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『ゆっくり一家の平凡な一コマ』 9KB 小ネタ 育児 自然界 どうという事も無い小話 『ゆっくり一家の平凡な一コマ』 D.O とある森の大きな大きな木の根元、根っこの隙間に掘られた穴は、 とあるゆっくり一家の、小さくもゆっくりしたおうちであった。 そのおうちの中からは、今日もゆっくり一家の楽しそうな声が聞こえている。 「ゆっへん!れいみゅ、ゆっくちしちぇるでしょ!」 「ゆっゆ~ん、れいむのおちびちゃんは、とってもゆっくりしてるよ~」 ぎゅんっ、と胸をそらして見事なのーびのーびをする赤れいむの姿を見て、 母れいむは嬉しそうに微笑みながら歓声を上げた。 「ゆんっ!まりしゃもゆっくちしちぇるよ!ゆんっ!ゆっくち!!」 「ゆわぁぁああ!おちびちゃん、すっごくゆっくりしたこーろこーろだね!」 赤れいむの妹である赤まりさも、姉に負けてなるものかと渾身の前転を披露する。 母れいむはそのゆっくりとしたこーろこーろに、感激の声を発した。 「(れいむのおちびちゃんたち…とってもゆっくりしてるよぉ)」 母れいむの瞳が嬉し涙でうるむ。 それほどまでに、2匹のおちびちゃん達は可愛く、元気で、とてもゆっくりと育っていた。 だから、母れいむはおちびちゃん達に向かって、自分かかけられる最大の賛辞を投げかけたのであった。 「おちびちゃんたちは、れいむにそっくりの、とってもゆっくりしたゆっくりになれるよ!」 「「………」」 「ゆ?」 おうちの中が静まり返った。 「ゆぅ…おきゃーしゃん…」 「ゆ?ゆゆっ?どうしたの、おちびちゃん?」 赤れいむと赤まりさは、申し訳なさそうに、母れいむからサッと目をそらす。 「おきゃーしゃん…ゆっくちしちぇにゃいよ」 「まりしゃ、おきゃーしゃんみたいになりちゃくにゃい…」 「ど、どうぢでそんなこというのぉぉおおおおお!?」 母れいむに衝撃が走った。 これまで、母れいむは自分こそこの世の全ゆっくり、全生物の中で最もゆっくりしたゆっくりだと思っていたのに、 よりによって、愛するおちびちゃん達からその事を全否定されたのである。 とはいえ、おちびちゃん達が自分に嘘をつくとも思えない母れいむは、 とりあえず理由を問いただすことにした。 「どうして…?れいむ、ゆっくりしてるよ・・・?」 それに対する答えは、れいむに新たな衝撃を与えたのであった。 「おきゃーしゃん、あんまり、あしょんでくれにゃいでしょ」 「ゆ?ゆゆっ、おしごとのあいだに、あそんであげてるよ・・・?」 「じぇんじぇんたりにゃいよ!まりしゃ、もっとあそびちゃいよ!」 「ゆ、ゆがーん!?」 母れいむは、おちびちゃん達と出来る限りのスキンシップを取ってきたつもりだった。 狩りの方は今日もそうだが、父まりさが行ってくれている。 だからこそ、貯蔵食糧の整理の合間にはおちびちゃんとすーりすーりしてあげられるし、 おうちのお掃除の合間には、おちびちゃんを頭に乗せてたかいたかいしてあげられる。 お外の天気がいい時は、お布団(の干草)を天日干しするついでに、家族みんなで日向ぼっこだ。 母れいむとしては、これほどおちびちゃんと遊んでくれる母ゆっくりなど、 この森には一匹もいないに違いないと思っていたほどだったのだ。 だが…おちびちゃん達にとっては違うらしい。 母れいむの自己満足でしかなかったのだろうか… おちびちゃん達の母れいむへの苦情は続く。 「おきゃーしゃん、おはだがよごれちぇ、きちゃにゃいよ!」 「うんうんのにおいがしゅるときもありゅよ!」 「ゆががーん!?」 おうちのお掃除には、おトイレ(用の穴)の掃除も含まれる。 家事をしっかりこなすゆっくりなら、なおさら体が汚れる時もあるだろう。 「おはだもあんよもがーさがーさだし、ゆっくちできにゃいよ!」 「おりぼんしゃんも、しわしわだよ!れいみゅ、そんなおりぼんしゃんになりたくにゃいよ!」 「ゆ、ゆぅぅぅううう!?」 お肌を磨く時間も、おリボンの手入れをする時間も惜しんで、 家事に子育てにと奔走してきた母れいむ。 だが、その努力はなんだったのだろうか。 泥まみれになって働く母れいむの姿は、 おちびちゃん達にとってはゆっくりできないモノでしかなかったのである。 「とにかく、れいみゅはおきゃーしゃんみちゃいに、ゆっくちできないゆっくちはいやだよ!」 「まりしゃも、もっとゆっくちしたゆっくちににゃるんだよ!」 「ゆ、ゆわぁぁあああああん!」 母れいむの慟哭は、森の奥の奥にまで響き渡ったのであった。 *************************** 「ゆっくりただいま~なのぜ」 その日の午後、父まりさがおうちに帰ると、 おうちの中はいつもと様子が異なっていた。 「ゆ、おうちがきたないのぜ…ゆぅ、れいむたちはだいじょうぶなのぜ…?」 いつもはキレイに片付けられているおうちの中が、微妙に薄汚れている。 父まりさは、おうちの異常に危険を感じ、とっさにお帽子から木の棒を取り出すと、 切っ先をおうちの奥に向けて構え、慎重に中に入っていき…そして見た。 「ゆっゆ~ん!これでおかーさんも、ゆっくりしたゆっくりになったでしょ!ゆっくりー!」 「「おきゃーしゃん、きりぇ~い!ゆっくちしちぇるよ~!」」 水浴びでもしてきたのか、全身にホコリ一つ付いていない、 おリボンもしわ一つなくのばされ、さらに髪にはお花を挿して飾り立てている、 若い頃に戻ったかのような美ゆっくりとなった、母れいむを。 「まりさ!れいむゆっくりしてるでしょ!」 「「おとーしゃん、おきゃーしゃんが、とってもゆっくちしちぇるよ!」」 そして、父まりさが帰ってきた事に気付いた母れいむとおちびちゃん達は、 とびっきりの笑顔とセクシーポーズで父まりさを出迎えたのであった。 「…で、どういうことなのぜ」 「れいむはかんちがいしてたんだよ!」 「……なんのことなのぜ?」 わけのわからない父まりさに、母れいむはくねくねとセクシーに体をくねらせつつ、 笑顔で言い放った。 「れいむは、つまであり、おかーさんであるまえに、ゆっくりなんだよ!」 「……それで、おそうじをさぼったのぜ?」 「れいむは、こそだてや、ひびのせいかつにおわれて、たいせつなことをわすれてたよ!」 「……」 「ゆっくりしてないゆっくりは、ゆっくりじゃないよ!れいむ、これからはゆっくりいきるよ!」 「……れいむ。れいむはそんなことより、もっとだいじなことをわすれてるのぜ」 「ゆゆっ!?これいじょうにだいじなことなんてないでしょ!」 「「おとーしゃん、ゆっくちりかいしちぇにぇ!!」」 *************************** それから3分後。 「ゆ…いじゃい、ばりざ、もうやべで…」 「ゆぴぅ、おとーしゃ…やべぢぇ」 「まりしゃの、ゆっくちしたあんよしゃんが…いちゃいぃぃ…」 母れいむは両目に木の枝を突き刺され悶絶していた。 おちびちゃん達は、父まりさのお下げであんよを叩かれ、あんよが倍以上にはれ上がっていた。 そして今は、親子そろってよだれやしーしーを垂れ流したまま地面に突っ伏している。 「『おかえりなさい』と『おつかれさま』がまだなのぜ」 「おきゃ…おきゃえりなしゃい…」 「おとーしゃ…おちゅかれ…」 父まりさは少しだけ満足した表情になり、その視線を母れいむに向けた。 「で、れいむからは、かんしゃとねぎらいのことばをまだきいてないのぜ」 「ゆ、ゆぴぃぃいいい!?まりざ、ゆっぐぢいづもありがどうごじゃいばず! まりざのおがげで、いづもれいぶだぢはゆっぐぢでぎまず!ゆっぐぢぢでいっでねぇぇぇえ!!」 母れいむが叫ぶと、それに合わせてお下げがぴこぴこと、上下左右に動く。 これは母れいむが自分の意志で動かしている訳ではない。 母れいむの両目を貫いた木の枝がそのままお下げの中まで突き通されているため、 まばたきするたびにお下げが、ぴこぴこざわざわと動いているのである。 これは父まりさが『ぴこぴこざわわの刑』などと呼んでいるものであり、 母れいむが愚行に走った時に行われるお仕置きの中では、比較的軽い部類にあたる。 どうやら今回は本気で怒っているわけではなく、 純粋におちびちゃん達への見せしめを兼ねた、教育的指導のようであった。 「おちびちゃんたち」 「「ゆっ!ゆっくち!?」」 「おとーさんは、ゆっくりしてないのぜ?」 「「ゆ、ゆっくちしてましゅ!!」」 父まりさは、少し意地悪い表情になり、おちびちゃん達に話しかける。 「おとーさんは、からだがよごれてどろんこなのぜ?」 「ゆ、ゆっくちがんばって、ごはんをとってくれてりゅから、ゆっくちできましゅ!」 「おとーさんは、あんまりあそんであげられないのぜ?」 「お、おとーしゃんは、まいにちいっしょうけんめいはたらいてましゅ!ゆっくちできましゅ!」 「ゆふん。りかいできたならいいのぜ」 「「ゆっくちりかいしちゃよ!!」」 「じゃあ、ばつとしてきょうは、ゆうごはんぬきなのぜ」 「「ゆっぴゃぁぁああああん!どうしちぇぇぇえええ!!」」 父まりさは、今日の収獲をお帽子の中から取り出し、 普段ならおちびちゃん達に優先して食べさせているイモムシやらお花やらをバクバクと口に運んでいった。 「ゆっくりしたおかーさんとゆっくりしてたんだから、ごはんなんかいらないのぜ?ゆふふふ」 「「おとーしゃん、いじわるしにゃいでぇぇええええ!!」」 さらに、 「それじゃ、ばつとしておちびちゃんたちのおかざりはもらっとくのぜ」 「「やめちぇぇぇえええ!」」 「おちびちゃんたちはゆっくりしてるから、おかざりなんていらないのぜ?」 「「おかざりしゃんがないと、ゆっくちできにゃいぃぃいいい!!」」 だが、必死ですがりつく赤れいむと赤まりさを無視して、 父まりさは2匹のお飾りを奪うと、お下げでぺしんと弾き飛ばし、 そのままこの日は、家族のだれとも二度と口を開こうとしなかったのであった。 *************************** この日、結局おちびちゃん達は夕ご飯抜きになった上、罰としてお飾りまで父まりさに捕られ、 身も心もゆっくりできなくなる羽目になった。 とはいえ父まりさが眠った後、おちびちゃん達が空腹に耐えかねて、 こっそり父まりさのお帽子の中に忍び込み、中に仕舞い込まれた苦い雑草を食べていた所、 その中から2匹のお飾りまで見つかり、無事お飾りに包まれながら、ゆっくりと眠ることはできたのだが。 そして翌日、おちびちゃん達の頭の上に乗っているお飾りを見ても、 父まりさは特に何も言わなかった。 「「おとーしゃ…」」 「………」 結局この日も口は聞いてくれなかったが、一応朝食はもらえたため、 許してもらえたのだろうとは2匹も理解した。 もちろん、二度と同じ内容で、父まりさを困らせるようなこともなかったのだった。 ちなみに、 母れいむは、この後数日の間、視力が落ちて自分のゆっくりとした美貌を見る事ができなくなった。 そして、視力が戻ってからもそんなことに興味を持つことは無くなったかのように、 真面目に働くようになったとのことである。 挿絵:トラップあき
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長寿と繁栄を・・・前編 9KB ※俺設定 ※東方オリジナルの設定をほとんど無視します ※人間が出ます ※ゆっくりが賢い(?)です ※虐待は少しだけです ※作者は低学歴なので、日本語がおかしいです ゆとり乙と罵ってください ※前編、後編に分けます 長寿と繁栄を・・・前編 20××年 人類は科学技術は飛躍的に進化すると思われたが・・・。 さほど進化はしなかった。 恐らく行き詰っているか、もしくは、限界を迎えているのか、 そのどちらかだろう。 タイムマシンはおろか、空飛ぶ車もない。 携帯電話が今の半分くらいの大きさになったくらいだ。 目新しいモノというのは・・・。 そんな中、ゆっくりという生物(なまもの)は、 人間とは違い、今までの常識を覆す発展を遂げた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ とある山奥の朝、ゆっくりの巣にて・・・。 「ゆっくりおはよう!!!れいむ!!!」 「ゆっくりおはよう!!!まりさ!!!」 「「「ゆっくちおひゃよう、ぴゃぴゃ!!!みゃみゃ!!!」」」 どこにでもいる、親れいむ・親まりさの番、赤れいむ2匹、赤まりさ1匹の5匹家族。 「ゆゆ~ん!!!おちびちゃんたち~かわいいよょおおお!!!」 「「「ゆ~☆きゃわいくてごみぇんにぇ!!!」」」 「みんな!!!あさごはんさんだよ!!!ゆっくりたべてね!!!」 「「「む~ちゃむ~ちゃ、ちあわちぇ~☆」」」 「れいむ。そろそろおちびちゃんたちのあかちゃんことばをなおさないと・・・。」 「ゆぅ、そうだね。せいご1かげつだもんね・・・。あと1かげつしかないね・・・。」 「「「「ゆぅ~?にゃにをいっちぇるにょ??ぴゃぴゃ??みゃみゃ??」」」 「ささっ!!!まりさもおちびちゃんもそろそろすぃーがくるよ!!!」 「ゆっ!?もうそんなじかん!?みんなゆっくりしないではやくするよ!!!」 「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!!」」」 「これはおひるごはんさんだよ!!!みんな!!!わすれずにもっていってね!!!」 「ゆっくりりかいしたよ!!!」 「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!!」」」 そんなことをしていると巣の前に一台のすぃーがやってきた。 「ゆっくりしていってね!!!」 すぃーの運転をしているまりさが、この家族に挨拶をした。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!」」」 それに対して、挨拶し返す家族たち。 「それじゃあ、ゆっくりいってくるよ。れいむ。」 「「「ゆっくちいっちぇきみゃす!!!みゃみゃ!!!」」」 「ゆっくりいってらっしゃい!!!」 すぃーに乗った家族を見送るれいむ。 その姿が見えなくなったら・・・。 「ゆっ!!!はやくおうちのおそうじをしなきゃ!!!」 と、巣に急いで帰るれいむ。 この光景を見ると、 まるで人間の家族と全く同じに見えるだろう。 朝食を用意する母親。 職場に向かう父親。 学校に向かう子供たち。 そう・・・。全く同じなのだ・・・。 ゆっくりたちの"進化"。 それは人間のライフスタイルと同じになったことだ。 先ほどのすぃーは、なんと、人間の住む街に向かい、高層ビルが立ち並ぶビジネス街にやってきた!!!! 「ゆっくりとうちゃくしたよ!!!みんな、きょうもおしごとさんをゆっくりがんばってね!!!」 「「「「「ゆっくりがんばるよ!!!!」」」」」 と、すぃーから降りるゆっくりたち。 れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、らん、みょんetc・・・ 先ほどのまりさもその中にいた。 彼らが向かった先、 そこには・・・「ゆっくり製菓株式会社」と書かれた看板がある大きなビルであった。 ゆっくりたちが急ぎ足でそのビルの玄関に向かう。 自動ドアの玄関を抜けると・・・。 「ゆっくりしていってね!!!」 受付の美ゆっくりのありすが、挨拶をした。 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 ありすに対して、一斉に挨拶をするゆっくりたち。 職場に入ると、そこにはゆっくりサイズの机と椅子が置いてあった。 そして、一番奥には、ドスまりさがいた。 「ゆっくりしていってね!!!これからちょうれいをはじめるよ!!!」 と、ドスが話し出した。 「ゆっくりふーどのうりあげがさがってきてるよ!!!れいむ、これはどうしてなの?」 「ゆぅ・・・。このだいふきょうで・・・ かいぬしさんがゆっくりのえさだいがはらえなくなってきているんだよ・・・。」 「そんなことはわかってるよ。それのたいさくをどうとっているのか、 そして、どこまですすんでいるのか、そういうことがききたいんだよ。 まあ、うりあげがさがっているじてんで、あまりすすんでいないのはわかるけど・・・。」 「どす、ゆっくりごめんなさい。いろいろとうりこんでいるんだけど・・・。 にんげんさん、かってくれないんだよ。」 「うりこんでいったって、みんなおかねがないんだから、かってくれるわけないでしょ!!! ばかなの??しぬの??もっとあたまをつかってね!!!!」 「ゆぅ。じゃあ、どうすれば・・・。」 「かかくをやすくするとか、かってくれそうなゆうふくなぶるじょわじーなかいぬしさんをさがすとか、 ほうほうはたくさんあるでしょ!!!!どぼぢでぞんなにあたまがわるいの!!!」 「ゆぅ・・・。でも・・・。かかくをやすくすると、もとがとれなくなるよ。 あとゆうふくなぶるじょわじーなかいぬしさんは、れんかなゆっくりふーどをかわないよ。」 「それをなんとかするのがれいむのしごとでしょ!!!! いいわけがおおいと、りすとらしちゃうよ!!!」 と、どこにでもありそうな会社でのやりとり。 人間そっくり。 いや、人間とそっくりすぎる・・・。 まりさの仕事は、ゆっくり製菓株式会社という営業のようだ。 ゆっくり製菓は、加工所からの餡子や生クリームを利用した菓子だけでなく、 飼いゆっくり用の食料まで販売しているゆっくり産業界の中では、 最大手の企業だ。 しかし、昨今の大不況のせいか、売り上げが芳しくなく、 リストラも時間の問題であった。 まるで人間、人間の社会と一緒・・・。 しかし、人間の社会と違う点がひとつだけある。 それは・・・。 その日の昼食時間・・・。 それぞれの番が用意してくれた弁当を食べるゆっくりたち。 「きいた?まりさ?あのれいむ。ついにりすとらされるんだって・・・。」 まりさの同期入社したれいむが、まりさとちぇんに話しかける。 「ゆぅ!?あのれいむって・・・。あさ、どすにおこられてた?」 まりさたちは一斉にびっくりした表情になった。 「ゆんやぁあぁあああ!!!つぎはちぇんだぁああ!!!きょわいよぉおぉお!!!」 慌てふためくちぇん。 「ゆっくりおちついて!!ちぇん!!!りすとらなんてうそだよ!!!たぶん・・・」 まりさは、自信なさげにちぇんを慰める。 「あのれいむだけ、さんかげつまえからのるまたっせいできなくて・・・。 