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400 名前:一抹の希望[sage] 投稿日:2007/03/07(水) 00 34 19 ID VBjdzdFW ひゅー…ひゅー… 部屋には何やら不気味な風の音がしていた。しかしこの薄暗い部屋には窓が一つもない ひゅー…ひゅー… 部屋に一つしかない扉も、今はその口を閉ざしている ひゅー…ひゅー… 家具などが一才見当たらず、部屋には生活感というものが感じられない 「ひゅー…ふぃ…ふぅー…」 そんな所にシエスタはいた。 両手を縛られ天井から吊され、両足もそれぞれ閉じられないように拘束されている。 いつも着ているメイド服はその前を破られ、自慢の胸もちらりと顔をのぞかせている。 口には猿轡が施され、下半身に至っては何も着けていない。 それどころか身体中に鞭でうたれたような痣すらあった。 そんな中でもシエスタは時が止まればと思う。 何故なら…… ガチャッ 「おはよう。シエスタ……話してくれる気にはなったかね?」 宰相のマザリーニだった 「ひぃー……ひゅーー」 「おっと、すまないねぇ、そんなのしてたら話せないか」 マザリーニはくくくっと笑うと、呪文を唱えてシエスタの猿轡を外した。 「はぁ…はぁ…。サイトさん達が何処に行ったかなんて知りませんし、知ってても貴方になんか……」 シエスタは睨みつける 「おやおや…。昨日あれだけのことをされて、まだ知らないふりですか…」 先日、サイト達はガリアへと出発した。(正確には脱獄だが) そんなことは知らないシエスタは何時ものようにご主人様(サイト)とそのオマケ(ルイズ)を待っていた。 しかし、やって来たのは役人であった。 王宮へと連れていかれたシエスタは取り調べをうけたが、全く喋らない。 それを見たマザリーニが自室に連れてきて独自の取り調べをしているのである。 401 名前:一抹の希望[sage] 投稿日:2007/03/07(水) 00 35 54 ID VBjdzdFW (まぁ、ここで喋ってもらっても興ざめですが……) マザリーニはいやらしい笑みをうかべる。 「仕方がありませんねぇ、それでは取り調べを続けますか」 マザリーニは呪文を唱えシエスタの足元に解放する すると地面がみるみる内に形を変えていく。そしてシエスタは自分の体重を秘処で支えることになった。 要するに地面が俗にいう三角木馬となってしまったのだ 「ふぁ?」 「今日は趣向を変えていきましょう。鞭でうつのは可哀想になったんで」 (昨日まであれだけ喜んでたくせに……) 「くぅ…………」 シエスタは足を閉じて踏ん張ろうとするが両足を拘束され思うように体が動かない。 くちゅっ……くちゅ… 代りにシエスタの割れ目は三角木馬の刺激により濡れ始めていた。 (うぅぅ……サイトさん……助けて!!) もう何度目かも分からない心の叫びだった。 「おやぁ?もう感じてしまっているんですか?」 「そんなことありません!!」 マザリーニの笑みに寒気すらするシエスタ しかし彼女の秘処は休むことなく快感の証拠を出し続ける くちゅり…… 「嘘つきですねぇ…あそこからそれだけ愛液を垂らしといて」 「くぅ………負け…ません」 心の中でいくら思っても、体は反応してしまう。シエスタはこの時ほど自分の体を呪った日はなかった。 (サイトさん……) 快感に体をよじらせると秘処が擦れる。擦れると快感を生み体が動いてしまう。 「ふぁ〜〜!」 くちゅくちゅ…… (助けて……!!) 402 名前:一抹の希望[sage] 投稿日:2007/03/07(水) 00 37 41 ID VBjdzdFW しかし当然終わるわけがない 「ふぅ。仕方ありませんね、手伝ってあげましょう。」 そう言うとマザリーニは自らにレビテーションをかけシエスタの背後へとまわる (み…見えない、何するの!!) むにゅ 「いやぁ、やめて……!」 脇から手を出すと果実をいじり始めた。 (手が動かないから……防げない!?) 「いやぁ、両手を挙げてもこのボリューム……スバラシイですね」 むにゅ、むにゅ マザリーニの手の中でシエスタの果実が変幻自在に形を変える。 「はぁん……ふぁ……」 シエスタはじっと堪えようとする しかし、我慢すると自然と自分の胸が形を変える様子が目に入り、更に淫らな気持ちになってしまう。 むにむに 揉み方も強くなく、純粋な快楽の波がシエスタを襲う 「ふふふ♪先端が起ってきましたよ。どうしたんですかねぇ」 (くぅぅうう……) シエスタはマザリーニの手から逃れようとするが 「はぁん!」 その動きすらも秘処には快楽となってしまう。 むにゅむにゅ…… くちゅり…くちゅり…… シエスタは最も酷い快楽への蟻地獄へと嵌ってしまっていた。 「はぁ……ふぁん!……ふぅ、くうぅぅ!!」 (何時間……たったんでしょうか……?) シエスタにとっては永遠とも思える時間。 「まだ喋ってくれませんか……それでは」 マザリーニはシエスタの胸から名残惜しそうに手を離す (やっと……解放される?) しかし淡い期待は破られる マザリーニはポソっと短く呪文を唱え三角木馬を消した。しかし、 403 名前:一抹の希望[sage] 投稿日:2007/03/07(水) 00 41 19 ID VBjdzdFW 「次は此方に聞いてみましょうか」 と言うと、いつの間に出しただろうか、自らの肉棒を シエスタの既に男を待ちきれずにいる秘処へと埋めていった。 ぢゅぷ 「はぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」 「あれぇ?挿れただけでイッてしまったんですか?」 (嫌なのに、いやなのにぃぃ!!) 哀しきは女の性か、シエスタのそこはオトコをくわえ込むと嬉しそうに締め付けた 「昨日の今日なのでっ……ゆるゆるかとっ……思いましたがっ ……私のモノを掴んで離しませんよっ!!」 ぐちゅっ…ぐちゅっ オトコをくわえ込む音とパンパンという肉と肉がぶつかる音がシエスタの心を更に汚していく 「いやなのに……感じちゃダメなのにぃ……はぁぁ〜ん!」 ぢゅぷ、ぢゅぷ シエスタの胸も痛いのではと思う程に上下に揺れる 「おっぱいも……こんなに揺れていると、むしゃぶりつきたくなりますなぁ!」 マザリーニの口がシエスタの胸に吸い込まれていく。 ちゅ〜ちゅ〜 「あぁんっ!だめっ!吸わないでぇぇぇぇ!!」 シエスタのおっぱいは昨日の魔法の後遺症か、母乳がでるようになっていた。 「ん〜〜♪なかなかよいお味で…」 無駄に敬語を使いながら、空いた方の胸も搾りとるような勢いでもんでいく 「いやぁ!でちゃうぅぅ〜!」 びゅっ!びゅっ! 自らが出したミルクにより胸やお腹が汚れていく… 404 名前:一抹の希望[sage] 投稿日:2007/03/07(水) 00 43 11 ID VBjdzdFW ぢゅぽ…ぢゅぽ 「ひゃっ!!あっ!!ふぁぁ!」 シエスタは両方の胸からミルクを出しながらイキつづけた。 下のお口はその度に貪欲に収縮をくりかえす びゅぷ…ぢゅぽ…じゅぶ…ぢゃぷん! 「さぁて……そろそろ貴方にも濃いミルクを飲ませてあげますよ!」 「ひぁっ、ら、らめぇ!いゃっ!出さないれぇ!!」 「たくさん飲んで下さいっ!!イキますよぉ!」 びゅっ、びゅ〜〜!! 「くっ、あぁあああぁぁっ!!!」 多量な灼熱の白濁液がシエスタの奥を打ち付け、絶頂ってしまった。 びくんびくんと何度も痙攣を繰り返すシエスタの中は、まるで美味しそうに子種を飲んでいるかのようだ。 暫く快楽の余韻に浸っていたマザリーニは、にゅぷっと自らの半身を取り出す シエスタの中からは白濁液が溢れてきた 「喋ってくれないとは、残念です。また明日会いましょう」 マザリーニは部屋を出ていった。 また、シエスタは独りで犯されるのを待つことになる だがそんなシエスタの目にも僅かに光があった (サイトさん……ゴメンナサイ…私、こんなに汚れてしまいました……。) シエスタの目から想いが溢れる (こんなになっても……私、貴方のことが忘れられないんですよ……。 笑っちゃいますよね。) (こんなに汚れてしまった私でも…… サイトさんなら抱きしめてくれるんじゃないかって) (私の常識を変えてくれた貴方なら、私を助けてくれる……。) (汚された私も……綺麗にしてくれるって……信じてます) (だから、もう少しだけ…頑張ってみますね) 「サイトさん……大好きです」 そう言うと疲れていたのか、シエスタは眠りについた。
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884 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03 09 42 ID HqL27GUU 「いいわ。アンタに覚悟があるならやったげる…!」 「こっちの台詞」 二人のメイジはお互いにガンを飛ばしあい、お互いに杖を構える。 その杖の先を、メイドが指でつまむ。 「室内で魔法合戦するなって…」 シエスタは俯きながらそう呟く。妙な迫力がその言葉には篭っていた。 ルイズもタバサも必死に杖を取り戻そうとするが、びくともしない。 指先でつまんでいるだけなのに。 「なんべん言えば気が済むんですか?お二人とも」 言ってシエスタは顔を上げる。 貼り付けたような笑顔が凄みに拍車をかけていた。 「ちょ、離してよシエスタ!こいつとは決着をつけなきゃ」 「離しなさい」 しかしシエスタはそんな二人の言葉に、にっこりと微笑んで。 「サイトさん巻き込んだらどーするんです! …ちょっと頭冷やしましょうか?お ふ た り と も」 言って、まるで魔法のように二人の杖を絡め取って、開いた窓から放り出す。 そして杖を取られて一瞬呆けた二人を、そのまま同じように窓から放り投げた。 「え」 「あ」 二人がその事実に気が付いたのは、空中に放り出された後だった。 「地面とキスして頭冷やしてらっしゃい♪」 「「あひゃぁぁぁぁぁぁ」」 シエスタが軽く手をはたくと同時に。 地面になにか重いものが激突する音が二つ、響いたのだった。 885 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03 11 09 ID HqL27GUU 「さーてとお」 邪魔者は排除しましたし、それでは…。 私が振り向くと、サイトさんはデルフさんを鞘から抜いてテーブルに斬りかかるところだった。 …ちょっとまって! 「あ、危ないっ!」 慌てて止めるけど遅かった。 がつっ! 鈍い音をたてて、デルフさんが頑丈な樫の木の円卓に食い込む。 「あーいぼぉー。鉈の真似事はイヤだって言ってんじゃんかよぅ」 「なたってなにー?」 サイトさんが子供になっているせいで、力がなくて切れなかったみたい。 …じゃなくてっ! 「何してるんですかっ!危ないじゃないですかっ!」 私は慌ててサイトさんに駆け寄る。 私の声にサイトさんがびくん!と震える。 …悪い事したって自覚はあるみたいですね? 「ほら、その剣貸してください」 そう言って手を出すと、サイトさんはデルフさんを円卓からすこんと外して、素直に渡してくれた。 「…ごめんなさい」 そして涙目で謝ってくる。 くぁー。可愛いですっ。 で、でも、ここは大人としてちゃんとケジメはつけないと。 「どうして剣なんか振り回したんですか?」 理由も聞かずに怒るのは躾にならないって、お婆さんが言ってたし。 そうすると、サイトさんは。 「ふりまわそうとしたんじゃないよ。 もちあげたらおもくてたおれちゃったんだ」 なるほど。さっきのアレは持ち上げようとしてたんだ。 とりあえず、理由も分かった事だし。 「もう、危ないからこの剣は触らないようにしましょうね?」 「えー?」 「えー?」 …デルフさんが不満そうにサイトさんに合わせる。 だまらっしゃい喋る万能包丁。 私は不満そうなデルフさんを鞘にしまって壁に立てかける。 しまう際に何か言ってた気がするけど無視します。 さ・て・と。 「サイトさーん♪…ってあら?」 振り向くともうすでに、そこにサイトさんはいなかった。 886 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03 12 06 ID HqL27GUU 「わーい!」 声は、廊下から聞こえた。 って!薄い上着一枚しか着てないのに! 慌てて声のする方向に駆け出す。 廊下に出ると、階段の方に向けて駆けていく小さなサイトさんが見えた。 ま、待って!あんな格好で外に出る気? とか思っていると違った。 サイトさんは足をつるんと滑らせて転んだ。 …そういえば、廊下お掃除したばっかりでしたっけ。 そして、そのままの勢いで廊下を滑る。 あ、あの方向は! がっしゃぁん! 廊下の隅っこに置いてあった、水の入ったバケツに激突して。 ばっしゃぁ! 頭から、バケツの水をかぶってしまった。 「うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 泣きじゃくる子供サイトをあやしながら、シエスタは中庭にいた。 「もう少し待っててくださいね、すぐお風呂沸きますから」 そこは才人の作った大鍋の風呂のある場所だった。 シエスタはべとべとになった才人の服を脱がせると、タオルで包んだ。 子供とはいえ裸でうろうろさせるわけにはいかないし、なによりバケツの水は不潔だった。 しかし才人本人にかかってしまった分はどうするわけにもいかず、才人の作った大鍋風呂に入れることにしたのだった。 才人は最初は泣きじゃくっていたが、シエスタが火をおこして湯を沸かすのに興味を持ったらしい。 「ねーねー、これなにー?」 火の加減を見ているシエスタのメイド服の裾をくいくいと引っ張りながらそう尋ねてくる。 「これはね、お風呂よ」 シエスタの回答を聞いた才人は、首をかしげる。 「おふろ?おふろはもっとつるつるしてるよ」 三歳の才人は、現代日本の合成樹脂のお風呂しか知らない。 だから、この大鍋のお風呂を見ても、それを『おふろ』とは認識できていなかった。 シエスタはくすりと笑うと、こう返した。 「でも、これはあなたが作ったんですよ」 「えー?うそだー」 三歳に退行している才人は、それ以前の記憶がない。 シエスタはそれを思い出し、にっこりと微笑む。 「まあ、そのうち思い出しますよ。 さ、そろそろいいころですよ」 シエスタはそう言って、才人を捕まえる準備をする。 この時期の男の子というものは、すべからくお風呂が嫌いだからである。 しかし。 887 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03 13 39 ID HqL27GUU 「わーい、おふろー!」 どっぽぉん! 盛大な水しぶきを上げて、才人はタオルを脱ぎ捨てて湯船に飛び込んでいた。 どうやら才人は、世にも珍しいお風呂好きのお子様のようであった。 そして、湯船の前で湯加減を見ていたシエスタは、飛び散ったお湯をひっかぶって濡れてしまったのだった。 「あー、べたべた…」 ぐっしょり濡れたシエスタを見て、才人は湯船の端から顔を出しながら言った。 「おねえちゃんもいっしょにはいろー」 言われずとも、元々そうするつもりであった。 こうなったからには、服を乾かすついでに一緒にお風呂に入ってしまおう。 シエスタはそう決めると、さっさと服を脱ぎ、風呂の脇に干すと。 才人の待つ、湯船に入ったのだった。 「わーい、いいおゆー」 才人は嬉しそうに湯船でバタ足などしている。 「こらこら、湯船で泳いだらいけませんよ」 シエスタはそんな才人を捕まえて抱き締める。 「やだ、およぐー」 腕の中で不満そうにする才人の額を、シエスタは指で小突いた。 「お風呂で泳いだらめっ、ですよ。 お風呂はつかるものです」 「…うちのママは『おふろにさんにんまでならおよいでもいい』っていってたもん」 …どういう教育してるんですかサイトさんのお母さん。 腕の中から逃げ出そうともがく才人を、シエスタは強く抱き締める。 すると、小さな才人の頭はシエスタの胸の谷間に埋まってしまうわけで。 「むぎゅ」 「おうちはおうち、ここはここ、ですよ」 「むー」 才人は少し不満そうにしていたが。 むにゅむにゅ。 シエスタの胸に埋まったまま、唐突にシエスタの胸を揉みだした。 「…なにしてるんですか」 「いいにおいー。やわらかーい。 おねえちゃんママみたいだ」 才人はそう言ってシエスタを見上げてにっこり笑う。 その笑顔はあまりに無邪気で屈託がなく、シエスタの母性をこれでもかと刺激した。 「…もう。しょうがない子。 いいですよ、サイトさんの好きにしてください」 888 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03 14 36 ID HqL27GUU シエスタが優しく才人の頭を撫でると、才人は、すぐに望みを言った。 「…おっぱい、すっていい?」 その言葉に、シエスタは赤くなったが、すぐに頷いた。 「いいですよ。ママのおっぱいだと思って、好きなだけどうぞ…」 シエスタの言葉に、才人はにっこり笑うと。 硬くなってきたシエスタの右の乳首に、吸い付いた。 そして、小さな両手で乳房を掴み、乳首をちゅうちゅうと吸い上げる。 シエスタの身体の奥に、いつもの愛撫によって感じる電流とは違う、甘い痺れが走る。 まるで、胸の奥から、何かが溢れてくるような感覚。 その間にも、才人は乳首を吸い上げ、時には歯で甘く噛み、手で乳房を揉みあげる。 「はぁ…ぁ…」 湯船の温度と湿気、そして軽い快楽の電流に翻弄され、上気したシエスタの喉が艶を奏ではじめる。 ソレと同時に。 じわ… 開いた左の乳首の先端から、何か乳白色のものが出てきた。 「…え?」 それは母乳だった。 どうやら才人の吸っている右側からも出ているらしく、才人は先ほどより念入りに、シエスタの乳首を吸い上げ、甘噛みしている。 さきほどの感覚の正体は、これだったのだ。 …そ、そんな…。私まだ、妊娠してないのに…。 それでも、左の乳首から零れる母乳で、湯船に白い斑が浮かぶ。 それと同時に。 シエスタの身体は、愛撫の時とは違う、放出の快楽を感じ始めていた。 「やだ…私…。 おっぱいあげながら…感じてるの…?」 才人の吸い上げと、自分の放出で感じる身体に、戸惑いを覚えるシエスタ。 …こんなんじゃ…赤ちゃんできたときに…。 おっぱいあげるたびに、えっちな気分に…。 じゅるるっ! 才人が一度に大量の母乳を吸い上げる。 「あ、ひぃ…! だめ、いっちゃう、私、おっぱいでぇっ…!」 シエスタはその吸い上げに耐え切れず、達してしまった。 889 :シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03 15 36 ID HqL27GUU 目を覚ますと俺はどこかの部屋のベッドの上にいた。 …ここはルイズの部屋じゃないな。 調度品がすっごい質素。『魅惑の妖精亭』の屋根裏部屋をほーふつとさせる部屋だな。 …ていうか。 変な夢を見たなぁ。 小さくなって、シエスタと一緒の風呂に入る夢。 しかも俺、シエスタのおっぱい吸ってんの。 …言っとくけど俺にそういう趣味はない。赤ちゃんプレイとか範疇外ですさすがに。 なんて考えてると。 ぎぃ。 部屋の扉がきしんだ音をたてて開いた。 そこから現れたのは、シエスタだった。 いつものメイド服じゃなくて、簡素な寝巻きを着てる。もう夜なのか? 俺は、夢のせいもあって、ちょっとこっぱずかしくてシエスタをまともに見れない。 そんな風にしていると、シエスタが歩いてきて、ベッドの隅に腰掛けた。 「…あの」 俺がどう声を掛けたもんか思案していると、シエスタの方から声をかけてきた。 なんだろう? 「…お、おっぱいが」 へ?おっぱいがどうしたんだ? シエスタは赤くなりながら続ける。 「おっぱいが、張って、苦しいんです…」 へ?ど、どういう意味っすかシエスタさん? 呆気に取られる俺の前で、シエスタはその薄黄色いワンピースの寝巻きの胸元を、がばっ!と開いた。 するってえとシエスタのぽよんぽよんがぽろんとこぼれるわけで。 でも。 シエスタのそこはいつもと違っていた。 いつもより大きくなった乳首の先端に。 乳白色の液体が、こぼれ出していた。 え?ナニコレ?マジミルクですか!? 俺が驚いていると、シエスタは続けた。 「さ、サイトさんが、吸ってください…。お願いします…」 そしてシエスタは、俺に向けてミルクがこぼれるおっぱいを、両手で持ち上げて突き出してきた。 訂正。 赤ちゃんプレイ大いに結構。 だって俺おっぱい大好きだからっ! それでは、いただきまーーーーーーーーーす!〜fin *追伸* シエスタのミルクが収まったあと、才人は逆にミルクを搾り取られたらしい。
