怜「んー。お付き合いするといずれそういうこともせなアカンよなあ」 京太郎「えっ」 怜「どないしよ?いつ竜華が戻ってくるかわからんけど」ピト 京太郎「と、怜先輩」ドキッ 京太郎(ああ~いい匂い。甘い) 怜「お手々でよかったら、お姉さんがスッキリさせたろか?」サスサス 京太郎「!」ゴキュッ 京太郎「・・・・・・・・・お願いします!」ハァハァ 怜「あは、ほんま素直やなあ。・・・でもお姉さんも初めてやから、色々教えてな?」 京太郎「は、はい!」カチャカチャカチャ ガチャリ 竜華「怜~ただい……」 京太郎「うっでる!」ドピュ 竜華「ひゃっ」(ビュッ 怜、京太郎「あ…」 竜華「……ま……」 京太郎「ち、違うんです」 京太郎「これは 竜華「」 怜「あれな嫌がる私に無理や…」 京太郎「ちょっとーーーー怜さん!」 竜華「ほう」 京太郎「違うでしょ。ちゃんと説明し…」 竜華「おう少し黙っとれ」 京太郎「」 竜華「怜~大丈夫やったか?あの糞虫に無理やりされたんやな」 怜「いや、あのな」 竜華「辛かったな怜、もう大丈夫やで」 怜「いや、だからな」 竜華「あ~んもうみなまで言わんでもええでウチが守ったる」 怜「ああうん、ありがとうな」 京太郎「あの…怜さん?」 竜華「誰がしゃべってええと?ウチ黙れと警告したよな」 京太郎「」 怜「うん実はな竜華、アレ私が自分でやったんや」 京太郎「怜さん」 竜華(ギロリ 京太郎「」 竜華「かわいそうに怜、そう云えとこの糞虫に脅されたんやな」 怜「いやちゃうで本当に私の意志でやったんや」 竜華「そんなわけあらへんウチの怜がそんなわけないやん」 怜「ウチのて私は竜華のもんちゃうで」 怜「そら竜華は私にとって大事な人やけど」 竜華(大事な恋人〈ヒト〉) 竜華「ぐへへ」 怜「心の声漏れとるで」 怜「竜華や私みたいな女の子を前にしたら健全な男子高校生ならしゃーないやん」 怜「むしろ何も無かったら逆に失礼やで」 竜華「怜、そうなん?」 京太郎「は、はい!」 竜華「あ?」 京太郎「」 怜「せやで」 怜「お姉さんがかわいい後輩の相手してあげただけや」 竜華「怜は何もされてないん?」 怜(寝てるとき二人の胸触られたのは黙っとこか) 怜「……何もされてへんで」 竜華「今の間は何なん!絶対なんかあるわ」 怜「ほんま何もないで(竜華も触られとるんやけど)」 竜華「疲れてないん?」 怜「手が疲れたかな、ほら私病弱やし」 竜華「病弱アピールやめ」 怜「これでもうええか?」 竜華「ダメや!またやると怜が疲れるやろ?怜が倒れるなんて嫌や」 怜(え?またやるん?) 京太郎(またやってもらえる?) 竜華「せやから…こ、こ、今度は怜の代わりにウチがやったる///」 怜、京太郎(Oh…) 怜「竜華、本気なん?」 竜華(怜を守るため怜を守るため怜を守るため怜を守るため怜を守るため) 竜華「ほ、本気や///」 怜(ニヤリ 怜「別に無理せんでもええんよ?私が犠牲になればええだけやから」 竜華「アカン!それだけは絶対アカン」 怜「竜華…ありがとうな、私のために」 竜華(怜のため怜のため怜のため怜のため怜のため…) 竜華「任せとき」 怜(言質とったで) 怜「ほな契約成立やな」 竜華「け、契約?」 怜「良かったな京太郎、今度は竜華がやってくれるらしいで」 京太郎「マジですか」 竜華「ウチがやったるさかいもう怜に何もせんどいてな」 京太郎(どうする?どうするよ俺?) 怜「まだ大丈夫やろ?」 京太郎「え、えっと」 竜華「ウチじゃ無理なん?」ナミダメ 京太郎「ありがとうございます」 京太郎「じゃあ…」ズボンを下ろす 竜華「っ…!///」 怜「元気やなー」 京太郎「じゃ、じゃあお願いします…清水谷先輩…」 竜華「調子に乗るんやない…///」 竜華パンツ下ろす ボロン 竜華「うぅっ…////」目をそらす 怜「元気やなー」 京太郎(清水谷先輩の恥ずかしがっている顔…最高)ギンギン 怜「りゅーか、待っとるで」 竜華「っ…わかっとる…」 ジュル… 京太郎「ほぉぁぁあ…」 ジュプジュプ… 竜華「んっ…んっ…んっ…」ジュプジュプ 怜「りゅーかの顔がエロくなってきとる…」 竜華「ぷぁ…どうや?気持ちええか?」テコキ中 京太郎「っ…はい…すごく…んっ…」ビクッ 竜華「せやか…あむっ…」ジュルジュル… 京太郎「おほっ…」 怜(目の前でされるとこっちまで変な気分になってくるわ…////) ************************************************************************** 怜「きょーたろーの腕の中は気持ちえーなー」 京太郎「怜さん……」 怜「ん~♪」 京太郎「…気持ちいいのはいいんですけど……」 怜「なんや~?」 京太郎「その……『当たってる』ですけど……」 怜「ん~? なにが~?」 京太郎「いや……なんていうか……やわっこいものが……」 怜「え~? ようわからんなぁ~? もっとハッキリ言ってみぃ?」 京太郎「だからその……」 京太郎「……怜さんの……お、おっぱいが……」 怜「……んふっ」 怜「当 て て ん や で ♪」 京太郎「oh....」 竜華「と、怜ぃ。 そんなん引っ付いてないで……こっちの膝枕もあるんやでぇ?」 怜「今はきょーたろーの気分やねん、遠慮しとくわぁ」 竜華「そんな……」 怜「ん~……」 竜華「……っ」ジッ 京太郎「ハハッ……」 怜「なぁきょーたろー、もっとギュゥしてギュゥ」 京太郎「こ、こうですか?」ギュッ 怜「ああ……ええわぁ……」 竜華「っ! 引っ付きすぎやっ!」グイッ 京太郎「うおっ」 怜「わぁっ」 ギュムゥ... 竜華「ひゃぁ!?」 京太郎「oh....」 怜「あ。 りゅーかのおっぱい触った」 竜華「須賀ァ! おまっ……どさくさに紛れて何触っとんのや!」バッ 京太郎「いや、今のは不可抗力というかなんというか」 怜「きょーたろー……アカンやろぉ? 今のはぁ……」 京太郎「す、すいません……」 竜華「そうやそうや! 全く……こんなん近くにおったら何されるか……」 怜「触るならウチのやろ?」スッ... ムニュッ 京太郎「!!」 竜華「えええっ!!?」 怜「どうやきょーたろー……ウチのも以外と……ええやろ……?」 京太郎「oh....oooh.....」 竜華「ちょ、怜! なにしてんのや! ……お、お前も離さんかっ!」グイッ ムニュニュッ 京太郎「oooh......ooooh」 怜「んふふ~」 竜華「……全く……お前ってやつは……!」 京太郎「ハハハッ……」 怜「まぁまぁ。 悪いんはきょーたろーやなくてウチやて」 竜華「拒まないコイツもコイツや!」 怜「しゃーないやん。 きょーたろーも男の子なんやから」 怜「その証拠にほら……きょーたろーのあそこ……見てみぃ」 竜華「? ……ッ!」 京太郎のムスコ 「Hello」 竜華「な……んなっ……////」 京太郎「あっ! こ、これはその……」 怜「ふふ……こりゃ辛そうやなぁ……見るからにガッチガチやもんなぁ……」 怜「せやから……ウチが鎮めたるよ、きょーたろー」 ************************************************************************** 怜「なあ京太郎。たまにはウチが膝枕したるわ」 京太郎「どうしたんですか急に?」 怜「いつもしてもろとるし、お返しや。まあまあ、お姉さんにまかせえな」グイー 京太郎「ち、ちょっ!」ボフッ 怜「気持ちええか?」 京太郎「は、はい(凄くいい香りが!)」 怜「なんや京太郎。顔真っ赤やんか、もしかして照れとるん?」 京太郎「そ、そういう訳じゃないですけど」 怜「そんなこと言って、京太郎はうぶやなぁ~」 京太郎(ああ、先輩の甘い香りに加えて細いながらも柔らかな太ももが……)ムクムク 怜「(京太郎、何でウチがこんな側におるのに意識の一つもせんのやろ…?)」 怜「(もうちょっとアピールした方がええんかな……。ちょっと上目遣いにしてセーラー服の隙間を広げて…)」ジー 京太郎「国士無双緑一色大三元ブツブツ……」 京太郎「(ヤバいヤバい何かに夢中にならないと理性が崩壊しそうだ。…こんな可愛い人が俺の膝に…)」 京太郎「(…イカンイカン他の事を考えるな……国士無双緑一色大三元連発で20万点突破…)」ブツブツ 怜「きょ、京太郎。ウチが今から大人の世界見せてあげよか?」チラッ 京太郎「え………な…なっ…!!」バン 怜「きゃっ…!」ドン 京太郎「…ハァ…ハァ……ハァ…ハッ!俺は何を…」 怜「……ゥ…」ウルウル 京太郎「す、すいません!いきなりこんな……い、今すぐ退きますから!……って、え…」ガシッ 怜「……」ウルウル 京太郎「あ…あの…」オソルオソル 怜「……ぇぇょ…」ボソッ 京太郎「へっ…」 怜「せ、せやから…こんななったのもウチがこんな事したからやし…」 怜「ウ、ウチが責任持って……。ウ、ウチの事好きにして…え、ええよ…」モジモジ 京太郎「oh……」 ************************************************************************** 怜「京太郎ー今日も膝枕ー」 京太郎「またですか?最近毎日じゃないですか」 怜「ええから」 京太郎(しかし先輩は何で顔こっちに向けるんだ…立たないようにするの大変なんだぞ…) 怜(ここまで密着すると京太郎の匂いが…それに今おっきくなったら私の顔に当たるかも…) 怜(でも流石に言い出せんなぁ…) 京太郎 怜(欲求不満だ…『や…』) ************************************************************************** 京太郎「はぁ~……いくら慣れているとは言え毎回毎回お使いは流石に堪えるな…」 京太郎「俺も咲達と並べる位にまで麻雀の腕上げないとな…」トテトテ 怜「キャアッ!」ドン 京太郎「す、すいません!あの…お怪我の方は大丈夫ですか?」 怜「ご、ごめんなさい…ウチもちゃんと前を見なかったさかいに…」 京太郎「(あれ…この人って確か全国の……)」 怜「君も大丈夫そうやね…次からは気を付けるから…。」トテトテ 京太郎「あ、あの!!」 怜「……ん?」ピタッ 京太郎「お、園城寺怜さんですよね?全国に出てる」 怜「せ、せやけど…」 京太郎「俺に…俺に……麻雀を教えてください!!」 怜「……ええよ」ニコッ ************************************************************************** 部屋の中に肉と肉がぶつかる音が響き渡る。 卑猥な音と共に嬌声が漏れる。 「あかんよ……んっ……こんなことっ……したら……あっ……」クチュ 「姉さんは、俺のこと嫌い?」ズルッズッ 「そんなこっ……と……ンン!ないよ……でもうちら、姉弟やん、ン!か……」グチュッ 「こんなことするのは……アンッ!あか、んと思うねん……はぁはぁ……」ビクッ 「でも、俺、姉さんの事好きなんだ!」ズッズッズ 「姉さん……! 姉さん……!」 「あ、あかんて! 京ちゃん!?」 「あ、んん! 中はダメやって!?」ビクン 「姉さん……!俺もう……!」 息と腰の動きが次第に早くなっていき二人とも閾値の線を超える。 「きょ、京ちゃん!!」 脱力感と共に中に注がれる熱さ…… 頬を赤く染め、恍惚とした表情がまた扇情的で美しいと思う俺が居る。 姉の秘所から漏れ出る愛液と俺の精液が混ざり合って姉に対しての独占欲がすこし納まった。 「赤ちゃん出来てしもたらどうするん……」 「ごめん、もし出来たら二人で育てよう……」 「もうこんなことするのやめようや……」 「俺はどうやったって姉さんを放す気はないよ……」 ************************************************************************** 京太郎「……むむ」タン 怜「ロン、清一色」バララ 京太郎「ぁぁ…これで15連敗…」ガクッ 怜「須賀君はちょっと悪いクセがあるみたいやな」ガタッ 京太郎「悪い……癖…?」 怜「須賀君は待ちがバレバレやで」ニコッ 京太郎「あっ……!」 怜「須賀君の待ちはやっぱり……混一色とドラ2か…。ここは【南】を落とすより【南】を残した方がよかったなぁ…」 須賀「え…次の牌が…【南】!?まさか…次の牌が分かるんですか!?」 怜「ま、まぁ…ちょっとだけやけど…」 怜「あ、それと須賀君はもう少し他の牌も捨ててバレないようにせえへんと…。ええっとここをこうやって…」グイ 京太郎「!?(何か柔らかいモノが当たってる!しかも良い香りが…)」ドキドキ 怜「須賀君…」ジー 京太郎「は、ハイッ!!」ビクッ 怜「か、顔に現れすぎやで…。流石にバカ正直すぎるわ…」カァァ 京太郎「す、すいません!!」 怜「フフッ須賀君面白いな。ウチも鍛えがいがあるって言うもんやで」グイッ 京太郎「……!!!さ、さらに押し付けないでください!」パッ 怜大笑い中 怜「ハァハァ……き、京太郎君、お姉さんに任せとき。もっと特訓したるさかい…」 京太郎「(大丈夫なのか俺の理性!?)」 京太郎「(…って、あれ?俺の呼び方変わってる?)」ジー 怜「…?どうしたん京太郎君」ニコッ ************************************************************************** 京太郎「男の膝枕なんてゴツゴツして気持ちよくないでしょうに」 怜「これはこれでええ感じやで?なんや頼りがいがある感じで」 京太郎「そんなもんですか?」 怜「そんなもんや~」グリグリ 京太郎「ちょ!?」 京太郎(股間に頭が擦れて…ヤバ、鎮まれ、鎮まれ俺)ムク 怜「んー、どないしたん?」ニヤニヤ 京太郎「ナンデモナイデス」ムクムク 怜(頭に固うなったんが当たってるしバレバレやで) 怜(ちょっとからかったるだけのつもりやったけどもうちょいしたろ) 怜「なんや頭に当たるんやけどなんやろな~」ゴロン 京太郎「あっ、こっち向いちゃダメですって!」 怜「んー、当たっとったんはこれか?なんやこの出っ張りは?」ツンツン 京太郎「くっ、あっ」ピクッ 怜(真っ赤になってホンマかわええなぁ) 怜「まぁこれはこれでええ感じやけどな~」モゴモゴ 京太郎「あっ、ちょ、顔埋めたまま喋らないでくだ…くぁっ」 怜「」クンカクンカ 怜(ああ…この臭い…クラクラするわ…) 怜(この当たるんもなんや体が熱うなってええ気持ちになるし…京太郎の膝最高や…) ************************************************************************** 竜華「……ど、どや……?」 京太郎「……わ、悪くないんじゃないでしょうか……」 竜華「それやと嫌々みたいでなんかヤやわ……」 京太郎「ウソです気持ちいいです最高です幸せです」 竜華「そ、それやと言わされてるみたいやん……」 京太郎「あー……」 竜華「……京太郎は……ウチの膝じゃ満足できんのか……」 京太郎「……」ムクリ 竜華「……? 京太郎? っ、わぷっ」 ギュッ 京太郎「……聞こえます? 心臓の音……」 竜華「……すごい……ドクドクしとる……」 京太郎「竜華さんの膝枕のせいですよ」 竜華「ウチの膝枕で……京太郎がこんなんに……」 竜華「…………あはっ」 ************************************************************************** 怜「きょーたろー。 おいでー」 京太郎「どうぞ」スッ 怜「わーい」ポフッ 怜「ん~……飽きんなぁこの膝心地は」 京太郎「そんなにいいもんですか?」 怜「格別やね。 それと匂い」 京太郎「え"っ」 怜「……きょーたろー。昼にカレー食ったろ?」 京太郎「あー……やっぱ匂いますかねぇ……」 怜「ふふ。 ……それとぉ~……」 怜「このあたりが……イカ臭いなぁ~?」ツンッ 京太郎「!」 怜「ど~れ、何があるのやら……おねいさんに見せてみぃ?」ゴソゴソ 京太郎「Oh!」 ************************************************************************** 竜華「も……もう二度と……この遊園地には……来ん……!」 京太郎「いやはや、怖いものが苦手だとは思ってましたけど、まさかこれほどとは」 竜華「言うなや!! ……幽霊屋敷なんて二度と入らん……!」 京太郎「ハハハ……」 竜華「ウチ……重うないか?」 京太郎「全く。 軽すぎですよ」 竜華「そ、そか。 ……うぅ……腰抜かすなんて久々や……」 京太郎「それで? どうでしたか?」 竜華「……は?」 京太郎「デートコースの下見。 本来の目的でしょう?」 竜華「え? ……あっ。 あーあーあー! それなっ! あーはいはい……」 京太郎「忘れてましたね?」 竜華「や、やかましっ」 ************************************************************************** 遊園地 怜「京太郎あっちにいこや」グイー 京太郎「ひ、引っ張らないでくださいよ」 竜華「こら!怜をどこに連れてくつもりや!」グイー 京太郎「俺は何もしてませんよ!」 竜華「嘘や!どうせ人気の無い所に行って『ぐへへ、ここなら誰も来ませんよ』みたい言って嫌らしいことするつもりなんやろ!」 怜「竜華さっきからうるさいで。もう少し落ち着きや」 竜華「京太郎!」 京太郎「な、何で俺が……」 ************************************************************************** 怜「一回腕枕やってみて欲しかったんや、これはこれでえーなー」 京太郎「はぁ…でも気恥ずかしいですね」 怜「ウチときょーたろーの仲やん?今更やで」 京太郎「この体勢だと怜先輩が近いんですよ!」 怜「そこがえーんやて、わかってへんなー」 京太郎「わかってなくてもいいですから…そろそろ」 怜「…あれ?もしかして緊張してるん?かわええ奴やなー」ツンツン ************************************************************************** 怜「なあ、きょーたろー、膝枕してー」 京太郎「またですか…」 怜「別にええやんかー」 京太郎「いや、別に膝枕をするのが嫌なわけじゃないんです。ただ…」 怜「ただ?」 京太郎「その、男の膝枕なんかが気持ちいいものなのかなぁって…」 怜「ごっつ気持ちええでー、確かに竜華の膝枕とちゃうくて硬いけどそれがまたええんよー」 京太郎「はぁ…そうですか」 怜「ほら、分かったならはよしてや」 京太郎「分かりましたよ。はい、どうぞ」 怜「ほな、失礼してと」 ************************************************************************** 怜「なんや膝枕されるんも疲れてきたなぁ」 京太郎「清水谷先輩のよりも硬いからですかね」 怜「なんや京太郎、竜華の太もも触ったことがあるんか?」ムッ 京太郎「ええっ!?いやないですよ。想像です、想像!」 怜「私以外の女の子を想像て」 京太郎「いかがわしい意味ではなくて!」 怜「…まぁええわ。