こんげつは・・・ついにいっけんもちゅうもんをとれなかったって・・・。」 れいむは不安そうな顔で話しかける。 「ゆぅ。こんげつだって、のるまをたっせいできたゆっくりのほうがすくないのに。 それに、のるまたっせいしたゆっくりだって、ぎりぎりのるまをたっせいしたっていうのに・・・。」 まりさも不安そうな顔になった。 「ゆびぃいぃいいぃいい!!!!らいげつはちぇんだぁああ!!!らんしゃまぁぁああ!!!たしゅけてぇえええ!!!」 このちぇんは、自身の成績の悪さを自覚しているせいか、次は自分がリストラの対象になるのでは、狼狽していた。 なぜ、このゆっくりたちが、これほどまでにリストラを恐れるのか・・・。 人間の場合も、リストラを恐れるが、生活苦に陥るか、路頭に迷うくらい。 世知辛い世の中で、どうしようもなくなった、もしくは、どうしようもなくなったと思った人間が、 追い詰められて自殺をすることは多分にあるが、リストラ自体が命を奪うということはない。 しかし、それは人間の場合である。 ゆっくりの場合、その楽観的思考で、リストラされてもこの先なんとかなると思うだろう。 だから、リストラくらいで自殺なんて考えないだろう。 それに、リストラされたからと言って、ゆっくりにとって、会社勤めを辞め、 従来通り、山奥で狩りをして生活していけばいいだけだろう。 だが、ことはそんなに簡単ではないのだ・・・。 昼食時間が終わり、各自職場に戻ると・・・。 「おねがいでずぅううぅ!!!でいぶにもういっがいじゃんずをぐだざいぃいい!!!」 「もうけっていしたことなんだよ!!!れいむ!!!ゆっくりりかいしてね!!!」 ドスと朝礼で怒られたれいむが叫んでいた。 れいむの方は、顔から汗、目から涙、口から涎を垂らしながら、 今まで見たこともないような苦しそうな顔で、泣き叫んでいた。 「ゆんやああぁああああ!!!じにだぐないぃいい!!!じにだぐないぃい!!!」 「ゆふん!!!うらむなら!!!れいむのむのうさをうらんでね!!!にんげんさん!!! このむのうなあんこをはやくかこうじょにつれていってね!!!めざわりだよ!!!」 と、ドスが叫ぶと、黒い服にサングラスをかけた人間たちが現れた。 「だずげでぐだざいぃいぃい!!でいぶばじにだぐないぃいい!!!」 「ゆるじでぐだざいぃいい!!!でぃぶにじゃんずをぐだざいぃいい!!!」 体を人間たちに押さえつけられ、台車に乗せられるれいむ。 ケツをプリプリと振りながら、体中からいろんな液体を撒き散らし、 苦悶の表情で暴れるれいむ。 ゆっくりにとってのリストラとは、単純な解雇ではないのだ。 加工所へ送られて、菓子やゆっくりフードの原材料にされることをリストラというのだ。 しかも・・・。 「ぜめでぇええぇえ!!!!ばでぃざどぉぉおお!!! おちびじゃんだぢだげでもぉおぉお!!!だずげでぐだざいぃいいい!!! おちびじゃんだぢばぁぁあああ!!!うばれだばがりなんでずぅううう!!!! ぜめでぇえええ!!おちびじゃんだげでもぉおおぉお!!!!! おちびじゃんだぢばぁあああ!!!ゆっぐりざぜでぇえええぇええ!!!!」 「ゆ!?なにをいっているの? れいむのむのうなあんこだけで、こんかいのそんしつをうめられるとおもってるの? ばかなの?しぬの? それに、れいむやれいむのおくさんのまりさのあんこは、ふるくてかちがひくいよ!!! ぜんぜんたらないよ!!!そんなこともわからないの? むしろ、おちびちゃんたちのあんこのほうがしつがよいからおちびちゃんのあんこを うらないことにははなしにならないんだよ!!! ゆっくりりかいできなくてもいいよ!!!はやくかこうじょであまあまさんになってね!!!」 なんと、このれいむだけでなく、このれいむの妻のまりさ、そして、子供たちまで、 加工所送りになるのだ・・・。 これが人間だったらと考えると、 あまりにも苛烈すぎるリストラだ。ゆっくりたちにとって、リストラ=死刑なのだ。 読者の中には、 『どぼぢでごんなごどずるのぉおぉおぉおおおお!!!!』 と叫んでいる方もいると思う。 それについては・・・。 後編にて説明しよう・・・・。 あとがき ゆっくりが人間と同じライフスタイルだったら・・・ っていう想像がこんな話になったよ。 あと、あまあまさんちょうだいね!!! なんでくれないの? ばかなの?しぬの? 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆっくりを雇用しても人間が働く場所が減るから批判されて潰れると思う -- 2016-02-17 00 40 46 ↓それな -- 2015-11-13 17 58 57 てかドスは何かやってるのか? 口だけの上司なら加工所行きでいいんじゃね? -- 2011-11-17 15 02 03 どぼぢでごんなごどずるのぉおぉおぉおおおお!!!! -- 2011-04-06 13 12 25 こういうの好き -- 2010-08-05 22 45 50
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「だいじょうぶよ!おちびちゃんたちはありすがゆっくりまもるわ!」 「ゆっぐ・・・ゆぅ?で、でみょぉ・・・!」 「おちびちゃんはままをしんじられないの?ありすはとってもゆっくりしてるのよ!」 ゆっくりしている場合では無いのだが、ありすはあえて得意げに胸を張った。 その態度は我が子の死を前にした母親のものとは思えないほどに自信に満ち溢れ、ゆっくりしている。 彼女のそんな姿勢が子ども達にも確かに伝わったのか、彼女達はゆっくりと落ち着きを取り戻し始めた。 「ゆっぐ・・・みゃみゃー、ゆっきゅちー」 「おちびちゃん、ゆっくりしていってね!」 「「ゆっきゅちちていっちゃね!」」 「「「うっふいいえいっへへ」」」 こうして姉妹の死から立ち直った赤ありす達は弱々しいながらも笑みを浮かべる。 ありすはちょっとだけ以前より都会派になった我が子の元に這い寄って1匹ずつ頬ずりをして回った。 その後、彼女達が完全に落ち着きを取り戻したところでありすは静かに口を開いた。 「ゆっくりきいてね!ありすのあんよがいたいいたいだから、あしたはごはんさんをあつめにいけないの!」 「ゆぅ・・・ありしゅ、おにゃかぺこぺこでもがまんしゅるよ!」 「ゆっくりだいじょうぶよ!あしたはずっとゆっくりしちゃったおちびちゃんをたべるわ!」 その言葉を聞いた赤ありす達は、案の定騒然となった。 が、そうなることをあらかじめ想定していたありすはにっこり微笑むと、説明を続けた。 ずっとゆっくりしちゃった子を食べるのはその子のためでもあるということを。 「だからあしたはおちびちゃんをむーしゃむーしゃしようね?」 「ゆっくちりかいちたよ!」 「「「うっふひいひゃいひゃお」」」 もちろん、たった1回の説明で全員が納得したわけではない。 死んでしまった赤ありすの双子の姉妹、4つ目の禿げありすは最後まで片割れの亡骸を食することに抵抗感を示した。 それでもありすはその行為が死んだ赤ありすのためでもあることを説き続け、最終的に彼女も納得させた。 「あしたはままもずっとおうちでゆっくりするわ!だから・・・」 「「いっちょにゆっきゅちちようね!」」 「「「うっふいー」」」 ありす一家は薄暗い巣穴の中で、薄汚れた顔をほころばせる。 その笑顔は男性の家で暮らしていたときと比べても遜色のないとてもゆっくりしたものだった。 1匹の赤ありすの死が、彼女達を一回り成長させた。 翌朝、昼前に目を覚ましたありすはなるべく底部を刺激しないように跳ねながら、赤まりさの亡骸を子ども達の前へ運ぶ。 それからゆっくりと彼女の冥福を祈り、久しぶりの甘い食べ物を涙を流しながら食べ始める。 舌にじんわりと広がるその甘みは、この数日間のゆっくり出来ない暮らしで疲れきった心を少しだけ癒してくれる。 「「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」」 「「「ふーふぁふーふぁ、ひふぁあへー」」」 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 あっという間に食事を終えた赤ありす達はお代わりを要求するが、ありすはそれを断った。 もう全て食べつくしたからではなく、彼女はもう少し先を見据えて巣に置くには精神衛生上よろしくない赤ありすの亡骸を残している。 そう、彼女が赤ありす達の要求を断ったのは翌日以降のことを考えてのことだった。 「おちびちゃんたち!す~りす~りしてあげるからゆっくりがまんしてね!」 「ゆぅ・・・ゆっきゅちりかいちちゃよ・・・」 「おかーしゃん、ゆっきゅちはやきゅしゅーりしゅーりちてね!」 「「「ふーひふーひひへえ」」」 そう言って笑顔で彼女に頬ずりをねだる子ども達の傍にゆっくり這いずっていくありす。 次は自分と急かす彼女達をなだめすかしながら、まずはとぐろを巻いた細長い長女ありすに頬ずりをする。 もっとも、そこが果たして頬と呼べるのかは定かではないが、彼女はまんざらでもなさそうに微笑んだ。 「す~りす~り・・・」 「うっふいー。ふーいふーい」 「おちびちゃん、とってもとかいてきね!」 もっと甘えたそうにありすを見る長女ありすに向かって最高の笑顔を向ける。 その頬かどうかも分からない場所の感触は、昔とは比べ物にならないほどざらざらしたものだった。 しかし、ありすの笑顔は本当にゆっくりしている。 「つぎはありすだよ!」 「うっひゅいー」 そう言って薄皮にされた次女の傍まで這って行くと、彼女を傷付けないように慎重に頬をこすりつける。 うっかり倒してしまわないように、彼女の薄すぎる皮に傷がつかないように。 あまり顔を動かすとその拍子に皮が破れるため、次女赤ありすは微笑を浮かべる程度だが、内心はとてもゆっくりしていた。 「す~りす~り・・・とかいはー!」 「ふーいふーい・・・」 「おかーしゃん、ゆっくちいしょいでね!」 ぴょんぴょんとその場で跳ねながらありすを急かすのは葛饅頭の末妹ありす。 一刻も早く彼女と頬ずりをしたいらしく、今にもこちらに跳ねてきそうな前傾姿勢をとっている。 そんな彼女を「とかいはなんだからゆっくりまってね!」と落ち着かせ、ありすは三女ありすの元へと跳ねてゆく。 ピザのように平たくなった彼女と頬ずりをするのは非常に困難。 「ゆぅ・・・しかたないわ。ぺ~ろぺ~ろするよ!」 「ひゅぅ?うっひゅいー・・・」 「ぺ~ろぺ~ろ・・・」 まともなゆっくりの形を保っていない彼女の表情からその心情をうかがうことは極めて困難。 けれど、思い込みではなく、母としての直感で彼女がゆっくり出来ていることを感じ取り、じっくりと彼女を舐め続ける。 彼女の全身をゆっくり舐め終えてから「ゆっくりー!」と声をかけたとき、三女赤ありすが微笑んだような気がした。 「ゆーーーーん!ちゅぎはありしゅだよ!」 「おちびちゃん、そこでゆっくりまっててね!」 三女を舐め終えたありすの元に跳ね寄ろうとする4つ目の赤ありすを言葉で制すると、彼女の元へと急ぐ。 そして姉達と同じようにじっくりと頬ずりをすると、二言三言言葉を交わして、末妹ありすのほうへと跳ねていった。 散々我慢させられた彼女は目にいっぱい涙を溜めて、ぐずぐずと嗚咽を漏らしている。 「おちびちゃん、ゆっくりまたせてごめんね!」 「ゆっぐ・・・ゆえーん・・・」 「またせちゃったからいっぱいすりすりしてあげるよ!す~りす~り!」 そう言ってありすは他の姉妹にした以上に力強く、しかし優しく彼女の透明な皮の頬ずりする。 すると、泣いた赤ゆがすぐ笑うという良く分からない慣用句の通りに彼女はにっこりと微笑み、小さな透明の体を思いっきり上下させて母に頬ずりを返した。 「ゆ~ん!おちびちゃん、とってもゆっくりしてるわ!」 「みゃみゃもゆっきゅちちてりゅうよ!」 「ありすのおちびちゃんはみんなとかいはね!」 葛饅頭の頬は本来の皮の頬のようなすべすべとした心地の良い感触をしてはいない。 男性の家にいた時ほどゆっくり出来ていないありすの頬にかつてのツヤも、ハリもない。 けれど、彼女達はその感触がとてもゆっくりしていると感じた。 「つぎはゆっくりおうたをうたうわ!」 「「ゆっきゅちうたうよ!」」 「「「うっふいー」」」 全員と頬ずりを終えたら次は皆でお歌。 ありすの行動には脈絡と言うものがなく、どこか忙しない。 それでも久しぶりに母と遊べる喜びから、それに対して文句を言う赤ありすは一匹もいなかった。 「ゆ~ゆ~♪」 「ゆっきゅち~♪」 「ゆんゆんゆ~♪」 「「「うーふー」」」 ありすに続いて彼女達は歌える範囲でそれぞれの歌いたいように歌う。 人間にとってはデタラメで下手糞で無秩序でも、彼女達にとってはとてもゆっくりできるもの。 みんな、どこか幸せそうな表情で、体を精一杯に揺らし、膨らませながら出来る限り大きな声で歌っている。 「ゆっくりーゆっくり~♪」 「ゆ~ゆ~ゆっきゅち~♪」 「ゆんゆん、ゆっきゅちー!」 「「「うっひゅいー」」」 久方ぶりの、本当に久しい幸せを噛み締めながらありすは思った。 きっといつかお兄さんが助けに来てくれる。だからそれまではありすが頑張らなきゃ、と。 4日目の朝、ありすは昼前に巣を出発し、昼過ぎには先日見つけたお花畑に到着した。 花畑の景色は先日と変わらない華やかさでありすを出迎え、彼女をゆっくりした気持ちにさせる。 が、ここでゆっくりしている場合じゃないと首を振り、ありすはせっせと草花を口に溜め込み始めた。 「おちびちゃんが・・・ゆっくりまってるよ!」 「ありすはとかいはのままなんだよ!」 「まっててね、おちびちゃんたち!」 器用に花をむしりながらその場にいない赤ゆっくり達に語りかけるありす。 ついでに花によって来た虫も口の中へといざない、器用に歯で噛み潰して動けなくした。 口の中に広がる苦味はあまりゆっくり出来たものではなかったが、子ども達のために我慢した。 「これだけあればじゅうぶんよ!」 大量の食料を含んで少し膨らんだありすは満足げにそう言うと巣に向かってぽいんぽいんと跳ねていく。 底部の皮は昨日1日ゆっくりしたことで痛みが取れ、先日の強行軍で少しだけ厚くなっていた。 おかげで日が暮れる前に巣に帰ることが出来た。 「おちびちゃん、ゆっくりただいま!」 「「おかーしゃん、ゆっきゅちおかえり!」」 「「「うっひゅいー」」」 巣に帰ったありすは子ども達とのスキンシップもそこそこに早速食事の準備を始めた。 子ども達はまともに食べられそうにない花や虫や葉っぱを赤ありすの亡骸の傍に置き、彼女のカスタードを舌で塗る。 「さあ、おちびちゃんたち!ゆっくりたべてね!」 「「ゆっきゅちたべりゅよ!」」 「「「ふーひゃふーひゃ・・・ひはあへー」」」 以前男性がパンにジャムを塗っていたのを思い出し、その真似をしただけだが、想像以上の成果を挙げた。 赤ありす達は皆ご飯を食べ終えるまで終始幸せそうな笑顔を浮かべ、食べ終えるや否や眠りについてしまった。 食後は体が重くて動けないので、満腹になると眠るのは彼女達の昔からの習慣である。 「ゆふふっ・・・おちびちゃんたち、とってもゆっくりしてるわ」 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・おきゃーしゃ~ん・・・」 「ゆっきゅち・・・」 どんなに異様な姿になっても、子ども達の寝顔はとても安らかでゆっくりしている。 ありすはそんな彼女達をゆっくりした気持ちで眺めながら、ゆっくりと夢の中へと旅立って行った。 「・・・きろ・・・す、おきろ・・・」 「ゆぅ~ん・・・?」 「ありす、起きろ。もう昼前だぞ?」 重いまぶたをゆっくりと持ち上げ、声の主の表情を伺うありす。 そこにはいつものように飼い主の男性の笑顔があった。 未だに眠たそうにしているありすを見て、少しおかしそうに笑っている。 「ゆぅ・・・おにーしゃん・・・」 「おちびどもはもう起きてるぞ?」 「でもぉ・・・ありす、もっとゆっくりねたいよぉ・・・」 そう言ってありすが再びまぶたを閉じようとすると、男性はすかさずでこピンを放つ。 その何気ない一撃はすでに成体とは言えどゆっくりの柔らかい皮にとってはかなり痛いもの。 あまりに痛さに思わず「ゆびゅん!?」と奇声を発してしまった。 「ゆうぅぅぅううう・・・おにーさん、なにずるの!?」 「起きないお前が悪い」 「だ、だってぇ・・・ありすとってもおつかれなのよ!」 ありすの抗議を聞き流しながら男性はいたずらっ子のような笑顔を浮かべた。 その表情を見たありすは軽くため息をつくと、ゆっくりと身を起こす。 人間の目には良く分からないが、寝転がっている状態から立ち上がったようなものらしい。 「よしよし。それじゃ、あっちのお部屋で遊ぼうか?」 「ゆっくりりかいしたわ!さあ、おちびちゃ・・・ゆぅ?」 「ちびどもはとっくにあっちで遊んでるよ」 すっと立ち上がった男性はありすのためにドアを開けると彼女を先に行かせる。 1人と1匹の向かう先はかつてはありすが、今は子ども達が元気良く遊ぶための遊具のたくさん置いている部屋。 飼い主の男性は遊具部屋と呼び、ありすはげんきにゆっくりするおへやと呼んでいる。 「ゆゆっ!おかーしゃんだ!」 「みゃみゃ!ゆっきゅちちていっちぇね!」 「おちびちゃん、まりさ!ゆ、ゆっくりしていってね!」 まりさの姿があり、赤ありす達は全員健康で、まりさそっくりの子ども達の姿もある。 部屋の隅では男性が本を読みながら音楽を聴いている。 その光景に驚き、戸惑いながらもありすは元気いっぱいにあの挨拶をした。 「「「おかーしゃん、ゆっくちちていってね!」」」 「「「「「「みゃみゃ、ゆっきゅちちていっちぇね!」」」」」」 「ありす、ゆっくりしていってね!」 そして、更に元気いっぱいの返事に圧倒される。 元気であることに違和感を覚えながら、恐る恐る彼女達の傍へと這って行く。 「ありす、どうしたの?」 「「おかーしゃん、どうちたの?」」 「みゃみゃ、どこかいちゃいの?」 彼女の奇行を見て心配そうに様子を伺う家族達の表情は少し悲しそうだ。 やがて、長女ありすが飛び出してきて、思いっきり彼女の頬に体当たりを仕掛ける。 その様子を見るに体当たりではなく、抱きしめるとかそういう類の行動なのだろう。 「みゃみゃー!ゆっきゅちちようね!」 