約 1,218,230 件
https://w.atwiki.jp/higurasi/pages/6.html
アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
https://w.atwiki.jp/nina09x2/pages/5.html
更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。
https://w.atwiki.jp/higurasi/pages/8.html
@wikiにはいくつかの便利なプラグインがあります。 アーカイブ コメント ニュース 動画(Youtube) 編集履歴 関連ブログ これ以外のプラグインについては@wikiガイドをご覧ください = http //atwiki.jp/guide/
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/441.html
お姉が最近冷たい。ってゆうか私を全く相手にしてくれない。 本家に遊びにいって迫ってもうまくはぐらかされてしまう。 たまに一緒の布団で寝てくれても、朝になるとお姉は別の布団で寝てる。 学校でも必要以上に私と接点を持とうとしない。 お昼の時だって、私とお姉の距離は一番離れてる。 勿論興宮の私のマンションには頼んだって来てくれない。いつも村の重鎮との会議だの宴会だの稽古だと理由をつけて来てくれない。 せっかくお姉の好きなお菓子とか紅茶とか常備してるのに。 雛見沢分校に転校するときのけじめだって頑張ったのに。(勿論爪剥ぎよりはドライだけど) ルチーアの生活だって頑張ったのに。 なにより…『詩音』を頑張ったのに。 私は圭ちゃんも、梨花ちゃまもレナさんも沙都子もみんな好きだ。だけどそれは仲間として好きなんであって、特別な感情はない。 まぁ…若干沙都子には当てはまらないかもしれない。 そして悟史くんの事は異性として好きだ。これは完全な恋愛感情。否定はしない女が男に惹かれるのは当たり前の事だから。 お姉の事は…好きだけど、きっとどんな好きとも違う。言葉では表せないと思う。 恋愛感情とは勿論違う。 私とお姉は双子だからっていうのが一番納得できる理由かもしれない。 生まれた時に別れてしまった自分の半身を求めずにはいられないんだと思う。 …こうして考えると私は相当シスコンだなーなんて笑えてくるけど。 シスコンでも良いから私はお姉が欲しい。私の為だけに笑って欲しい。私を見て欲しい。名前を読んで欲しい。 自分の半身にまで見捨てられたら誰が私を見てくれるんだろう。魅音には次期頭首って肩書きがある、権力がある、皆が見てくれる。私には何もない。忌み子の私を誰も見てくれない。存在だって認めてくれない。 幼い頃のあの子は今の私と同じだったのだろうか。唯一の救いが自分の片割れだったのだろうか。 ずっと昔、まだ『魅音』だったとき、親族会議の後は裏山でただ一人遊んでいるあの子を迎えに行くのが私の役目だった。私の声が聞こえると嬉しそうにこっちに駆けてきたっけ。そんなあの子を見ると私までなんだか嬉しくなってきて。 その後は裏山で二人で遊んだっけ。 あの子が昔よく言った『待ってるから、ずっとここで待ってるから、必ず迎えに来てよ。絶対だよ。』 今ごろになってあの言葉の真意が分かるなんて、なんて笑える話なんだろう。自分が同じ立場に立たないと分からなかったなんて私はつくづく姉失格だなと思う。 私がちゃんとしてた姉だったなら、あの子にあんな重荷を背負わせなくて良かった。 …だから私はあの子にもっと構って欲しいだなんて言う資格はない。 冷たい風が窓から入り、私に時間の経過を教えてくれる。物思いに耽り過ぎていたようだ。 「お姉、私待ってますから」呟いた私の言葉に返事はなかった。 始めはちょっとした悪戯だった。詩音があまりにも沙都子沙都子って言うもんだから私が拗ねて詩音を相手にしなくなっただけだった。これで詩音は私の事見てくれたらいいなーとか思ったり。詩音を妬かせるためにいろいろ頑張ってみたつもりだった。 詩音の嫉妬したような顔とか驚いた顔とか見るのは本当に楽しかった。原因が自分だと思うと余計楽しくなった。いつも私ばっか遊ばれてばっかだったし。 だけどだんだんそうも笑えない状況になってきた。詩音の顔がだんだん曇ってきた。いつも悲しそうな表情ばかり浮かべてた。 私もここまでしちゃった手前何事もなかったように振る舞えなくなってしまった。つくづく自分は馬鹿だなぁと今更遅い後悔ばかりが募る。『ごめんね。お姉ちゃん。』呟いた私の声に返事はなかった。 今、私は学校のベッドの上にいる。今日は頭痛いなーなんて思いながら授業を受けていたら気絶してた。座りながら気絶するなんて相当器用だと我ながら感心した。 体が相当熱いから熱があると思う。本心はとっとと家に帰って寝たい。だけどここから動くのが面倒だ。 後で葛西でも呼んで車を回してもらうよう手配しよう。 ガラリとドアの開く音。緑の髪に赤いネクタイ。 いるはずのない人物の姿に驚く。お姉は私の事が嫌いなんじゃなかったっけ…? 「お姉…」 「詩音。体の具合はどう?」 うつむいたお姉の表情は読みとれない。もしかしたら委員長だからって理由で来たのかもしれない。 「かなりダルいですけど、大丈夫です。後で葛西に車回して貰いますから。家に帰って寝てれば多少よくなりますよ。」 嘘だった。本当はお姉に看病して欲しかった。私の側についていて欲しかった。 「そう…。じゃあ大丈夫だね。私はもう行くね。葛西さんには私から連絡しておくから。」 お姉からの返事は冷たかった。嘘でもいいから「看病してあげる」って言って欲しかった。予想以上に冷たい返事は私の心を深く抉るのには十分だった。 気付いたらお姉の背中に抱きついていた。もう何も考えられやしなかった。 ひたすら背中に顔を埋めて泣く事しか出来なかった。 「お姉は…私の事が嫌いなんですか。嫌いなら嫌いだってはっきり言って下さいよ!もっと早くに分かっていたら、こんな思いをしなくて済んだのに…」 嫌いなら嫌いだって面と向かっていってくれたらどんなに楽だったことか。急に避けられ始めて、距離置かれて。私は何も分からないからただ不安に思うだけで。悔しかった。悲しかった。 「いっつもお姉はそうじゃない!大事な事は何も言ってくれないし!そのくせはぐらかすのだけは無駄に上手くて!そんなに私って信用ない!?何も話せない!?」 怒りに任せて一気にまくし立てた。お姉は終始俯いたまま何も言わなかった。 それが余計に苛ついた。 だからもうどうでもよくなった。何もかもがどうでもよくなった。私は半身に見捨てられた。それがどうしようもなく悲しかった。 力任せにお姉をベッドに押し倒す。激しいキスをした後にネクタイを緩め、シャツのボタンを外していく。上手く手が動かない。クソクソクソ! 最後の方はもうシャツを剥ぎ取るって形に近かった。 また―詩音を怒らせてしまった。つくづく私はどうしようもない馬鹿だ。 詩音が泣いたのを私は久しく見てないような気がした。ルチーアに送られる時も気丈に笑っていたし、でもきっと心は泣いていたと思う。今の詩音を私は見ていられない。だから顔を伏せていた。 勿論弁解したかったけど、何て言ったらいいか分からなかった。詩音の必死な思いに当てはまる言葉が見つからなかった。 だから押し倒された時も何も抵抗はしなかった。 詩音とこういう事をするのは初めてじゃないし、慣れていたのもあるけど。 どうしようもなく不甲斐ない私をめちゃくちゃにして壊して欲しい。 そんな感情すら持っていた。 お姉は抵抗しなかった。私のなすがままだった。口内に舌を入れても、抵抗一つしなかった。それが面白くなかった。私なしじゃいられない身体にしてやりたい。私を求めずにはいられなくしてやりたい。 このまま一つに溶けて消えて無くなりたい。 ブラのホックを外し、もう主張し始めた突起を弄ぶ。理性はもうない。あるのは加虐心だけ。 絡みあっていた唇と唇を離せば間には銀色の糸。この糸ですら私たちを結び付ける仲介をしてくれる。 邪魔するモノは何もない。 やっと本来在るべき姿に戻れる。魅音と詩音は二人で一つなんだから。 突起に吸い付く、先端部を舐めてやる。 「詩音っ…、そこじゃないっ、はぁ…んっ」 わざとポイントから外れた所を執拗に舐める。 「お姉はさ、ココが気持ちいいんですよね…?」 グリグリと突起を押し潰す。左手はお姉の下腹部を常に弄っている。 トロトロと溢れる蜜が丁度いい潤滑油になってくれる。 「んっ…あっ、そんなとこっ、舐めたら、汚いっ…汚いってば!あ…ん」 「そんな事ないですよ。すごく綺麗ですって」 お姉の蜜はすごく甘くて私を酔わせる。 いやらしく音を立ててソコから溢れる蜜を舐める。一滴たりとも無駄になんてしたくなかった。 ぷくりと膨らんできた豆を指で弄ったり、舌で舐め回したりするたびにお姉は嬌声をあげる。 「しおんっ…はぁっ、んっ!あぁっ…ふっ…ん、も…もうダメ…だって、イきたいっ!」 「ダメです!魅音だけ、イかせてなんてあげないんだから」 「そんっ…な…、しお…ん、おね、お願いだから…私を…イかせてよっ…」 今日のお姉は早すぎる。私だってお姉に気持ちよくして欲しいのに。ここでイかれて気絶でもされたら堪らない。いつもお姉がイった後に私は一人で自分を慰めなきゃいけないんだから。たまには…イかせて欲しい。 「ねぇ、魅音。いつもさ、ヤった後に私がどうしてるか分かる?」 「えっ…、それは…えっと、あのー」 顔を真っ赤にして目を回している。今の自分の状況のがよっぽど恥ずかしいのに。魅音はほぼ全裸で私はしっかり制服を着ている。 まぁ…私も服が汚れるのは嫌だから後で脱ぐ事になるが。 「だ、か、ら。いつもアンタが一人だけいい思いした後に私は一人でヤってんですよ。…結構惨めなんだよ。たまにはアンタが私にやってくれてもいいんじゃないですか?」 「えっ!?でも…やり方なんて分かんないってば…」 「簡単なことです。いつも私がアンタにしてる事をそのままやればいいんですよ」 今日はして欲しい。熱のせいなのか分からないけど体がすごく熱い。それになんだか疼く。 自分でも息が荒いのが分かる。相当サカってると思う。それにしても熱い、こんなに熱くなった事なんか今までなかった。汗を吸い込んだシャツが急に煩わしくなってきた。 ―そうだ。魅音に脱がせてもらおう。 「服。脱がして。それでヤって。アンタに拒否権ないから。早くしないと『嫌だよ?』」 「…っ。分かった。」 たどたどしく服が剥ぎ取られていく、下着の代わりはあの子の舌。陰核を舐められる度に体が反応してしまう。手付きは拙いくせに的確に私のイイ所を責めてくる。 「詩音…?気持ちいいの…?」 「っ…ふぁ…んっ、そこっ、もっと…せめ…て、はぁっ」 ヤバい。イきそうだ。頭がふわふわしてきた。 指でピンっと私のソコを弾く。上手く弄ってくる。 やり方がわからないとか言ってたのはどこのどいつだよ…。 気が付いたら自分で腰を振っていた。 「詩音…腰揺れてる。そんなに気持ちいいんだ」 「そういうことはっ…いわ…言わないものですよ…んっ」 恥ずかしい。立場が逆になってる。体に力が入らない。 「んっ…ふぁ…そこっ、そこもっと…はぁっ…」 喘ぎ声しかでない。私ってこんな感度良かったっけ?もういい。そんな事はどうでもいい。もっと責めて欲しい。イかせて欲しい。 「イっていいよ。詩音」 「みおんっ…もぉダメっ、あっ…あぁっん」 腰が痛い。体が重い。だけど気持ち良かった。自分でやるのとはわけが違う。魅音があんなに上手いとは思わなかった。やっぱり何回もヤってたから段々覚えたのかもしれない。 これは病み付きになるかもしれない。ってどうして私があの子の体に依存してるんだろう。本末転倒じゃないか。ありえない。ありえない。 重い腰を引きずりながら魅音の上に馬乗りになる。今度は私がこの子に私の体を覚えさせなきゃいけない。 そうそういい道具があった。アレを使おう。 スカートのポケットからミンティアを取り出す。本来はお菓子だがこれには別の使い道もある。 つまり簡単な事だ。これをあそこに突っ込めばいい。普段とは違うシチュエーションにゾクゾクしてきた。今の私は相当いやらしい顔をしているに違いない。 準備はもう充分だった。刺激が欲しくてひくついているそこに指を這わせる。 最初は優しく、次第に激しく。最初から快感を与えてなんかやらない。この子が自分から求めてくるまで与えてやるもんか。 「魅音…もうこんなにして。グチョグチョだって、もしかして私の裸で興奮してました?実の妹に興奮するなんて、アンタも淫乱だねぇ」 いうやいなや、指を中に入れてやる。わざと音をたてて責めれば響くのは卑猥な水音と嬌声。 ―もう、いいだろう。 ミンティアを魅音の秘所に擦り付ける。中にもいれてやる。 