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『新しいゆっくりプレイス』 36KB 虐待 考証 引越し 駆除 加工場 現代 虐待人間 ゆっくりの有効活用、でしょうか かすがあきです。 ゆっくりの発言は「」 人間の発言は『』で表記してあります。 新しいゆっくりプレイス 暑い日も少しづつ和らいできた秋のある日、キャベツ畑にゆっくりがいた。 「むーしゃむーしゃ…しあわせー!!」 れいむが美味しそうにキャベツに齧り付いている。 「ゆーん。ここは すっごく ゆっくり できる ゆっくりぷれいすだよ!ね、おちびちゃん!」 「むーちゃむーちゃ…ちあわちぇー!! ほんちょう だにぇ!ここに ひっこちしゃんを ちて ちぇーきゃいだっちゃね! ゆ?にんげんしゃんが きちゃよ!おきゃーしゃん!」 れいむの隣で、キャベツに齧り付いている赤れいむが言う。 れいむが振り向くと、青年がいた。 『やぁ、れいむ。ゆっくりしていってね。』 「ゆっくりしていってね!にんげんさん、ここは さいっこうの ゆっくりぷれいす だよ。 おやさいさんは たべきれないほど あって、さいっこうだよ!おちびちゃんも、よろこんでるよ! くずで むのうな まりさが しんでから こんなに ゆっくり できるのは はじめてだよ!」 『それは良かった。ところで、長がどこにいるか知っているかい?』 「ゆん!おさは あっちだよ!」 れいむはキャベツの食べカスが付いた汚い舌で、長の居場所を指す。 『ありがとう。それじゃ。』 青年は礼をいい、歩いていった。 「おきゃーしゃん、あにょ にんげんしゃんは、にゃかにゃか ゆうちゅう だにぇ。」 「そうだね。さっすが おさの どれーだね。」 「ゆん。れいみゅも おっききゅ にゃったら、にんげんしゃんを どりぇーに ちゅるよ!」 「そうだね。そしたら、おかーさんと いっしょに ゆっくりしよーね! さ、おなかも いっぱいに なったし、おうたを うたおうか。」 「うちゃう!れいみゅも いっちょに うちゃうよ!」 「まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪♪」×2 広いキャベツ畑に雑音が響きわたる。 これは、先ほどの2匹だけの歌声ではない。 広大なキャベツ畑には、無数のゆっくりがいるのだ。 『やぁ、長。ゆっくりしていってね!』 「ゆ?どれーが きたのぜ。ゆっくりしていってね!」 長と呼ばれたまりさが応える。 『どうだい、ゆっくりしている かい?』 「ゆん!ここは さいっこうの ゆっくりぷれいす なのぜ。 まったく、いままで にんげんが、こんなに ゆっくりした ゆっくりぷれいすを ひとりじめ していた なんて ゆるせないのぜ!」 『悪かったよ。でも、いいだろ?この畑は君たちのものだし、 今までのお詫びに、あの家を作ってあげたんだからさ。』 青年が指差す先には、プレハブ小屋がある。 小屋の中は間仕切り付き棚と脚立(ゆっくりでも昇降できるように、改造済み)がおいてあり、 さながら、ゆっくりの集合住宅のようになっている。 「ふん!おしゃかさま よりも ひろい こころの まりさに かんしゃするのぜ。 とくべつに ゆるしてやるのぜ。」 『ありがとう。』 -------------------------------------------- まりさが長を務めるこの群れは、山の広域を縄張りにしている。 山の麓には、青年が生活をする村がある。 青年はこの村で、先祖代々農業を営んでいる。 農業を営む者にとって、ゆっくりとは、単なる害獣(害饅頭?)である。 この村にとっても、ゆっくりは駆除すべき存在である。 青年は、畑の周りにゆっくりの死臭がする薬品をまくなどの、 ゆ害対策を講じてはいるが、完全とはいかない。 偶に現れるゆっくりを見つけると、青年は警告などせずに、必ず潰してきた。 長まりさの両親も、過去にこの青年に潰されているのだが、 そこは餡子脳のゆっくり、親の仇の顔などとっくの昔に忘れており、気づいていない。 (青年も、潰し損ねたゆっくりの事など、どうでもよいことなので気づいていない。) そんな青年が、3日前、群れを突然尋ねた。 青年は言う。 自分は人間の代表だと。 そして、人間は野菜が勝手にはえてくる ゆっくりプレイスを独占している。 しかし、これは間違いだと気がついた。 これまでのお詫びに、ゆっくりプレイスを差し出し、住家も提供する。 当初、群れで慎重派の幹部であるぱちゅりーは話がうますぎると、警戒をした。 しかし、青年が謝罪として、キャベツ3玉と、蜂蜜を差し出したことで、警戒をといた。 そして、群れの引越しが行われた。昨日のことである。 (赤ゆっくりなど、長距離を移動できないゆっくりは、青年と村人が運んだ。) 「すっごいのぜ!まるで おやさいさんの じゅーたんさん なのぜ!」 昨日、新しいゆっくりプレイス=キャベツ畑を見たまりさの言葉である。 絨毯を知っているのかは不明だが、その形容はめずらしく正確だ。 広大な畑に、キャベツがびっしりと生えているのだ。 『みんな、このゆっくりプレイスで、1つだけ気をつけることがあるよ。 いいかい、あの柵を越えたらダメだよ。』 青年は、畑を囲う柵を指差しながら言う。 『あの向こうはね、僕たちみたいに過ちに気が付いた ゆっくりした人間とは違う人間、虐待鬼威惨の領土なんだ。』 「ぎゃくたい おにーさん?だいじょうぶなのぜ、まりさは さいっきょうなのぜ。かえりういに してやるのぜ」 何匹かの まりさが騒ぐ。 『そうだね。まりさは最強だね。 でもね、虐待鬼威惨はすっごく卑怯な手を使うんだ。見ててご覧。』 青年は鞄から、れみりゃを1匹取り出し、柵の向こう側にいれる。 柵の向こうには、にとり帽子を被り、ゆっくりから姿を消した筋肉質の男がいる。 『ゆっくり はっけーん!っひゃっはーーー!!虐待だぁぁぁあああ!!』 にとり帽子をずらし、姿をあらわした男は、そう叫び、れみりゃを捕まえる。 そして、れみりゃの羽根をもぎ、目をくりぬき、歯を折る。 『まだまだ虐待はこれからだー!!』 そう叫びながら、れみゅりゃをもって何処かにいく男。 恐怖の対象である、れみりゃが突然現れ、 その れみりゃを いとも簡単に虐待する男を見た ゆっくりたちは固まっている。 『ほらね、虐待鬼威惨はああやって姿を消せるんだ。 でも、この柵より内側にいれば、絶対に安全だからね。 みんな、この柵の向こうは、ああいう虐待鬼威惨がたっくさんいるからね! 絶対に、はいっちゃだめだよ!はいったら、僕は当然、長でも助けれないからね!』 「ゆっくりりかいしたよ…」×たくさん こうして、ゆっくりの群れは、最高のゆっくりプレイス、キャベツ畑での生活を始めたのだ。 -------------------------------------------- 『ところでまりさ。』 「なんだぜ?」 『おちびちゃんたちは つくらないのかい?』 「ゆ?おちび かぜ? げらげらげら。これだから どれーは ばかで こまるのぜ。 もうすぐ ふゆさんが くるのぜ。だから、すっきりは きんし しているのぜ。」 『ふ~ん。でもさ、このゆっくりプレイスならば大丈夫だろ?』 「ゆ?」 『だってさ、お野菜さんは勝手に生えてくるし、虫さんもいる。 あの家は、冬も暖かくて、れみりゃに襲われる心配もない。 なんでスッキリを禁止しているんだい?おちびちゃんは ゆっくり できるだろ?』 長まりさは足りない餡子脳で考える。 そうだ、これまでとは違う。 食料問題は解決した。ここにいれば、いつでも野菜が食べられる。 住む家だって沢山ある。 もし足りなくなっても、奴隷の人間に命令して作らせることだってできるだろう。 「げらげらげらげらげらげら! ほ、ほんとうなのぜ、もう すっきりを がまんすること なんて ないのぜ!」 まりさは大きく跳ねながら叫ぶ。 「みんなーー!! よーっく きくのぜーーー!! もう すっきりを、がまんしなくても いいのぜーーーー!!!」 「ゆっくりりかいしたよーーー!!」×たくさん どのゆっくりも幸せな顔をしている。 さっそく、いたるところですっきりを始めるゆっくりたち。 「れいむーー!!いいのぜ!きもちいいのぜ!!」 「まりざぁぁぁあああ!!もっちょ、もっとはげしくぅぅぅぅう!」 「まっかせるのぜぇぇぇぇ!!!!れいむぅぅぅぅぅ!」 「まりさぁぁぁぁぁ!まりさのぺにぺにさいっこうだよぉぉぉぉぉ!れいむ!もう!もぅぅぅぅぅ!」 長のまりさも、番のれいむと、さっそくスッキリを始めている。 青年は、何も言わずにその場を離れた。 -------------------------------------------- 『おつかれさま。』 僕は、友人に声をかけらる。昨日三文芝居をしてくれた虐待鬼威惨だ。 『つかれたよ。まったく。なんであんな糞饅頭なんかと会話をしなくちゃいけないんだか。』 『そりゃ、お前が発案者で、ゆっくりを面倒する役をくじ引きであてたからだろ?』 『そうだけど、ストレスがたまる。あの長のまりさ、僕を奴隷だと思ってるんだぜ。』 『ははは。まぁ、いいじゃないか。暫くの辛抱なんだし。』 『ああ、早くキャベツ喰い尽くさないかな……まぁ、その前に、こいつで憂さ晴らしをするか。』 僕の手には、冒頭のれいむ親子がいる。 親子は僕を信じているのか、 「れいむ、とりさんになったよー」 と、浮遊感を楽しんでいる。僕は、赤れいむを友人に渡し、れいむをおもいっきり投げる。 「ゆ!はやいよ!れいむは いま、おんそくの かべさんを こえたよーーー!!ゆべし!?」 れいむは勢いよく、地面に激突した。 「い!いじゃいぃぃぃいいい!!おもに がんべんが いじゃいぃぃいいいいい!!ゆべぇ!?」 僕は泣く叫ぶれいむを踏みつける。 『五月蝿い。だまれ。』 「に、にんげんざん、ど、どぼじで ごんなごど ずるのぉぉおおお!?」 「おかーしゃん!じじいは おきゃーしゃんから あちを どけりょおぉぉおお!!」 友人の手の中にいる赤れいむが叫ぶ。 「どげでぇ!おねがいじまず、おざには だまっでまず がらぁぁああ!!」 『?なんで そこで 長がでてくるんだ?』 「だ、だっで、にんげんざんは、おざの どりぇーでしょうぅぅぅぅううう!? このこどを゛ おざが じっだら、せいっざい されるでしょうがぁぁぁぁあああ!!」 ほう、僕が長まりさの奴隷だということは、群れのゆっくりの共通認識なのか。 さすがに頭にきた。 『そんなわけあるかぁぁぁああ!』 僕はれいむを強く蹴る。4、5回ほど跳ねて、止まるれいむ。 「ゆ、ゆっぐり、にげるよ……」 僕から逃れようとするれいむに、聞く。 『れいむ、おちびちゃんは残していいの?』 「ゆ?おちびちゃん!?ど、どこ?どこ?どぼじで いないのぉぉぉおおお!」 『俺の手の中にいるぜ、おちびちゃんは。』 「ゆっびぃっぃぃいいい!!れ、れいみゅの もみあげしゃんがぁぁぁぁああ!!」 友人は、赤れいむの揉み上げを毟り取り、れいむに投げつける。 「ゆべぇあ!?」 ナイスストライク!友人が投げた揉み上げは、れいむの顔面に見事にヒットした。 『どーする、れいむ。この虐待鬼威惨が、お前の おちびちゃんを持って帰るって。』 母性(笑)の強いれいむ種だ、どんな三文芝居を見せるかな。 「………れ、れいむは、ゆっくり にげるよ!じじいたちは、その おちびで あそんでいてね!」 「お、おきゃーしゃーん!た、たちゅけてぇぇぇぇえええ!!」 「おちびちゃんは、おかーさんの ために じかんを かせいでね。たっぷりで いいよ!」 意外にも れいむは あっさりと子供を見捨てた。さすがに母性(笑)が強いれいむ種だ。 『おいおい、いいのかい、大事な おちびちゃんだろ?』 「ゆふふん。ばかな じじいは しらない だろうけど、もう すっきりを がまんしなくても いいんだよ! れいむは しんぐるまざー だったから がまんしたけど、 じゃまな ちびが しねば、どくしんさんに なって、 さいっこうの ゆっくりぷれいすで、びゆっくりと すっきりして、 もっと かわいい おちびちゃんを つくるんだよ! おちびちゃんは さいっこうに ゆっくり できるんだよ!!」 なる程、スッキリ制限がとかれた今、群れにかえり、新しい番と、新しい子供を作るのか。 こいつにとって、子供は自分がゆっくりするためだけの道具なんだろうな。 まぁ、どうでもいいけど。 れいむはしゃべるのに夢中で、逃げていない。逃げたところで、ゆっくりの移動速度など問題ではないが。 僕はれいむを蹴る。 『それじゃ、明日の朝ね。そのおちび、好きに殺していいけど、ちゃんと認識できる程度には遺体を残しておいてね。』 友人に、そう言い、自宅までれいむを蹴って帰る。 「ごべんなざい…ご、ごべ……ぃ……」 自宅につくと、れいむはうわごとのように謝っている。 歯は所々かけており、右目は、蹴る際に靴が入ったのだろう、つぶれている。 皮は、汚くなっており、所々破れかけている。 『あやまっても無駄。君はもう助からないから。』 そう宣言し、僕はれいむを再度強く蹴る。 庭に生えている、柿の木にぶつかり、跳ね帰ってくるれいむ。 僕は何度も何度もれいむを強く蹴った。 気持ちいい。やっぱりストレスがたまったときは運動するのが一番だ。 『ふぅ。すっきりした。』 30分程、れいむを蹴りつづけた。 「ゆぅ………ゆ………」 れいむは身体を震わしている。破れた皮からは、汚い餡子がでている。 『れいむ、大丈夫?ほら、あまあまだよ。』 僕はれいむに、飴玉を見せる。 れいむは何もいわずに、舌を伸ばし、飴を取ろうする。 本当にバカだな。と、思いながら、れいむの舌を引きちぎる。 「んんがぁぁぁぁぁああぁぁぁあんんなぎゃぁぁぁああああ!!!!???」 れいむは激痛からか、体を大きく揺らす。餡子があちらこちらからあふれ出ている。 僕はれいむを袋にいれ口を縛り、納屋にしまった。 ------------------------------------------- 翌日、青年は長まりさに挨拶をする。 『ゆっくりしていってね。まりさ。』 「どれーが きたのぜ。さっさと、うんうんを かたづけるのぜ!」 『はい、はい。わかったよ。』 「なんなのぜ、その たいどは いいかげんに しないと、まりさの うんうんを たべさるのぜ!」 ゆぷぷ。まりさ、うんうんを たべさせる なんて、いくら なんでも どれいが かわいそうだよ。ないちゃうよ。」 まりさの隣には、実ゆっくりをつけた番のれいむがいる。 「れいむは やさしいのぜ。まるで ないちんげーる のよう なのぜ。」 「もう、まりさったら。てれるよぉ。」 2匹は唇をあわせ、長い舌をからませる。 まりさたちが住むプレハブ小屋には、トイレが複数ついている。 青年は、ゆっくりの排泄物を袋に入れていく。 掃除をしながら、ゆっくりを見渡す。 どうやら、成体ゆっくりの4割程が妊娠をしているようだ。 『それじぁ、うんうんを捨ててくるね。まりさ。』 「さっさと いくのぜ!くっさいのぜ!このどれーが!」 『はいはい。わかったよ。』 「ゆ?まつのぜ?」 『何?』 「なんなんだぜ?その たいどは。だいたい おまえは なまいき なのぜ! どれいのくせに ことばづかいが なって いないのぜ!まりさの ことを ちゃんと さまづけで よぶのぜ!」 『……………失礼しました。まりさ様。それでは、排泄物を捨ててきます。』 「わかればいいのぜ。」 青年は袋をもち、柵の側にいく。 柵の向こう側には、友人である虐待鬼威惨がまっていた。 『ずいぶんと、不機嫌そうだな。』 『おはよう。まぁね。でも仕事だ。我慢するよ。 はい、この袋の中に、れいむがいるよ。あと、うんうんもいれてある。』 青年から袋を受け取った友人が、柵の向こう側で袋をあける。 うんうんとともに、昨日青年が蹴っていたれいむがでてくる。 「ゆ……」 『あれ?まだ生きているんだ。しぶといな。』 『とどめ ささなかったのか?』 『結構餡子がでてたから放置しておいても死ぬと思ったんだけどね、 まぁ、舌はきってあるから何も喋れない。バレないよ。さ、また三文芝居を始めるよう。』 青年は、大きく息をすい、大声で叫ぶ。 『みんなー!たいへんだー!長をつれてきてくれー!!』 「ゆ?どーしたの?」 「むきゅ?おさの どれーが さわいで いるわ」 「どれいは いなかものね。おおごえを だすなんて」 ゆっくりが集まってくる。 「どうかしたのかぜ!?どれい!」 長まりさが跳ねてくる。 青年は、餡子に埋もれた れいむを指差していう。 『大変です、まりさ様。あ、あれを!』 「ゆ?ゆーーー!!??れ、れいむーーー!!ど、どぼじでぇぇぇぇええ!?」 『ひゃっはーーー!!俺達の領土に はいった ゆっくりは全部こうしてやるぜぇぇええ!』 友人は、大きな声でいい、れいむの口を強引に開かせる。 『ほーら、おまえの おちびちゃんだぞーー!!』 開いた口に、すでに絶命している赤れいむ(茎がはえいる。どうやらスッキリ死のようだ)をいれる。 『うんうんもたべさせてやるぜ!』 次に、先ほど青年が集めた排泄物をれいむの口にいれる。 奇跡的にも生きているれいむが、最後の力をつかい、吐き出そうとするが、友人がそれを邪魔する。 「ぐべぇぇぇええ!!…………」 そして、れいむに杭を打ち込む。中枢餡を打ち抜いたのか、れいむは動かなくなった。 『うーん。ふまんぞくだー!もっと虐待したいぞー!ゆっくりども、こっちにこい!!』 友人は手招きをしながらいう。 『まりさ様、だめですよ。この柵の中にいれば、絶対に安全ですから!」 「ほ、ほんとうかぜ…」 『はい。虐待鬼威惨は、こちら側には入ってこれません。絶対に!』 「へ、へん……さ、さいっきょうの まりささまは こ、ここ、こわくなんて ないのぜ!」 明らかに怖がりながら、長まりさが言う。 「みんな、この さくさんの うちがわに いれば、まりさが まもって やるのぜ! でも、この さくさんの むこうがわに いったら、むれから でていったと みなすのぜ。 しにたくなければ、ぜったいに、この さくさんから むこうがわに いったら だめなのぜ!」 「ゆっくりりかいしたよ!」×たくさん 『くっそー!お前らが こっちに くるのを、姿を消してまっててやる!』 友人は にとり帽子を被り、ゆっくりたちから姿をけした。 この三文芝居は毎朝行った。 被害となるゆっくりは、前日に、青年がてきとうに確保している。 この三文芝居をする理由は1つ。 ゆっくりをキャベツ畑から出さないことだ。 -------------------------------------------- 1ヵ月後。 ようやくだ。ようやく、あの糞饅頭と話す日々が終わる。 朝、僕は浮かれながら家をでる。今日であの饅頭の相手が終わるからだ。 いつも通り、プレハブ小屋にはいる。 当初2棟用意したあったプレハブ小屋だが、 鼠算式にふえるゆっくりに対応するため、いまでは5棟もある。 ちなみに、全部手作りだ。 「おい!どれい!どうなっているのぜ!!」 まりさが怒っている。 『どうかなさいましたか、まりさ様?』 「どうして、おやさいさんが はえてこないのぜ!」 外を見ると、あれだけあったキャベツがほとんどない。 『当たり前だ。キャベツが勝手に生えてくるはずないだろうが。』 と言いたいのを我慢して、いつもの作り笑顔で応える。 『本当ですね。すこし ゆっくり しすぎていますね。』 「まったく なのぜ!おやさいさんにも こまった ものなのぜ! おい、どれい!なんとか するのぜ!」 『かしこまりました。そうだ、まりさ様。引越しをしましょう。』 「ひっこしさん?」 『はい。引越しです。僕たちみたいに、過去の過ちに気づいた人間が他にもたくさんいます。 その人たちも、僕たちのように、ゆっくりプレイスをまりさ様に謙譲したいと言っているのです。』 「ほんとうかぜ!?」 『あたりまえじゃないですか。僕が今まで まりさ様に嘘をついたことが ありますか?』 毎日嘘をついているけどね。あー、なんで饅頭如きに謙らなくちゃいけないんだ! 「それも そうだぜ。よし、わかった のぜ!まりさたちは ひっこしさんを するのぜ!」 『はい。早速手配をさせていただきます。』 「まかせるのぜ。」 『お手を煩わせて申し訳ないのですが、本日、引越しをすることを、群れの みなさまにお伝えくださいますか?』 『ふん。しかたがないのぜ。とくべつに まりささまがやってやるのぜ。 かんっだいで、ゆうしゅうな まりささまに かんしゃするのぜ。』 僕は、笑顔のまま、プレハブ小屋からでる。 この笑顔は、本当の笑顔だ。これで、あの饅頭どもとオサラバできる。 キャベツ畑からでて、待機していた村のみんなと畑へと戻る。 みんなの手には、透明な箱(ビックサイズ)がある。 畑に戻ると、 畑を埋め尽くすぐらいのゆっくりがまっていた。 「おそいのぜ、どれい。まったく くずな どれいを もつと くろうするのぜ!」 『申し訳ありませんでした。まりさ様。 今度のゆっくりプレイスは大変遠いところにあります。 ですので、移動はすべて私どもで やらせていただきます。』 「とうっぜん なのぜ」 『では、皆様、この箱にお入りください。』 「ゆっくりりかいしたよ」×たくさん 村人は、ゆっくりを箱にいれる。 『まりさ様。長であられる特別なまりさ様と、奥様には、特別に こちらの箱をご用意しました。どうぞ、お入りください。』 「ふふん。よくやったのぜ。とくべつにほめてやるのぜ。」 僕は、まりさと、その番である れいむを箱の中にいれる。 『お子様は、別の箱でお運びいたします。それと、これは特別なあまあまでございます。 いつも激務でお疲れの まりさ様と、れいむ様の疲労回復になるかと思います。 たまには、ご二人で ゆっくり おすごしください。』 「さっすが、まりさの どれいだね!れいむ、まりさと ふたりっきり なんて ひさしぶりだよ!ほめてやるよ!」 『ありがとうございます。それでは、よき旅を。』 僕はそういって、箱を閉じ、運ぶ。 全てのゆっくりを箱詰めし、その箱を軽トラの荷台に積む。 村人の顔は全員笑顔だ。 「おかーしゃん。まりちゃたちを みちぇ、にんげんが わらっちぇるよ。」 「そーだね。れいむたちは とくべつな ゆっくりだから、すがたを みただけで にんげんは ゆっくりできるんだよ。」 「しょっかー。さっしゅが まりちゃたち だにぇ!」 「そうだね。」 箱の中ではゆっくりが勘違いから優越感に浸っている。 全てのゆっくりを荷台に積む。 箱を重ねてあるので、ホロをつけて、落ちないようにした後、僕は軽トラの助手席に座る。 運転席側には、友人が座り、車を走らせる。 車内で、 『お前が一番いい笑顔だな。』 と声をかけられた。 『あたりまえだろ。この苦痛から逃れられるんだぞ。 饅頭如きを様付けで、敬語で話す苦痛がわかるか?』 『ははは。俺なら自殺するね。』 『まったく。人事だとおもって。』 そんな会話をしながら、僕たちは目的地についた。 目的地の名前は加工所。 加工所にはいると、僕の従兄弟が出迎えてくれた。 農業を営む僕とちがい、研究職の彼は、色白だ。 『兄さん、約束のゆっくりだよ。』 『ありがとう。助かるよ。』 『いやいや、こっちだよ、助かるのは。1キロ150円で引き取ってくれるんだろ?』 『ああ。今、新事業を立ち上げたところでね、ゆっくりが足りないんだ。』 あの糞饅頭が1キロ150円。 例年のキャベツに比べれば安いが、しかたがない。 今年は天候に恵まれ、キャベツが大豊作だった。 あまりに豊作すぎて、キャベツの値が大暴落している。 今の価格だと、市場への輸送代にすら足りない。 結果、緊急需給調整を行うかどうかを村で揉めた。 