「おちびちゃん・・・」 「いちゃいのいちゃいのしゃん、ありしゅのみゃみゃをゆっきゅちさせてあげちぇね!」 目にいっぱいの涙を浮かべて、長女ありすは母に頬ずりした。 その一生懸命な仕草からは、ありすへの確かな愛情が伝わってくる。 そんな彼女の優しさと柔らかい頬に触れているうちに、違和感はすっかり消え去ってしまっていた。 「ゆっくりだいじょうぶよ!」 「ほんちょうに?」 「ほんとうよ!おちびちゃんのおかげでとってもゆっくりできるわ!」 長女ありすを咥え、ぽんと頭の上に乗せると家族の元へ跳ねていくありす。 頭上の長女は「おしょらをとんでりゅみちゃーい!」と楽しそうにはしゃいでいる。 楽しそうな彼女を見ながら集まってきた姉妹達は、自分もして欲しいとありすにアピールを始めた。 「おちびちゃんたち、またせてごめんね!」 「おきゃーしゃん、まりしゃもたきゃいたきゃーい!」 「きょうはゆっくりあそびましょうね!」 そこにはとても幸せそうな家族の姿があった。 「・・・きろ・・・す、おきろ・・・」 「ゆぅ~ん・・・?」 「ありす、起きろ。ちんたらしてると潰すぞ」 重いまぶたをゆっくりと持ち上げ、巣の入り口を伺うありす。 そこにはあの忌々しいお面の男の姿があった。 お面の向こうの表情を伺うことが出来ないが、別に見たいとも思わない。 「ゆぅ・・・・・・」 「クソチビどもはもう外に引きずり出してるぞ?」 「ゆゆっ!おちびちゃんにひどいことしないでね、このいなかものぉ!?」 ありすは勢い良く巣を覗き込んでいる男に体当たりを仕掛ける。 が、彼はひょいと身を起こしてその一撃をかわすと、素早くありすの頭を押さえつけた。 そして、赤ありす達が監禁されている水槽の中へと彼女を放り投げる。 「さて、と・・・」 「ゆぅ・・・てれびさん?」 「ああ、お前達の大好きなビデオだ」 外でも見られるように色々準備するのは大変だったんだぜ、と男はおどけた声で言う。 彼から視線を離さず、睨みつけたままありすは彼の行動の意図を考えていた。 この男のことだ、まかり間違っても自分達をゆっくりさせるつもりなんてないだろう。 「察しが言いな。今から見せるのはな・・・お前が受けた苦しい訓練の映像だよ」 「ゆゆっ!?」 「いやさぁ、このまま簡単に1週間生き延びてもらってもつまらないだろ?」 ありすに語りかけながら準備を済ませた男は再生のボタンを押した。 『ゆ、ゆっくりりかいしたわ!ありすがこーせーすればおにーさんとまたいっしょにゆっくりできるのね!』 『お前の家族だが、赤ありすどもは子どもじゃなくて孫だから一時保護を受けている』 『ただぁし・・・君が訓練に根を上げると意思の弱いレイパーの子どもの子どもだからレイパー化のリスクありと見なされます』 『ゆっくりはやくはじめなさいよ!』 『んじゃ、ありす。この鏡を見ろ』 『ゆぅ?・・・ゆぐっ!?』 『ゆぎい゛ぃい゛ぃいぃ゛いい!い゛ぢゃいいい゛!?ぼうやべでえええええええ!?』 『んじゃ、止めるわ』 『こりゃガキ共も更正だな』 しばらくありすと画面の外の男のやり取りが続いたかと思うと、突然男がありすの髪を引っ張る。 そして、ありすが悲鳴を上げるや否や男は手を止めて部屋を出て行く。 ただそれだけの映像だったが、ただそれだけであったために恐ろしいほどの効果を発揮した。 「おぢびぢゃああああん!みぢゃだめえええええ!?」 ありすの叫びもむなしく、テレビから聞こえてくる大音量の会話は赤ありす達に全てを理解させてしまう。 呆然と画面を眺めていた赤ありす達の視線が、ゆっくりとありすの方に集まってゆく。 「みゃみゃ・・・ほんちょうなの?」 「どうぢぢぇ・・・あんにゃの、じぇんじぇんいちゃくないよ?」 「ひゃふぁ・・・」 母も辛く苦しい目に遭っている。 彼女達は五体満足の彼女を見てなおそう信じ続けていた。 自分達と同じように辛くても苦しくても耐えている。 信用ならない男の言葉であっても、そこだけは確かに信じていた。 その信頼を裏切られたことを知った8つの瞳がありすに向けられていた。 目の見えない三女ありすだけは状況が飲み込めずにおろおろしている。 「酷いよなぁ・・・お前達はあんな目に遭っていたの、こいつと来たら・・・」 「ゆううううううう!おにーざんはゆっぐりだばってでね!?」 「おお、怖い怖い」 面白半分に囃し立てる男に向かって怒鳴りつけるありす。 しかし、その必死な様子が子ども達により強い猜疑心を植えつけていることには気づいていない。 一方、男は全てを理解した上で面白おかしくありすをからかっていた。 「そんなことよりチビ共に言い訳しなくて良いのか?」 「ゆゆっ!?・・・お、おちびちゃん!ちがうのよ、ゆっくりきいてね!?」 「何が違うのかな~?」 「ゆうううう!ゆっくりだまってでいっでるでぢょおおおお!?」 男が横槍を入れるたびに脱線し、話が中々進まない。 やがて思うように説明が出来ないありすはしどろもどろになってしまい、泣き出してしまう。 子ども達はそんな母を白けた目で見つめていた。 「さ~てと、あと2日程度だからせいぜい頑張れよ~」 「ゆえーん!ほどぢでぞんなゆっぐぢでぎないおがおずるのおおおお!?」 想像以上の成果に満足した男はありす達を巣に戻すとスキップしながら立ち去った。 後には、家族の絆を失ってしまったありすと5匹の赤ありすだけが残された。 翌日、ありすはいつもよりずっと早くに狩りに出かけた。 理由は2つ。 1つは巣の中にいても全然ゆっくり出来ないから。 じっと自分の背中を見つめる子ども達の視線が、もごもごと動く彼女達の口が。 その全てが自分に対する呪詛のように思えて落ち着かない。 そしてもう1つは汚名返上のため。 以前、男性とお花畑に行ったときに蜜の多いお花を教えてもらっていた。 そのお花の花弁はさほど美味しくなかったけれど、蜜の方はとても甘くてゆっくり出来た。 だから、それを持ち帰って子ども達をゆっくりさせてあげることで信頼を取り戻そうと考えたのだ。 「たしかあのおはなさんは~・・・」 「ゆゆっ、みつけたわ!」 先日と同じようにお花畑に到着したありすは簡単にその花を見つけるとにっこりと微笑む。 それから、きょろきょろと辺りを見回して誰もいないことを確認すると、お花畑の中に腰を下ろした。 花の色彩と香りに囲まれて、巣に戻ってさえも叶わなくなってしまったゆっくりは堪能する。 「ゆ~ん、おはなさん!ゆっくりしていってね!」 「とってもとかいはなかおりね!ゆっくりできるわ!」 「ゆ~ゆ~♪ ゆっくり~♪」 ゆっくり出来る花に囲まれてありすはゆっくりとした時間を過ごした。 そして、初めてお花畑に来たときのように日が暮れるまでぐっすりと眠ってしまった。 「ゆゆっ!ゆっくりしすぎちゃったわ!?」 「ゆぅ・・・ごはんさんまだあつめてないのに・・・」 「たいようさん、もっとゆっくりしてね!」 空の暗さに驚き飛び上がったありすは急いで近くの花をかき集めると、せわしなく家路を急ぐ。 ちょっと遅くなってしまったけれど、甘い蜜を舐めればきっと許してくれるだろう。 これさえあればきっとまたおうちで存分にゆっくりできる。 そんな希望的観測に心躍らせながらありすが巣に戻ると・・・ 「ゆっきゅちおしょいよ!ぴゅんぴゅん!」 「「「ほひょ、ふひゃーほのー」」」 いきなり罵声を浴びせられた。 「おちびちゃんたち、ゆっくりごめんね!」 「ありしゅ、おなきゃしゅいちゃよ!」 「「「ひゅいはほー」」」 昨日のあの映像のことをよほど恨んでいるらしく、今までに無く激しい口調。 目尻がわずかに釣り上がった彼女達の目つきは鋭く、じっと見ていると思わず怯んでしまうそうになる。 が、ありすはゆっくり出来ない気持ちをぐっと抑えて巣の中の子ども達に満面の笑みを向けた。 「ゆぅ・・・おちびちゃんがいないわ」 そして、末妹ありすが巣の中にいないことにようやく気づいた。 きょろきょろと巣の中を見渡すが、他の赤ありすが数匹いるだけの狭い巣の中に彼女が隠れられるような場所はない。 ゆぅ、と体を傾けてしばらく考え込むと、やがて意を決して長女ありすに話しかけた。 「おちびちゃんがすくないよ。なにかあったの?」 「でふぇっはひょ」 「ゆゆっ!でていったなんて・・・どうしてとめなかったの!?」 思わずそんな事を口走ってしまったありすに4匹が冷めた目線を向ける。 あえて言葉にするならばお前のせいで歩けないんだよ、とでも言った所だろう。 視線の意味に気づいたありすは気圧されながらも何とか言葉を続ける。 「い、いつでていったの?」 「ちょっとみゃえだよ!」 「どうしてでていったの?」 「みゃみゃがおしょいかりゃだよ!」 ありすはお花畑でゆっくりしてしまったことを後悔した。 追いかけようかと外を見たが、もう辺りは真っ暗で、どこに言ったのかも見当がつかない。 下手をすれば自分が道に迷ってしまいかねない。 「ゆぅ・・・しかたないわ。おちびちゃんたち、ごはんにしましょ!」 視線を再び巣の中に戻すと、口の中の花を吐き出した。 ありすの一見非情にも思えるその判断は、生きていく上では間違いなく正解である。 しかし、赤ありす達がその事実を理解できるか、受け入れるかはまた別の問題。 「みゃみゃ・・・いもーちょをさがしゃないの?」 一番まともに喋ることのできる4つ目の赤ありすが尋ねた。 作り笑いを浮かべて花を配るありすの表情を子ども達はじっと見つめている。 どんな返事をするか、息を呑んで見守っている。 「さがさないわ!よるにおそとにでるのはあぶないもの!」 「でみょ、いもーちょが・・・」 「それにありすがかえってこれなかったらおちびちゃんたちもゆっくりできないよ!」 その後もあれこれと質問をしてきたが、それ以上は何も答えなかった。 やがて、大人しく諦めた子ども達に男性から教えてもらった蜜の吸い方を教え、夕食を終えた。 甘い蜜のおかげで少しはゆっくり出来たはずなのに、眠りにつくときまでありすは全然ゆっくり出来なかった。 翌日、唯一跳ねることの出来る4つ目の赤ありすが気になり、ありすは巣から離れることが出来なかった。 が、翌日になれば約束の1週間が来る。だからそれまでの辛抱だ。 そう自分に言い聞かせ、子ども達のゆっくり出来ない視線や言葉に耐えながら巣の中で過ごした。 更に翌朝。 「おい、ありす。お前ら、俺のペットにならないか」 何の前触れも無く現れた男は突拍子もない事を口にした。 流石のありすもその妄言には唖然として口を開けたまま固まってしまう。 が、すぐに気を取り直して、彼に抗議した。 「ありすはおにーさんとゆっくりするのよ!へんなこといわないでね!」 「ああ、お前の飼い主もうお前の事いらないって言ってるぞ」 「ゆゆっ!そんなのうそよ!?」 「いや、マジマジ。信じなくても良いけど、死ぬだけだぜ?」 いつものように嫌みったらしい声で喋りながら、ありすの子ども達を指差す。 赤ありす達はその動作に明らかに動揺し、怯えて見せるが彼はそんなことは一切に気も留めない。 「それとも何か?いつ戻ってくるかも分からない飼い主をそいつらと一緒に待つのか?」 「ゆぐっ・・・そ、それは・・・」 「もう一度聞くぞ?俺のペットになるか、それとも飼い主を待つか・・・さあ、どうする?」 その、展開も伏線も何もかも無視した突拍子もない選択にありすは・・・ 「あ、ありすのおにーさんはおにーさんだけよ!あんたなんて、おことわりよっ!?」→ありす虐待エンドレス0へ 「お、おにーさんのぺっとになるわ。でも、おちびちゃんのためなんだからねっ!?」→ありす虐待エンドレス『れいぱー』へ?
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ターン制ライトノベルなので、各キャラの出番がほぼ均等にある。 一応キャラの担当巻があるが、妹はすべての巻で優遇されている。 ストーリーはキャラ萌えです。 ストーリーの内容はないので、絵がかわいいコミック版読めばよいよ 兄の前以外でお嬢様タイプの妹であるが、兄の前ではおバカ系ブラコンになる妹 作中に兄の前以外のシーンがほとんどないのでお嬢様な印象はまったくない。 添い寝やらなんやらを要求する割に、ちょっと抱きついただけでフリーズするくらいウブ。 兄の方は、態度は素っ気ないが実は妹以上にシスコン。 +ネタバレ 自分たち兄妹をモチーフにした近親相関小説を出版している。 111 イラストに騙された名無しさん [sage] 2011/04/01(金) 23 51 17.93 ID 0Nqq/ov/ お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねは折角二人暮らしだったのに、なぜか全員越してきちゃったのがなんとも 学校で他のキャラいるから、家くらい二人っきりにしてほしかった 兄の変態っぷりは今までにないかな 485 イラストに騙された名無しさん [sage] 2012/04/23(月) 19 36 50.60 ID HVzAMsZ4 女子モテは4巻もやって何も話が進んでないのが駄目 5巻もやって何も進んでないおにあいも同様 本筋の話を転がさず無駄に女増やしたり適当なイベントで何冊も費やして ダラダラ引き延ばすタイプのラノベは妹物に限らずすぐ飽きるわ 最近読んだ期間限定いもうとの1巻は割と面白かった ただ設定的にもキャラ的にも長く引っ張れるようなものじゃないので 3巻くらいですっぱり終わって欲しいところだが 941 イラストに騙された名無しさん [sage] 2011/12/14(水) 00 22 02.43 ID 9zVyL7PC ぼちぼち消化したものを ・お兄ちゃんだけど愛さえあれば4 妹としての安定感は見せたものの、存在感は低下ぎみ。 キャラ追加で今後如何に。銀に添い寝されたい。 (略)
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白銀君インタビューのインタビューコーナー にょろ<ようこそ。 白銀<どーも(´・ω・`) にょろ<何歳ですか? 白銀<13の中学1年(´・ω・`) にょろ<毎度聞きますがそれは「しろがね」ですか?「はくぎん」ですか? 白銀<しろがねのつもり(´・ω・`)b にょろ<なぜその名前に? 白銀<妹から付けられた。由来、ポケモンの白銀山らしい(´・ω・`) にょろ<ところでちびちゃとはいつからしてますか? 白銀<今年の6月ぐらいからですかね(´・ω・`) にょろ<タイピング早いですね^^喧嘩師ですか? 白銀<ぇ、違うよWWW オレタイプ遅いよWW にょろ<一時期ちゃっとに来てなかったみたいですが何かありましたか? 白銀<アク禁WWWW にょろ<ちびちゃとの友達は誰が居ますか? 白銀<にょろちゃん、、以下省略w にょろ<あなたのそのかっこいい顔を見せて頂きたいのですが・・・。 白銀<かっこよくないよ>< にょろ<僕のことってどう思います? 白銀<(´・ω・`)むっちゃ優しい人だぬ にょろ<白銀君は彼女居るのですか?リア充ですか・・・? 白銀<彼女はいるが、リア充と非リア充の真ん中ぐらいですかね(´・ω・`) にょろ<ご趣味は。 白銀<サッカー にょろ<将来の夢は? 白銀<医者とかほざく(´・ω・`) にょろ<ご協力ありがとうございますた。 白銀<どーも(´・ω・`)インタビューさんくす(´・ω・`)b 名前 コメント
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[19 50 51] 創世記/Gen.7 ちびねこ 昨日はゴメン [19 51 13] ニョロにょろ~ ちびねこゴメンな [19 51 16] ぱっつんや(ちびねこ) なにがー? [19 51 17] ニョロにょろ~ ほんとごめんね [19 51 17] ニョロにょろ~ とでも言うと思ったかぁあああああああああああああああああああああ┃┃¨ ╋┓WWWW [19 51 19] 創世記/Gen.7 とでも言うと思った?( ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ [19 51 20] ニョロにょろ~ とでも言うと思ったかぁあああああああああああああああああああああ┃┃¨ ╋┓WWWW [19 51 20] ニョロにょろ~ とでも言うと思ったかぁあああああああああああああああああああああ┃┃¨ ╋┓WWWW [19 51 21] *** 創世記/Gen.7がぱっつんや(ちびねこ)をこの会話から追放しました *** [19 51 21 | 19 51 26を削除しました] ニョロにょろ~ このメッセージは削除されました [19 51 21 | 19 51 26を削除しました] ニョロにょろ~ このメッセージは削除されました [19 51 34 | 削除:lniefwe1, 19 51 45] 最高のもひかん頭ADATI このメッセージは削除されました [19 51 54] *** 創世記/Gen.7がぱっつんや(ちびねこ)を追加しました *** [19 52 01] ニョロにょろ~ さっきはごめんな [19 52 02] 創世記/Gen.7 さっきは、ごめん [19 52 04] 創世記/Gen.7 ごめんな [19 52 06] ニョロにょろ~ わりい、どうかしてたわ [19 52 10] 創世記/Gen.7 本当にゴメン [19 52 12] 創世記/Gen.7 許して [19 52 13] 創世記/Gen.7 なぁ [19 52 16] ニョロにょろ~ ごめんな・・・ [19 52 20 | 19 52 23を削除しました] 創世記/Gen.7 このメッセージは削除されました [19 52 23] ニョロにょろ~ ちびねこ・・・無視しないでよ [19 52 28] 創世記/Gen.7 無視しないでよ・・・ [19 52 32] ニョロにょろ~ ごめんっていってるじゃん・・・ [19 52 35] 創世記/Gen.7 ごめんって・・・ [19 52 38] 最高のもひかん頭ADATI ごめん [19 52 40] 創世記/Gen.7 実はさ・・・ [19 52 41] ニョロにょろ~ ねえ、しかとしないで [19 52 42] 創世記/Gen.7 俺さ [19 52 53] ぱっつんや(ちびねこ) ごめん今ちびちゃと巡回してたWWWWWWWWWWWWW [19 52 56] 創世記/Gen.7 ちび猫の事隙かもしれない [19 52 58] 最高のもひかん頭ADATI 俺もさ、、お前に対していいたかったことあるんだ。 [19 53 00] 創世記/Gen.7 ↑好き [19 53 02] ニョロにょろ~ そんなことはいいんだ、 [19 53 03] ニョロにょろ~ きいてくれ [19 53 09] ニョロにょろ~ 俺も好きだ [19 53 16] 創世記/Gen.7 ちびねこのこと好きかもしれないんだ [19 53 26] 創世記/Gen.7 好きなんだ [19 53 29] ニョロにょろ~ 好きだ [19 53 31] 創世記/Gen.7 好きだ [19 53 32] 創世記/Gen.7 好きだ [19 53 33] 創世記/Gen.7 好きだ [19 53 34] ニョロにょろ~ 好きなんだよ [19 53 35] 創世記/Gen.7 好きだ [19 53 38] ニョロにょろ~ 俺の方がすきだぁ [19 53 38] ぱっつんや(ちびねこ) うるさああああああああああああい!! [19 53 39] 創世記/Gen.7 愛してる [19 53 47] ぱっつんや(ちびねこ) とでもいうとおもったかあって言うんでしょWW [19 53 48] 最高のもひかん頭ADATI ちびねこ、 [19 53 50] 創世記/Gen.7 アイシテル [19 53 51] 最高のもひかん頭ADATI おこってる? [19 53 53] 創世記/Gen.7 好きだ [19 53 55] ニョロにょろ~ 愛死天龍 [19 53 56] 創世記/Gen.7 好きだ [19 54 03] ニョロにょろ~ ごめんね [19 54 04] 最高のもひかん頭ADATI 俺はおまえのこと愛死天龍 [19 54 15] 創世記/Gen.7 愛死天龍 [19 54 30] ニョロにょろ~ ごめんね。 [19 54 31] 創世記/Gen.7 誰を選ぶ? [19 54 34] ニョロにょろ~ 返事してよ [19 54 35] 創世記/Gen.7 誰を選ぶ? [19 54 38] 創世記/Gen.7 ねぇ・・・ [19 54 41] ニョロにょろ~ 俺だろ?ねえ [19 54 45] ニョロにょろ~ 俺でしょ? [19 54 48] 創世記/Gen.7 誰を選ぶ? [19 54 50] ニョロにょろ~ ねえ、俺のこと好きなんだろ? [19 54 52] 創世記/Gen.7 俺だろ? [19 54 55] ニョロにょろ~ 俺だろ? [19 54 59] 創世記/Gen.7 せつななんてどうでもいいだろ? [19 55 00] ニョロにょろ~ 分かってるから、行ってくれ [19 55 05] ニョロにょろ~ 言ってくれ↑ [19 55 07] 創世記/Gen.7 刹那なんてどうでもいいだろ? [19 55 09] 創世記/Gen.7 なぁ・・・ [19 55 12] 創世記/Gen.7 無視かよ・・・ [19 55 12] ニョロにょろ~ 俺だろ? [19 55 18] 創世記/Gen.7 無視とかやめてよ [19 55 26] ぱっつんや(ちびねこ) ね、なにみんなして・・・・・・・・・ [19 55 26] ニョロにょろ~ 刹那より俺だろ?? [19 55 32] ニョロにょろ~ とでも言うと思ったかぁあああああああああああああああああああああ┃┃¨ ╋┓WWWW あほじゃねえのか?ばああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああかあっほじゃね?wwww [19 55 32] 創世記/Gen.7 とでも言うと思った?( ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ(^p^)しーね!しーね!βακα..._φ(゚∀゚ )アヒャ [19 55 35] *** 創世記/Gen.7がぱっつんや(ちびねこ)をこの会話から追放しました ***
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「ゅ・・ゆう・・」 目がさめたまりさ。人間に抱えられ森の中を移動していた。 先頭には犬がおり、犬は地面に鼻をつけながらヒクヒクさせ、ゆっくりと進んでいた。 人間は犬の後をひたすらついていく。 「おや、やっと目が覚めたか。お前の家族にもたっぷりと痛い目に遭わせてやるからな。楽しみにしてな!」 「ゆ・・ゆぅ・・」 寝ぼけているまりさだが、周囲を身体をよじって見回すとそこはまりさがよく目にする風景であった。 「ゆ゙う!!」 家が近いことに気がついたまりさ。 (このままじゃおうちが見つかっちゃうよ!ゆっくりできなくなっちゃうよ!) 「ま・・まりさの家はこっちじゃないよ!あっちだよ!」と巣は別の方向にあると告げる。 「そうなのか。でもカツオはこっちだと言ってるみたいだぞ。」 「ゆゆ!ちがうよ!そっちには何もないよ!その馬鹿犬は早く死んでね!ゆぎゃ!!」 男はまりさの頬を指でちぎった。ちぎられたところからは餡子がうっすらと漏れる。 「ゆぎゃああああああいだいいいいいいい!!!」 「カツオの悪口を言うなんていい度胸だね。君の家族たっぷりいたぶってあげるから感謝してね!!」 といいながら歩きながらまりさの顔を軽く殴り続けながら犬の後を追う。 ウォン!!とカツオが吠える 視界の先には大きめな朽ちた木があり、いかにもゆっくりが巣にしそうな感じがした。 「あそこか」といい男は歩みを速めた。 「ぢがゔよ゙おおおおおおお!!!そっぢじゃないよ゙おおおおおお!!馬鹿な人間さんはしねえええええええええええ!!」 まりさは泣きながら叫ぶ。男の抱える手がまりさの温い涙でぬれると、不快なのでまりさをその場に放り投げた。 「家族が痛い目に遭うけど今なら逃げれるよ。逃げたら君の分まで家族が痛い目に遭うけどね」 と言い残し、男はその巣と思しき朽ちた木へ走ってゆく。 「やべでえええええええええええええええええ!!!!!!!!!」 男の後ろかまりさの叫び声が聞こえた。 森の奥にある朽ちた木の中に、ゆっくり一家がいる。 この一家の構成は親れいむとまだあかちゃん言葉が抜けていない野球ボールサイズの子れいむが2匹、子まりさが2匹である。 親れいむの頭には蔦が生えており、そこには赤ゆが3匹実っていた。 「ゆっゆー♪」 「ゆっきゅりまっちぇにぇ」 「ゆっきゅりちゅかまらないにょ!」 しかしれいむは少し暗い顔をしていた。それもそのはず、夫であるまりさは昨日、狩りにいくと巣を出て行ってから帰ってきていないのだ。 (ゆぅ・・帰ってくるのおそいよまりさ・・・とっても心配だよ・・・・・これじゃゆっくりできないよ・・・) しかし元気でゆっくりとした子ゆっくりを見て 暗い気持ちが不思議と、とてもゆっくりとしたものに変わってゆく。これも前向きなゆっくり故の性であろうか。 「ゆゆっ!とってもゆっくりしたおちびちゃんたちだねっ!ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」」」 いつものゆっくりとした挨拶を交わして一家はより笑顔になる。 「まりしゃおちょうしゃんはまだかえってこにゃいにょ?」 「れいみゅはやきゅまりしゃおちょうしゃんにあいたいょ」 子ゆっくりたちが親れいむに泣きそうな顔で聞いてきた。 急に巣の中は沈黙が支配した。はしゃいでいた子ゆっくりも泣きそうな顔をしていた。 「ゆぇーん ゆぇーん おちょうしゃんにあいたいよー」 一人が泣いたのをきっかけに子ゆっくり4匹は泣き始めた。 「「「「ゆえーーん ゆえーん ゆえーん」」」」 「泣かないでねおちびちゃん!ゆううう・・・まりさはすぐ帰ってくるよ!」 まだ意識のない実ゆっくりもそれを聞いて悲しそうな顔を浮かべていた。 (このままじゃいけない!ゆっくりできないよ!!まりさが居なくて不安だけど母親であるれいむがなんとかしないと!) 親れいむは心配で泣いている子ゆっくりを慰めるために 「ゆっ! まりさがそろそろ狩りから帰ってくるからね!きっとおいしいごちそうを 持ってきてくれるからね!あまあまもあるよ!そしたらゆっくりご飯にしようね!」 「「「ゆゆっ!ごちしょう!?あみゅあみゃ!!?」」」 子ゆっくりは泣き顔から一転して、みな笑顔になった。 子ゆっくりたちは滅多に食べることのできない甘いものは大好物なのだ。それを想像するだけで一日中ゆっくりできる。 「わーい!れーみゅあまあまだーいしゅきー!」 「まりしゃもまりしゃもー!」 「それじゃまりさが返ってくるまで一緒にす~りす~りしながらおうたさん歌おうね!ゆ~ゆゆ~~ゆっくりしていってね~~おちびちゃ~ん~」 「「「ゆ~ゆゆ~ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ~~」」」 す~りす~りしながら歌うと身体の奥底が暖かい気持ちになる。子ゆっくりのふにっとした感触の肌にす~りす~りはまた格別だ。 「「しゅ~りしゅ~り」」 おちびちゃんたちもとってもゆっくり出来ているようだ。れいむもとってもゆっくりできる。 きっとまりさは元気な姿で帰ってくるはずだ。こんなにかわいいおちびちゃんとれいむを残して帰ってこないはずはない。 親れいむはそう信じてまりさの帰りをまった。 ふとその時、ガサガサという音を耳にした。 「ゆゆ?」 「なんにょおちょ?」 「おとうさんが返ってきたんだよ!みんな挨拶をするんだよ!ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!」」」 巣の前のバリケードがどかされ光が巣の中に差し込む そこから見えたものはいかにもゆっくりできなさそうな悪意に満ちた笑顔の「人間さん」とゆっくりの天敵である「犬さん」だった。 「ゆっくりしていかないでね!!!!!!!!!」 人間は大きな声で、怒鳴るような声でゆっくり一家に叫んだ。 ぜんぜんゆっくりできない、悪意のたっぷり籠った「ゆっくりしていかないでね」に 一匹の子れいむは泡を吹いて気絶した。 「にげてえええええええええ」 親まりさは泣きながら男の後を全力で追いながら、遠くから叫んだ!遠くから叫んだまりさの声を聞いて親れいむはまりさは今まで人間さん 捕まっていたのだと確信した。親れいむは気絶した子れいむを舌でからめ捕り口の中に収めた 「みんなおかーさんの口の中にゆっくりしないで入ってね!」 子ゆっくりたちはみんな親れいむの口の中へ入ってゆく。 人間はそれをみながら何もしない。むしろ全員入るのを待っているかのようだ。 子ゆっくりをみんな口に収め、親れいむは少しだけ安堵する。 (これで子供たちには危害が加えられないよ。あとはまりさを返してもらうだけだよ・・) そう考えいたとき人間の手がれいむの頭に付いている茎をつかみ巣の外へ向かって引っ張られる 「ん~~~~~~~~!!!!!」 口に子ゆっくりを納めているので「やめてね!」などはっきりとした拒絶の言葉がまったく出せず、れいむは茎がちぎれるのを恐れ抵抗せず外へ引きずり出された。 子供を口に含んだ親れいむと巣までようやくやってきた親まりさは麻袋に詰められ人間の家に持って行かれた。 麻袋へ入れられ運ばれている最中まりさの絶望の泣き声が聞こえた。 「ごべんでえええええええええ!まりさが!!まりさが!!つかまったせいでえええええええええ!!」 自宅へ帰り、暖炉に火をつける。それから麻袋から入れたゆっくり手でつかみ床に置く。 親れいむだけは実がついているのでとても慎重に。 親まりさは放り投げるように。 「ゆっくり痛いよ!謝ってね!」 れいむは4匹の子ゆっくり(子れいむ×2 子まりさ×2)を木の床に全部吐き出し、人間に向かい謝罪を要求していた。 人間はれいむを無視し、素早く床に置かれた一匹の野球の球サイズの子れいむを手に取った。 子ゆっくり独特のふにっしたさわり心地はまるで女性の乳房を彷彿とさせる。 子れいむはこんな状況なのに男が遊んでくれると思っているようで、下膨れの顔で「おしょらをちょんでるみちゃい~♪」 と呑気な事を言っていた。他の子ゆっくりは「れいみゅ「まりしゃ」も~」と言っている。 「ゆっ!かってにかわいいおちびちゃんに触らないでね!触りたいならあまあ「これから君たちに制裁するよ。 とってもとっても苦しいよ!ゆっくりたっぷり堪能してね!」」 「ゆゆ!?」 親れいむの言葉を無視し、男は子ゆっくりに対し虐待宣言をした。 子供への危険を感じたのか親まりさと親れいむは「ゆっくりやめてね!おちびちゃんを離してね!」と言いながら人間に向かっていった。 人間の足の膝や腿にポスンッ ポスンッ 親ゆっくりが体当たりした。 「大丈夫だって、すぐに終わるんだからこんなものは!」 男は子れいむを自分の頭よりも高く振りかぶり、 「ゆゆ~ん おしょらをちょんでるみちゃ「ブンッ!」」 ビタン! 「ゆびゅ!!」 顔面から固い床へ熱いキスをかました子れいむ。 本来球体をしているゆっくりの形は歪められ平べったくなっている。 一瞬親れいむは子れいむの身に一体なにが起きたのかわからなく、思考が停止していた。 「・・・お・・お・・・かわいいおちびちゃん!!ゆっくり!!ゆっくりしていってねえ!」 親れいむは心配そうに叩きつけられた子れいむにゆっくりしていってねと言った。まりさは心配そうにその子れいむを見つめていた。 子れいむは無言だった。生まれて初めての、他者から加えられた痛みにどのように対処していいのかわからなかった。 子れいむにとって痛み自体は初めての経験ではなかった。今まで巣の中で転んだ時など本当に短いゆん生の中ではあるが痛みを経験したことはある。 しかし、今回のそれは今まで経験した痛みの中でも別次元の痛みであった。 身体の餡子全体を強く不快な衝撃が駆け巡り、痛み、視界の揺れ、吐き気、恐怖、それらがごちゃ混ぜになったものが子れいむを支配した。 いわゆる「餡震盪」状態である。これは特に吐き気と視界の揺れがひどい。 人間も親ゆっくりも別の子ゆっくりも子れいむをじっと無言で眺めていた。 チョロロロロロロ・・・・・ しーしーを無言で流す子れいむ。 そのうちフルフルと震えながら少しだけ床とくっついた顔をゆっくりと起し、張り裂けるような泣き声を上げた。 「ゆびゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!! いじゃいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! きぼぢわ゙りゅ゙い゙よ゙お゙お゙お゙お゙おおおおおおおおおおおお!!!エレエレエレエレ!!」 男はその泣き声を聞き、ニッコリとし、無言でその泣き叫ぶ合間に吐いたりしている子れいむを掴もうと手を伸ばした。 手が子れいむを掴もうとする寸前、親れいむと親まりさがその手に噛みついた。 怒りの形相を浮かべ、男の手と腕に噛みつく親ゆっくり。 「ゆっくりやめてね!!! くそじじいはゆっくりしねええええ!!」 「まりさの本気を思い知ってね!!怒ると怖いんだよ!!正面からたたかえば負けないよ!!!」 親ゆっくりの噛みつく力は思いのほか強く、痛かった。男は無理やりそれを引きはがし、 ゆっくり虐待用の透明なケースに二匹を強引に一緒に詰め蓋をした。 手を見てみるとゆっくりの歯型が手に付いていた。少し赤く腫れている。明日あたりアザになるかもしれない。 ゆっくりを入れたケースを見てみるケースは暴れるゆっくりのせいでガタガタ揺れていた。 しかし、奮発して高いケースを買っただけあって、ゆっくりが暴れてもビクともしない。 (親を痛めつけるのは子をやったあとだな・・) 気を取り直して再度そのいまだ泣き続けている子れいむを掴みあげる。 掴まれたことに気がついた子れいむは、また痛いことをされるのだと思い必死にその丸いからだをよじり、男の手から何とか離れようとする。 子れいむのアゴのあたりからしーしーがプシュ!と噴射したり、大泣きによる、涙や人間でいう冷や汗に相当するなぞの体液 などにより子れいむはぬるぬるのまんじゅうと化した。まるで鮎などの川魚のようにぬるぬるである。本当に・・・気持ち悪い。 男は子れいむ自身のぬめりで滑り落とさないようにしっかりと子れいむを掴みあげて、先ほどと同じように投げる態勢を取る。 「やじゃあああああああああああああああああ!はなじでええええええええええ!! おきゃあしゃあああああああん!!おちょうしゃあああああああああん!!たしゅけ「ブンッ」 ゆびゅ!!」 再度床に叩きつけられた子れいむ。先ほどのような悲鳴や泣き声はない。 「ゆ・・・・ゆ・ゆ・・・ゆええええん・・・おきゃあしゃああああん・・・・・」 それから何度も子れいむを持ち上げては床に叩きつけた。 床が子れいむの体液で汚れる。今度はうんうんまでしている。 しかし、それを見て男は不快に感じながらも、子れいむを掴んでは投げるを繰り返し行った。 何度も叩きつけられた子れいむは痙攣していた。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 男は子れいむが痙攣しても何度も投げつけた。 ビタン!!「ゆ゛っ!」 ビタン!「びゅ!」 ビタン!!「ゆ!!」 ビタン「・・・!!!」 子ゆっくりだからといって、加減する必要はまるでないから。ゆっくりは情けなどかけるに値しないと信じ切っている。 「やべでえええええええええ!!!おちびちゃんがしんじゃうううううううううううう!!!!?」 「ゆびゃあああああ!!こわいよおおおおおおお!!おきゃああしゃあああああん!!」 それをずっと見ていた子ゆっくりたちは醜い形相で泣きながらしーしーやうんうんを垂れ流していた。まったくもって醜い饅頭であると男は思った。 親ゆっくりにいたってはひたすら男に対し、死ねだとか殺すだとか泣きながら唾を吐き散らしながら言っている。 さすがにこれ以上やると死んでしまうかもしれないと思って男は子れいむを叩きつけるのをやめた。 しばらくすれば子れいむの痙攣状態は治るだろうと思い、男はまだ虐待していない子れいむに手を伸ばす。 「ゆびゃあああ!こにゃいじぇええ!!」 しーしーをブシュ!っと噴き出しながら子ゆっくりたちは自分が今度は痛い目に遭わされると思い散り散りに逃げる。 子ゆっくりである子れいむが人間から逃げられるはずもなくあっさり捕まった。 そして先ほどの子れいむと同じことをされた。