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【元ネタ】北欧神話 【クラス】ランサー 【マスター】 【真名】ブリュンヒルド 【性別】女性 【身長・体重】165cm・57kg 【属性】混沌・善 【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷A 魔力A 幸運E 宝具B 【クラス別スキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 【固有スキル】 ルーン:A 北欧の魔術刻印・ルーンの所持。 炎避けの加護:A 火神ローゲの加護により、火属性攻撃に対して強い耐性を得る。 神性:B 主神オーディンによって選ばれた戦乙女・ワルキューレの一人である。 剥奪されていたが、死後ワルキューレに戻ったとされるため復活した。 【宝具】 『神戦誘う戦姫の槍(ロギ・ヴァルキュリア)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人 勝利を意味するテュールのルーンが彫られた槍。 「破壊と再生」を司る炎を「循環」を意味する環の形で纏う。 穂先から放たれる炎の環は、焼き尽くした生命を循環させ、 魂の領域にまで戻させるため、焼かれた部分は霊体へと変化し、治癒しなくなる。 ワルキューレがエインヘリャルをヴァルハラへと運ぶのに用いた武具であり、 戦乙女としてのブリュンヒルドを象徴する宝具である。 『戒め背負う不義の罪(ヴェレット・ヴァルヌング)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1人 ブリュンヒルドの生涯を象徴する、裏切りに対する戒めの呪縛。 裁きの呪いはブリュンヒルドの周囲に常に蠢き、 他者の過去の裏切りを、身体に嵌る『輪』として具現化する。 この輪は、物質的な重さを伴う戒めであると共に、 相手の魔力に制限をかける魔術的な戒めでもある。 輪の数は対象の裏切りの回数、規模に左右される。 【解説】 主神オーディンに使える戦乙女の一人。エッツェル王の妹であり、半神半人だとされる。 しかしある戦争においてオーディンの意に逆らい、彼の望まぬ国を勝利へと導いてしまった為、 戦乙女としての神性を剥奪され、眠りの魔法をかけられ、炎に囲まれた城へと幽閉されていた。 やがて城を訪れた英雄シグルドの手で、ブリュンヒルドは覚醒し、二人は恋に落ちる。 二人は再会を約束し旅に出るが、シグルドは彼女を裏切る予言を聞き、運命を受け入れていたのだ。 そして再び二人が巡り合った時、シグルドは陰謀により記憶を失ってしまっていた。 記憶を失ったシグルドは他の女と結婚し、彼の手によってグンターと婚姻させられたブリュンヒルド。 彼女は愛憎の末、偽りを口にした者を殺すよう槍に誓い、その槍を用いてハーゲンがシグルドを暗殺した。 しかしその直後に全ての真相を知ってしまい、深く後悔したブリュンヒルドは自ら命を絶ったのである。 死後、戦乙女としての姿を取り戻し、冥府の館にシグルドとの再会を求めて赴いたという。 【イメージイラスト】 ブリュンヒルド ブリュンヒルデ 【出演SS】 運命開幕・流星の英雄達 ブリュンヒルドとジライヤ マザー・ハーロットVSブリュンヒルド、士郎争奪戦 シグルド&ブリュンヒルドのトラぶる道中記 ドキッ!女だらけの聖杯戦争
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『青銅』のギーシュ③ ブチャラティとギーシュ!戦いはいよいよ佳境に入るッ! 「さあ・・・厄介な状況になって来た・・・・。」 ブチャラティは状況を冷静に分析する! (奴の性格上、隙だらけで多少臆病だと思ってこれまで少々甘く見ていたが・・・。 もう今の奴にその隙を突く作戦を立てても無駄なようだ・・・。) 一方ギーシュ。 (考えろ・・・。彼を倒す手立てを・・・。必ず何か、彼を倒す方法があるはずッ! まず・・・自分を優位に立たせなくてはならない。怯まずに叩くッ!) お互いの体制は整ったッ!! 「いけッ!僕の"ワルキューレ"!!!」 「"スティッキィ・フィンガース"!!!」 ドゴォ! ダダダンッ! お互いの拳がぶつかり合った! 「見ろ!平民の"打撃"のほうが押してるぞッ!!」 ギーシュはさらに脳にエネルギーを送るッ! (やはりまともに当たってはあっちが上手だ・・。パワーも上なのがすごいが、 もう一つ、ワルキューレの攻撃を完全に上回る『スピード』も厄介ッ!!) "石礫"を放ちつつ、一歩、また一歩下がりながらギーシュは考えるッ! (ほんの・・・わずかでいい。動きを止めて、一気に畳み掛ける機会を作るんだッ! 僕なら、どうやれば動きは止められる・・・?) ブチャラティは少しずつ追い詰めながら疑問に思う。 (おかしい・・・・。さっきと違い、あまりにもあっけなく踏み込めている・・。 何か、策を練ったか・・・・?) その時、ギーシュは口を開く! 「3日前の天気は『大雨』。2日前の天気は『雨のち晴れ』。」 「・・・・・!?」 ブチャラティは立ち止まるッ!! 「なんだ・・・・?」 「昨日は『快晴』。そして・・・・本日も・・『快晴』・・。」 「天気予報なんて始めてどういうつもりだ・・・?」 「『予報』ではないさ。これは過去の天気の情報、『記録』だ!ワルキューレ!」 ワルキューレが再び突進! 「またワルキューレ・・・?」 ブチャラティが即座に破壊ッ! 「コレと『天気』とどんな関係が・・・?」 「前を向いてていいのかい!?」 ギーシュが空に造花を!その先には・・・・・巨大な石礫ッ! 「さっきより・・・・デカいッ!!」 ドドンッ!! ブチャラティの真上に大岩が飛ぶッ!! 「上空からの攻撃!?」 「『一時』・・・・・。」 続いて小さく、なおかつ速い石礫が大きな礫に向かう!! 「『石の雨』にご注意を・・・・!」 バリンッ! ズダダダダダダダダダダ!!!!!! 「ぐおおおおおおおおおああああああ!!!!!」 降り注ぐ物ッ!それは石礫の雨ッ! 上空の大岩にさらに石礫をぶつけ適度に粉々に割る事で、石礫の雨を降らせたのだッ! それは絶えることなくブチャラティを容赦なく襲う! ズシィ!ドゴォ!バキィ! 右肩ッ、背中ッ、左膝ッ!辛うじて頭を防ぐが、ダメージは甚大だッ! 「クラスター爆弾と同じ要領だ・・・。上空に放ったミサイルからさらに小さな爆弾を大量に落として より広範囲を攻撃するアレと同じッ!」 さらに石の雨は容赦なくブチャラティに降り注ぐ!! 「これ以上は・・・・やらせるかああああああ!!!!!」 ブチャラティがスタンドでギーシュに打ち返す! 「そう来る事は・・・・予測済みだッ!」 ギーシュが呪文を唱える!その先には"石の柱"が! 「これで君の攻撃を防ぎきって・・・。」 「開け!ジッパー!!」 パカッ! その時!空中で石が開いた! 「なっ!しまった!」 ミシィ! ギーシュは不意を突かれ、避けられなかったッ! 「ぐっ!うう・・・。石にジッパーを貼り付けて・・・空中で・・・!」 間髪いれずブチャラティが駆け出す! 「ワルキューレ!」 ギーシュがまた花びらから人形を生み出す! 「ダメだギーシュ!このコースは・・・『直線』はマズイッ!!」 ギャラリーが叫んだ時は時すでに遅しッ!ブチャラティはまたワルキューレにジッパーを! 「もう一度・・・くらえっ!!!」 再び破片がギーシュを襲う! 「大丈夫だ・・!この柱で防ぎきってみせ・・。」 バキンッ!! 予想外ッ!柱は一発目で砕け散ったッ!! 「なっ!しまった!」 間髪いれず二発目が来るッ! 「ギーシュ!避けるんだぁ~~~ッ!!」 だがギーシュは! 「・・・・・・・・・・・。」 微動だにしないのだっ! 「な・・!何やってるんだぁ!?」 ミシィッ!! 「・・・・うぐっ!!」 続いて三発目ッ!! メリィッ!!! 「ぐっ!!・・・・ぐぅ・・・。」 四発目ッ!五発目ッ!六発目ッ!! ドコッ!