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ここは埼玉県春日部、陵桜学園高校3年B組。 いつもの用にあの四人が昼休み弁当を食べている。 こ「あいかわらずかがみが作ったお弁当は質素だね~」 か「う、うるさいわね。料理が下手で悪かったな!!」 つ「お、お姉ちゃん落ち着いて!」 み「泉さんとかがみさんは仲が良いですね」 いつもの用なやりとり。だが、今日は少し違う日になる事はこの四人は知るわけもなかった… 場所は変わって、天界。 そこには若い青年とお着きとみれる女の人が居た。 何やらあせっているようだ。 神「くっ、もうこんな所まで来ているのか、ヤツは!」 女「はい。ヤツらはすでに地上に降りるすんぜんです!」 神「くっ、どうしたら・・・もう結界も効かない所まで・・」 女「そうだ!地上の人に力を与えて地上を守らせましょう!うん!決まりね!」 神(い、いいのかな~?ま、いっか。) こんな強引なやりとりがあり、なんやかんやで地上の人四人に力が与えられる事に… そして神は指さした。(適当に) そこがこなた達のいる、陵桜学園だった。 神「pgjakdagmgajag(ry」 神が中2病っぽい事を言うと、指さきから光がはなたれた。 神「届け!我が力!ペペロンチーノ!!」 ボシュウウウウウウと言う音と共に地上に降りる光そして。 か「そうだよね~くさいよね~」 ボシュウウウウウウウゥ・・・!! 突然空から光が降って来た! こか「な、何!?」 二人が叫んだ時にはもう四人は光に包まれていた。 気付けば暗闇の中。何も見えない。 か「こなた!つかさ!みゆき!どこ?」 こ「痛たた…ここにいるよ。」 つ「あじゃぱぁ~」 み「眼鏡、眼鏡はどこですか?ああ、イタ☆」 どうやらみんな無事の用だ。ここは、何処なんだろうか? 気付けばそこには変な格好の男がいた。 (ここのログ抜けてますすまない) こなた達は呆然していた。 目の前に人が浮いている。しかも、その人は、ゆい姉さんだった。 こ「ゆい姉さん!?どうして!?」 ゆ「貴様らか…あのお方の言っておられた娘共は…」 一同「………??」 こ「はは、ゆい姉さん何言ってるの?しかもなんで浮いてるの?」 ゆ「ゆい姉さん…?ああ、この体の事か…。この体は今は私が借りている」 一同「借りている…!?」 ゆ「そうだ。今は私がこの体の持ちぬしだ」 こ「な、何を言って(ry」 ゆ「率直に言おう。貴様らには消えてもらう」 こ「消える?まさかゆい姉さんが神の言ってた…」 ゆ「ご名答。待つのは嫌いでね、さっそく消えてもらおう」 そう言ってゆい姉さんはポケットから銃を出した。 か「え?成美さんちょっと待って(ry」 パーン! かがみが言い終わる前にゆい(?)は撃ってきた。 こ「やるしか…ないのか」 ゆ「さあ!私と戦え!」 こ「みんな、たとえゆい姉さんでも今は違う。全力で戦って」 か「わかった」つ「うん」み「はい」 ゆいはまた銃をかまえた。引き金を引く。 ダーン! 銃弾の音が響く。 こなたはゆいの後ろにまわり首に一撃をくらわせた。 ドスッ ゆいは倒れた。 こ「ふう…なんとかなった」 ゆいは地面に倒れた…が、まだ立てるようだ。 こ「!?なんで?最大の一撃をあてたはず…」 ゆ「うう…少しはやるようだな…しかし…今の貴様らでは私には勝てん!」 ゆいはそう言いはなつと、今度は指を重ねて十字にした。 指先に光が集まってくる。少しずちつ、大きく、そして人ひとり分程になった。 ゆ「くらえ!ナルミ光線!」 ゆいが叫んだ瞬間閃光弾はみゆきに直撃した。 ほとばしる電流、そしてうめく声。 み「ううう…うぁ… あぁ…」 みゆきは地に倒れた。煙が体から発つ。 こ「みゆきさん!」か「みゆき!」つ「ゆきちゃん!」 一同がみゆきの元へ駆けよる。 こ「みゆきさん!しっかりして!」 み「わ…私…な何もできずに…すみません…」 か「しゃべっちゃだめ!静かにしていて!」 つ「ゆきちゃん!しっかりしてよ!やだ…ゆきちゃん…わぁぁ」 つかさは泣きだしてしまった。みゆきがやられた事がよほどショックだったのだろう。 か「つかさ!泣かないの!みゆき、待ってて。今あいつを倒してくるから」 み「かがみ…さん…」 ゆ「おい…馴れ合いはそこまでにしな…私は待つのが嫌いでね…」 こ「つかさ、かがみ、いこう。ゆい姉さんを、いや、あいつを倒しに!!」 ふたりはみゆきの方を向いてうなずきこなたとゆいに向かっていった。 ゆいはそう言いはなつと、今度は指を重ねて十字にした。 指先に光が集まってくる。少しずちつ、大きく、そして人ひとり分程になった。 こ「ゆい姉さん。