私が言いたいんはそういうことやなくて」 怜「つき合ってるとは言え知り合ったばかりやのに膝枕ばかりさせてるというのが心苦しくてなぁ」 怜「一応私のが年上やし」 京太郎「はぁ…」 怜「…代わろか?」 京太郎「でも怜さんは体が…」 怜「今は元気やし、遠慮せんでもええよ」 京太郎「え、えっと…」 怜「なんやきょーたろー、顔まっ赤にして。照れてんの?」 京太郎「まあ、その…俺も一応男子高校生なもんで、そういうのは恥ずかしいというか」 怜「一年生やろ。おねーさんに甘えたらええやん」 怜「それとも私の膝はイヤなんか?」 京太郎「そっ、そんなわけないじゃないですか!」 怜「わっ、えらい力はいっとるなぁ。そんならおいで」グイッ 京太郎「うわっ」 京太郎(うわっ、柔らけぇ!) 怜「……重い」 京太郎「ええっ!?」 怜「冗談や。彼女としてこれくらいはせんとな」 怜「頭もナデナデしたる」 京太郎「……///」 怜「かわいいなぁ。そんな顔されたらおねーさん、キスしたくなるわ」 京太郎「ちょっ…そ、それにはまだ心の準備が……」 怜「せやな、私もまだ早いと思うわ」 京太郎「そうすか……」 怜「なんで自分から拒否ってガッカリしてるん?」 ************************************************************************** 竜華「なあ京太郎」 京太郎「何でしょうか?清水谷さん」 竜華「その…怜とキスはしたのかいな?」 京太郎「ちょ、突然何ですか」 竜華「べ、別にええやんか!それでどないなん?」 京太郎「えっと…その、はい、しました」 竜華「そうか…」 京太郎「清水谷さん?」 竜華「京太郎!」 京太郎「は、はい!」 竜華「ウ、ウチとキスせーへん?」 京太郎「ちょ、さっきからどうしたんです!?」 竜華「いや、その怜とキスした京太郎とウチがキスしたら怜と間接キスになるかなぁと思ってな?」 京太郎「いや、なりませんよ!?」 竜華「そうか…」 ************************************************************************** 京太郎「男心は複雑なんですよ」 怜「優柔不断なだけやろ」 京太郎「」グサッ 怜「まあそういうところも可愛いんやけどな」 京太郎「…なんか怜さん、男の扱いに慣れてません?」 怜「そか?これでも結構緊張してるんやけど」 京太郎「でもいつも通りで冷静っていうか」 怜「二人っきりならヤバかったわ。でもそこに竜華おるしな」 竜華「怜ィ……なんでウチやなくてその木偶の坊なん?」 京太郎「その、直接怜さんに言ったらどうです?『キスして』って」 竜華「アホか!んなこと言えるわけないやろ!」 京太郎(俺にはキスしようって言ってきたのになぁ) 竜華「それに、今はもう怜は京太郎の彼女やろ?、んなことしたらあかんしな」 京太郎「分かってるんでしたら、なんで俺にキスしようと言い出したんです?」 竜華「何でやろうなぁ…なんでそんなこと言い出したのかウチにも分からんわ」 京太郎「清水谷さん…」 キョウータロー! 竜華「怜も来たみたいやし、ウチは行くな。ほなまた明日な」 京太郎「はい、また明日」 怜「お待たせー!えらい待たせてごめんな京太郎」 京太郎「いえ、そんなたいして待っていませんよ」 怜「誰かと一緒におったみたいやけど誰となん?」 京太郎「清水谷さんとちょっとおしゃべりを」 怜「竜華と?で何を話しとったん?」 京太郎「そんな大した事しゃべっていませんよ」 怜「ふーん?お姉さんに隠し事するつもり?あかんなぁー」 京太郎「本当に大した事じゃないですから!」 怜「なんか怪しいけどまあええわ。それじゃ行こかー」 京太郎「はい!」 ************************************************************************** 怜「Zzz…」 京太郎「Zzz…」 竜華「怜と二人きりでしかも腕枕までしやがって!ウチだってしたいのに!邪魔したるわ!」 数時間後 京太郎(なんで清水谷さんまで俺を腕枕にして寝てるんだ?) ************************************************************************** 怜「ん~♪」ギュゥ 京太郎「……」 怜「ええなぁ……男の子の香りや……」ギュゥ 京太郎「あの……怜さん……くっつき過ぎじゃ……」 怜「ん~? せやかて、抱き枕言うたらこーゆーもんやろ?」 京太郎「んまぁ……そうですけど……」 怜「ふふ……膝と腕はやったけん、これは新鮮でええねぇ」ギュー 京太郎「……まぁ、怜さんがいいならいいんですけど……」 ムニュゥ 京太郎「……あの……当たってますよ?」 怜「ん~? なにが~?」ギュ 京太郎「いや……だから……。 ……おっぱい……」 怜「……んふふ。 前にも言うたやん……」 怜「当 て て ん や で ♪」ギュムッ 京太郎「wao....」 竜華「と、怜ぃ。 いくらなんでもそれはやりすぎじゃ……。 ウチがしたってもええんやでぇ?」 怜「いやぁ……これはきょーたろーでしか満足できんのよ。 ゴメンなぁ」 竜華「そ、そんなぁ……」 怜「……んふふ~」ギュー 竜華「……っ」ウルウル 京太郎「そ、そんな……泣かなくても……」 怜「なぁきょーたろー。 頭撫でて頭」 京太郎「こ、こうですか?」ナデリ 怜「んっ……。 ええで……気持ちええよぉ……」 竜華「……っ」 クイッ 京太郎「?」 竜華「……う、ウチも……」 竜華「ウチも……入れて……?」 京太郎「waao」 竜華「須賀……もっとそっち詰めろや……。 ウチがはみ出る」スッ 京太郎「あ、はい……。 ……あの……怜さんの方じゃなくていいんですか?」 怜「駄目やなぁきょーたろーは。 ……リューカもきょーたろーに抱き枕したいんよ」 竜華「な、ちゃ、ちゃうで! ちゃうからな!!」 怜「んふふ。 ほーら、きょーたろー。 こっち向きや~」 京太郎「はい?」 ギュッ 京太郎「うおっ」 竜華「ああっ!?」 怜「ふふ……目逸らしちゃあかんよーきょーたろー?」ギュー 京太郎「wao...」 竜華「……そんな……怜ばっかり……!」 ギュムッ 京太郎「うおおっ」 竜華「……な、なぁ須賀? ……ウチもええやろ……? 悪ぅないやろ……?」 京太郎「waaao.....」 竜華「ああ……なんか……こういうのも…」 怜「悪ぅないやろ? リューカも病みつきやっ」 竜華「べ、別にそんな……」 怜「きょーたろー。 背中向けて~?」 京太郎「あ、はい」クルッ 竜華「ひゃっ……」 京太郎「あ、ども……」 竜華「きゅ……急にこっち向くなや……」 京太郎「す、すいませんっ」 竜華「……っ!」 竜華(須賀の股んとこ……テント張っとる……!) 怜「ん~きょーたろーの背中は広いなー」ギュー 京太郎「うっ……」 竜華(……つ、辛いんかな……? だったらウチが……慰めたり………)ポー.... ************************************************************************** 怜「京太郎の膝枕はやっぱええなあー」 京太郎「どうも」 竜華「怜ーウチの膝枕じゃダメなん?」 怜「竜華の膝枕も悪くないけど、今は京太郎の膝枕がええんよ」 竜華「なんでやねんよー」 怜「もしかして竜華も京太郎に膝枕してほしいか?」 竜華「全然ちゃうし!」 怜「でも京太郎の膝枕はウチが使ってるしなー」 怜「そうや!京太郎がウチに膝枕してるんやから、竜華が京太郎にしてあげて、ウチが竜華にしてあげたらいいんや。どうやそれで?」 京太郎「ええ!?」 竜華「それはええかもしれへんな…」 怜「ほな早速やってみようかー、てことで京太郎、竜華に膝枕してもらいなー」 竜華「ウチが特別に膝枕してあげるわ」 京太郎「は、はい。それでは失礼します」 京太郎(うわ、おもちが目の前に) 怜「どうやー、京太郎、竜華の膝はええ気持ちやろー」 京太郎「は、はい。とっても気持ち良いです」 京太郎(すごく膝は柔らかいし、いい香りもするし、なりよりおもちが近い!) 竜華「普段は怜にしかしないからなー。ウチもいつもとちゃう感じするわ」 数分後 怜「京太郎ー、ずっとそうしてたい気持ちは分かるけどそろそろ交代やでー」 京太郎「は、はい。清水谷さんありがとうございます!」 竜華「そんなに気に入ったならまたしてやるわ」 怜「それじゃー、今度はウチが竜華にしてあげる番やなー」 竜華「いくでー、怜」 怜「どうや竜華、ウチの膝は」 竜華「ごっつい気持ちええでー」 怜「おおきになー。これ終わったら今度は逆順なー」 京太郎「え、ええ!?」 ************************************************************************** 竜華「す、須賀」 京太郎「あっ清水谷先輩。お疲れ様です」 竜華「うん……怜は?」キョロキョロ 京太郎「今日はまだ来てませんけど」 竜華「そ、そか……」 京太郎「……しますか?」 竜華「………………する」 ポフッ 竜華「はふぅ……」 京太郎「すっかり膝枕の虜ですね」 竜華「う、うっさい! 長くはしてられへんのやから集中させぇ!」 京太郎「はいはい」クスッ 竜華「笑うなぁ! あとハイは一回や!」 京太郎「はーい」 ************************************************************************** 怜「zzz……(京太郎の腕の上)」スヤスヤ 京太郎「……どうしてこうなった……orz」 今から数時間前 怜「なぁなぁ京太郎」 京太郎「どうかしましたか園城寺さん」 怜「………二人きりの時は怜って呼んでって言ったやろ…」ムスッ 京太郎「あっ…すいません。怜さん。えーとそれで何を…?」 怜「やっぱりさん付けるんか…」ボソッ 京太郎「へ?何かイッ…」 怜「何でもあらへん…。なぁ、いつも京太郎に膝枕してもろてるけどたまには腕枕なんてのもしてくれへんかな…」 京太郎「いやいや!それは無理ですよ!ただでさえ誰かに見つかったりしたら!」 怜「ふーん…分かった」ニヤッ 京太郎「ホッ…分かってくれて何ヨ…」 怜「竜華~~~!!ちょっと来て~~~~!!」 京太郎「ワーッ!ワーッ!すいませんでした!分かりました!何でもしますからやめて下さいお願いします!」ワタワタ 怜「心配せーへんでも竜華は今お昼で出かけてるさかい」 怜「それよりも京太郎…。今何でもするって言ったやろ」ニヤッ 京太郎「oh……」 京太郎「わ、分かりました…。腕枕が良いんですよね」 怜「せやで。ウチはお姉さんであり先輩なんやからウチに任せれば良いんや」コロン 京太郎「は、はぁ…。し、しかし怜s…」チラッ 怜「……zzz…」スヤスヤ 京太郎「寝てる…。起こすのもアレだし少しくらいなら…」 回想終わり 京太郎「……と思って約数時間。この人全く起きる気配が無い…。どうしようか、腕が痺れて…」プルプル 怜「…ムニャムニャ……京太郎…腕枕…済ます…思ったん……」スヤスヤ 京太郎「(この人起きてたら一体俺に何するつもりだったんだ!?)」 怜「……zzz…竜華のおもち……食い足らへん…」ムニャムニャ 京太郎「この人が一体何を考えているのか分からなくなってきた…」 京太郎「それにしても、やっぱり間近で見ても凄い可愛い…。今ならつついてもバレないんじゃ…」ジー 怜「……zzz…」ストーン 京太郎「(何を考えてるんだ俺は!犯罪だぞ!一生後ろめたさに生きていくんだぞ!何より怜さんに失礼すぎるじゃないか!)」 京太郎「………でも、ほっぺぐらいなら……」オソルオソル プニッ 京太郎「柔らかい……」 怜「京太郎、ウチのほっぺの感触どう?」パッチリ 京太郎「ウボァッ!!」ビクッ 京太郎「イ、イツカラオキテ…」ビクビク 怜「えーとな、京太郎がウチのほっぺ触る2分前」 京太郎「(俺が怜さんのを見ていた頃じゃねぇかァァ~!!)」 怜「なぁ、京太郎。そんなにウチのほっぺ触りたいんか?」 京太郎「えーと…(ヤバい、こんな時どうすれば……どうやって答えれば良いんだ…)」 怜「もう、しょうがないなぁ…京太郎は。言ったやろ、ウチはお姉さんなんやからウチに任せれば良いんやって」ピトッ 京太郎「ファッ!?あ、あの…怜さん。アアアタアタアタッテ……」ワタワタ 怜「当たってんや無い」 京太郎「え?……え?」キョトン 怜「当 て て る ん や」ニヤッ 京太郎「oh……」 怜「なぁ…京太郎。チューせえへん?」モジモジ 京太郎「チ、チュー!?」 怜「ウチも初めてやから……変やったらごめんな…」 京太郎「……!!」ドキドキ 怜「京太郎…目閉じて。……いくで…」 京太郎「ンッッ……」パチッ chu 京太郎「ヘッ……!?」 怜「今はまだここまでな…」カァァ 京太郎「は、はぁ…(何だ、チューってほっぺにか…)」ホッ 怜「じゃあ、次は京太郎の番や」ニコッ 京太郎「へっ?」キョトン 怜「京太郎ウチのほっぺ触りたいんやろ?せやからウチのほっぺにチューしてええよ」カァァァァ 京太郎「あ、えぇと…」アセアセ 怜「さ、はよ」パチッ 京太郎「~~~~!」 chu 京太郎「………」 怜「……エヘヘ、京太郎のチューもええな…」ニヤニヤ 京太郎「………」ボーッ 怜「京太郎……もうちょっと寝かせて………zzz…」スヤスヤ 京太郎「ファッ!?俺もしかしてまた数時間このまま!?」プルプル 京太郎「…にしても……」チラッ 怜「……スー…スー」スヤスヤ 京太郎「柔らかかったな…」 竜華「(どないしよ…。凄い入りにくい雰囲気…。…でも…)」ジー 竜華「(あんな風に攻める怜も可愛えなぁ!!)」モジモジ ************************************************************************** 怜「ほなウチ出かけてくるから」 竜華「一人で大丈夫?怜」 怜「いけるって。すぐ帰ってくるし」 竜華「そうか…」 怜「ほな行ってくるでー」 竜華「行ってらっしゃい…」 京太郎「行ってらっしゃい」 竜華「やっぱごっつい心配やわー」 京太郎「心配しすぎじゃないですか?」 竜華「そやかてなー」 京太郎「本人が大丈夫て言っているんですし信じましょうよ」 竜華「それは分かってるんやけどなー」 京太郎「そうだ!清水谷さんもたまにはどうです俺の膝枕。少しは落ち着くかもしれませんよ」 竜華「はぁ!?なんでそないな話になるん!」 京太郎「まぁまぁ。ほら、遠慮せずにどうぞ」 竜華「しゃーないな…」 京太郎「どうですか。俺の膝枕の寝心地は?」 竜華「硬い」 京太郎「そ、そうですか。そりゃ、そうですよねー」 竜華「怜もこれのどこがええんやろ?まあ、ええわしばらく寝かさせといて」 京太郎「はい、良いですよ」 怜「ただいまー!帰ってきたでー」 京太郎「しー!怜さん静かにしてください」 怜「どないしたん?」 京太郎「清水谷さんが眠ってるんです」 竜華「Zzz…」 怜「京太郎に膝枕してもらいながら寝るなんて羨ましいやっちゃなー」 京太郎「怜さんにもまた後でしてあげますよ」 怜「おおきになー。まあ、竜華もこれで京太郎の膝枕がええ気持ちなの分かってくれるやろ」 ************************************************************************** 京太郎「怜先輩、膝枕しましょうか?」 怜「おぉ~、気が利くなぁ。なら遠慮なく」ゴロン 怜「♪~」ゴロゴロ 竜華(・・・怜、また須賀君の膝枕で寝とる・・) 竜華(最近はウチに頼んでこんし・・・) 竜華(そんなに気持ちエエんかなぁ) 竜華(・・・・・・・) 竜華(ちょっとだけ寝てみたい・・・) <翌日> 竜華「おはよ~、須賀君」 京太郎「あっ、清水谷先輩。おはようございます」 竜華「いつもありがとうなー、早くから部室の掃除してもらって」 京太郎「いえいえ、俺は1年ですし、好きでやってることですから」 竜華「それでもホンマに助かっとるんや」 竜華「せやから今日は手伝わせてや。な?」 京太郎「本当ですか?助かります」 京太郎「ふぅ・・・やっと終わりましたね」 竜華「せやね、何か飲み物買うて来るわ」 京太郎「すみません、ありがとうございます」 竜華「ええんや、気にせんといて」 ピッ ガタン 竜華(そういやまだ誰も来てへんかったな) 竜華(膝枕頼むなら今しかないなぁ・・・) 竜華(よし、なら帰って頼んでみるか) 竜華「買ってきたで。ハイ、須賀君」 京太郎「ありがとうございます」 京太郎「今日は凄く助かりましたよ」 京太郎「いつもより早く掃除が終わりましたよ」 竜華「そら、部室がこんだけ大きかったらなぁ・・」アハハ 京太郎「なので、お礼に何かさせてもらえませんか?ジュースも買って来ていただいたので」 竜華「ん?今なんでも」 竜華(思わぬチャンスや、膝枕やこちょっと頼みづらいから・・) 竜華「なら、膝枕してくれへん?」 京太郎「え、膝枕ですか・・それは・・・・」 竜華(ダメか・・) 竜華(怜にはいつもやっとんのに・・・) 京太郎(どうしよう) 京太郎(怜先輩に「ウチ以外にしたらアカンで」ってしつこく言われてるんだよなぁ) 京太郎(断るのもちょっと・・・しかし清水谷先輩の表情が・・) 竜華(もうちょっと頼んでダメなら諦めるか) 竜華「おねがい・・」ウルウル 京太郎(ヤバイヤバイヤバイ清水谷先輩超かわいい) 京太郎(涙目な所とかおもちが強調されてるポーズとか) 京太郎(膝枕してあげたい膝枕) 京太郎(見つからなければOKだよな・・)チラッ 竜華「・・・」ウルウル 京太郎「」 京太郎(こりゃ断れないわ) 京太郎「いいですよ、清水谷先輩」 竜華「ホンマ!?」パァ 京太郎「(かわいい)はい、どうぞ」 竜華(怜がハマる膝枕ってどんなんやろ)ドキドキ 竜華「なら、失礼して・・」ゴロン 竜華(思ったより硬い・・・) 竜華(でも何やろ・・こうやって寝とると安心する・・・) 竜華(しかも、須賀君の顔が思ったより近く・・) 竜華(・・・・///) 京太郎(清水谷先輩、いい匂いするし髪サラサラだ・・)ナデナデ 竜華「ひゃん・・!」 京太郎「わっ、すいません先輩。いつもの癖で・・」 竜華「ええんよ、ちょっと驚いただけやから・・」 竜華「もうちょっと寝かせて、な?」 京太郎「あ、はい。もちろん」 竜華(さっきは変な声出してしもーたけど、気持ち良かったな・・) 竜華(怜が気に入るのも分かるわ)ゴロー 竜華(もう1回してほしいけど今日は我慢や) 竜華(また今度お願いしよ) 竜華(そろそろ他の部員も来ることやし)ゴロー 竜華「ん、もうエエで須賀君、ありがとう」 京太郎「いえいえ」 京太郎(こちらも楽しませてもらったので」 竜華「え、今・・」 京太郎「わ、忘れて下さい!!」 竜華(そうか・・須賀君も楽しめとったんか) 竜華(にやり) 竜華「なら、忘れたる代わりにまたやってもらおうかな、膝枕」 京太郎「っ・・ええ、もちろん」 竜華「やった!ならまた頼むで!」 竜華「♪~」 京太郎「」ハッ 京太郎(どうしよう、次やって怜先輩にバレたら・・・) 京太郎「」カタカタ ~一方そのころ~ 怜「今日は何時もより早く来てしもーたな」 怜「おはよ・・・ん?」 怜(何やアレ、京太郎がりゅーかに膝枕しとる・・・) 怜(京太郎にはきつーく言っとるはずなんやけどなぁ・・) 怜(・・・・・・・・) 怜(んふふふ・・京太郎、今日は返さへんで・・・)ニタァ カン!