「ひゃっ…な…なに!?なんかスースーすんだけどっ」 「これ。ミンティア。これが今アンタの中に入ってんの」 「えっ…、やだってば…取れなくなったらどうするの…?」 「大丈夫。私が後で責任もってとってあげるから、それよりどう?いつもと違う?」 「うん…なんか…へんな感じする…」 ちょっとお姉の様子を見ると顔が真っ赤。息も荒い。ひどく扇情的だ。正直焦らしてないで早くヤりたい。でも我慢しなきゃ、お姉に私の体を教えこまなきゃ …もっともっと焦らさないと。 あぁボンヤリしすぎていた。なんだろう。魅音が何か言っている。 「しおんっ、しおん…も、もう無理っ、早くっ…」 理性の糸が切れる音がした。 後はもうひたすら本能のままにお姉を貪った。絡みあって、しがみついて、ここが学校だって事も気にならなかった。 全身にキスをして魅音が私の物だっていう印をつける。すぐに消えてしまう印でも良かった。この間だけは魅音は私の物だから。 私の全身で魅音を愛してやる。私の体を覚えこませてやる。体の結び付きだけでも構わない。だからお願い。お願いだから。いなくならないで。私を見捨てないで。 泣きながら責めたてる私は酷く滑稽だったに違いない。体は快楽を貪っていたけど心は違う。そうじゃない。ずっと笑顔でいて欲しかった。隣で笑っていて欲しかった。傍目からみれば今の魅音には快楽しかない。 だけど違う。私には分かる。目が、その私を見つめてくる目が違う。哀れむような目。そんな目でどうして私を見るの? おもむろに魅音のネクタイを手に取って、目隠しをする。 相手の視界を奪うということはこんなにも興奮するものだったのだろうか。ビクビクと怯える魅音の行動一つ一つが私の加虐心を加速させるアクセルとなる。 私はもう駄目だった。ブレーキが効かない。魅音を泣かせて、啼かせて。 そして悲しませて。 どうしようもなかった。ただただこんなやり方でしか感情を処理できない自分に嫌気がさした。 ズキリと頭に鋭い痛み。視界がだんだんぼやけてきた。感情に任せたせいだろうか、体が悲鳴をあげているのが分かる。ふわりと体が宙に浮くような感じがし、遠くで魅音の私を呼ぶ声が聞こえたような気がした。 「熱あるのに…無理しちゃって…」 私は詩音を抱き止めると、その涙にまみれた顔とその…彼女と私の体液が付いた体を清めて制服を着せてやる。こんなになるまでなんの対処もとれなかった自分が心底嫌になる。 詩音を苦しませたのは私だ。私がいつまでもウジウジしてたから、全部全部私のせいだ。こんな言葉で許して貰えるとは思わない。だけど聞いて欲しかった。 「ごめんね…詩音」 嗚咽交じりの声で彼女の背中にそっと囁いた。 目覚めたのは夕方。何故か興宮の自室にいた。あの後の事は覚えてない。隣が暖かかった。誰がいたのだろうか。一体誰だろう?と寝起きの頭で考えていると、キッチンから包丁を扱う音がするのに気が付いた。 「お姉…」 「あ、詩音気が付いた?そこにお粥作ってあるから」 合わせる顔がなかった。昨日あれだけの事をしたのに。感情に任せてお姉を傷つけてしまった。労りの言葉をかけて貰える資格なんかない。 黙ったままうつ向いていると背中に暖かいぬくもり。 「詩音。ごめんね。最近さ、詩音が構ってくれないからちょっと面白くなくて。冷たくすれば構ってくれるかなーなんて思った。だけどっ…こんなに苦しませるなんて思ってなかった。………ごめん」 お姉の言葉が信じられなかった。だってお姉は私の事が嫌いで…だから相手にしなかったんじゃないのか?この言葉が真実だったなら私は一人で不安に思ったり、とんでもなくネガティブになったり…してた事になる。 「…お姉は私の事が嫌いなんじゃなかったんですか…?変な慰めならいらないです」 私がポツリと呟いたのと同時に頬を両手で挟まれる。目の前にはお姉の顔。 「そんなわけない。私は詩音が大好きだから。」 力強い目で真っ直ぐに見られるともう逆らえない。 どんな言葉よりも強い意思がその瞳にはあった。 今までの心配が杞憂だったと分かった途端、へなへなと力が抜けその場にペタンと座り込んでしまった。 「詩音!?大丈夫?まだ具合悪いの?」 あぁ。全く見当違いの心配をしてくる。全部全部お姉のせいなのに。でもそんな鈍感でどうしようもないお姉がいとおしくていとおしくて堪らなかった。 側にお姉がいてくれる。それだけでもう十分だった。 「私が…どこにいても、何をしててもお姉は…私を待っててくれますか?」 「うん。待ってる絶対待ってる。だから絶対来てね。絶対だよ」 涙はもう止まっていた。背中から伝わる体温が心地良かった。 幼い頃交わした約束は長い年月を経て再び交わされた。今度は大丈夫。きっと違える事はない。 夕焼けが綺麗だった。そういえばここ最近は天気なんか気にする余裕なんかなかったっけ。 ボンヤリと夕焼けを見てると気分が次第に晴れていくのを感じた。 TIPS「その後」 あの後の処理が大変だった。最初に詩音の体を拭いて服を着せてやって。あぁもうブラのホックが留まらない。時間に余裕はない。もうすぐ放課後だから知恵先生が様子を見にきてしまう。もしバレたら…卒倒ものだ。実の姉妹同士でこんなことをしてるんだから。 母さんにも婆っちゃにも連絡がいって…。考えただけでも恐ろしい。 シーツは私たちの汗と体液で散々な有り様だった。 今から洗わなきゃ…言い訳どうしよっかな。 それにシャツも汚れてる。上手く誤魔化すしかない。流石にシャツを洗うわけにはいかないし…走って帰って速攻で着替えるしかないや。 あぁあと一つ。葛西さんに連絡しなきゃいけないんだけど…職員室にしか電話ないじゃん…。 詩音のやつめ、やるだけやってからダウンするなんて…ミンティアだって…取ってくれなかったし。 でもどうやって知恵先生を誤魔化そう、考えただけでも頭が痛くなってくる。 頼みの綱の部活メンバーも役にたたない。頼れるのは自分だけ。クールになれ!園崎魅音!考えろ!考えろ! ……………………学校は諦めよう。公衆電話まで走ろう ――数日後異常に前屈姿勢で疾走してた私の目撃談が絶えなかったのは言うまでもない
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/456.html
前回 鬼畜悟史~オンナノコ~ 「魅音。約束通り僕が君を癒してあげるからね」 僕の胸の中で泣いていた魅音の顔を僕の顔の前のところまで向かせる。 期待と羞恥心を中に宿した魅音の目が僕の心を撃ち抜く。 自分がまんまと罠にかかった事に全く気づいていないようだ。くくく……馬鹿な女だな。 わざわざ興宮のおもちゃ屋まで行って、人形を買った甲斐もあったということだろう。 魅音とゆっくりと口付けをする。勿論、イニシアチブを取る為に魅音の口の中を僕が一方的に貪る。 こういうのは最初にきっちりと分からせないといけない。 「ん……んん……ふぅ……んん……」 魅音の舌を絡めとリ、僕の唾液を魅音の口内に運び込む。 そしてあらかた魅音の口内を味わった僕は、次に魅音の服を脱がす。 魅音の上着を全部脱がすとそこには詩音と全く変わらぬ胸が姿を現した。 ブラジャーを脱がした時の胸の震えが僕をさらに興奮へと導く。 そしてそのまま魅音の胸を両手で揉む。やはり柔らかい。 「あ……悟史……。もっと……激しくしてもいいんだよ……?」 魅音は結構乗り気のようだ。ご要望を承る。 「ああ……ふっ……ん、あぁ……!」 乳首は片方を舌で弄び、もう片方は手で強く摘んで魅音の巨乳を引っ張ってみたり。 詩音の時で要領は得ているのでかなり楽である。 様々な方法で胸を責めたあと、両乳首をひっぱり、ひねりをくわえる。 「んああぁ!!」 魅音のポニーテールで結ばれた髪が悩ましげに揺れる。 さあ、そろそろ下の方に……。と、そこで詩音が目を覚ました。 「詩音。君も参加してみないかい?一緒に魅音を癒してあげようよ」 声をかけると詩音は無言で頷き、魅音へと近づく。 「詩音…?」 「お姉ぇ……。一緒にキモチヨクなろう……ね?」 いいぞ詩音……!やはりお前を先に調教しておいて正解だった。 二人で存分に気持ちよくなってくれ!けけけけけけけけけ! あなたの渇きを癒せない 真実を欲するあなたがそれを認めないから あなたの渇きが癒せない あなたの期待する真実が存在しないから それでもあなたの渇きを癒したい あなたを砂漠に放り出したのは私なのだから Frederica Bernkastel ひ ぐ ら し のなく 頃 に ~ 鬼 畜悟史 ~ 第三話 ~ソノザキシマイ~ 服を脱いで全裸になった詩音は魅音の首筋を舐めまわし、キスをする。 しかし男の僕がするのとは違う妖艶な口付けに思わず魅音を責める手が止まってしまった。 「ん……あぁ……くぅぁ……」 身悶える魅音だが、そんなことお構い無しに詩音は魅音の乳首を口に含む。 ちゅう……ちゅぱ……。 時が静止したかのように見える世界で、魅音の乳首を吸う音がとてもいやらしく響いた。 「あぁ!あっ……ん!詩音……こんなのダメだよぉ……」 「ふふっ……お姉可愛いですよ……。もっと気持ちよくしてあげますからね……」 おっと。手が止まっていたようだ。あまりの光景についつい見ほれてしまった。 僕は魅音のジーパンを脱がしたが、その先の作業は一旦断念し二人の行為を近くで見ていることにした。 魅音の口を詩音が自分の口で塞ぐ。 「くちゅ……ちゅ……ぷはぁ……ぁ……はぁ……」 今度は魅音も舌で詩音に対応する。お互いの舌を絡ませあい、舌と舌との間に唾液が繋がっている。 手と手を合わせ、熱い瞳で見つめあいながらキスをする双子。 突然、魅音は仕返しとばかりに詩音を逆に押し倒し、詩音の乳首を何度も指で弾く。 「はぁあん!あん!ああっ!」 積年の恨みを晴らすかのように魅音は詩音を責め立てる。 詩音はしばらくいじり倒されていたが、魅音の隙を見つけるとすぐに体勢を変え、今度は詩音が責める。 凄い光景だった。魅音と詩音がお互いを責め、責められる。 その光景に僕は耐え切れず、自分のペニスを取り出してシコる。 そして二人の行為はそんな僕を尻目にさらにエスカレートしていった。 お互いの巨乳をお互いが近づけ、お互いの乳首をすり合わせる。 「あっ!」 「んぁっ!」 上を向くように勃起している乳首をすり合わせ二人は敏感に感じながらもその行為をやめようとはしない。 顔を紅潮させ、時折媚声を甲高くあげる。 そして二人は気づいているのだろうか? 彼女たちの股間からでている液体に。詩音は全裸なのでそれは丸分かりだったが魅音もまた布から染みていた。 「あっ!はぁっ!イ、イク!詩音、私もうダメ!」 「ひぁ!あっ!あっ!お姉、私ももう限界です!」 双子は感度も同じなのだろうか。乳首をすり合わせる速度を上げながら二人は同時に絶頂へと登りつめて……。 『ああ!ああん!あ、あ、あ!イク!イ……あああぁぁぁぁ!!』 同時に絶頂を迎える二人に僕はシコったペニスから白濁液をぶっかける。 仲良くビクビクと痙攣する二人の顔が汚らしい液体で穢された。 そろそろ僕も責めねばなるまい。 そう決めると、僕は隣で絶頂の余韻が取れない詩音から引き継ぐように魅音の下着をずり下ろしそのナカを指で掻き回す。すでに洪水のように愛液で溢れている。 「あああ!ふあああ!さ、悟史!強すぎ、あぁっ!」 「かわいいよ魅音。もっと乱れていいからね」 そういって今度は舌で膣内を掻き乱す。 「んあっ!ああっ!あっ!あっ!ああ!」 「どう?気持ちいいかい魅音?」 「こ、こんなの、ダメだよ悟史!気持ちよすぎて……ひぃ!!!」 クリトリスを甘噛みすると魅音は再び甲高い声で喘いで四肢をビクつかせる。 詩音はもう復帰したみたいだ。顔から白濁液を垂らしながらこちらを見ている。 そして僕のモノも復活していた。そこで僕は一ついいことを思いつく。 「ねえ。二人とも。二人は気持ちいいかも知れないけど、僕はさっきから待ちぼうけなんだよ。だからこれが凄くきついんだ。だから二人で僕を慰めてくれないかな?」 二人は頷くと、僕のモノを手にとって舐めあう。 すごく欲情を駆り立てる光景だった。 美人で有名な園崎姉妹が僕のモノを愛しいように舐めあっている。 「悟史くん。私の舌は気持ちいいですか……?」 「悟史。気持ちいい……?」 戸惑いながらも精一杯尽くそうとする二人。 たまらない……!こういう妄想は何度してきたか分からないがそれが実現する日が来るとは。 お前ら最高すぎるよ……! 左側を舐める詩音と右側を舐める魅音。 それだけでは飽きたらずに、魅音は僕のモノを口いっぱいに頬張り、口を上下させる。なんだ、巧いじゃないか。 「さとしぃ。こにょにひゃいのなに?」 魅音は口に僕のモノを含みながら話しかけてくる。しかもその手は僕の玉袋を揉んでいるじゃないか。 園崎家は性教育も教授されているのかと思うくらいうまい。 「我慢汁だよ。魅音に興奮しているから出てきてるんだよ」 「そうにゃんだ。