約 4,199,458 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/565.html
「オールド・オスマン!」 学院長室の扉が開き、神妙な面持ちでコルベールが入ってきた。 「なんじゃ騒々しい」 オスマン氏は、ミス・ロングビルに顔を踏まれながら答えた。 例によってセクハラ報復折檻の真っ最中である。 ミス・ロングビルは散々ストンピングで打ち据え、とどめに踵落しを決めた後、肩で息をした。 「失礼します」 さわやかな笑顔で言って、ミス・ロングビルは部屋を出ていった。 「……何をしたんですか」 「いや、彼女ってばいつもパンストじゃろ? たまにはこんなのどうよ、と薦めたんじゃがの~」 コルベールは、机の上の袋から白い何かがはみ出ているのを見て、首を振る。 「で、尻を撫でたと。その気持ちは、痛いほど良くわかります。わかりますが」 ドンと、机を叩く。 「尻を撫でる必要はないでしょ! あと、ミス・ロングビルに似合うのは黒です!!」 「なんじゃと!!」 オスマン氏の目が見開かれる。 「孤独な老人のお茶目なスキンシップの何が悪い? 挨拶みたいなもんじゃろうが!! それと白の良さもわからんで、短絡的に決め付けるでないわ、この未熟もん!!!!」 「わかってないのはオールド・オスマンです! そもそも……」 「なっとらん、なっとらん! それこそ……」 どうでもいい議論が、小一時間続いた。 「ゼエゼエ……で、何の用じゃったんじゃ」 「ハアハア……か、彼の事で報告が」 「彼? ……おおミス・ヴァリエールが召喚したという平民の少年の事じゃな」 「違います」 「あれ? 違うの?」 コルベールは呼吸を整えると、静かに言った。 「そうです。マスターS」 オスマン氏の顔から表情が消えた。 「何があった。ファイア」 「どうも授業中に一悶着あったようです。幸い、うやむやになりましたが」 「そうか……我らは影。歴史の影。けっして表の舞台に出てはならんというのに」 水ギセルの煙を吐き出しながら、オスマン氏が苦悶の表情を浮かべる。 「いかが致しましょう」 「彼は覚醒して日も浅い。やはり我々で導いてやらねばならんな」 「では」 「うむ」 オスマン氏が頷いた。 「彼、ミスタ・マリコルヌに、 正しい靴下の使い方を教えてやってくれ。 頼んだぞ、ソックスファイアよ」 「はは」 コルベールは、禿げた頭を靴下で拭きながら、深々と下げる。 オスマン氏は厳しい表情をゆるめ、笑ってみせた 「なんかこう、奴を先頭に新しい時代の波が押し寄せてくるのを感じるようじゃわい。かっかっかっかっ!」 どんな時代だ。 ~ゼロのぽややん外伝~ソックスハンター異聞録 閑話休題 完
https://w.atwiki.jp/dai_zero/pages/54.html
トリステイン魔法学院の秘書、ロングビルはもう何もかもブッ壊してやりたい気持ちだった。 緑のロングヘアに眼鏡が似合う、知的そうな美人である。だが今はそんな雰囲気は微塵も無く、身体を震わせながら身体の内に壮絶に込み上げてくるドス黒い殺意を必死に押さえていた。 何故そんな状況なのか? ロングビルのいる場所は魔法学院の最高責任者であるオールド・オスマンの仕事部屋である。そこにロングビルを除いて二人の老人がいた。 一人はこの部屋の主であるオスマン本人。そしてもう一人こそがロングビルの苛々の最大の元凶だ。学院の生徒であるルイズ・フランソワーズが呼び出した使い魔、マトリフである。 立場も肩書も全然違う二人は現在、揃いも揃った動きでロングビルの身体を思いっきり撫で回していた。好色極まりない顔で「\(^O^)/うほほーい」とか言いながらその手をミミズの如く這わせて来る。 ロングビルは、たまらずその手を払い退けたがその隙にもう一つの手に尻や乳を触られる。その手を掴んで殴り倒した所でまた手……。そんな光景がもう三日も続いていた。女なら彼女でなくても冒頭の様になるというものである。 「もみもみ……いやぁ召喚された時にゃ一体どうなる事かと思ったが……ここも中々どうしてパラダイスじゃねえか♪」 「ほっほっほ♪そうやって人生を楽しめるのも年の功じゃて。ん~すりすり♪」 「馬鹿言っちゃいけねぇ。これでも俺はまだ99歳だぜ……おっと……この肌触り!……人間が200年以上生きてるってどんな化け物……だよ」 「まあそう言ってくれるない。けど長生きの秘訣は……ああんそこ儂が取って置いたポイントなのに……やっぱりいつも変わらず横で微笑んでくれる美女の存在じゃな……儂くらいの良い男になればまだまだ余裕のよっちゃんじゃて♪……のぅ、ミス・ロングビル?」 「ええ……そうですわねミスタ・マトリフにオールド・オスマン」 たわいない日常会話で包まれながら、その実子供にはとてもお見せできない波状攻撃にもロングビルは堪え続けた。 彼女がこうまで我慢しているのには理由がある。彼女のロングビルという名は偽名であり、その正体は巷をお騒がせ中の怪盗フーケだった。 土のゴーレムを使った犯行は時に慎重に、時に大胆に行われ、そんな彼女を人々は『土くれ』と呼んだ。そして今回の『土くれ』のターゲットはこの学院の宝物庫の宝である。 なればこそ、秘書になり、情報を得ながらオスマンのセクハラにも堪えてきたのだが……。 (何でセクハラジジイがもう一人増えてんのよ!!) 胸中で彼女が絶叫した。もう一人とは勿論マトリフの事だ。 魔法が使えず『ゼロ』と評された学院一の有名人、ルイズが春の使い魔召喚の儀式で呼び出したこの老人はつい三、四日前に、生徒の一人であるギーシュ・ド・グラモンと決闘騒ぎを起こし、その時に使ったとされる魔法の様な妙な力について問い正す必要がある、とオスマンに呼ばれたのだった。しかし…… (このエロジジイのどこに力があるって言うんだい!!いつの間にか学院長室に入り浸ってセクハラ三昧じゃないか!!) 初対面から恐ろしくウマが合ったらしい二人はこの三日間、『力』について碌に聞き出そうともせず、それどころかがっちりとタッグを組んで、もうそれはフリーダムにロングビルの身体を狙って来る。 一人だから堪えられたセクハラが倍増したのだ。おまけにこの男はオスマンと違ってこちらの攻撃をあっさりとかわしてしまうのである。 溜飲を下げられる術が無い事も手伝って彼女の理性はもはや限界に近かった。 「\(^O^)/うほほーい♪次は『直』にチャレンジしてみようかの」 ブッチーン! 訂正、既に限界であった。突如静かになった彼女はいきなり屈んだかと思うと恐ろしい早さで二人の手を叩き落とした。そのまま身体を反らし、その勢いで後ろへ跳ぶ。空中で綺麗に一回転して着地した彼女の手には杖が握られていた。 「ははは……もういい……もう終わりにするよ……」 顔に手をやり、虚ろな乾いた笑いをロングビルが上げる。この三日間でありとあらゆる箇所を触られ、すっかり汚れきってしまった自分が上げるには相応しい笑いではないか。 手を上げゆっくりと髪をかき上げた瞬間彼女の目の白黒が反転し、濃密な殺気と怒気が部屋中に充満する。それと同時に部屋の窓を影が射した。いや、影ではない。土で固めた巨大な『腕』がこの部屋目掛けて殴り掛かって来た―― 「死ねええええええ!!このエロジジイどもがああああああ!!」 轟音ともの凄い衝撃が起こり、オスマンの部屋が半壊した。ゴーレムの開けた穴を中心として壁や天井に無数の亀裂が入る。 倒れている二人の老人を尻目に、部屋の中心を陣取るゴーレムの拳にロングビルが跳び乗った。杖を一降りしてゴーレムを操作すると、ゴーレムの開けた穴からそのまま外へと脱出して行く。 「おーいてて……あの秘書さんちょっとジョークがキツ過ぎねえか?また腰いわしちまう所だったぜ……ん?どした?」 マトリフが腰を押さえてよっこらせと立ち上がる。だがオスマンはゴーレムの開けた穴をじっと見たまま動かないでいた。この三日の付き合いの中では二人だけの時のみに見せる顔である。 「どうしたもんかのう……どうやらミス・ロングビルは巷で噂のフーケだったらしいんじゃよ」 「……何だよ?そのフーケって」 鼻をほじりながら適当な調子でマトリフが聞き返す。オスマンはフーケの事を掻い摘まんで説明した。 「はん……!まあ大体はわかった。それが何でこんな所で秘書なんかやってんだ?」 「おそらく目的は学院の宝物庫じゃろうな。うかつじゃったわい。あの乳に騙されてつい色々喋っちゃったかもしれん。セクハラに怒らなかったからと酒場でスカウトしたのはやはり間違いじゃったか!」 心底悔しそうな顔をするオスマンに「さっきまでノリノリで触ってたじゃねえかよ」とマトリフが突っ込みを入れた。すぐに「お主もじゃろ?」と手痛い反撃が帰って来る。部屋が壮絶な状態になってるにも関わらず二人の顔は余裕そのものだった。 「それで、どうすんだ?こっちの世界の魔法じゃ『あれ』を相手にするにはちとしんどいだろ?」 「やむを得んのう……ここはお主の力を借りるとするか。やれやれ、城やアカデミーの連中に嗅ぎ付けられん事を祈るわい」 「まあそこはあんたの裁量次第だろ?