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前ページ次ページユリアゼロ式 「お手伝い?」 「はい! 私、今までシエスタさんにはお世話になったからその……シエスタさんのお役に立ちたいんです!」 朝の起き掛けにユリアはルイズにシエスタのお手伝いをしたいと申し出たのだ。 「ふーん……まあ私もシエスタにお世話になってるし、いいわ手伝ってきなさい。でも迷惑をかけちゃだめだからね。」 「はい、もちろんです!」 ユリアは嬉しそうに敬礼した。 「お手伝いですよね……うーん……」 「お願いします! どうか私と一緒に……!」 ユリアは両手をあわせて頭を下げた。その姿を見てシエスタは思わず微笑んだ。 「わかりました。じゃあ一緒に昼食でも作りましょうか」 まずは食材を洗ってから材料の切り出しに取り掛かる。 シエスタは慣れた手つきで材料を切っていくのに対しユリアも上手く皮むきを行う。 ただ、ユリアは皮むきしかする事が出来ないのだが、その皮むきを一生懸命に行う姿は何か心にくるものがある。とシエスタは感じていた。 『ユリア100式マニュアル ダッチワイフであるユリア100式は皮を剥くのとコスるのは得意なのだ!』 調理が一段落ついたところでユリアはシエスタに聞いてみることにした。 「そういえば、一つ気になっていたことがあるんですけども……」 「はい、なんでしょうか?」 「シエスタさんのおじいさんってどんな人だったんですか?」 「それは………」 話が少し長くなるかもしれないから。とシエスタはユリアにはしばみ茶を淹れてくれた。ユリアもそれを口にする。 「おじいちゃんは私によく服を作ってくれました。 それを私によく着させてくれたんですけど、でもおじいちゃんが本当にやりたかったのはそういう事じゃなかったんです。」 「……シエスタさんのおじいちゃんがやりたかった事ってどんなことだったんですか?」 「この前お話したかと思いますが……ダッチワイフを作ることだったんです。」 ユリアは口に含んでいた茶をシエスタの顔面に思いっきり吹いた。 「すいません! びっくりしちゃってつい……」 「いえいえ、驚かれるのは普通のことだと思いますよ。茶を吹かれるのは予想外でしたけど。」 シエスタとユリアは一旦コップの中にあるはしばみ茶を全て飲み干し、喉が渇いたら一旦休憩して、決して話している途中に口に何かを含まないようにした。 シエスタの頃には祖父はダッチワイフ作りを断念し、村の小さな娘達に服を作ってあげるのに専念していたそうだ。 「その時、細かい嗜好の差はあれどそれは二次元の中だからこそ許されるものであって、 二次元がないこの世界だからといって肉親の立場を利用して三次元に手を出しかけている自分の浅はかさが恨めしい。と言ってよく私に服を着せてあげながら嘆いていたんです。」 「ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい! いっ、今『二次元』って」 「はい。言いました。私もよく意味はわからないままなんですけど………」 「いいか、シエスタ。世の中にはリアル幼女に目を向けて興奮する輩どもがいるが俺はそういうのとは違うんだぞ。」 「うん。」 シエスタは料理上手な祖父が淹れてくれたはしばみ茶を飲みながら祖父の熱い話に耳を傾けるのが日課になっていた。 シエスタの祖父は彼女に対しロリ好きのオタクついて熱く語っていた。 「ロリ好きな人の中にも細かい嗜好はあってしかるべきだしそれは二次元で楽しんでこそ許されるものであって、 リアル幼女と触れ合えるというだけで嬉々とするこだわりのないオタクは嫌いなんだよ。」 「うんうん。」 よくわからない単語だらけでこれまで何十回と聞いた話であったが嬉しそうにシエスタは頷いた。 彼も嬉しそうに頷く。 「そうだなあ。俺のこういう話をまじめに聞いてくれるのはシエスタだけだよ。いやあ嬉しい、嬉しいなあ。」 祖父はシエスタの頭を嬉しそうに撫でた。シエスタも思わず目を細める。 「シエスタは大きくなったら何になりたいんだ?」 「私、おじいちゃんがいつも言ってる"メイドさん"になる!」 この時シエスタは8歳。この世界に身を投じることを早くから決心していたようである。 「でも、おじいちゃんの言ってる"メイドさん"と皆が言ってる"メイドさん"って何か違うような気がするんだけど……」 祖父ははしばみ茶を一口で飲み干してからこういった。 「いいかシエスタ。もしシエスタがメイドになったら自分に向けられる好奇や侮蔑、そういった視線に晒されて悩むかもしれない。 でも、この世界には絶対自分のことを大切にしてくれるご主人様がいるんだ。ご主人様に巡り会えたらその人を大切にしろよ。」 「……うん! なんかよくわかんないけどわかった!」 「そ、そうか……ははは………」 祖父は困ったように頭をかきながら苦笑したのであった。 「……で、今のシエスタさんがいると。」 「はい。確かに私のおじいちゃんは変わり者でしたけど、面倒見はいいし、料理は上手いし、裁縫も上手だし、村の皆からは好かれていたんですよ。」 どうやらシエスタの祖父は悪い人ではないらしい。 そうこうしてる間に昼食が完成した。 「わぁ………」 思わず感嘆の声を上げるユリア。シエスタも満足げに微笑んだ。 「これがおじいちゃん直伝の料理のヨシェナヴェです。」 中にはあの日本で寄せ鍋と呼ばれているものが入っていた。 鍋料理は食べたことが無いユリアだったがなぜか知らないが、懐かしさを感じていた。 「ご馳走様でした!」 「いえいえ。またいつでもいらしてくださいね。」 ヨシェナヴェの味は絶品だった。口の中に広がるダシ、食材の瑞々しい食感、身体の芯まで温まるような感覚。 今度はルイズさんにこの料理を作ってあげたい……とユリアは思うのであった。 「結局あのことはユリアさんでもわからなかったのか……っていうか教えてくれませんでしたし。」 シエスタは小さなため息をつく。 『シエスタ。俺はな、二次元の女の子と愛でるのが夢だったんだ。 でも俺はそれを叶えることが出来そうにない。 だけどもし、メイドロボやダッチワイフにお前が出会ったとしてもそれを軽蔑や偏見のまなざしで見るのはやめてくれ。 メイドロボやダッチワイフは性交渉で愛するだけが目的ではない。愛されることもまた目的なのだよ。』 「メイドロボとメイドの違いってなんなんでしょうかね?」 シエスタは一人そんなことを夕焼け空に向かってつぶやいた。 こはるびよりの村瀬貴也がシエスタの祖父 前ページ次ページユリアゼロ式
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前ページ次ページとある魔術の使い魔と主 次の日、当麻は朝の日差しを浴びて、目が覚めた。昨晩の疲れがあったせいか、いつもより多く寝てしまったらしい。 うまく働かない思考が、『この状況はまずい』と判断する。寝坊してしまったら、主から罰を受けてしまうのだ。 慌てて毛布を跳ね飛ばし、ガバッと起き上がる。ルイズのベッドの方を見るが、毛布に体全体を覆いかぶさっているためか、顔が見えない。 ともかく、まだ主は起きていないらしい。当麻は内心安堵しながらも、いつも通り起こそうとしたが……。 そこには誰もいなかった。 「あれ……?」 毛布の中に、いるはずの人間がいない。当麻を寝かせたまま、どこか外へ行くような少女ではない。 首を傾げてうーんと唸る。神隠しにあったりとか、宇宙人にさらわれたというオチはないと思う。 となると、昨日の夜に何かあったはずだ。当麻はまだ真新しいはずの記憶を掘り返す。 あ、と思わず口に出てしまった。そうだ、確かあの日の夜は―― 『どしたルイズ、寝れないのか?』 『うん……なんだか……』 『なんか様子がおかしくないか?』 『ううん、大丈夫。ねえ、トウマ?』 『ん?』 『わたし、シエスタの所へ行ってもいいかな?』 『へ……? ま、まあいいんじゃないのか』 『ありがと』 シエスタの所へ行った事を思い出した当麻は、どうするべきか悩んだ。 (まあシエスタがなんとかしてくれるだろ) しかし、思いの外早く結論にたどり着いた。 少年は全てをメイドに任せて、空かした腹を埋める為、朝食へと向かった。 (うーん……) ほぼ同時刻、同じように朝の日差しを浴びたシエスタは、意識を現実へと戻した。 しかし、昨日の疲労が拭いきれないのか目を開こうとはしない。 趣味が昼寝の彼女は、時折そうやって寝過ごす日が多々あった。 後数分……、とお決まりの言葉を自分に言い聞かせ、再び夢の中に入り込もうと寝返る。 「……すう……」 その頬に、かすかな吐息がかかる。不思議な事に甘く、いい匂いであった。 「あ、れ?」 小さいが、ここは自分のベッドである。それならば誰かが紛れ込んだのだろうか? 誰だろ、と思いながら仕方なく目を開けてみると、 ネグリジェ姿のルイズが隣に寝ていた。それも、吐息のかかるほどに近い場所で。 普段とは違う、 繊細可憐な、安らいだ寝顔がそこにはあった。 「へ……?」 予想外の人物に、しばらく呆然と見つめた。疑問と驚きが彼女の思考を妨げる。 「う、ん……」 すると、シエスタの視線に気付いたのか、目を覚ました。虚ろな瞳はしかし、何の迷いもなくシエスタを向いていた。 「…………」 「…………」 エレベーターに閉じこめられたような気まずい雰囲気が場を支配する。 耐えきれなかったのか、シエスタが口を開いた。 「えっと、おはようございます」 「おはよ」 寝た状態で、とりあえず挨拶をする。そんなシエスタに、ルイズも返事をしたが、なぜか顔を赤らめた。 また沈黙が支配されそうになったその時、ルイズは上半身だけ立ち上がる。乱れた髪がばさばさっとその肩に降りかかった。そして、恥ずかしがるように手をもじもじさせた。 つられて、シエスタも寝転んだ態勢から女の子座りへと変える。 「あのね」 「な、なんでしょうか?」 普段とは違う口調に、シエスタは僅かばかりの不安を抱いた。 シエスタとルイズは敵対関係となっているのだ。なのに今は違う。どちらかというと、仲のいい親友みたいな感じのように、正反対のイメージが持たれる。 そんなシエスタの事はお構いなしに、ルイズは自分の内なる思いを伝えた。 「あのね……わたし夢を見たの……」 「夢、ですか?」 コクリと頷いたルイズは続けた。 「シエスタとわたしが仲良く楽しく過ごしている夢」 そう言うと、ルイズは両手を使ってシエスタの手を握る。 思わぬ不意打ちに、シエスタの顔も赤く染まる。ドキッ、と心臓が跳ね上がった。 「え? え?」 「わたし、なんで自分の気持ちに気がつかなかったんだろう……」 「あの……、ルイズさん?」 「手を握るだけでこんなにもドキドキするなんて……」 言葉のやりとりがうまくいかないので、シエスタは困った。いつもと違う態度に、何事かと思ってしまう。 しかし、原因がわからない。昨日の事件は、急にルイズの機嫌がよくなった為に終わったのだか、まさかそれが理由ではないはずだ。 と、突然ルイズがこちらに飛びかかってきた。腰に両手ががっちりと回されたので、そのまま押し倒される。 「へ? へ?」 自分に覆いかぶさるルイズを見上げているシエスタは、カチコチに凍り付いている。 「えっと、あの……ええ!?」 何を言えばいいのかわからない。ルイズとシエスタの距離は、目と鼻の先であった。 「わたし……シエスタのことが好き、大好き……」 そう言うと、顔を近づける。否、顔のもっと細かい場所。そう、唇である。 ハッと気付くシエスタ。逃げようとするが、なにせルイズが馬乗りとなっているのだ。どうしようもない。 「あ、あの。ルイズさん! ちょ、ちょっと……あ……待って……ん……」 シエスタの努力も空しく、二人は唇を重ねた。 「おかしいですよね!?」 「いやまあ……、そりゃ普段とは違うよな」 シエスタが涙目になりながら必死に当麻に訴えた。 全てシエスタに任せてしまった当麻だからこそ、苦笑いを浮かべる。 時刻は昼間、当麻とシエスタは再びヴェストリの広場にいた。 あの後、トイレと偽って脱出をはかったシエスタは、当麻と再び出会う事ができた。 そして今まで起こった状況を一から、わかりやすく説明をする。 もっとも、 「うう……もうお嫁さんにいけないかも……」 どこまでやったのかはわからない。 しゅんとうなだれる。ここまで落ち込まれると、なんとかしなければならないと思えてくる。 「うーん。しかしルイズがどうしておかしくなったか、だよな」 「それについてなんですけど……」 シエスタは思い出すかのように応えた。 「心をどうにかしてしまう魔法の薬があるって聞いたことがあるんですけど、それじゃないんでしょうか?」 「魔法の薬……ねえ」 典型的な漫画等のお決まりを出された当麻は、胡散臭そうな目つきでシエスタを見る。 「わ、わたしだって噂で聞いただけですし……、でも、あったとしてもミス・ヴァリエールがそんなの飲むわけがないし……」 シエスタの顔がみるみる内に赤く染まっていく。 まあここで疑いをかけても仕方ない。とりあえず当麻はそれがある物だとして昨日の一件を思い出す。 その時だった。 シエスタの背後で、ルイズが睨みつけていた。その目はまるで獲物を逃がさないようにぎらりと光り輝いている。 タチサラナイトコロス そう言っているような気がした。 「……あ、と。ちょい用事があったから行くな。何かわかったらすぐ連絡すっから」 「え? あ、はい……わかりましたー」 命の危険を感じた弱者は、強者の言うことを聞かなければならない。当麻は成す術なくシエスタから離れた。 直後、シエスタの悲鳴が聞こえたような気がした。 前ページ次ページとある魔術の使い魔と主
