約 257,684 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2484.html
バトルロンド、マップデータ「シティ」。 廃墟の摩天楼が立ち並ぶゴーストタウンとはいえ、区画整理された道路は、ハイマニューバトライク型であるイーダ型には非常に走りやすいマップだ。 しかし、区画整理されているということは、見通しがよいということ。 そして、摩天楼があるということは高い位置に足場があるということであり――、 『きゃああああああああああ!?』 ――結果、このようにどこかのビルから滑空砲で狙われ続けるなんて事態もわりとよく発生する。 多分。 「落ち着け、ヒルダ。今回の相手は戦車型だ。お前ほど速くは動けない。着弾位置と角度から相手位置を逆算するんだ」 『む、無理ですっ! 集中していないと,被弾しちゃいますよ!』 通信用インカムからヒルダの悲痛な声が聞こえてくる。 ルナピエナガレットに、こちらから情報を送り続けてはいるのだが、どうやらそれを閲覧する余裕も本人にはなさそうだ。 ――裏ヒルダの脱走事件から2ヵ月立った。 あの後、愛に連れてこられたヒルダは、リーヴェとともにしぶしぶ(それとも恐る恐る?)頭を下げ、勝手に出て行ったことを謝罪した。 その後、彼女をクレイドルに接続したあと、ルナピエナガレトを装着させると、表のヒルダはこちらにすがりついて泣き叫びながら謝罪してきた。 もう一人の彼女を止めることができなかったことが、彼女にとってものすごい心労だったらしい。 お前が謝る必要はない、と言ったのだが、彼女はしばらく謝り続けていた。 後日裏ヒルダから聞くと、クレイドルに接続している間中、彼女は表のヒルダに号泣されながらひたすらと説教をされ続けていたらしい。 「もう金輪際、彼女の意見を無視することは致しませんわ」というげっそりとした裏ヒルダの声を俺はその時初めて聞いた。 そこから先も大変だった。なにせ、リーヴェがすべての武装を破壊していたので、ヒルダはほぼ素体の状態で戦闘にでなくてはならなくなったからだ。 なんとか手持ちの金で購入できた新品のエアロヴァジュラ一本を使い、ヒルダ捜索に協力してくれた神姫たちや、その他の神姫たちと戦うことになった(愛が珍しく「武装の代金の半分を出す」と言ってきたが、こうなる結果を作ったのはヒルダなので断った)。 そしてバイトをしたり、節約(エアパスタ)したりと奔走し――今日ようやく、トライクパーツを始めとしたイーダ型の武装をすべてそろえることができたのである。――が。 『きゃあ――――――――っ!?』 「あ、被弾した」 どうやら2ヵ月ぶりに触ったトライクは、彼女にとってかなり扱いにくかったらしい。 武装の重みで転ぶことしばしば、なんとかトライクモードへと変形し相手に肉薄しようとしたのだが、今現在このざまである。 着弾のショックで吹き飛ばされ、壁にめり込んだヒルダは頭を振って立ち上がる。 ダメージはでかい。ただ今の被弾によって、ヒルダもようやく相手を見つけたようだ。 再びトライクモードへと変形。最短距離で相手へと接近する。 その間もひっきりなしに砲弾が降り注ぐが、ヒルダは先ほどの狼狽っぷりがうそのように砲弾の間をすり抜けていく。 このまま隠れていると危険と判断したのか、ムルメルティア型は隠れ場所から飛び出し、移動を開始しようとした。そのときだ。 『――今ですわ!』 ヒルダがトライクとの接続操作を急にカット、直後に遠隔操作モードであるダミートライクシステムを起動。 そして、トライクパーツと自身を分離させと同時に、トライクパーツを派手にウィリーさせた。 結果、一輪車のような状態になるトライクパーツ。ヒルダは勢いそのまま、フリー状態になった副腕に飛び乗り―― 『はっ!』 ――跳躍と同時にトライクパーツを回転。まるでトライクパーツに放り投げられるような形で、ヒルダは一直線に空を飛んだ。 これには相手のムルメルティア型も予想をしていなかったのだろう。一瞬こちらを見て動きが硬直する。それが命取りだった。 光とともにヒルダの手に転送されるエアロヴァジュラ。彼女はそれを全身のバネと飛翔した加速度を十分に載せてブン投げた。 ヒルダ同様一直線に宙を飛んだ大剣はムルメルティア型のガードした副腕に突き刺さり、貫通。そのまま彼女の左胸を串刺しにした。 『な――』 ムルメルティア型は驚愕した表情を浮かべ、ヒルダはにやりと笑みを浮かべる。 モニターを見ていた観衆が沸き立つ中、ジャッジが盛大にサイレンを鳴らして勝ち名乗りを上げる。 ――Losed B side. Winner Hildegard. 『――勝ちましたわよ、幸人。これでよいのでしょう?』 「……ああ、そうだよ『ヒルデ』。そうやって勝つほうがお前には合ってる」 俺はふぅ、とため息をついて筐体の椅子にもたれる。 メインモニターには半損したルナピエナガレットからこちらを見つめる、紫水晶の瞳があった。 ◆◇◆ 「ヒルダちゃん! セカンドへの昇格、おめでとうなのです!」 バトル終了後にリーヴェがヒルダに飛びついてきた。 ヒルダは恥ずかしそうにしながらも、うれしそうに彼女を受け入れる。 「一応祝ってあげるわ。おめでと」 「おう」 愛もこちらに缶ジュースを放り投げながら労いの言葉をくれたので、素直に応じた。 「ヒルダちゃんならできると信じていたのです。ヒルダちゃん、『ヒルデちゃん』とお話してもいいですか?」 「あ、はい。えと、ちょっと待ってください」 ヒルダはリーヴェから一歩離れ、ルナピエナガレットをはずした。