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アリス No.192 魔人 ★★★ ② M2 DN 歩 AP4/HP4 ゆうわくのきり M2 敵ナカマは、このナカマをブロックすることができなくなる。 『かく実にダメージをあたえられる』 ベリアルとネビュロスにいつわりの命をあたえられた永遠の少女。 解説 入手方法
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登録日:2022/08/12 Fri 20 36 12 更新日:2024/06/02 Sun 23 07 36NEW! 所要時間:約 16 分で読めます ▽タグ一覧 1986年 80年代テレビアニメ ※料理漫画です アニメ アニメ終盤は鬱展開 サンライズ テレビ東京 ミスター味っ子 リアクション 今川泰宏 何故かなかなか立たなかった項目 口から光線 多すぎるリアクション要員 完結 寺沢大介 料理漫画 漫画 講談社 週刊少年マガジン 過剰演出 『ミスター味っ子』とは、寺沢大介の漫画作品である。 1986年から1990年まで週刊少年マガジンで連載された。 ●目次 【概要】 【料理について】 【テレビアニメ】 【登場人物】 【余談】 【概要】 下町にある日之出食堂を切り盛りする料理少年の味吉陽一が様々な料理対決を行いながら成長してゆく。 続編として、陽一の息子である味吉陽太が主人公となった「ミスター味っ子Ⅱ」と、 Ⅰ終了後直後の時系列で陽一が過去へとタイムスリップする「ミスター味っ子 幕末編」がある。 なお、Ⅱ以降は寺沢の作風が大きく変わったこともあってか、登場人物のビジュアルが若干異なっている。 ミスター味っ子Ⅱについては初代では触れられなかった食にまつわる社会問題などに触れたり、 原作では完全に放置されて終了した味将軍グループについても回収されるなど、初代を見たことがある人には是非みて貰いたい作品。 アニメのイメージが強すぎるせいか、アニメから漫画に入った人にはあまりに普通過ぎる展開に拍子抜けする人も多いとか。 【料理について】 対決の流れについてはミスター味っ子の料理勝負を参照。 本作で登場した料理について思い付き先行だったらしく、実地検証無しで描かれたものが多い。 例としては コッテリとしてとても飲めそうに無いラーメンスープに、ポンカンを練り込んだ麺を出す 串焼きのパン包みハンバーグが炭火で焦げるので、アルミ箔で包んで対応。更に、味付けは丸のままの粒胡椒 「フライ定食」の勝負でトンカツ+魚のフライに ご飯に濃い味を付けて丸ごと揚げたもの を付ける。つまり大きなフライが3つ+キャベツ+味噌汁で白飯がない「定食」 など。 特に、パン包みハンバーグは、素人の方が試してみたところ、アルミ箔を巻いてもパンは見事に焦げ(陽ちゃんの嘘つきぃと泣いていた)、 粒のままの黒胡椒は、 ガリ… (=w=;) ↑こんな顔になっていた。 そして、彼女は、ブログでの数々の再現料理が作者の目にも止まり、オフ会にて寺沢大介に、この串焼きパン包みハンバーグを振る舞ったのだが、 「ああ、このハンバーグ、本当に出来たんだ」 と、作者自身からのお言葉も賜っている。 それに対して対戦相手の料理は 実在する普通の料理をモデルにする ことが多いため 大人になってから見直すと敵側の方が旨そう、食いたいと思わせる勝負が多い。 一応フォローしておくと、あくまで「普通の料理では勝つのが難しい」という状況(*1)が多いためやむを得ず奇策に走る事が多いだけで、陽一自身は別に突飛な料理好きというわけではない(はず)。 実際一発勝負ではない新メニュー開発がメインの回では、まず普通の料理を作り、それで発生した問題を解消するために試行錯誤するという段階を踏むパターンが殆ど。 一応出来たら美味しい料理はあるので文庫版の巻末にレシピが記載されている。 最近ではYoutubeで再現している動画もあるのでそちらも是非。 【テレビアニメ】 1987年から1989年までテレビ東京系で放送。 制作はサンライズで、同社では「シティーハンター」に次ぐ漫画原作作品である。 当初は2クールで終了予定だったが、好評につき2年間で99話が放送された。 本作の最大の特徴は、初監督となった今川泰宏氏による荒唐無稽なリアクション描写である。 口から光線は当たり前、変形や食材の擬人化等人間をやめることは当たり前、空を飛ぶだのアヘ顔といったトリップな演出も頻繁に見られた。 詳細なリアクションについては味皇も参照。 ブラボーおじさんとデフォルメされたメインキャラが料理や食材をわかりやすく説明する解説パートが本編内に挿入されていた。 寺沢はアニメの影響で漫画もギャグ寄りになってしまいかけたと述べており、後に描いた「将太の寿司」ではその傾向が強く見られる。 また、以降のバトル系料理漫画でも本作のようなオーバーなリアクションが定番と化すなど、その後に与えた影響は大きい。 作中には時事ネタやアニメ・時代劇のパロディに中の人ネタが多数登場しており、時折アウトに近いアウトなネタもちらほら。 そういう点では「焼きたて!!ジャぱん」や「銀魂」など、サンライズアニメの特徴でもある「スタッフの悪乗りによるパロディ」の元祖ともいえる。 また、制作会社が制作会社だけにロボットアニメのSEも頻繫に使用されている。何故か秘孔を突かれた時のSEも出て来るのだが 登場人物にアニメオリジナルキャラクターが多いのが特徴。 味吉陽一の嫁と評判の高いはずなのに原作に逆輸入されなかった山岡姉弟や味将軍七包丁に代表されるどう考えてもコミケのコスプレにしか見えない変態料理人が番組を彩った。原作準拠の登場人物でも大幅に設定が変更されたキャラクターが多い。 ここまで来るとギャグ漫画になっているのでは?と思われがちだが、本筋のストーリーとして味将軍グループと味皇料理会の対立から和解、そして料理をするのに本当に大切なものとは?というテーマが貫かれており、最終回では若干鬱展開になりつつもきっちりと大団円を迎えている。 どっかのパン漫画の最終回とは大違いだ 冒頭に記した主題歌はアニソン屈指の名曲として人気が高い。 次述の高山みなみの他、高木渉も本作で声優デビューを果たしている。 【登場人物】 ◎はアニメオリジナルキャラクター。 味吉陽一 CV 高山みなみ 本作の主人公。 父・味吉隆男の跡を継ぎ、日之出食堂の調理を切り盛りする天才少年料理人。 中学生らしく熱くなりやすい性格だが、料理に関しては大人に臆することなく立ち向かう。 ぶらりと日之出食堂に立ち寄った味皇に二度揚げを使ったカツ丼を振る舞い、彼の目に留まって以来、味皇グループ料理人との勝負に巻き込まれる。 アニメ版では勝ち気で自信家な描写も加えられた。 演じた高山みなみは本作が声優デビュー。 序盤の頃は彼女の初々しい演技が聞くことが出来、ストーリーが進むにつれてどんどん演技力が成長していくのがよく分かる。 高山氏のファンは必聴。 味吉法子 CV 横尾まり 陽一の母親にして日之出食堂を支える。 東北地方の料亭の一人娘として手伝いをしていたが、そこの料理人であった隆男と駆け落ち同然に家出して結婚し、陽一を授かる。 最序盤は歳相応の外見だったが、どんどん若々しい美人になっていった。 アニメ版では事実上のヒロインとなり、水着姿を見せるなどサービスカットが大幅に増やされた。 こちらでは最初から若々しいルックスで描かれている。 味吉隆男 CV 大塚芳忠→井上和彦→山寺宏一 陽一の父親で先代の日之出食堂の主。作品開始時点で既に鬼籍に入っているが「下町の包宰(*2)」と呼ばれた腕利きの料理人であった。 亡くなった後もかつて助けられた弁当屋の主人が花を手向けに来るなど、人格者として多くの人に慕われていた事がうかがえる。 IIでは船で海に出た際に難破で行方不明となり、記憶喪失のまま中国で料理人をしていたことが明らかにされ、その後陽一らと再会を果たしている。 アニメ版のCVは当時中の人が若手だったこともあるが、今見るとかなり豪華なリレーとなっている。 味皇(村田源二郎) CV 藤本譲 日本料理界のトップに君臨する本編のラスボス。 またの名を快傑味頭巾 アニメ版では事実上の主人公といってもいい。 あまりに濃すぎてここには書ききれないため詳しくは当該項目参照。 垂目 CV 龍田直樹 味皇の秘書。 秘書としては優秀らしいが、味皇が酷評した高級料理店のフルコースの問題点に指摘されるまで気付かず、日之出食堂の料理を先入観でこき下ろしたりと料理方面ではいまいち。 作中で一度だけ丸井の代理で陽一のサポーターに入った事があるが、ほぼリアクション要員だった。 アニメでは「森太郎」という名前が設定され、出番も大幅に増えている。 丸井善雄 CV 飯塚昭三 味皇料理会イタリア料理部門の主任。陽一の最初の料理対決の相手で、最も得意とするのはミートソーススパゲティ。 当初は嫌味な性格で、大衆食堂の料理人でしかも子供の陽一を見下していたが、対決で敗北した後はその力量を認め、味皇と共に陽一のサポーターとなる。 彼が遠征で日之出食堂を空ける際は代打として厨房に入ることもあるが、当の陽一からは若干役立たず扱いされている(*3)。 アニメ版では法子さんに想いを寄せている描写が多々あるが、いつも空回りに終わってしまっている。 ◎山岡みつ子 CV 川浪葉子 アニメオリジナルキャラクターで陽一の幼馴染。 普段は日之出食堂の手伝いをしており、気が強く、弟のしげる(CV ならはしみき)をいつもドツいている。 アニメ版のOPでは原作漫画の世界から陽一を連れ出すというある意味非常に重要な役割を担っている。 料理は食べる専門で腕前はからっきしだが、最終回で卵焼きをしげるに作るシーンは必見。 なお、両親は共働きで新聞社に勤めているようであり、あまり家に帰れないため陽一の所にいつも遊びに来ている。 山岡という苗字で新聞社勤め……まさか? 漫画への登場も期待されたが、Ⅱではどういうわけだか吉野八重というキャラクターに変わってしまった。 ◎味将軍 CV 銀河万丈 日本中の料理店を支配下に入れようとする「味将軍グループ」の総帥。 ドラキュラを思わせるマントとタキシード姿で、見た目は色白で経営者とは思えない風貌。 初登場時は(陽一に敗れた)味将軍グループの料理人に神輿で担がれてお出ましするという、中の人の代表作を意識したようなシーンだった。 その正体は味皇の実弟・村田源三郎で、戦後の貧困で命を落とした長兄村田源一郎の悲劇から、料理には資金力と流通力が重要であると痛感し、「金と力」という身も蓋もないキャッチコピーを掲げて味将軍グループを設立した。 これにより「料理は技と心」とした源二郎と長らく対立。但し源一郎の命日にはともに墓参りに訪れるなど、スタンスの違いはあれど兄の遺志を継いでいたことがうかがえる。 原作にはⅡから登場しており、味皇との血縁関係はない。 毛利 CV 西村知道 味将軍のマネージャーで、狡猾な手段で店の乗っ取りを図る頭脳労働要員。 アニメ版では味皇に次ぐリアクション要員としておなじみで、うまいものを食べると演歌風のBGMをバックに 「落ちてゆく~、ど~こまでもど~こまでも落ちてゆく~」と毎回リアクションをするのがお約束だった。 名前は原作には存在せず、アニメ化に際して同名のキャラデザ担当スタッフから取られた。 堺一馬 CV 鈴木みえ(現・一龍斎貞友) 陽一最大のライバルの天才少年料理人。関西弁で喋り、八重歯が特徴。(*4) アニメ版では「カレーの天才」と呼ばれ、カレー勝負をはじめ様々な大会で陽一と競い合う。 原作では不動産会社の御曹司であるが、アニメ版では孤児と設定が大きく異なっている。 コーロギ CV 神代智恵 一馬の助手の一人で実質的なパートナー。 原作では「神呂木仁」という本名がある男だが、アニメ版では性別を女に変更。一馬にとってのヒロインキャラとなった。 小西和也 CV 鈴置洋孝 かつて味皇料理会に所属していた肉料理の天才。 しかしわがままな性格で味皇と対立し、料理会を脱退。ステーキ対決で陽一と初対決して以後、彼のライバルとして立ちはだかる。 「当たり前!」