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トリステイン王立トリステイン魔法学院。 その広場の一角で、春の使い魔召喚の儀が行われていた。 そして今、その召喚を行っているのは、由緒あるヴァリエール公爵家の三女、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。 綺麗な桃色の髪と鳶色の目を持った美しい少女である。 しかしこの少女、先程から召喚を行っているのだが一向に何かが召喚されてくる気配はない。 呪文を唱える度に爆発が起こるだけ。爆発の回数はすでに両手の指では足りなくなっていた。 (なんでなのよ! なんで爆発だけなのよ! 何か来なさいよ! もうこうなったら高望みはしないわ。なんだっていい。だから! 偉大なる始祖ブリミルよ! お願いします!!) そう念じ、ルイズはもう何度目かもわからない召喚の呪文を唱える。 「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ……神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴える! 我が導きに答えなさいッ!!」 しかし無情にもまた爆発が起きてしまった。 またなのか、もう駄目なのかしら、と落ち込むルイズ。 だが失意の彼女の目が煙の中の何かを捉えた! (ひょっとしたらひょっとして、成功したのかしら……) 煙が薄くなっていくのと反比例して、彼女のそんな期待が膨れていく。 やがて、完全に煙が晴れたそこには、一人の男が倒れていた。 * * * 爆発の中から現れたのは男の人間。つまりルイズが召喚したのは人間。 その場にいた者はあまりに非常識な事態にシ──ンとしてしまっていたが、やがて、 「プッ」 「ククク……アッハッハッハ!」 「フハハックックックッヒヒヒヒヒケケケケケノォホホノォホ」 「ギャアアハハハハハ!!」 爆笑の渦に変わった。 「おい! ルイズが平民を召喚やがったぞ!」 「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を呼び出してどうするの?」 「こんなマネは『ゼロのルイズ』にしかできないな!」 それが収まると今度は嘲笑に変わった。 「ちょ、ちょっと間違っただけよ!」 ルイズがそんな反論をするが、周りの連中は全く聞く耳を持たない。 「ミスタ・コルベール!」 業を煮やしたルイズが怒鳴ると、人垣が割れ、黒ローブを纏った一人の男が歩み出てくる。 「あの、再召喚を──」 「駄目だ、ミス・ヴァリエール。使い魔召喚の儀は聖なる儀式。 これは伝統なんだ。呼び出したものが何であれ、例外は認められない。 わかったら、早く彼と契約を結びなさい」 その言葉に、ガックリと肩を落とすルイズ。 仕方ない、と彼女は呟く。 平民というのはあんまりだが、再召喚をしたとしても、次に成功するのはいつかわからない。 成功しないかもしれない。だから、仕方ない。 そう自分に言い聞かせ倒れている男の元に寄る。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 契約の為の呪文を唱え男の額に杖を当てる。 そこでルイズは男のかぶった帽子に、3つの文字らしき物がついているのに気付く。 (文字、よね? 多分。読めないけど。 それにしても、こいつ、よく見ればなかなかハンサムね。それが唯一の救いってとこかしら……) そして一つ深呼吸をしたあと、ゆっくりと男にキスをした。 次の瞬間、倒れていた男が飛び起きた。 「ぐ……ウオオオオッ!?」 体の内から生まれた熱によって目覚めさせられたのだった。 (クソッ……なんだ? これはッ!?) すぐに熱とそれによる痛みは治まったが、周りを見渡せば草原と人と城。 どう見てもさっきまでいた筈の場所とは違う。 (ここはどこなんだ……スタンドによるものか? もしくは『遺体』の……?) 検討もつかない。 そこへ黒ローブの男が寄ってきた。コルベールだ。 コルベールは男の左手を見て呟く。 「ふむ……珍しいルーンだな」 そこで初めて男は自分の左手に何かあるのに気づいた。 見れば模様のような文字のようなものが手の甲に刻まれている。 「さてと、じゃあ皆教室に戻るぞ」 コルベールが周りの人間にそう言うと、突然、宙に浮いた。 それに続けて周りの者達も宙に浮く。 そんな光景を男は、驚きつつも、冷静な瞳で眺めていた。 (やはりスタンドか?) しかし、宙に浮いた者の放った言葉がその考えを改めさせる。 「ルイズ、お前は歩いてこいよ!」 「あいつ『フライ』はおろか、『レビテーション』さえまともにできないんだぜ」 スタンド能力にしてはおかしな発言だ。 いったい何がどうなっているのか、男は黙って考えていたが、 隣に残っていた少女によりそれは中断された。 「あんた誰よ!?」 「人に名前を尋ねる時は……自分から名乗るのが礼儀ってもんじゃあないのか?」 「なっ……平民が貴族に対してそんな口利いていいと思ってんの!?」 (貴族……か。貴族がハバを利かせているということは少なくともここはアメリカではないな) 「それは失礼した……だが……貴族だというなら、なおさら礼儀正しくあるべきなんじゃあないのか?」 「くっ……そうね……」 ルイズが悔しそうに言う。平民相手に礼儀も何もあるか、と思わないでもなかったが、 男の放つプレッシャーとでも言うべき何かが反論を許さなかった。 「私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。そんであんたの名前は?」 「オレの名は、Dio。ディエゴ・ブランドー。」 To Be Continued
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つむぎたん ガチャ 紬「遅れてごめーん」 唯「ムギちゃん待ってたよー。これでみんな揃ったね!」 律「お、おう」 澪「ああ……」 梓「は、はいっ」 紬「……?」 唯「ささ、ムギちゃんもお茶しよっ」 紬「うん」 唯「今日は私が入れてあげるね」 紬「ありがとう」 唯「いよっ……ほっ……!」 梓「……」 唯「なうむ~……!」チラ 梓「……っ」チラ 梓「ゆ、ゆい先輩あぶなっかしいデスヨ、私がやりマス」 唯「あっあずにゃんだめっ……きゃっ」 梓「あ、ああー、唯先輩の指に熱い紅茶が」 紬「唯ちゃん大丈夫!?」 唯「あ~やけどしちゃったかなあ?」 梓「い、イケナイ!」 唯「あずにゃん……?」 梓「はむっ……ちゅぷ」 紬「へっ?」 律「おおー梓、唯の指を舐めて火傷の治療とは先輩思いだなあ」チラ 澪「す、すごいぞ梓ー」チラ 唯「ありがとあずにゃん」チラ 梓「い、いえ、ろういたひまひて」チラ 紬「……?」 律「あ、あー、澪に借りてたCD持ってくるの忘れちゃったー」 澪「ひっ……お、おいりつ、あれほど今日もってこいっていったダロ」 律「忘れちゃったものはしょうがないだろー」 澪「いーや、許さない」 律「お、怒るなよー」ガタッ 澪「まてりつ」ガタッ 律「うわ、つかまったあ」 澪「大体お前はいつもー」 紬(どうして二人はあんなに密着しているのかしら?) 唯「……」チラ 梓「……」チラ 紬(これはもしや私のために?) 澪「お、おまえはいつもそうやってえ」ギュッギュッ 律「わ、わあーそんなに押すなよう」チラ 紬(やっぱりそうみたいね。みんな誕生日覚えててくれたんだぁ) 紬(でも……) 律「あ、いやぁそんなとこ押さないでぇ」 澪「ちょっ、変な声出すな……あ、いや、おまえがわるいんだろー」 紬(ちょっと演技力が……) 紬「……」 唯「まあまあ、お菓子でも食べて落ち着きなよー」 澪「そ、そうだな」 律「ふぅ」 紬「……」 澪「……」 律「……」 梓「……」 唯「……」 紬(空気がちょっと……) 唯「あれ、りっちゃんほっぺにクリームがついてるよ?」 律「え? どこ? ……えっ!?」 唯「私がとってあげるよ」 律「いや、ちょ……んっ」 唯「ぺろーん」 律「ひぃ」 唯「……はいとれた」 律「ア、アリガトウ」 紬(ちょっとドキっとしたけど……これいつまで続くのかしら) 梓「……」チラ 澪「……」チラ 紬(みんな私を気にしてる……) 唯「……」チラ バチッ 澪「っ!」ビクッ 澪「…………あ、アズサ」 梓「は、はい」 澪「……っ」カチャカチャ 澪「ほ、ほら……アーン」 梓「う……あ、あーん……もぐもぐ……」 澪「ぅく……」 紬(私が反応しないとずっと続くような……) 紬(でもここまで露骨だとどう反応していいか分からないよぅ) 唯「……」バチッ バチッ 紬(唯ちゃんが激しくウィンクしてる) 唯「あずにゃーん、こっちにおいで?」 梓「あ、うぅ……!」 唯「ほらほら早くー」 梓「は、はい……」トコトコ 唯「ほい、ここに座って?」ポンポン 梓「う……」ポスン 紬(唯ちゃんの膝に座った……) 紬「わ、わぁ」 唯「……」 澪「……」 律「……」 唯「……」チラ 律「……」コク 律「み、みおー、今日暑くないか?」 