それが終わったら子まりさ二匹にも同じことがされた。 子ゆっくり4匹は痙攣が収まった後もフルフルと怯え、震えながら泣いている。 「さてとそろそろ本番いきますかね」 鉄の棒を用意し、火のついてる暖炉にくべる。 親ゆっくりたちはその火にくべられた鉄の棒で男がゆっくりできないことをすると思い一層ケースをガタガタ揺らした。 男は最初に叩きつけた子れいむを取ろうとしたが、どっちが最初に叩きつけた子れいむか判別がつかないので、 適当に子れいむを選んで掴みあげた。 そして、子れいむをアゴについている小さな未成熟なまむまむに、その男のでかい体格に見合った太く長い人差し指をあてがい、 ブジュリ! 一気に人差し指の第二間接まで突っ込んだ。 「ゆびゅゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔうううううううううううううううう いじゃい゙よ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙おおおおお」 子れいむはその小さな体からは想像できないような大きな声で泣き叫んだ。 子れいむはショックのあまりムリムリムリと音を立ててうんうんをした。 無理やり開かれたまむまむは人間の指の太さに耐えきれず痛々しく広がりそして所々裂けている。 裂けた場所からは液状の餡子が滲み出している。 「なにじでる゙の゙お゙おおおおおおおお!!?」 「そんなことしたら子供が産めなくなるんだよお!!?」 「ゆっくりは子どもなんて生まなくていいと思うんだ。気づいていると思うんだよなあ」 男はその突っ込んだ指をぐりぐりと掻きまわす しかし、決して子れいむを殺さぬように穴を広げ苦痛を与えた。 「ゆびゃあああああああああああ!!!?おきゃーしゃんたじゅげでええええええ!ゆ゛っ・・ゆげぇ・・ゆぶぇ・・」 痛みのあまり餡子を吐いた子れいむの口に餡子を戻してやり、死なないように苦痛を与え続けた。 吐いた餡子はすぐに戻してやれば子ゆっくりといえども死ぬことは少ない。 男は指を引き抜くと餡子が滲み、裂け、痛々しいほど大きく開きっぱなしになったまむまむがあった。 子れいむの身体は全体的に黒く滲み始めた。肉体的ダメージと精神的ダメージを与えすぎたようだ。このまま放っておくと死んでしまう可能性がある。 男は子れいむの口に砂糖を入れさらに甘くした冷たい甘酒を流し込んだ。 無駄に生命力の高いゆっくりは痛めつけた後、甘い物を身体に入れると死ぬ可能性は大幅に減る。この程度なら子ゆっくりとはいえまず死なないだろう。 子れいむは本来なら「ゆ~~~しあわしぇぇぇぇ~~!!!」と言うくらい美味と感じる甘酒を飲んだにもかかわらず 「ゆ・・げぇ・・」としか言わなかった。 ここで「しあわしぇ~」などと言ってしまえば男の神経を逆なでして殺されていたかもしれない。 ボソッ 「気づいてると思うんだよなぁ」 別の子れいむにも同じことをしようと手を伸ばした 「ゆびゃあああ!!!こにゃいじぇええええええ!!」 子れいむは泣き喚きながらアゴのあたりからしーしーを噴射させた。 「きたないねえ・・もうお前らの事まんじゅうって読んだら饅頭に失礼だなほんと」 別の子れいむにも同じことをする。この子れいむもさきほどの子れいむに負けず劣らずのとても大きな声で泣き叫んだ。 そして男は小さな声で「気づいていると思うんだよなあ」とブツブツと何度も言いながら次々に別の子ゆっくりに同じ事を行った。 親れいむと親まりさはそれは泣き叫びながら見ているしかなかった。 「ゆ゙ぎゃああああああああああおきゃーしゃんたずげでえええ!!!」 「やべでええええええ!おちびちゃんにひどいごどじな゙い゙でえええええ!」 「ごろ゙ず!ごろ゙じでや゙る゙ううううううううう」 処置の終わった4匹の子ゆっくりは餡子のにじんだ、だらしなく十円玉がすっぽり 入るくらい広がりきりきったまむまむになっていた。 まむまむの近くにあるあにゃるも無事では済まず、4匹ともその部分にはただ大きな穴があるだけになっていた。 それぞれの子ゆっくりは焦点が合わない目で泣き、親ゆっくりはそれを見ながら震えながら泣いていた。 「ゆひゅーゆひゅー・・おきゃーしゃん・・・いじゃいよ゙お・・」 「どうじで・・・たしゅけちぇくれぇなきゃっちゃの?・・」 「ゆえーん・・ゆえーーーん・・」 「ゆ゛っ・・ゆ゛っゆ゛っ・・・・・ゆ゛っゆ゛っ・・ゆ゛・・」 痙攣している子ゆっくりもいた。おそらく餡子を流しすぎたのだろう。 「もうそのまむまむは使い物にはならないと思うんだ。本人も気づいていると思うんだよなあ」 子ゆっくりも親ゆっくりもなぜ自分たちはこんな目に遭わなければいけないのか なぜこんなにも理不尽な仕打ちを受けなければならないのか考えていた。 親れいむは泣きながら怒鳴るように口を開いた。 「どぼじでごんなごどずるのおおお!!!?もうあかちゃんつくれなくなっちゃったよおおおお!!?」 「あかちゃんなんてつくらなくていいよ。存在が無駄なくせして何考えてるの?馬鹿なの?」 「どぼじでぞん゙な゙ごどい゙ゔの゙お゙お゙お゙お゙お゙おおおおおおおおおおおお!!!?でいぶたちは無駄じゃないよおおお!!?」 「無駄だよ糞饅頭。ゴミ以下だお前らは。この現実が嫌ならお互いをかみ殺して自殺しろ」 それから男は子ゆっくり達の帽子とリボンを「じゃま」と言い、奪った。 「おぼうしさんをきゃえしちぇにぇ・・」 「ゆっくちかえしちぇ・・ゆっきゅりできにゃいよ・」 「かえしぇ・・!くしょじじい・・・!!」 子ゆっくりたちはまむまむへのダメージが大きいらしくさっきまでの大声は出てこなかった。 そして、火にくべ、熱により赤く光っている鉄の棒を、さきほどの広がりきったまむまむへあてがい、突き刺した。 ジュウゥゥゥといい音がした。そして甘い匂いが部屋中に広がる。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 あまりの大きな子れいむの悲鳴に「ぴぎゃあ!!」「ゆびゃあ!!?」とほかの子ゆっくりも声をあげ、しーしーをプシュッ!!と噴射させた。 「気づいていると思うんだよなあぁ」 といって男は焼けた鉄の棒で子ゆっくりの体内にグリグリと押しつける。 「ゆゆゆゆゆゆぎゃああああああああああああ!!!」 たまらず親も泣きながら声を上げる。 「おちびちゃああああああああああああん!!」 「やめてえええええええええええええええ」 そして男は棒を引き抜いた。鉄を入れられた子れいむは痙攣しているだけであった。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛」 「まりしゃのいみょうとが・・・」 子れいむのまむまむが炭化して真っ黒になっていた。 もうこの先のゆん生で胎内を使った出産をすることは絶対に出来ないだろう。 気を失い、黒く炭化し、広がりきったまむまむをした子れいむを親れいむに見せつけるようにしたあと 「さっきおまえはかわいいって言ってたよね?これでもかわいいと思える?」 「ゆゆ!!?あたりまえだよ!そんなこともわから「ならこれでどう」」 男は体液でぬるぬるの子れいむを鉄製の火箸でつかみ、暖炉の火であぶった。 気絶から覚めた子れいむは「ゆ゙!!」と声を上げた後また気絶した。 ジュウウウウウウウと心地よい音がする。 男は子れいむは髪の毛がすべて焼けおち、全身がくろっぽくなったところで火であぶるのをやめた。 焼かれた子れいむの表面はもはやぬめりがなく、カチカチになっており、焼く前のふにっとした感触が嘘のようだった。 もうこの子れいむは一生満足に動くことができないだろう。 黒っぽいハゲ饅頭となった子れいむを親ゆっくり達に見せつける。 「どぼじで・・・どぼじでごんなひどいごど・・・」 「ゆ・・おちびちゃん・・?・ゆ・・・ゆ・・ゆえええええん ゆええええええん おちびちゃああああんん!!」 子れいむを見た親れいむは泣きだしてしまった。どうやらこの子れいむはいい感じにかわいく無くなったようだ。 男は手早くつぎつぎと別の子ゆっくり達に同じことをしてゆく。 子ゆっくりたちはみな黒っぽいコゲまんじゅうとなってしまい、親ゆっくりにはどれがれいむ種かまりさ種かの区別すらできなくなった。 子ゆっくり達は、みんなもう満足には動くことができないだろう。 子ゆっくり達の未来はたった今断たれたのだ。この人間に。 そんな子ゆっくり達をみて親れいむは「どぼじで・・どぼじで・・」と何度も呟いていた。 親まりさは「かわいかったおちびじゃんだじがああああ!!!ぼどにぼどじでよ゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!」と叫んでいた。 「めでたく「おちびちゃん」は君たちのお墨付きをもらってかわいくなくなったわけだ。こんなゴミ饅頭いらないよ。返すね。」 男は焼け饅頭となり、ブルブルと震えているだけの子ゆっくりを掴み、親のいるケースへ投げ込んだ後、部屋の電気を消して男は部屋から出て行った。 暗くなった部屋でしばらく親ゆっくりの泣き声が聞こえた。子ゆっくりは泣く元気すらないようだ。 深夜 「ゆぅぅぅ・・おちびちゃん・・ゆっくりしていってね・・」 まだ眠れないゆっくり一家。 「・・・・ゅぅ・・」 もうゆっくりしていってねと返す気力もないのだろうか。子ゆっくり達の反応はあまりない。 「すーりすーり・・」 「ゆびゃああ!!いじゃいよお゙お゙・・・やめじぇええ」 親れいむにひどい火傷の痕にすりすりをされ子れいむは悲鳴を絞り出す。 「ゆゆ・・おちびちゃんごめんね・・ぺーろぺーろしてあげるね」 「ゆびゃあ!やめちぇね・・・いちゃいよ・・・」 「ゆぅ・・ゆっくりしていってね・・・」 何をしても子ゆっくりたちは痛がってしまう。そして子ゆっくりたちにはりぼんや帽子がない。 それはより子ゆっくりをゆっくりできなくさせる。 れいむは「ゆっくりしてね」とだけいい、夫であるまりさに寄りかかった。 まりさはあまりの出来ごとに満足にゆっくりとした反応ができなくなっていた。 しかしここで弱気になってしまってはれいむを、おちびちゃんたちを不安にさせてしまう。そんなのはゆっくりできない。 「ゆっ まりさはだいじょうぶだよ!ゆっくりしようね。おちびちゃんたちもきっとすぐに元通りになおるよ!」 まりさは気丈にふるまう。それを聞いたれいむと子ゆっくりは少しだけだがあったかい気持ちになった。 これが、その気持ちこそが「ゆっくり」だ。ゆっくりしたい。 今日はゆっくりできなかったけど、明日はきっとゆっくり出来る。なぜなら自分たちはゆっくりだから。 自分がゆっくりできなくて、どうして子供たちがゆっくり出来ようか。これから生まれてくるあかちゃんのためにもゆっくりしよう。 きっとあのゆっくり出来ないにんげんさんも、これからもうすぐ生まれてくるあかちゃんを見たらゆっくりできるはず。 暗い中、自分から生えている実ゆっくりをみて、ニッコリと笑い、そう信じてれいむは目を閉じた。 「みんな・・ゆっくりしようね・・」 「「「ゆっきゅりしようにぇ・・・」」」 「・・・・・ゅ・ぅ・・」 子ゆっくりは全身火傷で身体が痛くて眠れなかったが、朝方になりようやっと眠れるようになった。 次の日、男は気配を殺して寝ているゆっくりの前に立っていた。 ゆぅ・・・・ゆぅ・・ ゆぅ・・ゆぅ・・いじゃい・・・ゆぅ・・ (昨日あれだけの目に遭わされたのに全員ぐっすり寝ていやがるな・・・特に子ゆっくり・・あれだけやったのにまだまだ 元気そうだな・・・ん・・・?) れいむから生えている蔦に実ゆっくりが三つ。どれもプチトマトサイズである。それらは昨日よりも明らかに大きくなっている。 (餌は与えていないのに成長しているとなると、まりさの帽子の中に保存食でも入っていたのかな) じっと実ゆを見つめる。実ゆはまりさ種1 れいむ種2の構成であった。実ゆはゆっくりに特徴的な下膨れの顔で眠っている。 たまに目を閉じたまま、まぶたの下にある眼球を動かしたり、「ゅ・・ゅ・」と言ったり、プルプルと身体を振動させたりしている。 (ほんとにかわいくないな・・見ていて不快だ・・絶滅すればいいのになこいつら・・・・) 男は呆れ顔で実ゆを見つめた後、大きく息を吸い込み、大声で、それも全力で 「ゆっくりしないでね!!!!!!!!!!ゆっくりするなああああ!!!!!!! ゆっくりしてんじゃねえええ!!!!!!オラああああああああああああああ!!!!!!!ムカつくんだよその寝顔おおお!!!!!!!!」 と叫びながら、ケースを全力でガッタンガッタンガッタンガッタンと揺らした。 親や子ゆっくりたちはケースの中の内壁になんどもビタンビタンビタンと顔を打ち付け「ゆううううう!!!」と言い泣き顔になっている。 「「「ゆびゃあああ!!」」」プシュ!!「ゆっくぢできにゃいいい!!!!」 全員起きてくれたようだ。子ゆっくりは驚いたあまりにしーしーを噴射させた。 蔦の先のほうに付いている実まりさと実れいむがケースを揺らした際、れいむの顔とケースの内壁に挟まって潰れ中身の餡子が飛び出している。 潰れた実ゆっくりは目を開き苦悶の表情を浮かべている。すぐに絶命するだろう。 実ゆっくりとは言え楽に殺すべきではなかったかなと思いながら潰れた実ゆっくりと見つめる。 「ゆびゃあああでいぶのあがちゃ「朝ごはんの時間だよ。いまから朝ごはんをあげるからゆっくりしないで選んでね。」」 れいむの言葉をさえぎり朝ごはんである旨を伝える。 そして男はれいむ一家が入れてあるケースの前の床に、ごはん、卵焼き、味噌汁、焼き魚、漬物を置いて、 「いただきます」と言い、朝食を食べ始めた。 「ゆ・・?まりさたちに朝ごはんくれるんじゃ・・?おなかぺこぺこだよ!」 「「「おにゃかへっちゃよーおきゃーしゃーん」」」 「この卵焼きうめえええええええええええ!!!」 「ゆ゙ううううううううううううれいみゅ「まりしゃ」もたべちゃいいいいい!!」 男は子ゆっくりの生命力の強さにあきれながら、味噌汁を啜り、お椀と箸を床に置いた後、 「カツオに饅頭二個あげるから、いらない子饅頭二個選んでね あとその実ゆっくりは俺のだから丁重にあつかってね」 「ゆゆ!?なにいってるの!?赤ゆっくりはれいむたちのおちびちゃんだよお!!?それより人間さんはれいむたちにごはんくれるんでしょ? れいむたちはおなか減ったんだよ!さっさともってきてね!そのごはんさんでもいいよ!はやくしてねこのグズ!!」 「君たちのような無駄でゴミな存在にご飯を上げたら、食べ物に失礼だよ。俺が食べ終わるまでに選ばなければ勝手に選ぶからね」 とだけ言い、また朝食を食べ始めた。 「ゆんやあああああああ!!れいみゅのごはんがあああああ!!」「まりしゃの卵焼きがああ!!」 「ゆゅう・・どうしようまりさ・・・・」 この人間さんには話が通じないよ!と痛感し、まりさに助けを求めるれいむ。まりさは意を決した顔をし、男に言い放った。 「おにいさん。まりさたちは何も悪いことしたつもりはないよ。でもなにか悪いことをしたとしたらそれはまりさの責任だよ! れいむやおちびちゃんたちには関係ないよ!まりさは・・・・どうなってもいいから、れいむとおちびちゃんにごはんさんをあげてね。 それから森に帰してあげてね。」 「なにいってるのまりざああ!!?まりざがいないとゆっぐりできないよお!!?」 「「「おちょーしゃーん、いっしょにいたいよー!!」 「茶番は間に合ってるよ「ゆゆ!!?」吐き気がする。」 と、食事を終えた男は、ケースの蓋をあけ、親れいむの影にかくれ、ぷるぷる震えている子ゆっくり二匹をつかみ取った。 「ゆぎゃあああああ!!!!」 「おきゃーしゃーん!!たしゅけちぇえええええええ!!」 子ゆっくり(判別不法)にうっすらぬめりが出てきた。 「・・・・・・・・・・・ゅ・・・・・・ね!」 まりさが男が取り上げた子ゆっくりを取り換えそうとし、蓋の空いたケースから出て、男に飛びかかり、男の左手首に噛みついた。 男は右手には一匹の子ゆっくり、左手にはもう一匹の子ゆっくりを持っていたため、まりさを振りほどく事が出来なかった。 どうせ満足に動けない子ゆっくりなのだから床に置いて応戦すればいいのだが、男は気がつかない。 噛みつかれたまま、痛みに耐えて男は部屋をでて、庭までいき、全身火傷で大して抵抗できない子ゆっくりを犬の小屋の前に放り投げた。 「ゆぎゃ! 」「ゆぶっ!」地面に放り投げられ声を上げる子ゆっくりたち。 「おちびちゃん!!」 まりさはわが子を心配し、叫ぶと同時に噛みついていた男の手首から離れる。 (そこはとってもゆっくりできない気がするよ!助けないと!) そして、投げられた子ゆっくりの元まで跳ねて行こうとした瞬間 それは人間に邪魔された。 グシャ!!「ゆびゃあ!!」 真上からまりさの頭めがけて足を落とされ右目は餡子と共に飛び出て、歯が何本か砕けた。 その一撃でまりさは意識を失いかけたが、子ゆっくりの「ゆぎゃああああたしゅけておちょおしゃあああん!!」という悲鳴を聞き、意識を無理やり覚醒させられた。 犬小屋から出てきた犬(カツオ)は二匹の子ゆっくりの前に立っていた。そして、一匹の子ゆっくりに噛みつき、優しく、ゆっくりと食べていく。 噛みつかれ口に収められた子ゆっくりはまだ生きていた。カツオはあえて甘噛のみで子ゆっくりを食べた。 「ゆぶっ・・・たしゅ・・けちぇ・・おちょ・・ うしゃ ・・ゆびゃ・・ いちゃ い よお・・」 カツオはすぐに食い殺したら、つまらない。数日ぶりのおもちゃだ。と思っていた。ゆっくりをじわじわと時間をかけて食べると飼い主が とてもほめてくれる。喜んでくれる。そういった理由もあり、ゆっくりを可能な限り時間をかけて遊び食いをする。 「おちびちゃああああああああああああああんん!!!!!!!!!」 カツオの口に飲み込まれた子ゆっくりは唾液によりドロドロにふやけ、原型をたもっていなかった。 「もっ・・・ゅ・・・し・・・・かった・・・・ょ」 犬はそれを飲み込むと、この世の終わりのような形相を浮かべ、しーしーをもらしながらプルプル震えているもう一匹の子ゆっくり の元へ近づいた。 「やじゃぁ・・・・れいみゅ・・しにたくなにゃぃ・・・・もっといっぴゃいいもうちょとあしょびちゃいよ・・ しあわしぇ~なものたべちゃいよ・・・おきゃ~しゃんとおちょ~しゃんとしゅ~りしゅ~りしちゃいよぉ・・・」 命乞い(?)をするれいむ(もはや判別は不能である)をカツオは甘噛みする。 「ゆびゃああ!!やめちぇええ!!」 ブシッ!!と勢いよくシーシーを噴射する子れいむ(?) 何度も甘噛みをした後、カツオはその子れいむ(?)を口に収める。さきほどの子ゆっくりと同じようにゆっくりと食べていく。 まりさはその様子をじっと見ていた。 まだ間に合う!まだおちびちゃんは生きている!まりさは残る力をあらん限りしぼってカツオに体当たりを敢行しようとした。 しかしまりさは男に抱きかかえられ、それはかなわなかった。 カツオが残りの子ゆっくりを飲み込むまで見させた後、男は満足そうにまりさを部屋に持ち帰った。 「部屋に帰ったらお楽しみだなあぁ・・・気づいてるんと思うだ」 部屋に帰るとケースの中にいたれいむと焦げた二匹の子ゆっくりはいなくなっていた。 まりさは先ほど男の手首に噛みつく瞬間「まりさが引き付けておくからゆっくりしないで逃げてね!」とれいむに言っていたのだ。 まりさに言われた通りにれいむは子ゆっくりを口に入れ、バイン、バインと跳ねながらその男の家から逃げた。 れいむは泣きながら必死に逃げていた。潰れた実ゆっくりや潰れていない実ゆっくりのことは考えていない。 ただ逃げることを優先した。自分がつかまってしまっては全員助からないから。 自分たちを助けるために囮となったまりさのことも心配だ。 しかし今自分が逃げねばまりさの命がけの特攻は無駄になる。出来ることならまりさも人間からうまく逃げおおせてほしい。 そして今までのように家族団欒をしてゆっくりしたい。 (なんでこんなことに・・まりざぁ!!ゆっくり・・ゆっくりしていってねえ!!!!) 「ゆへへ・・・ゆっくり・・ざまあ・・・みろ・・!くそじじいの・・・思い通りには・・させないよ!!」 ケースの中に入れてあったれいむが居なくなり呆気にとられている人間にまりさが勝ち誇ったように言った。 (あかちゃんとおちびちゃん二人死なせちゃったけど・・れいむと残りのおちびちゃんは逃がしたよ・・でも・・まりさはもうだめだよ・・ 少しでも長くこのゆっくりできない人間さんを足止めするから逃げてね・・!まりさたちのぶんまで・・生きて・・ゆっくりしていってね・・!) 「ゆがああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 まりさは男がまりさを抱きかかえる力が少し弱くなった時を見逃さずに、腕をすり抜け、死ぬ気の特攻を仕掛けた。 続きます by洗脳君