今度は本気でいくよ?」 ゆ「ふん。どんな力で来ようと無駄だ。お前らもさっきの娘のように無惨に私に倒されるのだ!」 こ「さっきの娘?みゆきさんの事…?みゆきさんの事かー!!」 こなたの力がさっきよりあがった。あきらかにオーラが違う。 ゆ「ほう…?さっきよりはましになったか…だが…無駄だ!」 ゆいはまた指を十字に組み力を集中させた。光が集まっていく。 か「させない…!」かがみは拳に力を込めゆいに向かっていった。 ゆ「遅い!!ナルミ光線!!」 閃光がかがみをつつむ… かがみに閃光がせまる、そして こ「かがみ!危ない!!」 こなたはかがみをつき飛ばし、閃光の中に包まれた。 光が視界をさえぎる…。 か「こなたあああぁぁぁ!!!」 光が晴れるとそこには…ボロボロのこなたが倒れていた。 か「こなたぁ!!」こなたの側にいく。 こなたはかがみを見ると言った。 こ「かがみ…大丈夫だった?」 こなたが傷だらけの体で言う。 かがみ「あんたはまた馬鹿な事して!!私なんかを…助けて…」 かがみは涙を浮かべながら言った。 こ「ははは…さすがのあたしも少しキツイかも…ごめんね…」 つかさは我を忘れて呆然としている。 か「こなた…絶対…私達が仇を…」 こなたは気を失ったようだ。 かがみはゆいの方を向き言った。 か「こなたとみゆきの仇…取らせてもらうわよ!いくよ!つかさ!」つ「うん!」 ふたりはゆいに向かって行く。かがみが拳を振りかざそうとしたその時、 ゆ「無駄だ!!はあああ!!!」 ものすごい気合いでふたりは吹き飛ばされた。 か「うぅっ…気合いだけでこんなに…」 つ「勝ち目がないよ…私達ふたりじゃ…」 み(かがみさん!つかささん!諦めないで下さい!) か&つ「!!」 み(私は今あなた達の心に話しかけています。声に出さなくても大丈夫なのです) か(どうしよう…勝ち目ないよ…こなたもみゆきもいないのに…) み(ひとつだけ…思いあたるすべがあります…) か(その方法って…?) み(合体です…。) か(合体!?なによそれ!?) み(その名の通り合体です。うまくいけば普段より力がかなり上がる筈です。ただし、合体者の波長があってないとダメなんです。) か(ふたり…の波…長?) み(はい。波長です。おふたりは双子ですから波長も似ている筈です。) か(どうやるの…?) み(簡単です。おふたりの波長があった時に強く思うんです。) か(強く…思う…) み(はい。何の事を思ってもいいですから強く思うんです。) か(…わかった…やってみる。でもなんでみゆきがそんな事を?) 気付いたら声は聞こえなくなっていた。 合体の方法を知ったかがみ達はこれに賭けてみた。 かがみ「つかさ!私と波長を合わせて!」 つかさ「波長…?よくわからないよ…」 かがみ「じゃあ、私の前に立って目をとじてこなたの事を考えて!」 言われるがままにつかさはかがみの前に立って目をとじた。 ゆい「…?何をする気だ…」 かがみとつかさは同じ姿勢で立ち、目をとじた。 かがみ(こなたこなたこなたこなたこなた) つかさ(こなちゃんこなちゃんこなちゃんこなちゃん) ふたりの間に光が生まれる。 ゆい「!?何だ?この光は!?うっ!」 閃光がふたりを包み赤く光る。 合体!! そんな声が聞こえた気がする。 光の消える音がする。ゆっくり消えていく。 ゆ「何が…!?起こった?」 光の中から煙と共にひとりの少女が現れた。 ???「ふう…合体完了…」 現れたのは人の良さそうな顔をしたツインテールにリボンの少女だった。 ゆ「お、お前は!?さっきの娘じゃないな!」 つかがみ「うん?そうだね~つかさとかがみでつかがみって所かな。」 ゆ「ふん!姿が変わってもなんら変わりないさ!かかってキナ!」 つかがみ「こちらから行くわよ」 そう言うとつかがみは手のひらにビンを浮かべた。 ゆい「そんなガラスビンで私を倒すつもりか?」 つかがみ「ただのビンじゃないよ。これはバルサミコビン。このビンの中には酢が入ってるの。このビンは触れると爆発する!」 つかがみは手に浮かべたビンをゆいの方に飛ばした。 ゆいはピストルを構えビンに発砲した。 銃声と爆音が轟く。視界を邪魔する煙が立ち込む。 ゆい「どうやら、ただの雑魚ではないようだな」 つかがみ「お姉ちゃんとのこの体、甘くみないで!!」 つかがみはビンを複数浮かべ、飛ばす。空気の切れる音がし、ゆいに近づく。 ゆいは銃をしまい回避した。さっきの爆撃がきいていて、服が少しやぶけていた。 ゆい「確かに強い一撃だ。だが、遅い!」 ゆいのスピードが上がる。 ゆいはつかがみのビンをかわし、懐に飛び付く。銃を胸にかまえ、はなつ。 