約 4,199,351 件
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/2164.html
聖書で闘うちょっと可笑しな神父様――――― You shall love your neighbor as yourself. 「司祭になりたいならまずはこれを着なさい」 『これ修道女の服ですよねぇっ!?』 ・名前 ホロウ・プリースト ・位階 プリースト(司祭) ・性別 男 ・年齢 24歳 ・能力分類 【創造系】 ・誕生日 12月24日 ・身長/体重 188cm/78kg ・趣味 散歩/可愛い物を愛でる事(特に男の娘) ・好き/嫌い 可愛いもの(特に男の娘)/可愛く無いもの全般(特にムサい男) ・大切 全人類の可愛い物(特に男の娘) ・所属 『教団』 『容姿』 ・髪型 耳元まで無造作に伸ばしている ・髪色 輝く黄金色 ・瞳の色 深い臙脂色の双眸 ・B/W/H 冷ややかな瞳を向けられました ・服装 神父服 ・常時着用 眼鏡/聖書 『能力』 『新約聖書』の神子の言葉 ―― 【神子聖書】 破壊力-A スピード-B 射程距離-E 持続力-B 精密操作性-B 成長性-A ヨハネ福音書では言葉は神である。神の子は言葉によってサタンを退けた。つまり、言葉とは悪に対する力である。そして、神の子の言葉の集大成『新約聖書』とは此の世における、二つとない力なのである。そして、神父とは神と契約したもの。神の子とも繋がりがある。そのため、『新約聖書』の神の子の言葉の力を使うことができるのである。最初、本の形をしている聖書であるが、何も本の形を留めている必要はない。力はソレを望む者の望むように変化するのである。 『能力詳細』 聖書は、その素材を変えないまま、硬度や形状を比較的自由に変形できる。この武器は、この能力者が悪と断定した存在に対し、無類の攻撃力を誇る。剣ならば、切れ味があまりにも高く。槌ならば、衝撃があまりにも重く。そして、メシア=キリストの象徴たる十字架を象ると、この聖書は十字架の縦棒の短いほうを中心に、横棒の幅だけある悪を断罪する光の刃を形成する。この光の刃は、刃渡り1mまでなら、ゆっくりと伸び縮みが可能である。この光の刃は自身が悪と断定したもの”のみ”を斬る。しかし、構成されたものはすべて素材が紙である為、火に弱い。水は結構大丈夫である。スペック:身体能力アスリート級。 武器の扱い達人。初期装備:新約聖書 『人物像』 眼鏡を掛けた優男ではあるが神父服の下の逞しい肉体と高身長のお陰で威圧感がちょっとヤバい。性格は至って温厚かつ親しみ深く接しやすい。しかし一度可愛い物(特に男の娘)の事になると変態的な思想が漏れ出るので注意が必要である。聖書を持ち歩き自身もプリースト(司祭)ではあるがあまりその辺に頓着する事なく、聖書も面白い物語程度にしか思っていない。ぶっちゃけ実は宗教とかどうでもいいんです、可愛い物を愛でれるならばというのが本心。眼鏡を外すと人が変わり途端に好戦的になる。といっても自分にとって害悪であると認定した人物にだけではあるが。引き連れる司祭見習いの少年を女装させるのが趣味なところも要チェックである。 『神父に追従するプリースト見習いの男の娘』 ・名前 エイリス ・位階 アコライト(侍者) ・性別 男 ・年齢 16歳 ・誕生日 2月14日 ・身長/体重 154cm/45kg ・趣味 炊事洗濯、毎日のお祈り ・好き/嫌い 司祭になる為の修練/神父様のセクハラ 『容姿』 ・髪型 後ろで纏めた長髪 ・髪色 透き通る銀髪 ・瞳の色 紅い双眸 ・B/W/H 見事に真平らでした(神父談) ・服装 修道女な服 プリースト(司祭)を目指して日々修練に励む少年。持って生まれた才能(女装的な意味で)を神父に見出されて神父の下で色々と教授を受けるが、その度に女装させられセクハラを受けるので困っている。といっても本人も満更でもない節があるのでなんとも言えない。女装大好きだけど認めたくない年頃な様だ。神父の事は性癖は別として尊敬しており、弟子の様な形でプリーストを目指している。夢はプリーストとなり聖書の力で人々を癒す事。基本的に丁寧語だが神父に対してのツッコミの際にやや崩れる。 神父様の手記(稀に見習い司祭が代行) 【超霊流銃】が霊魂を探していたようで。無闇に生者から取らなければ良いですがね・・・はて、浮遊霊などは成仏できるのでしょうか? -- ホロウ・プリースト (2011-05-09 21 50 37) 神父様にセクハラされてたら、【妄想列写】が助けに来てくれました。でも神父様に抱きつかれてセクハラされてしまって。とりあえず神父様を気絶させて救出しました。その件でお仕置きされました。おしりいたい。 -- エイリス (2011-05-11 01 33 20) 『教団』に加入致しました。【雷刃演舞】と会いましたが・・・少し危険な人でしたね。まぁ、これからどう動きましょうかねぇ・・・? -- ホロウ・プリースト (2011-05-16 01 16 41) 神父様が何かを企んでいて怖いです。根は優しい人なので大丈夫でしょうけど・・・。 -- エイリス (2011-05-16 01 17 15) 遂に腐れ変態神父様が女装が似合いそうな少年を襲った。びっくりして思わず本気で頭をフルスイング。まったく、どこまでも男の娘に対しては変態です。やるならボクだけにすればいいんですよ、まったくもう。いえ、セクハラを享受してるわけじゃ・・・ないんですけどね・・・うん。 -- エイリス (2011-05-26 01 30 27) やはり私にはひっそりとした男の娘との暮らし方が似合っています -- ホロウ・プリースト (2011-05-28 22 23 04) 名前 コメント +司祭見習いの溜息(中の人のメモ帳) 神父を教団にいれるべきか否か。あと、アコきゅんはプリに・・・おっと、此処からは言えない。 -- 中の人 (2011-05-09 21 52 05) 生尻叩き100回の刑。神父が中の人と8割くらい被ってるので面白いですね^p^ -- 中の人 (2011-05-11 01 35 03) 余りにも・・・余りにも適当な絵をうpした。いつかちゃんと描くよ・・・。 -- 中の人 (2011-05-11 19 02 21) 男の娘をこれで二人神父でセクハラできたので悔いは無い。教団関係に食い込ませたいけど中々難しい。穏健派だし、人いないし・・・ダメかなぁ。 -- 中の人 (2011-05-26 01 31 43) リタイアしました -- 中の人 (2011-05-28 22 22 07) 名前 コメント 同じ中の人リンク 【重圧王姫】 【氷雅皇帝】他
https://w.atwiki.jp/llss/pages/774.html
元スレURL 真姫「今日はどうされましたか?」 Uさん「実は…」 概要 カウンセラー真姫ちゃん 海未・にこ・花陽編 関連作 凛「みんなでゲームをやるよ!」 真姫「今日はどうしたのかしら?」 Rさん「実は…」 タグ ^西木野真姫 ^μ’s 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2271.html
『僕はこうして~』の登場人物が登場 注意 下ネタ注意。淫語のオンパレード 死亡するゆっくり無し 真面目に読むと疲れる 目的を果たした男が相棒の待つ車まで戻ってきた 「首尾は?」 「バッチリです。ちゃんと係員に渡してきました」 手でOKサインを出してから車に乗り込む 「先輩こんなことして本当に良かったんでしょうか? 犯罪ですよ」 「上からの命令じゃなければオレだってやりたくない。だがこんなことでもしない限り、我々アンチレイプ同盟はいつまでもジリ貧だ」 「ですが・・・・」 「しょうがないだろ。全てはゆっくりレイプ根絶のためだ」 運転席の男は苛立つ気持ちを抑えるために煙草を一本咥えた 「まぁ、流石に死人は出ないだろ。出ても怪我人くらいだ」 「ですね」 【登場人物】 息子:ゆっくりと人間のハーフ。学生 会長:ゆっくりレイプ同好会の二代目会長。二十代女性。素顔のときは会長の秘書という肩書きで活動する。実家が国内でも屈指の暴力団。きもいものに目が無い 隊長:アメリカにある『ゆっくりレイプクラブ』のリーダー。白人の男性で元軍人。ボブとは知り合い。「チキン」と言われると無条件でキレる典型的なアメリカ人 きもんげ:ゆっくりで金儲けを企てる正体不明のゆっくり。現在はレイプ研究所で働いている。驚くほど不細工 学校が午前中で終わった日、彼は家には帰らず普段は乗らない電車に乗りこんだ 電車を二本乗り継いでたどり着いたのは水族館と海洋生物研究所が兼ねられた施設 今度ここに父、きめぇ丸、ゆっくりふらんと来ようということになったのだが、水族館内は飼いゆっくりは入場可かどうかわからなかったため調べに来た 「飼いゆっくりの入場料でしたら胴なしが150円。胴つきは小児の方と同じ額になります」 ゆっくりも利用できる施設や公共機関には『ゆっくり用の料金』が設定されている場合が多い 例えばバスなら胴なしは荷物と同じ扱いで無料だが。胴つきならどうしても一席占領するため大人料金の半額を支払うなど 「ただし入館できるのは市か町の発行するタグを所持している個体に限りますので、どうか当日お忘れのないようにお願いします」 「わかりました」 水族館のパンフレットを受け取った 「今週まで、隣の海洋生物研究所1階フロアで水生生物の展示を無料でやっています。よろしければそちらもどうぞ」 「そうなんですか。ありがとうございます」 受付の女性に勧められて隣の研究所にも足を運んでみた ずらりと並ぶ水槽。平日のため人は殆どいない 「れいむれいむれいむ~♪ れいむーを食べーるとー♪ りぼんりぼんりぼん~♪ りぼんだーけにーなるー♪」 自作の替え歌を小声で口ずさみながら水槽の中の魚介類を眺める ふいに肩を叩かれた 「いつかのボウズじゃないか。ボブは元気にしているか?」 振り向くと流暢な日本語を話す白人の男性がいた 「隊長? なんで日本に?」 以前諸事情でアメリカに渡った際に世話になった男だった 「観光ですか?」 「それもあるが、一番の目的は…」 「隊長は日本のヒトデとかも性的な目で見てるんですか?」 「ここが日本で良かったな、アメリカなら間違いなく射殺してるところだ」 会話する二人に近づく女性が一人 「お待たせしました隊長さん・・・・あら? 新人さん?」 リクルートスーツ姿の会長(肩書き上は会長の秘書)も居ることに彼は驚く 「秘書さんまで、どうしてここに?」 「どうしても何も、この施設の中にゆっくりレイプ研究所があるからに決まってるじゃないですか」 「はい?」 「ここだと水槽が日常的に運ばれているので、流通の面で何かと便利なんですよ。隠れ蓑にも最適で、万が一摘発されても色々と言い訳できますし」 この海洋生物研究の一部がゆっくりレイプ研究所になっているらしい (どうして行く先々でこういったものに遭遇するんだろう・・・) 「これ、あなたのです。ようやく渡せました」 会長が彼に一枚のカードを手渡した 同好会が発行する会員証だった。自分の顔写真(提供者:父)と自身のプロフィール、会員番号がプリントされていた ただし機密保持のためか、それが何の会員証なのかを明記するものは書かれていない 「いらないです」 「新人さんは本当に謙虚ですね。そんな遠慮しなくてもいいですよ」 しょうがないので受け取ることにした 「新人さんも来ますか? これから隊長さんに研究所を案内するんですよ」 「あの、僕は・・・」 出来れば関わりたくなかった 「来てくれないんですか?」 「えっと、じゃあ折角なので」 残念そうな顔をする彼女を前にして、「行きたくないです」とは、とてもじゃないが言えなかった 関係者用の入場口のところまでやってくる 会長、隊長がその入り口を通り彼もそれに続く 「君、ちょっと」 彼だけ、そこに立つ警備員に呼び止められた 「新人さん。警備の方に先ほどの会員証を」 「あ、はい」 言われた通りそれを警備員に見せる 「や、これは失礼しました」 (いったいどんな権力が働いているんだ?) 彼が通されるのを確認してから、会長は入り口近くにあるエレベーターのボタンを押した 3階でエレベーターが止まりドアが開くと、天井の高い廊下が姿を見せた 「この階が丸々私たち同好会の研究施設です。面積の約半分が研究室。残りがゆっくりを飼育するスペースになっています」 廊下を進むと突き当たりまで来ると、道が左右に分かれていた。右の通路に【研究室】、左の通路に【飼育場】と書かれたプレートが掛かっていた 「とりあえずこの部屋に入ってみましょうか」 彼女は一番近くにあった研究室のドアをノックしてから開けた 「少しだけここをご見学してもよろしいでしょうか?」 