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必要なもの geohotのCFW takka氏のauto_pkg_tool バックアップファイル 手順 ディスクのバックアップをFTPでPS3からダウンロードする(ゲームIDのフォルダ) そのフォルダを丸ごとauto_pkg.batに突っ込む(フォルダはauto_pkg.batと同じフォルダに置かないほうがいいかもしれない) できたpkgをインストールする FTPでdev_hdd0/ゲームIDの下8桁フォルダを作成し、バックアップファイルのPS3_GAMEフォルダの中身を全部突っ込む dev_hdd0/GAME/ゲームIDのフォルダにバックアップファイルの"LICDIR"フォルダ、"TROPDIR"フォルダ、"USRDIR"フォルダ(EBOOTは抜いておく)を突っ込む おわり 必要なもの その2 Waninkoko氏のCFW導入済みPS3 Rogero Manager v7.8 for CFW 等 内臓HDDから起動する場合は +dev_hdd0 +GAMES(←Rogero Manageを起動しSELECT押したらフォルダ設定画面が出てくるので変更をしたい人はここで選びましょう) +(ゲームID) +PS3_GAME +LICDIR +TROPDIR +USRDIR +PNGファイル等 外付けHDDから起動する場合は +GAMEZ(←GAMEZじゃないとRogero Managerで読み込んでくれない模様) +(ゲームID) +PS3_GAME +LICDIR +TROPDIR +USRDIR +PNGファイル等 ×でロード→app_home/PS3_GAME おわり
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スモークとドリンクのスキャンダル R 水/闇文明 (6) 呪文 ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■次のうちいずれかひとつを選ぶ。バトルゾーンに自分のアイドルがあれば、両方を選んでもよい。►バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体まで選び、持ち主の手札に戻す。►相手のクリーチャーを1体、破壊する。 作者:minmin スモーク=喫煙 ドリンク=飲酒 どちらも未成年のアイドルにとってはNG。 フレーバーテキスト 闇のアイドルたちの黒い噂を確かめるべく、闇のコンサート会場へ向かったパッパラ・チッチー。 そこで彼は、死屍累々に積み重なった闇のアイドルたちを目撃してしまう。 (MC版) 「ひっ…ひぃー! こ…これは一体!? とにかく急いでここから逃げ…」---パッパラ・チッチー 「あーあ。見られちゃったかー。ま、生かして帰さないけどね。」---仮面のアイドル エリー 評価 名前 コメント
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霧散 「何なんだよこれ…」 少年―――須田恭也は立ちすくんでいた。 当初、夏休みの暇つぶしを兼ねてネット上で話題になっていた村に行って、帰るつもりだったのだが訳の分からない儀式を見た。 そのすぐ後、よく分からないけど発砲しながら追ってくる警官を引いちゃったんだ。 だけど、なんでかわかんないけど、その警官に自分の胸撃たれて死んだと思えば女の人に助けてもらえてて教会に行った。 幻視とかいう訳のわかんない力のことも教えて貰ってさ。 教会に着いてすぐに何か声が聞こえたんだ。んで俺はその声の主を捜すために出たんだけど……。 深い霧の中を奴らに見つからずに抜け出たと思ったら、いきなり風景が変わってたんだ。 俺の目の前にあるのは遊園地。なんで村にこんなのがあるのか分かんないけど、怖いよな。 不安になって来た道を歩いてみたけど山すら見つけることも出来ない。何やら病院やホテルがあるってことは村じゃなくて都市…なんだよな此拠。 「分けわかんね…」 その場に座って愚痴を言う。 胸を見れば穴空いてたのが塞がっちゃってるし。 幻視とやらは自分の近くにいる誰かさんの視点を見ることが出来るし。 しまいにゃ、村から都市にやって来ちゃって 「俺、夢でも見てんのかなあ…」 やることもないので、ボケーッとしていると何か音が聞こえた気がした。 それに過敏に反応して、まるでゴキブリのように暗い物陰へと隠れる。 「えと…えと…幻視しないと」 奴らに見つかったらマズイ。命に関わることなだけに慣れない、普通じゃない行動でもやらなきゃダメなんだ。 目を閉じて呼吸を整える。すると視界は闇から砂嵐へと移行した。 (どっちだ…どっちにいる?) ザザ…ザァー…… 視界は砂嵐から何も変化なし。 (気のせいだったのかな…) 幻視を長時間してると精神的に疲れる。そろそろ解くか、と恭也が諦めたときにソレは映った。 (…?) 砂嵐が真っ暗闇に、ノイズは吐息に変化した。 {ハア…アア……ア……} 近くで聞こえるのは何かを引こずる音だろうか。カラカラカラ…… 高い金属を引きずる音が聞こえる。 (あいつらか!?) 恭也は幻視を解き、視界を確認した方向―――霧の中へと目を向ける。 何も見えない…。 (気のせい、違う!幻視は出来た!だけど…) 何故その視界には景色が見えなかったのか。やはり気のせいだったのではないか。自分の放り出された世界が異常だったわけで幻視なんてもの有り得ないから。 不意にまた、音が聞こえた。 ラ……カラ………カラ…カラカラ…… カタカタと恭也の体は小刻みに震え出す。幻視による情報は本当だったのだ。 (どうして何も視界に映らない!?) 音のする方向へ意識を向けて再度幻視を行う。音は聞こえる。だが景色は以前として闇である。 (どういうことだよ!?なんでだ!?) 困惑する恭也の視界にソレは映りはじめた。 始めはうっすらとした影。 次にハッキリと影は人の形を成していく。 そして―――恭也は何故ソレの視界に何も映らなかったのか知り、戦慄した。 (顔が………ない) 白いナース服だったのだろうか。ソレは赤黒く汚れた白い服を着ていた。 ソレはガクガクと奇妙な動きをしながら潰れた顔を向けて、真っすぐと確実に鉄パイプを引擦ってこちらへと向かってきた。 カラカラ…ガラガラガラ!!!! あいつらのような恐怖とは別のハッキリ人間ではない、と認識出来、それが自分に対し向かってくる恐怖に恭也は動けなかった。 目の前で鉄パイプが薙ぎ払うように視界の端から迫ってくる。それは頭を狙って一直線。 未だ恭也は動かない。動けない。顔は恐怖で歪んでしまっている。歯の根が合わない。カタカタと体の震えも止まらない。 オシマイだ――― そう認識した。 途端に体を支える力がなくなり、ペタンと地面へ座り込む。 間一髪。その鉄パイプは軌道が変わることなく壁に激突した。 ガアァァアァァァン!!! ビクッと恭也の体が大きく跳ねた。 それを期に体の震えも収まり、茫然自失としていた意思もクリアになっていく。自分の置かれている状況、相手の状態、全てを把握した上で自分の行動を決める。 (逃げなきゃ…それしかやれる事はない!) 須田恭也という少年は好奇心旺盛で感情表現豊かだ。今回は非現実的な事態に休む暇なく直面し続けたため、本来の彼ではなかったと言っても良い。 本来の彼は持ち前の行動力と危機回避能力で幾度となく屍人達により作られた窮地を乗り越えていった。 まあ、それらは別次元の彼のことなので多少、この霧の街に放り出された彼とは違うだろうが根本的には同じだ。 「ハッ…ハッ……ハアッ……」 どのくらい走ったのだろう。肩で息をしながら、恭也は幻視する。 見えたのは………砂嵐 聞こえるは………ノイズ 「助かっ、た…」 言って、視線を上へ上へと上げていく。霧で覆われてハッキリとした建物の形や大きさは分からないが、それでもかなりの広さだろう。 「POLICE…ST…警察署?」 単語がすぐに出てきたのは日頃の勉強の成果でも何でもないことに彼は気付かない。それがこの世界のルールだということにも。 大き目なドアの前に立ち、その取っ手に手を掛ける。だが開くことがなかなか出来ない。 恭也は思い出していた。怪異に巻き込まれてすぐ警官に襲われたことを。 彼がドアを開けることを躊躇ってしまう原因を。 「大丈夫…大丈夫だ」 奴らと同じ警官がいたとしても、マトモな警官もいるはずだ。恭也は意を決してドアを開いた。 To be continued... 【D-2警察署玄関/一日目夕刻】 【須田恭也@SIREN】 [状態]強い疲労 [装備]無し [道具]懐中電灯 [思考・状況] 基本行動指針:危険、戦闘回避。武器になる物を持てば大胆な行動もする。 1.安全な場所の早期発見且つ、状況把握 2.他に誰かいないか捜す back 目次へ next 惑う子羊 時系列順・目次 Retry? 序章 サイレント・シンドローム 投下順・目次 邂逅 back キャラ追跡表 next ― 須田恭也 霧笛