澪「ふえっ!? そ、そうかな……そうかも……」 律「ブレザーなんか着てるからだよ。私が脱がせてやろう」 紬(ああっ、私の反応がイマイチだったせいでどんどんエスカレートしていく……!) 澪「いやああ……」ペローン 紬(どうしよう……見ててもいいのかな……) 唯「あずにゃんはかわいーねぇ」ペロ 梓「ひぅう!?」 紬「……」 律「……ほら、ブラウスも」 澪「や、やめっ……!」 唯「あずにゃんもぬぎぬぎしようか」 梓「ひぃ……!」ジワァ 紬「……ス」 紬「……ストーーーーップ!!」 唯「へ?」 紬「み、みんなありがとう! でももう、ええっと、うんと、ごちそうさまっ!」 唯梓律澪「……」 律「……やっぱりばれてたかー」 紬「だってみんなわざとらしいんだもの」 梓「ですよねえ」 澪「うう……」 紬「澪ちゃん大丈夫?」 唯「りっちゃんやり過ぎだよー」 律「お前に言われたくねー」 唯「うーん、ムギちゃんへのお誕生日プレゼントは失敗だったかぁ」 澪「だから普通のプレゼントにしようって言ったんだ!」 紬「あ、でもちょっと面白かったかも」 唯「ほら!」 澪「ほらじゃない……まったく。ムギ、これ私からのプレゼント」 紬「え?」 澪「私が選んだ詩集」 律「えっお前いつの間に用意したんだよ」 梓「私からは……通販で買った猫のキーホルダーです」 唯「あずにゃんまで!?」 紬「二人ともありがとう! 大事にするね!」 唯「くっ……こんな事なら……」 律「諦めるのはまだ早いぞ唯」 唯「りっちゃん!」 律「ムギ! 私達からはファミレスでデザート食べ放題をプレゼントだ!」 紬「えっいいの?」 律「もちろん! な?」 唯「おうよ!」 紬「やったぁ~!」 律「あ、澪達は自分の分は自分で払うんだぞ」 澪「いちいち言わんでいい」 唯「それじゃいこっか」 梓「その前に!」 唯「おっと……ムギちゃん!」 律「ムギ!」 梓「ムギ先輩」 澪「ムギ」 「誕生日おめでとうっ!!」 END 戻る
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アッグ 図鑑番号 形式番号 正式名称 開発プラン名 開発資金 339 EMS-05 図鑑:アッグ生産:アッグ兵器:アッグ ジャブロー攻略MS3 3000 出典:MSV-モビルスーツ・バリエーション Height 15.6m Weight 69.4t 必要基礎技術 必要MS技術 必要MA技術 必要敵性技術 関連機体条件 特殊条件 3 9 6 85a2785 アッガイ ジャブロー攻略MS開発計画の実行 地底基地ジャブローに侵攻するための特殊工作用MSの開発を行う。 左右腕部のドリルにより地中を進み、地中からのジャブロー侵攻を実現する。 開発期間 6 生産期間 1 資金 1200 資源 2700 資金(一機あたり) 400 資源(一機あたり) 900 移動 6 索敵 D 消費 10 搭載 × 機数 3 制圧 ○ 限界 135 割引 耐久 70 運動 9 物資 80 武装 × シールド × スタック ○ 改造先: 特殊能力: なし 生産可能勢力: ジオン公国軍 正統ジオン軍 ネオジオン軍(キャスバル) アクシズ アクシズ・グレミー ネオジオン 武器名 攻撃力 命中率 射程距離 レーザートーチ 60 30 1-1 オオガタ ドリル 140 40 0-0 宇 空 水 寒 森 山 砂 陸 攻撃 - △ ○ ○ △ △ ○ ○ 移動 - - ○ ○ △ △ ○ ○ 寸評: ジャブローに潜入できる機体のひとつ。射撃能力は皆無に等しく、非常に打たれ弱いのでオオガタドリルが本領を発揮する前に撃破されてしまうこと請け合い。索敵能力が無い点にも注意。ジャブロー潜入作戦で勝利を目指す勇者以外は必要ないだろう。
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スモークとドリンクのスキャンダル R 水/闇文明 (6) 呪文 ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■次のうちいずれかひとつを選ぶ。バトルゾーンに自分のアイドルがあれば、両方を選んでもよい。►バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体まで選び、持ち主の手札に戻す。►相手のクリーチャーを1体、破壊する。 作者:minmin スモーク=喫煙 ドリンク=飲酒 どちらも未成年のアイドルにとってはNG。 フレーバーテキスト 闇のアイドルたちの黒い噂を確かめるべく、闇のコンサート会場へ向かったパッパラ・チッチー。 そこで彼は、死屍累々に積み重なった闇のアイドルたちを目撃してしまう。 (MC版) 「ひっ…ひぃー! こ…これは一体!? とにかく急いでここから逃げ…」---パッパラ・チッチー 「あーあ。見られちゃったかー。ま、生かして帰さないけどね。」---仮面のアイドル エリー 評価 名前 コメント
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紬「私もまだまだやれるわねッ!」 紬はこの一撃に手ごたえを感じ、調子に乗って2発目を放った。 さっきと同じ腰に刺が食い込み、肉片をそのまま地面に叩きつける。 律「ぎゃああああああああ!!!あああ!!あああああああ あああ!!」 律の腰は肉を削られ、あっと言う間にグロテスクな状態へと化した。 ひどい所は骨盤が裸のまま、空気にさらされていた。 紬は久しぶりの運動に張り切って、3発目を振り下ろした。 今度はふくらはぎが鞭の餌食となり、肉をむしり取られた。 律は頭痛と手の痛みと肩の痛みと鞭による痛みに耐えきれず失神を繰り返す。しかし、 紬「寝ちゃだめよっ!」 ブツッッ。 律「ぐふ、ぎ、ぎぇぇぇぇぇぇ!!!」 凶器の前では、寝ることなど許されなかった。 紬は律の体を満遍なく打ち続ける。 爪が飛び、乳首が飛び、指が飛び、律は全身を赤く染めて悶え狂った。 紬「ふうっ……ふうっ……」 律「さ……む……い……ッ……さ……さむぃ……」 そこにぶら下がっているのはもはや人間と呼べなかった。 全身をむしり取られ、あちこち肉がめくれあがっている。 左足のすね部分なんか、骨に肉がこべりついている状態であった。 右肩から先はもうつながっておらず、万力は右腕だけをぶらぶらと吊るしている。 紬「これでは血が足りなくなって死ぬのがオチね」 紬はこう呟いたが、まるで少年のような輝きを瞳に秘めていた。 そこで斉藤が持ってきたのは鉄の棒の先端に平らな鉄板のついた器具であった。 その鉄板は予め熱してある、これは焼きゴテと呼ばれる拷問道具だ。 しかし紬はこれを止血として用いった。 紬「死にたくないわよね?じゃあ我慢してね」 律は乱暴に降ろされると、仰向けの状態を強いられた。 そして胴体の傷に向かって、焼きゴテを押しつける。 律「うぎいいいッッ!!ぎゃああああああッッッ!!」 皮下脂肪がパチパチと音をたて、ジュウジュウと赤い肉汁をこぼした。 紬は全体重をかけて焼き終えると、また新たな焼きゴテを取って再び胸へ押しつけた。 律「ッッッッッ!!!ん゛ぎゃあああああああッッ!!!」 紬「ほら暴れないで、止血しなきゃ」 一通り止血を済ませると今度は片手で操作できるくらいの小さな焼きゴテを手にした。 そしてちぎれた肩の断面に押しつけ、止血を開始する。 律は憔悴しきった悲鳴を聞かせてくれた。 律「ぅああぁあぁぁ……ぁぁ……」 肉の焼ける音が紬の食欲をすする。 紬「ああ、食べたいわりっちゃん……でも我慢するの、私」 引き続き、拷問はさらなる虐待を用意していた。 ハンマーを手にした紬は律の足に見とれると、こう呟く。 紬「こんな簡単に死なせないわよ、もっと痛がってほしいの。こんな足付けてても拷問の邪魔になるだけよ」 律の膝小僧を優しく撫でると、そこに勢いよくハンマーを振り下ろした。 一発で粉砕し、金具が奥へとズイズイめり込む。 膝小僧が頭を出していたおかげで、砕けた骨から噴き出る骨髄のシャワーを浴びることができた。 紬は口辺りに付着した骨髄を舌でなめ取ると、笑ってみせる。 律の悲鳴はもはや、声として成り立たないくらい小さなものだった。 紬は刃の小さい良く切れると評判のノコギリに持ち変える。 そして斉藤の助けを借りると、その刃を綺麗な太股に当てた。 紬「死ぬ確率が高いわね、でももういいわ、その時はその時よ」 斉藤「はい」 律の体を押さえつけるよう男に指示を出し、紬はゆっくりと口を開いた。 紬「斉藤から引いて、ノコギリで切断するわ」 斉藤「了解、では」 斉藤は気持ちの良い返事をして、ノコギリを引いた。 最初は太股の肉が引っかかって、うまく切ることができなかったが要領良く切り込んだ途端、 ジュクジュクと音をたてスムーズに切れ始めた。 切れ目から鮮血が噴き出し、まるで血の噴水のようだ。 紬「よいしょ、よいしょ」 紬と斉藤の息は驚くほどピッタリで、何回か削り続けていくうちにもう骨に当たった。 