中にいた白衣を纏った研究員の一人に声をかけた 「ええ、どうぞ」 「ありがとうございます」 見学者の二人は部屋の中央に招かれる 部屋の中央の机にはゆっくりれいむがベルトで固定されて身動きが取れないように拘束されていた 「さっさとれいむをはなしてね!! ぜんぜんゆっくりできないよ!」 「この台はしゅじゅちゅ(手術)用の台です。この部屋は『ゆっくりを整形する』部屋です」 「整形?」 「顔をいじって可愛くしたりするのか?」 会長が噛んだことには二人はあえて突っ込まない 「それもありますが、今やっているのは少し違います」 彼女の後から先ほどの研究員が現れる。その手に持っているのを見て息子は絶句した (これはないわ・・・) 研究員が持っていたのは小麦粉を練って作った“棒状の物体”だった 「これを今かられいむに取り付けます」 そう言うと研究員はメスでれいむの顎下の皮を丸くカットした 「ゆぎゅッ!!」 鋭利な刃物で切られて一瞬遅れてやってくる鋭い痛みにれいむは白目を向く 研究員は切断面に“棒状の物体”を取り付けて水気の多い小麦粉を接合面に塗りつけてくっ付けた ちなみに“棒状の物体”は勃起時の男性器の形を模してあった そこにドライヤーの風を当てること三十秒、水分は完全にとんだ 「ゆっくりにペニスはありません。女性のレイパーは擦り付けや舐めさせる事でしか、ゆっくりを逆レイプできませんでした」 会長は熱く語りだした 「だから思ったのです。ゆっくりにちんこをつければ万事解決だと!」 「おかしくないですかその発想?」 男性器の形をした小麦粉の塊を取り付けられたれいむは目を丸くしたまま固まっている 「えいっ」 人工男性器を鷲掴みにして、不慣れな手つきでぐにぐにと弄る 「ちょ・・・何やってるの秘書さん!?」 真剣に作業に没頭して息子の声が届いていない しばらく弄ったあと、諦めて手を離した 「動きませんね」 「餡子と皮の比率を変えてはみたんですが…」 「一体何をやっているんだ?」 人工男性器の付いたれいむを見て相談する会長と研究員の間に隊長が割り込んだ 彼の問いに会長が答える 「人工男性器の目的はゆっくりの体と完全に同化させることなんです。最終的にゆっくりの意思で勃起し射餡(射精)して初めて完成といえるんです」 「つまり、男もいつかゆっくりにアナルファックされる日が来るという事か?」 「最悪だよそれ」 彼にとって幸いなことに、今の現状を見る限りではその実現は遠そうである 「しかし秘書さん、その手つきはまるでなっていない。それじゃあ仮に繋がっていても反応しないと思うぞ。失礼だが経験は?」 「なんてこと聞いてんだよあんた!」 「お恥ずかしながら・・・一度も・・・」 「だったら今から俺の木製バットでグリップの正しい握り方を…」 「それ以上はボークだろ!!」 息子がセクハラ発言者の股間めがけて蹴りを放つ。甲ではなく、つま先で的確に急所を狙う 「ouchi!!!」 声を上げて自称『木製バット』を押さえる 「・・・・・・・折れてコルクが出そう」 「いい加減自重しろ!」 人にもセクハラを働く分、父よりもタチが悪いと思った 「そういえば会長からリクエストがありまして」 (会長って、あなたでしょ?) 鞄から紙を一枚取り出して広げ、研究員に渡す 「人工男性器の別バージョンでこちらも作って欲しいのとのことです」 「あの、これを取り付けるのは流石にちょっと・・・・」 苦い顔をした研究員。気になり二人も紙を覗き込む 「チェストバスター?」 「ちがう、グリードだなこれは」 紙にはグロテスクな触手モンスターが描かれていた 「可愛くないですか? 会長たっての頼みなんですよ。なんとしても作りましょう、いえ作るべきです!」 両手を強く握り、力説する会長。立派な職権乱用だった 「こんなのが野生にいたら百人中百人が間違いなく逃げますよ」 「さすがの俺でも、これは引く」 「作るほうの身にもなってください」 息子、隊長、研究員の三人がかりで彼女をなんとか諦めさせた 次にやってきた部屋は、鉄製の壁が丸ごと横にスライドするという特異な構造をしていた 「ここはドス種の実験・研究を目的とした部屋です」 ドス種でも中に入れるよう、壁がスライド式になっている ちなみに、彼等が乗ってきたエレベータとは別の場所に貨物用の大型エレベーターがあり、体の大きなゆっくりはそれを使いこの階まで運んでいる 「では、入りましょうか」 壁にある人間用のドアを彼女は開けた 先ほどの場所よりも天井がずっと高く、広さも倍以上ある部屋 そこに足を踏み入れた瞬間 「・・・・・」 彼はまた言葉を失った 「すごいな、クイーンありすじゃないか。どうやってこれを?」 「保健所に収容されていた個体を特別に譲って頂いたんです」 強化ガラスで仕切られた向こう側に虚ろな目をしたクイーンありすがいた (こいつって・・・・) ありすの体の下側を見ると、小さな傷痕があった このありすこそ、以前彼が保健所の地下に閉じ込められた時に遭遇したクイーンありすだった 「ありす種からは、ゆっくりを発情させる効果のある成分が抽出できるんです」 「媚薬ってやつか?」 「はい。特にクイーンからは通常の大きさのものよりも上質なものが採れるんです。 媚薬成分を得るために三時間おきに機械を作動させて、強制的に発情させているのですが、このありすは出が少し悪いみたいで」 クイーンありすは床にぐったりとへたっていた。その姿からは全く生気が感じられない (多分僕のせいだ) ありすの性感帯を潰したため、発情するとその部分に激痛が走るのだと彼にはわかった 気の毒だと思ったが、申し訳ないとは思わなかった。正当防衛だということもあるが、自分のことを『奇形ゆっくり』と呼んだのを密かに根に持っていた。 「これから機械を作動させますが、御覧になりますか?」 その研究室の担当者が会長に申し出た 「是非見てみた・・・」 「すみません。気分が優れないのでどこかで別の場所で休んでいてもいいですか?」 これ以上このありすを見ていたくなかったので、退室を申し出た 「少し休めばよくなると思うので」 「でしたら、ここを出て奥から三番目の部屋をお使い下さい。私のオフィスになっています」 彼が部屋を出てすぐに 「ん゛ぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 ありすの悲痛な叫び声が薄っすらと聞こえてきた 「あ゛~~あ゛~~~~何もきこえな゛ーい・・・」 両耳を手で塞いで聞こえる声を誤魔化したが、全身が聴覚器官の彼には最初から最後までバッチリ聞こえてしまった オフィスの中 部屋の手前にはミニテーブルを挟み向かい合うソファ。奥の方に仕事をするためのデスクがあった 学校の校長室を思わせるこじんまりとした部屋 窓は全面ガラスで出来ており、そこからの見晴らしは抜群だった その部屋の仕事用のデスクにきもんげが座り電話でなにやら話しをしていた 「御宅が単価をあと5円下げてくれはったら、こちらは量を5割り増しで買い付けまっせ・・・・お互いに損の無い話とちゃいますか?」 このきもんげは以前彼が保健所の地下で出会ったゆっくりで、ボブに引き取られてから自身の意思でこの研究所に移った。目的はもちろん金儲けのためである 「一分待ちます。その間によう考えておいてくれまっか?」 保留のボタンを押して、きもんげは受話器を置いた 「全く、そないな保守的な考えが日本経済を停滞させてることに気付けんのかボケが」 その時ようやくきもんげが息子の存在に気付く 「おお、にーさんやないか! 今日はどないしたん?」 「ちょっと色々あってここを見学に。元気そうだね」 「お嬢には懇意にしてもらってるさかいにな」 (そういえば、会長キモイのを異常に愛でるからな) クリーチャーと同格に扱われるきもんげを憐れに感じてしまう 聞けばきもんげは、ここに住み込んで会長の経営の補佐をしているとのことで、それなりに会に貢献しているそうだ 「すまんなにーさん。そろそろ一分経ちますさかい。適当にくつろいでてや・・・・・・・・あ、もしもし。決まりましたん?」 きもんげが再び商談を始めたので言われた通りソファでくつろいだ 「ん?」 ミニテーブルの下に『将棋盤の足にタイヤが付いたような形をした台車』があった 「スィーだ。懐かしいな」 ゆっくりだけが操作することの出来る未知の乗り物 幼い頃、自分も乗って遊んでいた 小学生にあがると、父に「これは赤ん坊が乗るものだから卒業しなさい」と言いくるめられて取り上げられた 今思えば、自分がスィーに乗れるということを世間に隠すためだったのだとわかる スィーに乗れる子供は常識で考えたら存在しないはすなのだから 引っ張り出して、部屋の隅に移動する 「・・・・・・・? これどうやって動かすんだっけ・・・・・?」 スィーにはレバーもハンドルもアクセルも無い 過去の記憶を必死に辿る 「命令してたっけ、そういえば」 頭の中で『走れ』『止まれ』『曲がれ』と唱えるとその通りに走ったのを思い出した 子供心にはそれが当たり前のことだったが、今考えると良く分らない原理である (走れ) 台に座り命じてみたが、スィーには何の変化もない 「そうでっか。そうしてくれまっか。ほんまおおきに。これからもウチを宜しく頼んます。ほなさいなら」 商談が成立して電話を切ったきもんげに問いかけた 「このスィー壊れてない?」 「それはにーさんが重すぎるんとちゃいますか? そのアクメスィーは胴なし用でっせ」 「アクメ?」 「走りの速さに合わせて台がゆっくりの興奮しやすい強さで振動するんですわ。羞恥プレイ向きに主任はんが考案したんどす」 それを聞き、慌てて立ち上がる 「なんでこんなのがあるんだよ!」 「まぁレイプ研究所やさかいに」 きもんげが今度は別のところに電話をかけ始めたので、彼はまたスィーに目を向けた 「さっきは重すぎたから走らなかったんだよな」 スィーの上に手を置いてみる (ゆっくり走れ) そう念じて手を離した ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ 「お、動いた・・・・でもキモイ」 気色悪い音を立てながらスィーは緩やかな速度で走り出し、壁にぶつかって止まる 再びスィーの元までやってきて台に手を付く (ソファの手前まで走れ) しかしスィーは動かない 「ああ、確か複雑な命令は聞かないんだっけ?」 乗ることは出来ないが、触れている状態でなら操作が可能なのだとわかった 見学を終えた会長と隊長は息子が休んでいるオフィスに向かっていた 「人間は大きく分けて三つに分類されます。『一生ゆっくりに性的興奮を感じない者』『生まれながらにゆっくりに性的興奮を感じる者』『途中からゆっくりに性的興奮を感じる者』と」 『一生ゆっくりに性的興奮を感じない者』とは一般人のことを指す 『生まれながらにゆっくりに性的興奮を感じる者』は、息子の父や会長のように最初からゆっくりをレイプしたいという願望を持つ者を指し 『途中からゆっくりに性的興奮を感じる者』とは、隊長のように状況によってゆっくりレイプに目覚める。潜在的な素質を持つ者のことである 「我々は人間の設計図・取り扱い説明書である遺伝子に注目しました」 「ゲノムという奴か?」 「はい。私たちは『その人がレイパーに“なる”か“ならない”かを決定する遺伝子が存在するのでは?』と考えました」 「なるほど、その発想は無かった」 「まぁ所詮は夢物語ですけど・・・会の運営でそこまで手が回りませんし」 研究自体時間の無駄だと判断して全く進んでいなかった 「秘書さん、ついさっき宅配でお荷物が届きました」 ダンボール箱を抱えた研究員が二人に声をかけた 「少し重いのでお気をつけてください」 「なら俺が持とうか?」 「すみません、助かります」 代わりに隊長がダンボールを受け取った オフィスに息子、きもんげ、会長、隊長が揃い。四人(正確には三人と一匹)はミニテーブルを挟み向かい合うソファに座り、紅茶を飲みながら雑談をしていた 「ところでなんやあの箱?」 隊長が部屋に来たときにデスクに置いた箱を見る 「お届けものみたいです。開けてみましょうか?」 「俺が開けようか? ガムテープがしっかりと目張りしてあるから開けるのに力が要る」 隊長だけが立ち上がり、箱の封を切った 「なんだこりゃ?」 箱を取り払い出てきたのはゆっくりさくやと四角い機械 「おぼっちゃま、おじょうさま、だんなさま。ごきげんうるわしゅうですわ!! ゆっくりしていってくださいませっ!!」 ゆっくりさくやの後頭部からコードのような線が延びており、四角い機械に繋がっていた 「さくやはだめいどなのでございます。あいてに“ぼむ”をしょうひさせるどころか、まけてじぶんじしんが“ぼむ”になってしまうのです。ゆえにさくやは“ぼむ”なのでございます」 「何の話だ?」 さくやに繋がった機械が気になり、隊長がそれの上蓋を掴み取り外した瞬間 「ざ・わーるど!!」 高らかにさくやが宣言した 「みんな動くな!!」 「「「 !!! 」」」 隊長の怒声に驚き、全員の動きが止まる 「いいな、俺が良いと言うまで絶対に指一本動かすな!」 