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テスト終了のチャイムが鳴り響く 体調不良のせいか頭の回転がやけに遅く、集中力も続かなかったこともあり、問題を解く速度はいつもより大分遅かった 幸か不幸かテスト自体はいつもの通りできたと思う その分体調は悪化してきたが…… 今日は早く帰ろう と早めに席を立ったのだが 「柊ぃーテストどうだった?」 「……まぁまぁよ」 日下部と峰岸に捕まった 「そう言って軽く8割取るんだから狡ぃよなー」 私には無理だとケラケラ笑う日下部 その横で頑張れば大丈夫よと励ます峰岸 「何よ?用事は?」 「そうだった、試験も終わったことだし、この前出来た喫茶店に行こうかなって。だから柊も来い!」 「来い…って命令形かよ、私は今日行けないわよ」 いつもならこの気の良い中学時代からの友人達と付き合うのだが、自分も辛いし、何よりもあまり長く一緒に居て風邪を移したくなかった 「何だよーまたちびっこかよ?」 「違うわよ、本当に今日は無理だから」 「……!?そうか!男だろ!?」 「違うって言ってるじゃない!」 怒鳴ったらまた辛くなってきた そう思った次の瞬間 「なぁ良いだろー今日位は一緒に行こうぜ―」 突然日下部が抱きついてきた 思わず振り払って距離を置く あんなに近づいていたら間違いなく風邪は移るだろう ふぅ…とため息をつき顔を上げると 驚き傷ついた顔の日下部がいた 「柊?」 「今日はあまり近づかないで」 「ひ、柊ちゃん!!」 「わかったよ……もぅ誘わないかんな!柊なんて大っ嫌いだ!!」 風邪が移るから、と続ける前に走り去る日下部 残された峰岸がこっちを見てる、その視線だけでこっちを責めているのが判る 「柊ちゃんらしくないよ?みさちゃん最近柊ちゃんが根詰めすぎだっ!て心配してどうすれば気が晴れるか一生懸命考えてたのに…どうしてみさちゃんにあんなこと言ったの?」 「はぁ……」 本日何回目かわからないため息をつき、昨日の徹夜で体調を崩した事、だから今日は早く帰りたい事、風邪を移したくないから余り近づいてほしくなかった事 とりあえず全て話した 「もぅ!そういう事はちゃんと説明しないとダメだよ?」 「解ってるわよ、次会ったときにでも謝っておくわ」 「それに体調が悪いなら無理して学校来ちゃ駄目だよ?」 「徹夜で勉強したのにもったいないじゃない、どのみち週末だから…」 「柊ちゃん?」 「……解ったわよ」 みゆきもそうだが、普段おとなしい人に限ってこういった時に凄みがあると思う 「それでどの位熱があるの?」 「朝は38℃位だったかしら?」 どれどれ、と峰岸の顔が近づいて来る 額と額が合わさる 冷たくて気持ち良い 思わずそう考えていたら 「うわぁあぁぁあ!」 叫び声と共に風の様に現れたこなたに腕を捕まれ引っぱられるように教室から連れ出される 熱のおかげで上手く動かない体で抵抗出来る訳もなく、何とか自分の鞄を手に引っ掛け、こなたにそのまま連れていかれた ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 私は一人教室に取り残された 頭に浮かぶのは二人の友達 柊ちゃん凄い熱だったけど大丈夫かしら? 後からきた泉ちゃんがもの凄い勢いで引っ張ってったから大丈夫かな、と自己完結 私はもう一人の友達に事情を説明するためにも携帯電話を開いた ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ こなたに腕を牽かれ廊下を走る 体調のおかげで、いつもの下駄箱までが果てしなく遠く感じた 「はぁ…はぁ……」 「あっ!ごめん!!」 こなたは引っ張ってきた事に今さら気がついたかのような顔をして手を離した 走ったせいだろう、熱が上がり頭がぼーっとする 深呼吸して息を整えようとしてみたが、整う気配がないので構わずに口を開いた 「別に…良いけど、どうしたのよ?」 「いや~その、かがみは‥さっき峰岸さんと何してたの?」 峰岸?何でここで峰岸が出てくるのだろう? そんな疑問を感じつつ先程までの自分を思い返してみるが、頭の回転が悪い為か所々で記憶があやふやになっている たしかこんな感じで… 「……こうしてただけよ?」 こなたの頬に手を伸ばす、頬に触れた瞬間ビクッと体が反応した そのまま顔を近づけ額をくっつける 当たった額から伝わる熱が気持ち良い、と思うと同時に自分の今の状態を思い出す 「かがみ様?貴女は一体全体何をなさっていられるのですか?」 「何って…アンタがしろって言ったんじゃない」 こなたの去っていく熱を名残惜しいと思ったが、そのせいでこの小さな親友に風邪を移したくはないので、ゆっくり額を離し、靴を履き替えると同時に不自然ではない位の距離をとる 一方のこなたはというと気の抜けた表情をしていた 「かがみは峰岸さんとキスしてなかったってこと?」 「……逆に何で、私と峰岸がキス‥しなくちゃ、いけないのよ?」 質問の意図が判らない、何でこなたがこんなことを言い出すのかが判らない 熱でぼーっとして考える事自体が面倒になってきたが、自分をここまで引っ張って来たのにも理由があるはずだ 「結局…何の、用事だった‥のよ?」 「そうだった!今日みんなでカラオケ行くんだけど、かがみも行く?むしろ来い!!」 何でこういう日に限って誘いが多いのだろう?テスト最終日だからみんな遊びたいのか?というよりまた命令形?みんなでカラオケは楽しいだろうな、でも風邪は移したくないな…… 「……ごめん、今日‥は、無理」 「え?」 私は何を考えているのだろう、思考がまとまらずに暴走している 急に頭痛が酷くなってきたので思わず頭に手を当てる 「今日……に…理なの?」 こなたの声が急に遠く聞こえた 頭痛は時間が経つに連れて増す一方で 「……うん」 返事を返すので精一杯 「何か…事?」 「……うん」 「……ま……………でも……た?」 「……うん」 もうこなたが何を言っているのかも解らなかった 聞こえてくる音に反応して相槌を打つのもそろそろ限界 自分の事で迷惑掛けたくなかったんだけどな… 気を抜くと倒れてしまいそうな体、熱で働かない頭 限界はもう直ぐそこまで迫っていて 「ごめ、…もう…無理」 重力に従い崩れ落ちる体、薄れてゆく意識、消えかけた視界が最後に捉えたのは、涙を浮かべながら無理に笑おうとしているこなただった 無題(H2-209氏)(仮)3へ コメントフォーム 名前 コメント GJ!! -- 名無しさん (2023-06-23 22 10 18) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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街ガイド (以下の設定は一部仮のものが含まれています) 芽比木市(めひきし) 人口15万人ほどの中堅都市。旧城下町。 盆地にあたり、西にある「端前山(はなさきやま)」から東一帯に広がる平地120平方キロメートルを占める。 「端前山」のふもとには城跡が残り、南北に貫く国道59号線と、それに並走する鉄道で通過の際、常にその姿を目に留めることが出来る。 国道と鉄道は街の中心を南南東から北北西に貫くように直線で築かれている。鉄道が西側、国道が東側にそれぞれ配置されている。 芽比木駅はちょうど城跡の直線上に作られ、駅から東西一直線に伸びている市のメインストリートは、東西の山のふもとまで伸びている。 市内に5つの高校、7つの中学、10の小学校があり、高校はうち2校が私立校である。 芽比木市は旧比木市(ひきし)と旧芽前村(めさきむら)が合併し新設された都市である。 旧芽前村は端前山一帯に広がっていた山村だったが、1999年に大規模な山火事が発生、村民約700人のほとんどが死亡、行方不明となり、旧比木市民の一部にも被害をもたらす大惨事となった。 旧比木市、及び政府は翌2000年、合併による復興に着手、芽比木市を新設。2009年現在は惨事の碑を置くと共に、同山を桜の観光名所としてPRしている。 