よろしく頼むぜ♪――おっとお客さんだ」 マトリフの言葉を合図とするかのタイミングで扉がノックされた。躊躇う様に数瞬の間を置いた後、扉が乱暴に開かれる。 「ちょっとマトリフ!いつまで学院長室にいるの!?私に魔法を教えてくれる約束でしょ!!……って何これ!?部屋がバラバラじゃない!!」 現れたのはマトリフのご主人様であるルイズだった。ピンク色の髪をなびかせ目を吊り上げたその形相が部屋の参事を見るにつれて困惑のそれへと変えていく。 そんなルイズの疑問にシニカルな笑みを浮かべてマトリフが答えた。 「見ての通り現在取り込み中さ。そこの学院長さんのセクハラが少々過ぎたみたいでな。秘書さんがとうとう癇癪起こしちゃったのよ」 え?儂だけ悪者?と言った顔で自分とマトリフを交互に指差すオスマン。それをルイズがジト目で睨む。 「どう見ても癇癪ってレベルじゃ無いじゃない!!学院長、今すぐミス・ロングビルに謝罪して来て下さい!!」 取り付く島も無いルイズの剣幕に、汚名返上の機会は永久に失ったと判断すると、ため息を一つついてオスマンが零した。 「あー、勿論儂もそのつもりなんじゃがな。どうも今回は彼女も本気らしくてな、ゴーレムを持ち出してきたみたいなんじゃ。だからそこにいるマトリフ君にちょっと手伝ってもらおうと思っとるんよ」 「いや今回『は』って……」 オスマンの弁解に女性としての怒りと途方も無い疲労感を生じさせながらも、ルイズは何とか状況を理解した。 「わかったわ。それでマトリフ。一体どうするの?」 「……まずこの壁が邪魔だな。ちょっとすっきりさせるわ」 そう言って二人を下がらせたマトリフが壁に手をかざす。「イオラ」と叫んだマトリフの手から純白の光球が生まれると壁を粉々に破壊した。 「これが『イオラ』だ。この前ギーシュのゴーレムに使った奴だな。お前さんの失敗魔法と似ている所もあるしあとでじっくり教えてやるよ。……さて」 見晴らしのよくなった部屋から外へと体を覗かせてマトリフがロングビルを捜す。巨大なゴーレムに乗っているのですぐに見つかった。既にこちらに背中を向けて宝物庫の方向へ歩き出している。 マトリフは「しゃーねぇな」と小さく呟くとロングビルの背中に向けて大声で呼び掛けた。 「おーい秘書さんよ!随分と軽いお仕置きだったけどもう終わりかい?なら今度は『直』に触らせて欲しいんだがなぁ!!」 その声にゴーレムの足がぴたりと止まる。術者の心を代弁するかの様にぷるぷる巨体を震わせたかと思うと腕を振り絞った体勢でこちらに向き直った。そのまま肩に止まっているロングビルが寒気の走る凶悪な笑みを浮かべる。 「そうですか……。わかりました。そこまで言うのなら――存分に堪能なさって下さいな!!『直』をーー!!」 言って『直』姿のゴーレムが再び向かって来た。向かって来る勢いを付けて繰り出されるであろう拳はまともに当たれば肉片すら残らずバラバラになる事が容易に想像できる。 思わず青ざめるルイズだが当のマトリフは動じない。腕を広げた格好をしながら教師の様な口調でルイズに語り始めた。 「炎の魔法と氷の魔法を全く同じ威力で合成するとよ……『矢』ができるんだ。この『矢』は強力でな、触れた物全てを無に帰しちまう」 この状況で突然何を言い出すのだ?マトリフの言う事がさっぱり理解できないルイズが非難の声を上げる。 「そんな事言ってる場合じゃ「この原理は魔法力の調整にある。+方向に魔法力を上げてやると炎魔法。-方向に下げてやると氷魔法だ。じゃあそれを合わせたらどうなる?」 そう言ってマトリフの両手から魔法が生まれた。説明通りに右手に冷気を、左手に炎の塊を掌に抱えている。二つの魔法を同時に操るというおよそ常識外の事をして見せたマトリフにルイズは見ている他無かった。 「+と-が合わさるとどうなるか?答は無(む)。つまりは『ゼロ』だ……そう、お前さんの二つ名だ。どんな魔法でも爆発すると聞いた時思ったよ……もしかするとお前さんの得意な系統ってのは、この魔法の様に常識の枠を越えた所にあるんじゃないかってな!」 マトリフが両手を合わせた。互いの魔法が溶け合って一筋の光が生まれる。弓矢を構える様にそれを引き絞ってマトリフがルイズの方をを向いた。 「まあ俺に任せとけって!ここに召喚されたのも何かの縁だ。この俺がいっちょ、お前を地上最強の魔法使いに仕立ててやらあ」 にやぁっと笑みを浮かべた後ようやくマトリフが外へ向き直った。いつの間にか間近に来ていたゴーレムが全体重を乗せて拳を出す。同時にマトリフも光の矢を打ち出した。 「さあぶっ飛びやがれデクノボー!!――メドローア!!」 解き放たれた光の矢がゴーレムの巨大な拳に突き刺さる。その瞬間拳は光に飲み込まれ、まるで太陽の様な閃光を放った。 光が収まり目を開けた次の瞬間、ルイズが見たものは体のほぼ全てが消失したゴーレムの欠片だった。燃えたのでも凍り付いたのでもない、まさに『消えた』のだった。 「やれやれ、久しぶりなもんで力加減間違えちまった。秘書さん生きてるかな……お、いたいた」 マトリフの視線をルイズが追う。土に戻ったゴーレムの足元にロングビルが倒れていた。気絶している様だが目立った外傷は無さそうだ。 「ふむ。ミス・ロングビルも無事なようじゃしこれにて一見落着かのう」 いつの間にか隣に並んだオスマンが髭をいじりながらしみじみと言った。「誰のせいですか!」と汗をたらしてルイズが突っ込む。 「まあそういうこったな……で、どうする?この一件、『上』に報告すんのかい?」 「いやあ学院内での事じゃし……。別に良いじゃろ。彼女には罰代わりにまた秘書をやってもらう事にするわい」 二人の会話をルイズはロングビルが暴れた事への処罰についての事だと思っていた。勿論二人にとっては『土くれ』のフーケの処遇の事であるのだが。 とにかくロングビルにお咎めが無かった事にルイズは安堵した。ついでに「学院長こそちゃんとミス・ロングビルに謝罪して下さい」と付け加える。 だが言われた当の本人は「軽いスキンシップのつもりだったのにのう」とかのたまっていた。駄目だこいつ早く何とかしないと。 と――ルイズはふと自分の使い魔を見た。同時にさっき言われた言葉が思い返される。自分の中にそんな未知の力があるのだろうか?今までずっと『ゼロ』と蔑まれて来たのだ。そんな実感などさっぱり湧いて来ない。だけど―― 「俺が地上最強の魔法使いにしてやるよ」 嬉しかった。マトリフの言ったのはただのハッタリかもしれない。けれども自分の失敗魔法を見た後に例えお世辞でもそんな事を言ってくれる者は一人もいなかった。魔法が使える事を望んでいたのではない。彼女の欲しかったのは自分を認めてくれる存在だったのだ。 ルイズが顔を上げた。いつの間にか自分の思いに耽ってしまっていたようだ。かぶりを振る事でそれを打ち消す。 とにかく今はこの使い魔に礼を言わねばならない。け、決してあの言葉に感動したとかそんなんじゃなくて、そう!ミス・ロングビルへの手際が中々良かったから、しゅ、主人たるもの臣下の者に対する労いが必要よね。あ、そうなると今後は床じゃなくてちゃんと机で食べさせる方が良いのかしら?うんそうね。それで寛大な自分を演出すればあのマイペースな男でもさすがに―― 脳内で様々な一人ツンデレシアターが上映された後、ようやくルイズは先程マトリフのいた方向へ向いた。照れと恥ずかしさで顔が赤くなってしまい、前を向けないでいる。 「あ、あのねわた……し…?」 途中で違和感に気付いてルイズは顔を上げた。見るとそこにさっきまでいた筈のマトリフがどこにもいない。不審に思ったルイズが辺りを見渡すと―― 「……という事はじゃな。これはもうOKの証だと思うんじゃが?」 「ああ、『存分に堪能なさって下さいなー!』だろ?主語が抜けている以上、もうこれはGOサイン以外の何物でもないと思うぜ」 「嬉しいのうww嬉しいのうwwこんなたぎった気持ちになるのは実に30年ぶりじゃて」 「170歳でたぎるジジイなんか初めて知ったよ……ったく。あんたに比べりゃ俺もまだまだ子供だな。……という事で子供は子供らしく色んな所を触らせてもらうとするかな♪」 「ああん!ずるいずるぅい!そのポッチは儂が先なんじゃあ!!」 気絶したロングビルに二人のジジイが我先にと群がっていた。性欲を満面に押し出した顔で鼻息荒く迫るその姿は誰が見てもヤバイ光景である。 ルイズは黙って杖を構えた。怒りで身体はぷるぷる震え、杖を握る手は痛い程なのに頭の中はスッキリしている。今ならおそらく百発百中であの汚物どもを消し飛ばせそうだった。 ルイズの殺気を感じたのか二つの汚物が凄惨な顔でこちらを向く。が、時既に遅くルイズの咏唱は完了した。 「し…し……死ねえええええぇぇぇ!!この性犯罪者どもおおおおおおぉぉ!!」 ルイズの叫びは特大の爆発へと変わり、二人の老人を吹き飛ばしたのだった。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/11556.html