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リクエスト if 宮守勢と義姉さん達と海に行く。 京太郎「青い空、青い海、そして美少女達…俺、生きてて良かったと真面目に最近思うですよ」 塞「はいはい、そんな馬鹿な事を言ってないでさっさとBBQセットを組み立てなさい」←緑のビキニ+パレオ 京太郎「あっ、それなら全部終わってますよ。あと、シロさん用の巨大浮き輪と胡桃さん用のそこそこの浮き輪、日焼けクリームも皆の者とエイスリンさん用のもありますし、パラソルやその他諸々の飲み物とかも全部できてますよ」 塞「…改めて京太郎が化け物に見えるわ」ハァ… 京太郎「なにいってるんですか、男ならこれくらいできて当たり前ですよ?」 塞「世の中の男が君見たいならそれはそれで恐ろしいよ」 京太郎「??」 豊音「きょーたろーくん?」←黒のビキニで走ってくる 京太郎「ああ、駄目ですよ豊音さんあんまりはしゃぐとこけ…」 トン…バタン! 京太郎「ああ…大丈夫ですか?」 豊音「だ、大丈夫だよ?」グスン… 胡桃「豊音、先に行ったら駄目だよ!」←学校指定スクール水着 シロ「…ああ、怠い」←水色のビキニ エイスリン[追いかけている絵]←白のスクール水着にパレオ装備 京太郎「…眼福だな」ツー←鼻血を垂らす 塞「…変態」 豊音「た、大変だよ、京太郎君が鼻血垂らしてるよ!」 胡桃「何時もの事だから大丈夫、大丈夫」 京太郎「大丈夫ですよ、豊音さん。それよりもそのビキニよく似合ってますよ。普段着があんまり露出が少ないから肌がより綺麗に見えますし」 豊音「あ、ありがとう」カァァ… 胡桃「また京太郎のジゴロの毒牙が…」 エイスリン[蛇の絵が書かれている] シロ「…だる」 京太郎「あれ、なんで胡桃さんはスク水なんだ?確か水着を買…」 胡桃「あー、それよりも京太郎のお姉さん達は何処にいるんだろ?」 塞「誤魔化したな…」ジト目 豊音「誤魔化した…」 胡桃「ご、誤魔化してないから!あれは今度京太郎と遊びに行く時に…はっ!」 塞「ほう…遊びに行くのか?」 豊音「気になるの…」 胡桃「わ、私は何もしらない!」ダッ… 塞「豊音!」ダッ… 豊音「大丈夫!」ダッ… 京太郎「皆、元気だな」 トントン… 京太郎「うん?」 エイスリン「に、にあう?」モジモジ 京太郎「oh、 very good」 エイスリン「Thank you」真っ赤 シロ「………京太郎、おんぶ」 ガシ… 京太郎「えっ、あっ、シロさん、それは色々と不味い!」 シロ「…怠くない」ダラぁ 健夜「し、シロちゃんは京君から離れるべきだよ!」←紺のスク水タイプ 良子「久しぶりの海ですね…」←赤のビキニ シロ「……フッ」←健夜の全体を見て鼻で笑う 健夜「…!久しぶり怒っちゃおうかな?」ゴッ…! 京太郎「はいはい、そんなつまらない事で怒らない。でも残念だな…健夜義姉さんのビキニ見たかったんだけどな」 健夜「うっ……京君のご飯が行けないんだー!」ダッ… 京太郎「なんだったんだ?」 シロ「京太郎が悪い…」 エイスリン「きょーたろー」[サンオイルを塗っている絵] 京太郎「…それは駄目だ」 エイスリン「ブー(拗ねている絵)」 シロ「私も怠いから塗って」 京太郎「俺、用事を思い出した…」 ぎゅう… シロ「逃がさない…」 京太郎「…あれ詰んだ」 胡桃「京太郎がオイル塗ってくれるの?」 豊音「私も塗って欲しいよ?」 塞「わ、私も…」 良子「私もお願いします」 健夜「わ、私も…」 京太郎「……あれ、でも役得なんじゃ」 カン!
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ギャルゲーを作りたい ギャルゲーを作るには おすすめソフト 〇〇とかがよさげ
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咲「はっきり言って幻滅した。幻滅したよ!」 京太郎「薬なんて飲ませやがって」 咲「これはもうあれだね」 京太郎「服を脱ぐな服を」 咲「京ちゃんなんてやるくらいしか」 京太郎「なんてってなんだよ。俺だってなあ長身で金髪で、主役張れるくらいには」 咲「京ちゃん、自己評価高すぎじゃない?」 京太郎「怒った、もう怒った」 咲「ほっぺひっぱらないで~」 京太郎「たく」 咲「でも実際京ちゃんの清澄での評価ってこんな感じじゃないかな?」 咲「あ、麻雀の力は無いも同然だから聞くまでもないよね」 京太郎「むぐぐ、言い返せねえ」 咲「容姿は70で結構褒められてるんじゃないかな」 京太郎「だろ?」 咲「役立ち度、貢献度は87で上出来だよ!」 京太郎「何で上からなんだよ。まあ頼られて嬉しいけどさ」 咲「でね、私の好感度は」 京太郎「咲の好感度なんてわかりきってるつーの(どうせなら和の好感度が知りたいぜ)」 咲「じゃあ和ちゃんはね」 咲「最悪かな」 21 和「見れなくはないですね」 35 咲「和ちゃん優し~」 京太郎「なんでだよ!」 咲「だって」 和「……ですね」 京太郎「寝てる俺を犯した癖に!」 咲「ええ、だってムラムラしたから」 京太郎「俺はオ○ホか!」 咲「あはは、女の子は入れられる側だよ」 和「咲さん、相手にしないで行きましょう」 咲「うん。じゃあね京ちゃん」 京太郎「……意味わかんねえ」 京太郎「やられたのに最悪って何だよ……やられた側なのに」 久「あら須賀君、シーツ掃除するの?」 京太郎「ええ、汚れていたので」 久「相変わらずありがと。助かってるわ。何かお礼でも出来たら良いのだけど」 京太郎「いえ、そうだ部長、俺のことどう思ってます?」 久「須賀君のこと? ルックスも良いし働き者だと思ってるわ。女子にもてるでしょ」 京太郎「部長はどう思います? 勿論男として」 久「……下1ね」 久「悪くは、ないと思うわ……」 34 F 京太郎「ならこっち見てくださいよ」 久「いえね、須賀君は確かに声も良いし顔も整っているのよ」 京太郎「なら」 久「でも好みって大事でしょ?」 京太郎「まあ俺も巨乳は好きですが」 久「それよ! 須賀君は私のタイプじゃないの!」 京太郎「……」 久「あ、私まこに呼ばれてたから」 京太郎「出てってやる! 絞るだけ絞るこんな部活、出てってやる!」 久「あ、外でるならあれよろしく」 京太郎「ちくしょー! スポドリとお茶2リットル、お茶受けいくつか、ですね。わかりましたよ!」 久「領収書は貰って…って、言われなくてもわかってるはずよね」 京太郎「領収書だってなんだって持ってきますよ!」 久「いってらっしゃ~い」 きょうたろうがきよすみからにげだした 鶴賀 京太郎「蒲原さーん!」 蒲原「須賀君じゃないか―」 ゆみ「なんだ蒲原、知り合いか?」 蒲原「清澄のマネージャーだぞ。前に少し話をしてな、ワハハ」 京太郎「部員です!」 蒲原「ごめんごめん」 ゆみ「で、清澄の者が何故。練習試合でもやるのか?」 京太郎「実は」 京太郎は事の顛末を話した。 蒲原「ぷ、ぷくく」 ゆみ「わ、笑っては失礼だろ…しかし、久らしいというか、くくっ」 蒲原「ゆみちんだって笑って……もうダメ、ワハハ! だってこんなギャグみたいなことが」 ゆみ「まあ確かにルックスや声は目を見張るものがあるが」 京太郎「そんなこと言ってどうせ……」 ゆみ「本当だとも」 蒲原「そうだぞー。そうだ、ついでに私たちの好感度も教えてあげよう!」 ゆみ「私は初対面なのだが」 蒲原「まあまあゆみちん」 ゆみ「はぁ……私は下1だ」 蒲原「私は下2だぞ」 蒲原「友達としてなら悪くないと思うな―」 59 D 京太郎「ありがとございます」 蒲原「なーゆみちん」 ゆみ(しかしよく見ると顔も整って背も高い。それに声も特に) 蒲原「風邪か―?」 ゆみ「ああ、私は」ドキドキ 京太郎「薬でしたらこれなら」 ゆみ「これは、頭痛薬?」 京太郎「優しさが半分入っているので、よく効くと思います。あ、でもあまりに酷い症状なら病院へ」 ゆみ(優しさが半分、残りの半分は) 京太郎「御身体には気をつけてくださいね。加治木先輩」ニコッ ゆみ「くっ、その笑顔反則だ……」 93 A 蒲原「ゆみちんもたまにはボケるんだなー」 モモ「先輩風邪っスか!?」ユラッ 京太郎「うわっ!」 モモ「人を見て声をあげるとか失礼っすね。まあ慣れてるっスけど」 京太郎「ごめんなさい」 ゆみ「ああ。病にかかってしまったらしい」 モモ「難病っすか!?」 ゆみ「ああ。そうだ、モモ……」 モモ「なんすか? 水っスか? ああ、でも今は」 蒲原「ユミちんが聞きたいのは彼のことだと思うぞ、モモ」 モモ「……誰?」 ゆみ「ぱっと見の印象で良い。彼をどう思う?」 京太郎(おっぱい大きいな……この娘) モモ「えっと……下1っス」 京太郎「先ほどはすみませんでした。初対面で悲鳴を」 モモ「え……と」 京太郎「モモ、さんでいいですか?」 モモ「好きに呼べばいいっす。影が薄いからあれくらい」 京太郎「そんなこと、モモさんほど魅力的な(胸を持った)女性、そういませんよ」 モモ「い、言ってて恥ずかしくないっすか!?」 蒲原「ワハハ、真っ赤で桃みたいだな―」 モモ「そ、それと私の名前はモモじゃなく、東横桃子っす!」 京太郎「じゃあ桃子さん、良ければ俺と友達になってくれませんか?」 モモ「と、友達!?」 蒲原「ちなみに同学年だぞ」 京太郎「友達ならきっと、貴女の事を忘れることは無いと思うので」 京太郎「よろしければ、有効の証に握手を」 モモ(ナンパっぽい男の癖に…) モモ「じゃあ」ギュッ 京太郎「今日から友達ですね」 モモ(どうしてこんなに胸が高鳴るんスか―!?) 80 A 京太郎「あ、買い出しの途中でした」 モモ「も、もう行くっスか?」 蒲原「なら送ってくぞ」 京太郎「ありがとうございます」 ゆみ(命か愛か……) モモ「なら私も!」 蒲原「モモは部活があるだろー」 モモ「くっ!」 蒲原「ゆみちんはどうする? 帰りにドライブとでも」 ゆみ「い、いや、遠慮しとこう(行きは天国、帰りは地獄では)」 京太郎、神原さんと共に清澄に戻りました。 京太郎「ただいま戻りましたー」 和「あ、お帰りなさい」 咲「戻ったんだ、お帰り京ちゃん」 京太郎「部長、買い出しの品です」 久「ありがと。随分遅かったのね」 京太郎「鶴賀学園に行ってまして」 久「犯罪はやめてね」 和「同意ですね」 京太郎「いやいや、歓迎されましたから!」 咲「そっか。よかったね」 京太郎「憐れむような目をやめろぉ!」 京太郎「染谷先輩に優希も何か言ってくださいよ!」 まこ「確かに言いすぎじゃな。京太郎なら歓迎されるんは妥当じゃろ」 70 B 優希「犬はよくやってる方だじぇー」 68 C 京太郎「ですよね!」 咲「優しいなぁ」 京太郎「咲が冷たいんだよ」 咲「抱いた癖に……」 まこ「なに!?」 優希「なんだと!?」 まこ「ま、大方寝たところをいつも通りやったんじゃろ?」 咲「あ、ばれました? 京ちゃんあそこは大きくて」 優希「~~///」 咲「恋愛感情抜きにするなら、結構良いですよ」 和「私は結構ですけど」 久「私も遠慮するわ」 咲「二人も試してみると良いですよ」 まこ「あ、あほ!」 優希「さ、咲ちゃんのスケベ!」 咲「酷い言われよう!?」 京太郎「事実だろ」 咲「もう!」プンプン まこ「あ、そうだ京太郎」 京太郎「ああ、手伝いなら良いですよ」 まこ「すまんのう。父がギックリになんてならんけりゃ」 京太郎「バイト代も出るし、結構楽しいんで」 まこ「そ、そりゃあよかった」 京太郎「今からですか?」 まこ「うむ」 久「買い出しも終わったし、行って良いわよ」 京太郎「じゃあ行ってきます」 久「行ってらっしゃい。頑張ってね~」 優希「わ、私も」 和「優希はここで打ちましょう」 咲「面子足りないもんね」 久「そうね」 優希「うう~」 ルーフトップ おっさん1「お、若旦那と出勤?」 まこ「あ、あほ! 後輩じゃ!」 おっさん2「顔赤いぞ。青春だねー」 まこ「酔っ払い追い出すぞ!」 京太郎「あはは、って」 まこ「京太郎どこへ」 京太郎「こらこら、子供はこんな場所に来ちゃいけないよ」 まこ「子供?」 京太郎「しかも日本酒なんて飲んで」 まこ「日本酒?」 京太郎「着物着て大人っぽく振る舞っても、お兄さんは見逃しません」 まこ「ば、京太郎! その人は」 咏「ん~? 絡んでくるなんて酔っ払い?わっかんねー?」クピッ 京太郎「飲むな!」 咏「あー返せよ―!」 京太郎「ダメです」 まこ「ああ、やっぱり」 京太郎「染谷先輩の知り合いですか?」 咏「くっそ、背伸びしても届かないねえ」 まこ「その人は」 咏「清澄の次鋒さんの知り合いかい?」 まこ「知り合いと言うか後輩でして。麻雀初心者の高校1年生なんです」 咏「ふーん」 咏「お兄ちゃん、うたをいじめるの?」 京太郎「上目づかいもダメ!」 咏「んだよー。ロリコンじゃねーのかよ」 京太郎「酷い変わりよう!」 まこ「京太郎、その人はプロ、大人じゃ」 京太郎「んなバカな」 咏「ほい免許証」 京太郎「ノーウェイ!!」 咏「お兄ちゃん酷いな―、お酒盗られておもわず泣いちゃうところだったね~」 京太郎「か、数々の御無礼お許しを」 咏「わっかんねー。けどやだ」 京太郎「申し訳ありませんでした!」ドゲザッ 咏(この兄ちゃん面白いな) 京太郎「なにとぞ、なにとぞ」 咏「んー、しゃあないねえ」 京太郎「じゃあ!」 咏「アレしたら許してやるよ」 78 B 咏「店員さーん、熱燗くださーい」 まこ「はいはいただいま!」 咏「ほらほら、手が止まってるねえ、次は苺食べたい。あー」 京太郎「は、はい。口を開けてください」 咏「もう開けてるっての。あー」 京太郎(何で俺が食べさせる必要が) 咏「ん~、誰かに食べさせてもらうパフェは美味いねえ」 京太郎「さいですか」 まこ「あ、あの……熱燗です」 咏「サンキュー。ほらほら、注いで注いで」 京太郎「は、はい!」 咏「こりゃ小鍛治プロが見たら発狂するね。知らんけど」 まこ「あまり後輩においたは」 咏「ただ座ってるだけだって。東北で言う充電ってやつ? んー、ちょうど良い温度。やるねえ」 まこ「ありがとうございます」 咏「ま、今日1日は我慢してな。あ、それとお姉さんコレ」 まこ「スマホ?」 咏「記念記念。ほら笑って」 京太郎「に、に~」 咏「ぎこちないねえ。ま、いいけど……に~」 まこ「はぁ……」 カシャッ 咏「よく撮れてる。上出来上出来。ご褒美にパフェのサクランボをあげよう」 まこ「どうも……美味しい」 咏「こんなサクランボより彼のチェリーが欲しいってか?」 まこ「な、なっ」 咏「かわいい反応だねえ」 まこ「勘違いしている所申し訳ないですが三尋木プロ。京太郎はチェリーじゃないんじゃ」 咏「え゛」 まこ「京太郎ならとっくのとうに捨ててるからのう……咲で」 咏「ふ、ふ~ん」 京太郎「こんな所で何を話しているんですか、貴女達は」 「「わ、わっかんねー?」」 京太郎「仲いいな!!」 その日三尋木プロのブログには一般、芸能、様々な人物からアクセス、コメントが殺到したという。 咏「ん~、なんでこんなにアクセスが来るのかわっかんねー」 針生「休暇になにをしているんですか!」 咏「まあまあえりちゃん。場所も住所も店名も隠したし平気平気」 針生「もう少しプロである自覚をですね」 咏「わっかんね~!」 針生「とぼけないでください!」 咏「別に恋愛禁止じゃないんだし、いいんじゃね? 知らんけど」 長野 京太郎「目線ずれてる」 まこ「確信犯じゃな、すまん」 京太郎「いえ、俺が悪いんで……あ、桃子とゆみさんから」 優希「なんて書いてあるんだ?」 京太郎「あのサービスは有料なのか、学割はあるのか、らしいです」 まこ「いっそ有料にするか?」 優希「チェキ1枚 5000円!」 まこ「……」 優希「……」 京太郎「……大人買いされたらどうするんですか」 「「すまん(じぇえ)」」 咲「京ちゃん自惚れすぎだって」 久「ねえ、それに私にもゆみからメールが」 和「好き者もいるんですね」 咲「ね~」 清澄 京太郎「咲、また寝てる時に」 咲「んふっ」 京太郎「やめろって」 咲「だって、なんか欲しくならない?」 京太郎「欲しい?」 咲「誰かが欲しがってる物とか、離したくないものってさ」 京太郎「俺はおもちゃかよ」 咲「ううん、京ちゃんは大事な友達だよ」 京太郎「はぁ、すんだらさっさとどいてくれよ」 咲「勿論。あ、ゴムはしてるから心配しないでね」 京太郎「当たり前だろ」 咲「ちえっ(こんなに上等な物持ってる友達を、簡単に離すわけないよね)」 咲「もうすっきりしたから起きていいよ」 京太郎「はいはい、そりゃよかったですね」 咲(八方美人となんて、付き合いたくは無いけどさ) 京太郎「昨日も洗濯したのに、またするとは」 久「須賀君、今日はどうするの?」 京太郎「部長、どうって?」 久「まこの手伝いする?」 京太郎「え、でも」 久「買いだしも昨日してくれたし、シーツも洗濯してくれているから平気よ」 京太郎「そうですね」 久「それとも麻雀でもする?」 和「まあ、先輩のお店でも出来ますが」 京太郎「じゃあ下3で」 雀荘 まこ「なんじゃ、また来たんか」 京太郎「ええ」 まこ「それは確かに助かるが」 京太郎「今日は前回の様なミスはありませんよ!」 健夜「あ、君が噂の男の子かな?」 まこ「今回は有名人じゃけえ」 京太郎「た、確かに」 健夜「探すの苦労しちゃったよ。咏ちゃんもなかなか教えてくれなくて」 京太郎「そ、それはご足労を」 健夜「ううん、全然平気。むしろここまで来るのが楽しみだったっていうか」 美穂子「お初にお目にかかります。小鍛治プロの噂はかねがね」 健夜「わ、私ってそこまで焦ってる!?」 美穂子「? 麻雀の実力についてのつもりだったんですが、私もしかして」 健夜「あ、うん。私も知ってるよ。福路さんだよね。個人戦凄かったから」 美穂子「ありがとうございます」 京太郎「あ、部長の」 美穂子「貴方が須賀君ね」 京太郎「はい」 美穂子「全国では買い出しお疲れ様でした」 京太郎「いえいえ」 健夜(もしかして彼女も彼を?) 