約 2,040,256 件
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/428.html
ブランド SORAHANE ジャンル エモーションノベル メディア DVD-ROM 原画 秋月つかさ、腹ぺ娘、鈴音ことら シナリオ ポチくん、砥石大樹、ウラキタカチホ、他 音楽 ALVINE、tinkerbell sound label 発売日 2014/05/30 定価 9,504円(税込) CG数 選評 【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 87本目 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1408122468/ 713-716,721 名前:『はるかかなた』選評 ◆YbQIs8/QUc92 [sage] 投稿日:2014/08/23(土) 23 26 28.27 ID MjybN64v0 [1/10] ※本人による修正 786-787 「はるかかなた」は2014年5月30日にSORAHANEから発売されたエロゲーである。 SORAHANEとしては3作目。 このブランドは処女作「AQUA」で、シリアスなSFラブコメとしてなかなかの評価を得て、 更にはOPムービーが同年で最も優れているとの評価を某サイトで受けるなど、上々の滑り出しだった。 ところが、満を持して発売した2作目「さくら、咲きました」は世界観、グラフィックこそかなりの好評価であったが、 肝心のシナリオがお粗末だったことでかなりの批判を受けることに鳴ってしまった。 今作は名誉挽回とも言える作品だったのだが… まずはゲームのグラフィックから検討する。 今作はグラフィック自体はエロゲーとしてはかなり評価は高いのだが、目の描き方の甘さなど、 処女作や2作目と比べると細かい部分での劣化が進んでいる。 次に音楽面。 音楽はエロゲーとしては標準的な出来。 ただし後述するシステム面の不具合で、音楽が再生されたりされなかったりという問題は残っている。 これら2項目についてはエロゲーとしては特に問題はないのだが、大きな問題はシステム面とシナリオ面にある。 システム面。 今作は外注(言語社)による新型システムを採用しているのだが、これが非常に不安定であった。 発売当初はあまりにもバグが頻出し、ろくにプレイすることが出来ない状況。 メーカー側が急遽対応したが、6月7日のver1.20においてもバグが頻出してしまった。 そのため一部では「きちんと作動するまでプレイは控えた方がいい」とまで言われる始末に。 結局ver2.00が発売から2ヶ月近く経った7月20日に配信され、セーブ画面での不安定さや音楽が再生されないなどの不具合は残ったものの、 致命的なバグが消滅したことで何とかプレイ可能な状態となった。 ただし、セーブ画面でトラブルが起こると、そのセーブデータのボイス再生が心音・雫だけバラバラになる不具合を確認。 また、何度かスキップしていると、テキストボックス右の各種ボタンが消失するバグも発生する。 なお、同日にSORAHANEおよび言語社から謝罪文が出ている。適宜確認をお願いしたい。 …エロゲーのデバッグ作業はユーザーの仕事、とはよく言ったものである。 そういえば既読スキップ判定はこのシステムにはない。なので、スキップにすると既読も未読も容赦なくスキップされる。 そして問題点のもう片方のシナリオ面。 まず示しておきたいのが、本作は過去2作品と異なり、SF要素はほぼ皆無であり、一般的なラブコメ的世界観である。 本作は「雫」「結衣」「心音」「はるか」の4ヒロインの√があり、はるか√は2つのエンドが用意されている。 最初に共通√であるが、共通√は本当に一般的なグダグダラブコメの様相。そのため特に語る材料はない。 共通は1~10話が相当する。 では個別√を。個別は11話~20話が相当する。 まずは雫√から。 雫は父親を幼いころに亡くし、血管炎という難病で余命いくばくの母親と同居しているという設定。 幼なじみから恋仲へと動いていく心の動きが鍵となっており、途中まではとてもよくある幼なじみヒロインのテンプレシナリオである。 雫と結ばれた後、雫の母親が急死してしまうシーン以降はちょっと質が落ちる印象。 その際に自我を失ってしまう雫(このゲームで唯一のレイプ目CGになる)だが、次の場面では元に戻ってしまい「あれ?」となる。 更に飼い猫のアテネが目の前で車に轢かれて死んでしまうが立ち直りはそれなりに早い。 このシナリオの軸は、近い存在の死の連鎖と心の動き。ライターの力不足は否めないが、 それでも最近の萌えエロゲーとしては及第点であり、この√に関してはクソ要素からは程遠い。 次に結衣√。 結衣は最初は主人公の腹違いの妹だと思っていたが、実はそうでないことが共通√で判明する。 実妹ではなく義妹で、両親のことは記憶から抜け落ちている。 シナリオ後半では実父が結衣を引き取りに現れるが、露骨な悪の象徴として描かれている。 紆余曲折あったが愛の力で実父を撃退するのだが、結局のところ普通の勧善懲悪シナリオだ。 なお、このシナリオ終盤では結衣が、実父に線路に落とされた主人公を助けようとして路面電車に轢かれて死んでしまう… かとおもいきや、エピローグで五体満足で普通に生きていた。安易な奇跡ほどつまらないものはない。 心音√。 心音は自分の母と兄を事故でなくしており、その時の記憶があやふやでそれが心の枷となっている。 このルートでは主人公と『思い出探し』ということで、記憶を明確にしようと努力する。 基本的に、思い出す→欝になる→主人公励ます、の無限ループ。 それだけならただつまらないだけなのだが、右手の麻痺の設定や、母の代わりに父親と模擬結婚したりと、 普通に考えたら結構重要な問題じゃね?って部分がサラッと流されてなかったことになった。 他、主人公は何度も心音のおっぱいを触ってるはずだが「記憶に無い」とわりかし真面目にしゃべったり… その他はスレで指摘されている通りで、雫の扱いなど明らかに心音√の扱いがぞんざいで質の低下が著しい。 なお心音はまだ初潮前であるという設定。このメーカーのエロゲでは、どこかに必ずこの設定がある。 AQUAのようにセックス中に初潮を迎える点は素晴らしい。 最後にこのゲームのメインヒロインであるはるか√。これが正直一番酷い。 はるかは物語開始直後にキスをしてしまう相手で、主人公の双子の妹にあたる。 √の中盤までは、実の兄妹で愛し合っていいのか、という葛藤があり、シリアス系の近親シナリオとなっている。 だが葛藤の結果、主人公とはるかはお互い結ばれることを選択するのだが、 その際にあっけなく周囲の人間が迎え入れてくれる。これも近親√あるあるなので今更突っ込む気にはなれない。 ここまではよくも悪くも普通。だがここからがヤバイ。 2人が付き合っていることを告白し、しぶしぶながらも周囲に認められたその次の明け方… はるかはいきなり「駆け落ちしよう」と言ってくる。 え?駆け落ち?いつそんな話になった? バックログを振り返っても、そんなことを匂わす描写や展開は全くない。あまりにも唐突。 (この場面で、はるか√が2周めなら選択肢が出現する。) 何を思ったのか、主人公ははるかの言うとおり、すぐに駆け落ちすることを決め、急いで支度をし明け方に家を出て行く。 頭の理解がついていかない。なぜそんなに駆け落ちしたいの君たち? 1周めでは、道中ではるかが倒れ入院。過労や貧血の診断。でも疑わせる描写はひとつもない。 帰宅後にまた倒れて入院。そして驚愕の事実がいきなり明かされる。 「はるか、あと1ヶ月で死ぬってさ」 …はい? ここでいきなりはるかの裏設定が明かされる。 はるかと主人公の死んだ母親は非常に稀な疾患で、娘のはるかも同じ病気だったという。 そのために研究目的で医療費はタダだったとか何とか。 結局はるかは入院生活となり、だんだんとやつれていく。だがこの場面ではCGはひとつもない。 登場人物がはるかの変わり方に驚くのだが、健康な時の立ち絵でだけ動かされても…。 はるかは一度死んだかのように昏睡状態に陥ってしまうが、主人公やヒロインたちの気持ちが通じたのか一度だけ目をさます。 その時に泣き叫ぶ主人公やヒロインたち。それを見てはるかはこう喋る、 「私のために泣いてくれてありがとう」 これがゲーム全体のテーマ。だがそれまでの経過がポルナレフなので感動出来ない。そしてエンディングへ。 なお、奇跡は起こらずはるかは死ぬ。安易に奇跡を起こさないで終わらせたのは個人的には良かったが。 2周めでははるかが倒れることなく駆け落ち(という名の小旅行)に行く。1周めと異なる点は主に はるかの残り寿命は半年~1年 はるかは主人公の子供を妊娠する(周囲には大歓迎される。イミフ) 治療のために主人公の腎臓を移植する の3点。ヒューマニズムを誇張しすぎる展開がグダグダと続くので、かなり萎える。 やはりというか、エンドでははるかの病気は治り、双子が2人の間に生まれてハッピーエンド。 …近親婚の子供が生まれてハッピーエンドって、ねーよなぁー。 以上。 前作ではメインヒロイン3人に加え、サブヒロイン5人を攻略可能という大盤振る舞いだったが、 今作は登場人物も少なくサブヒロインは0。せめて雫母や朝陽とのHがあれば…。 総合的には、絵は劣化、シナリオははるか√と心音√が酷い出来、攻略可ヒロインの大幅減など、 明らかな手抜きがいたるところに見られるエロゲーであった。 だが、それ以上にシステムのあまりの不安定具合がこのゲームのクソさを大いに盛り上げていると言える。 最後に 「(こんなゲームを掴まされた)私のために、誰か泣いてください」 システム面の補足 【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 88本目 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1408891079/ 201 名前:197[sage] 投稿日:2014/08/26(火) 12 18 03.38 ID ezCidkjg0 [2/4] シナリオプレイヤーは実装予定だった(体験版では実装されていた)が不具合のため実装見送られる。 メーカーは自動アップデートで実装すると公表(8月25日段階では未実装) 発売後は音ズレやフリーズ、強制落ち続出でクリアが困難な状況。当日出されたパッチでも状況変わらず 1.20はバグの回避方法はこまめなセーブしかなかったが特定環境でセーブできないバグ報告もあった 1.20でオートセーブが実装されたがフリーズと強制落ちは直っていないためバグ前提の機能と批判される 未読、既読判定はもともと存在したが1.20パッチで削除。理由は動作軽減のため 2ヶ月かけて1.10、1.11、1.20、2.00とパッチが出され、フリーズバグはかなり少なくなったものの未だに存在。 俺の環境だと最新パッチ当てても少なくとも2回確認 上の4つのパッチ全てにセーブデータの互換性がない。 そのためパッチの存在に気がつかずフリーズと強制落ちに苦しみながらプレイしてもパッチを当てるとはじめからやり直し。 パッチも完全ではないのでいつまた落ちるか分からない。当日組はこれを4回繰り返させられている 206 名前:197[sage] 投稿日:2014/08/26(火) 12 49 25.03 ID ezCidkjg0 [3/4] システムについての補足は終わり あとは場外的なところだと KOTY定番のメーカーがバグを認知しながらイベント優先 これまた定番の謝罪文にスタッフ一同、会社名のみで人名なし 言わずもがな定番のOHPが「発売まであと1日」 反応(KOTYeスレで検討が進んだので、キャラのシナリオごとに分けました。) 共通~心音シナリオ・システム面について +... 【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 87本目 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1408122468/ 722 名前:『はるかかなた』選評 ◆YbQIs8/QUc92 [sage] 投稿日:2014/08/23(土) 23 34 58.02 ID MjybN64v0 [6/10] 支援ありがとです。 選評せっかく書いたので投下しましたが、他の作品と比べると明らかに弱いっすなw 自分が総評を描くとすれば、『発売2ヶ月たってようやくプレイ出来た』『メインヒロインの√が酷い』 の2点に触れてサラッと流すくらいの作品。 今からやりたい人にアドバイスするとしたら、先にはるか√をやれってこと。 はるか√で先にポルナレフを通過して、およその状態を理解してから他キャラ→グランドエンドと行くべき。 そうすると、他ヒロイン√で主人公の前から去るときのはるかの想いとか、色々と考えられるようになって面白くはある。 724 名前:名無しさん@初回限定[] 投稿日:2014/08/23(土) 23 42 31.71 ID WfQW2j3z0 [3/3] 選評乙 紙芝居ゲーだよな?システム外注して不安定ってなにやってんだか セックス中に初潮がすばらしいってのは描写がうまいの?嗜好? 730 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/23(土) 23 49 55.08 ID b+wtqfTI0 選評乙 バージョン2.0でワロタ ただ、システムとメインルートがクソってだけじゃ物足りないという俺は毒されているのだろうか 763 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 00 38 35.68 ID xPawwf390 [1/2] はるかかなたがようやく来たか 確か修正前はあるシーンで確実に落ちるってのがあったんじゃなかったかな それ以外でも高確率で落ちるとかも ver2.0もだいぶ減ったってだけで落ちるときは普通に落ちるしな まだ修正しきれてない駄ゲーと言える 780 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 04 13 42.35 ID pB9sqLfY0 [1/2] はるかなスレからざっと拾ってみた。字数キツイのでURLのみ貼っときます シナリオ http //kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1402104293/243 http //kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1402104293/403 http //kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1402104293/411-412 システム http //kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1402104293/465-469 http //kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1402104293/530 http //kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1402104293/609-613 945 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 21 24 47.31 ID 9XtIrfRh0 [7/7] ライターの一人の砥石大樹はカルマルカ 書いてたライターの一人だからご都合主義も納得・・・ 【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 88本目 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1408891079/ 194 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/26(火) 09 22 07.84 ID WyrRgO0q0 [1/3] 2ヶ月バグでまともにできなかったってのは相当なクソポイントでしょ お前ら麻痺しすぎ これ一般ゲームだったら発売延期してるわ こういう致命的なバグはできれば発売と同時に、どんなに遅くても1週間以内には修正してくれないとアウト 2ヶ月とか論外 このバグにさらにシナリオのご都合主義でしょ? シナリオゲーなのにそれはねえわ 195 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/26(火) 10 34 57.85 ID gvbHliQj0 194 2ヶ月延期してこの有り様なんだよなぁ つまり予約者からすればもとの予定から4ヶ月はプレイできなかったと・・・ 196 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/26(火) 10 54 50.16 ID KQLHP2cq0 しかも体験版で実装されてたシナリオなんちゃらも間に合わないからって削って 後日アップデートで実装とかになってるんだよな… 告知にないとこ見るとまだ実装されてないんだよね?これ 215 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/26(火) 13 33 33.70 ID WyrRgO0q0 [3/3] はるか√2全キャラクリア後じゃねえか マジで賽の河原の石積み 既読未読判定すらないって何年前のゲームだよ 228 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/26(火) 19 20 47.58 ID KQLHP2cq0 [2/2] おそらく未完成状態で発売したけど一応正月返上で2週間程度でけりはつけた雛 おそらくシステム超不安定なのわかってて発売して2ヶ月経ってようやくまともにプレイできるようになったはるか やってることは上のほうが屑だけど下のほうが酷く思える 229 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/26(火) 19 22 26.68 ID fEXp5Cv60 [5/6] 完全破綻のビッチ会長やら笑いも出ないクソ展開の銃騎士が先にいるからシナリオのクソさのハードルが上がってるのはあると思う 薄っぺらいご都合主義や後出し設定で辟易するとはいえ一応大して問題のないルートもあるし、 シナリオ単体で見るとそこまで騒ぐほどか?って思った人が多かったんだろう パッチで修正される可能性の高いバグに関しては様子見の態勢だったしね 287 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 02 38 26.56 ID d65oMbN50 はるか:親の代の因縁ではるかかなた離れ離れになっていたふたごが一緒になる話 結衣:親の仇である結衣の実父から結衣を救い出す話 雫:全然だいじょぶじゃない幼馴染を助ける話 心音:心音のトラウマを解消してかなたが料理人になる話!? 結衣シナリオについて +... 【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 87本目 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1408122468/ 934 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 20 56 58.48 ID Ataiig0a0 [4/7] なお、このシナリオ終盤では結衣が、実父に線路に落とされた主人公を助けようとして路面電車に轢かれて死んでしまう… 選評のこの部分で「轢殺」イメージしたわ しかし電車に轢かれたのに五体ばらばらになって死なないのもすげーよな 936 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 21 01 03.98 ID aHlcq/u+0 [9/9] 934 テリーマンかなんかだったんだろう 937 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 21 03 44.04 ID yoTQ0vQT0 [6/10] 934 主人公を助けようとして路面電車の前に飛び出して、自分が轢かれる で、全身血だらけの結衣を抱えてるCGがあって、その場面で結衣の腕から力が抜ける描写がある その直後に父親を撃退してEDムービー って流れなんで、普通は結衣が死んだと思うだろ だけどエピローグでは「リハビリを頑張った結果、日常生活に難の問題もなく戻れました、おしまい」っていう 953 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 21 56 52.94 ID PAAwsg8Y0 [13/18] 950 はるかながどういう作品かは分かんないけど、 恋愛ADVである以上、二人で支えて、絆を強めて、成長して強大な相手を倒す。 みたいなのが良いと思うんだよぬ。 まぁ、単に自分が好きというだけだけどさ。 結衣ちゃんが殺られた! →俺はぶちギレた! →父親を倒した! という展開をイメージしたんだけど、 お前一人の力でどうにかなるなら、そこまでの話はいらんから、 最初からそうしてよ。 と思ってしまう。 962 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 22 34 38.08 ID yoTQ0vQT0 [9/10] 停留所の場面なので、速度は出てなかったかもしれん だけどCGでは本当に全身血まみれ 971 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 23 12 25.64 ID 6VxZsZH20 [1/3] 結衣√は選評だとお約束展開+安直な奇跡エンドなのを批判してるけど、 実際はそもそも人物関係が本当に必要だったの?っていう基本部分からしてクソってことか はるか√、心音√の酷さは語るまでもないし、言われてる以上にシナリオもクソか 991 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 23 58 58.08 ID VBag236S0 [4/4] 962 意識を失ってるからおそらく頭部に強い衝撃があったわけで、 頭ってのは大したことない傷でも派手に血が出て一見やばい外傷に見えることが多いのでその描写は自体はそれほど不自然じゃない 転がった時の擦過傷だけでも十分血まみれにはなるし、血が出てる時はむしろ無事なんて言われることもあるぐらい 不用意に抱き起こしたのはわりとまずいからそこが一番問題かもな まあなにより問題なのはさんざん言われてるとおりそれストーリー的に意味あんの?って部分だろうが はるかシナリオについて +... 【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 87本目 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1408122468/ 728 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/23(土) 23 47 17.02 ID 7YMo2nIR0 選評乙 はるかがその病気ってのはプレイヤー視点では入院して初めて知るんだろうけど、 主人公やはるかは前から知ってた設定ってことでいいのかな 735 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 00 02 37.67 ID Zp6qtwQt0 選評乙 前作までのシステムがかなり高性能だったのになんでそれに代わってこんなシステム採用したのかは本当に疑問 いろいろと事情があるのかも知れないけれどユーザーからしてみればクソシステムのADV掴まされたことには変わらないんだよね 体験版1の時点でもっさりとした動作に怪しさを感じて回避した作品だけど、 公式サイトで見られる「私のために泣いてくれてありがとう」から「はるかはどうせ死ぬのかな?」とは予想したし、 どう見ても双子の妹だからはるかルートの展開の大筋は事前情報から大体の人が想像するのとズレてはいない気がする だから「はるかルートのシナリオがクソ!」って部分については「嗜好に合ってなかっただけじゃない?」って思った ポルナレフって書かれてるから相当描写が雑で、ヒロイン死んでお涙頂戴泣きゲーとか最近のご都合主義的実妹ルートが好きな人でも楽しめないレベルだったのかな? 