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642 名無しさん@ピンキー sage 2008/07/07(月) 21 57 36 ID 9TpUl/HP アルラン、アルランが足りない。 えろなし走り書き投下 643 人の話はちゃんと聞こう sage 2008/07/07(月) 21 58 37 ID 9TpUl/HP 「アルトくん!」 登校時間に後ろから呼びかけられ振り向いた。 少し視線をおろすと緑の髪がぶわぶわとせわしなく動いている。 「アルトくん、歩…くの…、早いよっ」 はぁはぁと肩で息をするランカをアルトは怪訝そうな顔で見下ろした。 「今日も仕事って言ってなかったか?」 「うん。なんかね、急に機材の関係で撮影できなくなっちゃったみたいで…」 「そういうものなのか」 「そういうものなんです」 ふう、と大きく息をついてランカが一歩先に足を踏み出す。緑の髪が歩くリズムにあわせて揺れた。 (いつもながら不思議な髪だな) 少し前をあるくランカのつむじを見つめながら、アルトの口元がわずかに緩む。 「あのね、それで―――なんだけど、―――ってことで―――… …わたし、人並みには、その…してきたけど 実際ね、まだまだなんだよね。だから今度『俺が教えてあげるよ』って言われてるんだけど」 ぴょこぴょこと動く髪に、ふいに触れたくなったアルトだがランカの言葉に思考が停止した。 (してきた…人並みに!?人並み!?しかも教えてあげるって何をだっ!?) 上の空で聞いてい自分の耳に残った言葉を繋げると、どうしてもソッチ方面にしかとれない。 しかもランカは恥ずかしそうに俯いた。首がほのかに赤い。 それがアルトの勘違いに輪をかける。 「でもね、あまり知らない男の人に…まかせるのって…、その、はずかしく…て」 「な…な…いや、なんだ。その…」 「でね、言いにくいんだけど…アルト君なら…アルト君なら知ってると思って! アルト君ならあたし恥ずかしくないから!」 「………ッ!」 「あーーーーはっはっはっ、ヒー…苦しい、それで何?ぶっ…アルト姫は何もせずにすごすごと 帰ってきたってわけだ?」 「そこまで笑ったら先輩に失礼ですよぉ」 いつもの屋上でニヤニヤと頬杖をついたまま面白そうに笑っているミハエルと オロオロと間に入ろうとするルカを睨みつけアルトは重々しく口を開いた。 「何もしてないわけじゃない」 「ま、頼まれた事はしたんだよな。せっかくのチャンスだったのにキスぐらいでき…わっ」 「…黙れ」 わざと紙飛行機をミハエルの顔面にぶつけるように投げ、踵を返す。 (なにがキスぐらい…だ…あんな…) 荒々しく階段を駆け下りながら浮かんだのは、真剣な表情で目を閉じているランカだった。 思わず足が止まる。 (あんな無防備な顔されちゃあ、何もできるわけ…ないだろっ) ぐしゃぐしゃと髪の毛をかきむしるアルトだった。 駆け出しのため化粧を自分でしてるランカ。 でもまだ顔も幼いしどうしていいのかわからないランカ。 男のメイクさんが教えてくれるっていうけど、どうしていいのかわからなくて断っちゃったランカ。 そうだ、アルト君なら化粧の事わかるかも!とか思いついちゃうランカ。 ミハエルが実は後ろにいて会話きいてて、アルトがなんか髪さわりたそうにしてたり うろたえてるのを一部始終見ていたのを知らないランカ。 ランカかわいいよランカキラッ☆
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あらすじ 佐天がフレンダと滝壺と一緒にテレスティーナの所属しているMARに向かう。 そこでステファニーと共に行動している傭兵砂皿緻密の情報をキャッチする。 その砂皿が佐天の護衛役としてテレスティーナの連絡でやってきた。 砂皿はフレンダに伝言して欲しいと佐天に告げる。 一方で木原数多とテレスティーナはその行動に不審を感じつつ、徐々に部隊を集め始めていた。 ――ランクルで待機するステファニー 助手席でFEN(在日米軍放送)を垂れ流しにして聞いているステファニー。 しかし、視神経は飽くまで柵川中学学生寮の周辺に集中している。 ステファニーの乗っているランクルの後方にある雑居ビル。 彼女はそのビルをちらと見る。 逆光でよく見えないが、雑居ビルの屋上に僅かに何か光って見えた。 (ん?) おかしい、とステファニーの戦場で培った勘が黄ランプを照らしている。 彼女はその信号に素直に従うことにした。 素早くランクルの運転席に移動して予備のキーをポケットから取り出す。 ドアの横に着いているサイドミラーのスイッチに手をあてて角度を調整してみる。 サイドミラーが適角に移動するのを確認したステファニーは再び助手席に移動する。 FENから流れるKanye Westの「Slow Jamz」のトラックに決して揺られることはなく、冷静に雑居ビルに居るであろう何かの正体を精査しようとする。 (にゃはーん。監視されちゃってますねぇ~) 悠長なことを一人内心につぶやきながらも、彼女の採った行動は迅速だった。 まずは砂皿に連絡。携帯電話で砂皿の番号にワン切りする。 そしてもう一度ミラー越しに監視している人数の正体を見極めようとする。 (一人…いや、二人?獲物はレミントン…?アキュレシーかしら…) ともあれ、中距離から遠距離にかけての狙撃銃だと吟味する。 そして次に、得物は一つだけ?と推測する。 一人はスコープに片目を押し当ててアイテムの連絡係の部屋を監視している。 恐らく砂皿とアイテムの連絡係が接触している所がキャッチされているだろう。 妹を救出しようとする計画がばれた?と思い、舌打ちをする。 射殺するか?と一瞬考えたが、待機。 情報はばれていない。 砂皿さんが裏切り者でも無い限り平気です、と自分に言い聞かせる。 (と言うことは…何かしらの思惑が…?) 自分達以外の何かしらの勢力が動く気配をざわとステファニーは感じた。 しかし、その正体が何者か定かではない。 しかし、はっきりしている事がある。 アイテムないしはアイテムの連絡係は監視されている。 途端、ステファニーの内面にめらと燃え上がる炎。 妹も監視されている? そう考えるといてもたっても居られなくなり、ステファニーは苛立ちを隠せない様子で切歯扼腕する。 彼女はガムを食べて風船を作り、イライラをごまかすのだった。 「は?そのステファニーって言う人は、フレンダちゃんの知り合いじゃないんですか?」 「姉妹だ。君はフレンダから知り合いと教えられていたそうだったが、ステファニーという人物はフレンダの姉だ」 佐天はそう言われると驚いて、仕事用の携帯電話を取り出し、アイテムのプロフィールを確認していく。 名前はフレンダとだけ。佐天は確か、ステファニー…なんだっけ?と長ったらしい名前を思い出してみよう思い、ステファニーのデータを引き出す。 (ステファニー=ゴージャスパレス…変な名前…じゃ、フレンダも…?) データにはフレンダとしか名前が記載されていない。 佐天はアイテムのメンバーにフレンダと呼ばれている彼女の本名に今まで何ら興味を示してこなかった。 しかし、今になってみれば、名だけで、姓がない人なんて、存在しない、と当たり前の事を思い出す。 「フレンダ=ゴージャスパレス…フレンダの本名だ」 「フレンダちゃんの本名が…それ」 砂皿はそうだ、と力強く頷く。 「そしたら…フレンダ…は姉に会おうと…?」 「そうなるな…」 「で、砂皿さんがフレンダと会いに来たって事ですか?」 砂皿はあぁ、と再び頷くが、佐天はその表情をみる前に下のフローリングに目を向けていた。 どうするつもりなの?それが彼女の最初に頭にもたげた疑問だった。 (フレンダは姉と会ってどうするつもりなの…?知り合いに会うってだけなら…) 知り合いに会うだけなら学園都市のどこかで落ち合える。 しかし、フレンダは昨日の夕方からついさっきまで知り合いを探すと称し、MARのテレスティーナの所まで足を運ぶ程の行動力を見せた。 学園都市で会うだけならばここまでのことはするだろうか?いや、しないだろう。 「君には言っておくが、姉は妹を救出する気だ。君にも協力して貰いたい」 佐天が頭をひねって今後、フレンダがどういった行動をとるか予想している最中に、彼女の体に衝撃が突き抜けていく。 救出?と自分の言った言葉の意味を頭で反芻し、理解しようとする。 まさか、学園都市から脱出するつもりなのだろうか? 姉と妹、二人とも学園都市で仲良く暮らすつもりなのだろうか? 種々の疑問が頭に浮かび上がって来て、それらは氷解する事なく、佐天の脳にストックされていく。 「じゃあ…フレンダとその…お姉さんが遭遇した場合…一体どうするつもりなんでしょうか…?」 「救出してから…以後は…さぁな…だが、学園都市にいる事は無い」 「…そうですか……私はどうすればいいんでしょうか?」 「だから、協力して頂きたい、と言ったはずだが」 「協力…何をすれば良いのかわかりません」 「学園都市は暗部に居るフレンダがここから脱出する事を決して許す筈がない」 暗部で仕事をしている人物は即ち学園都市の見せたくない面を外部の世界に伝わってしまう可能性があった。 