銃声が響き、つかがみの体が倒れる。 つかがみ「か・・・あぁあぁ・・・」 ゆい「終ったな・・・直撃だ。」捨てゼリフを吐き立ち去ろうとするゆいの後ろで、何かが蒸発する音が聞こえた。 つかがみ「それは人形よ。さっきあなたが飛び付いた時に入れかわったの」 ゆい「な、何!?私のスピードにはついてこれないはず・・・私より・・上?」 ゆいは銃を手に持ちつかがみに向けた。手が震えていた。 ゆい「私は、私は貴様なんぞにはまけん!!うわぁぁぁ!」 銃をまったく違う方向に放ちながらゆいは言った。 つかがみ「あなたの負けです。成美さん。さよなら」 つかがみはビンを数個出し、ゆいに放った。 爆音と共に硝煙が起こる。つかがみは、その場を後にした。 つかがみを光が包む。つかがみはつかさとかがみに別れた。 つかさ「はぁはあ、終ったんだね」 かがみ「う、うん。それよりこなたを・・・」 かがみは眠ってしまった。その場にかがみを残しつかさはこなたの元へ向かった。 つかさ「こなちゃん、大丈夫?こなちゃん?」 こなた「つかさ?ゆい姉さんは?それに・・かがみも」 こなたはそう言うと眠ってしまった。 この後また起こる事もわからずに・・・ 第一部完
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ゲーセンにやってきたこなた達4人 つかさ「ねぇねぇ、こなちゃん。ポップンミュージックやってこ?」 こなた「つかさがポップンとは意外な…」 かがみ「あんた、太鼓が全然駄目だったのに大丈夫なの?」 つかさ「えへへ、ちょっと練習したんだ」 こなた「じゃ、やろっか。みゆきさんもやる?」 みゆき「うまくできるか分かりませんが御一緒させていただきます。」 こなた「それじゃあ、1人1曲ずつね。わたしが3番目でチャレンジポイント調整するから、あとの順番決めて」 みゆき「わたしは自信がありませんのでご迷惑かけないようEXステージでお願いします」 つかさ「じゃあ、わたしが最初にやるよ。最初なら失敗しても大丈夫だし」 かがみ「失敗しても大丈夫じゃないわよ。EXが出なくなるでしょ」 つかさ「あ…。でもがんばる」 かがみ「しっかりやりなさいよ」 こなた「じゃ、つかさが最初で、かがみが2番、わたしが3番で、みゆきさんがEXだね」 STAGE 1 つかさ つかさ「まずはわたしだね。えっと…」 こなた「おぉ、コナンを選んだか」 かがみ「コ、コナン…」 つかさ「ノルマは6万点以上、BAD50未満っと…」 プレイ中 つかさ「うわっ…え、えっと…」 かがみ(コナンとこなたって似てるわよね…こなたハァハァ) みゆき(かがみさんはまた別の世界に行ってしまいましたね) つかさ「ふぅ。なんとかクリアできたよ。」 かがみ「やるじゃない。ノルマもクリアしてるし。」 こなた「次はかがみの番だよ」 チャレンジポイント 17 STAGE 2 かがみ かがみ「じゃあ、わたしはパーカッシヴHYPERで」 こなた「おおぅ。これはかがみが走り幅跳びで倒れまくるMADの曲」 かがみ「うるさい。…ノルマは7万点以上、BAD30未満っと…」 かがみ普通にクリア かがみ「ま、こんなもんね」 みゆき「さすがですねかがみさん」 つかさ「じゃあ、次はこなちゃんの番だね」 チャレンジポイント 47 FINAL STAGE こなた こなた「チャレンジポイント47か…じゃ、これ」 かがみ「スキップEXなんてあんたらしくないわね。もっと高難度やらなくていいの?」 こなた「ふふふ…かがみんや。高難度をクリアするだけが楽しみ方じゃないのだよ」 こなた「ノルマをNO BAD カエルにセットっと。これでチャレンジポイント97だからExtra出現だよ」 ♪ちゃららら~ら~ら ちゃららら~ら~ら たたたたたたたた たーん かがみ「さすがに慣れてるわね」 こなた「誉めるな誉めるな」 つかさ「こなちゃん前!」 こなた「あ…。」 かがみ「緑ポップ君が通り過ぎてったわね…」 こなた「最後の1つあるの忘れてた…」 かがみ「忘れてたじゃないわよ!」 チャレンジポイント 84 EXTRA STAGEは出ず かがみ「何やってんのよあんたは!みゆきの順番はどうなったのよ!!」 こなた「…みゆきさん、ごめん」 みゆき「こういったのはあまり得意ではないので、どうぞお構いなく」 翌日 ななこ「あー。みんなに悲しいお知らせや。泉が昨晩、交通事故にあって病院に運ばれた」 ななこ「幸い、命に別状はないが当分入院するそうや。みんな見舞いにいったってな」 つかさ(まさか…) みゆき(泉さんはこのみゆき様を怒らせたらどうなるか分かって頂けたでしょうか?)