750 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 00 24 02.95 ID 7KFjSs6Z0 [1/2] 選評乙 「周りから受け入れられた状態」で「駆け落ち」ってわけがわからないよ 駆け落ちする理由ねーじゃん… 755 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 00 29 26.56 ID E8faUZI50 [1/2] ライターは駆け落ちすることの意味を理解していない可能性 759 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 00 33 23.16 ID Ataiig0a0 750 選評にもあるけどたぶん本人たちは最初から駆け落ちって名前の旅行て認識でやってたんじゃないか それがプレイしてる側には全く伝わらないだけで 782 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 04 38 25.49 ID PAAwsg8Y0 780 これを見る限り、はるかルートはそんな酷くない評価もあるんだね。 しかし、選評のとりあえず死なせとけばいい、みたいなのはなぁ……。 いわゆる、駆け落ち厨なのも酷いが。 783 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 07 45 53.44 ID q5nJ4IVSi はるかかなたは、はるかルート1で終わっとけば綺麗に締めれたのにと思ったわ 916 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 20 05 45.22 ID Bap6hksn0 [3/5] 近親ハッピーエンド自体は問題ないと思うぞ、でも其処に至るまでの過程が重要なんだがな 921 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 20 16 48.43 ID Bap6hksn0 [4/5] 禁断の恋ジャンル自体は王道だし、それで惨劇を迎えるか幸福を掴むかは自由だ。 相手が同性だろうと茶筒だろうと名状しがたい肉塊だろうと構いはしない。 ただそれに至る過程をキチンと描写できているかどうかだけが重要なんだよな。 922 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 20 26 45.93 ID WLQwibol0 [5/6] ただそれに至る過程をキチンと描写できているかどうかだけが重要なんだよな。 それマジで重要なんだよな…特に禁断の恋とかそういう方向だとなおさらに 923 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 20 31 08.37 ID xPawwf390 [3/3] 実妹を扱うのなら義妹では表現できないことをきっちり踏まえて作り込むべきだよね 背徳感を醸し出すために実妹を使ってるライターは結構いるけど生かせてない作品の多いこと多いこと 義妹の比較的お手軽感を実妹に引っ張ってきちゃあかんよ 925 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/24(日) 20 41 02.44 ID yoTQ0vQT0 [3/10] はるか2とか、はるかが実妹である必要あったの?って疑問は強いよな 最愛の人物が救われる+子供も出来た、だったら、むしろ血縁関係が無いほうが絵になる 【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 88本目 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1408891079/ 87 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/25(月) 17 08 51.22 ID E++A5DBg0 てか腎不全の実妹っまんま加奈じゃん 288 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 07 03 52.82 ID kniliuVQ0 [1/2] はるか: 難病で殆ど病院生活。落ち着いたのでかなたの元にやってきた やりたいことリスト=どうせ死ぬから出来ないだろうなと思ってたことリスト それが埋まっていくうちに主人公に恋愛感情を持つようになる 実の兄に恋愛感情を持つことにはるかは抵抗感は全くなし 主人公は悩むが受け入れ、周囲にも告白→普通に受け入れられた 幸せな日々が続くと思ったが、はるかの病気は進行してきており、 次に体調悪化があればもう病院からは出れない=かなたにもう会えなくなる なので思いついたように駆け落ちを決心するが、道中で倒れてしまう 初回√でははるかは入院生活になってしまい、治療法もなくただ衰弱していくのを見るのみ 何も出来ない自分たちに心を痛める主人公たち… だがはるかにとってはみんなが私のために泣いてくれることが何よりも嬉しかったようだった。はるかは死んでEND true√では、はるかの病気は腎移植をすれば治るという新事実が追加される 双子である主人公の腎臓を移植すれば治る確率は高いが、 実は主人公も病弱だったという設定も追加されており、移植に主人公が耐えられないと宣告される ドナーを待ち続けるがドナーは現れず、病室でセックスをしているうちに、はるかは主人公の子供を妊娠する これを契機に、『自分の命が犠牲になっても、未来の時間をはるかと子供に与えられるのなら…』と、 自分の腎臓を移植することを周囲に黙って決定する もしも赤ちゃんが生まれたら、臍帯血を用いた治療ではるかが治る見込みもあると医者から言われたのもあるが だがこの試みは速攻でバレる。他ヒロイン達から怒られる…かとおもいきやそうではなく、移植は実施される 腎臓摘出後に主人公は昏睡状態となるが、他ヒロインやはるかの呼びかけに対してついに目を覚ましたがまた意識を失った エピローグでははるかは双子を出産し、通信制高校に通いながら子育てをしていた そして卒業することを両親の墓の前で報告。主人公は死んだ?と思いきや、悪友を驚かすために隠れていただけだった みんなで大円団でフィナーレ 291 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 07 29 48.61 ID kpatUxHN0 実は病弱だった父と難病でほとんど病院生活だった母の近親婚で生まれた子供とかやべえな。 293 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 07 48 59.06 ID 4S8qfmCV0 [1/3] そしてその産まれた双子も病弱だけど近親婚で以下病弱オバフロ世界へ突入 294 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 07 51 05.98 ID GjbznDW50 [1/2] むしろガキ作っちゃダメなカップルの典型じゃねーか まあ近親って時点でアウトだけど更にダメ過ぎるわ 295 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 07 57 38.91 ID c9OieC9L0 悲劇的なシナリオにしようとしたらこうなってしまった悲劇 296 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 08 03 12.11 ID bGakLXuW0 [1/2] 病室で子作りってあたりが笑いを誘う 298 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 08 35 31.30 ID h9MQMvD20 [2/3] 末期症状で入院してる病室で子作りセックスとか完全に出禁になるレベルだよなw というか臍帯血のくだりどういうことだ 血液・免疫系の病気や腫瘍の治療に使うもんだぞそれ しかもまさかこれ子供産んだ後に取った自分の臍帯血使って治療しようとしてんのか? 301 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 09 07 39.10 ID xRKq1gyW0 星メモでも病室でセックスしてたからそこはあんまり気にならないかな 302 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 09 14 59.63 ID GjbznDW50 [2/2] ヒント:末期 体力的にもマズいだろ まあ死を覚悟完了なら許されるかもだが・・・・なあ 303 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 09 50 44.17 ID xBV0lVnT0 まぁエロゲ的には末期患者とHしてても気にならんな。 病弱キャラとか大体 1 病弱だけどちょっと体が弱い程度 2 手術すれば治る、手術する勇気が足りない、勇気あげるよSEX、手術成功 3 治んないかもやばい、生きた証が欲しいの、中だしSEX、なんか運良くなおりました。 ばっかりじゃね。 稀にSEXしたせいで死亡EDもあるけどw 304 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 09 51 56.31 ID n1Pi72IZ0 [2/3] 人気のあるゲームをパクって現実味を加え(ようとし)たら理想からはるかかなた離れたクソゲーができたか 307 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 10 05 51.64 ID xFGoKr6i0 プレイしてないからだろうが文章だけで見ると初回√はそれなりに悪くないように見えるな trueはそもそも病弱同士が中出しセックスするなよと 311 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 10 47 07.56 ID J443GZz70 [1/4] 300 末期病棟セックル 恋空かな? 312 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 10 56 01.64 ID iKGmM00E0 近親、末期に性行為は古色迷宮輪舞曲を思い出した あっちは突っ込みどころこそあれどシナリオ良かったけどこっちはなぁ フォローできないわw 313 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 11 08 37.32 ID LWRpQkrL0 加奈が頭に浮かんだ 317 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 11 31 43.03 ID QksgBvbm0 [1/3] はるかの初回ルートで気になるところは周囲への告白が普通に受け入れられたところくらいかな そこで軋轢や葛藤が描かれていないのは近親というテーマ倒れだと思うがまだ許容範囲内 trueルートはツッコミどころだらけだ 腎移植で治ることと主人公の病弱設定、臍帯血での治療可能性が初回ルートで説明されていても、 病弱主人公の命を危険にさらすような移植手術を医者が行った(死んだら訴訟沙汰でしょこれ)ことや 病室での子作りがスルーされて母体保護のための堕胎もなしってのはかなりトンデモな感じがする 作中での描写の説得力の有無はやったわけじゃないからわからないけどプロットが酷いね 352 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 18 18 31.62 ID r+cJ68TP0 はるかかなたのはるか2√って、 恋空+ヨスガノソラ+加奈 を3で割って発酵させたらこうなるって感じだな 355 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2014/08/27(水) 19 26 38.95 ID h9MQMvD20 [3/3] 352 恋空要素は重病人がセックスぐらいしかないだろw ヨスガと加奈は全面的に同意 ※注意 以下のコメントフォームは、誰でも好き勝手にコメントを残せるので、その程度のものだとお察しください。またここに何を書こうが本スレには無関係です。 過去のコメントはコチラ
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/479.html
ブランド ソフトハウスSORA(解散) ジャンル 俺がヤマタノオロチになっちゃったら困っちゃうラブラブADV(公式サイト表記)俺がヤマタノオロチなのかよ!?ADV(Getchu表記) メディア DVD-ROM 原画 上木乃アロエ シナリオ 火々野未完 音楽 ayato sound create 発売日 2014/6/27 定価 9,504円(税込) CG数 選評1 【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 98本目 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1418623583/ 954俺がヤマタノオロチなら 選評 ◆fDd5dl3vHzuj [sage]:2015/01/13(火) 21 37 09.88 ID MOKu7bvn0 俺がヤマタノオロチなら ジャンル 俺がヤマタノオロチになっちゃったら困っちゃうラブラブADV(公式サイト表記) 俺がヤマタノオロチなのかよ!?ADV(Getchu表記) ブランド ソフトハウスSORA 発売日 2014年6月27日 価格 8800円+税 2014年の6月末に発売された本作は奇天烈なタイトルやぶっ飛んだあらすじが脚光を浴び、大いに注目を集めたが他の魔物達に押し出され一向に解明が進まないでいた。 2014年のKOTYeも最終盤を迎えたこの時期に再調査を挑んだ結果、その正体はまさにヤマタノオロチ級のクソゲーであった事が判明した為ここに選評を記す。 まずは話題の種となったあらすじを見て頂こう。 それは美しい港町……俺の故郷……須賀町……。 北側は海、南側は山。 温暖で平和な小さな町。 時間が穏やかに流れる、俺の町。 そこで俺は、幼なじみの山代マイと仲良く暮らしていた。 俺とはちょっと距離があるが、マイの親友である 橘ゆずの。 同じクラスで、なぜか俺に付きまとってくるちょっと風変わりな女の子・八樹さゆり (やつき さゆり)。 上級生で学生代表、学園中の憧れである 播磨幸穂 (はりま ゆきほ) 先輩。 悪友の秋山慎吾や、やさしい大人たちにも見守られ、みんなとわいわい楽しい日々を過ごしていた。 しかしある夏休み。 俺たちはとんでもない事件に巻き込まれてしまう。 俺の中に居るアイツが目覚めようとしていたのだ……。 俺の名前は 八賀谷翔太 (やつがや しょうた)。 俺は、ヤマタノオロチの生まれ変わりだった……。 ○登場人物 八賀谷翔太(やつがや しょうた) 本作の主人公。平和主義の優男である。父親が神職である為、自らも将来神職になるのに備えて父親の親友である山代家の櫛名神社にお世話になっている。 後述の夢子先生が顧問を務める化学部に所属。 あらすじの通り太古に存在していたヤマタノオロチの生まれ変わりである。 人間の姿になり櫛名田姫と結ばれ幸せに暮す約束をしていたが、ヒルコの甘言に乗せられ呪いの影響で大暴れする。 ヤマタノオロチであった頃にかけられた呪いにより、次の誕生日にヤマタノオロチに戻るか死ぬ運命にある。 死なずに済む方法は生贄を殺しヤマタノオロチに戻るか、ヒルコを始末するかのどちらかとなる。 山代マイ(やましろ まい) 主人公の幼馴染。実家である櫛名神社で看板巫女を勤める。(公式サイトの紹介では山代神社となってるが・・・) 料理センスは壊滅的だが何故か塩むすびだけは美味しく作れる。 その正体は数千年前にヤマタノオロチと婚約していた櫛名田姫(クシナダヒメ。ゲーム中では櫛名田比売、櫛稲田姫と表記がブレる)の生まれ変わり。 その為、現代にヤマタノオロチを復活させるための生贄として重要なポジションを占める。 橘ゆずの(たちばな ゆずの) マイの親友であり、距離感はあるものの主人公とは古い付き合い。薙刀部所属。 無口で表情も乏しいが冷たい訳ではない。大のゾンビ好きで可愛いと感じるというぶっ飛んだ感性の持ち主。 最近謎の夢を毎日見ている為困っている。 その正体は櫛名田姫を護衛するためヤマタノオロチと戦っていた戦士の生まれ変わりである。 謎の夢はその頃の記憶の断片であり、主人公がヤマタノオロチの生まれ変わりであることに気づき警戒する。 八樹さゆり(やつき さゆり) 突如転校してきた同級生。写真部所属。 主人公を危険な人物と認定し、四六時中監視を行っている。私生活が尽く謎な不思議な存在である。 その正体はかつてヤマタノオロチを倒したスサノオノミコトの転生後の姿。 主人公がヤマタノオロチに戻るのを阻止する為様々な行動をしている。 ちなみに女に転生してしまったのは姉のアマテラスが入り込んでしまっている為である。 播磨幸穂(はりま ゆきほ) 学園代表を務める所謂完璧美人の上級生。 ティータイムが大好きであり、ティーパーティーを主催したりする。 その正体は人類が現れるよりも昔に干魃で苦しんでいた自分たちを救ってくれたヤマタノオロチを一途に慕う狐である。 常人には見えない尻尾と耳が生えている。 越野夢子(こしの ゆめこ) 化学部顧問の化学教師。学園一の人気教師である。 おっとりしてて天然なのが人気のポイントらしい。好物はどうみてもチンコの形のビッグマツタケアイス。 その正体はスサノオノミコトの姉であるヒルコであり、ヤマタノオロチに殺戮を行わせた黒幕。 両親のイザナギとイザナミが禁忌を犯した際に生まれた為、神の国を追放されて生きてきた。 新世界の神となるべくヤマタノオロチを完全に支配下に置こうと暗躍する。 秋山慎吾(あきやま しんご) 主人公の親友。エロDVD等を貸し借りしている。 山代悌史(やましろ ていじ) 櫛名神社の宮司でマイの父親。物語中盤で襲撃され、長い間意識不明の重体となる。作中ではおじさんと呼称される。 ○シナリオ どこぞの部室よろしく物語の8割方は共通ルートであり、個別ルートは1時間にも満たない。 共通ルートも決して長く無くせいぜい3~4時間もあれば終わる。 共通ルート 夏休み前~夏休み中盤におじさんが襲われ、目覚めた後にマイの告白を受けての選択肢までが共通ルートである。 神社の仕事、文化祭、海水浴など一般的な学園モノでは陳腐とも言えるイベントが目白押しである。 後に問題点は挙げるが、個別ルートと比べればまだマトモであり、CGの質も比較的安定している。 マイルート マイの告白を承諾すると分岐する。設定的にはトゥルールートだと思われる。 周囲の執拗な思わせぶり発言の果てにようやく自身の正体と呪いを思い出した主人公とマイは、主人公の誕生日前夜にヒルコに立ち向かう。 一時は危機に陥ったが駆けつけたスサノオノミコトがアマテラスと協力して神の国へ帰す事を条件にヒルコを説得し、あっさり成功する。 ヒルコの呪いも解けて死ななくて済んだ主人公とマイが数年後結婚し、幕切れとなる。 ゆずのルート 気になる娘にゆずのを選ぶと分岐する。先ほどまで異常に警戒していたゆずのとあっさり付き合い出す超展開からルートは始まる。 デートとエロシーンを消化するとあっという間に誕生日前夜に時間が飛び、ゆずのとスサノオノミコトを引き連れヒルコの元に向かう主人公。 スサノオノミコトが凄まじくショボイ戦い(コレについては後ほど触れる)でヒルコを片付けると、やはり数年後ゆずのと結婚して終わりとなる。 全ルート中最もそのルートのヒロインが活躍しないルートであり、全部スサノオノミコトがなんとかしてくれる。 さゆりルート 気になる娘にさゆりを選ぶと分岐する。またもや共通ルートの態度から一変しあっさりと付き合いだす。 デートとエロシーンを...(以下略) 相変わらずヘボい戦いを制するスサノオノミコトだが、このルートではヒルコを消滅させず封印させて終了となる。 ヒルコの呪いが解けたものの、神であるスサノオノミコトとセクロスした為に不老不死となった上に幸穂先輩以外の人々の記憶から 完全に消えてしまうという突如湧いた新設定を引き連れて旅に出ようとする主人公とスサノオノミコトであった。 しかしスサノオノミコトの中で眠っていたアマテラスが突如目覚め、アマテラセックスを繰り広げて幕切れとなる。 +... アマテラセックスの様子 幸穂ルート 気になる娘に幸穂を選ぶと分岐する。 なんの前触れもなく正体をカミングアウトされ付き合い出しセクロスに励む主人公。 そしていつも通りの流れで誕生日前夜にヒルコと対峙するが、幸穂はヒルコの攻撃で瀕死の重傷を負う。 しかし幸穂が散り際に持っている力を全て主人公に渡した為、あっさりと呪いを克服する事に成功。 その隙にスサノオノミコトが呪文らしき物を唱えてヒルコの封印に成功する。(ショボイ戦いは不要な様子) ついでにスサノオノミコトが幸穂に力を分け与えた事であっさり幸穂は回復する。 以後幸穂は櫛名神社に匿われ時々中庭を素っ裸で走り回る楽しい日々を送る事となるのであった。 夢子ルート 気になる娘に夢子を選ぶと分岐する。作中ではバッドエンド的な位置づけとなる。 足コキに始まる夢子もといヒルコの快楽攻めにより、あっさり身も心も虜になってしまう主人公。 日々破壊衝動が高まり乱暴な振る舞いを見せる様になっていく。 ヒルコの命令に従いヤマタノオロチに戻る事を決めた主人公はゆずのを撲殺、マイを拉致殺害し見事ヤマタノオロチに復活を遂げる。 その後全世界を相手にしても問題無い圧倒的な無双ぶりを魅せつけ人類を完全にヒルコに屈服させ共に新世界の神となる。 ちなみにルート中の選択肢によっては復活前にスサノオノミコトに始末されてゲームオーバーとなる。 ○問題点 では上記の背景を踏まえた上で本作の問題点を一つづつ挙げていく。 最悪のタイトルとあらすじ 本作がクソゲー化している最もたる理由がコレである。と言うのも主人公の正体についていきなりネタバレをかましているからだ。 普通このようなタイトルとあらすじならば「最序盤でヤマタノオロチの生まれ変わりだと気づいた主人公らがテンヤワンヤする話」だと思ってしまうが 本作は「思わせぶりな発言をする連中とその真意について迫っていく話」とも言うべき物となっている。 実際主人公が自身の正体に気づくのは個別ルート後半の最終盤であり、それも散々引っ張った上で明らかになるのだ。 しかしネタバレタイトルのせいでプレイヤーからすれば驚愕の事実でも伏線回収でも何でも無くなってしまっている。 例えるならば犯人の名前とトリックが表紙に書いてある推理小説を読むような物だ。 よって他の問題点を無視したとしてもこの問題点のせいで読み進める気力が9割以上削られてしまうだろう。 決して予想を裏切る事なく進行する展開 では仮にネタバレで無かったら正体について考える楽しみが有るのだろうか?残念ながらそうでは無い。 理由としては二つ程有り、一つ目としては「思わせぶりな発言が多すぎる」と言う点が挙げられる。 真相を知っている人物が思わせぶりな発言をする事はあらゆる作品で普遍的に見られる事であるが、本作はその頻度が異常に多い。 と言うかマイと慎吾以外の人物は何かしら知っている方の立場の為、それらの人物との会話には必ずと言っていい程思わせぶりな発言が入る。 例えば「主人公の誕生日には~」「何か思い出しました?」「お前は危険な存在だ~」等こんな事ばかりである。 特に監視している立場のさゆりに至っては常にこの類の発言しか無いような物でうんざり感が半端ではない。 二つ目の理由は「事の重大性とは裏腹に余りにも語られる世界が狭い」事だ。 前述の通り主人公がひとたびヤマタノオロチに戻れば人類終了となるような重大な危機に瀕している状況下にも関わらず 上で挙げた登場人物の間のみで話が進行する為、特にネタバレが無くとも中盤辺りには黒幕を含めた裏側に全て感づいてしまう。 (誇張では無く本当に上記以外で固有名詞を持つ人物が居ない。) 作中ではやれ黒幕が分からない等と直前まで大騒ぎしているので余計に滑稽である。 圧倒的な描写不足 物語では無く文章と表現の問題に話を移したい。 上でシナリオは短いと言ったがそれに一役買っているのがこのなんでも端折って語る傾向である。 比較的日常の描写が多く見られる共通ルートであっても、海水浴は特段約束を取り付けたり、話題に上がる段階も踏まず 日が変わると突然思い出したかのように海水浴に出かける事になっていたりする。 また大鷲パークという遊園地に行くのも、やはり慎吾が前触れもなくチケットを持ってきて即日出発したり大変忙しい。 (午後1時に出発したのに今日は一日よく遊んだという旨の発言をしたりする。) 個別ルートではこの傾向が更に強まり全てが超展開気味に進行する。 シナリオの項でも触れた通りゆずのやさゆりは分岐直前まで主人公を警戒して避けていたり監視していたにも関わらず ゆずのはマイに応援されたから、さゆりは興味が湧いたからという理由で急激に態度が軟化し、スグにエロシーンに突入する。 幸穂に至っては共通ルートで超人的な描写や普通では無い事を匂わせる展開が非常に薄いにも関わらず ルートに入った途端に湖畔に連れ出し正体をバラすという正真正銘の超展開である。 また全ルート共通でルートに入ると誕生日前夜まで盛りがついたようにセックス三昧となり日常シーンは殆ど無くなる。 本作のキモである主人公が自身の正体に気づくのも、共通ルートではさんざっぱら「自分で思い出すのが大事」と放置プレイだったのも関わらず どのルートでも誕生日直前に神通力的な物で思い出させられる為、あっさり思い出す上にそれを受け入れる。 フィナーレであるヒルコとの決戦も前述の通りスサノオノミコトが説得したり、戦ったり、封印したりで片付ける訳だがこれらも全て簡潔にまとめられている。 