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私はあずにゃんのことが大好きだ。ただの後輩としてではなく、もっと特別な、恋の対象として。 でも私はその気持ちを打ち明けるつもりはない。なぜなら… 唯「あずにゃ~ん♪」 梓「もう、毎日毎日…よく飽きないですね」 唯「だってあずにゃんかわいいんだもーん♪」 梓「はいはいどうも…」 こんなふうに、先輩後輩のままの、お互いに遠慮のない関係が最善だと思うから。これ以上を望んだら贅沢だ。 それに、仮に告白したとしても今よりいい関係になんてなれないのはわかってる。 そして…今の関係が『特別』じゃないってことも。 澪「梓、そういえば今日新譜の発売日だな」 梓「そうでした!あ、澪先輩、今日一緒にショップ行きませんか?先輩のおすすめとか買いたいです」 澪「そうだな…じゃあ行くか!」 梓「ありがとうございます!楽しみです!」 ――だから、あずにゃんが澪ちゃんと楽しそうに話していたとしても、私には何も言うことはできない。 だって私は、ただの先輩だから。あずにゃんにとっての『特別』な存在なんかじゃ、ないんだから。 律「お二人さん、抜け駆けは許さないぜ!私ももちろん行くからな!」 紬「じゃあ私も行くわ♪」 梓「結局全員で行くんですね…唯先輩も来ますよね?」 唯「あ…わ、私はいいや!憂に買い物頼まれてるんだー!戸締まりはやっとくから、皆先行って!」 梓「そうですか?じゃあ、お先に失礼します」 唯「うん、またね」 バタン 唯「……はぁ」 一人きりになった部室で、こらえていたため息が漏れる。 あずにゃんが澪ちゃんと楽しそうに話していた。 ただそれだけのことなのに、恐ろしいほど胸が痛くなる。痛い、痛い、痛い…どうしてこんなに痛いんだろう。 あずにゃんが私を嫌いだって言ったわけでも、澪ちゃんと付き合ってるってわけでもないのに、どうして…? 唯「あ、そっか…私が弱いから…か」 そうだ。原因は私にあるんだ。 今のままでいいだなんて都合のいいこと考えといて、こういうことに耐えられない、私が悪いんだ… その事を自覚したとたんに、視界が潤んだ。自分の甘えた考え方が情けなくて、溢れる涙をこらえることができなかった。 唯「うっ…うぅ…っ…う…」 泣いたってどうにもならないことはわかってるのに、どうしてもその涙は止められない。 あずにゃんの笑顔とか怒った顔が浮かんで消えない。もう、嫌だ…こんな気持ちになるなら、最初から… 梓「唯先輩…?」 突然後ろから、あずにゃんの怪訝そうな声が聞こえた。私は驚きながらも、なんとか平静を保つ。 唯「ど…どうしたの?皆は?」 梓「帰る途中で憂に会ったんです。そしたら唯先輩に買い物なんて頼んでないって言うから…」 唯「それで…わざわざ戻ってきたの?」 梓「な、なにかあったら困りますから…で、なんで嘘なんかついたんですか?」 唯「あはは、ちょっと勘違いしちゃっただけだよ!」 梓「そうなんですか?もう、唯先輩ったら…」 唯「そうなんだよ~!ごめんごめーん♪」 梓「は、離してください!まったく…」 いつものようにおどけて抱きつくと、あずにゃんはいつもみたいに私に反抗する。 …これでいいんだ。別に恋なんてできなくていい。ずっと今のままでいい。最初から恋なんてしなかったってことにすれば、それで… 梓「先輩、そろそろホントに離してくださいよ。遅くなっちゃいます」 唯「やだ…」 梓「…先輩?」 唯「私…やだよぉ…うええええ…」 梓「ゆ…唯…先輩?」 あずにゃんの胸で、私は思い切り泣いた。ただひたすらに、私は泣いた。 この時あずにゃんがどんな表情をしていたのかは分からない。けど、優しく私を抱き締めて、背中を撫でてくれた。 ――そんなあずにゃんへの想いをなかったことにするなんて、私にはできない。 唯「うぅ…ひっく、あ、あず…」 梓「鼻、噛んでください。ひどい顔ですよ?」 唯「ずずー!…あずにゃん…ごめん…」 梓「別に謝らなくてもいいですけど…なにかあったんですか?」 唯「……」 梓「ま、言いたくないならそれでいいです。何かあったら相談してくださいね」 唯「あっ…あずにゃん!」 梓「はい?」 私が名前を呼ぶと、あずにゃんは不思議そうな顔をして私を見つめた。 やっぱり私は、この子の恋人になりたい。『特別』になりたい… 唯「私…あずにゃんのことが好き」 梓「えっ…?」 唯「ずっと、ずっと大好きだった…だから、私と…付き合って、ください」 梓「そ、そんな冗談よしてくださいよ!さ、早く皆さんのとこに」 唯「冗談じゃないよ。私、本気で言ってるの。本気で、あずにゃんのことが大好きなの」 梓「先輩…」 あずにゃんはしばらく黙り込む。何かを必死で考えているような、そんな表情で。 もし…断られたら…私とあずにゃんの関係は壊れてしまうのだろうか? わからないけど、これだけは言える。もう私たちは、今までのままではいられない。 ――やがて、あずにゃんは静かに口を開いた。 梓「…ごめんなさい」 唯「……」 梓「私…唯先輩のこと、そういう目では見られないっていうか…その…」 唯「…そっか」 梓「ホントに…ごめんなさい」 唯「ううん、いいんだよ。急にこんなこと言う私が悪いんだから」 梓「あ、でも…私も唯先輩のこと好きですよ!先輩として、仲間として!」 唯「…ありがと、あずにゃん」 梓「これからも、よろしくお願いします」 唯「うん、よろしくね」 梓「あ、あの…えっと…」 唯「あずにゃん、もう行っていいよ。皆心配してるから」 梓「え、先輩は?」 唯「いいからいいから!早く行かないと澪ちゃん帰っちゃうよ!!」 梓「でも…」 唯「いーいーかーらー!じゃあ、またね!」 梓「ゆ…」 バタン 半ば無理矢理に部室から出されたあずにゃんは、私のことを待っていたのか、しばらく扉の前に立っていたけど、やがてゆっくりと階段を降りていった。 その音が聞こえなくなると、私はゆっくりと部室の外に出た。 階段を降りて踊り場まで行くと、ふと窓の外に目をやった。 そういえば、1年の頃、軽音部に入部した時も…こんな風に空を見たっけ。 その空はあの日のような青空ではなく、きれいなオレンジに染まった夕焼け空だった。 終わり 続き 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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梓「あっ・・・」 唯「あずにゃん、あったかい・・・」 梓「すっ、すいません・・・なっ、なんていうか、ぜんぜん小さいですけど・・・」 唯「そんなことないよ・・・あずにゃん」 唯先輩が頬を寄せてくる。唯先輩の右手は私のブレザーの中 薄暗い公園で人の気配はないけど、こんなとこ誰かに見られたら。 唯「どうしたの?あずにゃん、浮かない顔して」 梓「い、いえ・・・なんでもないです。ゆ、唯先輩、もういちど・・・」 言い終えるより先に唯先輩の唇が私の唇に重なってくる。 梓「な、なんか、見透かされてるみたいですね」 唯「えへへ、あずにゃんのことならわかるよ」 梓「わ、私、あの、ゆ、唯先輩のもさわってみたいな、って・・・」 唯「あずにゃんてばぁ・・・赤くなってるよ」 梓「へ?へ、そ、そんな・・・」 唯「もう、照れちゃって。いいよ、あずにゃん」 梓「・・・そっ、それじゃあ・・・」 律「なぁ、澪。最近、唯と梓、なんか変じゃないか?」 遠くから聞こえて来る声。私と唯先輩は慌てて木陰に隠れた。 澪「そうか?よくわからないけど、どこらへんが?」 律「どこらへんがって言われると困るんだけど。あいつら最近、仲よすぎじゃないか?」 澪「うーん、それは前からじゃないか?」 律「いや、唯は前からだけど。梓が唯をぜんぜん拒否しなくなったつーか」 澪「考えすぎだろ。梓もいい加減慣れたっていうか・・・拒否するの面倒臭くなったんだろ」 律「そうかなー」 二人の話し声が遠ざかっていく 唯「はぁーっ、びっくりした・・・」 梓「私もです。心臓が飛び出るかと」 唯「はぁーっ、帰ろうか。今度からは場所を考えないと」 梓「そ、そうですね・・・」 唯「肩を落としてどうしたの?あずにゃん。今度さわらせてあげるから」 梓「そっ、そんなんじゃ・・・」 唯「・・・」 梓「も、もういち・・・んっ」 また見透かされてる。 …… 唯「旅行?」 憂「うん、お父さんとお母さんが12月イタリアに行くからついて行こうかなって。お姉ちゃんも行くでしょ?久しぶりに家族4人で行こうよ!」 唯「う、うーん・・・」 憂「やっぱり、受験勉強忙しい?」 唯「そうだねえ・・・」 憂「じゃ、じゃあ私も行かない。ごめんね、お姉ちゃん。やっぱり大事な時期だもんね」 唯「イタリア行きたいって言ってなかった?。私はいいから行ってきなよ憂!」 憂「う、ううん。いいの。やっぱりお姉ちゃんと家に居る」 … 純「あずさーどうしたの?ボーッとして」 梓「あ、え?な、なんでもない」 純「ちょっとー、なんかあたしの胸ばっか見てない?」 更衣室。3時間目は体育。 梓「み、見てないって」 純「梓の胸はぜんぜん成長しないね」 梓「・・・やっぱり。そうかな」 純「えっえっ?やだなー、気にしてた?な、なんかいつもと違うよ梓。ね、ねえ?憂」 憂「う、うん。梓ちゃん体調でも悪いの?」 梓「はぁ・・・」 純「こ、今度は憂の胸見てるし」 梓「いいなあ・・・」 憂「あっ、梓ちゃんも着痩せするタイプだし結構あると思うよ?」 純「そうかなあ?」 憂「ちょっ、ちょっと純ちゃん!」 純「ごめんごめん、ひょっとして梓、彼氏でもできた?」 梓「はぁ・・・」 (数ヶ月前) 梓「おばあちゃん、喜んでましたね」 唯「あずにゃんのおかげだよ。ありがとう」 梓「ちょ、ちょっと抱きつかないでくださいよ」 唯「あずにゃん。ちょっとお話してこうよ」 二人で練習した河原だった。 梓「え、もう遅いですし・・・」 唯「えぇ~じゃあ5分だけ、ね?あずにゃん」 唯「なにを話そっか?あずにゃん」 梓「なにって・・・先輩が言い出したんじゃないですか。なにもないなら帰りますよ」 唯「あーずにゃん」 梓「もう」 唯「あずにゃんの髪いいにおい」 梓「そ、そうですか・・・ちょっと嗅がないでくださいよ」 唯「シャンプーなに使ってんの?」 梓「ふ、普通のやつですよ。それより唯先輩、そろそろ離してくださいよ」 唯「あずにゃんのケチ。じゃあじゃあ、手、繋ぐ?」 梓「え、え?」 唯「いいじゃん。はい」 梓「な、なんか照れますけど・・・」 唯「・・・あずにゃんの手、小さい」 梓「もう!何度もさわったことあるじゃないですか」 唯「だって、こんな風にちゃんと繋いだことなかったよね」 梓「そ、そうですね。逆に照れます」 唯「そう言わずに、もっとこっち来なよ、あずにゃん」 梓「はっ、はい・・・」 唯「あずにゃんて好きな男の子とかいるの?」 梓「どうしたんですか?突然」 唯「私、もう高3だけど、ぜんぜん恋愛とかわからないんだよ。あずにゃん」 梓「なんか、唯先輩らしからぬ真面目な話ですね」 唯「うーん、私って変なんなのかなあ・・・」 梓「そんなことないと思いますよ。私も、その、なんていうか、そういうのよくわから ないですし・・・」 唯「憂とかはあるのかなあ・・・」 梓「どうですかね・・・私は聞いたことないですけど」 唯「そっかあ」 梓「あ、でも、純とかはドラマに出てる俳優が好きとか言ってましたよ」 唯「おお!さすが純ちゃんはおませだなあ」 梓「おませって・・・私たちが遅れてるだけですよ」 唯「ねぇ、あずにゃん。いつか、その・・・彼氏とかできたらキスとかするんだよね?」 梓「なっ、何の話ですか?そ、そりゃ、恋人同士だったらそういう事もすると思いますけど・・・」 唯「私、心配なんだよ。ちゃんとできるか」 梓「何言ってるんですか、唯先輩。そういう心配は彼氏ができてからしてください」 唯「う~ん。でも、不安だし。あずにゃん練習してみない?」 梓「あ?へ?むっ、無理ですよ。わ、私、女ですよ!」 唯「う~ん、やっぱり無理か」 梓「無理に決まってるじゃないですか!それより唯先輩、顔近いです」 唯「ただの練習だよ」 梓「むっ、無理です」 唯「ちぇっ、あずにゃんはつれないんだから」 梓「・・・」 唯「どうしたの?あずにゃん。赤くなってるよ」 梓「それは・・・唯先輩が変なこと言い出すから!」 唯「ただの練習だって」 梓「練習?」 唯「そう。あずにゃんだって将来彼氏ができたら、緊張せずにできるの?」 梓「だ、大丈夫ですよ・・・」 唯「私が相手でもそんな緊張してるのに?」 梓「なっ、なんか唯先輩に指摘されると悔しいですね。たっ、ただの練習ですもんね?」 唯「そうだよ、あずにゃん。ただの練習なんだから、力を抜いて」 梓「で、わ、私はどうすれば・・・」 唯「そうだなぁ・・・私が映画で見たのは目をつぶってた」 梓「そ、それじゃあ・・・目をつぶったらいいですか?」 唯「うん、あずにゃんは目を閉じて。体を私にまかせなさい!」 梓「な、なんか不安だなあ・・・こ、こうですか?」 唯「じゃ、じゃあ、いくよ」 梓「はっ、はい・・・」 唯「ちょっとあずにゃん、首が仰け反ってる」 梓「ゆ、唯先輩!緊張するからはや・・・んっ、」 唯「・・・・・・」 梓「・・・・・・」 唯「あずにゃん」 梓「す、すいません・・・へんなあじしませんでしたか?」 唯「大丈夫だよ。