また同市は災害に対する意識を高めるため、児童施設、養護施設、災害体験施設の布設を行うなど、福祉関係の政策を積極的に行っていることで知られている。 星住高等学校(公立) 葉留と歩鳥が通う市内の公立高校。普通科と理数科が存在する。 フラワーショップNii 芽比木駅東口商店街から北に一本入った先にある、市内では数少ない園芸店。暮崎夕子が経営している。2005年オープン。 芽比木駅の内部にも園芸店が敷設されているため客足はあまり多くないが、地域住民や墓参に訪れる客を主なターゲットとしている。 特に盆と彼岸はかきいれ時で、普段は開店休業状態の店先もこの時ばかりは大忙しだとか。 店周辺は住宅街が並んでおり、人気も多くない。駅から墓参に向かう途中必ず通る道であるため、立地条件としては良い。 「Nii」の名は故・暮崎昭良が名づけたもので、「くれさき」に「い」と「に」を足すと「きれいにさく」になる。 営業時間 年中無休 10:00~20:00 (繁忙期) 9:00~19:00 公立災害児童福祉施設「芽ばえ」 1976年施工。最大収容人数75人(児童50人、常駐職員25人) 2000年の合併後の政策により、一部改修、増築がされた。 2009年9月現在、16名の児童と4名の常駐職員が生活し、2名の非常勤職員が勤務している。 寝室は児童用二人部屋が20室、一人部屋が10室、常駐職員用が15室、宿直室が5室、非常勤職員用仮眠室が5室。 二階建てで、児童の使用する設備は全て一階に集中しており、児童が二階にあがることは通常ない。さらに一階と二階とを繋げる階段は院長室と玄関口の間にあり、階段の手前にドアが作られ施錠されている。 施設は全て一つに繋がっており、上から見るとやや歪な「エ」の字になる。 門をくぐり玄関を開けると、4畳半程度の横に広い下駄箱の配置された玄関口が広がっており、児童職員はそこで履物を換える。 玄関口を中心に十字路になり、正面は通路と大広間、大食堂が通路の左右に配置されている。右側は児童用寝室(6歳~12歳)、左側は職員室、院長室、医療室、ボイラー室、大浴室、職員用宿直室がある。 正面の通路を突き当たりまで行くと再び左右に通路。「エ」の上部横線にあたる。右は6~12歳、左は12~18歳用二人部屋寝室と、15~18歳用一人部屋寝室がある。 各通路ごとに男女トイレ、小談話室が用意されている。 二階には常駐職員用の寝室、給湯室、談話スペース、非常勤職員用仮眠室がある。 現在は、16名の児童の内6歳~12歳の12名で3グループ、13歳~18歳の4名の1グループと、部屋割りごとに4グループに振り分けられている。 施設全体でのイベントや催事の際は施設中央の大広間で、グループごとに行われるイベントは通路ごとに用意された談話室にて行われることになっている。 (例.クリスマス会、誕生会、歓送迎会など→大広間/映画や紙芝居などの鑑賞会など→談話室) 児童用寝室 児童用は二人部屋、一人部屋共に10畳ワンルームの洋室、フローリング敷。二人部屋の角部屋が8室、一人部屋が4室あり、角部屋は共通のベランダ窓の他に出窓がある。ドアは内開き。 二人部屋には二段ベッド、勉強机が二つと、衣類収納用のタンスが2セットあるのみで、テレビやゲームなどは談話室で行う決まりになっている。 なお携帯ゲームも自室ですることは禁止されていて、しばしば自室に持ち込んで遊んでいるところを職員に見つかり没収、ということがあるとか。 それ以外の私物の持込は、日用品や消耗品を除いて、購入する場合職員の許可を得る必要がある。 (家具、1万円以上のもの、ペット、大きな音を発するもの、電子機器など) 15歳以上で、尚且つ学校での素行に問題がない児童に限り、一人部屋の利用とある程度の自由が認められている。 一人部屋はベッドにナイトランプがつき、少々タンスのサイズが大きくなるだけで、他は二人部屋とは差がない。 起床時刻は全員一律6時半。職員は5時半。消灯時刻は年齢、学年によって変動する。 6-8歳(小1-小3):20時半 9-12歳(小4-小6):21時 13-15歳(中1-中3):22時 16-18歳(高1-高3):24時 また、20時半以降は原則として児童は談話室と自室、大浴室以外の出入りが禁止されている。 大広間 大居間とも。児童の間では「おいま」と呼ばれている。24畳。 平日の夕方から夕食前まで、休日の日中から夕食前まで開放されていて、主に小学生の児童が走り回れる空間としてあてがわれている。 大食堂 大広間と対になる部屋。24畳あるが、人数が少ない為現在は半分をスライド式の壁で遮り、物置になっている。 12畳のうち4畳が台所、残る8畳に16人がひしめくせいで、時折物置を片付けてくれと要望が来るとか。
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前回 鬼畜王K1 〜鬼誑し編・其ノ拾壱〜<純粋> 鬼畜王K1 〜鬼誑し編・其ノ拾弐〜<暗雲> その61からその63まで収録 それ獣は三を群と為し、人は三を衆と為し、女は三を粲(さん)と為す。 それ粲は美の物なり。 小醜(しょうしゅう)物を備ふれば、終(つい)に必ず亡ぶ。 【小人が美しいものを独占すれば、必ず破滅が訪れる】 『国語』巻第一「周語 上」より 汗と唾液まみれの身体をようやく離して、魅音を支えながら立ち上がる。 散らばった衣服を整え、身なりを元に正した時に、ハッと気付いた。 「レナは――どこに行った」 魅音も俺の声に気付き、蒼白になって辺りを見回す。教室の中には、俺たち以外の人影は無かった。 ということは、俺と魅音が抱き合っている間に、ここから去ったのか。 ――今さら、悪いことをした、という思いがこみ上げて来た。 俺の方からレナをいいように使いつつ、待たせた挙げ句に、魅音と交わることに我を忘れるとは。 レナもまた、俺の牝狗で――いや、俺を好きでいてくれている。 あいつにも、心が有る。肉体は別にして、俺のことを思いやる心が。 ――そういうものに思いが至るようになったのも、数日前の俺なら信じられんが。 「…!け、圭ちゃん…」 魅音に呼びかけられて振り向く。彼女は未だに半裸のまま、震えながら床を指差した。 「なんだ、これは。――まさか…血!!?」 紛れも無く、レナの血痕だった。魅音の破瓜時のものではなく、量も違う。 血溜まりというほどではないが、ところどころに飛び散っていて、レナの手形までついている。彼女がここを拭き取ろうとしたのか。 さらに、それは廊下の方までぽつぽつと続いていた。 「――レナが、通った足跡だ」 俺は堪らず、それを辿る。教室の外に出ようとした時、魅音に声を掛けた。 「魅音!俺はレナの後を追ってみる。お前はここを元通りにしてくれ! ――レナの足跡を見失ったら、また戻ってくる!」 魅音が頷いて、俺はそのまま廊下に走り出る。 足跡は廊下から下駄箱まで続き、レナの靴箱にまで付着していた。そのまま外に出たに違いない。 靴を履いて出たなら、足跡は発見しづらいかもしれない――と思っていたが、幸か不幸か、血痕が赤い点となって校門まで続いていた。 これは普通じゃない。何かレナの身にあったに違いない――と、空恐ろしくなった。 校門から出ると、さすがに灰色のアスファルトに垂れている分、色が混ざり始めて血痕が発見しづらかった。 なんとか注意深く見つけるが、その時ようやく閃いた。 「――レナがまず向かうとすれば、自宅しかない」 気が動転して気付かなかったが、連れ去りでも無い限り、まず帰宅したと考えるべきだ。 見えにくい血痕を辿るのは切り上げてレナの家を目指す――というか、登下校の道を下ることになった。――当然、焦る気持ちから、全速力で。 だが、途中の坂道で、俺は思わぬ人を見つけた。 「…ッ!!知恵先生ッ!!?」 坂道の真ん中に座り込んだ知恵がいた。俺は走り寄って、彼女に問いただした。 「どうしたんです、知恵先生ッ!こんなところで、どうして座り込んで…ッ!?」 すぐに、彼女の異常に気付いた。 知恵は両肩を抱えながらがたがたと震え、恐ろしいものでも見たかのように、焦点の定まらぬ目で虚空を見つめていた。 「どうした、知恵ッ!!なにがあったッ!?なにを見――って、お前、その腕ッ!!?」 