じゃあ、もっとがんはるよ」 それを隣で見ていた詩音も我慢できなくなったのか、僕の隣に来てキスを強引にしてくる。 この姉妹はとんでもない雌豚たちだな、と心の中で思っていると、二人は交代した。 詩音は手で僕のモノを上下させながら、僕のモノの先端をしゃぶりつくように舐める。 それでも満足しなかったのか詩音は両胸で僕のモノを挟み上下させながら先端を舌で舐める。 これはすごい。詩音の胸の柔らかさをペニスで感じる。そして舐めながらも僕の顔色を伺うように上目遣いをしてくる。 「ふふっ……。どうですか悟史君?ぴちゃ…ぴちゃ…凄く気持ちよさそうな顔、ぴちゃ…してますよ」 そして最後に二人は最初のように僕のモノを仕上げと言わんばかりに舐めあげる。 流石にもう限界だ。 「くう……で、出る!!」 「きゃ!」 「やっ!」 勢いよく放出された精液を避ける暇などなく二人の顔はまたもや精液で穢される。 魅音は精液を指に付けて糸ができる様子を楽しんでいたが 詩音は顔に付いた精液を舌でぺロリと舐め取っていた。 その様子は、とても……淫靡な光景だった。 さあこっちもそろそろ仕上げだな……! 僕のモノはすぐさま体勢を立て直し、その硬さを復活させた。 たった二回ですぐしおれるようなモノではない。ククククク! 魅音をすぐさま押し倒し、たっぷり濡れたそこにあてがう。 「好きだよ悟史。大好き。私……悟史が気持ちよくなれるように頑張るからね」 もう心の奥底まで墜ちていることを確認する。 そして……これをもって魅音は完全に僕の女となる! 「っあああ!」 純潔を散らし、苦痛に耐える魅音。ナカからは処女『だった』ことを示す赤い液体が流れ出ている。 この僕が魅音と詩音両方の処女膜を破ったという事実が、さらに僕のモノを大きくさせていた。 「わっ!悟史のが、大きくなった……!」 突然の膨張に驚く魅音。僕はその声を無視して動きはじめる。 大量に濡れていたお陰か、魅音は痛みを感じていないようだった。 こちら側としても挿入がスムーズで助かる。 助かるがやはり痛がってくれたほうがぞくぞくするがな……! 「ひっ!あっ!あっ!あっ!んん!んあぁ!!」 魅音の胸が大きく上下に揺れる光景を目に焼き付けながらもなお、腰の速さは加速する。 響き渡る卑猥な音をバックミュージックにしながら、魅音のナカの最果てまで腰を打ち付けると魅音もそれに見合うだけの媚声を返してくれる。 「お姉感じすぎですよ~。そんなに感じてたら私も苛めたくなるじゃないですか♪」 「あああ!ああ!気持ちいい!ああんっ!セックスってこんなに、あぁ!いいんだね…ひゃあ!」 「そろそろ僕も限界だよ魅音!イ、イク!!」 僕は自身の欲望を魅音に放つ。 そしてそのとき詩音は、魅音の揺れる胸の中心に存在する乳首を手にとって思い切り摘んだ。 その二つの衝撃に魅音は耐え切れず……イッた。 「ひゃあああああああああああああ!!」 流石に処女で3度の絶頂は身体にきつかったのか、魅音はベッドの上で失神する。 しかし、詩音は僕を離してはくれなかった。今日はとことんヤられたいようだ。 いいだろう。こちらもとことん犯しつくし、僕から一生離れられない身体にしてやるよ! ひゃはははははははははははははははははははははははは!! さて……これで僕もずいぶんヤりやすくなったように思う……と 白濁液で身体を散々汚した魅音と詩音の隣で考える。 園崎姉妹を墜とすという大仕事をやり遂げた僕に、もはやできないことなど存在しないだろう。 しかし、念には念を。こういう余裕はそのうち自分の身を滅ぼすことにもなりかねない。 とりあえずここらで一旦、カテゴリーわけでもしてみることにした。 表に表すとこんな感じだろう。Lは難易度の意味だ。 L1沙都子 L2詩音 L3魅音 L4レナ L5梨花 という感じだと思われる。レナと梨花の難易度の差は、好みが分かっているかどうかがポイントだ。 (ちなみに言うと、魅音は僕が詩音と付き合っていた事はどうでもいいらしい。 詩音も同じ。ただ僕に愛してもらえればそれでいいとか。全く持ってけしからん姉妹だ。) レナは圭一が好きだということはもはや周知の事実。気づいてないのは、本人の圭一だけだ。 かぁいいものに見境無く喰らい付く、ある種危険人物でもある。 そしてオヤシロ様の存在を信じていることは本人の口から聞いている。 しかし、梨花の好みがさっぱり分からないのだ。好きな食べ物はキムチだということぐらいで他に思い当たる節もない。全く持って掴み所の無い幼女である。しかも、部活スタイルは一人で勝ち進むというより周りの状況を見て可能な限り漁夫の利を得る戦法。 部活スタイルが本人の性格を著しているのであれば、梨花はかなりの曲者だろう。 それに対して沙都子はもはや墜とす必要性すら感じられない。言わなくても僕に溺愛してるのは見てれば分かる。 ……?待て待て。『好き好き∞にーにー』を歌っていることを根拠に僕は沙都子が僕を好きだと決めていたがまさかその『にーにー』は圭一じゃあるまいな!? なんでも圭一は僕が帰ってくる前まで、にーにーと言われていたそうじゃないか。 その可能性は十分にありえる。 圭一のヤツめ……。とことん僕の前に立ちはだかりやがって……! ……先に圭一を潰しておくべきか? いや……今更遅いか。それよりも先に、沙都子の『にーにー』が誰かもう一度確認しておく必要があるな。 <続く> 鬼畜悟史~にーにー~
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/368.html
2007/12/17(月)投稿 「わかりました・・・・・・私もレナさんたちと一緒に沙都子を救います」 あの日、綿流しの祭の数日前、私はあの二人と結託した。沙都子を救うために、あの男─北条鉄平を三人で殺害する。 夕暮れのゴミ山で、レナさんと圭ちゃんは私に鉄平の殺害計画を打ち明けた。村の大人たちは沙都子を助けようとはしないらしい。村の筆頭頭首の代行である園崎魅音はあからさまな諦念を携えている。頭首がその気になれば造作もないことであろうこと。しかしながら、その力を使おうとはしない。北条家との確執やダム戦争の過去が関係しているからだ。 下手に動けば村の信頼を失墜させてしまう。そういう類の考えがお姉にそうさせているのだろう。 やはりあいつは自分の仲間より村の目を優先させる卑しい人間なのだ。 そんな中、レナさんと圭ちゃんの計画を聞かされた。八方塞りに陥ったレナさんと圭ちゃんは恐らく最後の手段としてそれに行き着いたのだろう。その計画を頭の中で色々と算段した。 あらゆる可能性を脳内で分析していく。しばしの逡巡の後、私はレナさんたちの計画に同意した。 『詩音、以前、お前は悟史の妹の沙都子を気に留めているって言ってくれたよな。それは俺とレナも同じことだ。だからお前にこのことを話した。色々沙都子を救うために手を尽くしてきたけど、もうこれしかないんだ。詩音、俺たちと一緒に沙都子を救おう』 沙都子のために今まで奔走してきた圭ちゃんの目には悲壮な決意に満ちていたような気がする。 でも、その後ろでたたずんでいたレナさんは静かにじっと私を見つめていた。感情の読めない目で。 私は一旦、本家に戻った。色々と着替えや支度をするためだ。 その日の夜、私は前原屋敷に足を運んだ。聞くと、鉄平を殺すための計画を圭ちゃんの家で練るらしい。 様々な意見と知恵を出し合う。そのほとんどが二人から出されたものだったのだが。 数時間後、私たちは計画の概要を練り終え見直しの作業に入った。 『よし、まず先立って鉄平の行動確認から入っていく。事前に・・・・・・』 私は圭ちゃんの部屋にあった時計を見る。そして圭ちゃんが説明を開始した時だった。 ジリリリリと電子音が階下から鳴り響いた。電話の着信だ。 『悪い、ちょっとでて来る。少し待っといてくれ』 話を中断した圭ちゃんが部屋を離れ、私はレナさんと二人きりになった。 少しの静寂の後にレナさんが口を開いた。 「ねえ詩ぃちゃん・・・・・・圭一くん、誰と話してるんだろうね・・・・・・」 「えっ・・・・・・誰って、今の電話ですか?」 いきなり電話のことを切り出されて私は困惑した。 「そう・・・・・・今の電話」 ただの電話のはずだ・・・・・・なのに何を? 「今の時間ですからね・・・・・・そうですね・・・・・・きっと外出してる圭ちゃんの親御さんからじゃないですか。かわいい息子が一人で留守番してるんですから」 私は気にもかけずにそう答えた。 「そう・・・・・・だったらいいね・・・・・・」 レナさんはうつむき加減で答え、さらに付け加えた。 「レナはね、圭一くんがね、今誰かと繋がってこの計画を暴露しているんじゃないかって思ったの・・・・・・もしかしたらとは思うけど、レナたちを裏切ろうとして・・・・・・」 そんなバカな・・・・・・裏切りだと? 一瞬心臓が大きく高鳴る。 「レナさんそんなの考えすぎですよ。いきなりかかってきた電話でそこまで飛躍した話にまで発展しないですって」 とりあえず計画を立てた本人が裏切ることなどありえない話だ。それ以前に圭ちゃんは沙都子を救おうために私たち以上に尽力していたではないか。 「でもね詩ぃちゃん、埋伏の毒って言葉があるんだよ・・・・・圭一くんがそれを考えていたとしても・・・・・・不思議じゃないんじゃないかな・・・・・・」 「でも・・・・・・」 胸の鼓動がさらに高鳴っていくのを私は感じた。 そのときだった。階下から足音が聞こえ部屋のドアが開いた。 「圭ちゃん・・・・・・」 圭ちゃんはすぐに戻ってきた。こんなにも短い時間の電話ならレナさんは圭ちゃんを疑うことは無いはずだ。安堵感が私を包んだ。 圭ちゃんはそんなこと考える人じゃない・・・・・・ 『詩音、魅音からだ。代わってくれだってさ』 ・・・・・・お姉から・・・・・・? 私は部屋を後にし、受話器を取った。 「・・・・・・もしもし、お姉?」 私のお姉からの電話の内容はこうだった。二人は何か隠し事をしてないか、圭ちゃんのうちでこんな時間まで何をしているのか・・・・・・私たちの最近の動向を事細かに聞いてきた。 長々と話していると上にいる二人に怪しまれてしまうかもしれない。 適当な返事で姉をあしらった後に電話を切った。結構時間を食ってしまったようだ。 急ぎ足で二階へ上がった。 部屋のドアの前で立ち止まり、私は深く息を吸った後ドアを開いた。 「ごめんなさい、レナさんに圭ちゃん。お待たせしま・・・・・・」 部屋の空気が私の言葉を止めた。刺されるような空気が私を支配する。部屋を出るときに感じていた雰囲気は跡形も無く消え去っていた。 「ねえ詩ぃちゃん・・・・・・魅ぃちゃんから何の電話だったの?」 そんな不穏な空気の中、レナさんが私に問いかけてきた。 「べっ、別に大それたことじゃないですよ。私が今どこでほっつき歩いているのか、聞いてきただけです。遅くなるんなら連絡ぐらいしろって」 私はかぶりを被った。まさかあいつからの電話程度でこの計画が滞るなんてことは無い。 そんな安易な考えが私にそうさせたのだろう。 「・・・・・・そう。ただの所在確認だったんだね・・・・・・」 レナさんは何か私を試すような口調で静かに言った。 「でも、どうして詩ぃちゃんが圭一くんの家にいるなんてわかったのかな・・・・・・詩ぃちゃんめったに圭一くんの家になんか行かないのに」 私はレナさんから何か禍々しい物を突きつけられているような気がした。 それがただの杞憂であることを望みながら答えた。 「お姉はまず私のアパートに電話を掛けたんですよ。留守だと分かってそれから色々私がいそうな場所を探っていったんですよ。まったくお節介なおね・・・・・・」 『嘘だろ』 圭ちゃんの抑揚の無い声が響いた。突然の圭ちゃんの発言に私は身をこわばらせた。 圭ちゃん、それは一体どういうこと・・・・・・? 『・・・・・・あのな、詩音。魅音はお前が俺の家にいることを一発で感付いていたぜ。何でそれを魅音が知ってたかわからねえが・・・・・・さっき魅音から聞いたから間違いない。詩音・・・・・・なんでお前、今嘘付いたんだよ・・・・・・』 墓穴を掘っていた。レナさんと圭ちゃんを心配させまいと思ってやった行為が裏目に出たのだ。 まさかあいつ・・・・・・圭ちゃんに既に私の行動を話していたのか? 出過ぎた真似をした自分の姉といまさらになって気がついた鈍い自分を恨む。 「ねえ詩ちゃん・・・・・・どうして嘘つくのかな・・・・・・もしかして、魅ぃちゃんと組んでレナ達を裏切ろうとしてたの?」 キッとした鋭い表情が私を襲った。その時のレナさんの目は恐ろしかった。頭首の目、あの鷹のような鋭い突くような目とは種類が根本的に違う・・・・・・レナさんのはそんな目じゃなかった。 冷凍庫でできた氷のようにくぐもった目。冷たくて、もっとおぞましい何かが取り憑いていた。 「・・・・・・っ!・・・・・・っは・・・・・・・・・・・・」 声など出なかった。