紬は気合いを入れるよう斉藤に呼びかける。 それは一生懸命、工作に励む幼稚園生さながらの振る舞いであった。 紬「せーのっ!」 ギッギッギッギッ――――。 律「……っ……っ……」 骨を削る作業が始まった。 骨の粉末が切り口の断面を白く、お洒落なものにしている。 律は痙攣を繰り返しながら、トロロのような泡を吐き出していた。 苦痛を感じていたかというと無論、心拍数は確実に弱まっている。 紬「ふうっ、そろそろ二つに切れるかしら」 切断まであともうちょっとというところで紬は手を止めた。 といってもまだ5センチ程厚さがある。 紬「私もう疲れた、貴方たちが手でちぎって頂戴。念のために輸血や手当もしてあげて」 紬は一仕事終えた達成感に満足したようだ。 律の後始末は男に任せ、自分だけ唯の場所へと歩み寄った。 しかし唯の姿がどこにも見当たらない。 紬「あら?唯ちゃんは?」 斉藤がそれに答えた。 斉藤「あの方でしたら隣の部屋です、あまりにも五月蠅かったので」 紬は口元をニヤつかせ、そうとだけいうと第2地下室を後にした。 紬「お邪魔するわ、唯ちゃん」 紬は唯の居る第1地下室を訪れ、溌辣と挨拶をした。 返ってきた悲鳴に紬は期待を膨らませる。 真っ暗な部屋にスイッチをいれ、光を部屋に行き渡らせた。 唯「ひッッ、ひッッきゃあああああああ あ あ あァ ア!!!」 紬「そんなに驚かないで、唯ちゃん」 唯はコウノトリという器具を付けられ、身動きの取れない状態で、真っ暗な空間に一人閉じこめられていた。 コウノトリとは首枷、手枷、足枷が一体となった、三角形の形をした拷問器具だ。 三角形の頂点に当たる部分、ここで首を拘束され、胸に両手を差し出す形で手首を拘束される。 そして両足を折り曲げる形で拘束され、精神的苦痛と呼吸困難、神経の圧迫など様々な症状を引き起こす恐ろしい道具。 この器具の恐れるべきは、精神への負担だ。 常人であれば1時間で発狂し、死に至るケースも珍しくない。 いきなり光を与えられた唯の精神はあの悲鳴を聞けばわかる通り、相当おかしくなっていた。 唯「ふッふッふッ、ひぎ、ひィ!ひィィッ、ぎッ!」 唯は手足をブルブル震わせて、目を限界まで見開いていた。 この震えはコウノトリによって痛めつけられた体の痙攣である。 紬は可愛い、と唯の頭を撫でた。すると、 唯「いや゛あああああッういッういういッ!!!ういいいいいいッたずけで!!うわ゛あああああ!!!」 どうやら幻覚をみているようである。 妹の憂に助けを求める姿は、人間の末路を感じさせた。 紬「そんなに憂ちゃんに会いたい?会いたいの?」 紬は唯の顔に近づくと、甘やかすように喋りかけた。 唯「ひッ、ひッ、ひッ、ひッ!!」 紬「うふ、安心して唯ちゃん……憂ちゃんはきっと助けにくるわ」 紬「でなければとっくに貴方を傷つけているもの……」 紬は小さな声で、呟いた。 紬「このイベントの目玉は貴方達なんだから……ふふっ」 唯「……」 唯「……ッ、あ、れ……」 気がつくと唯は真っ暗な空間に一人、寝そべっていた。 数時間前に紬がコウノトリを解除して、精神安定剤をうっている。 そのお陰で今はそれほど怖くない、束縛されていた時の記憶は残っていなかった。 「いやあああああああ……」 唯「ひっ……!」 隣から澪ちゃんの悲鳴が聞こえて、唯は体を丸くさせた。 そうだ、私はムギちゃんに監禁されている――――。 良い夢から覚めた時の喪失感、それに似た感情が体を粟立たせた。 唯を縛るものはなにもない、大した怪我もしていない。 唯はチャンスだと思い、力を振り絞って地面に手をついた。 唯「ん……」 唯はなにかを枕にしている、頭の後ろでなにかが蠢いた。 唯「え」 唯はとっさに後ろを振り向いた、しかし暗くてよくわからない。 よく目を凝らしてみても、その正体がなんなのか、わからなかった。 とその時、唯の首元でモゾモゾとなにかが動く。 唯「ひっ、ひっ!いやっ!」 唯は蠢くそいつを片手で弾きとばすと、なるべく遠くへ逃げた。 一体、なにに寄りかかっていたのか。 正体のわからない恐怖に唯は全身を震い立たせる。 唯「はぁっ、はぁっ、はぁっ」 唯「あっ……」 壁に行く手を遮られ、唯は背中をぴたりとくっつけた。 なにかのおうとつが背中を擽る、反射で唯は振り返った。 唯「あ……スイッチ……?」 唯「……」 スイッチを見つけた唯は、それが存在する意味を瞬時に把握した。 恐らくこいつを押せば、この部屋の明かりがつく。 唯「……ッ」 明かりがつけば、あの正体がわかる。 しかし嫌な予感しかしない、きっととんでもないものがあるに違いない。 決心の一歩手前で臆病な自分が、自らの足を引っ張っていた。 唯「ふぅっ、ふぅっ……」 唯「……」 唯「……」 カチッ――。 明かりをつけてしまった。 唯「……」 おそるおそる、振り返った。 光が眩しくて、瞼が言うことを聞かなかったが、今それを気にする段ではない。 まるで真夏の陽炎が漂っているみたいだ、視界がユラユラと揺れていた。 唯「……ッ」 段々とはっきりしてくる、唯は生唾を呑み込んだ。 唯「え……」 正体をこの目で見ることができた。 唯はどうやら人のお腹を枕にしていたようだ。 唯「あ……ぁ……ぁっ……」 唯は吸い込まれるように、その枕へ近づいていった。 その人間のお腹は大きく切り開かれていて、中には夥しい数のゴカイが蠢いている。 唯「やだ……やだよぉ……ッ……ッ……やだッ……!」 唯はゴカイ構わず、その人に抱きついた。 よく見てみると目玉がくり貫かれ、口にはナマコが突っ込んである。 長い前髪には血の赤がこべり付いていた。 唯「り……っちゃん……やだッッやだよりっちゃんやだあああああああッ!!!」 唯は虫の住処と化した律のお腹を枕にしていたのだ。 長い前髪が唯一、律である事を証明していた。 しかしまだ、絶望はまだ終わらなかった。 唯「はぁっ、はぁっ!ううっ……!……うううッ!」 唯はもう言葉にできず、ただただ泣きじゃくった。 隣に、丸坊主の梓が律同様の仕打ちを受けて、仰向けに寝ていた。 髪の毛はあの時のジュースに使われたのだろう。 もう動くことのない、原型すら止めていない大事な友達を前に唯は狂った様に泣き叫んだ。 唯「いやあああああああああああッッッ!!!」 卒業の約束を交わした友は、無惨にも昆虫の餌食となってしまった。 引き継ぐ約束を交わした後輩も、同じくこんな姿になり果ててしまった。 たった二日で、放課後ティータイムの3年間が崩れたのだ。 たった一人の欲望で、幸せは無に還った。 澪「……ッ、あァッ!」 朝日が顔を出すか出さないか、とにかく朝方から澪は苦痛に蝕まれていた。 第2地下室に澪のうずくまった影が、もぞもぞと動いている。 澪は過酷な拷問を受けた後、肛門から濃縮洗剤を多量に注入された。 裂けた肛門は開かないように、乱雑な手縫いで閉じてある。 澪「はぁッ、はぁッ、はぁッ!!んんんッぁぁッ……!」 ぷっくらと膨らんだお腹はまるで妊婦のように形の良い曲線を描いている。 腸内が炎症を起こし、澪に耐えがたい苦痛をもう3時間も与え続けていた。 澪「いやあああぁぁぁ……おかじくなるッ、うううう……」 激痛に耐えるしかない、どこにも逃げ場はなかった。 いくら痛くてもそれに耐えるしかないのだ。 甘えん坊の澪にとって、耐えるという事が一番の苦痛となった。 澪「あああああ……」 この悲鳴は、紬が拷問を再開するまで止むことはなかった。 6
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【元ネタ】シュメール文明 【CLASS】ランサー 【マスター】 【真名】アッガ 【性別】男性 【身長・体重】296cm・254kg 【属性】中立・善 【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運A 宝具A+ 【クラス別スキル】 対魔力:A A以下の魔術は全てキャンセル。 事実上、現代の魔術師ではランサーに傷をつけられない。 【固有スキル】 神性:A ランサーはキシュの戦神ザババの化身であり、最高の神霊適性を持つ。 戦神のカリスマ:B ランサーの起源たるザババの持つ戦争の神として権能が劣化し、スキルとなったもの。 軍略、戦術眼、士気操作能力、兵士達に対する強力な統率力を兼ね備えた複合スキル。 誓約の結び手:B ランサーの起源たるザババの持つ誓約の神としての権能が劣化し、スキルとなったもの。 ランサーが立ち会った場で結ばれる誓約に強制力を持たせる事が可能であり、 一度合意を結んだ誓約を破ろうとすると各ステータスの低下を招く事になり、完全に破った場合は霊核の致命的な損傷すら起こり得る。 またランサーが関係のない誓約であっても、それを破った者に対するランサーの与えるダメージ値を増幅させる効果も持つ。 友誼の証明:A 敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、 相手の戦意を抑制し、話し合いに持ち込むことが出来る。 聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。 