彼女の右腕に、紅い血痕があった。 知恵はどこも怪我をしていない。誰かに腕を掴まれたか、触れた時に血が付いたのだろう。今は少し渇き気味になっていた。 さらによく見ると、首筋にも同じように血が付着している。誰かに首筋を撫でられた時に付いたということか。 ――いや、もう『誰か』なんて言い方はよそう。 「――レナに、会ったのか?」 知恵はビクリと身体を震わせた。 「…前原、く…ん…」 「…ここでレナに会ったんだな、知恵…。下校するあいつを呼び止めたか?」 「前原くん…駄目、駄目です…!」 「…駄目、とはなんだ?」 「駄目です、あの子を追いかけてはいけません!あの子は…あの子は…」 知恵は再びガタガタと震え、俺の胸にうずくまるように身体を預けてきた。 涙まで浮かべるほど弱り切っている彼女を、これ以上問いつめるわけにもいかなかった。 俺は知恵を伴い、一旦教室へ戻ることにした。魅音を一人にしておくのもまずいだろう。 二人でゆっくりと歩き出しながら、俺は思案を巡らせていた。 ――レナは、いったいどうしたというんだ? ――知恵がレナをここまで恐れる理由は何だ? ――こいつはレナの何を――見たんだ? ――魅音も、知恵も、レナも、そして俺も――これから、どうなるんだ? 答えは出るはずもない。答えられる人もいるわけがない。 暮れ行く夕闇の中に響く、ひぐらしたちの鳴き声しか聞こえなかった。 もう私の居場所は無いんだね、圭一くん。 『私の』圭一くんは、どこかに行っちゃった。 私もどこかに行きたいな。ここは、もういいや。 圭一くんが好きな場所なら、私はどこでもいいよ。 私はついてくから…圭一くんと一緒なら…どんなところだろうと… 二人なら…二人なら… そう、私と圭一くん以外はいらない。 誰も要らない。何も要らない。必要無い。 何も…何もかも。 私と圭一くんがいる世界だけでいい。 居場所は作るもの。奪われたら、取り戻す。 居場所は護るもの。邪魔するモノは、削除する。 なぜなら。 『ソコ』は――元々、レナの場所だから。 『アレ』は――元々、レナを選んだから。 『ソレ』は――元々、レナしか見てなかったから。 『カレ』は――元々、レナの『モノ』だから。 ――竜宮レナハ、戦ウ。 圭一クン、きみノタメニ。 …あはははは、それを邪魔するんだね? あなたも、アナタも、貴方も…レナの『モノ』に近付くんだね? ――仕方ないなぁ。それじゃあ―― 削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除痒い削除削除削除削痒い除削除削除削除削痒い除削除削除削除削除削痒い除削除削除削除削除削除削痒い除削除削除削除削除削除削痒い除削除削除削痒い除削除削除削除削除削痒い除削除削除削除削除削除削除削痒い除削除削除削除痒い削除削除削痒い除削除削除削除痒い削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除痒い削除削除削除痒い削除削除削除削除削痒い除削除削除痒い削除痒い削除削除削除削除削痒い除削除削除削痒い除削痒い除削除痒い削除削痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い… <続く>
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179 :名無しさん@HOME:2008/02/28(木) 01 29 31 0 ナマハゲ嫁さんGJ!!トメ埋め隊嫁さんガンガレ!!!ここの職人達と応援してるよ そして私がしたプチだが義実家にした劇的ビフォーアフターでも 興奮し過ぎて寝れないから投下させて。 興奮のあまり誤字脱字、見づらいのも許して。 ウト没後、贅沢三昧で暮らしていたトメが最近老後も考えて義実家を二世帯にしたい!! でも自分の遺産からはビタ一文も出さないよ(本当は全部使ったと思う)、だからムチュコタン出して☆ あぁ嫁子さんも、曽祖父母から頂いた遺産があるんでしょ?それ出してちょうだい!!! など何寝ぼけた事を私たち夫婦の前で抜かしたバカトメ様 私はウトさんが亡くなった後に結婚したし、旦那の遺産の事も興味ないし気にしなかった。 私が曽祖父母から頂いた遺産というのは、北の大地の広大なド田舎農場と、某ジブリに出てきそうなオバケ屋敷だ 売っても金にならないのは目に見えている。 と、遺産の話は置いておくとして、自分が贅沢三昧してる最中に息子家族が集めた貯金で2世帯立てて そこでお姫様気取りで暮らすトメは目に見えていたし、私たちの老後は既に決めてある!!! 二世帯などぜーったいにするもんか!!!で旦那と結託して義実家にDQ返ししてきた まずトメを1泊2日の格安温泉旅行に送り出す。(格安でもオプションサービス入れると結構高いッスね) で、その間旦那と義実家をカオスの匠と呼ばれる旦那嫁子でリフォームしてやりました。 接着剤嫁さんを見習い、皿は全部接着剤でペタペタ 電話番号0にも接着剤ペタペタ テレビのチャンネルボタンは意味ないかなぁ?と思ったけどトメが嫌いなNHKの入るボタンに接着剤ペタペタ あぁ、地震で飛び出すの防止に、トメ家自慢のガラス棚はエポキシで封をいたしました。 もちろんスリッパや靴も接着させていただきましたよ。脱ぎ散らかされては大変ですから。 180 :名無しさん@HOME:2008/02/28(木) 01 30 22 0 旦那は力仕事で椅子やテーブルの脚をカートについてるローラーに変更するべく脚木を切断中。 チラリと見ただけだけど、メジャーも定規もないように見えたから目検討のようだけど、心配はしてない。 私は次にトメさんご自慢の汚洋服を漂白剤1本で漂白、その間にトイレ掃除 トイレが寒くて暗くて恐いわ~と言ってたトメ様の為に、足元には電気式のストーブを設置 常に生暖かーく吹くようにセット、あとトイレといえばいい匂いが基本ですので、 ドンキの店員さんと熱く語り合った末に購入した、ココナッツの車用芳香剤+超臭いバラの香りの芳香剤 それをトイレに設置してあげました。 あと、暗くて恐いと言いましたので他人の目線があれば見られている=トイレの中でもコワクナーイ!! と思いましたので、トイレの壁一面を某ホラーゲームキャラの顔を水濡れ防止のためラミネート加工したのを ベタベタと接着剤でくっつけて、上からも剥がされないようにコーティング。 で、トイレが暗いと言ってたので、上の電球外して人が近づいたら自動で光るライトを設置 でも微妙な光が全体に「ぼうっ」とするぐらいだけど、まいいか!! で、トイレが終わって洗濯機もいい具合に色が落ちてきたので、そのまま 洗剤2箱と、えーと小麦粉もいいと聞いたので小麦粉も1袋、あとウッカリ手が滑ってトメ愛用の シャネルの香水ドッパリ入れちゃったけどシラネ。洗濯したら匂わないと思うし で、旦那はと言うと2階へ上り下りするトメの為に足場には何か臭いゴムを貼り付け 適当な棒で手すり・・・というか、手を置くスペースみたいなのを作っておりましたw あと、トメ寝室から出てきた、エッチな本・・・というか薔薇族雑誌?みたいなのを どうするか旦那に聞いたら「リビングのトメ自慢のガラステーブルに接着してこい」 と言われたので、接着してやった。で、水とかで汚れたら大変なのでテーブルクロスで厳重に封をしてやりましたよ。 181 :名無しさん@HOME:2008/02/28(木) 01 31 29 0 ウトさんの仏間はとても寂しいもので、思わず嫁子は線香を供えつつ ウトさんの仏壇の後ろの方にコンセントがあるのを思い出し、そこにラジカセセット!!! 中に入ってる音声は某ホラーゲームの家がミシミシッとかいう恐い音の部分を 数時間空白 恐い音 といった感じのを挿入してスイッチON トメ気が付くのに時間かかるだろうけど、部屋がいきなりギシミシ言うのって結構キくもんね 旦那のほうも次のトメ自慢の高級車に、ワックスと間違えてサラダオイルで磨いてしまったり ウッカリ剃刀の刃を水平に保ちつつ「トメ子」と盗難防止対策をしてしまったそうだ。 このトメ子の名前は大体半年後に塗装がペリッと剥がれて見える仕組みになってるから 今はトメ気が付かないだろうな。 