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~ほんわか姉妹~ つかさ「ゆたかちゃん、いつの間にか私たち姉妹だね~」 ゆたか「ほんわかしてるからね~」 にゃーん ゆたか「あ、つかさお姉ちゃん。子猫がいるよ」 つかさ「本当だ。あ、こっち来た」 ゆたか「人なつっこいね~。全然怖がらないよ」 つかさ「本当だね~。おなかさすっても気持ちよさそうにしてるね」 ゆたか「癒されるね~」 つかさ「ほんわかだね~」 ゆたか「あ、この子男の子だ」 つかさ「立派なふっさふさのふぐりがあるね」 ゆたか「つんつんしちゃお」 つかさ「じゃあ、私も」 ゆたか「子猫ちゃん気持ちよさそ~」 つかさ「更に癒されるね~」 ゆたか「ふぐりって触るとほんわかな気分になるんだね~」 つかさ「そうだね~」 ゆたか「あ、子猫ちゃん帰っちゃった」 つかさ「でも、癒しを堪能できたね」 ゆたか「うん」 つかさ&ゆたか「ほんわか~」 ~ほんわか姉妹~ つかさ「癒しってのはいろんなところに転がってるね~」 ゆたか「ほんわかもね~」 ぴっかー つかさ「あ、ぴかちゅーがいる」 ゆたか「ほんとだ……野生のかな?」 つかさ「あ、こっちに来るよ」 ゆたか「かわいい~」 つかさ「なでなでしても電撃出さないね」 ゆたか「出しているみたいだけど、数メートル先の……白石さんだっけ? あの人に全部当たってるよ」 つかさ「私たちには危害を加えないんだ~。いい子だね~」 ゆたか「そうだね~」 つかさ「あ、このぴかちゅー男の子だ」 ゆたか「ほんとだ、ぴりぴりしたふぐりがあるね」 つかさ「にぎにぎしちゃえ~」 ゆたか「私も~」 つかさ「ぴかちゅーも気持ちよさそ~」 ゆたか「白石さんに当たってる電撃の量が3倍くらいになってるね~」 つかさ「あ、ぴかちゅー帰っちゃった……」 ゆたか「でも、すっごく癒されたよ」 つかさ「そだね~」 つかさ&ゆたか「ほんわか~」
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「あー、こんなのわかんねーよ」 私は柊の家にあやのと勉強会に来ていた。 まったく大会前の大事な時期だって言うのに宿題なんか出すなよな。 大会が近いのに最近調子が上がらず、タイムが伸び悩んでいる私はいつも以上にイライラしていた。 「あら、何かいいにおいがするわね」 「ああ、つかさがクッキー焼いてるのよ」 そういえばさっきから食欲をそそる香りが階下から漂ってくる。 コンコン… 「お姉ちゃん、入っていい?」 「いいわよ~」 「クッキー焼いたからよかったら食べてね」 「ちょうど良いから休憩にしましょうか。妹ちゃん、ありがとうね」 柊の妹が持ってきたクッキーと紅茶で一息入れることになった。 私は紅茶を飲みながらクッキーには手をつけなかった。 「日下部、クッキー食べないの?」 「うん、今大会前で体重には気をつけてんだ」 「そうなんだ」 そう言いながら3人はクッキーを食べている。 自分が食べられないのに3人がおいしそうに食べてるのを見ると恨めしくなってきた。 「食べたいんでしょ?一枚くらいならいいんじゃない?」 そう言って柊がクッキーを持ちながら食べさせようとしてくる。 別に柊に悪気があったわけじゃないのはわかってる。 でもその時の私には柊の言葉が大会に向けて体調管理に気をつけている私を馬鹿にしてるように聞こえた。 多分、相当イライラしてたと思う… 「だからいらないってヴぁ」 思わず柊の手を払いのけてしまった。 「あっ…」 柊のもっていたクッキーがフローリングの上に落ちた。 場に何とも言えない気まずい空気が流れる… 「あ、その…」 本当ならすぐ謝るべきだった。 でも言葉が出てこなかった。 「だ、大丈夫だって…ほら、日下部が言ってた3秒ルール、3秒ルール…」 無理やり明るい声を出して、柊が落ちたクッキーを食べる… 悲しそうな顔をして落ちたクッキーを見つめている柊の妹の顔が忘れられなかった。 翌日 「みさちゃん、昨日のこと、やっぱり謝った方がいいと思うな」 「うん、わかってる」 結局あのとき謝る機会を逃してしまった。 そのあとの勉強会は重苦しい雰囲気の中で行われ、誰からともなくすぐにお開きになってしまった。 教室の扉を開けるとすでに柊が自分の席に座っていた。 「あのさ、柊。昨日はゴメンな」 「あ~、いいわよ。私も気が利かないっていうか悪かったし」 「ありがとう。で、妹の方にも謝りたいんだけど…せっかくクッキー焼いてくれたのに食べなかったし」 「そうね。じゃあ昼休みにでも謝りに行こっか」 しかし結局それが実現することはなかった。 今日に限って柊は委員会の仕事があるとかで先生に駆り出されてしまったからだ。 やばっ…どうしよ…一人で行くのもビミョーだしなぁ… 「みさちゃん、謝るんだったら早い方がいいよ」 そう言ってくれるあやのの言葉をもっともだと思いながらも謝りに行く勇気は持てなかった。 午後の授業も終え、部活の時間がやってきた。 とりあえず柊に謝れたことで憂鬱の種は一つ減っていたものの根本的な原因は全く解決していない。 