671 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 933c-ccQl)[sage] 投稿日:2017/03/28(火) 23 59 48.39 ID PNfrtsdq0 >ここに冒企系のシステムが持ち込まれる事ってあんまない気がするよね ぷちっとしたのしかないが自分が幾つか出会ったのを思い出したので。 一応全部別人です。 ・シノビガミで自分の秘密を探られた際、都合の悪い部分を消して書き直した別の秘密を渡す ・サタスペで相手が嫌だとはっきり言葉にしたのに「色事師を狙ってるので」と言い訳して特定PCにセクハラを続ける ・再びシノビガミ。生命力がゼロになったとき死亡か退場かをPLが選べるのだが「負け確定でつまんないから」と捨て台詞を吐いて死亡を選択 672 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイWW ebc8-NESs)[sage] 投稿日:2017/03/29(水) 00 31 51.44 ID OkYwVFeZ0 ビガミの死亡はPLの権利だから負け確定状況で死亡リソース切るのは別に 673 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイW 1101-Fvij)[] 投稿日:2017/03/29(水) 00 55 59.51 ID fIeR5p040 671 1番下はパワプロで大差着いた負けの時やたらデッドボール連発してくる人のパターンだな 674 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイW 6972-QBtU)[sage] 投稿日:2017/03/29(水) 02 08 34.49 ID 2SRic6ER0 シノビガミはバランスに関してプレイヤーが手心を加えないと開始時で完封食らって詰んでるとかあるからふて腐れる気持ちはわからないでもない 上二つは論外だが 675 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 9bc8-VHv+)[sage] 投稿日:2017/03/29(水) 02 10 10.16 ID e46VOBna0 一番下は別にルール上問題ないんだから許してやれ 676 名前:ゲーム好き名無しさん (スッップ Sd33-s2Gu)[sage] 投稿日:2017/03/29(水) 02 32 09.55 ID 3kq1blcQd 671 サタスペのは「お前、それやめないとダメ人間に入れるぞ」といってやれ。 実際人の話を聞かないのはダメ人間だ。 677 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ c992-GC8V)[sage] 投稿日:2017/03/29(水) 08 37 40.88 ID zH3lQJDA0 サタスペだとどんなPCやシナリオやろうと『PLの資質の問題で』ダメ人間とかキジルシにしかならん奴っておるよな 678 名前:ゲーム好き名無しさん (スフッ Sd33-qX2z)[sage] 投稿日:2017/03/29(水) 09 16 49.69 ID mzAhTEEsd キジルシってのは、自分がキジルシだと気付かないもんだ。 サタスペルルブ、キジルシの項よりコピペ 679 名前:ゲーム好き名無しさん (アウアウウー Sa35-J3AN)[sage] 投稿日:2017/03/29(水) 09 22 13.32 ID U4NyuA1ha おう、普通にやってるのにほぼ毎回キジルシだった俺いじめるなよ。キャラ変えてるのになあ 680 名前:ゲーム好き名無しさん (スププ Sd33-2TXv)[sage] 投稿日:2017/03/29(水) 09 57 37.47 ID eHkN/THRd 679 〇〇さんだからキジルシね ってなってる可能性 スレ447
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/1432.html
モバP「早苗さんセクハラしてもいいですか!」早苗「いいけど」 執筆開始日時 2013/02/06 元スレURL http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1360081868 概要 P「マジっすか!?」 早苗「ただし!」 P「ただし……?」 早苗「私に組手で勝てたらね?」 P「……組手?」 早苗「ルールは単純。五分以内に私を組み伏せて、10カウント数えるだけ! 武器を使うのはPくんが危ないから無しで、場所は空いてるスタジオかどっか使おう。 私は五分間P君に組み伏せられないか、君がギブアップしたら勝ち」 P「……そ、それで俺が勝てば?」 早苗「私の体でよければ、好きにしてくれて構わないよ♪」 P「マジか!!オッシャアアアアアアアア!!!」 タグ ^片桐早苗 ^モバマス まとめサイト えすえすMIX SS森きのこ! エレファント速報
https://w.atwiki.jp/smerupo/pages/4.html
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」:時事ドットコム - 時事通信 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 【アイプラ】リセマラは必要?当たりキャラランキング【IDOLY PRIDE】 - Gamerch(ゲーマチ) 篠原悠希×田中芳樹が明かす「歴史ファンタジー小説ならではの悩み」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【Apex Legends】ヴァルキリーの能力と評価【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) モンハンライズ攻略Wiki|MHRise - AppMedia(アップメディア) 【ウインドボーイズ】リセマラ当たりランキング(最新版) - ウインドボーイズ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOルミナリア攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) 【ダンカグ】登場キャラクターと担当声優一覧【東方ダンマクカグラ】 - AppMedia(アップメディア) 【ウマ娘】チャンピオンズミーティングの攻略まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ナリタブライアンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) サモンズボード攻略wiki - GameWith 【スタオケ】カード一覧【金色のコルダスターライトオーケストラ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】ソラのコンボと評価【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ブレフロレゾナ】リセマラ当たりランキング【ブレイブフロンティアレゾナ】 - ブレフロR攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトの評価と性能詳細【UNITE】 - Gamerch(ゲーマチ) 仲村トオル、共演者は事前に“Wiki調べ” - 沖縄タイムス 【ENDER LILIES】攻略チャートと全体マップ【エンダーリリィズ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】あんしん笹針師の選択肢はどれを選ぶべき? - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】アップデート情報・キャラ調整まとめ - ポケモンユナイト攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Apex】シーズン11の新要素と最新情報まとめ【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) ロストジャッジメント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Among us】新マップThe Airship(エアシップ)の解説【アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) ハーネスについて小児科医の立場から考える(坂本昌彦) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ゼルダ無双攻略Wiki|厄災の黙示録 - AppMedia(アップメディア) ウマ娘攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) 【まおりゅう】最強パーティー編成とおすすめキャラ【転スラアプリ】 - Gamerch(ゲーマチ) ゲトメア(ゲートオブナイトメア)攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【白夜極光】リセマラ当たりランキング - 白夜 極光 wiki - Gamerch(ゲーマチ) お蔵入りとなった幻の『スーパーマリオ』 オランダの博物館でプレイ可能?