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とある講演会場。 今日は、ある著名なゆっくり研究家が重大発表をするため、会場内は人で溢れかえっている。 その多さは、ここに幻想郷中の全ての人間が集まっているのではないかと錯覚するほどであった。 どんな発表なのか、どんな新しい説が飛び出すのかと推測する者、ただ研究家の説が聞きたい熱心な信者、有名な人だと言う事で見に来ただけの野次馬……。 ――それでは、ゆっくり研究家、○○さんの入場です。 そんな、多種多様な人々でざわめく会場内が、研究家の入場により水を打った様にシンと静まりかえった。 研究家は、一つ咳払いをしてから、ゆっくりと語り始めた。 「ゆっくりできない。それは、ゆっくりにとって最も嫌な事です」 「彼らは、自分がゆっくりするためには同種を殺し、食べます。時には自分の親兄弟ですら」 「彼らにとって、それほどゆっくりする事が重要だという事から、私はある仮説を立てました」 「ゆっくりには、第四の本能ともいえる『ゆっくりしたい欲求』がある。それを満たすためならば、睡眠・食・性の他の三大欲求を犠牲にする事さえ厭わない」 備え付けの水を一口飲み、話を続ける。 「ところで、皆さんはゆっくりはどうすれば死ぬかご存知ですか?」 「基本的に、中身を取り出すとゆっくりは死にます。餓死もありますが、この場合は中身が減った事による死亡なのでしょう」 「眠りもせず食べもせず生殖もせず……一見、すぐに死にそうではありますが、ゆっくりさえさせておけばゆっくりは死にません」 そんな事が可能なのか、あの先生なら出来るんじゃないか……小声でそんな事を話し合い、ざわめく会場。 そんな会場も、研究家が「お静かにお願いします」と言っただけで、一気に静かになった。 「ここからは映像と一緒に説明させていただきます」 皆に見える様に大きく引き伸ばされた映像が、研究家の頭上に現れる。 「映像は、睡眠欲の抑制を試したものです。このゆっくりまりさは――」 発表はまだまだ始まったばかり。人々は、固唾をのんで映像を見つめ、研究家の話に聞き入っていた。 『ゆっくり魔理沙が極限までゆっくりできる話 その1:睡眠欲編』 「ゆっぐりやべろぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆぎゅっ! ……なんでありすのあいをこばむの? まりざぁぁぁぁぁぁ」 ゆっくりまりさが、ゆっくりアリスに体当たりをして吹き飛ばす。 アリスが求愛をし、まりさがそれを拒む……ゆっくりの性質上、求愛を拒む事自体は良くあるのだが、この2匹は様子が違っていた。 ゆっくりまりさは、ゆっくりアリスを本気で殺そうとしているのである。 「ゆっぐりじね! じね! じねぇぇぇぇぇぇ!!!」 「まりざ、まりざぁぁぁぁぁぁ! ありすのあいをうげいれでぇぇぇぇぇ!!!」 ぼろぼろになったゆっくりアリスが、それでもまりさと生殖行為をしようとにじり寄る。 まりさは、本気で嫌がっているのだろう。目は血走り、よだれを垂れ流し、基本的にのんびりとした性格のゆっくりとは思えないほど険しい表情を満面に浮かべている。 「じねぇぇぇぇぇ!!!」 「まぎゅっぶぁ! ま……ぃ……ぁ」 ついに、ゆっくりアリスはクリームあんをぶちまけて死んだ。 荒い息を整えつつ、ゆっくりまりさは険しい表情を崩さずに呟く。 まりさをゆっくりさせないやつは、みんなしんでね……と。 このゆっくりまりさは、元々は他のゆっくりと同じく充実したゆっくりライフを営んでいた。 エサは毎日腹いっぱい食べてもあまるほどにあるし、雨を恐れる心配もない。 誰もいないのは寂しいけど、ゆっくりれみりゃやフランなどもいないため、心の底からゆっくりする事ができていた。 だが、ここ何日かは寝る間も休む間もなく連続してゆっくりアリスに襲われたために、凶暴化してしまったのである。 最初は、ある程度の攻撃で追い払っていた。 襲ってくるアリスは皆判を押した様にまりさより小さかったから、簡単に撃退できたのである。 だが、追い払ったと思うとすぐにアリスが来る。追い払う、来る、追い払う、来る……10匹も撃退した頃、まりさはゆっくりする邪魔者のアリスを殺す事に、何のためらいもなかった。 ゆっくりまりさは、アリスの死がいを引きちぎる事で完全にアリスが死んだのを確認した後、ようやく元のゆっくりした表情に戻った。 「やっとゆっくりできるよ……」 心の底から安堵した響き。 食事やその他の事は、もう明日で良い。まりさは充血した目を閉じ、そのまま眠りにつこうとした。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆぐっ!?」 まりさが眠ろうとした時、突然声が聞こえてきた。 誰だろう、どこにいるんだろう……まりさは辺りを見回したが、誰もいない。 「だれ? どこにいるの? まりさはおねむだから、ゆっくりねさせてね……」 「だめだ! 眠ったらゆっくりできないだろう!」 「ゆっ!?」 ゆっくりできない。それは絶対に嫌だ。 本能に根付いたゆっくりしたい魂で、まりさは強引に起きようとした。だが、どうにもならない。 数日眠れていない事に加えて、アリスとの攻防でへとへとになっているのだ。 起きよう、起きようと思っても、自然と眠くなっていく。 その後も、まりさが眠ろうとすると「ゆっくりしていってね!」と叫び、決して眠らせない声。 ゆっくりまりさは、段々苛立ってきた。 ゆっくり魂などとっくの昔に消し飛び、ただ眠りたくて眠りたくて仕方がなかった。 「いいかげんにしてよ! おねむなのにねさせてくれなきゃ、ゆっくりできないよ!」 「いーや、寝ていたらゆっくりできないぞ? ほら「まりざぁぁぁぁぁぁ!!!」」 声が終らないうちに、ゆっくりアリスが凄まじい勢いでゆっくりまりさの元へ駆け込んでくる。 まりさは、勢いのままに飛び込んでくるアリスを必死にかわした。 「ゆぎゅっ! ありす! ありすはゆっくりしね!」 「どーじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉ!!! ありずはまりざをごんなにあいじでるのにぃぃぃぃぃ!!!」 泣きながら飛びかかるアリス。まりさの言う事、自分の愛を受け入れてくれない事が信じられないのだろう。 一方のまりさは、もう何日も寝ていないのである。どうしても眠りたかった。 そのため、このアリスも殺して眠ろうと試みたが、眠ろうとするとまた声が聞こえ、別のアリスが飛び掛ってくる。 掛かってきては殺し、声が聞こえて掛かってきては殺しを繰り返し、5匹目のアリス。 全く同じ軌道で飛び掛ってきたため、振り払おうとすれば出来るのだがあえてそうせず、まりさはされるがままになっていた。 「まっまりざ! ありずはうげいれでぐれるのね! うれじいぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 「……なんでもいいから、はやくやってはやくおわらせてね……」 飛び掛ったアリスを拒む事なく、そのまま受け入れるまりさ。 「まりさ! まりさまりさまりさまりさまりさ!!!」 「ゆっ……はやくしてね……」 アリスだけが動き、まりさは全く動かずに振動を受け続けている。 アリスを殺す、声、アリスが飛び掛る、殺す、声、飛び掛る……何度も何度も繰り返した結果、まりさはついにある結論に達した。 ――アリスを殺せば声がして眠れない。アリスに好きにさせれば、眠れる。 アリスが好き放題にすれば確実にまりさは死ぬ。それに気付かない、あるいは気付いていてあえて無視していたまりさは、既にどこか狂っていたのだろう。 「まっまりさ! まりまりまりまりまりまりまりまりささささんんんんんんんんほおおおおおおおおおおすっきりー!」 「……ゆっ……ゆ……ゆぅ……ゆぅ……」 絶頂に達するアリス。だが、まりさの方は全くの無反応どころか、穏やかな表情で眠りについていた。 アリスがどれほど激しく動こうと、茎が何本生えようと、茎に養分が奪われ、刻一刻と生命の危機が迫っていようと、全く意に介さずに、まりさは数日ぶりの睡眠をただ貪っていた。 「まりさまりさまりさまりさ! すっきりしてるよ! すっきりできるよ!!! んほおおおおおおおおおおイグイグいぐぅぅぅぅぅぅ!!!」 「……」 「まりさまりさかわいいよかわいいよまりさぁぁぁぁぁ!!! ありすもすっきりまりさもすっきり! たっまんねぇぇぇぇぇ!!!」 「……」 「ままりりささ!? まりざもすっぎりじでるよねぇ!? ごだえでよぉ!!!」 不自然過ぎるほどに何も言わないまりさの様子を、流石に不審に思ったアリスは動きを止めた。 「……まりさ? なんでなにもいわないの?」 もはや茎なのか饅頭なのかの判別すら難しいまりさに、親愛の印であり、求愛のサインでもある頬のすりよせをして、何とか反応を引き出そうとするアリス。 まりさはとっくの昔に死んでいた。死因は妊娠のし過ぎからくる栄養失調である。 だが、茎を除けた中にあるその顔は、やっと眠れたという満足感からか、とても安らかなものだった。 映像は、まりさが死んでいる事にようやくアリスが気付き、白目を剥いて叫び声をあげるところで終った。 「この時は、アリスをけしかけ、ゆっくり出来ない状況を作り出す事で睡眠欲をなくそうと試みました」 「ですが、このまりさはアリスに襲われる事より睡眠欲を優先したのです」 「ちなみにこの後、アリスは私が美味しくいただきましたw」 研究家の下手な洒落に、一部の信者だけがどっと笑った。 あまりウケなかった事が恥かしいのか、研究家は大多数の冷ややかな目から話をそらす様に一つ咳払いをした。 「ごほん……この失敗から、自然のゆっくりは睡眠欲がやや強いと学びました」 「次は成功例を見ていただきましょう。このゆっくりは、先ほどのまりさから取れたものですが――」 気を取り直して、すらすらと説明していく研究家。 今度は、病室の様に真っ白い部屋に、ぽつんとゆっくりまりさが一匹だけ鎮座している映像が映し出された。 会場内の人々は、食い入る様に映像を見つめている。 映像は、ゆっくりと動き出した。 「ゆっくりちていってね!」 生まれたばかりのゆっくりまりさが、家族に挨拶した。 だが、返事はない。ここにいるのは、ゆっくりまりさ一匹だけだからだ。 「ゆ……ゆー? みんなどこにいるのー? かくれんぼなら、まりちゃもまじぇてー」 辺りを見回したが、誰も見当たらなかった。 意地悪されているのかと思い、まだ上手く回らない口で、周囲に声をかけたが返事はない。 「いじわりゅやめてー。みんなでてきてー」 「なんでなにもいわないの? ゆっくりちてよー」 「おかーちゃーん、おねーちゃーん……どご、いっだの?」 「ゆ……ゆ……ゆ……ゆ”わ”あ”ぁぁぁぁぁん! み”ん”な”どごでぃい”る”の”ー!?」 何度呼びかけても返事はない。這いずる様に少しだけ動いても、誰もいない。 部屋の中に、ゆっくりまりさの泣き声が響き渡った。 ひっくひっくとしゃくりあげる声だけが響く部屋。 ゆっくりまりさは、食事も睡眠も取らずにただ泣き続けていた。だが、例え食事が目の前に置かれたとしても、食べるかどうかは分からない。 まりさはまだ生まれたばかりなのだ。食事が必要な事なのかどうか、分かっていない可能性が高い。 「ゆ……ひっく、どご、いっだ、っく、のぉ……」 泣き声が小さくなっていく。泣き疲れたのか、そのまま眠ってしまいそうだ。 だが、この実験中に眠る事は許されない。 半ば以上意識が闇に溶け込んでいたまりさの耳に、何者かの「声」が飛び込んできた。 「寝たらダメだ!」 「ゆっ!? だりぇ? どこにいるの!? ゆっくりちていってね! ゆっくりちていってね!」 「寝たらダメだ!」 「ゆっ……ふぁい! ゆっくりねまちぇん!」 「絶対に寝るなよ」 「ふぁい! でったいにねまちぇん!」 声を聞いた瞬間、ゆっくりまりさは勢い良く飛び起きる。 初めての声、初めての別の存在が嬉しくてたまらなかった。 相手が自分の言う事に聞く耳を持たなくても、ただ話が出来る事が嬉しかった。 だから、声の言う事を素直に受け入れ、絶対に眠らない事をそのアンコの奥に刻み付けた。 声が聞こえてから数日。 小さなゆっくりまりさは、食事を摂っていた。 普通のゆっくりの様に「むーしゃ、むーしゃ」とも「うめぇ! めっちゃうめぇ!」とも言わない。 言葉を発しながら食べたり、そこら中にカスを飛び散らせながら食べるなどの汚い食事の仕方は後天的なものである。 そもそも、誰とも会った事がなく、声しか聞いた事のないゆっくりまりさには、一々そんな事をする理由もない。 ただ静かに食事をし、満腹になったらゆっくりしているのである。 「ゆー……ゆっくり……」 「寝るなよ!」 「ふぁい! ねてまちぇん! まりちゃねてないよ!」 嬉しそうに飛び跳ねるまりさにとって、食事の後の声は唯一の楽しみだった。 「ネタラダメダ」「ゼッタイニネルナヨ」「ユックリシロ」「メシノジカンダ、クエ」この4つの言葉以外に聞こえるものは何もないが、だからこそ声が大切な存在になっていた。 ――おかーちゃんってこんなかんじなのかな。 眠らせない事だけを求めている声に対し、そこまで思い込む様になっていた。 生まれてから一度も、誰とも会った事のないゆっくりまりさにとっては、それほどに声は重要な存在なのだ。 欲を言えば、動いたりゆっくりしすぎた時以外にも聞きたいという程度か。 だからゆっくりまりさは、たまにわざと動いたりゆっくりし過ぎたりしてみる。 そして、大好きな声に返事をする。 ゆっくりまりさは、端から見ると不幸だが、本人からするとこの上ない幸せなゆっくりライフを営んでいた。 映像は、帽子を被っていない赤ちゃんゆっくりまりさが幸せそうにゆっくりしている場面で停止した。 「――以上の様に、声を聞かせ続ける事で睡眠を取らずにした例です」 「なお、このゆっくりまりさは判別のために帽子をとってあります」 「このゆっくりは現在も生きており、現在は50センチ程度にまで成長しました」 映像が切り替わり、帽子を被っていない成体のゆっくりまりさが映し出される。 「それがこちらのゆっくりまりさです。このゆっくりは、まだ一度も眠ってはおりません」 帽子を被っていない以外は、普通のゆっくりまりさがゆっくりしているだけの画像に切り替わる。 生まれてから一度も眠っていないとは信じられないほどに血色が良いその姿は、普通のゆっくりと比べてもなんの遜色もないものだった。 「それでは、次の映像の準備などのため、これから四半刻の休憩を挟ませていただきます。少々お待ち下さい」 一礼をして、脇に下がる研究家。ほどなく館内放送が響き渡る。 ――これより、四半刻の休憩を挟ませていただきます。 ――休憩中の出入りは自由となっております。厠などを済ませて下さい。 館内放送が流れると同時に、次々に立ち上がり、厠に向かう人々。 次の説明まで四半刻、厠は常に人が満杯になるだろう。 9スレ 382でナメた事ぬかした……もとい、お願いしていたまりさがいたので、極限までゆっくりさせてみました。 限界までゆっくりしていってね! 本来は1つになるはずでしたが、長すぎるため分けました。ゆっくり楽しんでね! by319 続 このSSに感想を付ける
