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※妄想シーンがあります ※お兄さんがキモく、ウザくなります ※ゆっくりが木から生えます 「ゆっくりが実る木」 ある家の玄関に種が入っている袋が落ちていた。 「うん?」 何じゃこりゃと袋を拾い上げるお兄さん。 すると種のほかに紙が置いてあった。 「この種を植えてください 追伸 おなかがすいているのであればこの木から育った実を食べてください」 それしか書いてなかった。 「へぇ・・・ なんかの果物か? ちょうどいい、腹も減ってるし、金もないから、植えてみるか。」 早速中庭に種を植える。 水とか肥料はバッチリだ。 「へへ、そう簡単にならないのは知ってんだよ。 ま、気長に待ちますか。」 実はこの男、前に木を育てたのだが一ヶ月足らずで駄目になってしまった経験がある。 そんなことは関係ないか。と思い家の中に入る。 そして夜。 何か変な音がした。 「何だ?ゆっくりが忍び込んできたか? いや、違う。ゆっくりがこんな時間帯にくるはずがない。」 なんだってんだよー、ったく と思った後、外を見つめた。 すると植えたはずの木があっという間に育っているではないか! 「な・・・なんじゃこりゃアアアアあアアアアあアアアアアアアアアアアアアアあアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 しかも立派に育っている。 「やばいってこれ。夢だよ、夢だって、そうさ!いつだってッ!!」 とあわてて家の中に戻り 布団に飛び込む 「だからお休みー」 布団を再びかぶり眠りにつく。 で、翌日。 ぱっと目を覚ました俺は中庭を覗いた。 すると目の前にあったのは・・・ やはり立派な木だった。 「何で夢じゃないのおおおおおおおおお!!!」 ゆっくりのような悲鳴を上げたお兄さん。 さらによく見るともう実がなっている。 「はぇぇ・・・はぇぇよぉ・・・」 この木の成長振りにびびるお兄さん。 よく見ると、その実はどこかで見たような気がする形だった。 「なんかこうウザい感じがするな・・・」 はぁーと、溜め息をした次の瞬間。ぷちりという音がした。 「ん?何の音だ?木の裏側っぽいな、見てみるか。」 と覗くと、黒い髪に赤色リボン。これってまさか・・・ 「ゆっきゅりちていっちぇにぇ!」 一口サイズの小さなゆっくりれいむだ。 「さっきまでいなかったはずのれいむがなぜここに・・・ まさか!」 お兄さんは木の実を見る。 よく見ると、ほかの木の実には黒い帽子、カチューシャ、猫耳帽子、ナイトキャップなどがついている。 これでもう明らかになった。 この木はゆっくりが実る木。 「なんてこった。 俺は大変なものを・・・ あ。」 お兄さんは懐に合った紙を取り出した。 『この種を植えてください 追伸 おなかがすいているのであればこの木から育った実を食べてください』 と書いてあった。 食っていいから大丈夫だよなと思った俺はまりさと思われる実に手を伸ばす。 「よし・・・」 と実をくいっと引っ張った。 すると実は簡単に取れた。 まりさは悲鳴を上げることもなく絶命した。 次に帽子をぽいっと捨てる。 「ゆぅ~にゃにしょれぇ?おいちいにょ?」 と木の実から生まれたれいむがたずねてくる。(以下実れいむ 実まりさなど) 「ん~どだろ。」 ぽいっと口の中へ放り込む。 味はいまいち まだ成長が未発達のせいかそんなにおいしくなかった。 「これ以上増えてもらってはこまるな・・・ 何かいい策はないもんか・・・」 と頭を抱え悩みこむ。 するとお兄さんの家の近くから声がした。 よく見ると一人のお兄さんがれいむとまりさを籠につめ歩いているところだった。 「何してるんですか?」 と問いかけると、お兄さんは苦笑し。 「お前知らないのか。 こいつらを加工所に売り飛ばすんだよ。 そうすりゃ金になる。」 「かごうじょいやあああああああああああああああああ!!」 加工所という単語を聞き暴れるれいむとまりさ 「るっせーな、今楽にしてやるから覚悟しとけ。」 なんてやり取りの後お兄さんはすたこらさっさと逃げていった。 サイドビジネスの予感。 お兄さんは将来の自分を想像した後、とんでもないことを考えてしまった。 「いや、待てよ。 ぽんぽーんと連れて行ったら怪しいって思われて家宅捜索されるんじゃ!?」 創造というよりモロ妄想である サイドビジネスはあきらめた。 金を渡す加工所の気持ちも少しわかった気がする。 「そうだ!木!」 俺はあわてて庭の中へ。 すると実がぽろぽろ落ちてきている。 そしてお兄さんのほうを向いて 「「「「「「「「「「ゆっきゅりちていっちぇにぇ!」」」」」」」」」」 オウ、ノーもう生まれてる。 しかも十匹近く。 でも、こいつらを飼うわけにはいかない 野生に離してもれみりゃが現れるだけ。 どーすんのよ。 殺しまくってストレスを処理しても ぽんぽん増えるやつだから飽き飽きになるだろう。 なので。 数週間後。どこかのマンション トントンとドアのノック音がする。 「うるせーなぁー朝から。つーかチャイムがあるからそれ押せよ。 どんだけレトロな人間だ?お前。」 「すまないなぁ・・・お前が一流の虐待お兄さんとして折り入って頼みがあるんだ。」 「はぁ?」 「友達のよしみってことで・・・ こいつら全部殺してもかまわないぞ」 と差し出されたのは大型サイズの籠にゆっくりたちが無造作に押し込まれている。 「んな!何匹いるんだよ!こいつら」 「んー、50匹くらいかな。」 「キャッホオオオオオオオオオオオオオオオオオオウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!」 友達が歓喜の声を上げる。 「まさかこんなにゆっくりを大虐殺する日が来るとは!!」・・・と。 「あ、こいつら5000円な。 あと前に貸した10000円返せ。 それとこのことは誰にも言うな。」 すると友達はマッハの速さで財布を持ってきて。 15000円を渡した後、強くドアを閉めた。 「・・・いよっし!」 とお兄さんはルンルンと笑顔で帰った。 つまり加工所ではなく友達に売り飛ばせばいい。 秘密にさせておけば家宅捜索なんてないんだぜ!(モロ妄想です) そんな簡単なことに早く気づかなかったんだろ。 なんて思いお兄さんは家に帰る。 そして家に帰り木の本へ戻るお兄さん。 実ゆっくりたちのお帰りコールがあったので適当に返事をし木の本へ行く 「やっほ~ぅ。わがいとしのきよぉ~ かえったぞぉ~」 とでれでれと戻ってみると新しい実が実りつつあった。 「おお、金が実る。金が実る。」 お兄さんは次から次へと実を確認しました。 「おお、今日はちぇん・・・みょん・・・ おお、れみりゃだ。 フランまで。 むふふ・・・ お兄さんはうれしいどぉ~♪」 思わずれみりゃの真似をしたお兄さん さらには踊りまで真似する始末。 「うっうー♪うあ♪う・・・うん?」 お兄さんが何かに気がついた。 見たこともない実がはえていたのだ。 すると近くにいた実ちぇんが現れ実を見るなり 「ら・・・らんしゃまあああああああああああああああ!!」 「・・・は?」 「らんしゃまだ!まちがいないよ-わかるよー」 「なにいってんだここにらんがいるわけ・・・」 といい木の実を見ると 確かにいた。 らんがいた。 他にもゆゆことか、えーりん、ゆかりとかも生えていた。 「てかえーりんがここから生まれてもいいのか!?」 なんてお兄さんは思っていたがそれはどうでもいいとして。 まさに希少種のラッシュ。 売れば相当の金額になるだろう。 あと、どうでもいいができればゆゆこは早く生まれてきてほしい お兄さんのほしいゆっくりランキングナンバーワンだからだ。 お兄さんはルンルンとしていた。 まさかあの木からゆゆこが生まれてくるとはと。 翌日には生まれてくるんだ。 楽しみだな・・・ そして翌日。 お兄さんはウキウキしていた。 早くゆゆこうまれねーかな。 その隣にはちぇんがいた。 早くらんしゃま生まれないかな。 お互いはそんなことを考えていた。 すると実がゆれる。 ついに・・・ついに・・・ ゆゆこが(らんしゃま)が生まれるんだ! 実がぽとりと落ちる。 生まれてきたのは・・・ 「どうも、ゆっくりしていってください わたしはきよくただしい きめぇまるです」 きめぇ丸だった。 場の空気が凍りつく。 ついでにきめぇまるは生まれてきてから言語能力が発達しており生まれたにもかかわらず成体ゆっくりに近いような話方をする。 「なんでらんしゃまがうまれないのおおおおおおおお!?わからないよおおおおおおおおお!?」 ちぇんが半狂乱になっている。 「大丈夫だ!落ち着けちぇん!次こそはらんが生まれるって!多分!!」 「ゆ・・・そうだねーおちつくよー」 (さぁこい!ゆゆこ!!生まれたらお兄さんとゆっくりしようね!) お兄さんはそう思い妄想を開始した。 それはお花畑じゃなくてゆっくりたちのゆっくりプレイス 俺はゆゆこと手(?)を取りながら嬉しく虐待をしていた。 「あはははははははは・・・」 「こぼねー」 ゆっくりたちを踏みつけ、蹴飛ばす俺。 ゆっくりたちを容赦なく食らいまくるゆゆこ まさに俺の人生薔薇色! かもぉーん!ゆゆこ!! しかし、木に変化が起きた。 木が見る見ると枯れ、木が朽ち果ててしまったのだ。 当然実は栄養を受け取ることができなくなり黒ずんでしまった。 らんも、ゆゆこも。 「「うっ、うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 すると玄関近くにチャイムの音が 「はい・・・」 それは郵便局の人だった。 「いたいた。実はあなたにこれを渡すように頼まれまして。では。」 一通の手紙を渡した後、郵便局の人はバイクにまたがり去っていった。 その手紙には 「遅れてすいませんでした。 この木はゆっくりを実らす木ですが 一ヶ月たつとかれてしまいます。 お手数をかけすみませんでした。」 と書いてあった。 それを見たお兄さんは 「なんてこったい。俺のゆゆこがあああああああああああああああああああああああ!!」 ちぇんはもう息もしていないらんに泣き縋る。 「うわああああああああん!らんしゃまあああああああああああ!ゆっくりしてええええええええ!わからないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 お兄さんはその後怒りに身を任せ手紙を力いっぱいに破り捨てた後 、枯れ木などに八つ当たりをはじめ。 最後、暴れすぎたせいか意識がブラックアウトする。 「・・・はぁっ!!」 俺はがばりと起き上がった。 「な、・・・なんだ。」 お兄さんは起き上がり庭を覗く。 気はない、ゆっくりたちの死体もないし、ちぇんもいない。 まさか・・・これは 「夢オチかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 あとがき 最後は夢オチでした。 ゆっくりの出産方法に茎による植物性出産を考え 木からから生まれたらどうなるだろうかと考え作りました。 夢じゃなかったらどうなることかと俺は思う。 byさすらいの名無し 過去作品 いじめ系2850 ゆっくり油火踊り祭 いじめ系2889 ゆっくりべんじゃー いじめ系2932 すぃー吶喊 いじめ小ネタ542 ゆっくりジェットコースター いじめ小ネタ545 ゆっくりボール いじめ小ネタ546 ゆっくり太郎 いじめ小ネタ553 ゆっくりできない川さん いじめ小ネタ562 ゆっくり草野球 いじめ小ネタ567 ゆっくり瞬殺されるよ! いじめ小ネタ573 金バッチがほしいよ! このSSに感想をつける
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※ 議論 と 投票 により、メニューから外し、旧SSページに移転しました。 ここは職人がSSを書くため、パーツごとに分解した設定を置いています。読者用ではありません。 レゴブロックのように色々組み合わせて楽しいSSを作ってください。 ここにある設定はあくまで一例です。使用を避けることで斬新な物語を作ることもできます。 組み合わせによっては深刻な矛盾が生まれる場合があるので注意してください。 記載ルール 設定は出来るだけ具体的、かつパーツごとに分割して組み替えが効くようにしてください。出来れば反対の設定パーツも追加しましょう。 ここはスレッドの議論で固まった設定を保存しておく場所ではありません。そういったものを一切無視して新しいSSを作る時のためのパーツ置き場です。 基本の文体 基本となる設定その設定から更に一歩踏み込んだ設定 ゆっくりとは何か ゆっくりの中身 ゆっくりの食べ物 ゆっくりの餌の食べ方 ゆっくりの寝床 ゆっくりとの遊び 飼いゆっくりと世話の仕方 ゆっくりの身体的特徴 ゆっくりの大きさ ゆっくりの身体能力 ゆっくりの繁殖方法 ゆっくりのグループ構成・社会母ゆっくり 赤ちゃんゆっくり ゆっくりの暮らし方 ゆっくりの住みか ゆっくりの知能や思考、行動パターン 帽子や髪飾り ゆっくりの傷の治し方 他の生物がゆっくりを食べることについて 個体ごとの特徴基本 よく出る その他、こちらも積極的に使ってみて欲しい ドスゆっくり ゆっくりとは何か 「ゆっくり~」が口癖。「ゆー」や「ゆゆっ」と鳴く。 動く饅頭。原理は不明。野生のものが動物のような生態をもって生息している。 饅頭の妖精。親がいなくとも自然の中から生まれてくる。 食べられたいと未練を残した饅頭の霊。 魔法生物。モデルになった人間の髪と餡子・ひき肉から作った不思議な力で動く人形(ぱちゅコン方式)。 何でもありなフリーダムな生き物。 人間社会の一員として溶け込んでいる。運送会社に勤めている。 挨拶として「ゆっくりしていってね!」と言う。 ゆっくりの中身 食べ物によって餡を変化させることが可能(野菜を食べさせ続けて抹茶餡など)。 れいむ・まりさは小豆餡、ありすはカスタード、ぱちゅりは生クリーム、ゆかりんは納豆またはナチュラルチーズなど、種によって様々。 実は餡ではない? ゆっくりの食べ物 お菓子や甘いものを食べる。お饅頭が大好物。 砂糖水やオレンジジュースを飲むと体調が回復する。 辛いものが苦手。 草や花、ちょうちょ、お菓子などメルヘンっぽい物を食べる。 昆虫や肉など何でも食べる雑食。にとりなどの水中型ゆっくりは魚を捕って食べる。 虫や小さな鳥を好む肉食。その愛らしい姿と共に農家に大層愛されている。 何も食べなくても生きていける。 かまって貰うことが栄養源。他のゆっくりや人間と一緒にゆっくりすると元気になる。 ゆっくり幽々子・レティ・れみりゃ・フランは他のゆっくりを食べる。 光合成で栄養を得ている。 ゆっくりの餌の食べ方 食事はゆっくり舌ですくって床や自らの体を汚さず食べる。 その念力で触らずに物を動かして食器を動かして食べる。要気合。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」と言いながら食べる。 ゆっくりの寝床 野生のものは巣の中で仲間と身を寄せ合って眠る。 うーぱっくのダンボールにすっぽりはいって眠る。 ゆっくり用アパートなどがあり、町でも自立して生活する。 ゆっくりとの遊び フリスビーなどで遊ぶ。 花火などの子供が好むような遊びをすると喜ぶ。 文字通りゆっくりする事。日向ぼっこ等。 飼いゆっくりと世話の仕方 寝床座布団を敷いて眠る。 飼い主と一緒の布団で寝てもらう。 食事食べ終わった後に顔を拭いてあげる。 飼い主がゆっくりの下に新聞紙を敷いてあげて、一緒の食卓でたべる。 どうぶつなどがプリントされた幼児用のビニル皿を使う。 手渡しで口の中に放り込んであげる。 飼い主が膝の上に抱っこしてあげて、食べ物を口に運ぶ。 ゆっくりの身体的特徴 下膨れた顔が特徴的。鼻と耳は見当たらないが嗅覚・聴覚は正常に働いている。 体内に嗅覚器・聴覚器にあたる部分がある。 跳ねるように移動する。 ナメクジのように這いずって移動する。 転がって移動する。 常に空中に浮いている。 瞬間移動する。 何事もあろうと一切動かない。 長時間水に入っても全く問題ない。 長時間水に入ると水を吸ってぶよぶよに膨張して膨らむ。 長時間水に入るとふやけて脆くなってしまう。 ゆっくりにとりは自由に水中を泳ぎ回って魚を食べることができる。 弾力があって、手で押すと水風船のようにぽんぽんと跳ね返る。 もちもちしていて餡の重みがある。触ると柔らかくて気持ちいい。 ある程度の高さから落ちるとべちゃっと潰れる。 皮はそれほど強くなく、ハンマーなどで何度か殴打すると破れてしまう。 皮はものすごく弾力があり、よく伸び、刃物を使っても破るのに苦労する。特殊な技術が必要。 皮は手触りが良いくせにもの凄く頑丈で、破れたり切れたりする事は無い。 体調を崩すと皮が削れて薄くなってしまったような、危うい柔らかさとなる。 ほっぺを突っつくと上等のマシュマロの様な手触りがする。 触っている手を沈み込ませると、中の餡子は手ごたえが違う。少し固く、にゅるっとした手触り。 脱皮する。 ゆっくりの大きさ 赤ちゃんがタバコの箱より小さく、普通でバレーボール、母親でサッカーボール程度。 赤ちゃんがバレーボール程度で、普通で50cm程度、母親は1mを越えることも。 赤ちゃんれみりゃ(体付き)が7,5cmほどの大きさとなっている。 胎生妊娠中の個体は子供の分だけ肥大化する。 栄養状態や突然変異によって際限なく大きくなることもある。 ゆっくりの身体能力 人がゆっくり歩くよりまだ遅い。どうやって野生を生き抜いているか不明。 人間の子供と同じくらい。天敵から隠れつつひっそりと暮らしている。 その形状からは想像できないほど速い。 壁を転がることで7階と同じ高さから降りる。木に登る。野生を生きるに十分な能力。 餡子の重さを利用した樹上からの奇襲で首の骨を折られる事があるため猟師はとても慎重。 ゆっくりの餡子は人間で言うところの血のようなもの。内部の餡子が3割以下になると死ぬ。 餡子を吐き出すのは死の兆候。 ゆっくりの繁殖方法 すりすりすると頭から茎が生えて子供が実る。 卵生。片方が小さな卵を大量に吐き出し、もう片方が粘液を吐き出し受精させる。 振動で興奮したあと性交、悲鳴を挙げて朽ち果て、死骸から子が実る。 お互いに熟成したゆっくり同士の性交はゆっくり和やかな物でどちらも朽ちない。 どこからともなくやってくる。何処から来るのか誰も知らないし繁殖方法も分からない。 妖精のように自然に発生する。それをうーぱっくがコウノトリのように仲間のゆっくりのところに届ける。 分裂する。分裂して発生した個体は新たな意識を構築し親の意識は消滅する。 分裂して発生した個体全てが親と同じ構造の意識を構築する。 ゆっくりのグループ構成・社会 それぞれ同じ顔をした英雄の家に1匹ずつ+数匹程度しか居ない。 ゆっくりの数は少なく霊夢・魔理沙が50匹程度、それ以外は1~2匹ずつしか居ない。 ゆっくりの数は多く霊夢・魔理沙が数えきれない位、それ以外は100匹ずつ位。 種類の違う友達と3~4匹の小さなグループを作る。 お母さんと赤ちゃんで構成された家族を持つ。 ゆっくり同士でのコミュニティを持ち、種類の違う仲間同士で協力している。 単独で生息している。 ゆっくりは妖精の一種なので、普段は妖精と一緒に暮らしている。 人間と一緒に暮らしている。種属の違う隣人のような感覚。 母ゆっくり 子供達を心の底から愛し、最後まで子供を守る優しいお母さん。 赤ちゃんゆっくり 無邪気で舌足らず。おちょこでお風呂に入り、タオルの上を転がって体を拭く。 人の服のポケットに入って一緒にお出かけするのを好む。 ゆっくりの暮らし方 咲夜さん→れみりゃのように溺愛している人の家にいる。 人間に飼われている。 人畜無害な草食動物、森の奥でひっそりゆっくり暮らしている。 人畜無害、どんな苦境にも動じずゆっくりしている。 饅頭の妖精なので、妖精と共に暮らしている(妖精設定の場合の一例)。 ゆっくりの住みか 朽ち木のうろ等を一時的な雨よけとして利用することはあっても特定の巣を持たない。 数人の種類の違う仲間といっしょに、ゆっくり出来る場所を求めて一緒に移動している。 自分で掘った穴や、岩盤の横穴に親子で一緒に住んでいる。 博霊神社、霧雨魔法店、紅魔館など同じ顔の英雄が住んでいるところに同居している。 木の上にロープを渡してハンモックにする。草の家を造るなど樹上で暮らしている。 ゆっくりとできる場所をゆっくりポイント(もしくはプレイス)と呼んで、ゆっくり達にとっては何よりも大切な場所となっている。 その辺に適当に湧いている。 人間の大工によって住処を提供させてもらっている。 幻想郷のどこかに"ゆっくり村"という小さな村がある。 ゆっくりの知能や思考、行動パターン 素直な子供のようで人を疑うことを知らず、思いやりもある。一人寂しく生きていた老人にゆっくり寄り添って彼の人生の最後を優しく看取る。 仲間の危機になると自分の身を顧みず勇敢に立ち向かう。 恩を受けたら、忘れた頃に恩返しにやってくる。 饅頭なので、他の生物に食べられる。 きれい好きで家に入る時は泥を落とし、食事はゆっくり舌ですくって汚さず食べる。 入浴を好み、小さいゆっくりは目を離すと人間のおちょこの中にすぐ入り込む。 人間同士の恋愛の手助けをするキューピット、略してゆーピット。 家を失った人に対して自らの家へと招待して、あの口癖で歓迎する。 良いことだけを記憶し、嫌なことや悪いことはすぐに忘れてしまう。ポジティブ。ゆっくりできない(自分の要求が受け入れられない)とすぐ大泣きして逃げる。 怒るとほほに息をため、風船のように球状にふくらんで威嚇する。その際にほほを押すと空気が抜ける。 少しうざったいけど悪い子じゃない。 人間の敷地内にゆっくりできる場所を見つけると、礼儀正しくお願いをしてゆっくりしていく。その後お礼を言って帰っていく。 人間と同レベルかそれ以上の思考能力を持つ。 知恵を持つゆっくりは長命種と呼ばれ、常に薄笑いを浮かべ「おおこわいこわい」を口癖とする。 あまり物覚えはよくない。それ故に失敗を繰り返す事もある。 訓練すれば二桁の足し算引き算、九九ぐらいは覚えるが割り算は覚えられない。 大人であればひらがな程度は読め、子供でも人間に訓練されれば読める。野生のゆっくりに文字という概念はない。 生まれたときから成体に近い知能を持つ。 ゆっくり文字というゆっくりのみに通用する文字が存在する。 帽子や髪飾り 結構おしゃれ。自分の持っている帽子や髪飾りを大事にする。 一個体に一つしかないので、心から尊敬・信頼する相手のみにこれを預ける。