(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「ITreview Best Software in Japan 2021」のTOP50に選出 - PR TIMES 真女神転生5攻略Wiki|メガテン5 - AppMedia(アップメディア) 【B4B】近接ビルドデッキにおすすめのカード【back4blood】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】サイレンススズカ[サポート・配布SSR]のイベントと評価 - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンスナップ攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 富野由悠季「ブレンパワード」作り直したい!ファンを前に意欲(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【スマブラSP】カズヤの評価とコンボ【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) ナレッジ共有・社内wiki「NotePM」が「ITreview Grid Award 2021 Fall」で、チームコラボレーションとマニュアル作成部門において「Leader」を5期連続でW受賞! - PR TIMES メモ・ドキュメント・wiki・プロジェクト管理などオールインワンのワークスペース「Notion」が日本語ベータ版提供開始 - TechCrunch Japan 【ギアジェネ】リセマラ当たりランキング【コードギアス】 - ギアジェネ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) モンスターファーム2(MF2)攻略wiki|アプリ・Switch移植版 - AppMedia(アップメディア) 【ブラサジ】最強キャラTierランキング【ブラックサージナイト】 - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】鬼滅の刃コラボ情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【SPAJAM2021】第3回予選大会は「クイズ!WIKIにゃんず!」を開発したチーム「かよちゃんず」が最優秀賞! | gamebiz - SocialGameInfo 検索結果における「ナレッジパネル」の役割とは・・・ウィキメディア財団とDuckDuckGoの共同調査 - Media Innovation 【FGO】サーヴァントコインの入手方法・使い道 - AppMedia(アップメディア) ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn」にて「コラボレーション部門」を受賞! - PR TIMES 【ロストジャッジメント】「タイムカプセルのゆくえ」の攻略チャート【ジャッジアイズ2】 - AppMedia(アップメディア) 「ゼルダの伝説 BotW」のマラソンで23秒? 驚きの速さで完走した方法が話題(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Wikipediaが「中国人編集者の身の安全を守るため」に一部の編集者アカウントをBANに - GIGAZINE 【ドッカンバトル】3.5億ダウンロードキャンペーン最新情報 - ドッカンバトル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) BTS(防弾少年団)のV、8月のWikipedia閲覧数が韓国アーティストで1位!グループでは4ヶ月連続トップ - Kstyle 【イース6オンライン】リセマラ当たりランキング|召喚ガチャの開放条件は? - Gamerch(ゲーマチ) BacklogからNotePMへwiki情報を自動API連携する「Backlog to NotePM」をSaaStainerに掲載開始 - PR TIMES ライザのアトリエ2攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) 真女神転生3リマスター攻略Wiki|メガテン3 - AppMedia(アップメディア) ガーディアンテイルズ(ガデテル)攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) タスクも文書もWikiもデータベースもまとめて管理できる「Notion」とは? - ASCII.jp ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が、見るだけ専用ユーザー『無料』の新プランを発表! - PR TIMES 【かのぱず】リセマラ当たりランキング【彼女お借りします】 - Gamerch(ゲーマチ) 【乃木フラ】リセマラの必要はある?【乃木坂的フラクタル】 - Gamerch(ゲーマチ) メトロイド ドレッド攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】生放送まとめ|パワフェス2021 - パワプロ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトのおすすめビルド(わざ・持ち物) - Gamerch(ゲーマチ) ルーンファクトリー5攻略wiki|ルンファク5 - AppMedia(アップメディア) 【ふんクロ】リセマラ当たりランキング【シャーマンキング】 - ふんクロ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 簡単操作で自分専用Wikiを構築できるMarkdownエディタ「Obsidian」のモバイル版を使ってみた - GIGAZINE ディーサイドトロイメライ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 情報マネジメントツール「Huddler」がwiki機能を刷新 - PR TIMES シェアエコ配送アプリ「DIAq(ダイヤク)」のアンカーアプリで、高層ビル・商業施設の入館方法などお役立ち情報をまとめた「DIAqwiki」を公開 - アットプレス(プレスリリース) 異常熱波のカナダで49.6度、いま北米で起きていること(森さやか) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ツイステ】マスターシェフの攻略~辛味のふるさと~【料理イベント】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ラグナロクオリジン】リセマラは不要?おすすめ職業は?【ラグオリ】 - Gamerch(ゲーマチ) 白夜極光攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【バイオミュータント】2.02アプデ|アップデート1.4情報 - バイオミュータント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) エッチな犯罪許しません! 『電脳天使ジブリール』サービス終了に落涙 - 電撃オンライン ニーアレプリカントリメイク攻略wiki|ver.1.22 - AppMedia(アップメディア) アイプラ攻略Wiki|アイドリープライド - AppMedia(アップメディア) 【ウマ娘】ゴルシウィークはいつから?