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※この作品の中の幻想郷は、河童達の頑張りもあって比較的文明が進んでいます 「ゆっ!おにいさん、今日はどこにあそびにつれていってくれるの?」 「それは着いてからのお楽しみだよ。とっても楽しい所だからゆっくり待っていてね」 「ゆゆ~、楽しみ~~!!」 ごきげんなゆっくり霊夢を腕に抱えて、大きな荷物を背負い、私は林道を歩いていく。 この霊夢は数日前、単独で我が家に侵入しようとしていたところを捕獲したものだ。 その場でブチ殺してやることもできたが、肉体的な拷問は今まで散々やってきていささか芸がない。 少し考えた末、私はある計画を思いつき、そのためにしばらくこの饅頭を生かしておくことに決めたのだ。 準備が整うまでの間「親切なゆっくりできるお兄さん」を演じ続けたため、今ではすっかり私に懐いている……まぁこの関係も今日で仕舞いだがな。 「おにいさん、いっぱいゆっくりしようね!」 「ああ、たっぷりとゆっくりさせてあげるよ……」 虐待おにいさんとゆっくり霊夢が贈る、そんなとある夏の日のお話。 ーーーゆっくりダイビングーーー 「ゆっ!すっごくおおきなみずたまりがあるよ!」 「ああ、ここが紅魔湖だよ。綺麗だろう?」 私達が訪れたのは、幻想郷の中心に位置する紅魔湖と呼ばれる巨大な湖だった。 全長数キロ、中心には紅き悪魔の住む古城がそびえる、風光明美な場所だ。 今日のような暑い日には、涼をとりに来た周辺の人間や妖精達の憩いの場所となっている。 「ゆゆー!ひろいね、すごいね!!」 「それじゃぁ、近くに寄ってみようか」 わーわー五月蝿い饅頭を抱えて水場に近寄る。 環境汚染とは無縁の幻想郷の中でも、一際透き通った水面が涼しげに揺れている。うーん泳ぎたい。 「ゆゆー、おみずがすっごくあおいよ!きれいだねー」 「この透明度は反則だよなぁ……それじゃあ早速泳いでみようか!」 「ゆっ!だめだよおにいさん、れいむはみずにはいるととけちゃうよ!」 ほう、この饅頭頭も流石にその程度のことは知っていたのか。感心感心。 「ああ、それなら安心してね。このスプレーをかけると君の体は水を弾くようになるんだ」 そう言って荷物から取り出したのは、加工場で最近発売された新商品「ゆっくり撥水スプレー」だ。 これをゆっくりに噴射すると特殊な薬品で体がコーティングされ、最低数時間は水中に入っていても体が溶け出さないようになっている。 用途はゆっくりを使った水仕事用や遊戯用といったほのぼのとした物から、水を使った長時間の拷問用まで様々。 もちろん今回は後者である。折角今まで長い時間をかけて準備してきたんだ。すぐに終わっちゃ勿体無いだろう? 「ハイ、おしまい!これで君も湖の中で遊べるようになったよ」 「ゆゆっ、からだがなんともないよ!つめたくてきもちいい~」 スプレーを終えたれいむを水面に浮かべてやると、最初はビクビクしていたがすぐに大はしゃぎで遊び始める。 水面でくるくる回転したり、水を口に含んで吹出したりしてキャッキャと笑っている姿は正直殺したくなるが、まぁまだ我慢我慢。 一緒に水に入り、一通り遊ばせてやってから、私は再び声をかけた。 「ねぇ、折角だからもっと広いところに出てみないかい?もっと面白い遊びがあるんだ。」 「ゆゆっ、こんどはなにをしてあそぶの?」 あれから私達はボートを借りて、紅魔湖の中心付近へと移動していた。 「ああ、ダイビングといってね、水の中で泳ぐ遊びだよ。それじゃ必要な機械をつけようね。」 言いながら私は、荷物の中から小さめのボンベと水中眼鏡、レギュレーターを取り出す。 これらはゆっくりの体型に合わせて、河童に作ってもらった特注品だ。 「ボンベは背負えたね?じゃ、次にこのレギュレーターを咥えて。離すと水が入ってくるから口を開いちゃ駄目だよ! あと、ここについている計器に気をつけて。ここにはボンベの中の酸素の量が表示されているんだ。 この目盛りが0になるまで潜っていちゃあ駄目だよ。酸素が切れて死んでしまうからね!」 物覚えの悪いアホ饅頭相手に忍耐強く説明しつつ、なんとか器具の装着を終える。 そのままボンベを手で支え、ゆっくりを水中に沈めた。 「ゆゆー!みずのなかでもいきができる!すごいよ!!」 うん、どうやら機械は正常のようだな、さすが河童。 それにしてもはしゃぐのは結構だが、口を離すなと……ってあれ、こいつレギュレーター咥えたままだな。どうやって話してるんだ? 「ゆ?れいむはいわれたとおりにしているよ?」 ……どうやら河童の超科学の賜物らしい。ゆっくりなんぞに使うのは豚に真珠以外の何物でもないが…… まぁいいや、クリアな悲鳴が聞けるのはよい事です。 「じゃ、しばらく一人で遊んでいてね。お兄さんは準備をするから」 饅頭を再びボートの上に引っ張り上げ、私は仕置きの最後の仕上げを進めた。 モニターを立ち上げ、ゆっくりのボンベについていたパネルを開き、あるボタンを押す。 「よし……カメラも異常なし、と。上手く行きそうだな。」 「おにいさんがなにをしているかわからないよ!はやくれいむをみずにいれてね!!」 私が調整を済ませている間も、ゆっくりは五月蝿く喋くり続ける。この腐れ万頭が…… 沸騰しそうになる頭を必死で落ち着かせる。そうだ、この下等生物に付き合うのもこれで最後なんだ。なんと素晴らしいことか。 「まぁ慌てるな。すぐに連れて行ってあげるよ……地獄にね」 「ゆぅ?」 すべての準備が整ったことを確認すると、私は理解できていない様子の霊夢(+ボンベ)をゆっくりと抱え上げ…… 「それじゃぁ…………ゆ っ く り 沈 ん で い っ て ね !!」 「ゆっ!?」 今までのストレスを込めて、水面に叩きつけた。 「ゆぶッ!」 ドボンッ!! 「ふぅ……清々したぜ」 水柱が立ち、ゆっくりれいむの姿は水の中へと消えていった。 ============================================ 「水深5M」 「……ん……ゆっ!?」 水面に叩きつけられてから数十秒後、ゆっくり霊夢は意識を取り戻した。 どうやらショックで少し気絶していたらしい。早く上がって、お兄さんに文句を言わないと 「ゆゆ?からだがうかばないよ!」 浮上しようと願う彼女の意識とは裏腹に、彼女の体は水中を急降下していた。 通常のゆっくりの体は水に浮くが、くくりつけられたボンベが錘の役割を果たしているのだ。 「ゆゆ~~っ!おにいさん!ふざけてないで引き上げてね!!」 自力で水面に上がることを諦めた霊夢は、お兄さんが助けてくれるのを待つことにした。 この期に及んでも誰かが自分を助けてくれると考えているそのゆっくり脳には、流石におめでたいとしか言いようが無い。 暢気に魚を探したりなどしながら、ゆっくり霊夢は、沈んでいった。 「おにいさん、はやくたすけてね!!」 「水深20M」 「ゆっ!はやくれいむを引き上げてね!今ならおこらないでいてあげるよ!!」 呼吸ができるということもあり、ゆっくりれいむの声にはまだ余裕があった。 もっともわずかな焦りも感じている。体に感じる水温が徐々に冷たくなっているからだ。 一般に太陽光によって海水が温められているのは、赤色光が届く深度十数Mの辺りまで そこから先は深くなればなるほど極低温の深層水の世界に入っていくということを、霊夢はまだ知らない。 「こんなにさむくちゃゆっくりできないよ!ばかなおにいさんははやくひきあげてね!!」 「水深40M」 「ゆゆっ!寒いよ……それになんだかくらくなってきたよ!」 沈みながら、心細げに辺りを見回す霊夢。 繰り返しになるが、海の中で満足に光が届くのはごくごく浅い位置に限られており 十数Mも潜ればライト無しのダイビングはほぼ不可能になる。 流石のゆっくり脳も不安を訴えてきていたが、まだ彼女はおにいさんが助けてくれるという妄想にすがり付いていた。 「水深60M」 コバルトブルーだった水の色は、今では薄暗い青に変わっている。 先程までは木の葉ほどの大きさに見えていたボートは、今では点のようにしか見えない。 ここでボンベを捨てて力を抜き、水面に上がればまだギリギリで助かったかもしれない。だが彼女はもはやそれどころではなかった 「ゆぐぅ……からだがいたいよぉおお!」 先ほどから、彼女の体に締め付けられるような痛みが加わっていた。水圧である。 10M潜るごとに1気圧ずつ増加するその力は、徐々に霊夢の体を締め上げていく。 だがゆっくりの体は水圧に最も強い球形をしており、中身も水分が豊富な餡子で出来ている。 その特性が、結局彼女の苦しみを長引かせることとなった。 「水深100M」 「いだいいいいいい!もういやだあ゛あ゛!おうぢがえるうううううう!!」 既にボートの姿はとっくに見えない。先ほどまでちらほら見えていた魚影も無くなっている。 沈み始めて数分、霊夢はようやく自分の置かれた状況の深刻さに気付いていた。 だがもう遅い。もはや普通に浮上したとしても間に合わない深度まで、霊夢は降下してしまっていた。 「水深120M」 「水深140M」 「水深160M」 ………… …… … 「だずげでぇえええ!!おにいざんんんんんん!!!!!」 140Mを越えた辺りから、もはや周りは暗くて殆ど見えない。 なぜ水遊びなんかしてしまったのか、などなぜもっと早くボンベを外し水面に出ようとしなかったのか、 後悔だけを繰り返し、彼女はひたすら奈落の底へと落ちていった。 ………… …… … 「水深200M」 「ゆぎゅっ!」 衝撃とともに、れいむは自分の体が何か堅い物に叩きつけられたのを感じた。とうとう紅魔湖の底に着いたのだ。 痛みをこらえ、状況を確認しようと周りを見渡すと 「ゆ゛っ……」 そこは数十センチ先すら見えない、完全な闇の世界だった。 この深度になると、水面からの太陽光の到達率は0.5%を切る。深海魚でもない限り光を感知するのは不可能だ。 身を切るような寒さ。体を締め付ける水圧。そして耳を済ませても自分のレギュレーターの音だけしか聞こえぬ静寂。 この世で最も過酷で、孤独な世界に、彼女は一人で取り残されていた。 「いやあああああああ!!だずげでぇえええええええええ!! ぐらいぉおおおおおお!!ざむいよおおおおおおお!!ごわいよぉおおおおおおおお!!」 パニックを起こし、泣き叫ぶ霊夢。その声は何処にも反響することなく暗い空間に消えていった。 だれか、だれか自分を助けてくれるものはいないのか。 ワラをもすがる気持ちで辺りを見回す彼女の視界に、何かぼんやりと光るある物が映った。 「酸素残量:50%」 それは、ボンベについていた酸素残量メーターの蛍光盤だった。 食い入るようにその微かな光を凝視する彼女の耳に、ふいに湖上でお兄さんが話した言葉が甦る。 『ここにはボンベの中の酸素の量が表示されているんだ。 この目盛りが0になるまで潜っていちゃあ駄目だよ。酸素が切れて死んでしまうからね!』 「いやぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 その数字の意味する所に気がついた瞬間、彼女は絶叫した。 この計器は自分の死刑宣告。ここに書かれた数字が0になった時、自分は窒息し、死ぬのだ。 「だずっ げでっ だれがあ゛あ゛っ!!」 半狂乱で全身を動かし、少しでも水面に浮かび上がろうとするれいむ。だがその体は無情にもボンベで湖底に縫いとめらている。 彼女に出来たのは、刻一刻と無くなっていく酸素の量に怯えながら、芋虫のように湖底を這いずり回ることだけだった。 40%…… 30%…… 「いやあ゛あ゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!じにだぐないいいいいいいいいいい!!」 20%…… 10%…… 「おにいざん゛ん゛ん゛ん゛ん゛だずげでぇぇえ゛え゛え゛え゛!!!」 5%…… 0% 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ…………ガぼぁッ!!」 数十分後、しかし彼女の中では無限に思える恐怖の時間の末に、目盛りはとうとう0に重なった。 それと同時に大量の水が彼女の口に流れ込んでくる。計器の光も消え、辺りには真の闇が訪れる。 「ゴぱッ みずっ いぎが でぎなっ」 ゴボゴボと気泡を吐き出し、湖底をのたうち回るれいむ。 浸入した水で鼻や喉は焼けるように痛み、窒息の苦しみは彼女の餡子を生きたまま掻き回すようだった。 「いやだぁあ゛ゴブッ じにだぐないあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ゲぼッ」 死への恐怖が、彼女を最後の瞬間まで足掻かせる。その時、奇跡的にボンベと体を結ぶベルトが緩み、彼女の体は開放された。 だが酸欠と恐怖でパニック状態となったゆっくり脳は、もはや上下の感覚すら解らなくなっていた。 浮かび上がろうともがけばもがくほど体は逆に地面に突き刺さり、辺り一面に砂埃が舞い上がる。 そしてゆっくりと、ゆっくりと、もがく体は動きを止めていった。 クライ クルシイ サムイ イタイ どうして自分がこんな目に会わなければならないのか。自分はただ優しいお兄さんと楽しく遊びたかっただけだったのに。 薄れる意識の中でれいむは問う。だがどう考えても答えは見つからない。 やがて完全に体は動きを停止し (ゆぐっ……じだ……がっ……た……) お決まりの台詞を残して、彼女の意識は闇の中へと消えていった。 「……あっはっはっはっはははは!!いやぁ傑作だったな!!!腹が痛い!」 ボートの上で、私はモニターを眺めながら大爆笑していた。 霊夢が沈んでから湖の底で悶死するまでの映像、その一部始終を私はボンベに付いていた小型カメラで見ていたのだ。 録画も可能な優れモノなので、家に帰ったらもう一度見直すことにしよう。全く河童の技術力は大したものである。 「さてと……ボンベを回収しないとな。なんたって特注品だ」 ボンベには釣り糸程の細さしかない頑丈なロープが結び付けてある。それを巻き上げて回収し、 そのついでに死体となって浮かび上がってきたゆっくり霊夢もボートに引き上げる。 絶望と窒息の苦しみでグロテスクに歪んだそのデスマスクは、なんとも笑える代物だった。額に入れて飾っておきたいようだ。 兎も角、今年の夏はこれのおかげ楽しめそうだ……高い金を出した甲斐があったといえる。 次はゆっくりれみりゃでも沈めてみるか……あの再生力なら死ぬまでじっくり楽しめるだろうな。 撮った映像は稗田のお嬢さんにでも売りつければいい小遣い稼ぎになるだろう。 新しい遊びの成功に心を弾ませながら、私はゆっくりとボートを岸へ戻していった。 ======== 蛇足なあとがき こんにちは。以前ゆっくり改造職人の前編を書かせて頂いたものです。 後編を書いている最中、ふと電波を受信してこんなものを書いてしまいました。色々と突っ込みどころはあるかと思いますがご勘弁をorz 海とか湖って美しくも怖いですよね。足のつかない不安定な体勢、下を見ると光すら届かぬ冷たくて広大な空間が広がっている…… そこで何者かに突然足を掴まれ、引きずり込まれたら……そんな想像をしてしまい、自分は浅い所でしか泳げません。 暑い夏の夜に、ちょっと涼しいゆっくりいじめを。読んで頂きありがとうございました。 書いた人:ケイネスキー このSSに感想を付ける
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※0962の続きです。スレがヤバイほど考えていたネタを消化していったんで明日テストだけど書きました。 ※テストなのにどうすんだよ俺…… 「ここで、ゆっくりしていくといいよ」 ゆっくりまりさに案内した小屋は大体一畳半ぐらいの広さだ。 小屋の中央に円形の台座があって、壁にはロール状に巻いた紙をつけた仕掛けがあって、引っ張ると紙が出てくる。 人間では少し狭いと感じるかもしれないが、ゆっくりには充分な広さだった。 「きにいったよ おにいさん! きょうからここがまりさのおうちだね!」 ゆっくりできる場所とわかれば、自分の土地として扱う。 緩い脳味噌特有の「おうち宣言」だ。 これだけで殺したくもなるが、せっかくいいお仕置きを思いついたのだから我慢した。 「好きなだけゆっくりするといいよ。まずケガを治そうか?」 「ゆっくりしていくね! おにーさんはやくまりさをなおしてね! まりさはここでゆっくりするよ!」 ゆっくりできると信じてる糞饅頭を絶望のどん底に叩き込めると思うと、自然と顔がにやける。いかんいかん。 ニヤけた顔を見られないように、お仕置きの準備のために家まで戻った。 それからゆっくりまりさは、心ゆくまでゆっくりできた。 案内されたお家で、ゆっくり待っていると、おじさんが戻ってきてケガの治療をしてくれた。 治療のあと、「汚れているからキレイにしてあげる」と言って、井戸の水で洗ってくれた。 井戸に行く途中、れいむが居たところを見ると、棒切れと少しの餡子が残ってるだけで、れいむが居なくなったのを、不思議に思ったが、 体を洗ってもらってすっきりすると、そんなこともすぐに忘れた。 ご飯を自分で採ってこなくても、おじさんがご飯をくれた。大体は野菜で、たまにお菓子もくれた。 野菜とは別にケシの実もくれた。野菜のほうが美味しいけど、何でかケシの実をたくさん食べたかった。 外には出してくれなかったけど、ご飯の後におじさんが遊んでくれた。 背中を突付いたり、ほっぺをひっぱたりして、いやだったけど、ケシの実を食べた後だからか、すごくゆっくりできた。 あるとき、おじさんがケシの実を持ってこなかった。 「足りなくなったから、少しの間、ゆっくり我慢してね」 言われて、おじさんの足にぶつかったりしたが、お菓子をくれたのでガマンした。 お菓子は美味しかったけど、なんだかゆっくりできなかった。 ケシの実が食べられない日が何日が続いた。 最初はガマンしたけど、だんだんゆっくりできない感じがしてきた。 おじさんが何日か分のご飯を置いていったけど、なんだが食べたくなかった。 無性にイライラして、跳ねたり、壁にぶつかったり、壁の紙を引き千切ったりした。 ゆっくりできているハズなのに、ちっともゆっくりできなかった。 何をしていても、ケシの実のことばかり考えていた。 ゆっくりできずに暴れているときおじさんがケシの実を持ってきた。 「はやくケシのみちょうだい! ゆっくりしてないではやくたべさせてね!」 ケシの実を食べると、すごくゆっくりできた。 久しぶりにゆっくりできた気がして、おじさんと遊びもしないで、ゆっくりお昼寝した。 ゆっくりまりさを捕まえてから、いくつか実験してみた。 ケガのところを、カラシを練りこんだ小麦粉で塞ぎ、塩水で体を洗ってみた。 ゆっくりには耐えられない痛みが発生するハズだが、反応は無い。 ケシの実を食べさせた後、背中を熱した鉄串で刺したり、頬を洗濯バサミで挟んだりしたが、反応は随分薄かった。 痛覚、触覚が随分マヒしているようだ。 次の実験はとても楽しかった。 エサからケシの実を抜いてみた。禁断症状の具合を調べる。 伝えた時、かなりご不満のようだったが、菓子をやったら、渋々諦めていた。ちなみにお菓子はワサビ入りだ。 様子を見るために加工場で買った監視カメラで、観察してみた。 最初はワサビ入りの菓子を食べて、静かにしていたが、次第に様子が変わってきた。 「ゆひぃっ!!? なんがゆっぐりでぎないぉぉぉぉっ!!?」 禁断症状が出てきたようだ。定期的にケシを与えていたので、初めて起こる禁断症状だ。 しきりに飛び跳ねたり、壁にぶつかったりしだした。 ゆっくりのくせにゆっくりしていない。いや、できないのか。その様子を見て大爆笑した。 用意したエサもブチまけ、壁の紙を引き千切ってるから、小屋の中は酷く荒らてしまった。 「ゆ゙ぎゅ゙゙いいいぃぃぃぃっ!!? ぴゃぶっ!? ゆっぐヒじドいっ!!?だびゅ!!」 何度も何度も壁にぶつかったりしてるから、皮が破れ、餡子が漏れている。ゆっくりまりさは気付いていないようだが。 これ以上暴れて死なれてもツマラナイので、ケシの実を与えた。三日ぶりのケシの実だ。 監視していたので、オレはゆっくりまりさの様子を知っていたが、ゆっくりまりさにとって三日ぶりの対面である。 今のゆっくりに時間の感覚があるとは思えないが。 「やぁゆっくりしてたか?」 「お゙ビびゃん~~~~~!!? ドぼじでぇぇ!? ゆ゙っぎゅびヅぎでぃよ゙ぼぉぉぉっ!!?」 監視カメラで様子を見ていたが、生で見ると一段と酷く感じになっていた。 目が窪んでゲッソリとした感じになっている。