信頼の証。 何かの事故で無くしてもしばらくしたらいつのまにか復活している。でも粗末に扱わない。 一個体に一つとは限らない。親兄弟並に信頼できるゆっくりには信頼の証として装飾した予備をあげる。 ゆっくりの傷の治し方 大きい傷は小麦粉ペーストで傷を埋める。 砂糖水やオレンジジュースで回復する。 失った餡の代わりの餡を詰める。 ほうっておけば自然治癒。弱い分再生力が高い。 他の生物がゆっくりを食べることについて 普通に嫌がる。痛覚があるため、食べようとすると逃げる。 ゆっくりさせてくれた人に対しては自らの餡を差し出して恩返しする。その餡は恐ろしく甘く、一口ほどしか食べられたものではないが、どこか胸に響く。 好きな人に対してのみ食べられることを望む。 ゆっくりの餡子は嫌いな相手(敵)には苦くてまずい味となって自衛して、逆に好意を持った相手には甘い味を出す。相手の事を好いていればいるほど甘くておいしくなる。 食べられようとすること誇りに思い、自ら進んで体を差し出す。 そもそも野生のゆっくりはおいしくない。人の愛情を受けることによっておいしくなるので、野生の動物や虫に襲われない。養殖>天然。 皮が恐ろしく頑丈なゆっくりは基本的に食べられる事が無い。 「さあ、おたべなさい!」と宣言して真っ二つに割れる。食べないでいると「たべないと…ふえちゃうぞ!」と宣言して、それぞれ再生して二体になる。 個体ごとの特徴 基本 まりさ 友達思いで行動力のあるリーダー。仲間のために自分が犠牲になることも。 帽子に乗って川渡りとか出来る。 好奇心旺盛。 「なのぜ!」 紫の帽子で「ゆふふ…」と笑うまりさもいる。 れいむ 純真無垢で人を疑うことを知らない優しい子。 全てにおいて標準。 髪の毛が紫のれいむもいる。 ぱちゅりー 「むきゅー」 病弱だが知識は他のゆっくりより高く、群れのブレインを勤める 。 餌に毒を入れて侵入者を撃退する一方、ゆっくり同士の争いを仲裁することもある。森の賢者。 本を読むことを好み(内容を理解しているかは不明)、他のゆっくりを集めて授業を行い、様々な知識を与える。 きめぇ丸 独特の表情と「おぉ、こわいこわい」等の台詞が特徴。恐ろしく速い。 ニヒリストのように振る舞う。でも実は、ちょっとシャイなだけかも。 れみりゃ 基本的に「うーうー」と喋るお嬢様。希少種だが紅魔館付近には多く生息する。 言うことを聞かない我侭っ子。ちょっと都合が悪くなるとすぐ咲夜に助けてもらおうとする。 飽きっぽいところがあるが、畑に種をまく等の手伝いをすることも。 体付きの個体はよく踊る。 ふらん 他のゆっくり(特にれみりゃ)をいじめるのが好き。 めーりんとは仲がいい。 れみりゃによくなつき、まるで姉のように頼りにしている。 素直で礼儀正しく、意外と気が弱いところがある。 ありす 「とかいは」を自称しプライドが高いが、ツンデレで面倒見もいい。 考えてることの逆を言う習性があるようだ。 青いリボンをつけた小さい個体もいる(「ろりす」と呼ばれる)。 みょん(ようむ) 「ちーんぽ!」 まれに半霊を連れているタイプもある。 語尾に「みょん」と付けたりする。 ちぇん 素直。「わかるよー」「わからないよー」等が口癖。 猫と非常に生態が似ており、高いところから落ちても平気だったり、すばしっこい。 ゆゆこ 巨大だが俊敏。恐るべき速度で移動しながら捕食する。 大食い。胃袋は宇宙。 手足が着いた「ゆーびぃ」という亜種もいる。 しずは、みのりこ おりきゃらと呼ばれる事に納得がいかない。 あきしまい。ただし秋でなくても目撃されることがある。 登場頻度は驚くほど高い てんこ ブロントさん。 痛みを快楽として認識している。放置プレイも好き。 「てんこもかまってね!」 のうかりん 田舎に住んでいる幽香の母親。時々収穫物を幽香に送る。 スレ住民にらっきょうを育てる方法を教えてくれる。 よく出る にとり 水中でも生活できる。 機械が大好き。機械を与えるとそれで遊び始める。 ゆうか 綺麗な花が咲く所によく見られる。 植物を育てる事でゆっくりする。 長髪で寝坊しやすいゆうかもいる。 らんしゃま(らん) ちぇんを見ると可愛がる事が多い。「ちぇぇぇぇぇん!!!」 油揚げや稲荷寿司が好物。 ゆかりん 体が柔らかく、狭いところにも簡単に侵入できる。 加齢臭(または少女臭)と呼ばれる独特の体臭を持つ。かなりキツイらしい。 りぐる 蛍みたいに綺麗な川辺を好む。 ゴキブリみたいに移動する際にカサカサ音がする。 めーりん 「じゃおーん」と鳴く。喋れても良い。 昼寝を好むがさくやに邪魔される事もある。 ちるの 「あたいさいきょー!」「あたいってばゆっくりね!」 ゆっくりの中では頭が回らない傾向があるがくしゃみで物を凍らせる事も。 一定の状況下でゲル状になる。元に戻る事もできる。 「テルヨフ」に似たちるのを「チルノフ」と呼ぶ。 れてぃ 巨大で鈍重。素早く動く舌で器用に獲物を捕る。頬に獲物を溜める性質も。 どこからともなくできたてのチキンラーメンを出す。方法は不明。 その他、こちらも積極的に使ってみて欲しい さくや 「~ですわ!」 れみりゃ等の紅魔館に所属するモデルのゆっくりと共生する。 体からプリンを出す事ができる。方法は自由。 めーりんの昼寝を邪魔する事が多い。でもそれは構って欲しいかららしい。 るーみあ 「ゆっくりなのかー」食いしん坊。 だいちゃん 世話好き。 こあくま(こあ、こぁ) ぱちゅりーが召喚する。 ぱちゅりーの仕事を手伝う。 れみりゃザウルス 体付きれみりゃが怪獣の着ぐるみを被ったような姿。 「ぎゃおー!!!たーべちゃうぞー!!!」 うーぱっく、さがわうーびん 段ボール。 飛ぶのがうーぱっく、車輪付き(羽無し)がさがわうーびん。 普通のれみりゃが箱などを提げているタイプのうーぱっくもいる。 ゆっくりやゆっくりの餌などを運ぶ。 みすちー 「ちんちん」と鳴く。決して下品な意味ではない。 歌うのが好き。 けーね 他のゆっくりに物事を教える事を好む。 喧嘩が発生したら得意の頭突きで喧嘩両成敗。 てゐ いたずらっ子。 語尾に「うさ」が着く時は嘘をついていることが多い。 うどんげ(れーせん) 他のゆっくりより臆病。目で外敵を混乱させる事も。 耳が外れてしまうことがある。 えーりん 頭がいい。 かぐやとよく一緒にいる。 かぐや(てるよ) あまり動かない。本当にゆっくりしているとも取れる。 のんびり屋。 体付きは「テルヨフ」とも呼ばれる。 もこう 無理やり触ろうとすると高温を発するので火傷する。死んでも生き返る。 「とらうまになるよー!」 ぷりずむりばー三姉妹 るなさ長女。 凹みやすい(心理的な意味で)。「ゆっくりしたけっかがうつだよ…」 めるらん次女。 「めるぽ!」と言ったらガッしてあげると喜ぶ。 りりか三女。 めでぃすん(めらんこ) 体内に毒を持ち、食べようものなら腹痛に襲われる。 あや(あやや) 鳥みたいな生態を持つ。頭のかざりの白い物体は卵だったりする。 卵のうちいくつかは無精卵で子供の共食いを防ぐ。 一定の状況下で前述のきめぇ丸と化す。二つの状態を巧みに使い分ける。 こまち 昼寝とお話する事を好む。 めーりんと気が合う。 えーき 「よいぞっ!」「らめぇ…」 すいか お酒大好き。 ひな 常に横回転している。厄を集めているかは定かでは無い。 さなえ 献身的。奇跡を起こす事ができる。 礼儀正しい。「ゆっくりしていってくださいね!」 かなこやけろちゃんを世話している。 れいむがかなこの布教(洗脳)を受けると変化する。 かなこ 御柱を自由自在に扱う。注連縄で浮く事も。 注連縄はドーナッツ。 ゆっくりに布教活動(洗脳)する。 千歳飴のオンバシラ。 すわこ 「あーうー」「けろけろしていってね!」 水中でも生活できる。 いく 「ふぃーばー!」 雷を呼ぶことができる。 地震を予知できる。 きすめ 狭いところが好き。桶やバケツを住処として好む。一番は木の桶。 おとなしい。 やまめ 糸を出す。 ぱるすぃ(ぱるしー) 嫉妬深い。 ゆーぎ お酒大好き。 さとり 相手の考えていることがわかる。 こいし 「こいこがれるようなゆっくりがしたい!」 おりん ちぇんじゃないよ! 「おりんりんらんど、はっじまっるよー!」 おくう(うつほ、うにゅほ) 温泉卵が好物。 みま スモークチーズが好き。 けーねを見ると逃げる。 しんき けーねを見ると逃げる。 ドスゆっくり ドスまりさオリジナルは砂越天さんの漫画とイラスト。 神様とか精霊の域。もしくは森の守り神。トトロのようなもの。 見上げるほどの巨大なゆっくり。大きさは各自お好みで。( 参考 ) 数あるゆっくリーダーの中でも最も努力家で面倒見が良いゆっくりである。 普段は優しく、人間の子の面倒を見ることもあるが、いざ群れに危険が迫ると巨体を生かした強力なボディプレスや特殊なキノコを燃料とした光線(一般的には「ドスパーク」と呼ばれることが多い)を口から吐く事で応戦する。 ドスまりさの巣である洞窟内では、生えている幻覚キノコを噛み砕いて霧状に吹き散らしたり、洞窟の壁を利用した反射体当たりで攻撃するなど、地の利を生かした戦法を取ることが確認されている。 後頭部に付いている小さなリボンは、群れのゆっくり達がドスまりさにプレゼントした物で、リボンを数や結び方でドスまりさの年齢や群れの質、ドスまりさの信頼度を見る事が出来る。( 参考 ) ゆっくり達のリーダーであると同時に移動式の巨大な住居でもある。寒い日は髪の毛にくるまり、雨の日は帽子に入ることで、ゆっくり達は何時でも快適に過ごすことが出来る。 ドスまりさ式たかいたかい で相手をポンポン飛ばして一緒に遊んであげる。このとき、人間であることを言わないと落ちたときに危ない。 ゆっくりさせる程度の能力を持つ。どんな凶悪な人間に対してでも、この能力を使えば、相手は戦意を失ってゆっくりしてしまう。 他にもドス程の大きさを持つゆっくりは特別な名称で呼ばれることがある(ビグれいむ、クイーンありす、ラオめーりん、きめら丸、ティガれみりゃ等)。
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「奇形ゆっくり」 雪もだいぶ解けた頃。 草原には、越冬したゆっくりの姿が現れ始める時期だ。 森の中を歩き続ける僕。 僕は、ある条件を満たすゆっくりを探している。 探しているのは、単体のゆっくりではなく、子供を連れたゆっくり一家でもなく、発情したゆっくりありす でもなく、ゆっくりれみりゃなどの捕食種でもない。 僕が探しているのは、お互いを愛し合ったカップルのゆっくりだ。 それも、既に交尾を済ませて妊娠初期の…そう、そのタイミングが一番“いい”。 越冬後の初春になると、冬を生きて越すことができた安心感のためか、それとも家族計画を考えているのか、 多くのゆっくりが交尾を行う。 草原には結構な数のゆっくりが顔を出し始めているから、そろそろだと思うのだが… 「ゆっ!?おにーさん、ゆっくりしていってね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 すれ違うゆっくりには適当に返事を返しておいて、巣のありそうなところを手当たり次第に探していると… 「ゆぅ!!ゆっくりそだっていってね!!」 「ゆっくりいいこになってね!!」 狭い入り口から中を覗くと、ゆっくりれいむとゆっくりまりさのカップルがお互い寄り添っていた。 れいむの頭には3本の蔓が生えている。妊娠初期なのだろう、つぼみは固く閉じていてまだ子ゆっくりの 原型すら出来ていなかった。 ふむ…こいつらは、丁度よさそうだな。よし、こいつらにしよう。 そう決めると僕はこいつらを連れて帰るべく、ゆっくりに声をかけた。 「やぁ、ゆっくりしていってね!!」 「ゆっ!?ゆっくりしていってね!!」 本能に刻まれた言葉を僕に返す2匹のゆっくり。 「お、れいむは妊娠してるのかな?」 「そうだよ!!もうすぐのれいむのあかちゃんがうまれるよ!!」 「まりさのかわいいあかちゃんがうまれるよ!!」 どうやら、ちゃんと望まれて生まれようとしている子供のようだ。 ひとまず安心した。そうでなくてはこれからの計画も、意味がなくなるからだ。 「よし、これから赤ちゃんが生まれる二人のために、すっごくゆっくり出来るところを用意してあげたよ」 「ゆゆっ!?ゆっくりできるところ!?」 「おにーさん!!ゆっくりあんないしてね!!」 これから親になるというのに、この馬鹿っぷりはいかがなものか。 毎度のことだが、こいつらが絶滅しない納得のいく説明がほしい。 「よし!!じゃあお兄さんについてきてね!!」 息が上がらない程度のペースで、家へと続く道を走る僕。 家まではそれほど遠くない。ジョギングのペースで走って10分ほどだ。 だから僕にとっては軽い運動でしかないのだが…どうやら、2匹のゆっくりにとっては違うようだ。 「おにーさん!!もっとゆっくりしていってね!!」 「おいてかないで!!もっとゆっくりあんないしてね!!」 普通のゆっくりなら決してついてこれないペースではないのだが、妊娠しているれいむは頭に生えた蔓が折 れないように注意しながら跳ねなければならない。 「れいむ!!ゆっくりいそいでね!!」 ペースの遅いれいむに付き添うまりさも、同様である。 「そんなにゆっくりしてると、ゆっくり出来るところがなくなっちゃうぞー!!」 「ゆゆーっ!!??いやだよ!!ゆっくりしたいよ!!」 「ゆっくりいくからまっててね!!れいむ!!もっとゆっくりはやくしてね!!」 どんなに急かしても、こいつらは一定のペース以上速くはならない。 これは…何か別の方法を考える必要があるな。 ちょっとばかり考えて、思いついたのは… 「おーい、まりさ!」 「ゆっ!?」 「まりさがれいむを後ろから押して手伝ってあげれば、早くゆっくりできるぞー!」 「ゆゆ!!おにーさん、あたまいいね!!まりさゆっくりてつだうよ!!」 さっきから2匹の様子を見てわかったのだが、れいむは蔓が折れないように注意してペースを落としている のに対し、まりさは単純にれいむに付き添っているだけ。蔓に注意を払っているわけではない。 つまり、まりさはれいむがゆっくりしている理由がわからないのだ。 ゆっくり出来るところがなくなる、という僕の言葉に焦りを感じるとともに、ペースを上げようとしない れいむに苛立ちを感じはじめるまりさ。 だから…後ろから押して手伝ってやれ、という指示にも簡単に従う。 「れいむ!!もっとゆっくりいそいでね!!」 「ゆぎゅううう!!まりさあああああああああやめてよねええええええ゛え゛え゛え゛!!!!!」 ぐいぐいと後ろから押していくまりさ。それでもペースを上げるわけにはいかず、必死に抵抗するれいむ。 だが、身重の体ではまりさを押し返すことは出来ない。 そのまままりさの力に押し負けて、ペースを上げることになってしまった。 「やだあああああああああ!!あがぢゃんできなぐなっぢゃううううううう!!!!」 「れいむ!!はやくゆっくりできるところでゆっくりしようね!!」 まりさはれいむの悲鳴を聞いてないのだろうか? これから生まれる赤ん坊すら気遣わないあたり、やっぱり頭の中が餡子なんだなぁ。 しばらくして、もう少しで家に着くというところに差し掛かると… 「まりざやめでよおおおおおお!!!…ゆぎゅ!?」 まりさに押されてハイペースで跳ねていたれいむが石につまづき、顔面から倒れ伏してしまった。 あ、これはヤバい、と思った。その角度と、そのスピードが。 ボキッ!! 3本の蔓のうち、一番細かった1本が折れてしまったのだ。 「ゆぎゃああああああああ!!!れいむのおおおおおお!!あがぢゃんがああああああああ!!!」 ゆっくりらしからぬ速さで起き上がって、折れた蔓のもとへ駆け寄るれいむ。 その後を、まりさがゆっくり追いかけた。 れいむは、滝のように涙を流しながら萎えた蔓を見下ろしている。 その後ろのまりさは、ばつの悪そうな顔をしていた。 最初は悲しみの震え…そして、その震えは怒りに変わった。 「ゆぐぐぐぐぐぐぐ!!!!まりざのせいだよ!!まりざがうしろからおしたからだよ!!」 「ゆぎゅ!?まりさはわるくないよ!!れいむがゆっくりしすぎたのがだめなんだよ!!」 へぇ、ゆっくりも夫婦喧嘩するんだぁ。 「あかちゃんがああああああ!!!れいむのあがぢゃんがあああああ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「ゆっ…れ、れいむのせいだよ!れいむがころんだから――― 「はい、そこまで!」 このまま見ていても面白そうだったのだが、殺し合いに発展する気配を感じたので仲裁に入る。 「今のはどっちも悪くないよ。たまたま、その蔓が細すぎたんだ。たぶん折れなかったとしても赤ちゃんは できなかったよ」 「ゆっ!?そうなの!?」 「そうだよ。だから、残りの2本を大事にすれば良いのさ」 「ゆゆ!!わかったよ!!れいむのあかちゃんだいじにするね!!」 「まりさのあかちゃんゆっくりさせてあげるね!!」 あー、⑨でよかった。 2匹の仲直りは済んだので、すぐそこの自分の家に案内する。 玄関から入っていく2匹は、終始寄り添ったまま離れようとしなかった。 2匹を専用の部屋に案内し、準備を済ませると僕も2匹と同じ部屋に向かった。 僕が抱えているのは、最近幻想入りしたという毒入りギョーザと、2リットルペットボトルに入った廃油だ。 「おーい、ゆっくりしてるかい?」 「ゆっくりしてるよ!!おにーさんもゆっくりしていってね!!」 先に与えておいたお菓子を食べつくして、2匹は文字通りゆっくりしていた。 れいむが妊娠している以上、昔のように跳び回って遊ぶことは出来ない。 2匹にとっても、今までのように跳びはねるより、寄り添いあってゆっくりしてる方が満足できるのだろう。 ギョーザとペットボトルが視界に入るやいなや、跳ね寄ってくる2匹。 「ゆゆ!?それはなに!?」 「ゆっくりできるもの?ゆっくりできるならまりさにちょうだいね!!」 おお、食いついてきた。そうでなくちゃ困る。 「これはね、栄養価の高い食べ物だよ。もうすぐ赤ちゃんが生まれるれいむに食べてもらおうと思ってね。 これを食べれば、元気でいい子な赤ちゃんがたくさん生まれるよ!」 餡子脳にも理解できるように、説明は怠らない。 すると、期待通りれいむが食いついてきた。もう期待通り過ぎて怖いぐらいだ。 「ゆゆ!!れいむたべるよ!!さっさとそれをゆっくりちょうだいね!!」 「わかったわかった。まりさも食べるか?」 「まりさはいらないよ!!ゆっくりれいむにあげてね!!」 さっきのことを少しは反省しているのだろうか、それとも夫(?)としての自覚が芽生えてきたのか。 僕としてはれいむが食べてくれさえすればかまわないので、ギョーザを適当に床に置いて、大きい器に廃油 を移し替えた。 「むーしゃむーしゃ、しあわ…せ…?」 一口食べて、早速異変に気づいたらしいれいむ。 「おにーさん!!これすっごくまずいよ!!こんなのたべられないよ!! こんなものをたべさせるおにーさんとはゆっくりできないよ!!」 「わがまま言うなよ。元気な赤ちゃんが生まれなくてもいいのかい?」 「ゆぎゅ……がまんしてたべるよ…!」 赤ちゃんのため、って言っておけば大抵のことは我慢できそうだな、このれいむ。 眉間にしわを寄せて、いかにも不味そうな顔をしながら、ギョーザをちびちびとかじっている。 ダイオキシンとか、タリウムとか、メタミドホスとか、かなりヤバイ代物らしいんだが、体調には変化はな さそうだ。 実は、毒に対してはかなり耐性があるのだろうか? 「れいむ!!ゆっくりがんばってね!!あかちゃんのためにがんばってね!!」 毒入りギョーザを栄養食か何かと勘違いしている2匹。 まりさは、不味そうにギョーザを食べているれいむを応援している。 そのあと、いろいろヤバそうなものが浮いてる廃油にもれいむは口をつけた。 「ゆぎゅ、まずい……でもあかちゃんのためにがんばってのむよ!」 「ゆゆゆ!まりさもてつだってあげるね!!」 何を思ったのか、自らも廃油を飲みだすまりさ。 お前が飲んだら意味ねーだろ(笑) 目の前の不味い飲み物がなくなればいいとでも思っているのだろうか? さすが餡子脳。僕の予想の斜め上を常にキープしている。 そんなこんなで、3日間。 蔓には、少しずつ子ゆっくりの原型らしきものが現れ始める。 僕はすでにその異変に気づいていたのだが、2匹のゆっくりは気づかない。 出産自体初めてなのだろう、こういうものなんだ、と納得しているようだ。 そして。 いろいろヤバいものを体内に取り込んでいったれいむだったが、ついに…その時が来た。 出産のときである。 部屋の真ん中に陣取ったれいむ。 それを少し離れた所から、不安そうに見守るまりさ。 2匹の数週間の愛の結晶、そして僕の“3日間の努力”の結果が…今、目の前にその姿を現そうとしている。 小刻みに震えだしたれいむ。その時が近づいているのだろう。 最初は堪えていた声も、だんだん我慢できなくなってきたらしい。 「ゆ……ゆ…ゆゆゆゆ…!!」 プチッ! ぽとっ 一匹目のゆっくりの誕生である。 「ま、まりさのあがちゃんがうまれたよおおおおお!!!」 「れいむのっ、れいむのがわいいあがちゃんんんんんんんんんん!!!!」 遠くから見守ると決めていたまりさも我慢できなかったらしい。 赤ちゃんが生まれた嬉しさのあまり、すぐに生まれたての赤ん坊のもとへと跳ねてきた。 その時点で、2匹は初めて“異変”に気づいた。 「ゆ゛……ゆ゛ぐり゛……ぢででね゛……!!」 「なんなの!!このごおがしいよ!!!おがしいよおおおお!!??」 「ゆぎゃあああああああああああ!!??へんだよっ!!へんながおだよおおおおお!!!!」 このゆっくりには、口と呼べるものがなかった。 正確には、口のなり損ないのような…上唇と下唇がところどころ途切れながら癒着しているのだ。 だから、言葉を発しようとしても『ゆっくりちていってね!!』とはならない。 プチッ! ぽとっ 二匹目の誕生。れいむ種である。 今度こそまともな子供が生まれてほしい…そう願うれいむとまりさ。 しかし、そんな願いは無残にも打ち砕かれた。 「ゆっくりぃちていってにぇ……ありぇ?うごけないよ?!」 二匹目の赤ちゃんは、言葉は比較的しっかりとしていた。 しかし、この赤ちゃんには致命的な欠陥があった。 饅頭らしい弾力性が殆どなく、中身が液体のようにドロドロしているのである。 簡単に言えば…そう、やわらかすぎるのだ。 これでは、自由に弾力性を利用して跳ね回ることは出来ない …この赤ちゃんは、一生自力では動けないだろう。 「ゆっゆっ!!ゆっくりうごいてね!!ゆっくりはねてね!!」 