技術で他国に大差をつけて先頭を行くこの地の防諜に実は子供達を使ってしました、なんて事が漏洩してしまった場合、他の諸国からの信頼は失墜する事は火を見るよりも明らかだった。 アフリカや中東の諸国と同様に子供兵がいるなんて事が知れたらそれこそ学園都市とその自治を認めている日本の信用に関わる重大問題だ。 佐天は子供ながら、こんな事が表に出たらまずい、と思いつつも自分はどうすればいいのだろうか、とただ悩む事しか出来なかった。 「…フレンダがもし学園都市から出るといった場合、砂皿さんはその脱出を手助けする…って事ですか?」 「あぁ」 「その…お姉さんは今、どこに?」 「下のランクルの中に居る」 「……そうなんですか」 佐天は自分の知らない所でフレンダの脱出計画が進行しているんだな、と気づく。 しかし、と思う。フレンダの連絡先を知らないから、砂皿はここにきたのではないか? 『貴女(あなた)の知り合い…いや、組織の構成員であるフレンダに連絡を取って欲しい』 砂皿は確かにそう言っていた。 しかし、佐天はフレンダの連絡先を知らないのだ。 「じゃ、私はフレンダの連絡先を聞いて、あなたに伝えれば良いんですよね……」 「そういう事になる」 その後は? フレンダはどうなる? 佐天はその後の事を想像した。アイテムは一体どうなるのだ?まさかそのままフレンダが抜けて何もない、という訳にはいかないだろう。 全く予想が付かない今後の展開に、彼女は息を?む。 と、その時だった。 プルルルルルル…… 砂皿の携帯の着信音が佐天の狭い学生寮の部屋に木霊する。 佐天はわずかながら肩をふるわせて着信音の音源の方を見つめる。 しかし、砂皿はその携帯を取り出して通話することはなかった。 携帯はそのワンコールの後、切れてしまった。 きょとんとしている佐天を横目に見つつ、彼はステファニーからか、と考えつつ、ポケットに入っている電話を取り出す。 何か見つけたのだろうか?と砂皿はステファニーから掛かってきたワンコールの意味を考える。 (ひとまず…この場から退くか。ホテルもここの近くが良いだろう…) まずは調布近辺にあるホテルから、護衛がしやすい様に彼女の家から程なく近い所に居を構える必要がある。 そう考えた砂皿は自分の連絡先が書いてある紙を佐天に渡す。 「フレンダの連絡先、頼んだぞ」と砂皿が言い、部屋を出ようとすると、不意に佐天から「待って下さい」と声が掛かった。 「ん?」と砂皿が後ろを振り向くと、なにやら不安げな表情の佐天が視界に映った。 「アイテムは…どうなるんでしょうか?」 「……」 暫く沈黙が彼女達の居る空間を支配する。 「……アイテムのメンバーに伝えるかどうかは君が決めろ」 (いきなり押しかけて自分で決めろ、っていうのもひどいか…?) ひどいと思いつつも砂皿としてはフレンダを助け出すだけ。 そしてそれを阻止する者を排撃するだけ。 後の事は正直、知った事ではなかった。 「…そうですか…では、フレンダの姉が助けに来たって事はフレンダに伝えときます…その時に、今後どうするか、本人とアイテムの他のメンバーに話してみます」 「そうしてくれ」 砂皿はそう言うと、ブーツを履き、部屋を出て行った。 自分の身があの男に護衛されていると思う安堵の気持ちの反面、いつしか学園都市から居なくなる護衛。 そしてその時には恐らく居ないであろう、フレンダ。 (アイテムは…どうなるの?) 様々な思いが一緒くたになる。 しかし、佐天は携帯電話を起動して麦野に連絡を取ることにした。 To 麦野沈利 Sub 久しぶり~ よっ☆ いきなりで悪いんだけど、フレンダの連絡先分かる?>< 知ってたら教えてくれ~ タブレット型携帯電話をピコピコと押して 麦野に連絡する。あとは返事が来るのを待つだけだった。 ――麦野沈利の住んでいる高級マンション 「おい、麦野、携帯鳴ってるぞ?」 「取ってぇー、はーまづらぁ」 はいよ、と浜面は答えながらマホガニーの机の上で鳴動している携帯を手に取る。 麦野は浜面から携帯電話を受け取るとメールフォルダを開いてみることに。 (また電話の女から?ってかあの女、私より年下って分かってるくせにタメ口かよ…ったく…) (で、肝心の内容っと…はいはい、ってフレンダの連絡先?) フレンダ単独に寄せられる仕事の案件なのか?と麦野は一瞬予想を巡らすが、それはないと否定する。 今まで絹旗にしろ、フレンダにしろ、単独の仕事の場合でも必ず麦野を通して伝達されて行われていた仕事の案件。 (さては電話の女…何かあったか?) 脳裏にちらと思い浮かぶ電話の女の表情。 つい数ヶ月前までランドセルを背負っていた小便臭いガキに何か企む狡知は蓄えられていないだろう、そう考えた麦野は電話帳からフレンダの連絡先をドラッグする。 そしてコピーすると電話の女に送信するメールに貼り付ける。これで完了だ。 (よし、これで送信っと…) メールが送られた事を指し示す送信完了の文字が浮かび上がると画面は自動的に切り替わり、待ち受け画面に。 その画面には浜面と遊んだ時のプリクラ画像が貼り付けられていた。 最近のゲームセンターではプリクラを赤外線で携帯に移送する事が出来るのだ。 「ね、浜面?」 「何だ?」 「電話の女がフレンダの連絡先を聞いてきたんだけど、どういう事かしら?」 「いんや、よくわからねぇな…?仕事の案件?」 それはないわ、と麦野は言い返す。 ま、いっかと頭の片隅に追いやると麦野は浜面に抱きつく。 ここ数日、麦野と半同棲生活を送っている浜面はこの甘えてくる麦野が大好きだった。 普段裂帛の気合いで任務を遂行し、鬼の様な強さを誇る麦野。 そんな彼女が唯一女の子の様に振る舞える場所が浜面という男にはあった。 ――柵川中学学生寮 「あ、連絡来た」 砂皿は一度装備を整えて近くのホテルで警護すると言ってきたので佐天は連絡を待つ。 携帯のメール受信フォルダを見ると麦野からだった。 フレンダの連絡先が記載されているメールだ。 これで砂皿緻密と行動を共にしているフレンダと連絡が取れる。 (案外にチョロかったわね…) これでフレンダと知り合いというステファニーが会えるわけだ。 昨日から続く人捜しの様な任務は終了したと言うことだ。 けれど、と佐天はあごに手をやり、考える。 フレンダは姉にあってどうするんだろう…?そして私達は? ――佐天の学生寮を監視しているベティとケイト 「さっきの男が砂皿緻密か…」 「そう言うことになるな」 二人の足下にlころがるカップラーメンの容器。 ケイトは監視をベティに引き継ぐと情報バンクにアクセス出来る端末をノートパソコンに接続し、データを走査する。 (砂皿緻密…どんな男なんだ?) 数多の妹でMARの指揮官であるテレスティーナの厚意でアイテムの連絡係の護衛を仰せ付かった砂皿という男に興味が湧くのは自然な流れだった。 レミントンのスコープをぱたりと閉じて、最新の暗視ゴーグルを使って監視するものの、何も変化はない。 暗視装置から浮かび上がってくる彼女の生活はたまに携帯電話をいじったりするだけで取り立てて普通の暮らしだった。 夏の長い陽が暮れ始めている。 砂皿緻密が一度連絡係の暮らしている寮からどこかへ向けて帰ってから既に二時間ほどが経過していた。 二人は再開発で慌ただしい立川のビル群を見つめる。 無機質な建築物がもの言わぬプレッシャーを与えているようにケイトには映った。 と、そこでダウンロード中のデータが更新された。 ピピピと機械音が雑居ビルに小さく響くと、ケイトがモニタに映し出された文字を目で追っていく。 音を聞いたベティもついついモニタに目をやってしまう。 「おい、どうなんだ?」 一瞬モニタを見て再び監視体勢に移行するベティはケイトがなんてやつだ…と驚く声を聞き逃さなかった。 ケイトは「今から…砂皿緻密の経歴を読みあげる…」と少し震える声で言う。 ベティは暗視装置でアイテムの連絡係である佐天を監視しつつ「な、なぁにビビってんだよ?」と少しだけ震える声で茶化す。 「砂皿緻密…高校卒業後、自衛隊に入隊、五年間市ヶ谷の特殊作戦群に所属、後、フランスとスペインの傭兵部隊に所属」 「以後、民間軍事会社に就職した後、オーストリアのコブラ特殊部隊で教官後、フリーに…っておい、コイツ一級の暗殺者じゃないか?」 ケイトはパソコンに映し出されている目つきの悪い男の顔を見つめながら端的に感想を述べていく。 こんな奴があの連絡係の護衛なのかよ、と一瞬弱気になったケイトはちらと前を向く。 ベティもケイトが読み上げた砂皿の経歴に驚いている様で暗視装置に佐天の宅を見つめがなら「あぁ」と小さい声で首肯するのをケイトは見逃さなかった。 「油断は禁物だな…」 「そうだな…俺にもそいつの経歴しっかり見せてくれ」 暗視装置から一度目を離し、ベティはケイトが調べたデータに目を通す。 ケイトはベティがごくりと生唾を呑み込むのを見逃さなかった。 「こいつ…相当な手練れだ…」 「あぁ…」 二人は先程までスコープに映っていたいかめしい目つきの傭兵を思い出し、震えつつもアイテムの連絡係の寮の監視行動を続ける。 ――学生寮の近隣にあるホテル 砂皿とステファニーは調布近辺のホテルから移動し、立川近辺のホテルに拠点を移動した。 と言うのも、砂皿に入った依頼の為だ。 「さっきのワンコールは一体どうしたんだ?」 「その事なんですけど…私達かアイテムのどちらかが、監視されている可能性がありますね。或いはその私達とアイテム、どちらも…」 「成る程…アイテムの連絡係の彼女の家も…か?」 「えぇ。恐らく…。しかも狙撃銃を携帯していました…にしても、アイテムの連絡係の護衛の依頼とか、ちょっとおかしいですね」 「おかしいとは?」 「だって、変じゃないですか?私達が私の妹を助け出そうとしているのに合わせて、学園都市側が牽制球を放ってきたとしか思えないですよ?」 「…なんとも言えないな…ただ、電子機器による通信は辞めた方が良いかもしれないな」 「傍受される危険…ですか?」 「あぁ。学園都市の技術は数年から数十年進んでいる。その事は貴様が一番知っているはずだぞ?ステファニー」 ステファニーはえぇ、と頷きながら答える。 彼女は砂皿が机に置いた佐天の連絡先が記されているメモ用紙を見つめる。 (あの紙に書いてある連絡先からフレンダの連絡先を聞いて、すぐにでも…連絡を取れれば…!) 目の前に妹と連絡を取ることが出来るかもしれない連絡先が記されている。 彼女達は知らないが、事実、佐天はアイテムのリーダー、麦野からフレンダの連絡先を教えてもらい、ステファニーに送信しようとしていた。 ステファニーは妹と連絡を取れない事に歯がみした。 しかし、もし学園都市側が何らかの手段で警戒行動を取っていた場合、うかつに連絡を取ることは出来なかった。 学園都市のなんらかの技術によって砂皿と佐天の行った行動が傍受されるとも限らない。 そう思った砂皿はNECの最新式の暗視装置でもう一度学生寮の付近を監視する。 ステファニーが先程車内でワン切りコールをよこしてきた事で佐天が監視されている事を知った砂皿。 現在も雑居ビルの屋上でひそひそと隠れながら監視している工作員とおぼしき連中がちょこんと見える。 何が始まるんだ?砂皿は推測する。 「もう一度アイテムの連絡係と話しをしてくる」 「…既に私達の会話や通信記録が傍受されてる…と?」 「いや、その線は薄いと思う。まだ、我々は何もしていないしな…ただ、念には念をだ…」 「そうですね」 砂皿は立ち尽くしているステファニーの横を通り過ぎ、ガチャリとドアをあける。 眼下に小さく見える柵川中学の学生寮へ砂皿は再び向かっていった。 ――柵川中学学生寮 「さーって、フレンダの連絡先も分かった事だし、さっさと連絡しちゃいますか」 不意に掛かってきたマコチンとの電話も終わり、佐天は仕事用の携帯を取り出し、先程貰った砂皿の連絡先を打ち込んでいく。 そしてそこにフレンダの連絡先を貼り付けして完了。 と、その時だった。 ドアのノック音が鳴る。俺だ、と佐天の護衛に就任してまだ数時間の男、砂皿がそこにいた。 「あれ?また来たんですか?一体どうしたんですか?」 「…もうフレンダの連絡先を俺の携帯に送ったか?」 佐天はいや、まだです、と答える。 砂皿は良かった、と一言つぶやく。 「何か問題でもあったんですか?」 「既に誰かに監視されてる可能性がある」 「か、監視ですかぁ?」 「あぁ」 ホントですか?と目をぱちくりしている佐天をよそに砂皿は暗視装置から出力した粗い目の画像を見せる。 佐天はその画像を見せられて。どうすれば…?と何をしたらいいか分からない、といった風に首をかしげる。 「取り敢えず、そのまま生活してくれれば問題はない…ただ、フレンダと連絡を取るのは辞めた方が良い。あと俺にもだ」 「何でですか?」 「普段の友人との交信は良いとしても、イレギュラーな内容の交信は慎んだ方が良い。監視されている危険があるかもしれない」 佐天はそんな…と驚きを露わにする。 何故、監視される事になったのだろうか?と疑問が頭にもたげてくる。 「恐らく…君が今日フレンダ達と一緒にテレスティーナの所に私の所にいったからだろうな…」 「何でそれで監視をされる事になるんですか?」 「君たちアイテムが何か企てている、と考えたんだろう…」 「では…フレンダが学園都市から抜け出すっていう計画には気づかないまでも、何かしようと考え、一応監視を出したって事ですか?」 「あぁ。そう見るのが大筋だろう」 砂皿は佐天の暮らしている学生寮が展望できる付近のホテルに拠点を構えた。 カーテンの隙間から暗視装置をちらとだけ覗かせ、佐天に危険が及ばないか監視していた。 その時に小さく見えた監視の兵隊の画像を佐天はちらと思い浮かべる。 (何よ…事態はそんなに深刻って事…?) 佐天は自分の身に危険が及んでいるのでは?と思う。 しかし、自分ではどうしようもないし、護衛の男の顔をみて佐天は少しだけ安心した。 佐天は砂皿に入手したフレンダの連絡先を渡す。 彼はそれを受け取るとすっくと立ち上がり、学生寮を出て行った。 ――アイテム共同アジト 「涙子、護衛の人と接触したのかな?」 「どうだろうね?」 フレンダは心配そうな表情を滝壺に向けて浮かべる。 姉と二人組んでいるという傭兵。 その傭兵とコンタクトを取れれば一緒に行動している姉と連絡を取ることが出来るかもしれない。 そんな一縷の望みにかけたフレンダはアジトに一緒にいる滝壺の肩に寄っかかる。 ソファに座っている二人。 後ろから見ると金髪のブロンドが黒髪にもたれかかる様に見える。 滝壺は肩に寄っかかってきたフレンダに動揺することなく、ちらと少しだけ見つめる。 「ねぇ、フレンダ?」 聞いておきたいことが彼女にはあった。 それは今後のアイテムという組織の存続も掛かっている非所に重要な議題だ。 なぁに?と甘えるような声でフレンダは滝壺に答える。 「お姉ちゃんが見つかったら……フレンダはどうするの?」 「……結局、問題はそこよね…」 「このまま、学園都市にいるつもりは…」 「ないわよ…うん……」 姉が見つかって、それでもアイテムで命をすり減らしてこの学園都市に殉じる…最悪だ。 姉を見つけるため、少しでも何か手がかりがないかと思って入った暗部組織。 姉が見つかったからには暗部を抜け、学園都市から去り、さっさとどこかに住んで、普通に学校に通って…といきたいところだ。 しかし、おいそれと学園都市からでられるものか。 学園都市から逃げる…。 高校に行かず、暗部に身をやつしているフレンダが学園都市から出ようとした時、「はい、いいですよ」という訳がない。 「…じゃあ、アイテムから抜けるってこと…?」 「うん…そうなるかな」 「麦野達にも言うの?」 「……言った方が良いかな?」 「……わからない…むぎのの性格だと…」 滝壺は思う。 アイテムのリーダー麦野にフレンダがアイテムを抜けると言ったら…彼女は恐らく烈火のごとく怒るであろう。 怒らないにしても「いいわよ?」という訳がない。麦野はそういう女だ。 アイテムという身内の中から出る裏切り者、彼女は、フレンダがいかなる理由を告げようと、そう判断し、フレンダの学園都市の脱出行を認めないだろう。 (裏切りは許さない…私がアイテムを辞めるって事が、もしばれたら…?) フレンダは麦野の怒りに狂った姿を想像する。 最悪、死も考えなければなるまい…普段は服や美容の話しに興味が有り、博学の彼女だったが、ひとたび戦闘になると目的を達成するまで執念深く、それを遂行しようとする。 そして、任務に失敗や不備があればそれを補い、補完しようとし、他の目標を見いだす。 そんな彼女がフレンダの脱出行を納得するか…? 話してみなければわからない…一体どうすればいいのか。 フレンダは思考を巡らすが、どうすればいいか検討も付かない。 「話してみようよ…?きちんと順序だてて話せば…ね?」 「……麦野も分かってくれるかな?」 滝壺の双眸に映るフレンダは日中、姉と接触できるきっかけを掴んだ時の嬉しそうな表情とは打って変わって、今にも泣き出しそうな表情だった。 そんな表情を目の前で見せられた滝壺は、ここ最近しているように、ぐっと自分の方に泣き出しそうなブロンドの少女を引き寄せる。 「…滝壺?」 「まだなにもしてないよフレンダ。考えすぎは止そうよ」 「うん…そうだね…、次の仕事で全員が集まったときにちゃんと言ってみる…」 「言うタイミングはフレンダが決めたほうが良いよ。私はそれを支持するから」 「支持してくれるのは……それだけ?」 「…ううん。フレンダが決めた事は支持する…暗部から抜けるって話しも、ね?」 フレンダは滝壺の肩に体を預け、目をつぶる。 彼女の頭を滝壺の小さい手がゆっくりとなでていく。その動作がたまらなく心地よかった。