気迫に気圧されて部屋にいる全員はまるで時間が制止しているかのようにピタリと止まった 「そんな叫んでどないしたん?」 「コイツは・・・・・爆弾だ」 あまりにも現実離れしたその言葉 「へ?」 「この四角い機械は爆弾らしい。こっちのさくやとどう連動しているのかは謎だが」 「なら早く逃げんとヤバイんとちゃいます?」 ソファに座っているきもんげがそう提案したが、隊長は渋い顔をした 「起爆スイッチがモーションセンサー制かもしれない。だから絶対に動くな」 「無理! 無理!! 僕のこの体勢は五分も持たない!」 立ち上がろうとした状態で制止を受けた息子は空気椅子の姿勢である 「畜生・・・アンチレイプ同盟め、厄介なものを送りつけやがって」 隊長が外した四角い機械の上蓋の底に、アンチレイプ同盟からのメッセージが書かれていた 「膝が、死にそうです」 「頑張ってください! 楽しいことを考えて気を別のことに逸らして!」 「この状況でなにを楽しめと!?」 「じゃ、じゃあ淫語しりとりで気を紛らわしましょう! それしかありません!」 「流行ってるんですかそれ?」 ~~淫語しりとりのルール~~ シモネタを連想させる言葉ならなんでもOK 「結婚しよう」→「うん」でカップルが成立してゲームが強制終了する(現在3件のカップルが成立したという報告がある) なお「結婚しよう」→「うんこ」と返すと確実にリアルファイトに発展するため、地方によっては禁忌の遊びとなっている ゆっくりの『り』で、きもんげ→隊長→息子→会長の順番で開始した 「リョナ」→「ナース」→「す、す・・・ま、た・・・」 「真面目にやれ!」 「恥ずかしがったらいかんで!!」 「もっと大きな声でお願いします」 三人に責められる 「素股!!」 完全にやけっぱちになった息子 その後、会長が恥ずかしげも無く「玉袋」と言い一巡する 「ローションプレイ」→「イラマチオ」→「オナニー」→「二次画像」 →「裏ビデオ」→「オーラルセックス」→「スペルマ」→「まむこ」 →「コンドーム」→「ムラムラ」→「乱交」→「裏路地」 →「自慰」→「インポ」→「ポークピッツ」 「だれがボークピッツだこの野郎! アメリカン舐めんな!!」 隊長が力いっぱい四角い機械を叩いた 「あ、しまった」 さくやが目を大きく見開く 「たいまーがさどうしましたわ! ばくはつまでにじかんですわ!」 体力の限界が来て彼はソファに座り込んだ 顔が真っ赤なのは下ネタを言わされた羞恥心か、空気椅子を続けていたためかはわからない 「おい、隊長」 冷ややかな彼の視線が白人を射抜く 「責任もって解除するからそう睨むな。これでもかつては一個小隊を率いていたんだ、爆発物の知識はある」 「別にいいから、そんなの警察に任せて避難しようよ」 「国家権力に介入されたら割りを食うのはこっちだ。出来るなら自力で処理した方がいい。そうだろ秘書さん?」 全ての決定権を持つ女性を見る 「しかしそれでは」 「こんなのトランスフォーマーを説明書を見ないで変形させるのに比べたら楽勝だ」 「微妙な難易度ですよそれ?」 隊長の真剣な眼差しに彼女は折れた 「わかりました、十五分だけ待ちます。ですが、どうかご無理はしないように」 きもんげと会長は部屋の外に出て行き、隊長と息子が残った 「残らされたということは僕も何か手伝うことが?」 「いや、自分だけ爆死とか嫌だろ?」 「そんな理由でっ!?」 上蓋が無くなり、むき出しになった基盤に隊長は臨んだ 机にあった爪きりを使い、的確な手順で回線を切断していく 「これを作ったのは素人以下だな。作りが単純すぎる。もっと難しいのを解除したことがある」 「そうなんですか?」 「ある日、部下がエロ本を拾ったんだ。未開封の袋とじをあけた瞬間・・・」 「それは無い」 相変わらず真面目に聞くのが疲れてくる 「密林のゆっくりの口の中に・・・」 「いいから解除に集中してください」 表側の基盤の処理が終わる 「あとは裏のメインの線を切るだけだ」 反対を処理するために基盤を慎重に持ち上げる 「よく映画とかで『赤か青か』の二択をやる部分のことですか?」 「そうだ、まあこれを作ったやつの力量からして、ダミーなんて100%ありえな…」 裏側の全容が見えて隊長は愕然とした 「ちょ!? コード多すぎ! 『赤か青か』ってレベルじゃねーぞ!」 基盤の裏側には目で追っては数え切れないほどのコードが張り巡らされていた 「20本以上あるぞ!!」 「縁日の千本引き(紐クジ)みたいですね」 「俺・・・・この爆弾を解除したら、秘書さんに告白しようと思うんだ」 「死亡フラグ立てないで下さい」 コードの繋がったさくやを見る 「このさくやならもしかしたら正解を知ってるんじゃないですか?」 「やむおえん。メイドさんといえど容赦はしない。正解の線を教えてもらおう」 机のボールペンをさくやの額に押し合てる 「10数える、それまでに言うんだ」 しかしさくやは瀟洒な表情を崩さない 「いいか? 脅しじゃないぞ。10、9」 カウントを開始した 「8、7、6」 ペンの尻をノックして先端を出す 「5、4] 依然さくやは何も話そうとしない 「・・・3・・・・・2」 「い、いいますわ!!」 死の恐怖と隊長の掛けるプレッシャーでさくやは直前になり根を上げた 「いい子だ」 ペンが降ろされると、これまで我慢していたのかさくやの額からまるで脂汗のようにじわりと砂糖水が滲んだ 「メイドさんの汗うめぇ」 爆弾そっちのけでさくやの額を舐めまわす隊長 「お、おやめくださいだんなさま!」 (さっきまで凄くカッコ良かったのにこの変態行為で台無しだ) 実はメイドフェチだった隊長 執拗に舐められるさくやは、先程とは違う意味での恐怖で顔が引きつっていた 額が無駄にツヤツヤしたさくやは正解の回線を告げる 「“こばるとぶるー”のせんをおきりくださいませ!」 それを聞く二人は同時に首を傾げた 「どれだよコバルトブルーって!? 色のチョイスがマニアック過ぎるだろ!」 「青っぽい色でも5本以上ありますよ」 息子と隊長は部屋にあったパソコンでコバルトブルーを調べてみた 「『コバルトブルー』で検索しても、サザンの『涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~』しか出てこないぞ!」 「半角スペース入れて『色』も入れて検索しなおしてください!」 「よし、出てきた!」 ディスプレイに移った色を見る 「「見分けつかねーよ!!」」 あまり参考にならなかった 「これか? この線でいいのか?」 「落ち着いてください。それは多分ネイビーです」 「こうなったら直接火薬を無力化させるしか・・・」 基盤をどかして四角い機械の奥を覗き込む 「あれ?」 「どうしました?」 「い、いや。なんでもない」 覗き込んだ先に、本来あるべきはずの火薬が見つからなかった (もしかれてこれ偽者? このさくやもフェイク?) 隊長はこれが爆弾でないことに気付いた 会長ときもんげは部屋のすぐ前の廊下に待機していた。隊長に「出来るだけ遠くに」と言われたがその必要が無いことを知っていた 「私はここのセキリュティーに絶対の信頼を寄せています。故に、この研究所の中まで危険物が届けられることは有り得ないんです」 この研究所に運び込まれた100g以上の宅配物は全て検査にかけられることになっている。検査は空港並に厳しい 「つまり、あれは爆弾やないと?」 「恐らくゆっくりさくやが勝手にそう思い込んでいるだけです。もしくはそう言うように仕込まれているのか」 「せやったら、なんで教えへんの? 最初に『この爆弾は偽者です』言えばこんなことにはならんやろ?」 「その・・・隊長さんがあまりにも真剣だったのでなかなか言い出せずに・・・」 申し訳無さそうに彼女は俯いた (うわ~~~~なんだよそれ~~) 事実を知った隊長のやる気が一気に失せた 「警察に任せましょう! 僕らじゃ手に負えませんって!」 「もーこれでいいだろ。色が濃いし」 青い回線の中の一つをテキトーに選び、切った 「だみーがきられました! ばくはつまであとあと10びょうになりますわ!!」 「何やってるんですか隊長!!」 真相を知らない息子だけがただただ焦る 「HEY PASS・・・・あとは任せた」 隊長は四角い機械とさくやを持って彼に持たせた。先程蹴られたささやかな仕返しのつもりだった 「え? ちょ? は・・・・うそぉ!!!」 (良いリアクションするなぁ。虐待される時のゆっくりみたいな顔してるよコイツ) 偽爆弾を抱えてパニックを起こす彼を冷静に分析する 「のこり5びょうですわ!」 「待って待って!!」 テンパリまくりの彼は何か無いかと懸命にあたりを見渡す 足元にスィーを見つけた さくやと四角い機械をそれに載せる。方向を窓にセットする (ゆっくりしないではしれ!!) 窓に向かい全速力で走るようにスィーに命令する 勢いよく振動しながら走り出したスィーは窓を割ってさくやと機械を載せたまま下の駐車場に落ちていった オフィスの真下にある駐車場 アンチレイプ同盟の二人は車の中で研究所の様子を伺っていた 「届けてから大分時間が経ちましたが、何も変化がないっスね。そろそろパトカーが来てもいいはずなんですが」 「通報しないつもりか? それとも偽者だと気付いたか?」 アンチレイプ同盟の目的は、研究所内に警察を立ち入らせることだった 警察がこの件に介入すれば必ず研究所の中も調査される 警察がレイプ同好会の尻尾を掴んでくれることを期待した捨て身の作戦だった 突然車に小さな粒がパラパラと落ちてきた 「雨?」 「ガラス?」 次の瞬間、車のボンネットが大きく凹み、車体が大きく揺れた 「うおっ!!」 「な、なんだ!!」 ボンネットにアクメスィーとゆっくりさくや、四角い機械が落下していた 「ただいまですわ、だんなさま!! どうかこのだめいどにおしおきをしてくださいませ!!」 「なんかこいつ発情してないか?」 体半分潰れかけてるのにまったく気にしてない素振りのさくや 「それにしても・・・」 男は頭を働かせる 何故、偽爆弾とゆっくりさくやが目の前にあるのか? 何故、自分達の車にそれが落下してきたのか? この状況から予測できる事態は一つ 「逃げるぞ! 俺たちの場所がやつらにばれてる!」 勝手な勘違いをして男は車のキーを回した さくやだけ回収し、車は走り去った 「あれ偽物だったんですか?」 彼が落ち着きを取り戻してから、会長はあの爆弾は偽者だと教えた 「すみません、なかなか言い出せず」 「俺は途中で気付いてたけどな」 「なら教えてくださいよ」 「悪い、つい」 「ついってあんた・・・」 割れた窓ガラスに目をやる 「気にしないでください。ガラスの取替えなんて安いものですから」 「せや。悪いんわ全部アンチの連中や」 とりあえず全部アンチレイプ同盟のせいにして事を収める 「しかし、偽とはいえこないな事カマすとは穏やかやないな」 「今回の件は一部の過激派の方たちの強行だと思います。決して彼等の総意ではないはずです。お二人にはこの件は一切他言無用でお願いしたいのですがよろしいですか?」 「なぜだ?」 一刻も早く奴等の強行を知らせるべきだと考える隊長にとってその申し出は不自然だった 「これ以上ことが大きくなると必ず怪我人が出ます」 もしこれが初代会長である祖父の耳に入れば、ほぼ確実に犠牲が出る 過激派を抱えているのはお互いさまである 「敵対関係とはいえ、決して傷つけあう関係ではありません。最低限のルールは守るべきです」 「わかった。秘書さんがそう言うなら」 「おおきに隊長はん」 (なんでゆっくりレイプごときで、この人達はこんなにも真剣になれるのだろう・・・・) 本人たちにとっては真面目な会話でも、ハタから見たら結構異常な会話だったりする (胃がキリキリする・・・) あれからすぐ解散となり、彼は家に戻ってきた 「ただいま」 「おかえり」 「ごめん、すこしだけ良い?」 出迎えてくれたゆっくりふらんにそのまま枝垂(しだ)れかかるように寄り添い抱きしめた 「どうした?」 「少し・・・・・・疲れた」 災難を引き寄せる自分にツクヅク嫌気がさした 「すいぞくかん、すごくたのしみ」 「そうだね」 心の底から同意した 「おいおい、その年で玄関露出ファックは上級者すぎやしないか?」 「全然違うから」 ちょうど父が帰ってきた 「今日は早いね」 「そういえば定時で帰ってくるの久しぶりだな。ところで水族館の料金聞いてきたか?」 「うん。飼いゆっくりのタグがあれば子供料金で入れるって」 「その件なんだがな」 「 ? 」 父は一枚のチラシを出した 「こっちの植物園に行かないか? 今『ゆっくりのツタ』フェアをやってるみたいなんだ。レイパーとしてこれはなかなか興味深い」 「・・・・・・」 「お前明日も学校半日だろ、電車賃出すからこっちでも飼いゆっくりが入場可かどうか聞いてきてくれ」 息子が父の延髄に蹴りを放つのは、それから3秒後のことである fin present by ゆっくりレイパー?