異常に気づいたまりさが赤ん坊を手伝おうとするが、無駄なことだった。 「ゆっ…ゆっ…うぅ、うごけないよおおおおお!!うわああああああんん!!!」 「ゆぅ!!ゆっくりしていってねええええええ!!!」 自力で動けないことに絶望する赤ちゃんゆっくり。 そんな子供を目の前にして、どうしたら良いのか分からず泣き喚くまりさ。 それを遠くから見ているれいむの顔には、疲れの色が見え始めた。 プチッ!! ぽとっ 三匹目。 「ゆっくりちていってね!!…ゆゆっ!?くらいよ!?おかーさんどこおおおお!!??」 駆け寄ったまりさは絶望した。 その赤ちゃんゆっくりには…目がなかったのだ。 「おかーさんはここにいるよ!!ゆっくりしていってね!!」 「ゆっ!?みえないよおおおおお!!まっぎゅらだよおおおおおおおお!! おがーざあああああ゛あ゛ん゛ん゛ん゛!!!!ゆッぐりじゃぜでよおおおおお゛お゛お゛!!!」 大声で泣き叫ぶ赤ちゃんゆっくりを宥めようと、まりさが頬を摺り寄せるが… 「ゆぎゃ?!なに!?なにかぶつきゃったよ!?なんなの!?わがらないよおおおおお!! ごわいよおおおおおおおおお!!だじげでよおおおおおおおおおお!!??」 「こ、こわくないよ!!おかーさんだよ!!ゆっくりなかないでね!!!」 どんなに宥めようとしても、赤ちゃんゆっくりは泣き止まない。 そして、四匹目、五匹目…と順番に生まれていく。 生まれつき音の聞こえないもの。 硬すぎて跳ねることのできないもの。 「ぎょぎょぎょ」と気持ち悪い声を発しながら、芋虫のように這うもの。 目を覚ましても蔓から離れられず、終いには頭が破れてしまうもの。 十匹生まれれば十通りの奇形ゆっくりが生まれた。 赤ちゃんゆっくりにならずに、緑色の実のままの状態で落ちたものの方が幸運だろう。 その幸運すら、この一家にはなかった。 さっきまで、生まれてきた子ゆっくりと思う存分ゆっくりすることを思い描いていた親ゆっくり。 皆で草原をお散歩したり、水辺でゆっくりしたり、巣の中で固まって眠ったり… 畑のものを食べたらゆっくりできないよ、と教えてあげたり… いろんなことをしたかった。いろんなゆっくりをしたかった。 でも、それができない。この一家は、できないのだ。 そして、そんな一家を見てると僕は性的興奮に似た絶頂を覚えるのだ。 「さて、と…」 僕は次の準備に取り掛かる。 奇形赤ちゃんゆっくりに囲まれ、未だ泣き止まない親2匹に声をかける。 「やあ、赤ちゃんはかわいいかい?」 「ゆぐっ…へんだよおおおおおお…がわいぐないよおおおおおお……!!」 そりゃあな、僕だって見てて気持ち悪いもん。 でも、自分の赤ちゃんを“かわいくない”なんて言うなんて、困った親だなあ。 「そうかそうか、かわいくないか。じゃあ捨てちゃおう」 そう言って、目のない赤ちゃんゆっくりをピンセットでつまみあげる。 目の見えないゆっくりにとっては、その浮遊感は恐怖にしか繋がらないらしい。 「なに!?へんだよ゛!?ういでるよおおお!!??ごわいよおおおおお゛お゛お゛お゛!!!」 「おにーさんなにするの!?あかちゃんをゆっくりはなしてね!!」 まりさが僕に体当たりしてくるが、さすがゆっくり、全然効果がない。 むしろ、その弾力が気持ちいいくらいだ。 「だってかわいくないんだろう?だったら捨てちゃおうよ!」 「やめでよおおおおおお!!!がわいぐなぐでもまりざのあがぢゃんなのおおおお゛お゛お゛!!」 “かわいくない”ってところは否定しないのかよ(笑) 「かわいくないなら捨てちゃうよ!!ポイ!!」 鼻をかんだティッシュを捨てるように、赤ちゃんゆっくりをゴミ箱に放り込んだ。 ゆうううぅぅぅ、と悲鳴を上げながらゴミ箱の底に落ちていく、盲目ゆっくり。 底に溜めてある熱湯に突っ込んだそいつは… 「ゆぎゃあああああああ、あづいよおおおおおおおお!!!!みえないよおおおおおお゛!!!! ゆっぐりできないよおお゛お゛お゛お゛お゛!!!あがーぢゃんだじげでええええええ!!!!」 そんな悲鳴も、十数秒すると熱湯の中へ消えた。 「さーて、次はどいつにしようかな♪」 「もうやめでよおおおおおお!!!あがぢゃんずでないでええええええ!!!」 「えー、だってかわいくないんだろー?」 「おねがいじまずううううううううううう!!! れいむのあがぢゃんだずげでぐださいいいいいいいいいいい!!!」 子ゆっくりを片っ端から捨てるのも楽しいが、そこまで頼まれたらしょうがない。 僕は妥協案を提示することにした。 「…わかった。じゃあこうしよう!」 「ゆっ!?」 期待に目を輝かせる、親ゆっくり。 しかし、その期待はすぐに打ち砕かれる。 「れいむとまりさが赤ちゃんを一匹だけ選んでね!!その子だけは助けてあげるよ!」 「ゆううううぎゃああああああどおじでえええええええ!!??」 「どおじでそんなごといいうのおおおおおおおおおお!!??」 「選ばないと、全員捨てちゃうよ!!ゆっくりしないで選んでね!!」 「ゆぐっ!?」 選ばないと…子供が全員殺される。 それだけは避けようと、2匹は唯一の生き残りとする赤ちゃんを選ぶべく、辺りを見回す。 「おがーちゃん!!まりしゃをえらんでね!!」 「れいむしゅてられたくないよ!!ほかのこをすててね!!」 「ちにだぐないよおおおお!!おがーぢゃあああああん!!」 喋ることのできるものは、その言葉で親の気を引こうとする。 言葉を発せないものは、その目で親に訴えかける。 精神すらまともでないものは、何が起きているかも感知していない。 「早く選ばないと、全員捨てちゃうよ!!」 「ゆゆっ!!やめてね!!すぐえらぶからね!!」 そして、2匹の親ゆっくりが選んだのは…二匹目に生まれた、動けないゆっくり子れいむだった。 「どおじでええええええ!!??」 「なんでそのごなのおおおおお!!??」 「そのごはうごげないごだよ!?うごげるれいむをえらんでね゛!!」 選ばれなかった子ゆっくりは、たまったものではないだろう。 自由に動けるものは必死に母ゆっくりにすがろうとするが… 「ごめんね!!あのよでずっとゆっくりしてね…!!」 れいむは涙ながらに駆け寄った奇形子ゆっくりを跳ね飛ばした。 うまい具合に僕の足元に転がってきたので、そのままピンセットでつまみあげる。 「ゆぎゃあああああ!!!はなじでよおおおおお!!!」 「ごめんねー。でもお母さん達が、君たちの事かわいくないって言うからさー」 「ゆゆぅ!?れいむかわいいよおおおお!!!かわいいからすてないでねええ゛え゛え゛え゛!!」 そんな叫びも、ゴミ箱の中へ吸い込まれていった。 2匹の親ゆっくりは、自分達が選んだ一匹の子れいむを挟み込んで守っている。 悲しみと絶望に震えながら、唯一生き残るであろう子れいむを、しっかりと守っている。 「はーい、じゃあ君達はゴミ箱行きでーす!恨むならお母さんたちを恨んでくださいねー!」 「いぎゃああああああああああああああああ!!!!」 ぽいぽいとゴミ箱に放りながら、全体に聞こえるように呟く。 「あーあ、お母さんが、あんな毒入りギョーザと食べちゃったから」 「ゆっ!?」 「お母さんが、あんな汚いものを飲んだから、赤ちゃん皆かわいくなくなっちゃったよ!」 「なにをいっでるのおおおおおおおおおお!?」 「お母さんのせいで、皆気持ち悪くて汚い赤ちゃんになっちゃったよ!」 「おかしいよ!!ゆっくりせつめいしてね!!」 「ギョーザと飲み物にはね、危ないものが入ってたんだよ!!本当は食べちゃダメだったんだよ!」 そこまで説明して、やっと理解したらしい。 母体であるれいむは…自ら汚染物質を体内に取り込んだ。 それは子ゆっくりにも蓄積されていき、結果として奇形ゆっくりが生まれた。 やっと。やっと理解したのだ。 親ゆっくりも…そして、子ゆっくりも理解した。 自分がこんな酷い目にあっているのは、母親であるれいむのせいであるということに。 僕は心無い言葉を子ゆっくりに浴びせながら、次々とゴミ箱に放り込んでいく。 「おがーぢゃんのせいだあああああああああ!!!!だずげでええええええ!!!」 「はーい、お母さんがあの子を選んだので、皆あの世行きでーす!」 「おがーぢゃんなんがしんじゃえええええええええ!!!」 「その前に死ぬのはお前らでーす!!あの世でゆっくりしていってね!!」 「おがーだんだじげで!!みでないでだずげでよおおおおおおおお!!!!」 「お母さんはあの子を選んだので、君は助けてもらえません!!ゆっくり死んでね!!」 母ゆっくりを罵倒しながら、ゴミ箱の中へと消えていく子ゆっくりたち。 その言葉の暴力に、れいむとまりさは震えながら耐えている。 「ごめんね!!……あのよでゆっくりしてね…!!」 そして、選ばれた子ゆっくりを除くすべての奇形ゆっくりが…ゴミ箱の中でお汁粉に変わった。 一旦ゴミ箱を片付け、再び部屋に戻ってくる。 親子3匹がいるほうを見ると、どうやら最後の生き残りである子れいむが、両親を罵倒しているらしい。 「おがーぢゃんのせいでじぇんじぇんうごけないよ!!ゆっくりあやまってねええええ゛え゛え゛!!」 本当はすぐに飛び掛って噛り付きたいのだろうが、やわらかすぎて動けないので、それもできない。 その上、2匹の親ゆっくりの返答も酷いものだった。 「お、おかーさんは悪くないよ!!おかーさんはわるいものたべてないよ!!」 「そうだよ!!かわいくうまれてこなかったれいむがわるいんだよ!!」 「ゆぎゅううううう!!?どおじでぞんなごどいうのおおおお゛お゛お゛!!??」 生後10分で親子喧嘩か。すごいもんだな、ゆっくりって。 「はーい、そこまで!」 この前と同じように仲裁に入る。 「いいことを教えてあげるよ。二人の親のどっちかが死んで子れいむの食べ物になれば、子れいむは動ける ようになるよ!」 「ゆぎゅ!?ほ、ほんとうなの!!?」 それは親ゆっくり2匹にとって、衝撃であろう。 どちらかが犠牲にならなければ、目の前の子は一生動けないままゆっくりしなければならない。 親2匹は…どちらが犠牲になるか、選ぶことが出来るだろうか? 「どっちが食べ物になるか、ゆっくりしないで決めてね。ゆっくりしてると、手遅れになるよ!」 「ゆぎゅ!?それじゃれいむがあかちゃんのたべものになってね!!まりさはしにたくないよ!!」 急かされたせいか、焦ったまりさが思わず本音を漏らしてしまった。 となれば、二人の“ジョーカーの押し付け合い”はもう止まらない。 「どうして!?まりさがたべものになればいいよ!!れいむはあかちゃんうんだんだよ!?」 「れいむはあかちゃんうむだけで、ぜんぜんたべものとってこなかったよ!! やくたたずのれいむは、ゆっくりたべものになってね!!」 「おがーぢゃん!!げんがはやめでよおおおおおおおおお!!!!」 これが人間だったら恐ろしい会話だが、ゆっくりの場合だと笑えてくるから不思議だ。 さて…そろそろフィニッシュといこうかな。 「そうか、どっちも食べ物にならないなら…赤ちゃんが死ねばいいよね!!」 そう言って拳を振り上げ… 「やめでえええええええええええええええええ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「あがぢゃんにげでねええええええええええええ゛え゛え゛え゛!!!」 親2匹の絶叫とともに… グシャッ! 最後の奇形ゆっくりは、ただの潰れた饅頭になった。 「どっちも食べ物になってくれないなら、赤ちゃんは死ぬしかないよね!! だって、動けないままゆっくり生きていけるわけないもんね!!」 2匹は震えている。 「どうしたの?助けたかったの?でも食べ物になるほうを決めなかったよね。 助けたかったのに早く決めなかった二人が悪いんだよ!!」 それを聞いた2匹の、震えが…止まった。 そして… 「がああああああああああああ!!!???れいむのぜいだああああああああ!!!」 「まりざのぜいでじょおおおおおおお!!?まりざがたべものにならないがらああああ!!!」 2匹は、鬼のような形相で責任の押し付け合いを始めた。 「れいむのぜい!!ぜんぶれいぶがわるいの!!!ばかなれいむはゆっくりしね!!」 「ゆぎゅうううううう!!まりざがあがぢゃんだずげながったのがわるいの!!ゆっくりしんでね!!」 「ごろじでやるっ!!おおばがれいむなんがゆっぐりじね!!」 「まぬけなあほまりざは、ゆっぐりあのよであがぢゃんにあやまってね!!」 僕は外に通じるドアを開けておき、2匹を放っておいて自室に戻ることにする。 2匹の騒ぐ音がうるさいので、音楽を大音量で流してくつろぐことにした。 翌日。 2匹がいたはずの部屋を覗いてみると… そこにはゆっくり一匹分の餡子が、部屋を中心として放射状にブチまけられていた。 原形をまったく留めておらず、毛髪や飾りも残っていないので、れいむとまりさのどちらなのかわからない。 僕としては…できれば、れいむのほうに生き残っていてほしい。 あいつがまた子供を作れば、また奇形が生まれるに違いないからだ。 できれば、そうあってほしいな。 だってその方が、ロマンティックだろう? (終) 続く あとがき 虐待スレ10の 340前後を見て、勢いで書いた! まともに読み返してないので、誤字とかあるかも!! 後悔はしてな・・・・・・いや、半分ぐらい後悔してる! でも、自分が読みたいものが書けたからOK! ゆっくり読んでくれてありがとう!! 作:避妊ありすの人 このSSに感想を付ける
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ゆっくりの使命(?)は周りをゆっくりさせることなんだと思う 暇なので名曲を改変してみた 日本全国ゆっくり音頭 ♪ゆっくりできる ゆっくりできる ゆっくりできるよ!! ゆっくりできる できるよ ゆっくりしていってね!! 1月は お正月で ゆっくりできるよ!! 2月は 豆まきで ゆっくりできるよ!! 3月は おひな祭りで ゆっくりできるよ!! 4月は お花見で ゆっくりできるよ!! 5月は 子供の日で ゆっくりできるよ!! 6月は 田植えで ゆっくりできるよ!! 7月は 七夕で ゆっくりできるよ!! 8月は 暑いから ゆっくりできるよ!! 9月は 台風で ゆっくりできるよ!! 10月は 運動会で ゆっくりできるよ!! 11月は 何でもないけど ゆっくりできるよ!! 12月は ドサクサで ゆっくりできるよ!! やっぱりゆっくりはこんな感じで生きてるイメージです 超ポジティブ、ゆっくり生ってすばらしい れみりゃ編も見てみたいですね。 -- れみりゃ好きの人 (2008-11-29 11 12 09) きめぇ丸編のも御所望願いたいです…おぉ、期待期待。 -- きめぇ丸好きの人 (2009-03-21 15 34 23) こんな風に年中ゆっくりしたいw -- 名無しさん (2011-02-18 18 13 55) 田植えってもっと早くかと思った -- 名無しさん (2011-05-07 16 25 06) 名前 コメント
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※超ネタ話。電波を突然受信したので(ry ネタ度が強いので合わない人には合わないと思います。ご了承ください。 ※虐待成分は結構ありますが、取りあえず肩の力抜いて読むことをオススメします。 ※後半性ネタ注意。 ※ここで使われたゆっくりは、一部を除いて後で美味しくスタッフとゆっくりゆゆこが処分しています。 「全国数億人のゆっくり虐待ファンの皆様、こんばんは。遂にこのときを向かえました。実況ながらわたしも興奮が隠しきれません」 「解説の私もお股が濡れてばかりです」 「世界一のゆっくり虐待お兄さんが、今日ここに決定するのです!!」 『第一回 チキチキゆっくり虐待選手権!』 「まずは選手宣誓です。予選を勝ち抜き、決勝までコマを進めた4名。代表して選手Dが宣誓いたします」 「本名は人権の侵害により控えさせてもらいます。ご了承ください」 「宣誓! 我々選手4名は! ゆっくり虐待の精神に則り、ゆっくりを愛し、ゆっくりを憎み、ゆっくりを見下し、やりたい放題、殺りたい放題、犯りたい放題、ゆっくりを虐待することをここに誓います!!」 「ありがとうございます! 立派な選手宣誓でしたね」 「あの選手は間違いなく勃起してましたね、ハイ。そそり立っていました」 「私も今後の虐待を思い浮かべると、うん年ぶりにそそり立ちそうですっ!」 「さぁ、いよいよ1回戦が開始されるようです」 「最初の虐待のテーマはなんですか?」 「それは……これです!」 『ゆちゅりーサンドバッグ対決』 「選手4名の目の前には、中身が生クリームなゆっくりぱちゅりーが磔にされて置かれます。このゆちゅりーをひたすらフルボッコにしてもらい、一番長くゆちゅりーを生き延びさせられた人が勝者です!」 「軽く叩いておけばいい……普通に考えるとそう思ってしまいますが、あの「むきゅー、むきゅー」言っているものを相手にして力を入れずにいられるか……長く苦しめたいとより強く思っている方が勝者となるでしょう」 「むきゅーっ! どうしてこんなところに連れてくるの! 帰してー!」 「本を読んでゆっくりさせでぇぇえぇえぇっ!!」 「むぎゅぅうぅうぅうぅううぅっ!!」 「さぁゆちゅりーの準備も整いました!」 「この時点で潰したいと思っている人が続出しているようですね。会場の空気が変わりました」 「私はそのまま丸呑みしたいです。それでは……よーい、始め!」 「むきゅっ? いったいなにがはじまるの!」 「……」 殴っ! 「むぎゃっ!? なにするぎゃべあっ!?」 殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴殴っ! 「むぎゃっ! やめぶばっ!?」 「いたいのっ! いたいのやめぶへっ!」 「いぎゃげげべぶぷるぽあっ!?」 「おおっとっ! いきなりA選手がもうラッシュをかけています! 早い、早すぎる! 拳が見えない! まるで北斗百裂拳の再現だっ!!」 「野球のボールもバットも消えますし、そんなに珍しく感じませんね」 「しかし大丈夫でしょうか? 一説にはシュークリーム以上に脆いと言われるゆちゅりー。あのスピードではすぐに破れてしまいそうです。開始前のゆちゅりーの叫びに我慢できなくなったんでしょうか!」 「いいえ見てください、あれだけのスピードを出しながら彼のゆちゅりーが1番凹んでいません。どうやらよほど叩き慣れているみたいですね」 「ぶびぇあげろぼえれおべあれぶふっ!?」 「むきゅぶへっ! お、おねえおぶあっ! だいじょぎゃぶっ!」 「一方で選手Bの人は殴るペースが遅いですね」 「いくつ叩いたかは審査員の印象以外にマイナスはありませんからね。むしろ実は隣同士で姉妹だという事実を聞きながら、よく我慢しているとおもいますよ!」 「む、むきゅぶあればっ!? も、もうやべぇれでげべぼっ!?」 「……」 「どうじべればっ!?」 「……はっ!」 「ぶじゅっ!!」 「おおっとっ! 選手C、なんとゆちゅりーを前蹴りで潰してしまったっ!!」 「どうやら我慢の限界が来たみたいですね……しかし最後を蹴りにした辺り、彼もさすがですね。やはりこの大会、一筋縄ではいきませんよ」 「……」 「むぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅっ!?」 「一方で選手Dはひたすらはたいてますね、あれは顔が赤く腫れますよ」 「しかし遅く殴るかはたくかが正攻法ですが、あれだけ殴っているのに選手Aのゆちゅりーが一番無傷ですよ、恐ろしい……まさに職人芸ですね」 「おねいぶるおっ! だずげぼるえう゛ぁっ!?」 「ぶれううれらえあせぃえうれれあぃあうえれっ!?」 「おーと、妹らしい選手Bのゆちゅりーが潰れてしまった!」 「選手Bの人は残念ですが、個人的にはGJを言いたいですね。良く潰してくれた。姉妹だと聞いた時から、観ている人たちはいつ潰れるか期待していたでしょう」 「むぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅるばっ!?」 「……」 「おおっと、今度は選手Dのゆちゅりーから生クリームが漏れてしまったっ!」 「あの方法なら、普通のゆっくりは3ヶ月持つものですが……さすが世界一脆いゆっくりですね」 「よって勝者は、選手Aです!!」 「よっしゃーっ!」 「……む、むきゅう……」 「選手Aには10ポイントが加算されます!」 「あれだけ叩かれたのに、ゆちゅりーが普通に喋られるのは、まさに奇跡です」 「……ぱ、ぱちゅりーの妹が……妹があぁあぁぁあっ……」 「ほら、仕事だ。行ってこい」 「こぼね~♪」 「むきゅっ!? す、吸い込まれ……いやぁぁあぁああぁぁっ!!」 「さて、それでは片付けも済みましたので、2回戦へ進みましょう!」 「2回戦のテーマはなんですか?」 「それは……こちらです!」 『駄々っ子ゆっくりゃ黙らせ対決』 「選手の皆様の前には体つきの豚臭いゆっくりれみりゃを用意します。そのゆっくりゃには昨日プリンを与えていません。ゆっくりの中でも1、2を争うわがままなゆっくりゃは大好物を食べられなかった不満にひたすら駄々を捏ねてくるでしょう。そのゆっくりゃを 果たしてどう黙らせるのか、もちろん殺ってしまっても構いません」 「しかしこれは勝負ですから、普通に殺るだけでは高得点は望めません。黙らせるという部分をどう解釈するかがポイントになりますね」 「れみりゃのプリン! ぷでぃんがたべたいどぉ~!! ぷでぃん用意じでっ!!」 「ぶでぃんじゃないとヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ!!」 「ざぐや~! ざぐやぁああぁぁああぁあっ!!」 「なんでぶでぃんがないの! ぶでぃんようじぢで──」 ぶ~っ。 「……でじゃっだどぉ~」 「ぶっ殺したいですね」 「誰か爆破AAお願いします」 「ぷでぃんぷでぃん! れみりゃのぷでぃん!!」 「……」 「ぷぶぶるえぁ!? な、なにすぅぎゃぁぁあぁあああぁぁあっ!!」 「おっと! さっそく豚の悲鳴が聞こえています! 今、私の溜飲が下がりました!」 「私もです。全国数億人の虐待ファンもそう思っているでしょう」 「どうやら……あれは選手Aのゆっくりゃのようです! 羽根を千切っています!」 「いだいどぉ~~~~~っ!! ざぐやーー!! ざぐやーーー!!」 「……ふんっ! ふんっ!」 「ぎゃぶぼげあがごっ!!」 「おーとっ! 選手Aそのまま殴り始めました」 「どうやら彼は素手で虐待するタイプのようですね……こういう虐待はお約束な分、安定感があります。これからも期待が持てますよ」 「ぷでぃーんっ!! ぷでぃーんっ!!」 