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588 :サイト争奪杯〜シエスタの場合 :2006/12/25(月) 18 52 22 ID VG6LTYap 才人が掲げた札に書かれていたのは・・・・ 「・・・決まりました! 優勝はシエスタです!!」 「へへーん、見ましたかミス・ヴァリエール。私が本気を出せばざっとこんなもんです」 何をどう本気を出したのか分からないが、得意満面でルイズに言い放った。 「う、うぁ、うぅぅぅ・・・」 怒っているような悲しんでいるような、よく分からない顔をして ルイズは地団太を踏んだ。 あの馬鹿犬うううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! せ、せっかくご主人様がこ、こ、こ、ここまでしてあげているって言うのにぃぃっ こ、こ、これはも、もも、もうお仕置きが必要なようねぇぇぇぇっ ・・・・・訂正、脳みそ沸騰中、怒り100% 「それでは、サイトさんお借りしていきますね、ミス・ヴァリエール。 あ、所有権を手に入れたから、もう断らなくてもいいのかしら? それじゃあタルブヘ行きましょう、サイトさん」 所有権て、才人は物じゃないだろう。 シエスタは才人を強引に引きずっていって、馬車に乗り込んだ 「帰ってきたら覚えてなさいよおぉぉぉ馬鹿犬ぅぅぅぅ!!」 あの顔みたいのを昔京都で見たなぁ、たしか、金剛なんたらって・・・ 遠ざかってなお他を圧倒するオーラを発しているルイズを見つめて 才人は現実逃避を決め込んだ。 589 :サイト争奪杯〜シエスタの場合 :2006/12/25(月) 18 53 43 ID VG6LTYap 「えへへ、ようやく二人きりになれましたねサイトさん」 そういって才人の腕に絡み付いてくる。 才人は腕にくっついてくるふたつのマシュマロを感じた。 「あ、あのシエスタさん?」 「あ、もちろん当ててますよ、安心してください」 嫌なにを安心すればいいの、シエスタさん。しかもこ、この感触はぁぁ 「ね、ねぇ今もしかして、その、下に」 「・・・前に言ったじゃないですか、この格好だと何もつけられないって」 シエスタは終了とともにとっとと移動を開始したため才人仕様のセーラー服姿の ままだった。 やばい、この状況は非常にまずい。セーラーって結構薄いから ほぼ直接当たってくるし、若干透けて、見えそう。耐えろ、耐えろ俺の理性。 才人が脳内K−1を開催しているときにシエスタがKO必至の一撃を繰り出した。 「・・・な、なんでしたら、触って確かめてみますか?」 その言葉は才人の理性ごと脳天を打ち砕いた。 「い、いいの?」 「・・・はい、サイトさんなら」 そういうと、才人の腕から身体を離し、顔を真っ赤にして目を閉じて天を仰いだ 「い、いつでも、どうぞ」 「そ、それじゃあ」 才人はついさっきまで自分の腕にくっついていた双丘にゆっくりと右手をのばすと 割れ物を扱うようにやさしく揉み始めた。 590 :サイト争奪杯〜シエスタの場合 :2006/12/25(月) 18 55 15 ID VG6LTYap 「んっ・・・あ・・・やぁっ」 力を入れるたびに小さく痙攣するシエスタを見て才人は目の色を変え 一旦手を離すと、裾から一気に中に手を入れた 「ふぇ・・・? え・・・やっっ・・・・はぁ、そこっだめっ」 「もう硬くなってるんだ、ここ。まだ少ししか触ってないのに」 「そ、それ、はっ・・・そのっっんっ」 才人は意地悪そうに笑いながら双丘の先の突起をつまみ上げる。 「その・・・? 何かな、ちゃんといってごらん? 言わなきゃわかんないよ?」 「や・・・あっ サイトさんのっっ、い、いじ・・・いじわ、るぅぅ」 問うあいだも、才人は胸を責め続けるのをやめようとしない。 「言えないのかな? いけないなぁ、そんな悪い子にはおしおきだな」 そう言って、開いている方の手で膝上までしかないスカートをめくりあげた。 「なんだ、こっちももうこんなになっちゃってるんだ、イケナイ子だな でも、ほんとになんにも履いてないんだねぇ、イスまでぐしょぐしょじゃないか」 そういうと、才人はその濡れそぼった入り口をこね始めた。 「あっだめぇ・・・んんっ・・・」 言葉に反して、更に下の口からは蜜があふれてくる。 「また濡れてきたな、本当にシエスタは悪い子だな、ん?」 「は・・・いっ・・・私・・はっ・・・はぁん・・・い、いけない、悪い子です・・・ だ、だから、たくさんおしおきしてぇっ」 「ん、よし。よくいえたな」 同時にこねまわしていた指を一気に二つ中へ押し込んだ 「あ、あああああぁぁんっ」 才人はぐちゅぐちゅと音がするようにわざと空気が入るように激しく掻き回した。 「やっ・・・はあああぁぁっっ・・・サイトっさんっっ・・・は、はげしっっっ」 「いいよ、好きなときにイっても」 才人は中の締め付けが強くなったのを感じて、すかさず三本目をねじ込んだ。 「・・・えっっやぁっだめぇっ・・・きっつ・・・」 才人は三本の指を泡立てるように蠢かした 「も、もうっだめっ・・・イっちゃうぅぅっっっっ」 才人は充血しきった小芽を取り出すと、親指で強くこすりあげた。 「あっもっもう・・・・・だめええぇぇぇぇっっっっっ!!」 才人の手に大量に蜜を吹きかけてシエスタは、才人にしだれかかった。 591 :サイト争奪杯〜シエスタの場合 :2006/12/25(月) 18 56 22 ID VG6LTYap 「はぁっ・・・はぁっ・・・うっ・・・ぐすっぐすっ」 しゃくりあげはじめたシエスタを見て才人は正気に返った。 「あ、あの、シエスタ? ごめんね、ちょっとやりすぎた・・・かも」 才人はあわてて亀裂に刺さっている指を抜いたが シエスタは紅潮した顔と涙目できっと睨んできた。 「かも、じゃありません! ひどいですサイトさん!! あ、あんな・・・・・・あんな激しくっっ」 「あ、や、だからごめんって」 「だめですっ仕返ししちゃいますから!!」 そういうが早いかシエスタは才人のズボンのベルトを外すと才人自身を引きずり出した。 「ほら・・・もうこんなに・・・」 うっとりとその限界まではりつめたものを見つめると、根元まで一気に咥え込んでいく。 「う、うわ、シエスタっ!?ちょっまっ」 才人はシエスタを抑えようとするが、シエスタはおいしそうに咥えて離さない、 それどころかどんどん激しさを増していく。 「まって・・シエスタっ・・・ちょっまずいって」 「ん〜? いふれもらしていいんれすよ〜?」 声の振動が刺激となってどんどん才人を昂ぶらせていく。 「ちょ、しゃ、喋るなって、出ちゃうからっ」 「いいれすよ〜きれくらはいよ〜」 「うあっだめだっっでるっっ」 才人はシエスタのあたまを掴んで自分の怒張を喉奥まで押し込むと 自分の欲望を思いっきり吐き出した。 「んっんん、んくぅ・・・さいほはんたくはんらしまひらね」 口の中いっぱいの白濁液をおいしそうに舌で転がすシエスタ。 「ん、ん〜・・・んくっんん・・・・・・ふぅ・・・ごちそうさまです」 そんな扇情的な情景を間近で見ていた才人はすぐさま元気を取り戻した。 「あは・・・まだ大丈夫そうですね、それじゃあ・・・こんどは・・・」 そういうと、シエスタはスカートをたくし上げて 「こっちでも・・・お願いしますね」 592 :サイト争奪杯〜シエスタの場合 :2006/12/25(月) 18 58 48 ID VG6LTYap シエスタは、才人に馬乗りになって、自らのぐしょぐしょの割れ目に あてがうと一気に飲み込んだ。 「あっ・・・はっ・・・はぁん。さ、サイトさんの・・・おっきい・・・」 暫く味わうようにじっとしていると、大きくグラインドし始めた。 「んっ・・はっ・・・サイトさんっっ・・・気持ち・・・いいっっ」 「い、いいよっ・・・シ、シエスタっ」 赤ん坊のように才人は目の前のマシュマロにかぶりついた 「い、いい・・ん・・・あ、はぁ・・・あたま・・・おかしくなりそうっっ」 パンパンと肉を打つ音とぐちゅぐちゅといった液体の絡まる音が馬車の中に響く 「シエスタっ俺もうっ・・・」 「なっ、ナカに来てぇっっ・・・いっぱい出していい・・・です・・・からっっ」 「い、いくよっ!!」 シエスタの中で一際怒張が大きくなると どぷ どぴゅっ ぶびゅるるうっっ 白い迸りがシエスタの子宮のなかを満たしていく。 「あ、あはぁっ、いっぱいでてるううぅぅぅぅぅぅっっっ」 射精の勢いでシエスタも意識が真っ白になる。 シエスタが目を覚ますと、才人に肩を抱かれて寄りかかっていた。 「あ、目ぇ覚めた?」 まだ、おなかにはなにかが入っている感触がある。それを感じながら シエスタは愛しい人を見つめて言った。 「ね、サイトさん。村についたら・・・また、たくさん続きしましょうね」 才人の冬休みは、まだまだ始まったばかりである・・・ が、この後、シエスタ家で最大の修羅場があることを才人はまだ知らない・・・・ < Ver.シエスタ Fin? >