ボカッ!バキッ!! 「うわあああああああ!!!!!」 ギーシュはとうとう後ろに吹っ飛んだッ!! バッタァァン!! 「スゲェ・・・・!もしかして本当に『ゼロのルイズ』の使い魔が勝っちまうのか・・・?」 「ギーシュ・・・。なんで・・・?なんで避けなかったんだッ!?」 「『避ける』?そんな事はできない。 もしここで避けてしまったら・・・ここから動いてしまったならッ!! 彼はこの『ライン』を通ってこないッ!・・・大丈夫だ・・。いいぞ! その位置が・・・彼の渡っているその『ライン』がすごくいいっ!!」 ギーシュは腹を抱えながらも杖を突き出す。 「一体何を・・・!?」 そう言ったブチャラティ。だがその時ッ!! グチャッ!! 「何ッ!?」 足に違和感ッ!"ぬかるみ"だ!ブチャラティはぬかるみに足をとられた!! 「今だッ!!"錬金"!『ぬかるみを石に変えるッ』!!」 ドリュゥン!! ブチャラティの足が完全に石で埋まるッ! 「こ・・・これはッ!!」 「そして・・・無駄にワルキューレを破壊したのが災いしたな・・・! もう一度錬金ッ!『青銅で・・・!』」 ピタッ ピタッ ピタッ ピタッ ワルキューレの『破片』がどんどん足元に集まり・・・・。 ドギュゥゥ~~ン!!!! 「『足元をコーティングするッ!!』」 最悪ッ!ブチャラティの足は今!完全にギーシュの策によって動かなくなってしまったッ!! 「コイツ・・・!負傷してまでその場を動かなかったのは・・・! オレをこの位置におびきよせるためだったのかッ!!」 「そう・・・・。続けざまに雨が降れば二日ほど晴れても深いところはぬかるみが残る・・。 だからボクは戦いながらそのぬかるみの位置を把握して君を捕らえたッ!」 そしてギーシュの造花の先端にまた石礫がッ! 「・・・・そして僕はッ!君を倒すために一切の躊躇を行わないッ!! 確実!そう、確実に倒すために僕は絶対手を抜かないッ!!」 「くそっ!S・フィンガースで脱出を・・・!」 ズダンッ!! つぶては真っ直ぐブチャラティの腹部へと放たれるッ!! 「ぐあっ!!」 ブチャラティも跪く!目線がギーシュと並んだッ! 「手を抜かないと言ったハズだ!おめおめと逃がすと思うかい・・? このままトドメを・・・・!」 ギーシュが動いた・・・その時ッ! ズドンッ!! 「うごぶッ!!」 「こっちも・・・つぶて返しだ・・・!」 ギーシュが喰らったのは、丁度石礫と同じような石の弾丸だッ!! 「S・フィンガースで・・・、撃ったのか・・・!」 お互い肉体のダメージが限界ギリギリッ!決着は近かったッ! 「「・・・・・・行くぞッ!!」」 ―※― 同じ頃、ルイズはブチャラティにもらったリンゴの皮をむき、 シャリシャリと食べていた。 だがもう芯しか残らない状態になり、食べられなくなった頃だった。 「・・・・・アイツ・・・、決闘なんて・・。何考えているの・・・・?」 深く考え込んだ後、芯をゴミ箱に投げ捨てた時だった。 ガァァァァン!!!! 広場のほうから何かがぶつかり合う音が聞こえたッ!! 「・・・・!?何!?何の音なのッ!?」 何なの?と思ってから、ルイズは決闘が広場で行われていた事を思い出していた。 「・・・・フンッ!あんな分からず屋!少し痛い目にあえばいいのよッ!!」 だがしばらくルイズはうずうずしていた・・・。 「・・・・んもうッ!主人に心配かけるんじゃないわよ全くッ!!」 痺れを切らしたかのようにルイズは外に駆け出したッ!! 広場。 「たしかココで・・・あっ!」 見えたのは土煙ッ!ルイズはさらに近づいたッ! 「ブチャラティ・・・?やっぱりギーシュに・・?」 「ルイズッ!!」 呼ばれた。声の主は・・・間違えようがない。キュルケだ。 「なによ・・・。所詮アイツは平民で・・。」 「アンタ・・『一体何を』呼び出してしまったの!?」 ルイズの予想を裏返す返答! 「・・・・・え?」 「彼・・・確かブチャラティとか言ってたわよね・・。彼は何なの!?平民なの?メイジなの?」 「そうだ・・。アイツ・・・妙な能力でギーシュを・・・!」 「な・・・・え・・?」 まだ状況が把握できないルイズ。 「あっ!土煙が晴れたぞ!」 ルイズが振り返る!その先にいたのは・・・? 「ぐ・・・ゲホッ!ゲホッ!」 ギーシュだった。だがかなり弱っていた。 跪いてしまっている。もう意識を保つのでやっとのようだ! そして地面に結構な量を吐血している。 「ブ、ブチャラティは・・!?」 「フ・・フフ・・・・。」 ギーシュが口を開く。 「え・・?」 皆の視線がギーシュに向く。 「フ、フ、フフフフ・・・アッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!!!!! やった!やったんだッ!!とうとう僕は打ち勝ったんだッ!! 彼に!そして自分の『運命』に!打ち勝ったんだぁ~~~ッ!!!」 バンッ! ギーシュの高笑いにルイズの表情が凍りつく。 「え・・・・?」 そして土煙が完全に晴れる。そして目に入って来たのはッ! 最初に見えたのは地面に突き刺さっている剣だ。 そして次に見えたのは・・・・! 「あ・・・・・あああ・・・・・!!!そんなッ!」 ルイズが次に見たもの。それはその剣へと手を伸ばし、 しかしそれも叶わぬまま崩れ落ちた――――ブチャラティの変わり果てた姿だった。 「ブチャラティ~~~~ッ!!!」 「やったッ!彼は行動をとらなかった!つまり、彼は負けを認めたのだッ! ついに、ついに勝った!勝ったぞッ!!」 (クソ・・・もう・・・限界だ・・・!この戦いにかけた『覚悟』は・・・奴のほうが・・・上だった・・。 オレとしたことが・・・こんな結果に・・・。オレの・・・完敗・・・か・・・・!) 彼に一体なにがあったのか?彼は何を果たせなかったのか・・? そして、彼は本当にこれで終わりなのか?それは次回明らかになる・・・。 to be continued・・・
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FIELD COMBAT FIELD COMBAT DX 機種:AC, FC, PS, Mob, Wii, PC, 3DS, WiiU 作曲者:不明 開発・発売元:ジャレコ 開発元 (FC):トーセ 発売年:1985年5月 (AC)、1985年7月9日 (FC)、2003年12月 (Mob DX) 概要 ジャレコのシューティングゲーム。ファミコン版が有名。 敵ユニットをキャプチャーして仲間にし、戦わせる事が出来るユニークなシステム。 BGMにはWilhelm Richard Wagner「Die Walküre」(ワルキューレの騎行)をはじめとしたクラシック楽曲を使用。 2003年にiアプリ向けリメイク『フィールドコンバットDX』が発売。 余談だが、『ゲーム天国』にて、自機である「ジェネシス-3」の搭乗者が1P→みき、2P→みさとというかわいい女の子だと設定された。 収録曲 ※サントラ発売順 ①:クラシック イン ゲームミュージック (AC) ②:燃えろ!! ジャレコ Audio Collection (FC) ③:Rom Cassette In Jaleco (FC) ④:Arcade Disc In JALECO -SHOOTING- (AC) 曲名① 曲名② 曲名③ 曲名④ 作・編曲者 原曲 補足 順位 CREDIT フィールド1~4BGM 戦闘開始ファンファーレ FIELD 1~4 BGM 作:Wilhelm Richard Wagner 楽劇『ワルキューレ』第1日WWV86b ワルキューレの騎行 FC版、Mob版でも使用 フィールド ステージBGM FC版、Mob版でも使用 キャプチャービーム 効果音FC版でも使用 ステージクリア 効果音FC版、Mob版でも使用 フィールド5~8BGM FIELD 5~8 BGM 作:Julius Arnošt Vilém Fučík 剣士の入場 フィールド9~12BGM FIELD 9~12 BGM 作:Peter Ilyich Tchaikovsky バレエ組曲『くるみ割り人形』より「葦笛の踊り」 フィールド13~16BGM FIELD 13~16 BGM 作:Wilhelm Richard Wagner 歌劇『ローエングリン』WWV75 第3幕への前奏曲 FIELD CLEAR 未使用曲1 未使用曲2 未使用曲3 作:Peter Ilyich Tchaikovsky バレエ組曲『くるみ割り人形』より「行進曲」 未使用曲4 作:Franz von Suppè オペレッタ『軽騎兵』より序曲 未使用曲5 作:Nikolai Andreyevich Rimsky-Korsakov オペラ『サルタン皇帝』より第3幕 第2場への間奏曲 熊蜂の飛行 未使用曲 ファミリーコンピュータ版追加曲 タイトル Mob版でも使用 サウンドトラック クラシック イン ゲームミュージック (LEGEND COMPILATION SERIES) アーケード版のフィールドBGMを収録。 