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第一産婦人科、分娩準備室 「アスカ…頑張って…!」 「フンッ…もちろんよ!」 アスカは額に汗を浮かべながら笑ってくれる。 少しでも僕を心配させないように、笑ってくれている。 「碇アスカさん、分娩室に移動しますよ。 お父さんもどうぞ」 お父さん… 僕が…父親に… 「お父さん、お母さんはこれから必死に戦います。一緒に戦ってあげてくださいね?」 「…はっはい!」 アスカ、頑張ろう。 …一緒に。戦おう。 司令室 ガチャッ… 「…ああわかった。碇、アスカ君が分娩室に入ったそうだ」 「……冬月、後を頼む」 「…ああ、お孫さんによろしくな」 分娩室 「うう゛っ…あ゛ぁぁ!…あぁぁっ!」 アスカが苦痛に呻いている、…僕は応援しか出来ない…。…最低だ…、俺って… 「イヤぁっ!痛っ…シッ…ン…ジッ…助…けぇ…シ……ジィ…ッ!」 「ほら、お母さん頑張って! お父さんも応援してあげて!一緒に戦うんでしょ!?」 「はっはいぃ!」 アスカの叫びと助産婦さんの声で僕は我に返った。…応援しか出来ないけど…一緒に戦ってるんだ…! 「ほら頭がでてきたわよ!後少し!」 「アスカァッ!頑張って…頑張って!」僕は、イスラフェルと戦った時と同じ感覚だった。 一緒に戦ってる、そう感じたんだ。 「アァッ!…う゛う゛…っ…シンッジ…!…シンジィ…!」 『オギャァーッ』 「おめでとう…これでお母さんね!ほら抱っこしてあげて…」 助産婦さんがアスカに僕たちの子供を抱かせる。 「…おめでとう、アスカ……ありがとう。」 「はぁっ…はぁっ……当然…!…ありがと…シンジ…」 いつの間にか涙が流れ、頬を濡らしていた。 「シンジッ!」 病院に父さんが飛び込んできた、もうアスカもミズキも病室に移っている 「…父…さん……」 「…良く、やったな。 …シンジ、…おめでとう」 「…父さん、…ありがとう…」 …父さんと二人でしばらく泣き続けていた、悲しいわけじゃない。ただ…うれしかった。 そして、看護士さんに案内されミズキのいる育児室に向かった。 「…父さん…、あの子が僕たちの子供…だよ。」 「…私の孫か……フッ…名は決めたのか…?」 父さんから唐突に聞かれた、……父さん、あのこは… 「ミズキ…碇、ミズキだよ」 「…ミズキか。……良い名だ…。」 「…そうだね、…おじいちゃん…」 「…おじいちゃんか、……そうだな。」 父さんは、一通りミズキとアスカの顔を見た後帰っていった。病室で、まだ眠っているアスカに声を掛ける 「アスカ……ありがとう…」 そのまま僕は、眠ってしまった。 『あなたがどこへ行こうと 私はいつもあなたを見てるわ 自分の進む道は あなたが自分で決めるのよ』 総司令公務室 「碇、アスカ君の産休手続きと特別休暇申請書第参号だ。」 「ああ…判が必要だな、…」 「……なぁ。」 「どうした?」 「…良かったな、お前もおじいちゃんか。」 「フッ…」 「…ああ、碇…」 「おめでとう。」 「…ああ。」 第一産婦人科病室 「アスカ…」 「まぁったく…病院の食事はマズいわね、シンジの作ったのの方が美味しいわ」 「ハハッ、退院したら一杯作ってあげるからさ…」 「シンジ、約束よ?」 碇ミズキ 2027年、5月25日。 碇シンジ、碇アスカの子供として、誕生。 「…アハッ、…ミズキ君か…」 「…新たなる命の誕生はいつみても美しい」 「…全く、ラミエルはカタいよ?」 「タブリス。お主が人に感化されすぎなのだ。…まったく」 「…フフッ……かもね。 …碇ミズキ君…次に逢う時を楽しみにしてるよ…」 終劇
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チョイ・ボンゲ 《出典作:ザ・キング・オブ・ファイターズシリーズ、SNKVS.CAPCOMSVCCHAOS》 VS. 対アドン【ストシリーズ:CAPCOM】 「ダメでヤンスねぇ、弱いくせに神とか言ってちゃ。笑い方も下品でヤンスし、キムのダンナにシゴいて貰うと良いでヤンス!」 ※投稿・管理人 対春日野さくら【ストシリーズ:CAPCOM】 「カ・イ・カ・ン!D投げサイコォ~でヤンス!若い娘に浣腸…うぷぅ!でヤンス!」 ※投稿・管理人 対ガルフォード【サムスピシリーズ:SNK】 「アッシの前で正義とか言わないで欲しいでヤンス!その言葉を聞くと寿命が縮む病気でヤンして!あしからず!」 ※投稿・管理人 対元【ストシリーズ:CAPCOM】 「ダメでヤンス~!アッシに負けてるようじゃとてもキムのダンナの暗殺なんてぇ~!」 ※投稿・管理人 対ジャック・ターナー【龍虎の拳シリーズ:SNK】 「更生対象発見でヤンス~!アンタがシゴかれてる束の間はバカンス気分になれるでヤンス~…でもちょっとチャンのダンナに似てるでヤンスね…不憫になってきたでヤンス」 ※投稿・管理人 対ジョー・ヒガシ【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「アッシの店でワニ肉は扱ってないでヤンス!扱ってても顔見知りで値引きとかしないでヤンスよ!?」 ※投稿・K131 対不知火幻庵【サムスピシリーズ:SNK】 「アッシより凝った爪でヤンスねぇ~。顔もしょっぱいし、髪も…アンタには共感できるでヤンスよ~!」 ※投稿・管理人 対ゼロ(オリジナル)【KOFシリーズ:SNK】 「…ストライカー!その手が有ったでヤンスよ!別にくっ付いてる必要なかったでヤンス!こ、これでチャンの旦那の屁を喰らわずに…!」 ※投稿・管理人 対ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ【KOFシリーズ:SNK】 「…アンタは良いでヤンスねぇ「暴走」って言えばなんでも許されるでヤンしょ?アッシも「ニクヤノチニクルフチョイ」だったでヤンスよ~!だからもう更生終了して欲しいでヤンス!」 ※投稿・管理人 対藤堂香澄【龍虎外伝:SNK】 「そう言えば最近ホラー映画って全然テレビでやらなくなったでヤンスね~。え、規制されてるんでヤンスか?へぇ~」 ※投稿・管理人 対ナコルル【サムスピシリーズ:SNK】 「一人で戦えるに決まってるでヤンス!そのトリみたくオマケ扱いはやめて欲しいでヤンス!…でも実はダメージも受けないしチャンの旦那の後ろの方が気が楽でヤンした…」 ※投稿・管理人 対B.ジェニー【餓狼MOW:SNK】 「タテ斬りヨコ切りナナメぎり!若い女の肉を公然と刻めるなんて…KOFもこの大会も内実はアッシより外道でヤンスよぉ~?」 ※投稿・管理人 対覇王丸【サムスピシリーズ:SNK】 「ゾクゾク…ッ!武器破壊とか喰らったら…アッシなんかジャンプ力が取り得なだけの小っさいオッサンでヤンスからね~!死んでも喰らえないでヤンスよ!」 ※投稿・管理人 対バルログ【ストシリーズ:CAPCOM】 「アッシを「切り裂きボンゲ」と知っての狼藉でヤンスか?あ、「元」でヤンス!今ではすっかり更生したでヤンスから~。…壁に耳アリでヤンスからね」 ※投稿・管理人 対フォボス【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「刃の通らない奴の相手は骨が折れるでヤンスよ!チャンのダンナの後ろにいればダメージも無いし楽なんでヤンスがね…」 ※投稿・管理人 対ホー・ファイ【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「切り刻むならアッシの方が上で…悪は許さんでヤンス!キムのダンナ見てるでヤンスか!?」 ※投稿・K131 対ホンフゥ【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「ハァ…キムの旦那もアンタくらい弱くて間抜けなら…捕まりもしないし、更生とか余裕で抜け出せるのに…でヤンス」 ※投稿・管理人 対李白龍【龍虎の拳シリーズ:SNK】 「いやーんな感じでヤンス…一瞬アッシの未来予想がよぎったでヤンス…」 ※投稿・管理人 対ローズ【ストシリーズ:CAPCOM】 「良く当たる占いでヤンしょ?ズバリ、アッシらが開放される日はいつ…嫌ぁでヤンス!やっぱ聞くのが怖いでヤンス!きっと無期懲役でヤンしょー!?」 ※投稿・管理人 &. &アースクェイク【サムスピシリーズ:SNK】 「一緒に戦うでヤンスよ!なに二対一でも案外気付かれないでヤンスから!」 『バカ言ってんじゃねぇ。オメェを踏み潰しちまうって』 ※投稿・管理人 &炎邪【サムスピシリーズ:SNK】 「正直キムの旦那でないなら誰と組んでも良いでヤンスよ?言葉とか通じなくても」 『ッッ…ドッゴッウォラァァアアアンン!!』 ※投稿・管理人 &チャン・コーハン【KOFシリーズ:SNK】 「アッシは自分の店があるからいいでヤンスが、チャンの旦那は卒業後の仕事どうするでヤンス?」 『そうだなぁ、おめえの店で働くのも…って、何度似た様な会話してんだ俺ら…』 ※投稿・ハッテン♂野郎 &フランコ・バッシュ【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「フランコのアニキ!今度は一緒に戦うでヤンス!アッシは後方支援に徹しヤスから!」 『アニキアニキとまとわり付くな…昔の同僚を思い出しちまったぜ』 ※投稿・管理人 &羅刹丸【サムスピシリーズ:SNK】 「まっ昼間っから何も気にせず肉を切り裂くカ・イ・カ・ン!」 『肉だけじゃ甘ぇよ。臓物も細切れにして骨も全部叩き折んだよ』 ※投稿・管理人