https://w.atwiki.jp/ugomemowiki/pages/1606.html
4 午前_5時 10/28 14 10 10 10月25日の昼ごろに追加された新機能 その内容は『レスをして経験値を手に入れて自分のステータスを上げ、他の公民と戦う事が出来る』 というもの 現在はまだテスト中とのこと ■ステータスの確認方法 スレ内で自分のアイコンをタッチしプロフィール画面に入った後もう一度アイコンをタッチすると ステータスを見る事が出来る (後述のバトルで誰かに殺された時は○○に処刑された××の屍と表示され、ステータスの文字が赤くなり、蘇生中と表示される。ついでにアイコンがBANされた時のものになる) ○○=自分をバトルで倒したユーザーの名前 ××=自分の名前 一人一人のステータスはそれぞれ異なる。 この一人一人違うステータスの事を一般的に公民は『個体値』と呼んでいる。どこぞのポケモンか。 現在HP、攻撃力、守備力、素早さ、賢さと5つのステータスが存在している。 それぞれのステータスが後述のバトルでどの様に作用するかは大体分かると思うので割愛。 (ただし賢さのみはよく分かっていない、というか皆のステータスを見てみると賢さはやけに低い傾向にある気がする、リアルでも賢さ低そう) ■ステータスの上げ方 ステータスの上げ方は基本的にどのスレでもいいのでレスして経験値(Ex)を手に入れる事。 レスする内容は基本的にどんなものでもいい。意味不明な文字列とかでも可。(でも爆破予告とかはダメよーダメダメ) レス1回につき1Ex入る。(ただし、スレを立てた時の本文はカウントされない) おかげで現在ハムランでは【レベル上げスレ】というものがちょくちょく立てられており、ガチ勢はそのスレに意味不明な文字列を必死にレスしまくっている。(荒らしと変わんなくね?) 尚、後に普通に雑談した方が経験値が溜まりやすいと運営から発表がされた模様。 連続投稿の警告が出ると経験値が0になってしまうとの事、レスのし過ぎには気をつけよう。 ■レベルについて ステータス画面では自分のステータスとレベル(Lv)を見る事が出来る。 Lvの上げ方は一般的なRPGと同じ経験値を貯める事だとか、 後述のバトルで敵を沢山倒すとか言われているが詳しい方法は現在不明。 前述の蘇生中の場合、殺されてから復活するまでの時間は自分のLv×1分となる。 ■バトルについて 他のユーザーのステータス画面に行くと下に【突撃】と書かれたボタンがある。 それをタッチするとそのユーザーと戦う事が出来る。 バトルは特別なコマンド等は必要とせず、突撃ボタンを押すとすぐに終わる。 バトルの詳細、勝ち負けは突撃ボタンを押した後の画面で詳しく確認が可能。 突撃ボタンは何故か自分のステータス画面にも表示されている。(誰かに処刑されていない時のみ。倒されている時は前述の蘇生中の文字が表示される) 自分の最大の敵は自分自身なのかもしれない。 なお、自分のステータス画面の突撃ボタンを押しても戦闘は発生せず、ただ一言 はい? と表示されるだけ。 尚、10月27日頃(?)から上述のメッセージから 自殺願望がおありのようで。 に変更された。 ■今後 勝った時の特典や負けた時のペナルティが今後実装されるとの事。(もし負けた時のペナルティが投稿制限とかだったら絶対荒れる) ■特典について 10月27日午後7時40分頃、自分よりLvの高い者を倒すと特典があると運営から発表がされた。(てかまずLvの上げ方がよく分からないんですけど) ■バグ一覧 蘇生中の状態のまま他人に突撃出来るバグ。10月27日午後11時頃に修正された。(殺された怨念で幽霊のまま攻撃するのかな?) ■この機能の効果 この機能により公民全員が経験値稼ぎの為に以前より積極的にレスをする様になり、前より活気づいてる気がする。 Lvやステータスといった他の人との差が現れるものが出来た事により、公民が他の奴らにマウントを取れる理由が増えた。 1レスで1上がる経験値の性質上、自分がハムランで普段からどれぐらいレスをしているか知る事が出来る。 運営曰く、この機能は 「普段からレスしてる垢と死に垢を区別する為のもの」 でもあるらしい (Android/Firefox) ID dhdhq
https://w.atwiki.jp/lls_ss/pages/149.html
元スレURL SS 梨子「女の子にセクハラをすると高圧電流が流れる腕輪ですって!?」 概要 電気属性レズ タグ ^桜内梨子 ^Aqours ^コメディ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/lufas/pages/253.html
雪歩メール「はなが折れました```」 取得条件:Cランクの営業「ビデオ撮影」でバッドを取る おつかれさまです。雪歩ですぅ```。 ビデオ撮影のときは、と、とろとろしてて、すみませんでした```。 昔から「雪歩はワンテンポ遅い」って言われるんですけど```。 ちょっとは、ましになったと思ってたのにぃ```、 うぅ```。まだまだ、ってことですね```。 少し、てんぐになってたのかも```、ううう```。 気持ちをいれかえて、レッスンに励みますぅ```。 時間がある時に、事務所に行きますね。 よろしくご指導、お願いします。 雪歩メール一覧に戻る トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/th_izime/pages/1420.html
いじめスレ提供 モンティパイソンネタ多数、解らない人はごめんなさい 懺悔スレネタ含有、懺悔スレの皆さんごめんなさい 映姫様とか早苗とかいろいろキャラ壊れてます。ごめんなさい 懺悔スレにて 256 名前が無い程度の能力 2004/9/26(火) 08 00 00 ID oMeGA2j0 今日も映姫様ですっきりしました。おかげで仕事もはかどりそうです。 ごめんなさい。 512 名前が無い程度の能力 2004/9/26(火) 08 11 35 ID YeLlOw130 映姫様ですっきりしなかったせいか仕事でポカミスをして 絶体絶命です。やはりこれからは重要な仕事の前日は映姫様で すっきりしてムラムラを吹っ飛ばして仕事に専念します。 ごめんなさい。 1024 名前が無い程度の能力 2004/9/26(火) 09 35 21 ID mOBius10 今日いろいろあって映姫様の仕事が増えてしまったかと思います。 本当にごめんなさい。それから映姫様ですっきりさせてもらいました。 ごめんなさい。 4096 名前が無い程度の能力 2010/9/30(木) 00 12 54 ID scINfAxI0 これから映姫様もびっくりの弾幕ですっきりしようと思うのですが せっかくだし映姫様のエロ絵を見ながら発射ボタンを押してきます。 ごめんなさい。 「えええええいどいつもこいつも!!」 PCのキーボードを持ち上げて画面にたたきつけたのは映姫様だ。 門板に群がる人間どもを更正させるべく懺悔スレで精力的に返信する映姫様だが そのレスの半分以上が懺悔とは程遠いものだからたまらない。 しかもそれがセクシャルハラスメントな内容ばかりであるのだから さしもの映姫様とてモノに当たりたくもなる。 IBM純正品のCRTモニタはびくともしなかったが、ドスパラ無縁塚店で入手した 安物のキーボードは見事に真っ二つになり砕け散った。 怒声と破壊音に驚いたのか、誰かが電算室に駆け込んできた。 なんだ、小町だ。 「どどどうしたんですか映姫様!何があったんです!」 小町は砕け散ったキーボと肩で息をしながら立ち尽くす映姫を目にして しばらくおろおろとしていたが、映姫の眼が怒りに燃えている時のそれであることに 気づいて今度は顔を真っ青にした。 「(うわやべ、地雷踏んだかも!)」 またお説教と精神注入棒じゃなくてなんだっけアレ映姫様がいつも持ってるやつで きゃんきゃん言わされる(暴力的な意味で)極近未来が想像できちゃうのは 普段の自分の勤務態度に起因するんだけどああもうどうしよう! 小町はいつもさぼって昼寝ばかりしているとは思えないほど高速で頭脳を回転させて そこまでの状況から脱する方法を模索した。 「小町、これを見なさい」 映姫からドスの効いた声と共に画面を指差されて、その灰色の画面を恐る恐る覗き込む。 かろうじて生き残ったマウスでブラウザをスクロールさせていくと、 その灰色の背景の掲示板に書き込まれた内容はどうにもこうにもダメな内容で 埋まっていることが解った。 「・・・これは、駄目ですね」 映姫がご立腹の理由を理解した小町が振り返ると、今度は映姫は涙ぐんでいるではないか。 さっきの小町の百面相より映姫のほうがずっと表情豊かかもしれない。 「・・・みんなひどいのよ!私が頑張って皆に精進するよう言っても言っても セクハラ発言をくりかえすばっかりでちっともわかってくれないんだから!!」 堰を切ったように泣き出す映姫を小町はその豊潤な胸で抱きしめる。 「ってあれ?これ全部映姫様がレスしてたんですか?」 「小町君、君は形而上学に弱いね。世界とはフィードバックの上に成り立っているんだ。 つまり目の前に映姫様のレスがあればそれはすなわち中の人も映姫様なのだよ」 唯我論っぽいものを持ち出したのが誰なのか小町は知るよしもない。ここは地獄であって 愛情省の拷問室などではないから、耳元で囁くオブライエンなどではあるまい。 「どうしたのです小町、ちゃんと聞いていましたか」 視線を天井から胸元に戻すと、涙で眼を真っ赤にした映姫の顔が飛び込んでくる。 空耳で映姫の話をよく聞いていなかったのだ。 「は、はい、すいません」 「人の話を聞・・・ひっ・・・聞くときは・・ちゃんと相手の目を・・・ひぐっ」 小町は話を聞く前にひとまずしゃくりあげる映姫の背中をしばらく撫でねばならなかった。 「そうですか、こんなことがもう長く続いているのですね」 「そう・・・もう2スレ目にもなるのにこんなことばかりなのよ・・・」 小町は思った。スレが伸びるごとに悪化するものなのではないかと。黙ってるけど。 「しかしこれは酷いですね、こいつらが死んだら私真っ先に映姫様の前まで こいつら連れてき・・・きゃん!!」 たたかれた。アレでたたかれた。キーボードの残骸でたたかれた。 「気持ちはうれしいですが、それはいつもやるべきことでしょう!特別扱いは無し!」 変なところで律儀だから小町もどう気をきかせたらいいか難しい。 まったく難儀な職場である。 「ともかく、このコメントスクラムをなんとかしましょう」 「異端審問みたいだものね」 「映姫様、今何て言いました?」 「え・・・」 電算室のドアが勢いよく開け放たれた。同時に悪魔的な効果音。ジャーンとでも形容しようか。 現れたのは三妖精でおなじみのサニー、ルナ、スターであるが、みな赤装束で悪魔的。 そう悪魔的であった。彼女ら、正確にはサニーが言った。 「まさかの時の三妖精宗教裁判!私たちの武器は三つ!消音・屈折・感知・悪戯いや四つ!」 あまりの空気の読めなさと台詞の間違いに、映姫と小町はあっけにとられるばかりである。 「地獄に異端審問に来るとはいい度胸だわ。小町、つまみだしなさい」 小町はほいきたと言わんばかりに、三匹の赤い恰好の悪魔的な笑い方をするそれらのうち 二つを両脇にかかえ、ひとつの頭部を口で持ち上げると、まぁ当然噛まれたサニーミルクは 痛い痛いと訴えるわけだが、気にせず、ドアから電算室の外へ放り投げた。 「まったく、最近は不法侵入も多いですね。これじゃ紅魔館のことを笑えまモガガガ」 やけに疲れた表情で小町はそう言った。この状況下では失言であるので映姫の握りこぶしが 小町の口の中に放り込まれる。もっと他に黙らせる方法があるだろうに 「そんなことを言っているとまた来るわよ」 案の定、電算室に呼び鈴の音が響き渡った。 ここはあくまで電算室であって玄関などではないのだがなぜか呼び鈴である。 二人は今しがた"まさかの時の三妖精宗教裁判"を追い返したドアに注目する。 「小町、開けてさしあげ・・・抜けないわね」 どっこい小町の口には映姫の拳が入ったままである。 「いうふほひふあへひは(居留守というわけには)」 「そうもいかないわ。仕方ない、私が出るから貴方はサーバーコンピュータの陰にでも隠れてて」 口の中に拳が入ったままの小町が身長の差によってかがみながらついてくる光景は不気味だ。 その最中にも呼び鈴は三度鳴る。映姫は入り口に隣接しておいてある巨大な筐体の影に 小町を隠してドアを開けた。ちなみに映姫の手は伸びっぱなしで小町の首から先が玄関から 丸見えであったのだが、映姫は小町のおっぱい一つが頭部の質量くらいはあると考え 全質量の80%以上が隠れているからまぁいいだろうとか合理化して考えていた。 よくないのは明白である。 「はい、どうぞ」 入ってきたのは緑はいらない子じゃなかった緑色のセミロングにチャーミングな顔の 寒そうな巫女服を着た東風谷早苗。彼女はドアが開くや、異様な状態の二人もとい 一人と生首の様相を歯牙にもかけることなくこう切り出した。さすが外来人は違う。 「新任の巫女です。うちの神社のお守りなどいかがですか」 袖を裏返すとそこには大量のグッズがぶらさがっている。まさに押し売り。 映姫はうへえといった表情になった。 「信仰してないから遠慮しておきます」 「ボールペンもありますよ、赤青黒の三種類が書ける画期的なやつです。他には水にうすめて 飲むとおいしくいただける経済的な甘い飲料、守矢印なのでばっちり安心、賞味期限が 書き換えられているのが不快ですが抜群の出来です。あと軽いお仕置きにピッタリな ピコピコハンマー、殴ると音が出て楽しいです。もっと強力なお仕置きグッズとしては オンバシラハンマーがありますがこれは特注品なのでこちらの注文書にサインしてくださいね。 あと―」 「いや、だからうち信仰してないから」 早苗のマシンガントークは映姫の放った冷たい否定によってどうにか停止する。 「そうですか・・・では仕方ないですね、またの機会にお伺いします」 テンションが下がったのか、グッズと注文書まみれの袖を元にもどして早苗は退散していった。 ドアが閉まりかけたところでまた開けて「何か入用の際には」などと言うので もう一度閉めなおさねばならなかったが。 「ふぅ、博麗の巫女に比べると積極的に働いているようですね。方向性が間違っている気も しますが、まぁ、あれは善行ということにしておきましょう。ところで小町」 小町の口にはいまだ映姫の拳(けん)が挟まったままであった。 「あんえほう(何でしょう)」 「抜けないのだけど」 ●部下の口に腕を突っ込んだら 抜けなくなって非常にだらしない 恰好になってしまいました。 助けてアルゴマン! (地獄 閻魔様はロリじゃない) ●貴様の言動は微妙に破廉恥で あるゆえ弊社ではそのような事案 への回答はしかねる。それから アルゴマンは死んだので別を当た るがよい。 抜けなくなって三週間ほど経ったところで映姫の出した投稿ハガキはゲ○ム帝国に載った。 勿論コンと信が追放される前の週間ファ○コン○信でありウッドボールであり幻想入りである。 「見なさい小町、語り部さんも私の発言からむりやりセクハラに持っていってるわ」 無表情に目を細めた映姫が抑揚の無い声で小町に言った。勿論その拳は挟まったまま。 「ゃあいほふひふひほほふほかいっへはへはいいはあいえふは(じゃあ地獄に突き落とすとか 言ってやればいいじゃないですか)」 「バカを言いなさい、ただでさえ文々。新聞にいつ知れるかビクビクしながら暮らしているのに この状況で本名明かしの刑なんか食らったらお陀仏だわ」 「(閻魔様がお陀仏とか噴飯ものだよなぁ)」 小町の視線から何を考えているか悟った映姫は口の中に入った拳を回転させる。 「えふほぁ!!」 ちなみにここは法廷である。死者は小町が運んでこないので当然いない。 来たとしても閻魔の隣に拳を口に突っ込まれた死神が居る状態で裁判をやられたのでは 死者も困惑するだろうし、映姫も恥ずかしいので好都合といえば好都合なのだが。 映姫は突然、椅子を蹴倒して卒婆塔を壁に叩きつけた。 その様相に小町は度肝を抜かれてへたりこんだ。映姫がキレたのは久しぶりである。 映姫は俯いて何かブツブツ言っている。怖い。その内容に耳をすますと以下のような具合である。 「・・・小町の歯が折れる危険を冒してでも右手を抜くのが今の私にできる善行・・・」 「あんえんひへふははい、はうへおひひはひあんえはっおあういあえん(勘弁してください、 歯抜けの死神なんて恰好がつきません)」 そのあまりに強引な理論に小町が反論すれば、映姫はこう切り替えした。 「だいたい口の中に放り込んだ拳が抜けないなんておかしいのよ。私は閻魔でも女の子よ、 むきー!!