貸しを作った状態ならば、かの英雄王からも譲歩を引き出すことが可能とされる。 【宝具】 『山海薙ぎ払う琥の境界(イガリマ・シュルシャガナ)』 ランク:A+ 種別:対山/対海宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 古代メソポタミア神話の戦神ザババが有する二振りの神造兵装。 本来は別個の宝具であるがランサー霊基による影響か、柄の両端からイガリマ、シュルシャガナの刀身が生えた所謂ツインブレードや両剣などと呼ばれる武器となった。 それぞれ「地平線」「水平線」の概念を持ち、真名解放により千山を切り拓き万海を灼き祓うが、 英霊として召喚されたことによりダウンサイジングされたためそこまでの性能は発揮出来ず、 せいぜい一つの山、一つの海を薙ぎ払う程度だがそれでも通常の聖杯戦争では持て余しかねない威力と言えるだろう。 『王の誓言(カーミ・ターミス)』 ランク:A 種別:対人~対城宝具 レンジ:- 最大捕捉:700人 戦神ザババの化身であるランサーが有する鷲頭の杖。 象徴とも言える杖に誓いを立てることで、神霊ザババと接続し、その加護と神気を引き出すことが出来る。 ザババの神気は使用者の神性と筋力、耐久、敏捷、魔力の値を大きく引き上げる他、魔力を用いてランサーの戦力を再現・形成することが可能。 再現可能な戦力は武器だけに留まらず、ランサーが生前に従えた兵士達すら作り出すことが出来る。 武器及び兵士は全てが神気によって創造されているため、神性を宿した強大な兵力ではあるが、 性質上、神殺しといった対神性・神秘の能力を天敵とする。 【キーワード】 『神によって作られた人』 アッガの別名とされるアッカは「神によって作られた」という意味を持つと解釈されている。 神と人とを分かつまいと作られた『天の楔』。 英雄王ギルガメッシュは神の血を与えられ、三分の二が神、三分の一が人という高い神格を持つ 超越者であったが、アッガもまた『天の楔』という目的のもとに別のアプローチで生まれた神造の人である。 アッガは神の血を受け継ぐ半神とは異なり、神の在り方を人の器に降ろした化身。 『天の楔』として創造されたアッガは奇しくも同じルーツを持つ英雄王と相見え、性能を競い合った末に 英雄王と彼の友である『天の鎖』を前に敗れ去った。 【解説】 古代メソポタミアの叙事詩『ギルガメシュとアッガ』に登場する都市国家キシュの王であり、ウルクの英雄王ギルガメッシュの宿敵。 実在が確認されているキシュの前王エンメバラゲシの息子であるため、彼もまた伝説だけでなく実在したとされる。 ある時ウルクを包囲しギルガメッシュに対して降伏勧告を行う。 ウルクの長老達はギルガメッシュに対して降伏するように進言したが拒否され、ギルガメッシュはウルクの若者に対して徹底抗戦するように呼び掛ける。 それに同調した若者達の返答に満足したギルガメッシュは降伏の要求を拒絶し、ギルガメッシュの友であるエルキドゥの流言によってキシュの兵らは動揺。 戦闘が始まるとその動揺を突く事でキシュの兵は逃亡しアッガはギルガメッシュに捕縛される。 しかしかつてギルガメッシュは放浪中にアッガに借りを作った事があり、その借りを返す形でアッガは解放されたという。 また、一説ではアッガはキシュの戦神ザババの化身とされる。 戦神ザババはメソポタミアの初期王朝時代に崇拝され、時代が下るとラガシュの主神ニンギルスと同一視された。 ザババは戦争と誓約を司る神であり、右手には獅子がモチーフのイガリマ、左手には鷲がモチーフのシュルシャガナという双剣を持つとされる。 このイガリマ、シュルシャガナは後に神格化され、ザババと同一視されるニンギルスやニヌルタの息子ともされた。
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技名 BOARDER/ひっつき虫とんぼ返り 演技者 BOARDER/ひっつき虫とんぼ返り 説明 ひっつき虫から、とんぼ返りの要領で1回転させて再びひっつき虫に移行する技 備考 タグ ひっつき虫 静止 コメント 名前
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ギアッチョ 「やっと見つけたぜぇ~! お前らがこれから何を取りに行こうとしているかは知らんが… 写真の場所をじっくりと探せば、見つかるかな? …テメェらを始末した後でよ」 ミスタ 「いつまでも車を走らせてんじゃあねぇッ!」 ジョルノ 「ええ すでに努力しています しかし、あまりにも早く…! …これが、敵の能力!」 何気ない言葉が 気になって仕方ねぇ ベネツィアがベニスだぁ? ふざけんな!クソックソッ 奴らが駅で求める その「何か」手に入れる リベルタ橋で仕掛けるぜッ 音も立てず車内包む -100℃の地獄 このギアッチョが探し当てる ボスへの手がかり ギアッチョ 「ブチ割れな…ッ!」 白く染めろッ! ホワイトアルバム 奴らの全てを ブチ込む瞬間 冷気の渦に呑まれる 逃げずに今信じてみる 自分の可能性 縛られた未来 その運命を変えてみせる ミスタ 「ジョルノ!そいつから離れろッ!」 ジョルノ 「ミスタ、脱出してください ヴェネツィアに着きました! 運河に突っ込みます」 裏切りは必然 後悔はしちゃいない ボスは始末しなきゃ 未来は掴めない こいつがジョルノ・ジョバーナ メローネから聞いている 俺のスタンドの敵じゃない 撃ちまくっても 無駄な抵抗だミスタ わからねぇのか? 姑息なこと巡らせても 岸まで行かせねぇ! ギアッチョ 「くどいぜミスタァッ!!」 全て止めろッ! ホワイトアルバム 超低温で何もかも この世界の中 動くものは無くなるッ 誰より今信じている 自分のスタンド 目覚めていく力 誰にも止められない ギアッチョ 「超低温は「静止の世界」だ… 低温世界で動ける物質は何もなくなる! 爆走する機関車だろうと止められる! 荒巻く海だろうと止められる! その気になりゃあなあーーッ」 浅い眠り覚めたように 気付く未知の強さ 空気さえも凍りつかず 最後の切り札ッ!! ギアッチョ 「ジェントリー・ウィープス!」 白く染めろッ! ホワイトアルバム 奴らの全てを ブチ込む瞬間 冷気の渦に呑まれる 逃げずに今信じてみる 自分の可能性 縛られた未来 その運命を変えてみせる 全てを止めろッ! ホワイトアルバム 超低温で何もかも この世界の中 動くものは無くなるッ 誰より今信じている 自分のスタンド 目覚めて行く力 誰にも止められない ミスタ 「行けッ!ピストルズッ!」 ピストルズ 「ハァァァァァ」 「こっ… 『呼吸の穴』が埋マッテルゾーッ 弾丸はハジカレテルンダッ 6発ッ!大変だッ!今6発ノ弾丸が宙に舞ッテイルッ!」 ギアッチョ 「おい~~~覚悟はできてんだろうなああああ とどめだッ!ミスターーッ!」 原曲【覚醒/Ricky】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm1255462】
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~翌日の病院~ さやか「…え?」 さやか「恭介…退院してたんですか?」 呆然とした顔で尋ねる 看護師「そうよ?」 看護師「おかしいわね…連絡されなかったの?」 さやか「…」 さやか「あ、ありがとうございました!」 タタタッ 逃げるように病室を後にするさやか 看護師「あら…行っちゃった」 …………………………………… さやか(…結局ここまで来ちゃった…) 恭介の家を見上げるさやか さやか(なんで恭介…あたしに何も言わずに退院したんだろ…) さやか(もしかして…) さやか(嫌われちゃった…?) 一気に顔が青ざめる さやか(そんな…そんな…!) さやか(ちゃんと謝ろう…それから…) さやか(あたしの気持ち…ちゃんと伝えよう…) ピンポーン 決意を固め、呼び鈴を鳴らす さやか「…」 シーン… さやか「…あれ?留守かな?」 さやか「なんだよ~…せっかく人が一大決心したのに…」 さやか「…」イライラ… さやか「…帰ろう」 さやかが来た道を戻り始める 杏子「よう!」 さやか「なっ…!アンタは!!」バッ ソウルジェムを手に取り、警戒する 杏子「そう身構えるなよ~今日は戦いに来たんじゃないんだからさ」 さやか「…むぅ」 険しい顔でなおも警戒する 杏子「ふ~ん…」ジーッ さやか「な、なによ…?」 杏子「あれがアンタの想い人ってヤツの家かい?」 さやか「!! な、なんで…!」カアァ… 杏子「ははは!赤くなってら!やっぱりそうなんだな!」 さやか「なっ!?こ、この…!」 杏子「キュウべえから色々聞いたよ…」 杏子「しっかし…なぁ…?」 呆れた表情でさやかを見る さやか「な、なによ…」 杏子「一銭の得にもなりゃしないのにねぇ?」 杏子「アンタもマミもなーんで人助けなんかやってんだか」 さやか「ほっといてよ…」イライラ… 杏子「惚れた男をものにしたいんだろ?」 