「日下部、またタイム落ちてるぞ」 言われなくても自分の体の感覚でわかる。 あ~なんで苦しい思いしてこんなことしてるんだろう。 もーやめちゃおうかな。 そんなことを考えていると後ろから声をかけられた。 「日下部ー、お前に話があるって人がいるんだけど」 話?練習中に?誰だろ? 「ほーい。今行くぜ」 呼び出された先にいた人物は柊の妹だった。 「えっ!!」 予想外の人物の登場に思わず声が出てしまう。 というか一番2人きりで会ったら気まずい人物だ… 話ってなんだろう…もしかして昨日のこと怒ってんのかな… 柊の妹はおとなしいイメージで切れるとかは想像できないけど切れたら姉より怖かったりして… それはマズイ…!早く謝んなきゃ…えと…え~ 「あの…ごめん。練習中迷惑だった?」 私の動揺は柊の妹には別な風に映ったようだ。 ふう…とりあえず怒ってないようでホッとする。 「あの…話って?もし時間あるようならもうちょっと待っててくんね?あと少しで部活終わるから」 クッキーのこと謝んないといけないし、そのためにもゆっくり話したかった。 「あ、じゃあ待ってます」 部活が終わった後、待っていた柊の妹と二人学校を出る。 あやの以外とこうやって帰るのは想像してなかった。しかも柊の妹と… 「日下部さんってホントに速いんだね。見ててびっくりしちゃったよ~」 感激した様子で目を輝かせて言う。 本音なんだろうけどタイムが落ちている今の私からすれば素直に喜べなかった。 「それで話ってなんだったの?」 「そうそう。これを渡そうと思って」 妹が出してきたのはかわいくラッピングされたチョコレートだった。 「その…お菓子食べないようにしてるのは知ってたけど、これなら小さいし、調べたらチョコレートには集中力とか高める効果があるっていうからこれならいいかなって」 「わざわざ、私のために…?」 「うん!」 といって天使のような笑顔を浮かべる柊の妹。 柊が妹を可愛がる理由が少しわかった気がした。 「これ食べてみてもいい?」 「うん、もちろん」 袋から一つチョコを取り出し口に入れる。 甘い…けど決して甘すぎず絶妙に加減された味が口の中に広がっていく。 「うま…すげーな!柊妹」 今まであやのより料理のうまいやつなんていないと思ってたけど認識を改めなくちゃいけないようだ。 「えへへ、ありがとー」 そういってさっきより輝いた笑顔を見せる柊妹。 いつの間にか憂鬱な気分は晴れ、私も自然に笑顔になっていた。 しばらく談笑しているとふいに柊の妹が言った。 「でもよかった。日下部さん元気そうで」 「え?」 「お姉ちゃん、よく心配してたもん。最近元気なさそうだって」 柊にも心配かけてたのか…確かに最近柊やあやのと話していても心の底から笑ってなかった気がする。 その原因は…それに思い当たったとき思わず一つの疑問が口に出た。 「なぁ、なんで柊妹は調理師になりたいんだ?」 唐突な質問だったと思う。それはどちらかというと私自身に対する問いかけであった。 なんで私は陸上をやっているんだろう… 「うーん、自分が作ったものを誰かが食べてくれて「おいしい!」って言ってくれるのがうれしかったり…」 あー、確かに。私も記録更新したり、入賞したとき「おめでとう」って言われるとうれしい。 「でも…」 んっ? 「一番はやっぱり私自身がお料理好きだから…」 そうだ… 「好きなことをやりたいって思うのに理由はいらないかなって」 風が吹いて私の髪をかきあげた。 小さい頃走るのが好きだった。 見渡す限りの広い草原を息が切れても走り続けた。 走っているときの風と一体化したような疾走感が好きだった。 「みさちゃ~ん、待ってよ」 「遅いぞー、あやの」 よく夕日が沈むまであやのを連れまわして親に怒られた。 そうだ…私は走るのが好きだから陸上をやってるんだ。 「日下部さん、どうしたの?」 「いや…なんかもやもやが晴れたっていうか、出口が見えたっていうか…ありがとな、柊妹!」 「え?何が?」 頭に?マークを浮かべている柊の妹。 そうだ。それよりももっと前に言わなきゃいけないことがあった。 「あの~、クッキーのことごめんな。あんときは、私もイライラしてて」 「ううん、全然いいよ!」 「お詫びに何か一つ言うこと聞くよ」 「え…そんな、悪いよ」 「でも私の気が晴れないからさ」 そういうと柊の妹は難しい顔をしてしばらく考えてから笑顔になりこう言った。 「じゃあ、迷惑じゃなかったら…峰岸さんみたいに日下部さんのこと『みさちゃん』って呼んでもいい?」 そういえば中学の時から顔見知りなのにお互いずっと他人行儀な呼び方だったなー。 というか柊の妹ってずっと呼んでる私って失礼じゃね? 「全然いいぜ。私も柊やちびっこみたいに『つかさ』って呼んでいいか?」 「うん」 そうやって話しているうちに分かれ道にきた。 「じゃあ私こっちだからバイバイ、みさちゃん!」 「おぅ、じゃあなー、ひぃ…、つかさ!」 翌日 「あら?みさちゃん何かいいことあったの?」 朝、出会いがしらにあやのに言われる。 鋭い…あやのにかかるとすぐに私の精神状態は見透かされてしまう。 