説得は神の国へ帰れる事とアマテラスの名前を出した時点で二つ返事で納得して和解してしまうし(文章の行数で言うならば二、三十行位の短い間である。) 封印にしても「山よ、風よ、海よ」的な極簡単な呪文をスサノオノミコトが唱えるだけで即座に封印完了してしまう。 特に酷いのが戦うパターンであるが、 これが低質なCGで動きもしないまま 「カキーン!カキーン!」「おりゃー」「うわぁー」と言うやりとりとちょっとした会話を挟むと、 +... ヒルコの剣を弾き飛ばすか、刺して勝利するのみである。 +... そもそも説得出来るなら全ルートで説得すればいいし、封印にしても殺すにしてもルートによって 「身内の事だから自分で始末する」「身内の事だから自分で封印する」とスサノオノミコトの考えがてんでバラバラで何を基準に手段を選んでいるのか全く分からない。 また唯一ヤマタノオロチになる夢子ルートの締めも、単にヤマタノオロチとして圧倒的な戦力を誇って人類をフルボッコにしたと 地の文であっさりと語られるのみで、ヤマタノオロチの姿は勿論その過程もすっ飛ばして新世界の神なったと締めくくる。 具体的に分かるヤマタノオロチの戦果としては鎌倉駅をぶっ壊した事位か。 +... 統一性の無い文章 先までの問題と比べれば大した事では無いが、作品全体を通して名詞が安定していない。 たとえば登場人物紹介で述べた様にクシナダヒメの表記一つ取っても「櫛名田姫」「櫛名田比売」「櫛稲田姫」と3種類の表記が混在している。 また主人公の寝具が場面によってベッドだったり布団だったりコロコロ変わる。 クソゲーの嗜みと言える誤字も完備で、元素記号と言うサイエンスな名詞が元祖記号とか言うファンタジーな物になっている。(それ以前に読みからして違うハズなのだが) +... (注:Naの炎色反応は黄色) サラッと書いてしまったが本作はジャンル名ですらも媒体によって異なる等とても一人のライターが担当してるとは思えないブレっぷりである。 低質なグラフィック プレイしていれば自ずと気づく問題であるが本作は絵の面もとても褒められた物ではない。 先日先行して紹介したが、まずは背景画像からしてショボイ。 実写写真をそのまんま流用した為に「鎌倉駅」の表記が残ったままの駅を始め、他にも恐らく実写を流用してるだけだと思われる手抜き背景は多い。 (鎌倉駅ほどハッキリと分かる場所は無いので特定は困難であった。) 鎌倉駅 +... リアル鎌倉駅 多分実写流用 +... 大鷲パーク +... 流用で無くてもやたらと塗りがベッタリしていたりする。 校庭の背景 +... また基本的に背景絵は実に殺風景であり、人がたくさん居るという状況下の神社だろうが体育館だろうがモブキャラが立っていたりしない。(祭りの屋台背景のみモブ有り。) 特に酷いのは主人公の自室でテレビらしき物が一台有るだけの全く生活感が無い部屋になっている。これではベッドも布団も本当に有るのか疑わしい。 主人公の部屋 +... 文化祭で大賑わいの体育館 +... 立ち絵に注目すると一枚一枚だけ見ればなんの事もないが、すぐに差分が少ない事に気づくだろう。 表情差分で3種、ポーズが2種位な物であろうか。服装も巫女服、制服、水着、浴衣はあるが、普通の私服が無いので出歩く時は基本制服な為違和感バリバリだ。 登場人物紹介で挙げた人物以外には立ち絵は基本無いが、例外的におじさん襲撃事件の調査に来た刑事だけには有る。とは言ってもどこぞの名探偵の犯人の様な真っ黒ぶりだが。 真っ黒な刑事 +... ちなみに立ち絵についてはシステム的な問題も抱えており、それは後述する。 さてイベントCGの方に話を移すがこちらもやはり低質だ。 正確に言うと「明らかに同じ人物が描いて塗ったとは思えない絵が混在している」と言うべきか。 傾向的には序盤に出るCG程安定している物が多く、逆に後半に向かうにつれ質も数も低下していく。(ただしエロCGはまともな物が多い。) 特に劣化傾向にあるのがさゆりのCGで、序盤の着替え覗きはこうで、 +... 海水浴でのハプニングエロではこんな感じであるが +... さゆりルートの写真撮影時にはこうなったり、 +... エロシーンでもこんなんである。 +... 上で挙げた戦闘のCGも同様だ。 ギャルカディア程の極端さは無いが、他が壊滅的だからといって絵に期待すると痛い目に会うだろう。 ちなみ一枚絵の差分も大分少なく、基本1枚にたいして多くて4種位の差分しか無い。 そして個人的に驚愕だったのが「立ち絵を一枚絵に組み込んでいるCG」が有る事だ。 +... これであるが他の人物が一枚絵として描き込まれて居るのに対し、 後ろに立つ幸穂は同シーンで使用している立ち絵をまんま貼り付けているだけなのである。これには驚きを隠せない。 ついでだがこのCGの場面では大変オシャレなテーブルクロスがかけられているとの説明で有ったが、最近はグレー一色のテーブルクロスがオシャレなのだろうか? サウンド周りについて クソゲーは音は良い とは昔からよく言われるが本作はどうだろうか。 BGMが全13種類あるがその内3種類は主題歌とそのアレンジなので実質9種類である。 それぞれの楽曲が異常に酷いと言う事は無いと思うが、如何せん数が少ないため同じ様な音ばっかり聞いてるなと感じる。 キャラクターボイスはヒロイン勢はフルボイスだが、慎吾やおじさんを始めとした他キャラには一切無い。仮にもフルプライスなのに。 それよりも問題なのが効果音である。 普通カーソルをボタン等に乗せると「ピッ」「ピロッ」と言った効果音が鳴るが、本作のそれはどういったわけか人の声なのだ。(誰の声なのかはよく分からない。) カーソルがボタンをかする度に「ぴこっ」、クリックすると「しゃらら~ん」と執拗に喋るので非常にウザい。勿論オプションでこれだけを切ることは出来ない。 他に耳に障る音は上でお見せしたさゆりが写真撮影する時のCGで出てくるシャッター音である。 どういう訳かシャッター音というよりはノイズのような「ババッ!」という感じの音の為、最初はスピーカーが壊れたのかと思った。 システム周りについて システムもまるでヤマタノオロチの時代作られたのかと思う程時代遅れな物となっている。 バックログはメッセージウィンドウに一つづつ流していく方式だし、そのバックログはホイールで出せるのに読み進めはホイールで出来ないと言う超不便仕様だ。 各種メニューも右クリックで戻れないし・・・と一体何時の時代のゲームなのだと思ってしまう。 これだけなら可愛い物だがゲームテンポが致命的に悪くなっている仕様がある。 一つ目が「立ち絵は基本一度に一人だけ表示する」という仕様だ。 たとえその場に複数人居ようとヒロイン同士で会話していようと、立ち絵が出るのは今喋っている人物のみが表示されるのだ。 しかもその立ち絵の切り替わりも一々ゆっくりフェードイン・フェードアウトで行われる為、一言づつ言い合う場面なんかでは凄まじくテンポが悪い。 二つ目が「しょっちゅう出てくるエンドカード」である。 +... これが事有る度に出てきて場面が切り替わるのだが、話の大区切り毎などでは無くゲーム内時間で一日に一回は必ず出てくる。 ただでさえ立ち絵の仕様でイライラするのにとんだ追撃である。 バグ 某批評サイトでも挙がっているが、本作は相当バグまみれだ。 とは言っても進行不能になるような重大な物では無い。しかし細かいバグが累積しているのでかなり体感的にはバグってる様に感じる。 以下に自分で再現出来たバグを挙げていく。 ・起動時に何故かウィンドウ枠が表示されない時がある。 ・コンフィグ画面から戻れずフリーズする。 ・一旦バックグラウンドウィンドウにすると画面内容が更新されなくなる事が有る。 ・BGM鑑賞モードのEXITからは戻れない。 ・文章が繋がって表示される事が有り、その際は名前表示欄に文字が被る。 +... ・内部指示的な文がメッセージウィンドウに表示される。 +... ・セーブロード画面の2ページ目以降に切り替えても画面は変わらず、2ページ目以降の内容が神経衰弱状態。 |セーブ画面呼び出し直後: +... |しかし2ページ目以降を呼ぼうとクリックしても変化はない。 |セーブサムネイルをクリックすると初めてそのページでの内容に更新される: +... ・セーブロード画面中にウィンドウを移動すると、ウィンドウ枠のみ移動し画面内容はその場に残り続ける。 最も厄介なのはセーブロード画面関連であり、しょっちゅう使う機能なのに2ページ目以降を使うのが大変面倒な事になっている。 まとめ 紛うことなき完全なクソゲーである。絵もシナリオもボリュームも何もかもが楽しむに値しない。 作中では頻繁に罰当たりな行動が云々~という台詞が出てくるが、何よりも罰当たりなのは神々の名前を騙ってクソゲーを作る事ではなかろうか。 強いて良い所を上げるならマイはそこそこ可愛い事と良質なCGが当てられているエロシーンはまぁまぁエロい事位だろうか。 確実なのは、俺がヤマタノオロチならこの様なクソゲーは即座に破壊している事だろう。 補足 【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 99本目 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1421156054/ 今日もう一度オロチをやって検証できた事が有りましたので参考までにご報告します。 ○ギャラリー・シーンの枠が埋まらない 前の選評作成時点でギャラリーが4枠、シーンが3枠埋まらない事には気づいておりましたが、 本日改めて全選択肢のパターンで進めても相変わらず埋まらないので、どうやらバグか仕様で埋まらないみたいです。 ちなみに埋まらないと言うのはゲーム中には出ると言う意味では無く、ここに入るCGは確認出来なかったという意味ですのであしからず ギャラリー4ページ +... ギャラリー5ページ目 +... シーン1ページ目 +... シーン3ページ目 +... ○SEについて 風の噂でどうやら体験版では普通のSEだと言うのを耳にした為、一応体験版の方も確認した結果以下の動画のような結果でした。 しかし体験版をプレイ中に新たなバグ(?)の様な挙動も発見してしまいました。 SEが鳴るボタンの上にカーソルを置いたままCtrlでスキップするとSEが超高速で鳴りまくるという現象です。(動画にその様子は入ってます。) 加えてこの現象は製品版でも発生するので、製品版ならカチカチと人の声が鳴りまくります。 (体験版の様子:ttp //yui.oopsup.com/download.php/kotye2014/orochiSEtrial.wmv) 多分これで補足することも無いと思いますので一旦仕舞となると願うばかりです 選評2 【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 2本目 http //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1420456305/ 772 :俺がヤマタノオロチなら選評2 ◆YyLs4BhItQ:2015/01/24(土) 00 23 24 ID ekAH1C7.0 ○はじめに 2015年の1月は前年度と打って変わって静かな年明けであった。 12月の作品にエントリーがなく、語るべき話題をなくした住民の中には総評に向けて弛緩した空気が流れていた。 しかし前年の恐怖の記憶を忘れられない(懲りない)住民たちは、まだ何かあるのではないかと不発弾の再検証作業を行っていた。 そしてその中で、ひとつの不発弾に注目が集まった。 その名は『俺がヤマタノオロチなら』。 あまりにも突き抜けたタイトルとあらすじ、そして批評サイトでのぶっちぎりの低評価など、すわ部室の再来かとスレ住民が身構える中、緊急出動した対策班によって解明されたその実態は、 致死性の細菌を内包した大量虐殺兵器…ではなく、どこか懐かしいエロゲ少年時代のガラクタの詰まったタイムカプセルであった。 本稿では、この絶対的な低品質かつどこか郷愁を漂わせる、古き良きエロゲ創世時代からの使者について、その詳細を解説する。 なお、作品の内容に入る前に、まずこの作品を語る上で重要なキーワードがある。それは『ズレている』と『古臭い』というものである。 この先この作品のあらゆる要素を語る上でこの単語は欠かせないものであるので、頭に留めておいて頂きたい。 ○シナリオついて このゲームのシナリオの問題点は、大きく分けてもったいぶりすぎて滑稽な共通ルートと、超展開とデウスエクスマキナすぎる個別ルートに二分されている。 シナリオの詳細は選評1に詳しく記載されているのでそちらを参照して頂きたいが、何より最大の問題点は、選評1でも言及されている通り、タイトルとジャンル名が壮絶なネタバレになっているということであろう。 このゲームのジャンルは『俺がヤマタノオロチになっちゃったら困っちゃうラブラブADV』(公式サイト記載)であるが、このジャンル名とあらすじを読んで、普通この作品がどういう作風だと想像するだろうか? 多くの人は主人公が怪物だと判明して登場人物達がドタバタ劇を展開するライトでポップなギャグシナリオ、もしくは八岐大蛇だけに8股とかかけちゃったりして…などというバカゲーだと思うのではないか? ところがどっこい、本作のキモは主人公の中に眠った怪物と神代の時代から続く因縁を巡る本格()サスペンス()伝記物()であり、ジャンル名から想像される内容とはかけ離れている。 そしてこの作品において、主人公は自分自身の中に怪物が眠っているとは知らず、それを利用しようとする者、怪物化を阻止しようとする者が現れ、少しずつ主人公の正体の謎が解けていくというスタイルを取っている。 しかし主人公の正体はタイトルの時点で盛大にネタバレされているので、主人公が自分自身の正体について悩んだり、周りが恐れたり警戒したりという姿を見せられたところで、そこに物語性が生まれるはずもない。 そのくせ登場人物達は序盤からひたすら主人公の正体について思わせぶりな台詞を放ち続け、にもかかわらず肝心な部分ははっきりしたことを言わずに終盤まで引っ張り続けるので、うんざりすることこの上ない。 このズレっぷりを一言で表すなら、かの名作『痕』のタイトルを『俺が鬼なら』にし、ジャンルを『俺が鬼になっちゃったら(略)』に改変することだといえば、理解してもらえるだろうか? この時点でシナリオの中核に致命的な欠陥を擁している事は明らかだが、例えば古畑○三郎のように、物語の結末が明らかだったとしても、そこに至るまでの過程を楽しむことのできる作品というのも存在する。 ではこの作品が、主人公がヤマタノオロチであることを知ってから、そうならない為に抗う過程を主眼に置いているのかというと、そのようなことは全くない。 個別ルートに入ってからの展開は、基本的に主人公とヒロインが悪化していく状況に対して右往左往しつつセクロスをし続けるだけであり、主人公たちの見せ場というのはほぼ存在しない。 唯一主人公の活躍といえるものは、さゆり(スサノオ)ルートにおいて黒幕の襲撃からさゆりを庇って名誉の負傷することくらいだろうか。 そうこうしているうちに、それまで散々『自力で思い出せ』と引っ張ってきたにもかかわらず、終盤には『もう時間がない』などの理由で打って変わって事情を知る者達による裏設定の大公開時代が到来する。 例えばメインヒロインのルートでは、散々引っ張ってきた主人公の正体や黒幕の正体まで何から何まで『もう一人の幼馴染がテレパシーで過去の記憶を見せてくれた』『スサノオの仲間の神様が調べてくれた』 などという理由で、主人公とヒロインの与り知らぬところですべて解決。 物語のクライマックスであるはずの黒幕との対決においても、主人公もヒロインも何もせず、スサノオが黒幕と対峙して説得してあっさり終了と、盛り上がりどころといえるものは一切ない。 それまで散々世界の危機とか、スサノオが勝てるかどうかは五分五分などと危機感をあおってきたにもかかわらず、カップラーメンを作るより短い時間で大団円である。 この黒幕は存在を抹消され高天原を追放されたスサノオの姉であり、ヤマタノオロチを復活させて神々に復讐する野望に燃えているのだが、スサノオが自分のことを姉だと気づいただけで感動して戦意喪失、 さらに高天原へと帰れるように取り計らうとスサノオが告げるだけであっさりすべての計画を放棄してめでたしめでたしという流れがわずか3分の間に無限圧縮されており、この変わり身の軽快さには唖然とせざるを得ない。 +... 他のヒロインのルートにおいても基本的に流れは同じであり、主人公は蚊帳の外で超常存在の間だけで全てが勝手に解決し、最後は超展開で幕を閉じる。 その中でも特にひどいのがさゆりルートであり、黒幕を封印して全て終わったと思いきや、主人公はもう神の眷属であり人間として生活できないので、知り合い全ての記憶を消して二人で旅立たねばならないと突如告げられ、 眠る幼馴染達に密かに別れを告げ旅立つというしんみりした展開になった直後に、突然それまでさゆりの肉体のなかに隠れていたアマテラスの人格が目覚め、さゆり(スサノオ)の人格や黒幕をコケにした挙句、主人公を誘惑してアマテラセックスにもつれ込む。 これもわずか5分の間の出来事であり、黒幕を説得して封印⇒さゆりと愛を誓う⇒幼馴染との別れというそれまでの流れが完全にぶち壊しであり、思わず机に突っ伏すほどの脱力感であった。 黒幕が高天原を追放されたのは本人の責任ではなく、親が禁忌を犯したせいでそのとばっちりを受けた為であるため黒幕にも同情すべき事情があり、さゆりもそれを汲んで姉を殺したくないと説得し、本人同意の上で封印するという手段を選んだわけである。 ところがアマテラスはそれまで世界の危機にも隠れて見ていただけで何もしなかったにもかかわらず、全てが終わった後にのうのうと現れ、さゆりを使えない奴呼ばわりしたり、黒幕(アマテラスにとっても姉)なんかさっさと始末すれば良かったなどと言い放ち、 挙句の果てにはさゆりの体の制御権を乗っ取って弟(妹?)の彼氏を寝取るという乱行に及ぶわけである。 つまらなかったのはお前ではなくプレイヤーだと声を大にして言い返したいところである。 +... 主人公も主人公で、さゆりと二人ならこの先ずっと永遠の時を過ごしても大丈夫、などと愛を誓った直後にアマテラスにさゆりの体が乗っ取られたにもかかわらず、あっさりそれを受け入れて俺が愛する人はアマテラスなどと言い出す有様である。 常人には理解しがたい思考回路だが、作中でも神々の倫理観は人間のそれとは大きく異なることが度々強調されているため、そういうものなのだろうか? そもそもさゆりルートのキモは、主人公を邪悪な魔物と思い込んで痛い言動を繰り返していたさゆりが主人公の内面に触れてデレていくその過程と、 元々男だったスサノオが現世では女に転生してしまい、女として主人公を愛してしまったため、もう二度と男に戻ることはできないというのを受け入れて女に生まれ変わる決意をする一途な健気さにこそある。 にもかかわらず、最後の最後で突然振って沸いたようなウザビッチが乱入してきてもプレイヤーが感情移入などできるはずもなく、全てがぶち壊しである。 製作者としては女としての経験は全てが初めての一途で初心なさゆりと、奔放でビッチなアマテラスの二つの人格で二度美味しい、というのを目指したのかもしれないが、的外れもいいところである。 それにしても畏れ多くも日本の主神とも言うべき、いと貴き女神様をこのようなウザビッチに改変するなどとはまさに神をも畏れぬ所業であり、国が国ならテロが起きてもおかしくないのではないだろうか。 さて、シナリオの大筋が完全に滑っていることは理解していただけたと思うが、それ以外の日常描写の部分のクオリティも決して褒められるものではない。 その理由として1つあげるとすると、冒頭にも書いたようにセンスが絶望的に古臭いということである。 まず冒頭にいきなり『ヒロインが着替え中の部屋に入っちゃった』イベントが3連発。 そもそも自宅の居間はともかく、何故写真部部室や生徒会室で服を着替えているんだという突っ込みは置いておくとしても、イベントの流れも全く同じで、 ヒロインが着替え中の部屋の扉を開けて固まる⇒必死に言い訳⇒猛烈に罵倒される⇒その言い方は言い過ぎだと反論⇒長く見続けるために時間稼ぎしているとさらに怒られる⇒そんなつもりはないと再反論⇒もういいから出て行けと怒られる というテンプレのような展開が5分間の間に3回繰り返される。 海水浴イベントにおいても、寝ぼけて隣で日光浴していたさゆりの胸を鷲づかみ⇒海に投げ飛ばされる⇒他3人のヒロインがつかまる浮き輪の中央に浮上⇒3方から押されてヒロインの胸に順番に顔が衝突、というラ○ひなレベルのラッキースケベイベントが続く。 さらに言えば、この投げ飛ばされる際のSEが本気でファミコンレベルのチープな効果音のため、20年前に立ち返ったかのような感覚に襲われる。 それを何とか乗り越えた後も、教師が化学実験の際に胸を押し付けてきてドキドキイベントだの、外出時に『ビッグマツタケアイス』なるものを恍惚とチュパるだのといった古代のセンスのお色気イベントが待っている。 +... しずかちゃんのパンチラや入浴シーンですらドキっとできた時代ならいざしらず、今日日の少年誌のほうがもっとエロく魅せる工夫をしており、今時の小学生ですら鼻で笑い飛ばすレベルの茶番劇だろう。 お色気イベント以外においても、夏祭りでさゆりがテンプレチンピラにナンパされ、主人公が颯爽と()助けに入るイベントなど、いったい何十年前のセンスなんだと言いたくなるイベントが続く。 このうんざりするような日常イベントも遊園地を最後に打ち止めとなるが、その後は前述のシリアス()展開からの超展開に突入するため果たして良かったのか悪かったのか… さらにさらに問題があるのはストーリー中に留まらず、この作品はなんとエンディングでさえ問題を抱えている。 本作のエンディングは、イベントCGと、背景グラを交互に表示するというオーソドックスな手法なのだが、そのクオリティが極めて低く、演出も古臭い。 まず、BGMがOPテーマソングの使いまわし、グラフィックのエフェクトやスタッフロールのスクロールなどもなく、セピア調にしたイベントCGにそのままスタッフ名を上から書き込んだだけの一枚絵が順番に表示されるだけである。 そしてスタッフ自体が絶望的に少ないのをごまかすためか、イベントCGの間にゲームタイトルだけしか書き込まれていない背景グラを差し込み、しかもそれぞれの画像を一枚ごとに10秒以上表示するという超時間稼ぎ仕様となっている。 ちなみにこのゲームのスタッフは外注のBGMと声優さんを除けば7人しかいない。 にもかかわらずEDが2分以上あるということは、どれだけ引き伸ばされているかがよくわかるだろう。 それに加え、あらすじとタイトルで最重要機密を先行大公開している本作であるが、その旺盛なサービス精神はエンディングにすら発揮されている。 普通のゲームであればこういうEDで表示されるCGは、当然そのルートのヒロインのCGであると思うだろう。 ところがどっこい、この作品では何と全ルートでEDが共通で、しかもまだプレイしていないルートのデートCGや、キスシーンのCGをどこよりも早く先行上映してくれるのである。 またCGのチョイスも謎で、何故かさゆりのCGは一枚もない。 そのためさゆりルートのEDなのに、流れてくるCGは他ヒロインのデートシーンやキスシーンである。 シナリオ上はマイと並ぶメインヒロイン的扱いにもかかわらず、CGのクオリティにしろシナリオにしろ色々とあんまりな仕打ちであった。 そして散々時間を引き延ばした挙句、もうこれ以上引き伸ばせないよとばかりに突然画面が暗転し、曲の途中なのにブツっと途切れ、気づいたらタイトル画面に戻っているのである。 クオリティの低さと演出の古臭さに更にやっつけ感も加わり、これまたエロゲ原始時代にタイムスリップしたかのごとき感覚にとらわれるのであった。 ○グラフィック面について この作品のグラフィックが極めて低クオリティなのは誰の目にも一目瞭然であろう。 元々同人レベルの古臭い絵面ではあるが、選評1にある通り、イベントCGのクオリティはシナリオが進んでいくにつれてさらに低下していく。 特にさゆりのCGの劣化が激しいというのも選評1と同感である。 ただし、選評1では「エロCGは比較的まとも」と評されているが、筆者の印象ではむしろ通常イベントCGのほうがまだ安定で、エロCGのほうが劣化が激しいという感じだった。 特に正面以外の横や斜めからのアングルのCGにおいて体型や表情が不自然に崩れているものが頻出であり、処女がいきなりアヘ顔チックになったりと実用性はかなり厳しいものとなっている。 エロ以外の通常イベントのCGは、個別ルートに入ってからはそもそも日常イベントがほとんど存在しないこともあって数は極めて少ないが、クオリティ自体はまだマシなほうだと思う。 ただ、やはり選評1でも指摘されている先輩の立ち絵をそのまま挿入しただけのお茶会のCGは中々のインパクトがあった。 ちなみに余談ではあるが、左下の主人公のグラスの中身は『アイスコーヒー』であることも付け加えておこう。 立ち絵のクオリティはまだ悪くないほうだが、表情差分が極めて少なく、表情が変化したのか良く分からなかったり、台詞や地の分と表情が一致していない場面も度々見受けられる。 背景にしても、実写の風景写真をそのままトレスしたものがほとんどである。 スレの調査により、鎌倉駅、としまえん、極楽寺駅前、明治大学などの風景であることが明らかとなっている。 こういった実写写真を加工して風景にするというのは昔から良く見られる手法ではあるが、それにしても本作はあまりにもそのままであり、看板の店舗名まで実在する店舗そのままというのは流石に怠慢すぎないだろうか。 