約 1,622,242 件
https://w.atwiki.jp/renju/pages/345.html
力と力がぶつかり合う白熱の対局。
https://w.atwiki.jp/twin_world/pages/53.html
波。 振動。 周波数。 スペクトル。 ――これが、歌? タスケテ。 思考が、ループする。 止めて。 この『波』を止めて! ―― イ 「イヤ!」 思考の途中、ミクは拒絶した。 そのとき、『現実』に目を覚ましたことに気づく。 先ほど意識が途切れた防音室ではなく、パソコンやケーブルに囲まれたいつもの調整台の上にいた。 「ミクちゃん。私がわかる?」 「あ……」 見覚えのある優しい笑顔。 ミクはすぐにそれが春子だと理解する。 どうやら春子がミクに付き添っていたようだ。 他に人の気配はなく、研究室には春子以外の人はいなかった。 「さっきまでお義父さまも、響君もいたんだけど出てもらったわ」 「あたしは――……?」 「大丈夫よミクちゃん。今、カウンセリングをするから」 昼間の元気さは消えうせて不安で揺れるミクの髪を、春子はわが子のようにそっと撫でる。 「今、『回避プログラム』を解除してるわ。だからつらくなったらすぐに言ってね」 「春子さん……?」 「私、こうみえても一応、ロボット心理学者だから」 学者?とミクは目を丸くする。 ミクの記憶では春子は音楽家だったはず。 「音楽はね、趣味なの。こっちが本業」 パタン、と本の閉じる音がして、それがカウンセリング開始の合図と知った。 「『初めまして。私は渡海春子。あなたのお名前は?』」 「初音、ミク、です」 母親の顔は消えて、一人の女性がそこにいた。 ミクは不思議な緊張感の中、質問に答える。 「『私、ボーカロイド関連の学者なの。正式なお名前を聞いてもいいかしら?』」 「VOCALOID2-01_01です。これでいいですか?」 「うん。とっても。大丈夫」 少し息をついて、春子はさらに続けた。 「じゃ、本題よ。『あなたにとって、人間とは何』かしら?」 人間。 「そうよ。ミク、あなたはボーカロイド。そして私たちは人間。陸も、響君も、お義父さんも。音無博士も」 不安がるミクをまるごと受け入れるように、その手を春子は握る。 その体温に、ミクはすこしたじろく。 人間は、生きている。 だけど、生きていれば人間なんだろうか。 そんな難しいことを考えたこともなかったミクは、今、まさに考えてみる。 「ええと、んーと、む、むつかしいです……」 結局分からず、ミクはしょんぼりとする。この暖かい手に応えられなかったような、そんな気がした。 「じゃあ、質問を変えるわ。――ミク。歌を、」 ジジッ――。 思考回路にノイズのような、何かが急速に動き出す。 何かが、消える。 「大切な誰かのために、そう思えば、きっと歌えるわ」 「ウタ、える」 「そうよ、歌えるの。歌いたいと、強く願って」 「ネ、ガ、ウ」 「負けないで。ミクちゃん。陸も、カイト君も願ってるわ」 「――ア……――」 何かが繋がった、そんな瞬間。 「ぶえっくしょい!」 聞きなれた大きなくしゃみがこだまする! 「きゃっ!?」 ぼんっ!!と、大きな音に驚いていると、春子の目の前には小さな可愛い女の子が現れた。 もちろん、ミクにそっくりなミクよりもはるかに小さい女の子で、そのそっくりさんのはずのミクの姿はない。 「陸……」 怒りを押し殺した声で、春子は陸を呼ぶ。 その威圧に押されてか、すぐに扉の向こうから陸とカイトが研究室内に姿を見せる。 「カイトのせいだぞ!! カイトが押すからマフラーが鼻にかすって……」 「す、すすすすすみません!! どうしてもミクが気になって、その、邪魔を――」 どうやら、ミクが心配でのぞいていたようだ。 カイトのせいにしてしまう息子にやや呆れながらも、恐縮してしまっている青年のために威圧を解く。 「大丈夫よ、カイト君」 春子はそう言って微笑んで、ちょこんと座っているはちゅねと視線を合わせる。 「可愛いわね♪ 響君が話してたはちゅねちゃんね」 「ネギー」 春子のことはおかまいなしに、はちゅねは扉の近くにいるカイトと陸のところへ駆けていく。 陸がはちゅねを抱き上げるようすを見ていた春子は、仕方ないわねと息をついた。 「これじゃ、カウンセリングは中止かしら。いいところまでいったんだけど……」 カルテを書き始める母親をよそに、陸は腕の中でもぞもぞするはちゅねを持ち上げる。 カイトも、持ち上げられても動きを止めないはちゅねの様子を凝視している。 「はちゅね、お前元気か? さっき、ミクがぶっ倒れたんだぞ」 「ネギーーー」 もちろんはちゅねは二人の心配もおかまいなしである。 「母さん、はちゅね連れて行っても大丈夫?」 心配でたまらない、という息子の顔を見てだめだなんていえる親がいるのだろうか。 仕事モードをオフにして、陸とはちゅねに号令を出す。 「いいわよ。遊んでらっしゃい」 「ありがと、母さん! 行こ、カイトもっ」 「はいっ」 元気よく研究室を出た三人と裏腹に、春子はカルテをまとめながらため息をついた。 リビングへ着くと、はちゅねは真っ先に出しっぱなしになっていたゲーム機へ近づいてコントローラの緑のボタンを異常な速さで押し始めた。 「もー、これはネギじゃないって言ってるだろ」 見かねた陸が、コントローラを取り上げてみるもののジッと見つめるはちゅねに目で訴えられる。 「ネギー……」 あんな風に倒れた後なんだから、と陸はコントローラーをはちゅねに渡してやる。 はちゅねは電源のついていないテレビに向かって、ゲームをする真似を始める。 びゅーんびゅーん、ぶーんぶーん、キキー! など、効果音はもちろん自前である。 陸ははちゅねのそんな様子をみて、はたと気づく。 「そっか。これ使ったことないもんな。はちゅね、ゲームやろうか」 「げぇむ?」 「そ。言葉を覚えるのにちょうどいいゲームがあるんだ」 ごそごそと、パズルゲームを取り出す。 ひらがなの文字をパズルのように合わせて遊ぶ、クロスワードのようなゲームである。 ひらがなばかりのゲームなら、もしかしたらはちゅねにも理解しやすいかもしれない。 そう思って陸ははちゅねをひざにのせながらゲームをスタートする。 「これは、『ね』だろ?」 「ね」 陸の真似をしてはちゅねが発音する。どうやらひらがなは理解できるらしい。 画面に釘付けのはちゅねに説明を加えながらゲームを進める。 「で、その下に『ぎ』をもっていくと……」 てぃろりん♪ と、大げさな効果音が鳴る。 「おおおーーーー」 どうやら理解したらしいはちゅねは、もう陸のひざから落ちんばかりに乗り出している。 この食いつきっぷりは異常だが、はちゅねが元気なことに気を良くした陸は、さらにゲームを進めてやる。 「よし、じゃあ次は――」 リビングの様子を、そっと廊下から見守る春子の肩を、響は軽く叩いて振り向かせる。 陸とはちゅねに気づかれないように、、ドア越しに様子を見ながら話を始める。 「どうですか。春子さん。ミクの様子は」 「あともう一押しってところで」 春子と響が話しているところに、明も様子が気になったのか二人に続いてリビングを少し覗く。 「はちゅね化したのか。元気そうだし、すぐに異常がでる感じではないの」 ミクの危うさにハラハラしながらも、とりあえず胸を下ろす。 その様子に、春子はいいにくそうに釘を刺した。 「でも、一度オーバーホールしたほうがいいかも知れません」 「さすが春子さんは仕事のこととなると厳しいですね」 まったくもって、春子の言うとおり。部品単位まで組み直せば終わる話かもしれない。 それをしないのは製作者の怠慢だ。 だけどそれは、カイトには話さなかった――話せなかった、本当に最後の手段だった。 「幸い、ミクは発表前だし、共同制作ってことで多少の延期は仕方がない……とは言いたくはないんだが」 「壊れてしまっては元も子もないといいますでしょう? お義父さま」 「今の段階なら、音無博士の同意があれば問題はないが、問題は――」 三人そろって、仲のいい『きょうだい』を見る。 あの二人を引き裂くようなことができるのだろうか。 「陸と――カイト君、ね。しょうがないこととはいえ、きっと二人とも傷つくわ」 二人に恨まれても、仕方ないのかもしれない。でも、放っておけばもっと傷つく。 大人が悪になるしかない。 そう、三人が苦渋の決断をしているとき。 「カイト! 聞いてたのか」 「すみません……」 明が先に気づき、うなだれているカイトをそばへ呼ぶ。 「いや、を責めてるんじゃない。ただ君が――」 「ショックを受けると心配されているなら、大丈夫です。ミクを返す話をしたときから覚悟はしていました」 「カイト」 明がなだめるが、カイトは必死に提言する。 「バグがあっても、歌えなくて苦しんでいても、ミクはミクなんです。それに、ミクには、陸も僕もついています。きっとメイコだって――」 三人は、カイトの言葉に何も言えなくなる。 そして、カイトは大きく頭を下げた。 「大事な、妹なんです。どうか、もう少し待って下さい」 「カイト君……」 「なー。はちゅね、お前ほんとーに元気なのか?」 「?」 ネギの形に焼かれた手作りクッキーをほお張りながら、陸ははちゅねの様子を改めて観察する。 「ぶっ倒れたとき、俺のせいかもって、……カイトも自分を責めてたし」 はちゅねはそんな心配もよそに、ネギ型クッキーを根元からサクサクサクサク食べ続けている。 自分が元気だというような食べっぷりに、陸は少し笑ってはちゅねの頭をなでてやった。 「でも、はちゅねが元気でよかった。俺、ミクの気持ち考えてなかった。ごめんな」 「んー?」 「って、はちゅねに言ってもわかんないか。さ、続きやるか」 そういって、ゲームを再開するとユカイな音楽が始まる。 「この音楽がやけに耳に残るんだよな」 「ネっギー♪」 「ん?」 