とっても柔らかかったよ」 梓「そ、そうですか・・・な、ならよかったですけど」 唯「ねぇ、あずにゃんはどんな感じがした」 梓「あ、えっと・・・緊張でよく・・・」 唯「もう一回、目をつぶって」 梓「え、は・・・はい」 唯「キスするよ?」 梓「も、もう、今更訊かなくていいから早くしてくださいよ」 唯「あずにゃん・・・」 梓「んっ・・・ゆ・・先輩・・ぁ」 (現在) 唯「どうしたの?あずにゃん」 梓「いえ・・・ちょっと前のことを思い出してて」 唯「なんのこと?」 梓「唯先輩と、その・・・初めてキスした時のことです」 唯「エヘヘ・・・どうしたの?あずにゃん、急に」 梓「ここに、この河原に来ると・・・あの時のことを思い出すっていうか」 唯「あずにゃんてばあ~」 梓「思い出の場所ですから。唯先輩との初キスの場所」 唯「ほれ、もっとこっちへおいで」 唯先輩の肩にもたれかかる。とても落ち着く。 梓「私、唯先輩ともっとたくさん思い出作りたいです」 唯「私もだよ。あずにゃん。あ、そういえば、来週の土曜と日曜なんだけど」 梓「ああ、憂がイタリアへ旅行に行くんですよね。で、唯先輩は受験勉強で残るんですよね?私、何か食べ物差し入れしますよ」 唯「ほんと?あずにゃん大好き!」 梓「わ、私も大好きです・・・」 唯「土曜日、泊まる?」 梓「え、え、でも・・・」 唯「だめ?あずにゃんが来てくれないと寂しくて勉強が手につかないよ」 梓「そ、そういうことなら、し、仕方ないですよね?」 唯「うふふ、そうだよ。あずにゃん」 (土曜日) 憂「今日の夕食が冷蔵庫の上の段、下の段が明日の夕食だよ。お昼はコンビニで買ってきてね。それから―」 唯「大丈夫だよ。憂」 憂「でも・・・」 唯「ほら、もう行かないと飛行機の時間に間に合わないよ」 憂「な、なにかあったらすぐ電話してね。イタリアでも携帯大丈夫みたいだから」 唯「うん。いってらっしゃい」 憂「いってきます!おみやげ買ってくるからね」 父「じゃあ、あとはたのんだぞ」 唯「はーい」 母「じゃあね、いってきます」 唯「いってらっしゃーい!」 唯「これがあずにゃんの分のタオルで・・・あれ、歯ブラシはあずにゃん持ってくるのかなあ?」 唯「あ、もしもしあずにゃん?うん、歯ブラシはいる?うん、わかった。じゃあ寝巻は?うん、うん。わかった、じゃあ4時くらいね。うん、あずにゃん、楽しみだね。じゃあ、あとでね」 唯「あれ?布団はどうしよう?うーん、一緒のベットでいいよね。あずにゃん小さいし。枕はどうしよう・・・えーっと、枕、枕」 …… 梓「着替え、着替えっと・・・うっ、どうしよう。どんな下着を持っていけば・・・って、べっ、別に見られるわけじゃないんだし、なに考えてるんだろ私ってば」 梓「あ、電話・・・・・・はっ、はい。あっ、唯先輩。は、歯ブラシですか?あ、はい、持って行きます。寝巻?ですか、はい、それも・・・はい、えーっとですね、4時くらいには唯先輩の家に行けると思います。はっ、はい。私もです。はい。あとで」 梓「でも待てよ・・・唯先輩が一緒にお風呂入ろうとか言い出したら・・・う、うーん、白?子供っぽいかな・・・水色?ピンク?どうしよう、なんかドキドキしてきた」 (夕方) 唯「あずにゃん遅いなあ」 ピンポーン 唯「おっ!あずにゃーん」 ガチャ 梓「あ、お、遅くなってすみません・・・唯先輩に食べてもらおうと思ってサンドイッチ作ってたら時間かかってしまって」 唯「わぁ、ありがとう!あずにゃん」 梓「ちょ・・・誰かに見られますよ」 唯「うーん、やっぱりあずにゃんいいにおい。さぁ上がって上がって」 梓「は、はい。お、お邪魔します・・・」 唯の部屋。 梓「あ、唯先輩。ちゃんと勉強してたんだ」 唯「うん、あずにゃんが来る前に終わらせようと思ったんだけど、ぜんぜん進まなかったんだよ」 梓「そ、そうですか・・・」 唯「あずにゃんがお泊りに来てくれるって考えたら集中できなかったんだよ」 梓「なっ、なに言ってるんですか。だ、駄目じゃないですかちゃんと勉強しないと」 唯「まあまあ、あずにゃん、コートかして」 梓「あっありがとうございます・・・どうしたんですか、今日の唯先輩気がききますね」 唯「え~いつもそうだよ~ここにかけとくね。あ、あずにゃんかわいい服着てる」 梓「そうですか・・・普段セーターとかあんま着ないんですけど、ってまた抱きつかないで下さいよ」 唯「だってかわいいんだもん。誰も見てないよ?」 梓「そ・・・そうですけど。抱きつくならちゃ、ちゃんと後ろからじゃなくて・・・」 唯「これでいい?」 梓「はっ、いや・・・ほんとにやられるとドキドキします」 唯「・・・あずにゃん」 梓「す、すみません。勉強の邪魔しに来た訳じゃないのに」 唯「・・・」 梓「・・・」 唯「こっち向いてよ、あずにゃん」 梓「はっ、恥ずかしいですよ・・・」 唯「今日のあずにゃんはなにあじかなあ」 梓「なっ、なんですかそれ・・・んっ」 唯「あれ?いちご味だ」 梓「あ、ああ・・・さ、さっき飴食べてたから、そ、そのせいかと・・・」 唯「ちゅっ」 梓「んっ、あっ・・・せん・・ぱい」 唯「あずにゃん、かわいい」 梓「ゆ、唯先輩もか、かわいいです」 唯「ほんと?」 梓「は、はい。唯先輩の顔も声も全部好きです」 唯「あずにゃん、よしよし」 梓「ちょっ、子供みたいにしないでくださいよ」 …… 18:00 梓「唯先輩、唯先輩!ちょっと起きてくださいよ!」 唯「あ・・・アレ?あずにゃん、なんでウチに」 梓「ちょっと、何寝ぼけてるんですか?勉強中ですよ!」 唯「あ、そうだった・・・へへへ」 梓「さぁ、はやく問題集の続きをやってください。唯先輩には大学に合格してもらわないといけないんですから!」 唯「へ?なんで?あずにゃん、私が卒業しても寂しくないんだあ、うわあ~ん」 梓「さ、寂しいに決まってるじゃないですか・・・」 唯「じゃあ、私、もう一回三年生やろうかな。あずにゃんも、憂も純ちゃんもいるし、みんなで修学旅行行きたいね」 梓「もう!怒りますよ?」 唯「えへ・・・冗談冗談。ごめん、あずにゃん」 梓「唯先輩は受験に合格して、先に大学行っててください・・・一年後、私も必ず唯先輩と同じ大学に行きますから!」 唯「うん・・・はやくあずにゃんと一緒に大学行けるようになりたいなあ」 梓「だったら、はやく勉強してください」 2
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唯「あずにゃんナイスすちーる!」 澪「か、返せこのっ!」 梓「律先輩パスでーす」ドッシュゥ! 律「おぅっ」パシ 澪「やめろってっ!」 律「梓、澪マークしてろ!」ガサガサ 梓「オッケェです、行かせませんよ」バッ 澪「ど、どけ梓っ!」 梓「フンフンフンフンフンフン!」バッバッバッ 澪「ちょっ! うわっ、どけって!やめっ…」 律「ふぬぁッ!」バリッ 澪「」 ざららーっ 梓「Good.」 澪「……」 唯「やったーコアラがふえたよ!」 澪「…………」プルプル 律「まーまー、せっかくだから皆で食べた方がいいじゃん?」 澪「…そうかよ、じゃあこれも皆で食べろ」バリ サララァーッ 唯「な、なにこれ?」 梓「くっちゃくちゃになったトッポ……」 律「…お前これ自分でふりかけにして食べるって言ってたじゃん…」 澪「だからふりかけただろ、コアラのマーチに。文句あるか?ククッ」 律「……いやまぁ別にいいよ」 澪「え」 唯「ちょっと豪華になったかんじがしていいね!」 澪「は?」 梓「正直あんまり意味の無い攻撃でしたね」モグモグ 梓「おいひい」 澪「あが……」 律「コアラのマーチも久しぶりだなぁ~」ポリポリ 唯「もぐ」コリッ 梓「ウグァッ……!」 律「?」 唯「もぐ」ポリ 梓「がふ……や…やめ……」 律「梓さっきから何ブツブツ言ってんの?」 梓「唯先輩に食べられるコアラの心を代弁してるんです」 律「なんだそりゃ…」 梓「だって四肢切断食いしてるから…」 律「は?」チラッ 唯「ほぁ~」コリッ 梓「い゛あ゛ぁッ…!ハァハァ……ぐふ」 律「……なんだよただの角取りじゃん」 唯「へへへついやっちゃうんだぁ~」ポリポリ 唯「ういは『ろーりんぐくれいどる食べ』って呼んでたよ」 律「意味わからん…」 梓「なるほどー」 律「納得すんなよ」 澪「しかしみっともない食べ方だな」 唯「えっ」 澪「見てて恥ずかしいからやめろよな」 唯「あぅ…」 律「そ、そういう事言うなよ泣いちゃうだろ唯が」 澪「泣け泣け。泣いてしまえ!」 唯「ぅうぅ……」ジワッ 澪「お、泣くか?w泣くのか?おっ?たれるか?涙の滴たらしちゃうんか?おぉっ?」 唯「ぅう~っ……」プルプル 律「いい加減にしろって、おい澪ビンタするぞっ!」バッ 澪「ひぃっ!」 唯「ぷぷっw」 澪「あっ!?い、今唯笑ったぞ!嘘泣きだったんだろッこいつっ!」 唯「りっちゃん助けてぇえええ」 律「おぉ~よしよし…おい澪やめろよ大人気ない」 澪「お、大人気ないだと……」 梓「唯先輩は無罪」モグモグ 澪「はぁ!?」 梓「澪先輩は有罪」モグモグ 澪「」 梓「罪状は『いちいち人の食べ方に文句つけた』です」 澪「……」 律「唯見ててみ。コアラのキャッチャーフライやっちゃる」 律「それっ!」ポーン 律「あむ」パクッ 唯「りっちゃんすごい!私もやるぞ~」 唯「それっ!」ポイッ 唯「あ~ん……」 ベチッ 唯「あたっ!」 梓「おっと」 梓「先輩落ちましたよ」スッ 唯「ありがとあずにゃ~ん …こらっ!」 唯「両足を失った体で逃げられると思ったのか!このコアラめっ」パク 唯「むはは…おいひい」モグモグ 唯「…あっ!コアラがぜつめつしてしまった…」 律「ん、もう10時前だぞ」 澪「そろそろ帰るか~?」 梓「……」 唯「帰るのめんどくさいよぉ~」グデッ 律「おいおい…」 唯「泊まりたいな~…」チラッ 律「……」 梓「唯先輩が泊まるなら私も泊まりたいです」 律「あ、そう?じゃあ泊まってくか唯」 唯「いいの!?」 澪「え、お前ら泊まってくのか」 律「澪どうするんだ?帰るの?」 澪「えーっと……」 梓「帰るんですか?」 唯「帰るの~?」 澪「……」 澪(なんで誰も「泊まってくの?」とは訊かないんだ……) 澪「…じゃあ私も泊まろっかなぁ~っ」 律「……あ、そう…」 澪「…何その微妙な反応……」 唯「じゃあういに電話しよーっと」ピッピッ プルルルル… ――― 憂「お姉ちゃんちょっと遅いんじゃないかなぁ…明日も学校なのに……」ソワソワ 憂「…………」 憂(…泊まりの気配がする…うぅっ……) 携帯「う~」 憂「!!」ピッ 憂「もしもしお姉ちゃん?」 唯『うーいー』 憂「も~遅いよぉ。今から帰り?迎えにいk」 唯『今日りっちゃんちに泊まるね~』 憂「」 梓『唯先輩一緒にお風呂はいりましょうよー』 憂「!?」 唯『ちょちょ、あずにゃん今電話してるから…』 憂「梓ちゃんもいるの!?」 唯『うんあずにゃんも泊まるんだって』 憂「……」 憂「…とっ、泊まるのはどうかなぁああ明日も学k」 唯『じゃあね~うい、おやすみー!』ピッ 憂「…………」ツーッ ツーッ ツーッ… 憂「」ガクッ 憂「ぐふっ……」ドサリ 憂「……ん!?」ガバッ 憂「そうか!今日はお姉ちゃんの布団で寝られるってことじゃない!」 憂「こういう時こそポジティブにならなくっちゃ!落ち込んでても始まらないよ!」 憂「わーいお姉ちゃんの布団で寝られる~♪」タッタッ ガチャッ 憂「お姉ちゃんの部屋!今日は私だけのものだぞぉ~っ!」 憂「このにおい!んんん~」スゥーッ 憂「お姉ちゃんのベッド!朝起きた時のままだ、シーツのしわがお姉ちゃんの形に…!」 憂「全身で余す所なくお姉ちゃんを感じたいから全裸にならなきゃね!」ヌギヌギ 憂「おねえひゃあああん!」ボフッ 憂「あぁあぁ私今おねえひゃんの香りに包まれてるよぉおお!!」グネグネ 憂「…………」モゾモゾ 憂「うっうっ……ぇうっ……グスン…」 ――― 律「さて」 律「とりあえず誰でもいいからどんどん風呂入ってきちゃってよ」 唯「りっちゃん一緒に入ろうよ!」 律「(言うと思った)だめ」 梓「唯先輩一緒に入りましょうよ~」グイグイ 唯「えぇ~りっちゃんと一緒がいいよぉ」 梓「じゃあ律先輩も一緒に入ってくださいよー」 律「うちの風呂そんな広くないから無理だって。一人ずつ入れよ」 唯「やだ!りっちゃんと一緒がいい!あずにゃんとは一緒に入ったくせにぃ…」 律「うっ、いやそれは…」 梓「ヘケッ」 律「…………」 律「と、とりあえず澪先に入ってきたらどうよ」 澪「あホント?じゃそうする」ガチャ バタン 唯「りっちゃぁああぁん」ユサユサ 梓「唯先輩ぃいぃい」グイグイ 律「もぉおおぉお諦めろよいい加減にぃいい!」 梓「狭いからだめなんですか?」 律「そうだ3人一緒なんて無理!」 梓「じゃあ銭湯行きましょうよ」 律「えっ」 唯「あずにゃんそれいい!そうしようよ~」 律「ちょ」 梓「ほら行きましょうよぉおお」グイグイ 律「だめだって普通に一人ずつ入るの!家の風呂に!」 梓「唯先輩一人にしたら脱いだ下着とかイタズラされるかもしれませんよ」ヒソッ 律「」 律「……銭湯行くか…」 唯「わ~いやったぁ!行こう行こう!」 … 澪「ふ~、上がったぞー」ガチャ 澪「あれ」 シーン… 澪「…………」 澪「え?なにこれ」 澪「……」プゥッ 澪「あっ!オナラしちゃったよー!