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前ページ次ページゼロの氷竜 ゼロの氷竜 三話 日が傾き、夕闇の迫るトリステイン魔法学院。 学院に戻ってすぐ使い魔との付き合い方、使い魔のしつけ方について注意を受けたルイズのクラスメイトたちは、思い思いの場所、思い思いの形で使い魔との時間を過ごしていた。 主とさして変わらない大きさのモグラに、青銅のゴーレムで掘り出したミミズを与える金髪の少年。 捕らえたネズミを風で巻き上げ、フクロウに与える丸みを帯びた少年。 水たまりのような池で泳ぐカエルを、どこか引きつった表情で見ている金髪の少女。 空色の髪の少女は日陰で丸くなる青い竜にもたれながら本を読んでいる。 赤毛の少女は小さな炎を生み出しては、燃えさかる尾を持つ巨大なトカゲに食べさせている。 だがその表情はどこか上の空だ。 学院から出るまでと戻ってきてからの髪の薄さが違ったように見える教師は、生徒たちが使い魔と仲良くしているのを微笑ましく見ながら、時折儀式を行った草原の方を眺めている。 ところ変わって学院の厨房では夕食の時間が迫り、戦争が始まっていた。 「下拵えは!?」 「あと少しです!」 「馬鹿野郎!! その虫食いはまかない用だ、戻しとけ!!」 「スープ大丈夫です!!」 「オーブンの準備は!?」 「鳥でも豚でも問題ありません!!」 「よーし、頃合いだ!! スープから盛って出していけ!!」 「わかりました!!」 数十人がせわしなく動き回り、怒号が飛び交う戦場の中、憂いを含んだ表情を浮かべる一人のメイドがいた。 メイドの名前はシエスタ、使い魔召喚の実技から一人だけ戻らないルイズとはいささかの関わりがある。 時はさかのぼり、ルイズの入学から二ヶ月ほど経っていたある日、夜風に当たろうと外に出たシエスタは馬小屋の陰、月の光の当たらないそこからすすり泣く声を聞いた。 顔を覗きたくなる衝動に耐え、シエスタはそっとそこから離れようとした。しかし足下の小枝に気付かず、それを踏み折る音を泣き声の主に聞かれてしまう。 「誰!?」 「あ、いえ、動かないでください」 シエスタの声に、月明かりの元に出て行こうとした泣き声の主が止まる。 「あの、私はあなたが誰かわかっていません。あなたも、私が誰かわかっていないと思います」 その言葉に、泣き声の主は再び馬小屋の陰に戻る。 「私にはたくさん家族がいます。だから、実家にいたでは時々誰かの泣き声を聞きましたし、私も夜にこっそり泣いたこともあります」 馬小屋の陰からは何の言葉もない。 シエスタは自らの言葉を継ぐ。 「だから、そういうときには誰かに見られたくないって気持ちになります。だけど」 「だけど?」 小さなつぶやきだった。 シエスタは口元に笑みを浮かべる。 「だけど聞かれたくないと思いながら、誰かに聞いてほしいとも思うんです。多分、少し気持ちが楽になると思うんです」 シエスタの、誰かに話しかけるような、どこか独り言のような言葉は、馬小屋の陰にいる誰かにも届いていた。 「でも、誰に話したかわかってしまったら、その人と次に会ったときにとても恥ずかしくなったりすると思うんです」 互いが誰か、知らない方がいい。 シエスタが言外に込めたメッセージは、正しくその言葉を聞いた誰かに伝わったようだった。 「私の」 小さな声はそっと話し始める。 「私のうちはとても大きいの。そしてお父様もお母様も、とても立派な方たち。……厳しいけれど」 最後の言葉に、シエスタは音に出さずに口元をほころばせる。 「私は小さな頃からずっと教育を受けてきたわ。二人のお姉様は、二人ともその教育に恥じなかった。だからお父様とお母様の子供であるなら、それは絶対にできるはずのことだった」 小さな声が、さらにトーンを落とす。 「でも私はそれができなかった。学院に来れば、できるかも知れないと思っていた。いいえ、できないわけはないと思っていた。でも、それからもう二ヶ月が経ったわ」 シエスタは声の主に見当がついていた。 いつもどこか不機嫌そうに学院を闊歩し、時折クラスメイトに野次を飛ばされている。 自分たちメイドや料理人が何かミスをしたときには、烈火のように怒り始めるため、シエスタの仲間内の評判はあまりよろしくない。 「今でも、私はそれができることを信じてる。信じてるの」 言葉尻に、小さな嗚咽が混じった。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 国政も左右するといわれる名門、ヴァリエール公爵家に生まれながら魔法を使うことができない。 口さがない一部の同僚や学院の生徒は魔法が使えない『ゼロ』とまでいっている。 「お、お父様やお母様もはじめは励ましてくれた。姉様たちに比べて少し時間がかかるだけだって。ちょっとコツをつかむのが遅いだけだって」 少ししゃくり上げながら、言葉は続く。 「でもそのうちお父様もお母様も励ましてはくれなくなった。少し悲しそうに、でも私を安心させるために笑顔を浮かべるだけになった」 シエスタ自身、メイジに対する鬱屈した感情はあったため、ルイズに好意的だったわけではない。 だがその言葉を聞き、様々なこと、学院の先生方に熱心に質問をしていたり、森の中でこっそり魔法の練習をしていたり、『ゼロ』が、という前置きをしながら同僚が教えてくれた、日付が変わるまで図書室にこもっていたことなどを思い返せば、シエスタのわだかまりは霜が日を浴びたように溶けていく。 「わ、わたし、私は」 感情があふれてしまったのだろう。 声はとぎれとぎれになり、やがて押し殺したような泣き声が聞こえた。 「私は昔、失敗をしてばかりでした」 シエスタは我知らず話を始めた自分に少し驚いた。 「何度も同じ失敗を繰り返して、偉い人たちに怒られ続けました」 だがその言葉によどみはない。 「時には手で打たれたり、鞭で打たれたりしました」 嗚咽の声は小さくなっていた。 シエスタの話は続く。 「でも、ある人が言ってくれたんです。お前みたいに不器用なやつは見たことがない。ただ、お前みたいにひたむきなやつも見たことがない」 やがて嗚咽は聞こえなくなっていた。 「俺も昔は失敗ばかりしていた。だが、ある人が言ってくれた。失敗もしないやつに何ができる、とな。誰でも失敗するもんだ。だがそれでくじけていたら何もできなくなる。特に、お前みたいに不器用なやつは」 シエスタはその言葉を思い返しながら、空に浮かぶ二つの月へ視線を投げる。 確か、あの夜もこんな風に二つの月が見えていた、と思いながら。 「それを聞いたとき、その人は肩の力が抜けたっていってました。私も、それを聞いたときに自分の肩が少し軽くなったような気がしたんです」 シエスタは昔を思い出し、少しにじんでいた視界をその手でぬぐう。 「私とあなたが一緒かどうかはわかりません。でも、あきらめたらおしまいですよ?」 学院の外、森を抜けた風が学院へ入る。 ささやき声のように足下の草を揺らし、風は吹き抜けていく。 ふっと息を吐き、シエスタは馬小屋にもたれながら座り込んだ。 泣き声も、嗚咽も聞こえなくなっていた。 どこか気持ちのよい静寂に、シエスタはそっと目を閉じる。 しばらくして、草を踏みしめる音が聞こえた。 シエスタは聞き耳を立て、足音が離れてしばらくしたら、私も部屋へ戻ろう、と考えた。 不意に、月明かりが遮られる。 驚いたシエスタが見たのは、月明かりに照らされる桃色がかった金色の髪。 逆光で表情がいまいち判然としないが、目元にはこすったような跡がついていた。 よもや姿を見せるとは思っていなかったシエスタが何も言えずにいると、目の前の人物が怒ったような表情を浮かべ始める。 平民であるシエスタは、貴族の怒りというものをよく知っている。 よく知っているがため、シエスタの顔は青みを帯び、その口はかすかに震え始める。 「あなたの名前は?」 ルイズの言葉に、シエスタは答えを返すことができない。 「耳が聞こえない訳じゃないでしょ。名前は?」 わずかに、ルイズの顔が紅潮している。 「は、はい! あ、あの、シ、シエスタと申します」 震える声で答えたシエスタを見ながら、ルイズは視線をさまよわせる。 なんであんなことを言っちゃったんだろう、謝って離れれば良かったのに。 シエスタの頭の中は後悔だけが広がっていた。 「あ、あの、あのね」 「は、はい!」 「あの、……ありがとう」 耳どころか首筋まで真っ赤に染めながら、礼の言葉を口にしたルイズに、シエスタは何の反応もすることができなかった。 思考が止まってしまったシエスタを尻目に、ものすごい恥ずかしさを感じていたルイズは慌てるように自らの言葉を継ぐ。 「で、でも勘違いしたら駄目よ!? 貴族にこんなこといわれたからって調子に乗ったらひどい目に遭うんだから!!」 自分の励ましに対し、礼を言われた。という極々単純なことを、シエスタはようやく飲み込めた。 そして焦りながら言葉を重ねるルイズの、言葉とは裏腹なシエスタへの気遣いに、胸が温かくなるのを感じた。 「はい。差し出がましいことを言いまして申し訳ありませんでした」 謝罪の言葉を口にしながら優しく微笑むシエスタに、ルイズは改めて礼を口にした。 「ありがとう、シエスタ」 二つの月だけが、二人の少女の微笑みを見ていた。 その日から、ルイズは学院の使用人たちに対し、ほんの少しだけ優しくなった。 その変化に気付いた使用人は一人だけだったが。 そしてルイズは、時折シエスタと話をするようになる。 学院の中でルイズの笑顔が現れたことに気付いた人間は、とても少ない。 その笑顔を受けるシエスタ。 ルイズを仇敵と称しながら、どこか暖かい視線で見つめるキュルケ。 言葉少なく、何を考えているかわからないといわれながら、鋭い観察眼を持つタバサ。 授業にとどまらない真面目さを持ちながら、成果を伴うことができないルイズを心配するコルベール。 そして学院の様々な場所を学院長としての責務と、ほんの僅かの、……僅かの、……多少の、……ある程度の、……半分程度の趣味を含みながら学院内を見回っているオスマン。 時は使い魔召喚儀式の前日に進む。 使い魔が召喚できなければ、進級ができなくなる。 その話を仲間から聞いたシエスタは、夜こっそりと学院寮に向かう。 緊張で眠りにつくのが遅くなっていたルイズは、小さなノックの音に気付く。 「誰?」 少しとげのある誰何の言葉に、扉の向こうからは返事がない。 すっと息を吸い、言葉を叩きつけようとしたルイズははたと気付く。 「……シエスタ?」 沈黙が、肯定を表しているように思えた。 「あ、あの……」 話し始めようとしたシエスタは、何の言葉も用意していなかったことに気付く。 床を見て、扉を見て、廊下の先を見て、また扉を見る。 「が!」 瞬間的に大きな声が出てしまい、声を出した本人と、声を聞いた人間は同時に驚く。 一泊の沈黙があり、シエスタは小さな声で一言だけを伝える。 「頑張ってください」 すっと緊張が解けたことを感じ、ルイズは同じような小さな声を扉の向こうに投げた。 「……ありがとう」 互いの姿が見えない二人の少女は、それでも互いが同じように微笑んでいることを確信していた。 メイドとしての教育の成果で、足音を立てずに寮を後にするシエスタ。 緊張が解けたことで睡魔にあらがうことができなくなったルイズ。 それは使い魔召喚儀式の成功を暗示しているように思えた。だが今、シエスタは不安げな表情を隠すことができない。 ルイズのクラスメイトは全員戻っているにも関わらず、ルイズの姿がなかったからだ。 昼食の直後、安全のために開けた草原へと出かけるルイズたちの姿を見送ったシエスタは、午後のお茶の時間頃に戻った生徒たちの中に桃色がかった金色の髪を持つ少女の姿がないことに気付いた。 だが、シエスタはルイズが他の生徒よりも時間がかかるのではないか、とも思っていた。 だからすぐに心配をすることはなかった。しかし空が朱に染まり、夕闇が迫ってもルイズは戻らない。 軽い焦燥が、深刻な憂いに替わるには十分な時間だった。 普段と違うシエスタの姿に、仲間たちは声をかけることをためらう。 だが、 「シエスタ!!」 「はい!?」 「仕事だ」 厨房を預かる料理長、マルトーが声をかける。 声が大きく、手の早い彼が、実は非常に優しい人間であることを、かつて励まされた経験を持つシエスタは知っている。 「……はい!」 視線だけでマルトーが心配していることに気付いたシエスタは、笑いながら元気に返事をした。 そう、大丈夫。 あの人はきっと立派に使い魔を召喚している。 食堂へスープを運び始めたシエスタは、その後ルイズから歓喜に満ちた報告を聞くことになる。 だがその場には二人と一匹ではなく、三人の人間がいることを、シエスタはまだ知る由もない。 前ページ次ページゼロの氷竜