はちゅねはご機嫌にネギ型クッキーを振りながら踊り始める。 「ねぎぎ、ねぎぎったん♪」 「そりゃ、なんつー歌だよ……――」 歌? 陸は自分で言った言葉を疑った。 しかし、それは確かに間違っていなかった。 「か、母さん――! 親父もじーちゃんも、ってカイトもいんのかよ」 リビングを飛び出た陸は、目の前に大人たちが揃いも揃っていることに驚く。 「どうしたんですか、陸。そんなに慌てて」 はちゅねさんのクッキーが胸で砕けてますよ、とカイトは陸の服についたカスを取ってやる。 「ってゆーか、いいから聞いて!」 リビングの中へ四人を呼び入れて、さきほどと同じ音楽が流れるゲームのステージを選択する。 ふたたびユカイな音楽と―― 「なぁにぃぃぃぃぃぃぃぃ!?!!?」 驚きの声がこだました。 その後。 「なんだったのかしら、あの苦労……」 「気持ち的に疲れましたね……」 肩を落とす春子と響の視線の先には、ミクのメンテナンス画面――『Master:Tokai Riku』の文字があった。 どうやらはちゅね化しているときに、マスター登録が行われたらしい。 ――自分を大事にしてくれる優しい陸を、はちゅねがマスターに選んだのだ。 春子はメンテナンスを終えたミクの頭をわが子のように撫でる。 「ミクちゃん」 「はい」 「陸を、よろしくね」 「……はい!」 研究室をのぞいていた陸とカイトに連れ出されて、ミクのハーモニーの練習が始まった。 前へ 小説 次へ 「どっちかというと、カイトがハモリだよな。じゃ、主旋律ミクで」 「やったー♪ マスター優しい!」 「ちょ、陸……ますたぁ~~~」 と、明らかに女の子ひいきの練習が始まったとかなんとか。 ちなみにはちゅねが歌った曲は、たぴ×××ではありません!(笑) ご注意くださいw 私信。 もう2ヶ月ですか……? 申し訳なさすぎて、泣けてきます……。 次は海上都市編もとい、空中都市編です。 もっと課題を頑張れば更新できるんだよな!と、 別の意味で学業に励みたいと思います。(ぉぃ ミクとカイトのために、読んでくれている方々のために、課題がんばります!(涙) パソコンが無理なら携帯でコツコツ打てばいい話ですしね! 久しぶりの更新を読んでいただいて、本当にありがとうございます。 感謝感謝です! かるな
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2000.html
放課後、弱いながらもそこそこ心地良い日差しが照らす、 隙間風で冷えきった廊下を俺はSOS団アジトへと向けて歩いていた。 扉の前に着いたのでノックをする。 朝比奈さんが既に来ていて、衣装に着替え終えていれば返事があるはずだ。 が、返事が無いまま十秒が過ぎた。 「誰もいないのかー?」 扉を開く。 こう聞いておきながら、 まあ長門はいるだろうな、あいつはノックがあっても返事しないし、と他の誰よりも先に部室に来て、 文庫本を読んでいる唯一の文芸部員の存在を半ば当然のように考えていたのだが。 「あれ、マジで誰もいねえ…」 この状況での発言は独り言にしかならないのだが、無人の部室を見て俺は思わずそう呟いた。 おお、市内探索では毎回ビリ尻のこの俺が今日は部室一番乗りか。 と、妙な事に心動かせられていると、ああ、一番乗りじゃないのか、長門の特等席に鞄が置いてあった。 名前が書いてある訳でも、目印にキーホルダーが付いてある訳でも無い学校指定の鞄だが、 そこに置いてあるのなら長門の所有物で間違いは無いだろう。 だよな、長門より先に誰かがここの扉を開けることなんてあり得ないよな、 と俺はテーブルの下からパイプ椅子を引っ張り出そうとした。 すると、今まで長門の特等席にやっていた目が、 テーブルの上に置かれている、長門のとは別の学用鞄を捕らえた。 どうやら俺は二番乗りでもないらしい。 俺の向かいに置いてあると言うことは、これは多分古泉のなんだろう。 古泉の場合、教室に忘れ物をして取りに戻ったとか、生徒会室に顔を出しているとか、 それなりに理由を考えつくのだが、長門は…図書室にでも行ったのだろうか。 ゲームの対戦相手が来るまで何をして時間を潰そうか、 と考えていると、こんこん、と扉が廊下側からノックされた。 「開いてるぞ」 外に聞こえるように少し声を大きくして言うと、ドアノブが回される音がして扉が開いた。 「こんにちは」 微笑を浮かべた古泉である。 まあ、俺以外でノックをする必要があるのはこいつくらいなもんだから、大体予想はしてたさ。 だが、その後ろに長門を連れた登場だとは思わなかったぞ。 「よう。何してたんだ?」 用事を終わらせて、部室に再び向かっていたこの二人がたまたまそこの廊下で会ったのか、 それともまた何か奇怪な事件が起きて、二人掛かりでそれをこなしていたのか。 「買い物」 どうやらそのどちらでも無いらしい。答えたのは長門だった。 が、答えにしては些か言葉が足りないのではなかろうか。 しかし、長門はそれだけ言うと椅子に置いていた鞄を下ろし、席に座った。 古泉がその後を追い、長門の前にある机に、片手に提げていたコンビニのビニール袋を置く。 「どういう事だ?」 と俺が古泉の背中に聞くと、肩越しに俺を振り返ってから困り気味な笑顔を長門に向けた。 「古泉一樹を庇護して負傷したので、買い物に付き合って貰った」 「まあ、荷物持ち、パシリと言うやつです」 薄く笑って、古泉が付け足すと、それまでどこを見ていたのか解らない長門の目が、古泉を映した。 「私はあなたを使い走りとしたいのでは無い」 「……すみません…?」 ほんの少し咎めたような長門の声色に、古泉は、何か間違っただろうか、と困惑した表情で謝った。 うん、パシリなら欲しい物を言うだけ言って、後はそいつだけに買いに行かせるだろうから、 わざわざ長門も一緒に行く必要は無い。 確かに古泉は荷物持ちをしたようだが、付き合って貰ったと言う表現の方が正しいのだろう。 でさ、 「怪我してるのか?」 俺は注意して長門を見たが、どこにも絆創膏やガーゼや包帯は見当たらない。 服に隠れた所なのか? 「右手を骨折」 骨折…なんとも無さそうに見えるが… 「古泉を庇って?」 「そう」 ここで、さっきまで長門の隣にいて、いつもの席へと足を運んでいる古泉に目線を動かすと、 古泉は首と持ち上げた右手を左右にぶんぶん振った。 だろうなあ… 朝倉にあんな目に遭わされても、傷ひとつ残さずに直ぐに体を元通りにした長門である。 んで、何から古泉を庇ったんだ?サッカーボールか? 「植木鉢」 「は!?そりゃマジか?」 「ええ…今朝、僕目掛けて飛んで来まして」 飛んで来た?落ちて来たんじゃなくてか? 「と言うより、長門さんが飛ばした、とでも言いましょうか…」 と、古泉はひそひそ声で俺に言った。 飛ばした、ねえ… んー、長門は何か企んでいるのだろうか。 まあ、犠牲者が古泉だけだって言うんなら、そこまで大きな問題には発展しないだろう、多分。 右手と言えば、 「お前手え治ったんだな」 「ええ、お陰様で」 包帯が解かれた右手を握ったり広げたりしながら、古泉はやっと椅子に座った。 お陰様で、って俺は何もしてないけどな。 んで、入れ代わりみたいに、今度は長門が右手を負傷。 それも古泉を、長門が自ら作った危機から庇って… ん?と言うことは、 「お前、まさか長門にされたみたいに着替えさせ」「してませんっ!!」 パイプ椅子を後ろに蹴飛ばして、古泉は眉を思いっ切り寄せて、 勢い良く立ち上がりテーブルに両手を叩き付けた。 こら、治ったばっかなんだから、あんま痛めるような事すんな。 「二時間目と三時間目の間に挟まれる休み時間、古泉一樹は私の教室に来なかった」 長門が、特に何かをするでも無く、俺達に言葉を投げた。 「逃げた」 「違います。今日の理科は実験だったので、 実験室への移動と実験器具の準備のため、あなたのクラスに行く時間が無かったんです」 古泉が弁解しながら倒した椅子を起こし、そこに座り直す。 「で、結局着替えどうしたんだ?」 「やむを得ないので自分で着替えた」 「手伝い要らないじゃないですか!」 「体育前の授業のノートはどうしたんだ?」 「やむを得ないので左手で書いた」 「えええ!?僕の休み時間返して下さい!」 と言うことは、こいつは体育の授業前以外は、 休み時間になる度に長門のクラスに行って板書していたのか。 ご苦労なことだ。 長門は古泉の言葉を無視して、椅子から立ち上がり、奴の方に向かった。 対する古泉は、さっきの発言がまずかったか、と冷や汗でも流しそうな雰囲気である。 古泉だけでなく、誰も(ともすればハルヒさえも) が長門には敵わない 最近のこいつは特に長門の一挙一動におどおどおろおろしている。 長門に何かトラウマにでもなりそうな事でもされたか、弱味でも握られているのだろうか。 遂に長門は古泉の横に立ち、テーブルに置かれていた奴の片手を、長門は左手で持ち上げた。 「何を」 するんですか、と古泉は続けられなかった。 長門に掴まれた古泉の手が、更に指まで開けられて、長門は古泉にセーラーの赤いリボンの端を握らせた。 「!?」 火傷をしたかのように、古泉は自分の手の中のリボンを離し、そのまま手を上に振り上げた。 古泉の顔の真横を通り過ぎたそれは、片手だけで万歳をしたみたいに見えた。 が、如何せんその手を引っ込める勢いが良過ぎた。 振り上がった手が、逃げるべく下へ下へと行こうとするが、 当然その先にはテーブルがある。 古泉の肘が、ごん!とでかい音をさせてテーブルにぶつかった。 あちゃー。地味に痛いよな、そこ。 痛い、とすら言えず、突如襲って来たあの痺れに、 古泉はぞわぞわと髪を逆立たせて、眉を寄せて口を引き結んだ。 ダサいな。 俺と長門が生暖かい目で見守っているのに気付いた奴は、顔を隠すべく頭を垂れた。 