皮か餡子が腐り始めたのか異臭までする。水分も取っていないからガサガサしていた。 「い゙だびぃぅ゙いっぃぃぃ!! ゆ゙っギひざじでぇぇ!!?」 痛覚も戻っているようだ。そろそろだな。 「ほらケシの実だ」 ケシの実といった瞬間、ゆっくりらしからぬ速度で反応した。 「ケフィっ!? ケフィアっ!!? ケフィのみ!! ぢょびゃいぃぃぃx!!!」 涎や、よく分からない汁を撒き散らして、足に擦り寄ってきた。 あまりのおぞましさに、少し遠くにケシの実を投げつけた。 「ゆ゙ブヒぃぃぃぃぃ!! ゲブ゙ィぃぃぃぃぃぃっ!!」 床に落ちたケシの実を飛び掛って食いついた。 「びょ゙゙めっ!! め゙っぢゃぶめ!!」ものの数秒で食い尽くしやがった。 「ゆっくりすっきりー!」 ケシを食べ終えたゆっくりまりさは急に叫んだと思ったら、眠りだした。 気持ち悪い、安らかな寝顔だった。 寝ている間にケガを補修した。普通の小麦粉でだ。 そろそろ頃合だろう。 これ以上時間をかけて精神が壊れてもつまらん。 実験は辞めて、お仕置きに入るとしよう。 「さぁお仕置きの時間だよベイビー」 次の日はケガも治っていた。 「ゆっくりー! おじさんゆっくりしていってね!」 ケシの実を与えたお陰で、精神も安定しているようだ。 「おじさんごはんちょうだい! ケシのみももってきてね!」 この数日ですっかりオレを信頼し、今日もエサを貰えると思っているようだ。残念。もうエサは必要ないんだなぁ。 「もうエサはないよン」 ものごっつい満面の笑顔を浮かべた。 「ゆゆ!!? ふざけないでねじじい! ゆっくりしてないではやくごはんもってきてね!」 じじいだってよ。おおウザいウザい。随分尊大な態度になったもんだなぁ。このドマンジュウ。最初は媚びへつらってお兄さんお兄さん呼んでたのに。 「ばかなじじいはいらないよ! まりさのおうちからゆっくりでてってね!!」 「いまならごはんもってきたらゆるしてあげるよ!」 「何勘違いしてんだこの糞饅頭? ここはお前の家じゃないし、もうエサはやらないよん♪」 さっきオレも阿片を使ってきた。こいつに使ったヤツの数倍の濃度だ。今の俺テンションめちゃくちゃ高ぇ!! 「残念でした! あなた騙されちゃったの!!」 どこぞのアニメキャラの顔をして、ゆっくりまりさの帽子を奪った。 「ゆゆっ!!?」 帽子を掴んで、小屋の中央のオブジェの蓋をずらす。穴が開いていて、覗くと、コンクリ状の地面が見えた。小屋の地下は空洞になっているのだ。 「まりさのぼうしかえしてぇぇぇぇっ!!?」 帽子を奪い返そうと体当たりしてきた。止まって見えるので、避ける。 「う~☆ こんなばっちぃぼうじいらないど~♪ ぽ~い♪」 ゆっくりれみりゃのマネをして、帽子を穴に捨てた。阿片のお陰で顔も似ていたと思う。 「ま゙り゙ざの゙ぼゔ゙じぃぃぃぃっ!!? ゆ゙ぎゅっ!!?」 飛び跳ねて、ゆっくりまりさは穴に飛び込んだ。しかしギリギリ入らない大きさだったため、ゆっくりまりさは穴の淵に引っかかってしまった。 ゆっくりにとって、頭の飾りは命よりも大切なものらしいから、何があってもとりかえそうとする。個のアイデンティティーらしい。 「ゆぎゅゅぅぅぅぅぅ!!!!」 「う~♪ う~♪ おれ☆う~♪」 穴にハマっているゆっくりまりさを、れみりゃダンスをしながら眺めてた。テンション高くてマジ楽しい。 「お、おじさん! みてないでまりさをたすけてね! ぼうしもかえして!」 『じじい』から『おじさん』にランクアップ。まだ足りない。 「う~♪ てつだってあげるど~♪…………メメタァ!!」 カエルを潰さない程度の能力で、穴に押し込んでやった。これが『仙道』だ!! 「ゆ゙゙゙ぎぃぃぃぃ……ゅ゙ぷっ!!?」 ラバーカップを引っこ抜いたような音をだして、ゆっくりまりさは落っこちた。底に落ちていた帽子がクッションになって、ケガはしなかったようだ。 「ゆゆ!! くそじじいとはゆっくりできないよ! まりさをたすけたらでていってね!」 素早く帽子を被って、穴の底から見上げて怒っていた。助けを求めながらなお尊大な態度。故にゆっくり。最低の害獣。 「ハハ! ごめんよ、いま助けるからね。その前にご飯を食べてゆっくりしないかい?」 れみりゃ顔から一転、素の顔に戻した。ナイス顔芸。もちろん助ける気もエサをやるつもりもない。 「ゆ! ゆっくりまってるから ごはんちょうだいね!」 落とされたことも忘れて、能天気な笑顔になった。もうエサは必要ないという言葉を忘れたのかねぇ? オレはおもむろにパンツとズボーンをおろした。 さて。もうお気づきの方もいるだろう。 中央のオブジェ。壁にあるロール状の紙。そう。この小屋は便所だ。 中央のオブジェ――便器は妙な形をしているが、なかなかにキレイだ。 ナイスガイの俺は、トイレの汚いのだけはガマンならんタチだからな。 スポッと尻を便器に乗せた。穴が塞がったので、光が届かなくなった地下は当然真っ暗になる。 「ゆ!!? くらくなったよ!!?」 急に暗くなって慌てたゆっくりまりさが飛び跳ねる。このトイレはインドでも珍しい方式をとったものだが、設計ミスのせいで、底が浅くなっているので、 飛び跳ねると、ゆっくりが顔を出してくるのだ。 今は俺の尻があるので、まりさの帽子があたって肛門を刺激する。ぬふぅ…… これからゆっくりまりさに起こることを考えると興奮する。やべぇ勃起してきた。 阿片で腹も緩くなってしたし、肛門も刺激されているので、限界は早くきた。 「……うっほぅぅっぅぅ!!! だすぞぉぉっぉお!!」 ブチャベチョッッヂュビョ! ブビュビュビュビュ!! プピ 「ゆ!? ぎィにゃああああ!!?」 ケツ穴の真下に居たゆっくりまりさは、俺の下痢便の直撃を食らう。 噂の『うんこまりさ』の誕生というわけだ。 「ぐざい゙よ゙ぉぉぉぉっ!! どうじでぇぇぇぇ!!?」 まだ座っているので、ゆっくりを見ることはできないが、どうなったかは想像はつく。 しかし暗闇の中、いきなり汚物が降りかかってきた、ゆっくりまりさは何が起こったのかまだ分からないでいた。 ケツを拭くために尻をあげる。それで、便器に光が差し込み、まりさは自分に降りかかったモノを確認することができた。 「ゆううぅぅぅぅぅっ!!??」 おっと。とうもろこしが。 半端に消化しかけた排泄物を見て、まりさはやっと何が起こったのか、わかった。 「ぐざいよぉぉぉぉっ!!? ど゙ゔじでごんな゙ごとずる゙の゙ぉぉぉぉっ!!?」 「それがごはんだよ! ゆっくりりかいしてね!」 ゆっくりの声マネをしながら、ゆっくりが喋る言葉で俺がかなりムカついた言葉をやってみた。確かにムカつくわ。 さて。こうして糞まみれのうんこまりさをつくったワケだがこれからどうするか? このまま此処で飼って、バキュームカーにするのもいいし、ウォシュレット代わりにケツ舐めさせるのもいいかな? 発情したありすを入れて、糞まみれでやりまくるっていうのはどうだろう。 期待に胸が膨らんでくる。やべぇ勃起してきた。ケツ拭かなきゃ。 こうして僕の、ゆっくり虐待はくそみそな結果に終わったのでした。 終わり。 ※ごめんなさい。終わりません。二部構成で終わらせようと思いましたが、纏めきれませんでした。 ※後編でかならずオチをつけるので、ゆるしてください。 ※テストさえなければ、じっくり書けたのに……あとたぶん修正します。 ※めっちゃスレでポルナレフの便所ネタ言われて、前から考えていたのでコレはアカン!と思って、急いで雑に書きました。 ※ゆっくりしていたからテストやばいよ! このSSに感想を付ける
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注意* かなりぬるめの虐待です。 「おい皆、今日は面白いものもって来たぞ!」 部屋に入り開口一番そう声を上げる俺。 ここは俺の家のゆっくり達の遊び場だ。 俺の手には数本のビデオが握られている。 「むきゅ?ただのビデオのようだけど?」 「それがおもしろいものなの?」 「うー?なにがうつってるんだどぉー?」 「とかいはなありすでもとうぜんたのしめるんでしょうね?」 百科事典を読んでいたぱちゅりー、ごろごろしていたまりさ、おもちゃで遊んでいたれみりゃ、都会派きどりのありす。 返事をした四匹は俺の自慢の飼いゆっくり達だ。 「ふっふっふ、見れば分かるよ。」 不敵な笑みで答える俺。 ああ…今俺すげえキモい顔してるだろうな…。 「もったいぶらないではやくみせてね!」 まりさの催促されるまでも無く俺はすでにビデオデッキにビデオを差し込んでいる。 テレビに映った映像、それは子ぱちゅりーだ。 「むきゅ!?」 その映像を見てぱちゅりーが声を上げる。 無理も無い、そのぱちゅりーは彼女なのだから。 だが彼女が反応したのは自分が写っていたからではない。 『むきゅ!このごほんもなかなかきょうみぶかいわ!』 そう言いながら子ぱちゅりー読んでいるそれは八百屋のチラシだ。 『へえ…くっ、その本には何が書いてあるんだい?』 そう問いかけるのは半分笑い声な俺の声だ。 ビデオを回しながら笑いをこらえるのに必死な自分のが目に浮かぶ。 『むきゅ!むちなおにいさんにせつめいしてあげるわ!これはとってもきちょうなけんきゅうのしりょうなのよ!』 「むぎゅううううううううううううううううう!!!!!やめてえええええええええ!!!!!!」 泣きながらビデオを止めろと懇願するぱちゅりー。 今では百科事典を愛読するぱちゅりーも飼い始めた当初は野生と変わらぬ程度の知識しか持ち合わせてはいなかった。 これはそのころ撮った映像である。 『ぷくく…、へえ!ぱちゅりーは流石だなあ!おにいさんそのご本を読んでもそこまで理解できなかったよ!』 『むきゅ!ぱちゅりーははくしきなのよ!うやまいなさい!』 「むぎゅうううううう!!!!!」 それを見ながら一人と三匹はいい笑顔でニヤニヤしている。 俺らキメエ。 『それじゃあその本の内容を聞かせてくれるかな!』 『む、むきゅ!い、いいわ!このけんきゅうしりょうはね!じつにかっきてきなゆっくりのしかたがかかれているのよ!』 「むぎゅううううううううう!!!!それはやおやのチラシよおおおおおおおお!!!!」 映像の中の自分に突っ込みを入れるぱちゅりー。 ありすは相変わらずのニヤニヤ笑い、まりさはすでに限界が近く必死で笑いを我慢している。 俺とれみりゃはというと堪えきれず腹を抱えて笑っている。 『へえ!すごいな!さすがぱちゅりーだ!ごほうびにお菓子をあげよう!』 『けんきゅうしりょうかいせきのせいとうなほうしゅうね!』 「むきゅうううううううう!!!!おにいさああああああああああああん!!!!!わらってないでとめてえええええええええ!!!!!」 その後ぱちゅりーへの羞恥プレイは一時間続いた。 「さて、次はこれを見るとしよう。」 今まで写っていたビデオを新しい物と取り替える。 「む、むきゅ…。」 「ぱちゅりーにもかわいいころがあったのね。」 「ゆっゆっゆ、チラシをごほんだってさ。」 「だいじょうだどぉ~?」 最早叫ぶ気力すらなくなったぱちゅりーを介抱しているのはれみりゃのみ。 お前さっきあんだけ笑ってただろうが。 まりさとありすは相変わらずのニヤニヤ笑い。 くっくっく、だがその笑いもいつまで持つかなぁ? 新たに画面に映し出されたのは一匹の子まりさだ。 『ゆ!おにいさん!ここはまりさのおうちだよ!ゆっくりでてってね!』 「ゆ!?」 言うまでも無くこの子まりさはうちの飼いまりさだ。 こいつ何とペットショップから買ってきたその日におうち宣言をしやがったのである。 『残念ながらここはお兄さんのおうちなんだ。そしてまりさは俺のペット、分かる?』 『なにいってるの?ここはまりさがみつけたからまりさのおうちだよ?ばかなの?しぬの?』 「ななななんてこというのおおおおお!!!!ここはおにいさんのいえでしょおおおおお!!!!」 まりさは青ざめて大声を上げている。 『はっはっは、困ったな…とんだ粗悪品掴まされた…。返品効くかな…。』 俺の物騒な呟きまでマイクに入ってるな。 このころのまりさはとんだやんちゃ者で野生のゆっくりもかくやというほど聞き分けが悪かった。 血統…というか餡子統がよかったのかその後の躾できちんと去勢できたものの一時は本当に返品を考えていたものだ。 てか返品効かなかったんだがな。 誰かこの世界にクーリングオフという言葉をスキマから運んでくれ。 「むきゅ、おうちせんげんなんてかいゆっくりのかざかみにもおけないわね!」 「これはいくらなんでもひどいんだどぉ~…。」 「あらあらまりさったらうふふ。」 三者三様の反応を返す、特にぱちゅりーは散々いわれた後だけあってまったく容赦がない。 しかし次に映し出された映像で凍りつく。 『しょうがない、ありす、面倒見てやれ。』 『まままままままままりざあああああああああ!!!!!!!!!』 映し出された子ありす(当然うちの飼いありすである)は見るに耐えない顔をして発情していた。 『うお!どうしたお前!』 『いやあああああああ!!!!!やべでええええええええ!!!!!』 『まりさはつんでれなのねええええええ!!!!うしろからでよがるなんてとんだいんらんねええええええええ!!!!!』 「な、なんなのこれは!」 「なんなのじゃないでしょ!ありすははじめてあったときいきなりまりさにおそいかかったんだよ!おぼえてないの!?」 「むきゅん。あれはひどかったわね。」 このありす、実はもともとは野良のゆっくりだったのだ。 すでにぱちゅりーを飼っていた俺は友達がいないと寂しいだろうと思い野良のゆっくりを一匹拾ってきた。 それがありすだ。 意外とまともな奴だったので結局飼っていたのだが新たにまりさを買ってきたとたんに本性を表したのだ。 『こら!やめろ!いくら去勢してるからってレイプはよくない!』 『むきゅううううう!!!!ありす!やめなさい!』 必死でまりさからありすを引き離す映像が写っている。 そのままありすはケージの中へぶち込まれた。 『なにするのよ!とかいはなありすのじゃましてただですむとおもってるの!』 『こいつも明日朝一で去勢しにいくか。』 『むきゅ、それがいいわ。』 『おにいざあああああん!!!!ありがどおおおおおおおお!!!!』 泣いて俺に感謝するまりさ。 この件と躾によりまりさは比較的まともになった…というのは先ほど話したとおりだ。 ありすはというと去勢されると自分がまりさを襲ったことも忘れて仲良くしていた。 少しばかりお金を出して性欲の元を断つ特殊な去勢処置を施してもらったため性欲に身を任せていたときの記憶はすっかり忘れていた。 餡子には記憶されたままだが都合の悪い事なので忘れてしまったらしい。 「あのときのありすはほんとうにひどかったわよ。」 「おおしきましきま。」 「うー…。」 「あ…あう…。」 最早返す言葉も無いありすだった。 「おにいさん!まりさたちだけじゃふこうへいだよ!とうぜんれみりゃのもあるよね!」 「そ、そうよ!」 「むきゅ!」 「う~♪れみりゃはゆうしゅうだからこんなむかしのことはないどぉ~♪」 「「「ゆぐぐ…。」」」 れみりゃはもともと俺の友人が飼っていたゆっくりだ。 友人が飼えなくなったため俺が譲り受けたのだ。 れみりゃはうちに来た時点ですでに躾が行き届いた優秀なゆっくりだった。 れみりゃの自信満々な表情とは裏腹に俺は 「はっはっは、もちろんれみりゃのもあるぞ!」 「うっ!?」 そもそも俺がゆっくりの映像を撮り始めたのはれみりゃの元飼い主の影響だ。 そいつはゆっくりの映像を撮るのを生きがいとしており、今はプロとして地元を離れさまざまな場所で撮影を行っている。 予想外の事態に戸惑うれみりゃ、俺はさらに追い討ちをかける。 「なんとれみりゃのビデオは5本もあるぞ!さあ皆!れみりゃの可愛い姿を見てあげようじゃないか!」 「うぁ~!!!!!!!!」 ただでさえゆっくりの中でも頭の悪いれみりゃだ。 当然その恥ずかしい映像は大量にある 長いので以下ダイジェストでお楽しみください。 『ここはおぜうさまのこうまかんだどぉ~♪わかったらさっさとぷでぃ~んもってくるんだどぉ~♪』 「…さっきまりさにおうちせんげんはひどいっていってたのはだれだっけ?」 「ひとのこといえないわね。」 「うぁーーー!!!!」 『うっう~、うあうあ~☆』 「むきゅ、へたくそなうたね。いまとはおおちがいだわ。」 「おおへたくそへたくそ。」 「うあああああああ!!!!!!」 『れみ☆りあ☆う~♪』 「だんすもへたくそだったのね。」 「ゆっくりのダンス教室に通わせてようやく見れるレベルになったらしいぞ。」 「むきゅ、でもしょうじきにいっていまでもあんまりうまくないわよ。」 「う゛あ゛ああああああああ!!!!!!!!」 『う~♪ぷっでぃ~んおいしいどぉ~♪』 『こら!スプーンを使えと何度教えたら分かるんだ!』 「おなじこといわれるのなんかいめかしら。」 「むきゅ、もうじゅうにかいめよ。」 「すごくゆっくりしたものおぼえだね!」 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!ざぐや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 「お前の元ご主人は今隣町で食用ゆっくりの撮影してるよ。」 さて楽しい映像会が終わりゆっくり達は今夢の中だ。 俺はというと自室で彼女達には見せなかった一本のビデオを見ていた。 『おら!おら!おら!おら!おらあああああ!!!!』 『ゆべ!ゆべ!ゆべ!ゆべ!ゆべ!』 映像はまだ少年だったころの俺がゆっくりをいたぶっているものだ。 「自分だけ見せないのもずるいと思って用意していたけどこれはさすがに見せらん無いよなあ。」 苦笑しながら自らの若気の至りを観賞する。 昔は虐待なんてやっていたが今ではいたって普通のゆっくり愛好家だ。 いやはや人生どう転ぶかわからないね。 ──────────────────────────────── 過去書いたもの 奇跡のゆっくりプレイス 醜い男 生きるための選択 体つきゆっくり愛好家 ありすの戦い byデストラクション小杉 このSSに感想を付ける