89 A まこ(まさか久にスパイでも) 美穂子「誰かのために力になろうなんて、素敵だわ」ギュッ 90 A 京太郎「手、手を」 美穂子「この手にはきっと、優しさがこもっているのね」 京太郎「あ、あの」 美穂子「あ、ごめんなさい。つい」 京太郎「い、いえ」 美穂子「でも会えてよかった」 京太郎「会えてよかった?」 美穂子「今日はお手伝いに来たの」 まこ「手伝いなら京太郎で間に合ってるが」 美穂子「久が二人が困ってるって教えてくれてね、力になれたらって」 まこ「そりゃあ、あんたの腕はしっとるから助かるがのう」 京太郎「じゃあお願いします」 美穂子「はい♪」 健夜「なら私も」 京太郎「小鍛治プロは打っている方が宣伝になるので、どうかお願いします」 健夜「あ、はい」 まこ(確かに福路さんのおかげで色んなことが捗るが……) 美穂子「須賀君、これ3番さんにお願い」 京太郎「はーい!」 美穂子「須賀君、これノリ巻きなんだけど、小鍛治プロに運んで貰えるかしら」 京太郎「先輩の手作り……」 美穂子「ふふっ。須賀君の分も作って良いか染谷さんに確認をとってあるわ」 京太郎「やった! 先輩ありがとう!」 まこ「お、おう」 美穂子「後でお休憩のお時間に頂きましょう」 京太郎「ひゃっほー!」 まこ(なんか納得いかん!) 京太郎「小鍛治プロ、ノリ巻きです」 健夜「うわっ、凄い綺麗に巻いてある」 京太郎「福路さんの手作りですから」 健夜「いまどきの女子高生ってすごいなぁ、はむっ。うわっ」 京太郎「どうかされました?」 美穂子「なにか粗相でも」 健夜「ううん、お母さんが作ったのと同じくらい美味しくて」 美穂子「まあ♪」 京太郎「俺も早く食べたいなぁ」 まこ「仕事終わってからじゃな」 美穂子「ノリ巻きは逃げませんから」 健夜「…! 京太郎くん、はいあーん」 「「!?」」 京太郎「え、えっと、いいんすか?」 健夜「良い、良いよ!」 京太郎「なら失礼して、あむっ」 美穂子「どうですか?」 京太郎「美味しい。これなら毎日でも」 美穂子「なら明日からでも」 健夜「福路さん!」 美穂子「はい?」 健夜「料理教えて!」 美穂子「えっと・・・私なんかが」 健夜「お願い!」 美穂子「わ、わかりました」 まこ「そんなにうまいんか?」 京太郎「え? 美味しいですよ」 まこ「わしの卵焼きよりも?」 京太郎「染谷先輩の卵焼きも美味しいですよ」 まこ「わしはどっちが美味しいか聞きたいんじゃ」 美穂子「なら」 京太郎「どうしてこんなことに」 まこ「さ、食ってみい」 美穂子「ノリ巻きに卵焼き」 健夜「味比べだよ!」 京太郎「えっと仕事は」 まこ「もう店じまいじゃ」 美穂子「須賀君の好きな方を選んでくださいね」 まこ「世辞はいらんけえ」 京太郎「わ、わかりました」 健夜「私の作った卵焼きやノリ巻きもあるから(下手だけど……)」 京太郎「俺が好きなのは……」 京太郎「染谷先輩の卵焼き、出汁が効いててとっても美味しいです」 まこ「じゃろ?」 美穂子「確かに、どうやって作ったか教えてもらってもいいですか?」 まこ「企業秘密じゃ」 京太郎「でも」 まこ「なんじゃ?」 京太郎「福路さんの海苔巻きのバランスには」 まこ「なんじゃと?」 京太郎「すんません。今回は福路さんの海苔巻の方が美味しいです」 美穂子「まあ」 まこ「くっ」 京太郎「本当に美味いっす」 美穂子「ふふっ。焦らないでも、京太郎くんさえよければ」 まこ「京太郎くんじゃと!?」 美穂子「だっていつまでも名字だと距離を感じるでしょ?」 まこ「そんならわしだって」 京太郎「えっと」 健夜「私も名前で呼んで構わないよ。距離感じちゃうし」 まこ(距離より年じゃろ) 京太郎「あはは、流石に大先輩の小鍛治プロを名前呼びなんて出来ませんよ」 健夜「だ、大先輩……」 美穂子「私はダメかしら?」 京太郎「えっと」 美穂子「京太郎くん」 京太郎「美穂子、先輩」 美穂子「嬉しいわ。これからよろしくお願いね京太郎くん」 京太郎「こちらこそ」 まこ(なんじゃなんじゃ! いきなり現れて人の領域荒らしおって!) 京太郎「あはは、なんだか今日は色々な人と仲良くなれた気がします」 美穂子「私もよ。ふふ」 健夜「また来るね」 美穂子「私もそろそろ。今日はお世話になりました」 京太郎「こちらこそごちそうさまでした」ペコリ 健夜「わ、私も次は美味しい料理作るから!」 京太郎「不格好でも、真剣に作ってくれた事はアレから十分に伝わりましたよ」 健夜「それでも! 次は負けないから!」 まこ(もう来るな) 京太郎(染谷先輩なんだか疲れてるなあ) 京太郎「染谷先輩、これ」 まこ「んん、ドリンクか」 京太郎「今日はお疲れさまでした」 まこ「ああ、疲れたわ」 まこ(こいつは鈍感じゃし、はぁ……わしなんで京太郎なんか好きに) 京太郎「いやー、今日は楽しかったな―」 まこ(でも諦めきれん、わな) まこ「次は負けん」ボソッ まこの好感度がB75→A80に上昇しました まこの父のギックリが完治したため、京太郎のアルバイトは終了しました。 京太郎「久々の学校、部活休み、どうするか」 透華 初対面 京太郎「ぶらぶらしよう」 京太郎「さて、するとは決めたがどうするか。懐はバイトであったかいけど」 京太郎「遠出する理由もないわな」 龍門渕方面 京太郎「そういや萩原さんってこのあたりなんだよな」 京太郎「挨拶でもしに行こうかな」 京太郎「確か龍門渕家の御屋敷で働いているとか」 ハギヨシ「呼びましたか?」 京太郎「うわっ。黒塗り!」 ハギヨシ「運転中に見知った顔が歩いていたので」 京太郎「あ、あの時はどうも。助かりました」 ハギヨシ「いえいえ。今日はどちらへ?」 京太郎「部活も休みだったんで、ちょっと散歩に」 「ハギヨシのご友人?」 ハギヨシ「ええ、全国の際に少々」 「この炎天下、外にいるのはかわいそうですわ。乗せてあげてもよろしくってよ」 ハギヨシ「お嬢様もこう言っておられるので、もしお時間があれば」 京太郎「えっと、じゃあお世話になります」 「この龍門渕家の優しさに感動なさい!」 京太郎「ありがとうございます」 ハギヨシ「しかし今日はどうして」 京太郎「本当にきまぐれですって」 透華「……」ジロジロ 京太郎「えっと、俺の顔に何か」 透華「別に。ハギヨシに相応しいかチェックしていただけですわ」プイッ 京太郎「あはは、確かに萩原さんは凄いですし俺なんかが」 ハギヨシ「そんなこ「そんなことはありえませんわ!」」 透華「貴方は私たちに相応しいと認めてあげても」チラッ A85 ハギヨシ「申し訳ありません。お嬢様は口下手なもので」 C63 気心知れた仲 透華「ハギヨシ!」 ハギヨシ「まあ須賀君はお気になさらずに」 透華「我が屋敷に着いても、御自宅のようにふるまってくださって結構ですわ」 京太郎「いや、でも……それにお土産も買ってないのに」 透華「(貴方が来るだけで十分。これ以上は)いりませんわ!」 ハギヨシ「お嬢様もこう言っておられるので、お気になさらずに」 京太郎「ありがとうございます」 透華「ところで須賀様はお食事はもう?」 京太郎「いえ、適当にハンバーガーでも」 透華「軽食なら……ハギヨシ!」 ハギヨシ「既に無線で連絡済みです」 透華「せっかくなので一緒に食べましょうか」 京太郎「?」 龍門渕家 京太郎「……いきなり着替えさせられたから何事かと思ったら」 透華「なにか?」 京太郎「なんで立食形式なんですか!!」 透華「客人に無礼な真似はできません事よ」 純「はーい、サンドイッチお待ち~」 歩「ハンバーガーならあちらのコーナーよりグリルで出来たてを」 京太郎「俺場違いじゃないですか? こういうの初めてで」 透華「ありえませんわ。それに須賀様、初めてなら私と共に」 京太郎「ええ、じゃあよろしくお願いします」 透華「ええ!」 智紀「透華ウキウキ」 衣「衣もエビフライ食べれて歓天喜地!」 純「あんなのがタイプなんだな」 智紀「ね…」 一「ほらほら、純君に智紀、サボらないで働く働く!」 純「へいへい」 透華「それで、須賀様は普段は何を?」 京太郎「まあ雑用ですね」 透華「まあ! 須賀様に雑用を!?」 京太郎「そんなに驚くことっすかね」 透華「原村ぁ……」 京太郎(めっちゃ怒ってる……アンテナびゅんびゅんだ) 京太郎「まあ俺が好きでやってるだけなんで」 透華「辛くないんですか? もし辛いのなら我が龍門渕が運営する高校へ」 京太郎「転校ってことですか?」 透華「ええ。私としましてはその方がよろしいかと」 京太郎「……」 京太郎「俺、清澄で1人だけ麻雀すっゲー弱いんですよ」 透華「まあ」 京太郎「一人だけ一回戦負けだし」 透華「それでも」 京太郎「けど部長に染谷先輩、優希に和、咲は俺を切り捨てることなく、先生たちに頼みこんでまで俺を全国に連れてってくれました」 透華「それは部員として当然ではなくて?」 京太郎「いえ、部費のことや性別の問題も旅費を考えれば、先生たちの発言は理にかなっています」 透華「確かに、女性陣の中に一人だけ普通の男が混ざっていれば、問題も想定されますわ。けど須賀様なら」 京太郎「そんな時、部長達は俺も大事な仲間だって先生たちに言ってくれたんです」 透華「……」 京太郎「だから俺、部長達を裏切ることはできません」 透華「須賀様は一途、律儀なのですね」 京太郎「そこまでとは」 透華「さしでがましい申し出、誠に申し訳ありませんでした」 京太郎「そ、そんな、頭をあげてください」 透華「ですがもし何かお困りならすぐ私に連絡を」 京太郎「あはは」 透華「必ずお役に立てるよう頑張りますわ。京太郎様」 京太郎「そんな、京太郎様?」 透華「ええ。何か問題でも?」 京太郎「名字で呼ばないんですか?」 透華「ええ。こちらの方が呼びやすいので」 京太郎(お金持って変わってるなあ) 透華(入婿として来た時のことも想定するのが、龍門渕家の女ですわ! オーホッホ!) 透華(京太郎様と結ばれた暁には、あのにっくき原村和の悔しがる顔が目に浮かぶ浮かぶ……浮かびまくりですわ!)ニヤニヤ 京太郎「あ、そういえば俺帰る方法」 ハギヨシ「お帰りの際は家まで私がお送りいたします」 京太郎「なにからなにまですみません」 ハギヨシ「いえいえ」 透華が京太郎様呼びを続けていたおかげで、一部の人々から次期婚約者候補として勘違いされました。 龍門渕家のイベント終了。 京太郎「ん~、今日も一日頑張ろう!」 学校 京太郎「咲、いつもの頼むよ」 咲「京ちゃんのエッチ」 京太郎「レディースランチのことだよ!」 咲「なんだ、それならそうって言ってよね」 京太郎「それくらいわかれよ……一応付き合い長いんだし」 咲「その言い方勘違いされるからやめて。はい、レディースランチ」 京太郎「サンキュー」 咲「じゃあ私行くから」 京太郎「おうありがとな」 久「相変わらず好きねー、レディースランチ」 京太郎「美味いんスよ」 久「美味しいといえば、美穂子に何したの?」 京太郎「何って?」 久「あれから美穂子、須賀君の話ばっかりするから」 京太郎「そうなんですか?」 久「てっきり須賀君が脅しでもしたのかなって。あ、これ美穂子から頼まれていた海苔巻よ」 京太郎「しませんよ!って、ありがとうございます」 久「実は一本貰っちゃった」 京太郎「4本残ってるんで別にいいですよ。それにしても美味いですよね。」 久「ええ、流石美穂子ね」 京太郎「ラッキー……また海苔巻食えるなんて」 久「あ、これ今日の買いだしメニューと財布ね」 京太郎「了解っす」 久「にしても美穂子が……あの美穂子がねえ」ブツブツ 部室 京太郎「買いだし終わりましたー」 久「おかえりー」 和「お疲れ様です」 咲「お疲れ様」 京太郎「ふー、疲れた」 優希「タコスいるか?」 京太郎「いや、いいや」 優希「そうか。ほしかったら言って良いんだじぇ。一口ならやろう!」 京太郎「はは、ありがとな」 まこ「そう言えば京太郎」 京太郎「先輩?」 まこ「最近客がな」 京太郎「何かあったんですか?」 久「それが面白いのよ。須賀君目当てのお客さん増えたんだって」 京太郎「俺?」 まこ「久……」 和「世も末ですね」 京太郎「失礼だよ! 俺だってルックスは整ってるし」 まこ「話は続けるが、ええか?」 京太郎「どうぞ」 まこ「勿論客の混乱を防ぐためにバイトはさせんが」 久「そのことなら私にも連絡来たわよ。靖子経由で」 まこ「なんじゃと?」 久「せっかくだしオーケーしたわ」 和「ええ」 京太郎「何か依頼ですか?」 咲「今度ここにプロが指導に来るんだよ。」 京太郎「へー、凄いな」 咲「でね、その条件が」 京太郎「ああ、俺がどっかでなんかしてくればいいのか」 和「そうです」 優希「嫌なら断っていいんだじょ?」 京太郎「別に俺は平気だけど」 まこ「無理してないか?」 咲「京ちゃんは元気が取り柄だから」 京太郎「ま、そんなところだな。で、誰が来るんですか?」 和「牌のお姉さんです」 京太郎「なに!?」 久「楽しみよね~」 京太郎「いいなぁ」 はやり「君が須賀君かな?」 まこ「ま、無事帰ってくるんじゃな……って」 はやり「はや?」 一同「えええ!?」 京太郎「……(本物!)」 はやり「…合格」ボソッ B70 京太郎「?」 はやり「瑞原はやり…じゅうはっさいです☆」 京太郎「初めまして」ペコリ 久「今回はお願いを聞いてくださり、ありがとうございます」 はやり「気にしないでね。後進の育成もプロの務めだから」 咲「じゃあ京ちゃん行ってらっしゃい」 はやり「何処へ?」 咲「え? 何処って北海道へ行くんじゃ」 はやり「行かないよ~。だってはやりもお仕事あるし、ね☆」 久「でもそれが条件のはずじゃ」 はやり「とりあえず一局打とうか」 まこ「は、はい!」 京太郎「じゃあ俺はお茶でも」 はやり「京太郎君はココ☆」 京太郎「対局席?」 はやり「半荘おーわり☆」 和「和了れない…」 はやり「でも降り方、牌効率はトップクラスじゃないかな」 和「ありがとうございます」 はやり「頭が固いのが難点、ちょっとオカルト混ぜられただけで振り込みやすくなるのは今後の課題だぞ☆」 和「ですが」 はやり「優希ちゃんは南場が弱いけど、集中力、糖分の問題なのかな?」 優希「うーん、でもチョコとかじゃ力でないじぇ」 咲「カン」 はやり「咲ちゃんは相変わらずかな?」 咲「お姉ちゃんとどっちが強いですか?」 はやり「うーん、どっちだろうね~」 咲「ところで瑞原プロ」 はやり「なにかな?」 咲「なんで京ちゃんの膝の上に?」 はやり「?」 咲「いや、疑問符出さないでください」 久「有珠山高校には連絡してきました」 はやり「ありがと。今度はやりもお詫びに指導しに行くね」 久「お願いします」 京太郎「あ、あの」モゾモゾ はやり「やん♪」 京太郎「ずっとこの体勢は」 はやり「でも咏ちゃんにやってたよね?」 京太郎「あ、あのブログ見たんですか!?」 はやり「プロの間では結構有名だぞ☆」 咲「京ちゃん顔真っ赤だよ」 まこ「そりゃあ憧れの女性が自分の膝に座ってれば」 和「それに須賀君の好きな巨乳…」 久「カチコチにもなるわね」 優希「私だって後3年くらいすれば」 はやり「はやりは小学生のころから結構あったぞ☆」 優希「ぐっ」ガーン はやり「はーい、メンバーチェンジだよ」 まこ「和、代わってくれんか?」 和「いいですよ」 優希「ちょっとやけ食いして脂肪つけてくる」 久「なら私が敵打ちをってね」 京太郎「あの」 はやり「次は京太郎君が打つ番だぞ☆」 京太郎「良いんですか!?」 はやり「はやりがしっかり指導してあげるから、ガンバ☆」 京太郎「はい!」 咲(京ちゃん人気者だなぁ……でも、お正月の賭け麻みたいに人が持ってる物を巻き上げるのって) 京太郎「よーし、やるぞー!」 はやり「えいえいお~」ぎゅっ まこ「後ろから抱きついた!?」 久「あすなろよ。あすなろ抱きよ!」 京太郎(胸が、胸が背中に) はやり「このほうが色々見やすいからね。深い意味は無いぞ☆」 まこ「京太郎」 咲「まさか…」 久「あはは」 京太郎「俺が……1位? や、やった!!」ガタッ 和「後ろから助言ありなんですから、当たり前です」 はやり「凄い凄い!」 京太郎「はやりさんのおかげです!」ギュッ! はやり「はやや。京太郎くんも良く頑張ったね」ギュゥッ! 京太郎「あはは、まぐれですよ」 はやり「ご褒美だぞ☆」チュッ 京太郎(き、キス) まこ「犯罪じゃ!」 はやり「ほっぺだからセーフだよ」 まこ「詭弁を…」 久「まぐれ、まぐれよね」 咲「私が京ちゃんに負けるはずないもん」 はやり「あはは」 まこ「何時まで抱きついとるんじゃ」 はやり「嫉妬かな? かわいい☆」 まこ「むかっ。離れんか!」 はやり「きゃっ」 京太郎「まさか俺が勝てるなんて」 はやり「素質はあるぞ☆」 まこ「京太郎と腕を組むな!」 はやり「やーん、怖い☆」 咲「もう一回」 まこ「じゃな」 久「和代わる?」 和「ええ。現実を教えてあげます」 咲「たった一回勝っただけで調子乗らないで」 京太郎「わかってるって。でも、牌のお姉さんってすごい」 はやり「今度はアドバイス少なめにするね」 咲「京ちゃんの癖に…」 まこ「(瑞原プロ)潰す」 京太郎「やぁってやるぜ!」 和「他人の力で…哀れですね」 はやり「京太郎君の対局結果は?」 対局終了 京太郎「みたかオラァ!!」 咲「お、おかしいよ! こんなの、おかしいよ!」 京太郎「1位だ!! 俺が、俺が1位だ!!」 和「悪夢ですね……」 京太郎「シャア!!」 はやり「凄い凄い!!」ギュッ 京太郎「はやりさん!」ギュゥ はやり「京太郎くん!!」チュッ 京太郎「勝った、勝ちました!!」 はやり「すごいすごい!」チュッ!チュッ! 京太郎「あはは、あははは!」 はやり「弟子になろ☆ はやりの弟子になろ!」ギュゥゥッ 好感度がB70からA80に上昇しました。 まこ「……」フラッ 久「あ、まこ」 まこ「便所じゃ……すぐ戻るけえ」 久「でも」 まこ「ちょっと一人で気張りたいだけじゃ……あはは」 和「あはは、嘘です。