レナさんの目に魅入られてしまったのだろうか、私の声帯は固まってしまっていた。 瞳を動かして圭ちゃんに助けを求める。でも無駄だった。 圭ちゃんも強い疑心暗鬼の目で私を見つめていたから。 「ねえ詩ぃちゃん、どうして答えないの? 質問は沈黙で返せって学校で習っちゃったのかな?・・・・・・ねえ答えなよ。詩ぃちゃん・・・・・・」 「そ、そんな、違う・・・・・・私は・・・・・・ただ心配・・・・・・かけないように、レナ・・・・・・さんと圭ちゃんに・・・・・・」 私は絞り出すように弁解した。裏切ろうだなんて気持ちを表に出したわけではない。 ただ理解してもらおうと必死になったが、私から出てきた言葉はそれだけだった。 「白々しいんだよ!! 園崎詩音!」 「・・・・・・!!!!」 激しい言葉を突きつけられて、頭を殴られたような感じを覚えた。初め、圭ちゃんから発せられた罵声だと思った。 違っていた。目の前にいる激昂したレナさんから発せられたものだった。 それに気づくのに少し時間がかかった。 恐い・・・・・・体の震えがさっきから止まらない。ここから逃げたい・・・・・・逃げないと私の身が・・・・・・ 私は自然と後ずさりをしていた。蛇に睨まれた蛙はこんな心境なのだろうか。自分の本能が逃げることを優先させている。 「・・・・・・え!?」 私の背中が何かにぶつかった。直後、私は自分の後ろにいる何かに拘束された。 背中にぬくもりを感じる。見ると私の両脇からぬっと筋骨の深い腕が出てきていた。圭ちゃんだ。 圭ちゃんが私を捕まえている・・・・・・? 「ちょ、ちょっと圭ちゃん?!な、何を? 離してください!!」 必死になって振りほどこうとしたが相手は男だ。羽交い絞めにされた私は圭ちゃんによって完全に動きを封じられた。 『詩音どうして逃げるんだよ・・・・・・やっぱりお前、俺たちを売ろうとしてたのか? レナの言うとおりに』 「そうだよ圭一くん。その女はレナ達を謀って裏切ろうとしたんだよ。沙都子ちゃんなんてどうでもいいんだよ・・・・・・村の汚い大人たちとおんなじ・・・・・・」 沙都子のことを引き合いに出され、私は必死になって答えを探した。 「そんな・・・・・・!違います!私は本気で沙都子を救おうと・・・・・・」 「詩ぃちゃん・・・・・・いまさらだよ、そんなの・・・・・・」 沙都子が心配なのは紛れも無い私の本心の一つ。 「沙都子を救えるなら命だって惜しくない!沙都子は私の大切な・・・・・・仲間だから!・・・・・・だから私を信じてください。レナさんを裏切るなんて毛頭無い・・・・・・!」 沙都子の笑顔が脳裏に浮かんだ。体の震えが止まっていく。 そうだ。これは沙都子のためでもあるのだ・・・・・・ しばしの逡巡の後にレナさんは答えた。 「そう・・・・・・でも言葉だけじゃ何とでも言える」 レナさんはゆっくりと私に近づきながら続けた。 「だからね、詩ぃちゃん。あなたが本当にレナたちを裏切らないか・・・・・・」 目の前に来た。 「詩ぃちゃんを・・・・・・尋問させてもらうよ」 あのおぞましい目が私の数センチ前まで近づいていた。私はまたもやレナさんの目に魅入られた。 覚悟を決めて私はゆっくりとうなずいた。 「大丈夫・・・・・・痛くなんかしないから・・・・・圭一くん。圭一くんも手伝って・・・・・・」 痛くなんかしない・・・・・・ その言葉が脳裏にこびりついた。私の体の自由を奪ったまま圭ちゃんは言った。 『詩音、お前の疑いを晴らすための尋問だ・・・・・・悪く思うなよ』 えっ?何なの・・・・・・尋問?尋問て何を私に・・・・・・? 私の頭の中で様々な事が渦巻いていく・・・・・・でもみんなを救うためだ。どんな尋問でも今、私にかけられた疑いの念を晴らす・・・・・・最初はそんな気持ちが私の中にあった。 いったん圭ちゃんが私から離れた。圭ちゃんは部屋に備え付けられた棚の中から何かを 探しているようだった。 ガチャガチャと棚を引っ掻き回す圭ちゃん。 『確かこの辺に・・・・・・あった』 圭ちゃんが取り出したものは二組のはちまきのような細長い布だった。 「圭ちゃん・・・・・・それで何を?」 圭ちゃんではなくて、レナさんが横から答えた。 「今から詩ぃちゃんに目隠しと両手の拘束をさせてもらう・・・・・・尋問をしやすくするためにね」 目隠し・・・・・・?拘束? そんなものが今から必要なのか? ・・・・・・私は今から何をされるのだ? そう考えている間に私の視界は奪われた。直後に後ろ手を縛られていく。暗闇に晒されて、私の息遣いや鼓動がはっきりと聞こえてくるようになった。視覚が奪われた分、他の感覚が鋭利になったのだろう。 レナさんの声がふいに目の前から聞こえた。 「いい? じゃあ、始めるよ」 目の前にレナさんの気配。恐らく私と向かい合う形になったのだろう。 息を呑んでレナさんの言う『尋問』に備えた。 「まず、詩ぃちゃんは魅ぃちゃんと繫っているの?」 「・・・・・・いいえ。そんなことは絶対ありません」 視界を奪われつつも、レナさんの質問に私は潔白を持って素直に答えた。質問の内容の大半は私が裏切り工作を行っていないかについてだった。しかしながら・・・・・・今までのレナさんからの問いかけはただの質問だ。【尋問】と聞かされていたので私は少し拍子抜けしてしまっていた。 「そう・・・・・・詩ぃちゃん。レナたちを裏切ったりはしてないんだね」 「当たり前です。そんなバカげたことをするわけないじゃないですか」 良かった・・・・・・この調子なら身の潔白はすぐに証明できそう・・・・・・こんなのなら目隠しも拘束も必要なかったのに・・・・・・ 私が胸を撫で下ろした、その瞬間だった。 「んん!!? ちょっと・・・・・・レ、レナ・・・・・・さん! な、何を・・・・・・」 私の胸がいきなりぎゅうっと鷲摑みにされていた。視界を奪われていたので、完全に虚を突かれた。 レナさんに届いたのではないか思うほど心臓が高鳴った。まるで心臓を直に掴まれたのではないかと感じたぐらいだ。 「ねえ詩ぃちゃん・・・・・・詩ぃちゃんおっぱい大きいよね・・・・・・魅ぃちゃんとどっちがおっぱい大きいの?」 「んくっ・・・・・・!レ、ナさん? ・・・・・・いきなり何を・・・・・・?」 レナさんの急な行為に思わずたじろぐ。自分の胸の形が変わるほど掴んでいるだろうレナさんの手を振りほどこうと試みるが、両手が使えずただ弱々しく体を揺り動かすことしかできない。 「どっちがおっぱい大きいの?」 「うぅぅ・・・・・・そ、そんなのわかりっこないです・・・・・・は、離して・・・・・・」 掴む力を強めたレナさんに言う。掴まれた私の胸から痛痒いような感覚が全身に送られてきた。 『ちぇ、分からないのかよ。どっちがでかいか、知りたかったんだけどな・・・・・・』 私の側面の方向から圭ちゃんの声が聞こえた。 そんな・・・・・・圭ちゃんがそんなデリカシーのないことを言うなんて・・・・・・ 確かに私は胸が他人よりも大きいという自負はあった。やはり私たち姉妹は巨乳であると見られていたのか・・・・・・改めてそういう目で他人から見られていたことを私は認識した。 「ふーん、分かんないんだ・・・・・・二人の胸のサイズが分かれば、もし詩ぃちゃんと魅ぃちゃんが入れ替わっても見抜けると思ったんだけどなあ・・・・・・」 入れ替わる・・・・・・まさか・・・・・・? 「詩ぃちゃんたち双子が入れ替わってレナたちに近づいて来たとしたら、正直区別付かないしね・・・・・・詩ぃちゃんが魅ぃちゃんと組んでたら絶対入れ替わりを使ってレナたちに近づいてくるはずだもの」 まさか、レナさんは既に私が組んでいると考えているのか・・・・・・? 違う!そんなこと考えるはずは無い! 私たち姉妹はそもそも、それほど仲は良くなかった。以前の私の言動からレナさんたちだってその事を知っているはずだ。心の通じないような姉妹が入れ替わり起こそうなんて普通の人なら考えない。 「だからね詩ぃちゃん、もし詩ぃちゃんが入れ替わったとしてもそれが見抜けるようにする。詩ぃちゃんの体を今から覚えさせてもらうからね・・・・・・」 目隠しを隔てた向こう側でレナさんが厭らしく笑ったような気がした。 「おっぱいのサイズは判らないって言ったから・・・・・・どうしようかなあ」 「・・・・・・んんぁ!!」 今度は逆のほうの胸を掴まれ思わず声が漏れる。視界を奪われているため、レナさんの行動が全く予測できない。心臓が激しく脈打ち、とどまろうとしない。 「ふふっ、どうしたの・・・・・・?・・・・・・じゃあ、まず、においからいこうかな・・・・・・」 えっ・・・・・・今なんて・・・・・・? 「んっ?!な、何してるんですか!レナさん!?」 私の二の腕と体の間に何かバレーボール大の何かがぞわっと入り込んできた。さらさらっとした髪の毛の感触とわずかな頭髪のにおいを覚え、それがレナさんの頭だとわかった。 「わからない?今から・・・・・・詩ぃちゃんのにおいを覚えるの・・・・・・詩ぃちゃんの腋のね」 嘘でしょ・・・・・・私の・・・・・・腋の? 信じられないレナさんの行動に思考が止まりそうになる。 「あれ・・・・・・詩ぃちゃん、セーターのところに染みが出来てるよ・・・・・・どうしたの・・・・・・そんなに緊張しなくてもいいのに」 着ていたサマーセーターの裾にできた汗染みを指摘され、私の頬がみるみる上気していくのがわかる。極度の緊張がそれを形作ったのだろう。 「レ、レナさん! ・・・・・・そんなところを・・・・・・やめてくださ、んんくぅっ!!」 「はぁ・・・・・・すごい、誌ぃちゃんの・・・・・・はあぁ・・・・・・においがする・・・・・・くぅぅん」 躊躇無くレナさんは私の・・・・・・腋を嗅ぎだした。何度もくんくんと鼻を鳴らすような声が聞こえてくる。こんな姿をそばにいる圭ちゃんはどう思ってるんだろう。その行為に私の耳が真っ赤になっていくのが分かる。 「んん!!・・・・・・レナさん、そんなの・・・・・・駄目だから・・・・・・ぅううん!!!」 信じられないことだったが、さらにレナさんはついに私の腋に顔を押し付けて直接嗅ぎ始めた。 同時にそこからじわっとした感じがあった。レナさんは私の汗染みのところを直接、唇と舌で舐め取り始めていたからだ。まるで発情した犬のような荒い息遣いとレナさんの生暖かい唾液が私の腋から感じられた。目隠しをされているためその息遣いがより鮮明に聞こえてくる。 「い、いやぁぁあ・・・・・・もう・・・・・・あう・・・止め・・・て・・・・・・っくうう!!」 自分の腋という部分が自分とそう年端の変わらない少女に責められている。非現実的でインモラルな光景が私の脳裏で再生されていった。 『なんかすげえことになってんな・・・・・・どうだよレナ、詩音のにおいと味とやらは?』 事を静観していた圭ちゃんは私が知りたくも無い様なことをレナさんに聞いてきた・・・・・・ その言葉に触発されたのか、レナさんは私への責め苦をようやく止めて圭ちゃんの問いかけに答えた。 「詩ぃちゃんのはね・・・・・・なんか少しだけ濃い気がする。私たちよりも。でも、ちょっとだけ香水っぽい香りがした。・・・・・・そうだね・・・・・・これは多分、ウッディ系の香木の香り。詩ぃちゃんは都会の興宮に住んでるからちょっと意識してるのかも」 当たりだった。このとき私は香水を付けていた。種類まで当てられるとは・・・・・・ このレナという少女はいったい何なのだ? 初めて出会った頃は純情そうな少女としか認識していなかった。しかし時間が経つにつれ、ときおり見せる何者も圧倒するような冷たい瞳と年下とは思えないほどの鋭い観察力は形容しがたいほどの強列な印象を刻み付けてくる。 やっと解放された私は鼓動を抑えようと深呼吸を繰り返す。 これで・・・・・・終わるのか・・・・・・? 「まだだよ。詩ぃちゃん」 私の考えを見透かしたようにレナさんの声が飛んできた。 「こんなんで終わるなんて虫が良すぎるよ、詩ぃちゃん。もっと覚えさせてもらうよ・・・・・・詩ぃちゃんの体」 まだ足りないの? 次はどこを・・・・・・責められるの? 「つ、次は何を・・・・・・ひゃあん!?」 「あはは、どうしたの詩ぃちゃん? ちょっと詩ぃちゃんの膝を触っただけなのに・・・・・・」 今度は頬を触られた。目隠しをされているためどこを触られようとしているのかまったくわからない。そのため急に体を触れられてしまうと、その度に体がぴくりと反応してしまうのだ。さらに先の責めで敏感になった私の触覚がそれに拍車を掛けていた。 「すっごーい! 詩ぃちゃん触られただけでお魚さんみたいにビクンビクンしてるよ。圭一くんも触ってみてごらん」 『本当だ・・・・・・なんか全身性感帯て感じだな』 まるで新しいおもちゃに戯れるかのように二人は私の体をもてあそんだ。 「ちょっ、ちょっと、やだ! ふ、ふざけないでください」 着ている服から柔肌が露出した部分。