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794 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/04(火) 23 43 14.59 ID n26dABvCo 智美「えー私からは以上だなー。みんながんばってくれ」 久「それじゃあまずは挨拶代わりに新入生同士で麻雀して貰おうかしら」 久「適当に卓に座ってちょーだい」 京太郎「お、いきなり打たせてくれるのか」 京太郎「正直不安が大きすぎるんだが……」 京太郎「とりあえずここに座るか」 対戦相手 798 800 802 コンマ判定(被った場合はモブ) 0~20 宮永咲 21~40 原村和 41~60 片岡優希 61~80 南浦数絵 81~99 東横桃子 815 :◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 00 06 10.98 ID JIgQqhXuo 南浦数絵 東横桃子 原村和 数絵「あぁ須賀君か。貴方と対戦する事になるなんて偶然ね」 和「よろしくお願いしますね須賀君」 京太郎「よろしくな。って相手の一人は原村かよ。こりゃ負けたな」トホホ 和「やってみないと分かりませんよ?」 和「もちろん私も負けるつもりは有りませんけど」 数絵「しかしもう一人がなかなか決まらないわね」 京太郎「え?いやそこにいるんじゃ……」 和「え?」 桃子「もしかして私が見えてるっすか!?」 数絵&和「「え!?」」 京太郎「いや見えてるも何もさっきからいた……」 京太郎「ってもしかして俺しか見えてなかった?」 数絵&和首を縦に振る 桃子「仕方ないっす。私存在感薄いっすから」アハハ 京太郎「?でも確かクラスにいたような……」 桃子「そうですよ。クラスメイトっす」 桃子「と言う事はクラス分けの時から気付いてた?」 京太郎「いやまぁなんとなくだけど……」 桃子「すごいっす。私を初対面でから認識した人は今までいなかったっすから」 桃子「いつもは何とかこちらから動かないと駄目でしたんで……」 桃子「名前聞いてもいいですか?私は東横桃子っす」 京太郎「須賀京太郎だ。改めてよろしくな」 桃子「須賀君ですね。よろしくっす」 822 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 00 13 33.39 ID JIgQqhXuo 【対局】 京太郎「まずは親決めだな」 コンマの高い順に東南西北 京太郎 825 数絵 827 モモ 829 和 831 836 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 00 21 35.80 ID JIgQqhXuo 東:京太郎 南:数絵 西:モモ 北:和 京太郎「俺が親からか……」 京太郎「良い牌来い、良い牌来い」 聴牌判定 京太郎 838 数絵 840 モモ 842 和 844 848 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 00 33 13.48 ID JIgQqhXuo 【基礎雀力】 LVに応じてその局で聴牌をする確率を上げます。基本的にLV0ならコンマ60以上で聴牌できますが、LVが1上がる毎に-5されます 【デジタル】 コンマの最低値がLv×10上がる たとえばデジタル力Lv5ならコンマ01だった場合最低値50まで保障 【オカルト】 コンマに+Lv×5 例えばオカルト力Lv5ならコンマに+25 京太郎 【基礎雀力】LV0 【デジタル】LV0 【オカルト】LV0 数絵 【基礎雀力】LV6 【オカルト】LV4 モモ 【基礎雀力】LV5 【オカルト】LV4 和 【基礎雀力】LV8 【デジタル】LV7 よって 京太郎 コンマ60以上 61 数絵 コンマ30以上 92 モモ コンマ35以上 80 和 コンマ20以上 45 852 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 00 40 49.56 ID JIgQqhXuo 京太郎「よし聴牌だ」 京太郎「でも絶対皆もそうだろうな……」 京太郎「あーもうこいこいこい」 和了判定 京太郎 854 コンマ00時スキル【ザ・ゼロ】発動 数絵 856 +20 モモ 858 +20 スキル【ステルス】未発動 和 860 最低値70 866 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 01 04 05.82 ID JIgQqhXuo 和了 京太郎 親ツモ 京太郎「よし来た!ツモだ!」 868 871 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 01 07 53.40 ID JIgQqhXuo パターン3 874 00~30 1500 31~60 2900 61~80 5800 81~99 11600 876 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 01 15 54.57 ID JIgQqhXuo 1500 京太郎「ツモ。ええっと点数は……1500かよ」 京太郎:26500(+1500) 数絵:24500(-500) モモ:24500(-500) 和:24500(-500) 877 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 01 21 05.23 ID JIgQqhXuo 京太郎「まぁ幸先としては十分か。寧ろ上がれただけで良かったんじゃないだろうか」 聴牌判定 京太郎 879 60以上 数絵 880 30以上 モモ 882 35以上 和 883 20以上 885 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 01 26 28.97 ID JIgQqhXuo 京太郎「よしまた聴牌だ」 和了判定 京太郎 887 コンマ00時スキル【ザ・ゼロ】発動 数絵 889 +20 モモ 890 +20 スキル【ステルス】未発動 ※ノーテン 和 892 最低値70 916 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 21 10 10.21 ID JIgQqhXuo 子パターン 917 点数 919 921 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 21 16 42.20 ID JIgQqhXuo 和「ツモ。2000です」 京太郎(流石原村。取られたら速攻取り返してきたぜ) 京太郎:25500(+500) 数絵:24000(-1000) モモ:24000(-1000) 和:26500(+1500) 930 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 21 20 32.61 ID JIgQqhXuo 京太郎「3連続聴牌とか調子良いんじゃないか?」 京太郎「このまま和了といきたいが……」 和了判定 京太郎 932 コンマ00時スキル【ザ・ゼロ】発動 数絵 933 +20 モモ 935 +20 スキル【ステルス】未発動 ※ノーテン 和 936 最低値70 937 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 21 25 30.81 ID JIgQqhXuo 数絵 親ツモ 親パターン 939 点数 941 943 :◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 21 33 40.07 ID JIgQqhXuo 数絵「今日は東場から調子が良いわね。ツモ、7700よ」 京太郎(げ、南浦さんもかなりやるみたいだな……」 京太郎:22900(-2100) 数絵:31700(+6700) モモ:21400(-3600) 和:23900(-1100) 【東二局】 聴牌判定 京太郎 923 60以上 数絵 925 30以上 モモ 926 35以上 和 928 20以上 950 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 21 37 24.58 ID JIgQqhXuo 京太郎「流石に4連続とか甘かったか……」 京太郎「振り込まないように気をつけないと……」 和了判定 京太郎 952 ※ノーテン 数絵 953 +20 ※ノーテン モモ 955 +20 スキル【ステルス】未発動 和 956 最低値70 957 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 21 41 15.80 ID JIgQqhXuo モモ 子ツモ 子パターン 959 点数 961 963 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 21 44 56.30 ID JIgQqhXuo モモ「ツモ。1100っす」 京太郎:22600(-2400) 数絵:31100(+6100) モモ:22500(-2500) 和:23600(-1400) 【東三局】 聴牌判定 京太郎 970 60以上 数絵 971 30以上 モモ 973 35以上 和 974 20以上 976 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 22 21 49.60 ID JIgQqhXuo 京太郎「今度は上がるぞ」 和了判定 京太郎 978 コンマ00時スキル【ザ・ゼロ】発動 数絵 979 +20 モモ 981 +20 スキル【ステルス】未発動 和 982 最低値70 985 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 22 24 56.40 ID JIgQqhXuo モモ 親ロン 対象:京太郎 子パターン 987 点数 989 992 : ◆UNNCnfZIx6[saga]:2012/09/05(水) 22 28 24.58 ID JIgQqhXuo モモ「悪いっすね。それロンっす。満貫っすよ」 京太郎「げっ。振り込んじまった……」 京太郎:10600(-14400) 数絵:31100(+6100) モモ:34500(+9500) 和:23600(-1400) 8 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 22 47 54.00 ID JIgQqhXuo 京太郎:10600(-14400) 数絵:31100(+6100) モモ:34500(+9500) 和:23600(-1400) 【東三局】 聴牌判定 京太郎 10 60以上 数絵 12 30以上 モモ 13 35以上 和 15 20以上 17 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 22 51 47.41 ID JIgQqhXuo 京太郎「手が揃わないな。こういう時は振り込まないようにしないと……」 和了判定 京太郎 20 ※ノーテン 数絵 22 +20 モモ 24 +20 スキル【ステルス】未発動 和 25 最低値70 25 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 22 56 01.79 ID JIgQqhXuo 数絵 子ロン 対象:モモ 子パターン 27 点数 29 30 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 23 01 39.38 ID JIgQqhXuo 数絵「それロン。満貫だ」 モモ「やられたっす……」 京太郎:10600(-14400) 数絵:39100(+14100) モモ:26500(+1500) 和:23600(-1400) 【東四局】 聴牌判定 京太郎 32 60以上 数絵 34 30以上 モモ 35 35以上 和 37 20以上 38 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 23 06 26.06 ID JIgQqhXuo 京太郎「ここは我慢の時か……」 和了判定 京太郎 40 ※ノーテン 数絵 41 +20 ※ノーテン モモ 43 +20 スキル【ステルス】未発動 和 45 最低値70 45 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 23 10 26.47 ID JIgQqhXuo 和 親ツモ 親パターン 47 点数 49 53 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 23 18 54.20 ID JIgQqhXuo 和「ツモ。2100です」 京太郎「げっ。気付いたら俺一人マイナスじゃないか……」 京太郎:9900(-15100) 数絵:38400(+13400) モモ:25800(+800) 和:25700(+700) 【東四局】 聴牌判定 京太郎 55 60以上 数絵 56 30以上 モモ 58 35以上 和 59 20以上 62 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 23 28 19.30 ID JIgQqhXuo 流局 京太郎「全員ノーテンという事はまた俺が親か」 数絵「さて私の本気を見せようかしら」 京太郎「え?」ゾクッ 京太郎:9900(-15100) 数絵:38400(+13400) モモ:25800(+800) 和:25700(+700) 【南一局】 スキル【南場の風】発動 数絵 【基礎雀力】LV6 【オカルト】LV4→LV6 打点コンマ+20 聴牌判定 京太郎 63 60以上 数絵 64 30以上 モモ 66 35以上 和 67 20以上 69 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 23 33 29.10 ID JIgQqhXuo 京太郎「ヤバイ。聴牌はしたけど、なんか南浦さんの雰囲気が東場と違うぞ……」 和了判定 京太郎 71 コンマ00時スキル【ザ・ゼロ】発動 数絵 73 +30 モモ 74 +20 スキル【ステルス】未発動 ※ノーテン 和 76 最低値70 79 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 23 37 30.35 ID JIgQqhXuo 数絵 子ロン 対象:京太郎 子パターン 81 点数 83 +20 85 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 23 42 24.38 ID JIgQqhXuo 数絵「それロンね。3200」 京太郎「南浦さんつよい」 京太郎:6700(-18300) 数絵:41600(+16600) モモ:25800(+800) 和:25700(+700) 【南二局】 スキル【南場の風】発動 数絵 【基礎雀力】LV6 【オカルト】LV4→LV6 打点コンマ+20 聴牌判定 京太郎 87 60以上 数絵 88 30以上 モモ 90 35以上 和 91 20以上 92 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 23 47 28.51 ID JIgQqhXuo 京太郎「これ以上はトバされる。なんとか踏みとどまらないと」 和了判定 京太郎 93 コンマ00時スキル【ザ・ゼロ】発動 数絵 95 +30 モモ 96 +20 スキル【ステルス】未発動 和 98 最低値70 99 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 23 50 42.85 ID JIgQqhXuo モモ 子ツモ 子パターン 101 点数 103 105 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/05(水) 23 56 07.59 ID JIgQqhXuo モモ「ツモ、2700っす」 京太郎:6000(-19000) 数絵:40600(+15600) モモ:28500(+3500) 和:25000(+0) 【南三局】 スキル【南場の風】発動 数絵 【基礎雀力】LV6 【オカルト】LV4→LV6 打点コンマ+20 聴牌判定 京太郎 107 60以上 数絵 108 30以上 モモ 110 35以上 和 111 20以上 112 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 00 01 09.49 ID lB8a/BASo 京太郎「ヤバイヤバイ……もうギリギリなのに手が揃わねー!」 和了判定 京太郎 114 コンマ00時スキル【ザ・ゼロ】発動 ※ノーテン 数絵 116 +30 モモ 117 +20 スキル【ステルス】未発動 ※ノーテン 和 119 最低値70 118 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 00 03 55.11 ID lB8a/BASo 和 子ツモ 子パターン 120 点数 122 124 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 00 09 28.14 ID lB8a/BASo 和「ツモ。5200ですね」 京太郎「あと一局。せめて飛ばされるのだけは避けたい!」 京太郎:4700(-20300) 数絵:39300(+14300) モモ:25900(+900) 和:30200(+5200) 【南四局】 スキル【南場の風】発動 数絵 【基礎雀力】LV6 【オカルト】LV4→LV6 打点コンマ+20 聴牌判定 京太郎 125 60以上 数絵 126 30以上 モモ 128 35以上 和 129 20以上 130 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 00 13 16.44 ID lB8a/BASo 京太郎「……振り込みませんように振り込みませんように」 和了判定 京太郎 132 コンマ00時スキル【ザ・ゼロ】発動 ※ノーテン 数絵 134 +30 モモ 135 +20 スキル【ステルス】未発動 和 137 最低値70 140 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 00 16 25.62 ID lB8a/BASo モモ 子ツモ 子パターン 142 点数 144 146 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 00 21 25.43 ID lB8a/BASo モモ「ツモ、2100っす」 京太郎「た、耐えた……」 京太郎:4200(-20800) 数絵:38800(+13800) モモ:28000(+3000) 和:29100(+4100) 【終局】 一位 南浦数絵 38800(+13800) 二位 原村和 29100(+4100) 三位 東横桃子 28000(+3000) 四位 須賀京太郎 4200(-20800) 147 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 00 34 25.35 ID lB8a/BASo 京太郎「あーもう負けた負けた。つえーよお前ら」 数絵「須賀君はもう少し麻雀を勉強した方が良いわね」 和「そうですね。それでも南浦さんはかなり強かったです」 和「間違ってたらすみませんが、もしかして南浦プロの関係者ですか?」 数絵「ええ私のお爺様よ」 桃子「マジっすか!?道理で強いわけっす……」 京太郎「プロの孫に中学インターミドルの優勝者と同卓とか勝てるわけねーよ……」 桃子「そうっすよねー」 京太郎「いや東横さんも結局プラスじゃないか……」 桃子「いやーそれはたまたまっすよ。お二人に比べたら全然……」 京太郎「それでもマイナスよりマシだろ。泣きたいぜ……」 数絵&和&桃子「「「あはははは……」」」苦笑 【基礎雀力】の経験値が溜まりました 【基礎雀力】がレベルアップしました LV0 → LV1 【デジタル】経験値が溜まりました 【オカルト】経験値が溜まりました 150 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 00 53 02.94 ID lB8a/BASo 久「大体何処も終わったみたいね」 久「気になる一年生はいたかしら?」 智美「流石に中学インターミドル優勝者の原村和は堅実と言うか、あれはかなり強そうだぞー」 ゆみ「そうだな。私は東横桃子だったか、彼女が気になったな」 衣「衣はそうだなー……リンシャン使いとあの猫娘だな」 智紀「……誰?」 純「あーあそこにいる奴じゃね?確か、宮永咲と片岡優希だったか」 久「なるほど。確かに彼女達は凄いわね」ペラッペラッ 久「宮永咲って子は嶺上開花での和了がかなり多いわ。偶然とは考えられないくらい」 久「片岡優希は東場での爆発力が凄いわね。点数のほぼ全てを東場で稼いでる」 まこ「ほーそれは凄いの」 憩「うちは南浦数絵さんやったっけ、南浦プロのお孫さんらしいんやけど噂に違わずやと思いますー」 透華「いずれにしても私に適うほどではありませんわ」オーホッホッホ 151 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 00 59 15.11 ID lB8a/BASo 【アパート】 京太郎「あー疲れたー」ゴロン 京太郎「マジで強かったなあいつら」 京太郎「それに皆かわいいし、おもちも……」 京太郎「……アレ?俺実はすげー役得だったんじゃね?」 京太郎「しまったー!もっと堪能すべきだったー!」 153 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 01 06 38.67 ID lB8a/BASo 京太郎「うう……でも麻雀部に行けばまたやれる可能性もあるわけだし」 京太郎「一応南浦さんも東横さんもクラスメイトだし、原村も咲の友達だから会う機会は有るだろ」 京太郎「なんか俺すっげーわくわくしてきたぞ」 京太郎「そういやおもちで思い出したけど、神代さん達にお礼してもらう約束もあったんだよな」 京太郎「でもバイト決めようかと思ってたし……」 京太郎「どうするか」 157 明日の放課後行動安価 ※選んだ選択肢により明日の放課後パートの行動が決まります 1.バイト探すか【再安価有り】 2.お礼をしてもらう【霞に電話】 3.まぁいいか【放課後パート有り】 158 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 01 12 20.41 ID lB8a/BASo バイト探すか 京太郎「バイト探すか」 京太郎「小遣いも一応貰ってるけど、やっぱ必要だしな」 京太郎「さて今募集してるバイトはっと……」 162 バイト先安価 1.旅館松実館 2.龍門渕で執事 3.鷺森レーン 4.雀荘Roof-top 5.霧島神社 6.C地区中央病院 7.日本語学校アシスタント 8.D地区ファミレスワグナリア 165 : ◆UNNCnfZIx6 [saga]:2012/09/06(木) 01 20 18.53 ID lB8a/BASo 鷺森レーン 京太郎「ふむふむ鷺森レーンか……」 京太郎「ボウリング場とか楽しそうだな」 京太郎「これは確かB地区にあるんだっけ」 京太郎「よしこれにしよう。現地面接で採用検討らしいから明日行ってみるか」 【明日の放課後パートに“鷺森レーンでバイト面接”が入りました】 <<前に戻る|4月へ|次に進む>>