蒼い瞳が一瞬だけあらわになり、瞬きした瞬間それは先ほど見た紫水晶へと変貌する。 「――あら、リーヴェ、ワタクシの勝利を祝ってくださるのかしら?」 「もちろんです! ヒルデちゃんもお疲れ様ですおめでとうなのです~!」 そういうとリーヴェは再び抱きついた。「ヒルデ」は顔を真っ赤にし「何をしますの!? 離しなさいお馬鹿!」叫んでリーヴェを引き剥がそうとしていた。 「まるで対照実験を見てるようね」 「実際そんなもんだろうよ」 「ヒルデ」とリーヴェのやりとりを見ながら、俺はジュースをあおった。 ――2ヶ月前、すべてが解決した後、俺は裏ヒルダと再び対峙した。 そして二つの提案をしたのだ。 それが「一日置きでの身体主導権の交換」そして、「命名」。 この二つの条件で、普通のバトルをしてくれと。 その提案に裏ヒルダ――ヒルデは承諾してくれた。 ちなみに名づけるにはかなりの時間を要した。個体名を「ヒルデガルド」と登録している以上、仮面をはずした彼女を「エリーザベト(仮)」と呼ぶわけにも行かず、ヒルダ、リーヴェ、果ては愛も巻き込んだ結果、ヒルダと一文字違いのこの名前に落ち着いたのだった。 ちなみに「安直ですわね」とばっさり切られた。そう言っている割には、本人も気に入っているようだ。 ヒルダも「これで本当に姉妹になった気がします」といって笑っていた。 今もって、なんで俺の神姫が多重人格化したのか原因はつかめていない。 調査をしてくれた日暮店長曰く。 「今のヒルデガルドのメモリー領域内には明確なパーテーションが存在する」 とのことだった。 つまり、本来は作られるはずの無いパーテーションが作られ、その両方でそれぞれの人格が生まれ、独立しているということ。 それぞれの人格データは通常の神姫となんら変わりないため、スキャンしても異常が見られないのは当然といえた。 ちなみにもともと一人分のメモリーを二人分の人格が共有しているため、データ、特に感情、思考データがフローしやすく、パーテーションを超えて相手の領域に流れ込むことがあるという。 二人が「相手の考えていることがおぼろげにわかる」といっていたのはこのせいだろう。 とはいえ、今はあまり悲観していない。 ヒルダは脱走事件以降、明るくなったし、ヒルデもまだまだクソ生意気だがこちらの言葉にはきちんと耳を貸すようになった。 そして今日、俺たちはセカンドランカー到達というひとつの目的を成し遂げたのだ。 「幸人」 「あん?」 「ヒルデがリーヴェと戦いたいって言ってるわよ」 愛の不敵な笑みと言葉に、俺は思考から引き戻される。 リーヴェとヒルデもこちらを見ていた。どうやら、ヒルデがリーヴェに挑戦状を叩きつけたらしい。 2ヶ月前の雪辱戦ってことか。 「なるほど」 おもしろい。 俺は再びヒルデを肩に乗せ、再び筐体へと向かった。 「ヒルダ、ヒルデ。二人とも、準備はいいな!?」 『『もちろん!』ですわ!』 第一部 ヴァイザード・リリィ 了 戻る トップへ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2768.html
「重い、ですね……」 ヒルダは付けられていた両腕の新武装【エンノオヅヌ】に対して、そう素直な感想を漏らした。 ちなみにヒルデも第一声は「重いですわね」である。やはりこの二人、根本的なところでつながっているのか。はたまたそこまでこのエンノオヅヌとやらはクソ重いのか。どちらかだろう。 「その点に関しては申し訳ない。詰め込みたい技術と装備の防御力を両立させると。どうしてもここまでの重量がでてしまう。ボクの力の無さを嘆くばかりだ。その代わり性能は【ニニギ】とは比べモノにはならないことは保障しよう」 クズハは先ほどヒルデに発したものと一言一句変わらないセリフを言った。どうやらこの感想はある程度予想は出来ていたらしい。 「そんなに重いのか? 俺からしてみれば十円玉程の重みもないんだが……」 「マスターからしてみればって、それはあたりまえじゃないですか……。そうですね、いつも付けていたリストバンドを新しくしたら実は筋トレ用のパワーリストだった、っていえば分かってもらえますか?」 なるほど、そりゃ違和感があって当然だな。 「……それって腕部のアクチュエーター、劣化激しくなるんじゃねーか?」 「なるよ。普段は外しておくといい。バトル以外では無用の長物だ」 クズハはあっさりと言ってのけた。そりゃまあ確かにそうだが、言い方ってもんはないか? お前の作品だろうに。 「道具は正しい時に正しく使ってこそ真価を発揮する。それ以外のときはしまってやるのがまた愛情だよ。幸人」 「愛情、ねえ……」 道具に愛を感じた事はねえなあ、俺。 「さしあたり起動してみてくれ。もう一人のキミはテストを終了している。次はキミによる運用時のデータがほしい」 クズハはPCに向かい、いくつかのプログラムを再起動。先ほどヒルデが実演した時と同様のプログラムのようだが、いくつか異なる数値がはじき出されている。どうやらヒルダ用にセッティングされているらしい。詳しくはわからんが、「For Hilda」ってタイトルバーにあるからたぶん間違いない。 「――行きます」 すぅ、と深呼吸し、武装を起動。キュン、という極小の起動音とともにエンノオヅヌが展開。装甲がスライドし、内部機構が一部露出する。 それと同時にヒルダは動き始めた。片足を上げ、踏み込むと同時に拳を正面に打ち込む。続いて逆手。回し蹴りの後、左掌底。からの左肘打ち。それらをすべて、一挙手一投足確認するように一つ一つ丁寧にこなしていく。 