太ももを肘を手の甲をうなじを唇を触られる。 目隠しというものはこうも体を敏感にしてしまうものなのか。触れられるたびに私は無様に体をくねらせた。 「ふふふ・・・・・・じゃあおふざけもこれくらいにしといて・・・・・・」 「・・・・・・!?駄目です!!そ、そこは・・・・・・!!」 ついにというか予想通りというか・・・・・・レナさんはスカートの中に探りを入れてきた。 「んんん!!そんなとこ・・・・・・触っちゃ・・・・・・だめ・・・・・・」 私は自由の利く両足に力を込めレナさんの侵入を防ごうとした。 「ちょっと詩ぃちゃん、力抜いて・・・・・・そう・・・・・・どうしても嫌なんだ・・・・・・圭一くん!」 レナさんが圭ちゃんを呼んだ。 「詩ぃちゃんの足、開かせて」 『ああ、わかった』 圭ちゃんの気配が私の後ろに感じられた。回り込まれたようだ。 「!?圭ちゃん!!!嫌だ!離してください!!」 両足の膝のところに圭ちゃんの腕が回され、そのまま両足を担ぎ上げられた。もちろんそれに抗おうとしたが、所詮、男と女、そして私の両手は縛られている。敵うはずも無かった。 そのまま秘所を晒された。私の中で羞恥心が波となって押し寄せてきた。頭のてっぺんから足の指先までジンジンするような熱い血の流れを感じる。無意識に私の体が熱くそして息も荒くなっていく。 「くすくす、いい格好だね、詩ぃちゃん。丸見えだよ・・・・・・緑色のパンツかあ、ちょっと予想外だったな」 視界の無い私に教えるようにレナさんは私に言った。自分の下着の色まで暴露されるという恥辱が私の心を襲う。 後ろにいる圭ちゃんにも聞こえたはずだ。私の動きを封じている圭ちゃんから少し荒くてぬるい吐息を感じる。首筋にわずかにかかりくすぐったい。 そしてまたレナさんの責めが始まった。 「ぅぅうん!!レ・・・・・・ナ、ん、んん!そんな・・・・・・汚い・・・・・・ところ」 「すううう・・・・・・はあぁ・・・・・・いいよ、詩ぃちゃん。一層においが濃くなって・・・・・・すううう」 私のパンツ越しに大きな温かい塊が押し付けられている。レナさんの顔だというのは言うまでも無い。レナさんはさらに私のにおいを覚えようと秘所に顔をうずめているのだ。 レナさんの息と押し付けている鼻の感触が感じられてじわじわと下半身が熱く湿っていく。 「あれ・・・・・・詩ぃちゃん。なんかこっちも染みが出てきたよ・・・・・・これはなんなのかな?」 ・・・・・嘘! 染みが出来るまで感じちゃっていたのか・・・・・・? こんな状況で? 「そんな・・・・・・じょ、冗談・・・・・・そ、れはレナ・・・・・・さんの、唾じゃあ・・・・・・?」 「違うよ。レナの唾じゃない。詩ぃちゃんから出てきたんだよ・・・・・・確かめてみる?」 確かめるという真意を読み取れずに困惑していた私に、さらなる辱めが襲う。 自分の腰にレナさんの両手がかかるとそのまま私のパンツを脱がしにかかったからだ。 「だ、だめ!!レ、レナさん・・・・・・!!」 抵抗しようとするも両手は縛られ、足の自由は利かない。するりとパンツを抜かれ直接秘所を晒されてしまう。 さらなる責めが行われると予感し、目隠しをされているにも関わらずぎゅっと目をつむる。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 しかし、誰の声もしなかった。ただ鼻で必死に何かをすんっと吸っているような音だけが私の暗闇の中で聞こえていた。 何をしているのだろう・・・・・・? 「詩ぃちゃんのパンツ・・・・・・すごい、いいにおい・・・・・・特に染みの部分から強くにおってきて・・・・・・」 ま・・・・・・さか・・・・・・ 「レ・・・・・・ナさん?何をいったい・・・・・・?」 「うふふ・・・・・・詩ぃちゃんの生パンのにおい嗅いでるんだよ・・・・・・はぁぁ・・・・・・いい・・・・・・」 「嘘、でしょ・・・・・・なんて・・・・・・・・・・・・」 自分の履いていたパンツを嗅がれるという変態的な行為を私の目の前でやられた。しかも女の子に・・・・・・ 「ほら・・・・・・これが詩ぃちゃんの出した染みだよ・・・・・・て言っても見えないか・・・・・・圭一くん見えるでしょ?」 「ああ。本当だな・・・・・・薄緑のパンツが染みの部分だけ濃くなってるぜ・・・・・・詩音」 ・・・・・・私はこんな異常な下で感じてしまっていたのか・・・・・・? 「ほら詩ぃちゃん。これだけ近づければわかる? 見える? ・・・・・・ねえ詩ぃちゃん!」 そう言うとレナさんは私の顔に私の脱いだパンツを押し付けてきた。 「んんん! やだ! やめてください!!」 無理やり押し付けられる生暖かいそれに対して、私は顔を捻って遠ざけることしかできない。 レナさんは私の唇や鼻腔の中にそれを無理に押し込もうとする。私への行為に満足したのか、レナさんが笑いながらつぶやいた。 「ふふふふ・・・・・・これで詩ぃちゃんにも分かってもらえたよね・・・・・・じゃあ今度は・・・・・・」 私の秘所にレナさんの指が触れた。慣れることができず、また体を震わせてしまう。そんなことに構うことなくレナさんの指に力が入り、私の秘所をぐっと押し広げてきた。 「びしょびしょだよ・・・・・・詩ぃちゃん。ただ尋問してるだけなのに感じちゃったのかな・・・・・・」 レナさんの嘲笑めいた声が聞こえてきた。 「ここの味も確かめないとね・・・・・・最後に」 「はぁ・・・・・・はぁ、レナ・・・・・・さん・・・・・・やめ・・・・・・!!んはぁぁああぁん!!」 押し広げられた秘所にレナさんの下が躊躇無く進入してきた。生温く蠢くような舌使いに私の秘所はアイスのようにとろけていく。 「んはぁ・・・・・・すごい・・・・・・もっと味が濃いのが出てきてる・・・・・・ん、ん、ん!」 「いや!! 止めて・・・・・・動かしちゃ・・・・・・ぁぁあん・・・・・・レナ・・・・・・さ・・・・・・!!」 私と変わらないぐらい息の荒いレナさんは首を上下させている。ピストン運動のようにして舌を私の膣内に押し込んできた。まだ十代半ばの少女から受ける信じられないような激しい愛撫に私の脳は霞掛かったように麻痺していく。 「もっと・・・・・・もっとだよ詩ぃちゃん・・・・・・!もっと詩ぃちゃんを・・・・・・覚えるから・・・・・・!」 私の様子など歯牙にも掛けずに私を犯していく。暗闇と拘束に縛られた世界でぬらぬらした舌肉と膣内がこすれ合う音が濃密に耳を犯してくる。 ・・・・・・あ、熱い。体の奥底から何もかも溶けてしまいそう・・・・・・ 「・・・・・・ふう・・・・・・はぁ・・・・・・そうだ・・・・・・圭一くん」 レナさんが圭ちゃんを呼んだ。悪魔がささやく様な声で。 何かされるんだ・・・・・・圭ちゃんからも・・・・・・ 「この際、圭一くんも・・・・・・何か詩ぃちゃんの身体を覚えなよ・・・・・・」 一瞬、圭ちゃんが考え込んだ後、 『・・・・・・そうだな・・・・・・悪いが詩音、そうさせてもらうぜ・・・・・・お前のためだからな・・・・・・』 でも、これ以上何を・・・・・・もやのかかった頭でそう思ったときだった。 「はぁん!! 圭・・・・・・ちゃん・・・・・まで、そんな・・・・・・んんん!!」 圭ちゃんは私を後ろから拘束したまま・・・・・・私の後頭部に顔を押し付けてきた・・・・・・ 私の耳から荒い圭ちゃんの呼吸音が聞こえる。 『すうん・・・・・・はああ・・・・・・詩音の・・・・・・髪の毛、いいにおいするんだな・・・・・・はあ、はぁ』 圭ちゃんまでにおいを・・・・・・しかも私の頭と髪の・・・・・・ 私の出した汗と脂の入り混じった髪のにおいを必死になって圭ちゃんは貪っていた。好意を持った異性からの異常な行為に晒さたのだ。私のうなじから背中にかけてぞわっと総毛立って行くのがわかる。 「んはぁぁぁああ!! 圭ちゃ・・・・・・くふぅぅうん!・・・・・・レ・・・・・・ナ、さん・・・・・・あぁあ!」 「すごい・・・・・・また詩ぃちゃんの味とにおいが濃くなったよ・・・・・・ん、ん、ん、ん!」 レナさんのピストン運動が一層激しさを増した。圭ちゃんの熱い息遣いが私にうなじ付近にかかる。 自分の仲間に陵辱され、私の中に凝り固まった快楽の奔流が飢えた獣のように一気に襲ってきた。 「いやぁああぁああぁ!! とめて!!!!もうだめぇえええぇえええぇぇ!!」 そのまま絶頂を向かえた私は、体を震わせながら横ばいに倒れていった・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・気を失っていたのか。 横になった体を起こそうとするがうまくいかない。まだ私の目隠しと手枷は解かれていないようだ。そう遠くは無い距離で二人の話し声が聞こえてきた。 『レナ・・・・・・詩音は、お前の言ったとおり俺たちのことを・・・・・・裏切っていると思うか・・・・・?』 「うん・・・・・・やっぱりその可能性は・・・・・・」 レナさんが口ごもったのがわかる。私の覚醒に気が付いたのだろうか。 「でもね・・・・・・圭一くん、大丈夫だよ・・・・・・だって・・・・・・」 レナさんの言葉が私に向けられていくのがわかる。 「もう詩ぃちゃんの身体、全部覚えたから・・・・・・」 部屋の雰囲気がまたもや徐々に凍っていくのを肌で感じた。 「もし私たちを裏切ろうとしても無駄だからね」 氷のような冷たさを含んだレナさんの声は明らかに私に対して放たれたものだった。 真っ暗な闇に包まれて虫たちのざわめきも聞こえなくなったその日の深夜、ようやく園崎本家に帰って来た。 「それで・・・・・・どうでしたか・・・・・・お姉」 私の貸したサマーセーターとスカートに身を包んでいる、私と瓜二つの存在に声を掛けた。 まるで私が二人になったような奇妙な感覚に陥る。 「・・・・・・やっぱり圭ちゃんたち本気だった・・・・・・詩音の言うとおり・・・・・・」 頭を垂れてうなだれたお姉がそこにはいた。私は前原屋敷であった一部始終を聞く。 計画の実行日、場所、方法、アリバイ工作、そしてお姉が受けた【尋問】とやら・・・・・・ 「尋問ですか・・・・・・お姉だったってことはバレてませんよね・・・・・・」 「・・・・・・それは多分大丈夫だと、思う・・・・・・でも」 初夏だというのに、自分の肩を寒そうに抱きながらお姉は続けた。 「まさか、レナが・・・・・・あんな事を・・・・・・私に・・・・・・しかも入れ替わりのことを真っ先に疑ってきたし・・・・・・」 どうやら、私が考える以上の辱めをお姉はレナさんから受けたのだろう。 それにしても、あのレナという少女・・・・・・さほど面識はなかったが初っ端からこれほどまで疑ってくるとは・・・・・・ 「でも、これであの二人の動きがはっきり判明しますね・・・・・・」 私は今日の夕方、あの二人の計画を聞かされ承諾した。その後、本家に帰りお姉に打ち明けた。 お姉は愕然として固まっていた。それもそうだろう、自分の仲間が殺人の計画を立てているなんて想像も付かなかったのだろう。そして、私の思惑通り、お姉は私との入れ替わりを求めてきた。 「圭ちゃんとレナが本気なのか・・・・・・私が行って確かめてくる・・・・・・詩音はここで私の振りをして待ってて。あと、今から○時間後に前原屋敷に電話を・・・・・・うん、私と連絡するために・・・・・・」 その後、私はお姉の私服を着込み魅音として本家で一時を過ごした。それからお姉に指示された時間通りに圭ちゃんの家に電話をかけて・・・・・・ そう、私は既にレナさんが疑う前からお姉と入れ替わっていた。 お姉としては仲間が殺人者などになって欲しくない一心でこれからあの二人の計画を防ぎにかかるだろう。 私としては・・・・・・ ・・・・・・ククク・・・・・・くけけけけけ レナさんたちの計画通りに進めば、悟史君を追い詰めたあの腐り切った夫婦の片割れをレナさんたちが殺してくれる。私の手を汚すことなく・・・・・・ もし魅音が二人を止めたとしても、沙都子が鉄平に晒され苦しみ続けることになる・・・・・・ 悟史君に寄生してボロボロにしたあの憎い沙都子が・・・・・・あんな愚かしい奴など救う気にもならない。 レナさんたちはどうして沙都子のために自ら捨て身になるような馬鹿な真似ができるのだろうか・・・・・・ あんな奴は一生苦しみ続ければいい。 そして、魅音だ。レナさんたちの計画を防ぐためあいつは動く。その過程で、もしヘマを働けばたちまち二人から返り討ちに合うはずだ・・・・・・悟史君を救う力を持ちながらそれをしなかった魅音。その報いを・・・・・・自分の信じた仲間から受けることになる。 つまり、ことがどう転ぼうが私の良いようにしかならないということだ・・・・・・ 「詩音・・・・・・?」 少し体を震わせていたお姉はちょっとばかり考え込んでいた私を不安げな目をして見つめている。 さっき受けた尋問とやらの余韻が残っているのか、お姉の頬は少しばかり紅潮していた。 私の術中にいることに気が付かない、私の姿をした愚かで可愛い可愛いお姉をにっこりと見つめ返す。 「心配しないで、お姉。私が一緒についてるから・・・・・・ね・・・・・・お姉・・・・・・」 Fin