で、最後の仕上げにお風呂場に「トメへこの入浴液効くから使え」と旦那の書いた手紙付 ハッカ油+血糊の入った中身の見えないビンを置いて帰ってきたよ あ、トメの臭い下駄箱にいい臭いをと思ってくさや入れてたの忘れてたw あぁ明日匠のしたリフォームの採点がされるけど、どうなるんだろう トメさん一人でも住めるようにしたから、二世帯攻撃なくなるといいんだけどナ。 未だに夫婦揃って興奮状態なので、ホラーゲームして熱冷ましてきます 182 :名無しさん@HOME:2008/02/28(木) 01 39 46 0 手紙もあるし犯人わかりすぎてるし やりすぎかも知れない 183 :名無しさん@HOME:2008/02/28(木) 01 42 12 0 訴えられたら負けるんでは? 195 :名無しさん@HOME:2008/02/28(木) 02 00 57 0 あぁなんか色々言われてる179ですが トメは自分の財産の全てをホストなどで使い果たし 可愛いムチュコタンの持ってる遺産を寄越せだの、働いてるなら親に金寄越せと、金を無心 それに、私が曽祖父母から頂いた土地を金にしろと常に五月蝿く言う金の亡者 他にも私には「子供も埋めぬ石女」だの「田舎娘がつけあがるなよ」などと 色々イヤミテンプレートなのを書いてなくてすみません。 多分2世帯立てて同居した日には、旦那も私も奴隷&ATMとして扱われるのが目に見えてます そうなる前に嫌われよう作戦でトメ家勝手にリフォームいたしました。 まぁこっちが逃げてもよかったのですが、旦那の仕事都合上4月にはサヨーナラーなんで その前に今までやられた事をまとめて、仕返したかったのが本音ですね 197 :名無しさん@HOME:2008/02/28(木) 02 08 27 0 195 それを先に書かなくちゃwGJ! 次のお話→59-224
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登録日:2014/08/31 Sun 23 48 06 更新日:2024/01/07 Sun 21 16 20NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 15年秋アニメ VOFAN 「救えなかった」少女の物語 おうぎフォーミュラ そだちリドル そだちロスト アニメ オイラー シャフト ファイナルシーズン ミステリー モンティ・ホール問題 ライトノベル 別冊少年マガジン 回想 多数決 女の戦い 小説 幼馴染 数学 物語シリーズ 終物語 絶望 西尾維新 講談社BOX 過去編 “お前は何も覚えていないのよ―――阿良々木。自分が何でできているかを知らないの” 青春の、終わりを告げる影がさす。 『終物語(上)』は講談社BOXから発売されている、もう一度、100%趣味で書いた小説。 物語シリーズのファイナルシーズン第3弾にあたる。 著者:西尾維新 イラスト:VOFAN 阿良々木暦を語り手とし、セカンドシーズンから登場し謎めいた振る舞いを見せたキャラ、忍野扇との初めての出会いを軸に、『傷物語』以前の彼の過去に迫る。 一部を除いた物語シリーズの中でも、怪異が登場せず過去の謎解きを中心とした異色の作品。 第一話「おうぎフォーミュラ」は『別冊少年マガジン』に先行公開され、西尾維新による「読者への挑戦状」が封入された。 第一話 おうぎフォーミュラ 十月下旬、阿良々木暦は、神原駿河から忍野メメの姪を名乗る転校生の後輩、忍野扇を紹介される。 そこで彼女から校舎の見取り図にあるはずのない空き教室があると相談を受け、その教室に赴いた二人は謎めいた部屋に閉じ込められてしまう。 だが、その教室はかつて暦が在籍していた1年3組の、二年前の7月15日の学級会と同じだった。 そこで彼は思い出さされる。正義感に溢れた暦が正しさに絶望したあの事件を。 第二話 そだちリドル 二年前の事件を思い出した翌日、その当事者である老倉育が再び登校してきた。 彼女は暦に猛烈な敵意と憎悪をぶつける。 そこで彼女から「中学一年の下駄箱の中身を覚えていないのか」と詰め寄られた暦は、なぜか扇とともに母校を訪れ、三通の手紙を見つけた。 またしても彼は思い出さされた。彼のアイデンティティの一つたる、数学好きの由縁を。 第三話 そだちロスト 再び引き籠ってしまった育をもう一度学校に来るよう説得するため、暦は羽川翼と協力して彼女の自宅を訪ねることに。 そこへまたしても扇が介入をしようとし、翼は彼女と激しく対立。 改めて育と対面した暦は、彼女に対する罪悪感から真摯に接する。 そこで、育は密室から失踪した母親を探してくれと二人に依頼するが、そこで彼は最後の救いがたい事実に向き合う。 ◆登場人物 阿良々木暦 「―――そんな幸せな僕を、僕は少し、嫌いになってしまったよ」 本シリーズの主人公で作中一の突っ込み役…なのだが本作では扇の曖昧な態度に振り回され、言動がブレまくり彼女に行動を掌握されてしまう。 扇によって自分が忘れていた、『化物語』までの彼を形作った過去を遡るように「思い出さされ」ていき、 結果自分が見て見ぬふりをしていた「自分の愚かな在り方」に影を落とすことに。 今回は終始シリアス強め…かと思いきややっぱり変態でした。 忍野扇 「いえいえお慕い申し上げておりますよ―――私は簡単に騙される愚か者のことを」 セカンドシーズンの裏で暗躍していた忍野メメの姪を名乗る謎の少女だが、作中時系列的には今回が初登場となる。 暦を尊敬する振る舞いの上で辛辣な言葉を吐きながら、彼の忘れていた、自分を形作る出来事をえぐるような形で過去の謎を解いていく。 暦の慕う翼の巨乳を侮辱する形で毛嫌いしている。 老倉育 「私はお前が嫌いだ」 阿良々木暦の人となりを形作ったともいえる、物語シリーズヒロインズの原点とも言うべき少女。 1年3組の委員長を務め、数学好きを自負しており「オイラー」の称号を得たがっている(実際の仇名は「ハウマッチ」)。 入学当初から暦に猛烈な敵意をぶつけ、彼に投げかけるのは辛辣な言葉ばかり。 期末の数学テストに生じた疑惑から開いた学級会が原因で不登校となったが、「あること」を機に再び登校するようになった。 羽川翼 「おっぱいを触らせてあげる」 暦が敬愛してならない委員長の中の委員長。自身のトラウマを克服し、母性と貫録も出てきた。 暦と険悪な仲の育の身を案じ、彼と共に育と向き合おうとする。 「忍野の姪」を名乗り、暦を翻弄する扇に危機感を覚え、彼女と真っ向に対立する。 戦場ヶ原ひたぎ 「ぶっ殺す」 もと1年3組の、暦の愛する彼女。 当時は「深窓の令嬢」ぶっていたため育からよくお世話になっていたが、愛するダーリンを文房具で傷つけた育に、更生したのがチャラになるくらいの敵意を炸裂させる。 その一方で、電報調のデレデレのラブメールを暦に送っている。 神原駿河 「ちゃんと下着は外させてある」 暦を尊敬してやまない後輩。自分のファンという扇を暦に紹介した。 後輩と尊敬する先輩が一線を越えるようなアドバイス(嘘)をした。それでいいのか。 千石撫子 今回は育の過去について暦に伝えるという役割で文中に登場する程度。 しかし、この時点で扇に目を付けられていたと判明。 元1年3組のメンバー 2年前、期末テストで生じたカンニング疑惑の犯人当てのため、育に放課後招集された生徒達。 全員に名前と簡単な性格設定が用意されている。アニメ化の時が心配。 互いが互いを疑い、庇いあい、また話を脱線させたりといった不毛な、醜い言い争いをした。 そして育がとった最悪の手段「多数決」により、彼女と暦に無意識下の悪意と絶望を叩きつけてしまう。 追記・修正は机の裏側に手紙を貼り付けてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 初期の西尾作品みたいな、陰鬱な真相を暴くミステリー。 -- 名無しさん (2014-09-01 01 11 42) この巻で西尾もまだミステリかけるんだなと思ったっけな -- 名無しさん (2014-12-27 05 42 11) じょしらくの件については、物語シリーズのメディアミックス展開が広く行われていたという事情があったから、仕方のない部分もあるんじゃないかと…。 -- 名無しさん (2015-07-05 18 52 22) というより、終物語の記事なんだからじょしらくの話題を重要視するのは記事違いだろ。 -- 名無しさん (2015-07-09 11 54 03) じょしらくについて削除しました。 -- 名無しさん (2015-10-02 21 49 13) 名前 コメント