スレでも初期から指摘されていたが、作中の須賀駅が実在の鎌倉駅の表記すら消されていないというのはあまりに衝撃的であった。 その他、地の分では『満天の星空』とあるが実際は背景が夕方だったりするなどの不整合はあるが、これまでの問題点に比べれば瑣末なことだろう。 ○システムについて このゲームのシステムに関しても、とても現代の作品とは思えないくらい古臭いものとなっている。 まず公式サイトの製品情報のページを見てみよう。 そこには要求スペックが『CPU:必須IntelCeleron/推奨PentiumⅢ500Mhz相当』『色数:必須ハイカラー/推奨フルカラー』『DirectXに対応したサウンド機能』という目を疑うような文字が躍っている。 今時この基準を満たしていないような骨董品のようなマシンが実働しているのだろうかと思わずにはいられないほどの時代錯誤感である。 そしてゲームを起動して、画面全体にデカデカと表示される『俺がヤマタノオロチなら』のアイキャッチ。 さらにこの時代のフルプライスにもかかわらずOPムービーなどというものはなく、タイトル画面に直接OPテーマ曲が流れる方式である。 タイトル画面のデザインの古臭さも、よけいに作品全体の古臭さを際立たせている。 ゲーム内においてもバックログの一括表示ができず、1行ずつ戻っていく形式であり、さらに行を戻っていくと自動で音声が再生されるのである。 そのためマウスホイールぐるっとまわすと、複数の台詞がブツブツブツっと連続で切れて流れ、地味にうるさい。 ホイールで読み進めることができないのもそうだし、コンフィグやセーブ画面から右クリックで抜けることができないなど、細かな不便さが積み重なって小蠅にたかられているような鬱陶しさとなっている。 細かなバグも数多く、選評1で挙げられたものの中で特に問題となるのは、文章の改ページ命令入れ忘れが度々あることである。 2ページ分の文章が1つの枠に続けて表示され、これが地の分なら読みづらいだけで済むのだが、会話が連続しているところだと問題になる。 なぜなら、このゲームは台詞を次に送ると再生中の音声が停止する仕様なので、台詞2ページ分連続して表示されると、事実上前の音声は聞き取ることができない。 バックログからも再生することができないので、死にボイスとなってしまっている箇所が存在する。 その他に筆者が確認したものといえば、コンフィグでのAutoの速度設定で、文字送り速度と改ページウェイトの設定が逆になっている、などというものもあった。 しかし、上記の細かな不具合など全て吹き飛ばしてしまうような重大な欠陥が、このゲームには存在する。 それはグラフィック、シーン回想に関する問題である。 まずこの画像を見てほしい。これはシーン回想のマイのページである。 +... 繰り返すが、これはマイだけのページであり、全ヒロイン共通で1ページではない。 こんなショボいシナリオのくせにエロシーンだけはえらく潤沢…と思わせて、その実態はもちろん甘くはなかった。 その正体がコレである。 +... そう、まさかのエロシーンを前戯と本番とピロートーク(エロシーンなし)に3分割することで大幅水増ししているのである。 かつてCGの差分を別枠に登録することで水増しするという荒業を敢行した例はあったが、回想を分割して水増しというのは初めての試みではないだろうか? この前戯なんていらねーぜ本番はよ!というせっかちさんにもきっちり対応した製作者のご配慮には落涙を禁じえない。 そしてさらに、中段右端の枠はなんと未実装である。 ゲーム中全ての選択肢を試したが枠が埋まることはなく、恐らく未完成なのだろう。 さゆりのページにも未実装枠が2つあるほか、シーン回想だけでなくグラフィック回想にも未実装は存在する。 また、グラフィック回想において基本的にはイベントCGは各ヒロイン別に、シナリオで前のものから順に登録されているのだが、 何故か最終ページの末尾にマイ以外のヒロインのエロCGが飛び石領地のように配置されている。 これまでの経緯から察するに、開発のスケジュール管理などがきっちりされていたとは到底思えず、恐らく最後の最後になって時間が足りず、間に合った分だけとりあえずぶち込んでしまえ!というのがこの結果なのだろう。 ○音声関連について 音声に関しては、外注されているBGMについては別に名曲というほどでもないが、悪くない出来ではある。 ただし今時キャラ個別BGMすらなく、全部で13曲しかないという少なさのため、ずっと同じBGMばかりでメリハリに欠ける上、シーンとBGMがいまいちマッチしていない箇所も度々見受けられる。 終盤の黒幕との対峙シーンにおいてもそれ専門のBGMはなく、それまでの日常シーンのBGMの使いまわしであり、ただでさえ盛り上がらないクライマックスをさらにだるいものにしている。 その他、これはBGMの問題というより演出の問題だが、物語中盤のマイから告白されるシーンで、告白をOKするとOPテーマ曲が流れ始める。 この作品唯一ともいえるそこそこ盛り上がる場面なのだが…このデカデカと流れるOPテーマのせいで囁くようなマイの台詞が全く聞こえなくなる。 せっかくのメインヒロインの最初にして最大にして最後の見せ場なのにこの仕打ち…マイといいさゆりといいつくづくメインヒロインに厳しいゲームである。 +... http //www.nicovideo.jp/watch/sm25413160 しかしそんな些細な(?)ことよりも、何よりも問題なのはエロシーンのBGMである。 エロシーンのBGMは前戯と本番でそれぞれ分かれているのだが、本番のBGMが明らかにおかしい。 前戯のシーンはこれ +... http //www.nicovideo.jp/watch/sm25413191 で、いかにもHシーンに使われるBGMであることがわかるだろう。 ところが、本番はコレである。 +... http //www.nicovideo.jp/watch/sm25413195 どう考えても探索行動中とかそういう時に流れるBGMであり、筆者は初めてこれが流れ出したときに噴き出してしまい、BGMの設定を間違ったんだなと本気で思った。 しかし他のHシーンもいくつか例外があるが基本的にこれであり、挙句の果てにアマテラセックスに至ってはコレである。 +... http //www.nicovideo.jp/watch/sm25413203 もう完全に悪役が悪だくみ中という感じであり、ヒロインとの情事の欠片も感じられない。さゆりェ… このせいで筆者はもうエロシーンに入ると噴いてしまうようになってしまい、ただでさえグラフィックの時点で厳しい実用性がさらに損なわれる結果となった。 色々とズレているのはBGMだけに留まらず、SEに関してもおかしい。 まず選評1でも指摘されているが、システムSEは何故か人の声というまさかのボイスパーカッション仕様である。 この「カチッ」というSEはシステムボタンをマウスが掠めるだけで鳴るので、クライマックスだろうがエロシーン中だろうがマウスをちょっと動かすだけでカチカチ鳴って非常に鬱陶しい。 その他右クリックすると「♪ピコッ」、決定すると「♪チャララーン」、こちらも妙に耳に障って何度も聞いているうちにイライラしてくる。 システムSE以外のクオリティも本気でファミコンレベルである。 選評1でも言及されているさゆりのカメラ音のほか、前述した海水浴でさゆりに投げ飛ばされる際のSEがコレ +... http //www.nicovideo.jp/watch/sm25413140 で、 最終決戦でのさゆりと黒幕の剣戟の音がコレである。 +... http //www.nicovideo.jp/watch/sm25413132 もはやWindowsの時代すら飛び越し、PC-98の時代まで先祖返りするSEには驚きを隠せない。 外注によりそれなりのクオリティを保っているBGMとは対照的に、予算が尽きたのかSEは自分達で適当に作った結果がこの惨状なのだろうか。 ○まとめ さていよいよ全体のまとめに入る。 本作はシナリオ、グラフィック、システム、音声の全ての要素に重大な瑕疵を抱えており、とてもとてもフルプライスどころか商業作品の域に達しているかどうかもギリギリなレベルである。 筆者の個人的な印象としては、『新米同人サークルがそこそこ頑張ってやっとこさ完成にこぎつけたデビュー作』という感じであった。 クソゲーのタイプとしては、プレイ不能の重篤なバグなどといった一撃必殺の必殺技でプレイヤーをKOするタイプではなく、あらゆる要素が絶対的低品質という手数と、ズレたセンスの小技による状態異常によってじわじわと削ってくるタイプであった。 ただ…クソゲーであることは疑いようもない事実だが、一方で『わざと手を抜いて作ったクソゲー』という印象はあまり受けなかった。 低品質なシナリオはライターの描写力不足と決定的にズレた古臭いセンスに、グラフィックの低品質さはグラフィッカーのデッサン力不足に、 システムの問題とバグは製作スタッフの技術力不足とスタッフのスケジュール管理失敗に、そしてSEの低品質さは開発資金不足に、それぞれ起因している気がするのだ。 もっと言うと、実は10年以上前に開発されていたゲームが何かの手違いで販売されずに封印され、何故か現在になって突然販売されることになった、という印象すらある。 実は冒頭にシナリオの問題点を挙げる際に、エロゲー黎明期の傑作、『痕』を引き合いに出したが、それには理由がある。 筆者はこの作品をプレイしている間、ずっと懐かしさというか既視感のようなものを感じていたのだが、あるときその理由に気づいた。 その理由はこの作品が『痕』に似ている点が多々ある、ということである。 それは主人公の中に眠る怪物と、それを巡る怪異、そしてその怪物に抗うというテーマ、登場人物が過去の関係者の転生体であるということなどといった、単にストーリ上だけの要素に留まらない。 ボイスがあることを除けば、シナリオ、グラフィック、システム、サウンド、要求スペックなど、ありとあらゆる要素が20年前の時代の作品のクオリティそのままなのである。 思い起こせば当時は背景が実写写真を加工しただけのものも珍しくなかったし、イベント絵も現在とは比べ物にならないほど稚拙だった。 BGMがピコピコ音丸出しのものも珍しくなく、当時名作といわれた作品のシナリオでも今から冷静に振り返ってみれば超展開やデウスエクスマキナ、根性論で強引に解決しているものも少なくなかった。 しかしそういった今から見れば低品質なゲームであっても、我々は萌えの魂で補完し、楽しむことが出来ていたのだ。 それがいつの間にか、エロゲーにはOPテーマソングがつき、さらにOPムービーまで実装され、エロゲーに声がついているのももはや当たり前になった。 グラフィックも当時からは考えられないほど美しく進化し、CGを採用したり、立ち絵の表情が滑らかに変わったり、画面効果などを利用してより臨場感のある演出を行う作品も現れた。 変化が少ないシステムでさえ、シーン回想、クイックセーブとロード、細やかな設定のできる自動文字送り、前の選択肢まで戻る機能、詳細なコンフィグ設定と使いやすいインターフェイスなど、確実に進化している。 しかしそれが当たり前になったからこそ、我々は感動を失ってしまっているのではないだろうか? そんな中、本作は敢えて20年前と変わらぬ姿を見せてくれることで、そういった古き良き時代の熱い気持ちを思い起こさせてくれるのである。 初めてエロゲにOPテーマソングとOPムービーがついたときの感動を。 初めてエロゲに声がついたときの興奮を。 10年前から何も変わらない紙芝居ゲーであると揶揄されるエロゲーにおいてすら、この20年間着実に進化を遂げてきたという感慨を。 本作はそういったエロゲ少年時代の懐かしい香りを現代に運んでくれる、絶対的に低品質かつどこかほろ苦い、味わい深いクソゲーであった。 参考資料 極楽寺駅前(看板にある施設は全て実在するものです) +... としまえん(練馬区) +... 人の声のSE +... http //www.nicovideo.jp/watch/sm25413183 ※注意 {以下のコメントフォームは、誰でも好き勝手にコメントを残せるので、その程度のものだとお察しください。またここに何を書こうが本スレには無関係です。 過去のコメントはコチラ
https://w.atwiki.jp/zeneitekinakusoge3/pages/29.html
概要 スマホ版(ios/Android) GAMEアツマール版 モンスター画像集 概要 「前衛的なクソゲーRPGⅢ〜逆襲の山下〜」は、ぬか漬けパリピマン氏が制作したアプリです。GAMEアツマール版とスマホ版(ios/Android)があります。 前作・前々作をプレイしてなくても楽しめますが、プレイしているともっと楽しめるようになっています。 スマホ版(ios/Android) ※注意※ios版は12禁、Android版は16禁です。 以下のリンクからダウンロードや。 ちなみにスマホ版は3時間に1回、広告視聴でヌカコインを手に入れることができます。 ios版: https //apps.apple.com/us/app/%E5%89%8D%E8%A1%9B%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%B1-%E3%83%BCrpg-%E9%80%86%E8%A5%B2%E3%81%AE%E5%B1%B1%E4%B8%8B/id1532556748 Android版: https //play.google.com/store/apps/details?id=com.nukadukeparipiman.kusoge3 スマホ版はアプリを消す(アンインストール)するとデータも一緒に消えます。 古い機種(iphone5s等)や省電力モードでは動作が重くなったり強制終了する場合があります。 Android版はマメにキャッシュを消去しないと重くなります。 GAMEアツマール版 以下のリンクから遊べまっせ。 ちなみにアツマール版はニコニコポイントでヌカコインを購入することができます。 https //game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm16360 現在はGAMEアツマールがサービス終了してしまったので遊べません。 モンスター画像集 ぬか漬けパリピマン氏よりモンスター画像集を頂きました。 ご利用の際は同梱のread meをよーーーくお読みください。 https //onedrive.live.com/?authkey=%21ADlOlRnEaYDTRcA id=7939CF15D9A030B8%2116010 cid=7939CF15D9A030B8
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2915.html
色に出でにけり わが恋は 【いろにいでにけりわがこいは】 ジャンル 恋愛アドベンチャー ※初回限定版 対応機種 Windows 2000~7 メディア DVD-ROM 1枚 発売・開発元 ういんどみる 発売日 2010年4月29日 定価 9,240円(税込) レーティング アダルトゲーム 配信 DMM 2018年5月18日/2,139円(税込) 判定 クソゲー ポイント 2010年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板大賞 赤面物のクソゲー主人公がかつてない変態無駄に多い選択肢シナリオ空っぽ、設定は投げっぱなし平兼盛に謝れ一部のバカゲー好きには堪らない…らしい前後おおおおおおん! クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 ういんどみる作品リンク 概要 ストーリー キャラクター紹介 問題点 評価点 総評 余談 概要 有限会社アレスのブランド「ういんどみる」の作品。通称「でにけり(*1)」「前後」(詳細は後述)。 当ブランドは、『はぴねす!』のヒットで萌えゲーマーの間で一躍トップブランドとしての地位を確立したブランドである。 その後、姉妹ブランド「ういんどみるOasis」が制作した『祝福のカンパネラ』でも大きな成功を収め、エロゲ界隈では信頼のおけるブランドという評価を得ていた。 元々は萌えだけの作品を作っていた訳ではないとはいえ、直近の作品の実績から誰もが萌えゲーブランドとしてのういんどみるクオリティを期待して本作を購入したに違いない。しかし…。 ストーリー 時は現代。夏が過ぎ去り、秋の盛りを迎えようとしている季節。 所は日本。山間に広がる高原の街、天神市。 整備された洒落た町並みと、自然豊かな田舎の景観とが共存する街で、主人公『神木 悠人』が所属していた、 ごくごく普通の一般的な学園が、格式高き名門女学園である『嶺鳴館学園』に吸収合併されることとなった。 元々、全国津々浦々からあつまった最上級の令嬢が集うとされ、「荘厳優美、華麗で厳粛なる、神秘的な乙女の花園」であった学園に、 時代の荒波を受けて経済的に立ち行かなくなった地元学園が吸収されたことで、 純和風を好む、やや時代遅れな感性を持つ悠人は、大変居心地の悪さを感じてしまっていた。 そんな折、彼の実家である神社が先祖代々持つ役割 ―― 『天城家』の跡継ぎを決めるという『決闘の儀』を見届けるという役目が突然舞い込んだ。 かつて天神市一帯を治めていた領主の末裔である『天城家』。 その令嬢である二人、『天城 梨桜』と『天城 桔梗』は、互いの剣に誇りを賭け、文字通りの真剣勝負を繰り広げる。 だが、その『決闘の儀』の際に発生した運命的なハプニングにより、 『スーパーかつスペシャルなお嬢様』である梨桜と悠人が、何故か一緒に住むことになってしまう! 素敵でゴージャスな和洋のお嬢様たちや、のんきで至ってノーマルな幼馴染みたちと繰り広げる学園痛快賑やか恋愛浪漫譚が、 今、開幕する!! ※Amazonの商品ページ(Amazon限定特典付)より転載。 キャラクター紹介 + クリックで開閉 神木 悠人(かみき ゆうと) 本作の元凶。言うなれば変態野郎・スケベ親父。ヒロインがキャラ崩壊したのはだいたいコイツのせい。 台詞の1つ1つが下品で低俗なので、知性の欠片も感じられない。 梨桜に「修行」という免罪符の名の下セクハラ行為に及ぶ。 例えば、風呂場に何故か制服姿で侵入してきた梨桜に「クラスの男子はあなたをオカズに毎日『禁則事項』してるんですよ」と発言。 ヒロインに変態的なシチュエーションを見せる能力がある。 室内和姦なのに、校門前で堂々と青姦している幻影を見せる。 普段着を着ているヒロインを下着姿にする。無論下着にはなってないのだが、ヒロインも騙されてしまう。 剣道の腕前は素人だが、構えが堂に入ってて達人並のヒロインが勝手に恐れてしまう。 良くあるラブコメ限定の厨ニ設定だが、それに関して特に理由は説明されない。 天城 梨桜(てんじょう りお) 金髪でややツンデレ。凛とした洋風剣士娘で文武両道の優等生の超お嬢様……なのは序盤だけ。それ以降は悠人の魔の手により変態にされる。 後半はキャラに突っ込まれて「く~んく~ん」と犬のような鳴き声で愚図りだす。 「前後」「ボッ○ン☆ボ○キン☆スティック」等の発言者。「お前は何を言ってるんだ」と別のヒロインに言わせた。 修行とあらば男と混浴もする。しかも都合4回。そもそも修行の内容に疑問を持て。 天城 桔梗(てんじょう ききょう) 梨桜のイトコ。こちらは和風剣士娘。本作では珍しいことに割とまともな性格。共通ルートで出番が少ないため表に出ていないだけともとれるが。 しかし、メイドや他のヒロインのおっぱいを揉んでいないと気が済まないあたり、やっぱり本作のヒロインである。 これは主人公にキスされたショックで幼児退行したからであるが、プレイヤーからはメンタルが弱すぎると批判されている(*2)。 メイドのおっぱいを揉みしだくためという理由で、気配と姿を消す能力がある。 鈴枝 小町(すずえだ こまち) 主人公の幼馴染。 多分、攻略ヒロインの中では一番真人間。ただし、乳首攻めを「ムスメさん」と呼んだりするなど、やっぱりどこか変な節はある。主人公に悪ノリするため日常シーンでも悪ふざけが目立つ。 巨乳キャラだが、本人はそれを好いていない。この件は悠人も知っているのか、あまり言及しない。 パン屋を切り盛りする若き担い手だが、それが活かされる場面はない。 御園 美苑(みその みその) 桔梗のメイド。よくいるミリタリー臭のする危険なメイドさん。 個別ルートは「酔ってエッチしたら子どもができちゃった」という顛末のみ。シナリオはないに等しい。 楓 柚菜(かえで ゆずな) ちび後輩。 よく吐血するが、特に理由は説明されず、シナリオでは特に活かされない。 ペンギンにやたらこだわるが、特に理由は説明されない。 個別ルートはただ単にエッチするだけ。シナリオはないに等しい。 春風 朋音(はるかぜ ともね) ちびを介抱する係。男前。 個別ルート(厳密には全キャラ攻略後の後日談)は何の脈絡もなくエッチ。シナリオはないに等しい。 鳥羽 綾媛(とば あやめ) 非攻略キャラ。「説明しよう!」(後述)のためだけの存在。 割と空気なので、あえて攻略したかったというファンもいるらしい。 大原 九郎(おおはら くろう) オヤジギャグをかますイケメンスケベ。エロ本マニア。これでも御曹司で婚約者がいる。 無論、それだけの存在。これ以上の見せ場もないし説明もいらない。まさに居なくてもいい完全背景キャラ。 問題点 タイトル エロゲーのタイトルには作品のテーマや内容などを反映させる例が多いが、本作のタイトルは内容と全く合っていない。 本作のタイトルの元ネタは、平安時代中期を代表する歌人である平兼盛が詠んだ和歌「忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで」である。 これは「自分では思いを隠していたつもりだったが、それでも他人に気づかれてしまうくらいの、赤面物の恋をしてしまった」という意味だが、本作はドタバタ寸劇のなり損ないといった風情のため、内容とかけ離れている。 ちなみにスタッフが雑誌インタビューを受けた際、タイトルについて「(この和歌が)本作が目指す純愛の王道のピッタリな歌なので拝借した」と述べている。どこが?赤面物のクソゲーを作ってしまったということか? OPムービー クオリティは高いのだが、内容とかけ離れている。単体の出来は良くても作品を構成する要素としては問題があると言わざるを得ない。 重厚な曲調と演出なので、予備知識がなければシリアスな恋愛物を想起させてしまう。歌詞もどこか悲恋を感じさせる内容で、ムービーの場面の使い方もそれに合わせたものになっている。 + 参考 公式オープニングムービー キャラクター ドタバタ学園系と捉えれば特筆するほどキャラが悪いわけではないが、その個性を活かす場面が皆無である。設定の掘り下げもほぼない。 例えば、梨桜と桔梗をお嬢様扱いしている割に、具体的な描写が言葉遣い(誰にでも敬語で語尾が「~ですわ」)くらいしかない。大きなお屋敷・一般人では分からない教養やスキル・お嬢様っぽい威厳を見せつけるイベント等はない。下記の事情から、シナリオが進むにつれてお嬢様のメッキが剥がれてしまう。 シナリオが進むほどヒロインが「変態」や「電波」になる。しかも、主人公のせいでそれが悪化している。 サブキャラも殆どシナリオに絡まないので存在感が非常に薄い。 シナリオ 基本的に起承しかなく、とにかく見せ場がない。 「決闘の儀」は、「互いの剣に誇りを賭け、文字通りの真剣勝負」とまで緊迫するはずだが、緊張感の欠片も感じられず徹頭徹尾内容がない。 学園祭イベントは、「学園祭用にコスプレをする→途中で抜け出す」というプロットを使い回す手抜きぶりであり、ルートによってはそれすらなく1ワードで終了する。 共通ルートから全てのキャラの個別ルートまでずっと同じようなノリで下ネタが延々と続く。 恋愛ADVでは、恋人になる経緯や恋人になってからの描写に力を入れる事で、「こういう主人公orヒロインなら行為に走っても仕方がない」と思わせるだけの説得力が成立する。しかし、本作は、主人公・ヒロインともに相手を好きになる切っ掛けや過程の描写がかなり少なく、何となくくっついたように見えてしまう。中には、その場のノリで行為に及んだヒロインもいる。そのため、プレイヤーからは「なんでヒロインが主人公を好きになったのかが全く理解出来ない」「主人公(あるいはヒロイン)が浮気しない未来を想像出来ない」等の意見があった。 ういんどみるは、抜きゲーですらヒロインが主人公一直線なブランドであった。主人公も、オマケシナリオではフラフラする例があったが、本編では一本気が主流であった。それだけにこのような意見が聞かれるのは前代未聞と言える。 キャラ攻略後にメニューからキャラ個別の後日談(所謂「エクストラシナリオ」)を選択できるが、本編でのシナリオやシーンは決してボリュームがあるとは言えず、エンドロール後にそっくりそのままそのシナリオを組み込めば済むので、内容の薄さを水増しして誤魔化している。 無駄に多い選択肢 近年のエロゲーでは、選択肢の過多は忌避される事が多いが、本作は個別ルートに行き着くまで実に100を超える選択を余儀無くされる。大半はフラグ管理上の必然性がないので、明らかに過剰と言わざるを得ない。詳細はこちら(※攻略サイトなのでネタばれ注意)。 本作の選択肢は、三択や四択が普通で五択や六択まであり、数クリック間隔で表示される事も珍しくない。そのため、次の選択肢へ進む機能やスキップ機能を使用しても、ストレスが溜まってしまう。