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第六章 ストーカー部長 変態ラブレター! 須賀京太郎 我が麻雀部において唯一の男子部員 成績は普通、麻雀は初心者 顔はかっこよくて高身長、運動神経は抜群 気が利いて、コミュ力も高い そんな、彼に…… . . -――..、--- .、 . ´ _ _ / \ \ / / / / /リi l i\ \ / / / i// 从ハ \ . /〃 ./ ./ノ  ̄ ‐‐- ∨ .i .. // l/ /´ ‐‐ 、,__ ∨ .| l . // / / ニ、 ィ斥心ヽi | リ i/ . //ィ斥心 V沙゚ ノi l/ | l | |/从 V沙 , ,,, l〃 | i | i ∧ ,,, / / | | | ∧ 〈 / ; 八 i/ ∧ ´` 〉 l .i / ヾi/ /i 介 . .., .イi l l | / ∨ノ i l _ 〕 -- i .| l / / .| / 〃 l .ノ. . i ト〃 / ノ { -=´i/ / ./ニニニ\ i/ / ./ ヽ // ̄ ノ从ハニニニニニ\__i从i /`ヽ l .i=-、 ///\ { \二二二\ |'二ニi从リ二/、. i/{ i \ \ \二二二\ |二二二ニ/} ∧. l/| 八 \ \ `<ニニニニ\|二二>'" // i 久「私、恋しちゃった」トクン これは、初恋をこじらせてしまった哀れな少女の話 そこ! 笑ったりしたら、許さないんだから 高校三年の暑い夏だった 県予選を突破し、全国を控えた時期 私は授業が終わると部室までダッシュしてミッションに取り掛かった まだまこ達も須賀君も帰ってこない 私はカバンから用意してきた手紙を取り出す 久「須賀君……」ガサゴソ 前日に私はラブレターを書いたわ このラブレターがリアルに気持ち悪い物だったらしいんだけど 今日はそれをカミングアウトしようと思うの 私は二つ折りにした青い便箋の中には真っ赤な文字でこう書いたわ 『こんにちは 初めまして 私はこの学校に古くから住んでいる幽霊なの ずっと君を見ていました 君はすごく格好いいわね これからもずっと見ているわ 放課後のロッカーより』 そして、手紙は須賀君のロッカーの中に入れて ジョーカーのトランプを扉に貼り付けたの そしてトイレに行き、何食わぬ顔で教室に帰ってくる部員達と合流 彼の反応を待ったわ きっと彼は手紙を見つけたらすぐ机の中にしまい、あとでこっそりトイレで読むにちがいない そう思っていた時期が私にもありました(棒) 須賀君と咲のクラスは授業が遅れているようで、少し遅れて来るらしい 私はまことパンツの話(勝負下着について)をしながらそれを待った 咲「遅れてすみませーん」 まず咲が部室にやってきた 私はニヤニヤとしながら、須賀君が来るのを待ち侘びたわ そして彼が入ってきた 久「(さあ気づきなさい!そして赤面して非日常に巻き込まれたヒロインのような顔をするのよ!!)」ワクワク そう思っていた しかし先に手紙に気づいたのは咲だった 咲「あれ?何か貼ってあるよ?」 優希「「なにこれwwwトランプ張ってあるじょ?wwしかもToHeart2のトランプwww」 すぐに優希が食いついて騒ぎ出す 京太郎「なんだ? これ」ガチャッ ロッカーを空けて、須賀君が手紙を取り出す そして中身を見て、首を傾げる すると、それを優希がひったくって大声て読み始める 優希「こんにちはwwwww初めまして。私はこの学校に古くから住んでいる幽霊ですwwwww」 咲「え?」プッ 優希「ずっと君を見ていましたwwくはwwwwwww君はすごくかっこいいわね・・っぷww」 和「ゆーき、いけませんよ」 優希「これからもずっと見ているわ……だってwwwwww放課後のロッカー!」 和「くすっ」プルプル まこ「……」プルプル 私はなぜ、みんなが笑っているのかよくわからなかった だって放課後のロッカーって書いてるのよ あきらかに不思議じゃない? このクラスのものじゃない誰かが書いた手紙 それも幽霊よ? 久「(どうして笑うのかしら??)」 だけど私は信じた 私の好きなあの子はきっと赤面してる なぜなら内容はどうあれこれはそう……ラブレターだから 久「(しかも不思議がいっぱいの!!)」 私は期待しつつ須賀君の方を見た 咲「京ちゃん的にはどうなのこれ?」 京太郎「うーん、まぁ。ちょっと、よく分からないかな……」 私はショックだった だってロッカーよ? カッコいいじゃない それにToHeart2なの、たまねぇはたまんないと思ってる 私は私を信じてる だけど彼がそれを分からないと言ったのは事実ね そして部員達は犯人の予想を始めたのだった 優希「ねぇねぇ! このクラスで一番早く教室に帰ってきたのだれだっけwww」 まこ「あー……、和じゃったか?」 和とは胸の大きい美少女だった 優希「ええ? ねぇねぇのどちゃんだってよ? なら良かったじぇwww」ツンツン 京太郎「!」ピクッ , ''" ̄ ` 、| " .. \|. / . \|. / . ; . .. ヽ| . // | . . ..| . / / ,ハ八从 ; .| . . // , -─- 、ヽ、 . | _,,/-/、 _ \ 、 | " /,〃_ " ___ ∨ | /,_/_、 /; ̄ ヽ\ i ; | /7’ ゙̄;ヽ 、) c } ノ lノ | // '.) c.! ゙、 ノ ゙ / | ∧丶ヽ ソ //l/ / | ;' .. /// ' / | i ヘ i |、 { ハ J - " { .| `ヾ;-、 ゝ、 /ト .| } > 、 " |\ .| ノ ;| ̄ |ー-} |. / , ノ/.;| ` / | / ;/ /. . . . /j // |, /{ ( . . . . . 〈 // /| 〈. ヽ .ヽ. . . . .ヽー 、 , -‐/. { / . . | ∧. . . `ミ } . . . . i.____/. . . ∨ { . . . | {\. . . リノ . . . . . l / . . . . . . \| . . . | ヽ \. . . . . . . . . . .| /. . . . . . . . . . . . /| ゙、 \. . . . . . . . | /. . . . . . . . . . .//| \、/\ \. . . . . .| /. . . . . . . . . //| / \ \. . . l./. . . . . . . // 久「(え?どういうこと?)」 和なら良かったってことは何? 和のことが好きなの? ねぇ それは分からないけど、和本人が 和「私が一番でしたけど、皆さんも一緒だったからアリバイがあります」 と言った瞬間 京太郎「そ、そっか……」 彼は少しガッカリしていた 久「……」ブルブル そして、今日の「そのとき」はここでやってきたわ その時、歴史は動いた 優希「ねぇねぇ、そういえば部長、私達と合流する前に部室の方からダッシュしてこなかった?」 久「え……?」ドキッ 二秒ほど固まった 久「な、何言ってるのよ。き、気のせいじゃない?」 和「……」 優希「怪しいじぇ」ジィー 京太郎「おいやめろよ。部長がこんなことするわけないだろ」 久「え」 京太郎「普段の言動を見ろよ。俺のことが好きなわけ無いだろ」 優希「それもそうか」 咲「だよね」アハハ 久「……」プルプル そりゃあ確かに私は須賀君をこき使うわよ でもそれは、私なりの彼への愛情の裏返しだし そんな私の気持ちにも、彼は気付いてるとばかり…… 久「(まして、前世では私達は幼馴染み。魂は今も繋がっている)」 という設定だった 少なくとも、私の方はそれを信じ込んでいた まこ「それくらいにせぇ。大会も近いんじゃ」 京太郎「そうですね」 優希「うぅー残念だじぇ」 久「……!」ピコーン ここで私はいいことを考えたわ ここまできたら仕方がない、全ての罪を優希に着せてしまおうというもの 元々優希は須賀君に聖雀士なるストーカー行為を行っていたし 今更一つくらいこういう行動が明るみに出ても大丈夫よね /. . . . . . . . . . . . . . . . .\. /. . . . . . . . . . . . ./ /}ハ . . . . 、 l. . . . . .l . /. . ./〃 }从 . . .、 |. . . . . .l/. /⌒ ⌒ } . .ト 〉 | . . . . . .V弋ナ‐ 弋ナ ' . | ! . . .| . . i . 、' ' ' ' 'i . . .| } . . .| . . i . . ヽ 、_/  ̄了 / , . .| . . .' , . . }、/> }/ }八 . . . .' 〈 | 二 、zぅ′ ,厶イ\ . ', . | ー}ーミ 、. /⌒\ };.ム| {厶 ト、 /-‐- 、 `ー-} \ ノ}、 ∨ | } | \f´\ ∨} \∨ ハ 久「(ごめんね、優希)」ニヤリ 次の日、私は朝誰よりも早く登校し花壇からパンジーの花を抜いて彼の机に置いた 「タコス=ロッカー」という置手紙とともに さすがに部員全員が引いていた そして須賀君は衝撃の事実に泣いていた 優希も泣いていた 治療が成功の兆しを見せていただけに、須賀君のショックは相当大きかったのね 優希は否定していたけど、前科があるだけに信憑性は薄かった 優希「信じて! 私、もうあんなことしてないじぇ!」 京太郎「でも、あの紅月カレンとかいう」 和「」ドキィーン 優希「本当に私じゃないんだじょ!」 京太郎「そっか。じゃあ信じるよ」ナデナデ 優希「きょうたろぉ……」グスッ 咲「いいなー」ボソッ 和「……ゼロ」 久「(このままじゃいけないわね」 その放課後、私は一つの作戦に出たわ 当初の目的が失われている このままでは聖雀士の事件として終わってしまうもの _,,, ......_ , '"゛ `ヽ、 /,. ;/|从;; ゙'、 //,. ;〃 ゙__v ゙i. 〃 ;/;/-' `~.,ニ=、∨ i | /イ/〈 ,イ~i ' !。_jノ |/ | |! | ;ハヽ゚' , ,,, / | | l i ''' _ ι/ | リ ヾ ゝ.,_-、 ( i y' \; rニ;``i- ' ゙リ i 〈、 ノ ;ki' Α ./ ; ;トー、ヽ. /;/ { ./=ー‐イノレ' ;==≧、 ,イ、! ゝ"ヘ,// //" `l| /`ヽミ〈 ,,rーヘ; _/ .,-、/ }|. / y'`Y .|\ /ζ ̄ /|| / ヽ_|__,ゝ ゙ゃ^"` ./ |;| /`ー='~/ /'\ ト、 ∠__i_| | / L...イ\ ,イ ̄ {、 _,, .-'`l | \ /i |  ̄ !  ̄ ` "、.i | / メイ ,. '⌒゙' ー 、_ / ー──- | .| i ヾi ー.-、.._ /二二二二二__ ;ー─ト.| . | i |; '> ;;/;;;,_/;;;;_/ `j‐i-ト、| | 〈 弋;; ~  ̄  ̄ "/ | i | . ,| l ゙li;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / l i | . /| | |;;; / / i | . / | | | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,/ / ;i | . / | | ─ヒ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / /ノ. / | |7 |; / ̄ ̄~ ̄ ̄. / | |  ̄`ヘ / キモイのはいい でもあれが優希の仕業と思われるのは……特に彼に思われたままなのはイヤね 私の自己顕示欲が火を噴いたわ 放課後、学校には吹奏楽部のラッパ音が響いている 久「うーん。ユーフォニウムの音色が私の心を潤してくれるわ」 そんな独り言をつぶやきながら、今度は彼の机の上ではなく中に手紙を入れる。 内容は以下のとおり 『こんにちは。いや、こんばんはかしらね? ボーイ 昨日はアナタが皆に手紙を見せびらかすから、優希にはスケープゴートになってもらったわ あんな幼児体型のタコスは本当の私じゃない 私はもっと美しい人間よ…… ちなみにタコスと書いたのは、私がイギリス人の幽霊だからで、漢字が苦手だからよ 「薔薇」は書けるけどね ふふ、面白いでしょう? とにかく、この手紙は秘密にすることよ アナタと私の秘密――いいわね? おりこうさんだよボーイ、歌を贈るわ 狭いところがおちつくのってなんだろうねあれ この胸を締め付ける鼓動と、おさげの結びは 私に前世の自殺の記憶を蘇らせる 放課後のロッカー』 次の日、なぜか全校生徒を揃えた会議が開かれた そしてこの手紙は須賀君の担任によってプリントアウトされ、全校生徒の知るところとなった もちろん表に張ったトランプ、二枚目のジョーカーも一緒にプリントされた 担任「えー……誰とはいわないが、先生のところに相談をしにきた男子がいる」 ざわ…… 担任「名前書いてないから手紙はプリントアウトさせてもらった」 ざわ…… ざわ…… 「きめぇwwwww」 「うわぁ……」 担任「この男子は近頃、ずっとストーカー被害にあっている」 「カワイソス」 「ひでぇことしやがる」 担任「本人は事を大きくしたくないらしいが、それは私が許さない」 ダンッ 担任「この放課後のロッカーとやらは、須賀が優しいことに付け込んでいるクズだ!」 優希「」 和「」 京太郎「(おいおいおいおいおい!!)」 担任「先生は筆跡でだいたい見当はついている。やった人は後で先生のところにきなさい!」 久「……ふん」 誤算ね先生 私は普段から筆跡を隠す練習をしていたのよ 私の普段の字は偽者なの / \ / / / ヽ .,' / / ', l / / イ /l ト、 .l | / / / {;{ j ノ} ヽ, l l |' / / -‐' .|i | | | ;' ,'←-.、 ., .''"´`ト; } l | i! i /v‐ァ=ミ ´,ィチテァ、 ll | l | l l i{'、、弋ツ "弋ツノ l l l / , ‐‐、. |!´;lミ', , j | ./ ヽ___ノt '" ''-、 ヽ 丶 , / ' / }´ ``ー-、 `.、 ` ; `、 `ー==' イ===i / ' }、 x='ィ' 、 ー " { ヽ ヽ--‐‐‐‐-ノ }‐‐‐/ / } ,,ノ( ト、 ` 、、 |l、 ヽヽ /´ _ ノ'、 ` 7 l\ ,...-" `、ー`、、 \,"´i ト、 ヾヽ /ノ/´/ -‐ ヽ / / \;; T‐-=ヽ .i_l l } /ヽ ヽ}`ー'// / l /´ヽ`-' /人 、、 、 ̄ ̄) } ノ // ) } /" l | / '、 /´ ヽ 久「(バレる筈が無いわ)」どやっ 当初は筆跡隠して、秘密の手紙を続け、そして段々筆跡を崩していき 京太郎「もしかして部長なのかも……ミステリーで素敵」 と思わせる作戦だったんだけど、意外なところで役に立ったわね しかし、先生の言った「筆跡で見当がついている」というのは脅しだったのかしら? 当然私は先生のもとへなどいかなかったわ これで私の作戦は続行できる 学校中にロッカーが知れ渡ったのは誤算だったけど……私はそう思っていた しかし、なぜかその放課後から彼は和と下校するようになっていた 久「和、なんで最近須賀君と下校を?」 和「ええ、先生に頼まれたんです。帰る方向が一緒だから、なるべく一緒にと」 久「なんでそんなことに!?」 和「例の放課後のロッカー? 気持ち悪い名前ですが、まだ犯人わからないそうです。いやなストーカーですね」 久「あ?」 後で分かったことだけど、彼が一緒に帰るなら誰が一番か? と聞かれて 和! と即答したらしい 学生議会長の私が和と喧嘩できるはずもなく 私は一触即発の事態だけは免れた だけど、どうやら結果的に私はキューピッドになってしまったようね 二人は付き合ってるんじゃないかとか、そんな噂まで流れたの 和「そ、そんにゃこと……//」モジモジ 京太郎「……//」 久「……」グギギギ 咲「……」グギギギ 優希「……」ゴギガガガギゴ 私に残された道はただ一つ 事件は終局へと向かっていく…… 私は家に帰って布団をかぶり、声を殺して泣いた いや、声は出したかしら……いや、こらえたかも とにかく泣いた。そして机の引き出しを開けたの 私の秘密ゾーンである。中には盗撮した写真、須賀君の体操服の切れ端、そしてトランプが入っていた しかし二枚のジョーカーはもう使い果たしているわ ふと、私の手には一枚のカードが握られていた 久「……やるわ」グッ 次の日、私は放課後が来るのを待った そう教室に誰もいなくなるのを 午後七時半過ぎ 私は学校掲示板に、一枚の大きな模造紙を貼り付けた 模造紙には、真っ赤な文字でこう書かれていたわ 『やあボーイ。いや、皆さん 私はアナタに裏切られて有名人だったわね 前世と同じ裏切りと過ちが繰り返されるようだわ 私は結局、この世界からは拒絶されているのよ 愛する人からも、前世からの因縁も アナタは私を忘れて新しい恋をするようだけど、待って欲しいの! 君はいつか必ず思い出すわ。私はそれまで待ってる 今回ばかりは私は君のキューピッドとなってしまったようだけど だけど10年後か、約束された13年後……そう13階段の13年後! 私はアナタを迎えに行くわ 私はもうすぐ卒業するけど、お元気で 私はいつまでもアナタを見守っているからね?? 原村和……彼を泣かせたら許さない アナタはハートのエースなのよ(ここにハートのエースを貼る) そして……私は…… 繰り返される過ちに 人は誰も気づかない こんなにも……愛していたのに…… 放課後のロッカーになりきれなかった 12(クイーン)より』 久「完璧だわ」フゥー もちろん次の日は学校中で大騒ぎになったわ 他の学校からも見にくる人が多数いたんだけど…… 学校側は一日中片付けることは無かった 桃子「凄いっすね! 変態っすよ!」 ゆみ「あ、ああ。これは酷いな」 華菜「趣味悪いし」 美穂子「そ、そうね……これは、ちょっと」 透華「悪質極まりますわね!!!」 純「可哀想だから、もうやめてやれよ」 久「……」 京太郎「どうして、事態がこんなに大きく……」ウルウル 咲「京ちゃん、大丈夫?」 京太郎「あ、ああ。ごめん」ゴシゴシ そして月日は流れた 全国大会を控えて、練習に励む私達 すると、校長先生からの提案で 麻雀部員達がお互いへ一枚ずつ、大会後の自分達へ手紙を書くという催しが行われることになった 大会を終えて長野に戻ってきた後、全校生徒の前で手紙を開くというイベントらしい 久「ふーん」カキカキ 京太郎「どうしよっかな」 優希「えへへっ」 和「難しいですね」 咲「絶対優勝しようね!」 まこ「ああ、もちろんじゃ」 私は当然、須賀君への手紙にこう書いた 「約束は守るわ。私はアナタを迎えに行く。今度はロッカーじゃない、一人の女として」 そして私達は全国大会での激闘を終えた そんな手紙があるなんてことはすっかり忘れていた 遂にやってきたそのイベント当日 校庭に全校生徒、保護者、他校の麻雀部員などが集まって私達を祝福してくれていた 私は全国での優勝が嬉しくて、すっかりこのイベントに舞い上がっていたわ そして、校長先生の話が終わり 遂に―― 校長「では次に。全国大会前に書いた、自分達への手紙を読んでもらいましょう」 久「え」 会場が歓声に包まれる 私は脂汗を流しながら、どうにかしてこの場を逃げ出す算段を考えようとしていた 久「(でも待って。私の番になった時に、適当に誤魔化せばいいんじゃ?)」 そうよ 須賀君のパートだけ、その場で思いついたことを言えば…… 校長「なお、読むのは送られた側の人にお願いしますので」 久「」 優希「じゃあ先鋒の私からだじぇ!」 そして優希が壇上に上がり、順に私達からの手紙を読んでいく 優希「えへへ、みんなありがとうだじょ!」 まこ「次はわしじゃのぅ」 この調子で行くと須賀君の出番は最後になるのかしら? いや、待って そもそも出場はしていないわけだし、もしかすると須賀君の分は渡すだけかも? 久「(そうよ落ち着きなさい久。何も問題は無いわ)」スーハー まこ「なんだか照れるのぅ」 久「つ、次は私ね」 私は校長先生から手渡された手紙を開く 内容はこんな感じだった 優希 『私は部長のことが大好きだじぇ! はっはっはっ! いきなりで驚いた? 知らなかったかもしれないけど……私はずっと部長のことが っと、これじゃ誤解されちゃうじょ! てへへ、おふざけはこれくらいにして……えっと、えっと んー、難しいことは言えないけど だーいすきだじぇ! 部長! これからもよろしく!!』 私の瞳には涙が溢れそうだった ごめんなさい、優希 私はアナタを嵌めようとしたのに…… 優希「……」 まこ 『部長はよく頑張ったけぇ (中略) これからはわしが部活を引っ張ってくからのぅ』 和 『部長にはとてもお世話になりました (中略) 部長の名に恥じないよう、精進します』 咲『部長、お疲れ様でした! (中略) えへへ、これからも頑張ります』 久「みんな……ありがとう」 声が震える こんなに素敵な仲間を持てたことが誇らしいわ そして、最後は須賀君からの手紙だった 京太郎 『短い間でしたけど、お疲れ様でした部長。 俺を麻雀部に誘ってくれて、これまで色々と教わって…… 時々、無茶を言われて困らされたこともありましたけど 俺、この部に入ってよかったって胸を張って言えます 俺が心折れそうになっても、辛くてくじけそうな時でも 部長が、みんながいたから乗り越えられました 麻雀を楽しむ心が、俺を支えてくれました だから、俺にとって部長は恩人です これからも、ずっとずっと 俺にとって部長は、大切な人ですから!!!』 久「う、うぉあぁっ……おぉぉっ」 ぶっちゃけ吐きそうだった 罪悪感ヤバイわこれ ていうかもう、須賀君大好き 愛してるわホント 嗚咽混じりに壇を降りて、私は和と変わる 正直、須賀君の手紙が嬉しすぎて何も考えられなかった 涙でぐしゃぐしゃに顔を泣き腫らして ずっと隅で須賀君の手紙を読み返していた どれくらいそうしていたのかしら ふと気が付くと 私の横にいた須賀君の姿が無い あれ? そう思って視線を上げると…… 京太郎「以上が染谷先輩からでした」 まこ「我ながら恥ずかしいことを書いたのぅ」テレテレ 和「素敵でしたよ」 咲「うん。流石ですね染谷先輩!」 久「あっ」 次は私の手紙が須賀君に読まれる番 このままじゃいけない 私の体は自然と動いていた だけど 優希「行かせないじぇ」ガシッ 久「!?」 須賀君を止めようとした私を、優希が引き止める なんなのよこの忙しい時に!!! 優希「……部長、私の手紙。ちゃんと読んだ?」 久「よ、読んだわよ。聞いていたでしょ?」 優希「……本当に?」 久「え?」 優希の瞳が暗く濁っている これは……まさか 久「!!」 私は慌ててもう一度、手紙の文面を見る 優希からの手紙の内容は―― 優希 『私は部長のことが大好きだじぇ! はっはっはっ! いきなりで驚いた? 知らなかったかもしれないけど……私はずっと部長のことが っと、これじゃ誤解されちゃうじょ! てへへ、おふざけはこれくらいにして……えっと、えっと んー、難しいことは言えないけど だーいすきだじぇ! 部長! これからもよろしく!!』 久「?」 何かおかしいところでも……いや、まさか 優希 『私 は 知 っ て ん だ 久「私は……知ってんだ?」ドクン 優希「……言い逃れは出来ないじょ。放課後のロッカー」ボソッ 久「!!」 私はこの時、全て彼女の手のひらの上だったのだと悟った もう、取り返しはつかない 私は―― 私の書いた手紙はもう 京太郎「じゃあ、部長からの手紙をよみまーす!!」 久「い、いやぁぁぁっ!!」 京太郎「!!」 須賀君が手紙を開いて硬直する あぁ、ダメ……読まないで 読んでしまったら私はもう、この学校で……街で生きていけない 久「っ、くっ……」ポロポロ 情けなくて涙が出る 悔しくて声も出ない ごめんなさい 須賀君、本当にごめんなさい __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__ > ´ ̄ / ` `、 、、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \ `  ̄ >' / , | ∧/! | } ヽ ヽ /,ィ / ' / /| _/,.ム斗}-/ ハ . {/.' ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ } | . / イ/{ ! ィ斧从}/ Vzソ ノ /イ , <__ ´// 从{ Vソ / / イ- 、 | {'{ { , ' /' ⌒ } | 从Ⅵ /. ノ | 叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从 、 イj / / . < |' /}/ 、__ ´ } イ从/ | |/ 「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄} |//l| |//////// 、 ,. <// ∧ |//////////> 、 京太郎「……」グッ 久「?」 京太郎「須賀君へ。麻雀弱すぎ! もっと頑張りなさい!!」 ドッ ワハハハ ガンバレヨスガー! ナサケナイゾー 久「え?」 優希「!?!」 京太郎「でも、部活の為に頑張ってくれてありがとうね」 久「??????」 京太郎「これからも、精進してください。竹井久より……ありがとうございます! 部長!」ニッ 久「あ、え、うん……」 意味が分からなかった なぜ? 誰かが手紙を書き換えた? でも、あの便箋は確かに…… 京太郎「……」 京太郎「じゃあ次は和のをー」 ヒューヒュー! イチャツクナヨー! 京太郎「だから違いますって!!」 ワハハハ 久「須賀、君……」 その時、私は見た 須賀君が後ろでに隠した私の手紙を――こっそりと破くのを やっぱりあれは、放課後のロッカーからの手紙 須賀君は――見ないフリをしてくれたのね 久「ありが、とぅ……あり、ありが」ボロボロ 優希「京太郎……お前って奴は」キュンッ 京太郎「っておい咲!! なんだこの内容は!!」 咲「あははっ! 自業自得だよー!」クスクス イイゾー ヨメサーン 咲「嫁さん違いますから!」 久「……」モジモジ こうして、放課後のロッカーは成仏した 今この場に残ったのは、ただの -‐……‐-ミ . ´ `ヽ . ' ヽ / . . . . . . . . . / . . . /イ ,' . | . .ヽ . // ! / . /|. . . . ト、ト、 | . // |// . . / |ハ | \ト、 . . | 〃 ′ . / 乂{ _,,-‐ ¨ ヽ. . |. . .| {{ i | . /ー-- ′イニミ、 i |Y | {! | | . / _ ニミ ィf乏心 〉! .|ノ. .′ `ー- ヽ| i 〃乏ハヾ 乂zク ′ノ. . ,' ヽ. . . |ハ乂zク / / / / イ /―_ァ 、. 人. {ヽV / / ′ (イ. ! ノニニ/`ヽi _ヽ_ 込、 ~~´ .ィ)j=={ニニ7 __∧ニ厂「`≧=- <ニニ/. {ニニ/ マニニヽ . ´ =ァ `¨¨´. ノニニニ|-‐‐-「ニニi 人_/ マニニ〉 〃 / / /ニニニニ{ !ニニニ| | { 、) ___マア {{ { / ハ i iマニニニハ |ニニニj人 ヽ ノ 〈 \ 人{ { マi i `マニハ ムニア´i i i 、 } / ___ / `ー-、) ヽマi i i `マャjア´i i i i i /Уjノ , イ_ ノ }. { ̄`ヽ、 `ヽ._| `ー-[二]-‐‐一'' / _,/ ! __ノ \ `Tヽ、_| /i i i | 〈イ レ'´ 久「(好きよ、須賀君)」ドキドキドキ 恋する、一人の女だった 第六章 ストーカー部長 変態ラブレター! カンッ
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【告白シリーズ】 咲「好きだよ、京ちゃん」ニコッ 照「これからもずっと――一緒にいてくれる?」キュッ 菫「私は君が好きだ」バンッ 優希「京太郎! 大好きだじぇ!」ダキッ 和「私と……付き合ってもらえますか?」ドキドキ 久「惚れた方の負けって奴かしらね……ふふっ、好きよ須賀君」ウィンク 美穂子「京太郎君……私、貴方が好きなのっ!」ブルブル 透華「京太郎、もう私――この気持ちを、我慢できませんわ」ギュッ 洋榎「あの、その……面と向かって言うんは恥ずかしんやけど……好き、なんや」ポリポリ まこ「わしはお前のことが好きなんじゃ、京太郎」クスッ ゆみ「そろそろ……この関係を次に進めても、いいんじゃないか?」ジィー マホ「えへへっ、須賀先輩っ♪ マホと付き合ってくれますよね?」ニコニコ 豊音「きょ、京太郎君のこと……// ちょー大好きだよー」カァァ 淡「なになにー? この超絶可愛い淡ちゃんと付き合いたいって~? うん、いいよ!」ツンツン 宥「京太郎君と付き合えたら私、もっと……あったかく、なれるかな?」モジモジ 桃子「……見て貰えなくても、感じて貰えなくても。私は――お前の傍にいたいっす」ジワッ エイスリン「ワタシ、スガクンノコト……スキ」ソワソワ 煌「私が隣に立って、貴方が前を見つめている。そんな未来を、夢見てしまうんです」クスクス 小蒔「京太郎さん……あの日からずと、お慕いしています」ペコリ 玄「あのね、京太郎君のことを考えると私――おかしくなっちゃいそうなんだ……//」ボシュゥゥ 怜「うちの残りの人生――ほんの少ししかあらへんけど、京太郎にもらって欲しいんや」ウルウル 咏「余計な言葉なんて必要無いんじゃね? し、しらん……けど……」チラチラッ 京太郎「……」 どうする! どうすんのよ俺!!