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横浜サイエンスフロンティア高校・附属中学校における文化祭。毎年九月の土日のいずれかに開催される。 社畜という名の犠牲者を毎年生み出している。 概要 スクールカラーの“青(蒼)”に、校歌(知の開拓者)の歌詞のフレーズ“煌めく”から一期生が名付けたものである。 開祭時間は10 00-15 00。但しステージ以外の企画は14 45終了となる。 2日間に渡って開催され、2日目の文化祭後には後夜祭が開かれる(参加は高校生限定)。 外部の人間にとっては学校の雰囲気を知ることのできる機会となる。 来場者は中学受検を目指す小学生親子が多いので、他校の文化祭とはちょっと来客の雰囲気が違う。 出し物 様々なクラスが多種多様な出し物をする他、委員会等も様々な催し物を行う。 附属中学校では合唱祭(コロナ期間中は映像祭)とSSの発表が行われる。 また、交流棟1階では企業による展示説明ブースがあり、フロンティア精神に満ち溢れたサイエンス生や学校に訪れた科学キッズ達を待ち構えている。 各クラス 出し物は年度により異なるが、傾向としては理数科高校である特色を活かした科学ネタや流行り物が多い。 また、開祭式で上映される一分間PR動画は、フロンティアな生徒たちが意気込んで編集しているため非常に完成度が高い……が、在校生しか見ることができない。残念。 廊下で受付を行う出し物の場合、そこでChromebook等でPR動画を垂れ流すなどの対処を行うことも多い。 そして、メイドコスプレ+男の娘は毎年の恒例行事である。流石恥の開拓者。 高校3年生は食品販売をしがちである。 特殊団体 クイズ研究部 当然早押しクイズである。 サイエンス委員会 怪しい部屋で怪しい色をした薬品を使った怪しい実験をやっている。ここに来れば君も科学オタクになれるよ。 天文部 プラネタリウム(要事前予約) 天文部自作の渾身のプラネタリウムを楽しめる。 宇宙ツアー(要事前予約) なんと宇宙を旅することができる。我がサイエンスフロンティアの科学力は世界一ィィィィ!!!!天文部員がプロジェクターを使って宇宙を解説してくれる。 屋上ツアー 普段入れない屋上に行ける。天体望遠鏡とかがある。 自然科学部 展示と企画(実験)を開催。 航空宇宙工学部 ペットボトルロケットを飛ばしている。 茶道部 作法なしのお茶会が開かれる。3月ウサギはいない。 美術部 美術部が制作した数多のフロンティアな作品が展示されている。 文芸部 部誌「下駄箱」をなんと無料で!!!配布している。貰え。 (創刊号〜5号頃までは300円だった) 2日目の午後にはだいたい完売御礼。 図書委員会 図書室前で古本市をやっている。価格はワンコイン(100円)。 販売する古本は事前に生徒から回収する。この時古本を持ち込むと一冊無料券がもらえる。 本の帯などで作られたコラージュポスターもある。 ロボット研究部 レゴロボットを使った企画をやっている。 情報工学部 JKが作ったゲームができる。 2023年には一日目で500人ほど来場した。 メディア委員会 映像等の展示をやっている。 2022年より、「Verge of media」という映像コンテストを行っている。 2022年度は外部公開動画のOPに優勝動画を使用する予定だったが、外部公開動画の制作が長引く中で忘れられた。 2023年度からは単純な動画コンテストとなり、ひるらじで優勝動画の発表が行われた。 2024年度は行われないこととなった。 また、彼らが目に見えないところで血の滲むような努力をしていることで蒼煌祭が成り立っていることをを忘れてはならない。 写真研究部 写真の展示が行われている。 国際交流委員会 ミサンガが手に入る。 数学物理部 ピタゴラ装置がある。隣の部屋では数字にまつわる企画をやっている。 保健環境委員会 ワニの怪物を引き連れて緑の羽根を売っている。価格は1円~。 PTA 校内で記念グッズを販売している。何故かここだけ現金払いである。 アリーナ企画 合唱祭 1日目午前。中学生全員が参加。 2023年に復活した。 親父ギャグを言って黒歴史を作った委員長がいるとかいないとか。 一応言っておくがスベってはいなかった(と信じている)。 2020年度〜2022年度は映像祭を行っていた。 軽音楽部 2日目は基本ずっと演奏している。超エキサイティング。 ホール企画 SL2発表 SL2の中間発表優秀者のうち希望者がSL2の発表をする。スーパーアドバイザー、科学技術顧問等の偉い人もくる。 ダンス部 ダンスをする。理系だって踊れるらしい。 演劇部 演劇を行うが、秋の地区大会で発表する作品の公開リハーサルに近い。 音楽部 演奏をする。 後夜祭 後夜祭参照 アーチ 入口にあるアーチデザインも毎年サイエンスの生徒がこだわりをもって製作しており、蒼煌祭の見どころの一つである。 文化祭実行委員会アーチ班によりデザインが新年度初め辺りに募集される。デザインには「第○○回蒼煌祭」と「一文字スローガン」を入れる必要があるが後は基本的に自由。 注意事項 受付は文化祭開始30分前(9 30)から終了30分前(14 30)まで。 近辺には駐車場がないため公共交通機関で来場することが望ましい。 写真撮影は個人利用に限り可能。「SNS掲載はお控えください」とパンフレットにも明記されている。まあ知ったこっちゃないけど ベビーカーは一階本部に預けることができる。 食品販売には電子決済を利用する。定期券でも支払いが可能なので食品購入を考えている場合は予めチャージしておくこと。 立入禁止の箇所があるが、そこには入らないこと。(生徒の食事・休憩室などがあるのみである) ゴミはゴミ箱に分別して捨てること。 飲食は所定の箇所で行うこと。 各フロアのPCラウンジは封鎖される。 一般参加枠について 募集は大体開祭二週間前から一週間。各年ごとの定員に達すると募集は締め切られる。 申請は公式サイトのリンクかQRコードから出来る。 カフェテリア関連 また外部の人間がカフェテリアを利用できる貴重な機会でもある。しかしメニューの種類が少なめとなり、大盛り不可となる。 ちなみにレアメニューのカツサンドが入手できる。 来場者数データ Day 1 Day 2 Total 1st 1425 2735 4160 2nd 2040 2452 4492 3rd 1890 2451 4341 4th 1875 2732 4607 5th 2116 3197 5313 8th 3339 4317 7656 9th 4364 3915 8279 10th 4031 5446 9477 11th - - 11077 12th 一般参加なし 13th 中止 14th 在校生と保護者のみ 15th 3495 3512 7007 ※15thは来場客数を1日4000人に制限して実施