杏子「…まぁその…なんだ」 杏子「えっと…」 さやか「…何?」イライラ… 杏子「そ、相談に乗ってやってもいいぜ!」 杏子(なにやってんだアタシ…ただ頑張れって言いたいだけなのにな…) さやか「はぁ?なんでアンタが?」 杏子「い、いや別に…」 さやか「余計なお世話よ…ほっといて」 杏子「!!」カチン! 苛立ったさやかの言葉に反応する 杏子「はん!何だよ!」 杏子「どーせアタシが仕掛けた時みたいにビビってんだろ!?」 さやか「…」ピクッ 杏子「くっだらねえ!」 杏子「どうせなら両手両足潰してアンタ無しじゃ生きられなくしてやれよ!」 さやか「!!!」 杏子「そうすりゃ身も心もアンタの…あっ」 杏子(やべ…言い過ぎた…) 自分の言い放った言葉を後悔する杏子 杏子「わ、悪い…言い過ぎ…」 バキィッ! 杏子「ッつぅ…!」ドシャッ 謝る前にさやかの右拳に殴り飛ばされる さやか「ふざけんな!!バカ!!」 さやか「アンタ何なの!?」 杏子「お…おい悪かったって…」 さやか「余計なことすんな!!」 杏子の謝罪は激情したさやかには届かない さやか「うざったいのよアンタは!!」 杏子「!!」ピクッ …………………………………… 杏子「ッつぅ…!」ドシャッ 謝る前にさやかの右拳に殴り飛ばされる さやか「ふざけんな!!バカ!!」 さやか「アンタ何なの!?」 杏子「お…おい悪かったって…」 さやか「余計なことすんな!!」 杏子の謝罪は激情したさやかには届かない さやか「うざったいのよアンタは!!」 杏子「!!」ピクッ …………………………………… 杏子「ッつぅ…!」ドシャッ 謝る前にさやかの右拳に殴り飛ばされる さやか「ふざけんな!!バカ!!」 さやか「アンタ何なの!?」 杏子「お…おい悪かったって…」 さやか「余計なことすんな!!」 杏子の謝罪は激情したさやかには届かない さやか「うざったいのよアンタは!!」 杏子「!!」ピクッ …………………………………… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『…せっかく…せっかく…』 『私の教義を聞いてくれる人が現れたと思ったのに…』 杏子『あ、アタシは喜んでもらいたくて…』 『うるさい!!』 杏子『ひ…』ビクッ 『余計なことして…!』バチーン! 男が杏子に平手打ちを喰らわす 『奇跡ぃ…魔法…!?ふざけるなぁ!!』バシバシッ 杏子『い、痛いっ!痛いよ!!』 『鬱陶しいんだよお前はぁああ!!!』 バキィッ! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 杏子「…お父さん?」 杏子「お母さん…?」 杏子「なんで…なんで…!」 杏子「…」 杏子「アタシ…の…アタシのせいで…」 杏子「あ、あ…あああああ…!!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ …………………………………… 過去の凄惨な光景がフラッシュバックする 杏子「おい…もういっぺん言ってみろ…」ユラッ さやか「聞こえなかったの!?」 さやか「ウザいって言ってんのよ!!」 杏子「…」シューン 変身し、さやかを睨みつける さやか「や、やる気!?」バッ 杏子「アタシは…」 杏子「アンタを…」 ブンッ 杏子「ぶっ殺す!!」ジャキン …………………………………… まどか「遅くなっちゃった…」タタタッ まどか「さやかちゃんも仁美ちゃんも…早く帰っちゃうんだもん…」 まどか「もうすっかり暗いや…早く帰らないと!」 まどか「たしかこっちに近道が…」タタタッ 裏路地に入っていくまどか ガンッ ガキンッ! ズバッ まどか「…?」 まどか「なんの音…?」 音のする方へと向かう 杏子「そぉらっ!!」ブンッ ズバッ! さやか「あっ!?がぁっ!!」ブシュッ 杏子の槍がさやかの胸元を深く斬り裂く さやか「うっ…あっ…!」 杏子「へへっ!全治三ヶ月ってところか…」 まどか「…!?」 まどか「さ、さやかちゃんっ!?」 さやか「!…まど…か…」 杏子「…誰かと思えば…契約もしてないヤツか」 まどか「や、やめてぇっ!!」ダッ さやかのもとへ駆け出そうとするまどか さやか「来ないでっ!!」 まどか「!!」ザッ しかしさやかの一声に足が止まる さやか「こいつは…こいつだけはあたしが…!!」 杏子「ふん…!続きやんのか?」 さやか「当たり前…でしょ…っ!!」ググッ 苦痛に耐えて立ち上がり、剣を構える 杏子「いいぜ…もう立てなくしてやらぁ!」 さやか「やってみろーっ!!」 ガキンッ! まどか「そ、そんな…」 まどか「どうしよう…どうしよう…」 まどか「このままじゃ…さやかちゃんが…!」 QB「簡単なことだよ」トテテ まどか「! キュウべえ!?」 物陰からキュウべえが現れる QB「彼女達を止めたいんだろう?」 まどか「う、うん」 QB「じゃあ僕と契約すればいいんだよ!」 まどか「…!」 QB「大丈夫!君なら彼女達二人を相手にしても戦えるよ!」 まどか「わ、わたしは…」 杏子『それじゃアタシ達…ゾンビにされたようなモンじゃないか!!』 まどか「!!」 杏子の言葉が頭を過る QB「どうしたの?さぁ早く!」 まどか「あ…」 ズバッ!! さやか「うあっ!?」ガクッ 杏子「どうだ…もう立てねぇだろ!」 さやか「く…くぅっ…!」キッ 杏子を睨みつけるさやか 杏子「そろそろトドメを刺してやるよぉ!!」ジャキッ まどか「!! きゅ、キュウべえ!わたし契約…」 ガシャン QB「…ん?」 杏子「ッ…なんっ…だ!?」 槍を落とし、頭を押さえる杏子 まどか「え…?」 さやか「…?」 『やめるんだ』 杏子「なんだ…!?頭に直接声が…?」 『憎しみと怒りの感情に流されてはいけない』 杏子「んだよ!なんなんだよ!?」 『そのままではいつか自分の身をも滅ぼしてしまうぞ…!』 杏子「ぐっ…だ、黙れ…黙れよぉっ!!」 杏子「!…こいつか…っ!?」ガッ 『…!!』 懐の青い輝石を投げ捨てる 杏子「はぁっ…はぁっ…ちくしょう!」 QB「なんだ…?なにが…起きているんだ?」 杏子「くそっ…アタシは…」 さやか「!…」ダッ 杏子「な…こ、コイツっ!!」バッ 起き上がり、斬りかかって来たさやかに反撃する ザシュ ザシュッ! さやか「ぶっ…はっ…」ドサッ 杏子「ぐっ…完全に…油断…したっ…!」 お互いに体に刃を受けるが、先に倒れたのはさやかだった 杏子「だが…これで…!」ジャキ まどか「!!」 ダダダッ! ムサシ「杏子ちゃん!!」 杏子「な…!?」 二人の間に割り込んでくるムサシ 杏子「お前…なんでここに!?」 ムサシ「呼ばれた…気がしたからかな?」 杏子「訳分かんねーことを…!」 杏子「そこどけよっ!!」ジャキン 立ちはだかるムサシに槍を向ける ムサシ「杏子ちゃん…もうこんなことはやめるんだ!」 ムサシ「君は本当は優しい心を持っているんだろ!?」 杏子「うるせーな!」 杏子「あの変な声といいお前といい…なんだってんだよ…」 杏子「アタシにそんなもんあるわけねーだろっ!!」 ムサシ「嘘だ!君はこの世界に飛ばされて来た僕に優しくしてくれた!」 まどか(飛ばされて…きた?) ムサシ「そういう心があるからこれを渡してくれたんだろ!?」バサッ 杏子の毛布を見せつけるムサシ 杏子「あ!それは…!」 ムサシ「何があったかは知らない!だけどもういいだろう!?」 杏子「うるさいっ!!」 杏子「アンタなんかに…アタシの何がわかんだよーっ!!!」ブンッ まどか「あっ…!!」 ムサシに向けて槍を投げつける ズパッ! さやか「!!…」 ムサシ「…」ポタポタ… 杏子「な…」 ムサシの肩が杏子の槍で斬り裂かれ、血が滴る 杏子「なんで…!」 杏子「なんで避けねーんだよ!!?」 ムサシ「ぐっ…」 ムサシ「君と…話し合いたかったから…」スッ 杏子に手を差し出す ムサシ「君の優しさを…信じてみないか?」 杏子「!!」 タタタッ… ほむら「何が起こってるの…?」 まどか「!…ほむらちゃん」 QB「…」ササッ その場から逃げだすキュウべえ ほむら「と、とにかく…」カチッ ササッ ほむら(停止解除…)カチッ さやか「うくっ…」ドサッ まどか「!?…さやかちゃん!」 時を止めた隙にさやかを回収する 杏子「な、なにっ!?」 ムサシ「消え…た…?」ポタポタ… 突然の出来事に困惑する二人 ほむら「鹿目まどか…あなたは美樹さやかを連れてここから離れなさい」 まどか「う、うん!さやかちゃん!行こ?」スッ さやか「くぅ…っ」 さやかに肩を貸して歩き出す ほむら(さて…) ほむら(問題はあの二人ね…) ムサシ「…」 杏子「…ちっ」クルッ 踵を返す杏子 杏子「今日は…帰る…」 ムサシ「そう…」 杏子「…」 杏子「…おい!」 ムサシ「え…?」 ヒュッ パシッ ムサシ「これは…」 ムサシの手に、輝石が戻る 杏子「…それは…その」 ムサシ「…ありがとう、君が持っていてくれたんだね」 杏子「!!