燃えろ!ジャレコ Audio Collection ファミリーコンピュータ版のBGMを一部収録。 Rom Cassette Disc In JALECO ファミリーコンピュータ版の音源を収録。 Arcade Disc In JALECO -SHOOTING- アーケード版の音源を未使用曲も含め収録 関連動画 フィールドコンバット for FC (1985) ファミコン版(プロジェクトEGGで配信されているバージョン)の紹介動画 フィールドコンバット プレイ映像 ファミコン版(3DSバーチャルコンソールで配信されていたバージョン)のプレイ映像
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2003年OVA発売。円盤皇女ワるきゅーレのOVA版。 http //www.tokinoyu.net/ 監督 柳沢テツヤ 原作 介錯 脚本 月村了衛 キャラクターデザイン 藤井まき メカニックデザイン 秋山英一 美術監督 鈴木恵美 色彩設計 植木義則 撮影監督 沖田英一 編集 櫻井崇 音響監督 亀山俊樹 音響効果 庄司雅弘 音響調整 大坪恵美 音楽 川井憲次 アニメーション制作 TNK 制作協力 スタジオタマ 脚本 月村了衛 絵コンテ 柳沢テツヤ 演出 新田義方 作画監督 藤井まき ■関連タイトル DVD 円盤皇女ワるきゅーレ SPECIAL 円盤皇女ワるきゅーレ 主題歌・挿入歌をほぼ完全収録 ドラマCD 円盤皇女ワるきゅーレ ワルキューレ宇宙大歌劇 “たいせつなモノあげちゃいました!?”ソングアルバム 円盤皇女ワるきゅーレ TVアニメ メモリアルファンブック 原作コミック 介錯/円盤皇女ワるきゅーレ 1巻
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バフォメット カースドラゴン ファイアヘッド 聖ナイト 聖戦士 スキュラ 戦闘天使 火の精霊 ウンディーネ ワルキューレ ヴァルキリー パラスアテネ 地獄神
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キャラクターリスト オリジナル 有栖零児 小牟 鎌鼬・蒼 鎌鼬・紅 鎌鼬・橙 悪天狗 業天狗 毒牛頭 毒馬頭 沙夜 片那 九十九 Xenosaga EPISODE 1 -力への意志- シオン M.O.M.O. KOS-MOS アレン ゴブリン ゴーレム スヴァロギッチ ベルーン ストリボーグ フェアリー グレムリン ソウルキャリバー 2 御剣平四郎 タキ シャレード Tales of Destiny スタン ルーティ ジューダス(Tales of Destiny 2)[=リオン(Tales of Desiny1)と同一人物] イーブルソード バトラー インクイジター ナイチンゲール コープスリバイバー ドルアーガシリーズ ギルガメス カイ イシター アキンドナイト ソウル・オブ・ドルアーガ クォックス ドルアーガ・クォックス シルバードラゴン ブラックドラゴン グリーンスライム ブラックスライム レッドスライム ブルースライム ダークグリーンスライム ダークイエロースライム グリーンローパー レッドローパー ブルーローパー メイジ ソーサラー ドルイド ウィザード ドルアーガ・ウィザード メイジゴースト ドルイドゴースト ウィザードゴースト ブルーナイト ブラックナイト ミラーナイト ハイパーナイト ドルアーガ・ハイパーナイト リザードマン レッドナイト ドルアーガ ディグダグ ホリ・タイゾウ ファイガー ファイガー・ザ・グレート キングファイガー プーカァ メイジプーカァ ダークプーカァ バラデューク トビ・マスヨ ブルー・ウォーム ブルー・スナイパー シェル・オクティ ギリィ・オクティ チューイング・オクティ ドロッピング・オクティ バガン バーニングフォース 天現寺ひろみ 源平討魔伝 平景清 安陀婆 閻魔 琵琶法師 源義経 武蔵坊弁慶 風神 雷神 骸骨 鬼姫 木曽義仲 源頼朝 槍骸骨 妖怪道中記 たろすけ 乙姫 ガマガエル ガマ親分 ワルキューレの伝説/冒険 ワルキューレ クリノ・サンドラ サビーヌ ズール ブラックサンドラ コアクマン(悪) シーザス カオックス ホノーリアン ロボティアン ダダッタ ブラックワルキューレ カムーズ ゾウナ ワンダーモモ ワンダーモモ ジャグロック クラブフェンサー キャノンポッター アマゾーナ 超絶倫人ベラボーマン ベラボーマン 爆田博士 わや姫 ベンジャミン大久保彦左衛門 ピストル大名 ブラックベラボー 鉄拳シリーズ 風間仁 三島平八 キング アーマーキング プロトタイプ・ジャック デビルカズヤ オーガ 木人 クロノアヒーローズ ?伝説のスターメダル? クロノア ガンツ ロロ 大巫女 ムゥ ジャイアントムゥ よろいムゥ・ぎん よろいムゥ・きん たてムゥ ジャイアントたてムゥ グリッヅ グリッヅファランクス ジョーカー ジャンガ VAMPIREシリーズ デミトリ=マキシモフ モリガン=アーンスランド リリス フェリシア レイレイ フォボス ザベル=ザロック キュービー キャプテンコマンドー キャプテンコマンドー フーバー ジェネティー 翔 ウーキー ウーキー・L ウーキー・R キャロル ブレンダ Z(ズィー) ドッペル シュトゥルムJr. シュトゥルム ドラック Final Fight マイク・ハガー 凱 ストライダー飛竜シリーズ 飛竜 東風 南風 ソロ ソロ・量産型 飛燕 グランドマスター STREET FIGHTERシリーズ リュウ ケン 春麗 キャミィ 春日野さくら 神月かりん キャミィ ローズ 豪鬼 殺意の波動に目覚めたリュウ ユーニ ユーリ ベガ 燃えろ!ジャスティス学園 島津英雄 水無月響子 魔界村シリーズ アーサー 死神 レッドアリーマー レッドアリーマーエース レッドアリーマーキング レッドアリーマー・ジョーカー 大魔王アスタロト 超魔王ネビロス ロストワールド 名無しの超戦士1P 名無しの超戦士2P シルフィー ダストドラゴン ロックマンDASHシリーズ ロック ロール トロンにコブン ホロッコ レッドホロッコ アイスホロッコ ゴルベッシュ ファイアゴルベッシュ ロックマン・ジュノ ガイニートーレン GUNSURVIVOR 4 BIOHAZARD -HEROES NEVER DIE- ブルース 鳳鈴 DINO CRISISシリーズ レジーナ ヴェロキラプトル アロサウルス