へへへへ」 シーン… 澪「」 … 唯「せんとうって実は初めてなんだ~!」テクテク 梓「へぇーそうなんですかぁ~お初ですかぁ」テクテク 律「……あっ!そういえば澪忘れてた!」 唯「え? あ、言われてみれば…」 梓「あれ、知ってて出てきたんじゃないんですか?」 律唯「……」 律「まぁ電話入れとけばいいだろ」ゴソゴソ 律「あれっ、部屋においてきちった…唯代わりに電話かメール打っといてよ」 唯「ごめーん私もおいてきちゃったよ~」 梓「私もです」 律「えぇええじゃあどうすんだよー」 律「…まぁいいか」 … 澪「……」 澪(焦るな。これは何か裏があるんだ) 澪(新手のいじめか?とにかく落ち着いて考えるんだ…) 澪(……) 澪「おい!私のこと観察して笑おうってんだろ!分かってんだからな!?」 澪「ばれてるからな!どっかからのぞいてんだろっ、卑怯者どもめ!!」 シーン… 澪「…ははぁ~ん分かったぞぉ…このクローゼットの中」グッ 澪「と見せかけてベッドの下だろッ!!!!」ガバッ! ガチャ 澪「っ!?」バッ 聡「何してんの澪姉…ちょっと静かにして欲しいんだけど……」 澪「」 ――― ガラッ 律「ついたついた」 唯「クツここにいれるの?」 律「そうだぞ。札抜いたら鍵かかるから」 唯「どこにいれよう……『う』… あった、『う』!」カタン 梓「えーっと」 唯「あずにゃんあずにゃん、ここにクツいれなよー」 梓「いいですけど…」カタン 唯「へへ、ふだ貸して~」 梓「? どうぞ」 唯「りっちゃんこれ見て見て~!『うい』!ういだよ~ん♪」 律「ははは(この国は平和だなぁ~)」 唯「はいあずにゃん返すね」 梓「どうも」 唯「せっかくだから真ん中のろっかーにしよ!」カチャ 律「……」ヌギヌギ 梓「……」じぃい… 律「なんだよ…」 梓「いつカチューシャ外すのかなって思って…」 律「い、いいからほらっ唯脱いでるぞ」 唯「ふんふん♪」ヌギヌギ 梓「!!」バッ 唯「ひっ!?」 梓「唯しぇんぱぁあああい!」ガッバァ 唯「うひぁあああああ!!」 律(さっきから番台のおばちゃんが見てんだけどな……) 唯「はじめましてー!」ガラッ カポーン… ざわっ 律「お、おい唯他の客もいるんだからでかい声出すなって…」 梓「あっ、ヅカ先輩だ!お久しぶりです!」 律「」 律「やめろ。ヘケッとかするなよ何度も言うけど他の客もいるんだからな」 梓「ヘェッ!」 律「春日もだめだ」 梓「……」 唯「ここみっつ空いてるよ!ここ!」 律「おー」 梓「ありゃ。これじゃ澪先輩居たとしてもどっちにしろハブでしたね」 律「そうだなぁ」 梓「……」ワシャワシャ 律「……」ワシャワシャ 唯「おおぉ…」じぃーっ 律「? 桶がどうかしたのか?」 唯「こ、これがウワサのけろりんなんだね…けろりんって書いてあるよ~……」 律「……いいから洗えよ」 梓「いいですよ唯先輩、そのまま見てて。私が頭洗ってあげますから」ワシワシ 唯「おおぉお…」 律(洗われてるのに気付いてない…) 梓「イヒヒヒ イヒッ」ワシャワシャ 梓「そしてこの泡で私の髪も…」ワシャワシャ 梓「あッ!あっあっあっ…//」ビクビク 律「……(ヤッベェ…)」 ジャー 唯「ねぇねぇ、背中ながしっこしようよぉ♪」 律「えぇーなんで…めんどくさい」 唯「ね~えぇ~」ユサユサ 梓「いいですね、私も唯先輩の背中ながしたいです」 律「……恥ずかしいよ他の客もいるのに…」 唯「あぅぅ……」ジワッ 9
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中野梓が好きなのはガチ。
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このSSは『梓「ゆいにゃん」 唯「あずにゃん」』というスレに投下されたものです http //yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1253522521/ 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 17 42 01.18 ID ESiGxtBZ0 あれは悪夢か、白昼夢か。 見てはいけなかったムギ先輩と憂の暗黒面を垣間見てしまった上に、 私の心とお尻に多大なる傷跡を残して瞬く間に過ぎ去った、 斬新でいながら陳腐と言われたステキな『あの企画』から早くも一ヶ月が経ちました。 こんにちわ、中野梓です。 あれから今日まで、『あの日』のことが話題に上ることは一度としてありませんでした。 誰もが、『あの日』のことを無かったことにしたいと思っているのかもしれません。 もちろん、それで少しでも空気が悪くなるなんてことはなくて、 それこそが、誰もが知っている、いつもの軽音部の空気なのです。 これから先も、ずっとそんな平和な時が続いていく―― 少なくとも私は、そう思っていました。 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 17 42 57.35 ID ESiGxtBZ0 その日、いつものように部室に入ると、そこに唯先輩、律先輩、澪先輩の姿はなくて。 紬「あら。こんにちわ、梓ちゃん」 梓「こんにちわ、ムギ先輩。……お一人ですか?」 紬「ええ。唯ちゃんとりっちゃんは、職員室に行ってるわ」 職員室? ……期末の成績悪かったのかな? まぁ、勉強会がアレじゃあムリもないと思うけれど。 梓「澪先輩は?」 紬「まだHRが終わってないんじゃないかしら。私たちのクラスの方が早かったみたいだし」 梓「そうですか」 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 17 44 34.43 ID ESiGxtBZ0 紬「……梓ちゃん、ちょっと手伝ってもらっても良いかしら?」 ムギ先輩は、少しだけ言いにくそうに上目遣いで私にそう言った。 この人も大人しくしてたら普通に可愛いのになぁ。 梓「いいですけど……なにやるんですか?」 紬「これを貼ろうと思ってね」 そう言って、ムギ先輩は少し大きめの筒から、一枚の紙を取り出した。 丸まっているため中身は確認できないが、広げればかなりの大きさになるだろう。 梓「はぁ」 紬「私が押さえてるから、貼ってもらえるかしら?」 梓「わかりました」 音楽室の壁にその紙を運び、ムギ先輩が両手で固定する。 私は言われるがままにテープで両端を貼り付けた。 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 17 47 26.29 ID ESiGxtBZ0 そしてその全容が露になった。 ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_ ,i r" + `ミ;;, __,、 ≡ 彡 ミ;;;i 〃ニ;; `lヽ,,_ ≡ 彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;! 〈 (lll!! テ-;;;;゙fn __,,--、_ .. ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ, ≡ /ヽ-〃;;;;;;;llllll7,,__/" \三=ー"."ヾi `ー‐ 、 ,ゝ--、 〉;r ≡ 、/ /<;;;lllメ \ヾ、 ヽTf=ヽ `,| / "ii" ヽ |ノ j,, ヾて)r=- | ヾ ヽ;; | l | l t ←―→ )/イ^ ≡ ,イ ヽ二)l(_,>" l| \; | | | ヽ,,-‐、i / V i、ヽ--イll"/ ,, ,//,, ;; l // l く / l" i lll1-=  ̄\ ヾ== " ^ ;; /;;;;;;;;; ゞ ノ/ L/〈 t_イ /ll|─-== ヾ \__ / _;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ ヘ (゙ )l l-┴ヾ、ヽ )  ̄~~ ̄ ̄/ |T==-- // / ト=-| |-─ ( l / / l l / / / (ヽ--─ / | / ヽ_=--"⌒ ゙゙̄ヾ / / / ` ==-- ノ / / アナ・タットワ・チガウンデス[Anna Tattwa Chigaundes] (1936~2008 日系ボリビア人) 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 17 48 09.85 ID ESiGxtBZ0 梓「……」 紬「……」 梓「あの、ムギ先輩」 紬「なにかしら?」 梓「いや、やっぱいいです」 突っ込みたいことは沢山浮かんだ。 まず、『何故貼る前に照れたのか』 次に、『ポーション高杉じゃなかったのかよこの人』 続いて、『堂々と音楽室に貼るな』 さらに、『いつ作ったこんなもん』 もうひとつおまけで、『サイズがでけえよ』 そして、私の脳内に一ヶ月前の悪夢が過ぎる。 ……うん、よし。 見なかったことにした。 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 17 49 42.02 ID ESiGxtBZ0 紬「聞いてくれないの?」 梓「あー、ええと、じゃあ聞くことにします」 紬「うふふ、どうぞ」 梓「剥がしてもいいですか?」 紬「梓ちゃん、目が怖いわ」 だって。 あれは、黒歴史として記憶の片隅に封印しようとしていたのに。 梓「あーもう!なんでまたファニーな名前の偉人引っ張りだしてきたんですか!?」 紬「うふふ、よく聞いてくれたわね!」 梓「聞きましたけど、もうあれはやりませんからね」 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 17 52 32.07 ID ESiGxtBZ0 紬「実はね……」 ムギ先輩は、低めのトーンで淡々と語りはじめた。 その表情は暗く、何か深刻な悩みがあるかのようにも感じられる。 この人のことだ、さっきの私の台詞に傷付いたなどということはありえまいが、 それでも、聞き手を強く引き込むだけの空気が、確かにそこには存在する。 背後で偉人がほくそ笑んでいるので、台無しだが。 紬「唯ちゃんと憂ちゃん、罰ゲームやってないみたいなの」 梓「そうですね」 紬「梓ちゃん、私に冷たくない?」 梓「いえ、そんなことはないですけど」 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 17 54 53.30 ID ESiGxtBZ0 ていうか、そんなことで深刻に悩んでたんですか。 やらなくていいでしょう、憂の意思なんだから。 そう、『あの日』勝利を収めた憂は、敗者である唯先輩を一日だけ好きにできるという権利を得た。 にも関わらず、「お姉ちゃんが嫌がることはしたくない」と、真摯な態度で、その権利を放棄したのだ。 姉のスカートの中に顔を突っ込んでいた人物の台詞とは思えなかったが、憂は真剣だった。 唯先輩は少し驚いた後、嬉しそうに憂を抱きしめた。 そんな光景に、私は少なからず嫉妬という感情を抱いたのだが……、それはともかく。 あんなにカオスだった勉強会を、信じられないくらい綺麗なカタチで終わらせたというのに、 何蒸し返そうとしてやがりますかこの沢庵様は。 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 17 56 33.01 ID ESiGxtBZ0 紬「……梓ちゃん」 梓「はい?」 紬「スウェーデンで今年の五月から同性同士の結婚ができるようになったらしいわ」 梓「そうですか」 へえ。 いや、今その話関係ないだr 梓「なんですと!?」 紬「落ち着いて、梓ちゃん。 反応が露骨よ」 梓「……すいません。で、それがなにか?」 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 17 57 36.52 ID ESiGxtBZ0 紬「梓ちゃん、唯ちゃんのこと好きよね?」 梓「な、なななな!!なにを言ってやがりますかこの……この、えーと、バカ!!」 紬「梓ちゃん、先輩にバカはないと思うわ」 梓「あ、すいません。動揺しました」 紬「動揺したってことは、やっぱり好きなのね?」 梓「……」 ちくしょう。 梓「で、それがなんなんですか?」 やけくそ気味にそう問うと、ムギ先輩はしたり顔で、 自分のカバンをごそごそと弄り、ビデオカメラを取り出した。 紬「唯ちゃんと憂ちゃんに、罰ゲームとご褒美をやってもらいましょう」 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 17 59 18.53 ID ESiGxtBZ0 梓「えーと、話が全く繋がってこないんですけど」 紬「梓ちゃんには、罰ゲーム執行日に平沢家に進入し、カメラで撮影してくる役を命じます」 梓「丁重にお断りします」 紬「……」 梓「……」 紬「梓ちゃん、唯ちゃんと結婚したいでしょ?」 梓「話が飛躍しすぎてると思います」 もっと、こう段階ってものがあるでしょうに。 発想力に乏しい私には凡そ理解の及ばぬ二文字に、しかしどういうわけか意外と冷静だった。 