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私は2chの妖精コピ子。 棲んでいるのは主に21禁板。 趣味はいろんな板にコピペされて、色欲に満ちた視線を浴びること。 今日はこの板にしようっと。 ………!! お?早速欲望まみれの熱い視線を感じるわ。 ハァ…ハァ…ハァ…… ふふっ(はあと)、息まで荒くなってる~ グルルルル…… な…何?何かいつもと違う…寒気が… ォオオォォォォ…… う…上の方から邪悪な気配がするんですけど……しかも何だか沢山感じるし… ァア゙ア゙ア゙ァァァ… え…ひょっとして…囲まれてる? ガサガサガサ…バッ!! ひっ…キャァァァァァ!! ば…化け物ぉ!! ガァルルル……グルァァァァ!! わ…私なんか…た、食べても不味いわよ… …嫌…来ないでぇ!!止めてぇっ!! ガブゥッッ!! イヤァァァァァ……ガハッ! ミシミシ…バキバキ……グチャグチャグチャ…ペチャピチャ……… その後、コピ子の行方を知るものはいない… 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ロラン·セアック(Loran Cehack)(CV:朴璐美) ロラン·セアック(Loran Cehack)(CV:朴璐美)【解説】 【属性】 【台詞】 【解説】 生年月日…正暦2328年11月2日、17歳 血液型…型 身長…cm 体重…kg 趣味…女装 宝物…貯蓄貯金魚 原作搭乗機…FLAT-L06D フラット → WD-M01 ∀ガンダム 通称…ローラ 声の大きさ…大 【属性】 ガンダム 大型MS 「白い」機体 【台詞】 選択時∀の風が吹く… 戦闘前画面時こんなところで戦争なんて、いけませんよ…! 罪を背負っている、ホワイトドールなら… あれもこれも、いっぺんに出来るわけありませんよ… ここの人たち、もう避難してるよね… ディアナ様、お願いです…こんな戦争は…! 僕、ターンエーのロランっていいます。援護します!(僚機時) 僕はロランです。ホワイトドールで援護します!(僚機時) お嬢さん、僕もホワイトドールで援護します!(僚機時・自機カプル) 戦闘開始時一方的な戦争だけは避けなくちゃ…ね、メリーさん…。 ディアナ様が来てくれれば上手くおさめてくれるよね……。 人が、安心して眠るためにはっ……! 道具なら使いようがあるはずだ……! 人の命を大事にしない人とは、僕は誰とでも…戦います! 待ってください!話し合う余地は……ッ! 僕は、出来れば戦いたくなんてないんです…。 ルジャーナ·ミリシャも出るんだ……。(僚機バーニィ) 味方もホワイトドール!?(僚機ロラン) 白いモビルスーツ・・・ガンダムって、まさか!?(僚機ガンダム) あのMSは……黒歴史の?(僚機がガンダム系? シローで確認、相方νガンダムでも確認しました) どういうモビルスーツなんだ・・・?(VSデビルガンダム) 攻撃くうぅっ!(メイン射撃) ごめんなさい!(メイン射撃) あなた達!(メイン射撃) もう…!(サブ射撃) やめてくださいよ!(サブ射撃) ええい!(サブ射撃) 地球は戦争するところじゃないでしょ!(特殊射撃) トリガー!(特殊射撃) 場所をわきまえろ!(BD格闘) お前ら下がれぇー!(BD格闘) はあぁぁぁぁぁ!(BD格闘) ごめんなさいぃっ!(特格) 肉弾戦なら……!(格闘) そんなわからず屋は……斬ります!(格闘) 環境を考えろーッ!(格闘) 起爆させます!(CS) 人の英知が生み出したものなら……人を救って見せろーッ!(CS) 全員へ、核を使います!(CS) お願いします!(アシスト) 援護を!(アシスト) ミリシャだ!(アシスト) サーチ機械人形? あれか! 敵機キャッチ… 索敵… 熱源追尾… あいつ… 正面? 右か! 左? 後ろから? えっ……!?ホワイトドールじゃないかぁ。(ロランをサーチ) ボルジャーノンを、チェック(バーニィをサーチ) 赤いボルジャーノン!?(1stシャアをサーチ) あの機体、ボルジャーノンに似ているけど・・(ノリスをサーチ)(ガイアも?) ソ、ソシエお嬢さん!?(ソシエをサーチ) 被弾時ううっ……! 痛いっ うわぁーっ! こいつ…! っ…気をつけてください!(誤射) 止めてくださいよ!僕は味方ですって!(誤射) 自機撃破時ホワイトドールが… うわあああぁぁぁ! ぎゃああああぁぁぁ! あの爆発って……!(僚機撃破時) 今、誰か落とされたんですか?(僚機撃破時) 回避時シールド!?(シールド) 危ない!(シールド) 弾切れ時駄目だ、撃てないっ! 弾がない!? 敵機撃破時当たっちゃった… やった……。 馬鹿野郎が…! 脱出してください! お嬢さん、早く逃げて!(ソシエを撃破) 復帰時黒歴史の再来は嫌ですよ そんな事して、いい事ないですよ! なんとか食い止めないと… 通信よろしくお願いします!(よろしく) 僕は大丈夫です(損傷なし) このぐらいの事、大丈夫ですって(損傷軽微) ホワイトドール、大丈夫なのか?(損傷拡大) 立ってくれ!ホワイトドール!(もう持ちません) 行きますよ!(いくぞ) Gクロスオーバー月光蝶を呼ぶんじゃない! 戦争をするなら……場所を選びなさいよーッ! 戦いの歴史は…繰り返させません! お嬢さんの力を借りて!(僚機ソシエ) きたぁ!(敵GCO) 嘘でしょ!?(敵GCO) 増援時ディアナ様…、やっぱり、戦争はいけませんよ…(N-A-STAGE01「月に吠える」) この空域にいるものは全て離れよ! 灼熱の火に焼かれ…瓦礫に押しつぶされないために!!(N-C-STAGE06「夜中の夜明け」ステージ開始時) 後退しなければ、本気で攻撃します!(N-C-STAGE6「夜中の夜明け」登場時) 人が、安心して眠るためにはっ……!(N-B-STAGE09EX「地球光」) あなた達!なぜ話し合いが待てないのですか!?(H-A-STAGE07「ひげと翼」) 戦況変化時味方が来てくれたんだ!(味方乱入) (敵乱入) (シャッフル乱入) でも、このビームライフル、またダメになっちゃうなんて事ないですよね…?(開始30秒) 僕が責任を持つしかないんだ…(開始30秒) あの人達に、何とか落ち着いてもらわないと…(開始30秒) あれもこれも、一遍に出来るわけありませんよ…!(開始30秒) 勝てるかもしれません!(あと1機で勝利) 終わった!?(勝利) このままだとこっちがやられる!(あと1機で敗北) え?失敗? そんな…(敗北) 急がないと、時間切れになっちゃう!(残り30秒) 勝利時ユニヴァース!ユニヴァーース! これがホワイトドールの性能……。 お疲れ様です。 やっと終わった……。 僕じゃありません。こいつ、ホワイトドールがすごいんですよ。 地球の人は…やることがめちゃくちゃだ…。 地球はとてもいいところだ…。みんなー、早く戻って来ーーーーーい!!! ディアナ様…、やっぱり、戦争はいけませんよ… モビルスーツの操縦、お上手になりますね 凄い…あの戦い方…やっぱり黒歴史の…(サザビーで確認・僚機UCMS?ガロードでも確認。多分ソシエ・ロラン以外) ガンダム…ホワイトドールも確か、そう呼ばれていたんだ。(僚機属性「ガンダム」) やっぱりホワイトドールはすごいなぁ。…あれ?でも、あのパイロットって・・・(僚機ロラン) あなたのガンダムにお髭はないんですね あの…あなたの機体も、ガンダムって呼ばれてるんですか…?(僚機属性「ガンダム」) やっぱりミリシャのコンビーフは、僕が食べてもおいしいです(僚機ソシエ) へぇ~…あなたのガンダムには、眉があるんですね!(僚機キラ(両方)) ボルジャーノンのパイロットの方、大丈夫ですか?(自機バーニィで確認) 敗戦時すみません……お嬢さん……(自機撃破で敗北) ディアナ様、お願いです…こんな戦争…止めさせて下さいよ!! このままでは…みんなで滅びる… これって…黒歴史の再来じゃないのか…? コンティニューまた風が・・・・ 風が…また吹いた…