…ッ」 タタタッ… ムサシ「…」グッ 杏子が走り去った後、輝石を握りしめるムサシ ほむら(…行ったわね) ほむら(しかし…彼はいったい…?) スタスタ… ほむら「ねぇ、あなたは…」 ムサシ「…」フラッ ドサッ 声を掛けた瞬間、倒れこむ ほむら「な…!?」 ほむら「ちょ、ちょっと!?」 ほむら「…」 ほむら「…気絶した…?」 …………………………………… さやか「っつ…う…」フラフラ まどか「さやかちゃん…もう少しで家だよ…」 まどか「頑張って…!」 さやかに肩を貸し、歩き続ける まどか「あっ!ここだよ!」 まどか「この公園の中突っ切ったら早いんだよ!」 さやか「…ありがと」 さやか「もう一人で歩けるからさ」グイッ まどかから手を離し、一人で歩く まどか「う、うんじゃあこっち…」 まどか「…!」 公園の入り口で立ち止まる まどか「あ…」 さやか「…まどか?」 クルッ まどか「や、やっぱりあっちから帰ろう!?」 さやか「は?」 突然の提案に顔をしかめる まどか「だ、だってもう真っ暗だしさ!」 まどか「人通りの多いとこ通った方がいいよ!ね?」 グイグイ さやか「ちょ…何よ急に…」 さやか「大丈夫だって。こっちの方が早いんならいいでしょ」スタスタ まどかの制止を振り切り、公園の中へ行く まどか「あっ!待っ…」 さやか「…!」ピタッ ある一点に目をやり、立ち止まる 仁美「上條さん…」 恭介「…」 さやかの視線の先には公園のベンチで抱き合う二人 さやか「…」 まどか「…さ、さやかちゃ…」 さやか「まどか」 まどか「!…な、なに?」ビクッ さやか「…早く…帰ろう」 まどか「…う、うん」 スタスタ… 逃げるように公園から出ていく二人 ~ほむホーム~ ムサシ「…」 ほむら(結局連れて帰って来てしまったわ…)ズルズル ???「やぁ、お帰りほむら」 ほむら「いいところに来たわ…」 歳の離れた青年が出迎える ???「…その人は?」 ほむら「彼、酷い怪我を負ってるのよ」 ほむら「あなた元レスキュー隊員でしょ?なんとかしなさい」 ???「わ、わかった!応急処置くらいなら…」 …………………………………… ???「…これで血は止まったよ」 ???「あとは安静にしておいてもらおう」 ほむら「ご苦労さま」 ???「それにしても倒れてたところを助けてもらった…なんて」 ???「僕がここに来た時と同じだね!」 ほむら「…」ギロリ 青年を睨みつける ???「と、とにかく包帯の交換とか必要な時は僕がやっておくよ!」 ???「君はもう休んだら?」 ほむら「…助かるわ、孤門」 孤門「お安い御用さ…お休み」 ~翌日の学校~ 女1「ねぇ知ってる?退院した上條と仁美のこと!」 女2「知ってる知ってる!入院中に何度もお見舞いしてたんでしょ?」 女3「なんでも音楽の趣味が合った~とかで仲良くなってたんだっけ?」 女1「仁美のやつも上手くやったもんだね~」 女2「ていうか結構前に告白してたみたいだよ?」 女3「え?マジ?」 仁美「さやかさん…その…」 さやか「…」 申し訳なさそうな顔で話しかける仁美 さやか「…はは」 さやか「いーのいーの!なんで仁美が申し訳なさそうにすんのさ?」 仁美「…」 さやか「いや~恭介も見る目あるね~!」 さやか「…二人ならお似合いだよ!」 仁美「その…私…」 いつもの笑顔で答えるさやか さやか「じゃーね!仁美!…まどか帰ろ?」 まどか「…うん」 ガララッ 女1「なんかアイツ無理してね?」 女2「さぁ?」 ほむら(…) さやか「…」スタスタ まどか「…」スタスタ 廊下を早足で歩く二人 まどか「あ、あの…さやかちゃん…」 さやか「ん~?」 まどか「わ、わたしは…ちゃんと…本当の気持ちを言った方が…」 さやか「…!」ピクッ まどかの言葉を聞き、立ち止まる さやか「……な…よ」ボソッ まどか「え?」 さやか「言えないよ…!そんなの…」 さやか「だってあたし…ゾンビだし…」 まどか「…!!」 さやか「それに…あたし思っちゃったんだ…」 まどか「…?」 さやか「仁美と恭介が付き合ってるって知ってさ…」 さやか「あの時…魔女に襲われてた仁美を…」 さやか「助けなきゃよかった…ってさ」 さやか「ほんの一瞬だけ…思ったの」 まどか「さやかちゃん…」 さやか「あたし…こんなだから…」 さやか「心も…体も…最低だから…」 さやか「こんなあたしが…好きです…なんて…言えない…」 さやか「…言えないよぉっ…」ポロポロ さやか「へへ…まどか」 さやか「仁美に恭介…とられちゃった…」 さやか「うっ…ひっ…く…」ポロポロ さやか「もう…あたし…なんにもない…よ…」 まどか「…」 ミライ(さやかちゃん…) …………………………………… 魔女『フゥゥウ…』 ???『ふふ…準備はいいか?』 QB『…これは本当に魔女に効果があるのかい?』 目の前に魔女がいるにもかかわらず、テレパシーで会話するキュウべえ ???『問題ない…これをヤツに寄生させるのだ』 QB『やれやれ…魔女の強化なんて出来るのかい?』 ???『それだけが目的ではないがな』 QB『…それじゃいくよ』 シュゥゥゥウウ… 魔女『…!?』 キュウべえの体から放たれた黒い霧のようなものが魔女の体に入り込む …………………………………… バンッ! ズバッ! ドチャッ さやか「だぁあああっ!!」ブンッ 使い魔『ギ…!』ズバ 使い魔を剣で斬り裂く マミ「美樹さん!前に出過ぎよ!一旦退いて!!」 さやか「…!」 さやか「アイツで最後だ…!!」ダッ まどか「さやかちゃん…!?」 マミ「な…!?」 マミの言葉を無視し、使い魔に突っ込むさやか さやか「はあっ!!」 ドシュッ …………………………………… マミ「…美樹さん」 さやか「…なんですか」 マミ「どうして…あんな無茶するの?」 険しい表情でさやかを問い詰める さやか「別に…なんでもないですよ…」 マミ「あ、あなたねぇ…!」 さやか「だって…余裕が無いならさっさと突っ込んで倒した方がいいでしょ…」 まどか「さやかちゃん…マミさんは心配して…」 マミ「…いいわ鹿目さん」スッ まどかの言葉を遮る まどか「で、でも」 マミ「…二人とも今日は帰りなさい?」 さやか「…!」 マミ「これ以上無茶するのは許さないわよ?」 マミ「美樹さん…聞こえた?」 まどか「さやかちゃん…そうしようよ…」 さやか「…」コクリ 黙ってうなずく マミ「はい!よろしい!」 マミ「私はもう少し近くの魔女の反応を追ってみるわ」 マミ「気をつけて帰るのよ?」 タッタッタッ… まどか(…マミさんも無理してる) スタスタ… まどか「あの…さやかちゃん…」 まどか「もう…やめようよ…」 さやか「…」 さやか「ほっといてよ…」 さやか「あたしはゾンビなんだから…大丈夫だよこのくらい」 まどか「で、でも」 さやか「…ふん」 さやか「それより…近くに一匹魔女がいるね…マミさんが追っかけたのとは別のヤツだ」 タタタッ 反応のする方へ走りだすさやか まどか「!! 待って!」 さやか「…どいてよ」 まどか「だ、駄目だよ!危ないよ!」 さやかの前に立ち塞がる まどか「マミさんと約束したじゃない!」 まどか「それに…もうあんな危ない戦い方は…」 さやか「関係ないでしょ…先に帰れば?」スッ まどかの横を通り過ぎるさやか まどか「そ、そんな…」 まどか「私もマミさんもさやかちゃんの為に言って…」 さやか「…あたしの為にって何?」 さやか「魔女を殺すことしか生きる意味のない石ころゾンビのあたしにっ!!」 さやか「なにが為になるっていうのさ!?」 まどか「わ…わたしはさやかちゃんに傷ついてほしくなくて…」 さやか「じゃあアンタが戦えばいいじゃんか!!」 まどか「!!」 さやか「同じ立場に立ってもないのにいちいち口出ししないでよ!!」 さやか「あたしのこと想ってんなら契約しなよ!?」 まどか「あ…あ…っ」 さやか「出来ないよね?出来るわけないよねぇ!?」 さやか「ただの同情で人間やめれるわけないもんねぇ!!」ダッ 魔女の元へと走る まどか「ま…待って…」 まどか「待ってよぉ…っ!」ポロポロ タッタッタッ 涙を流し、その後を追う ~結界内部~ 魔女『フゥウ…』 さやか「…コイツかぁ!」シューン 変身し、全身に髪のような触手を持つ魔女に飛びかかる 魔女『…フン』 ヒュヒュン! さやか「どこ狙ってんのさ!!」ダッ さやかに避けられた触手は地面に突き刺さる ドバンッ! さやか「な…!?」 まどか「あ、危な…」 地面から触手が飛び出し、空中のさやかを狙う ズバババッ! さやか「あ…」 まどか「あの人は…!」 杏子「…見ちゃいられねぇな」 槍で触手を斬り落とす さやか「…なんの用?」 杏子「…いんや、厳しそうだったから加勢してやろうと」 さやか「いらない」 杏子「だけどアンタ…」 さやか「うっさい!!邪魔だからあっち行けっ!!」 杏子「…ああそうかい」シューン 変身を解除する さやか「…ふんっ!!」ダッ 魔女『フゥ…!』 ヒュンヒュン まどか「え…!?」 杏子「な…!アイツまさか!」 ザクザクザクッ! さやか「ぐ…おあああああっ!!」ダダダッ 触手を避けず、突っ込んでいくさやか まどか「さやかちゃんっ!!?」 杏子「…馬鹿野郎が」 さやか「喰らえぇええええっ!!」 