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 03 02.64 ID ESiGxtBZ0 紬「女性の卵子に女性の遺伝子を組み込んで、子供を作る方法を研究している機関があるの」 梓「……はぁ」 紬「琴吹グループに」 梓「すげえ!!」 琴吹グループすげえ!! 将来的に、私と唯先輩が結婚して、さらに子供まで作れるかもしれないってことですよ。 私と唯先輩が結婚して、さらに子供まで作れるかもしれないってことですよ? 紬「モノローグ使ってまで、大事なことなので二回言いましたを体現しなくてもいいと思うわ」 梓「人の思考トレースしないでください」 琴吹紬すげえ!! 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 08 36.18 ID ESiGxtBZ0 紬「梓ちゃん、私はいつでもあなたの味方。必ず力になれると思うから」 梓「いや、ありがたい話ではありますけど……、私まだそんなこと考えてないですし」 紬「今はそうでしょうね。だから、将来的な話よ」 なんとなく、ムギ先輩がどういう取引を持ちかけてきているのかが見えてきた。 紬「だ・か・ら♪」 梓「平沢家に行って、罰ゲームを取材してこい、と?」 紬「Yes!」 ムギ先輩は、最高の笑顔でそう答える。 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 12 35.97 ID ESiGxtBZ0 梓「……まぁ、いいですけど。二人が罰ゲームやろうとしなかったら、私は何もできないですよ?」 紬「そのためのポスターじゃない」 梓「……」 紬「……」 梓「……いや」 十中八九、効果ねえよ。 紬「なあに?」 梓「なんでもないです」 紬「等身大よ?」 梓「……」 でけえ。 バストアップしか映ってないけど、 推測するに、確実に二メートル弱あるじゃん、高杉さん。 あ、いや、高杉さんじゃないらしいけど。 でも効果ねえよ。 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 17 41.41 ID ESiGxtBZ0 まぁ、何もできなくても、唯先輩の家に行く理由にはなるし。 カメラは何も撮らずに翌日ムギ先輩に返せばいいだろう。 梓「そういえば、なんで私なんですか?」 審判やってたんだから、ムギ先輩が行けばいいのに。 紬「梓ちゃん以外だと、二人のお邪魔になっちゃうから」 梓「へ?」 律先輩や澪先輩でも、なんら問題はないように思う。 なんで私だけが平気だと思うんだろう? 紬「そういうことだから、お願いね」 梓「……わかりました」 一応、承諾することにした。 私はそう言って椅子から立ち上がり、壁に向けて歩き出す。 そして、あの日私たちを笑いの地獄へと追いやった一人の偉人に敬意を表し、 その角に手をかけ「梓ちゃん剥がしちゃだめええええっ!!!」 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 24 28.35 ID ESiGxtBZ0 唯「ムギちゃんただいま~。あずにゃんおいっすー」 律「おーっす梓ー。ムギ、お茶にしようぜー……って、澪はまだ来てないのか」 しばらくして、軽やかな挨拶と共に二人が入ってきた。 梓「こんにちわ、唯先輩、律先輩」 紬「おかえりなさい二人とも。今お茶いれるわね」 ムギ先輩はそう言って席を立つ。 律「しかし、よかったなー唯。追試受けなくて済んで」 唯「うん、全教化ぎりぎり合格ラインなんて、自分でもびっくりだよ」 会話から察するに、二人ともセーフだったらしい。 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 30 19.41 ID ESiGxtBZ0 梓「あれ、律先輩はどうして職員室に行ってたんですか?」 律「私は、さわちゃんに用があったからな。唯の付き添いも兼ねて立ち寄ったんだよ」 梓「なるほど。そして唯先輩は、試験結果が全部ぎりぎりで注意された、と」 唯「いやぁ、すいやせんねー、えへへへへ」 律「なぁ、梓」 梓「なんですか?」 律「おもっきりお茶しようとしてるけど、注意しないのか?」 梓「……」 あまりに自然な流れすぎて失念していた。 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 35 15.66 ID ESiGxtBZ0 梓「い、いや、あれですよ。澪先輩がまだ来てないから、ほら。練習は皆揃ってからじゃないと!」 律「そういうことにしといてあげよう」 ふふん、と胸を張る律先輩。 むぅ。私としたことが。 なんか、最近律先輩に優位に立たれることが増えてきた気がする。 むくれていると、唯先輩がそっと頭を撫でてくれた。 唯「よしよし、あずにゃんいい子いい子」 思わず顔が綻ぶ。 梓「にゃあ」 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 40 21.65 ID ESiGxtBZ0 律「なぁ、梓」 梓「にゃ?」 律「私も唯もムギも、どっちかっていうとボケ属性だから、お前がボケると突っ込むやついなくなると思うんだ」 梓「……」 ちがうもん。 ボケとかじゃないもん。 わからない人のために説明しよう! 私は唯先輩に撫でられると猫語になってしまうことがあるのだ。 苦しいとか言うな。言わないでください。 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 44 51.55 ID ESiGxtBZ0 ムギ先輩が人数分の紅茶を淹れて戻り、四人で会話に花を咲かせる。 しばらくすると、澪先輩が音楽室に顔を覘かせた。 澪「ごめん、遅れて。HRが長引いちゃtt」 台詞を最後まで言わずに硬直する澪先輩。 解説しておくと、件の等身大ポスターは、入り口から見て右側の壁に貼られている。 扉を開けてそのまま無警戒で席へと着いた唯先輩と律先輩は、まるで気付いていないのだが、 普段から警戒心の強い澪先輩は、すぐにその淀みの無い熱視線に気が付いたようだ。 唯「やっほー澪ちゃん」 紬「こんにちわ澪ちゃん。ごめんなさい、今澪ちゃんの分も淹れるわね」 律「どうした澪ー、早く座れよ?」 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 49 08.13 ID ESiGxtBZ0 梓「……」 澪「あ、ああ。そうだな……」 ちらちらと、様子を窺いながら、椅子に座る澪先輩。 その視線の先には、圧倒的な存在感を持って壁に鎮座する推定二メートルの偉人。 談笑を続ける三人を尻目に、澪先輩は隣から小声で私に囁きかける。 澪「(な、なぁ、梓。気付いてる?)」 梓「(まぁ、一応は……)」 貼ったの私です。とは口が裂けても言えない。 澪「(これってやっぱり、アレだよな?)」 梓「(あー、えーと……。非常に説明し難い所なんですが)」 一応、そこはフォローしておくべきだろう。 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 52 47.70 ID ESiGxtBZ0 梓「(笑っても大丈夫ですよ、今回はそういうんじゃないらしいので)」 澪「(そ、そうか。よかった……)」 澪先輩は、心底ホッとしたような素振りを見せた直後、 澪「いや、良くないだろ!!」 そう言って、机をバン!と叩いた。 律「うわー、澪が怒ったっ!」 唯「ご、ごめんね澪ちゃん! ムギちゃんのクッキー、一枚多く食べちゃってごめんね!」 ああ。 そんなことで澪先輩が怒るわけないのに。 本当に、かわゆいお方だ。 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 55 49.01 ID ESiGxtBZ0 澪「そうじゃなくて、アレのことだよっ!!」 言って澪先輩は、指先をポスターへと向ける。 その指の先を、まるでテニスの試合を食い入るように見つめる観客のように シンクロした首の動きで追う唯先輩と律先輩。 私はここがチャンスとばかりに唯先輩だけを見ていたが、 ムギ先輩もまた、じっと私を見ていた。しまった、謀られた。 律「!!」 唯「!!」 律「なん……」 唯「だと……」 澪「全く、なんでこんなものがここに貼ってあるんだよ」 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 57 26.42 ID ESiGxtBZ0 つかつかと歩き出し、偉人の前で立ち止まると、 澪先輩は私がしたのと同じように、ポスターを剥がしにかかる。 律「ま、待て澪! 安易に剥がすのは危険だ!!死体とか埋まってるかもしれない!!」 澪「ひぃぃっ!?」 サササ、と綺麗な早歩きで音楽室の反対側の壁へと移動し、 その場に蹲る澪先輩。 律「ありゃ、効果ありすぎたかな……」 唯「りっちゃん、さすがにそれは怖いと思うよ」 梓「澪先輩、大丈夫ですよ。死体なんてありませんから」 澪「見えない聞こえない見えない聞こえない見えない聞こえない」 梓「あー……。しばらくダメですね、これは」 お決まりの念仏を唱えてしまっている。 こうなってしまえば、この人はしばらく動けないのだ。 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 18 59 44.26 ID ESiGxtBZ0 律「……ごめんな澪ー、悪ふざけが過ぎたよ」 私と律先輩がフォローに回ったため、 ポスターの前には、必然、唯先輩とムギ先輩が残る。 ……もしかしてこの流れ、ムギ先輩の計画通りなのか? だとすると少しだけ不安になる。 私は、澪先輩を律先輩に任せて、唯先輩の所へと戻った。 唯「ムギちゃんこれ、ふく―、ポーション高杉さんだよね?」 今、「ふく」って言いかけましたよね? 紬「日系ボリビア人よ」 もはや話聞いてねえなこの人。 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 19 04 24.56 ID ESiGxtBZ0 唯「やっぱり、先月のアレだよね……?」 紬「そうかもしれないわね」 唯「ほえ、ムギちゃんが貼ったんじゃないの、これ?」 紬「貼ったのは私じゃないわよ?」 唯「そっかぁ、そうなんだ。誰が貼ったんだろう……」 梓「……」 貼ったのは、と来たか。 確かにムギ先輩は貼ってはいないからなぁ。 律先輩や澪先輩なら、持ってきたのはムギ先輩だと気付いてくれるのだろうけど、 唯先輩はバ……、いや、純粋だから、簡単に信じてしまう。 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 19 10 02.46 ID ESiGxtBZ0 うむ、貼ったのは私だ。 と名乗ればいいのだろうか。 そして持ってきたのはムギ先輩だと訴えれば、解決できるのではなかろうか。 しかし、そんな考えとは裏腹に、私は傍観に徹した。 ムギ先輩のポスター計画がどこまでうまく運ぶのか、 それに唯先輩の罰ゲームも見てみたい気は確かにある。 憂があまり酷い要求をするようなら、現場にいける私が止めればいいのだ。 唯「罰ゲーム……」 紬「唯ちゃん?」 唯「私が、憂のご褒美の罰ゲームを受けてないから、こんなのが貼られたのかな」 紬「憂ちゃんが権利放棄して、無かったことになったのよね」 唯「うん。憂は本当にできた子だよぅ」 梓「……」 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 19 15 13.44 ID ESiGxtBZ0 紬「やったほうがいいんじゃないかしら? 罰ゲーム」 唯「ほえ?」 紬「だってこれは、そういうことだと思うわ」 唯「そうだよね。私が負けたんだし、罰受けないなんてずるいもんね……」 ああ、やはりそういう展開か。 神はそういう展開を御所望か。 唯「わかったよムギちゃん!今日帰ったら、憂にお願いしてみるねっ!」 紬「えらいわ、唯ちゃん」 わしゃわしゃと唯先輩の頭を撫でるムギ先輩。 私はその光景に、北の動物王国の主を重ねる。 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 19 21 51.23 ID ESiGxtBZ0 ちくしょう。せめてその役目は私に譲ってほしかtt――じゃなくて、 二メートルの等身大ポーション高杉おそるべし。 さしもの私も、このご都合主義的展開は読めなかった。 ムギ先輩は、「それじゃあ、剥がすわね」といって、 役目を終えたポーション高杉を元の筒へと戻した。 いや、筒。 筒持ってるのムギ先輩ですから! 気付いてくださいよ唯先輩!! 唯「りっちゃん、紅茶冷めちゃうよー!」 律「おう、分かってるー!」 梓「……」 紬「……ね?」 梓「脱帽です」 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 19 28 41.08 ID ESiGxtBZ0 翌日の放課後。 音楽室の扉を開けば、そこにはほら、昨日と同じくムギ先輩が一人だけ。 