須賀君が」 久(咲達に良い牌が来れば九種九牌で流し、自身は次の配牌で確実に和了る。嫌な打ち方ね) はやり「やっぱり京太郎くんは」 咲「私もちょっと外の空気を吸いに行ってきます」 和「でしたら私も」 咲「ごめん、ちょっと一人になりたいから 和「咲さん……」 咲(お姉ちゃん……) 優希「どうしたんだじぇ? 犬がお祭り騒ぎって、なにキスしてるんだじぇ!!」 京太郎「あ、優希!」 優希「ななななにして」 京太郎「1位だ。俺が、俺が1位だ!」 優希「なにをわけのわからない事を」 久「須賀君が和、咲、まこを相手にトップで終わったのよ」 優希「じぇじぇじぇ!?」 京太郎「やったー!」 はやり「京太郎くんすごい! だから弟子になろ! はやりの弟子になろ!!」チュッ 優希「キスをやめろー!! 京太郎の口を塞ぐんじゃないじぇ!!」 京太郎「瑞原プロ、ありがとうございます!」 はやり「こちらこそごちそうさ、京太郎くんの才能にびっくりしたよ☆」 優希「は、牌のおねえさん! 決闘、決闘を申し込むじぇ!」 はやり「また今度ね」 はやりの好感度が80→90(ロックオン☆)に上昇しました。 その頃 咲「あ、お姉ちゃん、うん……」 咲「声が聞きたくなっちゃって」 咲「あはは、負けちゃった。2回も」 咲「ねえお姉ちゃん、本気出したのに、私負けちゃった……」 咲「それも京ちゃんと瑞原プロに」 咲「もう負けるつもりなかったのになぁ……」 咲「でも、あの時の京ちゃんはちょっと良い顔してたかな」 咲「次は負けないけどね」 女子トイレ まこ「うぐっ、くっ」 まこ「勝てるはずじゃった……いくら上手く打とうが、初心者は初心者」 まこ「全国での経験で初心者対策も出来ていたつもりじゃった……ぐすっ」 まこ「勝った京太郎を祝うつもりももちろんあったのに」 京太郎『シャア!!』 まこ「あんな笑顔、わしは今まで見たことがなかったんじゃ」 まこ「それに瑞原プロと……うっ、うっ…おええっ」 まこ「はぁ、はぁ」 まこ「京太郎……」グスッ まこ「わしは嫌な女じゃ……素直に京太郎を祝福出来ん女なんじゃ…うう」 数日後 京太郎「……手紙?」 京太郎「瑞原プロからだ」 京太郎「なになに」 京太郎「東京に来い?」 京太郎「……どうしよう」 京太郎「アレ、もう一通」 京太郎「三尋木プロだ」 京太郎「内容は横浜に、か」 京太郎「どうしよう」 京太郎「カピもいるし無理だよな。断ろっと」 京太郎「電話で良いか。電話番号書いてるし」 京太郎「ピポパっと」 京太郎「あ、瑞原プロでしょうか。須賀京太郎です」 京太郎「ええ、手紙届きました」 京太郎「返事の件ですが、やっぱり俺、清澄からは」 京太郎「いえ、はやりさんのことが嫌いなわけではありません。むしろ好意を抱いています」 京太郎「でも、やっぱり無理なんです。ここからは離れられなくて」 京太郎「泣かないでください。ええ、本当にごめんなさい」 京太郎「……心が折れそうだな。でもここは」 京太郎「三尋木プロのお電話で間違いないでしょうか?」 京太郎「ええ。俺です、須賀です本日は断りの」 京太郎「い、移籍金って何ですか!」 京太郎「あ、いえ。お金の問題ではなく」 京太郎「先ほどもはやりさ、瑞原プロにも断りを入れてきたんです」 京太郎「え、断って来たなら平気だろ? すみません」 京太郎「ごめんなさい。まだ高校生ですし。」 京太郎「転校しろ?」 京太郎「ごめんなさい。三尋木プロのご期待に添えなくて」 京太郎「よし、これでいいな」 後日休日 京太郎「……」 瑞原はやり『京太郎君へ 諦めないぞ☆』 三尋木咏『おにいちゃんへ。 わっかんねー。それとも私がそっちに住めってか? 知らんけど』 京太郎「二人から更なる手紙が」 丁重に断りました。
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ガチャッ 京太郎「買い出ししてきましたー」 優希「お、ご苦労様だじぇ!」 京太郎「こら、飛びつくな! ちゃんとタコスはあるから」 優希「いぇーい!」 まこ「いつもご苦労様じゃな」 京太郎「いえ。あ、染谷先輩に頼まれていた奴ですけど……」 まこ「ん? ああ、それは後ででええ」スタスタ 京太郎「? そうですか? じゃあ和、これ」 和「ありがとございます須賀君」 咲「私にはー?」グイグイ 京太郎「はいはい。これな」 久「須賀くぅーん」ニコニコ 京太郎「ありますってば」 久「わーい、大好きよ」 京太郎「もう、みんなして!」 キャッキャウフフ まこ「調子がええのぅ……」フフ 京太郎「(いつも思うけど、どうして――染谷先輩はいつも)」チラッ まこ「……」クスッ 京太郎「(最後尾、なんだろう)」 __ __ / \_/ \ / トヽV/; | \ ,. ―' !゙゙`´"'ツ }ヽ f',ィ / ノ /ノ ヽ }. レ 、 ,ィ'―- レ'-\ ノ | イィ / |fフヾi 、 , ィァ=、 } ヽ {. ノイ i ハ、|゙、 ノノート_ ! ノレ1、 } \ f'-‐{ K i |"-" ' "-"イノ レ| );ヽ ノ 从 、 \_ ー ‐ _ノ ノ人 ( ツ \へ、 rー-‐' |ノノ ノ'" ヾ ___ノi ノー-、_ r'" . . . . ト---/ . . . . . . .>=、_ / ト、 . . . . | / . . . .;.イ r==i .} / V| \ . レ' .___/ / レ' | i. / 〈/ ̄Τ`Tー-―"| / | \_ /f三ヽ、 __|二L__. ヽレ / ├==' 人'へ-√´ \ ヽ\ / | { ' '´ / ー-≠- 、 } 、 _,..ィ_´ V `ーr--イ | | くー- 、_ ノ | 〈 | ! ヽ 、_二 ̄ ノ | | ヽ } 〉 / ヽ | ソ 〈 |ー―------- -―'" 〉 フー--r―----r―‐r―く / / / | | i ヽ/ / / ノ |! i! \ 第十章【いつだって最後尾 不思議なディスタンス!】 京太郎「お茶を淹れましたよー」 優希「いっちばーん!」ダッ 咲「ありがとう、京ちゃん」 京太郎「いいっていいって」コトッ 久「やっぱり須賀君がいると助かるわー」 京太郎「あっ、染谷先輩もどうぞ」 まこ「ん? あぁ、先に和にせぇ」 和「すみません」スッ 京太郎「……?」 まこ「なんじゃ?」 京太郎「いえ、なんでもないです」 まこ「……」 京太郎「(染谷先輩はいつも、自分の番を最後にする)」 お茶を飲むのも、何かを貰う時も 全部一番最後 京太郎「(こういうの、なんていうんだっけ?)」 奥ゆかしいって言うのか、なんていうのか 京太郎「(なんだか気になる) これが、俺と染谷先輩の奇妙な関係の始まりだった 翌日 京太郎「ふんふ~ん」フキフキ ガチャッ まこ「お、ご苦労様じゃな」 京太郎「あ、染谷先輩。お疲れ様です」 まこ「……一人か?」 京太郎「はい。ちょっと早く来すぎちゃって」 まこ「そうか……っと、わしは少しトイレに行ってくるけぇ」 京太郎「え? あ、はい」 まこ「すまんのぅ」 バタン 京太郎「……」 うーん なんだろう、俺……避けられてるのかな 京太郎「いやいや、そんなことは無いって」 ガチャッ 咲「もー! 一人で先に行くなんて酷いよー」 京太郎「ああ、咲。おつかれさん」 咲「ううん。大丈夫、京ちゃんこそご苦労様」 京太郎「慣れてるからな。それより、染谷先輩のことなんだけどさ」 咲「染谷先輩?」 京太郎「俺、なんだか避けられるみたいでさ」 咲「えー!? それは無いと思うけど」 京太郎「そうか?」 咲「うん。絶対そんなこと無いよ!」ブンブン 京太郎「そっか、ならいいんだけど」 ならどうして、俺と二人きりになってくれないんだろう 男の人が苦手なのか? いやいや、染谷先輩に限ってそれは無いだろう 京太郎「うーん」 咲「?」 部活終わり 京太郎「お疲れ様でーす」 久「んっしょ。はぁー、終わったわねぇー」 咲「ねぇねぇ京ちゃん! 駅前のファミレスに行こうよ!」 京太郎「あそこか。まだオープンしてないんじゃなかったか?」 咲「あれ? そうだったっけ?」 優希「なら、私とタコスの屋台に行くじょ!」 和「いえ、それよりは私と……」 久「あら、モテモテね須賀君」 京太郎「あはは、そうですね」 まこ「……」 京太郎「そうだ! 染谷先輩も一緒にどうですか?」 まこ「ん? わしか? わしは……そうじゃな」チラッ 咲「?」 優希「どうかしたじぇ?」 まこ「あ、いや。家の手伝いがあるけぇ……すまんな」 和「そうですか。それは残念です」 京太郎「……(まただ)」 また、染谷先輩は一歩引いてしまう なんでだ? 俺といるのがそんなに嫌なんだろうか 久「そんなに忙しいの?」 まこ「かきいれ時じゃけぇの」 京太郎「……なら!」 まこ「?」 京太郎「俺、染谷先輩の店を手伝いますよ!」 久「!?」 優希「じぇ!?」 和「じょ!?」 咲「和ちゃんっ!?」ビックリ 京太郎「どうですか?」 まこ「ど、どうですかも何も……急にそんな」 久「あら? いいじゃない。仲間のピンチに力にならないとね」 まこ「部長!」 久「まこ。最近、少しおかしいわよ? 須賀君の好意、無駄にする気?」 まこ「……それは」 咲「私も手伝います! みんなで力を合わせなきゃ」 和「ええ。咲さんの言う通りです」 優希「全国大会前に、染谷先輩に倒れられちゃ困るじょ」 まこ「……すまんのぅ」ペコリ 京太郎「じゃあ、決まりですね」 まこ「ただし、ちゃんとバイト代は出すけぇの」 久「ふふ、最初からそのつもりよ」 優希「タコス代の足しにしてやるじぇー!」 咲「楽しみだね」 和「はい。それより須賀君の衣装についてなんですがやはりゼロのコスチュームは不可欠だと思います。なぜなら須賀君の声、身長、それらを総合するとゼロが一番似合っているからです。それにコードギアスは若者を中心に人気なアニメですから知名度も高いですし、お店の売り上げアップにもつながると私は確信しています。なので須賀君にはゼロのコスチューム以外ありえません。むしろ推奨されるべきではないでしょうか? いえ、推奨などという甘い言葉ではダメですね。確定です。それオンリーです。須賀君にはゼロの格好が義務付けられるべきではないですか? ですよね? そして私がカレンの格好をすることによって全てうまくいきます。きっとお店のファンの方々も満足いただけるかと。そしてつきましては私と須賀君の挙式をあげましょう。須賀君の年齢がネックですが、ゼロで姿を隠すことにより年齢の問題など全てクリアされます。いえ、彼風に言うなれば条件は全てクリアされた、とでも言うべきですね。ふふふふふふっ、須賀君。さっそくゼロのコスチュームに着替えてください!!」ペラペラペラ 咲「?」 優希「?」 久「?」 まこ「……」 京太郎「うん! そうだな!」 Roof-top 京太郎「いらっしゃいませ」 女生徒H「あ、あの! 私、こういうお店初めてで!」 京太郎「お一人様ですか? ではどうぞ、こちらへ」ニッコリ 女生徒H「ひゃ、ひゃひっ//」 京太郎「どうかしましたか?」 女生徒H「わっほい! きゃぁっ!」ドンガラガッシャーン 和「結局ルルーシュのコスプレに落ち着きましたか……でもこれはこれで」ムフフ 優希「のどちゃんのツモ番だじぇー」 和「分かってますよゆーき」スチャッ ゆみ「随分気合の入った格好だな、原村」 桃子「知ってるっすよ。それ、コードギアスとかいうロボットアニメの……」 和「ギアスはロボットアニメじゃありません!」クワッ 桃子「ひぇっ」 和「あれはギアスという力を使ってのうんたらかんたらほにゃらら!!」 久「(スパロボに出ておいて何を言ってるのかしら)」ウーンコノ ゆみ「次はでこちゃんの番だぞ」 優希「でこちゃん言うな! このスーパーアイドルの優希ちゃんが!」ギャーギャー 咲「みんな楽しそうだなぁ」 京太郎「いいんじゃないか? お店も繁盛してるし」 咲「うん。(でも京ちゃん目当ての女性客はいらないなぁ)」 ガヤガヤ 京太郎「ふぅー」 まこ「お疲れさん。少し休憩にせぇ」 京太郎「え? でも、染谷先輩も休憩入ってませんよね?」 まこ「わしゃ入らんでも大丈夫じゃけぇ」 京太郎「だって、今日は一度も」 まこ「それなら、みんなが入った後に入る。じゃから心配せんでも……」フラッ 京太郎「! 染谷先輩!?」ガシッ まこ「くっ……ちょっと、ふらついただけじゃ」 京太郎「全然ちょっとじゃありませんよ」ギュッ まこ「いいから。みんなには何も言うな」 京太郎「ダメです。休んでください」フニフニ まこ「京太郎」 京太郎「……」ジッ まこ「……分かった。休むから腕を離すんじゃ、いつまでも、その」カァッ 京太郎「へ?」モニモニ まこ「胸を、揉まれると……んっ、変な、感じじゃ……//」カァァ 京太郎「ほわぁっ?! すすす、すみません!?」サッ まこ「……別にええ。これぐらい、気にせんからのぅ」プイッ 京太郎「……」 久「あら? 二人共なにしてるの?」 まこ「!」 久「今から休憩? 私達はまだ対局があるから、二人は先に入ってていいわよ」 まこ「じゃ、じゃが」 京太郎「染谷先輩」グイッ まこ「!? きょ、京太郎!」 京太郎「じゃあ、行きますね」 久「ええ。ゆっくりしてきなさい」 休憩室 まこ「……」 京太郎「お茶です。どうぞ」 まこ「あぁ、すまんのぅ」 京太郎「やっと、ですね」クスッ まこ「?」ゴクゴク 京太郎「やっと――染谷先輩に、最初にお茶を受け取って貰えた」 まこ「っ!」ゴフッ 京太郎「うわぁっ!? 大丈夫ですか!?」 まこ「な、なんでもないけぇ」ゲホゲホ 京太郎「無理しないでくださいよ」 まこ「だ、誰のせいじゃと思うとるんじゃ」ギュッ 京太郎「え?」 まこ「……無理やり、わしを休憩させおって」ガシッ 京太郎「それは、だって……」 まこ「わしは最後で……ええんじゃ。いつだって、最後で」クンクン 京太郎「あの、それ……一体、どういうことなんですか?」 まこ「……京太郎には関係の無いことじゃ」スリスリ 京太郎「本当にそうですか?」 まこ「……」ギュゥー 京太郎「俺には、染谷先輩が無理をしてるように見えます」 まこ「わしが? とんだ節穴じゃな」ハムハム 京太郎「なら、答えてください」 まこ「……」グリグリ 京太郎「どうして、どうしてですか?」 まこ「っ」プルプル 京太郎「一体どうして!!!」 まこ「ふぁっ……んぅ」スリスリ 京太郎「さっきから俺の体を堪能してるんですか!?!!?」 まこ「はっ!? しまった?!」 京太郎「へ? 自制していた?」 まこ「ああ。誤解させていたようじゃな。逆じゃ、逆」ケラケラ 染谷先輩は笑いながら俺の肩を叩く どうやら、いつもの様子に戻ったらしい まこ「すまんのぅ、悪気は無かったんじゃが」 京太郎「どういう、ことなんですか?」 まこ「つまり、じゃな。わしは……その、京太郎のことが気になっておってのぅ」 京太郎「え?」 まこ「じゃが、わしはほら。この見た目じゃろ?」 京太郎「どの見た目ですか?」 まこ「……あー、わしはきっと、そういうところが好きなんじゃろう」 京太郎「えっ」ドキッ まこ「ま、京太郎がどう思おうが、わしはほら、世間一般的に人気が出るような顔じゃない」 京太郎「ええ!? そんなオカルトありえませんよ!」 まこ「言動に気をつけるんじゃぞ京太郎。今のわしはいつ、京太郎に襲いかかるか分からんけぇのぅ」 京太郎「」 まこ「まぁ、とにかく。わしは咲や和、優希や部長のように可愛らしい部類には含まれんらしい」 京太郎「……反論したいですが、一応続きを聞きます」 まこ「これはあくまで仮定の……話じゃが」 京太郎「はい」 まこ「お前に好きな女がいたとするじゃろ?」 京太郎「え、ええ」 まこ「その女の周りには、自分より格好良い男が沢山おる。そして、その男達の全員が女のことを好きなんじゃ」 京太郎「……それは、辛いですね」 まこ「そして、その男達はお前の大切な仲間じゃ。京太郎なら、どうする?」 京太郎「どうするもなにも……きっと、諦めて……みんなを応援するに……あっ」ドクン そこで気づく まさか、染谷先輩が言いたいことって…… まこ「……分かったじゃろう。わしが、最後尾にいる理由が」 まこ「外見も釣り合わん。中身も対して可愛くないわしより」 京太郎「……」 まこ「仲がいい、可愛らしい、スタイルがいい、色気ある、あいつらの方がいいじゃろう?」 京太郎「なんですか、それ……」 まこ「事実じゃ。それに、わしがお前にアタックするより、他の子と時間を使った方がええ」 京太郎「……」 まこ「わしはあの中で一番理性があると思うちょる。わし一人が犠牲になって、みんなのやる気が維持できるなら」 京太郎「そのために、染谷先輩だけが諦めるんですか?」 まこ「そうじゃ。わしがお前を我慢するだけで、みんなが大会で実力を発揮できる」 京太郎「……そもそも、みんなが俺を好きかどうかもわからないのに」 まこ「いずれ分かる。あいつらの、お前の気持ちは本物じゃからのぅ」 そう言って、染谷先輩は立ち上がる 俺の顔を見る瞳は、恐ろしいほどに無機質だった まこ「京太郎。お前は無防備過ぎるけぇ。近くにいる女はみんな、京太郎のことを好きになる」 京太郎「ありえませんよ、そんなの」 まこ「……今はそう思っちょろうが、すぐに分かるじゃろ」 京太郎「待ってください」 まこ「……なんじゃ?」 出ていこうとする染谷先輩の腕を掴む その腕は震えていて、冷たかった 京太郎「確かに染谷先輩のいうことには一理あると思います」 まこ「……」 京太郎「誰だって可愛い子の方がいいに決まってるし、スタイルがよければ嬉しいでしょう」 まこ「そうじゃ」 京太郎「一人が犠牲になることで、みんながやる気を出せるなら、それが正しいんでしょう」 まこ「そうじゃと言うちょろうが」 京太郎「でも、そんなの俺……嫌です」 まこ「……」 京太郎「だって、約束したじゃないですか。みんなで全国で優勝しようって」 まこ「じゃから、わしは……そのために」 京太郎「染谷先輩がいない」 まこ「っ!」 