「……」 「うぅ? う~♪ れみりゃのぷでぃーんっ!!」 「ゲェェェェッ! 選手B、なんとプリンを手に持っておりますっ!!」 「まさか食べさせておとなしくさせる気でしょうか……ほとんど点数になりませんよ」 「ぷでぃーん♪ ぷでぃーん♪」 「……ハイっ!」 「ぷっ!?」 「ああやった、やってくれた選手B! テーブルに置いたプリンをそのまま拳で破壊しました! あっぱれ、あっぱれっ!!」 「あの呆然としたゆっくりゃの顔を見てください! 震えながら、一言も声を上げませんよ! ……これは高得点が期待できますね」 「Zzzzzzzz……」 「……起きて起きて」 「うえぇ?」 「選手Cのゆっくりゃは寝ていたみたいですね」 「あれですね、実況の身である私ですが、寝てて黙ってるしいいんじゃないかという理由で1つ潰させて欲しいですね」 「私なら寝てる間にホッチキスで口を塞ぐのが1番だと思いますが、選手Cはどうするつもりなんでしょうか?」 「うー……? れみりゃにぷでぃ~~んくでるどぉ~~?」 「……」 「ん? あれは……」 「箱……ですかね?」 「どっちにぷでぃんは入っているかなぁ?」 「うぅ? うぅ~~……」 「考えさせてますね、あれで脳死させるつもりでしょうか?」 「さすがにぷでぃんブレインでも箱を選ぶぐらいで脳死にはならないですよ。なにか狙いが……」 「う~……みぎぃっ!」 「こっちだね? はい!」 「ゆっくりしね!」 「おおっと、どうやら外れだった模様! 箱から出てきたのはゆっくりゃの天敵、ゆっくりふらんだぁ!」 「ゆっくりゃの失敗で虐待になったということでしょうか? それとも……」 「ぎゃぁぁあぁあぁぁっ!! おじじゃん! ひだり゛も゛! ひだりも、あ゛げるんだどぉ~!!」 「左もかい、そら!」 「ゆっくりしね!」 「ギャァァアァアアアアァァアァアァアァアアっ!!」 「なにぃ!? なんと両方とも入っていたのはゆふらんだった!」 「正解はどちらにも入っていない……だったようですね。ぷでぃんブレインのゆっくりゃには効果的な虐待ですね」 「……」 「うー! うー!」 「選手Dは……あれは何をしているんですか?」 「さぁ? ここからだとゆっくりゃを持ち上げているようにしか……」 「……」 「うううううううううううううっ!!」 「あっ! ゆっくりゃの頬が赤く染まっています! 口から体液も垂らし目も虚ろです! これはもしやっ!」 「まさか……発情させたんですかゆっくりゃを! 持ち上げているだけで!? 普通ゆっくりゃを発情させるなんて3時間は必要なのに……なんてテクニック!」 「さて、審査員の採点が明らかになりました」 「なかなか全選手、個性のある虐待でしたね」 「勝者は……選手Bです!」 「フッ、当然の結果だ」 「……」 「プリンを出して潰すというシンプルかつ最高な虐待方法を見せてくれましたからね」 「いまだにあのゆっくりゃはショックから立ち直れないのか、真っ白ですよ」 「ゆっくりしね!」 「ぷでぃーん……ぷでぃーん……」 「ううううううううううううううううううう」 「はい、仕事仕事」 「こーぼねー♪」 「それでは第3回戦に入りたいと思います」 「臭い臭い屁ごと豚が綺麗さっぱり吸い込まれていって皆さんご満悦ですね。それで3回戦のテーマは?」 「こちらです!」 『子連れれいむから誘拐対決』 「今回はもうぴっちぴちのばーじんじゃなくなった痴女饅頭の親れいむを4匹。しかも子 だくさんのを集めました!」 「饅頭にぴっちぴちはともかくばーじんなんてあるんですか?」 「ばーじんだろうと何だろうと畜生は畜生ですからね。ともあれ選手の皆様には親れいむが庇う子れいむたちを全部奪い取ってもらいます。他のゆっくりに比べれば母性の強いれいむですが、果たしてどれだけ早く奪い取れるかが焦点です。ただし! 子供への被害は 問題ありませんが、親れいむへの攻撃などはすぐに失格となります。注意してください!」 「庇う親からどうやって奪うのか……なかなかテクニックのいる虐待になりそうですね」 「それでは……開始です!」 「おかぁさん……こわいよ」 「ゆっくりしたいよぅ……」 「だいじょうぶだよ! おかあさんがしっかりまもってあげ──」 「ゆぐっ!?」 「きゃっ!?」 「うえっ!?」 「どうじでだれもい゛な゛い゛のぉぉお゛お゛ぉお゛ぉぉお゛お゛ぉっ!!」 「選手A見事です! 親れいむに気づかれないどころか、開始してすぐに子れいむを全員奪いました! 守るなんて気安くいっていた親れいむは号泣しております! いい気味だ」 「本音漏れてますよ。奪った子供を持ってきた網に入れていますね。あの準備の良さ……多分彼は今まで2桁の家族を虐待していますね、下手すれば3桁かも……きっと普段は網をそのまま熱した油に入れて揚げ饅頭を作るんでしょう」 「いやぁぁああぁあぁぁあっ!! れいむのこどもたちをかえじでぇええぇぇえっ!!」 「……」 「かえじでぇええぇえっ!! かえじぶっうえれげれぼごああっ!!」 「おっと選手A、鬱陶しく足下にまとわりついていた親れいむにやはり拳で襲いかかりました! しかしこれは……大丈夫なんでしょうか?」 「子れいむを捕まえた後ですから大丈夫ですね。捕まえる前なら問題でした。むしろこれなら追加点を与えたいぐらいですよ」 「レロレロレロレロレロレロレロレロ」 「キャッ! キャッ! おもちろーい!」 「やめてぇえぇぇぇっ!! かえじでぇえぇぇええぇえっ!!」 「選手Bは捕まえた子れいむを口に入れて舌で遊んでいるようです! いつ食べられるかわからない恐怖に、親れいむは気が気じゃないでしょう!しかし捕まえた子れいむはまだ1匹、スピード対決でこの余裕は大丈夫でしょうか?」 「時には点数を失っても、虐待しないといけない時があるという事です。彼にとって舌で遊ぶというのは、家族虐待には欠かせないのでしょう」 「ゆゆ……ゆっくり我慢してね!」 「ゆっ!」 「……っ!?」 「おぉっと!? 選手Cの親れいむ、なんと子供を口の中に入れてしまった! これでは手を出すことができなーい!!」 「なかなか経験豊富なれいむがいたみたいですね……捕食種相手なら結局、親ごと食べられるでしょうが」 「……ニヤリ」 「……っ!」 「ゆっ? ゆるぶう゛ぉっ!?」 「ああ選手C! ほくそ笑んだ親れいむに我慢の限界が来たのか、親れいむの口へ目がけて手を突き刺してしまったぁ!! 上に持ち上げ、「お前の死に場所はここだ!」と高らかに叫んでおります! 手を伝わって落ちている餡子の量から、子供は即死しているでし ょう! 痙攣しながら親れいむは泣いていますが、その涙は痛みなのか後悔なのかっ!!」 「大会なので失格になりますが……私はよくやったと言いたいですね。あんなほくそ笑んだ親れいむを放っておいたら虐待好きの名が泣きます」 「ゆっ!? ゆゆゆゆゆゆゆっ!!」 「……」 「やめっ!? おじさ……!? いやぁぁあぁあぁっ!!」 「あれは……? 選手Dからは親れいむの悲鳴しか聞こえてきません、どうしたんでしょうか?」 「まさか先ほどと同じように? しかしそれでは……」 「お、おかぁしゃーん……」 「大丈夫おかあしゃん? どこもいたい所ない?」 「……ゆ、ゆゆゆゆゆっ! れ、れいむのかわいいごどもだじぃっ!!」 「ゆゆっ!!」 「なにじゅるのおかあしゃ──ぎゃひぃいいぃいぃっ!?」 「かわいいよぉ!! かわいくて犯かしたくなっちゃうよおぉおぉおおっ!!」 「なんと親れいむ! 性欲のまま子供を襲っております! 興奮したとはいえ近親相姦も辞さないとは! 草葉の陰でゆっくりありすが妬ましく見ているぞ!!」 「生きてるのも妬ましく見そうですが、しかし発情させても普通なら近親相姦はしない筈ですよ……よっぽど選手Dのテクニックは飛び抜けているんでしょうね。恐ろしいです」 「……? おっと、ここで審査員の方から物言いです」 「なになに……なるほど、親れいむを発情させるのは厳密にいえば手を出している事になる」 「しかし極めて微妙なラインなので、本来3位である得点から更に減点という処分にすると……これは選手Dには辛い結果が出てしまいました!」 「手を出しているのは事実ですからね……むしろ失格になっていなかっただけマシかもしれません」 「では改めて……今回の勝者は選手Aです!!」 「……れいむの赤ちゃん……だいじなあかちゃん……」 「オラオラッ!」 「あばらぼぴっ!?」 「おおとっ!? 喜びの声を上げながら選手A! 景気づけでしょうか親れいむを拳で突き破りました!! そのまま拳を上に突き出しております! アピールです! 自分こそが虐待ナンバーワンだとアピールしております!!」 「実際、現在のトップは選手Aですからね、他の選手もまだどうにかなるとはいえ、圧倒的に有利ですよ」 「それじゃまたよろしく。今回はでかいのばかりだから食い出があるぞ」 「こぼねー♪」 「おっと、ちょっと待ってくれ」 「ん?」 「ハフっ?」 「次はいよいよ4回戦、最後の対決になります!! 現在のトップは選手A! それを僅差で選手Bが追う形です!! 選手C、Dはちょっと苦しいか!?」 「選手Cは2度失格しているのが厳しいですね、どうも虐待を我慢できないタイプのようです。しかし選手Dの人は厳しい状況ながら何かやってくれそうな期待感があります。最終戦は今まで通りの採点に加え、審査員の判断で点が加算されますから、最後までわかり ませんよ」 「最後のテーマは……こちらです!!」 『レイプありす虐待対決』 「選手の前には発情したありすと普通のまりさを一緒に置いておきます。もちろんゆっくりの中でも、レイプと発情ととかい派(笑)で定評のあるありすは、何も気にしないでまりさに襲いかかるでしょうが、その状態から好きに虐待してもらいます! ゆっくりゃの時 と同じで殺ってしまっても失格にはなりません!!」 「やろうと思えば出産まで虐待に絡められそうですね……これはどんな虐待が出るか予想ができませんよ」 「ああまりさ、まりさぁああぁっ!! ありすのことをそんなにまっていてくれたのねぇえぇえぇっ!! まって、もうちょっとしたらもうちょっとしたらすっきりするがらぁぁぁあぁあぁっ!!」 「いやだぁぁあぁあっ!! すっきりしだぐないぃいいぃぃいっ!! ゆっぐりざぜでぇえぇえぇえっ!!」 「あああああああああああああああっ!!」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆっ!?」 「予想通り早くも始まっています。このままでは全部のまりさがにんっしんっしてしまいそうです!! しかしそれはそれで見てみたいものがあります」 「妊娠を利用しようと思っていない人は、早くしないと手遅れになってしまいますね……」 「まりざぁあぁぁぁっ!! まりざぁぁあぁあぁあっ!!」 「……」 「ゆっ!? なにするのぉぉおぉおぉっ!! ありすのじゃまをしないでぇえぇえっ!!」 「開始と同時にほとんどの選手が交尾を中断させましたね」 「まぁ当然かもしれません。産まれた子供と食べるとか妊娠ネタはいろいろ応用が利きますが、だからといってありすのすっきりする姿なんてみたくないですからね」 「おじさんいなか者ね! はやくそのいなかくさい手をはなして! とかい派のありすは今まりさとめくるめく愛をまんきつ」 「おらぁ!」 「ぶるぺっ!! いやぁあぁぁぁっ!! なにずるのぉお゛お゛ぉおぶるぺぱ!!」 「いったいったAがいったぁーーっ!! 期待していた通り選手Aは直接殴りにかかりました! それでこそAです! やってしまえA!!」 「最後の最後まで素手で虐待するその姿は感動さえ覚えますね……ありすの生意気な面が凸凹に変形するのを見ると胸がすっとしますよ」 「いやあぁぁあっ!! まりさ、まりさあぁぁあああぁっ!!」 「だしてぇえぇえぇえっ!! だしてぇえぇええぇえっ!!」 「ついに出ました透明な箱! 透明な箱キタっ! これで勝てる!!」 「実況しろよ。選手Bと選手Cはまりさを大きめな透明な箱に入れましたね。虐待飼育ではもはや定番となっている箱ですが、ここから果たしてどうやって……おや? 両選手とも一端、控え室に戻りましたよ?」 「選手Cはまりさを入れたまま透明な箱を持って戻りましたね。果たしてこれからどういう虐待を考えているんでしょうか? 取りあえず我々は選手Cのありすの絶叫と、透明な箱にありすが貼り付いて怯えている選手Bのまりさを見て楽しみたいと思います!!」 「快感がつきませんね、この大会は」 「……」 「ゆっ……ゆっ……」 「おおっと? 選手Bが先に戻ってきました! あれは……れいむです! 先ほど3回戦で、舌で子供を遊ばれ続け泣かされ続けた親れいむです!!」 「そういえば彼はれいむを回収していましたが……4回戦のテーマを読んでいたんでしょうか?」 「……ハイッ」 「ゆっ!? れ、れいむ……?」 「ゆぅ~……」 「選手B、持ってきたれいむをそのまま透明な箱にいれました! 親れいむが落ち込んでいる理由のわからないまりさは困惑しております!」 「これは……立ちましたね、フラグが」 「ゆぅ……」 「……ゆっ」 「ゆ? ……ゆ」 「……」 「……」 「えーと……まりさがそっとれいむに寄り添い、頬を舐めて慰めております。それにまんざらじゃなく、れいむは頬を赤らめて照れております。ちなみに自慢ではないですが、私は未だに独り身です。誰かパールのような天子持ってきてー」 「気持ちはわかりますが、取り合えず視線を箱の外に移してみてください」 「いやぁあぁあぁっ!! まりざぁぁぁあぁああぁっ!! れいむなんかとながよぐじないでぇえぇえっ!! すっきりざぜでぇえ゛ぇえ゛え゛えぇえぇえぇ!!」 「……」 「……」 『すっきりー』 「……」 「……ッ!?」 「……ッ!」 「おおっと、選手Cも戻ってきましたね。手にはまりさの入った透明の箱が……? えぇ? あれは……」 「ありすとまりさ……でしょうか? 一緒の箱に入っていますが……なにか違和感がありますね。喋られないのは……ホッチキスで口を留められているからでしょうか」 「まりさっ! 戻ってきてくれたのね!! だいじょうぶ! ちゃんとまりさを愛するためにわたしはさっきのままだから今すぐすっきりへぶはっ!?」 「ありすが選手Cに突き飛ばされましたね、何だかあのまま潰しても点数が高そうなのは気のせいでしょうか?」 「たぶんそこそこ良い点数になるでしょうね」 「ありす、本物のまりさはどっちかな?」 「えっ? そんなの決まってるわ! 黒い帽子を被っている方がまりさよ!!」 「それじゃこっちは偽物のまりさなんだね?」 「そうよ! そんなありすのまねしてる偽物のまりさなんてきれいにつぶれてね!!」 「……ッ! ……ッ!!」 『あー……なるほど』 「きれいにつぶれたわまりさ! ほめてまりさ!! そして愛しあいましょう!!」 「跡形もなく潰したね、でもこのままじゃかわいそうだから、帽子とカチューシャは元に戻してあげようね」 「……え? あ……りす? ……あああああああああっ!! まりざぁああぁあぁあっ!! どうじでぇえぇええぇえぇえっ!!」 「まりさにありすの格好をさせ、ありすにまりさの格好をさせて、本物を殺させたわけですね。選手Cはなかなか頭脳プレイが光ります!」 「虐待的には比較的ありふれているものですが……潰す方を選ばせたのは珍しいですね。あれでありすがより後悔しています。まるで同情はできませんが」 「ああああああっ!! まじざぁあぁあぁあぁあっ!! いくわぁあぁあぁっ! そろぞろいっじゃぅうぅぅぅぅっ!!」 「いやああぁあぁあぁあぁああっ!!」 「おっと!? 唯一ありすとまりさを引き離さなかった選手D、いつの間にかありすがすっきりし終えようとしています!! これは一体どういうことでしょうか!?」 「産まれた子供を利用しようとしているんでしょうか……? しかしありすのすっきり顔を見せられた後では誰もが不満になると思いますが……」 「しかしそうこう言っている内にありすがすっきりし終えてしまったっ!!」 「……うっ、うううぅっ……すっきりしだくながっだよぅ……」 「ふふっ、まりさ……かわいかったキャッ!?」 「……」 「調子に乗ってたありすを片手で持ち上げましたね。どうするんでしょうか?」 「見たところ透明な箱も持ってないようですが……えぇ!?」 「な、なにおじさん! はやく離して! わたしはまりさとはなしをしてるの!」 「これはわたしのオンバシラだ」 「え……? い、いやぁぁぁあっ!! やめでぇえぇぇえっ! そんなものにちかづけないでぇえぇえぇっ!!」 「クロスアウッ!! な、なんと、選手Dが瞬時に服を脱いでいるぅっ!? ブリーフもありません! 全裸です! 滾る虐待魂が男に服を脱がせたのかぁ!! 変態という名の紳士だよぉっ!!」 「やはり宣誓の時に感じたわたしの勘は間違っていなかった……そそり立っている、立派なオンバシラがそそり立っていますよっ!!」 「刺さないでええぇえっ!! そんなの刺さないでぇええぐぎゃあぁぁあぁ!!」 「……」 「ああああああああああっ!! いだいいいいいいい、うごがざないでぇえぇぇえええぇえぇぇえっ!!」 「なんと選手D、ありすを自身のオンバシラで貫き動かしています!! しかしこれはどうなんだぁ!! 私たちは貴方の発射を見に来たわけではないぞぉっ!!」 「……いや、待ってください。まだ発射すると決めつけるのは早いですよ」 「ああああぁあああああぁあぁあぁああぁあっ! いやぁあぁあぁぁっ!! なんで、なんでかんじちゃうのぉおおぉおおおおおおおおおっ!!」 「……」 「いやぁぁあぁあぁあっ!! こんなのですっきりじだぐないぃいいいぃいいっ!!」 「こ、これは!? 発射するどころか……ありすがすっきりしそうになっている!?」 「テクニシャンの本領発揮ですね……しかもさっきまでありすがまりさにしていたことをやり返す形になっています……これは面白い」 「あああああああああああああああああずっぎりぃいいぃいっ!」 「……」 「ついにすっきりさせられてしまったありす! 彼のオンバシラに貫かれたまま燃え尽きたようにぐったりしております!!」 「普段やっていることをやられてざまぁwwwwwwというところです。……ん?」 「あ、あああああああああっ!! こないで! こっち来ないで! ゆっくりさせでぇえぇえぇっ!!」 「……っ!? ま、まりざぁあぁぁっ!!」 「……」 「やめでぇえええぇえぇっ!! まりざのお腹の中にはありずのあがじゃんがあぁぁあぁあっ!!」 「ゆっぐりざぜでえぇえぇえぇえっ!!」 「がったいっ!!」 「ぎゃあぁあぁああああぁああぁあっ!!」 「いやぁあぁぁぁあああぁあぁっ!!」 「な、なんと選手D! 2匹刺し、2匹刺しです!! ありすの後にまりさまでも自身のオンバシラに突き刺してしまいました!! おっと、そのままその場で回っております回っております!! 口ずさんでいるのは「だんご○兄弟」! 貴方は名曲さえもレイプするのかぁ! これはもう観ている人たちへの完全なアピールです!! 彼は優勝を確信しているっ!! いや、まずそれらを全て 置いておいて一言、お前のオンバシラ何センチなんだぁ!!」 「このために、まりさに子供を身ごもらせたんですね……いやはや、恐ろしい虐待が残っていました……これはいくつ点数が入るかわかりませんね」 「あ、あああぁああぁぁあああぁっ……」 「まりさぁぁああぁ……まりざぁああぁぁあぁあっ……」 「……ただいま、集計結果が届きました」 「いよいよですね」 「ここまで大量のゆっくり達の悲鳴を聞いてきました……ゆちゅりー、ゆっくりゃ、れいむ、まりさ、ありす。どれもこれも最高に甘美でした。その中でも特にいい声を上げさせた虐待お兄さんが決まります」 「……」 「それでは発表しましょう! 栄えある優勝者は!!」 「ドローッ!!」 「……はっ?」 「ドローです! 同点です!! 3回戦まで選手Aで決まりだったところですが、4回戦でまさかの同点劇が待っていた!! トップは選手Aと選手Dの2人です!!」 『……』 「……では、優勝者は2人……?」 「いえ!!」 「これより、プレーオフを開始します!!」 「ところで、あのオンバシラが突き刺したゆっくりはどうするんですか?」 「ゆゆこにでも食べさせとけ」 「こぼね!?」 02へ続く 元ネタ 子ゆっくりを口の中で嘗め回す fuku1026 ありすの真似をしているまりさは潰れてね! 虐めAAその7の貴方は所詮帽子しか~ その他、色々な設定をお借りしています、ありがとうございます。 このSSに感想を付ける