が口癖で、アニメ版では同じセリフを3回言うのがお約束となっている。この口癖はⅡに逆輸入された。 下仲基之 CV 堀内賢雄 味皇料理会フランス料理部門主任。 端正な顔立ちで物腰も柔らかいが、欧米の料理GPを総ナメにした経歴に裏打ちされた自らの料理の腕に絶対の自信を持ち、非常にプライドが高い。 一方で陽一の才能は「自分が料理勝負に負けたのは自分が弱かったからではない」という斜め上の理由で高く評価している(*5)。 陽一とは味皇GPでの対決が初顔合わせだが、丸井とのスパゲティ勝負でも審査員として登場しており、その頃から陽一の腕を認めていた。 アニメ版では、中の人が同時期に演じていた某MSパイロットの影響か薔薇を携えて登場することが多いナルシストキャラとなっている。 劉虎峰(りゅう こほう) CV 飛田展男 皇帝の料理人である劉家の跡取りで、香港一の名店「小亀楼」の筆頭を担当する少年料理人。 名門の出身者らしくプライドが異常に高いが、一方では新しいものに挑戦する意欲も旺盛。 アニメ版では食べ物をやたらに粗末に扱う「料林寺」で修業をしているという設定となり、傲慢かつ嫌味なキャラクターが強調されていた。 ◎ロボコック・サリー CV 土師孝也 味将軍七包丁の一人。 人間からサイボーグ料理人として再生された‥ではなく人間の料理人がアーマーで武装したもの。素顔は金髪の外国人。 陽一と丸井の味探しに乱入して対決を挑むも敗れ、その後札幌から出発したグルメ特急に荷物として不正乗車乗り込みフルコース勝負で陽一に挑んだ。 味頭巾から陽一のデザートを食べさせられたときはアーマーが金色に変わり、更には列車に変形するという中の人がまずやらないであろうハイテンションなリアクションを見せた。 その後は味将軍グループを離脱、復帰後はカモンを改心させた。 ◎クワイ・チャン・カモン CV たてかべ和也 味将軍七包丁の一人。 モットーは「人の物は俺の物、俺の物も俺の物」。 味将軍の勅命を受け、香港料理界の乗っ取りを狙って料林寺で修業し、劉虎峰も騙そうとするが陽一との対決で敗れる。 その後はユウタとともに阿部一郎のアシスタントとなったが、破門後はインドで修業、帰国後毛利と組んで松本市で「味皇料理同盟」なるインチキ宗教を作ったことも。 顔がそっくりな娘がいる。 中江兵太 CV 佐々木望 若くして博多の山奥に自らの店「なかえ」を構える鍋料理の達人。 普段は穏和な性格だが料理に対するこだわりが強く、良い食材を手に入れるためなら自ら漁に駆り出したり、その日仕入れた材料によって提供する人数を制限する、納得のいかない料理は容赦なく床にぶちまけるなど激情家な一面も持っている。 同世代の料理人では陽一に唯一黒星をつけており、対決の際には特に強敵として描かれている。 アニメ版では自然や食材に一方的に語りかけたり、キノコに頬擦りするなど真面目な原作版とはかけ離れた電波キャラとなっている。あと所々でホモっぽい。 ◎どんぶり兄弟 CV 松井菜桜子 双子の天才少年料理人。 ぱっつんヘアーで白い頭が兄の太郎、赤い頭が弟の次郎。公家のような衣装がトレードマーク。 大阪の法善寺横丁で丼屋『双子亭』を経営しており、華麗な舞いで人々を迷わす丼物を作る。 大坂城での陽一・一馬とのカレー対決で敗れ、その後は味皇ビル奪還のため、味将軍グループとともに立ち向かう。 中の人も女性であるため、男の娘を先取りしたような設定から味っ子アニオリキャラの中でも屈指の人気を誇る。 なお、同名の兄弟は漫画にも登場するが、こちらは鹿児島県出身で年がら年中タンクトップを着るという暑苦しいキャラとなっている。 ◎ユウタ(味の又三郎) CV 松岡洋子 「瀬戸内少年料理団」のリーダーである大道芸人少年料理人。 兄弟たちとともに「瀬戸内少年料理団」を結成し、空豆島に陽一たちを呼び寄せ料理勝負を行ったものの敗れる。 その後自ら味将軍グループ入りし、阿部一郎のアシスタントとして活躍。 味将軍グループ崩壊後は覆面をした流しの料理人「味の又三郎」を名乗り、味皇の下で南京玉すだれを使った技を取得し、陽一の中学で再度料理勝負に挑んだ。 非常に自信過剰かつストイックな性格で、食器を投げ飛ばすなど無意味な修行を行うシーンが見られる。 甲来軒(甲山繁蔵) CV 笹岡繫蔵 陽一と同じ下町にラーメン屋を構える店主。 非常に自信家な性格で、作中内で行われたラーメン祭でも毎年の優勝候補だった。 陽一が助っ人に加わった「中華なかだ」に敗れた後は丸井と同じく陽一のサポーターとなり、審査員としても登場。 アニメ版では甲山繁蔵という名前が設定され、リアクション要員その3としてうまいものを食べると「ドドンガドーン!!」と頭を噴火させる描写が頻繁に登場。最終回でも陽一のピンチを救うキーパーソンとなる。 江川洋子 CV 滝沢久美子 料理研究家。しかしテレビ出演が多く多忙な故息子のたけしへの料理は家政婦に任せきりで、虚弱体質となってしまう。 イワシグラタン対決で陽一に敗れたのちは心を入れ替えることに。 アニメ版ではたけしが「母親の料理が一番おいしい」との理由から、数少ない陽一が敗れた料理人でもある。 なお、アニメでは赤い髪の毛に青いアイシャドウ、紫の口紅を塗り、やたらに高笑いするという特撮の女幹部のようなキャラに変わっており、陽一が暗がりで対面した際には「お化けが出た!」と失礼極まりない発言をしたことも。 アニメ版では早業で氷像を作る特技が追加された。 久島建男 僧侶としての立場を捨てて料理の道に進んだという異色の経歴を持つフリーの料理人。 高い身体能力と知性・教養を兼ね備えた坊主頭の巨漢で、依頼があれば日本全国どこへでも赴いて料理を提供するスタイルから「出張料理人」の異名を持つ。 味皇に匹敵するとまで言われる高い実力を持ち、実際フルコース5番勝負ではいきなり2連勝を飾って陽一の心が折れる寸前まで追い詰めている。 最後のデザート勝負にいたっては、「先に料理を出した方が不利」という料理漫画のお約束を覆して5点満点で5点を出した陽一に対して6点を叩きつけて逆転勝ちするという主人公スキル凄まじい強さを見せつけた。 料理の腕だけではカバーしきれなかった盤外要素の差で負ける場合がほとんどの陽一にとって数少ない真っ向勝負で敗北した相手であり、そのため陽一の中でも屈指の強敵として位置づけられている。 ちなみにアニメには未登場であり、彼との勝負は前述のロボコック・サリーとの勝負に流用された。 なお、シチュエーションが違う事もあり(*6)、原作とは最終戦の勝敗が逆になっている。 ブラボーおじさん(須原椎造) CV 石森達幸 旨い料理を食べた時に「ブラボー!」と叫ぶおじさん。 元々は名もない一般人だったが、「コータローまかりとおる!」の作者から名前を提案され、準レギュラーキャラに昇格。 『Ⅱ』では孫娘の須原椎菜(すばら しいな)が登場。 アニメ版ではタイトルコールおよび料理解説を担当する準レギュラーキャラとなり、ピンクと黄緑色の袴姿で登場。陽一の料理を食べた一般人を全員これに変身させるという謎の能力も備えている。 なお、中の人は「ブラボー!!!」と大声で叫んだ際に立ちくらみを起こしてアフレコブースで倒れそうになったことがあるらしい。 終盤はタイトルコールにしか登場しなくなる(*7)。 ◎試食のモブ親子 CV 花咲きよみ(母親)、篠原明美(息子) 料理勝負の試食担当として登場する親子で名前はない。 …が、うまいものを食べるとろくろ首のように首が伸びる、巡礼で歩けなかったはずが豆腐を食べた瞬間光の速さで駆け抜ける等リアクションのインパクトは味皇や毛利に匹敵する。 【余談】 作者の寺沢氏が執筆している『講談社 学習まんが 日本の歴史』第1巻「日本のあけぼの」(旧石器時代~古墳時代)では、本作や『Ⅱ』、『将太の寿司』シリーズ等のキャラクターがスターシステム的に登場している。どうしても原始時代は食べ物の話ばかりになるため、この抜擢は実にナイスと言えるだろう。 『Ⅱ』と同時期連載されていた別作品『喰いタン』では、セルフパロディとして「下町の定食屋『日没食堂』の店主・ヨーイチ」なるキャラが登場した事がある。登場回のタイトルは「元天才少年料理人の店で舌鼓を打つ!!」。 追記・修正・おいしいよ! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 複数回以上対戦して陽一が五分に出来なかったのは出張料理人の久島だけか。最後のデザート対決の判定は理不尽に近かったが -- 名無しさん (2022-08-12 22 00 07) 確かロボコップのパロディキャラがいたのには笑った記憶があるな。 -- 名無しさん (2022-08-12 22 01 35) この作品と同じくリアクションに定評のある「食戟のソーマ」はちゃんとした料理監修を入れたおかげで料理のクオリティは高かったけど、その監修が外れたせいでラストのBLUE編は迷走しまくったッテ話を聞いたことあるんだよな。 -- 名無しさん (2022-08-12 22 15 33) 丸まま粒胡椒をまぶしたハンバーグは胡椒粒がすごいデカくて漫画内でもなんか見た目がエグいなって思いながら読んでたけど、やっぱリアルだと味は大変だったのね。 -- 名無しさん (2022-08-12 23 41 41) サンドイッチ勝負のメニューは鉄人坂井の料理本にまんま同じものがある。 -- 名無しさん (2022-08-13 00 43 42) 終盤、周りがどんどんいなくなっていって精神的に追い詰められていってる陽ちゃんに泣いた -- 名無しさん (2022-08-13 03 03 21) 駅弁のおかずがプロレスしてたの覚えてる -- 名無しさん (2022-08-13 03 15 24) 陽一が五分以上に出来なかったのは中江兵太も当てはまるかも。味皇グランプリでは引き分けみたいなもんだから一敗一分かな?(本人は負けたと言ってるけど) -- 名無しさん (2022-08-13 08 17 34) 一馬と兵太はどっちが陽一のライバルに相応しいんだろう…?アニメ版では一馬が明確に2番手的なポジションになってたけど -- 名無しさん (2022-08-13 12 16 35) 須原椎造さんって初代漫画の9巻か10巻で登場したよ。劉虎峰との対決で。 -- 名無しさん (2022-08-13 13 28 08) 最後の敵と最後のお客って立場は違えど、ラストに立ちはだかるのは味皇っていうのは原作・アニメともに共通しているのがいいよね -- 名無しさん (2022-08-13 18 03 52) 中江は素材の差ってつけたけど久島は、まあ、純粋にスキル(当時の陽一にはあそこまでの細工菓子は出来ないので)、まあ、別格扱いでもいいかと -- 名無しさん (2022-08-14 00 57 02) 料理アニメ=オーバーリアクションのはしりと言っていいのかな -- 名無しさん (2022-08-14 03 46 04) ポンカン練り込んだ麺って検証してなかったんかい -- 名無しさん (2022-08-14 08 38 51) ↑4原作はひたすら高みを目指して料理の腕を磨く物語に対して、アニメは終盤になると、誰かを感動させる為に料理の腕を磨くって感じになっているよね。 -- 名無しさん (2022-08-14 12 09 17) 陽一のライバルだが、一番変な拗らせ方してるのは下仲さんで間違いないと思う。料理勝負したいがために幕末までタイムスリップしたし -- 名無しさん (2022-08-14 18 46 57) 原作では序盤のラーメン対決くらいしか目立った出番のない甲山さんがアニメでは丸井のおっちゃんと並ぶ陽一をサポートしてくれる父親代わりの頼れるおじさんポジになるとは… -- 名無しさん (2022-08-14 20 20 56) ↑4 間違いない。ただこの作品の影響が大きすぎて、その後はアニメ改変というより「原作からすでにオーバーリアクション」な作品が多くなってはいた。 -- 名無しさん (2022-08-14 20 41 00) 味っ子のアニメが無ければ、焼きたてジャぱんも食戟のソーマも存在しなかった可能性… -- 名無しさん (2022-08-14 22 54 59) 法子さんは古のオタクから「エロいママキャラの元祖」みたいに扱われてるが、そんな彼女も続編では普通に初老女性に… 作者が非オタっぽいからそういうファンサービスはなくても仕方ないね -- 名無しさん (2022-08-14 22 58 08) 餃子対決で陽一考案のゼラチンで固めたスープをあらかじめ入れるアイデアは、後発の鉄鍋のジャンにて「先に入れても皮だけでは破れる」ということで湯葉を間に挟むという形で改良されてた。ジャンは餃子ではなく春巻きだったが -- 名無しさん (2022-08-14 23 34 54) 実母がお色気ヒロイン枠とか未来に生きてんなアニメ版 あと思いつくのはドッジ弾平の母親とかか -- 名無しさん (2022-08-18 08 38 48) ↑アニメ版はそれでも幼なじみのアニオリヒロインがいたからまだマシ。原作はレギュラーキャラで女性が陽一母しかいなかった -- 名無しさん (2022-08-18 11 56 22) ミスター味っ子、将太の寿司、喰いタンが同じ作者とは知らなかった。 -- 名無しさん (2022-08-21 21 20 02) 子供の頃に病気とかで食欲がない時にこのアニメを見ると食欲が湧いて元気になれたんだよな。今でも自分的にはNo.1料理アニメだわ。 -- 名無しさん (2023-01-05 22 29 36) 「医療用無菌豚のレアのトンカツ」なんてどこで取材したんだろうな…… -- 名無しさん (2023-03-11 00 56 55) アイス対決の時の投票数が800とか行っててあれだけの時間で800人分のアイス作れる陽一と一馬凄いなって… -- 名無しさん (2023-06-16 03 03 20) OP歌ってた国安わたるはこれ一発だけだね。なお兄ちゃんの国安修二も「ねぇ」1曲だけな模様。 -- 名無しさん (2023-10-12 11 09 21) アニメはどうしてこうホモホモしいんだ… -- 名無しさん (2024-05-23 20 01 46) 歌詞転載で凍結となった項目がいくつかあるようなので歌詞と分かる場所を除去しました -- 名無しさん (2024-06-02 23 07 36) 名前 コメント
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朝日が昇る・・・くそっ黄色いぜ。 三十路を超えると徹夜が辛いもうノリや勢いだけで乗り切れないことがいやでも判ってしまう。 『ナイトピープルどもの気分が判る様な気がしてきた』 すでに朝日は○○の目を攻め立てるだけの物となっている。 欠伸をかみ殺しながら針糸を進めているとカウベルが来客を告げる。 『いらっしゃ―――なんだマガトロの嬢ちゃんか、なんか入用なのか? 』 カウンター越しに入り口を見ると七色の魔法使いことアリス・マーガトロイドが立っていた。 「シャンハーイ! 」 「ホラーイ」 『おお、上海と蓬莱も一緒かまあゆっくりしていけ』 カウンターの上にクッションを置く 「ちょっと○○!わたしはなんだ扱いで人形には座布団が出てくるのよ!! あとマガトロの嬢ちゃんはやめて」 だってなぁ週に3回も4回も入り浸られたらなあ・・・・・・ 『へいへい、アリスのお嬢ちゃん。今日はどうした?お茶ぐらいならご馳走するぜ。セルフだが・・・・・・』 椅子を勧めつつ立ち上がる。ほぼ半日ぶりに伸ばした背筋が悲鳴を上げそうになる。いやぁ年取るとつらいね。 「べつにこれといった用があるわけじゃないわ。それとも私が来ると都合がわるいのかしら? 」 『そうは言わんがね。最近客が来たと思うとお前さんなんでね』 「それはこんな所に店を構える貴方がどうかしているのよ」 里から紅魔館に続く湖の辺、ここに○○服飾店が有る。幻想郷では珍しい洋風仕立て屋である。 『なるほど。うちの立地にダメ出しか・・・・・・ほかに行くところ無いのか? 』 年頃の娘がおっさんの家に入り浸る。外なら確実にご近所のうわさもんである。 「そんなんじゃあないわ!! 今日は客よ! さっさと人形用の髪とレース出しなさい!!!! 」 幻想郷には綺麗所の娘さんが多いんだがどういうわけか血の気が多いからかいと引き際の境界を誤ると大変なことになる。 『わかった。待て!人形に剃刀持たせんな!! 』 さっさと髪とレースを包む 『人形用の髪とレースあわせて75文だ』 いい加減眠い値段も結構適当言ってしまう 「ちょっと安すぎない? 」 物が不安なのかその場で検める。 『レースはサービスだ。リハビリがてらに編んでみたんだがな――人形用なら問題ないだろ』 2メートル位繰り出すと捩れてしまう。均等な力で編めてない証拠だ。 『さあ、もう帰りな。俺は風呂入って寝る、それとも一緒に入って行くか? 』 「誰があんたみたいなおっさんと風呂に入るのよ!帰るわ!!! 」 肩を怒らせながら店を出るアリス、上海と蓬莱が後を追う 窓越しにそれを眺めつつClosedの立て札を出して施錠する。 風呂に向かう○○の松葉杖の音が店内にコツコツと響く 『長いこと一人で居るのには慣れてるはずなんだがなあ・・・・・・やけに広く感じる』 一人ごちながらきっと疲れが溜まっているからだ。風呂に入って一杯やってさっさと寝ようそう思った。 ───────── ちくちく、チクタク。 針の音だけが辺りに響く そんな静かな午後 三十過ぎのおっさんが猫背で一心不乱にフリルを縫い付ける。 フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、 フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、 フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フラン、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、 フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、フリル、 フリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリフリ・・・・・・ ふり うま プス。 『――っ、俺はフリルをやめるぞーーーーーーーーーJOJOーーーーー 』 俺の精神がフリルでマッハ。ルーチンワークってキツイね。 くそっいくらなんでもフリフリしすぎだろ常識的に考えて・・・・・・ 瀟洒な従者からのデザイン画を改めて見る。 帽子もワンピースもドロワも靴下もフリフリフリ―――以下略 納期まであと五日、子供服二着にメード服一着納期までに仕上げれば言い値で買い取る。 今なら言える、受けるんじゃ無かった(涙)全ては貧乏が悪い。 『つーか趣味全開だろ咲夜さん』 店の立地から考えて一番の上客は紅魔館なのだ。 サイズ的にも子供服は二着で一着みたいなものメード服は仕立て直し楽な仕事な筈だった。デザインを見るまでは・・・・・・ 『フリフリフリフリってだぁーーーーー』 変な独り言まで出始めた。俺、死ぬの? 「ちょっと、何があったの? 声表まで響いてるわよ」 いつの間にかマガトロの嬢ちゃんが来ている。 『よう、嬢ちゃん悪いが今日はお相手できねぇ。お茶請けの柏餅はテーブルの上、お茶は勝手に入れてくれ。それを食ったら帰るんだ』 フリルの中心で俺が叫ぶ。絵的に変態だねどーも。 自虐しつつも針糸は淀みなく進める。毎日が8月31日だ。 「○○、忙しいのは判るんだけどあんまりじゃない? 」 白黒ならこれであしらえるのに 『俺はデスマーチで、年度末で、夏コミ前なんだ!! 』 ズヌ。針が刺さる。なんでも力むと碌な事がない。 痛みを堪えて手を振っているとチェストに強打 『~~~~~~っ』 声も涙も出ない、ただ痛みで体がクネクネする。 そしてそのままバランスを崩して床に倒れこむ。リノリウムの床きもちいい~~じゃねぇ!! ああ、駄目なんだって休んだら。アドレナブーストが切れたらきっと・・・・・・瞼が重い、時が見える。 ~○○爆睡中~ トントントン、心地の良いリズムが○○の意識を浮上させる。現在潜望鏡深度 ぼやけた視界は90度横転していた。どうやら横になっているらしい。 はっきりとしない頭で台所を見やる。 小さな影が逆光の中で踊る。 トントン、トントン、トントン リズミカルな包丁の音を聞きながら、母さんが来たそう思った。 きっと白菜とジャガイモの味噌汁を作っているに違いない、おかずは何だろう。 ここまできて○○の意識は緊急浮上を開始する。アップトリム90って奴である。 『ちょおっとまて、母さんが居るわけねーだろ』 ボソッとごちる ここは幻想郷、飛行機でも新幹線でも来れない。それにもう居ない。 「やっと起きたわね○○、体の調子はどおなの?」 独り言を聞きつけたのか台所から声がかかる。 『悪くないぜ、マガトロの嬢ちゃんってなんで嬢ちゃんが居るんだ? 』 我ながら締まらないセリフだ。もうちょっとハードボイルドに行きたいのだが 寝起きのおっさんには無理な相談であった。 「覚えてないの? 私が来た直後に倒れたでしょ、あとマガトロの嬢ちゃんはやめてスシネタじゃないんだから」 『そうか嬢ちゃんは魚類だったか・・・・・・ 』 「いい加減目を覚ましなさい、えさあげないわよ」 くだらない会話のキャッチボールで頭が冴えてきた。 ここは俺の家であれは嬢ちゃん、そこの塊はフリル。 『フリル・・・・・・フリル!! 嬢ちゃん今何時だ!? 』 「さわぐなおっさん!!テーブルくらい拭いても罰あたんないわよ」 『おっさん言うな』 人に言われるときつい事って有るよね。反撃したいのは山々だが素直に洗面所に向かう。 男にとって食事を作っている女性は最強なのだ。炊事をした事があればなおさら。 顔を洗い布巾を持って戻るとすでに料理が並んでいる。一足遅かったらしい。 『あーその、何だ。いろいろとすまない。サンクス』 「べつにかまわないわ、倒れた人間ほおって帰るほど変人じゃあないだけよ」 『それでもだ、有難う』 「どおいたしまして、冷める前にさっさと食べなさい」 テーブルに並ぶのはミネストローネ白菜とジャガイモと茸が入っている 『おお、うまいうまい。所で茸だけ買った覚えがないんだが?』 「魔理沙がくれたのよ」 だいじょうぶなのか? もう六割ほどを平らげてしまった。 「そんな顔しなくても平気、魔法の森で取れる食用茸よ。それより何が有ったの?」 『フリルだ』 「?」 食べながら答えると首を傾げる。ちょっとカワイーと思ったのわ内緒だ。顔には出てないはず。 『お得意さんから特急の仕事が来てな、特急料金が取れるから安請け合いしたんだ。そしたらフリルだ』 「どこまで出来てるの? 納期は?」 『子供服二着、メード服仕立て直し一着。これがデザインだ納期は五日後の宴会』 「ああ・・・フリルねぇ」 『正直フリルが無きゃ普通に行けるんだがな』 そっとフリル減らしても良いかな?って聞いたら壁にナイフが突き立ってた。無言の脅迫なんだぜ。 「出来るの? 」 『布地は裁断済み、メード服はどうとでもなる布地の取替えと簡単な装飾だからな』 復讐にレースでスケスケメード服にしちゃる。 「間に合うの?」 『今からぶっ通しでやれば何とかなるだろ、終わったら暫く店休むが』 「しかたないわね。また倒れられてもめんどくさいし、店が開いてないのもこまるから分業で行くわよ」 「ベーシックな形までは私が、○○はフリフリとメード服をやりなさい」 言うが早いか縫い始める。おお玄人裸足だな。 『うまいもんだ、俺失業しそう』 「くだらない事言ってないでさっさと食べて手伝う!! あんたが受けた仕事でしょ!! 」 そんなこんなで気が付いたら主導権を握られていた。 この段階じゃお互いあまり意識していないのだが、宴会で号外すっぱ抜かれるのは当然の流れ。 天狗こわいこわい ─────── 台風が過ぎ去り貫けるような青空が広がる。 空の高さが秋を感じさせるそんな頃 似つかわしくない少女の怒声が響き亘っていた。 「おそい!!!」 自分の胸元までしか無い様な少女が怒っているのは非常に微笑ましいのだが口には出さない。大人のTPOってやつだ。 