京太郎「そりゃ団体戦に染谷先輩はいます。活躍もするかもしれない」 まこ「当たり前じゃ。わしを誰だと……」 京太郎「だけど! 染谷先輩一人が辛い想いをして、苦しんで、耐えて、手に入れた勝利なんて!」 まこ「!」 京太郎「そんなの、絶対おかしいですよ……」グスッ まこ「……京太郎」スッ 京太郎「そ、染谷先輩」 まこ「わしはな、最初……見つめるだけで満たされてたんじゃ」 京太郎「……」 まこ「ひと目、京太郎に逢いたくて、声が聴きたくて」 京太郎「染谷先輩……」 まこ「じゃが、傍におっても京太郎の傍には常に誰かがおる」 京太郎「でも、それは」 まこ「わしだけの場所なんてない。それでも、みつめるよりは幸せだと……自分に嘘を吐こうとした」ジワッ 染谷先輩の柔らかな感触が、俺の体を包む まこ「情けないほどに、愛しちょるのに……やり場のない想いだけが残った」ギュッ 京太郎「……俺は」 まこ「臆病な素顔を隠す為に、無理に笑う事ばかりが上手くなったんじゃ」 背中に回された両手が、わなわなと震えている まこ「時が経てば忘れられる。そう、自分を慰めて、虚しいほど本気だと気付けんかった」 京太郎「そうですよ。本心を隠したって、苦しい思い出ばかりが溢れるだけですから」 まこ「あぁ……そうじゃな。こうしているだけで――わしの決心なぞ、吹き飛びそうじゃ」ギュゥゥ 京太郎「染谷先輩。俺、思うんです」 まこ「?」 京太郎「誰がお似合いだからとか、あの人が相応しいとか、理論付けて自分を納得させることは出来ても」 所詮、そんなものでは―― 京太郎「心にだけは、嘘を吐けない」 まこ「!」 京太郎「頭でいくら理解しても、納得しても。心は好きな人を求めてしまう」 まこ「……」ブルブル 京太郎「だから、自分の心が納得するまで……戦うしかないんです」 まこ「たたか、う?」 京太郎「俺はここにいます。傍に誰がいても、俺という存在はここにいます」 まこ「……あぁ、わしの腕の中じゃ」 京太郎「染谷先輩はずっと待ってたんでしょう!?自分が我慢しなくても済む、みんなの敵にまわらなくても済む……そんな誰もが笑って、誰もが望む最高なハッピーエンドって奴を。今まで待ち焦がれてたんでしょう?そんな展開を……何のためにここまで歯を食いしばってきたんですか!?自分のその手で大切な仲間を助けて見せるって誓ったんじゃないんですか?染谷先輩だってヒロインの方がいいでしょ!? 脇役なんかで満足しないでください、命を懸けて自分の気持ちを守りたいのなら! だったらそれは全然終わってません、始まってすらいない……ちょっとくらい長いプロローグで絶望しないでください!手を伸ばせば届くんです! いい加減に始めましょうよ、先輩!!!!」 /⌒ー‐‐/ ヽ / ∧ ∨ ィ ∧ _〃 !ー'ー∨ー! ∧ / ナ- L __ \ V〈 ィ─ 、 _ヽ` ハ 〉 X 〈 f j ヽ__/ .f j 〉ヽ ノレ|`' / 代 └' ノ ! └' }-、 L V〈 ヽ!  ̄ ̄ ` ー─'7ノ ト 〉 V ∧\ , -‐-、 / 、 j ヾ〉 ` \ヾー....._.......<レ' ∨′′ .-,,┘ 〈二_ まこ「長い、三行で」 京太郎「先輩 諦めないで 真矢みき」 まこ「あぁ、そういうことか」ポンッ 京太郎「……泣いてもいいですか」 まこ「冗談じゃ」クスクス 京太郎「じょ、冗談ですか」ショボン まこ「まぁのぅ。じゃが、京太郎の気持ちは伝わったけぇのう」ギュゥ 京太郎「そ、染谷先輩っ//」カァッ まこ「……ありがとうな。京太郎のお陰で、心が楽になった」 染谷先輩は俺から手を離して、背を向けた まこ「ほら、早く仕事に戻るんじゃ。みんなが待ってるけぇ」 京太郎「は、はい!」 俯いたその表情は見えないけど、俺には分かる まこ「(部長達もまごついておるようじゃし、ここいらで最前列に出るのも悪くないかのぅ)」ニッ きっと先輩は、今までに見たことがないくらい―― ___ __r¬ブ--ヘ、_r¬-、 /_厂、/ 、 ∨ /ヽ / 〈 、/ ト\ `´ \ / 厶y′ ドミミv彡l l l / ,√´ ‐-、_/ `^^゙l ヽl | / レ´ , ,≦ニミヽ | 〉 _ノ 〈イ ,イ〈了⌒」゙ ヽ z_=ヽ、 V! / 从i トヘヾ 辷ソ ;-、/7,ハVハ lハ l / 八 `‐' `ー,,-'′ ヽヒ'ソイ丿 ル′ レ'〈 ` ー、 ,、_ ` ,,ーl´イ ___ 丿 ン / lヽ 丶二7 八 \ / ̄`,二ユ`ー<レ'八、ィ」 \ イ ,ハノ. / / └、‐-\-‐´ `¬-、`-r< 八_ン′ 〕ヽ/ \__ \ r===ミr个、ゝイ --;¬─‐-、. 厶 { / r┘ーヘ、{{ /ソ小K´ ̄l|__/ l / ヘ / `¬ニソヘヾ=≠″| lヾ\_リ _i} -y | ! __ ハ、/ __ ,、 〉」 | |│|`´lヽヘ∠-‐- 〈  ̄〕,〈 /,∠ニヽ\ ̄`-Lj-Ll __」 V__,、--¬、 \ゝ、 /// ,⊆ニユ、  ̄`ヽ二_ j 〉  ̄`辷ス´ / ヾニ二ヽ\_ __r-─ヘ、_厂 { \ /7⌒ ̄ ̄/ \ \}__ ヽ l\ l レ ' ヽ 〉 \\ l \ / 〉__/ ヽ ヽ.〉 , --─-- 、 ヽ /\ / _,、--´ ̄ l. 〈 \∨ ヽ--ニ ̄ \ _ | ヽ 〈 l ̄ ̄`ー---‐′ まこ「……コンタクトと、ストレートパーマ……試してみる価値はありそうじゃな」クスクス 晴れやかな表情で、笑ってくれているって 第十章【いつだって最後尾 不思議なディスタンス!】 カンッ
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京太郎「なんだよチクショーまたラスかよ!!」 京太郎「毎回クソ配牌とクソヅモなのは何でなんだよ!! リーチかけても全然和了れねえし!」 京太郎「何で俺んときは最後まで流れるクセに相手がリーチすると一発でツモんだよおおお!!」 京太郎「もうやだこのゲーム!! 帰る!!! 帰るもん!!!」 和「須賀くん、いい加減奇声上げるの止めてください。うるさいですよ」 京太郎「うぅ……和ぁ……」 和「またラスとったんですか? コレで何度目ですか」 京太郎「多分……二桁超える……」 和「……いくらなんでも下手過ぎでしょう……」 京太郎「うぅ……俺の何が悪いんだよ……やっぱ運なのかよ……」 和「ああもう、ウジウジしないでください。男の子でしょう?」 京太郎「男だって泣きたい時はあるさ……」グスッ 和「……はぁ……」 和(しょうが無いなぁ……)スッ カチッ カチッ....カチッ.... 京太郎「……」 カチッ....カチッ.... 京太郎「……?」 和「……」カチッ...カチッ... 京太郎「……何してんだ? 和」 和「牌譜見てるんです。 須賀くんの対局の」カチッ ロンッ 京太郎「あっ! それ! 俺が親ッパネ振った時の!」 和「見ればわかりますから」 京太郎「せっかくジュンチャン三色見えてたのにー!! あークソ! クソぉおおお!!!」 和「……」カチッ...カチッ.... ツモッ 京太郎「あ、それ!! せっかくトイトイ張ったのにダマでツモられたやつ!! マジ死ねよ和了ったやつ!!」 和「……」カチッ...カチッ... カチッ.... ロンッ 京太郎「あーこれも!!せっかくのホンイツがこいつのせいでパーだよチクショウ!!」 和「……」カチッ カチッ... ロンッ 京太郎「とか思ってたらチンイツ振り込むっていうよぉ!! 俺なんかしたか!? なぁ!!」 和「……」カチッ 京太郎「………」 和「……」カチッ 京太郎「なあ和。 もしかして俺、うるさい?」 和「言わないとわかりませんか?」 京太郎「……お茶淹れてきます……」シュン... 和「……」 カチッ...カチッ.... 和「……」カチッ ― 4位 SUGA・KY -8,200 ― 和「………」 京太郎「お茶です……」コトッ 和「あ、どうも」スッ 京太郎「……」 和「ズズッ……」 京太郎「………」 和「……ズズッ……」 京太郎「………あの……」 和「…………ズズッ………」 京太郎「……あの……和さん……」 和「今お茶飲んでるんですが」 京太郎「は、はい、すいません……」 和「……ふぅ……」コトッ... 京太郎「……あ、お茶片付けま」 和「須賀くん」 京太郎「ひっ。 あ、は、はいっ」 和「結論から言います」 京太郎「は……はいっ」 和「あなたは下手です」 京太郎「おふっ」 和「まず、基礎がなってません」 京太郎「がはっ」 和「ドの付く程の初心者丸出しです」 京太郎「うぼぁっ」 和「お茶おかわり」スッ 京太郎「あ、はい」 京太郎「……そんなに酷かったか」 和「ええ。 正直、見てて苦痛でした」 京太郎「そ、そんなにか……」 和「……すいません、少し言い過ぎました」 和「見てて思ったのは、牌効率と捨て牌読みがなってないかな、と」 京太郎「牌効率と捨て牌読みねぇ」 和「須賀くん、好きな役は何ですか?」 京太郎「え? なんだ急に」 和「当ててみせますよ。 タンヤオ、三色、トイトイ、染め。 でしょう」 京太郎「え、凄い。 何でわかったんだ?」 和「さっきの打ち方がそれらの役しか狙ってないってわかるからですよ。あからさま過ぎます」 京太郎「そんなにか」 和「バレバレを超えてスケスケのレベルです」 京太郎「マジかよ。エロいな」 和「ホント、エロエロですよ」 和「ごほん」 和「まぁとにかく、須賀くんの悪いところは最初から決め打ちしているところですね」 京太郎「決め打ちは駄目か」 和「一概には言えませんが、普通は色々な役を視野に入れながら打っていくものです」 京太郎「うーむ」 和「それと、今あげた4つの役は鳴いた場合基本相手にバレやすい役です」 京太郎「そうなのか?」 和「そりゃそうです。鳴いた牌、及びメンツの種類がシンプルですから」 和「タンヤオは2~8までのいずれか。染めは一色ですし、トイトイは刻子だけ。三色は2色も鳴いたら確定ですし」 京太郎「確かに」 和「かと言って鳴かずにタンヤオ以外のこれらの役を作るのは難しいですからね」 京太郎「じゃあどうすりゃいいのさ」 和「ですから、これらの役だけに決め打たず、もっと幅広く役を受け入れやすい様に打っていくのがいいんですよ」 京太郎「ふむ」 和「須賀くんはもう役は全て覚えていますよね?」 京太郎「点数計算はサッパリだけど、流石に役はな」 京太郎「でも……どう打てばいいのかわからなくてなぁ」 和「ふむ」 京太郎「和はどう打ってるんだ?」 和「私ですか? さっき言ったとおりですよ。受け入れを広くしながら打つ様に」 京太郎「だからそこがよくわかんないんだ。どう打てば受け入れが広くなるのか……」 和「……ふむ」 和「わかりました。 では打ちながら説明しましょうか」 京太郎「おっ、そりゃいい」 和「……なにしてるんですか?」 京太郎「俺の膝の上が空いてるぜ?」ポンッ 和「いいから椅子持ってこい」 京太郎「あ、はい、すいませんでした」 カチッ 和「……1位と2位が0の3位2回、4位が21回……」 京太郎「どうよ」 和「どうしようもないですね」 京太郎「辛辣ぅ!」 和「まずは門前、つまり鳴かずに打つことが重要です」カチッ 京太郎「鳴きは禁止か?」 和「そこまでは言いませんが、基本門前が好ましいですね」カチッ 和「現代麻雀だと一発に裏ドラ有りとリーチした時のメリットが高いですから」カチッ 京太郎「無いルールもあるのか?」 和「競技麻雀だとそうですね。一発、裏ドラ、槓ドラ、赤ドラなし。 運の要素を切り捨ててます」カチッ 京太郎「ほぇぇ」 和「私はむしろそっちのルールのほうが好きですけどね」カチッ 和「……っと」 和「須賀くん、問題です。 ここは何を切ったらいいですか?」 京太郎「ん?」 北家 ドラ4m 6巡目 245m3455679p334s ツモ5p 京太郎「むっ……むぅ」 和「始まったばかりなので点数の変動なしです」 京太郎「タンピンを目指すなら……浮いてる9pでいいんじゃないか?」 和「まぁそれも正解です」 京太郎「ということは、和なら何を切るんだ?」 和「私ならこれですね」 カチッ 打:2m 京太郎「2m? 9pを残すのか?」 和「ええ、8pのツモを考慮すると4-7pの受けが残る分こちらのほうが効率はいいです」 京太郎「でもそうなると234の三色は切り捨てに……、あっ」 和「345が残りますね。 もちろん3sが雀頭になってもいいし、鳴いてもテンパイの早い。有効牌の多い選択ですよ」 京太郎「ふぅん」 和「ドラ表示牌が3mということもありますし、さいあく三色が崩れてもタンピンでリーチもいいです」 京太郎「見るのは役だけじゃないんだな」 和「私が見ているのは結局は麻雀の基本ですからね」カチッ 京太郎「麻雀の基本?」 和「なるべく早く、高く、そしてリーチをかけてツモりやすい手を作ることです」 京太郎「メンタンピンでツモ和了りが基本か」 和「まぁ、打ち方は個人と状況次第でいくらでも変わりますけどね」カチッ 京太郎「おっ」 リーチッ 和「ふふっ」 京太郎「見事メンタンピンでツモ和了り。流石は和」 和「三色も裏ドラも乗りませんでしたけどね。 出だしは好調でした」カチッ ロンッ 和「えっ?」 京太郎「はっ?」 ホンイツ、トン、ハク、ドラ1。 ハネマン。 和「………」 京太郎「………」 京太郎「せっかくの満ツモが……」 和「こ、こういう時もあります! ていうか3巡目でこれは読めませんよ普通!」カチッ 京太郎「……やっぱり俺って呪われてるんじゃ……」 和「ま、まだ始まったばかりです! 頑張ってここから逆転しましょう!」カチッ 京太郎「……もう死にたい……」 和「もう! 落ち込みすぎです!!」カチッ 和「んっ……」カチッ 和「須賀くん」 京太郎「はいはい。 問題?」 和「この手牌なら何を切ります?」 東2局 西家 5巡目 ドラ9m 持ち点 2,0700 346789m5p444599s ツモ3s 京太郎「ハネ直くらった後だしなぁ。孤立牌だし5p切ればイーシャンテン……」 京太郎「あ、いやでも基本はタンピンだし……4s雀頭に9s切りとか?」 和「どちらも不正解ではありませんね」 京太郎「……じゃあ和なら?」 和「私は……」 カチッ 打:4s 京太郎「えっ、4s切り? せっかくの暗刻なのに切っちゃうのか?」 和「今回の場合、ドラが9mですからタンヤオに固執する必要はありません」 和「門前を前提とするなら受け入れが多いのは4s切りですね」 和「上手く孤立牌の5pにくっつけば345の三色が見れますし3445sは34sと45sのリャンメンと見る方がいいと思います」 京太郎「でも9mは邪魔じゃないか? ドラとは言え持ってても最終的に切っちゃうようだったら……」 和「ああいえ、この4s打は三色だけじゃなくもう一つの役も見てるんですよ」カチッ 京太郎「? ピンフ三色ドラ1以外に何か……?」 京太郎「……あっ、もしかして……」 和「はい、一気通貫も見てます。シャンテン数なら一通も345の三色も同じですからね」 京太郎「ほぇぇ」 和「跳満を直撃したわけですし、狙うならより高いほうがいいですからね」カチッ 京太郎「なるほどなぁ。 おっ」 ロンッ 京太郎「おーっ、すげえ」 和「よしっ」グッ 和「なんとかトップのままオーラスまで来れましたね」 京太郎「こ、これを勝てば初のトップに……この俺が……!」ガタガタ 和「打ってるの私ですけどね」 リーチッ 和「むっ」 京太郎「うげっ」 和「親リーが入っちゃいましたね」 京太郎「振り込んだらまたラスに……う、うわぁぁ……」ガタガタ 和「落ち着いてください。 要は振らなきゃいいんです」 京太郎「簡単に言うなよ! それができたらこんなに4位取ってねえよ!」 和「あ、す、すいません」 京太郎「ハァッ……ハァッ……」 和(息荒げてまで……) 和「……まぁちょうどいい機会ですし、今度は捨て牌読みをしましょうか」 京太郎「ハァッ……おっ……お願いしまっ……ハァッ……ハァッ……」 和「…………」 和「まずは須賀くん、跨ぎスジと裏スジという言葉は知ってますか?」 京太郎「マンスジなら知ってるけど」 和「帰っていいですか?」 京太郎「冗談っす」 京太郎「それってアレだろ? メンツ構成時に出来る余剰牌のスジ、のことだっけ?」 和「そうです。それぞれの意味は知ってますか?」 京太郎「んっと、裏スジが334とかからの3で……」 和「え?」 京太郎「跨ぎスジが235からの5、だよな?」 和「ぎゃ、逆です逆! 裏スジと跨ぎスジの意味を履き違えてますよ!」 京太郎「え?マジで!?」 和「裏スジと跨ぎスジを逆に覚えてたんじゃ放銃率もそりゃ高くなりますよ……」 京太郎「あ、だーから俺、敵リーチにボンボン振り込んでたのか!! なるほど!!」 京太郎「通ると思った牌全部当たったからな! なーんだ逆だったのか!! 流石は和だ!!」 和「……どうも……」 和「とまぁ誤解が解けたようで再確認しますが」 和「235からの5切りの1-4待ち、568からの8切りでの4-7待ちなど。これらを裏スジと言います」 京太郎「ふんふむ」 和「そして334からの3切りでの2-5待ち、677からの7切りでの5-8待ちなど。これらを跨ぎスジと言います」 京太郎「よくよく考えれば名前の意味のまんまだな」 和「ホント、なんで気づかなかったんですかレベルですよ」 和「基本的に序盤で切られた中張牌……つまりは2~8の牌は裏スジがあり」 和「終盤、及びリーチ宣言牌などは跨ぎスジが多い傾向があります」 京太郎「ほぉ」 和「勿論、これはあくまで傾向なだけであって必ずしもそうだといえるわけではありませんからね?」 京太郎「了解っす。 ……ふむ」 京太郎「……序盤は跨ぎ……リーチは裏……」 和「いや、だから逆です逆」 京太郎「……あれ? ハイ、和先生ッ」バッ 和「どうぞ、須賀くん」 京太郎「数牌の場合はわかりますが、字牌切りリーチの場合はどうなんですか?」 