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涼宮ハルヒのSS 厳選名作集 長編 涼宮ハルヒの軌跡 翌日の朝。俺は懐かしい早朝ハイキングコースを歩いて学校へと向かっていた。 とは言っても、向こうの世界じゃ毎日のように往復していたけどな。 北高に入り、下駄箱で靴を履き替えていると、 「おっ。キョンくん。おはようっさ。今日もめがっさ元気かい?」 「キョンくん、おはようございます」 鶴屋さんの元気な声と朝からエンジェル降臨・朝比奈さんの可憐なボイスが俺を出迎えてくれた。 何か向こうの世界じゃ何度も聞いていたのに、帰ってきたという実感があるだけで凄く懐かしい気分になるのはなぜだろう? 靴を履き替え終わった頃、長門が昇降口に入ってきた。 「よう、今日も元気か?」 「問題ない」 声をかけてやったが、やっぱり帰ってきたのは最低限の言葉だけだ。ただし、全身から発しているオーラを見る限り 今日の朝は気分はそこそこみたいだな。 階段を上がっている途中で、なぜか生徒会長と共にいる古泉に遭遇する。 「やあ、これはおはようございます――どうしました? 何かいつもと雰囲気がちょっと違うように見えますが」 「朝からお前と遭遇して、せっかくの良い気分がぶちこわしになっただけだ」 「これは手厳しい」 ふと、俺はあることを思い出し、古泉と生徒会長を交互に見渡して、 「とりあえずご苦労さんとだけ言っておく」 「はい?」 俺の台詞の意味がわからず、呆然とする古泉と生徒会長を尻目に俺は自分の教室へと向かった。 そして、教室に入ってみれば、ハルヒのしかめっ面が俺をお出迎えだ。 少しはこっちの気分を読んで欲しいぞ、全く。 「遅い! せっかく良いもの見つけたから、朝ご飯食べながら学校に走ってきたのに!」 「お前の都合でどうこう言われても困るぞ」 団長様のありがたい怒声を聞きつつ、俺は自分の席に座る。 見ればハルヒは机の上にチラシを沢山並べていた。どうやら何かの催しの案内らしいな。今度は何だ。 全米川下り選手権にでも丸太に乗って参加するつもりか? 「ほら見てよ、これって凄くおもしろそうじゃない? ついでにSOS団のアピールもバッチリだわ! これは――」 意気揚々と語り始めるハルヒ。俺はそれを耳から垂れ流しつつ、ちょっとした考え事に入る。 最初に言っておくが、これは昨日の夜家に帰って風呂に入りながら考えた俺の妄想だ。 俺はずっと向こう側の世界に行って、SOS団を作り上げるまで試行錯誤しまくってきたわけだが、 実際のところ不可解な点もたくさんあるのが実情だ。 特に情報統合思念体については明らかに矛盾している点がある。連中は長門によるハルヒの力の使用は二度あって、 一度はハルヒのリセットで隠蔽、もう一つは直前で阻止したようだったが、今俺が帰ってきた世界の長門の世界改変分が カウントされていないのはなぜだ? 最初に聞かされた話じゃ、ここの連中とあっちの連中も結局は同じもののはずだからな。 そう考えれば、俺の知る限り長門による力の行使は三回あったはず。これはあきらかに矛盾している。 じゃあ、実はハルヒの勘違いで、こことあっちの連中は実は別物と言う可能性はどうだろうか? 一応パラレルワールドみたいなものだし、 その分だけ情報統合思念体が存在していてもおかしくはない。が、それはそれで矛盾がある。見たところ同じような考えを持った 存在だったことを考えれば、この世界で長門が世界改変を実施したら、同じように長門の初期化、さらにハルヒの排除という 流れになるんじゃないだろうか。向こうの連中は過剰反応しただけで済ませるにはどうにも腑に落ちない。 まあ、なんだ。前置きが長くなったが言いたいことはこういうことだ。 俺が去った後にリセットされてやり直されている世界――それが今俺のいる世界なんじゃないかってね。 つまり俺はずっとここに至るまでの軌跡をずっと描き続けてきたってことだ。 情報統合思念体にも実は俺たちとは違うが時間の流れみたいなものがあって、あの交渉の結果、 この世界では長門の世界改変がスルーされた。約束通りに。 それだといろいろつじつまの合うことも多い。 ハルヒがどうして宇宙人(長門)・未来人(朝比奈さん)・超能力者(古泉)・異世界人(俺)がいることを望んでいたのか。 それは最初からSOS団を作るために、探していたんじゃないだろうか。だからこそ、不思議なことを探してはいるものの、 全員そろっている現状に密かに満足しているのではないのか。それだと唯一いないと言われている異世界人は、俺だし。 それに…… ―――― ―――― ―――― なーんてな。考えすぎにもほどがある。本当にそうなら、今目の前にいるハルヒは自分が神的変態パワーを持っていることを 自覚していることになっちまうが、それなら最初に世界を作り替えようとしてしまったこととか、元祖エンドレスサマーとかの 説明が全くつかなくなってしまう。自覚してあんなデリケートな性格になっているんだから、あえてやるわけがない。 普段の素振りを見ても、そんな風にはとても見えないしな。自覚しているハルヒを知っている身としては。 ……ただし。 ――あんたの世界のあたしがうらやましい。何も知らずにただみんなと一緒に遊んでいられるんだから―― この言葉が少々引っかかるが。 まあ、どっちにしろ凡人たる俺にそんなことがわかるわけもない。一々確認するのも億劫だし、面倒だ。 現状のSOS団に満足しているのに、わざわざヤブを突っつく必要なんてあるまい。 俺の妄想が本当かどうかはその内わかるさ――その内な。この世界も別の神とか宇宙的勢力とか出てきて、 まだまだ騒がしい非日常が続いて行きそうな臭いがプンプンしているし。 「ちょっとキョン! ちゃんと聞いているの!?」 突然ハルヒが俺のネクタイを引っ張ってきた。やれやれ、妄想もここまでにしておくか。 俺はハルヒの手をふりほどきつつ、 「で、次はどこに連れて行ってくれるんだ?」 その問いかけにハルヒはふふんと腕を組み、実に楽しそうな100W笑顔を浮かべて、 「聞いて驚きなさい。次はね――」 ~完~ 涼宮ハルヒのSS 厳選名作集 長編 涼宮ハルヒの軌跡
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登録日:2012/06/07(木) 05 10 07 更新日:2022/09/07 Wed 15 07 15NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 たくましすぎるストーカー エルドランシリーズ ストーカー スーパーロボット大戦NEO ハジケリスト ヤミノさんの嫁 伊藤美紀 元気爆発ガンバルガー 性善説 恋する乙女 教師 熱血最強亜衣子先生 種族を越えた愛 立花亜衣子 青空町民 私は正義のジャーナリスト・闇野さんを愛しています! 『エルドランシリーズ』第二作『元気爆発ガンバルガー』の登場人物。 CV 伊藤美紀 誕生日 12月18日 血液型 A型 年齢 24歳 身長 160.3cm 体重 50.3kg 『この世に生まれながらの悪人はいない』を信条とする青空小学校4年1組の担任教師。 クラスの問題児・霧隠虎太郎には頭を悩ませている。 特技は合気道。好みのタイプは「正義を守る強い心と、弱い人達を助ける優しさを持つジャーナリスト」。 少年野球チーム・青空ゲンキーズの荒木純監督から惚れられている。 「ホワイトガンバー」に変装した彼にヤミノリウスⅢ世と魔界獣から救われた事があり、亜衣子先生も満更でもない様子を見せていた。 ヤミノリウスと魔界獣が起こす騒動によく巻き込まれており、 時には魔界獣を素手で投げ飛ばした事もあるが、 亜衣子先生自身はいたって普通の青空町民でそこまで目立つような人物ではなかった…… しかし、ある日記憶喪失の男・闇野響史と運命の出会いを果たす。 彼は名前以外何も覚えておらず、(後に教え子で闇野と面識があった結城千夏に彼が正義のジャーナリストである事を明かされる) 自分に不思議な力がある事を亜衣子先生に隠していた。 だがその力で魔界獣イシガンダーから助けられた事から亜衣子先生は彼に惹かれ、彼もまた亜衣子先生の優しさに惹かれていた…… しかし、彼の正体はいつも青空町を混乱に陥れている大魔界の魔導師ヤミノリウスⅢ世で、記憶が戻り今までの事を忘れた彼は亜衣子先生の前からさっさと走り去ってしまう。 この時人間の姿で去って行ったので、亜衣子先生は闇野さん=ヤミノリウスという事実を知らないままである。 ちなみに、闇野さんと出会う直前には純監督を何とも思わなくなってしまっていた。 (EDとアイキャッチでは純監督とセットで扱われていたりしたのだが、大人の事情でへし折られた。) 