キャンペーン情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) シーズン66 - 【超速GP】ミニ四駆 超速グランプリ攻略まとめwiki - 電撃オンライン 乃木坂的フラクタル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 「こんなことになるとは…」13年前のエイプリルフールについた“嘘”がネットで… ある男の告白(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki)「Nerve」シードラウンドで総額約3500万円の資金調達を実施 - PR TIMES 【ウマ娘】隠しイベントの発生条件と効果まとめ - Gamerch(ゲーマチ) Nerve - 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki) ローンチカスタマー募集開始のお知らせ - PR TIMES Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ひなこい】最強ひな写ランキング - ひなこい攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 稲作アクションRPG『天穂のサクナヒメ』における「農林水産省攻略wiki説」は本当なのか? - AUTOMATON 無料とは思えない多機能っぷりなWikiインフラ「Wiki.js」レビュー、自前でホスト&外部サービスと連携可能 - GIGAZINE Microsoft Teamsの基本と活用(24) TeamsのWikiを使う - マイナビニュース 『ゲーミングお嬢様』での提起が話題に “企業系wiki”に横たわる問題点とは - リアルサウンド 「エイリアンのたまご」,自動周回機能と公式wikiが登場 - 4Gamer.net 【リゼロス】Re ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories攻略まとめwiki - 電撃オンライン ヌーラボ、「Backlog」の絵文字入力の補完機能やWiki編集の自動マージ機能を改善 - CodeZine(コードジン) ヌーラボ、プロジェクト管理ツール「Backlog」の絵文字入力の補完機能・Wiki編集の自動マージ機能を修正改善 - PR TIMES Backlog、Wikiにファイル添付が容易にできる機能をリリース -- グローバルバーの視認性改善なども実施 - PR TIMES
https://w.atwiki.jp/nanifam_wiki/pages/23.html
更新遅くなりました😔 土曜日深夜に2話が放送されました🥳 見ましたが3話あたりから少しお話が暗くなりそうな気がしますね🥲 いい感じに…いい感じに…お手柔らかに運営さん、お願いします🫡
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5268.html
前ページ次ページゼロの女帝 「で」 ワルドを退けた(泣きながら逃げていった)瀬戸は問い掛ける。 「ウェールズちゃんはこれからどうするのかしら」 「もちろん戦いますよ みっともなく、無様に。 必要とあらば忠臣さえも見捨て、時に誰彼構わず媚びへつらい、喉が乾けば泥水をすすり 蝿がたかる腐肉を野良犬と奪い合いながら『レコン・キスタ』と戦います。 それくらいせねば彼らにも悪いですから」 「彼らって、あの反逆者どものことですか?」 「そうだよ使者殿。 始祖より王権を与えられし王家には向かうというのは広義に始祖へ反逆するのに等しい。 そんなプレッシャーを跳ね除けて我々に戦いを挑んでいるんだ。 あっさり挫けるわけには行かないだろう?」 「クロムウェル閣下、敵地に潜入していたワルド卿がご帰還なされました」 「おお、よくもどった。 さっそくこちらに」 で、皆の視線の先にあったのは 「うっく ひっく えっぐ」 「ほらほら、いつまでも泣いてないでこっちきな」 「土くれのフーケ」ことマチルダ・サウスゴータに手を引かれて泣きじゃくるジャン・ジャク・フランシス・ド・ワルド子爵の姿でした。 「だって、あいつヒドいんだよ。 せっかくボクが正々堂々裏切っての不意打ちで簡単にしとめて上げようっていうのにさ」 「はいはい」 「あいつったらあろうことかボクが裏切ってるのを見抜いて、しかも杖予備にいたるまでニセモノとすりかえるなんてヒドいと思わない?」 「あーはいはい、とりあえずあんたのボスの前なんだからちったぁシャキっとしなよ。 あたしゃ足洗ってカタギになろうとしてたのを無理矢理参加させたんだからね。 もっときっちりしてくんないとあたしの立場ってモンが無くなるんだから」 もっとも退職金にセクハラの慰謝料まできっちり貰ったあげく「戻ってきたらまた雇ってもらう」との言質を取っている彼女でした。 「ふふっ 気に入ったわウェールズちゃん。 あたしの娘貰ってくれない?」 「残念ですがご遠慮しますよ。 おそらく半年後くらいに誰か、王党派貴族の息女を娶る、ってな感じになるでしょうね」 「なっ」 絶句するルイズ。 彼の言葉は瀬戸の全面支援の拒否とアンリエッタと添い遂げることの諦めという意味なのだから。 「使者殿」 ウェールズがルイズに語りかける。 「私は王家の人間だ。 平穏な時代ならともかく戦乱の世において「人として」幸せになる事など許されないのだよ」 「そうなのよルイズちゃん。 王家の人間とはよく言って王国と民を守るための使い捨ての道具に過ぎないわ。 使い捨てになりたくなければされないだけの力量を発揮しなければならない。 よく物語で「王家の姫(ないし王子)である前に人間だ」とかいう阿呆が出てくるけどあれは間違い。 王家に生まれると言う事はそれだけで幸せになる資格が無い、という事なのよ。 ぶっちゃけ王家に生まれた分際で『自分は人間だ』と主張するなど図々しいにも程があるの」 「でも・・・でも王家って・・・・・・王家なんだから・・・・・・」 「貴族の出であっても、それはあまり変わらないわよ。 それじゃ、ま、イッパツやるとしましょっか。 少しくらいの手助けをお許しくださいな殿下」 「ふむ、それでその恐るべき女の為に使命を果たし得なかったという訳だね」 「申し開きもございません」 ようやく落ち着いたワルドの報告を聞いたクロムウェルは、彼を罰しようとしなかった。 「卿に出来なかったのなら何者にも出来まい。 今はゆっくり体を休めたまえ」 「ははっ ありがたきお言葉」 自分はひょっとしたら役者に向いているのかもしれぬ、とクロムウェルは思った。 内心の落胆と彼に対する侮蔑の意思を完璧に隠しとおせたのだから。 「で、どう思われますか」 「お気づきになられてましたか」 「いえ、ハッタリです。 多分貴女がそこにいるのではないか、とおもいましてな」 どう見ても人が隠れられない小さなカーテンの陰から一人の女性が姿をあらわす。 時に聖職者である自分すら姦淫の木の実をもぎ取りたくなる肉感的な女性。 彼を物心情報、ありとあらゆる状況と形で支援してくれる人物の『使い』を自称する存在である。 「で、いかが思われますか」 「そうですね、大変興味深いです。 主にご報告して対策をたてましょうか」 その言葉が終わらぬうちに振動が『レコン・キスタ』旗艦レキシントン号を大きく揺さぶる。 「何事だ!」 「王宮から謎の光弾が!」 「魔法か!」 「いえ、系統魔法のどれでもありません! あらゆる魔法防御が貫かれて!」 一弾がブリッジを貫き、クロムウェルの襟を焼き払う。 「な、なにが・・・・・」 茫然自失する彼に比べ「使者」たる女性は冷静に懐から遠眼鏡を取り出し、王宮を見やる。 それは、明らかにメイジではない一人の女性が放つ謎の光。 その輝きは次々と『レコン・キスタ』に所属する船を貫いていく。 「馬鹿な・・・・・・」 数発の光弾に貫かれた船が燃える事無く地へと落ちていく。 「あれほどの威力の弾を・・・・・何発・・・・・しかも連続で・・・・・・」 呪文を詠唱している様子も無い。 「いったいいくら距離があると思ってるんだ!」 また一発が、今度は彼女の右の襟を焼く。 「!」 遠眼鏡越しに、確かにあの女はこちらを見て微笑んだ。 はっと遠眼鏡から目を離した瞬間、光弾が遠眼鏡を貫く。 あのわずかな瞬間、確かに彼女は自分に語りかけていた。 (あんまりおいたが過ぎるとお仕置きしちゃうわよって ご主人様に伝えなさい) 前ページ次ページゼロの女帝
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4778.html