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京太郎(インハイでうちの麻雀部はかなりの活躍をした) 京太郎(それを見て俺は、今まで以上に麻雀をうまくなりたいと思った) 京太郎(そして色々あって和に教わることになったが) 和「須賀くん、それはこの前教えましたよ。ちゃんと覚えていれば振り込みませんよ」 和「そこはそうじゃなくてこっちです。昨日教えてさっき復習したばかりですよね?」 和「ですからそうじゃないと言っているじゃないですか。ちゃんと計算していれば……」 京太郎(かなりスパルタでした) 久「あーあ。和もそこまで言わなくていいんじゃない?」 和「いえ、厳しくと言ってきたのは須賀くんです。私はちゃんとやってるだけです」 まこ「それはそうじゃが……いきなりお前さんと同じようなやり方は無理じゃぞ?」 優希「うむ。昔のどちゃんに本気で勉強教わった時はしんどかったじぇ……」 咲「京ちゃん大丈夫?なんか、煙が出てるように見えるけど……」 京太郎「だ、大丈夫だ。これくらいでへばってられねーって」 和「そうですよ。ほら、ここはどうします?」 京太郎「えーっと……これ?」 和「…………全然違います」 京太郎「……はい、すいません」 和「それじゃ、私達は残っていきますから」 まこ「おう、戸締り頼んだぞ。後、ほどほどにな」 優希「のどちゃんも京太郎に襲われないうちに……おーい京太郎、大丈夫か?」 咲「じゃあ、お先に。それと、無理は駄目だよ」 久「それじゃーねー」 京太郎「お、お疲れ様です」 バタン 優希「それにしても毎日よくやるじぇー」 まこ「ちぃと厳しすぎる気もするんじゃが……京太郎の実力も前と段違いじゃからのう」 咲「それに和ちゃんも、前より上手くなってますよね」 久「そうねー。毎日残ったり、休日も一緒に練習したり、みっちりよねー」 久「実はあの二人、付き合ってるとか?」 和「……はい、それで正解です」 京太郎「ふー、やーっとか。まだまだだな、俺」 和「そうですね、全然です」 京太郎「うわぁまたドストレートに言うな」 和「まだまだ覚えないといけないことや、気を付けないといけないところがありますからね」 京太郎「はいはい。でもありがとな和」 和「はい……その、"京太郎くん"……」 京太郎「おや。須賀くんじゃなかったのか?」 和「それはみんなの前と、麻雀の練習中だけです!……その」 京太郎「おう。どうしてほしい?」 和「……ギュッって、してほしいです」 京太郎「はいよ」ギュッ 和「ん……あったかくて、安心できます」 京太郎「そりゃ良かった」 和「……やっぱり、少し厳しすぎでしょうか」 京太郎「え?」 和「みんなからも言われますし。その、呼び方まで変えてますし」 和「京太郎くんが告白してくれたのも、麻雀を私に教えて欲しいって言ってくれたのも嬉しいです」 和「だけど……やっぱり私は、、ん!?」 京太郎「……ん、ふぅ」 和「い、いきなりは…」 京太郎「和」 和「は、はい」 京太郎「こうしてくれって言ったのは俺だし、今みたいなやり方で俺もいいって思ってる」 京太郎「それに、少しでも上手くなって、和やみんなに近付きたいんだ」 京太郎「だから、これからもよろしく頼む」 和「……は、はい!!」 京太郎「ところで、わざわざ毎日残ってこうやって抱き合ったりとかするのは…」 和「それがないと私が耐えられないです」 京太郎(和は教える時は厳しい師匠だが、二人っきりだと可愛い自慢の彼女だ) 京太郎(少し厳しすぎることもあるが……それでも俺は幸せ者だよな) カンッ!!
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781 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/28(木) 00 10 59.23 ID uHK8sWdWo 【龍門渕家・正門前】 。 。 。 ∧人∧ __o __ __ { {{ {0} }} } __. | || | | ゚ )/ ̄ ̄ ̄\( ゚  ̄ ̄|| ∧ ∧lニ0ニ! ((..| | \|/ | |..)) ||.∧ ∧ (* ) | | ))| | /|\ | |(( ||( *) / つ | | ((. \___/ .)) ||と ヽ ~(;;;;;Uノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ヽU;;;;;)~ |三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三| ┏╋┳┳━┳━┳━┳━┳┳┳━┳━┳━┳━┳┳╋┓ ┣{†}╋╋━╋━╋━╋━╋╋╋━╋━╋━╋━╋╋{†}┫ ┣┻┫┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┣┻┫ ┣┳┫┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┣┳┫ ┃╋┃┣━╋━╋━╋━╋╋╋━╋━╋━╋━┫┃╋┃ ┣┻┫┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┣┻┫ ┣┳┫┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┣┳┫ ◆ ◆ ◆ ┃╋┃┣━╋━╋━╋━╋╋╋━╋━╋━╋━┫┃╋┃ ◆ ◆ ◆━╋━╋━╋━╋┻┫┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┣┻╋━╋━╋━╋━ ┃ ┃ ┃ ┣┳┫┣━╋━╋━╋━╋╋╋━╋━╋━╋━┫┣┳┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣╋╋╋〓†〓〓†〓〓〓†〓〓†〓〓〓†〓〓†〓╋╋╋┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣┻┫┣━╋━╋━╋━╋╋╋━╋━╋━╋━┫┣┻┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣┳┫┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┣┳┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃╋┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃╋┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣┻┫┣━╋━╋━╋━╋╋╋━╋━╋━╋━┫┣┻┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣┳┫┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┣┳┫ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃╋┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃╋┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┣┻┫┣━╋━╋━╋━╋╋╋━╋━╋━╋━┫┣┻┫ ┃ ┃ ┃┳╋┳╋┳╋┳╋┳┫┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┣┳╋┳╋┳╋┳╋┳╋┃╋┃╋┃╋┃╋┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃╋┃╋┃╋┃╋┃╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻╋╋━╋━╋━╋━╋╋╋━╋━╋━╋━╋╋┻╋┻╋┻╋┻╋┻━┻━┻━┻━┻━┻┻━┻━┻━┻━┻┻┻━┻━┻━┻━┻┻━┻━┻━┻━┻━ 衣「さぁ着いたぞ!」 京太郎「……予想はしてたけどさぁ」 京太郎「門からして既にとんでもないよね!?」 衣「ふむ。確かにやや重々し過ぎて、なんびとをも拒むような雰囲気は醸し出しているが……」 衣「衣はこれくらいの重厚さも好きだぞ!」 京太郎「テレビとかでしか見たこと無いぞ、こんなの……」 782 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/28(木) 00 24 15.89 ID uHK8sWdWo 衣「さて、まずは呼び鈴を押して……」 ギギィーッ 京太郎「うおっ!?開いた!」 京太郎「あれ?でもまだ建物が見えないんだが……」 衣「本館はもう少し先なのだが、流石に少し疲れたな」 京太郎「まぁここまで歩きっぱなしだったしな」 ハギヨシ「――そう思いまして、失礼ながらお車をご用意させて頂きました」シュタッ 京太郎「うおっ!?ハギヨシさん、やっぱり神出鬼没だよなこの人……」ドキドキ ハギヨシ「それが執事ですので」ニコッ 衣「ご苦労。だがもう少し早く用意すれば良かったのではないか?」 ハギヨシ「申し訳ありません」 ハギヨシ「衣様が京太郎君と楽しそうに歩いていらしたので、お邪魔しては悪いと思いまして」 衣「ふむ。そう言う事ならば不問に処す」 ハギヨシ「ありがとうございます」 ハギヨシ「それでは本館までお車でお送りいたします」 京太郎「つーかそこまで車使うって、どんだけ広いんだよこの家……」 783 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/28(木) 00 31 46.31 ID uHK8sWdWo . i .傘 | 傘傘 r^t .傘∩傘 ./. ヘ 傘傘傘傘 .| | . | . [IIIIIIIIIIIIIII]_____________________________________________ .r". `i . r'^ー --------..i.. ;;;;i|;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ |. _;_;;;_;;|_____________. / ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;| .. ; ;;;;;i|;;; ; ; ; ; ; ; ;/|\ ; ; ; ; ; ; ; ;..ヽ.;;;;; ;; ;; ; ; ;; ; ; ;; ;; ;\ . /;;;;_;.;;;_;; ;_;_;;;._;.;;; ;.;;| ∩ ;;;;;/;;_; ;;;_;; ; _; ; ; ;_; /\|/\;;;_; ;;_;_;; ;;_; ;; ;_ ;;_;. ;ゝ. - ; - - - - - -.-ヽ |. ;;| .. ;;;;;i|;; [IIIIIIIIIIIII] |;. ;ヘ.; ;ヘ . ;ヘ . ;ヘ. | | i^i i^i i^i i^i| ∩ . ;;;;;i|;; i^i i^i i^i || i'⌒`i ||.. i^i i^i i^i i^i |;. |_j; .|_j; . |_j |_j; | | Ll . Ll . Ll . L.| . . . ;;;;;;i|;;; Ll; ; Ll;. ..Ll; [IIIIIIIIIIIII] ;Ll;; Ll; Ll;; Ll i;; ; . .; . ;. . ;.. .; ;.i |≡≡≡≡≡≡≡.| ∩... ;;;;;i|!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i|| i'⌒`i...||;i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!| ≡≡≡≡≡≡≡| | . .;;| . .. . ;;;;;i|;; [IIIIIIIIIIIII] ... |; ;ヘ;. ;ヘ. . ;ヘ. .;ヘ. .| | i^i i^i i^i ...i^i| ∩.. ;;;;i!|;;. i^i i^i . i^i || r'⌒`.i..||;;;i^i i^i i^i i^i ..i ..LI; . LI ..Li; LI; .| | Ll;; .Ll;; . Ll; .Ll| . . ;;!i|;; Ll ; Ll;; .Ll; || | ...l.....i ||;; LI;; .LI;; LI;; .Li, |; ; .; . ;.. ;. ;. ;. ;;;.; ;| |;; ..,,;; ; ,,. ; ,,. ;. ;;, .;;i!i . . .. .;;i!Ii!;,. . . . ;. . || L...|., 」.||;; ... . . .. . . ;. ... ;;.|"` ""`` ""``"""`" '' ;; ; '' .;;'' ;; ; ''' ;; ;'''ー----‐ ' ''' ' '''' ''''' '''' ' = /三ヘ =''' ''''' '' '''' ' ''''' ' ''''' ;; ; '' .;;'' ;; ; ''' ;; .;'" ;. .. ;'"'" ;.'''""'''''"''' -.._:、; ;〃" ; ,.,,.、; 、; .;.. . .. . .. . .. . .. ..,.,,.、_,,..-‐'' .;;'' ;; ; '' .;;'' " ;. .. ;'"'" ;..;'" ;. .. ;'"'" ;.``丶、_,,_|i. |‐ー─‐───────‐‐‐|i. |,,__ .;;'' ;; ; '' .;;'' ;; ; ''' ;; .. ;. .. ;'"'" ;..;'" ;. .. ;'"'" ;.;'" ;. .(_|i/ ,,, ,,, ,, ` \i|_) "'" ̄'"" ..'" ̄' ‐. ' '"' .. ー. .. .. ... .... ー.. .. .. .. - . .. ... .. ./ ,,,, ,,,, \. .. .. ..ー .. .. . .. ... .. .. .. .. .. . .. .,.,,..、 ... .. .. ..ー .. .,.,,..、 ../ \. ,.,,.、. .. .. .. .ー. .. . .. .. . .. .. .. .. .. ... .. .. .. .. .. |i. |/ ,,, ,,,,,, ,,,,,,, ,,, \|i. | . .-. .. .. .~ .. .. .;;''.;; ; '' .; '' .;;''.;; ; ''/ \ .;;'' ;; ; ''. .. .. .. .. .. . __,,.. .-‐ '''" "~ ~""'' ´~"''~""''' ''"´~"'''"'' (~)~~ ""''´~"''~" "'''' '"´~"''"' ''""~~ ""''´~"''~ ""'''""'''""'' ハギヨシ「お待たせしました。こちらが本館です」 京太郎「あーうん、分かってたよ。とんでもないって事はさ」 京太郎「言葉も出ないってこう言う事だよね」 京太郎「そして――」 メイド「「「お帰りなさいませ。衣お嬢様」」」ズラーッ 衣「うむ。今帰ったぞ」 京太郎「――これだもんな」 784 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/28(木) 00 47 24.37 ID uHK8sWdWo 透華「オーッホッホ!よくぞ参られましたわ!」 京太郎「あ、どうも。お世話になります」ペコリ 透華「龍門渕家の総力を挙げて京太郎さんを歓待いたしますわよ!」 京太郎「あ、ありがとうございます」タジタジ 衣「ただいまだぞ!とーか!」 透華「お帰りなさい。衣」 透華「あら?その巨大なぬいぐるみは一体……?」 衣「きょーたろーに取ってもらったのだ!」エッヘン 透華「それは良かったですわね。大事になさい」 衣「もちろん!」 透華「申し訳ありません京太郎さん。衣がお世話になったそうで」 京太郎「いや世話って言うか、ただゲーセンでぬいぐるみ取っただけなんですけどね」 透華「ふふふ。衣にとってはそれが何よりの事ですもの」 透華「今日は是非私達のおもてなしを受けていって下さいませ」 京太郎「ありがとうございます」 786 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/28(木) 01 03 35.81 ID uHK8sWdWo 純「よ!久しぶり。衣をナンパしたんだって?」 純「まさか須賀がロリコンだったとはなぁ……」 京太郎「違いますから!」 純「ははは。冗談冗談」 京太郎「……はぁ」 智紀「……ご主人様」 京太郎「ぶふぉっ!?」 京太郎「い、い、いきなり何ですか!?沢村さん!」 智紀「……男の子はこう呼ばれるのが良いって聞いた」 京太郎「それは人それぞれですから」 智紀「む。残念」 一「じゃあ――旦那様」ボソッ 京太郎「なっ!?」クルッ 一「ふふふ。驚いた?」 京太郎「そりゃいきなり耳元でそんな事言われたら驚きますって!」 一「結構耳とか敏感?」 京太郎「……ちょっとだけ」 一「良い事聞いちゃった♪」 歩「国広さん。少しお戯れが過ぎると思うのですが……」 歩「こんにちは。京太郎くん」 京太郎「ああ、こんにちは。歩」 京太郎「いやぁ歩みたいな普通のメイドが居てくれて本当に良かった!」 京太郎「まさに君は地獄で仏、いや女神だ!」 歩「も、もう!冗談が過ぎます!///」 一「……む」 純「どうした?国広君?」 一「なんでもないよっ!」 790 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/28(木) 01 27 37.83 ID uHK8sWdWo 透華「それでは中へどうぞお入り下さいませ」 京太郎「お邪魔しまーす」 京太郎「うはっ!やっぱ広いなー」 透華「そうでしょうか?これくらい普通かと」 京太郎「何処が普通やねーん!」 純「まぁまぁ仕方ねーって。透華は生まれてこの方この家に住んでるんだからさ」 智紀「最初に来たときは私も驚いた」 一「無駄に広いんだもん。掃除も大変だよ」 京太郎「でしょうねぇ……」 透華「何を話してますの?ささ、こちらにどうぞ」 京太郎「あ、どうも――ってやっぱりひろーい!」 京太郎「つーか調度品も何だか高そうな……」ソーッ 歩「ああ!ダメです京太郎くん」 京太郎「えっ?」 歩「その花瓶は億は下らないものですから、万が一の事があると……」 京太郎「ひぃっ!?」サーッ 透華「大丈夫ですわ。割ったとしてもそれぐらいのもの、幾らでも用意できますわよ」 京太郎「は、はぁ……」 京太郎(やっぱ金持ちは違ーよ、うん) 791 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/28(木) 01 39 31.32 ID uHK8sWdWo 透華「さて、改めて京太郎さんようこそお越しくださいましたわ」 京太郎「すみません。こちらこそ急に押しかけて……」 透華「ふふふ。確かに少し驚きはしましたが、何時如何なるときも来客を拒まぬのが龍門渕たる者」 透華「ましてや衣が世話になったとあれば当然ですわ!」 透華「今からお帰りになられるまでは、御自分の家のようにくつろいでくださって結構ですわよ」 京太郎「あ、ありがとうございます」 京太郎(自分の家と違いすぎて全然くつろげない気もするけど……) 透華「あと、そうですね……用事や身の回りの世話をするものが必要ですわね」 京太郎「へ?」 透華「京太郎さんは誰がよろしいでしょうか?誰を選んでも問題ないとは思いますので、お好きなようになさってください」 京太郎「じゃ、じゃあ…… 794で」 1.純 2.智紀 3.一 4.歩 5.透華 6.衣 7.ハギヨシ 8.その他(内容併記) 801 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/28(木) 01 56 45.49 ID uHK8sWdWo ハギヨシ 京太郎「じゃあハギヨシさんで」 京太郎(男同士の方が何かと気兼ねななさそうだし) ハギヨシ「私ですか?」 透華「確かにハギヨシは一番信頼が置けますけど……」 純「でも俺達以上に屋敷の事色々やらないといけねーし、須賀にかかりっきりにする訳にはいかねーんじゃねーの?」 一「そ、そうだよ!あんまりハギヨシさんに負担をかけちゃ悪いよ!」 智紀「……私はアリだと思う」 透華「どう致します?私は構いませんが、ハギヨシに任せますわ」 ハギヨシ「……では 804」 コンマ判定(コンマ反転) 01~40 申し訳有りませんが、私は執事ですのでお嬢様達から離れる訳には 【信頼度+0.5】 41~98 折角のご使命ですので喜んでお受けいたします 【信頼度+1】 ぞろ目44以外 【信頼度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 810 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/28(木) 02 05 06.65 ID uHK8sWdWo 申し訳有りませんが、私は執事ですのでお嬢様達から離れる訳には ハギヨシ「申し訳有りませんが、私は執事ですのでお嬢様達から離れる訳には……」 ハギヨシ「指名して頂いたのに申し訳有りません」 京太郎「あ、いや俺の方こそ。ハギヨシさんの事を考えずに申し訳有りません」 純「まぁ仕方ねーよな。男同士の方が気が置けないのは分かるけど」 一「……」ホッ 智紀「……」チッ ハギヨシ「ですが京太郎君が指名してくれた事はとても嬉しかったですよ」ニコッ 京太郎「ハギヨシさん……」 歩「男の人の友情って良いですね!」 透華「そう言う訳で申し訳有りませんが、ハギヨシ以外で選んでくださいませ」 京太郎「分かりました。それじゃ…… 813で」 1.純 2.智紀 3.一 4.歩 5.透華 6.衣 7.その他(内容併記 817 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/28(木) 02 15 27.37 ID uHK8sWdWo 一 京太郎「それじゃあ一さんで」 一「し、仕方ないなぁー。指名されたら断れないもんね!」グッ 純「……すっげー喜んでるように見えるのは俺だけか?」ボソッ 智紀「……私もそう見える」ボソッ 透華「それでは一、京太郎さんがお帰りになられるまで専属メイドとしてお世話をしてくださいませ」 透華「くれぐれも粗相の無い様に」 一「分かってるって」 一「それじゃよろしくね。京太郎くん」 京太郎「こちらこそ、よろしくおねがいします」 829 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/29(金) 00 05 54.52 ID e/9f+nEOo 純「で、決まったは良いけどどうすんだ?」 純「飯まではまだ時間有るぜ?」 透華「そうですわね……」 透華「京太郎さんは何かやりたい事有ります?」 京太郎「お、俺っすか?」 一「もちろん。お客様なんだから」 智紀「……大抵のものなら用意できる」 衣「麻雀でも良いぞ!」 京太郎「え、えーっとそれじゃあ…… 831とか」 ※全員でやれる事 833 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/29(金) 00 18 24.85 ID e/9f+nEOo 王様ゲーム 京太郎「王様ゲームとか?」 純「おいおい!それは……」 透華「なるほど、いつぞやのリベンジですわね!」 衣「今度は衣が王様になるからな!」ワクワク 純「……絶対こうなると思った」 智紀「……でもよく覚えてた」 京太郎「いやぁ、透華さんが確かあの時やる気満々だったなぁと思い出しまして……」 一「無茶な事を言い出さないか、ボクは心配だけどね」 ルール 京太郎は指定コンマ以上もしくは以下で王様 王様指定安価は京太郎以外 番号は適当に割り振るので、命令される人物を書く(王様以外) 被ったら安価下 836 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/29(金) 00 27 43.18 ID e/9f+nEOo 純「ま、こうなったら面白そうな事を命令して楽しむのも有りだな」ニッ 智紀「……そんな事言ってると自分が泣く事になる」 純「お、智紀こそ覚悟しろよ?」 