また、ただでさえフラグ管理が煩雑過ぎるのにもかかわらずシナリオを読み飛ばすのが困難なため、周回プレイが億劫である。 参考までに述べると、選択肢が多い事で知られる『Fate/stay night』ですら、1ルートの選択肢数は30~40程度である。 「前後おおおおおん!」 これは、主人公が「ヒロインに精神の修行の指導をする」という名目で腰の動きを強調させたダンスをさせたシーンでヒロインが発した台詞。そのインパクトの強さゆえに本作の「変態」「電波」を象徴する台詞とされ、本作の通称としても浸透してしまった。 ヒロインは「前後っ! 左右ぅん! もっかい前後おおおおおん!」と叫びながら一心不乱にダンス修行をする。精神の修行になぜダンスが必要なのか? 立ち絵のアップでグリグリくねくねと動く表現はある意味、『結い橋』から売りの一つに掲げてきた「動く立ち絵」(動くと言っても横に揺れたり跳ねたり沈んだり…くらいだが)の真骨頂とも言え、単なるネタとして囃すのも勿体ない。 この「前後おおおおん!」は一回きりのネタではなくそのヒロインとのやりとりで何回も繰り返される。ルートにかかわらず延々と繰り返されるためネタとしても笑えなくなってくる。結局台無しである。 このようなトンデモ奇声から、ほぼ同じ時期に発売された『Call of Duty Modern Warfare 2 (日本語版)』の「じゅううううううびょおぉぉぉぉぉぉ!!」を彷彿とさせる台詞である。 「前後」は序の口でストーリーが進みキャラ崩壊が加速していくとヒロインの口からとんでもない台詞が飛び出し始める。内容が内容なのでここでは書けないが、人によっては眩暈がし、人によっては頭が痛くなり、人によっては爆笑するような文章と表現できる。 「説明しよう!」 ゲームの固有名詞などを『魁!!男塾』の雷電やヤッターマンばりにキャラがわざわざ説明してくれる。 …と書けば聞こえはいいが、そういうストーリーテリングはいちいち説明シーンとして独立させるものではない。しかもこの演出は日常ドタバタシーンでいきなり挿入されるため、プレイヤーにとっては「廊下で何言ってんだこいつは」と思うこと請け合いである。自然に説明ができない故の誤魔化しともとれる。 例として『ティンクル☆くるせいだーす』(Lillian)にも「教えて!理事長さん!」という似たようなシステムがあるが、ゲームとして問題はなかった(*3)。 評価点 CGは綺麗。こ~ちゃ氏及び『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』(Lass)を担当した鳴海ゆう氏を交えた、初のカップリングデザインを採用している。 OPやBGMには良曲が揃っており、通常版でもOP含めたサントラが同梱している。 声優は豪華。演技も頑張っている。割り切れればの話だが、ぶっ飛んだ台詞を声優が熱演する様子は非常に面白い。 特に梨桜役の民安ともえ氏の(本作のコンセプトに沿った)演技は高く評価されている。「頼むから仕事を選んでくれ」と嘆く声もあるが。 システム面は快適である。コンフィグ等も充実している。誤字脱字はほとんどない。プログラムやシステム面で目立ったバグ等もない。丁寧なデバッグが行われたものと思われる。 立ち絵鑑賞モードがある。背景や表情まで細かな設定が可能なのだが、肝心の立ち絵のバリエーションが乏しい。イベントCGではコスプレや水着などたくさんあるのになんとも惜しい。 シチュエーションやシナリオがアレな出来でも、本来の需要には十分使えるクオリティである。 しかし、抜きゲー(*4)と言えるほどボリュームはなく、割高感は拭えない。現在では中古価格はかなり低いが、発売時に定価で買った人は納得がいかないだろう。 前述の通りキャラの設定がまったくと言っていいほど活かされていないが、これは裏を返せば悲劇的な展開にはなりようがない、ということでもある。 例えばお嬢様キャラにありがちな『家が決めた婚約者が現れて、ヒロインもそれを仕方なく了承してしまい…』といった展開や、病弱キャラにありがちな『病状が悪化して…』という展開にはならずにすむ。最終的にハッピーエンドになるのだとしてもこれらの展開を鬱要素、不快な要素と感じる人もいるだろう。 テキストがお粗末なのは事実だが、「終始明るいはっちゃけたストーリー」だと、人によっては前向きに評価できるかもしれない(*5)。 ヒロインが恥ずかしがる描写がかなり多い。その手の趣味がある人なら楽しめるかも。 総評 ビジュアル等高く評価出来る面もあるにはあるが、肝心のシナリオ・テキストのお粗末さに無駄に多すぎる選択肢等の要素がそれらを殺して有り余る程の、絵に描いたようなストロングスタイルなクソゲーとなってしまった。 せっかく設定面は豊富なのに本作中では丁寧に描ききることが全くなく、投げっぱなしのせいで消化不良が途轍もないのも問題だろう。多少のキャラ崩壊は珍しいことでもないのだが、それを払拭するのに必須なシナリオ構成がスカスカなのが鼻につく。 また本作がクソゲー呼ばわりされ、2010年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板大賞に選ばれる事態にまでなったのには、中身の無さも問題だが、とにかく「騙し討ち」であったことも大きい。 実際は極端に人を選ぶ内容のドタバタエロコメなのに、事前に内容を微塵も漏らさなかったために、ユーザーの殆ども内容を予測できず、却って反感を強めることになったと言えよう。 ブランドとしてのマンネリを打ち破るためにこういう方向になり、一種のサプライズとしてそういった要素をプロモーションの段階では伏せたと強引ながら好意的に解釈は出来なくもないものの、結局この措置は裏目に出る結果に終わった(*6)。 仮にバカゲーであることを全面に押しつつ、体験版の段階でその雰囲気が掴めるものであれば、実際の内容が内容なので高評価は難しくとも、まだういんどみるの別路線への挑戦作と解釈され、少なくとも騙し討ちとは受け取られなかったはずである。 そうすればユーザーサイドもそれを踏まえて購入判断出来る以上、出来の悪いバカゲー程度の扱いで少なくとも大賞までは登り詰めなかった可能性もある。もっとも、中身自体がお粗末なので違う方面からの批判意見は噴出するだろうが。 実際のところ、プレイしたユーザーからは「そういうゲームだと理解して割り切った上でプレイする分にはそれなりに楽しめる」という意見も出ている。 いずれにせよ、このゲームをきっかけにういんどみるを見限ったり、金輪際新作には手を出さない(または様子見する)とする意見も少なくないため、ブランドに深い傷を付けてしまった(*7)ゲームである事だけは間違いないだろう。 余談 本作のシナリオについて、オープニングムービーでは平内氏の名前しか出ないが、エンディングスタッフロールで複数のライターが関与している事が明らかになる。そのため、主たる責任はあるとしても、全責任を平内氏一人に負わせるのは妥当ではない。 『祝福のカンパネラ』のシナリオを担当したサイトウケンジ氏がライターとシナリオ監修を兼ねている。また、無名のライターから今まで多数の作品に携わったライターまで、複数のライターが関わっている。更に、ライター陣とは別に進行・管理担当者がいることもスタッフロールで明かされている。彼らがしっかりとした監修をしなかったのは火を見るより明らかである。 システムがまとも故に電波テキストや選択肢の過多を放置したのが疑問である。誰も意見を出さずにそのまま実装されているという事は制作側の体制に問題があると言える。普通に考えれば異常であることも、プレイする側に多大なストレスを与えるのもすぐに解るはずである。 ちなみに、次作の『Hyper→Highspeed→Genius(ハイパー・ハイスピード・ジーニアス)』ではチェックが甘く誤字が目立ったが故に余計に謎である。 ういんどみるブランドの次回作『Hyper→Highspeed→Genius』の発売前に行われたトークショーでは、シナリオの不出来を散々ユーザーから批判された事を受けて会社の体制を作り直した事を明かしており、シナリオの深刻な問題点に気づけなかった制作体制の問題があった事を公式に認めている。 だが、後の作品の『HHG 女神の終焉』ではテキストの転用が発覚(*8)したことでマスターアップ後の延期というとんでもない事態が発生している。この作品でチェックが厳しくなった為に発売前に気付けたという見方もできるが。 桔梗役の声優が、製品版では佐本二厘氏からかわしまりの氏へ急遽変更された(*9)。これに関して、「佐本氏が本作のあまりのお粗末さに辟易して降板を願い出た」という噂が囁かれた。 この業界では体調不良等の理由で担当声優が変更される事は珍しくないし、噂について確たるソースが上がっている訳でもない。しかし、このような噂が出る事自体が本作の出来の悪さを間接的に表していると言える。 ノベライズされている。ノベル化で何とか悪評を和らげることができないかとプレイヤーは期待したのだが…。 + 簡単な概要。未読な方はネタバレ注意 エロゲのノベライズではよくあることだが、作中で主要ヒロイン3人(梨桜、桔梗、小町)全員と身体の関係になる(*10)。 問題なのは、200頁あまりに3人のルートを強引にねじ込んだせいで元々薄いシナリオが更に薄くなったことである。 「ボッキ○☆スティック」のくだりは健在だが、「前後」シーンや学園祭のシーンはなくなっている。 ノベル版ではゲーム中における矛盾等の補足説明があったりするなど、ゲームよりも評価されることもある(例 グランディアIII)が、このノベル版では何も変わっていない。 よせばいいものをご丁寧に原作リスペクト仕様にしてしまったため、ノベルのノリもゲームとほぼ変わらない。CGが少なく、声もないため原作以上に褒める点が無い。 結局、ノベライズ化で悪評を和らげることは叶わなかった。 PCゲームではどうしても切っても切れない問題となってしまっている所謂「割れ」だが、本作はなんと発売6日前にP2Pのネットワークに流出してしまい、有限会社アレスは管轄の警察署等と対応協議中であると公表した。 約1週間前の流出というのは、フラゲ(*11)にしても早すぎるため、ユーザーではなく流通の関係者が流出させた可能性が高く、このような対応に出たと見られる。 上記の『Hyper→Highspeed→Genius』の発売前に行われたトークショーでは、2010年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板大賞を受賞した事を把握している旨を述べている。 2011年夏のコミックマーケットのグッズ展開やブースで行われたトークショーでは、本作に関しては徹底的にスルーされている。一部の本作ファンを除いて、ブランドのファンからすれば本作は忌むべきものであると言え、下手に触れては更なる反発を招く可能性も否定出来ない。これ以上の展開をしようがない状態にあると思われる。 グッズについてはいくつか販売されているが種類も量も同ブランドの他作品に比べてずっと少ない。その後の新作についての雑誌インタビュー等でも本作のみが全く触れられていない。本作に関与したスタッフがその後の作品に関与している事も多いのに、不可解なほどである。 ういんどみるOasisの作品では、同社の過去作のキャラクターが背景に描かれているという一種のファンサービスがある。『ウィッチズガーデン』では、本作のキャラクターも登場した。 2018年5月18日にDMM独占でダウンロード版が販売された。 宣伝手法 諸事情で分かるように、電波シナリオである事を徹底して伏せて実際の内容とは異なる宣伝をした。「宣伝詐欺」「騙し討ち」と言わざるを得ない。 体験版では全キャラがまともな所で終わる。 公式サイトはごく普通であり、カウントダウンムービーはういんどみる恒例のネタが使われている。 雑誌の記事でも純愛ゲーである事を強調していた。 過去には、『ちょっと素直にどんぶり感情』『魔法とHのカンケイ。』というイレギュラーな作品を出したが、それに関しては発売前に内容についてきちんと告知していた。 発売前の雑誌インタビューでは、メインライターの平内太兵衛氏が「魔法や超能力といったトンデモ要素の無い、自然で、万人に受け入れられやすいラブストーリーを丁寧に綴っています」という内容とは正反対の事を述べていた。 平内氏の実績の乏しさを理由に疑いの目を向けた人もいたようだが、あくまで極一部である。 裏話 2020年4月に梨桜役の声優の民安ともえ氏がVTuberの因幡はねるとコラボ動画配信の質問コーナーでこの作品(*12)の裏話を明かした。 渡された台本(脚本)がおかしい(*13)旨を収録最終日ということでスタジオに居合わせた社長に進言したところ「僕も実はずっとそう思っていた」と返答されてその場で脚本の見直しが決定。 新たにライターを招集して三人で意見を出し合い、特にラストシーンを大きく改変したとのこと。 シナリオに批判が集中している作品だがこれでもいくらかマシになっており、見直し前はもっと酷かったという驚くべき事実が発売10年後に明らかになった。 なお、氏が声優の立場で脚本に口出ししたのはこの一件だけとのこと。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/8463.html
リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島- 【りとるどらごんずかふぇ ひみつのりゅうとふしぎなしま】 ジャンル ドラマチック冒険生活ゲーム 対応機種 Nintendo Switchプレイステーション4Windows 7/8.1/10(Steam) 発売元 【Switch/PS4】マーベラス【Win】Aksys Games 開発元 【Switch/PS4】トイボックス/アプシィ【Win】Aksys Games/トイボックス/ピコラ 発売日 【Switch/PS4】2018年8月30日【Win】2018年11月15日 定価 【Switch/PS4】5,800円(税別)【Win】6,290円(税込) プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 クソゲー ポイント 2018年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点 早朝から深夜まで働く過重労働体験ゲーム一方でシステムを理解すると就寝ゲー化頻発するロードに劣悪な操作性すぐサボるスタッフ&怒って帰る客無意味・不親切・イラつく仕様の数々 クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 概要 ストーリー 特徴 問題点 評価点 総評 余談 概要 『牧場物語』生みの親が送るオリジナル完全新作! …と大々的に宣伝され、発売された本作。 Switch発売後、『牧場物語』新作が発表されない中、本作を期待して購入した人も多かったと思われる。 同ジャンルでは開発元が同じ『ホームタウンストーリー』があり、こちらも本作同様牧場物語ファンから期待されていた。 この時点で嫌な予感を察知したあなたは正しい。 『牧場物語』とは異なり、牧場・農業・恋愛・結婚といった要素は存在せず、カフェの経営を行うことがゲームの主な目的となっている。 ストーリー むかしむかし、はるか遠い国でのお話。 大陸のはずれの小さな橋でつながった島に、その小さなカフェはありました。 近くを通る旅人たちの憩いの場として繁盛していたといいます。 カフェで料理を振る舞う母親とそれを手伝う双子の子供たちは、 お客さんたちの笑顔に囲まれながら安らかな日々を過ごしていました。 そんなある日、母親が目を覚まさなくなってしまったのです。 途方にくれる双子の前に、突然現れたのはあやしい老人(以下じいじと表記)。 双子たちは、わらにもすがる気持ちで老人に頼ります。 老人は輝く光の中からドラゴンの卵を取り出して言いました。 「母さんのからだにはドラゴンの血が流れていると聞いたことがある。 この卵から孵るドラゴンが母親の命を救う鍵になる。」 双子は半信半疑です。 それでも自分たちにできることをやるしかありません。 まずは腹ごしらえとご飯を食べていると、カタカタと卵が動き始めました。 こうして、物語の鍵を握る、愛くるしいドラゴンが誕生したのです。 ほとんど何もできない双子の兄妹が母親を救うため、奮闘する日々のはじまりです。 (パッケージ内マニュアルより) 特徴 本作は主に冒険パートとカフェ経営パートで構成されている。 レシピを増やしてカフェで提供することで評価が上がり、それに応じてストーリーも進行する。 このゲームにおける本編ストーリーは最初と最後しかなく、それ以外は各ゲストの個別シナリオである。 冒険パート 外に出ると高低差のあるフィールドが広がり、ストーリーの進行によって探索可能範囲が広くなっていく。 島内には茂みや木・岩場・洞穴・釣り堀などがあり、採取や釣りによって食材を収穫できる。 カフェでは客に提供する料理に収穫した食材を使用するため、毎日食材探しに出る必要がある。 また島のいたるところにレシピのカケラが配置されており、4つ揃えるとレシピを復元できる。 フィールドにはモンスターがいる。 ズッキドン…プレイヤーを襲ってきて、持っている料理を食べられる。倒すと肉が手に入る。 ヤキドリ…臆病な性格で、近づくと逃げていく。プレイヤーが体当たりすると肉が手に入る。 以上2種類のみ。その他は色と大きさ違い。ヤキドリにいたっては敵ですらない。 カフェ経営パート カフェにはモブとして来店する客とゲストとして来店する客がいる。 ゲストはそれぞれ何らかの悩みを抱えており、カフェのメンバーたちと解決していく。 カフェでは料理を作ることができるほか、接客の手伝いもできる。客からは料理の持ち帰りを頼まれたり、食材をおすそ分けしてもらえたりする。 スタッフは時折サボる。サボると店が回らなくなるため、主人公が注意しに行く必要がある。 深夜12時になると1日の評価を強制的に見せられる。 カフェの隣では畑といけすがあり、食材探しや釣りで新たな食材を見つけることで収穫できる食材の種類も増えていく。 ドラゴン ドラゴンはプレイヤーの食材探しをアシストしてくれる存在。 料理をあげると体力回復ができるほか、料理に含まれるドラゴン色素によってドラゴンの色を変えることができる。 料理をあげた翌日、寝床にドラゴン肥料ができて、畑やいけすにまくことができる。収穫時期を早めたり、採れる食材のランクが上がったりする。 ドラゴンに乗れるようになると、高台の岩場や離れ小島に探索ができるようになる。 双子の部屋 自室ではストーリーの再確認や、ベッドで寝ることでセーブができる。 ストーリーは自室で寝ることで進む場合がほとんどである。 問題点 テーマとゲーム内容の乖離 そもそもジャンル名にも記載されている冒険生活になっていない。 冒険感が出るのは新しいエリアが開放されたときぐらいで、基本は食材を採取するだけのフィールドである。 カフェ経営はお金の概念がないので経営していないし、カフェの雰囲気や見た目も全く変わらない。 労力に見合った報酬が何もないので、カフェ経営を行う理由がわからない。 カフェの増築ができる(*1)…上方向に。1階カフェが広くなるわけではないので、代わり映えしない。この手のゲームにありそうな内装変更もない。 ちなみに4階に上がるには3階にある梯子を使用しなければならないが、そんな説明は一切されない不親切ぶり。 冒険という名の採取、カフェで手伝いとサボるスタッフへの注意を繰り返す単調作業を毎日行うだけの内容なので、変化がなさすぎてすぐに飽きる。 早すぎる時間経過 フィールドのあちこちを廻らせて採取させる仕様なのに、スタッフがサボるたびに一々カフェに戻るので、移動に時間がかかる。そのため、あっという間に夜になる。 毎日朝6時から深夜まで働くブラック企業も真っ青な世界が味わえる。公式ページを見ても、朝6時から働き、深夜0時30分に就寝する生活が推奨されている。 ロード イベント中に頻繁にロードが挟まれる。 イベント開始前→イベントの合間→イベント終了時と何度もロード画面が現れる。 ロード自体は3秒程度だが、真っ黒の画面に「ロード中・・・」の文字と、白いバーが幾度も挿入され、乾いた笑いが出てくる。 カフェと外の行き来は背景ありのロード画面だが、こちらのロードの方が長い(5秒前後)。 物語が進行すると、冒険とカフェの経営で頻繁に往復が必要となり、その度に長いロードに待たされることとなり非常に苦痛。 操作性の悪さ ボタンを押すと踏ん張るような動作の後にジャンプする。 ジャンプがワンテンポ遅れるうえに段差のところで引っかかったり、空中でカクカクしたりして登るのに苦労する。 ドラゴンもプレイヤーの思ったように上昇してくれないし、ボタンが時々反応しない。 ほぼすべての行動が同一ボタンのため、プレイヤーの意図しない操作になる。 Switch版の場合、「捕まえる」・「ゆする」・「刈る」・「狩る」・「拾う」・「ドラゴンに乗る」などすべてがAボタンに集約される。 カフェ内においても「出る」と「話す」が一緒なので、入口近くに立つサボりキャラを叱ろうとしたら外に出た→ロードのコンボが頻繁に起こり得る。 分かりにくい地形 そもそもゲーム内にマップがない。一応パッケージの内側と公式HPにざっくりとしたマップがある。ゲーム内に入れとけよ 「ポアト草原」「ラルミの森」など名称は設定されているらしいがゲーム内では「草原」「森」としか表示されない。 最後に行けるようになる火山はわかりやすい地形…というか最後なのに一番しょぼいフィールド。 自分の身長より低い段差は跳び越えることができるのだが、斜面に横からショートカットしようとすると見えない壁で登れない場所がある。 自分の身長より高い場所に降りられる箇所があり、窪みに落ちたが最後、逃げ場がなくなり敵から総攻撃を受ける。 料理を奪う敵 ズッキドンというイノシシのような敵がおり、主人公に頭突きしてきて持っている料理を食べてしまう。 高台に逃げようとすると、ジャンプの仕様のせいで段差に引っかかり、上に登れず複数回頭突きされてどんどん食べられる。回数制限なしな上に敵はスムーズに段差を行き来する。 このゲームに武器や戦う概念がないので、プレイヤーにできるのは逃げるか、ドラゴンに指示して倒させるかしか選択肢がない。 序盤はドラゴンが幼いため逃げるしかできないし、ドラゴンに指示した場合、主人公はその場に立ち止まって口笛を吹くので、敵がこちらに気が付いた状態で指示すると頭突きされるリスク大。 収穫できる食材 島に点在する茂みや木・岩場・洞穴などから食材を手に入れることができるのだが…。 茂みや木から野菜・果物が採れるのはまだわかるが、岩場で小麦粉や調味料、洞穴から肉や野菜が収穫できてしまうのは首をかしげる。 釣りも動きに合わせてボタンを押すだけで、駆け引きのようなものはない。 カフェに隣接する畑や海岸のいけすでは、採取や釣りで見つけた新たな作物・魚をボタン一つで収穫できる。ちなみに畑やいけすでは、肥料をやる・収穫する以外何もできない。 畑で肉や調味料も当たり前のように収穫する。 序盤は食材の種類が少なく、食材一つにつき複数個収穫できるが、新しい食材が増えていくと食材一つにつき一つ以下の収穫が増えて、個々の収穫量が減少する。結果食材不足に。 カフェにおける問題点 スタッフとすれ違うことができない。 すれ違えないだけならまだしも、主人公がぶつかるとスタッフに押し戻される。いつの時代のゲームだこれ? だが、スタッフ同士は普通にすれ違っているため、主人公だけ無能なスタッフに仕事を妨害されるようでイライラする。 効率の悪い接客 「注文を取る」・「配膳する」・「片付ける」と一度にできる作業がどれか一つだけであり、注文を取りながら片付けができたりはしない。 スタッフに指示もできないので、客が注文を待っているのに近くで片づけをしたり、料理ができているのに机の片付けに向かったりする。優先順位が違うだろ! 接客中にサボりを注意できない。例えば、注文を取った後であればコックに伝え終わるまでサボりを叱ることができない。 「配膳する」・「片付ける」は主人公だけなぜか鈍足になる。料理や食器を運んでいるためだろうが、他のスタッフの足は遅くならない。おまけに店内を歩き回るとスタッフと客に妨害される。 来店するモブ客がおじさんだけ。ゲストを除き女性や若い人は一切おらず、なぜか中年男性しか来ない。 料理の作成時にリズムゲームが挿入される。 これ自体は判定もゆるく、作業感をある程度軽減してくれるが、料理は一つずつしか作れないため、料理を作るたびにリズムゲームを強要される。何度もしていると作業感しかでてこない。 ちなみに、コックが作っているのが客に提供する料理であって、主人公が作ることができるのはドラゴンのエサのみ。 中盤あたりからプレイヤーの手伝いがあっても、まともに店が回らなくなる。 大量に表示される注文に対し、慢性的な食材不足、ノロノロ非効率な接客とスタッフのサボり、料理が出てこず怒って帰る客を見ているとイライラ度MAXに。 結果、スタッフの働き ピンチ!!と、お客様の声 いまいちを何度も見ることになる。 キャラクターの性格 序盤からキャラクターの癖が強すぎて、感情移入できないどころか不快なものになってしまっている。 はじめにスタッフとして仲間になるキャラクターは食い逃げ犯、その後も怒りに任せて店の備品を破壊するキャラクター等。お金の概念がないので、来店する客は全員食い逃げしている状態だが 問題行為を反省してまじめに働いてくれればいいのだが、繰り返す上に仕事は当然のごとくサボる。 キャラクターとの親交度の概念はなく、サボりが治ることはない。