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前ページ次ページゼロの独立愚連隊 サモンジらの目の前で森の木々を押しのけて人型に隆起する土、昨夜も見たフーケの土ゴーレム。その肩口にファイヤーボールとルイズの失敗魔法の爆発の火が見えるが、かまわずその塊は大雑把な人型を取って土ゴーレムとしての姿を完成する。 急がないと、そう思うサモンジの隣からタバサの口笛が聞こえたと思った次の瞬間、ドシャリッ、という重い音と共に青い竜がすぐそばに着地する。先ほどまで小屋の上を飛んでいたタバサの使い魔シルフィードだ。 「急ぐ。乗って」 そう言って竜の背に飛び乗ったタバサがサモンジに手を伸ばす。すぐ傍にある竜の頭に少し腰が引けつつも、その手を取って竜の体をよじ登るとそのまま座り込んでしまう。さすがに10キロもある破壊の杖を担いで走るのは辛かったらしい。 尻尾の側からギーシュがよじ登ったのを確認したタバサがポンとシルフィードの首の後ろを叩くと、羽を広げて大きく跳ぶ。そのまま羽ばたくと魔法のように――というか魔法なんだろうが――風を捕らえ、そのまま勢いよく飛び始める。 先ほどの魔法が放たれたあたりに向かうタバサの視線の先に、森から飛び上がる影が見える。サモンジが双眼鏡を赤外線モードから切り替えて確認するとキュルケがルイズを抱えて飛んでいるところだった。2人が無事に逃げられたことにサモンジも安堵する。 後は馬車に戻ってこのゴーレムを振り切って学院に戻れば任務は完了、フーケについてもロングビルという顔と素性もはっきりしている(はず)の人物が容疑者という情報は良いボーナスだろう。 乗る場所が少なくなっているシルフィードの上には乗らずに並んで飛びながらゴーレムから距離を取って互いの無事を確認する。 「や、お帰り。無事で何より」 「ありがとうサモンジさん。ロングビルとルイズが別行動してたから、とりあえずルイズと合流したところでゴーレムに襲われちゃってね。でも忠告の件だけど…」 「それなんだよなぁ…破壊の杖は手に入ったんだからこのまま帰りたい所だったんだけど……」 あのゴーレムを撃退するのは並大抵のことではない。見る限りフーケもゴーレムの上には乗らずに近くの森の中、木々の間からひそかにゴーレムを操っているのだろう。これを探し出して倒すのもまた骨が折れる。だが、その選択肢は潰されてしまった。 「サモンジ!どこに行くのよ、ミス・ロングビルを見捨てて逃げる気っていうの!?まだ出てきてないって事はフーケに襲われているかもしれないのよ、この使い魔でロングビルを探すんじゃないの?! ミス・ロングビルの調査と案内があったから私たちはここに来て、彼女の調査の通りフーケを見つけたのよ!それをフーケに襲われて逃げ帰るなんて誇りにかけてできないわ。それに置き去りにされたミス・ロングビルはどうなるのよっ!」 「そうなんだよなぁ。あそこの小屋を出た時点で全員揃ってたんだからすぐに帰れればよかったんだけど……あそこでロングビルを止められなかったのが痛かったな」 「何言ってるのよ、これはフーケを倒すチャンスじゃない。破壊の杖を取り戻して、さらにフーケを倒して帰るのよ!」 叫ぶルイズと頭を掻くサモンジをギーシュが困惑した顔で見る。キュルケも先程のサモンジからの忠告で思うところがあるのか、ルイズに同意せずにサモンジの反応を窺っている。 この反応からしてタバサとギーシュもフーケとロングビルに繋がりがあるというサモンジの言葉を完全に信じているわけではないようだし、今尚ゴーレムから遠ざかっている以上はさっさと結論を出さないと皆バラバラに行動を始めそうだ。 しかし、ゼロの汚名の返上に燃えて気がはやっているルイズにロングビルの疑惑を説明してもすぐには聞き分けないだろう。となればゴーレムを操るフーケを倒すか、どこかに隠れているロングビルを捕まえるか、だ。 ロングビルがフーケの協力者、あるいは本人というのは間違いない以上、確実にゴーレムは妨害してくると考えられる。ここにくる途中の馬車で戦力を確認した限りでは、あのような巨大なゴーレムへの有効手段はないが術者を探してそれを倒せばいい、と。 「しかたない。タバサちゃん、引き返してゴーレムの上で旋回してて。破壊の杖回収のついでにもう一仕事して帰ろうか」 その言葉にルイズは満足そうな顔で頷き、キュルケたちは驚いた顔でサモンジを見つめる。確かにロングビルがフーケの一味で無いとするならば見捨てるのは心苦しいが、あのゴーレムを掻い潜って森の中から一人取り探すというのはそれ以上の難事だろう。 皆の反応にサモンジは肩をすくめながらも自信ありげに笑った。 「ついでだからもう一つ手柄を立てておくよ。フーケ本人の討伐、あるいは協力者を捕まえるっていう、ね。なあに、皆で上手くやれば大丈夫だよ。作戦はだね……」 サモンジにまだ自覚は無い。以前のサモンジなら、この程度の戦果は欲張らずに無用の戦闘は避けていたはずだ。知らず、希望的観測に基づいてルイズの手柄が欲しいという願望を優先してしまっていた。 森の中の木の枝の上で上空を窺っていたロングビル、いやフーケは満足げに笑みを漏らす。このまま逃げられれば、破壊の杖を失い学院の宝物庫に近づく機会も失くしてしまい完全に骨折り損で終わってしまうところだった。 戻ってこないようなら自分をゴーレムに掴ませて人質にしてみようかと思ったが、これなら自分の姿をさらさずにすむかもしれない。後は適当に森の中や馬車を荒らしてロングビルを探しているように見せればゴーレムを攻撃してくるだろう。 所詮学生の群れと、妙な小道具を持っているにしても銃が使えるだけの平民。この巨大ゴーレムの敵ではないだろう。ぐるぐると上空を旋回しているのは周囲をしているのだろうが、いずれ森の中を探索に来ざるをえないだろう。 サモンジの持っていた、あの熱を見るとか言う道具を出されれば自分を人質に捕らえさせて見せればよい。全員が分散して手分けして探すようなら魔法の使えないルイズはサモンジを狙えばすぐに人質を増やせる。 さあ、早く降りて来い………自分の優位を疑わない、獲物を見る目でフーケは上空の飛竜を見張っていた。 ようやく旋回を止めて降りてきた風竜がルイズとギーシュ、キュルケの三人を降ろして再び飛び上がるのを確認したフーケはレビテーションを解いて地面に降りる。 サモンジが降りてこないところを見ると、空中からあのセキガイセンとやらで熱を見ることができる双眼鏡とかいう道具で自分を、「はぐれてしまったロングビル」を探すつもりだろう。ならば視線の通らない地面に降りておけば森の動物と区別が付けにくいはずだ。 自分とゴーレムの間に視線が通らないのは、敵を狙って攻撃せずに適当に暴れさせるだけなら問題ない。 そう、逃げるのは簡単なのだ。いざとなれば適当に悲鳴を上げてゴーレムに殺された振りをして地面に穴を掘って日が落ちるまで隠れてもいい。確実に逃げるためにミス・ロングビルの身分を捨てる覚悟をするなら、行方不明として雲隠れすることも考えよう。 適当にゴーレムを暴れさせ、奴等が破壊の杖を使用できたならばゴーレムを壊した後でロングビルとして合流して杖を奪う。奴等も破壊の杖を使えないようなら、諦めて引き上げるとしよう。 そう思って適当にゴーレムを動かしながら森の中を不自然でない程度にうろうろしていると、ゴーレムの方から爆発音が起きる。それも、2発3発と連続して。 「(馬鹿な、攻撃してきた!?)」 予想外の展開に一瞬慌てるフーケ。しかしすぐに落ち着きを取り戻す。この森に来る途中の馬車の中でフーケの情報を確認し合っていた際、トライアングルメイジの2人でさえゴーレムを破壊するのは難しいといっていたではないか。 恐らく、あの攻撃はフーケを見える場所に誘い出すこと、あるいは上空からロングビルを探す飛竜に向かわせないための牽制だろう。どうせゴーレムを破壊することはできない、捨てておこう………そう思っていた。 ドズゥゥゥン、という巨大な地響き。まさか、そう思って上空の飛竜の事も忘れてゴーレムの方へ駆け出すフーケが見たのは、森の木々を押し潰して倒れた彼女のゴーレムの姿だった。 削れた脚が自重を支えきれずに砕け、轟音と共に倒れたゴーレムを見てルイズとギーシュが歓声を上げて杖を突き上げる。自分たち2人の力だけでトライアングルメイジのゴーレムを、悪名高き土くれのフーケに勝ったのだ。 