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その後、ルイズたちはシエスタの実家に招待されることとなった。 昼食を食べ損ねた彼女たちの腹の音の合唱に、シエスタが同情したからである。 ルイズたちが、シエスタの家の中に入り、鳴り響いたお腹をなでている間。 シエスタは自分の父親を懇々と説得をしていた。 彼女の家は、広場から見て『魅惑の妖精』の奥に、隣接するように建てられていた。 シエスタの父親は、 「そうはいってもね、シエスタ。家の母屋は店とは違って、貴族様をお泊めするよ うなつくりじゃないことはお前も知っているだろう。何か粗相があったら、私達 は責任をとらなくちゃいけない」 「それは大丈夫ですわ。シエスタの父君」 キュルケが、彼女の赤い髪を父親の型に触れさせながらいう。 おそらく、父親には彼女がつけている香水の香りに惑わされていることであろう。 キュルケはさらに、シエスタの父親にしなだれかかって見せた。 「ルイズもそう思うでしょ?」 「え? 私……は別にかまわないけど。平民と一緒に寝ることは慣れているし……」 ルイズのその言葉に、シエスタの父は半ば驚いた様子で、 「そ、そうですか? ならば良いんですがね……」 とつぶやくように言った。と、いうか、自分に言い聞かせた。 彼はルイズ言葉を、何か別の意味に捉えたようだ。 彼は、小さな独り言で、貴族のモラルや青少年の性の乱れを嘆き始めた。 「う~ん。トリステインの学院がそんな風紀の乱れた場所だとは知らなんだ…… シエスタの貞操は大丈夫だろうか……?」 「お父さん?」 「なんだ、シエスタや、突然に。父をあまり驚かせてくれるな」 「今日、露伴さんたちを家に泊めてもいいでしょ?……」 シエスタの親父は、わが子の言い放った言葉の、ある単語を心に深く刻み込んだ。 シエスタについた悪い虫は、『ロハン』というのか…… 彼はさらに踏み込んだ疑問をも、心の閻魔帳に書き込んだ。 俺のみたところ、やつは平民のようだが? シエスタの父に、そのような思いで見られていることにはついぞ気づかず、岸辺 露伴はシエスタの家の間取りを好奇心丸出しで観察していた。 「これはすごい! 日本様式にスゴク似ていながら微妙に違う…」 彼の目は、半ば狂気の色を帯びている。 露伴は、縄の物指しを胸ポケットから取り出し、手当たり次第に調度品の大きさ を測っている。 「見ろ! この壷なんか、まともな日本人には決して真似できないセンスだ。 このエセジャポニズムが大変すばらしいぞ!」 感動した様子で叫ぶ露伴。 それを見たブチャラティは、彼らしく、親しい友人の父親に語りかけるように、 シエスタの父親に話しかけた。 ため息をつき、疲労の色を顔に隠さずに。 「その、なんだ……色々とご迷惑をおかけします……」 その言葉には、シエスタが笑顔で応対した。 「いえ、このくらいは大丈夫です。厨房でのマルトーさんよりはマシです」 シエスタにとっては、露伴の行動は想定の範囲内のようだ。 それにしてもこのシエスタは。ずいぶんと人間関係で苦労しているようである。 使い魔二人と、シエスタの父親の間に、多様気まずい空気が霧のように発生した。 それを察知したシエスタが、とりあえず父親に、露伴のことを紹介した。 「そういえば、『タケオ』ひいおじいちゃんと露伴さんは同じ国の人なんです」 「そうなんですか? ほう、それは。確かに、すごい偶然ですな」 「ええ、私たちは、なんだか運命じみたものを感じます」 「そうらしいな。俺の場合は、異世界までは同じだが、国が違う」 シエスタの父は、なぜか露伴に警戒心を持っているようだ、とブチャラティは思った。 だが、その会話に対し、ブチャラティとは違った感想を持った人物がいた。 タバサである。 彼女にしてみれば。とんでもない、そんな運命などあってたまるものか。と、思う。 タバサは、シエスタと露伴を交互に見つめてみた。 しかしタバサには、露伴たちの間の、恋愛規模は量れなかった。 タバサの思考はどんどん深く、暗くなっていく。 シエスタと露伴は、家族のことを語り合っているような仲になっているの? いや、むしろそう考えないことのほうがおかしい。 現に露伴はシエスタの実家に招かれているのだから…… タバサの、その空気を読めないのは、やはりこの人物。 ギーシュ・ド・グラモン氏その人である。 彼は一足遅れて、シエスタの家にやってきた。 「私の実家では靴を脱いで床に上がってください」 そのシエスタの言葉に従い、ギーシュは自分が履いていた、ムカデ屋の茶色い革靴を 玄関に脱いで入ってきた。 この男、あくまでも、どこまでも陽気な雰囲気をまとわせている。 「じゃまするよ……ッ!!!……グアアアアァァァッッッ!!!!」 ギーシュの悲痛な叫びが辺りに響き渡った。 彼は、しゃがみこんでもだえ苦しんでいる。 「どうした、敵の攻撃か?!」 咄嗟にブチャラティは辺りをを伺う。 だが彼には、『敵の攻撃』の兆候を見出せない。 ギーシュの態度の変化以外は。 しかも。 なぜか、シエスタとその家族が彼を憐れみの視線で見つめている。 ブチャラティは、戦闘体制をとりながらも、シエスタの態度に疑問を感じた。 どうしたというのだ? まるで、シエスタは『ギーシュの感じている痛み』を知っているようではないか。 そのとき、当のギーシュから、息も絶え絶えな声が発せられた。 「か、家具……こ、小指……あ、足……」 その言葉で、露伴はすべてを理解した。 そして、彼は同情するかのようにため息をつく。 「ああ、アレは痛いな」 「おい、ギーシュは一体どうしたというのだ、露伴?」 「ああ、たぶん、いや、絶対。彼はあの家具に足の小指をぶつけたんだ」 「ええ、私もそうだと思います。私も、小さいときは、よくぶつけていましたもの」 「でもな、ただぶつけたくらいでアレほど痛がるか? 普通」 ギーシュはいまだのた打ち回っている。 「ああ、君はイタリア人だから、家に入るとき靴を脱がないんだったな」 「ブ、ブチャラティさん……この痛さは半端じゃないですって……」 ようやく立ち上がったギーシュは、半分涙目だ。 「まあ、結構な水のお化粧ね」 「そんなことで、みっともない。あんたそれでも貴族なの?」 「痛がり」 メイジたちの蔑みの目線を一心に受ける彼の元に、救いの手が差し伸べられた。 「あれは痛い。僕には、君のその痛みがよくわかるよ」 「私にも判りますわ、ミスタ。あなたのその苦しみが!」 「おお、ロハン! シエスタ! 心の友よ~」 ギーシュは感極まり、二人に向かって抱擁しようとした。 が、その二人はどちらともタイミングよくギーシュをよける。 結果、彼は暖炉の赤レンガの壁に鼻を思い切りぶつけることと相成る。 その場の空気が珍妙になったところで。 シエスタの父親は、 「そういえば、そろそろ夕食の時間だな……」 居間の隅においてある、檜の木でできた水盆をのぞき見た。 そこには針のようなものが二本浮いていて、それぞれ、現在の時間と分を示している。 それによると、現在はちょうど午後7時。 彼の言うとおり、夕食時といっても良かった。 「まことに相すみませんが、食堂のほうは、予約でいっぱいになってまして――」 そう貴族たちに恐縮するシエスタの父親。 対照的に、シエスタは元気いっぱいに話しかけた。 「それなら大丈夫よ、お父さん。私達が『ヨシェナベ』を作っておいたわ」 そういってシエスタは、タバサに向かって微笑みかけた。 彼女はタバサの手を握っている。 タバサは無言でうなずき返し、どこぞにむけ、『レビテーション』の魔法をかける。 ちょっとの間をおいた後、直径が1メイル程はあるナベが、空中を浮いてきた。 それは、まっすぐに居間のテーブルの中央に着座した。 「このヨシェナベを作るの、タバサさんも手伝ってくれたんですよ!」 「準備はすでにできている」 これはタバサの弁。 昼食を抜かれていたルイズたちにとって、タバサの言葉は、始祖ブリミル直々の御 言葉よりもありがたいものであった。 ルイズ達貴族も手伝って、たちまちテーブルに食器が用意される。 唖然とする父親をほったらかしにして。 「あれ? コルベールはどこ行った?」 「『竜の羽衣』のトコです。何か、いろいろ弄繰り回していました。先生は、夕食 は召し上がらないそうです」 シエスタと露伴の協議の結果、今夜の晩餐はコルベール抜きで行われることとなった。 晩餐が始まったとき、その喜劇は訪れた。 少数の人間にとっては悲劇であったが。 「タバサさんは料理うまいですね!貴族様なのにびっくりです」 シエスタが目を丸くする。 「ンマッ!確かにうまいな!」 露伴が同意する。 「はしばみ草をいれて、アレンジしてみた」 タバサの頬がほんのり赤く染まった。 「そうなんですか? 今度マルトーさんに言って学院のメニューに加えるように提 案しておきます」 「み、水……」 ルイズが目を丸くする。 「マズッ……っていうか、苦ッ!」 キュルケが同意する。 「世界の苦さが競い合うように地獄の交響曲をッ……ウボァー!」 ギーシュの頬が思い切り赤く染まった。 ……いまのは『エアハンマー』かな……? 「きゅいきゅいッ!」(お姉さまの前でそのような発言は死を意味するのだわ……) 「きゅい」(あの魔法……味わったものにしかわからない痛みね) 「シルフィード、後でミーティング」 「きゅ、きゅい~」 ルイズたちの騒動に加わらない大人が二名、存在した。 彼らはこの時期、味に関して達観していた。 「フッ。アレだけ最高な昼食だったんだ。これくらいなんともないぜ」 「しんだ、シエスタのおっかさんの味だな……悪い意味で……」 To Be Continued...