なんてことは無く。 先輩方は既に全員揃っていた。 梓「こんにちわー」 唯「やっほー、あずにゃん」 律「おーっす」 紬「ちょうど良かったわ。梓ちゃん、今週の土曜日空いてるかしら?」 なんか、デジャヴ。 また勉強会とか言い出すんじゃあるまいな。 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 19 34 02.15 ID ESiGxtBZ0 梓「えーと、はい。大丈夫だと思いますけど」 律「遊園地いこうぜ!」 梓「……はぁ、いいですけど。なんでまた唐突に?」 律「部員同士の親睦を深めるためだ!」 澪「遊びたいからに決まってるだろ」 律「なんだよー、澪だってノリノリだったじゃんか」 澪「それは……、皆行くって言うから……」 段々と、声のトーンが下がっていく澪先輩。 なんとも可愛らしい。 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 19 39 07.17 ID ESiGxtBZ0 ニヤニヤと頬を緩めていると、唯先輩が口を開く。 唯「実はね、憂が提案してくれたんだよ」 憂が? 遊園地? 結びつかない。 どうしてまた? 唯先輩は、あまりテキパキとは言えない口調でゆっくりと、 でも分かりやすく説明してくれた。 昨日家に帰ってから、唯先輩は、憂に罰ゲームの話をした。 すると憂は、『梓ちゃんがずっとカメラをまわすのは大変だから』、という理由で ”日中から夜まで”の間は、皆の前で罰をすればいい。 皆で一緒に遊びながら罰をすればいい、と提案してくれたそうだ。 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 19 45 46.15 ID ESiGxtBZ0 確かに、ムギ先輩の前であれば、カメラで撮影しなくとも満足してくれるだろう。 私も失念していたことだが、ムギ先輩が出したのご褒美&罰ゲームの内容は 『勝者が”一日の間”、敗者を好きにしてかまわない』 というものだった。 一日というのは、つまるところ二十四時間。大目に見ても、夜寝るまでの間だ。 確かに、私が一人で平沢家に行き、一日中カメラをまわし続けるというのは、なかなかに酷なもの。 ともすれば、この憂の申し出は非常にありがたい。 私としては、これを反対する理由は何一つ無い。 梓「なるほど。そういうことなら是非行かせてください」 ていうか、今更だけどどうしてカメラ係とか引き受けたんだろう……。 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 19 48 43.00 ID ESiGxtBZ0 律「やったな、唯!」 唯「やったね、りっちゃん!」 律先輩と唯先輩が、両手を出し合って勝利のポーズ。 最初は唯先輩の出した手のひらを、律先輩が上からパシン! 続いて律先輩が出した手のひらを、唯先輩が上からパシン! 最後に、二人とも右手でガシッ!と握り合う……かと思いきや、 律先輩が、反対の手の人差し指で、唯先輩の頬っぺたをぷに。 空を切る唯先輩の右手。 唯「あぁん、りっちゃんひどいっ!」 律「あはは、悪かった悪かった」 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 19 52 04.07 ID ESiGxtBZ0 紬「相変わらず、二人は息が合うわね」 澪「あれをもう少し演奏に生かしてくれればいいんだけどな……」 梓「全くです。……ところで澪先輩」 澪「なんだ?」 梓「お化け屋敷とか、絶叫マシンとかありますけど、大丈夫なんですか?」 澪「……」 梓「……」 澪「……うん、だ、大丈夫」 梓「絶対嘘だ」 紬「梓ちゃん、口に出てるわよ」 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 19 57 23.28 ID ESiGxtBZ0 唯「良い天気っ!」 律「見渡す限りの人、人、人っ!」 憂「そして今日もかわいいお姉ちゃんっ!」 梓「わー、遊園地だー……」 澪「梓、ムリに乗らなくてもいいんだぞ」 上空には、雲一つ無い青い空が広がり、 地上には、恐ろしい程の人が群がる。 上空に輝く太陽は、止め処なく紫外線を照射し、 地上に輝く太陽は、何処までも淀みの無い笑顔を振りまいている。 私たちは電車に一時間ほど揺られ、某巨大遊園地へやってきていた。 ちなみに、解散後は私のみ唯先輩の家に泊まりに行く予定となっている。 もちろん、ムギ先輩に頼まれた罰ゲーム撮影のためである。 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 00 33.48 ID ESiGxtBZ0 紬「……」 唯「あれ、ムギちゃんどうしたの?」 紬「いえ。ただ、友達同士で遊園地って初めてだったから……嬉しくて」 唯「そっかぁ。それじゃあ今日は一緒に楽しもうね!」 紬「そうねっ。ありがとう、唯ちゃん♪」 唯「えへへ」 ムギ先輩はそう言って唯先輩の手を握った後、私の方へと振り向いてニコりと笑った。 わざとやってやがんなこんちくしょう。 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 05 01.05 ID ESiGxtBZ0 憂「それじゃあお姉ちゃん、最初のお願い」 唯「ほいほい、なんでもごじゃれ!」 憂「今日一日、皆で楽しく過ごすこと!」 唯「いえっさー!」 ビシっと。 なぜか敬礼する唯先輩だった。 紬「良いわねぇ。心洗われるようだわ……」 澪「ムギ?」 紬「うふふ、素敵な一日になりそうね、澪ちゃん」 澪「え、うん……」 澪先輩は改めて、楽しそうに笑う律先輩や唯先輩を見つめて そうだな、と呟いた。 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 10 42.45 ID ESiGxtBZ0 唯「……というわけでりっちゃん、まずは何から乗る!?」 律「そうだなー、やっぱり遊園地と言えば、まずは……アレだぁっ!!」 律先輩の指差した先には、絶叫マシンの代名詞『ジェットコースター』 その乗り込み口からは、長蛇の列が続いている。 澪「でも、凄い並んでるぞ?」 律「こういうところにきたら、並ぶのも醍醐味ってな。待ち時間を有効に使えばいいのさ」 そう言って、律先輩が取り出したのは、黒いカラーリングの携帯ゲーム機と、付属のタッチペン。 それに呼応するように、ムギ先輩も白いカラーリングのそれをカバンから取り出していた。 紬「なるほど。それで持ってくるようにいってたのね」 唯先輩はピンク、憂と澪先輩はライトブルー。 私は律先輩と同じくブラック。 律先輩が親となり、他の五人がソフトをダウンロードする。 これで、六人でも同時に対戦できるのだ。 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 15 29.41 ID ESiGxtBZ0 ――。 梓「ちょ、誰ですかアイテムエリアに偽物置いた人!!」 律「ふはは、私だ!」 憂「梓ちゃんいた」 梓「あーっ、律先輩のせいで憂に抜かれたし!」 律「踏むのが悪い!」 澪「律、覚悟!」 唯「あ、なんか飛んでった」 紬「あら本当。りっちゃん気をつけてー」 律「いやいやいや、澪お前周回遅れなんだからそういうことを――うおおッ!?」 え、勝敗? 会話から想像してみてください。 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 19 59.42 ID ESiGxtBZ0 ――。 梓「せっかくなんだからパート変えましょうよ」 律「えー、じゃあ私ドラム~」 澪「変わってないだろ」 律「ぷえー。じゃあベースやるー」 紬「なら私がドラムやろうかしら」 唯「澪ちゃんは?」 澪「そうだな……、それじゃあギターにしよう」 憂「私もギターかな。お姉ちゃんの」 澪「憂ちゃんリードやってみる?」 憂「は、はい。頑張ります」 唯「それじゃ私たちはピアノだね、あずにゃん」 梓「はい、唯先輩」 曲目は『ふわふわ時間』 スコアはあらかじめ澪先輩が入力してきてくれたらしい。 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 24 28.95 ID ESiGxtBZ0 ――。 律「ふ、あははは、澪、なんて動きしてんだよ」 澪「し、仕方ないだろ。こういうの苦手なんだから!」 律「そんな動きしてると撃っちゃうぞー」 ピュン 律「おわっ!?誰だよデトネーター撃ったの、顔に張り付いてんじゃん!!」 憂「……」 律「く、こうなったら澪も道連れだっ!」 澪「ば、馬鹿!それ点灯させたままこっちくんなっ!」 カチリ。 澪・律「うおおおっ!?」 どかーん! 憂「……ふふ」 律「うわ、憂ちゃんだったか……。やられたよ」 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 29 17.58 ID ESiGxtBZ0 唯「一対一だね、あずにゃん!」 梓「負けませんよ!」 唯先輩の武器はショットガン。対する私はサブマシンガンの二丁。 至近距離で撃たれるとヘッドショットでなくても即死コースだが、一発撃つ毎に隙が生じる。 先輩のニブさなら、多分掻い潜れる。……多分。 バンッ! 梓「っ!!」 ズガガガガガ 唯「――!!」 バンッ! 梓「なっ!?」 唯「ふっ、甘くみたね、あずにゃ―」どかああああん!! 唯「……」 梓「……」 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 34 28.46 ID ESiGxtBZ0 唯「……なんか、爆発した」 梓「……爆発しましたね」 唯先輩と死闘を繰り広げていた矢先、 なんらかの爆発物が飛んできた。 憂は澪先輩と律先輩の方にいた筈だから、こんなことができるのは――。 紬「ふふっ」 唯「ムギちゃん後ろにいたのー!?」 紬「ダメよ、二人だけでイチャイチャしてちゃ!」 梓「し、してませんそんなこと!」 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 39 36.05 ID ESiGxtBZ0 ――。 などとやってるうち、あっという間に私たちの番がやってきた。 白熱しすぎて、危うく本来の目的を忘れるところだった。 私達は係員に案内され、コースターの前に通された。 二人席がずらっと一列に並んでいるので、必然、二人ずつのペアに別れる必要がある。 梓「席、どうするんですか?」 律「じゃあ私澪の隣ー!」 澪「……そういうことを平気で叫ぶなよ」 律「なに、嫌なの?」 澪「べ、別に嫌とは言ってないだろ!」 ニヤニヤと嬉しそうな律先輩。 律先輩は、唯先輩と気が合うくせに、こういう時は澪先輩を選ぶよなぁ。 そしていつもの流れだと、ここで唯先輩が 「あずにゃ~ん、一緒に乗ろう!」って言いながら私に抱きついて―― 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 46 44.02 ID ESiGxtBZ0 憂「あ、お姉ちゃん」 む。 唯「どうしたの、うい?」 憂「一緒に乗ってもいいかな?」 唯「……」 少し間を置く唯先輩。 ……もしかして、考えてますか? 唯「ダメだよ」 憂「……え?」 梓「!」 その発言に、思わずはっとする。 まさか、私のため――? 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 50 44.94 ID ESiGxtBZ0 唯「ふふ、そうじゃないでしょ、ういー。今日の私は憂の言いなりなんだから」 憂「……あ、そっか」 唯「ほら、ちゃんと言い直さなきゃ」 憂「命令します。お姉ちゃんは私の隣に座ること!」 唯「かしこまりましたっ!」 憂「えへへ~」 梓「……」 むぅ。 紬「梓ちゃん?」 ちょっと期待したのに。 唯先輩のばか。 ばかー。 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 54 22.08 ID ESiGxtBZ0 梓「……」 紬「あーずーさーちゃーん?」 梓「ふぇっ!? な、なんですか?」 紬「妬いてる?」 梓「なっ!! そ、そんな事、あるわけないです!!大体ムギ先輩はいつもいつも私達をそういう風に」 紬「妬いてたのね」 梓「妬いてません」 紬「……ふ」 梓「……」 鼻で笑われた。ちくしょう。 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20 56 09.18 ID ESiGxtBZ0 紬「そう、それじゃあ一緒に座りましょ♪」 梓「……ムギ先輩」 紬「なあに?」 梓「私、右側でいいですか?」 紬「ふふふ、もちろんよ」 梓「……どうもです」 紬「そこの位置なら、コースターがスピードに乗れば、唯ちゃんの匂いが嗅げるものね」 梓「そういう変態っぽい言い方しないでもらえますかね」 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21 59 42.41 ID ESiGxtBZ0 唯「澪ちゃん、大丈夫?」 