そこんとこが解っていないわ小町、貴方の口はそんなに小さいとでも言うの!? こんなに長身長で胸がでかくて大食らいに違いないのに、医学的にありえないわ!」 「閻魔様の誤解、二次元キャラの口が小さいのは医学的な現象ね」 白衣の永琳が論壇でそのように解説していた。 「医学の諸分野で二次元キャラの口のサイズがご都合主義的に書き換えられることが 実証可能なのよ。例えば人類が歯を見せて笑うような行為を二次元キャラが真似た場合 その多くは実在の人体では口裂け女のごとき部位まで大きく開くなんてのは朝飯前。 だから二次元キャラの口の大きさは頭蓋骨に起因することなどありえないのよ」 詭弁である。 「医師の多くは私の説に懐疑的だわ。大概の論者は実験の成果が思わしくないからだと言う。 実際に二次元キャラに対して分割したスイカを横向きに一口で食べさせる実験を行ったけど 顎の骨が外れたのが三割、歯が折れたのが四割、呼吸困難に陥ったのが二割・・・」 永琳の顔はあくまで平然としている。いや、超然とでも表現するべきだろうか。 「ぺろりと平らげたのが一割いたわ。博麗の巫女と鬼と亡霊嬢。でも私以外の医師は 『連中は員数外だ』というばかりで譲らない。まったく不届きな連中ね」 要するに30人に実験したらしい。 そこで呼び鈴が鳴った。論壇のある部屋に呼び鈴である。不可解であるが永琳は気にしない。 「失礼」 そう言うや彼女は論壇から降りて講堂のドアを開ける。 「新任の巫女です、悪霊退散グッズなどいかがですか?」 いきおい入ってきたのは緑はいらない子じゃなかった守矢神社の東風谷早苗である。 寒そうな巫女服は相変わらず、色彩まで寒そうなのだから始末におえない。 永琳はうへえといった顔になった。 「月人は地上人の神なんて信仰してないの」 「そうですか?守矢神社の製品はみんな実用品ですよ?」 早苗は気にした様子もなく続ける。幻想郷の空気にもう慣れたのだろうか、適応の早いと 褒めるべきか、不幸を受け入れた彼女を嘆くべきか、永琳はわからず思考を放棄した。 「だから信仰してないの。いらない。今忙しいからどっか行って。亡霊嬢のとことか」 早苗はさして気にした様子もなく、そうですか、では御機嫌ようなどと言っては退散していった。 招かれざる客を追い返した永琳は胸をなでおろし、講義に戻った。 映姫はもう小町の手を抜くことを諦めて雑務に戻ったようだった。 死神部渡し舟課に連絡し、他の死神を幻想郷の彼岸まで手配してもらい、 小町を机の下に隠して、片手だけを使って裁判をするのである。 小町の口に挟まった手のかわりに、腕の根元にダミーのギプスを付け それを首から包帯で吊るしてカモフラージュした。 もう一月にもなるが、その間小町は映姫の拳が口に入ったままであるので 何も口にしておらず、時折腹の虫が鳴き、閻魔が屁をこいたように聞こえることがあって 映姫としては不本意で恥ずかしくて涙が出そうだったので、そのたび机の下の小町の 腹を膝で蹴った。 でありながら、裁判がひと段落して法廷に誰もいなくなるとこの閻魔は 「ああ、小町、なんて可愛そうなのかしら。私は死んでいない者へ責め苦を与えることは 不本意でならないのです。せめてこの拳さえ抜ければ・・・例えその後しばらく流動食しか 食べることができなかったとしても」 要するにいけしゃあしゃあと歯が抜けることは避けられぬというのだ。 小町はそんな映姫の戯言をうわのそらで聞いていた。 ああ、この人もここ数ヶ月ですっかり黒くなったなぁ。そんなことを考えながら空腹に耐えている。 小町の腹が三度鳴ったそんな時である、法廷に呼び鈴の音が鳴り響いたのは。 二人は今日の裁判は終わったとばかり思っていたので、びっくりしてとびあがり 一目散に閻魔の席の定位置へついた。 「入りなさい」 冷や汗を拭って咳払いをしてからいつもの落ち着いた声で映姫が告げる。 その間にも小町の腹が鳴り、映姫の膝がそれを蹴り上げた。 小町は思った。畜生、子供が生めなくなったら民事で訴えてやる。 勿論幻想郷にそんな制度はない。 ところでこの時、扉が開いて入ってきたものが信じられず、映姫は口をポカンと開けていた。 なにしろ幽霊が入ってくるべきところに生きた人間が入ってきたのである。 生きた人間とはすなわち東風谷早苗であった。 「新任の巫女です、モザイク除去マシンなど如何で・・・あら、いつぞやの閻魔様」 あっけにとられる映姫を尻目に早苗は少し首を傾げて、部屋を出ようとした。 「入る部屋を間違えたようですね、失礼しました。ごきげんよう」 「ちょちょちょっと待ちなさい!」 慌てて引き止める映姫 「はい?」 「ここは生きた人間は渡ってこれない彼岸の界よ、どうやって入り込んだの!?」 それを聞いた早苗は困った顔で返答する。 「別に、こないだと同じに・・・」 こないだ。映姫ははっとした。 そういえば小町の口に拳が挟まった日、電算室に巫女が来ていたことを思い出す。 「貴方はあっちとこっちを行き来できるようね・・・」 「はい、奇跡の力で」 早苗は屈託ない笑顔で凄いことを言ってのけた。 そういえばそうだ、文々新聞で伝え聞くところによればこの新しい巫女は奇跡を起こせるという。 映姫はピンときた。閻魔ともあろうものが人に頼るのは気が引けるが、ここでお願いすれば 奇跡の力でこのクソ忌々しいはまり込んで抜けない手を抜いてもらえるかも・・・! 「ちょっと待って、貴方にお願いがあるの!」 映姫はたまらず机から駆け出した。突然のことで事情を察していない小町は映姫に 口からひきずられてゆく。 それを目の当たりにした早苗はたまらず噴き出す。 「・・・そ、それまだ突っ込んだままだったんですか!?それとも趣味?・・・ぷぷっ」 映姫は一瞬ラストジャッジメントを発動しそうになったが、抑えて、抜けなくなった旨を説明し 奇跡の力でなんとかしてほしいと訴えた。 「・・・いいですけど、外したら信仰してくれます?」 「いいわ、信仰してあげる」 二つ返事で了解、おかしい。小町は映姫がこんな簡単に特定の神を信仰するなどありえないと 知っていた。だが現実に今まさしく映姫は信仰すると言ったのだ。 そうこうしているうちに早苗が奇跡の力とやらを発動して小町の口から映姫の手を抜き取った。 今までのガチガチ感がうそのようにするりと抜け、映姫は狂喜乱舞した。 小町はというと開いた口が塞がらなかった。別に奇跡に驚いているのではない、 顎の骨が外れたためだ。映姫の拳が抜けたのもそれが原因である。 「奇跡で死神さんの顎の骨を外しました。さて信仰をあぶぇっ」 小町が法廷に備えられている椅子で早苗の頭をぶんなぐった。いきおい早苗はその小柄な 身体を吹き飛ばされて法廷の壁に激突しカエルが潰れたような声を上げてのびてしまった。 「小町、なんてことをするの、私たちの恩人よ!」 「それは映姫さまらけの恩人でうよ、あたいは顎のほぇがなおりな・・・いたいいいたい・・・」 必死で自らの顎を元に戻そうともがく小町は映姫の抗議にも耳を貸さない。 しばらくしてごぎぎっと嫌な音を立てながら小町の顎はおおむね元通りになった。 「痛かった・・・ところで映姫様、そこで伸びてる巫女の神様ですが、本当に信仰するんですか?」 映姫が眉間に皺を寄せて考えこむところに小町は遠慮せず続けた。 「あたいは絶対信仰しませんよ、助けてくれるにしても乱暴すぎます」 「そうねえ、期待はずれなのは事実だったかしら」 そこで仰向けに倒れていた早苗がむくりと起き上がって二人をにらみつけた。 「閻魔様がウソは仰いませんよね。信仰していただけないならこっちにも考えがありますよ」 「どんな考えかしら」 早苗は懐からボイスレコーダーを取り出すと不適な笑みで口元を歪め、言った。 「抜けなかった事と今の嘘、あの新聞記者に委細漏らさず伝えます」 なんとこの巫女、閻魔を脅迫である。小町は背筋になにか冷たいものが走る感覚を覚えた。 当の映姫は少し考えでいたが、溜息をひとつつくと、諦めたような声でこう切り出した。 「仕方ないわね。一月ほど信仰してみるのも悪くないわ」 その言葉に早苗の顔がパァッと明るくなる。 「貴方がこんなに頑張っているのにご褒美を与えないわけにはいかないものね」 そう言って、早苗の身体を抱きしめ、緑色の髪を優しく撫ではじめた。 その労わりように早苗は涙を浮かべ、涙声で呟いた。 「う・・・や、やっと信仰してもらえた、営業きついよ・・・きつかったよ・・・」 映姫の手は早苗の背中を撫で、よしよしと小さな子供をあやすようにする。 小町はあーいいなあの巫女ーとか映姫様も意外だなーとか思いながら一部始終を見て 懐に入れっぱなしの、いつもサボるときに食べていた餅を取り出して口に入れ 久々に口にするそれがすっかりカビていることに辟易していたのだが 「ただし」 映姫の口調がいつものものに戻ったところでそのカビた餅を喉に詰まらせて咳き込んだ。 「貴方は自らの神の命じたことといえ、生きたまま彼岸に足を踏み入れた。 これは許されざる行いよ」 「え・・・へ・・・?」 早苗は何が起こったか理解できないような間抜けな声を上げ、早苗を抱くのをやめて 立ち上がった映姫を見上げていた。その眼は今度は恐怖に染まり 「そう、貴方は少し目的のために手段を選ばなさ過ぎる。過ぎたるは及ばざるが如し。 信仰の前にお説教が必要ね。貴方と、貴方の神様にも」 小町は安堵した。いつもの映姫様に戻っていたからだ。 「あややややや?閻魔様ではないですか。珍しいですね、こんな妖怪の山まで」 「うん、ちょっと新しく来た神様にね、信仰とお説教を」 「・・・ははは、そうですか、遠いところまでお疲れ様です・・・」 おわり 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/cookie_matome/pages/19.html
現行登場人物 クッキー関連 ・蓮奈理緒(HZN) クッキー☆動画投稿者(合作主催者)で諸悪の根源。ネカマ。淫夢関係なく人間のクズ。簡単に纏めると以下のようになる。 イベントではクッソ汚いコスプレをしている 権利者ぶりを晒しさらに炎上させた後はクッキーを見捨て、関係者の個人情報晒しと風評被害の嵐の中、次の合作企画と保身に走る 百合王国☆の独裁者に君臨しようと陰謀を巡らせている、らしい。 その百合天国☆構想とは、女性と出会うことで欲望のままにセクハラと個人情報Getを繰り返すことである。少なくとも上記の姉貴全員加えてUDK姉貴のリア友が被害者、ただしHNS姉貴は無自覚(くっそ優しいので庇っている?) ニコニコでは東方動画を作者は健常者シリーズタグをつけて投稿しているが、実際は作者は異常者シリーズだったというひどい撞着っぷり。 以下でゲスっぷりの詳細をばっちり堪能して、どうぞ。↓ mixiプロフィールより抜粋~~~~~~~~~~~~~~~~ 質問に答えますー☆ 2010年05月22日23 42 質問1 四捨五入して何歳? 30歳ですねーw 質問2 身長体重 166.9cm 67.7kg 体重ヤバイかもー ■好きな物 権力、お金、百合、東方 ~~~~~~~~~~~~~~~~以上mixiより 問題の始まりである、百合合作(クッキー☆←動画にリンク)は、関係者総勢40名以上・動画時間30分という規模ながら、なんちゃって東方ファン向けのふざけた低クォリティ作品(出演者たちも蓮奈理緒以外は多数が自覚)で、公開当初一般のニコニコ視聴者には相手にされず、東方ファンによる冷たい目線と皮肉を込めたコメントしかない動画だった。 棒読みをネタにされ淫夢民によるコメントが目立ち始めると、蓮奈理緒は投稿者コメント蘭にて淫夢民を煽る発言&動画内コメント削除という対応に出る。時を同じくして、クッキー☆のネタっぷりに目を付けた兄貴によるクッキー☆MADが投稿される。 2つ3つと動画数とともにファンの数も増やしていったクッキー☆MADに対して、蓮奈理緒はまさかの権利者削除という対応に出る。 ニコニコ動画での二次創作を、ニコニコ動画上にてネタにしただけで権利者削除である。 ちなみに蓮奈理緒自身はクッキー☆合作の激寒脚本を書いて金を出した(後述)のみである。 蓮奈理緒は合作の愚作さを念頭におかず、「淫夢民によって通常のものが貶められている」ように振舞ったことになる。 クッキー☆MADに対しての権利者削除行為により、淫夢民が爆発し戦争開始。 出演者や関係者の情報収集、接触を進めていくと、 女性を偽り、未成年女性の東方ファンに接近し、合作への出演をもちかける。 都内の高級スタジオを借りての音声収録(驚愕) そのスタジオ収録見学と称して絵師を誘い出し足を触る、いきなり抱きつくリアル起訴級セクハラをかます(各都道府県条例違反の疑い) 自称同人声優の未成年女子(主にJK)を集めた打ち上げオフ 出演者の未成年女性に対して、住所を主とした個人情報を執拗に聞き出す 出演者はおろか、合作に関係の無い未成年女性の電話番号を執拗に求める 収録に東京まで来れない某未成年姉貴に対しては北海道まで飛行機で泊り込みで会いに行き、2人きりで会食(かに将軍)する というウルトラグレーなことをしていたことが判明。無駄に財力はあるらしい。(後に某姉貴のカミングアウトから、打ち上げカラオケの割勘の金が無く出せなかったということがわかった。実際では蓮奈理緒は、すべての金を出会いにかけているだけの負け組中年だった。ダイハツの軽(ココア)を乗り回している) この視点で、事の発端である合作が何かと考えると、 合作は 「10代の少女たちが声優や絵師としてニコニコで活躍できる場を演出し、その製作過程で彼女たちに会合して出会うための蓮奈理緒の口実作りだった。なぜ蓮奈理緒が東方を出会いの舞台に選んだのかというと、東方の登場人物はほぼ女性で、女性を集めやすかったからである。」 と考えられるのではないだろうか。 ちなみに蓮奈理緒のマイピク、マイミクは女子のみという釣り上げっぷり。 女っぽいコテハンと言動でターゲットを油断させ、相手が気軽にオフ会に来たところで恩を売り、立件スレスレで逆にゲスいセクハラ行為に及ぶのが常套手段。 声優に対しては「音質が悪いから俺のマイク使うんだよ」と言い、マイクを送るためと称して住所などの個人情報を聞き出している。 mixiでの蓮奈理緒によるHNS(ALC)姉貴への「++お友達紹介バトン++」より抜粋~~~~~~~~~~~~~~~ ◆最初の出会いは? twitterですね~☆ フォローしたらメッセージ入ってきてビックリした☆すっごい嬉しい☆ ◆では逆に「HNSさん」の短所を3つ キスさせてくれない~☆ 北海道と静岡では距離が遠い~☆ チョコ食った直後にうめを食わせやがったw ◆貴方から見た「HNSさん」はモテそう? モテない訳が無いデス☆ いやもう、歩いてるだけで100人くらいに声かけられるんじゃないかなと☆ つまりは日に3回出かけるとして、年に10万9500人に声を掛けられる程度の能力☆ ◆喧嘩したことは? しなちく ◆ラブコールをどうぞ HNSは理緒の嫁☆ ~~~~~~~~~~~~~~~~以上mixiより 現在、新たに星蓮船合作を企画中のようだが、 問題となっているクッキー☆合作が、主催者(蓮奈理緒)により半ば放置されている状態であり、 蓮奈理緒が合作主催者としての責任を全く感じていないように見受けられる。 (クッキー☆合作と直接の関係はないが、蓮奈理緒個人による投稿動画「作者は健常者シリーズ」(←なんだこのタイトル!)において、東方二次創作画像を無断で使用していた過去がある) さらに、自分の投稿動画にほんの少し悪評コメント(冗談交じり)がつくだけでぶち切れるなど人間性に問題がある。 そして、淫夢コメントにあれだけ過剰な反応をした理由は上記の仮説をもとに考えると 「蓮奈理緒プロデューサーにとって合作は彼女達の活躍の場として機能する、最低限の評価さえ得れば目的は達成される。しかし、あまりの合作自体のレベルの低さと、淫夢民が合作に目をつけることによって、口実としての合作の機能が停止することを恐れて混乱したため、淫夢への怒りから異常攻撃、そしてこの攻撃をもって、合作自体のレベルの低さを盲いらせようとするに至った。」 という風に、蓮奈理緒の心理は忖度に難くないものであることになる。 つまり蓮奈理緒の魂胆をまとめると、 「自分の多大なる財力をもって、今回のように金のない少女(特に学生)をかきあつめ、その集まったかわいい少女の戯れを鑑賞し楽しみながら、中に特にかわいい子がいたらおいしくいただく。そして、このようなイベントを定期的に開き続ける構想、百合王国☆構想を実現させる。」 という非常にゲスいものである。 そのおいしくいただくの内容も、初対面時から抱きついて反応が良ければ食う、駄目ならセクハラをしつつイベントと蟹で馴れ合って精神的充足を得る、などの立件困難ながらかなりゲスいものばかりという外道である。 .