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前 泣き疲れてそのまま眠ってしまったれいむが目を覚ますと、そこは檻の中だった。 れいむがジャストフィットする程度の大きさの鉄の檻である。 目が覚めたれいむは、回りを見ようとするが全く動けないことにすぐ気付いた。 「ゆっ・・・ゆっくりできないよ・・・そうだ!まりさは?れいむのあかちゃんは!」 やっと昨日の出来事に思い出したれいむは、自分たちの家族を探そうと必死に叫ぶ。 すると目の前に人間の足が見えた。 「うるせーんだよこの饅頭が。あんまり騒ぐと焼いちまうぞ。」 足だけしか見えなかったが、れいむはその男に話しかけた。 「おにーさん!ゆっくりしないではやくまりさとれいむのあかちゃんを返してね!そしてとっととここから出してね!」 よくもまあそんな事をと、その男は笑いを押し殺しながら思っていた 少なくともそのまりさは昨日虐待してしまったためにこの世にいないことをこの饅頭は知らないのだ。 それなのに、未だに家族でゆっくりできると考えているのだろう。ありえない話である。 「まあいいさ。今からガキに会わせてやるよ。」 「ほんと?とっととあわせてね!」 男はその言葉を聞くと、横に置いておいた袋の中身を地面へばら撒いた そこから出てきたのは各地から連れてこられた子ゆっくりや赤ゆっくり達である。 「ゆ~ゆ~ここどこ?あかーしゃんはどこなのー?」 「まりさははらがへってるんだぜ!とっととごはんをもってくるんだぜ。」 「むきゅー」「むきゅー」 「わからないよーわからないよー」 「ちーんぽっ!」 「うー、うー♪」 「う~~♪みゃんみゃぁ~?みゃんみゃぁどこ~?」 「とかいはなありすはおなかがすいたわ。もーにんぐせっとがたべたいわ。」 「あかちゃーん!ここだよ!おかあさんはここだよ!」 さまざまな種類の子供たちがそこに並べられた。そしてその子供たちは、すぐ横の檻に自分の親が居ることに気づいた。 ままーだのみゃんみゃーだのあかちゃんだのママだどぉ~~♪だの、ゆっくりどもが騒がしくしていると、一人のモヒカンがゆっくり達に 近づいてこう言った。 「貴様ら!今から聖帝様がお見えになる。静かに前を向け!」 そう言ったのと同時に、子供たちの目の前に一人の男が現れた。髪は短髪で、生まれた時から既に人の上に立っていたかのような 尊大な態度と冷たい眼をした男である。その男は子供達の目の前に置いてあった椅子に実に偉そうに座るとゆっくり達に話しかけた。 「俺の名は聖帝(名前は伏せさせていただきます)だ。今から貴様らは俺の言うことを聞いて馬車馬のごとく働くのだ。」 開閉一番にそう言うと、すかさず子供たちから反論がでる。 「うるちゃいどぉ~♪れみりゃはみらいのこうまかんのみらいのおぜうさまだどぉ~♪ゆっくりするんだぞ~。」 何がが楽しいのか踊り出した肉まんに対して聖帝はひとつ質問した。 「貴様の親はどいつだ?」 「う~?れみりゃのまんまはあそこだぞ~いちばんはじっこだどぉ♪」 「うー♪うー♪うー♪。れみりゃのみゃんみゃはぷりてぃーだとぉ♪」 間抜けな発言はまた加齢にスルーして、聖帝はれみりゃの母親の方を向くと、檻から出すよう指示した。 「う~さっさとだすんだどぉ~♪でないとだべちゃんだどぉ~。」 れみりゃはそういいながら男に檻から出され、地面に置かれた。そのれみりゃに向って 「フハハハ!!」 そういうやいなや、どこから取り出した槍をれみりゃに向け勢いよく投げた。 槍は人間でいう右の肺の部分にしっかりと突き刺さった。刺さった部分から肉汁が溢れでる。 その痛みはかなりのものだろう 「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ざぐやあああーーーー!!!!ざぐや゛あ゛あ゛あ゛あ!!!」 余りの痛みに居るはずのない瀟洒なメイドの名を叫ぶれみりゃ。しかし男たちは叫び声を無視して槍を力任せに抜いた。 抑えになるものが無くなったからか、肉汁は噴水のように溢れでた。男たちは構わずれみりゃを元の檻に戻す いまだ泣き叫ぶれみりゃを見て子供たちも親たちもショックのあまり泣き声さえ発することができない。 「わかったかガキども。この聖帝に逆らったり仕事を放棄した場合は、貴様らの親を虐待する。それが嫌ならば働くのだな。 まあ、おれはどちらでもよいのだがな。ゆっくりしたければゆっくりするがよい。 それとだ。親の方も同じだ。貴様らが反抗的な態度をとれば子供の餡子で償ってもらおう。」 「ゆ、ゆっくりりかいしたよ!だからひどいことはしないでね!」 「ゆっきゅりりかいしたよ!」 流石に目の前でこのような光景を目の当たりにすれば、以下に餡子脳といえどすんなり理解するようだ。 その返事を聞くと聖帝は二ヤリと笑い、 「ならばさっそく今から働いてもらおうか。やれい!」 その言葉を聞くと男たちは子供達をを袋に詰め、どこかに運んでいった こどもたちが連れてこられた場所は荒れた農地の真ん中であった。 そこには人間の家よりずっと高いピラミッド型の石で出来た建物があった。 「貴様らはこの石を運び、積み上げるんだ。仕事の遅い奴は容赦なく・・・ヒャア!我慢できねえ!虐待だ!」 男はそういうと一匹のありすを摘みあげる。そしてそのありすの口に無理やり指を突っ込みながら子供たちに石を運ばせた。 ゆっくりたちは嫌々ながら重たい石を自分の頭にのせ運び始めた。こんなゆっくりできないことはもちろんしたくない。 しかし、おかあさんが虐められてしまう。 子どもたちは従うしかなかった。 一方、親の方はと言うと。 「本当にいいのおじさん?このゆっくりを好きにして?」 「ああいいぞ。殺さなければな。それと俺はまだ20代だ。お兄さんだお・に・い・さ・ん!」 どうやら親の方は子供たちの虐めの対象・・・もとい遊び相手になるらしい。」 すでに先走った少年達ががちぇんでサッカーを楽しんでいたり、れみりゃで床屋さんごっごをしている少女たちもいた。 しかしまあ、れみりゃにはモヒカンがよく似合うなほんと。 「れみり゛やのぷりて゛い゛ながみ゛があ゛あ゛あ゛あ゛ーーー!!」とか聞こえるあたりれみりゃも相当喜んでいるようだ。 そんなこんなで一か月が過ぎた。親の方は比較的おとなしいものである。虐めといってもたかだが子供の遊び。 ゆっくりはできないだろうが、その殆どが一日寝れば治る程度のものである。 が、問題は子供の方である。毎日毎日重い石を頭に乗せ、建物を上り下りするのである。 大人でさえ重労働なこの仕事だ。とうぜん事故で死ぬ子供も後を絶たない。 おかげで「あべし!!」だの「ゆべ!!」だの「ペニース!!」だの奇妙な声が響かない日はなかった。 余談だが、子供が全員死んだ場合、親の方もその日のうちに特別虐待スペースへ連れていかれるのがルールである。 中を見たことはないが、中に入って帰ってきたゆっくりが居ないのを知ってる親たち戦々恐々してるであろう。 そんなある日のこと。親たちが目を覚ますと、目の前にあの聖帝が座っていた。 「今日は特別に貴様らをゆっくりさせてやろう。」 そういうと聖帝の前に大きなガラス張りの箱が大量に運び込まれた。どうやらそれはごく普通に売られている飼いゆっくり専用の家のようだ。 しいていうならかなり立派な作りである。中にはプールとふかふかのふとん。そして大量の餌が置いてある。 内装だけ見てもかなり高額な代物なのだろう。別に普通のでいい気がするが気にしてはいけない。帝王に逃走はないのだ。 「ゆ~ゆ~ゆっくりできるよ~。聖帝さんありがとうね!はやくおやつをもってきてね!」 「れみりゃはぶでぃんぐがほじいの!ぶっぶっぶ~でぃん~~♪」 今まで散々な仕打ちを受けているのにお菓子一つでこれである。つくづく馬鹿であると言わざるを得ない。 聖帝はその様子を見ていると、一人のれいむに話しかけた。 「貴様はゆっくりしているのか?」そう問いかけた聖帝に対して。 「ゆゆ~♪とってもゆっくりしているよ。とくべつにおじさんもゆっくりしていっていいよ!」 ぱちゅりー一家に裏切られたれいむである。この様子だとまりさの事も子供のことも忘れているのかもしれない。 駄目だこいつ・・・はやくなんとかしないと。 「そうか。ならば貴様らをさらにゆっくりさせてやろう。連れて来い!」 その命令と共に現れたモヒカンはゆっくりと袋の中身を出す。中身は無論子供たちである。 「ゆ!おかーさんだよ!おかーさん!ゆっくりしたいよ!」 「みゃんみゃ~♪れみりゃはぶでぃんぐがほしいどぉ~」 「ゆっくりしたんだよねーわかるよー」 「ゆゆ!まりさのあかちゃんだよ!ゆっくりしていってね!」 そんなやり取りが始まった。れいむも子供に気づきすぐに向かおうとする。 もちろん箱の中にいるため触れることはできない。しかしガラス越しにでもあかちゃんにすりすりする辺り、かろうじて母性は残っていた ようだ。 「あかちゃんゆっくりできた?おかーしゃんとおうたを歌おうね!」 一か月ぶりの再開に笑顔になったれいむに対して子供たちは 「れいむたちが死んじゃったんだぜ・・・生きてるのはいもうととまりさの二人だけなんだぜ。」 「ゆ、ゆゆ・・・・れいむのあかちゃんが。・・・でもだいじょうぶだよ!まりさたちがいきてておかーさんうれしいよ! はやくゆっくりしようね。」 今生きてる子供たちとだけでもゆっくりしようとするれいむ。しかしそうは問屋が下ろさない。虐待スレだし。 「ガキども。貴様らはいつもの通りに働くのだ。貴様らの親はゆっくりするがな。」 突然の発言に全員が驚いた。てっきりみんなゆっくりできると思っていたからである。 しかし文句を言えないのはわかっている。仕方なく子供たちは働くのであった。 自分より大きい石を何度も何度も運ばされてる子供たち。少しでも動きが遅くなれば容赦なく蹴られたり棒で殴られたり、 たとえ姉妹が石の下敷きになっても見て見ぬ振りをしなければならない。 その光景を見てれいむは悲しみにくれた。とてもオヤツなど食べれる状態ではない。 しかし帝王はそれを許さない。モヒカンたちの手により食べなければ無理やりオヤツを食わせられた。 「ゆぐっう!オヤツはいらないからこどもた「逆らったらどうなるかわかっているのか。」 そうである。逆らえば子供たちが死ぬ。それだけはいやだ。れいむは仕方なくオヤツを食べ、無理やりゆっくりさせられるのであった。 「むーしゃ・・・むーしゃ・・・しあわせ・・・」 けして幸せではない。しかしそう言わなければならないのである 一方、その光景を横目で見ていた子供たちにある思いが宿った。 自分たちがゆっくりできないのに、なぜお母さんたちはゆっくりしているのか。雑草しか食べてないのになぜ甘いものを食べてるのか。 そもそもあいつらがドンくさいから自分らは捕まったのではないか。 そして一匹のまりさの行動によりそれは爆発した。 「もうこんなところにいるのはいやなんだぜ!おかーしゃんはまりさのためにしんでくれなんだぜ!」 れいむの子まりさであった。子まりさはそう言うと石を放りだし逃げようとした。 とうぜんモヒカンに捕まった。 「どうじてそんなこというのおおお!!?」 れいむに言わせれば子供のためにやっていることなのである。それなのにこのセリフ。よほど傷ついたのであろう。 「ゆゆ!そうだよ!れいみゅたちをゆっくりさせないひとりでゆっくりするおかーしゃんなんてゆっくりちねばいいんだよ!」 「ちぇんたちのためにしぬんだよねーわかるよー」 「ゆっくりさせないみゃんみゃなんてポイだとぉ~しぬんだぉ~」 「ちがうよ!おかーさんはみんなをゆっくりさせるために・・・」 「うそつきはゆっくりしね!ゆっくりしね!」 もはやその場は大混乱(ゆっくり限定)である。愛する子に罵倒され泣き続ける親たち 愛する親に裏切られたと思い激怒する子供たち。 聖帝はその光景を見ながらこう子供たちに言った。 「親がそんなに憎いか。ならばどの親が憎いか言ってみるといい。その親を殺して貴様らの飯にオヤツを加えてやろう。」 「さっさとあのばかなまりさのおかーさんをころすんだぜ!オヤツをよこすんだ!」 「そうだよ!とっととれいみゅたちのためにちんでね!」 「どうじて・・・・どうじて・・・」 れいむはもうわけがわからなかった。まりさと二人でよっくりと育てた子供たちが 自分が採ってきた芋虫を食べてスクスクと育った子供たちが・・・ 子供のためにこんな心苦しい事をしたのに・・・なぜ殺されなければならないのか。 こうなると大抵の餡子脳がはじき出す答えは一つである。 「ゆ゛っぐりじね!!お゛ま゛え゛らなんがれいむだぢのごどもじゃな゛い゛!!!ゆ゛っぐりじね!!ゆ゛っぐりじね!!!」 まあだいたいこんなものである。 それを気にせずモヒカンは近づく。そして手に持った松明をれいむのリボンに当てた。 「ヒャッハー!汚物は消毒だ~」 ノリノリでれいむを頭から燃やしていくモヒカン。れいむの断末魔でさらにテンションがあがっていく。 「ゆ゛っ゛ぐ゛り゛じね゛え゛っ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 燃えながらも恨み節を言うれいむ 「フハハハ!! とどめだ!!」 しかしそれも聖帝の華麗なやり投げにより終わるのであった。 聖帝ゆっくり稜完成まで、あと三か月 続き? このSSに感想を付ける
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まだ夜が明けたばかりの森。朝日が山々を美しく照らしていた。 そして森には珍しい生き物がいた。 いや正確に言えばその生き物自体は珍しくもない。問題はその生き物がこの時間帯に行動している事だ。 生き物の名前はゆっくりれいむとゆっくりまりさ。大小合わせて6匹。 正確な数は子供のれいむとまりさがそれぞれ2匹ずつ。後は赤ちゃんれいむが2匹。 6匹は歌いながら朝日が眩しい森の中を跳ねていた。といっても赤ん坊のれいむ2匹は長女のれいむの口の中に入っているのだが。 「ゆっゆっゆっゆ~♪」 「ゆ~ゆ~ゆゆゆ~♪」 「ゆっくり~♪」 ゆっくり独特の音程の歌が森に響き渡る。朝の陽ざしを受けながらぴょこんぴょこんと生首が動き回る姿は かなりシュールである。 「ここでわかれようね! おひさまがしずむまえにゆっくりここにもどろうね!」 長女のれいむがそう言って立ち止まった。そこは近所のゆっくり達が集まるスポットだった。 いつからあるかわからない空き小屋である。元は人が住んでいたであろうそこは、今ではもっぱら子ゆっくり達の遊び場である。 「ゆゆ! そうだね! それじゃまりさたちはおがわにいってくるよ! おねーちゃんはあっちにいってね!」 「ゆっくりがんばってね!」 「ゆっくりがんばるよ!」 そう言うと次女のまりさと三女のまりさは川の方へ向かって言った。残ったれいむ達も森の奥へと向かい出した。 「ゆっくり"ぷれぜんと"をさがすよ! いもうとたちはゆっくりおくちにはいっててね!」 「「ゆっきゅりりかいちちゃよ!」」 「ゆっくりしないでいこうねおねーちゃん! はやくはやく!」 四女のれいむは待ちきれないのか駆け足で跳ねていく。 このれいむ達が朝早くから活動してるのはもちろん理由がある。彼女らは母親達のために"プレゼント"を探しにいったのだ。 彼女らと母親達は実の親子ではない。もっと言うと上の四匹と赤ゆっくり達も餡子は繋がっていない。 両親を事故で失い路頭に迷っていた彼女たちを拾ったのが、今の育ての親である ちぇんとありすの夫婦だった。この夫婦はかなりの高齢であり、今までにたくさんの子供を育ててきた。 しかし現実は厳しく、その中で未だに生きているのは一割にも満たなかった。 老齢のためにんっしんっする体力もなく、余生をゆっくりと過ごそうとした二匹の前に現れたのが彼女たちである。 種族は違えど同じゆっくり。夫婦は快く受け入れた。 それからは幸せな毎日だった。年老いている分、豊富な知識を持つ親は、何が危険で何がゆっくりできるのかをキチンと教えてくれた。 近所のゆっくり達とは仲良くなれた。痩せほそり、髪も飾りもボロボロだったが今では近所で一番の美ゆっくりになった。 姉妹達は心の底から夫婦を愛し、感謝した。そして何とか自分たちで二人を喜ばせないか。考えに考えた結果がプレゼントである。 何かゆっくりできるものをプレゼントしよう。そう考えた姉妹たちは朝早くこっそりとおうちを出た。 二人には事前に朝から遊びに行ってくると言ってある。そして二手に分かれることにした。れいむ側がありすへのプレゼント まりさ側がちぇんへのプレゼントを探す事に決めた。 こちらは川にへ向かったまりさ達。二匹は、さっそく小川に来た。 朝の陽ざしが水面で反射して辺りを照らしてた。その美しい光景に二匹はしばしゆっくりとしてしまった。 「ゆっくりできるね・・・」 「ゆぅ・・・そうだね。」 ぼぉーっとしていた二匹だが、やっと自分たちの目的を思い出したのか、ビクンと跳ねた。 「ゆゆ! ゆっくりしてるばあいじゃないよ! おさかなさんをゆっくりとるよ!」 「ゆっくりわかったよまりさおねーちゃん! おさかなさんをゆっくりさがすね!」 彼女らの目的は魚である。ちぇん種は甘いものの他に魚も好きだ。しかし水への耐性がほとんど無いゆっくりにとって 魚は夢のまた夢である。ちぇん自身、ずっと昔に知り合いのまりさに取ってもらった一匹だけしか食べたことがないという。 その話を聞いた二匹は魚を取ってきてゆっくりしてもらおうと思ったのだ。 二人はさっそく、川岸から水の中を覗いた。ちょうど川の中流に位置する場所なので、多少なりとは小魚も居た。 ただし流石にゆっくりが川岸から覗ける範囲には居なかった。 「ゆゆ・・・いないねまりさおねーちゃん。」 「ゆ~ん。