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308 名前:黒め鬼畜 1/4[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 01 17 26 ID t26d1gtk 背中が痛かった。足も腕も。 手足には鎖が付けられて、自由に動くことも出来ない。 無理な姿勢を続けている所為で、全身が軋むようだった。 「動くな、椅子が」 四つん這いになったシエスタの上で、机に向かったアニエスが仕事をしていた。 サイトが出奔して手がかりを探しに来たアニエスに、その場で捕まった。 しばらく牢に閉じ来られていたが、帰ってきたアニエスは、非常に期限が悪かった。 「お前は今日から、椅子」 最初言われた時、シエスタは自分の耳を疑ったが…… ――次の日からシエスタは椅子だった。 家も家族も知られているシエスタに、抵抗する術は無かった。 アニエスの同僚が、部下が、じろじろとシエスタを見つめる。 『み、見ないでっ……』 男は皆立ち止まって、シエスタを見る。 「椅子は服を着ないだろう?」 そう言ったアニエスが、楽しそうにシエスタの服を切り裂いた。 『ごめんなさい……ごめんなさい、サイトさん』 どうやって調べたのか、サイトにプレゼントしてもらった服を着せた上でズタズタにした。 ……大切だった服は、誰かがどこかに捨ててしまった。 泣いて頼んでも、声が枯れるまで叫んでも、誰も何もしてくれない。 「良い椅子ですな」 「枢機卿」 男に見られるのに、いつまで経っても慣れないシエスタは、側にマザリーニが来ただけで竦み上がる。 「お貸ししましょうか?」 アニエスの一言に、身が凍る。 もし、そんな事になったら? どんな目にあうか想像して、目の前が真っ暗になる。 ……サイトさんに、会わす顔が……そう思って、自嘲する。 『そんなの、とっくに……』 もう何人に見られたのだろうか? 『数えるのも……』 悲しい認識に、枯れ果てたと思っていた涙がこぼれる。 小さな嗚咽が、喉から漏れる。 「おや、可愛らしい小鳥なのに、声が掠れておりますな」 「えぇ、一度粗相をしましてね、水をあまり与えておりません」 機会があるごとに繰り返される説明に、シエスタは頬を染める。 それにしても、声が掠れるほどに? 首をかしげるマザリーニに、アニエスが嬉しそうに説明した。 「生きるぎりぎりは与えて有りますので、死にはしません。 倒れても、メイジにお願いして回復させます。ですが……水は最小限」 「ほぅ? 何故ですかな?」 楽しそうに、心の底から幸せそうにアニエスが哂う。 「もうすぐ何でも喜んで飲むようになりますよ、プライドを残したままね」 その意味は分からないまま、シエスタはアニエスの腰の下でひたすら震え続けた。 309 名前:黒め鬼畜 2/4[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 01 17 58 ID t26d1gtk 何度もアニエスと約束を繰り返したマザリーニが、やっと立ち去る。 『よ……かっ……た』 安心して力が抜けると、身体に掛かる重さが何倍にも感じられる。 椅子になった直後に、『重い』思わずそう言ってしまった直後の責めを思い出す。 涙をこらえながら、必死に耐える。 声も出せない。椅子は喋らないから。 もし喋ると、アニエスが何をするのか……シエスタには見当も付かなかった。 「つまらんな」 アニエスの呟きに身が竦む。 この呟きの後は、大体…… アニエスの指が、シエスタの膣に突き込まれる。 「っ……っ……!」 痛い。 それでも声を上げずに耐えるシエスタを、蛇の様な目で見つめながらアニエスは最近このために伸ばしている爪を突き立てる。 「……んっ……くっ……」 カリカリと、しつこくしつこく痛みを与えると、シエスタの身体が防衛反応を……潤滑液を分泌する。 自然な防衛本能。しかし……シエスタはそれを知らない。 「流石だなぁ、ほら、また濡れてるぞ?」 部屋中の隊員が……同性の笑いさざめく声が、シエスタの心をまた少し殺す。 性教育等を受けていないシエスタの知識は、いかがわしい本によって得た物だった。 ぼんやりと、アニエスの指に光る自分が感じた証を見つめる。 初めて見せられた時は、泣き叫んだ。 二回目は羞恥のあまり何も考えられなくなった。 三度目も、四度目も……決して慣れることなくシエスタをいたぶる。 「さて、『アレ』なら喋っていいぞ」 アニエスの宣告に、親衛隊員の笑い声も気に成らなくなる。 「ほら、どうした? 喋って良いんだぞ?」 黙っていることは出来ない。 アニエスは何が何でも喋らせる。 ここ数日で、身にしみていた。それでも……それでも口に出す辛さに変わりは無かった。 「わ……わたしは……」 掠れた声、それでも出来るだけ大きな声で。 声が小さいと、やり直せと、こんなに辛いことなのに、もう一度口に出せ……そう言われるから。 「サイトさんに……」 こんな時でも、サイトの名前を口にしただけで、幸せに成れた。だからこそ続きを言うのが辛かった。 「ふ……相応しくありま……せん」 毎日、コレだけが口にすることを許された言葉で…… 嘲る声が響く部屋の床の上で……死にたいほどの絶望に身を浸す。 死ねば弟を代わりに連れてくると、アニエスが口にしていなければ……とっくに…… 「何をしているのですっ!!」 どこかで聞いた声が響いた瞬間も、シエスタはまだ泣き続けていた。 310 名前:黒め鬼畜 3/4[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 01 18 30 ID t26d1gtk 『暖かい……』 誰かがシエスタを抱きしめていた。 『誰?』 目が霞んだ。 十分な水分を与えられていなかったシエスタの目に、十分な涙は無かった。 「さ、もう大丈夫ですわ、ほら……これを……」 口の中に差し込まれた何かから、水が零れる。 むせながらも、数日ぶりの十分な水を、何度にも分けて与えられた。 水が……こんなに美味しいなんて知らなかった。 「もう一度お休みなさい」 綺麗な声。 どこかで聞いたことが有った。 「ごめんなさい」 髪を撫でる優しい手に全てをゆだねて、シエスタはもう一度眠りに付いた。 ――何度か目を覚ました気がする。 その度に誰かが、水を飲ませてくれた。 頭が痛いと言ったら、魔法を掛けてくれた。 怖いと泣いたら……抱きしめてくれた。 まさか……そう思っていた。 シエスタの隣で、女王陛下が眠っていた。 「へ……へ、へい……か?」 城に来てからの辛い思いも何もかも吹っ飛ぶ衝撃だった。 「ん〜」 あどけなく寝返りを打ったアンリエッタが、シエスタに甘えるように抱きついた瞬間、フリーズしたシエスタの意識が暗転した。 「おはよう、……シエスタ?」 ――夢じゃなかった。 夢のように美しい女王が、シエスタの手を引いて立ち上がらせる。 「アニエスが貴方にひどい事をしてしまって……ごめんなさい」 「ひぅ? ひぇ? ひぇいか?」 見た事は有った、声を聞いたことも、想い人が同じことも知っていた。 それでも、こんなことが起きるとは考えたことも無かった。 「一緒にお風呂に入りましょう? あ、わたくしの事はアンとお呼びに成ってね? シエスタ」 「おやすみなさい」 夢だと断定したシエスタは、断固としてもう一度眠りに付いた。 ――陛下は怒ると可愛い人だった。 「もう、シエスタはわたくしと居るのがお嫌ですか?」 「め、滅相もございません」 「ルイズのお友達ですもの、わたくしとも仲良くしてくださいましね」 ……サイトさんがよろめく気持ちがよく分かる…… シエスタは、話せば話すほどアンリエッタに惹かれていった。 「この部屋なら、アニエスも滅多に入れませんから、ゆっくり養生してくださいね?」 ……お城にもいい人居るんだ……シエスタは久しぶりに笑いながら眠りに付いた。 311 名前:黒め鬼畜 4/4[sage] 投稿日:2007/02/07(水) 01 19 02 ID t26d1gtk シエスタと共に起きたアンリエッタが、シエスタを置いて執務室に向かう。 「陛下」 いくつか廊下を曲がった所に、アニエスが控えていた。 「上々です、アニエス」 「はっ」 シエスタには見せなかった冷たい顔の女王は、アニエスを見下ろしながら続けた。 「もう数日は回復させるように」 「……よろしいのですか?」 目を閉じたアンリエッタの脳裏に、無防備に笑うシエスタが浮かぶ。 ……それでも…… 「どこに行くのか分からぬ猫に、鈴は付けねばなりません」 アニエスが何を言おうとしているのかは分かっている。 それでも…… 「あの娘には……サイトさんより、わたくしを重視してもらわねば成りません……」 楽しかった……幼い頃のように…… 何も、相手の裏を考えずに笑いあった…… それでも、彼女は王だった。 「あと数度、追い込みなさい……わたくしに……依存させるのです」 命を懸けてサイトを追うであろう彼女が、自分に連絡を取り続けさせるために…… そのために、アニエスに命じたのだから…… 演技だったはずなのに……大切に成りつつある彼女の存在を押し殺して、 アンリエッタは計画を進めた。
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第4話 「なんなんだあいつはぁ~~~!!!」 「キャッ!?」 ガッシャーン! エドが叫ぶと、不意に後ろで小さい悲鳴が聞こえ、何かが割れる音がした。振り向くとそこには一人の少女がいた。メイドの格好をして、黒い髪が印象的な可愛らしい少女が、顔を青くしている。 「「……………」」 気まずい空気が流れて、エドは自分がやってしまったことを理解した 「ご、ごめん。ケガはないか?」 メイドの格好をして、顔を真っ赤にしている少女にエドは心配になり、声をかけた。メイドの格好をした少女。シエスタは顔を真っ赤にして 「だだ、大丈夫、大丈夫です…」 「でも…」 「本当に大丈夫ですから。し、失礼しました」 そう言ってシエスタは厨房の方に走っていってしまった。一人残されたエドは割れてしまった食器を見つめていた― エドは錬金術で錬成して直した食器を持って厨房に入っていった エドこっそり厨房の中を覗く、とそこには忙しそうに動くコック達がいた 「見つけた!」 エドはメイド姿のシエスタを見つけて、シエスタに近づいていった 「あの~…」 「キャッ!」 シエスタはいかなり声をかけられて、また食器を割ってしまった 「「…………」」 気まずい空気がながれた… 「パンッ!」 エドは先程やったように食器を錬成して元に戻した 「これでよし。さっきはごめんな。」 シエスタはびっくりした顔をしていた 「あなたは…」 「俺はエドワード・エルリックだ。エドって呼んでくれ。」 「もしかして、ミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう…」 「…そうだけど…君もメイドなのか?」 「いいえっ!!私はただの平民ですから」 「あの…これ…さっきは驚かしてごめん」 エドはシエスタに錬金術で直した食器を渡した 「!?ありがとうございます。ありがとうございます。」 シエスタは何度もエドにお礼をした ぐぅ~~~~~~ その時、エドの腹が鳴った…けっこう大きな音だ… 「あははははwwww」 シエスタはいきなりのことで笑ってしまった。自然に緊張がとけていった 「お食事ならありますよwあっ!私はシエスタと申します」 「本当に!ありがとう。シエスタ」 エドはシエスタの優しさに感動していた。こちらに来て初めて優しくされたのだった。シエスタが天使に見えた 「ごちそうさま。ありがとな、シエスタ。美味しかったよ」 エドは出された食事を全部残さず食べた 「ww本当にお腹が減ってたのですね、エドさん」 「どっかの貴族様がご機嫌斜めなんでな」 エドはここぞとばかりにシエスタにルイズの愚痴はなした。 二人はいつの間にか打ち解けていた 「そうだ!食事のお礼に何か手伝わしてくれ」 「そんな…」 「いいからいいから」 そう言うとエドはお盆を持った 「…わかりました。お願いしますね」 そう言って二人はお盆を持って、食堂に入っていった