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/219.html
「ここはね、古手神社っていうの」 「『神社』か…。ってことは、ここには何の神様がいるんだ?」 「…オヤシロさま、だよ…だよ」 「…オヤシロさま…?」 「そうだよ…オヤシロさまはね…雛見沢の守り神なんだよ」 「ふぅん…神様、か…」 × × × 東京から雛見沢に引っ越してきて、一ヶ月が過ぎた。 この辺鄙な村落には、ゆったりと流れる時間と豊かな自然の他には何も無い。 確かに、ここはいい所だ。 だが…今の俺には、どうしても我慢出来ないことがある。 『女』だ。 『女』を喰いたい…! もてあます情熱と若さの日々が、最近ずっと続いている。 だからと言って、この俺が一人エッチをするハメになるなんて…ッ!否、断じて否! かつての俺は、くだらない勉強に日々を追われ、やりきれない鬱憤を街で女を喰らうことで晴らしていた。 表向きはモデルガンによる児童連続襲撃事件とされているが…。 それは、親父が警察上層部の知り合いと取り引きし、真相を葬るために仕立て上げられたスキャンダラスな見出しの事件に過ぎない。 真相は…連続女性暴行事件だった。 この俺が、何十人にも及ぶ女を言葉巧みに誘い、心酔させ、交わり、調教し、そして堕としていったのさ…! 下は年端もいかない幼女から、上は火照った躯を持て余していた人妻まで。「口先の魔術師」の前では、みんな股を開いた。 これはあらかじめ言っておくが、俺は性行為を強要したことは無い。女の方から望んでしたことだからな…ククク…。 だが、さすがに節操無くヤリ過ぎたせいで、俺は東京を離れるハメになった。 親父が庇ってくれなきゃ、今頃どんな扱いだったか…。ま、金持ちの家に生まれたのが幸いしたな。 そんな経緯を経て、ここ雛見沢にやって来たわけだが…。まったくもって俺は運がいい。 田舎の学校に転校すると聞いて、最初は落ち込んだものだ。 だが、転校初日に出迎えてくれたクラスメイトの女子は…正直、東京の女以上にみんな魅力的だった。 竜宮レナ、園崎魅音、北条沙都子、古手梨花。 俺を歓迎してくれたこいつらを初めて見た時…俺の中に眠っていた『鬼』が目覚めた。 『こいつらを…残らず堕としてやる』 俺無しには生きられないほどに心酔させ、その躯を喰らい尽くしてやろう。 あらゆる欲望・快楽を極め尽くし、善悪定かならぬ果てに届くまで、女を喰らい尽くす! それは、俺の思い通りの『世界』を創ることに他ならない。 閉じられた『世界』=雛見沢を、俺が望む姿へと創り直す。 …創造は、凡庸な人間に許された行為ではない。『世界』の創造を可能にする存在のことを、人間は『神』と呼ぶ。 そう…俺は、雛見沢に君臨する新しい『神』になる! その始まりとして、まずは… 竜宮レナ。 俺に一番近付こうとするこの女を、忠実な下僕に変えることから始めようか…。 神々と肩を並べるには、たった一つのやり方しかない。 ——神々と同じように残酷になることだ。 アルベール・カミュ『カリギュラ』より ひ ぐ ら し の な く 頃 に 〜鬼誑し編〜 次回 鬼畜王K1 〜鬼誑し編・其ノ壱〜
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/207.html
「いやー魅音に来てもらえて助かったぜ。今夜はカップラーメンで済まそうと思っていたが、こんな豪勢な食事にありつけるとは。くぅ~幸せだぜ」 そんな俺の言葉が恥ずかしかったのか、照れを誤魔化すように魅音は盛大に笑いながら俺を茶化す。 「圭ちゃんは大袈裟だなぁ。でも圭ちゃんが一人で夕飯作りしてボヤでも起こすよりは おじさんが作ってあげた方が前原家の安全に繋がるしね!」 「いやいや。俺が褒めてるのは何も飯の上手さだけじゃねーぞ。 そんな短い破廉恥なメイド服で料理を作る魅音の姿といったらこれまたたまりませんなぁ~」 「う…罰ゲームだから仕方なくだよ!本当はこれ圭ちゃんに着せる予定だったのに… 明日は圭ちゃんを猫耳メイドにしてあげるから覚悟しておく事だね!」 まるで学校にいる時と変わらない会話とテンション。でも魅音と過ごすこうゆう時間は本当に楽しい。 何故俺が自宅で魅音と二人で食事をしているかというと、 今日の部活で俺が優勝者、魅音がビリだったからだ。 今日の罰ゲームは「ビリが優勝者の専属メイドになる事」普段なら荷物持ちで良かったんだが 今夜から明日にかけて俺の両親が東京まで出張だったので、 その事を帰り道で魅音にぼやいたら 「圭ちゃんが可哀想だからその…食事ぐらい作ってあげてもいいよ」 という事になったのだ。実に有難い。 ちなみに料理を作ってもらっている時も食事中も 魅音がメイド衣装のままなのは俺のリクエストである。 なんだかんだで魅音は押しに弱い。そして優勝者の権限は絶対なのだ。 余談だがこんな俺達でも一応恋人同士だし誰かにはっきり宣言したわけではないが 多分部活メンバーにはバレバレだと思う。 だからその…男ならちょっとした下心もあったわけで。 「ご馳走様でした!いやー本当においしかったぜ!魅音はこれから…どうするんだ?」 さり気なく。本当にさり気なく聞いてみる。 「ああ、私も着替えて片付けしたらもう帰るよ。圭ちゃんの飢えは防いだみたいだしね。 今日の夕飯の残りをラップしておくから、明日の朝御飯はそれをレンジで暖めればOKだよ」 こうゆう面がガサツに見えて意外とまめな魅音の女の子らしさを感じる。 いや!そうじゃなくって!お前、俺と二人きっりなのに何もしないで帰るのかよ!!俺達恋人同士だよな? ああ、そうだ。せっかく魅音がメイドさんになってるんだからご奉仕プレイとかもいいなぁ。 「へ…?」 「あ?」 なんとも言い難い空気が流れる。ん…? もしかして俺また考えている事がそのまま口に出ていたか!? 魅音の表情が赤くなったまま固まる。 「ごごごごごごめん!なんでもねぇ!冗談だ、冗談!気にしないでくれ」 しばらく思考停止したように固まっていた魅音が意を決したかのように口を開く。 「…ぃぃょ」 「…え?」 驚かされたのは俺の方。 「圭ちゃんがしたいって言うなら…いいよ」 …――――――――――― 「っ…は…みお」 「ふぅ…ん…ぅ」 ええっと…俺は夢を見てるんだろうか。魅音とSEXした経験がないわけではないけれどこの状況は初体験だ。 リビングのソファーに座る俺の前に跪きながら、 ピンク色の可愛らしいメイド服に身を包んだ魅音がたどたどしい舌使いで俺のものを舐めあげていく。 フリルのブラウスから覗く豊かな胸元もたまらないが、 俺と目を合わせるのが恥ずかしいのか目を伏せたまま頬を染めて奉仕してくれる姿は絶景そのものだ。 そんな魅音を目の辺りにしていた俺が限界を訴えるのにそう時間はかからなかった。 「んぐ…けいちゃん…気持ちいい…?」 ずっと俯いていた魅音がふいに俺の方を見上げてきた。お前…!その台詞に涙目の表情は反則だろ…!! やばいやばいやばい!! 「魅音…!も…出るから離っ」 「ふぇ?…!ひゃっ」 慌てて魅音の頭を引き剥がしたが時すでに遅し。俺の放った精液は容赦なく魅音の顔面を汚した。 「ご、ごめ…大丈夫か…?…っ!」 「あ…う、うん」 故意ではなかったとはいえ物凄く卑猥な光景だ。俺は荒くなった息を思わず飲み込む。 顔射なんてされた事のない魅音はいきなりの出来事に頭がついていってないようだった。 いかんいかん、先に魅音の顔についた精液を拭き取らねば。 俺は慌ててテーブルの上に置いてあるティッシュ箱からティッシュを数枚とり出して 魅音の顔についた精液を拭き取っていく。 その時ボーっとしていた魅音がふいに口元についていた白濁をペロリと舐めた。 「あはは…圭ちゃんのって苦いね。でも、おじさんの口で感じてくれたなら嬉しいなぁ」 ………… ななななななな!? こうゆう事を計算ではなく素でやってしまう魅音の破壊力といったら本当に測り知れない。 同時に俺の中で何かが切れた音がした。切れたとは言っても堪忍袋の緒ではない。理性の糸ってやつだ。 役割を終えたティッシュを放り投げると俺は衝動に任せたまま魅音をソファーの上に押し倒し乱暴に口づける。 「んぅ!?けぇちゃ…っ…ん」 「はぁ…魅音…口あけて」 「やっ…ん」 まだ自分から舌を差し出すという行為が恥ずかしいのか、魅音はキスをし始めても最初のうちはなかなか口を開いてくれない。 なので俺は攻め方を変える。固く閉ざされた魅音の唇の輪郭を自分の舌でなぞるように優しく舐めてやる。 「っ」 魅音の身体がぴくりと跳ねた。 その身体を自分の体重で押さえつけ、隙を見逃さずに開いた魅音の口唇の間から自分の舌を差し込む。 そしてそのまま逃げられないよう顎を固定し、口内で捕らえた魅音の舌を乱暴に絡めたり吸ったりを繰り返す。 「は…ふ」 漏れた吐息はどちらのものだったか。 口付けた時に感じた自分の苦い味がお互いの唾液の味で分からなくなる頃には 魅音もおずおずと自分から舌を差し出してくれるようになっていた。 「ふ…ぅっ…んんっ…ぅ」 苦しいのか気持ちいいのか。固く握り締めた魅音の拳にぎゅぅっと力が入る。 そんな魅音のちょっとした動作に身体が火照っていくのを感じた。もっと魅音をどうにかしてやりたい。 口付けは続けたままで右手をスカートの中に潜り込ませ魅音の秘部を下着の上から撫で回した。 「ひ!?圭ちゃん…やめ」 羞恥心を煽るためあえて鼻と鼻がつきそうな距離で囁いてやる。 「なぁ?魅音のここ濡れてる。もしかして俺の舐めながら興奮してたのか?可愛い顔して魅音ってやらしいな」 「やぁ…!ち、違…」 「じゃぁキスだけでこうなっちゃったのか?どっちにしても魅音は変態だな」 「違!違う!圭ちゃんが触るからでしょ!圭ちゃんのバカぁ!」 ここまでくると普段強気の魅音だってもう真っ赤になって涙目だ。 魅音にこんなにも可愛い一面があるなんてきっと俺しか知らない。いや、俺だけが知っていればそれでいい。 ワーワーと喚く魅音の口を自分の口でもう一度塞いだ。うん、魅音を黙らせるにはこれが一番手っ取り早い。 そしてそのまま右手を使って下着を引き摺り下ろし、魅音の中に指を一本差し入れる。 「っ!ま、待って圭ちゃ…まだ!あ…」 空いた方の手で魅音の白いフリル付のブラウスのボタンを外して胸を露出させる。 魅音の白くて大きい胸に吸い付いたり乳首を舌で転がしたりいじくり回し、 もう片方の胸は左手でグリグリと乳首を摘まんで可愛がってやると 三箇所からの攻めに耐えられなくなったのか魅音はイヤイヤをするように首を左右に振った。 「ふぁあ…や…そんないっぺんに…ふ…っ…んぅ!」 声を聞かれるのが恥ずかしいのか必死に我慢しているのが分かる。 そんな仕草ですら今の俺には火種にしかならない事を魅音はきっと理解できていない。 魅音の中の指がなじんできた事が分かるとそのまま指をもう二本追加した。 「ぁっ…ああ…は…んっ!」 くちゅくちゅといやらしい音が室内に響く。 「魅音?気持ちよかったら声我慢しなくっていいんだぜ?魅音のかぁいい声もっと聞きたい」 「アっ!んあっ!…い…あ」 カリっとちょっと強めに胸の突起を甘噛みしてやる。 中に入れた指をバラバラに動かしてみたり緩急をつけて出し入れしている内になじんできたようで、 魅音の表情も快楽の色が濃くなっている。喘ぎ声を我慢する事も出来なくなってるようだ。 「この位でいいか…?」 頃合を見て指を引き抜く。すっかり蕩けた表情になっている魅音に今度は耳元で囁いた。 「魅音。ここからどうして欲しい?」 「え…?」 おいおい、まだ赤くなるのか。本当に退屈しない奴だな。 可愛くて仕方ないがもっと魅音をいじってやりたいので、更に意地悪な言葉を紡いでやる。 「魅音が望む通りにしてやるから言ってみろよ」 「う…うぅ」 魅音はまるで羽入のようにあうあうとうろたえながら焦っている。 そんな事言わなくっても分かる癖に…と涙目の魅音が視線だけで訴えてくるが無視を決め込む。 「ご主人様がメイドの言う事聞いてやるって言ってるんだから」 「ひゃ…!?圭ちゃ…!」 挑発するように魅音の耳の中に舌を差し入れ、聴覚をも犯すようにわざと音を立てて舐めてやる。 その度に魅音の身体がビクビク痙攣するのが楽しい。相変わらず耳弱いんだな。 決定的な刺激は与えず緩い愛撫で魅音をじっくり焦らす。 「ほら、魅音」 「ぁ…も…!圭ちゃん…その」 「ん?」 「…しぃ…」 「聞こえなかった。もっと大きな声で言わなきゃ分からないぞ」 追い詰めるようにちょっと強めにクリトリスを刺激すると魅音は白旗をあげた。 「ぅ…もぅ欲しい…」 「”何が”欲しいんだ?」 