和「ふむ。 良い所に気が付きましたね、須賀くん」 和「一般に字牌切りリーチをする人には次の3つの傾向があります」 京太郎「個人レベルの問題かぁ」 和「1つは、少しでも待ちを読みにくくしたい人の場合」 和「例えば須賀くん、この手牌であなたは何を切りますか?」 京太郎「んっ」 566888m67p11s67s北 ツモ8p 京太郎「こんなの北一択だろ。 イーシャンテンで受け入れも多いのに何処切るんだよ」 和「そうですね。 しかしこの状態から6mを打つ人も少なくは無いんですよ」 京太郎「へ?」 和「理由を説明しましょう」 和「先ほど言った跨ぎスジと裏スジの話は覚えてますね?」 京太郎「ん、ああ。 序盤が裏スジのリーチが跨ぎスジ、だろ?」 和「そうです。 それを踏まえた上でこの手牌を見てみましょう」 566888m67p1167s北 ツモ8p 和「この手から北を打った次巡、8sを引いたとすると……」 566888m678p1167s ツモ8s 京太郎「まぁ、6m切りでリーチじゃないか?」 和「それが妥当ですね。でもその場合このリーチの6mは典型的な跨ぎスジ4-7,5-8m待ちというのが解りやすいんです」 京太郎「あ、そっか」 和「しかしここで6mを先に打ってみましょう」 56888m678p1167s ツモ8s 京太郎「この場合で北切りリーチなら……」 和「直前に6mは切られてますが跨ぎスジとしては取りづらくなりますよね」 京太郎「確かに……これなら6mの裏スジっぽいかも……」 和「このように、少しでも相手に待ちを悟られにくくする為に字牌を最後まで残すタイプがあります」 京太郎「でもコレって牌効率で言えば6m切りの方がいいよな?」 和「そうですね。 でも、捨て牌に迷彩を入れる場合はセオリーとは外れた打ち方をしなくちゃなりませんからね」 和「今回のこの字牌切りリーチは『ツモ和了りしやすくする』というよりは『出和了りを期待する』打ち方に入るかもしれません」 京太郎「ふぅむ」 和「では続いて字牌切りリーチの2つ目の場合」 和「ハッキリ言ってコッチの傾向が1つ目より多いかもしれませんね」 京太郎「というと?」 和「チートイツや国士無双、及び単騎待ちをテンパイした場合です」 和「まぁ、国士無双をテンパイしてリーチにいく人は滅多にいませんけどね」 京太郎「そもそも俺、国士張ったこと無いぞ」 和「というわけで機会の多い単騎待ちとチートイツを考えて行きましょう」 京太郎「チートイなぁ……あれは待ちが読めない役だよな」 和「そもそも単騎待ちというのは一番セオリーに属さない待ちですからね、読むのは難しいです」 和「というか、正直に言うと単騎待ちを読むのは不可能です」 京太郎「えっ」 和「麻雀の性質上、単騎待ち自体があまりリーズナブルとは言えませんからね。 そんなわけで単騎待ちは読めません」 京太郎「じゃあどうすんだ?」 和「まずはチートイツの読みからなんですが、これは有名な説が2つあります」 和「1つ目。 捨て牌に法則性の無いシュンツ系のターツ落としが多い時はチートイツ」 和「まぁ、これはなんとなく解るんじゃないですか?」 京太郎「チートイ狙ってる時に変にシュンツのターツ出来たら困るしなぁ」 和「とは言え、チートイは偶発性の高い役です。 最初からチートイ狙いで打つ人はあまりいないと思いますけどね」 和「続いて2つ目。序盤より後半の方がヤオチュウ牌の捨て牌が多い場合はチートイツ」 京太郎「……そうなのか?」 和「一応単騎待ちは3枚しか和了り牌が無いわけですから」 和「少しでも和了りやすくするためにヤオチュウ牌を手に持って置く傾向はあるとは思いますけど」 和「正直これについてはあまり信憑性があるとは思えませんね。国士無双の可能性もあるわけですし」 和「とまぁチートイツも含め、単騎待ちは『出和了りを狙う』傾向のほうが高いです」 和「だから場に2、3枚切れてる字牌よりもまだ見えていない字牌や老頭牌で待つ方が多いってことですね」 京太郎「字牌の後出しは別の字牌、老頭牌へ待ちを変化したからってわけか」 京太郎「……それだったらダマでもいいんじゃ?」 和「確かにダマのほうが和了る確率は高いですね。 でも単騎待ちは必ずしもダマで行けるとは限りませんから」 京太郎「役なしの場合とか……点数を見て?」 和「そうですね。 凧と麻雀、あがってなんぼですから」 京太郎「じじ臭えこと言うなぁ」 和「お黙り」 和「そして字牌切りリーチする人の3つ目。 完全安牌をテンパイするまで抱えるタイプです」 京太郎「完全安牌?」 和「他家に必ず通る牌のことですね。 字牌なんかはよく完全安牌になりますよ」 京太郎「それって必要無くないか? なんで持っておくのさ」 和「まぁ、言わば『保険』ですね」 京太郎「保険?」 和「1つ想像してみてください」 京太郎「む」 和「自分があとイーシャンテン。 そんな時に他家からリーチがかかりました」 京太郎「うわぁ……」 和「そんな時、なんと自分もテンパイ。 この5sを切ればリーチが出来る……でもその牌は危険牌!」 京太郎「……おえぇぇ……」 和「なんとか通せっ……通ると信じて5s切り!」 京太郎「おおっ!」 和「……結果放銃。 4位に転落」 京太郎「…………死にたい……」 和「あの時もっと早めに5sを打っておけば……5sじゃなくて字牌をキープしとけば……」 京太郎「……死のう………」 和「とまぁ、こんな事にならないように、テンパイ直後まで完全安牌を持つ人も居るわけですね」 京太郎「なるほどなぁ。死にたい」 京太郎「その場合はどう読めばいいんだ?」 和「完全安牌キープの場合だと、持ってるターツのほとんどがリャンメン系です」 京太郎「?」 和「須賀くんはこの手牌からこのツモで何を打ちますか?」 ドラ3m 持ち点18000 346m344556p4588s ツモ北 京太郎「ん……普通ならツモ切りだけど、この北は?」 和「ハイ、完全安牌です」 京太郎「だったら6mかなぁ。 456の三色があるけど46mでの5m待ちは嫌だし、それにドラ筋の6mは危険だしなぁ」 和「ではその後、北を切ってのリーチが入りました」 京太郎「完全安牌の北を切ってのリーチ……あ、それじゃあ」 和「はい。この場合は直前打の6m裏スジである可能性があるんです」 和「裏スジの余剰牌は持ってても要らないものですからね。安全度の高い完全安牌を保持するほうが良いというわけです」 京太郎「んなるほど。 完全安牌切りのリーチは裏スジが有力ってことか」 和「勿論。例外として344というターツに完全安牌を持ってきて4を切る人もいなくは無いですが」 京太郎「それはセオリーとしてはあまり良い選択ではない、と」 和「そうですね。 まぁ、何事も例外はあるということです」 和「これで字牌切りリーチの説明は終わりです。この他にも間四軒というものがあります」 京太郎「なんだそりゃ」 和「手牌に1346とあったら34のターツを固定するために1,6と捨てる。 この捨て方を間四軒と言います」 和「今の例だと1,6捨ては2-5待ちの間四軒ですね」 京太郎「へえ。 それじゃあ2457と有っての2,7捨ても?」 和「ええ、3-6待ちの間四軒です」 和「間四軒には次のタイプしかありません。 1→6。2→7。3→8。4→9の4つだけです。勿論、9→4の切り順も間四軒に入りますよ」 京太郎「逆も同じなんだな」 和「間四軒は意外と無意識にやってしまう捨て方なので、待ち牌を見極められたくない場合は注意が必要ですね」 京太郎「ふんふむ」 和「さて、以上を踏まえた上でネト麻に戻ってみましょう」 京太郎「いやー長かったなー」 和「相手も待ちくたびれてるでしょうね」 和「あ、、ネット麻雀中に少し時間を空けるようなことがあった場合は必ずツモ切りモードにしておくことがマナーです」 和「ほとんどのネト麻には打牌の時間制限がありますが」 和「少しでもスムーズに進める方が自分も相手も気持ちよく麻雀が打てますからね」 京太郎「皆も途中退席する場合はツモ切りをonにして置くようになっ」 北 9p 1m 中 4s 1p 3p 6m 北(リーチ) 和「これが相手の捨て牌ですね」 京太郎「いい感じに字牌切りリーチか。 早速読んでみるか」 和「徹底してオリる場合は現物牌を。 現物牌が無い時は通りそうな牌を考えて打つことです」 和「まぁ、まずはこのリーチからオリてみましょう」 京太郎「おっけおっけ。 よーっし、ぜってー振り込まねえぞー」
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智葉「おい須賀、いるかー?」 京太郎「...zzz...zzz」長椅子に座りながら 智葉「なんだ、寝てるのか」隣に座る 智葉「……掃除はしっかりしてるし、牌譜の整理も終わってるか」 京太郎「……ん」倒れて智葉で膝枕 智葉「……何やっているんだ貴様、と本来は言うところだが」 京太郎「...zzz...zzz」 智葉「1人で終わらせたんだ、これくらい多めに見てやる」 京太郎「...zzz...zzz」 智葉「全く、これじゃ私も明華やハオと変わらないな」 智葉「そういえばあいつらは……」 京太郎「...zzz...zzz」 智葉「…………」ペタペタ 智葉「…………」イラッ 智葉「……オラッ、さっさと起きろ!!」ゲシッ 京太郎「あだっ!?」椅子から落ちる 京太郎「アレ?先輩?俺は一体……」 智葉「よく寝てたみたいだな?」 京太郎「あー……」 智葉「ま、雑用やった後だし、構わんよ」 京太郎「先輩……」 智葉「ということで、休憩もしたんだ。私がしっかりと指導してやろう」 京太郎「え!?……あの、お手柔らかにお願いします」 智葉「ああ……無理だから諦めろ」 京太郎「酷い!?」 智葉「ああん?なんでそれ切ったか言ってみろ!?」 ネリー「サトハ、きびしーねー」 智葉「だからそうじゃねーんだよ!今のお前の実力ならまずは…」 ダヴァン「んー……でもなんかサトハ楽しそうデスネ」 智葉「そう!それだよ!今のはよくやった!!」
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1362832245/ まこ「ロン8000」 和「ロン12000」 咲「ツモ嶺上開花16000」 京太郎「………」 優希「また京太郎の飛びだじぇ」 まこ「しかも三連続振込で東三局でとはのう」 和「私の立直に対しても一発で無スジを切って振り込むし、他に切る牌があったでしょう?」 優希「まったく、どうしても打ちたいって言うから代わってやったのに」 咲「まっ、まあまあ皆、あまりきつく言ったら京ちゃんがかわいそうだよ」 咲「今日はちょっと調子が悪かっただけだよね?京ちゃん」 京太郎「…」 和「咲さん、そうやって甘やかしてばかりでは須賀君もいつまでたっても成長しませんよ」 まこ「そうじゃのう時には厳しい言葉も必要じゃろう」 優希「その通り!と言うわけでこの私が手本を見せてやるじぇ」 京太郎「…ちょっと買い出しに行ってくる」ガタッ 優希「って、おっおい!」 バタン 優希「行っちゃったじぇ」 「皆おつかれー」ガチャ 咲「竹井先輩お疲れ様です」 久「朝から頑張ってるわねー。はい差し入れよー」 まこ「わざわざすまんのう」 久「ただのジュースだけどね。ところで須賀君何かあったの?」 久「今擦れ違ったんだけどずいぶん元気なさそうだったんだけど」 咲「京ちゃん…やっぱりきつく言い過ぎたのかなぁ」 久「何かあったわけ?」 咲「ええ、実は…」 久「成程ねー、でもそれは和達が正しいと思うわよ」 咲「先輩まで」 久「まぁ聞きなさい、いい須賀君にはあなたみたいにやれ牌が見えるだの」 久「やれ嶺上開花ツモれるだの、そんな能力はないわけじゃない」 和「そんなオカルトありえません」キリッ 久「そんな須賀君が『負けたのは調子が悪かっただけ』なんて言ってたら一生上達しないわよ」 咲「それはそうですけど…」 久「とは言えそれに関しては私にも責任があるのよねぇ」 咲「えっ?」 久「須賀君は初心者なんだから本当なら部長の私が指導してあげなくちゃいけなかったんだけど」 久「全国制覇を優先させてそれが疎かになってたばかりか、雑用を押し付けてばかりだったじゃない?」 まこ「確かにのう、じゃがそれを言うならわしら全員の責任じゃ」 優希「犬がご主人様に尽くすのは当然だじぇ!」 和「優希…あなたが一番須賀君に用事を押し付けていたんですよ、少しは反省しなさい」 久「まぁそんなわけで須賀君には今まで迷惑をかけてきたし、私も部活を引退して暇になったことだし」 久「これからはお姉さんが手取り足取りやさ~しく教えてあげるとしましようか、色々とね。フフッ」 優希「じょ!!」 咲(…まさか竹井先輩、京ちゃんの事…、ううんそんなわけないよね、この間も女の人とデートしたって言ってたし) 咲(竹井先輩も京ちゃんが好きだなんて、そんなオカルトありえないよね) 京太郎(…今日も勝てなかった、これで20戦連続で最下位) 京太郎(そりゃあ俺は弱いさ、でも以前はここまで酷くはなかった、夏以降全然勝てなくなった) 京太郎(当然だよなみんなが合宿したりIHで全国の強豪と戦って成長している間、俺がやっていたのは雑用ばかり) 京太郎(これじゃあみんなから引き離されるにきまってるよなぁ) 京太郎(ハァ、麻雀部に入って雑用って、何やってんだろうなぁ俺)ドン! 京太郎「痛っ!すみません、よく前見てませんでした…って、ハギヨシさん!」 ハギヨシ「久しぶりですね京太郎君、こちらこそすみません怪我はありませんか?」 京太郎「いえ、軽くぶつかっただけですから…」 ハギヨシ「それは安心しました。ところで、元気がない様に見受けられますが何か悩み事がおありですか?」 京太郎「えっ、そっそれは…」ドキッ ハギヨシ「今時間はありますか?私でよければ相談に乗りますが?」 京太郎「…そうですね、お願いしてもいいですか?」 ハギヨシ「もちろんですよ、近くにお勧めのお店があるのでそこで話を伺いましょう」 イラッシィマセー ハギヨシ「アイスティーをお願いします」 京太郎「俺もアイスティーで」カシコマリマシター ハギヨシ「さて、早速ですが一体どんな悩みがあるのですか?」 京太郎「はい、実はですね…」 ハギヨシ「成程、麻雀が…ですか」 京太郎「俺だって清澄麻雀部の一員なんです。このまま雑用ばかりやって皆において行かれるなんて嫌だ!」 京太郎「俺だって強くなりたい!和にだって咲にだって勝てるくらいに!その為ならなんでもやります!だから…」 ハギヨシ「んっ?今何でもするっていいました?」 京太郎「えっ、あっ、はい」 ハギヨシ「わかりました、京太郎君にそこまでの覚悟があると言うのでしたらこれを授けましょう」 京太郎「なんですかこれ?錠剤…薬ですか?」 ハギヨシ「それはですね…」 京太郎「麻雀が強くなる代わりにホモになる薬~~~~~!?」 ハギヨシ「シッ、声が大きいです!」 京太郎「すっすみません。でも…」 ハギヨシ「それは龍門渕の化学班が開発した秘薬です。服用した者の雀力を飛躍的に上昇させる魔法の薬なのです」 京太郎「嫌…でも…そんなもの…」 ハギヨシ「あるわけない、そう思いますよね?普通は。でも証拠ならありますよ」 京太郎「証拠?」 ハギヨシ「はい、私が証拠です。わたしはかつてこの薬を飲んだことがあります」 京太郎「えっ?そっそれじゃあハギヨシさんは…」 ハギヨシ「はい、ホモです」ニコッ 京太郎「」 ハギヨシ「そういうわけですから効果のほどは保証します。後は京太郎君次第です」 京太郎「でもホモになるのは…」 ハギヨシ「京太郎君の心配もわかります、私も初めはそうでした」 ハギヨシ「でもいざホモになったらホモであることなんて気にならなくなりますよ、だってホモですから」 京太郎「そういう問題じゃ…」 京太郎(いやっ、何を悩む必要がある須賀京太郎!こんなチャンスは二度とないんだ!) 京太郎(この機会を逃せば一生雑用係で終わってしまう、そんな人生でいいのか!) 京太郎「…わかりました、その薬、もらいます!」 ハギヨシ「さすがです、それでこそ私が見込んだ方だ。それでは…どうぞ」スッ 京太郎「では…いただきますっ!」ゴックン 京太郎「………………」 京太郎「………………」 京太郎「っ!?こっ、これは!?」 ハギヨシ「どうですか?京太郎君」 京太郎「力が…体の奥底からとてつもない力が湧き上がってくる!!」 ハギヨシ「それが雀力です。今京太郎君の体内でまさしく無限ともいえる雀力が生み出されているのです」 京太郎「これが雀力…ハギヨシさんありがとうございます!この力があればきっと咲にだって勝てます!」ギュッ ハギヨシ「礼にはおよびませんよ。京太郎君の力になれたことは私にとっても喜びですから」 ハギヨシ「それよりもあなたには行かねばならない場所があるはずです。会計は私が済ませておきますから」 京太郎「ハギヨシさん…このお礼は必ずします」ダッ ハギヨシ「頑張ってください、京太郎君…」 京太郎「たのもーーーーーーうっ!!」バタンッ 咲「わっ!びっくりしたー、急にドア開けないでよ京ちゃん…」 京太郎「竹井先輩も来ていたんですね」 久「おかえりなさい、今皆であなたの事を話していてね…」 京太郎「フッちょうどいい、全員俺と勝負だ!」 和「はい?」 優希「いきなり何言ってるんだじぇこのバカ犬は?」 京太郎「黙れタコス!」 優希「タッ、タコスぅ~!?」 京太郎「俺は生まれ変わったのだ!もはや貴様らに融資するだけの機械ではない!俺は麻雀の神となったのだ!」 京太郎「そう、地獄の底から蘇った神、ヘルゴッド京太郎と呼べ!」 優希「ダサッ!」 まこ「ヘルゴッドって…語呂悪すぎじゃろ…」 咲「ヘルカイザーとかの方がかっこいいですよね」 和「これが今はやりの中二病というものなんでしょうか?」 京太郎「フッそんな口が利けるのも今のうちだけだ。さあ咲!まずは貴様からだ!」 咲「わっ私?打つのはかまわないけど…」 優希「咲ちゃん私もやるじぇ!誰がご主人様か…もう一度躾け直してやる!」 