『なあ、マガトロの嬢ちゃん、種族差別する気は無いんだが魔法使いって夜型じゃないのか? 』 松葉でコツコツいいながら家を出る。これでも最大戦速なんだぜ。 ちなみに現在卯の正刻(朝6時)を少し回ったくらいだ。おっさんには辛い。 「今のあんたに質問権は無い!! 私があの後どれだけ苦労したか知っていて!? あとマガトロ言うな!!! 」 わざわざ浮き上がり目線を合わせてくる。アリスさん、近い、ちかいよ! 因みにあの後とは宴会後の天狗の取材についてだろう。 久々に纏まったお金が入りこれでロハス・ロハスな生活が待ってるぜーと盛り上がっていた俺の元に奴が現れた。 『だがな嬢ちゃん俺は正直に答えただけだぜ』 「なお悪いわ。あの天狗の新聞はゴシップもいいとこ、外の東スポみたいなもんなのよ」 『東スポ幻想入りしてんのかよ』 「さあ早くしなさい里までは私が中吊りで空輸してあげるわ」 『いやです、そんな逆ヘイロー』 「まさか徒歩で行く気なの? 旅なれたの人間でも半日はかかるわよ」 嬢ちゃんの視線が俺の脚に注がれる。左足のひざから先は風に泳いでいた。 なんだかんだで怒っていても気を回してくれるわけだ。 『くくく、気にすんな。まあお前さんが飛ぶより遅いかもしれんが秘密兵器があるんだよ。ちょっと待ってろ』 納屋に入りケンケン飛びで進む。 すぐに目的の物にたどり着いた。インジゲータはグリーン、チャージ完了である。サンクス天狗! 『待たせたな。ロハス号だ』 ヤマハパッソル-L 電動スクーターだ。 バッテリーリコールで去年生産中止、程なく幻想入りとなった。 「妙に小さく見えるけど平気なの? 」 わるかったなでかくて。 『そういうがな、人が全力疾走するより全然早いぜ』 そんなこんなで里へ出発と相成った。 ~里への道中~ 『嬢ちゃん嬢ちゃん、ちょっといいか?』 時速30㌔ほどで走行しながら声をかける。 「何、低空を飛ぶのは割りと気を使うんだから早くして」 なるほど上ばっか気にして下が疎かなのはそーいうわけなのね。 『上もいいが下も気にしろ、俺としてはこのままでも大歓迎だが』 最初は併走してたのに今じゃ茂みや低木をよけるため2mぐらいの位置を飛んでいるわけだ。 嬢ちゃんは知らんかもしれんがスクーターって視線低いんだぜ。 「どういう意味」 『そうだな、位置エネルギー的な意味でだ』 嬢ちゃんが先導して後から俺が付いて行く。嬢ちゃんが徐々に高度を上げたら・・・・・・あとはわかるな?ブラザー。 ふりむいた嬢ちゃんは思いのほか俺が下に居る事にきづいてはっとした。 「見たの!?」 『NON! 見えてから自己申告とかどんな死亡フラグだ!さっさと高度下げろ』 わき見運転はあぶねーんだよ。 「!! ○○前を見なさい」 『今前見たら見えちゃうだろ! 世のおっさんどもはいろいろ気ー使ってんだ」 「そんなことはどおでもいいから前を見なさい、危ないわ!! 」 その瞬間俺はちょっとだけ空に近づき、大地と抱擁を交わした。 そして順路に永遠亭が追加された。 後日、文文。新聞緊急増刊号が出回るのは当然の流れ。 「なによこれ~!!!!! 」 段々感嘆符がDB見たくなってくるな。つーかこっち見て切れるな。 『お前さんがどんな噂をどんな風に取り繕ったのかは知らんが、すぐに件の相手とうろついてたらこーなるだろ』 「なんでそんなにれいせいなのよ? 」 『さてね、いろいろと枯れてるんだよ。それより帰ったほうが良いんじゃないのか? 二度有ることは三度あるっていうぜ』 足早に店を去る嬢ちゃんの後姿を見つつ随分と賑やかになったもんだと一人ごちた。 続いとく チラ裏 暇すぎて電波の受信感度が良好です。 意識してないときのほうがガードが甘くてクラクラする事が有るんだぜ。 そんなジャスティス 里での描写は力尽きたorz 後ろからそれも計算ずくなんだよって意見が聞こえるが聞こえない。 なーんにも聞こえない。 下に天狗の誘導尋問を掲載 ~○○回想中~ 地獄のフリルマーチから開放され三日ほどたったある日の事・・・・・・ 俺は湖の辺にパラソルを立てトロピカルドリンク片手にダラダラしていた。 「貴方が仕立て屋○○さんですね?」 突然背後から声がかかる。 『どちらさんで? 生憎だが今日は非番だ仕事の話ならまた後日・・・・・・ 』 言ってるそばから眠くなってきた。お休み俺。 「ちょっとちょっと! 人が名乗る前に寝ないでください!! 」 目隠し代わりの本が取られてしまい視界が日光で赤くなる。 『うおっまぶし!!』 急激な日光が視界を奪う。 目が慣れてくると山伏姿にミニスカートという珍妙な格好の少女が立っていた。 『で、人のシエスタ邪魔するあんたは誰なんだ? 』 「申し送れました、私は烏天狗の射名丸 文 しがない新聞屋です」 『帰ってくれ金は有るが新聞はいらない』 外にいる頃から新聞屋は嫌いだ。 「違います! 今日は取材で来たんです!! 」 『取材もいらん。ただのおっさんを記事にする位なら東の神社で巫女の生態でも観察しとけ』 「そっちはもう間に合ってます。巫女ネタはみんな食傷気味なんです」 ああなんで幻想郷には我の強い女性しかいらっしゃいませんかね? このまま粘られると俺のロハス生活が遠のくだけだ。 『わかった! 取材とやらを受けてもいい、ただし条件が有る。あの風車が見えるか? 』 「見えますが」 『天狗なら風ぐらい操れるんだろ? ちょいと回してくれるか?120rpmくらいで』 俺のロハス生活第一弾! 風力発電。香霖堂で200円だ!! 「rpmというのは判りませんがそんな事でよければ回しましょう」 天狗がうちわを振ると風車は結構な速度で回り始めた。これで今日からオール電化だぜ。 『で何が聞きたい? スリーサイズ以外なら答えよう』 「ではいきます。宴会の前日まで貴方は何をしていましたか? 」 スルーされたよ。 『仕立て屋だから仕事してたよ家で』 「その際誰か来ましたか? 」 『店舗兼住宅なんで客ぐらいくるさ』 「おかしいですね、独自調査によると辺鄙な場所のせいで滅多に客が来ないとの事でしたが」 『うっさい。紅魔館の連中とか魔法使いとかそれなりに需要あるんだよ!! 現にメード長の依頼でデスマーチだった』 じゃなきゃとっくに干物になっとる。 「じゃあその時の事を聞きましょう。デスマーチとの事ですがその依頼一人で? 」 『いんや、途中でマガトロの嬢ちゃんが手伝ってくれた。正直感謝してる』 「つまり、アリス・マーガトロイドはよく来るんですね?」 『そーいえばなんだかんだで週三、四回はくるな。来るたび人形用の髪や布地やらかっていくぜ』 正直、うちの店の生命線だったりするのかもしれん。 「なるほど、では最後にその時の様子について」 『あ~ちょうどフリルでゲシュタルト崩壊しててな、気絶して目が覚めたら食事が用意されてた』 「そこんとこもっとkwsk」 『そいでもって、出来るのか聞かれて後五日徹夜すれば行けるんじゃないと答えた』 「ほうほう、それで」 『そしたら、また倒れられたらこっちが困る。だから私も手伝うわとそんな流れだったぜ』 「完成までずっと同じ屋根の下で寝食を共にしたんですか? 」 『いんや、最初は帰ってたぜ。ただ三日目の朝に嬢ちゃんが来るまで寝てたら蹴られた、それ以後は完成まで寝かせてくれなかった』 笑顔で今度寝てたら二度と目が覚めないようにしてあげるわってな。 「激しかったんですね」 『激しい激しい』 あのブーツどう考えても鉄板入ってたよな。 『まあ、すっごく世話になったんで今度ゆっくりサービスしようと思っているところだ(商売的な意味で)』 「有難うございました~じ・つ・に・き・ちょ・う・な・情報です。それでは、さらばです」 ~回想終了~ ─────── 晴れる日もあれば雨が降る日も有る。 それは天候という物があるからで仕方のない事なのだ。 そして一週間が七日である以上来客が無い日も有るのだ。三日ぐらい そんな孤独な午後 カラカラとホビンの触れ合う音が響く。 紅魔館フリフリ事変のお陰で店の在庫がリアルにピンチなのだ。 今は何よりもリロード優先なのである。 レースの製造方法には色々と有るのだが今の○○が好むのはベルギー式である。 フェルト製の大きなドラムにデザインをロール状に巻きつけピンで位置出しを行い手織りで織り上げていく。 でっかいオルゴールのような織機を使うので手に負担が掛からないのが何よりうれしい。 それでも日に30cmも進んだら優秀なのである。ここのレースにはおっさんの努力が詰まっているってわけだ。 つまり現状レースはもっとも補給しづらいのだ。 雰囲気的にはエクステンドしようと頑張っていたら事故死するようなものである。 状況は限りなく自転車操業、88無しでJSと殴りあう、そんな事になる前に補給を終えねばなるまい。 これを打開する一手は奇策ではなく単純化である。奇策に走るとき戦争でも仕事でも負けフラグが立っているものだ。 ようは単純で見栄えが良くて生産性に優れるものそんな都合の良い物が今の○○に必要なものであった。 そして○○は里で手に入れたリボンに一工夫する事で在庫の回復を図る事にした。 リボンにパターンを書き込み刺繍する、後は片側詰めればフリフリの完成である。 最後にキモイって思った奴とりあえず表にでような。結構生きるのに必死なんだぜ。 カロンカロン カウベルが来客を告げる。 もう日も落ちて妖怪たちの時間となるような頃である。 『おや、珍しいですねメード長。何か入用ですか? 』 「久しぶりね○○、良いもの食べてる? 」 完全で瀟洒なメード長がカウンター越しに話かけてきた。 『おかげさまで人並みに食べていけてますよ、今日はメード長が初来客ですが』 「本当に大丈夫なの? うちの厨房まで来れればまかないぐらい出せるわよ、対価で吸血されるけど」 それは等価なんだろうか? 考えちゃいけないきっと。 『とりあえず遠慮しておきます、どっかの巫女みたく雑草食べるかどうかまでは追い詰められた事はないので』 カレー粉が有れば大抵何とかなるもんよとは東の神社の巫女の弁である。逞しい 店内に微妙な空気が流れる。 『で、なんにします? アンティークレースの良いのが入荷してますよ』 1850年英国製だぜ。 「今日来たのはこれについてよ」 そういって風呂敷包みを解く、出てきたのはメード服スケスケレースVerである。 『もしかして解れとかしてしまいましたか? ある程度の補修までなら無料で行いますよ』 ポーカーフェイスのまま会話を進めるが内心は冷や冷や物である、ロハス・ロハス生活に夢中ですっかり忘れていたのだ。 「そうじゃないのよ、デザインに不満は無いのだけれどもう秋になるでしょ」 おう! このデザイン許容範囲内だったですか? ちょっと意外。 『了解です、寒冷地仕様に衣替えですね』 こんな事もあろうかと布地だけは型紙で貫いておいたのだ。 『半刻ほどで変更できます、お茶請けのみたらし団子でも食べながら待っててください』 言うが早いか針糸を動かす、布地をレースの裏から当ててステッチで固定していく。 「上手いものね、流石にその速度でその仕上がりは私でも無理だわ」 カウンター越しにメード長の視線が降り注ぐ、チェックなのか、観察なのか、はたまた見てるだけなのか。 『まあ、これで食ってますしね』 さあ最後に胸部増加装甲を縫い付けて完成だ。 『うし、完成です。布地の織目と色を若干変えてみました、明るいところで見ればレース部分の下地はツートンに見えるはずですよ』 我ながらいい仕事をしたはずだ、今日の酒はきっと旨いはず。 「流石ね○○、これならあの噂も信じられるわ」 『どんな噂です? 』 「永遠亭の兎が言っていたのよ、担ぎ込まれた人間で腕を切るくらいなら首を切れって言い切った男が居るって」 『俺とは限りませんよそんなの、俺が切ったのは足ですし』 ひらひらと裾をアピールしてみせる。 「そうなの? 薬師の話じゃ回復不能の腕を生かすために足の血管と神経を移植したって聞いたんだけど」 おう! 後出しじゃんけんですか? どの道襲われたときの事なんて覚えちゃ居ないんだが。 『まあ、手か足かで選べというなら俺は手を選びますがね』 足は歩行以外は飾りだが、腕は飯の種だからなあ。 