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・6作目 ・なんか思いついた。 麦茶あき れみぃと野良豆ゆっくり(前編) 「まつんだどー!!」 「「「またないよー!!」」」 あるところに飼いゆっくりである胴付きれみりゃとそれに追いかけられてる野良ゆっくりがいました。 一見、捕食種が自分の獲物であるゆっくりを狙って追い駆けてるように見えますが・・・違います。 このれみりゃは自分のおやつを盗んだ野良ゆっくりたちを追いかけているのです。 「きょうこそつかまえてやるんだどー!!」 「やれるもんならやってみるんだぜー!!」 「ば~か!!ば~か!!」 「のろまれみりゃ~♪」 「うがあああああ!!!ゆるさないどおおおおお!!!」 普通なられみりゃがゆっくりを捕まえてそのゆっくりを食べるのがセオリーなんですが。 このゆっくりたちにはちょっとわけがあるのです。 「つかまえたど!!」 そんなこと話してる間にれみりゃがゆっくりれいむを捕まえたようです。 ここまではいいですね・・・しかし。 スポッ! 「ゆっくりにげるよ!」 「う?!」 れいむがれみりゃの手から脱出したのです。 捕まえられる虫が人間の手から軽々と避けるように。 実はこのゆっくりたち、通常の赤ゆっくりサイズなのです。 いわいる豆ゆっくりでしょう。 この豆ゆっくりたちは自分たちの体格とそれに似合わぬ速さを活かしてれみりゃから今まで逃げていたのです。 「れいむ!だいじょうぶなんだぜ?!」 「だいじょうぶだよ!あんなのろまにつかまるれいむじゃないよ!」 「とかいはね!それにくらべてれみりゃはいなかものだわ!」 「「「ゆきゃきゃきゃきゃきゃ!!!」」」 「うううー!!!」 れみりゃはまたか!と言わんばかりに悔しがっています。 このれみりゃと豆ゆっくりたちとのやり取りは一度ではありません。 ほぼ毎日こんなことを繰り返しているのです。 豆ゆっくりたちはタンスの陰に隠れていきました。 「うわあああああああああ!!!またにげられたどおおおおおおおおお!!!」 今回で34回目。あの豆ゆっくりたちに逃げられたのです。 「ちょっとれみりゃ!うるさくて勉強できないじゃない!」 「お姉さん!またあいつらがでてきたんだどー!!」 「うっさい!ほっぺをこうしてやる!!」 「うーー!!うーー!!」 頬っぺたをつねられるれみりゃ。 三回ほど伸ばされたところでようやく放されました。 「うう・・・れみぃはうそいってないどぉ・・・」 「じゃあ、どこにいるのよ」 「タンスのかげにかくれちゃっただど・・」 「ふーん」 そう言ってお姉さんはタンスを動かし、豆ゆっくりがいるか確認しましたが。 「いないじゃない」 「おかしいんだど!!たしかにここににげただど!!」 「夢でも見てたんじゃないの?」 「しんじてほしいどー!!」 こんなやり取りも繰り返してた。 が、お姉さんは一向に信じてくれなかったのだ。 何せ証拠のゆっくりたちがいないのだ。 「もうこんなことするんじゃないわよ」 「れみぃ・・・・うそついてないど・・・・・」 れみりゃはお姉さんに怒られてしょんぼりするれみりゃ。 もちろんれみりゃは嘘をついていない。 しかし証拠がなければ信じてくれないのだ。 お姉さんはタンスを元に戻し、勉強しに二階に行った。 この時お姉さんとれみりゃは気づかなかった。 タンスの陰で薄っすら光っていた、丸い筋の光に。 場所を移って、お姉さんの住んでいる家の裏の雑木林。 先ほどれみりゃに追いかけられてたゆっくりたちはその奥へと進んでいた。 進んでいくと小さいが開けた場所にたどり着いた。 「ただいまなんだぜ~」 「おちょーしゃんだ!!!」 「おきゃえりなしゃい!!」 「むきゅう、きょうもぶじごはんさんがとれたのね」 そうここは豆ゆっくりたちの群れだったのだ。 広さはそんなにないが豆ゆっくりたちのは十分な広さだ。 ダンボールをみんなで運び、それぞれの家を作ったり 人間が落としていった人工物を拾い集めて家具や遊び道具や武器を作った。 また保育園も存在し、子供たちが立派に成長できる環境も作った。 野良の群れでは数少ないとてもゆっくりとした場所だった。 まりさたちを出迎えてくれたのは自分の子供たちと群れの長ぱちゅりーである。 このぱちゅりーたちもまりさたちと同じく豆ゆっくりである。 豆ゆっくりは自然には存在しない。 人間の手で人工的に作られたゆっくりである。 では何故豆ゆっくりたちが野良なんてしているかというと人間に捨てられたのである。 飼い主たちは豆ゆっくりは小さいからすぐ死ぬだろうと思っていましたがその安直な考えがいけなかった。 現にこうして豆ゆっくりたちは生き残り、群れまで作っているのだ。 そもそも通常の野良もゴキブリ並みにしぶといから豆ゆっくりたちが生き延びる可能性は意外と高いのである。 「ちぇんたちはさきにかえっているのぜ??」 「そうよ。みんなでごはんさんをわけあたえてるわ」 「じゃあまりさたちもいくのぜ」 まりさたちはみんなが集まっている広場に行った。 このゆっくりたちは遠征組みとあの家にいたれみりゃのおやつを盗んだ隠密組みだった。 隠密組みはれみりゃのおやつを気づかれずに盗む係り。 まりさたちもおやつは盗んだがそれはあくまで囮として。 大量に手に入れるにはまりさたちが囮になってれみりゃがまりさたちに集中しているその隙にちぇんたちが盗んでいくのだ。 遠征組みは生ゴミや使えそうなものを拾ってくるのが仕事である。 そこには食料と拾ってきたガラクタが置いてあった。 「わかるよーまりさがかえってきたんだねー」 「ちーんぽ!」 「きょうもたいりょうなのぜ」 「まりさたちのおかげなんだよー。おとりやくありがとねー」 豆ゆっくりたちが食べるには多すぎるほどの食料があった。 この食料は全てまりさたちが獲ってきたのである。 「みんなでむ~しゃ、む~しゃするのぜ」 「「「「「む~しゃむ~しゃ・・しあわせー!!!!」」」」」 まだ食料はあったが満腹であった。 この食料は保存し、食料が無くなった時のためにとっておく。 保存庫には野良には贅沢すぎるほどの数の食料が保存されていた。 「これだけあればみんなもゆっくりできるんだぜ」 「むきゅう。しょくりょうのしんぱいはないし、れみりゃもこないし、おちびちゃんたちはりっぱにせいちょうしてくれて・・・」 「ここはさいこうのゆっくりプレイスだね!」 この場所はれみりゃの飼い主の家からほぼ目と鼻の先にある雑木林の中にあった。 丁度いい広さでありお家を作るには絶好の場所だった。 周りにはあまあまが獲れる蛇苺さんもあったし、何より近くにあった人間さんの家がよかった。 そうあれはこの群れができて間もない頃― この群れを作った当初、あまあまが獲れた事はよかったがそれでも食料が足らなかったのである。 どうにかして食べ物を手に入れようとして人間の家に入ろうとしたのだが、 赤ゆっくりサイズの豆ゆっくりでは人間の家に侵入するなど到底できない。 はずだった。 「こうなったらにんげんのおうちにはいってしょくりょうをうばうんだぜ!!」 「ゆー!!でもどうやってはいればいいの??!」 「むきゅう・・・わたしたちじゃむりよ・・・」 どうにかして入ろうとまりさが家の壁に体当たりする。 しかしそんなことしても家の中には入れない。 その時。 「ゆっくり・・・ゆ??!」 「あれ?まりさ??」 「「ゆ??」」 まりさが消えたのだ。 その代わりさっきなかった穴が壁にポッカリ開いてあった。 「まりさはここなんだぜ~・・・」 「なかからまりさのこえがきこえるよ!!」 「はいってみましょう!!」 全員が穴の中へ入っていった。 穴の中は暗かったが穴から入ってくる光でなんとか中の様子が見える。 全員が入ったのはよかったが狭い通路で赤ゆっくりのサイズでも一列に並ぶしかなかった。 「ゆうぅ・・・・せまいよお」 「まりさはどこかしら」 「ここなんだぜ」 「よかったぶじみたいね」 「そんなことより、すごいところをはっけんしたんだぜ」 「「「「???」」」」 まりさに連れられて奥の方に進む。 そこには、あっと驚かせる光景があった。 「ゆ?ここは??」 広い部屋だった。 もし豆ゆっくりたちがここに住むなら50、いや100匹の豆ゆっくりが住めそうな場所だ。 暖かい地面にやわかそうな毛布。 しかも高台(ミニテーブルのことである)の上にはおいしそうな食べ物があった。 れいむたちはそのこと驚いたままだった。 「す、すごいよ!!なんなのここー!!??」 「むきゅ!!もしかしてここはにんげんさんのおうちのなかなんじゃ!」 「「「ゆゆー??!」」」 「たしかにありすたちがまえにすんでいたところとにているわ!」 ぱちゅりーたちは以前飼われていた家を思い出していた。 そうだ、確か人間の家はこんな感じだったと。 豆ゆっくりたちはそのことに大いに喜んだ。 「やったよ!!にんげんさんのいえにはいれたよ!!」 「ゆふん!まりさのおかげなんだぜ!!」 「さすがまりさね!」 「むきゅう・・・なんこうふらくのじょうさいをうちやぶるなんて・・・・まりさはすごいわ」 「わかるよー、まりさはすごいんだねー」 みんなまりさを褒め称えてた。 まりさはすごい!まりさは群れの英雄だ!と言いながら胴、じゃなく頭上げをしていた。 豆ゆっくりたちは大喜びだ。 ここの飼いゆっくりが来るまでは・・・ 「うー?誰かいるんだどー?」 時が止まった。 頭上げをしていたゆっくりたちが声のした方向を向いてみるとそこには自分たちを食べるれみりゃがいた。 何故こんなところにれみりゃが?ここはゆっくりプレイスじゃないの? という思考がゆっくりたちの動きを止めてしまった。 頭上げをやめさせられたまりさは高いところから落ちてしまい、痛がってみんなに怒っていたがれみりゃを見るや否や同じ様に固まっていた。 れみりゃも豆ゆっくりたちと似たようなことになっていた。 自分がおやつを食べようとしてお手手を洗っていたら、急に話し声が聞こえてきたのだ。 れみりゃ以外にこの家には飼い主のお姉さんしかいない。 そのお姉さんも二階にいるし、 では誰がいるのだ? 誰かいるのかと確かめに行ったら・・・ そこには沢山のゆっくりがいた。 何でこんなところにゆっくりがいる?? しかも全て赤ゆっくりじゃないかと。 お姉さんが連れてきたのかなと考えたが自分の飼い主がそんなことするはずがなかった。 ではこいつらは?何だ?? 「れ・・・」 時が再び動き出す。 「「「「「「「「れみりゃだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」」」」」」」 「ううーー!!?お前らどこからわいたたどー??!」 長く保たれた沈黙は破られ、その場にいたゆっくりたちはパニックになった。 わらわらと虫のように当たり構わず逃げ惑う豆ゆっくり。 みなれみりゃから逃げようとしていた。 「こわいよおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 「まりさはまだしにたくないいいいいいいい!!!」 「とかいはああああああああああああ!!!!」 「むきゅううううううう!!!!」 「わからないよおおおおおおお!!!!!」 いきなり叫ばれてびっくりしたれみりゃだったがすぐに我に返った。 不法侵入したこいつ等を捕らえねば・・・ 「うー!まつんだどー!!」 目の前にいたまりさを捕まえようとしたが・・・ ヒョイ・・・ 「う?」 まりさは素早く動き、れみりゃの手から逃れられた。 「ゆわあああ!!あぶなかったのぜえええええ!!!」 「ううう!!おとなしくつかまるどー!!」 れみりゃは再度まりさを捕まえようとしたがすぐに逃げられてしまった。 何度も何度もやったが捕まる気配は一向になかった。 「ゆ??れみりゃのくせにおそいんだぜ?どういうことなんだぜ???」 理由は二つあった。 一つはまりさたちが赤ゆっくりサイズの成体であったこと。 赤ゆっくりは基本あんよが弱い。 生まれたばかりではあんよの発達はなっていない。 赤ゆっくりたちは家の中で少しずつ運動をしあんよを鍛えさせていく。 やがて外に出り、親や他の子ゆっくりたちと遊びながらあんよはやがて丈夫なものとなっていくのだ。 しかしこの豆ゆっくりたちはすでに成体であった。 通常の赤ゆっくりと比べてあんよはすでに鍛えられているし、何より軽いから良く飛ぶのだ。 普通の成体ゆっくりと比べると遅いのだが赤ゆっくりサイズでこれほど速いやつはいない。 しかも全員が自分たちが小さいこと理解しているので、もし大きい猛獣さんに会ったときのための逃亡術を心得ていたのだ。 二つ目はれみりゃの方に問題があった。 野生や野良れみりゃなら例えこの速さでも一匹二匹は余裕で捕まえられる。 がこのれみりゃは生まれた頃から飼いゆっくりでまともな狩りなど一度もしたことがなかったのだ。 その狩りの経験不足が今のれみりゃの状況を物語っている。 「ううー!!どうしてつかまらないどーー!!?」 一度も狩りをしたことが無いれみりゃに逃げることをちゃんと心得てる成体豆ゆっくりが捕まるはずもなかった。 「よくわからないけど、もしかしてあのれみりゃ・・・たいしたことないんだぜ??」 「むきゅ!!まりさ!こっちよ!」 「ゆ?!」 例のタンスの隙間からぱちゅりーが呼んでいた。 すでにみんな逃げているようだ。 まりさも逃げ後れないようタンスの隙間に入った。 「まつんだどー!!」 れみりゃが迫ってきた、しかし・・・・ 「つかまえ・・うぎゃあ!!!」 思いっきりまりさを捕まえようとして飛び掛ったがタンスに激突してしまった。 あまりの痛さにれみりゃはしばらく動けなかったが痛みが襲ってきて暴れだした。 「いたいどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!ざぐやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 ものすごく痛いようである。 そりゃあ頭に思いっきり頭をぶつければ人間でも痛い。 下手をすれば病院行きだ。 よい子は真似しない様に。 そんな騒ぎを聞きつけてお姉さんがやって来た。 「ちょっとれみりゃ!!なにしてんのよ!」 「いたいどおおおおおおおお!!!たすけてほしいどおおおおお!!!」 お姉さんがれみりゃのおでこにオレンジジュースを塗っていく。 塗られたせいか、れみりゃはすぐに泣き止んだ。 「で、なんでこんなことになったの?」 「ふほうしんにゅうしたやつらをつかまえようとしたらタンスにぶつかっちゃったんだどー・・・」 「ふーん・・・・?ふほうしんにゅう??」 「ゆっくりだどー・・・ちびっこいやつらだったどー」 「そいつらどこにいるの?」 「タンスの隙間にはいったたどー」 お姉さんが確かめるためにタンスを動かしたが・・・・ 「いないわよ」 「ううううっっ????!!!!」 いなかった。 あれだけいたのにも関わらずこつ然とその姿がいなくなったのだ。 「だいたい、子ゆっくりが家の中に入れるわけ無いか・・・アンタ夢でも見てぶつけてたんじゃないの?」 「たしかにいたど!!」 「まあ、いいけど」 お姉さんはそう言って二階に上がってしまった。 「ううー・・・たしかにいたんだどー・・・まちがいないんだどー・・・」 そのゆっくりたちはすでに外に出ていたのであった。 「ふぅ・・・いちじはどうなるかとおもったわ」 外には避難した豆ゆっくりたちがいた。 全て無事だったため全員が安堵した。 「でもなんでいりぐちさんをかくしちゃんたんだぜ?」 「ばかねえ・・・もしここがきづかれたらぱちゅたちのそんざいがにんげんさんにばれるとこだったわよ」 数分前― なんとかれみりゃから逃げたみんなはぱちゅりーとまりさを待っていた。 すぐに二人が出てきたため全員寄り添った。 「みんなーぶじー?」 「だいじょうぶよ」 「ぶじなんだねー」 「むきゅう・・・もうにげおくれたものはいないみたいね」 ぱちゅりーがもう一度確認するために穴の中を覗いた。 そしたられみりゃが痛がっているような声が聞こえたのだった。 「むきゅう・・・さすがのれみりゃもここまでは・・『ちょっとれみりゃ!!なにしてんのよ!』むきゅ?!」 人間さんの声が聞こえた。 どうやらあの騒ぎを聞きつけやってきたようだ。 『で、なんでこんなことになったの?』 『ふほうしんにゅうしたやつらをつかまえようとしたらタンスにぶつかっちゃったんだどー・・・』 れみりゃと会話している。 そうか、あのれみりゃはこの家の飼いゆっくりだったのか。 『そいつらどこにいるの?』 『タンスの隙間にはいったたどー』 ドスドスと人間さんが近づいてくる。 「むきゅ!まずいわ!まりさ!ここのあなをふさいでちょうだい!!」 「ゆ?なんで・・「はやく!!」わ・・・わかったんだぜ!!」 まりさは大急ぎで穴を塞いだ。 穴はなんとか完全に塞がったようだ。 『いないわよ』 『ううううっっ????!!!!』 間一髪でお姉さんには気づかれなかったようだ。 「ふぅ・・・いちじはどうなるかとおもったわ」 ここで現在に戻る。 豆ゆっくりたちは自分たちの群れに戻っていた。 全員が戻ったのはよかったが、肝心の食料については何一つ解決してなかった。 「どうしよう・・・せっかくいいゆっくりプレイスをみつけたのに・・・」 「どうしようもないわ・・・」 みながうな垂れていた。 しかしその時まりさが高らかにこう宣言した。 「あのおうちにいってごはんさんをぬすめばいいんだぜ!!」 「「「「ゆゆー??!」」」」 何言っているんだこのまりさはと全員が非難した。 あの家は人間さんの家だし、そもそもれみりゃがいるのだ。 もしまた見つかったら・・・・ 「あんしんするんだぜ!あのれみりゃはじつはのろまなんだぜ!」 「ゆ??どいうこと?」 まりさは説明した。 さっきの逃亡の時自分がれみりゃに捕まりそうになった事。 逃げていたがさっきかられみりゃの動きがとろかったこと。 もしかしたらあのれみりゃは大した事ないのでないかということを全て話した。 「それほんとー!?」 「むきゅう、それがじじつならたしかめるひつようがあるわ」 「どうやって?」 「またれみりゃにおいかけられるのよ」 「「「そんなのやだよー!!!」」」 「みんなあんっしんするのぜ!まりさがいくんだぜ!」 「で、でも」 「むきゅう。いいだしっぺはまりさよ。これいじょうのてきにんはいないわ」 豆ゆっくり一同は例の穴へと向かった。 まりさが塞いだ穴を掘り返して家の中へと続く通路を開いた。 まりさは何の躊躇もせずに奥へと進んでいった。 みながまりさの勇姿を見守るためにタンスの隙間にいたままだ。 そして再び家の中へ・・・ 「れみりゃー!!でてくるのぜー!!まりさはここにいるのぜ!!」 「ゆぅ・・・だいじょうぶかな・・・まりさ」 「まりさをしんじましょ」 まりさが大声でれみりゃを呼ぶと当の本人が現れた。 おでこに傷をつけたまま。 「ううー!!いたんだど!!つかまえてやるんだどー!!」 「やれるもんならやってみるんだぜ!」 まりさとれみりゃの鬼ごっこが始まった。 まりさは部屋の中で逃げ回り、れみりゃはそれを追いかけていた。 れみりゃはさっきと同じ様に捕まえようとしたがまりさはそれをまたも回避した。 壁際に追い詰めても股の隙間から逃げられ、飛び掛って捕まえようとしても避けられてしまった。 「どうしたんだぜ?!そのていどなのぜ??!」 「うぅ・・・つ・・つかれたどー・・・」 れみりゃはもう疲弊していた。 まともに運動をしたことがなかったれみりゃはすぐに動きを止めて休んでしまった。 ゼーハーゼーハーと息を切らしていた。 それを見た豆ゆっくりたちは驚いていた。 あのれみりゃが自分たちを捕まえられずにいる。 まりさはまだ余裕のようだ。 「むきゅう、しんじられないわ・・・あのれみりゃが」 「すごいよまりさ~」 豆ゆっくりみんながまりさを褒めていた。 まりさにもそれが聞こえていたようで「ゆふん!」と顔を唸らせた。 とりあえずまりさはこれ以上追いかけっこはやめてタンスの隙間に戻ってしまった。 豆ゆっくり一同はまりさの勇姿に感激していた。 あのれみりゃを倒した(?)のだとか、英雄まりさなど褒め称えていた。 今日まりさは二度も頭上げされたのだった。 「すごいよ~!!まりさ!」 「とかいはね!!」 「てれるんだぜ~」 「むきゅう、たしかにあのれみりゃはたいしたことはなさそうね」 「じゃあこのままやっつけちゃおうよ!」 「ばかね、つかまりはしなかったけどたおしていないでしょ?」 「あなるふぁっく!!」 確かに逃げれはしたが倒せていない。 赤ゆっくりサイズではどう足掻いてもれみりゃを倒すには無理だ。 だがぱちゅりーは倒す必要は無いといった。 私たちはすでにゆっくりプレイスを持っている。 問題があるのは食料のみ。 ではどうするか? ぱちゅりーはみなにその問題の解決策を伝えた。 「わたしたちでにんげんさんのいえからたべものをうばうのよ!」 「それはめいあんなんだぜ!」 「もちろん、みんなでいくのはよくないわ。あのれみりゃがいかにのろまでもいずれつかまるわ・・・・ おとりやくをかんがえないと」 「だったらまりさがそのやくをやるのぜ!」 「れいむもやるよ!あれぐらいだったられいむにもできそうだよ!」 「ありすもいくわ!」 「たべものさんはちぇんたちがかいしゅうするよー」 「そうもれ!どうていのていそつきき!」 作戦はこうだ。 まず、まりさたちが家に侵入し、れみりゃを引き付ける。 れみりゃがまりさたちに目を向けている間ちぇんたちが素早く静かに食べ物を回収していく。 ちぇんたちが運び終えたらまりさたちはすぐさま隙間に戻って逃げる。 これがぱちゅりーが考えた森の賢者の作戦であった。 「みんなががんばれば、このさくせんはうまくいくわ!」 ぱちゅりーの思惑道理に作戦はうまくいった。 まりさたちは軽々とれみりゃから逃げ、ちぇんたちはれみりゃのおやつや家の食べ物を盗んでいった。 おやつはともかく、家の食べ物は少量しか盗まれなかったためにお姉さんも気づかなかった。 最高の餌場が手に入ったとみんな喜んでいた。 食料も無事に確保できたら豆ゆっくりたちはすっきりーをした。 頭から茎が生え、お腹が膨らんで沢山の子供ができた。 「おちびちゃんができたよ!!」 「このむれができてからのはじめてのこどもね!」 「おちびちゃ~ん♪ゆっくりうまれてね~」 あまあまやうまい生ゴミばかり食べたせいか一週間もしたら、出産の時を迎えた。 夫であるゆっくりたちはクッションを用意し、おちびちゃんがいつでも生まれてもいいよう準備を整えてた。 「れいむ!いつでもいいんだぜ!」 「う・・・うまれる!!」 スッポーン・・・ポテッ お腹の中からゆっくりの子供が生まれた。 プルプルと震えてから「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」と元気に挨拶をした。 れいむ、まりさの子供は3匹も生まれた。 子れいむ2、子まりさ1匹である。 二人は子供が生まれた喜びから「ゆっくりしていってね!!!」と何度も言った。 自分たちの子供ができて大喜びしていたが食料がすぐに無くなるのでは?という疑問があった。 しかし赤豆ゆっくりや子豆ゆっくりたちはすごく小さかったためほんの少しの食べ物でもすぐに満腹になった。 みんな栄養満点でいい具合に成長した。 そして今現在。 まりさは自分の子供を見てゆっくりしていた。 みなゆっくりしていたし、子供たちもよく育っている。 何一つ不満は無い。 とてもゆっくりできている。 妻のれいむも、友達のありすにぱちゅりー、ちぇん、みょん。 みんなゆっくりしていた。 もう少ししたらおちびちゃんたちに狩りの勉強をさせよう。 そしてあのれみりゃを家族全員で見下してやるのだ。 まりさはそんな未来を夢見ながら子供たちと昼寝をした。 しかし、この群れの未来もそう遠くはなかった。 後編に続く 今まで書いたもの anko1994『加工所本部(前編)』 anko1996『加工所本部(後編)』 anko2002『れいむその後』 anko2005『まりさその後』 anko2030『14番れいむのその後』