久「しかたないわねぇ…それじゃぁあと一人は和が入ってくれる?」 和「いいんですか?須賀君このままで?」 久「何があったかはしらないけど、随分と自信があるようだし…一回くらい相手してあげても罰はあたんないでしょ」 和「まぁ…そう言われるのでしたら…」 京太郎「決まったな、それでは勝負開始だ!」 東一局 ドラ南 東・優希25000 南・京太郎25000 西・和25000 北・咲25000 優希「ダブルリーチだじぇ!!」④ まこ(親のダブリー、待ちは…) 三四(五)222567①①⑨⑨ まこ(モロ引っ掛けの①⑨のシャボ待ち) 久(それに対して須賀君の手牌は…) 二四七八八3445②⑨東南 ① 久(一発で当たり牌つかまされるとはねぇ、スジの①切り、真っ直ぐ言ったとしても⑨でズドンね) 京太郎「…」 東 久(東!?) 和(親リーの一発目に生牌の東ですか) 和(どんな手が入っているのかは知りませんがそんな打牌をしていては何時までたっても初心者のままですよ) 二順目 優希「ツモ!6000オール!」 三四(五)222567①①⑨⑨ ⑨ 裏ドラ7 京太郎(………)フッ 久(笑った!?やはりあの東切りは待ちを見抜いてのものなの…?) 東一局 二本場 ドラ② 東・優希49300 南・京太郎16900 西・和16900 北・咲16900 和「リーチ」④ 優希「ポン!」 京太郎(和のリーチに優希も中と④鳴いて聴牌か。優希は安手だがこれ以上連荘はさせられないしここは…)⑤ 和「ロン。8300」 五六七5(5)678③④⑤⑥⑦ ⑤ 優希「こらーバカ犬―!まーた一発でそんな牌切って!おかげで私の親が流れちゃったじゃないかー!」 京太郎「親が流れたんならこっちはOKじゃねーか。それに…これで自力で親を持ってきたしな」 優希「なにが自力だ、全く…」ブツブツ 和(配牌が良くなるとでも言いたいんでしょうか、全くバカバカしい) 久(今の⑤は⑤⑥⑦からの抜き打ち…完全に待ちを読みきっている!) 東二局 ドラ2 東・京太郎8600 南・和25200 西・咲16900 北・優希49300 一巡目 京太郎 八八九123②③⑨東東東北中 久(ダブ東暗刻の二向聴) まこ(まさか自力云々は関係ないじゃろうが、親満ぼぼ確定の好配牌) 京太郎「…」九 久(一打目からチャンタの消える九打ち!?) 五順目 京太郎「リーチ」② 八八2233③③⑨⑨東東北 まこ(あの配牌が五順でチートイドラドラにっ!) 久(須賀君の捨て牌は九1中東②の北の地獄待ち…これは読めないっ!) 和「…」北 京太郎「ロン、18000!」 優希「のわっ!のどちゃんが京太郎に振り込んだじぇ!」 和「…五順目の字牌地獄待ちなんて読みようがありませんから」 四順目 京太郎 二二九九九779北北北白白 二 まこ(あっありえん!今度は四順目のツモりスーアン聴牌じゃとっ!) 久(今までの須賀君とは違う…これが…この力がヘルゴッド京太郎なの!?) 京太郎(張ったか、思えば役満を和了るのはこれが初めてだな。人生初の役満ツモで華麗に勝利といくか) 京太郎「見ろ!これがヘルゴッド京太郎の真の力だ!リーチ!」9 咲「カン」 京太郎(咲!?) 咲「ツモ。嶺上開花8000」ドッ 四四24東東東西西西 9999 3 京太郎(9は生牌、咲の事を考えれば当然の7切り。それを役満に目がくらみ9切りとは…俺もまだまだだな…それにしても) 京太郎「今の俺から直撃をとるとはさすがは俺が唯一認めた相手。それでこそ倒しがいがあるというものだ」 咲「…」 和(どうでもいいですけど先ほど私も須賀君から和了ったんですけどね) 東三局東・和7200 南・咲25900 西・優希49300 北・京太郎17600 京太郎「ツモ。1000・2000」 南三局 三本場 ドラ八 東・和24200 南・咲22000 西・優希24300 北・京太郎29500 優希(東場は断トツトップだったのに3位と100点差の2位に。なにより京太郎がトップなのが許せないじぇ!) 京太郎(ここにきて和が3着浮上か。だがそれよりもラス転落の咲…。来るならここか!) 咲「カン」中中中中 京太郎(来たか!) 咲「カン」②②②② 咲「ツモ。嶺上開花1600・2900」 34567白白 ②②②② 中中中中 2 京太郎(捲られたか…) オーラス ドラ三 東・咲28100 南・優希22700 西・京太郎27900 北・和21300 まこ(トップは咲、わずか200点差で京太郎が2着。西入はないから1000点でトップ終了…その局面で!) 七七七八八八144777⑤ 4 まこ(またしても四暗刻…しかも単騎待ち!) 久(しかし今は役満なんていらない局面。32000点の単騎待ちより1000点の両面待ちの方が遥かに価値はある) 久(はたして和了れるの?その四暗刻!) 和「…」七 京太郎「カン!」 咲「!?」 まこ(スッタンを捨ててダイミンカンじゃとっ!) 久(確かにスッタンなんていらない状況ならツモを増やすダイミンカンはありだけど…咲じゃあるまいしそうそう嶺上なんて…) 京太郎「…」 四 久(さすがにね) 咲「………」 和(ダイミンカン…咲さんの真似でもしてるのでしょうか) ⑥ 咲「!?」 咲(今の⑥はツモ切り…京ちゃんのカンが無ければ私はあの⑥を暗カン。そして嶺上の四で…) 五六22①②③⑥⑥⑥⑦⑧⑨ 咲(和了っていた!) 咲(まさか京ちゃんのカンは和了る為じゃなく私の和了り牌を食い取るために…) 咲(あの⑥はカン出来ない。もう王牌に四七は無い、鳴けば役なしになる。自力でツモるしかない…) 京太郎「…」 咲「………」 1 京太郎「ロン」 八八八1444777 七七七七 1 京太郎「トイトイ三暗刻…8000。俺の勝ちだな、咲!」 咲「あっ…///」キュン 優希「ぬおぉぉぉぉぉぉぉ!きょきょ京太郎がトップだとぉぉぉぉぉ!」 京太郎「へへーん、どーだ見たか俺様の実力を」 優希「なっ…まぐれで一回勝っただけで調子になるなー!」 和「優希、そんな言い方は失礼ですよ」 優希「ぐぬぬ…」 京太郎「やーいやーい、怒られてやんの」 和「須賀君もです。麻雀はどんなに強い人でも負けることがある…逆に言えばどんなに弱い人でも勝つことがあるんです」 和「まぐれやたまたまなんて言う気はありませんが、半荘一回勝っただけで調子に乗ってはいけませんよ」 京太郎「うっ、わかってるよそんなの…」 和「とはいえ今日の須賀君の打ち筋がいつもと違った事は認めますが…」 咲「…っか…よ…」 和「咲さん?」 咲「もう一回勝負だよ!京ちゃん!」バァンッ 京太郎「どわっ、卓を叩くな卓を」 咲「もっかいだよ!きょっ京ちゃんに負けたままでなんか終われないんだからっ!」 優希「そう通り!勝ち逃げなんて許さないじぇ!」 和「そうですね。須賀君が本当に強くなったのかどうか、もう少しやってみないとわかりませんからね」 まこ「ちょっと待たんかい、次はわしらの番じゃろ」 久「そうよ、後ろであんな闘牌見せられて黙ってらんないわよ。久しぶりに血が騒ぐわ」 久「と言うわけで2抜け3抜けで私、まこ、須賀君、咲で行くわよー」 京太郎「いいですよ。まとめて相手をしてあげますよ」 咲「つっ次は負けないんだから!」 まこ「それじゃあ今日はこの辺にしようかのう」 全員「お疲れ様でした!」 和「それにしてもあれから半荘5回やって須賀君のオールトップですか…」 優希「こんなオカルトありえないじぇ…」 京太郎(これも全部ハギヨシさんのおかげだ。何かお礼をしなきゃな) 京太郎(よしっ、明日は日曜だし龍門渕まで行って直接お礼をしに行こう!) 京太郎(何をあげたら喜んでくれるかなあ、ハギヨシさん…) 久「そうね、さすがはヘルゴッドってとこかしらねぇ」 京太郎「うっ、そっそろそろヘルゴッドはやめてくれたら嬉しいんですけど…」 久「なによぉ、呼べって言ったのは自分でしょ」 京太郎「あの時は何と言うか自分でも意味不明な位ハイテンションでして…」 京太郎「落ち着いたら恥ずかしいと言うかそもそもダサいと言うか…」 京太郎「とにかくヘルゴッドは忘れてください!お願いします」 優希「フフーンしかたない。これからはきちんと犬と呼んでやろう」 京太郎「犬はやめろっ!」 和「はぁ、わがままですねえ、まったく」 まこ「こらこら遊んでないで早ようせんか、鍵かけるぞ」 京太郎「あっ、すみませーん…って咲?」 咲「…」 まこ「ん?どうかしたんか咲」 咲「すみません…先に帰っててもらえますか?鍵は私がかけておきますから…」 京太郎「どうしたんだ?気分でも悪いのか」 咲「…」 京太郎「おい、さ…」 優希「おいバカ犬!さっさとこっちに来い!」グイッ 京太郎「なっなんだよ腕引っ張るなよ!」 まこ「それじゃあわしらは先に帰るけん、戸締りはしっかり頼んだぞ」 咲「…」 京太郎「おい優希いいかげん腕離せよ!咲が心配じゃねぇのかよ!」 優希「だからお前はバカ犬なんだじぇ!咲ちゃんの気持ちがわからないのか!」 京太郎「はぁ?気持ち?」 優希「いいか咲ちゃんと言えば泣く子も黙るIHチャンピオンだ!」 優希「それがお前みたいな犬に負けたとあれば咲ちゃんのプライドはズタズタだじぇ」 京太郎「なんだよそれ…」 優希「とにかく!咲ちゃんは今一人になりたんだ」 優希「ここはその気持ちを汲んでそっとしておいてあげるのが友情と言うものなんだじぇ」 京太郎(咲…) 咲(今日の京ちゃん…かっこよかったなぁ…)ポー 咲(ううん!もちろんいつもかっこよくて、やさしくて、気が利いて、料理も得意で…) 咲(これで麻雀まで強くっちゃったら私…あっ!いけない…) 咲「勃って来ちゃった…///」ムクムクッ 咲「ハァ、ハァ、京ちゃん…京ちゃん…」シコシコ 咲「だっ駄目だよぉ…私…男の子なのに…」シコシコ 咲「京ちゃんで…オッ…オナニーなんて…」シコシコ 咲「京ちゃん…京ちゃん…」シコシコ 咲「イクッ!イッちゃうよぉ!京ちゃん…京ちゃぁぁぁぁぁぁん」シコシコシコシコ 京太郎「咲、大丈夫か?」ガチャ 咲「えっ?」 京太郎「えっ?」 咲「…」 京太郎「…」 咲「………うっ」ドピュッ 京太郎「…」 咲「…うっうっ…」ジワッ 咲「びえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」 京太郎「!?」 咲「ふえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇん!!」 京太郎「なっ泣くな咲!ほら落ち着けって!」 咲「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 京太郎「ようやく泣き止んだか…」 咲「うん…ごめんね京ちゃん…」 京太郎「いやぁそれはいいんだが…その…あれだな…お前って…」 咲「うん…男…だよ…」 京太郎「まじかよぉ、いっいつからなんだ?」 咲「いつからって…生まれた時からだよぉ…」 京太郎「そっ、そりゃそうだよな、じゃあなんで女のふりしてたんだ?」 咲「それがね…宮永家に生まれた男は女として生きなければならないという厳しい掟があるの」 京太郎(なにその適当に考えた設定…) 咲「ごめんね京ちゃん…今までずっと騙してて」 京太郎「べっ別に謝んなくていいよ。そりゃびっくりしたけど…俺とお前の仲だろ」 京太郎「男かと女とか関係ねーよ。だから、そんな事気にすんなよ」 咲「京ちゃん…」ジワッ 咲「…あのね京ちゃん。実はもう一つ京ちゃんに内緒にしてたことがあるんだ」 京太郎「ん?まだ何かあんのか?今更何言われても驚かないし、言ってみろよ」 咲「それじゃあ言うよ…あのね…私…私…」 咲「京ちゃんが好きなの!!」 京太郎「はいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」 咲「好きなの!始めてあった時からずっと…ずっと京ちゃんが大好きなの!!」 京太郎(さっ咲が俺の事を好き!?そんな事考えたことなかったが…) 咲「京ちゃん…」ウルウル 京太郎(かわいい!今まで咲の事かわいいなんて思った事一度もなかったのに…) 京太郎(いやっ落ち着け須賀京太郎。相手は男だ!ホモじゃあるまいし男相手にかわいいなんて…) 京太郎(…あっ、ホモだった) 京太郎(なんだ、なんの問題も無いじゃないか) 咲「…ごめんなさい…京ちゃん…」グスッ 京太郎「咲?」 咲「男にっ…告白なんかされたって…気持ち悪いだけだよね…」 京太郎「おっおいなに勝手に話進めてるんだよ!」 咲「えっ?」 京太郎「俺も!俺もお前が好きだ!!」 咲「なっ何言ってるの京ちゃん。私…男なんだよ…」 京太郎「心配するな!俺はホモだ!!」ドンッ 咲「はいっ?あの…もう一回言ってもらってもいいかな」 京太郎「俺はホモだ!!」ドンッ 咲「」 京太郎「嘘だと思うか?なら証拠を見せてやる!」ガバッ 咲「きゃぁぁぁぁ!いきなりズボン下してなにやってるの!」 京太郎「目をそらすな咲ぃ!これを見ろ!」ビキィビキィ 咲「ふえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 咲(京ちゃんのおおおおちんちん…あんなにおっきくなってる…) 咲(てゆーかおっきすぎるよぉ!私のおちんちんよりすっと大きい…) 京太郎「わかったか咲。これがお前を好きだという何よりの証拠だ」 咲「京ちゃん…ホントに…本当に私でいいの…?」 京太郎「もちろんだ。咲、愛してるぞ」 咲「京ちゃん…んっ…んっ…んちゅっ…はぁ…」 京太郎「咲!中で出すぞ!」 パンパンドピュッ 咲「京ちゃん!私もイッちゃうよぉぉぉぉ!」ドピュドピュ 京太郎(結局部室で朝までやってしまった。今日も部活があるから皆が来るまでに後片付けしないとな) 咲「うーん…むにゃむにゃ…」 京太郎「おっ、咲目が覚めたか?」 咲「ふえっ、京ちゃん?なんで私の部屋に…って!なななななななんで裸なの!?」 咲「てゆーか私も裸じゃない!京ちゃんのバカッ!エッチ!ヘンタイ!こっち見ないで!」 京太郎「なに寝ぼけてんだよ。昨日の事忘れたのかよ?」 咲「昨日の事って…あっ」カァ 京太郎「思い出したか?」 咲「うっうん、ちょっと恥ずかしいけど…えへへ」 咲「私達…その…こっ…恋人になったん…だよね…?」 京太郎「…ああ、これからはずっと一緒だ。愛してるぞ咲」ギュッ 咲「京ちゃん…うれしい…。ずっと、ずっと一緒だよ」 咲「ツモ!嶺上開花4000オール」 京太郎「ぐはぁっ!トップ捲られたかぁ」 咲「へへーんだ。京ちゃんの分際で私に勝とうなんて百年早いんだよー」 京太郎「何言ってんだ、これで今日の成績は五分五分になっただけじゃねぇか」 優希「また咲ちゃんと京太郎の1位、2位で終了だじぇ」 久「仮にも全国優勝した私たちがこうも相手にならないとはねぇ…」 まこ「咲はもちろん、京太郎の実力も本物のようじゃのう」 和「そうですね。それにしても…」チラッ 京太郎「調子に乗ってんのはお前の方だろーが。うりゃうりゃ」イチャコライチャコラ 咲「やだー、やめてよぅ髪の毛くしゃくしゃしないでぇ」キャッキャッウフフ 和「何と言うか…」 まこ「あの二人…」 優希「随分と…」 久「仲がいいわね…」 京太郎「あっ、やっぱりわかります?」 咲「えへへ」 和「はいぃ?えっと…それはどういう意味…ですか?」 咲「えっとね、実は私達…」 京太郎「付き合う事になりました」 優希「えっ…?」 久「ええぇっ!?」 まこ「なんじゃとっ!?」 和「」 京太郎「ちょっ、皆してそんなに驚かないで下さいよ」 咲「そうですよ。そんなに意外ですか?」 久「ごめんなさい、そう言うわけじゃないんだけど…いきなりだったから…」 まこ「じゃがなんにしろめでたい話じゃ。皆でお祝いしてやらんとな、ははっ…」 優希「そうだな…二人ともおめでとう…だじぇ…」 和「そんな…」 京太郎「おうサンキュー。よーしもう遅いし最後に半荘一回やって終わりにしましょうか」 咲「そうだね。次こそ京ちゃんをラスにしてあげないとね」 和「そんなオカルト…」 京太郎「言ったなー。お前こそ覚悟しろよー」 咲「それじゃあ行っくよー京ちゃん」 京太郎「おう!」 和「そんなオカルト…ありえませーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」 その夜の原村邸 和「うっ…うっ…ありえません…」 和「咲さんと須賀君が恋人同士になるなんて…」 和「そんなオカルトありえません…ぐすっ」 和「須賀君…須賀君…」シコシコ 和「うっ…うっ…どうして…どうして咲さんなんですか…」シコシコ 和「あなたは胸の大きな女性が好きじゃなかったんですか…」シコシコ 和「それなのにどうして…私じゃなく、咲さんなんですか…」シコシコ 和「ハァハァ…須賀君…須賀君!…」ドピュ 和「ふふっ…なにを馬鹿な事を言ってるんでしょう…」 和「須賀君が好きなのは胸の大きな『女性』」 和「私みたいに馬鹿みたいに胸の大きい『男』じゃないですよね…」 和「うっ…うっ…須賀君、須賀君…」シコシコ 優希「ハァハァ…京太郎…京太郎!」シコシコドピュッ 優希「なんで…なんで私は女に生まれなかったんだじぇ…」 優希「そうすれば…私も咲ちゃんみたいに…京太郎と…」 優希「うえっ…ひっく…京太郎…京太郎…」シコシコ まこ「ハァハァ…京太郎…京太郎!」シコシコドピュッ まこ「ふぅ、それにしても京太郎と咲がのう…」 まこ(悔しいが意外どころかお似合いじゃからのう) まこ(もしわしが女じゃったとしても、とても敵う相手じゃないか…) まこ「京太郎…京太郎…」シコシコ 久「須賀君…須賀君!」シコシコ 久「須賀君、貴方が好きなの…」シコシコ 久「貴方を忘れるために何人もの女と寝たけど…忘れられない」シコシコ 久「貴方が好きなの、貴方じゃないと駄目なの…」シコシコ 久「ハァハァ…須賀君…須賀君」シコシコドピュ 久「あきらめ…きれないわね…」 その後、なんやかんやで全員男なのがばれて京太郎のホモハーレムが完成しましたとさ めでたしめでたし カン