特に、今までゼロとあだ名されていたルイズはこの手柄によってついに周囲を見返してやったと、認めさせてやったという感動に握り締めた杖を胸に当てて思わず体を震わせ…と、足元のワルキューレが歩き出したため慌ててその肩を掴む。 「ギーシュ!調子に乗ってないで次に備えなさい、昨日の夜を知らないでしょうけどそいつは再生するわ!しっかりルイズを誘導しなさいよっ」 キュルケがギーシュを怒鳴っているのが聞こえる。再生する、という言葉にはっとして浮かれた気分が覚め、ぬか喜びをさせたフーケへの怒りが湧き上がる。 「この盗賊の癖に……何度だって倒してやるわ、かかって来なさいよ!」 今ルイズは、背中に浅いかご状の台座を付けたワルキューレの上に乗っていた。この2人の連携体制がサモンジの考えたゴーレムへの足止めのための作戦の一つだった。 ルイズ一人では、大きな魔法学院の教室を吹き飛ばす強力な爆発呪文があってもそれ以外が全くダメだ。ギーシュはドットとは言えそのレベルの魔法一通りとワルキューレという柔軟な運用ができるゴーレムがあるが、これという派手な取り得が無い。 それをサモンジは、ワルキューレでルイズという砲台を運ぶという手を提案した。これには一緒に聞いていたキュルケも意表を付かれた。こと魔法に関して、メイジは貴族としての誇りをどうしても持ってしまう。 サモンジの作戦のように、自分の魔法を道具として他人に完全に預けてしまうような使い方など考えたことも無かったのだ。確かに、人間並みの速度の全力疾走を疲れ知らずに行えるギーシュのゴーレムという馬は、自分も巻き込む危険のあるルイズの爆発呪文には最適だろう。 これがペガサスやグリフォンのような生き物を使えば自分の爆発に巻き込んだときに替えが効かないが、ギーシュのゴーレムならばいざというときに自分を巻き込む大爆発を起こしても新しいゴーレムを作ればいいだけだ。そしてルイズが敵の攻撃を気にして逃げ回る必要も無いため、走りながら呪文を唱えたときのように息切れした上にスタミナを使い果たすことも無い。 しかし、その後ろでキュルケはいち早く我に返って周囲とゴーレムに注意を引き戻す。昨日の夜、宝物庫を襲ったゴーレムはルイズの魔法で受けた傷を、地面と自分の体の土を練金の魔法で再生していたではないか。 まだ終わっていない。そして、今度は先程のように暴れるゴーレムを攻撃するのではなくこちらを攻撃してくるゴーレムの迎撃になる……ゴーレムを操るギーシュの仕事如何では、ルイズの危険は大きく上がってしまう。 「ギーシュ、あんたも軍人の家系なんだからちゃんとやりなさいよ。ルイズがワルキューレを巻き込んだら私がフライで助けに行くから、すぐに代わりのワルキューレを用意しておきなさい」 「ま、任せておきたまえ。しかしこれは良いな……僕のワルキューレがこれ程の戦果を上げるなんて、何か名前を付けたいな……」 そうこういっている間にも、キュルケの指摘通りにゴーレムは砕けた脚を再生し終えて立ち上がろうとしている。ルイズが杖を構えて詠唱を始め、ギーシュも慌ててゴーレムに向き直ってワルキューレをゴーレムの側面に回りこませる。 ルイズの失敗魔法の燃費はかなり優れたもので、拳大の金属の錬金ですらあの大きな学院の教室を吹き飛ばす。それに対して、フーケはあの巨大なゴーレムの脚の膝から下を錬金で再生した。 魔力の消費ではフーケの方が圧倒的に多いはずだ。しかし、それでもトライアングルメイジの精神力と比べればどちらが先に魔法が尽きるか…… 「(危なくなる前に何とかロングビルを見つけてよね、タバサ、サモンジさん……)」 森の木々の上スレスレを滑空するシルフィード。その首の根元に乗るタバサに支えられながら、サモンジが体を半ば以上乗り出して双眼鏡で森の中を調べている。 ロングビル、あるいはフーケの捜索を始めた直後は、ゴーレムの傍にフーケがいるはずと言うタバサの言葉に従ってゴーレムの傍の森だけを見ていたが、ゴーレムの様子を見たタバサ即座に判断を変えたのだ。 キュルケたちを無視して行動するにしても、森の木をなぎ払ったりあるいは一方向にまっすぐ進むようならフーケがロングビルの方へ――敵にしろ味方にしろ――向かっていると判断できる。 しかし、あのゴーレムは足元の木に引っかかりながらふらふらと歩き、時折足踏みをしたり適当に拳を宙に振るっているだけだ。これはフーケがゴーレムの傍で指示を与えているのではなく、ゴーレムが見えない位置から適当な命令を出しているだけだと言うのだ。こと魔法に関してはサモンジもアイデアは出せても定石は解らない。タバサの指示に従ってゴーレムの傍を離れて周囲の森の探索に移ろうとした直後、何発かの爆発の後に大きな地響きが起きる。 「おっと。ルイズちゃんたちもやってくれてるなあ…よーし、タバサちゃんこっちも頼むよ」 「わかった」 この判断は責められる物ではなかっただろう。ただ、致命的に間が悪かったのだ。タバサの方針転換とルイズがゴーレムを転倒させたタイミングが重なったために、フーケとシルフィードがすれ違ってしまったのだ。 ロングビル、あるいはフーケの捜索を始めてから2回ほどゴーレムが地響きを上げて転倒する音が聞こえた直後、シルフィードが急旋回を行いサモンジが悲鳴を上げる。 「うわわっ、何があったんだタバサちゃん?!」 「裏をかかれた。フーケがゴーレムの傍に戻っている」 サモンジが双眼鏡の赤外線モードを解除して見ると、確かにゴーレムの動きが先程と違って何かを追いかけているようだ。おそらく、サモンジの作戦に従って時間を稼いでいるルイズとギーシュだろう。 先程までの捜索でかなりの時間を浪費している以上、そろそろ捜索を切り上げることも考えるべきだ。それに、先程までの捜索の空振りと、今までのフーケの行動―ロングビルを人質に使ってない―を考えれば……ロングビルとフーケは同一人物で単独犯の可能性が高い。 「よしタバサちゃん、このままゴーレムの近くまで行ったらスピードを落として低空飛行でゴーレムの正面を横切ってくれ。破壊の杖でゴーレムに一発入れるから、その間に皆を回収して逃げよう。捜索は打ち切りだ」 「使い方が解るの?」 思わず振り返って不思議そうにたずねるタバサに、ははっと笑いを返す。 「なあに、この星じゃあこんな重火器は見たことないだろ?楽しみにしてなさい」 「はぁ、よし…これでまた時間が稼げるわ………」 キュルケの腕の中でルイズが呟く。ルイズの息が上がってきている、そろそろ限界が近いのかもしれない……とは言えキュルケにはあのゴーレムに有効打を与えるような魔法は無い。歯噛みしながらギーシュが新たに作ったワルキューレにルイズを降ろす。 木の根に足を取られて転びそうになって脚が止まったワルキューレにフーケのゴーレムが向き直り踏み潰そうと脚を振り上げたため、ルイズが慌てて錬金をゴーレムの足にかけて自分ごと吹き飛ばして距離を取ったところをキュルケがフライで受け止めたのだ。 「ミス・ヴァリエール、ツェプルストー。すまない、先程のは僕の失態だ」 「それは後で良いわ。それよりギーシュ、あとワルキューレは何体?」 「今回のは初めて作るからね、手ごたえからして全部で5体、後3体は作れるとおもう」 その言葉にそう、と答えてキュルケは考え始める。ギーシュの方はまだ余裕があるようだが、ルイズがまずい。この様子では失敗魔法もあと十数回、無理をしてももう数発で打ち止めだろう。ゴーレムの再生速度は衰える様子が無い…確実にルイズが先に潰れる。 「ルイズ、次からはちょっとペースを落しなさい。貴方の精神力が尽きる事を悟られたらまずいわ。フーケの方も貴方を倒すことに集中してロングビルの捜索は後回しにするみたいだから、なるべく魔法は控えて」 「なっ…ツェプルストー、私があの盗賊より先に根を上げるって言うの!?私はまだやれるわ!!」 この期に及んでまだルイズはこの強硬に意地を張る。キュルケはこの実年齢より幼く見える外見よりさらに幼い精神年齢をした幼馴染に軽い頭痛を覚えながらもゆっくり言い聞かせる。 「いい?ゴーレムを倒したからって何か手柄になるの?