「この調子じゃ、手伝わせても時間内に終わらないな」 「………」 長門も古泉も無言である。 まあ、かと言って、 「はい、では両手を上に、ばんざーいってして下さい」 「ばんざーい」 なんて、てきぱきと着替えが行われてもならない訳だが。むしろそっちの方が大問題だ。 体育時の着替えは回避したとして、 他に長門が古泉にやらかした事で大きく噂されていたものと言えば…ああ、あれがあったな、 「昼飯は?」 「教室では具合が悪いと古泉一樹が言ったので、この部屋で取った」 「古泉が箸係か?」 「そう」 「ふーん…」 長門から古泉に視線を動かす。 へー、そうか、 俺が谷口と国木田とで弁当を囲んでいた時、古泉くんは長門さんとランチタイムだったのか。 ふーん、そっか、 古泉くんは学食組だから、そこは長門さんのお弁当を分けっこしたんだろうなあ。 「………」 おいお前、顔赤いぞ。気色悪いから止めろ。 俺に反論する気力も無いのか、ゆるゆると首を振りつつ、 ますます深く俯く古泉から目を離した長門は、 コンビニのビニール袋が放置してある机の椅子に再び座った。 「開けて」 と、袋からスポーツ飲料のペットボトルを取り出した。 おまけとして袋に詰められた、ぱっちんどめふたつがくっついている。 のろのろと、古泉がらしくない擬態語と共に椅子から立ち上がり、 これまたとろい足の運びで長門の席に移動した。 ペットボトルを机の上から取り上げ、キャップを捻る。 「どうぞ」 長門なら例え片手が使えなくても、 あの栄養ドリンクのCMのようにキャップを弾き飛ばせると思うのだが… と言うか、あんな技が出来る奴は栄養ドリンクなんて飲まなくても大丈夫だろ、と思うのは俺だけか。 「そう言えば、涼宮さんと朝比奈さんはまだここにいらして無い様ですが、どうされました?」 古泉から受け取った飲み物をこくこくと飲んでいる長門を見ながら、奴は俺に聞いた。 「朝比奈さんは今日はまだ会ってないから知らんが、 ハルヒならクラスの女子に勉強教えてって頼まれて、今教室で教師もどきやってるぞ」 すると、さっきまでの怠慢な動きはどこへやら、古泉が素早く俺を振り返った。 「涼宮さんに御友人、ですか?」 と聞く古泉は、真顔だった。 「友達に分類していいのかは微妙だが、仲はいい方だな」 そうですか、と独り言レベルの声量で呟き、顎に手をやる。 んで、みるみる内に笑顔が広がって行く。 なんだなんだ。 「そうですか…クラスで涼宮さんに、あなた以外の御友人、ですか」 いいですね、と零す口元がさっきから緩みっぱなしだ。 お前は、クラスでの娘の友人関係を気に掛けるお父さんか。 でもまあ、こいつこそが、誰よりも中学時代のハルヒの孤独さを知っているからなんだろうが。 って言うか、 「俺がハルヒの友達?どう考えたって教室が同じな一団員のポジションだろ」 「本当にそれだけでしょうか?」 それまでの心底嬉しそうな笑顔が、俺が気に食わない要素を混ぜたものになった。 何が言いたい。 「まあ、今はそう思っていても、 あなたが涼宮さんにとって友人以上の存在になるのも時間の問題ですけれど」 「意味が解らん」 「はっきりと申しましょうか?」 「せんでいい」 またそういう話かよ。 なんで俺にはその手の話題に限り、 思春期真っ直中な弟をからかう兄みたいな態度を取るんだ。 ああウザったい。 「で、どなたなんですか?そのクラスメイトさんは」 「阪中」 「ああ、あの方…」 そうですか、お二人で勉強会ですか、とハルヒ以上にひとりでうきうきしている古泉に、 「取って」 と今までずっと黙っていた長門が、少しキツめな声を掛けた。 視線を長門に寄せると、いつの間にか長門は本棚の前に立ち、 高い段にある一冊の本を指差していた。 「はい、只今」 るんるん気分持続中の古泉が長門の真横に移動して、 指定された分厚い本を棚から引き抜いた。 「どうぞ」 「片手で持つには重い。運んで」 古泉が両手で差し出した本を受け取らず、長門は自分の席に直行した。 「はいはい」 と、しょうがないですねえ、とか言い出しそうな感じで古泉が長門の後に従う。 なんて言うかさ、 「お前ら最近仲いいよな」 そしたら、ぴたっ、と古泉が固まった。 長門が古泉を射抜くように見つめる。 「いえ…それは、あなたの気のせい、かと…」 鋭くなる長門の視線を、避けよう避けようと、古泉は目をあらぬ方向へと泳がせる。 「ほー、俺の気のせいか」 「…ええ。そう、です…」 長門の視線が痛いんだろう、古泉は口をへの字にして、 長門を視界に入れないように目線を巡らせた。 「まあ、そういう事にしといてやってもいいけどな」 さっきの仕返しとして少し性悪気味に言ってやると、古泉は聞こえなかったフリなのか、 暇ですしオセロでもしませんか、みたいな事をもごもご言ってゲーム盤を取りに行った。 「逃げた」 「逃げたな」 長門と俺とで背中を向けた古泉に追討ちをかける。 対する古泉はゲーム盤を手に振り返り、 いつものうさん臭さ全開の笑顔を貼り付けようと頑張っているが、 明らかに上手くいってない。 なんだこいつ。 いつぞや、俺とハルヒをアダムとイヴだ産めや増やせや等と散々言っていたくせに、 さて自分に降りかかるとなると、挙動不審な素振りの連発である。 しかも、俺は、最近仲いいよな、と言っただけだ。 アダムだのイヴだの、そういったあからさまな事は一っ言も口にしていない。 お前の感覚は良く解らん。解りたくも無いが。 先攻後攻どちらにしますか、 と古泉がまだ本調子になりきれていない声で言いながら席に着く。 俺は黒を選んだ。先攻である。 長門が机に本を置いて、左手だけでページを捲る音に被るように、 黒や白の駒が盤に置かれたりひっくり返されたりする固い音が部室内を占める。 時々、古泉は駒をどこに置こうかと思案するのだが、 その度に目の前にちらつく長い前髪を、指で額の端にやる。 が、当然額には何も障害物も無いから、また前髪が元の位置に垂れ下がる。 で、また隅にそれを追いやりながら、考えがまとまったのか白を置く。 その繰り返しだ。 「昨日床屋行ったんだろ、前髪もついでに切れば良かったじゃねえか」 黒を置いてそう言ってやると、また前髪に手をやりながら、 「これでも切ったんですよ。 涼宮さんが求める外観を維持しなくてはならないので、そこまで短くはできません」 面倒だな。髪型ひとつだけでもハルヒを意識しないとならんのか。 そう言えば、朝比奈さんもハルヒが結んだりしない限りは、 クソ暑い夏でもあまりあの長い髪をまとめようとはしないし、 ショートカットにしてみたい、なんて呟きを聞いたことがあるが、 それはハルヒがいない時のみだったような気がする。 それと、市内探索中にたまに化粧品を興味深そうに見るわりには、 朝比奈さんは一度もそれに手を伸ばしたことがない。 あれもハルヒが持つ朝比奈さんのイメージを壊さないためだったんだろうか。 長門については、髪を伸ばしてみたい、 と思ったことがあるのかどうか、何も言わないので解らないが、 (そもそも髪が伸びるのかすら不明である) 多分長門はハルヒのイメージに囚われず、 着たい服があれば制服からそれに着替えるだろうし、 髪型だって今のが気に入っているからずっと変わってないんだろう。と、俺は思う。 そもそも、 「そこまでハルヒが中身より見た目にこだわるとは思えないけどな」 「僕だって、涼宮さんが人格よりも外観を重視するような人だとは思っていませんよ。 しかし、それなりに外観にもこだわっていないと、 あのように様々な衣装を人に着せる筈がありません」 それもそうか。しかし、お前に納得させられるのは癪だな、 と俺はハンガーに掛かったままのメイド服を見る。 朝比奈さんは一体何の用があって遅れているのだろう。 白を上にした駒を置き、ぱたぱたと間に挟まれた黒をひっくり返した古泉は、 「邪魔、だなあ…」 と呟いて、また前髪をいじる。 どうやら本気でうっとおしがっているらしい。 「俺が切ってやろうか。って言うか、引っこ抜いてやるぞ」 「いえ、結構です」 にこやかに拒否した古泉の横に、長門が音も無く並んだ。 「これ」 長門が手の平に何かを乗せて古泉に差し出す。 「使って」 その手に乗っかっていたのは、 先程のペットボトルに付いていた、おまけの二つセットのぱっちんどめの内の一つだった。 かわいらしい四葉の飾りが、ワンポイントとして一つくっついている。 「…いえ、結構です」 台詞はさっき俺に言ったのと同じだが、そこにはにこやかな笑顔は無い。 あるのは戸惑いの表情のみだ。 おいこら、長門のせっかくの思いやりを無駄にするな。 俺は椅子から立ち上がり、テーブルに沿って二人の元に移動する。 「何を」 しかしやっぱり古泉は、するんですか、と続けられなかった。 俺が奴の背後を取り、耳より少し上辺りを両肘で強い力を込めて挟み固定したのだ。 「いた!痛い痛い痛い!!」 「長門、今だ」 「了解した」 ぱっちん、とその名に相応しい音を立て、長門は古泉の前髪を横に押しやり、 そこから落ちて来ないようにピンで止めた。 はい、完了。 古泉の頭を解放してやる。 奴は、しかめっ面で先ずは両手を力が加えられていた所にやり、それからピンにやった。 柔らかい髪とは違い、そこに固く冷たいピンがあるのを指先で確実した途端、 古泉はしかめっ面から転じて、一気に情けない表情になった。 眉が見事な八の字である。 男がそれ位で肩を落とすな。ハルヒにウサミミ付けろって命令された訳じゃないんだし。 ピンの一個や二個がなんだってんだ。 はあー、と溜息をつく古泉に、 「これで、あなたの視界を遮る障害物は無くなった」 と長門。 「それは、そうですけど…」 と古泉は落ち着かない様子で顔を赤らめる。 それを見て何を思ったのか、 長門はもう一方の手に握っていたピンを、自分の短い前髪の端に止めた。 「おそろい」 と、人差し指で自分の前髪にとどまった四葉と、同じ形をした古泉のを交互に指す。 