ヒルダが今行っているのは、八極拳の演武だ。以前俺が通信教育で中途半端に知識だけ覚え、ヒルダに教えたものを彼女はほぼ完璧、完全な形でトレースした。ほかにも柔道、剣道、合気道、弓道、空手、ボクシング、フェンシング、カポエイラ、エトセトラエトセトラ。彼女が覚えている武術は優に二十を超える。どこぞの一人多国籍軍も真っ青である。 これはこの二カ月の間、まともな武装を扱えなかったことから得たヒルダの武器だ。どうやらいろいろ試した結果、ヒルデに比べてヒルダのAIは素体の作動効率が若干低いらしく、ヒルデが得意とするような武装と素体を限界値まで出力を上げて相手に突撃するという戦法が取りにくい。 そのため、ヒルデが力押しの戦法をとるならば、ヒルダは技を磨きあげればいい、という提案を俺が行った結果、彼女はさまざまな武術を吸収し、血肉へと変えた。 一方、同じメモリー上に保存されているはずのヒルダの技の記憶にヒルデはどうやらアクセスできないらしく、また、ヒルデ曰く「性分に合わない」と、武術を自身の動きに取り入れようとしないため、ヒルダとヒルデの完全な差別化に成功したともいえる。 初起動して一カ月当初こそ、勝ち星はヒルデがほとんど取得していたが、現在の勝率はほぼイーブンである。そのことについてヒルダは「ようやく彼女に追いかけられるようになりました」と笑顔を浮かべた。 「はっ、たっ。せぃやっ!」 一通りの徒手空拳での演武を終え、今度はヒルダはエアロヴァジュラを手に取り、正眼に構えた。そこから今度は流れるように剣先が走る。 突き。続けて面。一瞬引いて引き胴。擦り上げ小手。抜き面。俺が知らない技もいくつかあった。どうやら、学校剣道だけでなく、ネットで調べたさまざまな流派の技も取り入れているらしい。まさに流水のような技から技への繋ぎに内心舌を巻く。 「――はぁっ!」 綺麗な逆胴の体勢でぴたりと止まり、その後エアロヴァジュラを納めて一礼。ふぅ、と肩で一息つくヒルダ。 「……こんな感じで、良かったですか?」 「うん。ありがとう。どちらかと言えば君はあまりそれが好きじゃないようだね」 「えぇっ?!」 クズハの言葉にヒルダはぎょっとし、首を振った。 「ああ。気にしないでいいよ。単純に君の戦法を見ていると。どうにもエンノオヅヌの力は必要なさそうだなあ。と思ってね。まあ相手に組みついた時の必殺用装備とでも思うといい。逆にそれ以外の使い道もあまりないがね」 「……はい」 ヒルダはエンノオヅヌを待機モードへと移行させ、取り外した。 「はい、どうぞ」 「ありがとう。さて。微調整を終わらせたら幸人。キミにこれは譲渡するよ。バトルで使って暴れまくってくるといい」 「ありがとよ」 「その代わり。今度はきちんとバトルログを転送してもらうよ。バトルのあった日は毎日だ。半月に一度はメンテにもくること」 「……厳しくなったなあ。そこまでしなくてもいいだろうが」 「こうでもしないと。キミは動かないだろう。メール提出も受け付けるからきちんと出してくれ」 「……大学教授見たいなこと言うなよ」 俺はちょっと溜まりだした大学のレポートの数々を思い出してげんなりする。 「大学のレポートなんて。テンプレートに合わせて意見を書くだけだろう。なにがそんなに苦手なのか。理解に苦しむね」 「そりゃ俺がレポート書くのが苦手だからだ。お前が天才的に頭と手先がいいみたいなもんだ。先天的欠陥ってやつだ」 「マスター、それは全然違うと思います……」 ヒルダがため息をつく。俺は頭をかきながら部屋を見渡した。 六畳程度の和室の四方の壁は、机のある一角を除いて巨大な棚で占められている。半分は洋書を中心とした物理学や化学、電気電子学などの分厚い本、もう半分はクズハお手製の神姫用武装である。 幻の神姫武装メーカー、ミラージュフォックス社――という割には本人曰く、別に幻でもなんでもなくただ単に喧伝していないだけだそうで、社という文字が付いているものの、俺からしてみれば同人サークルと体裁は同じではないだろうかと思っている。 しかしその武装の性能。そしてピーキー具合はメーカー品のそれとすら比べモノにならないレベルだ。 クズハの天才的な発想と、それを実現可能にする技術力、そしてそれを結集して作られた武装は神姫界隈のアンダーグラウンドな領域でかなり有名らしく、それを欲しがって接触しようとするプレイヤーは後を絶たないそうだが、なんにせよクズハはやや人嫌いであり、かつこいつがどこにいるのかも全くネット上で語られていないため、保有者はごくごくわずか。今のところ武器のテスターですら俺を含めて片手で数えられるほどしかいないらしい。 そしてテスターにはバトルログの報告義務の代わりに無償で武装を与えているので実入りはゼロである。こいつ、商売する気があるのかないのか。多分ないんじゃないだろうか。 俺は一番近くにあった棚の武器を見てため息をついた。やや複雑な形をしたギミックソードで、お値段なんと十二万円。剣一本が、である。高額ってレベルじゃねーぞ! ただし本人曰く、ほとんど材料費だけでこの価格に達するらしく、販売価格は素材の仕入れ値とほぼイコールだそうだ。このあたりからも強い武器を売りまくって将来ウッハウハだぜとかは思ってないらしい。 「まあ、ボクは持っている特許の使用料だけで今のところ生計は立てられているからね。これはほとんど道楽だよ」 人の思考を読むんじゃねえよさっきから。 「マスターは顔に出やすい人ですから……」 ヒルダよ、お前もか。 ◆◇◆ 調整が終わったこともあり、俺はクズハのもとを辞した後、その足でゲーセンへと向かっていた。 