澪「なにが?」 唯「うぇ、いや、こういうの苦手かなーって思ったんだけど」 澪「ああ、痛いのとかお化けとかはダメだけど、これは別に……」 唯「へぇー、そうなんだー。ちょっと意外かも」 澪「そうかな……。ていうかアニメ版の私はやりすぎだろ。あそこまで臆病だとマトモに生活できないじゃないか」 梓「……」 律「……」 唯「……」 紬「……」 憂「……」 澪「ん?」 律「いや、はっちゃけたなーと思って」 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22 00 52.86 ID ESiGxtBZ0 シートベルトが下り、私達を乗せたコースターはレールの上を上昇していく。 やがて、遊園地が一望できる高さまで……って、思ったより高いなコレ。 ……いや、高すぎるでしょ。 こっから一気に下りるの? まじで? 紬「まじです♪」 梓「わあ、声に出てましたっ!!」 ―――。 梓「い、やぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 律「いやっほおおおい!!」 唯「おほぉぉぉっ!!」 憂「お姉ちゃんかわいいよお姉ちゃん」 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22 04 54.85 ID ESiGxtBZ0 ―――。 澪「ひ、い、いいいいっ!!」 律「うおおおおおおっ!!」 憂「お姉ちゃん愛してる」 ―――。 唯「おわぁぁぁぁぁっ!」 紬「わぁ、いい眺めよ梓ちゃん♪」 梓「う、ぐ……」 憂「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん」 ―――。 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22 07 16.40 ID ESiGxtBZ0 梓「……」 紬「気持ちよかったわね、梓ちゃん」 梓「……ええ、まぁ。 余裕でした」 三回くらい意識飛びそうになった。 匂いがどうとか言ってる余裕ねーですよ。 律「なんだよ澪、結局怖がってたじゃん」 澪「いや、なんていうか……。あそこまで急だとは思ってなかった」 律「あはは、まぁ、私もちょっと怖かったしね。澪にしては頑張ったと思うぞ」 そう言って、澪先輩の頭を撫でる律先輩。 澪「な、撫でるな!」 身長的に、普通は逆だろうと思う。 ほら、私と唯先輩みたいに―― 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22 13 47.00 ID ESiGxtBZ0 唯「楽しかったねー、ういー」 憂「うん! 次も一緒に乗ろうね、お姉ちゃん」 梓「……」 あー。 あー。 なんだろう、この気持ち。 どす黒い何かが、私の心の中に――。 そういえば今日って、まだ一回も唯先輩に抱きつかれてないよね。 紬「……」 109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22 19 29.77 ID ESiGxtBZ0 律「さて、お次は……アレとかどうだ?」 律先輩が指差したのは、回転する巨大なトレイの上でくるくる回るコーヒーカップ。 ハンドルを回すとその分、カップの回転速度が上昇するというファンキーな乗り物だ。 唯「おぉ、いいねー」 澪「そうだな、アレならあんまり人も並んでないし」 律「そんじゃ決定ー!いくぞぉ、みんなー」 唯・憂「おーう!」 よし、次こそは唯先輩と――、言いたいところではあるのだけれど。 唯先輩の腕は、憂ががっしりと掴んでいる。 これじゃあ、私の入る隙が無いじゃないか……。 ううん。 ……皆楽しんでいるんだから。 考えるな、考えなくていいんだ、私。 110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22 24 23.38 ID ESiGxtBZ0 梓「……」 頭ではそう思っているつもりなのに、 言い聞かせても言い聞かせても、心のもやもやは消えてはくれなかった。 いつから、こうなったのかな、私――。 澪「これも二人ずつだけど、どう分かれるんだ?」 律「うーん、そうだなぁ」 紬「憂ちゃん」 憂「なんですか?」 紬「今回は、私と一緒に乗ってくれるかしら?」 ムギ先輩……? 112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22 31 06.89 ID ESiGxtBZ0 憂「え、でも」 紬「お願いっ」 憂「……まぁ、紬さんがそう仰るなら、私は構いませんよ」 紬「ありがとう!」 ムギ先輩は、憂の腕を掴んで歩き出す。 そして、私の方へと振り返り、ウインクをぱちり。 ――頑張ってね。 そんな声が聞こえた気がしたから、 ――ありがとうございます。 心の中で、そう呟いた。 114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22 38 14.73 ID ESiGxtBZ0 ムギ先輩の心意気を、無駄にするわけにはいかない。 だから、私も勇気を出して。 梓「あの、唯せんぱ――」 律「んじゃ、唯。私と組むかー」 唯「え、うん。いいよ、りっちゃん!」 うおぉぉぉぉい!! 律先輩うおぉぉぉぉい!! 澪「じゃあ、梓は私とだな……って」 梓「……」 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22 42 38.38 ID ESiGxtBZ0 澪「ご、ごめん梓。私とじゃそんなに不満だったか……?」 ぷぅー、っと頬を膨らませる私と、それが自分のせいだと思い込んであたふたする澪先輩。 困った。 私は唯先輩のことが好きだが、澪先輩のことも好きなのだ。 なんというか、付き合うなら唯先輩、姉にするなら澪先輩、みたいな。 だから、あらぬ誤解を招いて好感度を落とすわけにはいかない。 二股とかじゃねーです。 そこのけそこのけです。 梓「あ、ち、違います。ごめんなさい澪先輩!誤解です!」 澪「そ、そう? それならいいんだけど……」 梓「……はぁ」 前途は多難らしかった。 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22 51 01.06 ID ESiGxtBZ0 物凄い勢いで超速回転する律先輩と唯先輩のカップ。 律「ひゃっほおおおおっ!」 唯「り、りっちゃん、目が!目がまわる!!」 律「うおお、そういえば私も目がまわってきた気がする!」 唯「ほわあああああ!!」 律「だが、まだだ。まだ終わらんよ!」 唯「り、りっちゃん隊員、これ以上は……!」 律「大丈夫だ、唯! 私が守ってやるっ!」 唯「り、りっちゃんっ!!」 律「唯っ!」 律・唯「イエス」 律・唯「フォーリン・ラヴ」 梓「……」 澪「あいつら、何やってるんだ……」 梓「ゆいにゃん」 唯「あずにゃん」 ID ESiGxtBZ0 その2
https://w.atwiki.jp/maidc/pages/31.html
所謂バロック前史、バロシンの辺りの事を書き込んで下さい。 コクマ記念病院? 神経塔?
https://w.atwiki.jp/83452/pages/10506.html
19:30 梓「せ、先輩、手伝いましょうか?」 唯「まあまあ、あずにゃんはお客さんなんだから、コタツで待ってて」 梓(不安だなあ・・・) 唯「実は憂がほとんど用意してくれてるんだ♪あとはレンジで温め・・・アレ?どのボタン押せば・・・」 梓「あ、あの、やっぱり私手伝・・・」 唯「大丈夫、大丈夫!もうちょっとでできるからね、あずにゃん♪」 梓「は、はい・・・」 唯「おまたせ、あずにゃん」 梓「あ、ありがとうございます」 唯「さぁ、食べて食べて」 梓「はい。いただきます」 唯「ねぇ、このスープは私が作ったんだよ。お湯に溶かしただけだけどね!」 梓「は、はぁ・・・」 唯「ねぇ、どう?」 梓「そ、そうですね・・・ちょっと味が薄いけど、おいしいです」 唯「ほんとぉ?」 梓「す、すごいドヤ顔ですね・・・でも、唯先輩が作ってくれたスープおいしいです。唯先輩の味がします」 唯「あらあら、そんなに褒めてくれちゃって。あずにゃんてば」 梓「唯先輩の手料理だもん・・・」 唯「憂が作ったハンバーグもお食べよ。あずにゃんが来ること内緒だから一人分しかないんだ。半分こするね?」 梓「そんな、悪いですよ。唯先輩が食べてください」 唯「いいんだよ。あずにゃんが作ってくれたサンドイッチもあるし」 梓「あ・・・あまり料理はしないので味に自信はないですけど」 唯「おいしそうだよ、あずにゃん。せっかくだから、あずにゃんの隣で食ーべよっと」 梓「え?え?隣ですか」 唯「よいしょっと。ちょっと狭いかなあ?」 梓「あ、いえ、私はぜんぜん・・・こ、この方が落ち着くっていうか」 唯「じゃあ、食べさせてあげる。はい、あずにゃん、あーんして」 梓「て、照れますよ・・・あ、あーん、ですか」 唯「はい、お食べ」 梓「んっ・・・おいしいです」 唯「でしょ?憂のハンバーグはおいしいんだ」 梓「わ、私のサンドイッチも食べてみてください」 唯「うん、じゃあ、あーん」 梓「ゆ、唯先輩もですか・・・お、お口に合うかわかりませんけど」 唯「うーん!おいしいよお!!あずにゃん!」 梓「そ、そうですか?よかったです。練習したかいがありました・・・」 唯「練習したの?」 梓「あ、練習って程じゃないんですけど。家庭科の時間に憂に教えてもらって・・・私も唯先輩に料理作ってあげれるようになりたいなって」 唯「ありがとう、とってもおいしいよ。あずにゃん」 20:30 夕食を食べたあと、また唯先輩の部屋で勉強 梓「ふぁ~~っ」 唯「あずにゃん、おねむなの?」 梓「あっ、すみません。唯先輩が勉強してるのに、私・・・」 唯「いいんだよ。こっちへおいで、あずにゃん」 梓「は、はい・・・」 唯先輩の方へまわると、唯先輩がポンポンと自分の膝を叩いた 梓「え?あの・・・これは」 唯「膝枕だよ!あずにゃん」 梓「いや、そんな・・・先輩勉強中だし」 唯「もう~あずにゃんてば水くさいんだから。おいでおいで」 唯先輩に手を引かれる。唯先輩の膝のうえに頭を乗せる 梓「こ、こうですか」 唯「あずにゃん、硬いよ、リラックスしなきゃ膝枕の意味ないよ!」 梓「や、やっぱり、勉強の邪魔じゃ―」 唯「あずにゃんがそこにいてくれた方がはかどるよ」 梓「ほ、本当ですかぁ?ん、あ、すみません、膝枕ってどこ向いたらいいかわかりませんね」 唯「そうだねぇ、膝枕の時ってどっち向くのが正解なのかなあ?私のお腹の方向いてみてよ」 梓「い、いや・・・唯先輩、スカートだし。。ぱ、パンツ見えちゃいますよ」 唯「そ、そうかぁ。ま、別にいいけど」 梓「だ、駄目ですよ」 唯「う~ん、じゃあ、上向いてみて。私の顔の方」 梓「こうですか?」 唯「うん」 梓「な、なんか・・・顔見られてて勉強しにくくないですか?」 唯「平気だよお、あずにゃん」 梓「な、なんか、私が緊張しますよ。やっぱりこっち向くのが正解ですよ」 唯「え~、あずにゃん見守っててよ」 唯先輩のお腹と逆の方を向く 梓「もう!なに言ってるんですか。はやく勉強進めてください」 唯「あずにゃん、かわいい。猫みたい」 梓「なっ、撫でないでくださいよぉ」 21:50 梓(はっ、ほんとに寝ちゃった・・・って、唯先輩も寝ちゃってるし。それにしても唯先輩の膝ってあったかい。 起こした方がいいかな?でも、もうちょっとこうしてたい。あっ、何も考えずに寝返りうっちゃった、どうしよう・・・) 唯「うーん・・・あずにゃんてばあ、もう食べれないよお、」 梓(びっくりした・・・寝言かぁ。あ、唯先輩のパンツ・・・見えちゃった。 ピンクだ・・・って、なにやってんだろ、私) 22:10 梓「あれ?私、また寝ちゃ・・・」 唯「あずにゃん、おはよう」 唯先輩が私の頭を撫でていた。 唯「あずにゃんの髪、サラサラ」 梓「すみません、いっぱい寝ちゃったみたいで」 起き上がろうとすると、唯先輩に止められた 唯「そのままでいいよ。あずにゃん」 梓「でも・・・」 唯「ねぇあずにゃん、一人エッチってしたことある?」 梓「は?へ?い、いきなりな、なんですか?」 唯「いや、あずにゃんはそういう経験あるのかなあって―」 梓「そ、そ、そ、そうですね、ゆ、唯先輩は?唯先輩はなんていうか・・・そ、その、し、したことありますか?」 唯「え~あずにゃんが先に答えてよ」 梓「な、なんでですか、唯先輩が言い出したんじゃないですか」 唯「あずにゃん、こういう時は、後輩が率先して答えるものなのだよ」 梓「い、いや意味わからないですし・・・」 唯「あずにゃんは一人エッチしたことある?」 梓「そ、そうですね・・・そ、そりゃ、す、少しくらいなら、あ、ありますけど」 唯「少し?」 梓「は、ひゃっ、なっ、なんていうか、で、出来心というか・・・」 唯「もう、あずにゃんてば、照れちゃって。恥ずかしがることじゃないよ」 梓「そ、そうですか?」 唯「そうだよ~で、どんな風にするの?あずにゃんは?」 