ドシュッ! 魔女『…』 魔女の体に剣を突き立てる 魔女『フ…フフヒ』 さやか「コイツっ…早く死ね…!!」グリグリッ メキメキッ 魔女『フゥ…ゥウ』シュルシュル さやか「!…な…な!?」 少しずつ巨大化する魔女 まどか「魔女が…大きくなってる!?」 杏子「…違うな」 杏子「あの魔女…大量の触手を全身に纏ってやがるんだ」 杏子「本当にでかくなったわけじゃない…本体はその内側だ」 杏子「あれじゃロクに攻撃が通らねぇぞ…!」 さやか「け、剣が抜けな…!?」グッグッ 魔女『フヒャッ!!』ヒュン! ドシュッ! さやか「うあがぁっ!!?」 ザクザクザクッ! さやか「あ…ぎ…!」ボタボタ 魔女『フゥウ…』 四肢を串刺しにされ、宙づりにされるさやか まどか「ひっ…やめて…やめてぇ!!」 杏子「…ひでえな」 魔女『フゥウン…』 シュッ! さやか「あ…!!」 身動きのできないさやかに触手が放たれる 杏子「!! まずいっ!あの位置は!」 ドブシュッ!! さやか「ご…ふぅっ…」ビチャッ 魔女『フヒ…』 魔女の触手はさやかの腹のソウルジェムを掠め、貫通する 杏子「あ、あのやろう…!」グッ ソウルジェムを握りしめる杏子 まどか「やだ…いやだ…!さやかちゃん…!」 魔女『フゥッ!!』 ヒュン! まどか「ああっ!!?」 杏子「間に合わねぇ…!!」 ガシィッ! 魔女『!?』 さやか「…う…あ…?」 突然現れた巨大な手が触手を掴み取る まどか「あ…!」 杏子「な…なんだ…コイツ…!?」 メビウス『間に合った…!探すのに苦労したよ』ググッ まどか「…先生っ!!」 ブチブチッ さやか「っつ…うぅ…!」 メビウス『…』スッ ドサッ まどか「さやかちゃん…っ!しっかりして!!」 さやか「う…」 触手を引きちぎり、退避させる メビウス『…後は僕に任せて!』クルッ 魔女『フゥ…』 メビウス「セアッ!」 メビウス「シャッ!」バシュバシュッ スパッ! メビュームスラッシュで触手を切断する 魔女『…』ヒュンヒュン メビウス「ハッ!」キュイン バチッ! まどか「先生…!頑張って!」 杏子「…」 杏子(あの触手…斬ったそばから別の触手が…) メビウス「ハァアアアアッ!!」ズンズンズンッ 魔女『フヒ…!』 メビウス「セァァアアアッ!!」 バシュウン! 魔女『!!』ドガァン 触手を跳ね除けてライトニングカウンターゼロを放つ メビウス『どうだ!?』 魔女『…』ムクッ メビウス『…!?効いていない…!』 まどか「な、なんで!?ちゃんと当たったのに…」 杏子「あの触手が防御してやがるんだ!」 杏子「全部なんとかしねぇとダメージも与えられない!」 まどか「そんな…!」 まどか「斬っても斬っても新しいのが出てくるんだよ…!?」 まどか「どうすれば…!」 杏子「アタシに聞くな!」 魔女『…ヒヒ』シュルシュル メビウス「…」 メビウス(攻防一体の触手…あれをまとめてなんとかするには…) メビウス(…やるしかない!) 魔女『ヒャッ!』 ヒュン! メビウスに束ねられた触手が迫る 杏子「危ねぇ!避けろ!」 まどか「先生!」 メビウス「…」スッ 避けようとせず、防御の構えをとる バシィッ! メビウス「グッ!」 まどか「…え?」 杏子「おい!?何やってんだ!避けろよ!」 魔女『フヒャアアア!!!』ヒュヒュヒュッ バシバシッ! メビウス「グ…ゥウ…!」 バシッ!バチィッ!ドガッ! 一方的に魔女の攻撃を受けるメビウス まどか「ひ…酷い!」 まどか「このままじゃ先生も…!」 杏子「…」 戦いを見守る二人 まどか「なんで…!?なんでバリアーも使わないの!?」 杏子「…」 杏子(まさかアイツ…誘ってるのか?) メビウス「…ウゥ」 魔女『キ…』イライラ 魔女『フヒャァ!!』 メビウス「!!」 メビウス(来る!) シュルルルッ 魔女『フヒ…!』 業を煮やした魔女が止めを刺そうと全身の触手を一本に束ね、巨大な鞭にする まどか「あ!!」 メビウス「ハァア…」キィイイン… 魔女『フヒャァーッ!!』ブンッ メビウス「セアッ!」ヒュン ズバッ!! 魔女「!!?」 左腕から展開したメビュームブレードが巨大な鞭を斬り落とした まどか「や、やった!」 杏子「これでアイツは裸同然だ!やっちまえ!」 魔女『ヒ…』 メビウス「…ハッ!」シュウン シュォオオ ブレスのエネルギーを開放し、集束させる メビウス「セァアアーーッ!!!」バシュゥウン! 魔女『!!!』 ドガァアアアアン… 杏子「よし!」 まどか「よかった…先生…」 シュォオオ… まどか「え…?」 まどか「なに…?いまの…?」 メビュームシュートの爆煙の中を見つめる まどか「…?」 まどか「気のせいかな?」ゴシゴシ さやか「…っつ」 まどか「!! さやかちゃん!目が覚めたんだね!?」 さやか「あ…まどか…?」 杏子「もう傷が治り始めてる…?」 杏子「これがコイツの能力か…」 さやか「…?」 さやか「先生…は…?」 まどか「えっ?」クルッ 杏子「あれ?さっきまでそこにドーンと…」 タッタッタッ… ミライ「お~い!」 まどか「あ!いた!先生!」 煙の向こうからミライが走り寄ってくる さやか「…!」 まどか「っ…先生そのケガ…!?」 ミライ「ふぅっ…よかった…」 杏子「よかったって…あ、アンタ自分がボロボロじゃないか!」 着ている服は所々破れ、頭からは血が垂れている さやか「…なんで…」 まどか「せ、先生…その傷…私達のせいで…」 ミライ「…大丈夫」 ミライ「大事な君達を守るためだからね、これくらいへっちゃらだよ!」ナデナデ 笑顔を作り、まどかの頭を撫でる まどか「…あ…うぅ…」グスッ ミライ「…さやかちゃん?」 さやか「…」 さやかに向き直り、語りかける ミライ「辛いことがあったのは…知ってる」スッ 彼女の目線に合わせ、屈む さやか「…」 ミライ「でもね?」 ミライ「その辛いことを一人で背負いこんじゃ駄目だ」 ミライ「悲しみや憎しみに身を任せて行動するよりも…」 ミライ「大切な人と助け合う道を探した方が…いいと思うなぁ」 杏子「…」 さやか「!…」 さやか「…」コクッ 静かに頷く ミライ「…よし!じゃあ今言った言葉を忘れないように!」ピッ さやか「…?」 ミライ「指きりだよ!ほら手出して!」 さやか「あ…」ピッ お互いの小指を組ませる ミライ「ゆーびきーりげーんまん…っと!」 ミライ「約束だよ!」 さやか「…」 さやか「あは…は」 さやか「今日は…もう帰ります」 ミライ「そっか…でもフラフラだよ?なんなら僕が…」 まどか「あ、あの!わたしが…!」 ドクン… さやか「…」ニコ さやか「大丈夫!…一人で帰れるからさ」 スタスタ… まどか「あ…行っちゃった…」 ミライ「…」 杏子「アンタが噂のイレギュラーってやつだね…」 杏子「しかしまさか巨人に変身するとはねぇ…?」 ミライ「?」 まどか「あ!あ、あの!」 杏子「ん…?どした?」 まどか「今日は…ありがとう」 杏子「…へへっ!いいよ別に…えーと」 まどか「鹿目まどか!」 杏子「まどか…か!アタシは佐倉杏子!」 杏子「じゃあな!アタシも帰るわ」 まどか「うん!バイバイ!」 杏子(さーて…アイツを追っかけますか) まどか「…あっ!」 ミライ「?…どうしたの」 まどか「マミさんが…マミさんが一人で別の魔女のところに…!」 ミライ「…ひょっとしてここから近いもう一つの結界?」 まどか「は…はい!マミさん一人じゃ…」 ミライ「それなら大丈夫!そっちにはジャック兄さん達が行ったからさ」 まどか「! よ、よかったぁ…」 ミライ「僕は今からそっちと合流するけど君は…」 まどか「…」ソワソワ ミライ「…」 ミライ「彼女を追ってあげなよ!」 まどか「!!…はいっ!」 タッタッタッ… ~電車内~ ガタンゴトン…ガタンゴトン… さやか「…」 ショウ「だからァ~稼がせた金はちゃ~んと貢がせねぇとさ?」 ホスト「それですよそれ!油断してっとすぐ籍入れたいとか抜かしやがる!」 ショウ「ちゃ~んと躾けとくんだよそういうヤツは!!」 ホスト「ですよねぇ~!めんどくせぇって~の!!」 ショウ「あ~あ、そろそろ今の女も捨て時かねェ?」 ホスト「さっすがショウさん!」 さやか「…ねぇ」 ショウ「…あ?なんだコイツ」 ホスト「知りませんよ?」 さやか「その女の人、アンタの為を想ってやってくれてたんでしょ?」 さやか「なのに捨てちゃうんだ?」ユラッ ショウ「…なに言ってんだコイツ」 ホスト「お譲ちゃん夜更かしはよくないぞ~?」 さやか「…」シューン 変身し、剣を振り上げる ショウ「…な、なんだ!?なにが起こった?」 ホスト「ひぃっ!?」 ミライ『今言った言葉を忘れないように!』 さやか「…!」ピタッ ミライの言葉を思い出し、剣を止める さやか「…」シューン ホスト「…あ、あれ?もとに戻った…?」 さやか(あたし…なに…やってんだろ) さやか(…) さやか(もう…わけわかんない…自分が信じらんない…) さやか(ごめん先生…まどか…) ショウ「おいガキ…!次の駅で降りるよなァ…?」グイッ さやか「…」 …………………………………… ホスト「ガキ!