緊急需要調整を行えば、キャベツを破棄(トラクター等で潰す)しなくてはならない。 破棄することで、1キロ30円程度の交付金が僕たちに支給される。 交付金は、僕たちの積立金と、税金から貰えるが、1キロ30円程度では赤字だ。 それに、丹精こめた野菜を潰すのは心苦しい。 そのことを、久しぶりに会った従兄弟に話したところ、 ゆっくりにキャベツを食べさせ、数を増やし、加工所に卸すことを提案された。 なんでも、ゆっくりを使った新事業があり、そのために、ゆっくりを一時的に大量にいるそうだ。 群れのゆっくりを全て飼育し、全て卸す。このことで、来年のゆ害も減ることが期待でき、まさに一石二鳥である。 『ところでさ、新事業って何?』 『ん?興味ある?』 『まー、ちょっとはね。ムカツク糞饅頭がどういう末路が辿るか、興味はある。』 『ちょうど稼動しだしたところだから、見学してきなよ。案内するからさ。』 『もとよりそのつもりできているよ。でさ、1匹ゆっくりを連れて行ってもいいでしょ?』 『いいよ。』 『ありがとう。』 ちなみに、友人は加工所の所員に恋人がいるそうで、そちらにいっている。 くそ、うらやましいぞ! -------------------------------------------- 「すすすすすすっきりぃぃぃぃぃぃーーーーーー!!」×2 箱の中でまりさとれいむはスッキリを終えた。 青年があまあまと称したものは、発情効果と、非ゆっく症を抑える薬であり、それを口にした2匹は見事に発情したのだ。 れいむの額に、茎が伸びる。 「ゆーん。まりさ、れいむ にんしん したよ!みてみて、かわいい おちびちゃんだよー」 「ほんとうなのぜ。とーっても かわいい おちびなのぜ。」 「まりさ、れいむ しあわせだよー。まいにち おいしい おやさいさんを むーしゃむーしゃして、 たくましくって やさしい まりさが いて、かわいい おちびちゃんが いて。」 「まりさもだぜ。」 2匹は幸せそうな顔をしている。 このれいむ、キャベツ畑にきてから、妊娠をすでに5回している。 野生ではありえない速度での妊娠も、豊富な餌があってこそ可能なのだ。 まりさは幸せを感じている。 幼い頃に両親姉妹を殺され、人間に復讐を誓いつつも、どこかでそれが不可能をことを感じていた。 長になり、極力人間に関わらない政策をとっていた。 幼い頃に食べた野菜の味を思い出し、悔しい思いをしながら。 それが、ある日、人間が奴隷になりたいと言ってきたのだ。 信じられなかったが、人間は本当に奴隷になった。 野菜が勝手に生えてくるゆっくりプレイスと暖かく、立派なお家を謙譲したのだ。 これらは、選ばれた最強のゆっくりだからできたことだと、まりさは信じている。 最初にうまれた子供も、すでに子供を作っている。 沢山の子孫、群れの仲間から長として尊敬を集める自分。 自分が望めば何でもできる。そう まりさは信じている。 新しいゆっくりプレイスについたらまずなにをしようか。 そんなことを考えていると、奴隷である人間がやってきた。 -------------------------------------------- 「どれい、あたらしい ゆっくりぷれいすに ついたのかぜ? そっちの しろい にんげんは なんだぜ?あたらしい どれいかぜ?」 『ははは。君、奴隷なの?』 従兄弟が笑う。 『そ、僕が世話をしていたからね、こいつらから奴隷扱いをうけて、ストレスが酷かったよ。』 『それはご愁傷様。』 「なにを いっているのぜ!だいたい なんなんぜ、その ことばづかいは!どれいの くせに なまいきなのぜ!」 『知るか!』 僕はれいむに生えている茎をへし折る。 「どぼじでぇぇぇぇぇえええ!どぼじで どれいが ぐぎざんを おるのぉぉぉぉおお!!??」 れいむが絶叫する。 『五月蝿いな。ほら、返すよ。』 僕は黒ずみ始めた実ゆっくりを茎からとり、叫んでいるため、大きく開かれている、れいむの口に入れる。 「んぐ!?んんん!!」 吐き出そうとする れいむを上から押さえつけて、無理矢理飲み込ませる。 「げぇぇえ、お、おちびじゃん、のんじゃっだ……」 「な!なにを するのぜぇぇぇえええ!!! おい、どれい!おまえは なにを!?ぐえぇ??」 「だから、五月蝿いって。誰が奴隷だよ。まったく、饅頭の分際で生意気だよ。』 僕はまりさを拳骨で1回殴る。 「ふ、ふざけっるなーー!!っておそらとんでるーー??」 怒りで叫ぶまりさを持ち上げ、成体がちょうど1匹はいる大きさの透明な箱にいれる。 「だせー!だすのぜ!さっさと だすのぜ、どれいが!せいっさい してやるのぜぇぇぇええ!!」 『れいむ、おちびちゃんは残念だったね。でも大丈夫だよ。君に、素敵なプレゼントをあげよう。』 そう言って、従兄弟は、まりさが いたスペースに別のゆっくりをいれる。 「んほぉぉぉおおお!なかなかのびゆっくりね!たまにはれいむもいいわねぇぇぇえええ!!」 「れ、れいぱーだぁぁぁぁぁあああああ!!!」 従兄弟は、楽しそうな声で、まりさに言う。 『ほら、まりさ、君のれいむがレイプされるぞ。助けないと。最強の君なら、そんな箱、すぐに壊せるさ!頑張って!』 「れ、れいむーーーー!!!お゛い゛!!この くそどれい! なんどがじろぉぉぉぉっぉおおおおおお!!!!!」 『ヤダ』 僕は短く応える。 「ふ、ふざけるなぁぁああああ!!」 僕はまりさを箱ごと持ち上げ、従兄弟に話す。 『さ、新しい事業プラントを見せてよ。』 『オッケーついてきて。』 従兄弟の後をつけて歩く。胸で抱えている箱からまりさの怒声が聞こえるが気にしない。 『そういえば、加工所の見学ってしたことある?』 『あるよ。レイパーに襲わせて、大量にゆっくりを作っているだろ?』 『そ。で、その後、逃亡防止のために、足焼きをして、コンベアで乗せたまま虐待をさせて、菓子やフードに加工する。 虐待をすることで、ゆっくりの糖度がますからね。 でもさ、所詮食品なんだよね。単価が安くて薄利多売でそんなに儲からない。 グッズ関係の利益をなくしたら、 国からの助成金でもっているようなもんなんだよ。加工所なんて。』 『そうなの?』 『残念ながら。で、新しい事業を立ち上げたんだ。バイオマスエタノールの。』 『バイオマスエタノール?なにそれ?』 従兄弟は底辺大学卒の僕にも分かるように簡単に説明をしてくれた。 糖分を発酵させてつくったエタノールを、バイオマスエタノールというらしい。 これは、再生可能な自然エネルギーとして注目を集めているもので、 トウモロコシやサトウキビ、うどん(つまりは小麦)から作るのが有名らしい。 バイマスエタノールは燃料として使えるので、加工所は、ゆっくりから、燃料をつくろうとしているのだ。 つくった燃料は、火力発電所で使うらしい。(将来的には加工所と発電所を併設する予定らしい。) 『ふーん。でもさ、買ってもらっておいてなんだけど、どうしてゆっくりを買うの? 加工所で作っているじゃん。』 俺はレイパーによる、強制妊娠・強制出産のゆっくり生産工程を見ながら聞く。 『バイオマスエタノールを作るのに必要なゆっくりを製造するには、これだけじゃ足りなくてね。 今回のバイオマスエタノールの大量生産が上手いこといったら、このゆっくり生産工程のラインを増設するんだけど、 それまではゆっくり不足なんだよ。』 『ふーん。ま、そのおかげで、現金化できて、僕達は助かったけどね。 ところで、まりさ、君も、あの中にはいるかい?』 僕は、箱の中で震えている まりさに聞く。まりさは何も答えない。 「ぼ、ぼうやだぁぁぁぁぁ!おうじがえるぅぅうううう!! ぼう、す、すっぎりじだぐないぃいいいいい!! あ、ば、ばりざぁだぁぁぁぁぁ、た、たすげでぇぇぇぇえええ!!!!」 レイパーに襲われている1匹のまりさが、僕が持っている まりさに助けを求める。 『まりさは最強だから、みんなを助けたら?レイパーなんて、簡単に倒せるだろ?』 何も言わない まりさにそう話し掛けながら、まりさを箱からだし、レイパーに近づける。 「んほおぉぉぉぉおお!なかなかのびゆっくりねぇぇぇええ!うずくわぁぁああああ!!!」 まりさに気づいたレイパーが気持ち悪い声をだす。 「や、やめるのぜぇぇぇぇぇええええ!れ、れいぱーはいやなのぜぇぇぇぇえええ!!」 『え?まさか、最強を自負していた長であるまりさは、レイパーが怖いのかい?』 わざと大げさに言う。 「………」 まりさは何も言わない。 『やっぱり怖くないんだね。よかった。さ、みんなを助けてあげてよ。』 「た、たずげでぇえええ!!ば、ばりざぁぁぁああ!!」×たくさん 『ほら、みんなが まりさを まっているよ!なにも言わないなら、こっから、あのレイパーの巣窟に投げ入れるよ。いいよね?』 「や、やめるのぜ!ま、まりさは……ま、まり゛ざはぁ…れ、れ゛いばーがごわい……のぜ。」 『えええ!最強のまりさが、じつはレイパーよりも弱いのかい!そうか、それは知らなかった。 みんな、ごめんね!この まりさは最強のくせに、レイパーが怖い弱虫だから、みんなを助けられないよ! ゆっくりりかいしてね!』 「ふ、ふざげるなぁぁぁああ!!だ、だずげろおぉぉぉおお!!このむのうがぁぁぁああ!!」×たくさん 「お、おばえもおがざれろぉおおおおおお!!じねぇぇぇえええええ!!」×たくさん 助けてもらえないことを理解したゆっくりたちは、まりさを罵倒する。 僕はまりさを箱に戻す。 まりさは泣いている。 箱に戻れたことの安堵感からか、または皆を助けられないことからか、 それとも無力な自分を恥じているのか、理由は僕にはわからない。 工程順に進んでいくと、足焼き工程で、 「おさだぁぁぁああ!!たすけにきたんだねぇぇぇ! わかるよおぉおおおおおお!!!」 ちぇんが、まりさに助けを求めてきた。長と呼んでいることから、僕達が運んできたのだろう。 従兄弟がうれしそうに言う。 『まりさ、よかったね。はぐれていた群れのみんなと再会できたじゃないか。』 「ゆ……ゆぅ……」 まりさは泣いている。 「とかいはな まりさ!おねがい!この うごく ゆかさんを とめてぇぇぇえ!! もしくは、この いなかものの てんじょうさんを こわして、にげれないわぁぁぁああああ!! あ、あづいぃぃいいいいい!!あ、ありずのとがいはなあんよざんあがぁぁぁぁああああ!! だ、だずげなざい!このいながものっがぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!!!!」 「ゆわ゛ーーー!!ゆばぁぁぁあああああ!!」 まりさは箱の中で暴れる。当然無意味だ。 せっかくなので、群れの集団と一緒に工程を進むことにした。 足焼き工程を終え、洗浄工程を終えたところで、 「お、おとーさん!!れ、れいむだよ!だ、だずげでぇぇぇえ!!」 亜成体のれいむがまりさに助けを求めてきる。どうやら、娘らしい。 「でいむーーー!!に、にげでぇぇぇぇえええええ!!!」 まりさは、箱の中から叫ぶ。足焼きがされているれいむは、当然逃げれない。 れいむの体が専用の治具で固定される。 スピーカーから、 『ゆっくりしていってね!』 と音声が流れる。 「ゆっぐり゛じでいってでね!」 本能で挨拶をかえすれいむ。開いた口に、棒が自動で挿入される。 「んがぁぁぁ!?んん!!!っがぎゃぁぁぁぁぁあああ!!」 棒は気持ちいい回転音をあげ、でてくる。棒の側面にはどうやら、刃物がついているようだ。 『あれは、何をしているの?』 『自殺防止のために、ゆっくりの歯と舌と唇をとっているの。』 『ゆっくりって、自殺するの?』 『おたべなさいっていう行為や、自分で舌を噛みきったりして自殺するよ。』 『??舌なら、今とっているじゃん。死んじゃうよ?』 『大丈夫。棒の先端からは、オレンジジュースがでているから、傷口はすぐ塞がるよ。 まりさ、君のお嬢さん、歯と舌と唇がなくなっちゃたね。 もう、これで、むーしゃむーしゃも、ぺーろぺーろもちゅっちゅもできないよ。 今どんな気分?ねぇ?』 「ゆがぁぁぁああ!せいっさいしてやるのぜ!ぜったいに、ぜったいにぃいいい!!」 『ははは。それは楽しみだ。』 従兄弟はまりさの発言に笑いながら、歩いて言った。僕も後をつける。 ベルトコンベアで運ばれるゆっくりたち。 ハンマーで潰されたり、軽めの火で死なない程度にあぶられたり、 氷水に浸けられたりと、なかなかハードな体験をしている。 (各工程の最後には、オレンジジュースが吹きかけれら、死なないように回復をさせている。) 行く先々で、まりさは仲間から助けを求められるが、当然なにもできない。 制裁してやると言っていたが、いまでは、 「ごべんなざい!ごべんなざい!まりさだぢがわるがったです!にんげんざんはどれいじゃありません! だがら、ばりざだじをだすげでくだざいぃぃいいい!!」 と許しをこうている。 「ごべんなざい、ごべんなざい、ごべんなざ……ゆ!?ゆゆ!!」 まりさが謝罪を止めた。 『どうした?なにかあったのか?』 尋ねると、まりさは 『げらげらげらげらげら』 笑い出した。狂ったか?薬は飲ませたんだけどな。 『おい、どれい!あやまるなら いまのうちだぜ!』 「は?なんで?」 『あれを みるのぜ!』 まりさの舌がさしたさきには、ドスがいた。 「どすなのぜ!さいっきょうの どすなのぜ!これで たすかったのぜ! かくごしておく のぜ!どすの せいさいが おわったら、 さいっきょの まりささまが にんげんを みなごろしに してやるのぜ!」 ドスまりさと、この長のまりさ、どっちが最強なんだろうか?ゆっくりの言語は難しい。 そんなこと考えながらも、僕達はドスの側にいく。 「どす!たすけるのぜ!みんな こまっているのぜ!!」 「…………」 ドスはなにも答えない。 「ど、どぼじでぇぇえ!どぼじで、なにもいっでぐれないのぜぇぇぇぇぇええええ!!」 まりさは叫ぶ。当然、他のゆっくりたちもドスに助けを求めているが、ドスは完全に無視だ。 それもそのはず。だって、ドスは人形だから。 『なぁ、あのドスの人形って、なに?』 『ドスがいればゆっくりできると ゆっくりは考えるでしょ? これで助かるって思っても、ダメだったほうが、不幸を感じる。だから』 なるほど。不幸になればなるほど、ゆっくりはの甘くなる。 ドスによって、救われる夢が、儚くも砕けたことで、より糖度が上がるのか。 「ぴゃぴゃ……た、たちゅけちぇ……」 ベルトコンベアの上に、赤まりさがいる。 「おちび!まりさにのおちびぃぃいい!!に、にんげん!おねがいです!お、おちびだけはたずげでぐだざいいいい!!」 まりさの懇願を無視して、赤まりさを見つめる。 「ゆぴ!?い、いじゃあぁぁぁぁぁあああ!!や、やぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!」 赤まりさの髪の毛が刃物で頭皮ごと切断される。そして、専用の刃物と機械が、まりさの皮を剥ぐ。 「おちびぃぃいいぃいぃぃいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 まりさが絶叫をあげる。 『あれは?』 『ゆっくりの場合、糖質である中身(餡子など)と、でんぷん質である皮(小麦)があるから、分けているの。 餡子と、小麦で、バイオマスエタノールの精製方法が違うから。 ねぇ、まりさ、まりさ?』 「ばぁぁぁぁぁあ、お、おちびがぁぁぁあああ」 『まりさ、君のおちびちゃんはまだ生きているよ。』 「!?ほ。ほんとうなのかぜ!?」 『ああ。まだ皮をはいだだけだもん。ほら、まだ餡子が動いているだろ?』 本当だ。餡子が気持ち悪く、ビクビク動いている。 気持ち悪い餡子が、ベルトコンベアの上を流れている。 そして、ベルトコンベアから落とされた。 『はい、君のおちびちゃんは、今死にました。あの下はね、ゆっくりの餡を溶かしている工程だから。もう、絶対に助からないよ。』 「ゆがあぁぁぁぁあああああああ!ど、どぼじでぇぇぇぇええええ!!どぼじでおちびがぁぁぁああ!! ゆわ゛あぁぁぁぁぁあぁぁあああーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 助かったと思ったおちびちゃんが死んだのだから、ショックも大きいのだろう。まりさが号泣する。 『こっからさきは、企業秘密でもあるけど、もうゆっくりが死んじゃっているから見てもおもしろくないよ。 まぁ、君がどうしてもっていうのなら、見せてあげるけど。』 従兄弟が言う。 『いや、いいよ。ありがとう。おもしろかったよ。な?まりさ?』 「ふ、ふっざけるなぁぁぁぁあああああ!これのどこがおもじいのぜぇぇぇえ!!!」 『お前の泣き顔が見れておもしろいんだよ!』 僕はまりさの頭を叩き、言う。 『お前には、もう一つ、見せたいものがあるんだ。』 僕達は、最初の工程、ゆっくり生産工程へと戻る。 「いやだぁぁぁぁぁああああああ!!!ずっぎりはいやだぁあぁぁぁああ!! ば、ばりざぁあぁぁああああああああ!!!だ、だすげでぇぇぇぇぇええええ!!」 「れ!れいむ゛ぅぅうぅぅぅうぅぅぅぅぅうううう!!!!!」 まりさは、レイパーに犯されている れいむに向かって叫ぶ。 『どうだい?奥さんがレイパーの子供を妊娠しながら、レイパーに犯されている状況を眺める感想は。 ほら、奥さんが助けを求めているよ。助けるかい?』 「お、おねがいじばす、ど、どうが、どうが、でいむだけは………だ、だずげでくだざい……」 『うーんそうだな。そうだ、お前と、あのれいむ、どっちかなら助けてやるぞ。』 僕は非情の選択をまりさに出す。 「ぞ、ぞんなぁぁぁぁああ!」 『いやならいいよ。君もあの中にいれるから。あのレイパー、まりさ種が好物、いや、すっごく愛しているから喜ぶだろーなー』 「ば、ばりざは……ば、ばりざは………」 まりさは悩んでいる。最愛のれいむを助ければ、自分がレイパーに襲われる。 自分を助ければ、最愛のれいむがレイパーに襲われ続ける。 『さぁ、まりさ。どっちを助ける?』 「ば、ばりざを、ばりざをだずげでくだざい…… ご、ごべんね、ごべんね、でいむ……ば、ばりざはよわぶしだがら……れ、れいぱーはいやじゃぁぁぁっああ!!」 まりさは自分の命をとった。 『わかったよ。まりさ。おーい、れいむ!君の番の長のまりさは君を見捨てたよ! 君を見捨てたから!最強なんだけど、君を助けれるのに、助けないなんて、君のことが嫌いなんだろーねー!!』 「う、うっそだぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあああああ!! ば、ばりざぁぁあぁああああ!!だ、だずげろぉぉおおおお!!!ざいっぎょうなんでしょうがぁぁぁぁあ!! ゆぎゃぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 れいむは、現実を受け入れたくないのか、絶叫をあげつづける。 「ごべんね、ごべんね、ごべんね…」 まりさは泣きながら、謝り続けている。 「ゆぴ?い、いじゃい!お、おさげ、ひっぱるなぁぁぁぁあ!!」 僕は、まりさをおさげから持ちあげる。 そして、足焼き直前の工程のラインにまりさを置く。 「ど、どぼじぇぇぇええ!!ば、ばりざをたすけるんじゃぁぁぁああ!!!??」 『助けたじゃんか、レイパーからは。これからお前はどうなるか知っているよね?見てきたんだから。』 「ゆ……い、いやだぁぁぁぁああああ!!」 自分の運命に気がついたまりさが脱出しようと跳ねる。が、ベルトコンベアの上は、蓋があり、脱出など不可能だ。 『それじゃぁ、まりさ様。この新しいゆっくりプレイスで、ゆっくりしていってね!』 「や、やじゃぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」 『お、ずいぶんと、スッキリした顔をしているな。』 帰り道、車内で友人からいわれた。 『まーねー。まとまった現金もはいるし、なにより、この1ヶ月分の鬱憤をまとめてはらせたからね。 そういう君も、スッキリした顔しているよな?』 『ははは。まぁ、久しぶりに恋人にあったからかな。』 このリア充が。と毒つきつつも、今日は気分がいい。 こんなに気分がいいのは、実に久しぶりだ。僕は大きな声で笑いながら、家に帰った。 余談 そうそう、バイオマスエタノールだが、大量生産に成功し、ゆっくり生産工程も増えたそうだ。 バイオマスエタノールを使っての発電所の名称は火力発電所ではなく、ゆっくり発電所になっている。 クリーンエネルギーを使っていることから、クリーンエネルギーを生み出すゆっくりの名前を使っているそうだ。 名称などどうでもよいが、燃料費が安くなったことで、電気代が安気なった。 ゆっくりのおかげで、我が家の家計は助かっている。 あとがき 相変わらず文才がありません。 劇中の金額や、バイオマスエタノールの設定はてきとうです。 ご容赦ください。 過去作品 anko3893 穏やかな日常、或いは嵐の前の静けさ anko3901 穏やかな日常、少し増えた賑やかさ 前編 anko3902 穏やかな日常、少し増えた賑やかさ 後編 anko3903 孤独なぱちゅーが共に過ごすもの anko3904 名物 anko3907 こなさん anko3913 006受け入れた anko3917 ゆっくりによる経済 anko3928 音楽隊 anko3939 赤いリボンのサンタさん 挿絵:
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時をかけるまりさ 後編 23KB ※俺設定 ※いろいろと被るかもしれません ※3回に分けると思ったけど4回にします ※ユ○ルイネタじゃないです ※今後、ユ○ルイにも絡ませません ※ただの単体SSです 時をかけるまりさ 中 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 じねぇっぇぇえ!!!! じねっぇぇぇえええ!!!! ばでぃざのがわいいでぃぶどぉぉおお!!!!! おぢびじゃんんをごろじだぁぁっぁぁあぁ!!!! にんげんばぁっぁぁぁぁ!!!!!!! じねぇっぇぇえええええ!!!!! まりさは心の中でさえ、平穏な心を保てなくなっていた。 心の中の声でさえ、痛々しく苦しい濁音交じりの怒声になっていた。 それほどまでに、まりさの怒りは衰えることがなかった。 『もう何回目かわかんなくなっちゃったよ!!! 1万回だったかな?2万回だったかな? それとももっとたくさんだったかな???』 頭の中の声が言うように、もう数え切れないくらい、 まりさは、何度も何度も人間に立ち向かっていった。 なんがいばまげようがじっだごどじゃないんだぜっぇぇええええ!!!!! ゆっぐりごろじばいげないごどなんだぁぁぁぁ!!!! ごんなごどばぁっでばぁっぁぁああ!!!! いげないんだぜっぇぇぇえええ!!!! じねぇっぇえええ!!!! ばでぃざのぉおおおぉ!!! でぃぶどぉおぉおお!!!!! おぢびじゃんをおぉおぉおおお!!!! がぇずんだ 「ぜっぇヶrkjrcんfrsmvhんtyしd!!!!!!!」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 どぼぢでっぇぇぇぇえ!!!! どぼぢでっぇぇぇえええ!!!! どぼぢでっぇえええ!!!! ばでぃざばぁぁっぁあ!!!! にんげんざんにんがでないのぉぉおぉお!!!!!! 『いい加減、諦めたら??? 実は、自分でもとっくの昔に気づいてるんでしょ??? どうあがいても人間さんに勝てないって・・・』 だがらぁっぁぁあ!!! ぞれがどうじだんだぜっぇぇえええ!!!! ばでぃざのぉおぉおおおお!!! だいぜづなぁっぁあぁ!!!!! だいぜずなぁぁぁああ!!!! でいぶがぁっぁああああ!!!! おぢびじゃんがっぁぁあああ!!!!! にんげんざんにがでないがらどがぁっぁああ!!! がんげいないんだぜっぇえええ!!! でいぶのがだぎぃいいいい!!!! おちびじゃんのがだぎぃいいいぃ!!!! じねぇっぇぇえええ!!!! ぜっだいにじねぇぇえええええ!!!! ぜっだいに 「じねぇmkfjぇくcんfybsんddshvhぶskかdrgせyfhfんcbsでryついえ!!!!!」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 ど・・・ぼ・・・・ぢ・・・で・・・ 薄れ行く意識の中、まりさは最後の最後まで、 人間に対する憎しみを燃やし続けるまりさ。 『ふぅ~ん。 ただのバカかと思ってたけど、 ものすごく家族思いっていうことだけは、 認めてあげるよ!!!!』 ぞ・・・れが・・・ど・・・ぼぢ・・・だ・・・ 『正直に言いなよ!!! 何をしたってまりさは人間さんに勝てないって!!! ここまで頑張ったんだから、バカにしたりしないよ!!!』 ばでぃ・・・ざ・・・ば・・・ じら・・・ながっだ・・・ にんげんざん・・・ごんなに・・・づよい・・・なんで・・・ もう・・・なにをじで・・・・も・・・ がで・・・る・・・ぎが・・・ 『正確には、人間さんが強すぎるんじゃなくて、 まりさが弱すぎるんだけどね!!!』 ぞれば・・・ない・・・ばでぃざば・・・ もりの・・・おうじゃ・・・ にんげんざんいがいなら・・・ 『そうなんだ!!! まりさは森の王者だから、人間さん以外なら 勝てるんだね!!!!』 ぞうだ・・・ にんげ・・・ん・・・ざん・・・いがい・・・ な・・ら・・・ 『じゃあ、もう一回、時間を戻してあげる!!!』 でも・・・ばでぃざば・・・ にんげんざ・・・んにば・・・かでないんだ・・・ 「ぜ・・・・ゆっ!?」 「ゆっくりしていってね!!!まりさ!!!」 「「「「「おとうしゃん!!!!ゆっくちちていってにぇ!!!」」」」」 まりさの目の前には、れいむと、5匹の子供たちがいた。 まりさが狩りに行くため、巣から出て行く前までに時間を戻されていたのであった。 まりさは信じられなかった。 幾千幾万と見続けたれいむと子供たちの残骸。 その残骸だったはずの家族が今、目の前で、ニコニコと笑っているのだ・・・。 まりさは嬉しさのあまり、瞼に涙を溜めた。 れいむ・・・ おちびちゃん・・・ まりさは・・・みんなのためなら・・・ どんなことでもするよ・・・ みんなが生き残るなら・・・どんなことでも・・・ まりさは人間さんには適わないけど・・・ それでも・・・それでも・・・ まりさは・・・ まりさは今、久々に見る家族の元気な姿に、号泣寸前であった・・・ 「み・・・みん・・・みん」 『ゆっくりしてる場合じゃないよ!!! あと少しで人間さんが来るよ!!! ゆっくりしていないで早く逃げてね!!!』 まりさの頭の中で声がした。 そうだ・・・ 今なら・・・ 今ならっ!!!! 間に会うっ!!!! 「みんなぁぁぁっぁああ!!!! ゆっぐりじないでっぇぇえええ!!! ばやぐにげるよぉおぉおおお!!! ごわいにんげんざんがあぁぁああ!!! ちがづいでるよぉおおおぉ!!!!」 まりさは泣き喚いた。 その声にれいむや子供たちは、一瞬、固まり、 しばらくした後に・・・ 「きょわいよぉおぉおおぉお!!にんげんしゃんはぁぁぁあ!!!きょわいよぉお!!」 「ゆんやぁぁああ!!!!ゆっくちできにゃいぃいいい!!!」 「もうやじゃぁぁぁぁあああ!!!!おうちきゃえるぅうぅううl!!!」 「どぼぢでしょんにゃこちょいうにょぉぉおおぉおおぉ!!!!」 「おとうしゃんん!!!おきゃあしゃんんんん!!!たしゅけちぇぇぇえ!!!」 下腹部をプルンプルンと震わせて、転げまわるように泣き出す子供たち。 「まりさ・・・おちびちゃんたちがこわがってるよ・・・」 れいむもまた、体を小刻みに震わせる。 みな一様に、ゆっくり出来ない声をあげたまりさを、 畏怖の視線で見つめだす。 自身の逸る気持ちを思わず、声にしてしまい、 家族に必要以上に不安にさせてしまったと、気づき、 失敗したと思うまりさ。 「ゆ゛っ!!! ご・・・ごべんねぇええ・・・ でも・・・にんげんざんが・・・ちがづいでるのば・・・ ぽんどの・・・ごどだぜ・・・」 まりさのもまた、体を震わせていた。 早くこの場から家族を連れて立ち去りたい。 それだけしか頭になかった。 「どぼぢでぞんなごどをいうの・・・」 れいむは、怖がりながら問いかける。 さっきまでゆっくりしていたまりさが、 なんでこんなにゆっくり出来ないことを言うのか、 不思議でたまらなかった。 「おちびじゃんだぢ・・・ ごわがらぜで・・・ごべんねぇ・・・ ぼ、ぼら・・・おどうざんの・・・ おぼうじのながに・・・ ゆっぐりじないでばいっでねぇえ・・・」 まりさは、自身の帽子を脱ぎ、 その中に、子供たちを詰め込んでいく。 「おとうしゃんんん!!!きょわいよぉお!!!」 「しょうだよぉおお!!!もっちょゆっくちちようよぉおぉ!!!」 「きょきょはみんにゃのゆっくちぷれいしゅにゃんだよぉお!!!」 「ゆっくちちちゃいよぉおぉおお!!!」 「ゆんやぁぁあ!!!!どぼぢでしょんなこちょいうのぉぉぉぉ!!!」 相変わらず、泣き続ける子供たち。 それをお構いなしに、無理矢理、帽子に詰め込んでいく。 「いちゃいぃぃい!!!」 「ゆっくちぃいぃいい!!」 「つぶりぇりゅぅうぅう!!!」 「やめちぇぇええええ!!!」 「だちてえぇぇぇええ!!!!」 無造作に帽子に詰められて、それぞれ、悲鳴を上げる子供たち。 そんなことは一切無視するまりさ。 まりさは、もうすぐ襲い掛かってくるだろうと思われる人間への恐怖で、 いっぱいであった。 今、ゆっくりしてたら、殺されてしまう。 まりさは、それ以外のことは考えられなくなっていた。 何万回と挑んで負けた記憶が、ここに来て、やっと餡子に定着したのか、 自分より圧倒的に強い人間たちが、自分たちを潰しにやってくるという恐怖のあまり、 体はプルプルと震え、子供たちを入れるおさげも痙攣を起こし、 入れる最中に急に止まってしまったり、 さらには、れいむの前だというのに、チョロチョロとしーしーを 漏らす醜態を晒してしまった。 ブリュ ブリリィイィイ!!! まりさは、強く目を閉じた。 なんと、抑えきれない恐怖が、うんうんまで漏らしてしまったのだ。 まりさの自尊心は、この時、ポキッと折れてしまった。 いくらなんでも、人間に対して、恐怖心を持っているとはいえ、 最愛の妻の前で、しーしーどころか、うんうんを漏らすとは・・・ 自称、森の王者と名乗っていたことに対して、 まりさは、物凄く恥ずかしくなった。 こんなに人間さんを恐れるなんて・・・ こんなに人間さんが怖いなんて・・・ まりさはかっこ悪い・・・ 大好きなれいむの前で・・・ しーしーさんだけじゃなくて・・・ うんうんさんを漏らすなんて・・・ なんてかっこ悪いんだ・・・ 「ゆ゛ぐっ・・・ゆ゛・・・」 目を閉じたまま、まりさは泣き声を押し殺した。 恐らく、れいむはこんなかっこ悪い自分を見て、ドン引きしているだろう。 なんて情けないんだと言わんばかりに、ただひたすら泣き続けるまりさ。 まりさは、自身のゆん生の中で、心の底から後悔をした。 自分が人間に適うなど思っていた驕りに。 まりさは弱かった。 人間と幾度戦った結果、やっとそのことに気づいた。 そして、餡子には人間への恐怖が今、まりさを完全に支配している。 体のコントロールはまりさの意思に反して、体中の餡子が悲鳴を上げている。 その事実に気づいた時、まりさは人間には絶対適わないということを、 ここで再度理解したのである。 「まりさ・・・」 無様に体を震わせて、時々、ピクピクと痙攣を起こして、動かなくなると思ったら、 しーしーやうんうんを漏らすまりさを見て、案の上、ドン引きしているれいむ。 「ゆ゛っ!!!こんなしてるばあいじゃないんだぜっぇええl!!!!!」 まりさは、れいむの声を聞いて、やっとのことで我に戻った。 「ここはにんげんさんがくるから!!! ゆっくりしないではやくにげるんだぜっぇぇえ!!!」 まりさは、そういうや否や、即、その体をピョンピョンと弾ませて、 森の奥深く目指して、全力疾走していった。 「まって・・・まりさ・・・れいむには・・・あかちゃんが・・・」 まりさに着いて行こうと、身重の体に鞭打って、 まりさのスピードに付いて行こうとするれいむ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 まりさはゆっくりしないで、とにかく森の中へ目指していく。 森の中なら安全だ・・・ 人間もそこまでやってこない・・・ 森の中へ行くんだ・・・ 急いで森の中へ・・・ 「ばで・・・ざ・・・ま・・・で・・・」 れいむが苦しそうに息を切らしているのにも関わらず、 れいむのことを無視し続けるまりさ。 「ゆげっぇえええ!!!」 「ゆっくちできにゃいぃいいぃ!!!!」 「つぶれりゅうぅうう!!!!」 「れいみゅぅうう!!!あんこしゃんはいちゃだめぇっぇえ!!!」 「おとうしゃんんん!!!ゆっくちちてぇぇぇええ!!!!」 まりさが、飛び跳ねる度、帽子の中の子供たちが、苦しそうな声を上げる。 恐らく、乗り物酔いにでもあったように、 急激な揺れに耐え切れず、餡子を吐いている子供もいるようだ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 だが、そんなことは一切、気にせずに、ただ走り続ける。 その足取りはドンドン速くなっていく。 人間さんから逃げる・・・ 人間さんから逃げる・・・ 人間さんから逃げる・・・ まりさの頭の中には、もう家族のことは頭になかった。 人間から逃げる。 これ以外のことは何も見えないし、聞こえない。 もうひたすら逃げることに固執していた。 「ばで・・・も・・・だ・・・め・・・・」 れいむが苦しそうな声を上げた瞬間、 ブジュ!!! ブリリリリィイィイ!!!! 何か、まりさは、ふとれいむがいる後ろを振り向いた。 すると、まむまむから、ドロドロになった餡子が流れ出て、 苦しそうに横たわっている顔色の悪いれいむがいた。 あんよとまむまむが薄皮一枚で分かれているゆっくりにとって、 急激な運動は流産の原因にもなるため、胎生にんっしんの場合、 絶対安静が必要である。そのため、にんっしんしているゆっくりは、 その間は巣に徹底して閉じ篭るのが常識なのだが・・・。 まりさはそのことをすっかり忘れていた。 餡子の中には、小さなリボンと帽子が2~3個混じっていた。 おそらく、この餡子は、胎ゆっくりであろう。 「ゆあぁっぁぁぁぁぁ!!!どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!」 まりさは思わず声を上げた。 バカな! まりさはれいむとおちびちゃんたちを守るために!! あそこにいたらみんな殺されていた!!! だから逃げたのに!!! どうして!!!! まりさの頭の中は混乱していた。 『それはそうだよ!!! れいむはにんっしんしてたんだよ!!! あんなに激しく運動したら流産してしまうよ!!!』 まりさの頭の中で、再び声がした。 嘘だっ!!! まりさはれいむとおちびちゃんたちを守るために・・・ 『にんっしんしているれいむもいるんだからもっと考えてよ!!!』 ゆっくりしてたら人間さんがやってきて・・・ れいむとおちびちゃんたちが・・・・ それにゆっくりしないで急げって言ったのは・・・ お前じゃないか・・・ 『だからといっても、これはゆっくりしてなさすぎ!!! その結果、れいむのお腹のおちびちゃんたちがみんな死んじゃったよ!!! そんなこともわからないなんてバカなの?死ぬの?』 そんなこと・・・ そんなこと・・・ そんなこと・・・ まりさは、何もかもがおかしくなっていた。 森の王者だった自負は、砕け散り、 守るはずの家族を自分のせいで殺してしまい、 まりさの中で何かがおかしくなっていた。 『しかし、お笑いだね。 人間さんに勝てるとか言ってた割には、 人間さんに勝てないってわかると、 ビクビク震えて怖気づくなんて・・・』 やめろ・・・ 『その上、しーしーやうんうんまで出して・・・ かっこ悪いよ!!! しーしーやうんうんに塗れて、 おー臭い臭い!!!』 やめろ・・・ やめろ・・・ 『さらに、れいむにドン引きされて、 情けなく涙なんか流しちゃって!!! ホント無様だね!!!!』 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『しまいには、れいむのお腹のおちびちゃんたちを 殺しておいて、 どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) とか・・・・ ホント、まりさはバカなんだね!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) だって!!! ホント、かっこ悪いね!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)」 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『ねえ、どぼぢで辞めないといけないの? ねぇ、どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)」 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢで辞めないといけないのぉぉお!!!!(笑)』 やめ 「ろっでいっでるのがぎごえないのがぁぁぁっぁぁぁぁdfkljcvmfrヴんlthmszんdfyglvrtm!!!!!」 まりさは、修羅の形相で、まむまむから餡子を流して、 苦しそうにしているれいむに向かって睨みつけていた。 「ゆっ・・・れい・・・む・・・これ・・・はま・・・ちがい・・・なんだ・・・」 ふと、我に戻り、気が抜けた表情で、 れいむに誤解を解こうとする。 「れい・・・む・・・だいじょ・・ぶか・・・なんだ・・・ぜ・・・」 餡子を垂れ流して、苦しそうにするれいむに近づいていく。 「まりさ・・・がわるかったんだ・・・ぜ・・・・ おちび・・・ちゃんは・・・また・・・つくれ・・・ばいい・・・だぜ・・・」 額から汗を流し、れいむから視線を逸らすまりさ。 「・・・じ・・・ね・・・」 れいむは、まりさを睨みつけて、呪詛の言葉を投げかけていた。 「ゆっ!?」 れいむの思わぬ言葉に仰け反るまりさ。 「ゆっぐり・・・でぎないばでぃざば・・・ゆっぐりじ・・・ね・・・」 そんな・・・ まりさは・・・ れいむの・・・ まりさはショックを隠せなかった。 最愛のれいむから、ゆっくり出来ない言葉を言われて・・・。 「ゆっぐりでぎないばでぃざばぁぁぁあ!!! ゆっぐりじねぇぇぇええええええええ!!!!!」 れいむの怒りの叫びが、森に響き渡る。 『ホント無様だねぇ~!!! ねぇ、最愛のれいむに死ねって言われるのって、 どんな気持ち!? ねぇ、どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)』 再び、まりさの頭の中に声が聞こえ始めた。 うるさいっ!!! 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでうるさいのぉぉお!!! ぱぴぷぺぽぉぉおぉお!!!!ぱぴぷぺぽぉぉぉお!!!』 うるさいっ!!! 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)』 うるさいっ!!! 「ゆっぐりでぎないばでぃざばぁぁぁぁっぁぁあぁあ!!!!ゆっぐりじ!!!!」 その時であった。 まりさは空高く舞い上がり、れいむに圧し掛かった。 「ゆぶっ!!!!」 れいむの体から体内の餡子が溢れ出た。 「じねぇぇぇぇええ!!!! じねぇぇぇぇぇぇえええ!!! じねlfkljdmヴォフgンmvtヌモgdvnygvmtノイsンrtm!!!」 まりさは、れいむの体の上を何度も飛び跳ねた。 何度も何度も飛び跳ね、辺りには餡子が撒き散った。 目の色を真っ赤にして、とにかく一心不乱に飛び続けるまりさ。 いつしか、帽子も勢いに負けて、まりさの頭から転げ落ちた。 そして・・・。 「ゆげっぇええ!!!」 「「「「れいみゅぅうぅうう!!!!」」」」 まりさの帽子の中に入っていた子供たちが次女のれいむを押しつぶしてしまった。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 次女のれいむは体から、餡子を漏らして、断末魔の声を上げていた。 「れいみゅぅうぅう!!!ゆっくちぃぃいい!!!」 「ぺ~りょぺ~りょ!!!どぼぢであんごしゃんででぐりゅのぉぉお!!!」 「ゆんやぁぁぁああああ!!!どぼぢでまりしゃのおねぇしゃんがぁぁあああ!!!!」 長女のれいむ、三女のまりさ、四女のれいむは、次女のれいむの体を舐めて、 ひたすら傷を治そうとする。 「おとうしゃんんんん!!!おねえしゃんがいちゃがってるよぉおぉ!!!」 末っ子のまりさはひたすらまりさに呼びかける。 「じねぇjねjしんvもいうvmrのあいsmvんとあ!!!!!」 だが、そんな子供たちのことなど、気にせずに、 ひたすら、れいむの体の上で飛び跳ねるまりさ。 「も・・・ちょ・・・ゆっく・・・ち・・・しちゃか・・・ちゃ・・・」 「「「「れいみゅぅうううぅうううぅうぅうううううう!!!!!!」」」」 次女が死に、大きな声でなく子供たち。 「ゆふぅ・・・ゆふぅ・・・」 まりさが落ち着いた時には、れいむは皮だけになっており、 辺りは餡子塗れになっていた。 息を切らしながら、まりさは、泣きじゃくる子供たちを見た。 「ゆんやぁぁぁああぁぁああ!!!!」 「れいみゅぅううぅうう!!!!!」 「もうやじゃっぁぁぁああ!!!おうちかえるぅうぅうう!!!!」 ふと、我に返り、 子供たちの泣く姿を見て、ここまではいけないと思うまりさ。 あのれいむは、ゲスだった。 まりさがせっかく、人間さんから逃げる手引きをしてあげたのに、 一生懸命に、怖い怖い人間さんから逃げるのに頑張ってる 森の王者のまりさに向かって、死ねだって? そりゃ・・・お腹のおちびちゃんたちにはひどいことをしたと思ってるよ・・・ でも・・・あれは必要な犠牲だったんだ・・・ そうだ・・・まりさは悪くない・・・悪いのはすべて人間さんなんだ・・・ そうだ・・・まりさは悪くない・・・怖いのはすべて人間さんなんだ・・・ 森の王者のまりさでも、怖い人間さんに勝てなくても仕方がないんだ・・・ そんなこともわからないんなんて・・・あの声もゲスなんだ・・・ バカなんだ・・・だって・・・人間さんは怖いんだよ・・・ 人間さんのことを考えると体の震えは止まらないし、 しーしーさんやうんうんさんを漏らすのも仕方がないんだよ・・・ 森の王者のまりさだって・・・人間さんが怖いんだ・・・ そうだ・・・このおちびちゃんたちも・・・ 人間さんが怖いんだ・・・だから泣いてるんだ・・・ まりさのかわいいおちびちゃん・・・ 泣かないでね・・・・ 人間以外なら・・・一番強い森の王者のまりさの子供なんだから・・・ 泣かないでね・・・ まりさは、にこやかな笑顔で、子供たちに話しかけようとした。 「おちびちゃ」 「ゆっくちできにゃいくしょおやはゆっくちちね!!!」 まりさが心配の声を上げようとした矢先、 末っ子のまりさが、涙を流しながら、まりさを睨みつけた。 次の瞬間、 「ゆべぇ!!!」 末っ子のまりさはまりさのによって、潰された。 「おやにしねっていうげすはせーさいするよ!!! まりさはもりのおうじゃなんだよ!!! にんげんさんいがいなら!!!つよいんだよぉおお!!!!」 目が虚ろになり、焦点がどこかに向いているまりさ。 「さぁ、おちびちゃんたち!!! はやくにんげんさんからにげようねぇっぇええ!!!」 再び、にこやかな笑顔で子供たちに話しかけた。 「ゆびぃいいぃいい!!!ころしゃにゃいでぇえええ!!!」 「ゆんあぁぁああぁぁぁああ!!!!しにちゃくないよぉおぉお!!!」 「おきゃあしゃんんん!!!たすけちぇぇええええ!!!!」 残った子供たちは、みな、まりさをもう、父親とは思っていなかった。 ゆっくり出来ない何かだとしか見えていなかった。 「おちびちゃんたち・・・ いいかげんにしてよね・・・ そんなおとうさんがいやなら・・・」 まりさは、笑顔を保ったまま、三度飛び掛ろうとあんよに力を入れた。 「う~う~あまあま~」 その時であった。 れいむと、末っ子のまりさの餡子の匂いに釣られて、 れみりゃがやってきたのだ。 「「「れ、れ、れ、れみりゃだぁぁぁぁあ!!!」」」 子供たちは、一斉に泣き叫んだ。 「ゆぁぁぁっぁあぁっぁああああ!!!!」 まりさもまた、しーしーとうんうんを漏らしながら、 叫び声を上げた。 「おまえだぢばぁぁぁああ!!! ばでぃざのみがわりになるんだぜっぇぇえええ!!!!」 と、言い残し、全力疾走するまりさ。 「どぼぢでじょんなごじょいうのぉぉお!!!」 「じねぇぇええ!!!おまえなんがぁぁ!!!おやじゃにゃいぃい!!!」 「ゆっぐりじねぇぇぇええ!!!」 子供たちは、それぞれ、まりさに向かって、罵声を浴びせた。 「う~あまあまだど~」 れみりゃは子供たちを手に取り、食べ始めた。 「「「ゆんあぁぁぁぁっぁあぁっぁfkjkhdvんfmんあぅm!!!!!」」」 子供たちの悲鳴を聞き、さらに加速するまりさ。 まりさは森の王者なんだ!!! 人間以外だった勝てるんだ!!! でも!!! れみりゃは別なんだ!!! れみりゃだけは!!!! まりさは森の王者!!! でも人間さんとれみりゃだけは!!!! ブリュ!!ブシィー!!! ブリュ!!ブシィー!!! ブリュ!!ブシィー!!! 飛び跳ねるた度に、うんうんとしーしーを撒き散らすまりさ。 その姿は、誰が見てももう・・・。 森の王者とはかけ離れた姿。 「う~めいんでっしゅだど~」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 顔中が穴だらけになり、息絶える寸前のまりさ。 「う~おなかいっぱいだど~」 どうして・・・ どうして・・・ どうして・・・ こうなった・・・ どこでまりさのゆん生はおかしくなったんだ・・・ 『教えて上げようか!!! どぼぢでこうなったか!!!(笑)』 うるさい・・・ おまえなんか・・・ おまえなんか・・・ 『しかし、ホント、笑いが止まらないね!!! 人間さん以外にもれみりゃにも勝てないんだね!! それで森の王者って!!! ホント、おかしいね!!!!』 もういい・・・ 殺して・・・ まりさは・・・ 疲れた・・・ もういい・・・ 『いやいや、どうしてこうなったか知りたいっていったのは・・・ まりさだよ!!! だから、教えて上げるよ!!!』 もう・・・戻りたい時間なんか・・・ない・・・ 『そりゃそうだね!!! あんなゲス(笑)な家族なんて見たくないんでしょ!!!』 そうだ・・・ あんなゲスども・・・ 見たくもない・・・ あんな奴らのために・・・ 人間に戦いを挑んだなんて・・・ なんて・・・バカだったんだ・・・ 『違うよ!!! あの時は、そうだったかもしれないけど・・・ 最初はまりさ自身のために人間に戦いを挑んだんだよ!!!』 嘘だっ!!! そんなこと・・・ 『まあ、いいよ・・・。 