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「ゅ・・ゆう・・」 目がさめたまりさ。人間に抱えられ森の中を移動していた。 先頭には犬がおり、犬は地面に鼻をつけながらヒクヒクさせ、ゆっくりと進んでいた。 人間は犬の後をひたすらついていく。 「おや、やっと目が覚めたか。お前の家族にもたっぷりと痛い目に遭わせてやるからな。楽しみにしてな!」 「ゆ・・ゆぅ・・」 寝ぼけているまりさだが、周囲を身体をよじって見回すとそこはまりさがよく目にする風景であった。 「ゆ゙う!!」 家が近いことに気がついたまりさ。 (このままじゃおうちが見つかっちゃうよ!ゆっくりできなくなっちゃうよ!) 「ま・・まりさの家はこっちじゃないよ!あっちだよ!」と巣は別の方向にあると告げる。 「そうなのか。でもカツオはこっちだと言ってるみたいだぞ。」 「ゆゆ!ちがうよ!そっちには何もないよ!その馬鹿犬は早く死んでね!ゆぎゃ!!」 男はまりさの頬を指でちぎった。ちぎられたところからは餡子がうっすらと漏れる。 「ゆぎゃああああああいだいいいいいいい!!!」 「カツオの悪口を言うなんていい度胸だね。君の家族たっぷりいたぶってあげるから感謝してね!!」 といいながら歩きながらまりさの顔を軽く殴り続けながら犬の後を追う。 ウォン!!とカツオが吠える 視界の先には大きめな朽ちた木があり、いかにもゆっくりが巣にしそうな感じがした。 「あそこか」といい男は歩みを速めた。 「ぢがゔよ゙おおおおおおお!!!そっぢじゃないよ゙おおおおおお!!馬鹿な人間さんはしねえええええええええええ!!」 まりさは泣きながら叫ぶ。男の抱える手がまりさの温い涙でぬれると、不快なのでまりさをその場に放り投げた。 「家族が痛い目に遭うけど今なら逃げれるよ。逃げたら君の分まで家族が痛い目に遭うけどね」 と言い残し、男はその巣と思しき朽ちた木へ走ってゆく。 「やべでえええええええええええええええええ!!!!!!!!!」 男の後ろかまりさの叫び声が聞こえた。 森の奥にある朽ちた木の中に、ゆっくり一家がいる。 この一家の構成は親れいむとまだあかちゃん言葉が抜けていない野球ボールサイズの子れいむが2匹、子まりさが2匹である。 親れいむの頭には蔦が生えており、そこには赤ゆが3匹実っていた。 「ゆっゆー♪」 「ゆっきゅりまっちぇにぇ」 「ゆっきゅりちゅかまらないにょ!」 しかしれいむは少し暗い顔をしていた。それもそのはず、夫であるまりさは昨日、狩りにいくと巣を出て行ってから帰ってきていないのだ。 (ゆぅ・・帰ってくるのおそいよまりさ・・・とっても心配だよ・・・・・これじゃゆっくりできないよ・・・) しかし元気でゆっくりとした子ゆっくりを見て 暗い気持ちが不思議と、とてもゆっくりとしたものに変わってゆく。これも前向きなゆっくり故の性であろうか。 「ゆゆっ!とってもゆっくりしたおちびちゃんたちだねっ!ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」」」 いつものゆっくりとした挨拶を交わして一家はより笑顔になる。 「まりしゃおちょうしゃんはまだかえってこにゃいにょ?」 「れいみゅはやきゅまりしゃおちょうしゃんにあいたいょ」 子ゆっくりたちが親れいむに泣きそうな顔で聞いてきた。 急に巣の中は沈黙が支配した。はしゃいでいた子ゆっくりも泣きそうな顔をしていた。 「ゆぇーん ゆぇーん おちょうしゃんにあいたいよー」 一人が泣いたのをきっかけに子ゆっくり4匹は泣き始めた。 「「「「ゆえーーん ゆえーん ゆえーん」」」」 「泣かないでねおちびちゃん!ゆううう・・・まりさはすぐ帰ってくるよ!」 まだ意識のない実ゆっくりもそれを聞いて悲しそうな顔を浮かべていた。 (このままじゃいけない!ゆっくりできないよ!!まりさが居なくて不安だけど母親であるれいむがなんとかしないと!) 親れいむは心配で泣いている子ゆっくりを慰めるために 「ゆっ! まりさがそろそろ狩りから帰ってくるからね!きっとおいしいごちそうを 持ってきてくれるからね!あまあまもあるよ!そしたらゆっくりご飯にしようね!」 「「「ゆゆっ!ごちしょう!?あみゅあみゃ!!?」」」 子ゆっくりは泣き顔から一転して、みな笑顔になった。 子ゆっくりたちは滅多に食べることのできない甘いものは大好物なのだ。それを想像するだけで一日中ゆっくりできる。 「わーい!れーみゅあまあまだーいしゅきー!」 「まりしゃもまりしゃもー!」 「それじゃまりさが返ってくるまで一緒にす~りす~りしながらおうたさん歌おうね!ゆ~ゆゆ~~ゆっくりしていってね~~おちびちゃ~ん~」 「「「ゆ~ゆゆ~ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ~~」」」 す~りす~りしながら歌うと身体の奥底が暖かい気持ちになる。子ゆっくりのふにっとした感触の肌にす~りす~りはまた格別だ。 「「しゅ~りしゅ~り」」 おちびちゃんたちもとってもゆっくり出来ているようだ。れいむもとってもゆっくりできる。 きっとまりさは元気な姿で帰ってくるはずだ。こんなにかわいいおちびちゃんとれいむを残して帰ってこないはずはない。 親れいむはそう信じてまりさの帰りをまった。 ふとその時、ガサガサという音を耳にした。 「ゆゆ?」 「なんにょおちょ?」 「おとうさんが返ってきたんだよ!みんな挨拶をするんだよ!ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!」」」 巣の前のバリケードがどかされ光が巣の中に差し込む そこから見えたものはいかにもゆっくりできなさそうな悪意に満ちた笑顔の「人間さん」とゆっくりの天敵である「犬さん」だった。 「ゆっくりしていかないでね!!!!!!!!!」 人間は大きな声で、怒鳴るような声でゆっくり一家に叫んだ。 ぜんぜんゆっくりできない、悪意のたっぷり籠った「ゆっくりしていかないでね」に 一匹の子れいむは泡を吹いて気絶した。 「にげてえええええええええ」 親まりさは泣きながら男の後を全力で追いながら、遠くから叫んだ!遠くから叫んだまりさの声を聞いて親れいむはまりさは今まで人間さん 捕まっていたのだと確信した。親れいむは気絶した子れいむを舌でからめ捕り口の中に収めた 「みんなおかーさんの口の中にゆっくりしないで入ってね!」 子ゆっくりたちはみんな親れいむの口の中へ入ってゆく。 人間はそれをみながら何もしない。むしろ全員入るのを待っているかのようだ。 子ゆっくりをみんな口に収め、親れいむは少しだけ安堵する。 (これで子供たちには危害が加えられないよ。あとはまりさを返してもらうだけだよ・・) そう考えいたとき人間の手がれいむの頭に付いている茎をつかみ巣の外へ向かって引っ張られる 「ん~~~~~~~~!!!!!」 口に子ゆっくりを納めているので「やめてね!」などはっきりとした拒絶の言葉がまったく出せず、れいむは茎がちぎれるのを恐れ抵抗せず外へ引きずり出された。 子供を口に含んだ親れいむと巣までようやくやってきた親まりさは麻袋に詰められ人間の家に持って行かれた。 麻袋へ入れられ運ばれている最中まりさの絶望の泣き声が聞こえた。 「ごべんでえええええええええ!まりさが!!まりさが!!つかまったせいでえええええええええ!!」 自宅へ帰り、暖炉に火をつける。それから麻袋から入れたゆっくり手でつかみ床に置く。 親れいむだけは実がついているのでとても慎重に。 親まりさは放り投げるように。 「ゆっくり痛いよ!謝ってね!」 れいむは4匹の子ゆっくり(子れいむ×2 子まりさ×2)を木の床に全部吐き出し、人間に向かい謝罪を要求していた。 人間はれいむを無視し、素早く床に置かれた一匹の野球の球サイズの子れいむを手に取った。 子ゆっくり独特のふにっしたさわり心地はまるで女性の乳房を彷彿とさせる。 子れいむはこんな状況なのに男が遊んでくれると思っているようで、下膨れの顔で「おしょらをちょんでるみちゃい~♪」 と呑気な事を言っていた。他の子ゆっくりは「れいみゅ「まりしゃ」も~」と言っている。 「ゆっ!かってにかわいいおちびちゃんに触らないでね!触りたいならあまあ「これから君たちに制裁するよ。 とってもとっても苦しいよ!ゆっくりたっぷり堪能してね!」」 「ゆゆ!?」 親れいむの言葉を無視し、男は子ゆっくりに対し虐待宣言をした。 子供への危険を感じたのか親まりさと親れいむは「ゆっくりやめてね!おちびちゃんを離してね!」と言いながら人間に向かっていった。 人間の足の膝や腿にポスンッ ポスンッ 親ゆっくりが体当たりした。 「大丈夫だって、すぐに終わるんだからこんなものは!」 男は子れいむを自分の頭よりも高く振りかぶり、 「ゆゆ~ん おしょらをちょんでるみちゃ「ブンッ!」」 ビタン! 「ゆびゅ!!」 顔面から固い床へ熱いキスをかました子れいむ。 本来球体をしているゆっくりの形は歪められ平べったくなっている。 一瞬親れいむは子れいむの身に一体なにが起きたのかわからなく、思考が停止していた。 「・・・お・・お・・・かわいいおちびちゃん!!ゆっくり!!ゆっくりしていってねえ!」 親れいむは心配そうに叩きつけられた子れいむにゆっくりしていってねと言った。まりさは心配そうにその子れいむを見つめていた。 子れいむは無言だった。生まれて初めての、他者から加えられた痛みにどのように対処していいのかわからなかった。 子れいむにとって痛み自体は初めての経験ではなかった。今まで巣の中で転んだ時など本当に短いゆん生の中ではあるが痛みを経験したことはある。 しかし、今回のそれは今まで経験した痛みの中でも別次元の痛みであった。 身体の餡子全体を強く不快な衝撃が駆け巡り、痛み、視界の揺れ、吐き気、恐怖、それらがごちゃ混ぜになったものが子れいむを支配した。 いわゆる「餡震盪」状態である。これは特に吐き気と視界の揺れがひどい。 人間も親ゆっくりも別の子ゆっくりも子れいむをじっと無言で眺めていた。 チョロロロロロロ・・・・・ しーしーを無言で流す子れいむ。 そのうちフルフルと震えながら少しだけ床とくっついた顔をゆっくりと起し、張り裂けるような泣き声を上げた。 「ゆびゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!! いじゃいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! きぼぢわ゙りゅ゙い゙よ゙お゙お゙お゙お゙おおおおおおおおおおおお!!!エレエレエレエレ!!」 男はその泣き声を聞き、ニッコリとし、無言でその泣き叫ぶ合間に吐いたりしている子れいむを掴もうと手を伸ばした。 手が子れいむを掴もうとする寸前、親れいむと親まりさがその手に噛みついた。 怒りの形相を浮かべ、男の手と腕に噛みつく親ゆっくり。 「ゆっくりやめてね!!! くそじじいはゆっくりしねええええ!!」 「まりさの本気を思い知ってね!!怒ると怖いんだよ!!正面からたたかえば負けないよ!!!」 親ゆっくりの噛みつく力は思いのほか強く、痛かった。男は無理やりそれを引きはがし、 ゆっくり虐待用の透明なケースに二匹を強引に一緒に詰め蓋をした。 手を見てみるとゆっくりの歯型が手に付いていた。少し赤く腫れている。明日あたりアザになるかもしれない。 ゆっくりを入れたケースを見てみるケースは暴れるゆっくりのせいでガタガタ揺れていた。 しかし、奮発して高いケースを買っただけあって、ゆっくりが暴れてもビクともしない。 (親を痛めつけるのは子をやったあとだな・・) 気を取り直して再度そのいまだ泣き続けている子れいむを掴みあげる。 掴まれたことに気がついた子れいむは、また痛いことをされるのだと思い必死にその丸いからだをよじり、男の手から何とか離れようとする。 子れいむのアゴのあたりからしーしーがプシュ!と噴射したり、大泣きによる、涙や人間でいう冷や汗に相当するなぞの体液 などにより子れいむはぬるぬるのまんじゅうと化した。まるで鮎などの川魚のようにぬるぬるである。本当に・・・気持ち悪い。 男は子れいむ自身のぬめりで滑り落とさないようにしっかりと子れいむを掴みあげて、先ほどと同じように投げる態勢を取る。 「やじゃあああああああああああああああああ!はなじでええええええええええ!! おきゃあしゃあああああああん!!おちょうしゃあああああああああん!!たしゅけ「ブンッ」 ゆびゅ!!」 再度床に叩きつけられた子れいむ。先ほどのような悲鳴や泣き声はない。 「ゆ・・・・ゆ・ゆ・・・ゆええええん・・・おきゃあしゃああああん・・・・・」 それから何度も子れいむを持ち上げては床に叩きつけた。 床が子れいむの体液で汚れる。今度はうんうんまでしている。 しかし、それを見て男は不快に感じながらも、子れいむを掴んでは投げるを繰り返し行った。 何度も叩きつけられた子れいむは痙攣していた。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 男は子れいむが痙攣しても何度も投げつけた。 ビタン!!「ゆ゛っ!」 ビタン!「びゅ!」 ビタン!!「ゆ!!」 ビタン「・・・!!!」 子ゆっくりだからといって、加減する必要はまるでないから。ゆっくりは情けなどかけるに値しないと信じ切っている。 「やべでえええええええええ!!!おちびちゃんがしんじゃうううううううううううう!!!!?」 「ゆびゃあああああ!!こわいよおおおおおおお!!おきゃああしゃあああああん!!」 それをずっと見ていた子ゆっくりたちは醜い形相で泣きながらしーしーやうんうんを垂れ流していた。まったくもって醜い饅頭であると男は思った。 親ゆっくりにいたってはひたすら男に対し、死ねだとか殺すだとか泣きながら唾を吐き散らしながら言っている。 さすがにこれ以上やると死んでしまうかもしれないと思って男は子れいむを叩きつけるのをやめた。 しばらくすれば子れいむの痙攣状態は治るだろうと思い、男はまだ虐待していない子れいむに手を伸ばす。 「ゆびゃあああ!こにゃいじぇええ!!」 しーしーをブシュ!っと噴き出しながら子ゆっくりたちは自分が今度は痛い目に遭わされると思い散り散りに逃げる。 子ゆっくりである子れいむが人間から逃げられるはずもなくあっさり捕まった。 そして先ほどの子れいむと同じことをされた。それが終わったら子まりさ二匹にも同じことがされた。 子ゆっくり4匹は痙攣が収まった後もフルフルと怯え、震えながら泣いている。 「さてとそろそろ本番いきますかね」 鉄の棒を用意し、火のついてる暖炉にくべる。 親ゆっくりたちはその火にくべられた鉄の棒で男がゆっくりできないことをすると思い一層ケースをガタガタ揺らした。 男は最初に叩きつけた子れいむを取ろうとしたが、どっちが最初に叩きつけた子れいむか判別がつかないので、 適当に子れいむを選んで掴みあげた。 そして、子れいむをアゴについている小さな未成熟なまむまむに、その男のでかい体格に見合った太く長い人差し指をあてがい、 ブジュリ! 一気に人差し指の第二間接まで突っ込んだ。 「ゆびゅゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔうううううううううううううううう いじゃい゙よ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙おおおおお」 子れいむはその小さな体からは想像できないような大きな声で泣き叫んだ。 子れいむはショックのあまりムリムリムリと音を立ててうんうんをした。 無理やり開かれたまむまむは人間の指の太さに耐えきれず痛々しく広がりそして所々裂けている。 裂けた場所からは液状の餡子が滲み出している。 「なにじでる゙の゙お゙おおおおおおおお!!?」 