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6735.html
前ページ次ページ滅殺の使い魔 深夜、森のはずれ―― ルガールは、周りに人気が無い事を確認するように周りを見渡す。 「いない、な」 そう確認すると、足を踏ん張り、手を構え、自らの力を練り始めた。 「はぁぁぁぁぁぁ……」 周りの木々がざわつき、虫は飛び立つ。 寝ていた鳥は起き上がり、激しく鳴きながら飛び立つ。 ルガールには、力を増幅させるほど不可思議な力が集まっていき、ルガールの髪は金髪から白色へと変わっていく。 そのうち、一際大きな光の柱がルガールの足元から生まれ、それがおさまると、ルガールの姿は大きく変わっていた。 金髪は完全に灰色か白色かと言う色に変わり、肌も浅黒く変わっていた。 右手は赤く変色し、右目には生気が宿るが、逆に、どちらの目も狂気を孕んだ赤い輝きを放っていた。 そのあまりの力に、新品同様だったタキシードは所々がボロボロになっている。 「烈風拳!」 確かめるように、地を這う光を放った。 それは木に命中し、一撃でそれを消し去ってしまう。 ルガールは、自らの手を見つめながら呟く。 「私の殺意の波動もオロチの力も健在……。 だが、何故だ? オロチからの強烈な支配が感じられん……。 逆に、自分が周りに溶け込んだ、いや、何か『妖精』のようなものと同化している様な……。 ふん、下らん感覚だな。 下らん……なのに、何故? 何故私の中の『悪』が目覚めんのだ……!?」 オスマン。 トリステイン魔法学院の長を務める老齢の男である。 常人と比べ遥かに長く生きては来た、偉大なメイジである……筈なのだが。 「オールド・オスマン。 セクハラです」 その正体は、自らの秘書に対するセクハラを趣味とする、ただの変態だった。 「良いではないか。 こんな歳になると、楽しみが無くてのう」 学院長室は、学院本塔の最上階に位置している。 白い口ひげと髪を垂らし、重厚なセコイアの机に座っている。 ……と、言うところを見ると、非常に偉大に見えるだろう。 しかし、その手は秘書の美しい女性、ロングビルの尻に伸びていた。 しかし、そのようなセクハラにも、ロングビルは決して冷静な態度を崩さない。 「真実はどこにあるんじゃろうか? 考えたことは無いかね? ミス……」 セリフだけなら、深みのある哲学的な言葉を放つオスマン。 「少なくとも、私のスカートの中にはありませんので、机の下にネズミを忍ばせるのはやめてください」 オスマンは、悲しそうに顔を伏せる。 「モートソグニル」 机の下から、ハツカネズミが現れる。 ネズミは、ちゅうちゅうと鳴きながら、オスマンの肩によじ登る。 「そうか、白か。 やはりミス・ロングビルには純白が――」 言い終える前に、ロングビルからの回し蹴りがオスマンの顔面に向かう。 ロングビルは足が腹を蹴るつもりが、顔に向かっていることに気付きハッとするが、もう遅い。 しかし、ロングビルの足がオスマンに当たることは無かった。 オスマンが、冷静に腕を構え、受け止めたからだ。 「お、オールド・オスマン! 申し訳ありません!」 「ホッホッホ、良いんじゃよ」 オスマンは、受け止めた足を床に下ろしながら呟いた。 「トゥーイージー。 何つって」 「トゥー?」 「あ、いや、なんでもないんじゃよ」 そんなやり取りをしていると、不意に学院長室のドアが勢いよく開いた。 「オールド・オスマン!」 現れたのは、コルベールであった。 息を荒くし、表情からは興奮と、少しの不安が見て取れる。 また、わきには、古い書物を抱えていた。 「なんじゃね?」 オスマンは、先ほどの出来事を感じさせないような重々しい態度でコルベールを向かい入れた。 ロングビルは、既に机に戻っていた。 「たた、大変です!」 「大変なことなど、あるものか。 全ては小事じゃ」 「ここ、これを見てください!」 コルベールは、抱えていた書物をオスマンに見せた。 「『始祖ブリミルの使い魔たち』。 こんな古いもんを漁っておる暇があったら、もっと有用なことをしなさい、ミスタ……コーハン?」 「コルベールです! なんですかその、鉄球でも振り回しそうな名前は!」 「そ、そんな細かいことはダイヤボーじゃよ。 で、これがどうかしたのかね?」 「これも見てください!」 コルベールは、豪鬼のルーンのスケッチもオスマンに見せた。 オスマンの表情が変わる。 目が厳格さを漂わせた。 「ミス・ロングビル。 席をはずしなさい」 ロングビルが退室するのを見届けると、オスマンは口を開いた。 「説明したまえ」 「分かったでしょ。 『ゼロのルイズ』。 わたしは、魔法も何にも出来ないのよ!」 昼休み前。 教室の掃除を命じられた豪鬼とルイズが、やっと掃除を終わらせたのである。 とはいっても、やったのはほとんど豪鬼である。 『ゼロ』。 豪鬼は先ほど始めてその意味を知った。 しかし、だからどうだと言うのだ、と豪鬼は思っていた。 初めから強い者など居はしない。 力が無いのなら、精進すればいい。 しかし、豪鬼は何も言わないので、ルイズは豪鬼が自分を馬鹿にしていると思ってしまった。 「な、何よ、何か言いなさいよ……。 あんただって、わたしを馬鹿にするんでしょ!? 『ゼロのルイズ』って――」 「黙れ」 「え?」 「下らん弱者の戯言を、これ以上我の耳に入れるな」 ルイズははじめ呆気にとられたが、徐々に怒りが湧いてきた。 「な、何よあんた――」 「黙れと言っている!」 あまりの威圧力に、ルイズは腰を抜かせてしまい、ペタンと床に座り込む。 それでも、虚勢だけは口からあふれ出た。 「ご、ご飯抜きよ! ご主人様にそんなこと言うなんて――」 「黙れ小童! 主人だと? 笑止! その情けなく腰を抜かすその姿のどこが主だと言うのだ! 恥を知れぃ!」 そう言うと、豪鬼はルイズを置いて教室を出る。 「な、何よ……。 何なのよ……」 豪鬼は、廊下を歩いていた。 何故、自分はあそこまで感情的になった? 普段なら、あの程度の小童は相手になどしないのに。 いや、それよりも問題は飯だ。 空腹を耐えることは簡単だが、その後の死合いに響く。 エネルギーの摂取は大切なのだ。 とりあえず食堂に来てはみたものの、ルイズが居なければどうしようもない。 かといって、あの豪華な食事は害でしかない。 狩りでもするか。 そう考えていると、後ろから気配を感じた。 「ミスタ・ゴウキ!」 赤髪の女、キュルケだ。 何故か笑顔で、体を密着させてくる。 邪魔だ。 「あたし、知ってるのよ。 あの教室で、爆発の破片を全て打ち落としたの」 「ほう」 そういえばこの女は、一人だけ爆発から隠れていなかったか。 キュルケは周りを見渡すと、首を傾げた。 「あら? ルイズは?」 「知らん」 「あ、でも、ルイズが居なきゃお食事も出来ないわね? じゃあ、あたしとご一緒しない?」 「笑止」 適当にあしらって、廊下を進む。 すると、黒髪の生徒とは違う服装の少女が話しかけてきた。 「あの、どうしました?」 「む……。 うぬは」 そう言うと、少女は自己紹介をした。 「あ、私は、この学院で、ご奉公させていただいている、メイドのシエスタと申します。 あなたはもしかして、先日ミス・ヴァリエールに召喚されたって言う……」 「我が名は豪鬼」 「ゴウキさん、ですか。 変わったお名前ですね」 「ああ」 豪鬼は、そのまま廊下を歩き出そうとするが、シエスタによって呼び止められた。 「あの、どこへ行くんですか?」 「む……」 「もしかして、ご飯を頂いてないんですか?」 どうするか、と豪鬼は考えたが、ここで嘘を言っても仕方が無いので、本当のことを言う事にした。 「ああ」 すると、シエスタは豪鬼を誘導するように言った。 「こちらにいらしてください」 シエスタは歩き出し、豪鬼もそれについて行った。 連れて行かれた先は、食堂の裏にある厨房だった。 シエスタの話によると、ここで貴族たちの食事を作っており、そのあまりで作った賄いでよければ、出してくれるという。 豪鬼はそれに甘え、厨房の隅に座ってまっていた訳だ。 シエスタが皿を抱えて持ってくる。 「はい。 本当に余り物ですが……」 「構わん」 一気に食べてもいいことは無いので、きちんと咀嚼しながら食べ進めていく。 やがて豪鬼が食べ終わり、食器を片付けると、シエスタは仕事に戻る。 「さて、私はお仕事に戻りますね」 ケーキの乗った皿を持って厨房を出て行こうとするシエスタを、豪鬼が呼び止めた。 「待て」 「はい? なんでしょう?」 「手伝おう」 「……へ?」 「……恩は返す」 しばらく呆気に取られていたシエスタだったが、クスッと一回笑うと、了承した。 「なら、デザートを運ぶのを手伝って下さいな」 「うむ」 豪鬼の、この世界での初仕事がはじまる。 今日の「滅殺!」必殺技講座 無し 今日の「死ネィッ!」必殺技講座 烈風拳 地を這う飛び道具。 正確にはギースの烈風拳をパク)ry盗んだもの。 性能はギースのものと同じであるが。『ダブル烈風拳』にパワーアップさせることは出来ない。 結構使い勝手が良い。 コマンド「(右向きのとき)下、右下、右+パンチボタン」 「必殺技講座など容易い!」 「スゴーイ!」 「ハッハッハァ!」 前ページ次ページ滅殺の使い魔
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3670.html
『僕はこうして~』の登場人物が登場 注意 下ネタ注意。淫語のオンパレード 死亡するゆっくり無し 真面目に読むと疲れる 目的を果たした男が相棒の待つ車まで戻ってきた 「首尾は?」 「バッチリです。ちゃんと係員に渡してきました」 手でOKサインを出してから車に乗り込む 「先輩こんなことして本当に良かったんでしょうか? 犯罪ですよ」 「上からの命令じゃなければオレだってやりたくない。だがこんなことでもしない限り、我々アンチレイプ同盟はいつまでもジリ貧だ」 「ですが・・・・」 「しょうがないだろ。全てはゆっくりレイプ根絶のためだ」 運転席の男は苛立つ気持ちを抑えるために煙草を一本咥えた 「まぁ、流石に死人は出ないだろ。出ても怪我人くらいだ」 「ですね」 【登場人物】 息子:ゆっくりと人間のハーフ。学生 会長:ゆっくりレイプ同好会の二代目会長。二十代女性。素顔のときは会長の秘書という肩書きで活動する。実家が国内でも屈指の暴力団。きもいものに目が無い 隊長:アメリカにある『ゆっくりレイプクラブ』のリーダー。白人の男性で元軍人。ボブとは知り合い。「チキン」と言われると無条件でキレる典型的なアメリカ人 きもんげ:ゆっくりで金儲けを企てる正体不明のゆっくり。現在はレイプ研究所で働いている。驚くほど不細工 学校が午前中で終わった日、彼は家には帰らず普段は乗らない電車に乗りこんだ 電車を二本乗り継いでたどり着いたのは水族館と海洋生物研究所が兼ねられた施設 今度ここに父、きめぇ丸、ゆっくりふらんと来ようということになったのだが、水族館内は飼いゆっくりは入場可かどうかわからなかったため調べに来た 「飼いゆっくりの入場料でしたら胴なしが150円。胴つきは小児の方と同じ額になります」 ゆっくりも利用できる施設や公共機関には『ゆっくり用の料金』が設定されている場合が多い 例えばバスなら胴なしは荷物と同じ扱いで無料だが。胴つきならどうしても一席占領するため大人料金の半額を支払うなど 「ただし入館できるのは市か町の発行するタグを所持している個体に限りますので、どうか当日お忘れのないようにお願いします」 「わかりました」 水族館のパンフレットを受け取った 「今週まで、隣の海洋生物研究所1階フロアで水生生物の展示を無料でやっています。よろしければそちらもどうぞ」 「そうなんですか。ありがとうございます」 受付の女性に勧められて隣の研究所にも足を運んでみた ずらりと並ぶ水槽。平日のため人は殆どいない 「れいむれいむれいむ~♪ れいむーを食べーるとー♪ りぼんりぼんりぼん~♪ りぼんだーけにーなるー♪」 自作の替え歌を小声で口ずさみながら水槽の中の魚介類を眺める ふいに肩を叩かれた 「いつかのボウズじゃないか。ボブは元気にしているか?」 振り向くと流暢な日本語を話す白人の男性がいた 「隊長? なんで日本に?」 以前諸事情でアメリカに渡った際に世話になった男だった 「観光ですか?」 「それもあるが、一番の目的は…」 「隊長は日本のヒトデとかも性的な目で見てるんですか?」 「ここが日本で良かったな、アメリカなら間違いなく射殺してるところだ」 会話する二人に近づく女性が一人 「お待たせしました隊長さん・・・・あら? 新人さん?」 リクルートスーツ姿の会長(肩書き上は会長の秘書)も居ることに彼は驚く 「秘書さんまで、どうしてここに?」 「どうしても何も、この施設の中にゆっくりレイプ研究所があるからに決まってるじゃないですか」 「はい?」 「ここだと水槽が日常的に運ばれているので、流通の面で何かと便利なんですよ。隠れ蓑にも最適で、万が一摘発されても色々と言い訳できますし」 この海洋生物研究の一部がゆっくりレイプ研究所になっているらしい (どうして行く先々でこういったものに遭遇するんだろう・・・) 「これ、あなたのです。ようやく渡せました」 会長が彼に一枚のカードを手渡した 同好会が発行する会員証だった。自分の顔写真(提供者:父)と自身のプロフィール、会員番号がプリントされていた ただし機密保持のためか、それが何の会員証なのかを明記するものは書かれていない 「いらないです」 「新人さんは本当に謙虚ですね。