「な…な…!」 もう魅音の顔は真っ赤でゆでだこ状態だ。まだまだこの程度じゃ済まさないけどな。 「だ…だから圭ちゃんの…入れて欲し…ぃ」 「俺の”何を””どこ”に入れて欲しいんだ?」 「や…もう…やぁっ」 羞恥心に耐え切れなくなったのか魅音は涙を流した。 流石にやりすぎたと思う反面泣き顔の魅音も愛しくってもっと苛めてやりたいという欲望がじわじわと生まれる。 「上手におねだりも出来ないメイドにはご褒美あげられないなぁ」 魅音の右手が動いたかと思うとその手は俺のすっかり硬く立ち上がった股間に触れた。小さな声で呟く。 「圭ちゃん…圭ちゃんのコレ、私の中に入れて…」 魅音を追い詰めているようで追い詰められていたのは俺だったのかもしれない。 俺は本日二度目の衝撃音を聞いた。 「っ、あああぁっ!!」 「うっ…きつ…大丈夫か…魅音?」 あえて魅音のメイド服は脱がさず(ここが大事だ)正常位でなんとか魅音の中に収める。 挿入時には痛みも伴うのか魅音は苦しそうに息を吐いた。でも見たところ快楽が勝っているようで安心する。 「ご、ごめん…魅音、もう俺我慢できな」 先程からの魅音の天然発言や乱れたメイド服姿に俺の理性なんて一つも残っていなかった。 魅音の呼吸が落ち着くのを待つ事も出来ないまま、一心不乱に腰を振って魅音を攻め立てる。 「あっ!…っ…アアっ!んっ…あ、はっ…」 まだ身体が追いつかないのか俺の性急な攻めに耐え切れないのか魅音は必死に俺の背中に爪を立てながら喘いだ。 Yシャツ越しにちくりと感じる背中の痛みでさえ気持ち良くって仕方ない。 全身で感じてますと答えている魅音の反応がたまらなくって、 涎を零して喘ぐ魅音の唾液を舐め取るように舌を這わせそのまま口付ける。 「ふ…んぅ…はぁっ…んあっ」 腰の動きは緩めずに魅音の唇から首筋へ今度は舌を這わせ、そのまま喉に噛み付いた。 「いっ…た…ぁ、ああっ」 自分が魅音という動物を捕らえた肉食獣になったような…そんな征服感を感じて増々興奮する。 「っ…は…」 「んあっ!?あ、やあぁっ!や…そこ…そこ駄目!」 「駄目じゃなく…て、イイんだろ?…ほら」 魅音が一番感じる…だからこそ感じ過ぎて辛い場所を俺は知っていた。 その場所をグリグリと刺激してやると甘い嬌声に泣き声が混じる。 「や…っ…そこやだぁ…も!んあっ…ああぅっ!」 肉と肉がぶつかる音と粘着質な水音、そして魅音の嬌声が俺達の行為の激しさを教える。 「ひっ…アあっ!んぅ…あ、あ、ああ…っ」 可愛らしいスカートから伸びる綺麗な足が俺を拘束する。そしてここまできて魅音も腰を振り始めた。 魅音から求められているような感じがしてなんとも言えない感覚が湧き上がる。 「あぅ…アっ!やっはっ…ああっイ…い…」 「…ん…今なんて…」 「イ・・イイ!…は…んああ」 魅音は行為の最中にイイと言う時は大抵自我を失っている時だ。 まだ羞恥心が残る時は魅音はなかなか素直に気持ちいいとは言ってくれない。 イコール魅音ももうすぐでイキそうなのだと悟る。 そして限界が迫っているのは魅音だけではなかった。 「アアッ!あ、や…あ、たし変にな…変になっちゃ…ふああっ」 「ああ、どうせ俺しか見てないんだからもっと変になっちまえ」 ギリギリまで引き抜いて思いっきり奥まで貫く。 「あああっ!ひぁぁっ」 魅音が感じる度にきゅうきゅうと中が締まるのが分かる。 いい加減こっちが変になりそうだ。 「うん…あっ!…い、イイ…気持ちい…圭ちゃ…も」 「「もっと」?っ…それとも「もう」?」 「圭ちゃ…けぃ…っうぁ、あっ…も…ダメっ…イ、イク!」 ガツガツと狂ったようにお互いの性器を擦り合わせる。 「あ、あ、イっちゃ…!はっ、あああああああっ」 「う…っ…」 一際大きく魅音が悲鳴に近い嬌声を上げ、全身を震わせ果てる。 俺は跳ねる魅音の身体を強く抱き締めて 逃げる事を許さないかのように精液を魅音の中に叩きつけた。 …――――――――――― 「みおーん…生きてるかー?」 ソファーの上でぐったりしている魅音の頬を軽くペチペチと叩き問いかける。 「うぅ…だめ…死ぬ…」 「まさか気絶するとは思わなかった…スマン。正直やり過ぎた。 でも魅音かぁいいかったな。あんな可愛い声で喘ぐし善がるし。もう録音して聞かせてやりたいぐら…ぶへっ!!」 俺の顔面に魅音の投げつけたクッションがクリティカルヒットする。 「わー!もう黙れ黙れ~!圭ちゃんの変態~!!」 「ほほ~?それだけ元気があればまだまだいけるよな?」 黒い笑顔で魅音ににじり寄る。 「ぎゃ~!ケダモノ~!もう無理!本当に無理!」 「ああ、そうそう。魅音が気絶してる間に風呂沸かしておいたんだ。 どうせなら一緒に入るか。魅音も身体ベタベタで気持ち悪いだろ?」 「お、お風呂って!?わ、わわっ」 わたわたと動揺する魅音を抱きかかえてリビングを後にする。 すっかり着崩れたメイド服姿の魅音をお姫様抱っこしてるだけでまたムラムラときてしまいそうだがここは我慢だ。 「けっけけけけ圭ちゃん!お、下ろして!自分で歩ける!歩けるからっ!」 「なーに言ってんだよ。まだ腰立たないんだろ?遠慮するなって」 「う…わ、分かったよ。たまには圭ちゃんにも男らしいところを見せてもらわなくっちゃね」 はぁ、とことん素直じゃない奴め。だがそんな魅音だからこそイイのかもしれないな。 「でもこうゆうのってなんていうか…御飯作ってもらって二人で飯食って、更に一緒にお風呂って新婚さんみたいでいいよな」 「#×○▽☆■$%!?」 魅音さーん?頭から湯気が出てますよー?でも気にせず俺はそのまま続ける。 「その…さ、いつかは俺のメイドさんじゃなくってお嫁さんになってくれよ…な…?」 ちょっとストレートすぎたか?自分で言っておきながら少し気恥ずかしくなる。 「~~~~っ!」 当の魅音は俺の胸にしがみつき顔を埋めたまま震えてる。 悲鳴を耐えているような声が魅音から漏れるが決してこっちを見ようとしない。 本当に分かりやすい奴め。俺以上に魅音が動揺してくれるから俺自身は幾分冷静になれたようだ。 仕方ない。 魅音の赤くなった耳を見れば答えは分かっているが 返事は改めて風呂の中で聞くとしよう。
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/89.html
「ひ…あぁあっ…けえちゃ…んぅうっ…や、やめ…」 甘ったるい喘ぎ声が鼓膜を刺す。俺は構わず魅音の胸をわし掴んで揉みしだいた。 「ああっ…や、だめだってそれ…」 「駄目?駄目って何が?」 「だ、だからぁっ…あんっ…」 俺の両手で、魅音の白く大きな胸が、ふにゅふにゅと柔らかく形を変える。 そしと魅音はその度に甘ったるい声を漏らし、震える。 「もう…!やだって、それ…」 魅音は潤んだ瞳できっと俺を睨む。けれどそこにはいつもの鋭い眼光は無い。 あるのは頬を火照らせて眉根を寄せた、羞恥と快感に翻弄された表情のみだ。 「ちゃ、ちゃんと…子作りしてくれるって言ったでしょ!?」 そう苦しげに言う魅音の裸の太股には、外出しされた俺の精液が飛び散って滴っている。 正直、目眩がした。 それは魅音の一言から始まった。 「圭ちゃん、あのね……お、おじさんと、こっ……子作りしてほしいの」 突然両親が留守中の俺の家に一人で訪ねてくるなり、魅音は紅潮した顔で意を決したようにそう叫んだ。 俺はもちろん耳を疑った。 「はあ!?何言ってんだよ!!」 「い、今園崎家には、男の跡取りが必要なの。 お母さんとお父さんは婆っちゃにずっと催促されてて…でもどうしてか全然子どもが出来なくて…! それなら次期頭首の私が、子どもを生むしかないって、婆っちゃに頼まれて……! 大丈夫!監督に相談して、初めてでも痛くない薬を貰って飲んできたから!」 ひでえ話だ。それじゃ魅音があんまりにも可哀相じゃねえか。 園崎家に憤りを感じつつそう言うと、魅音は慌てて首を振った。 「しょうがない…しょうがないんだよ。だから圭ちゃん、もし私を可哀相だと思うんだったら……」 魅音がいつものシャツの裾に手をかけて、一気にぐいっと脱ぎ捨てる。 白い肌、淡いレースのレモンイエローの下着に包まれた豊満な胸に、思わず視線が吸い寄せられる。 「私を…抱いてよ……?」 魅音は懇願するように俺を見つめる。 もちろん、拒否するはずが無かった。 正直、魅音との『子作り』は、予想以上に気持ちの良いものだった。 魅音の吸い付くようで滑らかな肌といい、その柔らかく大きな胸といい、脚といい、髪といい、顔といい。 だから魅音の中に初めて挿入した時、 「ぅああぁっ……!圭ちゃんっ…」 と喘いだ魅音の姿を見て、名残惜しさのあまり外出ししてしまった俺を誰が責められよう。 監督、相当強い媚薬を魅音に渡したらしい。 魅音の中から引き抜いて、太股に放出した瞬間、魅音は目を見開いて俺を見た。 「けっ…圭ちゃん、どうして外に出したの!?中に出してもらわなきゃ駄目なのにー!!」 「悪い、魅音。俺あんまり慣れてなくてさ…失敗しちまった。でももう一度やれば大丈夫だろ?」 「ふぇ…もう一度…?」 魅音はぼーっと上気した顔で、はあはあと肩で息をしながらそう言う。 その困惑したような息遣いにさえも興奮してしまう俺は、もうどうしようもないと思う。 「そうだよ、もう一度。今度こそ魅音の中に出すからさ」 「う、うん…分かった……今度はちゃんと、中に出してね?」 魅音は潤んだ瞳でそう俺に縋るように言う。やべえな、こりゃ。 そして俺たちは子作りを再開して、冒頭に戻る。 二回目の外出しの後、さすがに魅音も気付いたらしく、涙を零しながら俺をきっと睨んだ。 「圭ちゃん…ひどいよぉ……」 さすがに心が痛む。まあ下半身の方も、痛いほど興奮していたが。 「意地悪してごめん、魅音。今度はちゃんと中に出すから」 「ほんとに…?」 「ああ、約束する。絶対だ。だから、な?もう一回頑張ろうぜ」 「うん…頑張る」 魅音はこくこくと頷いて、涙の痕が残る赤い顔でよろよろと俺の方に向き直る。 魅音の一糸纏わぬ白い身体。ところどころに俺の精液が飛び散っている。 背中にある鬼の刺青がまた、どこか危ない香りを誘う。 ああ、やばい。やばいぞこれは。 俺はくらくらしながら、魅音の胸を揉み始めた。 「んうぅ…あぁ…あん」 魅音は気持ち良さそうに身体を反らせる。そして片方の手を俺の肩に回した。 「魅音…魅音」 俺は魅音の名前を呼び続けながら、上を向いた乳首に唇を寄せる。 ねっとりと舌でそれを包むと、俺の肩に回された魅音の手の力が強くなった。 その魅音の可愛らしさに、興奮して息が上がる。 指を魅音の中につぷりと入れると、とろとろに濡れた感触が伝わってくる。 「魅音、いくぞ」 「っ……ん、あ…ぅ」 魅音はきつく閉じていた目をうっすら開いて俺の姿を認めると、ほんの少し安堵したように息を吐いた。 それを肯定と受け取り、魅音の両足を掴んで開かせる。 そしてびしょびしょに濡れたその部分に、俺は自分のモノを押し入れた。 「うあっ…あああぁぁあっ……」 魅音が大きく喘ぐ。 ずずず、ずぷ、ぬちゅ。 粘着質の水音がふたりの間に響く。たまらなく温かくいやらしい感覚が下半身を包む。 俺は身体の奥に灯る熱に促されるかのように、腰を動かし始めた。 「ふあぁあっ…けえちゃ……圭ちゃあんっ…!!」 魅音の唇から熱に浮かされたかのように、ぽろぽろと言葉が零れる。 「きもちいい…きもちいいよぉ……」 魅音の身体がふるふると震える。 ぐちゅぐちゅという音が止まらない。 魅音の締め付けのあまりの気持ち良さに、俺も思わず息を吐いた。 「魅音…気持ちいいぞ、魅音…」 「わ、私も…すごく奥に、圭ちゃんのが当たって……お、おかしくなりそう……」 お互い切羽詰まった声で囁き合う。触れ合う汗で濡れた肌がたまらなく心地よい。 ずぷ、ずちゅ、ぐちゅ。 俺は魅音に腰を打ち付ける。その度に魅音の白い胸がぷるんぷるんと揺れる。 とろんとした瞳から涙が頬を伝ってきらめいていて、魅音はとてもきれいだった。 不意に下半身に痺れを感じる。限界が近い。 「魅音、お、俺、もう…」 「わ、私も…いっちゃう、いっちゃうよぉ……!」 締め付けがよりいっそうきつくなる。たまらないな、これ。 その締め付けに促されるように、腰を打ち付けるスピードを速める。 「ああっ…ふわぁああっ…だめ、もうっ……!」 「魅音、魅音……!」 汗が飛び散って光る。熱の中で、魅音の身体と俺の身体がひとつに溶け合うように思えた。 「魅音、出すぞ!」 「ふぁあっ…出して、圭ちゃんの精液、出して…んぁああっ…」 俺は魅音の奥深くまで押し入れて、その熱い精液を一滴残らず魅音の中に放出する。 「あんっ…あぁ、出てるっ…ふぇ……」 注ぎ込まれるその熱を感じたらしく、魅音はびくびくと腰を痙攣させる。 その震える魅音の姿を見ながら、俺は胸の奥にじんわりと広がってゆく愛しさを感じていた。 その数十分後。 