冒頭ではアシストしてくれていた双子の片方もサボる…というか客がいるのに掃き掃除をしている。 ドラゴンが時折喜んだり、怒ったり、がっかりしたりするが、説明がないので何に対して感情を表しているのか不明。 唐突に感情が出るので意味は何もないと考えられるが、原因が何もないのに怒ったり、がっかりされてもプレイヤーの気分がいいものではない。 中身のないストーリー 上述のストーリーを参照しても、長いだけで意味が分からない。実際にプレイしても意味が分からない。 「できることをやるしかない」→「まずは腹ごしらえ」も突っ込み所。 母親は冒頭で病気になって寝込んだ後、最後の最後までストーリーに絡まない。 しかも「みんなで絆のメロディを奏でよう」→「スタッフクレジット」と起きる描写もなくゲームの終了を告げられる。母親はストーリー中最後までハブられている。 ちなみにまだ母親が起きてもいない段階で、来店した客から「母ちゃんが起きてよかったなあ」と言われることがある。 終盤に近づくにつれて気づき始めるコンセプトの崩壊 1人接客した時点で1日の評価が付くため、朝に肥料をまき、畑といけすで収穫して、カフェで客が食事をとったのを確認して、忙しくなる昼前にさっさと就寝してストーリーを進めるのがこのゲームの最適解である。 この方法だと、カフェの評価が下がりにくく(*2)、食材も消費しないのでメリットしかない。ペナルティーやデメリットは存在しない。 だが、ゲーム内容を根本から否定するこの仕様に気づいた瞬間、食材採取やカフェの手伝いをしてきた今までの努力が全て水泡に帰す。冗談抜きで真面目にやればやるほど損をする仕様。 不親切でイラつく仕様 新たなエリアが広がってもどこのことかは教えてくれないし、必要なアイテムをどこで採取できるかもノーヒント。 レシピのカケラが以前拾ったところに再登場する、いつの間にか釣り堀が増えているなど非常に不親切。 レシピのカケラは4つ揃えた後、じいじに話しかけないとメニューに出てこない。話しかけるのが余計な手間。 鳥に体当たりすると肉を落とすが、石の上に落ちたら拾えない。壁でぶつかると高い位置で崖に引っ掛かり拾えない。岸壁の近くでぶつかると海に落ちて拾えない。明らかに手抜き。 探索中、\ピコーン/という音とともに、「スタッフがサボってます」「食材が残りわずかです」と一々表示が出てくる。 セーブデータが複数ある場合、つづきからプレイしようとすると最新のセーブデータではなく、一番上のデータを指している。 ロードする前に確認画面も出てこない。 無意味で無駄な仕様 カフェの評価はイベント進行にかかわるだけの要素で、接客がどれだけ酷くても下がらない。それどころか上がる。 評価ゲージは次の章に進むフラグでしかないため、現在の章で評価が上がりきった場合ゲージの上昇にロックがかかる。こうなったらストーリーを進めるために寝るゲーとなる。 カフェではプレイヤーが手伝うこともできるが、一日の評価に多少影響するかも…程度で全くの無意味。 料理にも食材でランクがあったり、リズムゲームの評価があったり、追加食材や隠し味を入れたりできるが、全くの無意味。 各キャラごとの好きなもの・嫌いなものがあるが、全くの無意味。 ゲームクリア後の問題点 ゲームクリアすると、各地に散らばるレシピのカケラを探すか、新たな食材を探すことしかすることがなくなる。 評価ゲージが死に要素となるので、カフェでメニューを提供する必要もなくなる。 3階の宿屋はゲストシナリオ終了後空室となり、存在する意味が皆無となる。ドラゴン肥料を取りに行くのを邪魔する階でしかない。 ドラゴンの大きさを料理で変化させられるようになるが……作るためにはレシピのカケラをノーヒントで探そう。 どれだけ頑張ってレシピのカケラを集めても、それだけでは全てのレシピが埋まらない。 というのも残り10枚のレシピはゲームクリア後、来店したゲスト10人からそれぞれ渡されるためである。もらえる条件はとにかく該当人物に接待を繰り返す(具体的には注文取り・配膳をその人物に積極的に行う)ことで隠しパラメータである「満足度」というべきものが上昇し、内部的に一定値に達すると獲得可能というもの。 しかしゲーム内での満足度確認は一切出来ず、普通にプレイしていた場合は配膳した回数などいちいち数えられるはずもないのでひたすら数をこなすしかない。当然ながら一般客も来るのでとにかく食材の消費が激しく、リセット&ロードが必須レベル。オールクリアを目指すのは苦行としかいいようのない作業を繰り返すだけなのでおすすめできない。 評価点 グラフィックや世界観 グラフィックは相応のもので、ほのぼのした世界観も統一されている。 キャラクターも『牧場物語』でお馴染みのまつやまいぐさ氏が担当しているので、イメージとマッチしている。 ドラゴンに乗って滑空するのは気持ちいい。 ただし、操作性が悪く処理落ちも発生する。 イベント発生条件にはヒントあり シナリオの進行条件は確認できるので、何をしたらいいのか分からない状態にはならないと思われる。 ただし、進行条件に必要な食材・一部のレシピ探しはノーヒントなこともある。 ストーリーの再確認が可能 自室で今までのイベントをもう一度見ることができる。ここだけは、ゲームとして親切な仕様となっている。 ちなみにロードまでしっかりと再現されるし、一度選択するとスキップ不可。 各ゲストのシナリオ 個性的な各ゲストごとのシナリオはそこそこいい。 最後は同じような展開に終着する、イベントは1日ごとに少ししか進行しない等の問題点もあるが。 妙にマニアックな食材 食材がやたら細かく分類されており、ゲームとしては珍しい食材もある。農場ゲームくらいでしか見ないだろう。 野菜では「エシャロット」・「ウズラマメ」・「ロマネスコ」など。 果物では「パッションフルーツ」・「スモモ」・「ザクロ」など。 魚介類では「ティラピア」・「ムール貝」・「シャコ」など。 肉は部位ごとに名前が変わり、「リブ」・「サガリ」・「ランプ」など。 調味料では「タバスコ(*3)」・「豆板醬」・「デミグラスソース」など。 味ぐらいしか変わらないので、ただのフレーバーとしての意味しかないのだが。 お約束のBGMは良好 BGMはフィールドによって変化し、雰囲気にも合っていて良好である。 パッケージにはマニュアル付き 昨今珍しくパッケージ内にマニュアルが同封されている。 8ページしかないが近年ではそもそも無いゲームの方が多いため嬉しい仕様である。 総評 目立ったバグ等は特に見当たらず、仕様通りに完成しているはずだが、何も楽しくない順当なクソゲーである。 遊べなくはないものの、足を引っ張る要素しかない上に、最後はゲームのコンセプトごと否定するので、腹が立つ上達成感もなくただただ徒労に終わる。 農業がしたければ『牧場物語』をプレイした方がいいし、戦闘をプラスしたいなら『ルーンファクトリー』を買った方がいい。 カフェ経営に目を向けても、お金の概念がなくシミュレーションゲームとして成立していない。 本作は子どもたちに、「仕事とは朝から夜遅くまで働くもの」「部下はすぐにサボるやつらで客は情緒不安定」「まじめにやるほど馬鹿を見る」という夢のない現実と嘘を突きつけるゲームである。 レビューにおいても「つまらない」・「イライラする」・「無料のスマホアプリ以下」などと散々な評価を下されている。 余談 2018年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点に選出された作品である。 だが、総評でも触れたようにクソなシステムを仕様と言い張れば大きな不具合はなく、近年のKOTYで見られる遊べないクソゲーではない。 逆に言えば、ゲームとしてプレイする上での破綻がなく、飛びぬけたクソさがないのでネタにもしづらい微妙なクソゲーであるとも言える。 KOTYの評判が一人歩きしているが、意外と遊べる作品でもあるのでクソゲー入門には向いているかもしれない。
https://w.atwiki.jp/girls_games/pages/73.html
文明開華葵座異聞録 販売:フリュー 開発:HuneX 公式サイト 製品概要 タイトル 文明開華葵座異聞録 ジャンル 女性向け恋愛AVG 対応機種 PSP 定価 5,800円(税込み6,090円) 発売日 2011年8月18日 要点 「蔵でクラクラしちゃった~」等、唐突に寒いギャグを連発する主人公。中には時代が違うせいか攻略キャラが反応に困るものもある。 「家紋家紋!」という呪文と共に攻略キャラが刀に変身する。その腰に刀が下がっていても。 各店でもらうことができる特典ドラマCDは本編の番外編で、ドラマの中心となるキャラが違うくらいで直接的な接点はない。 選評 選評1 選評2 選評3 選評4 選評5 選評6 選評1 システムは快適、口パクも合っているし、スキップ早い、システムを起動する事にキャラが逐一しゃべってくれるのは 声優で押しているゲームだけあると思う 立ち絵もバリエーションがあり、全身立ち絵と奥行もあり、画面の展開は楽しい システムに関しては特に言うことはない だがそれを全て駄目にするシナリオ 主人公は実家の神社の納屋にある鏡に吸い込まれて突然明治時代の旅一座葵座へタイムスリップするのだがその 一座で大事にされている家紋が擬人化したものとして主人公は葵座に置いてもらうことになり突然の個別ルートへと入る タイムスリップしてわけの分からないうちに家紋の擬人化として一方的な説明を受け、あぁ、きっとこれから葵座の みんなと仲良くなる過程が描かれるのかと思いきや ここでシナリオがごっそり抜けている 個別シナリオに入ったとたんに明治の衣装に身をくるみ、葵座の一員としてその身を置いている、タイムスリップした 主人公の不安などがほぼ描かれることなく、え?あのあとどうなったの?という困惑のままプレーヤーは完全初めから 置いてけぼりをくらう 共通ルートをもう少し付け足してプレーヤーを葵座の世界観に引き込もうという配慮は皆無 主人公 個人的に驚いたのが水戸黄門を狙っていたのだろうか 寿 鬼格(ことぶき きかく)というキャラクターを、年上であるのに呼びにくいといって カクさん と呼び出す主人公、もはやこのあだ名原型を留めていないような気がしたのだが このネーミングセンスには非常に恐れ入った 剣助はスケさんといい、普通の名前で読んでくれ…とゲームの前で主人公の訳の分からないあだ名付けに涙したのは 初めてだった 他にもハッチなど冗談かと思うようなネーミングセンスは物語の端々にでてくる主人公の強烈なオヤジギャグにも 起因するものがある 元からそういったキャラなのかわからないが、シリアスなシーンであろうが話の内容にギャグをほりこんでくることが しばしば 迷子になっている子どもの目の前で 「迷子のなったらオーマイ、ゴット」 などのギャグは当たり前、しかも明治時代では通じないネタ多数 一応選択肢で回避はできるものの主人公がこういったシーンでくだらないことを思いついているということ自体が苦痛 しかし、一番こういった親父ギャグを嫌う層が多いのが乙女ゲーユーザーということに制作の過程で気付かなかった のか?で完全に滑っている 水戸黄門の雰囲気を取り入れたかったのか巡業中に裏家紋に取り付かれた人々を成敗するのだが、攻略キャラが武器に なるという逆擬人化の変身シーンがあるのだが(そしてその武器は主人公しか扱えないというマンセー扱い) その変身シーンで 家紋家紋! が全キャラ共通してキメ台詞としてある 主人公の親父ギャグ設定も相まってか家紋Comon!にしか聞こえない 個人的にこれは馬鹿らしくて笑えた 大筋のシナリオも印象に残るほどではないのに、それはどの攻略キャラでも変わることがなくその時にどのキャラと 関わるか程度の変化で個別シナリオにした意味があるのか不明、しかも個別シナリオのせいで読んだことある文章が 既読扱いにならず周回プレイでイライラ KY主人公に惚れていく攻略キャラたちの恋愛過程もおざなりすぎる とあるキャラは3~12月という長い期間の個別ルートの割に3月で主人公にか髪飾りを買って 「貴方を見ていたらつい、髪を梳いてみたくなってしまった」 堅物なキャラかと思いきや唐突すぎる恋愛イベントにアボン ごっそりあるべきの共通シナリオが抜けており過程がないので萌えるに萌えれない ほぼ全キャラといっていいほど重要なキスシーンが主人公の意思がない強引なもの 突然好きになって突然キスでほぼ合意の上のものはないので え?えええ?という唐突感は半端じゃない、とあるキャラは突然恋人同士になってキス とにかくキスキス強引なキスが目立った、個人的にこの展開が好きではないからか非常に気になった 個別シナリオにした意味があったのか?声優、時代設定といい題材がシナリオとKYな主人公で全て台無しになっていると思う もう二度とこのゲームを起動することはないと思う 選評2 主人公が親父ギャグ連発・ギャグの精度が低い 個別なのに共通やってるのと変わらない金太郎飴、でも既読スキップはできない 恋愛過程がぬけている上に金太郎飴・キャラ設定以外の差異なし 全キャラ一方的にキス(結婚前の男女が並んで歩くだけでも大変な時代なのに) 意思も設定もまえぶれもなく勝手に両思い 親父ギャグは選択肢で各キャラ各章ごとに出て飛ばすことはできるが笑えないほど緊張感のあるシーンでもおかまいなしでドン引き 選択肢だけでなく会話の中にも容赦なく出る 親父ギャグと家紋カモンの変身シーンを排除したらシナリオ2割くらい削減される勢い 立ち絵は公式サイトの立ち絵をそのまま流用、縮小しすぎて潰れてる スチルは強引キスも合意キスもなぜか同じスチルの使いまわし その他入浴シーン、夜這いシーン等同じ行動をするときは以下同文 スチルは各キャラ10枚+コンプ絵含め全員用の使いまわし10枚 スチルは基本的に使いまわしなのでシーンと合っていないこともままある。さらに背景を変える手間すらかけていない手抜き 話が薄いため、どうでもいいとこでスチルが出るキャラもいる。しかもあんまり綺麗でも構図もよくなくて誰得?なスチルだらけのキャラもいて不憫。だったらキススチルや抱擁スチル使い回さなければいいのに 以下の回収されない伏線がいっぱい FDのために温存したにしても脈絡なさすぎ 双葉葵や神器はどんな経緯で誰の手によって生み出された物だったのか 双葉葵が壊れた後は神器はどうなったのか 神器を祀っている一族の者は、どうしてそれらを身体に宿す事が出来て変身することが出来るのか どうして数ある神器の中でケンスケだけが人型になれたのか ヨウスケが主人公の家に七年前から同居している理由 モニの担当声優は誰なのか 女形と謳っておきながらリンの女形姿のスチルが無いのは何故なのか 伏線は100%回収せずとも、ヒント置いてあってプレイヤーが想像出来るならいいけど、葵座では伏線ってレベルじゃなく大事な所ごっそり抜け落ちている 伏線どころか基本設定が5人+隠しの6人に分散されていて、6人コンプして初めて基本設定がわかるという有り様。コンプするまで意味のわからない設定が多すぎてプレイヤー置いてけぼり スチル差分について 表情差分は各キャラに1枚あるかないか(6人中3人かな?差分あるの)表情どころか、ほぼわからないぐらい色味が変化するだけのキャラもいてほんと不憫で仕方ない 何度も何度も入浴シーンがあるのにスチル1枚で使いまわしとか、宴会のシーンで刺身だのあんみつだの言ってるのに(お好み焼きパーティーやったときのスチル使いまわしてるため)テーブルの上はお好み焼きオンリー 使いまわすこと前提にスチルが描かれているから微妙なのが多いんだこれが 満足な背景差分も表情差分も用意しないとか手抜き感がありありと感じられる 戦闘シーン・舞台シーン 全キャラどころか全ルート金太郎飴な戦闘シーン。いわゆる子供向け戦隊もの(ゴレンジャーとか古い?)の変身シーン。毎回同じでしょ?あれといっしょ。戦闘シーンもゴレンジャーとか仮面ライダーみたいだった 舞台劇も全キャラ全ルートでスチル使いまわし 白波五人男 1枚 殺陣?みたいなの 1枚 八百屋お七 1枚 竹取物語 1枚 どのルートでもセリフさらっと流れて終わるだけ しかもほとんどが微妙スチル…ヒロイン可愛くない、攻略対象モブっぽい 無駄に神がかり的な操作性 クイックセーブもクイックロードもいくつか方法があって、その方法も説明書なしでもみつけやすかった キー操作に関しては自分で設定を選べる。A~Hまで8種類の中からボタン設定を選べ至れり尽くせり 設定、操作、音声、音響、文字に関しては完璧すぎるほど完璧 どうしてここまで操作性が高いのにシナリオとのバランスがとれていないのか謎。プレイする上で全く生かされないことがまたストレスの元 選評3 文明開華 葵座異聞録 プロローグのシーンで「蔵でクラクラしちゃった~」と言い出す主人公に戸惑ったプレイヤーもきっと多いことだろう。 そのクラクラしちゃった蔵にある鏡の力で女子高生である主人公が何故か明治時代へタイムスリップしてしまう ことから物語は始まる。 タイムスリップ先で主人公は旅の一座「葵座」と出会う。 わずかな会話から主人公が未来から来たと察する葵座一同は家紋(御神体的なモノ?)が人になったのが主人公だと いうよくわからない理屈であっさりと主人公を迎え入れる。 戸惑う主人公、戸惑うプレイヤー、お構いなしにゲームは個別ルート選択画面へと進む。 以下、剣助ルートの第一月目を紹介しよう。 明治時代にタイムスリップしてしまった主人公の戸惑いや苦労、葵座の素姓、メンバーの自己紹介、家紋とは何なのか、 といったことは特に描かれることなく、主人公の明治時代生活はスタートしていた。 主人公が剣助をどう呼ぶか決めるシーンがあるのだが、主人公が決めた呼び名は「スケさん」。 後に、他のメンバーに「カクさん」「ハッチ」という命名もすることとなる。 これらの微妙な呼び名はプレイヤーの萌えを阻害するのではないかと製作サイドは思わなかったのだろうか。 どうやら葵座には裏家紋なるものを成敗する役目があるらしく、よくわからないままに裏家紋退治に駆り出される ことになる主人公。 その打ち合わせの場で、主人公が突如何かを閃く。 「今だ!」の選択肢を選ぶと 「合気道だけに、あー、いきどおりー」 とダジャレを放つ。なぜダジャレ?不安を覚えたプレイヤーも多いことだろう。 その不安は的中する。主人公のダジャレは全編にわたってついてまわることになる。 葵座の面々は「家紋」「神器」といった特殊能力を持つ。 裏家紋退治での超常能力バトルを想像し期待は膨らむ。いざ、戦闘になると 攻略対象キャラが刀になった。 衝撃であった。 公式サイトを見るくらいしか予習をしていなかった私が悪いのであろうが、衝撃であった。 攻略対象キャラの立ち絵が刀に変わった瞬間の衝撃を私は忘れない。 葵座の面々は家紋の力で神器と呼ばれる武器に変身できるらしい。 そもそも剣助は腰に刀をさげていたのに使うことはないのだろうかと疑問に感じつつも、主人公は刀(剣助)と 使いこなし裏家紋を鎮め一件落着。 以上が最初の一ヶ月である。 四月から十二月まであり、基本的に裏家紋絡みの事件が起こって解決という流れだ。 攻略対象ごとに最初から個別ルートだが、起こる事件、サブキャラとの会話などが同じなため、いわゆる金太郎飴な 印象を受ける。 だが安心してほしい。主人公のダジャレはルートごとに変わる。 心惹かれる女性も多いだろう明治時代という時代設定、トリップモノのお約束を踏まえた残留エンドと帰還エンドが あり、使い回しが多い(せめてキスシーンのスチルは使い回さないで欲しかった)がイベントCGは奇麗、システム面は 全く問題なく快適にプレイできる。 ただただ残念なのはシナリオ。 唐突にキスしてくるなどの過程すっ飛ばしの恋愛イベント、頻出する主人公のダジャレに耐えつつ、基本情報が 明かされないままのシナリオを読み進めていかなければならない。さらに金太郎飴シナリオがプレイヤーの気力を奪う。 これがクソゲーたる所以である。 参考までに登場したダジャレを挙げておきます。 「犬ってワンダフル」 「妖怪に用かい!」 「宴会行かんでええんかい?」 「紅葉に行こうよう」 「支度をしたく思います」 「酒は避けます」他多数 葵座選評書いた者ですが、指摘があったところなど少し補足します システム面 これは本当に快適。操作性よし、ロードもスキップもさくさく。 直してほしいと感じるところはなかった。 あえて難を挙げるなら、システムボイスが充実しすぎていて、バックログ画面を開くときに 「過去を振り返ってみようか」などのキャラボイスがつくのだが、 シナリオが無残なのでバックログ画面を頻繁に見直していたので、 その度に再生されるボイスが疎ましくシステムボイスを切りたくなったくらい。 シナリオ 明治時代、旅の一座といった設定に惹かれてゲームを始めたら、 攻略対象たちが武器に変身する家紋カモーンなトンデモバトルに( ゚д゚) ただ、これは事前に雑誌などには載っていたようなので回避可能かも。 ストーリーはとにかく説明不足のまま進んでいく。説明してほしいところには触れられずに 無駄とも思えるシーンがたくさん。読み進めるのに気力が必要となる。 恋愛イベントはとても唐突。 例を挙げると、攻略対象キャラが主人公に唐突にキス。驚く主人公に「俺たち恋人同士だろ」。 恋人同士だったと把握していなかった。そのようなシーンは今までなかったと思う。 プレイヤーが何か見落としていたのか、攻略対象キャラの強引さの演出なのか、とても悩まされた。 声優は豪華、システム快適、立ち絵もイベントCGも奇麗、舞台設定やキャラ設定もキャッチー。 なのに残念なシナリオが全てを台無しするがっかりクソゲー。 選評4 豪華なキャスト、魅力的なキャラクター、意外性のある設定、充実したシステム、質の高い音楽。 それら全ての要素をブチ壊し、むしろクソゲーと強く印象付けるのが文明開華葵座異聞録のシナリオである。 全てのルートを読み終わると、全体の謎が解ける。 この仕様のシナリオは珍しいものではないだろう。 葵座も同じ仕様を狙ったらしい。 序章が終わると、即個別ルートに入り、選択したキャラと一月ずつ過ごしていく。 それぞれのキャラごとに解決する謎、明らかになる過去があり、全てのルートを通った暁には全てを理解できる仕様だ。 だが、ここで問題が発生する。 個別ルートがめちゃくちゃつまらないのだ。 キャラや設定に魅力がないわけではない。圧倒的に内容が薄いのである。 地の分がなく、会話のみで話が展開するため、時間の流れなどが把握しにくい。 その分会話を充実させるべきだが、それがまったく足りていない。 例えば芝居の稽古も、台詞を一つ二つ言っただけでシーンが切り替わる。芝居の本番ですらそうである。 これでは稽古を頑張った、素晴らしい舞台だったという実感がわかない。 イベント中も説明不足な点が多々ある。 話の中で主人公は、邪気に蝕まれた人間を浄化する。 しかし相手は弱りすぎていて、そのまま消えてしまう。 そのことにショックを受けた主人公を、攻略相手が慰めるというイベントだった。 しかし待って欲しい。主人公はいつそんなに敵側に同情するようになったのか。 いつ使命感を持って力を使うようになったのか。そこに至るまでの流れがまったく書かれていないのだ。 また、泣いている主人公を相手が慰めるという美味しい展開ですら、会話は短い。 設定の説明不足、状況の説明不足、イベント不足、恋愛過程の説明不足にストレスをためながら個人ルートを 進めなければならない。 最初の一人で心が折れたというプレイヤーもいるだろう。 どうにかこうにか一人目をクリアし、二人目、三人目と数を重ねるうちに、ぼんやりと大筋が見えてくる。 全員をクリアした暁には、おそらく「葵座」の物語は理解できていることだろう。 その世界観を主人公と共に楽しんだかどうかは別にして。 明治時代にタイムスリップ、イケメンだらけの旅の一座とそれに守護される立場の主人公、不思議な力の謎、 武器に変身して戦う個性的なキャラ、影のある脇役・・・ これだけ濃い素材の上澄みだけ掬って出されたような薄味のシナリオだった。 設定もノリもキャラも好きになれた身としては、シナリオさえまともならと言わずにはおれない。 選評5 「文明開華葵座異聞録」の発売から3ヵ月と少し・・・ 12月の初旬にアマゾンでは定価6090円の新製品が75%OFFの1552円で投げ売られていた。 販売本数1万本程度のゲームソフトが3ヵ月でここまで値下がりした記憶はない。 このゲームが一体どのような出来なのか興味半分で買ったのが間違いだった。 「蔵でクラクラしちゃった~」 唐突に、ゲーム序盤から寒いオヤジギャグを繰り出すヒロイン。 クラクラしたままアッサリ明治時代にタイムスリップすると、葵座の面々がこれまたアッサリ仲間に迎え入れるという展開。 その後もオヤジギャグは真冬のブリザードのごとく続く。 「紅葉に行こうよう」 「支度をしたく思います」 「迷子のなったらオーマイ、ゴット」 「酒は避けます」 「合気道だけに、あー、いきどおりー」 「犬ってワンダフル」 「妖怪に用かい!」 「宴会行かんでええんかい?」 物語はたいした山場も谷間も無く。もちろん恋愛シーンなどないまま、いきなり男がキスしてきて「俺たちは恋人同士」とのたまう。 家紋とか未来人とかの設定はどこに行ったんだ? 驚愕したのは、攻略キャラが刀などの武器に返信する事。 刀を腰にぶら下げてるキャラが、その刀は使わないで自分自身が刀になるという、何度考えても理解不能。シュールな設定すぎだろ。 しかもこの変身シーンは何度も使い回される。同じシーンがありすぎて未読なのに既読な状況。 もちろんシナリオ金太郎飴は標準装備、全員使い回しスチルが10枚、それに各キャラ10枚。 しかも物語の謎は絶対に解けない。たぶん書いてる人が途中で飽きたんだな。 例えば、主人公や武器人間たちがなんでそんな能力を持ってるのかとか、起こった事の全ての謎が一切不明のまま終わる物語り。 どうして相手を好きになったのかも謎。何にも書けてない。 「家紋を書いた奴カモン」と製作者を呼びつけ殴りつけたくなりました。 クソゲー愛好家ならば葵座は避けては通れないだろう。 選評6 パッケージに書かれた 『どちら様もご笑覧あれ!』 との謳い文句。ご笑覧あれと言われても笑うに笑えないのが文明開華 葵座異聞録だろう。 ろくな説明も無いまま、蔵でクラクラした主人公が明治時代にタイムスリップ。 攻略したいキャラを選んでひと月毎のイベントを読み進む事になるのだが、毎回見せられるのが変身シーン。 仮面ライダーのごとく攻略対象キャラはなんと武器に変身します。もはや明治時代の雰囲気もへったくれもありません。 サカリのついたバカップルのごとく、いきなり何の脈絡も恋愛もないままチュッチュッとやりだしたり抱き合ったり、唐突にやりたい放題。 なんと説明不足な恋愛過程は、アマゾン、ソフマップ、アニメイト、メッセサンオー、メディアランド、あみあみ等でそれぞれ中身の違う 特典ドラマCDをゲームと一緒に買わないと理解できない。 そう、特典ドラマCDは単なるオマケではなく本編を理解するための必須アイテムなのだ。 明治時代にタイムスリップするというもの凄い状況に直面しても、寒いダジャレを垂れ流しながらヒーローごっこをしているヒロイン。 守るべき存在であるはずの家紋=ヒロインに何の躊躇もなく発情しまくりの男たちは、毎月もれなく寒い変身を繰り返し武器に変わるという 真面目な顔したコメディアン。 緊張感のない戦闘に命のやりとりをかけたあげく、最後は仲直りという何の志も何にもない敵として存在するためだけの裏紋。 特典CDを売る為に発売日から中古屋に駆け込む者が続出し、中古価格はもちろん新商品の価格も暴落。 クソゲーという悪評も加わり、アマゾンでは発売3ヵ月で75%OFFという閉店間際の弁当も驚きの価格で投げ売られるという、ライブドア株の ようなクソゲー大暴落地獄を招いた。おそらくこの記録はもう破られる事はないだろう。 発売日に購入した者、しかも特典目当てで複数を購入した者はまさに金をドブに捨てただけという結果となった。 製作会社がビタミンなどの名作を生みだしたヒューネックスだからと早々に購入を決めるのは危険なのだ。 販売メーカーはクソゲーオブザイヤー携帯版の常連「フリュー」なのだから。 フリュー品、不良品で有名なあのフリューなのだから。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5637.html