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あらすじ 佐天は初めての仕事の依頼をつつがなく終了させた。 ターゲットは死なずに済んだ。 そしてアイテムに電話をすることが彼女の日常になっていく。 アイテムのメンバーは彼女の事を電話の女と呼んでいます。 因みにスーパーマリン社の産業スパイ摘発以後、佐天の元に寄せられた仕事の依頼はこんな感じだった。 1:クローン技術漏洩に関して容疑がもたれている品雨大学教授の“処分” 2:横田基地の米軍将官達と学園都市の理事会員達主催の友好記念祭りの警邏活動 3:日本国防衛庁幹部の学園都市兵器群の視察団の護衛 例えば、防衛庁幹部が学園都市に来園した時、絹旗は警備員に扮したテロリストが乗っているハマーを叩きつぶした。 その手際は防衛庁幹部をテロの恐怖におびえる暇を与えず、むしろその手際の良さから彼らの拍手を誘った。 また、横田基地の交流祭りでは品雨大学の件と同様にフレンダが活躍した。 彼女はアキュラシー・インターナショナルAWSを利用し、過激派のスナイパーを一弾で射殺した。 消音機が常備装着されている狙撃中を放つ、7.62mm弾を持ちいた中距離狙撃を敢行。 ピシュ!と見事な手際で過激派の男を一弾で血と肉の塊にかえた。 佐天はこれらを実際に見た訳ではないが、報告時の彼女たちのハイになった声と麦野の冷静だが、素直に褒めている口ぶりを聞いただけだ。 しかし、それだけで二人は相当な腕前だと言うことが分かる。 滝壺と麦野はまだまだその力の正体を明らかにした訳ではないが、彼女たちは二人とも能力者だ。 その実力は推して知るべし、と言ったところだろう。 これらの依頼の内、防諜活動と言うよりか、寧ろ護衛の様な仕事もある。 これから推測するに、アイテムは雑務も行っているようだ。 とりわけ、1の任務終了後の報告で佐天は衝撃を味わうことになる。 何故なら、品雨大学の教授はアイテムに殺されたから。 顛末はこうだ。 (フレンダの報告書から抜粋) 私が教授を追い詰めた時、彼は腰の背の部分から拳銃を抜く動作を行った。 その動作に気づいた私が彼が引き金を押す前に拳銃を発砲。 頭部と心臓付近に一発ずつ被弾し教授は即死。 押収した武器:デリンジャー 用いた武器:シグザウエルP230 以上。 佐天はこの報告を上層部にメールで送信する時、苦虫をかみつぶしたような表情だった。 それもそのはず。彼女自身が出した指令で初めて死者が出たのだから。 例え、彼女の友人達である初春や白井でもレベル5の御坂美琴であっても人殺しはしていないだろう。 ましてや同じ無能力者のアケミ達なんて絶対に。 佐天はこの時、初めて自分が連絡をするだけの立場では無く、自分が人を殺せる命令を出せる立場にあることを知って恐怖した。 彼女には“殺人をした”という後悔の気持ちだけが心に残った。 (私が…殺した…!) 彼女は罪の意識に苛まされる。 殺人を命じた立場としての重責が彼女にズシンとのしかかる。 (何でおとなしく降参しないのよ…?) 佐天は知らないが、学園都市はその優位性を保つために、最高級の機密を誇っている(らしい)。 その資源も何もない一丘陵地帯が世界の中でトップを誇る技術力と軍事力を誇り続けるためには技術漏洩は御法度だった。 なので降参しても待っているのは長い禁固刑か、死刑だ。 ならば死を選ぶのも懸命な選択肢だと言えよう。 (降参しない、敵が悪いのよ…?私は悪くない…はは…そうよね?みんな?) みんな、とは誰の事を言っているのだろうか。 いつも一緒に初春や御坂達か。アケミ達か。 或いは、まだ一度も目にしたことのないアイテムのメンバーか。 (飽くまで悪いのは…ターゲットの教授だったのよ…おとなしく捕まっていれば…よかったのに…) 善悪の二元論に陥り、自己を正当化しようとする。 最初の依頼で引き受けたダグラスの様に穏当に行かなかったのはたまたまだ、と自分に何度も言い聞かせる。 彼女はそうする事で人殺しをした免罪符が欲しかったのだ。 (はぁ…なんかとんでもない事やってるのかなぁ…私…) 後悔をしていても、今更後には引けない。 中学生には破格の収入、取り立てて自分の周囲に危害は及ばない。 実際に死んでいる様を見たことが無い故に生じる安堵の気持ち。 人の死がただの数字に見えるまでそれほど時間は必要なかった。 幻想御守の時の様にズルズルと、佐天は学園都市の最奥とは名ばかりの暗部に墜ちていった。 ――八月十日 佐天の今日(八月十日)の日課は第七学区におけるマネーカードの捜索だった。 「うーん…この辺りにはもう無いかな…」 「あの…佐天さん?なにやってんの?」 佐天の背後から突如声が掛かる。 彼女の事を呼んだのは一体誰だろうか、後ろを振りかえる。 「あ、御坂さん!!御坂さんも例のカード探しですか?」 「あ、いや…」 (いっつも元気だなぁ…佐天さんは…) 御坂は今年学園都市に来た佐天と風紀委員の白井、初春の交友ルートから知り合いになった。 (えー!?なんで御坂さんがここにいるのよー?) 佐天は動揺しつつも御坂と話す。 「じゃーん!私もう四枚もゲットしましたよー!」 佐天はそう言うと御坂の前で拾ったマネーカードが封入されているカードを見せる。 御坂は「わスゴイわね」と驚く。 「何かあたし金目のものに対して鼻が利くみたいで…」 口から適当に出任せを言う。 マネーカードの予想配置図の存在を言えば、自分の身がどうなるか分かったものではない。 「鼻が利くって…」 という御坂の突っ込みを受け流すと佐天は適当に腕を掴むと走り出す。 (御坂さんと適当に雑談しながらカード探しますかねー) 結局、日が暮れるまで二人は一緒にマネーカードを捜した。 と言っても佐天の適当に探す振りをしてカードを見つけると言う超めんどくさい、出来レースだったが。 「じゃ、今度は初春達と一緒にさがしてみましょー!」 「あ、ばいばい!佐天さん」 (いっちゃった…) 美琴は佐天と裏路地でマネーカード探し一緒にした後、帰ろうとした。 すると背後から男達の会話が聞こえてくる。 「…女が例の封筒を置いてるのを見えてさ…」 なにやら女の話をしている。例の封筒とはマネーカードが包まれている封筒の事だろうか? 男達の会話内容に興味を持った美琴はこっそり後をつけてみる事にした。 (見るからにガラの悪い集団ね…あったま悪そう…何企んでるんだか…) 暫く歩き、男達の後をつけていくと使われなくなった雑居ビルに到着した。 何人かの男の中に一人の女がいた。白衣を着ているので研究者だろうか? (この状況…結構まずくない…?いつでも男達、ぶっ倒せる様に待機してた方が良いかも) 美琴は白衣の女に万が一の事があった時に備えてビルの影からこっそりと見る。 するとその部屋の電気が消えた。 (ちょっと…!中の女の子…平気なの?) 美琴の懸念をよそに、電気がつくと白衣の女を囲っていた女だけ一人で突っ立っていた。 男達は失神して地面に倒れ込んでいる。 「いやーオモシロイもの見せてもらったわ」 (実際にある能力か怪しいけど…話だけで男を黙らせちゃうなんてすごいわね) 美琴は部屋の電気を暗くた際に白衣を脱いだ女に向かって話しかけた。 するとその女はじろりと美琴を見つめると一言言った。 「あなた、オリジナルね」 「?」 (お、オリジナル?何よ?それ) 美琴がレベル5になってからたまに聞く噂があった。 『超電磁砲のDNAをつかったクローンが製造されるんだって』 『軍用兵器として開発されててもうすぐ実用化されるらしいぜ』 あり得ない、あり得ない。 美琴は今の今までそう思っていた。 しかし、美琴に似ている人物を見た、という目撃談もある位だ。 このギョロ目の女の話をただ笑殺し、看過するのも抵抗があった。 「アンタあの噂の事何か知ってるの!?」 美琴は気づけばギョロ目の女の肩を掴んでいた。 「知っても苦しむだけよ。あなたの力では何も出来ないから」 「私に出来ないってアンタだったら…」 ドゴッ ギョロ目女のローリングソバットが美琴の脇腹に突き刺さる。 どうやら彼女の前では長幼の序はしっかり守らないといけないようだった。 「マネーカードをまくのもその一環」 そう言うとギョロ目の女はマネーカードを撒く理由を説明する。 カードをまいて普段意識が向かない路地や裏通りに意識を向けさせ、そこで行われるであろう実験を阻止している、と言うのだ。 「え?ちょっと…どういう事?意味が分からないわよ…?」 (実験…?阻止…?しかも私じゃどうにも出来ない事…?) 美琴はギョロ目の女に更に詳しく話しを聞き出そうとするが女は机の引き出しにある冊子に火をつけるとそのままどこかに消えていった。 「え?ちょっと…どういう事?意味が分からないわよ…?」 (実験…?阻止…?しかも私じゃどうにも出来ない事…?) 美琴はギョロ目の女に更に詳しく話しを聞き出そうとするが女は机の引き出しにある冊子に火をつけるとそのままどこかに消えていった。 結局美琴は心の中のもやもやが晴れず、電話ボックスの端末回線から彼女の通っている学校にアクセスしてみる事にした。 (布束砥信…三年生十七才…………樋口製薬第七薬学研究センターでの研究期間を挟んだ後…本学に復学…) (って言うことは彼女は…ここで私のDNAマップを利用した研究を…?) 現段階で分かるのはここまでが限界だった。 ならば、実際に行って確かめてみるしかない。 今日拾ったマネーカードを利用して大型量販店のラ・マンチャで替えの衣服を購入すると美琴はホテルで着替えて樋口製薬の研究センターに侵入する。 侵入はあっけなく成功した。 電気的な警備システムは美琴の前では全く用を為さない。稚戯に等しい。 セキュリティと言うにはほど遠い勤労意欲に欠けるガードマン達の合間を縫って美琴はいとも簡単に樋口製薬の内部に潜入した。 そこには製薬会社とは名ばかりで人一人が軽く入れる培養器がいくつも配備されていた。 