純監督は犠牲になったのだ…… それから亜衣子先生は千夏に貰った闇野さんとの2ショット写真を大切にしているのだが、 彼の事を考えて上の空になるどころか下駄箱は間違えるわ、 間違えて男子トイレに入るわ、階段から落っこちるわ、 大量の花を買い込んで花占いに恋の運命を賭けたりと、完全に恋する乙女と化していた。 しかし、人々から大切な物を奪う掃除機魔界獣・スイトッターに大切な写真が取られ嘆き悲しむ…… と思いきや、怒りに燃える亜衣子先生は柔道着&鉢巻きの姿でヤミノリウスの元へ赴き、状況が理解出来ていない彼を数メートル先まで投げ飛ばした。 ところが、亜衣子先生を嘲笑うヤミノリウスは彼女の目の前で闇野響史に変身。写真を破り捨てて彼女の恋心を弄んだ。 想いを寄せていた相手の正体にショックを受けて号泣する亜衣子先生だが、ガンバーチームが必死に戦っている姿を見て「自分にも何かできるのでは」と立ち直る。 「闇野さん!私は決心しました!今日から私、あなたを説得します!」 どこから出したのか、メガホンを構えて宣戦布告しヤミノさんをビビらせる。某童謡のミミズとオケラとアメンボを例に、性善説を唱えて彼を追いかけ回すが逃げられてしまう。 その後、取り戻した写真はセロテープで修復した。 なお、亜衣子先生に惚れていた純監督はそんな事も知らぬ間に失恋してしまった。 それからは、魔界獣が現れると聞きつける度に24時間体制(不眠不休)で柔道着とメガホンを持ってヤミノさんの元へ突撃。 「今日こそは私の話を聞いてもらいます!あなたは本当は良い人です!」 「またお前か!だから私は悪い人だって言っておるだろうが!」 「そんな事はありません!ですから(ry」 「こいつと話していると調子が狂う…!」 「待ちなさい闇野さーん!!…だけど私、絶対に諦めませんからね!」 という様なやりとりが定番となっていた。 ヤミノさんに疎まれて逃げられようが、亜衣子先生はくじけない諦めない。 三大魔王(ゴクアーク、レツアーク、サイアーク)復活後も、 ガンバーチームを応援しながら魔王に見限られたヤミノさんを説得しようとしていた。 そしてガンバーチームが三大魔王に勝利した後、ヤミノさんを糾弾する青空町の人々を説得するが、プライドを傷つけられたヤミノさんには逃げられてしまった。 ゴクアークがキレて地球を破壊した時は、 「地球の大魔界化が目的のはず」とゴクアークに反逆して吹き飛ばされたヤミノさんを制止し、地球の最期を覚悟したのか涙を流して感謝を告げた。 ゴクアークが倒された後、ヤミノさんは、ガンバーチームらに別れを告げてどこかへ飛び去ってしまう。 引き止めようとする亜衣子先生だったが、遠ざかる彼を見送る事しかできず泣き崩れるのだった。 月日は流れ、ショーウインドーのウエディング人形の前で写真を寂しそうに見つめる亜衣子先生。 ガラスに映った見覚えのある姿に驚愕した彼女が振り向くと、ヤミノリウスの人間体である闇野響史が照れくさそうに立っていた。 そして、亜衣子先生は嬉しそうに彼の元へ駆け寄っていく…… なお、次回作『熱血最強ゴウザウラー』にザウラーズの一員で名字が同じ立花浩美と彼の母・小夜子が登場するのだが、特に血縁関係はない。 さあ…こんな薄暗い所なんかにいないで、一緒に外で追記・修正しましょう! 抜けるような青空があなたを、待っているわー!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 亜衣子先生の前向きぶりは ダイの大冒険のエイミ FF4のローザ に匹敵する -- 名無しさん (2013-12-29 11 07 17) ヤミノの嫁さんwww -- 名無しさん (2014-12-19 00 49 52) 闇野とともに中の人、放映時期がほぼ同時の別作品で、お互い共演はないけど同じ組織のカテゴリーに所属していた。 -- 名無しさん (2022-09-07 15 07 15) 名前 コメント
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日常・文芸部・七夕・太陽の続編です 7月7日、七夕。 帰宅の途につこうと、下駄箱に上履きを放り込み、靴を履いて外に出た矢先、どんよりとした雨雲からポツポツと雨粒が落ちてきた。そしてそれは数分も経たないうちに本降りの雨へと変わった。 朝は雲ひとつない晴天だったため、傘など持っているはずもなく、仕方がないので、俺達は通学路の途中にある民家の軒先で雨宿りをすることにした。 「あ~あ、降ってきちゃったね」 「俺、傘持ってねぇぞ」 国木田と谷口が雨雲を見上げながらつぶやく。 「どうするキョン、止みそうにないけど」 「鬱陶しいな、なんで雨なんて降るんだよ!」 「まあ、たまに雨もいいさ。暑さが和らぐからな」 ふと、数日前の文芸部室の光景が頭に思い浮かんだ。なぜ、この状況でそんなことを思い出したのだろう。理由はわからない。 「キョン?」 国木田に呼びかけられて、ハッと我に返る。 「どうしたんだい? 何かボーっとしてたようだけど」 「いや、ちょっとな」 「なんだなんだ、俺達に隠し事か。水臭いぞ、キョン!」 「いや、本当になんでもないんだ。ちょっとこの間の文芸部室のことを思い出しただけだ」 「…………」 ふたりの表情から、少しだけ心配しているような感情が読み取れた。 なんとなく気まずいような感じがして、視線を雨粒が落ちてくる雨雲へと向ける。 だんだんと雨足は強くなり、やがてテレビ番組などでしか見たことのないような、東南アジアあたりで見られるスコールのような豪雨になった。 「おいおい、やばいぞこれ」 「何か変だよ。天気予報では雨が降るなんていってなかったし……」 目の前の集中豪雨を見て、ふたりが慌て始めた。それもそのはずだ。とても日本で振るような雨とは思えない。 不意に奇妙な違和感を感じた。 あの日、朝起きたときに自分の部屋で感じた、入った記憶のない文芸部室で感じた、日常から何かが欠けてしまったような奇妙な違和感。 「何か来る」 自分の意思とは無関係に、俺はそうつぶやいた。 三メートル先すら見えない豪雨の中、それはまるで目の前の景色から黒いインクが染み出してくるかのように現れた。 真っ黒な光陽園女子学院の制服に身を包み、真っ黒な髪をなびかせながら、真っ黒な傘を差している。これだけの豪雨の中、髪も服もまったく濡れていない。 その姿を一目見るや否や、やかましくアスファルトを叩いていた雨の音が止み、物音一つしない静寂があたりを包み込むような錯覚に陥った。 その存在感は圧倒的で、俺は一瞬たりとも目を離すことができなかった。仮にいま、背後で核爆発が起こったとしても、俺は彼女から目を離すことはできなかっただろう。 彼女は、歩くというより空間を移動すると形容したほうがいいような感じで、スーっと目の前までやってくると、俺の目をじっと見つめて言った。 「あなたと共に在った者も、わたしと共に在った者も、皆その記憶を忘却の彼方へと失くしてしまった。 あなたへの干渉を最小限にし、観測のみを行っていたわたしだけが、あなたのもとまで辿り着くことができた。 あなたはもう一度選択することができる。すべてを知り、彼女を失うか。それとも、彼女のためにすべてを忘れるか」 目の前にいる女の子が普通の人間でないことは一目でわかった。 彼女に会うこの瞬間まで、常識を覆すような超常現象など存在しないと思っていた俺の考えを、一瞬で打ち砕き、世界観を変えてしまうほどの説得力を彼女は持っていた。 どんな石頭の学者であっても、彼女を見れば、人智を越える超常現象が存在することを認めざるを得ないだろう。 「もし、あなたがすべてを知りたいのであれば、わたしと共に来ればよい」 そう言って、彼女は傘を差し出す。 彼女の言っていることのすべてを理解できたわけではなかった。しかし、俺の心はどちらを選ぶべきかを既に理解していた。 一瞬だけ視線を下に落とした後、顔を上げ、彼女の瞳をまっすぐに見つめて、静かな声で、しかし力強くはっきりと答える。 「俺には……あいつのいない世界で暮らす意味はない。だから、このままでいい」 こんな状況にもかかわらず、なぜか心はそれほど動揺していなかった。 「そう」 答えを聞いて、彼女は少しだけ微笑んだような気がした。 