「そんなことしたら子供が産めなくなるんだよお!!?」 「ゆっくりは子どもなんて生まなくていいと思うんだ。気づいていると思うんだよなあ」 男はその突っ込んだ指をぐりぐりと掻きまわす しかし、決して子れいむを殺さぬように穴を広げ苦痛を与えた。 「ゆびゃあああああああああああ!!!?おきゃーしゃんたじゅげでええええええ!ゆ゛っ・・ゆげぇ・・ゆぶぇ・・」 痛みのあまり餡子を吐いた子れいむの口に餡子を戻してやり、死なないように苦痛を与え続けた。 吐いた餡子はすぐに戻してやれば子ゆっくりといえども死ぬことは少ない。 男は指を引き抜くと餡子が滲み、裂け、痛々しいほど大きく開きっぱなしになったまむまむがあった。 子れいむの身体は全体的に黒く滲み始めた。肉体的ダメージと精神的ダメージを与えすぎたようだ。このまま放っておくと死んでしまう可能性がある。 男は子れいむの口に砂糖を入れさらに甘くした冷たい甘酒を流し込んだ。 無駄に生命力の高いゆっくりは痛めつけた後、甘い物を身体に入れると死ぬ可能性は大幅に減る。この程度なら子ゆっくりとはいえまず死なないだろう。 子れいむは本来なら「ゆ~~~しあわしぇぇぇぇ~~!!!」と言うくらい美味と感じる甘酒を飲んだにもかかわらず 「ゆ・・げぇ・・」としか言わなかった。 ここで「しあわしぇ~」などと言ってしまえば男の神経を逆なでして殺されていたかもしれない。 ボソッ 「気づいてると思うんだよなぁ」 別の子れいむにも同じことをしようと手を伸ばした 「ゆびゃあああ!!!こにゃいじぇええええええ!!」 子れいむは泣き喚きながらアゴのあたりからしーしーを噴射させた。 「きたないねえ・・もうお前らの事まんじゅうって読んだら饅頭に失礼だなほんと」 別の子れいむにも同じことをする。この子れいむもさきほどの子れいむに負けず劣らずのとても大きな声で泣き叫んだ。 そして男は小さな声で「気づいていると思うんだよなあ」とブツブツと何度も言いながら次々に別の子ゆっくりに同じ事を行った。 親れいむと親まりさはそれは泣き叫びながら見ているしかなかった。 「ゆ゙ぎゃああああああああああおきゃーしゃんたずげでえええ!!!」 「やべでええええええ!おちびちゃんにひどいごどじな゙い゙でえええええ!」 「ごろ゙ず!ごろ゙じでや゙る゙ううううううううう」 処置の終わった4匹の子ゆっくりは餡子のにじんだ、だらしなく十円玉がすっぽり 入るくらい広がりきりきったまむまむになっていた。 まむまむの近くにあるあにゃるも無事では済まず、4匹ともその部分にはただ大きな穴があるだけになっていた。 それぞれの子ゆっくりは焦点が合わない目で泣き、親ゆっくりはそれを見ながら震えながら泣いていた。 「ゆひゅーゆひゅー・・おきゃーしゃん・・・いじゃいよ゙お・・」 「どうじで・・・たしゅけちぇくれぇなきゃっちゃの?・・」 「ゆえーん・・ゆえーーーん・・」 「ゆ゛っ・・ゆ゛っゆ゛っ・・・・・ゆ゛っゆ゛っ・・ゆ゛・・」 痙攣している子ゆっくりもいた。おそらく餡子を流しすぎたのだろう。 「もうそのまむまむは使い物にはならないと思うんだ。本人も気づいていると思うんだよなあ」 子ゆっくりも親ゆっくりもなぜ自分たちはこんな目に遭わなければいけないのか なぜこんなにも理不尽な仕打ちを受けなければならないのか考えていた。 親れいむは泣きながら怒鳴るように口を開いた。 「どぼじでごんなごどずるのおおお!!!?もうあかちゃんつくれなくなっちゃったよおおおお!!?」 「あかちゃんなんてつくらなくていいよ。存在が無駄なくせして何考えてるの?馬鹿なの?」 「どぼじでぞん゙な゙ごどい゙ゔの゙お゙お゙お゙お゙お゙おおおおおおおおおおおお!!!?でいぶたちは無駄じゃないよおおお!!?」 「無駄だよ糞饅頭。ゴミ以下だお前らは。この現実が嫌ならお互いをかみ殺して自殺しろ」 それから男は子ゆっくり達の帽子とリボンを「じゃま」と言い、奪った。 「おぼうしさんをきゃえしちぇにぇ・・」 「ゆっくちかえしちぇ・・ゆっきゅりできにゃいよ・」 「かえしぇ・・!くしょじじい・・・!!」 子ゆっくりたちはまむまむへのダメージが大きいらしくさっきまでの大声は出てこなかった。 そして、火にくべ、熱により赤く光っている鉄の棒を、さきほどの広がりきったまむまむへあてがい、突き刺した。 ジュウゥゥゥといい音がした。そして甘い匂いが部屋中に広がる。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 あまりの大きな子れいむの悲鳴に「ぴぎゃあ!!」「ゆびゃあ!!?」とほかの子ゆっくりも声をあげ、しーしーをプシュッ!!と噴射させた。 「気づいていると思うんだよなあぁ」 といって男は焼けた鉄の棒で子ゆっくりの体内にグリグリと押しつける。 「ゆゆゆゆゆゆぎゃああああああああああああ!!!」 たまらず親も泣きながら声を上げる。 「おちびちゃああああああああああああん!!」 「やめてえええええええええええええええ」 そして男は棒を引き抜いた。鉄を入れられた子れいむは痙攣しているだけであった。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛」 「まりしゃのいみょうとが・・・」 子れいむのまむまむが炭化して真っ黒になっていた。 もうこの先のゆん生で胎内を使った出産をすることは絶対に出来ないだろう。 気を失い、黒く炭化し、広がりきったまむまむをした子れいむを親れいむに見せつけるようにしたあと 「さっきおまえはかわいいって言ってたよね?これでもかわいいと思える?」 「ゆゆ!!?あたりまえだよ!そんなこともわから「ならこれでどう」」 男は体液でぬるぬるの子れいむを鉄製の火箸でつかみ、暖炉の火であぶった。 気絶から覚めた子れいむは「ゆ゙!!」と声を上げた後また気絶した。 ジュウウウウウウウと心地よい音がする。 男は子れいむは髪の毛がすべて焼けおち、全身がくろっぽくなったところで火であぶるのをやめた。 焼かれた子れいむの表面はもはやぬめりがなく、カチカチになっており、焼く前のふにっとした感触が嘘のようだった。 もうこの子れいむは一生満足に動くことができないだろう。 黒っぽいハゲ饅頭となった子れいむを親ゆっくり達に見せつける。 「どぼじで・・・どぼじでごんなひどいごど・・・」 「ゆ・・おちびちゃん・・?・ゆ・・・ゆ・・ゆえええええん ゆええええええん おちびちゃああああんん!!」 子れいむを見た親れいむは泣きだしてしまった。どうやらこの子れいむはいい感じにかわいく無くなったようだ。 男は手早くつぎつぎと別の子ゆっくり達に同じことをしてゆく。 子ゆっくりたちはみな黒っぽいコゲまんじゅうとなってしまい、親ゆっくりにはどれがれいむ種かまりさ種かの区別すらできなくなった。 子ゆっくり達は、みんなもう満足には動くことができないだろう。 子ゆっくり達の未来はたった今断たれたのだ。この人間に。 そんな子ゆっくり達をみて親れいむは「どぼじで・・どぼじで・・」と何度も呟いていた。 親まりさは「かわいかったおちびじゃんだじがああああ!!!ぼどにぼどじでよ゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!」と叫んでいた。 「めでたく「おちびちゃん」は君たちのお墨付きをもらってかわいくなくなったわけだ。こんなゴミ饅頭いらないよ。返すね。」 男は焼け饅頭となり、ブルブルと震えているだけの子ゆっくりを掴み、親のいるケースへ投げ込んだ後、部屋の電気を消して男は部屋から出て行った。 暗くなった部屋でしばらく親ゆっくりの泣き声が聞こえた。子ゆっくりは泣く元気すらないようだ。 深夜 「ゆぅぅぅ・・おちびちゃん・・ゆっくりしていってね・・」 まだ眠れないゆっくり一家。 「・・・・ゅぅ・・」 もうゆっくりしていってねと返す気力もないのだろうか。子ゆっくり達の反応はあまりない。 「すーりすーり・・」 「ゆびゃああ!!いじゃいよお゙お゙・・・やめじぇええ」 親れいむにひどい火傷の痕にすりすりをされ子れいむは悲鳴を絞り出す。 「ゆゆ・・おちびちゃんごめんね・・ぺーろぺーろしてあげるね」 「ゆびゃあ!やめちぇね・・・いちゃいよ・・・」 「ゆぅ・・ゆっくりしていってね・・・」 何をしても子ゆっくりたちは痛がってしまう。そして子ゆっくりたちにはりぼんや帽子がない。 それはより子ゆっくりをゆっくりできなくさせる。 れいむは「ゆっくりしてね」とだけいい、夫であるまりさに寄りかかった。 まりさはあまりの出来ごとに満足にゆっくりとした反応ができなくなっていた。 しかしここで弱気になってしまってはれいむを、おちびちゃんたちを不安にさせてしまう。そんなのはゆっくりできない。 「ゆっ まりさはだいじょうぶだよ!ゆっくりしようね。おちびちゃんたちもきっとすぐに元通りになおるよ!」 まりさは気丈にふるまう。それを聞いたれいむと子ゆっくりは少しだけだがあったかい気持ちになった。 これが、その気持ちこそが「ゆっくり」だ。ゆっくりしたい。 今日はゆっくりできなかったけど、明日はきっとゆっくり出来る。なぜなら自分たちはゆっくりだから。 自分がゆっくりできなくて、どうして子供たちがゆっくり出来ようか。これから生まれてくるあかちゃんのためにもゆっくりしよう。 きっとあのゆっくり出来ないにんげんさんも、これからもうすぐ生まれてくるあかちゃんを見たらゆっくりできるはず。 暗い中、自分から生えている実ゆっくりをみて、ニッコリと笑い、そう信じてれいむは目を閉じた。 「みんな・・ゆっくりしようね・・」 「「「ゆっきゅりしようにぇ・・・」」」 「・・・・・ゅ・ぅ・・」 子ゆっくりは全身火傷で身体が痛くて眠れなかったが、朝方になりようやっと眠れるようになった。 次の日、男は気配を殺して寝ているゆっくりの前に立っていた。 ゆぅ・・・・ゆぅ・・ ゆぅ・・ゆぅ・・いじゃい・・・ゆぅ・・ (昨日あれだけの目に遭わされたのに全員ぐっすり寝ていやがるな・・・特に子ゆっくり・・あれだけやったのにまだまだ 元気そうだな・・・ん・・・?) れいむから生えている蔦に実ゆっくりが三つ。どれもプチトマトサイズである。それらは昨日よりも明らかに大きくなっている。 (餌は与えていないのに成長しているとなると、まりさの帽子の中に保存食でも入っていたのかな) じっと実ゆを見つめる。実ゆはまりさ種1 れいむ種2の構成であった。実ゆはゆっくりに特徴的な下膨れの顔で眠っている。 たまに目を閉じたまま、まぶたの下にある眼球を動かしたり、「ゅ・・ゅ・」と言ったり、プルプルと身体を振動させたりしている。 (ほんとにかわいくないな・・見ていて不快だ・・絶滅すればいいのになこいつら・・・・) 男は呆れ顔で実ゆを見つめた後、大きく息を吸い込み、大声で、それも全力で 「ゆっくりしないでね!!!!!!!!!!ゆっくりするなああああ!!!!!!! ゆっくりしてんじゃねえええ!!!!!!オラああああああああああああああ!!!!!!!ムカつくんだよその寝顔おおお!!!!!!!!」 と叫びながら、ケースを全力でガッタンガッタンガッタンガッタンと揺らした。 親や子ゆっくりたちはケースの中の内壁になんどもビタンビタンビタンと顔を打ち付け「ゆううううう!!!」と言い泣き顔になっている。 「「「ゆびゃあああ!!」」」プシュ!!「ゆっくぢできにゃいいい!!!!」 全員起きてくれたようだ。子ゆっくりは驚いたあまりにしーしーを噴射させた。 蔦の先のほうに付いている実まりさと実れいむがケースを揺らした際、れいむの顔とケースの内壁に挟まって潰れ中身の餡子が飛び出している。 潰れた実ゆっくりは目を開き苦悶の表情を浮かべている。すぐに絶命するだろう。 実ゆっくりとは言え楽に殺すべきではなかったかなと思いながら潰れた実ゆっくりと見つめる。 「ゆびゃあああでいぶのあがちゃ「朝ごはんの時間だよ。いまから朝ごはんをあげるからゆっくりしないで選んでね。」」 れいむの言葉をさえぎり朝ごはんである旨を伝える。 そして男はれいむ一家が入れてあるケースの前の床に、ごはん、卵焼き、味噌汁、焼き魚、漬物を置いて、 「いただきます」と言い、朝食を食べ始めた。 「ゆ・・?まりさたちに朝ごはんくれるんじゃ・・?おなかぺこぺこだよ!」 「「「おにゃかへっちゃよーおきゃーしゃーん」」」 「この卵焼きうめえええええええええええ!!!」 「ゆ゙ううううううううううううれいみゅ「まりしゃ」もたべちゃいいいいい!!」 男は子ゆっくりの生命力の強さにあきれながら、味噌汁を啜り、お椀と箸を床に置いた後、 「カツオに饅頭二個あげるから、いらない子饅頭二個選んでね あとその実ゆっくりは俺のだから丁重にあつかってね」 「ゆゆ!?なにいってるの!?赤ゆっくりはれいむたちのおちびちゃんだよお!!?それより人間さんはれいむたちにごはんくれるんでしょ? れいむたちはおなか減ったんだよ!さっさともってきてね!そのごはんさんでもいいよ!はやくしてねこのグズ!!」 「君たちのような無駄でゴミな存在にご飯を上げたら、食べ物に失礼だよ。俺が食べ終わるまでに選ばなければ勝手に選ぶからね」 とだけ言い、また朝食を食べ始めた。 「ゆんやあああああああ!!れいみゅのごはんがあああああ!!」「まりしゃの卵焼きがああ!!」 「ゆゅう・・どうしようまりさ・・・・」 この人間さんには話が通じないよ!と痛感し、まりさに助けを求めるれいむ。まりさは意を決した顔をし、男に言い放った。 「おにいさん。まりさたちは何も悪いことしたつもりはないよ。でもなにか悪いことをしたとしたらそれはまりさの責任だよ! れいむやおちびちゃんたちには関係ないよ!まりさは・・・・どうなってもいいから、れいむとおちびちゃんにごはんさんをあげてね。 それから森に帰してあげてね。」 「なにいってるのまりざああ!!?まりざがいないとゆっぐりできないよお!!?」 「「「おちょーしゃーん、いっしょにいたいよー!!」 「茶番は間に合ってるよ「ゆゆ!!?」吐き気がする。」 と、食事を終えた男は、ケースの蓋をあけ、親れいむの影にかくれ、ぷるぷる震えている子ゆっくり二匹をつかみ取った。 「ゆぎゃあああああ!!!!」 「おきゃーしゃーん!!たしゅけちぇえええええええ!!」 子ゆっくり(判別不法)にうっすらぬめりが出てきた。 「・・・・・・・・・・・ゅ・・・・・・ね!」 まりさが男が取り上げた子ゆっくりを取り換えそうとし、蓋の空いたケースから出て、男に飛びかかり、男の左手首に噛みついた。 男は右手には一匹の子ゆっくり、左手にはもう一匹の子ゆっくりを持っていたため、まりさを振りほどく事が出来なかった。 どうせ満足に動けない子ゆっくりなのだから床に置いて応戦すればいいのだが、男は気がつかない。 噛みつかれたまま、痛みに耐えて男は部屋をでて、庭までいき、全身火傷で大して抵抗できない子ゆっくりを犬の小屋の前に放り投げた。 「ゆぎゃ! 」「ゆぶっ!」地面に放り投げられ声を上げる子ゆっくりたち。 「おちびちゃん!!」 まりさはわが子を心配し、叫ぶと同時に噛みついていた男の手首から離れる。 (そこはとってもゆっくりできない気がするよ!助けないと!) そして、投げられた子ゆっくりの元まで跳ねて行こうとした瞬間 それは人間に邪魔された。 グシャ!!「ゆびゃあ!!」 真上からまりさの頭めがけて足を落とされ右目は餡子と共に飛び出て、歯が何本か砕けた。 その一撃でまりさは意識を失いかけたが、子ゆっくりの「ゆぎゃああああたしゅけておちょおしゃあああん!!」という悲鳴を聞き、意識を無理やり覚醒させられた。 犬小屋から出てきた犬(カツオ)は二匹の子ゆっくりの前に立っていた。そして、一匹の子ゆっくりに噛みつき、優しく、ゆっくりと食べていく。 噛みつかれ口に収められた子ゆっくりはまだ生きていた。カツオはあえて甘噛のみで子ゆっくりを食べた。 「ゆぶっ・・・たしゅ・・けちぇ・・おちょ・・ うしゃ ・・ゆびゃ・・ いちゃ い よお・・」 カツオはすぐに食い殺したら、つまらない。数日ぶりのおもちゃだ。と思っていた。ゆっくりをじわじわと時間をかけて食べると飼い主が とてもほめてくれる。喜んでくれる。そういった理由もあり、ゆっくりを可能な限り時間をかけて遊び食いをする。 「おちびちゃああああああああああああああんん!!!!!!!!!」 カツオの口に飲み込まれた子ゆっくりは唾液によりドロドロにふやけ、原型をたもっていなかった。 「もっ・・・ゅ・・・し・・・・かった・・・・ょ」 犬はそれを飲み込むと、この世の終わりのような形相を浮かべ、しーしーをもらしながらプルプル震えているもう一匹の子ゆっくり の元へ近づいた。 「やじゃぁ・・・・れいみゅ・・しにたくなにゃぃ・・・・もっといっぴゃいいもうちょとあしょびちゃいよ・・ しあわしぇ~なものたべちゃいよ・・・おきゃ~しゃんとおちょ~しゃんとしゅ~りしゅ~りしちゃいよぉ・・・」 命乞い(?)をするれいむ(もはや判別は不能である)をカツオは甘噛みする。 「ゆびゃああ!!やめちぇええ!!」 ブシッ!!と勢いよくシーシーを噴射する子れいむ(?) 何度も甘噛みをした後、カツオはその子れいむ(?)を口に収める。さきほどの子ゆっくりと同じようにゆっくりと食べていく。 まりさはその様子をじっと見ていた。 まだ間に合う!まだおちびちゃんは生きている!まりさは残る力をあらん限りしぼってカツオに体当たりを敢行しようとした。 しかしまりさは男に抱きかかえられ、それはかなわなかった。 カツオが残りの子ゆっくりを飲み込むまで見させた後、男は満足そうにまりさを部屋に持ち帰った。 「部屋に帰ったらお楽しみだなあぁ・・・気づいてるんと思うだ」 部屋に帰るとケースの中にいたれいむと焦げた二匹の子ゆっくりはいなくなっていた。 まりさは先ほど男の手首に噛みつく瞬間「まりさが引き付けておくからゆっくりしないで逃げてね!」とれいむに言っていたのだ。 まりさに言われた通りにれいむは子ゆっくりを口に入れ、バイン、バインと跳ねながらその男の家から逃げた。 れいむは泣きながら必死に逃げていた。潰れた実ゆっくりや潰れていない実ゆっくりのことは考えていない。 ただ逃げることを優先した。自分がつかまってしまっては全員助からないから。 自分たちを助けるために囮となったまりさのことも心配だ。 しかし今自分が逃げねばまりさの命がけの特攻は無駄になる。出来ることならまりさも人間からうまく逃げおおせてほしい。 そして今までのように家族団欒をしてゆっくりしたい。 (なんでこんなことに・・まりざぁ!!ゆっくり・・ゆっくりしていってねえ!!!!) 「ゆへへ・・・ゆっくり・・ざまあ・・・みろ・・!くそじじいの・・・思い通りには・・させないよ!!」 ケースの中に入れてあったれいむが居なくなり呆気にとられている人間にまりさが勝ち誇ったように言った。 (あかちゃんとおちびちゃん二人死なせちゃったけど・・れいむと残りのおちびちゃんは逃がしたよ・・でも・・まりさはもうだめだよ・・ 少しでも長くこのゆっくりできない人間さんを足止めするから逃げてね・・!まりさたちのぶんまで・・生きて・・ゆっくりしていってね・・!) 「ゆがああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 まりさは男がまりさを抱きかかえる力が少し弱くなった時を見逃さずに、腕をすり抜け、死ぬ気の特攻を仕掛けた。 続きます by洗脳君