薄明るい研究所のライトに照らされてぱっくりと口の開いた培養器は今にも何か出て来るような気配を彼女に感じさせた。 (な、なによここ…製薬会社にこんなに大きな培養器がなんで…?) 美琴は思った。まさか、ここで私のクローンが作られているのではないかと。 そんな事を考えつつ彼女は奥の部屋に向かっていく。制御室だ。 彼女の得意技であるハッキングで砥衛薬会社のパソコンを起動させる。 そしてデータを復元させる。 するとディスプレイに次々を言葉が表示されていく。 『超電磁砲量産計画 妹達 最終報告』 美琴は一瞬唖然とする。そしてその次に瞬間に体に言いしれぬ悪寒を感じた。 (え?ちょっとあの時のDNAマップが?) あの時…美琴は幼少時代に医師にDNAマップを提供した事がある。 今回のクローンもそこから作られたと最終報告書には記載されている。 美琴は後悔した。 実は幼少時代、DNAマップを提供したことによって自分のクローンが生まれてしまったのだという事実に。 しかし、この文章には続きがあった。 美琴は最終報告を読み進めていく。 どうやら御坂美琴のクローンはレベル5にはならず、よしんばレベル3のクローンまでしか製造できない、との事だった。 これによって美琴のクローンである妹達は中止し、永久凍結されたそうだ。この研究に携わった各チームも順次解散しているらしい。 「はは…は、やっぱ私のクローンなんているわけないんじゃない…」 「さ、寮監に門限破りがバレる前にさっさと帰りますか」 (何よ、あのギョロ目、脅かしてくれちゃって) 美琴は夕方会ったギョロ目、もとい布束砥信の言っていた事の事実確認を済ませると足早に去っていった。 ――八月十五日 美琴は以前風気委員の仕事で知り合った子供達と一緒に街を歩いていた。 その時、不意にキィィィー…と言いしれぬ感覚を感じ取った。 子供達と解散すると美琴はその感覚を知覚した方向に向かって歩いて行った。 そこには木を見つめている、常盤台中学校の制服を着た御坂美琴にそっくりな女の子がたっていた。 「――――――――」 その女は無言で美琴を見据える。 美琴はその視線に耐えかね、たらりと冷や汗を掻く。 「あんた…何者?」 聞けば彼女は御坂美琴のクローンらしい。 しかし美琴には懸念があった。それは数日前に侵入した樋口製薬の中で確かに見た妹達製造計画の凍結。 (確か…妹達の計画は終わったはず…何で私のクローンが?) 「例の計画とやらは終わったはずでしょ。何でアンタみたいのが存在するのよ」 そう。確かにあの計画は終わったはずなのだ。クローン製造計画は中止。 美琴が自分のクローンから答えを待つ。 「ZXC741ASD852QWE963 ……」 意味不明な言葉の羅列が帰ってる。 美琴は「あ?」と首をかしげる。 「やはりお姉様は実験の関係者ではないのですね…」 暗視ゴーグルを頭に嵌めた美琴そっくりのクローンは抑揚がない調子で言い放つ。 どこの誰が彼女を作ったのだとか、何の為に作られたのか。 それらの事を美琴はクローンに聞いてみるが機密事項の様で、何も言えない。 ついに業を煮やした美琴はぐいとクローンの腕を引っ張った。 「力ずくで聞いても良いんだけど?」 彼女の力はレベル5。クローンでは劣化した能力を生成するのが限度と昨日の樋口製薬の最終報告書を読んで熟知していた。 それもあってか彼女は強気になってクローンに話しかける。 シーン… クローンは何も答えなかった。 美琴はあきれ、手を話す。 「もういいわ、私がアナタの後を追いかけて製造者の事とっちめてやるから」 すっかり日はくれてしまった。 美琴はクローンの後を追いかけ(半ば遊ぶような形になったが)ていたが結局彼女の製造者はそれにかんする情報は全く得られなかった。 「ちょっと…いつになったら帰るつもりなのよ」 「ミサカは実験があるので帰りません」 「あ、そうそう。お姉様が知りたい実験の内容や製造者に関してですが、お教えすることは出来ません」 「は?」 美琴の半日が無駄になった。 (おいおいおいおい!マジかい) だが、美琴とてクローンにあって、「はい、そうですか」と言って帰れる訳がない。 (そう言えば…この子、座標コードみたいなのつぶやいてたわよね…?) 美琴はコードを解析しようと思い、スカートのポケットに入っているPDA端末を取り出そうとする。 カラン… ポケットから何かを落とす。缶バッチだ。 「これは…?」 美琴が拾うよりも早くクローンが反応する。 「あ、いや、これはハハハ……!」 (あ、良いこと考えた) 美琴はクローンが凝視している缶バッチを拾うと彼女の制服の下腹部の辺りにそのバッチをパチンとつけてやる。 「何でしょうか?」 「これで見分けがつくでしょ?鏡で見るよりももっと客観的にわかるわ」 「いや、ねーだろ」 「?」 その言葉に一瞬狐につままれたような表情になる美琴。 「こんな幼稚なセンスなんて…素体のセンスの無さにミサカは動揺を隠せません」 「じゃ…じゃぁ返しなさいよ…」 (クッソ…自分のクローンにもセンスを否定されるなんて…!) 若干の恥ずかしさと悔しい気持ちが湧く。 美琴はクローンに手を伸ばし、バッチを回収しようとする。 ペチン 「え?」 クローンに手を伸ばした美琴の手ははたかれる。 「な、何よ?」 「お姉様の今行った行為は強奪です。バッチの所有権はミサカに移ったとミサカは主張します」 その後、小一時間バッチの奪い合いに興じる事になるが、美琴は拉致があかないと判断し、バッチを渡した。 「お姉様から頂いた初めてのプレゼントですから」 美琴のクローンは一瞬、ほんの一瞬、笑った。 (結局実験の事は何も聞けなかったなぁ…) クローンは時間がきたとかなんとか言って立川駅のロッカーに向かっていってしまった。 美琴は寮監にばれないようにどうやって帰ろうか、と考えながら街を一人歩いていた。 (コード…何だったんだろう) ZXC741ASD852QWE963 …クローンが言っていたコード。 (初春さんならわかるかも…) 美琴は公衆電話に駆け込む。 そこで初春に電話をかける。 「ちょっと良い?初春さん」 美琴はコードの事を初春に聞く。 能力は低いものの、演算能力の早さではかなりの速度を誇る初春なら、このコードも解読できるのではないか、そう考えた。 受話器越しにカタカタと打鍵するキーボードの音が聞こえる。 『なんだかよくわかりませんねぇ…妹達を運用したレベル6への進化法…なんですかね、コレ。一応御坂さんにも送信しますね』 「妹達を運用…?」 嫌な予感がした。 妹達…即ち先程まであっていたクローンの事…『達』と言われている限り、一人ではないと言うことだろうか。 (何よ?レベル6なんて…そんなの存在するの?) 美琴が逡巡していると、初春からメールが送られてくる。 『すいません、御坂さん。私、風紀委員の夏季公募と夏休みの宿題に終われてて…すいませんが…』 「あ、うん!お手数かけちゃってごめんね!」 電話が唐突に切れる。 美琴は初春から送られてきたファイルを食い入るように読んでいく。 『絶対能力進化法(レベル6)』 『学園都市には七人のレベル5が存在するが……レベル6にたどり着ける者は一名のみと判断した』 『当該被験者にカリキュラムを施した場合レベル6に到達するには二五○年もの歳月を要する』 『これを保留し実戦による能力の成長促進を検討した』 『ツリーダイアグラムの予測演算の結果…』 『超電磁砲のクローンを一二八回殺害する事でレベル6にシフトする事が判明した』 『しかし、超電磁砲のクローンを用意する事は不可能な為、妹達のクローンを利用し性能差を埋めることとし…』 『二万体の妹達と戦闘シナリオをもってレベル6へのシフトを達成する』 「ハハハ…狂ってるわよ…こんな事出来るわけがない…」 「私を殺す…?代わりに妹達を…?レベル6?」 美琴は口では否定しつつも頭では否定できなかった。 つい先程まで一緒にいた妹達の内の一人。缶バッチをつけたクローン。 彼女は実験をするためにどこかに消えていってしまった。 美琴はPDA端末のカーソルを下におろしていく。 すると座標が指定されていた。 (ここで…実験が…?) (…まさかね…?) 彼女はそう思いつつも、拭いきれない懸念と悪寒を胸に、公衆電話を飛び出し、座標地点に向かっていった。 分倍河原 ここには貨物の操車場がある。 一般人は立ち入り禁止となっているこの場所で戦いと言うにはおこがましい程の戦いが行われていた。 「逃げてばかりじゃァ、オレの事は倒せませンよォ?」 真っ白な肌に、夜でも分かる赤い目、そして銀色の髪。 学園都市第一位一方通行。 彼は缶バッチをつけた御坂美琴のクローン――性格に言えばミサカ9982号と戦っていた。 「ク…ッ…!」 9982号は逃げる事しかできなかった。 銃器の類は全く効かない。どういう訳か全て反射してこちらに跳ね返ってくるではないか。 「オイオイ…逃げ足だけは速ェのな…クカカ」 一方通行はとぼとぼとゆっくり9982号に向かって歩いてくる。 勝敗こそ決していないが、その足取りは既に勝ち誇った勝者のそれだ。