注意 このページでは、 『いただきじゃんがりあん』(判定 クソゲー・Ver1.6は改善)と、 『いただきじゃんがりあんR』に同梱している『いただきじゃんがりあん リメイク版』(判定 クソゲー/劣化ゲー・Ver2.20は改善/劣化ゲー)について紹介する。 いただきじゃんがりあん 概要 主人公とヒロインとイカサマ システム 問題点 評価点 総評 いただきじゃんがりあん リメイク版 概要(リメイク版) 問題点(リメイク版) 評価点(リメイク版) 総評(リメイク版) 余談 いたじゃんノベル いただきじゃんがりあん 【いただきじゃんがりあん】 ジャンル 麻雀 対応機種 Windows 95/98 メディア CD-ROM 1枚 発売・開発元 すたじおみりす 発売日 2000年11月10日 定価 7,800円(税別) レーティング アダルトゲーム 判定 クソゲー 判定(Ver1.6) 改善 ポイント 大量のバグで麻雀ゲームとして破綻しかしそれが逆に面白い宇宙麻雀という新ルールの開拓 すたじおみりす作品 概要 すたじおみりすの処女作。略称は『いたじゃん』。 分かりやすく言ってしまえば脱衣麻雀ゲーである。 だがその中身はとんでもないバグゲーであり、その摩訶不思議なバグと幾度にも及ぶ修正できていない修正パッチによりある種の伝説となったのであった。 主人公とヒロインとイカサマ + クリックで開閉 佐藤 和己 レベル1 なし レベル2 なし レベル3 なし 本作主人公、名前変更不可。ボケにいったり突っ込まれたりと、主人公らしからぬ活躍をしている。 基本的にどんな子でも好きには好きなのだが、「川口さやか」だけは別らしい。 エロい台詞を言うたんびに、美和に突っ込まれたり殴られたりされるのはある意味このゲームじゃお約束みたいなもの。 妹の鈴音が主人公を好きなのだが、本人はまったく気づいていない。マキともよく口喧嘩をする。 佐藤 鈴音 得意役 一気通貫 レベル1 一気通貫ツミコミ レベル2 ツモ運気上昇 レベル3 ツモ上がり無効 ツッコミ担当の義妹。主人公の事が好き。名前が「すずね」だが、主人公からは「すずめ」と呼ばれている。 主人公の店には、この二人しかいない為、二人だけで頑張ってきた。最初から最後まで物語に絡む。 芦屋 美和 得意役 一盃口 レベル1 一盃口積み込み レベル2 リーチ一発ツモ(5枚目でもツモれる) レベル3 ロン無効 幼馴染。最初の対局相手。後述の、河合ななえが苦手らしい。まぁ、気持ちも分からなくないが…… 「喧嘩する程仲が良い」と言われるぐらい主人公と喧嘩をする。 主人公が変な言葉を言う度に拳で殴る。鈴音と同じく、主人公の事が好きだが素直になれないのがたまにキズ。 熊谷 綾子 得意役 三暗刻 レベル1 字牌ツミコミ レベル2 捨て牌裏返し(リーチ時のみ使用可) レベル3 四暗刻ツミコミ 控え目な性格のウエイトレス。同じく主人公の事が好きだが、彼女は本作の少し前ぐらいから好きらしい。 たまに妄想癖が入り、人に話を振られても妄想が止まらなかったりする。巨乳。 太刀川 マキ 得意役 混老頭 レベル1 イカサマ無効 レベル2 老頭ツミコミ レベル3 ロン無効 幼馴染2号。怒りっぽい性格。いずれのイカサマも使いにくい。一度潰れた店を復旧させてバイトしている、鈴音の友人。 要領が悪いので主人公によく騙される。自分の容姿(胸以外)に自信がある。反面、小さな胸にコンプレックスがある。 林 檎姫(リン・チェンフェイ) 得意役 大三元・小三元 レベル1 鳴き禁止 レベル2 三元牌積み込み レベル3 リーチ一発ロン よくいる、語尾に「アル」をつける中華娘。「中国四千年の歴史」とかを甘くみてるとしか良いようが無い使い方をしている(突っ込まれることもあるが……)何かの野望を持って日本にやってきた。 が、最近は日本の水に慣れて、野望のことなどすっかり忘れている。 エセ中国人オーラを出しまくりだが、一応純粋な本場モノ。 櫓 香織 得意役 メンタンピン レベル1 親流れ阻止 レベル2 嶺上開花 レベル3 天和積み込み バニーさん。天和ツミコミの成功率は5割。語尾に「~ですぅ」と話す。上記の林と一緒の所で働いている。 西部 由紀乃 得意役 ドラ打ち(原文ママ) レベル1 ドラツミコミ レベル2 満貫縛り レベル3 ドラ牌全オープン 真面目な眼鏡っ娘。主人公、美和の先輩。主人公に惚れてるが、性格上、それを言い出すことができない。 合気道を嗜んでいる。ついキツイことを口にしてしまう毒舌家なのだが、 主人公に対してのみその度合いが特に激しい。 バグとパッチの影響を最も受けたキャラ。 河合 ななえ 得意役 清一色 レベル1 相手の手牌が透ける レベル2 清一色ツミコミ レベル3 ツモ上がり無効 電波キャラ。(このゲームに出てくる)アニメのコスプレをしている。 語尾に「みう!」とつけて話す(アニメキャラの口癖なのか、本人の口癖かは不明)。 このキャラとの対局中のみ電波ソングがBGMになる。洗脳される事必至。 ジャンガリアンハムスターの、みりすを飼っている。 続編の『R』では、ボスキャラ二人と新キャラが数名追加された。 システム ADVと麻雀パートで交互に進行する。 麻雀パートでは、女の子7人と対局する。 最初の1人は固定だが後の6人は好きな順番で対局できる。 女の子をハコにするなどすると勝利。次局以降女の子をパートナーにしてイカサマを使えるようになる。 毎回勝利した女の子とエッチするかどうかを選択する。するを選ぶとエッチシーンに入る。 全員を倒した時点でゲーム終了。 1人の女の子とエッチしてその女の子をパートナーに選び続けていた場合は個別エンド。それ以外の場合は共通エンドになる。 誰ともエッチをしなかった場合のみ妹の鈴音と対局することになる。 麻雀のルール すべてイカサマ有りの2人麻雀 チー、ポン、カン有り。喰い断なし。 「三連刻」有りなど少し変わった点もある。 イカサマ ツモるたびにゲージが溜まり一定数溜まるとイカサマを使える。 イカサマは3レベルあり、レベルが低いものはゲージ消費量が少ないが内容もしょぼい。 一気通貫ツミコミなどのツミコミ系・鳴き禁止、親流れなしなどルール変更系・アガリ時にドラ表示牌をすべてめくるなど様々なイカサマを使える。 ツミコミ系は不発することもある。 天和ツミコミをしたのに4シャンテンなどが分かりやすい。天和ツミコミは当然「天和」なので、親だけで使えるイカサマである。当然、この結果も親で使った場合である。 普通の脱衣麻雀だが、これはVer1.6の場合である。 初期はバグだらけでまともに麻雀が成立しなかった。詳しくは以下を参照。 問題点 大量のバグ 麻雀パート、ADVパートの両方に深刻なバグがあり、まともに遊ぶのが不可能な状態であった。 麻雀の特に酷いバグの例 役が無い場合にロンした場合、手牌が増える。いわゆる多牌。 字牌による一盃口が認識される。(例;白白發發中中) 一気通貫が役にならない。 メンタンピン+一盃口で役満になる。 相手が役無しで上がる。 自分も役無しで上がれる。 もっとも、『麻雀 天鳳』(DYNAX)のように上がりの形になりさえすれば役無しでも上がれることを明文化しているゲームもある。 ドラのみで上がれる。 国士無双がどんな牌でもツモ上がり出来る。 順子がループしている。(例;891 912 etc) 字牌で順子可能。(例;東西南、南北東 etc) 東南西北をどんな風に3枚揃えてもOK。平和はつかない。「東西」を持っている場合、「南北」の嵌張待ちで2面待ちという訳のわからない事態に。風を1枚ずつ持っていて、アタマが無ければ4面待ちという事も。もちろん字牌をチーすることも可能。 ただし白發中のチーを3回鳴いても、大三元にはならない。 立直後でも明槓が出来る。 白があっても、清一色になる。 なお 太字 のバグは後述する 「宇宙麻雀」の正式なルールになった 。(*1)。 麻雀以外の不具合 対戦終了条件を満たした時に、連続クリックによって処理落ちが発生する。 フルスクリーン時、タイトルメニューのおしまいで終了した際、不正終了のエラー。 役無しで上がった際にメッセージが出て終了する。 選択子(*2)でメッセージスキップをすると、強制的にHしないが選択される。 このバグのせいで狙った女の子のエンディングを迎えられなかった人もいる。 度重なるパッチによる問題 パッチにより少しずつ改善していったのだが、バグが増えたり、直ったものが再発したりなどといった不具合もあった。 Verにより攻略条件が変わったりもしたので、攻略情報の共有が難しい状態だった。 西部 由紀乃は特にバグとパッチの被害にあった。 初期はドラ表示牌がドラだったため、由紀乃のイカサマでは表示牌がツミコミされる。 ところがパッチにより表示牌のバグだけ直ったため、レベル1は無意味なイカサマになってしまっていた時期があった。 最終的には正しくドラ表示牌の次の牌をツミコミするように修正された。 ちなみに続編ではパッチ無しだと、西部 由紀乃のボイスが聞こえないというバグがあった。パッチでちゃんと治ったが。…何故、彼女だけ オリジナル版の最後のパッチ配布は2001年5月1日配信のVer1.6。 半年以上に渡りパッチが配布されたことになる。 イカサマ関連 「鳴き禁止」等のイカサマは自分も禁止になるので、使うメリットがない。 ツミコミ系のイカサマは配牌後に使用する。 それは「すり替え」ではないのか? イカサマによっては5枚目の牌をツモる。 その他 暗カンした際に真ん中の牌の長さがおかしい。 ポンやカンのボタンの下に、イカサマボタンがあるが、このボタンは一切使えない。 下手に削除すると新たなバグを生み出しかねないため、あえて削除しなかったと思われる。 評価点 パッチ配信の末、最終的にはある程度遊べる脱衣麻雀になった。 バランスを崩壊させるイカサマはなく、キャラ性能差はあるがどのキャラでも無理なく個別エンドにたどり着ける。 とはいえ、UIやゲームバランスは微妙。初心者に勧められる出来ではない。 イカサマがあるので、周回時に違う戦略を取れる。 例えば、リンを攻略する際には三元牌ツミコミを前提とした立ち回りが必要になる。 香織を攻略する際には、点数の損失を防ぎつつゲージを溜めて天和を積み込む戦法が有効。 制服半脱ぎのエッチシーン 他店から従業員を引き抜くというストーリーのため、チャイナ服やバニーを着た女の子とエッチできる。 制服は半脱ぎのため、制服による個性が消えない。 総評 テストプレイをすれば気付くであろうレベルのバグが多数あり、当初は文句無しのクソゲーであった。 しかし幾度もパッチ配布が行われた結果、細かい不具合は多数あるものの、かろうじて遊べるレベルにはなった。 Ver1.6になるまでの14回にも及ぶパッチ配布、『いたちょこ』の無料配布など、売り逃げをせずに責任を取ったことは擁護できる。 とはいえ修正後もクソゲー一歩手前レベルであり、麻雀、エロゲ初心者には勧められない。 いただきじゃんがりあん リメイク版 【いただきじゃんがりあん りめいくばん】 ジャンル 麻雀 (画像は『いたじゃんR』) 対応機種 Windows 98~XP メディア DVD-ROM 1枚 発売日 2005年8月5日 定価 8,800円(税別) レーティング アダルトゲーム 判定 クソゲー 劣化ゲー 判定(Ver2.20) 改善 劣化ゲー ポイント 修正版のはずなのにまたバグでさらに悪化CGフルコンプ不可 概要(リメイク版) 『いたじゃん』の発売から約4年後に続編の『いただきじゃんがりあんR』が発売された。 おまけとして『いたじゃん』のリメイクが収録されている。 リメイクと言っても細部を修正しただけのもの。 恐らくバグ修正後の(Ver1.6)に修正を加えたものだが、何故か不具合が増えて悪化してしまっている。 問題点(リメイク版) フリーズなどの不具合が追加されている。 中には『エッチシーンで選択肢を選んだ後、バックログを開くと確定でフリーズ』『対局に負けると確定でフリーズ』など初歩的なものもある。 2006年5月19日に配布されたVer2.20で大体は改善されたが、メッセージウインドウの表示位置がおかしいなど多数の細かいバグが残っている。 九蓮宝燈をアガると主人公が爆死して、CGが登録される仕様などが削除されている。 そのためCGをフルコンプすることは不可能。 これらのCGを閲覧できるのは移植元の『いたじゃん』のみ。 OP及び、河合 ななえとの対局時の挿入歌「キャラ作ってないみう」が削除された。 評価点(リメイク版) 無い。 何故かバグを再発させたうえ、最後までCGフルコンプできない仕様は移植元から劣化している。 強いて言うならば以下の2点があげられるが、ゲーム内容の評価点ではない。 『R』におまけとして同梱されているので、実質無料。 対応OSが増えた。 移植元は95/98のみだが、本作は98~XPまで対応。 発売時期を考えれば当たり前ではある。 総評(リメイク版) バグが増えてしまった『いたじゃん』。 パッチにより最低限は改善したが、CGフルコンプできないバグは最後まで修正されなかった。 『R』のストーリーを楽しむために、1周だけ遊ぶことをお勧めする。 余談 「川口さやか」というヒロインは立ち絵があるが攻略できない。 『いたちょこ』や『いたじゃんノベル』では出番が少ないことを自虐ネタにしていた。 スタッフロールによるとシナリオは3人、麻雀は1人、デバッグは全員が担当した模様。 テキスト量はかなり少ないのに対し、3人も担当しているのは謎。 どう考えても麻雀パートにもっと人員を割くべきだろう。 前述したように本作の発売から約4年後に続編の『いただきじゃんがりあんR』が発売された。 本作のバグを正式な仕様にした「宇宙麻雀」等、本作の反省点を生かせている。 しかしバグが多くこちらもパッチ配布で対応された。麻雀が始まっても立ち絵が表示のまま(時間経過で消える)等のどうでもいいバグから中には条件(*3)が「相手を飛ばして(*4)勝利」が条件の二人麻雀なのに、勝っても負けても先に進めずゲームオーバーになる致命的なバグまである。 本作のOPは「Love Tension」。 ネットで有名な「Love Cheat!」は『R』のOPだが勘違いされやすい。 本作で反省しなかったのか、「すたじおみりす」が後に発売されたゲームは「バグだらけで出荷→パッチで修正」というゲームが非常に多かった。 いたじゃんノベル パソコンパラダイスに掲載されていた3話構成の小説。公式HPでも掲載されていた。 時系列は本作と『いたちょこ』の間。 これも『R』に同梱されている。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2722.html
大奥記 【おおおくき】 ジャンル 権謀術策アドベンチャーゲーム 対応機種 プレイステーション2 メディア DVD-ROM 発売元 グローバル・A・エンタテインメント 開発元 ダフト 発売日 2008年6月5日 定価 6,090円(税込) プレイ人数 1人 レーティング CERO C(15歳以上対象) 判定 クソゲー ポイント 2008年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点 しょぼいグラフィックにぎこちない動き時代を無視した言葉や誤字の多さ頻繁で長いロードと無駄に多い空き部屋ストレスゲーだがシナリオの大筋は面白いファミ通クロスレビュー 13点 度重なる発売延期でブームに乗り遅れた クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 概要 ストーリー 問題点 ゲームシステム 演出 シナリオ その他 評価点 総評 余談 参考動画 概要 大奥を題材としたゲーム。情報収集や証拠集めを行う探索パートと悪役を追い詰める申し開きパートを繰り返し、身に降りかかる事件・陰謀を解決して出世することが目的。 プロデューサーは悪代官シリーズのAndy山本。良くも悪くも変なゲームの数々を手掛けてきた氏の作品には珍しく、正当派のリアル路線となっているが…。 ストーリー 幕府の不興を蒙り切腹となった小椋修康の一子「時子」。美しく成長した主人公「時子」は女の幸せを捨て、復讐を果たすべく大奥へ出仕。 密告・裏切りが横行する大奥。時には己の身にも降りかかる。己の潔白を証明し、地位を確立していくのが目的。 大奥の女中と会話、覗き見・聞き耳し証拠を集める。時子は復讐を果たす事が出来るのか? 問題点 ゲームシステム 情報収集と証拠集めのために、とにかくロードと待ち時間がつきまとう仕様。 各人物に聞き込みを行うために宮中を歩き回る必要があり、各部屋は障子などの扉で区切られているのだが、それらの出入りの度にロードが出る上に、フリーズを疑ってしまうほど読み込み時間が長い。 部屋自体も無駄に多く、下記の人物配置もあいまって無人部屋をやたらと見回ることになる。とある人物に会って話を聞くためだけなのに複数の部屋を通過させられる場面も多々ある。 ロードにかかる時間を計測したRTAではなんとクリアタイムの1/3近く(2時間半以上)がロードに使われていることが判明した。当然通常プレイでは更にかかることになるので恐ろしい。 証拠獲得条件も厳しい。偶数・奇数日で配置の違う女中達の証言を規定期間内に得る必要がある。登場人物はしょっちゅう移動する為、目的の人物を見つけるのが困難。 フラグ管理も分かりにくく、一見どうでもよさそうなやり取りが次の話に進むフラグになっていることも多い。そもそもフラグ設定が間違っていて、進め方次第で微妙にシナリオが破綻する箇所もある。 ヒントも一部を除けばあってないようなもので、結果として無数の無人部屋を総当たりで回る必要がある。ロードの長さも相まって苦痛。 KOTYでは「ドラクエに例えるなら延々とサマルトリアの王子を探し続ける作業ゲー」などと言われた。 エリア切り替えの度に見張りに話しかける必要があるが、立ち位置の判定がおかしい。一歩引いた位置でないと反応せず、微調整が面倒である。 日付を変える時などはゲーム内で陽が落ちるのを待たねばならない。これは基本的に任意でスキップするといった省略はできないため、その日の内に集められる証拠を全て揃えた後は日が変わるのをただ待つだけになる。 しかもゲームが進むと起床時間が早まるため、陽が落ちるのにかかる時間も長くなる。証拠集めも複雑化するのでそれに合わせたとも言えるが、ロード以外の部分でもとにかく退屈な時間が続く。 上記のロード問題も含め、ゲームの根幹部分に大問題を抱えているということである。 演出 移動モーションが余りにもお粗末。 一応すり足のつもりなのだろうが、足先以外ろくに動かないせいでホバリングにしか見えない。また、良く見ると頭が左右に揺れており不気味。おまけにダッシュしても姿勢が変わらず、付いたあだ名は「おドム」「MS-09 TOKIKO」。 足音もすり足にしては大きく、ダッシュすると『ドスドスドス』とリズム良く鳴る。 グラフィックにも難あり。 部屋を出入りする際に障子が自動ドアの如く開閉する(*1)、床に映った障子が常に閉まっている(実物の動きと連動していない)、一部の部屋において畳が妙に大きかったり障子の格納スペースが無い(開く際に柱を貫通する)など、一目で分かるような粗が多い。 また、主人公を部屋「長局七」の机へ移動させると貫通する。当たり判定を付け忘れたようだ。 登場人物がやけに多く、主人公を含め35人もの女中がいるのだが、主人公以外は人面魚のようなのっぺり顔ばかり。瞬き・口パク・表情変化なども一切なく、誰が誰だか分かりにくい上に不気味。 効果音が全体的に派手で、台詞送りやメニュー選択のひとつひとつに「キキン」「ジャキン」などと拍子木のような鋭い音が入る。盛り上げるべき申し開きパートはともかく、落ち着いたBGMの会話場面でも同様なので少々うっとうしい。 前述した障子の開け閉めも、まるで襖に車輪でも付いているかのような効果音が鳴るため見た目と合っていない。すり足の足音もそうだが、細かい部分のSEにも違和感がある有様。 登場人物に話しかけるとたまにボイスが流れるが、台詞通りではなく「時子様、ご機嫌麗しゅうございます」「何か?」といった短いもの。それらを無理やり使い回した結果、語気すら一致しないケースが多々ある。 また、女中「お瑠璃」と「おみさ」のボイスが使い回し。 シナリオ シナリオの大筋はなかなか面白いのだが、「主人公が毎月のように濡れ衣を着せられつつスピード出世」「悪事を暴かれた者の大半が謹慎などの軽い刑で済む(*2)」といった強引な部分も目立つ。 1年という短いシナリオの弊害なのか、誰も彼もが主人公を裏切っていく。終盤ともなれば、主人公に対して潔白なキャラは数名しか残らない。 シナリオ分岐は「5ヶ月目に存在する、失敗するとバッドエンド直行の分岐」と「最終月に存在する、3つのEDのどれになるか選択される分岐」の2つだけ。 時代考証が不十分。 物語当初、御台所と側室は出身地の京に帰っている。本来、お手付きとなった女性は城から出られない。 主人公や周囲の女性たちの言葉遣いが「してみちゃう」「やばい」「アッタマきた」などと現代的で、「デマ」「アリバイ」といった単語まで飛び出す。 他にも「*ピクッ*」「(バカバカバカバカッ!お瑠璃のバカッ!!)」「待てい、小娘ッ!!」「ブッ飛ばしていくわよぉー!!」など、もはやギャグにしか見えないものすらある。 「これから」となる部分を「これkら」と表示するという、明らかなタイピングミスが見られる。これ以外にも漢字の間違いが散見されるなど、会話劇を主軸にしたゲームでありながら誤字が目立つ。前述の時代に合わない言葉もそうだが、雰囲気台無しである。 その他 設定で変更できる項目が音声関連の3つしかない。 同じくクソゲーとして有名な『デスクリムゾン』になぞらえて「充実した設定」と揶揄された。クロスレビュー13点といい、何かと因縁を感じさせる。 バグもあり、上記の誤字やグラフィックミスのような小さなものから、見張りの姿が消える現象が起きたりと大小様々なバグが確認されている。 評価点 申し開きパートは、月を追うごとに盛り上がりつつ難易度も上昇していくので、それなりにやりごたえがある。特に10月・11月の申し開きパートはかなり完成度が高い。 証拠不十分な状況で推理を連鎖させて立ち向かう回や、逆に 最初から半ば戦意喪失している相手を充実した証拠で公開処刑する 回など一風変わった戦いもあり、申し開きパートに限って言えばなかなかプレイヤーを飽きさせない構成になっている。 ただ最初の4月分が(チュートリアルにしても)流石に単調な構成で、それが悪評として広まってしまった部分がある。 移動中の尻の動きだけは「2年も時間をかけたのはこの為か」と言われる程にリアルである。 主人公「時子」の声優は瑞沢渓氏。本作でボイスが流れるシーンは少ないが、どことなく艶やかな演技が素晴らしい。水風呂に驚く声は特にエロい。 種類は少ないものの、和調のBGMは高く評価されており、特に申し開きBGMは人気が高い。 シナリオの大筋は(突っ込みどころも多いが)秀逸との評判。 お約束のいじめや陥れから幕府の闇まで取り揃え、徐々に謎が明らかになるシナリオは実に壮大である。 