んで、 「………」 古泉は何も言わず、ただオセロ盤に突っ伏した。 「古泉一樹の表面体温の上昇を確認」 「あ、ほんとだ。耳まで真っ赤」 奴を見下ろしての長門と俺の会話に、 顔はオセロ盤に伏せたまま、古泉は両腕で顔を囲んだ。 腕の動きに、駒がばらばらになって盤の上を滑る。 あーあ、せっかく俺が勝ってたのにさ。まあ、いつもの事だけど。 そのまま不貞寝してしまいそうな背中にそう言うと、 古泉は頭を動かしてますます深く腕に顔を押しつけた。 「古泉」 ふと呼び掛けると、顔を少し浮かして、まだ赤味を残した目元を腕から離し、俺達の方を向く。 「キモカワイイ」 「………」 古泉絶句。 「キモカワイイとは?」 「キモいとカワイイがごっちゃな奴に言うんだよ。ウザカワイイとか、他にもあるぞ」 俺自身も、キモいとカワイイの両立なんて不可能だろと思っているので、 いい加減な説明しか出来ないのだが、長門は、 「そう」 と言ったきり五秒程考えるようにして、 「古泉一樹、ダサカワイイ」 と古泉に向かって言った。 「そーそー、そんな感じだな。アホカワイイ」 「ヘタレカワイイ」 「キツカワイイ」 「ニヤケカワイイ」 「バカカワイイ。ん、バカワイイか?」 「ユニカワイイ」 「ウニ?」 「ユニ。ユニークカワイイの略」 「ああ、ユニークな」 俺達の言葉に、何も音を発せないまま、 さっきからずっと椅子の上で固まっている古泉が、やっと口を開いた。 「…あなた達は、僕を馬鹿にしているんですか……」 「当たり前だ」 カワイイに該当しているのは、ぱっちんどめそのものであって、 それを付けている古泉はただただキモいだけである。 「違う」 「…え?」 俺とは違う回答に、古泉が間の抜けた声を零す分だけ間を明けて、長門は続けた。 「私はあくまで、カワイイに重きを置いている」 きょとん、とか言う効果音がお似合いなくらい惚けた表情で、 数回瞬きを繰り返した古泉は、 あー、とか、えっと、とか唸るばかりで、二の句が告げないでいた。 長門よ、男は基本的に女に可愛いと言われても反応に困るんだが。 「こんなんが可愛いのか?」 こんなん、って…と古泉が呟く。 訂正。長門には悪いが、やっぱりこいつのキモさはピン一個くらいじゃ補えない。 「そう。ちょっとだけ」 「………」 古泉が口をぐっ、と引き結んで、長門と目が合わないようにと下を向いた。 顔を隠す筈の長い前髪が垂れてくる事は無く、古泉は未だ赤い、むき出しの額に手を当てた。 大きく息を吐きながら、頭が痛い、とでも言うように。 …お前さ、ほんとに古泉か?偽者だったりしないか? 今日は全く見えて来ない、あの滅多な事では崩れない、 常備の爽やかスマイルをどこへやったんだ? 「ふーん」 と、長門の意見に肯定もせず否定もせずの俺の背後で、 何の前触れも無しに、扉が凄まじいスピードで内側に押し開かれた。 びくっ!と、面白いくらいに古泉が肩を跳ね上げた。 「ごっめーん、遅れちゃった。ちょっと野暮用があったのよ!」 元気大爆発なハルヒ様のご登場である。 野暮用、って。 素直に、クラスメイトに頼まれて勉強教えてた、って言えばいいのに。 「こんにちはー。ごめんなさい、鶴屋さんとお話ししてたら遅れちゃって…」 控え目にそう言って、ハルヒの肩越しに朝比奈さんが顔を覗かせる。 お待ちしておりました。 今日は、長門が到底同意出来ない発言をするわ、古泉がらしくない行動を取るわで、 相手をするのに疲れていた所です。そんな俺の心のオアシスとなって下さい。 「みくるちゃん、早速お茶入れてちょーだい!」 「はあい」 ずかずかと部室内に入るハルヒに背を向け、 慌てた古泉は、殆ど前髪をむしる様にピンを外した。 なかなか似合っていたのに、長門まで奴に倣って外してしまった。 長門と古泉でお揃いだと判断し難いが、長門単体だと、 ハルヒが見たらきっと喜ぶだろうし、朝比奈さんだって和んでくれると思うんだがな。 忙しない手つきで、 さっきまで固定されていた前髪を指で梳くように、整える古泉をちらりと見て、 長門はポケットにピンを入れて読みかけの本が待つ机へと戻って行った。 完
https://w.atwiki.jp/noatopia/pages/40.html
攻城戦 【マップ】 (多数プレイヤーが表示されているままのため、いずれ画像を差し替えます。) 【概要】 毎週日曜と水曜の20 40-21 40に行われる、城の主をかけたイベント。 防衛側と攻撃側に分かれて戦います。 防御側はイベント終了まで柱を守りきれば勝利となり、攻撃側は時間内に柱を破壊できれば勝利となります。 攻撃側は二陣営いるので、柱の破壊成功時はより多くのダメージを与えた陣営が勝利します。 勝利した陣営は次の攻城戦まで、陣営毎日報酬と城の祝福を得ることができます。 勝利陣営の中で最も多く戦功を獲得したプレイヤーが城の主となり、称号・聖城の城主と徴税権を得ます。 イベントエリアには防御の柱と城門があり、門が破壊されると柱までの道が開きます。 プレイヤー撃破や、城門や柱へ攻撃することで戦功が増えていきます。放置でも少しずつ増えていきます。 イベント終了後は勝敗関係なく、参加者全員戦功の量に応じて経験値や金貨が手に入ります。 城の主となった勝利陣営は、次の防衛側陣営となります。 【城門】 城門がある間は、攻城兵を召喚することができます。 召喚した攻城兵に変身すると固有スキルが使えるようになります。 攻撃側は、城門へのダメージが大きいと書かれた合金領主(ペンギン)を召喚すれば城門に多くのダメージを与えることができます。 城門を破壊すると攻城兵の変身が解け、普段の状態に戻ります。 【防御の柱】 ひたすら殴ります。 防衛側、攻撃側の三陣営がぶつかり合うため、かなりの混戦となります。 攻撃側はプレイヤー表示をオフにしておくと防御の柱まで移動しやすいです。
https://w.atwiki.jp/jinrowiki/pages/691.html
村企画 前ページ次ページ村企画 村名 よるのはくぶつかん・3 [#m6eafd66] 概要 [#z66d1276] 村の目的 [#mfd9ff47] 村建て時期・編成について [#idd58d64] 館内のご案内(世界観の説明) [#l676e838] PCについて [#ua182e3d] 言い換え [#bd937714] 処刑襲撃設定および指針 [#d5a4bbe1] 推奨事項 [#h12cf567] その他・知っておくと便利な設定 [#g21a68f6] コメント [#u1809889] おまけ3 [#b3c3a6a8] 村名 よるのはくぶつかん・3 この村は終了しました。; メロンティ博物館の「知られざる美術展」の期間も終了し、 謎の力を持つ美術品「人狼の石」も、無事にウリーカ博物館に戻ってくる。 ……はずだった。 業者の手違いによって、アンダーローズ博物館に送られた「人狼の石」。 絵画「薔薇影の騎士」が館長(アレックス・ブロンター教授)に説明してくれたおかげで、 なんとかウリーカ博物館に返されることになりました。 しかしウリーカ博物館に送り届けられる前日、例によって事件が…… 概要 村名 よるのはくぶつかん・3 開催国 薔薇の下国 種別 軽RP村 更新間隔 24h 投票方法 記名投票 発言制限 多弁(1500pt) キャラセット 薔薇下のやつ全部 募集人数 ダ込み8〜13(見物人5名まで) 更新時刻 0 00 村の目的 『人狼の石』の不思議な力によって、 展示物が動き出すようになった博物館での一夜をめぐる物語です。 軽RP村です。ガチ村ではありません 「3」ってついてるけど1・2の様子を知らなくても問題ないです 見物席もあるので気軽にご参加ください モデルは「ナイトミュージアム」「ナイトミュージアム・2」です 元ネタ2作品を知らなくても問題ないです 多少の齟齬が発生しても人狼の石の不思議な力のせいってことで 参考資料: 前々回の様子; 前回の様子 村建て時期・編成について 最低人数8人が揃った日に開始とします。 8人 ダ村村占霊狩/狼囁 9人 ダ村村村占霊狩/狼囁 10人 ダ村鳴鳴占霊狩/狼狼囁 11人 ダ村村鳴鳴占霊狩/狼狼囁 12人 ダ村村村鳴鳴占霊狩/狼狼囁 13人 ダ村村村村鳴鳴占霊狩/狼狼囁 (13人を超える本参加希望者がいれば追加するかも) 見物人はプロローグに地下に移動しますので、そういうRPお願いします。 人数が少なくても大丈夫!赤の人たちとも会話が可能です。 館内のご案内(世界観の説明) 館内は展示場3つ、その他3つのフロアで構成されています。 (書いてあるコーナー等はあくまで一例です。 ここで書いてあるフロアやコーナーを追加してもOKです。) (フロア一覧) +... フロアA 世界の歴史にまつわるフロア。 ジャンル:歴史学・民俗学・考古学など 主なコーナー 歴史を支えた偉人たちとその功績について 大発見!○○遺跡の発掘物たち ●●時代〜▽▽時代の文化をミニチュアで確認! 謎に包まれた××・その真相とは!? フロアB 生物学や科学などの、自然科学の研究についてのフロア。 ジャンル:生物学・近代科学・天文学など 主なコーナー 世界を変えた!常識を覆した科学者たち □□にいる△△ってどんな生き物なの? 地球から宇宙の星たちを見てみよう プルプルといっしょに学ぶ科学のあれこれ フロアC 彫刻・絵画など、美術にまつわるフロア。 ジャンル:美術 主なコーナー 名作揃い!知られてる美術展 世界中で愛された◎◎の特別展覧会 現代に訴えかける、◇◇の芸術 フロアD その他、一般に開かれているフロア。 ロビーやお土産屋など。ワークショップを行うことも。 玄関から入ったらここに来る。 フロアE スタッフルーム。 セキュリティなどの設備や、資料室など。 