「なんですぐそんなのわかるんだよー」 「何年付き合ってると思ってるの?それにみさちゃんはわかりやすいわよ」 なんか単純な人間といわれているようで面白くない。 「おはよー、柊」 「おはよう、あれ?なんかいいことでもあったの?」 柊、お前もか…って私そんなにわかりやすいのかな。 「まあなんにしてもみさちゃんが元気になってくれたみたいでよかったわ」 「昨日はごめんね。今日の昼休みつかさのところ謝りに行こうか」 「あっ、そのことなんだけどな…」 その先の言葉は始業のチャイムでかき消されてしまった。 呪文のような数学の公式を聞かされ、眠気と格闘しながらなんとか2時間目が終わった。 「あんた、何寝そうになってるのよ」 「げー、柊。見てたのかよ。しょうがないじゃん。眠いんだから」 「集中力が足りないのよ、あんたの場合」 「あれ?あれ妹ちゃんじゃない?」 「ほんとだ」 あやのに言われて扉の方を見るとつかさがもじもじしながら立っている。 「つかさ~、入ってきなよ」 姉に言われてつかさが申し訳なさげに入ってくる。 「何?今日はどうしたのよ」 「あの、世界史の教科書忘れちゃって」 「え、また?でも私のはさっきこなたが借りてっちゃったよ。いつもは置き勉してるのに小テストに勉強とかで珍しく持って帰ったら今日忘れたんだって」 「え、どうしよう」 「つかさ、私のでよければ貸してやるぜ~」 私が『つかさ』と呼んだことに2人が「えっ?」という反応をする。 「ほんと?ありがと~、みさちゃん」 それに対して、あたかも以前からそう呼び合っていたかのように自然に受け答えるつかさ。 そんな私たちをみてあやのと柊はキョトンとしていた。 「ちょっとあんたたち、いつの間に…」 そんなあやのと柊を横目に私はつかさに目配せをして笑った。 つかさも私の笑みに対して笑顔で返してくれた。 昨日見せてくれたのと同じ、天使を思わせるような笑顔だった。 終
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モデル:泉 こなた モデル:柊 かがみ モデル:柊 つかさ モデル:高良 みゆき モデル:峰岸 あやの モデル:日下部 みさお モデル:小早川 ゆたか モデル:田村 ひより モデル:岩崎 みなみ モデル:永森 やまと モデル:その他
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エントリーNo.01:ID Cp/qHN60氏:二人たちの断片 ・セリフと地の文のバランスがよかった。キャラの口調も出てて○ ・一番二人っていう感じが出てた エントリーNo.05:ID Cb.9n6Q0氏:呪縛 ・いい話だった ・うまいです。ああいう発想は私には到底・・・ エントリーNo.06:ID nOJaCMs0氏:二人の手 ・感動の一言。よかった ・お題にあっていてすごくよかった エントリーNo.07:ID RPfLcVg0氏:ドア ・読みやすかった エントリーNo.08:ID GFlf.5M0:ーまつりのプレゼントー ・分かりやすかった ・まつりの特徴を捉えてる感じがしました
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エピソードゼロ! 「びええん!きよたかさん助けて~!」 小早川ゆいは大ピンチです。 ふひひな男に追われています。コミケ帰りの駅のトイレでなんちゃらするような男にです。 ゆい姉さんはきよたかさんとのアツイデートの帰り道、ちょっと前からストーキングしてきていたふひひな男に狙われたのです。 ゆい姉さんは逃げます。でもでもカッコつけて履いてきたかかとの高いサンダルのせいでうまく走れません。 ゆい姉さんは路地裏に逃げ込んでポケベルで連絡をしようと試みます。時代を感じますNE! しかしふひひな男、持ち前のストーカーセンスによってすぐ袋小路に逃げ込んでしまったゆい姉さんを見つけます。 迂闊だよゆい姉さん! 空にはまん丸の月が輝いていました。 月明かりの下、ふひひな男が近寄ります。 後ろは壁、左右も壁、前方には肉壁。 ゆい姉さんは恐怖でその場にへたれこみ、涙でぼやける月のきれいな空を見上げました。 ふひひな男の手がゆい姉さんに伸びたその瞬間! 「男の子が女の子をいじめるのは最低ですよ!」 「ふひひっ!?ふひぶひふひひ!?」 月明かりに光る白いワンピース。 腰までまっすぐに伸びる美しい髪。 つばの広い帽子を目深にかぶっていて顔はわかりません。 小さな女性がふひひな男のはるか後方に立っていました。 「悪い子には、おしおきです」 ちなみにふひひな男は二十代前半で、子供ではありません。 「しあわせな引き金、トリガー・ハッピー!」 六連装のリボルバーから放たれた輝く銃弾はふひひな男の能天を貫きました。 ふつうなら、赤やらピンクやら黄色やらの何かが飛び散るところですが、トリガーハッピーは不思議で素敵な設定なので汚くはなりません。 ふひひな男も気絶しただけで死んでません。ああ素晴らしいご都合主義! 「ありがとう……ございます」 「お礼なんていりません、これは私の役目ですから」 ゲボッ!ガハッ!ビタビタビタッ! 突然トリガーハッピーがゲロリました。椅子ごと回転する回転寿司でも食ったのでしょうか。 「大丈夫ですか!?」 「私は……もう……長くはありません……二代目、トリガー・ハッピー……よろしくお願いします」 ゆい姉さんはさっき私の役目って言ったじゃんとか思いながらもトリガーハッピーの手をとり、リボルバー式の拳銃を受け取りました。 二代目トリガーハッピーの誕生です。 こなた「って話をゆい姉さんから聞いたんだけど」 ひより「それどこの雑誌で連載してるんスか?」 こなた「エースあたりじゃないかな~」 おしまい