ヒルデが新しい武装を試したがったためである。 俺個人としては、帰る直前にも耳にタコができるほど聞かされたクズハの話に(ほとんどがバトルログの送信の件についてだった)辟易し、疲れがでていたので帰ってゴロゴロしたかったのだが、そうしようもんなら俺の頭の上に乗っているコイツは俺を容赦なくハゲ散らかすに違いない。 今の疲労と未来の醜態を天秤にかけ、俺は苦労を選択した。 ……近いうちにヒルデから受けるストレスで若ハゲになる可能性もなきにしもあらずであるが、今は無視する。 「さーて、つきましたわ! 早速バトルしますわよ幸人!」 「あーはいはい、わかりましたよおじょーさま」 セカンドに上がってからしばらくの間、大学が忙しかったためバトルはおあずけだったこともありヒルデのやるきは十分のようだ。 まあ俺も楽しみにしていたことではある。俺は空いていた筐体に腰を下ろした。 装備チェック。武装の主軸となるトライクパーツ。長剣エアロヴァジュラ。機銃アサルトカービン。そして腕甲【エンノオヅヌ】。 それらをすべてメインデッキとして登録し、予備のエアロヴァジュラや弾倉、ヂェリカンをサイドボードに登録する。 準備完了だ。マッチングメイクが行われ、レートの近い対戦相手が選択される。 インサートポッドの入ったヒルデガルドの意識が筐体の中央に位置するARフィールドへと転送され、それと同時にこちらのメインモニター、彼女の視界、そしてサブモニターに彼女を見下ろす俯瞰視界と彼女自身のデータ、周囲の状況をしめすデータなどが展開された。 そしてジャッジが高らかに戦舞の始まりを告げる。 ――Ready? Fight! 転送されたのは魔天楼が立ち並び、きっかりと区画が整備されたナイトシティ。 ステージのはるか上層までビルが立ち並び、ビルの影や夜闇に紛れて行動しやすく、一部極めて視界が暗いスポットも多い。 ちなみにこの魔天楼の中、入ることができるので忍者型などの隠れて攻撃する神姫や、遠距離狙撃を行えるゼルノグラード型などが得意と言われるステージでもある。 ヒルデはトライクモードへと変形しながら、周囲の様子をうかがっていた。 「ヒルデ、どう動く?」 「決まってますわ。相手に近づいてこの右手で――うふふ」 「あー、また以前みたいなことやらかそうとするなら今この場でサレンダーすんぞ」 「……………………………………冗談ですわ」 あ。本気だったな、こいつ。 「対戦相手は……ビックバイパー型か。赤い接近戦型のほうだな」 「リルビエート、と言いましたっけ? 戦うのは初めてですわね」 ビックバイパー型リルビエート。MAVA Industries製の最新型だ。 特筆すべきは武装でもあり、支援機にもなる特殊戦闘機のビックバイパーだが販売されて割と最近の神姫であるため、あまり戦闘での情報が少ない。 よくみると相手のランクはサードであった。レートマッチを行うと、こういう事も稀にある。 「まあ、セカンド神姫を持つ高ランクオーナー、ってこともあるけどな」 一人ごちる。ヒルデはトライクで走り出していた。 目指す先はどうやら中央にそびえたつセントラルタワーのようだ。その判断におそらく間違いはない。 セントラルタワーの高さは他のビルの中でも群を抜き、かつステージのど真ん中に位置する。索敵には最も効率がいい場所であり、かつ接敵しやすい場所でもある。 「何かしら、あれ」 「あん?」 ヒルデの素体駆動率を見ていた俺は、彼女の声にメインモニターをみやった。ビューモードをPrincessに選択。視界をヒルデと共有する。 彼女の視線の先には確かに何かがあった。セントラルタワーよりもはるか高高度を飛んでいるようでよく見づらいが、あの形状はおそらく―― 「――! ロックオン警報!?」 「! 避けろヒルデ! あれは多分支援機のビックバイパーだ!」 直後、高高度を飛ぶ物体から何かが射出された。高速で飛来するそれはヴェリクルムのミサイルだろう。 しかし、幸いにして相手はリルビエート。これが姉妹機のヴェルヴィエッタだったら飛んでくるのはレーザーキャノンに違いない。 距離があるのを幸いに余裕を持って避けるヒルデ。しかし、その先にすでにビックバイパーが姿を現していた。 「なっ!」 「速ッ!?」 ビックバイパーの機首から二条のレーザーがほとばしる。ヒルデはとっさにトライクをパージ。身を投げ出して回避した。しかし代償はでかく、副碗につながるジョイントパーツを焼き切られた。これではエアロチャクラムを使う事も、トライクとして走ることもできない。 追撃を逃れるため、ヒルデはショーウィンドーを突き破って屋内に転がり込んだ。そのまま駆け抜け、裏口から路地へ出る。 トライクからアサルトカービンとエアロヴァジュラだけは回収できたので、俺はそれをサイドボードへと移動、ヒルデにビックバイパーから離れるよう指示を送る。 「……やられましたわ。まさかあの位置からここまで降りてくるのにこんなに早いとは。撃ったミサイルを追い越したんじゃなくって?」 「神姫史上最大のスラスターを持つ、って前評判は聞いたことがあったがどうやら本当らしいな。エンジェリック・スカイ並みの加速力だ」 状況を分析しながらヒルデと軽口を飛ばす。こちらに不利だが、絶望的状況というわけではない。まだ巻き返せる。 手持ちの武装はアサルトカービン、エアルヴァジュラ、ヂェリカン、エンノオヅヌ。 対して相手はミサイルにレーザー、さらにリルビエートの最大武装である大剣のグラジオラス―― 「……ん?」 違和感。