フロアF 地下倉庫。 終わった企画や博物館にまだ出ていない展示物などが収納されている。 ラインナップや薄暗い照明がなんだか不気味。 ジャンル:CHAOS 主なコーナー 歴史の悪役・ギャングスター大集合 こんなのがいるの(いたの)!? 不思議すぎる生物たち 記録で見る! 西洋のモンスターVS東洋の妖怪 PCについて この中でのPCのポジションは「人間」「展示物」「その他」の三つに分かれます。 この三つは役職とは関係ありません いずれにしても、人狼の石に関する知識がなくても構いません。教えてくれるNPCを配置しておきます。 どっか別の村で見たことあるような……みたいなPCでもオッケーです。 人間 この博物館の職員だったり、たまたま訪れた客人だったりする、普通の人間です。 とはいえ、営業時間外の博物館に真夜中にいるのは何か理由があるのかもしれません。 「警備員」などなら、居てもおかしくありませんね。 展示物 ブロンズ像、蝋人形、写真、美術品……等々、さまざまな展示物です。 人狼の石の力で、夜の間だけ動き出します。 展示物たちは日光を浴びると灰になってしまいます。例外はありません。 展示物は実在・非実在を問いません。 実際にはできなかったことができてても構いません。女体化とか男体化とか。 けど、やりすぎない程度にね! その他 人間でも展示物でもない全く別のものです。 当てはまらないなら仕方ない。 言い換え 地上 アンダーローズ博物館・F館以外の全フロア。 地上のPCだけでなく、NPC展示物もいっぱいいます。 墓下 アンダーローズ博物館・Fフロア。 落ちたPCだけでなく、終わった企画にまつわる物もいます。 事情があって展示できなくなった展示物もいるかもしれません。 館長が電力をケチッたため、照明が薄暗いです。 処刑 アンダーローズ博物館になぜか仕掛けられた落とし穴が作動し、地下倉庫に連れて行かれます。 襲撃 館内の落とし穴を自在に操る装置が手に入りました。 その装置を使って、気になるアイツを陥れましょう。 襲撃理由が浮かばなかったら、処刑と同じく「たまたまひっかかった」的な扱いでもOKです 囁き 従業員が使うであろう、トランシーバーを拾いました。 どうやら会話する相手は限られているようです。 もしかしたら元から持ってたりして。 村人 善良な一般人(物)。 阻止に動くもよし、何も知らずにふらつくもよし。 人狼 『人狼の石』を狙う輩たち。 トランシーバーも拾い、装置も発見したラッキーなやつら。 囁き狂人 同じく『人狼の石』を狙う輩たち。 装置は事情により扱えない。でもトランシーバーならあるぜ! 共鳴者 囁ける善良な一般人(物)。 人狼とは通信が繋がっていない模様。 占い師 『人狼の石』を狙う者かどうか調べられる。 知る手段は占い・魔法的なもの・勘など、占い師次第。 霊能者 地下倉庫に行った人たちが『人狼の石』を狙っていたか調べられる。 知る手段は占い・魔法的なもの・勘など、霊能者次第。 狩人 罠から誰か一人を守ることができる。 守る手段は占い・魔法的なもの・勘など(ry 見物人 何か用があったのか、それとも巻き込まれたのか。いずれにせよ、Fエリアに向かいました。 なぜか赤ログの様子がわかるようです。 処刑襲撃設定および指針 PL視点で盛り上がりそうなところへ清き一票や襲撃を。 万が一、バファリン等があったらそっちを優先で 迷ったらランダムだ! 推奨事項 人狼の石をめぐる愉快なドタバタ なかなかのカオス いろんなNPC その他・知っておくと便利な設定 『人狼の石』(展示物) 展示物たちに意思を持たせ、動かす存在。 その力はどういうものか、未だ解明されていない。 分類は「美術品」らしいです。 fromウリーカ博物館 薔薇影の騎士(展示物・ダミー) いい男が描いた、いい男の肖像画。 少し前まで、メロンティ博物館に出張していた。 人狼の石について、分からないことはこの人が教えてくれます。 伝説の手伝い・リサ(展示物・NPC) ありとあらゆる場所でどんな危険なことも手伝った伝説のお手伝いさん。 床に何かこぼしたら綺麗に拭いてくれる。窓ガラスなどが壊れたら修理してくれる。弾跡だって消してくれる。 何かとんでもないことがあってもだいたいこの人が処理してくれるので皆で暴れようぜ!ということです。 モデルは人狼議事の「手伝い クラリッサ」。 ウリーカ博物館 『人狼の石』の正式な持ち主。 村が終わるorエピの後半が終わったら、人狼の石がここに送られる予定。 前々作「よるのはくぶつかん」のロケ地。 メロンティ博物館 『人狼の石』をアンダーローズ博物館に送っちゃった博物館。 催し物により『人狼の石』をウリーカ博物館に借りていた。 前作「よるのはくぶつかん・2」のロケ地。 コメント 質問・アドバイスなどありましたらぜひ。 名前 コメント おまけ3 +... 名前 初登場 備考 薔薇影の騎士 0 0 言わずと知れたいい男。yamajun ライオン仲間 0 10 脱走を狙うレオンの仲間。最初は動いていないが…… みみせんモンスター 0 31 人体の耳に影響を及ぼす、西洋のモンスター。マロウを閉じ込めた犯人。 二人の生物学者 0 37 キリンの首をもとに話を進める学者。後者のほうが正しい。 キューピッドA 0 39 仕事に苦しむキューピッド。異動願いを出している。 キューピッドB 0 39 Aの先輩。こちらは守護天使としてうまくやってるらしい。 白梟 0 44 カサンドラの仲間。ネズミに反応する。 酔芙蓉の妖精 0 46 色が白からピンクに変わる花の妖精。絵画から出てきたのだろうか。 タンクトップのマネキンたち 0 48 タンクトップの歴史が、彼らを見るときっとわかる。 無人の船 0 49 あてもなく館内をさまよう無人の船。その正体は……? 靴男の靴 0 54 靴男が履いている(埋まっている)靴。生み出すジャンプ力は計り知れない。 クモ 0 90 カサンドラの私物(?)。スノウのおもちゃに。その後どうなったかは誰も知らない。 恐竜の骨 0 96 ロビーに入った客が最初に見る化石。いろいろ教えてくれる。 裸マント 0 97 発見時は誰も着ていなかったので、普通のマントである。しかし猫のおもちゃに…… 円盤投げの像 0 103 紀元前に作られた像。天井爆破事件の発端となった。 魔法の杖 1 6 カサンドラが使っている杖。なぜか爆発の割合が多い。 イリオモテヤマネコ 1 20 館内のどこかにいるはずの展示物。スノウと毛色が全く違う。 お手伝いのリサ 1 23 あらゆることを手伝った伝説を持つ。その後のエレベーターもきっと彼女が修理した。 菫の花 1 34 カサンドラの魔法によって現れた14本の菫。うち13本はマロウに。 狼たち 1 38 フロアBの住人。ケースを越え、遠吠えもする。 山車 1 45 祭りなどで使われ、博物館内でも変わった格好の人々が運んでいる。 翼竜たち 1 45 初めて空を飛んだ脊椎動物。レオンの頭上を飛んでいる 鉄騎士たち 1 45 通路にずらりと並ぶ。威圧感がすごい。 派手な人形 1 47 カヤとは対照的に、着飾っている人形。褒められると弱いようだ。 ロティ(パン) 1 55 南アジアなどで食べられている無発酵パン。ロビーでも販売中。 二匹のリス 1 78 小さなげっ歯目の動物。猫には弱い。 物理学者 2 19 薔薇影の騎士転落事件の目撃者。説明が回りくどい。 タロットカード 2 25 カサンドラの私物。対象の運命を導く。 猫派展示物たち 2 26 生きた猫であるスノウに大興奮な展示物たち。猫っていいよね。 奇妙な箱 2 31 この箱ひとつで世界に繋がることができる。博物館での物語も作れる。 チャイナ服 2 40 誰のものかはわからない。しかし猫のおもちゃに…… トーテムポールや風景画 2 44 いずれも展示物。落下事件のヒントかも……? トルソーたち 2 47 いろいろな服を着ている。喋ることは不可能。 偉そうな銅像 2 47 トルソーたちに演説している。言語が通じないとも知らずに…… 人形 2 48 外の世界に興味を持った人形。スノウにいろいろ聞いた。 偉人の銅像 2 50 どこかで見覚えがある(人もいるかもしれない)像。 ミニチュアの騎士団 2 53 小さいが勇敢さがある軍隊。カサンドラを巨人呼ばわりした。 大弓の少年 2 55 レオンにフロアFを教えた銅像。フロアFに姉がいる。 司祭 2 57 正体を知ってか知らずか、カサンドラに話しかけた司祭。 お茶運び人形 2 59 からくり仕掛けで、お茶を運んでくれる。怒らせてはいけない。 模型部隊 2 62 スノウを化け物だと思って襲った。戦車のサイズが兵士とほぼ同じ。 パタを持った狂神官 2 68 フロアFについても知っているという、少しおかしい神官。 噂話する人々 2 74 どこかで聞き覚えのあることを言っている人々。落ち着けよ、ただの噂だろ? 万里の長城建設隊 2 77 古代中国の巨大な城壁を作る人々。なぜか隣と競争している。 ピラミッド建設隊 2 77 古代エジプトの巨大な墓を作る人々。なぜか隣と競争している。 模型の小人たち 2 81 ライオンに乗るマロウを畏れ、神や地底人と認識した人々。 モンぷち 2 84 全ての猫たちの動力源。 プルプル 2 91 子供たちに身近な科学をに教えてるプル。4匹集まると消えちゃうプル。 銃剣の兵隊 2 106 スノウのピンチに駆けつけた兵士。総勢106体。 軍服の男 3 +11 サイドカー付きバイクに乗る男。無鉄砲さとヒゲが特徴。 東洋の妖怪 3 42 妖術を使う妖怪。西洋のモンスターの魔力と対抗する。 シカゴのギャングスター 3 +23 原作の2にも登場した大悪党。一度倒してもいつの間にか復活する。 ヤコブの警棒 4 12 侵入者を退治する警備員の武器。カサンドラが回収。 館内の地図 4 15 館内の様子が一目でわかる。フロアFについてもちゃんと載っている。 エレベーター 4 26 フロアFに行ける数少ない手段。なのに…… 靴を履いた偉人 5 3 少し薄情に見えるが、この人は靴を脱いだら足も無くなるから仕方ない。 ケンカする地下住民 5 6 元々クレイジーな面々が多いので、ケンカも多い。 ロシアの初代皇帝 5 16 この人も原作の2に登場。冷徹な暴君として有名。 フランスの革命家 5 18 この人も原作の2に登場。身長を指摘したら怒る。 あの黒マスク 5 58 登場は未遂で終わったが、もし4が出ていたら……シュコー、シュコー 『魔女と呼ばれた人たち』 5 155 魔女の生態や魔法について書いてある。カサンドラも収録されている。 アンダーローズ博物館の展示物たちです。 忘れてたのがあったらごめんなさい。 モンぷちは展示物に入ります。 前ページ次ページ村企画