一「もう!二人とも変な事はやめてよね!」 京太郎(何か嫌な予感してきたぞ……」 衣「ハギヨシももちろん参加するのだぞ!」 ハギヨシ「私もですか?」 透華「そうですわ」 ハギヨシ「了解しました」 京太郎(まぁハギヨシさんなら無茶な事は言わないだろうし、いざとなれば操作してもらうことも……) 透華「それでは始めますわよ!」 みんな『王様だ~れだ!?』 838ののコンマが60以上なら京太郎が王様 それ以外は 839で指定された人物が王様 844 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/29(金) 00 33 30.18 ID e/9f+nEOo 京太郎 京太郎「っしゃあ!俺が王様だ!」 衣「む。またなれなかったぞ……」 透華「むきーっ!どうしてなれませんの!」 一「まぁまぁ。まだこれからだしね?」 純「そうそう。さっさと命令して次行こうぜ!」 智紀「……まずは軽めに」 京太郎「そうっすね」 京太郎「じゃあ 846が 848に 853する事とかどうですかね?」 856 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/29(金) 00 53 52.97 ID e/9f+nEOo 純が衣に投げ上げ高い高い5連発 京太郎「2番が5番を高い高いする!」 純「おっ、オレが2番だな」 純「さて誰だ?オレに高い高いされるのは?」 純「……ハギヨシは勘弁して欲しいが」 衣「……6番は衣だ」 純「あり?なんだ衣か」 衣「な、なぁきょーたろー。本当にやらねばならぬのか?」ウルウル 京太郎(うぐっ……) 京太郎「ま、まぁ嫌なら――智紀「王様の命令は絶対」い」 智紀「……でしょ?」 京太郎「は、はい」 京太郎(何故か沢村さんがノリノリだ) 純「つー訳だ。まぁすぐに終わらせてやるから我慢しろって」 衣「……仕方あるまい。なるべく高すぎないように――」 純「――なーんてな。いつも通りじゃ面白くないだろ?」ニィッ 衣「えっ?」ガシッ 純「ほーら!高い高い!」ポイ 衣「!!」 純「まだまだだぞー!」ポイッ 衣「た、高すぎ――」 純「もうちょい高目が良いか?」ポイッ 衣「や、やめ――」 純「まだまだいけそうだな!」ポイッ 衣「む、無理――」 純「よし!じゃあこれが最後だ!」ポイッ 衣「――――ッ!!」 858 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/29(金) 01 02 06.68 ID e/9f+nEOo 衣「……うっ」 透華「だ、大丈夫ですの!?」ナデナデ 衣「だ、大丈夫だ。息災無い……」フラフラ 一「もう!ちょっとやり過ぎだよ!」 純「すまんすまん。ちょっと力入れすぎたな」 京太郎「なぁ、気分が悪いなら止めようか?」 衣「いや、それには及ばぬぞ」 衣「絶対衣が王様になって純に命令するまでは諦めぬ!」 衣「さぁ!続けようぞ!」 京太郎「わ、分かったよ」 みんな『王様だ~れだ!?』 860ののコンマが30以下なら京太郎が王様 それ以外は 861で指定された人物が王様 863 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/29(金) 01 06 51.60 ID e/9f+nEOo 智紀 智紀「……王様は私」 衣「むぅ」 透華「また逃しましたわ!」 一「ともきーお願いだから空気読んでよ?」 智紀「善処する」 智紀「……では 865が 867に 870する」 871 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/29(金) 01 17 22.57 ID e/9f+nEOo 京太郎がとーかにプロポーズする 智紀「7番が1番にプロポーズする」 純「プロポーズって……女同士だったらどうするんだ?」 智紀「別に男同士でも構わない」 純「そう言う事じゃなくてだな」 京太郎「あ、7番俺っす」 ハギヨシ「残念ながら私は1番で有りませんね」 京太郎「……」ホッ 智紀「……チッ」 歩「私も1番じゃないですね」 衣「衣もだぞー」 純「オレも違う……って事は?」 一「ボクじゃないよ……残念だけど」 純「と言う事は――」 透華「……わ、私ですわ///」 875 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/29(金) 01 30 13.87 ID e/9f+nEOo 智紀「じゃあさっさとやって」 純「なんかえらく雑だな、おい」 透華「ちょ、ちょっとお待ち下さいまし!」アセアセ 透華「ほ、本当にやりますの?///」オソルオソル 智紀「王様の命令は絶対」 透華「で、ですが京太郎さんだってこういうのは……」 京太郎「あ、透華さん準備は良いですか?」 純「こっちは既に準備万端だぞ」 透華「あうっ……///」 一「まぁまぁ透華。これはあくまでお遊びなんだから、ね?」 歩「そうですお嬢様!道端の石ころか何かに言われたと思って」 京太郎「俺は石ころっすか……」 透華「わ、分かりましたわ!」 透華「この龍門渕透華。どんな命令であろうと逃げませんわよ!」 透華「さぁ!京太郎さん、さっさと済ませてくださいまし!!」 京太郎「分かりました」 京太郎「では、透華さん――いや、透華」 透華「は、はい!///」ドキッ 京太郎「お前とは色々違いすぎて頼りない俺だけど、きっとお前を幸せにしてみせる」 京太郎「だから――」 京太郎「――結婚してください」 \ヽ. _, -‐_'二>iー-、.,-、 ヽ V'´, -‐ ´ ∧ /| \ 〉 i ト、ヽ.//| \ / / ト、ヽY//! i i . / !|`゛゛ヽ"´!i | |. / ,イ|__, ゙、 |.!__ | // ´ ̄/. リ )|ハ ` | / 、_ヶ=/=ミ、 //;=i、_ | ,. '´//. / ヽiィ ノ`./.. iィ ; ィ´ ゙、 i // / ( ; ! ゙、 レiハ ,.ヘ __ /i i.ヽ / \ レ'|丶 ´ .,.イ / ハ i ヽ、_,ノ/ / \ N /\ ` ー-r< ! / /|/ リ `二ニ´ /__,∠) ノ ` vr'´ ∀ /_ノ_\_,ノ / /i i´  ̄ / / ケk゙、 ∧ .i ` 、 丶. | !/ .| Y / \ // ハ i ヽ / ゙、 ゙、 / i ) 透華「……はい///」 カン! 880 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/29(金) 01 38 43.93 ID e/9f+nEOo 純「いやーなかなか演技とは思えないほど、良い感じだったぜ二人とも」 歩「はい!まるで本物のプロポーズみたいでした!」 智紀「ばっちり」 京太郎「……///」 透華「……///」 衣「……辛いが、きょーたろーにならとーかを任せられるぞ」グスン 一「いやいや!衣、これは冗談だからね!?」 ハギヨシ「ふふふ。しかし近いうちにもう一度同じ事が起きたりするかもしれませんね」 一「もう!ハギヨシさんまで!」 透華「つ、次やりますよわよ!///」 { ` /,ヽヽ \ _, -‐ ´ ∟_ \ ヽ / \ /λ ヾ 、 \ へ / |iミ V.彡} l } ヽ 、 ー 、 j |l ノ j| | ゝ 〉 >、 ` ヽィュ_ |i ハ ゝ, {| ヘ \i / \ \``ゝ, }. / ヾ、ヽ ヽゝ `, ヽ / | , -‐ ` ヽ \ ノ. ∠`へ, ' ノ x弋 ヾミ 、 \ 〈 ',. | } } \ }´`ゝ~ ュ _ . 〃 i'〈弋 リ` ´{テ } 〉ヽハ , ヽ }. | ´ / ,,_ ゝ,,._ \ゝ 从 ,, , ` ,,, / 从 / ′. ヽ ヘ.__, -‐ ト _ >、  ̄ ` ヽ .\ ', ヘ ャー― , . /ヘ ゙,ソ /j ゝ ゝ ー,,ュ, -‐ ´ ー´,, ` ー- , } ヘ ` ヾ , ヽ ノ , ´{| ゝ /ノ\ `ゝ、  ̄ ゝー‐< ,, _`` ‐- ´ } ヽ ー < | f メ ⅳ \ \ `\ , -‐ `>ー- ェ 〉 \ /V ,ヘー- ュ ゝ ゝ、 ` ,, / /´´ \ \ .` ひ二つ ∧ `ヽ } ー 、 \ , -‐ ´ / ' / ヘ 〉 \ | 、 ノ ヘ ヽ } / ノ ノ 〉、 / i \ ', { 〉 \ \ 透華「今度こそ私が王様ですわ!!」 898 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/30(土) 00 37 46.72 ID tCWdRj5zo みんな『王様だ~れだ!?』 900のコンマが60以上なら京太郎が王様 それ以外は 901で指定された人物が王様 905 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/30(土) 00 45 12.88 ID tCWdRj5zo 衣 衣「わーい!衣が王様だー!」 透華「む。衣ならば仕方ないですわね」 純「ま、衣なら無茶な事はしねーだろ」 一「それなら良いんだけどね」 衣「そうだな……」 衣「 907が 908に 911すると言うのはどうだ?」 917 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/30(土) 01 11 04.89 ID tCWdRj5zo 純が京太郎にあすなろ抱き 衣「4番が5番を抱き締めると言うのはどうだ?」 純「随分無難だな。ま、衣だし仕方ねー……って、4番オレだわ」 一「純君が抱き締めるって似合いすぎでしょ。あ、ボクじゃないよ」 ハギヨシ「私ではありませんね」 智紀「……私も違う」 歩「私も違いますね」 透華「私も違いますわ。と言う事は……」 京太郎「……はい。俺です」 純「あはははは。お前かよ!」 智紀「これはアリ」 衣「おー!純ときょーたろーか。存分に抱き合うがいいぞ!」 京太郎「マジッすか……」 純「まぁまぁウチのお姫様じゃなかった王様もこう言ってるんだ。観念しな」 京太郎「……優しくしてくださいね」 純「ふっ。任せな」 一「……何これ」 918 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/30(土) 01 33 28.13 ID tCWdRj5zo 純「それじゃ準備は良いか?」 京太郎「は、はい」 純「んじゃ行くぞ」ギュッ 京太郎「!」 智紀「……」ドキドキ 一「むぅ……」 透華「……なんだか心がポカポカしますわ」 衣「素晴らしきかな。親愛の情を表すのにこれほどの物はあるまい」 京太郎(うわー何か女性に後ろから抱き締められるのって新鮮っつーか……) 京太郎(井上さんって結構良い匂いがするし、背中に確かな感触が///) 純「……須賀」 京太郎「は、はい!」ドキドキ 純「お前男なのに結構良い匂いするよな」 京太郎「うえっ!?」 純「でもやっぱ男らしくがっしりしてると言うか、オレとはやっぱ違うっつーか」 純「――好きだぜ。そういうの」 京太郎「!」ドッキーン 智紀「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」ブーッ 一「うわっ!?ともきーが鼻血を!?」 透華「あぁ何故かとても素晴らしいと感じてしまいますわ……」ウットリ 衣「と、とーか?」 歩「お嬢様!しっかりして下さい!」 ハギヨシ「……まさか衣様の命令が惨状を招いてしまうとは」 919 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/30(土) 01 40 34.56 ID tCWdRj5zo 智紀「……最高だった」ポタポタ 一「まだ出てるよ、ともきー」 純「いやぁ面白かったなー」 京太郎「お、俺は別に……」 純「でも今度は抱き締めてほしいかなー、なんちゃって」 透華「京太郎さん×純……アリですわね」 歩「お嬢様!?」 ハギヨシ「……皆様、そろそろお時間ですのでこれで最後に致しましょう」 京太郎「あ、もうそんな時間っすか」 透華「ぜぇ~ったいに王様になってみせますわよ!」 みんな『王様だ~れだ!?』 921のコンマが50以下なら京太郎が王様 それ以外は 922で指定された人物が王様 923 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/30(土) 01 44 50.85 ID tCWdRj5zo 京太郎 京太郎「あ、すみません。俺みたいです」 透華「どうしてなれませんのー!」 一「まぁまぁボクや歩、ハギヨシさんもなってないしさ」 純「こうなりゃさっさと命令して終わらせようぜ」 京太郎「分かりました。じゃあ 925が 926を 928して終わりです!」 930 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/30(土) 02 07 14.04 ID tCWdRj5zo 透華がハギヨシを膝枕 京太郎「6番が2番を膝枕して終わりです!」 純「あー俺はどっちも違うな」 智紀「……私も違う」 透華「6番は私ですわ!」 一「あ、透華が膝枕するのか良いなー。でもボクじゃないや」 歩「お嬢様の膝枕、是非堪能してみたかったのですが……」 衣「む。衣も違うぞー」 純「……と言う事は?」 ハギヨシ「…………私です」 透華「ハギヨシでしたか。では早く」ポンポン ハギヨシ「ちょ、ちょっとお待ち下さいお嬢様。流石にそれは……」 京太郎「あ、珍しくハギヨシさんが困ってる」 智紀「……レア」パシャパシャ 一「ハギヨシさん真面目だからなぁ」 透華「何を迷ってますの。早くなさい」 ハギヨシ「ですがゲームとは言え、お嬢様の膝を使う訳には……」 衣「ハギヨシ!」 ハギヨシ「は、はい」 衣「王様ゲームにおいて、王様の命令は絶対。その中において主従関係なぞあって無きようなもの」 衣「速やかに実行する事こそが真の執事たるものと心得よ!」 931 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/30(土) 02 17 46.22 ID tCWdRj5zo ハギヨシ「……了解しました」 ハギヨシ「それではお嬢様。失礼させて頂きます」 透華「どうぞ」ポフッ ハギヨシ「……重くありませんでしょうか?」 透華「大丈夫ですわよ」 透華「……ですが懐かしいですわ」 透華「昔はよく私がこうして膝枕して貰ってましたわね」 ハギヨシ「……そう言う事も有りましたか」 ハギヨシ「お嬢様は大変大きく、そしてお美しくなられました」 透華「ふふふ。ハギヨシはあの頃から変わりませんわ」 透華「そしていつも私達を見守って下さってますし」 ハギヨシ「……それが私のお役目ですから」 透華「だとしても大変感謝しておりますのよ?貴方が居たおかげで私達は本当にたくさんの事を成し遂げることが出来ました」 ハギヨシ「それは違いますお嬢様。全てはお嬢様達が勝ち取ったものです」 ハギヨシ「私は多少のお力添えをさせて頂いただけですので」 透華「……相変わらず貴方は謙虚ですわね。まぁそれが貴方の良い所ですが」 透華「ですが、だからこそ言わせてくださいまし」 透華「――ありがとう。ハギヨシ」 ハギヨシ「……勿体無いお言葉です」 934 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/08/30(土) 02 24 06.62 ID tCWdRj5zo 純「……ちくしょう。泣かせるじゃねーか」グスン 智紀「……自分が恥ずかしい。死のう」ズーン 一「グスッ……透華」グスグス 歩「うわぁぁぁぁぁん。やっぱりお嬢様は最高ですぅぅぅぅぅ!」エグエグ 衣「うむ。これぞ真の主従愛である」グスッ 京太郎「俺、蚊帳の外の感ハンパないけど、でも感動しました!!」ボロボロ 透華「ちょ、ちょっとそんな泣かないで下さいまし!恥ずかしいですわ///」 ハギヨシ「……ふふふ。お嬢様は本当に良いご友人と家族を持たれましたね」ニコッ <<前に戻る|7月へ|次に進む>>
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しゃべるKちゃんぬいぐるみ新道寺編の続きです 哩「明日は試合も無かし、次まで日もあるけん、1日自由行動ね」 姫子「はい」 姫子(そう、明日。やっと、やっとこん時になった!) 姫子「♪」 哩「……?」 姫子(前の喋るKちゃんの時に聞いた番号。完全には聞きとれんかったけど、なんとなくで番号入れたら) 京太郎「もしもし?どちら様ですか?」 姫子「あ。え、えっと……Kちゃんですか!?」 京太郎「?まあ、ある意味そうですけど」 姫子(偶然かもしれんけど、繋がった) 姫子(そんで、なんだかんだで仲良ぉなって、明日会うことになっとる) 姫子「……楽しみ♪」 姫子(どこ行こっかな……年上やけん、リードとかせやんかな……ああ、楽しみすぎるね) 姫子「……早すぎたかな」30分前 姫子「いや、待ってる内もデートっちゅうし……デート」 姫子「うわ、今さら恥ずかしくなってきたぁ……」 京太郎「あ、すいません。待たせました?」 姫子「ひゃいっ!」 京太郎「おわっ!」 姫子「あ……京太郎くん」 京太郎「やっぱり待たせましたか?姫子さん」 姫子「や、大丈夫大丈夫……でも、30分前よ?」 京太郎「姫子さんもいるじゃないですか」 姫子「……そうやったね」 京太郎「じゃ、行きましょうか」 姫子「うん」 哩「姫子……まさかデートやったとか……」 煌「……部長、頼まれたんで来ましたけど、これ以上はやめません?すばらくないですよ」 哩「花田……姫子のデートの相手、Kちゃんやけど」 煌「……いや、でも2人の邪魔をするなんて……いやでも…」 哩「お、移動しよったぞ。はよ行かんと」 煌「あ、待って下さい」 姫子「で、ここがパフェがおいしかとよ」 京太郎「へえ、いいお店ですね」 姫子「やろ?じゃ、入ろか」 ガチャ 店員「おめでとうございます!」 姫子「へ?」 京太郎「え?」 店員「お客様でちょうど当店に来店した1000組目のカップルです!なので、カップルメニューを無料で提供させていただきます!」 京太郎「いや、別にカップルって訳じゃ…」 恒子「はい!記念すべきカップルにインタビューでーす!え?お前何やってる?固いこと言うなってー」 姫子「これは、行くしかなかよ」 京太郎「は、はぁ」 姫子(少し驚いたけど、概ね問題無し!むしろありがとう!) 店員「では、お席はこちらになります」 恒子「あ、私もちょっとだけ同席するねー?インタビュー終わったらイチャついていいから」 姫子「い、イチャつくって……」顔真っ赤 恒子「ほほう、良い反応を。これはインタビューも期待できそうだね!」 店員「こちら、カップル用パフェです。ごゆっくりどうぞ」 京太郎「アレ?スプーンがひとつしかないですよ?」 姫子「忘れたんですか?」 恒子「そりゃーカップルだし?ひとつのスプーンで食べさせあおうか!」 京太郎「え!?そ、それはちょっと……」 姫子「……はい、あーん」 京太郎「姫子さん!?」 姫子「ひょっとして、私からとかいややった?」 京太郎「……あーん」 姫子「!……はい」 京太郎「……甘いです」 姫子「じゃ、じゃあ次は……」 恒子「はいはい、イチャつくのは構わないけど、インタビューに答えてね?」 京太郎「あ、はい」 姫子「……後でお願いね?」 恒子「ではまず…」 哩「あーんって……あーんって……」 煌「部長、落ち着いて下さい。カップ持ってる手震えすぎです」 哩「……羨ましか」 煌「……何が目的で尾行してるか分からなくなってきましたよ」 恒子「なるほどねー。ありがとう!じゃ、ゆっくりイチャついてねー!」 姫子「い、イチャつくって……もう!」 京太郎「遠距離で付き合って1年目、とかよく思い付きましたね」 姫子「ん?電話でやけど、出会ってそのくらいやし?嘘っちゅう訳じゃなかよ」 京太郎「なるほど。はい、あーん」 姫子「あ、あーん……ん、おいしか」 京太郎「東京は露天みたいなのが多いですねー」 姫子「賑やかやしね。あ、このネックレスかわいかー」 男「おや、可愛い嬢ちゃん、彼氏とデートかい?」 姫子「そ、そがんこつ……えへへ」 男「羨ましいねー。これ負けとくよ?」 姫子「うーん。でも少し高か……」 京太郎「じゃ、俺が払うんでそれ下さい」 姫子「え!?」 男「お、にいちゃんかっこいいねー」 姫子「そ、そんな悪かよ!それに、私のが年上やし!」 京太郎「年は関係ないですよ。それに、俺が姫子さんにプレゼントしたいから買ったんです。受け取ってもらえませんか?」 姫子「うー……そん言い方はずるかよ……」 京太郎「まぁ、今日の記念ですよ」 哩「なんよあのイケメン……」 煌「そんな記念の日にこんなことしてるなんて……すばらくないですよ」 哩「言うな……」 京太郎「で、その時ですね…」 姫子「本当に?そんなん…」 ポツッ 姫子「うん?」 ポツッポツッ 京太郎「雨ですかね」 姫子「そういやにわか雨があるかもって天気予報で…」 ザーッ 京太郎「にわか雨にしちゃ降りすぎですよ!」 姫子「あそこ!あそこの屋根あっとこまで!」 京太郎「はい!」ギュッ 姫子「へ?ちょ、なんで手を…」 京太郎「走りますよ!」 哩「や、やばっ!見失う!」 煌「こ、これはもう尾行どころじゃないですよ!」 哩「くっ……花田!退くばい!」 煌「了解です!」 京太郎「ふー。ここなら大丈夫ですね」 姫子「……手、握られて……もう」 京太郎「大丈夫で……!」目逸らし 姫子「どしたと?」 京太郎「その……透けてます」 姫子「!!」 姫子(こ、こんな時に限って黒い下着とか!え、えっちに見えんかったよね?) 京太郎(く、黒だった……ばっちり見てしまった……) 姫子(ど、どうしよ……顔見れん……) 京太郎「……あ。晴れて、虹が……」 姫子「あ……きれー」 京太郎「……今日、来てよかったですね」 姫子「……うん、良かったよ」 姫子(結局あのまま解散になった……京太郎くんの上着借りたけん、他の人には見えんかったと思うけど) 姫子(京太郎くんやったら、別に……) 姫子(!!何考えよっと!?別に付き合っとる訳でもなかし……) 美子「あ、おかえり」 姫子「ただいま帰りました」 仁美「うわ、濡れとるね。部長と花田も濡れた帰ってきたけん、風呂行ったよ」 美子「うん。姫子ちゃんもはよ行った方がよかよ」 姫子「そうします」 テレビ『それでは今日のインタビューは、新道寺のダブルエースの1人!鶴田姫子さんです!!』 3人「!?」 恒子『彼氏とデート?いやー羨ましいねー付き合ってどれくらい?』 姫子『えっと……まだ1年目です。私達、遠距離で…』 美子「そういえば、今日出かけたとって……」 仁美「今見てみれば、男物の上着……」 姫子「えーっと……風呂行ってきます!」 美子・仁美「逃げた」 哩「残念ながら」 煌「逃がしません」 姫子「あ……いや、アレは、その……違うんですー!!」 その年の大会では、姫子は彼氏のいない女子高生雀士と打つ時、非常によく狙われたらしい