「○○は足の事あまり気にしていないのね、安心したわ」 『わざわざ気を使ってくれて感謝の極みです、もう日が落ちているのでお帰りの際は御気をつけて』 今日最初で最後の客を送り出し、義足でも作ろうかと思案する○○だった。 この事が増刊○○の秘密として号外に乗り、変なとこ怪我しなくて良かったと安心するのは別の話。 後日 今日はちょっとした大掃除している。 そこに何時もの様にマガトロの嬢ちゃんが現れた。 「ちょっと、こんな話初めて知ったわよ? 」 なんで怒ってるんだ嬢ちゃん。引き出しの中は・・・・・・クリア! 『そりゃ聞かれないからな、俺の怪我話なんて聞きたいのか? 』 カウンターをひっくり返しここもクリア! どこだ、どこにある? 『後はその椅子の下か・・・・・・嬢ちゃん動くなよ』 「え? なに、何なのよ」 そんな生まれたての小鹿のような顔しても駄目だぜ、覚悟完了1、2、3で覗くんだ。 バッ!!! 『なんだここも白か・・・・・・いったいどこにあるんだ』 椅子の下にも無し、もう風呂入って寝ようかな。 『盗聴器とかやっぱ無いのか、天狗には千里眼の耳版みたいのが有るのかね嬢ちゃん』 問いかけに嬢ちゃんは答えないそれどころか虫の声さえ聴こえなくなった。 『嬢ちゃん? 』 「白、そう今日は白レース・・・・・・見たのね? 見やがったのねっ!!!! ○○ーーーーーーーー!!!!!!! 」 戦葬《ドールズウォー》 『ちょ、いきなりなんだ!!店が壊れるやめろ嬢ちゃん!!! 』<ピチューン 事件後半壊した店に取材に行った天狗が蜂の巣になったのは仕方のない事。 ─────── 台風が鳴りを潜め冬将軍の足音が聞え出すそんな頃 ○○は久々のハードボイルドを噛締めていた。 幸せとは? 人生とは? 壮大だが答えの出ない禅問答 いあいあ、答えは出ているのだ。ただ多くの場合、 望まぬ答えは見ようともしないし、本人はその事に気づかない。 外野にはバレバレだったり、意地の張り合いにしか見えなかったりする。 そして、些細な事ほど拗れると厄介なのだ。 ~○○服飾店跡地~ 戦闘開始より5分 最早店舗部分は立て直したほうが早いところまで来ていた。泣きたい 『嬢ちゃん、今俺たちに必要な事は、互いに理解しあう事だと思うんだが? 』 炭火アイロンを手に壁に背を預ける姿は無駄にハードボイルドしていた。 「黙りなさい!!あんたの言う相互理解ってのはスカートをまくる事なの!? 」 嬢ちゃんも、上海も、蓬莱も、個々で見ると可愛らしいのに人形を多数同時展開する姿はどう見てもホラーだった。 『そいつは誤解だ!! 何度も言うようだが俺は盗聴器を探していただけだ!! 』 「ゴカイもイソメも無い!! 大人しく爆破されなさい!! 」 なんで釣餌なんだろ、たまに嬢ちゃんの感性が判らん。 下らん事に気を回してたら人形の飽和爆撃が再開される。 『うおおおおっーーーーーー』 ケンケン飛びで住居側に逃げる。いつから此処はベルリンになった。 片足松葉杖の自分と魔法使いの嬢ちゃんじゃ同じ土俵にすら立っていない。 五体満足でも空手とアイロンを組み合わせたエクストリームアイロン空手じゃどうにもならん。爆破されて死ぬだけだ。 これ以上の、戦闘継続はどう考えてもBAD ENDしかない。 『あーあー、マガトロの嬢ちゃん聞こえるか? もうこっちには戦闘継続するだけの気力が無い。5分立ったらそっちに行く煮るなり、焼くなり好きにしろ』 返事は無い、住居側を爆撃して来ない嬢ちゃんの良心を信じて宣言する。 さて、どうする。辞世の句でも詠むか? いや最後の一服って奴にしよう。 ティーセット片手に店舗側に戻る。ひっくり返ったカウンターを起こし適当な瓦礫に腰かける。 『どうした~! 今なら確実にやれるぞ~? 』 紅茶を注ぎながら声を掛ける。まあ出て来にくいのは判る。 だからひたすら声を張り上げる。 『今日のお茶請けは自家製チーズケーキだ、一人で一台食べるにゃ多すぎる。最後の晩餐だと思って付き合ってくれませんかね!! 』 後はひたすら待つとしよう、どーでもいいが瓦礫の中でお茶会ってシュールだな。 一刻が経過、もしかしてあきれて帰っちまったか? まあもう少し待つとしよう。 二刻が経過、段々日が傾いてきた。 もう少し待つとしよう。 三刻が経過、日没寸前、逢魔ヶ時って奴だ。視界はRに全振りしたように色を失う。 だから声を掛けられるまで、気づかなかった。飛んでるから足音もしないしな。 「ちょっと、いつまでそうしている気なの? 」 『そりゃあ、意地っ張りな嬢ちゃんが席に着くまでだ』 「はたくわよ」 『おお、はたけはたけ』 それで済むなら安いもんだ。 「じゃあ、これでゆるしたげるわ」 そういって嬢ちゃんは馬鹿でかい本を振り下ろした。 メギッ!!! 目が覚めるとすでに夜、月が昇っていた。 「やっと起きた?もう日付かわるわよ? 」 『やっとてな・・・・・・こっちは首がくっ付いてるのが不思議なくらいだ』 歯、折れてないだろーな? 紅茶の水面で確認する。 「だいじょうぶよ、前よりかっこよくなってるはずだわ」 さいですか・・・・・・もう好きにしてくれ。 「お茶すっかり冷めてるわね、入れなおしてくるわ」 鼻歌交じりに母屋に入っていく後ろ姿を見送る。 なんでそんなにご機嫌ですか? そのままズルズルとクラゲのようにテーブルに突っ伏すと明日から店をどうしようか頭を抱えた。 ─────── カタカタ、キコキコ、カタカタ、キコキコ カタカタ、キコキコ、カタカタ、キコキコ 昔、ばーさんに聞いた事がある。 戦争中は森の中に黒板を引っ張り出して授業をした事を・・・・・・ 辛いはずの体験を懐かしそうに語るばーさんの目を今でも思い出せる。 俺も今を乗り切ればそんな境地に至れるんだろうか? 秋空の下ミシンを掛けながらそんなことを思う。 そんな店舗復興二日目 一晩考えた結果、店舗部分に大きなテントを掛ける事にした。 結局のところ自分に出来るのは針糸を動かす事だけなのだ、体は針で出来ているってね。 幸いに基礎と床は残っているので湿気の問題は無い。 当座は風と雨がしのげれば良いのだ。何とか年明けまでに復興したい。 切実に(涙) 「○○ー、手ーとまってるわよ? 」 背後から声が掛かる。 『安心しなマガトロの嬢ちゃん、こっちは完成あとは援軍待ちだ』 店先には巨大なキャンパス地が広がっていた、一日半掛けて縫い上げた力作である。 「マガトロ言うなって言ってるでしょ、一旦お昼にしましょう。こっちも全部終わったわ」 大きな寸胴鍋を前に蝋燭を溶かしていた嬢ちゃんが言う。 『ああ、賛成だ、実は昨日からまともに食って無いんだ』 針糸を持つと他の事が疎かになる、昔からの悪い癖だ。 「一応聞いておくわ、昨日は何を食べたの? 」 『小腹が空いたらそこの炭火アイロンでな、パンに焼き目をつけてなチーズと一緒に・・・・・・』 「・・・・・・」 もはや呆れて物も言えんという表情だ。 「○○貴方って凝っている時とそれ以外の時の落差が激しすぎない? 」 そうは言うが男の一人暮らしなんてこんなもんだ、一人分の自炊って思ったより面倒なんだぜ。 凝ってみても食べるのは自分だけだしな。 『そうか? この方法を思いついたとき俺の中で革命が起きたぜ』 「もう良いわ、それじゃ台所借りるわね」 そういうと母屋に入っていく嬢ちゃん、もはや勝手知ったる他人の家である。 椅子にのけぞり、空を見上げる。視界一杯の青空、東から西へ流れる羊雲を目で追っているといいにおいが漂ってくる。 このにおいはシチューか。 「○○ーもうすぐ出来るわ! テーブルの用意しといてー! 」 随分と早いな? 椅子から身を起こし首を振る。 コツコツと松葉片手に母屋に戻る。テーブルを拭いてパンの用意でもするとしよう。 薪ストーブの上に放置したアイロンを手にパンに焼き目を付けていく、四枚目を終えた所で嬢ちゃんが鍋片手に現れた。 「またそーいう事してる、行儀悪いから止めなさい」 『原理は変わらんはずだがなあ・・・・・・判ったよ母さん』 「だれが母さんか!!! 」 くだらないやり取りをしているとカウベルが鳴る。 どうやら援軍が到着したらしい。 「おーっす○○! 邪魔するぜーっていいにおいだな! 私の分は有るのか? 」 言うが早いか着席する普通の魔法使い。 『よう霧雨、頼んどいた物は入手できたか? 』 「この私に出来ない事なんてないぜ!!ぱらすーとこーどとあるみぺぐぐだったな、香霖から貰って来たぜ」 盗ってきたんですね、分かります。霖之助さん・・・・・・今度御代持って行きます。 「魔理沙!! 食べる前にまず手を洗ってきなさい。それとあんたの席はこっち」 「やれやれ、いつからアリスは私の母親になったんだ? 」 思わず吹きそうになるが我慢だ。 「なに? 言いたい事があるならはっきりしなさい」 『いや、なんでもない。それより随分速く出来たな? 』 少々露骨だが話題の転換を図る。」 「昨日の残りを持ってきて温めただけよ」 そっぽ向きながら答える嬢ちゃん。機嫌を損ねたか? 「わたしは残りでも一向に構わん!所でいっつもこんな贅沢してんのか○○? 」 戻ってきた霧雨が嬢ちゃんの小言をスルーして半眼で俺のわき腹を肘で小突く。 『どういう意味だ? 』 「なに、アリスに毎日食事を作らせるとかどんな魔法を使ったのかき気になってな」 『人聞きの悪いこと言うな、唯でさえ最近天狗に目を付けられてるんだ』 「隠すな隠すな。大丈夫私の口は堅いぜ? 』 なんで語尾が疑問系なんだろうな? 『いいからさっさと飯を食え! それと嬢ちゃんこの手の免疫ねーんだ刺激すんな!! 』 母屋も吹っ飛んだら本格的にホームレスになっちまう。 「つまり○○、お前は免疫がある程度に経験豊富なわけだ。さあ事の馴れ初めから吐いてもらおうか」 『なんで天狗といい話をそっちに持って行こうとするかね? 嬢ちゃんもなんか言ってくれ』 先から黙ったままの嬢ちゃんを振り返る。 『!』 ヤバイっそう思って飛びのいても片足じゃたかが知れている。 愛らしい表情で飛び掛ってくる人形を見つつ最近こんなんばっかだと一人ごちた。 幸い投げられた人形は相手を気絶させる程度の威力しか無かった。食らった俺には何の慰めにもならんが・・・・・・ あと霧雨、俺を盾につかうな。 ~食後~ 『じゃあ、作業を説明するぜ。まず霧雨、お前さんは風車の支柱にテントの頂点のロープを固定してくれ 』 任せろとばかりに頷く霧雨。 『つぎに嬢ちゃんは人形でテントの四隅を引っ張ってくれ。俺がペグで固定する』 「わかったわ」 嬢ちゃんまだ機嫌悪いのか? 『じゃあ始める前にだ、霧雨これを履け』 紺色の下穿きを放り投げる。 「なんだこれ? 」 『そいつはなジャージだ。外じゃ作業用や運動用に着る。防寒にスカートの下にはく奴もいるぜ』 「なんかダサくないか? 」 『いいから履いとけ。あとで上もくれてやるから』 寝間着として重宝すんぞ。 「まあ、貰える物は貰っとく主義だ有りがたく頂くぜ」 事故から学べない奴は死有るのみだ。 『さて、始めるとしようか』 風も無かったためテントの設営は半刻ほどで終了した。 続いて防水作業に移る。 鍋から溶けた蝋を掬いバケツに移す。 『次にこいつを刷毛で塗りつけてくれ、火傷しないようにな。霧雨、上からこいつを着な! あと嬢ちゃんはこれに着替えるんだ』 霧雨にジャージの上を渡し、嬢ちゃんにはツナギを渡す。 『着方は分かるな? なんなら装備させてやろうか?』 「けっこうよ! 奥借りるわ」 皆の着替えが終わり、テントに蝋を塗りつけ始める 『なるべく薄く塗ってくれ、厚塗りすると割れる』 「わかったわ」 「了解だぜー」 どうにか日が沈む前に完成にこぎ付けた。 『どうにか完成だな、助かった。サンクス』 そういって母屋から包みを取ってくる 『霧雨、今日の報酬だ。受け取れ』 そういってい包みを渡す。 「詰まんないもんだったら承知しないぜ? 』 『いいから取っとけ。家の秋冬コレクションだ』 因みに中身はツイードのマフラーと綿入れだ。 「じゃあ貰っとくぜ。また依頼が有ったら呼んでくれ!じゃあな!! 』 言うが早いか箒で矢のように飛び去る。せわしない奴だ 『嬢ちゃんにも有るぜ』 そういって包みを差し出す。だが 「私はいい」 『遠慮すんな貰っとき』 「店を壊したのは私なのよ・・・・・・だからいい」 そういって俯く嬢ちゃん。なるほど時々居心地悪そうにしてたのはそういうわけね。 