俺たちはひとつの毛布にくるまって、裸のまま寄り添っていた。 隣りの温もりに穏やかな気持ちを感じながら、俺は口を開いた。 「なぁ魅音」 「……何?圭ちゃん」 まだ恥ずかしさが残っているのか、魅音はどこかぶっきらぼうな声で返す。 「ずっと気になってたんだけど…どうして、子作りの相手は俺だったんだ?」 不意に魅音の身体が強張る。 「ば、婆っちゃが、圭ちゃんを骨のある若者だって気に入ってて!圭ちゃんとなら、頭の良い元気で逞しい子どもが生まれるだろうって言ってたから!」 俺は拍子抜けした。 思わず苦笑する。 「そうなんだ…意外だな、そんなに気に入ってもらってたなんて」 「……ごめん、嘘」 魅音はそうぽつりと漏らし、意を決したように顔を上げて俺を見た。 「私、圭ちゃんが良かったの。圭ちゃんじゃなきゃ嫌だったの」 「え?」 魅音は小さく息を吸って、言葉を続ける。 「だって私、圭ちゃんが好きだから」 それを聞いた瞬間、俺は魅音を抱き締めていた。 魅音は小さく驚いたように声を上げたが、やがて照れたように黙り込む。 そうしてぴったりと身体をくっつけて抱き合う俺たちの上には、ただ暗闇のみがあった。 婆っちゃが「子どもを作れ」と言った時はどうしようかと思った。 けれど勇気を出して圭ちゃんに「抱いてほしい」と言い、圭ちゃんがそれに応えてくれようとしたとき、こんなに嬉しいことはなかった。 いっぱいいっぱいだった私に比べ、多少圭ちゃんには、この状況を楽しんでるフシが無かったと言えば嘘になるが、まあそれは気にしないでおこう。 だからお互いの思いを伝え合った後、私はとても幸せな気持ちで圭ちゃんの腕の中にいた。 すると不意に圭ちゃんが言った。 「そういえば魅音、もし子どもができてなかったらどうするんだ?」 「…ふぇ?」 「今日したからって子どもができたとは限らないだろ?仮にできたとしても、女の子だったらどうするんだ?」 「……それは…その…」 何も考えてなかった。ほとんど勢いでここに来たから。 けれど改めて考えてみる。もし今日できていなかったら、それはつまり… 私は思わず口をつぐんだ。顔がかあっと赤くなるのが分かる。 すると私の頭に浮かんだ考えを、圭ちゃんが先に口にした。 「まさか、できるまでずっと子作りするってことか?」 「……多分」 頷くと、圭ちゃんが硬直した。大分ショックだったみたいだ。 そりゃそうだ、こんな恥かしいこと、そんなにしょっちゅう出来るわけ… あれ。何か圭ちゃんの様子がおかしい。俯きながらも、肩を震わせて、不敵に笑っている。 「……ということはつまり」 「け、圭ちゃん?」 「明日も明後日も、魅音としていいってことだよな!?よっしゃあ!」 圭ちゃんが心底嬉しそうに叫ぶ。っていうか、えええ!? 「あ、明日?明後日!?」 「そうだぞ魅音。子どもができるまで毎日だ。これも全部園崎家の未来のためだ、しょうがないんだ魅音!!」 「いや、毎日する必要は…」 「何言ってんだ魅音!そんな甘っちょろいこと言ってる場合かぁ!!できる限り子作りに励むのが俺たちの使命なんだぞ!!」 「ちょ、ちょっと圭ちゃん落ち着いて…」 私は何とか圭ちゃんを宥めようとした。 しかし、すっかり勢いづいた圭ちゃんは構わず喋り続ける。思わず背筋が寒くなるほどだ。 「しかし子作りと言っても、単調なものではすぐに飽きてしまう!子作りを適度に楽しむためには様々なプレイが必須! 手始めに明日の放課後、コスプレHなんてどうだ!?ネコミミ、スク水、メイド服、ナース服何でもござれだ! いやむしろ!明日とは言わず、俺は今すぐでもOKだ!」 「ちょっと待って、待ってってば圭ちゃん!」 圭ちゃんが私の両肩をがっしりと掴む。目がやけに爛々と輝いている。 それとは逆に、私は顔から血の気が引くのを感じた。 まさか、まさかまさか、この男…! 「さあ魅音!!俺の子を孕めええぇぇぇ!!!」 「いっ…いやあああぁぁあ!!」 それからしばらくの間、私の苦労が絶えることは無かった。 そしてこの雛見沢で、私の叫び声が途切れる夜も無かったという。 終
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/308.html
誕生日裸祭り事件・前編 「をーっほっほっほ!をーっほっほっほ!最高の気分ですわぁーーーーーー!!!」 「あははははははは!レナとっても楽しいよ?あははははははは!」 「おじさんは脱いでもすごいんだよー?あひゃひゃひゃ!!!」 「みぃ♪・・・でもちょっと寒いのです」 「皆さんやりますねぇ。私もそろそろ本気を出しましょうか~?」 毛糸の帽子を被り、コートにマフラーまで巻いて高笑いをする沙都子。 体操着に制服のスカートといういでたちで ぴょんぴょん飛び跳ねてはシャドーボクシングをするレナ。 セーラー服にベスト、スカートの下からジャージを覗かせてボーズを取る魅音。 シュミーズにジャージのズボンを履いてちぢこまっている梨花ちゃん。 スクール水着の上にカーディガンとパンストを着けて不敵に笑う詩音。 トランクスに靴下片方だけの俺。 なぜこんなことになったのかというと・・・。 今日は沙都子の誕生日だ。 そこで、梨花ちゃんの家に集まって誕生日パーティーを開くことになった。 詩音が沙都子を連れ出している間に、(俺以外の三人で)料理をし部屋を飾りつけ、 プレゼントを運び込んで準備を整えた。 例によって内緒にされていた沙都子は、部屋に一歩入るなり涙ぐみ・・・ それをぐっとこらえて、「皆さん、ありがとうございますですわー!」と健気に言ってくれた。 プレゼントを渡し、食事を済ませ、 ゲームを始めてしばらくは普通に楽しく過ごしていたのだが・・・。 ゲームを小休止して、お菓子をつまみながら他愛ない話をしている時、俺はグラスの中身に違和感を覚えた。 入っているのは普通のりんごジュース・・・のはずだが、 微妙に苦く、頭がふらつくような感じがする。 もしかして・・・。 俺は周りを見た。 みんな相変わらず楽しく談笑している。 ――――が、よく見ると、レナはさっきから笑いっぱなしだし、魅音はいつもに増してオーバーリアクションだし、沙都子は上気して目の焦点が合ってないしで、いつもと変わらないのは梨花ちゃんと詩音ぐらいだ。 いや、梨花ちゃんはすっかり大人っぽい素の口調に変わってしまっている。 詩音は・・・いつの間にか俺のグラスに飲み物を注いでいた。 俺の視線に気づくと、詩音はにやりと笑った。 「圭ちゃん、美味しいでしょう~?このジュース」 お前かー!!! 詩音はさっさと俺から離れて他のみんなにも注ぎに行った。 魅音が部屋の中央に進み出る。 「じゃ、みんなー!盛り上がったところで、本日のメインイベントいってみよー!!!」 沸きあがる歓声。 「心の準備はいいかな~?最後の種目は!!何と!! 大晦日のテレビを飾る古典的にして華麗なる競技!!その名も・・・『野球拳』!!!!!」 な、何だってー!!? このメンバーで野球拳。 となると、勝てば双子の巨乳もレナの尻も梨花ちゃんのつるぺたも沙都子のスジも拝み放題ですか旦那ー!!! オラ、生きててよかっただーーー!!! 「みんなー!異議はないねー?」 当たり前だー!!!と俺が答える前に、レナと沙都子が叫ぶ。 「はうー!レナはいつでも準備OKだよ!だよ!」 「をーっほっほっほ!わたくしに苦手な競技はありませんわー!!」 普段なら反対するはずのこの二人の良心も、アルコールですっかり飛んでしまったようだ。 詩音が魅音に向かって親指を立てる。親指を立て返す魅音。 「衣装はいくらでもあるからねー!」 魅音が隣の部屋から荷物を引っ張ってきた。 中には、制服や体操服や、帽子に手袋にマフラー、コートまであらゆる種類の衣装が揃っていた。 「負けたら脱ぐのは当然だけど、勝ったら一枚着ること。全裸になったらおしまいだからね!」 なるほど。あの大荷物はこれだったのか。 魅音と詩音がやけに沢山の荷物を抱えていたので、小雨の降る中、 俺とレナはここまで運ぶのを手伝うはめになった。 幸い今日は、昨日からの雨でかなり涼しくなっている。 これなら多少着こんでも大丈夫だろう。 ――――最初からこういう計画だったのだろう。 もちろん、こんな勝負なら俺にも異議はない。 男の俺には最後の一枚以外は大した抵抗も無いから、他の五人よりも有利だ。いひひひひひひ。 などとほくそ笑む俺を、梨花ちゃんがじっと見詰めていた。 「にぱー☆」 きっと全部読まれてしまったんだろうな・・・。 「いいわよ。イレギュラーは大歓迎だし。――圭一脱がしてみるのも楽しいわね」 いつの間にか大人の表情になって含み笑いをする梨花ちゃん。 酒のせいか、かすかに赤く染まった頬と潤んだ瞳が色っぽくて、いやが上にも期待は高まるのだった。 「野球~す~るなら!こういう具合にしやしゃんせー。アウト!セーフ!よよいのよい!」 みんな一斉に拳を突き出し、戦いの火蓋は切って落とされた。 俺は順調に勝利を重ね、順調に着膨れしていく。 「よよいのよい!」 チッ・・・。俺の一人負けか。 まあいい、これだけ着てりゃ一枚くらいどうってことはない。涼しくなっていいぐらいだ。 「ちょっと待った、圭ちゃん」 上着を脱ごうとした俺を魅音が引き止める。 「うちの『野球拳』は、敗者が一人だった場合、特別ルールが適用されるんだよ」 そうなのか――って、みんな、何手をわきわきさせてるんだ!? 何だか強烈に嫌な予感がするんですけど!? 「一人負けは、みんなに一枚ずつ脱がされるのですよ。にぱー☆」 「心の準備はできた?け・い・ちゃ・ん?」 いやらしい笑みを浮かべつつ、みんなじりじりと俺を取り囲み・・・。 「はうーーーーー!!!!!」 レナの雄叫びを合図にみんな一斉に襲い掛かる。 「覚悟なさいませー!!!」 「みーーー♪」 「あっひゃっひゃ。口では嫌がっても体は正直よのう?」 「やっぱり靴下ですよね~。感度はいいのかなぁ?」 「うへへへ、止めてください詩音さま。いやあのかわいそかわいそじゃなくて」 剥がされるついでに頬擦りされたりなでなでされたり足の裏をくすぐられたりとそりゃもう大騒ぎだ。 ――――で、冒頭に戻る。 「よい!!!」 「うぎゃー!!!!!」 沙都子の悲鳴が響き渡る。 みんなはチョキ、沙都子はパー。 「ふっふっふ。沙都子ぉ~。俺の恨みを思い知れー!!!」 「はうー。沙都子ちゃんも脱いだほうがかぁいいんだよ!だよ!」 「帽子があると、なでなでしにくいのです。にぱー☆」 「暑いよね~?今すぐおじさんが楽にしてあげるよー!!」 「もう、こんなに汗かいちゃってるじゃないですかー?ねーねーがフキフキしてあげますよ~?」 「きー!!もう負けませんことよー!!!」 それでも、体操着とブルマ姿の沙都子にはまだ余裕があった。俺に比べて。 「よいッ!!!」 「はうーーー!!!レナの一人勝ちぃ!!!何にしようかな?かな?」 一人勝ちの特権は、みんなの脱ぐ物を指定できること。 レナは真っ先に梨花ちゃんに目を止めた。 「梨花ちゃ~ん。ズボン脱いでくれるかな~かな~」 梨花ちゃんに擦り寄っておねだりするレナ。完全にスケベオヤジだ。 「みぃー・・・」 ズボンの下から梨花ちゃんの細くて白い足が現れた。よし、もう少しだ(何が)。 沙都子はブルマを脱がされ、憤慨しながら体操着のすそを引っ張っている。 「屈辱ですわー!!!」 「はぅうううううううッ!!!梨花ちゃんも沙都子ちゃんもかぁいいよーーーーー!!!!!」 レナはひとしきり騒いだ後、魅音のベストと詩音のスク水を取り上げた。 カーディガンの隙間から詩音の胸の谷間を楽しんだのもつかの間、俺は最後の獲物としてレナの判定を待った。 靴下か、トランクスか。 いつものレナなら・・・いや、いつものレナはこんな勝負はしない。 レナは改めて俺を上から下まで眺めた後、神妙な顔になり・・・。 「圭一くん・・・。脱いでくれるかな・・・かな?」 そこまで言うと、いきなり赤面した。 あれ?酔いが醒めたんだろうか・・・と思う間も無く、レナは顔を崩して、 「トランクス!!!!!!」 と高らかに叫ぶ!!!!! 仕方なく、俺はトランクスに手を掛ける。 みんなの視線が熱い。 詩音や梨花ちゃんまで赤くなっている。 ――――くっくっく。 甘い!甘すぎるぜみんな!! 伊達に部活で鍛えられちゃいねえ!!! 熱い期待に応えてトランクスの下から現れたのは・・・ブルマ!!!!! みんなの驚きを俺は爽やかに笑い飛ばす。 「ん~?トランクスの下に何も履けないってことはないだろう~?」 「あ・・・あははは。こりゃおじさん一本取られたねぇ」 「はぅーん・・・」 捨てられた子犬のような目で俺の股間を見つめるレナを梨花ちゃんがなでなでする。 期待に答えられなくて悪かったなレナ。 「では、改めて勝負ですわー!!!」 試合再開。 闘志(脱衣への執着)を赤々と燃やしつつ、再びこの場は戦場となった。 誕生日裸祭り事件・後編