教えて上げるね!!!ゆっくりと・・・』 もういいって言ってるじゃないか・・・ もうまりさは・・・ 『いやいや、ここまでいろいろと時間を戻して上げたんだ・・・ せめて・・・ちょっとだけ私に付き合ってよ・・・』 もう嫌だ・・・ 何も見たくない・・・ 『大丈夫だよ。もう痛い目に会うこともないから!!! 安心してね!!!』 もう・・・何も・・・ 『じゃあ、まりさのゆん生がどこでおかしくなった教えて上げるね!!!』 ボロボロになったまりさの体が、光に包まれて消えていった・・・。 つづく あとがき 次回、完結編。 これで終わりです。 自作からは読み切りにします。 連載モノだと、区切るのが難しい。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6 ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物 ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起 ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転 ふたば系ゆっくりいじめ 286 飾りの価値は 始 ふたば系ゆっくりいじめ 292 時をかけるまりさ 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 299 時をかけるまりさ 中編 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 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ターン制ライトノベルなので、各キャラの出番がほぼ均等にある。 一応キャラの担当巻があるが、妹はすべての巻で優遇されている。 ストーリーはキャラ萌えです。 ストーリーの内容はないので、絵がかわいいコミック版読めばよいよ 兄の前以外でお嬢様タイプの妹であるが、兄の前ではおバカ系ブラコンになる妹 作中に兄の前以外のシーンがほとんどないのでお嬢様な印象はまったくない。 添い寝やらなんやらを要求する割に、ちょっと抱きついただけでフリーズするくらいウブ。 兄の方は、態度は素っ気ないが実は妹以上にシスコン。 +ネタバレ 自分たち兄妹をモチーフにした近親相関小説を出版している。 111 イラストに騙された名無しさん [sage] 2011/04/01(金) 23 51 17.93 ID 0Nqq/ov/ お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねは折角二人暮らしだったのに、なぜか全員越してきちゃったのがなんとも 学校で他のキャラいるから、家くらい二人っきりにしてほしかった 兄の変態っぷりは今までにないかな 485 イラストに騙された名無しさん [sage] 2012/04/23(月) 19 36 50.60 ID HVzAMsZ4 女子モテは4巻もやって何も話が進んでないのが駄目 5巻もやって何も進んでないおにあいも同様 本筋の話を転がさず無駄に女増やしたり適当なイベントで何冊も費やして ダラダラ引き延ばすタイプのラノベは妹物に限らずすぐ飽きるわ 最近読んだ期間限定いもうとの1巻は割と面白かった ただ設定的にもキャラ的にも長く引っ張れるようなものじゃないので 3巻くらいですっぱり終わって欲しいところだが 941 イラストに騙された名無しさん [sage] 2011/12/14(水) 00 22 02.43 ID 9zVyL7PC ぼちぼち消化したものを ・お兄ちゃんだけど愛さえあれば4 妹としての安定感は見せたものの、存在感は低下ぎみ。 キャラ追加で今後如何に。銀に添い寝されたい。 (略)
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『小ネタ三本』 16KB 虐待 パロディ 実験 駆除 ドスまりさ 現代 15作目まして、おはようございます。キャンセルあきです ※1 小ネタ集なので、短いお話が三本あります。 ※2 普段使っているVAIOがタイマー発動で修理に出たため、一部変換がおかしいかもしれません。 三点リーダーも。 ※3 人間による犯罪の描写があります! ゆっくり小ネタ集 キャンセルあき ■ぱちゅの考え休むに似たり 玄翁とまな板と赤青のランプ、そして砂糖とスパイスと素敵なもので出来た、 ピタゴラスイッチな機械が置いてある。 「田中さんちの盆栽がゆっくりに倒された! 容疑ゆはれいむ、ありす、まりさ、ぱちゅりーの四つだ! 自作のゆっくり用嘘発見器で、ゆっくり尋問してやるぜ、ヒャッハー!」 「「「「そんなのぜんぜんゆっくりできないよ(のぜ)(わ)!」」」」 まな板の上のゆっくりが嘘をつくと、何故かハンマーが振り下ろされる仕組みである。 理屈は分からないけれどとにかくそういうことですから。 設定は作品次第ですから。 以上、説明終り。 「まずはれいむ、君に決めた! 尋問台に乗せてっと・・・・・・」 「やべでね、れいむはれいむだよ、ゆっくりしていってね!」 「そんなもん、見れば分かるんだよ! ところでれいむお前、昨日田中さんの家に忍び込んで、盆栽を倒してしまっただろう?」 「ゆ? あのぼんさいさんくそまずかったけれど、れいむはしのびこんだりしてない――」 ばん! れいむは振り下ろされたハンマーにつぶされた。 「もっ・・・・・・ゆ・・・・・・」 「ゆわあああああああ、れいむがあああああ!」 「とかいはじゃないわあああああ!」 「むっきゅううエレエレエレエレ」 「まったく、真ん中に居れば素直に即死できたのによ」 お兄さんはぱちゅりーにオレンジジュースを掛けた。 犯ゆんを探すまでは、容疑ゆ達に死んでもらっては困るのだ。 「次はまりさにでもするか」 「ゆゆゆゆ。まりさおそらをとんでるみたい!」 「まりさああああああっ!」 「あんしんするのぜ、ありす。れいむはしょせんこのなかでいちっばんっのこものだったのぜ。 これがおわったら、まりさといっしょにずっとゆっくりしようなのぜえ!」 「まりさ・・・・・・」 まりさはまな板に自ら乗った。 「さあ、くるのぜ! むれのえいゆん、れみりゃにもかったことのある――」 ばん! まりさはハンマーにつぶされた。 「お、今度は即死だな」 「まりさあああああっ! すっきりーさせてくれるまえにえいえんにゆっくりするなんてえええ!」 「エレエレエレエレエレエレエレエレ」 お兄さんはぱちゅりーにオレンジジュースをかけつつ、ありすをとりあげた。 「つぎはれいぱーにしよう」 「おそらをとんでるみたい! いやあ、まないたさんのうえはとかいはじゃない! かっぺむかつくわああ!」 「げほ、けほっ! そこまでよ! このさいっばんには、ちめいてきなけっかんがあるわ!」 「おお、やっとそこに気がついたか!」 「あたりまえよ! だってこのさいばん――」 ぱちゅりーは一呼吸置いて胸を張った。 「――"べんごゆん"がいないのだから! ありすはぱちゅりーがべんごしてみせるわ!」 「ぱちゅりー、さっすがもりのけんじゃね! たよりにしてるわ!」 「ああ、コイツ等馬鹿なんだなあ・・・・・・」 ドライアイスがあったら溶けるんじゃないか? という程度に生ぬるい視線を送って、お兄さんはありすを死線の上に立たせた。 「ああ、そんじゃあぱちゅりー、このれいぱーが田中さんちに忍び込んでないって分かるように、 存分に弁護してくれや」 「むきゅ、まずはありすがれいぱーじゃないってことからせつめいするわ! しょうこは、ありすのとなりにすんでる、れいむとまりさのおちびちゃんよ。 このあいだありすとおちびちゃんは、いちにちいっしょにいたわ! でもおちびちゃんはぶじだった! これは、ありすがれいぱーじゃないっていうしょうこだわ!」 「そそそそそそそそうよ! だってありすあのこにはさきっちょしかいれてない――」 ばん! ありすはハンマーにつぶされた。 「とぎゃいびゃぅっ!」 つぶされる瞬間にありすのぺにぺにから辞世の精子餡が迸り、ぱちゅりーに顔射されてぱちゅりーにんっしん! 「むっきゃあああああっ! ありすうううぅぅぅ! エレエレ『ドボドボ』エレエレ『ドボドボ』」 茎の生えたぱちゅりーの吐くりーむに合せてオレンジジュースをかけるお兄さん。 最早ルーチンワークだ。 「さて、最後はげろ袋だが」 「お・・・・・・おちびちゃんがうまれるまでゆっくりまってくれないかしら?」 「ダメ、絶対」 「むっきゅあああああっ!」 ぱちゅりーは審問台――もとい死刑台に乗せられた。 「一応言っておくけど、田中さんちに入ってないって証明できなければつぶすし」 「むきゅきゅきゅきゅきゅきゅ・・・・・・」 「嘘ついても玄翁でつぶされるから、そこのところ注意な」 「ぱぱぱ、ぱちゅは・・・・・・ぱちゅはかんがえたのだけど――」 ばん! ぱちゅりーはハンマーにつぶされた。 「何も考えてない。駄目だこりゃ」 後日、近所の野球少年が田中さんちに自首して、れいむは倒れた盆栽を軽くかじっただけだった ということが分かったが、この件に関して、ほぼ無実の野良ゆっくり四つをつぶしたお兄さんは、 「良かった、ゆっくりごときに倒された可愛そうな盆栽は無かったんだな」 と、答えたそうな。 おわり。 ■おうさまりさはロバ ゆっくり帝国の逆襲 ゆっくりぷれいす、ちょっと沈没。 局地的土木お兄さんのヒャッハーによって、ドスまりさが占拠したプレハブだけ床上30cmに浸水。 まりさ、浮く。 「まりさああああっ! でいぶもおぼうしにのせてねええええっ!」 「はああああ!? じょうっだんじゃないのぜえええ! まりさだっていっぱいいっぱいなのぜええ!」 「でいぶっ! どげじゃぅよおお! あんござん、とげでいがないっでえええええっ!」 「はははははっ! いいきみなのぜ! まりさがおおすぎるっていったのに、たくっさんおちびちゃんをつくったのはだれなのぜ? れいむなのぜ! おうちでこそだてをしていたのに、まりさににたおちびちゃんだけをいじめたのはだれなのぜ? れいむなのぜ! まりさをはたらきにいかせたのに、ごはんさんむーしゃむーしゃしただけななのはだれなのぜ? れいむなのぜ! "どうつき"になったからって、おなじれいむにまでごはんさんをあげなくなったのはだれなのぜ? れいむなのぜ! おちびちゃんたちがれみりゃにおそわれたとき、ひとりだけにげかえったのはだれなのぜ? れいむなのぜ! まりさがえっとうっ! のじゅんびをはじめたのに、おうちでねていたのはだれなのぜ? れいむなのぜ! どすがにんげんさんのゆっくりぷれいすをもらいにいこうといったとき、まりさははんたいしたのに、 ひとりだけさんっせいっして、こんな・・・・・・こんなことになったのはだれのせいなのぜ? れいむなのぜ! だから、だからいま、まりさがみすてるのは・・・・・・・れいむなのぜええええええええええええ!」 もはや番のでいぶは返事をできる形を残していなかった。 徐々に水が染み込んでゆくお帽子が、段々と沈んでゆくのをあんよに感じながら、まりさは狂ったように 笑い続けていた。 口が沈みきってしまうまで、ずっと笑い続けていた。 ドス、沈む。 「みんなああ! どすのおぼうしのうえにのってねええっ!」 「どす、こんなにたくさんのおみずさんは、ゆっくりできないよ!」 「どすだったら、ゆっくりしないではやくみずさんをなんとかしてね!」 「そんなあ! いくらどすだからって、こんなにたいりょうのみずをどうにかできるわけないでしょお!」 巨大なドスの上に避難できたのは、大人ゆっくりだけだった。 赤ゆっくり達はうんうん体操中、子ゆっくりたちはすーぱーむーしゃむーしゃたいむだったので、 ドスの警告に対して、 「ゆ? にゃんにゃの? れいみゅたちゆっくちちてるよ?」 「そんなにさけぶなんて、どすはゆっくりしてないね!」 とだけ返して、屋内に侵入してきた濁流に飲まれていった。 「ありすのとかいはなおちびちゃんがあああっ!」 「しずかにゆっくりしてねー。おちびちゃんはまたつくればいいんだねー、わかれよー」 「な、なにいってるの!? とかいはじゃないわ!」 「うるさいよー。こーでぃねいとなんていって、いしっころをならべるだけのがきがいなくなって、 ちぇんはせいせいしたんだねー」 「この・・・・・・いなかものがあああ!」 「ありすがやっぱりれいぱーになったんだねー。わかってたよおおおおお!」 ありすがちぇんにおそいかかり、たちまち二体の争いが始まったが、場所がドスのお帽子の上だ。 「ふたりともやめてね! どすのあたまのうえでけんかしたりしたら――」 「とかいばっ! ごぼごぼごぼ」 「わきゃらにゃ! ごぼごぼごぼ」 当然の結果として、二体はおちびちゃんたちの後を追うことになった。 「どぼじでそとははれてるのに、おうちのなかがかわさんになってるのおお!? ぱちゅりー、どすにおしえてよおおお!」 ドスは頭上の参謀を呼んだが、群れの賢者(笑)はとうの昔にストレスでエレ死していた。 どぼん。どぼん。 濁った水に饅頭の落ちる音がして、ドスの頭がまた軽くなった。 落ちたのはれいむとありす。近くでお帽子に乗って耐えていたまりさが水没したため、 ゆっくりを失ったことでの衝動的な自殺である。 「どすううううっ! さっさとみずさんをおいだせえええっ! れいむはしんぐるまざーなんだよ!」 「れいむのおちびちゃんはもうゆっくりしちゃったでしょ! しっかりしてよ、れいむ!」 「どす! どすすぱーくをうつのぜ! みずさんをどすすぱーくでせいっさいっするのぜええ!」 「どすすぱーくさんでみずさんはせいさいできないよ! それに、まりさはおりてよね!」 「むきゅ! ぱちゅがみんなたすかるちえをさずけてあげるわ・・・・・・だからぱちゅをゆっくりさせてええええっ!」 「たすかるほうほうがあるなら、ゆっくりしないでどすにおしえてよおおおっ!」 「もうだめだわ、せめてさいごにすっきりーを・・・・・・んほおおおぉぉぉぉぉ!」 「ありすうぅぅぅ!? とかいは! とかいはをわすれちゃだめだあああっ!」 ああ、だめだ。 ゆっさゆっさと揺れ始めた自分のお帽子をさめた目で見ながら、ドスは、あんよをぐずぐずに 溶かしつつある水よりも、もっと禍々しいものが餡子の中に入ってくるのを感じていた。 ゆっくりへの諦念と、ゆっくりと対極にある敵意を。 「んほおおぉぉぉぉ! さいごにたのしみましょおおおおぉぉぉ!」 「ゆわあああっ! ありすちかづかないでね、そっちのまりさにいってね!」 「みんな・・・・・・どすもすぐいくからね」 ぐらり。ぼちゃぼちゃぼちゃぼちゃ。 ドスがお帽子を傾ける。それで誰も居なくなった。 ドスは、しばらくの間自分が溶けてなくなる瞬間を待っていたが、やがてそんな死に方すら 用意されていないことに気づく。 れいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありす、ちぇん。 餡子もクリームもチョコレートも溶かしつくした水はすでに飽和し、ドスの体を溶かさなくなって いるのだ。 それどころか、皮の解けたドスのあんよから、水に溶けこんだ群れのゆっくりたちの記憶が 流れ込んでくる。 ごはんさんをむーしゃむーしゃさせてほしかった。 もっとすっきりーさせてほしかった。 すてきなこーでぃねいとを褒め称えられたかった。 おうちでゆっくりすーやすーやさせてほしたかった。 ドスにゆっくりさせてほしかった。 ドス、どうしてゆっくりさせてくれなかった? ドス、ゆっくりさせろ。 ドス・・・・・・。 ゆっくりさせろ、ゆっくりさせろ。その思考だけが流れ込んでくる。 「そうか、ドスはみんなをゆっくりさせるためだけの、モノだったんだね」 諦めとともに、ドスは額に生えたキノコを口に含んだ。 ――そういえばみんな、どすには"ゆっくりしていってね"って、いわなかったな。 言葉と一緒に飲み込まれたドススパークは、ドスの体を内側から吹き飛ばした。 「たーまやー。汚い花火だなー」 即席のスーパー堤防の上に立つ土木お兄さんは、ドススパークで吹っ飛ぶプレハブ小屋を見ていた。 「でーも良かったのかな? あのプーレハブ小屋とまわりの畑って、たーしか町長の持ち物じゃ? あ――だーから良いのか。普段から『ゆっくりをつぶすために犠牲を惜しむ者なぞおらん!』とか 顔真っ赤にして吹いちゃってる奴だーしねー」 十五分で河の流れを変えて小屋を水没させた必殺のスコップ"ゆンボル"は、綺麗に土を払われて、 表面に描かれたゆうかにゃんの絵を誇らしげに見せている。 「こーぼねー・・・・・・」 「あ、ゆゆこさんごめんねー。今日ばっかりはお仕事無いや」 「こぼねー」 「作戦指揮はホラ、あーの敬語のお兄さんですからさー。文句はそっちに言ってくださいよー」 責任転嫁をする土木お兄さん。ゆっくりを奴隷ではなく相棒として扱うゆっくり対策課の中でも、 一際ゆっくりに対する立場が弱いようだ。 そして、濁流に食料のゆっくりたちを奪われた形になる銀バッジのゆゆこは、 『あら、あのお兄さんの指揮だったのかしら。だったら土木お兄さんの相棒がこのゆっくり界随一の 美食家たるわたし、ゆっくりゆゆこであることなんて百も承知でしょうから、私がドスを食べ損ねて 意気消沈していることなんてお見通しのはず。今度あったらきっとこの埋め合わせとして、珍味な 希少種をプレゼントしてくれるに違いないわ!』 との意味をこめて、 「こーぼね!」 とつぶやいた。 おわり。 ■美容ゆっくり・ありす 暗い箱の中で出番を待つありすは、自らの美しさに満足していた。 上流で都会派なありす同士の間に生まれた純潔のありすに誇りを持っていることはもちろんだが、 育ち方だって、他の凡百なるゆっくりたちとは訳が違うのだ。 彼女は生まれた時、すでに勝利者であった。 母の額に生った茎――そこに実った数多の姉妹達の中で、もっとも美しく都会派であったがゆえに ありすは残され、生れ落ちた直後には茎の全てがありすの物となった。 それからも、ありすが望めば上質のあまあまが、ありすの美を損なわない量を計算されて与えられた。 共に最上級の美ゆっくりである両親からは、常に賞賛と、クリームの流動を助けるマッサージをかねた すーりすーりを受け、寝る場所は都会派なふかふかの中。 当然の事ながら、彼女のうんうんやしーしーは全て側仕えの奴隷達が片付け、ありすは触れたことは おろか、そのにおいを嗅いだ事すらほとんど無い。 まさに美の為に生まれ、美の為に育った都会派の中の都会派。 それが、このゆっくりありすであった。 ありすはずっと、両親から一つの教えを受けていた。 ありすは、美を求める人間のもとへゆき、ありす自身の美を分け与えるために存在するのだ、と。 なんというゆっくりしたとかいはだろう! ありすはその言葉を聞いた瞬間、これ以上無い誇らしさが体中のクリームを震えさせるのを感じた。 人間の力は強大ながら、ゆっくりの足りない"いなかもの"であることは、ありすの高潔なクリームに 伝わっている重要な情報だ。 その人間が、ありすの美を必要としている! これはまさに、ゆっくりの、いやありすの"美"による人間への大勝利ではないか! 人間を力では無く都会派な美によって屈服させたこと。 それがありすの存在によってなされる事には、ある種運命的なものを感じさせた。 暗闇に一筋の光が走る。ありすを丁重に収めた箱が開きつつあるのだが、その光は、ゆっくりと人間、 双方の未来を明るく照らし出す、美と都会派の光であるようにも思えた。 徐々に、明るさに慣れた目が、人間の輪郭をハッキリとさせてゆく。 人間に対して下す最初の挨拶――ありすは、それを行う角度すら、何度も練習して完璧なものとしていた。 「にんげんさん。とかいはなありすが――」 そしてありすが見たものは、人間さんがありすの顔に当てた包丁の輝きだった。 「――ゆっくりさせてあげても『だんっ!』よくっ・・・・・・て・・・・・・・よ?」 染み一つ無く滑らかな顔面がべろリと前に垂れた。が、両目も前半分が切断されて、 まな板の上にころりと転がったので、ありすがソレを見ることはかなわなかった。 「お客様、それでは続いて、ゆっくりありすのフェイスクリームによるパックを行いますね」 「うふふ、お願いします」 白衣のエステティシャンは、三十路のOLの顔に乗せた蒸しタオルをのけて、 切り立てほやほやのありすのデスマスクを乗せた。 サイズを正確に計算されて育てられたありすの顔は、OLの目と口が丁度穴からのぞける。 「足を揃えてこちらにどうぞ・・・・・・」 「よっと・・・・・・なんかにゅるにゅるするわね」 「顔を剥がしたありすの中に入れたんです。ご存知のとおり、ゆっくりは中に入ったものを全部 中身へと変換してしまいますから、古い角質を安全に、肌を痛めることなく取り除くことが出来ます」 「うーん、衛生面とか大丈夫なの?」 「もちろん! 当社の専属契約を交わした加工所で、無菌状態のまま、ロボットに育てさせたものですから。 今ちょっと動いたでしょう? 栄養状態がとても良いので、顔を切り落としても半日は生きていられるんです!」 「あー、なんか足がすっきりしてきた気がするわ」 他にもエステティシャンは、ありすがコラーゲン豊富な餌を与えられていたので、クリームもコラーゲンが 豊富で、デスマスクを用いたフェイスパックには肌の美容効果が期待できること。 ありすは赤ゆっくりの時から『人間の美に役立つ』と教えて育てているので、ゆっくり特有の 思い込みによる効果があると××大学の準教授補佐代行が太鼓判を押そうか迷っていたこと。 このような美容ゆっくりは毎日千体近くも量産されていて、ノウハウが確立されているために、 このような一回15000円のコースでも使えるようになってきたこと。 など、様々な売り文句を並べていたが、当のOLさんは夢見心地の中、今日の婚活パーティーで 年収1000万の男を引っ掛ける方法だけを考えていたので、全く聞いていなかった。 OLさんのちょっと水虫が居る脚をむき出しのクリームに突っ込まれたまま、思い出したように 痙攣している美容ありすが話を聞いていたかどうか。 それは、誰にも分からない。 おわり。 あとがき もう10年以上経ちますから時効でしょうけれど、中学校三年生のとき 「ぺにぺにを風に打たせたら気持ち良くないか?」と思いついたので、 夜中三時の農道を自転車で全力疾走しつつ出してみました。 "扇風機に当てればよい"事に気づいたのは、高校に入ってからでした。 おわり。 ■以下、wiki収録過去作品 * anko2416 れありてぃ ~希少種の希少性~ * anko2398 電車を待ちながら * anko2298 どうする? * anko2016 熱中症には気をつけよう * anko1972 春、その季節は * anko1910 そして何かが動き始めた * anko1835 その台詞は言わせない4 * anko1728 そして何かが軽くなった * anko1666 春のとくっばんっ!編 * anko1659 越冬のススメ * anko1570 証言ゆ達 * anko1521 その台詞は言わせない3 * anko1508 その台詞は言わせない2 * anko1481 その台詞は言わせない