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淡「…」 照「…と、言って別れたものの、その後私が京ちゃんに会う事は何年も無かったんだ」 誠子「どうして?」 照「咲が…妹が私と彼が会うのを良しとしなかったんだ。何度かこっそり病室に行こうとしても 、常にアイツが病室に居たし、彼の退院後は彼にベッタリになった」 照「…私は、アイツに責められるのが怖かった。京ちゃんが怪我したのは、紛れもなく私のせい だったから。だから、文句も言わなかった」 照「…いや。それも実は言い訳で、京ちゃんに会うのが怖かったのかも知れない。その証拠に、 公園に行くのを避けるようになった」 照「ついでに、進学校を白糸台に変えた。…まあ、これは私達姉妹の喧嘩が原因で元から危うか った両親の関係に亀裂が入って、別居が決まったって言うのも大きな原因ではあるんだけど」 照「次第に私もアイツとは険悪な関係になっていってね。妹とは、こっちに来るまでずっと険悪 なままだったよ」 照「…だから、アイツが突然一人で東京に来た時は、驚いた」 照「『今までごめん』って、謝られたんだ」 照「京ちゃんが、妹にもさっきと同じ話をしたらしいんだ。話すのは2人目だったらしい」 照「それがアイツに心境の変化を与えたそうだ」 照「…けど、今度は私の方が苛立ってしまって。京ちゃんが傍に居るからって余裕ぶってるのか この野郎って」 照「まるで、完全に妹に京ちゃんを取られてしまったような気になってしまったんだ」 照「…昔話はこんなとこかな」 淡「そんな話があったんだ…」 菫「なるほどね。そんなこんなで変な性格の歪み方はしたが、なんとかグレずに済んだ、と」 照「…」 菫「…ふう。少し疲れたな。照。それで、それが最近の挙動不審にどう繋がってるかだが」 照「ああ、それは…」 菫「長い話は却下だ。三行で話せ」 淡「エエエエエエエエエエエエ!!?」 菫「うるさいなぁ。何を驚いてるんだ淡は」 淡「いや、だって!さっきまでの話聞いて!ええ!?」 尭深「」カチカチ 淡「何スマフォ弄ってるんですか渋谷せんぱああああああああああああああああああい!!?」 誠子「それでさー。うん。うん。だから頼むよー。そっちだって悪い話じゃ…」 淡「いつの間に電話してるんですか亦野せんぱああああああああああああああああああい!!」 照「…」 淡「ああ!ほら!!宮永先輩黙りこくっちゃって…」 照「京ちゃんに会いに行った」 照「告られた」 照「テンパッて逃げた」 淡「本当に纏めちゃった!!」 菫「馬鹿だろお前」 淡「ひっでええええええええええええええええええええええええええ!!!」 照「…」ショボン 菫「…はぁ」 淡「ちょっと!!この人でなしども!!」 菫「なんださっきから五月蝿い淡。その人でなしてのは私達の事か」 淡「あったりまえです!!」 照「…」 淡「あのですねえ!この鬼畜ども!折角宮永先輩が勇気出してこんなヘヴィなはなししてくれた のに、なんですかこの態度!畜生ですか!」 菫「って言われてもなぁ…いや、馬鹿だろ。なんだこの救いようのない青臭いコミュ障の昔話は 。私なら恥ずかしくて墓の下まで持っていく」 淡「っきいいいいいいいいいいいいい!!」 菫「五月蝿いなぁ…」 淡「あああああああああああ!!」 菫「誠子」 誠子「アイアイサー」キュッ 淡「ゴフッ」 菫「もういいぞ。少しは血の気は収まったか?」 淡「血の気が引きました」 菫「よし。…で、誰に頼んだんだ」 誠子「ああ。最近内に良く取材に来る記者に」 淡「…は?」 誠子「スクープやるからって言ったら、今すぐ車で来ると」 淡「へ?」 菫「よし。尭深。清澄までの地図は」 尭深「バッチ」グー 菫「ん。それじゃあ、車来るまでに各自準備しておくように」 淡「…へ?」 菫「…照」 照「…」 菫「照!!」 照「」ビクッ 菫「お前も準備しろ。急げよ。これから清澄へ行くから」 照「…え」 菫「話は分かった。お前の凹んでる理由も分かった。ついでに解決法も分かった。だから解決に 行く」 照「ちょ…」 菫「拒否権は無いぞ。今までお前には3年間散々振り回されてきたんだ。最後の最後で渾身の力 で振り回してやる」 照「ま…」 菫「要は、お前がその『京ちゃん』に想いを伝え返せば全部解決なんだろう?簡単じゃ無いか」 照「ば、馬鹿言うな!そんな簡単な話しじゃ…」 菫「簡単ですぅー。お前が勝手にややこしくしてるだけじゃないか。テンパッて逃げてなければ 今頃ハッピーエンドだろ?浮かれたお前を私がぶん殴ってそれで終わってたはずだろ?なんでこ んな面倒な事にしてくれてるんだ。ふざけやがって」 照「む、無茶苦茶…」 菫「無茶苦茶なのはお前だ。『京ちゃん』の身になれ馬鹿。想い人に一世一代の懺悔したと思っ たらいつの間にか蒸発されて、数年後に奇跡的に出会って思い切って大告白したら逃げられて… 可哀想過ぎて泣きそうになったわ。アホか」 淡「言われてみれば…」 照「うぐ…」 菫「しかも、お前の話だと妹もその子が好きなんじゃないのか?よく今まで無事だったと思うよ 。運の良さだ・け・は!流石だと言っておいてやる。馬鹿」 淡「確かに奇跡ですよね」 照「おふ…」 誠子「先輩。車が来たみたいです」 菫「よし。それじゃあ行くか」 尭深「これ、カーナビです」スッ 菫「ありがとう。借りておくよ」 照「…」 菫「照」 照「はい」 菫「さっきの反論は」 照「ありません」 菫「ん。じゃあ行くぞ」 照「はい」 泡(あの宮永先輩が子羊のようだ…) 菫「じゃあ、誠子。尭深。明日の部活は任せた。私と照はサボりだ」 誠子「了解」 淡「…」 菫「…淡」 淡「は、はい!!」 菫「……お前も来るか?」 淡「…」 照「あの…菫。一応私がメイン…」 淡「…お願いします。私も連れて行って下さい。弘世先輩」 照「淡まで…」 菫「…ふ。いいだろう」 照「…」 菫「行くぞ。こんなのは、要は行動なんだ。さっさと行ってさっさと済ませるに限る。だろう? 照」 照「はい」 誠子「今から行けば、最短で明日の日の出前くらいまでには長野に到達するでしょう」 菫「よし。わかった。なら、現地に着いたら即効連絡して呼び出せ。連絡先は勿論知ってるんだ よな?」 照「さっき聞いたけど…日の出前に連絡って常識的にどうなの」 菫「お前が言うな」 淡「ばっさりだ…」 菫「さて…それでは諸君。…行くぞ!!」 照「…はい」 淡「…はい」 数時間前 長野→清澄の在来線の中 京太郎「…くー…くー…」 咲「…」 優希「…なあ、咲ちゃん」 咲「…なに?優希ちゃん」 優希「…私は、早く告白しちゃった方がいいと思うじぇ」 咲「え…」 優希「…ん。なんでもない」 咲「それってどういう…」 優希「まだ清澄まで時間あるよな?私は寝るじょ」 咲「あ…」 優希「おやすみ」 咲「…」 優希「…すー…すー…」 咲「…」 咲「…私…」 咲「私は…」 咲「…」 ガタン…ガタン…ガタン… 清澄駅ホーム 優希「さて…それじゃあ、私はさっさと帰るじょ。じゃあな、お前ら」 京太郎「…ん。おう…」 咲「うん…」 優希「…はぁ」 優希「じゃーーーあーーーなーーー!!」 京太郎「うおっ!?」ビクッ 咲「きゃっ!?」ビクッ 優希「ったく…な~に二人してテンション下げてるんだか」 咲「…」 京太郎「わ、悪い悪い…ああ、じゃあな。また明日…」 優希「…京太郎。もしかして」 京太郎「?」 優希「…ん。なんでもないじょ」 京太郎「?」 優希「咲ちゃん」 咲「…うん。また明日。ばいばい」 優希「…ん」 咲「…」 優希「…京太郎」 京太郎「なんだよ」 優希「もう暗いし、咲ちゃん一人で帰らすの、心配だじょ。お前、送ってってやれ」 咲「はっ…!?」 京太郎「…分かった」 優希「うっし!」 京太郎「お前はどうすんだよ」 優希「私のような強者はお前ごときの見送りは不要よ」 京太郎「なんだよそりゃ」 優希「ふっふっふ。…じゃあ、任せたじょ」 京太郎「…」 咲「ゆ、優希ちゃん…」 優希「咲ちゃん」 咲「…なに?」 優希「…」 咲「…」 優希「にひっ」 咲「あ…」 優希「じゃあね~~~~」タッタッタッタッタッ 咲「優希…ちゃん…」 京太郎「…」 咲「…」 京太郎「…」 咲「あ、あの…京ちゃ…」 京太郎「行こうぜ。咲」 咲「…うん」 京太郎「…」スタスタ 咲「…」スタスタ 京太郎「…」スタスタ 咲「…」スタスタ 京太郎「…」 咲(…沈黙が、重い。京ちゃんと二人っきりで歩いて、家まで送って貰って…本来は凄く嬉しい はずなのに、居心地が悪いよ) 京太郎「…」 咲(…さっき電車の中で優希ちゃんに言われた言葉が頭に響いてるから?) 咲(…早く告白した方が良いって…そんな、いきなり言われても、私は…どうすれば) 京太郎「…」 咲(それに、京ちゃん、さっきから元気が無い) 咲(ううん。正確には、さっき長野駅のホームでトイレに行ってから。あれから帰ってきた時、 京ちゃん、目に見えて落ち込んでた) 咲「…」 京太郎「…咲」 咲(何かあったの?京ちゃん。電車の発車時間ギリギリに帰ってきて、電車に乗ったと思ったら すぐにふて寝みたいに眠っちゃって…ちょっと怖かったよ) 咲「…」 京太郎「咲?」 咲「あ…う、うん。なに?」 京太郎「お前んち、どっちだったっけって」 咲「え?」 京太郎「いや、お前んち行くの久しぶりだったから。ちょっと記憶曖昧で」 咲「あ、それは…」 咲「…あれ?」 咲「…わかんない」 京太郎「…お前に聞いた俺が馬鹿だった」 咲「むっ…」 京太郎「しっかし参ったなー」 咲「…う」 京太郎「どうすっかね」 咲「えっと…」 京太郎「仕方ねーなー。スマフォで確認すっか。住所は流石に覚えてるよな?」 咲「うん…って、馬鹿にしすぎ!」 京太郎「ははは…で、住所は?」 咲「あ、えっとね…」 咲「ん。この道見覚えあるよ。ここからなら大丈夫」 京太郎「そっか。じゃあもう地図は見なくて大丈夫か」 咲「けど、おかしいなぁ。いつも通ってる道のはずなのに…」 京太郎「それはあれだな。今がもう真っ暗だからだ」 咲「…」 京太郎「夜道は、いつもと違って見えるもんだ」 咲「…」 京太郎「ま、しかたねーよ」 咲「…なんか」 京太郎「ん?」 咲「なんか、優しいね。京ちゃん」 京太郎「…そうか?」 咲「うん。いつもなら絶対私の事からかい倒すのに」 京太郎「…」 咲「…なにかあったの?」 京太郎「…」 咲「その…さっき、の。長野駅で」 京太郎「んー…」 咲「…」 京太郎「まあ、な」 咲「…」 京太郎「…」 咲「…あの」 京太郎「…」 咲「…何があったか…聞いてもいい?」 京太郎「…」 咲「…」 京太郎「…」 咲「…」 京太郎「…どうすっかなー」 咲「…」 京太郎「ん~…」 咲「…」 京太郎「…誰にも言うなよ?」 咲「…」 京太郎「…実は、さっきさ」 咲「…うん」 京太郎「ふられちった」 咲「え…」 京太郎「…さっき、電車の待ち時間に。照ちゃんに、さ。告白しに行ったんだわ」 咲「…」 京太郎「…好きです!っつってさ。そしたら、泣かれちゃった。で、ごめんね!って言われて、 そのまんま新幹線に乗ってっちまった」 咲「…」 京太郎「まさかあんだけ拒否られるとはなー。せめてお友達のままで…くらいだったらまだ良か ったんだけど…いや。これもやっぱヘコむか」 咲「…」 京太郎「以上」 咲「…」 京太郎「…昔から、ずっと好きだったんだ。諦めかけてたんだけど、まさかの偶然の再開で、テ ンション上げすぎちまったんかね」 京太郎「そりゃ冷静に考えて、昔ちょっと一緒に遊んだガキなんかに今更告られてもどーせいっ ちゅーねんって感じだわな」 咲「…なにそれ」 京太郎「…悪い。キモかったか?引いた?」 咲「…」 京太郎「…そりゃそうだよな」 咲「…」 京太郎「…っと。着いたんじゃね?確かここだろ。お前んち」 咲「…」 京太郎「…じゃ、俺は帰るから」 咲「…って」 京太郎「さって…と。それじゃあ、また明日な。咲」 咲「待って…」 京太郎「お、今日はそう言えばまだまだオリンピックやってるよな。よし、ダッサイふられ男は コンビニ寄って菓子でも買って、自棄食いしながら朝まで生観戦…」 咲「待って!!」 京太郎「…どうした?」 咲「…ちょっと、待ってて…!!」 京太郎「…はぁ」 咲「いい!?待っててね!絶対待っててね!!絶対絶対!黙って帰ったら駄目だからね!!」 京太郎「お、おう…」 咲「っ!!」ダッ バタン ダダダダダダ ドタン バタン ドタン バタン ゲシッ ウギャアアアアアアアア!! 京太郎「?」 バタン 咲「おまたせ!!」 京太郎「お、おう…」 咲「あ、あのね!?京ちゃん!」 京太郎「ああ」 咲「…きょ、今日、お父さんお仕事で帰って来れないんだって」 京太郎「え…?けど、お前んち電気点いて…」 咲「…消し忘れて出てっちゃったんだって。置き書きしてあった」 京太郎「いや、それはなんかおかしくな…」 咲「だ、だから!!!」 京太郎「はい」 咲「…せ、折角だから…わ、私。京ちゃんの自棄食いに付き合ってあげるよ」 京太郎「…」 咲「…うちでテレビ、一緒に見てかない?」 京太郎「咲…」 咲「…う、うち、さ。テレビ結構大きいし、お菓子も飲み物もいっぱいあるし、その、私の他に は誰も居ないから大声出しても迷惑にならないし…」 京太郎「…」 咲「え、えっと…あ、そうだ。それに、今から家に帰ってたら見逃しちゃう競技も、今から私の うちで見たらいっぱい見れるし…」 京太郎「…」 咲「…ど、どう…かな?」 京太郎「…」 咲「あ、か、勘違いしないでよ!あくまで京ちゃんの残念会の自棄食いに付き合ってあげるのが メインなんだからね!」 京太郎「…」 咲「…って、わけなんですが」 咲「い、いかがでしょうか…」 京太郎「…はは。ありがとうな。…それじゃあ、お言葉に、甘えちまおう…かな」 咲「…」 京太郎「…なんて」 咲「う、うん!!じゃあ、入って!」グイッ 京太郎「おっとっと…」 長野行きの車の中 淡「」ソワソワ 照「…淡?」 菫「…どうした淡」 淡「えっと…その…ま、まだ長野には着かないんでしょうかね」 照「いや…まだまだだけど」 菫「やっと首都高を出たところだぞ」 淡「うぐぐぐ…」 照「どうしたの?」 淡「えっと…その…お、お小水が…」 照「ああ」 菫「淡。どんまい」 淡「ええええ!?」 菫「我慢しろ。事態は一刻を争うんだ。…最悪、黙っててやるから」 淡「お、鬼!悪魔!人でなし!」 菫「くー…」 淡「うわああああああん!寝たふりしたこの人ーーー!」 照「菫…それは流石に淡が可哀想…」 記者「って言うか、私の車の中でおしっこなんか漏らさないでよ。記事にしちゃうわよ」 淡「そんなんされたら自[ピーーー]るぅううううううう!!」 菫「仕方ないな…記者さん。次のパーキング停まってあげて下さい」 照「お願いします」 記者「もとからそのつもりだわよ…っていうか、もう着くわよ」 淡「ほっ…」 記者「はい、到着。行ってこーい」 淡「ありがとうございますううううう!!」タタタタ 記者「ついでに、悪いけど私もちょっとコンビニ行ってくるわ。眠気覚まし買ってくる」スタスタ 照「…」 菫「お前も行ってこい」 照「えっ…」 菫「気分転換も必要だろ。ついでに適当に菓子でも買ってくればいい」 照「…」 菫「今からソワソワしても、仕方ないだろ?今の内にちょっとリラックスしておきなさい」 照「…うん。じゃあ、ちょっと行ってっくる」 菫「あ、ついでにコーヒー買ってきてくれ。UCCのブラックのな。財布は出すの面倒だからお前 の奢りでいいぞ」 照「…」 菫「なんだその顔。ほら、行け」シッシ 照「…はい」スタスタ コンビニ 照「…菫、最近酷くない?」 照「…えっと。お茶と、お菓子買ってこう。あとは、菫のはなんだっけ。…あれ?ミルク入りの コーヒーだっけ。…あれ」 照「まあいいや。このカフェオレにしよう。ミルクと砂糖たっぷりのほうが美味しいし」 照「淡にもなんか買っていってあげよう。コーラでいいかな」 照「…消臭ガム買ってこう」 照「えっと、あと、あぶらとり紙も」 照「…ん?」 照「…あ。折角長野に行くんだし、時間有ったら久しぶりに実家に寄ってもいいかな。みんなに 昔の話したら、すっきりしちゃった。咲とも仲直りしたい…」 照「…うん。それじゃあ、これを買っていこう」ヒョイヒョイヒョイ 照「あとは…」チラッ 照「…えっ?」 照「そ、そんな…」 照「なんでコレがここに…!!?」 車内 照「ただいま」 菫「おかえり」 照「はい、コーヒー」スッ 菫「サンキュ…って、これ、カフェオレ…はぁ。お前は…」 照「?」 菫「…まあいい。で?随分と大量に荷物を抱えているけど、どうしたんだ?適当に菓子でも…と は言ったが、車内で宴会でも始める気か」 照「ふふ…」 菫「…?久しぶりに笑ったな」 照「見ろ、菫」 菫「んあ」 照「奇跡だ」ガサガサ 菫「なにが…って」 照「じゃーん。東京ばな奈」 菫「…まあ、高速のコンビニって、たまに名物とか置いてるよな」 淡「すいませーん!おまたせしましたー」タッタッタ 記者「おらぁ!!気合入ったぁ!!」タッタッタ 照「2個はお土産。後は私が食べる」モックモック 淡「うわ…また東京ばな奈だ…」 菫「…見てるだけで胸焼けしそうだ。やっぱりブラックが良かったな」 記者「うおおおおおおお!!レッドブル8本効っくぅうううううう!こっから先はぶっとばすぞ おおおおおおお!!」 淡「え…」 記者「振り切るぜ!!!!」 淡「なにを…」 ギュルルルルル ブオオオオオオオオオオオオオオオオン!!! 宮永家 咲「…」 京太郎「…」 咲「…」 京太郎「…」 咲「オリンピック、凄いね」 京太郎「ああ…」 咲「…お菓子、食べないの?」 京太郎「ん…まだいいや」 咲「そっか…」 京太郎「うん。もうちょっとテレビ見るのに集中する」 咲「…」 京太郎「…」 咲「……い」 京太郎「…咲?」 咲「…京ちゃんはズルイよ」 京太郎「…あ、ああ、悪い。お邪魔してる立場なのに、1番テレビ見やすい正面のソファに座っ ちまって」 咲「…」 京太郎「…あれ、そうじゃなくて?」 咲「…」 京太郎「咲?おーい」 咲「…ううん。その通り」 京太郎「ごめんごめん。今どけるから…」 咲「いいよ」 京太郎「え?」 咲「そのままでいい」 京太郎「…」 咲「…」スッ 京太郎「ちょ!?」 咲「…私が京ちゃんの隣に座るから」 京太郎「お、お前…!」ドキドキ 咲「」ピトッ 京太郎「あわわわわ」 咲「…ねえ」 京太郎「は、はい!?なんでしょう!!」 咲「…これって、今どっちが勝ってるの?」 京太郎「え?あ、テ、テレビか!?え、えっとな!これは…」 咲「…」 京太郎「それで、これは…こういうルールで…」 咲(…京ちゃん) 京太郎「で、これはこっちが…………で………」 咲(京ちゃん…) 京太郎「この大会のルールだと……で……………の場合は…」 咲(京ちゃん…!!) 咲(好き) 咲(大好き) 咲(大大大大大好きだよ) 京太郎「……だって…………ってルールで…俺の好きな………は……」 咲(愛してる) 咲(…けど、京ちゃん) 咲(私、私、私…!!) 咲「…」 咲(私は……っっっっっ!!) 咲「…ありがとう」ボソッ 京太郎「…へ?」 咲「…」 京太郎「…咲?」 咲「…」 咲(…私は、京ちゃんには告白しないよ) 咲「…」 京太郎「…寝ちまったのか?」 咲(好きだけど。愛してるけど。告白しないよ) 咲「…」 京太郎「…そっか。寝ちまったか…」 咲(うん。私は…眠ってしまったの) 京太郎「…」 咲「…」 咲(…京ちゃんの好きな人が、お姉ちゃんなのなら…) 咲(私は、京ちゃんに告白しないんだ) 咲(絶対に。絶対に告白してあげないんだ…) 咲(してあげないんだから…) 咲(…京ちゃんが、言っちゃったから悪いんだよ?) 咲(私が、それを知ってしまったから…) 咲(だから、告白しないんだよ) 咲(…京ちゃん、今私が身体を寄せた時に、ドキドキしてくれたでしょ?) 咲(…だから、告白してあげないんだよ) 京太郎「…咲」スッ 咲「…」 京太郎(…止めた。寝てる咲に何しようとしてんだ俺は。頭撫でるつもりか。さっきの今で。… 馬鹿野郎。これ以上屑になる気か俺は) 京太郎「…はぁ」 京太郎(…咲がもたれ掛かってるし。動けないな) 京太郎(…俺も、寝よう) 京太郎「…」 咲(…京ちゃんが、お姉ちゃんを好きだから悪いんだよ) 咲(京ちゃんが、お姉ちゃんに告白したから悪いんだよ) 咲(…京ちゃんの中の私が、お姉ちゃんに負けてたって、知ってしまったから) 咲(…だから、私は、告白しないんだ。私は京ちゃんに告白しないよ。京ちゃんが私に告白して くれるなら応えてあげるけど) 咲(…お姉ちゃんに、負けたまんまじゃ、応えてあげないんだから) 咲(京ちゃんは寂しんぼだから、もしかしたら今私が本気で告白したら、応えてくれるかもしれ ないけど) 咲(…けど、それをしたら、お姉ちゃんにも、優希ちゃんにも顔向けが出来ないから) 咲(…だから) 咲(…だから、ねえ京ちゃん) 咲(…私、馬鹿だよね) 咲(…だけど、決めたんだ) 咲(…京ちゃんを、本気で惚れさせてやるって。お姉ちゃんに勝って、京ちゃんの告白に『しょ うがないなー』言って応えてあげるって) 咲(それまで、京ちゃんの1番はお姉ちゃんで良いよ) 咲(けど、絶対に負けないから) 咲(…負け…) 咲(…怖いけど) 咲(不利かもしれないけど) 咲(今のままじゃ、お姉ちゃんがその気になったらあっという間に終わってしまうけど) 咲(…時間もないし、勝ち目も全然見えないないけど) 咲(…それでも、私はこんな不器用な戦い方をする自分を、誇りに思える。肯定できる。だから 、闘う) 咲(…) 咲(…私) 咲(…馬鹿だなぁ) 咲「…」 京太郎「…すう…すう…」 咲「…」パチッ 京太郎「…すう…すう…」 咲「…京ちゃん?」 京太郎「…すう…すう…」 咲「…寝たの?」 京太郎「…すう…すう…」 咲「…寝たんだね」 咲「…」 咲「…京ちゃん」 咲「…待っててね」 咲「それと」 咲「ごめん」 咲「…あとは」 咲「…ばーか」 咲「…」 咲「…」チュッ 咲「…」 咲「…ほっぺただけは、貰っておくよ」 咲「…」 咲「…」 咲「…」 咲・京太郎「「…すう…すう…」」 未明 清澄 記者「着いたぁああああああああああ!!…すみません。体力の限界ですので休ませて下さい」 菫「…着いた、か。ご苦労さまです。ふう。流石に田舎だけあって清々しい空気だ」ノビー 淡「うぐぅ…」フラフラ 照「ごふぅ…」フラフラ 菫「なんだお前ら。随分とフラフラじゃないか」 淡「だって…あの激しい運転…」ヨロヨロ 照「…」 菫「情けない…これからが本番だというのに…」 淡「化物ですか先輩の体力」 照「えう…」 菫「…照?」 照「うぷ…」 菫「…おい」 照「…ごぷ」 菫「おい!」 淡「ちょ!?まさか…!」 記者「ま、待って宮永さん!せめて車の外に…」 照「えろろろろろ…」ゴッポォォ 記者「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!」 淡「うわぁ…」 菫「やっちまいやがった…」ハァ 照「ギボジワルイ」ウルウル 記者「」 淡「高速の車の中であんなに甘いもの食べるから…」 菫「…おい。大丈夫か?」 照「まずい。死ぬ」 菫「参ったな…流石にこんな状態のコイツにターゲットを会わせるわけにもいかないし…」 淡「どこか、休める場所とかありませんかね」 記者「」 淡「…記者さん、真っ白になってます。…すみません。せめて安らかに…」ナームー 菫「この辺はとんでも無い田舎だしな。休憩出来そうな場所あるか?ホテルとか、カフェとか、 マンガ喫茶とか」 照「…無い。間違いなく」フラフラ 菫「むむむ…」 淡「かと言って、宮永先輩のゲロまみれの車の中は…」 菫「却下だ」 照「その辺の道端でも大丈夫…」 菫「却下。虫が多い」 淡「じゃあ、どうしましょうか」 菫「…照」 照「なに…」 菫「…お前の家はどこだ」 照「…?」ポヘ? 菫「いや。お前の実家だよ。こんな時間に訪ねるのもアレだが、実家なら休憩くらい出来るだろ うが」 淡「あ、ナイスアイディア」 照「えー…」 菫「なんだ。嫌そうな顔だな」 照「なんか咲に顔合わせにくいっていうか…」 菫「お前、今更なぁ…」 照「むぅ…」 菫「兎に角だ。この辺は虫多いし、暑いし、私はいい加減一刻も早くクーラーの効いた室内に行 きたいんだよ」 淡「それが本音ですか」 照「菫、酷い」 菫「五月蝿い。いつまでも駄々捏ねてるとそのトコロテンのような頭をシェイクするぞ」 照「ごめんなさい」 淡(この人にだけは、本当に逆らわないようにしなければ…) 菫「分かったな?それじゃあ早く案内しろ。迷ったらシェイクだ」 照「はい」 淡「あの…」 菫「ん?」 淡「記者さんは…」 記者「」 菫「…記者さん」 記者「あ、は、はい…」 菫「今晩中には東京に戻りたいので、車の中綺麗にしておいて下さい」ニコッ 記者「…」 菫「ありがとうございます。では、よろしく。…さ、行くぞ、照」ズンズン 照「はい…」トボトボ 淡(哀れな…って) 淡「…」チラッ 記者「…」 淡「…えっと」 記者「…?」 淡「…よ、よろしくお願いします!」ペッコリン 記者「…」 淡「弘世先輩ー!宮永先輩ー!待ってくださいよー!」トテテテテ 宮永家 京太郎「…ん」パチッ 咲「あ、起きた?」 京太郎「咲…」 咲「おはよ」 京太郎「…おはよう。今何時?」 咲「まだ5時前だよ」 京太郎「なんだよ。ぜんっぜん寝てねーじゃん…」 咲「ふふ…狭いソファーの上に二人だったからね。無理な体勢でよく寝れなかったのかも」 京太郎「」ドキッ 咲「京ちゃん?」ズイッ 京太郎「あ、ああ…なんでもない」 咲「そっか」 京太郎「お、おう…あ、そういえば今日学校じゃん。授業道具取りに行かなきゃ…」 咲「まだ結構時間はあるよ?」 京太郎「そうだけど、風呂入ってねーしシャワーくらい浴びてきてーし」 咲「…うちの浴びてく?」 京太郎「はぁ!?」 咲「…ふふふ。なんちゃって」 京太郎「お前なぁ…」 咲「あはは!」 京太郎「んじゃ、行くぞ。