必要なのは破壊の杖を持ち帰ることと、フーケを捕まえること。あんたがやれるやれないじゃなくってタバサたちがフーケかロングビルを見つけるまでの時間を稼ぐのが私たちの仕事なの」 噛んで含ませるようにゆっくり強く言い聞かせるキュルケの言葉にようやく理解を示す。 「…そうね。ゴーレムを壊してもフーケが逃げちゃ意味が無いわね……解ったわよ、でもフーケを捕まえたとしても一番の戦果を挙げたのはゴーレムを足止めした私ってことは忘れないでよ」 そう言うとルイズはワルキューレの肩を叩きながらギーシュへ視線を向ける。ギーシュが頷いてワルキューレを再度ゴーレムの方へ走らせる。不安そうに見つめるキュルケと真剣な表情でゴーレムの動きを観察しながらワルキューレを操るギーシュ。そしてフーケのゴーレムの前でその注意を引くルイズ。 ルイズも強がって見せてはいたが、やはり自分でも疲労しているのが解っていた。そこにキュルケのペースを落としていいとの言葉だったのだ、言われた直後は反発していたがやはり疲労と油断から魔法を放つペースは先程までと比べれば大きく落ちてしまっている。。 その変化、その隙を実戦経験で勝るフーケは見逃さなかった。先程までのルイズを踏み潰そうかという動きから、大きく体をそらし腕を振りかぶってくる。今までと違う動きにルイズたちに緊張が走るが、予想外の行動に対応できなかった。 ゴーレムは、振りかぶった腕をそのまま放り投げて来たのだ。肘の辺りから切り離された腕がルイズの頭の上を通り過ぎてルイズの後ろ、キュルケたちとの中間当たりに炸裂して土や石を飛び散らせ、大量の土煙を舞い上げる。 「きゃああ!?」 そしてその地響きでワルキューレの上から放り出されたルイズは背中と肩をしたたかに打ちつけ、飛び散った石の破片に顔を撃たれて目に涙を浮かべながらも状況を確認しようとして顔を上げて、 「あ……あぁ……」 巨大なゴーレムと、目が合った。そう感じたのは間違いではないようだった。ゴーレムはルイズの方を向いたまま、短くなった腕を胴体の土を回して再生すると、両手を組んで振りかぶる。無論、それが振り下ろされる先は自分以外ありえない。 死ぬ。その予感が胸を覆いつくし恐怖で声すら出せず凍りつくルイズ。恐怖と混乱で逃げることも死への覚悟もままならないルイズにゴーレムの両腕が振り下ろされる―――前に声が振ってくる。 「タバサちゃんそのまま減速無しで急降下!!」 ルイズの上に影が下りる。死ぬ、その直感が目の前の光景を仔細に、時間が止まったかのように伝えてくる。今にも振り下ろされそうなゴーレムの両腕、その光景に割り込む両足をそろえて落下するシルフィード。その上で片膝を着いて破壊の杖を肩に担いだサモンジの姿。 爆音。爆風。 私は死んだ。爆風に吹き飛ばされながらそれだけ頭に浮かべてルイズは意識を手放した。 前ページ次ページゼロの独立愚連隊
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ガキンッ 叩きつけられるゴーレムの鋼の拳を、デルフリンガ―で受け流し刀身が鈍い音を立てる。 「一応褒めておいてやるぜ、その頑丈さ」 「俺の偉大さが判ったかアヌ公」 「ケッ、褒めてんのはお前を作った刀鍛治だぜ」 軽口を叩きながらも、くるくると身を翻しその鋼鉄の腕を、アヌビス神で斬りつける。 キンッ しかし高い音がして弾かれる。 「くくっ、鋼鉄のゴーレム……その硬さ憶えたぞッ!」 しかし二度目の斬撃は鋼鉄をバターの様にあっさりと斬り飛ばす。 動きが重たいゴーレムの周りを、女神が舞うかの様に華麗にワルキューレが跳び、そして跳ねる。 「お仲間が使い手だった時はおどれーたがよ。こうしてきちんと剣の癖して剣を操れるってんだから納得だ」 ゴーレムの後ろを取りながら、鋼鉄の部分をアヌビス神、そうで無い部分をデルフリンガーと器用に使い分けながら次々と斬りつけて回る。 身体から引き出せる力を最大限とし、人の目にも止まらぬ速度で、今までのゴーレムの再生速度を越える速さで四方から斬撃を加え続ける。 タバサ操る風竜のシルフィードが一瞬、アヌビス神らの背面を翔け抜ける。その一瞬タバサがこくりと頷くのが見えた。 大きく跳躍し、魔剣、妖刀、二振りを持ってして大上段から一気にゴーレムを上から下へと斬り裂き、其の侭跳ぶ様に後ろへ下がる。ワルキューレの青銅の身体が、その負荷に耐え切れずに罅割れを大きくし、肩が、背が、砕け崩れる。 自らの側を旋廻し飛翔する風竜に向ってアヌビス神が怒鳴るように叫ぶ。 「ギィィーシュ!!」 叫びに応える様に花びらが舞い、ワルキューレの砕けた身体を次々と健常体へと『錬金』していく。 ギーシュのその動きに続けてタバサが杖を大きく振るう。それと共に巨大な竜巻が現れ、ゴーレムを包み込む。 「次は、あ・た・し」 キュルケが杖を振るい巨大な炎を放ち、竜巻を火炎竜巻へと変える。新鮮な酸素を次々と吸い込む竜巻が炎をより高熱とし、渦巻く高熱の風が、全身切裂かれたゴーレムの全身の構成をぼろぼろにしていく。 「次はあなた」 タバサが少し呆然とその様子を伺っていたルイズを振り向く。 「わ、わたし?」 「これ以上は打撃や衝撃を与えないと駄目。風では足りない。氷は炎で弱る」 タバサがこくりと頷く。 「あの火の中ではワルキューレは耐えられない」 つまり失敗魔法の爆発力で攻めよと彼女は言っている。 ぱしんっとキュルケがルイズの背を叩く。 「わ、わわ、判ったわよ!」 息もつかせぬ速度で次々と、もっとも詠唱が短いルーンを唱える。 火炎竜巻に翻弄されるゴーレムの巨体の彼方此方で、ボンッボンッと爆発が起こり。その脆くなった部分を崩していく。 竜巻が収まった後には、身体を白ませボロボロになったゴーレムが佇んでいる。しかしその身体は未だ動きを止めない。 ワルキューレの身体を持ち直したアヌビス神とデルフリンガ―が、大きく吼え、ゴーレムへと飛び掛る。 脆くなった肩を踏みつける。 半壊した片腕を斬り捨てる。 その頭部を叩く様に斬りつけ砕く。 「おれ的にイメージは良くねえけどよォー」 「あ、何だって?」 「気にするな、行くぜェー」 胴を、狂った様に両の手を振るい次々と斬りつけはじめる。 「斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る」 連撃の負荷に耐えかね、ワルキューレの肩が、腕が次々と皹を走らせ、ギシギシと疲労音で泣き声を上げる。 「か、勘弁してくれ……た…まえ…」 ギーシュが顔を真っ青にして、ふらふらしながら、シルフィードの上から薔薇の花びらを撒き散らす。 それはタバサが起こした小さなつむじ風と共に、花吹雪となってワルキューレを美しく彩る。 ゴーレムの上半身が細切れとなり風に散る。 花吹雪と共に力を取戻したワルキューレを酷使し、其の侭ゴーレムの、腹、腰へと斬撃を加える。 「もういっちょ行くぜデルフ!!」 「おうよ、いっちまえ兄弟!!」 「かァァァァァ―――――― 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬るKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILL KILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILL KILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILL KILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILL KILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLキッルァァァァァァ―――!!!!」 足首を残しゴーレムがサイコロの様に切り刻まれ散る。 それは魂運ぶ戦乙女が齎す死の踊り。 「やっぱおれ、これはイメージ悪いな。オラオラ見てえだ」 「オラオラってなんだ?」 