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復讐 ※下手、俺設定、矛盾 ひどい、有り様だった。窓ガラスは全て砕けちっている。 本棚は、横向きに倒れ、書物は破り取られたり、奪われていた。 台所も荒らされ、割れた食器が散乱し、食物のカスが残っていた。 私は、絶望に浸っていた。 目の前には、皮と、餡子と、涙と、飾りと……。 全てが、蹂躙され、強姦され、殺害されていた。 走馬灯のように、頭の中を思い出が駆け巡る。 もう、戻ってくる事は無い、思い出。 私は、胃の中のものを曝け出した。頭を抱える。心臓が破裂しそうだ。 目を閉じて、涙をひたすら流し続けた。 憎しみと悲しみと怒りとが、混ざって……。 私の心臓は、動作を停止した。 ◇ 長い間、私は、船に乗っていた。 川は、どうしようもなく、長くて……ただ、悲しみが増すばかりだった。 私の後ろの青年は、それを察してか、何も喋らなかった。 ◇ 「初めまして……」 目の前に閻魔を務める女性がいた。否、少女かもしれない。 彼女は、淡々とした口調で話した。 「……貴方は、心の清らかなお方です。 とても、正義感の強い、理想的、模倣的な人間でしょう」 「はあ……」 途切れ途切れに、彼女の抑揚の無い声が聞こえた。 それよりも……あの子達は……。 気づかぬうちに、涙を流していた。止めなく……頬を伝わる。 すると、女性は、温もりのある声で言った。 「泣くのをやめてください。 彼女達は、また、新しい生を授かるのですから」 「納得できません……。私には。何故でしょうか、閻魔様? あの子達は、悪いことをしたでしょうか? 私の自分勝手で、あの子達を育てました……。 でも、あの子達は、礼儀正しくて、純粋な子達でした」 私の口から、言葉がどんどんと漏れ出す。俯いて、床の一点を私は、凝視する。 閻魔は、しばらく、黙っていたが、やがて、喋った。 「……何かしたいことは有りますか?」 彼女は、私に尋ねた。意味を理解するのに、何十秒もかかった。 「もし、良ければ、私に復讐させてはくれませんか?」 私の口から、ようやく捻り出したように言葉が出た。 すると、冷め切った心が、今度は熱く燃えたぎるようになった。 「私の記憶を保ったまま、来世を迎えたいのです」 「……本来は、それをするために、何十年も苦役を負わなくてはいけないのですが。 ……しかし今回は、それを欠点を負うことでで補完しましょう。 つまり、転生するしてから、記憶を保てる代わりにより苦労しなくては、いけません」 「はい……私は、その覚悟があります」 私は、頷いた。 「そうですか……。では……」 彼女が、持っていた棒を高く捧げた。 緑色の光が、私の身体を包み込み、跳んだ……。 ◇ 暗く、暗く……ひたすら暗く……温かい。 音は無くて、何かに包まれていることしか分らない。 なので、私は、考える事にした。 ゆっくり達は、何故殺されたのだろうか……? そう言えば、前に何匹かのゆっくりが来た事があった。 それ以外に、ゆっくりが私の家に来た事は無い。 私は、少し痛めつけてから、彼女等を森に返したのだ。 彼女達は、怒っていた。こんなに可愛い自分を、正しい自分を痛めつけた私に。 だから、他の群れの仲間を呼んで、私の家に突入したのだろう。 ならば、私は、彼女達の群れを見つけ出して、潰さなくてはいけない。 それが、せめてもの、死んで行った友人達への弔いなのだ。 そう、考えていると、全身を包んでいる物が、開いていった。 ぽたっ 身体が、落ちた。風が当たる。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!」 「かわいいあかちゃんがうまれたよ!!」 「まりしゃににちぇ、きゃわいいにぇ!!」 懐かしく、甲高い声が、四方から聞こえた。 そして、乾いた地面に軟着陸した。 「ゆゆっ?」 後ろから、低めの声が聞こえてきた。 振り向こうとしたが、身体がうまく動かせない。 「だいじょうぶ!? れいむぅ!!」 どうにか、答えなければ、いけない。 口を開いて、喋ろうとしたが、息が出るばかり。 しかし、やっとどうにか、喋る事が出来た。 「ゆっっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!」 『あし』で、地面を叩いて、跳ねる。 身体を、くいっと、捻って、我が新しい親の顔を見た。 ……どうやら、私は、ゆっくりとして、生まれてしまったようだ。 なるほど、確かに、ゆっくりは、生物の中でも、かなり脆弱だ……。 親れいむは、私が動き喋るのを見て、安心したようだ。 すると、彼女は振り向き、もう片方の親、まりさを見た。まだ、四つ程の茎が生えている。 私の家……巣は、洞窟だった。 私は、周りを見た。まりさが一匹、れいむが二匹、姉として生まれている。 どれも、わくわくしながら、新しい姉妹を待っているのだった。 ぽたっ ぽたたっ ぽたっ 次々と、私の妹が生まれ始める。 「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!」 まりさが三匹、れいむが一匹だ。 まりさ、れいむがどちらも五匹の黄金比的な数と言えよう。 全てが生まれ終わると、茎が、しなびて、まりさから落ちた。 周りのゆっくり達が、それを貪り始めたのを見て、私を食む。特に味はしなかったが、腹を満たす事は出来た。 「まだ、からだがじょうぶじゃないから、ゆっくりすであそんでね!! それと、まりさも、おつかれさま!! ゆっくりやすんでいってね!!」 産児が終わると、親れいむは食料を集めに出て行った。 赤ゆっくり達は、することも無いので、親まりさと遊ぼうとするが、 「ゆゆぅ……まってね……まりさはつかれたの……」 と言われてしまい、赤ゆっくりだけで、遊ぶことにした。 それで、一匹の赤まりさが、かけっこをしようと言い出した。 「わきゃっちゃよ!!」 周りもそれに同意し、かけっこが始まる。 ◇ 「じぇいじぇい……」 「ゆっきゅりちゅかりぇたよ……」 「おかあしゃんみゃだかにゃあ?」 「おにゃかしゅいたよ!!」 皆が、ぜえぜえと疲れきっていた。 私はと言うと、最後尾に回ったが、体力は消耗していない。 そう、身体を鍛えるのは重要だが、まず、大きくならなければ。 そうしなければ、私は敵討ちなど出来ないだろう。 ◇ それから、十日ばかしが経った。 我々は、直径十二、三センチ程の子ゆっくりにまで成長する事が出来た。 その日、見知らぬゆっくりありすがやって来たのだ。 「おねえしゃんはだれ?」 まだ抜けない赤ちゃん口調で子まりさが尋ねた。 「おひさしぶりね、れいむ、まりさ!! とかいはな、わたしにはかなわないけど、なかなかかわいいこどもね!!」 どうやら、ありすは、私の親の知り合いであるようだ。 まりさ、れいむ、そして私は彼女と挨拶をした。 そのうち、十一匹で、雑談が始まった。 ありすは『とかいはなぶゆうでん』を子供に話し、子供は目を輝かせる。 「ゆゆっ? そういえば、どうして、きたの?」 その話の途中で、親れいむは、ありすに聞いた。 「あっ……そうよ!! ありすのすごいぶゆうでんをきいてね!!」 「ゆゆっ!!」 「おねえさん、まだあるの!!」 「すごいね!!」 特にまりさ種は、ありすを尊敬と畏怖の目で見つめていた。 なんと、可愛いのだろうか、と思いつつ、心が痛んだ。 「とかいはな、ありすはすごいのよ!! ふふん!!」 ありすは、そう言って話を始めた。 「このまえね、ありすたちのおうちのはいろうとしたら、にんげんがじゃましてきたの。 でも、ありすたちはかしこいから、かんたんににんげんからにげられたんのよ」 よくある、自慢話だ。だが、話はまだつづいていた。 「そのあと、ありすたちは、どすまりさのむれのゆっくりといっしょにふくしゅうしにいったの。 とうめいなかべをこわして、なかにはいると おうちには、あまあまや、ごほんがあって、みんなよろこんでいたの。 それと、びゆっくりがたくさんいたのよ!! ひとりじめした、にんげんをころしたかったけど、いなかかったの。 ありすは、おそいかかってきたびゆっくりをみんなたたきつぶしてやったの!! それで、みんなにありすはつよくてかっこいい!! ってほめられたのよ!! やっぱり、おろかでばかなゆっくりはしぬべきなのよ!!」 え……? 今、何と、言った。私の顔が歪んだ。 愚か……馬鹿……私のゆっくりをそんな風に言うのか。 怒りが、心に満ちる。今にも、ありすを殺してやりたかった。 皮を裂き、目玉をくり抜き、歯をへし折らせてやりたい。 だが、体格が違いすぎた。だから、我慢した。殺害衝動を押さえ込んだ。 それよりも、二つ分ったことがある。まず、あの群れは、この付近にいる、と言うことだ。 そして、もう一つ、このありすを死ぬより辛いようにしてやる必要がある、と言うことだ。 「ゆゆっ? どうしたの、れいむ? おかおのいろがわるいよ?」 顔を俯け、下から、ありすを睨んでいると、親れいむに話し掛けられた。 私は、上を向いて、ごまかした。 「ご、ごわいよ~!! ありずごわいい!!」 どうにかして、泣き真似する。涙は出ていないが、それに気づかれることはなかった。 すると、周りの子ゆっくりもそれに同調して泣き始めた。 「ごわいい!! やだああ!!」 「じにだぐないい!!」 両親と、ありすは困って飛び跳ねた。 「そ、そんなことないよ!! ありすがころすのは、わるいゆっくりだけだよ!!」 「そうだよ!! ありすは、せいぎのみかたなんだよ!!」 親れいむが言い、それに次いで、親まりさが言った。 それを聞いて、ありすは照れた。顔を赤らめて、一段と高く跳ねる。 「ゆっゆっ!! そうよ!! ありすはかっこよくて、とかいはなのよ!!」 「そうだったんだね!! こわがって、ごめんね!!」 子まりさが、言うのを引き金に、私含め七匹の子ゆっくりも謝った。 それから、色々喋って、ありすは群れへと帰って行った。 ◇ 二十日が経った。生まれてから、一ヶ月になるか。 私達は、直径二十センチ程の、若々しいゆっくりへと成長していた。 親に、外に出ることを許されてから、幾ばくかの友人が出来た。 その一匹にぱちゅりーがいて、私は、姉のまりさと一緒によく彼女と遊んだ。 その中で、気づいたのだが、ぱちゅりーは私に気があるらしい。 私をぼうっと、見つめていることがたびたび有ったし、それに気づかれると、赤面するからだ。 私は、気の毒だった。何故なら、私の姉も彼女のことが好きだったからだ。 しかし、姉は、ぱちゅりーへの愛が意味の無い物であることに気づかなかった。……最期まで。 それは、川に沿った帰り道を、跳ねている時に言われたことだった。 「どうしたら、ありすみたいにかっこよくなれるんだろ?」 まりさが、跳ねながら言った。 本人は気づかれていないと思っているが……ぱちゅりーの気を引きたいためだろう。私は答えた。 「おとなになって、からだをきたえればいいよ!!」 正直、あの女郎みたいになって欲しくは無いが。だが、しょうがない。彼女達の視野は狭のだ。 だから、ああ言う見てくれだけの、格好良さのあるアバズレを目標にしたがるのだ。 しかし、次の言葉は……我慢できなかった。否、我慢してはいけないのだ。 「まりさも、くずで、おろかで、ばかで、びっちの、 くそゆっくりをせいばいする、せいぎのみかたになりたいよ!!」 クズ、愚か、馬鹿、ビッチ(聞きなれないが、アバズレを表す外来語らしい)、糞……。 それを、聞くと、私の心臓と脳のリミッターが外れたようだった。 「ゆっびぃ!? なにびゃ!?」 私は、まりさに突進した。体格では勝るが、不意討ちにまりさが、ひるみ、川に落ちた。 まりさが、水に濡れながらも這い上がってくる所に追撃する。 「ぎゃっべえ!? どぼぼぼっ!!」 まりさが、吹っ飛んだ所にさらに叩き込んだ。 まりさは、川の深い所に入ってしまい、喋る事が出来なかった。 「ぶうう!! ぶうううう!!!」 まりさは、必死に身体をくねらせて、こちらに泳いで来る。 たたみ掛けようとしたが、もっといたぶらせてやろう、と思った。 「どおじでええ!? どうじでごんなごどずるの!! ゆっぐりできないれいむば……じねえええ!!!」 まりさが、私に突進をしかけるが、濡れている為か、遅い。 私は、冷静に足元の石を口で咥えた。ひんやりとする。 「ぎゃばああああ!!!!」 全身全霊をかけたまりさは、雄たけびを上げて飛び上がった。 私は、身体をくねらせて……そして、回転し、石をまりさに投げた。 ゆっくりの弾力は意外と強い。石は、正確に直進し……皮のふやけたまりさを見事に貫通した。 「ぼぎゃああああ!!??」 まりさは、惰性に従って、進み、落ちた。 べちゃっと、まりさは、潰れた。皮が簡単に裂け、餡子が飛び散った。 私はまりさを食らった。皮を食い、散った餡子を舐め尽くした。 全ては……私の、愛する者達の復讐のために……。 ◇ 「おねえざんが!! おねえざんがあああ!!! ああああああああ!!!!」 私は、巣の中に飛び込み、泣く。ただ、ひたすらに泣く。 涙は、すんなりと、出た。あの時の悲しみを思えば。 「どうしたの!? れいむ!!」 「ゆっくりなきやんでね!!」 「じじょうをはなしてね!!」 私の肉親が、近寄って来て、落ち着かせようとしたが、出来ずにおろおろするばかり。 「おねえざんをでみりゃが、だべぢゃっだあああ!!!」 びくっと、空気が凍りついた。 「おねえざんん!!!」 子れいむは、まりさを思って泣いた。 「じにだぐないいい!!!」 子まりさは、恐怖を感じ、跳ね回った。 「でみりゃごわいいいい!!!!」 子れいむは知らぬ恐怖に怯えて、叫んだ。 「じずがにじでよおお!!!」 親れいむ一声叫ぶと、皆が沈黙した。彼女は、涙を流しながら、言った。 「もう、まりざばもどっでごないんだよおおお!!! だがら、れいむだぢが、まりざのぶんまでいぎなぎゃいげないの!!!」 「そうだよ!!! まりさは、れいむをたすけてあげたんでしょ!?」 親まりさは、飛び跳ねながら、私に尋ねた。私は、跳ねて、肯定した。 「そうだ!! 『むれ』にいけば、いいんだよ!!」 隅にうずくまって、白目を剥いていたまりさが、飛び跳ねた。 『群れ』……あの憎き、ゆっくり共の巣窟だ。 もしかしたら、行けるかもしれない……これは、またと無い機会だ。 「む……むりだよ……むれには『つよいゆっくり』しかいけないよ……」 しかし、親まりさは、地団駄を踏んで言った。 「まりさは、つよくないし、あたまもよくないよ……だから、むりだよ……」 どうやら、『群れ』は、能力が高かったり、知能が有ったりする、 エリートのゆっくりで無ければ、行けないようだった。 それを聞いて、子達は愕然とした。 親は、強くない。 それを、責めるべきではないのだが、こいつらは、ゆっくり。 彼女達の中で、親は、保護者から、罵倒される存在に変わってしまっていた。 「しね!! まりさたちのこともまもられないようなおやはゆっくりしね!!」 「おお、おろかおろか。こどももまもれないなんて、おやしっかくだね!!」 「れいむは、こんなすからすたこらさっさして、『むれ』にいくよ!!」 平気で親を罵倒する子まりさ二匹と、子れいむ。 彼女達は、蓄えていた食料を食い荒らして、外に飛び出て行った。 純真な末っ子の子れいむが止めようとしたが、跳ね除けられた。 親二匹は、子に罵倒されたのが衝撃的で、動くことも出来なかった。 残ったのは、親れいむと、消極的な親まりさ。身体の小さい、末っ子の子まりさ。 私と、大人しい長女子れいむと、末っ子子れいむ。 家族が、四匹減り、家はそのぶん、広くなった。 「ゆ!? れいむ、なにずるのおおおお!!??」 私が、家から飛び出ようとすると、親まりさに止められた。 自分の子とこれ以上、別れたくないからだろう。 「ゆっ!! だいじょうぶだよ!! れいむは、おかあさんのことを、せめたりしないから!! れいむは、おねえさんたちをよびもどしにいきたいだけだよ!!」 親まりさを残して、私は飛び出した。 あの、命知らず達の末路を見てやろう。 周りを見回すと、左の方にあいつらが居た。おおよそ、二十メートル程、離れているか。 ◇ あやつらに三メートル程まで近づいた。 あいつらは、後ろから私が来るのに、まったく気づかず、ぺちゃくちゃ喋る。 「ありすみたいになって、れみりゃをたおすんだよ!!」 「そうだよ!! 『むれ』にいけば、つよくなるよ!!」 何を勘違いしているのだろうか。『むれ』に簡単に入れると思っているようだ。 きっと、自分が強いと言う、根拠の無い思い込みの弊害であろう。 「ありすみたいになって、あのじじいとばばあみたいなぐずをころすんだよ!!」 「れいむたちなら、できるよ!!」 「せいぎのみかたになるんだよ!!」 ……親のことを馬鹿にするなんて、よく出来る。 正義の味方……良心的なゆっくりを殺す奴をそう、呼ぶのだろうか。 ……ゆっくりさせなくしてやる。 私は、息を吸い込み、叫んだ。 「こうまかんのおじょうさまああああ!!!!」 「ゆぅ!?」 「れみりゃ!?」 私が叫ぶと、ゆっくり達は、きょろきょろ慌て出した。 ザザッ……芝生が音を立てた。ゲス達は、そちらの方を向いた。 肌色の腕が突き出された。もぞもぞと、それが動く。 所々切れたピンクの服の袖が見え……凹凸の無い、身体が現れた。 水色の髪、鋭い牙、赤い目……胴付きのれみりゃだ。 「でみりゃごわいいい!!!」 「だ、だずげでええええ!!!!」 「お、おがあじゃあんんん!!!」 先程、れみりゃの話しを聞いたせいか、それぞれが、腰を抜かしてしまい、動けなくなった。 れみりゃは、私の方を向いていたが、怯える声を聞いて、振り返った。 「れみりゃさま!! それは、さくやのよういした、でなーです!!」 「うっう~♪ ありがとうだどお~♪」 私が、自分のことをさくや、と言うと、れみりゃは否定もせずに、 ぶるぶると震えているゆっくり達に飛びかかった。 「うっう~♪ そおれえ~♪」 可愛い、よちよちとした動作で、子まりさを一体掴んだ。 残りの二体は、口を開けて、それを見ていた。 「だずげで!!! だずげえべええっばああああ!!!!」 ガブッと、れみりゃが、子まりさを噛み砕き、飲み込んだ。 れみりゃは、にぱー、と笑って、もう一体の子まりさを掴む。 「れみりゃさま!! その、まりさはわるいまりさです!! ほっぺをひっぱって、ちぎりとってください!!」 すると、掴まれたまりさがこちらに気づいた。 まりさは、身をよじって、れみりゃに叫んだ。 「おでがいでずううう!!! あのでいぶをだべでええええ!!!!」 「う? あれは、れみりゃのしもべだどおお!!」 れみりゃは、私を食べろ、と言ったのに怒ったようだ。 まりさの、両頬を尖った爪を食い込ませて、引っ張り始めた。 「びゃああ!? なにずるのおおお!!! やべでええええ!!!! あのでいぶをだべでええええ!!!!」 まりさは、逃げ出したれいむを食べろと、れみりゃに言った。 そのれいむは「どおじでぞんなごどいうのおお!?」等と泣き喚いていた。 れみりゃはそれを無視して、拷問を続ける。 「びびばぶばいいいい!!!! びょっびぇええええ!!!!」 ビチィと頬が千切れた。餡子は、漏れ出し、まりさは落下した。 れみりゃは、落ちて、さらに餡子を噴出したまりさを踏みつけた。 「ゆぎゃあああああ!!!!!」 まりさは、帽子までも、潰され、皮の塊となった。 れいむは、その死体に「しね!! しね!!」などと叫んでいた。 が……お前もすぐに死ぬだろう。 「ゆぐぅ!!?? はなじでね!! ばなじでええええ!!!!」 れいむは、リボンを掴まれて、持ち上げられた。 彼女は、れみりゃの方を見て、媚びた笑いをする。 「れみりゃさま!! そいつのりぼんをとってください!!」 「うっう~♪ じゅうしゃのねがいをきく、れきりゃは、かっこいいんだどお~!!」 れみりゃは、ブチッとれいむのリボンを千切り取り、 「いらないものは、ぽいっ、だど~♪」と言いながら草むらに捨てた。 「ゆぎゃあああああ!!!!! がえぜええええ!!!! じねええええ!!!! でいぶのりぼんんんん!!!!」 れいむは、半狂乱状態で、叫び続けたが、れみりゃは無視して、笑っている。 それだけではない。普段眠っているれみりゃの嗜虐心に火がついたようだ。 さらにそれに伴って、かなり知能が増大したらしい。 「……しね……」 れみりゃの目の色が変わった。赤が……紅に……。 我が主は、指をれいむの頬に刺した。柔らかく……恐ろしく。 「びぃ!?」 鋭い爪に刺されて、れいむが小さく悲鳴を上げた。 それを見て、れみりゃは、美しく微笑んだ……。 れみりゃは、指を優雅にかき回す。 れいむは、最初ちょっとした違和感を感じるだけだったが、次第に動きは速さを増していく。 「ゆびゃ!!?? やべっ!!?? がばば!!??」 今まで感じた事の無い、内部からの痛みにれいむは、驚き、うめく。 れみりゃの、その瞳は、嘲笑っていた。愚かで、下等な、生き物に……。 「びゃびゃびゃびゃびゃ!!!!!」 れいむは、涎と涙を止まらんばかりに垂れ流し、白目を剥いた。 口はだらしなく広がり、泡が口角に集まっている。 身体は、定期的にびくんびくん、と痙攣していた。 れみりゃは、かき混ぜるのを止めて、指を引っこ抜いた。れいむは、何も反応しなかった。 彼女は、今度は、むっちりとした手を大きく開いた口に突っ込み、何かを握った。 「びゃっべええええ!!??」 れいむは、正気を取り戻し、餡子を一気に噴き出した。 れみりゃは、落ちていた枝を拾い、れいむに真上から突き刺した。 やすやすと、れいむの皮を貫通し、地面に刺さった。れいむは、磔にされたのだ。 吸血鬼を模した物にそう、されるなんて、なんて皮肉なのだろうか。 「ゆっくり、死ね」 れみりゃは、抑揚のついた声で、れいむに言った。 さっきよりも、起伏があるのに、それは氷のように、冷たかった。 れいむは、泣き叫ぶこともしなかった。 ただ、一言つぶやいただけだ。 「おぎゃ……じゃん……ぎょべん……なざぃ……」 れいむは、言い切ると、がっくりと、俯いた。 私も、それには同情せざるを得なかった。 しかし……れみりゃは、まさしく、鬼だった。 彼女は、死んだまりさの上半分にそれの餡子を詰め、逆さに置いた。 続いて、れいむの上半分を勢い良く切り取った。 「びゅっばあああ!!!」 れいむの口の半分ほどから上あたりは、跡形も無く消え去った。 れみりゃは、まりさの上半分をそれに接合した。 そして、餡子や、まりさの残った皮でそれを補強した。 これは、ゆっくり虐待の中の一つだ。 意識が混同し、感覚を共有することで、様々な虐待が出来るらしい。 もっとも、私は虐待なんて、嫌いだが。 しばらく経つと、皮が再生しはじめ、金髪のまりさが出来上がった。 まあ、下の方はれいむであるが、皮の色に少々違いがあるだけで、まりさにしか見えない。 『ゆゆぅ!?』 二つの声が、そのまりさから聞こえた。 れみりゃは、ふふふ、と妖しく笑っていた。 まりさがその場で跳ねた。 『どおじでうごがないのおおおお!!??』 どうやら、移動しようとしたらしい。 しかし、意識が二つある為、全身の連携を取る事が出来ないでいるのだ。 「でいぶはじねえええ!!!」 「まりざごぞじねえええ!!!」 すると、二体は自分の身体の中にある、もう一つの人格に気づいたためか、罵りあいを始めていた。 