梓「そ、そこ掘り下げるんですか・・・」 梓「そ、その、胸を服の上からさわったり・・・」 唯「それだけぇ?」 梓「ぱ、パンツの上からさわったりもします」 唯「それから、それから?」 梓「あ、私、な、なんか熱くなってきました」 起き上がると後ろから唯先輩に抱きしめられた 唯「こんな感じで?」 唯先輩の手が後ろから私の胸に触れる 梓「そ、そうですね、ってか先輩、くすぐったいです」 唯「そっかあ、じゃあ・・」 梓「あっ」 間一髪、下に伸びてきた唯先輩の手をつかんだ 梓「ゆ、唯先輩そこはちょっと・・・」 唯「さわってみたいよ、あずにゃん。ねぇ、だめ?」 梓「いや、だ、駄目っていうか、今はちょっと・・・あ、やめ」 唯「ねぇ、あずにゃん」 梓「す、すみません」 唯「びちょびちょだよ」 梓「あ、あの、そ、それは、変な意味じゃなくて、どうしよう・・・」 唯「恥ずかしがらなくていいよ」 梓「だって!唯先輩が変な話させるから!」 唯「もっとさわっていい?」 梓「はっ、へっ、・・・・・・ぱっ、パンツの上からなら」 唯「あずにゃんのパンツ水玉だ」 梓「は、はい、子供っぽいのしか持ってなくて・・・んっ、あ、ぁっ」 唯「すごいよ、あずにゃん。いっぱい濡れてるよ」 梓「はっ、んっ、はい、ちょ、ちょっと待って、待ってください」 唯先輩の手が止まる 唯「痛かった?」 梓「い、いえ・・・そんなことないですけど。恥ずかしくて」 唯「キスしよう?あずにゃん」 梓「は、はい・・・」 唯「パンツだいぶ濡れちゃったね」 梓「は、はい・・・って唯先輩が―」 唯「着替えある?」 梓「あ、はい。ちゃんと準備してきましたから」 唯「じゃあ、お風呂にしよっか?」 梓「はい。あ・・・あの」 唯「一緒に入ろうね♪あずにゃん」 梓「はいっ」 22:25 唯先輩が私の髪をほどく 唯「はい、あずにゃん次はばんざーいして」 梓「はっ、はい・・・ゆ、唯先輩も」 私も唯先輩の上着を脱がせてあげる 梓「唯先輩のブラ可愛いですね」 唯「でしょ?でも、あずにゃんのも可愛いよ」 梓「も、もうちょっと大人っぽいの持ってたらよかったんですけど」 唯「似合ってるから大丈夫だよ。あずにゃん、後ろ向いて」 唯先輩の手がホックを外す 梓「ひゃっ、そ、そうですかね。じゃあ、ゆ、唯先輩も」 唯先輩のブラを外す 唯「へへへ。なんか脱がしあいこみたいだね。はい」 梓「はっ、ひぃ、ぱ、パンツは自分で脱ぎますから!」 言い終える前に唯先輩の手が私のパンツを脱がしてしまった 唯「駄目だよ!私がやるんだから」 梓「た、大変恥ずかしいです・・・つ、次は唯先輩です」 唯「お願いします」 梓「そんな、仁王立ちされても・・・ぜんぜん恥ずかしがらないんですね。は、はい」 唯「ありがとう!あずにゃん!」 梓「わ、わかりましたから・・早く入りましょうよ」 22:30 唯「あずにゃん、パンツ私が洗ったげるよ。私のせいだし」 湯船から唯先輩が話しかけてくる。 梓「い、いえ、そんな、自分で洗えますから」 唯「あずにゃん、洗うのは後でいいから、こっちおいで。風邪引くよ」 梓「はっ、はい。し、失礼します」 唯「もっとこっちへおいでよ」 梓「・・・はい」 唯「あずにゃん、キスしたいよ」 梓「あ、あの、唯先輩・・・待って」 唯「えー、ここにきて拒否なんてひどいよぉ、あずにゃん」 梓「そ、そうじゃなくて・・・あ、あの、な、名前て呼んでくれたら、う、嬉しいかなって」 唯「わ、わかったよ、あずにゃん♪ちゅっ」 梓「んっ・・だ、あずにゃんて言ってるし」 唯「うーん、あ、あずさ・・・なんか慣れてないから難しいよお」 梓「そ、そうですよね・・・なんか変なこと言ってすいません」 唯「あずにゃん、座って。体洗ったげる」 梓「はい・・・」 唯「あずにゃんの腕は細いね」 梓「そ、そうですか・・・」 唯「次は背中だよ、髪押さえてて」 梓「あ、すみません」 唯「あずにゃんの背中は小さくて可愛いね」 梓「もう、いちいち感想言わないでいいですよ」 唯「次は前だよ、こっち向いて」 梓「ま、前は自分で・・・」 唯「駄目だよ。隠したら洗えないよ、あずにゃん」 梓「は、はい・・・」 唯「あずにゃんの胸は―」 梓「ど、どうせ小さいですから・・・」 唯「可愛くて、やわらかくて―」 梓「は、はぁ」 唯「私の手にぴったりなんだよ」 梓「それ、なぐさめですか・・?」 唯「ちがうよ!あずにゃん。あずにゃんの胸は私のものってことだよ」 梓「唯先輩のもの・・・って、なんでですか!」 唯「えぇ~違うの?」 梓「ま、まぁ、いいですけど・・・さわらせたことあるの唯先輩だけですし」 唯「えへへ」 梓「ゆ、唯先輩!次は私が洗ってあげます」 唯「おぉ!ありがとう。あずにゃん」 梓「唯先輩の胸もすごくやわらかいですね」 唯「もう、あずにゃんてばエッチなんだから」 梓「あ、あ、私ってばすみません。このくらいの強さでいいですか?い、痛かったら言ってくださいね」 唯「ううん、あずにゃんが洗ってくれると気持ちいい」 梓「こ、こんな感じですかね?洗い残しはありませんか?」 唯「大丈夫だよ。綺麗にしてくれてありがと。あ・ず・さ」 梓「あ、え、えーっと、は、は、はい・・・」 唯「髪濡らすよー。熱くない?」 梓「あっ、はい。ちょうどいいです」 唯「かゆいとこはありませんか?」 梓「なっ、美容院ですか ?・・・ないですよ」 唯「ねぇ、あずにゃん。シャンプーは私と同じのでいい?」 梓「は、はい。・・・唯先輩と同じのがいいです」 唯「あずにゃんの髪は綺麗でいいなぁ。私も伸ばそうかなぁ」 梓「意外と不便ですよ」 唯「うーん、でも、私、あずにゃんのこのサラサラの髪が好きなんだぁ」 梓「よ、よかったらいつでもさわってください・・・って、なに言ってんだろ私」 唯「ほんとぉ、太っ腹だなぁ、あずにゃんは」 梓「な、なんですかそれ。お、終わったら、私も唯先輩の髪洗いますね」 唯「ふぅ~いいお湯だったー」 梓「唯先輩!体拭かないと風邪ひきますよ。拭いてあげますから、こっちきてください」 唯「ふふふ、ありがとう。あずにゃん。色々やってくれて、憂みたい」 梓「・・・・・・」 唯「ん・・・あ、あずにゃん?ご、ごめんよ、そ、そういう意味じゃないんだよ」 梓「ぃ、ぃえ・・・大丈夫ですから」 唯「泣かないであずにゃん・・・」 梓「うっ、ういは、ゆいせんぱいの家族ですから、わ、私と唯先輩とは比べられないくらい長い時間、い、一緒にいるわけですから」 唯「あずにゃん・・・」 梓「・・・・・・」 23:22 唯「これでよしっと」 私の洗ったパンツを部屋の隅に干す唯先輩 梓「な、なにもここに干さなくても・・・」 唯「他のトコに干して、忘れて帰っちゃったら大変だよ」 梓「そ、そんなことしないですよ・・・唯先輩じゃないんだから」 唯「まあまあ」 唯先輩が電気を間接照明にかえてベッドの前に座る。隣をポンポンと叩く 唯「あずにゃん、おいでよ。お話しよう」 唯「あずにゃん・・・さっきはごめんね」 梓「い、いえ・・・私こそ、泣いたりしちゃって―」 唯「あ、あずにゃん。パジャマのボタンが外れてるよ」 唯先輩がボタンをとめてくれる 梓「あ、ありがとうございます」 唯「このパジャマ可愛いね!新品なの?」 梓「は、はい。ちょっと前にお父さんに買ってもらったんですけど、 今日おろしたいなって思って、唯先輩に見て欲しかったから―」 唯「すごく可愛いよ」 梓「よ、よかったです」 唯「手、繋ごう」 梓「は、はい」 唯「あーずにゃん」 梓「どうしたんですか?先輩」 唯「何でもないよ!」 梓「もう!・・・それにしても静かですね」 唯「誰もいないからね」 梓「ふ、二人っきりですもんね」 唯「ねぇ、あずにゃん。私はあずにゃんのことすごく大事に思ってるよ」 梓「わ、私もです」 唯「あずにゃん、目を閉じて」 梓「は、はい・・・」 3
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唯「あずにゃん?」 梓「なんですか?唯先輩」 唯「あのね…」 梓「はい?」 唯「き、キスの仕方を教えてほしいな」 梓「き、キスですか!?」 唯「うん、ちゃんとしたキスの仕方」 梓「ど、どうしてそんな事を聞くんですか?」 唯「どうしてってキスしたい人がいるんだよ」 唯「だからちゃんとしたキスのやり方を教えてもらってからやりたいな~って」 梓「……」 梓「唯先輩はそのキスしたい人の事が好きなんですか?」 唯「うん!大好きだよ」 唯「凄く大切な人…だよ」 梓「そうですか…」 梓「……」 唯「あずにゃん?」 梓「……分かりました」 梓「教えてあげます」 唯「本当!?」 梓「はい」 梓「唇と唇が触れあったら唯先輩の舌を相手の舌と絡ませます」 梓「以上です」 梓「じゃあ、私は用事があるのでこれで帰ります。さようなら」 唯「ちょ、ちょっと、あずにゃん!まだ話が……」 梓「(唯先輩のバカバカバカ)」 梓「なんですか?話って」 梓「私は忙しいんですけど」 唯「あずにゃん、最近なかなか口を聞いてくれないよね?」 梓「…そんな事はないですよ」 唯「私の事、嫌い?」 梓「…そんな事はないです」 唯「じゃあ、話をするから最後まで聞いて」 梓「…なんですか?」 唯「あのね…」 唯「あずにゃんの事が好き」 梓「えっ」 唯「あずにゃんの事が好きで好きでたまらないんだよ」 唯「もっとあずにゃんとずっといたい」 唯「もっともっとあずにゃんと一緒にいたい」 唯「だから私と付き合ってあずにゃん!」 梓「…本気なんですか?」 唯「本気だよ!」 梓「じゃあ、唯先輩が本気なところを見せてくださいよ!」 唯「……」 唯「分かった」 唯「あずにゃん良い?」 唯「私の本気を受け取って」 チュウ 梓「(唯先輩//)」 唯「(ちゃんとしたキス見せてあげるからね)」 梓「(ゆ、唯先輩の舌が…//)」 梓「(私の舌と絡みあって…//)」 梓「///」 唯「どうだったあずにゃん?」 唯「私の本気のちゃんとしたキスは」 唯「これで信じてくれた?」 梓「はい、良く分かりました…//」 唯「じゃあ!?」 梓「これからよろしくお願いします唯先輩」 唯「うん、よろしくね!」 梓「あの、唯先輩?」 唯「何?」 梓「キスの仕方を教えた時の大好きな人って……」 唯「もちろん!あずにゃんの事だよ」 梓「(やっぱり、えへへ~)」 梓「ところで唯先輩、さっきのキスの仕方はまだまだですよ」 唯「えー、そうなの?」 唯「私なりに頑張ったのに……」 梓「大丈夫です」 梓「…これからたくさんしていきましょう//」 唯「うん!」 終わり 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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探索 作戦 ○本国にて戦闘経過を収集している更夜から他国の部隊の成果についてレクチャーを受け,あらかじめどこを調べるべきか,どんなルートがあるかを予習してきています。 ○Chessは猫妖精のアイドレスを着用しており,猫の第六感や,感覚・聴覚・視覚・嗅覚を用いて偵察を行い,人よりも多くの情報を収集することができます。 ○わずかな情報であっても,魔法使い達の知識によってその情報を分析し,偵察結果として意味のある情報に変換することができます。 ○非行動者もその場にいないわけではないので,ARを消費しない範囲で手伝います。 参戦RP Chess「めんどくさいにゃー・・・(パチパチ爪をならす)ぬ?このへん、なんか反響がちがうにゃ・・・」 Chess「ぷーとらさんのしっぽ、なんかいつもとちがうような・・・あ!空気の動きがちがうにゃ!」 テル@るしにゃん王国「むむむ。何かネコリスさんの加護を感じます!」 テル@るしにゃん王国「こっちかなー? こっちかなー?」 Chess「だいたいこのへんがあやしいねんなー」 Chess「きっとここにゃ!」 応援RP 幽@るしにゃん王国「がんばれー。お土産期待してるから~」 たいふーん「そんなもんパッパと見つけちまえー」 ちゃき@るしにゃん王国「見えない何かを見るのが、星見です!!」 S43@るしにゃん王国「よく見て、よく考えろ!それがハンターの本質だろう」 幽@るしにゃん王国「るしにゃん王国の意外な優秀さを見せてあげて!」 たいふーん「そこがあやしいにきまっとるだらー!」 S43@るしにゃん王国「更夜さんが作ってる他国のログを思い出せよー」 たいふーん「そうそう、その調子!やればできるじゃん」 S43@るしにゃん王国「おちついていけー」 ちゃき@るしにゃん王国「暑さに負けないでね」 S43@るしにゃん王国「ココが大事!ちょー大事!」 ゆうみ@るしにゃん王国 「前回敵いたからなー、充分注意していくんだぞー」 ちゃき@るしにゃん王国「熱風に負けるな」 イラスト tansaku.jpg テル@るしにゃん王国 南無@るしにゃん王国 スゥ・アンコ@るしにゃん王国 SS スゥ・アンコ@るしにゃん王国 空気はじめじめと肌に纏わり付くよう。太陽の暖かい熱も届かぬ、ひんやりとした洞窟の中。 るしにゃん王国の探索第二班、である6人はそこにいた。 「先ずは探索からですね。…Chessさん、お願いします。」 丁寧で、穏やかな口調の…けれど、凛とした意思を秘めるような声色の持ち主、今回の指揮官に当たるクレールが、唇を開いた。 オレンジの髪が鮮やかな男性へと軽く頭を下げた。 