さっきのビックバイパー、大剣なんて持ってなかった。 そして何より、現れたのは支援機だけで肝心のリルビエートが出てきてない。 ……これはもしかすると、もしかするぞ。 「ヒルデ」 「何かしら幸人。状況を打破する方法でも見つかった?」 「ああ、どうやら相手の戦法はどうやらこちらにとってはラッキーなほうに転がっているらしい」 俺は再び頭の中で自分の思い描いた作戦を吟味する。おそらく、アレの仕様がそのままなら、十分通じるはずだ。 「いいかヒルデ、まずは――」 「……あ、ビックバイパーの信号、途絶えちゃった」 センタータワー最上階。眼下に広がる魔天楼がほとんどゴミ粒のように見える高さである。 そこにリルビエートはいた。 開始早々、ビックバイパーにここまで運ばせて、自分は高みの見物としゃれこんでいたのである。 彼女の戦法は開始直後からビックバイパーにすべてを任せ、倒せなかった場合のみ自分が出張るというスタイルだった。 支援機と彼女たちの間は常に同期がとられており、ビックバイパーのセンサーが捉えた情報ははある程度までは彼女がモニターでき、挙動に関しては自分の手足のように操作できる。 ビックバイパーがやられたあとのこちらに装甲面での不安はのこるが、大体の攻撃は盾で防ぐことができるし、ビックバイパーとの戦闘で疲弊した相手をグラジオラスで仕留めるのは難しいことではない。 「んー、じゃ仕方ないか。降ーりよっと」 センタータワーのエレベータを用いて地上へと降り、ビックバイパーの信号が消えた地点へと向かう。 大体の場合、ここに疲れ果てた神姫と大破したビックバイパーがあるのだが、今回はいつもと違っていた。 まず一つが、対戦相手のイーダ・ストラダーレ型がいないこと。そして【ビックバイパーが大破していないこと】。 ヒューマノイドモードとなったビックバイパーに多少の戦闘痕は見られるものの、特にどこかが大きく破損していることなどないのに、仰向けに倒れていた。 「……エネルギー切れぇ? 何で?」 調べると、ビックバイパーのバッテリーが干上がっていた。残電力は0。これでは信号も途切れるし、動きようもないだろう。 しかし、そんなに激しい戦闘をしていただろうか? こちらのモニターでは再接敵した相手のイーダ型が肉薄し、軽い衝撃を受けた直後にビックバイパーからの信号が消えたので、てっきり動力部でもブチ抜かれたかと思っていたのだが―― 「あら、貴女がリルビエートですわね? お初にお目にかけますわ」 慇懃な口調が背後から聞こえ、とっさに大盾を構えるリルビエート。そこには袖口に小さな角がついた腕甲をしたイーダがこちらにアサルトカービンを向けて立っていた。 「あんたが今回の対戦相手? 思ったより早くコレを倒せたね。ホメてあげるよ」 「ずいぶん生意気な口をきく小娘ですわね。対戦相手には敬意を払うべきですわよ? ――うるさいですわ幸人」 オーナーから何か突っ込まれたらしい。リルビエートはゆっくりと立ち上がり、大剣を構える。 「ま、どーでもいいよ。こいつを倒すのにどれだけ武装を使ったのか知らないけど、もう残り少ないでしょ。さあさっさとお終いにしよう? サレンダーも認めてあげるよ」 「冗談。貴女を倒して、ジ・エンドですわ」 アサルトカービンを斉射。盾で防ぎ切り、肉薄するリルビエート。グラジオラスをふるうが、それはエアロヴァジュラと噛みあう。 盾を用いて殴ろうとするとあっさりと距離を離された。そして再激突。二度、三度互いの剣が相手を切り裂かんと食らいつく。 「結構余裕あるね。予想外だよ。バッテリーとかもそろそろ限界じゃないの?」 「相手の心配をされる貴女も余裕ですわね。バッテリーに関しては問題ありませんわよ。たっぷりいただきましたので」 たっぷりいただいた……? その言葉を理解した瞬間、リルビエートは悟った。 このイーダ型、間違いない。どういう理屈かは知らないが、ビックバイパーの電力をこいつが根こそぎ奪い取ったのだ。 「――なにやったか知らないけどさぁ、そういうの、ムカつくんだよね!」 大盾を振り回してイーダ型を振り払うリルビエート。そのまま突進してグラジオラスを振り下ろすが、下段から降り上げられたエアロヴァジュラと激突。二つの大剣は回転しながら舞いあがり、地面に突き立った。 「くっ」 すぐさま、グラジオラスを回収しようと動くが、イーダが肉弾戦を挑んできたのでやむなく大盾でその右拳を受け止める。 「貴女もエネルギー切れにして差し上げますわ!」 「!」 イーダの右腕装甲が展開。何がくるかと身構えるが――何も起こらない。 「……あら?」 「不発? ラッキー!」 盾でイーダを押し飛ばすリルビエート。そのままグラジオラスを回収し、起動する。 青色のエネルギー刃がかすかな音と共に現出し、イーダに向けられた。 「……どうやら、電力過多のようですわね。セーフティかしら? これ以上の吸収はできませんわ……」 「これで、お終いだっ!」 何やら思索にふけるイーダに対し、大上段から振りかぶって切り裂こうとするが、半身でかわされ、逆に左の掌底を腹部にもらう。 「ぐっ!」 「――だったら、余剰分を放出すればいいだけですわね!」 「――!!!!???? qzwェcrvyぶにも、pp8t7tで3sdfgyjこl;rtdtぎおdrftyぐういj@@@@@@@@@@ッッッ!!!!!」 刹那、イーダ型――ヒルデのバッテリーにプールされた過剰電力が左腕甲【後鬼】によって一時的に最大限まで増幅され、大気の絶縁限界値を超えて稲妻として放射される。 それはリルビエートを容赦なく貫き、まさに大地から空へと駆け上がる雷となった。 