『あのなー嬢ちゃん言っとくぜ? 嬢ちゃんは俺を一発どついてゆるしてくれたよな? 』 うなずく嬢ちゃん 『ならとっくに俺も許してるんだよ。じゃなきゃ敷居なんて跨がせないね』 俯いたままの嬢ちゃん 『だからこいつは純粋に今日の礼だ、それに嬢ちゃん用の寸法で作ってあるから貰ってくれないと不良在庫になっちまう』 「ちょっと? 私の寸法なんていつの間に!? 」 『さてね? そこら辺は企業秘密とさせて貰おうか』 ようやく顔を上げてくれた。ちょっと目が赤い だから気づかない振りをして踵を返してさっさと家に入ろうとする。 「○○!! 」 『気にすんなって別にアレな事はしてないぜ? 目測で寸法出しただけさ』 歩みを止めず答える。 そして最後にドアの前で振り返り 『俺は許した! だから明日からお前さんはいつも通り来てもいいし、二度と来なくてもいい。その辺の判断は任せる』 そこで一度言葉を切る。 『だが、○○服飾店は嬢ちゃんの来店をお待ちしております。じゃあな! 夜は冷えるぞ速く帰りな』 まるで執事のように芝居がかった動作で言葉を告げる。そして踵を返し、手を振ってドアを閉めた。 決して恥ずかしいからじゃない、そのはずだ。 ────── 遅く起きてしまった日は何もする気がしない。 すでに太陽は真上に来ていて眩しい事この上ない。 じりじりと照りつける太陽に目を細めつつタバコに火をつける。 職業柄あまり吸わないのだが今日はいいもう休みで。 溜まってる仕事も無い、雨風も凌げる、何の問題も無い。 人間スモークディスチャージャーと化した○○、だらしなく椅子に背を預け煙を吐く。 回転する風車を眺めながら、このけだるさの原因を考えてみる。 売り上げが悪い? 煙を吐く 『ちがうなぁ』 元より仕事に忙殺される気は無い、売る気なら人里に店構えるわ。 店が吹っ飛んだから? 煙を吐く 『こいつも違う』 もともと有った廃屋をどうにか住めるように補修しただけだ。 幸い石造りの母屋はしっかりしていて掃除してガラスを入れたぐらいだ。 吹っ飛んだ店側だって母屋に寄生するように素人が増築しただけだ。 今じゃテントのままでも良い様な気がする。 最近まともな仕事してない 煙を吐く、上手くわっかにはならなかった。 これは半分くらい有ってるかもしれん。 大体、洋装の需要自体少ないしなぁ・・・・・・orz 売り上げは別にして腕が鈍りそうだ。 誰かフルオーダーとかしねえかな? 最近仕立て屋より手芸屋になってるよ。 鬱々と考えていると雨が降り出した。 あんなに晴れていた空はいまや灰色に塗りつぶされている。 足は全然痛まなかったのにな? のろのろと椅子を引きずって軒先に引っ込む。 雨は程なく本降りとなった。 流石に冷え込んできたので天幕の中に戻る、中はまだ日光の残り香に包まれていた。 タバコを消して、カウンタに顎を乗せる、降り出した雨がさらに気分をメランコにさせる。 今日はもう誰も来ないだろ? 店じまいするか・・・・・・ 「ところがそんな時ほど客が来るのだった」 どっから湧いたんだ嬢ちゃん。 『マガトロの嬢ちゃん・・・・・・今日は客なのか』 「その言い方だといつもは客じゃないみたいに聞こえるわよ」 『あーそんな積りじゃあないんだ。すまん』 頭をかきながら謝る。 「どうしたの? だらけている様だけど」 『ちょっとな。欲求不満でフラストレーションが溜まってるだけさ』 このまんまじゃフリル屋になっちまう。 「いきなり何言い出すのよ」 そう言うと距離をとる嬢ちゃん。 『そうだ・・・・・・嬢ちゃんでも良いか。日頃のお礼も兼ねて、どうだ? 』 立ち上がって嬢ちゃんに向き直りメジャーを手にする。 嬢ちゃんだったらフルオーダーのスリーピースも似合うだろう。 里に出向いて色々とトータルコーディネートするのも良いかもしれん。 考え出したら止まらなくなってきた! 「ちょっと冗談はよしてよ! 」 さらに下がる嬢ちゃん、何で逃げる。 仕立てのフルオーダーがただで手に入れられるってのに。 『どうして距離を取るんだ? 別に痛くないぜ? 』 コツコツと杖をついて距離を詰める。 やがて壁際まで追い詰める。 「○○まずは落ち着きましょう! 」 変な事言うね。俺はただ嬢ちゃんの詳細な寸法が欲しいだけだ。 『いいからまずは両手を上げるんだ』 焦燥感も露に嬢ちゃんの肩に手を掛ける。 雨はまだ降り続いていた。 『ミッションコンプリート』 がくりと膝を付く、長い戦いが今終わった。 そして、戦果を確認する。所々赤く染まったり、焦げたりしている羊皮紙には嬢ちゃんの詳細なデータが書き込まれていた。 今度こそ意識を手放す。 「測られた・・・・・・上から下まで満遍なく」 両手を床についてうな垂れる。数々の抵抗も空しく測られてしまった。 まったく乙女の秘密を何だと思っているのか? もう一度爆破してやろうかと思い振り返るとやり遂げた顔でぶっ倒れている○○の姿がある。 その表情は清清しく、一遍の劣情も見出せない物であった。 そこで気が付く、逃げようと思えば逃げられたではないかと。 ○○相手なら飛ぶ必要も無い、走ってでも逃げられるのだ。 「此処までして詰まらない物が出来たら承知しないんだから! 」 ぶっ倒れた○○を人形で部屋に運び入れ布団を掛ける。 「アリスーウレシイノ?」 上海が聞いてくる 「そんなこと言ってないわ、次は無いって言っているだけよ」 「デモワラッテルー」 戯けた事を抜かす上海を引きずって私は家路を急いだ。 ───────── 暦は十月初旬、二十四節気で言えば寒露と呼ばれる頃である。 日はだいぶ短くなり、あれほど賑やかだった蝉や蟋蟀ももはや見かけることも無い。 おっさんには厳しい季節の到来である。 だが今の○○にはその寒ささえ心地よく感じられるのだった。 『~~♪ 』 布の上をフィギュアスケートのように指が踊る。 賽の目に当たり線の引かれた布にチョークを入れる、一切の下書き無しに。 やがて、布の上には曲線の集合体がパズルのように書き込まれていた。 『さーて、こんなところか? 』 一息入れようと踏み出して体が傾く、そのまま立て直せずに床に手を着いてしまった。 あー、片足無いの忘れてた。 「ちょっと! 」 『あー平気だ嬢ちゃん。ちょっと足忘れてただけだ』 時たまこんな事もある。まあ殆ど寝起きの時なんだが・・・・・・ 「○○は前科が有るからね。倒れる前に休憩入れなさい」 『ああ、裁断の前にティータイムにお付き合い頂けますか? お嬢さん』 わざと恭しく言ってみる。 「そう来ると思って用意してあるわよ。こっちにいらっしゃいな」 まったくどっちが客なのかわかんないわとこぼす嬢ちゃん。 『何というか用意がいいね。阿吽の呼吸? それとも俺がパターン読まれすぎ? 』 テーブルに向かいつつ聞いてみる。 「馬鹿な事いってないの。ミルク?レモン?」 『みるくちーで』 基本世話焼きなんだよな嬢ちゃん。指摘するとBADへGOだからしないが・・・・・・ もう、なごやかなお茶会がハンバーガーヒルになるのはかんべん。 照れ隠しに爆破はいけないと思います。ハイ 紅茶を飲みながら新聞に目を通す。 購読してないのに届くし、情報媒体がこれしかないのも事実なのだ。 『なになに? 神社二度目の倒壊・・・・・・今度賽銭でも入れに行くか』 同病相哀れむぜ。生きろ巫女 「新聞読みながらはやめなさい! 行儀悪いわよ」 言うが早いか新聞を取り上げられた。母さん、此処に母さんがいるよ。 「なんか不遜な事考えてない? 」 『いや、至極真っ当な事を考えてた』 言われてから別の事を考える。巫女の袖どうやって固定してんだろ? 『さて、次は裁断に入る。一週間後ぐらいには仮縫いも終わってると思うぜ』 話題の転換を図る。 「速いわね。別に急がなくても平気よ? ほかの仕事を優先しても良いし」 嬢ちゃんの気遣いが痛い、ほかの仕事は御座いません。 『急いでなんかいないから気にすんな。久々のフルオーダーだから針が進む進む』 言っていて顔がニヨニヨしてくる。 あ、嬢ちゃんが引いた。 『それに仮縫いが終われば袖を通してのフィッティングタイムだ! 楽しみにしとけ』 小物から靴までのコーディネート! 考えるだけでご飯3杯行ける勢いだ。 「そ、そうなの? なんとなく身の危険を感じるんだけど・・・・・・ 」 『危険なんて無い無い、何も無ければ袖を通して確認して終わりだ』 危険なのは売り上げと店の立地だけだ。 『ただなあ、仕立てってのは時間がかかるからな。客の体型が完成までに変わっちまう事がある』 嬢ちゃんは平気だと思うがね。 『まあその辺も融通効くように出来てんだけどな仕立て服は』 そういいながら改めて嬢ちゃんをチェックする。 「なんなのよ? はっきりしないわね」 身長は若干伸びてる。スリーサイズh〈大人の事情で裁かれました〉まあ、問題ないか成長期だし。 『はっきり言うと失礼だし』 体重計にそっと足を乗せるとことか想像しちまった。 増えてたら、ちょっとだけ浮遊してごまかしたりするんだろうか? 「怒らないから言ってみてくれないかしら、○○」 ああっと!地雷だ! この場合もう怒ってるだろってーのは受け入れられないんだろうな。 『ではちょっと耳貸してくれ』 引き際を盛大に間違ったので開き直る。 髪を分けて素直に耳をこちらに向ける嬢ちゃん。残酷な俺を許してくれ・・・・・・ 『じつはな、・・・・・・・・・・・・で・・・・・・・・・・・・なんだ。判ったか嬢ちゃん? そうか判ったか・・・・・・じゃあ俺はちょっと旅に出てくるから』 固まった嬢ちゃんを尻目に退避する俺 背後から声がかかる。 「ねえ?もしかして貴方見るだけで大体判ったりするの? Y/N」 俯いている顔はきっと赤い、羞恥か憤怒で。 そう、俺は寸法取った人なら判るんだ。 幻想的には見るだけで寸法がわかる程度の能力といった感じに。 『だいじょぶだ嬢ちゃん、漏れるような管理はしてない』 「ねえ? Y/N」 『わかった、答えるから穏便にな? 』 ニア YES NO ピッ 深く澄んだ秋空に炸裂音が響いた。 ~後日~ 「なんて卑猥な能力なのかしら! 」 その日の嬢ちゃんはおもいっきり着膨れしていた。 ごめんな、その無駄なんだ。わかっちゃうんだ・・・・・・ 『安心してくれ、すでに暗記済みだ俺の頭の中にしか詳細データは存在しない』 天狗が怖いから紙媒体なんかにできねーしな。 顧客情報漏れたら店ごと槍刺しのナイフ攻めの上爆破が待っている。 「つまり、○○を始末すれば秘密は守られると? 」 えがおがこわいです。 『どこの船長だよ? 嬢ちゃん』 天狗の新聞で記憶を読む妖怪を知り絶望するのはちょっと先の未来。 新ろだ27-34 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ついにッ、ついに俺のスペルカードが完成したぞ!」 苦節云年。俺の集大成がここにスペルカードとして完成した。 一人で万歳三唱をやっていると、アリスが横から合の手を入れてきた。 「へえ。最近何か一人でこそこそやってるなって思ってたけど。それがそうなの?」 こちらを覗き込んでくる彼女の瞳が、興味深げに輝いていた。 相変わらず吸い込まれてしまいそうなほどに、アリスの瞳は綺麗だった。 思わず俺は見惚れていた。 「○○?」 「や。悪い。アリスの瞳って綺麗だなぁって、見惚れてた」 「…………バカ」 俺にじっと見つめられたせいで、アリスは居心地悪そうに身じろぎをした。 アリスは俺からそっと目を逸らした。 微かに頬に朱が差している。 赤くなった頬を隠すように、手がそえられる。 ひょっとしてこれは照れているんだろうか? ちょっと可愛い。 おっと。いつまでもこんな風にアリスを愛でてちゃ駄目だな。 本題に入ろう。 物は試しというのを建前に、彼女相手にこのスペルカードを使っていいか頼んでみることにした。 勿論、これを建前というのだから、本音は別にある。 「ちとこの効力を確かめてみようと思うんだが……」 「……ハイハイ。私に実験台になれっていうんでしょ? 私とあなたの仲だし、構わないわよ」 「そうか。ありがたい」 「じゃあ、外に出ましょうか」 そう言って席を立とうとしたアリスを慌てて呼び止める。 こんなものを外でやるのはちょっと……いやかなり恥ずかしいものがあったので、とりあえず言い訳する。 