たまに思い出したかのようにボイスや一枚絵が入る…が、この一枚絵、怖いシーンばっかりである。特に女中「茜」のものは必見。 総評 大奥版「逆転裁判」とでも言うような申し開きパートに関しては、意外にも完成度はなかなか高い。 終盤にかけて盛り上がりを見せるシナリオ、秀逸なBGMなど、光る点は決して少なくない。 だが、証拠集めパートの単調さと、その面倒さを助長するロードの長さ、さらには全体的に漂うチープさは如何ともしがたく、そうした評価点も台無しになってしまっている。 褒められる点が無いわけではないが、残念ながら 「ドラマに便乗し(ようとし)たクソゲー」 と切り捨てられても仕方のない作品と言えるだろう。 余談 本作は、2003~05年頃に放送していたドラマ『大奥』ブームに便乗した企画であったと思われる。 しかし度重なる発売延期が発生し、当初は2006年9月14日発売だったのが2008年6月5日と約1年9ヶ月も伸びた。 一応、この時期は大河ドラマで大奥を中心にストーリー展開していた『篤姫』が放送されており、タイミングには恵まれていたのだが…。 開発会社であるダフトの公式サイトでは、「プログラム以外には一切関わっていない」との声明が出され、この様は「リアル申し開き」などと言われた。もっとも、そのプログラムにも問題はあるのだが。 声明後しばらくしたのちダフトのホームページにアクセス出来なくなり、現在消息不明となっている。会社に何かあったのだろうか? とあるやる夫作品にて本作のプロデューサーに取材が行われ、さらにスレに本人が降臨、開発の裏事情などが明かされた。 詳しくはココ。本人降臨の様子はココで。 ただ、コメント欄でも指摘されているように、当時から実情と照らし合わせると明らかに誤った、おかしな部分が多いと言う指摘があった。にもかかわらず「ネットで本人登場の内部告発」と言う事で持て囃され、本記事でも「貴重な内容」「ゲーム業界を志す人は特に必見」と持ち上げられていた。 だがその後2019年に、今度は元ダフト社長が「リアル申し開き」をする動画がアップされる。内容はその元社長視点での大奥記の顛末と、上記にあるプロデューサー側の申し開きに対する反論というか苦言といったもの。端的に纏めると「やる夫スレに降臨した開発者こそが、実は戦犯」と言う内容である。 真っ向から対立するためどちらの意見が正しいかは不明だが、上にある通り開発者の発言にいろいろとおかしな部分が多い点から、現在では元社長の方が信憑性が高い、と言う説が主流。 + 該当動画はこちら タイトルロゴが大「臭」記に見えると言われる事もある。 通称「OOK」「大奥」。2008年KOTY七英雄の一つ。ファミ通クロスレビューで1996年8月の『デスクリムゾン』(SS/エコール)に並ぶ3/3/4/3の計13点の低得点を叩きだしたことで話題になった。 ファミ通クロスレビューで同じ総合13点を記録した事で『デスクリムゾン』がしばしば引き合いに出されるが、『デスクリムゾン』と本作の間には他にも13点を記録したソフトが存在する。例を挙げると『THE MASTERS FIGHTER』(PS/1997年11月/シネマサプライ)、『バトルマスター』(PS/1998年1月/たき工房)、『サッカーやろう! ~チャレンジ・ザ・ワールド~』(WS/1999年8月/ココナッツジャパンエンターテイメント)、『SIMPLE 1500 シリーズ Vol.33 THE 卓球』(PS/2000年8月/ディースリー・パブリッシャー)がそれに該当する。 ちなみに2018年10月現在、クロスレビューで13点を記録した据置機ソフトは、『サッカーやろう!』を除くこれらに『港のトレイジア』(MD/1992年2月/RIOT・日本テレネット)を加えた6本のみである。 発売直後はKOTY大賞もう決まりと言われていたが、結局大賞にはならなかった。この後に強敵が続々と登場するとは誰が想像しただろうか… 前年にも似たような話があったが。 KOTYで挙げられていた問題点も「自動ドア」「当たり判定」「誤字」など他のゲームにも当てはまる要素が多かったのが落選理由だろうか。とはいえ、ロードと待ち時間の苦痛さは如何ともしがたいが…。 一応、マイナーなゲーム故に粗探しをされてしまった感はある。実際、グラフィックに関しては同社の1年前に出した『悪代官3』と大して変わらず、自動ドアもほぼ同じであった。もっとも、『悪代官』シリーズが「史実を無視しまくったリアルタイムアクション」だったからこそ問題なかったとも言えるのだが。 「グラフィック面の悪さからKOTYに持ち込まれた」「シナリオ部分は好評」「ネタ要素が多い」といった点ではこれとかこれに近いものがある。 しかし本作がクソゲーとしての誹りを逃れられなかったのは、やはり根本的なゲームとしての単調さ、作りの雑さが原因だろう。 クソゲーとバカゲーは紙一重 と言われることがあるが、本作はその好例と言えるかもしれない。 参考動画 + ... http //www.nicovideo.jp/watch/sm3618067
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/6190.html
少年サンデー関連作品リンク 小学館の少年サンデー系雑誌連載作品の単独ゲーム化作品及びクロスオーバー作品群の一覧。 少年サンデーオールスターズ 単独作品(50音順) 関連作品 少年サンデーオールスターズ 機種 タイトル 概要 判定 少年サンデー 少年マガジン 創刊50周年企画 DS 名探偵コナン 金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵 双方の原作キャラが上手く生かされた、良ADV。 良 サンデー×マガジン 熱闘!ドリームナイン 少年サンデー 少年マガジン WHITE COMIC 驚異の98作品参戦。ただ、そのしわ寄せはRPG部分に降りかかった。 なし PSP サンデーVSマガジン 集結!頂上大決戦 人選のおかしさやCV変更などで、ただでさえ低い完成度に加えて原作ファンからの評価も下げた。 ク 単独作品(50音順) ゲーム化が多数行われている漫画作品は個別のシリーズページへ独立しているため、ページ下部を参照 機種 タイトル 概要 判定 青の6号 PS 青の6号 アンタクティカ DC 青の6号 歳月不待人 -TIME AND TIDE- 海に潜るだけで楽しい。OVAからゲーム化したDCの隠れた名作。 良 犬夜叉 WSC 犬夜叉 ~かごめの戦国日記~ 犬夜叉 ~風雲絵巻~ 犬夜叉 ~かごめの夢日記~ GBA 犬夜叉 ~奈落の罠! 迷いの森の招待状~ DS InuYasha Secret of the Divine Jewel 国内未発売。 PS 犬夜叉 犬夜叉 ~戦国お伽合戦~ PS2 犬夜叉 ~呪詛の仮面~ 犬夜叉 奥義乱舞 うえきの法則 GBA うえきの法則 神器炸裂! 能力者バトル PS2 うえきの法則 倒すぜロベルト十団!! うしおととら FC うしおととら 深淵の大妖 SFC うしおととら うる星やつら PC うる星やつら ラブリーチェイサー 試験に出るうる星やつら うる星やつら ~恋のサバイバル・バースディ~ 原作らしさを完全再現。但しイベントを楽しむにはリアルラック必須。 良 FC うる星やつら ラムのウエディングベル ACゲーム『モモコ120%』のキャラ変え移植。 良 PCE うる星やつら STAY WITH YOU ハドソンから発売 MCD うる星やつら ~ディア マイ フレンズ~ ゲームアーツから発売 GB うる星やつら ミス友引を探せ! やのまんから発売で、うる星唯一の3DダンジョンRPG DS うる星やつら エンドレスサマー マーベラスから発売 おそ松くん / おそ松さん MD おそ松くん はちゃめちゃ劇場 文字通りはちゃめちゃすぎる内容、15分でクリアできるボリューム。作者が激怒するデマまで流れた。 FC おそ松くん バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯の巻 現代、江戸時代、原始時代と時代を超えてイヤミの出っ歯の秘密に迫る! 良 PS2 必殺パチンコステーションV9 おそ松くん 3DS おそ松さん 松まつり! おそ松さん ニート脱出スパイラル!! DL専売。 PSV おそ松さん THE GAME はちゃめちゃ就職アドバイス -デッド オア ワーク- Switch/PS4 もっと!にゅ~パズ松さん ~新品卒業計画~ PS4版はDL専売。 機動警察パトレイバー(*1) FCD 機動警察パトレイバー SFC 機動警察パトレイバー ゲーム自体はヌルゲーRPG風だが、物語のシミュレーションには成功したと言える。 なし GB 機動警察パトレイバー 狙われた街1990 「だから! クソすぎたと言ってるんだ!」原作蹂躙のオンパレード。 ク MD 機動警察パトレイバー ~98式起動せよ~ PCE 機動警察パトレイバー グリフォン篇 PC PATLABOR OPERATION TOKYO BAY シムシティ版パトレイバー。 PS 機動警察パトレイバー ゲームエディション オリジナルシナリオながら原作の雰囲気を残した名作。コンボが決まると爽快感抜群。 良 PSP 機動警察パトレイバー かむばっく ミニパト 結界師 Wii 結界師 黒芒楼の影 DS 結界師 烏森妖奇談 結界師 黒芒楼襲来 G S (ゴーストスイーパー)美神 極楽大作戦!! SFC GS美神 除霊師はナイスバディ なし PCE GS美神 金色のガッシュ!! 金色のガッシュベル!!シリーズ タッチ PC タッチ 初のタッチゲーはADV。ボリュームは薄いがグラフィックやこの時代に誰でもクリアできるADVという方向性は評価できる。 なし FC シティ・アドベンチャー タッチ ミステリー・オブ・トライアングル 異世界で双子が大冒険…ってなんでよ?しかも野球ボールは凶器扱い。もしかしたら、原作者を激怒させたのではないかと噂されています。 ク DAN DOH!! GBA DAN DOH!! Xi DAN DOH!! 飛ばせ! 勝利のスマイルショット!! 天才バカボン FC 平成天才バカボン その名前に偽りなし。原作の雰囲気を尊重したバカゲーもといバカボンゲーなのだ。 バカゲー GB 平成天才バカボン 上記のGB版。FCより画面が狭いことを考慮した丁寧な移植。 MK III 天才バカボン アクションアドベンチャー。こちらも原作の雰囲気を活かした丁寧な作り。 良 SS 平成天才バカボン すすめ!バカボンズ Win/Mac 平成天才バカボン 知育ゲーム。 PS2 必殺パチンコステーションV2 天才バカボン 必殺パチンコステーションV7 天才バカボン2 ハヤテのごとく! DS ハヤテのごとく! ボクがロミオでロミオがボクで ハヤテのごとく! お嬢様プロデュース大作戦 ボク色にそまれっ! PSP ハヤテのごとく! ナイトメアパラダイス 全編コミカル仕立てな夢の世界を大冒険。 マギ 3DS マギ はじまりの迷宮 マギ 新たなる世界 名探偵コナン 名探偵コナンシリーズ MAJOR Wii MAJORDREAM メジャーWii 投げろ!ジャイロボール!! 2008年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点。メジャー初のゲーム化作品。 DS MAJORDREAM メジャーDS ドリームベースボール 2008年クソゲーオブザイヤー携帯機部門次点。ストーリー・システムとも完成度が低く、野球らしさを損ねている。 ク Wii MAJORDREAM メジャーWii パーフェクトクローザー 2008年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞。数々のシステム不備に加えて大量のバグが存在し、伝説級のクソゲーに。 ク MÄR (メル) GBA メルヘヴン KNOCKIN ON HEAVEN S DOOR DS メルヘヴン 忘却のクラヴィーア メルヘヴン カルデアの悪魔 PS2 メルヘヴン ARM FIGHT DREAM YAIBA GG 剣勇伝説YAIBA GB 剣勇伝説YAIBA SFC 剣勇伝説YAIBA らんま1/2 PC らんま1/2 飛龍伝説 PC/SFC らんま1/2 奥義邪暗拳 グーチョキパーでのパズルゲーム。Mr.Kの正体は、実はKなのだ。 GB らんま1/2 らんまの必要があるのかよくわからないパズルアクションゲーム。 らんま1/2 熱烈格闘篇 らんま1/2 格劇問答!! SFC らんま1/2 町内激闘篇 らんま1/2初の格闘ゲーム。原作キャラと格闘している実感があるぞ。 なし らんま1/2 爆烈乱闘篇 校長の頼みでみんなで格闘することに。前作から正当進化。 良 らんま1/2 朱猫団的秘宝 ありそうでこれまで出てなかったRPGへ。RPGとしては短い上に無理やりな設定もちらほら。 らんま1/2 超技乱舞篇 格ゲーに通例のキャンセルと連続技がついに実装。しかし死に技の多さや凄まじい処理落ちが問題。 PCE らんま1/2 らんま1/2 とらわれの花嫁 らんま1/2 元祖無差別格闘流! MCD らんま1/2 白蘭愛歌 PS らんま1/2 バトルルネッサンス ついに実装された変身システム。しかしそれ以外は…。 烈火の炎 GBA 烈火の炎 THE GAME PS2 アニメバトル 烈火の炎 ~Flame of Recca~ FINAL BURNING 原作最終章「SODOM編」のゲーム化だがストーリーをばっさりカット。 ク 他単発作品 PS2 PROJECT ARMS FC 仮面の忍者 赤影 原作がしっかり再現されたグラフィックと多彩な忍術。できれば繭姫とやまぶきも出してほしかった。 良 PSV キャプテン・アース Mind Labyrinth PS ゲッターロボ大決戦! キャラデザや序盤の展開が漫画版を踏襲している。 なし PS2 史上最強の弟子ケンイチ 激闘!ラグナレク八拳豪 PS スプリガン ルナヴァース DS 絶対可憐チルドレン 第4のチルドレン 妖逆門 (ばけぎゃもん) アヤカシ・ファイティング FC 六三四の剣 ただいま修行中 キャラゲーではあるが、きちんと駆け引きを考慮した対戦が可能。 なし 3DS ムシブギョー PS2 モンキーターンV DS 焼きたて!!ジャぱん 頂上決戦!! パンタジック・グランプリ 関連作品 機種 タイトル 概要 判定 GBA レジェンド オブ ダイナミック 豪翔伝 崩界の輪舞曲 永井豪オールスター作品。『ゲッターロボ』よりゲッターロボが参戦。 PS4 巨影都市 巨影として『パトレイバー』より合計6機のレイバーが登場。残念ながら怪獣王や使徒、光の巨人達との絡みは一切無し。 ク PS4/PS3/PSV 実況パワフルプロ野球 サクセススペシャル 『パワプロ』シリーズの作品。コラボシナリオとして『MAJOR』の「海堂学園高校編」が存在する。 執筆禁止 PS4/PSV 実況パワフルプロ野球2018 『MAJOR』『MAJOR2』とのコラボでパワフェスモードの対戦相手に「MAJOR高校選抜」「三船ドルフィンズ」が登場。 改善 PS4 DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Fortune DLCにて『競女!!!!!!!!』とコラボ。瀬戸内競女養成学校のスク水や水着破壊が再現されている。 シリ不 PSV DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Venus PS4/Win フィギュアヘッズ 『パトレイバー』のイングラムやグリフォンを模した2foot装甲、コラボ武器が登場。家庭版では主人公の泉野明もフィギュアヘッズとして実装された。 家庭版は2018年6月30日、AC版は2018年8月31日にサービス終了。 AC フィギュアヘッズエース なし Switch/PS5/PS4 メガトン級ムサシX DL専売。 『ゲッターロボ』よりゲッターロボがローグとして登場。 Switch/PS5/PS4/Win メガトン級ムサシW DL専売。 『ゲッターロボ』よりゲッターロボがローグとして登場。 手塚治虫シリーズ - 『どろろ』 藤子不二雄シリーズ - 『パーマン』『オバケのQ太郎』など。 少年マガジンシリーズ - 後に『金色のガッシュ!!』は少年マガジンへ移行した。現在は作者が設立した「BIRGDIN BOARD株式会社」に移行している。 コロコロコミックシリーズ - 同じく小学館の低年齢向け漫画雑誌。 スーパーロボット大戦シリーズ - 『機動警察パトレイバー』『キャプテン・アース』などが参戦。 モンスターハンターシリーズ - 『MH3』以降の各作品にて『犬夜叉』『マギ』などとのコラボクエストを配信。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2877.html
戦国天下統一 【せんごくてんかとういつ】 ジャンル 戦国大河シミュレーション 対応機種 プレイステーション2プレイステーション・ポータブル 発売元 システムソフト・アルファー 開発元 ペガサスジャパン 発売日 2009年3月26日 価格 【PS2】7,140円【PSP】6,090円(全て税込) 廉価版 【PS2】2010年6月3日/3,990円【PSP】2012年2月2日/3,129円(全て税込) 配信 【PSP】2010年1月29日/3,065円(税込) レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 クソゲー 劣化ゲー ポイント 2009年クソゲーオブザイヤー据え置き機及び携帯機部門次点 元作品も酷いが、こっちは更に酷いパッケージ詐欺クラスのグラフィック不親切極まりないインターフェイスバランス皆無の戦闘システム二重の意味で「つかえない」部下たちワープ航法&フリーズ頻発&顔面統一 クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 天下統一シリーズ 概要 特徴 問題点 評価点 総評 余談 概要 PCで発売された戦国シミュレーション『天下統一V』の移植作。「天下」や「戦国」と呼ばれている。 CS機ではPS版『天下統一』以来10年ぶりのシリーズ新作で、初のシステムソフト・アルファー製作でもある。 PC版の時点でかなり酷評されていたが、PC版にはなかった新たな問題点も生まれてしまった。 特徴 PC版の全4本のシナリオに加え、1本追加されている。 ただし、PS2/PSP版でそれぞれ異なる年代のシナリオが追加されている為、全部のシナリオをプレイするには両方とも購入せねばならず、シナリオ自体も過去シリーズでも存在した年代のものなので、そこまで新鮮味はない。 シリーズ初の当主エディット機能。ユーザーの作成した新武将を当主にしてプレイできる。 PC版の「一騎討ち」に追加要素。 野戦で制限ターン数内に決着がつかない場合に相手に申し込めるシリーズ初の要素「一騎討ち」だが、その対戦方法がなぜかカードゲーム。PC版の時点で決して評判は良いとはいえなかった。ON/OFF機能有。 ヘルプ機能の搭載。 歴史シミュレーション初心者向けのヘルプをうたっているが、インターフェイスの悪さもあいまって、使い勝手はあまり良くはない。 3500名以上の登場武将。拠点となる城の数600。 本作というよりPC版の時点での特徴だが、おそらくPC用でも家庭用でも市販ゲームに限れば、これだけの数が登場する歴史シミュレーションは現時点では本作の他にはないかと思われる。 マイナー過ぎて、ネット検索や人名辞典ではそうそう出てこない武将も多数登場する。 信長の野望シリーズ(『覇王伝PK』以降)やDS版のように、各武将の列伝を見られる機能などはないが、公式サイトのスペシャルコンテンツ「戦国覇者への道」内で、いくつかの大名家と武将について解説されている。 1つのシナリオで同時にこの人数が登場する訳ではないが、数が多い分、当然処理するデータも増えており、本作のテンポが悪い一因になっていると思われる。 武将の顔画像の導入 こちらもPC版時点での特徴だが、画像の出来にかなりの難有り。詳しくは後述の問題点参照。 女性キャラクターの導入 こちらもPC版時点での特徴。「血縁」の概念も導入されたことから、他国との婚姻同盟や、家臣に嫁がせて一門衆にしたり、「信長の野望」シリーズよろしく姫武将にもできる。 問題点 グラフィック グラフィックが異常なまでに低品質で、特に戦闘画面はPS初期の水準にも満たない。 シリーズ初導入の顔画像だが、過去の「信長の野望」シリーズですら数種類の顔画像を使用していたのに、今作のほとんどの顔画像は「モ武将」「顔面統一」と揶揄される、色を変えただけの全く同じものの使いまわし。 坊官や内政型の武将であっても、甲冑を着た顔画像になっている。 織田信長などの有名どころや各陣営の大将はさすがに専用の顔画像だが、他社の歴史ゲームであれば、専用の顔画像が割り当てられていそうな、歴史好きには著名な武将でも、大抵はモ武将である。 また、顔画像自体も作画崩壊しており愛着が持てず、パッケージイラストのようなリアルさ、格好よさは全く感じられない。にもかかわらず、DS版にも流用されている。 PC版ではこの作画崩壊としかいいようの無い劇画風顔画像の他に、現代風のものもある。現代風はリアリティの観点で一部の歴史ゲーム好きからの批判もあるが、クオリティ自体はそこそこ見られるレベルである。本作に後者が採用されなかった理由は不明。 姫だけは、シリーズ初の女性キャラ導入だったためか顔画像がやたら豊富。しかも、クオリティもそこそこ見られるレベル。 前作までのシリーズでは、武将の顔画像自体がないのが特徴だった。それ以外のグラフィックも決して力を入れているシリーズではない。しかし、戦国時代のシミュレートを重視した禁欲的な作風と相まって、むしろシリーズの個性と見られていた。中途半端なグラフィックはない方がマシと知らしめた本作の追加要素だった。 システム CPUの思考時間が頻度が高い上に10秒程度あり、テンポが全体的に悪い。 内政においてプレイヤーをイラつかせる仕様の数々 家臣一覧を見る場合は、いちいち情報→詳細→詳細と選び続けないといけない。 持城の一覧を表示する事ができないため、管理が非常に面倒。 全国マップのカーソルが意味を成していない為、国内マップに切り替えて、隣国の城を選択していかないと目当ての城の情報を見られない。 離島には移動出来ない為、全国城一覧から探していくしかない。 コマンド実行時に該当する城の情報が表示されないため、内政も戦争も実行したい城の名前を事前に確認して覚える必要がある。 落城させても、その城にいた武将が配下になることは皆無で、内応→引き抜きと手順を踏む必要がある。しかし、そのコマンドを実行出来る武将には条件があり、条件自体が何処にも書いていない。 俸禄(給料みたいなもの)を限界まで上げても不満を言う貪欲な部下。 戦争関連にも数多く存在するトンデモ仕様。 海上に移動距離という概念がないのか、遠隔地にいる大名がワープして突然上陸してくるという有り得ない事がそこら中で起こり、混乱させられる。 どんなに堅い城であっても、強襲であっさり城を落とせる。 武将が仕官した瞬間に出奔する。忠義の欠片も感じられない。 「禄高が低く、自分の才能が適切に評価されていない」から出奔したという解釈もできるが、本作に禄高の概念はない。 バグが多い上に、メーカー側からはその対処がまともに行われていない。フリーズも多発。 評価点 特にないと言っても過言ではないが、挙げるとすれば他の歴史シミュレーションよりも、豊富かつマイナーな武将、城が登場する事が挙げられる。 もっとも、武将に関しては上述の通り顔面統一仕様なので、それによって愛着が湧く……などという事はあまりないと思われる。 また、これは移植元のPC版から言える事なので、本作独自の評価点とするべきか少々疑問ではある。 本作独自の評価点を強いて挙げるとするならば、既存大名の代わりにプレイヤーが設定したオリジナルの当主を置くことができる点くらいか。 三國志シリーズの新勢力(新君主)のようなシステムだが、既存大名を潰してまでやりたいと言われると微妙なところである。 総評 グラフィックの低品質さ、インターフェースや仕様の悪さ、バグなど、どこから見てもクソと言わざるを得ない。 本作は移植作である以上、せめてバグやインターフェースは何とかできたはずである。 『天下統一』シリーズの始祖である『天下統一』は、『信長の野望』と人気を二分する作品であった。 しかし、シリーズを重ねるごとに問題点が増加していき、本作においてついにクソゲーオブザイヤー次点作になるまでになってしまった。 次作があるのなら、シリーズの復権を願うばかりである。 余談 シリーズ作品(*1)の公式サイトでは「※本製品については、ミューズソフト株式会社および黒田幸弘氏は、いっさい関わっておりません。」と書かれている。 初代において製作に関って以降、監修として名前だけ出していた黒田幸弘氏があまりの酷さに名前の削除を求めたためとか。 後にファミ通の企画「あのゲームが失敗した理由」に取り上げられたが、反省や問題点の理解が全く出来ておらず、購入者を呆れさせた。 KOTYでは、発売後にプレイ報告はあったが選評はなく、年末になってようやくまともにプレイした選評が届いた。 PS2版は2009年KOTY四天王の1つに挙がった。 『真・戦国天下統一 ~群雄たちの争乱~』以降、新作の発表すらない状態が続いていたが、2023年6月に『天下統一SSB』が発表された。 ダウンロード版は2023年7月3日に発売され、パッケージ版も2023年7月27日に発売された。