もっとおくのほうにいるんだねきっと! まりさがさきにさがすから、いもうとはゆっくりまっててね!」 「ゆっくりりかいしたよ! がんばってねまりさおねーちゃん!」 応援のつもりなのだろう。すりすりと次女まりさのほっぺに自分のほっぺをすりつける三女まりさ。 それを嬉しそうに受け入れた次女まりさは、水面に自分の帽子を浮かべると、帽子の中に入れていた木の棒を口で掴み ピョンと帽子の中へ飛び乗った。それから木の棒を水の中へ入れると、器用に動かして川の真ん中へ進みだした。 「ゆっこらせ! ゆっこらせ!」 ゆっくりにしてみれば川渡りは重労働である。時には川の流れに逆らい、時には激流に身を任せながら進まなければならないのだ。 それでもまりさは一生懸命漕いでいた。さらに水の中を覗く事も忘れない。 「ゆゆ~おさかなさんいないよ・・・こっちにいるのかな?」 そういって大きく右へ動きだす次女まりさ。 結局、10分ほど探しても小魚一匹見つからなった。陸へ戻ったまりさは、 用意されていた葉っぱの上に帽子を置くと、「ふぅー! ふぅー! ゆっくりかわいてね!」 と言いながら息を吹きかけていた。 「つぎはまりさがさがすよ! ちょっとむこうのほうをさがすね!」 そういって三女まりさは上流の方へ少し向かった。 「ゆっくりここでみてるよ! おねーちゃんのみえないところにいかないでね!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 三女まりさはやる気満々といった感じだった。その後ろ姿に次女まりさは頼もしさを覚えた。 三女まりさが魚を探している時だった。不意に後ろから誰かがやってきたのに気づいた。 ガサゴソと草むらから何かが出てきた。 ピョコンと出てきたそれは・・・話だけは聞いたことがある"天敵"だった。 「れ・・・れみりゃだあああああああああ!!!!!!」 幼女体系の不思議なゆっくり。れみりゃだった。同時にれみりゃは他のゆっくりを主食にする 所謂『捕食種』と言われる種類のゆっくりだった。しかしまりさにとっては予想外の登場だった。 そもそもれみりゃはこんな朝早くに動かない。それにこの辺りにはれみりゃは住み着いていなかった。 この辺りは最近何故かゆっくりの数が減っていた。れみりゃも例外ではない。 もうこの辺りでは見かけないと思っていた。 「うっう~♪ あまあまをみつけだどぉ~♪ れみりゃはこううんなおぜうさまだどぉ~♪」 ぷりぷりとお尻を振り、奇妙な腰の動きをしながら喜ぶれみりゃ。 まりさはこの状況を一体どうやって乗り切ろうか考えていた。 川に逃げ込むか・・・いやれみりゃはゆっくりとだが空を飛べる。 ならば正面突破で逃げるか・・・それも難しいだろう。 いっそ戦うか・・・一匹でれみりゃに勝てるとは思えない。 比較的頭の回転が早いまりさは既に結論を出していた。自分はこのまま食べられるだろうと。 なら次に何をするかも分かっていた。れみりゃが妹に気付かないように自分が囮になるのだと。 ちらりと妹の方を見た。ちょうど陸に下りたところらしく、こちらを見てガクガクと震えていた。 まりさはすぐさま下流の方へと逃げだそうとした。しかしここでまた思いも寄らない事態が起こった。 「うー! こっちにもあまあまがいたー! おねーさまはとろいー!」 なんとふらんが居たのだ。しかもよりにもよって妹が居る方から出てきた。 れみりゃ以上のパワーと残虐性を持つふらんだ。勿論妹を逃すはずもなく、がっしりと掴んでいた。 「いじゃいよ! ゆっくじやべでね! ばりざをはなじでね!」 「や゛べ゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 強力な力で握られ、今にも潰れそうな妹を見たまりさは無意識のうちにふらんの元へ駈け出して行った。 しかし妹の元へは辿りつけなかった。 「ゆべぇ!」 上から何かの力で押しつぶされたまりさ。それは確認するまでもなく、れみりゃの手であった。 「にげちゃだめなんだぉ~♪ あまあまはまぁんまぁへの"ぷれぜんと"なんだどぉ~♪」 ぎゅっぎゅとリズミカルに握った手に力を込めるれみりゃ。それはまりさにとっては死にそうなほどに辛いものだった。 「ゆぎゃあ! いぎゃい! やべでね! ばりざはいいがらいぼうどはだづげぎゃ! ば・・・ばりざはぶれぜんゆぎぃ!」 「うっうー♪」というれみりゃの楽しそうな声とまりさの悲痛な叫び。相反する声が交互に響いた。 「ばりざお゛ね゛ーじゃああああああああんん!!! ゆっぐじやべであげでええええええええ!!!!」 妹は耐えきれず叫び出す。妹を掴んでいるふらんはそれが気に食わなかった。 「うー! うるさい! しずかにー!」 妹を持っている手とは逆に左手で、人間でいうならばこめかみの部分を万力の様に押しつぶした。 「いぎぃいいいいいいいい!!!!! あじゃまがつぶれじゃうううううう!!!!」 押しつぶさないように力を加減しながらも、ゆっくりと力を込めるふらん。徐々に力を失っていくまりさに興奮していたが 「う~♪ こらふらん! ゆっくりしないではやくかえるんだどぉ~♪」 今の今まで遊んでいたれみりゃがそんな事を言ってきた。手の中のまりさの様子を見るに 大方まりさが気絶したからだろう。 「うー! あそんでたのはおねーさま! ふらんまじめだった!」 文句を言いつつ二匹は帰路に付く事にした。 手には気絶したまりさ達を掴み、小さな羽を動かして空へと飛んで行った。 一方、森の方へと向かったれいむ達一向。 野生の動物に注意しつつ、れいむ達が向かったのは秘密のスポットだった。 「ゆゆ! ついたよ! すごくゆっくりできるおはなさんたちだね!」 「「ゆっくりできりゅね!」」 「ゆゆ~♪ ここのおはなさんなら、とかいはなかんむりができるね!」 れいむ達の前に広がるのは一面真っ白の花畑だった。れいむ達は知らなかったがそれはシロツメクサと呼ばれる花だった。 そしてこの場所はれいむ達以外誰も知らない秘密のゆっくりプレイスなのだ。 「ゆっくりおはなさんをあつめるよ! しろいおはなさんをあつめてねね!」 「「「ゆっゆっゆー!」」」 早速、花を集める事にしたれいむ達。 「おはなさんごめんね! とかいはなかんむりにするからね!」 そういってブチっと花を抜いていく切り落とすれいむ達。 れいむ達が作ろうとしているのは花の冠だ。ありすが『とかいは』を重視しているのはれいむ達も知っていた。 親のありすは老齢のためかもう気にしてないようだったが、もう一度『とかいは』になってほしいと思ったのだ。 ある程度花を集めたれいむ達は、次にそれらを束ねて結ぶ作業に入ろうとしたその時だった。 「やあ、ゆっくりしてるかい?」 誰かの声が聞こえた。ゆっくりの本能により、声のする方を向いて返事を返した。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 「「ゆっきゅりちていっちぇね!」」 そこに立っていたのは自分たちよりも何倍も大きい生き物。人間だった。 長女れいむは一瞬戸惑った。親たちからはできる限り、人間に関わらないように言われていたからだ。 良い人間も悪い人間も居るが、悪い人間に捕まったらゆっくりできなくなってしまう。 良い人間に捕まってもどうなるかわからなからだと。 長女れいむが悩んでいると、男はさらに話を続けた。 「君たちは何をしているんだい?」 「おきゃーしゃんたちにぷれじぇんちょをちゅくっちぇるんだよ!」 「プレゼント?」 「そうだよ! おはなさんのかんむりをつくっておかーさんにあげるんだよ!」 「ふーんそうなのか。そのお花で冠を作るんだね? なかなか綺麗な冠になりそうだね。」 「ほめてもいいのよ!」 「ゆっへん!」 男が妹たちと他愛もない話をしているのを見て、長女れいむは安心した。 「僕はここでちょっとゆっくりしにきたんだ。ゆっくりやすんでもいいかな? じゃまはしないから。」 「「ゆっくちやちゅんでねおにーしゃん!」」 言った通りにゴロゴロと男は寝っ転がった。その様子を気にせず、四匹は冠の作成に取り掛かった。 花を束ねて結ぶ作業は難航していた。ゆっくりが細かい作業で使える部分は如何せん口だけなのだ。 「ゆぐっし! ゆっくりむすんだよ!」 「だめだよ! ほどけてるよ!」 そんな会話が何回か続いたころ。男はまた話しかけてきた。 「結ぶの手伝ってあげようか?」 「ゆ? でもおにーさんゆっくりしてるんでしょ?」 「れいむたちがゆっくりできないのは困るからね。」 そう言って立ち上がると、周りから適当に何かを摘み取った男は、花の束を結び始めた。 「束ねるのには、このクローバーの茎がいいんだよ。はい。」 男はあっという間に冠を完成させた。れいむ達はドスでも見たかなのように冠を崇めていた。 「とてもきれいでゆっくりしてるかんむりだよ!」 「とっちぇもきれいだねおねーしゃん!」 「きっとしゅっぎょくときゃいはだよ!」 長女れいむもこの出来栄えには感動していた。そして男の方を向くと 「みんな! おにーさんにゆっくりおれいをいってね。いっせーので!」 「「「「ありがとうおにーさん(しゃん)!!!」」」」 心からのお礼であった。男はお礼の言葉を受け取ると、ぶつぶつと何かを言い始めた。口元はニヤリと笑っていた。 「いや、お礼なんていらないしな・・・だってねえ。いやホント・・・ふっふはは・・・いやだってこれからさあ・・・」 「ゆゆ? どうしたのおにーさん? ぽんぽんがいたいの?」 心配そうに男の顔を覗きこんだ四女れいむ。男はそれに気付くと独り言をやめた。 「ああ大丈夫さ。それより頼みがあるんだ。僕もその冠を受け取ったお母さんの笑顔が見たくてね。ちょっとお家まで付いて行っていいかな?」 「ゆゆ・・・わかったよおにーさん! ゆっくりついてきてね!」 「ゆっくちついちぇきちぇね!」 ゆっくりのゆっくりとした速度に合わせて男は動きだした。二匹の赤ん坊は四女れいむいの口の中に収まっていた。 そしてちょうど空き小屋の前で立ち止まるれいむ達。 「ここでいもうとのまりさたちとまちあわせしてるんだよ! わるいけどゆっくりまってねおにーさん!」 長女れいむがそう言うと、男は少し悩んでいるような表情を見せた。 「んー待つのか・・・でもまりさはそんなすきじゃないしな・・・」 そしてブツクサと何か喋っていたが、ふと思い出したかのように長女れいむに質問した。 「おうちはここから遠いのかい?」 「ゆゆ! あのおおきなきのしただよ!」 四女れいむが顔で差した方向を見ると、200m程先に、一際大きな木が一本そびえ立っていた。 木の根元にはやたら土や石が置いてある。どうやら木の下に巣を作っているらしい。 「ああ、あの木の下か。わかったよ。んじゃもういいや。」 四女れいむの頭がぐにゃりと潰れた。 「ゆぎぃ!」 四女れいむは何が起こったかわからなかった。ただ頭に酷い痛みを感じた。 その後、自分の口の中が何故か甘い事に気づいた。何故だろう。何か食べた訳でもないし、口の中には何も入れて・・・・・ 「でいぶのいぼうどがああああああああああああ!!!!!」 長女れいむの叫びと、四女れいむが口の中の物を吐き出すのは同時だった。長女は既に気づいていたのだ。 自分の妹が潰れていることに。 四女れいむは自分の口から出た"それ"から思わず目を逸らそうとした。しかしできるはずがなかった。 たとえ餡子が全て出て、皮だけになった姿になっていたとしても、それは自分が殺した妹なのだから。 「あがじゃ・・・あがじゃん・・・ご、ごべんね。ごべんね。ごご、ごべんなざああああああいいいいい!!!!」 ゆっくりとは思えぬほどの苦痛に満ちた顔で泣き叫ぶ四女れいむ。男はそれを上から見下ろしていた。 そしてそのまま四女れいむをひっくりかえした。 「ゆゆ! はなじでね! ゆっぐりでぎないおにーざんはゆるざないよ!」 「れいむにいもうとにふれないでね! おにーさんはここでゆっくりさせなくするよ!」 長女の渾身の体当たりも当たらなければ意味がなかった。男は勢いあまって転んだ長女を四女の隣に置くと 同じようにひっくり返した。 「ゆゆ! あんよがういてるよ! あたまがいだくでゆっぐりでぎないいいいい!!!!」 野生の中では滅多にならない体勢に戸惑う二匹。その二匹の底部、ゆっくり曰く『あんよ』との事だが その部分を男は思いっきり踏みつけた。 「いぎゃああああああああ!!!!!」 「ゆっぐじざぜでええええ!!!!」 気にせずグリグリと力を込める男。そのたびに叫び出す二匹。その声を聞くたびに男は品のない笑い声をあげた。 「ひ・・・ひひひひゃ!ひゃひゃっひひひひひひ!!!ひゃひひいいひいっひひひひ!!!」 ゆっくりの目から見てもこの男の笑い方は異常だった。何かを堪えながらかのような笑い方。しかし男は既に何も堪えてはないので これが素の笑い方だった。 足の力はどんどん強くなっていく。グリグリとすり潰すかのような動き。それにより二匹の底の皮はボロボロになっていた。 「あんよが! いじゃい! やべでね!」 「どうじでごんなひどいごどずるのおおお!!!」 「物は相談なのだが、ここいらでちょいと我慢大会しようぜ。」 「ゆ゛、ゆ゛ぐう゛?」 二匹は男へ憎悪の視線を送りつつ、話の続きを待った。 「これでどっちかが死んだら、残りは助けるという事にしようかなと。」 二匹は顔を見合わせる。それはつまりどちらかに死ねということだ。 長女れいむは考えた。生涯においてこれ以上はないと思えるほどに。 そして四女の怯えた目を見て決意した。 「くそじじい! ゆっくりれいむをはなしてね! そしてたくさんおかしをもってきてゆっくりしないでしんでね!!! なにぼけっとしてるの? ばかなの? しぬの? このかわいいれいむのためにはたらけるなんてありがたいとおもってね!!!」 四女は耳を疑った。自分の姉はこんな酷い事を平気で言う姉ではなかったのに何故なのかと? しかし男には長女の意図がわかったようだ。 ニヤリとまた嫌な笑みを口に浮かべると、"四女"れいむの足の力を強めた。 「あんよがやぶけでるうううううううう!!!!! やべでええええええ!!!」 「どうじでぞっぜなのおおおおおおおお!!!! いだいごどはでいぶにじでえええええええええ!!!! くぞじじいはゆっぐじじねえええええええええええええええええ!!!!! でいぶにざわっだんだからいちばんえんばらえええええ!!!!」 予想外の事に驚きを隠せないのか、必死にこちらを挑発してくる長女れいむ。 簡単な話だ。長女は男を怒らせて自分を殺すように仕向けたのだ。妹を助けるために。 四女はここにきてようやくそれを理解した。すると 「でいぶがごんなのぜんじぇんいじゃぐないよおおおおおおお!!! ばかなじじいのごうげきなんででびりゃいがだよおおおおおお!!!!」 今度は四女が挑発し始めた。男はそれを聞くと今度は長女れいむの方の足の力を強める。 「どうじでなのおおおおおおおお!!! ばがなのおおおおおおお!!!!」 男はこの光景にちょっぴり感動した。 「いや美しいね。まさに姉妹愛。感動ものだなこれは。」 男に踏まれている二匹の挑発はどんどんとエスカレートしていった。そして最終的にはお互いを罵倒しあっていた。 「どうじでべいぎなふり゛じでるのお゛お゛お゛お゛!!!! ばぎゃなおねーじゃんは゛どっどどじゃべるのやばでねえ゛え゛え゛!!!」 「いぼうどのぐぜに゛なばいぎいわ゛な゛い゛でえ゛え゛え゛!!! ゆっぐじでぎないいぼうどはどっどどどっがいっでねえ゛え゛え!!!」 「うるざいんだよおおおおおおお!!!! どうじでじゃべっじゃうのおおおおおおお!!!!」 「いいがら゛だばっでねええええ!!!! だばら゛ないどじんじゃうんだよおおおおお!!!!」 お互い相手を助けるための罵倒。涙も枯れ果ててるのにまだやってる。 「ん~素晴らしい姉妹に敬礼!」 そういって男は両足の力を緩めた。 「「ゆ?」」 助かったのかな?そんな表情を一瞬見せた二匹。 そして次の言葉も同時だった。 「「ゆぎィい゛い゛い゛い゛!!」」 同時に体を潰された二匹。男はそれらには興味を示さず、キョロキョロと辺りを見回す。 そして花の冠が無事な事を確認すると。4匹の遺体を手元に集めた。 「こんにちはー。だれかいますかー?」 木の下の穴に向かってそう叫ぶ男。すると中からちぇんが顔半分だけ出してきた。 「にんげんさんなんだねー。わからないよー。なんのようなのー?」 明らかにこちらを警戒していた。ちぇんは非常に素早い。この位置では手を伸ばす前に奥に逃げられるのは確実だ。 って待てよ?確か兄弟はれいむとまりさのはず。なんでちぇんが親なんだ?さらに耳を澄ますと、穴の奥から 「どうしたのちぇん? だれかきたのかしら?」といった声が聞こえる。おそらくありすだろう。 一応確かめてみるか。 「お二人のお子さんからプレゼントの配達を頼まれたのですが、え・・・れいむとまりさの親御さんで間違いないですかね?」 「そうだよー! れいむとまりさはちぇんとありすのこどもなんだよー!」 どうやら本当らしい。拾った子なのだろう。なら問題あるまい。 「そうですか、ではまずこの花飾りを貴方に。」 そういってちぇんの頭に花飾りを被せてあげた。 「わかるよー! とてもゆっくりできるかざりなんだよー! うれしいんだよー!」 尻尾をぶるんぶるん振り回して喜ぶちぇん。巣穴から出てきたありすもそれを見て嬉しそうだ。 「とってもとかいはなかんむりね! ありすもうれしいわ!」 「実はもうひとつあるのですが。こちらですありすさん。」 そういって俺は後ろに置いてあった物をありすの顔に被せてあげた。 「都会では有名な顔パックですよ。」 潰れた子供たちの皮で出来た文字通りの顔パック。きちんと眼と口があった部分が残っているので付けたまま喋れます。 道具もなしで作った割には中々の出来栄えである。 ありすはと言うと。 「え? え?どうじでこどもだぢのがおが・・・がおが? がおが? がっががおおおおがおがああああああ!!!!!!!! どうじでじんでののおおおおおおおおおおおお!!!!」 