前ページ次ページスナイピング ゼロ 「起きなさい・・・・・・起きなさいセラス」 「・・・んあ?」 目を覚まして見えたのは、一面に広がる野原。ちびまる子の太陽にペロリン村のウンコ、混沌とした世界。目の前には中年の親父が。 「貴方は、確か南米で夢に出て来た!」 「そうですセラス、貴女の武器であるハルコンネンの精でs」 「いやぁああああ~!」 「いや、だから逃げないで引かないで! またこのパターン!?」 第三者の日本人が見れば、下手な漫才コンビと思われただろう。なんとかセラスは落ち着き、中年親父はコホンと咳をする。 「え~この旅は異世界に召喚されちゃうなんて大変な目に合ってる貴女に、このワタクシ応援をしにやってきました。 さあ、この精霊様に願い事でも言ってみなさい。どんな事でも一つだけ願いを聞き流してあげますから」 「聞き流すんですか!?」 「いや嘘です、今のナシ。ノーカンノーカン、聞き流して。」 「・・・・・・」 相手のリズムに、セラスは困惑の表情を隠せない。さっさと夢から覚めたい、と言う思いが急速に膨れ上がる。 「それより早く起きた方が良いですよ、そろそろ貴女の新しいマスターが目を覚ましますから」 「マスターって、ルイズさんのことですか?」 「そう、ルイズさんです。貴女の新しい主人です、バーテンダーのマスターではありませんよ」 「・・・はあ」 背後でガンダムが飛んだりエージェント・スミスみたいな人が十字架に貼り付けにされたりしてるが、それは気にしない。 頭にウンコが乗ってる気もするが、絶対に認めない。 「ウフフフ、そろそろお別れの時間ですね。頑張りなさいセラス、I'll be back!」 「はあ・・・」 「ギャーこの私の腹に穴が開き、中から3時のオヤツを告げる小鳥さんが!」 「え?」 「ローラースケートで地球7日間の旅を!?」 「え?」 「病院で太っといステロイド注射してもらいなさい!!」 「え」 パラララパラララパラララ~!」 「え?」 バイブがーバイブがー! 「え?」 ギーフホーヌー・・・・・・・・・ 「・・・は!?」 窓から朝日が注ぎ込み、部屋を明るく照らしている。体を起こして周りを見ると、下着が入ったカゴが目に入った。 ルイズはまだ眠っており、起きる様子は無い。今のうちに洗濯をしておこうと、立ち上がってカゴと毛布を持つ。 窓に毛布を巻き付けて、外に垂らす。部屋に戻るための目印を付けると、そのまま外に飛び降りた。 メイド職人の朝は早い、それはシエスタも例外では無い。今日も朝から仕事の始まり始まり、因みに洗濯は川では無く水場だ。 「メイドは朝から洗濯、貴族野朗はベットで熟睡。なんたる差別、あぁブルジョワジーブルジョアヌー! 私も貴族に生まれ てれば、教室で椅子を尻で磨く楽な毎日だったのにな・・・働きたくないでござる、絶対に働きたくないでござr 「あの~ちょっとスイマセン」 「うひょあぁ!!」 いきなり声をかけられたため、思っきりビックリする。貴族に聞かれたのかと思ったが、その少女は制服を着ていなかった。 この人は確か、ゼロで有名な生徒が召喚したって噂されてる・・・ 「確か、ミス・ヴァリエールの使い魔になった方ですよね。えっと、お名前は?」 「セラス・ヴィクトリアって言います、貴女は?」 「私は学園でメイドをしています、元ミス・ユニバースのユミと申します」 「え、元ミス・ユニットバス!?」 「と言うのは冗談でシエスタと言います、どうぞよろしく」 異世界の学園で行われる吉本ネタの、なんとシュールなことか。と言うか、何で二人とも知ってる? そんな雑談をしながらも水場に到着し、洗濯タイムが始まったのだが・・・ 「セラスさん、あまり力を入れると下着が痛んじゃいますよ」 「すいません、あまり手洗いとか慣れてないもんで」 「貴族様の下着はデリケートなんですよ、洗う時はこうやって・・・」 何時の間にか、無料の手洗い講座が始まっていたりする。 洗濯を終えたセラスは、左腕を羽状に変化させ部屋に飛び込んだ。主人は未だ、ベットの中で寝息をたてている。 こうして見ると、年齢より幼く見える。ロリっ子と言っても通用するだろう。少女の身で平和な生活、幸せそうだ。 対して自分は父と母を殺され、自分は撃たれ、孤児院では他の子供と問題を起こし、警官になれたと思ったら吸血鬼に 追われ→捕まれ→撃たれた。 (別にマスターの人生に嫉妬する訳じゃないですけど、なんか落ち込むなぁ・・・) そんなこんなでテンション下がってニョローン(´・ω・`)な顔をしながらも、ルイズを起こすことにする。 「マスター、起きて」 「んが~」 「起きて、面白く無いけど早く起きて」 「・・・んあ?」 起床した直後にルイズが見たもの、赤い眼と鋭い牙。吸血鬼に起こされちゃいました、ウラヤマシスですね♪ 「いやぁあムグゥ!?」 「大きな声を出さないでください、近所迷惑になりますから」 主人の口を右手で塞いで言うその姿は、まるで子を叱る母のようだ。勿論セラスの口からは言わない、そんな事を言ったら 乗馬用の鞭で叩かれてしまうからだ。ルイズは頭をフラフラさせながらベットから降りる、低血圧の影響だ。 「じゃあ服を着せr・・・っと」 「どうかしましたか、マスター?」 「いやいや別に、何でも無いから。着替えるから、ちょっと待ってね」 そう言いながら、そそくさとヌギヌギTIME☆ このシーンを想像する、全ての者に言う・・・『このロリコンどもめ!』 セラスは椅子に座って、扉の方を見ている。勿論、理由は着替えを見ないためだ。 (危ない危ない、いくらなんでも吸血鬼に着替えさせる訳にはいかないわよね) そう考えながら着替えを終え、使い魔を従えて部屋を出る。ちょうど向かいの扉が開き、赤い髪の少女が出て来た。 「うわぁ!」 「ちょっとセラス、いきなり大声ださないでよ」 「あら、貴女サラマンダーを見るのは初めて?」 少女の横に座り込むナニカに、セラスは驚愕した。その正体は、尻尾に引火した虎ほどの体躯の生物だった。口からは蛇の ように舌を出し入れし、周囲はサウナのような状況だ。だと言うのに、キュルケは平然と使い魔の自慢などしている。 「ここまで鮮やかで大きな尻尾だから、火竜山脈で生息してたに違いないわ。好事家に見せたら、きっと値段なんか つけられないでしょうね」 「そりゃ良かったわね、『火』属性のあんたにはピッタリだわ」 楽しげに自慢する少女に対し、ルイズはあからさまに不満げだ。仲は悪いようだと、セラスはすぐに分かった。 二人の会話を他所に、セラスは体育座りでフレイムの頭を撫でている。この点は犬や猫と同じだ、凸凹してるのが難点だが。 「貴女、名前は?」 「セラス・ヴィクトリアって言います」 「平民なのに苗字あるなんて珍しいわね、その左腕は?」 「え? あぁ、これはですね、宗教的な理由で黒くしてるんですよ、はい!」 「そうなの、なるほどねぇ。私はキュルケ、この子はフレイムって言うの。これからよろしく、じゃあ先に失礼♪」 言いたい事だけ言うと、一人と一匹は去って行った。。姿が見えなくなると、ルイズは地団太を踏む。 「なんなのよあの女は、自分が希少な使い魔を召喚したからって自慢しちゃってからに!」 「別に良いじゃないですか、マスターだって召喚には成功してるんですし」 「良くないわよ、なんでキュルケがサラマンダーで私が・・・あ」 そこまで言って、ルイズは気付いた。自分が召喚した、使い魔の正体に。 「ごめん、言葉が過ぎたわ。狼みたいな貴女に比べたら、サラマンダーなんか犬みたいな物ね」 「少なくとも、フレイムって子には負けない自信は有ります」 「そうよね、貴女は吸血鬼だもんね。じゃあ行きましょうセラス、せいぜい薄明かりをおっかなびっくり連いて来なさい」 「はいッ!!」 「ル、ルイズさん・・・なんでスか、コレ?」 「何って、貴女の食事よ」 「ってゆーかなんで? ナゼにこげなモノが机の下に?」 「だって、あんた昨日の夜から何も食べて・・・あ」 トリステイン魔法学園の食堂にて、ルイズとセラスはボソボソと話し合っていた。 ルイズ用の椅子の下に皿が一枚、ポツンと置かれている。スープが揺れており、硬いパン切れが2枚ほど浮かんでいた。 ルイズは忘れていた、吸血鬼って奴は血を食事とすることに。 「あちゃ~忘れてたわ、どうしよ・・・」 「あの、別に大丈夫ですよ。お腹は減ってないですし」 「そう、なら良いけど・・・」 「あ、それとですね。アレ、見に行って良いですか?」 「アレ?」 セラスが指差したのは、壁際の窓。その外側で、メイドが使い魔達に何かを撒いているのが見える。 「朝食の時間が終わるまでで良いんです。私の居た世界には、存在しない生き物ばかりなんで珍しくて」 「それくらいなら良いけど。でも、触る時に力を入れすぎて怪我させたりしないようにね」 「了解しました、マイマスター」 そう言って敬礼をすると、セラスは窓から飛び出して行った。それを見届けると、ルイズは椅子に座って祈りを捧げた。 「あれ、セラスさんじゃないですか。どうしたんですか、こんな所で?」 「いや、シエスタさんが餌を撒いてるのを見てましてね。私も餌を撒いてみたいな~、と思いまして」 そこにいたのはシエスタだった。横に置かれたカゴから餌を摘み出し、使い魔達に向かって撒いている。 そこにはフレイムを筆頭に犬や猫に鷹や梟や鴉、目玉のお化けや蛸人魚などもいる。中でも一番に目を引くのは青い鱗で全身を 輝かせるドラゴン、一抱えもある肉塊をパックマンの如く飲み込んでいる。その情景に、セラスは思わず息を呑んだ。 「良いですよ、手を噛まれたりしないように注意してくださいね」 「分かりました・・・それでは」 カゴに右手を入れ、刻んだ肉や野菜を掴み取る。そして網を撒く漁師の用にばら撒くと、使い魔達が一斉に食べ始める。 まるで兎や鶏の飼育係にでもなった気分だと、少し笑みが浮かぶ。動物と戯れるのは久しぶりだと、セラスは思った。 そんな思いに浸っていると、横からシエスタが話しかけてきた。 