なんとか言ってみろ!」ブンッ バチン! さやか「…ッ!」 ホスト「だんまりかよ…ショウさんコイツどうします~?」 ショウ「さ~て…どうしよっかなァ~!?」 ショウ「生意気なガキにはお仕置きかな~?」 さやか「…」 さやか(…もう…どうでもいい…) スタスタ 杏子「…おい」 ショウ「あ?」 ホスト「え?何?」 ゴンゴンッ! ドサッ さやか「!?…アンタは…」 杏子「気絶させただけだよ…アンタ大丈夫か?」 …………………………………… 杏子「ほら、アメ食うかい?」スッ 杏子「疲れた時には甘いもの…ってマミが言ってたぜ?」 さやか「…ありがと」パク さやか「…」 さやか「…甘い」 杏子「はは!そりゃそうだ!」 駅のベンチに座りながら話す二人 ドクン… さやか「悪いね…迷惑かけた」 杏子「な、なんだよ…らしくないじゃん?」 さやか「はは…」 力無く笑うさやか さやか「なんかさ…訳わかんなくなっちゃった…」 杏子「!?」 さやか「結局アタシは何がしたいのか…とか」 さやか「何を信じればいいのか…とかさ」 さやか「もうよくわかんないや…」 コロン… 杏子「…!!」 さやかの懐から真っ黒なソウルジェムが転がり落ちる 杏子「お前…!これは…!」 さやか「は…はは…は…」 さやか「バカだよね…あたし…」 ピシピシッ… 杏子「待て…待てよ…!」 さやか「でもね…あたしね…」 さやか「ちゃんと…約束…守ったんだ…よ…」 さやか「それだけは…褒めてくれても…いいよね…?」 さやか「…もう…遅い…かな…」 パキーン! …………………………………… タッタッタッ… まどか「あ!いた!」 杏子「…」 走り寄るまどか まどか「結局ついて来ちゃった!」 杏子「…」 俯いたまま黙り込む杏子 まどか「…?」 まどか「杏子ちゃん…?さやかちゃんのソウルジェムは…?」 杏子「!…」 ほむら「美樹さやかのソウルジェムは…魔女を生みだして消滅したわ」スッ 物陰からほむらが現れる まどか「…え?」 まどか「…嘘…だよね…」 ほむら「事実よ…私達魔法少女のソウルジェムに限界まで穢れが溜まれば…」 ほむら「私達はグリーフシードとなり、魔女として生まれ変わる」 まどか「!!」 杏子「ッ…てめぇ!コイツはさやかの…」 ガシッ ほむら「隠していても無駄なのよ…事実は変えられない」 ほむら「私達には…奇跡も魔法も無いのよ」 ほむら「…わざわざ死体を持ってきた以上は扱いに気をつけなさい」 さやかの抜け殻を見つめ、つぶやく 杏子「…く…そ…くそぉ…」 まどか「そん…な…!!そんなのって…!」 まどか「さやかちゃあぁあああああんっ!!」 …………………………………… 杏子「…」 まどか「…」 杏子「…おい」 まどか「…?」 杏子「アンタに話がある…明日な」 杏子「とりあえず一日だけ考える時間が欲しい…」 まどか「…」 まどか「…わかった」 杏子「…コイツはアタシが預かるよ…じゃあな」 さやかの抜け殻を担ぎ上げ、立ち去る ~翌日の放課後~ 女1「今日なんで先生休みだったんだろうね~?」 女2「さぁ?さやかも休みみたいだけど…」 まどか「…」 ガララッ マミ「鹿目さん?美樹さん?」 まどか「!…マミさん…」 まどか「無事だったんですね…」 マミ「ええ、郷さん達に助けられて…ね」 マミ「あなたもちゃんと帰れたのね…あら?」 マミ「美樹さんはどうしたの?」 まどか「!!!」 まどか「うっ…うう…ああ…」ポロポロ マミ「ちょ、ちょっと!?鹿目さん!?」 …………………………………… QB『…美樹さやかの魔女…あれにも寄生させるのかい?』 ???『もちろんだ』 QB『メビウスに倒された影の魔女に寄生させてた方は戻って来た?』 ???『ああ、後はコイツと…』 ???『あの場所の魔女だな』 QB『…あそこの魔女が暴れれば…間違いなく結界外にも被害がいくね』 ???『もちろんそれも狙いだ…大量の人間が死ねば…より多くの絶望が集まる』 …………………………………… ~マミホーム~ ハヤタ「それが…真実…」 ダン「暁美ほむらはこの事実を隠していたのか…」 ダイゴ「…よく話してくれたね、まどかちゃん」 まどか「…」 マミ「魔法少女…が…」 郷「気をしっかり持て、マミ!」 北斗「…魔女との戦闘はなるべく俺達がやる」 マミ「は、はい…」 アスカ「そーそ!ソウルジェムに穢れを溜めなきゃいいのさ!」 我夢「そんな簡単な問題では…」 まどか「…それじゃわたし…用事がありますから」 ハヤタ「ああ…辛いことを話させてしまったね」 ダン「気をつけて」 まどか「…はい」 アスカ「あれ?そういえばミライは?」 北斗「昨日の魔女との戦闘で予想外にダメージを受けたようだ…まだ寝込んでいる」 まどか「!!…」 ガチャ バタン! マミ「…」 ダイゴ「…」 ダイゴ「…マミさん?」 マミ「は、はいっ?」 ダイゴ「気晴らしに買い物でも行ってみればどうだい?」 マミ「え…?」 ハヤタ「ああ…少し外の空気を吸ってくるといい」 アスカ「そりゃいいや!ついでになんか美味いものでも…」 北斗「アスカ!!」 アスカ「う…ごめんな、マミさん…」 マミ「…」 マミ「ふふっ…」 マミ「分かりました!じゃあ夕飯の材料でも買いに行ってきます!」 笑顔を取り戻し、外出の支度をする マミ「なにかリクエストはありますか?」 ハヤタ「カレーがいいな」 ダン「俺もそれで構わない」 アスカ「俺も俺も!」 アスカに続いて全員が同意する マミ「分かりました!それじゃあ行ってきます!」 ガチャ バタン! ダン「…強くなったな、彼女」 ハヤタ「まだ会って数週間だけどね」 …………………………………… まどか「…話って?」 杏子「…」 杏子「アンタ…アイツを助けたくないかい?」 まどか「!…できるの!?」 杏子の言葉に食い付くまどか 杏子「はっきり言って…よくわからねぇ」 杏子「でも…アイツに…」 杏子「魔女になったアイツににほんの少しでも…人間としての優しさってのが残ってるなら…」 杏子「アンタの声も届くかもしれないだろ?」 まどか「!!」 杏子「ホントはあの先生さんにも付き合ってもらった方がいいんだけど…」 杏子「あんなの見せられちゃあ…な」 まどか「…」 杏子「…アンタにはアイツに呼びかける役をしてもらいたい」 杏子「アンタはアタシが絶対に守る…でも強制はしないよ」 杏子「これはもう…賭けみたいなもんだからね…」 まどか「…」スッ 手を差し出すまどか 杏子「…!」 まどか「わたし…やる!手伝わせてほしい…!」 杏子「!…」 杏子「へっ…調子狂うなぁもう…」 パシッ まどか「?」 握手の代わりにお菓子を握らせる 杏子「…行くか!」 まどか「う、うん!」 ~同時刻~ タッタッタッ… ほむら「…」 ほむら(今日はまどかと佐倉杏子が美樹さやかを救う計画を実行する日…) ほむら(彼女達がたどり着く前に…先回りしないと…) ほむら(…よし) ほむら(この時間なら十分間に合う!!) ほむら「…まってて…まど…」 ピクッ! ほむら「!!」 ほむら「な…!?」ザッ ほむら「こんなとこから…魔女の反応が…!!?」 ほむら(こんなとこで寄り道している暇は…!) ほむら「…」 ほむら「…」 ほむら「…く」 ほむら「~~~~~~~ッ!!」 ほむら「もうっ!!」 ダダダッ… 建物の中に入っていくほむら ~大型スーパー~ ほむら(近い…強力な魔女の反応が…!!)タタタッ 店内を走り回るほむら ほむら「…こっち!?」ダッ マミ「あら?」 ほむら「…!!」 ほむら(巴マミ…) マミ「暁美さん…あなたも感じてるのね…この近くに…」 ほむら「…」 スタスタ マミ「ちょ、ちょっと!」 マミ「無視しないでよ!協力して探した方が…」 ほむら「…私は急いでるの!!」 ほむら「呑気に買い物カゴ片手に結界探してる人と一緒にしないで…!」 マミ「な…!そんな言い方…」 ゴゴゴゴゴ… ほむら「…!」 マミ「!!」 店内が揺れ始める ゴゴゴゴゴ… ほむら「…地震!?…かなり大きいわ…!」 マミ「!!」ピクッ マミ「暁美さん!アレ!」 ほむら「…!?」 二人の視線の先にはグリーフシード ほむら「まさか…この揺れは魔女の…!」 バキバキッ… ほむら「!…て、天井が…」 マミ「!?…危な…」 ドガガラガラガラ… ~ほむホーム~ ムサシ「…」スースー 孤門「…まだ起きないなぁ」 ほむらの敷いた布団で眠り続けるムサシ 孤門「…そろそろ包帯変え…」 ドクン…! 孤門「!!…これは…」 懐のエボルトラスターが心臓のように鼓動する 孤門「…魔女に反応している…?」 孤門「…!」 ダダダッ 孤門「ほむらが…危ないのか!?」 ガチャッ バタン! ムサシ「…ぐ…?」 ムサシ「ここは…?」 BACKまどか「…ウルトラマン!」 3 NEXT まどか「…ウルトラマン!」 5
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ひっそりさゆりん さゆりんこと中京テレビアナウンサーの本多小百合が、ニュースプラス1以外で密かにテレビに登場すること。 - 今日の閲覧者数: - 昨日の閲覧者数: -