https://w.atwiki.jp/hachinai_nanj/pages/437.html
【ふたつの雪だるま】鈴木 和香 (捕) 最終更新日時 2023/08/07 10 28 /このページを編集 ★ 覚醒前画像▼ 属性 レア 守備適性 ◎ 〇 - △ - - - - 総評 ドテラが似合い過ぎる女、すずわか。 安定しとる顔作画に待望のお兄ちゃんとの会話を描いたボイスを備えており、フレーバー面ではSSR級と言っても良い。 普段の棒演技冷淡な口調からは想像が付かない実の兄貴の彼女面っぷりは必聴。クッソ可愛いけどガチっぷりに引く地蔵多数 能力的には花のデータ主義放り投げわかの一人。 同属性SRの自分である【知識の源泉】鈴木 和香 (捕)と比較すると走力が高く、スキル構成含めて長打狙いのワンチャン型。 ……お前自分の長所わかっとるんか? パラメータ * ミート パワー 走 力 守 備 備考 素パラメータ 3247 2761 3221 3733 - 恒常スキル後パラメータ 3547 3961 3771 4883 - 6~9番 +200 - +200 - - デレスト メニュー ランク カード名 属性 力 速 技 効果 練習メニュー ★ 混合練習S・T - - - - S型・T型の練習メニューとして扱える 追加メニュー ★★ 坂道ダッシュ 花 20 9 0 - 追加メニュー ★★★ タイヤ引き 花 40 25 0 - ランク2とはいえ正直ピーキーすぎる初期混合修練。 S・T中心デレストで花のやる気が欲しいシチュエーションがあれば適任やろけどなぁ… スキル ランク スキル名 条件 効果 備考 ★★ 強襲の秘奥義 打席時 敵守備のエラー率を大幅に上昇させる - ★ 昇龍の奥義 打席時/7回以降 自身のミートが大きく上昇し、パワーが超バツグンに上昇する - ★★★ 死中求活の極意 なし 自身の守備がわずかに減少するが、パワーが超大幅に上昇する - ★★★ 高速守備の極意 なし 自身の走力が上昇し、守備が少し上昇する - ★★★ 数珠繋ぎの極意 下位打線(6~9番)のとき 自身のミート・走力が少し上昇する - ★★★ 守備範囲拡大の極意 なし 自身の走力・守備が少し上昇する - ★★ 活力の心得 なし 自身のパワー・守備がわずかに上昇する - ★★ 好機活用の心得 打席時/走者が得点圏にいるとき 自身のパワーが上昇する - ★ パワーの基礎 なし 自身のパワーがわずかに上昇する - すずわかの守備能力、下がる。 ピンクスキルが単純なパワーバフでなく昇龍と強襲なのは割り切り方として良好。貧力は貧力やからな 一方でミートバフが才能含めて極貧。打撃の安定感は【知識の源泉】鈴木 和香 (捕)に譲る模様。 才能 才能名 Lv 条件 効果 好リード 5 守備時/キャッチャーのとき 自身のリードが上昇し、守備が大幅に上昇する 飛躍への戦略 7 なし 自身のミート・パワーが上昇し、球速が大幅に上昇する 固い決意 5 守備時 自身の守備・走力が少し上昇し、エラー率が大幅に減少する バイタル◎ 5 なし 自身のパワー・守備が上昇する すずわかの投手バフ、消滅。 ログボわかですら持っているアイデンティティの一つを失っているのは非常に痛い。 一応守備は上がるし、飛躍への戦略自体は噛み合っとるんやけどなぁ… セリフ集 + 押すと開きます 状況 セリフ ホーム 私っぽく作った雪だるま…? ふふっ、似てないと思うわよ、お兄ちゃん 部屋に入ってきて雪だるまを作るなんて、起こしに来てくれたのは分かるけど、寒くなっちゃうでしょ、もぉ… 私を驚かせようと思った、なんて、変なところで子供なんだから…。ふふっ! まあ、意外なものを見たおかげで、ばっちり目が覚めたわ。これもお兄ちゃんの作戦なのかしら? せっかく作ってくれたんだから、このままにしておきたいわね…。それとも、溶けないよう冷凍庫に持ってく? あっ、そうだ! もう少しだけ待ってもらっていい? ちょっとイイコト思いついたから、やっておきたくて… あ、まって…もうすぐ終わるから…。ここにこれを付けて、っと… ほら、これでお兄ちゃんと私、仲良しきょうだいの雪だるまの完成よ。それじゃ、朝ご飯を一緒に食べましょう 試合 試合前 - 開始 - カットイン - 対策は充分に重ねてきたわ。 勝利 - - 引き分け - 敗北 - デレスト 特訓 ええ、不安要素は取り除いておくべきよね。 チームの役に立てるよう、私も頑張らせてもらうわ。 鈴木 和香のシーンをチェック! アイコンタップ or クリックで各シーンのページへ UR SSR SR シーン名でチェックしたい方はこちら コメントフォーム ログを開く 昇龍の奥義と飛躍への戦略を両立できるのが一番のストロングポイント - 名無しさん (2019-03-15 22 30 36) 混合修練S・Tは星1だった。追加行動の表記も無かった。 - 名無しさん (2019-05-22 12 17 26) すこ無しで超鉄壁のセンターライン発動するためには走力2凸守備1凸が必要かな? - 名無しさん (2021-09-12 14 43 26) 名前
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/50418.html
【検索用 せかいかふきようなせいて 登録タグ VOCALOID おやまだやま かごめP せ 曲 曲さ 鏡音レン 雲丹】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:雲丹 作曲:雲丹 編曲:雲丹 絵:おやまだやま(Twitter) マスタリング:かごめP 唄:鏡音レン 曲紹介 本当のコトって君と僕とでこんなに違うたったそれだけで今日も世界はよろめいてる 曲名:『世界が不器用なせいで』(せかいがぶきようなせいで) EP『2U22 EP』収録楽曲。 第12回プロセカNEXT応募楽曲。 歌詞 (PIAPROより転載) 薄めた文字で 探り合うカンケイ 嘘で出来たジェンガ 崩さぬように 捺印(スタンプ) 大人たちは今日も 騙しあってる 五感も思考も捨て去って もっと感情を殺して ほら 上手に笑えているでしょう? 世界が不器用なせいで 僕らは器用にさせられて ぶつかり合う孤独の群れの中じゃ ジブンの形とかどうせ 他人(だれか)が決めることなんで 用済みになった僕はバイバイ 心の檻にきつく縛った 吊るした文字で 貶し合う光景 すり替えた中身 気取られぬように 押下(タップ) 大人たちは今日も 奪いあってる 四角い絵 丸く切って ばら撒きゃ札束に変わる ペテンな現世の シンジツのレシピ 大人が不器用なせいで 僕らは大人にさせられて 余白を読み取ることばかり長けて ジブンらしさなんてとうに 歪められてしまったんで この笑顔が貴方との距離だ 心の澱をまさぐらないで 本当のコトって 君と僕とでこんなに違う たったそれだけで今日も 世界はよろめいてる 世界が耳を塞ぐせいで 僕ら祈り叫んだって 清らかなままで消えてしまうだけ 手を重ねて交わし合った 約束さえあっけなく 血と嘘で塗り替えられた 世界が不器用なせいで 僕らは器用にさせられて ぶつかり合う孤独の群れの中じゃ ジブンの形とかどうせ 他人(だれか)が決めることなんで 用済みになった僕はバイバイ 心の檻にきつく縛って 心の澱に深く沈めた コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hakoniwaend/pages/12.html