そんな遠慮しなくてもいいですよ」 しょうがないので受け取ることにした 「新人さんも来ますか? これから隊長さんに研究所を案内するんですよ」 「あの、僕は・・・」 出来れば関わりたくなかった 「来てくれないんですか?」 「えっと、じゃあ折角なので」 残念そうな顔をする彼女を前にして、「行きたくないです」とは、とてもじゃないが言えなかった 関係者用の入場口のところまでやってくる 会長、隊長がその入り口を通り彼もそれに続く 「君、ちょっと」 彼だけ、そこに立つ警備員に呼び止められた 「新人さん。警備の方に先ほどの会員証を」 「あ、はい」 言われた通りそれを警備員に見せる 「や、これは失礼しました」 (いったいどんな権力が働いているんだ?) 彼が通されるのを確認してから、会長は入り口近くにあるエレベーターのボタンを押した 3階でエレベーターが止まりドアが開くと、天井の高い廊下が姿を見せた 「この階が丸々私たち同好会の研究施設です。面積の約半分が研究室。残りがゆっくりを飼育するスペースになっています」 廊下を進むと突き当たりまで来ると、道が左右に分かれていた。右の通路に【研究室】、左の通路に【飼育場】と書かれたプレートが掛かっていた 「とりあえずこの部屋に入ってみましょうか」 彼女は一番近くにあった研究室のドアをノックしてから開けた 「少しだけここをご見学してもよろしいでしょうか?」 中にいた白衣を纏った研究員の一人に声をかけた 「ええ、どうぞ」 「ありがとうございます」 見学者の二人は部屋の中央に招かれる 部屋の中央の机にはゆっくりれいむがベルトで固定されて身動きが取れないように拘束されていた 「さっさとれいむをはなしてね!! ぜんぜんゆっくりできないよ!」 「この台はしゅじゅちゅ(手術)用の台です。この部屋は『ゆっくりを整形する』部屋です」 「整形?」 「顔をいじって可愛くしたりするのか?」 会長が噛んだことには二人はあえて突っ込まない 「それもありますが、今やっているのは少し違います」 彼女の後から先ほどの研究員が現れる。その手に持っているのを見て息子は絶句した (これはないわ・・・) 研究員が持っていたのは小麦粉を練って作った“棒状の物体”だった 「これを今かられいむに取り付けます」 そう言うと研究員はメスでれいむの顎下の皮を丸くカットした 「ゆぎゅッ!!」 鋭利な刃物で切られて一瞬遅れてやってくる鋭い痛みにれいむは白目を向く 研究員は切断面に“棒状の物体”を取り付けて水気の多い小麦粉を接合面に塗りつけてくっ付けた ちなみに“棒状の物体”は勃起時の男性器の形を模してあった そこにドライヤーの風を当てること三十秒、水分は完全にとんだ 「ゆっくりにペニスはありません。女性のレイパーは擦り付けや舐めさせる事でしか、ゆっくりを逆レイプできませんでした」 会長は熱く語りだした 「だから思ったのです。ゆっくりにちんこをつければ万事解決だと!」 「おかしくないですかその発想?」 男性器の形をした小麦粉の塊を取り付けられたれいむは目を丸くしたまま固まっている 「えいっ」 人工男性器を鷲掴みにして、不慣れな手つきでぐにぐにと弄る 「ちょ・・・何やってるの秘書さん!?」 真剣に作業に没頭して息子の声が届いていない しばらく弄ったあと、諦めて手を離した 「動きませんね」 「餡子と皮の比率を変えてはみたんですが…」 「一体何をやっているんだ?」 人工男性器の付いたれいむを見て相談する会長と研究員の間に隊長が割り込んだ 彼の問いに会長が答える 「人工男性器の目的はゆっくりの体と完全に同化させることなんです。最終的にゆっくりの意思で勃起し射餡(射精)して初めて完成といえるんです」 「つまり、男もいつかゆっくりにアナルファックされる日が来るという事か?」 「最悪だよそれ」 彼にとって幸いなことに、今の現状を見る限りではその実現は遠そうである 「しかし秘書さん、その手つきはまるでなっていない。それじゃあ仮に繋がっていても反応しないと思うぞ。失礼だが経験は?」 「なんてこと聞いてんだよあんた!」 「お恥ずかしながら・・・一度も・・・」 「だったら今から俺の木製バットでグリップの正しい握り方を…」 「それ以上はボークだろ!!」 息子がセクハラ発言者の股間めがけて蹴りを放つ。甲ではなく、つま先で的確に急所を狙う 「ouchi!!!」 声を上げて自称『木製バット』を押さえる 「・・・・・・・折れてコルクが出そう」 「いい加減自重しろ!」 人にもセクハラを働く分、父よりもタチが悪いと思った 「そういえば会長からリクエストがありまして」 (会長って、あなたでしょ?) 鞄から紙を一枚取り出して広げ、研究員に渡す 「人工男性器の別バージョンでこちらも作って欲しいのとのことです」 「あの、これを取り付けるのは流石にちょっと・・・・」 苦い顔をした研究員。気になり二人も紙を覗き込む 「チェストバスター?」 「ちがう、グリードだなこれは」 紙にはグロテスクな触手モンスターが描かれていた 「可愛くないですか? 会長たっての頼みなんですよ。なんとしても作りましょう、いえ作るべきです!」 両手を強く握り、力説する会長。立派な職権乱用だった 「こんなのが野生にいたら百人中百人が間違いなく逃げますよ」 「さすがの俺でも、これは引く」 「作るほうの身にもなってください」 息子、隊長、研究員の三人がかりで彼女をなんとか諦めさせた 次にやってきた部屋は、鉄製の壁が丸ごと横にスライドするという特異な構造をしていた 「ここはドス種の実験・研究を目的とした部屋です」 ドス種でも中に入れるよう、壁がスライド式になっている ちなみに、彼等が乗ってきたエレベータとは別の場所に貨物用の大型エレベーターがあり、体の大きなゆっくりはそれを使いこの階まで運んでいる 「では、入りましょうか」 壁にある人間用のドアを彼女は開けた 先ほどの場所よりも天井がずっと高く、広さも倍以上ある部屋 そこに足を踏み入れた瞬間 「・・・・・」 彼はまた言葉を失った 「すごいな、クイーンありすじゃないか。どうやってこれを?」 「保健所に収容されていた個体を特別に譲って頂いたんです」 強化ガラスで仕切られた向こう側に虚ろな目をしたクイーンありすがいた (こいつって・・・・) ありすの体の下側を見ると、小さな傷痕があった このありすこそ、以前彼が保健所の地下に閉じ込められた時に遭遇したクイーンありすだった 「ありす種からは、ゆっくりを発情させる効果のある成分が抽出できるんです」 「媚薬ってやつか?」 「はい。特にクイーンからは通常の大きさのものよりも上質なものが採れるんです。 媚薬成分を得るために三時間おきに機械を作動させて、強制的に発情させているのですが、このありすは出が少し悪いみたいで」 クイーンありすは床にぐったりとへたっていた。その姿からは全く生気が感じられない (多分僕のせいだ) ありすの性感帯を潰したため、発情するとその部分に激痛が走るのだと彼にはわかった 気の毒だと思ったが、申し訳ないとは思わなかった。正当防衛だということもあるが、自分のことを『奇形ゆっくり』と呼んだのを密かに根に持っていた。 「これから機械を作動させますが、御覧になりますか?」 その研究室の担当者が会長に申し出た 「是非見てみた・・・」 「すみません。気分が優れないのでどこかで別の場所で休んでいてもいいですか?」 これ以上このありすを見ていたくなかったので、退室を申し出た 「少し休めばよくなると思うので」 「でしたら、ここを出て奥から三番目の部屋をお使い下さい。私のオフィスになっています」 彼が部屋を出てすぐに 「ん゛ぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 ありすの悲痛な叫び声が薄っすらと聞こえてきた 「あ゛~~あ゛~~~~何もきこえな゛ーい・・・」 両耳を手で塞いで聞こえる声を誤魔化したが、全身が聴覚器官の彼には最初から最後までバッチリ聞こえてしまった オフィスの中 部屋の手前にはミニテーブルを挟み向かい合うソファ。奥の方に仕事をするためのデスクがあった 学校の校長室を思わせるこじんまりとした部屋 窓は全面ガラスで出来ており、そこからの見晴らしは抜群だった その部屋の仕事用のデスクにきもんげが座り電話でなにやら話しをしていた 「御宅が単価をあと5円下げてくれはったら、こちらは量を5割り増しで買い付けまっせ・・・・お互いに損の無い話とちゃいますか?」 このきもんげは以前彼が保健所の地下で出会ったゆっくりで、ボブに引き取られてから自身の意思でこの研究所に移った。目的はもちろん金儲けのためである 「一分待ちます。その間によう考えておいてくれまっか?」 保留のボタンを押して、きもんげは受話器を置いた 「全く、そないな保守的な考えが日本経済を停滞させてることに気付けんのかボケが」 その時ようやくきもんげが息子の存在に気付く 「おお、にーさんやないか! 今日はどないしたん?」 「ちょっと色々あってここを見学に。元気そうだね」 「お嬢には懇意にしてもらってるさかいにな」 (そういえば、会長キモイのを異常に愛でるからな) クリーチャーと同格に扱われるきもんげを憐れに感じてしまう 聞けばきもんげは、ここに住み込んで会長の経営の補佐をしているとのことで、それなりに会に貢献しているそうだ 「すまんなにーさん。そろそろ一分経ちますさかい。適当にくつろいでてや・・・・・・・・あ、もしもし。決まりましたん?」 きもんげが再び商談を始めたので言われた通りソファでくつろいだ 「ん?」 ミニテーブルの下に『将棋盤の足にタイヤが付いたような形をした台車』があった 「スィーだ。懐かしいな」 ゆっくりだけが操作することの出来る未知の乗り物 幼い頃、自分も乗って遊んでいた 小学生にあがると、父に「これは赤ん坊が乗るものだから卒業しなさい」と言いくるめられて取り上げられた 今思えば、自分がスィーに乗れるということを世間に隠すためだったのだとわかる スィーに乗れる子供は常識で考えたら存在しないはすなのだから 引っ張り出して、部屋の隅に移動する 「・・・・・・・? これどうやって動かすんだっけ・・・・・?」 スィーにはレバーもハンドルもアクセルも無い 過去の記憶を必死に辿る 「命令してたっけ、そういえば」 頭の中で『走れ』『止まれ』『曲がれ』と唱えるとその通りに走ったのを思い出した 子供心にはそれが当たり前のことだったが、今考えると良く分らない原理である (走れ) 台に座り命じてみたが、スィーには何の変化もない 「そうでっか。そうしてくれまっか。ほんまおおきに。これからもウチを宜しく頼んます。ほなさいなら」 商談が成立して電話を切ったきもんげに問いかけた 「このスィー壊れてない?」 「それはにーさんが重すぎるんとちゃいますか? そのアクメスィーは胴なし用でっせ」 「アクメ?」 「走りの速さに合わせて台がゆっくりの興奮しやすい強さで振動するんですわ。羞恥プレイ向きに主任はんが考案したんどす」 それを聞き、慌てて立ち上がる 「なんでこんなのがあるんだよ!」 「まぁレイプ研究所やさかいに」 きもんげが今度は別のところに電話をかけ始めたので、彼はまたスィーに目を向けた 「さっきは重すぎたから走らなかったんだよな」 スィーの上に手を置いてみる (ゆっくり走れ) そう念じて手を離した ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ 「お、動いた・・・・でもキモイ」 気色悪い音を立てながらスィーは緩やかな速度で走り出し、壁にぶつかって止まる 再びスィーの元までやってきて台に手を付く (ソファの手前まで走れ) しかしスィーは動かない 「ああ、確か複雑な命令は聞かないんだっけ?」 乗ることは出来ないが、触れている状態でなら操作が可能なのだとわかった 見学を終えた会長と隊長は息子が休んでいるオフィスに向かっていた 「人間は大きく分けて三つに分類されます。『一生ゆっくりに性的興奮を感じない者』『生まれながらにゆっくりに性的興奮を感じる者』『途中からゆっくりに性的興奮を感じる者』と」 『一生ゆっくりに性的興奮を感じない者』とは一般人のことを指す 『生まれながらにゆっくりに性的興奮を感じる者』は、息子の父や会長のように最初からゆっくりをレイプしたいという願望を持つ者を指し 『途中からゆっくりに性的興奮を感じる者』とは、隊長のように状況によってゆっくりレイプに目覚める。潜在的な素質を持つ者のことである 「我々は人間の設計図・取り扱い説明書である遺伝子に注目しました」 「ゲノムという奴か?」 「はい。私たちは『その人がレイパーに“なる”か“ならない”かを決定する遺伝子が存在するのでは?』と考えました」 「なるほど、その発想は無かった」 「まぁ所詮は夢物語ですけど・・・会の運営でそこまで手が回りませんし」 研究自体時間の無駄だと判断して全く進んでいなかった 「秘書さん、ついさっき宅配でお荷物が届きました」 ダンボール箱を抱えた研究員が二人に声をかけた 「少し重いのでお気をつけてください」 「なら俺が持とうか?」 「すみません、助かります」 代わりに隊長がダンボールを受け取った オフィスに息子、きもんげ、会長、隊長が揃い。四人(正確には三人と一匹)はミニテーブルを挟み向かい合うソファに座り、紅茶を飲みながら雑談をしていた 「ところでなんやあの箱?」 隊長が部屋に来たときにデスクに置いた箱を見る 「お届けものみたいです。開けてみましょうか?」 「俺が開けようか? ガムテープがしっかりと目張りしてあるから開けるのに力が要る」 隊長だけが立ち上がり、箱の封を切った 「なんだこりゃ?」 箱を取り払い出てきたのはゆっくりさくやと四角い機械 「おぼっちゃま、おじょうさま、だんなさま。