「気にすんな」 そしてワルキューレの身体がついに耐え切れず次々と崩れる。 肩が、腕が、肘が、掌が、首が、胸が罅を走らせ砕ける。 アヌビス神とデルフリンガ―が、崩れる手から取り落とされ、青銅と土の山の上に突き立つ。 「やったの?」 キュルケが下の様子を首を伸ばす様にして覗き込む。 「はは……これで終ってくれていないと僕はもう駄目」 ギーシュはついに力を使い果たし、気を失う一歩手前とばかりにシルフィードの上に突っ伏す。 ルイズは自分の手の平を見て、何かを握る様にぐっと力を入れる。 タバサは気をまだ抜かずにじぃーっと下の様子を伺い続ける。 「駄目……まだ」 残った足首からゴーレムが回りの土を取り込みながら再生を始める。 「うっそォーん」 「だ、だだだ、駄目じゃねえかァッ!」 「脚だ、脚残したからっ」 「ア、アホォッ、何で最後まで斬らなかったんだっ」 「ちょ、ちょっと地面に埋まってたから、てへっ」 「てへっじゃねえ、この若造ッ!」 「と、兎に角やり直しだ。ギィーッシュッ!!」 アヌビスの声に、上空からタバサが腕で×の字を書いて答える。 その僅かなやり取りの間にゴーレムは腰の辺りまで再生している。 「マジかマジかマジか」 「そりゃドットメイジにあそこまでやらせちゃ持たねえだろうよー!」 「嘘だろ嘘。だって修理の分考えてもワルキューレ七体行ってねえよォー」 「馬鹿でっけえ剣作らせてたじゃねえか馬鹿っ!それにあんな空の上から地上への『錬金』 普通にやるよりちょっと負担でかいって。馬鹿馬鹿馬鹿っ!」 「おれ達さっきまで格好良かったよな?」 「ああ、間違いなくぶっちぎりで俺たち伝説だったぜ」 「じゃあ今はどうだ?」 「可愛い鞘付けて武器屋のバーゲンワゴンセール品以下だーな」 上半身まで再生したゴーレムが腕を振り上げる。 「あのゴーレムもワルキューレみたいに操っちまえよ。それでオッケーだ兄弟」 「どうやってェー。最初に触った時にバラバラ粉々だァー」 「使えねえなオメー」 「人の事言えるか!」 「「ははははははは……」」 二振りはお互い言い合うだけ言い合うと、渇いた笑いしか出てこなくなった。 シルフィードの上、ルイズがすくっと立ち上がる。 「タバサ!ゴーレムに『エア・ハンマー』を! キュルケはわたしに『レビテーション』!」 そしてそう言うやいなや飛び出していた。中空に向って。 「あ、あんた何をっ!」 キュルケが慌てて『レビテーション』をルイズにかける。 それによる減速を確認してから、タバサが『エア・ハンマー』を再生したゴーレムに叩き付ける。 先程よりも幾分小さい再生中のゴーレムが、その衝撃で後によろめく。 地に降り立ったルイズが、決して早くない全力ダッシュで、アヌビス神とデルフリンガ―へと駆けより飛びついた。 「脳味噌がマヌケかっ!『危なくなったら躊躇わずに撤収しろ』っつっただろうがっ!」 「使い魔を見捨てるご主人さまはいないの!」 怒鳴りつけてくるアヌビス神にルイズが怒鳴り返す。 「けど、俺等所詮剣だ。お前等の人生の何倍も、もう充分にやってきた剣だ。生き物でもねえ!」 デルフリンガ―が横から怒鳴りつける。 「それでも、あんた達だって、喋って、考えて、喜んで、泣いて、ふざけて、喧嘩して、その他にも色々色々よ。 人と同じだったじゃない!」 ルイズは更に怒鳴って睨みつけて黙らせる。 そして、右の手でアヌビス神を。左の手でデルフリンガ―を精一杯力を振り絞って持ち上げる。 それらは少女の手には、余りにも似つかわしくなく、そして重たい。 「アヌビス!わたしはあんたに『許可』するわ!」 二振りの剣を構え吼える。 「とんだご主人さまだな。え?アヌ公」 「けっ、言っといてやる。こいつは俺だけのご主人さまだ! デル公、貴様のご主人さまはこのおれだ。判ったか糞兄貴!」 「んじゃ行くぜ。おれに全部預けろ」 アヌビス神の柄のルーンが再び輝きを放つ。 「アヌビス神ッ! デルフリンガ―ッ! ルイズ 二 刀 流 !!」 そして『ガンダルーヴ』ルーンの輝きは今までよりも強く!強く!煌く! 振り下ろされたゴーレムの鋼の拳を、両の剣を交差させ受け止め、其の侭身体を浮かせ後ろへ飛ぶ。 「やつの材質はさっきより弱ってるぜ」 「だがよ兄弟、さっきのアレは、無理だろ?」 「ああ、この細腕でやっちゃ腕がぶっ壊れちまうね」 アヌビス神はルイズの身体を、流れる様に操る。先程のワルキューレなどと比べる事もできない軽やかなステップが踏まれ、桃色がかったブロンドの髪が、太陽とルーンの輝きの光にキラキラと煌く。 次々と繰り出される斬撃が右、左、右、左と順に繰り出されゴーレムの身体を少しづつ削ってゆく。 その舞いを捕らえる事が出来ずにゴーレムは無様に腕を振り回す。 ゴーレムの拳が先端から少しづつ少しづつ、斬って捨てられる。 決して負荷が掛らぬ様に、決して速くはなく、しかし鋭く。 これ以上削らせまいと、ゴーレムは左右の腕を同時に、蚊トンボでも叩き潰す様に振る。 しかしその右の腕をデルフリンガ―で受け止め、其の侭の勢いで左の腕をアヌビス神で斬りつけ、そのままその峰を更に勢いで蹴りつけ、その切れ味を持ってして一気に腕を斬り飛ばし切り抜ける。 宙で舞う様にくるくると身を翻し、大地へと降り立ちまたくるっと一回転し全ての力をその舞いの内に逃がす。 「おい、何でも良いから魔法の準備だッ!」 アヌビス神は素早くデルフリンガ―を鞘へと納め、杖を取り出させる。 「詠唱の時の動きは憶えてる、舌噛まない様にルーン唱えろ」 アヌビス神と杖の二刀流へと切り替え、ゴーレムの腕を捌いた後、軽やかにその懐へと入り込む。 そして腰へ一閃。返す刀で更に一閃。脚の付け根近くを斬り飛ばす。 「今だ!」 「う、うん! 『フライ』!」 至近距離で確実に、その斬り口へと、ゼロの『フライ』を撃ち込む。 そして爆風に乗る様にして、其の侭ゴーレムの懐から飛びのく。 片足の付け根だけ突然爆破されたゴーレムは、バランスを失い転倒する。 「押さえ込んでてくれ!」 アヌビス神が上空の仲間達へと向かい叫ぶ。 タバサによって起き上がろうとするゴーレムへ次々と『エア・ハンマー』が叩き込まれ、砕けた脚が直ぐに『練金』されない様にキュルケの『フレイム・ボール』よって脚が周辺の土ごと焼かれる。 しかしそれすらも、何する物ぞとゴーレムは両の腕を持って、走るルイズを追う為に動かんと足掻く。 だが一枚だけ風に乗り舞う薔薇の花びらがゴーレムの眼前へと舞い落ちる。 そして地より現れる『青銅』のゴーレム『ワルキューレ』……いや、その胸より上。それが首へと絡みつき動きを邪魔せんと、必死にぶら下る。 「ははは、なんとか上手くいったよ……」 シルフィードにしがみ付く様にして、下を見ながら杖を振るギーシュがいた。 「で、どうするの?小屋に向って」 頭だけが自由になるルイズが、突然の己の身体の動きが判らずに問う。 「おれとしちゃ、気にいらねえやり方なんだがよ。 さっきあの小屋に有った物の中に、一発逆転の物がな」 半壊した小屋へと走り込み、ゴミの様に積まれた物の山をあさる。 鞘に納められているデルフリンガーが、なんとか身を乗り出して覗き込んでくる。 「判ったぜ。この『鉄球』だな?見た目的に確実に強そうだぜ」 「違う、只のボールだ、そんなもん!」 ぽいっ 「この赤い石か!確かにこいつぁスゴイパワー秘めてそうだぜ。 魔法見てえに光線がでてゴーレムを焼き払えるんだな?」 「6000年生きてボケたかデル公!夢見るな!」 「わ、判ったぜ。この釣竿でゴーレムを操るフーケを釣……」 「あった!」 アヌビス神は先程投げ捨てたロケットランチャーを見つけた。 「何だこの筒は」 「こ、これって『破壊の杖』じゃないの!宝物庫見学した時見た事有るわ!」 「何揃って寝言言ってんだ。こいつは、ロケットランチャーだ。この型はM72Aか。杖なわきゃねえよ」 「なんだそりゃ」 「ありていに言えばな、あの程度のゴーレムは一撃で粉々にしちまう飛び道具だ。 威力はすげえぞ。昔ちょいと兵隊操ってぶっ放した事有るがよ、上手くやりゃ学院の塔も一発だぜ多分。 