まず、下半身が、走り出して、上半身を木にぶつけようとした。 しかし、上半身は、後ろに身体を引いて、それを避けた。 「びぇびぇええ!!」 下半身のれいむが、ごつごつとした木にぶつかり、幾つか切り傷を作った。 「ばーかばーか!!」 それを見て、上半身のまりさは、嘲笑をしえいた。 れみりゃは、脚を投げ出して、それを醜悪な風景を楽しんでいた。 私も、れみりゃの隣に座って、ぼうと、彼女達の馬鹿な争いを眺めていた。 「ゆぐううう!!!」 すると、れいむは、高く跳ね、空中で身体を逆さにした。 まりさの上半身が、硬い地面に突っ込んでいく。 「ゆぎゃべええええ!!??」 まりさは、頭をぶつけ、ぐにゃりと曲がる。あまりの圧力の為に、餡子が少し噴き出してしまった。 「しね!! ぐずなまりさはしね!!」 「うるざいいいい!!!! ゆっぐりじないでじね!!」 れいむと、まりさは罵詈雑言を掛け合い、自らの身体を傷つけた。 目がぽろり、と取れ、歯が何本も折れた。『あし』には大きな穴が空き、唇がひしゃげた。 全身が、痛々しい切り傷で覆われ、餡子がそこかしこから漏れて、皮が見えなくなっていた。 「が……!! じ、べっべっべっ!!!」 「ぴゅうぴゅう……びゅりゅりゅりゅ!!!」 二匹のゆっくりは、言葉もろくに喋られず、 息を吐き出すのがやっと、と言う有り様なのに、未だ争いを続けていた。 もはや、目的を忘れ、ただ、本能に従って行動しているだけなのだろう。 「ぎゅびゃあああああ!!!!!」 いきなり、まりさが欠けた歯で自分の舌を噛んだ。かなり痛がっているが……。 「びゃ!!!??? びゃばだじゃかす!!!!!????? びゃぼるぼべらぎゃああああ!!!! はじああああああ!!!!!!」 より、舌と神経の繋がっているれいむは、この世の物とは思えぬ…… まるで、金属と金属を擦り合わせたような……音で、のた打ち回り、叫び続けた。 「べ……ゆ……まじざぞざじざよ……」 まりさは、疲れた顔で笑った。皮肉で、むなしい、笑いだった。 「ゆっ!! ゆっ!! ゆっ!! ゆっ!!」 れいむは、何度も繰り返し、繰り返し、悲鳴を上げていた。 それは、どんどんと無機質になって行き、どんどんと聞き難いものになっていった。 「ビピィッ……ビピィッ……」 壊れた蓄音機のようにれいむは、言葉を発し続けたが、それもやがて止まった。 「ゆ!! まりさは、やっぱりすごいね!! れいむなんて、けっきょくはくずで、どうしようもないんだね!!」 まりさは、生気を取り戻し、生意気に叫んだ。 しかし、幸せの絶頂とは、長く続かないものだ。 まりさは気づいた。 「ゆぎいいいい!!?? なんでうごげないのおおおお!!??」 『あし』が動かない。 ……当然だ。『あし』を動かしていたのはれいむの餡子だ。 確かに、ゆっくり達は同化能力を持っているが、れいむはまだ『生きている』。 そう、『生きている』のだ。だから、餡子が同化することは無く、かと言って、れいむが動くことも無い。 れいむは、死んだのでは無く、精神が完全に崩壊しただけなのだ。 「死ね」 れみりゃは、立ち上がり、静かに言った。 まりさの顔は完全に青ざめた。 「おでがいでずうううう!!!! まりざをだずげでぐだざいいいい!!!!」 「嫌だ、死ね」 れみりゃは、否定すると、後ろを向いて、翼を大きく開いた。 彼女は、私に何も言わなかったが、忘れているのではなく、必要の無い存在になってしまったのだろう。 「さようなら」 そう言って、れみりゃは立ち去った。 もう、彼女と会うことは無かろう。 「おでがい!!! でいぶう!!! だずげでよおおおお!!!!」 まりさは、私に気づいたのか、助けを求めてきた。 私は無視して、愚鈍な生き物の悲鳴を背に、元着た道を帰った。 ◇ 「ゆゆ!? どうだった!?」 親まりさは、私を見るとすぐに飛んで来た。 「……がんばったけど、みつからなかったよ……」 私は、意気消沈するふりをする。 親も子も俯いて、暗い顔をした。 「で、でも!! まだ、こどもはよにんいるよ!!」 親れいむが、どうにかして親まりさをはげまそうとした。 「そ、そうだよ!! れいむたちは、おかあさんたちから、にげたりしないよ!!」 「ばかにすることもないし、みすてたりもしないよ!!」 「だから、もう、なやまいでね!!」 「あのこたちのことはもうわすれてゆっくりしてね!!」 子ゆっくり達も、親まりさをはげまそうと頑張る。 それでも、親まりさは下を向いたままだった。そして、そのまま、何かをつぶやいた。 「まりさなんて……おやじっがぐなんだよおおおお!!!!」 まりさは、突発的に自傷行為を始めた。 親れいむと、子ゆっくり達は、呆然としていたが、私はすぐに飛び出した。 「ゆう!!!! ゆう!!!! ゆぶ!!!!」 まりさは、何度もごつごつした巣の内壁にぶつかって、傷を作る。 「やめて、おかあさん!! そんなことしないで!! そんなばかなことしても、いみないでしょう!!」 思わず、元の口調が出てしまった。 私は、母を押し止めようとしたが、彼女は違う所に行って、また、自傷し始めるのだ。 体格では、私が劣る為、追いつくこともできなかった。 途中から、親子も加わって、止めに入ったものの、まりさの自傷は、止めさせられなかった。 「ゆぎぎぃ……ばかなおやで、ごべんね……」 まりさは、餡子を垂れ流し……絶命した。 「どおじでごんなごどじだのおおおお!!??」 「ゆがああああ!!!! じなないでええええ!!!!」 「もっど、ゆっぐりじようよおおおお!!!!」 「が、が、がっ!! がっ!!! びゃべ!!!!」 親子四匹が泣き、末っ子れいむが狂ってしまった。 少しだけ悲しく、とっても後悔した。私があんな嘘をついたことに。 ◇ それから、十日程経っただろうか。 家は、とても広かったが、ただ、寒いだけだった。 今までの、活気は無かった。 父は、やつれ、私を含めた子ゆっくりが主に狩りをしていた。 彼女は、最近どんどん傲慢になっていった。 私達が、虫を取っていっても、しぶしぶ食べるようになり、蜂蜜やキノコを欲しがった。 また、意味もなく私達を叱ったり、乱暴をしたりもした。 そして、ついに限界が来てしまった。 「ゆっぶええええ!!??」 末っ子子まりさが、親れいむに突進したのだ。 「しね!! しねえええ!!! しょくりょうもとれないおやはしねええええ!!!!」 私達はまだ、子ゆっくりだ。成人するには、あと一ヶ月はかかる。 「うるぜえええ!!! おやにはんぎゃくするやづっはああああ!!??」 反撃しようとした親れいむに、末っ子子れいむが上からのしかかる。 親れいむは、十日動かずに、だらけきっていたので、身体もかなり鈍ってしまっていた。 「ゆびゅべ!!!! ぼべえええ!!! ごっごおお!! だっ!!」 私は、何もせずにその様子を見ていた。 長女れいむは、惨劇に怯えきり、私の後ろに隠れていた。 「どっびいいいい!!!! ゆぐりぃ!!!」 父の身体に亀裂が走り、餡子が漏れ出す。 どんどんと父は、平べったくなって行き……死んだ。 我が妹達は、巣から出て行った。 私は、目の前の肥えた食料に近づき、貪り始めた。 復讐の前のランチだ。 無理して食べ終わると、ゲップが出た。 後ろを振り向くと、長女れいむも、立ち去ったいた。 私も、この巣を捨て、『群れ』を目指した。 to be continued ………… あとがき ゆっくりになる、と言うコンセプトで書いてみました。 最後が、尻切れトンボみたいになってしまいました。すみません。 続編も頑張りたいと思っています。どうぞ、何かご指摘を。 ここまで、見てくれてありがとうございました。 このSSに感想を付ける
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さんさくめ ちょっと ちょうしこきすぎた あいかわらず だぶん だよ by おれまりさ とか よばれたひと 「あ~楽しィ~!マジAQN最高だぜ」 今日もハッピーターンをつまみながらビールを飲んで、某ゆっくりスレを見て1日の疲れを癒す。 そんな私はゆっくり愛好家。壁紙はゆっくり、勿論デスクトップを飾るのはゆっくりデスクトップアクセサリー なぜならゆっくりは特別な存在だからです。 デスクトップ画面には50匹を超えるゆっくりが縦横無尽に飛び跳ねている。 この為にCPUをセレロンからクアッドに変えたのは言うまでもない。 「あ~かぁいいよ~ゆっくり~!俺の大根もおろせる頬でスリスリしたいよ~~!」 悲しいかなこいつらは与えられた画像とルーチンでしか動く事できない デスクトップを見てニヤニヤしてる俺。親が見たら泣くね絶対、まだAV見てる方が救いがあるよねウン しばし至福のゆっくりタイムを満喫してると、辺りが一瞬真っ白い光に包まれに遅れてゴロゴロと言う音が外から響いていた 「結構近いな。落雷で俺のゆっくり画像が消えちまったら困るな。可愛いゆっくりちゃん、少しの間会えないけど我慢しててね」 そう言ってスタートボタンにポインタを合わせた瞬間であった ガラガラガッシャーーン!! 眩い閃光と共に耳をつんざく爆音が俺の部屋を襲った 同時に激しい衝撃で俺の体は吹っ飛ばされ壁に叩きつけられた 「うぉ…いってて、本当に落ちるとは…はっ俺のゆっくり1号カスタムは!?」 自慢のゆっくり専用PCを見やると本体は白煙を上げモニタは真っ暗な画面だけを映していた 「なん…だとっ!?」 何という事だ...給料の3か月分を費やして組み上げたゆっくり専用PCが!? 1年掛けて関連サイトやアップローダを暇さえあれば業務中でも探して集めた画像がッ!? 通勤中に思いついてにやけてしまう程の思いのたけを綴ったゆっくりとの妄想ライフSSががっ!? おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました 3行の文が俺の中を渦巻いていた。 ゆっくりが居なくて何の人生を楽しめようか 目の前が真っ暗になり俺の人生も真っ暗にあんりかけたときであった ビッ ピーー 聞きなれた起動のビープ音がPCから聞こえた 「良かったPCは生きてる!」 後はデータが生きてるの確認するだけ OSのロゴが消えるとと何時もの乱雑なデスクトップ画面が映った 相変わらず暢気にゆっくり達が跳ねまわっている。よし問題ない 後はマイゆっくりフォルダを確認するだけだ。ポインタを置くと目を瞑って祈る思いでクリックする 「…。」 うっすら目を開けると白い背景にいくつものアイコンがいくつも見えた。 良く見ると虫食いの如く所々有る筈のフォルダが消えてる 「ま…PCが生きてるなら儲けものだな、ハハ…」 とりあえず飲み物をとって気を落ちつける事にした。もう流れちまった画像の事を考えると飲まないと涙が零れそうだからだ 「さてと…他の方は…ん?」 可笑しい…さっきまで有った筈のフォルダや画像のアイコンまでが消えている 「ま…まさかウィルス!?」 だがウィルスソフト反応してない。じゃあ一体なぜ?Why? 「ん…なんだこりゃ?」 何故かデスクトップアクセサリーのゆっくりれいむが妙な行動している。 AAでよく見るむーしゃむーしゃと物を咀嚼するアクション。 こんな動きしたか?徐にポインタを近づけてクリック するとれいむが口からアイコンを吐き出した。こ…これは!?タイトル名を見ると私的神画像の1つ!? 「れいむのしょくじをじゃましないでね!」 スピーカーから聞こえる筈のない物が聞こえた。 それだけではない他のゆっくり達を見るとデータにない筈の動きをしている 「これは一体?おまえはだれなんだ!?」 「れいむはれいむだよ。ばかなの?」 いや待て落ち着け……これは夢だ。夢でないとしたら幻覚だ。頬をつねろう 「あだだだだっ!?」 本物だ。じっくり観察してみるとデスクトップ上ではゆっくり達が思い思いに動いていた 数匹で歌を歌ってる者・追いかけっこをする者・フォルダのアイコンに顔を突っ込む者、絵やSSをみて想像するしかなかった光景が今ここに存在している 「フ…フハハハハハ!見ろ全国の『お兄さんども』よ!!俺はゆっくり愛好家達が誰もが羨む夢『ゆっくりと暮らす』をこの手に手に入れた」 「うるさいよ!しょくじちゅうなんだからゆっくりしずかにしててね!それとごはんがたりないからすぐもってきてね!」 「ああ・・・ハイハイゴハンね。ゴハン?お前ら電子データの癖に物が食えるわけないだろ」 「なにいってるの?おっきいおさらのなかにあるのがれいむのごはんだよ!」 よく見たら開いているマイゆっくりフォルダの中に多くのゆっくりが集っている。そいつら一様に何かを咀嚼している。ま…まさか!? 「こいつらファイルを食ってる!?」 何と気づいたらマイゆっくりフォルダの画像やテキストファイルの殆どが消失してる。こいつは不味い! 「ば・・・ばかたれ!今すぐ辞めろ!!」 「これはれいむがみつけたごはんだよ!ゆっくりできないおにいさんはきえてね!」 叫ぼうが一向にゆっくりはやめる気配がない。止めようにも画面の向こうの存在に干渉することなどできやしない。 「そうだ?さっきれいむに…」 フォルダでファイルをむさぼってる一匹のゆっくりをクリックする 「ゆ!?いたいよ!まりさをはなしてね」 ビンゴ!やっぱりそうだ。こいつらはデータなのでPCから操作で干渉できる 「おにーさんまりさをはなしてね!」 そのままドラグしてゴミ箱へドロップ 「ゆ゛ーーー!」 仲間の叫び声に気付いた他のゆっくり達が一斉に振り向く 「ゆっ!おにいさんまりさをかえしてね!」 「ここはれいむたちのおうちだよ!かってにいじらないでね!」 口々に非難の声をあげるれいむたち。 余りの事にこいつらの本質を忘れていた。 自分勝手で頼みもしないのに居着いてまるでそこの主の様に振舞う そして俺はお兄さん ならば成すべき事は一つ… 「おにいさんれいむをむししないで…むっぐ!こんなにごはんいらな゛っ」」 手始めにバックアップ済みの大容量データを放り込んであげた。 3GBもする御馳走を貰ったれいむは歓喜のあまり白目を剥いて気絶してしまようだ 「て゛い゛ふ゛ぅぅぅぅぅ!!」 れいむのつがいらしきまりさの口にはどっかで拾ったゆっくり.zip .exeとかいう何か怪しい香りのするファイルを御馳走させてあげた 「や"めでっ!?むーしゃむーしゃしあわせー♪」 「アレ何ともないのか?」 「ゆ…ゆっくゆっくゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりっくりっくりっくりっくりっくりっくりりりりりり」 「あ…やっぱりヤバいファイルだったか」 まりさは壊れた録音機の如く奇声を発しながら画面上を狂ったように走りまわる 今度は呆気にとられて動けない3匹のゆっくりを範囲指定して圧縮ソフトのアイコンに放り込んであげた するとデスクトップに3匹のゆっくりがいびつに融合した真四角なアイコンがあらわれたではありませんか 「き゛ほ゛「い゛や゛あ゛ぁぁ「は゛な゛れ゛て゛ぇぇぇぇ」ぁぁぁ」ち゛わ゛る゛い゛ぃぃ」 ゾクっとする様な不気味な声を立ててガタガタ動いている しかし本当の悪夢はこれからだ。ゆっくりデスクトップアクセサリの設定画面を起動してRemilaと名の付いたファイルを起動させる。 「うー?」 他のゆっくり達の顔が凍りつく。まさかれみりゃまで出てくるとは思いもしなかったろう 突如出現させられて戸惑っているれみりゃ。だが周囲を見回すと事態を把握したのかにっこりと笑う 「たべちゃうぞー!れみりあ うー!」 ようやく危機を悟り逃げ回る残りのゆっくり達。 「れ゛み゛り゛ゃ゛た゛ぁぁぁぁぁあぁ!!」 「い゛や゛た゛あ゛ち゛に゛た゛く゛な゛い゛ぃぃぃぃ」 半狂乱になって画面を逃げまどうゆっくりの様子は滑稽なものだった。 「ハハハハ!見ろ、人が…じゃなくてゆっくりがゴミの様だ!」 れみりゃに中身を食われてデリートされる物 画面端に逃れようとして将棋倒しになり押しつぶされる物 やけくそになったのか他の仲間を押し倒して性行為に及ぶ者 とにかく隠れようと自分からゴミ箱につっこむ者 宴は空が白むまで続いた。騒動が収まった頃にはデスクトップには数匹のゆっくりがポインタから逃げるように画面端で縮こまっている。 まだ続けたいところだが今日は出勤日、眠い目を擦り身支度を整え朝飯を取る。 今まで起こった事が夢のようだった。だけど現実なんだよこれが 出かけるので電源を消そうとPCの前に行く 「お゛ね゛か゛い゛で゛す゛ゆ゛っく゛り゛さ゛せ゛て゛く゛た゛さ゛い゛…」 その言葉を聞いて電源を切る手を止めた 「そうか帰ったらあそんであげるからそれまでゆっくりしていってね!」 俺は軽い足取りで家から出てゆく。何か聞こえた気がするけど気のせいだろう このSSに出てくる固有名称・団体名・商品名・企業名は実在の物とは無関係です このSSに感想を付ける
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あねきィィさんからのお題「羽饅」から書きました。 俺設定満載 羽饅 「う~♪う~♪」 数匹の胴無しれみりゃがゆっくりの集落を襲っていた。 「れみりゃだあああああああ!!!!!!」 「むぎゅううううううううう!!!!」 「にげてえええええええ!!!!」 逃げ惑うゆっくり達、そんないつもの光景がそこにあった。 甘すぎる彼女達の餡子は他の野生動物の口に合わず餌にはなり辛い。 しかしそれを好んで食べる物達もいる。 それはゆっくり自身、特に捕食種と呼ばれる連中だ。 ゆっくりにとって甘いものは好物であり、それを恒久的に食べられるのは他のゆっくりに力という点で勝る捕食種達なのだ。 彼女達が一応の同属であるゆっくりを食べるのも無理のないことであった。 さて、ある日のこと。 「う~♪」 今日もごはんであるゆっくり達を探し機嫌よく森を徘徊する一匹の胴無しれみりゃ。 「ゆっゆっゆ~♪」 「まりさ!きょうもごはんあつめがんばろうね!」 まりさとれいむの番らしき二匹のゆっくりがいた。 どうやら今日の獲物を見つけたようだ。 「うー!うー!」 いつものように茂みから突然現れて間彼女達を脅かす。 食べる前に脅かし恐怖を与えることでゆっくり達の餡子はその旨みを増す。 捕食種が捕獲に手間取ることを知りながらわざわざゆっくり達を脅かすのはそのためである。 「ゆ?れみりあだよ!」 「まりさ!きょうはごちそうだね!」 「う~?」 しかしこの二匹のゆっくりは驚くどころか目を輝かせて空中を飛ぶれみりゃに襲い掛かってきたのだ。 バサァ! 背中の羽を広げて! 「う゛ー!?」 れみりゃは突如襲い掛かられ驚き戸惑い反応が遅れる。 その間に二匹はれみりゃに噛み付いたのだ。 「うー゛!う゛ー!」 すでに起きている事態がれみりゃの肉饅脳の限界を超えているため理解できないが今の事態がまずいことだけは分かる。 しかし逃げようとしたれみりゃの翼に左右それぞれから二匹が噛み付きついにれみりゃは地面に叩き落された。 「ゆっへっへ!うまそうなにくまんなんだぜ!」 「さっそくむーしゃむーしゃするよ!」 「うああああああああ!!!」 そして二匹はれみりゃを貪り食った 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 「うっめ!これめっちゃうめ!」 「う…あ…。」 瞬く間にれみりゃは二匹のゆっくり腹に収まった。 それは非日常的な光景だ。 この翼のある通常種のゆっくりがいったいどのような過程を経て生まれてきたのか定かではない。 しかしこの羽付ゆっくりが増えるにしたがって捕食種は捕らえる側から捕らえられる側となっていった。 「ゆっへっへ!のろまなれみりゃはさっさとたべられてね!」 「うああああああ!あがじゃあああああああん!」 「みゃみゃあああああ!!!」 こんな光景が森の各地で見受けられるようになり元捕食種のゆっくり達は日に日にその数を減らしていった。 しかし羽付ゆっくり達がれみりゃ達を食べて満足していたのはほんの短い時間だけだった。 肉饅であるれみりゃはゆっくり達の口には合わなかったのである。 必然的にゆっくり達のターゲットは彼女達の口の合う食べ物へとシフトする。 「ゆ!たたかいのときはきたよ!」 「「「「「「「「「「「ゆーーーーーーー!!!!!」」」」」」」」」」」 ここは羽付ゆっくり達ばかりの群れ。 彼女らは羽付が優れた種であることを自覚しており、そのことに慢心する者が非常に多かった。 そんな彼女らが集まったのがこの群れである。 その数は百を超えている。 「れいむたちはついにれみりゃたちをもこえ、どすすらもりょうがした!いまこそおいしいやさいをひとりじめするにんげんにせいぎのてっついをくだすときがきた!」 「「「「「「「「「「「ゆーーーーーーーー!!!!!!!」」」」」」」」」」」 言い方はご立派だがいつも通りの野菜目当ての人間の里襲撃である。 「いざゆかんにんげんのもとへ!えいえいゆー!」 「「「「「「「「「「「えいえいゆーーーーーーーーー!!!!!!!」」」」」」」」」」」 そうして羽付ゆっくり達は空を飛んで人間の畑へと到着した。 「ゆ!?にんげんさんがいるよ!」 「むきゅ、あれは『かかし』といってただのにんぎょうよ!だいじょうぶだわ!」 「あんなものでれいむをだませるとおもってるんだね!にんげんさんはつくづくばかだね!」 案山子はゆっくり用ではなく鳥用のトラップなのだがそんな事は知りもしないゆっくりたちはついに畑に降り立った。 そうして、 「ゆ!?」 ガチ!! 見事に対ゆっくり用のトラップであるトラバサミに引っかかった。 「ゆぐわあああああああ!!!!!いだいいいいいいいいい!!!!!」 「むぎゅうううううう!!!!」 「いやあああああ!!!!」 我先にと畑に飛び込んでいったゆっくり達は畑に仕掛けられたトラバサミに次々と引っかかる。 畑の中に仕掛けるには一見危なそうに見えるが、ここ最近羽を持つゆっくりの被害が激増しておりやむなく危険を顧みず設置したのだ。 その代わり人間にはそれほど危険でない構造になっている 「よし!今だ!ゆっくり共を捕らえろ!」 畑の脇から隠れていた人間達がまだ捕まっていないゆっくり達に網を放り投げる。 彼らは山から現れた羽付ゆっくりの集団を見つけ行き先を予測し事前に集まっていたのだ。 ゆっくりの飛ぶ速度など所詮はゆっくりが跳ねて走るより少し早い程度である。 ゆっくり同士であれば致命的なその差も相手が人間ともなれば無いに等しい。 後は空に逃がさないように気をつけながら捕らえればよいだけである。 猛威を振るうかに思われた羽付ゆっくり達は驚くほどあっさりと一網打尽となった。 翼というアドバンテージを慢心し、作戦一つ練らず襲撃したがゆえの結果である。 「やれやれ正面から堂々と盗みにくるとはな。これじゃあ羽が無いやつのほうが厄介だぜ。」 「さーてお仕置きの時間だな。」 そういうと次々とゆっくりたちの羽をもぎ取り始めた。 「ゆぎゃああああああああ!!!!まりざのはねさんがあああああああ!!!!」 「ありずのとがいでぎなはねがああああああああ!!!!!!」 「むぎゅうううううう!!!!もってかないでえええええええ!!!!」 すべての羽付ゆっくり達の羽をもぎ取ると次々に森に向かって放り投げる。 「おら!二度と来るんじゃねえぞ!最もその羽じゃ来れもしねえだろうがな。」 「むぎゅ!」 「ゆべ!」 「うぼ!」 羽付のゆっくりは翼という新しい武器を手に入れたため捕食種に勝る力を手に入れた。 だが同時に通常種のようには跳ねたりすることが苦手になっていた。 「はねがないとごはんとれないよおおおおおおおお!!!」 「ありずのはねがえじでええええええええ!!!!」 彼女達のゆん生はもはや閉ざされたも同然である。 この事件以外にもさまざまな原因で羽付のゆっくりは数を減らした。 羽付ゆっくりは非常に目立つためその子供は捕食種達の格好の獲物となってしまったのである。 さらに自分達が狩られることを覚えた捕食種達は集団で狩を行い始めたのだ。 こうなれば羽付ゆっくり達といえどもひとたまりもない。 もはや彼女らは見つけやすいだけの獲物に成り下がった。 「うっう~♪おいしそうなあまあまだどぉ~♪」 「やべでえええええええ!!!!!あんごずわないでえええええええ!!!!」 「はねはまずいからぽーい♪だどぉ~♪」 ブチブチィ! 「ゆぎゃあああああああ!!!!!!」 こうして羽付ゆっくり達の天下は早々に終わりを告げたのである。 そうして世界から羽付はいなくなりゆっくり達はあるべき姿へ戻ったのだ。 変わったのは人間の更に厳重になったゆっくり対策とさらに凶悪になった捕食種のみであった。 ──────────────────────────────── by デストラクション小杉