「あ、そう言えばセラスさん。医務室で休まれている方は、今どうしてますか?」 「え、医務室ですか?」 最初シエスタが何を言っているのか分からなかったが、『医務室』の単語で思い出した。自分と同じく、ルイズに召喚された 身元不明の人のことだ。 「あぁ、あの人ですか。えっと、多分まだ眠ったままだと思いますね・・・」 「それでしたら、今から確認しに行かれては。もしかしたら、すでに起きているかもしれませんよ」 「そうですね・・・いやでも、今からだと授業に間に合わn『セラス~、教室に行くから早く来なさ~い!』 後ろを見ると、ルイズが窓から身を乗り出して手を振っているのが見えた。他の生徒は、食堂を後にしている。 「あ、は~い! じゃあシエスタさん、失礼します。医務室には、昼食の時間に行ってみますね!」 「分かりました、行ってらっしゃいませ」 手を振ってルイズの元へ走って行くセラスを見届けると、シエスタは空のカゴを持って厨房へと戻っていった。 セラスとルイズが教室に入ると、部屋中に響いていた話し声が止み、全ての視線が二人に向けられた。その先は、やはり セラス。つまり、胸部に向く訳で。男子生徒の羨望と女子生徒の嫉妬によるダブルときたもんだ。 「おい見ろよ、ルイズの使い魔が来たぞ」 「やはりデカイな、キュルケと良い勝負だ」 「性欲を持て余す」 ルイズとしては、心境は複雑だ。ゼロだと言われていた自分が召喚に成功した、しかも相手は秘密にしてるが吸血鬼だ。 もはやバカにされる事は無い、無いのだが・・・周りが使い魔の胸しか見ていないことには、どうしても納得いかない。 (なによなによ、皆して胸ばっかり見ちゃってぇ・・・つまんないつまんないつまんなぃ~!) どこぞの偉大な人形師が作った第一ドールみたいなセリフを脳内で吐きながら、全身をプルプルと振るわせる。 と、そこへ扉を開けて中年の女教師が入ってきた。 「何をしてるんですかミス・ヴァリエール、早く席に着きなさい」 「すいません、すぐに」 ルイズが席に座り、使い魔が後ろで起立するのを確認すると、教師は授業を始めた。 「皆さん、春の使い魔召喚は大成功のようですね。このシュヴルーズ、こうやって新学期に様々な使い魔を目にする のが楽しみなんですよ。それにしてもミス・ヴァリエール、貴女は変わった使い魔を召喚しましたね」 「ゼロのルイズ、召喚できないからってボインちゃんな平民を呼ぶなよ! 僕に寄越せ!!」 セクハラ発言をあげたのはマリコルヌだった。その風邪っぴきな声は、まるで豚のような悲鳴を聞いているかのようだ。 「違うわ、ちゃんと召喚したわよ! あんただって、近くで見てたでしょ!!」 「嘘つけ、サモンサーヴァントができなkんぐぅ!?」 「ミスタ・マリコルヌ、みっともない物言いは止めなさい。罰として、授業が終わるまで口を閉じますからね」 教師が杖を振り、マリコルヌの口元に赤土の粘土が貼り付けられた。いきなり魔法が使われたことに、セラスは目を見開く。 「では、この私『赤土のシュヴルーズ』が、授業を始めます」 ミスタ・コルベールは走っていた、『走れメロス』など相手にならないほどのスピードで。一冊の書物と紙切れを掴み、 ある場所へ向かっていた。到着地点は学園長室、本塔の最上階。トリステイン魔法学園の長を務めるオールド・オスマンに、 緊急の用件を伝えるためである。もう少しで学園長室、見えた、取っ手を掴む暇すら惜しんで一気に突っ込んだ。 「オールド・オスマン!」 叩き壊すほどの勢いでドアを開けた、コルベールの目に飛び込んだ衝撃的瞬間とは!? 「お願いじゃミス・ロングビル、お主と合体させてくれ!」 「一万年と二千年前からお断りします、と言うか今度セクハラしたら王室に報告すると言ったじゃないですか!」 学園長と秘書による、アクエリオン的なセクハラ現場だった。足元では、一匹のミッキーマウsげふんげふん・・・ただの鼠が チューチューと鳴きながら走り回っている。 「何してるんです学園長、マスコミの餌食になりたいんですか!」 「カーッ、マスゴミが怖くて魔法学園学園長が務まるかーッ!」 とても百歳とも三百歳とも言われている男とは思えない。それにしてもこの学園長、ノリノリである。(世界丸見え的な意味で) 「ええい、こうなったら!」 そう言うと、コルベールはテーブルを飛び越えて窓を開けた。部屋に差し込んだ太陽光に頭を当て、角度を調整して二人に向けて照射し た。 「喰らえ、ハゲフラッシュ!」 『『うお、眩し!!』』 この時、学園長と秘書の心が合体した。体は合体しないが・・・と言うか、させないが。 場の雰囲気が平常に戻ったのを確認すると、コルベールは手に持っている書物をテーブルに置いた。 「なんじゃこれは・・・なになに、『始祖ブリミルの使い魔たち』 まーたこんな古臭い文献など漁っとるのかね? そんな時間があるなら生徒の親御さん達からじゃな、上手いこと学費を徴収する方法でも考えた方が良いとは思わんかね?」 「あと、こちらにも目を通してください」 そう言ってコルベールはポケットから紙切れを出し、オスマンの目の前に置いた。それを見た瞬間、学園長の眼がギアスの如く光り輝い た! 「ミス・ロングビル、すまんが席を外してくれ」 ロングビルが部屋を退出すると二人は向かい合い、国家機密に属するであろう密談を始めた。 前ページ次ページスナイピング ゼロ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3050.html
決闘騒ぎから少し時間をさかのぼり、ここは本塔の最上階にある学院長室。 学院長であるオールド・オスマンの部屋である。 長い白髪と美髯をたくわえた、絵本に出てきそうな『魔法使い』のイメージそのままの老人である。 年齢は百歳とも、もっと生きているとも噂されている。本人も知らないかもしれない。 さて、そのオスマン老は昼下がりのこの時間、何をしているのだろう? 「―――――オールド・オスマン。暇だからといって、私のお尻を揉むのは止めてください」 「減るものではないし、良いではないか」 自分の秘書へのセクハラに精を出していた。とんでもないじじいである。 「減ります。私の中の何かが。アッ・・・」 「かかか、そんなことを言いつつも本音は違うんじゃないかの、ミス・ロングビル。 遠慮はいらんぞ」 答えつつも理知的な顔立ちが凛々しい秘書―――――ミス・ロングビルへとセクハラを続けるオスマン。 指をたわわな尻肉に喰いこませ、揉む。揉みしだく。 執拗な動きに、ロングビルの口から微かな吐息が漏れる。 「のう、ミス・ロングビル。真実とはどこにあるのじゃろう? 決して忘れてはならない物は、果たして人の手に掴める物なのか? ―――――いや、弱気になってはいかん。わしは必ず掴んでみせる!」 唐突に、力強く宣言するオスマン。 ここだけ聞けば、世の深淵を探求せんとする崇高なメイジに見えなくもない。 (うむむ、この感触・・・下着を着けていないっ!? いやいや落ち着けワシ、それぐらい布面積の小さい下着ということかっ・・・。 い、いけない秘書じゃミス・ロングビル・・・こんなモノでワシをまた挑発して・・・1 本当は襲われ願望があるんじゃないのかっ・・・!) まぁ、彼の今の脳内と行動を見れば、正体は明らかであるが。 と、ロングビルは息を一つ吐き、 「ふんっ!」 ドゴォッ 「げふっ」 次の瞬間、見事な回し蹴りがオスマンにヒットした。 倒れ付したオスマンの腰の辺りへと、さらに追撃の蹴りを見舞うロングビル。 「腰の調子が悪いと先日おっしゃっていましたねオールド・オスマン?」 ゲシゲシッ 「マッサージをしてあげましょう」 ドスッドスッ 「自己流でよろしければ、ですが」 ガンッ!ガンッ! 蹴りは、だんだんと強くなっていく。 「ふぐぉぉぉおおお、おふぅっ!はっ!ごっ!むっ! や、止め・・・・いや、やっぱりもうちょっと・・・・!」 息を荒くしながら制裁を続けるロングビルとそれを抵抗もせずに受け続けるオスマン。 2人とも新しい世界を垣間見始めていた。この世の真実などではなく、一言で言うとSとMの世界を。 何なのだろう、この学院長室は。 そのとき、扉の外からバタバタとせわしない足音が近づいてきた。ハッとする室内の2人。 直後、ガタンと扉を開けて室内に飛び込んできたのは教師のコルベール。 『炎蛇』の2つ名を持つ炎系統のメイジである。昨日の使い魔召喚の儀式を監督していた教師でもある。 「オールド・オスマン!」 「何じゃね、ノックも無しで。騒々しいぞミスタ・ヘルモーズ。 頭からレギオン・イレイザーでも撃てるようになったのか?」 「あ、これは失礼・・・ってコルベールです!何をわけの分からない事を!」 応じたオスマンは、一瞬前までの嬌態がまるで幻だったかのごとく、 重厚なセコイアのテーブルに座って腕を組んでいた。ロングビルも同様である。 早業・・・いや、神業であった。 「それよりも、大変なことが分かったんです!これを見てください!」 「大変な事など、あるものか。全ては小事じゃ・・・これは『始祖ブリミルの使い魔たち』ではないか。 こんな古い文献がどうしたというんじゃ?」 