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524 :夏の風物詩 ◆yJjGBLHXE6 :2007/07/24(火) 23 16 31 ID pnqbevDK 「うあ"〜〜あっぢい〜」 さんさんと照りつける太陽の下、だらだらと汗を垂れ流しながら才人は中庭を歩いてい た。 「そうだよなぁ… 冬があるんだから、当然、夏もあるよなぁ…」 さすがに蝉は鳴いていないが、それでも日本の夏に勝るとも劣らない熱気が才人を襲っ ていた。 才人はちょうど日課の演習を終えて寮に戻るところだった。 近道となる中庭を通るのだが、今日はそれすらも億劫になるほどの暑さになっていた。 「アイスー、カキ氷ー… はぁ、あるわけねぇよなぁ……」 うだりながら、才人が中庭を横切ろうとすると、ある『モノ』が目に入った。 「風呂… 風呂かぁ。 沸かすのめんどくせえなぁ…」 にべも無いことを呟きながらふらふらとタライ風呂へと近づいていく。 砂漠の中のオアシスとはまさにこのことを指すのだろう。 風呂。 では風呂に必要なのは何か? 「みっ… 水っ…」 そう、水である。 この暑い中、そこに水があったらどうするだろうか? ちなみに喉は渇いていない。 「やっほーい!! プールだあぁぁぁああああっっ!!」 ま、こうする。 525 :夏の風物詩 ◆yJjGBLHXE6 :2007/07/24(火) 23 17 39 ID pnqbevDK と、言うわけで才人はルパンもかくや、というほどの脱ぎっぷりで十分に水の張ったプ ールに特攻していった。 どっぱ〜ん。 …。 ……。 ………。 「あ"〜〜」 才人が、ザバッと顔を出す。 しかし、どうもその顔は歓喜というには程遠い色であった。 「……なまぬりぃ」 ま、炎天下に生水放置してたら当然だろうな。 恐らく、この水を一口飲んだらきっと素晴らしい地獄の旅に出ることが出来るだろう。 「ま、でも無いよりはマシか」 すい〜と才人はタライの中を平泳ぎで泳ぐ。 冷たく無いとはいえ、特訓の汗を流すにはちょうど良いものには違いない。 「気持ち良さそうですね、サイトさん」 才人がしばらく泳いでいると後ろから声を掛けられた。 「ん〜? って、シエスタじゃん。どうしたの?」 「いえ、仕事が一段落したので休憩を、と思ったら水の跳ねる音がしたので」 「へぇ〜」 才人は裸なのを気にしてか、さりげなく後ろを向いて泳ぎだす。 「それにしても本当に気持ちよさそうですね。 …お邪魔してもよろしいですか?」 526 :夏の風物詩 ◆yJjGBLHXE6 :2007/07/24(火) 23 18 22 ID pnqbevDK 「うんいいよ〜。…ってちょ、えぇぇええ?!」 才人が慌てて振り向くと、既にシエスタはいつものメイド服を脱ぎ捨て、準備万端で縁 に足をかけていた。 「ちょっまっ、シ、シエスタっ」 「こう暑いと、さすがにあの服では汗がひどいんですよ〜。 あ、冷たくはないんですね」 「へぇ〜それはたいへんだねぇ。…じゃなくて! ま、まずいってシエスタ」 「嫌ですわサイトさん。 前にもこうして一緒に入ったじゃないですか」 「いや前と全然環境違うし」 前回は夜ということであまり見えなかったのだが、今はなんと言っても真昼間である。 太陽のお陰で隅から隅までずずいっと見えてしまうわけで。 そんなことになったら、水の中で潜水している愚息がハッスルしてしまうわけで。 そうなったら最後出ることが出来ないわけで。 絶対防衛ラインの結論としては『うしろをむこうぜ』 よし、決定。 もう見ない。 「うふふ、恥ずかしがらなくても結構ですよ? ほら、ちゃんと隠しますし」 「そ、そう?」 「そうですよ。 だから、こっち向いてくださいよ」 才人がそろ〜っと後ろを向くと…。 「な〜んて♪」 シエスタが座っていた。手を下ろしたままで。 「―――――――――っ!!!」 …だ、だまされたっ。 才人があまりの衝撃に石になっていると、シエスタがすっと近づいてきた。 「ふぅ、それにしても本当に今日は暑いですね。…ほら汗がこんなに」 そう言うと、一仕事終えた後のように手で額を拭う。 すると、たおやかな白いふくらみが、腕に押されて更に強調された。 「シ、シシ、シエ…」 「どうしました? サイトさん?」 また、シエスタが近づいてくる。 今度こそ極限まで、それこそ身じろぎすると色んな所がぶつかりそうなほどに。 「そ、その、ほ、ほら。む、む、むむ…」 「む?」 シエスタが、何のことだか分からないとでも言うように首を傾げる。 「む、胸…を、か、隠さない、の?」 「あぁ、見せてるんですこれ。わ・ざ・と…ね?」 「――――――っ!?」 「でも、こんな事するの…サイトさんにだけですよ?」 そういって、シエスタは笑う。 まるで自分の仕事ぶりを自慢するように。 一仕事終えた後のように。 田舎娘らしく、爽やかに。 爽快に、軽快に。 妖艶に。 嗤う。 527 :夏の風物詩 ◆yJjGBLHXE6 :2007/07/24(火) 23 19 33 ID pnqbevDK 才人は暑さのせいとは違う汗を額にかいていた。 汗が頬を伝い、顎に溜まり、下に落ちる。 垂れた汗は重力に従い下に落ち…シエスタの白く眩しい双丘へと落ちた。 「あ…えと…その…」 才人はゴクリと喉を鳴らす。 水の中に居るのに喉が渇いてしょうがない。 「…いいんです」 ずっと微笑んでいたシエスタが表情を崩さないまま、呟く。 「サイトさんなら、いつだって、どこだって、いいんです」 シエスタは才人の胸板に手を添え、静かに顔を埋める。 「暑さのせいにして下さっても結構です…」 ゆっくりと、頭を才人と同じ高さへと持ち上げていく。 「今日くらい…好きにしてください…」 頭を持ち上げ、瞳の中に互いが写りこむ。 「シ、シエスタ………っっ!!」 才人が言葉を紡ぐ前にシエスタはその口を自らの口で塞ぐ。 そうして、少しの静寂したときが流れ、シエスタは重ねていた唇を離した。 「シ、シエスタ…」 「いいんですよ? 好きにして下さって」 そういってシエスタは才人の手をとって、自らの左の丘に添える。 「ほら、こんな風、に…んっ、あぁ、ふぁ…あ、んん…」 才人の手を握ったまま、シエスタは胸を揉み進めていく。 「ふうぅ、んっ、やあぁ…サ、サイトさぁんっ…く、うっ、うああ…はぁん」 「シエスタ…すげぇ、柔らかい…」 されるがままだったサイトの手が徐々に自ら動き、より柔らかさを求めていく。 「ぅ…あはぁ、あ…き、気持ち、いい…ですっ。 …んんっ、ちゅっ…ちゅぷ…ふぁぁ」 才人は胸を指で味わいつつも、空いている手でシエスタの腰を抱き寄せ、再びシエスタ の唇を求める。 才人はシエスタの先端を丹念に指で転がし、引っ掻き、引っ張って、味わう。 シエスタの胸は、才人の手に動きに合わせて淫らに形を変えていく。 才人は柔らかさを求め、シエスタは快感でもってそれに応える。 「ちゅぷ…んちゅ…んっ、んぁ…じゅぷ…んんっ…シ、シエスタ」 唇を離すと二人の間に透明な橋がかかった。 才人は散々弄っていた先端に今度は舌を這わせる。 「んんっ、あ、やぁあ、つっ、くぅうん…サイトさん…やぁっ、か、かんじゃっ…あああ んっ」 先端の痛々しい位に主張する突起に歯を立て引っ張り、離すとぷるんと全体が揺れる。 そのたびに、シエスタはブルブルと背筋を震わせて悶える。 「はぁあっ…んっ…あは、サイトさん、赤ちゃん、みた…んうぅっ」 「う、ああ、シ、シエスタぁ…ん、くうっ!」 「ふふ…サイトさん…こっちもこんなに…」 シエスタが才人の怒張へと指を這わせると、ビクビクと何かを求めるように跳ね回る。 シエスタはその上へと跨り、自らの秘裂へと宛がった。 「そろそろ…どうぞ、サイトさん…」 「シエスタ、シエスタ!…うぁっあああっっ」 「サ、サイトさっ…んんっあああぁあぁあああ〜〜!!」 才人がシエスタの腰を抱き、ずぶずぶと自らの怒張へとシエスタを突き刺していく。 「ああ、あ、あああっ…あ、あは、サイトさんの、全部埋まってます…」 「ん、んくぅう、うあ、シエスタッ…すごっ…キツっ」 しばらく静まっていた水面に、やがて徐々に波が立ち始めた。 528 :夏の風物詩 ◆yJjGBLHXE6 :2007/07/24(火) 23 20 28 ID pnqbevDK 「んんっくうっ…ふあぁっ…やぁっあん、はぁあああんっっ」 「くっ…ふっ…シ、シエスタっ…くうっ…」 「ああっ…あ、サイ、ト、さんのっ…奥までっ…きて、来て、ますうっ…あ、はぁあん」 「シエスタっシエスタっ…あつ…く、て…きもち、い…」 「サ、サイトさ、んっ…ふあ、ふああっ」 シエスタの中はどこまでもきつく、絡みつくように才人を絶頂へと導いて行く。 才人はシエスタを持ち上げて、腰を上下させるのに合わせて動かす。 才人の先端が、シエスタの子宮の入り口をコツコツとノックするたび、シエスタはビク ビクと身体を振るわせる。 「んあっ、きゃうんっ、あんっ、やあっ、だめぇ…」 才人の怒張がいっそう膨らみを帯びる。 「サ、サイトさ、んっ…わ、わたし、いっ…も、もう、だめ、ぇえ…イ、イキ、そ…です っ」 「お、おれっも…そ、そろそろっ」 シエスタが、ガクガクと痙攣し始める。 「あ、ああ、うあああ、シ、シエスタッ」 「うっ、んっ、きゃあ、ああん、サイトさんっサイトさぁんっ」 才人の腰の動きがどんどん早くなっていく。 「あ、ああああ、シエスタ、も、出そう…」 「なかでぇ、なかでいいですっ、から…い、いっしょ、に、はあ、ああああんっっ」 シエスタが収縮して、才人を絞り上げる。 「うあああっっ、で、出るっ…」 「あ、ああ、あああああっふやぁああああっっ」 才人が最後に一番奥まで突き入れると、シエスタの中が今までで一番強く収縮して才人 の放出を受け止めようとする。 そして才人がそれに応えるように限界をむかえた。 「う、うああああああっっ!!」 「いっくううううっ…うぁああああああっあああああんんんっ」 シエスタの背中が弓のように反り返って、絶頂を迎えたことを才人に伝える。 そして才人は、シエスタの奥を自らの欲望で満たしていった。 どくどくと怒張が波打つたびに、シエスタの狭い膣内を白濁色の粘液で埋め尽くしてい く。 「サイトさんの…入ってきてます…」 「はは…」 二人は心地よい疲労感に包まれて、まどろんでいった。 夏の太陽はまだ沈まない―――――。 529 :夏の風物詩 ◆yJjGBLHXE6 :2007/07/24(火) 23 21 18 ID pnqbevDK …。 ……。 ………。 「ご、ご、ごごご、ごご、ご主人様ほったらかしてどこに行ってたのかしら? こ、ここ、 この、バカ犬はぁ!!」 「ま、まてルイズ!! こ、これには深いわけがっ…」 「問・答・無・用ぉ〜〜っっ!!!」 「ひぎゃぁぁあああああああああああああああ、あ、あ…あ」 うごかない、ただのしかばねのようだ。 <end?>