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『かけがえのないいのちなんだよ!(後編)』 23KB 虐待 観察 野良ゆ 子ゆ 現代 虐待人間 うんしー それでも命は大切にね! ゆひゆひ言いながら必死に駆けてきたれいむは、下半身にうんうんをこびりつかせていた。 庭でバーベキューセットを前に座るわたしに向かって叫んでくる。 「おにいざんっ!!」 「やあ、れいむ。すーぱーうんうんたいむはもういいのかい」 「おぢびぢゃんになにをじでるのおおおぉぉ!!?」 「ああ、これかい?」 れいむはぶるぶる震えながら、私が手に持っている子ありすを見ている。 「なに、ちょっと小腹がすいたんでね。この子をおやつにしようかなと思っていたところさ」 「みゃ、みゃ………だじゅっ、だじゅげ………どぎゃいばじゃ……にゃい……ぎゃびゃああああぁぁぁっあっ!!!」 片方の手でライターの火をつけ、子ありすの体を再びあぶる。 ぷしっ、としーしーを漏らし、目玉と舌を飛び出させて子ありすはまた絶叫した。 すでに顔以外の全身が、ほんのり茶色く変色している。 子れいむの方は透明な箱に閉じ込めて見物してもらっている。泣きながらなにか叫んでいるが放っておく。 「ゆっぐじやべでねっ!!やべでええぇぇぇ!!!なんでええええぇぇ!!?」 「おいおい、何をそんなに騒いでるんだ?」 私はわざと大仰な仕草で肩をすくめてみせた。 「腹が減ったから、殺して食べる。当たり前のことだろう? 当たり前のことをなんでやめなきゃいけないんだい?」 「おぢびぢゃんがいだがっでるでじょおおおおお!!?」 「うん。だから?」 「がわいぞうでじょおおおおぉぉ!!おぢびぢゃんはぢいざいがらやざじぐじないどいげだいんだよおおぉぉ!!」 「あの芋虫さんも、おちびちゃんが沢山いるって言ってたなぁ……」 「ゆっ!!?」 「あびぎゅうっ!!?」 再びライターを灯し、子ありすをあぶりながら私は言ってやった。 「ものすごく痛がってたよなぁ、あの芋虫さん。 あんよを千切られて、苦しんでいるところを少しずつ少しずつ千切られて食べられて…… 痛かったろうなあ。苦しかったろうなあ。なあ、れいむ?」 「だじゅげぢぇええええぇぇ!!あっづううううぅぅぅいいいぃぃぃみゃみゃあああああぁぁぁ!!!」 「ゆ゛…………ゆ゛………なんで…………?」 我が子の絶叫にも返事をせず、れいむは冷や汗をだらだら流して私を見ていた。 「私たち人間にはなんでもお見通しなのさ。芋虫さんは美味しかったかい?」 「…………!!…………あの、あれは……れいむはしんぐる………まざー、だか……ら……」 「あの芋虫さんもシングルマザーだと言っていたよなあ?沢山の子供を育てていると言っていたよなあ?」 「おぢっ………おぢ、びぢゃ…………」 「ぅづううううぅぅぅぅ!!!ゆぎょおおおおおおおぉぉお!!!があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーっ」 私たちの間で炎に焼かれながら、限界以上に口を開いてあらんかぎりの絶叫を絞り出す子ありす。 美しい光景だ。 子ありすの金髪が燃え上がり、溶けてゆく。 「なあ、れいむ」 「ゆあああああおぢびぢゃっ!!おぢびぢゃのがみがあああぁぁぁ!!」 「私は感動したんだ。お前が、命は尊い、かけがえのないものだと言ったとき。 お前たちのような無力な生き物にも、真実の尊厳が、魂の輝きというものがあるのだと感嘆した。 だが、れいむ。私は裏切られた。お前は私を裏切ったんだ」 バーベキュー用の金属の串を取り出し、とくに意味はないが、炎であぶる。 「命は尊いと言ったお前が………なぜ殺した? あんなにゆっくりしていた芋虫さんを、恐らくはお前よりも弱い体で辛い思いをしながら多くの子供を育てていた芋虫さんを、 お前はなぜ殺したんだ?」 「ごめんなさいいいいぃぃぃ!!」 涙を滂沱と吹き出させてれいむは詫びた。 金属の串の先端を、子ありすの口の中に突っ込む。 なるべく皮に近い部分、そして子ありすの顔面の中心を通るように、炎で熱された串がゆっくりと子ありすの体を貫いていった。 子ありすの絶叫。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!」 子ありすから手を放すと、顔面以外の皮膚が茶色く焼け焦げた子ありすが金串に貫かれてぶら下がる。 上顎から額を貫く金串にほとんど顔面の皮膚だけでぶら下がっているので、 顔面が中心でひきつって盛り上がり、とても面白い顔になっている。 「おぢびぢゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「なぜ殺したのかと聞いてるんだが?」 「おなががっ!!おな、おなががずいでっ………」 「私もおなかがすいているんだ。この子でおなかをゆっくりさせてもらうよ」 「あ゛ーーーーーっ!!あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーーっ!!!!」 金串に挿したまま、子ありすを辛口のタレに漬ける。 ごぼごぼと口から空気(呼吸は必要ないはずだが)を吹き出し、全身にしみ込む辛味の苦痛にさらに子ありすが身悶える。 しばらくそうしてから引き上げ、そのまま子ありすをアルミホイルで包み、焼き網の上に置いて蒸し焼きにする。 金串に貫かれ、アルミホイルの中で高熱に蹂躙され、子ありすは元気よく歌いつづけていた。 「お前さえ命を大事にしていれば、私もこの子の命を助けてやったんだがなあ」 「ごべんだざい!!でいぶがばがでじだ!!でいぶがばぢがっでばじだ!!いのぢはだいぜづでず!! いぼぶじざんもだいじなだいじないのぢざんでず!!でいぶがげずでじだ!!ゆっぐじじでばぜんでじだ!! おぢびぢゃんだげはっ!!おぢびぢゃん!!でいぶをだべでぐだざい!!おぢびぢゃんだげはだべだいでぐだざいいい!! でいぶのっ!!でいぶのだがらぼどだんでず!!おぢびぢゃんがいながっだらいぎでいげばぜん!! おぢびぢゃんはわるぐだいんでず!!ぜんぶでいぶのぜいでず!!おぢびぢゃんはいのぢをだいぜづにじばずっ!! でいぶはげずだげどおぢびぢゃんはゆっぐじじでるがらっ!!おでがっ!!おでがいでずだずげでぐだざい!! いっじょうのおでがいでずがらおぢびぢゃんをだべだいでぐだざいいいいいいいいいいいいいいい!!!」 私の足元にすがりつきながら鳴き続けるれいむの声を楽しみながら、子ありすの焼き上がりを待つ。 「そんなに元気に跳ね回って叫べるのも、芋虫さんを苦しめて殺して食べたからなんだよねえ。 謝るなら私にじゃなくて、芋虫さんにだろう?もうお前のお腹の中だけど、まだ聞いてくれるかもよ」 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅ!!! ごべっ!!ごべなざっ!!いぼぶじざんごべんだざいいいいぃぃ!! ゆっぐじぶーじゃぶーじゃじでごべんだざい!!いだいいだいじでごべんだざい!! でいぶがわるがっだでず!!だぐざんおぢびぢゃんいるのにっ!!ごろじでごべんだざあいいい!! でいぶがっ!!でいぶはげずでずっ!!じぶんがいぎるだべに、いぼぶじざんをごろじだげずでずっ!! ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ごべんね!!ごべんで!!ごべんでえええええぇぇぇ!!!」 「お前もバカだねえ。なんで殺して食べたりなんかしたの? いつものようにすればよかったじゃないか。いつものように、生き物じゃない食べ物を食べればよかったのに。 そうすればこの子だってこんな目に遭わずにすんだのに……なに?ちょっとスリルを楽しんでみたかったわけ?」 「ゆ゛んあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!ごべんだざっ!!でいぶがうぞっ!!うぞづいでばじっ………」 「もしも!生き物を食べないってのが嘘だったら、私は怒ってしまうなあ。 あそこに残っている子まりさも食べてしまわないとなあ」 「!!!!」 「あと一日あるじゃないか。子まりさは残しといてやるからさ、あと一日がんばってみなよ。 今回は子ありす一匹のペナルティで見逃してやるからさ、引き続きお前のいつも通りの生活を見せてくれ。 れいむは嘘なんかついてないよな?命を大切にするんだよなあ?」 「……………!!!ゆ゛ぅぅぅぅぅ………!!!」 わかりきっている。このれいむに逃げ場なんかない。 私の休日も残りあと一日、目一杯楽しませてもらうつもりだ。 「さて、焼き上がったかな」 金串を持ちあげ、アルミホイルを破いて子ありすを出す。 全身がすっかり蒸し上がり、涙も枯れ果ててびくびくと痙攣していた。もちろんまだ生きている。 ふうふうと息を吹きかけて冷ましてから、底部からかぶりついた。 「ゆ゛ぎぃっ!!」 びくんと震える子ありす。 わかってはいたが、マズい。もともとゆっくりなんて人間にとっては甘すぎて食用に適さないし、 蒸し焼きにしたカスタード饅頭なんて期待するようなものでもない。 だが、顔をぐしゃぐしゃにして見つめている母親の顔が極上のスパイスとなっていた。ウマい! 私はそれから、カスタードが一気に漏れださないように巧みに持ち変えながら、 小刻みに少しずつ少しずつ、生きたまま子ありすを食べていった。 蒸し焼きにすることでカスタードクリームがある程度固まっていたおかげで長持ちし、 皮膚と顔をすべて剥がれて完全なカスタード玉になってからも、 ふたまわり以上小さくなるまでびくんびくんと震え続けていたのが面白かった。 動かなくなったのを機に中枢餡ごと飲み下し、れいむに声をかける。 「丹精込めて育てたおちびちゃん、おいしかったよ!!また御馳走してね!!」 「ゆ゛んぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 怒りと絶望に歪んだ顔をぶるぶると震わせて叫ぶれいむ。 普通は逆ギレし、自分を棚に上げて「ゆっくりしねぇ!!」と跳びかかるのがゆっくりだが、 道理のわかる善良な個体を選んだおかげで、自分に何の反論もできず慈悲を乞う権利もなく、 子れいむを人質に取られた今どんな逆ギレも命取りになることを理解している。 どうにもならない状況下に置かれ、ただただ叫ぶしかないゆっくりの表情ほどこたえられないものはない。 ああ、今回の虐待を思いついてよかった!! 「さて、ペナルティはおしまい。もう戻っていいよ、今度こそいつも通りの生活を見せてくれ」 「おぎゃーじゃん!!おぎゃーじゃあああん!!!」 透明な箱の壁に顔を圧しつけて泣き叫ぶ子れいむを見ながら、れいむは歯を食いしばってうつむいた。 「おっと、でもさっき芋虫さんを食べたからな。あと一日ぐらい食べないでガマンされちゃうかもなあ」 そう言い、私は用意してあった注射器を持ち出した。 「ゆ゛………?」 「ちょっと失礼しますよっと」 「ゆ゛びぃっ!!?」 れいむの腹部に注射器を差し、薬品を注ぎ込む。 「ゆ゛っ………ゆ゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅ!!?」 即効性の薬品だった。 ゆっくり用の下剤を注射されたれいむはとたんに脂汗を流して震えだし、 たちまちのうちに水っぽいぴーぴーうんうん、すなわち下痢便を吹き出す。 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛!!?だべっ!!だべええ!! でいぶのあんござんででいがだいでえええぇぇ!!どまっでぇ!!うんうんどまっでよおおおおぉぉ!!!」 新鮮な餡子を持っていかれる激痛に叫びのたうちながら、れいむは景気よく茶色い下痢便を吐き散らしてくれた。 たっぷり三割の餡子を便としてひり出し、げっそりと痩せたれいむ。 「ゆ゛………あ………あ゛………あ………………」 「おーっと、すっかり痩せちゃったなあ。こりゃあ今すぐ食べないと本当に死んじゃうなあ。 でも大丈夫だよな!いつも通り、普通に食べればいいんだもんな。さあれいむ、頑張って狩りに出かけようか。 あ、明日の日没までに帰ってこなかったら、あの子食べちゃうから☆」 れいむは、私を見上げた。 その表情をビデオに撮っておかなかったことを、私はあとあとまで後悔したものだ。 ―――――――― れいむにはもう何もわからなかった。 何がいけなかったのか、なんでこうなってしまったのか、どうすればよかったのか。 そんなことを考える余裕さえなく、ただ意識にあるのは嵐のように吹き荒れる空腹と、可愛いおちびちゃんだけだった。 ほとんど見えない視界を頼りに、森を彷徨する。 道端の雑草を口にしようとした途端に、『ゆっくりしていってね』の声が聞こえた。 「………ゆ゛っ…ぐじじ、で……いっで、ね」 本能で返す挨拶はひび割れている。 れいむはすぐに「食糧」を探すことをやめた。 生きていない食べ物を探し回る時間はなかった。 「………………」 木々に囲まれた空間で、れいむは動かなくなった。 目の前にあるそれをじっと見る。 それは小石だった。 れいむは舌を伸ばし、それをつついた。 「……ゆっぐじ、じで……いっでね」 挨拶は返ってこなかった。 それを喜ぶ余裕もなく、れいむはそれを舌で掴みあげ、口に入れた。 今まで口にした中で一番硬質の、拒絶に満ちた味と感触が口内に広がる。 「……むー、じゃ……む………ゅげぇぇぇ」 異物感に堪え切れず、力なく小石を吐きだす。 一旦吐きだしたそれをじっと見つめながら、れいむは一筋の涙を流すと、再びそれを口に含み、 今度は一気に飲み下した。 「んっぐっ…………ゆっげええぇぇぇ!!」 本能は強烈だった。 ゆっくりの餡子はほぼなんでも消化し、餡子に変換してしまう、他に類を見ない消化機能を有しているが、 それでも限界はある。 食糧として認識できないものを体内に感知すると、すぐに嘔吐なり排便なりで吐きだそうとする強い本能がある。 とにかくなんでもいいから腹に入れて空腹をしのごうとしたれいむだったが、 悲しいかな、ゆっくりの体はそういう面で融通が利かなかったようだ。 土くれを掘り返して食った。 それも嘔吐した。 枯れ枝を噛み砕いて飲み込もうとし、口内がずたずたになった。 喉を痛めながら呑みこんだ枝も吐いてしまった。 そして今、れいむはそれを凝視していた。 ぼろぼろと涙をこぼし、再び反芻する。 どうしてこんなことになってしまったのか。 こんなことになる前に打つ手はなかったのか。 「……ゆっぐじ、いだだぎばじゅ………」 泣きながら、れいむはついにそれに口をつけた。 自らのうんうんの味は想像以上にひどいものだった。 空腹という調味料さえ、その悪臭を遮ってはくれなかった。 何度も飲み込み、何度もえずき、肉体を叱咤しながら、れいむはそれを必死に呑みくだして体内に入れた。 口内に頑固に残るうんうんを水で洗い流すこともできず、その悪臭はずっとれいむを苛んだ。 もはや1グラムの餡子も無駄にできなかった。 古くなって排泄される餡子――吐瀉物と大小便を、排泄したはしから再び体に取り込んだ。 ゆっくりできないげろげろとうんうんを無理矢理飲み込まされた体は反乱を起こし、 なおさら頻繁に苦痛を伴う排便が行われ、れいむの体力を確実に消耗させていった。 それだけやっても、体内の餡子は一切増えない。 排出した餡子を再び取り込むことで餡子の総量はそう変動しなくなったが、 古くなって質の悪くなった餡子の割合は時を追うごとに増加し、れいむの身体機能を奪ってゆく。 一刻の猶予もならなかった。新しい餡子を補給しなければならない。 食欲と母性がれいむを突き動かしており、それ以外の理性はすべて沈黙した。 ぶるぶると震える自分のもみあげを、れいむは見つめた。 それをそういう意識で見るのは生まれて初めてのことだった。 そんな時がまさか来ようとは想像してみたことさえなかった。 ぎゅっと目をつぶり、ついにれいむは自分のもみあげにかぶりついた。 激痛が意識を染め、視界に星がちらつく。 ゆっくりにとっての髪は、人間にとってのそれとは全く異なり、一度抜ければ二度と生えてこない。 そしてもみあげ部分に限ったことだが、任意に動かせる。 ゆっくりのもみあげは、むしろ人間にとっての手足に対応すると考えていい。 つまり、もみあげを千切るということは、肉を裂き骨を砕いて腕をむしり取るのと同じことなのだ。 「ゆ゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!ぎぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ!!!!」 れいむは叫び、泣きわめき、それでも何度も何度ももみあげに噛みついた。 少しずつ少しずつ食い千切っては咀嚼し、飲み下す。 味を考えている余裕はなかった。ただ、ほんの少しずつでも空腹が満たされていくのがわかり、 この世のものとは思えぬ苦痛を代償に、れいむはわずかなゆっくりを手に入れていた。 口が届く範囲の髪を食べ尽くしてしまうと、後頭部や頭頂部の髪を食べるべく、 木の幹に自分の体をごしごしと擦りつけ、髪をそぎ落としにかかった。 木の皮に皮膚が擦られてところどころに餡子が滲んだが、 それ以上に粗い木肌に擦られて髪がそげ落ちていく激痛はれいむをのたうち回らせた。 それでも空腹は容赦してくれず、次の食糧をひっきりなしに求めた。 まだか。 まだか。 まだ日は落ちないか。 約束の日没まで堪え切らなければならない。生き抜かなければならない。 道端に突き出している枝に片目を突き刺してえぐり出し、それにむしゃぶりついた。 もはや痛みとすら呼べないほどの激痛と引き換えに得られるのは、一時間も持たない、ほんのひとときの気休めだけだ。 まだ何かないか。何かないか。 上唇に噛みつき、食いちぎった。 歯で挟める範囲の皮膚は、すぐにあらかた食ってしまった。 自らの体を食い千切るたびに、激痛に流れ出す自分の涙すら、れいむは必死にぺーろぺーろと舐め取った。 唇をすべて食い、口の周りの歯茎が剥き出しになり、ぽたぽたと餡子がしたたる。 これ以上皮は食べられなかった。体内の餡子が多く漏れだしてしまう。 歯を砕いた。 道端の石に突進して、剥き出しになった歯を叩きつけた。 歯を砕く痛みはそれまでの苦痛をしのぐものだった。 一度体当たりするだけで、れいむは苦痛に叫びのたうち回った。 それでも、二本の歯にようやく罅が入っただけだ。 泣きながら、叫びながら、れいむは体当たりを繰り返した。 髪を食い尽くし片目をえぐり出し唇を飲み下し歯まで砕き呑みこんだた今、 食べられるものはもう、一つしか残されていなかった。 お飾りのリボンをはずし、れいむはぼろぼろと涙をこぼした。 どれだけ泣いても涙が枯れないのが自分でも不思議だった。 すべて食べ尽くすわけにはいかない。 お飾りをなくせば、愛しい我が子が自分を判別できなくなる。 それでも、もう他に食べられるものはない。 ようやく少しうす暗くなってきた空を見上げながら、 食糧を求めて暴れ回る腹をなだめ、かすむ視界を回復させるために、れいむはリボンにかぶりついた。 歯のなくなった口で、少しずつ溶かしていくようにリボンを食いちぎってゆく。 子供が判別するために、少しだけ、ほんの少しだけ………… 「ゆ゛う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーーーーっ!!!」 命よりも大事なお飾りを、ただその日の食事のために自らの手で削り取ってゆく絶望感。 れいむは一際長い叫びをあげた。 ―――――――― 「さすがに引くわー」 夕暮れの中、庭に現れたそれを見て私は苦笑した。 全身擦り傷だらけ、片目は抉りだされて空洞となり、唇を失って歯茎が露出し、 でこぼこになった頭部にはほとんど髪がない剥げ饅頭。 その口には、真ん中の結び目の固まりだけが残ったリボンが咥えられている。 引いてはいたが、この結果に満足してもいた。 今までさまざまな虐待を実行してきたが、 生きるために自らの体を喰えるだけ喰らうまで追い詰められたのは今回が初めてだ。 ゆっくりの意思の強さも馬鹿にはできない。もちろん、あらかじめそういう個体を選んだ上でのことだったが。 改めて思う。 正しく生きようとする姿の、なんと滑稽なことか。 「………あ゛………あ…………あ゛……………あ゛ぁ……………」 消耗しきったれいむは、もはや言葉を喋る気力もないらしかった。 縁側に座る私は、れいむが足元に這い寄ってくるまで待ってやった。 ようやくたどり着いて私の顔を見上げてきたところで、私は子れいむを掴みあげて言った。 「やあ、れいむ。間にあったようでうれしいよ。よかったな!」 「ゆ゛………おぢ、び………ぢゃ………だじゅ………」 「これからこの子を殺すところだったんだ。特等席でゆっくり見ていってくれ!」 一つだけ残った右目がいっぱいに開かれた。 真っ赤に血走ったその目の瞳は瞳孔が開き、点のように小さくなっている。 初めて会ったときのゆっくりした笑顔は見る影もない。 れいむは叫びだした。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!ゆ゛あ゛があ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーーーっ!!!」 「あれ、どうしたんだい?私は約束通り事を進めようとしているだけだよ。 なあ、れいむ。私はこう言ったんだよ、「普段通りの生活を見せてくれ」ってね。 それなのに君は見せてくれなかった。そこまでして、普段何を食べているのか隠したかったのかい?」 「ごろっ!!ごろじゃながっだっ!!なにぼごろざながっだあああああ!!!」 「ああ、命を大切にしているのはわかったよ。で、何を食べてるんだ? この二つの問いは同じことだぞ、れいむ。 すべての生き物は、殺さなければ生きられない。そういうふうにできているんだ。 人間も、獣も、微生物に至るまで、他の生物を消費し取り込んで生きている。 お前たちゆっくりが、なにも殺さずに生きているとすれば、それは完全な理想郷に生きているということだ。 なあ、私は本気で思っていたんだ、ゆっくりがそんな生き物だとしたら、私たちはゆっくりに学ばなければならないと。 さあ、お前は、何を食べて生きているんだ?」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「目を抉り、髪を飲み下し、歯を砕き、お飾りをむしり―― まさか、普段からそんな食生活でしたなんて本気で主張するつもりじゃないよな。 それだったら、お前もおちびちゃんもとっくに死んでいるはずだもんな」 「がん……ばっだっ!!がんばっだどに!!でいぶ!!でいぶごろざだいでがんばっだどにいいいいいい!!!」 「ああ、頑張ってたな。だから?」 私は用意してあった二つの水槽を指し示した。 「君たちのために、とっておきのラストステージを用意しておいたよ、れいむ」 「ゆ゛っ…………?」 二つの水槽の中には、それぞれ土が一杯に詰まっていた。 「まずは、あんよをもらうよ」 変わり果てた母親の姿を見てぶるぶる震えている子れいむを掴みあげ、 バーベキュー用の鉄板に載せて焼く。 「ゅあ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「おぢびぢゃああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 子れいむのあんよがこんがり焼き上がったところで、母親も同じように処置する。 「おぢびぢゃん!!おぢびぢゃん!!おぢびぢゃん!!おぢびぢゃ!!おぢびぢゃおぢびぢゃっおぢびぢゃああああああ!!!」 れいむはなんとも面白い悲鳴を上げるようになっていた。 さすがに私にもわかった、このれいむはもう全てをあきらめている。 ただ、最後におちびちゃんと会えたこのひと時を、死ぬまでに目一杯味わっておこうというつもりらしい。 ひたすら我が子を見つめ、我が子を呼び、我が子のこと以外を意識から追い出そうとしているようだった。 