その微笑を見て、黄昏を背にして文芸部室の部長席に座る女の子と、部屋の片隅で本を読む一人の少女が思い浮かんだ。微かにお茶の匂いがする。俺は右手に将棋の駒を持っている。 「ならば……わたしは――観測しよう――この世界で。あなたの――行く末を。彼女の――行く末を。あなたと……共に在った者――わたしと共に在った者……すべての者の行く末を」 そういい残して、踵を返すと、彼女はそのまま豪雨の中へと消えていった。俺たち三人は、その後姿をただ呆然と見ていることしかできなかった。 彼女が去った後、雨足は急速に弱まり、いままでの豪雨がウソのようにピタリと雨が止んだ。 「知り合い?」 「いや」 国木田のほうを見ずに首を横に振る。 「奇妙な女もいたもんだな。流石の俺でもああいう女はナンパの対象外だぜ。そういや中学のときも変わった女がいたなぁ。 いまの女ほどじゃなかったがな。頭だけは良かったから、いまはどっかの進学校に通ってるって話だが…… 確か名前は涼……なんっだったっけ。忘れちまったよ。当時は一生忘れることはないと思ってたんだがな……」 谷口が勝手にひとりで中学時代を振り返り、独り言をぶつぶつとつぶやいている。 「キョン、雨も止んだようだよ。行こう」 「ん、ああ、そうだな」 ふと、空を見上げると、どんよりとした雲の切れ間から陽光が差し込んでいた。まるでいまの俺の心を投影しているかのように。 結局、胸の奥にあるこの奇妙な違和感の正体はわからずじまいだ。きっと一生知ることはないのだろう。 だが、たった一つだけ確信を持って言えることがある。 それは、今後どのような平凡な人生を歩んだとしても、かつて自分と共に在った仲間に、胸を張って答えることができるということだ。 「俺の下した決断に、そしてその後に歩んだ人生に、一片の悔いも無かった」と。 ~終わり~
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1月10日、冬休みも終わり、3学期始まりの日だ。 「おはよう!みんな!いい正月だったか?」 クラスの生徒のうち稜と狐月以外のせいとは、雄介の質問に反応していたが、二人だけは机の上で突っ伏しになっていた。 「あれ?お前ら二人はどうしたんだ?」 「風紀委員は休みだろうと稼動してました…」 「休みなく…」 「…そ、そうか」 そんな二人も始業式に参加し、学校も終わった。 下校途中にて… 稜は、正美と一緒に帰っていた。 「稜、本当に大丈夫?」 「ああ、また明日から普通授業なんだ、気持ち切り替えねぇとな」 「そうだね!」 そんな時… 「よぉ!兄ちゃんたち!サボり?」 二人は、5人の不良グループに囲まれた。 「映倫もとんだ不良生徒持ってやがんなぁ」 「今日始業式なんだけど?」 「あっそぉ?じゃあさ…俺たちに金貸してくんない?」 「…『いやだ』て、言ったら?」 「きゃ!稜!!」 「正美!!」 正美はグループの一人に羽交い絞めにされ、ナイフを顔の近くに突き付けられた。 「お前の可愛い彼女の顔に…傷がついちゃうぜぇ?」 「ふ~ん…でもあんたらも…カツアゲするやつ間違えたな…」 「何言って…!?」 稜は腕章を腕に着けた。 「風紀委員だ!恐喝罪で、お前ら全員務所ぶち込むぞ!」 「おい…こっちには人質が…ひぃ!!」 稜は閃光真剣を鞭のように振るい、正美に突き付けられていたナイフを、吹っ飛ばした。 「やべぇぞ!こいつ…おい!逃げるぞ!!」 「待ってくれよぉ!!!」 不良のグループは走ってどこかへ去っていった。 「大丈夫か?」 「うん!平気!」 そんなやり取りをしている二人を一人の男が見ていた。 「…バカバカしい…」 男は、吐き捨てるようにそう呟いてどこかへ行った。 翌日、映倫中にて… 「今日から授業かぁ~」 「そうだね」 二人は仲良く横に並んで廊下を歩いていた。 「ねぇ、稜」 「ん?」 「どうしてここでは手を繋がないの?」 「はぁ…いや~なやつに間を通られて嫌な目で見られるからな…あ、前見ろ?俺の言った意味が解るから」 「え?」 正美は、稜の言われたとおり、前を見た。 すると手を繋いで歩いている、前方のカップルの間を一人の男性教師が通り過ぎて行った。 そして… 「私の目の前で不埒な行為はやめなさい…」 そう言うと男性教師はどこかへ行った。 「ひどい…」 「生徒のほとんどから嫌われている『キツネ』に睨まれるんだよな…俺もあいつだけは嫌いだ…」 『キツネ』と呼ばれているその教師の名前は希河 鎌(きかわ れん)、顔の見た目からそう言われているのだった。 「でも、校則に『恋愛禁止』なんて無いよね…」 「あいつが勝手にそうしているだけだ…」 「それに教師からも嫌われているらしい。」 「マジか…って、狐月!?」 「おはようございます。神谷君。」 「お~お、相変わらず挨拶だけは他人行儀だな」 「ヤッホ~稜!」 「麻美?お前らまさか…くっついたのか?」 「はい。」 麻美は狐月の腕に抱きついていた。 「ほ~…よかったな」 こうして四人は教室に入った。 そして1時間目の休み時間のときだった… 「神谷君に風川さん」 「はい?」 「なんでしょう?希河先生」 「応接室に来てくれますね?」 二人は応接室に連れて行かれた。 「話とは?」 「…不埒な行為をやめて欲しい」 「いやです…」 「わたしも、先生のご都合のために、稜と別れるのはいやです!」 「本当にいやなのですか?…なら私の前でそれを証明してください」 「はい!…ん…」 「な!?」 正美は稜に、キスをした。 「…これで…いいですか?行こう、正美」 「うん!失礼しました!」 二人は応接室を出て行った。 「そうですか…なら、いいでしょう…」 鎌は不敵な笑みを浮かべた。 そして昼休みにて… 「あ!」 「どうした?」 「弁当忘れちゃた…」 「マジ?」 「うん…お昼買ってくる」 「お、おう」 正美は昼食を買うため、食堂へ向かった。 「これで間に合うかな…ん?」 「風川さん、ちょっといいですか?」 「これを買ったらいいですよ?」 正美はパンを買っていると、鎌に捉まった。 応接室にて… 「わたしになんのようですか?」 「フッ…簡単な頼みです…神谷君と別れてください」 「いやです!」 「そうですか…彼の荷物になっていると知っていてもですか?」 「え…」 鎌の質問に正美は目を丸くした。 「君が彼のそば居ることにより…彼は思うように犯人を捕まえることができない…」 「そんなこと…」 「では昨日、なぜ彼はあの不良たちを追わなかったのですか?」 「それは…」 「君が近くに居たからです!君が彼の邪魔をしているんです」 「そんな…」 「別れますか?」 「稜はそんな事言いません!!」 「そうですか…ではいいことを教えてあげましょう」 「え…」 「君が彼と別れないのであれば、彼の点数を0にしましょう」 「え?やめてください!」 「では、別れてくれますね?」 「はい…」 「それでは、今日の放課後屋上で別れてもらいます、私が隠れて見届けます」 「失礼しました…」 正美は応接室を出ると、人気の無い理科室へ入った。 「稜…わたしどうしよう…いやだよ…別れるなんていやだよ…」 正美は一人しゃがみこみ泣き出した。 そしてそのまま午後の授業には現れなかった。 放課後にて… 稜は、教室で正美を待っていた。 「神谷君、そろそろ出ないと遅刻になってしまうぞ。」 「ああ」 「そんなに心配?」 「当たり前だろ…ん?メール?正美から!?」 そのメールには『屋上で待っています』とだけしか書いてなかった。 「どう言うこと?」 「行けば分る先に行っててくれ…」 「わかった。」 稜は、屋上へ向かった。 屋上にて… 「正美!お前今まで何やってたんだよ!!来ねぇと思ったらこんなところに呼び出して…」 「話があるの…」 「?」 「…別れよう?」 「…お前…それ本気か?…冗談だろ?…」 「ごめん…『別れたい』…これがわたしの本心なの…だから…さよなら…」 「…」 そう言うと、正美は、屋上から出て行った。 稜はその後姿を、ただ呆然と、見詰めることしかできなかった。 下駄箱にて… 「これで、稜の点数を保障してくれるんですね?」 「ええ」 「…」 正美は無言で学校を後にした。 「ごめんね…稜…」 正美はそう呟くと涙を流していた。 END