クリームを口から滝のように噴出して倒れていった。長くはないだろう。 「わがらないよおおおおおおおおおお!!!!! わがらないよおおおおおおおおお!!!!」 オロオロとするちぇんがどこかへ走り去っていくのを見届けて、俺は家に帰ることにした。 本当の目的である、とあるゆっくりの巣を探す事をすっかり忘れて。 【おまけ】 れみりゃとふらんは仲良く手をつないで空を飛んでいた。 空いてる手にはそれぞれまりさを一匹ずつ乗せていた。 今日は初めて狩りに出かけた記念すべき日だ。それと同時にこの森にいる最後の日でもある。 最近何故か森のあまあまが減ったために、他の森に行こうとみゃみゃは言った。 生まれ育った森を去るのは寂しいが、まぁんまぁと一緒ならどこにでもいける。 最後の記念にと二匹は初めて狩りに出かけることにした。そして幸運にもまりさを捕まえたのだ。 これをまぁんまぁに"ぷれぜんと"して喜んで貰おう。今からまぁんまぁに褒められるのが楽しみで仕方ない二匹だった。 「うっう~♪ みゃんみゃはきっとれみりゃたちのかり☆すまにおどろくどぉ~♪」 「うー! うー!」 そして我が家に帰宅した二匹 素早くお家である洞窟に入ると 「「まぁんまぁー!」」 ドタドタとおうちの奥へ入っていった。そこで何か大きな物が動いていることに気づいた。 「むーしゃ! むーしゃ! しあわせー!」 「はじめてのかりなのにまりさはすごいんだぜ!」 「これはおかーさんたちの分にするね!」 「ゆっくりわかったよ! ドスのお帽子にいれておくね!」 その大きな後ろ姿には身に覚えがあった。今自分たちが持っているあまあま。まりさだ。 しかし知っているものよりそれは遥かに大きかった。 「う~♪ おおきなあまあまがいるどぉ~♪ たーべちゃうぞー!」 自分たちよりも大きいそれを見ても、れみりゃはまるで危機感を抱かなかった。 あまつさえそのままガブリと噛みつく。噛みつかれたまりさは、ピクリと反応して後ろを振り向いた。 「もう~なんなのー? 今ゆっくり食事中なんだよ~」 「うー! いいかられみりゃたちにたべら・・・う~?」 それはドスまりさと呼ばれる個体だった。そして今ドスの口から出ている足。 それに二匹は見覚えがあった。そしておそるおそるドスの後ろを見る。 手があった。足があった。首があった。胴体があった。全部バラバラだった。何故か胴体をむしゃくしゃとあまあまが食べていた。 苦しそうな顔の首があった。こちらを見ていた。視線があった。 「「まぁ・・・ばぁんばぁああああああ!!!!」 手に持っていた饅頭を地面に落して、ドコドコと全速力で母親の元へ駆け寄ろうとする二匹。 しかしそれをドスは許さなかった。ドスはぴょんと少しだけ跳ねながら二匹にぶつかった。 「いぎゃいどぉー!!! ざぐやああああ!!!! びゃんびゃああああああああ!!!!」 「うううううう!!! ゆっぐじじんで! ゆっぐじじんでぇ!」 壁にぶつかり涙目になっている二匹を見たドスまりさは。 「ゆゆ! ちょうどいいね! ゆっくり育てるよ! かこうじょいきだね!」 後ろのゆっくり達も賛同する。 「ゆっくりそだててにくまんとあんまんをそだててもらうんだね!」 「たのしみだね!」 「むきゅん! ようしょくっていうのよ!」 「それじゃあ、おくちのなかにゆっくりはいってね!!!」 そういうと、パクリと二匹を口の中に入れたドスまりさ。二匹は唾液と肉の匂いが充満する口の中に押し込められた。 「ぐじゃいいいいいいいいい!!!! ぜばいいいいいい!!!!」 「ごべんなざああああいいいいい!!!! でびりゃだぢがわるがっだでずうううううう!!!」 「ドス! ゆっくりかえろうね!」 ドスは頷くと、のそのそと洞窟の外へ出て行った。 その際に下に居たまりさ達には気づかなかったらしい。ぶちゅりと言う音は誰にも聞こえなかった。 【あとがき】 ドスがオチ担当・・・誰かHENTAIしてくれる紳士はいませんかー! by バスケの人 このSSに感想を付ける
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とある日の事だ。ゆっくりちぇん・れいむ・まりさが旅をしていた 今日、この3人は自然の恵み 厳しさ 辛さ そして―――― 自分の感情、「絶望」をしることになった―… 「太陽の下で生きるゆっくりは」 * * * 「ゆぅ…まりさ、もうここはゆっくりできないね」 「そうみたいだぜ…」 「わかるよぉ…」 三人が寂しげな会話をしている、その視点の先には 「工事を始める」という張り紙があった。 「ゆ!ゆっくりできるばしょがあったよ!」 「ゆぅ?れーむ、なにいってるんだぜ?」 「あのやまにいけばいいんだよ! おいしいみや、むしさんがきっとたくさんあるよ!」 「れいむ、それはいいかんがえなんだぜ!」 「わかるよー!」 三人は、山にむかうことにした。 その身に危険が迫っていることも知らずに――― ====== 「ゆ、やまについたね!」「ここでゆっくりしてくんだね!」 「まずはおいしいものをあつめなきゃね!」 れいむは林の奥につっこんでいき、 それにまりさとちぇんもつづいていった。 「ゆー…なにもないね」「そうみたいだぜ」 「ゆ!あんなところにきのこさんがあるよ!」 「あ、ちぇんまつんだぜ!その奥h…」 まりさがとめるにもかかわらず、ちぇんがきのこを とりにいってしまった。 「ゆっくりとるよぉ…ゆ…」 尻尾できのこを採ろうと頑張っているが、 ここは崖に近い場所だったのだ。 ガッ 鈍い音がして、きのこがとれたとおもったら 同時に、ちぇんが落ちていった。 「わがらないょおおおおお!!!」 悲鳴を聞き、まりさとれいむが急いで駆けつける。 だが、遅かったようだ… 「だ、だいじょうぶ?ちぇん…」 「わ、わからないよぉ…」 気絶してしまった。慌てる二匹 「ど、どうしようまりさ!」「そんなこといったって…あ!」 まりさは岩場に走っていった ==== 「ちぇん!だいじょうぶ!?」「…わ、わかるよぉ…」 「いままりさとれーむがたべものをとってくるからね!」 「わかるよ…ゆっくりまって…」 ちぇんはもう一度気を失ってしまった。 * * * 「ゆ!きのみがあるよ!」「がんばってとるのぜ!」 高いところになっている木の実をれいむが 頑張ってとろうとしている。 「ゆぎ…ゆ!(パチン)…と、とれたよ!まりさ!」 「れいむ、がんばったんだぜ!」 果物が落ち、甘い匂いを放っている。 お腹がすいたれいむとまりさにはごちそうのようなものだ。 「れ、れいむ…これたべていいかぜ?」 「ゆ!?だめだよ!これはちぇんのぶんだよ!」 「ゆぅ…ゆっくりがまんするのぜ…」 そのころ、岩場では大変なことが起こっていた ゆっくりと二人の帰りを待ち、傷を癒しているちぇんの元に降り立つ ――――れみりゃだ どうしようか はやくにげなくては でもこれでうごけるはずもない いや に げ な く て は…! 「うー♪おいしそうなえさがいたどぉー♪」 「やだぁああ!たべないでねぇえ!」 「きみはこのかりすまれみりゃにたべられるんだどぉー!」 「ゆっくりしていってよぉおおお!」 「もうにげられないどぉー♪」 あぁ、もうここで終わるのか―― ちぇんはそう思った…が そこに現れる、小さな影それは… 「きのみをとってきたよ!」 「れみりゃ!こっちのほうがおいしいのぜ!」 「うー…いわれてみれば…そうみたいだどぉ♪」 れみりゃは向きをかえ、まりさのほうにいった。 「ゆ!これをたべるのぜ!」 まりさはりんごをほうりなげた。 予想どうりにれみりゃがそれをまるごと口に咥え、飛んでいった ----助かった! 「まりさ、ありがと!…でもりんごもってかれちゃった…」 「いいんだぜ、ちぇんが助かったから…」 「わかるよ!ありがとー!」 ちぇんはすっかり元気になっていた。 今日は、ここで夜を越える---- ======== 夜が来た、体力を養うためゆっくり達はもうそこで寝ていた。 「ゆう…」 暗い岩場に、寝息が響く。 その時、まりさはこんなことを考えていた。 おなかすいたんだぜ… きっとみんなもすいているんだぜ… そうだ! もりにいってたべものをとりにいくんだぜ! れいむたち、まっててね! まりさは決意し、森にぴょんぴょんと跳ねていった。 「きっと食べ物があるはずなんだ…あ! 木の上にくだものがあるんだぜ!」 嬉々として、木むかってはねていた。 そこへ、誰かがやってきた …ゆっくりれいむだ。 だが、友達のれいむではなかった 「ゆ!そこのまんじゅう!それをとってるの?」 「まんじゅうって、きみがいえることじゃないんだぜ…」 「がんばってとってね!」 そうだ、がんばらなくては… プチン、と弾ける音がして、りんごがおちてきた。 「これをもっていくよ!」「まりさ!ばいばーい!」 「ゆ!ありがとうなんだぜ!」 まりさはのられいむとあいさつをかわし、巣までりんごをもっていった。 その後、ちぇんとれいむに当然のように喜ばれた。 このあとに、このままゆっくりしてぶじかえれたかどうかは。 物語の「終末」とこのゆっくりの命の「終末」を。 まだしらない。 本スレが荒れてた時期だけにラストが意味深に見える -- 名無しさん (2011-06-02 15 35 54) なんだか打ち切りみたいな終わりかただな -- 名無しさん (2011-09-15 15 06 50) 名前 コメント
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段ボール箱を両手で持ちながら、私はとある部屋に入った。窓も無く白い壁のみで構築された部屋だ 元は物置だったらしいが、諸事情により今は単なる空き部屋であるらしい。 まあちょうどよく空いてたのだから理由などはどうでもいいのだが。 私は部屋の真ん中にその段ボール箱を静かに置いた。そうして箱を開けて、中で眠っている生物を一匹一匹丁寧に取り出す。 ゆっくりである。 3年ほど前から現れ始めた謎の生命体。というか生命なのかも疑わしい。なにせ中身は餡子だのカスタードだの肉まんだの、 既存の生命体を馬鹿にしているとしか思えないもので構築されている。 そのくせ簡単な人語を話し意志の疎通が取れる。しかも全世界の人間に伝わるらしい。書いてるだけで頭が痛くなってくる。 そんな生物なので、現在進行形で様々な研究がなされている。まあ分かっているのは生物としての行動や特性などぐらいで、 何故動けるのかなど根本的な事は何一つわかっていないのだが。 そんな訳で私もゆっくりの生態を解明するために日夜実験に励んでいたりする・・・・主に教授の思いつきを実践してるだけなのだが 私は箱の中にいたゆっくりを全部取りだす。すると同じく実験に参加している研究員がやってきた。彼らはれみりゃとふらんの家族 捕まえてきた。ぐっすりと眠っている。 それらを床に置くと別室に行ってしまった。この実験は交代で見張るので、仮眠を取りにいったのだ。本来は二人一組で監視するのだが、 急病により私の相方は休んでしまっている。・・・誰か代わりにこいよ。 そんな事を思いつつ実験の準備を終える。部屋にはゆっくりが18匹。そしてテーブルとイスと実験に使用する物が諸々。 ゆっくりの詳細は 親れいむと親まりさ、子まりさ1匹・赤まりさ1匹・赤れいむ3匹の家族 まりさ1匹 ぱちゅりーとありす、赤ぱちゅりー れみりゃザウルスと親ふらん、赤ふらん一匹と赤れみりゃ2匹 胴なしれみりゃ1匹 実験には参加しない赤れいむ 捕まえるのは中々大変だったと語る友人A。その笑顔は何かを達成した者にしか出せない輝きを放っていた。眩しくて直視できなかった。 準備が整った俺は時間を確認する。後30分ほどで実験スタートか。そろそろ起こすか。 ゆっくり達の体を軽く叩いてやり、出来る限り優しく起こす。可愛らしいと言うか図々しい寝顔のゆっくり達を見るのは結構楽しい。 れみりゃは「さくや~~だっこぉ~」などとふらんを抱っこしながら寝言を言っている。ふらんの方も意外と擦り寄っている。 ふらんとれみりゃは天敵同士と聞くが、時折中のよい個体も居るという。見てるだけなら幼い姉妹である。 こうやって寝てるだけでも色々と面白い。これを二度と見れないだけに起こすのは勿体なくは感じる。 「ゆぅ・・・ゆ!ゆっくりおきたよ!みんなゆっくりしていってね!!!」 「おきゃーさんゆっきゅりちていってね!!!」 「とかいはのあさははやいのよ~」 「うー・・・れみぃはまだねむいんだぉ~ねむるのぉ~」 「うー・・・あまあまのにおいがする。あまあまたべる!」 「れみりゃとふらんはゆっくりできないんだぜ!さっさとまりささまはにげるんだぜ!」 目が覚めたゆっくり達の反応は様々である。とりあえずれみりゃ達をなんとかしなければ。実験前に食われては洒落にならん。 「れみりゃとふらんー。あまあまは食べちゃ駄目だよ。その代わりいっぱいプリンをあげるからね。」 「うー?ぷでぃんがあるのー?れみりゃとふらんにわたすんだぞー。」 「それじゃあ、あまあまは食べないと約束する?」 「するどぉ~。あかちゃんたちもあまあまを食べちゃ駄目だどぉ~。えれがんとなれみぃたちはぷでぃんをたべるんだどぉ~」 成功したようだ。プッチンプリンの偉大さと経費持ちの教授に感謝する。 「はーいみんな目が覚めたかな~。ここはゆっくりできる場所なんだよ~」 ハッキリ言って恥ずかしい。なんか教育番組の司会みたいな喋りだ。しかし出来うる限り警戒心は解いておきたい。 「ゆゆ!ほんとにゆっくりできるの?うそついたられいむゆるさないよ!」 このれいむは意外と賢い個体のようだ。普通なら即信じるのだが。 「もちろんさぁ。ご飯もあるしベットも玩具も。お風呂もあるしマッサージだってやってもらえるよ。 ただし、守ってもらいたいルールがあるんだけどね。」 「うー!さっさといえ!」 ふらんが喚きだす。一応食いついたみたいで安心である。最初のプリン攻撃が効いたか。 「それはですね・・・この部屋で暮らす三日間。絶対に寝てはいけません!」 れいむの夫の方のまりさが不満げに文句を言ってきた 「おにーさんばかなの?ねなかったらゆっくりできないよ!あほなの?」 「いやいや。とってもゆっくりできる物を取りそろえたからね。きっとゆっくりできるさ。 でもね・・・もしゆっくり寝ちゃったら・・・」 そういって箱の奥から赤れいむを取り出す。野生の巣から適当に取ってきた赤ゆっくりだ。 「ゆ?おにーしゃんゆっきゅりちていってね!!!」 そういって元気そうに跳ねる赤ゆっくりに砕いたクッキーを与える。お腹いっぱいになったのか案の定すぐ眠り始めた。 「ゆゆゆ・・・・ゆぴー・・・ゆぴー・・・」 寝息を立てる赤ゆっくりの目の前で静かに指で10数える 10・・9・・8・・7・・ヒャア、がまんできねぇ0だ! 手に持っていた赤れいむを思いっきり床に投げつける。べちゃりと嫌な音をと共に床に餡子と皮がぶちまけられた。 何一つ云わぬまま永眠したようだ。 「むきゅん!なにしてるのおにーさん!ひどいわ!」 「でいぶいや゛ぁぁぁぁぁ!!!もうおうちかえる!!!」 「ざぐやぁぁぁ!!こわいどぉー!」 あちこちから抗議や怯える声が。しかし気にせず説明を続ける。 「・・・とまあ、こんな具合になりますので、みなさん注意してください。なお、三日間過ごしたら、 私達から、素晴らしいおうちといっぱいのご飯をプレゼントします。」 「ゆゆ!おうちとごはんはほしいんだぜ!」 これに反応しないゆっくりは居なかった。ゆっくりの多くは他人の住居もすぐに自分の家にしてしまう。 自然では巣が手に入りにくいのか・・・はたまた手間を省いてゆっくりしたいのか。どちらでもいい。 こうして家と食料を釣らせば簡単に釣れるのである。 「それと、もうひとつ!寝た子を起こしたら子と寝た子を隠した子にも罰を与えます!いいですね。」 「ゆっくりりかいしたよ!!!」 そうして全員から了承を得られたところで時計を確認・・・よし、実験スタート 「はーい。ではみんなにおにーさんから朝ごはんです。いっぱいたべてね!!!」 そうやってクッキーやプリンや野菜などを目の前に差し出す。 「うめっ!うめっ!めっちゃうめえ!」 「とかいはのもーにんぐね!ぱちゅりーもゆっくりたべるのよ!」 「あかちゃんたちこれもおいしいよ!ゆっくりたべてね」 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわせー!」 「うー!うー!」 「うー☆おいしいんだどぉー♪あまいんだどぉー♪」 「うー、おいしい」 実に美味しそうに食べている。しかもバクバクと。よほど腹が減っていたのか。ちょっと期待が持てる。 一日目の午前は、ゆっくり・人間共に実にゆっくりと過ごした。 部屋はお世辞にも広いとは言えないが、ゆっくり用の滑り台などの遊具が置いてあるので遊ぶには不自由しないはずだ。 れみりゃ達もよくわからないダンスを踊ったり、自分達がどれほど『えれがんと』か語り合ったりしている。 ふらんの方はというと、置いてあった人形を楽しそうに噛みちぎったり、自分の手で突き刺して遊んでいる。 そうして俺は記録用の映像を回したり、メモを取ったりしていたが、特に変化がないためノートパソコンで遊んでいた。 「おいおい、開幕一秒で試合終了とか世紀末すぎる・・・」 と、私が驚いている横で、親まりさは帽子の唾を利用して子供を高い高いしてあやしていた。意外と器用である。 「ゆー!おそらをとんでるみたいー!」 「ゆゆ~ゆっくりおそらをとんでね!」 赤れいむは初めての感覚を楽しんでいた。 「れいむはゆっくりしてるかしら?」 「とってもゆっくりしてるよ!」 といいながらすりすりしているありすとれいむ。 「れみ☆りゃ☆うー!ふらんもおねーさんといっしょにおどるんだどぉ~」 さて、昼時になった。ここからが本番とも言える。 私は昼ごはんをゆっくり達に与えた。彼らがガツガツ食べてる横で朝方買ったおにぎりを摘んでいる。 塩が足りねえ。