ごきげんうるわしゅうですわ!! ゆっくりしていってくださいませっ!!」 ゆっくりさくやの後頭部からコードのような線が延びており、四角い機械に繋がっていた 「さくやはだめいどなのでございます。あいてに“ぼむ”をしょうひさせるどころか、まけてじぶんじしんが“ぼむ”になってしまうのです。ゆえにさくやは“ぼむ”なのでございます」 「何の話だ?」 さくやに繋がった機械が気になり、隊長がそれの上蓋を掴み取り外した瞬間 「ざ・わーるど!!」 高らかにさくやが宣言した 「みんな動くな!!」 「「「 !!! 」」」 隊長の怒声に驚き、全員の動きが止まる 「いいな、俺が良いと言うまで絶対に指一本動かすな!」 気迫に気圧されて部屋にいる全員はまるで時間が制止しているかのようにピタリと止まった 「そんな叫んでどないしたん?」 「コイツは・・・・・爆弾だ」 あまりにも現実離れしたその言葉 「へ?」 「この四角い機械は爆弾らしい。こっちのさくやとどう連動しているのかは謎だが」 「なら早く逃げんとヤバイんとちゃいます?」 ソファに座っているきもんげがそう提案したが、隊長は渋い顔をした 「起爆スイッチがモーションセンサー制かもしれない。だから絶対に動くな」 「無理! 無理!! 僕のこの体勢は五分も持たない!」 立ち上がろうとした状態で制止を受けた息子は空気椅子の姿勢である 「畜生・・・アンチレイプ同盟め、厄介なものを送りつけやがって」 隊長が外した四角い機械の上蓋の底に、アンチレイプ同盟からのメッセージが書かれていた 「膝が、死にそうです」 「頑張ってください! 楽しいことを考えて気を別のことに逸らして!」 「この状況でなにを楽しめと!?」 「じゃ、じゃあ淫語しりとりで気を紛らわしましょう! それしかありません!」 「流行ってるんですかそれ?」 ~~淫語しりとりのルール~~ シモネタを連想させる言葉ならなんでもOK 「結婚しよう」→「うん」でカップルが成立してゲームが強制終了する(現在3件のカップルが成立したという報告がある) なお「結婚しよう」→「うんこ」と返すと確実にリアルファイトに発展するため、地方によっては禁忌の遊びとなっている ゆっくりの『り』で、きもんげ→隊長→息子→会長の順番で開始した 「リョナ」→「ナース」→「す、す・・・ま、た・・・」 「真面目にやれ!」 「恥ずかしがったらいかんで!!」 「もっと大きな声でお願いします」 三人に責められる 「素股!!」 完全にやけっぱちになった息子 その後、会長が恥ずかしげも無く「玉袋」と言い一巡する 「ローションプレイ」→「イラマチオ」→「オナニー」→「二次画像」 →「裏ビデオ」→「オーラルセックス」→「スペルマ」→「まむこ」 →「コンドーム」→「ムラムラ」→「乱交」→「裏路地」 →「自慰」→「インポ」→「ポークピッツ」 「だれがボークピッツだこの野郎! アメリカン舐めんな!!」 隊長が力いっぱい四角い機械を叩いた 「あ、しまった」 さくやが目を大きく見開く 「たいまーがさどうしましたわ! ばくはつまでにじかんですわ!」 体力の限界が来て彼はソファに座り込んだ 顔が真っ赤なのは下ネタを言わされた羞恥心か、空気椅子を続けていたためかはわからない 「おい、隊長」 冷ややかな彼の視線が白人を射抜く 「責任もって解除するからそう睨むな。これでもかつては一個小隊を率いていたんだ、爆発物の知識はある」 「別にいいから、そんなの警察に任せて避難しようよ」 「国家権力に介入されたら割りを食うのはこっちだ。出来るなら自力で処理した方がいい。そうだろ秘書さん?」 全ての決定権を持つ女性を見る 「しかしそれでは」 「こんなのトランスフォーマーを説明書を見ないで変形させるのに比べたら楽勝だ」 「微妙な難易度ですよそれ?」 隊長の真剣な眼差しに彼女は折れた 「わかりました、十五分だけ待ちます。ですが、どうかご無理はしないように」 きもんげと会長は部屋の外に出て行き、隊長と息子が残った 「残らされたということは僕も何か手伝うことが?」 「いや、自分だけ爆死とか嫌だろ?」 「そんな理由でっ!?」 上蓋が無くなり、むき出しになった基盤に隊長は臨んだ 机にあった爪きりを使い、的確な手順で回線を切断していく 「これを作ったのは素人以下だな。作りが単純すぎる。もっと難しいのを解除したことがある」 「そうなんですか?」 「ある日、部下がエロ本を拾ったんだ。未開封の袋とじをあけた瞬間・・・」 「それは無い」 相変わらず真面目に聞くのが疲れてくる 「密林のゆっくりの口の中に・・・」 「いいから解除に集中してください」 表側の基盤の処理が終わる 「あとは裏のメインの線を切るだけだ」 反対を処理するために基盤を慎重に持ち上げる 「よく映画とかで『赤か青か』の二択をやる部分のことですか?」 「そうだ、まあこれを作ったやつの力量からして、ダミーなんて100%ありえな…」 裏側の全容が見えて隊長は愕然とした 「ちょ!? コード多すぎ! 『赤か青か』ってレベルじゃねーぞ!」 基盤の裏側には目で追っては数え切れないほどのコードが張り巡らされていた 「20本以上あるぞ!!」 「縁日の千本引き(紐クジ)みたいですね」 「俺・・・・この爆弾を解除したら、秘書さんに告白しようと思うんだ」 「死亡フラグ立てないで下さい」 コードの繋がったさくやを見る 「このさくやならもしかしたら正解を知ってるんじゃないですか?」 「やむおえん。メイドさんといえど容赦はしない。正解の線を教えてもらおう」 机のボールペンをさくやの額に押し合てる 「10数える、それまでに言うんだ」 しかしさくやは瀟洒な表情を崩さない 「いいか? 脅しじゃないぞ。10、9」 カウントを開始した 「8、7、6」 ペンの尻をノックして先端を出す 「5、4] 依然さくやは何も話そうとしない 「・・・3・・・・・2」 「い、いいますわ!!」 死の恐怖と隊長の掛けるプレッシャーでさくやは直前になり根を上げた 「いい子だ」 ペンが降ろされると、これまで我慢していたのかさくやの額からまるで脂汗のようにじわりと砂糖水が滲んだ 「メイドさんの汗うめぇ」 爆弾そっちのけでさくやの額を舐めまわす隊長 「お、おやめくださいだんなさま!」 (さっきまで凄くカッコ良かったのにこの変態行為で台無しだ) 実はメイドフェチだった隊長 執拗に舐められるさくやは、先程とは違う意味での恐怖で顔が引きつっていた 額が無駄にツヤツヤしたさくやは正解の回線を告げる 「“こばるとぶるー”のせんをおきりくださいませ!」 それを聞く二人は同時に首を傾げた 「どれだよコバルトブルーって!? 色のチョイスがマニアック過ぎるだろ!」 「青っぽい色でも5本以上ありますよ」 息子と隊長は部屋にあったパソコンでコバルトブルーを調べてみた 「『コバルトブルー』で検索しても、サザンの『涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~』しか出てこないぞ!」 「半角スペース入れて『色』も入れて検索しなおしてください!」 「よし、出てきた!」 ディスプレイに移った色を見る 「「見分けつかねーよ!!」」 あまり参考にならなかった 「これか? この線でいいのか?」 「落ち着いてください。それは多分ネイビーです」 「こうなったら直接火薬を無力化させるしか・・・」 基盤をどかして四角い機械の奥を覗き込む 「あれ?」 「どうしました?」 「い、いや。なんでもない」 覗き込んだ先に、本来あるべきはずの火薬が見つからなかった (もしかれてこれ偽者? このさくやもフェイク?) 隊長はこれが爆弾でないことに気付いた 会長ときもんげは部屋のすぐ前の廊下に待機していた。隊長に「出来るだけ遠くに」と言われたがその必要が無いことを知っていた 「私はここのセキリュティーに絶対の信頼を寄せています。故に、この研究所の中まで危険物が届けられることは有り得ないんです」 この研究所に運び込まれた100g以上の宅配物は全て検査にかけられることになっている。検査は空港並に厳しい 「つまり、あれは爆弾やないと?」 「恐らくゆっくりさくやが勝手にそう思い込んでいるだけです。もしくはそう言うように仕込まれているのか」 「せやったら、なんで教えへんの? 最初に『この爆弾は偽者です』言えばこんなことにはならんやろ?」 「その・・・隊長さんがあまりにも真剣だったのでなかなか言い出せずに・・・」 申し訳無さそうに彼女は俯いた (うわ~~~~なんだよそれ~~) 事実を知った隊長のやる気が一気に失せた 「警察に任せましょう! 僕らじゃ手に負えませんって!」 「もーこれでいいだろ。色が濃いし」 青い回線の中の一つをテキトーに選び、切った 「だみーがきられました! ばくはつまであとあと10びょうになりますわ!!」 「何やってるんですか隊長!!」 真相を知らない息子だけがただただ焦る 「HEY PASS・・・・あとは任せた」 隊長は四角い機械とさくやを持って彼に持たせた。先程蹴られたささやかな仕返しのつもりだった 「え? ちょ? は・・・・うそぉ!!!」 (良いリアクションするなぁ。虐待される時のゆっくりみたいな顔してるよコイツ) 偽爆弾を抱えてパニックを起こす彼を冷静に分析する 「のこり5びょうですわ!」 「待って待って!!」 テンパリまくりの彼は何か無いかと懸命にあたりを見渡す 足元にスィーを見つけた さくやと四角い機械をそれに載せる。方向を窓にセットする (ゆっくりしないではしれ!!) 窓に向かい全速力で走るようにスィーに命令する 勢いよく振動しながら走り出したスィーは窓を割ってさくやと機械を載せたまま下の駐車場に落ちていった オフィスの真下にある駐車場 アンチレイプ同盟の二人は車の中で研究所の様子を伺っていた 「届けてから大分時間が経ちましたが、何も変化がないっスね。そろそろパトカーが来てもいいはずなんですが」 「通報しないつもりか? それとも偽者だと気付いたか?」 アンチレイプ同盟の目的は、研究所内に警察を立ち入らせることだった 警察がこの件に介入すれば必ず研究所の中も調査される 警察がレイプ同好会の尻尾を掴んでくれることを期待した捨て身の作戦だった 突然車に小さな粒がパラパラと落ちてきた 「雨?」 「ガラス?」 次の瞬間、車のボンネットが大きく凹み、車体が大きく揺れた 「うおっ!!」 「な、なんだ!!」 ボンネットにアクメスィーとゆっくりさくや、四角い機械が落下していた 「ただいまですわ、だんなさま!! どうかこのだめいどにおしおきをしてくださいませ!!」 「なんかこいつ発情してないか?」 体半分潰れかけてるのにまったく気にしてない素振りのさくや 「それにしても・・・」 男は頭を働かせる 何故、偽爆弾とゆっくりさくやが目の前にあるのか? 何故、自分達の車にそれが落下してきたのか? この状況から予測できる事態は一つ 「逃げるぞ! 俺たちの場所がやつらにばれてる!」 勝手な勘違いをして男は車のキーを回した さくやだけ回収し、車は走り去った 「あれ偽物だったんですか?」 彼が落ち着きを取り戻してから、会長はあの爆弾は偽者だと教えた 「すみません、なかなか言い出せず」 「俺は途中で気付いてたけどな」 「なら教えてくださいよ」 「悪い、つい」 「ついってあんた・・・」 割れた窓ガラスに目をやる 「気にしないでください。ガラスの取替えなんて安いものですから」 「せや。悪いんわ全部アンチの連中や」 とりあえず全部アンチレイプ同盟のせいにして事を収める 「しかし、偽とはいえこないな事カマすとは穏やかやないな」 「今回の件は一部の過激派の方たちの強行だと思います。決して彼等の総意ではないはずです。お二人にはこの件は一切他言無用でお願いしたいのですがよろしいですか?」 「なぜだ?」 一刻も早く奴等の強行を知らせるべきだと考える隊長にとってその申し出は不自然だった 「これ以上ことが大きくなると必ず怪我人が出ます」 もしこれが初代会長である祖父の耳に入れば、ほぼ確実に犠牲が出る 過激派を抱えているのはお互いさまである 「敵対関係とはいえ、決して傷つけあう関係ではありません。最低限のルールは守るべきです」 「わかった。秘書さんがそう言うなら」 「おおきに隊長はん」 (なんでゆっくりレイプごときで、この人達はこんなにも真剣になれるのだろう・・・・) 本人たちにとっては真面目な会話でも、ハタから見たら結構異常な会話だったりする (胃がキリキリする・・・) あれからすぐ解散となり、彼は家に戻ってきた 「ただいま」 「おかえり」 「ごめん、すこしだけ良い?」 出迎えてくれたゆっくりふらんにそのまま枝垂(しだ)れかかるように寄り添い抱きしめた 「どうした?」 「少し・・・・・・疲れた」 災難を引き寄せる自分にツクヅク嫌気がさした 「すいぞくかん、すごくたのしみ」 「そうだね」 心の底から同意した 「おいおい、その年で玄関露出ファックは上級者すぎやしないか?」 「全然違うから」 ちょうど父が帰ってきた 「今日は早いね」 「そういえば定時で帰ってくるの久しぶりだな。ところで水族館の料金聞いてきたか?」 「うん。飼いゆっくりのタグがあれば子供料金で入れるって」 「その件なんだがな」 「 ? 」 父は一枚のチラシを出した 「こっちの植物園に行かないか? 今『ゆっくりのツタ』フェアをやってるみたいなんだ。レイパーとしてこれはなかなか興味深い」 「・・・・・・」 「お前明日も学校半日だろ、電車賃出すからこっちでも飼いゆっくりが入場可かどうか聞いてきてくれ」 息子が父の延髄に蹴りを放つのは、それから3秒後のことである fin present by ゆっくりレイパー