お邪魔しました…」 咲「ちょっと待って」 京太郎「なんだよ」 咲「私、早起きしたから、朝ごはん作ってたの」 京太郎「…」 咲「ついでだから、食べてかない?」 京太郎「…いいの?」 咲「うん。あと、私はもう食べたし、これからシャワー浴びてくるから」 京太郎「…」 咲「私が上がってきたら、一緒に学校行こ?」 京太郎「…」 咲「京ちゃんが家でシャワー浴びてる時間くらい、外で待ってるから」 京太郎「咲…」 咲「それじゃあ、行ってくるね。あ、ご飯は炊飯器から好きなだけよそって良いよ!おかわりも ご自由に!」タタタタ 京太郎「…行っちまった」 京太郎「もう配膳されてるし」 京太郎「目玉焼きに、味噌汁に、肉じゃが?」 京太郎「…ま、いっか。折角だし、いただきますか」 京太郎「…」ゴソゴソ 京太郎「…」パクッ 京太郎「…ん」 京太郎「んまい」モグモグ 京太郎「…」モグモグ 京太郎「…」モグモグ 京太郎「…」モグモグ 京太郎「…」モグモグ 京太郎「…ごちそうさまでした」ペッコリン 咲「ふう。いいお湯だった」スタスタ 京太郎「ぶふっ!」 咲「あれ、どうしたの?京ちゃん」 京太郎「…いや、なんでもないです」 咲「そう?」 京太郎「…」 京太郎(すでに制服だけど…湯上りだから髪濡れてて艶っぺー!?) 京太郎(くっそ…!なんなんだよ昨日から!このぉ…咲の癖にぃい…!) 咲「…ご飯、どうだった?」 京太郎「ん。美味かったよ。ごちそうさま」 咲「そう。良かった。お粗末さま」ニコッ 京太郎「…」 咲「洗い物は帰ったらするから、じゃあ、もう出ようか」 京太郎「ん?あ、ああ…そうだな」 道端 照「あれ…えっと…」キョロキョロ 菫「…」 淡「…」 照「えーっと…こっちがあれで、あっちがそれで…えっと…」 菫「…おい。ジモティ」 照「あれ…」ウロウロ 淡「宮永先輩って…」 照「あ、こ、この道!この道なんだか見覚えがある!」 菫「当たり前だ」 淡「…さっきもこの道通りましたよ」 照「…困った。道が変わってる」 菫「お前の生まれ故郷は不思議のダンジョンか」 淡「ああ。それなんか納得しました」 照「あれ?なんで?あれ?」 淡「迷ったんですね…」 菫「まさか本気で生まれ育った故郷で道に迷う奴が居るとは…」 照「あううう…あ、こ、こっち…かも…」 菫「おい、淡。コインランドリー探せ。コイツ一回乾燥機で回してやる」 淡「落ち着いて下さい弘世先輩」 照「しまったな…どうやって私はこの町で生きてきたんだろう」 菫「本当にな…」 照「…キボジワルヒ」 淡「またですか!?」 菫「ほら、道端行け。幸いこの辺田んぼばかりだ。お前の酸っぱいゲロも肥料になろう」 照「オボロロロロロロ…」 淡「…私、なんだか泣けてきました」サスサス 菫「それにしても…ふう。どうしたものか。このままじゃ我々はこのド田舎で遭難してしまうか もしれん」 淡「人様の街を…」 照「…はぁ。はぁ」 淡「…あ、もう大丈夫ですか?」 照「ん」 淡「…なんか、この人随分大人しくなりましたね」 菫「そうだな。麻雀部では威張り腐ってる癖にな」 照「…」 淡「…」 菫「ん?何か言いたそうな顔だな」 淡「いえ。何も」 菫「そうか」 淡(逆にこの人は何故こんなに理不尽なのだろうか) 照「…っ」ピクッ 菫「…ん?」 淡「どうしたんですか?宮永先輩」 照「…ねえ、何か聞こえない?人の声…」 淡「え?ん…言われてみれば確かに」 菫「おお、丁度いいじゃないか。道を尋ねられる」 淡「あ、確かに」 照「…」 菫「良かった、これで遭難を免れられるぞ。早く道を押しえて貰って宮永家に行こう。流石に歩 き疲れた」 照「…」 淡「そうですね。私もお腹すいちゃいましたし…シャワー借りられないでしょうか」 照「…」 菫「…照?」 照「…この声」 淡「…宮永先輩?」 照「…聞き覚えがある」 菫「は?何を…」 照「あっちだ…!」タッ 菫「あ。おい、照…!」 淡「えっ!?えっ!?えっ!?」 菫「淡!ぼさっとするな!追うぞ!」ダッ 淡「あ…は、はい!!」ダッ 咲「 」 京太郎「 」 咲「 」 京太郎「 」 淡「…そして、勢い良く走っていった割にコソコソ後ろをつけるんですね」コソコソ 照「…うん。あの子達が、妹の咲と、私の好きな人の須賀京太郎君」コソコソ 淡「良くあの遠距離で確認できましたね。今だって顔を確認出来るような距離じゃないのに」 照「二人は私の大切な人だもん」 淡「…そうですか」 菫「…何を話してるかは聞き取れないが随分親しげじゃないか。それにこんな時間に二人で歩い て…もう付き合ってるんじゃないのか?今は朝帰りに的な」 照「」ガーーーン 淡「弘世先輩!」 菫「いや、でもあれはどう見ても」 照「…」クスン 淡「ほらぁ。また凹んじゃったじゃないですかぁ…」 菫「面倒くさい…わかったわかった。まだ付き合ってない付き合ってない」 淡「…」 照「…そう、かな」 菫「ああ。大丈夫だ」 照「」ホッ 淡「信じた!?」 菫「しかし、それでもあの二人が随分仲良さそうなのは間違いないぞ」 照「あわわわわ」オロオロ 淡「面倒な人だなぁ…」 菫「どうする?照。まさかここで会うとは色々と手間が省けた感じではあるが…」 照「こ、心の準備まだ出来てないよ…」 菫「だよなぁ…」 照「ど、どどどどうしよう、ねえ、菫、淡…私…」 淡「それに、妹さんもいる前じゃ、ちょっと…」 照「そ、そうだよ。今は咲が居るし。駄目だよ。それにもし二人が本当に付き合ってたら私…」 菫「ったく…」ボリボリ 淡「…菫先輩?」 菫「…照。お前、そこでちょっと待ってろ」 照「…へ?」 菫「行くぞ。淡」 淡「へ?」 菫「私に考えがある。上手いことあの妹ちゃんをターゲットから引き離すぞ」 照「え?」 菫「照。私達がここまでするんだ。まさか私達の頑張りを無視してこのままウダウダしてるなん て情けない真似で終わるんじゃないだろうな」 淡「ちょ!?強引過ぎませんそれ!?」 菫「大丈夫、別に危害を加えるわけでは無いさ。ただちょっと照の告白までの時間稼ぎをさせて 貰うだけだ」 淡「なんか怖いですよ。言っておきますけど、私は不良の真似事なんて絶対にしませんからね」 菫「馬鹿言うな、私がそんな真似するわけないだろ。なあ?照。お前ならわかるだろ」 照「い、妹に手を出すなよ…!」 淡「ほら、信用されてない!」 菫「あれ…おかしいな」 照「い、幾ら菫だって、咲に危害を加えるなら私だって…」 淡「信頼ってなんなんでしょうか…」 菫「めんどくせえなぁ…」 淡「そういうのが悪いんですって!」 菫「ったく。兎に角、行くぞ。照。このままそこで縮こまってたらもうどうなっても知らんぞ。 どうしても妹が心配なら、告白の結末だけ着けてから来い」 淡「妹さん人質!?」 菫「今まで色んな事から逃げてばかりで、情けないと思わないのか」 照「…」 菫「いじめから逃げて、妹と向き合うことから逃げて、自分の気持から逃げて、挙句に好きな人 からの告白からすら逃げて。次は何から逃げる気だ?麻雀か?学校か?人生か?」 照「…」 菫「一個でも最後まで立ち向かって見ろよ。お前、確かに麻雀はバケモノだけど、このままじゃ 壁にぶつかったらそこで終わるぞ」 菫「…麻雀だけじゃなくてもさ。他になんにも取り柄の無いお前だけど、それでも逃げずに立ち 向かえばなんとか打ち勝てるものだって今までの人生には幾らでもあったはずなんだよ」 照「…」 菫「立ち向かえ。お前がさっき妹を私から守ろうとしたろ。そんな風に立ち向かえ。一人が怖い なら私達に頼れ。お前が望むなら、私達が幾らでも力になってやるから」 菫「お前、長野は敵ばかりで、友達が居なかったって言ってたよな?じゃあ、今はどうだ?私は ?淡は?誠子は?尭深?他の麻雀部やクラスの連中は?」 照「…」 菫「例えどれだけダメ人間のお前でも、友人の私達の力が有れば、お前、幾らでも強くなれるだ ろう?」 菫「だから、安心してぶつかってこい。戦うべき時に戦ってこい。勇気出してやりたい事、やる べき事やって、結果見届けて、自分の限界知ってこい」 菫「失敗したら笑ってやるから。一緒に泣いてやるから。成功したら一緒に喜んで笑ってやるか ら」 菫「…それで、私が困ってたら、お前が私を助けてくれればそれでいい」 照「…」 菫「逃げるな。たまには逃げてもいいけど、今だけは逃げるな。逃げるべき時は逃げていいから 。今だけは絶対に逃げるな」 照「…」 菫「…行くぞ。淡」スッ 淡「あ…」 照「…」 淡「…宮永先輩」 照「…」 淡「私も、戦ってきます」 照「…」 淡「だから、待ってます」 照「…」 淡「…っ!」タタタタタ 咲「それでね、京ちゃん…」 京太郎「…ん?」 咲「…京ちゃん?」 菫「おはよう、少年少女達」スタスタ 淡「えーっと…お、おはようございます」 咲「…?お、おはようございます…」 京太郎「…誰?」 菫「ああ、失礼。私は東京の白糸台高校というところの人間だよ。3年生にして麻雀部部長の弘 世菫だ」 淡「お、同じく1年の大星淡です」 京太郎「…はぁ」 咲「えっ。白糸台って…お姉ちゃんの…」 京太郎「へ?」 菫「その通り。宮永照はうちのエースだ」 京太郎「えっ」 菫「そう。宮永照。…私達は親しみを込めて『照ちゃん』と呼んでいるがね」ニヤリ 淡(嘘ばっかり…) 京太郎「えっ!?」 咲「…何の用…ですか?」 菫「ん?何。大したことじゃない。これは恥ずかしながら今まで知らなかった事だが、我等が絶 対的なエースに、なんと妹さんが居ると言うじゃないか」 菫「あの子は恥ずかしがり屋でなかなか自分の事を話さないから、まあ無理もないのだけれどね 」 咲「…」 菫「それで、今日は君をスカウトに来た」 咲「は…」 京太郎「はぁあああああああああああああああああ!?」 淡(この人、悪役やったら板につくなぁ…) 菫「おや、何を驚いているんだい?」 京太郎「ふ、ふっざけんじゃねぇよ!!」 菫「至って真剣だが」 京太郎「尚更悪い!!」 菫「クククク。おや、何故だい?」 京太郎「何故って…全国前にしたこの時期に、王者がチャレンジャーの戦力引き抜きに来るって 、どういう了見だってんだよ!」 菫「おや、と言うことは君達も全国に出るのか、初めて知ったよ。なにせ我々は王者なので、下 々の者には興味が無い」 京太郎「この野郎…!!馬鹿にしやがって」 淡(初出場校はダークホースになりやすいって、いっつも入念に調べまくってる癖に) 菫「そう言われてもね。本当にこの子の存在を知ったのは最近なんだ」 京太郎「それは残念だったな!行くぞ咲!」 咲「あ、う、うん…」 菫「いいのかい?」 咲「…え、えっと…ごめんなさい…」 京太郎「だとよ!悪いけどお引き取り願おうか!王者様!!」 菫「本当にいいのかい?」 咲「…?」 京太郎「咲!耳貸すな!早く行くぞ」 咲「う、うん…」 菫「君の姉から、君宛てにと言って預かっている物があるんだが」スッ 咲「えっ…」 淡(あ…宮永先輩がコンビニで買ったっていう、妹さんへのお土産が入った袋。いつの間に) 菫「実は私もまだ中身を検めてはいないんだが…君にどうしても渡して欲しいと言われているん だが」 咲「…」 京太郎「咲!」 菫「…私と、サシで話をしないか。丁度すぐそこに神社がある。そこで二人きり、ゆっくりとな 」 咲「…わかりました」 京太郎「咲!」 咲「大丈夫だよ。京ちゃん。この人、雑誌で見たことある。本当に白糸台の部長さんだ」 京太郎「けどよ…」 咲「…お姉ちゃんの名前を出したって言う事は、きっと本気でしたい話があるんだ。危ないこと されるとも思えない」 菫「懸命な判断だ」 淡「ひ、弘世部長…?」 菫「なんだ?淡」 淡「い、いや…なんですかこの状況。サシで話って…私が一緒に来た意味一瞬で無くなっちゃっ たじゃないですか。私どうすればいいんですか」ヒソヒソ 菫「さあね」 淡「絶句です」 菫「…お前、昨日から言いたい事あったんじゃないのか?コイツに」 淡「…へ?」 菫「お前、東京には小学生の時に転校してきたんだって?」 淡「…」 咲「…あの」 菫「…ああ、すまない。ちょっと打ち合わせをね」 京太郎「…咲」 咲「大丈夫だよ。…待ってて、京ちゃん」 京太郎「…わかったよ」 菫「こいつは人質だ。私がこの子に危害を加えたら、コイツをいじめ殺して良いぞ」 淡「ふえっ!?」 京太郎「誰がんな事するかよ!」 菫「ふふ。そうだったか失礼。それじゃあ行こうか」スッ 咲「はい」スッ 京太郎「…」 淡「…」 京太郎「…」イライラ 淡「…」ダラダラ 京太郎「…」イライラ 淡(ど…) 淡(どどどど…) 京太郎「…」イライライラ 淡(どおおおおおおおおおおおおおおおしよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!) 京太郎「…チッ」 淡「」ビクッ 京太郎「…あ?」 淡(なんか嫌な予感はしてたんです。確かにしてたんです。宮永先輩の話聴いてた時に、ちらっ と確かに思ってたんです!) 淡(ま、まさか…まさか…まさか…!って!うっすらと嫌な予感はしてたけど、だけど、だけど !顔見た後にああ、やっぱりって思ったけど!だけど!) 淡(まさか、宮永先輩が好きになるような人だし、なんだかんだ言って人畜無害そうな感じの人 だって思ったのに!信じたかったのに!) 淡(それでも一応なんか確かめなきゃいけないと変な使命感覚えてノコノコ付いてきたけど!) 淡(もうずっと前だし、名前も覚えてなかったし、顔もうろ覚えだったし!流石にトラウマ克服 したと思ってたのに!!) 淡(思い出してしまったぁあああああああ!!この人だ!!間違いない!!5年2組の須賀京太 郎だあぁあああああああああ!!!) 淡「」ガタガタ 京太郎「…おい」 淡「ひゃぃっ!!?」ビクッ 京太郎「…なんでそんなビビってんだよ」 淡「す、すみ、すみま、すみません…」ガタガタ 京太郎「…ん?」 淡(ひいいいいいい!) 京太郎「…アンタ、どっかで見たことあるような…」ジーッ 淡「そ、そうですか!?私アナタはじめて見ましたけど!お初にお目にかかると思いますけど! !けど!!」 京太郎「そうだっけ…まあ、確かにそうか。俺に東京の知り合いなんか居ないはずだし…」ブツフ ゙ツ 淡(そしてとっさに誤魔化してしまったぁあああああ!ああああ!だから嫌だったんです!弘世 先輩の鬼!悪魔!弘世菫!あの人が傍にいるならって一緒に飛び出したのに!) 淡(なんで私とコイツが二人きりになる状況作り出してくれちゃってるんですかぁああああああ あああああああ!!?しかも敢えて挑発しまくって印象と機嫌悪くした後に!!) 淡「あわわわ…」ボソッ 京太郎「…ん?」 淡「ひゅっ…」 京太郎「…」 淡(し、しまった…この口癖」。『あわわわ』って、昔からの癖なんだった。下手に使ったら思 い出されてしまう…) 京太郎「あわわわ…って…」 淡(手遅れ!?)ビックーーーン 京太郎「なあ、アンタ」 淡「は、はひ!?」 京太郎「悪い。さっき不意だったから、名前良く聞き取れなかったんだ。もう一回教えてくれる か」 淡「あわわわ…」 京太郎「そう、その口癖。なんか引っかかるっつーか…」 淡「…」 淡(うわああああん!どうしましょう宮永せんぱぁあああああい!!) 淡「あのぉ…」 京太郎「ああ」 淡「そのぉ…」 京太郎「…」 淡「あー…」 京太郎「…」 淡「…」 京太郎「…」 淡「…」 京太郎「…」イライラ 淡(イライラしていらっしゃるぅううううううう!!) 淡(どうしようどうしようどうしようどうしよう) 淡(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい) 淡(嫌。コイツからのいじめが耐えがたくて、わざわざ長野から東京まで転校してきたのに。も う二度とコイツに会う事なんて無いと思ったのに) 淡(いじめられるのが嫌で、地味な外見が原因なのかもって悩んだ挙句に怖い外見になろうとア イツの髪の色真似て染髪までしたのに) 淡(それが…それが、なんでこんな状況になってるの!?) 京太郎「なあ。答えろよ。オイ」イライラ 淡(いやああああああああああああああああああ!!何にも変わってないじゃないコイツ!!) 京太郎「なあ…アンタ」 淡(宮永先輩!コイツ、やっぱり駄目ですって!外見は確かにちょっと丸くなった…ってか柔和 そうな顔にもなりましたけど、やっぱりコイツ悪い奴です!) 淡(正解です!告白に応えないで正解でしたよぉおおおお!宮永先輩がコイツ彼氏としてうちの 部室に連れてきたりしたら、私ストレスで死にますから!!) 京太郎「…」 淡(無言で睨むなぁ!!あああああもうっ!逃げたい!逃げたい!逃げたい!逃げたい!逃げた い!逃げたい!逃げたい!逃げ…) 淡「…逃げ?」ピタッ 京太郎「…?」 淡「…」 京太郎「…なぁ「大星淡です」」 京太郎「…へ」 淡「大星淡です。覚えてませんか?この名前」 京太郎「大星…淡…」 淡「はい。まあ、見た目はこの通り大分大人っぽくセクシーになってたので、外見で気付かれな いのは仕方ないかも知れませんが」 淡「…ってか、タメだし敬語使う必要ないよね。須賀京太郎」 京太郎「おお…ぼし…」 淡「思い出せないって言うなら自己申告すれば良いよ。その瞬間ぶん殴ってやる」 京太郎「…お前、まさか…」 淡「思い出した?」 京太郎「…俺が、昔いじめてた」 淡「正解。じゃあ、殴られても仕方ないって、自分でもわかってるよね?」 京太郎「は…」 淡「[ピーーー]!!」バキッ!! 京太郎「いってぇ!?」 淡「ふん。思わず禁止用語を使ってしまいましたが。まあ、これで私の怒りはわかりましたね? この糞野郎」 京太郎「…大星」 淡「ったく…宮永先輩には、今度プリンの王様プリン・ア・ラ・モード奢ってもらわなけりゃ気 が済みませんよ本当に」ブツブツ 京太郎「…あの」 淡「なんですか?この下郎」 京太郎「げろ…い、いや。その、待ってくれよ。お前には色々言いたい事も聞きたい事もあるん だ」 淡「私には聞きたい事も教えたい事もありませんが」 京太郎「…」 淡「…はぁ。なんですか?一個だけ聞いてあげます」 京太郎「…その、昔は、すみませんでした」 淡「はっ。別に今更貴方に謝罪されても私の心には響きません。自分の気を済ませたいなら、穴 掘ってその中でごめんなさいって繰り返してればいいんじゃないですか」 京太郎「それでも、言わせて欲しいんだ。…あの頃は俺が馬鹿だった。大星が嫌がってるのに、 くだらない理由でお前に嫌がらせ繰り返して」 淡「知りませんよ。いじめっ子の心境なんて聞きたくもありません」 京太郎「…」 淡「…けど、まあ、それでも貴方のお陰であるものもありましたし」ボソッ 京太郎「え?」 淡「…いくつか、教えてあげてもいいって思った事がありました。時間が無いので手短に」 京太郎「時間が無い…?」 淡「1つ。私は強くなりましたよ。貴方なんかよりずっと強く。もう負けません。いつだって相 手になってやります」 京太郎「…」 淡「2つ。けど、私が貴方を許す事はありません。少なくとも現時点では、よっぽどの奇跡が起 こらない限りは」 京太郎「…」 淡「3つ。でもまあ、私が自分より弱い奴を恐れる事はもう無いです。覚えておくといいですよ 。私の心は健全です」 淡「そしてもう1つなんですが…」 淡「…照ちゃんは、我々だけでは面倒見切れません。貴方のせいで無駄に元気なので、とっとと 保護義務を果たして下さい」 京太郎「へ?」 ドドドドドド 照「あわあああああああああああああああああ!!」バキイイイイッ 淡「ごふっ」 京太郎「」 淡「」ドサッ 照「京ちゃん!京ちゃん!?いきなり淡に殴られてたけど、大丈夫!?怪我は無い!?ちょっと 淡!何話してた知らないけど、いきなり殴る事ないじゃない!!」ギューッ 京太郎「へ?へ?へ?照ちゃん?へ?」 照「京ちゃん!京ちゃん!京ちゃん!痛くない!?大丈夫!?ねえ!ねえ!ねえ!ええええええ えええん!!」 京太郎「えーっと…」チラッ 淡「…ふん。なんですか、もう話す事はありません」サスサス 京太郎「…まいったな…」 淡「…。あー、そうだ。じゃあ、もう一個だけ教えてあげましょう。これ、実は今までで一番重 要な話かもしれないんですが」 淡「私はプリンが大好きです。以上。じゃあ、言いたい事言ったのでどっか行きます」ムクッ 京太郎「ちょ、待てって、大星!お前さっきから何言って」 淡「嫌です。…宮永先輩。先輩には良く分かんないかも知れませんけど、私は勇気を出しました 。なんか、今なら矢でも鉄砲でも来いって感じです」 照「淡?」 淡「勇気を出してみた先達としてアドバイスを言うとですね。勇気出すと、すっきりしますよ。 気持ちいいです。モヤモヤが晴れます」 淡「あとは、宮永先輩次第だと思いますんで。じゃあ、頑張ってください」 照「…」 淡「では」スタスタスタ 照「…」 京太郎「…」 淡「あ、ところで須賀京太郎。余計な事言ったらぶっ殺しますから。私には完璧超人なりのイメ ージってもんがあるんで」 淡「…ふんっ」スタスタ 京太郎「…なんも言うなってか」 照「京ちゃん?」 京太郎「…照ちゃん。はは。半日ぶり…くらい?」 照「…うん。そうだね」 京太郎「…まさか、こんな早く再会する事になるとはなぁ」 照「…」 京太郎「…何か、用だった?」 照「…うん」 京太郎「落し物したとか」 照「…ちょっと違う」 京太郎「じゃあ、間違えて誰かのもの持ってっちゃったとか」 照「それもハズレ」 京太郎「忘れ物?」 照「それも、あるかな。でもちょっとハズレ」 京太郎「…」 照「…正解は、迷子。道を間違えちゃったんで、正しい道の歩き直し。そのスタート地点まで、 歩いてる最中なの」 京太郎「…」 照「いっぱい、いっぱい、さ。私、迷っちゃったんだ」 京太郎「照ちゃん、方向音痴だしな」 照「本当だよ。だから、何回だって迷って、変な道行っちゃって。気付いたらいっつも暗い道だ ったり、険しい道だったり、寒い道だったり。心細くていっつも泣いていた」 照「…けど、昨日、今まで歩いて来た道をふと振り返って見て気付いたの。その度に誰かが私の 腕を引いてくれたから、今私はここに居る」 照「行き先もわからずに歩いてきたけど、それでもなんとか道を踏み外さずに引っ張ってもらっ て、ここに居る」 照「さっきの偉そうな奴とか、生意気そうな奴とか、他にも東京には殺し屋みたいな奴とか、お 茶ばっか飲んでる奴とか。後は、咲とか。他にもいっぱい。いっぱい手を引いてくれた」 照「…その中でも、京ちゃんは、私が1番怖い道を歩いてる時に、一緒に歩いてくれてたんだ。 矢が降ってきても、爆弾降ってきても、なんでも無い振りして、傷だらけになって」 照「私、お姉さんなのにいっつも子供みたいにベソかいて道を歩いてたんだ。誰かに手を引っ張 ってもらうまで蹲って。本当、頼りない子だったと思う」 照「…でも、それだけじゃ駄目なんだ」 照「私は方向音痴だから。この先もきっと誰かに手を引っ張って貰わなきゃ歩けない」 照「けど、この先はきっと、自分で行くべき場所を決めなきゃいけないんだ。暗い道を照らすの は、私がやらなきゃ駄目なんだ。歩くのは、自分の意志で歩かなきゃ駄目なんだ」 照「一緒に歩いてく人を支えてあげたい。擦れ違う人を励ましてあげたい。迷った人を照らして あげたい」 照「私を今まで支えてくれてきた人たちのように、今度は私が誰かを支えてあげたい。私が今此 処に在れるように、誰かが其処に在れるようにしてあげたい。その為に、迷子から抜け出したい 」 照「だから私は、戻ってきたの。この、君が居る街に」 照「…ねえ、君。名前、教えてくれるかな。私の名前は宮永照。東京の、白糸台高校に通う3年 生。特技は麻雀。宝物は、妹の宮永咲」 照「…君が、いじめっ子から助けてくれた子」 京太郎「…っ!!」 照「…受かった高校。教えたよ」 京太郎「…お、俺っ!!」 京太郎「…俺は…!」 京太郎「…俺は、須賀京太郎!!長野の、清澄高校に通う、1年生!!麻雀部員だけど、麻雀は 素人。ペットはカピバラ。好きな人は…!」 照「…」 京太郎「好きな人は…!!」 照「…うん」 京太郎「照ちゃんだよ!!!」 照「うん…!」 京太郎「…~~~~っ!!」 照「…やっと、迷子から抜け出せた」 照「やっと、追いついた」 照「やっと、捕まえた」 照「やっと、隣を歩ける」 照「やっと、声を届けられる」 照「ねえ、京ちゃん。じゃあ、忘れ物、返すね」 京太郎「…」 照「…これは昨日の忘れ物だけど…」 照「…『私も好きです』って」 照「『私はすぐ迷子になるので、どうか私が迷わないよう、あなたの手を繋いで下さい』って」 照「『その代わり、私はあなたが道を見失いように、照らし続けます』って」 照「『どうか、私と一緒に道を歩いてください』」 照「『あなたの横で歩かせてください』」 照「『大好きです』って、言い忘れた言葉を。初めて会ったその瞬間から暖めていた想いを乗せ て、あなたに渡します」 照「どうか、受け取ってください。