足すか そしてランチタイム終了。ここからである。赤ゆっくり達に変化が訪れたのは。 「ゆゆ・・・おきゃーしゃんねむいよ・・・・」 「まんまぁ~れみりゃおやすみするどぉ~」 午前中にあれだけ遊び、たんまり飯も食べたのだ。人間でも眠くなるだろう。現に俺も眠い。 しかし親たちは必死に止める。ゆっくりの記憶力はあまり良くないらしいが、午前中の出来事を忘れるほど馬鹿ではない。 「ゆ!だめだよ!おうたでもうたおうね!ゆ~ゆゆ~ゆ~ゆ~♪」 「ねむっちゃだめだどぉー!おかーさんのしんさくだんすをいっしょにおどるんだどぉー」 「むきゅん!ねちゃだめよ!おかーさんとごほんをよみましょうね。」 各々が必死で子供たちを寝かせないようにしている。しかし子供たちからは不満の声がでる。 赤ゆっくりの記憶力は思った以上に低いのかもしれない。 「れいみゅはねむいんだよ!なんでねかちぇてくれないの!」 「うー。ねむい。ねかせろ!」 「ねたらゆっくりできなくなるんだよ!ゆっくりりかいしてね!」 「うそだよ!ねないとゆっきゅりできないみょん!れいみゅをゆっきゅりさせないおきゃーさんたちはちね!」 「ゆっくりちぬんだぜ!」 「まんまたちきらいー!れみりゃはおねむなんだどぉー」 我慢の限界なのか、子供たちの眼はうとうとしている。れみりゃ種なんて半夜行性らしいから余計辛かろう。 しかし親もそんなことで引くわけにはいかない。 「どうじでぞん゛な゛ごどい゛う゛の゛お゛お゛お゛お゛!!!おがーじゃんはみんながゆっぐりできるよ・・・なにじてるのおお!!」 そうして遂に来てしまった。最初の脱落者が。 「もういいもん!おねむするから!・・・・ゆぴー・・・ゆぴー・・・」 鼻息を立ててスヤスヤと。しかしはえーな寝付くの。 まあいいや。はい寝ましたねこれは。なんだか必死に寝た子を親まりさが後ろに隠していますが無駄ですっと。 ルール違反なのか曖昧だがこのレベルならスルーしよう。 「おに゛ーざん゛おねがい゛じま゛・・」 「はいどいたどいた。」 そうやって両手でまりさをどかし、後ろの赤れいむを見つける。そうして10カウントを指で数える。 流石に実験中はちゃんと数えます。・・・・3・・・2・・・1・・・0 「脱落決定。」 そう小声で言うと赤れいむを起こさないようにそっと手に取る。しかし一応気を使ったこの行為も、親の声で台無しである。 「おちびちゃんにげでええええええ!!!!」 「ゆ!うるちゃいよおとーしゃん!れいむおねんねできにゃいよ!」 お怒りなのか、ぷくーと体を膨らませる赤れいむ。ゆっくりの基本的な威嚇行動らしい。 私はどうしようか考えていた。教授からは目の前でなるべく惨たらしく殺し、絶対にその様子をカメラで撮れと言われている。 実験そのものより力が入っていた気がするが気にしないでおこう。 少し考えた私は、昼食時に使ったストローを手に取る。 そうして文句を言っている赤れいむの後ろから、後頭部に向けストローを突き刺した。 「ゆげぇ!おにーしゃんなにちゅるのお゛お゛お゛!れいみゅいちゃいよおおおおお!」 上手く刺さったのを確認すると、そのままストローにブラックコーヒーを注ぎ込んでみる。一瞬餡子を吸おうかと思ったが、なんとなく止めといた。 ストローからゆっくりとコーヒーを流す。ぶっちゃけこぼれたりしてるが拭けばいいや。全く甘くない液体を頭に注入させられた赤れいむは、 「いぎゃい!やべででいぶのあだばがじみ゛る゛の゛おおおお!!!!あだみゃばれづずるううう!!!」」 なんともまあ表現しづらい顔で悲鳴を上げている。それと同時に 「おにーしゃんやめてえええええ!!!でいぶががわりになるがらあああ!!!」 と、なんとも泣かせる発言が飛び出す。ふと赤れいむの様子が変わったのに気づく。いや正確には言語が。 「でいぶぼういやあああああ!おうdじがえdぶあおがーjyaんおしねえおおおおもこいいやああががっしいいいい!!!」 意味不明の言葉を発しながら暴れ狂う赤れいむ。異物を頭に注ぎ込んだせいか、言語に異常が発生したようだ。 「yっゆっゆおひいぃ!おkぁゃーsん%kたちゅいあ!いあ!0##お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 そろそろ楽にしてやることにしよう。フラフラと新たな言語を話しながら歩きまわる赤れいむを摘みあげ、そのまま握り潰す。 「げhっう!」 などと聞き取りずらい断末魔を最後に永眠した赤れいむ。 「ばりざのおじびぢゃんがああああ!!!!」 「でいぶだぢを゛がえ゛ら゛ぜでえ゛え゛え゛え゛」 という声と共に、私は今の変化を記録した。 意外にも午後は何事もなく過ぎた。昼の出来事がよほど堪えたのか、みな眠らないよう必死で歌ったり遊んだりしていた。 表情を見る限り、午前中とは違いとても楽しそうには見えなかったが。暇だった私は、手持ちの小説を読み終えると、 家から持ってきたはずの最新のガンガンを鞄から取り出した。そこではたと気づく。これ先々月号じゃん。 愕然とした私はしょうがないので、適当な絵本を取り出し、赤ぱちゅりーに読ませてあげた。 「おじしゃんおりがとね!ぱちゅりーこのごほんでかんげきちたわ!」 などとお礼を言われた。おじさんとな。 そうこうしてるうちに、時間は午後8時。夕食を食べてるゆっくり達の横で、私は彼らをゆっくりさせるための準備に取り掛かる。 あらかじめ用意していた子供用プールを膨らませる。そしてそこに外から持ってきた水を入れる。 後は適当な桶にお湯を張ったやつを持ってきて完成。 「よしみんな。今日は疲れてるだろう?お風呂を用意したからゆっくりしていってね!!!」 「ゆゆ?お風呂?とかいはなありすはおゆにもきをつかうのよ~」 とりあえず一匹一匹桶の中に入れて寛がせる。れみりゃ達はプールで遊んでいる。事前に青シートを敷いておいてあるので床も大丈夫 「ゆ~きもちいいねまりさ~」 「そうだね~ゆゆゆーゆゆ♪」 「ありすのはだもすべすべよ~」 そんなこんなで全員気持ちよさそうではあった。 そして風呂上がり。砂糖たっぷりのコーヒー牛乳をプレゼント。こちらは飲めるようだ。 更に火照った体を覚ますために小型扇風機のスイッチを入れる。ここまで教授の指示通りである。 そしてここで第二の脱落者が。 「む・・・みゅきゅ・・・ん」 みんなが涼しんでいる少し後ろで今にも眠りそうな赤ぱちゅりー。 よほど風が気持ちいいのか。この場合、親のぱちゅりーかありすが気づくべきなのだが、彼らはと言うと 「ゆゆ~とかいはのおふろはにどぶろなのよ~」 「ありすはかしこいわね~」 夫婦で二度風呂を満喫中。そうこうしてるうちに眠気に負けた赤ぱちゅりー。 夫婦円満の邪魔をするのも引けるのでこのままカウントしてしまおう。・・・(省略)0。 赤ぱちゅりーをそっと掌に載せる。それをみてやっと状況を察したのか、ぱちゅりーが吠えた。 「ぱちゅりーのあがちゃんがぁあああ!!!!どうしてねてるのおおおおお!!!!」 ゴホゴホとせき込みながらこちらに近寄る親二匹。さて、教授が納得するようなやり方は・・・本か。 私は、ガンガンの真ん中あたりを開くと、そこにそっと赤ぱちゅりーを乗せた。 そうして起こす。 「やあ!おはよう。」 「む・・・みゅきゅん!おにーさん!ぱちゅりーはねてないわよ!かんがえごとしてだだけよ!」 必死な言い訳を並べる赤ぱちゅりー 「わかってるよ。だから君に御本をプレゼントするんだ。とても厚い本だよ。」 「む・・・?ごほんくれるの!おにーさんありがとう!」 「あ゛がぢゃんにげるのよおおおおお!!!」 どうやら親の方は気づいたらしい。さっさとやるか。私は本を持つと思いっきりその本を閉じた。 べちゃ!っという何かが潰れた音と甘い匂いが部屋に立ちこめる。せめて換気扇のある部屋にするべきだった。 放心している親の前でページを開いてみせた。 そこには本の一部となった赤ぱちゅりーがいた。 「ぱぢゅり゛ーの゛あがちゃんがああああああああ!!!」 「ごべんねあがぢゃんんんんん!!!」 泣きながらそのページに向かって謝る親二人。せっかくなのでガンガンはプレゼントしておいた。 これで残り14名。予想以上に残ってはいるが、夜はまだ長いのだ。 午後11時。普通のゆっくりならば巣の中でゆっくり眠る時間であろう。活発なのはれみりゃ種などぐらいだ。 全員の様子を観察する。全員が細目になっていた。気を抜けば寝てしまう状況。本来ならばゆっくりできる時間なのに、そのゆっくりを我慢しなければならないのは想像以上に辛かろう。 そろそろベットを準備して明かりを消そうかと思った時、異変に気づいた。2匹足りないのだ。 数えてみれば足りないのは赤まりさと赤れいむだ。出入り口が一つだけのこの部屋。隠れる場所もない。 私は親まりさに聞いてみた。すると 「ゆゆ!!・・・まりさはしらないよ。おにーさんがみのがしたんだよ!」 そんな事を言ってくる・・・さては隠したか。 子ゆっくりの隠れ場所といえば親の口の中が一般的であるが、このまりさも他のゆっくりを見ても隠れてる様子はない。 するとどこかなのか。少し考えた私は目の前の帽子に気づいた。ああなるほど。 「ゆ!なにするの1ぼうしをとったらゆっぐり゛でぎな゛い゛い゛い゛い゛!!!」 慌てふためく親まりさ。予想通り帽子の中にはスヤスヤと眠る2匹が。 「すーすー・・・おとーしゃんちゃかいちゃかいちてえ・・・」 幸せそうな寝息を立てる2匹。しっかりカウントを数えた私は2匹を手に取り ガヤガヤと騒いでいるゆっくり達に向かって話す。 「静粛に……!このまりさは今帽子の中で子供たちを寝かせた 最初に言ったはずだ、そういう行為は一切認めていないと・・・・・・! 繰り返す!寝た子を隠す行為は無条件で別室行きだっ・・・・!」 私が三匹の処理に悩んでいると、扉から誰かが入ってきた。友人Aである。交代しに来たのだ。 「うぃーす!どうよ実験の調子は。」 「ちょうどこの二匹と邪魔をした親まりさが脱落です。・・・やりたいならこの2匹をどうぞ。」 「ありがとよ!ああ後、もう一人はちょっと食い物買いに行かせてるからすぐ来るわ。」 子供たちをAに渡す。するとAはそのまま丸飲みした。実にあっけない。 「おおうめえ!ちょうど腹減ってたからなあ。」 「あんまり適当だと教授がキレますよ。」 そういいながら私は足で親まりさを踏んでいた。 「やべでえ゛え゛え゛え゛お゛に゛ーし゛ゃん゛!!!ばりざのあ゛んよ゛がぁぁぁ!!!」 踏む箇所は下の部分。徐々に力をこめて踏んでいく。しかし物足りなく感じた私は足を離すと、まりさを持ち上げた。 「ゆっくりすりすりしてきもちよくなろうね。」 そういって壁にあんよを激しく擦りつける。 「いだい゛い゛だい゛い゛だい゛い゛だい゛い゛!!!だいぶだづげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!でも゛ぎもぢい゛い゛!!」 痛みと過剰な刺激での発情に二段攻撃がよく効いたようだ。 「やべでえ゛え゛え゛ずっぎりじぢゃうううううう!!!づっぎぢいいいいいいいいい!!!!」 そうしてすっきりとした顔のまま逝ってしまった親まりさ。壁には餡子がこべり付いていた。 「ばりざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 そんな声を聞きながら、私は部屋を後にした。シャワーでも浴びて部屋でゆっくり寝ようと思う。 外では虫の鳴き声が鳴り響いていた。実に心地よい響きである。 彼らの夜はまだ長い。そしてこの夜を超えてこそが辛いのだが、それをまだ彼らは知らない。 現在生き残っているのは12匹 親れいむと、子まりさ1匹・赤れいむ1匹の家族 まりさ1匹 ぱちゅりーとありす、 れみりゃザウルスと親ふらん、赤ふらん一匹と赤れみりゃ2匹 胴なしれみりゃ1匹 この中で生き残るのは誰だ! 次回へ続く。 【あとがき】 れみりゃ達の影が薄いのは仕様です。 もしかしたら次回大活躍かもしれません。 このSSに感想を付ける
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「うっうー!」 「うあ☆うあ☆」 大型の育舎の中に、二十匹近い胴付きのれみりゃがひしめいている。森から狩られてきたれみりゃだ。 男が、一匹のゆっくりをつれてやってきて、育舎のドアにかけられていた<れみりゃ/用途未定>のプレートを抜き取った。 ある育舎のレポート by ”ゆ虐の友”従業員 がちゃり。 育舎の二重ドアが開く。ドアは両方同時には開かないようになっており、中のゆっくりが外へ出ることはない。 男とともに育舎に現れたゆっくりは、胴付きのふらんだ。 ドアの近くで座り込んできたれみりゃの一匹がそれに気づき、新しい仲間へと近づく。 「ふらんだどぉ~!あう~☆」 れみりゃは両手を頭上に掲げて歩み寄る。 「おねーさまー!」 ふらんもそれに応じる。 しかし、互いの距離が触れ合うほどに近くなった瞬間、ふらんの目に深い光が宿った。 「なかよくするどぉー!ふら、」 ズドムッッッ!! 鈍い音が育舎を揺るがした。 「う?う?」 れみりゃの肥った腹部にふらんの拳が突き立っている。ふらんはその拳をさらにねじ込むように一歩踏み込むと、 「うあー!」 れみりゃの体を突き上げるようなアッパーを繰り出した。 「う゛う゛う゛ーー!!!???」 れみりゃは軽々と吹き飛ばされ、天井にぶつかって落ちてくる。 「うっふふー!」 ふらんはその落下点へとすばやく移動し、 「とぉー!」 上段足刀蹴りで壁へと叩き付ける。 「………あ゛う゛?あ゛う゛?あ゛う゛?」 当のれみりゃはいまだ状況を理解できず(ここまで4.09秒)、ただ全身の痛みと恐怖に混乱している。 「うー!おねーさまいっぱーい! みーんなこわしてあげるのー!」 ふらんは腰に手を当ててそう宣言する。 「よし、がんばれ」 男が育舎の天窓を開け、木の棒を投げてよこす。それを手にしたふらんは一層奮い立った。 「れーばてぃんのさびにしてあげるのー!」 こちらも状況を理解できずに、目を丸くするばかりの別のれみりゃの群れに突っ込む。 「くりゃえー!」 木の棒――”れーばていん”を一閃。それまで輪になって踊っていた三匹のそれぞれ腕、腹、帽子を引き裂く(6.35)。 「あうー!?いだいどぉぉぉーー!!??」 「おぜうざまのえれがんとなおなかがぁーー!?」 「ざぐやー!ざぐやー!」 それぞれの頭をもう一度ずつれーばていんでぽかりと叩く(7.04)。三匹の悲鳴が引き金となって、育舎が恐慌状態となる。 ふらんは先ほど壁に叩き付けたれみりゃの両足を束ねて抱えると、それを引きずって回転を始める。 「ぬぅぉー!じゃいあんとすいんぐー!」 「ふぎゃー!」 「あ゛う゛!?」 「めがまわるどぉーー!!」 逃げ遅れたれみりゃを次々と巻き込んで、ふらんはどんどん回転速度を上げてゆく。 「どっせーい!」 「うああああ!!!???」 ふらんが手を離すと、さらに数匹のれみりゃが巻き添えを食った(9.50)。 * * * * れみりゃ達は森で楽しく暮らしていた。 人間の”じゅうしゃ”が迎えに来て、この育舎で過ごすようになってからも、何一つ不自由はなかった。 えれがんとな仲間達と仲良く暮らし、むしろ独力で風雨をしのぐ必要がなくなった分快適でさえあった。 だが、それは今までの話。 あの日以来、れみりゃ達は生き地獄を味わっていた。 「うー!うー!やめでー!」 逃げ場のない密室の中で、れみりゃ達はふらんの気まぐれに毎日付き合わされる。 ふらんのお気に入りの遊びは、かくとうごっこに、ぷろれす、ぼくしんぐ、きっくぼくしんぐ…… 「ぜんぶいっしょだどぉぉぉぉーーー!!」 珍しくまともな突っ込みを入れるれみりゃだが、そんなことをしたところで状況は変わらない。 「きょうはふぇんしんぐなのー!くりゃえー!れーばていんー!」 「いだいぃぃぃぃぃーーー!!」 * * * * 男がやってきて、ずたぼろにされて眠っているれみりゃ達だけを外へと運び出すと、<れみりゃいじめ>と書かれた プレートを<ふらんいじめ>と書かれたものと換えていった。 ふらんが目を覚ますと育舎はがらんどうになっている。 「おねーさまにげたー!ずるいー!」 れーばていんを握って、ずいぶん広くなってしまった育舎を走り回る。 「うーつまんないー!」 そこへ男が入ってきて、木箱からざらざらとゆっくりをぶちまけ、帰っていった。 「おにーさんありがとー!」 黒い帽子をかぶったそのゆっくりは、ゆっくりてんこ。被虐体質で知られるゆっくりだが、 初めて出会うふらんはそのことを知るよしもない。 「くりゃえー!えーい!えーい!」 ふらんは挨拶代わりとばかりに、てんこの群れを木の棒で叩いて回る。 「ゆびぇぇぇぇぇぇ!」 「いだいよ!ゆっくりやめてね!」 悲鳴を聞いたふらんはより活気付いててんこを追い回す。 「うふふ!たーのしーい!」 違和感を覚えるまでに、数刻を要した。 「とぉー!」 ほっぺをぐーで殴っても、 「くりゃえー!」 あんよをれーばていんで掬っても、 「そーれそーれ!」 帽子を奪っても。 「やめてね!」 「いじめないでね!」 口ではそういうてんこだが、声に緊迫感がない。むしろ更なる加虐を期待するように自ら身を投げ出してくる。 「うーよるなー!」 「やめてね!てんこをぶたないでね!」 「う、うう…」 ふらんが初めて感じる、真綿で首を絞められるような閉塞感。 意気消沈したふらんの前にてんこ達は並ぶと例のせりふを口にする。 「「「ゆっくりしていってね!」」」 「うにゅぉぉーー!むかつくーー!」 気持ちを奮い立たせて再びてんこに向かうが、叩いても蹴ってもてんこ達にダメージを与えられない。 「「「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」」」 「いいもん、ゆっくりするもん」 ふらんはきゃいきゃいとさざめくてんこの群れを相手にすることをあきらめ、背を向けた。 「てんことあそんでくれないの?」 