そのたった一撃でリルビエートのHPは削り切られる。0と1へと分解されていくリルビエートを確認しながら、ヒルデはジャッジの勝ち名乗りを高らかに受けた。 「……まさかあれほど威力があったとはな……」 投影されていたARビジョンを見て、俺は冷や汗をぬぐった。 何人かいたギャラリーも目を丸くしている。どうやら派手にやりすぎたらしい。これは明らかに目立っている。 別に目立つと何か困るわけでもないが、正直なところもう帰って寝たいので、これ以上バトルを申し込まれるのはご免だった。 「ふぅ、勝ちましたわよ幸人! この武装、なかなかのものですわね。前のものよりも気に入りましたわ」 「そいつはよかった。さ、帰るぞヒル――」 「おい待ってくれ! 次よかったら俺と対戦してくれよ!」 「あ、ずるい! 私と先よ!」 「そのあと俺な! 俺!」 ……どうやら遅かったらしい。 先の対戦のショックから戻った一部のオーナー達が我先にとこちらに店内対戦を申し込んできた。やんわりと断ろうとしたがその前に 「構いませんわ、受けて立って差し上げますわよ!」 ……ああもう、このバカ野郎。 結局俺はそのあと4時間ゲーセンで拘束され、ヒルデは大量の勝ち星を得たことに、クズハは送ったバトルログに至極満足していた。 もうしばらく筐体に座りたくない……。 進む もどる トップへ
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/948.html
【名前】ヒルデグント=フォン=リヒテンベルク 【性別】女性 【所属】魔術 【能力】魔女術:天月の祀 【説明】 十字教布教以前の巫女達が信仰していたとされる自然の神々、その内の「月の女神」に対応した魔女術。 ディアーナに代表される月の女神を祀ることで攻撃・防御・治癒等の加護を獲得する儀礼形式の魔女術。 普段から高等瞑想を行っている(=必要最低限の儀式は既に完了している)ため、単純な加護なら呪文を詠唱するだけで発現可能。 術式の核には弓型の特殊霊装が用いられる。弓は月の女神の象徴であり狩猟の道具でもあるため、この術式とは非常に相性が良い。 矢には月明かりを溜めた銀の鏃と樫の胴体を持つ物が使われるが、棒状の物に女神の名前を刻んだ物でもある程度は代用できる。 以下、女神の加護の例および加護を発現する為の呪文。呪文を復唱すれば術式の効果が増す。 エノス・アリダ・ジュヴェテ:術者を中心に銀色に光り輝く円状の結界が出現し、外部からの攻撃を減衰、相殺する。 リネン・サリ・スタ・ベルベル:銀色に光り輝く月の光を矢として番え放つ。その威力は消費する魔力量に依存する。 ネヴ・ルエルヴ・ケルヌンノス:射た光の矢が無数に分裂し広範囲へと降り注ぐ。単一の威力は低いが回避は非常に困難。 【概要】 銀の魔女の異名を持つ優れた魔女術・弓術の使い手。 西洋の片隅にある村に誕生した彼女は、自然の神々を拝する一族と共に伝統的な暮らしを送っていた。魔道の研鑽を積み、神に祈祷を捧げるのだ。 村に生まれる魔術師は、何故だか女の方が優秀である事が多かった。そして彼女はその中でも桁外れに秀でていた。 信心深い人格と魔道の才覚が評価され、僅か十四歳で一族の代表として外界に雄飛、神々の加護を人々に与える為に世界各地を放浪する。 薬草等を用いた治癒術に精通する優しい白魔女の面を持ちながらも、世間を脅かす悪党には容赦なく災いを齎す恐ろしい黒魔女の面も持つ。 巫女としての彼女、白魔女としての彼女、黒魔女としての彼女、そのどれもが本当のヒルデで、普段はこの三相の調和が取れた為人をしている。 魔術的な月光を浴び過ぎた所為なのか精神に異常を来しており、突発的な幻覚症状に襲われる事も日常と化している。 過度な月神儀式による弊害だと推測される。症状は悪化の一途を辿っており、食い止める術は現時点では存在しない。 儀式の回数や魔術の使用を減らせば多少症状の進行を遅延させる事が出来るが、根本的な解決には至らない。 そも彼女は巫女である。魔術の使用を控えるのはまだ良い、だが儀式の回数を減らすなど言語道断、不敬の極みであるという考え。 【特徴】 穏やかな眼差しと清楚な佇まいが特徴的な四十代の女性。 黒絹のような美しい長髪、澄んだ蒼色の瞳、若々しい肌を持つ美女。 夜色のイブニングドレスに身を包み、銀の装飾品を数多く身につけている。 【台詞】 「戯れと致すほどには良い夜です。良い月です。そうは思いませんか」 「正も狂も同じこと。仕分けに意味などございません。何となれば、どちらも私にとっては人の性に過ぎず、故に違いなど分からぬのでございます」 「これは私が選んだ道、自らが良しとして歩んだ道。後悔し、苦痛を感じた事は一度もありません。ですから、どうかご心配なさらず、私は大丈夫ですから」 「サトゥル・フ・フェレ・ディアヌス――我、今宵、投せられし、彼女の力なる月を呼ばん、捉え、保ち、信仰のうちに費やさん、尊び、保たれ、善なる意向のために用いられんことを――かくあれかし」 【SS使用条件】自由
https://w.atwiki.jp/nikuq-niuniu/pages/1331.html