私とて鬼ではない。最後の救いまでは取り上げるつもりはなかった。 「さあ、おちびちゃん、れいむ。これから君たちのおくちを塞いじゃうよ」 絶望の表情で私を見上げる子れいむ。この子も、小さいなりに実に深みのある表情を見せるようになった。 「お話ができるのもこれで最後だ。お母さんに、最後に何か言うことはあるかな?」 「…………………!!!」 ぼろぼろと涙としーしーをこぼし、もみあげをわさわさと震わせながらじっと私を見たあと、 次に変わり果てた母親を見やり、子れいむはぎゅっと目をつぶった。 やがて目を開き、涙をいっぱいにたたえた満面の笑みで叫んだ。 「おきゃーしゃん………ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」 「おぢびぢゃん!!おぢびぢゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!!」 今回の虐待は素晴らしい結果に終わった。 帰りの車内で、私はにやにや笑いを止められずにいた。 来週にでも、またここに戻ってこよう。 その時に、録画モードにしてあるビデオの中身をゆっくりと楽しませてもらおう。 「命の大切さ」などと、人間にも手に余る矛盾に満ちた命題を身の程知らずにもふりかざすようになったゆっくり。 それを口にすることはどういうことか、その身の丈でも理解できるように突きつけてやった。 気分爽快。 本当に命を大切にする生活を強いた結果、実に滑稽な末路をたどることとなった。 「命が大切」などと寝ぼけたことを言えるのは、自分の手で殺す必要がなく、殺される心配もほとんどない、 地上最強の生き物だけなのだ。 都合の悪い事実には耳をふさいで聖者を気取り、眠たいお伽噺を子供たちに吹き込めるのは、 人間が地上最強の地位にあり、あらゆる生殺与奪をその手に握って、 その欺瞞に異を唱えることができる存在、天敵が存在しないから浮かれていられる、ただそれだけのことなのだ。 残念ながら、ゆっくりには人間がいる。 欺瞞もごまかしも許さず、矛盾なき解答を迫れる上位の存在がいる。 人間にはいない。 そう、ただそれだけのことなのだ。 それを見誤ったゆっくり。 問題の本質もわからずに右往左往するその滑稽さは、今も昔も、わたしの興を掻き立て続けてくれる。 私は速くも、次の虐待プランを練り始めていた。 ―――――――― 「…………!!…………………!!」 「………!!…………!!…………………………!!!」 れいむ親子は、ガラスの壁を隔てて見つめ合っていた。 向かい合うように設置された二つの水槽、それぞれに親と子が入れられている。 お互いの様子がじっくりと観察できるように、壁面に触れんばかりの位置に置かれた。 二匹ともほぼ同じ状態だった。 あんよは黒く焼き焦がされ、口はハンダごてで溶接され、目は瞼を切除されて閉じられず、 一切の身動きがとれないまま泣きながら黙って見つめ合うしかなかった。 カリ…… 足元の感触に、二匹はびくんと身を震わせる。 水槽に詰められた土は、蟻の巣だった。 この土の下に、何百匹もの蟻が蠢いている。 『命を大切にする君たちに用意してあげた、これが最後の晴れ舞台さ。 君たちたった二つの命が、沢山の、沢山の命の糧になれるんだ。 自分たちのみじめな餡子が、輝ける無数の命の糧になる、その様子をじっくりと楽しめるように配慮しておいた。 嬉しいかい?嬉しいだろう?笑えよ。どうして笑わないんだ? ――ゆっくりしていってね!!』 足元の焦げ付いた黒い皮を、蟻たちが探っている。 ひび割れたあんよの隙間から、やがて蟻たちは侵入してくる。 普段なら歯牙にもかけず踏み潰し喰らっていた蟻たちを、 口をふさがれ身動きのとれない今はどうすることもできない。 違和感が痒みになり、痒みは痛みになり、痛みは激痛になり、激痛は狂乱となる。 根気よくかじってこじ開けた隙間から蟻たちは体内に侵入し、 少しずつ、少しずつ、れいむ達の餡子を削り取っていった。 「!!! !! !!!! !!!!!!」 体の小さい子れいむのほうが、必然的に惨状の進行は早かった。 涙を溢し、眼球をぐるぐると回し、全身から脂汗をたらし、激痛にぐーねぐーねと狂い悶えた。 蟻は内部から食い荒らしているため、外見上はとくに変化はなかったが、 それでも我が子の苦痛を思い、れいむは涙を流して凝視した。 自らの体が激痛に苛まれ始めたころには、子れいむは死に瀕していた。 体の表面を無数の蟻が這いまわり、体内にはその数十倍の蟻が蠢く。 目の隙間から、しーしー穴やあにゃるから、蟻がひっきりなしに出入りしていた。 蟻たちに押し上げられ、眼球が不規則な動きを見せる。 左目がこぼれ落ち、開いた眼窩からぞわりと無数の蟻が蠢き出た。 それでも、子れいむの死にはまだまだ時間がある。 体内のほとんどの餡子を失うか、中枢餡が完全に破壊されるか。 どちらかの条件を満たすには、小さな蟻たちの進行はあまりにも緩慢だった。 もうなにも考えられなかった。 二匹のれいむ親子は、互いに見つめ合いながら踊り続けた。 いつまでもいつまでも、その身を苛む嫌悪感と激痛に踊り続けた。 その脳裏に、やはり蟻たちの命を思う思考はなかった。 〔終〕
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初投稿、書き方というものがよく分からない。 汚物が主役です。苦手な方は読まない方がよいでしょう。 問題あったら削除してください。削除キーは8910です アナル糞ダック 俺は鬼威参。今日はちょっと実験してみたいことがあって、ゆっくりのいる森にやってきた。 ちなみに今は夕方で周りに人はいないし、ゆっくりもそろそろ家に帰ろうかという頃合いだ。 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっくりただいまなのぜ!」 「ゆっ!ゆっくりおかえりなさい!」 「「ゆっくちおかえちなちゃい!」」 「きょうもそれなり~に、はっぱさんといもむしさんがとれたのぜ!」 「ゆゆっ!?さっすがれいむのだーりんだよ!ほれなおしちゃうよ!」 「ゆへへ…てれるのぜ!」 「おちびちゃんたち、むーしゃむーしゃしようね!」 「ゆっくり(ゆっくち!)いただきます!!」 木の根っこを巣にしているのだろう、穴がある。 家族構成は、番のまりさとれいむ。赤ゆっくりのれいむとまりさが、それぞれ一匹ずつ。計4匹である。 ちなみに俺は男だが穴がある。もちろんアスホールのことだ。 そして、糞袋ことゆっくりにも穴がある。もろちんアスホールだ。まむまむもあるらしいがな。 今回、用があるのはアスホールだけだ。 「さて…奴等をどう引っ張り出そうか…ん?この木…根本が腐りかかってるのか?押したらすぐに倒れそうだな…せおりゃ!はぁ!!」 どすん!どすん! 「ゆっ?なんだかゆっくりできないおとがするよ!」 「ゆえーん、ゆっくちできないー!!」 「お、おちびちゃんたち!ゆっくりおちついてね!」 どすん!どすん! 木を相手に張り手をするなんて一体どこの稽古だと思いつつ23回目に、その木はようやく倒れた。 キィーッ、ドーン(笑) 「ゆ、ゆわあああああああああ!!!!!!まりさの『れいむのおうちさんがあああああああああああああっ!!あ"あ"あ"あ"!!!!どぼぢでぇ~!!!」 「よう!ゆっくり!」 「に、に、に、に、にんげんさんだぁぁぁぁぶべえええええ!!!!!!」 何かトラウマがあったのだろう、れいむは鬼威参を見て絶叫しあんこを吐瀉し気絶してしまった。 「おきゃあしゃーーーん!!??いやぢゃーしにゃにゃいでー!!!」 絶叫する赤ゆ。そしてキレるまりさ。 「ゆぎぎぎ…よくもれいむをころしてくれたね!!!!しかも、おうちさんをこわしたのはジジイだなぁぁぁ!しねえええええええ!!!!」 「まだ、れいむ生きてるだろ…」 「うるざぃ"い"!!ゆっぐりじねええええええええええええ!!!!!」 「ていっ!『ゆべっ!?』」 飛びかかってきたまりさは、あっけなくはたき落とされた。 「いだいぃ"ぃ"ぃ"!!じぬぅぅぅ!!!」 「おちょおおおしゃああああああん!!!???」 「まったくお前は…怪我すらして無いのに痛がるなんて…痛がりにも程があるぞ…」 「ゆぎぎぎぎ…」 「そうだ!忘れるところだったよ。今日は実験をしにきててね。お前ら糞袋どもにも協力して欲しいんだ。」 「まりさたちはくそぶくろじゃないぃぃぃ!!!!ゆがーっ!」 「ゆ"!じっけんさんはゆっくりできないよ!れいむはしってるんだよ!」 「あのな、おまえらが何言おうが俺はやるの。んで、お前らは強制参加なの。分かる?」 「「わ"がら"な"い"よ"ー!!!!」」 「「おちょうしゃん!?おきゃあしゃん!?ゆ、ゆっくちしてね!ゆっくち!」 「お前らちぇんかよ…子供パニクってるし…まあいいや」 俺はまりさを掴み、アナルさんに拳を突っ込みグリグリやり始めた。 「ゆっぎゃあああああ!!!!!!ばりざのばなるざんぎゃああああ!!!!」 「まりさになにじでるのおおおおっ!?」 「「ゆっ…おちょうしゃんゆっくちできにゃいよ…」 「ばりざのばなるざんぐりぐりじないでぇ!!ゆぎゃああああああ!」 バナルってなんだよと思いつつ、アナルさんをグリグリ。 いい感じに拡張できたら拳を抜く スポーン! 「んっほおおおおおお!?ば、ばりざのそのかいわいではゆうめいなあなるさんがぁぁ…」 「ま、まりさ!だ、だいじょうぶなの!?」 「「おちょうしゃん…ゆっくちしてね…」」 「れ、れいぶ…おぢびじゃんだぢ…ひぐっ!…ばりざはだいじょうぶだからね"…」 「どぼじででいぶのずうぃーどばにーがこんなことに…」 「おい、おまえら茶番劇は終わりでいいか?」 見れば鬼威参は下半身丸出しになっていた。 「「ゆんやー!きょわいよー!」」 「おでがいじばず!おぢびじゃんだぢだけはみのがじでばげでぐだざいっ!!」 「ば、ばりざがらもおねがいずるよ…おちびちゃんだけでもみのがしてあげてね…グス」 「ああ、大丈夫大丈夫。今回用事があるのはまりさだけだから。」 「ばりがとうごじゃいばず!ばりがとうごじゃあます!!」 れいむが額を地面にこすり始めた。土下座のつもりだろうか? 赤ゆ達はほっとしているようだが声を発しない。こいつら逆鱗に触れないように気でも遣ってるのか? まりさといえば拳大に拡張されたアナルを見つめながら「ゆわわ…」と小さく声を出すにとどまってる。 恐らくたまに吹く風がアナルに染みるのだろう。 「さってっと。まりさよ、実験をはじめようか?」 「やべでね…やべでね…ばりざにいだいごとやべでね…」 「ま、まりさ!おにいさんはゆっくりやめてあげてね!ね!」 「「おちょーしゃんにひぢょいこちょしゅるなー!」」 「あんまりうるさいと、おまえら潰しちゃうよ?」 「「「ゆ”っ…じずがにじてます(…しちぇます)」」」 「れいぶ~っ…だずげで~」 「ああ、やっと始められる…」 「俺とまりさがアナルを合わせて糞を送り込む~♪まりさ糞ダック♪」 ブッピイイイイイイイイプゲロォォオォモリモリモリモリ… 「ゆわあああああああああああああああ!!ばりざのあなるさんになにかはいってるぅぅぅぅ!!!!」 「ぐ、ぐるじいよ!やべでねやべ…ゆぼおおおっ!?」 「まりさあああああああ!!!!!!!」 「「おちょおしゃああああああああああああああん!!!」 俺が何をやったかというと、自分の尻穴とまりさの拡張アナルをくっつけて。 そこから俺は糞をしたんだ。まさにお尻愛状態。 ゆっくりの中身は大抵は餡子で出来ている。 そしてゆっくりの大便は古くなった餡であり、アナルからは中身の餡や中枢餡へと繋がる経路でもある。 俺はいてもたってもいられなくなった。あいつらのアナルから俺の餡子もといウンコを流し込んだらどうなるんだろうと。 糞尿をゆっくりの口に流し込んでも餡子に変換されるだけだ。しかしアナルからなら?餡子とウンコの奇跡のコラボレーションを垣間見ることが出来たら?気付けば俺のテンションは最高潮に達していた モリモリモリモリ…!ミリミリブリッ! 「ゆぼおおおおおおおおおおお!」 でもなー…「ゆぼっ!ぶえええ!」さっきからなー「まりざああああああ」 まりさがなー「「おちょうしゃあああああん!!」」 ウンコと餡子の混じったゲロ吐いてるんだよね… 「ゆぼべええええええええ」 なんか吐き出すもんも少量ずつで長く苦しむって感じだし。 せっかく3日間貯め込んできたのに…失敗だったかな… 「ゆげえええええええええええええ!!!!」 「ばりざあああああああああ!!!?」 「おちょうちゃあああああああああああああ!!!!?」 ミリミリブゥモリミリ…プスンプスン… 「おっと、マイ☆SHITはここで打ち止めか」 俺はまりさのアナルにサランラップでウンコ餡子がもれないように、そっと蓋をしてやった。 「まりさ、ちょっと帽子借りるね」 「ゆぼべ、ゆべ!やべで…ばりざのおぼうじ…ぶべっ!」 ふーき、ふーき、ふーき、ふーき、ふーき、ふーき、ふーき、ふーき、すっきりぃ! 「「ゆんやああああああああああ!おちょうしゃんにょきゃっきょいいおぼうじぎゃあああああ!!!」」 「ゆげえええええ!ばりざのおぼうじがぎだないぃぃぃ!!」 大好評なのでまりさに帽子を被し直してやった。それから自分もズボンを履き直した。 「ぐざい"い"い"い"!!!ゆっぐりでぎないいいいいぃ!!れいぶだずげでぇぇ!」 「ま、まりさこっちこないでね!こっちこないでね!こな…ぐざいいいいいい!!!」 「「おちょうしゃんがぐじゃいいいいいいい!!!!!ぎだないいいいい!!!!!!」 「どぼじでそんなごというのおおおおお!!ゆげぇ…ゆげろっぷ!」 「うわぁ…ここまでキモくなるとは思ってもみなかった…」 サランラップでアナルに蓋をされて、ウンゲロしながら這い寄る様は何より怖かった。キモかった。 「ぼっど...ゆっぐりじだがだあああああ!」 「ば、ばりざあああああああ!ぐざいいいいい!でもおぎでばりざあああ!!!ぐざいいい!!」 「「くしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよ」」 「お、おちびちゃん!?ゆっくりしてね!おねがいだからゆっくりしていってね!」 「「くしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよ」」 「お、おちびちゃん!?」 「「くしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよ」」 「おぢびじゃんがごばれぢゃっだああああああ!!ああああああ!!!!」 例の断末魔をあげたまりさ。 父親が糞まみれで死ぬとは思っても見なかっただろう、辺りには強烈な臭いが立ちこめている。 赤ゆっくり達はあまりの激臭で気が狂ってしまったのだろう。 「あー、実験は失敗だったかな…」 強烈な臭いと壊れた赤ゆっくりと親れいむを残して鬼威参は去っていった… 「「くしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよくしゃいよ」」 「おぢびじゃんぢっがりぢでえええええええ!!!!!!!!」
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『とてもたくさん(300)』 19KB 制裁 戦闘 同族殺し 共食い 群れ 希少種 自然界 人間なし 7作目 ネタ パロディ? 「赤いリボンが妬ましいわ……」 その奇妙なゆっくりの口からそんな言葉が放たれた。 とてもたくさん(300) 人里離れた森の中、いや近くには人間の勢力範囲は存在せず、ただ雄大な自然のみが広がっている。 そんな森の中は様々な動物植物が生息していたが、ゆっくり達の楽園にもなっていた。 ゆっくりと気ままに暮らしていた彼女達だが、数が増えれば当然の流れとして様々なゆっくり間の争い、揉め事がおきしばらくすると小規模~中規模のまとまり、群れを作るようになっていた。 これはそんな群れの一つのお話である。 その群れの長は他のものより一回り大きなれいむだった。 「ゆぷぷ、れいむほどゆっくりしたゆっくりはいないね!」 ここでは彼女の事を「れいむだす」と呼ぶことにしようと思う。 れいむだすは単独で暮らしている頃から、他のゆっくりより恵まれた体躯を生かして周辺のゆっくりの間で好き勝手に生きていた。 お腹が減れば他のゆっくりのおうちへ行って置いてある食料を奪い取る。 眠くなれば他のゆっくりのおうちのへ行ってそこにあったおふとんを使って眠る。 珍しいあまあまな木の実を手に入れたものが居れば、そのゆっくりの所へ行って強請り取る。 そんあ生活を続けるれいむだすは、 「れいむ!それはまりさのごはんなのぜ、れいむもむーしゃむしゃしたいなら、じぶんでかりにいくのぜ!」 「ゆう、なんでありすのつくったとかいはなべっどさんがなくなってるのぉ、あ、れいむあなたねかえしなさい!」 「むきゅれいむ、あなたきょう、まりさのおちびちゃんのもっていたきいちごさんとったわね、かえしてあげなさい!」 そんな生活に諫言してくれる周囲のゆっくりを無視する。 「ゆ、なにいってるの?まったくみんなゆっくりしていないね、みんなれいむをみならってね!」 そんなれいむだす周りには、同じような考えを持つれいむ達が集まりだしていた。 集団になってさらに周囲への被害を広げるれいむだす達、周りのゆっくりむ堪忍袋の尾が切れかかるが。 その時期森のゆっくり達はそれぞれの地域ごとに集まり群れを形成しており、バラバラでいるとの危険性に気が付いたため。 れいむだす達の集団も含めた群れの設立を考えることになった。 しかしそれが命取りであった、元々ある程度の集団を形成していた勢力が、新しく創る群れの中に既に存在しているのである。 その集団の勢力が大きかったことも災いし、地域のゆっくり達の群れはすぐさま乗っ取られ、事実上のれいむだす達れいむ種の群れになってしまった。 「すぱゆた」新たに群れの長となったれいむだす、彼女はその新しい群れにそんな名前をつけた。 反感を持つゆっくり達もその時には既に周辺地域では群れが創られており、そちらに今から行っても新参者として扱われることが分かりきっていたため逃げることすら出来なかったのだ。 れいむだすは、それまでの自分の生活を変える気は、群れの長となってもさらさら無かった。 彼女達の価値観は基本的にゆっくりすることであり、そのためならば他の事を犠牲にしてもなんら問題視する事は無かったのである。 「ゆぅ、みんなはやくでいぶのゆっくりをみならってね、まったくえらくってごめんね!」 こんなれいむだすの言葉で、何もしないでただゆっくりしているだけのれいむ達が重用され、真面目に群れのことを考え掟の整備食料をの備蓄を考えるぱちゅりーや道具の製作に優れるありす、身軽で探索に適したちぇんなどが省みられることは無かった。 群れの掟はただれいむ達がゆっくりする事だけを考えて作られ、他のゆっくりをその為に働かせ、自分だけがゆっくりしてその事から「自分達はゆっくりしている、だから偉い」などと言い放つれいむ達に嫌気が差したのか、群れからぱちゅりー、ありす、ちぇん、みょんなどが逃げ出していく。 唯一の例外がまりさ達だった、れいむと同様に群れの中では最大規模の数を持つまりさ達だが、彼女達もれいむには苦しめられていた。 しかし、まりさ達の多くはれいむを番にしていたのである、特に子供が居れば逃げることは出来ない。 しばらくすると、すぱゆたはれいむとまりさの群れになっていた、他はれいむを番にしていたごくごく少数だけである。 その頃は母にもなっていたれいむだすは、群れの教育制度にも手をつけ始めた。 「ゆ、ゆっくりしているでいぶがおちびちゃんをきょういっくするよ、ははのたつじんでごめんね!」 そう言って群れの子ゆっくりを集めだす、一箇所に集められた子ゆっくりが教えられるのは、 「ゆぅ、でいぶににたおちびちゃんはとってもゆっくりしているよぉ、おちびちゃんたちはゆっくりしていてえらいから、ゆっくりすればいいからねぇ!」 「まったくやくたたずのまりさににたおちびちゃんはゆっくりしていないね、でいぶはかんだいだからゆるしてあげるよ、はやくかりにいってでいぶたちをゆっくりさせてね!」 これだけであった、それ以外の子ゆっくりについては、ゆっくりしていないと言う理由で森のにあった穴に連れて行き落してしまったのである。 「わきゃらないよーやめちぇねやめちぇねたきゃくてきょわいよ!」 「いやよぉ、こんにゃところいにゃかものよぉ!」 「むきゅ、やめちぇえ、エレエレ!」 「ゆぷぷ、ゆっくりしていないおちびちゃんは、しんでゆっくりしたでいぶになってからうまれてね!」 そんな事が続き、群れは完全にれいむとまりさだけの群れになってしまう。 しかしそんな二種のゆっくり達の待遇は大違いであった、食料を独占に普段はゆっくりだけするれいむ達は醜く超え太り。 毎日ひたすら狩りに走り回らされ、持って来た戦果を奪い取られそれでなお文句を言われるまりさ達はやせ細っていった。 「もうがまんできないのぜ、まりさはこんなむれからでていってやるのぜ!」 そんな不満がまりさ達から上がるのも不思議ではなかった。 この群れでは夕食は全てのゆっくりが一堂に会してする決まりになっていた、ある日そんな夕食の席でその不満をあらわにしたまりさが居たのである。 このまりさはれいむを番にしてしまい、子供が生まれたかため逃げられなくなっていたが、常日頃からのれいむ達の態度には鬱憤が溜まっており。 さらに自分のまりさ種のおちびちゃんが、れいむ達によって酷い目に合わされていることを知ってしまったため、このよううな態度に出たのである。 「ゆぅ、なにいってるのでいぶさまにひきいるすぱゆたにもんくがあるっていうの?」 「あたりまえなのぜ、れいむたちばっかりゆっくりして、まりさたちはぜんぜんゆっくりできないのぜ!」 「あたりまえでしょう、でいぶたちはとってもゆっくりしたせかいのしほうたるゆっくりなんだよぉ!」 「ゆっくりできないまりさたちも、とくべつにつかってやってるんだよ、かんしゃしてね!」 「それにおちびちゃんがいるんだから、まりさたちがかりをするのがあたりまえでしょ!!!」 「そんなのれいむがいっているだけなのぜ、まりさたちはまりさににたおちびちゃんといっしょにでていくのぜ!」 凄まじい表情でまりさを睨むれいむだす、その視線に真っ向から対峙するまりさ、後ろのまりさ達も同意するかのような表情をしている。 するとれいむだすはそれまでの表情を急に緩め、優しげな声で言った。 「ゆぅ、わかったよまりさたちのこともちゃんとかんがえるよ、つよいまりさはゆっくりしているしね!」 「ゆぅ、わかってくれたのかぜ!」 まりさ種はれいむ種より身体能力に優れている、その事にれいむ達が恐れをなしたのか矛を収める様子に満足するまりさ。 「そうそう、じゃあつよいまりさはれいむとおんなじにするよ、つよいまりさはまえにでてね!」 「「「ゆぅ、それならまりさなのぜ!」」」 数匹のまりさが前に出る、その顔は自分の強さへの自身と、これでゆっくり出来ない生活が終わると言う希望に満ちていた。 「ゆぅ、うっくりできないまりさはさっさとしんでね!」 途端にれいむだすの体当たりが先頭のまりさを捉えた、弾き飛ぶまりさは近くの木に激突する。 「ゆぎぃ!」 「ゆあぁ、なにをするのぜ!」 「うるさいよ、やっぱりまりさはゆっくりできないね!」 仲間のまりさが攻撃されたことに驚きを隠せないまりさ達、続けてれいむだすの体当たりがそんなまりさを打ちのめす。 その頃には他のれいむ達も参加しだし、前に出た数匹のまりさはあっという間に餡子の塊にされてしまった。 