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線香のにおいが鼻をつく。葬式から一夜明けて、親戚たちはみな葬儀後の用事があると言ってどこかへ行ってしまった。 部屋に残されているのは自分、宮河ひかげと姉の宮河ひなた、そして、かつて両親だったものが入った小さなつぼと、遺影だけだった。 ひかげはまだ泣き止まない。いや、泣き止むことができなかった。 「お姉ちゃん……私たち……これからどうしよう…………」 目じりをえぐるように強く拭う。それでも涙は次から次へとあふれ出てくる。 幼いひかげにも、両親がもう戻ってこないことは明確に理解できていた。優しかった父と母はもう二度と自分を見て微笑みかけてくれることはない。 それ以上に、ただ不安だった。現実の危機として、両親がいなくなって自分がどうなるのかがわからなかった。 世の中がお金で回っていることくらい子どものひかげにも理解できた。そして自分たちを養ってくれていた父親はもういない。食べるものを作ってくれた母親もいない。 親戚のおじさんたちは言っていた、「ひなたはもう大きいから大丈夫だろうけど、ひかげは施設に預けるしかないだろうね……かわいそうだと思うけど」と。 その『施設に預ける』という言葉は、幼いひかげの心に黒い針として突き刺さっていた。その言葉の意味はわからない、ただ一つ理解できるのは、そこに行く事になれば、自分は両親だけでなく、大好きな姉とも一緒にいられなくなるということだ。 「やだよ……私、お姉ちゃんと一緒にいたいよ…………。離ればなれになんて……なりたくないよぅ…………」 ひかげはまた声をあげてわーっと泣き出した。涙を流すのは絶望しているからではない、残った一るの希望によりすがりたいから泣いているのだった。 泣きじゃくるひかげの小さな体がひなたに抱き寄せられた。そこには暖かなぬくもりがあった。大好きな姉の温度を感じられた。 「大丈夫よひかげ。お姉ちゃんはどこにもいかない。ひかげもどこにもいかない。一緒に暮らそう。お姉ちゃんが守ってあげるからね」 そして…………それから数年後………… 桜園小学校4年生となった宮河ひかげは不遇を囲っていた。 両親が他界してから姉のひなたと二人暮らし。収入は姉のアルバイトに完全に依存している状態だ。 姉は働き者であった。だから給料は下手な公務員よかよっぽど高かった。 だが姉は同時に金遣いが荒かった。毎度毎度、稼いだ金のほとんどを意味の分からない薄い本の購入に費やしている。しかもその内容はたいがいが男同士で抱き合うという常人の神経ではまるで理解できないブッ飛んだシロモノであった。 だがひかげは姉にその趣味をどうにかしろと言うことはしなかった。姉には自分に対する扶養義務など無いと知っていたからだ。 それなのに自分のわがままを聞いて、負担になるだろうに、学費まで払って衣食住その他の全ての面倒を見てくれている。 だから感謝こそすれ、文句を言ったり、稼いだお金の使い道に注文をつけるのはやめなければいけない。そう思い、日々貧乏暮らしに耐えているひかげだった。 だがそんなひかげの精神にも限界というものがある。ひかげが家計簿をぺらぺらとめくりながら自作の歌を明るく口ずさんでいたときだった。 「お金が無いから一日一食~♪ 今日のご飯は野菜と納豆~♪ 昨日のご飯は炒めたもやし~♪ たまにはお肉が食べたいな~♪ 食~べたいなっ♪ 食べたいなっ♪」 瞬間、ひかげは家計簿と計算機の乗ったちゃぶ台を引っくり返した。 「ってやってられるかああああ!!! なめんじゃねえ!! 飽食大国日本で何がお肉が食べたいだああああッッ!!」 どうやら自分で自分に腹が立ったらしい。みじめさに耐え切れずそれを怒りでかき消そうとしているようだった。 「それもこれも、みんなこの姉貴の買ってきたブツどものせいだ!! この塵どものせいで私は一年365日いっつもいつでもお尻に火がついたような生活を送らにゃならん!!」 自分以外に誰もいないアパートの一室。ひかげは小学4年生とは思えない暴言を吐き散らしながら部屋に散乱していた同人誌にパンチを叩き込み続けた。 「なめやがって! なめやがって! むかつくぜチクショー!! もう我慢の限界だ! あのヲタク姉貴には今日と言う今日こそ言ってやる!!」 そう言っているはしからその姉貴が帰ってきた。 