「了解。任せてください。」 言葉短く、けれど微笑みながら一歩、メンバーよりも前に出て深い深い洞窟の闇を見つめた。 ―――そんな、真剣なやりとりが行われている間、後ろの方で残りのメンバーは、といえば。 「冒険、冒険アルよっ。旅人の血が騒ぐアルな!ちょっとひとっ走りしてきていいアルか?!」 「だ、駄目だよ?!」 「ち、ちゃんと指揮官の言う事を聞いてくださいー。」 「アンコちゃん、暴れるならせめて探索終わってからにしてー…っ。」 間違いなく、一人だけエントリーミスしたとしか思えない能天気な声と、何も考えていない無神経な声が洞窟に響き渡る。 るしにゃん王国内で、一番の問題児、スゥ・アンコは未知への冒険に胸を弾ませすぎて、 普段でもありえない程テンションが高いというのに、それに輪をかけて色々痛かった。 問題児を何とか抑えるべく、残り三人は奮闘するものの――けれど。その程度で収まる少女でなく。 「偵察アルか。探索アルな…ッ! このアンコ様にお任せするヨロシ。少林寺拳法・打兎陣具を利用すればイチコロアル。」 三人の言葉に耳を傾けてはいるものの暴走は止まらず。 その言葉を聴いた途端、とうとう三人の手が出た。 この少女の暴走を止めるべく、少なくても決してChessとクレールの邪魔にならぬようにと、がっし、と三人がかりで羽交い絞めにかかり。 ぎゃーぎゃーと暴れる一人と、押さえる三人と。 そんなやりとりを背後に感じながら、クレールはただ、苦笑いをするしかなく。これからの冒険の苦労の度合いを思えば、かくん、と肩が思わず落ちた。 「……とりあえず、意地でも頑張らなきゃ…マズそうだ。色々。」 つ、と汗を一筋零しながら、偵察に向かうChessが、ぐ、と握り拳を一つ作り、気合を入れなおす。 あの駄目生き物をフォローできるぐらいの結果を出さなければ。そう、言葉に出さず、……決意、するのだった。 SS ノーマ・リー@るしにゃん王国 探索とは、集中力を必要とする作業である。 わずかな差異を見抜く事によって仕掛けられた罠や、或いは隠し通路、構造などを読み解く。 古い遺跡等では、通路の位置や文様に様々な寓意、或いは宗教的な意図をちりばめてある場合が少なくない。そもそも使用されていた頃には出入りする者もそれを理解して、行動しており――つまるところ意図に従わない者、イコール敵対する勢力として、何らかの方策を行っていないとも限らない。 ごくごく大雑把に言えば 「なんか法則があったら、それに従わないとえらい目に遭う(のでそれは理解して行動するべし)!」 「法則を見つける為にじっくり観察しようね!」 という事にでもなるだろうか。 特にるしにゃん王国は、星見の国である。ごく一部の例外を除けば、荒事には向いていない。 詠唱戦という手段はあるものの、これが通じない場合は文字通りダッシュで逃げなければならない。であれば最初から避けて通れるものなら、通っておいた方がよろしい。 そんな次第であるので、彼等は熱心に部屋を調べていた。 じっくり見る。見る。見る…………時々触る。或いは押す。 「ていうか全部見終わってないのに触ったらダメだってば!」 「えー。でも特にそれっぽいのないし、問題なさそうではー?」 「なさそうな所にあったらどうするの! 不意打ちされたら、全滅免れないよ?」 「何かってー?」 「ドラゴンとか」 ひゅるうーり。 一同の間に、冷たい風が流れて消え去った。 「ド……ドはダメ。あれは色々とダメ!」 「あー、あと詠唱効かないのとか出ると恐いよね」 「いやだから、よりにもよってそういうのを事例で出さなくてもー!」 「だって、何が出るか判らないって言うしー」 「そういう訳だから」 こほん、とひとつ咳払いをしてチームリーダー。 「真面目に探索やろうね?」 真剣に一同が頷いたのは言うまでもない。
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澪「また内緒話か…?」 律「ちょっとな」ケラケラ 律「あのなムギ…」ボソボソ 律「って訳なんだけど…どう?」 紬「りっちゃん…」 律「あ…やっぱ駄目だよな」 澪「何を言ったんだよ」 紬「私そういうのやってみたかったの!」 律「さっすがムギ!話がわかる!」 澪「え…?え?」 澪「な…なんだよ一体!」 紬「何だかいけないことをするみたいで楽しみ!」 澪「え?」 律「まぁいけないことなんだけどなー」ケラケラ 澪「律!」 律「え?」 澪「え?じゃない!」 律「あぁ酒だよ、お酒」 澪「なっ…」 律「さぁコンビニ着いたし買ってくるかー」 紬「えぇ♪」 澪「わ…私は認めないぞ!」 律「まぁいいからいいから」 澪「み…認めないからな!」 律「さぁ行こうぜー」 澪「認めないからな!」 ━━━━━━━━━━━━━ 唯「私…」 唯「不安だったんだ」 梓「不安…?」 唯「うん…」 唯「あずにゃんに嫌われてないかどうかって…」 梓「唯先輩…」 唯「あずにゃん私が抱きつくといつも嫌がってたし…」 梓「唯先輩…」 唯「…」 唯「それと…」 唯「タメ語によく反応してたのは嬉しかったからなんだ」 梓「…?」 唯「タメ語で話しかけられたらあずにゃんとの距離が近くなった感じがして…」 梓「…」 唯「変だよね」 梓「大丈夫で…」 梓「大丈夫だよ」 梓「私は唯の事大好きだから」 唯「あずにゃん…」 梓「そんな事で落ち込んでるなんて唯先…唯らしくないよ!」 唯「あずにゃん…」 梓「元気出して!」ニコッ 唯「ありがとうあずにゃん!」 ギュー 梓「うわっ/////」 ギュー 唯「…」 梓「唯先輩?」 唯「大好き」 梓「私も…」 梓「でも…急にどうしたんですか?」 唯「大好きだよ、梓」 梓「え…」 チュッ 梓「(梓だって…/////)」 スッ 唯「…/////」 梓「大好きだよ、唯」 唯「梓…」 梓「…」ドキドキ 唯「…」ドキドキ 唯「もっかいしよっか…/////」 梓「う…うん/////」 唯「…」ドキドキ 梓「…」ドキドキ ガチャ!! 律「田井中御一行のお帰りだ!」 唯梓「!」 唯「り…りっちゃん!」ドキドキ 梓「律先輩!」ドキドキ 律「ど…どうした…?」 梓「いや…」 梓「(心臓止まるかと思った)」 唯「(びっくりしたょ…)」 澪「仲直りは……したみたいだな」 唯「うん!」 梓「はい!」 律「仲直りのチューはしたのかー?」ケラケラ 唯「」 梓「」 紬「」ハァハァ 澪「ムギ…」 律「ちゃんと舌いれたか?」ケラケラ 澪「ばっ…何言ってるんだ!//////」 律「冗談だって」ケラケラ 梓「(律先輩…冗談になってないです)」 唯「もう何言ってるのさ!」 律「ははっごめんごめん」 唯「舌は入れてないよ!」 律「」 梓「」 紬「」バタッ 澪「(ムギ!?)」 律「はい?」 唯「あ」 梓「(馬鹿!唯の馬鹿!//////)」 澪「そ…それより買ってきたお菓子食べよう!」 律「(澪ナイス!)」 唯「やったあ!お菓子!」 紬「ここはもっと追求するべきよ」 澪「琴吹」 梓「ところで…何買って来たんですか?」 律「これはだな…」ニヤニヤ 梓「?」 唯「りっちゃん?」 律「これだ!」ドンッ 唯梓「?」 梓「お酒…?」 律「流石梓」 律「バッカスと呼ばれるだけはあるな」 梓「そんな風に呼ばれた覚えはありません」 梓「だいたいお酒はまだ飲んだら駄目じゃないですか!」 律「いいじゃんいいじゃん思い出だよ思い出」 梓「なっ…」 律「だいたい澪が飲みたいって言ったんだもんなー」 梓「え…?」 梓「本当…ですか…?」 澪「律」 律「ん?」 澪「くだらない嘘をつくな!」 ゴツン 律「痛っ!」 澪「自業自得だ」 梓「はぁ…」 梓「やっぱ嘘じゃないですか…」 律「でも本当は…」 澪「律」 律「何でもないです。」 梓「はぁ…」 紬「りっちゃん!グラスの準備出来たわよ!」 梓「ム…ムギ先輩!?」 紬「こういう事するの夢だったの~」 梓「ムギ先輩…」 澪「なんだか豪勢なグラス持ってきたな…」 紬「え?お酒ってこういう物にいれるんじゃないの?」 澪「」 律「流石お嬢様…」 紬「?」 唯「皆早くー!」 梓「唯先輩まで!?」 唯「何か楽しそうじゃん!」 唯「それにお菓子もあるんだよ!」 梓「目的はそれですか」 唯「?」 律「唯も乗り気だな」 澪「わ…私は飲まないからな!」 律「なんだよー真面目だなー」 澪「それが普通だ!」 梓「わ…私もちょっと…」 律「梓お前もか」 梓「はい」 唯「えー!なんでよあずにゃん!」 梓「…」 律「仕方ないよ唯」 律「梓はこういうノリ苦手な人だから」 梓「なっ…」 唯「そうだね…」 唯「仕方ないよね…」 梓「…」 律「ああ…」 律「こういうノリ苦手な人だからな…」 梓「そんなこと…」 律「?」 梓「そんなことないですー!」 唯「あずにゃん!?」 梓「そんなことないです!」 梓「やってやるです!」 律「さっすが梓!」ケラケラ 梓「」フーッフーッ! 紬「(猫みたいで可愛い…)」 律「さて…残りは澪だけだな」 澪「っ…」 澪「わ…私はそんな子供みたいな真似しないからな!」 律「…」 澪「しないからな!」 律「そっかぁ」 律「じゃあいいや」 澪「(え…?)」 律「澪は大人だもんな…」 唯「そうだね…」 澪「(なんだよ…?)」 律「じゃあ四人でいっかー」 唯「だねー」 澪「…」 律「いつもLovely無敵の二人はー」 澪「!」 唯「SuperLovely!」 澪「なっ…/////」 律「くっ…二人の力を合わせて…」 唯「りっちゃん!」 律「唯!」 唯律「二人の力だ!Love☆Loveタイフーン!」 澪「」 梓「何してるんですか」 律「いやーちょっとなー」ニヤニヤ 唯「だよねー」 澪「…」 律「どうした?大人の澪ちゃん」 唯「大人の澪ちゃん?」 澪「…」 澪「飲めばいいんだろ!」 律「どうした?」ニヤニヤ 澪「律」 律「ん?」 澪「唯」 唯「なに?」 ゴツン!ゴツン! ━━━━━━━━━━ 唯「…」 唯「皆寝ちゃった…」 唯「(色々言ってたけど澪ちゃんが一番飲んでたよね…?)」ププッ 梓「」スースー 唯「あずにゃんの寝顔可愛いなぁ」 唯「ふぁあ…」 唯「あずにゃんの寝顔見たら何か眠くなっちゃった…」 唯「私も寝よう…」 梓「」スースー 唯「…」 唯「ああカミサマお願い二人だけの…Dream Timeください」ボソッ 唯「お気に入りのあずにゃん 抱いて今夜もオヤスミ~」ボソッ 唯「(何歌ってるんだろ)」フフッ 梓「ぷっ…くくっ」 唯「!?」 唯「あ…ず…にゃん…?/////」 梓「ぐーぐー」 唯「あずにゃんさん?////」 梓「な…んですか…?」ププッ 唯「いつから起きてたの。」 梓「寝てます。今も私は寝てます。」 唯「中野さん」 梓「唯先輩が皆寝ちゃった…って言ってたぐらいからです」 唯「」 唯「最初からって事だよね」 梓「はい」 梓「そしたら唯先輩がいきなり歌い始めたんで」 唯「っ…/////」 唯「わ…」 梓「?」 唯「忘れてょ…/////」 梓「嫌です。」 唯「え?」 梓「お気に入りのあずにゃん 抱いて今夜も オヤスミ~」 唯「やめてよ/////」 梓「嫌ですよ。」 梓「だって…嬉しかったんですから//////」 唯「え…それって…?」 梓「/////」 梓「唯先輩の歌が嬉しかったんですよ/////」 梓「恥ずかしいから言わせないでください…/////」 唯「あずにゃん…!」 ダキッ 梓「唯先輩…////」 唯「だめだよあずにゃん」 唯「先輩禁止だよっ」 梓「ゆ…唯…/////」 唯「あずにゃん大好き…」 梓「私も唯が大好き…」 唯「あずにゃん」 梓「唯」 チュッ 唯「ま…またしちゃったね…/////」 梓「うん…////」 唯「…」 梓「…」 唯「寝よっか!」 梓「はい!」 唯「…」 梓「…」 唯「あぁ カミサマどうして好きになるほどDream night せつないの」ボソッ 唯「とっておきのあずにゃん抱いたし今夜は大丈夫かな?」ボソッ 梓「何ですかそれ////」フフッ 唯「あずにゃん時間だよっ」 梓「あずにゃん時間…/////」 唯「あずにゃん」 梓「?」 ギュッ 梓「うわっ/////」 唯「お気に入りのあずにゃん 抱いて今夜も オヤスミ♪」 唯「オヤスミ、あずにゃんっ」 梓「お…オヤスミ、唯」 チュッ おわり ,ー、 _i⌒i,_ _厂|_ _______. .| |.. r-、 rー-、 (,,,,, _,,,,) └;ュ ┌(\ (,,,,,,,,,,,,,__ \ | |.. | | } } |__ \ /´n `ヽノ __) | `ー' | し┐_(__ノ __) | | ∪ ∩ | (____ノ i⌒i... ゙ 、__,ノ ..∩ (____ノヽ^). ∩ー‐'゙く,,.∩ ∩‐'′`'∩ `ー' ヽ、. { il l'^"゙^'l|`| ∩((eヽe)i/ .|´|i l」.ハ_jl`| l|´|itノヽヽ)! /∩j 从リ)l∩ ノリ(l|゚ ヮ゚/ / , |`(l|´ヮ`ノl、 |、ヽ!゚ ー゚ノl/ ノ! ゙l|^ヮ^ノij | li、(l.|゚ ー゚ノi./. _ム!芥iノ '((ゝ_)芥i/,) ) | iゝ)芥i,ノ. \,)芥iノ | l. \)芥iノi| └く/_i_ `'く/_i_ ´´ ,ノ_l_く/_i_ _、 く/_i_ ヾ、 く/_i_ ノ .(_ノJ |_,ト、) し'ノ 〈_八,) \〉〉 戻る