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『豆れみりゃ』 突然変異により生まれたと思われる、捕食種・れみりゃの亜種。 性質は通常のれみりゃと変わらず、ただ大きさが異なるのみである。 通常1m弱のれみりゃ種(胴付き)だが、豆れみりゃ(胴付き)は10cm前後。 手のひらサイズであるため器物や人畜へ被害をもたらす危険が少なく、初心者にも飼いやすいとされる。 野生の豆れみりゃ by 十京院 典明 (旧名 ”ゆ虐の友”従業員) 豆れみりゃはこーまかんで目を覚ました。まぶしい朝の光が全身を包んでいて気分がいい。 「うっうー!」 両手を高く上げ、誰にともなく威嚇のポーズをとる。 こーまかんとはれみりゃ種の自らの住居に対する呼称である。ちなみにこの豆れみりゃのこーまかんは一本の若木だ。 お気に入りのべっどである、根本に近いところに生えている葉から身を起こすと、朝のだんすを踊る。 おぜうさまたるもの、常にだんすの練習はおこたらないのだ。 「うっうーうあうあ!」 だんすが終わると、茎にしがみついて地上へと降りていく。 うっうー!きょうもいいてんきだどぉ!ぷっでぃんたべたいどぉ! おぜうさまはぁ、とってもぐるめなのぉ~。 えれがんとなぷっでぃんじゃなきゃいやなの~。 地面に降り立った豆れみりゃは、ぷっでぃんを求めてあたりをうろつきはじめる。 「うーうー!ぷっでぃんどこぉ~」 今までで一番おいしかったぷっでぃんは、道端に落ちていた黒くて甘い餡子。 「わせいすいーつだどぉー!」と喜んで食べた。 次においしかったぷっでぃんは、ひらひらの綺麗なちょうちょ。 「とってもえれがんとだどぉ~!」と、そのよろこびを踊りで表現した。 普段は地面から生えている雑草や、地面をうごめく虫を食べている。 「へるしーなさらだだどぉー!」 だけど、実はあんまりえれがんとじゃない。 おいしくないし、ちくちくのむしさんはおぜうさまのおはだを傷付けることもある。 だから、れみりゃは常にぷっでぃんを求めているのだ。 できれば黒くて甘いすいーつ(一度しか食べたことはないが)、それが駄目ならちょうちょを食べたい。 「うっう~うあうあ~」 上機嫌で鼻唄など歌いつつ、豆れみりゃは草むらを行く。 * * * * この日は幸運なことに、ちょうちょさんを見つけることが出来た。 「うっうー!たーべちゃーうどー!」 ぎゃおーと威嚇のポーズを取り、ちょうちょに向かって飛ぶ。 「とったどぉー!」 ひらひらのちょうちょさんは、こーまかんのおぜうさまにふさわしいえれがんとな味わいだった。 夕刻になって、豆れみりゃは道に迷うことなく自分のこーまかんに戻ってくることができた。 沢山食べて沢山踊って、今日はとってもいい一日だった。 「おやすみにはまだはやいどぉ~!うー!」 葉っぱの上でうあうあと踊る。 その時、額にむずむずとした感触が走った。 「あう?」 短い手を額に当てるが、むずむずは治まらない。 「へんだどぉ~どうしちゃったんだどぉ~」 しばらく気にしていたれみりゃだったが、やがてやってきた睡魔にあっけなく降伏した。 * * * * 次の日豆れみりゃが目を醒ますと、額からゆ木(ぼく)が伸びていた。その先にはゆっくりのつぼみがついている。 「おぜうさまにあがちゃんできたどぉ~!」 豆れみりゃは喜んだ。 充分に育ったれみりゃ種は、とてもゆっくりした環境におかれることでその身に子供を宿す。豆れみりゃも例外ではない。 ”せーじゅくしたおとなのみりょく”を持ち、”とってもえれがんとな(安全な環境にいる=子供を育てるのに適した)” ゆっくりれみりゃだけが子供を持つことができるのだ。 おそらく、かなりの好日であった昨日のうちに”えれがんとさ”が溜まり、そのために子供ができたのだろう。 「う~!おぜうさまはまんまぁになったどぉ~うれちいどぉ~」 れみりゃがぼよんぼよんと踊るたびに、額の上でゆ木が揺れる。その嬉しさで、またゆ木が育ったように思えた。 れみりゃはぷっでぃんさがしに出かけた。いつでもごきげんなれみりゃだが、今日はいっそうごきげんだ。 誇らしい気持ちと、親になったという責任感が原動力となり、れみりゃは力強く空を飛ぶ。 「おちびちゃん~♪おいちいぷっでぃんいっぱいたべさせてあげるど~♪」 * * * * 「ゆっきゅちちていってね!ゆっきゅちちていってね!」 「あう?」 割れるような大声が聞こえて、豆れみりゃは誘われるようにそちらへと向かった。 しばらく飛んでいくと、やがて草をかきわけて幼いゆっくりれいむが姿を現す。 「あうー?」 この豆れみりゃが他のゆっくりを見るのは初めてのことだった。子ゆっくりとはいえ、豆れみりゃの何倍も大きい。 豆れみりゃの狭い生活圏には他のゆっくりは存在していなかったのだが、今日のれみりゃは子供を得てテンションが上がっている。 そのため、普段の行動範囲よりも遠くまで来てしまっていたのだ。 相手の大きさに一瞬ひるんだ豆れみりゃだが、肉饅に刻まれた記憶が「この相手は自分達の獲物だ」と告げている。 いつか食べた黒くて甘いものがこの中に入っていると、れみりゃ種の本能で理解する。 「ぎゃーおー!たーべちゃーうぞー!」 いつものようにまず両手を上げて威嚇し、それから相手に向かって飛ぶ。 相手もこちらを認識したようで、こちらに顔を向けてくる。 「ゆゆ?!ゆっきゅりちていってね!むしさんれいみゅにたべられてね!」 当の子れいむはとてもゆっくりした表情で動きもしない。 「おいちいあまあまだどーー♪」 豆れみりゃは子れいむの腹部にうー!と突っ込んだ。 しかし、 「あうーーーー!!??」 「ゆ?」 もっちりとして弾力のある肌に弾かれて大きく跳ね返ったのは豆れみりゃの方だ。 「ゆゆゆ!!ぽんぽんがくしゅぐったいよ!ゆっくりやめてね!」 「うう……?」 状況がよく理解できないものの、襲撃が失敗に終わったことだけは理解する豆れみりゃ。 プライドを傷付けられた豆れみりゃは再び突撃する。 「うっうー!」 しかし、やはり効果は望めない。 「むしさんゆっくりやめてね!れいみゅはむしさんとはすーりすーりしないよ!」 「あううううう!!??どーじでたべられないんだどーー!!」 その言葉を子れいむが聞きとがめる。 「ゆゆ?これからゆっくりたべるよ?むしさんれいむのぽんぽんでゆっくりしていってね!」 「ぢがうどーー!おぜうざまがおまえをたーべちゃーうのー!!」 その時、まったくかみ合わない会話に割り込むように黒い影がよぎった。 起こった風に豆れみりゃは吹き飛ばされそうになる。 「おぢびぢゃーーーん!!!ゆっぐりにげでぇぇぇぇーーー!!」 影は、親れいむだった。 豆れみりゃからは見上げるような大きさと地鳴りのような声。 さしものれみりゃも恐怖に凍りつく。 親れいむの巨大な体が、恐ろしい速度でこちらへと迫ってきてれみりゃは目を回しかけた、が―― 「おねがいでずぅぅぅぅぅ!!!!がわいいでいぶとおちびぢゃんをみのがしてくだざいぃぃぃぃぃ!!」 それは親れいむの渾身の土下座(?)だった。 れみりゃ種の脅威を知る親れいむの態度に、豆れみりゃは俄然活気付く。 「おぜうさまはえらいんだどぉー!」 「わがっでまずぅぅぅぅ!!ゆっぐりりがいじでまずぅぅぅぅ!!」 「わかればいいんだどぉ~。おちびちゃんもいるんだどぉ~♪おぜうさまのおちびちゃん、かわいいどぉ~」 その時、ゆ木が大きく揺れた。 自分よりもずっと大きい親れいむを屈服させたことによる充足感で、またもゆ木の生長が促進されたのだ。 「う゛…う゛…う゛まれるどぉぉぉぉ!!!!!」 ゆ木の先のつぼみがぐむぐむとふくらみ、 「うーうー?」 子れみりゃが産声を上げた。 初めての子れみりゃの声に、豆れみりゃは感激する。 「すっごいどぉぉ~~!!まんまぁだどぉ~!まんまぁがまんまぁだどぉ~!」 自分の額を見上げるようにして、夢中で子れみりゃに言葉を浴びせ続ける。 「……ゆ!」 親れいむはこれを好機と悟った。 「ゆゆ!おちびちゃん、ゆっくりにげるよ!」 親れいむが子れいむを促すが、子れいむはわけがわからないといった表情。 「ゆぅ?れいみゅむしさんたべたいよ?」 「どぼじでわがっでぐれないのぉぉぉぉ!!??れみりゃはゆっくりできないんだよぉぉぉぉ!!??」 「おまえたち、なにしてるんだど?」 「ゆひぃぃぃぃ!!!!!」 言い争っているうちに豆れみりゃが気づいてしまう。 「だがらいっだのにぃぃぃぃぃ!!!!」 大きな瞳から滂沱の涙を流す親れいむ。そんなれいむに豆れみりゃは言った。 「うっうー! きょうはとくべつなひだからぁ、いのちだけはたすけてあげるど♪」 額の子れみりゃをみせびらかすように胸を張り、豆れみりゃは尊大に言い放った。 「ゆゆぅぅーーーん!!ありがどうございまずぅぅぅぅぅ!!!!」 「そのかわりぃ、そのおりぼんちょうだいだどぉ♪おちびちゃんへのしゅっさんいわいだどぉ♪」 「ゆうっ!?」 多くのゆっくりに見られる傾向として、自身の装飾品を大切にするという習性がある。 このれいむもその口のようで、結局のところ豆れみりゃの要求のレベルはほとんど変わらない。 「ゆぐぅぅ……それだけはゆるじでぐだざい……」 歯を食いしばり、体を左右にねじっていやいやをする親れいむ。 「だめだどぉ♪おりぼんでこーまかんをもっとえれがんとにするんだどぉ♪とっととよこすどぉ♪」 「ゆああああ……!」 そのとき、額の子れみりゃが笑う。 「うーうー!」 「しゅっごいどぉ!またわらったどぉーー!!」 豆れみりゃは、額にぶら下がってなかなか視界に入らない子れみりゃを見上げ―― べこん * * * * 気がつくと、地面にめり込んでいた。 「うっうーいだいどぉ……どーじたんだどぉ……?」 何とか身を起こし、すると眼前には二匹のれいむがいる。 「あう!そーだどぉ! とっととおりぼん……」 しゅるん、と子れいむの舌が伸びてきて、豆れみりゃの二枚の翼を絡め取る。 豆れみりゃは痛みに絶叫した。 「あ゛う゛ー!!はなぜぇぇぇーー!!」 親れいむがずいと這い寄ってくる。 「よくもいままでれいむをおどかしたね!」 先ほどまでと全く違う、怒りと攻撃性に満ちた顔が、動けない豆れみりゃを見下ろしている。 「ゆゆん!れいみゅのゆーとおりだったでちょ!むしさんはこわくなんかにゃいんだよ!」 「ゆぅぅ……さすがはれいむのおちびちゃんだね!とってもゆっくりしてるね!」 先ほど豆れみりゃを地面に叩き付けたのは、子れいむの舌による一撃だった。 その一撃で豆れみりゃは地面にめりこんで昏倒し――親れいむの”思い込み”が解けてゆく。 今、我が子の舌で地面に撃ち落された相手はあの恐ろしいれみりゃではない。 あるいは、れみりゃであっても見るからに小さく、取るに足らない存在である。 そう認識してしまえば、恐れが怒りへと変わるのは一瞬だった。 * * * * 親れいむは回想する。 「おぢびぢゃぁぁぁぁぁぁんんん!!!!ゆっぐりぢでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 「うっうーうあうあ☆もっとにげるんだっどぉ~♪」 親れいむの一匹目の赤ちゃんは、れみりゃに狩り殺されていた。 偶然が味方し自らの命は取り留めたものの、ひどく傷付けられた初児は二度と還らなかった。 あまりにも天敵は強大で、逃げることさえもかなわないそれは、通常種のゆっくりにとって命の行き止まり―― れみりゃに意地悪く追い回された数十分間の記憶は、いまだに親れいむの餡子に大きな傷跡を残している。 れいむは豆れみりゃを見下ろしている。 あの時の自分と同じ思いを、こいつにも味わわせてやる。 * * * * 豆れみりゃは翼を拘束されたままこーまかんへの道のりを案内させられていた。 「うっうーおぜうさまのこーまかんはりっぱなんだどぉー!」 「……」 やがて二匹のれいむと豆れみりゃはこーまかんにたどり着く。 「じゃん☆これがおぜうさまのこーまかんだどぉー! こっちがべっどでぇ、こっちがだんすほーる……」 まだ自分の立場を理解していない豆れみりゃは、二匹のれいむに熱っぽくこーまかんの美点を語る。 二匹のれいむはこーまかんの方を向いている。大きな塊が覆いかぶさっているので豆れみりゃにはこーまかんが見えない。 「あうー!おぜうさまのおかえりだどぉー!」 豆れみりゃは二匹れいむの間を割って、こーまかんへと向かおうとした。 この二匹にこーまかんのすばらしさを見せてやるのだ。 だが次の瞬間、豆れみりゃは我が目を疑った。 「むーしゃ、むーしゃ……それなりー」 「ふつうのくささんだにぇ!」 ずっと暮らしてきた、世界一立派な自分のこーまかんが二匹のれいむに食べ散らかされている。 巨大な二匹のゆっくりは、すでにれみりゃのこーまかんであった若木を根本近くまで食べてしまっていた。 「ぎゃぉぉぉぉぉ!!!だめだどぉぉぉぉぉーーー!!」 おぜうさまの大事なこーまかんが。これからおちびちゃんが暮らす大切な住処がなくなってしまった。 それどころか二匹のれいむはあたりの草花をも食べ進んでいく。 親れいむは思う。 (れいむもだいじなおうちをこわされたんだよ。そのせいでゆっくりできなくなったんだよ) 「ゆーん!あんまりゆっくちできなかったよ!」 「おぜうざまのごーまがんがぁーーー!!!」 不満をかこつ子れいむをぺーろぺーろしながら、泣きじゃくる豆れみりゃに目を向ける。 「うー!おまえらゆるざないどぉー!!」 舌でべちん。 「いだいぃぃぃぃぃぃ!!!」 「おかーさんれいみゅむしさんたべたいよ!」 「ゆ~、おちびちゃんもうちょっとまってね」 この段になって、ついに豆れみりゃも格の違いを思い知る。 「も、もうでびりゃをゆるじでほしいんだっど?」 舌でべちん。 「いだいのやだぁぁぁぁぁ!!!!」 「ゆくく、じぶんのことよりおちびちゃんのしんぱいをしたほうがいいよ」 親れいむは残酷に言い放った。 「あう?……おぢびぢゃん?」 激変した状況から来るプレッシャーか、子れみりゃの成長に欠かせない”えれがんとさ”が減ってしまった結果か。 まだゆ木から切り離されていない子れみりゃは目を閉じて、ぐったりとしている。 「おぢびぢゃんしっかりするどぉーー!まんまぁがいまだんすをおどってあげるどぉー!」 「ゆくくく……せいぜいやってみるといいよ、にげたらべちんだよ」 「ゆー!おかーさんおにゃかすいたよー!」 「うっうー、うあ☆うあ」 「ばかなの?しぬの?」 「ゆっくちちんでにぇ!」 豆れみりゃは子れみりゃを励まそうと必死に体を動かす。 しかし、前と後ろに陣取る二匹から常に罵声が浴びせられ、子れみりゃはどんどん生気を失っていく。 「れみ☆りゃ☆うー!」 「ばかじゃね」 「つまんにぇ」 「ううううーーーー!!!じゃまずるのなしだどぉーー!!」 豆れみりゃが怒るが、一瞬の後「べちん」の恐怖に身をすくめる。 だが「べちん」は飛んでこなかった。その代わりに親れいむは澄まして言う。 「ゆゆゆ?れいむはゆっくりしてるだけだよ?」 「しょうだよ!はやくむしさんがちんだらもっとゆっきゅりできるよ!」 「ぐやじいどぉぉぉぉーー!!おぢびぢゃんんーー!おぢびぢゃんんーー!」 どうすることもできない豆れみりゃを尻目に、二匹のゆっくりはいつものアレをはじめた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆゆ!おかーしゃんゆっくちちていってにぇ!」 「じょうずだよおちびちゃん!ゆっくりしていってね!」 「ゆゆーん!ゆっくりちていってにぇ!」 「うるざいどぉぉぉぉーーー!!おぢびぢゃんがじんぢゃうどぉぉぉぉぉーー!!」 「ゆっくりしんでね!」 「ゆっくりちんでにぇ!」 「やだぁぁぁぁぁぁ!!!!おぢびぢゃんんんんーーーー!!!」 ゆ木がしなびて顔の前に落ちて来た。 豆れみりゃの、草の実のように小さなおちびちゃんはもはや息も絶え絶えだ。 「うー……まんまぁ~……まんまぁ~……」 「おぢびぢゃん!!??おぢびぢゃん!!??」 「まんま……」 「「ゆ っ く り し て い っ て ね !」」 そのか弱い声をかき消すようなゆっくりしていってねが最後の一押しになったのか、 「まん……まぁ……」 子れみりゃはついにその短い生涯を終えた。 「ううううううーーーーー!!!!」 「ゆっゆっゆっゆ!」 「むしさんたべたいよ!もうがまんできないよ!」 「そうだね、もうおかーさんもゆっくりできたよ!ゆっくりむーしゃむーしゃするよ!」 悲嘆に暮れながらも、豆れみりゃは自らの命の最終通告を聞きわけた。 散り散りになった思考でも、その意味するところを理解する。 とってもえれがんとなおちびちゃんは、この大きな存在に苛められて殺された。 そして悲劇はこれで終わりではなく、これからわが身へと降りかかってくるところなのだ。 「うわあああああああ!!」 豆れみりゃは半狂乱になって飛んだ。 「うーうー!ざぐやー!ごあいどぉー!!おぜうざまはまだじにだぐないどぉぉぉぉーー!!」 こーまかんを失った悔しさも子れみりゃの無念も忘れて、死から逃れようと力いっぱいにもがく。 「だずげでぇぇぇぇぇ!!!!ざぐやーー!ざぐやーー!」 火事場の馬鹿力――生命の危機を前にした潜在能力で、豆れみりゃは今までで最高のスピードで飛ぶ。 「ざぐや……!」 しかし、その足に子れいむの舌が難なく巻きついて、豆れみりゃを地面に引きずり下ろした。 END