「いやいやいや。完成したといっても、まだ試作段階なもんで、まずは家の中で効力を試してみたいんだ」 「ふぅん。まあいいけど……。座らなきゃ駄目かしら?」 「い、いや。立っていて構わないぞ、うん」 アリスは部屋の中でやるということに訝しげな表情をしていたが、ひとまず話を聞こうと頷く。 ううむ。ちょっと緊張するな。 深呼吸して自身を落ち着かせる。 「よし、いくぞ!」 「いつでもどうぞ」 俺はスペルカードを懐から勢いよく引っ張り出した。 ――告符『貴女への想い』 驚愕に目を見開け! 刮目せよ。これが俺の全てだ! 「アリスッ!」 「何かしら?」 「受け取れぇぇっ!」 俺は用意していた弾幕を放った。 目の前の弾幕の内、とりあえず直撃しそうな物のみをヒョイヒョイとかわすアリス。 流石はアリス。手馴れた様子だ。 そうして目の前を流れていった物を見て、怪訝そうに顔をしかめた。 「えっと、これは便箋……かしら?」 そう、俺がアリスに向かって投げ放った弾幕。それは丁寧に封をされた便箋だった。 ちなみに宛先はすべてアリスのものとなっている。 アリスは部屋の中で踊っている大量の便箋の内、数枚を手にとった。 視線で『開けていい?』と訊ねてきたので、頷く。ついでにレターナイフを渡した。 封を開いて中のものに目を通すアリス。 なんてものを弾幕にするんだと、アリスは呆れた表情をしていた。 だが、読み進める内に、顔に浮かべるものが真剣なものとなっていった。 そうこなくては嘘だ。 内容は何を隠そうこの俺が、丹精籠めて書き綴ったラヴレターである。 俺のアリスへの思いの丈を書き綴ったものなんだから、何も反応がないというのでは困るというものだ。 いやまあ、自身で投げ放っといて言うのは、なんだけれど。 この間に次のスペルカードを用意しておく。 最初の便箋弾幕はあくまでも前座というか、次のステップへの景気づけのようなところがあった。 勿論そこに書かれたことは、すべて俺が感じ、思っていたことなので、嘘偽りはない。 けれども、次のものこそ、真に俺がやりたいことだった。 俺の一世一代の勝負だ。 これが駄目だったらと思うと、かなりの恐怖だ。 用意していた物の存在を確かめるために、俺は胸をポンポンと叩いた。 硬い感触。 うん、ちゃんとある。 これで入っていなかったら焦っていたところだ。 「アリス――」 俺の手紙を真摯な眼差しで読んでくれているのが、恥ずかしいのと同時にとても嬉しくあった。 内容に呆れてなければいいけど。 彼女に向かってなるべく優しいと思われる声を掛ける。 ハッと顔を上げるアリス。 潤みを帯びた瞳に、思わずドキリとした。 いや、さっきから鼓動は早鐘を打ちっぱなしだったので、今更ではあるけれど。 手紙を読み終えたアリスは、胸の前で俺の放った弾幕(ラヴレター)を大切そうに抱え込んでいる。 彼女は俺の想いに気づいてくれただろうか? 俺のそこに綴った思いは本当だよと、声を大にして言いたい。 ああ、だけど言葉だけじゃ伝わらないことだってある。 否、だからこそ、俺はこの想いを形にしたんだ。 様々な思いが胸の中を駆け巡る。 よし、行くぞ。 ――告符『用意したのは三ヶ月分』 「アリス……その、受け取ってほしいものがあるんだ」 懐に手を突っ込む。 そこには掌に収まる程度の小さな箱が入っているのだ。 俺はそれを取り出そうとして……掴めなかった。自分の手が震えているのに気づいた。 緊張で腕が思うように動いてくれない。 ああ、もう。俺って奴はどうしてこう、肝心な時に情けないんだ。 意気地のない自分が情けなくて、思わず俯いてしまう。 その時だ。 そんな情けない俺の手を、そっと握ってくれた手があった。 顔を上げるとそこにはアリスがいた。 俺の大好きなアリス。 ああ、そんな泣きそうな顔をしないでくれ。 俺、勇気を出すから。 ――がんばって! 音としては聞こえなかったが、俺には確かにアリスの励ましの声が聞こえていた。 ぎゅっと握ってくれる彼女の手が温かい。 よしと頷き、自身を奮い立たせる。 「アリス。俺、その、お前が、すす好きだ!」 一気に懐から箱を取り出す。 うんうんというように、アリスが頷く。 「だから、これを受け取ってほしい」 取り落とさないように慎重に持ち、ついにアリスの手にそれが渡った。 目で開けるよう促す。 カパッというかすかな音と共に、アリスの手によって蓋が開かれた。 アリスのハッと息を呑む声がした。 中に入っていたのは小さなリング。 アリスのために作った小さなリング。 俺が汗水垂らして働いた末に手に入れた給金で買ったものだ。 今回の行動はこれを目的として計画したものだった。 「その、受け取ってもらえるか?」 じっと手元のそれを見つめているアリス。 彼女はおもむろにケースから指輪を摘むと、そのままそれを自身の指に嵌めた。 測ったかのように左の薬指にぴったりだった。 「これのためにこんなバカなことを?」 「うん。アリス専用のスペルカードだ」 周りに散らばるラヴレターを見回して嘆息するアリス。 照れ臭かったが、頷く。 確かにここまでアリスに対して書けることがあったというのは、我ながらびっくりだ。 そして、アリスが恐る恐る確認してきた。 「私でいいの?」 「ああ」 「……本当に、私でいいの?」 「アリスがいいんだ」 「嬉しい――!」 アリスが感極まって俺に抱きついてきた。 俺はそんな彼女のすべてが愛しくて、そのまま抱きしめたのだった。 柔らかいアリス。 甘く良い香りが鼻腔をくすぐる。俺は胸いっぱいにそれを吸い込んだ。 アリスの腕がそっと俺の背中に回される。 俺の胸の前で何か柔らかいものが押しつぶされる感触。 アリスの胸のドキドキが俺にも感じた。 「○○、ドキドキいってる」 「アリスだってドキドキいってる」 「ええ。こうしてるだけで、とけちゃいそう」 俺たちは自然とお互いの顔を見つめ合っていた。 じっと俺を見つめてくるアリスが愛しい。 そうして気がついた時には俺はアリスに唇を奪われていた。 「――ん……ふあ……はぁ……」 甘い。 味なんてしないのに、アリスの唇が俺には何よりも甘く感じた。 アリスの手から便箋が落ちるのが、背中越しに分かる。 ぎゅっと俺の背中を抱きしめてくるアリス。 どのくらいそうやって互いの温度を唇で確かめ合っていただろうか。 唇と唇が離れる。 アリスが熱い吐息を吐き、ふっと顔をほころばせた。 「大好きよ、○○」 「……俺もだ」 アリスの甘い囁きに、俺の胸は何よりも幸福感に満たされた。 想いが届き、通じ合う。 俺はアリスが好きだ。 アリスも俺が好きだ。 それは何と幸福なことだろう。 それは何と幸運なことだろう。 胸を満たす想いに、俺はアリスを始めとした幻想郷のすべてに感謝の念を送ったのだった。 うpろだ1280 ───────────────────────────────────────────────────────────
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No.148 / ドール 人形 アリス 基本データ 説明 なないろの にんぎょうつかいまどうをきわめ オートマタをつくるのが ゆめ。 タイプ エスパーこおり 特性 ドールウォール(=さめはだ) ドールマスター(=プラス) タマゴグループ ひとがたひとがた 種族値 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早さ 合計 55 65 65 80 70 65 400 獲得努力値 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早さ 0 0 0 2 0 0 分布 場所 階層 Lv 備考 なし その他の入手方法 なし 進化系統 ちびアリス ┗Lv26でアリス ┗Lv40でEアリス レベルアップ技 Lv 技名 001 ねんりき 001 かたくなる 007 あやつりのいと 012 サイケこうせん 017 オーロラビーム 022 リトルレギオン 028 れいとうビーム 034 アーティフルS 040 マナチャージ 046 サイコキネシス 052 ドールセット 052 ヒーラードール 052 にんぎょうSP 058 みがわり 技・秘伝マシン技 No 技マシン名 03 みずのはどう 04 マナチャージ 06 どくどく 07 あられ 09 めいそう 10 よめしゅぎょう 11 にほんばれ 12 ちょうはつ 13 れいとうビーム 14 ふぶき 15 LUNATIC 16 ひかりのかべ 17 まもる 18 あまごい 20 しんぴのまもり 22 ソーラービーム 27 おんがえし 29 サイコキネシス 32 かげぶんしん 33 リフレクタ- 42 からげんき 44 ねむる No 秘伝マシン名 05 フラッシュ 人から教えてもらえる技 場所 技名 未実装 育成例
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アリス・マーガトロイド 特徴 いわゆる設置系キャラ、特徴的な6A、J6Aを始めあらゆる打撃のリーチが驚異的。 グレイズや回避結界といった本作の基本回避行動を打撃で狩るのはお手の物であり、他のキャラとは頭を切り替えて戦う必要がある。 緋想天であった悪夢の固めは今や無いが普段の立ち回りで霊夢の中距離が殺されるので特に立ち回りを考えないといけない。 現状でのアリスの固めは特に脅威ではないが、全キャラ中扱いやすくアリスの貴重な近接打撃でいきなり突撃してくるDA等に注意したい。 アリスは接近戦が非常に弱く射撃の出が遅いので至近距離だと有利に運べる。 近づきすぎるとこちらのJAも相変わらず負けたりするがJAを上手く振れば勝機が見えてくる。 なおこの通り接近戦が苦手なので人形を撒きつつとにかくガン逃げしまくるプレイスタイルのアリスが多い。 落ちついて追い回さないとJ6Aとかで吹っ飛ばされるので出来るだけ横軸を合わせずに立ち回ろう。 人形を置かれたらその付近には突っ込まない事も大事、発生保障は無いがガードされると人形から撃たれてコンボに持っていかれる。 バスターがあれば人形設置の合間を貫ける事も多い。 アリス側からすればバスターがあるかないかでやりやすさが全然違うらしい。 アリスポケットについて アリスの6A、J6A等にはアリスポケットと呼ばれる至近距離に判定が出ない打撃攻撃がある。 その為、至近距離は有利を取れる事になる、アリスポケットに入り相手がその打撃を振ってきた場合近Aからのフルコンが確定する。 人形の耐久について 人形の体力は601 人形はあらゆるダメージ補正(Rift、Smash、rate、根性、スキルのLv等)を受けない C射3hit、バスター7hit(Lv3以上なら1束)、博麗アミュ4hit、拡散小座布団5hitで破壊できる 特にバスターは追尾しない性質から狙った人形を破壊でき、18hit技なので人形を破壊しても11hit分残る。 また、ノックバックのおかげでガードされても大江戸を破壊できる。 警戒すべき通常打撃/通常射撃 近A系AAまで下段という特徴的な近A。 6A&J6Aアリスの特徴的な打撃でありアリスの生命線、硬直は長いのでガード後は有利。 スカればもちろん反確、基本的にB射からのコンボが多くなるだろう。 アリスポケット有。 遠Aアリスの主力攻撃、リーチが非常に長く霊夢側の対地JAを最も潰されやすい原因。 6A系より発生が4F早く、対空から何やら役立つ、アリス側はこの攻撃=間合いを把握する攻撃 なのでこれを喰らうという事はアリスの距離を保たれている事になるので立ち回りを変える必要がある。 アリスポケット有。 2A貴重な至近距離打撃、固めやら何やら汎用性が高い。 見た目足払いなのだが、これが中々に長いのが曲者である。 誤ガすると有利フレームを大きく取られる。 3Aアリスポケットもあるっちゃあるが1.10より仕様が大幅変更、対空に使えない性能になった。 至近距離でも当たりやすくなったが、小さいポケットあり。 DAアリスキック、発生、突進力共に霊夢のDAを超える汎用性を誇るアリスの貴重な至近距離打撃の一つ。 