「ばかなの?しぬの?」 「ううー!!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 「やっぱやだぁぁ--!!」 手をめちゃくちゃに振り回す。てんこの一匹が偶然に弾き飛ばされる。それでもてんこ達は怯まない。 それどころか弾幕のようにふらんを包囲し、にじり寄ってくる。 「ゆっくりしてね!」 「てんことあそんでね!」 「こ、こいつらぎもいのー!!おねーざまどごー!?」 * * * * てんこ投入から一週間が経過し、俺は久しぶりにふらんの様子を見に行くことにする。 本当はもっと早く行くべきだったのだが、他のゆっくり育舎の仕事に忙殺されていたのである。 てんこ種は、いわずもがなの気質の上に体も丈夫で死ににくい。 いかなふらんといえどもそう簡単には壊しきれないはずだが……? 「そうするってーと、ふらんどうなったかなー……」 俺は育舎のドアを開けた。 「ぃぃぃぃぃぃ……」 「ひぎぃぃぃぃ………!!」 「やべっでぇぇぇぇぇゆるじでねぇぇぇぇ!!!??」 俺は目を疑った。 「うふふっふふふっっっぁぁああははははばちんばちん」 「やべでぇぇぇぇ」 「うふふふふ、うふふふふううふふふふふ」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 「ばちん、ばちん」 手足や木の棒を使っててんこを苛め抜くふらん。しかし、”ご褒美”を受けているはずのてんこの様子が目に見えておかしい。 いつもの恍惚とした表情がなく、通常種のゆっくりと同じように苦しみ、断末魔の悲鳴を上げている。 そしてふらんは――その表情に、あからさまな狂気を湛えていた。 「こんな……馬鹿な……」 「ばちんばちん、こわすの、ばちんばちん」 ふらんはもはや原形をとどめていないてんこを放り投げて、別なてんこを捕らえた。その表皮を足で踏みにじり、 中心に向かってえぐる。 最初のうちこそ嬉しそうに悲鳴を上げていたてんこだが、かなり深くまでえぐられたある一点でその悲鳴が切迫したものに変わる。 「やめてね!やめ…… えあ゛あ゛あ゛あ゛!!??いだいぃぃ!いだ……ぎもぢぃぃ……ぎもぢいぐないよぉぉぉぉ!!??どぼじでぇぇぇぇぇ!!??」 * * * * どんなに虐めてもその苦痛を喜びとしてしまうゆっくりを相手にし、狂ってしまった頭脳でふらんは思考する。 思考は循環し、滞留し、蒸発し、雨のごとく頭脳へと降り注いでは沸騰し、再び蒸発する。 (おねーざまどこー!) 不安な夢を見ているような、烈しい飢餓感にさいなまれてふらんは手を伸ばす。 (うあー!さびじいよー!おねーざまー!) その手は空を切る。 (ここはさむいよー!ゆっくりできないよー!) 何かに触れたと思う次の瞬間、それはばちんと音を立ててはじけてしまう。 目に映るものも確かではなく、音に聞くものも定まらない、狂気の世界でふらんはもがいた。 ゆらめく影が目の前に現れる。 「やめてね!てんこをいじめないでね!」 (ちがう、おねーさまじゃない。つぎ) 「ぎゅぅぅぅびゅぅぅぅぇぇぇぇ!!!!」 (つぎ) 「こないでね!ころさないでね!」 (つぎ) 「おい、ふらん?いでっ!!ぐぅあああああ!!??」 「やめろふらん!!……大丈夫か?」 「ええ、助かりました」 (…………) もがく手が拘束され、 「これはこれで、貴重な個体なんだけどなあ」 「しかし、扱いかねますよ。見てくださいよ、この肘から下」 「うわっきめぇ……しゃーない、処分するか」 「今、人の腕見てきめぇって言ったよこの人……」 「機材もってきましたよ」 「ありがとう。 ……じゃあな、ふらん」 「う……?」 あの音が、自分の首の付け根で聞こえた。何かが壊れる時に立てる、あのばちんと言う音が。 視界が黒く染まる。ぼやけた像も急速に遠のいていく。 思考は煮えたぎることをやめ、蒸発することもやめ、ただゆっくりと冷えていく。 (もっと……おねーさまいじめたかったのにー……) その最後の思いが、やわらかな雨のように心の底へと降り注ぎ―― 後には、何も残らなかった。 * * * * 後の研究で示唆されることになることだが、今まで”ゆっくりにありがちなみょんな体質”とされていたてんこの被虐性は、 実際には防衛機能の一種である可能性が秘められていた。 体が丈夫なてんこ種は、外敵の襲撃や自然災害から長く苦しむこととなる。 丈夫な体が苦痛を長引かせ、また体力に比例する高い精神性が他のゆっくりのような思考放棄機能を備えていないためだ。 それらをカバーするために被虐気質があるのではないか、ということだ。 それではなぜ、あの時ふらんがてんこを壊しえたのか――? てんこの餡は、身体機能を司る中枢部を除いて”被虐餡”とでもいうべき特殊な餡でできている。 この餡は傷みを快感として受け取ってしまい、また中枢部にダメージが及んだ場合は苦痛を感じるまでもなく死に至る。 つまりこうだ。 殴られる→気持ちいい 死ぬほど殴られる→死ぬ ふらんがあの時与えた加虐は、被虐餡と中枢部の間のわずかな空隙――厚さにして0.03mm程度の層を刺激していたものと思われる。 育舎の担当者達が数ヶ月を要して発見した、その薄い層を的確に突いて、だ。 あの時すでに狂気に走っていたと思われるふらんがどのようにそれをなしえたのかはわからない。 捕食種の本能、なのだろうか? とにかくそのようにして、ふらんはてんこを壊すことに成功したのだ。 なお、この”破壊能力”は、同様の条件下で狂ったふらん種がまれに揮うことがあるが、 それ以外の方法でてんこに苦悶の声を上げさせることは○○年現在、不可能である。 * * * * その育舎の前を通り過ぎようとした男は、ふと気づいて立ち止まり<ふらんいじめ>と書かれたプレートを外した。 プレートを名残惜しげに眺め、それをポケットにしまう。 歩き出してすぐに同僚とすれ違う。 「よっ」 「おはよう」 同僚の手にはがたがたとゆれる木箱。 男が曲がり角を曲がったそのとき、ドアの開く音と、そのドアにプレートのかけられる音を聞いた。 「さあ、こっちも仕事仕事」 こうして、今日も研究施設の朝が始まるのだ。 END
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このページには、ゆっくりいじめ系751~1000まで一覧となっています。 作品の後ろにある文字の説明はジャンルマークについてに纏めてあります。 750以前および1001以降につきましては下記から。 ゆっくりいじめ.250 ゆっくりいじめ.500 ゆっくりいじめ.750 ゆっくりいじめ.1250 ゆっくりいじめ.1500 ゆっくりいじめ.1750 ゆっくりいじめ.2000 ゆっくりいじめ.2250 ゆっくりいじめ.2500 ゆっくりいじめ.2750 ゆっくりいじめ.3000 ゆっくりいじめ系751 代表ゆっくり(前)制家共機無 ゆっくりいじめ系752 代表ゆっくり(後)制家共機無 ゆっくりいじめ系753 殺されたお兄さん制性無 ゆっくりいじめ系754 ゆっくり死に至る制薬 ゆっくりいじめ系755削除 ゆっくりいじめ系756 ゆっくりニトロ (上)虐薬家無 ゆっくりいじめ系757 ゆっくりニトロ (下)虐薬家無 ゆっくりいじめ系758 ゆっくりのんでいってね!虐家無 ゆっくりいじめ系759 嘘虐 ゆっくりいじめ系760 とうぎじょう虐薬共無 ゆっくりいじめ系761 ゆっくり兵制無 ゆっくりいじめ系762 星とゆっくりそ無 ゆっくりいじめ系764 究極お兄さん制無 ゆっくりいじめ系765 子沢山(植物篇)虐性無 ゆっくりいじめ系767 おしつぶし虐家無 「ゆっくりいじめ系768 ……で?2は作者の要請により削除されました。」 ゆっくりいじめ系769 ゆっくり禅譲_1制無 ゆっくりいじめ系770 ゆっくり禅譲_2制無 ゆっくりいじめ系771 嫉妬虐 ゆっくりいじめ系772 虐食おにいさん虐制料家共無 ゆっくりいじめ系773 虐食おにいさん2そ無 ゆっくりいじめ系774 ゆっくり推進委員会4虐環捕無 ゆっくりいじめ系775 風呂嫌いの結末虐家 ゆっくりいじめ系776 七転び八起き虐薬 ゆっくりいじめ系777 感謝の気持ち虐そ家 ゆっくりいじめ系778 あるカップルの日常 ~我が家にてんこがやってきた~虐家料無外 ゆっくりいじめ系779 やあ、僕は虐待お兄さん制復無外 ゆっくりいじめ系780 教育!田舎ゆっくり虐無 ゆっくりいじめ系781 髪飾りの影響 後 「まりさ」(ぼうしれいむ)虐環家無 ゆっくりいじめ系782 非ゆっくり過敏症虐家無外 ゆっくりいじめ系783 家にゆっくりが現れた虐性無外 ゆっくりいじめ系784 ゆっくりアトラクション(前)虐環家機無外 ゆっくりいじめ系785 ゆっくり小さくなってね!虐家機無 ゆっくりいじめ系786 雨の日虐家無 ゆっくりいじめ系787 ゆっくり四国史虐 ゆっくりいじめ系788 『完璧なゆっくり』≪準備2≫虐薬無 ゆっくりいじめ系789 ドスまりさとゆうか3制無 ゆっくりいじめ系790 ある夏祭りとゆっくり菓子虐無 ゆっくりいじめ系791 ゆっくりと瓶制性家無 ゆっくりいじめ系792 ゆっくり闘技場(性)-1制性無 ゆっくりいじめ系793 誰かがやらねばいけないこと虐薬無 ゆっくりいじめ系794 野生のれみりゃ家族虐そ 家 捕 ゆっくりいじめ系795 ゆっくりのいる街8虐家無 ゆっくりいじめ系796 まりさをみて_1虐制無 ゆっくりいじめ系797 まりさをみて_2虐制無 ゆっくりいじめ系798 ゆっくりのいる時間虐家無 ゆっくりいじめ系799 きめぇまる虐そ家 ゆっくりいじめ系800 まりさつむりの記憶・前編 虐 環 ゆっくりいじめ系801 まりさつむりの記憶・中編 虐 制 性 ゆっくりいじめ系802 まりさつむりの記憶・後編 虐 制 家 ゆっくりいじめ系803 汝は餡狼なりや?(問題編)虐制家無 ゆっくりいじめ系804 汝は餡狼なりや?(解答編)虐制家無 ゆっくりいじめ系805 汝は餡狼なりや?(解決編)虐制家無 ゆっくりいじめ系806 ゆっくりジュースそ無 ゆっくりいじめ系807 あるロボットゆっくりーだー達の話(前編)制道{無 ゆっくりいじめ系808 ティガれみりゃ制捕 ゆっくりいじめ系809 虐める国と愛でる国虐環機無 ゆっくりいじめ系810 ゆっくり釣り虐そ家機無 ゆっくりいじめ系811 ある森の危機制捕無 作者さんの要望により削除しました。 ゆっくりいじめ系813 赤ちゃんのお帽子そ性家無 作者さんの要望により削除しました。 ゆっくりいじめ系815 巨大まりさ襲来制無 ゆっくりいじめ系816 眼中にないということの方が虐められることよりひどいと思うんだ虐無外 ゆっくりいじめ系817 ティガれみりゃ2虐環捕 ゆっくりいじめ系818 すっきりしたくないありす虐そ性無 ゆっくりいじめ系819 嫌われありすの一生虐家捕無 ゆっくりいじめ系820 きめぇ丸といっしょ2 ハロウィンゆっくり虐家捕無 ゆっくりいじめ系821 ティガれみりゃ3制家捕 ゆっくりいじめ系822 ドスの中身虐性共機無 ゆっくりいじめ系823 保護場制共無 ゆっくりいじめ系824は削除されました ゆっくりいじめ系825 ゆっくりを飼おう虐環性家共無 ゆっくりいじめ系826 ゆっくり魔理沙が極限までゆっくりできる話3(前)虐環性無 ゆっくりいじめ系827 ゆっくり魔理沙が極限までゆっくりできる話3(後)虐薬性家無 ゆっくりいじめ系828 あるゆっくりまりさの一生 前編虐制性共捕 ゆっくりいじめ系829 Anarchy in The YK虐無 ゆっくりいじめ系830 豚小屋とぷっでぃーん 2虐捕無 ゆっくりいじめ系831 選んだ理由制料無 ゆっくりいじめ系832 湖のまりさ虐制家共 ゆっくりいじめ系833 ゆっくりできない家(前編)虐無 ゆっくりいじめ系834 ゆっくりできない家(後編)虐無 ゆっくりいじめ系835 みんなのゆるフ5虐家共道無 ゆっくりいじめ系836 こんな台詞を聞くと・・・虐制無外 ゆっくりいじめ系837 楽園の素敵なぺにぺに虐制性料 ゆっくりいじめ系838 ゆっくりジャグリング虐家無 ゆっくりいじめ系839 赤い靴制性外 ゆっくりいじめ系840 ゆっくりロボコン前編虐機無外 ゆっくりいじめ系841 ゆっくりロボコン後編虐性家機外 ゆっくりいじめ系842 ティガれみりゃ4虐 ゆっくりいじめ系843 ゆっくり飼ってます2制無 ゆっくりいじめ系844 あるロボットゆっくりーだーの話(後編)制無 ゆっくりいじめ系845 ゆっくりと虫歯そ無 ゆっくりいじめ系846 ゆっくりがんばるよ制環家機無 ゆっくりいじめ系847 あるゆっくりまりさの一生 中編-1虐家捕 ゆっくりいじめ系848 風船Ⅱそ家 ゆっくりいじめ系849 風船Ⅲそ家 ゆっくりいじめ系850 ゆっくり研究2虐環薬機無外 ゆっくりいじめ系851 どちらかのお帽子制無 ゆっくりいじめ系852 ある愚者の孤独な復讐(前編)1復無 ゆっくりいじめ系853 ある愚者の孤独な復讐(前編)2復無 ゆっくりいじめ系854 ゆっくりバイブレーション1 虐 薬 家 無 ゆっくりいじめ系855 ゆっくり水難事故虐家無 ゆっくりいじめ系856 赤ちゃんれいむとすりすり 虐 家 無 ゆっくりいじめ系857 漂流帽子虐家無 ゆっくりいじめ系858 ゆっくりセラピー虐家機無 ゆっくりいじめ系859 ぐだり話虐 ゆっくりいじめ系860 漂流教室パロくずれ虐捕道 ゆっくりいじめ系861 ある愚者の孤独な復讐(後編)_1虐家無 ゆっくりいじめ系862 ある愚者の孤独な復讐(後編)_2虐制復無 ゆっくりいじめ系863 丘の手向け花制家無外 ゆっくりいじめ系864 不可侵協定制無 ゆっくりいじめ系865 二択制家無 ゆっくりいじめ系866 ドス対策制無 ゆっくりいじめ系867 あるゆっくりまりさの一生 中編-2虐制性家捕 ゆっくりいじめ系868 ゆっくりに育てられた子制家無 ゆっくりいじめ系869 ゆっくり外交の手引き_1虐家無 ゆっくりいじめ系870 ゆっくり外交の手引き_2虐環家無 ゆっくりいじめ系871 被虐待ゆっくりプレイスそ無 ゆっくりいじめ系872 銀色の憂鬱制無 ゆっくりいじめ系873 べたべたのお肌虐無 ゆっくりいじめ系874 ゆっくりに心囚われた男虐無 ゆっくりいじめ系875 楽園2-裏側虐性無 ゆっくりいじめ系876 二択2 「ゆっくりいじめ系877 ゆっくりさせられましたは作者さんの要請で削除されました。」 ゆっくりいじめ系878 画面の中の餡GS(序) ゆっくりいじめ系879 あるゆっくり家族の話 ゆっくりいじめ系880 さらちくび制 ゆっくりいじめ系881 ゆっくりアトラクション(後) ゆっくりいじめ系882 七匹のゆっくり ゆっくりいじめ系883 解体お兄さん ゆっくりいじめ系884 晒し首 ゆっくりいじめ系885 ドスまりさVS虐め大好きな子供 ゆっくりいじめ系886 ゆっくりディグダグ ゆっくりいじめ系887 ゆっくり埋め ゆっくりいじめ系888 元気な赤ちゃんゆっくり虐環家無 ゆっくりいじめ系889 頭 ゆっくりいじめ系890 技巧派まりさの誕生_1 ゆっくりいじめ系891 技巧派まりさの誕生_2 ゆっくりいじめ系892 ゆっくりディグダグⅡ ゆっくりいじめ系893 虐待おばば3 ゆっくりいじめ系894 不幸なきめぇ丸 ゆっくりいじめ系895 あるゆっくりまりさの一生 後編 ゆっくりいじめ系896 ハチとゆっくり ゆっくりいじめ系897 戻るゆっくり ゆっくりいじめ系898 脛毛話 ゆっくりいじめ系899 ゆっくり蜜柑 ゆっくりいじめ系900 膿と膿復 ゆっくりいじめ系901 ゆっくりレティの生涯 (前編) ゆっくりいじめ系902 ゆっくりレティの生涯 (後編) ゆっくりいじめ系903 因幡の白ゆっくり ゆっくりいじめ系904 ゆっくりキャベツ ゆっくりいじめ系905 ゆっくりは食材 ゆっくりいじめ系906 屑制 ゆっくりいじめ系907 ゆっくり和三盆 作者により削除されました 作者により削除されました 作者により削除されました ゆっくりいじめ系911 ゆっくりのいる日常 ゆっくりいじめ系912 ゆっくり蜜柑修正(温州) ゆっくりいじめ系913 頭 ゆっくりいじめ系914 はじめてのひとりぐらし ゆっくりいじめ系915 下衆制家 ゆっくりいじめ系916 ゆー郭 ゆっくりいじめ系917 ゆっくり水虫 ゆっくりいじめ系918 ゆっくり全匹集合 ゆっくりいじめ系919 黒い黒い瞳一つ ゆっくりいじめ系920 ゆっくり水虫(治療編) ゆっくりいじめ系921 ゆー郭2 ゆっくりいじめ系922 ゆっくり染物 ゆっくりいじめ系923 名物餡玉 ゆっくりいじめ系924 ゆっくり姉妹 前編 ゆっくりいじめ系925 ゆっくり姉妹 後編 ゆっくりいじめ系926 崇める国 ゆっくりいじめ系927 仄暗い水の底から ゆっくりいじめ系928 ゆっくり?放屁 ゆっくりいじめ系929 甘やかした結果 ゆっくりいじめ系930 ゆっくりヘルニア(前) ゆっくりいじめ系931 ゆっくりヘルニア(後) ゆっくりいじめ系932 愛しのありす そ 性 無 ゆっくりいじめ系933 ゆっくり伝 ゆっくりいじめ系934 ゆっくり森の妖精 ゆっくりいじめ系935 ゆっくり森の妖精2 ゆっくりいじめ系936 カルガモとゆっくり 前編 ゆっくりいじめ系937 カルガモとゆっくり 後編 ゆっくりいじめ系938 カルガモとゆっくり おまけ 作者により削除されました ゆっくりいじめ系940 三角の頭巾 ゆっくりいじめ系941 ゆっくりかくれんぼと振り返り虐 ゆっくりいじめ系942 無尽庭園 ゆっくりいじめ系943 ようこそ、ゆっくり歌劇団へ! 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