イベントについて 参加者の動向を見ながら全員が揃って楽しめそうかなと思ったときに開催。 パラレル時空がアリなのでもしイベント期間中に間に合わなくともその後で専用タグを用いて掲載してもらって構わない。 イベントの進み方 イベント開催アナウンスと同時に、ランダム選択ツールを用いてそのイベントの主人公役を決める。 (キャラクターが複数いる場合が予想されるので参加者名でランダム抽出。前イベントで該当した人は1度だけ除かれる) 例)東京で七夕まつりが開催されます。各自、参加できる方はいいねをしてください。全員ぶんのいいねが確認された時点で開始します。 なお、とりまるさんは前回主人公役でしたので今回はお休みです。重ね重ね、お疲れ様です! 今回のハッシュタグは #七夕箱庭 です。 ↓ 主催とDMで会話。こちらからはクリア条件とイベントの概要を伝えるので、主人公になった人とキャラクターは『行動指針』をDMにて返信されたし。 なお、複数の主人公人物がいた場合、打ち合わせを許可する。(秘匿してほしいのでこちらはグループDMになる) 例)東京七夕祭:金魚すくい、きらめく屋台、神輿、はしゃぐ子供たち。ここだけの空間では皆人間であることも、ウラノスであることも忘れたような騒ぎだ。 しかし、君は悟ってしまうだろう、どうやらこの空間はウラノスが創り上げている。皆が催眠状態なのか、本当に誰もが何も考えないでいるように見える。 そもそもウラノスに人間が優しい時点で誰か疑問を抱けばいいものの、君以外は当然のように振る舞っている。おかしい、おかしい。誰もがお祭り騒ぎに飲み込まれた。 君は恐怖するだろうか?この異様すぎる常識とかけ離れた空間に。それとも君は憧れるだろうか?差別のないふたつの関係に。仲良く手を取り合うふたつに。 ――祭り囃しは、君を混乱させる。 クリア条件:七夕祭の催眠を解く/原因を究明 して、首謀者を「捕縛」すること。殺害した場合は失敗となる。 ↓ 決定したら公式から発表、かつ主催は導入漫画を描いてツイッターから配信。 例)○○さんの行動指針は「七夕祭の催眠を楽しみつつも原因を捜し、あわよくば利用するために捕縛する」になりました。 ※ここでわりと突拍子の無い行動指針でも話の終わりは変わらないので自由でもよい。でもクリアは考えてほしい。 ↓ イベントの開催。主人公格の人は交流を目指してクリアをすること。そのほか参加者はクリア条件を横取りして満たしても良いし、クリアさせるかよ!!という感じで邪魔してもよい。 ただ邪魔をする場合は「してもいいですか?」と一言聞いてみて双方の了解があればOKとする。話し合いはだいじ。 なお、クリア特典もある。 クリアすると主催からキャラクターのステータスアップを許可される。 たとえばXの段階であるものをYに引き上げたりできる。 人間であれば武器の提供、機器の譲渡。 また、能力を増やせたりもあれば公式リードキャラクターの側近、信頼を置ける人、などと物語で有利になりやすいので積極的に狙って欲しい。
https://w.atwiki.jp/pricone/pages/28.html
ふたりはプリキュア/ふたりはプリキュアMax Heart BEFORE 緋弾のアリア/デュラララ!! NEXT 劇場版 魔法先生ネギま! ANIME FINAL/劇場版 ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH ふたりはプリキュア/ふたりはプリキュアMax Heart スターターデッキ・咎狗の血・咎狗の血 スターターデッキと同時発売。 商品詳細 2011年12月9日発売。 [[ブースターパック]] 300円(税込) カード全90+95種類 1パックカード7枚+プリズムチケット1枚入り コモン/プリズムコモン 40種 アンコモン/プリズムアンコモン 20種 レア/プリズムレア 20種 スーパーレア/プリズムスーパーレア 10種 スペシャルレア 5種 概要 2004年2月-2005年1月に放送された「ふたりはプリキュア」及び2005年2月-2006年1月に放送された「ふたりはプリキュアMax Heart」のカードを収録。 2011年6月30日、秋葉原UDXにおいて開催された「ムービック×エンスカイ新ブランド発表会」で「Prism Connect」発表とともに参戦発表された。 プリズムコネクトの、第2弾のタイトルの1つ。 作品識別文字は「PCMH」 収録タイトルは「ふたりはプリキュア」「ふたりはプリキュアMax Heart」の2タイトル。ルールブックver. 1.1より「ふたりはプリキュアMax Heart」は「ふたりはプリキュア」に含まれるとされているため、2タイトルを問題なく1タイトルと同様に使用できる。 本タイトルのみプリズムチケットの当たりが直筆サインではなく描き下ろしカードとなっている。 収録カードリスト ※レアリティ PRはプロモカードとしてのみ配布。 01-001 《穏やかな明日 美墨 なぎさ》 C 01-002 《充実した休日 美墨 なぎさ》 C 01-003 《夏祭り 美墨 なぎさ》 SR 01-004 《美墨 なぎさ&雪城 ほのか》 R 01-005 《キュアブラック》 SR,SP,PR 01-006 《めげない雄姿 キュアブラック》 C 01-007 《穏やかな明日 九条 ひかり》 C 01-008 《充実した休日 九条 ひかり》 C 01-009 《伝わる友情 九条 ひかり&美墨 なぎさ》 R 01-010 《優しき力 シャイニールミナス》 C 01-011 《輝く生命 シャイニールミナス》 U 01-012 《学ぶ少女 シャイニールミナス》 R 01-013 《シャイニールミナス&キュアブラック》 SR,SP 01-014 《選ばれし勇者 メップル》 C 01-015 《ミップル&メップル》 C 01-016 《石の番人 ウィズダム》 U 01-017 《ピーサード》 R 01-018 《サーキュラス》 U 01-019 《美墨 なぎさ》 U 01-020 《光の使者 キュアブラック》 C 01-021 《虹の園を守る戦士 キュアブラック》 U 01-022 《キュアブラック&キュアホワイト》 SR,PR 01-023 《世界を守る戦士 キュアブラック&キュアホワイト》 SR,SP 01-024 《藤田 アカネ》 C 01-025 《メグミ》 C 01-026 《高清水 莉奈》 C 01-027 《久保田 志穂》 C 01-028 《中川 弓子》 C 01-029 《マキ》 U 01-030 《頼れる先輩 中川 弓子》 R 01-031 《久保田 志穂&高清水 莉奈》 R 01-032 《メグミ&マキ》 U 01-033 《光の王子 ポルン》 C 01-034 《ルルン&ポルン》 U 01-035 《ゲキドラーゴ》 C 01-036 《ウラガノス》 C 01-037 《種の三者》 U 01-038 《穏やかな明日 雪城 ほのか》 C 01-039 《充実した休日 雪城 ほのか》 C 01-040 《夏祭り 雪城 ほのか》 SR 01-041 《雪城 ほのか&美墨 なぎさ》 R 01-042 《雪城 ほのか&九条 ひかり》 R 01-043 《伝わる友情 雪城 ほのか&九条 ひかり》 U 01-044 《キュアホワイト》 SR,SP,PR 01-045 《屈せぬ心 キュアホワイト》 R 01-046 《野々宮》 C 01-047 《小田島 友華》 C 01-048 《ユリコ》 C 01-049 《永井 さゆり》 U 01-050 《希望の姫君 ミップル》 C 01-051 《長老》 C 01-052 《越野 夏子&森 京子》 C 01-053 《ビブリス》 C 01-054 《ポイズニー》 U 01-055 《ジャアクキング》 R 01-056 《雪城 ほのか》 U 01-057 《光の使者 キュアホワイト》 C 01-058 《虹の園を守る戦士 キュアホワイト》 R 01-059 《九条 ひかり&美墨 なぎさ》 R 01-060 《九条 ひかり》 U 01-061 《夏祭り 九条 ひかり》 SR 01-062 《シャイニールミナス》 SR,SP,PR 01-063 《シャイニールミナス&キュアホワイト》 SR,SP 01-064 《光の王女 ルルン》 C 01-065 《藤村 省吾》 C 01-066 《木俣》 U 01-067 《支倉 一樹》 C 01-068 《積極的な男子 支倉 一樹》 C 01-069 《藤村 省吾&美墨 なぎさ》 R 01-070 《藤村 省吾&木俣》 U 01-071 《ザケンナー》 C 01-072 《キリヤ》 C 01-073 《バルデス》 R 01-074 《イルクーボ》 R 01-075 《桜組の仲間たち》 C 01-076 《ダークファイブ》 C 01-077 《闇の戦士マックスパワー》 C 01-078 《大切な家族》 C 01-079 《希望がくれた新たな力》 U 01-080 《あなたたちもプリキュアなんでしょ!?》 C 01-081 《最高の試合》 U 01-082 《プリキュア・マーブル・スクリュー・マックス》 R 01-083 《ルミナス・ハーティエル・アンクション》 R 01-084 《学院での活躍》 R 01-085 《デュアル・オーロラ・ウェイヴ》 U 01-086 《だだっこ》 C 01-087 《ルミナス・シャイニング・ストリーム》 U 01-088 《Let s go!!》 R 01-089 《エクストリーム・ルミナリオ》 R 01-090 《ふたりはプリキュア マックスハート》 U スターター限定カードリスト ※ふたりはプリキュア/ふたりはプリキュアMax Heart スターターデッキにのみ収録。 01-091 《エース 美墨 なぎさ》 R(ST) 01-092 《伝説の戦士 キュアブラック》 R(ST) 01-093 《博学 雪城 ほのか》 R(ST) 01-094 《伝説の戦士 キュアホワイト》 R(ST) 01-095 《クイーンの生命 シャイニールミナス》 R(ST) プロモ限定カードリスト ※プロモカードとしてのみ配布。 PR-001 《ふたりはプリキュア》 PR PR-002 《王子と勇者と姫君》 PR PR-003 《気の合うふたり 美墨 なぎさ&メップル》 PR PR-004 《私たちが変身!?ありえない!》 PR PR-005 《絶対に諦めない!》 PR PR-006 《TAKO CAFE》 PR PR-007 《気の合うふたり 雪城 ほのか&ミップル》 PR 関連項目 ふたりはプリキュア/ふたりはプリキュアMax Heart スターターデッキ 咎狗の血
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/669.html