「ゆぷぷぷ、やっぱりでいぶがさいっきょうのゆっりなんだね、ゆぷぷ、ゆ、これはあまあまだよ!」 「でいぷもたべるよぉ、し、しあわせ~!」 「でいぶにもたべさせてね、うめめっちゃうめ、まりさもすこしはやくにたつね!」 そんな狂気の宴に群れのまりさ達はおそろしーしーを流していた、まりさ達の反乱はこうして失敗に終わることになった。 「すぱゆた」はこうして群れとして安定することになる、ひたすらにゆっくりを追求するれいむたち、それを支えるまりさ達によって、ある意味歪んだ安定を勝ち取ったのである。 一見即座に破綻しそうなこの群れも、おうちの建造に優れるありす種や道具を使いこなすみょん種がいない事から、大きなおうちを作ることが出来ない事と、ぱちゅりー種が居ない事もあって備蓄の概念を持たなかったことから。 食料はその日に集めたものをその日に食べるを繰り返しており、食料が常にギリギリな事からすっきりーをする番が通常の群れより少なかった事から、危うい天秤の上に乗っていたのである。 そんな生活がしばらく続いた頃、森に住むゆっくり達に一つの噂が広まった。 森の外にある大きな群れが、この森の群れを襲うようになったと言うのである。 他の群れとはほとんど付き合いの無い「すぱゆた」にもこの噂が流れてきた事から、非常に広まっている噂であると考えられた。 森の様々な群れはそれぞれこれに対する対策として、相互補助の同盟を結ぶ事が多く、れいむだすの元にもその使者が訪れていた。 面倒くさがるれいむだすだが、何かあったときは使えばいいとその同盟を結ぶ事になる、その内容は森の外からの侵略があった場合相互に援軍をだすと言うものだった。 (ゆぷぷぷ、ばかだねそんなのくるはずがないよ、まぁきたとしてもむてきのでいぶがまけるわけないね!) れいむだすは内心そんな事を考えていたのである。 これまで平和だった森に侵略者など来るはずが無い、きっと誰かが不安から言い出した事だろうと…… そんな考えはあっさりと外れる事になる。 ある日れいむ達が森で日向ぼっこに興じていると、騒がしい声が聞こえる。 「ゆぅ、うるさいねひなたぼっこのじゃまだよ、しずかにしてね!」 まどろんでいるれいむだすの元に駆けてきたのはあの隣の群れの使者のちぇんであった。 「たいへんだよー、てきだよ、てきがきたんだよー"どうめい"によってえんぐんをようせいするよー!」 慌てた使者ちぇんが話したことによると、例の森の外からの侵略者が来たそうである、最初は降伏勧告の使者が来たが。 それを追い払うと「とてもたくさん」のゆっくりが攻めて来たと言うのだ。 「ちぇんたちのむれよりたくさんだよー、れいむたちもきょうりょくしてねー!」 必死に訴える使者ちぇん、しかしれいむだすはそんな言葉を煩わしそうに聞いていた。 それまで日向ぼっこをしていたれいむだすは眠かったのである。 「わかったよ、でもいまからだととちゅうでれみりゃがでるから、あしたのあさしゅっぱつするよ!」 適当に答える、使者ちぇんは不満そうだったがしばらく悩むと自分の群れへ戻っていってしまった。 「まったくゆっくりしていないちぇんだよ、でいぶはゆっくりぽかぽかさせてもらうよ!」 そんな事で昼寝に入ってしまったれいむだすは、コロっとこの事を忘れてしまい、数日が経ってしまった。 群れのまりさから、使者ちぇんの用件が何だったのか聞かれて初めて思い出し、 「よわいとなりのむれが、ないてたのんできたから、みんなでたすけにいくよ!」 そう言ってれいむだけを引き連れて隣の群れに向った、すると途中に明らかにゆっくりの争いが起きたと思われる場所が見つかった。 死体こそ片付けられたのか見当たらないが、あたり一面にゆっくり出来ない臭いが充満している。 他のゆっくりならすぐさま逃げてしまっただろう、しかしれいむだす達は違った。 「ゆぅ、これならきっと、あったよぉぺーろぺろ、あまあま~!」 以前のまりさの反乱でゆっくりの味に目覚めていたのである、群れのゆっくりを殺して食べる事こそ無かったが、野生では貴重なあまあまである。 直ぐにれいむ達は木や地面に残るあまあまをなめ始めた、餡子、チョコ、カスタード、生クリーム様々な甘みが感じられる。 特にれいむ達も見た事が無いあまあまは強烈な甘みでれいむ達の餡子を揺さぶった。 辺りに飛び散った割合から見れば、これが侵略してきた敵の中身なのだろう。 「ゆぷぅ、もりのそとにはすごいあまあまがあるんだね!」 その日はそれで満足しておうちに戻ってしまい、森の外からの侵略者はれいむだすの頭から忘れられる事になる、ただ強烈な甘みの記憶を残して。 それから再びゆっくりな生活を送る「すぱゆた」に奇妙なゆっくりが現れたのはそれからしばらくしてからあった。 「赤いリボンが妬ましいわ……」 ありすともまりさとも異なる色の金髪、顔の横には尖ったもの、緑の目を持つゆっくりは開口一番にそんな言葉を口にした。 分かりづらいがこれが降伏勧告であった、このゆっくりこそ森の外からやってきたゆっくりだったのである。 そんな言葉に対するれいむだすの返答は拒否であった。 「ゆあぁ、なにいってるのそっちがれいむたちのどれいにしてくださいっていうなら、とくべつにしてあげるよ!」 激昂してそのゆっくりを叩き潰すれいむだす、つぶれてしまったそのゆっくりからは、あの時味わったあまあまが流れ出していた。 「ゆぅ、あのあまあまはこれだったのだね、むーしゃむしゃしあわせー! 他のれいむ達も集まってきてむさぼり喰らう、直ぐに足りないと文句が上がる。 「ゆゆゆ、こうなったらさいっきょうのでいぶたちで、このてきをやっつけてあまあまをむーしゃむしゃするよ!」 「「「「「「ゆっゆおー!!!」」」」」」 そうして士気を上げたれいむだす率いる「すぱゆた」のゆっくり達は森の外からの侵略者を撃退に向った。 総兵力はエリートれいむ300匹、槍(木の枝)まりさ200匹、数としては多くは無いがれいむ達はエリート化(でいぶ化)した体の大きなゆっくりである。 敵の情報も何も知らないれいむだす達はただ森の外の方角を目指した。 れいむだすは以前に使者ちぇんが言っていた敵の群れの名前を思い出していた、その群れは「ぱるしあ」と言った。 しばらく進んだ先でれいむだす達はこちらに進んでくる敵を発見した。 誰とも無くそれが敵である事が分かった、なぜなら敵は全てあの奇妙なゆっくりであったからである。 森の木々の先があの金髪で埋め尽くされている、まるで暗闇から黄金が湧き出してくるかの様な、そんな光景に目を取られたれいむだす達、我を取り戻し吼える。 「ゆぉぉ、みんなあれがあまあまだよぉ!いまこそれいむたちのさいっきょうをしょうめいするよ!」 「「「「「「ゆっゆおー!!!」」」」」」 (ちょちょっとおおいね、てきがたくさんだよ……でもれいむたちだってとてもたくさんだよ) 眼前を埋め尽くす敵に一瞬恐れおののくれいむだす、しかし直ぐに自分の仲間たちをを見て、自分達の数も多い事に安堵する。 「「「「「「ぱるぱるぱるぱるぱるぱる……」」」」」」 前方からはあのゆっくりが何かを呟きながら進んでくる、れいむ達は知らなかったがこの時の「ぱるしあ」の総兵力は100万を超えている。 ゆっくりの数の概念では比べる事すら出来ない戦力差があった。 士気軒昂なれいむだす達だが、明らかに眼前を覆う敵に突撃する事は出来なかった、そのために一箇所に固まり敵を迎え撃つ事になる。 れいむだす達には一つ幸運があった、森で闘いに入った事によって木々が邪魔をして完全に包囲されることが無かったのだ、不意の会敵にも関わらず有利な戦場であった。 「ゆあぁ!」 「ゆっくりしないでさっさとしね!」 木によって作られた十字路のような場所で、その一方から来る敵を体当たりで撃退する、これまでの生活によって得た大きな体は質量と言う攻撃力を有していた。 動けなくなった敵にはまりさ達が木の枝で止めを刺していく。 「ゆがぁ、どうだぁでいぶのつよさ、おもいしったかぁ!」 しかしそんなれいむだす達の反撃にも敵の侵攻が止まる事は無い、既にある程度の損害は出ているはずなのに、表情を変えずただひたすらにれいむ達めがけて進んでくる。 その様子はとても戦いをしているようには見えない、攻撃をするでもなく、大きな声で吼えるでもない、唯ひたすらに何かを呟きながら定められた事の様に前進してくる。 「「「「「「ぱるぱるぱるぱるぱるぱる……」」」」」」 「ゆがぁ、どうじでにげないんだだぁ!」 「さっさとあきらめてよね、いますぐでいいよ!」 「でいぶもうつかれたよ、はやくかえってね!」 仲間達も疲労が溜まってきているようである。 そのうち今まで敵の来ていた前方以外左右からも敵が現れるように成り、れいむ達は後退を余儀なくされた。 敵が積極的に攻撃するのでは無く、唯ひたすらに前に進むだけであるため、ゆぱるた側の損害は少ないが。 このままでは永遠にゆっくりするものが出るのは時間の問題である。 「ゆぎゃあ、まりさのおぼうしが!」 左翼に居たまりさがやられたようだ、倒れたまりさに奇妙なゆっくりが集っていく。 「「「「「「ぱるぱるぱるぱるぱるぱる……」」」」」」 「いやだぁ、やめてね、もみあげさんひっぱらないでね!」 「黒い帽子が妬ましい……」 「綺麗な金髪が妬ましい……」 「可愛いリボンが妬ましい……」 「おしゃれなもみ上げが妬ましい……」 あっという間に作られた奇妙なゆっくりに山、その山にまりさが埋もれる。 「ゆぅ、なになんなのあれ……?」 その様子にれいむ達の間にも動揺が広がる。 「「「「「「ぱるぱるぱるぱるぱるぱる……」」」」」」 そんな様子にもお構い無しに湧き出す敵。 「ゆがぁ、さっさとやっつけるよ、ゆっくりしたれいむたちなららくしょうだよ!」 士気を鼓舞するれいむだす、しかしその努力もれいむ達の後方、唯一敵の居なかった方角に、謎の敵が現れると無に帰す。 それはとても奇妙な敵だった、敵は元々奇妙なゆっくりであったが、それを上回る。 ツルリとした楕円形で、多くのゆっくりのようにお飾りも髪の毛も存在しない、いや体全体を何かのお飾りで包んだような外見、その顔には大きく釣りあがった形の目とその周りに炎の縁取りが施されている。 この場に人間が居れば、それをプロレスの覆面の様だと表現しただろう。 彼らこそ「ぱるしあ」最強の軍団、その名も「不死隊」である。 特殊な覆面を被り、たとえ損害が出てもその覆面を受け継ぐ形で常に総兵力の1万が維持されるこの部隊の名前の由来は、「愛は死するが嫉妬は不死である!」という言葉である。 その精鋭部隊がゆぱるたのれいむ達のの背後に回りこんでいたのだ。 「「「「「「ぱるぱるぱるぱるぱるぱる……」」」」」」 「ゆあぁ、もうだめだぁ、でいぶはにげるよ、まりさはおとりになってね!」 「ゆがぁ、にげるな、たたかえでいぶこそさいっきょうなんだ!」 「いぎぃふまないでね、でいぶもにげいぎゃぁぁぁ!」 士気が崩壊し、逃亡しようと集団を離れたものから黄金の津波に飲み込まれる。 最前線で指揮を執るれいむだすは何とか立て直そうとするが、すでに背後から迫る覆面の敵が自分の後ろまで来ていた。 逃げるしか無い……苦渋の決断をして木々の隙間に飛び込むれいむだす、この判断は正しく何とか包囲を突破する事に成功したのである。 「ゆぎぃ、どぼじで……でいぶのむれが……どっでもゆっぐりじでいたのに……」 ボロボロになって逃げ出してれいむだす、怒りを感じようにも脳裏にはあの奇妙なゆっくりの波に飲み込まれる仲間達の最後が映る。 「ゆぐぐぐ……ゆ、そうだよ"どうめい"だよおとなりのむれにいれてもらえばいいんだよ!」 今になっていきなり以前の同盟を思い出すれいむだす。 そうだ、お隣の群れに行けばいい、そこでまたゆっくりしたれいむの群れを作ろう、そしてあの奇妙なゆっくりに復讐するのだ。 れいむの中に希望の火がともる、既に夕方が近く薄暗い森の中を隣の群れの方向に走る。 その時、何かが聞こえる、それは暗闇に静かにざわめくようで、とてもゆっくり出来ない物に感じられた。 「ゆ、なんだかうるさいよ、ゆっくりしないでしずかにしてね!」 その音に文句を言おうと振り返ったれいむだすは見てしまう。 暗くなった森の中に輝く黄金の津波、あのゆっくり出来ない言葉を呟き、緑色の目を輝かせた、あの奇妙なゆっくり達が向って来ることを。 「ゆあぁ、こないでね、れいむはみのがしてね!」 逃げ出すれいむだす、しばらく逃げたところで後ろが気になって振り向き、捕まってしまう。 「「「「「「ぱるぱるぱるぱるぱるぱる……」」」」」」 「ゆがぁ、はなぜぇ、こうきなでいぶになにをずるんだぁ、いや、やめてね!」 「「「「「「ぱるぱるぱるぱるぱるぱる……」」」」」」 「黒くて綺麗な髪が妬ましい……」 「大きな体が妬ましい……」 「つやつやのお肌が妬ましい……」 「二本のもみ上げが妬ましい……」 「赤いリボンが妬ましい……」 「ゆびぃ、ゆぎぃ、ゆー!」 れいむだすの居たところにできる、奇妙なゆっくりの塊、大きな悲鳴が聞こえて静かになった。 「と、こんな感じの映画とか……どうだ?」 「いやどうだって……どう見てもパクリじゃねぇか!」 狭いアパートの一室で二人の人間が胡坐を組んで酒を飲んでいる。 「いや、作ろうと思えばつくるよな、でいぶなんてそこらで捕まえてもいいし、ぱるすぃはこれ一匹であとはCG合成で……」 そう言って自分の足の辺りに手をやる男。 「そもそも何でそんな話になったんだよ、ぜんぜん脈絡が無いじゃないか!」 対面の男はそう言うと手にした缶を呷る。 「いや、お目が言い出したんだろ、飼ってるありすがむくつけき肉体の屈強なカルタゴ兵数百人に輪姦される夢を見たとか!」 「忘れろ、それにどうしてカルタゴがスパルタになるんだよ!」 「いや、それはなぁ、カルタゴ→ローマ→ギリシアとなって色々な……」 むにゃむにゃと言い訳をする男、その足元から声がした。 「お兄さん、ぱるすぃが居るのに他のゆっくりの話をするなんて……妬ましいわ……」 後書き 「胴付きありすがカルタゴ兵に輪姦される」をネタに即興を書こうと思っていたら、 何がどう変化したのかこんな感じに成ってしまいました、自分でも何がどうつながったのか良く分かりません 基本的にギャグなので、実際の歴史とかは考えないでください、全部ネタですので突っ込みをお待ちしています。 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。 そういえば、ゆっくりぱるすぃの中身って何なんでしょう? このSSでは 人の不幸は蜜の味+パルスィート=砂糖の三倍甘い にしているのですが。 もう一つ前作anko2814 黒い穴へご意見ご感想もありがとうございました。 ゆっくりポイントが200を超えたのは初めてです、地味に嬉しかった。 誤字や句読点などまだまだ足りないところが多いですが、少しずつ勉強しようと思います。 またこれを上げる直前に気づいたのですが、挿絵を描いてくださって方が居るようです。 ありがとうございます、これを励みにこれからも頑張ります。 過去作品 anko2700 そして新記録 anko2703 ゆっくり公民 ~奴隷制~ anko2720 ゆっくり公民 ~カースト制~(前編) anko2721 ゆっくり公民 ~カースト制~(中編) anko2722 ゆっくり公民 ~カースト制~(後編) anko2764 ゆっくり公民 ~農奴制~(春) anko2765 ゆっくり公民 ~農奴制~(夏) anko2766 ゆっくり公民 ~農奴制~(秋) anko2767 ゆっくり公民 ~農奴制~(冬) anko2802 ゆっくり公民 ~奴隷解放~(前編) anko2803 ゆっくり公民 ~奴隷解放~(中編) anko2804 ゆっくり公民 ~奴隷解放~(後編) anko2814 黒い穴
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雑談所だぜ! 髪型を早くみたいな・・・テスト前だからさっぱりしたのかな?www -- 藤色孔雀 (2011-11-27 11 22 49) ヘアアイロンあてただけやからw -- 管理人 (2011-11-27 11 24 25) 見参 -- しんだ王子 (2011-11-27 20 37 14) おれが乗っていないという・・・・ -- プリンス (2011-11-30 19 02 45) あっまじぃ?SSとったけなぁ・・・ -- 管理人 (2011-12-01 20 20 25) え・・俺がないということにはなんないよね?b -- プリンス (2011-12-02 19 17 45) 今度またちびちゃときてよ↑ -- 管理人 (2011-12-03 15 16 40) 結構コメントが増えてるじゃないか!明日からまた学校やな! -- 暴風 (2011-12-04 18 58 37) 明日から学校ですなww宿題終わってるのか? -- プリンス (2011-12-05 18 24 35) 名前 コメント
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前へ 私はどうしようもなく切ない気持ちになって、そっと愛理を抱きしめた。 「ごめんね、愛理。梨沙子こういう時、何て言ったらいいのかわかんないよ。愛理の力にもなりたいし、千聖のことも助けてあげたいのに。」 ギュってした愛理の体は何だか骨っぽくて、私は何だか悲しくなった。 「また痩せちゃった?ちゃんと食べなきゃだめだよ。」 「うん、ありがとう。」 愛理が力を抜いて私にもたれかかってきた。 背中をポンポンしてあげながらふと顔を上げると、横になったまま千聖がこっちを見ていた。 「あ・・・」 私が声を出す前に、千聖はひとさし指を唇に当てて「シーッ」のポーズをした。 “なんで” 口パクで聞いてみたけれど、千聖は辛そうな顔で首を振るだけだった。 おかしい。 こんなのおかしい。絶対おかしい。 「絶対間違ってる!」 自分でもびっくりするぐらい、大きな声が出た。 「えっ」 愛理は私の目線を追って、そのまま千聖と目があったみたいだ。 「あ・・・・起きてたの?」 「ええ・・・」 2人は気まずそうに黙っている。よくわかんないけど、多分千聖はさっきの愛理の告白を聞いていたんだと思う。それで、こんな悲しそうな顔をしてるんだ。 「・・・・どうして、2人はお互いに思っていることを言わないの?私は愛理のことも千聖のことも大好きだから、梨沙子にできることがあるなら何だってするよ。話だって聞く。 でも、愛理は今の話、本当は私じゃなくて千聖にしたかったんだよね?」 全部私の勝手な決めつけかもしれないけど、心に湧き出てくる思いがどんどん口からあふれ出してくる。 「きっとね、こういう時ね、ベリーズだったら遠慮しないでお互いに言いたいこと全部言うもん。 それでケンカになったって、みんなでフォローしあってちゃんと仲直りもできるし、気持ちを伝えることができるんだよ。 そりゃあキュートの方がみんな仲良くて家族っぽいのかもしれないけど、ベリーズだってね ・・・・・・ ごめん、なんの話してるかわからなくなっちゃった。」 「・・・・・うん」 恥ずかしい。愛理と千聖が目を丸くして私を見てるのがわかる。 カーッと顔が真っ赤になっていく。もう、逃げちゃいたい。 「梨沙子さん。・・・ありがとう。」 自分のアホさが恥ずかしすぎて下を向いていたら、急に後ろから柔らかい感触に包まれた。 「わっわっ!」 「梨沙子さんの言うとおりね。私も愛理も、変な遠慮でちゃんと気持ちを伝え合うのを避けていたのかもしれないわ。さっき愛理が梨沙子さんに言ってたことが、私への本心だったのね。」 もう千聖は、私に対しても前のキャラで振舞うのをやめてくれたみたいだ。 明るくて元気でちょっと子供っぽかった千聖の外見のまま、とても大人っぽいことを喋る姿は、何だかちょっと不思議な感じだった。 「千聖ぉ。ごめんね。私、仲良くしてたくせに肝心なことは言えなくて」 「いいえ。私こそ、優しくしてくれる愛理に甘えていたのよ。梨沙子さん、私たちに大切なことを教えてくれてありがとう。」 お嬢様千聖はストレートに人を褒めすぎる。私はさっきのことの照れもあって、軽くあばばば状態に陥ってしまった。 「え、や、えと、ま、まあまあ。とにかく、これからも助け合って行こうよ。あのさ、だって私たち、中2トリオでしょ?」 「うん。そうだね。」 「ええ。」 くっさいドラマみたいな会話に、3人同時で吹き出した。 知らないうちに、もうお腹のチクチクは消えていた。 千聖もすっかり元気になっているみたいで、愛理と目を合わせて楽しそうに笑っている。 2人と同じ学年に生まれて、中2トリオといえる仲になれてよかった。グループは違うけれど、私と愛理と千聖はこうやって、特別な絆で結ばれているんだって思えた。 恥ずかしいからそこまでは絶対に言わないけど、私の心は暖かい気持ちに満ち溢れていた。 次へ TOP