「ただいまぁ~」 ゆるいボイスを部屋に響かせて帰宅を告げた姉。その手にはビニール袋が下げられている、大方またしても同人誌だろう。それを見て、ひかげは意を決したように口を開き、体と声を大きく震わせながら言った。 「おお姉ちゃん! 今日こそは言わせてもらうけどね! その手に持ってるそれ!」 「ん? これはひかげちゃんにお土産よ」 そう言って姉が取り出したのは、普段は決して食べることのできない焼肉用の高い牛肉だった。 「ひかげちゃんいつもお肉が食べたいって言ってたでしょ? 今日はお給料が出る日だったから、奮発してすき焼きでもどうかなって思って買って来たのよ」 ひかげは机にたたきつけようとして振り上げていた拳を上空で停止させ、自らもその機能を沈黙させた。 そして、再びぷるぷると震えだしたと思ったら、今度は泣きながら姉に抱きついた。 「お姉ちゃああああん!!! ありがとうぅぅ!! ありがとお姉ちゃんんん!!!」 「あらら? 大げさねぇひかげちゃんは」 ひかげの小さな頭をひなたが手でなでなでする。ひかげはまだ感涙に咽び泣いている。そんなこんなで、今日も宮河家は金は無くとも平和だった。 完
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エントリーNo.01:ID Lfwad760氏:死亡フラグでショートショートショート☆42連発 ・42連発の死亡フラグを読むのに疲れた ・ありったけのフラグを楽しめました エントリーNo.02:ID /q5SXmA0氏:死亡フラグを回避せよ! ・こなたのツッコミキャラがこの上なくツボでしたwww ・今回もだいぶ悩んだがこれで。自分好みでおもしろかったし、オチも良かった。 エントリーNo.03:ID Pfj6XGw0氏:信じる心と優しさを ・いい意味で予想を裏切られた作品、とても面白い。オチには笑ったw エントリーNo.04:ID dk3zqLo0氏:マークト・フォー・デス ・死亡フラグをゲームにするという感覚が好印象だった意外と戦略も必要だし エントリーNo.05:ID V1DeEo20氏:あなたならどうしますか? ・あるあるなストーリーだけど、読んでて楽しかった ・オマージュぽいけど面白い エントリーNo.07:ID KY2EcaM0氏:かぜのゆめがたり ・抜群の文章力と構成力。激しすぎない静かさに惹きこまれました。 エントリーNo.08:ID hIBN.n60氏:柊ってばさぁ ・なかなか斬新
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私が守らなきゃ… つかさもみゆきさんも死んじゃった… ここは…廃墟?… 世界史の教科書に載ってたような古い石畳と石造物の街並み 鈍色の空に覆われた世界… 何が何だかわからない…気が付いたらこの街にいて、私達4人以外誰もいなくて… いや、いる。人じゃない何かが…いた 赤黒い肌の大きな化け物…恐竜? そいや、ネトゲでこんなモンスターいたな… なんのゲームだっけ… 「こなたッ!!」 急に呼ばれて意識を現実世界に引き戻される 「こなた…私達なんでこんなとこにいるの?」 「そんなこと聞かれても、私にもよく分からないよ…」 「それに、つかさと…みゆきが…………」 「………今は考えても仕方ないよ…とにかく今は身を隠せるところを探そうよ…」 「でも………うん…そうよね…」 とは言ったものの、私自身も恐い…人ってあんなに簡単に死んじゃうんだな… さっきの化け物が腕を振り下ろしたら、二人の首が変な方向に… 思い出しただけで吐き気がしてきた… 泣きじゃくるかがみの前を歩きながら周りを見渡すけど、全く人気が無い… 本当にこの世界には私達しかいないのかな… あっ…」 「?」 「家…ほらあそこ…」 「え?かがみ、何言って…」 「アハハハ!あそこに行けば私達助かるのよ!!きっとそうよ!!!ね?こなた!!!」 「かがみ…?」 「アハハハハハハハハハ…」 恐怖と不安で人間として大事なものが壊れたんだ…そこに家なんかない 正気に戻って欲しい…こんな状況で私一人がまともでいられる自信がない 何とか引きとめようと、かがみの腕を取る 「あそこで待ってれば、みゆきとつかさも帰ってくるわよ!!」 「あのね、かがみ…」 「なんで、なんで止めるのこなたぁ?!」 「あっ、かがみ、ちょっと…」 腕を振り払って走り出すかがみ… 『ウッ…』 あたりに異臭が漂う…唾と血の混ざった臭い… さっきのアイツだ!!! 「かがみ!!」 「アハハハハハハハ……ッ!!!…」 「かがみーーーーーー!!!!!」 「…あ、セーブしたまま寝てた…いや~、リアリティのあるゲームの影響力は凄いねぇ。さて続きをっと…」 「娘さんの意識が戻ることはもうないでしょう…」 「どうしてなんですか、先生!!」 「彼女が現実よりゲームの世界を選んだから…でしょうか…」 「くそっ、こんなゲームさえなければ…」 ―次世代ゲームREVO― 付属パッドを頭に装着するだけで脳から直接ログイン!!これであなたもゲームの世界に!!