…━━━━もうすぐクリスマスがやってくる…。 …街中が恋とプレゼントの話題で騒がしい。 ところで…「手編みのマフラーとかセーターとか…貰うと結構困るよね…」なんて言う輩を希に見掛ける昨今…… 実を言うと俺は、そういったプレゼントに僅かながらも、密かに憧れを抱いていたりするのだった━━━━━… 【凉宮ハルヒの編物@コーヒーふたつ】 吐息も凍る様な、寒空の朝… 俺は、相も変わらずいつもの公園でハルヒを待っていた。 つい先程まで、自転車を走らせる事により体温を気温と反比例させる事が出来ていた俺だが、公園に辿り着いてから暫くの間に指先は痺れる様な寒さを感じ始めていた。 (まったく…こんな日に限って待たせる…) 大体…ハルヒの奴はいつもそうだ。 来て欲しい時に来なくて、来て欲しくない時に限って現れる… 「まったく…俺に何か恨みでもあるのか…」 「ん?何か言ったかしら?」 「…………へ?……うおっ!?!」 気付かぬうちに側に居たハルヒに、俺は思わず驚きの声をあげる。 そして…その驚きの声を辛うじて挨拶に差し変えた。 「お…おおはよう!だな…」 「うん、おはよう。…何慌ててんのよ?…………まあ、良いわ。あのさ…これ、前のカゴに入れてって?」 「あ?ああ…」 ハルヒが差し出したのは、見覚えがあるデパートのロゴの入った紙製の手提げ袋だった。 その半開きになった口の中には、いくつかの青い毛糸と…編み針?…そして、編みかけの『何か』が見える…。 「ハルヒ?これ…」 「ああ、マフラー…もう少しで完成なのよ!だから、学校で仕上げちゃおうと思って…」 「ああ、そうか…」 気の無い返事をして見せたものの… 俺は今…… 猛烈に感動していたっ!! だって、そうだろ!? このハルヒに限って『手編み』など絶対に有り得ないと思っていたが、今まさに…その『手編み』のマフラーを制作中なのだ! しかも、この場合のプレゼントの相手は禍いなりにも『彼氏』であるこの俺だろう! この世に生を受けて十余年… 遂に俺の首に手編みのマフラーが巻かれようとしているっ! ところで…コレはクリスマスプレゼントなのか? だとしたら少し気が早い気もするが、セッカチなハルヒなら十分ありえる話だ…。 俺は逸る気持を押さえきれずに、自転車の後ろにハルヒを乗せると力一杯ペダルを踏み始めた。 「ち…ちょっとキョン!何、急いでんのよ?」 「ん?急いでなんかないさ!それより、いつもの販売機に寄るだろ…?」 「え?…まあ、寄るけど…」 「奢ってやるよ!」 「はあ?」 「だから、奢ってやるって!」 「…うん。…………(キョンが元気いっぱいだと、微妙な気分になるのは何故かしら)…」 「ん?何か言ったか?」 「べ…別に何も言ってないわよっ!」 やがて、いつもの販売機にハルヒを乗せて到着した俺は、自転車から降りる瞬間にハルヒに気付かれない様、そっとカゴの中の袋に目をやった。 先程の通りに半開きになった口から、編みかけのマフラーが見える。 俺は、思わずニヤケそうになるのを必死に堪えながら販売機に向かうと、コーヒーとカフェオレを買いカフェオレをハルヒに手渡した。 「ほら…飲めよ」 「あ、ありがと…」 「大変だったろ?」 「え?何がよ」 「編みモノ」 「…うん。まあね…」 「そうか…」 大変だったんだろうな……だが! だからこそ手編みは良いのだ! その『大変』な作業により編み込む想いの数々…これこそが手編みの醍醐味だ…! 俺はコーヒーを一気に飲み干すと、ハルヒを自転車に乗せ、再び全力でペダルを踏み始めた。 学校に着いて…授業が始まっても、俺の意識は黒板へと向く事は無かった。 (今、この時も…おそらくハルヒは俺の為に一生懸命にマフラーを編んでいる…) 考えただけで、顔の筋肉が弛緩む。 そして、振り返って様子を伺ってやりたくなる…が、今は止めておく。 楽しみは後回しにしたほうが喜びが大きいからな。 (さて、今のうちにマフラーを受け取った時に言う言葉でも考えておこうか…) 俺は、ハルヒがどんな顔をしてマフラーを俺に手渡すのか考えてみた。 そして…やっぱりハルヒの顔が少しだけ見たくなって、気付かれない様にそっと振り返えった。 伏し目がちに手元を見つめながら、忙しく編み針を動かすハルヒが見える… もうそれだけで俺は、胸の中にジンワリとこみあげて来るモノを感じていた。 様子から察するに、おそらく完成は放課後くらいだろうか…。 長い一日になりそうだ。 昼休みになっても、ハルヒの手は止まる事は無かった。 俺は何か労いの言葉でも…と考えながらも、(やっぱり、そういうのは後にとっておこう)と思い直して、ただ振り返ってハルヒを見つめるだけにする。 そんな俺の様子に気付いたハルヒが、手元と目線はそのままに俺に語りかけてきた。 「なあに、キョン…どうしたのよ…」 「えっ…ああ、いや…その…毛糸の色、良いな」 俺は上手い言葉が思い付かずに、適当に見つけた言葉を返した。 ハルヒは、そのまま話を続ける。 「そう。この毛糸を見付けた時ね?この色は絶対にアタシに似合うって思ったのよ。 丁度…良さそうなマフラーが売って無くて、がっかりしてた時だったから…すぐに自分で作る事を決めたわ!」 (何……と?) 「あら、キョン?どうしたの?固まっちゃって…」 「……………いや、何でも………無い」 …やっぱり…ハルヒはハルヒだった…。 俺は、今朝からの浮かれまくった自分を思いだし、激しく自己嫌悪に陥りながらも姿勢を元に正しながら冷静に考えてみる。 (そういえば、ハルヒの得意なセリフの一つに「無ければ自分で作ればいいのよっ!」ってのがあったな…) おそらく今回も…街へマフラーを買いに行ったものの、気に入ったものを見付けられずに結局自分で作る事を思い付いたんだろう。 (なんてことだ…まったく…俺ときたら…) やがて…授業が始まっても、俺の意識は黒板へと向く事は無かった。 今朝からの激しい期待感を失った事に因る倦怠感が全身を漂っている…。 ああ…長い一日になりそうだ…。 そして…放課後… 部室に行くと、既にそこには古泉と朝比奈さん…そして長門に…ハルヒも居た。 「あら…古泉君。素敵なマグカップですねぇ…」 朝比奈さんが、古泉の持ってきたと思われるマグカップを、何やら羨ましげに眺めている。 そして、毎度お馴染のニヤケ面で古泉がそれに応えている…。 (ふん、たいしたマグカップじゃ無いじゃないか…) 俺は意味もなく腹立たしくなり、二人の前を軽く挨拶をしてすり抜けると、ストーブの近くの椅子に腰を下ろした。 ハルヒは教室より引き続き、忙しく編み物に興じている。 そして俺の存在に気付くと、先程と同じく手元と視線はそのままに「見てなさい?もう少しで完成するわよっ」と得意気な口調で話しかけてきた。 俺は「ああ…そうか」とそっけない返事をしながら、ストーブに両手をかざす。 そんな俺とハルヒの様子に気が付いた古泉が、ハルヒの方に視線を送りながら「キョン君のですか?羨ましいですね?」とでも言わんばかりに俺に微笑みかけてきた。 俺は「違う違うっ」と手を鼻先で二三度振ると、古泉が「それは残念」と両掌を天井に向けるのを待って、ポケットから携帯を取り出して開いた。 とりあえず…授業中に来ていた分のメールを確認しようとディスプレイを見るが…なんだか面倒だ……そしてダルい…。 俺は何もしないまま、携帯を閉じると机に上体を伏せた。 ふと気が付くと、視界に本を読む長門が映る…。 (ああ…こいつは、こんなダルさとは生涯無縁なんだろうな…) やがて、俺は足元に当たるストーブの暖かな感触に眠気を覚え…そっと目を閉じた。 「…ョン…」 「ん…?」 「…キョン……」 「なん…だ…?」 「起きなさいよっ!バカキョンっ!」 ハルヒの怒鳴り声に慌てて体を起こすと、既に部室の中にはハルヒ以外に誰も居なくなっていた。 「あれ?みんなは…どうした?」 「とっくに帰ったわよ!……それより…ねえ、見て?遂に完成したわよ!素晴らしい出来栄えだと思わない?」 「ああ…まあな…」 「いっその事…もういくつか作って、アタシのブランドでも立ち上げてネットで売り捌いてやろうかしらっ?」 ハルヒは、出来上がったばかりのマフラーを俺に見せながら満面の笑みを浮かべていた。 (手編みは貰い損ねちまったが…まあ、いいか…) 俺は「良かったな」とハルヒに軽く微笑みかけると、立ち上がって帰り支度を始めた。 ハルヒは既に支度を終らせていた様子で、コートをはおり手袋も着けている。 そして…俺がコートを着終わるのを見計らって、出来上がったばかりのマフラーを首に巻き始めた。 (確かに…ハルヒに似合う色だ………あれっ?) ハルヒがマフラーを首に巻き始めたその時…俺は、ある事に気が着いた。 ハルヒの作り出したマフラーは………恐ろしく長い…! 戸惑う俺をよそに、ハルヒは手早くマフラーを巻くと、俺に余った長い部分を差し出した。 「…はい、キョン」 「ん?な、なんだっ?」 「アンタの分よ……」 そう言いながら、ハルヒの顔がみるみるうちに赤くなってゆく…… そして…とりあえず言う通りに、余った分を首に巻いた俺を見て「ふふっ、暖かい?」と照れた様に笑った。 「暖かいが……物凄く恥ずかしい……」 「ええっ?何よ!この場合『恥ずかしい』じゃなくて『嬉しい』じゃないのっ?」 俺達は暗くなり始めた部室棟の廊下を、二人三脚の様にぎこちなく歩く…。 しかし…全くハルヒの奴ときたら、とんでもない事を思い付くものだ。 こんなところを誰かに見られたらと思うと、恥ずかしくてしょうがない……… ただ…マフラーからハルヒの匂いがして、少し幸せだったりするが… 「こらっ!もっと嬉しそうにしなさいよっ!…えいっ!」 「ぐあっ!ひ…引っ張るなっ、首が締まるっ!」 「あははっ!面白~いっ!…えいっ!」 「ぐあっ!し…洒落にならん…」 「…えいっ!」 「グァ……」 「…いっ!」 「…ァ」 「……」 「…」 「」 「なあ、ハルヒ…」 「なあに?」 「ありがとう…な」 おしまい