左翼部材仁義 依頼主 :学究のタゼル・メイェアン(黒衣森:北部森林 X24-Y22) 受注条件:クラフター・レベル10~ 概要 :エカトル実験場の学究のタゼル・メイェアンは、冒険者に重要な依頼があるようだ。 学究のタゼル・メイェアン 「オイ、高品質な「左翼部材HQ」が4つ必要だッァ! 左舷に使うエーテル皮膜を、完璧な精度で頼むッゥ! (左舷に塗る高エーテル伝導率塗料を、完璧な調合で頼むッゥ!) (左舷のエーテル翼の骨格を、完璧な加工精度で頼むッゥ!) エーテル翼の性能を左右する重要な品だぜッェ! オレ様の考えた天才的設計は完璧よッォ! だが、いくつも試作を重ねて、さらなる高みをめざすッゥ! そのためには、部材も大量に必要なんだッァ! 例の生意気なボウズのツテとかで、材料は手配できたぞッォ! フォールゴウドの「独立系の交易商人」から受け取りなッァ! 製作施設の情報も、そいつに聞けッェ! 生意気にも、対価は物々交換だとよッォ! 「小さな御影石」15個と「大きな御影石」5個って話だッァ。 ピースガーデンの西のほうで採掘して持ってけッェ!」 学究のタゼル・メイェアン 「必要なのは高品質な「左翼部材HQ」4つッゥ! オレ様の天才的頭脳が要求する品質に、応えてみせろッォ! ギェハハーッァ!」 フォールゴウドの独立系の交易商人に小さな御影石と大きな御影石を渡す 独立系の交易商人 「私に御用でしょうか・・・・・・? ああ、タタラムさんのおっしゃっていた方ですか! 交換する品は、お持ちいただけましたか?」 (小さな御影石と大きな御影石を渡す) 独立系の交易商人 「これはこれは! 美しさといい、大きさといい、実によい御影石ですね。 それでは、約束の品をどうぞ。 最後に伝言を・・・・・・製作施設はこのフォールゴウドの、 「ヒルデヤード」さんに貸してもらうように、とのこと。 それでは私は、次の取引がありますので、これにて。」 フォールゴウドのヒルデヤードに左翼部材の材料を渡す ヒルデヤード 「こ~んに~ちは~! お嬢ちゃん、また会いましたね~っ! ここを使いたいなら~、持ち込んだ材料を貸してごらんっ!」 (左翼部材の材料を渡す) ヒルデヤード 「うんうん、たくさん運んでこれたね! 必要な分だけ返してあげるから、もし失敗しちゃったら、 泣かないで予備の材料を取りにおいでっ!」 ヒルデヤード 「失敗しちゃっても、 泣かないでお姉さんのところにまたおいでっ!」 学究のタゼル・メイェアンに左翼部材HQを納品 ヒルデヤード 「仕事が終わった子は、納品に行かなきゃだめだぞ~! 途中でなくしちゃったりしたら、 お姉さんのところにまた来て、作りなおせばいいからねっ!」 学究のタゼル・メイェアン 「「左翼部材HQ」、完成したのかッァ? いいだろう、さっそくよこしなッァ!」 (左翼部材HQを渡す) 学究のタゼル・メイェアン 「ギェハハーッァ、こりゃ完璧だッァ! 笑っちまうほどスゲエ出来だぜッェ! オメエがいれば、何度でも試作できそうだぜッェ!」 小さな御影石:小ぶりで手頃な大きさの御影石 大きな御影石:大ぶりで重厚な御影石 左翼部材の材料:左翼部材を作るための材料一式 左翼部材:デズル・クワラン号の左翼を作るための部材
https://w.atwiki.jp/destiny_psobb/pages/86.html
EP1 EP2 EP4 EP1 ブーマ ゴブーマ ジゴブーマ バートル バーブル トーロウ ラグ・ラッピー アル・ラッピー エル・ラッピー パル・ラッピー サベージウルフ バーベラスウルフ グルグス グルグス・グー モスマント モネスト モスバートン モスビスト ヒルデベア ヒルデブルー ヒルデルト ヒルデトゥール ドラゴン シル・ドラゴン EP2 ラブ・ラッピー セント・ラッピー ハロ・ラッピー エグ・ラッピー ギー ギ・グー ウル・ギボン ゾル・ギボン ギブルス ゴル・ドラゴン EP4 ブータ ゼ・ブータ バ・ブータ サンド・ラッピー サテライト・リザード ヨーウィ ドルフォン ドルフォン・エクレール ズー パズズ
https://w.atwiki.jp/gods/pages/131170.html
ヒルデヴァ 神聖ローマ帝国のホルシュタイン伯の系譜に登場する人物。 関連: アドルフイッセイ(7) (アドルフ1世、夫) アドルフニセイ(6) (アドルフ2世、息子)
https://w.atwiki.jp/kyoukaisen/pages/122.html
名前 ゲルヒルデ 性別 女 年齢 -- 身長 161 体重 62 容姿 背中の一部に布地がない白い軍服のような服を纏う。スカートではなく、ズボン。そして黒いブーツ。 胸元には勲章でも強引に取り去ったような跡がある。 所属に関する意匠が取り払われた白い軍帽を被っている。 髪は茶色の長髪で、背中を隠している。 瞳は燃えるような紅。 性格 丁寧で、大人らしい性格。極めて冷静であり、また仲間想い。 だが、内に秘める怨恨や怒りは計り知れないものがある。 普段は丁寧な敬語を使うが……? 神という存在に対して多大なる憎悪を抱いている。また、「世界を壊す方法」を探している。 能力 特に能力などはない長槍と炎の魔剣を左右の手に携えて戦う。 高い身体能力と様々な武器への熟練という戦女神としての機能のごく一部を用い、非常に攻撃的な戦いをする。 【戦女神の神核】 神話の戦女神である「ワルキューレ」を参考に開発された人工神性の一柱であるがゆえに有するある種の種族特徴。 かつては槍を用いた近接戦闘とルーン魔術を用いた防御を得意としていた。 非常に高い身体能力と類まれなる戦闘センスを有する。また、魔力も非常に高い。 槍に限らずほとんどの武器種の扱いに手練れている。 防御術式は現在は封印されて使用できなくなっている。 また、神性の解放によって味方のステータスを大幅に上昇させることも可能だったが、こちらも封印が施されているようだ。 