ま、おれが生まれた世界の兵器だ」 「それどういう事?」 「説明は後だ、両手で扱う物だからな。ちと、おれを咥えててくれ」 ルイズに己を咥えさせ黙らせると、ロケットランチャーを発射体勢にしながら、外に飛び出て押さえ込まれているゴーレムに向き直る。 扱い方は、既に昔『憶え』ている、考えるまでも無い。 「飛び道具ならあの中から撃ってもいいだろーに。急ぎだろ?」 「黙ってろデル公。こいつは屋根も無くて殆ど外な状態でも、屋内はあんまよくない」 ルイズは不思議な思いだった。己の手が知りもしない武器を自由自在に操るその様が。 「しっかり押さえてろよォー……」 言うと、発射トリガーを引く。 ルイズはその目で、筒から、白煙を吐く太く短い矢の様な何かが飛び出したのを見る。 それは吸い込まれる様にゴーレムの胴に減り込む。その数瞬後に大爆音が響き渡る。反射的に自由になる目を閉じる。 ゴーレムは粉々に砕け散り、土の塊が雨の様に辺りに降り注ぐ。 「な、なんだこりゃ。おでれーた」 一部始終を見ていたデルフリンガ―が声を振るわせ驚く。 「つまんねえ兵器って奴だ」 それに対しアヌビス神が心底くだらないと言った風に吐き捨てた。 「ま、その気持ち判らんでもねーな。 あんなのごろごろ有った日にゃ俺たちゃ用済みだ」 「って事だ。 やっぱ斬り合わねえとな!」 言うとアヌビス神はルイズへと、身体の主導権を自ら返した。 ルイズは未だ呆然とし、ゴーレムが吹き飛び消え去った場所を眺めている。 そこにふらふらとシルフィードが降りてきた。どうやら上空で先程の爆風をモロに受けてしまったらしい。 「わ、わりぃ。そっちへの被害の事、おれすっかり忘れてた」 アヌビス神がふらふらしながら降りてきたキュルケとタバサへと一応とばかりに詫びる。 ギーシュはシルフィードの上でぐたぁーと伸びている。シルフィードも地面にべたぁーっと伸びている。 「さ、流石『破壊の杖』凄まじいわね」 けほけほと咳をしながらキュルケが感嘆の声をあげる。 同じくけほけほしながらタバサが回りをきょろきょろして呟いた。 「フーケは?」 言われてみれば、この戦闘中一切フーケの姿を誰も見ていない。 全員一斉にはっとし辺りを見渡す。ギーシュ以外。 辺りを見渡していると、偵察にでていたミス・ロングビルが、茂みの中から現れた。 「ミス・ロングビル!フーケはどこからあのゴーレムを操っていたのかしら」 キュルケがそう尋ねると、判らないという風に首を振った。 そのまま『M72LAW』を抱えて座り込んでいるルイズへ『ご苦労様』と言いつつ歩み寄る。 「ミス・ロングビル!」 キュルケが叫んだ。 なんとミス・ロングビルが後ろからルイズの首筋に杖を突き付けている。 「どういうことですか?」 冷汗を流しながらルイズが、ミス・ロングビルを見ようと首を捻る。 「さっきのゴーレムを操っていたのは、わたし」 彼女はルイズの腕を強引に引いて無理矢理立ち上がらせ、そのまま後ろから押さえ込んだ。 To Be Continued 11< 戻る
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登録日:2022/08/18 (木) 15 40 02 更新日:2022/08/20 Sat 10 54 31NEW! 所要時間:約 1 分で読めます ▽タグ一覧 ウマ娘 ウマ娘 プリティーダービー プランカルキュールとは、『ウマ娘 プリティーダービー』を元ネタとするあにまんウマ娘になりたい部の登場キャラクターである。 CV:████ + 目次 ◆プロフィール 概要 ☆3[LIFE.exe]スキル固有スキル:/\cl(L 1_p\/ 1(_ 初期スキル 覚醒レベル ◆プロフィール 生年月日:4月1日 身長:145cm 体重:微増(成長期だと信じたい) スリーサイズ:B66・W47・H72 学年:中等部 キャラクターソング:██████████ + 親愛度ランク1で解放 身長:145cm 体重:微増(成長期だと信じたい) 誕生日:4月1日 + 親愛度ランク2で解放 得意なこと:論理的思考 苦手なこと:即興での行動 + 親愛度ランク3で解放 耳のこと:大きいけど冷えにくい 尻尾のこと:手入れが雑な割には綺麗 + 親愛度ランク4で解放 :両足ともに22cm + 親愛度ランク5で解放 家族のこと:3世代16人の大家族 + プランカルキュールの秘密① レッドコーダー中括弧内には1以上の整数を入力してください。 例 &footnote(){1} + プランカルキュールの秘密② レースは力押しでなんとかする派 「才能」とは「生まれ持った能力」である。 「才能」とは「能力の伸びやすさ」である。 だが、「もっとも重要な才能」は「絶対にあきらめないという意志」である。 彼女は身をもってそれを証明して見せたのだ。 20██年URA「名ウマ娘の肖像」プランカルキュールより 概要 ハッピーミークやリトルココン等と同じ、モチーフとなる競走馬が存在しないウマ娘。 非常に無口であり、イベントで出てきてもたいていの場合黙々と練習している。 レースではバ場・距離・脚質を問わず走れることもあり、実装されている全てのレースで目撃報告がある。 一人称は「私」なのだが、殆ど喋らないせいで育成ウマ娘として実装されるまで一人称が分からなかったという逸話を持つ。 勝負服は黒のフード付きパーカーワンピースだけどいう非常にシンプルなもの。 プレイヤー間では作中と同じように「プル」と呼ばれることが多い。 ☆3[LIFE.exe] 性能 バ場 芝:C ダート:C 距離 短距離:C マイル:C 中距離:C 長距離:C 脚質 逃げ:C 先行:C 差し:C 追込:C 成長補正 スピード スタミナ パワー 根性 賢さ 6% 6% 6% 6% 6% スキル 固有スキル:/\cl(L 1_p\/ 1(_ レースの終盤で呼吸を整えてラストスパートの準備をする。 + 発動条件および効果 レースの終盤に入ると同時に発動。速度と加速力をちょっと上げて持久力をわずかに回復させる 初期スキル 末脚 右回り◎ 左回り◎ 覚醒レベル Lv2:直線巧者 Lv3:曲線のソムリエ Lv4:コーナー回復◯ Lv5:弧線のプロフェッサー 名前 コメント
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『ワルドマンが倒せない』 作詞・歌 平賀才人 (前奏) 気がついたら 同じ展開でプレイ そしていつも同じ場所で負ける 諦めずに アルビオンまでたどり着くけれど すぐにルイズ結婚 ギーシュのモグラがいれば 楽に味方を呼んでくれるけど 何回やっても 何回やっても ワルドマンが倒せないよ あの竜巻 何回やっても避けれない 後ろに回って 斬り続けても いずれは風に飛ばされる ガンダールヴも試してみたけど 遍在相手じゃ意味がない! だから次は絶対勝つために 俺はデル公だけは最後まで持っておくぅ~ (間奏) 気がついたら ルイズもう飛び出してる そしていつもそこで俺が救う 諦めずに 高い大剣振り回すけれど すぐにポキリと折れる クロスの強キャラいれば 楽に敵を攻略できるけど 何回やっても 何回やっても フーケさんが倒せないよ あのゴーレム 何回やっても強すぎる 後ろに回って 魔法撃っても いずれは土に埋められる ガンダールヴも試してみたけど 本体やらなきゃ意味がない! だから次は絶対勝つために 俺は『破壊の杖』は最後まで持っておくぅ~ (間奏) ギーシュのモグラがいれば 楽に味方を呼んでくれるけど 何回やっても 何回やっても ワルキューレが倒せないよ あの青銅 何回やっても避けれない 後ろに回って 距離をとっても いずれは距離を詰められる ガンダールヴも試してみたけど 丸腰パンチじゃ意味がない! だから次は絶対勝つために 俺は長剣だけは最後まで持っておくぅ~…… (倒せないよ……) (終奏) (ティウンティウンティウンティウン) (GAME OVER)