京ちゃん、大好きだよ」 照「付き合おう」 照「…」 京太郎「…ありがとう」 京太郎「改めて…よろしくお願いします…!!」 照「…うんっ!!」 神社の階段のてっぺん 淡「…はぁ」スタスタ 菫「ああ、淡。ご苦労」 淡「ご苦労って…なんですかその、計画通り…!!みたいな顔。なんですか。私の事どこまで知 ってるんですか先輩は」 菫「いやあ、お前の親御さんからな?実は、入部に当たって、相談があったんだ。この部に不良 系は入部することは有り得ないんでしょうかって」 淡「は…」 菫「素晴らしい親御さんじゃないか。お前が小学校の頃いじめられて転校してるのを気にして、 色々手を尽くしてくれてたらしいぞ。お前、ちゃんと感謝しておけよ」 淡「」パクパク 菫「まあ、私も顧問の先生から聞いた話だが。そんな話を聞いたら私も少々気になってな。小学 校やらの経歴は全部調べた。いやあ、まさか照と同じ地域出身だとは。魔境かここは」 淡「あわわわ…」 菫「はっはっは」 咲「…はぁ」 淡「…あ、妹さん…良かった。〆られて無かった」 菫「誰がんな事するか。照の買ってきた土産を二人で食ってたんだ。特等席の神社の階段の上か ら観戦しながらな」 淡「何を買って…って、うわ。東京ばな奈」 咲「…うええええ…京ちゃぁん…」モックモック 淡「しかも泣きながらもすっごい食べてるし」 菫「好物らしい」 淡「はぁ…」 咲「うええええええ…」グスグスモグモグ 淡「なんか、悪いことした気になってくるなぁ」 菫「お前が彼を殴った時、この子も飛び出しそうになってたんだぞ」クスクス 淡「それは…うん。ごめんね」 咲「いいの。全部話はきいたから。私が口挟める問題じゃ無いと思うし…」シクシクモグモグ 淡「…良かったら元いじめられっ子同士仲良くしましょうか。私が元いじめられっ子っていうの は、トップシークレットだけど」 咲「うん…うん…」シクシク 菫「お、もう全部食ったのか」 咲「…うええええ…もっとありません?」チラッ 菫「中々したたかな…照よりしっかりものじゃないか?この子。だがすまん。もう無い」 咲「うえええええええええ…!!」 菫「…はぁ」 淡「…今度、長野代表で東京来るんだっけ?日持ちしないけどマジキチレベルの美味しさって噂 の東京ばな奈バウムブリュレ奢ってあげる」 咲「ううううう…ありがとうございますぅ…」シクシク 菫「…やれやれ」ナデナデ 淡「…あ」 菫「…む?」 咲「…ああぁ~!」 照「…ねえ、京ちゃん」 京太郎「…ん?何だ?照ちゃん」 照「…キス…しよ」 京太郎「…え」 照「…いや?」 京太郎「い、いやじゃない…ってか、その…むしろ嬉しいくらいだけど…その…」 照「?」 京太郎「は、恥ずかし…」 照「ふふ…」 京太郎「わ、笑うなよ!」 照「可愛い」 京太郎「うう…なんだこれ。いきなり照ちゃんが大人になったみたいだ」 照「何言ってるんだ。私は京ちゃんより、2つもお姉さんなんだぞ?ちゃん付けじゃなくて、照 さんって呼ぶべきだ」 京太郎「…照」 照「な!?」 照「なわわわわわ!?きょ、京ちゃん!?今、な、なんて…」 京太郎「付き合ってるんだし、呼び捨てでも良くねぇ?」 照「こ、この!馬鹿!」 京太郎「あははは!ごめんごめん。でもこんなんで動揺するようじゃまだまだだーね」 照「もうっ!もうっ!もうっ!」ポカポカ 京太郎「いって!あは!ごめんって!」 照「~~~~~っ!」 京太郎「で、えっと、なんだっけ。えーっと…」 照「…」 照「…キス…だよ」スッ 京太郎「…へ?」 照「キス」 チュッ 照「…」 京太郎「…」 照「…」 京太郎「…」 照「…」 京太郎「…」 照「…」 京太郎「…」 照「…ぷは」 京太郎「…」カチコチ 照「…ふふふ。びっくりした?」 京太郎「…」 照「あー。これは完全に固まってるな。ふふふふふ」 京太郎「…」 照「どうだ。見たか。これが年上のお姉さんの実力だ。まいったか」 京太郎「…ハッ」 照「…ふふ。気付いた?京ちゃん」 京太郎「あ、あわわわわ」オロオロ 照「ふふふ。可愛いなぁ」 京太郎「て、照ちゃ…照ちゃん!」 京太郎「うわ…うわ…やっべえ…俺、今照ちゃんとキス…うわ…うっわ…やべ…うわ…顔あっつ …」 照「あはは。その反応、初キスだったかな?」 京太郎「な、なんだよ、その余裕っぽい反応!まさか照ちゃんコレが初じゃない!?」 照「いや、コレが初だよ」 京太郎「へ?」 照「…ふふふふ。顔アッツイ…駄目だ。もう立ってられない」チジコマリ 京太郎「…」 照「あうううう…恥ずかしい…」 京太郎「…えっと…」 照「マズイ。死ぬ。恥ずかしくて死ぬ。あう。あうううう…」キュー 京太郎(この生き物かわええ…) 照「と、ところで、京ちゃん?」クルッ 京太郎「あ、は、はい」 照「…は、初キス…どうだった?」 京太郎「どうって…」 照「その…き、気持ち良かったとか。男の子の唇って思ったより弾力有ってびっくりしたとか。 そういうの」 京太郎(そういう感想だったのか照ちゃんは) 京太郎「…あー。そうだなぁ」 照「うん。正直に言って」 京太郎「…まず、照ちゃんが近づいて来る度にどんどんいい匂いがして」 照「うん」 京太郎「すっげー胸がどきどきして」 照「うん」 京太郎「唇が触れた瞬間に、ものすごい柔らかい感触が唇を擽って」 照「うん」 京太郎「照ちゃんの体温を、今まで感じた事が無いくらい身近に感じられて、嬉しくなって」 照「…うんっ!」 京太郎「…」 照「…」 京太郎「…」 照「…京ちゃん?」 京太郎「…ほんのり、ゲロ臭かった」 照「…」 京太郎「…」 照「…」 京太郎「…ごめん」 終わりっ!!
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434 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/22(火) 23 22 51.06 ID CpyivEwoo 【客室】 京太郎「――――はっ!?」 京太郎「あれ?小蒔さんは?」キョロキョロ 京太郎「おかしいな小蒔さんが居たような気がするんだが……」 京太郎「……寝ぼけてたんだろうか?」 437「大丈夫ですか?」 1.小蒔【選べません】 2.霞 3.初美 4.巴 5.春 6.明星 7.湧 8.小蒔父 438 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/22(火) 23 40 53.96 ID CpyivEwoo 巴 巴「大丈夫ですか?」 京太郎「あ、狩宿さん」 巴「お水持って来ましたのでどうぞ」 京太郎「ありがとうございます」ゴクゴク 京太郎「――プハーッ!生き返るー!」 巴「ふふふ。それは良かったです」 京太郎「ってか俺、何時から寝てました?」 巴「すみません。私達が気付いた頃にはもう……」 巴「御当主様も普段は厳格な方なのですけど」 京太郎「良かったのか悪かったのか……」 京太郎「正直、良い印象を持たれてないと思ってましたから、もっとこう怒られるんじゃないかと思ってましたし」 巴「須賀君以外だったらそうでしょうね」 巴「御当主様も実際に会ってみて、人柄を判断されたからこそあのように砕けて接されたのでしょうし」 京太郎「それは嬉しいですけど、何か気恥ずかしいですね……///」 巴「ふふふ。そう言う謙虚な所も須賀君の良い所ですよ」ニコッ 442 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/22(火) 23 59 33.96 ID CpyivEwoo 京太郎「ん?あの……今何時ですか?」 巴「時間ですか?そろそろ日付が変わる頃かと」 京太郎「マジっすか!?帰らないと!」ガタッ 京太郎「――っ!」クラッ 巴「!」 巴「大丈夫ですか?……まだお酒が抜けてないようですね」 巴「もう少し寝てないといけませんよ?」 京太郎「ですが明日も学校ですし、帰らないと……」 巴「そちらに関しては安心してください」 巴「今日はこちらにお泊り頂いて、明日アパートの方にお送りいたしますから」 京太郎「いやいや!狩宿さん達にこれ以上ご迷惑は――」 巴「ちょっと良いですか」ズイッ 京太郎「は、はい?」 巴「ずっと気になってたんですけど、何故私だけ苗字呼びなのでしょうか?」 京太郎「え?」 巴「……同学年の春ちゃんはすぐに名前呼びと言うかあだ名で呼ぶのは分かります」 巴「ハッちゃんはまぁああ言う感じですし、すぐ仲良くなれるので自然でしょう」 巴「姫様も一緒にデートをなさるくらい随分仲良くなられたので、これも納得です」 巴「ですが霞さんもいつの間にか名前呼びになってるのはどう言う事でしょうか?」 巴「そして私はいつまで苗字で呼ばれるのでしょう?」 巴「……やっぱり私が地味で眼鏡で貧乳だからいけないのですね」シクシク 京太郎「どうしてそうなる」 445 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/23(水) 00 15 11.63 ID xCgDm88vo 京太郎「いやそれはたまたまで全く他意は……」 巴「いいんですよ。私なんてお払いでも脱がないし、水着も残念だし、何故か時々一人だけ制服だし……」 巴「地味ーで目立たないように隅っこに居ますからー」 京太郎「……はぁ」 京太郎「 448」 1.巴さん 2.巴ちゃん 3.巴 4.ともちゃん 5.トゥモエ 6.ともとも 7.その他(内容併記) 451 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/23(水) 00 29 30.44 ID xCgDm88vo 巴さん 京太郎「巴さん」 巴「はい♪」 京太郎「これでよろしいでしょうか?」 巴「そうですね。何だか無理矢理言わせたみたいなのが気になりますけど、満足です」 京太郎「……みたいじゃなくてそうじゃないですか」 巴「む。元はと言えば、私だけ仲間外れにした須賀君が悪い――」 京太郎「ちょっと待った」 巴「はい?」 京太郎「俺が巴さんを名前で呼んだんですから、巴さんも俺を名前で呼ぶべきかと」 巴「うっ……」 京太郎「まさか人には呼ばせといて、自分は呼べないなんて事有りませんよね?」ニヤニヤ 巴「も、勿論です!」 巴「え、えっと…… 454」ボソッ 1.京太郎くん 2.京太郎君 3.京ちゃん 4.京君 5.きょうちゃん 6.きょうくん 7.きょーちゃん 8.きょーくん 9.あなた 10.京太郎様 11.ご主人様 12.旦那様 13.ダーリン 14.その他(内容併記) 461 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/23(水) 00 41 12.02 ID xCgDm88vo ご主人様 巴「……ご主人様」ボソッ 京太郎「えっ!?」 巴「何なりとお申し付け下さい、ご主人様」フカブカ 巴「私はご主人様のものですから」ニコッ 京太郎「…… 464」 コンマ判定 01~30 もう。冗談が過ぎますよ 31~70 何か背中がこそばゆいんですけど 【好感度+0.5】 71~98 だったら一緒に添い寝して貰おうかなーなんて 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 468 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/23(水) 00 55 33.05 ID xCgDm88vo だったら一緒に添い寝して貰おうかなーなんて 京太郎「だったら一緒に添い寝して貰おうかなーなんて」 巴「分かりました」 京太郎「はい?」 巴「ご主人様が望むのであればなんなりと……」ヌギヌギ 京太郎「ってちょーっとまった!」 京太郎「何で脱ごうとしてるんですか!」 巴「それは勿論寝るためですが」 巴「流石に巫女服のまま寝ませんから」 京太郎「あ、そっか」 巴「納得して頂いてありがとうございます」ヌギヌギ 京太郎「ってちがーう!」 京太郎「……巴さん、そろそろ悪ふざけが過ぎますよ」 巴「む。流石京太郎君ですね」 巴「据え膳食わぬはなんとやらでそのままなし崩しのパターンかと思ったのですけど」 京太郎「いやいや、無理ですから」 巴「……やはり私に魅力が」 京太郎「どうでもいいですから早く着て下さい!」 京太郎(寧ろ魅力が有りすぎるから困るっつーの!) 469 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/23(水) 01 24 33.39 ID xCgDm88vo 京太郎「……満足されました?」グデッ 巴「はい。とっても♪」 京太郎「巴さんがこんな性格だなんて思いませんでしたよ」 巴「女の子には色んな一面が有りますから」 巴「私だけじゃなく霞さんやハッちゃん、春ちゃんや姫様だって、きっと京太郎君が知らない一面を持ってると思いますよ?」 京太郎「知りたいような知りたくないような……」 巴「ふふふ。京太郎君が私達と交流を続けていれば、いずれ知る事になるかもしれませんね?」 巴「まぁその時は既に、誰かともっと深い仲になってるかもしれませんが」 京太郎「そうでしょうかね?」 巴「なんでしたら私と深い仲になってみます?」ヌギヌギ 京太郎「やめてください!」 京太郎「……巴さん、脱ぎキャラになるつもりですか」 巴「あ、良いかもしれませんね」 京太郎「お願いですから止めて下さい」 巴「冗談です」 巴「それでは私は、皆さんに京太郎君が目覚めた事と明日の事をお伝えしないといけませんので失礼しますね」 巴「そうそう、よろしければ寝る前にお風呂をどうぞ」 京太郎「ありがとうございます」 巴「あ、お背中流しましょうか?」 京太郎「結構です!」 巴「ああ、ご主人様は添い寝をご所望でしたものね」 京太郎「それも良いですってば!」 巴「ふふふ。冗談です」 京太郎「……もう冗談は良いですから」ガクッ 巴「それではまた明日。おやすみなさい」 京太郎「おやすみなさい」 バタン 巴「……」 巴「…………はぁ」ドキドキ 巴(わ、私ってば何やってるんでしょう///) 巴(そう言うキャラじゃないのに……) 巴(……でも京太郎君の慌てた顔、可愛かったかも)ニヤニヤ 巴「…………ご主人様、か」ボソッ 巴「ふふふ♪」 【狩宿巴の好感度はこれ以上上がりませんが蓄積されます】 479 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/24(木) 00 34 19.22 ID dFwTYxiCo 京太郎「なんか巴さんってあんな性格だったっけ?」 京太郎「名前呼びにしただけで変わりすぎなような……」 京太郎「でもまぁそれだけ親しくなったって事で良いのか?」 コンコン 京太郎「はーい」 482 1.小蒔【選べません】 2.霞 3.初美 4.巴 【選べません】 5.春 6.明星 7.湧 8.小蒔父 485 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/24(木) 00 55 27.97 ID dFwTYxiCo 明星 明星「入ってもよろしいでしょうか?」 京太郎「ええっと……明星ちゃんだよね?どうぞ」 明星「ありがとうございます。失礼しますね」 明星「お兄様、ご気分は如何でしょうか?」 京太郎「あー……まぁまだちょっとクラクラするけど、さっき巴さんに水貰ったから大分マシかな」 明星「そうですか、それは良かったです」ニコッ 明星「あれ?今、お兄様、巴お姉様の事を名前で呼ばれました?」 京太郎「え?あ、あぁさっきちょっと話したときに今後は名前で呼ぼうと言う事になってね」 明星「なるほど……」 明星「ですから先ほど巴お姉様とすれ違われた時、嬉しそうだったのですね」 京太郎「そうなの?」 明星「はい。それは満面の笑みでした」 明星「巴お姉様、ご自分だけお兄様に名前で呼ばれておられない事をずっとお悩みになられておられたようですし……」 京太郎「え?そんな事で?」 明星「一人だけ名前で呼ばれていないと言うのもなかなか寂しいものだと思います」 明星「お兄様。特に女心は複雑ゆえ細心の注意を払わねばなりませんよ?」 京太郎「う……はい」 京太郎(なんで俺、中学生に説教されてるんだろ……) 487 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/24(木) 01 07 59.51 ID dFwTYxiCo 京太郎「あの……明星ちゃん?」 明星「はい?」 京太郎「俺に用事があったんじゃ……」 明星「あ、はい。そうでした」 明星「お兄様のお着替えの方をご用意致しましたのでこちらの方に……」 京太郎「あぁありがとう……ってあれ?下着とかも有るんだけど……」 明星「そ、それは御当主様がまだご使用になられていない新品のものを一応ご用意させて頂きました///」 京太郎「そ、それはまた申し訳無い」 京太郎(汚れを知らない中学生の女の子に男物の下着を持って行かせるってどうなのよ!?) 京太郎(……でもちょっと恥ずかしそうな明星ちゃんが萌え――はっ!?) 京太郎(俺はロリコンじゃない!俺はロリコンじゃない!)ガンガン 明星「お、お兄様!?」 京太郎「だ、大丈夫。ちょっと煩悩……もとい頭をスッキリさせようかと思っただけだから心配しないで」 明星「は、はい」 490 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/24(木) 01 25 37.77 ID dFwTYxiCo 京太郎(あ、でも良く考えれば明星ちゃん中3だし、俺は高一。ロリコンじゃないか) 京太郎(しかし、その下のマホだと何かアウトな気がしてくるからなぁ……) 京太郎「と言うか明星ちゃん、寝なくて良いの?」 京太郎「あんまり遅くまで起きてると怒られるんじゃ……」 明星「お兄様の所に届けたらすぐ寝るようにとは言われました」 京太郎「あ、やっぱり……」 明星「でもお兄様とお話ししたくて……ダメでしょうか?」ウワメヅカイ 京太郎(これでダメといえる男が居るだろうか、いや居ない) 京太郎「良いよ。でもあまり長くは話せないけどね」 明星「はい!」 京太郎「で、何について話そうか?」 明星「えっと……じゃあ 493で」 コンマ判定【コンマ反転】 01~30 麻雀の話 31~70 お兄様の話 【好感度+0.5】 71~98 コイバナ 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 496 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/24(木) 01 49 16.07 ID dFwTYxiCo コイバナ 明星「ではお兄様の恋のお話を……」キラキラ 京太郎「え゛っ?」 明星「お兄様の事ですから、数々の浮世を流したと思われます」 京太郎「いや、あの全然……」 明星「本来はそう言った事を聞くのは大変失礼だと言うのは重々承知しております」 明星「ですが、よろしければお話できる範囲で構いませんのでお聞かせ願えればと……」 京太郎「だから、俺は……」 明星「……」キラキラ 京太郎「……」 京太郎(何か物凄く期待に満ちた目をされてるんだが……ど、どうしよう?) 499 1.真実を話そう 2.さも本当の事のように話す 3.逆に明星のコイバナを聞く 4.突如パラレルワールドの記憶が宿る 5.その他(内容併記) 500 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/24(木) 02 07 45.53 ID dFwTYxiCo 逆に明星のコイバナを聞く 京太郎「そ、そうだ!俺の話を聞く前に明星ちゃんのそう言う話って無いの?」 明星「えっ?私のですか?」 京太郎「そうそう。明星ちゃん、可愛いしモテたんじゃない?」 明星「そう言われましてもお兄様。私、ずっと女子校ですし……」 京太郎「あ、そうだった……」 明星「御当主様や父を除けば、男性の方と長くお話をするのはお兄様が初めてですので」 京太郎「で、でも他校の生徒とか……」 明星「セキュリティやガードが厳しいので、なかなかお会いする機会も御座いませんし」 明星「中には隠れてお付き合いされてる方もいらっしゃるとの話ですが、私にはとても……」 明星「ですからお兄様のお話をお聞かせ願えればと」 京太郎「そう言う訳だったのか……」 京太郎「でもごめん。俺もそういった経験は無くてさ」 明星「そうなのですか?」 明星「でも確か前回の大会でのお兄様のチームメートは全員恋人だとか、他にも複数居るとかそう言うお噂を聞いたのですが……」 京太郎「あ、あれはあくまで噂だから!根拠の無いデマだからね!?」 京太郎「信じちゃダメ!」 明星「やはりそうでしたか。私も少し変だとは思ったのですが、世間はそう言うものなのかと……」 京太郎「ないない。ハーレムなんて男として一番ダメだから」 京太郎「俺はそんな男には絶対ならないし!」 明星「ふんふむ。ご立派ですお兄様」 513 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/25(金) 00 42 17.74 ID NdpA5e60o 明星「ですがお兄様。例えば姫様と霞お姉様から同時に告白されたとします」 京太郎「それはない」キッパリ 明星「あくまで例えばです」 明星「その場合どちらをお選びになりますか?」 京太郎「えっ?い、いやぁそれはその時になってみないと分からないと言うか……」 明星「つまり、甲乙つけがたい訳ですよね?」 京太郎「まぁそうなるかなぁ」 明星「更にそこに初美お姉様や巴お姉様、春お姉さまが加わったら?」 京太郎「え?」 明星「更に更に私や湧ちゃんまでと言う事になれば、お兄様はどういたします?」 京太郎「そ、それは……」 京太郎「ってか明星ちゃん、俺をどうしたいんだ?」 明星「いえ単純に興味が有りまして……」 明星「身近な男性と言うとお兄様しかおられませんし、そう言うときはどうされるのか伺いたいと思いまして」 明星「……決して漫画に影響されたとかそう言う訳ではありませんから」ワクワク 京太郎(滅茶苦茶影響されてるじゃん!) 京太郎(と言うかどんな漫画読んでるんだよ明星ちゃん……) 516 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/07/25(金) 01 06 23.18 ID NdpA5e60o 京太郎「あのね明星ちゃん、現実は漫画じゃないんだからそんなの分からないよ」 明星「そうでしょうか?」 京太郎「実際そうなってみないと分からないだろうけど、そんな事は無いだろうしね」 京太郎「ま、ちょっと憧れるけどさ」アハハ 明星「……お兄様って鈍いですのね」ボソッ 京太郎「えっ?何か言った?」 明星「いえ、何も」 明星「……それでは私はこれで失礼させて頂きますね」 京太郎「あ、うん。おやすみ」 明星「おやすみなさいませお兄様」 明星「……」 明星「ふんふむ。お兄様は予想以上の鈍さと……」 明星「これはお姉様方も苦労致してるでしょうね」 明星「……しかし申し訳ありませんが、私としては非常に興味深いです」ワクワク 明星「これからどうなるのでしょうか……」 【石戸明星の好感度が上がりました】 <<前に戻る|7月へ|次に進む>>