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ゆっくりれいぱー 15KB れいぱー 人間なし 独自設定 初投稿 注意書き、自分設定があります。 れいぱーが出ます。 何もしていないゆっくりが死にます。 虐待はしてないかもしれません 「「「んほおおおぉぉぉぉおお!!!! とってもかわいいわあぁぁぁ!!!!」」」 複数のれいぱーありすの雄たけびが周囲に響き渡る。 とあるゆっくりの群れは、突然襲撃してきたれいぱーありすの集団に為すすべもなく蹂躙されていた。 群れにいるゆっくりは、大半がれいぱーの餌食となっている。 「やべでええぇぇぇぇ!!」 「きぼぢわるいぃぃぃぃいいいい!!」 「わ゛か゛ら゛な゛い゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!??」 「むぎゅ~~~~~~~~!!??」 「つんでれでかわいいわねぇぇ!!」 「もっときもちよくなりましょぉぉねぇぇ!!」 「わかるわぁぁぁぁ!!」 「イイ! イイわぁあああああ!!」 沢山のゆっくりが、それぞれの悲鳴をあげて犯されていく。 茎に餡子を吸い上げられて死んでいくゆっくり。 無理な姿勢での交尾によって皮が破れてしまったゆっくり。 我が子を目の前で犯されて精神が壊れかけているゆっくり。 それぞれの惨状が、そこにはあった。 しかし、何事にも例外と言うものは存在する。 中にはれいぱーの魔の手から逃れたゆっくりもいたのだ。 ゆっくりありすである。 れいぱーと同種であるが故に、大した興味を示されなかったのだ れいぱーがゆっくりありすを襲う場合というのは、よほど満たされていない時ぐらいである。 ありすは必死で駆けていた。 近くの群へとれいぱーの襲来を知らせるべく、駆けていた。 ありすは己の性欲を定期的に発散させていたので、れいぱーとはならなかった。 群れのゆっくりもありすとれいぱーとは、ちゃんと区別してくれていた。 あのれいぱーの集団が来るまでは。 ありすは自分に自信が持てなくなっていた れいぱーと自分が違うものだ、などと最早言えるわけもない。 目の前で犯されていった仲間たちの顔が頭から離れない。 れいぱーたちはありすに興味を示さず、適当に痛めつけて放っておかれた。 邪魔をしなければどうでもいい、とでも言わんばかりであった。 それと同時に仲間であるようにすら見られていた 実際に、 「かまととぶっちゃって! どうせあなたもれいぱーなんでしょ?」 と同意を求めるように言われたのだ。 ありすには我慢ならなかった。おまえらとは違う! と声を大にして言いたかった。 その一念が死に掛けた身体を動かしていた。 そう、ありすの体は所々の皮が破れてクリームも漏れている。 瀕死に近い状態であっても、ありすは必死で身体を動かしていた。 他のゆっくりへと、その危機を伝えるために。 しかし、とありすは考える。 危機を伝えてどうしようというのか。 あの恐ろしいれいぱーの集団にどうやって対抗できるというのか。 そこまで考えてから、ありすは笑みを浮かべた。 そうだそうだそうだ。良い考えがある。とても良い考えだ。 「これ」ならば、ゆっくりでもできる。ゆっくりならばできる。 れいぱーなどゆっくりできなくしてやる。ずっとだ。 ありすは死にぞこないの身体で、狂ったように笑っていた。 「んふふふふ! つぎはどうしましょうか!」 「むこうにいっぱい、かわいいゆっくりがいるらしいわ!」 「はやくいきましょうねぇ!」 れいぱーたちは先程よりは少し落ち着いていたが、満たされない性欲によって今だに「すっきりー!」する相手を求めていた。 次なる目標は、逃がしたありすが向かった先である。 怪我をしたありすは他のゆっくりに助けを求めにいくだろう。 そうでなくとも、怪我そのものを治さなければいけない。 そのために別の群れへと駆け込むだろうと、れいぱーたちは算段をつけていた。 れいぱーたちも性欲にまみれていても、馬鹿ではない。このためにありすを泳がせておいたのだ。 目論見がまんまと成功して、「フヒヒ!」という笑いが止まらないれいぱーであった。 やがて、れいぱーの集団はゆっくりの群れがあるらしき場所に辿り着いた。 れいぱーたちの興奮度合いが即座に上昇する。準備は万端である。 「ゆべっ!」 一匹のれいぱーが突然転んだ。周りのれいぱーは何事か、と注視すると、そこには底部をクリームまみれにしたれいぱーがいた。 「ゆふふ! そんなにあせってどうしたの?」 「もうぬれぬれね!」 口々に転んだれいぱーを囃し立てる。冷やかし半分、侮蔑半分といった具合である。 「ゆゆ!? ち、ちがうわよっ! 落ちてたくりーむでころんだのよ! これはありすのくりーむじゃないわ!」 転んだれいぱーは慌てて弁解する。 まだ「すっきりー」が始めてもいないのに、大量のくりーむを出しては沽券に関わる。 他のれいぱーも確認してみると、確かにそれは交尾する際に出るくりーむとは量が違った。 交尾の際に出るくりーむは、もっと液体に近い。しかしこれは、どろりとした感触がある。 どちらかといえば、ゆっくりありすの中身に近い粘度である。 何故そんなものがあるのか、れいぱーには分からなかったが、すぐにどうでもいいことは忘れてしまった。 れいぱーたちは何するものぞ、と他のゆっくりがいるであろう場所へと進んでいった。 木々を抜けると、いくらか開けた場所があった。 地面にはいくつかの穴が開いていて、どうやらここがゆっくりの居住地だとれいぱーたちは当たりをつけた。 しかし、周囲を見渡せどゆっくりの姿は無い。 「まわりをみてくるわね!」 一匹のれいぱーがそう言うと、ぴょんぴょんと別の方向へ跳ねていく。一足先に獲物を探そうという魂胆なのだろう。 それを見た他のれいぱーもまた、我先にと獲物を探しに行くのであった。 中にはその場に留まるものもいた。 「「「ゆふふ……ほんとのとかいはなら、えものはまつのがじょうしきよ?」」」 家にこっそりと隠れているのはいないだろうか、と考えたれいぱー達である 残ったれいぱー達は息を潜めて、誰もいなくなったように装う。 れいぱーは獲物を犯すためならば、一定の我慢もできるのだ。 案の定、息を潜めてから少したつと一匹のゆっくまりさが巣穴らしき所から這い出てきた。 「ゆ!? ど、どうして……?」 「「「「んほおおおぉぉぉぉぉお!! まりさぁぁぁぁ!! すっきりしましょうねぇぇぇぇえええ!!!」」」」 待機状態から一瞬にして発情状態まで達し、大地を駆けていく。 こうなると、位置取りなどは早い者勝ちだ。相手が仲間であろうと関係ない。 己が最も「すっきりー」できる場所を求めるのがれいぱーというものだからだ。 「ゆ!? ゆっくりまって……」 目の前のゆっくりが新たな行動を起こす前に集団で逃げられないように取り囲む。 そこから、ぎゅうぎゅうと押し包むように交尾をするのが、このれいぱーたちのやり口である この方法であれば、最低でも四方を取り囲む四匹には快感が行き渡り、八方で囲んでもそれなりに快感は得られる。 れいぱー的理想としては身動きできない相手を一対一で犯すのが良かったが、数には限度がある。 今回もれいぱー四匹に対して、相手はまりさ一匹である。 先程の群れを犯しつくしたのと同じように、即座にまりさを囲み、素早く身体を密着させた。 「とかいはなあいをうけとめてねぇぇぇぇ!!」 「すっきりしましょうぅぅぅ!!」 「きもちいいわぁぁぁぁ!!」 「かわいいわぁ! とってもかわいいねぇぇぇ!!」 「ゆぎゅ! やめ、やめてねぇ!? すっきりしたくないぃぃぃぃ!?」 まりさはありすに四方を固められて、全く身動きが取れなくなる。 そこまで圧迫を受けても、ゆっくりの身体は妙に柔らかいために潰れきることはない。 縦に伸ばされた身体でれいぱーの猛攻に晒される。 「ゆうぅぅううぅぅ!!?? やべでぇぇぇぇぇぇ!!??」 まりさの心は嫌悪感で一杯だった。 昨日まではとってもゆっくりした毎日を過ごしていた。 大好きなれいむがいて、優しいお母さんもいる。 ご飯もたくさんあって、困ることなんて何も無かった。 おうちに戻ってきたのは忘れ物をしてしまったからだ。 危ない、と言われたけれどすぐに取ってくれば大丈夫だ、と思った。 おうちに戻った時、ちょうどれいぱー達がやって来てしまった。 その忘れ物もたった今、れいぱーに踏まれてどこかへいってしまった。 今の自分にゆっくりなんてどこにもない。 汚いどろどろしたものに押し潰されて、気持ち悪い言葉を投げつけられている。 まりさはわけが分からなかった。どうして、こんなにゆっくりできていないんだろう。 ありすが教えに来てくれて、皆で逃げようって言って、ありすが何か言って、皆は、待ってるって、 そこまで思い出してから、はっとまりさは我に返る。 そうだ、あの時に教えられたはずだった。れいぱーへの対処法を。 「――――――――!」 「ゆっ……?」 まりさが何か叫ぶのが聞こえた。 れいぱーには良く聞き取れなかったが、それは大事なことであるような気がした。 それでも身体は快楽を求めて「すっきり−」を得ようと、さらに身体を突き動かそうとした。 ぐちゃり 「「「「……ゆ?」」」」 奇妙な感触にれいぱー達は疑問符を浮かべる。まったくすっきりできない感触が身体に残った。 まりさから身体を離してみれば、そこには皮と餡子だけが散っていた。 「「「「……どおしてつぶれちゃってるのぉおおぉぉおお!!??」」」」 理解できない事態を前に、れいぱーと言えども恐れを抱いた。 しかし、その目はまりさの遺体から離れない。 まるで魅入られたように釘付けである。 「ゆ……」 「ゆあ……」 「ゆぐぐ……」 れいぱーたちは歯を食いしばり、目を見開いて、何かを耐えている。 口の隙間から押し込みきれない呻きが漏れ出る。 「「「「ぎぎぎ……! ゆっくりぃ!」」」」 れいぱー達は一斉にまりさの亡骸へと猛烈な勢いで突っ込んでいった。 その様はまるで魔法にでも操られたかのようであった。 その奇妙な光景は各所で見られた。 犯されそうになったゆっくりが何かを言っては死んでいく状態がいくつもあった。 れいぱーはその死骸で身体を黒く汚しながら、それでも獲物を探し回った。 その度に目の前でゆっくりに死なれては叫び声をあげていた。 『どうしてこんなことに』 これは今現在における、れいぱー達の共通した認識であった。 別の方向へと向かっていたれいぱーは、物陰で何かが動いているの発見した。 ゆっくりれいむである。 れいぱーの方へと後頭部を向けているが、どうやら隠れているつもりらしい。 そして、そんなものを見せられて満足できるれいぱーではなかった。 「れいむぅぅぅ!! すっきりしていってねぇぇええ!!」 「ゆっ!? ゆっくりこっちにこないでね、こないでね!?」 れいむは逃げようとするが、れいぱーの圧倒的な身体能力によってあっさりと追いつかれた。 そのまま上かられいむを押さえつけ、絶対優位な姿勢を取る。 「んほおおおおおお!!」 「ゆぎゅううううう!?」 ぬちゃりぬちゃりと気持ちの悪い音を立てながら、れいむをれいぷしていく。 どんどん高ぶっていくありす。泣き叫ぶれいむ。 れいぱーにとっては当たり前の光景であるが、他のゆっくりにとっては悲惨であり凄惨な光景であった。 このれいぱーは軽い欲求不満になっていた。運が悪いのか、まったくゆっくりが見当たらなかったのだ。 今度こそは、とれいぱーは思った。もう少しで「すっきり」できる。 これならば、思う存分「すっきりー」できるはずであった。 れいぱーの焦りと性への欲求が、れいむへの締め付けをほんのわずかに緩めさせた。 れいむはその隙を見逃さなかった。 地面に押し付けられていた身体を少しだけずらして、辛うじて喋る隙間を開いた。 れいぱーがそれに気づくのに遅れてしまった。 れいむが、『それ』を口にした。 「――――――――!!」 一瞬でれいむは絶命した。痛さを訴える間もなく、簡単に死んだ。 同時にれいぱーの身体を支えていたものがなくなって、地面に顔を打ち付ける。 「ぶべっ!?」 その様子はとても無様であった。まるで「とかいは」ではない。 そのことはれいぱー自身が一番理解していた。 例えれいぱーであっても。とかいはであらねばならないのだ。 「ゆ、ゆぐぐぐ……」 痛みに耐えながら起き上がる。そして、れいむの方を見る。 「ゆっ……!?」 その顔にはある感情が浮かんでいた。恐怖である。 れいぱーは怯えていた。見たくない、とその表情は語っていた。 しかし、それと同時に見なければならないという強迫観念が厳然とれいぱーの中には存在した。 「ゆ、ゆぅぅぅ……!」 見てはいけない。見てはいけない、と経験は告げている。 だが本能は見なければならない、と言っている。 れいぱーは見た。見てしまった。 そこにあったのは二つに割れたゆっくりれいむ。 断面からは黒い餡子が見える。 れいぱーの頭の中でれいむが死の間際に発した言葉が響く。鳴り止まない警鐘のように。 ―――さあ、おたべなさい! が。 ここで、一つ別の話が入る。 ゆっくりの餡子には、そのゆっくりが今まで生きてきた記憶が宿っているという。 そして、時には餡子を吐き出したりするなどの行動をとって、「嫌な記憶」を忘れようとする。 目の前で仲間が死んでしまった時。子供が凄惨な最後を遂げてしまった時。 これらのような『精神的に耐えられない状態』に陥った時、ゆっくりは餡子を吐き出して少しでもゆっくりしようとする。 嫌なことは忘れてしまえばゆっくりできる、というゆっくりなりの本能なのだろうか。 とにもかくにも、それがゆっくりなりのある種の自衛行動である。 ちなみに一部のゆっくりが取る「うんうん」などの行動はそれに当たる。 「うんうん」は人間から見たら、ただの餡子に過ぎないがゆっくりから見れば嫌なモノの塊に見えるのだろう。 そして、そういったゆっくりは大概が口汚く罵るなどの特徴、所謂ゲス的な特徴が多く見られる。 そのことから「嫌な記憶」以外に警戒心などの記憶も捨てているのではないか、と言われることもある。 「嫌な記憶」は餡子を捨てて、忘れてしまう。 それがゆっくりの持つ本能の一つである。 ならば、「嫌な記憶」を持ったまま、餡子を捨てていなかったらどうなるのか。 その一つの答えがここにあった。 「ゆ、ゆぎぃぃぃいぃぃいぃ!!」 二つになったれいむの身体へと突っ込むれいぱー。 そのまま、れいむの死骸を貪り食う。泣きながら、それでも食う。 食わなければいけないのだ。食わなければ二度とゆっくりできない。そんな気がしてならないのだ。 「ゆ……」 ある程度の量を食べた所でれいぱーの動きが止まる。 満腹になったのではない。 行き当たってしまったのだ。「嫌な記憶」と。 「嫌な記憶」とは、すなわち犯された記憶。 ついさっき、れいぱーからされた、酷い仕打ち。 「ゆ゛べぇ゛あ゛がいいいぃいいああああ!!??」 れいぱーには本来有り得ないはずの、別のゆっくりによってれいぷされた感覚が頭の中を駆け巡る。 ぼろぼろになるまで打ち付けられる痛み。 ぬちゃり、という気色悪い粘着質な感触。 酷いことをされているという恐怖。 れいぱーなんかに犯されているという屈辱。 大切な友達であったまりさに対する申し訳ない気持ち。 これらは勿論、れいぱーの記憶ではなく、れいむの記憶であった。 しかし、当のれいぱーからしてみれば、『れいむの記憶である』というのはただの言葉でしかなく、 本当に自分が犯されている感覚や記憶しか思い浮かばない。 「嫌な記憶」がまるまる引き継がれたのだ。 「ゆ、ゆべえええええぇぇぇ!!」 れいぱーも口からクリームを吐いて、「嫌な記憶」を出そうとする。 しかし、まだれいむの餡子は残っている。それらを全て食べた後に吐き出さない限りは無駄である。 吐き出しても、新たに「嫌な記憶」を補充してしまっては意味が無い。 「ゆっぐりできないぃぃぃいい!!」 れいぱーの悲痛とすら言える叫び声が辺りに響き渡るが、誰も助けにも来ない。 他のれいぱーは同じような目に会って、同じような苦しみを味わっている。 何より、このれいぱーがこのれいむの残骸を『食べなければ』ならない。 それが出来なければ、れいぱーはゆっくりを名乗る資格を失ってしまうからだ。 「さあ、おたべなさい!」とはゆっくりがその一生に一度だけできるものである。 それを行なうためには、ただその言葉を唱えれば二つに割れる、とするものから、 真に相手のことを思った時にのみ二つに割れる、と諸説ある。 この場合は実は後者に当たる。 これら死んでいったゆっくり達は、真に相手のことを思っていた。 殺したいほどに。 負の意識によって「さあ、おたべなさい!」を成立させたのだ。 こうしてゆっくりれいぱー達は己が欲に従えば従うほどに苦しみを味わうこととなった。 取れる道は二つ。 ゆっくりでなくなるか、酷い苦しみを味わっていくか。 どちらにしても因果応報。れいぱーは今まで犯してきた所業を、文字通りその身で味わう羽目になった。 れいぱーへの対抗手段。 これは生き残ったゆっくりを通して、他のゆっくりへと伝わっていった。 今までは、れいぱーと言えば通常のゆっくりを凌駕する身体機能を持ち、 貪欲なまでの性への執着によって、狙った獲物を逃がさないとされていた。 ゆっくりが恐怖する対象の一つであった。 しかし、これを境にれいぱーへの認識が変化していく。 その身を犠牲にすれば、犠牲になった分のれいぱーに深刻なダメージを与えられるようになったのだ。 これと同時にゆっくりれいぱーもまた、その数を大幅に減らしていった。 れいぱーと言えども犯された記憶に苛まれることは、大きなトラウマとなったからだ。 他のゆっくりを犯そうとした時、『犯された記憶』が勝手に蘇り、何も出来なくなる。 例え中身を吐き出してそれらの記憶を忘れようとしても、同じことをすれば餡子の奥底にまで刻まれたトラウマが復活する。 その繰り返しに耐えられず、壊れてしまうれいぱーすらいた。 『犯された記憶』を持つれいぱーは挙動不審となる。 これはゆっくりれいぱーとゆっくりありすを区別する上で役に立った。 通常のゆっくりありすはゆっくりしており、れいぱーはゆっくりしていない。 ゆっくり的にこれほど簡単な見分ける術は存在しなかった。 また、この対抗手段は他のゆっくりを犯そうとするゲスゆっくりに対しても効果を発揮した。 それらのゆっくりが他のゆっくりを犯そうとしても、ゆっくりの体型では口を閉じさせることは難しい。 そこまでするぐらいであれば、むしろ即座に殺したほうが楽に終わる。 ゲスならばそれで良いのかもしれないが、己が快楽を常とするれいぱーではそうもいかない。 れいぱーにとっては死活問題であり、これを機にれいぱーでなくなるものも少なくなかった。 それでもまだ、れいぱーであることを止めないものもいる。 そんなゆっくりれいぱーに対して、他のゆっくりは覚悟を決めてこう言うのだ。 まるで魔法の呪文を唱える様に。 「さあ、お食べなさい!」 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る でもれいぱーを倒してないよね。 感情のあるお食べなさいを言う←レイプ中ってそこまで冷静になれない。特にゆっくりは。 ↓×1 負の感情ですら愛を感じるとは病んでいる、いや弩Mかww -- 2018-01-11 13 31 15 ↓×8 報われてねえwwww -- 2016-01-11 21 06 38 野良ゆっくりが初めてかっこよくかんじた。 -- 2013-06-01 08 16 37 お食べなさいの解釈だったり、理由付けが上手だわ 真に相手の事を思いやる(※ただし、負の意味で)とかすんごい納得した -- 2012-08-16 08 15 27 コロンブスの卵とはこのことか。その手があったか。盲点だったなあ。 うん、実にうまい使い方だと感心する。 凄いわ。 -- 2012-06-09 21 17 59 面白い設定だな。お食べなさいをこう使うとは… ゆっくりできたよー! -- 2010-10-13 20 49 26 さあ、お犯りなさい! -- 2010-06-25 01 57 44 んほぉぉぉぉ!!!! すっきりー!!!! ふう… -- 2010-06-24 01 03 18 ↑吹いたw -- 2010-06-17 07 57 04 んほおおおおおおっ!!!!ありすのとかいはなあいにいのちをかけてうけとめるなんてとかいはねえええっ!!!そんなところも嫌いじゃないわあああっ!!! -- 2010-05-13 19 20 10 面白い。設定もきちんとしてるし、納得できるし、れいぱーに簡単に制裁を加えられている すっきりできた -- 2010-03-09 13 45 33