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『ぼーきゃくろくっおん』 21KB 虐待 制裁 家族崩壊 同族殺し 飼いゆ 現代 虐待人間 某アニメ映画のパロディではありません 注意: 某映画とは一切関係はありません(録音というか録画だし) ゆっくりが変なところで高スペックです(ネタってことで勘弁して下さい) 『ぼーきゃくろくっおん』 「ゆわああああぁぁぁぁぁぁ!?」 「どぼじでぇぇぇぇぇ!?」 とある住宅の一室にて突如響き渡るゆっくりの悲鳴。 その悲鳴を聞きつけた飼い主の青年が何事かと現場に駆け付けた。 「なんだなんだ?どうしたってんだ?まりさ、れいむ」 そこには二匹のゆっくりが大粒の涙を流しながら絶叫していた。 そして二匹の目の前には大量の餡子がぶちまけられている。 「お、おにーさぁぁぁん!れいむの・・・・・・れいむのおちびちゃんがぁぁぁ!」 「ん?ひょっとしてその餡子、お前らのチビか?」 よく見ると飛び散った餡子の中心には黒いとんがり帽子がちょこんと置いてあるのが確認できた。 この帽子が無ければ、飛び散った餡子が潰れた赤まりさのものであるとはわからなかっただろう。 「こいつは酷いな・・・・・・一体何があったんだ?事故ってレベルじゃねぇだろコレ」 この餡子のぶちまけられっぷりからして、躓いて転んだとか、どっかから落ちた程度では説明はつかない。 それほど酷い状態だった。 「わがらないんだぜぇぇ!まりざだちのしらないあいだに、おちびちゃんがいなくなって・・・・・・!」 「それで・・・・・・ゆぐっ・・・・・・どこにいったのか、さがしにいってもみつからないから、もどっでぎだら・・・・・・おちびちゃんが、おちびちゃんが・・・・・・えいっえんにゆっくりしてたんだよぉぉ!!」 ただ事ではないと判断した青年はただちに室内に異常が無いかを確認しはじめた。 そしてすぐに異常らしきものを発見する。窓の一つが開いているのだ。 「こりゃあ、別のゆっくりの仕業かもしれんなぁ・・・・・・」 家に侵入したゲスゆっくりか、捕食種ゆっくりなどの仕業ではないかと青年は判断した。 「ゆ、ゆるさないんだぜぇ・・・・・・!おちびちゃんをころしたゲスはただじゃおかないんだぜぇ!!」 まりさは歯をギリギリとさせ、怒りの表情を浮かべていた。 「ただじゃおかないって・・・・・・犯人を見つけたらどうするつもりなんだ?」 「きまってるのぜ!ふくっしゅうなのぜ!おちびちゃんがうけたいたみをはんっにんにもあじあわせてやるんだぜ!!」 まりさの穏やかではない発言に青年は思わず眉をしかめる。 「・・・・・・まりさよ、復讐なんて虚しいだけだぞ? チビが死んじまったのは悲しいことだが、いつまでも過去にこだわってたら明るい未来なんてやってこない。 これは悲しい事故だと諦めて、また新しい子供でも作ってゆっくりした方がお前らの為ってもんだろ?」 青年は死んだ子供のことは忘れろという。 一見、冷酷なことを言っているようにも聞こえるかもしれない。 だが相手はゆっくりである。ゆっくりは本人にとって都合の悪い記憶は忘却する性質を持つという。 子供を殺された怒りの感情も時が経ち、新しい子供でも作ればすぐに忘れてしまえるだろう。 だから、一時の感情に身を任せて復讐などというゆっくりできないことに時間を費やしたところでただの徒労にしかならない。 そう青年は思ったのだが・・・・・・ 「はぁぁぁぁぁぁぁ!!?なにいってるんだぜぇぇぇ!?」 「そんなことできるわけがないでしょぉぉぉ!?」 冷却期間が足りないのだろう。そんなことを容認できるゆっくり達ではなかった。 ゆっくりと言えども子供を失った悲しみはそう簡単には忘れられないのだろう。 「はんっにんをみつけて!かおのかたちがわからなくなるまでボッコボコにしてやるんだぜ!」 「それだけじゃすまさないよ!おめめだってくりぬいて、めのまえでむーしゃむーしゃしてあげるんだよ!」 「あんよさんだってズタズタにしてやるんだぜぇ!うごけなくしてゆっくりといたぶってやるんだぜ!」 「いくらごめんなさいしたって、ぜっったいゆるしてなんかあげないんだよ!ゆっくりしていってね!えいっえんでいいよ!ゆぎぎ!」 「えいっえんにゆっくりさせるなんてなまぬるいんだぜ! はんっごろしにしたあとオレンジジュースさんをかけてまたはんっごろしにしてやるのぜ! えいっえんのくるしみをあじあわせてやるんだぜー!ゆがー!」 怒りで頭(といっても頭しかないのだが)に血が上っているのだろう。 ゆっくりらしからぬ物騒な発言を繰り広げている。 そんな飼いゆ達の姿に青年は溜息をついた。今は何を言っても無駄だろう。 「はぁ・・・・・・わかった。そんなに言うなら犯人探しを手伝ってやろう」 「ゆゆ!?そんなことできるの!?」 「まあな。・・・・・・実はこの部屋にビデオカメラを設置しておいたんだ。 これを再生してやれば事の顛末がわかるはずだ」 元々はゆっくりの生態を観察するために青年が設置しておいたものだ。 まさかこんなことになるとは夢にも思わなかったに違いない。 「ゆ?びでおかめらさんって?」 「ああ、ビデオカメラってのはだな・・・・・・」 ゆっくり達にもわかるようビデオカメラが何なのかを説明した後、録画した内容を観るためにビデオをモニターにセットする。 「さて、これで準備はOKな訳だが・・・・・・最後にもう一度だけ確認する。 本当にいいんだな?やめるなら今しかないぞ」 これを見れば犯人はわかるだろう。 だが、それと同時に自分たちが可愛がっていたおちびちゃんの死に様を見せられるということでもあるのだ。 それは両親にとっては辛いことである。 「ゆぅ・・・・・・おにーさん。まりさたちは、もう、きめたんだぜ。 そうしなきゃ、みらいにむけてゆっくりなんてできないんだぜ」 「れいむたちはみらいをゆっくりするためにも、かこのせいっさんをしなくちゃならないんだよ!」 二匹のゆっくりはキリッとした表情で青年を見つめていた。 どうやら二匹の決意は固いようだ。 「そうか・・・・・・お前らがそう決めたんなら、もう止めはしないさ」 青年はビデオを再生させる。 「それじゃあ始めようか・・・・・・その嘆きを再生する」 『ゆぅ~ぴぃ・・・・・・ゆぅ~ぴぃ・・・・・・』 モニターにはついさっきまで寝床でゆっくりと眠っていた赤まりさの姿が映っていた。 「ゆぅぅ・・・・・・ほんとうに、おちびちゃんがうつてるよ!おちびちゃん!ゆっくりしていってね!」 「れいむ、さっきも説明したがこれは過去の映像だ。チビが生き返ったわけじゃない」 「ゆ、ゆぅ、わかってるよ・・・・・・」 それでも叫ばずにはいられなかった。それほどまでに我が子は大切な宝物だったのだ。 『ゆぅ~ぴぃ・・・・・・ゆぅ~ぴぃ・・・・・・』 『ゆゆ~ん、まりさはもうたべられないんだぜぇ。むにゃむにゃ・・・・・・』 『ゆう、ゆう、れいむ、かわいくってごめんね~・・・・・・ゆぅ、ゆぅ・・・・・・』 ぐっすりと眠っている赤まりさの後ろにはまりさとれいむも眠っていた。 幸せそうに眠る3匹の寝顔をみているとこれから恐ろしい惨劇が待ち構えているなど想像もつかないだろう。 だが、それは唐突にやってきた。 画面外から大きな「手」がぬっと現れたのだ。 そしてその「手」は赤まりさの帽子を摘みあげた。 「ゆゆっ!?なにするんだぜ!おちびちゃんのおぼうしをかえすんだぜ!」 映像を見ていたまりさが叫ぶがこれは過去の映像である。 何を言ったところで起こってしまった出来事は変えられない。 「こいつがおちびちゃんをころしたはんっにんなの?」 しかし、予想に反して「手」はこれ以上赤まりさには手を出さなかった。 「手」は赤まりさから取り上げた帽子を寝床の近くにあるピンポン玉の上に乗せたのだ。 このピンポン玉は赤まりさの玩具として青年が用意したもので、赤まりさにとっては大切な宝物になっていた。 その後「手」は眠っているれいむの頬を人差し指でツンツンと突き始めた。 『・・・・・・ゆぅ?なんなの?れいむまだねむいよ・・・・・・』 れいむが覚醒し始めると「手」はまりさを同様に起こし始めた。 『・・・・・・なんなのぜ?まりさはすーぱーすーやすーやたいむなのぜ・・・・・・』 まりさも覚醒したようだ。 二匹はまだ寝ぼけているようで自分たちを起こした「手」には気がついていないようだ。 そして「手」は何をするわけでもなく画面外へと引っこんでしまった。 おかしい。 この映像を見ていたまりさとれいむは自分の体から嫌な汗が流れていることに気がついた。 なぜだろう?わからない。 ただ、ここから先の映像は見てはいけない。 そんな漠然とした思いが二匹の頭の中で警鐘としてガンガンと鳴り響いていた。 それがなぜなのかは全くわからない二匹はこの状況に困惑していた。 と、その時である。 『ゆゆっ!?なんだかゆっくりしてないゆっくりがいるよ!!』 突如、映像内のれいむが叫び声を上げた。 『ゆっ!ほんとうなのぜ!しかもなまいきにもおちびちゃんのベッドさんをどくっせんしてるのぜ!』 ゆっくりしていないゆっくり。 ゆっくりの世界では見た目が汚いゆっくりなどはこのように呼ばれることがある。 特に飾りのないゆっくりがよく言われることが多い。 そう、この映像の両親が言っている「ゆっくりしていないゆっくり」とは、先ほど「手」によって帽子を取られた赤まりさのことだ。 ゆっくりは飾りによって個体の認識をしているという。 だから帽子が取られた赤まりさは両親に自分の子供であると認識されなかったのだ。 「ゆっ!?ゆっ!?な、なにいってるんだぜ!?そのゆっくりはおちびちゃんなのぜ!」 「そ、そうだよ、とってもゆっくりとしたれいむのおちびちゃんだよ!?」 だが、映像を見ている両親は帽子の無い赤まりさをちゃんと自分の子供であると認識していた。 映像内の両親はそれができていないのに、同一のゆっくりでこの認識の違いは何故なのか? それは帽子を取られるところを実際に目撃しているかいないかの違いが、認識の違いにつながったのである。 いくらゆっくりといえど、目の前で飾りをとる場面を見ていれば個体認識はできるのだ。 『おちびちゃんのベッドさんをうばうなんてとんでもないゲスだね!』 『おい!おきるのぜ!このゲス!』 まりさが赤まりさに体当たりを喰らわせる。 『ゆぴ!?・・・・・・ゆ、ゆぅ?』 気持ちよく眠っていたところを突然、突き飛ばされた赤まりさは一体何が起こったのか理解できていなかった。 『ここはれいむのかわいいおちびちゃんのベッドさんだよ! ゆっくりしてないゆっくりはゆっくりしないでゆっくりきえてね!』 『ゆぅ~?なにいっちぇるの?まりちゃはまりちゃだよ?』 『はぁぁぁぁぁぁ!!?なにいってるのぜ!?おちびちゃんはあそこにいるでしょぉぉ!?』 『そうだよ!おちびちゃんはベッドさんをとられてかなしんでるんだよ!ゆっくりしないであやまってね!』 どうやら二匹は帽子を乗せたピンポン玉を自分の子供として認識しているらしい。 これも飾りで個体認識をするゆっくりの特性だった。 『なにいっちぇるのぉぉぉ!?まりちゃがまりちゃだよ!おきゃーしゃん!』 『だれがおまえみたいなきたないゲスのおかあさんだぁぁ!』 『しかもおちびちゃんのなまえまでかたってるのぜ!』 『ゆぅぅぅ!?おちょーしゃんもなにいっちぇるのぉぉぉ!?』 あんなに優しかった両親から罵声を浴びせられ困惑し涙目の赤まりさ。 その時、赤まりさは自分の帽子が乗せられたピンポン玉を発見する。 『ゆゆ?どうちてまりちゃのおぼうちがこんなとこりょにあるにょ?ゆっくちかえしちぇね!』 赤まりさはピンポン玉に近づき帽子を取ろうとした、その瞬間。 ドン! まりさの体当たりを受け、赤まりさは思いっきり吹っ飛ばされた。 そして赤まりさは顔面を床に激しく打ちつけられた。 『ゆ、ゆぴぃ?・・・・・・きゃわいい、まりちゃのきゃおが・・・・・・い、いちゃい?』 赤まりさは突如受けた攻撃に何が起こったのか理解できていなかった。 だが、その攻撃を繰り出したまりさは怒り心頭で顔を醜く歪ませていた。 『こいつ・・・・・・おちびちゃんのおぼうしをうばおうとしたのぜ・・・・・・』 『ベッドさんだけでもずうずうしいのに・・・・・・おぼうしにまでてをだすなんて・・・・・・』 飾りはゆっくりにとって命の次に大事なものだ。 もし他ゆんがそれに手をだそうものならどうなるのか。 ピキピキピキィィィィィィィィィィィィ!!! 『とんっでもないゲスなのぜぇぇ!!!ぷくぅぅ!!』 『もうおんこうなれいむもかんにんぶくろのおがきれたよっ!!!ぷくぅぅ!!』 『ゆぴぃぃぃ!?お、おちょーしゃん!おきゃーしゃん!どうちておこっちぇるのぉぉぉ!?』 体をぷくーっと膨らませ、ゆっくり最大の威嚇行為を赤まりさに向けている。 もはや両親の怒りは有頂天に達していた。 『『ゆっくりできないゲスはせいっさいするよ!!!』』 『ゆ、ゆ、ゆ・・・・・っ!ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』 こうして、両親による恐ろしい制裁がはじまった。 「や、やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」 「やめてねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 映像をみていた両親が叫び出す。 もはや変えられぬ過去の映像であるとしても叫ばずにはいられなかったのだ。 それほどまでに凄惨な制裁だったのである。 『ゆんやぁぁぁぁ!ゆんやぁぁぁぁああああ!!』 二匹掛りで執拗に体当たりを喰らわせている。 『やべちぇぇぇぇ!!まりちゃのかぎゃやくおうぎょんのかみのきぇぎゃぁぁぁ!!』 れいむが髪をブチブチと引き抜いている。 『いじゃいぃぃぃぃ!!おべべ!まりちゃのおべべぇぇぇ!!』 まりさが右目をくり抜き、空いた右目の空洞を舌でグリグリと穿っている。 『ぼう、やべちぇ、いちゃい、いちゃいよぉぉ、ゆんやぁ・・・・・・』 これだけ痛めつけられていながら、赤まりさは死ななかった。 二匹が殺さないよう適度に手を抜いているのだ。 『ゆげら!ゆげら!どう?いたいのぜ?いたいのぜぇぇ?』 『ゆげげ!でもゆっくりなんてさせてあげないよ?もっともっとくるしんでね!』 ゆっくりはゆっくりしていないものを見下す事が多い。 それは他者を見下すことで自分がよりゆっくりした存在であると認識する為である。 そしてその嘲りの感情は、時として暴力となって対象に襲いかかる。 それが今の状況だ。これは、もはや制裁などではなかった。 「うわぁ、流石の俺でもこれは引くわぁ・・・・・・ん?どうしたおまえら?」 二匹のゆっくりはもう映像を見ていられなかった。 目をつぶり、プルプルと震えながらこの真実から目を避けていた。 「おいおい、お前ら。過去の清算するんだろ?あんなにキリッとした顔でいってたじゃないか。 だからちゃんと見てないとダメだろ。おっ!なんかまた出てきたぞ。みてみろ」 「ゆ、ゆぅ?」 恐ろしい虐待が行われている最中。 画面外から再びあの「手」が現れたのだ。 その「手」はピンポン玉の上の帽子を摘みあげると画面外へと消えていった。 しかし、映像内の両親はそれに気付いていない。 赤まりさをいたぶることに夢中になっていたからだ。 『れいむ、そろそろふぃにっしゅにするのぜ。アレをひさしぶりにやってみたいのぜ!』 『ゆぅ?アレなの?ゆふふ、そうだね、ひさしぶりにやってみようね!』 そう言うと、れいむは頭が低くなるよう体をへにゃりと縮ませた。 まりさは息絶え絶えの赤まりさを口に咥えるとれいむの頭に乗り上がった。 『いくよ?まりさ』 『じゅんびおーけーだぜ!れいむ』 『ゆ、ゆぴぃ・・・・・・な、なに、ちゅるにょ?やめちぇね、やめちぇね・・・・・・』 れいむはまりさを頭の上に乗せたまま勢いよく伸びあがった。 『のーびのーび!』 そしてその伸びが最大になった瞬間、まりさはれいむの頭を踏み台に、遥か上空へと飛びあがる。 「ゆ、ゆげぇぇぇぇ!あ、あのわざはー!?」 「知っているのかー?まりさー!ってお前の映像なんだから当たり前か」 まりさを打ち上げた後、れいむはその場で仰向けに倒れこみ、あんよをプリン!と持ち上げる。 一方、上空へ打ち上げられたまりさは口に咥えていた赤まりさを腹の上に乗せ、そのままクルリと回転し、赤まりさが下になる体制のまま一気に下降しはじめる。 まりさの真下にはあんよを持ち上げたれいむがニヤニヤとした笑みを浮かべて待ち構えている。 『ゆっくりしてないゲスは・・・・・・っ!ぷくぅぅぅ!』 『ゆっくりしねぇぇぇぇぇ!』 『ゆぴぃぃぃぃ!た、たしゅけちぇ・・・・・・っ!』 『『ゆっくりほうかいのふぃなーれ!!』』 グシャアアアアアア!!! ぷくぅっと膨れた状態で下降してきたまりさの腹とれいむの持ち上げていたあんよが勢いよく衝突する。 そしてその間に挟まれていた赤まりさは衝突のショックでグチャグチャに潰されてしまった。 『ぷしゅるるるぅぅ~、ゆへへ!きまったのぜ!』 口の中から息を吐きながられいむのあんよから飛び退くまりさ。 『やったね!まりさ!』 れいむもむくりと起き上がる。 その際、あんよの上に残っていた潰された赤まりさがべちゃりと地面に落ちた。 「ゆ、あ、あ、あ・・・・・・」 「ど、どぼじで・・・・・・こんな、ことに・・・・・・」 「すっげぇなぁ、お前ら。無駄にスペック高すぎ」 赤まりさが自分たちによって殺される映像を見せられ、二匹はただ涙を流して呆然とするしかなかった。 『ゆ!そうだぜ!おちびちゃん!ベッドさんをどくっせんしてたゲスはやっつけたんだぜ!』 ゲスの制裁に夢中になり忘れていた自分の子供のことを思い出したようだ。 『ゆゆ?おちびちゃん?』 だが、どこを見渡しても赤まりさの姿は見えなかった。 目の前で潰れているのだが、いまの二匹にはそれがわからない。 『ゆぅ・・・・・・どこいっちゃったのぜ、おちびちゃん』 『ひょっとして、ゲスがせいっさいされるところをみるのがこわくなっちゃったのかも。 それでどこかにかくれちゃったんだよ』 『ゆゆ!おちびちゃんにはすこししげきがつよすぎたのかもしれないのぜ』 『ゆもう!ゆっくりやりすぎだよ!まりさ!』 自分もノリノリで制裁していたのを棚に上げてぷんぷんと頬を膨らませてまりさに注意をするれいむ。 『ごめんごめんなのぜ。きっととなりのおへやにでもいるのぜ。いっしょにむかえにいってあげるのぜ!』 『そうだね、こわがってるおちびちゃんにすーりすーりしてあんしんさせてあげようね!』 そう言いながら二匹は部屋から出ていった。 その直後、画面外から三度「手」が現れ、先ほど奪っていった赤まりさの帽子を潰された餡子の上に乗せ、画面外に消えていった。 しばらくした後、 『ゆぅ、おちびちゃんいないね』 『まったく、どこへいったのぜ』 二匹が部屋に戻ってきた。 こうして話は冒頭へと繋がるのだった。 「さて。これで犯人はわかった訳だが・・・・・・。 お前ら、犯人が見つかったらどうしてやるんだっけ?なんか言ってたよなぁ」 「ゆ!ゆ!し、しらないのぜ。まりさ、なんにもいってないのぜ!」 「れいむもしらないよ!それにおちびちゃんがしんだのは!かなしいじこだったんだよ! だかられいむ、なんにもわるいことしてないよ!」 あそこまで悪意に満ちた言動で子供を殺しておいて、この言い分である。 青年は肩をすくめ、軽く溜息をついた。 「お前らが、数分前に言った自分の発言もすぐ忘れるような餡子脳だってのはわかった。 ・・・・・・だが、そんなこともあろうかとお前らの発言もきっちり収録しておいたのさ」 ビデオはその後のことも録画し続けていた。 つまり、二匹が犯人を見つけて復讐を誓う場面もしっかりと録画されていたのである。 「えぇ~と確かここらへんだったな。ピッピッピッと・・・・・・」 リモコンを操作し、映像を問題のシーンまで進める。 『はんっにんをみつけて!かおのかたちがわからなくなるまでボッコボコにしてやるんだぜ!』 「・・・・・・だ、そうだが」 「「ゆ!?ゆ!?」」 「しかし、言った本人達が犯人だったということは、制裁の執行人がいなくなってしまうなぁ」 「そ、そうだよ!だから・・・・・・!」 「わかった。そういうことなら、僭越ながらこの俺が代わりに制裁を実行してやろうじゃないか!」 「「ゆゆっ!?」」 青年はそう言うとまりさの顔面を思いっきり殴りつけた。 「ふん!」 ドゴっ! 「ゆべぇぇぇ!?い、いだいぃぃぃぃぃ!!!」 「な、なにするのぉぉぉ!?おにーさぁぁぁん!!」 「お前もだよ。そら!」 れいむも同様に顔面を殴りつける。 「いだぁぁぁぁぁぁあああ!!」 ドゴ!バゴ!ベシ!ガスガス! 「ゆ、ゆべ!や、やべっ!やべ・・・・・・でっ!」 「いだ、いだい!いだいよぉぉぉ!ゆんやぁぁ!!」 その後、青年はまりさが言ったように顔の形が変わるまで殴り続けた。 「さてさて、お次は何をするんだっけかな?」 『それだけじゃすまさないよ!おめめだってくりぬいて、めのまえでむーしゃむーしゃしてあげるんだよ!』 「りょーかい♪とりあえず片目をくり抜いてやんよ」 ドスっ! 「ゆぎゃあああああああ!ば、ばりざのほうせきのようなおめめがぁぁ!!」 スボっ! 「ゆんぎゃああああああ!でいぶのよぞらにかがやくこうせいのようなおめめがぁあああ!!」 二匹は赤まりさと同じように右目を抉りとられ、あまりの痛みに辺りをのたうち回った。 「もっちもっち!お前らの目玉、白玉団子みたいでうめぇな。 もう片方は後で食ってやるから、とりあえず次いってみよう」 『あんよさんだってズタズタにしてやるんだぜぇ!うごけなくしてゆっくりといたぶってやるんだぜ!』 「次は足か。よっしゃ、このよく切れるカッタ―でズッタズタにしてやろうじゃないか」 ザク! 「ゆぎぃぃぃぃ!ばりざのがもじかのようなあんよさんがぁぁぁあ!!」 「ザックザクに耕してやるよ!」 ザク!ザク!ザク! 「や、やべでっ!ご、ごべんだざい!ごべんだざいぃぃぃ!あやばりばずがらっ!ゆるじでぐだざぁぁぁ」 『いくらごめんなさいしたって、ぜっったいゆるしてなんかあげないんだよ!』 「だってさ。あきらメロン♪」 「ぁぁぁぁぁいぃ!?や、やべでねぇぇぇ!あんよさんっ!いだいいだいじないでぇぇぇぇ!!」 足をズタズタに切り裂かれた。これでもう逃げることもままならないだろう。 「ゆ゙、ゆ゙、ゆ゙」 「も、もう、ごろじ、で・・・・・・」 「ふぅ。流石にもう限界か。充分いためつけたことだし。そろそろ楽にしてやろうか。ん?」 『えいっえんにゆっくりさせるなんてなまぬるいんだぜ! はんっごろしにしたあとオレンジジュースさんをかけてまたはんっごろしにしてやるのぜ! えいっえんのくるしみをあじあわせてやるんだぜー!』 「ああ、残念。まだまだ許されないようだ。ちょっとまってろ。オレンジジュース持ってくるから」 そう言いながら、青年は部屋から出ていった。 「ゆ、ゆぅぅ・・・・・・ど、どぼじで、ごんなごどにぃ・・・・・・」 「あんなに、ゆっくりしてたのに・・・・・・どぼじで・・・・・・」 この二匹は元々野良ゆっくりだった。 それを今の青年に拾われて飼いゆっくりになった。 それから二匹はとてもゆっくりとした日々を過ごしてきたのだ。 「ひょ、ひょっとして・・・・・・おにーさんは、ぎゃくったいおにーさんだったの、ぜ?」 「ゆゆ!?あんなにやさしかった、おにーさんが・・・・・・」 青年は毎日おいしいものを食べさせてくれた。 いっしょに遊んでくれた。 子供を作ることも笑顔で許してくれた。 それなのに、自分たちは騙されていたというのか。 「き、きっと・・・・・・おにーさんはまりさたちを、だましてたのぜっ!」 「ぞ、ぞんな・・・・・・!し、しどい!」 世の中にはゆっくりを虐めて楽しむ虐待鬼威惨と呼ばれる人間がいる。 まりさは野良時代、そうした人間に殺された仲間をみたことがある。 「ゆ、ゆぐぅぅ!ぐ、ぐやじいのぜ・・・・・・! このまりざのめをもっでじでも、あのくぞにんげんのほんっしつがみぬけなかったなんで・・・・・・」 まりさは涙した。 自分がもっと用心していれば、こんなことにはならなかったのだと。 「そんなことはないぞ、まりさ。俺は別にこんなことしたくてやってる訳じゃない」 青年がオレンジジュースを持って帰ってきた。 「な、なにいってるのぜ!よくもそんなことをぬけっぬけとぉ!」 「冷静になって考えてみろよ。今こうしてお前らを制裁してるのは元々お前らが言い出したことじゃないか」 「ゆゆ!?」 「俺は復讐なんてやめようって最初に言ったぞ? そもそも、お前らがチビを殺したりしなければこんなことにならなかったんだ」 「ゆ、あ、あああ・・・・・・!」 青年はバシャバシャとオレンジジュースを二匹にかけてやる。 二匹のゆっくりの体がある程度再生されていく。 「俺は有言実行をモットーとしていてね。だからこれはお前らが言ったことは忠実に実行しているだけに過ぎない。 つまり、今のこの状況はお前らの自業自得ってことだな。ゆっくり理解できたかな?」 「ゆぐぅぅぅぅ!!」 勿論、青年の言っていることは詭弁だった。 そもそも赤まりさが眠っている間に帽子を奪い、ゆっくり達が家庭崩壊するよう仕向けたのはこの青年である。 まりさの言うとおり青年が二匹のゆっくりを拾ったのは虐めることが目的だった。 可愛がる反面、日常のあちこちに死亡フラグをばらまき、何時自滅するのか観察するのがこの青年のやり方だったのだ。 例え、今日の事件がなかったとしてもいずれは自滅に至っていただろう。 だが、ゆっくり相手にはこの程度の詭弁でも充分論破できてしまう。 「ゆぐっゆぐっ!ま、まりざがばがだったのぜぇぇ!」 「ゆ、ゆぅぅぅぅ!ご、ごべんねぇぇ、おちびちゃん!おかぁさんがもっどじっがりじでいればぁぁ」 単純なやつらだと青年は苦笑した。 こんな馬鹿なやつらはゆっくりの中でも珍しいんじゃないのかとも思った。 「さ、そういうわけだ。続きを始めよう。なに、心配するな。殺しはしないさ。 お前らは犯人を殺すとは言わなかったからな。 ・・・・・・ただし、死んだ方がマシだとは思うかもしれんがな。ジョワ、ジョワジョワジョワ!」 「ゆわぁぁぁぁぁ!がんべんぢでぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「も、もうやだぁぁぁ!おうちかえるぅぅぅぅぅ!!」 こうして、まりさとれいむへの制裁はいつまでも続くのであった。 <了> 前作: anko2106_プラント