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【プロ勢とのクリスマスパーティーでぼっち気味ののよりんの相手をする京太郎 それを見て、ぐぬぬのプロ勢】 京太郎「……やっぱり場違いだったんじゃなかろうか?」 俺はそう思いながら近くのオードブルに手を付けた 流石麻雀協会主催のクリスマスパーティーである。普通じゃ食べられない豪華なものが並べられているみたいだ ……よくわからないけど そもそも何故ただの学生である俺がこんな場違いのパーティーに居るのかと言うと クリスマスだと言うのに何の予定も無く一人寂しく家に篭もっていた俺に咏さんから突然誘いの電話がやってきたからである なんでも暇なら女子プロのクリスマスパーティーに連れて行ってやるとのことだった 渡りに船と二つ返事で頷いた俺だったが、咏さんは偉い人に挨拶まわりをしなければならないらしく、暫く待ってるように言われ、現在に至る訳である 京太郎(まぁその間に健夜さんや靖子さん、良子さんにはやりさんにも出会ったんだが) 京太郎(……と言うか咏さんってよく俺を誘うけど友人いないんだろうか) などと失礼なことを考えていた俺だったが、会場を見渡しているとある事に気付いた 京太郎「ところで隅の方で一人寂しく食べてるのってもしかしてーー」 京太郎「……理沙さん?」 理沙「京、ぐんっ!?」 京太郎「わ、わ、水です!はいこれ!」 理沙「……」ゴックン 理沙「……感謝!」 京太郎「いえ、俺がいきなり声をかけたのが悪いんですから」 理沙「っ、こんばんは!」 京太郎「こんばんは。理沙さんもいらっしゃってたんですね。って当たり前か」 理沙「一応プロだから!」プンプン 京太郎「ですよねー」 俺の失言に流石の理沙さんも怒っているようだ ……いつも怒ってるように見えるからあまり変わらないのは秘密だが 理沙「なんで此処に?」 京太郎「ああ、実は咏さんに連れてきて貰ったんですよ」 京太郎「最も咏さんはえらい人達に挨拶まわりをしなければならないらしく、ここで待ちぼうけを食らってるんですけどね」 理沙「大変!」 京太郎「ですね。大人になるとこういう事も大切なんでしょうけど」 理沙「仕方ない!」 京太郎「そう言えば理沙さんは終わったんですか?」 理沙「終わった!」 理沙「……私口下手だから」ションボリ 京太郎「そ、そうだ!理沙さんは他に何か食べたい物有ります?俺、取ってきますよ!」 そう言って理沙さんは肩を落とした。……きっとこういう人だし普段から色々苦労してるんだろうな そう思った俺は、せめてこの場は彼女の為に何かしてあげようと思ったのだった 一方その頃他のプロ達は―― 咏「あー毎年の事とはいえ、めんどくさいねぃ。ま、京太郎を誘う口実になったからいいけどねぃ」 咏「適当に切り上げてご飯でも奢ってやって、あとは……」 咏「うん、バッチリ。さぁて京太郎はどこかねぃ」 健夜「うーん。断れないとはいえ年々参加するのキツいな。周りは少しずつ結婚していくし……」 健夜「京太郎君、この後暇かなぁ。暇ならお洒落なレストランに連れて行ってあげようかな」 健夜「そして良いムードになったら……エヘヘ」 靖子「パーティーとか柄じゃないんだが、こればかりは外せないのがプロの面倒なところだね」 靖子「あとやっぱりオードブルぐらいじゃ駄目だな。京太郎でも誘ってカツ丼食べに行くか」 良子「やっと解放されました……」 良子「挨拶回りはベリーハードですね。そうですね……この疲れを癒す為にも、このあと京太郎を誘ってデートしましょうか」 良子「そうと決まれば善はハリーアップです」 はやり「んー疲れました。でもスポンサーの事もありますから無碍には出来ませんし……」 はやり「そう言えば京くんが居ましたね……。抜け出しちゃいましょうか☆」 はやり「京くんはどこかな?」 そして―― 全員『京(くん)太郎君』 全員『え!?』 理沙「あーん」 京太郎「はい。どうぞ」 理沙「……」パクッ 理沙「美味!」 京太郎「それは良かったですね」ニコッ 理沙「京くんもあーん」 京太郎「……」パクッ 京太郎「本当に美味しいですね」 理沙「うん!」 はやり「おかしいですね。はやりには二人がイチャついてるように見えます。やっぱり疲れてるのかな☆」ゴシゴシ 咏「ま、まぁ野依さんなら大丈夫さ」 健夜「そ、そうだよね」 良子「京太郎は面倒見がグッドですから」 靖子「……本当にそうなんだろうかね」 理沙「……」チラッ 理沙「……」ニヤリ 全員『!?』 全員『ぐぬぬ』 ……実はノーマークだった人が一番手ごわかったと言うのはよくある話である そしてこの後、女子プロによる麻雀史に伝説に残る聖夜の争奪戦が有ったとか無かったとか カン
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331 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/15(水) 23 11 49.93 ID sokgWwjGo 【某月某日】 淡「キョータロー楽しかったね!」 京太郎「あぁ。遊園地も久しぶりに来ると新しい発見があるよな」 淡「新しいジェットコースターも有ったし」 京太郎「……あのジェットコースター、見えない恐怖で怖さ倍増って目隠しして乗ったら意味無い気がするが」 淡「えー。その割には私の手を握り締めてたけど?」 京太郎「してません!握ってきたのはお前だろ?」 淡「絶対違うって!キョータローから握って来たから、私も握り返したんだもん!」 京太郎「俺はお前から握ってきたから握り返してやったんだよ!」 淡「……」 京太郎「……」 京太郎「……なぁ。よく考えたらお互い見えないんだから、どっちが先とかじゃなくて実はほぼ同時だったりするんじゃ」 淡「んー……かもしれない」 京太郎「……」 淡「……」 京太郎「……ぷっ」 淡「あはは」 京太郎「全くつまんねー事で喧嘩なんかするもんじゃないな」 淡「そうそう。楽しかったから別に良いじゃん、ね?」 京太郎「だな」 332 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/15(水) 23 31 47.98 ID sokgWwjGo 京太郎「さーて、んじゃまぁ帰るとするか。送るぞー」 淡「ちょ、ちょっと待った!」 京太郎「ん?なんだ?まだ遊び足りないのかー?」 京太郎「とは言えもう時間が無いしなぁ。今度にしろよな」 淡「違うってば!」 淡「あ、あのさ……ちょっと寄り道しない?」モジモジ 京太郎「俺は別に構わないが、お前寮の門限とか大丈夫なのか?」 淡「だいじょーぶだいじょうーぶ!テルーにはちゃんと伝えてあるし」 京太郎「……滅茶苦茶心配だな、おい」 【同時刻:D地区雀帝学園】 菫「ん?まだ淡は帰ってきてないのか?」 誠子「おでかけとか言ってましたけど、確かに遅いですね」 尭深「……大丈夫かな?」 菫「おい、照。何か聞いてないのか?」 照「……聞いてる」 照「よくわからないけど、今日は勝負の日だから遅くなるって」 菫「勝負の日?何かイベントでも有ったのか?」 誠子「さぁ?私は知りませんが」 照「上手く行ったらお城でお泊りとか何とか」 尭深「ブッ!?」 誠子「た、尭深!?ど、どうしたの!?」 菫「城?なんだそれは?」 照「分からない。けど一応頑張ってって言っておいた」 菫「まぁよく分からんが、勝負と言うなら勝って帰っくるのが一番だな」 誠子「そうですね。帰ってきたらお祝いしてやりましょう」 尭深(……そう言う意味じゃないと思います。と言うか淡ちゃん大胆過ぎるんじゃ……) 343 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/15(水) 23 53 54.18 ID sokgWwjGo 【展望台】 京太郎「で、寄り道する場所がここかよ」 京太郎「つーか真っ暗になっちまったし」 淡「いーのいーの!寧ろこれからなんだから」 京太郎「?」 淡「上見て上」 + ゚ . + . . .゚ .゚。゚ 。 ,゚.。゚. ゚.。 .。 . . ゚ . o ゚ 。 . , . .o 。 * .゚ + 。☆ ゚。。. . 。 。 *。, + 。. o ゚, 。*, o 。. ゚ o . 。 . . , . , o 。゚. ,゚ 。 + 。 。,゚.。 ゚ , , 。 . + ゚ 。 。゚ . ゚。, ☆ * 。゚. o.゚ 。 . 。。 . .。 o .. 。 ゚ ゚ , 。. o 。* 。 . o. 。 . . 。 . 。 . .゚o 。 *. 。 .. ☆ . +. . . 。 . . . . . 。 ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。 . 。 , .。 ゚ 。 ゚ . +。 ゚ * 。. , 。゚ +. 。*。 ゚. . . . . 。 . . 。 。゚. 。* 。, ´。. ☆。。. ゚。+ 。 .。 . 。 . . 。 ゚ ゚。 。, .。o ☆ + ,゚。 *。. 。 。 . 。 . ゚ .゚ ゚ 。゚ + 。. +。 * 。゚。゚., ,+ 。゚. 。 . . , , .゚。゚+゚`, o。。.゚*。゚ 。.゚ 。 ☆+。。゚. ° 。 . , ゚ ゚ 。, .゚。 + ☆。,゚. o。 。+ 。゚., . ゚ , 。 。 . . ゚. o * 。゚。゚.。゚。+゚ 。 。 ゚。 ゚ 。 ゚゚` .゚ .゚. ゚. . ゚ . ゚ . , . . . 。 ゚ . . . . , 。 . . , . 。 ゚ . 。 , . . , . . 京太郎「ほー……天の川か」 345 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 00 06 12.88 ID cPA0AnLZo 淡「綺麗でしょ?不思議とここだけはっきりと見えるんだよね」 京太郎「この辺りは高いし消光装置が有るんじゃねーの?」 淡「あれ?キョータロー来た事あるの?」 京太郎「ん?いや来た事無いんだが、何故か知ってる気がするんだよなぁ……」 淡「へんなのー」 淡「あ、ほらデネブだよ」 京太郎「お、本当だ。つーかお前よく知ってるな」 淡「バカにしないでよね?こう見えても星に関しては結構知ってるんだから」 淡「それであっちがアルタイルの彦星様」 淡「そしてアレがベガの織姫様だね」 京太郎「懐かしいな。長野に居た頃はよく空を見上げたっけ……」 351 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 00 33 33.82 ID cPA0AnLZo 淡「でもキョータローさ、こっちに来たの半年も経ってないじゃん」 京太郎「うむ。でもこっちに来てから空を見上げることが少なくなったからか、懐かしく感じるんだよなぁ」 淡「そっか。私は都会生まれの都会育ちだからかな?ここに来て星が見れることに感動してるんだよね」 京太郎「大星だけに?」 淡「大星だけに――って寒いよキョータロー」 京太郎「悪い悪い」 京太郎「でもさ、ここも悪くないが長野も良いぞ。高い建物が周りに一つもないから360度満点の星空でな」 京太郎「長野に帰った時、見せてやればよかったな」 淡「それは私も残念だったんだよねー」 京太郎「よし!また今度一緒に長野に帰るか」 京太郎「今度は星を眺めにさ」 淡「さんせー!今度はキョータローの家にお泊りしようよ」 京太郎「えー……親父はともかくお袋がなぁ」 淡「……許してくれないって?」 京太郎「いや逆逆。ぜーったい根掘り葉掘り聞いてきたり、面倒くさいと思う」 【同時刻:長野】 京母「クシュン!」 京母「……誰か噂してるのかしら?」 カピー「キューキューキュー!」 京母「それにしても京太郎は今頃何してるのかしらねー?」 京母「もしかしたら女の子と二人きりで夜空を眺めてたりとかしてたり……」 京母「……それは無いか。あの子誰に似たかそう言うのには疎いし」 カピー「キュルキュル」 京母「はいはい。そろそろご飯ね」 京母「ま、無事ならそれで良いし、可愛い彼女の一人でも出来たら良いんだけどねー」 京母「……それも無理か。あの子鈍感で奥手だから、咲ちゃんとも結局何も無かったし」 京母「あーあ、早く孫の顔が見たいなー」 京母「アンタもそう思うでしょ?」 カピー「キュルキュー!」 353 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 00 46 18.19 ID cPA0AnLZo 京太郎「……!」ブルッ 淡「どしたの?」 京太郎「いやなんか悪寒が……」 淡「だいじょーぶ?風邪でも引いたんじゃない?」 京太郎「多分、大丈夫だと思うけど」 京太郎「つーかお前、いやに優しいな」 淡「ひっどーい!ちゃんと心配してあげてるのに!」 京太郎「わるいわるい。確かに人の善意を疑うのは良くないよな、うん」 淡「そうそう。淡ちゃんが折角心配してあげてるんだから素直になりなさい」エッヘン 京太郎「……やっぱり前言撤回しようかな」 354 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 01 03 55.86 ID cPA0AnLZo 淡「あ、流れ星!」 京太郎「え!?何処だ!?」 淡「……」ギュッ 京太郎「うおー!何処だー!わからねー!」 淡「……もう消えちゃったよ?」 京太郎「くそっ、はえーな。ってかお前よく見つけられるな」 淡「私目が良いし、昔から流れ星見つけるの得意なんだよねー」 京太郎「俺はいつも誰かが見たのを見つけようと探すだけなんだよなぁ……」 京太郎「で、何を願ったんだ?」 淡「んーとね――」 淡「キョータローが私を好きになりますように――って」 359 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 01 20 43.75 ID cPA0AnLZo 京太郎「……は?」 淡「だってキョータローってば鈍感なんだもん。もう神頼みと言うか星頼みでもしないとやってられないしね」 京太郎「いやいやいやいやいや!」 淡「信じられないよねー。結構こっちからアピールしてるのに全部スルーだもん」 京太郎「……今考えると、あれとかそれとか全部そうだったのか」 淡「正直ここまで手ごたえが無いと、女としての魅力が無いんじゃないかって思っちゃうし」 京太郎「いやだって普通、友人だと思ってたヤツがそう言う事考えてたなんて思わねーだろ」 淡「あ、やっぱりそう思ってたんだ。傷付くなー」 京太郎「それは仕方な――ってかお前何でそんな淡々としてるんだ?」 淡「だって淡だし」 京太郎「そうだなお前淡だもんなー」 京太郎「ってそんな名前ネタ分かるか!!」 淡「ちょっ!そんな大きな声出さなくても良いじゃん」 361 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 01 39 29.31 ID cPA0AnLZo 淡「ま、とにかくそう言う事だからさ。返事ちょーだい♪」 京太郎「ちょ、ちょっと待ってくれ。割と動揺してるから」 淡「えー、男ならスパッと決断してよね」 京太郎「そんなこと言われても、突然だし……大体お前がさらっと何でも無いかのように言って来るから――」 淡「…………何でもない?」 淡「そんな訳無いじゃん!私がどれだけ緊張してると思ってるの!?」 京太郎「えっ!?」 淡「今だって心臓バクバクで死んじゃうかと思うくらいなんだから!」 京太郎「そ、それはすまん……」 淡「正直これだけストレートに言っても、伝わらないんじゃないかって心配してたし!」 京太郎「えっと……大丈夫です。ちゃんと伝わってますので」 淡「これで伝わらなかったら、本気でキョータローを耳鼻科に連れて行こうかと思ってたけどね!」 京太郎「えー……」 362 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 01 59 56.90 ID cPA0AnLZo 京太郎「大体だな。確かにお前は初対面から馴れ馴れしい感じだったけど、俺のどこが良かったんだ?」 京太郎「付き合いも短いし、好かれる要素なんて無かった気がするんだが……」 淡「んー確かに最初は興味だけだったからね」 淡「あのテルーの幼馴染ってどんなヤツだろーって」 淡「で、会ってみたら別にふつーのヤツだしさ。何でテルーはこんなヤツと未だに付き合いが有るんだろって思ってた」 京太郎「お前そんな事思ってたのか……」 淡「あくまで最初は!だからね?」 淡「まぁ私ってば自分で言うのもなんだけど、友達少ないし麻雀で認めてるのはテルーくらいだからさ」 淡「だからテルーを取られるんじゃないかとか思ってみたり?」 京太郎「あんなヤツならいくらでもやるけどな」 淡「ふふっ。でもさ、そう言う軽口を言い合える仲って良いよね」 淡「だからかな?キョータローと話してると、私もずっと昔から一緒に居たような気がして嬉しかったんだ」 京太郎「だから馴れ馴れしかったのか……」 淡「まぁね。勿論それだけじゃないけど」 364 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 02 15 22.63 ID cPA0AnLZo 淡「そうやって付き合っていくうちに、少しずつ少しずつ私の中で何かが芽生えてきて」 淡「でもさ、キョータローって最初は麻雀弱かったじゃん」 京太郎「そりゃまぁな、ほとんど素人同然だったし」 淡「私の他人への価値観って、基本的には麻雀が強いか下手かなんだよね」 淡「だから何か自分の価値観が壊されていくようで、怖かった」 淡「……まぁ結局キョータローはとんでもなく強かった訳だけど」 京太郎「いやいや、あれは偶然だって」 淡「ううん。私には分かるよ、キョータローは本当に強いって」 淡「将来的には世界一……ううん宇宙一になるんじゃないかな?」 京太郎「いや宇宙って……宇宙で麻雀なんかする訳ないだろ」 淡「えー……そうかな?キョータローなら出来そうな気がするけど」 367 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 02 36 19.88 ID cPA0AnLZo 京太郎「つーかお前、他人をそんな風に判断してたのか……」 淡「い、今は違うよ?高校に入って麻雀以外の楽しみとか知ったし、旅行に行った時だってアコって言う友達が増えたもん」 淡「麻雀は楽しいけどさ、それだけで人の価値を判断しちゃダメだって事ぐらい今は気付いてるし」 淡「それを気付かせてくれたのも、キョータローだと思う」 京太郎「そっか、えらいえらい」ナデナデ 淡「えへへ♪」 淡「――って今はそんな事は置いといて!」 淡「そんな訳で、多分私はこれが初恋だと思う」 淡「自分でも何か色々空回ってた部分も有るけどさ、それでもキョータローの事が好きになったの!」 淡「――側に居たい、誰にも渡したくない、ずっと一緒に居たい」 淡「この思いは誰にも負けない!」 淡「だけど、無理矢理キョータローを縛り付けたくもない」 淡「だからダメならダメってキッパリ言って欲しい。そしたらきっと明日からまた友達としてやっていけると思うから」 淡「……返事、聞かせて?」 京太郎「俺は―― 370」 ※承諾以外の台詞は安価下。なんか酷そうなのも安価下 告白ぐらいビシッとね 375 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 03 08 53.25 ID cPA0AnLZo 俺と100歳まで側にいてくれ 京太郎「俺と100歳まで側にいてくれ」 淡「100歳って私、シワシワのお婆ちゃんになっちゃうよ?」 京太郎「俺もシワシワのお爺さんだよ」 淡「私が先に死んじゃうかもよ?」 京太郎「だったらその分まで長生きして、天国で話をしてやる」 淡「そこは俺も一緒に死ぬとかじゃないの?」 京太郎「一緒に死んだらダメだろ。ちゃんと天寿を全うしてからじゃないとな」 淡「ふふっ。変なところで生真面目なんだからキョータローはさ」 淡「じゃあさ、子供は一杯作ろうね!私、アメフトできるくらい欲しいな」 京太郎「多すぎだろ!?」 淡「ま、それは冗談だけど、せめて家族で麻雀――」グスッ 京太郎「ど、どうした!?大丈夫か?」 淡「わ、分かんない。こんなに嬉しいのに、涙が出てくるんだもん」ヒック 京太郎「淡……」 淡「だって……キョータローが良いって言ってくれるなんて思わなかったし」グスン 京太郎「……まぁ確かにさ、最初はお前の事、また一人馴れ馴れしい妹が出来たような気分だった気がする」 京太郎「でもさ、短い付き合いだけどそうやって過ごしていくうちに、それだけじゃない自分が居てさ」 京太郎「俺も恋愛経験ゼロだからわかんねーんだけど、気が付くとふとお前の姿を追ってたり、何気ないしぐさでドキッとしたり……」 京太郎「そうやって気になってもやもやするのが恋なんじゃねーかなって」 京太郎「だけど、お前って誰にでも馴れ馴れしい感じだし、俺が特別って訳じゃないんだなって思ってさ」 京太郎「そう言う訳でなるべく考えないようにしてた訳」 淡「なーんだ、鈍感じゃなかったんだ」 京太郎「いや、鈍感なのは鈍感なんだと思う。結局今の今まで、お前の好意に気が付かなかった訳だし」 淡「だよねー。普通の人だったら即乗り換えるレベルだよ!」 京太郎「本当にすまん!」 376 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 03 18 01.98 ID cPA0AnLZo 京太郎「まぁ……そのお詫びって訳じゃないんだが――」ギュッ 淡「えっ?///」 京太郎「……淡」ジィッ 淡「……うん」 京太郎「お前の事が好きだ」 淡「私も!」ガバッ チュッ 378 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 03 19 16.59 ID cPA0AnLZo _, -──- .,_ '´ `丶、 / \ , / \. / . / ヽ ′ / / `、. .' / /, // /| | ` i . / 」_ ′/ | | i| . i. i | j/, /イ`メ、 | 小 || ト.! j .| ∨/ / |/ ヽ | ァT丁l | | ノ i| V j 抖竿ミ ノ ノ ,ノイjノ | i___ ____彡' , i| i| j 八| x x /ィ竿ミ 刈 | } ̄¨ え≠ / 八 i|/l | | x x / ノ | ′ / -‐ ' ハ 八 ト、 ヘ.__ ` 厶 イ ノ/ __,.斗‐=≠衣 ヽ八\ 丶.__ソ . イ(⌒ソ イく jア¨¨^\ \ \ >-=≦廴_ ア /ノヘ\ 斗ァ'′ \ \ ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ/圦 | 、\ ヽ 、∨tl `ヽ . ∨ V\ i { `| Vi \ ハ i } | } i } ∨,} }≧=- | 辻_V\`i} i } | /} iハ} 辻ノ ノ ¨〕V//リ iノ ////V〔 ¨〕 淡「キョータロー!だーいすき!」 381 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 03 21 34.01 ID cPA0AnLZo 【大星淡の好感度がMAXになりました】 【大星淡が恋人になりました】 【大星淡が覚醒しました 以後タッグ及びチーム戦において使用が可能になります】 大星淡(覚醒ver) 【基礎雀力】LV9 【オカルト】LV10 【結ばれし絆《天照大神》】 オカルトがカンストせず10以降もカウントされる。チーム内に《天照大神》が居る人数分オカルトレベル上昇 更に《豪運》以外の場の支配を受けない 【大いなる星を継ぐ者】 対戦相手の【基礎雀力】の合計値が22以上の場合、基礎雀力+3 オカルト+3 【天の光はすべて星】 【大いなる星を継ぐ者】発動時、聴牌時必ずダブルリーチとなる(その際-1000点)。和了コンマ+30 更に和了した場合、裏ドラが乗り、ドラの数は下一桁によって決まる その際の点数判定は下の特殊判定を用いる 1~4 ドラ4つ 5~8 ドラ8つ 9 0 ドラ12+三槓子で数え役満 【絶対無敵安全圏】 自分以外の聴牌判定に+30 和了コンマ-20 【リザベーション】【ハーベストタイム】等一部スキルは影響を受けない(支配系スキル) 【高嶺舞】 ※通常ルート以外でのみ開放 場の支配や自分に対するオカルトスキルを無効化する 【ディバインバスターA.C.S】 ※通常ルート以外でのみ開放 聴牌した場合、和了コンマ+20 点数コンマ+20 【みっくすJUICE】 ※通常ルート以外でのみ開放 宮永咲、宮永照、池田華菜がチームメイトに居る場合に発動 全員の全ての判定に+30 (聴牌判定は-30) 【獅子王焔武】 ※通常ルート以外でのみ開放 タッグ戦のみ発動。パートナーに須賀京太郎が居る場合 全ての判定に+20 (聴牌判定は-30) 【パワードスーツ】 ※通常ルート以外でのみ開放 【ストライクウィッチーズ】 【『霧纒の淑女(ミステリアス・レイディ)』】 382 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/16(木) 03 24 10.51 ID cPA0AnLZo 【大星淡を恋人とした為、ルート条件及び特殊スキル条件が一部公開されます】 《ラグナロクルート》 条件1.【天照大神+咲】を恋人にする 条件2.暗部ルートに1度でも入っている 条件3.小泉ジュンイチローと一度でも出会っている 《京太郎固有スキル》 条件1.【天照大神+咲】の誰かを恋人にする 条件2.園城寺怜の好感度を9以上にする 条件3.龍門淵透華の好感度を9以上にする 6月へ