近距離で使える中段択なので近Aや2Aの裏択にも使われる 誤ガードで不利になる 天気雨で下段を意識させたら、これで蹴り飛ばすのは常套手段。 DBすっごい滑るよ!をしながら繰り出す遠A。 アリスポケット有。 DC下段技で空ガ不可。 スペカでしかキャンセルできないので最終段で下段ガードしてしっかり結界を。結界しないと設置人形の射撃やらなんやらで削られて酷い事になる。 アリスポケット有。 警戒すべきスキル/スペカ アリスのスキル、スペカは人形千槍、キューティ大千槍以外全部射撃。 人形千槍Lvを上げるごとに隙が減る。結界やグレイズ狩りに使われる 地上B版Lv1~2は当ててDAで反確、Lv1~3をガード時も反確 地上C版Lv1~3は当てて反確、ガード時は反確 といっても、たいていは設置人形やスペカでフォローされる シーカーワイヤー通称カワイー。(シーカーワイヤー。) 人形振起(22BorC)の書き換えスキル。アリス~設置人形~対象と経由する変則軌道の赤ビームを出す。 アリス屈指の弾速を持つ射撃。遠距離からの差込に使えたりするほか、人形の位置によっては迎撃にも使える。 シーカードールズ/リトルレギオン2コスの癖に霊力削りが高い。 千槍 レギオン 適当な攻撃 シーカードールズで割りという計4コスの連携が存在する。トドメにこの連携をやられると詰む。 リターンイナニメトネス人形を投げつけ、青い爆発を巻き起こす。3コススペカ。 空ガ不可。空ガで凌ごうなんて甘い考えをしてると3割吹き飛ぶ。 爆発は天井まで届く。 カワイーから連ガでぶち当てたり出来るらしい。 紅符「和蘭人形」四本の赤いレーザーを発射する4コススペカ。霊力削りは計1。 ver1.10から回転するようになった。 物凄い摩耗射撃なのでグレイズ厳禁。ちゃんとガードするのが無難。 アリスは早めに動ける為対処した後も油断しない。 離れているのにこのスペカを使われたら画面最上部に逃げてガードしてれば大した被害もなく終わる。 20回ヒットorガードorグレイズすると消えるので、あえて密度の高い部分へ行きさっさと終わらせるのも選択肢。 クラッシュ属性攻撃 AAA溜A、溜6A アリスには下段クラッシュ属性の攻撃が無い。 空中ガード不可攻撃 A連、2A、DA、DC リターンイナニメトネス 各状況の対策 近距離 基本的には有利な状況となる。 アリスポケットに突入したのにヘタに距離をとると6Aが刺さる間合いになってしまうので、頑張って攻める。 甘い固めは前ダDAで蹴り飛ばしてくる蹴リスもいるので注意。 中央AAA B JBが可能なので狙ってもいい 中距離 一番危険な間合い。 アリス遠Aが引っかかる間合いは霊夢にとってどうしようもない間合いなので無闇にhjやhsをせずチキンガードする事。 アリス側は遠Aor6A B射 hjc J6Aなどを多用したがるので、この間合でhjすると綺麗にぶっささる。 逆に言えば、この距離で遠Aや6A、J6Aなどをいかに空振らせるかが対アリス戦の肝。空振り見てからバスターできるといい。 一応アリスの6AやJ6Aをガン読みして、食らいながら青玉を生当てする高等テクニックもあるので留意しておいて損はない。 遠距離 アリスは溜Cで人形からレーザーを発射できるので、此方の迂闊な溜C等に差し込まれないように。 B亜空穴で奇襲する際は人形の位置を良く見よう。 基本的にはこの距離で人形を撃墜して、アリスが打撃を振れない状況を作っていくのが理想。 一応殆どの射撃に勝る霊夢有利の距離だが、アリスもそれを理解した上で、人形を置いて準備をする距離。 うかつな人形設置にはバスターによる割り込みが効果的。 空対空 アリスは空中でも打撃は強い。というか射程が長い。迂闊な飛翔はご法度。 頑張って上をとってもJ8Aが刺さったりする。 一番不利になり易い位置関係と思われる。 密着すれば発生勝ち出来る距離だが、そこまでが大変。 隙の少ないB射を有効に使い、打撃を振り回されないようにしたい。 アリス側も人形射撃を盾にしてくる事が多いので、読み合いが大変な位置関係。 地対空 アリスJ2Aは発生が遅い為、急には振れない。 JAは人形を使わずリーチが短いので、様々な手段で対空を狙って行きたい所。 空対地 3A,6Aが機能しないような頭上から攻め込めると安全。中途半端な低空から接近するのはご法度。 射撃を盾に接近すれば、アリスは打撃を振りずらくなる。 固め、運び対策 キャラの性質上、グレイズ狩りの打撃択が豊富なので、hjや回避結界よりも「ガード仕込み素ジャンプ」が有効に機能する場面が多い。ただしリターンイナニメトネスを構えられていたら空ガ不可で乙なので、相手のカードをよく見よう。 霊力削りによる割り能力はそこまで高くないので、慌てて逃げる方が危険。 ただし誤ガードによる削りが積み重なるとパリンパリン割れるので、しっかり正ガードは心がけて行きたい。 コメント アリスかなり苦手です。選ばれた時点でサーバ閉じたいくらい - 名無しさん 2011-10-11 23 26 48 博麗アミュとバスター、差し込みやすいのはバスターだけど、人形潰しやすいのがアミュだから、どっち使えば良いんでしょうか - 名無しさん 2012-02-25 20 38 00 アリスに対して拡散アミュレット、雨乞い、封魔亜空穴、繋縛陣のデッキ使ってる。基本的に不利なデッキ - 名無しさん 2013-07-06 19 40 35 名前
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自作 東方Projectの登場人物は「マーガトロイド」、ARIAの登場人物は「キャロル」、 水月の登場人物は「香坂」、といえば共通する名前は何でしょう? (2008年3月27日「 某所で出題した問題のメモ 」) タグ:アリス 名前 Quizwiki 索引 あ~こ エスピオナージ
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アリスゲームの核心人物。 物語上ではプログラムとされていたが、生贄となったギコの半身であった。 赤い仮面をかぶっており、見た感じではギコとはわからない。 口調はダークギコ?のようで、全体的に幼い感じである。 8の最後でギコによって破壊され、再びAAとなって帰って来た。
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コダマ名 HP 攻撃 防御 速度 合計 属性1 属性2 攻撃属性 弱点 耐性 スキル 必要アイテム ちびアリス 80 85 65 50 280 理 - 理鋼 虫霊闇 闘理 - アリスカード Hアリス 125 110 80 65 380 理 鋼 理鋼水闘 炎地霊闇 毒理無樹氷風岩神鋼然 七色の人形使い 祝福の霊珠 Tアリス 110 105 75 90 380 理 闘 理闘水鋼 風霊然 闘岩 七色の人形使い 技の霊珠 Nアリス 105 110 85 80 380 理 炎 理炎鋼 水地岩霊闇 炎樹氷闘理鋼然 七色の人形使い 不偏の霊珠 ADアリス 135 120 75 70 400 理 水 理水闘鋼 雷樹虫霊闇 炎水氷闘理鋼 七色の人形使い 一夜の霊珠 Bアリス 100 130 90 80 400 理 闇 理闇闘鋼 虫然 理 七色の人形使い 奇跡の霊珠 ※青文字は属性一致、赤文字は重複弱点、緑文字は重複耐性、灰色は無効、(括弧内)はスキル効果あり ちびアリス.gif Hアリス.gif Tアリス.gif Nアリス.gif ADアリス.gif Bアリス.gif ちびアリス Hアリス Tアリス Nアリス ADアリス Bアリス スキル 七色の人形使い ターン終了時、自分のVPがSLv×3回復します。 スペル スペル名 属性 威力 消費 詳細 必要銭 ちびアリス Hアリス Tアリス Nアリス ADアリス Bアリス シーカードールズ 理 80 20 通常攻撃(初期) 3000銭 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 和蘭人形 理 100 30 通常攻撃 20000銭 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 博愛のオルレアン人形 理 120 40 与えたダメージの1/8、相手のVPを減少させます。 100000銭 - ○ ○ ○ ○ ○ 理 150 50 与えたダメージの1/6、相手のVPを減少させます。 禁呪 - ○ ○ ○ ○ - 人形千槍 鋼 80 20 通常攻撃 3000銭 ○ ○ ○ ○ ○ ○ キューティ大千槍 鋼 100 30 自分の防御を10%上げます。 20000銭 - ○ ○ ○ ○ ○ 鋼 120 40 自分の攻撃と防御を20%上げます。 禁呪 - ○ ○ ○ ○ ○ 未来文楽 鋼 - 0 自分の攻撃を100%上げます。 50000銭 - - - - - ○ ドールオブラウンドテーブル 鋼 - 10 先行になります。3ターンの間、攻撃スペルのダメージを半減します。交代しても効果は継続します。 150000銭 - ○ - - - - ソルジャーオブクロス 鋼 - 20 後攻になります。受けたダメージの1.5倍のダメージを与えます。 200000銭 - - - ○ ○ ○ リトルレギオン 闘 80 20 通常攻撃 3000銭 - ○ ○ - ○ ○ ドールズウォー 闘 100 30 自分の攻撃を10%上げます。 20000銭 - ○ ○ - ○ ○ 闘 120 40 自分の攻撃を20%上げます。 禁呪 - ○ ○ - ○ ○ ドールズインシー 水 80 20 通常攻撃 3000銭 - ○ ○ - ○ - 霧の倫敦人形 水 100 30 相手の速度を20%下げます。 20000銭 - ○ ○ - ○ - 水 120 40 相手の速度を50%下げます。 禁呪 - ○ ○ - ○ - 輪廻の西蔵人形 水 120 40 与えたダメージの1/4、HPが回復します。 100000銭 - - - - ○ - 水 150 50 与えたダメージの1/3、HPが回復します。 禁呪 - - - - ○ - アーティフルサクリファイス 炎 80 20 通常攻撃 3000銭 - - - ○ - - リターンイナニメトネス 炎 100 30 相手の防御を20%下げます。 20000銭 - - - ○ - - レミングスパレード 炎 120 40 与えたダメージの1/8、相手のVPを減少させます。 100000銭 - - - ○ - - 炎 150 50 与えたダメージの1/6、相手のVPを減少させます。 禁呪 - - - ○ - - デヴィリーライトレイ 闇 80 20 通常攻撃 3000銭 - - - - - ○ グランギニョル座の怪人 闇 100 30 相手のスキルを無効化します。 20000銭 - - - - - ○ 首吊り蓬莱人形 闇 120 40 自分の攻撃を50%上げます。 100000銭 - - - - - ○ カード効果 アイテム名 装備時効果 契約コダマ 入手(金額) 備考 アリスカード 防御が30増加します。 ちびアリス 中吉印の福袋・アイテムショップ(1000000銭) 11-7クリアでショップ追加
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今日 - 合計 - レイマン ミスター・ダークの罠の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時27分03秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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基本情報 通常攻撃 12×1 スペル1 上海人形を設置する スペル2 上海人形が爆発し、周囲の敵に70ダメージ(最も古い上海人形1体が爆発する) ラストワード 全ての上海人形がビームを撃つ 設置した上海人形はその場から動かないが、 アリス本体と同じタイミング・同じ方角に対して射撃を行う