防御術式以外のルーン魔術については特に封印はされていないが攻撃に使えるような術式も有していないためせいぜい武器の展開程度しか使えない。 肉体の不変性もまたこの神性によって得ており、見た目が20代程度のものからずっと変わっていない。 【長槍】 小隊長時代では旗槍であった槍。旗の部分は焼かれていて残っていない。 本来はルーン魔術の媒体になったり、旗に込められた鼓舞のルーンを用いて支援ができたのだがそれらの機能は失われている。 普段は携行していないが、ルーン魔術によって顕現する。 【魔剣 ハウレス】 ゲルヒルデと契約した悪魔フラウロスが与えた魔剣。 敵対者を焼き尽くす炎の属性を得ている黒くも見え、赤くも見える魔剣。 刀身から炎を発し、敵を火刑に処す。炎は可燃物には容易に燃え移る。 刀身に炎を纏わせるだけでなく、剣を振って炎を放つこと、それによって周囲を燃やすなど様々な使い方がある。 剣を地面に突き立てることで、地面の任意の場所から火柱を放つこともできる。ただし、剣を突き立てた後火柱を放つ場所の地面に悪魔の魔方陣が描かれそれに遅れて火柱が上がるため回避されやすい。 この魔剣で炎を使うのに支払うコストはすべてゲルヒルデではなく悪魔フラウロスが支払っている。ただし、使うと過去の記憶が蘇り復讐の念もまた燃え上ることとなる。 概要 神話が実在し、神と人とが戦争をしている世界『ラグナロク』。そこは神々、人間、そして争う両者を嘲笑い横槍を入れる悪魔たちがひしめく魔境だった。 その人間サイドは超常たる力を有した神々に追い詰められていた。神殺しの槍、神喰らいの狼などを生み出しながらも一線は越えなかった人間たち。しかし、彼らはついに禁忌を侵した。 人工神性――神を殺すために、神を生み出したのだ。 人工神性による部隊「ヴァルキリー小隊」が戦線に投下された頃の戦線は地獄であった。 そう、戦争は終わりかかっていたのだ。――人類の、絶滅という結末を迎えようとしていたのだ。 しかし、生み出された神性は真なる神と戦うほかない。さもなくば、人間に殺されるのだ。 いいや、精神的には人間たちに既に殺されていたと言っても過言ではない。人の戦士たちにとって神とは即ち忌むべき害悪。蔑まれ、忌み嫌われて純粋だった人工神性たちの精神は急速に濁っていった。 そうして仲間たちは一人、また一人と倒れていった。時には自ら命を絶った人工神性もいた。 そんな地獄で、「ヴァルキリー小隊」の隊長であったゲルヒルデは防御向きな魔法で仲間を生かしながら生き残ってきた。 やがて、最期の時は訪れた。 炎で燃えさかる荒野。敵の姿も味方の姿も見えず、致命傷を負って槍を支えになんとか立っている有様。 最期に人を、神を、全てを恨み殺しつくしたいと願い――気紛れに運命が捻じ曲げられた。 悪魔フラウロス。それがゲルヒルデと契約をした悪魔の名だ。 彼は問いた。 「汝、世界を恨むか?すべてを壊す力を求めるか?」 傷ついた神性は答えた。 「はい。私は恨みます。人を、神を、そして世界を。 壊したい。壊したい。この余りに不条理で救われない世界を。」 「よろしい。ならば、汝に力を授けよう。そして、求めればいい。世界を殺す力を、他の世界に。」 そして一人、復讐のために力を欲する人工神性が世界を越えた。 「いつか、いつかあの『ラグナロク』を破壊する」 そんな途方もない目標のみを支えに、槍と魔剣を振るい世界殺しの方法を求め続ける。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/68501.html
ヒルデグンド ヒルデグントの別名。
https://w.atwiki.jp/psoemu/pages/134.html
EP1の第1ステージ。 多くのハンターズが最初に降り立つであろうフィールド。主要エネミーはNative。 セントラルドーム周辺に広がる森林地帯で、パイオニア1の人々によって開拓が進められていた。EP3ではルプスの森と名付けられている。 エリア1は小川や小さな滝もある美しい森の中を晴天の下散策していくが、エリア2では雰囲気が一転し、雨が降り注ぐ薄暗い森の中を半壊したセントラルドームを目指して進む。 更にアルティメットでは時間帯が夕暮れ時になり、変貌したエネミーと合わせて「これまでとは違う」事をプレイヤーに強く印象付けて来る。 最初のエピソードの最初のステージと言う事もあり、シンプルに接近戦を挑んでくる敵が殆どで注意すべき点は少ない。 精々ヒルデベアに正面から挑まない事、ドラゴンを倒した時に足元に居ない事くらいか。 まずはここで基本的な立ち回りをしっかりと身に付けて、気持ち良く敵を捌いて行ける様になろう。 また、エリア2の何処かにある謎のモニュメントは最終ステージに入る為の鍵の1つなので、忘れずに探し出して調べておく事。 登場エネミー ノーマル~ベリーハード ブーマ ゴブーマ ジゴブーマ ラグ・ラッピー アル・ラッピー サベージウルフ バーベラスウルフ モスマント モネスト ヒルデベア ヒルデブルー ドラゴン アルティメット バートル バーブル トーロウ エル・ラッピー パル・ラッピー グルグス グルグス・グー モスバートン モスビスト ヒルデルト ヒルデトゥール シル ドラゴン
https://w.atwiki.jp/gods/pages/68499.html
ヒルデグント 北欧神話の『ウァルター物語』に登場する女性。 ブルガンディ国から差し出された人質。 関連: ヘリック (父) 別名: ヒルデグンド