「私は、ちょっと失礼いたしますわ・・・」 詳しい話が始まる前に、ロングビルは自分から退室していった。 なにやら込み入った話らしい、と感じ取ったのもあるし、オスマンの執拗なセクハラでズレた 下着の位置を直したくもあったのである。 ロングビルが退室して十数分後。 一通りの話を聞いたオスマンの顔は、幾分緊張に引き締まっていた。 「―――――つまり、噂の『人間の使い魔』に刻まれたルーンが気になったので 一晩かけて調べてみた結果・・・・始祖ブリミルの使い魔『ガンダールヴ』に行き着いたと」 オスマンは、コルベールが書いたルーンのスケッチと、文献とを交互に見比べる。 「そうです!あの男性の左手に刻まれたルーンは、伝説の使い魔『ガンダールヴ』のものと全く同じ・・・。 つまりあの男性は、『ガンダールヴ』だということですよ!これが大事でなくて何なんですかオールド・オスマン!」 「そう興奮するんじゃないわい、さっきから唾が飛んできてかなわん。 ふむ・・・・確かに同じルーンじゃが、それだけで決め付ける訳にもいくまい。 元々が伝説や御伽噺に等しい大昔の話じゃ。ここに書かれとるルーンが本当に正しいのかも確認はできんし、 単に『ルーンの空似』という事も考えられるじゃろう」 「それは確かにそうですが―――――」 その時、扉が控えめにノックされた。 「誰じゃ?」と問うオスマンに答えたのはロングビルであった。 ヴェストリの広場で生徒が決闘騒ぎを起こしているのを聞きつけ、急ぎ報告に来たのである。 オスマンはあまり気のない様子で報告を聞いていたが、決闘をしている一人が まさに今話題にしていた『人間の使い魔』だと聞いて、コルベールと顔を見合わせた。 「教師たちは、決闘を止めるために『眠りの鐘』の使用許可を求めていますが」 「アホか、たかが子供の喧嘩を止めるのに秘宝を使ってどうするんじゃ。放っておきなさい」 わかりました、と答えロングビルは立ち去っていった。 ―――――コルベールは唾を飲み込むと、オスマンを促す。 「オールド・オスマン・・・」 「うむ」 オスマンは頷き、杖を振って壁にかかった大きな鏡に、ヴェストリ広場の様子を映し出した。 ちょうど、南雲が6体のワルキューレを前にナイフを引き抜いた所であった。 ヴェストリの広場―――――戦闘中の南雲に、『奇妙』な事態が起こっていた。 ナイフを手にした瞬間、南雲の脳裏にいくつもの映像が浮かび上がったのである。 ―――――ナイフを使った、ありとあらゆる戦闘法が。 無数の斬撃と、刺突と―――――それらのモーションが、まるで数多の戦場から 場面を切り取って繋ぎ合わせたかのように再生されている。 (これは・・・何だ?) 無論こんな事は南雲にとっても初めての経験である。 かといって『これ』が南雲にとって邪魔なものかと言えば、そんな事も無い。 戦闘の思考を妨げることもなく、全てを違和感無く理解できる。 把握しつくしたはずの動きの一つ一つが、今一度脳裏に刻み込まれ――――― 手に馴染んだ刃物の感覚が、より鋭敏になったような気がした。 ワルキューレを見やる。 遅い―――――南雲の目には、敵の動きが非常にスローモーに見えていた。 神経も、筋肉も、骨格も・・・・その身を支える全てが、常人とは根本的に異なるのである。 そして、ワルキューレ達の向こうに立つギーシュ・ド・グラモンを視界へ入れた瞬間。 南雲の脳は、奇妙なこの事態への思考を中断させた。 そうだ―――――『これ』の事は、後で考えても良い。 今は・・・・『敵』を倒せ。 南雲は走った。 ―――――いや、後に薄く残像を生じて走るそれを『走る』とだけ表現してよいものか。 黒髪と、黒で揃えた衣服のせいもあろうか・・・彼の移動は、黒い光の一閃であった。 一体目のワルキューレ。反応し構える事すら出来なかったそれの首―――――最も細くなっている部分に刃を差し込む。 何の抵抗も無くそれは切り裂かれた。 首が宙を舞う。 二体目。斜め下から刃を切り上げる、さっきと同じく首へ―――――。 結果は同じく。首が宙を舞う。 三体目・・・四・・・五・・・・六体目。 詳細を書くまでも無い、その全ては・・・・同じく首を断たれたのだから。 南雲が動きを止めた直後。 ガンガンガンッ、と重いものが地面に落ちる音が、連続して響く。 最初のワルキューレが首を断たれ、それが地面に落ちるまでの時間。 南雲が、残る全てのワルキューレを屠るまでに要した時間であった。 ゴーレムであるワルキューレ達の顔が、苦痛に歪む事など無い。転がる頭の表情は、どれも変わることなく穏やかであった。 ―――――これが人間だったらどうか? 喜び、悲しみ、怒り・・・・それらの表情を留めたままの頭が、同じように転がるのではないか? ―――――首を断たれたと感じるよりも早く、苦痛無きまま死ぬが故に。 南雲は、頭部を失い崩れ落ちるワルキューレ達の方を見ようともしない。 驚愕を通り越して、呆けたような顔を連ねる周囲の生徒達の方を見るのでもない。 見据えるのは、ただ一人―――――ギーシュ・ド・グラモン。 ギーシュは顔が蒼白となり、過呼吸だというのに息ができないような錯覚を感じていた。 「あっ、ああっ・・・・ひぃっ・・・はっ・・・あ、あ・・・」 ありえない。こんな事。 これは、夢か?悪い夢なのか? だってあの男は、ただの平民。自分はメイジだ。 いや、違う・・・・・『現実』だ。 この平民の男が、ワルキューレ達を倒したのも。 その男・・・南雲が、再び動き出し―――――自分の目の前までやってきているのも。 ギーシュは混乱の最中にありながらも、自分が口にすべき言葉を正しく選択し、口にしようとした。 すなわち『参った』と。そうすればこの戦いは終わる―――――終わってくれる。 しかし―――――その喉に南雲の手が伸び、ギーシュは喉に、刺すような鋭い痛みを感じた。 思わず喉を押さえ、そして愕然とする。 (こ、声がっ・・・・!?) 声が―――――出ない。宣言が、出来ない。 それはすなわち『続きがある』事を意味した。 この戦いが―――――もはや戦いにもならぬ戦いが。 次の瞬間。 ギーシュは己の体が宙にある事を理解した。あたかも先程のワルキューレの首の運命をなぞるがごとく。 南雲がギーシュの上着を掴み、片手のみで上へと投げ上げ、そして――――― ズダンッ! 「・・・・・・っ!!!」 地面へと、叩きつけられた。土埃が舞い、上等な衣服が汚れ・・・・どこかの骨が、折れた。 そのギーシュの脇に、彼の薔薇の造花が落ち―――――南雲に、いとも容易く踏み潰された。
https://w.atwiki.jp/souku/pages/4128.html
《公開済》SNM002354 シナリオガイド 公式掲示板 迫り来る狂気を討ち払え!! 担当マスター 西里田篤史 主たる舞台 所在不明 ジャンル バトル 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2013-06-21 2013-06-23 2013-06-27 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 リアクション公開日 2013-07-09 - 2013-07-06 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) 殺人鬼と戦うMCが見たい。 + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ゼンゼンマンと戦闘。 ▼キャラクターの目的 殺人鬼と戦うMCが見たい。 ▼キャラクターの動機 勝負だ死神 ▼キャラクターの手段 ゼンゼンマンを撃退するよ! とにかく相手の機先を制して攻撃だ。護送車の護衛が任務だからね、絶対にやらせないよ1 待ち伏せしたり、セクハラされたり。 + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 囚人を守る。 ▼キャラクターの目的 待ち伏せしたり、セクハラされたり。 ▼キャラクターの動機 ここで待ち伏せして撃退を……ちょ、ちょっと! どこ触ってるんですか! ▼キャラクターの手段 ゼンゼンマンが襲撃したときに備えて待ち伏せさせてもらいます。 とりあえず待ちということになりますが、その間にセクハラされたら、ゼンゼンマンが手を下さなくても済むようになるかもしれません。 敵の攻撃を運転技術でかわしたい。 + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 護送車の運転 ▼キャラクターの目的 敵の攻撃を運転技術でかわしたい。 ▼キャラクターの動機 運転は任せろー! ▼キャラクターの手段 護送車の運転をするぜ、ゼンゼンマンが近づいてきたら全操縦テクニックを駆使してなんとしてでも目的地まで送り届けてやる。 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SNM バトル 所在不明 正常公開済 西里田篤史】